Wikibooks jawikibooks https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 MediaWiki 1.45.0-wmf.7 first-letter メディア 特別 トーク 利用者 利用者・トーク Wikibooks Wikibooks・トーク ファイル ファイル・トーク MediaWiki MediaWiki・トーク テンプレート テンプレート・トーク ヘルプ ヘルプ・トーク カテゴリ カテゴリ・トーク Transwiki Transwiki‐ノート TimedText TimedText talk モジュール モジュール・トーク Wikibooks:談話室 4 30 276092 275310 2025-06-27T20:56:25Z MediaWiki message delivery 14540 /* Sister Projects Task Force reviews Wikispore and Wikinews */ 新しい節 276092 wikitext text/x-wiki {{談話室}} ある程度時間のたった議論は[[/過去ログ]]に移動されます。最新の過去ログは [[特別:固定リンク/266031|2024年12月24日 (火) 14:11(UTC)の版]]です(確認日: 2023年4月13日)。過去ログ化の方法については[[Wikibooks:過去ログ化のガイドライン]]を参照ください。 {{/告知}} == Wikibooks記事の既存の出版物の原文転載 == Wikibooks内で投稿された記事において、清水書院や東京書籍等刊行の既存の出版物の引き写しのみで構成されたと強く疑われる記事を複数にわたって認めます。 履歴を参照するに、一年間以上に繰り返された同じ利用者による投稿ですが、出版社や著者の許諾があるとは到底思いがたく、権利の侵害に当たる事実に照らして該当する記事の暫定的な非公開を求めます。 出典からの剽窃としかみなすことが難しく、出版元から訴えがあった時に、言い逃れが通用する編集形式とは思い難いです。 現在進行形で膨れ上がっており、なるべくお早い対応を求めます。[[特別:投稿記録/240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1|240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1]]--[[特別:投稿記録/240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1|240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1]] 2024年4月5日 (金) 08:01 (UTC) 備考欄にも記載しました通り、ご本人との対話に虚偽や整合性のとれない内容が多く、対話の継続は困難であったため、後の対応は管理権限のある方にお任せします。 本人聴取よりも、現物との照合を強くお勧めします。[[特別:投稿記録/240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1|240A:61:2287:171A:ADD5:7F79:6E15:82A1]] 2024年4月5日 (金) 12:44 (UTC) == 誹謗中傷放置ですね。 == すじにくシチュー氏、相変わらずの誹謗中傷や言いがかりをしていますが、管理者の皆さんはやっぱり見て見ぬふりですか。文章を書くための最小限のルールも守れていないんですけど。 本当にHonoooo氏や義務教育氏がグローバルロックされたのは奇跡なんですねぇ……。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2024年9月25日 (水) 15:24 (UTC) :私も全ての新着記事や記事の更新に目を通しているわけではありません。誹謗中傷の事実があれば、具体的に示していただければ対処いたします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2024年9月25日 (水) 16:06 (UTC) ::昨今の私宛のものだと以下があります。 :: 2024-09-26T00:16:29‎ すじにくシチュー トーク 投稿記録‎ 43,471 バイト +597‎ 椎楽 (トーク) による版 261500 を取り消し。しねカス。他人にケチつけんじゃなくて、お前が本屋で読んで調べろ。怠惰な癖に管理職ヅラすんじゃねえ https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E6%AD%B4%E5%8F%B2/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6&action=history ::および ::[[トーク:中学校社会 歴史/第二次世界大戦#無題]]・[[トーク:学習方法/高校受験/社会]]があります。 ::また、少し前ですが、[[Wikibooks:投稿ブロック依頼/すじにくシチュー 20231]]で指摘されているとおり、他利用者への強烈な誹謗中傷だけでなく発達神経症(いわゆめ発達障がい)当事者全体への中傷もあります。はっきり言わせていただきますが、こういうのを放置していていいんですか? --[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2024年9月25日 (水) 16:22 (UTC) :::上記の発言は、確かに[[利用者:椎楽|椎楽]]さんに対する暴言ですね。[[利用者:すじにくシチュー|すじにくシチュー]]さん、これは、特定の相手に対する必要以上の攻撃的言動(しかも、売り言葉に買い言葉的な経緯のものではない)ですので、相手方に対する謝罪等を含めたコメントを求めたいと思います。 :::わたしが、過去、何度も繰り返される[[利用者:すじにくシチュー|すじにくシチュー]]さんへの編集制限依頼への介入に積極的でなかったのは、暴言的なものがあっても相手が世間一般であったり、または、論争相手との間での売り言葉に買い言葉的なものであったことを考慮していますが、今回の件は明らかに特定の相手方に対する一方的な暴言です。本件に関しては、必要な対応を取らせていただきます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2024年9月25日 (水) 16:40 (UTC) ::::ご返事が遅くなりました。すじにくシチュー氏への対応、感謝いたします。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2024年9月28日 (土) 11:21 (UTC) == 'Wikidata item' link is moving. Find out where... == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"><i>Apologies for cross-posting in English. Please consider translating this message.</i>{{tracked|T66315}} Hello everyone, a small change will soon be coming to the user-interface of your Wikimedia project. The [[d:Q16222597|Wikidata item]] [[w:|sitelink]] currently found under the <span style="color: #54595d;"><u>''General''</u></span> section of the '''Tools''' sidebar menu will move into the <span style="color: #54595d;"><u>''In Other Projects''</u></span> section. We would like the Wiki communities feedback so please let us know or ask questions on the [[m:Talk:Wikidata_For_Wikimedia_Projects/Projects/Move_Wikidata_item_link|Discussion page]] before we enable the change which can take place October 4 2024, circa 15:00 UTC+2. More information can be found on [[m:Wikidata_For_Wikimedia_Projects/Projects/Move_Wikidata_item_link|the project page]].<br><br>We welcome your feedback and questions.<br> [[利用者:MediaWiki message delivery|MediaWiki message delivery]] ([[利用者・トーク:MediaWiki message delivery|トーク]]) 2024年9月27日 (金) 18:58 (UTC) </div> <!-- User:Danny Benjafield (WMDE)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:Danny_Benjafield_(WMDE)/MassMessage_Test_List&oldid=27524260 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2024-09 == <div lang="en" dir="ltr"> '''全体ニュース''' * [[:c:|コモンズ]]と[[:species:|ウィキスピーシーズ]]が20周年を迎えました! '''Wikimedians of Japan User Groupからのお知らせ''' * 9月29日(日曜日)[https://event.ospn.jp/osc2024-hiroshima/ オープン・ソース・カンファレンス広島]に参加しました。 ** 「ウィキデータの編集はじめの一歩」「Wikimedia Commons + OSMをWeb APIで活用する」などのセミナーを行いました。[https://register.ospn.jp/osc2024-hiroshima/modules/eventrsv/1.html 詳細]、[https://speakerdeck.com/barsaka2/utilizing-wikimedia-commons-plus-osm-with-web-api 発表資料]。 * [[:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group/Reports/2023-2024|2023年度年間レポート]](英語)を公開しました。 * 10月26日(土曜日)[https://event.ospn.jp/osc2024-fall/ オープンソース・カンファレンス東京]に参加します。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]''' * Mt.Asahidakeさんが[[:w:ja:Wikipedia:管理者|管理者]]に[[:w:ja:Wikipedia:管理者への立候補/Mt.Asahidake/20240827|信任]]されました。 *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:道教|道教]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/道教 20240823|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ディスクシステムのゲームタイトル一覧|ディスクシステムのゲームタイトル一覧]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ディスクシステムのゲームタイトル一覧 20240824|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ニザール・ブン・アル=ムスタンスィル|ニザール・ブン・アル=ムスタンスィル]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ニザール・ブン・アル=ムスタンスィル 20240826|選考]]を通過 **[[:w:ja:焔 (絵画)|焔 (絵画)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/焔 (絵画) 20240830|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ワヒーダー・ラフマーン)|ワヒーダー・ラフマーン]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ワヒーダー・ラフマーン 20240830|選考]]を通過。 **[[:w:ja:金銅灌頂幡|金銅灌頂幡]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/金銅灌頂幡 20240911|選考]]を通過。 **[[:w:ja:浅間古墳|浅間古墳]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/浅間古墳 20240911|選考]]を通過。 **[[:w:ja:螺鈿紫檀五絃琵琶|螺鈿紫檀五絃琵琶]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/螺鈿紫檀五絃琵琶 20240911|選考]]を通過。 **[[:w:ja:秘儀荘|秘儀荘]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/秘儀荘 20240911|選考]]を通過。 **[[:w:ja:高血圧|高血圧]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/高血圧 20240911|選考]]を通過。 **[[:w:ja:裸茎植物|裸茎植物]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/裸茎植物 20240915|選考]]を通過。 *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|8月の月間新記事賞]] **[[:w:ja:銀象嵌銘大刀|銀象嵌銘大刀]] **[[:w:ja:浅間古墳|浅間古墳]] **[[:w:ja:金銅灌頂幡|金銅灌頂幡]] **[[:w:ja:螺鈿紫檀五絃琵琶|螺鈿紫檀五絃琵琶]] **[[:w:ja:秘儀荘|秘儀荘]] **[[:w:ja:折毛事件|折毛事件]] <!--'''[[:wikitech:|ウィキテック]]''' * ウィキテックのアカウントが[[:m:Help:Unified_login/ja|SUL]]に移行されます。9月16日までに https://idm.wikimedia.org/ で開発者アカウントにウィキメディア・グローバルアカウントを紐づけてください。([[:wikitech:News/Migrating_Wikitech_Account_to_SUL|詳細]]) --> '''10月のイベント情報''' * 10月5日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#みんなで「あさけ」界隈を歩いてウィキペディアと世界地図に足跡を残そう!|みんなで「あさけ」界隈を歩いてウィキペディアと世界地図に足跡を残そう!]] * 10月6日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#ウィキペディアタウンinたかす|ウィキペディアタウンinたかす]] * 10月6日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#ウィキペディアタウン in 栗山|ウィキペディアタウン in 栗山]] * 10月6日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#ウィキペディア東久留米~まちの写真を載せてみよう~|ウィキペディア東久留米~まちの写真を載せてみよう~]] * 10月12日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#第6回 ウィキペディアタウン@北杜 須玉町編|第6回 ウィキペディアタウン@北杜 須玉町編]] * 10月19日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#ウィキペディアにゃウン vol.7 ものづくりの丹後|ウィキペディアにゃウン vol.7 ものづくりの丹後]] '''イベント安全対策のための情報''' # [[:m:Keeping_events_safe/ja|イベントの安全を守る]] # [[:foundation:Policy:Event_ban_policy/ja|イベント追放の方針]] # [[:foundation:Policy:Office_actions/ja|事務局行動]] # 当UGでは[[:c:File:Wikimedians of Japan User Group Event Safety Flyer 2024-09.pdf|ビラ]]も作成しています。ぜひご覧ください。 <hr /> </div> *'''前回配信:2024年8月31日''' </div> <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: '''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''' <br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list|購読登録・削除]]。</small>2024年9月30日 (月) 13:21 (UTC) <hr style="border-top: 2px dashed #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=27288076 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Invitation to Participate in Wiki Loves Ramadan Community Engagement Survey == Dear all, Apologies for writing in English. Please help to translate in your language. We are excited to announce the upcoming [[m:Wiki Loves Ramadan|Wiki Loves Ramadan]] event, a global initiative aimed at celebrating Ramadan by enriching Wikipedia and its sister projects with content related to this significant time of year. As we plan to organize this event globally, your insights and experiences are crucial in shaping the best possible participation experience for the community. To ensure that Wiki Loves Ramadan is engaging, inclusive, and impactful, we kindly invite you to participate in our community engagement survey. Your feedback will help us understand the needs of the community, set the event's focus, and guide our strategies for organizing this global event. Survey link: https://forms.gle/f66MuzjcPpwzVymu5 Please take a few minutes to share your thoughts. Your input will make a difference! Thank you for being a part of our journey to make Wiki Loves Ramadan a success. Warm regards, User:ZI Jony 2024年10月6日 (日) 03:20 (UTC) Wiki Loves Ramadan Organizing Team <!-- User:ZI Jony@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Non-Technical_Village_Pumps_distribution_list&oldid=27510935 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 臨時アカウントは10月下旬に導入予定 == 皆さん、こんにちは。ウィキメディア財団[[mediawikiwiki:Trust_and_Safety_Product|信頼安全チーム]]のデジタル・セキュリティならびにオンライン個人情報保護問題の担当よりお知らせがあります。本日は[[mediawikiwiki:Trust_and_Safety_Product/Temporary_Accounts/ja|アカウント未登録(ログアウト)編集者対応の臨時アカウント]]<sup>(※)</sup>に関して情報をお伝えします("※"=temporary accounts for unregistered (logged-out) editors)。'''今月後半には複数のパイロット版ウィキに試験的に導入し、この機能の事前テストとコメント共有をお願いする予定で、全ウィキに展開する2025年半ばに向けた改善に貢献していただけないかと考えます。''' '''この変更は、とりわけログアウトした編集者の皆さん、さらに経験値を積まれたコミュニティ参加者つまり巡回者や管理者の方々 – IPアドレス経由で利用者のブロックなどウィキの安全確保の措置に波及すると想定しています。''' '''私どものデータを分析したところ、日本語版ウィキブックスはパイロット版をお願いする条件に好適と判断しました。'''そこで臨時アカウントの詳細をご説明し、それが何に波及してどう変わるか、また皆さんのコミュニティにパイロット版を引き受けていただきたいと判断した私どもの根拠、さらにこの移行で影響を受けるさまざまな方面で円滑な実現を目指すなら、どんな課題に協働で取り組むべきか、ぜひ説明させてください。また、以下の文中に参照用のリンクが複数ありますが、翻訳原文(英語)の改稿を同時に進めているため、日本語化が進んでいないページがある点は、あらかじめ申し添えておきます。 '''この作業と法的な義務''' 財団の法務チームでは、ログアウトした編集者がウィキとやり取りする方法と、対象者の個人データの取り扱いの方法変更を求めています。臨時アカウント作成はそれを受けて設けました。法律面の改変に対応し、多くの人がウェブサイト運用に寄せる期待に応じつつ、ログアウトした編集者に迫るリスクの最小化を狙っています。([[mediawikiwiki:Trust_and_Safety_Product/Temporary_Accounts/FAQ#Why_are_you_working_on_temporary_accounts_at_all?|法的側面の詳細はよくある質問]](FAQ)ならびに[[mediawikiwiki:Trust_and_Safety_Product/Temporary_Accounts/Updates/Legal#July_2021|2021年法務チーム発信の情報更新]]をご参照ください。) '''臨時アカウントはどう使うか''' [[File:Temporary account banner and empty talk page.png|thumb|400px]] ログアウトした利用者がこのウィキで編集を保村するたび、クッキーを1件、当該の利用者のブラウザに生成され、そのクッキーに紐付けした特定の臨時アカウントが自動で生成されます。当該のアカウントの名称とは、次のパターンで決まります。 ~2024-1234567(全て半角文字で先頭のチルダ記号、当該年、数値。)最近の変更やページの変更履歴などのページの場合には、そのページ名をそのまま表示します。クッキーはアカウント作成から90日後に期限切れになります。クッキーが存在する限り、当該の利用者が当該の端末から編集を保存するたび、最初に割り振られた一意の臨時アカウントに紐付けされます。IP アドレスを変えたところで、アカウントは一意であり、例外は利用者がクッキーを除去した、もしくは端末またはブラウザを変えた場合です。編集を保存するたびに IP アドレスの記録が残り90日間は有効です。しかしながら、その情報を閲覧するのはログイン利用者のうちの特定の人々に限定されます。 さまざまな利用者群では、これは何を意味するでしょう? {{hidden|ログアウトした編集者ご自身の場合|ta1 = left|bg1 = #eaecf0| * この方法でプライバシー度が高まります。現状ではアカウント登録をしないまま編集をすると、編集時に使った IP アドレス は誰に対しても可視化され、それは90日後も継続します。このウィキで導入後は、その状態は成立しなくなります。 * ご自身が過去90日以内に、異なる位置から臨時アカウントを使った編集をした場合は(例えば自宅と喫茶店など)、今後は単一の臨時アカウントに対して、一連の編集履歴と IP アドレスは一括して記録されます。[[foundation:Policy:Access_to_temporary_account_IP_addresses|必須要件を満たす]]利用者の皆さんは、これらのデータを閲覧できます。この流れがもしも個人の安心安全に懸念を生じるようでしたら、右のアドレスにご連絡の上、ご相談願えないでしょうか。 talktohumanrights <nowiki>@</nowiki> wikimedia.org }} {{hidden|ログアウトした編集者とのやりとりをするコミュニティの参加者の場合|ta1 = left|bg1 = #eaecf0| * 臨時アカウントは特定の端末に割り振ります。それに対して IP アドレスは1件に対して複数の個別の端末や利用者が紐付けされます(同じ学校もしくは職場の複数の人が同一の  IP を共有するなど。) * 現況に照らした場合、臨時利用者のトークページは単一の人物に所属する、そちらに書き込んだメッセージはその人が受け取ると考える方が安全です。画面のサンプルを見てもらうとわかるように、臨時アカウント利用者には通知が配信されます。もちろん先方の編集に対して感謝ボタンを押したり、議論の言及(ping)を送る、あるいはコミュニティにもっと積極的に参加するように招待することも可能です。 }} {{hidden|IP アドレスのデータを使ってウィキの仲裁と管理をするご担当の場合|ta1 = left|bg1 = #eaecf0| * '''巡回者の皆さんで'''度重なる不正行為をする利用者を追尾したり、方針違反の調査その他を実施するご担当なら:[[foundation:Policy:Access_to_temporary_account_IP_addresses|必須要件を満たす]]利用者の皆さんには臨時アカウントの利用者に関して IP アドレスの開示が認められ、また特定の IP アドレスもしくは帯域に紐付けされた臨時アカウント全ての投稿を見ることができます(<nowiki>[[Special:IPContributions]]</nowiki>)。巡回者は [[mediawikiwiki:Trust_and_Safety_Product/IP_Info|IP Info]] 機能が有効なら、IP アドレス類に関する有効な情報を閲覧できます。その他のソフトウェアも臨時アカウントを使えるようにビルドもしくは調整をしており、 AbuseFilter、グローバルブロック(広域ブロック)、グローバルな投稿記録(Global User Contributions)などです。(ボランティア開発者の皆さんを対象に、お使いのツールに関するコード更新の詳細は – 本通知の末尾をご参照願います。) * '''ログアウト利用者のブロック措置を担当される管理者の皆さんの場合:''' ** 臨時アカウントに限定してブロックすると、多数の不正利用者をブロックできると見込んでいます。管理者が自働ブロック [[mediawikiwiki:Autoblock|autoblock]] を選択すると、一度でもブロックされた人は直後に臨時アカウントを新規作成できなくなります。 ** IP アドレスあるいは IP 範囲のブロックは可能です。 * 高次の権限を預かる人たち、例えばスチュワードの皆さんとも協働する予定です。これらの利用者群から上がってくる有効なフィードバックを反映し、ツールの更改と、その更新を実装する計画の立案へと進みます。 * 臨時アカウントは展開後の投稿や貢献にのみ適用され、遡って割り当てることはしません。既存の IP 利用者の投稿は特別ページの「Special:Contributions」で確認できるものの、その IP アドレスから臨時アカウント経由で行った新しい投稿は確認できません。そこで、代わりに Special:IPContributions を使ってください。 }} '''何を根拠に日本語版ウィキブックスがパイロット版として適すると考えるか''' 10月下旬には、中小規模のウィキ10件前後に導入する予定です。その目標は臨時アカウントが備えるすべての重要な機能(巡回ワークフロー、ツールなど)が期待どおりに動作すると確かめることです。そのためには、機能の改変が利用者の不満を呼ばず満足できるものにしなければなりません。パイロット版コミュニティへのサポートに全力を尽くす所存です。ここでいう機能を導入して改善が済んだ段階で、臨時アカウントはこちらで存続する見込みで、後日、他のウィキへと展開する予定です。 私たちは事前にさまざまな要素に照らし、パイロット版の対象として潜在的に優れた適性を備えたウィキを探して絞り込みました。たとえば考慮した統計と技術的制限は次のものです:活動中の IP 件数、編集者と管理者の人数、月単位の IP 編集総数、個別の wiki の構成に関与するブロック処理者が欠如していないかどうか。さらに重視されるのは人脈であり、それぞれのコミュニティで技術大使の役割を果たしてもらえるかもしれない人たちと技術系利用者の存在、さらに提携団体があるかどうか、そちらから当該のコミュニティ対応のサポート・プロジェクトが提供されて連携が回っているかという意味です。日本語版ウィキブックスは、これらすべての要素に基づくと優れたパイロット対象になると信じています。 '''皆さんに今回、お願いしたいこと、そして今後のステップ''' * 臨時アカウントを詳しく理解したい皆さんは、ぜひお気軽にお問い合わせください。ご質問、ご提案ほか、ご意見も歓迎し、喜んでお答えします。 * みなさんのほうで IP アドレスに関するデータを利用するツールやボット、ガジェットなど、もしくはそれらのうちログアウトした利用者でも使えるものを知っておられたら、テストウィキ [[testwiki:Main_Page|testwiki]] またはテストツーウィキ  [[test2wiki:Main_Page|test2wiki]] で予想どおりの動作をするか試すようお勧めします。ボランティア開発者の皆さんには [[mediawikiwiki:Special:MyLanguage/Trust_and_Safety_Product/Temporary_Accounts/For_developers|開発者向けの解説文書]]、なかでも[[mediawikiwiki:Special:MyLanguage/Trust_and_Safety_Product/Temporary_Accounts/For_developers#How_should_I_update_my_code?|お使いのコードに更新が必要かどうか]]述べた節を一読願います。 * たとえば感触を確めるだけなど、臨時アカウントを試してみたい場合は、前出のテストウィキ またはテストトゥーウィキを開き、ログインせずに編集してみてください。 * これこれが難点で対処が必要だと理解しておられる場合はぜひ教えてください。できる限りのお手伝いをしますし、手が尽くせない場合は何か選択肢が活用できないか、日本語版ウィキブックスを試験運用から除外することも含めて検討させてください。 パイロット版の第1陣に展開する前に、完成しておきたい作業があります。これには公開型のダッシュボードが含まれ、すなわち、臨時アカウントがさまざまなコミュニティに及ぼすであろう影響を提示([[phab:T357763|T357763]] 英語版)、特定の利用者は自働で IP アドレスを開示する権限が付与される仕組み([[phab:T327913|T327913]] 英語版)、ならびに[[phab:project/view/7289/|その他の作業]](英語版)です。 [[mediawikiwiki:Trust_and_Safety_Product/Temporary_Accounts/FAQ|当チームのよくある質問]](FAQ)に、当プロジェクトの詳細をまとめてあります。お役に立つ回答が多数、あるかと思います。また[[mediawikiwiki:Trust_and_Safety_Product/Temporary_Accounts/Updates|最新の更新を確認]]したり、[[mediawikiwiki:Newsletter:T&S_Product_projects|当チームのニュースレター最新号]]の購読も可能です。私(ジモン Szymon)との話し合いをオフウィキでご希望の場合には、外部の Discord あるいは Telegram(ディスコードかテレグラム)で私を検索してご連絡ください。どうぞよろしくお願いします。(翻訳:Omotecho)[[metawiki:User:NKohli (WMF)|NKohli (WMF)]] および [[利用者:SGrabarczuk (WMF)|SGrabarczuk (WMF)]] ([[利用者・トーク:SGrabarczuk (WMF)|トーク]]) 2024年10月7日 (月) 17:41 (UTC) == 2024年ウィキメディア財団理事選挙の暫定結果 == <section begin="announcement-content" /> 各位 [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2024|2024年のウィキメディア財団理事選挙]]に参加された皆さん、お疲れさまでした。投票者の内訳は、ウィキ・プロジェクト180件に所属するコミュニティ参加者6000名でした。 集票数が多い順に、上位4名は以下の皆さんです。 # [[User:Kritzolina|Christel Steigenberger]] # [[User:Nadzik|Maciej Artur Nadzikiewicz]] # [[User:Victoria|Victoria Doronina]] # [[User:Laurentius|Lorenzo Losa]] 投票によってこれら候補者の順位を示しましたが、当選確定には理事会の任命が必須です。経歴照会に合格しメディア検査することが必須条件です。身元調査に合格し、細則に記載された資格を満たす必要があります。新しい理事は、次回2024年12月の理事会で任命される予定です。 [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2024/Results|開票結果の全文はメタウィキでご一読ください。]] どうぞよろしくお願いします。 選挙管理委員会及び理事選出ワーキンググループ <section end="announcement-content" /> [[User:MPossoupe_(WMF)|MPossoupe_(WMF)]] 2024年10月14日 (月) 08:24 (UTC) <!-- User:MPossoupe (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=27183190 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 運動のいくつかの委員会で新任のボランティア委員を募集中 == <section begin="announcement-content" /> 例年10月から12月の期間に、ウィキメディア運動の委員会の一部では新任のボランティア委員を募集します。 それぞれの委員会の詳細は、個別のページがメタウィキにありますのでご参照ください。 * [[m:Special:MyLanguage/Affiliations_Committee|提携団体委員会]](略称AffCom、Affiliations Committee) * [[m:Special:MyLanguage/Ombuds_commission|オンブズ委員会]](頭字語OC=Ombuds commission) * [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation/Legal/Community Resilience and Sustainability/Trust and Safety/Case Review Committee|事案評価委員会]](頭字語CRC=Case Review Committee) これら委員会への立候補申請は2024年10月16日から受け付けます。立候補の受付〆切は、提携団体委員会が2024年11月18日、オンブズ委員会と事案評価委員会は2024年12月2日です。立候補申請の手順は[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation/Legal/Committee_appointments|Meta-wiki(メタウィキ)にある任命ページ]]をご一読願います。ご質問はその議論ページに投稿するか、メールの場合は [mailto:cst@wikimedia.org cst@wikimedia.org] 宛にお送りください。 委員会支援チームの一同より <section end="announcement-content" /> -- [[m:User:Keegan (WMF)|Keegan (WMF)]] ([[m:User talk:Keegan (WMF)|talk]]) 2024年10月16日 (水) 23:07 (UTC) <!-- User:Keegan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=27601062 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2024-ウィキペディアアジア月間特別号 == <div lang="en" dir="ltr"> '''イベントの詳細は[[:m:Special:MyLanguage/Wikipedia_Asian_Month_2024/Japan_-_Korea_friendship|こちら]]をご覧ください。''' [[:m:Special:MyLanguage/Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]と[[:m:위키미디어 한국|ウィキメディア韓国協会]](WMKR)は[[:m:Special:MyLanguage/Wikipedia_Asian_Month_2024|ウィキペディアアジア月間2024]]に併せて日本、韓国両国でイベントを行います。協力は[[:m:User:Eugene Ormandy|Eugene Ormandy]]さんと[[:m:Toumon Wikipedian Club Japan|稲門ウィキメディアン会]]です。 ;日時: 2024年11月9日(土曜日) ;主催者: * [[:m:Special:MyLanguage/Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]] * [[:m:위키미디어 한국|ウィキメディア韓国協会]](WMKR) * 特別アドバイザー:[[:m:User:Eugene Ormandy|Eugene Ormandy]] ;日本側の会場: [https://www.k-of.jp/2024/ 関西オープンフォーラム] *大阪市住之江区南港北2-1-10 大阪南港 ATC ITM 10階(展示) **大阪市交通局ニュートラム南港ポートタウン線 トレードセンター前駅で下車 ;エディタソン韓国特集は関西オープンフォーラムの一部として行います。 * 15時から17時30分までです。[https://www.k-of.jp/2024/session 9日(土曜日)セッション:PCルーム6階] * 講師: [[:m:User:Eugene Ormandy|Eugene Ormandy]],[[:m:User:VZP10224|VZP10224]] ;韓国側のイベントについて *ソウルのウィキメディア韓国協会の事務所にて同時刻にエディタソンを開催されます。途中で日韓でズームをつなげて挨拶を行います。 ;記事の内容 * JAWP執筆者にはWMKR選定の韓国関連お勧め記事、逆にKOWPには Wikimedians of Japan User Group作成の日本関係おすすめ記事のリストがあります。 **おすすめ記事リストはあくまで参考です。個人的に書きたい記事がある方は、そちらを重視なさってください。 ;参加賞 * 日本側ユーザーグループとウィキメディア韓国協会で、互いの文化を表す贈り物を交換し、参加者の方にお渡しします。 * 出席可能な方は奮ってご参加ください。 ※イベントでは必ず、下記の2つの方針を守ってください。あまりに違反がひどい場合は、主催者側の判断でイベントから追放しウィキメディア財団に報告する可能性があります。 # [[:foundation:Special:MyLanguage/Policy:Universal Code of Conduct|ユニバーサル行動規範(UCoC)]] # [[:m:Special:MyLanguage/Friendly space policies|友好的な空間の方針]] </div> <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: ''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''<br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list| 登録・削除]]。</small>2024年10月20日 (日) 09:26 (UTC) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=27288076 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 'Wikidata item' link is moving, finally. == Hello everyone, I previously wrote on the 27th September to advise that the ''Wikidata item'' sitelink will change places in the sidebar menu, moving from the '''General''' section into the '''In Other Projects''' section. The scheduled rollout date of 04.10.2024 was delayed due to a necessary request for Mobile/MinervaNeue skin. I am happy to inform that the global rollout can now proceed and will occur later today, 22.10.2024 at 15:00 UTC-2. [[m:Talk:Wikidata_For_Wikimedia_Projects/Projects/Move_Wikidata_item_link|Please let us know]] if you notice any problems or bugs after this change. There should be no need for null-edits or purging cache for the changes to occur. Kind regards, -[[m:User:Danny Benjafield (WMDE)|Danny Benjafield (WMDE)]] 2024年10月22日 (火) 11:30 (UTC) <!-- User:Danny Benjafield (WMDE)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:Danny_Benjafield_(WMDE)/MassMessage_Test_List&oldid=27535421 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Urgent update on Temporary Accounts == '''''Please assist with translating this announcement, thank you.''''' This announcement is a follow-up to the earlier notification that [[Wikibooks:談話室#臨時アカウントは10月下旬に導入予定|Temporary Accounts may be rolled out in late October]]. The Trust & Safety Product Team is looking to stagger the rollout of the Temporary Accounts feature rather than releasing it to all pilot wikis at once. Your project will not receive the feature in October as earlier communicated. Rather, the deployment will now be done '''on November 5, 2024'''. If you have any concerns, please [[mediawikiwiki:Talk:Trust_and_Safety_Product/Temporary_Accounts|leave a message on the talk page of the project]]. On behalf of the Trust & Safety Product team, [[利用者:STei (WMF)|STei (WMF)]] ([[利用者・トーク:STei (WMF)|トーク]]) 2024年10月25日 (金) 17:34 (UTC) == Final Reminder: Join us in Making Wiki Loves Ramadan Success == Dear all, We’re thrilled to announce the Wiki Loves Ramadan event, a global initiative to celebrate Ramadan by enhancing Wikipedia and its sister projects with valuable content related to this special time of year. As we organize this event globally, we need your valuable input to make it a memorable experience for the community. Last Call to Participate in Our Survey: To ensure that Wiki Loves Ramadan is inclusive and impactful, we kindly request you to complete our community engagement survey. Your feedback will shape the event’s focus and guide our organizing strategies to better meet community needs. * Survey Link: [https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSffN4prPtR5DRSq9nH-t1z8hG3jZFBbySrv32YoxV8KbTwxig/viewform?usp=sf_link Complete the Survey] * Deadline: November 10, 2024 Please take a few minutes to share your thoughts. Your input will truly make a difference! '''Volunteer Opportunity''': Join the Wiki Loves Ramadan Team! We’re seeking dedicated volunteers for key team roles essential to the success of this initiative. If you’re interested in volunteer roles, we invite you to apply. * Application Link: [https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXiox_eEDH4yJ0gxVBgtL7jPe41TINAWYtpNp1JHSk8zhdgw/viewform?usp=sf_link Apply Here] * Application Deadline: October 31, 2024 Explore Open Positions: For a detailed list of roles and their responsibilities, please refer to the position descriptions here: [https://docs.google.com/document/d/1oy0_tilC6kow5GGf6cEuFvdFpekcubCqJlaxkxh-jT4/ Position Descriptions] Thank you for being part of this journey. We look forward to working together to make Wiki Loves Ramadan a success! Warm regards,<br> The Wiki Loves Ramadan Organizing Team 2024年10月29日 (火) 05:11 (UTC) <!-- User:ZI Jony@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Non-Technical_Village_Pumps_distribution_list&oldid=27568454 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2024-10 == <div lang="en" dir="ltr"> '''全体ニュース''' * ウィキメディア財団の各種委員会への応募が開始されました。[[:m:Affiliations Committee/ja|提携団体委員会]]への応募の締め切りは11月8日(UTC)、[[:m:Ombuds commission/ja|オンブズ委員会]]と[[:m:Wikimedia Foundation/Legal/Community Resilience and Sustainability/Trust and Safety/Case Review Committee/ja|事案審査委員会]]への応募の締め切りは12月2日(UTC)です。([[:m:Wikimedia Foundation/Legal/Committee appointments/ja|詳細]]) '''Wikimedians of Japan User Groupからのお知らせ''' * 10月26日(土曜日)[https://event.ospn.jp/osc2024-fall/ オープンソース・カンファレンス東京]に参加しました。 * 11月1日から11月30日にかけて、オンラインで日本語版アジア月間のサブイベントとして韓国特集を行います。詳細は、[[:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group/events/2024年アジア月間韓国特集|こちら]]を参照してください。 * 11月9日にウィキペディア・アジア月間2024の一環として、友好エディタソンイベントをウィキメディア韓国協会と関西オープンフォーラム内で共催します。詳細は、[[:m:Wikipedia_Asian_Month_2024/Japan_-_Korea_friendship/ja|こちら]]と[[:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group/events/2024年アジア月間韓国特集|こちら]]を参照してください。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]'''[[File:Wikipedia-logo-v2.svg|20px|link=:w:ja:]] * 11月1日0:00から30日23:59 (UTC)まで[[:w:ja:Wikipedia:ウィキペディア・アジア月間|ウィキペディア・アジア月間]][[File:Wikipedia Asian Month Logo.svg|20px|link=:w:ja:Wikipedia:ウィキペディア・アジア月間]]が開催されます。(こちらが日本語版アジア月間のメインイベントで、アジア全域を対象にします。サブイベントとして、韓国特集を行います。) *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:ローマ哲学|ローマ哲学]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ローマ哲学_20241014|選考中]]です。(2024年11月11日 (月) 01:36 (UTC)まで) **[[:w:ja:日本の悪霊|日本の悪霊]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/日本の悪霊 20241018|選考中]]です。(2024年11月1日 (金) 14:10 (UTC)まで) **[[:w:ja:おひつじ座|おひつじ座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/おひつじ座_20241019|選考中]]です。(2024年11月2日 (土) 05:11 (UTC)まで) **[[:w:ja:ImageNet|ImageNet]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ImageNet 20241023|選考中]]です。(2024年11月6日 (水) 10:28 (UTC)まで) **[[:w:ja:吾妻川電力|吾妻川電力]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/吾妻川電力 20241025|選考中]]です。(2024年11月8日 (金) 12:20 (UTC)まで) *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|9月の月間新記事賞]] **[[:w:ja:不幸の手紙|不幸の手紙]] **[[:w:ja:暖炉税|暖炉税]] **[[:w:ja:百物語 (葛飾北斎)|百物語 (葛飾北斎)]] **[[:w:ja:ボスニア・ヘルツェゴビナ文学|ボスニア・ヘルツェゴビナ文学]] **[[:w:ja:紫烟荘|紫烟荘]] '''[[:b:ja:メインページ|日本語版ウィキブックス]]'''[[File:Wikibooks-logo.svg|20px|link=:b:ja:]] * 11月5日に[[:mw:Help:Temporary_accounts/ja|臨時アカウント]]が試験的に導入される予定です。 '''[[:wikitech:|ウィキテック]]'''[[File:Wikitech-2021-blue-large-icon.svg|20px|link=:wikitech:]] * ウィキテックのアカウントが[[:m:Help:Unified_login/ja|SUL]]に移行されました。([[:wikitech:Wikitech/SUL-migration|詳細]]) '''11月のイベント情報''' * 11月2日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#ウィキペディアARTS in AOAA|ウィキペディアARTS in AOAA]] * 11月3日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#Wikipediaブンガク12 安部公房|Wikipediaブンガク12 安部公房]] * 11月5日-7日[https://www.libraryfair.jp/booth/2024/167/series ウィキペディア展覧会2024](図書館総合展内) * 11月10日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#ウィキペディアタウン 調べて伝えてまちのこと|ウィキペディアタウン 調べて伝えてまちのこと]] * 11月10日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#島原 Wikipedia Town みんなでつくろう島原の百科事典|島原 Wikipedia Town みんなでつくろう島原の百科事典]] * 11月24日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#ウィキペディアタウンin丹波篠山~篠山の怪談七不思議~|ウィキペディアタウンin丹波篠山~篠山の怪談七不思議~]] '''イベント安全対策のための情報''' # [[:m:Keeping_events_safe/ja|イベントの安全を守る]] # [[:foundation:Policy:Event_ban_policy/ja|イベント追放の方針]] # [[:foundation:Policy:Office_actions/ja|事務局行動]] # 当UGでは[[:c:File:Wikimedians of Japan User Group Event Safety Flyer 2024-09.pdf|ビラ]]も作成しています。ぜひご覧ください。 '''[[:m:Main_Page/ja|メタウィキ]]'''[[File:Wikimedia Community Logo.svg|20px|link=:m:Main_Page/ja]] * 日本語話者向けニュース ** メタウィキでは翻訳者を常時募集しています。気になる方は[[:m:Meta:Babylon/ja|翻訳ポータル]]をご確認下さい。 <hr /> </div> *'''前回配信:2024年9月30日''' </div> <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: ''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''<br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list| 登録・削除]]。</small>2024年10月31日 (木) 09:27 (UTC) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=27288076 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Sign up for the language community meeting on November 29th, 16:00 UTC == Hello everyone, The next language community meeting is coming up next week, on November 29th, at 16:00 UTC (Zonestamp! For your timezone <https://zonestamp.toolforge.org/1732896000>). If you're interested in joining, you can sign up on this wiki page: <https://www.mediawiki.org/wiki/Wikimedia_Language_and_Product_Localization/Community_meetings#29_November_2024>. This participant-driven meeting will be organized by the Wikimedia Foundation’s Language Product Localization team and the Language Diversity Hub. There will be presentations on topics like developing language keyboards, the creation of the Moore Wikipedia, and the language support track at Wiki Indaba. We will also have members from the Wayuunaiki community joining us to share their experiences with the Incubator and as a new community within our movement. This meeting will have a Spanish interpretation. Looking forward to seeing you at the language community meeting! Cheers, [[User:SSethi (WMF)|Srishti]] 2024年11月21日 (木) 19:53 (UTC) <!-- User:SSethi (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=27746256 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2024-11 == '''全体ニュース''' * ウィキメディア財団の[[:m:Ombuds commission/ja|オンブズ委員会]]と[[:m:Wikimedia Foundation/Legal/Community Resilience and Sustainability/Trust and Safety/Case Review Committee/ja|事案審査委員会]]への応募の締め切りは12月2日(UTC)です。([[:m:Wikimedia Foundation/Legal/Committee appointments/ja|詳細]]) * 来年5月にイスタンブールで行われる[[:mw:Wikimedia_Hackathon_2025|ウィキメディアハッカソン2025]]の[[:mw:Wikimedia_Hackathon_2025/Participants|参加費用補助(奨学金)]]の申し込みは12月10日(UTC)までです。 * 来年8月にナイロビで行われる[[:wikimania:2025:Wikimania|ウィキマニア2025]][[File:Wikimania.svg|20px|link=:wikimania:2025:Wikimania]]の[[:wikimania:2025:Scholarships/ja|参加費用補助(奨学金)]]の申し込みは12月8日(UTC)までです。 '''Wikimedians of Japan User Groupからのお知らせ''' * X(旧twitter)のアカウント[https://twitter.com/WikimediansJPUG @WikimediansJPUG]を作成しました。 * アジア月間のサブイベントとして[[:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group/events/2024年アジア月間韓国特集|韓国特集]]を行いました。 * 11月9日にウィキペディア・アジア月間2024の一環として、友好エディタソンイベントをウィキメディア韓国協会と関西オープンフォーラム内で共催しました。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]'''[[File:Wikipedia-logo-v2.svg|20px|link=:w:ja:]] *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:ローマ哲学|ローマ哲学]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ローマ哲学_20241014|選考]]を通過。 **[[:w:ja:日本の悪霊|日本の悪霊]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/日本の悪霊 20241018|選考]]を通過。 **[[:w:ja:おひつじ座|おひつじ座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/おひつじ座_20241019|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ImageNet|ImageNet]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ImageNet 20241023|選考]]を通過。 **[[:w:ja:吾妻川電力|吾妻川電力]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/吾妻川電力 20241025|選考]]を通過。 **[[:w:ja:秋川新聞|秋川新聞]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/秋川新聞 20241108|選考]]を通過。 **[[:w:ja:Kの昇天|Kの昇天]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/Kの昇天 20241108|選考]]を通過。 **[[:w:ja:マレーシアの漫画|マレーシアの漫画]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/マレーシアの漫画 20241102|選考]]を通過。 **[[:w:ja:麗子微笑|麗子微笑]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/麗子微笑 20241114|選考]]を通過。 **[[:w:ja:きゅうくらりん|きゅうくらりん]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/きゅうくらりん 20241102|選考]]を通過。 **[[:w:ja:あすと長町|あすと長町]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/あすと長町 20241011|選考]]を通過。 **[[:w:ja:夕立|夕立]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/夕立 20241111|選考]]を通過。 **[[:w:ja:持続可能なエネルギー|持続可能なエネルギー]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/持続可能なエネルギー 20241011|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ローマ軍のアフリカ撤退 (紀元前255年)|ローマ軍のアフリカ撤退 (紀元前255年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ローマ軍のアフリカ撤退 (紀元前255年) 20241011|選考]]を通過。 **[[:w:ja:グラコロ|グラコロ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/グラコロ 20241114|選考]]を通過。 **[[:w:ja:鯨ひげ|鯨ひげ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/鯨ひげ_20241111|選考中]]です。(2024年12月9日 (月) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:酸素中毒|酸素中毒]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/酸素中毒_20241111|選考中]]です。(2024年12月9日 (月) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:排水 (道路)|排水 (道路)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/排水 (道路)_20241011|選考中]]です。(2024年12月9日 (月) 13:51 (UTC)まで) **[[:w:ja:闇の絵巻|闇の絵巻]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/闇の絵巻 20241113|選考中]]です。(2024年12月11日 (水) 09:26 (UTC)まで) **[[:w:ja:福岡トンネル|福岡トンネル]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/福岡トンネル 20241114|選考中]]です。(2024年12月12日 (木) 14:13 (UTC)まで) **[[:w:ja:下出民義|下出民義]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/下出民義 20241115|選考中]]です。(2024年11月29日 (金) 12:36 (UTC)まで) **[[:w:ja:カシオペヤ座|カシオペヤ座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/カシオペヤ座_20241118|選考中]]です。(2024年12月2日 (月) 12:09 (UTC)まで) *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|10月の月間新記事賞]] **[[:w:ja:あすと長町|あすと長町]] **[[:w:ja:持続可能なエネルギー|持続可能なエネルギー]] **[[:w:ja:日本の入れ墨|日本の入れ墨]] **[[:w:ja:排水 (道路)|排水 (道路)]] **[[:w:ja:ローマ軍のアフリカ撤退 (紀元前255年)|ローマ軍のアフリカ撤退 (紀元前255年)]] '''12月のイベント情報''' * 12月2日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#地域情報発信講座 ウィキペディアタウンin志賀町|地域情報発信講座 ウィキペディアタウンin志賀町]] * 12月12日 [https://www.tufs.ac.jp/event/2024/241212_1.html 知られざるウィキペディアの世界] * 12月15日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#遺跡 de ウィキペディア in ユリ遺跡|遺跡 de ウィキペディア in ユリ遺跡]] '''イベント安全対策のための情報''' # [[:m:Keeping_events_safe/ja|イベントの安全を守る]] # [[:foundation:Policy:Event_ban_policy/ja|イベント追放の方針]] # [[:foundation:Policy:Office_actions/ja|事務局行動]] # 当UGでは[[:c:File:Wikimedians of Japan User Group Event Safety Flyer 2024-09.pdf|ビラ]]も作成しています。ぜひご覧ください。 '''[[:m:Main_Page/ja|メタウィキ]]'''[[File:Wikimedia Community Logo.svg|20px|link=:m:Main_Page/ja]] * メタウィキのコンテンツページが150,000ページを超えました。 </div> '''前回配信:2024年10月31日''' <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: ''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''<br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list| 登録・削除]]。</small>2024年11月29日 (金) 09:50 (UTC) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=27724689 のリストを使用して送信したメッセージ --> </div> == WikipediaからWikibooksへのテンプレートの移入とTranswiki名前空間 == Wikipediaで使用されているテンプレートの多くがWikibooks上では導入されておらず、いつものWikipediaの記法でWikibooksを執筆しようとするとテンプレート不在のエラーが多発します。そこでWikipediaからテンプレートを移入 (移植) したいのですが、3点教えて頂きたいことがございます。 # (移入かゼロから自力作成するかは問わず) Wikibooks上でのテンプレートの新規作成は、事前に合意形成などが必要なのでしょうか?それとも好き勝手作っていいものなのでしょうか? # 仮に移入してくる時には、他言語版からの翻訳時と同様の履歴継承方法 (Oldid指定で継承元を示す、あるいはテンプレート名+日時明記する) で問題ないでしょうか? # 「[[Wikibooks:蔵書一覧/テンプレート一覧#Transwiki名前空間]]」によると、テンプレートを置く名前空間はWikibooksテンプレート空間の場合と、Transwiki名前空間と2種類あるように読めるのですが、このTranswiki名前空間にあるテンプレート群は何なのでしょうか? 質問の背景をお伝えしておくと、私の活動している法学の分野では伝統的に法律の概説はWikipediaに執筆し、逐条解説 (1つ1つの条文の細かい解釈や具体例などの提示) はWikibooksに譲るという棲み分けを行ってきたようです。現在私がWikipedia上で加筆している記事の記述が逐条解説まで踏み込んで肥大化してしまったので、一部はWikibooks側に書いた方が良さそうだ、と判断しました。ご存じのとおりWikipediaでは「[[w:Wikipedia:検証可能性|Wikipedia:検証可能性]]」が重視されていて、そのノリで信頼性の高い出典をガチガチに揃えて逐条解説の下書きをしていたのですが、いざ下書きをWikibooksのサンドボックスに投稿したところ ([[Special:Permalink/264757|編集差分]])、出典・脚注系のテンプレートがことごとく存在せずにエラーが出ています。 また、Transwiki名前空間にあるらしい「仮リンク」のテンプレートは、Wikipediaでも多用していたのでWikibooksでも使用したいのですが、Transwiki上にある「仮リンク」はWikibooksで <nowiki>{{{{仮リンク|あいうえお|en|ABC}}}}</nowiki> と記述してそのまま使えるのか、いまいちよく分かりません。[[特別:リンク元/Transwiki:仮リンク]] を見ても、現時点でWikibooksの標準名前空間で使用しているケースはゼロのようです。 Wikipediaと比較してWikibooksの活動が過疎ぎみなのは承知しておりまして、ここで愚痴を言いたいわけではなく、何とか使える形にしたいという前向きな質問の意図だと汲んで頂ければ幸いです。--[[利用者:ProfessorPine|ProfessorPine]] ([[利用者・トーク:ProfessorPine|トーク]]) 2024年12月7日 (土) 03:15 (UTC) == Wikimedians of Japan User Group 2024-12 == <div lang="en" dir="ltr"> '''Wikimedians of Japan User Groupからのお知らせ'''[[File:Wikimedians of Japan User Group Logoonly.svg|20px|link=:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group]] * 2025年1月25日(土)の[https://event.ospn.jp/osc2025-osaka/ オープンソースカンファレンス大阪]に出展およびセミナーを行います。 * 当メルマガに載せたい情報はありませんか? ユーザーグループではウィキメディア関係の情報を募集しています。イベント告知、ユーザーの活躍情報などございましたら、お気軽に[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|こちら]]に投稿してください。(編集部の判断により掲載されないこともございます。あらかじめご了承ください) <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]'''[[File:Wikipedia-logo-v2.svg|20px|link=:w:ja:]] *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:万丈窟|万丈窟]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/万丈窟 20241211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:子房|子房]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/子房 20241211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:東京・神戸間の高速道路計画|東京・神戸間の高速道路計画]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/東京・神戸間の高速道路計画 20241211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:リンゴ|リンゴ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/リンゴ 20241211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ジャスミン (ディズニーキャラクター)|ジャスミン (ディズニーキャラクター)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ジャスミン (ディズニーキャラクター) 20241203|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ワルイージ|ワルイージ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ワルイージ_20241211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ダフニスとクロエ (ラヴェル)|ダフニスとクロエ (ラヴェル)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ダフニスとクロエ (ラヴェル) 20241129|選考]]を通過。 **[[:w:ja:正長の土一揆|正長の土一揆]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/正長の土一揆 20241129|選考]]を通過。 **[[:w:ja:グスターヴ・ホルスト|グスターヴ・ホルスト]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/グスターヴ・ホルスト 20241129|選考]]を通過。 **[[:w:ja:阿波の土柱|阿波の土柱]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/阿波の土柱_20241211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:磯貝浩|磯貝浩]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/磯貝浩 20241130|選考]]を通過。 **[[:w:ja:鯨ひげ|鯨ひげ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/鯨ひげ_20241111|選考]]を通過。 **[[:w:ja:排水 (道路)|排水 (道路)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/排水 (道路)_20241011|選考]]を通過。 **[[:w:ja:闇の絵巻|闇の絵巻]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/闇の絵巻 20241113|選考]]を通過。 **[[:w:ja:福岡トンネル|福岡トンネル]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/福岡トンネル 20241114|選考]]を通過。 **[[:w:ja:下出民義|下出民義]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/下出民義 20241115|選考]]を通過。 **[[:w:ja:カシオペヤ座|カシオペヤ座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/カシオペヤ座_20241118|選考]]を通過。 **[[:w:ja:バグラダス川の戦い (紀元前240年)|バグラダス川の戦い (紀元前240年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/バグラダス川の戦い (紀元前240年)_20241204|選考中]](2025年1月1日 (水) 23:59 (UTC)まで) **[[:w:ja:クルド文学|クルド文学]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/クルド文学_20241211|選考中]](2025年1月7日 (火) 15:47 (UTC)まで) **[[:w:ja:バハラーム6世|バハラーム6世]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/バハラーム6世_20241211|選考中]](2025年1月7日 (火) 15:50 (UTC)まで) **[[:w:ja:心臓|心臓]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/心臓_20241211|選考中]](2025年1月22日 (水) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:宮中祭祀|宮中祭祀]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/宮中祭祀_20241211|選考中]](2025年1月8日 (水) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:シャンブル|シャンブル]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/シャンブル 20241215|選考中]](2025年1月11日 (日) 02:38 (UTC)まで) **[[:w:ja:ヘンリー・パジェット (初代アングルシー侯爵)|ヘンリー・パジェット (初代アングルシー侯爵)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ヘンリー・パジェット (初代アングルシー侯爵)_20241219|選考中]](2025年1月2日 (木) 07:39 (UTC)まで) **[[:w:ja:寝殿造|寝殿造]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/寝殿造 20241224|選考中]](2025年1月7日 (火) 14:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:エドワード・サーロー_(初代サーロー男爵)|エドワード・サーロー_(初代サーロー男爵)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/エドワード・サーロー_(初代サーロー男爵)_20241225|選考中]](2025年1月8日 (水) 17:38 (UTC)まで) *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|11月の月間新記事賞]] **[[:w:ja:阿波の土柱|阿波の土柱]] **[[:w:ja:クルド文学|クルド文学]] **[[:w:ja:万丈窟|万丈窟]] **[[:w:ja:子房|子房]] **[[:w:ja:バハラーム6世|バハラーム6世]] '''2025年1月のイベント情報''' * 1月19日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#2025-01-19 ウィキペディアタウン in 神保町 vol.2|ウィキペディアタウン in 神保町 vol.2]] * 1月25日 [https://event.ospn.jp/osc2025-osaka/ オープンソースカンファレンス大阪] '''[[:m:Main_Page/ja|メタウィキ]]'''[[File:Wikimedia Community Logo.svg|20px|link=:m:Main_Page/ja]] * 日本語話者向けニュース ** メタウィキでは翻訳者を常時募集しています。気になる方は[[:m:Meta:Babylon/ja|翻訳ポータル]]をご確認下さい。 '''[[:mw:Template:Main_page/ja|mediawiki.org]]'''[[File:MediaWiki-2020-large-icon.svg|20px|link=:m:Main_Page/ja]] * 現在、セキュリティ上の問題で無効になっている[[:mw:Extension:Graph|グラフ拡張機能]]の後継である[[:mw:Extension:Chart|チャート拡張機能]]がmediawiki.orgに追加されました。また、[[:testwiki:|テストウィキ]]と[[:c:|コモンズ]]でも試すことが出来ます。 '''ESEAP(東、東南アジア、太平洋地)ニュース[[File:ESEAP logo horizontal.svg|40px|link=:m:ESEAP_Hub/ja]]''' * ESEAP地域では、毎月第1日曜日の4時からオンラインミーティングを開いています。[[:m:Friendly_space_policies/ja|友好的な空間の方針]]さえ守れば誰でも参加可能です。次回は新年のため、1月26日 (日) の予定です。([[:m:ESEAP_Hub/Meetings/26_January_2025|詳細]] )また、[[:mail:eseap|メーリングリスト]]も参照してください。 </div> '''前回配信:2024年11月30日''' </div> <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: ''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''<br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list| 登録・削除]]。</small>2024年12月31日 (火) 07:24 (UTC) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=27907605 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 今、このサイトでつくるに値する記事は? == 初めてなのですが、すでにWikipediaで編集経験があるため(やらかしてばかりですが…)いずれは新たに教科書をつくってみたいと考えている者です 本サイトではどのようなモノに需要があるのでしょうか 教えていただけますか 注)具体的に:鉄道やアニメに関することを独自に参考書としてつくりたいのでそちらの需要さえあればつくる、ただしコレ以外のジャンルでも全然構わない 返答が来次第すぐに自身専用のサンドボックスに下書きします--[[利用者:背後のトモモ|背後のトモモ]] ([[利用者・トーク:背後のトモモ|トーク]]) 2025年1月3日 (金) 13:16 (UTC) :個人的にですが、『[[高等学校言語文化]]』及び『[[高等学校古典探究]]』の充実をしてもらえたらありがたいです。私は『[[高等学校文学国語]]』及び理数系科目の整備に時間を割いていて上記2科目まで手が回らないのが現状です(著作権の関係で掲載可能な教材の量が少ない現代文や既に内容が充実していて加筆修正するだけのことが多い理数科目とは違い、古文・漢文は新規執筆するページ数が多いのもある)。整備方針や書式については新課程[[高等学校国語]]科のうち既に完成しているページを参考にしていただければと思います。 :また、一般に赤リンクとして存在しているページは執筆需要があると考えて良いと思います。--[[特別:投稿記録/&#126;2025-2381|&#126;2025-2381]] ([[利用者・トーク:&#126;2025-2381|会話]]) 2025年1月3日 (金) 14:16 (UTC) ::ありがとうございます ::参考にさせていただきます--[[利用者:背後のトモモ|背後のトモモ]] ([[利用者・トーク:背後のトモモ|トーク]]) 2025年1月4日 (土) 00:10 (UTC) ::スミマセン。先に申し上げておきたいのですが自分自身も今後現実世界で忙しくなりそうなので調査が進まないかもしれません ::あらかじめご了承ください--[[利用者:背後のトモモ|背後のトモモ]] ([[利用者・トーク:背後のトモモ|トーク]]) 2025年1月4日 (土) 00:13 (UTC) == Wikibooksで適切な出典とは? == Wikibooksで適切な出典とは何でしょうか?Wikipediaと異なるところを中心に教えてください--[[利用者:背後のトモモ|背後のトモモ]] ([[利用者・トーク:背後のトモモ|トーク]]) 2025年1月4日 (土) 00:19 (UTC) :こんばんは。ウィキブレイク中ですが、一応。 :さて、「適切な出典」とのことですが、基本的にWikipediaとあまり変わりなくていいと思います。つまり、信頼性の高い文献を使えばいいと思います。ただ、私見を含むのですが、小中高の教科書・参考書の場合、出典に既存の教科書や参考書を使うのは避けた方がいいと思います。もちろん、参考にする程度なら構わないと思いますし、実際、私も書くときの基準として参考にはしています。しかし、これらのみを出典にした記述は「人の褌で相撲を取る」ようで、一種の既存教科書・参考書の「海賊版」にしたかならないように思われます。 :ま、私見ですが参考になれば幸いです。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2025年1月4日 (土) 15:25 (UTC) ::ありがとうございます ::もちろん参考にさせていただきます--[[利用者:背後のトモモ|背後のトモモ]] ([[利用者・トーク:背後のトモモ|トーク]]) 2025年1月5日 (日) 00:18 (UTC) ::あっ、確認し忘れてましたが出典は1つだけに偏ってはいけないのでしょうか?--[[利用者:背後のトモモ|背後のトモモ]] ([[利用者・トーク:背後のトモモ|トーク]]) 2025年1月6日 (月) 02:42 (UTC) == 削除依頼 == 削除依頼ページが半保護されていて書き込めないためここに書きます。 ラテン語に関するページで他サイトからの盗用とみられるものがあります。<br> [[ラテン語 名詞|名詞]] - http://www.lingua-latina.org/LL_2A_1.php<br> [[ラテン語 第一変化名詞|第一変化名詞]] - http://www.lingua-latina.org/LL_2A_1a.php<br> [[ラテン語 第二変化名詞|第二変化名詞]] - http://www.lingua-latina.org/LL_2A_1b.php<br> [[ラテン語 第三変化i幹名詞|第三変化i幹名詞]] - http://www.lingua-latina.org/LL_2A_1c.php<br> [[ラテン語 第三変化子音幹名詞|第三変化子音幹名詞]] - http://www.lingua-latina.org/LL_2A_1d.php<br> [[ラテン語 第四変化名詞|第四変化名詞]] - http://www.lingua-latina.org/LL_2A_1e.php<br> [[ラテン語 第五変化名詞|第五変化名詞]] - http://www.lingua-latina.org/LL_2A_1f.php<br> [[ラテン語 指示代名詞|指示代名詞]] - http://www.lingua-latina.org/LL_2A_3.php<br>--[[利用者:Tik6262|Tik6262]] ([[利用者・トーク:Tik6262|トーク]]) 2025年1月8日 (水) 23:45 (UTC) :[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]])と申します。[[トーク:ラテン語 第三変化i幹名詞]]につけたコメントを転記します。 ::同記事の履歴を確認すると、遡って順に。 ::# 2006-03-21T15:30:15 [[ラテン語の文法]]より分割。 ::# 2006-02-02T14:35:36 ウィキペディア「[[w:ラテン語の文法]]」から履歴を継承しトランスウィキ。 ::# 2004年2月15日 (日) 01:29 ウィキペディア「[[w:ラテン語]]」から分割移動。 ::# 「[[w:ラテン語]]」の[https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%B3%E8%AA%9E&diff=83418&oldid=71199 該当箇所]について、概ね2003年10月23日から同30日にかけて[[w:利用者:T. Nakamura]] 氏により作成。 ::となっています。したがって、オリジナルのライセンスは[[w:Wikipedia:著作権]]に従い、それで許諾されている範囲で[[Wikibooks:著作権]]が認められています。上記4.の段階においてライセンス上の問題がなければ、盗用等の問題はありません。 ::なお、[http://www.lingua-latina.org/LL_2A_1c.php ご指摘のページ]の制作者は、「T. Nakamura」氏とあり、オリジナル記事の作成者と同一人物の可能性が高く、現在も同ページで活動中の模様です。必要に応じ問い合わせることができますが、本人自身がウィキペディアで公開した以上、著作権を主張することは難しいと考えます。 :上記に挙げるその他の記事も事情は同じであって、以上の状況ですので、ウィキプロジェクトにおける作成経緯を尊重して現行のままで良いかと考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年1月9日 (木) 00:01 (UTC) ::Tomzoさんのおっしゃる通りサイトの著作者とwikibooks(wikipedia)の該当部分の執筆者が同一であるということ、承知いたしました。 ::わざわざ確認の労を取ってくださりありがとうございます。 ::編集初心者とはいえ、分割された場合の履歴から辿っていくべきだったのにしなかった私の落ち度でございます。 ::申し訳ありませんでした。 ::該当ページの削除依頼を取り下げます。--[[利用者:Tik6262|Tik6262]] ([[利用者・トーク:Tik6262|トーク]]) 2025年1月9日 (木) 00:37 (UTC) :::ご理解いただき幸いです。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年1月9日 (木) 06:49 (UTC) == Launching! Join Us for Wiki Loves Ramadan 2025! == Dear All, We’re happy to announce the launch of [[m:Wiki Loves Ramadan 2025|Wiki Loves Ramadan 2025]], an annual international campaign dedicated to celebrating and preserving Islamic cultures and history through the power of Wikipedia. As an active contributor to the Local Wikipedia, you are specially invited to participate in the launch. This year’s campaign will be launched for you to join us write, edit, and improve articles that showcase the richness and diversity of Islamic traditions, history, and culture. * Topic: [[m:Event:Wiki Loves Ramadan 2025 Campaign Launch|Wiki Loves Ramadan 2025 Campaign Launch]] * When: Jan 19, 2025 * Time: 16:00 Universal Time UTC and runs throughout Ramadan (starting February 25, 2025). * Join Zoom Meeting: https://us02web.zoom.us/j/88420056597?pwd=NdrpqIhrwAVPeWB8FNb258n7qngqqo.1 * Zoom meeting hosted by [[m:Wikimedia Bangladesh|Wikimedia Bangladesh]] To get started, visit the [[m:Wiki Loves Ramadan 2025|campaign page]] for details, resources, and guidelines: Wiki Loves Ramadan 2025. Add [[m:Wiki Loves Ramadan 2025/Participant|your community here]], and organized Wiki Loves Ramadan 2025 in your local language. Whether you’re a first-time editor or an experienced Wikipedian, your contributions matter. Together, we can ensure Islamic cultures and traditions are well-represented and accessible to all. Feel free to invite your community and friends too. Kindly reach out if you have any questions or need support as you prepare to participate. Let’s make Wiki Loves Ramadan 2025 a success! For the [[m:Wiki Loves Ramadan 2025/Team|International Team]] 2025年1月16日 (木) 12:08 (UTC) <!-- User:ZI Jony@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Non-Technical_Village_Pumps_distribution_list&oldid=27568454 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Universal Code of Conduct annual review: provide your comments on the UCoC and Enforcement Guidelines == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> My apologies for writing in English. {{Int:Please-translate}}. I am writing to you to let you know the annual review period for the Universal Code of Conduct and Enforcement Guidelines is open now. You can make suggestions for changes through 3 February 2025. This is the first step of several to be taken for the annual review. [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Annual_review|Read more information and find a conversation to join on the UCoC page on Meta]]. The [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee|Universal Code of Conduct Coordinating Committee]] (U4C) is a global group dedicated to providing an equitable and consistent implementation of the UCoC. This annual review was planned and implemented by the U4C. For more information and the responsibilities of the U4C, [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Charter|you may review the U4C Charter]]. Please share this information with other members in your community wherever else might be appropriate. -- In cooperation with the U4C, [[m:User:Keegan (WMF)|Keegan (WMF)]] ([[m:User talk:Keegan (WMF)|talk]]) 2025年1月24日 (金) 01:10 (UTC) </div> <!-- User:Keegan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=27746256 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2025-01 == '''Wikimedians of Japan User Groupからのお知らせ'''[[File:Wikimedians of Japan User Group Logoonly.svg|20px|link=:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group]] * 2025年2月22日(土)の[https://event.ospn.jp/osc2025-spring/ オープンソースカンファレンス(OSC)東京/春]に参加およびセミナーを行います。 * 上記OSC東京/春のイベント内イベントとして、10時より [https://event.ospn.jp/osc2025-spring/session/1987774 Japan Wikimedian カンファレンス2025]を行います。[[:m:Wikimedia movement/ja|ウィキメディア運動(ムーブメント)]]や[[:d:|ウィキデータ]][[File:Wikidata-logo.svg|20px|link=:d:]]についてのセミナーもありますので、ぜひご参加ください。 * 2月23日(日)、13時15分より、黙々とウィキデータの編集を行う会を開きます。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/events/ウィキデータもくもく会2025年2月東京|詳細はこちら]] * 当メルマガに載せたい情報はありませんか? ユーザーグループではウィキメディア関係の情報を募集しています。イベント告知、ユーザーの活躍情報などございましたら、お気軽に[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|こちら]]に投稿してください。(編集部の判断により掲載されないこともございます。あらかじめご了承ください) '''全体ニュース''' * 来年度のウィキメディア財団の年次計画案についての[[:m:Wikimedia Foundation Annual Plan/2025-2026/Product & Technology OKRs/ja|アンケート]]が募集されています。日本語でも回答可能です。 * 2月5日午前1時(JST)から[[:m:Wikimedia_Foundation/Legal/Update_to_banner_and_logo_policies/ja|ロゴとバナーに関する方針の更新]]についての[[:m:Event:Office hour for the banner and logo policy update initiative launch|オフィスアワー]](事務局時間)が行われます。 * [[:m:Stewards/Elections_2025|スチュワード選挙2025]]及び[[:m:Stewards/Confirm/2025|現在のスチュワードへの信任投票]]への投票が2月6日 14:00 (UTC) から2月27日 14:00 (UTC) まで行われます。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]'''[[File:Wikipedia-logo-v2.svg|20px|link=:w:ja:]] *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:ヘンリー・パジェット (初代アングルシー侯爵) |ヘンリー・パジェット (初代アングルシー侯爵) ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ヘンリー・パジェット (初代アングルシー侯爵) 20241219|選考]]を通過。 **[[:w:ja:バグラダス川の戦い (紀元前240年)|バグラダス川の戦い (紀元前240年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/バグラダス川の戦い (紀元前240年) 20241204|選考]]を通過。 **[[:w:ja:寝殿造|寝殿造]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/寝殿造 20241224|選考]]を通過。 **[[:w:ja:バハラーム6世|バハラーム6世]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/バハラーム6世 20241211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:エドワード・サーロー (初代サーロー男爵) |エドワード・サーロー (初代サーロー男爵) ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/エドワード・サーロー (初代サーロー男爵) 20241225|選考]]を通過。 **[[:w:ja:第二メルボルン|第二メルボルン]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/第二メルボルン 20250107|選考]]を通過。 **[[:w:ja:心臓|心臓]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/心臓 20241211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:安全地帯XII|安全地帯XII]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/安全地帯XII 20250105|選考]]を通過。 **[[:w:ja:五間堀川|五間堀川]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/五間堀川 20250111|選考]]を通過。 **[[:w:ja:クルド文学|クルド文学]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/クルド文学 20241211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:サウィン祭|サウィン祭]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/サウィン祭 20250107|選考]]を通過。 **[[:w:ja:蔦屋重三郎|蔦屋重三郎]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/蔦屋重三郎 20250107|選考]]を通過。 **[[:w:ja:熱田大宮司家|熱田大宮司家]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/熱田大宮司家 20250111|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ロバート・オッペンハイマー|ロバート・オッペンハイマー]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ロバート・オッペンハイマー 20250111|選考]]を通過。 **[[:w:ja:平野千恵子|平野千恵子]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/平野千恵子 20250118|選考]]を通過。 **[[:w:ja:PCエンジンのゲームタイトル一覧|PCエンジンのゲームタイトル一覧]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/PCエンジンのゲームタイトル一覧 20250108|選考]]を通過。 **[[:w:ja:オホス・デル・サラード|オホス・デル・サラード]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/オホス・デル・サラード 20250112|選考]]を通過。 **[[:w:ja:上下町上下|上下町上下]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/上下町上下 20250114|選考]]を通過。 **[[:w:ja:酸素中毒|酸素中毒]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/酸素中毒 20250101|選考]]を通過。 **[[:w:ja:著作権法の判例一覧 (欧州)|著作権法の判例一覧 (欧州)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/著作権法の判例一覧 (欧州)_20250111|選考中]](2025年2月21日 (金) 15:45 (UTC)まで) **[[:w:ja:都市|都市]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/都市_20250111|選考中]](2025年2月8日 (土) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:ユリ遺跡|ユリ遺跡]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ユリ遺跡_20250119|選考中]](2025年2月2日 (日) 06:09 (UTC)まで) **[[:w:ja:ステゴサウルス|ステゴサウルス]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ステゴサウルス_20250123|選考中]](2025年2月6日 (木) 06:30 (UTC)まで) **[[:w:ja:ユースフ1世 (ナスル朝)|ユースフ1世 (ナスル朝)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ユースフ1世 (ナスル朝)_20250127|選考中]](2025年2月10日 (月) 23:59 (UTC)まで) *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|12月の月間新記事賞]] **[[:w:ja:五間堀川|五間堀川]] **[[:w:ja:増田水力電気|増田水力電気]] **[[:w:ja:サーサーン朝領アルメニア|サーサーン朝領アルメニア]] **[[:w:ja:熱田大宮司家|熱田大宮司家]] **[[:w:ja:著作権法の判例 (欧州)|著作権法の判例 (欧州)]] **[[:w:ja:気管支|気管支]] '''[[:species:|ウィキスピーシーズ]]'''[[File:Wikispecies-logo.svg|20px|link=:species:]] * 記事数が900,000ページを超えました。 '''[[:v:ja:|日本語版ウィキバーシティ]]'''[[File:Wikiversity logo 2017.svg|20px|link=:v:ja:]] * 記事数が200ページを超えました。 '''2025年1月のイベント情報''' * 1月19日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#2025-01-19 ウィキペディアタウン in 神保町 vol.2|ウィキペディアタウン in 神保町 vol.2]] * 1月25日 [https://event.ospn.jp/osc2025-osaka/ オープンソースカンファレンス大阪] </div> '''前回配信:2024年12月31日''' <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: ''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''<br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list| 登録・削除]]。</small>2025年1月31日 (金) 05:16 (UTC) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=27907605 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Reminder: first part of the annual UCoC review closes soon == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> My apologies for writing in English. {{Int:Please-translate}}. This is a reminder that the first phase of the annual review period for the Universal Code of Conduct and Enforcement Guidelines will be closing soon. You can make suggestions for changes through [[d:Q614092|the end of day]], 3 February 2025. This is the first step of several to be taken for the annual review. [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Annual_review|Read more information and find a conversation to join on the UCoC page on Meta]]. After review of the feedback, proposals for updated text will be published on Meta in March for another round of community review. Please share this information with other members in your community wherever else might be appropriate. -- In cooperation with the U4C, [[m:User:Keegan (WMF)|Keegan (WMF)]] ([[m:User talk:Keegan (WMF)|talk]]) 2025年2月3日 (月) 00:48 (UTC) </div> <!-- User:Keegan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=28198931 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Japan Wikimedia Conference 2025 & もくもく会のお知らせ == '''イベントの詳細は、[[:m:Wikimedians of Japan User Group/events/Japan Wikimedia conference 2025|Japan Wikimedia Conference 2025]]および[[:m:Wikimedians of Japan User Group/events/ウィキメディアもくもく会2025年2月東京|ウィキメディアもくもく会]]のページをご覧ください。''' Wikimedians of Japan User Groupは、2月22日に[https://event.ospn.jp/osc2025-spring/ オープンソースカンファレンス2025 Tokyo/Spring]内でJapan Wikimedia Conference 2025を開催し、翌23日には「もくもく会」と題してウィキメディアプロジェクトの編集会を行います。皆さまのご参加をお待ちしております!お問い合わせは event[[File:At_sign.svg|20px]]wikiusers.jp までメールでご連絡ください。 === Japan Wikimedia Conference 2025 === ''詳細は[[:m:Wikimedians of Japan User Group/events/Japan Wikimedia conference 2025|Metaのイベント紹介ページ]]をご覧ください。'' ウィキメディア運動(Wikimedia movement)に関するセミナー・展示を行います。 入退場は自由ですが、主催者の来場人数事前把握のため、[https://ospn.connpass.com/event/338110/ Connpassの参加登録ページ]にて事前登録と[[:m:Wikimedians of Japan User Group/events/Japan Wikimedia conference 2025#参加表明|参加表明]]に参加する旨の表明にご協力お願いします。 *日時:2月22日 10:00~12:45(セミナー),13:30~16:00(展示) *会場:[https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/campus/komazawa.html 駒澤大学 駒沢キャンパス] 種月館 (3号館) 201教室 *参加費:無料 === もくもく会 === ''詳細は[[:m:Wikimedians of Japan User Group/events/ウィキメディアもくもく会2025年2月東京|Metaのイベント紹介ページ]]をご覧ください。'' 情報交換をしながら黙々と作業したいウィキメディアプロジェクトを編集・貢献を行う会です。 参加される場合、[https://wjaug.connpass.com/event/345549/ Connpassの参加登録ページ]にて事前登録するか、[[:m:Wikimedians of Japan User Group/events/ウィキメディアもくもく会2025年2月東京2025#参加表明|参加表明]]に署名をお願いします。 *日時:2月23日 13:15~17:15 *会場:[https://www.k-s-studio.com/komazawa/ K's STUDIO駒沢] *参加費:1000円(入場時支払い、飲み物や軽いスナックを用意します) *持ち物:作業に必要な資料、ご自身のデバイス(Wi-Fiは利用可能です) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: ''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''<br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list| 登録・削除]]。</small>2025年2月16日 (日) 02:35 (UTC) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=27907605 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 開催予定の言語コミュニティ会議 (2/28 14:00 UTC) とニュースレター == <section begin="message"/> 皆さん、こんにちは。 [[File:WP20Symbols WIKI INCUBATOR.svg|right|frameless|150x150px|alt=<span lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr">An image symbolising multiple languages</span>]] <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> We’re excited to announce that the next '''Language Community Meeting''' is happening soon, '''February 28th at 14:00 UTC'''! If you’d like to join, simply sign up on the '''[[mw:Wikimedia_Language_and_Product_Localization/Community_meetings#28_February_2025|wiki page]]'''. </div> <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> This is a participant-driven meeting where we share updates on language-related projects, discuss technical challenges in language wikis, and collaborate on solutions. In our last meeting, we covered topics like developing language keyboards, creating the Moore Wikipedia, and updates from the language support track at Wiki Indaba. </div> <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> '''Got a topic to share?''' Whether it’s a technical update from your project, a challenge you need help with, or a request for interpretation support, we’d love to hear from you! Feel free to '''reply to this message''' or add agenda items to the document '''[[etherpad:p/language-community-meeting-feb-2025|here]]'''. </div> <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> Also, we wanted to highlight that the sixth edition of the Language & Internationalization newsletter (January 2025) is available here: [[:mw:Special:MyLanguage/Wikimedia Language and Product Localization/Newsletter/2025/January|Wikimedia Language and Product Localization/Newsletter/2025/January]]. This newsletter provides updates from the October–December 2024 quarter on new feature development, improvements in various language-related technical projects and support efforts, details about community meetings, and ideas for contributing to projects. To stay updated, you can subscribe to the newsletter on its wiki page: [[:mw:Wikimedia Language and Product Localization/Newsletter|Wikimedia Language and Product Localization/Newsletter]]. </div> <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> We look forward to your ideas and participation at the language community meeting, see you there! </div> <section end="message"/> <bdi lang="en" dir="ltr">[[User:MediaWiki message delivery|MediaWiki message delivery]]</bdi> 2025年2月22日 (土) 08:28 (UTC) <!-- User:SSethi (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=28217779 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 「デスクトップLinux入門」を作りたい == サーバーではなくデスクトップ向けの,GNU/Linuxディストリビューションのインストール・利用方法を解説した文書をつくりたいと思っています。構想は[[利用者:KASAI_Toushi/デスクトップLinux入門]]にあります。 これにあたって,二つほど質問があります。 * この構想は,Wikibooksでは受け入れられますか? * タイトルは「デスクトップLinux入門」で問題ないでしょうか? [[利用者:KASAI Toushi|KASAI Toushi]] ([[利用者・トーク:KASAI Toushi|トーク]]) 2025年2月28日 (金) 03:55 (UTC) :内容に関してコメントはしかねますが(後述)、原則として受け入れには何ら問題はないと思います。むしろ歓迎です。 :[[情報技術]]にリンク元を作成して、後はツリー構造で作成することをお勧めします。 :「サーバーではなくデスクトップ向けの」という教科書を既存のLinux関係の教科書から分割して作成するのが適当かは不明ですので、それは知見者の方の間で相談いただければと思います。ただ、統合することのメリットが希薄なようであれば、作成することが、wikibooksにはメリットとは考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年2月28日 (金) 07:06 (UTC) ご返信ありがとうございます。分割すべきかどうかはまだ分からないので、利用者ページに下書きを書いておきます。 [[利用者:KASAI Toushi|KASAI Toushi]] ([[利用者・トーク:KASAI Toushi|トーク]]) == Wikimedians of Japan User Group 2025-02 == <div lang="en" dir="ltr"> '''全体ニュース''' * [[:m:Community_Insights/Community_Insights_2024_Report|コミュニティ洞察報告書2024]]が公開されました。 * [[:m:Global Resource Distribution Committee/Proposal|暫定グローバル資金配分委員会(GRDC)]]の委員[[:m:Global_Resource_Distribution_Committee/Creation_of_the_interim_GRDC|候補者募集]]は3月31日までです。 * 2025年の日本語版募金キャンペーンに関する[[:w:ja:Wikipedia:お知らせ/ウィキメディア共通/過去ログ/2025年01月#ウィキメディア財団による2025年の日本語版募金キャンペーン|お知らせ]]が投稿されました。 '''Wikimedians of Japan User Groupからのお知らせ''' * [[:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group/events/Japan_Wikimedia_conference_2025|Japan Wikimedia conference 2025]]と[[:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group/events/ウィキメディアもくもく会2025年2月東京|もくもく会2025年2月東京]]を開催しました。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]'''[[File:Wikipedia-logo-v2.svg|20px|link=:w:ja:]] *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:ユースフ1世 (ナスル朝)|ユースフ1世 (ナスル朝)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ユースフ1世 (ナスル朝) 20250127|選考]]を通過。 **[[:w:ja:都市|都市]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/都市 20250111|選考]]を通過。 **[[:w:ja:新宮市立図書館|新宮市立図書館]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/新宮市立図書館 20250201|選考]]を通過。 **[[:w:ja:応制百首|応制百首]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/応制百首 20250210|選考]]を通過。 **[[:w:ja:浜松事件 (連続殺人事件)|浜松事件 (連続殺人事件)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/浜松事件 (連続殺人事件) 20250211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:枯木鳴鵙図|枯木鳴鵙図]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/枯木鳴鵙図 20250214|選考]]を通過。 **[[:w:ja:数河高原|数河高原]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/数河高原 20250208|選考]]を通過。 **[[:w:ja:オスマン・ヴェネツィア戦争 (1570年-1573年)|オスマン・ヴェネツィア戦争 (1570年-1573年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/オスマン・ヴェネツィア戦争 (1570年-1573年) 20250210|選考]]を通過。 **[[:w:ja:高岡の七本杉|高岡の七本杉]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/高岡の七本杉 20250210|選考中]]です。(2025年3月10日 (月) 16:25 (UTC)まで) **[[:w:ja:二又分枝|二又分枝]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/二又分枝 20250210|選考中]]です。(2025年3月10日 (月) 16:42 (UTC)まで) **[[:w:ja:バイナル・カスラインの戦い|バイナル・カスラインの戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/バイナル・カスラインの戦い 20250210|選考中]]です。(2025年3月10日 (月) 18:00 (UTC)まで) **[[:w:ja:金閣寺放火事件|金閣寺放火事件]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/金閣寺放火事件 20250211|選考中]]です。(2025年3月11日 (火) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:大谷グローブ|大谷グローブ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/大谷グローブ 20250211|選考中]]です。(2025年3月11日 (火) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:まどひ白きの神隠し|まどひ白きの神隠し]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/まどひ白きの神隠し 20250213|選考中]]です。(2025年3月13日 (木) 08:51 (UTC)まで) **[[:w:ja:狛犬|狛犬]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/狛犬 20250214|選考中]]です。(2025年3月14日 (金) 13:48 (UTC)まで) **[[:w:ja:流線形車両|流線形車両]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/流線形車両 20250214|選考中]]です。(2025年2月28日 (金) 13:48 (UTC)まで) **[[:w:ja:悪路王|悪路王]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/悪路王 20250215|選考中]]です。(2025年3月1日 (土) 03:34 (UTC)まで) **[[:w:ja:護持僧|護持僧]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/護持僧 20250222|選考中]]です。(2025年3月8日 (土) 07:22 (UTC)まで) **[[:w:ja:ジョー・バイデンのウクライナ訪問|ジョー・バイデンのウクライナ訪問]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ジョー・バイデンのウクライナ訪問 20250225|選考中]]です。(2025年3月11日 (火) 12:34 (UTC)まで) *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|2月の月間新記事賞]] **[[:w:ja:応制百首|応制百首]] **[[:w:ja:高岡の七本杉|高岡の七本杉]] **[[:w:ja:告別 (小説)|告別 (小説)]] **[[:w:ja:グルザール|グルザール]] **[[:w:ja:二又分枝|二又分枝]] **[[:w:ja:海洋プラスチック汚染|海洋プラスチック汚染]] **[[:w:ja:オスマン・ヴェネツィア戦争 (1570年-1573年)|オスマン・ヴェネツィア戦争 (1570年-1573年)]] '''[[:c:メインページ|コモンズ]]'''[[File:Commons-logo.svg|20px|link=:c:メインページ]] * コモンズの編集回数が10億回を超えました。 '''3月のイベント情報''' * 1日 [https://facebook.com/events/s/2025-03-01%E3%82%81%E3%81%95%E3%81%9Bwikigap%E8%A7%A3%E6%B6%88wikipedi/1799255084245695/ めざせwikigap解消wikipediaの女性記事を増やす会] * 1日 - 2日 [https://yoshiimada.com/2025/01/ウィキペディアタウンin日本遺産「北木島」/ ウィキペディアタウンin日本遺産「北木島」] * 2日 [[:w:ja:Wikipedia:オフラインミーティング/WikiGapイベント/神奈川2025|WikiGap in Kanagawa 2025]] * 2日 [https://www.town.takasu.hokkaido.jp/gyosei/news/detail.html?news=338 ウィキペディアタウンin鷹栖町] * 8日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#2025-03-08 ウィキペディア in エル・ライブラリー|ウィキペディア in エル・ライブラリー]] * 9日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#2025-03-09 ウィキペディアタウン@宇治|ウィキペディアタウン@宇治]] * 20日 [https://codefortoyama.connpass.com/event/346262/ ウィキペディアタウン越中北前船 放生津] * 23日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#東海|Wikipedia小酒井浮木]] '''イベント安全対策のための情報''' # [[:m:Keeping_events_safe/ja|イベントの安全を守る]] # [[:foundation:Policy:Event_ban_policy/ja|イベント追放の方針]] # [[:foundation:Policy:Office_actions/ja|事務局行動]] # 当UGでは[[:c:File:Wikimedians of Japan User Group Event Safety Flyer 2024-09.pdf|ビラ]]も作成しています。ぜひご覧ください。 </div> '''前回配信:2025年1月31日''' </div> <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: ''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''<br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list| 登録・削除]]。</small>2025年2月28日 (金) 12:08 (UTC) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=27907605 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Universal Code of Conduct annual review: proposed changes are available for comment == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> My apologies for writing in English. {{Int:Please-translate}}. I am writing to you to let you know that [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Annual_review/Proposed_Changes|proposed changes]] to the [[foundation:Special:MyLanguage/Policy:Universal_Code_of_Conduct/Enforcement_guidelines|Universal Code of Conduct (UCoC) Enforcement Guidelines]] and [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Charter|Universal Code of Conduct Coordinating Committee (U4C) Charter]] are open for review. '''[[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Annual_review/Proposed_Changes|You can provide feedback on suggested changes]]''' through the [[d:Q614092|end of day]] on Tuesday, 18 March 2025. This is the second step in the annual review process, the final step will be community voting on the proposed changes. [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Annual_review|Read more information and find relevant links about the process on the UCoC annual review page on Meta]]. The [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee|Universal Code of Conduct Coordinating Committee]] (U4C) is a global group dedicated to providing an equitable and consistent implementation of the UCoC. This annual review was planned and implemented by the U4C. For more information and the responsibilities of the U4C, [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Charter|you may review the U4C Charter]]. Please share this information with other members in your community wherever else might be appropriate. -- In cooperation with the U4C, [[m:User:Keegan (WMF)|Keegan (WMF)]] 2025年3月7日 (金) 18:50 (UTC) </div> <!-- User:Keegan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=28307738 のリストを使用して送信したメッセージ --> == ご利用のウィキは間もなく読み取り専用に切り替わります == <section begin="server-switch"/><div class="plainlinks"> [[:m:Special:MyLanguage/Tech/Server switch|他の言語で読む]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-Tech%2FServer+switch&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}] [[foundation:|ウィキメディア財団]]ではデータセンター間でのトラフィックの切り替えを行います。 災害が起こった場合でも、ウィキペディアとその他のウィキメディア・ウィキが確実にオンラインとなるようにするための措置です。 全トラフィックの切り替えは'''{{#time:n月j日|2025-03-19|ja}}'''に行います。 テストは '''[https://zonestamp.toolforge.org/{{#time:U|2025-03-19T14:00|en}} {{#time:H:i e|2025-03-19T14:00}}]''' に開始されます。 残念ながら [[mw:Special:MyLanguage/Manual:What is MediaWiki?|MediaWiki]] の技術的制約により、切り替え作業中はすべての編集を停止する必要があります。 ご不便をおかけすることをお詫びするとともに、将来的にはそれが最小限にとどめられるよう努めます。 作業開始の30分前から、すべてのウィキで画面にバナーを表示する予定です。 このバナーはメンテナンス作業の終了まで表示されます。 '''閲覧は可能ですが、すべてのウィキにおいて編集ができないタイミングが短時間あります。''' *{{#time:Y年n月j日(l)|2025-03-19|ja}}には、最大1時間ほど編集できない時間が発生します。 *この間に編集や保存を行おうとした場合、エラーメッセージが表示されます。 その間に行われた編集が失われないようには努めますが、保証することはできません。 エラーメッセージが表示された場合、通常状態に復帰するまでお待ちください。 その後、編集の保存が可能となっているはずです。 しかし念のため、保存ボタンを押す前に、行った変更のコピーをとっておくことをお勧めします。 ''その他の影響'': *バックグラウンドジョブが遅くなり、場合によっては失われることもあります。 赤リンクの更新が通常時よりも遅くなる場合があります。 特に他のページからリンクされているページを作成した場合、そのページは通常よりも「赤リンク」状態が長くなる場合があります。 長時間にわたって実行されるスクリプトは、停止しなければなりません。 * コードの実装は通常の週と同様に行う見込みです。 しかしながら、作業上の必要性に合わせ、ケースバイケースでいずれかのコードフリーズが計画時間に発生することもあります。 * [[mw:Special:MyLanguage/GitLab|GitLab]]は90分ほどの間に利用不可になります。 必要に応じてこの計画は延期されることがあります。 [[wikitech:Switch_Datacenter|wikitech.wikimedia.org で工程表をご確認]]願います。 変更はすべて工程表で発表しますので、ご参照ください。 '''この情報を皆さんのコミュニティで共有してください。'''</div><section end="server-switch"/> <bdi lang="en" dir="ltr">[[User:MediaWiki message delivery|MediaWiki message delivery]]</bdi> 2025年3月14日 (金) 23:15 (UTC) <!-- User:Quiddity (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Non-Technical_Village_Pumps_distribution_list&oldid=28307742 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2025-03 == '''Wikimedians of Japan User Groupからのお知らせ'''[[File:Wikimedians of Japan User Group Logoonly.svg|20px|link=:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group]] * [[:m:Wikimedians of Japan User Group/events/UCoCオンラインセミナー|UCoCオンラインセミナー]]に参加しました。 * [[:m:Grants:Programs/Wikimedia Community Fund/General Support Fund/Wikimedians of Japan User Group 2025-26 Annual Plan|当グループの助成金申請]]が公開されました。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]'''[[File:Wikipedia-logo-v2.svg|20px|link=:w:ja:]] * [[:mw:Help:Extension:CampaignEvents/ja|キャンペーンイベント拡張機能]]が導入予定です。 *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:都市|都市]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/悪路王_20250215|選考]]を通過。 **[[:w:ja:高岡の七本杉|高岡の七本杉]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/高岡の七本杉_20250210|選考]]を通過。 **[[:w:ja:金閣寺放火事件|金閣寺放火事件]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/金閣寺放火事件_20250211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:大谷グローブ|大谷グローブ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/大谷グローブ_20250211|選考]]を通過。 **[[:w:ja:まどひ白きの神隠し|まどひ白きの神隠し]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/まどひ白きの神隠し_20250213|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ジョー・バイデンのウクライナ訪問|ジョー・バイデンのウクライナ訪問]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ジョー・バイデンのウクライナ訪問_20250225|選考]]を通過。 **[[:w:ja:バイナル・カスラインの戦い|バイナル・カスラインの戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/バイナル・カスラインの戦い_20250210|選考]]を通過。 **[[:w:ja:流線形車両|流線形車両]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/流線形車両_20250214|選考]]を通過。 **[[:w:ja:二又分枝|二又分枝]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/二又分枝_20250210|選考]]を通過。 **[[:w:ja:狛犬|狛犬]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/狛犬_20250214|選考]]を通過。 **[[:w:ja:メアリー・ローズ|メアリー・ローズ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/メアリー・ローズ_20250306|選考]]を通過。 **[[:w:ja:2024 YR4|2024 YR4]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/2024_YR4_20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:元岡・桑原遺跡群|元岡・桑原遺跡群]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/元岡・桑原遺跡群_20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ペルセウス座|ペルセウス座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ペルセウス座_20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:へび座|へび座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/へび座_20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:石巻市の行政区域の変遷|石巻市の行政区域の変遷]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/石巻市の行政区域の変遷_20250311|選考中]]です。(2025年4月7日 (月) 15:44 (UTC)まで) **[[:w:ja:サーサーン朝のエルサレム征服|サーサーン朝のエルサレム征服]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/サーサーン朝のエルサレム征服_20250311|選考中]]です。(2025年4月7日 (月) 15:45 (UTC)まで) **[[:w:ja:沼津ストーカー殺人事件|沼津ストーカー殺人事件]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/沼津ストーカー殺人事件_20250311|選考中]]です。(2025年4月7日 (月) 15:51 (UTC)まで) **[[:w:ja:蔣介石の死|蔣介石の死]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/蔣介石の死_20250311|選考中]]です。(2025年4月7日 (月) 15:52 (UTC)まで) **[[:w:ja:ノルウェーの歴史|ノルウェーの歴史]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ノルウェーの歴史_20250311|選考中]]です。(2025年4月8日 (火) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:ニュージーランドの鉄道|ニュージーランドの鉄道]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ニュージーランドの鉄道_20250311|選考中]]です。(2025年4月8日 (火) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:東ローマ・サーサーン戦争_(602年-628年)|東ローマ・サーサーン戦争 (602年-628年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/東ローマ・サーサーン戦争_(602年-628年)_20250311|選考中]]です。(2025年4月8日 (火) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:エクノモス岬の戦い|エクノモス岬の戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/エクノモス岬の戦い_20250311|選考中]]です。(2025年4月8日 (火) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:武蔵野合戦|武蔵野合戦]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/武蔵野合戦_20250311|選考中]]です。(2025年4月8日 (火) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:キョセ・ダグの戦い|キョセ・ダグの戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/キョセ・ダグの戦い_20250311|選考中]]です。(2025年4月8日 (火) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:ニック・ドレイク|ニック・ドレイク]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ニック・ドレイク 20250311|選考中]]です。(2025年4月8日 (火) 12:34 (UTC)まで) **[[:w:ja:ドイツ本土空襲|ドイツ本土空襲]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ドイツ本土空襲_20250320|選考中]]です。(2025年4月3日 (木) 15:12 (UTC)まで) **[[:w:ja:松平忠直|松平忠直]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/松平忠直_20250322|選考中]]です。(2025年4月5日 (土) 09:37 (UTC)まで) *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|2月の月間新記事賞]] **[[:w:ja:古代コリントス|古代コリントス]] **[[:w:ja:石巻市の行政区域の変遷|石巻市の行政区域の変遷]] **[[:w:ja:サーサーン朝のエルサレム征服|サーサーン朝のエルサレム征服]] **[[:w:ja:2024 YR4|2024 YR4]] **[[:w:ja:元岡・桑原遺跡群|元岡・桑原遺跡群]] **[[:w:ja:貨泉|貨泉]] **[[:w:ja:古チベット語|古チベット語]] **[[:w:ja:ゴダイヴァ夫人 (ジョン・コリアの絵画)|ゴダイヴァ夫人 (ジョン・コリアの絵画)]] **[[:w:ja:沼津ストーカー殺人事件|沼津ストーカー殺人事件]] **[[:w:ja:蔣介石の死|蔣介石の死]] '''4月のイベント情報''' * 13日 [https://facebook.com/events/s/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%98%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%B3-in-%E4%B8%8E%E8%AC%9D%E9%87%8E-%E6%B8%A9%E6%B1%9F%E3%81%82%E3%81%A4%E3%81%88/2720251601698243/ ウィキペディアタウン in 温江] * 20日 [[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#2025-04-20 ウィキペディアタウン in 遊(あそび)|ウィキペディアタウン in 遊]] '''イベント安全対策のための情報''' # [[:m:Keeping_events_safe/ja|イベントの安全を守る]] # [[:foundation:Policy:Event_ban_policy/ja|イベント追放の方針]] # [[:foundation:Policy:Office_actions/ja|事務局行動]] # 当UGでは[[:c:File:Wikimedians of Japan User Group Event Safety Flyer 2024-09.pdf|ビラ]]も作成しています。ぜひご覧ください。 </div> '''前回配信:2025年3月31日''' <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: ''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''<br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list| 登録・削除]]。</small>2025年3月31日 (月) 04:23 (UTC) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=27907605 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Final proposed modifications to the Universal Code of Conduct Enforcement Guidelines and U4C Charter now posted == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> The proposed modifications to the [[foundation:Special:MyLanguage/Policy:Universal_Code_of_Conduct/Enforcement_guidelines|Universal Code of Conduct Enforcement Guidelines]] and the U4C Charter [[m:Universal_Code_of_Conduct/Annual_review/2025/Proposed_Changes|are now on Meta-wiki for community notice]] in advance of the voting period. This final draft was developed from the previous two rounds of community review. Community members will be able to vote on these modifications starting on 17 April 2025. The vote will close on 1 May 2025, and results will be announced no later than 12 May 2025. The U4C election period, starting with a call for candidates, will open immediately following the announcement of the review results. More information will be posted on [[m:Special:MyLanguage//Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Election|the wiki page for the election]] soon. Please be advised that this process will require more messages to be sent here over the next two months. The [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee|Universal Code of Conduct Coordinating Committee (U4C)]] is a global group dedicated to providing an equitable and consistent implementation of the UCoC. This annual review was planned and implemented by the U4C. For more information and the responsibilities of the U4C, you may [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Charter|review the U4C Charter]]. Please share this message with members of your community so they can participate as well. -- In cooperation with the U4C, [[m:User:Keegan (WMF)|Keegan (WMF)]] ([[m:User_talk:Keegan (WMF)|talk]]) 2025年4月4日 (金) 02:04 (UTC) </div> <!-- User:Keegan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=28469465 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikidata and Sister Projects: An online community event == ''(Apologies for posting in English)'' Hello everyone, I am excited to share news of an upcoming online event called '''[[d:Event:Wikidata_and_Sister_Projects|Wikidata and Sister Projects]]''' celebrating the different ways Wikidata can be used to support or enhance with another Wikimedia project. The event takes place over 4 days between '''May 29 - June 1st, 2025'''. We would like to invite speakers to present at this community event, to hear success stories, challenges, showcase tools or projects you may be working on, where Wikidata has been involved in Wikipedia, Commons, WikiSource and all other WM projects. If you are interested in attending, please [[d:Special:RegisterForEvent/1291|register here]]. If you would like to speak at the event, please fill out this Session Proposal template on the [[d:Event_talk:Wikidata_and_Sister_Projects|event talk page]], where you can also ask any questions you may have. I hope to see you at the event, in the audience or as a speaker, - [[利用者:MediaWiki message delivery|MediaWiki message delivery]] ([[利用者・トーク:MediaWiki message delivery|トーク]]) 2025年4月11日 (金) 09:18 (UTC) <!-- User:Danny Benjafield (WMDE)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:Danny_Benjafield_(WMDE)/MassMessage_Send_List&oldid=28525705 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Vote now on the revised UCoC Enforcement Guidelines and U4C Charter == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> The voting period for the revisions to the Universal Code of Conduct Enforcement Guidelines ("UCoC EG") and the UCoC's Coordinating Committee Charter is open now through the end of 1 May (UTC) ([https://zonestamp.toolforge.org/1746162000 find in your time zone]). [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Annual_review/2025/Voter_information|Read the information on how to participate and read over the proposal before voting]] on the UCoC page on Meta-wiki. The [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee|Universal Code of Conduct Coordinating Committee (U4C)]] is a global group dedicated to providing an equitable and consistent implementation of the UCoC. This annual review of the EG and Charter was planned and implemented by the U4C. Further information will be provided in the coming months about the review of the UCoC itself. For more information and the responsibilities of the U4C, you may [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Charter|review the U4C Charter]]. Please share this message with members of your community so they can participate as well. In cooperation with the U4C -- [[m:User:Keegan (WMF)|Keegan (WMF)]] ([[m:User_talk:Keegan (WMF)|talk]]) 2025年4月17日 (木) 00:34 (UTC) </div> <!-- User:Keegan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=28469465 のリストを使用して送信したメッセージ --> == <span lang="en" dir="ltr">Vote on proposed modifications to the UCoC Enforcement Guidelines and U4C Charter</span> == <div lang="en" dir="ltr"> <section begin="announcement-content" /> The voting period for the revisions to the Universal Code of Conduct Enforcement Guidelines and U4C Charter closes on 1 May 2025 at 23:59 UTC ([https://zonestamp.toolforge.org/1746162000 find in your time zone]). [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Annual review/2025/Voter information|Read the information on how to participate and read over the proposal before voting]] on the UCoC page on Meta-wiki. The [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee|Universal Code of Conduct Coordinating Committee (U4C)]] is a global group dedicated to providing an equitable and consistent implementation of the UCoC. This annual review was planned and implemented by the U4C. For more information and the responsibilities of the U4C, you may [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Charter|review the U4C Charter]]. Please share this message with members of your community in your language, as appropriate, so they can participate as well. In cooperation with the U4C -- <section end="announcement-content" /> </div> <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> [[m:User:Keegan (WMF)|Keegan (WMF)]] ([[m:User talk:Keegan (WMF)|talk]]) 2025年4月29日 (火) 03:40 (UTC)</div> <!-- User:Keegan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=28618011 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2025-04 == [[File:Wiki-ezomomonga1.jpg|100px|エゾモモンガ]] '''全体ニュース''' * [[Wikimedia Foundation Annual Plan/2025-2026/ja|ウィキメディア財団年次計画]](2025年7月1日-2026年6月30日)の下書きが発表されています。日本語で読むことができます。 意見も日本語で書けます。 '''ESEAP地域のおしらせ'''[[File:ESEAP logo horizontal.svg|40px]] * [[:m:ESEAP Strategy Summit 2025/ja|ESEAP戦略サミット]]が、5月23日から25日まで、フィリピンのマニラで開催されます。 * 当グループのメンバーも戦略サミットに参加します。 * ESEAP地域では、[[:m:ESEAP Hub/Meetings/ja|月に1回オンラインミーティング]]を行っています。地域のウィキメディアンであれば、誰でも参加可能です。言語は英語になりますが、字幕も出せますし、チャット欄に意見を書くことも可能です。日本語版からの参加者が増えれば、たとえば通訳をつけてもらう交渉が可能になります。 '''Wikimedians of Japan User Groupからのおしらせ'''[[File:Wikimedians of Japan User Group Logoonly.svg|20px|link=:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group]] * [https://event.ospn.jp/osc2025-nagoya/ 5月31日のオープンソースカンファレンス(OSC)名古屋]に参加します。 ** [https://event.ospn.jp/osc2025-nagoya/session/2123071 ESEAPサミットについてのセミナー]を行います。 ** OSC名古屋の翌6月1日には、リラックスした自主学習会'''[[:m:Wikimedians of Japan User Group/events/ウィキメディアもくもく会2025年6月名古屋|もくもく会]]'''を開催します。名古屋近辺の方はお気軽にご参加ください。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]'''[[File:Wikipedia-logo-v2.svg|20px|link=:w:ja:]] * [[:mw:Help:Extension:CampaignEvents/ja|キャンペーンイベント拡張機能]]が導入予定です。 *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:エクノモス岬の戦い|エクノモス岬の戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/エクノモス岬の戦い 20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:沼津ストーカー殺人事件|沼津ストーカー殺人事件]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/沼津ストーカー殺人事件 20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ノルウェーの歴史|ノルウェーの歴史]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ノルウェーの歴史 20250311|選考]]を通 **[[:w:ja:武蔵野合戦|武蔵野合戦]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/武蔵野合戦 20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:キョセ・ダグの戦い|キョセ・ダグの戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/キョセ・ダグの戦い 20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:蔣介石の死|蔣介石の死]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/蔣介石の死 20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:石巻市の行政区域の変遷|石巻市の行政区域の変遷]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/石巻市の行政区域の変遷 20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:松平忠直|松平忠直]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/松平忠直 20250322|選考]]を通過。 **[[:w:ja:グアジャティリ|グアジャティリ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/グアジャティリ 20250409|選考]]を通過。 **[[:w:ja:瀬戸内海サメ騒動|瀬戸内海サメ騒動]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/瀬戸内海サメ騒動 20250411|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ドイツ本土空襲|ドイツ本土空襲]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ドイツ本土空襲 20250320|選考]]を通過。 **[[:w:ja:氷海|氷海]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/氷海 20250411|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ニンジャ事件|ニンジャ事件]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ニンジャ事件 20250411|選考]]を通過。 **[[:w:ja:エゾモモンガ|エゾモモンガ]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/エゾモモンガ 20250411|選考]]を通過。 **[[:w:ja:サーサーン朝のエルサレム征服|サーサーン朝のエルサレム征服]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/サーサーン朝のエルサレム征服_20250311|選考中]]。(2025年5月5日 (月) 15:45(UTC)まで) **[[:w:ja:ニュージーランドの鉄道|ニュージーランドの鉄道]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ニュージーランドの鉄道_20250311|選考中]]。(2025年5月6日 (火) 00:05(UTC)まで) **[[:w:ja:東ローマ・サーサーン戦争 (602年-628年)|東ローマ・サーサーン戦争 (602年-628年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/東ローマ・サーサーン戦争 (602年-628年)_20250311|選考中]]。(2025年5月6日 (火) 00:04(UTC)まで) **[[:w:ja:北野天神縁起絵巻|北野天神縁起絵巻]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/北野天神縁起絵巻_20250411|選考中]]。(2025年5月8日 (木) 16:13(UTC)まで) **[[:w:ja:商団事件|商団事件]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/商団事件_20250411|選考中]]。 (2025年5月8日 (木) 16:15(UTC)まで) **[[:w:ja:自己肯定感爆上げソング|自己肯定感爆上げソング]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/自己肯定感爆上げソング_20250411|選考]]。(2025年5月8日 (木) 16:16(UTC)まで) **[[:w:ja:わせだの弁当屋|わせだの弁当屋]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/わせだの弁当屋_20250411|選考中]]。(2025年5月8日 (木) 16:17(UTC)まで) **[[:w:ja:葉痕|葉痕]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/葉痕_20250411|選考中]]。(2025年5月8日 (木) 16:18(UTC)まで) **[[:w:ja:塩竈市営汽船|塩竈市営汽船]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/塩竈市営汽船_20250411|選考中]]。(2025年5月9日 (金) 00:05(UTC)まで) **[[:w:ja:鳥居清長|鳥居清長]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/鳥居清長_20250411|選考中]]。(2025年5月9日 (金) 00:05(UTC)まで) **[[:w:ja:ヘルクレス座|ヘルクレス座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ヘルクレス座_20250418|選考中]]。(2025年5月16日 (金) 22:33 (UTC)まで) **[[:w:ja:三一権実諍論|三一権実諍論]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/三一権実諍論_20250420|選考中]]。(2025年5月18日 (日) 02:22 **[[:w:ja:バハラーム4世|バハラーム4世]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/バハラーム4世_20250423|選考中]]。(2025年5月21日 (水) 05:16 (UTC)まで) **[[:w:ja:潼関の戦い|潼関(どうかん)の戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/潼関の戦い_20250424|選考中]]。(2025年5月22日 (木) 12:40 (UTC)まで) **[[:w:ja:愛新覚羅胤礽|愛新覚羅胤礽(あいしんかくら いんじょう)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/愛新覚羅胤礽 20250427|選考中]]。(2025年5月25日 (日) 09:45 (UTC)まで) **[[:w:ja:護持僧|護持僧]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/護持僧_20250428|選考中]]。(2025年5月26日 (月) 10:07 (UTC)まで) *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|3月の月間新記事賞]] **[[:w:ja:瀬戸内海サメ騒動|瀬戸内海サメ騒動]] **[[:w:ja:北野天神縁起絵巻|北野天神縁起絵巻]] **[[:w:ja:氷海|氷海]] **[[:w:ja:ニンジャ事件|ニンジャ事件]] **[[:w:ja:商団事件|商団事件]] **[[:w:ja:自己肯定感爆上げソング|自己肯定感爆上げソング]] **[[:w:ja:わせだの弁当屋|わせだの弁当屋]] **[[:w:ja:葉痕|葉痕]] ;今月の1枚 [[File:Snow_monsters_in_Mount_Moriyoshi_20250215j.jpg|alt=|left|thumb|200x200px|[[:w:ja:森吉山|森吉山]]の樹氷(秋田県北秋田市)]] '''5月のイベント情報''' * 6日(火曜祝) Wikipediaブンガク13 大岡信 - 神奈川近代文学館 ** [https://www.facebook.com/events/1361458005282208 FBイベントページ] '''イベント安全対策のための情報''' # [[:m:Keeping_events_safe/ja|イベントの安全を守る]] # [[:foundation:Policy:Event_ban_policy/ja|イベント追放の方針]] # [[:foundation:Policy:Office_actions/ja|事務局行動]] # 当UGでは[[:c:File:Wikimedians of Japan User Group Event Safety Flyer 2024-09.pdf|ビラ]]も作成しています。PDF形式ですので、そのまま印刷に出すことが可能です。イベントの際等にぜひご利用ください。 </div> '''前回配信:2025年3月31日''' <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: ''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''<br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list| 登録・削除]]。</small>2025年4月30日 (水) 12:24 (UTC) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=28485623 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 編集合戦の件 == @[[利用者:Tomzo|Tomzo]]様 ~2025-47348氏とHousehome100氏の編集合戦について、どの版まで差し戻しになりますか?(4月中旬から彼らが編集に関わり始めましたが、彼らが関わる前の版にまで遡るのか、編集合戦が発生した(と判断できる)編集の直前の版になるのか)。もし彼らが関わる前の版に戻すとなると、(~2025-47348氏が行った)すじ肉氏が嘗て書いた問題のある版の修正が取り消されることになるので、それの再修正に多くの労力を割くことになりそうです。--[[特別:投稿記録/&#126;2025-49873|&#126;2025-49873]] ([[利用者・トーク:&#126;2025-49873|会話]]) 2025年5月2日 (金) 08:07 (UTC) :本来、ブロック中の編集者が別アカウントで作成した記事は、ブロックの意味をなくすため新規ページは削除、加筆等の編集は削除の上、不可視化とすべきところですが、今回はあまりにも量が多いため、個別の要望を待って対処したいと思います。もし、ページ削除・不可視化等が必要でしたら、最新版を適当なものにするなどご対応の上、削除等の依頼をお願いします。過去履歴の不可視化まで必要ないとお考えであれば、適当と考えられる最新版作成(過去の版へのリバートも可)で十分足りるとは考えています。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月2日 (金) 08:24 (UTC) == We will be enabling the new Charts extension on your wiki soon! == ''(Apologies for posting in English)'' Hi all! We have good news to share regarding the ongoing problem with graphs and charts affecting all wikis that use them. As you probably know, the [[:mw:Special:MyLanguage/Extension:Graph|old Graph extension]] was disabled in 2023 [[listarchive:list/wikitech-l@lists.wikimedia.org/thread/EWL4AGBEZEDMNNFTM4FRD4MHOU3CVESO/|due to security reasons]]. We’ve worked in these two years to find a solution that could replace the old extension, and provide a safer and better solution to users who wanted to showcase graphs and charts in their articles. We therefore developed the [[:mw:Special:MyLanguage/Extension:Chart|Charts extension]], which will be replacing the old Graph extension and potentially also the [[:mw:Extension:EasyTimeline|EasyTimeline extension]]. After successfully deploying the extension on Italian, Swedish, and Hebrew Wikipedia, as well as on MediaWiki.org, as part of a pilot phase, we are now happy to announce that we are moving forward with the next phase of deployment, which will also include your wiki. The deployment will happen in batches, and will start from '''May 6'''. Please, consult [[:mw:Special:MyLanguage/Extension:Chart/Project#Deployment Timeline|our page on MediaWiki.org]] to discover when the new Charts extension will be deployed on your wiki. You can also [[:mw:Special:MyLanguage/Extension:Chart|consult the documentation]] about the extension on MediaWiki.org. If you have questions, need clarifications, or just want to express your opinion about it, please refer to the [[:mw:Special:MyLanguage/Extension_talk:Chart/Project|project’s talk page on Mediawiki.org]], or ping me directly under this thread. If you encounter issues using Charts once it gets enabled on your wiki, please report it on the [[:mw:Extension_talk:Chart/Project|talk page]] or at [[phab:tag/charts|Phabricator]]. Thank you in advance! -- [[User:Sannita (WMF)|User:Sannita (WMF)]] ([[User talk:Sannita (WMF)|talk]]) 2025年5月6日 (火) 15:07 (UTC) <!-- User:Sannita (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:Sannita_(WMF)/Mass_sending_test&oldid=28663781 のリストを使用して送信したメッセージ --> == <span lang="en" dir="ltr">Call for Candidates for the Universal Code of Conduct Coordinating Committee (U4C)</span> == <div lang="en" dir="ltr"> <section begin="announcement-content" /> The results of voting on the Universal Code of Conduct Enforcement Guidelines and Universal Code of Conduct Coordinating Committee (U4C) Charter is [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Annual review/2025#Results|available on Meta-wiki]]. You may now [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Election/2025/Candidates|submit your candidacy to serve on the U4C]] through 29 May 2025 at 12:00 UTC. Information about [[m:Special:MyLanguage/Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Election/2025|eligibility, process, and the timeline are on Meta-wiki]]. Voting on candidates will open on 1 June 2025 and run for two weeks, closing on 15 June 2025 at 12:00 UTC. If you have any questions, you can ask on [[m:Talk:Universal Code of Conduct/Coordinating Committee/Election/2025|the discussion page for the election]]. -- in cooperation with the U4C, </div><section end="announcement-content" /> </div> <bdi lang="en" dir="ltr">[[m:User:Keegan (WMF)|Keegan (WMF)]] ([[m:User_talk:Keegan (WMF)|トーク]])</bdi> 2025年5月15日 (木) 22:06 (UTC) <!-- User:Keegan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=28618011 のリストを使用して送信したメッセージ --> == RfC ongoing regarding Abstract Wikipedia (and your project) == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> ''(Apologies for posting in English, if this is not your first language)'' Hello all! We opened a discussion on Meta about a very delicate issue for the development of [[:m:Special:MyLanguage/Abstract Wikipedia|Abstract Wikipedia]]: where to store the abstract content that will be developed through functions from Wikifunctions and data from Wikidata. Since some of the hypothesis involve your project, we wanted to hear your thoughts too. We want to make the decision process clear: we do not yet know which option we want to use, which is why we are consulting here. We will take the arguments from the Wikimedia communities into account, and we want to consult with the different communities and hear arguments that will help us with the decision. The decision will be made and communicated after the consultation period by the Foundation. You can read the various hypothesis and have your say at [[:m:Abstract Wikipedia/Location of Abstract Content|Abstract Wikipedia/Location of Abstract Content]]. Thank you in advance! -- [[User:Sannita (WMF)|Sannita (WMF)]] ([[User talk:Sannita (WMF)|<span class="signature-talk">{{int:Talkpagelinktext}}</span>]]) 2025年5月22日 (木) 15:26 (UTC) </div> <!-- User:Sannita (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:Sannita_(WMF)/Mass_sending_test&oldid=28768453 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 移動依頼 == [[旧課程(-2012年度)高等学校数学A/集合と論理]]を[[高等学校数学I/集合と論理]]へ移動お願いします。 *理由:「集合と命題」の内容は2013年度以降『数学I』の範囲になっている。 --[[特別:投稿記録/&#126;2025-57596|&#126;2025-57596]] ([[利用者・トーク:&#126;2025-57596|会話]]) 2025年5月24日 (土) 02:25 (UTC) :対応に関して 「[[トーク:高等学校数学#「学習指導要領」改正に伴う課程の変動について]]」を作成しましたので、ご確認ください。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月28日 (水) 06:56 (UTC) == ウィキメディア財団2025年理事会選挙投票 & 質問の受付 == <section begin="announcement-content" /> :''[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2025/Announcement/Selection announcement|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2025/Announcement/Selection announcement}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]'' 皆さん、こんにちは、  ウィキメディア財団理事会において、本年、コミュニティおよび提携団体選出理事2名の任期が満了します[1]。理事会はウィキメディア運動全域に今年の選出プロセスへの参加を呼びかけており、これら空席を補充する投票をお願いします。  選挙管理委員会は財団職員の補佐を受けながら、このプロセスを監督します[2]。理事会配下のガバナンス委員会は2025年理事選出プロセスを監視し、理事会に情報更新を続ける役割を担っていますが、その構成は2025年のコミュニティおよび提携団体選出理事の選出過程において候補者ではない理事[3]の面々です(<sup>※</sup> Raju Narisetti、Shani Evenstein Sigalov、Lorenzo Losa、Kathy Collins、Victoria Doronina、Esra’a Al Shafei. ※=ラジュ・ナリセッティ、シャニ・エヴェンスタイン・シガロウ、ロレンツォ・ローサ、キャシー・コリンズ、ビクトリア・ドロニーナ、エスラア・アル・シャフェイ。)。選挙管理委員会、理事会および職員の役割に関して、詳細はこちら[4]をご参照ください。 主な日程は以下のとおり見こんでいます。 * 5月22日 – 6月5日:公式発表(本通知)および質問募集期間 [6] * 2025年6月17日 – 7月1日:候補者募集 * 2025年7月:立候補申請者が10名超の場合、必要に応じて提携団体の投票により候補者を絞り込み[5] * 2025年8月:選挙運動期間 * 2025年8月 – 9月:コミュニティ投票期間は2週間 * 2025年10月 – 11月:当選した候補者の身元調査 * 2025年12月理事会会議:新理事の就任 2025年の選出プロセスの詳細 - 詳しい日程表、立候補手順、選挙活動規則、投票資格基準など - については、メタウィキのこちらのページ[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2025|[リンク]]]をご一読ください。 質問募集  各選出プロセスにおいて、コミュニティが理事会候補者に回答を求める質問提出の機会があります。コミュニティが作成した一覧から、選挙管理委員会は候補者に回答を求める質問を選びます。質問は立候補申請書類に記載され、候補者は必ずそのすべてに回答しなければなりません。無回答があると申請は無効となります。本年、選挙管理委員会が選び候補者に回答してもらう質問は5問です。選んだ質問は、コミュニティから提出された質問と類似または関連する場合、複数の質問を組み合わせる場合があります[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2025/Questions_for_candidates|[リンク]]]。 選挙ボランティア  選挙ボランティアになるという、2025年の選出プロセスに参加するもう一つの方法があります。選挙ボランティアとは選挙管理委員会とそれぞれのコミュニティをつなぐ架け橋です。投票への参加を促して、それぞれのコミュニティの声が届くように補佐します。そのプログラムの詳細と参加方法は、こちらのメタウィキのページ[[m:Wikimedia_Foundation_elections/2025/Election_volunteers|[リンク]]]をご参照ください。 ぜひご検討ください! [1] https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia_Foundation_elections/2022/Results [2] https://foundation.wikimedia.org/wiki/Committee:Elections_Committee_Charter [3] https://foundation.wikimedia.org/wiki/Resolution:Committee_Membership,_December_2024 [4] https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia_Foundation_elections_committee/Roles [5] https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia_Foundation_elections/2025/FAQ [6] https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia_Foundation_elections/2025/Questions_for_candidates 諸般、どうぞよろしくお願いいたします。  ヴィクトリア・ドローニナ Victoria Doronina 理事会の選挙管理委員会連絡係 ガバナンス委員会<section end="announcement-content" /> [[利用者:MediaWiki message delivery|MediaWiki message delivery]] ([[利用者・トーク:MediaWiki message delivery|トーク]]) 2025年5月28日 (水) 03:07 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=28618011 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Wikimedians of Japan User Group 2025-05 == '''全体ニュース''' * 6月7日からウィキメディア財団理事会選挙の立候補の[[:m:Wikimedia_Foundation_elections/2025/Candidate_application/ja|申請受付]]が開始されます。 * 6月3日から6月17日まで[[:m:Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/ja|ユニバーサル行動規範調整委員会]]委員の[[:m:Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Election/2025/ja|投票]]が行われます。 '''Wikimedians of Japan User Groupからのおしらせ'''[[File:Wikimedians of Japan User Group Logoonly.svg|20px|link=:m:Wikimedians_of_Japan_User_Group]] * [[:m:ESEAP Strategy Summit 2025/ja|ESEAP戦略サミット]][[File:ESEAP Summit 2025 logo (square).svg|25px|link=:m:ESEAP Strategy Summit 2025/ja]]にメンバーが参加しました。 * [https://event.ospn.jp/osc2025-nagoya/ 5月31日のオープンソースカンファレンス(OSC)名古屋]に参加します。 ** [https://event.ospn.jp/osc2025-nagoya/session/2123071 ESEAPサミットについてのセミナー]を行います。 ** OSC名古屋の翌6月1日には、リラックスした自主学習会'''[[:m:Wikimedians of Japan User Group/events/ウィキメディアもくもく会2025年6月名古屋|もくもく会]]'''を開催します。名古屋近辺の方はお気軽にご参加ください。 '''ESEAP地域のおしらせ'''[[File:ESEAP logo horizontal.svg|40px|link=:m:ESEAP_Hub/ja]] * 6月7日にESEAPコミュニティコールが行われます。 <div style="-moz-column-count:2; -webkit-column-count:2; column-count:2; -webkit-column-width: 400px; -moz-column-width: 400px; column-width: 400px;"> '''[[:w:ja:メインページ|日本語版ウィキペディア]]'''[[File:Wikipedia-logo-v2.svg|20px|link=:w:ja:]] * [[:mw:Help:Extension:CampaignEvents/ja|キャンペーンイベント拡張機能]]が導入予定です。 *[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考|良質な記事の選考]] **[[:w:ja:ニュージーランドの鉄道|ニュージーランドの鉄道]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ニュージーランドの鉄道 20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ヘルクレス座|ヘルクレス座]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ヘルクレス座 20250418|選考]]を通過。 **[[:w:ja:北野天神縁起絵巻|北野天神縁起絵巻]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/北野天神縁起絵巻 20250411|選考]]を通過。 **[[:w:ja:潼関の戦い|潼関の戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/潼関の戦い 20250424|選考]]を通過。 **[[:w:ja:東ローマ・サーサーン戦争 (602年-628年)|東ローマ・サーサーン戦争 (602年-628年)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/東ローマ・サーサーン戦争 (602年-628年) 20250311|選考]]を通過。 **[[:w:ja:葉痕|葉痕]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/葉痕 20250411|選考]]を通過。 **[[:w:ja:護持僧|護持僧]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/護持僧 20250428|選考]]を通過。 **[[:w:ja:塩竈市営汽船|塩竈市営汽船]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/塩竈市営汽船 20250411|選考]]を通過。 **[[:w:ja:鳥居清長|鳥居清長]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/鳥居清長 20250411|選考]]を通過。 **[[:w:ja:テッチェン祭壇画|テッチェン祭壇画]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/テッチェン祭壇画 20250430|選考]]を通過。 **[[:w:ja:COIAS|COIAS]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/COIAS 20250510|選考]]を通過。 **[[:w:ja:バハラーム4世|バハラーム4世]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/バハラーム4世 20250423|選考]]を通過。 **[[:w:ja:富士ビル壁崩落事故|富士ビル壁崩落事故]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/富士ビル壁崩落事故 20250510|選考]]を通過。 **[[:w:ja:地獄でなぜ悪い (曲)|地獄でなぜ悪い (曲)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/地獄でなぜ悪い (曲) 20250515|選考]]を通過。 **[[:w:ja:ジンバブエの歴史|ジンバブエの歴史]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ジンバブエの歴史 20250510|選考]]を通過。 **[[:w:ja:フーバーダム|フーバーダム]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/フーバーダム 20250430|選考]]を通過。 **[[:w:ja:異形葉性|異形葉性]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/異形葉性 20250510|選考]]を通過。 **[[:w:ja:日本風景論|日本風景論]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/日本風景論 20250511|選考]]を通過。 **[[:w:ja:アディスの戦い|アディスの戦い]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/アディスの戦い 20250508|選考中]]。(2025年6月5日 (木) 23:59 (UTC)まで) **[[:w:ja:湯浅洋 (医師)|湯浅洋 (医師)]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/湯浅洋 (医師) 20250510|選考中]]。(2025年6月7日 (土) 16:29 (UTC)まで) **[[:w:ja:テリジノサウルス科|テリジノサウルス科]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/テリジノサウルス科 20250510|選考中]]。(2025年6月7日 (土) 16:43 (UTC)まで) **[[:w:ja:エドモン・ド・ベラミーの肖像|エドモン・ド・ベラミーの肖像]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/エドモン・ド・ベラミーの肖像 20250510|選考中]]。(2025年6月7日 (土) 16:49 (UTC)まで) **[[:w:ja:文化的同化|文化的同化]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/文化的同化 20250510|選考中]]。(2025年6月7日 (土) 16:52 (UTC)まで) **[[:w:ja:トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック|トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック 20250510|選考中]]。(2025年6月7日 (土) 16:55 (UTC)まで) **[[:w:ja:葉|葉]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/葉_20250511|選考中]]。(2025年6月8日 (日) 00:04 (UTC)まで) **[[:w:ja:胞子葉|胞子葉]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/胞子葉_20250511|選考中]]。(2025年6月8日 (日) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:スペインの歴史|スペインの歴史]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/スペインの歴史_20250511|選考中]]。(2025年6月8日 (日) 00:05 (UTC)まで) **[[:w:ja:万国鼠疫研究会|万国鼠疫研究会]]が[[:w:ja:Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/万国鼠疫研究会 20250524|選考中]]。(2025年6月21日 (土) 10:06 (UTC)まで) *[[:w:ja:Wikipedia:月間新記事賞|4月の月間新記事賞]] **[[:w:ja:湯浅洋 (医師)|湯浅洋 (医師)]] **[[:w:ja:富士ビル壁崩落事故|富士ビル壁崩落事故]] **[[:w:ja:COIAS|COIAS]] **[[:w:ja:テリジノサウルス科|テリジノサウルス科]] **[[:w:ja:ジンバブエの歴史|ジンバブエの歴史]] **[[:w:ja:エドモン・ド・ベラミーの肖像|エドモン・ド・ベラミーの肖像]] **[[:w:ja:文化的同化|文化的同化]] **[[:w:ja:トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック|トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック]] *今月の1枚 [[File:Mojibake diagram.svg|alt=|left|thumb|200x200px|[[:w:ja:UTF-8|UTF-8]]でエンコードされた文字列「文字化け」を[[:w:ja:Shift JIS|Shift JIS]]でデコードして発生した[[:w:ja:文字化け|文字化け]]の図]] [[File:郡山飲食店ガス爆発事故現場 20200809.jpg|alt=|left|thumb|200x200px|[[:w:ja:郡山飲食店ガス爆発事故|郡山飲食店ガス爆発事故]]の事故現場]] '''5月のイベント情報''' * 6/1 Wikipedia Town IN 但東町高橋地区([[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#2025-06-01 Wikipedia Town IN 但東町高橋地区|詳細]]) * 6/7 [https://www.instagram.com/p/DJLwG9GyXen/ ウィキペディアタウンinよの(2回目)] * 6/15 [https://www.instagram.com/p/DJjLFWwSF0l/ 文化財 de Wikipedia] * 6/21 ウィキペディアタウン in ひえづ 第2回ワークショップ([[:w:ja:プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウン/ウィキペディアタウン開催情報#2025-06-21 ウィキペディアタウン in ひえづ 第2回ワークショップ|詳細]]) '''イベント安全対策のための情報''' # [[:m:Keeping_events_safe/ja|イベントの安全を守る]] # [[:foundation:Policy:Event_ban_policy/ja|イベント追放の方針]] # [[:foundation:Policy:Office_actions/ja|事務局行動]] # 当UGでは[[:c:File:Wikimedians of Japan User Group Event Safety Flyer 2024-09.pdf|ビラ]]も作成しています。PDF形式ですので、そのまま印刷に出すことが可能です。イベントの際等にぜひご利用ください。 </div> '''前回配信:2025年4月30日''' <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> 配信元: ''[[:m:Wikimedians of Japan User Group|Wikimedians of Japan User Group]]''<br /> <small>[[:m:Talk:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン|フィードバック]]。[[:m:Wikimedians of Japan User Group/メールマガジン/targets list| 登録・削除]]。</small>2025年5月31日 (土) 06:41 (UTC) <hr style="border-top: 2px 破線 #7F9AEB; border-bottom: none;"> <!-- User:Chqaz-WMJPUG@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Wikimedians_of_Japan_User_Group/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3/targets_list&oldid=28710133 のリストを使用して送信したメッセージ --> == Vote now in the 2025 U4C Election == <div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr"> Apologies for writing in English. {{Int:Please-translate}} Eligible voters are asked to participate in the 2025 [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee|Universal Code of Conduct Coordinating Committee]] election. More information–including an eligibility check, voting process information, candidate information, and a link to the vote–are available on Meta at the [[m:Special:MyLanguage/Universal_Code_of_Conduct/Coordinating_Committee/Election/2025|2025 Election information page]]. The vote closes on 17 June 2025 at [https://zonestamp.toolforge.org/1750161600 12:00 UTC]. Please vote if your account is eligible. Results will be available by 1 July 2025. -- In cooperation with the U4C, [[m:User:Keegan (WMF)|Keegan (WMF)]] ([[m:User talk:Keegan (WMF)|talk]]) 2025年6月13日 (金) 23:00 (UTC) </div> <!-- User:Keegan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=28848819 のリストを使用して送信したメッセージ --> == 検索した時に予測候補(サジェスト)が出ないようにできませんか? == 以前は無かったはずです。人によっては不快に感じると思います。--[[特別:投稿記録/&#126;2025-67762|&#126;2025-67762]] ([[利用者・トーク:&#126;2025-67762|会話]]) 2025年6月14日 (土) 14:13 (UTC) == ウィキメディア財団理事会2025年選挙 - 候補者の募集 == <section begin="announcement-content" /> :''<div class="plainlinks">[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2025/Announcement/Call for candidates|{{int:interlanguage-link-mul}}]] • [https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Translate&group=page-{{urlencode:Wikimedia Foundation elections/2025/Announcement/Call for candidates}}&language=&action=page&filter= {{int:please-translate}}]</div> 皆さんこんにちは [[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2025|2025年ウィキメディア財団の理事選挙への立候補受付が始まっており]]、期間は2025年6月17日から2025年7月2日11時59分(UTC)までです[1]。理事会はウィキメディア財団の活動を監督します。各理事の任期は3年です[2]。これはボランティアの役職です。 今年、ウィキメディアコミュニティは2025年8月下旬から9月にかけ、財団理事会の2議席を選出するための投票を行います。皆さん、あるいは皆さんのお知り合いの中にウィキメディア財団の理事にふさわしい方がいらっしゃいませんか?[3] 必要なリーダーシップとは何か、立候補に必要なこと、については[[m:Special:MyLanguage/Wikimedia Foundation elections/2025/Candidate application|このメタウィキページ]]をご覧ください。またお知り合いに立候補を勧める方法についてもご覧ください。 よろしくお願いします。 アビシェク・スライワンスキー(Abhishek Suryawanshi)<br /> 選挙管理委員会代表 選挙管理委員会とガバナンス委員会を代表して [1] https://meta.wikimedia.org/wiki/Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2025/Call_for_candidates [2] https://foundation.wikimedia.org/wiki/Legal:Bylaws#(B)_Term. [3] https://meta.wikimedia.org/wiki/Special:MyLanguage/Wikimedia_Foundation_elections/2025/Resources_for_candidates<section end="announcement-content" /> [[利用者:MediaWiki message delivery|MediaWiki message delivery]] ([[利用者・トーク:MediaWiki message delivery|トーク]]) 2025年6月17日 (火) 17:43 (UTC) <!-- User:RamzyM (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Distribution_list/Global_message_delivery&oldid=28866958 のリストを使用して送信したメッセージ --> == <span lang="en" dir="ltr">Sister Projects Task Force reviews Wikispore and Wikinews</span> == <div lang="en" dir="ltr"> <section begin="message"/> Dear Wikimedia Community, The [[m:Wikimedia Foundation Community Affairs Committee|Community Affairs Committee (CAC)]] of the Wikimedia Foundation Board of Trustees assigned [[m:Wikimedia Foundation Community Affairs Committee/Sister Projects Task Force|the Sister Projects Task Force (SPTF)]] to update and implement a procedure for assessing the lifecycle of Sister Projects – wiki [[m:Wikimedia projects|projects supported by Wikimedia Foundation (WMF)]]. A vision of relevant, accessible, and impactful free knowledge has always guided the Wikimedia Movement. As the ecosystem of Wikimedia projects continues to evolve, it is crucial that we periodically review existing projects to ensure they still align with our goals and community capacity. Despite their noble intent, some projects may no longer effectively serve their original purpose. '''Reviewing such projects is not about giving up – it's about responsible stewardship of shared resources'''. Volunteer time, staff support, infrastructure, and community attention are finite, and the non-technical costs tend to grow significantly as our ecosystem has entered a different age of the internet than the one we were founded in. Supporting inactive projects or projects that didn't meet our ambitions can unintentionally divert these resources from areas with more potential impact. Moreover, maintaining projects that no longer reflect the quality and reliability of the Wikimedia name stands for, involves a reputational risk. An abandoned or less reliable project affects trust in the Wikimedia movement. Lastly, '''failing to sunset or reimagine projects that are no longer working can make it much harder to start new ones'''. When the community feels bound to every past decision – no matter how outdated – we risk stagnation. A healthy ecosystem must allow for evolution, adaptation, and, when necessary, letting go. If we create the expectation that every project must exist indefinitely, we limit our ability to experiment and innovate. Because of this, SPTF reviewed two requests concerning the lifecycle of the Sister Projects to work through and demonstrate the review process. We chose Wikispore as a case study for a possible new Sister Project opening and Wikinews as a case study for a review of an existing project. Preliminary findings were discussed with the CAC, and a community consultation on both proposals was recommended. === Wikispore === The [[m:Wikispore|application to consider Wikispore]] was submitted in 2019. SPTF decided to review this request in more depth because rather than being concentrated on a specific topic, as most of the proposals for the new Sister Projects are, Wikispore has the potential to nurture multiple start-up Sister Projects. After careful consideration, the SPTF has decided '''not to recommend''' Wikispore as a Wikimedia Sister Project. Considering the current activity level, the current arrangement allows '''better flexibility''' and experimentation while WMF provides core infrastructural support. We acknowledge the initiative's potential and seek community input on what would constitute a sufficient level of activity and engagement to reconsider its status in the future. As part of the process, we shared the decision with the Wikispore community and invited one of its leaders, Pharos, to an SPTF meeting. Currently, we especially invite feedback on measurable criteria indicating the project's readiness, such as contributor numbers, content volume, and sustained community support. This would clarify the criteria sufficient for opening a new Sister Project, including possible future Wikispore re-application. However, the numbers will always be a guide because any number can be gamed. === Wikinews === We chose to review Wikinews among existing Sister Projects because it is the one for which we have observed the highest level of concern in multiple ways. Since the SPTF was convened in 2023, its members have asked for the community's opinions during conferences and community calls about Sister Projects that did not fulfil their promise in the Wikimedia movement.[https://commons.wikimedia.org/wiki/File:WCNA_2024._Sister_Projects_-_opening%3F_closing%3F_merging%3F_splitting%3F.pdf <nowiki>[1]</nowiki>][https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia_Foundation_Community_Affairs_Committee/Sister_Projects_Task_Force#Wikimania_2023_session_%22Sister_Projects:_past,_present_and_the_glorious_future%22 <nowiki>[2]</nowiki>][https://meta.wikimedia.org/wiki/WikiConvention_francophone/2024/Programme/Quelle_proc%C3%A9dure_pour_ouvrir_ou_fermer_un_projet_%3F <nowiki>[3]</nowiki>] Wikinews was the leading candidate for an evaluation because people from multiple language communities proposed it. Additionally, by most measures, it is the least active Sister Project, with the greatest drop in activity over the years. While the Language Committee routinely opens and closes language versions of the Sister Projects in small languages, there has never been a valid proposal to close Wikipedia in major languages or any project in English. This is not true for Wikinews, where there was a proposal to close English Wikinews, which gained some traction but did not result in any action[https://meta.wikimedia.org/wiki/Proposals_for_closing_projects/Closure_of_English_Wikinews <nowiki>[4]</nowiki>][https://meta.wikimedia.org/wiki/WikiConvention_francophone/2024/Programme/Quelle_proc%C3%A9dure_pour_ouvrir_ou_fermer_un_projet_%3F <nowiki>[5]</nowiki>, see section 5] as well as a draft proposal to close all languages of Wikinews[https://meta.wikimedia.org/wiki/Talk:Proposals_for_closing_projects/Archive_2#Close_Wikinews_completely,_all_languages? <nowiki>[6]</nowiki>]. [[:c:File:Sister Projects Taskforce Wikinews review 2024.pdf|Initial metrics]] compiled by WMF staff also support the community's concerns about Wikinews. Based on this report, SPTF recommends a community reevaluation of Wikinews. We conclude that its current structure and activity levels are the lowest among the existing sister projects. SPTF also recommends pausing the opening of new language editions while the consultation runs. SPTF brings this analysis to a discussion and welcomes discussions of alternative outcomes, including potential restructuring efforts or integration with other Wikimedia initiatives. '''Options''' mentioned so far (which might be applied to just low-activity languages or all languages) include but are not limited to: *Restructure how Wikinews works and is linked to other current events efforts on the projects, *Merge the content of Wikinews into the relevant language Wikipedias, possibly in a new namespace, *Merge content into compatibly licensed external projects, *Archive Wikinews projects. Your insights and perspectives are invaluable in shaping the future of these projects. We encourage all interested community members to share their thoughts on the relevant discussion pages or through other designated feedback channels. === Feedback and next steps === We'd be grateful if you want to take part in a conversation on the future of these projects and the review process. We are setting up two different project pages: [[m:Public consultation about Wikispore|Public consultation about Wikispore]] and [[m:Public consultation about Wikinews|Public consultation about Wikinews]]. Please participate between 27 June 2025 and 27 July 2025, after which we will summarize the discussion to move forward. You can write in your own language. I will also host a community conversation 16th July Wednesday 11.00 UTC and 17th July Thursday 17.00 UTC (call links to follow shortly) and will be around at Wikimania for more discussions. <section end="message"/> </div> -- [[User:Victoria|Victoria]] on behalf of the Sister Project Task Force, 2025年6月27日 (金) 20:56 (UTC) <!-- User:Johan (WMF)@metawiki が https://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=User:Johan_(WMF)/Sister_project_MassMassage_on_behalf_of_Victoria/Target_list&oldid=28911188 のリストを使用して送信したメッセージ --> ge1v7byofmcxvv3lsotbo8679dwmcwf テンプレート:Stub 10 36 276132 252092 2025-06-28T01:01:12Z Tomzo 248 276132 wikitext text/x-wiki <onlyinclude><div style="border:solid #999 1px; background-color:#F8F8F8; background-color:light-dark(#F8F8F8,#202122); color:light-dark(black,ivory); padding:0.5em; margin:1em auto 1em auto; width:85%; text-align:left; clear:both;">このページ「'''{{FULLPAGENAME}}'''」は、'''[[Wikibooks:スタブ|まだ書きかけ]]'''です。加筆・訂正など、協力いただける皆様の[[Special:Edit/{{FULLPAGENAME}}|編集]]を心からお待ちしております。また、ご意見などがありましたら、お気軽に[[{{TALKPAGENAME}}|トークページ]]へどうぞ。</div> <includeonly>[[Category:スタブ_{{#switch:{{{1|}}}|law=法律|IT=IT|it=IT|小=初等教育|中=中学教育|高=高校教育|大=高等教育|資=資格試験|music=音楽|#default={{#ifexist:テンプレート:{{{1}}}|{{{{{1}}}}}|{{{1|}}}}}}}]]</includeonly></onlyinclude> [[Category:お知らせテンプレート|Stub]] kf2ouzcvk4clgjmxps4416sf37h6s4x DOS入門 0 579 276120 270009 2025-06-28T00:49:10Z Tomzo 248 /* 参考文献・出典 */ 276120 wikitext text/x-wiki MS-DOS/PC DOS入門は、マイクロソフト社製のMS-DOS、IBM社製のPC DOSおよびそのほかのDOSに関する解説である。 {{Wikipedia|MS-DOS}} <!-- DOS --> == MS-DOS、PC DOSとは? == MS-DOS、PC DOSは、パーソナルコンピュータ(PC)において、グラフィカルユーザインターフェイス([[w:GUI|GUI]])が普及するまで用いられたIntel 8086(x86)アーキテクチャ用キャラクタインターフェイス([[w:CUI]])オペレーティングシステムである。詳しくは、姉妹プロジェクトのウィキペディアの[[w:MS-DOS|MS-DOS]]を参照。 == MS-DOS、PC DOSの歴史 == IBMが初代IBM PC用のOSの開発を米国マイクロソフト本社に委託し、PC DOSが開発された。その後、PC DOSをベースにマイクロソフトが他社にOEM供給したものは、MS-DOSとされた。 また、Microsoftに許諾を取った上でIBM PC(後のPC/ATアーキテクチャ)以外の多くのアーキテクチャ向けに他社が移植を行っている。(PC-9800シリーズなど) === DOSの変遷 === ; MS-DOS : バージョン1からバージョン6(Windows 95/98のDOS部分はバージョン7とされる) ; PC DOS : バージョン1からバージョン7(バージョン7に若干の改修を加えたPC DOS 2000も存在する) ; [[w:DR-DOS|DR DOS]] : バージョン3.31からバージョン7.03 (バージョン8.1は[[w:GNU General Public License|GPL]]違反により消滅) バージョン6以降、MS-DOS、PC DOSの次世代CUI OSとしてMS OS/2,IBM OS/2が開発されたが、Windowsの登場によりあまり普及しなかった。 === 現代のDOS === MS-DOS、PC DOSは、オペレーティングシステムとしてはほとんど使われなくなったが、Microsoft Windowsのコマンドプロンプトとして、また、[[w:Microsoft Windows Vista|WindowsVista]]から([[w:Windows XP|WindowsXP]]からインストール可能)は、[[コマンドプロンプト]]の他に[[Windows PowerShell]]が標準に追加され、そのコマンド体系は残っている。なお、Windows11でいう「ターミナル」アプリで実行されるアプリは規定ではPowerShellである(なお、ターミナルのvボタンで出てくるプルダウンメニューを使えばコマンドプロンプトなど別アプリにも変えられる)。 その他、有志によってFreeDOSやDOSBOX等、MS-DOSの互換OSが生まれた。 == DOSの概念 == DOSは、'''D'''isk '''O'''perating '''S'''ystemの略称であることからもわかるように、基本的にフロッピーディスク・ハードディスク上で運用しその記憶媒体上のデータを操作することにより使用する。 === ディスク・ファイル === ; ディスクドライブ (A, B, C, D, ... Z) : ディスクドライブには「ドライブレター」というアルファベットのドライブ文字が割り当てられ、「Aドライブ」などと呼ぶ。[[w:PC/AT|PC/AT]]アーキテクチャではフロッピーディスクドライブにはAまたはBの文字が、ハードディスクドライブやCD-ROMドライブにはC以降の文字が割り当てられる。[[w:PC-9800シリーズ|PC-98]]アーキテクチャでは、フロッピーディスク、ハードディスクを問わず起動ドライブがAドライブとなり、その後B、C、Dと順番に割り当てられていく。CONFIG.SYSのLASTDRIVEで上限を設定できる。<br> なお、現代のパソコンで内蔵ドライブの多くがCドライブになるのは、このMS-DOSの設定で、A・Bドライブが[[w:フロッピーディスクドライブ|フロッピーディスクドライブ]]、更に詳しく書くと、AドライブがMS-DOSのフロッピーディスク用のドライブ、Bドライブがその他のフロッピーディスク用のドライブ用で、Cドライブが[[w:ハードディスク|ハードディスクドライブ]]用と割り振られているからである。決してCドライブの"C"は「computer」の"C"ではない。コンピューターの記憶装置として普及したフロッピーディスクから順番に割り振っていったらハードディスクのドライブレターが"C"になったということにすぎない。なお、フロッピーディスクドライブがA・Bと二つ割り振られているのは、当時、AドライブでMS-DOSを読み込みながらBドライブのフロッピーディスクの作業をしていたからである。<br> また、[[w:ソリッドステートドライブ|SSD]]は[[w:ハードディスク|ハードディスクドライブ]]の代替であるから、ハードディスクドライブと同じCドライブである。 ; カレントドライブ : カレントドライブとは、対象となっているドライブのことである。カレントディレクトリとともに操作対象のディレクトリを指定する。「C:」や「D:」などのコマンドで変更できる。 ; ディレクトリ : ファイルを階層化して管理する概念としてディレクトリと呼ばれるものがある。バージョン1には、ディレクトリの概念がない。なお[[w:Windows|Windows]]ではフォルダと呼ぶ。 ; カレントディレクトリ : カレントディレクトリとは、対象となっているディレクトリのことである。各ドライブごとに存在し、それぞれを内部コマンドのCDで変更できる。 ; [[w:ファイルシステム|ファイルシステム]] : FAT ([[w:File Allocation Table|File Allocation Table]]) を用いる。FATは[[w:Microsoft Windows 95|Windows 95]]でファイル名の長さ制限を256バイトにした[[w:File Allocation Table#VFAT|VFAT]]に拡張された。なお、VFATをDOS/Vフォーマット、IBMフォーマットなどと呼ぶこともある。<sup><span title="要出典">''<nowiki>[</nowiki>[[w:Wikipedia:「要出典」をクリックされた方へ|<span title="要出典">要出典</span>]]<nowiki>]</nowiki>''</span></sup><!-- VFATはDOS/Vでは正しく扱えないためDOS/Vフォーマットと呼ばれるには疑問が残る.またPC-DOSではVFATはサポートされたことがないためIBMフォーマットと呼ばれるのも疑問. --> : また[[w:NTFS|NTFS]]などのパーティションにアクセスするためのドライバも販売されていた。 <!-- 「ディスクフォーマット」と言いながらフロッピーディスクの種類に言及しているため一旦オミット. フォーマットの違いだけでなく磁性体の違いなどもあるため不適当. ; ディスクフォーマット : ディスクフォーマットは、ファイルシステムを含むディスク上のデータを記録する形式のことである。 :* 2DD - 640KB, 720KB :* 2HD - 1.21MB, 1.25MB, 1.44MB :* 2ED - 2.88MB (2EDはほとんど普及しなかった) : 現在、普及しているフロッピーディスクのフォーマットは、DOS/V 1.44MB 2HDが主であり、1995年以前の日本ではPC-9800シリーズ用の1.25MB 2HDが使われたが、Windowsの登場以降では1.44MB 2HDに移行した。 --> === 起動プロセス === 次の順にファイルを読み込む。 * <kbd>IO.SYS</kbd> (必須) * <kbd>MSDOS.SYS</kbd> (必須) * <kbd>CONFIG.SYS</kbd> * <kbd>COMMAND.COM</kbd> (変更可) * <kbd>AUTOEXEC.BAT</kbd> {|class='wikitable'| |style='text-align: center;'|<kbd>IO.SYS</kbd> |style='text-align: center;'|&rarr; |style='text-align: center;'|<kbd>MSDOS.SYS</kbd> |style='text-align: center;'|&rarr; |rowspan='2' style='text-align: center;'|<kbd>CONFIG.SYS</kbd><br/>(省略可) |rowspan='2' style='text-align: center;'|&rarr; |rowspan='2' style='text-align: center;'|シェル<br/>(省略時<kbd>COMMAND.COM</kbd>) |rowspan='2' style='text-align: center;'|&rarr; |rowspan='2' style='text-align: center;'|<kbd>AUTOEXEC.BAT</kbd><br/>(省略可) |- |style='text-align: center;'|<kbd>IBMBIO.COM</kbd> |style='text-align: center;'|&rarr; |style='text-align: center;'|<kbd>IBMDOS.COM</kbd> |style='text-align: center;'|&rarr; |} なお、PC DOSまたはDR DOSの場合には<kbd>IO.SYS</tt>は<tt>IBMBIO.COM</tt>に,<tt>MSDOS.SYS</tt>は<tt>IBMDOS.COM</kbd> となる。また、<kbd>AUTOEXEC.BAT</tt>は<tt>COMMAND.COM</tt>から呼び出されるため、<tt>CONFIG.SYS</tt>において<tt>SHELL</tt>変数を<tt>COMMAND.COM</kbd>以外を指定した場合には読み込まれない。 == 環境設定 == <kbd>CONFIG.SYS</tt>と<tt>AUTOEXEC.BAT</kbd>を書き換えることで行う。 MS-DOSバージョン7では、<kbd>MSDOS.SYS</kbd>も用いる。 === <kbd>CONFIG.SYS</kbd> === ==== デバイスドライバ ==== <kbd>DEVICE</tt>、<tt>DEVICEHIGH</kbd>文によって組み込む。 主なデバイスドライバには次のものがある。 *メモリ管理ドライバ ** [[Wikipedia:XMS|XMS]]ドライバ (<kbd>HIMEM.SYS</kbd>) ** [[Wikipedia:Expanded_Memory_Specification|EMS]]ドライバ (<kbd>EMM386.EXE</kbd>) *** 互換ドライバとして[[Wikipedia:QEMM|QEMM]]などが開発・販売された * マウスドライバ (<kbd>MOUSE.SYS</kbd>) ** NEC PC-98シリーズ版MS-DOSでのみ提供されている ** PC/AT互換機用のDOSでは常駐プログラムとして<kbd>MOUSE.COM</kbd>が提供されている * 日本語フロントエンドプロセッサ (FEP) 具体的には : <kbd>DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS</kbd> などのように記述する。 なお、<kbd>DEVICEHIGH</tt>文を用いる場合には、Upper Memory Blocksを使用するため、<tt>HIMEM.SYS</tt>またはそれに準ずるドライバを<tt>DEVICE</kbd>文で読み込んだ後に使用しなければならない。 ==== 常駐プログラムの読み込み ==== 日本語FEPやマウスドライバなどの常駐プログラムを<kbd>CONFIG.SYS</kbd>から読み込む場合には、 <kbd>INSTALL</tt>文または<tt>INSTALLHIGH</kbd>文を使う 。 <kbd>INSTALL</kbd>文を使うことで、 <kbd>AUTOEXEC.BAT</kbd>を使わずに設定ファイルを構成することもできるが、 歴史的経緯から<kbd>INSTALL</kbd>文はあまり使われない。 なお、 <kbd>DEVICE</tt>文における<tt>DEVICEHIGH</kbd>文と同じく、 Upper Memory Blocksを使う関係上<kbd>HIMEM.SYS</tt>の読み込みよりも後に<tt>INSTALLHIGH</kbd>を使わなければならない。 ; 例 : <kbd>INSTALL=C:\DOS\MOUSE.COM</kbd> ==== シェル設定 ==== <kbd>SHELL</kbd>文によって設定する。 通常は標準シェルである<kbd>COMMAND.COM</kbd>を使用する。 具体的には : <kbd>SHELL=C:\COMMAND.COM /P</kbd> などのように記述する。 なお、末尾の<kbd>/P</kbd>は必須。 ==== その他 ==== * <kbd>DOS</kbd>文<br/>システムの一部をHigh Memory AreaやUpper Memory Blocksに読み込む際に使用する。 ** <kbd>HIGH</kbd> ... High Memory Areaに読み込む ** <kbd>UMB</kbd> ... Upper Memory Blocksに読み込む ; 例 : <kbd>DOS=HIGH,UMB</kbd> * <kbd>DOSDATA</kbd>文<br/>PC DOS 7.0以降のみ使用可能。 ; 例 : <kbd>DOSDATA=UMB</kbd> === <kbd>AUTOEXEC.BAT</kbd> === <kbd>AUTOEXEC.BAT</tt>は<tt>COMMAND.COM</kbd>が起動時に必ず読み込むファイルである。 実体は通常のバッチファイルになっている。 このファイルには常駐プログラムやDOSの起動時に自動的に実行させたいアプリケーションを書きこむ。 主に使われる用途としては次のようなものがある。 * ディスクキャッシュ * CD-ROMドライブ名の割り当て ** DOSでCD-ROMドライブを使うためには、デバイスドライバの読み込みだけではなく、<kbd>MSCDEX.EXE</kbd>などの常駐ソフトウェアが必要になる * Windowsを起動させる (Windows 3.xまで) 記述方法は絶対パスもしくは相対パスで行う。 具体的には : A:\WINDOWS\WIN.COM : .\WINDOWS\WIN.COM などのように記述する。 なお、常駐ソフトウェアを読み込む際には<kbd>CONFIG.SYS</tt>の<tt>DEVICE</tt>文に対する<tt>DEVICEHIGH</kbd>文のように、 High Memory Areaに常駐させるための<kbd>LOADHIGH</tt>文 (省略記法: <tt>LH</kbd>) が用意されている。 === MSDOS.SYS === MSDOS.SYSはCONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATと違い、編集できる場所が限られている。もし、編集してはならない場所を編集した場合、MS-DOSが起動できなくなるケースが多い。 主に以下の用途で使われる。 :*デフォルトシェル :*起動ドライブ :*インストールディレクトリ :*Windows起動中のロゴを表示させる。(Windows9x) = コマンド = DOSのコマンドは、 '''内部コマンド'''と'''外部コマンド''' に大別される。 内部コマンドとは標準シェル<kbd>COMMAND.COM</kbd>の内蔵コマンドである。 外部コマンドとは<kbd>COMMAND.COM</kbd>に内蔵されていない、 <kbd>.COM</tt>形式あるいは<tt>.EXE</kbd>形式で提供されているコマンドである。 <kbd>.BAT</kbd>形式を使うと、一度に複数のコマンドを実行できる。 == 基本コマンド == 下記のコマンドは基本的に「コマンドプロンプト」で用いることができる。 ただし Power Shell では使えないコマンドもあるので、都度、確認のこと。 === <kbd>DIR</kbd>について === ディレクトリの内容を表示するための内部コマンド (UNIXの<kbd>ls</kbd>に相当)。 ディレクトリの中身を知りたい場合によく使われる。 (詳しく知りたい場合は、<kbd>DIR /?</tt>とコマンドの後に<tt>/?</kbd>) サンプル出力 (全てBochs上のFreeDOSより) ==== <kbd>DIR</kbd> ==== :<syntaxhighlight lang=doscon> C:\>dir Volume in drive C is FREEDOS Volume Serial Number is 4228-11FA Directory of C:\ KERNEL SYS 41,293 08-04-02 11:32a COMMAND COM 86,413 07-30-02 12:17a DOS <DIR> 11-14-02 10:43a FDCONFIG SYS 263 11-14-02 11:05a EDIT EXE 62,277 08-11-04 7:38p EDIT HLP 29,452 04-28-04 1:22a 5 file(s) 219,698 bytes 1 dir(s) 5,402,624 bytes free C:\> </syntaxhighlight> Powershellでも問題なく使える。(ただし表示は上記とは異なる。) :<syntaxhighlight lang=ps1> PS C:\Users\ユーザー名> dir ディレクトリ: C:\Users\ユーザー名 Mode LastWriteTime Length Name ---- ------------- ------ ---- d----- 2023/07/17 月曜日 20: .thumbnails 01 d-r--- 2023/07/17 月曜日 18: Contacts 20 d----- 2023/07/17 月曜日 18: Documents 41 dar--- 2023/07/24 月曜日 16: Downloads 21 d-r--- 2023/07/17 月曜日 18: Favorites 20 d-r--- 2023/07/17 月曜日 18: Links 20 d-r--- 2023/07/17 月曜日 21: Music 02 dar--l 2023/07/23 日曜日 14: OneDrive 35 d-r--- 2023/07/17 月曜日 18: Saved Games 20 d-r--- 2023/07/17 月曜日 18: Searches 37 d-r--- 2023/07/22 土曜日 11: Videos 57 </syntaxhighlight> ===== <kbd>DIR /W</kbd> ===== 例1: :<syntaxhighlight lang=doscon> C:\>dir /w Volume in drive C is FREEDOS Volume Serial Number is 4228-11FA Directory of C:\ KERNEL.SYS COMMAND.COM [DOS] FDCONFIG.SYS EDIT.EXE EDIT.HLP 5 file(s) 219,698 bytes 1 dir(s) 5,402,624 bytes free C:\> </syntaxhighlight> 例2: :<syntaxhighlight lang=doscon> Directory of C:\DOS\BIN [.] [..] RIPCORD.COM ASSIGN.COM ATTRIB.COM CHOICE.EXE CMDXSWP.COM COMMAND.COM KSSF.COM PTCHSIZE.EXE VSPAWN.COM COMP.COM DEBUG.COM DISKCOMP.EXE DISKCOPY.EXE DISKCOPY.INI DELTREE.COM DELTREE2.COM EDIT.EXE EDIT.HLP EMM386.EXE HIMEM.EXE EXE2BIN.COM FC.EXE FDISK.EXE FDISK.INI FDISKPT.INI FDISKB.EXE FDXMS.SYS FDXMST.SYS FDXXMS.SYS FDXXMST.SYS XMSTEST.EXE FDXM286T.SYS FDXMS286.SYS XMS2TEST.EXE FIND.EXE FORMAT.EXE FASTHELP.BAT FDHELP.EXE [FILES] HELP.EXE HELP.HTM LABEL.EXE MEM.EXE [MKEYB] MIRROR.EXE MODE.COM MORE.EXE MOVE.EXE NANSI.SYS PRINT.COM PRINTQ.EXE 28MON.COM 2CMON.COM API28.COM API28I16.COM REPLACE.EXE SCANDISK.EXE SHARE.EXE CDCACHER.EXE CDHDREAD.EXE KLUDGE0.EXE NBSTAT.EXE SHSUCDHD.EXE SHSUCDN.EXE SHSUCDX.EXE SHSUDRVX.EXE SHSUSERV.EXE SORT.EXE JOIN.EXE SUBST.EXE SWSUBST.EXE SYS.COM BITDISK.EXE TDSK.EXE TREE.COM UNDELETE.EXE UNFORMAT.EXE XCOPY.EXE [KEY] KEYB.BAT KEYMAN.EXE LISTXDEF.EXE SCANKBD.EXE XKEYB.EXE XKEYBRES.EXE 82 file(s) 1,872,278 bytes 5 dir(s) 5,402,624 bytes free C:\DOS\BIN> </syntaxhighlight> 場合によっては、<kbd>DIR</kbd>コマンドを入力しても、長すぎて全てを見られないときがある。 例: :<syntaxhighlight lang=doscon> SHSUCDX EXE 15,726 10-20-00 3:34p SHSUDRVX EXE 12,849 10-20-00 3:19p SHSUSERV EXE 113,520 05-09-96 8:12p SORT EXE 14,816 01-24-95 3:20p JOIN EXE 54,096 08-05-00 4:07p SUBST EXE 54,096 08-05-00 4:07p SWSUBST EXE 54,096 01-26-97 11:35p SYS COM 10,687 08-16-02 11:29p BITDISK EXE 10,311 06-22-95 1:10a TDSK EXE 18,183 12-12-95 2:30a TREE COM 9,893 07-07-01 12:33p UNDELETE EXE 9,103 08-30-02 11:30p UNFORMAT EXE 36,231 03-24-99 8:31p XCOPY EXE 15,102 09-07-01 12:10a KEY <DIR> 11-14-02 11:03a KEYB BAT 23 08-17-01 4:55a KEYMAN EXE 6,202 04-14-02 2:09p LISTXDEF EXE 3,366 04-14-02 2:09p SCANKBD EXE 6,627 04-14-02 2:09p XKEYB EXE 12,657 07-27-02 6:57p XKEYBRES EXE 5,986 07-27-02 6:57p 82 file(s) 1,872,278 bytes 5 dir(s) 5,402,624 bytes free C:\DOS\BIN> </syntaxhighlight> そのような場合は、 ===== <kbd>DIR /P</kbd> ===== コマンドを使用する。 このコマンドを使用すると『次の頁を見るためには、何かキーを押してください』と表示されるので、次の頁を見たい場合は、何かキー(Enter等)を押す。 :<syntaxhighlight lang=doscon> Volume in drive C is FREEDOS Volume Serial Number is 4228-11FA Directory of C:\DOS\BIN . <DIR> 11-14-02 10:44a .. <DIR> 11-14-02 10:44a RIPCORD COM 5,805 09-04-02 7:20a ASSIGN COM 13,867 01-27-97 12:46a ATTRIB COM 7,136 08-01-02 2:00a CHOICE EXE 12,032 08-31-02 4:20p CMDXSWP COM 88,043 07-29-02 10:38p COMMAND COM 86,413 07-29-02 10:42p KSSF COM 828 07-29-02 10:42p PTCHSIZE EXE 13,104 07-29-02 10:42p VSPAWN COM 953 07-29-02 10:42p COMP COM 1,285 11-27-94 3:48p DEBUG COM 19,606 11-24-01 7:55p DISKCOMP EXE 18,688 05-01-01 9:48p DISKCOPY EXE 46,176 07-15-01 2:17p DISKCOPY INI 512 07-15-01 2:05p DELTREE COM 4,210 04-24-00 1:02a DELTREE2 COM 3,858 04-24-00 1:02a EDIT EXE 336,449 06-23-01 2:03p Press any key to continue . . . </syntaxhighlight> === <kbd>CD</tt> (<tt>CHDIR</kbd>) について === '''カレントディレクトリ'''を変更する際に使用するコマンドである。Powwershellでも問題なく使える。 ==== <kbd>CD</kbd> ==== ディスクA:\BINからの一つ上のフォルダに移動したい時には、 :<syntaxhighlight lang=doscon> A:\BIN>cd .. A:\> </syntaxhighlight> .(ピリオド)は'''カレントディレクトリ'''を表す。 上記の場合、連続してピリオドを記述しているが、これは'''1階層上のディレクトリ'''を指定した事になる。 なお、たとえばGドライブに移動したい場合、<code>cd /d g:</code> になる。<code>/d</code>オプションが必要。 Powershellの場合、オプション無しでも <code>cd g:</code> というコマンドだけで移動できる。 ※ 最近のwindowsの場合、ホームフォルダやその周辺のディレクトリがクラウド用に処理されている等の理由もあって、従来とは実験結果が異なる場合もある。もしその場合、外付けHDDなどを追加してGドライブやHドライブなどといった外部ドライブなどに移動して実験すれば、簡単であろう。 == コマンドリファレンス == MS-DOSのコマンドには、'''内部コマンド'''と'''外部コマンド'''が存在することは前述の通りである。 そのため、以下で外部コマンドとしたものについては、.COM/.EXE のファイルが無ければ使用できないので注意されたし。 以下内部コマンドにはnとつける。 === 機種共通 === * ATTRIB *:ファイル属性の変更。+R/-R(読みとり専用属性)、+H/-H(隠しファイル属性)、+S/-S(システムファイル属性)、+A/-A(アーカイブ属性)の内操作したい物を記述し、その後に対象のファイル名を指定する。 * CLS *:画面に表示されている情報を消去する。 n * COLOR *:文字色・背景色を設定できる。 * COMMAND *:COMMAND.COMを起動する。プロンプトから呼び出しても、意味がない。 n * COPY *:ファイルをコピーする。コピー元のファイルと、コピー先(別ドライブや別ディレクトリを指定したり、別の名前でコピーを作ったりできる)を指定する。2つ以上のファイルを結合しながらコピーすることもできる。 n * DEL *:ファイルの削除。削除対象のファイル名を指定する。 n * DELTREE *:指定のディレクトリ以下を全て削除する。 * EXIT *:COMMAND.COMを終了する(要するにコマンドプロンプトの終了)。ほかのソフトウェアから呼び出された場合、そのソフトウェアに戻るが、それ以外の場合は何も起こらない。 n<br>Powershellの終了も同様にexitコマンドで可能である。 NEC PC-9800シリーズの場合はハードディスクのアクセスアームを元に戻す機能を備えているため、 実行(CTRL+C または STOP キー)して電源を落とさないとハードディスクのデータが破壊される可能性がある。 * FC *:ファイル比較 * FDISK *:パーティーションの管理を行う。下手に操作すると、データを失うので、慣れるまでパーティーションの編集はしない。Windows 95(MS-DOS 7)以降。 * FORMAT *:ディスクのフォーマットを行う。 * INTERLINK *:DOSレベルで2台のPCをP2P接続するためのソフトウエア。接続にはRS-232Cかパラレルプリンターポートを使う。ホストとなるマシンのHDがゲストとなるPCで操作できるようになる。 * LABEL *:ドライブのボリュームラベルを変更する。ドライブを指定しその後に新しいボリュームラベルを指定するか、もしくはドライブ名だけ指定してコマンドが出すプロンプトで新しいボリュームラベルを指定する。 * MD(MKDIR) *:ディレクトリを作成する。作成するディレクトリを指定する。 n * MEM *:メモリーの使用状況などを確認できる。 * MODE *:デバイスの設定を行う。画面のサイズも変更できる。 * MORE *:1画面毎にキー入力を待つ表示。"<"の後に表示するファイルを指定するか、もしくは他のコマンドの後に"| MORE"を付ける。Windowsでは、ファイル名をパラメーターにすることができる。 * MOVE *:ファイルの移動。RENと異なり、ディレクトリやドライブを超えた移動ができる。 * PROMPT *:プロンプト( '''C:\>''' など)を変更する。 * RD(RMDIR) *:ディレクトリの削除。削除するディレクトリを指定するが、そのディレクトリは空でなければならない。 n * REN *:ファイル名の変更。変更したいファイルの場所と、新しい名前を指定する。 n * SCANDISK *:ディスクのエラーを検査する。バージョン6以降。それ以前ではCHKDSKを使用することで簡易に情報を見ることが出来る。 * SET *:環境変数の設定。例えばSET TEMP=C:\TEMPなどとして設定し、その後COPY ''FILENAME'' %TEMP%と実行するとあたかもCOPY ''FILENAME'' C:\TEMPと実行したかのように振舞われる。 n * SYS *:DOSシステムの転送。IO.SYS, MSDOS.SYS, COMMAND.COMなどを指定ドライブへコピーするが、バージョンによって転送するファイルに若干の違いがある。 * TIME/DATE *:マシンの日付及び時刻を設定する。 n * TREE *:ディレクトリ構造を表示する。 * TYPE *:テキストファイルの中身を表示する。 n * VER *:DOSのバージョン番号を表示する。l <br>なおPowershellでは使えない。Powershellのバージョン確認コマンドは<code>$PSVersionTable</code>である。 * XCOPY *:拡張されたCOPYコマンド。ファイルだけではなく、ディレクトリのコピーを行うことができる。 === NEC PC-9800シリーズ用 === 以下は、NEC PC-9800シリーズ用MS-DOSに付属する外部コマンドである。特定バージョンにのみ付属するもの、同名でもバージョンにより大きく異なる動作をするものについてはその旨併記している。 スイッチ等をつけずに起動すると独自のウィザード・操作メニューが表示される事が多い。(以下mで表記) * AVGDRV *:拡張グラフィックドライバを組み込む。PC-9821シリーズの256色グラフィック機能に対応。そのままでは意味を持たない。 * AVSDRV *:PC-9801-86相当のPCM・FM音源の拡張サウンドドライバを組み込む。そのままでは意味を持たない。 * BATKEY *:バッチファイル用。メッセージを表示してキー入力を要求する。 * COPY2 *:ハードディスクとフロッピーディスクとの間でファイルをコピーする。 * COPYA *: 補助入出力装置との間でデータファイルをコピーする。 m * CUSTOM *:CONFIG.SYS(環境設定ファイル)を作成・編集する。 m * DICM *:NECかな漢字変換の辞書ファイルのユーザー登録単語を登録・編集する。 m * DISKCOPY *:フロッピー・ハードディスクをコピー・照合する。 m * DUMP *:ファイルの内容を16進数と文字で表示する。 * FILECONV *:N88-日本語BASIC(86)とMS-DOSとの間でファイルを交換する。 m * FDNCOPY *:フロッピーディスクを高速で全体コピーする。DISKCOPYより空きメモリが必要。m * FORMAT *:操作メニューに沿ってディスクのフォーマット・情報閲覧を行う。スイッチをつけると通常と同じように動作する。 m * HDUTL *:ハードディスクを診断、スキップセクタの代替処理、全体コピーを行う。 m * INSTAP *:アプリケーションをMS-DOS Shellに登録する。MS-DOS Shellを搭載したバージョン以降のみ。 m * KEY *:ファンクションキーや移動キーに機能を割り当てる。 m * MAOIX *:iスクリプトを使ってアプリケーションを登録する。 m * MENU *:メニュー選択方式でコマンドを実行できるコマンドメニューを起動する。 MS-DOS Shellが搭載されていないバージョンでは初期状態で起動時に表示される。 m * MENUCONV *:上記MENUコマンド用メニューファイル(*.MNU)に登録されているアプリケーションをMS-DOS Shellに登録する。 m * MENUED *:上記MENUコマンド用メニューファイル(*.MNU)を作成・編集する。 m * NECAIKEY *:日本語入力キーの割り当てを変更する。 m * PATCH *:ファイルの内容の一部を変更する。 * RENDIR *:既存のディレクトリ名を変更する。 * SEDIT *:スクリーンエディタ(メモ帳のようなソフト)を起動する。 * SETUP *:SETUP.INIというアプリケーション登録用定義ファイルを使ってアプリケーションプログラムを登録する。 m * SPEED *:RS-232Cインターフェースのパラメータを設定する。 m * SWITCH *:メモリスイッチの設定を変更する。 m * USKCGM *:ユーザー定義文字を作成・編集する。 m * VFDDRV *:仮想FDドライブドライバ。CONFIG.SYSに組み込んで使用。 * VRAMD *:仮想FDドライブ起動ディスクを作成する。仮想ディスクからの起動はPC-9821An/Ap2/As2/Bf/Bp/Bs/Be/Cs2/Ce2/Xn/Xp/Xs/Xe/Cb/Cx/Cf/Ap3/As3のみ使用可能。 m <!-- == MS-DOS API == --> == 参考文献・出典 == * 「MS-DOSってなんどすか?」 粟野邦夫著 (1987/01) ISBN 4-89369-014-0 * PC98固有のDOSコマンドについて http://radioc.web.fc2.com/column/pc98bas/pc98doscmd.htm 2022年7月25日15時09分(JST)取得 * NECパーソナルコンピュータ PC-9800シリーズ Software Library MS-DOS(R) 5.0A ステップアップマニュアル 日本電気株式会社(非売品、同社製 MS-DOS(R) 5.0A 標準機能セット(PS98-1003-32/UF1003-X1)付属品) {{stub|it}} {{DEFAULTSORT:DOSにゆうもん}} [[Category:ソフトウェア]] {{NDC|007.63}} 15rdieil4rneoagqejxh8bx0fd6m2l8 高等学校数学 0 623 276194 268369 2025-06-28T05:03:48Z ~2025-66365 88042 /* 旧課程(2013年度-2021年度) */ 276194 wikitext text/x-wiki {{pathnav|小学校・中学校・高等学校の学習|高等学校の学習|frame=1}} {{pathnav|数学|frame=1}} {{Wikiversity|Topic:高校の数学|高等学校数学}} {{蔵書一覧}} 高等学校の数学では結果よりも過程を重視するようになる。 従って、定義や定理の仮定を正しく理解する必要とともに、論理的な考え方ができるようになる必要がある。 === 現行課程 === 2022年度以降高校に入学した人はこちらを閲覧してください。 * [[新課程高等学校数学I|数学I]] 3単位 * [[新課程高等学校数学II|数学II]] 4単位 * [[新課程高等学校数学III|数学III]] 3単位 * [[新課程高等学校数学A|数学A]] 2単位 * [[新課程高等学校数学B|数学B]] 2単位 * [[新課程高等学校数学C|数学C]] 2単位 {| class="wikitable" style="width:100%" |+ 学習指導要領における性格づけ ! style="width:15%; text-align:center" | 科目とその性格 ! style="width:40%; text-align:center"| 含まれる単元とその内容 ! style="width:45%; text-align:center"| 備考など |- |'''数学Ⅰ''' :必履修科目として、中学校との接続に配慮するとともに、この科目だけで高等学校数学の履修を終える生徒及び引き続き数学を履修する生徒の双方に配慮した内容で構成し、すべての生徒の数学的に考える資質・能力の基礎を培う。 | #[[高等学校数学I/数と式|数と式]] #*数と集合 #**簡単な無理数の計算 #**集合と命題 #*式 #**式の展開と因数分解 #**一次不等式 #[[高等学校数学I/図形と計量|図形と計量]] #*三角比 #**鋭角の三角比 #**鈍角の三角比 #**正弦定理、余弦定理 #*図形の計量 #[[高等学校数学I/2次関数|二次関数]] #*二次関数とそのグラフ #*二次関数の値の変化 #**二次関数の最大・最小 #**二次関数と二次方程式 #*二次不等式 #[[高等学校数学I/データの分析|データの分析]] #*データの散らばり #**分散、標準偏差 #*データの相関 #**散布図、相関係数 #*仮説検定の考え方 |(旧過程との差異) :「数学A」から「整数の性質」中の「有限小数,循環小数」に関する内容を移入。 :*「循環小数」→分母・分子が整数の分数 となる計算。 |- |'''数学Ⅱ''' :高等学校数学の根幹をなす内容で構成し、より多くの生徒の数学的に考える 資質・能力を養う。 | #[[高等学校数学II/式と証明・高次方程式|いろいろな式]] #*式 #**多項式の乗法・除法、分数式 #**二項定理 #*等式と不等式の証明 #*高次方程式など #**複素数と二次方程式 #**高次方程式 #[[高等学校数学II/図形と方程式|図形と方程式]] #*直線と円 #**点と直線 #**円の方程式 #*軌跡と領域 #[[高等学校数学II/指数関数・対数関数|指数関数・対数関数]] #*指数関数 #**指数の拡張 #**指数関数 #*対数関数 #**対数 #**対数関数 #[[高等学校数学II/三角関数|三角関数]] #*角の拡張 #*三角関数 #**三角関数 #**三角関数の基本的な性質 #*三角関数の加法定理 #**2倍角の公式、三角関数の合成 #[[高等学校数学II/微分・積分の考え|微分・積分の考え]] #*微分の考え #**微分係数と導関数 #**関数の定数倍、和及び差の導関数 #**導関数の応用 #*積分の考え #**不定積分と定積分 #**面積 |(旧過程との差異) :変更なし。 |- |'''数学Ⅲ''' :微分法、積分法の基礎的な内容で構成し、数学に強い興味や関心をもって更に深く学ぼうとする生徒や、将来数学が必要な専門分野に進もうとする生徒の数学的に考える資質・能力を伸ばす。 | # [[高等学校数学III/極限|極限]] #*数列の極限 #**数列{<math>{r^n}</math>} の極限 #**無限等比級数の和 #*関数とその極限 #**分数関数と無理関数 #**合成関数と逆関数 #**関数の値の極限 #[[高等学校数学III/微分法|微分法]] #*導関数 #**関数の和・差・積・商の導関数 #**合成関数の導関数 #**三角関数・指数関数・対数関数の導関数 #*導関数の応用 #**接線、関数の値の増減、極大・極小、グラフの凹凸、速度・加速度 #[[高等学校数学III/積分法|積分法]] #*不定積分と定積分 #**積分とその基本的な性質・置換積分法・部分積分法 #*いろいろな関数の積分 #*積分の応用 #**面積、体積、曲線の長さ |(旧過程との差異) :「平面上の曲線と複素数平面」を「数学C」に移出。 |- |'''数学A''' :「数学I」の内容を補完するとともに、数学のよさを認識し、数学的に考える資質・能力を培う。 |'''履修に当たっては、生徒の特性や学校の実態、単位数等に応じて、内容の1から3までの中から適宜、適切な内容を選択させる。''' #[[高等学校数学A/図形の性質|図形の性質]] #*平面図形 #**三角形の性質 #**円の性質 #**作図 #*空間図形 #[[高等学校数学A/場合の数と確率|場合の数と確率]] #*場合の数 #**数え上げの原則 #**順列・組合せ #*確率 #**確率とその基本的な法則 #***余事象、排反、期待値 #**独立な試行と確率 #**条件付き確率 #[[高等学校数学A/数学と人間の活動|数学と人間の活動]] #*数量や図形と人間の活動 #*遊びの中の数学 #**ユークリッドの互除法、二進法、平面や空間における点の位置 |(旧過程との差異) :「数学B・確率分布と統計的な推測」中の「期待値」を移入。 :「数学活用」の「数学と人間の活動」について、「数学A」の 「整数の性質」を含んで移入。 「'''数学と人間の活動'''」のスコープ :(学習到達目標) ::<small>数学が文化と密接に関わりながら発展してきたことを踏まえ、数学的なものの見方や考え方、数学的な表現や処理、数学的活動や思索することの楽しさなどに焦点を当て、数理的に考察することの有用性や数学のよさを認識できるようにするとともに、統合的・発展的に考察する力や、事象を数理的に考察する力、数学を積極的に活用する態度などを培う。</small> :(取り扱われる数学分野) ::*数学史? 数理パズル? ::*:「塵劫記」、「魔方陣」、「[[高等学校数学A/数学と人間の活動/ハノイの塔|ハノイの塔]]」、「河渡りの問題」が例に挙げられていた。 :::→入試問題などには出題困難ではないか。 ::*整数論 ::**記数法(特に2進法)、循環小数 ::**ユークリッドの互除法、2つの整数の公約数を求める。 ::**一次不定方程式の整数解 ::*平面や空間において点の位置を表す座標の考え方(「解析幾何」への導入?) |- |'''数学B''' :「数学I」より進んだ内容を含み、数学的な素養を広げるとともに、数学の知識や技能などを活用して問題解決や意思決定をすることなどを通して数学的に考える資質・能力を養う。 |'''履修に当たっては、生徒の特性や学校の実態、単位数等に応じて、内容の1から3までの中から適宜、適切な内容を選択させる。''' #[[高等学校数学B/数列|数列]] #*数列とその和 #**等差数列と等比数列 #**いろいろな数列 #*漸化式と数学的帰納法 #**漸化式と数列 #**数学的帰納法 #[[高等学校数学B/確率分布と統計的な推測|統計的な推測]] #*確率分布 #**確率変数と確率分布 #**確率変数の平均、分散、標準偏差 #**二項分布 #*正規分布 #**連続型確率変数 #**正規分布 #*統計的な推測 #**母集団と標本 #**統計的な推測の考え #***区間推定、仮説検定 #[[高等学校数学B/数学と社会生活|数学と社会生活]] #*数理的な問題解決 |(旧過程との差異) :「確率分布と統計的な推測」中の「期待値」を「数学A」へ移出。 :「ベクトル」を「数学C」へ移出。 :「数学活用・社会生活における数理的な考察」の「社会生活と数学」及び「データの分析」を移入。 「'''数学と社会生活'''」のスコープ :(学習到達目標) ::日常の事象や社会の事象などを数学化し、問題解決したり、解決の過程や結果を振り返って考察したりできるようにする。 :(取り扱われる数学分野) ::*データ解析 |- |'''数学C''' :「数学I」より進んだ内容を含み、数学的な素養を広げるとともに、数学的な表現の工夫などを通して数学的に考える資質・能力を養う。 |'''履修に当たっては、生徒の特性や学校の実態、単位数等に応じて、内容の1から3までの中から適宜、適切な内容を選択させる。''' #[[高等学校数学B/ベクトル|ベクトル]] #*ベクトル #**ベクトルとその演算 #**ベクトルの内積 #*空間座標とベクトル #**空間座標、空間におけるベクトル #平面上の曲線と複素数平面 #*[[高等学校数学III/平面上の曲線|平面上の曲線]] #**二次曲線 (直交座標による表示) #**媒介変数による表示 #**極座標による表示 #*[[高等学校数学III/複素数平面|複素数平面]] #**複素数平面 #**ド・モアブルの定理 #[[高等学校数学C/数学的な表現の工夫|数学的な表現の工夫]] #*数学的な表現の意義やよさ #**図、表、統計グラフ、離散グラフ、行列 |(旧過程との差異) :'''新設''' ::「ベクトル」を「数学B」から移入。 ::「平面上の曲線と複素数平面」を「数学Ⅲ」から移入。 ::「数学活用・社会生活における数理的な考察」中の「数学的な表現の工夫」を移入。 「'''数学的な表現の工夫'''」のスコープ :(学習到達目標) ::日常の事象や社会の事象などを、図、表、統計グラフ、離散グラフや行列などを用いて工夫して表現することの意義を理解し、それを基に事象を考察する力を養う。 :(取り扱われる数学分野) ::*図・グラフ表現 ::**棒グラフ,折れ線グラフ,ヒストグラム, 箱ひげ図,散布図など ::**「パレート図」「バブルチャート」「モザイク図」など ::*:PC等の利用が推奨されているので、Excel等を利用か。 ::*行列 ::**計算方法の紹介レベル ::**ただし、「生徒の特性等によって、本科目の「(3)数学的な表現の工夫」の行列とベクトルを関連させて取り扱うことも考えられる。」との記述もあり、一次変換に絡めて教授される可能性はある。 |} ※数学A,数学B、数学Cについては、すべて「履修に当たっては、生徒の特性や学校の実態、単位数等に応じて、内容の1から3までの中から適宜、適切な内容を選択させる。」との条件がついており、実際には、そのスコープが曖昧な各々の3については省略されるのではないか。 === 旧課程(2013年度-2021年度) === * [[現行課程高等学校数学I|数学I]] 3単位 * [[現行課程高等学校数学II|数学II]] 4単位 * [[現行課程高等学校数学III|数学III]] 5単位 * [[現行課程高等学校数学A|数学A]] 2単位 * [[現行課程高等学校数学B|数学B]] 2単位 * [[高等学校数学 数学活用|数学活用]] 2単位 === 旧課程(-2012年度) === * [[旧課程(-2012年度)高等学校数学基礎]] 2単位 * [[旧課程(-2012年度)高等学校数学I|旧課程高校数学I]] 3単位 * [[旧課程(-2012年度)高等学校数学II|旧課程高校数学II]] 4単位 * [[旧課程(-2012年度)高等学校数学III|旧課程高校数学III]] 3単位 * [[旧課程(-2012年度)高等学校数学A|旧課程高校数学A]] 2単位 * [[旧課程(-2012年度)高等学校数学B|旧課程高校数学B]] 2単位 * [[旧課程(-2012年度)高等学校数学C|旧課程高校数学C]] 2単位 === 学習内容の変遷 === 2022年度施行課程現在の科目構成が確立し、Wikibooksにページが存在している1994年度施行課程以降の変遷を掲載する。 括弧内は一つ前の課程での所属科目を示す。 ==== 1994年度施行課程 ==== 数学I、数学Ⅱ、基礎解析、代数・幾何、確率・統計、微分・積分という区分から大きく変更された影響で、履修順が大幅に入れ替わった。また、1973年度施行課程における詰め込み教育の反省から内容の先送り・削減が前課程に引き続き行なわれており、大幅に内容が減少したことから俗に「第一次ゆとり教育」と呼ばれている。 *数学I **二次関数(数学I) ***二次関数とそのグラフ ***二次関数の最大・最小 ***二次不等式 **図形と計量(数学I) ***正弦・余弦・正接 ***三角比の相互関係 ***正弦定理・余弦定理 ***図形の計量 **個数の処理(数学Ⅱ及び確率・統計) ***集合とその要素の個数 ***数え上げの原則 ***自然数の列 ***順列・組合せ **確率(数学Ⅱ及び確率・統計) ***確率 ***独立な試行と確率 ***期待値 *数学A **数と式(数学I) ***整式の展開と因数分解 ***実数の分類・平方根を含む式の計算 ***恒等式・式の証明・命題と論理 **数列 ***等差数列・等比数列・階差数列・総和記号(数学Ⅱ及び基礎解析) ***漸化式(数学Ⅱ及び基礎解析) ***数学的帰納法(基礎解析) ***二項定理・多項定理(確率・統計) **平面幾何 ***三角形の性質(中学校数学) ***円の性質(中学校数学) ***軌跡(数学I) ***作図(中学校数学) ***合同変換と相似変換(新規) **計算とコンピュータ(数学Ⅱ) ***コンピュータの扱い方 ***流れ図 ***コンピュータによる計算 *数学Ⅱ **指数関数(基礎解析) ***指数の拡張 ***指数関数 ***対数関数 **三角関数(基礎解析) ***一般角 ***三角関数 ***加法定理 **図形と方程式(数学I) ***点の座標 ***直線の方程式 ***円の方程式 ***直線と円の関係 **関数の値の変化(数学Ⅱ及び基礎解析) ***微分係数と導関数 ***接線・関数値の増減 ***不定積分・定積分 ***面積 *数学B **複素数と複素数平面 ***複素数と二次方程式(数学I) ***解と係数の関係・因数定理(数学I) ***高次方程式(数学I) ***複素数平面(復活:1963年度課程 数学ⅡB「三角関数とベクトル」) ***複素数の極形式(復活:1963年度課程 数学ⅡB「三角関数とベクトル」) ***ド・モアブルの定理(復活:1963年度課程 数学ⅡB「三角関数とべクトル」) **ベクトル ***ベクトルのその演算・ベクトルの成分(数学I及び代数・幾何) ***ベクトルの内積(代数・幾何) ***空間座標・空間ベクトル(代数・幾何) **確率分布(数学Ⅱ及び確率・統計) ***条件付き確率 ***確率分布・確率変数の特性値 ***二項分布 **アルゴリズムとコンピュータ(数学Ⅱ) ***コンピュータの機能 ***様々な算法のアルゴリズム *数学Ⅲ **関数 ***分数関数・無理関数(数学I) ***逆関数・合成関数(数学I) ***写像(代数・幾何) **極限(微分・積分) ***数列の極限 ***関数の極限 **微分法 ***弧度法(数学Ⅱ及び基礎解析) ***様々な関数の導関数(微分・積分) ***接線・関数値の増減・速度と近似式(微分・積分) **積分法(微分・積分) ***不定積分 ***定積分 ***面積・体積・曲線の長さと道のり *数学C **行列と線形計算(代数・幾何) ***行列とその演算 ***連立一次方程式 **平面上の曲線 ***放物線・楕円・双曲線(代数・幾何) ***媒介変数表示・極座標と極方程式(新規) ***いろいろな曲線(新規) **数値計算(復活:1973年度課程 応用数学「数値解析」) ***方程式の近似解 ***区分求積法 ***面積の近似計算 **統計処理(数学Ⅱ及び確率・統計) ***データの代表値と特性値・相関関係 ***正規分布 ***標本調査 ***区間推定 *削除された内容 **仮説検定 **空間における直線の方程式 **平面の方程式・球の方程式 **一次変換 **微分方程式 ==== 2003年度施行課程 ==== 所謂「(第二次)ゆとり教育」の時代であり、前課程に引き続き内容の削減や中学校以下からの先送りが多く見られる。 *数学基礎 **数学と人間の活動(新規) ***数と人間 ***図形と人間 ***数学史 **社会生活における数理的な考察(新規) ***社会生活と数学 ***身近な事象の数理的考察 **身近な統計(新規) ***資料の整理 ***資料の傾向の把握 *数学I **方程式と不等式 ***実数・式の展開と因数分解(数学I) ***一次不等式(中学校数学) ***二次方程式と解の公式(中学校数学) **二次関数(数学I) ***二次関数とグラフ ***二次関数の最大・最小 ***二次不等式 **図形と計量(数学I) ***正弦・余弦・正接 ***三角比の相互関係 ***正弦定理・余弦定理 ***図形の計量 *数学A **集合と論理(数学A) ***集合とその要素の個数 ***命題と証明 **場合の数と確率(数学I) ***和の法則・積の法則 ***順列・組合せ ***確率と独立な試行 ***期待値 ***二項定理・多項定理 **平面図形(数学A) ***三角形の性質 ***円の性質 *数学Ⅱ **式と証明・高次方程式 ***三次式の展開と因数分解(数学I) ***分数式(中学校数学) ***恒等式・式の証明(数学A) ***複素数と二次方程式(数学B) ***解と係数の関係・因数定理(数学B) ***高次方程式(数学B) **図形と方程式 ***点の座標(数学Ⅱ) ***直線の方程式(数学Ⅱ) ***円の方程式(数学Ⅱ) ***直線と円の関係(数学Ⅱ) ***軌跡(数学A) ***不等式の表す領域(新規) **三角関数 ***一般角(数学Ⅱ) ***弧度法(数学Ⅲ) ***三角関数(数学Ⅱ) ***加法定理(数学Ⅱ) **指数関数・対数関数(数学Ⅱ) ***指数の拡張 ***指数関数 ***対数関数 **微分・積分の考え(数学Ⅱ) ***微分係数と導関数 ***接線・関数値の増減 ***不定積分 ***定積分 ***面積 *数学B **数列(数学A) ***等差数列・等比数列・階差数列・総和記号 ***漸化式 ***数学的帰納法 **ベクトル(数学B) ***ベクトルとその演算・成分 ***ベクトルの内積 ***空間座標・空間ベクトル **統計とコンピュータ ***度数分布(小学校算数) ***散布図(中学校数学) ***データの代表値と特性値(数学C) ***相関係数(数学C) **数値解析とコンピュータ ***コンピュータの操作・簡単なプログラム(数学A) ***アルゴリズムによる整数計算(数学B) ***近似値の計算(数学C) *数学Ⅲ **極限(数学Ⅲ) ***数列の極限 ***分数関数・無理関数・逆関数・合成関数 ***関数の極限 **微分法(数学Ⅲ) ***様々な関数の導関数 ***接線・関数値の増減・速度と近似式 **積分法(数学Ⅲ) ***不定積分 ***定積分 ***面積・体積・曲線の長さと道のり *数学C **行列とその応用 ***行列とその演算(数学C) ***連立一次方程式(数学C) ***一次変換(復活:1984年度課程 代数・幾何「行列」) **平面上の曲線(数学C) ***放物線・楕円・双曲線 ***媒介変数表示・極座標と極方程式 ***いろいろな曲線 **確率分布(数学B) ***条件付き確率 ***確率分布・確率変数の特性値 ***二項分布 **統計処理(数学C) ***正規分布 ***標本調査 ***区間推定 *削除された内容 **作図 **相似変換・合同変換 **複素数平面 **複素数の極形式 **ド・モアブルの定理 **写像 ==== 2012年度施行課程 ==== ここから「脱ゆとり教育」が始まり、学習内容が少しづつ増えていく。線形代数分野(行列)の内容が薄くなる代わりに統計の内容が充実し始める。数学Ⅲが「学習に必要な時間と標準単位数が合っていない」と批判を受ける。 *数学I **数と式(数学I) ***実数 ***式の展開と因数分解 ***一次不等式 **集合と命題(数学A) ***集合 ***命題と論理 **二次関数(数学I) ***二次関数とグラフ ***二次関数の最大・最小 ***二次不等式 **図形と計量(数学I) ***正弦・余弦・正接 ***三角比の相互関係 ***正弦定理・余弦定理 ***図形の計量 **データの分析 ***代表値と外れ値・特性値(数学C) ***散布図・データの相関(数学C) *数学A **場合の数と確率 ***集合の要素の個数(数学A) ***和の法則・積の法則(数学A) ***順列・組合せ(数学A) ***確率と独立な試行(数学A) ***条件付き確率(数学C) **図形の性質 ***三角形の性質(数学A) ***円の性質(数学A) ***作図(復活:1994年度課程 数学A「平面幾何」) ***空間図形(復活:1984年度課程 代数・幾何「空間図形」) **整数の性質(新規) ***約数・倍数・循環小数が分数で表される仕組み ***ユークリッドの互除法・一次不定方程式 ***記数法・鳩ノ巣原理 *数学Ⅱ **式と証明 ***三次式の展開と因数分解(数学Ⅱ) ***二項定理・多項定理(数学A) ***分数式(数学Ⅱ) ***恒等式・式の証明(数学Ⅱ) **複素数と方程式(数学Ⅱ) ***複素数と二次方程式 ***解と係数の関係・因数定理 ***高次方程式 **図形と方程式(数学Ⅱ) ***点の座標 ***直線の方程式 ***円の方程式 ***直線と円の関係 ***軌跡・不等式の表す領域 **三角関数(数学Ⅱ) ***一般角・弧度法 ***三角関数 ***加法定理 **指数関数・対数関数 ***指数の拡張(数学Ⅱ) ***指数関数(数学Ⅱ) ***対数関数(数学Ⅱ) ***常用対数(新規) **微分・積分の考え(数学Ⅱ) ***微分係数と導関数 ***接線・関数値の増減 ***不定積分 ***定積分 ***面積 *数学B **数列(数学B) ***等差数列・等比数列・階差数列・総和記号 ***漸化式 ***数学的帰納法 **確率分布と統計的な推測 ***確率分布・確率変数の特性値(数学C) ***二項分布(数学C) ***正規分布(数学C) ***標本調査(数学C) ***区間推定(数学C) ***仮説検定(復活:1984年度課程 確率・統計「統計的な推測」) **ベクトル(数学B) ***ベクトルとその演算・成分 ***ベクトルの内積 ***空間座標・空間ベクトル *数学Ⅲ **平面上の曲線と複素数平面 ***放物線・楕円・双曲線(数学C) ***媒介変数表示・極座標と極方程式(数学C) ***いろいろな曲線(数学C) ***複素数平面(復活:1984年度課程 数学B「複素数と複素数平面」) ***複素数の極形式(復活:1984年度課程 数学B「複素数と複素数平面」) ***ド・モアブルの定理(復活:1984年度課程 数学B「複素数と複素数平面」) **極限(数学Ⅲ) ***数列の極限 ***分数関数・無理関数・逆関数・合成関数 ***関数の極限 **微分法(数学Ⅲ) ***様々な関数の導関数 ***接線・関数値の増減・速度と近似式 **積分法(数学Ⅲ) ***不定積分 ***定積分 ***面積・体積・曲線の長さと道のり *数学活用 **数学と人間の活動(数学基礎) ***数量や図形の概念と人間の活動 ***遊びの中の数学 **社会生活における数理的な考察(数学基礎) ***社会生活と数学 ***数学的な表現の工夫(「行列とその演算(数学C)」「離散グラフによる表現(新規)」を含む) *削除された内容 **身近な統計 **二次方程式の解の公式 **数値解析 **連立一次方程式 **一次変換 **アルゴリズム関連([[高等学校情報]]に移出) ==== 2022年度施行課程 ==== 現行の過程。仮説検定の考えが数学Iの「データの分析」に前倒しされるとともに数学Bの「確率分布と統計的な推測」が半分必修化され、統計分野が栄華を極める。反対に、線形代数分野は冷遇されたままである。また、標準単位数が変わらずに履修すべき分野が一つ増えたため、学習が追いつかない生徒が増える可能性がある。 *数学I **数と式 ***実数(数学I) ***循環小数が分数で表される仕組み(数学A) ***式の展開と因数分解(数学I) ***一次不等式(数学I) **集合と命題(数学I) ***集合 ***命題と論理 **二次関数(数学I) ***二次関数とグラフ ***二次関数の最大・最小 ***二次不等式 **図形と計量(数学I) ***正弦・余弦・正接 ***三角比の相互関係 ***正弦定理・余弦定理 ***図形の計量 **データの分析 ***代表値と外れ値・特性値(数学I) ***散布図・データの相関(数学I) ***仮説検定の考え方(数学B) *数学A **場合の数と確率 ***集合の要素の個数(数学A) ***和の法則・積の法則(数学A) ***順列・組合せ(数学A) ***確率と独立な試行(数学A) ***条件付き確率(数学A) ***期待値(数学B) **図形の性質(数学A) ***三角形の性質 ***円の性質 ***作図 ***空間図形 **数学と人間の活動 ***約数・倍数(数学A) ***ユークリッドの互除法・一次不定方程式(数学A) ***記数法(数学A) ***座標の考え方(数学Ⅱ及び数学B) ***数学史(復活:2003年度課程 数学基礎「数学と人間の活動」) ***ゲームやパズルの中の数学(数学活用) *数学Ⅱ **式と証明(数学Ⅱ) ***三次式の展開と因数分解 ***二項定理・多項定理 ***分数式 ***恒等式・式の証明 **複素数と方程式(数学Ⅱ) ***複素数と二次方程式 ***解と係数の関係・因数定理 ***高次方程式 **図形と方程式(数学Ⅱ) ***点の座標 ***直線の方程式 ***円の方程式 ***直線と円の関係 ***軌跡・不等式の表す領域 **三角関数(数学Ⅱ) ***一般角・弧度法 ***三角関数 ***加法定理 **指数関数・対数関数(数学Ⅱ) ***指数の拡張 ***指数関数 ***対数関数 ***常用対数 **微分・積分の考え(数学Ⅱ) ***微分係数と導関数 ***接線・関数値の増減 ***不定積分 ***定積分 ***面積 *数学B **数列(数学B) ***等差数列・等比数列・階差数列・総和記号 ***漸化式 ***数学的帰納法 **確率分布と統計的な推測(数学B) ***確率分布・確率変数の特性値 ***二項分布 ***正規分布 ***標本調査 ***区間推定 ***仮説検定 **数学と社会生活 ***数学を活用した問題解決(数学活用) ***社会の中の数学(数学活用、「鳩ノ巣原理(数学A)」を含む) ***回帰分析(新規) ***数値解析(復活:2003年度課程 数学B「数値解析とコンピュータ」) *数学Ⅲ **極限(数学Ⅲ) ***数列の極限 ***分数関数・無理関数・逆関数・合成関数 ***関数の極限 **微分法(数学Ⅲ) ***様々な関数の導関数 ***接線・関数値の増減・速度と近似式 **積分法(数学Ⅲ) ***不定積分 ***定積分 ***面積・体積・曲線の長さと道のり *数学C **ベクトル(数学B) ***ベクトルとその演算・成分 ***ベクトルの内積 ***空間座標・空間ベクトル **平面上の曲線と複素数平面(数学Ⅲ) ***放物線・楕円・双曲線 ***媒介変数表示・極座標と極方程式 ***いろいろな曲線 ***複素数平面 ***複素数の極形式 ***ド・モアブルの定理 **数学的な表現の工夫(数学活用) ***データの表現方法の工夫 ***行列による表現とその演算 ***離散グラフによる表現 *削除された内容 なし <!-->==== 203?年度施行課程 ====<--> == 関連書 == * [[学習方法/高校数学]] * [[高等学校理数]] ** [[高等学校理数数学]] - 理数数学I, 理数数学II, 理数数学探究を全て含めている。 * [[初等数学演習#高等学校|数学演習]] * [[初等数学公式集]] * [[大学受験参考書#数学科|大学受験数学]] ** [[センター試験 数学対策]] <!--[[Category:自然科学|こうとうかつこうすうかく]]--> [[Category:数学|こうとうかつこうすうかく]] [[Category:数学教育|こうとうかつこうすうかく]] [[Category:学校教育|こうとうかつこうすうかく]] [[Category:普通教育|こうとうかつこうすうかく]] [[Category:後期中等教育|こうとうかつこうすうかく]] [[Category:高等学校教育|こうとうかつこうすうかく]] [[Category:高等学校数学|*]] dv93d7qzx86qddxjchon8w55c79sl7w 高等学校数学III/極限 0 779 276212 274498 2025-06-28T06:45:59Z Tomzo 248 /* 三角関数の極限の証明について */ 276212 wikitext text/x-wiki {{pathnav|高等学校の学習|高等学校数学|高等学校数学III|pagename=極限|frame=1|small=1}} {{Wikiversity|Topic:極限|極限}} ここでは、極限について学ぶ。[[高等学校数学II/微分・積分の考え|微分・積分の考え]]では簡単な関数の極限について学んだが、ここでは数列の極限、さらには無理関数や三角関数などの関数の極限について学ぶ。極限は微分積分の基礎となっており重要である。 数列<math>\{a_n\}</math> が有限個の項しかもたないとき、'''有限数列'''といい、項が限りなく続くとき'''無限数列'''という。ここでは無限数列を考えるから断りがない場合、無限数列を単に数列と書くことにする。 == 数列の極限 == たとえば、次の数列 :<math>1,\frac{1}{2},\frac{1}{3},\ldots, \frac{1}{n}, \ldots</math> は、0に近づいていく。この数列は「0に{{ruby|収束|しゅうそく}}する」と言う。また、この場合の収束の先の値のことを「極限値」あるいは単に「極限」という(詳しくは後述)。 一方、下記の数列 :<math>1, 4, 9 ,\ldots, n^2, \ldots</math> は限りなく大きくなっていき、このような場合「正の無限大に発散する」という。(無限大に「収束」という表現は使わない) 正の無限大があるなら、負の無限大もある。 :<math>-1, -4, -9 ,,\ldots, - n^2, \ldots</math> は限りなく小さくなっていき、このような場合「負の無限大に発散する」という。 数列 <math>\{a_n\}</math> において、項の番号 <math>n</math> が限りなく大きくなっていくとき、<math>a_n</math> がある一定の値 <math>\alpha</math> に限りなく近づいていくならば、数列 <math>\{a_n\}</math> は <math>\alpha</math> に'''収束'''({{ruby|収斂|しゅうれん}})するといい、 :<math>\lim_{n\to\infty}a_n=\alpha</math> または簡単に :<math>a_n\to\alpha ( n\to\infty)</math> と書く。また、<math>\alpha</math> をこの数列の'''極限値'''という。「<math>\{ a_n \}</math>の'''極限'''は<math>\alpha</math>である」ともいう。 <math>\lim</math>の下に<math>n\to\infty</math>という表記がある事に注目してほしい。記号<math>\infty</math>は「無限大」と読み、限りなく大きい数('''実数ではない'''ことに注意)を意味する。 ほか、数列<math>c, c, c, c, c, \cdots</math>のように、ある数列が<math>n</math>に依らず値が動かずに一定の値<math>c</math>を取るときも、この数列の極限値は<math>c</math>であると考え、<math>\lim_{n\to\infty}c=c</math>と書き表す。要するに、極限値を考えるときは <math>n\to\infty</math>のときに<math>a_n</math>がどのような値になっているかだけが問われている。 ;例題 :次の数列の極限値を求めよ。 :#) <math>1,\frac{1}{2},\frac{1}{3},\ldots, \frac{1}{n}, \ldots</math> :#) <math>2,\frac{3}{2},\frac{4}{3},\ldots,\frac{n+1}{n},\ldots</math> ;解 :# 分母が限りなく大きくなっていくため、項の値は次第に小さくなっていくが、<math>n</math>は常に正なので、項の値が負になることはなく、0に限りなく近づく。したがって :#:<math>\lim_{n\to\infty}\frac{1}{n}=0</math> :# 式変形と1.の結果を用いると、 :#:<math>\lim_{n\to\infty}\frac{n+1}{n}=\lim_{n\to\infty}\left(1+\frac{1}{n}\right) =1+0=1</math> 数列には収束しないものがある。たとえば :数列 <math>1,2,3,\ldots,n,\ldots,</math> :数列 <math>3,-1,\ldots,7-4n,\ldots</math> はそれぞれ収束しない。収束しない数列は'''発散'''するという。発散する数列 <math>\{a_n\}</math> で <math>n\to\infty</math> のとき項 <math>a_n</math> の値が限りなく大きくなるときこの数列は'''正の無限大'''に発散するといい、「その極限は正の無限大である」のようにいう。このことを次のように表す。 :<math>\lim_{n\to\infty}a_n=\infty</math> なお、右辺の「<math>\infty</math>」を音読するとき、単に「無限大」と発音して良い。手前のイコール記号から発音するなら、「イコール無限大」のように、あたかも数値のように発音してよい(数値のように発音したほうが、聞き手にも分かりやすい)。いちいち「正の無限大に近づいていく」と言わなくて良い。 <math>\lim_{n\to\infty}a_n=\infty</math>の読みは、一例だが「リミット エヌ(n) 矢印 無限大 エー(a)エヌ イコール 無限大」のように読めば、聞き手にも通じる。 逆に <math>n\to\infty</math> のとき、項 <math>a_n</math> が負の値でその絶対値が限りなく大きくなるときこの数列は'''負の無限大''' に発散するといい、その極限は負の無限大であるという。このことを次のように表す。 :<math>\lim_{n\to\infty}a_n=-\infty</math> なお、右辺の「<math>-\infty</math>」を音読するとき、単に「マイナス無限大」と言って良い。手前のイコール記号から読むなら、「イコール マイナス無限大」のように言ってよい。 また、このように<math>\infty</math>の記号のは、<math>n</math>が大きくなる場合だけでなく数列<math>a_n</math>の絶対値が限りなく大きくなって発散していく場合にも使う。つまり、記号<math>\infty</math>は使い道に関わらず限りなく大きな値を意味する。 冒頭のほうにあった例の、<math>-\infty</math>に発散する数列(区別のため、ここでは b<sub>n</sub>とする) :<math>-1, -4, -9 ,\ldots, - n^2, \ldots</math> について、この数列の極限を式で表せば :<math>\lim_{n\to\infty }b_n = - \infty </math> のように書ける。 ;例題 :次の数列の極限を求めよ。 :#) <math>1,4,\ldots,n^2,\ldots</math> :#) <math>2,2,\ldots,3n-n^2,\ldots</math> ;解 :#) <math>\lim_{n\to\infty}n^2=\infty.</math> :#) <math>\lim_{n\to\infty}(3n-n^2)=-\infty.</math> 振動する数列には次のようなものもある。 :数列 <math>-1,2,-3,\ldots,(-1)^n n,\ldots</math> :数列 <math>1,-1,1,\ldots,-(-1)^n,\ldots</math> いずれの数列も正の無限大にも負の無限大にも発散しない。このような場合、極限は'''振動'''するという。なお、この数列には極限値が存在しない。 「極限」という語はただ一つの値にのみ近づいていく場合にだけ用いる。故に、振動する数列に極限は存在し無い。 出題などで「次の数列に極限があれば、求めよ」などと言われた場合、振動する数列の場合は「振動するので極限はない」のように答案を書いてよい。 なお、振動する数列には、指数の形のものの他にも、下記のように三角関数の場合などもある。 :<math> \sin(\frac{1}{2}\pi) ,\sin(\frac{2}{2}\pi), \sin(\frac{3}{2}\pi) , \ldots, \sin(\frac{n}{2}\pi) , \ldots </math> ;不定形 <math>\lim_{n\to\infty}a_n=\infty, \lim_{n\to\infty}b_n=\infty</math>のとき、<math>\lim_{n\to\infty}(a_n+b_n)=\infty, \lim_{n\to\infty}a_nb_n=\infty, \lim_{n\to\infty}\frac{1}{a_n}=\lim_{n\to\infty}\frac{1}{b_n}=0</math>は明らかに成り立つ。だが、<math>\lim_{n\to\infty}(a_n-b_n), \lim_{n\to\infty}\frac{a_n}{b_n}</math>の値は様々な場合があり、この差や商の場合を{{ruby|不定形|ふていけい}}という。 例えば、<math>\lim_{n\to\infty} \frac{2n-5}{n}=\lim_{n\to\infty} \frac{2-\frac{5}{n}}{1} = 2</math>であるが、<math>\lim_{n\to\infty} \frac{3n+2}{4n+1} = \lim_{n\to\infty} \frac{3+\frac{2}{n}}{4+\frac{1}{n}}=\frac{3}{4}</math>と、両方とも分母分子がそれぞれ正の無限大に発散する数列であるが、その商の極限値は異なっている。 なお、 :<math>\lim_{n\to\infty}a_n=\infty \land \lim_{n\to\infty}b_n=\beta(>0) </math> <math>\implies</math> <math> \lim_{n\to\infty}a_nb_n=\infty</math> が成り立つ。つまり、正の無限大に、正の有限値<sup>※</sup>を掛け算しても、値は正の無限大のままである。 :※ 3、41155625、-16など、<math>\pm\infty</math>でない値の状態を「有限」といい、またそのような数値のことを一般に「有限値」や「有限数」などと言う。(本書では、分数などの「有理数」との読み間違えを防ぐため「有限値」という言い方を必要に応じて用いる) 収束する数列には次のような性質がある。 数列<math>\{a_n\}</math>, <math>\{b_n\}</math> において, <math>\lim_{n\to\infty}a_n=\alpha</math>, <math>\lim_{n\to\infty}b_n=\beta</math> とすると、 :# <math>\lim_{n\to\infty}ka_n=k\alpha</math> (<math>k</math>は定数)。 :# <math>\lim_{n\to\infty}\{a_n\pm b_n\}=\alpha\pm\beta</math> (複号同順)。 :# <math>\lim_{n\to\infty}(ka_n \pm lb_n)=k\alpha \pm l\beta \; (k,l\in\mathbb{R})</math> :# <math>\lim_{n\to\infty}a_nb_n=\alpha\beta</math> :# <math>\lim_{n\to\infty}\frac{a_n}{b_n}=\frac{\alpha}{\beta}</math> (ただし、<math>\beta\not=0</math>)。 ;例題 :<math>\lim_{n\to\infty} a_n = 3</math> 、<math>\lim_{n\to\infty} b_n = 4</math> のとき、 :<math>\lim_{n\to\infty} ( a_n + b_n ) </math> を求めよ。 解 :<math>\lim_{n\to\infty} ( a_n + b_n ) = \lim_{n\to\infty} a_n + \lim_{n\to\infty} b_n = 3 + 4 = 7</math> :よって極限値は7である。■ 上述の収束する数列の性質の公式について、下記のように、分配法則のように lim を扱ってよい。 :* <math>\lim_{n\to\infty}k a_n = k \lim_{n\to\infty}a_n = k\alpha</math> (<math>k</math>は定数)。 :* <math>\lim_{n\to\infty}\{a_n\pm b_n\} = \alpha\pm\beta</math> (複号同順)。 つまり、上の最初の公式のように、 <math>n</math>と関係ない定数係数<math>k</math>は<math>\lim</math>の外側に出して良い。 また、上の公式のように複数の項 の加減算の極限値を取るとき、それぞれの項の極限値同士の加減算に等しくなる。 :(このような性質を「線型性」という。詳細は[[高等学校数学C/数学的な表現の工夫#一次変換|こちら]]を参照。) ;有理化や不定形など 先ほど紹介したように、<math>\lim_{n\to\infty}a_n=\infty, \lim_{n\to\infty}b_n=\infty</math>のとき<math>\lim_{n\to\infty} (a_n+b_n)=\infty, \lim_{n\to\infty} a_nb_n</math>は明らかだが、<math>\lim_{n\to\infty} (a_n-b_n), \lim_{n\to\infty} \frac{a_n}{b_n}=\infty</math>は<math>\{a_n\},\{b_n\}</math>によって異なった。 つまり、<math>\infty+\infty=\infty, \infty\cdot\infty=\infty</math>だが、<math>\infty-\infty. \frac{\infty}{\infty}</math>は一つに定まらないといえる。 このように、値が一つに定まらない<math>\infty-\infty, \frac{\infty}{\infty}</math>のような形を'''{{ruby|不定形|ふていけい}}'''という。 例えば、<math>\{a_n\}=\{6, 66, 666, 6666, \cdots\}, \{b_n\}=\{1, 11, 111, 1111, \cdots\}</math>としたとき、<math>\{a_n-b_n\}=\{5, 55, 555, 5555, \cdots\}</math>より<math>\lim_{n\to\infty} (a_n-b_n)=\infty</math>である。 一方、 <math>\{b_n-a_n\}=\{-5, -55, -555, -5555, \cdots\}</math>より<math>\lim_{n\to\infty}=-\infty</math>である。 ほか、<math>\{b_n-b_n\}=\{0, 0, 0, 0, \cdots\}</math>より<math>\lim_{n\to\infty} \{b_n-b_n\}=0</math>である。 これらの例はいずれも<math>\lim_{n\to\infty} a_n = \infty, \lim_{n\to\infty} b_n=\infty</math>より<math>\infty-\infty</math>の不定形であるが、極限値は全く異なる様相を呈す(最後は同じ数列を引き算しているから当たり前の結果だが)。 不定形の計算法としては、パッと見の極限が不定形になる場合は、極限を求める前にうまく式変形をして、不定形にならないように式変形してから極限を求める(下記の「逆有理化」などと言われる計算法などを活用する)。 下記の例題で説明する。 ;例題 次の極限値を求めよ。 :# <math>\lim_{n\to\infty}\frac{n^2+4n+2}{3n^2+4}</math> :# <math>\lim_{n\to\infty}(\sqrt{9n^2+2n}-3n)</math> :# <math>\lim_{n\to\infty}\frac{(-1)^n}{n}</math> ;解 :# 分母・分子ともに<math>n^2</math>で割れば良く、<math>\lim_{n\to\infty}\frac{n^2+4n+2}{3n^2+4} = \lim_{n\to\infty}\frac{1+\frac{4}{n}+\frac{2}{n^2}}{3+\frac{4}{n^2}} = \frac{1}{3} </math>となる。 :# 上記の問題で分数の場合が求まったので、その形に式変形していけばいい。このため、技巧的だが <math>\lim_{n\to\infty}(\sqrt{9n^2+2n}-3n) = \lim_{n\to\infty} \frac{\sqrt{9n^2+2n}-3n}{1}</math> と変形していき、続けて分子を下記のように逆有理化していけば、<br> <math>\lim_{n\to\infty}(\sqrt{9n^2+2n}-3n) = \lim_{n\to\infty} \frac{\sqrt{9n^2+2n}-3n }{1} = \lim_{ n\to\infty} \frac{(\sqrt{9n^2+2n})^2-(3n)^2 }{\sqrt{9n^2+2n} + 3n} </math> <br> <math> = \lim_{n\to\infty}\frac{2n}{\sqrt{9n^2+2n}+3n} = \lim_{n\to\infty}\frac{2}{\sqrt{9+\frac{2}{n}}+3} = \frac{1}{3} </math> <br>と求まる. :# すべての <math>n</math> で、 ::::<math>-\frac{1}{n}\leq \frac{(-1)^n}{n}\leq \frac{1}{n}</math> :::となり、 ::::<math>\lim_{n\to\infty}\left(-\frac{1}{n}\right) = \lim_{n\to\infty}\frac{1}{n}=0 </math> :::であるので、 ::::<math>\lim_{n\to\infty}\frac{(-1)^n}{n}=0</math>。 なお、一般に極限値の<math>\alpha</math>や<math>\beta</math>は項番号<math>n</math>によらない定数である。 つまり、もし極限を求める計算をした後に極限値に変数<math>n</math>が残っていれば、それは計算ミスである。 ;例題 次の極限値を求めよ。 : <math>\lim_{n\to\infty} \frac{5n+3} {2n^2+1}</math> 解 分母・分子を<math>n</math>で割ればいい。 <math>\lim_{n\to\infty} \frac{5n+3} {2n^2+1} = \lim_{n\to\infty} \frac{5 \frac{n}{n} + \frac{3}{n} } { 2 \frac{n^2}{n}+\frac{1}{n} } = \frac{5 + 0 } { 2 \lim n +0 } = 0 </math> である。よって極限値は 0 である。■ :(上の文数式中では<math>\lim_{n\to\infty}</math>をうまく表示できないので、分数中では<math>n\to\infty</math>を省略した。) このように、分母と分子の次数が違う場合は、約分や極限などによって次数の低い項がゼロに収束していくので、次数の高いほうの影響が大きくなる。たとえば上の例題では、分母の式が2次、分子の式が1次であるが、次数が高いのは分母のほうなので、よって分数全体の極限は 0 になる。 上の解法では一次の<math>n</math>で割ったが、代わりに二次の<math>n^2</math>で分母・分子を割る方法でも極限値を求める事が可能である。読者は練習問題として試してみよう。 一般に、多項式を<math>f(n), g(n)</math>として<math>\frac{f(n)}{g(n)}</math>という形で与えられた式の極限値は分母・分子を分母に含まれる<math>n^k</math>のうち最も次数の高いもので割ると極限値がスムーズに求まる。 分母や分子などに指数関数が入る場合は、検定教科書では微分積分の単元で扱う。 ==== 定理や原理など ==== ;定理 数列 <math>\{a_n\}</math>, <math>\{b_n\}</math> について、<math>n</math> が十分に大きいとき常に <math>a_n \leq b_n</math> を満たしていて、<math>\lim_{n\to\infty}a_n=\alpha</math> かつ <math>\{b_n\}</math> の極限値も存在するならば、 :<math>\alpha\leqq \lim_{n\to\infty}b_n</math> となる。 ;証明 これを証明するためには、「限り無く近づく」という言葉の、数学的な意味を明確にする必要がある。初学者には難解な証明であるため、高校数学では直感的に成り立ちそうなことを理解してほしい。参考として、以下に証明の一例を挙げておく。 <math>\alpha>\lim_{n\to\infty}b_n</math>と仮定すると、<math>\alpha-\lim_{n\to\infty}b_n=\varepsilon'>0</math>である。 <math>b_n</math>は限りなく<math>\alpha-\varepsilon'/2</math>より小さい数に近づくから、<math>n</math>が十分大きいときは常に<math>b_n<\alpha-\varepsilon'/2</math>となる。 <math>a_n</math>は限りなく<math>\alpha</math>に近づくため、任意の正の数<math>\varepsilon</math>に対して、十分大きな数<math>N</math>であって、<math>n\geq N</math>ならば常に<math>\alpha-a_n < \varepsilon</math>が成り立つようなものが存在するはずである。いま、<math>a_n \leq b_n</math>であったから、十分大きな<math>n</math>では常に<math>b_n\geq\alpha-\varepsilon</math>となる。 <math>\varepsilon</math>は任意の正の数であったから、<math>\varepsilon=\varepsilon'/2</math>とすると、十分大きな<math>n</math>について矛盾する式が成立することになる。したがって、背理法により<math>\alpha \leqq \lim_{n\to\infty}b_n</math>である。■ <small>興味を持った人は大学1年生程度を対象とする微分積分学の教科書を参照してほしい。例えば、[[解析学基礎]]など。</small> 次に、'''はさみうちの原理''' を紹介する。 例題で見たほうが早いので、例題を先に紹介。 例題 :<math>\lim_{n\to\infty} \frac{ \sin \frac{n }{4} \pi } {2n^2+1} </math> を求めよ。 解 不等号を使って極限値の範囲を狭めればよい。(後述する「はさみうちの原理」である) <math>n\in\mathbb{N}</math>なので、三角関数の基本性質により分子は :<math> -1 \leqq \sin \frac{n }{4} \pi \leqq 1 </math> である(三角関数 sin の絶対値は1以下である性質を利用した)。 これを例題の式と組み合わせれば、 :<math> \lim_{n\to\infty} \frac{ -1 } {2n^2+1} \leqq \lim_{n\to\infty} \frac{ \sin \frac{n }{4} \pi } {2n^2+1} \leqq \lim_{n\to\infty} \frac{ +1 } {2n^2+1}</math> と、挟まれる。極限を取っていけば、 <math>0 \leqq \lim_{n\to\infty} \frac{ \sin \frac{n }{4} \pi } {2n^2+1} \leqq 0</math> となり、極限は0しか取りえない。よって、極限値は 0 である。■ では、「はさみうちの原理」を一般例にまとめる。 ;はさみうちの原理 数列 <math>\{a_n\}</math>, <math>\{b_n\}</math>, <math>\{c_n\}</math> について、<math>n</math> が十分に大きいとき常に <math>a_n\leq b_n\leq c_n</math> を満たしていて、<math>\lim_{n\to\infty}a_n=\lim_{n\to\infty}c_n=\alpha</math> ならば、<math>\{b_n\}</math> の極限値も存在して、 :<math>\lim_{n\to\infty}b_n=\alpha</math> となる。 ;証明 <math>\lim_{n\to\infty}b_n</math> が存在することは明らか。先の定理より、 :<math>\alpha \leqq \lim_{n\to\infty}b_n</math> かつ <math>\lim_{n\to\infty}b_n\leqq \alpha</math> であるので、実数の反対称性より :<math>\lim_{n\to\infty}b_n=\alpha</math> が成立。■ ;例題 :<math>\theta</math>を任意の実数として<math>\lim_{n\to\infty} \frac{1}{n}\sin n\theta</math>を求めよ。 ;解答 :<math>|\sin n\theta|\leqq 1</math>より<math>-\frac{1}{n}\leqq \frac{1}{n} \sin n\theta \leqq \frac{1}{n}</math>。 :ここで<math>\lim_{n\to\infty} (-\frac{1}{n})=\lim_{n\to\infty} \frac{1}{n} = 0</math>なので、 :はさみうちの原理より<math>\lim_{n\to\infty} \frac{1}{n} \sin n\theta = 0</math> ; 追い出しの原理 実数の数列<Math>\{a_n\},\{b_n\}</Math>があり、全ての<Math>n</Math>について<Math>a_n \leqq b_n</Math>とする。 このとき、<Math>\lim_{n\to\infty}a_n=\infty</Math>ならば<Math>\lim_{n\to\infty}b_n=\infty</Math>である。 同様に、全ての<Math>n</Math>について<Math>a_n \geq b_n</Math>であり<Math>\lim_{n\to\infty}a_n=-\infty</Math>ならば、 <Math>\lim_{n\to\infty}b_n=-\infty</Math>である。 高校レベルでの証明はできないが、数列の各項を折れ線で結んだ<Math>a_n</Math>ー<Math>n</Math>グラフを書くことで成り立つことが直感的に理解できる。 ==== 等比数列の極限 ==== 等比数列 <math>\{r^n\}</math> の極限について考えてみよう。 ;(i) <math>r>1</math> の場合: <math>r=1+h</math> とおくと、 :<math>r^n=(1+h)^n = 1+{}_n{\rm C}_1 h + {}_n{\rm C}_2 h^2 +\cdots+ {}_n{\rm C}_n h^n </math> であるので、 :<math>r^n\geqq 1+nh</math>。 したがって、<math>n\to\infty</math> のとき、<math>1+nh\to\infty</math> だから、追い出しの原理より :<math>\lim_{n\to\infty}r^n=\infty</math>。 ;(ii) <math>r=1</math> の場合: <math>1</math> は何乗しても <math>1</math> だから、 :<math>\lim_{n\to\infty}r^n=1</math>。 ;(iii) <math>|r|<1</math> の場合: <math>r=0</math> ならばあきらかに、 :<math>\lim_{n\to\infty}r^n=0</math>。 <math>r \ne 0</math>のとき、<math>|r|^{-1}>1</math>だから、(i) より :<math>\lim_{n\to\infty}\frac{1}{|r|^n}=\infty</math>。 したがって、 :<math>\lim_{n\to\infty}r^n=0</math>。 ;(iv) <math>r=-1</math> の場合: <math>r^n</math> は<math>n</math> が奇数の場合 <math>-1</math>、 <math>n</math> が偶数の場合 <math>1</math> となるので振動する。 ;(v) <math>r<-1</math> の場合: <math>|r|>1</math> より、 :<math>\lim_{n\to\infty}|r|^n=\infty</math> となるが、<math>r^n</math> は <math>n</math> が奇数の場合 <math>r^n<0</math>、 <math>n</math> が偶数の場合 <math>r^n>0</math> となるので振動する。 まとめると、次のようになる。 '''収束''' :*<math>|r|<1</math> のとき、<math>\lim_{n\to\infty}r^n=0</math>。 :*<math>r=1</math> のとき、<math>\lim_{n\to\infty}r^n=1</math>。 '''発散''' :*<math>r>1</math> のとき、<math>\lim_{n\to\infty}r^n=\infty</math>。 :*<math>r\leq -1</math> のとき、<math>\lim_{n\to\infty}r^n</math> は存在しない。 ;例題 一般項が次のように表される数列の極限について調べ、極限値があるならばこれを求めよ。 :#<math>\frac{2^n+4^n}{3^n}.</math> :#<math>\frac{5^n+7^n}{5^n+(-7)^n}.</math> :#<math>\frac{1+4^n}{1-4^n}.</math> :#<math>\frac{3^n}{2\cdot 3^{n-1}+2^n}.</math> ;解 :#<math>\lim_{n\to\infty}\frac{2^n+4^n}{3^n}=\lim_{n\to\infty}\left\{\left(\frac{2}{3}\right)^n+\left(\frac{4}{3}\right)^n\right\}=\infty.</math> :#<math>n</math> が偶数ならば常に、<math>\frac{5^n+7^n}{5^n+(-7)^n}=1</math> となり、奇数ならば <math>\frac{5^n+7^n}{5^n-7^n}</math> となる。この二つの数列の極限が等しければよいが、<math> \lim_{n\to\infty}\frac{5^n+7^n}{5^n-7^n} = \lim_{n\to\infty} \frac{\left(\frac{5}{7}\right)^n+1}{\left(\frac{5}{7}\right)^n-1} = -1 </math> であるので等しくない。したがって、数列 <math> \left\{\frac{5^n+7^n}{5^n+(-7)^n}\right\} </math>の極限 は振動する。 :#<math>\lim_{n\to\infty}\frac{1+4^n}{1-4^n} = \lim_{n\to\infty} \frac{\left(\frac{1}{4}\right)^n+1}{\left(\frac{1}{4}\right)^n-1} =-1. </math> :#<math>\lim_{n\to\infty}\frac{3^n}{2\cdot 3^{n-1}+2^n} = \lim_{n\to\infty}\frac{1}{\frac{2}{3}+\left(\frac{2}{3}\right)^n} = \frac{3}{2}. </math> ==== 無限級数の和 ==== 数列 <math>\{a_n\}</math> の第 <math>n</math> 項までの和を <math>S_n</math> と表すことにする。すなわち、 :<math>S_n=a_1+a_2+\cdots+a_n=\sum_{k=1}^{n}a_k</math>。 このとき、<math>\{S_n\}</math> は数列の一種とみなすことができ、このようにある数列の初項から第 <math>n</math> 項までを順番に足してできる数列を'''級数'''という。もとの数列 <math>\{a_n\}</math> が無限数列である場合、級数 <math>\left\{\sum_{k=1}^n a_k\right\}</math> も無限に項を持つことになる。このような級数を'''無限級数'''という。以下、単に級数というときは無限級数であるとする。 数列 <math>\{a_n\}</math> において、初項から第 <math>n</math> 項までの和を第 <math>n</math> '''部分和'''という。<math>\{a_n\}</math> から作られる級数の第 <math>n</math> 部分和 (つまり、<math>\{a_n\}</math>の初項から第n項までの和)を <math>S_n</math> と表すことにし、この級数<math>\{S_n\}</math> の極限値が <math>S</math> であるとき、<math>S_n</math> は <math>S</math> に収束するといい、<math>S</math> を級数の'''和'''という。このことを次のように表す。 :<math>S=\lim_{n\to\infty}S_n = \lim_{n\to\infty}\sum_{k=1}^{n}a_n </math> または :<math>a_1+a_2+\cdots+a_n+\cdots = S</math> または :<math>\sum_{n=1}^{\infty}a_n = S</math> <small>2番目の表記はシグマ記号を使わない分直感には訴えやすい面もあるが、注意深く表記しないと「…」の指すものがはっきりしないため、あまり好ましくない。</small> 数列 <math>\{S_n\}</math> が発散するときこの級数は発散するという。 ;例題 つぎの級数の極限を調べ、和が存在するならば求めよ。 :#<math>\frac{1}{1\cdot 2} + \frac{1}{2\cdot 3} + \cdots + \frac{1}{n\cdot (n+1)} + \cdots. </math> :#<math>\frac{1}{2} + \frac{3}{4} + \cdots + \frac{2n-1}{2n}+\cdots. </math> :#<math>\frac{1}{1+\sqrt{2}} + \frac{1}{\sqrt{2}+\sqrt{3}} + \cdots + \frac{1}{\sqrt{n}+\sqrt{n+1}} + \cdots. </math> ;解 :#<math>\sum_{n}^\infty \frac{1}{n(n+1)} = \sum_{n}^\infty \left(\frac{1}{n}-\frac{1}{n+1}\right) = \lim_{n\to\infty} \left(1-\frac{1}{n+1}\right)=1. </math> :#<math>\frac{2n-1}{2n}\geqq \frac{1}{2}</math> であるから、<math> \sum_{n}^\infty \frac{2n-1}{2n} \geqq \lim_{n\to\infty}\frac{n}{2} = \infty </math>。 :#:したがって級数 <math>\frac{1}{2}+\frac{3}{4}+\cdots+\frac{2n-1}{2n}+\cdots</math> は発散する。 :#<math>\sum_{n}^\infty \frac{1}{\sqrt{n}+\sqrt{n+1}} = \sum_{n}^\infty \left(\sqrt{n+1}-\sqrt{n}\right) = \lim_{n\to\infty}(\sqrt{n+1}-1) = \infty. </math> ;定理 数列 <math>\{a_n\}</math> から作られる級数 <math>S_n</math> が収束する必要条件は、 :<math>\lim_{n\to\infty}a_n=0</math> である。 ;証明 <math>\alpha \ne 0</math> とし、<math>\lim_{n\to\infty}a_n=\alpha</math>とする。<math>n>1</math> のとき、 :<math>a_n=S_{n}-S_{n-1}</math> となるので、 :<math>\lim_{n\to\infty}a_n=\lim_{n\to\infty}(S_{n}-S_{n-1})=\alpha</math>。 しかし、<math>\lim_{n\to\infty}S_n=\lim_{n\to\infty}S_{n-1}=S</math> であるから、これは矛盾。したがって、<math>\alpha=0</math> でなくてはならない。■ 逆に、<math>\lim_{n\to\infty}a_n=0</math> であっても、<math>\sum_n^\infty a_n</math> が収束するとは限らない。 この定理の対偶をとった「<math>\lim_{n\to\infty}a_n\neq0 \implies \sum_{n=1}^{\infty}a_n</math>が発散」は常に成り立つ。 ==== 無限等比級数の和 ==== 初項が <math>a</math> で公比が <math>r</math> の数列から作られる級数を'''無限等比級数''' または単に'''等比級数''' という。 等比級数の収束・発散について考えてみよう。この等比級数の第 <math>n</math> 部分和は、 :<math>S_n = a + ar + ar^2 + \cdots + ar^{n-1}</math> となる。 ;(i) <math>a=0</math> の場合: すべての<math>n</math> で<math>a_n=0</math>となるから、 :<math>\lim_{n\to\infty}S_n=0</math>。 ;(ii) <math>a \ne 0</math> の場合: <math>|r| < 1</math> とすると、 :<math>S_n=\frac{a(1-r^n)}{1-r}</math> であるから、 :<math>\lim_{n\to\infty}S_n=\frac{a}{1-r}</math>。 <math>r>1</math> または <math>r\leq -1</math> のときは、<math>\{ar^{n-1}\}</math> は発散するから、<math>\{S_n\}</math> は発散する。また、<math>r=1</math>のときは、 :<math>\lim_{n\to\infty}ar^{n-1}=a \ne 0</math> であるから、先の定理より <math>\{S_n\}</math> は発散する。 このことは次のようにまとめられる。 <math>a \ne 0</math> のとき、初項 <math>a</math>, 公比 <math>r</math> の等比級数は *<math>|r|<1</math> のとき収束し、 *:<math>a+ar+ar^2+\cdots+ar^{n-1}+\cdots = \frac{a}{1-r}</math>。 *<math>|r|\geq 1</math> のとき発散する。 ;例題 次の等比級数の収束・発散について調べ、収束するものについてはその和を求めよ。 :# <math>1-\frac{\sqrt{3}}{2}+\frac{3}{4}-\frac{3\sqrt{3}}{8}+\cdots</math> :# <math>(\sqrt{3}-2)-1+(-\sqrt{3}-2)+\cdots</math> :# <math>100-50+25-\cdots</math> ;解 :#与えられた数列は公比が<math>\left|-\frac{\sqrt{3}}{2}\right|<1</math> であるので収束する。その和は、<math>\sum_{n}^\infty \left(-\frac{\sqrt{3}}{2}\right)^{n-1}=\frac{1}{1+\frac{\sqrt{3}}{2}}=4-2\sqrt{3}</math>。 :#与えられた数列は公比が<math>\sqrt{3}+2>1</math> であるので発散する。 :#与えられた数列は公比が<math>-\frac{1}{2}</math> であるので収束する。その和は、<math>\sum_{n}^\infty 100\cdot\left(-\frac{1}{2}\right)^{n-1}=\frac{200}{3}</math>。 先程の極限の和の性質から、以下を得る。 :<math>\sum_{n=1}^{\infty} a_n = S, \sum_{n=1}^\infty b_n=T</math>のとき、<math>\sum_{n=1}^{\infty} (ka_n+lb_n)=kS+lT</math> *問題 :無限級数<math>\sum_{n=1}^{\infty} x(1-x)^{2(n-1)}</math>が収束するxの範囲を示し、その和を求めよ。 ====無限級数の応用==== 数直線上の点が規則的な反復運動を続けるとき、その点が近づいていく座標は無限級数の極限として表される。 ;例題 :数直線上で点<math>\mathrm{P}</math>が原点<math>\mathrm{O}</math>から出発して、正の向きに1だけ進み、次に負の向きに<math>\frac{1}{5}</math>だけ進む。更に正の向きに<math>\frac{1}{5^2}</math>だけ進み、次に負の向きに<math>\frac{1}{5^3}</math>だけ進む。このような運動を限りなく続けるとき、点Pが近づいていく点の座標を求めよ。 ;解 :点<math>\mathrm{P}</math>の座標の推移は次の通りである。 ::<math>1, 1-\frac{1}{5}, 1-\frac{1}{5}+\frac{1}{5^2}, 1-\frac{1}{5}+\frac{1}{5^2}-\frac{1}{5^3},\cdots</math> :近づいていく点の座標を<math>x</math>と置くと、<math>x=\sum_{n=1}^{\infty} 1\cdot(-\frac{1}{5})^{n-1}</math>と表される。 :<math>|-\frac{1}{5}|\leqq1</math>より、この無限等比級数は収束して、 :<math>x=\frac{1}{1-(-\frac{1}{5})}=\frac{5}{6}</math>である。 :故に、点<math>\mathrm{P}</math>が近づいていく点の座標は<math>\frac{5}{6}</math>である。 この考え方は各成分を独立に考えることで一般の空間に拡張できる。 無限等比級数の考えを用いれば、循環小数を分数に直すことができる。 例えば、<math>0.3\dot{5}\dot{4}</math>は<math>0.3+0.054+0.00054+0.0000054+\cdots</math>と展開できる。右辺の第二項以降は初項<math>0.054</math>, 公比<math>0.01</math>の無限等比級数であり、<math>|0.01|<1</math>より収束して<math>0.3\dot{5}\dot{4}=0.3+\frac{0.054}{1-0.01}=\frac{3}{10}+\frac{0.054}{0.99}=\frac{3}{10}+\frac{54}{990}=\frac{297}{990}</math>と求まる。 この考え方をすることにより、<math>\frac{1}{3}=0.\dot{3}, 0.\dot{9}=1</math>というよくよく考えてみたら不思議な等式の正当性を一旦は担保できたことになる。ただし、上の考え方では「無限等比級数<math>\sum_{n=1}^{\infty}0.9(0.1)^n (=0.\dot{9})</math>が1に収束する」ことを示したのであって、厳密には「<math>0.\dot{9}</math>という数が<math>1</math>に等しい」ことを示したとは言えない。これを示すには実数や極限の厳密な定義から理論を精緻に組み立てる必要があり、そのような理論は高校範囲外である。 *応用問題 #<math>a_1=1, a_2=1, a_{n+2}=a_{n+1}+a_n</math>という隣接三項間漸化式で定められる数列<math>\{ a_n \}</math>の一般項を求め、<math>\lim_{n\to\infty}\frac{a_{n+1}}{a_n}</math>を求めよ。 #一周の長さが<math>a</math>の<math>\triangle \mathrm{P}_1\mathrm{Q}_1\mathrm{R}_1</math>の各辺の中点を頂点とする<math>\triangle \mathrm{P}_2\mathrm{Q}_2\mathrm{R}_2</math>を考える。<math>\triangle \mathrm{P}_2\mathrm{Q}_2\mathrm{R}_2</math>の各辺の中点を頂点とする<math>\triangle \mathrm{P}_3\mathrm{Q}_3\mathrm{R}_3</math>、そのまた各辺の中点を頂点とする<math>\triangle \mathrm{P}_4\mathrm{Q}_4\mathrm{R}_4 \cdots</math>と考えたとき、<math>\triangle \mathrm{P}_n\mathrm{Q}_n\mathrm{R}_n</math>までの周の長さの総和<math>l_n</math>を<math>n</math>で表し、<math>\lim_{n\to\infty}l_n</math>を求めよ。 #(難)<math>x, y\in \mathbb{R} (x \neq y)</math>について、<math>a_1, a_{n+1}=xa_n+y^n</math>で定められる数列<math>\{a_n\}</math>の極限が有限の値に収束するような<math>(x,y)</math>の描く領域を座標平面上に図示せよ。 #(難)連立不等式<math>\begin{cases} 0 \leqq x \leqq 3n \\ 0 \leqq 3y \leqq 2x+3 \end{cases} (n \in \mathbb{N})</math>の表す領域内の[[高等学校数学A/数学と人間の活動#座標の考え方|格子点]]の個数を<math>a_n</math>、領域の面積を<math>S_n</math>としたとき、<math>\lim_{n\to\infty}n(\frac{a_n}{S_n}-1)</math>を求めよ。 == 関数とその極限 == === 分数関数と無理関数 === ==== 分数関数 ==== <math>y= \frac{1}{x}\ ,\ y= \frac{2x-1}{x-1}</math>のように、xの分数式で表される関数をxの'''分数関数'''という。 <math>y= \frac{k}{x}</math>のグラフは'''双曲線'''(そうきょくせん)で、原点に関して対称である。双曲線<math>y= \frac{k}{x}</math>の漸近線は、x軸とy軸である。 関数<math>y= \frac{k}{x-p} +q</math>のグラフは、関数<math>y= \frac{k}{x}</math>のグラフをx軸方向にp、y軸方向にqだけ平行移動したもので、漸近線は2直線<math>x=p\ ,\ y=q</math>である。 ;例題 分数関数<math>y= \frac{2x+3}{x+1}</math>のグラフの漸近線の方程式を求めよ。 ;解 :<math>y= \frac{2x+3}{x+1} = \frac{1}{x+1} +2</math> ゆえに、この関数のグラフは、双曲線<math>y= \frac{1}{x}</math>をx軸方向に-1、y軸方向に2だけ平行移動したものである。 漸近線の方程式は<math>x=-1\ ,\ y=2</math>である。 ==== 無理関数 ==== <math>\sqrt{x}\ ,\ \sqrt[3]{3x-8}</math>のように、根号の中に文字を含む式を'''無理式'''(むりしき)といい、変数xの無理式で表される関数をxの'''無理関数'''(むりかんすう)という。 <math>y= \sqrt{x}</math>のグラフについて考える。 <math>y= \sqrt{x}</math>の定義域は<math>x \ge 0</math>、値域は<math>y \ge 0</math>である。 <math>y= \sqrt{x}</math>の両辺を2乗すると、<math>y^2 = x</math>、すなわち :<math>x = y^2</math> <math>x = y^2</math>のグラフは原点を頂点とし、x軸を対称軸とする放物線である。 <math>y= \sqrt{x}</math>では<math>y \ge 0</math>であるから、<math>y= \sqrt{x}</math>のグラフは<math>x = y^2</math>のグラフの上半分である。 無理関数<math>y= \sqrt{ax+b}</math>について、 :<math>\sqrt{ax+b} = \sqrt{a \left(x + \frac{b}{a} \right)}</math> であるから、無理関数<math>y= \sqrt{ax+b}</math>のグラフは、<math>y= \sqrt{ax}</math>のグラフをx軸方向に<math>- \frac{b}{a}</math>だけ平行移動したものである。 ;例題 無理関数<math>y= \sqrt{-2x-6}</math>のグラフは<math>y= \sqrt{-2x}</math>のグラフをどのように平行移動したものか。 ;解 :<math>y= \sqrt{-2x-6} = \sqrt{-2(x+3)}</math> ゆえに、この関数のグラフは、<math>y= \sqrt{-2x}</math>をx軸方向に-3だけ平行移動したものである。 なお、分母がn次式である分数関数を'''n次分数関数'''、根号の中がn次式である無理関数を'''n次無理関数'''と呼ぶ場合がある。また、高校で扱う整関数・三角関数・指数関数・対数関数・分数関数・無理関数及びそれらの逆関数を総称して'''初等関数'''と呼ぶ。 === 合成関数と逆関数 === ==== 合成関数 ==== 二つの関数 <math>f(x)</math> と <math>g(x)</math> が与えられたとき、 <math>f(g(x))</math> という新しい関数を考えることができる。たとえば <math>f(x)=x^2+x+2</math>, <math>g(x)=x+1</math> とすると、 :<math>f(g(x))=\{g(x)\}^2+g(x)+2=x^2+3x+4</math> 一般に二つの関数 <math>f(x)</math>, <math>g(x)</math> が与えられたとき、関数 <math>f(g(x))</math> や <math>g(f(x))</math> を <math>f(x)</math> と <math>g(x)</math> の'''合成関数'''(ごうせい かんすう)という。合成関数 <math>f(g(x))</math> を <math>(f\circ g)(x)</math> と書くことがある。 また、<Math>(f\circ f)(x)=f^2(x)</Math>、<Math>(f^2\circ f)(x)=f^3(x)</Math>のように、<Math>f(x)</Math>同士を<Math>n</Math>回合成した関数を<Math>f^n(x)</Math>と表すことがある。ただし、三角関数(と[[高等学校数学C/平面上の曲線#二次曲線の媒介変数表示|双曲線関数]])に限って<Math>f^n (x)</Math>は<Math>(f (x))^n</Math>を意味するので注意。また、[[高等学校数学III/微分法#高次導関数|多階微分]]の記法<Math>f^{(n)} (x)</Math>とも混同しないよう注意が必要である。 ;例題 <math>f(x)=x^2-1</math>, <math>g(x)=\frac{x}{x+1}</math> のとき、合成関数 <math>(f\circ g)(x)</math> と <math>(g\circ f)(x)</math> を求めよ。 ;解 :<math>(f\circ g)(x)=\left(\frac{x}{x+1}\right)^2-1=-\frac{2x+1}{x^2+2x+1}</math> :<math>(g\circ f)(x)=\frac{x^2-1}{x^2-1+1}=\frac{x^2-1}{x^2}</math> この例題のように、一般に <math>(f\circ g)(x)</math> と <math>(g\circ f)(x)</math> は等しくない。 ==== 逆関数 ==== 関数 <math>f(x)</math> と関数 <math>g(x)</math> が与えられて、 :<math>(f\circ g)(x)=x</math> :<math>(g\circ f)(x)=x</math> をすべての定義域内の <math>x</math> で満たすとき、<math>g(x)</math> を <math>f(x)</math> の逆関数(ぎゃくかんすう)といい、 :<math>g(x)=f^{-1}(x)</math> と表す。 ;例題 <math>f(x)=x^n (x\geq 0)</math> の逆関数 <math>f^{-1}(x)</math> を求めよ。 ;解 <math>y=f(x)</math> とおいて <math>x</math> について解くと、 :<math>x=\sqrt[n]{y}</math> となる。したがって、<math>f^{-1}(x)=\sqrt[n]{x}</math>。 この例題のように、ある関数 <math>f(x)</math> の逆関数 <math>f^{-1}(x)</math> を求めるには <math>x</math> について解いて <math>x</math> と <math>y</math> を入れ替えればよい。 {{コラム|「関数」の語源| 関数の記号として数学では、よく <math>f</math>を使うが、これは関数が英語で function (ファンクション)ということに由来している。 中国語で function を音訳すると「函数」になるので、日本でも第二次世界大戦が終わるまでは「函数」の字を使っていた。 しかし、戦後の漢字改革により、「函」の字が当用漢字でなくなった事により、「関」は発音が同じことと、「関係している」の意味も兼ねて、functionの日本語訳として 「関数」 と書かれるようになった。(※ ここまで、実教出版の検定教科書に記述あり) なお、「函」の意味は「箱」である。日本語でも、よく「郵便ポストにハガキを投函(とうかん)する」などと言うが、その「投函」の「函」の字と同じである。このことから、関数の概念を教わる際に「ブラックボックス」を用いて説明される場合がある。 }} (※ 範囲外) 次に逆関数が存在する条件について考えてみよう。逆関数も関数であるから(逆関数の)定義域に含まれるすべての <math>x</math> で <math>f^{-1}(x)</math> が一意に定まらなくてはならない。すなわち、 <math>y=f(x)</math> において、定義域の <math>x</math> と値域の <math>y</math> のどちらかを定めるともう片方が一意に定まるような関数でなくてはならない。このことを関数 <math>f(x)</math> が'''全単射'''(ぜんたんしゃ)である、または'''一対一 対応'''(いったいいち たいおう)であるという。関数 <math>f(x)</math> が全単射であることは <math>f(x)</math> に逆関数が存在することの必要十分条件である。 詳しくは大学で'''写像'''の概念と共に学ぶ。 (ここまで、範囲外) === 関数値の極限 === ある関数 <math>f(x)</math> において、<math>x</math> が定数 <math>a_1</math> より小さい値をとりながら <math>a_1</math> に限りなく近づくときの関数 <math>f(x)</math> の値が一定の値 <math>b_1</math> に限りなく近づくとき、 <math>f(x)</math>の'''左極限値(左側極限)'''は <math>b_1</math> であるといい、 :<math>\lim_{x\to a_1-0}f(x)=b_1</math> と表す。同様に <math>x</math> が定数 <math>a_2</math> より大きい値をとりながら <math>a_2</math> に限りなく近づくときの関数 <math>f(x)</math> の値が一定の値 <math>b_2</math> に限りなく近づくとき、 <math>f(x)</math> の'''右極限値(右側極限)'''は <math>b_2</math> であるといい、 :<math>\lim_{x\to a_2+0}f(x)=b_2</math> と表す。 右側極限と左側極限を合わせて'''片側極限'''と呼ぶ。 ここで、 :<math>a=a_1=a_2</math> かつ :<math>b=b_1=b_2</math> であるとき、すなわち<math>a</math> における左極限値と右極限値が等しいとき <math>f(x)</math> は <math>b</math> に'''収束する'''といい、<math>b</math> をそのときの<math>f(x)</math> の'''極限値'''という。このことを、 :<math>\lim_{x\to a}f(x)=b</math> と表す。 <math>x \to a</math>のとき、 <math>f(x)</math> が限りなく大きくなるならば、 <math>f(x)</math> は'''正の無限大に発散する'''といい、<math>\lim_{x\to a}f(x)= \infty</math> と書く。 <math>x \to a</math>のとき、 <math>f(x)</math> が負の値をとって、その絶対値が限りなく大きくなるならば、 <math>f(x)</math> は'''負の無限大に発散する'''といい、<math>\lim_{x\to a}f(x)= - \infty</math> と書く。 xを限りなく大きくするとf(x)がある値aに限りなく近づくとき :<math>\lim_{x\to \infty}f(x)= a</math> と、xを負の値をとりながら限りなく絶対値を大きくするとf(x)がある値aに限りなく近づくとき、 :<math>\lim_{x\to -\infty}f(x)= a</math> と書き、それぞれ正の無限大における極限値、負の無限大における極限値という。 なお、数列の場合と同様にはさみうちの原理、追い出しの原理が成り立つ。 ==== 関数の連続性 ==== ある関数 <math>f(x)</math> が定義域内の点 <math>a</math> で連続(れんぞく)であるとは、 その関数<math>f(x)</math>のグラフが<math>x=a</math>の近傍で途切れることなく続いていることを意味する。数式で表すと次のようになる。 :<math>\lim_{x\to a}f(x)=f(a)</math> であることをいう。また、ある区間で <math>f(x)</math> が連続であるとは、区間内のすべての点で連続であることをいう。 くどいかもしれないが、上式は左辺の極限値が存在して、かつ右辺と一致するということを意味する。左辺の極限値が存在しない場合はf(x)は連続ではない。 また、<Math>a</Math>が定義域の左端・右端に位置する場合、点<Math>(a, f(a))</Math>で関数が連続である条件はそれぞれ、 :左端: <Math>\lim_{x\to a+0}f(x) = f(a) </Math> :右端: <Math>\lim_{x\to a-0}f(x) = f(a) </Math> となる。 関数<Math>f(x),g(x)</Math>が定義域に含まれる値<Math>a</Math>で連続であるとき、以下の関数も<Math>x=a</Math>で連続である。 * <Math>kf(x)+lg(x)</Math> * <Math>f(x)g(x)</Math> * <Math>\frac{f(x)}{g(x)}</Math> ==== 連続関数 ==== <Math>f(x)</Math>が定義域に含まれる全ての<Math>x</Math>について連続であるとき、<Math>f(x)</Math>を'''連続関数'''と呼ぶ。一般に、初等関数は連続関数である。 なお、以下のような場合には注意が必要である。 一次分数関数<Math>y=\frac{1}{x}</Math>のグラフは<Math>x=0</Math>において途切れているが、<Math>x=0</Math>はこの関数の定義域に含まれないため連続関数か否かの議論には関係ない。 区間について、以下のように定める。 * 区間<Math> a \leq x \leq b </Math>を'''閉区間'''と呼び、<Math>[a, b]</Math>と表す。 * 区間<Math> a < x < b </Math>を'''開区間'''と呼び、<Math>(a, b)</Math>と表す。 * <Math>a \leq x < b , a < x \leq b </Math>のような区間を'''半開区間'''と呼び、<Math>[a, b) , (a, b] </Math>のように表す。 * <Math> a < x, x \leq b </Math>のような区間も<Math>(a, \infty) , (-\infty , b]</Math>のように表すこととする。このとき、<Math>\infty</Math>を含む部分は必ず小括弧()で囲むことに注意。 ある区間を<Math>f(x)</Math>の定義域と考えたとき、区間に含まれる全ての点において<Math>f(x)</Math>が連続ならば<Math>f(x)</Math>はその'''区間で連続'''であるという。 一般に、次の定理が成り立つ。 '''ワイエルシュトラスの極値定理'''('''最大値最小値定理''') 閉区間で連続な関数は、その閉区間で最大値・最小値を持つ 開区間で連続な関数は、その開区間に最大値・最小値を持つことも持たないこともある。 関数<Math>f(x)</Math>が閉区間<Math>[a,b]</Math>で連続ならば、この区間においてそのグラフには切れ目がなく、さらに<Math>f(a) \neq f(b)</Math>ならば<Math>f(x)</Math>は<Math>f(a)</Math>と<Math>f(b)</Math>の間の全ての値を取る。よって、次の定理が成り立つ。 '''中間値の定理(Ⅰ)''' 関数<Math>f(x)</Math>が閉区間<Math>[a,b]</Math>で連続かつ<Math>f(a) \neq f(b)</Math>ならば、<Math>f(a)</Math>と<Math>f(b)</Math>の間の任意の定数<Math>k</Math>に対し、<Math>f(c)=k</Math>を満たす実数<Math>c</Math>が、<Math>a</Math>と<Math>b</Math>の間に少なくとも一つ存在する。 '''中間値の定理(Ⅱ)''' 関数<Math>f(x)</Math>が閉区間<Math>[a,b]</Math>で連続かつ<Math>f(a)</Math>と<Math>f(b)</Math>が異符号ならば、方程式<Math>f(x)=0</Math>は<Math>a < x < b </Math>の範囲に少なくとも一つの実数解を持つ。 ==== 三角関数と極限 ==== [[File:Limit sin x x relabeled.svg|thumb|500px|左の証明のイメージ<br>左の証明において、<math>\theta</math>に変えて<math>x</math>とし、<br>[三角形OAB]、[扇形OAB]、[三角形OAB']は、各々、<br>[三角形OAP]、[扇形OAP]、[三角形OAQ]とする。]] 三角関数については、次が成り立つことが基本的である。 :<math>\lim_{\theta\to 0}\frac{\sin \theta}{\theta}=1</math> ;証明 まず :<math>\lim_{\theta\to +0}\frac{\sin \theta}{\theta}=1</math> を示す。 半径1、中心角θの扇形を考える。後にθ→+0とするので0<θ<π/2としてよい。 扇形OABの面積は、θ/2となる。 また、三角形OABを考えると、その面積は :<math>\frac{\sin \theta}{2}</math> となる。 さらに、点Aを通る辺OAの垂線と、半直線OBとの交点をB'とすると、三角形OAB'の面積は、 :<math>\frac{\tan \theta}{2}</math> となる。 ここで、図から明らかに、面積について以下の不等式が成り立つ。 [三角形OAB]<[扇形OAB]<[三角形OAB'] 即ち :<math>0< \frac{\sin \theta}{2} < \frac{\theta}{2} < \frac{\tan \theta}{2}</math> :0<sinθ<θ<tanθ 逆数をとって各辺にsinθを掛けると、 :<math>\cos \theta < \frac{\sin \theta}{\theta} < 1</math> いま、 :<math>\lim_{\theta\to +0}\cos \theta=1</math> より、はさみうちの原理から、 :<math>\lim_{\theta\to +0}\frac{\sin \theta}{\theta}=1</math> が示された。 また、θ<0のときは、 :<math>\frac{\sin \theta}{\theta}=\frac{-\sin \theta}{-\theta}=\frac{\sin (-\theta)}{-\theta}</math> を考えると、いま-θ>0であり、かつθ→-0のとき-θ→+0であるから、上の結果を使うことができて、これにより、 :<math>\lim_{\theta\to -0}\frac{\sin \theta}{\theta}=\lim_{-\theta\to +0}\frac{\sin (-\theta)}{-\theta}=1</math> となる。以上より、 :<math>\lim_{\theta\to 0}\frac{\sin \theta}{\theta}=1</math> が成り立つ。■ ==== 指数・対数関数と極限 ==== 指数・対数関数に関して、次が成り立つ :a>1のとき、<math>\lim_{x\to\infty}a^x=\infty,\lim_{x\to-\infty}a^x=0</math> :0<a<1のとき、<math>\lim_{x\to\infty}a^x=0,\lim_{x\to-\infty}a^x=\infty</math> :a>1のとき、<math>\lim_{x\to\infty}\log_ax=\infty,\lim_{x\to+0}\log_ax=-\infty</math> :0<a<1のとき、<math>\lim_{x\to\infty}\log_ax=-\infty,\lim_{x\to+0}\log_ax=\infty</math> また、自然対数は[[高等学校数学III/微分法]]で導入されるが、自然対数については、次が成り立つ。 :<math>\lim_{x\to0}\frac{\log(1+x)}{x}=1</math> ;証明 [[w:ネピア数]]<math>e</math>の定義より、<math>\lim_{n\to\infty}(1+\frac{1}{n})^n=e</math>。これの両辺の自然対数をとって<math>\lim_{n\to\infty}n\log(1+\frac{1}{n})=\log e=1</math>。ここで、<math>x=\frac{1}{n}</math>とすると、<math>n\to\infty</math>で<math>x\to0</math>なので、<math>\lim_{x\to0}\frac{\log(1+x)}{x}=1</math>となる。■ また、これを用いてネピア数<math>e</math>については、次が導かれる。 :<math>\lim_{x\to 0}\frac{e^x-1}{x}=1</math> ;証明 <math>\lim_{x\to0}\frac{\log(1+x)}{x}=1</math>の関係式で、<math>e^t=1+x</math>とおくと、<math>x\to0</math>のときに<math>t\to0</math>となり、<math>\frac{\log(e^t)}{e^t-1}=\frac{t}{e^t-1}\to1(t\to0)</math>。 両辺の逆数をとり、tをxに書き換えると、 <math>\lim_{x\to 0}\frac{e^x-1}{x}=1</math>となる。■ == 演習問題 == 次の極限を求めよ # <math> \lim_{x\to 0} \frac{\tan x}{x}</math> # <math> \lim_{x\to 0} \frac{1 - \cos x}{x^2}</math> # <math> \lim_{x\to 0} \frac{e^{3x}-1}{x}</math> :4. 半径がそれぞれ1, rの同心円C<sub>1</sub>, C<sub>2</sub>がある。円C<sub>1</sub>, C<sub>2</sub>両方に接するような円をできるだけたくさん描く。ただし、rは0 < r < 1を満たし、どの円も両隣の円と外接しているものとする。描いた円の円周の長さの総和を<math>L(r)</math>とするとき、<math>\lim_{r \to 1} L(r)</math>を求めよ。(2020年信州大 改題) *解答 #<math>\lim_{x \to 0} \frac{\tan x}{x} = \lim_{x \to 0} \frac{\sin x}{x} \cdot \frac{1}{\cos x} = 1 \times \frac{1}{\cos 0} = 1</math> #<math>\lim_{x \to 0} \frac{1-\cos x}{x^2} = \lim_{x \to 0} \frac{1- \cos^2 x}{x^2 (1 + \cos x)} = \lim_{x \to 0} (\frac{\sin x}{x})^2 \cdot \frac{1}{1+\cos x} = 1 \times \frac{1}{ 1 + \cos 0} = \frac{1}{2}</math> #<math>\lim_{x \to 0} \frac{x^{3x} - 1}{x} = \lim_{x \to 0} 3 \cdot \frac{e^{3x}-1}{3x} = 3 \cdot \lim_{t \to 0} \frac{e^t -1}{t} = 3 \times 1 = 3</math> # n個の円が描けたとする。条件よりn個の円は全て合同で、その直径は<math>1-r</math>である。それぞれの円の中心を結んだ距離は<math>1-r</math>なので、n個の円の頂点を結んだ図形は一辺の長さが<math>1-r</math>の正n角形である。この正n角形は円C<sub>1</sub>よりも内側かつ円C<sub>2</sub>よりも外側に存在するので、正n角形の周の長さは円C<sub>1</sub>の円周より長く円C<sub>2</sub>の円周より短い。よって、<math>2\pi r < n(1-r) < 2\pi</math>が成り立つ。一つの円の円周は<math>\pi (1-r)</math>なので、<math>L(r) = n \pi (1-r)</math>であり<math>2 \pi^2 r < L(r) < 2\pi^2</math>が成り立つ。<math>\lim_{r \to 1} 2\pi^2 r = 2\pi^2</math>なので、はさみうちの原理より<math>\lim_{r \to 1} L(r) = 2\pi^2</math>である。 * [[高等学校数学III 極限 演習A|演習問題A]] * [[高等学校数学III 極限 演習B|演習問題B]] == [コラム]よく有る疑問とその回答 == === 極限値の実在 === ここでは、上述のような極限の説明に「なんかウサンクサイ」と思う生徒を対象に、そのような疑問に少しでも応えることを目標とする。よって、そのような疑問を持たない生徒が読んでも、あまり意味はない。 疑問を抱いた諸君、諸君の疑問はいたって正当である。あまりこのようなことを大っぴらに書くべきではないかもしれないが、高等学校における極限の取り扱いは「子供だまし」であり、近代以降の数学では極限という概念はもっと厳密な形で取り扱われている。しかしその内容は高校生には少し難しいし、詳しい書籍はほかにも存在する(wikibooksでも[[解析学基礎]]にある程度の記述がある)。そこでここでは、高校の教科書のように「子供だまし」をするのではなく、かといって厳密な形で議論するのでもなく、諸君を納得させられるかもしれない答えを提示したい。 さて改めて、極限値という概念に次のような疑問を持つ生徒はいないだろうか。 :「限りなくその値に近づけるというだけで、決してイコールには成らないハズだ。そのようなものを考えるのはナンセンスだ。」 ここでは、この問いに対するひとつの解答例を示したいと思う。分り易さを重視しているので厳密では無いが、ひとつの考え方の例として読んでもらいたい。 分数関数 <math>f(x) = 1/x</math> を考える。この関数の正の無限大における極限値は<math>0</math>である。 数式で書くならば以下の通りである。 :<math>\lim_{x\to \infty} f(x)=0</math> ここで敢えて、この数式には極々小さな正の誤差が紛れ込んでいる、と考える。 <math>x</math>が限りなく無限大に近づいたとしても、<math>f(x)</math>は絶対にx軸とは交わらず、漸近的に近づいていくだけであるため、無限大であっても等号が成り立つはずは無いからである。 そこで、極限という概念で考えるのではなく、直接<math>f(x)</math>に無限大を代入した値を誤差として考える。 (この時、この代入の不可能性については考えないものとする。) 当然ながら、この誤差の大きさは、<math>1/\infty</math>という大きさになるのだが、この大きさは一体どのようなものだろうか? そもそもこの誤差の値は、実数であるかどうかすらも怪しい。何故なら、そもそも無限大という数自体が実数とは思えない性質を持っているからだ。 無限大というのは、どの実数よりも大きい数という定義である。この時点ですでに実数の定義からハズレている事がよくわかるだろう。 実数にこの無限大という数が含まれるのであれば、無限大は無限大より大きい、という矛盾が生まれる。 ゆえに、無限大は実数と言う枠組みから外し、実数でない未知の数であると考えるべきだろう。 さて、この未知の数の逆数である<math>1/\infty</math>はどういう値なのだろうか。当然ながら、これも未知の数であると言わざるを得ない。 無限大の定義より、<math>1/\infty</math>はどの正の実数よりも小さい正の数、という定義になり、無限大の時と同様に、実数でないことが証明できる。 なお、この数は一般に無限小と呼ばれ、実数に無限小と無限大という概念を加えた数を「超実数」と呼ぶ。 さて、この無限小という誤差を実数としてみるとどう見えるだろうか? 無限小はどのような正の実数よりも小さい、というのだから、実数から見たら見かけ上<math>0</math>に見えるだろう。 そのような視点で考えているのが極限値というものである。 もう少し踏み込んで、値域を実数とする<math>f(x)</math>の値として、無限小という非実数値が出現した、という事実をどう考えるべきだろうか? その問いに対しての極限値という概念の答えは、「強引に実数に変換する」という手法なのである。 値域を実数とする関数に、非実数をいきなり登場させるわけにはいかない、というのは誰にでもわかることだろう。 其の様な問題に対して考えられる答えは「関数の値域そのものを超実数に拡張する」又は「超実数を実数に変換して、値域を実数として保つ」というものだ。 極限(lim)と言う操作・概念はこの二つの答えの内、後者の答えを選んだものとなる。 limという記号には、<math>f(x)</math>に<math>x=a\pm1/\infty</math>をそれぞれ代入した数を計算し、その値から無限小を無視して、超実数を実数に変換するという意味合いが有る。 実数という数から見れば、無限小など全く意味の無い数であることから、等式が成り立つ、と解釈できるのである。 前者の答えを選んだ学問は超準解析と呼ばれるが、これは易しい学問ではなく、高校で教えるのには向かない。 ==== 無限大と無限小の実在について ==== 少し話をかえて、「無限大」「無限小」というモノ自体の実在について考えてみる。 上の説明では「無限大」というモノが、実数でないので何だかわからないのだが、とにかくある、という前提で話を進めてきた。ここに疑問を感じた生徒もいるかもしれない。そのような生徒に向けて、さらに補足説明する。 上でも述べたが、「超準解析」という学問においては、無限大・無限小は実体のあるものであり、数学的に厳密に取り扱われる。しかし、無限大・無限小を数学的に厳密に取り扱う事は非常に難しく、歴史的にも20世紀後半にようやく確立されたほどであった。つまり普通、数学においては無限大・無限小といったものを表に出して扱わないのである。この教科書の本文をもう一度見直してほしい。このコラムにおいて用いている「無限大に近づける(近づく)」といった表現はなく「限りなく大きくする」という表現を用いているはずである。荒っぽく言えば、「∞」は単体では意味を持たない記号であり、「<math>\lim_{x \to \infty}</math>」のような特定の文脈を与えられて初めて意味を持つ「状態を表す記号」なのである。なんらかの数を表すものではない、という事に注意してほしい。この「<math>\lim_{x \to \infty}</math>」はひと固まりで初めて意味を持つ記号であり、「xを」「∞に」「近づける」と分解するようなことはナンセンスだ、とも言える。 では、このコラムにおける説明はなんだったのか。実はこれは説明の方便である。はじめに述べたように、厳密な記述は難しいのであえて厳密でない書き方をしている。近代的な(非超準解析的な)立場の極限の取り扱い方は、実質的にはこのコラムの内容と同じことを、∞を表に出さず巧妙に表現したものである。 === 三角関数の極限の証明について === 本文の[[#三角関数と極限]]で示されている :<math>\lim_{\theta\to 0}\frac{\sin \theta}{\theta}=1</math> という式について、上で示した証明は、「[[w:循環論法]]になっていて証明になっていない」と言われることがある。それはどういうことか、興味がある人のために解説を加えておく。 さてここで、どのように「循環論法」が形成されているのかはっきりさせておこう。 :<math>\lim_{\theta\to 0}\frac{\sin \theta}{\theta}=1</math> を示す過程で扇形の面積を利用している←扇形の面積を求めるには三角関数の積分が必要である←三角関数を積分するには三角関数の微分が必要である←三角関数を微分するには <math>\lim_{\theta\to 0}\frac{\sin \theta}{\theta}=1</math> という結果が必要である←…… 論理が循環している構造が分かっただろうか。「極限を求めるために、その極限を利用している」と言ってもいいだろう。 現代の数学では、もちろんこの循環論法は回避できる。もっと言えば、高校数学(新課程)の範囲内でよりよい証明を示すこともできる。しかしそれは今学んでいるより後に学習する内容を利用することにもなり、少々複雑である。 高校数学の目的は完全な論理を組み立てることではなく、むしろ数学の、高校内容の中での体系的な理解を目的としている。このような理由から、現在多くの教科書に上と同様の証明が掲載されていると考えられるし、WIKIBOOKSもこれに倣った。 しかしここでは興味のある諸君のために、「高校内容の範囲(新課程)でのよりよい証明」を示しておこう。面積を利用することは避けて、円弧の長さから問題の極限の値を導いてみよう。ただし、数学IIIの微分、積分(新課程のみの内容も含む)の内容を利用する。 まずは、「ラジアンとは何か」を考え直してみよう。というのも、ラジアンの定義には円弧の長さを利用したが、現代の数学では「[[高等学校数学III/積分法#曲線の長さ|曲線の長さ]]」も定義なしには扱えないからである。つまりわれわれは、円弧の長さを数学的に定義すればよいということだ。このあとの積分の単元(新課程)で学習することになるが、区間''a''≦''x''≦''b''で自身と導関数がともに連続である関数''f'' について、''y'' =''f'' (''x'' )(''a''≦''x''≦''b'')で表される曲線''C'' の長さは、次の式で求められる。(証明は該当ページ参照 <!-- ※2014/02/08時点でWIKIBOOKS内では未作成 -->) :<math>\int_{a}^{b} \sqrt{1+\left\{f'(x)\right\}^2}\, dx</math> ここで、''f'' (''x'' )を半円弧<math>\sqrt{1-x^2}(-1\le x\le 1)</math>とすると、円弧の長さを計算できる。ただし、積分区間に''x'' =-1もしくは''x'' =1を含めると具合が悪いので(被積分関数が値を持たない(極限は正の無限大))、積分区間を<math>-\frac{1}{\sqrt2}\le x\le\frac{1}{\sqrt2}</math>としたものを四分円弧の長さとし、円の対称性から円弧一周の長さを決定するとよいとだけ補足しておく。 さて、これでようやく円弧の長さを定義できたので、ラジアンも定義することができる。いよいよ問題の極限の値を求めてみよう。そのために一般的に、再び区間''a''≦''x''≦''b''で自身とその導関数がともに連続である関数''f'' について、''y'' =''f'' (''x'' )(''a''≦''x''≦''b'')で表される曲線''C'' を考えよう。ここで、''a''≦''x''≦''b'', ''a''≦''x''+Δ''x''≦''b'', Δ''x''≠0を満たすように''x'' およびΔ''x''をとる。また、曲線''C''上に2点P(''x'',''f'' (''x'' )),Q(''x'' +Δ''x'',''f'' (''x'' +Δ''x'' ))をとる。いま曲線PQの長さを<math>\widehat{\mathrm{P}\mathrm{Q}}</math>、直線PQの長さをPQで表すこととすると、 :<math>\lim_{\Delta x \to0}\frac{\mathrm{P}\mathrm{Q}}{\widehat{\mathrm{P}\mathrm{Q}}}=1</math> が成り立つことを示そう。 ;証明 [[高等学校数学III/微分法#平均値の定理|平均値の定理]]により、 :<math>\mathrm{P}\mathrm{Q}=\sqrt{(\Delta x)^2+\left\{f(x+\Delta x)-f(x)\right\}^2}=\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta \Delta x)\right\}^2}|\Delta x|\ (0<\theta<1)</math> を満たす実数θが存在する。また、<math>\widehat{\mathrm{P}\mathrm{Q}}</math>を先述の式により定積分で表すと、 :<math>\widehat{\mathrm{P}\mathrm{Q}}=\left|\int_{x}^{x+\Delta x} \sqrt{1+\left\{f'(t)\right\}^2}\, dt\right|</math> であり、ここで、<math>\sqrt{1+\left\{f'(x)\right\}^2}</math>が、<math>x=x+\theta_M\Delta x,x+\theta_m\Delta x</math> (0≦θ<sub>''M''</sub>≦1, 0≦θ<sub>''m''</sub>≦1)でそれぞれ''x''から''x'' +Δ''x''の間での最大値、最小値をとるとすると、''x''から''x'' +Δ''x''の間の任意の実数''t'' に対して、 :<math>0<\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta_m\Delta x)\right\}^2}\le\sqrt{1+\left\{f'(t)\right\}^2}\le\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta_M\Delta x)\right\}^2}</math> が成り立つ。各辺''x'' から''x'' +Δ''x''まで積分することにより、 :<math>0<\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta_m \Delta x)\right\}^2}|\Delta x|\le \widehat{\mathrm{P}\mathrm{Q}}=\left|\int_{x}^{x+\Delta x} \sqrt{1+\left\{f'(t)\right\}^2}\, dt\right|\le\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta_M \Delta x)\right\}^2}|\Delta x|</math> を得る。よって :<math>\frac{\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta \Delta x)\right\}^2}}{\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta_M \Delta x)\right\}^2}}\le\frac{\mathrm{P}\mathrm{Q}}{\widehat{\mathrm{P}\mathrm{Q}}}\le\frac{\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta \Delta x)\right\}^2}}{\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta_m \Delta x)\right\}^2}}</math> ここで、 :<math>\lim_{\Delta x \to0}\frac{\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta \Delta x)\right\}^2}}{\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta_M \Delta x)\right\}^2}}=\lim_{\Delta x \to0}\frac{\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta \Delta x)\right\}^2}}{\sqrt{1+\left\{f'(x+\theta_m \Delta x)\right\}^2}}=1</math> より、はさみうちの原理から、 :<math>\lim_{\Delta x \to0}\frac{\mathrm{P}\mathrm{Q}}{\widehat{\mathrm{P}\mathrm{Q}}}=1</math> ■ さて、今度こそ問題の極限を求めてみよう。 ;証明 本文と同様にθ>0をまず考える。 :<math>f(x)=\sqrt{1-x^2}\ (-1\le x\le1)</math> として、''y'' =''f'' (''x'' )上の''x''座標が''x''である点をP,''x''+Δ''x''である点をQとし、 :<math>\angle \mathrm{P}\mathrm{O}\mathrm{Q}=2\theta\ \mathrm{r}\mathrm{a}\mathrm{d}</math> (ただしOは原点) とする。すると、ラジアンの定義より、<math>\widehat{\mathrm{P}\mathrm{Q}}=2\theta</math> となり、また図形的考察によりPQ=2sinθであることが分かる(Oから弦PQに垂線を下ろすと分かりやすい)。ここで :<math>\lim_{\Delta x \to0}\frac{\mathrm{P}\mathrm{Q}}{\widehat{\mathrm{P}\mathrm{Q}}}</math> を考えると、Δ''x''→0のとき、θ→+0であるから、上で証明したことを用いると、 :<math>\lim_{\Delta x \to0}\frac{\mathrm{P}\mathrm{Q}}{\widehat{\mathrm{P}\mathrm{Q}}}=\lim_{\theta \to+0}\frac{2\sin \theta}{2\theta}=\lim_{\theta \to+0}\frac{\sin \theta}{\theta}=1</math> θ<0のときは本文と同様である。以上より、循環論法に陥ることなく、 :<math>\lim_{\theta \to0}\frac{\sin \theta}{\theta}=1</math> が示された。■ このように、この循環論法を避けるのは少々難しい。循環論法を避けるために三角関数の微積分を後回しにして、この証明のための道具が揃うまで話を進めるのはこと「学習/教育」においてはどう考えても非効率的で、そのような回り道をするのは本末転倒である。ということで、「循環論法」と聞いて教科書に不信感を抱いた君も、ここまで読めば致し方ないことに納得してもらえたと思う。 ところでこの循環論法を避ける方法はこれだけではない。sin''x''及びcos''x''を''x''の非負整数乗の無限級数で定義する方法や、[[高等学校理数数学#微分方程式|微分方程式]]を用いて定義する方法などが考えられるが、前者は少なくとも教科書に載せるには向かないし、後者はどう考えても高校範囲外である。ここで解説することはしないが、興味があれば次に示す参考文献を読んでみるといいかもしれない。 * 「三角関数の研究」山口格、http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/13556/1/7_p1-23.pdf (PDF)(ここまでに示した循環論法を避ける3つの方法の解説と、その周辺の三角関数の話題) * 「循環論法で証明になっていない」川中宣明、http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/~kawanaka/sinx.pdf (PDF)(この問題の全体的な解説と、sin''x''及びcos''x''を''x''の非負整数乗の無限級数で定義する方法の簡単な紹介) それにしてもこのコラムをここまで読み進めた君の好奇心は大したものである。君の成長を期待している。 {{stub|高}} {{DEFAULTSORT:こうとうかつこうすうかくIII きよくけん}} [[Category:高等学校数学III|きよくけん]] [[カテゴリ:極限 (数学)]] msdx7qmt4d3go3kfiubp4jae3sh8qxz Perl/正規表現 0 1666 276162 242430 2025-06-28T01:28:20Z Tomzo 248 /* 変換 */ 276162 wikitext text/x-wiki <noinclude> {{Nav}} {{Pathnav|Perl}} ---- </noinclude> <includeonly> = 正規表現 = {{先頭に戻る}} </includeonly> {{Main|[https://perldoc.perl.org/5.36.0/perlre perlre(en)]|[https://perldoc.jp/docs/perl/5.36.0/perlre.pod perlre(ja)]}} Perlは強力な [[正規表現]] をサポートしています。正規表現とは、大まかにいうと、検索の機能を高度化しやすくしたものです。Perl以外のJavaやJavaSciptやPHPなども正規表現をサポートしていますが、Perlは古くから正規表現を本格的にサポートしています。 また、Perlの拡張正規表現は、[[W:Perl Compatible Regular Expressions|Perl Compatible Regular Expressions]]( PCRE ) としてPerlの外でも使うことができるため、正規表現のディファクトスタンダードの1つとなっています。 == パターンマッチング == === =~ === 二項演算子 <code>=~</code> は、左辺のスカラー式を右辺のパターンマッチに拘束します。 正規表現に関する操作では、デフォルトで <code>$_</code> という文字列を検索したり変更したりします。 この演算子は、そのような操作を他の文字列に対して行うようにします。 右辺は、検索パターン (<code>//</code>)、置換 (<code>s///</code>)、または変換 (<code>tr///</code>) です。 左辺は、デフォルトの <code>$_</code> の代わりに検索、置換、または変換されるはずのものです。 スカラーコンテキストで使用する場合、返り値は通常操作の成功を表します。 リストコンテキストでの動作は、特定の演算子に依存します。 ;[https://paiza.io/projects/dF7qJtYsYaCJO5AdHDXVYw?language=perl 検索]:<syntaxhighlight lang=perl> if ("Wikibooks" =~ /book/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> Match! </syntaxhighlight> ;書式:<syntaxhighlight lang=perl> $検索対象の変数 =~ /検索したい文字列/ </syntaxhighlight> :検索したい文字列を、変数が内部に含んでいるかどうかを調べる際に、 <code>=~</code> および <code>/RE/</code> を使います。上記のコードは真偽を返すので、主に条件分岐を行う際に用いられます。 === !~ === <code>!~</code>は、<code>=~</code>の論理反転バージョンです。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> if ("Wikibooks" !~ /books/) { print "Not match."; } else { print "Match!"; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Match! </syntaxhighlight> :<code>/.../</code> 内ではダブルクォーテーション (<code>"..."</code>) と同じく、変数やエスケープシーケンスが評価されます。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> $bar = "books"; "Wikibooks" =~ /$bar/ # マッチする。 </syntaxhighlight> === 置換 === <code>=~</code>演算子を使用すると、右辺に <code>s///</code> を取ることで左辺の文字列を置換することができます。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> my $string = "Hello, world!"; $string =~ s/world/Perl/; # "world"を"Perl"に置換 print $string; # 出力は "Hello, Perl!" </syntaxhighlight> 上記の例では、<code>$string</code>内の "world" を "Perl" に置換しています。 === 変換 === <code>=~</code>演算子を使用すると、右辺に <code>tr///</code> を取ることで左辺の文字列を変換することができます。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> my $string = "hello world"; $string =~ tr/a-z/A-Z/; # アルファベットを大文字に変換 print $string; # 出力は "HELLO WORLD" </syntaxhighlight> この例では、<code>$string</code>内のアルファベットを小文字から大文字に変換しています。 === パターンの区切り文字 === <code>m</code> を前置すると正規表現を囲う記号にスラッシュ以外を用いることができます。 <code>[ ]</code>, <code>( )</code>, <code>< ></code>, <code>{ }</code> などの括弧は開き括弧と閉じ括弧が対応するように用います。 :<syntaxhighlight lang=perl> $foo =~ m/bar/; $foo =~ m#bar#; $foo =~ m@bar@; $foo =~ m!bar!; $foo =~ m{bar}; $foo =~ m(bar); </syntaxhighlight> 囲み記号にシングルクォーテーションを用いると、変数やエスケープシーケンスが評価されるのを防ぐことができます。 :<syntaxhighlight lang=perl> $foo = "books"; "Wikibooks" =~ m/$foo/; # マッチする "Wikibooks" =~ m'$foo'; # マッチしない </syntaxhighlight> == 正規表現における文字クラスの構文と使用方法 == 文字クラスは、文字の集合を表現し、その集合の中の1文字にマッチする方法です。 重要なのは、文字クラスのマッチングがソース文字列のちょうど1文字を消費するということです(ソース文字列とは、正規表現がマッチされる文字列のことです)。 === 文字クラス === Perlの正規表現には、[[#ドット|ドット]]、[[#バックスラッシュ・シーケンス|バックスラッシュ・シーケンス]]、[[#角括弧で囲まれた文字クラス|角括弧で囲まれた文字クラス]]の3種類の文字クラスがあります。 しかし、「文字クラス」という用語は、しばしば角括弧で囲まれた形式だけを意味するものとして使われることがあるので、文脈によりどちらを表しているのか注意が必要です。 === ドット === ドット <code>.</code> は、デフォルトでは、改行を除く全ての1文字にマッチします。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> if ("dog cat" =~ /..g/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Match! </syntaxhighlight> : 例えば、「..g」は文字列の末尾が "g" である3文字の単語(他の2文字目は任意)にマッチします。したがって、"dog" はこの条件を満たすのでマッチします。 : しかし、ドットを1つ追加した場合、マッチしなくなります。なぜなら、"g" の前には2文字しかないためです。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> if ("dog cat" =~ /...g/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Not Match. </syntaxhighlight> : dogの「g」の前には1文字以上の文字があるので、ドットが1つでもマッチします。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> if ("dog cat" =~ /.g/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Match! </syntaxhighlight> === メタキャラクター === 正規表現において特殊な意味を持つ以下の文字を'''メタキャラクター'''と呼びます。 + * ? . ( ) [ ] { } | \ $ ^ これらの文字自身を表すには <code>\+</code>, <code>\*</code> のようにバックスラッシュでエスケープします。 === アンカー === 「アンカー」とは長さを持たない正規表現です。 代表的なものに、文字列先頭にマッチする <code>^</code>、文字列末尾にマッチする <code>$</code> があります。 ;書式:<syntaxhighlight lang=perl> "Wikibooks" =~ /^Wiki/; # マッチする "Wikibooks" =~ /books$/; # マッチする "Wikibooks" =~ /Wiki$/; # マッチしない </syntaxhighlight> ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> if ("Wikibooks" =~ /^Wiki/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Match! </syntaxhighlight> 文字列「Wiki」は検索対象の先頭にあるのでマッチします。 :<syntaxhighlight lang=perl> if ("Wikibooks" =~ /^books/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Not Match. </syntaxhighlight> 文字列「books」は検索対象に含まれていますが、先頭にはないのでマッチしません。 他に、単語の境界(正確には、単語の先頭あるいは末尾)にマッチする <code>\b</code>、それ以外の部分にマッチする <code>\B</code> があります。つまり、その位置に半角スペースまたは単語の先頭あるいは終わりがある場合にマッチします。 ;書式:<syntaxhighlight lang=perl> "dog cat" =~ /a\b/; # マッチしない "dog cat" =~ /g\b/; # マッチする </syntaxhighlight> ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> if ("dog cat" =~ /g\b/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Match! </syntaxhighlight> dogのgの後ろに半角スペースがあるので、結果はマッチです。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> if ("dog cat" =~ /a\b/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Not Match. </syntaxhighlight> catのなかに「a」がありますが、位置が単語の境界ではないので、マッチしません。 === バックスラッシュ・シーケンス === バックスラッシュ・シーケンスとは、最初の1文字がバックスラッシュである文字の並びのことです。Perlはこのような多くのシーケンスに特別な意味を持たせており、そのうちのいくつかは文字クラスになっています。つまり,その文字がシーケンスで定義された特定の文字集合に属していれば,それぞれ1つの文字にマッチします。 {| class="sortable wikitable" |+ バックスラッシュ・シーケンス ! 記号 !! 意味 |- ! <code>\d</code> | 10進数文字にマッチします。 |- ! <code>\D</code> | 10進でない桁の文字にマッチします。 |- ! <code>\w</code> | 単語文字にマッチします。 |- ! <code>\W</code> | 単語以外の文字にマッチします。 |- ! <code>\s</code> | 空白文字にマッチします。 |- ! <code>\S</code> | 非空白文字にマッチします。 |- ! <code>\h</code> | 横の空白文字にマッチします。 |- ! <code>\H</code> | 横書き以外の文字にマッチします。 |- ! <code>\v</code> | 縦書き空白文字にマッチします。 |- ! <code>\V</code> | 縦書き空白でない文字にマッチします。 |- ! <code>\N</code> | 改行でない文字にマッチします。 |- ! <code>\pP</code>,<code>\p{Prop}</code> | 指定された Unicode プロパティを持つ文字にマッチします。 |- ! <code>\PP</code>,<code>P{Ptop}</code> | 指定された Unicode プロパティを持たない文字にマッチします。 |} === 角括弧で囲まれた文字クラス === <code>[]</code> の内側をブラケットで囲んだ部分は「角括弧で囲まれた文字クラス」です。 ;書式:<syntaxhighlight lang=perl> "Wikibooks" =~ /[abc]/ # a と c は含まれないが、b は含まれるのでマッチする </syntaxhighlight> ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> if ("Wikibooks" =~ /[abc]/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Match! </syntaxhighlight> * 文字クラスのハイフン <code>[]</code> の中でハイフン <code>-</code> を使うことで、文字の範囲を指定することができます。 たとえば、<nowiki>/[a-z]/</nowiki> と書けば、英語の小文字にマッチします。(なお Perl の正規表現では、大文字と小文字を区別します。) あるいは <nowiki>/[0-9]/</nowiki> と書けば、十進数の数字にマッチします。 ;書式:<syntaxhighlight lang=perl> $foo =~ /[abc]/; $foo =~ /[a-c]/; # 上の文と等価 $foo =~ /[01234]/; $foo =~ /[0-4]/; # 上の文と等価 </syntaxhighlight> ハイフンの前の文字は、後ろの文字よりも文字コードにおいて前でなければなりません。 ;書式:<syntaxhighlight lang=perl> $foo =~ /[b-a]/; # エラー $foo =~ /[5-3]/; # エラー $foo =~ /[a-3]/; # エラー </syntaxhighlight> ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> if ("Wikibooks" =~ /[a-c]/) { print "Match!ggg"; } else { print "Not matchggg."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Match! </syntaxhighlight> ;;エスケープ ハイフン自体を文字クラスに含めるには、文字クラスの一番前か一番後ろに記述するか、バックスラッシュでエスケープします。(なお、Windows環境では表示で、バックスラッシュの代わりに、通貨記号の円マークが表示されるかもしれません。) ;書式:<syntaxhighlight lang=perl> $foo =~ /[-ab]/; # ハイフンまたは a か b にマッチする $foo =~ /[ab-]/; # 上の文と等価 $foo =~ /[a\-b]/; # 上の文と等価 </syntaxhighlight> 開きブラケット ({{tt|[}}) に {{tt|^}} を後置すると、'''否定キャラクタクラス'''を表現することができます。 ;否定キャラクタクラス:<syntaxhighlight lang=perl> $foo =~ /[^0-9]/; # 数字以外にマッチする </syntaxhighlight> === グループ化 === 丸括弧で括った部分は'''グループ化'''されます。 グループ化した部分は後から参照することができます。これを'''後方参照'''といいます。 同じ正規表現内で後方参照を行うには、{{tt|\1}}, {{tt|\2}}... を用います。 ;後方参照:<syntaxhighlight lang=perl> $foo =~ /(abc)\1/; # abc が2回連続する文字列にマッチする </syntaxhighlight> また、正規表現外で後方参照を行うには、スカラー変数 {{tt|$1}}, {{tt|$2}}... を用います。 ;$1をつかった一致部分参照:<syntaxhighlight lang=perl> "Wikibooks" =~ /(wiki)/i; print $1; # 'Wiki' と出力される。 </syntaxhighlight> === 選択 === 縦線を用いると正規表現を選択することができます。 ;パターンの選択:<syntaxhighlight lang=perl> $foo =~ /abc|def/; # abc あるいは def にマッチする </syntaxhighlight> ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> $foo = "defabc" ; if ($foo =~ /abc|def/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Match! </syntaxhighlight> 下記の書式例では、{{tt|^}} や {{tt|$}} が {{tt|{{!}}}} よりも優先順位が高いため、abc で始まる文字列か def で終わる文字列にマッチします。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> $foo =~ /^abc|def$/; </syntaxhighlight> ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> $foo = "defabc" ; if ($foo =~ /^abc|def$/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Not Match. </syntaxhighlight> ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> $foo = "abcdef" ; if ($foo =~ /^abc|def$/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Match! </syntaxhighlight> 先頭と末尾の両方に接する「"abc"」か 「"def"」だけにマッチさせるには以下のようにします。 :<syntaxhighlight lang=perl> # カッコで両項ともククる方式 $foo =~ /^(abc|def)$/; # あるいは各項に展開する方式 $foo =~ /^abc$|^def$/; </syntaxhighlight> ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> $foo = "defabc" ; if ($foo =~ /^abc$|^def$/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Not Match. </syntaxhighlight> ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> $foo = "def" ; if ($foo =~ /^abc$|^def$/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Match! </syntaxhighlight> ;コード例:<syntaxhighlight lang=perl> $foo = "def555" ; if ($foo =~ /^abc$|^def$/) { print "Match!"; } else { print "Not match."; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Not Match. </syntaxhighlight> === 置き換え === s///演算子を用いると、文字列の置換を行うことができます。 :<syntaxhighlight lang=perl> $str = "Wikibooks"; $str =~ s/books/pedia/; # $str は "Wikipedia" になる </syntaxhighlight> m//と同じく、スラッシュ以外の記号を用いることもできます。 :<syntaxhighlight lang=perl> <pre><nowiki>$foo =~ s/foo/bar/; $foo =~ s#foo#bar#; $foo =~ s@foo@bar@; $foo =~ s!foo!bar!; $foo =~ s{foo}{bar}; $foo =~ s(foo)(bar);</nowiki></pre> </syntaxhighlight> === 修飾子 === 正規表現のメタキャラクター、あるいはパターンマッチそのものの振る舞いを変えるために、修飾子を指定することができます。たとえば、正規表現がアルファベットの大文字小文字を区別せずにマッチするようにするためには、 :<syntaxhighlight lang=perl> m/^perl$/i; # perlやPerl、PERL、PeRl、pErLなどにマッチする。 </syntaxhighlight> のように、最後のスラッシュ(あるいは何らかの記号)の後に、i修飾子を付加します。 {| class="wikitable" |+ Perlの正規表現の修飾子 ! i | 大文字小文字の同一視 (case-'''i'''nsensitive) |- ! s | 「.」が改行にもマッチするようにする ('''s'''ingle line) |- ! m | 複数行として扱う ('''m'''ulti-line) |- ! x | 拡張正規表現を使う ('''ex'''tended) |- ! e | Perlのコードとして評価する ('''e'''valuation) |- ! ee | Perlのコードとして2回評価する ('''e'''valuation and '''e'''valuation) |- ! g | 連続して何回もマッチ ('''g'''lobal) |- ! o | 一度だけコンパイルする ('''o'''nly '''o'''nce) |- |} === 拡張正規表現 === x修飾子を付けると正規表現内の空白や改行が無視され、「#」以降はコメントとして扱われます。 :<syntaxhighlight lang=perl> # 1と出力 print 1 if "Apple" =~ / A p p l e /x; </syntaxhighlight> === アトムとアサーション === 「ABC」や「[0-9]」、「.*?」のように、何かにマッチする正規表現の構文を'''アトム'''といいます。最後の「.*?」は、アトム「.」に量指定子「*」、「?」が付いたもので、特に'''量指定子付きアトム'''といいます。 「^」や「$」、「|」のように、何かにマッチするわけではない正規表現の構文を'''アサーション'''といいます。 正規表現の構文は基本的にアトムとアサーションのどちらかに分けられます。ただし、\Qや\E、\uや\Uのような特殊なシーケンスはアトムでもアサーションでもありません。これらは構文のふるまいを変えるものです。 == 拡張構文 == === コメント === :<syntaxhighlight lang=perl> /(?#ここはコメント)/ </syntaxhighlight> === クラスタ化専用カッコ === (?:...)はクラスタ化(正規表現をまとめること)のみに使われるカッコです。キャプチャを行わないため、マッチした部分を正規表現の中で\1、\2のように参照したり、後から$1、$2のような変数で参照したりすることができません。キャプチャを行う必要がない場合は、このカッコを使うことで効率化を図ることができます。 :<syntaxhighlight lang=perl> "Apple" =~ /^(?:Apple|Banana|Cherry)$/; # AppleかBananaかCherryにマッチ </syntaxhighlight> これにはimsx修飾子を付けることもできます。i修飾子を付けるには、i-msx(iを指定しmsxを指定しない)とします。 :<syntaxhighlight lang=perl> "aPpLe" =~ /^(?i-msx:Apple|Banana|Cherry)$/; </syntaxhighlight> 単に修飾子を有効または無効にするためだけにこのカッコを使うこともできます。 :<syntaxhighlight lang=perl> /A(?i-msx)B/; # Aは大文字小文字を区別するが、Bは区別しない </syntaxhighlight> === ルックアラウンドアサーション === '''ルックアラウンドアサーション'''とは、直後または直前にパターンが出現すること、あるいは出現しないことを確認し、確認するだけで何にもマッチしないアサーションです。 * 肯定先読み 直後に''PATTERN''が出現することを確認します。 :<syntaxhighlight lang=perl> /(?=PATTERN)/ </syntaxhighlight> * 否定先読み 直後に''PATTERN''が出現しないことを確認します。 :<syntaxhighlight lang=perl> /(?!PATTERN)/ </syntaxhighlight> 次の例では、「&amp;amp;」以外の「&amp;」をすべて「&amp;amp;」に置換します。 :<syntaxhighlight lang=perl> $str =~ s/&(?!amp;)/&amp;/g; </syntaxhighlight> * 肯定後読み 直前に''PATTERN''が出現することを確認します。 :<syntaxhighlight lang=perl> /(?<=PATTERN)/ </syntaxhighlight> * 否定後読み 直前に''PATTERN''が出現しないことを確認します。 :<syntaxhighlight lang=perl> /(?<!PATTERN)/ </syntaxhighlight> === 非バックトラックサブパターン === バックトラックしない''PATTREN''にのみマッチします。 :<syntaxhighlight lang=perl> (?>PATTERN) </syntaxhighlight> === コードサブパターン === (?{ ''CODE'' })という形で、正規表現の中にPerlのコードを埋め込むことができます。 :<syntaxhighlight lang=perl> /(?{ print "Hello, world!\n" })/; # Hello, world!と表示 </syntaxhighlight> (??{ ''CODE'' })という形では、''CODE''を評価した結果得られた正規表現にマッチします。 :<syntaxhighlight lang=perl> "ABC" =~ /^(??{ "A"."B"."C" })$/; # ABCにマッチする </syntaxhighlight> === 条件付き展開 === Perlの条件演算子?:のように、条件が真か偽かでマッチさせるパターンを変えることができます。 :<syntaxhighlight lang=perl> /(?(COND)TRUE|FALSE)/ </syntaxhighlight> または :<syntaxhighlight lang=perl> /(?(COND)TRUE)/ </syntaxhighlight> ''COND''が真の場合は''TRUE''、偽の場合は''FALSE''のパターンにマッチします。 ===変換=== {{Nav}} <noinclude> {{DEFAULTSORT:Perl せいきひようけん}} [[Category:Perl|せいきひようけん]] [[カテゴリ:正規表現]] {{stub|it}} </noinclude> 3ws1kfpkzwmq8qkli4pq3y4bk5fmzs0 料理本/麺・粉物 0 1849 276266 275670 2025-06-28T08:55:39Z Tomzo 248 276266 wikitext text/x-wiki {{sakujo|分岐が不要なページ}} ;麺:[[料理本/麺]] ;粉物:[[料理本/粉物]] {{DEFAULTSORT:めん こなもの}} [[Category:料理]] [[Category:食材]] g40805n8mugolf3chbud5mcohuo59oq BASIC 0 1885 276103 241799 2025-06-28T00:40:16Z Tomzo 248 /* 参考リンク */ 276103 wikitext text/x-wiki <small>[[情報技術]] > [[プログラミング]] > BASIC</small> ---- プログラミング言語[[w:BASIC|BASIC]](ベーシック)の使用法 == はじめに == === BASICの分類 === BASICには大きく分けて、以下のように分類されます(ただ、BASICは数多の方言があるので、これは分類の一例)。 ;ダートマスBASIC (DTBASIC): :ダートマス大学で開発された最も初期のBASICの実装を指します。この時期のBASICは教育用や研究用途が主であり、基本的な数値計算や制御構造を提供し、TinyFORTRANインタプリタとしての性格が強くTSS環境で実行されました。 ;マイコンBASIC (MicrocomputerBASIC): :マイクロコンピューター向けに提供されたBASICの実装を指します。これらの実装は、ハードウェアに特化した機能や拡張が含まれており、ホビストだけでなくビジネスでも広く利用されました。 :代表的な実装には、N88-BASICやF-BASIC、MSX-BASICなどがあります。 ;JIS規格BASIC: :ANSI X3.60-1978「American National Standard for the Programming Language Minimal BASIC」を日本語に翻訳した JIS C 6207-1982「電子計算機プログラム言語 基本BASIC」1982年に日本工業規格によって JIS C 6207-1982 として制定されたJIS規格BASIC。 :マイコンBASICを基にしており、いくつかの機能や文法が追加されました。センター試験(数学)の出題に使われたので、日本の学校で使用されました。 :1993年に JIS X 3003-1993『電子計算機プログラム言語 Full BASIC (The Programming Language Full BASIC)』に改訂され廃止。 ;Visual Basic :Visual Basicは、1991年にマイクロソフトによって開発されたプログラミング言語です。マイコンBASICをベースに開発されており、GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を作成するための機能が追加されています。Visual Basicは、Windowsアプリケーションの開発に広く使われています。 日本語ウィキブックスの本ページ『BASIC』では、主にマイコンBASICやJIS規格BASICを基準に、文法を説明しています。 その理由は、マイコンBASICは文法が単純で入門しやすく、また、古くからあるため、他のプログラミング言語にも応用しやすいためです。 == 歴史 == BASIC(Beginner's All-purpose Symbolic Instruction Code)は、ダートマス大学のジョン・ケメニーとトーマス・カーツによって開発されたプログラミング言語で、初学者が容易に学習できるように設計されました。その誕生から始まり、マイクロコンピュータの台頭や商用バージョンの登場を経て、様々な進化を遂げてきました。本節では、BASIC言語の発展と歴史的な変遷に焦点を当てます。 ;1964年: ダートマス大学で、ジョン・ケメニー(John Kemeny)とトーマス・カーツ(Thomas Kurtz)によって開発されたBASICの最初のバージョンが使用された。これは、学生が容易にプログラミングを学ぶことを目的としていた。 ;1965年: BASICの最初の商用バージョン、Dartmouth BASICがリリースされた。 ;1970年: ジョン・ケメニーとトーマス・カーツによる改訂版のBASICがリリースされた。 ;1971年: Altair BASICがリリースされ、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツとポール・アレンによって開発され;た。これは、初めてのマイクロソフトの製品となった。 ;1975年: マイクロソフトがBASICコンパイラの最初のバージョンをリリースし、これは後に「Microsoft BASIC」として知られるようになる。 ;1977年: Apple IIがリリースされ、BASICが標準で搭載された最初のパーソナルコンピュータの1つとなった。 ;1979年: ANSIによるBASICの標準化が試みられたが、失敗に終わった。 ;1982年: MicrosoftがMSXコンピュータ用にMSX-BASICをリリース。 ;1987年: ANSIがBASICの標準化を承認し、ANSI X3.113-1987として公開された。 ;1991年: Visual Basicがマイクロソフトによってリリースされ、イベント駆動型のプログラミングを可能にするなど、大幅な機能向上がなされた。 ;2008年: MicrosoftがSmall Basicと呼ばれるBASICの新しい教育向け言語をリリース。 ;2010年: MicrosoftがVisual Basic 2010 Express Editionをリリース。これは、Visual Basicの新しいバージョンで、初心者向けのプログラミングを簡素化するための機能が追加されている。 ;2017年: MicrosoftがVisual Basicの将来のサポートについての明確な計画を発表。将来の.NET Coreや.NET 5.0以降のリリースでは、VB.NETに対する主要な新機能の提供は見送られることが示された。 このように、BASICはその歴史の中で多くの変遷を経験し、多くのバージョンがリリースされてきました。その後も、さまざまな環境での利用や教育用途などで、いくつかの派生形が使用され続けています。 === 標準規格化の歴史 === BASIC言語の標準規格化は、その普及とともに重要性を増してきました。標準化は、異なる実装間の互換性を確保し、開発者やユーザーに安定した環境を提供することを目的としています。本節では、BASIC言語の標準規格化に関する歴史を探求します。 ;1978年: アメリカ国立標準協会(ANSI)は、BASIC言語の標準化を目指して標準化作業を開始する。 ;1983年 :; ANSI X3.60-1983 Information Systems - Programming Languages - Minimal BASIC :: アメリカ国立標準協会(ANSI)によって発行された初のBASIC言語の標準規格。 :: これは、BASICの規格化に関する最初の試みであるが、業界全体での受け入れには至らなかった。 ;1987年 :; ANSI X3.113-1987 Information Systems - Programming Languages - Full BASIC; :: ANSIによって発行された包括的なBASIC言語の標準規格。 :: 多くのBASIC実装で採用された。 ;1991年 :; ISO/IEC 10279:1991 Information technology - Programming languages - Full BASIC :: 国際標準化機構(ISO)および国際電気標準会議(IEC)によって発行された、BASIC言語の国際標準規格。 ;1994年 :;ISO/IEC 10279:1991/Amd 1<nowiki>:</nowiki>1994 Information technology — Programming languages — Full BASIC — Amendment 1: Modules and single character input enhancement :: ISO/IEC 10279:1991 のエラーコードの修正や追加、仕様の明確化などの修正。 ;2000年代: 標準化作業は一段落し、BASIC言語の主流としての地位は相対的に低下していく。 === GUIに対応したBASIC === GUIに対応したBASICとは、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を直接サポートするBASIC言語のことです。これらの言語は、ウィンドウやボタン、テキストボックスなどのGUIコンポーネントを使って、直感的で使いやすいGUIアプリケーションを開発することができます。代表的なGUIに対応したBASIC言語には、Visual Basic(VB)があります。 ;VBのコード例:<syntaxhighlight lang=basic> Public Class Form1 Private Sub Button1_Click(sender As Object, e As EventArgs) Handles Button1.Click MessageBox.Show("Hello, World!") End Sub End Class </syntaxhighlight> 一方、Small Basic(SB)はGUIに直接対応していません。SBは、主にテキストベースのプログラミングとシンプルなグラフィカル要素の制御に焦点を当てた教育用のプログラミング言語です。SBは初心者向けに設計されており、シンプルな構文や直感的な操作性を提供しますが、高度なGUI開発には適していません。SBは、プログラミングの基礎を学ぶための手段として位置付けられています。 ;SBのコード例:<syntaxhighlight lang=basic> TextWindow.WriteLine("Hello, World!") </syntaxhighlight> === マイコンBASICの入手方法 === マイコンBASICを入手する方法は、いくつかのアプローチがあります。一部のオプションは、かつて主流だったN-BASICやF-BASICなどの特定のBASIC実行環境を取得するためのものですが、その他のオプションはマイコンBASICの実行環境を再現したり、代替手段を提供することに焦点を当てています。 ;フリーソフトウェア配布サイト: Vector(ベクター; https://www.vector.co.jp/ )などのインターネット上のフリーソフトウェア配布サイトでは、特定のBASIC実行環境ソフトウェアを無償または有償でダウンロードできる場合があります。 ;オープンソースプロジェクト: FreeBASICやQB64などのオープンソースプロジェクトは、Microsoft Quick BASIC(MS-DOS時代)との互換性を提供し、マイコンBASICの実行環境を再現しています。これらのプロジェクトでは、BASICプログラミングを続けたり、新しいプロジェクトを始めたりすることができます。 ;他の企業や個人によるアプリケーション: 他の企業や個人が開発したマイコンBASICの実行環境を再現したアプリケーションもあります。これらはフリーソフトウェア配布サイトなどで入手できる場合があります。 マイコンBASICの入手が困難になった背景には、以下のような理由が考えられます: #ワープロソフトや表計算ソフト、はがき印刷ソフトなど、特定の用途に特化したアプリケーションソフトウェアが普及し、一般消費者がプログラミング言語を学ぶ必要がなくなったこと。 #ビジネスでプロブラムを作る人々が、より生産性の高い言語やツールを使用するようになったこと。 #主流となるコンピュータ環境が変化し、ROM BASICやDisk BASICからWindowsやMacintosh、OS/2などの新しいプラットフォームに移行したこと。 これらの理由により、マイコンBASICの需要が低下し、一般的なプログラミングニーズや技術環境の変化に適応する必要性が生じました<ref>中学校・高等学校の情報科や技術・家庭科で取り扱われる3言語は、[[JavaScript]]、[[Python]]それに[[Visual Basic for Applications]](ビジュアルベーシック・フォー・アプリケーションズ、VBA)ですが、VBAはマイコンBASICの範疇ではありません。</ref>。 == マイコンBASICでのプログラムの入力 == まず、使用するBASIC(ベーシック)を選び、起動して下さい。 BASICで画面に文字を表示するためには <code>PRINT</code> 文を使います。ただし、新しいBASICでは、まったく別のコマンド文になります。 BASICが起動すると、「Ok」「Ready」など(BASICや機種によって異なります)の文字の下に「■」(カーソル)が出ます。カーソルはカーソルキーの上下左右で移動できます。このカーソルが出ているときに、BASICのプログラムを編集できます。 では最初に、PRINT文を使って、画面に文字を表示させてみましょう。 :<syntaxhighlight lang=basic> PRINT "Hello BASIC" </syntaxhighlight> と入力してみてください。入力時の文字モードは、直接入力モードで入力してください。Windowsの場合、右下に、文字入力モードの切り替えのタブがあるので、そこをクリックして、直接入力モードを選んでから、上記のPRINT文を入力してください。 このように上記のPRINT文を入力し、RUN(「ラン」という。「起動せよ」の意味)を実行すると(実行方法は機種によって異なりますので、それぞれの機種を参考にしてください)、画面に '''Hello BASIC''' と表示されます。 同様に、新しい行で、画面の左端にカーソルがある状態で、 :<syntaxhighlight lang=basic> PRINT 2+3 </syntaxhighlight> のように入力してみて(最後にEnterキーを入力して改行します。機種によってはRETURNキー、CRキーとも言います。以下、同じなので省略します)、RUNを実行すると(実行方法はそれぞれの機種を参考にしてください)、'''5''' と計算の結果が表示されます。 このように、PRINT命令は、その直後にあるものを画面に表示します。 また、BASICでは、命令を実行することをRUN(ラン)と言います。英語の「走る」 RUN と同じ単語です。ランニング(走り)やランナー(走者)のランと同じです。 いっぽう、 :<syntaxhighlight lang=basic> PRINT "2+3" </syntaxhighlight> をRUNで実行すると、画面に"2+3"とそのまま表示されます。 つまり、二重引用符 " " は、「引用符内の文字列を、画面にそのまま表示しろ」という意味の記号です。 他のプログラミング言語でも、「print」という語をテキスト表示命令に用いるプログラミング言語は多いです。また、他のプログラミング言語でも、文字列を表示する場合は、二重引用符 " " で くくるのが、普通になっています。 もし、二重引用符でくくらないと、 ;エラーが出る例:<syntaxhighlight lang=basic> PRINT Hello BASIC </syntaxhighlight> は「エラーのある文なので実行不可能」的な報告を コンピューターから報告されたり、あるいは、まったく予期せぬ数値や文字が表示されるなどのエラーを起こします(例えばundefined)。 === 行番号 === マイコンBASICでは、プログラムは「行番号+命令」の形でかかれます。行番号をつけないで入力すると、前述のように「命令を即実行して、終了」します。先頭に行番号をつけることで初めて、命令を組み合わせた「プログラム」として実行できるようになります。0未満の数や小数、分数は行番号にできません。 ;簡単なプログラムの例:<syntaxhighlight lang=basic> 5 CLS 10 PRINT "3+5="; 20 PRINT 3+5 30 END </syntaxhighlight> 各行の最初についている数字が行番号です。10からはじめて10ずつ増やしていくのが一般的です。こうすれば、後から簡単に行を挿入することができます(ただし9行まで)。PRINT は前節で説明した通り画面に文字を出力する命令です。最後の END はプログラムの終了を表す命令で、省略可能なBASICも多いですが、そうでなければ必ず入れるようにします。 入力したら :<syntaxhighlight lang=basic> RUN </syntaxhighlight> と(行番号なしで)入力すると実行します。 このプログラムを実行させると、画面に「3+5= 8」と表示されます。 10行の最後についている ''';''' は、「改行'''しない'''」ことをコンピューターに通知します。これを取り除くと、実行したときに「3+5=」と「8」が別の行に表示されてしまいます。これを利用して、一行分空白にすることができます。 なお、マイコンBASICでは「:」を用いると次のようにも書けますが、現在では推奨されません。 :<syntaxhighlight lang=basic> 5 CLS 10 PRINT "3+5=";:PRINT 3+5 20 END </syntaxhighlight> 現在、一部の(再現)BASICでは、 :<syntaxhighlight lang=basic> 5 CLS 10 PRINT "3+5=";3+5 20 END </syntaxhighlight> のように記述することができます。 なお、ENDはプログラムの終了を表す命令でしたので、たとえば、 :<syntaxhighlight lang=basic> 5 END 10 PRINT "3+5=";3+5 20 END </syntaxhighlight> のようなプログラムだと、「3+5=」を表示する前に、いきなり終了します。 === 行番号が順番どおりでない場合 === :<syntaxhighlight lang=basic> 20 PRINT("aaa20") 10 PRINT ("bbb10") </syntaxhighlight> のように、行番号が順番どおりではない場合、どの行を優先して実行するのでしょうか? 現代のGUI対応のBASICでは、行番号のないものが多いのですが、その理由のひとつも、おそらく、このような、行番号と順序のちがう場合の混乱を防ぐためなど、それなりの理由があるのでしょう。 さて、たいていのマイコンBASICの場合、行番号の小さい順から先に実行すると思います(いくつかの再現BASICソフトで確認)。この場合、特にエラーメッセージなどは、出されません。 おそらく、マイコンBASICでは、ソフトウェアの内部では、プログラムの実行のさいしょに(つまりRUN命令の直後に)、まず行番号にもとづいて並べ替えを行って、 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 PRINT ("bbb10") 20 PRINT("aaa20") </syntaxhighlight> のように並べ替えてから、それからやっと、上から順に実行をしているのでしょう。 つまり、これらのマイコンBASICは、プログラムを最初に実行する際、まず並べ替えを行っているのです。 もし、行数が10行ていどの少ないプログラムなら、それでもかまいませんし、気の利いた便利な機能でしょう。 しかし、もし百行や千行もあるプログラムを並べ替えるとなると、並べ替えには時間が掛かるので、プログラムの実行が終わるまでの時間が長引いてしまいます。 反対に言うと、行番号のないBASICの場合、そのぶん高速化をしている可能性があります(並べ替えの時間が省けるので)。 さらに言うと、行番号のあるBASICの使い道は、処理に時間が掛かってもいいので、処理の順序を確実にまちがいなく、自分以外の他のプログラマーにも伝えたいようなプログラムを書くときには、もしかしたら行番号のあるBASICが便利かもしれません。 === プログラムの編集 === エディタのないマイコンBASICでは、 :<syntaxhighlight lang=basic> LIST </syntaxhighlight> と入力すると、プログラム(プログラムリスト)を先頭の行からから表示します。 :<syntaxhighlight lang=basic> LIST 10 </syntaxhighlight> と入力すると10行目だけを、 :<syntaxhighlight lang=basic> LIST 20- </syntaxhighlight> と入力すると20行目以降すべてを、 :<syntaxhighlight lang=basic> LIST -20 </syntaxhighlight> と入力すると先頭の行から20行目までを、 :<syntaxhighlight lang=basic> LIST 20-30 </syntaxhighlight> と入力すると20行目から30行目を表示します。 また、 :<syntaxhighlight lang=basic> AUTO </syntaxhighlight> と入力すると、改行するたびに行番号を10ずつ増やして自動的に表示します。自動表示を停止させるのはBREAKキーを押します(機種によってはSTOPキーや、CTRL+STOPキーを同時押しなど、操作が多少異なります)。 * なぜ、こうなってるのか? 今でこそ、プログラムの実行結果の画面と、プログラム記述用のエディタ画面とは、別々の画面に分かれているのが普通です。 しかし、昔のパソコンでは、表示ウインドウが標準では1つしかありませんでした。そもそも「ウィンドウ」という概念すらなく、昔の古いプログラム言語では、実行結果の表示画面と、エディタ画面とが、同じひとつの画面だったりします。しかもコマンド入力機能がプログラム記述機能も兼ねていたり、あるいはパソコン本体にあるレバースイッチ(小型のレバースイッチがついていたりする)により、コマンド入力モード(「ターミナルモード」という)とプログラミングモードとを切り替えたりしていました。 現代でも、Windowsのコマンドプロンプトのような、OS付属のコマンド入力用アプリケーションでは、普通、ウィンドウは1つだけであり、そのたったひとつのウィンドウが、実行結果の表示画面と、コマンド入力画面とを兼ねています。 === 新しいBASICでのプログラムの入力 === 新しいBASICでは、プログラムを編集するためのエディタを持っており、これを入力に使います。エディタの概要や使い方自体は省略します。また、次のように「行番号を省略」できます。 :<syntaxhighlight lang=basic> PRINT "3+5="; PRINT 3+5 END </syntaxhighlight> プログラムの実行は、RUNではなく、エディタのメニューから「実行」を選択します。 マイコンBASICのように「命令を実行して、即終了」するには、中には「直接入力」(例: イミディエイト ウィンドウ )が簡単にできる新しいBASICもありますが、ほとんどの新しいBASICではエディタのメニューから対応した項目を選ぶ必要があります。 ここでは行番号付きのマイコンBASICの書式で説明します。   == 以下は基本的に古い形式で説明します == * ここで 古い形式を N-BASIC, MSX-BASIC とします。それ以降のBASICで働くように考慮します。 * 説明はストレートでわかりやすく、具体例を多く入れます。 * 出来るだけ専門用語を使いません。もし使うときは説明を入れます。 == 最初に == * BASICのプログラムは行単位で実行されます。 * 行の上から下に向かって実行されます(分岐などもあります)。 * STOP命令, END命令で実行が終了します。 * 空白にも意味がありますので注意しましょう。 ※ 他のプログラム言語でも、似たような文法の言語は、多くあります。他のプログラム言語によくあるのは、主に、 :特別な指示がないかぎり、上から下に向かって順に実行される。 :空白に意味がある。 です。 == REM(コメント) == BASICのコメントは、プログラム内での説明やメモを記述するためのテキストです。これらのコメントはプログラムの実行時に無視されますが、コードの理解やメンテナンス、共同作業を支援します。 REM(Remarkの略)ステートメントによってコメントを書くことが一般的ですが、マイクロソフト系のBASICでは、 アポストロフィ(')もコメントに使用できます。アポストロフィを使ったコメントは、REMステートメントと同様にプログラムの実行時に無視されます。 例えば: :<syntaxhighlight lang=basic> 10 REM この行は画面に「Hello, world!」と表示する 20 PRINT "Hello, world!" 30 ' これも同じく画面に「Hello, world!」と表示する 40 PRINT "Hello, world!" </syntaxhighlight> 上記の例では、REMステートメントとアポストロフィの両方を使って、同じ意味のコメントを追加しています。 どちらの方法でも、プログラムの実行時にコメントは無視され、PRINTステートメントが実行されます。 BASICにおけるコメントの利用は、プログラムの可読性やメンテナンス性を向上させるために非常に重要です。コメントを適切に活用することで、他の人がコードを理解しやすくなりますし、自分自身も後でコードを振り返った際に追いやすくなります。 また、BASICではコメントを使ってプログラムの一部を一時的に無効化することもできます。これは、デバッグの際に特定のコードを実行させないようにしたり、あるいはプログラムの一部をテストしたりする際に役立ちます。 コメントは、プログラムのどこにでも追加することができますが、コードの意味や目的を明確にするためには、適切な位置に追加することが重要です。また、コメントは必要最小限に留めることが望ましいです。過度なコメントはコードを読みにくくする可能性がありますので、コード自体が自己説明的であることが理想的です。 == PRINT命令 == BASICのPRINT命令は、画面に文字列や数値を表示するために使用されます。以下に、BASICのPRINT命令の使い方とコード例を示します。 === PRINT命令の使い方 === PRINT命令は、次のように使用します。 :<syntaxhighlight lang=basic> PRINT expression1 [, expression2 [, expression3, ...]] </syntaxhighlight> ここで、<code>expression1</code>, <code>expression2</code>, <code>expression3</code>などは、表示したい文字列、数値、変数、または式です。カンマで区切って複数の値を指定することができます。PRINT命令は、指定された順番に値を画面に表示します。 === コード例 === : <syntaxhighlight lang=basic> 10 PRINT "Hello, world!" ' 文字列の表示 20 LET x = 10 ' 変数に値を代入 30 PRINT "The value of x is: ", x ' 変数の値を表示 40 PRINT "The sum of 3 and 5 is: ", 3 + 5 ' 式の結果を表示 60 PRINT "The value of x is: "; ' (;) で終わると改行しない 70 PRINT x ' 変数の値を表示 </syntaxhighlight> 上記のコード例では、最初のPRINT命令で文字列 "Hello, world!" を表示し、次に変数xの値を表示しています。また、最後のPRINT命令では、3と5の和を表示する式を使用しています。 === Microsoft系の簡略表記 === Microsoft系のBASICでは、PRINT命令を <code>?</code> と簡略して記述することができます。 また、セミコロン(;)を使うことで、改行を抑止する事ができます。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 ? "Hello, world!" ' 文字列の表示 20 LET x = 10 ' 変数に値を代入 30 ? "The value of x is: ", x ' 変数の値を表示 40 ? "The sum of 3 and 5 is: ", 3 + 5 ' 式の結果を表示 60 ? "The value of x is: "; ' (;) で終わると改行しない 70 ? x ' 変数の値を表示 </syntaxhighlight> 上記の例では、<code>?</code> を使用してPRINT命令を簡略化し、セミコロン(;)を使用して改行を抑止しています。 これにより、コードをより短く、読みやすくすることができます。 == 変数 == '''変数'''は、数値や文字などのデータを入れておく箱のようなものです。 変数の名前には、以下のような規則があります。 * アルファベットから始まる。 *: 1ABC などは不可 * アルファベットと数字で構成される。(記号と空白は不可) *: A:B PI3.14 などは不可 * BASIC内で使用されている命令名と重複しない。 *: PRINT などは不可 * 変数名の大文字と小文字は区別されない。 *: ABCとaBcは同じ変数と解釈される。 また、マイコンBASICや簡易なBASICでは、機種によって変数名の長さに「2文字以下」「8文字以下」という制限があります。 == 入力 INPUT == キーボードから入力するには、INPUT文を使います。 :<syntaxhighlight lang=basic> 5 REM これは 数値をキー入力して、変数Aに代入、そして変数Aを表示する。 10 INPUT A 20 PRINT A 30 END </syntaxhighlight> 10 INPUT A では、数値変数Aに キーボードから入力した数値を代入します。 このような書き方も出来ます。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 INPUT "数値を入力して下さい ",A 20 PRINT A 30 END </syntaxhighlight> 入力を促す文字列を表示してから、入力に入ります。 == 代入と計算 == '''変数'''は、数値や文字などのデータを入れておく箱のようなものです。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 A=12 20 B=3 30 PRINT A+B 40 PRINT A-B 50 PRINT A*B 60 PRINT A/B 70 END </syntaxhighlight> このプログラムは、変数 A に 12、変数 B に 3 を代入し、足し算・引き算・掛け算・割り算の結果を表示する物です(順に、15 9 36 4 と表示されます)。 変数への代入は '''=''' を使用します。上のプログラムでは直接数字を代入しましたが、計算式(変数を使用するものも含む)を評価した値を代入することができます。 BASICにおける代入とは、「記号=の右辺の計算式を評価した値を、記号=の左辺の変数に割当てよ」という意味です。 そのため、 12 = A という命令はエラーになります。 かならず、代入先の変数は、記号=の左辺にある必要があります。 また、右辺にある計算式を、記号=の左にある変数に代入するので、 A=A+1 のように、自分自身を用いた式を代入することもできます。もし、「A+1=A」という順序だと、エラーになります。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 A=12 20 A=A+1 30 PRINT A 40 END </syntaxhighlight> を実行すると、計算結果(12+1)の「13」が表示されるでしょう。 なお、変数への代入は「LET」命令で、 A=12 は LET A=12 なのですが、JIS規格BASICを除いて、ほとんどの新旧のBASICを問わず、LETは省略可能です。 計算の記号は、足し算には'''+'''、引き算には'''-'''、掛け算には'''*'''、割り算には,'''/''' の記号が割り当てられています。余りは「'''MOD'''」(モジェロ)です。 括弧()を使う事が出来ます。計算の順序に迷ったら括弧を使うようにしましょう。 100 A=(10+2)/4 将来的に、LET文のある他のプログラミング言語の学習のことを考えて、LET文をつかって上記のプログラムを書いてみましょう。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 LET A=12 20 LET B=3 30 PRINT A+B 40 PRINT A-B 50 PRINT A*B 60 PRINT A/B 70 END </syntaxhighlight> == 入力命令 == 利用者からキーボードで数値を入力してもらうには、INPUT 文を使います。 INPUT命令を使って数値または文字列(変数名$)を入力させる場合、 ;例 INPUT "ここに文字を表示させることも可能";変数名 PRINT "入力した数値(文字列)は";変数名;"です" とします。 (プログラム例) :<syntaxhighlight lang=basic> 10 INPUT "数値を入力してください" ;A 20 PRINT "入力された数値は" 30 PRINT A 40 PRINT "です。" 50 END </syntaxhighlight> または :<syntaxhighlight lang=basic> 5 PRINT "数値を入力してください" 10 INPUT A 20 PRINT "入力された数値は" 30 PRINT A 40 PRINT "です。" 50 END </syntaxhighlight> == 変数の初期化 == たとえば、上のプログラムを実行したあとに、 PRINT A を実行すると、さきほど入力した変数が出るかもしれません。 この理由は、メモリ内に、以前に使用した変数が、そのまま残っているからです。 つまり、プログラムを終了しても、それだけでは変数の内容は消去されません。 命令 NEW を使うと、BASICで扱っている変数にすべてゼロ 0 を代入し、初期化(しょきか)します。 もし、上の節のプログラムの実行直後に、まったく別のプログラムを実行する必要があったとして、そこでも同じ変数名の変数が使われていたとしたら、その変数は初期化をしていないと、エラーの原因になってしまいます。 まったく別のプログラムでも、同じ変数名「A」や「B」を、まったく別の内容で使うこともありますので、必要に応じて NEW 命令を使いましょう。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 NEW 20 LET A=7 30 PRINT A+9 40 END </syntaxhighlight> と書いて実行すれば、このプログラムの実行前にどんなプログラムで変数「A」を用いていようが、それを初期化できます。 なお、上記のプログラムの実行結果として、計算結果として「16」が表示されます。 このプログラムの場合なら、わざわざNEWで変数Aを初期化しなくても、その次の行で <nowiki>A=7</nowiki>と記述しているので、じつは初期化の必要はありません。 ですが、作ろうとするプログラムが複雑になってくると、あつかう変数の個数が多くなり、変数ひとつずつ初期化をするのが大変になる場合もありますし、個数が多いと一つづつ初期化する方法だと、初期化しわすれる変数も出て来るかもしれません。 なので、ねんのため、 NEW 命令で、いっきに、すべての変数を初期化してしまいましょう。初期化される対象は、そのBASICで扱っている「変数」だけですので、安心しても平気です。 なお、下記のように、もし計算途中に、NEWを入れると、 (あまり、よくないプログラム) :<syntaxhighlight lang=basic> 20 LET A=7 25 NEW 30 PRINT A+9 40 END </syntaxhighlight> このプログラムなら、PRINT命令で「9」が表示されたりします。なぜならAが初期化されてしまい、Aに0が代入されているからです。 なお、現在のプログラム言語では、NEW命令は別の意味で使われています。 なお、計算作業のときに、初期の瞬間の状態に対応する数値のことを、科学技術用語で「初期値」(しょきち、initial value イニシャル バリュー)といいます。ファミコンソフトなどのゲーム業界などでも、ゲーム開始状態の主人公のライフ(生命力)値とかの数値をまとめて「初期パラメーター」などといいますね。それと同じことです。 理科などでは、たとえばボールを投げた瞬間のボールの速度のこと「初期速度」と言います。 もし、現代のプログラム言語のなかの命令文の語句で、「init」などの語句があったら、それはもしかしたら、初期値(※ 英語で initial value )のことかもしれません。 == 条件分岐 IF THEN ELSE == 「もし、明日 晴れだったなら、遠足。そうでなく、雨だったらなら、教室で自習。」のような場合わけを条件分岐(じょうけん ぶんき)といいます。 プログラム中である条件に当てはまるかで実行する内容を変えるときには '''IF'''~'''THEN'''~'''ELSE'''文 を使用します。 条件分岐では IF という語句をほぼかならず使うので、条件分岐命令のことを「IF文」とも言います。「IF」とは、「イフ」と読み、「もし 〜〜 ならば、」という意味の英語の接続詞です(日本では、中学校の英語の授業で 接続詞 IF を習うでしょう)。 THEN は「そうであれば〜〜」という意味です。ELSE は「そうでなければ〜〜」という意味です。なお、THENは「ゼン」と読み、ELSEは「エルス」と読みます。 ほかのプログラム言語でも、条件分岐命令のことを普通は「IF文」と言います。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 A=0 20 B=3 30 IF A > B THEN PRINT "A is bigger than B" ELSE PRINT "B is bigger than A" </syntaxhighlight> ここで使っているA > Bの '''>''' は'''比較演算子'''(ひかく えんざんし)といい、数値の比較に使います。 {| class="wikitable" |- ! 演算子 !! 意味 !! 数学の記号 |- | A '''=''' B || AとBは等しい || A=B |- | A '''>''' B || AはBより大きい || A>B |- | A '''<''' B || AはBより小さい || A<B |- | A '''>=''' B || AはB以上 || A≧B |- | A '''<=''' B || AはB以下 || A≦B |- | A '''<>''' B || AとBは等しくない || A≠B |} 他のプログラム言語でも、IF文 の考え方と 比較演算子 の考えかたは、ほぼかならず使います。なので、いまここのBASICの学習で、比較演算子の考え方を、しっかりと理解しましょう。 IF文は、IFとTHENの間に条件式を書き、THENから条件式が成立するときの命令を書きます。そして成立しなかったときのことはその後ろにELSEに続けて書きます。 例の30行目は、もし A > Bが成立すればPRINT "A is bigger than B"を実行し、もし成立しなければPRINT "B is bigger than A"を実行するという意味であります。文字列の場合は、 IF 変数名$="" THEN 真の場合の行番号または命令 ELSE 偽の場合の行番号または命令 PRINT命令の場合、PRINTを省略(THEN "内容"のように)できます。 なお、ELSEは省略できます。 複数行にわたってしか書けないものを実行させたい場合、GOTO命令(後述)を使い行を飛ばす必要があります(この場合、GOTOと書くのを省略して、行番号だけでも書けます)。 == 分岐 GOTO == 無条件でジャンプします。 条件分岐ではない、強制の分岐には'''GOTO'''命令を使います。「GOTO」は「ゴー トゥー」と読みます。GOTOの後に行番号を入れると、対応する行の命令を実行します。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 GOTO 30 20 PRINT "1" 30 PRINT "2" 40 END </syntaxhighlight> このプログラムを実行すると20行目がスキップされ、30行目が実行されて、画面に「2」とだけ表示します。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 GOTO 40 20 PRINT "1" 30 GOTO 60 40 PRINT "2" 50 GOTO 20 60 END </syntaxhighlight> このプログラムを実行すると、画面に「2」「1」と表示します。が、このようにGOTOの飛び先が入り組んだプログラムは「スパゲティ・プログラム」と呼ばれて、「他の人が見てもプログラムの構造を一目では把握しづらい」ために、通常のプログラムでは 禁じ手(きんじて) とされています。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 PRINT "1" 20 PRINT "2" 30 GOTO 10 40 END </syntaxhighlight> このプログラムを実行すると、画面に「1」「2」を表示し続けます。このように「終了せずに、実行し続ける」プログラムを「無限ループ」と呼びます。表示を止めるには、マイコンBASICではAUTO命令を止めるときと同様に「BREAK」などのキーを押してください。新しいBASICではメニューから「停止」を選択します(Visual Basicなどでは無限ループを書くとそのまま問答無用で応答不能になってしまうものもありますので、アプリケーションを強制終了させるか、CTRL+ALT+DELするなどしてOSから強制終了させてください)。 新しいBASICでもGOTO命令は使用できますが、推奨はされません。 どうしてもGOTO文を使う必要のある場合には、REM文などによるコメント機能も活用しましょう。GOTO文の前の行で、REM文による説明で、GOTO文の行き先を説明したり、あるいは処理しようとしている内容などを記述すると、他の人がプログラム内容を把握しやすくなるでしょう。 == 繰り返し FOR NEXT == プログラム中で同じ処理を繰り返す場合には、'''FOR'''~'''NEXT''' 文を使用します。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 J=0 20 FOR N=1 TO 5 30 J=J+N 40 PRINT "N=";N;" J=";J 50 NEXT N 60 END </syntaxhighlight> この例は、FORからNEXTの間を繰り返します。回数は、1から5までの5回。もしSTEPを指定してあれば、増量値の設定ができます。 これを実行すると以下の様に表示されます。 FORの直後の変数(上記の場合はN)と、NEXTの直後の変数は、同じ変数でなければなりません。 :<syntaxhighlight lang=text> N= 1 J= 1 N= 2 J= 3 N= 3 J= 6 N= 4 J= 10 N= 5 J= 15 </syntaxhighlight> FOR 文の構文は以下の様になります。 FOR 変数=初期値 TO 最終値 STEP 変更量 上の文のうち、「STEP 変更量」は省略できます。省略されたときには変数は1づつ変化します。 変数が初期値から最終値まで変化し、その各値ごとに NEXT までの文が実行されます。 == DATA文 == INPUT文で毎回データ入力するのは大変です。 プログラムの中に記録することが出来ます。 DATA文、READ文、RESTORE文 です。 :<syntaxhighlight lang=basic> 20 READ A 30 PRINT A 40 DATA 1,2,3 </syntaxhighlight> 20行でDATA文から1個読み込んで変数Aに代入します。30行で表示します、この例では「1」が表示されます。もし次に読み込んだなら「2」が読み込まれます。 :<syntaxhighlight lang=basic> 10 RESTORE 50 20 READ A 30 PRINT A 40 DATA 1,2,3 50 DATA 4,5,6 </syntaxhighlight> 10行のRESTOREでDATA文の読み込み先を指定します、ここでは50行から読み込みます。20行で読んで、30行で表示。この例では「4」が表示されます。普通は FOR NEXT文などを使って 連続して読み込みます。 DATA文の考え方は、ファイル操作のシーケンシャルファイルと似ています。 == サブルーチン GOSUB == 同じ内容のプログラムは、まとめてサブルーチンにする事ができます、GOSUBです。 :<syntaxhighlight lang=basic> 110 INPUT A 120 GOSUB 200 130 PRINT A 150 END 200 REM サブルーチン 210 A=A*2 220 RETURN </syntaxhighlight> プログラムの動きを行番号で書きます。 110 120 200 210 220 130 150 。順番に注目。 RETURNを使うとGOSUBの次に戻ります == 関数 == BASICの関数は、特定の入力値を受け取り、処理を行い、その結果を返す手続きです。 これらの関数は、プログラム内で再利用可能な小さなサブルーチンとして使用されます。 以下に、いくつかの一般的なBASICの関数を表形式で解説します。 :{| class=wikitable |+ 一般的なBASICの関数 |- !関数!!説明!!使用例 |- !ABS |渡された数値の絶対値を返します。||x = ABS(-10) |- !SIN |渡された角度の正弦を返します。||x = SIN(30) |- !COS |渡された角度の余弦を返します。||x = COS(45) |- !TAN |渡された角度の正接を返します。||x = TAN(60) |- !INT |渡された数値の整数部分を返します。||x = INT(5.7) |- !RND |0から1までのランダムな浮動小数点数を返します。||x = RND |- !LEN |渡された文字列の長さを返します。||x = LEN("Hello") |- !LEFT |渡された文字列の左端から指定された数の文字を取得します。||x = LEFT("Hello", 2) |- !RIGHT |渡された文字列の右端から指定された数の文字を取得します。||x = RIGHT("Hello", 3) |- !MID |渡された文字列から指定された位置と長さの部分文字列を取得します。||x = MID("Hello", 2, 3) |- !DATE |現在の日付を返します。||x = DATE |- !TIME |現在の時刻を返します。||x = TIME |- !DATEDIFF |2つの日付の間の日数を返します。||x = DATEDIFF("2023-01-01", "2022-12-31") |} これらの関数は、BASICプログラムで様々な計算や処理を行う際に使用されます。例えば、数値の操作、文字列の処理、日付や時刻の取得など、多岐に渡る用途に活用されます。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=basic> 10 INPUT A 20 B=ABS(A) 30 PRINT B 50 END </syntaxhighlight> ABS()は絶対値を返す関数です。 == 文字列操作 $ == ここまでの説明で、数値のみを扱いました。ここでは、文字の入力、表示、操作を説明します。 === 文字定数と文字変数 === 文字を表す時は""で囲みます。 "これは文字です" 文字を表す文字列変数では、変数名の末尾に$を付けます。 A$="文字列" === 文字列の結合 === 文の足し算が出来ます。 10 A$="今日は" 20 B$="晴れ。" 30 C$=A$+B$ 40 PRINT C$ 50 END 文字の入力と表示 10 INPUT A$ 20 PRINT A$ 30 END === 文字列の関数と変換 === BASICでは文字列の便利な関数があります。 ASC(x$)  RIGHT$(x$,y)  LEFT$(x$,y)  MID$(x$,y,z)  LEN(x$)  STR$(x)  VAL(x$)  CHR$(x)  TAB(x)  == 浮動小数点 # == ここまでは数値の整数で行いました。 割り算で割り切れないときに扱う小数点の処理、浮動小数点の定数、変数について説明します。誤差についても。 BASICでは小数点を付けると、小数点付きの実数として扱われます。 100 PI=3.14 100 A=3.14 200 PRINT A 400 END ;誤差 コンピューターの計算では誤差が発生します。 誤差の程度は機種によって異なります。 10 A=10.0/7.0 20 B=A*7.0 30 PRINT A 40 PRINT B 50 END == 配列 DIM == 住所録のようなものを作るときに使います。同じような変数をたくさん作るときに、変数が多くて大変です。そこで配列変数(はいれつ へんすう)を使います。 使い方は、最初に配列変数を宣言します。例えば DIM a(3)と書いたなら、変数a(1) a(2) a(3)の3個の配列変数が使えるようになります(BASICの種類によってはa(0)も使えるものがあります)。 「DIM」とは次元 DIMENSION の略のことです。DIMの部分が、配列宣言の命令です。DIM a(3)の「a」の部分は変数名ですので、べつにbでもcでも、かまいません。 DIM a(3)のカッコとカッコ内の部分を「添え字」(そえじ)と言います。 配列変数の便利な所は、数値で書いた部分に数値変数を使って、例えば、a(i)のように使う事ができ、ループなどと組合わせれば多数の変数を一度に扱うことが出来ます。 10 DIM A(10) 20 FOR I=1 to 10 30 A(I)=I*2 40 NEXT I 50 FOR J=1 TO 10 60 PRINT A(I) 70 NEXT J 90 END これは、一次元配列の例です。 10 DIM NAMAE$(3) 20 DIM NO(3) 30 FOR I=1 TO 3 40 INPUT "NAMAE";NAMAE$(I) 50 INPUT "BANGO";NO(I) 60 NEXT I 70 FOR I=1 TO 3 80 PRINT NAMAE$(I),NO(I) 90 NEXT I 100 END これは、3人の名前と番号を入力して、表示するプログラムコードです。配列を使うことにより、簡潔に書くことが出来ます。簡単に人数を多くすることが出来ます。改良して住所録のように作り変えることも容易です。 配列には、このような一次元配列の他に二次元、3次元配列もあります。 == あとがき == ここでは、始めての人が雰囲気をつかめるように基本の中の初歩を最低限に書きました。そして、初級と応用は別の本につづきます。 == 補足 == === 複数行のIF文 === 現在では構造化BASICもあります。これは条件文が成立すればTHENからENDIFあるいはELSEまでの部分を実行して、成立しなければELSEからENDIFまでを実行するもので、例のプログラムは 10 A=0 20 B=3 30 '''IF''' A > B '''THEN''' 40 PRINT "A is bigger than B" 50 '''ELSE''' 60 PRINT "B is bigger than A" 70 '''ENDIF''' 80 END と書けて、非常に見やすくなります。ただし、必ずしも使えるものではありません。マイコンBASICでは1行で書く方法しか使えません。 === マルチステートメント === (:)で区切って、一行に多くのコマンドを書く事ができます。ただし、これはマイコンBASICの文法なのであまり使わない方が良いでしょう。 {{-}} == マルチメディア関係 == 円や直線などの画像を表示したり、音声を鳴らしたりなどの機能の命令は、BASIC対応のパソコンを作っている会社ごとに違っていました。ハードウェア側の性能にも関係することであり、そのため、仕様統一しきれなかったのです。 一応、BASICの国際規格も存在していますが、実際には、この規格に従ってないBASICも多いです。おそらく、特に、画像表示や音声などのマルチメディア関係の機能では、そのような規格外の仕様が多いでしょう。 このwikibooks日本語版『BASIC』では、日本の読者を対象にしていることもあり、日本で普及した日本産パソコンのハードウェアを想定して、BASICの、画像表示や音声などのマルチメディア関係のプログラムを記述します。 === グラフィック関連 === ==== 直線 ==== :※ BASICの書籍が入手できないので、記憶とネット上の情報に頼って記述しております。 N88BASIC互換のBASICならば、画像をつくるときは、 LINE (100,130)-(200,230),1 のように記述することで、画像で直線を引けます。 内容は、 LINE(始点のx座標、始点のy座標)-(終点のx座標、終点のy座標)、色番号 です。 気をつけることとして、画面の左上が座標(0,0)です。右下に行くにつれて、座標の値が大きくなります。 色番号は、一般に、 :0 黒 :1 青 :2 赤 :3 紫 :4 緑 :5 水色 :6 黄色 :7 白 です。色番号のことを「パレット番号」ともいいます。 背景色が標準設定では黒でしょうから、色番号が0(黒)だと、線が見えないかもしれません。 LINE (100,130)-(200,230),1 は、青色の直線を引きます。 LINE (100,130)-(200,230),2 は、赤色の直線を引きます。 LINE (100,130)-(200,230),2,B とすると、長方形の枠線のみを描きます。その長方形の対角線の座標が、(100,130)から(200,230)というわけです。 BはBOXの意味です。 この命令 LINE (100,130)-(200,230),2,B では、対角線は、描かれません。また、塗りつぶしも、されません。 塗りつぶしをするには、「B」ではなく「BF」にします。 LINE (100,130)-(200,230),2,BF FはFILLの意味です。 ==== 円 ==== 書式は CIRCLE (中心のx座標,中心のy座標),半径,色 です。 たとえば、 CIRCLE (250,180),50,2 で、(250,180)座標を中心とする半径50の赤い(色番号: 2)円を書きます。 円弧を描くには、 CIRCLE (中心のx座標,中心のy座標),半径,色,開始角,終了角 の構文を利用します。 角度の測り方は、数学のxy座標での角度の測り方と同じで、右を0度として、半時計まわり(左まわり)です。角度の単位は、ラジアン です。約3.14で半円になります(BASICのソフトウェアの種類によっては、違うかもしれません。それぞれのソフトウェアごとに確認してください。)。 まだラジアンを習っていない中学生のかたは、この節は飛ばしましょう。 5 CLS 10 CIRCLE (250,180),50,2,0,3.14 と書けば、半円弧が描かれます。 楕円(だえん)または楕円弧を書くには、 10 CIRCLE (250,180),50,2,0,3.14,2 のようにします。 CIRCLE命令は、 CIRCLE (中心のx座標,中心のy座標),半径,色,開始角,終了角,比率 という書式になっています。 比率は、縦と横の比率であり、1だと正円になります。1より大きいと縦長の楕円になり、1より小さいと横長の楕円になります。 塗りつぶすには、 ==== 点のプロット ==== 命令「PSET」を使うと、指定した位置に、点をひとつ追加します。 書式は PSET(x座標,y座標),色番号 です。 PSETの活用方法は通常、次のように、FOR文などの繰り返し文とくみあわせて、計算式などの結果の作図をするのに使用するでしょう。 10 FOR N=0 TO 50 20 PSET(200+N,100+0.01*N*N),1 30 NEXT N 40 END === 音 === BEEP と入力すると、「プツッ」とか「ピー」とかの音を鳴らします。ビープ音といいます。 == 乱数 == 「RND()」で、0から1までの小数を含む乱数を発生させます。 RND(1)のように、括弧の中に数字を入れて使用します。 10 X = RND (1) 20 PRINT X のように使用します。 サイコロをつくるには(1から6の整数だけを出すプログラムをつくるには)、乱数命令に、整数化の命令などと組み合わせます。 ループさせていますが、INPUT 命令を使ってEnterキーを押すごとに次の乱数を表示させています。RND()は、実際には1の値が生成されることは、ほとんど無いと思われるのでこのプログラムになります。割り込みキー(BREAKキーやESCキー)で実行が終了します。 10 X = INT(RND(1) * 6 + 1) 20 PRINT X 30 INPUT Y 40 GOTO 10 == 1970〜80年代のパソコン事情が背景にある == BASICは、形式的には、BASICはプログラム言語であるとして分類されています。しかし、実際には、マイコンBASICを21世紀に再現したBASICでは、他のプログラム言語にはない、画像表示の機能が充実しています。これはどういう事かというと、再現BASICでは、画像表示の命令を実行する際には、OSの画像表示の機能を呼び出して、使っているのです。一般的に、プログラムを通しての画像表示についての仕様は、各OSごとにバラバラです。そのため、BASICのインタプリタ自体の作成者は、それぞれのOSごとに、BASICインタプリタを作りなおす必要があります。このため、再現BASICには、Windows版しかインタプリタの作られてない再現BASICもあります。 そもそも、実際のマイコンBASICの流行した1970年代ごろは、21世紀の今とはパソコン販売の状況が違っています。1970年代ごろの当時は、まだOS(オペレーティング システム)が高度化する前だったこともあり、さらに、OSとパソコン本体がくっついて販売されていたこともあり、1970年代ごろは、BASICが販売されているパソコンと一緒に、OSと一緒にパソコン本体に組み込まれている状態で、販売されていました。 このため、実際の1970〜80年代に市販されていたパソコンに組み込まれていたBASICでは、画面に円や直線などを表示したりする画像表示の命令や、ブザー音を鳴らすなど命令なども、簡単にプログラム記述できるようになっています。 本来、画像表示のための処理は、ディスプレイの種類ごとに、解像度がバラバラだったりするので、パソコン内部動作を分ける必要があるので、オペレーティングシステムの機能を使って、画像を表示したりすることになります。 しかし、当時のBASICでは、オペレーティングシステムの仕組みを、意識する必要はありませんでした。なぜなら、特定企業のパソコンに組み込まれた状態でBASICが配布されていたので、その特定企業のディスプレイやスピーカーといったハードウェアを、簡単に制御できるように、BASICが改良してあったのです。 このような事情のため、そもそも当時のほとんどの消費者は、そもそもオペレーティング システムいう概念すら知りませんでした。 このように、BASICの機能の背景には、1970〜80年当時のパソコン事情があります。 1970年当時は、各パソコン会社のBASICが最初から特定の自社パソコンに対応した状態で、パソコンに組み込まれていて販売されていたので、BASICから直接オペレーティングシステムの機能を利用できるわけです。このため、1970年ごろのBASICの機能は、現在の「プログラム言語」とは、やや違っています。 さて21世紀の現在、プログラムで画像を表示したり、あるいは音声を鳴らしたりなどのプログラムを記述したい場合には、オペレーティングシステムの機能を活用する必要があります。OSの機能を使うためのコマンド群である「API」(エー ピー アイ)といいます。つまり、再現BASICのインタプリタ作成者は、(おそらく)APIを駆使して、再現BASICの画像表示や音声機能などを、作っているのです。 オペレーティングシステムには、ウィンドウズやマックOSやリナックスなど、色々とありますが、それぞれのOSごとに仕組みが違うので、プログラムの記述作業も、それぞれのOSごとに、プログラムを分ける必要があります。 上述のようなパソコン事情が、1970年頃と現代では大きく違うので、もはやBASICだけでは、高度なアプリケーションを作ろうとしても、あまり簡単には作れなくなってしまいました。 なので、もし、21世紀の現代の人が、独学でBASICを学ぶ場合は、けっしてマイコンBASICだけで満足せずに、なるべく、C言語を学んだり、さらに、その後の時代の他のプログラム言語も学びましょう。 == 参考リンク == {{stub|it}} [[Category:BASIC|*]] [[Category:プログラミング言語]] {{NDC|007.64}} 4j9je6sl41btsu64ikgmmjafuee65f2 有機化学/エーテル 0 2061 276100 214275 2025-06-28T00:00:07Z Tomzo 248 276100 wikitext text/x-wiki [[有機化学]]>エーテル {{wikipedia|エーテル (化学)}} ==エーテルの定義と命名法== C-O-Cの形の結合をエーテル結合といい、これをもつ化合物をエーテルという。 命名法は[[有機化学_基#炭化水素基の種類|炭化水素基]]の名称の後に「エーテル」をつける。 例えばCH<sub>3</sub>CH<sub>2</sub>-O-CH<sub>3</sub>は「エチルメチルエーテル」である。 {{stub}} [[カテゴリ:有機化学]] [[en:Organic Chemistry/Ethers]] o0891i97m29qkmzx8gyqcnxdwadcw6d Maxima 0 2095 276149 95384 2025-06-28T01:15:06Z Tomzo 248 /* 目次 */ 276149 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|情報技術|frame=1}} 本項は数式処理ソフトウェアーMaximaの入門書です。 == 目次 == {| border="0" align=right width=250px cellpadding="4" cellspacing=0 class="noprint" style="clear: right; border: solid #aaa 1px; margin: 0 0 1em 1em; font-size: 90%; background: #f9f9f9" |- |[[画像:Wikipedia.png|50px|none|Wikipedia]] |'''[[w:メインページ|ウィキペディア]]'''に'''[[w:{{{1|{{PAGENAME}}}}}|{{{2|{{{1|{{PAGENAME}}}}}}}}]]'''の記事があります。 |} <noinclude> * [[Maxima はじめに|はじめに]] ** [[Maxima はじめに#Maximaとは|Maximaとは]] ** [[Maxima はじめに#Lispとは|Lispとは]] * Maximaのインストール ** [[/Common Lisp処理系の選択|Common Lisp処理系の選択]] ** [[/Maximaのフロントエンド|Maximaのフロントエンド]] ** [[Maxima/リナックスにおけるインストールの仕方| リナックスにおけるインストールの仕方]] *** [[Maxima/リナックスにおけるインストールの仕方# rpmの使い方| rpmの使い方]] *** [[Maxima/リナックスにおけるインストールの仕方# 実際のインストール| 実際のインストール]] ** [[/FreeBSDにおけるインストールの仕方|FreeBSDにおけるインストールの仕方]] ** [[/Windowsにおけるインストールの仕方|Windowsにおけるインストールの仕方]] ** [[/MacOS Xにおけるインストールの仕方|MacOS Xにおけるインストールの仕方]] * [[Maxima/具体的な使い方| 具体的な使い方]] ** [[Maxima/具体的な使い方#ソフトの使い方|ソフトの使い方]] ** [[Maxima/具体的な使い方#初等的な数学に対する使用例|初等的な数学に対する使用例]] ** 文法・記号・数学定数 ** [[/変数と定数|変数と定数]] ** 約数・最小公倍数 ** [[/複素数|複素数]] ** ベクトル操作 ** [[/行列操作|行列操作]] ** 数値計算法 ** [[/多項式・有理式|多項式・有理式]] ** [[/文脈と事実|文脈と事実]] ** 等式・不等式操作 ** [[/関数を定義する|関数を定義する]] ** グラフを書く ** [[/ファイル操作・出力形式変換|ファイル操作・出力形式変換]] ** 極限 ** [[/微分・積分|微分・積分]] ** [[/総和・総積・テイラー展開|総和・総積・テイラー展開]] ** 微分方程式操作 ** フーリエ変換・ラプラス変換 ** [[/三角関数・双曲線関数|三角関数・双曲線関数]] ** 指数関数・対数関数 ** ベッセル関数 ** ルジャンドル多項式・ルジャンドル培関数・球面調和関数 ** その他の直交系多項式 ** 超幾何関数 ** 楕円積分・楕円関数 ** [[交点計算 直線と直線 直線と円 円と円|交点計算 直線と直線 直線と円 円と円]] ** [[垂線計算 点と直線 点と円|垂線計算 点と直線 点と円]] ** [[面積計算 座標法 倍横距法]] ** [[/観測方程式 正規方程式|観測方程式 正規方程式]] ** [[/シンプレックス法|シンプレックス法]] ** [[/演習問題解答|演習問題解答]] * 外部リンク ** [http://maxima.sourceforge.net/docs/manual/en/maxima.html#SEC_Top|Maxima Manual] (英文の公式マニュアル) * [[/索引|索引]] {{DEFAULTSORT:Maxima}} [[Category:Maxima|*]] [[Category:数式処理システム]] [[Category:ソフトウェアのマニュアル]] {{NDC|007.63}} {{stub|it}} tptpq75swjpeujxuu2y9p22rc23pwbs Perl/ライブラリ・モジュールとオブジェクト指向 0 2121 276165 244063 2025-06-28T01:30:59Z Tomzo 248 /* 脚註 */ 276165 wikitext text/x-wiki {{Nav}} <noinclude> :<small>[[プログラミング]] > [[Perl]] > '''ライブラリ・モジュールとオブジェクト指向'''</small> </noinclude> <includeonly> = モジュールとオブジェクト指向 = {{先頭に戻る}} </includeonly> == パッケージ == Perl4までは、全ての変数は動的で単一のグローバルな名前空間に存在していました。 これは丁度 [[BASIC]] と同じ状況で、識別子の衝突の回避がプログラミングの大きなテーマでした。 この問題を解決するためにPerl5では # vars プラグマや our キーワードを使って公開される名前空間付きグローバル変数 # my や state で宣言されたレキシカルスコープ変数 が導入されました。 === 完全修飾形式 === グローバル変数は、名前空間の一部とみなされ、「完全修飾形式」( ''fully qualified form'' )でアクセスできます。 逆に、レキシカルスコープ変数は、そのレキシカルスコープの一部とみなされ、「完全修飾形式」を持ちません。 ;完全修飾形式:<code>名前空間::識別子</code> === package === Perl の名前空間は「パッケージ」と呼ばれ、package 宣言は変数や非限定動的名の前にどの名前空間を付けるかを決めます。 package 宣言のスコープは宣言に伴うブロック、ブロックを伴わない場合は次のpackage 宣言までです。 ;package 宣言を含むコード:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.20.0; say "default package name is @{[ __PACKAGE__ ]}"; package PKG0 { sub f { say "I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } } say "In @{[ __PACKAGE__ ]}"; package PKG1; sub f { say "I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } say "In @{[ __PACKAGE__ ]}"; package main; sub f { say "I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } &PKG0::f; &PKG1::f; &main::f; &::f; &f; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> default package name is main default package name is main In main In PKG1 I'm PKG0 I'm PKG1 I'm main I'm main I'm main </syntaxhighlight> : __PACKAGE__ で、その位置のパッケージ名を参照できます。 : トップレベルのパッケージ名は、main です。 : package PKG0 は、をブロックを伴って宣言されているので、ブロックを抜けると main パッケージに戻ります。 : package PKG1 は、をブロックを伴わず宣言されているので、次の package 宣言までが PKG0 パッケージです。 : <code>&PKG0::f</code>で、PKG0パッケージのfが、 <code>&PKG1::f</code>で、PKG1パッケージのfが。 : <code>&main::f</code>、<code>&::f</code>あるいは<code>&f</code>で、mainパッケージのfが参照されます。 === our === <code>our</code>で宣言された変数は、パッケージ変数です。パッケージ変数はグローバル変数ですが、パッケージに属しています。 <code>our</code>宣言の場所のスコープでしか単純な名前での参照はできませんが、::をつかった完全修飾形式であれば、<code>our</code>のスコープの外からも参照できます。 ;our 宣言を含むコード:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.20.0; our $x = "default package name is @{[ __PACKAGE__ ]}"; package PKG0 { our $x = "I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } package PKG1; our $x = "I'm @{[ __PACKAGE__ ]}"; package main; print <<EOS; $\PKG0::x --> $PKG0::x $\PKG1::x --> $PKG1::x $\main::x --> $main::x $\::x --> $::x $\x --> $x EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> PKG0::x --> I'm PKG0 PKG1::x --> I'm PKG1 main::x --> default package name is main ::x --> default package name is main x --> I'm PKG1 </syntaxhighlight> : 最後だけ意外ですが、PKG1 の our $x のレキシカルスコープは尽きていないので、main::x を押し置けて PKG1::x が参照されます。 == 特殊コードブロック == Perlも、[[AWK]] の BEGIN, END のように特定のタイミングで実行されるコードブロックを定義できます。 特殊コードブロックは、サブルーチンと外観は似ていますが、同じパッケージに2つ以上定義することもできます。まや、直接呼出すことはできません。 5つのどのコードブロックで実行されているかは、${^GLOBAL_PHASE} で参照できます。 {{See also|[https://perldoc.jp/docs/perl/5.36.0/perlmod.pod#BEGIN44-32UNITCHECK44-32CHECK44-32INIT32and32END perlmod -- BEGIN, UNITCHECK, CHECK, INIT, END]}} === BEGIN === BEGINコードブロックは、パースした端から実行されます。 [[AWK]]の[[AWK##BEGINとEND|BEGIN]]と同様です。 <!-- require と BEGINコードブロックの組合わせ --> === UNITCHECK === UNITCHECKブロックは、それを定義したユニットがコンパイルされた直後に実行されます。 メインプログラムファイルとそれがロードする各モジュールはコンパイル単位であり、文字列評価、正規表現内の (?{ }) 構成を使用してコンパイルされたランタイムコード、do FILE、require FILEの呼び出し、コマンドライン上の-eスイッチの後のコードも同様です。 === CHECK === CHECK コードブロックは、'''最初'''の Perl コンパイルフェーズ終了直後、 実行時が開始する直前に、LIFO 順で実行されます。 CHECK コードブロックは Perl コンパイラスイートがプログラムのコンパイル 状態を保存するために使われます。 === INIT === INIT ブロックは Perl ランタイムが実行を開始する直前に、「先入れ先出し」 (FIFO) 順で実行されます。 === END === ENDコードブロックはできるだけ遅く、perlがプログラムを実行し終わった後、インタープリターが終了する直前に実行されます。 :たとえ、die関数の結果として終了する場合でも同様です。 :しかし、execによって他のプログラムに遷移した場合は実行されません。 :さらに、ハンドリングされていないシグナルによるアボートの場合も実行されません。 ::(可能であれば)自分でトラップしなければなりません。 : 1つのファイルに複数のENDブロックがあっても、それらは定義の逆順で実行されます。 : つまり、LIFO(Last In, First Out)です。 : ENDブロックは、perlを-cスイッチ付きで実行したときや、コンパイルに失敗したときには実行されません。 [[AWK]]の[[AWK##BEGINとEND|END]]と同様です。 <!-- require と BEGINコードブロックの組合わせ --> == モジュール == ;構文:<syntaxhighlight lang=perl> use モジュール名 [ 識別子 ]; </syntaxhighlight> === プラグマ === プラグマは、Perl のコンパイル時や実行時の動作に影響を与えるモジュールです。 strict や warnings のように、Perl のコンパイル時や実行時の動作に影響を与えるモジュールです。 Perl 5.10 からは、ユーザーもプラグマを定義できるようになりました。 ==== strict ==== strictプラグマを有効にすると、宣言済みでないグローバル変数やシンボリックリファレンスなど危険なものの使用を禁止します。それらが出現した時点で例外を発生させ、プログラムを終了します。 use v5.12 以降は strict が<ref>[https://perldoc.jp/docs/perl/5.12.1/perl5120delta.pod#Unicode32improvements 暗黙のstrict]</ref>ディフォルトで有効です。 :<syntaxhighlight lang=perl> use strict; </syntaxhighlight> use モジュール名;とすると、モジュールを使用することができます。対義語はno モジュール名;で、モジュールを不使用にします。 :<syntaxhighlight lang=perl> use strict; { no strict 'refs'; # このブロックの中ではシンボリックリファレンスを使用可能にする } </syntaxhighlight> strictプラグマはレキシカルスコープを持つので、このようにブロック内でのみ無効にするということができます。 {{コラム|$a と $b|2=$a と $b は、sort() を使うときの特別なパッケージ変数です。 この特殊性のため、$a と $b は "strict 'vars'" プラグマを使用しても、"use vars" や "our()" を使って宣言する必要はありません。 sort() 比較ブロックや関数で使用したい場合は、「my $a」や「my $b」でレキシカルスコープにしないようにしましょう。 Perlのプログラミングの教本で、変数の例に $a や $b を使っている場合、筆者は特別なパッケージ変数であることに思い至っていないことになります。 }} ==== warnings ==== :<syntaxhighlight lang=perl> use warnings; </syntaxhighlight> で、警告の機能を追加できます。 これはperlの -w スイッチと同じで、無意味な演算や未定義の変数の使用、一度も使用されていない変数などに対する警告を有効にします。 use v5.36 以降は、warnings がディフォルトで有効です<ref>[https://perldoc.jp/docs/perl/5.36.0/perl5360delta.pod#use32v5.36 use v5.36]</ref> 警告するだけで、プログラムは続行されます。 ワンライナーや書き捨てのスクリプトを作成する時以外は、strictプラグマと共に常に有効にすることが推奨されます。 === 標準モジュール === perlに標準で同梱されているモジュールのことを標準モジュールといいます。標準モジュール以外のライブラリは、CPANなどから入手します。 ;標準モジュールの一覧とサポートバージョンの一覧を表示するコード:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use warnings; use Module::CoreList; my $version = '5.030000'; my $modules = $Module::CoreList::version{$version}; print <<EOS; Modules in perl $version: @{[ join "\n", (sort keys %$modules) ]} version in Module::CoreList::version: @{[ join "\n", (sort keys %Module::CoreList::version) ]} EOS</syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text style="height:12rem;overflow: scroll;"> Modules in perl 5.030000: Amiga::ARexx Amiga::Exec AnyDBM_File App::Cpan App::Prove App::Prove::State App::Prove::State::Result App::Prove::State::Result::Test Archive::Tar Archive::Tar::Constant Archive::Tar::File Attribute::Handlers AutoLoader AutoSplit B B::Concise B::Deparse B::Op_private B::Showlex B::Terse B::Xref Benchmark CPAN CPAN::Author CPAN::Bundle CPAN::CacheMgr CPAN::Complete CPAN::Debug CPAN::DeferredCode CPAN::Distribution CPAN::Distroprefs CPAN::Distrostatus CPAN::Exception::RecursiveDependency CPAN::Exception::blocked_urllist CPAN::Exception::yaml_not_installed CPAN::Exception::yaml_process_error CPAN::FTP CPAN::FTP::netrc CPAN::FirstTime CPAN::HTTP::Client CPAN::HTTP::Credentials CPAN::HandleConfig CPAN::Index CPAN::InfoObj CPAN::Kwalify CPAN::LWP::UserAgent CPAN::Meta CPAN::Meta::Converter CPAN::Meta::Feature CPAN::Meta::History CPAN::Meta::Merge CPAN::Meta::Prereqs CPAN::Meta::Requirements CPAN::Meta::Spec CPAN::Meta::Validator CPAN::Meta::YAML CPAN::Mirrors CPAN::Module CPAN::Nox CPAN::Plugin CPAN::Plugin::Specfile CPAN::Prompt CPAN::Queue CPAN::Shell CPAN::Tarzip CPAN::URL CPAN::Version Carp Carp::Heavy Class::Struct Compress::Raw::Bzip2 Compress::Raw::Zlib Compress::Zlib Config Config::Extensions Config::Perl::V Cwd DB DBM_Filter DBM_Filter::compress DBM_Filter::encode DBM_Filter::int32 DBM_Filter::null DBM_Filter::utf8 DB_File Data::Dumper Devel::PPPort Devel::Peek Devel::SelfStubber Digest Digest::MD5 Digest::SHA Digest::base Digest::file DirHandle Dumpvalue DynaLoader Encode Encode::Alias Encode::Byte Encode::CJKConstants Encode::CN Encode::CN::HZ Encode::Config Encode::EBCDIC Encode::Encoder Encode::Encoding Encode::GSM0338 Encode::Guess Encode::JP Encode::JP::H2Z Encode::JP::JIS7 Encode::KR Encode::KR::2022_KR Encode::MIME::Header Encode::MIME::Header::ISO_2022_JP Encode::MIME::Name Encode::Symbol Encode::TW Encode::Unicode Encode::Unicode::UTF7 English Env Errno Exporter Exporter::Heavy ExtUtils::CBuilder ExtUtils::CBuilder::Base ExtUtils::CBuilder::Platform::Unix ExtUtils::CBuilder::Platform::VMS ExtUtils::CBuilder::Platform::Windows ExtUtils::CBuilder::Platform::Windows::BCC ExtUtils::CBuilder::Platform::Windows::GCC ExtUtils::CBuilder::Platform::Windows::MSVC ExtUtils::CBuilder::Platform::aix ExtUtils::CBuilder::Platform::android ExtUtils::CBuilder::Platform::cygwin ExtUtils::CBuilder::Platform::darwin ExtUtils::CBuilder::Platform::dec_osf ExtUtils::CBuilder::Platform::os2 ExtUtils::Command ExtUtils::Command::MM ExtUtils::Constant ExtUtils::Constant::Base ExtUtils::Constant::ProxySubs ExtUtils::Constant::Utils ExtUtils::Constant::XS ExtUtils::Embed ExtUtils::Install ExtUtils::Installed ExtUtils::Liblist ExtUtils::Liblist::Kid ExtUtils::MM ExtUtils::MM_AIX ExtUtils::MM_Any ExtUtils::MM_BeOS ExtUtils::MM_Cygwin ExtUtils::MM_DOS ExtUtils::MM_Darwin ExtUtils::MM_MacOS ExtUtils::MM_NW5 ExtUtils::MM_OS2 ExtUtils::MM_QNX ExtUtils::MM_UWIN ExtUtils::MM_Unix ExtUtils::MM_VMS ExtUtils::MM_VOS ExtUtils::MM_Win32 ExtUtils::MM_Win95 ExtUtils::MY ExtUtils::MakeMaker ExtUtils::MakeMaker::Config ExtUtils::MakeMaker::Locale ExtUtils::MakeMaker::version ExtUtils::MakeMaker::version::regex ExtUtils::Manifest ExtUtils::Miniperl ExtUtils::Mkbootstrap ExtUtils::Mksymlists ExtUtils::Packlist ExtUtils::ParseXS ExtUtils::ParseXS::Constants ExtUtils::ParseXS::CountLines ExtUtils::ParseXS::Eval ExtUtils::ParseXS::Utilities ExtUtils::Typemaps ExtUtils::Typemaps::Cmd ExtUtils::Typemaps::InputMap ExtUtils::Typemaps::OutputMap ExtUtils::Typemaps::Type ExtUtils::XSSymSet ExtUtils::testlib Fatal Fcntl File::Basename File::Compare File::Copy File::DosGlob File::Fetch File::Find File::Glob File::GlobMapper File::Path File::Spec File::Spec::AmigaOS File::Spec::Cygwin File::Spec::Epoc File::Spec::Functions File::Spec::Mac File::Spec::OS2 File::Spec::Unix File::Spec::VMS File::Spec::Win32 File::Temp File::stat FileCache FileHandle Filter::Simple Filter::Util::Call FindBin GDBM_File Getopt::Long Getopt::Std HTTP::Tiny Hash::Util Hash::Util::FieldHash I18N::Collate I18N::LangTags I18N::LangTags::Detect I18N::LangTags::List I18N::Langinfo IO IO::Compress::Adapter::Bzip2 IO::Compress::Adapter::Deflate IO::Compress::Adapter::Identity IO::Compress::Base IO::Compress::Base::Common IO::Compress::Bzip2 IO::Compress::Deflate IO::Compress::Gzip IO::Compress::Gzip::Constants IO::Compress::RawDeflate IO::Compress::Zip IO::Compress::Zip::Constants IO::Compress::Zlib::Constants IO::Compress::Zlib::Extra IO::Dir IO::File IO::Handle IO::Pipe IO::Poll IO::Seekable IO::Select IO::Socket IO::Socket::INET IO::Socket::IP IO::Socket::UNIX IO::Uncompress::Adapter::Bunzip2 IO::Uncompress::Adapter::Identity IO::Uncompress::Adapter::Inflate IO::Uncompress::AnyInflate IO::Uncompress::AnyUncompress IO::Uncompress::Base IO::Uncompress::Bunzip2 IO::Uncompress::Gunzip IO::Uncompress::Inflate IO::Uncompress::RawInflate IO::Uncompress::Unzip IO::Zlib IPC::Cmd IPC::Msg IPC::Open2 IPC::Open3 IPC::Semaphore IPC::SharedMem IPC::SysV JSON::PP JSON::PP::Boolean List::Util List::Util::XS Locale::Maketext Locale::Maketext::Guts Locale::Maketext::GutsLoader Locale::Maketext::Simple MIME::Base64 MIME::QuotedPrint Math::BigFloat Math::BigFloat::Trace Math::BigInt Math::BigInt::Calc Math::BigInt::FastCalc Math::BigInt::Lib Math::BigInt::Trace Math::BigRat Math::Complex Math::Trig Memoize Memoize::AnyDBM_File Memoize::Expire Memoize::ExpireFile Memoize::ExpireTest Memoize::NDBM_File Memoize::SDBM_File Memoize::Storable Module::CoreList Module::CoreList::Utils Module::Load Module::Load::Conditional Module::Loaded Module::Metadata Moped::Msg NDBM_File NEXT Net::Cmd Net::Config Net::Domain Net::FTP Net::FTP::A Net::FTP::E Net::FTP::I Net::FTP::L Net::FTP::dataconn Net::NNTP Net::Netrc Net::POP3 Net::Ping Net::SMTP Net::Time Net::hostent Net::netent Net::protoent Net::servent O ODBM_File OS2::DLL OS2::ExtAttr OS2::PrfDB OS2::Process OS2::REXX Opcode POSIX Params::Check Parse::CPAN::Meta Perl::OSType PerlIO PerlIO::encoding PerlIO::mmap PerlIO::scalar PerlIO::via PerlIO::via::QuotedPrint Pod::Checker Pod::Escapes Pod::Find Pod::Functions Pod::Functions::Functions Pod::Html Pod::InputObjects Pod::Man Pod::ParseLink Pod::ParseUtils Pod::Parser Pod::Perldoc Pod::Perldoc::BaseTo Pod::Perldoc::GetOptsOO Pod::Perldoc::ToANSI Pod::Perldoc::ToChecker Pod::Perldoc::ToMan Pod::Perldoc::ToNroff Pod::Perldoc::ToPod Pod::Perldoc::ToRtf Pod::Perldoc::ToTerm Pod::Perldoc::ToText Pod::Perldoc::ToTk Pod::Perldoc::ToXml Pod::PlainText Pod::Select Pod::Simple Pod::Simple::BlackBox Pod::Simple::Checker Pod::Simple::Debug Pod::Simple::DumpAsText Pod::Simple::DumpAsXML Pod::Simple::HTML Pod::Simple::HTMLBatch Pod::Simple::HTMLLegacy Pod::Simple::LinkSection Pod::Simple::Methody Pod::Simple::Progress Pod::Simple::PullParser Pod::Simple::PullParserEndToken Pod::Simple::PullParserStartToken Pod::Simple::PullParserTextToken Pod::Simple::PullParserToken Pod::Simple::RTF Pod::Simple::Search Pod::Simple::SimpleTree Pod::Simple::Text Pod::Simple::TextContent Pod::Simple::TiedOutFH Pod::Simple::Transcode Pod::Simple::TranscodeDumb Pod::Simple::TranscodeSmart Pod::Simple::XHTML Pod::Simple::XMLOutStream Pod::Text Pod::Text::Color Pod::Text::Overstrike Pod::Text::Termcap Pod::Usage SDBM_File Safe Scalar::Util Search::Dict SelectSaver SelfLoader Socket Storable Sub::Util Symbol Sys::Hostname Sys::Syslog Sys::Syslog::Win32 TAP::Base TAP::Formatter::Base TAP::Formatter::Color TAP::Formatter::Console TAP::Formatter::Console::ParallelSession TAP::Formatter::Console::Session TAP::Formatter::File TAP::Formatter::File::Session TAP::Formatter::Session TAP::Harness TAP::Harness::Env TAP::Object TAP::Parser TAP::Parser::Aggregator TAP::Parser::Grammar TAP::Parser::Iterator TAP::Parser::Iterator::Array TAP::Parser::Iterator::Process 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_charnames attributes autodie autodie::Scope::Guard autodie::Scope::GuardStack autodie::Util autodie::exception autodie::exception::system autodie::hints autodie::skip autouse base bigint bignum bigrat blib bytes charnames constant deprecate diagnostics encoding encoding::warnings experimental feature fields filetest if integer less lib locale meta_notation mro ok open ops overload overload::numbers overloading parent perlfaq re sigtrap sort strict subs threads threads::shared unicore::Name utf8 vars version version::regex vmsish warnings warnings::register version in Module::CoreList::version: 5 5.000 5.001 5.002 5.00307 5.004 5.00405 5.005 5.00503 5.00504 5.006 5.006000 5.006001 5.006002 5.007003 5.008 5.008000 5.008001 5.008002 5.008003 5.008004 5.008005 5.008006 5.008007 5.008008 5.008009 5.009 5.009000 5.009001 5.009002 5.009003 5.009004 5.009005 5.01 5.010000 5.010001 5.011 5.011000 5.011001 5.011002 5.011003 5.011004 5.011005 5.012 5.012000 5.012001 5.012002 5.012003 5.012004 5.012005 5.013 5.013000 5.013001 5.013002 5.013003 5.013004 5.013005 5.013006 5.013007 5.013008 5.013009 5.01301 5.013010 5.013011 5.014 5.014000 5.014001 5.014002 5.014003 5.014004 5.015 5.015000 5.015001 5.015002 5.015003 5.015004 5.015005 5.015006 5.015007 5.015008 5.015009 5.016 5.016000 5.016001 5.016002 5.016003 5.017 5.017000 5.017001 5.017002 5.017003 5.017004 5.017005 5.017006 5.017007 5.017008 5.017009 5.01701 5.017010 5.017011 5.018 5.018000 5.018001 5.018002 5.018003 5.018004 5.019 5.019000 5.019001 5.019002 5.019003 5.019004 5.019005 5.019006 5.019007 5.019008 5.019009 5.01901 5.019010 5.019011 5.02 5.020000 5.020001 5.020002 5.020003 5.021 5.021000 5.021001 5.021002 5.021003 5.021004 5.021005 5.021006 5.021007 5.021008 5.021009 5.02101 5.021010 5.021011 5.022 5.022000 5.022001 5.022002 5.022003 5.022004 5.023 5.023000 5.023001 5.023002 5.023003 5.023004 5.023005 5.023006 5.023007 5.023008 5.023009 5.024 5.024000 5.024001 5.024002 5.024003 5.024004 5.025 5.025000 5.025001 5.025002 5.025003 5.025004 5.025005 5.025006 5.025007 5.025008 5.025009 5.02501 5.025010 5.025011 5.025012 5.026 5.026000 5.026001 5.026002 5.026003 5.027 5.027000 5.027001 5.027002 5.027003 5.027004 5.027005 5.027006 5.027007 5.027008 5.027009 5.02701 5.027010 5.027011 5.028 5.028000 5.028001 5.028002 5.029 5.029000 5.029001 5.029002 5.029003 5.029004 5.029005 5.029006 5.029007 5.029008 5.029009 5.02901 5.029010 5.03 5.030000 </syntaxhighlight> === CPAN === '''CPAN''' (Comprehensive Perl Archive Network) とは、Perlのライブラリ、モジュール、その他のスクリプトなどを集めた世界的なアーカイブネットワークです。標準モジュールのCPAN.pmでは、シェルからcpanコマンドを使ってCPANのモジュールをインストールするインタフェースを提供しています。 === モジュールの作成 === {{See also|[https://perldoc.perl.org/perlmod#Perl-Modules Perl Modules(en)]|[https://perldoc.jp/docs/perl/5.20.1/perlmod.pod#Perl32Modules Perl Modules(ja)]}} ==== 非オブジェクト指向版 ==== ;[https://paiza.io/projects/bPlXiz8VwrxUm1rsCrTy-g?language=perl lib/Category/Example.pm]:<syntaxhighlight lang=perl> package Category::Example { use v5.30.0; BEGIN { require Exporter; # バージョンチェックのためのバージョン our $VERSION = 1.00; # Exporterを継承して関数と変数をエクスポートする our @ISA = qw(Exporter); # デフォルトでエクスポートされる関数と変数 our @EXPORT = qw(func1 func2); # オプションでエクスポート可能な関数と変数 our @EXPORT_OK = qw($Var1 %Hashit func3); } # エクスポートされるパッケージのグローバル識別子 our $Var1 = ''; our %Hashit = (); # エクスポートされないパッケージのグローバル識別子 # (これらは、$Category::Example::stuffとしてまだアクセス可能です) our @more = (); our $stuff = 'stuff'; # ファイルプライベートレキシカルは、それらを使用する関数の前に、ここに置かれます。 my $priv_var = ''; my %secret_hash = (); # ここでは、ファイル・プライベート関数をクロージャとして、 # $priv_func->() として呼び出しています。 my $priv_func = sub { ... }; # エクスポートされている関数の実装。 sub func1 { return "func1" } sub func2 { return "func2" } # これはエクスポートされませんが、 # Some::Module::func3() として直接呼び出すことができます。 sub func3 { return "func3" } END { } # モジュールのクリーンアップコード(グローバルデストラクター)。 } 1; # true を返すことを忘れないでください。 </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/bPlXiz8VwrxUm1rsCrTy-g?language=perl Main.pl]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use lib './lib'; use Category::Example; say func1; say func2; say Category::Example::func3; </syntaxhighlight> : オブジェクト指向でないモジュール実装の例です。 : モジュールの拡張子は .pm (Perl Modules)で、モジュール階層の区切り :: をファイルシステムのディレクトセパレーターに置き換えたものがパスになります。: モジュールは package として実装します。 : コンパイル単位を超えて識別子をエキスポートするには Exporter モジュールを使います。 ==== オブジェクト指向版 ==== {{See also|[[#具体的な実装例]]}} ;[https://paiza.io/projects/WXHHrK0-SPuCAUShpitAmQ?language=perl lib/Point.pm]:<syntaxhighlight lang=perl> package Point { use v5.30.0; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; use POSIX qw[hypot]; BEGIN { our @VERSION = "1.2.0"; } sub new ( $class, $x = 0.0, $y = 0.0 ) { bless { x => $x, y => $y, }, $class; } use overload '""' => sub ( $self, $p, $q ) {"Point($self->{x}, $self->{y})"}, 'abs' => sub ( $self, $p, $q ) { POSIX::hypot( $self->{x}, $self->{y} ) }; sub abs ($self) { POSIX::hypot( $self->{x}, $self->{y} ) } sub angle ($self) { atan2( $self->{x}, $self->{y} ) } } if ( $0 eq __FILE__ ) { my $pt = Point->new( 6.0, 8.0 ); print <<EOS; \@Point::VERSION: @{[ @Point::VERSION ]} \$pt: $pt \$pt->abs(): @{[ $pt->abs() ]} \$pt->angle(): @{[ $pt->angle() ]} EOS } 1; </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/WXHHrK0-SPuCAUShpitAmQ?language=perl Main.pl]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; use lib q(./lib); use Point; my $pt = Point->new( 3.0, 4.0 ); print <<EOS; \@Point::VERSION: @{[ @Point::VERSION ]} \$pt: $pt abs \$pt: @{[ abs $pt ]} \$pt->abs: @{[ $pt->abs ]} \$pt->angle(): @{[ $pt->angle() ]} EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> @Point::VERSION: 1.2.0 $pt: Point(3, 4) abs $pt: 5 $pt->abs: 5 $pt->angle(): 0.643501108793284 </syntaxhighlight> : オブジェクト指向のモジュール実装の例です。 : abs は、単項演算子でもあるのでメソッド版と演算子版の2つを用意しました。 : package をクラスとして使っているので、Exporter の出番はなく、[[#完全修飾形式|完全修飾形式]]が基本になります。 :: 呼出し元のパッケージ(典型的には main::)の名前空間を汚染しないのがよいです。 : <code>use overload '""' => sub($self, $p, $q) { "Point($self->{x}, $self->{y})" };</code>は、文字列化演算子を[[#演算子オーバーロード|演算子オーバーロード]]しています。 == Perlとオブジェクト指向 == === Perl のオブジェクト指向の特徴 === # クラスベースのオブジェクト指向 # クラスは、package 構文の拡張 # コンストラクターの中核は [[#bless|bless]] 関数 # [[#@ISA|@ISA]] による継承機構 ## 単純継承だけでなく多重継承をサポート # overload モジュールを使うことで演算子オーバーロードが可能 === 具体的な実装例 === ;[https://paiza.io/projects/RdUMmvpiW1lZFkZgeczcrA?language=perl 直交座標系の1点を表すクラス] Point:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; use POSIX (); package Point { BEGIN { our @VERSION = '1.2.0'; } sub new : prototype($$$) ( $class, $x = 0.0, $y = 0.0 ) { bless { x => $x, y => $y, }, $class; } use overload '""' => sub ( $self, $p, $q ) {"Point($self->{x}, $self->{y})"}, 'abs' => sub ( $self, $p, $q ) { POSIX::hypot @$self{qw(x y)} }; sub abs : prototype($) ($self) { POSIX::hypot @$self{qw(x y)} } sub angle ($self) { atan2 $self->{x}, $self->{y} } } package main { my $pt = Point->new( 3.0, 4.0 ); print <<EOS; \@Point::VERSION: @Point::VERSION \$pt: $pt abs \$pt: @{[ abs $pt ]} \$pt->abs(): @{[ $pt->abs() ]} \$pt->angle(): @{[ $pt->angle() ]} \$pt->{x}: @{[ $pt->{x} ]} \$pt->{y}: @{[ $pt->{y} ]} \@\$pt{qw(x y)}: @{[ @$pt{qw(x y)} ]} EOS } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> @Point::VERSION: 1.2.0 $pt: Point(3, 4) abs $pt: 5 $pt->abs(): 5 $pt->angle(): 0.643501108793284 $pt->{x}: 3 $pt->{y}: 4 @$pt{qw(x y)}: 3 4 </syntaxhighlight> === コンストラクター === コンストラクターはオブジェクトを返すサブルーチンです。他の多くの言語と同じく名前には new を使います。 他の名前でも、データ構造をクラスに bless し返すサブルーチンは全てコンストラクターです。 ;コンストラクターの定義:<syntaxhighlight lang=perl line start=12> sub new : prototype($$$) ( $class, $x = 0.0, $y = 0.0 ) { bless { x => $x, y => $y, }, $class; } </syntaxhighlight> : <code>use feature 'signatures';</code>しているのでモダンでスタイリッシュですが ;非シグネチャーでコンストラクターの定義:<syntaxhighlight lang=perl line start=7> sub new { my $class = shift; bless { x => shift // 0.0, y => shift // 0.0, }, $class; } </syntaxhighlight> :とも書けます。 ;コンストラクターの呼出し:<syntaxhighlight lang=perl Line start=24> my $pt = Point->new(3.0, 4.0); </syntaxhighlight> : Point が隠れた第一引数として渡されます。 ;間接オブジェクト文法:<syntaxhighlight lang=perl Line start=24> my $pt = new Point(3.0, 4.0); </syntaxhighlight> :これは、間接オブジェクト文法( indirect object notation )という構文ですが、'''v5.36で廃止されました'''。 ==== bless ==== 組込み関数<code>bless</code>は、コンストラクターの中核で、第一引数(典型的には $self という名前のハッシュ)と、第二引数の(典型的には $class と言う名前のパッケージ)を結びつけたインスタンス(クラスを実体化したオブジェクト)を戻値とします。bless の戻値を使って[[#メソッド|メソッド]]や[[#メンバー|メンバー]]を参照します。 オブジェクトの内部構造 $self は、典型的にはハッシュが使われますが、これはハッシュはキー(名前)によって値を取り出すことができるためメンバーを表現するのに適しているためです。 ほかのデータ構造、配列・スカラー・ファイルハンドルなどを内部構造にすることもあります。 === クラス === クラスの宣言は<code>package</code>宣言によって行います。これはライブラリ・モジュールがパッケージを宣言するのと文法的には全く同じです。 === メソッド === メソッドの定義は関数定義と同じ<code>sub</code>によって行われます。メソッドは第一引数にオブジェクト(慣習として $self の名前が使われます)が渡されるサブルーチンです。 :<syntaxhighlight lang=perl> $pt->abs() </syntaxhighlight> : のようにしてアクセスされるメソッドは、 ;シグネチャー版:<syntaxhighlight lang=perl> sub abs($self) { POSIX::hypot($self->{x}, $self->{y}) } </syntaxhighlight> :のように定義されます。 ;非シグネチャー版:<syntaxhighlight lang=perl> sub abs { my $self = shift; POSIX::hypot($self->{x}, $self->{y}) } </syntaxhighlight> === メンバー === bless でパッケージと結ぶ付けられたデータ構造にハッシュを使った場合、キーを名前とするメンバー変数として振舞います。 $pt->{x} $pt->{y} のようにリファレンスで参照します。 === クラス変数 === Perlでは、パッケージ変数がクラス変数に相当します。 $Point::VERSION のように、パッケージ内でour宣言された変数(パッケージ変数)はクラス変数として振舞います。 === デストラクター === オブジェクトへの最後の参照がなくなると、そのオブジェクトは破棄されます。 * レキシカルスカラー変数(1つだけ)にオブジェクトへの参照が束縛されている場合、その変数がスコープを出たときにオブジェクトが破棄されます。 * パッケージグローバル変数にオブジェクトへの参照が束縛されている場合、(その変数に別の値が入りでもしな限り)プログラム終了までオブジェクトは破棄されません。 このオブジェクトが「破棄」されるサブルーチンがデストラクターです。 ==== DESTROY ==== デストラクターは、DESTROY と言う名前です(new と異なり名前は DESTROY 固定です)。 DESTROY メソッドはいつでも呼び出すことができるので、 DESTROY メソッドで行う何かによって設定されるかもしれないグローバルなステータス変数をローカル化しなければいけません。 このため、DESTROYのプロローグは下のようなものになります。 :<syntaxhighlight lang=perl> sub DESTROY($self) { local($., $@, $!, $^E, $?); ...; } </syntaxhighlight> === 継承 === オブジェクト指向プログラミングでは、既存のクラスから性質の部分的に異なるクラスを派生させることを継承といいます。 ;基底クラス ;ベースクラス :派生元のクラス ;派生クラス ;デライブドクラス :派生先のクラス :<syntaxhighlight lang=perl> $pt->abs(); </syntaxhighlight> としたとき、Perlは$pt属するクラス(=パッケージ)にabsという名前のメソッドを探しにいきます。 もし見つからなかった場合は、@ISAという特殊な配列に格納されているクラスにabsという名前のメソッドを探しにいきます。 ==== @ISA ==== @ISAに基底クラスの名前を入れておくことで、継承を実現することができます。 ===== 単一継承 ===== @ISA の要素数が1の継承は単一継承です。 ;[https://paiza.io/projects/4TRjuC9BbWgTD_Yh7Q_LmA?language=perl 単一継承]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; use warnings; package BaseClass { sub new { bless {}, shift } sub hello { say "hello I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } sub goodbye { say "goodbye I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } } package MyClass { BEGIN { our @ISA = qw(BaseClass); } sub new { my $class = shift; my $self = $class->SUPER::new(@_); $self; } sub goodbye { say "goodbye I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } } my $mc = MyClass->new(); say qq(@{[ $mc->isa("MyClass") ? "t" : "()"]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("OtherClass") ? "t" : "()" ]}); $mc->hello(); $mc->goodbye(); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> t t () hello I'm BaseClass goodbye I'm MyClass </syntaxhighlight> ===== 多重継承 ===== @ISAに複数のクラス名を列挙する継承が多重継承です。 ;[https://paiza.io/projects/RKZ-HULKwcba7KdH-uRckg?language=perl 多重継承]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight=20> use v5.30.0; use warnings; package BaseClass1 { sub new { bless {}, shift } sub hello { say "hello I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } sub goodbye { say "goodbye I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } } package BaseClass2 { sub new { bless {}, shift } sub hello { say "hello I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } sub goodbye { say "goodbye I'm @{[ __PACKAGE__ ]}" } } package MyClass { BEGIN { our @ISA = qw(BaseClass1 BaseClass2); } sub new { my $class = shift; my $self = $class->SUPER::new(@_); $self; } } my $mc = MyClass->new(); say qq(@{[ $mc->isa("MyClass") ? "t" : "()"]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass1") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass2") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("OtherClass") ? "t" : "()" ]}); $mc->hello(); $mc->goodbye(); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> t t t () hello I'm BaseClass1 goodbye I'm BaseClass1 </syntaxhighlight> :ここで問題なのは、<code>my $self = $class->SUPER::new(@_);</code>での SUPER は BaseClass1 でもう1つの基底クラス BaseClass2 はコンストラクターが呼ばれていない点です。 :このコードでは、各基底クラスのプロパティは参照されていませんが、もしプロパティを参照するとBaseClass2のメソッドが未初期化プロパティの参照を引き起こします。 :幾つかの対策が考えられますが ::基底クラスごとにインスタンスをプロパティの1つとして保持する ⇒ それは継承でなく包含 ::最初の基底クラスのnewの戻値を次の基底クラスのnewにわたすのを繰返す ⇒ blessされたオブジェクトの再blessになる ::基底クラスの1つしかプロパティを持たせず、ほかはメソッドのみ ⇒ それは Mix-in : と多重継承にはメソッドの呼出の優先順以上に超えなければいけない問題があります。 ===== ダイアモンド継承 ===== 基底クラス同士が共通のクラスから派生されている継承関係をダイアモンド継承と呼びます。 ;[https://paiza.io/projects/qwGU966-n_MFjasf_7_Dyg?language=perl ダイアモンド継承]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; use warnings; package BaseClass { } package BaseClass1 { BEGIN { our @ISA = qw(BaseClass); } } package BaseClass2 { BEGIN { our @ISA = qw(BaseClass); } } package MyClass { BEGIN { our @ISA = qw(BaseClass1 BaseClass2); } sub new { bless {}, shift } } my $mc = MyClass->new(); say qq(@{[ $mc->isa("MyClass") ? "t" : "()"]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass1") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass2") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("BaseClass") ? "t" : "()" ]}); say qq(@{[ $mc->isa("OtherClass") ? "t" : "()" ]}); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> t t t t () </syntaxhighlight> ===== Mix-in ===== Perlの多重継承では、2つ以上のコンストラクターを呼出すスマートな方法がないので、片方はコンストラクターを用意せず、メソッドセットとして実装することとなり、実質的に Mix-in になります。 ;[https://paiza.io/projects/khCtr_4j0A9gAzNSXMY05Q?language=perl Mix-in]:<syntaxhighlight lang=perl line> use v5.30.0; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; package Eachable { BEGIN { our @VERSION = '1.0.0'; } sub reduce ( $self, $cbr, $init = undef ) { my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; $init = $cbr->( $init, $_ ); } return $init; } sub foreach ( $self, $cbr ) { my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; $cbr->(@pair); } undef; } sub map ( $self, $cbr ) { my @result = (); my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; push @result, $cbr->(@pair); } return Array->new(@result); } sub filter ( $self, $cbr ) { my @result = (); my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; push @result, $_ if $cbr->(@pair); } return Array->new(@result); } sub sum ( $self, $cbr = undef ) { my $sum = 0; my $c = 0; my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[0]; my @deltas = defined $cbr ? $cbr->(@pair) : @pair[ 1 .. 1 ]; foreach my $delta (@deltas) { my $y = $delta - $c; my $t = $sum + $y; $c = ( $t - $sum ) - $y; $sum = $t; } } return $sum; } sub every ( $self, $cbr ) { my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; $cbr->($_) ? 0 : return 0 != 0; } return 0 == 0; } sub some ( $self, $cbr ) { my $clone = "@{[ref $self]}"->new( $self->values() ); while ( my @pair = $clone->each() ) { local $_ = $pair[1]; $cbr->($_) ? return 0 == 0 : 0; } return 0 != 0; } } package Array { BEGIN { our @VERSION = '1.0.0'; our @ISA = qw(Eachable); } sub new ( $class, @ary ) { bless \@ary, $class; } use overload '""' => sub ( $self, $p, $q ) {"(@{[join ',', @$self ]})"}; sub push ( $self, @other ) { push @$self, @other; $self } sub unshift ( $self, @other ) { unshift @$self, @other; $self } sub pop ($self) { pop @$self; $self } sub shift ($self) { shift @$self; $self } sub keys ($self) { keys @$self; } sub values ($self) { values @$self; } sub each ($self) { each @$self; } # sub splice; XXX } package Hash { BEGIN { our @VERSION = '1.0.0'; our @ISA = qw(Eachable); } sub new ( $class, $hash ) { #my %self = %$hash; #map { $self{$_} = $hash->{$_} } keys %$hash; bless \%$hash, $class; } use overload '""' => sub ( $self, $p, $q ) {qq!(@{[join ',', map { "$_=>$self->{$_}" } sort keys %$self ]})!}; # XXX sub delete ( $self, $key ) { delete %$self{$key} } sub exists ( $self, $key ) { exists $$self{$key} } sub keys ($self) { keys %$self } sub values ($self) { my %clone = %$self; \%clone } sub each ($self) { each %$self } } if ( $0 eq __FILE__ ) { use Test::More tests => 35; say "for Array:"; my $ary = Array->new( 1 .. 3 ); say 'my $ary = Array->new( 1 .. 3 );'; ok( Array->new( 1 .. 10 )->reduce( sub { my ( $x, $y ) = @_; $x + $y } ) == 55, "Array::reduce(1)" ); ok( Array->new( 1 .. 10 )->reduce( sub { my ( $x, $y ) = @_; $x + $y }, 10 ) == 65, "Array::reduce(2)" ); ok( do { my $i; $ary->foreach( sub { $i += $_ } ); $i == 6; }, "Array::foreach" ); ok( "" . $ary->map( sub { $_ * 2 } ) eq "(2,4,6)", "Array::map @{[ $ary->map(sub{$_*2}) ]}" ); ok( "" . $ary->filter( sub { $_ % 2 == 0 } ) eq "(2)", "Array::filter @{[ $ary->filter( sub { $_ % 2 == 0 } ) ]}" ); ok( "" . $ary->sum == 6, "Array::sum @{[ $ary->sum ]}" ); ok( $ary->every( sub { $_ < 10 } ), 'Array::every $ary->every( sub { $_ < 10 } )' ); ok( !$ary->every( sub { $_ < 3 } ), 'Array::every $ary->every( sub { $_ < 3 } )' ); ok( !$ary->every( sub { $_ == 1 } ), 'Array::every $ary->every( sub { $_ == 1 } )' ); ok( !$ary->every( sub { $_ == 100 } ), 'Array::every $ary->every( sub { $_ == 100 } )' ); ok( $ary->some( sub { $_ < 10 } ), 'Array::every $ary->some( sub { $_ < 10 } )' ); ok( $ary->some( sub { $_ < 3 } ), 'Array::every $ary->some( sub { $_ < 3 } )' ); ok( $ary->some( sub { $_ == 1 } ), 'Array::every $ary->some( sub { $_ == 1 } )' ); ok( !$ary->some( sub { $_ == 100 } ), 'Array::every $ary->some( sub { $_ == 100 } )' ); ok( "" . $ary eq "(1,2,3)", qq(Array::Operator "" --> $ary) ); ok( "" . $ary->push(10) eq "(1,2,3,10)", "Array::push --> $ary" ); ok( "" . $ary->push( 10, 11, 12 ) eq "(1,2,3,10,10,11,12)", "Array::push --> $ary" ); ok( "" . $ary->pop() eq "(1,2,3,10,10,11)", "Array::pop --> $ary" ); ok( "" . $ary->unshift(10) eq "(10,1,2,3,10,10,11)", "Array::unshift --> $ary" ); ok( "" . $ary->unshift( 10, 11, 12 ) eq "(10,11,12,10,1,2,3,10,10,11)", "Array::unshift --> $ary" ); ok( "" . $ary->shift() eq "(11,12,10,1,2,3,10,10,11)", "Array::shift --> $ary" ); ok( "@{[$ary->keys()]}" eq "0 1 2 3 4 5 6 7 8", "Array::keys @{[$ary->keys()]}" ); ok( "@{[$ary->values()]}" eq "11 12 10 1 2 3 10 10 11", "Array::values @{[$ary->values()]}" ); say 'for Hash:'; my $hash = Hash->new( { a => 2, b => 3, c => 5, d => 7 } ); ok( "@{[sort($hash->map(sub{$_*2})->values)]}" eq "10 14 4 6", "Hash::map @{[ sort($hash->map(sub{$_*2})->values) ]}" ); ok( "@{[ sort $hash->filter( sub { $_ % 2 != 0 } )->values ]}" eq "3 5 7", "Hash::filter @{[ sort $hash->filter( sub { $_ % 2 != 0 } )->values ]}" ); ok( "" . $hash->sum == 17, "Hash::sum @{[ $hash->sum ]}" ); ok( $hash->every( sub { $_ < 10 } ), 'Hash::every $hash->every( sub { $_ < 10 } )' ); ok( !$hash->every( sub { $_ < 3 } ), 'Hash::every $hash->every( sub { $_ < 3 } )' ); ok( !$hash->every( sub { $_ == 1 } ), 'Hash::every $hash->every( sub { $_ == 1 } )' ); ok( !$hash->every( sub { $_ == 100 } ), 'Hash::every $hash->every( sub { $_ == 100 } )' ); ok( $hash->some( sub { $_ < 10 } ), 'Hash::every $hash->some( sub { $_ < 10 } )' ); ok( $hash->some( sub { $_ < 3 } ), 'Hash::every $hash->some( sub { $_ < 3 } )' ); ok( $hash->some( sub { $_ == 2 } ), 'Hash::every $hash->some( sub { $_ == 2 } )' ); ok( !$hash->some( sub { $_ == 100 } ), 'Hash::every $hash->some( sub { $_ == 100 } )' ); ok( "" . $hash eq "(a=>2,b=>3,c=>5,d=>7)", qq(Hash::Operator "" --> $hash) ); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 1..35 for Array: my $ary = Array->new( 1 .. 3 ); ok 1 - Array::reduce(1) ok 2 - Array::reduce(2) ok 3 - Array::foreach ok 4 - Array::map (2,4,6) ok 5 - Array::filter (2) ok 6 - Array::sum 6 ok 7 - Array::every $ary->every( sub { $_ < 10 } ) ok 8 - Array::every $ary->every( sub { $_ < 3 } ) ok 9 - Array::every $ary->every( sub { $_ == 1 } ) ok 10 - Array::every $ary->every( sub { $_ == 100 } ) ok 11 - Array::every $ary->some( sub { $_ < 10 } ) ok 12 - Array::every $ary->some( sub { $_ < 3 } ) ok 13 - Array::every $ary->some( sub { $_ == 1 } ) ok 14 - Array::every $ary->some( sub { $_ == 100 } ) ok 15 - Array::Operator "" --> (1,2,3) ok 16 - Array::push --> (1,2,3,10) ok 17 - Array::push --> (1,2,3,10,10,11,12) ok 18 - Array::pop --> (1,2,3,10,10,11) ok 19 - Array::unshift --> (10,1,2,3,10,10,11) ok 20 - Array::unshift --> (10,11,12,10,1,2,3,10,10,11) ok 21 - Array::shift --> (11,12,10,1,2,3,10,10,11) ok 22 - Array::keys 0 1 2 3 4 5 6 7 8 ok 23 - Array::values 11 12 10 1 2 3 10 10 11 for Hash: ok 24 - Hash::map 10 14 4 6 ok 25 - Hash::filter 3 5 7 ok 26 - Hash::sum 17 ok 27 - Hash::every $hash->every( sub { $_ < 10 } ) ok 28 - Hash::every $hash->every( sub { $_ < 3 } ) ok 29 - Hash::every $hash->every( sub { $_ == 1 } ) ok 30 - Hash::every $hash->every( sub { $_ == 100 } ) ok 31 - Hash::every $hash->some( sub { $_ < 10 } ) ok 32 - Hash::every $hash->some( sub { $_ < 3 } ) ok 33 - Hash::every $hash->some( sub { $_ == 2 } ) ok 34 - Hash::every $hash->some( sub { $_ == 100 } ) ok 35 - Hash::Operator "" --> (a=>2,b=>3,c=>5,d=>7) </syntaxhighlight> : Array と Hash は、iterator メソッドだけ実装して、each,mapやsumメソッドは、共通祖先の Eachable で実装しています。 : Eachable は、コンストラクターを持たないクラスで、インスタンス化することはなく繰返しを行うメソッドだけを提供しています。 : sumは、カハンの加算アルゴリズムを実装しておりアルゴリズムは、Eachableの中に閉じています。 : <code>Test::More</code>モジュールによる回帰テストを用意しました。 このように、メソッドセットを合成するクラス間の関係を、Mix-inといいます。 ==== SUPER ==== {{Anchor|SUPER擬似クラス}}( ''SUPER pseudo-class'' )は、常に基底クラスを指しています。基底クラスのメソッドを派生クラス内で呼び出す場合に使用します。 :<syntaxhighlight lang=perl> package MyClass { sub new { my $class = shift; my $self = $class->SUPER::new(@_); return $self; } } </syntaxhighlight> [TODO:多事継承の場合のSUPERの振舞い] ==== base プラグマ ==== ; base プラグマは2022年11月現在、非推奨とされ parent プラグマの使用が推奨されています。少なくとも base は多重継承に対応していません。 base プラグマを使うと、基底クラスの定義に必要なuseや@ISAの代入から基底クラス内の変数や関数のインポートまでをすべて自動で行うことができます。 :<syntaxhighlight lang=perl> package BaseClass; package MyClass; use base qw(BaseClass); </syntaxhighlight> ==== parent プラグマ ==== このモジュールは、baseからフォークして、溜まっていたゴミを取り除いたものです。 :<syntaxhighlight lang=perl> package BaseClass; package MyClass; use base qw(BaseClass1 BaseClass2); </syntaxhighlight> :の様に使用しますが、これは実質的に :<syntaxhighlight lang=perl> package BaseClass; package MyClass; BEGIN { require BaseClass1; require BaseClass2; push @ISA, qw(BaseClass1 BaseClass2) } </syntaxhighlight> :と同じです(自分自身を継承しようとしているバグの検出は追加されています)。 この他にも、Class::Structの様にコンストラクターの自動生成などを行うモジュールなど、クラス定義を補助するユーティリティは幾つかありますが、手早くクラスとクラス階層の有効性を評価するのには便利ですが、クラス設計が完了した時点で、@ISAを直接操作する素朴なコードに書き換えたほうが保守性は向上します。 === 移植例 === ==== 包含と継承 ==== [[JavaScript/クラス#包含と継承]]を、[[Ruby#包含と継承|Rubyに移植したコード]]を、OOPerl に移植しました。 ;[https://paiza.io/projects/rjSXt7Z0TNX-JLpPDia8Mw?language=perl 包含と継承]:<syntaxhighlight lang=ruby line> use v5.20.0; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; package Point { sub new($class, $x = 0, $y = 0) { bless { x => $x, y => $y }, $class } use overload '""' => sub ($self, $p, $q) { "x:$self->{x}, y:$self->{y}" }; sub move($self, $dx = 0, $dy = 0) { $self->{x} += $dx; $self->{y} += $dy; $self } } package Shape { sub new($class, $x = 0, $y = 0) { bless { location => Point->new($x, $y) }, $class } use overload '""' => sub ($self, $p, $q) { "" . $self->{location} }; sub to_string($self) { "" . $self->{location} } sub move($self, $x, $y) { $self->{location}->move($x, $y) } sub area($self) { "!!! Unimplemented !!!" } } package Rectangle { our @ISA = qw(Shape); sub new($class, $x = 0, $y = 0, $width = 0, $height = 0) { my $self = $class->SUPER::new($x, $y); $self->{width} = $width; $self->{height} = $height; $self } use overload '""' => sub ($self, $p, $q) { "@{[ $self->SUPER::to_string() ]}, width:$self->{width}, height:$self->{height}" }; # sub area($self) { $self->{width} * $self->{height} } } my $rct = Rectangle->new(12, 32, 100, 50); print <<EOS; \$rct --> $rct \$rct->isa("Rectangle") --> @{[ $rct->isa("Rectangle") ? "true" : "false" ]} \$rct->isa("Shape") --> @{[ $rct->isa("Shape") ? "true" : "false" ]} \$rct->isa("Point") --> @{[ $rct->isa("Point") ? "true" : "false" ]} EOS $rct->move(11, 21); say "\$rct --> $rct"; say "\$rct->area --> @{[ $rct->area ]}" </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $rct --> x:12, y:32, width:100, height:50 $rct->isa("Rectangle") --> true $rct->isa("Shape") --> true $rct->isa("Point") --> false $rct --> x:23, y:53, width:100, height:50 $rct->area --> !!! Unimplemented !!! </syntaxhighlight> :継承というと、メソッドをオーバーライドするのがまず頭に浮かびますが、派生クラスのメソッド中で基底クラスのメソッドを <code>$self->SUPER::method(...)</code> のように呼び出すことができます。 : オブジェクト $rct は Rectangleクラスのインスタンスなので、$rct->isa("Rectangle") --> true : RectangleクラスはShapeクラスの派生クラスなので、$rct->isa("Shape") --> true : ShapeクラスはPointクラスを包含していますが、継承はしていないので $rct->isa("Point") --> false : $rct->area --> !!! Unimplemented !!! は、面積を返すメソッド area を Rectangle で実装していないので Shape の実装漏れチェックにランタイムで捕捉された様子。 :: Perlでは抽象クラスや抽象メソッドは直接はサポートされていないので、ユニットテストとクラス中のアサーションで対応することになります。 : スーパークラスで実装されているオーバーロードされた演算子の呼出方法がわからなかったので to_string メソッドを定義しています。 :: シンボルテーブルを直接操作すればできそうですが、もう少しシンプルな方法がありそうな気がします。 <noinclude> == 脚註 == <references /> {{Nav}} {{DEFAULTSORT:Perl らいふらりもしゆうるとおふしえくとしこう}} [[Category:Perl|らいふらりもしゆうるとおふしえくとしこう]] {{stub|it}} </noinclude> 4w7drvtt6m7nn4pzakfqic9eqt8tlwu 物理数学I ベクトル解析 0 2603 276190 269930 2025-06-28T04:13:16Z ~2025-66365 88042 276190 wikitext text/x-wiki <small> [[物理数学I]] > ベクトル解析</small> ==ベクトル解析== ここでは、ベクトル解析について解説を行なう。[[解析学基礎/ベクトル解析]]も参照。 ベクトル解析は、主に多変数関数の微積分と関連しているが、 特にそれらのうちには計算自体に明確な物理的意味を 持つものがいくつか見られる。歴史的にもこの分野は 数学と物理の間のフィードバックを通して発展して来た。 <!-- 現代では数学と物理の間は広がってしまっているが、 --> そのため、計算においては物理的な意味を強調していきたい。 また、特にいくつかの定理は数学的に厳密な証明をすることが 難しい。その様なときには常識的に古典的な物理学の範囲で 起こる現象で適用できる程度に、一般的に 書くことにしたいと思う。 また、現代的にはこの分野は微分形式を用いて書かれることが多いが、 ここではまず最初に古典的な計算法を扱う。 これは、特に物理を専攻としない学習者に配慮するためである。 例えば、電気技術者や機械技術者もベクトル解析は依然として学ばねば ならず、彼らに取っては微分形式の理論はそれほど有用とはいえないものと 思われる。 ベクトル解析の理論は特に電磁気学と関連が深いが、これらの結果は 流体力学や量子力学など、様々な分野で登場する物理の根幹を成す計算法であり、 学習者は十分これらの手法に習熟することが求められる。 なお、ベクトル自体の性質については[[線型代数学/ベクトル]]を参照していただきたい。 ===ベクトル関数の定義=== ====ベクトル関数の定義==== 例えば3次元ベクトルで :<math> \vec r = (x,y,z) </math> とするとき、ある変数tについて x,y,z が、 :<math> (x,y,z) = (x(t),y(t),z(t)) </math> で表わされるとき、 :<math> \vec r </math> を、ベクトルの関数と呼ぶ。 これは、tを時間と見なすときにはある3次元空間中を 物体が動いて行く軌跡の値と見なすことが出来る。 例えば、 :<math> x= t, y=0,z = 0 </math> という軌跡を与えたとき、この値は 物体がxの方向に速度1で等速直線運動しているものとみなすことが できる。 ただし、この定義自体は3次元にとどまらず容易にn次元に拡張することが 出来る。 例えば、 :<math> (x _1,x _2,\cdots ,x _n) = (x _1(t),x _2(t),\cdots ,x _n(t)) </math> のようにn次元のベクトルを取ったときに、そのうちの各要素が ある独立変数tだけに依存すると考えることが出来るとき これは、n次元空間の中の物体の軌跡と考えることが出来る。 ====ベクトルの微分==== ここでは、ベクトルの微分を定義する。 例えば、1次元においては、物体の速度は :<math> \dot x = \frac {x(t+dt) - x(t)}{dt} </math> で与えられた。この値はある時間における物体の 位置の変化率という直接的な物理的意味を持っている。 これらの自然な拡張として一般的な次元において、 :<math> \dot r = \frac {\vec r(t+dt) - \vec r(t)}{dt} </math> によって、ベクトルの微分を定義する。 例えば、1次元空間に限ったときにはこの結果は上の式と一致することが分かる。 このことによって、例えば :<math> (x,y) = (x(t), y(t)) </math> という2次元ベクトルを取ったとき、 物体の速度のx方向成分は :<math> \dot x = \frac {x(t+dt) - x(t)}{dt} </math> によって与えられ、物体の位置のx方向成分のみによることが示唆される。 同様に 物体の速度のy方向成分は 物体の位置のy方向成分のみによっている。 このことは一見当然のように思えるが、実際にはそうではなく 我々が用いている座標系によっている。 例えば、2次元の極座標を用いてみると、 :<math> \vec x = x \vec e _x + y \vec e _y = r \vec e _r </math> と書けるが、 この式を正しく微分すると、 :<math> \vec v = \dot r \vec e _r + r \dot \theta \vec e _\theta </math> が得られ、速度の<math>\theta</math>成分は、物体のr成分にも依存している。 このことは、直接的には<math>\vec e _r</math>自身が時間依存性を持っている。 我々が通常用いる(x,y,z)という座標系は 通常直交座標系と呼ばれるが、(デカルト座標系と呼ばれることも多い。) これらの座標軸の方向は時間的に変わることが無いので、 微分の性質が非常に簡単になっている。 しかし、実際にある物体の動きを記述するとき、直交座標系を用いるより、 その動きに特徴的な量をパラメーターとして用いた方が記述が簡明に なることがある。例えば、太陽のまわりを円運動する惑星の 動きを記述するには、極座標を用いると、物体の運動がもっとも簡潔に記述される。 この様に、運動の種類によって用いるべき座標系が変わって来るため、 それぞれの間の緒量の変化、つまり微分や積分の性質を調べることが重要に なる。 ====関数の勾配==== ここまでで一般的な微分の方法を見た。 ここでは、特に物理的に重要なベクトルの作り方を 見る。 ある関数f(x,y,z) があるものとする。 このとき、 :<math> \textrm{grad} f = ( \frac{\partial{f}}{\partial{x}}, \frac{\partial{f}}{\partial{y}}, \frac{\partial{f}}{\partial{z}}) </math> をfの勾配と呼ぶ。 また、同様にしてn次元では :<math> \textrm{grad} f(x _1, \cdots , x _n) = ( \frac{\partial{f}}{\partial{{x _1}}}, \cdots, \frac{\partial{f}}{\partial{{x _n}}}) </math> によって定義される。 ここで、勾配はこの式の意味によって付けられた名前である。 例えば、 :<math> y= z = 0 </math> に限ってこの式を書いてみる。 このとき、 :<math> \textrm{grad} f = ( \frac{\partial{f}}{\partial{x}}, 0, 0) </math> となるが、これはこの関数fのx方向の傾きに等しい。 つまり、この式は傾きを求める式の複数の方向を用いた場合への一般化と なっている。 より一般的な例として2次元の場合の 例を考えてみる。ここでは :<math> f(x,y) = x^2 + y^2 </math> とおく。 このときこの式の勾配は簡単に計算でき、 :<math> \textrm{grad} f = ( 2 x, 2y, 0) </math> となる。例えば、この式を :<math> x = a, y=0 </math> (aはある定数。) について考えてみる。 このとき、勾配の値は :<math> \textrm{grad} f = ( 2 a, 0, 0) </math> となるが、これはxが正のとき正であり、負のときには負となっている。 つまり、この式はこの関数のx座標軸上で見たときに、 x=0を極少としたすり鉢形のグラフとなっており、更に 原点から離れれば離れるほど、グラフの傾きが増すことを示唆している。 実際この式を数値的にプロットすると、この主張が確かめられる。 *TODO プロットを作製。 次に、この式を :<math> x = 0, y=b </math> (bはある定数。) について考えてみる。 このときにも全く同じ主張が出来、y方向に見ても このグラフはすり鉢状になっている。 また、この式を :<math> x = y= \frac c {\sqrt 2} </math> について考えてみる。このときには :<math> \textrm{grad} f = 2(\frac c {\sqrt 2},\frac c {\sqrt 2}) </math> が得られ、この点では勾配はx軸から<math>\pi/4</math>の方向を向いていることが分かる。 一般に勾配は、関数fが、最も大きな傾きで増加する方向を 向いており、その絶対値はその点でそちらへの微分を取った値に等しい。 また、ある点でのある方向への微分を求めたいときには、 求めたい方向の単位ベクトルを :<math> \vec n </math> としたとき、 :<math> \textrm{grad} f \cdot \vec {n} </math> を計算することで、求めることが出来る。 *説明 勾配の計算では、全ての独立変数に対する微分を求めており、 これらの微分を組み合わせることであらゆる方向への微分を 作ることが出来ることが期待される。 微分の最も低いオーダーでは、それぞれの方向への微分は それぞれの方向の単位ベクトルにそちらの方向への微分の大きさを かけたものに等しいので、ある方向に対する微分を 計算するにはそれらを適切な方向への重みをつけて足し合わせることが 求められる。このとき、ある方向に対する単位ベクトルと ある軸の方向に対する単位ベクトルは、2つの方向の重みを表わしていると 考えられるので、確かにこの値は、そちらの方向への微分となっている。 例えば、 :<math> x = a,y=0 </math> でのy方向の傾きは、 :<math> \textrm{grad} f \cdot \vec {n}= (2a,0)\cdot (0,1)=0 </math> となるが、 これは、この関数の等高線が円形になっていることを考えると 確かにこの点ではy方向の傾きは0になっていなくてはいけない。 ====ベクトルの発散==== 次には逆にあるベクトルを取ったとき、 あるスカラー量を作りだす計算を導入する。 後に示される通り、この量はある点から流れ出す 粒子や場の束の和という物理的意味を持っており、 電磁気学や流体力学で頻繁に用いられる。 実際前者では磁束や電束についての計算に用いられ、 後者では流体中のわきだしや吸い込みなどのまわりで 流体の性質を表わすベクトルがnon-zeroになることが 知られている。 あるベクトルの関数 :<math> \vec a </math> があるとき、 :<math> \textrm{div} \vec a = \frac{\partial{{a _x}}}{\partial{x}} +\frac{\partial{{a _y}}}{\partial{y}} + \frac{\partial{{a _z}}}{\partial{z}} </math> を、<math>\vec a</math>の発散と呼ぶ。 また、この量もn次元で定義することが出来、そのときの定義は、 :<math> \textrm{div} \vec a = \frac{\partial {a _{1}}}{ {x _1}} +\cdots + \frac{\partial{{a _n}}}{\partial{{x _n}}} </math> で与えられる。 ただし <math> a _i </math> はベクトル <math> \vec a </math> の第i成分である。 この式の物理的意味は上で述べた通りだが、そのことの導出は ガウスの定理の導出によって与えられるため、ここでは扱わない。 ====ベクトルの回転==== ここでもう1つ、物理的に重要な演算を導入する。 この量も電磁気学や流体力学で使われており、 ある経路に沿って積分した値がその経路の中の ある量の積分によって与えられるという定理である。 実際には電磁気学では古典的にある回路を突き抜ける磁束の時間変化が 、その回路内に電流を引き起こすことがレンツの法則として知られている。 この法則は、このようなベクトルの演算によってうまく記述される現象の 例である。 流体力学では、この量は流体中に巻き起こる渦に対応している。 つまり、渦が流れるルートに沿って、流体の速度を積分していけば 0でない値が得られることが期待される。一方、そうでない場合 この値は全ての寄与が打ち消し合い、0になると思われる。 つまり、この量を用いることで、流体中の渦を記述する方法が得られるわけである。 ただし、実際には流体の運動を考えるときには渦が一切発生しないと した方が計算が簡単になることも多い。このような流れは渦無しの流れと 呼ばれ、その性質はよく知られている。 ここからはベクトルの回転の定義を述べる。 あるベクトルの関数 :<math> \vec a </math> があるとき、 :<math> \begin{matrix} \textrm{rot} \vec a = \\ \begin{pmatrix} \frac{\partial{{a _z}}}{\partial{y}} -\frac{\partial{{a _y}}}{\partial{z}} &\frac{\partial{{a _x}}}{\partial{z}} -\frac{\partial{{a _z}}}{\partial{x}} &\frac{\partial{{a _y}}}{\partial{x}} -\frac{\partial{{a _x}}}{\partial{y}} \end{pmatrix}\\ = \begin{vmatrix} \vec e _x &\vec e _y&\vec e _z\\ \frac{\partial{{}}}{\partial{{x}}}&\frac{\partial{{}}}{\partial{{y}}}& \frac{\partial{{}}}{\partial{{y}}}\\ a _1&a _2&a _3 \end{vmatrix} \end{matrix} </math> を :<math> \vec a </math> の回転と呼ぶ。 === 記法 === 場の量 <math>f(t, \boldsymbol r)</math> は時間 <math>t</math> と位置 <math>\boldsymbol r</math> に関する量だが、混乱の虞がないときは変数を省略して <math>f</math> のように書く。ベクトルの量は <math>\boldsymbol E, \boldsymbol B</math> のように太字で書く。手書きでは、縦棒を一本適当な場所に追加することでこれを表すことが多い(黒板太字という)。また、ベクトル量の大きさを同じ文字で <math>E,B</math> のように書く。ベクトルの二乗はそのベクトルの大きさの二乗である。すなわち、 <math>E^2 = \boldsymbol E^2 = |\boldsymbol E|^2</math> である。 ベクトル量による微分は、ベクトル量のおのおのの成分による偏微分によって作られるベクトルのことである。 例えば、 <math>\frac{\partial A}{\partial \boldsymbol r}</math> は勾配に等しい。 また、 <math>\frac{\partial A}{\partial \boldsymbol v} = \begin{pmatrix} \frac{\partial A}{\partial v_x} \\ \frac{\partial A}{\partial v_y} \\ \frac{\partial A}{\partial v_z} \end{pmatrix}</math> この記法は解析力学で必要となるが、そのとき、<math>\boldsymbol r, \boldsymbol v</math> は独立として扱われる。 場の量 <math>A(t,\boldsymbol r)</math> について、ある粒子の軌跡 <math>\boldsymbol r_a</math> に沿った <math>A</math> の変化 <math>\frac{dA(t,\boldsymbol r_a(t))}{dt}</math> は、 <math>\frac{dA(t,\boldsymbol r_a(t))}{dt} = \frac{\partial A} {\partial t} + \frac{d\boldsymbol r_a}{dt} \cdot \frac{\partial A(t,\boldsymbol r)}{\partial \boldsymbol r}</math> である。物理では、わざわざ <math>\boldsymbol r_a</math>と記号を新しく導入することをせずに <math>\frac{dA}{dt} = \frac{\partial A} {\partial t} + \frac{d \boldsymbol r}{dt} \cdot \frac{\partial A}{\partial \boldsymbol r}</math> と書く。右辺の第一項は場の時間変化、第二項は粒子の移動による場の変化に対応している。<math>\frac{dA}{dt}</math> を完全導関数、<math>\frac{\partial A}{\partial t}, \frac{\partial A}{\partial \boldsymbol r}</math> を偏導関数といい区別する。 また、例えば、関数 <math>U(x,y,z) = \frac{\alpha}{\sqrt{x^2+y^2+z^2}}</math> は極座標では、<math>U'(r,\theta,\varphi) = \frac{\alpha}{r}</math> である。<math>U,U'</math> は数学的に異なる関数であるが、物理では座標系による関数の違いを書き分けることはほとんどない。つまり、<math>U'</math>もそのまま <math>U</math> と書くことになる。 == ベクトル解析の公式 == ここでは、ベクトル解析の公式を証明する。これらの公式はベクトルを成分表示して単純に計算することでも証明できるが、この方法ではあまりにも煩雑になってしまうためレヴィ・チヴィタ記号を導入して証明する。 === クロネッカーのデルタ === クロネッカーのデルタ <math>\delta_{ij}</math>を {{式番号|<math>\delta_{ij} = \begin{cases} 1 & i=j\\ 0 & i \ne j\end{cases}</math>|1}} で定義する。 === レヴィ・チヴィタ記号 === レヴィ・チヴィタ記号 <math>\varepsilon_{ijk}</math> を {{式番号|<math>\varepsilon_{ijk} = \begin{cases} 1 & \, (i, j, k) = (1, 2, 3), (2, 3, 1), (3, 1, 2) \\ -1 & \, (i, j, k) = (1, 3, 2), (3, 2, 1), (2, 1, 3) \\ 0 & \mathrm{otherwise} \end{cases}</math>|2}} と定義する。すなわち、置換 <math>\sigma=\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ i & j & k \end{pmatrix}</math> (ただし <math>i,j,k</math> は互いに異なる)が偶置換のとき、<math>\varepsilon_{ijk} = 1</math>、奇置換のとき<math>\varepsilon_{ijk} = -1</math> である。また、レヴィ・チヴィタ記号 <math>\varepsilon_{ijk}</math> は <math>\varepsilon_{123} = 1</math> であり、2つの添字を入れ替えると -1 倍される(反対称)もの (e.g. <math>\varepsilon_{213} = -\varepsilon_{123} = -1 ,\,\varepsilon_{231} = -\varepsilon_{213} = 1 </math>)と理解できる。添字に同じ数字があるときはレヴィ・チヴィタ記号は 0 である(e.g. <math>\varepsilon_{111} = 0,\,\varepsilon_{322} = 0</math>)。 基本ベクトル <math>\boldsymbol e_i</math> を <math>\boldsymbol e_i = \begin{pmatrix} \delta_{1i} \\ \delta_{2i} \\ \delta_{3i} \end{pmatrix}</math> とする。すなわち、<math>\boldsymbol e_1 = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix},\boldsymbol e_2 = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \\ 0 \end{pmatrix},\boldsymbol e_3 = \begin{pmatrix} 0 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}</math> である。 微分作用素 <math>\nabla = \begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial x} \\ \frac{\partial}{\partial y} \\ \frac{\partial}{\partial z} \end{pmatrix}</math> をナブラという。これは記号的な表記である。ナブラを通常のベクトル演算と同じように扱うと、grad,div,rotは簡単に : <math> \textrm{grad } f = \nabla f </math> : <math> \textrm{div} \vec a = \nabla \cdot \vec a </math> : <math> \textrm{rot} \vec a = \nabla \times \vec a </math> と書くことが出来る。 <math> \triangle := \nabla \cdot \nabla = \frac{\partial^2}{\partial x^2} + \frac{\partial^2}{\partial y^2} + \frac{\partial^2}{\partial z^2} </math> をラプラシアンという。スカラー関数 <math> f </math> について <math> \triangle f =\frac{\partial^2f}{\partial x^2} + \frac{\partial^2f}{\partial y^2} + \frac{\partial^2f}{\partial z^2} </math> であり、ベクトル関数 <math> \boldsymbol A </math> について <math> \triangle \boldsymbol A = \begin{pmatrix} \frac{\partial^2A_x}{\partial x^2} + \frac{\partial^2A_x}{\partial y^2} + \frac{\partial^2A_x}{\partial z^2} \\ \frac{\partial^2A_y}{\partial x^2} + \frac{\partial^2A_y}{\partial y^2} + \frac{\partial^2A_y}{\partial z^2} \\ \frac{\partial^2A_z}{\partial x^2} + \frac{\partial^2A_z}{\partial y^2} + \frac{\partial^2A_z}{\partial z^2} \end{pmatrix} </math> である。 以下では、簡単のためにベクトル <math>\boldsymbol A</math>の <math>x</math> 成分 <math>A_x</math> を <math>A_1</math>、 <math>y</math> 成分 <math>A_y</math> を <math>A_2</math>、 <math>z</math> 成分 <math>A_z</math> を <math>A_3</math> と書く。偏微分についても <math>\frac{\partial}{\partial x} = \partial_x = \partial_1</math> などとする。ベクトル <math>\boldsymbol A</math> の 第i成分 <math>A_i</math> を <math>[\boldsymbol A]_i</math> と書く。 ベクトルの外積 <math>\boldsymbol A \times \boldsymbol B</math> の第i成分 <math>[\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_i</math> は <math>[\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_i = \sum_{j,k}\varepsilon_{ijk}A_jB_k</math> と書ける。ここで <math>\Sigma</math> の添字はそれぞれ1から3までの整数値を動くものとする。この規約は以下の文章にも適用する。 実際に、展開して確認すると、 <math>\begin{align}\sum_{j,k}\varepsilon_{1jk}A_jB_k &= \varepsilon_{123}A_2B_3 + \varepsilon_{132}A_3B_2 \\ &= A_2B_3 - A_3B_2 \\ &= [\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_1 \end{align}</math> <math>\begin{align}\sum_{j,k}\varepsilon_{2jk}A_jB_k &= \varepsilon_{213}A_1B_3 + \varepsilon_{231}A_3B_1 \\ &= A_3B_1 - A_1B_3 \\ &= [\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_2 \end{align}</math> <math>\begin{align}\sum_{j,k}\varepsilon_{3jk}A_jB_k &= \varepsilon_{312}A_1B_2 + \varepsilon_{321}A_2B_1 \\ &= A_1B_2 - A_2B_1 \\ &= [\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_3 \end{align}</math> となる。上の式において、 <math>\sum_{j,k}\varepsilon_{1jk}A_jB_k</math> を展開すると9つの項が出てくるが、その内の7つの <math>\varepsilon_{1jk}</math> が0となるため、2つの項だけが残る。すなわち、<math>j=2,j=3</math> に対応する項(対応する <math>k</math> は <math>\{1,2,3\}</math> のうち1でも <math>j</math> でもないもの)、 <math>\varepsilon_{123},\varepsilon_{132}</math> の項のみが残る。<math>\varepsilon_{2jk},\varepsilon_{3jk}</math> についても同様である。 '''定理''' <math>\varepsilon_{ijk} = |\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| = \boldsymbol e_i\cdot(\boldsymbol e_j \times \boldsymbol e_k) = \begin{vmatrix} \delta_{1i} & \delta_{1j}& \delta_{1k}\\ \delta_{2i} & \delta_{2j}& \delta_{2k}\\ \delta_{3i} & \delta_{3j}& \delta_{3k} \end{vmatrix} </math> が成り立つ。 '''証明''' <math>|\boldsymbol e_1 \, \boldsymbol e_2 \, \boldsymbol e_3| = \begin{vmatrix} 1 & 0 & 0 \\ 0 & 1 & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{vmatrix} = 1 = \varepsilon_{123}</math> である。 これと、行列式の性質より、<math>|\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| </math> は反対称であることから、<math>\varepsilon_{ijk} = |\boldsymbol e_i \, \boldsymbol e_j\, \boldsymbol e_k| </math> を得る。 <math>|\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| = \boldsymbol e_i\cdot(\boldsymbol e_ j \times \boldsymbol e_k) </math> については直接計算すればよい。 基本ベクトルの定義 <math>\boldsymbol e_i = \begin{pmatrix} \delta_{1i} \\ \delta_{2i} \\ \delta_{3i} \end{pmatrix}</math> を代入して、<math>|\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k| = \begin{vmatrix} \delta_{1i} & \delta_{1j}& \delta_{1k}\\ \delta_{2i} & \delta_{2j}& \delta_{2k}\\ \delta_{3i} & \delta_{3j}& \delta_{3k} \end{vmatrix} </math> を得る。 '''定理''' <math>\varepsilon_{ijk}\varepsilon_{lmn} = \begin{vmatrix} \delta_{il} & \delta_{im}& \delta_{in}\\ \delta_{jl} & \delta_{jm}& \delta_{jn}\\ \delta_{kl} & \delta_{km}& \delta_{kn} \end{vmatrix} = \delta_{il}\left( \delta_{jm}\delta_{kn} - \delta_{jn}\delta_{km} \right) + \delta_{im}\left( \delta_{jn}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{kn} \right) + \delta_{in}\left( \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} \right) </math> である。 '''証明''' <math>\varepsilon_{ijk} = |\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k|,\, \varepsilon_{lmn} = |\boldsymbol e_l \,\boldsymbol e_m \, \boldsymbol e_n| </math> より <math>\varepsilon_{ijk}\varepsilon_{lmn} = |\boldsymbol e_i \,\boldsymbol e_j \, \boldsymbol e_k||\boldsymbol e_l \,\boldsymbol e_m \, \boldsymbol e_n| = \begin{vmatrix}\boldsymbol e_i^T \\ \boldsymbol e_j^T \\ \boldsymbol e_k^T \end{vmatrix}|\boldsymbol e_l \, \boldsymbol e_m \, \boldsymbol e_n| = \begin{vmatrix} \boldsymbol e_i^T\boldsymbol e_l & \boldsymbol e_i^T\boldsymbol e_m& \boldsymbol e_i^T\boldsymbol e_n\\ \boldsymbol e_j^T\boldsymbol e_l & \boldsymbol e_j^T\boldsymbol e_m& \boldsymbol e_j^T\boldsymbol e_n\\ \boldsymbol e_k^T\boldsymbol e_l & \boldsymbol e_k^T\boldsymbol e_m& \boldsymbol e_k^T\boldsymbol e_n \end{vmatrix} = \begin{vmatrix} \delta_{il} & \delta_{im}& \delta_{in}\\ \delta_{jl} & \delta_{jm}& \delta_{jn}\\ \delta_{kl} & \delta_{km}& \delta_{kn} \end{vmatrix}. </math> また、 余因子展開をして、 <math>\begin{vmatrix} \delta_{il} & \delta_{im}& \delta_{in}\\ \delta_{jl} & \delta_{jm}& \delta_{jn}\\ \delta_{kl} & \delta_{km}& \delta_{kn} \end{vmatrix} = \delta_{il}\left( \delta_{jm}\delta_{kn} - \delta_{jn}\delta_{km} \right) + \delta_{im}\left( \delta_{jn}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{kn} \right) + \delta_{in}\left( \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} \right) </math> を得る。 '''定理''' # <math>\sum_i \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ilm} = \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} </math> # <math>\sum_{i,j} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijl} = 2\delta_{kl} </math> # <math>\sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijk} = 6 </math> が成り立つ。ここでも <math>\sum</math> のそれぞれの添字は1,2,3を歩くという規約を採用している。 '''証明''' <math>\varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ilm} = \begin{vmatrix} 1 & \delta_{il}& \delta_{im}\\ \delta_{ji} & \delta_{jl}& \delta_{jm}\\ \delta_{ki} & \delta_{kl}& \delta_{km} \end{vmatrix} = (\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) - \delta_{il}(\delta_{ji}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{ki}) + \delta_{im}(\delta_{ji}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{ki}) </math> より <math>\begin{align}\sum_i \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ilm} &= \sum_i [(\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) - \delta_{il}(\delta_{ji}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{ki}) + \delta_{im}(\delta_{ji}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{ki})] \\ &= 3(\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) - (\delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl}) + (\delta_{jm}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{km}) \\ &= \delta_{jl}\delta_{km} - \delta_{jm}\delta_{kl} \end{align} </math> <math>\sum_{i,j} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijl} = \sum_j \sum_i \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijl} = \sum_j (\delta_{jj}\delta_{kl} - \delta_{jl}\delta_{kj}) = 3\delta_{kl} - \delta_{kl} = 2\delta_{kl} </math> <math>\sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijk} = \sum_{k} \sum_{i,j} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{ijk} = \sum_{k} 2\delta_{kk} = 6 </math> === 三重積と四重積 === '''定理''' 次の式が成り立つ。 # スカラー三重積 <math>\boldsymbol A \cdot (\boldsymbol B \times \boldsymbol C) = \boldsymbol B \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol A) = \boldsymbol C \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B)</math> # ベクトル三重積 <math>\boldsymbol A \times (\boldsymbol B \times \boldsymbol C) = (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C)\boldsymbol B - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)\boldsymbol C</math> # スカラー四重積 <math>(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol D) = (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C) (\boldsymbol B \cdot \boldsymbol D) - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol D) (\boldsymbol B \cdot \boldsymbol C)</math> # ベクトル四重積 <math>(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \times (\boldsymbol C \times \boldsymbol D) = [(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot \boldsymbol D] \boldsymbol C - [(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot \boldsymbol C] \boldsymbol D </math> # ヤコビ恒等式 <math>\boldsymbol{A} \times ( \boldsymbol{B} \times \boldsymbol{C} ) + \boldsymbol{B} \times ( \boldsymbol{C} \times \boldsymbol{A} ) + \boldsymbol{C} \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} ) = 0</math> '''証明''' スカラー三重積の証明 <math>\begin{align}\boldsymbol A \cdot (\boldsymbol B \times \boldsymbol C) &= \sum_i A_i[\boldsymbol B \times \boldsymbol C]_i \\ &= \sum_{i,j,k}\varepsilon_{ijk}A_iB_jC_k. \\ \boldsymbol B \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol A) &= \sum_jB_j[\boldsymbol C \times \boldsymbol A]_j\\ &= \sum_{i,j,k}B_j\varepsilon_{jki}C_kA_i \\ &= \sum_{i,j,k}\varepsilon_{ijk}A_iB_jC_k.\\ \boldsymbol C \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B) &= \sum_kC_k[\boldsymbol A \times \boldsymbol B]_k \\ &= \sum_{i,j,k}C_k\varepsilon_{kij}A_iB_j \\ &= \sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}A_iB_jC_k. \end{align}</math> ベクトル三重積の証明 <math>\begin{align} {[}\boldsymbol A \times (\boldsymbol B \times \boldsymbol C)]_i &= \sum_{j,k}\varepsilon_{ijk}A_j[\boldsymbol B \times \boldsymbol C]_k \\ &= \sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{ijk}A_j\varepsilon_{klm}B_lC_m \\ &= -\sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{kji}\varepsilon_{klm}A_jB_lC_m \\ &= -\sum_{j,l,m}(\delta_{jl}\delta_{im}-\delta_{jm}\delta_{il})A_jB_lC_m\\ &= \sum_{j,l,m}\delta_{jm}\delta_{il}A_jB_lC_m - \sum_{j,l,m}\delta_{jl}\delta_{im}A_jB_lC_m\\ &= \sum_jA_jB_iC_j - \sum_jA_jB_jC_i\\ &= (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C)B_i - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)C_i \end{align}</math> スカラー四重積の証明 スカラー三重積及びベクトル三重積を使うと <math>(\boldsymbol A \times \boldsymbol B) \cdot (\boldsymbol C \times \boldsymbol D) = \boldsymbol C \cdot [\boldsymbol D \times (\boldsymbol A \times \boldsymbol B)] = \boldsymbol C \cdot [(\boldsymbol D \cdot \boldsymbol B ) \boldsymbol A - (\boldsymbol D \cdot \boldsymbol A) \boldsymbol B] = (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol C)\boldsymbol B - (\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)\boldsymbol C.</math> ベクトル四重積の証明 ベクトル三重積よりほとんど自明である。 ヤコビ恒等式の証明 ベクトル三重積の公式を代入して計算するだけである。 === 微分公式 === 上の表式を用いると、複雑な微分の計算を簡便に行なうことが出来る。 '''定理''' <math>\nabla \times (\nabla f) = 0</math> <math>\nabla \cdot (\nabla \times \boldsymbol A)=0 </math> が成り立つ。 '''証明''' <math>\begin{align} {[\nabla \times (\nabla f)]}_i &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j[\nabla f]_k \\ &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j\partial_kf \end{align} </math> ここで、<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf </math> について、<math>i>j </math> の項は、 <math>\varepsilon_{jik}\partial_j \partial_if = -\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf </math>と打ち消し合う(<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf + \varepsilon_{jik}\partial_j \partial_if = 0 </math>)。 <math>i=j </math> の項は <math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jf = \varepsilon_{iik}\partial_i \partial_if = 0 </math> となるので、結局最後の式は 0 である。 すなわち、<math>\nabla \times (\nabla f) = 0</math> を得る。 <math>\begin{align}\nabla \cdot (\nabla \times \boldsymbol A) &= \sum_{i} \partial_i[\nabla \times \boldsymbol A]_i \\ &= \sum_{i,j,k} \partial_i \varepsilon_{ijk}\partial_jA_k \\ &= \sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k \\ \end{align} </math> ここで、<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k </math> について、<math>i>j </math> の項は、 <math>\varepsilon_{jik}\partial_j \partial_iA_k = -\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k </math>と打ち消し合う(<math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k + \varepsilon_{jik}\partial_j \partial_iA_k = 0 </math>)。 <math>i=j </math> の項は <math>\varepsilon_{ijk}\partial_i \partial_jA_k = \varepsilon_{iik}\partial_i \partial_iA_k = 0 </math> となるので、結局最後の式は 0 である。 すなわち、<math>\nabla \cdot (\nabla \times \boldsymbol A)=0 </math> を得る。 '''定理''' <math> \nabla \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B ) = (\nabla \times \boldsymbol A) \cdot \boldsymbol B - \boldsymbol A \cdot (\nabla \times \boldsymbol B) </math> <math>\nabla \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} ) = ( \boldsymbol{B} \cdot \nabla ) \boldsymbol{A} - ( \boldsymbol{A} \cdot \nabla ) \boldsymbol{B} + \boldsymbol{A} ( \nabla \cdot \boldsymbol{B} ) - \boldsymbol{B} ( \nabla \cdot \boldsymbol{A} ) </math> <math>\nabla(\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B) = \boldsymbol A \times (\nabla \times B) + \boldsymbol B \times (\nabla \times \boldsymbol A) + (\boldsymbol A \cdot \nabla)\boldsymbol B + (\boldsymbol B \cdot \nabla)\boldsymbol A </math> が成り立つ。 '''証明''' <math> \begin{align} \nabla \cdot (\boldsymbol A \times \boldsymbol B ) &= \sum_{i,j,k} \partial_i (\varepsilon_{ijk} A _j B _k) \\ &= \sum_{i,j,k}\varepsilon_{ijk}(\partial _i A _j) B _k + \sum_{i,j,k} \varepsilon_{ijk} A _j (\partial _i B _k)\\ &= (\nabla \times \boldsymbol A)\cdot \boldsymbol B - \boldsymbol A \cdot (\nabla \times \boldsymbol B) . \end{align} </math> <math>\begin{align} {[\nabla \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} )}]_i &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j[ \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B}]_k \\ &= \sum_{j,k,l,m} \varepsilon_{ijk}\varepsilon_{klm}\partial_j(A_lB_m) \\ &= - \sum_{j,k,l,m} \varepsilon_{kji}\varepsilon_{klm}\partial_j(A_lB_m) \\ &= - \sum_{j,l,m} (\delta_{jl}\delta_{im} - \delta_{jm}\delta_{il})\partial_j(A_lB_m) \\ & = \sum_{j,l,m}\delta_{jm}\delta_{il}\partial_j(A_lB_m)-\sum_{j,l,m} \delta_{jl}\delta_{im}\partial_j(A_lB_m)\\ &= \sum_{j} \partial_j(A_iB_j) -\sum_j \partial_j(A_jB_i) \\ &= \sum_{j} B_j\partial_jA_i + \sum_{j} A_i\partial_jB_j - \sum_j B_i\partial_jA_j - \sum_j A_j\partial_jB_i \\ &= (\boldsymbol B \cdot \nabla)A_i + A_i(\nabla \cdot \boldsymbol B) - (\boldsymbol A \cdot \nabla)B_i - B_i(\nabla \cdot \boldsymbol A) \end{align} </math> より、<math>\nabla \times ( \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} ) = ( \boldsymbol{B} \cdot \nabla ) \boldsymbol{A} - ( \boldsymbol{A} \cdot \nabla ) \boldsymbol{B} + \boldsymbol{A} ( \nabla \cdot \boldsymbol{B} ) - \boldsymbol{B} ( \nabla \cdot \boldsymbol{A} ) </math> が成り立つ。 <math>\begin{align}{[\nabla(\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B)]}_i &= \sum_j \partial_i(A_jB_j)\\ &= \sum_j B_j\partial_iA_j + \sum_j A_j\partial_iB_j.\\ \end{align} </math> ここで、<math>[\boldsymbol A \times(\nabla \times \boldsymbol B)]_i = \sum_j A_j \partial_iB_j - (\boldsymbol A \cdot \nabla) \boldsymbol B_i </math> が成り立つので<ref>この式の導出に困ったらベクトル三重積の導出を参考すること。ただし、微分の扱いに注意すること。ベクトル三重積の導出の六行目までは、Bを∇に読み替えても成立するが、七行目の式変形は成立しない。なぜなら、偏微分とベクトルの成分を入れ替えて <math>\partial_i C_j=C_j \partial_i</math> とすることは当然不可能だからである。</ref>、これを第二項に代入する。第一項についても同様の式が成り立つため、これを代入すると結局、 <math>\nabla(\boldsymbol A \cdot \boldsymbol B) = \boldsymbol A \times (\nabla \times B) + \boldsymbol B \times (\nabla \times \boldsymbol A) + (\boldsymbol A \cdot \nabla)\boldsymbol B + (\boldsymbol B \cdot \nabla)\boldsymbol A </math> が得られる。 '''定理''' <math> \nabla \cdot(f\boldsymbol A )= \nabla f \cdot \boldsymbol A + f \nabla \cdot \boldsymbol A </math> <math>\nabla \times(f\boldsymbol A) = \nabla f \times \boldsymbol A + f\nabla \times \boldsymbol A </math> が成り立つ。 '''証明''' <math> \begin{align} \nabla \cdot (f \boldsymbol A) &= \sum_i\partial _i (fA _i)\\ &= \sum_i(\partial _i f ) A _i + \sum_if (\partial _i A _i)\\ &= \nabla f \cdot \boldsymbol A + f\nabla \cdot \boldsymbol A \end{align} </math> <math> \begin{align} {[\nabla \times f \boldsymbol A]}_i &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_j(fA_k)\\ &= \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}\partial_jf \,A_k + \sum_{j,k} \varepsilon_{ijk}f\partial_j \,A_k \\ &= {[\nabla f \times \boldsymbol A]}_i + {[f\nabla \times \boldsymbol A]}_i \end{align} </math> '''定理''' <math>\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A} ) = \nabla (\nabla \cdot \boldsymbol{A} ) - \triangle \boldsymbol{A} </math> が成り立つ。 '''証明''' <math>\begin{align} {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_i &= \sum_{j,k}\varepsilon_{ijk}\partial_j[\nabla \times \boldsymbol A]_k \\ &= \sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{ijk}\partial_j\varepsilon_{klm}\partial_l{ A}_m \\ &= \sum_{j,k,l,m}\varepsilon_{kij}\varepsilon_{klm}\partial_j\partial_lA_m \\ &= \sum_{j,l,m}(\delta_{il}\delta_{jm} - \delta_{im}\delta_{jl})\partial_j\partial_lA_m \\ &= \sum_{j,l,m}\delta_{il}\delta_{jm}\partial_j\partial_lA_m -\sum_{j,l,m}\delta_{im}\delta_{jl}\partial_j\partial_lA_m \\ &= \sum_{j}\partial_i\partial_jA_j - \sum_{j}\partial_j\partial_jA_i \end{align} </math> それぞれの成分について展開すると <math> {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_1 = \partial_1(\partial_1A_1+\partial_2A_2+\partial_3A_3) - (\partial_1^2+\partial_2^2+\partial_3^2)A_1 </math> <math> {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_2 = \partial_2(\partial_1A_1+\partial_2A_2+\partial_3A_3) - (\partial_1^2+\partial_2^2+\partial_3^2)A_2 </math> <math> {[}\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A}){]}_3 = \partial_3(\partial_1A_1+\partial_2A_2+\partial_3A_3) - (\partial_1^2+\partial_2^2+\partial_3^2)A_3 </math> である。これは <math>\nabla \times (\nabla \times \boldsymbol{A} ) = \nabla (\nabla \cdot \boldsymbol{A} ) - \triangle \boldsymbol{A} </math> であることを意味する。 これらの計算は、電磁気学等で頻繁に用いられるので、よく練習しておかねばならない。 '''定理''' 位置ベクトル <math> \boldsymbol r </math> について <math> r = |\boldsymbol r| =\sqrt{x^2+y^2 + z^2} </math> とすると、<math> \nabla r^n = n r^{n-2}{\boldsymbol r} </math>である。 '''証明''' <math> \frac{\partial}{\partial x}r^n = nr^{n-1}\frac{\partial}{\partial x}\sqrt{x^2 + y^2 + z^2} = nr^{n-1} \frac x r = nr^{n-2}x </math> <math> y,z </math> についても同様である。 すなわち、<math> \nabla r^n = \begin{pmatrix} nr^{n-2}x \\nr^{n-2}y \\nr^{n-2}z\end{pmatrix} = nr^{n-2}\boldsymbol r. </math> === 極座標系 === ここでは、極座標での勾配、発散、ラプラシアンを求める。 極座標では、位置ベクトルは <math>\boldsymbol r = \begin{pmatrix} x\\ y\\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} r\sin\theta\cos\varphi\\ r\sin\theta\sin\varphi\\ r\cos\theta \end{pmatrix} </math> となる。正規直交基底は <math>\boldsymbol e_r := \frac{\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}}{\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}\right|} = \begin{pmatrix}\sin\theta\cos\varphi\\ \sin\theta\sin\varphi\\ \cos\theta\end{pmatrix} </math>,<math>\boldsymbol e_\theta := \frac{\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}}{\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}\right|} = \frac 1 r \begin{pmatrix}r\cos\theta\cos\varphi\\ r\cos\theta\sin\varphi\\ -r\sin\theta\end{pmatrix} =\begin{pmatrix}\cos\theta\cos\varphi\\ \cos\theta\sin\varphi\\ -\sin\theta\end{pmatrix} </math>,<math>\boldsymbol e_\varphi := \frac{\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}}{\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}\right|} = \frac{1}{r\sin\theta}\begin{pmatrix}-r\sin\theta\sin\varphi\\ r\sin\theta\cos\varphi\\ 0 \end{pmatrix} =\begin{pmatrix}-\sin\varphi\\ \cos\varphi\\ 0 \end{pmatrix} </math>である。 微小変位ベクトル <math>d\boldsymbol r = dx\boldsymbol e_x + dy\boldsymbol e_y + dz\boldsymbol e_z </math> は極座標では、 <math>\begin{align}d\boldsymbol r &= \frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}dr + \frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}d\theta + \frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}d\varphi\\ &= \left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial r}\right|\boldsymbol e_r dr +\left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \theta}\right|\boldsymbol e_\theta d\theta + \left|\frac{\partial \boldsymbol r}{\partial \varphi}\right|\boldsymbol e_\varphi d\varphi\\ &= \boldsymbol e_r dr + r\boldsymbol e_\theta d\theta + r\sin\theta\boldsymbol e_\varphi d\varphi \end{align} </math> と書ける。 関数 <math>f </math> の全微分 <math>df </math> は <math>df = \frac{df}{dx}dx + \frac{df}{dy}dy + \frac{df}{dz}dz = \nabla f \cdot d\boldsymbol r </math> となる。 極座標での発散を <math>\nabla f = \nabla_r f \, \boldsymbol e_r + \nabla_\theta f \, \boldsymbol e_\theta + \nabla_\varphi f \, \boldsymbol e_\varphi </math> とすると、<math>\begin{align}df &= \nabla f \cdot d\boldsymbol r \\ &= (\nabla_r f \, \boldsymbol e_r + \nabla_\theta f \, \boldsymbol e_\theta + \nabla_\varphi f \, \boldsymbol e_\varphi)\cdot (\boldsymbol e_r dr + r\boldsymbol e_\theta d\theta + r\sin\theta\boldsymbol e_\varphi d\varphi)\\ &=\nabla_r f\, dr + r\nabla_\theta f \, d\theta + r\sin\theta\nabla_\varphi f \, d\varphi \end{align} </math> である。これと極座標での全微分 <math>df = \frac{\partial f}{\partial r}dr + \frac{\partial f}{\partial \theta}d\theta + \frac{\partial f}{\partial \varphi}d\varphi </math> と比較すると、 <math>\nabla_r f = \frac{\partial f}{\partial r},\nabla_\theta f = \frac{1}{r}\frac{\partial f}{\partial \theta},\nabla_\varphi f = \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial f}{\partial \varphi}{} </math> を得る。 すなわち、極座標での発散は <math>\nabla f =\frac{\partial f}{\partial r} + \frac{1}{r}\frac{\partial f}{\partial \theta} + \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial f}{\partial \varphi}{} </math> である。 基底ベクトルの微分は、 <math>\frac{\partial \boldsymbol e_r}{\partial r} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_r}{\partial \theta} = \boldsymbol e_\theta,\frac{\partial \boldsymbol e_r}{\partial \varphi} = \sin\theta \boldsymbol e_\varphi </math> <math>\frac{\partial \boldsymbol e_\theta}{\partial r} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_\theta}{\partial \theta} = -\boldsymbol e_r,\frac{\partial \boldsymbol e_\theta}{\partial \varphi} = \cos\theta\boldsymbol e_\varphi </math> <math>\frac{\partial \boldsymbol e_\varphi}{\partial r} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_\varphi}{\partial \theta} = 0,\frac{\partial \boldsymbol e_\varphi}{\partial \varphi} = -\cos\theta\boldsymbol e_r - \sin\theta \boldsymbol e_\theta </math> であることを使って極座標でのベクトル <math>\boldsymbol A </math> の発散を計算すると、 <math>\begin{align}\nabla \cdot A &= \left(\boldsymbol e_r\frac{\partial f}{\partial r} + \boldsymbol e_\theta \frac{1}{r}\frac{\partial }{\partial \theta} + \boldsymbol e_\varphi \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial f}{\partial \varphi}\right)\cdot (A_r\boldsymbol e_r + A_\theta \boldsymbol e_\theta + A_\varphi \boldsymbol e_\varphi)\\ &= \boldsymbol e_r \cdot \left(\frac{\partial A_r}{\partial r}\boldsymbol e_r\right) + \frac 1 r \boldsymbol e_\theta \cdot \left( \frac{\partial A_\theta}{\partial \theta}\boldsymbol e_\theta + A_r\boldsymbol e_\theta\right) + \frac{1}{r\sin\theta}\boldsymbol e_\varphi \cdot \left( \frac{\partial A_\varphi}{\partial \varphi}\boldsymbol e_\varphi + A_r\sin\theta \boldsymbol e_\varphi + A_\theta\cos\theta\boldsymbol e_\varphi\right)\\ &= \frac{1}{r^2}\frac{\partial (r^2 A_r)}{\partial r} + \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial (\sin\theta A_\theta)}{\partial \theta} + \frac{1}{r\sin\theta}\frac{\partial A_\varphi}{\partial \varphi} \end{align} </math> となる。 また、ラプラシアンに極座標での勾配と発散を代入すると、 <math>\triangle f = \nabla \cdot \nabla f =\frac{1}{r^2}\frac{\partial }{\partial r}\left(r^2 \frac{\partial f}{\partial r}\right) + \frac{1}{r^2\sin\theta}\frac{\partial }{\partial \theta}\left(\sin\theta\frac{\partial f}{\partial \theta}\right) + \frac{1}{r^2\sin^2\theta}\frac{\partial^2 f}{\partial \varphi^2} </math> となり、ラプラシアンの極座標表示が得られた。 ===テンソル代数=== ====テンソルの定義==== 物理の計算においては、テンソルと呼ばれる量が 頻繁に用いられる。これは3次元における電磁気学の計算や、 古典力学における慣性モーメントなどで用いられるが、 特殊相対論、一般相対論においても用いられる。 ただし、特に一般相対論においては、計量テンソルと呼ばれる 特殊なテンソルが導入されるため、計算が非常に複雑になる。 ここでは、主に3次元のテンソル計算を扱うが、 特殊相対論における計算も少し扱う。 まずは、テンソルを定義する。 あるn次元のベクトルを考える。 このベクトルに対して、一般にあるベクトルからそれと同じ 次元のベクトルに変換するような線形変換を考えることが出来る。 この変換は、そのベクトルを同じ次元のベクトルに変換することから、 n*nの行列で書けることが分かる。 さて、次にこれらのベクトルのいくつかの(m個とする。)直積を取って、 mn個の要素を含む列ベクトルを作ることを考える。 直積の取り方については、[[物理数学I]]を参照。 :<math> V \times V \times \cdots \times V </math> この操作によってできたmnベクトルは、上の行列によって表わされる n行のベクトルから出来たm次のテンソルの一種となっている。 ただし、一般のテンソルはもう少し複雑で、 既に上で得たベクトルとのつながりを忘れてしまったmn次元のベクトルが 上と同じ様な変換性を持つとき、これを上のベクトルに対する m次のテンソルと呼ぶ。 ここでは、さらにこれらのテンソルが従う変換の行列を 構成することを考える。 ここで、先ほど定めたmn行のベクトルの成分のうち、直積を取られる前は別の ベクトルだった部分のそれぞれが、直積を取られる前と同じように変換するような mn*mn次の変換行列を作りたい。 このためには、先ほど定めたn*nの行列による変換のm回の直積を取って、 mn*mnの行列を作ればよい。 このとき行列の直積の性質 :<math> (A _1 \times B _1) \cdot (A _2 \times B _2 ) = A _1 A _2 \times B _1 B _2 </math> から、 この行列が先ほどの性質を満たすことが分かる。 ここで、これらの行列やベクトルは添字をうまくつけることによって 書き表すことが出来る。 先ほど述べたうち、元々のベクトルを :<math> A^\mu </math> と書く。 次に、元々のベクトルを変換する行列を :<math> \Lambda ^{\mu\nu} </math> と書くと、この行列により変換された後のベクトルは、 :<math> \Sigma _{\nu = 1}^{n} \Lambda ^{\mu\nu} A^\nu </math> で表わされる。 ここで、行列を添字を用いて計算する方法を使った。 ただし、物理の計算においては、 "同じ式の中に同じ添字が2回出て来たとき、この2つの添字を 足し合わせる"という規約を用いることが多い。 これをEinsteinの規約と呼び、一般相対論でEinsteinが用いてから よく使われるようになった。 この規約を用いると、上の式は簡単に、 :<math> \Lambda ^{\mu\nu} A^\nu </math> と書かれる。以下の計算では、常にこの規約を用い、 この規約が適用されないところでは、注意書きを行なうこととする。 さらに、元々のベクトルの直積は、 :<math> A^\mu A^\nu </math> となる。 ただし、ここでは、簡単にするためm=2と定めた。 これらを変換するmn*mn行列は :<math> \Lambda ^{\mu\rho} \Lambda ^{\nu\sigma} </math> となる。 また、これらの行列によって変換されたベクトルは、 :<math> \Lambda ^{\mu\rho} \Lambda ^{\nu\sigma} A^\rho A^\sigma </math> で表わされる。 これらの変換則から一般的なテンソルを構成することが出来る。 例えば、ここでもm =2と定める。上の議論からこの量は 2つの添字を用いて、 :<math> T^{\mu\nu} </math> と書くことが出来、この量が従う変換則は、 :<math> \Lambda ^{\mu\rho} \Lambda ^{\nu\sigma} T^{\rho\sigma} </math> となることがわかる。この量をある変換<math>\Lambda </math>に対する、 2次のテンソルと呼ぶ。 ここでは、テンソルの代数を定義した。このことを用いて、 ここからはより複雑な微分を見て行く。 ===多変数関数の積分=== 多変数関数の積分は1変数の場合の拡張によって定義される。 特に、いくつかの計算は物理的な意味が明確であるので 物理数学においても扱われることが多い。 ====ガウスの定理==== ここで直交座標系を用いた場合について、 ある定理を導出する。 この定理は、ベクトルの発散という量の物理的意味を 与えてくれる点で重要である。 :<math> \iiint _V dxdydz \textrm{div} \vec A = \iint d\vec s \vec A </math> が成り立つ。 ここで、左辺の体積積分はある領域について行なわれ、 右辺の表面積分は、その領域を囲む面積全体に対して 行なわれる。 この定理をガウスの定理と呼ぶ。 [[w:ガウス|ガウス]]は19世紀の非常に有名な数学者の名前である。 導出に移る前に、この定理の意味を述べる。 まずは右辺に注目する。右辺の被積分関数 :<math> d\vec s \vec A </math> は、ある点での面積要素に垂直な :<math> \vec A </math> の値を表わしている。これは例えば、 :<math> \vec A </math> が、流体力学でいう流体の流れる速度を表わすベクトルだったとするなら、 その流れのうちで今定めた面積要素から流れだす流量を表わしている。 この量を領域Vを囲む表面全体で足し合わせることから、この量は 領域Vから流れ出す流体の流量の和に等しいことが分かる。 ここで、領域Vの中に流体がわきだして来るような場所が合ったとすると、このとき 領域Vから流れ出す流量は、有限になると考えられる。 このためには、左辺で :<math> \textrm{div} \vec A </math> が流体のわきだしの回りで有限になっていなければならない。 これらのことからベクトルの発散は、 :<math> \textrm{div} \vec A </math> の意味は、ベクトルAのわきだしに対応していることが分かる。 発散という名前は、ベクトルAがどこからか現われて、回りに広がって行く 様子から来ている。 ここからは、この定理の導出に移る。ただし、ここでの導出は直観的なものであり、 局限移行等については数学的に厳密なものではないことを注意しておく。 *導出 まず、ある領域Vを非常に小さい立方体の領域<math>v _i</math>に分割する。 領域Vがどんな形であっても、このことは常に可能だと期待される。 ここで、ある互いに接し合う2つの小さい領域<math>v _1</math>と<math>v _2</math>について この定理が示されたとする。 このとき、領域<math>v _1</math>と領域が<math>v _2</math>接している面を考える。 それぞれの領域からの寄与は、その点でのベクトルの大きさと その面積要素の大きさが同じであることから同じであると考えられ、 また、それらは互いに接しているので、面積分の性質から見て、 それらの寄与は互いに異なった符合を持っている。 ここで、今考えている領域2つを張りつけて新しい領域 <math>v _3</math>を作り、この領域について元の式の左辺を計算すると、 その量は、 :<math> \iiint _{v _1+v _2} dxdydz \textrm{div} \vec A </math> となる。ここで、右辺についても互いに重なった部分の寄与が打ち消し合うことから、 :<math> \iint _{\partial v _3} d\vec s \vec A </math> のように<math>v _3</math>の回りについて元の式の表式が成り立っている。 ここで<math>v _3</math>の囲む領域の表面として :<math> \partial v _3 </math> という表式を導入した。実際にはこの表式は数学の本から来ており、 物理の本でも割合よく用いられる。 結局、小さい立方体についてこの定理が示されれば、元の領域についても この定理が正しいことが分かった。 次にこのことが実際小さい立方体について正しいことを見る。 立方体の辺の長さを<math>\epsilon</math>とする。 このとき、元の式について :<math> \begin{matrix} \textrm{lhs} = \int _v \textrm{div} \vec A\\ = \epsilon^3 \textrm{div} \vec A \end{matrix} </math> となる。 更に、右辺については :<math> \begin{matrix} \textrm{rhs} = A _x(x+\epsilon,y+\epsilon /2,z+\epsilon /2) \epsilon^2 - A _x(x,y+\epsilon /2,z+\epsilon /2) \epsilon^2\\ +A _y(x+\epsilon/2, y+\epsilon,z+\epsilon/2) \epsilon^2 - A _y(x+\epsilon /2,y+\epsilon,z+\epsilon/2) \epsilon^2\\ +A _z(x+\epsilon/2, y+\epsilon/2,z+\epsilon) \epsilon^2 - A _z(x+\epsilon/2, y+\epsilon/2,z) \epsilon^2 \end{matrix} </math> のような表式が得られる。この式は、それぞれの面に対する面積分をあからさまに 積分したものである。ここで、特にそれぞれの面の中心を通るように 積分の点を選んでいる。これは、局限移行をうまく行なうためだが、 もう少し違った点を選んでも結果を得ることは出来る。 次に、上の表式を<math>\epsilon</math>についてテイラー展開する。このとき、 :<math> = \epsilon^2( \epsilon(\frac{\partial{{A _x(x,y,z)}}}{\partial{x}} )) + \epsilon^2( \epsilon(\frac{\partial{{A _y(x,y,z)}}}{\partial{y}} )) + \epsilon^2( \epsilon(\frac{\partial{{A _z(x,y,z)}}}{\partial{z}} )) </math> が得られる。 これをまとめると、 :<math> = \epsilon^3 \textrm{div} \vec A </math> が得られるが、これはちょうど左辺からの式と一致している。 よって、小さい立方体についてはこの定理は正しい。 ====ストークスの定理==== 次にベクトルの回転の物理的意味を特徴づける定理を扱う。 まずは定理を述べる。 :<math> \iint dS \textrm{rot} \vec A = \int d\vec l \vec A </math> が成り立つ。 ここで、この式の左辺はある面積Sについて積分し、 この式の右辺は、その面積の外周についての線積分を行なう。 ここでも、ある面積Sの外周のことを、 :<math> \partial S </math> と書くことがある。 この定理をストークスの定理と呼ぶ。 例えば、 :<math> \vec A </math> を流体の速度ベクトルとしてみる。このとき、速度ベクトルをある面積の 外周について積分したとき、その値はその面積内の速度の回転の積分に 等しい。このことは、速度ベクトルの回転が、これらの流体の渦のような ものに対応していることを示している。 実際、流体力学では :<math> \textrm{rot} \vec u </math> のことを渦度と呼び、流体中の渦の様子を示す重要な量となっている。 この様に、ベクトルの回転はそのベクトルについてある閉じた経路について 積分したものに対応している。 :<math> \textrm{rot} \vec A </math> が全ての点で成り立つ場合、全ての閉経路に対する線積分は0に等しくなる。 これは、流体でいうと渦無しの流れに対応している。 また、この結果は複素解析の線積分の定理の1つに対応しており、その面からも 重要である。複素解析については、[[物理数学II]]で扱う予定である。 *導出 まず、ある面積Sを辺の長さが<math>\epsilon</math>に等しい小さな正方形に分ける。 正方形の大きさが十分小さいとき、このことは常に可能であると期待できる。 ここで、互いに接している小さい正方形についてそれぞれの辺からの線積分の寄与は、 大きさが等しく、符合が反対であることが分かる。このことは、線積分の 経路を反時計回りに取るというきまりを守っていると、その辺で接するためには 積分の向きが逆になっていなくてはいけないということによる。 ここで、今挙げた小さな2つの正方形を張り付けた長方形について 同じ計算を行なう。このとき、互いに張りついた1つの辺からの寄与は打ち消し あうので、同じ計算が張りつけた後の長方形についても成り立つ。 このことを繰りかえせば、小さな正方形についてこの定理が成り立ったとき、 元々の領域についてもこの定理が成り立つと期待できる。 さて、ここで、辺の長さが<math>\epsilon</math>に等しい正方形についてこの定理が 成り立っていることを示す。 これらの正方形の各辺に平行になるように、x,y軸を取って :<math> \iint dS \textrm{rot} \vec A = \int d\vec l \vec A </math> の左辺を計算すると、 :<math> (\textrm{lhs}) = \epsilon ^2 \textrm{rot} \vec A (x+ \epsilon/2,y+\epsilon/2) </math> が成り立つ。 次に右辺について、 :<math> \begin{matrix} (\textrm{rhs}) =\epsilon \{A _x(x+\epsilon/2,y ) - A _x(x+\epsilon/2,y+\epsilon) \}\\ + \epsilon \{A _y(x+\epsilon ,y+\epsilon/2 ) - A _y(x,y+\epsilon/2) \} \\ =\epsilon^2 \{ - \frac{\partial{{A _x }}}{\partial{y}} + \frac{\partial{{A _y}}}{\partial{x}} \} \\ = \epsilon^2 \textrm{rot } \vec A \end{matrix} </math> が得られるが、これは右辺の表式と等しい。 よって、小さい正方形についてこの定理は示された。 また、以前の議論からこのとき元の領域についてもこの定理は正しいことが 分かっている。よって、全ての領域について、この定理は正しいことが 示された。 ===直交座標系でないときの計算=== 直交座標系でないときにも grad,div,rotを計算することが出来る。 ここではまず、座標系の定義を行なうことから始める。 また、上の議論からこのことは全ての領域Vに対してもこの定理が正しいことを 示している。 この定理は電磁気学で頻繁に用いられる重要な定理である。 ---- {{DEFAULTSORT:へくとるかいせき}} [[カテゴリ:ベクトル解析]] how3hsz058kt03cexeycvqjo49p6dqj 料理本/卵・乳製品 0 2604 276271 275671 2025-06-28T09:06:01Z Tomzo 248 276271 wikitext text/x-wiki {{sakujo|分岐が不要なページ}} ; 卵: [[料理本/卵]] ; 乳製品: [[料理本/乳製品]] {{DEFAULTSORT:たまこ にゆうせいひん}} [[category:料理]] [[category:食材]] 83en5kl54p6u0cv4cn0w6mwab024ve0 Lisp 0 2725 276146 267864 2025-06-28T01:09:33Z Tomzo 248 /* 関連リンク */ 276146 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|工学|情報技術|プログラミング|frame=1}} == LISP == <!-- ノート をみて --> {{lang|en|'''LISP'''}}はプログラミング言語の一つです。{{lang|en|LISP}} という名前はリスト処理を意味する英語の「{{lang|en|list processing}}」という語に由来します。 {{lang|en|LISP}}には {{lang|en|Common Lisp}}, {{lang|en|Scheme}}, {{lang|en|Emacs Lisp}} など、いくつかの処理系が存在しますが、ここでは便宜上 {{lang|en|Common Lisp}} を扱うこととします。 '''[[:w:Common Lisp|Common Lisp]]''' ('''CL''') は現役で使用されており、様々な用途に耐え、コンパイルされたANSI規格標準の高速な言語です。また、Lispの長きにわたる系列に連なる傑出した末裔ともいえるプログラミング言語でもあります。 CL での Hello World プログラムは以下のようになります。 (format t "Hello World!") {{Code:Green|Hello World!}} == 目次 == # [[/始めの一歩/]] — 処理系のインストールとチュートリアル # [[/基本/]] — リスト、関数、そしてマクロ # [[/基本からさらに一歩進んで/]] # [[/ANSI Common Lisp のその先/]] — 非公式の実装規格 # [[/外部ライブラリ/]] — たくさんのCommon Lispライブラリのサンプル # [[/実行結果/]] — Common Lisp をあなたの日々の生活で使うには # [[/Common Lisp の分析/]] — 関係する事例のコレクション # [[/リファレンス/]] — 言語のリファレンス == 下位階層のページ == <div style="max-height: 24rem; overflow-y: scroll;"> {{特別:前方一致ページ一覧/{{PAGENAME}}/|hideredirects=yes|stripprefix=yes}} </div> == 関連リンク == {{Wikipedia|LISP}} * [[Scheme]]<!--共通部分がかなり多い--> * [[X Window Programming/CLX]] {{stub|it}} {{DEFAULTSORT:Lisp}} [[Category:Lisp|*]] [[Category:プログラミング言語]] {{NDC|007.64}} [[fr:LispWorks CAPI]] ba9b70d5r0vxs0l1a32oqglkmc2l9qi OpenOffice.org Calc Basic 0 3284 276159 266413 2025-06-28T01:24:06Z Tomzo 248 /* 参考URL */ 276159 wikitext text/x-wiki {{半保護S}} <small>[[OpenOffice.org Basic]] > OpenOffice.org Calc Basic</small> ---- OpenOffice.org 表計算ソフト Calc での Basic を使ったマクロの解説。 == セル内で使用する関数の定義 == === 関数の定義の仕方 === 予約語 'Function' を用いて定義した関数は、ワークシート内で数式関数としても利用可能である。 このため、下記の様に、マクロで関数を定義した場合、ワークシート内では '=SUM(A1:F1)' などと同様、 '=HelloWorld()' などとして利用できる。 <source lang="oobas"> Function HelloWorld () print "Hello World!" End Function </source> === 引数の与え方と受け取る値 === 引数は、数値、文字列、単体セル、範囲などの形式で与えることができる。 '=foo(12)' では数値、 '=foo("Hello")' では文字列、 '=foo(A1)'では、セルA1 の値、 '=foo(A1:F1)'では、A1からF1までの各セルの値からなる2次元の配列が渡される。 これを表にまとめると、以下のようになる。 {| border="1" cellpadding="5" style="border-collapse:collapse" |- bgcolor=#EEEEEE ! 呼び出し方 ! 受け取る値 |- | =foo(123) | 数値 |- | =foo("Hello") | 文字列 |- | =foo(A1) | セル'A1'の値。 |- | =foo(A1:F1) | A1からF1までの各セルの値からなる2次元配列。添字は1から始まる。 |} ==== 数値 ==== シート内で、'=foo(12)' などとして数値を受け取ると、 関数定義での引数の型指定を省いた場合、'Double' として扱われる。 また、'Long'、'Integer' など、引数に対する型宣言を伴った関数定義をした場合には、宣言通りの型として値が受け渡される。 ==== 文字列 ==== シート内で、'=foo("文字列")' などとして値を受け取ると、 関数定義での引数の型指定を省いた場合、'String' として扱われる。 ==== セル単体 ==== シート内で、'=foo(A1)'などとして値を受け取ると、 関数定義での引数の型指定を省いた場合、 セルA1の値が数値であれば 'Double'、文字列であれば 'String' として受け渡される。 また、Long や Integer など、型指定をした上での受け取りも可能である。 ==== 範囲 ==== シート内で、'=foo(A1:F1)' などと、範囲を指定する場合、 範囲内のセルの値が展開され、1からの数を添字とする2次元配列として受け渡される (OpenOffice.org 1.1.3)。 このため、範囲 'A1:F2' は2行6列の配列となり、 セル'A1'の値は、配列(1, 1)へ、セル'F2'の値は、配列(2, 6)に格納される。 下記に、'=foo(A1:F1)' などとして使用し、各セルの値を出力するプログラムを記載する。 <source lang="oobas"> FUNCTION Foo(C) DIM rows AS LONG DIM cols AS LONG DIM i AS LONG, j AS LONG rows = UBound(C(), 1) cols = UBound(C(), 2) FOR i = 1 TO rows FOR j = 1 TO cols PRINT C(i, j) NEXT j NEXT i END FUNCTION </source> == セルの値にアクセスする方法 == getCellByPosition(x, y) または getCellRangeByName("aCellName") を用いることが出来る。 <source lang="oobas"> Dim Sheet As Object Sheet = ThisComponent.Sheets(0) Sheet.getCellByPosition(0, 0).String = "文字列" Sheet.getCellRangeByName("A1").Value = 3.14 </source> OpenOffice.org APIリファレンス [http://api.openoffice.org/docs/common/ref/com/sun/star/text/XTextTable.html getCellByName] [http://api.openoffice.org/docs/common/ref/com/sun/star/table/XCellRange.html getCellByPosition] == 参考URL == * [http://hermione.s41.xrea.com/pukiwiki/index.php?OOoBasic%2FCalc OOoBasic/Calc - ...?] * [http://docs.sun.com/app/docs/doc/819-1332?=ja Sun StarSuite 8 Basic プログラミングガイド] [[Category:マクロ言語]] {{stub|it}} 2223zixfgx1uriglsajj38lzoorgrkg OpenOffice.org Basic 0 3286 276158 266414 2025-06-28T01:23:40Z Tomzo 248 /* 参考URL */ 276158 wikitext text/x-wiki {{半保護S}} {{Pathnav|メインページ|工学|情報技術|プログラミング}} {{Pathnav|OpenOffice.org}} ---- OpenOffice.org Basic ガイド [[w:OpenOffice.org|OpenOffice.org]] の[[w:マクロ言語|マクロ]]記述用に準備されているものは、[[w:BASIC|BASIC]]の言語仕様を近代的に拡張したものです。 == コードの書き方 == コードを書くには、まず、いくつかの決まり事を覚える必要があります。 どの言語もそうですが、変数の使い方、条件分岐、繰り返し処理、関数定義、算術演算などの仕方です。コメントの記入の仕方も覚える必要があるかもしれません。この章では、そうした、あらましを記述します。 まず、BASIC では大文字・小文字の区別がありません。OpenOffice.org Basic の場合に限っていえば、UNO API に関してのみ大文字・小文字の区別が行われます。 次に、サブルーチンと関数の説明ですが、 OpenOffice.org Basic では、返り値を伴うものを関数、返り値を伴わないものをサブルーチンとしています。 それ以外は同一で、双方とも1行からなる命令文の集まりです。 下のコードを元に説明すると、Main で呼び出した時、 命令文1、命令文2、命令文3 の順に実行されるところが共通点で、'Main = 返値' のところが相違点です。ここで気を付けなければならないのは、'return' などの予約語を使い、呼び出しもとへ返すのではなく、自身の定義名に代入するという形で行うところです。繰り返しになりますが、関数での値の戻し方は、'定義名 = 返値' です。 {| Border="0" width="400" |+ サブルーチンと関数の違い |- bgcolor="#EEEEEE" ! サブルーチン ! 関数 |- valign="top" | <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main 命令文 1 命令文 2 命令文 3 END SUB </syntaxhighlight> | <syntaxhighlight lang="oobas"> FUNCTION Main 命令文 1 命令文 2 命令文 3 Main = 返値 END FUNCTION </syntaxhighlight> |} コメントの挿入は、'REM'、または、「'」(アポストロフィ) を用いて行います。 この際、行末までがコメントとして扱われます。 <syntaxhighlight lang="oobas"> REM コメントです。 'コメントです。 </syntaxhighlight> 複数の命令文を一行に記述したい場合、各命令文を ':' (コロン)で区切ります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> 命令文1 : 命令文2 : 命令文3 </syntaxhighlight> 複数行に渡る一つの命令文を記述したい場合には、行末を 「_」(アンダースコア) で終わらせ、改行します。 下のコードは、一行に 'print "Hello " & "World!"' と記述するのと同じ意味になります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> print _ "Hello " & _ "World!" </syntaxhighlight> 数値の表現の仕方は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> a = 120 '正の数 a = -120 '負の数 a = 1.2 '小数 a = 1.2e3 '指数表記 1.2 * 10^3 DIM i As Integer i = 1.2 '四捨五入、切捨て i = 1.5 '四捨五入、繰り上げ </syntaxhighlight> 数値を8進数や、16進数で記述したい場合、'&O' や '&H' を用いて行います。16進数で15を表現するには、'&HF'、8進数で9を表現するには、'&O11' となります。(2進数での記述は、サポートされていないようです。) <syntaxhighlight lang="oobas"> &HFF + 10 ' => 265 となります。 &O15 + 20 ' => 33 となります。 </syntaxhighlight> == 文法 == === 命名規則 === OpenOffice.org Basic では、変数、定数、関数、サブルーチンの名前の付け方に多少の取り決めがあります。 (ここでの命名規則は、UNO (Universal Network Objects) API などには、あてはまりません。) *名前は最長255文字まで。 :定義できる名前は、最長で255文字までとなっており、これを越える長さの名前をつけることはできません。ですから、256文字からなる名前は無効です。 *大文字・小文字は区別されない。 :名前には、大文字・小文字の区別はありません。ですから、 名前、'variable' は 'VARIABLE' と同じものを指します。 *有効な文字は、アルファベット、数字、下線記号のみ。 :名前に使える文字は、アルファベット、数字、下線記号のみで、先頭文字に数字を用いることはできません。'_Name' は大丈夫ですが、'2Name' は、この規則に違反します。 *スペースを用いた名前定義には、大括弧 '[ ... ]'を用いる。 :名前を大括弧 '[ ... ]'で囲むことにより、スペースを挟んだ名前を定義することができます。 :つまり、'[This is Hello]' などの変数名が有効になるということです。ただし、大文字・小文字は、やはり区別されません。ですから、'[this is hello]' と '[This is HELLO]' は、同じ値を指します。 === 変数 === [[w:変数_(プログラミング)|変数]]とは、何度も値をとりえる別名のようなものです。 OpenOffice.org Basic では、変数は宣言することなく用いることができます。この場合、値の[[w:データ型|型]]は、変化型 (Variant)となり、[[w:代入|代入]]される値により、ある程度、適切な型として扱われます。また、宣言のない変数の使用を禁止したい場合には、'OPTION EXPLICIT' という一文を用います。 下のコードでは、宣言なく、変数 i を使用しています。また代入のたび、型も変化していることに注目してください。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main i = TRUE ' i の型は、Boolean となります。 i = “Hello” ' i の型は、String となります。 i = 3 ' i の型は、Integer となります。 i = 600000 ' i の型は、Double となります。 END SUB </syntaxhighlight> 'OPTION EXPLICIT' の用い方は、以下のようになり、評価後、効力を発揮します。 <syntaxhighlight lang="oobas"> OPTION EXPLICIT SUB Main `明確な変数宣言なしに、その使用はできません。 END SUB </syntaxhighlight> ==== 変数の宣言 ==== 変数の宣言とは、[[w:予約語|予約語]] 'DIM' を用いて、名前や型を明確にすることです。 構文は、以下のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> DIM 変数名 [AS 型] DIM 変数名[型指定子] </syntaxhighlight> 型指定を省略した場合、変化型 (Variant) となります。 用い方は、次のようです。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main DIM i AS Integer '整数型変数 i を宣言 DIM s$ '文字列型変数 s を宣言 DIM v '変化型変数 v を宣言。 END SUB </syntaxhighlight> また、1行で複数の変数を宣言することもでき、その場合、各変数を ','(コンマ) で区切ります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main DIM i AS Integer, l AS LONG 'i は整数型として, l は長整数型として宣言 DIM s$, c@ 's は文字列型として、c は通貨型として宣言 END SUB </syntaxhighlight> 宣言後の初期値は、文字列で ””となる以外は、0で初期化されます。 ==== 静的変数 ==== 予約語、'STATIC' で宣言された変数は、静的変数として、プロシージャ終了後も値が保持されます。 構文は、次のようです。 <syntaxhighlight lang="oobas"> STATIC 変数名 [AS 型] </syntaxhighlight> 通常の宣言では、変数の値は、プロシージャ終了後に消去されますが、 静的変数として宣言されたものは、プロシージャ終了後も値が保持され、次回に再利用できます。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main StaticVariable() ' => 1 と出力されます。 StaticVariable() ' => 2 と出力されます。 StaticVariable() ' => 3 と出力されます。 END SUB SUB StaticVariable STATIC i AS Integer i = i + 1 ' 呼び出されるたび、1づつ増やします。 print i END SUB </syntaxhighlight> ==== 変数の型 ==== 型とは、表現できる値を決めるためものです。 個別の型には、整数、長整数、単精度浮動小数、倍精度浮動小数、通貨、日付、真偽、文字列、オブジェクトと、9つあり、すべての型に対応できるものとして、変化型 (Variant) と呼ばれる型が用意されています。また、この他にもユーザ定義型変数と呼ばれるものがあります。 型指定子とは、簡潔に型を表現する1文字の記号のことです。 それぞれのデータ型の特徴を表にすると、次のようになります。 {| Border="1" style="Border-Collapse: collapse" align="center" |+データ型と特徴 |- bgcolor="#EEEEEE" ! 名前 ! 型 ! 型指定子 ! 値 ! 容量 |- | 整数型 | Integer | % | -32768 〜 32768 | 2バイト |- | 長整数型 | Long | & | -2147483648 〜 2147483647 | 4バイト |- | 単精度浮動小数型 | Single | <nowiki>!</nowiki> | 3.402823 × 10E38 〜 1.401298 × 10E-45 | 4バイト |- | 倍精度浮動小数型 | Double | <nowiki>#</nowiki> | 1.79769313486232 × 10E308 〜 4.94065645841247 × 10E-324 | 8バイト |- | 通貨型 | Currency | @ | -922337203685477.5808 から +922337203685477.5807 | 8バイト |- | 文字列型 | String | <nowiki>$</nowiki> | 最大 65,535 文字 (UNICODE) | 文字列の長さに依存 |- | 日付型 | Date | なし | 日付と時刻を表す内部形式 | ? |- | 真偽型 | Boolean | なし | TRUE (-1) か FALSE (0) | 2バイト |- | オブジェクト型 | Object | ? | ? | ? |- | 変化型 | Variant | なし | すべてのデータ型を格納可能。 | データに依存 |- | ユーザ定義型 | 定義名 | なし | 構造化した値 | ? |} ;整数型 (Integer) :整数型 (Integer) とは、-32768 から32768 の数を表現できる型です。型指定子は、'%' です。 :数値計算では、浮動小数点型に比べ速いとされています。また、表現できる範囲を越えた値を代入するとエラーとなります。小数部のある数を代入すると、切捨てではなく、四捨五入した値が代入されます。つまり、'1.4' は、1となり、'1.5' は、'2' として代入されます。 ;長整数型 (Long) :長整数型 (Long) とは、-2147483648 から 2147483647の数を表現できる型です。型指定子は、'&' です。 :数値計算では、浮動小数点型に比べ速いとされています。また、表現できる範囲を越えた値を代入するとエラーとなります。小数部のある数を代入すると、切捨てではなく、四捨五入した値が代入されます。つまり、'1.4' は、1となり、'1.5' は、'2' として代入されます。 ;単精度浮動小数型 (Single) :単精度浮動小数型とは、3.402823 × 10E38 から 1.401298 × 10E-45 までの値を表現できる型です。型指定子は、'!' です :浮動小数点方式のため、整数部の桁数が増える程、小数部に使える桁数は減り、その精度は落ちます。 ;倍精度浮動小数型 (Double) :倍精度浮動小数型とは、1.79769313486232 × 10E308 から 4.94065645841247 × 10E-324 までの値を表現できる型です。型指定子は、'#' です :浮動小数点方式のため、整数部の桁数が増える程、小数部に使える桁数は減り、その精度は落ちます。 ;通貨型 (Currency) :通貨型 (Currency) とは、-922337203685477.5808 から +922337203685477.5807 までの値を表現できる型です。型指定子は、'@' です :整数部15桁、小数部4桁からなる固定小数点方式です。 :主に、金額計算に利用します。 ;文字列型 (String) :文字列型 (String) とは、文字を格納するのに用いる型です。型指定子は、'$' です。 :UNICODE での値が保持されているため、日本語など、アルファベット以外の文字を代入することもできます。一度に格納できる文字は、最大で65,535文字となります。 ;日付型 (Date) :日付型 (Date)とは、日付と時刻を示す内部形式の値を表現するための型です。型指定子はありません。 :この型と一緒に覚える関数は、'Now()'、'Dateserial()'、'Timeserial()'、'Datevalue()'、'Timevalue()'、'Day()'、'Month()'、'Year()'、'Hour()'、'Minute()'、'Second()' となります。 :日付型どうしは、引き算などができます。 ;真偽型 (Boolean) :真偽型 (Boolean)とは、真 (TRUE)、 偽 (FALSE)、いずれかの状態を表すのに用いる型です。型指定子はありません。 :値として0が代入されると偽 (FALSE) に、それ以外の値が代入されると真 (TRUE) になります。 :型宣言を伴わない変数の使用では、'TRUE' ないし'FALSE' を明示的に代入した際、この型として扱われます。 ;オブジェクト型 (Object); :UNO (Universal Network Object) などと呼ばれるものであると思います。 ;変化型 (Variant) :すべての型に対応でき、受け取る値により型も変わります。これは、代入時に型が決められるのみで、正式な型ではないかもしれません。 ;ユーザ定義型変数 :ユーザ定義型変数とは、使用者が定義する変数の型で、データを構造化するのに用います。 :予約語 'Type' を用いて、あらかじめ型として作成します。構造は、'Type 定義型名' から、'END TYPE' までとなります。 構文は以下のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> TYPE 定義型名 変数名 [AS 型] 変数名 [AS 型] ... END TYPE </syntaxhighlight> 実際の用い方は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> TYPE BOOK Title as String ISBN as String END TYPE SUB Main DIM MyBook AS BOOK MyBook.Title = “正史 三国志 5 蜀書” MyBook.ISBN = “4-480-08045-7” END SUB </syntaxhighlight> ==== 配列 ==== [[w:配列|配列]]とは、複数の要素からなるひとつの固まりのことで、各要素は、添字を用いて区別します。添字とは、配列内の値を特定するために用いる数字です。実際の値の特定の仕方は、配列変数を 'a' とした場合、'a(0)' は、'a(0)' の値を意味します。 宣言には、通常の 'DIM' を用い、変数名の後に、'()' を付け、確保したい用素数も一緒に記述します。 また、他の言語のように、添字は 0からのみ割り振られるのではなく、宣言の仕方によっては、0以外の数から始まる配列を作ることもできます。その場合、'DIM a(5 TO 10)' のように宣言します。 OpenOffice.org Basic 1.1.3 では、配列の添字の最大値は、16368とされています。 構文は、次の通りです。 <syntaxhighlight lang="oobas"> Dim 変数名(要素の数 [, 要素の数, ...]) [as 型] Dim 変数名(開始番号 TO 終了番号 [, 開始番号 TO 終了番号]) [as 型] </syntaxhighlight> 実際の宣言の仕方は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main Dim a(10) ' a(0) から a(10) までの、11個の値を確保します。 Dim a(5 to 10) ' a(5) から a(10)までの、6個の値を確保します。 Dim a(-2 to 3) as String ' a(-2) から a(3) までの、6個の文字列型の値を確保します。 END SUB </syntaxhighlight> 宣言ではなく、関数を用いた作成も可能で、'DimArray' と 'Array' 関数が用意されています。DimArray は、各次元の要素数を指定し、すべてが空の値からなる配列を返します。Array 関数では、指定した値で要素を確保し、配列を返します。 双方とも、返す値の型は、変化型 (Variant)となり、それ以外の型には代入できません。(Object型には代入できますが、参照できなくなります。) サンプルコードは、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main Dim n '明確な型指定を伴わないため、n は、Variant 型です。 n = DimArray(2,2) '(0,0) から (2,2) までの配列を作成します。 n = Array(“Hello World!”, 1, 2) '3つの値から成る配列を作成します。 END SUB </syntaxhighlight> その他に、配列に係わる関数として、'IsArray()'、'UBound()'、'LBound()' が用意されています。 'IsArray()' は、変数が配列かどうかを調べ、'UBound()'、'LBound()'は、配列の各次元の最大・最小のインデックスを返します。 ==== 有効範囲 ==== 変数には、有効となる範囲が存在します。 有効となる範囲とは、変数が存在しており、参照できるかどうかを表しています。 通常の宣言では、[[w:プロシージャ|プロシージャ]] ([[w:関数_(プログラミング)|関数]]・[[w:サブルーチン|サブルーチン]]) 内であれば、プロシージャ内のみ、プロシージャ外であれば、すべてのモジュール内で有効な変数を定義しています。 これに対して、有効な範囲を特定して変数を宣言することもでき、 その場合、'GLOBAL'、'PUBLIC'、'PRIVATE' といった予約語を用いて変数を宣言します。 それぞれの意味は、セッションの終了以内、すべての[[w:モジュール|モジュール]]内、該当モジュール内となります。 構文は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> DIM 範囲指定子 変数名 </syntaxhighlight> 変数の有効範囲をコードで示すと、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> DIM ProgramName AS String ' すべてのモジュールで有効です。 SUB Main DIM GLOBAL StartTime AS Date ' セッション終了まで有効です。 DIM PUBLIC HelpMessage AS String ' すべてのモジュールで有効です。 DIM PRIVATE UserName AS String ' 現在のモジュールでのみ有効です。 DIM a AS Integer ' 現在のサブルーチン内でのみ有効です。 END SUB </syntaxhighlight> ==== 変数の再定義 ==== 予約語 'REDIM' を用いることで、変数を再宣言することができます。一度宣言された変数を、別の型としたり、配列の要素を増やすために宣言し直すのに利用できます。 構文は、予約語 'REDIM' を用いること以外、変数宣言の場合と同一です。 実際の用い方は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> FUNCTION Foo (v as Variant) REDIM v(0 to 10) END FUNCTION </syntaxhighlight> ==== WITH ステートメント ==== WITH ステートメントは、入力の省略に使用します。 WITH から END WITH までをブロックとし、WITH 以降、変数名で示す名を、親ノードとして持つ要素それぞれに対し、定義名を省略し、アクセスすることができます。 構文は以下のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> WITH 変数名 .要素 .要素 END WITH </syntaxhighlight> サンプルコード <syntaxhighlight lang="oobas"> TYPE BOOK TITLE AS STRING ISBN AS STRING END TYPE SUB Sample DIM MyBook AS BOOK WITH MyBook .TITLE = "正史 三国志 5 蜀書" .ISBN = "4-480-08045-7" END WITH END SUB </syntaxhighlight> === 定数 === 定数とは、一度しか値を決められない定義名のようなものです。 型宣言は必要とせず、数値か文字列の値を設定することが可能です。有効となる範囲は、プロシージャ内での定義であれば、プロシージャ内のみ有効となり、プロシージャの外であれば、モジュール内で有効な定数を定義できます。 また、同一名での2重定義がある場合、プロシージャ内での定義が優先されます。 構文は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> CONST 定数名 = 値 </syntaxhighlight> 実際の用い方は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> CONST ConstantVariable = “Out of Procudure” ' 現在のモジュールで有効です。 SUB Main CONST PI = 3.14 ' サブルーチン Main の中でだけ有効です。 CONST ConstantVariable = “In The Main.” ' ConstantVariable を2重に定義します。 PRINT ConstantVariable ' In The Main と出力されます。 PrintConstantVariable() ' Out of Procedure と出力されます。 END SUB SUB PrintConstantVariable PRINT ConstantVariable END SUB </syntaxhighlight> === プロシージャ (Procedure) === プロシージャとは、ある処理単位を、一つにまとめたものに対して付けられる呼び名で、ここでは、サブルーチンと関数を指すものとします。サブルーチンも関数も意味するところは似ており、どちらも、想定した機能を実現し、一つにまとめる働きをもっています。こうすることで、次回から、同様の処理が必要となる場合、以前作った関数やサブルーチンを呼び出すのみとなり、コード作成時間の短縮や、簡略化などに役立ちます。 また、サブルーチンと関数の違いは、値を呼出元へ返せるかどうかで、値を返せるのが関数、返せないのが、サブルーチンとなっています。つまり、命令文1、命令文2、命令文3と順に実行されるところが共通点で、'Main = 返値' と書かれたところが相異点となるわけです。 {| align="center" |+ サブルーチンと関数の違い |- bgcolor="#EEEEEE" !サブルーチン !関数 |- valign="top" | <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main 命令文1 命令文2 命令文3 END SUB </syntaxhighlight> | <syntaxhighlight lang="oobas"> FUNCTION Main 命令文1 命令文2 命令文3 Main = 返値 END FUNCTION </syntaxhighlight> |} ==== 呼び出し方 ==== プロシージャの呼び出し方は、定義名を記述するだけです。仮に名前が、'Foo' であった場合、'Foo()' や 'Foo' と記述します。値を渡す必要があるときには、定義名の後の括弧の中に、渡したい数だけ、値か変数を記述します。複数になる場合には、”,” (コンマ)で区切る必要があります。 ==== 引数 ==== 引数とは、プロシージャ呼出し時に渡す値のことです。'Foo(a, b, c)' の場合、a、b、cが引数となります。 ===== 引数の定義 ===== 引数が必要となる場合には、定義の際に記述します。記述の仕方は、受け取りたい引数の数分、変数を”,”(コンマ)で区切り、必要引数があることを示すだけです。下の例では、a, b, c のように、3つの引数を伴う呼び出し方を指定しています。また、このような場合には、引数を省略できません。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB SubRoutine (a, b, c) '処理内容 END SUB </syntaxhighlight> 省略してもよい引数を定義するには、予約語 'OPTIONAL' を用います。{{code|c}}を省略してもよいと宣言するためには、以下のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB SubRoutine (a, b, OPTIONAL c) '処理内容 END SUB </syntaxhighlight> また、受け取る引数は、型付きで指定することもできます。その場合、受け取る値と型が一致しなければエラーとなります。次の場合には、変数 a は整数、b は文字列、c は省略可能で、どの型でもよいことになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB SubRoutine (a AS Integer, b AS String, OPTIONAL c) '処理内容 END SUB </syntaxhighlight> ===== 値渡し・参照渡し ===== 引数の渡し方には、'値渡し'と'参照渡し'と呼ばれるものがあります。 値渡しでは、引数で指定した変数などの値を複製して利用するのに対して、参照渡しでは、呼び出し元の値は複製せず、参照することで利用します。つまり、参照渡しでは、プロシージャ内で値を変更すれば、呼出元の値自体も変えてしまうということです。明示しない限りは、この参照渡しとなり、予約語 'ByVal' で示した時のみ値渡しとなります。 '参照渡し'と'値渡し'の違いをコードで示すと次のようになります。 {| align="Center" |+ '参照渡し' と' 値渡し' の違い |- bgcolor="#EEEEEE" !参照渡し !値渡し |- | <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main DIM x x = “First Value” Foo(x) PRINT x 'Changed と出力されます。 END SUB SUB Foo (n) n = “Changed” END SUB </syntaxhighlight> | <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main DIM x x = “First Value” Foo(x) PRINT x 'First Value と出力されます。 END SUB SUB Foo (ByVal n) n = “Changed” END SUB </syntaxhighlight> |} ==== 定義の仕方 ==== ===== サブルーチン ===== サブルーチンとは、複数の処理を記述し、一つのまとまりにしたものです。'SUB ルーチン名' から、'END SUB' までが、処理内容となります。引数は、受け取らなくてもよく、その場合、ルーチン名以降の括弧は省略できます。 定義の仕方は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB ルーチン名 [(引数 [, 引数, ...])] '処理内容 END SUB </syntaxhighlight> 下の例では、”こんにちは、何何”と出力します。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB PrintHello (Name AS String) PRINT “Hello ” & Name END SUB </syntaxhighlight> ===== 関数 ===== 関数の特徴は、サブルーチンの考え方に加え、値を返せるところにあります。値の返し方は、'return' などの予約語は用いず、定義名に代入する形となります。すなわち、'定義名 = 返値'となるわけです。また、返す値の型を指定できるところも異なっている点です。 'FUNCTION 関数名' から 'END FUNCTION' までが、処理内容となります。引数は省略できます。また、値を返す必要もないため、サブルーチンと、まったく同じに用いることも可能です。 定義の仕方は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> FUNCTION 関数名 [(引数 [, 引数, ...])] [AS 型] '処理内容 '[関数名 = 返値] END FUNCTION </syntaxhighlight> 給料から、1月の生活費を控除する関数を考えてみました。 <syntaxhighlight lang="oobas"> FUNCTION Outlay (ByVal x AS Long) AS Long x = x – 60000 ' 食費に60,000 円かかります。 x = x – 20000 ' 光熱費は、20,000円です。 x = x – 10000 ' 通信費に、10,000円かかります。 x = x – 70000 ' 家賃は、70,000円です。 Outlay = x END FUNCTION </syntaxhighlight> === 算術演算 === 算術演算とは、足し算、引き算などの数値計算のことです。 OpenOffice.org Basic で使える算術演算子は、7つあり、 それぞれ、'+'、 '-'、'*'、'/'、'\'、'^'、'MOD' となります。 これらの意味は、加算、減算、乗算、除算、整数除算、累乗、剰余です。 加算とは、足し算のことで、'1 + 1 = 2' です。 減算とは、引き算のことで、'2 - 1 = 1' です。 乗算とは、掛け算のことで、'2 * 2 = 4' です。 除算とは、割算のことで、'4 / 2 = 2' です。 整数除算とは、小数部を切り捨てた割算のことで、'2.2 \ 1.1' では、'2 / 1' となります。 累乗とは、指数を用いた掛け算のことで、'3 ^ 3 = 3 * 3 * 3 = 27' です。 剰余とは、割った際の余りで、'5 MOD 2 = 1' です。 説明すると、5 割る 2 は、2 余り 1 ということです。 これら演算子の優先順位ですが、'+'、'-'、'*'、'/'、'\'、'^' は通常の計算の優先順位と同じです。 'MOD' ですが、この優先順位は、'+'、'-' より高く、'*'、'/'、'\'、'^'より低くなっています。 従って、'2 + 7 MOD 3' は、{{code|2 + (7 MOD 3)}}であり、 3 になります。'7 MOD 5 * 3' は、{{7 MOD (5 * 3)}}であり、 7 となります。 === 比較演算 === 比較演算とは、等符号などを挟み左辺と右辺の大小を比較することです。 OpenOffice.org Basic で、比較に使える演算子は、6つ用意されており、 '<'、 '>'、 '<='、 '>='、 '<>'、 '='、となります。 それぞれ、'より小さい'、'より大きい'、'以下'、'以上'、'等しくない'、'等しい'を意味します。 使い方は、 '返値 = 左辺値 比較演算子 右辺値' です。 返値は、等式が真であれば -1、偽であれば 0 となります。 下のコードで説明すると、n の値は 5、5 は 0 より大きいので、i の値は -1 となります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main n = 5 i = n > 0 END SUB </syntaxhighlight> === 論理演算 === 論理演算とは、真(1)か偽(0)、いずれかの状態を掛け合わす演算のことです。プログラミングでは、値を2進数で考え、各ビットに対し演算を行う、ビット演算のことを指しています。 この論理演算は、ブール型どうしの演算、ビットどうしの演算、両方に利用します。 演算子は、全部で6つ用意されており、それぞれ、論理積 (AND)、論理和 (OR)、排他的論理和 (XOR)、否定 (NOT)、論理等価演算 (EQV)、論理包含演算 (IMP)となります。 ==== 論理積 (AND) ==== 論理積とは、双方の値が真(1)の時のみ、真(1)となる演算です。 構文は、次のようです。 値 AND 値 真理値表は、以下のようになります。 {| style="Border-Collapse:Collapse" border="1" cellpadding="5" |+ 真理値表 |- | rowspan="2" colspan="2" | | colspan="2" align="center" | 右辺値 |- | bgcolor="#EEEEEE" | TRUE (1) | bgcolor="#EEEEEE" | FALSE (0) |- | rowspan="2" align="Right" valign="center" | 左辺値 | bgcolor="#EEEEEE" | TRUE (1) | TRUE (1) | FALSE (0) |- | bgcolor="#EEEEEE" | FALSE (0) | FALSE (0) | FALSE (0) |} ビット演算では、次のようになります。 0000000000001111 15 AND 12 = 0000000000001100 ---------------- 0000000000001100 = 12 0000000000101110 46 AND 55 = 0000000000110111 ---------------- 0000000000100110 = 38 ==== 論理和 (OR) ==== 論理和とは、一方の値が真(1)となれば、真(1)となる演算です。 構文は、次のようです。 値 OR 値 真理値表は、次のようになります。 {| style="Border-Collapse:Collapse" border="1" cellpadding="5" |+ 真理値表 |- | rowspan="2" colspan="2" | | colspan="2" align="center" | 右辺値 |- | bgcolor="#EEEEEE" | TRUE (1) | bgcolor="#EEEEEE" | FALSE (0) |- | rowspan="2" align="Right" valign="center" | 左辺値 | bgcolor="#EEEEEE" | TRUE (1) | TRUE (1) | TRUE (1) |- | bgcolor="#EEEEEE" | FALSE (0) | TRUE (1) | FALSE (0) |} ビット演算では、次のようになります。 0000000000001111 15 OR 12 = 0000000000001100 ---------------- 0000000000001111 = 15 0000000000101110 46 OR 55 = 0000000000110111 ---------------- 0000000000111111 = 63 ==== 排他的論理和 (XOR) ==== 排他的論理和とは、両方の真偽が異なる場合に真(1)となる演算です。 構文は、次のようです。 値 XOR 値 真理値表は次のようになります。 {| style="Border-Collapse:Collapse" border="1" cellpadding="5" |+ 真理値表 |- | rowspan="2" colspan="2" | | colspan="2" align="center" | 右辺値 |- | bgcolor="#EEEEEE" | TRUE (1) | bgcolor="#EEEEEE" | FALSE (0) |- | rowspan="2" align="Right" valign="center" | 左辺値 | bgcolor="#EEEEEE" | TRUE (1) | FALSE (0) | TRUE (1) |- | bgcolor="#EEEEEE" | FALSE (0) | TRUE (1) | FALSE (0) |} ビット演算では、次のようになります。 0000000000001111 15 XOR 12 = 0000000000001100 ---------------- 0000000000000011 = 3 0000000000101110 46 XOR 55 = 0000000000110111 ---------------- 0000000000011001 = 25 ==== 否定 (NOT) ==== 否定とは、真(1)なら偽(0)、偽(0)なら真(1)となる演算です。 構文は、次のようです。 NOT 値 ビット演算では、次のようになります。 NOT 15 = NOT 0000000000001111 ---------------- 1111111111110000 = -16 NOT 12 = NOT 0000000000001100 ---------------- 1111111111110011 = -13 ==== 論理等価演算 (EQV) ==== 論理等価演算とは、双方が真(1)、または、双方が偽(0)となった時のみ真(1)となる演算です。 構文は、次のようです。 値 EQV 値 真理値表は、次のようになります。 {| style="Border-Collapse:Collapse" border="1" cellpadding="5" |+ 真理値表 |- | rowspan="2" colspan="2" | | colspan="2" align="center" | 右辺値 |- | bgcolor="#EEEEEE" | TRUE (1) | bgcolor="#EEEEEE" | FALSE (0) |- | rowspan="2" align="Right" valign="center" | 左辺値 | bgcolor="#EEEEEE" | TRUE (1) | TRUE (1) | FALSE (0) |- | bgcolor="#EEEEEE" | FALSE (0) | FALSE (0) | TRUE (1) |} ビット演算では次のようになります。 0000000000001111 15 EQV 12 = 0000000000001100 ---------------- 1111111111111100 = -4 0000000000101110 46 EQV 55 = 0000000000110111 ---------------- 1111111111100110 = -26 ==== 論理包含演算 (IMP) ==== 論理包含演算とは、一つ目の値が真(1)で、二つ目の値が偽(0)の時のみ、偽(0)となる演算です。 構文は、次のようです。 値 IMP 値 真理値表は、次のようになります。 {| style="Border-Collapse:Collapse" border="1" cellpadding="5" |+ 真理値表 |- | rowspan="2" colspan="2" | | colspan="2" align="center" | 右辺値 |- | bgcolor="#EEEEEE" | TRUE (1) | bgcolor="#EEEEEE" | FALSE (0) |- | rowspan="2" align="Right" valign="center" | 左辺値 | bgcolor="#EEEEEE" | TRUE (1) | TRUE (1) | FALSE (0) |- | bgcolor="#EEEEEE" | FALSE (0) | TRUE (1) | TRUE (1) |} ビット演算では次のようになります。 (数値で演算すると成り立ちませんでしたが、値に変数を使うと成り立ちます。) 0000000000001111 15 IMP 12 = 0000000000001100 ---------------- 1111111111111100 = -4 0000000000101110 46 IMP 55 = 0000000000110111 ---------------- 1111111111110111 = -9 === 文字列の操作 === 文字列の連結 文字列の連結とは、対象とする文字列を繋げ、新しい文字列を生成することです。 文字列の連結は、'+' か '&' で行います。 構文は次のようになります。 文字列 連結子 文字列 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main a = "Hello " b = "World" c = a & b print c ' Hello World と出力されます。 END SUB </syntaxhighlight> '+' は、加算でも使用されるため、'&' での文字列連結の方が、意味がわかりやすいでしょう。 文字列の削除 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main aRecord = "123,456" aRecord = Join (Split (aRecord, ","), "") print aRecord ' "," が削除され 123456 と表示されます。 END SUB </syntaxhighlight> 文字列の抽出 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main aRecord = "[123,456円]" aRecord=ExtractText(aRecord, "[","]") print aRecord ' 123,456円 と表示されます。 END SUB </syntaxhighlight> === 条件分岐 === 条件分岐とは、ある条件に基づいて実行するブロックを変更することを意味しています。 OpenOffice.org Basic で使用できる分岐構文は、'IF' と 'SELECT' となります。 二つの違いは、 何をもとに実行ブロックを変化させるかで、 'IF' では、条件式、'SELECT' では、値をもとに変化させるのが一般的な使い方です。 同様に使用することもできますが、 'IF' では、条件式の値により真偽を判定するため、数値以外の値をとることはできません。 一方、'SELECT' では、'CASE' に続くものとして、数値以外の値をとることができます。 ==== IF ==== 'IF' 文は、条件式をもとに、実行ブロックを変化させるのに用います。 構文は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> IF 条件式 THEN `ブロック ELSEIF 条件式 THEN 'ブロック ELSE 'ブロック END IF </syntaxhighlight> 'IF' から 'END IF' までがひとつのブロックのように作用し、 上から順に、条件式が評価されます。 条件式が 真(-1) となると該当するブロックが実行され、その他は無視されます。 また、用意したすべての条件式が 偽(0) となり、かつ、'ELSE' がある場合、このブロックが実行されます。 'ELSE' 句を定義したあと、再び、'ELSEIF' 句を定義することはできません。 ですから下の例は、エラーとなります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> REM このコードは成り立ちません。 SUB Main IF 0 THEN 'ブロック ELSE 'ブロック   ELSEIF 1 THEN ' <=== ELSEの後に来ているためエラー     'ブロック END IF END SUB </syntaxhighlight> 'IF'、'ELSEIF' に続く値は、数値 かつ 0以外 (マイナスも含む) の値であれば、 真だと判定されるため、けして TRUE (-1) だけが真となるわけではありません。 下の例で説明すると、0 は、偽だと判断され、12は真であると判断されます。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main IF 0 THEN '実行されません。 ELSEIF 12 THEN 'こちらのブロックが実行されます。  END IF END SUB </syntaxhighlight> 同様に、-12 も真であると判断されます。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main IF -12 THEN '実行されます。 END IF END SUB </syntaxhighlight> 実際の用いられ方は、以下のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main a = 1 IF a > 1 THEN 'a は 1より大きくありません。 ELSEIF a < 1 THEN 'a は 1より小さくありません ELSE 'よって、このブロックが実行されます。 END IF END SUB </syntaxhighlight> ==== SELECT ==== 'SELECT' 文は、値をもとに実行ブロックを変更するのに用います。 構文は、以下のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SELECT CASE 値 CASE 値 'ブロック CASE ELSE 'ブロック END SELECT </syntaxhighlight> 'SELECT CASE' で指定した値と同じものを、上から順に 'CASE' 行で探し、 値が同じなら、対応するブロックを実行します。一つのブロック実行後は、 その他のブロックを無視します。 どの値も異なる場合、'CASE ELSE' 句があるようなら、そのブロックを実行します。 また、'SELECT CASE' から 'END SELECT' までが、ひとつのブロックのような働きをします。 実際の使い方は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main Lang = "日本語" SELECT CASE Lang CASE "英語" `Lang の値は、"英語"ではありません。 CASE "日本語" `Lang の値は、"日本語"なので、ここが実行されます。 CASE ELSE `実行されません。 END SELECT END SUB </syntaxhighlight> 'SELECT' は、'IF' と違い、'CASE' の後に数値以外の型をとることができます。 そのため、'IF' において、'IF Lang = "日本語" THEN' の表現を、'CASE "日本語"' として、 短く、わかりやすく表現できます。 === 繰り返し処理 === 繰り返し処理とは、ある条件で、同一ブロックを繰り返し実行することを意味しています。 OpenOffice.org Basic で使えるものには、3つあり、それぞれ、'FOR'、'WHILE'、'DO' となります。 'FOR' は、数値をもとにした繰り返し処理を行い、 'WHILE' は、条件式が真の間、繰り返し処理を行います。 また、'DO' は、'WHILE' より広い意味で条件式をとらえ、繰り返し処理を行えます。 繰り返し処理から抜けるには、'EXIT' キーワードを使用します。 ==== FOR ==== 'FOR ... NEXT' 文は、カウンタの値をもとにした繰り返しを行います。 繰り返し処理から抜けるには、'EXIT' キーワードを用い、'EXIT FOR' とします。 構文は、以下のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> FOR カウンタ = 初期値 TO 終了値 [STEP 増減幅] 'ブロック NEXT </syntaxhighlight> ブロックを実行するたびに、カウンタの値が増減するというのが、その仕組みで、 値が終了値を越えると終わります。値と終了値が等しい場合、もう一度ブロックが実行されます。 終了値を越えるというのは、 'STEP' での指定が正の数であれば、正の方向に、負の数であれば、負の方向に越えることを意味します。 つまり、'STEP 1" であれば、プラスの方向、'STEP -1' であれば、マイナスの方向を指します。 下の例で説明すると、'STEP' での指定が -1と、負の方向を指しているため、 'TO' で示す -2 より小さい数になるまで、ブロックが実行されます。 ですから、この例でのブロックの実行回数は、4回です。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main FOR i = 1 to -2 STEP -1 'ブロック NEXT END SUB </syntaxhighlight> ==== WHILE ==== 'WHILE ... WEND' 文は、条件式が真の間、繰り返しを行います。 繰り返し処理から抜ける、'EXIT' キーワードを用いることはできません。 構文は、以下のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> WHILE 条件式 ' 繰り返すステートメント... WEND </syntaxhighlight> 実際の使い方は、以下のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main i = 0 WHILE i < 4 i = i + 1 WEND END SUB </syntaxhighlight> ==== DO ==== 'DO ... LOOP' 文は、条件式を用いた繰り返しを行います。 繰り返し処理から抜けるには、'EXIT' キーワードを用い、'EXIT DO' とします。 'DO' か 'LOOP' の次に、 'WHILE' がくると、条件式が真の間、'UNTIL' がくると真になるまで、ブロックを実行し続けます。 構文は、以下のようになります。 {| Border="0" |- | <syntaxhighlight lang="oobas"> DO WHILE 条件式 'ブロック LOOP </syntaxhighlight> | <syntaxhighlight lang="oobas"> DO UNTIL 条件式 'ブロック LOOP </syntaxhighlight> |- | <syntaxhighlight lang="oobas"> DO 'ブロック LOOP WHILE 条件式 </syntaxhighlight> | <syntaxhighlight lang="oobas"> DO 'ブロック LOOP UNTIL 条件式 </syntaxhighlight> |} 'DO [WHILE | UNTIL] ... LOOP'、では、 条件式の真偽により、ブロックを一度も実行しない場合がありますが、 'DO ... LOOP [WHILE | UNTIL]' では、条件式の真偽によらず、必ず一度は、ブロックが実行されます。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main i = 0 DO '1回実行されます。 LOOP WHILE i > 5 END SUB </syntaxhighlight> === GoTo 文 === 予約語 'GoTo' は、処理行を変えるのに用います。 構文は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> GoTo ラベル </syntaxhighlight> ラベルとは、行き先として行番号の代わりに用いる目印となります。 実際の用い方は次のようです。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main GoTo Label EXIT SUB Label: PRINT "OK" END SUB </syntaxhighlight> 現在、'GoTo'文の使用は、あまり推奨されません。 === 行ラベル === 行ラベルとは、行を特定するために付ける名前のことで、'GoTo' などで示す行き先となります。 記述の仕方は、次のようです。 ラベル名: ラベル名の直後は、':' (コロン) でなければなりません。また、インデントすることもできます。 次の例では、まず、LABEL1行へ処理が移り、次にLABEL2行から処理が行われています。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main GoTo LABEL1 EXIT SUB LABEL2: PRINT “OK” EXIT SUB LABEL1: GoTo LABEL2 END SUB </syntaxhighlight> === エラー処理 === エラー処理とは、発生したエラー(例外)に、どう対処するのかということです。 通常、OpenOffice.org Basic では、エラーが発生すると、その箇所でプログラムの実行を止めてしまいます。ですが、'On Error' という記述で、エラーに対応することを明確にすると、処理の中断以外の方法をとることができます。 実際の対応の仕方には、2つあり、'On Error GoTo ラベル' 文で、処理を別の行へ移すか、'On Error Resume Next' 文で、エラーを無視して処理を続行するのかを指示できます。 また、一度定義した、エラー処理を無効にするには、'On Error GoTo 0' という記述を行い、以前に設定したエラー処理を無効にします。 それ以外にも、エラーが発生すると設定される特殊な変数も存在します。 ==== エラー処理の定義 ==== OpenOffice.org Basic での、エラー処理とは、エラーの際、「どの行へ処理を移すのか」であり、'GoTo' 文の応用と言えます。 定義の仕方は、まず、'On Error' という一文を記述し、エラーに対応することを明確にします。次に、'GoTo' 文で処理を移すか、'Resume' 文でエラーを無視し処理を続行するのかを記述します。 ===== On Error GoTo ラベル ===== 'On Error GoTo ラベル' は、指定行へ処理を移す場合に用います。 構文は次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> On Error GoTo ラベル </syntaxhighlight> また、ここで示すラベルは、同一プロシージャ内に記述しておかなければなりません。 一般的な記述の仕方は次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main On Error GoTo Label EXIT SUB '重要です。 Label: 'エラーの場合に実行されます。 END SUB </syntaxhighlight> 行ラベルの前に、'EXIT SUB' など、プロシージャから抜ける記述がなければ、ラベル以降のコードも実行されるため、エラー処理に限った記述ではなくなってしまいます。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main On Error GoTo Label Label: 'エラーとならない場合も実行されます。 END SUB </syntaxhighlight> 次の例では、'TestSubRoutine'内にエラーがあります。この場合、サブルーチン Main の、TestSubRoutine 呼び出し箇所のエラーとして、Label_In_The_Main へ処理が移ります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main On Error GoTo Label_In_The_Main TestSubRoutine () EXIT SUB Label_In_The_Main: 'この箇所が実行されます。 END SUB SUB TestSubRoutine DIM i AS Integer i = 60000 ' i は整数型なので60000を代入できません。 END SUB </syntaxhighlight> 上述のエラーを、TestSubRoutine 内のエラーとして扱うには、TestSubRoutine 内にエラーに対応する記述が必要です。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main On Error GoTo Label_In_The_Main TestSubRoutine () EXIT SUB Label_In_The_Main:     '実行されません。 END SUB SUB TestSubRoutine On Error GoTo Label_In_The_TestSubRoutine DIM i AS Integer i = 60000 ' i は整数型なので60000を代入できません。 EXIT SUB Label_In_The_TestSubRoutine: '実行されます。 END SUB </syntaxhighlight> ===== On Error Resume Next ===== 'On Error Resume Next' は、エラーを無視し、処理を続行する場合に用います。 構文は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> On Error Resume Next </syntaxhighlight> 実際の用い方は、次のようです。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main On Error Resume Next ' エラーでの処理の続行を明確にします。 DIM i AS Integer i = 60000 ' エラーですが、処理は続きます。 print “OK” END SUB </syntaxhighlight> また、'Resume Next' を記述すると、エラー変数は、設定されなくなります。 ==== エラー処理の無効化 ==== 定義されている 'On Error' 文を無効にするには、'On Error GoTo 0' という一文を使用します。この場合、エラーが起こると、通常通り、プログラムの実行は中断されます。 ===== On Error GoTo 0 ===== 'On Error GoTo 0' は、定義したエラー処理を無効にするのに用います。 構文は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> On Error GoTo 0 </syntaxhighlight> 実際の用い方は、次のようです。 <syntaxhighlight lang="oobas"> SUB Main On Error Resume Next DIM i AS Integer On Error GoTo 0 ' On Error Resume Next文を無効にします。 i = 60000 'エラーとなり、止まります。 END SUB </syntaxhighlight> ==== Resume ==== 予約語、'Resume' は、処理の再開場所を指定するのに用います。 また、'Resume' 文が評価されると、エラー変数は全てリセットされます。 ===== Resume Next ===== 'Resume Next' は、エラーとなった次の行から処理を再開するのに用います。 構文は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> Resume Next </syntaxhighlight> 実際の用い方は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> Sub Main On Error GoTo Label DIM i AS Integer i = 60000 'i は整数型なので、60000 の値を代入できません。 print “OK”' Resume Next で再開されます。 EXIT SUB Label: Resume Next END SUB </syntaxhighlight> ===== Resume ラベル ===== 'Resume ラベル'は、ラベルで示す行から処理を再開するのに用います。 構文は、次のようになります。 <syntaxhighlight lang="oobas"> Resume ラベル </syntaxhighlight> 次の例では、エラーで Label行に処理が移った後、Continue行から再開しています。 <syntaxhighlight lang="oobas"> Sub Main On Error GoTo Label DIM i AS Integer i = 60000 'ここでエラーです。 EXIT SUB Continue: print “OK” EXIT SUB Label: Resume Continue END SUB </syntaxhighlight> 'Resume ラベル' は、'GoTo ラベル' とした場合と同じ働きをしていますが、'Resume' の持つ語の意味を考えると、より分かり易い記述になると思います。 ==== エラー変数 ==== エラー変数とは、発生したエラーの内容を示す変数のことです。 全部で3つあり、それぞれ、'Err'、'Error$'、'Erl' となります。'Err' は、エラー番号を示し、'Error$' は、エラーの内容を表します。また、'Erl' は、エラーの発生した行番号が格納されています。 {| border="1" style="Border-Collapse:Collapse" cellpadding="5" frame="Void" |- bgcolor="#EEEEEE" |変数 |内容 |- |Err |エラー番号 |- |Error$ |エラーの内容 |- |Erl |エラーが発生した行番号 |} 次の場合、それぞれの変数の値は、'Erl=4'、'Error$="オーバーフロー"'、'Err=6' となります。 <syntaxhighlight lang="oobas" line> SUB Main On Error GoTo Label DIM i AS Integer i = 60000 '4行目でオーバーフローです。 EXIT SUB Label: print Erl & ": " & Err & " " & Error$ END SUB </syntaxhighlight> == StarSuite API と Universal Network Objects (UNO) == OpenOfficeの機能(ファイルの読み込み、保存、印刷等)や共通ダイアログ(ファイルを開くダイアログ等)を利用するために、StarSuite APIを用いることが出来ます。 StarSuite APIをOpenOffice BASICから用いるために、Universal Network Objects (UNO)インターフェースを用いることになります。 StarSuite 8 Basic プログラミングガイド [http://wiki.services.openoffice.org/wiki/JA/Documentation/BASIC_Guide/API_Intro OpenOffice API について] === ファイルの読み書き === ファイルの読み書きは、com.sun.star.ucb.SimpleFileAccessインターフェースを用います。(もしくは、BASICの基本関数でデータチャネルを用いることも出来ます) ==== テキストファイルの読み込み ==== テキストファイルの読み込みは、com.sun.star.io.TextInputStreamインターフェースを用います。 <syntaxhighlight lang="oobas"> Dim oFileAccess As Object Dim oInputStream As Object Dim sLineData As String oFileAccess = createUnoService("com.sun.star.ucb.SimpleFileAccess") oInputStream = createUnoService("com.sun.star.io.TextInputStream") ' ファイルを読み取りモードで開く oInputStream.setInputStream(oFileAccess.openFileRead("file:///c:/test.csv")) ' EOFを検出するまで、1行ずつ読み込む Do While not oInputStream.isEOF() sLineData = oInputStream.readLine() '読み込まれた行データに対する処理を行う Loop ' ファイルを閉じる oInputStream.closeInput() </syntaxhighlight> OpenOffice.org APIリファレンス<br /> [http://api.openoffice.org/docs/common/ref/com/sun/star/ucb/XSimpleFileAccess.html interface SimpleFileAccess] > [http://api.openoffice.org/docs/common/ref/com/sun/star/ucb/XSimpleFileAccess.html#openFileRead openFileRead]<br /> [http://api.openoffice.org/docs/common/ref/com/sun/star/io/XTextInputStream.html interface TextInputStream] > [http://api.openoffice.org/docs/common/ref/com/sun/star/io/XTextInputStream.html#readLine readLine], [http://api.openoffice.org/docs/common/ref/com/sun/star/io/XTextInputStream.html#isEOF isEOF] (参考) BASICの基本関数でデータチャネルを用いたテキストファイルの読み込み例 <syntaxhighlight lang="oobas"> Dim hFileHandle As Integer Dim sLineData As String ' 利用可能な次のファイルハンドルを得る hFileHandle = FreeFile ' ファイルを読み取りモードで開く Open "file:///c:/test.csv" for Input as #hFileHandle ' EOFを検出するまで、1行ずつ読み込む Do While not Eof(#hFileHandle) Line Input #hFileHandle, sLineData '読み込まれた行データに対する処理を行う Loop ' ファイルを閉じる Close #hFileHandle </syntaxhighlight> === ファイルを開く・保存するダイアログ === ファイルを開く・保存するダイアログの表示は、com.sun.star.ui.dialogs.FilePickerサービスを用います。 <syntaxhighlight lang="oobas"> Dim oFilePicker As Object Dim nDlgResult As Integer Dim sFiles() As String Dim sFilename As String oFilePicker = createUnoService("com.sun.star.ui.dialogs.FilePicker") ' ダイアログの初期化を行います oFilePicker.Title = "ダイアログに表示するタイトルです" oFilePicker.appendFilter( "全てのファイル (*.*)", "*.*" ) oFilePicker.appendFilter( "CSVファイル (*.csv)", "*.csv" ) oFilePicker.setCurrentFilter( "CSVファイル (*.csv)" ) ' 「保存する」ダイアログの場合、このように設定します oFilePicker.initialize(Array(_ com.sun.star.ui.dialogs.TemplateDescription.FILESAVE_SIMPLE)) nDlgResult = oFilePicker.execute() ' 開く(OK)が押された場合は、1が返されます sFiles() = oFilePicker.getFiles() sFilename = sFiles(0) </syntaxhighlight> OpenOffice.org APIリファレンス [http://api.openoffice.org/docs/common/ref/com/sun/star/ui/dialogs/FilePicker.html service FilePicker] == 関連文書 == * [[OpenOffice.org_Calc_Basic | OpenOffice.org Calc Basic]] * [[OpenOffice.org_Base_Basic | OpenOffice.org Base Basic]] == 参考URL == * <del>[http://docs.sun.com/app/docs/doc/819-1332?=ja Sun StarSuite 8 Basic プログラミングガイド]</del> ※リンク切れ * [http://hermione.s41.xrea.com/pukiwiki/index.php?FrontPage ...? (Basic言語 マクロの解説があります。)] [[Category:マクロ言語]] {{stub|it}} camix167q7w2klxbqq05ol3973cgwwm 日本語/品詞/自立語/体言/感動詞 0 3388 276168 216742 2025-06-28T03:06:40Z Tomzo 248 276168 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|感動詞}} {{Wiktionary|感動詞}} ==感動詞== '''感動詞'''(かんどうし)は、[[wikt:自立語|自立語]]のうち、体言にも用言にも属さず、さらに単独で独立語になることのできる品詞。'''感嘆詞'''(かんたんし)、'''間投詞'''(かんとうし)などともいう。 「こんにちは」や、「おお!」等の気持ちの揺れ動きによって出る言葉。 {{substub}} [[カテゴリ:日本語 品詞|品]] 1mvrmoyujdtoe6wx9qg8m2iqwbok6c0 ガリア戦記 0 3514 276247 274814 2025-06-28T08:08:01Z Linguae 449 /* 各巻対訳 */ 進捗 276247 wikitext text/x-wiki __notoc__ <!--【2006年4月23日起稿】--> *[[古典ラテン語]]>'''ガリア戦記''' *[[ラテン文学]]>'''ガリア戦記''' {{NDC|992|かりあせんき}} <div style="font-family:Arial Black;font-style:normal;font-size:17pt;color:#990033;text-align:center;background-color:#fee;">C &middot; IVLII &middot; CAESARIS &middot; COMMENTARII &middot; DE &middot; BELLO &middot; GALLICO</div> [[画像:Commentarii_de_Bello_Gallico.jpg|thumb|right|240px|1783年刊行の『ガリア戦記』と『内乱記』]] [[画像:Siege-alesia-vercingetorix-jules-cesar.jpg|thumb|right|280px|カエサル(右)と対面するウェルキンゲトリクス(左)<br>(リオネル=ノエル・ロワイエ [[w:fr:Lionel Royer|(fr)]] 画、1899年)]] [[w:古代ローマ|古代ローマ]]の政治家・武将・著述家である[[w:ガイウス・ユリウス・カエサル|ガイウス・ユリウス・カエサル4世]]([[w:la:Gaius_Iulius_Caesar|Gaius Iulius Caesar IV]])が[[w:ガリア戦争|ガリア戦争]]([[w:la:Bellum_Gallicum|Bellum Gallicum]])の経過を[[w:古典ラテン語|古典ラテン語]]で著述した[[w:ラテン文学|ラテン文学]]の古典的名著『ガリア戦記』([[wikt:la:Commentarii_de_bello_Gallico|Commentarii de bello Gallico]])の[[ラテン語]]・[[日本語]]対訳。第8巻のみ[[w:アウルス・ヒルティウス|アウルス・ヒルティウス]]([[w:la:Aulus_Hirtius|Aulus Hirtius]])による著作。  刊行当時の書名は、『ガイウス・ユリウス・カエサルの業績(戦績)に関する覚え書』(C. Iulii Caesaris Commentarii Rerum Gestarum)であったと推定され、『'''[[内乱記]]'''』と併せたものであった。 ルネサンス期以降は『ガイウス・ユリウス・カエサルのガリア戦争および内戦に関する覚え書』(C. Iulii Caesaris Commentarii de Bello Gallico et Civili)と題して刊行されていた(右の画像)。 <div style="background-color:#dfd;"> 『ガリア戦記』は、ガリア戦争の当事者であるカエサルが、簡潔明晰かつ客観的に描写することにより自らの戦争の正当性を示し<ref name="ガリア戦記">[https://kotobank.jp/word/%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%88%A6%E8%A8%98-47339 ガリア戦記(がりあせんき)とは? 意味や使い方 - コトバンク]</ref>、自らに対する種々の非難に対する弁明を意図したものである<ref name="ガリア戦記"/>。簡潔雄渾な名文として名高く<ref name="ガリア戦記"/>、第一級の歴史書であるとともにラテン文学の傑作とされている<ref name="ガリア戦記"/>。</div> <br><br> <div style="border:solid #999 1px;background:#F8F8F8;max-width:60%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> 『ガリア戦記』冒頭部分の英語圏の人による朗読を聴いてみよう。 Gallia est omnis<!--omnes--> dīvīsa in partēs trēs; quārum ūnam incolunt Belgae, aliam Aquītānī, tertiam quī<!--qui--> ipsōrum linguā Celtae, nostrā Gallī appellantur. Hī omnēs linguā, īnstitūtīs, lēgibus inter sē differunt. Gallōs ab Aquītānīs Garumna flūmen, ā Belgīs Mātrona et Sēquana dīvidit. ::::: [[File:La-cls-de-bello-gallico.ogg]] ::::::([[w:Vorbis|Ogg Vorbis]] 音声ファイル、<strong>長さ 54秒</strong>、155 kbps) </div> <br> == 各巻対訳 == *[[ガリア戦記 第1巻]](54節){{進捗|25%|2009-07-28}}<u>(作成途上)</u>:[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェティイー族]]との戦役。[[w:アリオウィストゥス|アリオウィストゥス]]との戦役。 *[[ガリア戦記 第2巻]](35節){{進捗|75%|2022-04-25}}:[[w:ベルガエ人|ベルガエ人]]同盟軍との戦役、大西洋岸の征服。     *[[ガリア戦記 第3巻]](29節){{進捗|75%|2022-10-31}}:アルプスの戦い、[[w:アレモリカ|大西洋岸]]および[[w:アクィタニア|アクィータニア]]の平定。 <!--【2007年4月30日から】--> *[[ガリア戦記 第4巻]](38節){{進捗|75%|2023-07-24}}:[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人との戦役。[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]への初めての遠征。 *[[ガリア戦記 第5巻]](58節){{進捗|75%|2024-09-23}}:ブリタンニアへの再遠征。[[w:エブロネス族|エブローネース族]]ら諸部族の蜂起。 *[[ガリア戦記 第6巻]](44節){{進捗|50%|2025-06-28}}:ガッリアと[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]の社会と風習。エブローネース族らの平定。 *[[ガリア戦記 第7巻]](90節){{進捗|50%|2011-04-16}}:[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリクス]]らが率いるガッリア同盟軍との戦役。 *ガリア戦記 第8巻(55節):<u>(掲載未定)</u> == 注解編と用例集 == ;注解編 *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解編]] {{進捗|25%|2024-09-23}}</span>   <small>(2020年3月27日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[/注解編/写本と校訂版|/写本と校訂版]] {{進捗|25%|2025-03-30}}</span><!-- 2020-04-17 -->   <small>(2020年4月17日から)</small> *各巻の注解 **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第1巻/注解|/第1巻注解]] {{進捗|25%|2020-06-01}}</span>   <small>(2020年3月27日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第2巻/注解|/第2巻注解]] {{進捗|25%|2022-05-05}}</span>   <small>(2021年8月26日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第3巻/注解|/第3巻注解]] {{進捗|25%|2022-10-27}}</span>   <small>(2022年3月27日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第4巻/注解|/第4巻注解]] {{進捗|25%|2023-07-10}}</span>   <small>(2022年10月20日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第5巻/注解|/第5巻注解]] {{進捗|25%|2024-09-23}}</span>   <small>(2023年07月20日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第6巻/注解|/第6巻注解]] {{進捗|00%|2025-06-01}}</span>   <small>(2024年09月09日から)</small> ;用例集 *<span style="background-colo:#ffd;">[[/用例集]] {{進捗|00%|2020-03-29}}</span><!-- 2020-03-29 --> ;ガリア語 *<span style="background-colo:#ffd;">[[/ガリア語の名前]] {{進捗|00%|2021-12-11}}</span><!-- 2021-09-25 --> == 付録1 == {{Wikipedia|ガリア戦記|ガリア戦記}} {{Wiktionary|la:Commentarii_de_bello_Gallico|ガリア戦記}} {{Commons|Category:Gallic_War|ガリア戦争}} <!-- *[[/あらすじ]]:各巻のあらすじ --> *[[/内容目次]]:巻・章・節の内容を記した目次 {{進捗|75%|2011-04-02}} *[[/参照画像一覧]]:本文で参照した画像一覧  {{進捗|75%|2023-11-05}} *[[/ガリアの河川]]:本書で言及される河川  {{進捗|00%|2023-01-07}}<!--【2021年11月22日より】--> *[[/関連年表]] *[[/対訳語彙集 (羅和)]] - [[/対訳語彙集 (羅英)]] **[[/人物一覧 (羅和)]] **[[/部族一覧 (羅和)]] **[[/地名一覧 (羅和)]] {{進捗|25%|2010-04-07}} == 付録2 == *<span style="background-color:#ffa;">'''[[古代ローマの不定時法]]'''   {{進捗|50%|2020-08-24}}</span> <!-- 2016-12-31 --> *<span style="background-color:#ffb;">[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/ラテン語の紀年法|/ラテン語の紀年法]]   {{進捗|75%|2009-01-12}}</span> *<span style="background-color:#ffb;">[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/古代ローマの攻城兵器|/古代ローマの攻城兵器]] {{進捗|00%|2019-08-06}}</span> *<span style="background-color:#ffffcc;">[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/古代ローマの軍旗類|/古代ローマの軍旗類]]  {{進捗|00%|2022-01-22}}</span><!--【2022年1月22日より】--> *[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位|/通貨・計量単位]]    {{進捗|25%|2020-12-27}}</span> == 原文出典 == {{Wikisource|la:Commentarii de bello Gallico|ガリア戦記}} {{進捗状況}} *ラテン語版ウィキソース:[[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico|Commentarii de bello Gallico]](ただし、校訂本の出典記載なし! しかも誤植が多いので注意! α系写本の影響が強いと思われる。) :以下の校訂本を参照しながら、できるだけα系写本の影響を尊重しつつ、原文を修整した。 *トイプナー古典叢書(<small>[[w:la:Bibliotheca_scriptorum_Graecorum_et_Romanorum_Teubneriana|Bibliotheca scriptorum Graecorum et Romanorum Teubneriana]]</small>) **C. Iulii Caesaris Commentarii Rerum Gestarum, edidit [[w:de:Otto_Seel|Otto Seel]], vol.I. Bellum Gallicum, [[w:la:Lipsia|Lipsiae]], Teubner, 1961. *:(オットー・ゼール(1907-1975)編。現代の代表的な校訂本。β系写本の影響がやや強い。絶版。) **C. Iulii Caesaris Commentarii Rerum Gestarum, edidit [[w:de:Wolfgang_Hering|Wolfgang Hering]], vol.I. Bellum Gallicum, Lipsiae, Teubner, 1987. *: ISBN 978-3-322-00351-5 (ISBN 3-322-00351-5) *:(ヴォルフガング・ヘーリンク編。最近の校訂本。写本の異同などの情報量、文の完成度はゼール版より劣ると思われる。) == 参考文献 == *ラテン語・英語対訳 **CAESAR: The Gallic War (with an English translation), by H. J. Edwards, [[w:en:Loeb_Classical_Library|Loeb Classical Library]](#72), [[w:en:Harvard_University_Press|Harvard University Press]], ISBN 979-0-674-99080-7 **:(1917年の初版以来、[[w:ローブ・クラシカルライブラリー|ローブ古典叢書]]の一冊として刊行され続けている読み物としての普及版) *ラテン語・日本語対訳 **『カエサル『ガリア戦記』第I巻』遠山一郎 訳注、大学書林、2009年、ISBN 978-4-475-02446-4 *日本語訳 **『ガリア戦記』 カエサル著、近山金次訳、岩波文庫(岩波書店)、1964年、ISBN 978-4-00-334071-4 **『ガリア戦記』 カエサル著、國原吉之助訳、講談社学術文庫、1994年、ISBN 978-4-06-159127-1 *英語訳 **CAESAR: The Gallic War (A new English translation) by Carolyn Hammond, [[w:en:Oxford World's Classics|Oxford World's Classics(OWC)]], [[w:en:Oxford University Press|Oxford University Press]], First published 1996 ; Reissued 2008、ISBN 978-0-19-954026-6(近年の新訳) *注釈書 **Gould, H.E. & J.L. Whiteley. C. Iuli Caesaris Commentariorum De Bello Gallico. Liber Quartus. (London: Macmillan & Co Ltd., 1968).;初級者向けの英文注釈がある。 **Caesar: De Bello Gallico V, Edited by R.C.Carrington (再版Bristol Classical Press, 1984), ISBN 0-86292-136-8 etc. == 関連項目 == *<span style="background-color:#ffea;">[[古典ラテン語]] {{進捗|00%|2018-04-18}} </span><!-- 2018-04-18 -->   <small>(2018年4月18日から)</small> *<span style="background-color:#ffe;">[[羅馬史略]]   {{進捗|00%|2022-08-18}}</span><!-- 2022-08-18 -->   <small>(2022年8月18日から)</small> == 関連記事 == *英語版ウィキソース:[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War|Commentaries on the Gallic War]](英語訳) *フランス語版ウィキソース:[[s:fr:La_Guerre_des_Gaules|La Guerre des Gaules]](仏語訳) :  *ラテン語版ウィクショナリー:[[wikt:la:Commentarii_de_bello_Gallico|wikt:la:Commentarii de bello Gallico]] == 脚注 == <references /> == 外部リンク == *[http://www.forumromanum.org/literature/caesar/gallic.html Commentaries on the Gallic War]("corpus scriptorum latinorum" ラテン文学のデジタルライブラリー;英仏訳と地図付) *[http://www.debellogallico.org/index.cgi/bgtext Commentarii de Bello Gallico](ガリア戦記の日本語対訳サイト) *[http://itunes.apple.com/jp/podcast/classics-texts-caesar-de-bello/id183722640 Classics Texts :: Caesar, De Bello Gallico 2 (Study Speed)](『[[ガリア戦記 第2巻]]』の各節を[[w:ITunes|iTunes]]向けに読み上げた音声ファイルのダウンロードサイト) === Latein.me === *[https://www.latein.me/ Latein-Wörterbuch - Latein.me] (ラテン語-ドイツ語オンラインリソース) **[https://www.latein.me/text/3/Caesar Caesar - Übersetzungen] (カエサルの著作) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/33/De+Bello+Gallico+%28I%29/p/0 De Bello Gallico (I)] (第1巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/34/De+Bello+Gallico+%28II%29/p/0 De Bello Gallico (II)] (第2巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/35/De+Bello+Gallico+%28III%29/p/0 De Bello Gallico (III)] (第3巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/36/De+Bello+Gallico+%28IV%29/p/0 De Bello Gallico (IV)] (第4巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/37/De+Bello+Gallico+%28V%29/p/0 De Bello Gallico (V)] (第5巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/38/De+Bello+Gallico+%28VI%29/p/0 De Bello Gallico (VI)] (第6巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/39/De+Bello+Gallico+%28VII%29/p/0 De Bello Gallico (VII)] (第7巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/40/De+Bello+Gallico+%28VIII%29/p/0 De Bello Gallico (VIII)] (第8巻) [[Category:ガリア戦記|*]] [[Category:ラテン語|かりあせんき]] [[Category:古典ラテン文学|かりあせんき]] [[Category:ガイウス・ユリウス・カエサルの著作|かりあせんき]] owzzjhvwda1t0g1i5p4a4udn72i0um5 OSS開発ツール/エディタ 0 3853 276160 224743 2025-06-28T01:24:29Z Tomzo 248 /* エンコーディング */ 276160 wikitext text/x-wiki == テキストファイルとテキストエディタ == テキストファイルは、Windowsの「メモ帳」のように、フォントや文字サイズの情報などを持たず、単に文字列だけが保存されたファイルのことを指します。UnixやGNU/LinuxのようなUnix互換OSでも同様に、このようなテキスト情報だけを持つファイルを「テキストファイル」と呼びます。 テキストエディタとは、キーボードなどから文字列を入力し、そのテキストファイルを作成できるアプリケーションのことです。Windowsでは「メモ帳」が代表的なテキストエディタです(「メモ帳」はOSSではありません)。UnixやGNU/Linuxの一部のディストーションでは、「VSCode」「nano」「gedit」などがメモ帳と似た操作性を持つテキストエディタとして使われます。 == コマンドライン用のエディタ == {{Wikipedia|vim}} {{Wikipedia|emacs}} コマンドライン用のエディタとしては、「[[vi]]」や「[[emacs]]」などがあります。viはUnix上でよく使われるエディタで、emacsと人気を二分します。 現在でも多くの開発者がviやemacsを愛用していますが、最近はVSCodeなどのGUIベースのエディタが主流となっています。 :nvi,elvis,vimはviの互換実装でviクローンと呼ばれます。 == エンコーディング == エンコーディングについては、テキストファイルを作成する際に使用するエンコーディングによって、日本語を含む文字列の表示に問題が生じる場合があります。日本語を扱う場合には、UTF-8などのUnicodeエンコーディングを使用することが推奨されます。また、日本語IMEを使用してコーディングを行う場合は、多バイト文字で入力しないよ注意が必要です。特に「いわゆる倍角スペース」を空白と間違えて使うと原因救命困難なエラーの原因になります。 {{stub|it}} [[Category:OSS開発ツール|えていた]] la3n61iv8uym4q8z428t4kga7eoy88q Linuxシステム管理 0 3858 276145 241500 2025-06-28T01:08:58Z Tomzo 248 /* ユーザ管理 */ 276145 wikitext text/x-wiki <small>[[情報技術]] > Linuxシステム管理 </small> ---- ==システム管理概要== Linuxカーネルのインストールは、通常、ソースコードからビルドすることで行います。以下は、基本的な手順です。ただし、注意が必要であり、システムの安定性を損なう可能性があるため、慎重に実施する必要があります。また、以下の手順は一般的なものであり、使用しているLinuxディストリビューションによってはわずかに異なることがあります。 # 必要なツールのインストール: カーネルをビルドするために必要なツールやパッケージをインストールします。これには、<code>gcc</code>(GNU Compiler Collection)や<code>make</code>が含まれます。 #; UbuntuなどDebian系ディストリビューションの場合: #:<syntaxhighlight lang=shell> sudo apt-get update sudo apt-get install build-essential </syntaxhighlight> #;Red Hat系ディストリビューションの場合: #:<syntaxhighlight lang=shell> sudo yum groupinstall "Development Tools" </syntaxhighlight> # カーネルソースコードの入手: カーネルソースコードを https://www.kernel.org/ から入手します。任意のバージョンを選択し、ダウンロードします。 #: 例えば、カーネルバージョン5.10.1をダウンロードする場合:(以後、カーネルバージョン5.10.1を例にします) #:<syntaxhighlight lang=shell> wget https://www.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/linux-5.10.1.tar.xz </syntaxhighlight> # ソースコードの展開: ダウンロードしたアーカイブを展開します。 #:<syntaxhighlight lang=shell> tar xvBpf linux-5.10.1.tar.xz </syntaxhighlight> # ビルド設定: カーネルのビルド設定を行います。 #:<syntaxhighlight lang=shell> cd linux-5.10.1/ && make menuconfig </syntaxhighlight> #: これにより、設定画面が表示されます。必要な設定を行い、保存します。 # ビルド: 設定が終わったら、実際にビルドを開始します。 #:<syntaxhighlight lang=shell> make </syntaxhighlight> # モジュールのインストール: ビルドが完了したら、カーネルモジュールをインストールします。 #:<syntaxhighlight lang=shell> sudo make modules_install </syntaxhighlight> # カーネルのインストール: ビルドが完了したら、新しいカーネルイメージを/bootディレクトリにインストールします。 #:<syntaxhighlight lang=shell> sudo make install </syntaxhighlight> # ブートローダーの設定: インストールしたカーネルをブートローダーに登録します。これはディストリビューションや使用しているブートローダーによって異なります。 #:<syntaxhighlight lang=shell> make </syntaxhighlight> # 再起動: 設定が完了したら、システムを再起動して新しいカーネルを使用します。 これらの手順は一般的なものであり、実際の状況によっては異なる場合があります。注意深くドキュメントを読み、システムに影響を与えないようにすることが重要です。 == ユースケース == Linuxカーネルの新しいバージョンをビルドしてインストールする主なユースケースは、以下のいくつかがあります。 ;新しい機能の利用: 新しいLinuxカーネルのバージョンには、最新の機能や改善が含まれています。特定の機能やドライバが必要な場合、または最新のセキュリティパッチが適用されていることを確認するために、ユーザーが新しいカーネルをビルドしてインストールすることがあります。 ;ハードウェアサポート: 新しいハードウェアがリリースされた場合、それをサポートするためには、最新のカーネルが必要なことがあります。ユーザーが新しいハードウェアをサポートするためには、最新のカーネルをビルドしてインストールする必要があります。 ;カスタム構成: デフォルトのディストリビューションの提供するカーネルには、システムの要件に合わない可能性があります。特定のハードウェアや機能をサポートしないカーネルモジュールを無効にしたり、特定のオプションを有効にするなど、カスタム構成を行うためには新しいカーネルをビルドする必要があります。 ;カーネルのデバッグ: 開発者やシステム管理者が、カーネルのバグや問題を特定し、修正するためには、デバッグオプションが有効になっている新しいカーネルをビルドして使用することがあります。 ;セキュリティ対策: セキュリティの観点から、最新のセキュリティパッチが適用されたカーネルを使用することが重要です。特にセキュリティの脆弱性が報告された場合、ユーザーは最新のバージョンにアップグレードすることが求められることがあります。 これらのユースケースのいくつかに当てはまる場合、ユーザーはLinuxカーネルをビルドしてインストールすることで、システムの機能性や安定性、セキュリティを向上させることができます。 == ベストプラクティス == Linuxカーネルのインストールにおいて、以下はベストプラクティスとされる一般的なガイドラインです。ただし、これらは一般的なものであり、実際の状況や要件によっては異なる場合があります。 # 必要なツールのインストール: カーネルのビルドに必要なツールや依存関係をインストールする前に、システムをアップデートし、必要なビルドツール(gcc、makeなど)をインストールしてください。 # 正しいカーネルソースコードの選択: 使用しているディストリビューションに合った正確なカーネルソースコードを選択し、信頼性のあるソースから入手してください。公式なLinuxカーネルのウェブサイトから入手することが一般的です。 # 慎重な設定: <code>make menuconfig</code>や<code>make xconfig</code>などを使用して、ビルド設定を行います。必要なオプションを適切に設定し、不要なオプションを無効にすることで、システムのセキュリティとパフォーマンスを向上させることができます。 # モジュールのサポート: 必要な場合は、必要なモジュールのサポートを有効にしてください。これにより、特定のデバイスや機能が必要なときにモジュールとして追加できます。 # 不要なモジュールの無効化: カーネルに組み込まれている不要なモジュールやドライバを無効にして、不要な機能を削除しましょう。これはセキュリティの向上やリソースの節約に役立ちます。 # デバッグ情報の削減: デバッグオプションを無効にして、余分なデバッグ情報を削減します。これにより、カーネルサイズが小さくなり、パフォーマンスが向上します。 # ドキュメンテーションの確認: カーネルのビルド手順や設定に関する公式ドキュメンテーションを確認し、特定のディストリビューションやバージョンに関する注意事項を確認してください。 # 既存のカーネルのバックアップ: カーネルをインストールする前に、現在の稼働中のカーネルのバックアップを取得しておくことをお勧めします。これにより、新しいカーネルが問題を引き起こした場合でも、元の状態に戻すことができます。 # ブートローダーの設定の確認: カーネルを新しくインストールしたら、ブートローダーの設定を確認して、新しいカーネルが正しく選択され、起動できるようにしてください。 # システムのテスト: インストールが完了したら、システムを再起動して新しいカーネルが正しく動作するかどうかを確認しましょう。重要なデータがある場合は、事前に十分なバックアップを取得しておくことが重要です。 これらの手順とベストプラクティスを守ることで、新しいカーネルのインストールプロセスがスムーズかつ安全に行われるでしょう。 == トラブルシューティング == Linuxカーネルのインストール中に問題が発生した場合、トラブルシューティングは慎重かつ注意深く行う必要があります。以下は、一般的な問題とその対処法の例です。 # ビルドエラー: #* 問題: <code>make</code> コマンドを実行中にエラーが発生する。 #* 対処法: エラーメッセージを確認し、必要なパッケージや依存関係をインストールしてください。また、設定(<code>make menuconfig</code>や<code>make xconfig</code>)で不足している機能やドライバを有効にすることも考えてください。 # モジュールが正しく読み込まれない: #* 問題: 新しいカーネルを起動した後、必要なモジュールが正しく読み込まれない。 #* 対処法: <code>lsmod</code>コマンドでモジュールがロードされているか確認し、<code>modprobe</code>コマンドを使用して必要なモジュールを手動でロードしてみてください。また、<code>/etc/modules</code>や<code>/etc/modprobe.d/</code>に必要なモジュールの設定が正しいか確認してください。 # 新しいカーネルでブートできない: #* 問題: 新しいカーネルでブートできないか、パニックが発生する。 #* 対処法: エラーメッセージを確認し、ブートオプションを変更するか、デバッグオプションを有効にして詳細な情報を取得してください。また、設定の変更や既存のカーネルと比較してみてください。必要な場合は、元のカーネルでブートし、問題を解決するための手段を検討してください。 # ブートローダーの設定が正しくない: #* 問題: カーネルを新しくインストールしたが、ブートローダーが正しく設定されていない。 #* 対処法: ブートローダーの設定ファイル(例:GRUBの<code>/etc/default/grub</code>や<code>/boot/grub/grub.cfg</code>)を確認し、新しいカーネルのエントリが正しいかどうか確認してください。必要に応じて、ブートローダーの再設定を行います。 # デバイスの動作がおかしい: #* 問題: 特定のデバイスや機能が新しいカーネルで正しく動作しない。 #* 対処法: <code>dmesg</code>や<code>journalctl</code>などのコマンドでシステムログを確認し、エラーメッセージや警告を探します。カーネル設定を見直し、必要なモジュールやオプションが正しく設定されているか確認してください。 トラブルシューティングの際には、ログやエラーメッセージを注意深く確認し、問題を特定するための情報を取得することが重要です。また、変更を加える前にバックアップを取り、慎重に対処するようにしましょう。 ==ネットワーク設定== ===TCP/IPネットワークの設定=== TCP/IPは、インターネットで用いられる[[w:プロトコル]]です。LinuxはTCP/IPに対応しており、ネットワークデバイスがあればそれらを用いてインターネットに接続することができます。 ネットワークの設定は #デバイスの認識 #IPアドレスの設定 を含みます。また、ルータやDNSを利用するときには、これに関する設定も必要になります。 最も単純な例では、2台のコンピュータがハブを用いて接続されます。 *図 ここで、それぞれのコンピュータに対してIPアドレスを与えます。ここでIPアドレスは互いに重複しないように与える必要があります。 実際にIPアドレスを与えるときにはifconfigを利用します。Linuxでのネットワークデバイスは他のデバイスと異なっており、/dev以下にデバイスが現れることはありません。そのため、ネットワークデバイスが認識されているかはifconfigを用いて確かめる必要があります。 接続されている全てのネットワークデバイスを見るためには、 #ifconfig -a を利用します。ここで、ネットワークデバイスloは常に表示されます。例えば、イーサネットを用いる機器はeth0, eth1のように認識されます。ここで得た名前はIPアドレスの設定で利用します。 この例では一切他のネットワークと接続しないので、IPアドレスはどの値を与えても機器は動作します。 例えば、1台目で #ifconfig eth0 1.0.0.1 2台目で #ifconfig eth0 1.0.0.2 としてもネットワークはつながります。ただし、インターネットに接続するときにはアドレスの重複が起こることに注意する必要があります。 ===パッケージ管理=== 現在のLinuxディストリビューションは様々なパッケージ管理ツールを利用しています。パッケージの形式には[[w:rpm]]、[[w:deb]]などがあります。ここではrpmの使い方について述べます。 rpmはRed Had Linuxを中心とした多くのディストリビューションで利用されているパッケージソフトです。rpmはパッケージ毎の依存関係を確認しながらインストールやアンインストールを行います。ただし、実際に必要なファイル名を逐一調べているわけではないので、異なるディストリビュータからのrpmを1つのシステムに導入するのは危険です。rpm形式のファイルは.rpmの拡張子を持っています。 rpmはいくつかのオプションを持っており、オプションの種類によって動作が変わります。オプションには :rpmのインストール -i :rpmのアップデート -U :rpmのアンインストール -e :rpmの内容を調べる -q などがあります。 **例 #rpm -i rpmファイル #rpm -U rpmファイル それぞれインストールとアップデートを行います。インストールとアップデートはまだシステムに対応するrpmが導入されていないときには同じ振舞いをします。一方、既に導入されているときにはアップデートでは古い版のrpmを削除してからインストールを行います。 #rpm -e パッケージ名 パッケージ名はrpmをインストールしたときのrpmファイルの名称です。これは、後述する-qオプションを用いて調べることができます。 #rpm -q パッケージ名 パッケージがシステムにインストールされているかを調べます。 #rpm -qi パッケージ名 #rpm -ql パッケージ名 それぞれパッケージの一般的な情報とパッケージに含まれるファイル名を返します。 #rpm -qa システムにインストールされている全てのパッケージを返します。 #rpm -qp rpmファイル -qオプションをrpmファイルに対して適用します。例えば、-qplオプションでは、rpmファイルに含まれる全てのファイルを書き出します。 ==ユーザ管理== Linuxは複数のユーザによって利用されます。そのため、個々のユーザの作業領域や権限を定める作業が必要になります。また、何人かのユーザを1つのグループにいれて、権限を与えることも行われます。ここでは、ユーザやグループの管理についてまとめます。 * useradd * userdel * usermod * groupadd * groupdel * groupmod * passwd {{stub|it}} {{DEFAULTSORT:Linuxしすてむかんり}} [[Category:情報技術]] [[Category:Linux|しすてむかんり]] {{NDC|007.63}} qtzf4arr6rs71b1nuzv7qy4vjy5tw4x 国際法 0 4048 276288 221988 2025-06-28T10:36:15Z Tomzo 248 276288 wikitext text/x-wiki *[[法学]]>[[国際法]] == 国際法とは == {{wikipedia|国際法}} === 国際法の当事者 === === 国際法の法源 === == 国際法の教科書 == *[[国際公法]] *[[国際私法]] *[[国際取引法]] *[[国際民事訴訟法]] {{stub|law}} [[Category:法学の書庫|こくさいほう]] [[カテゴリ:国際法|*]] [[Category:分岐ページ|こくさいほう]] 7p4n24t1elhs84m779hcitbs9788upz DTM 0 4146 276121 245532 2025-06-28T00:50:19Z Tomzo 248 /* 出力 */ 276121 wikitext text/x-wiki {{Navi|[[音楽]] > 教則本 > '''DTM'''}} ==DTM入門== [[w:デスクトップミュージック|DTM]](DeskTop Music)はコンピュータを使って音楽を作る活動の事です。 DTMは伝統的に高価な機材とソフトウェアを用いて行う活動とされており、廉価な代替物が手に入れにくかった分野です。しかし、現在では[[w:MIDI|MIDI]]の作成から音を出力する過程までが比較的手軽にできるようになっている(もちろん機材があればその過程が簡潔かつより高度な編集が可能であることはいうまでもありません)。 ==準備== 現在、企業や有志の作成した作曲ソフトに音源を読み込ませ、音を鳴らし作曲するという過程が主流となっています。ここでは作曲ソフトのことを'''DAW'''(Digital Audio Workstation)と呼びます。 ===DAW=== DAWについてはある程度機能の揃っているソフトであれば何を使ってもよいですが、人気のあるものを使ったほうが何かあったときに情報が集まりやすく、また機能が充実していることが多いためおすすめです。音楽関連企業によるアンケート<ref>[[https://sleepfreaks-dtm.com/dtm-materials/daw-ranking-2024/|sleepfreaks, 2024年01月03日公開, 03月16日閲覧,【2024年版】最新の人気DAWランキング ベスト10を発表| DTMer3867人が回答]]</ref><ref>[[https://sonicwire.com/news/blog/2023/03/twitter-daw-02|SONICWIRE, 2023年3月17日公開, 03月16日閲覧, Twitterアンケート「第二回 メインで使用しているDAWは何ですか?」結果発表!]]</ref>ではCubaseやStudio One、Logic Proが人気であるという結果が出ています。有料が多いですが、CakewalkやREAPERなど無料であったり制限付きの無料といったソフトも存在しているので、自分にあったDAWを探してみてください。 ====構成==== {{節stub}} <!--トラックやミキサーなどUIの構成を--> ===音源・エフェクト=== DTMでは'''VST'''や'''AU'''と呼ばれるプラグインを導入し、楽器の音源を読み込ませて音を鳴らしたり、エフェクトをかけたりします。音源の中でも'''シンセサイザ'''系音源は自分で音色を調節して鳴らすことができるので今日多くの楽曲で使用されています。シンセサイザの操作については[[DTM#シンセサイザ|シンセサイザ]]項で解説します。 プラグインについては種類も多く、自分で必要に応じて導入していく必要があります。以下によく使われるであろうプラグインのジャンルを挙げていくので検索の参考にしてください。なお、様々な音源が一緒に入っているマルチ音源と呼ばれるものも存在しています。資金に余裕があるならば、導入しても便利でしょう。 '''楽器音源''' * ピアノ * ストリングス * オーケストラ * オルガン * シンセサイザ * ギター * ベース * ドラム '''エフェクト''' * リバーブ * ディレイ * コーラス * アンプシミュレーター * イコライザー(EQ) * コンプレッサー ====導入==== {{節stub}} ==MIDI== {{節stub}} 多くのDAWでは'''MIDI'''と呼ばれるデータに音程などの情報を書き込み再生しています。 現在、MIDIの編集は'''ピアノロール'''と言われるUIで行うことがほとんどです。ピアノロールは縦を半音ごとの音程、横を時間で音を表示する形式で、音程やリズムを視覚的に編集、確認することができます。 <!--ピアノロールの画像を添付したい--> ===DTMをしてみよう=== ここで実際にDAW上でMIDIを触って音楽を作ってみましょう。 まず'''新しいプロジェクト'''、作曲をするうえで作業をするファイルを作ります。ほとんどの場合、起動時にまっさらなプロジェクトが開かれていますが、もし何かしらのアイテムが置かれている、あるいはプロジェクトが開かれていない場合は、手動で新しくプロジェクトを作成してください。筆者の環境の場合「ファイル タブ > 新しいプロジェクト」で開くことができます。 次に'''MIDIを設置します'''。MIDIはトラックに置かれるため、先に新しいトラックを作成します。筆者の環境の場合「トラック タブ > 新規トラックを挿入」で作成できます。その後MIDIの作成、筆者の環境の場合「挿入 タブ > 新規 MIDI アイテム」で実行します。このとき、トラックを2小節分の長さをドラッグで時間選択すると後の作業が楽です。 では'''実際にMIDIを編集してみましょう'''。MIDIの時間軸はグリッドで区切られています、グリッド欄を1/4としてください。まず左に表示されているピアノを参考にドの高さを確認して、その高さにある一番左のグリッドに音符を設置します。音符の設置はグリッドの左端から右端までドラッグすることで行うことができます。<!--ここで画像を入れたい。また、画像のように音符を置くという指示が分かりやすいか-->同様にレ, ミ, ファ, ミ, レ, ドというように音符を置くと、かえるのうたのメロディーになります。さて、聞いてみましょうと言いたいところですが、'''MIDIはあくまでもどう鳴らすかの指示'''となっています。 最後に'''音源を設定して再生してみましょう'''。筆者の環境ではミキサーのInsertsをクリックすると、プラグインを設定する画面が現れます。その画面で新規ボタンを押すと今度は自分の持っているプラグインが表示されます。音源系のプラグインであれば何でも良いのですが、今回はSynth1を選択してみましょう。これで音源が設定されました。 では再生してみましょう。プロジェクトの始まりに移動するボタンを押し、再生ボタンを押してみてください。するとかえるのうたの2小節分のメロディーが再生されたはずです。 実は後の作業で必須な項目は出力だけとなります。これであなたもDTMが出来るようになりました!おめでとうございます! ===編集要素=== {{節stub}} * ベロシティ * パン * ピッチ ==シンセサイザ== ===概要=== {{節stub}} ===オシレータ=== {{節stub}} たいていのシンセサイザでは以下の5つの音形が元となります [[File:Oscillator Waveform.wav|thumb|波形の違い]] *'''正弦波'''/sin波 *'''三角波''' *'''ノコギリ波'''/ソウ(Saw) *'''矩形波'''/スクエア(Square) *'''ノイズ''' ノイズを除いた4つには音程がついています。筆者の所感ですが、上から順番に柔らかい音がする印象を与える音が鳴ります。 ===エンベロープ=== '''エンベロープ'''は一回音がなったときの音量を調節するところです。エンベロープはAttack, (Hold), Decay, Sustain, Releaseから構成されます。 :'''Attack'''は音がなり始めてから最大音量になるまでどれくらいかかるかという時間を調節します。 :'''Hold'''は最大音量になってから音が弱くなり始めるまでの時間を調節します。この項目は物によってはないこともあります。 :'''Decay'''は音が弱くなり始めてから一番弱くなるまでの時間を調節します。 :'''Sustain'''は一番弱くなったときの'''大きさ'''を調節します。ここだけ時間でないので注意してください。 :'''Release'''は音が鳴らなくなったときにどれくらいの時間をかけて音が消えるかを調節します。 [[File:Envelope test.wav|thumb|エンベロープ調節の例]] バイオリンをゆるやかに弾く、ピアノの鍵盤を押すというのはそれぞれ異なる音量の形をしています。前者でしたらAttackを遅くしてSustainを最大にする<ref>Decayは設定しても減衰する音量差がないので意味がありません。</ref>、後者でしたら、Attackを0秒にしてDecayを少し長め、Sustainを0にして残響が残るのでReleaseもDecayと同じくらいに設定するというようにすると似たような音量となります。 ===フィルタ=== 一つの音にも様々な音程の成分が含まれています。'''フィルタ'''は音に含まれる成分を削る機能です。 フィルタは以下の3項目を調節します。 *種類 *周波数 *スロープ *レゾナンス <!--EQ見せながらの映像のほうがいいのでは--> [[File:Filter with noize.wav|thumb|フィルター効果の比較]] 種類は'''ロー/ハイパスフィルタ'''、'''バンドパスフィルタ'''、'''ノッチフィルタ'''の3種類があります。ロー/ハイパスフィルタはその名の通り、指定した周波数より下/上だけを鳴らすフィルタ、バンドパスフィルタは指定した周波数周辺だけを鳴らすフィルタ、ノッチフィルタは逆に指定した周波数のみを削るフィルタです。 周波数、スロープはどの点からどの範囲を削るかという調節項目です。 レゾナンスは削る箇所の直前の音量を逆に上げる項目です。 ===デチューン=== ===LFO=== ===その他効果=== <!--ディレイやリバーブ、ディストーションなどを扱う予定--> 具体的な音作りは[[/シンセサイザ|こちら]]を参照してください。 ==ミックス== ==出力== <!-- ここでは、[[w:Linux|Linux]]を利用してMIDIを作成し、ソフトウェア音源を利用して実際に音を鳴らすまでの手順について述べます。Linuxについては[[UNIX/Linux入門]]などを参照してください。 ===MIDI=== 最初に[[w:MIDI|MIDI]]について解説します。元々計算機で音を扱う方法として、空気の振動を電気的な波形に変換し、それを離散化してデジタルデータとして扱うことができることを[[高等学校情報C]]で述べました。計算機上で、音を扱う方法は基本的にこれ1つしかありません。 コンピュータ上の音楽ファイルとしては[[w:WAV|WAV]]ファイル、[[w:MP3|MP3]]ファイル、[[w:Ogg Vorbis|Ogg Vorbis]]ファイルなど、様々な保存形式があり、これらはどれも異なった方法で音を扱っているように思えます。しかし、実際にはこれらはどれも同じデータ([[w:サンプルレート|サンプルレート]]などの違いはあれど)を扱っており、異なっているのはデータではなくデータを[[w:圧縮|圧縮]]する方法です。 残念なことにデータの圧縮は数学的な過程でこれらの違いを理解することは非常に困難です。フリーな圧縮形式であるOgg Vorbisの圧縮方法はWeb上で公開されているので、もしも興味があれば見てみるのもよいかも知れません<!- - 特に推奨はしないけれど ... 。- ->([http://xiph.org/vorbis/doc/Vorbis_I_spec.html])。 ここまででコンピュータが音を扱う方法は基本的に1通りしか無いことを述べてきました。MIDIはいくつかの方法で用いられますが、MIDIもまたコンピュータ上で音を扱う方法です。しかし、これまでに見てきた方法とは本質的に異なった方法で音を扱います。より正確にいえば、音そのものではなく楽譜のデータを扱う方法といった方がよいかも知れません。 もちろん楽譜と音は互いに異なったものです。楽譜は音そのものではなく、楽譜にそって演奏された音楽が音です。そのため、楽譜の情報を扱うMIDIと音を扱うOggなどの形式は本質的に異なった情報になります。 ただし、ソフトウェアシンセサイザなどのソフトウェアを利用すると、あたかもMIDIファイルが音を扱うファイルであるかのようにMIDIファイルの内容を演奏できてしまいます。そのため、MIDIファイルが音を扱う形式であると述べても決して間違いとはいえません。しかし、MIDIファイルとOggファイルが扱う情報は本質的に異なったものであるということははっきりさせておく必要はあります。 ===MIDIの構成=== 音を扱う情報と楽譜を扱う情報は非常に異なっています。 まず、楽譜が扱う情報は(あまり)曖昧さがありません。例えば、ミとファの間には音階は存在しません。一方、 音自体を情報として扱う視点から見れば、ミの音は周波数659Hzの音であり、ファの音は周波数698Hzの音(周波数については後述)であるので、その間には当然多くの音が存在し得ます。 このことから分かる通り、楽譜が扱う音は実際に音そのものとして存在し得る音よりもかなり少ない種類の音を扱います。このことは、情報をデジタル化する処理を考えるとありがたいことなのです。なぜなら、少ない種類の情報はより少ない量の情報で表すことができるからです(より正確な議論は[[w:情報量|情報量]]を参照)。 ここまででMIDIが扱う情報の性質について述べました。次に、実際のMIDIがどのような情報を扱っているかについて述べます。まず最初に、どんな情報を扱うかを直観的に述べます。そのあと実際の情報の表し方も述べますが、これは[[w:プログラマ|プログラマ]]向けの内容なのでMIDIを使うことが目的ならそこは読まなくてもよいでしょう。 楽譜を扱う上で重要な情報はある音程の音を出力する事である。MIDIでは、この命令のことを{{tt|NOTE_ON}}と呼びます。また、反対の命令として、ある音程の音の出力を取り止めることを{{tt|NOTE_OFF}}と呼びます。 基本的なMIDIは{{tt|NOTE_ON}}と{{tt|NOTE_OFF}}の命令を繰り返すことで構成されます。しかし、楽譜に記述される情報はそれだけではありません。例えばある曲においては、楽譜の複数部分を同時に演奏する必要があります。例えば、[[w:ピアノ|ピアノ]]は両手で演奏される場合には、弾き手は楽譜の2つの部分を同時に演奏する必要があります。MIDIでは、これらの楽譜の部分をチャンネルと呼びます。MIDIを扱う場合には複数のチャンネルを扱う方法を規定する必要があります。 また、実際の演奏で利用される楽器の種類も、楽譜によって指定されます。そのため、MIDIではいくつかの楽器を使い分ける必要があります。<!- - これらの情報は、通常トラックの最前部に記録され、演奏を始めるときに読み出されます。 - -> ここからは実際に上で述べられた情報がどのようにデジタルデータとして扱われているかについて述べます。MIDIは情報を扱う手段として 命令 データ というフォーマットで記述される[[w:バイト]]列を使います。命令、データともにバイト列ですが、データの量は、命令の種類によって変化します。命令の種類は数多いのですが、ここではNOTE_ONと、NOTE_OFFだけを扱います。 各々の命令に対して、トラックを扱う手段が必要です。MIDIが同時に扱えるトラックは少なくとも16種類あることが保証されています。そのため、少なくとも16種類のトラックに対して、NOTE_ON、NOTE_OFFを送る命令があればよいことになります。 チャンネルn(n<16)に対するNOTE_ON命令は次の命令で表されます。 0x9n 0x.. 0x.. ここで、nは、([[w:16進数|16進数]]で)0からfまでの値を取ります(16進数については[[高等学校情報C]]を参照してください)。NOTE_ON命令は2バイトのデータを取ります。最初のデータは音程を表す情報です。音程はキーボードにある順で順に値がふられています。まず、真中のド (C3?) が0x60で、以降ド#:0x61、レ:0x62と続いていきます。次に、2つめのデータは、音が演奏される強さを表します。 NOTE_OFF命令も同じように2バイトのデータをとります。チャンネルnに対するNOTE_OFF命令は 0x8n 0x.. 0x.. となります。ここで、NOTE_OFFの場合には音の強さを指定する必要ないのでデータの2バイト目は任意の値を設定できます。 実際の演奏ではNOTE_ONとNOTE_OFFの間の時間、つまり対応する音の演奏時間も伝達されます。この時間のことをデルタタイム (Delta Time) と呼びます。デルタタイムは特殊な形式で書かれるのでMIDIファイルを読むときには注意が必要になります(rosegardenx.x.x/sound/MidiFile.cppのgetNumberFromMidiBytesを参照)。 まず、デルタタイムを表すバイトについて、最後のバイトについては0、それ以外のバイトについては1と、各バイトの最も左のビットを設定します。これによってMIDIを扱うプログラムはどこまでがデルタタイムを表すバイトなのかを判断できます。実際のバイト列は次のようになります。 1xxxxxxx 1xxxxxxx ... 1xxxxxxx 0xxxxxxx 実際の時間は各々のバイトについて最も左のビットを取り去り、それ以外のビットを全てつなげた値で計算します。例えば、デルタタイムが1バイトで表されるときには、デルタタイムを表すバイト列は 0xxxxxxx で表され、0から127=<math>2^7</math>単位までの時間経過を表すことができます。2バイトでは 1xxxxxxx 0xxxxxxx となり、0から、16384=<math>2^{14}</math>単位までの時間経過を表すことができます。 例えば、童謡'かえるのうた'の最初のフレーズである'ドレミファミレド'をチャンネル0で演奏するには(ただし、デルタタイムは160単位、音の強さは40とします)、 90 60 40 81 20 80 60 7f 00(ド) 90 62 40 81 20 80 62 7f 00(レ) 90 64 40 81 20 80 64 7f 00(ミ) 90 65 40 81 20 80 65 7f 00(ファ) 90 64 40 81 20 80 64 7f 00(ミ) 90 62 40 81 20 80 62 7f 00(レ) 90 60 40 81 20 80 60 7f 00(ド) となります。 ここで、値は全て16進数でかかれています。途中の81 20は、上の数え方を利用すると 1000 0001 0010 0000 -> 000 0010 010 0000 = <math>2^8 + 2^5</math>= 128+32 = 160 となります。 ===MIDIソフトウェアシンセサイザ=== ここまででMIDIがどのように楽譜の情報をデジタル化するかを見てきました。ここからはこの情報を実際に音の情報に変換する方法について述べます。 最も簡単な音の合成は対応する音程の[[w:正弦波]]を順番に書き込んで行くことです。ただし、サンプルレートの問題があるので、手作業で正弦波を作成しても正しい音程で演奏されないことが予想されます。一般に正しいサンプルレートで演奏するには、サンプルレートを指定できる形式で保存し、後にその形式の音楽ファイルを再生するのが簡単です。<!- - (手作業で音楽ファイルを作るのは無駄でも不必要でもないしどちらかといえば面白いことだと思う。しかし、今必ずやるべきことではないようにも思う。もっとも先のことはわからないのだが ... 。) - -> ここでは正弦波を作成するプログラムとして、[[w:en:SoX]]を利用します。SoXは音楽ファイルを扱うための簡潔なコマンドラインプログラムで、機能の1つとして正弦波、矩形波の合成があります。具体的には、n Hz(nは整数)の正弦波を出力するには、 $sox infile outfile synth sine n というコマンドを使います。ここで、infileは音楽ファイルですが、outfileの長さを定めるためだけに使われます。<!- - (sox-12.17.9での場合である。これは少し妙な動作なのでそのうち変わるかも知れない。というか人任せではいけないのだが ... 。) - -> 各々の音の周波数は半音離れるごとに<math>2^{1/12}</math>だけずれることと、440Hzがラの音に対応すること([[音階]]を参照)を考えることで、上で用いたドレミファミレドは、 ド:523Hz レ:587Hz ミ:659Hz ファ:698Hz (小数点以下切捨て)に対応する事がわかります。 SoXでは作成した音楽ファイルをつなげて一つの音楽ファイルを作成することができます。音楽ファイルをつなげるためには、 $sox infile1 infile2 ... infilen outfile のコマンドを利用します。 ここまでで簡単な音楽合成を行う方法を述べました。しかし、実際の音楽演奏では音は正弦波ではなく、より複雑な波形を持っていることが普通です。 このような複雑な波形を合成するには、あらかじめ対応する楽器の波形を記録しておき、適宜その波形を出力することが有効な手段となります。このように波形のデータから音楽データを合成するソフトウェアをシンセサイザ ([[w:en:Synthesizer|en:Synthesizer]]) と呼びます。また、楽器に対応する波形データとしてサウンドフォント[[w:en:SoundFont|en:SoundFont]] (.sf) が知られています。 ここではシンセサイザとしてTimidity++ ([[en:w:Timidity]]) を利用します。ここからはTiMidity++の使い方を説明しますが、既に何らかの方法でMIDIが再生できる場合にはこの章はとばして次に進んでください。 ====Timidity++==== ===MIDIシーケンサ=== ここまででMIDIを再生する方法について述べました。ここからはMIDIを作成する方法について述べます。 MIDIを作成するソフトウェアをMIDIシーケンサと呼んでいます。Linuxで動くMIDIシーケンサとして有名なものに、[[w:en:Rosegarden|en:Rosegarden]]があります。ここからはRosegardenの説明をするので、他の方法でMIDIを作成する人は別の資料を探した方がよいでしょう。 ====Rosegarden==== ==外部リンク== * [http://www.midi.org MIDI Manifacturers association] * [http://timidity.sourceforge.net/ TiMidity++] * [http://www.rosegardenmusic.com/ Rosegarden] --> {{stub|it}} {{stub|music}} {{NDC|007.63}} [[Category:音楽|DTM]] [[Category:情報技術|DTM]] 96o7ry71c63kkm8x8by3ybv34co4fqf 大学受験生物 顕微鏡・ミクロメーター 0 4245 276250 27278 2025-06-28T08:13:31Z Tomzo 248 276250 wikitext text/x-wiki == ダイジェスト == この章では学校ではあまり教えられないが、センター試験をはじめとする多数の入試で出題される<br> *顕微鏡の操作法、注意点 *ミクロメーターの使用法 *光学顕微鏡と電子顕微鏡で見えるものの違い を説明する。 == 顕微鏡の名称 == {{substub}} {{stub|高}} [[Category:大学入試|せいふつけんひきようみくろめえたあ]] [[Category:生物学|大せいふつけんひきようみくろめえたあ]] 7hk80p6bnkrc54ir06zi088mzhj2cps CSS/フォント 0 4376 276109 157522 2025-06-28T00:43:25Z Tomzo 248 /* 関連資料 */ 276109 wikitext text/x-wiki CSSではフォント関連プロパティでフォントに関する設定を行う。文字に関する設定はほかにテキスト関連プロパティも参照していただきたい。 == フォントファミリー == フォントファミリーとは通常のフォントや太字、イタリック体、斜体など、デザインを統一した複数のフォントをまとめたものである。「MS P明朝」などもフォントファミリーである。フォントファミリーは“font-family”プロパティで指定する。 設定できる値には具体的なフォントファミリ名のほか総称ファミリー名を指定することができる。 具体的なフォントファミリ名を指定すると、ページの作成者が意図した通りの形状のフォントでページを表示することが出来る。しかし、指定されたフォントが閲覧に用いたパソコンへインストールされていない場合、意図したフォント表示できない。このため、フォントを特徴によって分類された総称ファミリー名を指定することによって、ユーザーの環境にインストールされているフォントでページ作成者の意図した種類に最も近いものを自動的に選択させることが出来る。 <div style="border:1px #0066CC dashed;"> <syntaxhighlight lang="css"> body { font-family: "ヒラギノ角ゴPro W3", "MS Pゴシック", Osaka, serif; } </syntaxhighlight> </div> フォントファミリー名や総称ファミリー名は半角カンマ区切りのリストで複数指定できる。“inherit”で親要素から継承することも可能。なおデフォルトのフォントはブラウザの種類や表示設定に依存する。 ;serif :撥ねがあったり、先端の太さに変化があるフォント。日本語では明朝体。 ;sans-serif :撥ね(ハネ)、先端の太さの変化のないフォント。日本語ではゴシック体。 ;cursive :イタリック体よりも筆記体に近いフォント。日本語では行書体、草書体などが相当。 ;fantasy :文字として読める範囲で装飾をしたフォント。日本語フォントではあまり用いられない。 ;monospace :等幅フォント。文字の種類に関わらず文字の幅が統一されているフォント。 == フォントスタイル == font-style プロパティとその値。 ;'''normal''' :「通常体」に分類されるフォントを指定する。 ;italic :「イタリック体」に分類されるフォントを指定する。利用できない場合ブラウザは自動的に「斜体」に分類されるフォントを選択する。 ;oblique :「斜体」に分類されるフォントを指定する。利用できない場合ブラウザは「通常体」を傾けて勝手に斜体を生成してもよい。 ;inherit :親要素から継承 == スモールキャピタル == font-variant プロパティとその値。 ; '''normal''' : スモールキャピタルではない通常のフォントを指定する。 ; small-caps : スモールキャピタル(小文字サイズの大文字)フォントを指定する。利用できない場合ブラウザは大文字を縮小してスモールキャピタル化するべきとされているが、不可能な場合は単に大文字で表示してもよいとされている。 ; inherit : 親要素から継承 == フォントの太さ == font-weightプロパティを使うことにより、文字の太さを設定することが出来る。 ; '''normal''' : 数値400に同じ。 ; bold : 数値700に同じ。 ; bolder : 継承した値よりも太いフォントに当たるうち最も近い太さのものを選択する。 ; lighter : 継承した値よりも細いフォントに当たるうち最も近い太さのものを選択する。 ; 100-900の数値(100刻み) : フォントの太さを9段階で指定する。実際にはこのような細かな指定にブラウザやフォントが対応していないことが多い。 ; inherit : 親要素から継承 == フォントサイズ == font-size プロパティではフォントの大きさを設定することが出来る。単位を付けて絶対値での指定を行うと、一部のブラウザでは表示フォントサイズの設定を無視して固定値で表示する場合がある。 <div style="border:1px #0066CC dashed;"> <syntaxhighlight lang="css"> body { font-size: 90%; } </syntaxhighlight> </div> === キーワードによる指定 === xx-small, x-small, small, medium, large, x-large, xx-large のキーワードでフォントサイズを指定すると、周囲のフォントサイズに関係なく一定の大きさで表示される。ただし、ユーザーがブラウザの表示フォントサイズを変更していると、それに従って見かけ上の大きさは変化する。 また、larger, smaller のキーワードでフォントサイズを指定すると、継承された文字の大きさを基準に相対的な大きさでフォントサイズを表示する。 === 単位による指定 === フォントサイズは単位による大きさ指定も可能である。ただし、%, em, ex 以外の単位を用いると、ブラウザによっては表示フォントサイズの設定を無視する場合がある。ユーザーが好みに応じて表示サイズを変更することが出来なくなるため、使用には注意が必要である。 ;% :継承された文字の高さを基準として相対的な大きさをサイズを比率で指定。標準サイズは100%。 ;em :継承された文字の高さを基準として相対的な大きさを指定。標準サイズは1em。 ;ex :継承されたxの文字の高さを基準として相対的な大きさを指定1ex。 ;px :画面のピクセル数を基準に指定。 ;pt :[[w:ポイント|ポイント]]単位で指定。 ;pc :[[w:パイカ|パイカ]]単位で指定。 ;cm :センチメートル単位で指定。 ;mm :ミリメートル単位で指定。 == フォントの設定をまとめて設定 == フォント関係の設定はfontプロパティを用いることで、まとめて設定することが可能である。fontプロパティでまとめて設定を行う場合、以下のような記述を行う。 <nowiki><font-styleの値> <font-variantの値> <font-weightの値>(前の三つは順不同:省略可) <font-sizeの値>(必須)/<line-heightの値>(省略可) <font-familyの値>(省略可)</nowiki> また、fontプロパティの値にキーワードを設定することで、システムフォントの設定を呼び出すことも可能である。 ;caption :キャプションラベルに使用されているフォント ;icon :アイコンのラベルに使用されているフォント ;menu :メニューに使用されているフォント ;message-box :ダイアログボックスに使用されているフォント ;small-caption :キャプションラベルに使用されているフォント(小) ;status-bar :ステータスバーに使用されているフォント ;inherit == CSS2.1勧告候補で削除された設定 == === フォントの字幅 === font-stretch プロパティではフォントの字幅を設定することができる。このプロパティは、CSS2で追加されたがCSS2.1勧告候補では削除された。 : '''normal''' ; 通常の字幅 : wider ; 継承された値より広い字幅 : narrower ; 継承された値より狭い字幅 : ultra-condensed ; とても狭い字幅 : extra-condensed ; さらに狭い字幅 : condensed ; 狭い字幅 : semi-condensed ; 少し狭い字幅 : semi-expanded ; 少し広い字幅 : expanded ; 広い字幅 : extra-expanded ; さらに広い字幅 : ultra-expanded ; とても広い字幅 : inherit === フォントサイズ調節 === font-size-adjust プロパティを使うと、フォントサイズを変更することにより、違うフォントでもx-heightを同じにすることができる。 : 数値 ; アスペクト値(小文字‘x’の高さ÷文字の高さ)を指定する。 : none ; x-heightを一定に保たない。 : inherit == 関連資料 == * [http://www.w3.org/TR/2004/CR-CSS21-20040225/fonts.html 『W3C CSS2.1』15 Fonts](W3C) * [http://www.w3.org/TR/REC-CSS2/fonts.html#font-specification 『W3C CSS2』15.2 Font specification](W3C) {{stub|it}} [[Category:CSS|ふおんと]] 2xv3hp945r57g63220e789ra5qp5mvh 民法第1条 0 4467 276084 259437 2025-06-27T17:39:37Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276084 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|法学|民事法|民法|コンメンタール民法|第1編 総則 (コンメンタール民法)|frame=1}} ==条文== (基本原則) ;第1条 # [[私権]]は、[[公共の福祉]]に適合しなければならない。 # 権利の行使及び義務の履行は、[[信義則|信義に従い誠実]]に行わなければならない。 # 権利の[[濫用]]は、これを許さない。 ==解説== *第1項は、私権の内容について規定している。 *第2項は、私権の行使及び義務の履行における信義誠実の原則(信義則)について規定している。 *:信義則からは、以下の4つの原理が導き出される。 *:#'''禁反言の法則(エストッペルの原則)''' *:#:自己の行為に矛盾した態度をとることは許されない。 *:#:;法令への反映 *:#:*[[民法第398条|第398条]] - 地上権等を抵当権の目的とした地上権者等は、その権利を放棄しても、抵当権者に対抗することができない(参考判例:[[#第398条|最判昭和38年02月21日]])。 *:#:*[[民法第543条|第543条]] - 債務の不履行が債権者の責めに帰すべき事由によるものであるときは、債権者は、契約の解除をすることができない。 *:#:;判例 *:#:*[[#禁反言|最判平成21年03月27日]] *:#'''クリーンハンズの原則''' *:#:自ら法を尊重するものだけが、法の救済を受けるという原則で、自ら不法に関与した者には裁判所の救済を与えない。 *:#:;法令への反映 *:#:*[[民法第130条|第130条]] - 条件成就の妨害。 *:#:*[[民法第295条|第295条]] - 他人の物の占有が不法行為によって始まった場合の留置権の不成立。 *:#:*[[民法第708条|第708条]] - 不法原因給付。 *:#'''事情変更の原則(法則)''' *:#:契約時の社会的事情や契約の基礎のなった事情に、その後、著しい変化があり、契約の内容を維持し強制することが不当となった場合は、それに応じて変更されなければならない。 *:#'''権利失効の原則''' *:#:権利者が信義に反して権利を長い間行使しないでいると、権利の行使が阻止されるという原則。時効制度を典型とする。 *第3項は、権利濫用の禁止について規定している。 ==英文== Article 1 Private rights must conform to the public welfare. :(2) The exercise of rights and performance of duties must be done in good faith. :(3) No abuse of rights is permitted. <small>(出典: [[法学/英文引用元]])</small> ==参照条文== *[[w:日本国憲法第12条|日本国憲法第12条]] ==参照判例== *[[w:信玄公旗掛松事件|信玄公旗掛松事件 大正8年3月3日]] *[[w:宇奈月温泉事件|宇奈月温泉事件 昭和10年10月5日]] ==判例== #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54889&hanreiKbn=02 解職処分取消請求](最高裁判決 昭和34年06月26日) ##'''公務員の退職願の撤回が許される時期''' ##:公務員の退職願の撤回は、免職辞令の交付があるまでは、原則として自由であるが、辞令交付前においても、これを撤回することが信義に反すると認められるような特段の事情がある場合には、撤回は許されないものと解すべきである。 ##'''教育長と教育公務員の退職願およびその撤回の意思表示の受領権限''' ##:教育長は、教育委員会の補助機関として教育公務員の退職願およびその撤回の意思表示を受領する権限を有する。 ##'''公務員の退職願の撤回が有効とされた事例''' ##:公務員の退職願の撤回が免職辞令の交付前になされた場合において、右退職願の提出が提出者本人の都合に基き進んでなされたものではなく五五歳以上の者に勇退を求めるという任免権者の都合に基く勧告に応じてなされたものであり、撤回の動機も五五歳以上の者で残存者があることを聞き及んだことによるもので、あながちとがめ得ない性質のものであるという事情があり、しかも撤回の意思表示が右聞知後遅怠なく退職願の提出は後一週間足らずの間になされており、その時には、すでに任免権者の側で退職承認の内部的決定がなされていたとはいえ、本人が退職の提出前に右事情を知つていたとは認められないのみならず、任免権者の側で、本人の自由意思を尊重する建前から撤回の意思表示につき考慮し善処したとすれば、爾後の手続の進行による任免権者の側の不都合は十分避け得べき状況にあつたと認められるような事情がある場合には、退職願を撤回することが信義に反すると認むべき特段の事情があるものとは解されないから、右撤回は有効と認むべきである。 #<span id="転貸"></span>[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=63508 家屋明渡請求](最高裁判決 昭和37年2月1日) #;賃貸借の合意解除と転借人の権利 #:賃貸人の承諾ある転貸借の場合には、転借人に不信な行為があるなどして、賃貸人と賃借人との間で賃貸借を合意解除することが信義誠実の原則に反しないような特段の事由のあるほか、右合意解除により転借人の権利は消滅しない。 #<span id="第398条"></span>[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53732&hanreiKbn=02 建物退去土地明渡請求](最高裁判決 昭和38年02月21日)[[民法第545条]],[[民法第601条]] #;土地賃貸借の合意解除は地上建物の賃借人に対抗できるか。 #:土地賃貸人と賃借人との間において土地賃貸借契約を合意解除しても、土地賃貸人は、特別の事情がないかぎり、その効果を地上建物の賃借人に対抗できない。 #:*上告人(土地賃貸人)と被上告人(地上建物の賃借人)との間には直接に契約上の法律関係がないにもせよ、建物所有を目的とする土地の賃貸借においては、土地賃貸人は、土地賃借人が、その借地上に建物を建築所有して自らこれに居住することばかりでなく、反対の特約がないかぎりは、他にこれを賃貸し、建物賃借人をしてその敷地を占有使用せしめることをも当然に予想し、かつ認容しているものとみるべきであるから、建物賃借人は、当該建物の使用に必要な範囲において、その敷地の使用收益をなす権利を有するとともに、この権利を土地賃貸人に対し主張し得るものというべく、右権利は土地賃借人がその有する借地権を抛棄することによつて勝手に消滅せしめ得ないものと解するのを相当とするところ、土地賃貸人とその賃借人との合意をもつて賃貸借契約を解除した本件のような場合には賃借人において自らその借地権を抛棄したことになるのであるから、これをもつて第三者たる被上告人に対抗し得ないものと解すべきであり、このことは[[民法第398条]]、[[民法第538条]]の法理からも推論することができるし、'''信義誠実の原則に照しても当然のこと'''だからである。(昭和9年3月7日大審院判決、民集13巻278頁、[[#転貸|昭和37年2月1日当裁判所第一小法廷判決、最高裁判所民事裁判集58巻441頁]]各参照)。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54950&hanreiKbn=02 約束手形金請求](最高裁判決昭和43年12月25日)[[手形法第77条]],[[手形法第17条]] #;自己の債権の支払確保のため約束手形の裏書を受けた手形所持人が右原因債権の完済後に振出人に対してする手形金請求と権利の濫用 #:自己の債権の支払確保のため約束手形の裏書を受けた手形所持人は、その後右債権の完済を受けて裏書の原因関係が消滅したときは、特別の事情のないかぎり、以後右手形を保持すべき正当の権原を有しないことになり、手形上の権利を行使すべき実質的理由を失つたものであつて、右手形を返還しないで自己が所持するのを奇貨として、自己の形式的権利を利用し振出人に対し手形金を請求するのは、権利の濫用にあたり、振出人は、右所持人に対し手形金の支払を拒むことができる。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=66712&hanreiKbn=02 建物収去土地明渡請求](最高裁判決昭和44年05月30日)[[民法第541条]] #;賃料延滞を理由とする無催告解除が信義に反し許されないとされた事例 #:土地賃貸人が、2ケ月分合計3000円の賃料の延滞を理由として、無催告解除の特約に基づき、賃借人に対し、右2ヶ月目の賃料の履行期を徒過した翌日に、賃貸借契約解除の意思表示を発信した場合において、賃借人が賃借以来これまで11年余の間賃料の支払を怠つたことがなく、右賃料延滞は、賃貸人の娘婿が賃借土地に隣接する賃貸人所有の土地上に建物の建築工事を始め、賃借土地から公道へ至る通行に支障を来たさせて賃借人の生活を妨害したことに端を発した当事者間の紛争に基因するものであり、賃貸人が、右妨害を止める配慮をせず、かえつて右紛争に関する和解のための第三者のあつせんが行なわれている間にこれを無視して右解除の意思表示をしたものである等の事情があるときは、右解除は、信義に反し、その効果を生じないものと解すべきである。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54140&hanreiKbn=02 土地建物所有権移転登記抹消登記手続等請求(通称 岡山労働金庫貸付)] (最高裁判決昭和44年07月04日) [[民法第43条]],[[民法第387条]],[[労働金庫法第58条]] ##'''労働金庫の会員外の者に対する貸付の効力''' ##:労働金庫の会員外の者に対する貸付は無効である。 ##'''員外貸付が無効とされる場合に債務者において右債務を担保するために設定された抵当権の実行による所有権の取得を否定することが許されないとされた事例''' ##:労働金庫の員外貸付が無効とされる場合においても、右貸付が判示のような事情のもとにされたものであつて、右債務を担保するために設定された抵当権が実行され、第三者がその抵当物件を競落したときは、債務者は、'''信義則'''上、右競落人に対し、競落による所有権の取得を否定することは許されない。 #<span id="安全配慮義務"/>[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52111&hanreiKbn=02 損害賠償請求]([[w:安全配慮義務#陸上自衛隊事件|自衛隊八戸車両整備工場損害賠償事件]] 最高裁判決昭和50年02月25日)[[民法第167条]]1項,[[国家公務員法第93条|国家公務員法第3章第6節第3款第3目]],[[会計法第30条]] ##'''国の国家公務員に対する安全配慮義務の有無''' ##:国は、国家公務員に対し、その公務遂行のための場所、施設若しくは器具等の設置管理又はその遂行する公務の管理にあたつて、国家公務員の生命及び健康等を危険から保護するよう配慮すべき義務を負つているものと解すべきである。 ##'''国の安全配慮義務違背を理由とする国家公務員の国に対する損害賠償請求権の消滅時効期間''' ##:国の安全配慮義務違背を理由とする国家公務員の国に対する損害賠償請求権の消滅時効期間は、10年と解すべきである。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53240&hanreiKbn=02 土地所有権移転登記手続請求](最高裁判決 昭和51年05月25日)[[民法第145条]] #;消滅時効の援用が権利濫用にあたるとされた事例 #:家督相続をした長男が、家庭裁判所における調停により、母に対しその老後の生活保障と妹らの扶養及び婚姻費用等に充てる目的で農地を贈与して引渡を終わり、母が、二十数年これを耕作し、妹らの扶養及び婚姻等の諸費用を負担したなど判示の事実関係のもとにおいて、母から農地法3条の許可申請に協力を求められた右長男がその許可申請協力請求権につき消滅時効を援用することは、権利の濫用にあたる。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=56346&hanreiKbn=02 損害賠償(通称 自衛隊員遺族損害賠償)] (最高裁判決昭和56年02月16日)[[民法第415条]] #;国の国家公務員に対する安全配慮義務違反を理由とする損害賠償請求と右義務違反の事実に関する主張・立証責任 #:国の国家公務員に対する安全配慮義務違反を理由として国に対し損害賠償を請求する訴訟においては、原告が、右義務の内容を特定し、かつ、義務違反に該当する事実を主張・立証する責任を負う。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=56345&hanreiKbn=02 雇傭関係存続確認等]([[w:日産自動車事件#1981年の裁判の概説|日産自動車女子定年制事件]] 最高裁判決昭和56年03月24日)[[日本国憲法第14条|憲法第14条]]1項,[[民法第1条]]ノ2,[[民法第90条]],労働基準法第1章総則[[労働基準法第1条]] #;定年年齢を男子60歳女子55歳と定めた就業規則中女子の定年年齢を男子より低く定めた部分が性別のみによる不合理な差別を定めたものとして民法90条の規定により無効とされた事例 #:会社がその就業規則中に定年年齢を男子60歳、女子55歳と定めた場合において、担当職務が相当広範囲にわたつていて女子従業員全体を会社に対する貢献度の上がらない従業員とみるべき根拠はなく、労働の質量が向上しないのに実質賃金が上昇するという不均衡は生じておらず、少なくとも60歳前後までは男女とも右会社の通常の職務であれば職務遂行能力に欠けるところはなく、一律に従業員として不適格とみて企業外へ排除するまでの理由はないなど、原判示の事情があつて、会社の企業経営上定年年齢において女子を差別しなければならない合理的理由が認められないときは、右就業規則中女子の定年年齢を男子より低く定めた部分は、性別のみによる不合理な差別を定めたものとして民法90条の規定により無効である。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=62867 売掛金](最高裁判決 昭和61年9月11日)[[民法第93条]], 商法245条1項1号(営業譲渡 現・[[会社法第467条]] 事業譲渡) ##'''商法245条1項1号の営業譲渡契約が株主総会の特別決議を経ていないことにより無効である場合と譲受人がする右の無効の主張''' ##:商法245条1項1号の営業譲渡契約が譲渡会社の株主総会の特別決議を経ていないことにより無効である場合には、譲受人もまた右の無効を主張することができる。 ##'''商法245条1項1号の営業譲渡契約が株主総会の特別決議を経ていないことにより無効であるとの譲受人の主張が信義則に反し許されないとされた事例''' ##:商法245条1項1号の営業譲渡契約が譲渡会社の株主総会の特別決議を経ていないことにより無効である場合であつても、譲渡会社が営業譲渡契約に基づく債務をすべて履行済みであり、譲受人も営業譲渡契約が有効であることを前提に譲渡会社に対し自己の債務を承認して譲受代金の一部を履行し、譲り受けた製品、原材料等を販売又は消費し、しかも、譲受人は契約後約20年を経て初めて右の無効の主張をするに至つたもので、その間譲渡会社の株主や債権者等が営業譲渡契約の効力の有無を問題にしたことがなかつたなど判示の事情があるときは、譲受人が営業譲渡契約の無効を主張することは、信義則に反し、許されない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=52500 損害賠償] (最高裁判決平成6年9月13日)[[民法第113条]],[[民法第859条]] #;禁治産者の後見人がその就職前に無権代理人によって締結された契約の追認を拒絶することが信義則に反するか否かを判断するにつき考慮すべき要素 #:禁治産者の後見人が、その就職前に禁治産者の無権代理人によって締結された契約の追認を拒絶することが信義則に反するか否かは、 #:#契約の締結に至るまでの無権代理人と相手方との交渉経緯及び無権代理人が契約の締結前に相手方との間でした法律行為の内容と性質 #:#契約を追認することによって禁治産者が被る経済的不利益と追認を拒絶することによって相手方が被る経済的不利益、 #:#契約の締結から後見人が就職するまでの間に契約の履行等をめぐってされた交渉経緯 #:#無権代理人と後見人との人的関係及び後見人がその就職前に契約の締結に関与した行為の程度、 #:#本人の意思能力について相手方が認識し又は認識し得た事実など諸般の事情を勘案し、契約の追認を拒絶することが取引関係に立つ当事者間の信頼を裏切り、正義の観念に反するような例外的な場合に当たるか否か #:を判断して、決しなければならない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52507&hanreiKbn=02 工事代金] (最高裁判決平成9年02月14日)[[民法第412条]],[[民法第533条]],[[民法第634条]] #;請負契約の注文者が瑕疵の修補に代わる損害賠償債権をもって報酬全額の支払との同時履行を主張することの可否 #:請負契約の目的物に瑕疵がある場合には、注文者は、瑕疵の程度や各契約当事者の交渉態度等にかんがみ'''信義則'''に反すると認められるときを除き、請負人から瑕疵の修補に代わる損害の賠償を受けるまでは、報酬全額の支払を拒むことができ、これについて履行遅滞の責任も負わない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52262&hanreiKbn=02 建物明渡等請求事件] (最高裁判決 平成14年03月28日)[[民法第612条]],[[借地借家法第34条|借地借家法第34条]] #;事業用ビルの賃貸借契約が賃借人の更新拒絶により終了しても賃貸人が信義則上その終了を再転借人に対抗することができないとされた事例 #:ビルの賃貸,管理を業とする会社を賃借人とする事業用ビル1棟の賃貸借契約が賃借人の更新拒絶により終了した場合において,賃貸人が,賃借人にその知識,経験等を活用してビルを第三者に転貸し収益を上げさせることによって,自ら各室を個別に賃貸することに伴う煩わしさを免れるとともに,賃借人から安定的に賃料収入を得ることを目的として賃貸借契約を締結し,賃借人が第三者に転貸することを賃貸借契約締結の当初から承諾していたものであること,当該ビルの貸室の転借人及び再転借人が,上記のような目的の下に賃貸借契約が締結され転貸及び再転貸の承諾がされることを前提として,転貸借契約及び再転貸借契約を締結し,再転借人が現にその貸室を占有していることなど判示の事実関係があるときは,賃貸人は,信義則上,賃貸借契約の終了をもって再転借人に対抗することができない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=33185&hanreiKbn=02 根抵当権抹消登記手続等請求事件](最高裁判決  平成18年06月12日)(1,2につき)[[民法第1条]]2項,[[民法第415条]],[[民法第709条]],[[建築基準法第52条]] (1につき)[[民法第632条]] ##'''建築会社の担当者が顧客に対し融資を受けて顧客所有地に容積率の制限の上限に近い建物を建築した後にその敷地の一部売却により返済資金を調達する計画を提案した際に上記計画には建築基準法にかかわる問題があることを説明しなかった点に説明義務違反があるとされた事例''' ##:建築会社の担当者が,顧客に対し,銀行から融資を受けて顧客所有地に容積率の制限の上限に近い建物を建築した後,敷地として建築確認を受けた土地の一部を売却することにより融資の返済資金を調達する計画を提案し,顧客が,上記計画に沿って銀行から融資を受けて建物を建築したが,その後,上記土地の一部を予定どおり売却することができず,上記融資の返済資金を調達することができなくなったところ,上記計画には,上記土地の一部の売却によりその余の敷地部分のみでは上記建物が容積率の制限を超える違法な建築物となり,また,上記土地の一部の買主がこれを敷地として建物を建築する際には,敷地を二重に使用することとなって建築確認を直ちには受けられない可能性があるという問題があったなど判示の事実関係の下においては,上記問題を認識しながらこれを顧客に説明しなかった上記担当者には,'''信義則'''上の説明義務違反がある。 ##'''建築会社の担当者と共に顧客に対し融資を受けて顧客所有地に容積率の制限の上限に近い建物を建築した後にその敷地の一部売却により返済資金を調達する計画を説明した銀行の担当者に上記計画には建築基準法にかかわる問題があることについての説明義務違反等がないとした原審の判断に違法があるとされた事例''' ##:銀行の担当者が,顧客に対し,融資を受けて顧客所有地に容積率の制限の上限に近い建物を建築した後,敷地として建築確認を受けた土地の一部を売却することにより融資の返済資金を調達する計画を提案した建築会社の担当者と共に,上記計画を説明し,顧客が,上記計画に沿って銀行から融資を受けて建物を建築したが,その後,上記土地の一部を予定どおり売却することができず,上記融資の返済資金を調達することができなくなったところ,上記計画には,上記土地の一部の買主がこれを敷地として建物を建築する際,敷地を二重に使用することとなって建築確認を直ちには受けられない可能性があることなどの問題があったなど判示の事実関係の下においては,顧客が,原告として,銀行の担当者は顧客に対して上記土地の一部の売却について取引先に働き掛けてでも確実に実現させる旨述べたなどの事情があったと主張しているにもかかわらず,上記事情の有無を審理することなく,上記担当者について,上記問題を含め上記土地の一部の売却可能性を調査し,これを顧客に説明すべき信義則上の義務がないとした原審の判断には,違法がある。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=33298 親子関係不存在確認請求事件] (最高裁判決 平成18年7月7日)[[民法第772条|民法772条]],人事訴訟法2条2号 #;戸籍上の父母とその嫡出子として記載されている者との間の実親子関係について父母の子が不存在確認請求をすることが権利の濫用に当たらないとした原審の判断に違法があるとされた事例 #:戸籍上AB夫婦の嫡出子として記載されているYが同夫婦の実子ではない場合において,Yと同夫婦との間に約55年間にわたり実親子と同様の生活の実体があったこと,同夫婦の長女Xにおいて,Yが同夫婦の実子であることを否定し,実親子関係不存在確認を求める本件訴訟を提起したのは,同夫婦の遺産を承継した二女Cが死亡しその相続が問題となってからであること,判決をもって実親子関係の不存在が確定されるとYが軽視し得ない精神的苦痛及び経済的不利益を受ける可能性が高いこと,同夫婦はYとの間で嫡出子としての関係を維持したいと望んでいたことが推認されるのに,同夫婦は死亡しており,Yが養子縁組をして嫡出子としての身分を取得することは不可能であること,Xが実親子関係を否定するに至った動機が合理的なものとはいえないことなど判示の事情の下では,上記の事情を十分検討することなく,Xが同夫婦とYとの間の実親子関係不存在確認請求をすることが権利の濫用に当たらないとした原審の判断には,違法がある。 #<span id="禁反言"></span>[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=37486&hanreiKbn=02 供託金還付請求権帰属確認請求本訴,同反訴事件](最高裁判決 平成21年03月27日) #;譲渡禁止の特約に反して債権を譲渡した債権者が同特約の存在を理由に譲渡の無効を主張することの可否 #:譲渡禁止の特約に反して債権を譲渡した債権者が同特約の存在を理由に譲渡の無効を主張することは,債務者にその無効を主張する意思があることが明らかであるなどの特段の事情がない限り,許されない。 #:*譲渡禁止の特約に反して債権を譲渡した債権者は,同特約の存在を理由に譲渡の無効を主張する独自の利益を有しない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=37842&hanreiKbn=02 自動車代金等請求事件](最高裁判決平成21年07月17日) [[民法第533条]] #;自動車の買主が,当該自動車が車台の接合等により複数の車台番号を有することが判明したとして,錯誤を理由に売買代金の返還を求めたのに対し,売主が移転登録手続との同時履行を主張することが信義則上許されないとされた事例 #:Xが,Yから購入して転売した自動車につき,Yから転売先に直接移転登録がされた後,車台の接合等により複数の車台番号を有するものであったことが判明したとして,Yに対し錯誤による売買契約の無効を理由に売買代金の返還を求めた場合において,Yは本来新規登録のできない上記自動車について新規登録を受けた上でこれをオークションに出品し,XはYにより表示された新規登録に係る事項等を信じて上記自動車を買い受けたものであり,上記自動車についてのXからYへの移転登録手続には困難が伴うなどの判示の事情の下では,仮にYがXに対し上記自動車につきXからYへの移転登録請求権を有するとしても,Xからの売買代金返還請求に対し,Yが上記自動車についての移転登録手続との同時履行を主張することは,'''信義則'''上許されない。 #<span id="優生保護法"></span>[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=93159 国家賠償請求事件](最高裁判決令和6年7月3日) ##'''優生保護法中のいわゆる優生規定(同法3条1項1号から3号まで、10条及び13条1項)は、憲法13条及び14条1項に違反する''' ##:*優生保護法中のいわゆる優生規定 ##:*:優生保護法はその目的に「不良な子孫の出生防止」(同法第1条)を掲げ、障害等を理由に本人の同意なしでも不妊手術(優生手術)を認めていた。手術の必要性は医師が判断し、都道府県が設置する優生保護審査会が諾否を決めたが、不適とされる例は少なかった。また、政府は審査を要件とする優生手術を行う際には身体の拘束、麻酔薬施用又は欺罔等の手段を用いることも許される場合がある旨の昭和28年厚生事務次官知を各都道府県知事宛てに発出するなどして、優生手術を行うことを積極的に推進していた。厚生労働省の保管する資料によれば、昭和24年以降平成8年改正までの間に本件規定に基づいて不妊手術を受けた者の数は約2万5000人であるとされている。 ##*憲法13条違反;[[日本国憲法第13条#優生保護法|憲法第13条判例参照]] ##*憲法14条違反;[[日本国憲法第14条#優生保護法|憲法第14条判例参照]] ##'''上記優生規定に係る国会議員の立法行為は、国家賠償法1条1項の適用上違法の評価を受ける''' ##:[[国家賠償法第1条#優生保護法|国家賠償法第1条判例参照]] ##'''不法行為によって発生した損害賠償請求権が民法(平成29年法律第44号による改正前のもの)724条後段の除斥期間の経過により消滅したものとすることが著しく正義・公平の理念に反し、到底容認することができない場合には、裁判所は、除斥期間の主張が信義則に反し又は権利の濫用として許されないと判断することができる''' ##:*[[民法第724条#改正経緯|改正前民法724条]]は、不法行為をめぐる法律関係の速やかな確定を意図した規定であると解されるところ、立法という国権行為、それも国民に憲法上保障されている権利を違法に侵害することが明白であるものによって国民が重大な被害を受けた本件においては、法律関係を安定させることによって関係者の利益を保護すべき要請は大きく後退せざるを得ないというべきであるし、国会議員の立法行為という加害行為の性質上、時の経過とともに証拠の散逸等によって当該行為の内容や違法性の有無等についての加害者側の立証活動が困難になるともいえない。そうすると、本件には、同条の趣旨が妥当しない面があるというべきである。 ##'''同条後段の除斥期間の主張をすることが信義則に反し権利の濫用として許されないとされた事例''' ##:*本件規定の立法行為に係る上告人(日本国政府)の責任は極めて重大である。 ##:*法律は、国権の最高機関であって国の唯一の立法機関である国会が制定するものであるから、法律の規定は憲法に適合しているとの推測を強く国民に与える上、本件規定により行われる不妊手術の主たる対象者が特定の障害等を有する者であり、その多くが権利行使について種々の制約のある立場にあったと考えられることからすれば、本件規定が削除されていない時期において、本件規定に基づいて不妊手術が行われたことにより損害を受けた者に、本件規定が憲法の規定に違反すると主張して上告人に対する国家賠償法1条1項に基づく損害賠償請求権を行使することを期待するのは、極めて困難であった。本件規定削除後も、上告人が本件規定により行われた不妊手術は適法であるという立場をとり続けてきたことからすれば、上記の者に上記請求権の行使を期待するのが困難であることに変わりはなかったといえる。 ##:*国会の立法裁量権の行使によって国民に憲法上保障されている権利を違法に侵害するものであることが明白な本件規定が設けられ、これにより多数の者が重大な被害を受けたのであるから、公務員の不法行為により損害を受けた者が国又は公共団体にその賠償を求める権利について定める[[日本国憲法第17条|憲法17条]]の趣旨をも踏まえれば、本件規定の問題性が認識されて平成8年に本件規定が削除された後、国会において、適切に立法裁量権を行使して速やかに補償の措置を講ずることが強く期待される状況にあったというべきである。そうであるにもかかわらず、上告人は、その後も長期間にわたって、本件規定により行われた不妊手術は適法であり、補償はしないという立場をとり続けてきた。 ##:*以上の諸事情に照らすと、本件訴えが除斥期間の経過後に提起されたということの一事をもって、本件請求権が消滅したものとして上告人が第1審原告らに対する損害賠償責任を免れることは、著しく正義・公平の理念に反し、到底容認することができないというべきである。 ---- {{前後 |[[民法]] |[[第1編 総則 (コンメンタール民法)|第1編 総則]]<br />[[第1編 総則 (コンメンタール民法)#第1章 通則 (第1条・第2条)|第1章 通則]] |- |[[民法第2条]]<br />(解釈の基準) }} {{stub|law}} [[category:民法|001]] fegwteamowym6yaesodseaeu06mcd7j 民法第762条 0 4725 276231 245170 2025-06-28T07:02:51Z Tomzo 248 /* 参考 */ 276231 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)]] ==条文== ([[w:夫婦|夫婦]]間における財産の帰属) ;第762条 # 夫婦の一方が[[w:婚姻|婚姻]]前から有する財産及び婚姻中'''自己の名で得た財産'''は、その'''特有財産'''(夫婦の一方が単独で有する財産をいう。)とする。 # 夫婦のいずれに属するか明らかでない財産は、その[[w:共有|共有]]に属するものと[[w:推定|推定]]する。 ==解説== :夫婦の財産のあり方を法定した規定(法定財産制度)の一つである。 :夫婦であるといっても、それぞれが独立した個人であるから、婚姻前から有する財産や、婚姻中であっても'''自己の名で得た財産'''は、それぞれの単独名義の財産(特有財産)となる。しかし、夫婦は共通した生計のもと共同生活を営む([[民法第752条]])ため、ある財産がどちらに属するか判明しない場合もある。その場合は、夫婦の共有に属するものと推定されることになる。 :明治民法においても、[[民法第807条#参考|第807条]]において、「妻又ハ入夫カ婚姻前ヨリ有セル財産及ヒ婚姻中自己ノ名ニ於テ得タル財産ハ其特有財産トス」と定められ、単独で所有する「特有財産」とされた。なお、帰属の不分明な財産は家に属するものとされた。 :「自己の名で得た財産」の解釈については、以下の判例等を参考。 ==参照条文== *[[民法第761条]](日常の家事に関する債務の連帯責任) ==判例== #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=56218&hanreiKbn=02 土地所有権移転登記手続請求](最高裁判決 昭和34年07月14日) #;登記簿上の所有名義人と特有財産。 #:夫婦間の合意で、夫の買い入れた土地の登記簿上の所有名義人を妻としただけでは、土地を妻の特有財産と解すべきではない。 #[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=52957 所得税審査決定取消事件](最高裁判決 昭和36年9月6日)[[日本国憲法第24条|憲法24条]],[[所得税法第1条|所得税法1条]]1項,[[所得税法第9条|所得税法9条]]本文 ##'''民法第762条第1項の憲法第24条適否。''' ##:民法第762条第1項は憲法第24条に違反しない。 ##:*憲法24条の法意は、民主主義の基本原理である個人の尊厳と両性の本質的平等の原則を婚姻および家族の関係について定めたものであり、男女両性は本質的に平等であるから、夫と妻との間に、夫たり妻たるの故をもつて権利の享有に不平等な扱いをすることを禁じたものであつて、結局、継続的な夫婦関係を全体として観察した上で、婚姻関係における夫と妻とが実質上同等の権利を享有することを期待した趣旨の規定と解すべく、個々具体の法律関係において、常に必らず同一の権利を有すべきものであるというまでの要請を包含するものではない。 ##:*民法762条1項の規定をみると、夫婦の一方が婚姻中の自己の名で得た財産はその特有財産とすると定められ、この規定は夫と妻の双方に平等に適用されるものであるばかりでなく、所論のいうように夫婦は一心同体であり一の協力体であつて、配偶者の一方の財産取得に対しては他方が常に協力寄与するものであるとしても、民法には、別に財産分与請求権、相続権ないし扶養請求権等の権利が規定されており、右夫婦相互の協力、寄与に対しては、これらの権利を行使することにより、結局において夫婦間に実質上の不平等が生じないよう立法上の配慮がなされている。 ##'''所得税法が夫婦の所得を合算切半して計算することにしていないことの憲法第24条適否。''' ##:所得税法が夫婦の所得を合算切半して計算することにしていないからといつて憲法第24条に違反しない。 ==参考== 明治民法において、本条には以下の規定があった。戸主制廃止に伴い削除廃止。 #新ニ家ヲ立テタル者ハ其家ヲ廃シテ他家ニ入ルコトヲ得 #家督相続ニ因リテ戸主ト為リタル者ハ其家ヲ廃スルコトヲ得ス但本家ノ相続又ハ再興其他正当ノ事由ニ因リ裁判所ノ許可ヲ得タルトキハ此限ニ在ラス ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#2|第2章 婚姻]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#2-3|第3節 夫婦財産制]] |[[民法第761条]]<br>(日常の家事に関する債務の連帯責任) |[[民法第763条]]<br>(協議上の離婚) }} {{stub|law}} [[category:民法|762]] d67lciglmxg05t6fr7ewgctt8jnxa6a 民法第780条 0 4740 276232 185151 2025-06-28T07:03:14Z Tomzo 248 /* 参考 */ 276232 wikitext text/x-wiki *[[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] *[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] ==条文== (認知能力) ;第780条 :[[認知]]をするには、父又は母が[[未成年者]]又は成年被後見人であるときであっても、その法定代理人の同意を要しない。 ==解説== 戦後の民法改正においても、[[民法第828条#参考|明治民法第828条]]と同趣旨の規定が受け継がれている。 身分法上の行為には制限行為能力制度による保護の要請よりも行為者本人の意思がより尊重される傾向にある。 認知については意思能力があれば足りると解されている。 ==参照条文== *[[民法第779条]](認知) *[[民法第784条]](認知の効力) ==参考文献== *『民法(5)親族・相続(第3版)』有斐閣新書(1989年、有斐閣)105頁-116頁(川田昇執筆部分) *泉久雄『親族法』(1997年、有斐閣)204頁-220頁 ==参考== 明治民法において、本条には以下の規定があった。趣旨は、廃止された戸主の請求権を除き[[民法第744条]]に継承された。 #[[民法第765条#参考|第七百六十五条]]乃至[[民法第771条#参考|第七百七十一条]]ノ規定ニ違反シタル婚姻ハ各当事者、其戸主、親族又ハ検事ヨリ其取消ヲ裁判所ニ請求スルコトヲ得但検事ハ当事者ノ一方カ死亡シタル後ハ之ヲ請求スルコトヲ得ス #[[民法第766条#参考|第七百六十六条]]乃至[[民法第768条#参考|第七百六十八条]]ノ規定ニ違反シタル婚姻ニ付テハ当事者ノ配偶者又ハ前配偶者モ亦其取消ヲ請求スルコトヲ得 ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3|第3章 親子]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-1|第1節 実子]] |[[民法第779条]]<br>(認知) |[[民法第781条]]<br>(認知の方式) }} {{stub|law}} [[category:民法|780]] tshuneky3uyekwxvt2g8g9pzwdwao5t 民法第123条 0 4925 276224 227900 2025-06-28T06:58:46Z Tomzo 248 /* 参照条文 */ 276224 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第1編 総則 (コンメンタール民法)]] ==条文== ([[取消し]]及び[[追認]]の方法) ;第123条 : 取り消すことができる行為の相手方が確定している場合には、その取消し又は追認は、相手方に対する意思表示によってする。 ==解説== 取消し、追認の方法について規定している。 ==参照条文== * [[民法第122条]](取り消すことができる行為の追認) * [[民法第124条]](追認の要件) ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第1編 総則 (コンメンタール民法)|第1編 総則]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#5|第5章 法律行為]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#5-4|第4節 無効及び取消し]] |[[民法第122条]]<br>(取り消すことができる行為の追認) |[[民法第124条]]<br>(追認の要件) }} {{stub|law}} [[category:民法|123]] 6x2pmkp0obng1b4m9m796m3miegq1w2 民法第761条 0 5120 276230 263282 2025-06-28T07:01:58Z Tomzo 248 /* 参考 */ 276230 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)]] ==条文== (日常の家事に関する[[債務]]の連帯責任) ;第761条 : [[夫婦]]の一方が日常の家事に関して[[第三者]]と法律行為をしたときは、他の一方は、これによって生じた債務について、連帯してその責任を負う。ただし、第三者に対し責任を負わない旨を予告した場合は、この限りでない。 ==解説== [[民法第760条|前条]]の「婚姻費用は夫婦で分担される」 趣旨に従い、『日常の家事』に関する法律行為については夫婦が連帯責任を負う旨を定めた。即ち、<u>『日常の家事』に関する法律行為については</u>夫婦がの一方の行為について、もう一方が履行等の責任を負う。なお、[[民法第804条#参考|明治民法第804条]]においては、日常の家事について妻は夫の代理人とみなすという構成によっていた。戦後改正においても、[[#最高裁判決昭和44年12月18日|最高裁昭和44年12月18日判決]]により夫婦が相互に日常の家事に関する法律行為につき他方を代理する権限を有することをも規定しているものと解すべきとされている。 === 「日常の家事」の範囲 === 具体的問題となるのは、「日常の家事」の範囲であるが、[[#最高裁判決昭和44年12月18日|最高裁昭和44年12月18日判決]]においては、「個々の夫婦がそれぞれの共同生活を営むうえにおいて通常必要な法律行為を指すものであるから、その具体的な範囲は、個々の夫婦の社会的地位、職業、資産、収入等によつて異なり、また、その夫婦の共同生活の存する地域社会の慣習によつても異なるというべきであるが、他方、問題になる具体的な法律行為が当該夫婦の日常の家事に関する法律行為の範囲内に属するか否かを決するにあたつては、同条が夫婦の一方と取引関係に立つ第三者の保護を目的とする規定であることに鑑み、単にその法律行為をした夫婦の共同生活の内部的な事情やその行為の個別的な目的のみを重視して判断すべきではなく、さらに客観的に、その法律行為の種類、性質等をも充分に考慮して判断すべき」としている。 ; 「日常の家事」の範囲とされるもの *衣食に関する費用、家電製品・家具等の購入費用 *移動等に用いる自家用車 *医療費、交際費、娯楽費 *夫婦の子の教育費ほか養育に関する費用 *専ら居住に関する土地・家屋の賃貸費などの費用、持ち家等の改修費など。 ; 「日常の家事」の範囲外とされるもの *居住する家屋の住宅ローンなど(共有でない場合、所有権者である夫婦いずれかの債務であって、もう一方には及ばない) *判例 **子の事業資金のため、夫所有の不動産を売却した例([[#最高裁判決昭和43年7月19日|最高裁昭和43年7月19日判決]]) **妻が夫を代理して手形貸付取引契約(妻の知人が信用金庫から貸付をうける取引契約)の連帯保証をした例([[#最高裁判決昭和45年2月27日|最高裁昭和45年2月27日判決]]) === 代理の解釈 === 夫婦の一方が日常の家事に関する代理権の範囲を越えて第三者と法律行為をした場合においては、[[#最高裁判決昭和44年12月18日|最高裁昭和44年12月18日判決]]は「その代理権の存在を基礎として広く一般的に[[民法第110条]]所定の表見代理の成立を肯定することは、夫婦の財産的独立をそこなうおそれがあつて、相当でないから、夫婦の一方が他の一方に対しその他の何らかの代理権を授与していない以上、当該越権行為の相手方である第三者において<u>その行為が当該夫婦の日常の家事に関する法律行為の範囲内に属すると信ずるにつき正当の理由のあるときにかぎり、</u>民法110条の趣旨を類推適用して、その第三者の保護をはかれば足りるものと解するのが相当である」としている。 即ち、夫婦のいずれかを一方の当事者とする法律行為において当然に代理法理を援用すべきではなく、第三者に対して日常の家事に関する法律行為であると客観的に信じられる場合に限って権限踰越の表見代理は認められるべきであり、一般的に日常の家事の範囲外と観察される場合、表見代理の適用はない([[#最高裁判決昭和43年7月19日|最高裁昭和43年7月19日判決]]、[[#最高裁判決昭和45年2月27日|同昭和45年2月27日判決]])。 ==参照条文== *[[民法第110条]](権限外の行為の表見代理) *[[民法第752条]](同居、協力及び扶助の義務) *[[民法第754条]](夫婦間の契約の取消権) *[[民法第755条]](夫婦の財産関係) *[[民法第760条]](婚姻費用の分担) *[[民法第762条]](夫婦間における財産の帰属) ==判例== #<span id="最高裁判決昭和43年7月19日"/>最高裁判決 昭和43年7月19日 判時528.35 #<span id="最高裁判決昭和44年12月18日"/>[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=51933 土地建物所有権移転登記抹消登記手続請求] (最高裁判決 昭和44年12月18日) ##民法761条と夫婦相互の代理権 ##:民法761条は、夫婦が相互に日常の家事に関する法律行為につき他方を代理する権限を有することをも規定しているものと解すべきである。 ##民法761条と表見代理 ##:夫婦の一方が民法761条所定の日常の家事に関する代理権の範囲を越えて第三者と法律行為をした場合においては、その代理権を基礎として一般的に[[民法第110条|同法110条]]所定の表見代理の成立を肯定すべきではなく、その越権行為の相手方である第三者においてその行為がその夫婦の日常の家事に関する法律行為に属すると信ずるにつき正当の理由のあるときにかぎり、同条の趣旨を類推して第三者の保護をはかるべきである。 #<span id="最高裁判決昭和45年2月27日"/>[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=66715 貸金請求] (最高裁判決 昭和45年2月27日) #;妻の日常家事代理権の範囲内に属するとは認められない事例 #:原審確定の事実関係のもとでは、妻が夫を代理して本件手形貸付取引契約(注、妻の知人が上告人信用金庫から貸付をうける取引契約である)の連帯保証をなす権限が、妻の日常家事代理権の範囲内に属するとは認められない。 ==参考== 明治民法において、本条には以下の規定があった。戸主制廃止に伴い削除廃止。 :隠居又ハ入夫婚姻ニ因ル戸主権ノ喪失ハ前戸主又ハ家督相続人ヨリ前戸主ノ債権者及ヒ債務者ニ其通知ヲ為スニ非サレハ之ヲ以テ其債権者及ヒ債務者ニ対抗スルコトヲ得ス ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#2|第2章 婚姻]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#2-3|第3節 夫婦財産制]] |[[民法第760条]]<br>(婚姻費用の分担) |[[民法第762条]]<br>(夫婦間における財産の帰属) }} {{stub|law}} [[category:民法|761]] m5jrlp11k61iywin4vcyym2y5u383w9 民法第781条 0 5560 276233 195346 2025-06-28T07:03:42Z Tomzo 248 /* 参考 */ 276233 wikitext text/x-wiki *[[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] *[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] ==条文== ([[認知]]の方式) ;第781条 # 認知は、[[w:戸籍法|戸籍法]]の定めるところにより届け出ることによってする。 # 認知は、[[遺言]]によっても、することができる。 ==解説== 戦後の民法改正においても、明治民法([[民法第829条#参考|旧・民法第829条]])と同趣旨の規定が受け継がれている。 任意認知の場合は、届出によって行うことになる(要式行為)。 母の非嫡出子としての出生届が提出されている場合は、父が認知の届出をすることになる。 その子が別人の嫡出子とされていたり、別人より認知を受けている場合は、原則として、親子関係不存在確認の判決を取得した上で戸籍を訂正し、認知の届出をすることが必要になる。 遺言による場合は、認知の届出をするのは遺言執行者である([[戸籍法第64条]])。 それ自体は無効な届出(嫡出子としての出生届や養子縁組届)が、認知の届出とみなされるか否か(無効行為の転換)、という論点が存在する。 ==参照条文== ==判例== *妻以外の女が産んだ非嫡出子を、いったん他人夫婦の嫡出子として届け出た上、その他人夫婦の代諾によって、自己の養子とした場合には、縁組届の効力も、認知の効力もない。(大判昭4.7.4) *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53273&hanreiKbn=02 貸金](最高裁判決 昭和53年02月24日)[[戸籍法第52条]] *:嫡出でない子につき、父から、これを嫡出子とする出生届がされ、又は嫡出でない子としての出生届がされた場合において、右各出生届が戸籍事務管掌者によつて受理されたときは、その各届は、認知届としての効力を有する。 ==参考文献== *『民法(5)親族・相続(第3版)』有斐閣新書(1989年、有斐閣)105頁-116頁(川田昇執筆部分) *泉久雄『親族法』(1997年、有斐閣)204頁-220頁 ==参考== 明治民法において、本条には以下の規定があった。趣旨は、[[民法第745条]]に継承された。 #[[民法第765条#参考|第七百六十五条]]ノ規定ニ違反シタル婚姻ハ不適齢者カ適齢ニ達シタルトキハ其取消ヲ請求スルコトヲ得ス #不適齢者ハ適齢ニ達シタル後尚ホ三个月間其婚姻ノ取消ヲ請求スルコトヲ得但適齢ニ達シタル後追認ヲ為シタルトキハ此限ニ在ラス ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3|第3章 親子]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-1|第1節 実子]] |[[民法第780条]]<br>(認知能力) |[[民法第782条]]<br>(成年の子の認知) }} {{stub|law}} [[category:民法|781]] lkmcst0tli018vm7f3viqg6hp41bp72 高等学校農業 作物 0 5607 276290 73924 2025-06-28T10:42:26Z Tomzo 248 276290 wikitext text/x-wiki [[高等学校農業]]科用「作物」の教科書。 ==作物生産の役割と動向== ==作物の特性と栽培技術== ==作物の生産== ==作物経営の改善== ==作物生産の実践== *[[ダイズの栽培]] {{substub}} [[category:高等学校農業|さくもつ]] 5z4i54jyopmqbdgxwcbd1jy4qfpissb 民法第628条 0 5705 276228 197948 2025-06-28T07:00:54Z Tomzo 248 /* 参照条文 */ 276228 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第3編 債権 (コンメンタール民法)]]>[[民法第628条]] ==条文== (やむを得ない事由による[[w:雇用|雇用]]の解除) ;第628条 : 当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。 ==解説== 労働基準法には、労働基準法それ自体が労働者を守るための法律であるという観点から企業側の一方的な解雇などに対して言及する条文はあっても、労働者側が無許可もしくは無断による退職した場合などの労働者側の不法行為や契約違反となるような一方的な退職の責任について特に定めがない。 企業側が労働者の無許可・無断での退職に法的責任を求める場合には、この民法628条が適用される。 企業側の権利については、他にも民法415条および民法709条など、いずれも民法に条文があるものと考えられる。 ==参照条文== *[[労働基準法第137条]] ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第3編 債権 (コンメンタール民法)|第3編 債権]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#2|第2章 契約]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#2-8|第8節 雇用]] |[[民法第627条]]<br>(期間の定めのない雇用の解約の申入れ) |[[民法第629条]]<br>(雇用の更新の推定等) }} {{stub|law}} [[category:民法|628]] fass2k8j7yihfidofdo9lcushn4oo1n 民法第782条 0 5991 276234 185388 2025-06-28T07:04:02Z Tomzo 248 /* 参考 */ 276234 wikitext text/x-wiki *[[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] *[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] ==条文== (成年の子の[[認知]]) ;第782条 : 成年の子は、その承諾がなければ、これを認知することができない。 ==解説== 戦後の民法改正においても、明治民法の規定([[民法第830条#参考|第830条]])がそのまま受け継がれている。 父親の側からする、いわゆる任意認知については、一定の場合に制約が生じる。この規定は、[[扶養]]目的などの利己的な動機に基づく認知を制約することを目的としている。 承諾がない認知一般について、承諾権者側から取消しの訴えをする場合に関しては、立法の不備が指摘されている。 ==参照条文== *[[民法第780条]] *[[民法第783条]] *[[民法第785条]] *[[民法第786条]] ==参考文献== *『民法(5)親族・相続(第3版)』有斐閣新書(1989年、有斐閣)105頁-116頁(川田昇執筆部分) *泉久雄『親族法』(1997年、有斐閣)204頁-220頁 ==参考== 明治民法において、本条には以下の規定があった。趣旨は、[[民法第746条]]に継承された。 #[[民法第767条#参考|第七百六十七条]]ノ規定ニ違反シタル婚姻ハ前婚ノ解消若クハ取消ノ日ヨリ六个月ヲ経過シ又ハ女カ再婚後懐胎シタルトキハ其取消ヲ請求スルコトヲ得ス ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3|第3章 親子]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-1|第1節 実子]] |[[民法第781条]]<br>(認知の方式) |[[民法第783条]]<br>(胎児又は死亡した子の認知) }} {{stub|law}} [[category:民法|782]] atb9dwh1wgcu0r2s38e17okc9mwhjom 民法第82条 0 6600 276204 209490 2025-06-28T06:37:39Z Tomzo 248 276204 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第1編 総則 (コンメンタール民法)]]>[[民法第82条]] ;平成18年6月2日 法律50号(施行:平20年12月1日)により削除 ==条文== ([[裁判所]]による監督) ;第82条 # [[法人]]の解散及び清算は、裁判所の監督に属する。 # 裁判所は、職権で、いつでも前項の監督に必要な検査をすることができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第1編 総則 (コンメンタール民法)|第1編 総則]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#3|第3章 法人]]<br> (民法第38条から第84条まで削除) |[[民法第37条]]<br>(登記)★[[民法第81条]]<br>(清算中の破産) |★[[民法第83条]]<br>(清算完了の届出) <br>[[第1編 総則 (コンメンタール民法)#4|第4章 物]]<br>[[民法第85条]]<br>(定義) }} [[category:民法|082]] [[category:削除又は廃止された条文|民082]] luu8k4cuabblo3w98j3ftw6eqgnyqj6 276205 276204 2025-06-28T06:38:12Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276205 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第1編 総則 (コンメンタール民法)]]>[[民法第82条]] ;平成18年6月2日 法律50号(施行:平20年12月1日)により削除 ==条文== ([[裁判所]]による監督) ;第82条 # [[法人]]の解散及び清算は、裁判所の監督に属する。 # 裁判所は、職権で、いつでも前項の監督に必要な検査をすることができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第1編 総則 (コンメンタール民法)|第1編 総則]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#3|第3章 法人]]<br> (民法第38条から第84条まで削除) |[[民法第37条]]<br>(登記)<br>★[[民法第81条]]<br>(清算中の破産) |★[[民法第83条]]<br>(清算完了の届出) <br>[[第1編 総則 (コンメンタール民法)#4|第4章 物]]<br>[[民法第85条]]<br>(定義) }} [[category:民法|082]] [[category:削除又は廃止された条文|民082]] aipi8jurh533544ee2kpvx1yqvtc87c 民法第56条 0 6601 276227 74718 2025-06-28T07:00:31Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276227 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第1編 総則 (コンメンタール民法)]]>[[民法第56条]] ==条文== (仮理事) 第56条 : [[w:理事|理事]]が欠けた場合において、事務が遅滞することにより損害を生ずるおそれがあるときは、[[w:裁判所|裁判所]]は、利害関係人又は検察官の請求により、仮理事を選任しなければならない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== {{stub|law}} [[category:民法|056]] [[category:削除又は廃止された条文|民法056]] kryrl3ydukzgqzqlrr81ps1pkfsm6zg D言語 0 6728 276122 267850 2025-06-28T00:51:41Z Tomzo 248 /* 下位階層のページ */ 276122 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|情報技術|プログラミング}} ---- {{Wikipedia|D言語|D言語}} D言語は、2001年にウォルター・ブライト(Walter Bright)によって設計されたプログラミング言語です。D言語は、C言語やC++言語から多くのアイデアを借用しており、それらを現代的な言語機能で拡張しています。D言語は、コンパイル時に静的に型付けされる静的型付け言語であり、メモリ管理は手動でも自動でも行うことが可能です。 D言語の最も重要な特徴の1つは、高速であることです。D言語は、C言語と同じように、ネイティブコードを生成することができます。D言語のコンパイラは、C言語と同じくらい高速であり、実行速度が非常に速いプログラムを生成することができます。 また、D言語は、C++言語よりもシンプルな文法を持っています。これにより、開発者はより素早く開発することができます。D言語には、オブジェクト指向プログラミング、ジェネリックプログラミング、関数型プログラミングなどの多くのプログラミングパラダイムが含まれています。 D言語は、Linux、Windows、macOS、FreeBSDなどの多くのプラットフォームでサポートされています。D言語は、Webアプリケーション、ゲーム、システムプログラミング、データベースアプリケーションなど、さまざまな用途に使用されています。 この教科書では、D言語の基礎から始めて、より高度なトピックに進んでいきます。D言語を学ぶことで、より高速かつ効率的なプログラミングができるようになります。 == 目次 == :※ 現状ではサブページのリンク集です。 * [[D言語/インストールおよび実行方法]] * [[D言語/関数]] * [[D言語/オブジェクト指向]] * [[D言語/ジェネリックス]] == D言語の特徴 == D言語はC++とは違い、C言語とのソースの互換性はありません(C言語のライブラリとは互換性あり)。もし互換してしまうと古い時代遅れのノウハウ(バッドノウハウ)を引きずりかねない、と考えていたためです。 D言語はシステムプログラミング言語を目指しています。システムプログラミング言語とは、オペレーティングシステムそのものの開発もでき、高速で動く言語のことです。(たとえばC言語はシステムプログラミング言語です。LinuxはC言語で書かれています。) 実際にD言語で開発されたOSが市販や公開されているかはともかく、D言語がOS開発言語も目指していることは、利用上、とても重要です。なぜなら、ユーザーにとって手間が掛かるかもしれないが、とりあえず、今までC言語で出来たハードウェア制御は、D言語でもひととおり出来るようになる予定・目標だからです。 D言語の特徴をいくつか上げておきましょう。 * ネイティブな形式にコンパイルされるため動作が速い - JavaやRubyなどのインタプリタや仮想機械上で動作する言語に比べて非常に高速です。 * C言語・Javaと似ているため、学習コストが低い * 自動メモリ管理 - [[w:ガベージコレクション|ガベージコレクタ]]を搭載しているため、メモリの取得・開放に関してプログラマが気にする必要はありません。もちろん手動でメモリを管理する方法も用意されています。 * 保守性 - assert、[[w:単体テスト|unittest]]、invariant、debug, version による条件コンパイルなど、プログラムの保守性を高めるための機能があります。また、関数に定められる@safeなどのセキュリティレベルも保守性に貢献するかもしれません。 * 可読性の高いテンプレート - C++と比べてテンプレートの構文がすっきりしていて仕様を把握するのも簡単です。 * 強力なCTFE(コンパイル時関数実行) - D言語はかなりの範囲の関数の結果等をコンパイル時に実行することができます。 * 豊富な表現力 - [[プログラミング言語/関数型言語|関数型言語]]や[[プログラミング言語/オブジェクト指向言語|オブジェクト指向言語]]といったパラダイムを非常にうまい具合に言語に組み込み、高い水準で両立させています。今後、借用(@live)に関連する機能も充実化される予定です。 * コンパイルの速さ、コンパイラの開発しやすさ - D言語はそのコンパイラの開発が簡単になるように設計されており、特にパースはC++とは比べ物にならない速さです。 上記のうち、C++ との共通点は、ネイティブコンパイルされることくらいでしょう。文法からもわかりますが、D言語はC言語とのメモリ構造が同じになるように設計されており、C言語のライブラリを使えるようになっています。一方で、C言語の <code>printf</code> のような古い関数は D言語では <code>writef</code> を使ったり、ファイル入出力のためのクラス <code>File</code> があったりなど、D言語のより型安全で抽象的にラップされた機能があります。 C++ と違って <code>cout</code> の後ろの<nowiki> << </nowiki> の方向が <nowiki> >> </nowiki> だったかそれとも <nowiki> << </nowiki> だったかで悩む必要もD言語では無く、直感的にD言語は扱いやすく設計されています。 C++ や他言語との重要な違いはテンプレートです。テンプレート引数を <nowiki> < > </nowiki> で表すと、構文解析の際にそれがテンプレートの引数なのかそれとも比較式なのかを、記号表をいちいちチェックしなければならず、パースの時間が非常に長くなってしまいます。D言語は <code>!</code> が二項演算子として使われていないことに着目して、これをきれいに解決しました。 == Hello World! == まずは環境がちゃんと動くか試してみましょう。例として、[[w:ハローワールド|"Hello World!"という文字列を表示させる]]プログラムを作ってみることにします。テキストファイルを新しく作り、hello.dという名前にしたらテキストエディターで以下のように編集します。 ;[https://paiza.io/projects/_o3x1t3sxSWATer0QsDecA?language=c hello.d]:<syntaxhighlight lang="D" line> import std.stdio; void main() { writeln("Hello World!"); } </syntaxhighlight> さぁ、これを動かしてみましょう。 <syntaxhighlight lang="bash"> $ rdmd hello.d Hello World! </syntaxhighlight> 動きましたか? 正常に動いた場合、上にも示してある通り、コンソール画面に Hello World! と文字列が表示されます。 動かなかったら、環境変数などをもう一度確認してみてください。 === ソースコードの解説 === C言語を知っている読者には馴染みの深い見た目ではあると思うが、初心者向けにコードを一行ずつ解説していくことにしましょう。 :<syntaxhighlight lang="D" start=1 line> import std.stdio; </syntaxhighlight> :C言語のコード冒頭によくある<code>#include <stdio.h></code>に相当する部分ですが、しかしD言語では仕様の細部が違い、D言語にはプリプロセッサーはありません。このコードの意味は「<code>std</code>というパッケージにある<code>stdio</code>というモジュールをインポートする」という意味です<ref>std.stdio は、core.stdc.stdioを拡張した標準的なI/O関数です。core.stdc.stdioはstd.stdioをインポートする際にパブリッシュされます。</ref>。 :さらに意味のわからない単語が出てきましたね。一つずつ解説していきましょう。 :std というディレクトリーや stdio.d というファイルを作った覚えはないと思います。これらはphobos<ref>⇒ [https://dlang.org/phobos/ Phobos Runtime Library]</ref>という'''標準ライブラリ'''と呼ばれるもので、コンパイラーのインストール時に一緒にインストールされたものです。おそらく探せば phobos/ というディレクトリーが見つかるのではないでしょうか。 :stdio.d にどのような内容が書かれているのか気になる方は、直接覗いてみるのも良いでしょうが、[https://dlang.org/phobos/std_stdio.html ここ]に定義の一覧が載っていますので、こちらを見るほうが良いでしょう。 :「モジュール」という言葉について。D言語では「ソースコードが書かれた一つのファイル」のことを指します。 :「インポート」とは、そのモジュール(この場合は<code>std.stdio</code>)に書かれているシンボルの定義全て(シンボル表)を今のモジュール(この場合は<code>hello.d</code>)から使えるようにする、という意味です。5行目に "writeln" というのがありますね。"writeln" は <code>std.stdio</code> で定義されているのです。 :<syntaxhighlight lang="D" start=3 line> void main() </syntaxhighlight> :関数 main を定義するぞ、という宣言です。詳しくは [[D言語/関数]] を参照してください。関数というのは手続きをまとめたもので、値を返したり返さなかったりするもの、という理解で良いでしょう。<code>void</code> は「何も返さない」という意味です。--- <small>細かいことを言えば、main 関数だけは若干違っており、void main は、int main に内部的に書き換えられ、最後に必ず return 0; をするような仕様になっています。</small> --- :D言語のプログラムのエントリーポイントは必ず main 関数です。D言語ではC言語と同じように、地の文に直接処理を書き込むことはできません。しかしそうするとプログラムの実行を指定できないため、プログラムが起動されるときは main 関数を呼ぶ、と決まっているのです。 :<syntaxhighlight lang="D" start=4 line> { </syntaxhighlight> :D言語では、<code>{ }</code> で囲まれた文のことを「ブロック」と呼び、そこには文を書き並べることができます。「ブロック」は「スコープ」をもちます。このブロックは関数<code>main</code>に属し、この関数の処理を表しています。 :<syntaxhighlight lang="D" start=5 line> writeln("Hello World!"); </syntaxhighlight> : "Hello World!" については説明の必要がないでしょう。ここにある内容が表示されているのです。D言語では文字列を表す方法はたくさんありますが、とりあえずダブルクオーテーション <code>" ... "</code> で囲むことを覚えておけば良いでしょう。 : writeln は関数です。<code>std.stdio</code> というモジュールに定義されているのでしたね。不正確になることを恐れずに言えば、これはターミナルに文字を表示するための関数です。 : 関数を呼び出すには、関数名の後にカッコで引数をくくる必要があります。この一文は、<code>writeln</code> という関数に引数として <code>"Hello World!"</code> という文字列を与えて、関数を呼び出しているのです。 : <code>;</code> は、必ず文末につけなければなりません。 :<syntaxhighlight lang="D" start=6 line> } </syntaxhighlight> :4行目の <code>{</code> に対応する閉じカッコです。 == D言語の基礎 == この節では、D言語のプログラムがどういう見た目をしているか、その全体像をまとめたものが書かれています。それぞれについてもう少し詳しく書かれたものはもっと下の節にありますので、そちらを参照してください。 {{See also|[https://tour.dlang.org/tour/ja D言語ツアー]}} === 概観 === D言語の構文はC言語やJavaに似ており、テキストに書かれたプログラムを1行ずつ処理していく[[プログラミング言語/プロシージャ型言語|手続き型言語]]の側面を持ち合わせています。基本的な流れや、一つ一つの文、コメント、演算子などもC言語を元にしています。詳しくは[[C言語]]の該当項目を参照してください。 ここでは、D言語の文法について事細かに説明することはしません。ただしC言語と異なる部分もあるため、その部分については必ず明記しています。 === 文字列の表示の関数 === write, writef, writeln, writefln などの関数で、文字列の表示が可能です。 ln がついた関数は、「自動的に末尾に改行を付ける」という意味であり、f がついた関数はC言語のprintf関数と同じように、書式に従って表示します。 例を見てみましょう。 ;[https://paiza.io/projects/VrcPDI3KdHPeuR2LW8ZTrg?language=d write および writeln の例]:<syntaxhighlight lang="D"> import std.stdio; int a = 7; int b = 4; void main() { write("ABC"); writeln(" a = ", a); // a を表示 writeln(" b = ", b); // b を表示 } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> ABC a = 7 b = 4 </syntaxhighlight> <code>write, writeln</code> は任意の型を任意の個数取ることができるので、いろいろなものを表示してみるのも面白いでしょう。 ;[https://paiza.io/projects/xiXgv5w-W3do2E2kZxUtsA?language=d writeflnの例]:<syntaxhighlight lang="D"> import std.stdio; int a = 7; void main() { writefln("変数は%03d", a); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 変数は007 </syntaxhighlight> === コメント === D言語のコメントは3種類あります。 ;コメントの例:<syntaxhighlight lang=d> // 一行コメント /* 複数行コメント */ /+ ネスト /+ コメント +/ +/ </syntaxhighlight> コメントとは、プログラムの中に残しておくメモのようなものです。コメントに何を書いてもコンパイラには影響を及ぼしません。このページにあるプログラムにもコメントが書かれていますね。 === shebang === 特別なコメントとしては、行頭に <code>#!</code> で始まる特殊な一行コメント「[[Shebang]]」を書くことができます。 これはUnix系のOSで、インタプリタ言語のソースコードを直接実行するためのコメントとして有名です。 D言語も <code>#!/usr/bin/rdmd</code> と書くことでインタプリタ言語のように使うことができます<ref>OSが、shebangに対応している必要があります。</ref>。 === 埋込みドキュメント === コメントをドキュメント化することもできます。 ;埋込みドキュメントの例:<syntaxhighlight lang=d> /// 一行コ埋込みドキュメント /** 複数行埋込みドキュメント */ /++ ネスト /+ 埋込みドキュメント +/ +/ </syntaxhighlight> {{See also|D言語/DDoc}} === 変数 === 変数とは、値を格納するものです。 ;[https://paiza.io/projects/PkBfTEbP7QSybAzuA7NNgA?language=d コード例]:<syntaxhighlight lang=d> import std.stdio; void main() { auto a = 2460; // 変数 a を宣言し初期値2460で初期化 auto b = 48; // 変数 b を宣言し初期値48で初期化 writeln("a: ", a, " b: ", b); // 変数 a と 変数 b の値を参照 auto c = a - b; // 変数 c を宣言し初期値 a - b で初期化 writeln("c: ", c); // 変数 c を参照 b = c - 12; // 変数 b に c - 12 を代入する writeln("b: ", b); // 変数 b を参照 a = a - b; // 変数 a に a - b を代入する writeln("a: ", a); // 変数 a を参照 } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> a: 2460 b: 48 c: 2412 b: 2400 a: 60 </syntaxhighlight> : 変数を使うには宣言が必要で、宣言と同時に初期値を与えることができます。 : auto で型宣言した場合は、初期値が必要で初期値の型が変数の型になります(型推論) : 変数に値を「代入する」という操作によって、変数が格納する値が変化します。 ::代入という操作は、等号記号 "=" を用いて表します。これは数学の等号とは意味が異なるので注意が必要です。 :変数の値は、変数名を使って参照します。 === 関数 === プログラミングをする際に、決まった同じ処理をしたくなる場合があるはずです。その際にコードを再利用することができるよう、関数というものが備わっています。これも数学の意味での関数とは違って、副作用を持つことができるので、「手続き」としばしば呼ばれます。 ;[https://paiza.io/projects/-hL_jz7aiYz4qclUY97_Dg?language=d コード例]:<syntaxhighlight lang=d> import std.stdio; /// 関数呼び出しと型推論 void main() { show_next(twice(8)); int m = 20; // int 型の変数 m を宣言し 20 で初期化 show_next(twice(m)); writeln(m); writeln(add(m, 32)); writeln(m); } /// int 型の値を2つ受け取り、int 型の値を返す関数 'add' を宣言する int add(int n, int m) { auto result = n + m; return result; } /// int 型の値を受け取る、関数 'twice' を宣言。戻値の型は型推論により int となる auto twice(int n) { return 2 * n; } /// グローバル変数 counter は、関数 'show_next' によって参照されます int counter = 0; /// int 型の値を受け取り、何も返さない関数 'show_next' を宣言する void show_next(int n) { counter = counter + 1; writeln(counter, " : ", n + 1); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 1 : 17 2 : 41 20 52 20 </syntaxhighlight> 関数の宣言方法は、上にある通りです。型をまだ説明していませんが、D言語では、値には常に「型」がついて回るのです。そのため、<code>int</code> (32bitの符号付き整数型) といったものが必要になってきます。変数宣言のときには単に "auto" と書くだけで良かったのは、コンパイラが初期値から型を推論して自動で型をつけてくれたからなのです。実際、関数 <code>twice</code> の宣言は <code>auto</code> と書くことができます。 宣言した関数を呼び出すには、<code>f(a, b, c)</code> のように書きます。このとき、カッコの中にある <code>a, b, c</code> といったものを「実引数(''argument'')」と呼びます。上のコード例で定義した関数は、<code>main</code> が引数なし、<code>twice, show_next</code> が引数一個、<code>add</code> が引数二個、となっていますね。 ところで、<code>writeln(m); // 20</code> とありますね。なぜ、これが "20" と表示されるか疑問に思いましたか? 関数に値を渡すとき、特に指定しなければそれは'''値渡し'''になります。値渡しとは、「変数の指す値」を渡し、変数自体の情報は渡さないということです。したがって、上のコード例では、<code>m</code> の値は、<code>twice, add</code> に渡されても変わらなかったのです。 では逆に、変数の値を書き換えるようにするためには、どうすれば良いのでしょうか。そのような関数の引数への渡し方を'''参照渡し'''と言います。D言語で参照渡しをする方法は簡単です。例を見てみましょう。 ;[https://paiza.io/projects/Sn9-AxP-__yMRmqP1puBoQ?language=d コード例]:<syntaxhighlight lang=d> import std.stdio; void main() { int m = 2; writeln(successor(m)); // 3 writeln(m); // 3 } // int 型の参照渡し int successor(ref int n) { n = n + 1; return n; }</syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 3 3 </syntaxhighlight> これを実行すると、m の値が変わっていることがわかります。しかし、同じコードでも <syntaxhighlight lang="D"> successor(successor(m)); </syntaxhighlight> はエラーになってしまいます。それは、<code>successor</code> の返値が参照渡しできないからです。このコードを意図したように動かすには、 <syntaxhighlight lang="D"> ref int successor(ref int n) </syntaxhighlight> と、返値の型にも <code>ref</code> をつければ解決します。 ==== UFCS ==== 関数呼び出しがいくつも重なると、読みにくくなることがあります。例えば、 <code>writeln(twice(add(add(n, 10), 20)));</code> というコードは非常に読みにくいです。そこで活躍のするのが統一関数呼び出し構文(UFCS; Unified Function Call Syntax)です。これはおおざっぱに言ってしまえば、<code>a.f(b, c, ...)</code> を <code>f(a, b, c, ...)</code> と(コンパイラが内部的に)書き換えることです。[[D言語/オブジェクト指向|オブジェクト指向]]がわかる方は、メソッドの呼び出しのように書くことができるものだと理解できるでしょう。これを使うと先程のコードは以下のようになります。 <code>n.add(10).add(20).twice().writeln();</code> これでだいぶスッキリしましたが、今度は <code>twice writeln</code> のあとにつくカッコすらも煩わしく感じてしまいます。これを省略するには、関数定義の際に <code>@property</code> 属性をつければよいです。つまり、 <syntaxhighlight lang="D"> auto twice(int n) @property { ... } </syntaxhighlight> と定義すれば良いです。なお、<code>writeln</code> についても同様に省略可能です。 ;[https://paiza.io/projects/NhGlTBeBORgfc__rqD91Nw?language=d UFCS版successor]:<syntaxhighlight lang=d> import std.stdio; void main() { int m = 2; writeln(m.successor); writeln(m.successor); writeln(m.successor.successor.successor); writeln(m); } ref int successor(ref int n) @property { n = n + 1; return n; }</syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 3 4 7 7 </syntaxhighlight> === 制御文 === プログラムを書く際には条件分岐やループといった機能が活躍します。[[w:フィボナッチ数列|フィボナッチ数列]]を計算する関数を定義してみましょう。 ; [https://paiza.io/projects/ZktMv2CCpPJ0QE2LLc7MFg?language=d コード例 (再帰を使った例)]:<syntaxhighlight lang=d> import std.stdio; auto fibonacci(ulong n) { if (n <= 0) { return 0; } else if (n == 1) { return 1; } else { return fibonacci(n - 1) + fibonacci(n - 2); } } void main() { writeln(fibonacci(10)); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 55 </syntaxhighlight> 早速出てきました。if-else 文です。 :<syntaxhighlight lang="text"> if (条件式) { 条件式が真だったときに実行される文 } else { 条件式が偽だったときに実行される文 } </syntaxhighlight> 上のコードでは、引数が 0 以下であるときは 0 を返し、そうではないときは、1 ならば 1 を返し、そうでないときはフィボナッチ数列の漸化式にしたがった値を返しています。なお、else 節は省略できます。そのときは、条件が偽であるとき何もしません。 このフィボナッチ数の計算は一見シンプルで完璧であるように見えますが、問題があります。それは計算量です。<code>fibonacci(10)</code> はすぐに計算できますが、<code>fibonacci(45)</code> はなかなか計算が終わりません。なぜなら、この関数が呼び出しは自身を2度呼び出すので、2の累乗のオーダーの計算量になってしまうからです。<br /> しかし、実際にフィボナッチ数列を手計算するときは線形時間のはずです。一つ前と今のフィボナッチ数がわかれば次のフィボナッチ数がわかるからです。この考えをコードに起こすには、同じ処理を繰り返さなければならないことがわかると思います。 ;[https://paiza.io/projects/dFoNKdxfMQ4H8cLITAdfqA?language=d コード例 (反復を使った例)]:<syntaxhighlight lang="D"> import std.stdio; long fibonacci(long n) { long previous = 0; // F_0 long current = 1; // F_1 long counter = 1; // いま current は F_{counter} while (counter < n) { long new_f = previous + current; // F_{n+1} = F_n + F_{n-1} // 更新 counter++; // counter を 1 増やす previous = current; // 次のフィボナッチ数に進める current = new_f; // 次のフィボナッチ数に進める } return current; } void main() { writeln(fibonacci(10)); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 55 </syntaxhighlight> while 文です。 :<syntaxhighlight lang="text"> while (条件式) { 条件式が真だったときに実行される文 } </syntaxhighlight> while 文は、「条件式が真であるなら文を実行し、偽であるならば実行しない」を繰り返す制御文です。 == 型 == D言語は強い静的型付け言語です。型とはデータの種類を表すものであり、典型的なものとして、int型, float型、string型、配列型、ポインタ型、関数型、といったものがあります。D言語は静的型付け、つまりコンパイル時に変数の型が必ず決まるのです。このように聞くとなんだか難しい気もしますが、D言語には強力な型推論の機能があり、厳格に気にしなければならないわけではないことは、変数宣言のセクションを見ればわかるでしょう。 C言語を知っている人へ : C言語での型のコードがD言語でエラーなくコンパイルされるなら、双方で同じ解釈をされます。 === プリミティブな型 === プリミティブな型、つまりそれ以上分解できない型を以下に挙げます。 ;整数型 *<code>byte</code> 符号付き8bit整数 *<code>ubyte</code> 符号無し8bit整数 *<code>short</code> 符号付き16bit整数 *<code>ushort</code> 符号無し16bit整数 *<code>int</code> 符号付き32bit整数 *<code>uint</code> 符号無し32bit整数 *<code>long</code> 符号付き64bit整数 *<code>ulong</code> 符号無し64bit整数 *<code>cent</code> 符号付き128bit整数 (現在は使用不可) *<code>ucent</code> 符号無し128bit整数 (現在は使用不可) ;浮動小数点数型 *<code>float</code> 32bit *<code>double</code> 64bit *<code>real</code> x86 CPUでは80bit、それ外は <code>double</code> と同じ ;文字型 *<code>char</code> 符号無し8bit UTF-8 コードユニット *<code>wchar</code> 符号無し16bit UTF-16 コードユニット *<code>dchar</code> 符号無し32bit UTF-32 コードユニット ;その他の型 *<code>void</code> 「値が無い」ことを示す型。 *<code>bool</code> 真理値 <code>true</code> <code>false</code> を表す型。 *<code>size_t</code> 符号付き整数型。最大値まででプログラムのあらゆるメモリにアクセスできるように保証されている。通常は <code>ulong</code> を指す。 *<code>ptrdiff_t</code> 符号無しの <code>size_t</code>。 === 型を表示するには === <code>typeid</code> を使って型を表示することができます。以下の例1を見てください。 === 例1 === <syntaxhighlight lang="D"> import std.stdio; void main() { int a = 42; float b = 32.5f; writeln(a, " ", b); // 42 32.5 long c = 16; ulong d = 26; bool e = a == c+d; writeln(e); // true writeln(typeid(a-c-d)); // ulong } </syntaxhighlight> 異なる型の間の演算、型キャスト等については[[D言語/型]]を参照してください。 === 配列型・ポインタ型 === 型 <code>T</code> に対して <code>T[]</code> という型が存在します。これは「<code>T</code>の動的配列型」であり、参照型です。配列型の変数は、内部的にはヒープ領域にあるデータの先頭を指すポインタと配列の長さを持っています。これはC言語の配列のバッファオーバランを実行時エラーとするという改善です。 配列の長さは、<code>length</code> というプロパティで取得することができ、<code>length</code> プロパティに<code>size_t</code>の値代入するとその長さの配列をメモリに確保してくれます。なお、確保されたメモリの各要素は、その型の初期値で初期化されます。 C言語経験者向けの注意 : Cスタイルの宣言 <code>int array[];</code> は許可されていません。 === 例2 === <syntaxhighlight lang="D"> import std.stdio; void main() { int[] a = [2, 3, 5, 7, 11, 13]; writeln(a, " ", a.length); // [2, 3, 5, 7, 11, 13] 6 auto b = a[0 .. $-2]; // $ は [ ] 内で使われると、その配列の長さ length を指す b[0] = 20; writeln(b, " ", b.length); // [20, 3, 5, 7] 4 writeln(a); // [20, 3, 5, 7, 11, 13] (a, b は同じメモリ領域を指すため、b の要素を書き換えると a も変化する auto c = a ~ [17, 19]; // 連結 ~ によってヒープ領域に新しい動的配列が確保され、c はそれを指すようになる wirteln(c); // [20, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19] c[1] = 30; writeln(c); // [20, 30, 5, 7, 11, 13, 17, 19] writeln(a); // [20, 3, 5, 7, 11, 13] (c は a のコピーを連結したので、a と同じ場所は指さない } </syntaxhighlight> === 例3 === <syntaxhighlight lang="D"> import std.stdio; void main() { int[] a; a.length = 10; writeln(a); // [0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0] auto b = new int[10]; // これでも長さ10の配列を確保できる } </syntaxhighlight> === 連想配列型 === === function / delegate 型 === == 制御文 == === if 文 === === while 文 === === do-while 文 === === for 文 === === goto 文 === === switch 文 === === foreach / foreach_reverse 文 === == その他の文 == == ブロック文 == === with 文 === === asm 文 === === mixin 文 === === assert 文 === == 式 == == ユーザー定義型 == === enum === === struct === === class === [[D言語/オブジェクト指向]]を参照。 === union === == 例外処理 == == 契約 == 単元『[[D言語/関数]]』で説明済みなので参照のこと。 == 参考文献 == *プログラミング言語D Andrei Alexandrescu著 長尾高弘訳 株式会社翔泳社出版 ISBN 978-4-7981-3110-8 *Programming in D Ali Çehreli著 ISBNs 978-0-692-59943-3 978-0-692-52957-7 978-1-515-07460-1 978-1-515-07460-1 == 脚註 == <references /> == 外部リンク == *[https://dlang.org/ 公式サイト] *[http://ddili.org/ders/d.en/index.html Programming in D] 参考文献の本 Programming in D の全ての内容が著者によって公開されている。 == 下位階層のページ == <div style="max-height: 24rem; overflow-y: scroll;"> {{特別:前方一致ページ一覧/{{PAGENAME}}/|hideredirects=yes|stripprefix=yes}} </div> {{stub|it}} [[Category:プログラミング言語]] [[カテゴリ:D言語|*]] n2u9gtxrbhlyn85z5npaxl8tcuvfzhq 吉田茂 0 6819 276053 41993 2025-06-27T14:50:09Z Tomzo 248 276053 wikitext text/x-wiki [[歴史学]] > [[日本史]] > [[中学校社会 歴史 昭和時代]] > 吉田茂 1878年東京で生まれる。戦前は外交官。[[鳩山一郎]]追放の後を受け、1946年5月~1954年12月まで[[日本自由党]]・[[民主自由党]]・[[自由党]]総裁をつとめる。その間延べ7年間政権を握り対米協調政策を堅持。平和条約締結により日本の独立を回復させた。 {{substub}} [[Category:日本の歴史|よしたしける]] 4glhatr076xiepdpwkv31tev85q1rz1 イオン化傾向 0 7280 276209 224838 2025-06-28T06:41:20Z Tomzo 248 276209 wikitext text/x-wiki {{wikipedia}} == 概要 == '''イオン化傾向'''(イオンかけいこう)とは、単体の金属の原子が水または水溶液中で電子を放出して陽イオンになる性質である。 == 金属のイオン化列 == K>Ca>Na>Mg>Al>Zn>Fe>Ni>Sn>Pb>(H2)>Cu>Hg>Ag>Pt>Au == 陰イオンのイオン化列 == I<sup>-</sup><Br<sup>-</sup><Cl<sup>-</sup><OH<sup>-</sup><<SO<sub>4</sub><sup>2-</sup><NO<sub>3</sub><sup>-</sup> {{stub|高}} [[Category:高等学校化学|*]] 6ddm5vwqze750kq2snvhsujrpn2t3l0 会社計算規則第5条 0 7840 276197 37232 2025-06-28T05:32:58Z Tomzo 248 276197 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]>[[会社計算規則 (コンメンタール会社法)]] ==条文== ([[資産]]の評価) ;第5条 # 資産については、この省令又は法以外の法令に別段の定めがある場合を除き、会計帳簿にその取得価額を付さなければならない。 # 償却すべき資産については、事業年度の末日(事業年度の末日以外の日において評価すべき場合にあっては、その日。以下この編において同じ。)において、相当の償却をしなければならない。 # 次の各号に掲げる資産については、事業年度の末日において当該各号に定める価格を付すべき場合には、当該各号に定める価格を付さなければならない。 ##事業年度の末日における時価がその時の取得原価より著しく低い資産(当該資産の時価がその時の取得原価まで回復すると認められるものを除く。) ##:事業年度の末日における時価 ##事業年度の末日において予測することができない減損が生じた資産又は減損損失を認識すべき資産 ##:その時の取得原価から相当の減額をした額 # 取立不能のおそれのある債権については、事業年度の末日においてその時に取り立てることができないと見込まれる額を控除しなければならない。 # 債権については、その取得価額が債権金額と異なる場合その他相当の理由がある場合には、適正な価格を付すことができる。 # 次に掲げる資産については、事業年度の末日においてその時の時価又は適正な価格を付すことができる。 ##事業年度の末日における時価がその時の取得原価より低い資産 ##市場価格のある資産(子会社及び関連会社の株式並びに満期保有目的の債券を除く。) ##前二号に掲げる資産のほか、事業年度の末日においてその時の時価又は適正な価格を付すことが適当な資産 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[会社計算規則 (コンメンタール会社法)|会社計算規則]] |[[会社計算規則 (コンメンタール会社法)#2|第2編 会計帳簿]]<br> [[会社計算規則 (コンメンタール会社法)#2-2|第2章 資産及び負債]]<br> [[会社計算規則 (コンメンタール会社法)#2-2-1|第1節 資産及び負債の評価]] |[[会社計算規則第4条]]<br>(会計帳簿) |[[会社計算規則第6条]]<br>(負債の評価) }} {{stub|law}} [[category:会社計算規則|005]] 4p99m292is1v7je6udjh1y7nc4vov4d ポーランド語/レッスン1 0 7960 276173 147988 2025-06-28T03:33:55Z Tomzo 248 276173 wikitext text/x-wiki '''会話'''<br> マリア:Dzień dobry !<br> 田中:Dzień dobry !<br> マリア:Z jakiego jest pan kraju? <br> 田中:Jestem Japończykiem <br>マリア:Bardzo mi miło Pana poznać <br>田中:Mi też miło Panią poznać <br>和訳: <br>マリア:こんにちは!<br> 田中:こんにちは! <br>マリア:どの国から来ましたか?<br> 田中:日本人です。 <br>'''語彙'''<br> '''文法'''<br> {{stub|言語}} [[Category:ポーランド語|れつすん1]] i4s5tts0qt7nzaz2gt4wube57zfebwj Blender 3D/システム条件 0 8057 276104 275820 2025-06-28T00:40:56Z Tomzo 248 /* OS */ 276104 wikitext text/x-wiki 以下はBlender 2.45における。使用可能なシステム条件です。 == OS == *Microsoft Windows **Microsoft Windows 98 **Microsoft Windows ME **Microsoft Windows 2000 **Microsoft Windows XP **Microsoft Windows Vista *Mac OS X **Mac OS X v10.3以降 ***OpwerPC G4&G5、Intel Mac *Linux *Solaris *FreeBSD *Irix {{stub|it}} [[Category:Blender 3D]] 641efppmj7wex3s5tuj043hipnq3pon 計算機 0 8944 276286 275722 2025-06-28T10:31:46Z Tomzo 248 276286 wikitext text/x-wiki {| class="wikitable" |[[プログラミング言語]] || [[アセンブラ]]、[[C言語]]、[[Basic]]、[[Pascal]]、[[Java]]、etc. |- |[[数式処理システム]] || [[Maxima]]、[[Risa/Asir]]、[[Mizar]]、etc. |} {{substub}} [[Category:情報技術|*]] [[Category:分岐ページ|けいさんき]] 4fcdf1uce3ke864kb9i9gedxyh7siuq 採用試験 0 9026 276291 217418 2025-06-28T10:50:24Z Tomzo 248 276291 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|試験|frame=1}} 企業などの採用試験に関する本です。 == 就職活動一般について == * [[就職活動ガイド]] == 特別な採用試験のあるもの == * [[公務員試験]] * [[教員採用試験]] {{DEFAULTSORT:さいようしけん}} [[カテゴリ:試験]] [[Category:分岐ページ]] im36ab3y2np51p9d4erjtgvjf18n2zr 民法第1008条 0 9144 276222 224587 2025-06-28T06:58:01Z Tomzo 248 /* 参考 */ 276222 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第5編 相続 (コンメンタール民法)]] ==条文== (遺言執行者に対する就職の催告) ;第1008条 : 相続人その他の利害関係人は、遺言執行者に対し、相当の期間を定めて、その期間内に就職を承諾するかどうかを確答すべき旨の催告をすることができる。この場合において、遺言執行者が、その期間内に相続人に対して確答をしないときは、就職を承諾したものとみなす。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ==参考== #明治民法において、本条には家督相続に関する以下の規定があった。[[民法第904条|第904条]]に伴い継承された。 #:前条ニ掲ケタル贈与ノ価額ハ受贈者ノ行為ニ因リ其目的タル財産カ滅失シ又ハ其価格ノ増減アリタルトキト雖モ相続開始ノ当時仍ホ原状ニテ存スルモノト看做シテ之ヲ定ム #[[民法第1110条|明治民法第1110条]] #:相続人其他ノ利害関係人ハ相当ノ期間ヲ定メ其期間内ニ就職ヲ承諾スルヤ否ヤヲ確答スヘキ旨ヲ遺言執行者ニ催告スルコトヲ得若シ遺言執行者カ其期間内ニ相続人ニ対シテ確答ヲ為ササルトキハ就職ヲ承諾シタルモノト看做ス ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第5編 相続 (コンメンタール民法)|第5編 相続]]<br> [[第5編 相続 (コンメンタール民法)#7|第7章 遺言]]<br> [[第5編 相続 (コンメンタール民法)#7-4|第4節 遺言の執行]] |[[民法第1007条]]<br>(遺言執行者の任務の開始) |[[民法第1009条]]<br>(遺言執行者の欠格事由) }} {{stub|law}} [[category:民法|m1008]] acfh3fgstdsd4xn93yk1xzes1434xfh カテゴリ:会社計算規則 14 9217 276196 41192 2025-06-28T05:32:15Z Tomzo 248 276196 wikitext text/x-wiki <div class="pathnavbox"> * {{Pathnav|主要カテゴリ|社会科学|法学|hide=1}} ** {{Pathnav|会社法}} ** {{Pathnav|政省令}} </div> [[会社計算規則]] {{Wp|会社計算規則}} (平成18年法務省令第13号) に関する教科書コンテンツを収容するカテゴリです。 {{DEFAULTSORT:かいしやけいさんきそく}} [[Category:政省令]] [[Category:会社法|*けいさんきそく]] [[Category:会計学|*かいしやけいさんきそく]] jx1f1c7b4t5hxrkqh4qied2nskivjs5 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第1条 0 9309 276050 92802 2025-06-27T14:32:51Z Tomzo 248 276050 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (趣旨) ;第1条 :一般社団法人及び一般財団法人の設立、組織、運営及び管理については、他の法律に特別の定めがある場合を除くほか、この法律の定めるところによる。 == 解説 == == 参照条文 == == 判例 == ---- {{前後 |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#1|第1章 総則]]<br> [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#1|第1節 通則]]<br> |- |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第2条]]<br>(定義) }} {{stub|law}} [[Category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|001]] 6g6j3fjqhnl95ov91bmzou49nf2uh0p ポーランド語/文法 0 9701 276287 95524 2025-06-28T10:32:43Z Tomzo 248 276287 wikitext text/x-wiki ==目次== *[[/文法用語|文法用語]] *[[文字と発音|文字と発音]] *[[/名詞|名詞]] *[[/形容詞|形容詞]] *[[/人称代名詞|人称代名詞]] *[[/動詞|動詞]] *[[/テキスト|テキスト]] [[Category:ポーランド語|ふんほう]] [[Category:分岐ページ|ほおらんとこ ふんほう]] rs37b5bfi1rkwe9xu1jxgembhrbbtyo ポーランド語/文法/テキスト 0 9702 276292 95525 2025-06-28T11:27:23Z Tomzo 248 276292 wikitext text/x-wiki *[[ポーランド語/レッスン1|レッスン1]] *[[ポーランド語/レッスン2|レッスン2]] *[[ポーランド語/レッスン3|レッスン3]] *[[ポーランド語/レッスン4|レッスン4]] [[Category:ポーランド語|ふんほう てきすと]] [[Category:分岐ページ|ほおらんとこ ふんほう てきすと]] 7gbk791kifev64ahouheugn7pyakiig 健康保険法第195条 0 9941 276099 43886 2025-06-27T23:57:51Z Tomzo 248 276099 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール健康保険法]]>[[コンメンタール健康保険法施行令]]>[[コンメンタール健康保険法施行規則]] ==条文== (印紙税の非課税) ;第195条   :健康保険に関する書類には、印紙税を課さない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール健康保険法]] |[[コンメンタール健康保険法#10|第10章 雑則]]<br> |[[健康保険法第194条]]<br>(期間の計算) |[[健康保険法第196条]]<br>(戸籍事項の無料証明) }} {{stub|law}} [[category:健康保険法|195]] db0a8ao3n8nrzgmprmmreyo9oyrz97v Perl/入出力・コマンドラインオプション 0 10037 276163 212994 2025-06-28T01:29:53Z Tomzo 248 /* 特殊変数$/ */ 276163 wikitext text/x-wiki <noinclude> {{Nav}} :<small>[[プログラミング]] > [[Perl]] > '''入出力・コマンドラインオプション'''</small> 本項では、Perlの入出力とコマンドラインオプションについて解説します。 </noinclude> <includeonly> = 入出力・コマンドラインオプション = ファイルI/Oとコマンドラインオプションについて解説します。 </includeonly> == 外部ファイルに書き込みたい場合 == :<syntaxhighlight lang=perl> open(my $handle, ">" , "testperl.txt") or die; print $handle "zzzzz"; </syntaxhighlight> ;解説 :まず、外部ファイルに読み書きしたい場合、組み込み関数の open関数 で目的のファイルを開きます。 :ファイルは、open することで、読み出し・書き込み・追加が可能になります。 : <code>open(某) or die</code>は、Perlの慣用句で「開けるか死ぬか」程度の意味に読めます。 ;モード :open関数の第2引数はモードです。 :;<code><</code>:読出しモード :;<code>></code>:書込みモード :;<code>>></code>:追加書込みモード :の3つがあります。 ;2引数呼出し :上のコードではopen関数を3つの引数で書きましたが、下記のように2個の引数でも書けます。 :<code> open($handle, "> testperl.txt" );</code> :と、ひとつの二重引用符の中にスペースで区切って書いても構いません。 ;クローズ :openで開いたファイルは、全ての操作が終わったら close 関数で閉じるます。 :閉じ忘れるても、スクリプト終了時にインタープリターにより自動的に閉じられますが、明示的に閉じるとその時点でランタイムやオペレーションシステムのクローズ処理がはじまります。 :クローズはファイルハンドルを保持する変数がスコープを抜けたとき、より正確に言うとファイルハンドルへの参照がなくなったときに行なわれます。 :このためファイルハンドルは、my 宣言したレキシカルスコープの変数に保持するのが望ましいでしょう。 ;ファイルハンドル :open関数の第一引数(例では$handleの部分)は、ファイルハンドルです。 :複数の入出力先を区別のためにファイルハンドルが必要になります。 :Perlにかぎらず、C言語など他の多くのプログラム言語でも、若干の記法の違いこそあるものの、ファイルハンドルのようなものが存在しており(CではファイルディスクリプタやFILE型へのポインタにほぼ相当)、このファイルハンドルと似たような使い方です。 ;書き込み命令の方法 :そして、書き込みをしたい場合、書き込みモードで開いたファイルに対し、 :<code>print ファイルハンドル名 "書き込みたい語句";</code> :で書き込みできます。 :たとえば上記コードの場合の :<code>print $handle "zzzzz";</code> :なら、ファイルtestperl.txt に「zzzzz」と書き込まれます。 :実際にコマンド端末で上記コード例を実行して試してみましょう。たしかにファイルに書き込まれているハズです。 :このような出力先を指定する方法でprint関数で外部ファイルに書き込みする方法は、Perlに特有の方法です。(C言語では、違う方法です。) == 標準出力 == たとえば、 ;コード例 :<syntaxhighlight lang=perl> print STDOUT "qqq\n"; </syntaxhighlight> :をコマンド端末で実行すると、単に「qqq」と表示されます。(行末の \n は改行のエスケープシーケンス) : STDOUT は、標準出力で、一般的にはコマンド端末画面のことです。 : print関数はこのように出力先を指定する機能があります。特に出力先を指定しない場合には、printの出力先は標準出力になるので、今までの単元では気にすることなく print "文字列" のように利用できたわけです。 == ファイルハンドル == Perlには、次に挙げる特殊なファイルハンドルが組み込まれています。 ;STDIN:標準入力を表します。 ;STDOUT:標準出力を表します。 ;STDERR:標準エラー出力を表します。 ;DATA:__END__以降を表します。 ファイルハンドルから一行ずつ読み込むには、<code>< ></code>演算子を用います。 :<syntaxhighlight lang=perl> while (<STDIN>) { print; } </syntaxhighlight> :これは次のコードと等価です。 :<syntaxhighlight lang=perl> while (defined($_ = readline *STDIN)) { print $_; } </syntaxhighlight> : あるいは :<syntaxhighlight lang=perl> print while <>; </syntaxhighlight> : 空のファイルハンドルを指定すると標準入力から読み込みます。 : ただし、コマンドライン引数がある場合はそれをファイル名として解釈し、ファイルの内容を標準入力にパイプした上で、標準入力から読み込みます。 :<syntaxhighlight lang=perl> while (<>) { print; } </syntaxhighlight> ファイルハンドルに対して出力するには、print()の間接ファイルハンドル記法を用います。 :<syntaxhighlight lang=perl> print STDOUT "Hello, world!\n"; </syntaxhighlight> ローカルファイルはopen()を呼び出してファイルハンドルに関連付けて操作します。 :<syntaxhighlight lang=perl> open my $fh, '<', '/etc/hosts' or die $!; print while <$fh>; close $fh; </syntaxhighlight> グローバルスコープのスカラ変数でファイル名を与え、同名のファイルハンドルでファイルをオープンできます。 :<syntaxhighlight lang=perl> $FH = "/etc/hosts"; open FH; print while <FH>; close FH; </syntaxhighlight> :推奨できる書き方ではありませんが、過去に書かれたコードにこのパターンがある可能性はあるので、一つしか引数を取らないopen関数を見かけたら思い出してください。 == コマンドラインオプション == コマンドライン引数は、@ARGVという特殊な配列に代入されます。サブルーチンの外で空引数のshift()を呼び出すと、shift(@ARGV)と解釈されます。 :<syntaxhighlight lang=perl> my $arg = shift; print "第一引数は $arg です。"; </syntaxhighlight> == 特殊変数$/ == 特殊変数$/を指定すると入力レコードレパレータを変更することができます(デフォルトは\n)。次の例では、「hoge.txt」から一行ずつではなくすべての内容を一度に読み出す。 :<syntaxhighlight lang=perl> open my $fh, '<', 'hoge.txt' or die $!; my $content = do { local $/; <$fh> }; close $fh; </syntaxhighlight> {{Nav}} <noinclude> {{DEFAULTSORT:Perl にゆうしゆつりよくこまんとらいんおふしよん}} [[Category:Perl|にゆうしゆつりよくこまんとらいんおふしよん]] {{stub|it}} </noinclude> pjnzzix029n14h1t7b9b1qjdeo7xtrg Perl/リファレンス 0 10038 276166 269247 2025-06-28T01:31:33Z Tomzo 248 /* オブジェクト指向におけるリファレンス */ 276166 wikitext text/x-wiki <noinclude> {{Nav}} :<small>[[プログラミング]] > [[Perl]] > '''リファレンス'''</small> ---- </noinclude> <includeonly> = リファレンス = {{先頭に戻る}} </includeonly> Perlのリファレンスは、変数やデータ構造への間接的なアクセスを提供するための仕組みです。スカラー、配列、ハッシュなどのデータ型のリファレンスを作成することで、これらのデータ構造を関数間で渡したり、複数の変数に同じデータを参照させることができます。リファレンスは、<code>\</code> 演算子を使って作成され、デリファレンス(リファレンスから元のデータにアクセスすること)には特定の記号 (<code>$</code>, <code>@</code>, <code>%</code>) を使用します。配列のリファレンスは <code>@</code> ではなく <code>[]</code> でアクセスします。 ;[https://paiza.io/projects/cgro-oRjs--lEsPsMxyezw?language=perl リファレンスの例]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.36; my $str = "ABC to Z"; my @ary = (1,2,3); my %hash = ( a => 1, b => 2); sub code { "hello!" } open(my $fh, '<', "/dev/null") or die "Could not open /dev/null for reading"; foreach my $ref(\$str, \@ary, \%hash, \&code, qr/[A-Z]/, \*str, \$fh) { my $rtype = ref $ref; if ($rtype eq "SCALAR") { say qq($rtype: $$ref ) } elsif ($rtype eq "ARRAY") { say qq($rtype: @$ref ) } elsif ($rtype eq "HASH") { say qq($rtype: @{[ %$ref ]} ) } elsif ($rtype eq "CODE") { say qq($rtype: @{[ &$ref ]} ) } elsif ($rtype eq "Regexp") { say qq($rtype: @{[ $$ref ]} ) } elsif ($rtype eq "GLOB") { say qq($rtype: @{[ *$ref ]} ) } elsif ($rtype eq "REF") { say qq($rtype: @{[ *$$ref ]} ) } else { say qq($rtype: ) } } close $fh; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> ARRAY(0x560a821949b8) ARRAY(0x560a821a2688) SCALAR: ABC to Z ARRAY: 1 2 3 HASH: a 1 b 2 CODE: hello! Regexp: (?^u:[A-Z]) GLOB: *main::str REF: *main::$fh </syntaxhighlight> ==多次元配列== 配列の中に配列が入っているものを'''多次元配列'''といいます。 Perlで多次元配列を生成するには、配列を要素にしたリストで配列を初期化すると・・・ ;[https://paiza.io/projects/94zHYznkcjPSVBhoD0lEaQ?language=perl 配列を要素にしたリストで配列を初期化]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.36; my @x = qw(A B C); my @y = qw(X Y Z); my @ary = ( @x, @y ); say "@ary" </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> A B C X Y Z </syntaxhighlight> : @xと@yが展開され、単純な配列(一次元配列)になっています。 ;[https://paiza.io/projects/QvwSDh7XR3V7_eaRAerOSQ?language=perl 配列へのリファレンスを要素にしたリストで配列を初期化]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="7,10"> #!/usr/bin/perl use v5.36; my @x = qw(A B C); my @y = qw(X Y Z); my @ary = ( \@x, \@y ); say "@ary"; say "@$_" foreach @ary </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> ARRAY(0x560a821949b8) ARRAY(0x560a821a2688) A B C X Y Z </syntaxhighlight> :\@xのように、配列の[[#接頭辞|接頭辞]]「@」の前に「\」を付けます。 最初に示した例では、配列をリストの要素にしようとしましたが、Perlのリストは与えられた複合的なデータ構造を展開する性質があります。 この性質は、Perlの配列はコピーや関数やサブルーチンの引数として渡すときに(参照わたしでなく)値わたしであることと関連しています。 Perlの配列の代入は、他の多くの動的な型を持つプログラミング言語と違い、別名の作成ではなく要素ごとのコピーです。 ;[https://paiza.io/projects/-MmHCXZuZ6mxBhv5uliFfQ?language=perl リストは与えられた複合的なデータ構造を展開する]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.36; my @x = ("A", "B", "C"); my %y = (a => 1, b => 2); my @ary = (@x, %y); say "@ary"; say join ", ", @ary </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> A B C b 2 a 1 A, B, C, b, 2, a, 1 </syntaxhighlight> : 多次元配列のような複雑な構造を作るためには、<code>\@x</code>として、<code>@x</code>という配列を間接的に指示すことで実現します。 == リファレンス == '''リファレンス'''とは、あるデータが格納されている場所を指し示すデータ型です。データに「\」を前置して生成します。 ;[https://paiza.io/projects/DnO5wZXCE1RhM9p02_MLLg?language=perl 例]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.36; my $x = 42; my $y = \$x; say $y; say $$y; say ref $y; $$y = 4423; say $$y; say $x; my @ary = qw(1 2 4 8); my $ref = \$ary[1]; say "@ary"; $$ref = 0; say "@ary"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> SCALAR(0x5633528ba878) 42 SCALAR 4423 4423 1 2 4 8 1 0 4 8 </syntaxhighlight> : SCALARというのは、$xのデータ型がスカラーであることを表しています。 : (0x55c487fbf9b8)は、$xが格納されている場所(メモリアドレス)を表しています。 : なお、0x55c487fbf9b8という数値は環境によって異なります。 : リファレンス<code>$y</code>を使って値を参照するには、参照先のオブジェクトのデータ型に対応した[[#接頭辞|接頭辞]](この場合はスカラーなので <code>\</code>)を補い<code>$$y</code>とします。 : 組込み関数 ref はリファレンス先のデータ型を返し、リファレンスでないものを引数にすると undef がかえります。 : <code>$y</code>が<code>$x</code>のリファレンスな状態で、<code>$$y</code>を書換えると<code>$x</code>が書換わります。 : 配列の要素へのリファレンスを取り、リファレンスを経由して配列(の要素)を参照/変更をすることもできます。 : リファレンスはこのように、「間接的に値を参照する」仕組みであり、副次的な効果として「別名関係」を作ることになります。 スカラーだけでなく、様々なデータ型のリファレンスを生成することができます。 :<syntaxhighlight lang=perl> \42; # スカラーのリファレンス \$x; # スカラーのリファレンス \@x; # 配列のリファレンス \%x; # ハッシュのリファレンス \&x; # サブルーチンのリファレンス \*x; # 型グロブのリファレンス \\$x; # スカラーのリファレンスのリファレンス </syntaxhighlight> : 「\」はリファレンスを生成するための単項演算子です。リファレンスそのものはスカラーの一種です。 : <code>$</code>、<code>@</code>や<code>%</code>などの接頭辞を前置してリファレンスから元のデータを取り出すことを、'''デリファレンス'''といいます。 : リファレンスはC言語のポインタに似ていますが、より抽象的で安全だとされています。 :: とはいえ、スコープを外れたオブジェクトのリファレンスを使った参照をすることができるなど、フリーハンドな安全が手に入るわけではありません。 : リファレンスは、配列の配列などの複雑なデータ構造を扱う場合や、オブジェクトを扱う場合、サブルーチンに参照渡しを行う場合などに使われます。 :: クラスのコンストラクターは、 : 通常の配列やハッシュを使えば済む場面で、リファレンスを使うことはありません。 データを百科事典の記事の内容だとすれば、リファレンスはその記事が「何ページ目にあるか」に当たります。 === スカラーのリファレンス === ;[https://paiza.io/projects/OQU01o2IszV52ieZeooxyw?language=perl 例]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.36; my $x = \42; my $y = \$x; print <<EOS; \$x --> $x ref \$x --> @{[ ref $x ]} \${ \$x } --> ${ $x } \$\$x --> $$x \$y --> $y \$\$y --> $$y ref \$y --> @{[ ref $y ]} ref \$\$y --> @{[ ref $$y ]} \${ \${ \$y } } --> ${ ${ $y } } \$\$\$y --> $$$y EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $x --> SCALAR(0x5588e7e33928) ref $x --> SCALAR ${ $x } --> 42 $$x --> 42 $y --> REF(0x5588e7e339b8) $$y --> SCALAR(0x5588e7e33928) ref $y --> REF ref $$y --> SCALAR ${ ${ $y } } --> 42 $$$y --> 42 </syntaxhighlight> === 配列のリファレンス === ;[https://paiza.io/projects/dkwdRmQiQWvEOuuc4HGBSw?language=perl 例]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.36; my @x = ("A", "B", "C"); my $y = \@x; print <<EOS; \@x --> @x \$y --> $y \@\$y --> @$y EOS my $x = ["A", "B", "C"]; print <<EOS; \$x --> $x \@\$x --> @$x \$x->[0] --> $x->[0] \$x[0] --> $x[0] EOS $x = ["A", ["B"], "C"]; print <<EOS; \$x --> $x \@\$x --> @$x \$x->[1]->[0] --> $x->[1]->[0] \$x->[1][0] --> $x->[1][0] EOS $x = ["A"]; print <<EOS; \$x --> $x \@\$x --> @$x \$x->[0] --> $x->[0] \${ \$x }[0] --> ${ $x }[0] \$\$x[0] --> $$x[0] EOS $x = [["A"]]; print <<EOS; \$x --> $x \@\$x --> @$x \$\@\$x --> $@$x \$\@\$x[0] --> $@$x[0] \$x->[0][0] --> $x->[0][0] \${ \$x }[0][0] --> ${ $x }[0][0] \$\$x[0][0] --> $$x[0][0] EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> @x --> A B C $y --> ARRAY(0x55fade5819b8) @$y --> A B C $x --> ARRAY(0x55fade581358) @$x --> A B C $x->[0] --> A $x[0] --> A $x --> ARRAY(0x55fade5814a8) @$x --> A ARRAY(0x55fade581430) C $x->[1]->[0] --> B $x->[1][0] --> B $x --> ARRAY(0x55fade5814d8) @$x --> A $x->[0] --> A ${ $x }[0] --> A $$x[0] --> A $x --> ARRAY(0x55fade581430) @$x --> ARRAY(0x55fade581358) $@$x --> ARRAY(0x55fade581430) $@$x[0] --> A $x->[0][0] --> A ${ $x }[0][0] --> A $$x[0][0] --> A </syntaxhighlight> : <code>$x->[0]</code>は<code>$x[0]</code>と略記できます(リファレンス経由の配列参照という意図がなくなるので、残すべきとの主張もあります)。 === ハッシュのリファレンス === ハッシュのリファレンスを生成するには、次のようにします。 ;[https://paiza.io/projects/2QlwzHIlMQWyQumjyY6cLg?language=perl 例]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.36; my %x = ( a => "Apple", b => "Banana", c => "Cherry" ); my $y = \%x; print <<EOS; \%\$y --> @{[ %$y ]} \$y->{"a"} --> $y->{"a"} \$y->{c} --> $y->{c} EOS my $x = { a => { e => "Apple", t => "Apricot" }, b => "Banana", c => "Cherry" }; print <<EOS; \$x --> @{[ %$x ]} \%\$x --> @{[ %$x ]} keys \%\$x --> @{[ keys %$x ]} values \%\$x --> @{[ values %$x ]} \$x->{"a"} --> $x->{"a"} \$x->{a} --> $x->{a} \$x{a} --> $x{a} \$x->{a}->{t} --> $x->{a}->{t} \$x->{a}{t} --> $x->{a}{t} EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> %$y --> a Apple c Cherry b Banana $y->{"a"} --> Apple $y->{c} --> Cherry $x --> a HASH(0x55e8aa9af358) b Banana c Cherry %$x --> a HASH(0x55e8aa9af358) b Banana c Cherry keys %$x --> a b c values %$x --> HASH(0x55e8aa9af358) Banana Cherry $x->{"a"} --> HASH(0x55e8aa9af358) $x->{a} --> HASH(0x55e8aa9af358) $x{a} --> Apple $x->{a}->{t} --> Apricot $x->{a}{t} --> Apricot </syntaxhighlight> : <code>$x->{a}->{t}</code>は<code>$x->{a}</code>と書くことが出来ますが、<code>$x->{a}</code>を<code>$x{a}</code>と書くとHashをListに展開され意図した結果になりません。 === サブルーチンへのリファレンス === サブルーチンへのリファレンスを生成するには、次のようにします。 ;[https://paiza.io/projects/apj9o7scnWNrUxcX2KR_hA?language=perl サブルーチンへのリファレンスの生成と呼出し]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/env perl use v5.36; sub say_hello { say 'Hello' } my $ref = \&say_hello; $ref->(); &$ref; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello Hello </syntaxhighlight> : サブルーチンへのリファレンスを得る場合、サブルーチン名の前に <code>\&</code> を付けます。 : サブルーチンへのリファレンスからサブルーチンを呼出すときは、 ::<syntaxhighlight lang=perl> $ref->(); </syntaxhighlight> :と <code>-></code>演算子で参照し、通常のサブルーチンと同じく実引数は()の中に書き渡します。 ::<syntaxhighlight lang=perl> &$ref; </syntaxhighlight> :と <code>&</code>を前置すれば<code>-></code>を省略でき、引数がなければ <code>()</code> も省略できます。 また、次のように書くことで、サブルーチンへのリファレンスを直接書くこともできます(クロージャや、無名サブルーチンとも呼ばれます) :<syntaxhighlight lang=perl> my $ref = sub { ... }; </syntaxhighlight> サブルーチンへのリファレンスには特別な性質があり、サブルーチンへのリファレンスを生成した時の環境を保存します。 ;[https://paiza.io/projects/bss0asihbM1oE1RhJ5n1sg?language=perl クロージャー]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/env perl use v5.36; sub print_hello_name { my $name = shift; return sub { say "Hello $name!!" }; } my $ref1 = print_hello_name('Kenta'); my $ref2 = print_hello_name('Taro'); $ref1->(); &$ref2; say ref $ref1; say ref $ref2; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello Kenta!! Hello Taro!! CODE CODE </syntaxhighlight> : サブルーチンの中で参照される変数の値は、サブルーチンが定義されたものが参照されます。 : 組込み関数 ref を使うと、リファレンスの参照先のデータ型を表示できます。 === 正規表現のリファレンス === 他のリファレンス生成と少しやり方が異なりますが、正規表現のリファレンスを生成することも可能です。 正規表現のリファレンスを作るには、正規表現の前にqrを付けます。 :<syntaxhighlight lang=perl> my $regex = qr/\.pm$/; # 文字の最後に「.pm」が付いている文字にマッチする正規表現のリファレンスを生成 </syntaxhighlight> 正規表現のリファレンスを使うには、次のようにします: ;[https://paiza.io/projects/3_HebbRaQpaMyHz52G4NMA?language=perl 例]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.36; # 引数の最後に「.pm」が付いているかどうかを調べるサブルーチン sub match_pm { my $name = shift; my $regex = qr/\.pm$/; if ($name =~ /$regex/) { say "$name -- match" } else { say "$name -- mismatch" } } match_pm('test.pm'); match_pm('test.pl'); match_pm('testpm'); my $re = qr/\.pm$/; say ref $re; say $$re </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> test.pm -- match test.pl -- mismatch testpm -- mismatch Regexp (?^u:\.pm$) </syntaxhighlight> : 置換は、<code>s/$regex/置換後の文字/g</code> としますが、この場合はリファレンス私にしないと結果を呼出し元に反映できません。 ==オブジェクト指向におけるリファレンス== {{Main|[[Perl/ライブラリ・モジュールとオブジェクト指向]]}} {{Nav}} <noinclude> {{DEFAULTSORT:Perl りふあれんす}} [[Category:Perl|りふあれんす]] {{stub|it}} </noinclude> ffni3k14emv6qvctwhvg7gt75jwwt50 Perl/ヘルプ・ドキュメント 0 10040 276164 212189 2025-06-28T01:30:32Z Tomzo 248 276164 wikitext text/x-wiki <noinclude> {{Nav}} [[Perl]] > '''ヘルプ・ドキュメント''' ---- </noinclude> <includeonly> = ヘルプ・ドキュメント = {{先頭に戻る}} </includeonly> ==perldoc== Perlのドキュメントを参照するには、perldocコマンドあるいはmanコマンドを実行する。perldocの日本語訳は[http://perldoc.jp/]でも提供されている。 <noinclude> {{DEFAULTSORT:Perl へるふときゆめんと}} [[Category:Perl|へるふときゆめんと]] {{stub|it}} {{substub}} </noinclude> 6krwqn7vl11o6aey6nxifomduvaogc0 弦楽器の演奏理論 0 10130 276273 215288 2025-06-28T09:09:26Z Tomzo 248 276273 wikitext text/x-wiki ==内的解釈== *[[個々の音の演奏]] *[[フレーズの演奏]] ==外的解釈== *[[楽譜の書誌学・古文書学的解釈]] *[[歴史・文化的事象の参照]] {{DEFAULTSORT:けんかつきのえんそうりろん}} [[カテゴリ:音楽]] [[category:分岐ページ]] i8balue839d6w4i0addfe9sefcqixs9 労働者災害補償保険法 0 10304 276251 176392 2025-06-28T08:20:55Z Tomzo 248 /* 第1節 通則 (第7条~第12条の7) */ 276251 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[社会法]]>[[労働者災害補償保険法]]>[[労働者災害補償保険法施行令]]>[[労働者災害補償保険法施行規則]] 労働者災害補償保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇九号)の逐条解説書。 労働者災害補償保険法(最終改正:平成二四年八月二二日法律第六三号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|労働者災害補償保険法}} ==第1章 総則 (第1条~第5条)== :[[労働者災害補償保険法第1条|第1条]] :[[労働者災害補償保険法第2条|第2条]] :[[労働者災害補償保険法第2条の2|第2条の2]] :[[労働者災害補償保険法第3条|第3条]] :第4条 削除 :[[労働者災害補償保険法第5条|第5条]] ==第2章 保険関係の成立及び消滅 (第6条)== :[[労働者災害補償保険法第6条|第6条]] ==第3章 保険給付 == ===第1節 通則 (第7条~第12条の7)=== :[[労働者災害補償保険法第7条|第7条]] :[[労働者災害補償保険法第8条|第8条]] :[[労働者災害補償保険法第8条の2|第8条の2]] :[[労働者災害補償保険法第8条の3|第8条の3]] :[[労働者災害補償保険法第8条の4|第8条の4]] :[[労働者災害補償保険法第8条の5|第8条の5]] :[[労働者災害補償保険法第9条|第9条]] :[[労働者災害補償保険法第10条|第10条]] :[[労働者災害補償保険法第11条|第11条]] :[[労働者災害補償保険法第12条|第12条]] :[[労働者災害補償保険法第12条の2|第12条の2]] :[[労働者災害補償保険法第12条の2の2|第12条の2の2]] :[[労働者災害補償保険法第12条の3|第12条の3]] :[[労働者災害補償保険法第12条の4|第12条の4]] :[[労働者災害補償保険法第12条の5|第12条の5]]【保険給付を受ける権利とその処分の可否】 :[[労働者災害補償保険法第12条の6|第12条の6]]【保険給付に対する非課税】 :[[労働者災害補償保険法第12条の7|第12条の7]]【保険給付に関する届出義務】 ===第2節 業務災害に関する保険給付 (第12条の8~第20条)=== :[[労働者災害補償保険法第12条の8|第12条の8]] :[[労働者災害補償保険法第13条|第13条]] :[[労働者災害補償保険法第14条|第14条]] :[[労働者災害補償保険法第14条の2|第14条の2]] :[[労働者災害補償保険法第15条|第15条]] :[[労働者災害補償保険法第15条の2|第15条の2]] :[[労働者災害補償保険法第16条|第16条]] :[[労働者災害補償保険法第16条の2|第16条の2]] :[[労働者災害補償保険法第16条の3|第16条の3]] :[[労働者災害補償保険法第16条の4|第16条の4]] :[[労働者災害補償保険法第16条の5|第16条の5]] :[[労働者災害補償保険法第16条の6|第16条の6]] :[[労働者災害補償保険法第16条の7|第16条の7]] :[[労働者災害補償保険法第16条の8|第16条の8]] :[[労働者災害補償保険法第16条の9|第16条の9]] :[[労働者災害補償保険法第17条|第17条]] :[[労働者災害補償保険法第18条|第18条]] :[[労働者災害補償保険法第18条の2|第18条の2]] :[[労働者災害補償保険法第19条|第19条]] :[[労働者災害補償保険法第19条の2|第19条の2]] :[[労働者災害補償保険法第20条|第20条]] ===第3節 通勤災害に関する保険給付 (第21条~第25条)=== :[[労働者災害補償保険法第21条|第21条]] :[[労働者災害補償保険法第22条|第22条]] :[[労働者災害補償保険法第22条の2|第22条の2]] :[[労働者災害補償保険法第22条の3|第22条の3]] :[[労働者災害補償保険法第22条の4|第22条の4]] :[[労働者災害補償保険法第22条の5|第22条の5]] :[[労働者災害補償保険法第23条|第23条]] :[[労働者災害補償保険法第24条|第24条]] :[[労働者災害補償保険法第25条|第25条]] ===第4節 二次健康診断等給付 (第26条~第29条)=== :[[労働者災害補償保険法第26条|第26条]] :[[労働者災害補償保険法第27条|第27条]] :[[労働者災害補償保険法第28条|第28条]] :[[労働者災害補償保険法第29条|第29条]] ==第4章 費用の負担 (第30条~第32条)== :[[労働者災害補償保険法第30条|第30条]] :[[労働者災害補償保険法第31条|第31条]] :[[労働者災害補償保険法第32条|第32条]] ==第4章の2 特別加入 (第33条~第37条)== :[[労働者災害補償保険法第33条|第33条]] :[[労働者災害補償保険法第34条|第34条]] :[[労働者災害補償保険法第35条|第35条]] :[[労働者災害補償保険法第36条|第36条]] :[[労働者災害補償保険法第37条|第37条]] ==第5章 不服申立て及び訴訟 (第38条~第41条)== :[[労働者災害補償保険法第38条|第38条]] :[[労働者災害補償保険法第39条|第39条]] :[[労働者災害補償保険法第40条|第40条]] :[[労働者災害補償保険法第41条|第41条]] ==第6章 雑則 (第42条~第50条)== :[[労働者災害補償保険法第42条|第42条]] :[[労働者災害補償保険法第43条|第43条]] :[[労働者災害補償保険法第44条|第44条]] :[[労働者災害補償保険法第45条|第45条]] :[[労働者災害補償保険法第46条|第46条]] :[[労働者災害補償保険法第47条|第47条]] :[[労働者災害補償保険法第47条の2|第47条の2]] :[[労働者災害補償保険法第47条の3|第47条の3]] :[[労働者災害補償保険法第48条|第48条]] :[[労働者災害補償保険法第49条|第49条]] :[[労働者災害補償保険法第49条の2|第49条の2]] :[[労働者災害補償保険法第49条の3|第49条の3]] :[[労働者災害補償保険法第50条|第50条]] ==第7章 罰則 (第51条~第64条)== :[[労働者災害補償保険法第51条|第51条]] :[[労働者災害補償保険法第52条|第52条]] :[[労働者災害補償保険法第53条|第53条]] :[[労働者災害補償保険法第54条|第54条]] :[[労働者災害補償保険法第55条|第55条]] :[[労働者災害補償保険法第57条|第57条]] :[[労働者災害補償保険法第58条|第58条]] :[[労働者災害補償保険法第59条|第59条]] :[[労働者災害補償保険法第60条|第60条]] :[[労働者災害補償保険法第61条|第61条]] :[[労働者災害補償保険法第62条|第62条]] :[[労働者災害補償保険法第63条|第63条]] :[[労働者災害補償保険法第64条|第64条]] ==[[労働者災害補償保険法別表第一|別表第一]]== ==[[労働者災害補償保険法別表第二|別表第二]]== ==外部リンク== *[https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000050 労働者災害補償保険法](e-Gov法令検索) {{stub}} [[Category:コンメンタール|ろうとうしやさいかいほしようほけんほう こんめんたある]] [[Category:労働者災害補償保険法|*こんめんたあるろうとうしやさいかいほしようほけんほう]] 0wbc0kq7xzzshv6wl77ez8xw4b13ctm コンメンタール内閣法 0 10409 276085 244729 2025-06-27T18:03:33Z Tomzo 248 276085 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[コンメンタール行政組織]]>[[コンメンタール内閣法]] 内閣法(昭和22年法律第5号 最終改正:令和7年法律第43号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|内閣法}} :[[内閣法第1条|第1条]]【内閣の職務と責任】 :[[内閣法第2条|第2条]]【内閣の組織】 :[[内閣法第3条|第3条]]【国務大臣】 :[[内閣法第4条|第4条]]【閣議】 :[[内閣法第5条|第5条]]【内閣総理大臣の職務】 :[[内閣法第6条|第6条]]【内閣総理大臣の指揮監督権】 :[[内閣法第7条|第7条]]【内閣総理大臣の裁定権】 :[[内閣法第8条|第8条]]【内閣総理大臣の行政処分等の中止権】 :[[内閣法第9条|第9条]]【内閣総理大臣が欠けた際の職務代行】 :[[内閣法第10条|第10条]]【国務大臣が欠けた際の職務代行等】 :[[内閣法第11条|第11条]]【政令の権能】 :[[内閣法第12条|第12条]]【内閣官房】 :[[内閣法第13条|第13条]]【内閣官房長官】 :[[内閣法第14条|第14条]]【内閣官房副長官】 :[[内閣法第15条|第15条]]【内閣危機管理監】 :[[内閣法第15条の2|第15条の2]]【内閣感染症危機管理統括庁】 :[[内閣法第16条|第16条]]【国家安全保障局】 :[[内閣法第17条|第17条]]【内閣官房副長官補】 :[[内閣法第18条|第18条]]【内閣広報官】 :[[内閣法第19条|第19条]]【内閣情報官】 :[[内閣法第20条|第20条]]【内閣人事局】 :[[内閣法第21条|第21条]]【内閣総理大臣補佐官】 :[[内閣法第22条|第22条]]【秘書官】 :[[内閣法第23条|第23条]]【内閣事務官】 :[[内閣法第24条|第24条]]【その他内閣官房の内部組織】 :[[内閣法第25条|第25条]]【内閣官房の統制】 :[[内閣法第26条|第26条]]【管区行政評価局及び沖縄行政評価事務所】 {{stub|law}} [[カテゴリ:内閣法|*こんめんたある]] [[カテゴリ:内閣|*ないかくほう]] 5dt0js9zagefqk74b6ql6b920ca32b2 民法第811条の2 0 10437 276236 46979 2025-06-28T07:04:44Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276236 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)]] ==条文== (夫婦である養親と未成年者との離縁) ;第811条の2 : 養親が夫婦である場合において未成年者と離縁をするには、夫婦が共にしなければならない。ただし、夫婦の一方がその意思を表示することができないときは、この限りでない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3|第3章 親子]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-2|第2節 養子]] |[[民法第811条]]<br>(協議上の離縁等) |[[民法第812条]]<br>(婚姻の規定の準用) }} {{stub|law}} [[category:民法|811の2]] a7237tnexzrbl1m2bf6bpd4tk44ea2n 高等学校音楽/器楽 0 10783 276259 213719 2025-06-28T08:35:15Z Tomzo 248 276259 wikitext text/x-wiki ---- *[[金管楽器]] {{進捗|00%|2015-08-07}} *[[木管楽器]] {{DEFAULTSORT:こうとうかくこうおんかくきかく}} [[カテゴリ:音楽]] [[category:分岐ページ]] ez3tm19tfm7visrzvedqzlg3vjgzvgm ガリア戦記 第6巻 0 10983 276171 275181 2025-06-28T03:26:13Z Linguae 449 /* 34節 */ 修整 276171 wikitext text/x-wiki [[Category:ガリア戦記|6]] [[Category:ガリア戦記 第6巻|*]] [[ガリア戦記]]>&nbsp;'''第6巻'''&nbsp;>[[ガリア戦記 第6巻/注解|注解]] <div style="text-align:center"> <span style="font-size:20px; font-weight:bold; font-variant-caps: petite-caps; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;C&nbsp;IVLII&nbsp;CAESARIS&nbsp;COMMENTARIORVM&nbsp;BELLI&nbsp;GALLICI&nbsp;</span> <span style="font-size:40px; font-weight:bold; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;LIBER SEXTVS&nbsp;</span> </div> [[画像:Gaule_-53.png|thumb|right|150px|ガリア戦記 第6巻の情勢図(BC53年)。<br>黄色の領域がローマ領。桃色が同盟部族領。]] {| id="toc" style="align:left;clear:all;" align="left" cellpadding="5" ! style="background:#ccccff; text-align:left;" colspan="2" | ガリア戦記 第6巻 目次 |- | style="text-align:right; font-size: 0.86em;"| '''[[#ガッリア北部の平定|ガッリア北部の平定]]''':<br /> '''[[#第二次ゲルマーニア遠征|第二次ゲルマーニア遠征]]''':<br /> '''[[#ガッリア人の社会と風習について|ガッリア人の社会と風習について]]''':<br /> '''[[#ゲルマーニア人の社会と風習について|ゲルマーニア人の社会と風習について]]''':<br /> '''[[#ヘルキュニアの森林と野獣について|ヘルキュニアの森林と野獣について]]''':<br /> '''[[#対エブローネース族追討戦(1)|対エブローネース族追討戦(1)]]''':<br /> '''[[#スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦|スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦]]''':<br /> '''[[#対エブローネース族追討戦(2)|対エブローネース族追討戦(2)]]''':<br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br /> | style="text-align:left; font-size: 0.86em;"| [[#1節|01節]] | [[#2節|02節]] | [[#3節|03節]] | [[#4節|04節]] | [[#5節|05節]] | [[#6節|06節]] | [[#7節|07節]] | [[#8節|08節]] <br /> [[#9節|09節]] | [[#10節|10節]] <br /> [[#11節|11節]] | [[#12節|12節]] | [[#13節|13節]] | [[#14節|14節]] | [[#15節|15節]] | [[#16節|16節]] | [[#17節|17節]] | [[#18節|18節]] | [[#19節|19節]] | [[#20節|20節]] <br /> [[#21節|21節]] | [[#22節|22節]] | [[#23節|23節]] | [[#24節|24節]] <br /> [[#25節|25節]] | [[#26節|26節]] | [[#27節|27節]] | [[#28節|28節]] <br /> [[#29節|29節]] | [[#30節|30節]] | [[#31節|31節]] | [[#32節|32節]] | [[#33節|33節]] | [[#34節|34節]] <br /> [[#35節|35節]] | [[#36節|36節]] | [[#37節|37節]] | [[#38節|38節]] | [[#39節|39節]] | [[#40節|40節]] | [[#41節|41節]] | [[#42節|42節]] <br/> [[#43節|43節]] | [[#44節|44節]] <br/> &nbsp;&nbsp;1節 [[#コラム「カエサルの軍団」|コラム「カエサルの軍団」]]<br> 10節 [[#コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」|コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」]]<br>10節 [[#コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」|コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」]]<br /> [[#脚注|脚注]]<br /> [[#参考リンク|参考リンク]]<br /> |} <br style="clear:both;" /> __notoc__ <div style="background-color:#dfffdf;"> ==<span style="color:#009900;">はじめに</span>== :<div style="color:#009900;width:85%;">カエサルは、第1巻の年([[w:紀元前58年|紀元前58年]])から<ruby><rb>[[w:プロコンスル|前執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>プロコンスル</rt><rp>)</rp></ruby>として属州総督に赴任した。が、これは[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]、[[w:イリュリクム|イッリュリクム]]および[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]]の三属州の統治、および4個軍団を5年間にもわたって任されるというローマ史上前代未聞のものであった。これはカエサルが[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]、[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]と非公式な盟約を結んだ[[w:三頭政治#第一回三頭政治|三頭政治]]の成果であった。カエサルには属州の行政に従事する気持ちははじめからなく、任期のほとんどを夏季は[[w:ガリア戦争|ガッリア侵攻]]に、冬季は首都ローマへの政界工作に費やした。[[ガリア戦記_第3巻#はじめに|第3巻]]の年([[w:紀元前56年|紀元前56年]])に3人は[[w:ルッカ|ルカ]]([[w:la:Luca|Luca]])の会談を行い、カエサルはクラッススとポンペイウスが翌年に執政官になること、カエサルの総督の任期をさらに5年間延長されることを求めた。会談の結果、任期が大幅に延長されることになったカエサルは、もはや軍事的征服の野望を隠そうとせず、ガッリアに止まらず、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]や[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]の征服へと向かっていく。一方、第4巻の年([[w:紀元前55年|前55年]])に再び執政官になった二人は、[[w:パルティア|パルティア]]を攻略するためにクラッススが[[w:シリア属州|シュリア]]総督になること、ポンペイウスがカエサルと同様に[[w:ヒスパニア|両ヒスパーニア]]と[[w:アフリカ属州|アフリカ]]の三属州の総督になって4個軍団を任されることを決める。</div> <div style="text-align:center"> {| |- |[[画像:First Triumvirate of Caesar, Crassius and Pompey.jpg|thumb|right|500px|後に[[w:三頭政治#第一回三頭政治|三頭政治]](<span style="font-family:Times New Roman;">[[w:la:Triumviratus|Triumviratus]]</span>)と呼ばれることになる非公式な盟約を結んでいた、左から[[w:ガイウス・ユリウス・カエサル|カエサル]]、[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]、[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]。<br>3人の同盟はついに破綻の時を迎える。]] |} </div> :<div style="color:#009900;width:85%;">[[w:ガリア戦記 第5巻|第5巻]]の年([[w:紀元前54年|前54年]])、カエサルは満を持して二回目の[[w:ローマによるブリタンニア侵攻 (紀元前55年-紀元前54年)|ブリタンニア侵攻]]を敢行するが、大した戦果は得られず、背後のガッリア情勢を気にしながら帰還する。ついに[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]率いる[[w:エブロネス族|エブローネース族]]、ついで[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]が反乱を起こし、カエサルは何とか動乱を鎮めるが、ガッリア諸部族の動きは不穏であり、カエサルは諸軍団とともに越冬することを決める。</div> :<div style="color:#009900;width:85%;">カエサルがブリタンニア遠征で不在の間に、ポンペイウスに嫁していたカエサルの一人娘[[w:ユリア (ガイウス・ユリウス・カエサルの娘)|ユーリア]]が[[w:産褥|産褥]]で命を落とす。一方、クラッススは属州[[w:シリア属州|シュリア]]に向かうが、これはクラッススの命運とともに三頭政治の瓦解、カエサルとポンペイウスの関係悪化を招来することになる。</div> :<div style="color:#009900;width:85%;">本巻の年([[w:紀元前53年|前53年]])、カエサルは[[w:エブロネス族|エブローネース族]]追討戦に向かうが、これは大きな嵐の前の出来事に過ぎない。</div> </div> <!-- **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ガッリア北部の平定== ===1節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/1節]] {{進捗|00%|2024-09-18}}</span> ;カエサルがポンペイウスの助けにより新兵を徴募する *<!--❶-->Multis de causis Caesar maiorem Galliae [[wikt:en:motus#Noun_2|motum]] [[wikt:en:exspectans|exspectans]] **多くの理由から、カエサルは、ガッリアのより大きな動乱を予期しており、 *per [[wikt:en:Marcus#Latin|Marcum]] [[wikt:en:Silanus#Latin|Silanum]], [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Antistius#Latin|Antistium]] Reginum, [[wikt:en:Titus#Latin|Titum]] [[wikt:en:Sextius#Latin|Sextium]], legatos, **<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>の[[w:マルクス・ユニウス・シラヌス (紀元前25年の執政官)|マールクス・スィーラーヌス]]、ガーイウス・アンティスティウス・レーギーヌス、ティトゥス・セクスティウスを介して **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:en:Marcus Junius Silanus (consul 25 BC)|Mārcus Iūnius Sīlānus]] はこの年([[w:紀元前53年|前53年]])からカエサルの副官、[[w:紀元前25年|前25年]]に執政官。<br>    ''[[w:fr:Caius Antistius Reginus|Gaius Antistius Reginus]]'' は副官として[[ガリア戦記_第7巻#83節|第7巻83節]]と[[ガリア戦記_第7巻#90節|90節]]でも後出。<br>    [[w:en:Titus Sextius|Titus Sextius]] はこの年からカエサルの副官、[[ガリア戦記_第7巻#83節|第7巻83節]]でも後出、<br>     [[w:三頭政治#第二回三頭政治|第二回三頭政治]]では[[w:アフリカ属州|アフリカ属州]]の総督を務め、[[w:マルクス・アエミリウス・レピドゥス|レピドゥス]]に引き継ぐ。)</span> *[[wikt:en:dilectus#Noun|dilectum]] habere [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]; **<small>(兵士の)</small>徴募を行なうことを決める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dilectus#Noun|dīlēctus]] = [[wikt:en:delectus#Noun_2|dēlēctus]]「選択、徴募」)</span> :  *<!--❷-->simul ab [[wikt:en:Gnaeus#Latin|Gnaeo]] [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompeio]] [[wikt:en:proconsul#Latin|proconsule]] [[wikt:en:peto#Latin|petit]], **同時に、<ruby><rb>[[w:プロコンスル|前執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>プロコンスル</rt><rp>)</rp></ruby>の[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]に<small>(以下のことを)</small>求める。 *[[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] ipse ad <u>urbem</u> cum imperio rei publicae causa [[wikt:en:remaneo#Latin|remaneret]], **<small>(ポンペイウス)</small>自身は<u>首都</u><small>〔[[w:ローマ|ローマ市]]〕</small>の辺りに、<ruby><rb>[[w:インペリウム|軍隊司令権]]</rb><rp>(</rp><rt>インペリウム</rt><rp>)</rp></ruby>を伴って、国務のために留まっていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:urbs#Latin|urbs (urbem)]] は普通名詞として「都市・街」を意味するが、特に首都'''[[w:ローマ|ローマ市]]'''を指す。)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:ポンペイウスは、第4巻の年([[w:紀元前55年|前55年]])に[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]とともに[[w:執政官|執政官]]を務め、<br>    第5巻の年(昨年=[[w:紀元前54年|前54年]])には[[w:ヒスパニア|両ヒスパーニア]]と[[w:アフリカ属州|アフリカ]]の属州総督となったが、<br>    首都ローマの政局が気がかりであったため、任地には副官を派遣して、<br>    自らはローマ郊外に滞在していた。ただ彼は属州総督であったため、<br>    [[w:ポメリウム|ポメリウム]]と呼ばれるローマ市中心部に立ち入ることは禁じられていた。)</span> *quos ex [[wikt:en:cisalpinus#Latin|Cisalpina]] Gallia <u>consulis</u> [[wikt:en:sacramentum#Latin|sacramento]] [[wikt:en:rogo#Latin|rogavisset]], **[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]の内から、<ruby><rb>[[w:執政官|執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>コンスル</rt><rp>)</rp></ruby>のための宣誓を求めていた者たちに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ポンペイウスは執政官のときに元老院の許可を得て、<br>    カエサルの属州で、自らの属州に派遣するための4個軍団の徴募を行った。<br>    徴集された新兵たちは執政官に宣誓したようである。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:consulis#Noun|consulis]]「執政官の」だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]]は [[wikt:en:consul#Latin|consul]]「執政官が」と修正提案している。)</span> *ad signa [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]] et ad se [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iuberet]], **軍旗のもとに集まって、自分<small>〔カエサル〕</small>のもとへ進発することを命じるようにと。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは、ポンペイウスに軍団兵の融通を求めたわけだ。<br>    ポンペイウスが執政官のときに徴募していたうちの1個軍団がカエサルに貸し出された。<br>    ところがその後、<u>第8巻54節の記述</u>によれば <ref>ラテン語文は、[[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#54]] などを参照。</ref><ref>英訳は、[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War/Book_8#54]] などを参照。</ref>、[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]の死後に、[[w:元老院|元老院]]は、<br>    対[[w:パルティア|パルティア]]戦争のために、カエサルとポンペイウスがそれぞれ1個軍団を供出することを可決したが、<br>    ポンペイウスはカエサルに1個軍団の返還を求めたので、<br>    カエサルは計2個軍団の引き渡しを求められることになる。<br>    このことは、[[内乱記_第1巻#2節|『内乱記』第1巻2節]]以降でも言及される。)</span> :  *<!--❸-->magni [[wikt:en:intersum#Latin|interesse]] etiam in reliquum tempus ad [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]] Galliae [[wikt:en:existimans#Latin|existimans]] **ガッリアの世論に対して、これから後の時期にさえも、(カエサルが)大いに重要であると考えていたのは、 *tantas videri Italiae [[wikt:en:facultas#Latin|facultates]] **(以下の程度に)イタリアの(動員)能力が豊富であると見えることである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:Italiaという語は多義的でさまざまに解釈できるが、<br>    本書ではガッリア・キサルピーナを指すことが多い。)</span> *ut, si [[wikt:en:aliquid#Etymology_2|quid]] esset in bello [[wikt:en:detrimentum#Latin|detrimenti]] acceptum, **もし、戦争において何がしかの(兵員の)損害を蒙ったとしても、 *non modo id [[wikt:en:brevis#Latin|brevi]] tempore [[wikt:en:sarcio#Latin|sarciri]], **それが短期間で修復(できる)だけでなく、 *sed etiam [[wikt:en:maior#Adjective_2|maioribus]] [[wikt:en:augeo#Latin|augeri]] copiis posset. **より多く軍勢で増されることが可能だ<br>(とガッリアの世論に思われることが重要であるとカエサルは考えたのである)。 :  *<!--❹-->Quod cum [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompeius]] et rei publicae et amicitiae [[wikt:en:tribuo#Latin|tribuisset]], **そのことを、ポンペイウスは公儀<small>〔ローマ国家〕</small>のためにも(三頭政治の)盟約のためにも認めたので、 *celeriter [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] per suos [[wikt:en:dilectus#Noun|dilectu]] **(カエサルの)配下の者たちを介して速やかに徴募が成し遂げられて *tribus ante [[wikt:en:exactus#Latin|exactam]] [[wikt:en:hiems#Latin|hiemem]] et [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] et [[wikt:en:adductus#Latin|adductis]] legionibus **冬が過ぎ去る前に、3個[[w:ローマ軍団|軍団]]が組織されて<small>(カエサルのもとへ)</small>もたらされ、 *[[wikt:en:duplicatus#Latin|duplicato]]<nowiki>que</nowiki> earum [[wikt:en:cohors#Latin|cohortium]] numero, quas cum [[wikt:en:Quintus#Latin|Quinto]] [[wikt:en:Titurius#Latin|Titurio]] [[wikt:en:amitto#Latin|amiserat]], **それらの<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>の数は、[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|クィーントゥス・ティトゥーリウス(・サビーヌス)]]とともに失っていたものの倍にされた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前巻でサビーヌスとコッタは1個軍団と5個[[w:コホルス|歩兵大隊]](=15個歩兵大隊)を失ったが、<br>    代わりに3個軍団(=30個歩兵大隊)を得たということ。)</span> *et [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] et copiis [[wikt:en:doceo#Latin|docuit]], **<small>(徴兵の)</small>迅速さと軍勢<small>(の多さ)</small>において<small>(ガッリア人たちに)</small>示したのは、 *quid populi Romani [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplina]] atque [[wikt:en:ops#Noun_4|opes]] possent. **ローマ国民の規律と能力がいかに有力であるかということである。 {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Hw-pompey.jpg|thumb|right|250px|[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の胸像。カエサルおよび[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|マルクス・クラッスス]]とともに[[w:三頭政治|三頭政治]]を行ない、[[w:共和政ローマ|共和政末期のローマ]]を支配した。この巻の年にクラッススが戦死し、ポンペイウスに嫁いでいたカエサルの娘[[w:ユリア (ガイウス・ユリウス・カエサルの娘)|ユーリア]]が前年に病没、三頭政治は瓦解して、やがて[[w:ローマ内戦 (紀元前49年-紀元前45年)|内戦]]へ向かう。]] | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Theatre of Pompey 3D cut out.png|thumb|left|400px|'''[[w:ポンペイウス劇場|ポンペイウス劇場]]'''の復元図。[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]の名を冠したこの劇場は、彼が執政官であった[[w:紀元前55年|紀元前55年]]頃に竣工し、当時最大の劇場であった。<br> 伝記作家[[w:プルタルコス|プルータルコス]]は以下のように伝えている<ref>[[s:en:Plutarch%27s_Lives_(Clough)/Life_of_Pompey]] より</ref>:「クラッススは執政官の任期が切れるとすぐに属州へと出発したが、ポンペイウスはローマで劇場の開館式や奉献式に出席し、その式にはあらゆる競技・ショー・運動・体操・音楽などで人々を楽しませた。野獣の狩猟や餌付け、野獣との闘いもあり、500頭のライオンが殺された。しかし何よりも、象の闘いは、恐怖と驚きに満ちた見世物であった」と。<br><br> カエサルの最期の場所でもあり、血みどろのカエサルはポンペイウスの胸像の前で絶命したとされている。]] |} <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> <div style="background-color:#dfffdf;"> ===<span style="color:#009900;">コラム「カエサルの軍団」</span>=== :<div style="color:#009900;width:75%;">カエサルは第1巻の年([[w:紀元前58年|紀元前58年]])に三属州の総督に任官するとともに4個軍団(VI・VII・[[w:en:Legio VIII Augusta|VIII]]・[[w:en:Legio IX Hispana|IX]])を任された。[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェーティイー族]]([[w:la:Helvetii|Helvetii]])と対峙するうちに、元老院に諮らずに独断で2個軍団([[w:en:Legio X Equestris|X]]・[[w:en:Legio XI Claudia|XI]])を徴募する(1巻10節)。<br> 第2巻の年([[w:紀元前57年|紀元前57年]])に3個軍団([[w:en:Legio XII Fulminata|XII]]・[[w:en:Legio XIII Gemina|XIII]]・[[w:en:Legio XIV Gemina|XIV]])を徴募して、計9個軍団。<br><br> [[ガリア戦記_第5巻#24節|『第5巻』24節]]の時点で、カエサルは8個軍団と5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]を保持していると記されている。最古参の第6軍団が半減していると考えると、[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアートゥカの戦い]]で[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]によって、[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|サビーヌス]]やコッタらとともに滅ぼされたのは、第14軍団([[w:en:Legio XIV Gemina|XIV]])と古い第6軍団(VI)の生き残りの5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]と考えることができる。<br><br> 本巻の年([[w:紀元前53年|紀元前53年]])では、ポンペイウスの第1軍団がカエサルに譲られ、後にカエサルの軍団の番号系列に合わせて第6軍団(VI)と改称されたようだ。「第14軍団」は全滅させられたので通常は欠番にするところだが、カエサルはあえて再建して第14軍団と第15軍団が徴募され、これら3個軍団を加えると、カエサルが保持するのは計10個軍団となる。<br> もっとも本巻ではカエサルは明瞭な記述をしておらず、上述のように後に2個軍団を引き渡すことになるためか、伝記作家[[w:プルタルコス|プルータルコス]]は、ポンペイウスがカエサルに2個軍団を貸し出した、と説明している。 </div> </div> ===2節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/2節]] {{進捗|00%|2024-09-29}}</span> ;ガッリア北部の不穏な情勢、トレーウェリー族がライン川東岸のゲルマーニア人を勧誘 *<!--❶-->[[wikt:en:interfectus#Latin|Interfecto]] [[wikt:en:Indutiomarus#Latin|Indutiomaro]], ut [[wikt:en:doceo#Latin|docuimus]], **<small>([[ガリア戦記 第5巻#58節|第5巻58節]]で)</small>述べたように、インドゥーティオマールスが殺害されると、 *ad eius propinquos a [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] imperium [[wikt:en:defero#Latin|defertur]]. **トレーウェリー族の者たちにより彼の縁者たちへ支配権がもたらされる。 *Illi finitimos [[wikt:en:Germanus#Noun|Germanos]] [[wikt:en:sollicito#Latin|sollicitare]] et [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniam]] [[wikt:en:polliceor#Latin|polliceri]] non [[wikt:en:desisto#Latin|desistunt]]. **彼らは隣接する[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人たちをそそのかすこと、および金銭を約束することをやめない。 *Cum ab proximis [[wikt:en:impetro#Latin|impetrare]] non possent, [[wikt:en:ulterior#Latin|ulteriores]] [[wikt:en:tempto#Latin|temptant]]. **たとえ隣人たちによって(盟約を)成し遂げることができなくても、より向こう側の者たちに試みる。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:inventus#Latin|Inventis]] [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nullis]] civitatibus **少なからぬ部族国家を見出して *[[wikt:en:ius_iurandum#Latin|iure iurando]] inter se [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmant]] **互いに誓約し合って(支持を)固め、 *obsidibusque de pecunia [[wikt:en:caveo#Latin|cavent]]; **金銭(の保証)のために人質たちを提供する。 *[[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] sibi [[wikt:en:societas#Latin|societate]] et [[wikt:en:foedus#Latin|foedere]] [[wikt:en:adiungo#Latin|adiungunt]]. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]を自分たちにとっての連合や同盟に加盟させる。 :  *<!--❸-->Quibus rebus [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] Caesar, **それらの事情を知るや、カエサルは、 *cum undique bellum [[wikt:en:paro#Latin|parari]] videret, **至る所で戦争が準備されていることを見ていたので、 *[[wikt:en:Nervii#Latin|Nervios]], [[wikt:en:Aduatuci#Latin|Atuatucos]] ac [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:adiunctus#Participle|adiunctis]] **(すなわち)[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]、アトゥアトゥキー族とメナピイー族を加盟させたうえに *<u>Cisrhenanis</u> omnibus <u>[[wikt:en:Germanus#Noun|Germanis]]</u> esse in armis, **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>のこちら側のすべてのゲルマーニア人たちが武装していて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) は西岸部族の総称。<br>    ''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *[[wikt:en:Senones#Latin|Senones]] ad [[wikt:en:imperatum#Latin|imperatum]] non venire **セノネース族は<small>(カエサルから)</small>命令されたことに従わずに *et cum [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutibus]] finitimisque civitatibus consilia [[wikt:en:communico#Latin|communicare]], **カルヌーテース族および隣接する諸部族とともに謀計を共有しており、 *a [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] [[wikt:en:Germanus#Noun|Germanos]] crebris [[wikt:en:legatio#Latin|legationibus]] [[wikt:en:sollicito#Latin|sollicitari]], **ゲルマーニア人たちがたびたびトレーウェリー族の使節団によってそそのかされていたので、 *[[wikt:en:mature#Adverb|maturius]] sibi de bello [[wikt:en:cogitandus#Latin|cogitandum]] [[wikt:en:puto#Latin|putavit]]. **<small>(カエサルは)</small>自分にとって<small>(例年)</small>より早めに戦争を計画するべきだと見なした。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===3節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/3節]] {{進捗|00%|2024-10-06}}</span> ;カエサルがネルウィイー族を降し、ガッリアの領袖たちの会合を召集する *<!--❶-->Itaque [[wikt:en:nondum#Latin|nondum]] [[wikt:en:hiems#Latin|hieme]] [[wikt:en:confectus#Latin|confecta]] **<small>(カエサルは)</small>こうして、まだ冬が終わらないうちに、 *proximis quattuor [[wikt:en:coactus#Latin|coactis]] legionibus **近隣の4個[[w:ローマ軍団|軍団]]を集めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第5巻#52節|第5巻52節]]で言及されたように、カエサルは、本営を置いていた<br>    サマロブリーウァ(現在の[[w:アミアン|アミアン]])周辺の冬営に3個軍団、<br>    およびファビウスの軍団を配置していたと思われる。)</span> *[[wikt:en:de_improviso#Latin|de improviso]] in fines [[wikt:en:Nervii#Latin|Nerviorum]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendit]] **不意に[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]の領土に急いだ。 :  *<!--❷-->et, [[wikt:en:priusquam#Latin|prius quam]] illi aut [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]] aut [[wikt:en:profugio#Latin|profugere]] possent, **そして、彼ら<small>(の軍勢)</small>は、集結したり、あるいは逃亡したりできるより前に、 *magno [[wikt:en:pecus#Latin|pecoris]] atque hominum numero [[wikt:en:captus#Latin|capto]] **家畜たちおよび人間たちの多数を捕らえて、 *atque ea [[wikt:en:praeda#Latin|praeda]] militibus [[wikt:en:concessus#Participle|concessa]] **それらの戦利品を兵士たちに譲り、 *[[wikt:en:vastatus#Latin|vastatis]]<nowiki>que</nowiki> agris **耕地を荒らして、 *in [[wikt:en:deditio#Latin|deditionem]] venire atque obsides sibi dare [[wikt:en:cogo#Latin|coegit]]. **<small>(ネルウィイー族に、ローマ勢へ)</small>降伏すること、人質たちを自分<small>〔カエサル〕</small>に供出することを強いた。 :  *<!--❸-->Eo celeriter [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] [[wikt:en:negotium#Latin|negotio]] **その戦役は速やかに成し遂げられたので、 *rursus in [[wikt:en:hibernum#Latin|hiberna]] legiones [[wikt:en:reduco#Latin|reduxit]]. **再び諸軍団を冬営に連れ戻した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:本営を置いていたサマロブリーウァ周辺の冬営。)</span> :  *'''ガッリアの領袖たちの会合''' *<!--❹-->[[wikt:en:concilium#Latin|Concilio]] Galliae primo [[wikt:en:ver#Latin|vere]], ut [[wikt:en:instituo#Latin|instituerat]], [[wikt:en:indictus#Participle|indicto]], **ガッリアの<small>(領袖たちの)</small>会合を、定めていたように、春の初めに通告すると、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:会合の集合場所は、当初は本営のあるサマロブリーウァだったであろう。)</span> *cum reliqui praeter [[wikt:en:Senones#Latin|Senones]], [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]]<nowiki>que</nowiki> venissent, **[[w:セノネス族|セノネース族]]、カルヌーテース族とトレーウェリー族を除いて、ほかの者たちは(会合に)現われていたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ガッリア北部では、このほかエブローネース族とメナピイー族が参加していないはずである。)</span> *initium belli ac [[wikt:en:defectio#Latin|defectionis]] hoc esse [[wikt:en:arbitratus#Latin|arbitratus]], **このこと<span style="color:#009900;">〔3部族の不参加〕</span>は戦争と背反の始まりであると思われて、 *ut omnia [[wikt:en:postpono#Latin|postponere]] videretur, **<small>(他の)</small>すべて<small>(の事柄)</small>を後回しにすることと見なされるように、 *[[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:Lutetia#Latin|Lutetiam]] [[wikt:en:Parisii#Latin|Parisiorum]] [[wikt:en:transfero#Latin|transfert]]. **会合を[[w:パリシイ族|パリースィイー族]]の(城塞都市である)[[w:ルテティア|ルーテーティア]]に移す。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ルーテーティア Lutetia は、写本によってはルーテーキア Lutecia とも表記されている。<br>    ラテン語では Lutetia Parisiorum「パリースィイー族の泥土」と呼ばれ、現在の[[w:パリ|パリ市]]である。<br>    [[w:ストラボン|ストラボーン]]などによれば[[w:ケルト語|ケルト語]]でルコテキア Lukotekia と呼ばれていたらしい。)</span> :  ;   セノネース族について [[画像:Plan_de_Paris_Lutece2_BNF07710745.png|thumb|right|200px|ルテティア周辺の地図(18世紀頃)]] *<!--❺-->[[wikt:en:confinis#Latin|Confines]] erant hi [[wikt:en:Senones#Latin|Senonibus]] **彼ら<small>〔パリースィイー族〕</small>はセノネース族に隣接していて、 *civitatemque patrum memoria [[wikt:en:coniungo#Latin|coniunxerant]], **父祖の伝承では<small>(セノネース族と一つの)</small>部族として結びついていた。 *sed ab hoc consilio [[wikt:en:absum#Latin|afuisse]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimabantur]]. **しかし<small>(パリースィイー族は)</small>これらの謀計には関与していなかったと考えられていた。 :  *<!--❻-->Hac re pro [[wikt:en:suggestus#Latin|suggestu]] [[wikt:en:pronuntiatus#Latin|pronuntiata]] **<small>(カエサルは)</small>この事を演壇の前で宣言すると、 *eodem die cum legionibus in [[wikt:en:Senones#Latin|Senones]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]] **同日に諸軍団とともにセノネース族のところに出発して、 *magnisque itineribus eo [[wikt:en:pervenio#Latin|pervenit]]. **強行軍でもってそこに到着した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===4節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/4節]] {{進捗|00%|2024-10-09}}</span> ;セノネース族のアッコーが造反するが、カエサルはセノネース族とカルヌーテース族を降伏させる *<!--❶-->[[wikt:en:cognitus#Participle|Cognito]] eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]], **彼<small>〔カエサル〕</small>の到来を知ると、 *[[wikt:en:Acco#Latin|Acco]], qui princeps eius consilii fuerat, **その画策の首謀者であった<small>(セノネース族の)</small>'''アッコー''' は、 *[[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]] in oppida multitudinem [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]]. **群衆に諸[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に集結することを命じる。 :  *[[wikt:en:conans#Latin|Conantibus]], [[wikt:en:priusquam|prius quam]] id [[wikt:en:effici|effici]] posset, [[wikt:en:adsum#Latin|adesse]] Romanos [[wikt:en:nuntio#Verb|nuntiatur]]. **そのことが遂行され得るより前に、ローマ人が接近していることが、企てている者たちに報告される。 :  *<!--❷-->Necessario [[wikt:en:sententia#Latin|sententia]] [[wikt:en:desisto#Latin|desistunt]] **<small>(セノネース族は)</small>やむなく<small>(カエサルへの謀反の)</small>意図を思いとどまって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:necessario#Adverb|necessāriō]] = [[wikt:en:necessarie#Adverb|necessāriē]]「やむを得ず」)</span> *legatosque [[wikt:en:deprecor#Latin|deprecandi]] causa ad Caesarem mittunt; **<small>(恩赦を)</small>嘆願するために、使節たちをカエサルのもとへ遣わして、 *<u>adeunt</u> per [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduos]], quorum [[wikt:en:antiquitus|antiquitus]] erat in fide civitas. **部族国家が昔から<small>(ローマ人に対して)</small>忠実であった[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]を介して、頼み込む。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この部分は、セノネース族がハエドゥイー族の庇護下にあったように訳されることも多いが、<br>    [[ガリア戦記 第5巻#54節|第5巻54節]]における両部族とローマ人の関係の記述を考慮して、上のように訳した<ref>[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War/Book_6#4|英語版ウィキソース]]では「they make advances to him through the Aedui, whose state was from ancient times under the protection of Rome.」と英訳されている。</ref>。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:de:adire|adeō]]「(誰かに)アプローチする」「(誰かに)頼る、頼む、懇願する」<ref>[https://www.frag-caesar.de/lateinwoerterbuch/adeo-uebersetzung-1.html adeo-Übersetzung im Latein Wörterbuch]</ref>)</span> :  *<!--❸-->Libenter Caesar [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] dat [[wikt:en:venia#Latin|veniam]] **カエサルは、懇願するハエドゥイー族に対して、喜んで<small>(セノネース族への)</small>恩赦を与え、 *[[wikt:en:excusatio#Latin|excusationem]]<nowiki>que</nowiki> accipit, **<small>(セノネース族の)</small>弁解を受け入れる。 *quod [[wikt:en:aestivus#Latin|aestivum]] tempus [[wikt:en:instans#Latin|instantis]] belli, **というのは、夏の時季は差し迫っている<small>(エブローネース族らとの)</small>戦争のためのものであり、 *non [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestionis]] esse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrabatur]]. **<small>(謀反人に対する)</small>尋問のためのものではないと<small>(カエサルが)</small>判断していたからである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:エブローネース族との戦争が終わった後に、謀反人への尋問が行なわれることになる。[[#44節|44節]]参照。)</span> :  *<!--❹-->Obsidibus [[wikt:en:imperatus#Latin|imperatis]] centum, **<small>(カエサルは)</small>100人の人質<small>(の供出)</small>を命令すると、 *hos Haeduis [[wikt:en:custodiendus#Latin|custodiendos]] [[wikt:en:trado#Latin|tradit]]. **彼ら<small>〔人質たち〕</small>を監視するべく[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]に引き渡す。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:eodem#Adverb|Eodem]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]] legatos obsidesque [[wikt:en:mitto#Latin|mittunt]], **ちょうどそこに、カルヌーテース族が使節たちと人質たちを遣わして、 *[[wikt:en:usus#Participle|usi]] [[wikt:en:deprecator#Latin|deprecatoribus]] [[wikt:en:Remi#Proper_noun_3|Remis]], quorum erant in [[wikt:en:clientela#Latin|clientela]]; **<small>(カルヌーテース族が)</small><ruby><rb>[[w:クリエンテス|庇護]]</rb><rp>(</rp><rt>クリエンテーラ</rt><rp>)</rp></ruby>を受ける関係にあったレーミー族を<ruby><rb>助命仲介者</rb><rp>(</rp><rt>デープレカートル</rt><rp>)</rp></ruby>として利用して、 *eadem ferunt [[wikt:en:responsum#Latin|responsa]]. **<small>(セノネース族のときと)</small>同じ返答を獲得する。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:perago#Latin|Peragit]] [[wikt:en:concilium#Noun|concilium]] Caesar **カエサルは<small>(ガッリア諸部族の領袖たちの)</small>会合を完了して、 *equitesque [[wikt:en:impero#Latin|imperat]] civitatibus. **[[w:騎兵|騎兵]]たち<small>(の供出)</small>を諸部族に命令する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===5節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/5節]] {{進捗|00%|2024-10-10}}</span> ;アンビオリークスへの策を練り、メナピイー族へ向かう *<!--❶-->Hac parte Galliae [[wikt:en:pacatus#Latin|pacata]], **ガッリアのこの方面が平定されたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#3節|3節]]~[[#4節|4節]]でネルウィイー族、セノネース族とカルヌーテース族がカエサルに降伏したことを指す。)</span> *totus et mente et animo in bellum [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] et [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigis]] [[wikt:en:insisto#Latin|insistit]]. **<small>(カエサルは)</small>全身全霊をかけて、トレーウェリー族と[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]との戦争に着手する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:totus et [[wikt:en:mens#Latin|mente]] et [[wikt:en:animus#Latin|animo]] 「全身全霊をかけて」''with all his heart and soul'' )</span> :  *<!--❷-->[[wikt:en:Cavarinus#Latin|Cavarinum]] cum equitatu [[wikt:en:Senones#Latin|Senonum]] [[wikt:en:secum#Latin|secum]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]], **カウァリーヌスに、セノネース族の[[w:騎兵|騎兵]]隊を伴って、自分<small>〔カエサル〕</small>とともに出発することを命じる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:de:Cavarinus|Cavarinus]]'' は、[[ガリア戦記 第5巻#54節|第5巻54節]]で前述のように、<br>    カエサルにより王位に据えられていたが、独立主義勢力により追放された。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] <u>aut</u> ex huius [[wikt:en:iracundia#Latin|iracundia]] <u>aut</u> ex eo, quod [[wikt:en:mereo#Latin|meruerat]], [[wikt:en:odium#Latin|odio]] civitatis [[wikt:en:motus#Noun_2|motus]] [[wikt:en:exsistat|exsistat]]. **彼の激しやすさから、<u>あるいは</u>彼が招来していた反感から、部族国家の何らかの動乱が起こらないようにである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前節でアッコーら独立主義者たちがカエサルに降伏して、<br>    カウァリーヌスが王位に戻されたために、<br>    部族内で反感をかっていたのであろう。)</span> :  *<!--❸-->His rebus [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]], **これらの事柄が取り決められると、 *quod pro explorato habebat, [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] non esse <u>concertaturum</u>, **<small>(カエサルは)</small>[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が戦闘で激しく争うつもりではないことを、確実と見なしていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:pro#Latin|pro]] [[wikt:en:exploratus#Latin|explorato]] = [[wikt:en:exploratus#Latin|exploratum]]「確かなものとして(''as certain'')」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系(A・Q)およびL・N写本では non esse <u>[[wikt:en:concertaturum|concertaturum]]</u>「激しくつもりではないこと」だが、<br>         &beta;系写本では non esse <u>[[wikt:en:contenturum|contenturum]]</u><br>         B・M・S写本では non esse <u>concertaturum [[wikt:en:tenturum|tenturum]]</u> となっている。)</span> *reliqua eius [[wikt:en:consilium#Latin|consilia]] animo [[wikt:en:circumspicio#Latin|circumspiciebat]]. **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>のほかの計略に思いをめぐらせていた。 :  ;   カエサルがメナピイー族の攻略を決意 *<!--❹-->Erant [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapii]] propinqui [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]] finibus, **メナピイー族は[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の領土に隣り合っていて、 *[[wikt:en:perpetuus#Latin|perpetuis]] [[wikt:en:palus#Latin|paludibus]] [[wikt:en:silva#Latin|silvis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:munitus#Latin|muniti]], **絶え間ない沼地と森林によって守られており、 *qui uni ex Gallia de pace ad Caesarem legatos [[wikt:en:numquam#Latin|numquam]] [[wikt:en:mitto#Latin|miserant]]. **彼らは[[w:ガリア|ガッリア]]のうちでカエサルのもとへ講和の使節たちを決して遣わさなかった唯一の者たちであった。 :  *Cum his esse [[wikt:en:hospitium#Latin|hospitium]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigi]] [[wikt:en:scio#Latin|sciebat]]; **<small>(カエサルは)</small>[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が彼らのもとで歓待されていることを知っていたし、 *item per [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] venisse Germanis in [[wikt:en:amicitia#Latin|amicitiam]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoverat]]. **同様にトレーウェリー族を通じて[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人と盟約を結んだことも探知していた。 :  *<!--❺-->Haec <u>prius</u> illi [[wikt:en:detrahendus#Latin|detrahenda]] auxilia [[wikt:en:existimo#Latin|existimabat]] <u>quam</u> ipsum bello [[wikt:en:lacesso#Latin|lacesseret]], **<ruby><rb>彼奴</rb><rp>(</rp><rt>あやつ</rt><rp>)</rp></ruby><small>〔アンビオリークス〕</small>へのこれらの支援は、彼奴自身に戦争で挑みかかる<u>より前に</u>引き離されるべきだと考えていた。 *ne [[wikt:en:desperatus#Latin|desperata]] [[wikt:en:salus#Latin|salute]] **<small>(アンビオリークスが)</small>身の安全に絶望して、 *<u>aut</u> se in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:abdo#Latin|abderet]], **<u>あるいは</u>メナピイー族のところに身を隠したりしないように、 *<u>aut</u> cum [[wikt:en:Transrhenanus#Latin|Transrhenanis]] [[wikt:en:congredior#Latin|congredi]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogeretur]]. **<u>あるいは</u>レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の向こう側の者たちと合同することを強いられないように、である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族)を<br>    ''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) が<br>    招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> :  *<!--❻-->Hoc [[wikt:en:initus#Participle|inito]] consilio, **この計略を決断すると、 *[[wikt:en:totus#Etymology_1|totius]] exercitus [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]] ad [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittit]] **<small>(カエサルは)</small>全軍の[[w:輜重|輜重]]を、トレーウェリー族のところにいる[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]のもとへ送り、 *duasque ad eum legiones [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]; **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]に彼<small>〔ラビエーヌス〕</small>のもとへ出発することを命じる。 :  *ipse cum legionibus [[wikt:en:expeditus#Participle|expeditis]] quinque in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]]. **<small>(カエサル)</small>自身は軽装の5個軍団とともにメナピイー族のところに出発する。 :  *<!--❼-->Illi, [[wikt:en:nullus#Adjective|nulla]] [[wikt:en:coactus#Latin|coacta]] [[wikt:en:manus#Latin|manu]], **あの者らは、何ら手勢を集めず、 *loci [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:fretus#Adjective|freti]], **地勢の要害を信頼して、 *in [[wikt:en:silva#Latin|silvas]] [[wikt:en:palus#Latin|paludes]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:confugio#Latin|confugiunt]] **森林や沼地に避難して、 *[[wikt:en:suus#Latin|sua]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:eodem#Adverb|eodem]] [[wikt:en:confero#Latin|conferunt]]. **自分たちの家財を同じところに運び集める。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===6節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/6節]] {{進捗|00%|2024-10-20}}</span> ;メナピイー族がついにカエサルの軍門に降る *<!--❶-->Caesar, **カエサルは、 *[[wikt:en:partitus#Latin|partitis]] copiis cum [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaio]] [[wikt:en:Fabius#Latin|Fabio]] legato et [[wikt:en:Marcus#Latin|Marco]] [[wikt:en:Crassus#Latin|Crasso]] [[wikt:en:quaestor#Latin|quaestore]] **[[w:レガトゥス|副官]]である[[w:ガイウス・ファビウス|ガーイウス・ファビウス]]と[[w:クァエストル|財務官]]である[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス (財務官)|マールクス・クラッスス]]とともに軍勢を分配して、 *celeriterque [[wikt:en:effectus#Participle|effectis]] [[wikt:en:pons#Latin|pontibus]] **速やかに橋梁を造って、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:橋梁は軽装の軍団兵が沼地を渡るためのものなので、丸太道のようなものであろうか。)</span> *[[wikt:en:adeo#Verb|adit]] [[wikt:en:tripertito|tripertito]], **三方面から<small>(メナピイー族の領土に)</small>接近して、 [[画像:GallischeHoeve.jpg|thumb|right|200px|復元されたメナピイー族の住居(再掲)]] *[[wikt:en:aedificium#Latin|aedificia]] [[wikt:en:vicus#Latin|vicos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:incendo#Latin|incendit]], **建物や村々を焼き討ちして、 *magno [[wikt:en:pecus#Latin|pecoris]] atque hominum numero [[wikt:en:potior#Latin|potitur]]. **家畜や人間の多数を<small>(戦利品として)</small>獲得する。 :  *<!--❷-->Quibus rebus [[wikt:en:coactus#Participle|coacti]] **そのような事態に強いられて、 *[[wikt:en:Menapii#Latin|Menapii]] legatos ad eum [[wikt:en:pax#Latin|pacis]] [[wikt:en:petendus#Latin|petendae]] causa [[wikt:en:mitto#Latin|mittunt]]. **メナピイー族は和平を求めるための使節たちを彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ遣わす。 :  *<!--❸-->Ille [[wikt:en:obses#Latin|obsidibus]] [[wikt:en:acceptus#Latin|acceptis]], **彼<small>〔カエサル〕</small>は人質たちを受け取ると、 *hostium se [[wikt:en:habiturus#Latin|habiturum]] numero [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmat]], si aut [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] aut eius legatos finibus suis [[wikt:en:recipio#Latin|recepissent]]. **もし[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]か彼の使節を自領に迎え入れたら、自分は<small>(メナピイー族を)</small>敵として見なすだろうと断言する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:属格の名詞 + numero「〜として」) :  *<!--❹-->His [[wikt:en:confirmatus#Latin|confirmatis]] rebus, **これらの事柄を確立すると、 *[[wikt:en:Commius#Latin|Commium]] [[wikt:en:Atrebas#Latin|Atrebatem]] cum [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:custos#Latin|custodis]] loco in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapiis]] [[wikt:en:relinquo#Latin|relinquit]]; **アトレバーテース族である[[w:コンミウス|コンミウス]]を[[w:騎兵|騎兵]]隊とともに、目付け役として、メナピイー族のところに残す。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:コンミウスは、カエサルがアトレバテース族の王にすえて、ブリタンニア遠征の先導役として遣わし、<br>    カッスィウェッラウヌスの降伏の仲介を</span>果たしていた。[[ガリア戦記 第4巻#21節|第4巻21節]]・27節や[[ガリア戦記 第5巻#22節|第5巻22節]]などを参照。) *ipse in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]]. **<small>(カエサル)</small>自身はトレーウェリー族のところに出発する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===7節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/7節]] {{進捗|00%|2024-10-27}}</span> [[画像:Titelberg_01.jpg|thumb|right|200px|トレーウェリー族の城砦跡(再掲)]] ;トレーウェリー族の開戦準備、ラビエーヌスの計略 *<!--❶-->Dum haec a Caesare [[wikt:en:gero#Latin|geruntur]], **これらのことがカエサルによって遂行されている間に、 *[[wikt:en:Treveri#Latin|Treveri]] magnis [[wikt:en:coactus#Participle|coactis]] [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]] [[wikt:en:equitatus#Etymology_1|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> copiis **トレーウェリー族は、[[w:歩兵|歩兵]]隊と[[w:騎兵|騎兵]]隊の大軍勢を徴集して、 *[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] cum una legione, quae in eorum finibus <u>[[wikt:en:hiemo#Latin|hiemaverat]]</u>, **彼らの領土において越冬していた1個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]を、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:hiemaverat|hiemaverat]] <small>(過去完了形)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:hiemabat|hiemabat]] <small>(未完了過去形)</small> などとなっている。)</span> *[[wikt:en:adorior#Latin|adoriri]] [[wikt:en:paro#Latin|parabant]], **襲撃することを準備していた。 :  *<!--❷-->iamque ab eo non longius [[wikt:en:biduum#Latin|bidui]] via [[wikt:en:absum#Verb|aberant]], **すでに、そこ<small>〔ラビエーヌスの冬営〕</small>から2日間の道のりより遠く離れていなかったが、 *cum duas venisse legiones [[wikt:en:missus#Noun_2|missu]] Caesaris [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscunt]]. **そのときに、カエサルが派遣した2個軍団が到着したことを知る。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#5節|5節]]で既述のように、カエサルはラビエーヌスのところへ全軍の輜重と2個軍団を派遣していた。<br>    こうして、ラビエーヌスはローマ全軍の輜重と3個軍団を任されることになった。) :  *<!--❸-->[[wikt:en:positus#Latin|Positis]] <u>castris</u> a milibus passuum [[wikt:en:quindecim#Latin|quindecim]](XV) **<small>(トレーウェリー勢は、ラビエーヌスの冬営から)</small>15ローママイルのところに<u>野営地</u>を設置して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、15マイルは約22 km)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:カストラ|カストラ]] [[wikt:en:castra#Latin|castra]] という語はローマ勢の行軍中の野営地や常設の宿営地に用いられ、<br>    非ローマ系部族の野営地に用いられることは稀である。)</span> *auxilia [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]] [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]]. **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の援軍を待つことを決める。 :  *<!--❹-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]] hostium [[wikt:en:cognitus#Participle|cognito]] consilio **ラビエーヌスは、敵勢<small>〔トレーウェリー族〕</small>の計略を知ると、 *[[wikt:en:sperans#Latin|sperans]] [[wikt:en:temeritas#Latin|temeritate]] eorum [[wikt:en:fore#Etymology_2_2|fore]] [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquam]] [[wikt:en:dimico#Latin|dimicandi]] facultatem, **彼らの無謀さにより何らかの争闘する機会が生ずるであろうと期待して、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] quinque(V) cohortium [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] [[wikt:en:relictus#Latin|relicto]] **5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>の守備隊を[[w:輜重|輜重]]のために残し、 *cum XXV(viginti quinque) cohortibus magnoque [[wikt:en:equitatus#Etymology_1|equitatu]] contra hostem [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]] **25個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>および多勢の騎兵隊とともに、敵に抗して進発する。 *et mille passuum [[wikt:en:intermissus#Latin|intermisso]] spatio castra [[wikt:en:communio#Latin|communit]]. **<small>(トレーウェリー勢から)</small>1ローママイルの間隔を置いて、[[w:カストラ|陣営]]<small>〔野営地〕</small>を固める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 km)</span> :  *<!--❺-->Erat inter [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] atque hostem [[wikt:en:difficilis#Latin|difficili]] [[wikt:en:transitus#Latin|transitu]] flumen [[wikt:en:ripa#Latin|ripis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:praeruptus#Adjective|praeruptis]]. **ラビエーヌスと敵の間には、渡ることが困難な川が、急峻な岸とともにあった。 *Hoc <u>neque</u> ipse [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] habebat in animo **これを<small>(ラビエーヌス)</small>自身は渡河するつもりではなかったし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ habeo in animo「~するつもりである」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> *<u>neque</u> hostes [[wikt:en:transiturus#Latin|transituros]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimabat]]. **敵勢も渡河して来ないであろうと<small>(ラビエーヌスは)</small>考えていた。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:augeo#Latin|Augebatur]] auxiliorum [[wikt:en:cotidie#Latin|cotidie]] spes. **<small>(トレーウェリー勢にとって、ゲルマーニア人の)</small>援軍への期待は日ごとに増されるばかりであった。 *[[wikt:en:loquor#Latin|Loquitur]] <u>in consilio</u> [[wikt:en:palam#Adverb|palam]]: **<small>(ラビエーヌスは)</small>会議において公然と<small>(以下のように)</small>述べる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega;では in [[wikt:en:consilio|consilio]] だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は in [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] と修正提案し、<br>         Hecker は [[wikt:en:consulto#Adverb|consulto]] と修正提案している。)</span> *[[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:adpropinquo#Latin|adpropinquare]] [[wikt:en:dico#Latin|dicantur]], **ゲルマーニア人<small>(の軍勢)</small>が近づいていることが言われているので、 *sese suas exercitusque fortunas in [[wikt:en:dubium#Noun|dubium]] non [[wikt:en:devocaturus#Latin|devocaturum]] **自分は自らと軍隊の命運を不確実さの中に引きずり込むことはないであろうし、 *et postero die prima luce castra [[wikt:en:moturus#Latin|moturum]]. **翌日の夜明けには陣営を引き払うであろう。 :  *<!--❼-->Celeriter haec ad hostes [[wikt:en:defero#Latin|deferuntur]], **これら<small>(のラビエーヌスの発言)</small>は速やかに敵勢<small>〔トレーウェリー族〕</small>のもとへ報じられたので、 *ut ex magno Gallorum equitum numero [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nullos]] <u>Gallos</u> [[wikt:en:gallicus#Latin|Gallicis]] rebus [[wikt:en:faveo#Latin|favere]] natura [[wikt:en:cogo#Latin|cogebat]]. **ガッリア人の境遇を想う気質が、<small>(ローマ側)</small>ガッリア人騎兵の多数のうちの若干名を励ましていたほどである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Gallus#Noun|Gallos]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では欠く。)</span> :  *<!--❽-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]], noctu tribunis militum primisque ordinibus <u>convocatis</u>, **ラビエーヌスは、夜間に<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちと第一序列(の[[w:ケントゥリオ|百人隊長]])たちを召集すると、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1個軍団当たりの<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby> の定員は計6名。<br>    第一序列の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオー</rt><rp>)</rp></ruby>たち primorum ordinum centuriones は、軍団内における[[w:下士官|下士官]]のトップであり、<br>     第一<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> においては定員5名だが、<br>     ほかの歩兵大隊においては定員6名であった。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:convocatus#Latin|convocatis]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:coactus#Participle|coactis]] などとなっている。)</span> *quid sui sit consilii, [[wikt:en:propono#Latin|proponit]] **自分の計略がいかなるものであるかを呈示して、 *et, quo facilius hostibus [[wikt:en:timor#Latin|timoris]] [[wikt:en:det#Latin|det]] [[wikt:en:suspicio#Noun|suspicionem]], **それ<small>〔計略〕</small>によって、よりたやすく敵勢に<small>(ローマ勢の)</small>恐怖心という推測を起こすべく、 *maiore [[wikt:en:strepitus#Latin|strepitu]] et [[wikt:en:tumultus#Latin|tumultu]], quam populi Romani fert [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudo]] **ローマ国民の習慣が引き起こすよりもより大きな騒音や喧騒をもって *castra [[wikt:en:moveo#Latin|moveri]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]. **陣営を引き払うことを命じる。 *His rebus fugae [[wikt:en:similis#Latin|similem]] [[wikt:en:profectio#Latin|profectionem]] [[wikt:en:efficio#Latin|effecit]]. **<small>(ラビエーヌスは)</small>これらの事によって、逃亡に似た進発を実現した。 :  *<!--❾-->Haec quoque per [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] **これらのこともまた、<small>(トレーウェリー勢の)</small>斥候たちを通じて、 *ante [[wikt:en:lux#Latin|lucem]] in tanta [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitate]] castrorum ad hostes [[wikt:en:defero#Latin|deferuntur]]. **夜明け前には、陣営のこれほどの近さにより、敵勢へ報じられる。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===8節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/8節]] {{進捗|00%|2024-10-28}}</span> ;ラビエーヌスがトレーウェリー族を降す :  ;   トレーウェリー勢が、渡河してラビエーヌスの軍勢に攻めかかろうとする *<!--❶-->[[wikt:en:vix#Latin|Vix]] [[wikt:en:agmen#Latin|agmen]] [[wikt:en:novissimus#Latin|novissimum]] extra [[wikt:en:munitio#Latin|munitiones]] [[wikt:en:procedo#Latin|processerat]], **<small>(ローマ勢の)</small>行軍隊列の最後尾が防塁の外側にほぼ進み出ようとしていた、 *cum Galli [[wikt:en:cohortatus#Latin|cohortati]] inter se, ne [[wikt:en:speratus#Latin|speratam]] [[wikt:en:praeda#Latin|praedam]] ex manibus [[wikt:en:dimitto#Latin|dimitterent]] **そのときにガッリア人たちは、期待していた戦利品を<small>(彼らの)</small>手から逸しないように、互いに鼓舞し合って、 *── longum esse, [[wikt:en:perterritus#Latin|perterritis]] Romanis [[wikt:en:Germani#Proper_noun|Germanorum]] auxilium [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]]; **── ローマ人が<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>ているのに、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の支援を待つことは悠長なものである。 *neque suam [[wikt:en:patior#Latin|pati]] [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitatem]], **<small>(以下のことは)</small>自分たちの尊厳が耐えられない。 *ut [[wikt:en:tantus#Latin|tantis]] copiis [[wikt:en:tam#Latin|tam]] [[wikt:en:exiguus#Latin|exiguam]] manum, praesertim [[wikt:en:fugiens#Latin|fugientem]] atque [[wikt:en:impeditus#Latin|impeditam]], **これほどの大軍勢で<small>(ローマの)</small>それほどの貧弱な手勢を、特に逃げ出して<small>(荷物で)</small>妨げられている者たちを *[[wikt:en:adorior#Latin|adoriri]] non [[wikt:en:audeo#Latin|audeant]] ── **あえて襲撃しないとは──<small>(と鼓舞し合って)</small> *flumen [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] et iniquo loco [[wikt:en:committo#Latin|committere]] proelium non [[wikt:en:dubito#Latin|dubitant]]. **川を渡って<small>(切り立った岸を登りながら)</small>不利な場所で交戦することをためらわない。 :  ;   ラビエーヌス勢が怖気を装いながら、そろりそろりと進む *<!--❷-->Quae fore [[wikt:en:suspicatus#Latin|suspicatus]] [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]], **こうしたことが生じるであろうと想像していた[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は、 *ut omnes citra flumen [[wikt:en:elicio#Latin|eliceret]], **<small>(敵の)</small>総勢を川のこちら側に誘い出すように、 *[[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:usus#Participle|usus]] [[wikt:en:simulatio#Latin|simulatione]] itineris **行軍の同じ見せかけを用いて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前節で語られたように、<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>て今にも逃げ出しそうな風に装いながらの行軍。)</span> *[[wikt:en:placide#Adverb|placide]] [[wikt:en:progredior#Latin|progrediebatur]]. **穏やかに前進していた。 :  ;   ラビエーヌスが全軍の兵を叱咤激励する *<!--❸-->Tum [[wikt:en:praemissus#Latin|praemissis]] paulum impedimentis **それから、[[w:輜重|輜重]]<small>(の隊列)</small>を少し先に遣わして、 *atque in [[wikt:en:tumulus#Latin|tumulo]] [[wikt:en:quidam#Adjective|quodam]] [[wikt:en:collocatus#Latin|conlocatis]], **とある高台に配置すると、 *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;[[wikt:en:habetis|Habetis]],<span style="color:#009900;">»</span></span> [[wikt:en:inquam#Latin|inquit]], <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>milites, quam [[wikt:en:petistis|petistis]], [[wikt:en:facultas#Latin|facultatem]]; </span> **<small>(ラビエーヌスは)</small>「兵士らよ、<small>(諸君は)</small>求めていた機会を得たぞ」と言った。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">&nbsp;<span style="color:#009900;">«</span> ~ <span style="color:#009900;">»</span>&nbsp;</span> の箇所は、直接話法で記されている。)</span> *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">hostem [[wikt:en:impeditus#Latin|impedito]] atque [[wikt:en:iniquus#Latin|iniquo]] loco [[wikt:en:tenetis|tenetis]]: </span> **「<small>(諸君は)</small>敵を<small>(川岸で)</small>妨げられた不利な場所に追いやった。」 *<!--❹--><!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">[[wikt:en:praestate|praestate]] eandem nobis [[wikt:en:dux#Latin|ducibus]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtutem]], quam saepe numero [[wikt:en:imperator#Latin|imperatori]] [[wikt:en:praestitistis|praestitistis]], </span> **「我々<ruby><rb>将帥</rb><rp>(</rp><rt>ドゥクス</rt><rp>)</rp></ruby>らに、<small>(諸君が)</small>しばしば<ruby><rb>将軍</rb><rp>(</rp><rt>インペラートル</rt><rp>)</rp></ruby><small>〔カエサル〕</small>に見せて来たのと同じ武勇を見せてくれ。」 *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">atque illum adesse et haec [[wikt:en:coram#Adverb|coram]] [[wikt:en:cerno#Latin|cernere]] [[wikt:en:existimate|existimate]].<span style="color:#009900;">»</span></span> **「彼<small>〔カエサル〕</small>が訪れて、これ<small>〔武勇〕</small>を目の前で見ていると思ってくれ。」 :  ;   ラビエーヌスが軍を反転させて攻撃態勢を整える *<!--❺-->Simul signa ad hostem [[wikt:en:converto#Latin|converti]] aciemque [[wikt:en:dirigo#Latin|dirigi]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]], **同時に、軍旗が敵の方へ向きを変えられることと、戦列が整えられること、を命じる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:軍勢が敵側へ向けて反転して、戦列を整えること、を命じた。)</span> [[画像:Pilensalve.jpg|thumb|right|250px|[[w:ピルム|ピールム]](投槍)を投げるローマ軍兵士(帝政期)の再演]] *et paucis [[wikt:en:turma#Latin|turmis]] praesidio ad impedimenta [[wikt:en:dimissus#Latin|dimissis]], **かつ若干の<ruby><rb>[[w:トゥルマ|騎兵小隊]]</rb><rp>(</rp><rt>トゥルマ</rt><rp>)</rp></ruby>を輜重のための守備隊として送り出して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:騎兵小隊 turma はローマ軍の<br>    [[w:アウクシリア|支援軍]]における中規模の編成単位で、<br>    各30騎ほどと考えられている。)</span> *reliquos equites ad latera [[wikt:en:dispono#Latin|disponit]]. **残りの[[w:騎兵|騎兵]]たちを<small>(軍勢の)</small>両側面へ分置する。 :  ;   ラビエーヌス勢が喊声を上げて、投げ槍を投げ始める *<!--❻-->Celeriter nostri, clamore [[wikt:en:sublatus#Latin|sublato]], [[wikt:en:pilum#Latin|pila]] in hostes [[wikt:en:inmitto#Latin|inmittunt]]. **我が方<small>〔ローマ勢〕</small>は、雄叫びを上げると、速やかに<ruby><rb>[[w:ピルム|投げ槍]]</rb><rp>(</rp><rt>ピールム</rt><rp>)</rp></ruby>を敵勢へ放り入れる。 :  ;   不意を突かれたトレーウェリー勢が、一目散に逃げ出して、最寄りの森林を目指す *Illi, ubi [[wikt:en:praeter#Latin|praeter]] spem, quos <span style="color:#009900;">&lt;modo&gt;</span> [[wikt:en:fugio#Latin|fugere]] [[wikt:en:credo#Latin|credebant]], [[wikt:en:infestus#Latin|infestis]] signis ad se ire viderunt, **<span style="font-size:11pt;">彼らは、期待に反して、<span style="color:#009900;">&lt;ただ&gt;</span>逃げていると信じていた者たちが、軍旗を攻勢にして自分らの方へ来るのを見るや否や、</span> *[[wikt:en:impetus#Latin|impetum]] <u>modo</u> ferre non potuerunt **<small>(ローマ勢の)</small>突撃を持ちこたえることができずに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部 modo は主要写本&omega;ではこの位置にあるが、<br>    上記の &lt;modo&gt; に移す修正提案がある。)</span> *ac primo [[wikt:en:concursus#Noun|concursu]] in fugam [[wikt:en:coniectus#Participle|coniecti]] **最初の猛攻で敗走に追い込まれて、 *proximas silvas [[wikt:en:peto#Latin|petierunt]]. **近隣の森を目指した。 :  ;   ラビエーヌス勢が、トレーウェリー勢の多数を死傷させ、部族国家を奪回する *<!--❼-->Quos [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]] equitatu [[wikt:en:consectatus#Latin|consectatus]], **<small>(敗走した)</small>その者たちを、ラビエーヌスは騎兵隊で追撃して、 *magno numero [[wikt:en:interfectus#Latin|interfecto]], **多数の者を<ruby><rb>殺戮</rb><rp>(</rp><rt>さつりく</rt><rp>)</rp></ruby>して、 *compluribus [[wikt:en:captus#Latin|captis]], **かなりの者たちを捕らえて、 *paucis post diebus civitatem recepit. **数日後に<small>(トレーウェリーの)</small>部族国家を<small>(蜂起の前の状態に)</small>戻した。 :  [[画像:Bund-ro-altburg.jpg|thumb|right|180px|トレーウェリー族の再現された住居(再掲)]] [[画像:Trier_Kaiserthermen_BW_1.JPG|thumb|right|180px|トレーウェリー族(Treveri)の名を現代に伝えるドイツの[[w:トリーア|トリーア市]](Trier)に残るローマ時代の浴場跡]] ;   ゲルマーニア人の援軍が故国へ引き返す *Nam [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]], qui auxilio veniebant, **なぜなら、援軍として来ようとしていたゲルマーニア人たちは、 *[[wikt:en:perceptus#Latin|percepta]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] fuga **トレーウェリー族の敗走を把握したので、 *sese [[wikt:en:domus#Latin|domum]] <u>receperunt</u>. **故国に撤退していった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:receperunt|receperunt]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:contulerunt|contulerunt]] となっている。)</span> :  ;   インドゥーティオマールスの残党がゲルマーニアへ出奔する *<!--❽-->Cum his [[wikt:en:propinquus#Latin|propinqui]] [[wikt:en:Indutiomarus#Latin|Indutiomari]], **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>とともに、インドゥーティオマールスの縁者たちは、 *qui [[wikt:en:defectio#Latin|defectionis]] [[wikt:en:auctor#Latin|auctores]] fuerant, **その者らは<small>(トレーウェリー族におけるカエサルへの)</small>謀反の張本人であったが、 *[[wikt:en:comitatus#Participle|comitati]] eos ex civitate [[wikt:en:excedo#Latin|excesserunt]]. **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>を伴って、部族国家から出て行った。 :  ;   カエサルとローマに忠節なキンゲトリークスに、部族の統治権が託される *<!--❾-->[[wikt:en:Cingetorix#Latin|Cingetorigi]], **キンゲトリークスに対しては、 *quem ab initio [[wikt:en:permaneo#Latin|permansisse]] in [[wikt:en:officium#Latin|officio]] [[wikt:en:demonstravimus|demonstravimus]], **──その者が当初から<small>(ローマへの)</small>忠義に留まり続けたことは前述したが── **:<span style="color:#009900;">(訳注:キンゲトリークスについては、[[ガリア戦記 第5巻#3節|第5巻3節]]~4節・[[ガリア戦記 第5巻#56節|56節]]~57節で述べられている。)</span> *[[wikt:en:principatus#Latin|principatus]] atque [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]] est traditum. **首長の地位と支配権が託された。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <span style="font-size:11pt;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==第二次ゲルマーニア遠征== ===9節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/9節]] {{進捗|00%|2024-11-06}}</span> ;再びレーヌスを渡河、ウビイー族を調べる *<!--❶-->Caesar, [[wikt:en:postquam#Latin|postquam]] ex [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapiis]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] venit, **カエサルは、メナピイー族のところからトレーウェリー族のところに来た後で、 *duabus de causis [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]]; **二つの理由からレーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>を渡ることを決めた。 :  *<!--❷-->quarum una erat, quod <span style="color:#009900;">&lt;Germani&gt;</span> auxilia contra se [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] [[wikt:en:mitto#Latin|miserant]]; **その<small>(理由の)</small>一つは、<span style="color:#009900;">&lt;ゲルマーニア人が&gt;</span>自分<small>〔カエサル〕</small>に対抗して、トレーウェリー族に援軍を派遣していたことであった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&lt;[[wikt:en:Germani#Latin|Germani]]&gt; は、主要写本&omega;にはなく、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Hotomanus|Hotomanus]] による挿入提案。)</span> *<span style="color:#009900;">(quarum)</span> altera <span style="color:#009900;">(erat)</span>, ne ad eos [[wikt:en:|Ambiorix]] [[wikt:en:receptus#Noun|receptum]] haberet. **もう一つ<small>(の理由)</small>は、彼らのもとへ[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が避難所を持たないように、ということであった。 :  [[画像:Caesar's Rhine Crossing.jpg|thumb|right|250px|カエサルがライン川に橋を架けたとされる有力な地点の図示。ライン川と[[w:モーゼル川|モーゼル川]]の合流点にある[[w:コブレンツ|コブレンツ]]([[w:en:Koblenz|Koblenz]])と下流の[[w:アンダーナッハ|アンダーナッハ]]([[w:en:Andernach|Andernach]])との間の[[w:ノイヴィート|ノイヴィート]]([[w:en:Neuwied|Neuwied]])辺りが有力な地点の一つとされる。'''([[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]]の図を再掲)''']] *<!--❸-->His [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] rebus, **これらの事柄を決定すると、 *[[wikt:en:paulum#Adverb|paulum]] supra eum locum, [[wikt:en:quo#Adverb|quo]] ante exercitum [[wikt:en:traduco#Latin|traduxerat]], **<u>以前に軍隊を渡らせていた場所</u>の少し上流に、 *facere [[wikt:en:pons#Latin|pontem]] [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]. **橋を造ることを決意する。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]] でカエサルが[[w:ライン川|ライン川]]に架橋した場所のこと。<br>    第4巻の'''[[ガリア戦記_第4巻#コラム「ゲルマーニア両部族が虐殺された場所はどこか?」|コラム]]''' や [[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]]の図で説明したように、<br>    カエサルの最初の架橋地点には異論もあるが、<br>    今回の架橋地点がトレーウェリー族領であった<br>    [[w:モーゼル川|モーゼル川]]渓谷から近かったであろうことから有力視される。)</span> :  *<!--❹-->[[wikt:en:notus#Latin|Nota]] atque [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] ratione, **経験しかつ建造していた方法で、 *magno militum [[wikt:en:studium#Latin|studio]] **兵士たちの大きな熱意により *paucis diebus [[wikt:en:opus#Latin|opus]] [[wikt:en:efficio#Latin|efficitur]]. **わずかな日数で作業が完遂される。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:firmus#Latin|Firmo]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] ad pontem praesidio [[wikt:en:relictus#Latin|relicto]], **トレーウェリー族領内の橋のたもとへ強力な守備隊を残して、 *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ab his subito [[wikt:en:motus#Noun_2|motus]] <u>oreretur</u>, **──彼ら<small>〔トレーウェリー族〕</small>による何らかの動乱が不意に起こされないためであるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・&rho;系写本では [[wikt:en:oreretur|oreretur]]、<br>         &phi;系・&pi;系写本では [[wikt:en:oriretur|oriretur]] だが、語形の相異。)</span> *reliquas copias [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:traduco#Latin|traducit]]. **残りの軍勢と騎兵隊を<small>(レーヌス川の東岸へ)</small>渡らせる。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubii]], qui ante obsides [[wikt:en:dederant|dederant]] atque in [[wikt:en:deditio#Latin|deditionem]] venerant, **ウビイー族は、以前に<small>(カエサルに対して)</small>人質たちを供出していて、降伏していたが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この事はすでに[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]で述べられている。)</span> *<u>[[wikt:en:purgandus#Latin|purgandi]] sui</u> causa ad eum legatos mittunt, **自分たちの申し開きをすることのために、彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ使節たちを遣わして、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:purgandi|purgandi]] [[wikt:en:sui#Pronoun|sui]] だが、<br>         &beta;系写本では purgandi のみ。)</span> *qui [[wikt:en:doceant|doceant]], **<small>(以下のように)</small>説かせた。 *neque <u>auxilia ex sua civitate</u> in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:missus#Participle|missa]] **自分たちの部族から援軍をトレーウェリー族のところに派遣してもいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・M・S写本では [[wikt:en:auxilia#Latin|auxilia]] ex sua [[wikt:en:civitate|civitate]]、<br>         L・N・&beta;系写本では ex sua civitate auxilia の語順になっている。)</span> *neque ab se [[wikt:en:fides#Latin|fidem]] [[wikt:en:laesus#Latin|laesam]]: **自分らにより<small>(ローマへの)</small>信義を傷つけてもいない、と。 :  *<!--❼-->[[wikt:en:peto#Latin|petunt]] atque [[wikt:en:oro#Latin|orant]], **<small>(ウビイー族の使節たちは、以下のように)</small>求め、かつ願った。 *ut sibi [[wikt:en:parco#Latin|parcat]], **自分たちを容赦し、 *ne [[wikt:en:communis#Latin|communi]] [[wikt:en:odium#Latin|odio]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]] [[wikt:en:innocens#Latin|innocentes]] pro [[wikt:en:nocens#Latin|nocentibus]] poenas [[wikt:en:pendo#Latin|pendant]]; **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人一般への憎しみから、潔白な者たちが加害者たちのために罰を償うことがないように、と。 *si [[wikt:en:amplius|amplius]] obsidum <u>vellet, dare</u> [[wikt:en:polliceor#Latin|pollicentur]]. **もし、より多くの人質を欲するのなら、供出することを約束する、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(未完了過去・接続法)</small> [[wikt:en:dare#Latin|dare]] <small>(現在・能動・不定)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:velit#Latin|velit]] <small>(現在・接続法)</small> [[wikt:en:dari#Latin|dari]] <small>(現在・受動・不定法)</small> となっている。)</span> :  *<!--❽-->Cognita Caesar causa **カエサルは事情を調査して、 *<u>repperit</u> ab [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebis]] auxilia [[wikt:en:missus#Participle|missa]] esse; **スエービー族により<small>(トレーウェリー族に)</small>援軍が派遣されていたことを見出した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本 &omega; では [[wikt:en:repperit|repperit]] <small>(完了形)</small> だが、<br>         近世以降の印刷本 [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|edd.]] では [[wikt:en:reperit|reperit]] <small>(現在形)</small> となっている。)</span> :  *[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiorum]] [[wikt:en:satisfactio#Latin|satisfactionem]] <u>accepit</u>, **ウビイー族の弁解を受け入れて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本 &omega; では [[wikt:en:accepit|accepit]] <small>(完了形)</small> だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Davisius|Davisius]] の修正提案では [[wikt:en:accipit|accipit]] <small>(現在形)</small> となっている。)</span> *[[wikt:en:aditus#Noun_2|aditus]] viasque in [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:perquiro#Latin|perquirit]]. **スエービー族のところに出入りする道筋を問い質す。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===10節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/10節]] {{進捗|00%|2024-11-16}}</span> ;ウビイー族を通じてスエービー族の動静を探る *<!--❶-->Interim paucis post diebus fit ab [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiis]] certior, **数日後の間に、ウビイー族によって報告されたことには、 *[[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] omnes in unum locum copias [[wikt:en:cogo#Latin|cogere]] **スエービー族は、すべての軍勢を一か所に集めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:後述するように、これはカッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] のことであろう。)</span> *atque iis [[wikt:en:natio#Latin|nationibus]], quae sub eorum sint imperio, **彼らの支配下にある種族たちに *[[wikt:en:denuntio#Latin|denuntiare]], ut auxilia [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]] [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> mittant. **[[w:歩兵|歩兵]]隊と[[w:騎兵|騎兵]]隊の援軍を派遣するように布告する。 :  *<!--❷-->His [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] rebus, **<small>(カエサルは)</small>これらの事情を知ると、 *rem [[wikt:en:frumentarius#Latin|frumentariam]] [[wikt:en:provideo#Latin|providet]], **糧食調達を手配して、 *castris idoneum locum [[wikt:en:deligo#Latin|deligit]]; **[[w:カストラ|陣営]]<small>(を設置するために)</small>に適切な場所を選ぶ。 :  *[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiis]] [[wikt:en:impero#Latin|imperat]], ut [[wikt:en:pecus#Latin|pecora]] [[wikt:en:deduco#Latin|deducant]] suaque omnia ex agris in oppida [[wikt:en:confero#Latin|conferant]], **ウビイー族には、家畜を連れ去り、自分らの一切合財を農村地帯から<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>に運び集めるように命令する。 *[[wikt:en:sperans#Latin|sperans]] [[wikt:en:barbarus#Adjective|barbaros]] atque [[wikt:en:imperitus#Latin|imperitos]] homines **<small>(カエサルが)</small>期待したのは、野蛮で未熟な連中が *[[wikt:en:inopia#Noun_2|inopia]] [[wikt:en:cibaria#Latin|cibariorum]] [[wikt:en:adductus#Latin|adductos]] **食糧の欠乏に動かされて、 *ad [[wikt:en:iniquus#Latin|iniquam]] [[wikt:en:pugno#Latin|pugnandi]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicionem]] posse [[wikt:en:dēdūcō|deduci]]; **不利な条件のもとで戦うことにミスリードされ得ることであった。 :  ;   ウビイー族の間者たちを通じて、スエービー族の奥地への撤収が報じられる *<!--❸-->[[wikt:en:mando#Latin|mandat]], ut [[wikt:en:creber#Latin|crebros]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] in [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittant]] [[wikt:en:quis#Pronoun|quae]]<nowiki>que</nowiki> apud eos [[wikt:en:gero#Latin|gerantur]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscant]]. **多数の斥候をスエービー族領に遣わして、彼らのもとで遂行されていることを探知するように<small>(ウビイー族に)</small>委ねる。 :  *<!--❹-->Illi [[wikt:en:imperatum#Latin|imperata]] faciunt **彼ら<small>〔ウビイー族〕</small>は、命令されたことを実行して、 *et paucis diebus [[wikt:en:intermissus#Latin|intermissis]] [[wikt:en:refero#Latin|referunt]]: **わずかな日々を間に置いて(以下のことを)報告する。 *[[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] omnes, posteaquam [[wikt:en:certior#Latin|certiores]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntii]] de exercitu Romanorum venerint, **スエービー族総勢は、ローマ人の軍隊についてより確実な報告がもたらされた後で、 *cum omnibus suis [[wikt:en:socius#Noun_2|sociorum]]<nowiki>que</nowiki> copiis, quas [[wikt:en:coegissent|coegissent]], **自分たちの総勢と、集結していた同盟者の軍勢とともに、 *[[wikt:en:penitus#Adverb|penitus]] ad [[wikt:en:extremus#Adjective|extremos]] fines se [[wikt:en:recepisse#Latin|recepisse]]; **領土の最も遠い奥深くまで撤退した、ということだった。。 :  *<!--❺-->silvam esse ibi [[wikt:en:infinitus#Latin|infinita]] magnitudine, quae [[wikt:en:appellatur|appellatur]] <u>Bacenis</u>; **そこには、'''バケーニス'''と呼ばれている限りない大きさの森林がある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:バケーニス [[wikt:en:Bacenis#Latin|Băcēnis]] は、ギリシア語で Βακέννη とも表記されるが、どこなのかは諸説ある。<br>     ①ドイツ西部[[w:ヘッセン州|ヘッセン州]]にあったブコニアの森 ''[[w:de:Buchonia|Buchonia]]; [[w:fr:Forêt de Buconia|Buconia]]'' は有力。<br>     ②ドイツの奥地・中東部の[[w:テューリンゲン州|テューリンゲン州]]にある[[w:テューリンゲンの森|テューリンゲンの森]]という説<ref>[[s:de:RE:Bacenis silva]], [[wikt:de:Bacenis]] 等を参照。</ref><br>     ③ドイツ西部[[w:ラインラント=プファルツ州|ラインラント=プファルツ州]]ライン川沿岸のニールシュタイン [[w:en:Nierstein|Nierstein]] 説、<br>    などがある。史実としてスエービーという部族連合が居住していたのはテューリンゲンであろうが、<br>    ライン川からはあまりにも遠すぎる。)</span> *hanc longe <u>introrsus</u> [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinere]] **これ<small>〔森林〕</small>は、はるか内陸に及んでいて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:introrsus|introrsus]] = [[wikt:en: introrsum#Latin|introrsum]]「内部へ」)</span> *et pro [[wikt:en:nativus#Latin|nativo]] [[wikt:en:murus#Latin|muro]] [[wikt:en:obiectus#Participle|obiectam]] **天然の防壁として横たわっており、 *[[wikt:en:Cheruscos|Cheruscos]] ab [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebis]] [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebosque]] ab [[wikt:en:Cheruscis|Cheruscis]] [[wikt:en:iniuria#Latin|iniuriis]] [[wikt:en:incursio#Latin|incursionibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibere]]: **ケールスキー族をスエービー族から、スエービー族をケールスキー族から、無法行為や襲撃から防いでいる。 *ad eius [[wikt:en:initium#Latin|initium]] silvae [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventum]] Romanorum [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituisse]]. **その森の始まりのところで、スエービー族はローマ人の到来を待ち構えることを決定した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> <div style="border:solid #999 1px;background:#feedff;max-width:80%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> ===コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」=== [[画像:Hermann (Arminius) at the battle of the Teutoburg Forest in 9 CE by Peter Jannsen, 1873, with painting creases and damage removed.jpg|thumb|right|250px|ウァルスの戦い([[w:de:Varusschlacht|Varusschlacht]])こと[[w:トイトブルク森の戦い|トイトブルク森の戦い]](AD9年)で戦う、ゲルマーニア軍とローマ軍(Johann Peter Theodor Janssen画、1870~1873年頃)。中央上の人物はケールスキー族の名将[[w:アルミニウス (ゲルマン人)|アルミニウス]]。<br>アルミニウスが率いるケールスキー族・カッティー族らゲルマーニア諸部族同盟軍は、P.クィン(ク)ティリウス・ウァルス麾下ローマ3個軍団を壊滅させ、アウグストゥスに「ウァルスよ諸軍団を返せ([[w:la:Publius_Quinctilius_Varus|Quintili Vare]], legiones redde!)」と嘆かせた。]] <br> <div style="background:#ecf;">  '''スエービー族とカッティー族'''</div> :『ガリア戦記』では、第1巻・第4巻および第6巻でたびたび[[w:スエビ族|スエービー族]]の名が言及される。タキトゥス<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の38章「スエービー」などを参照。</ref>など多くの史家が伝えるようにスエービー族 [[wikt:en:Suebi#Latin|Suēbī]] またはスエウィ族 Suēvī とは、単一の部族名ではなく、多くの独立した部族国家から構成される連合体の総称とされる。 :19世紀のローマ史家[[w:テオドール・モムゼン|テオドール・モムゼン]]によれば<ref>『モムゼン ローマの歴史Ⅳ』長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、のp.201, p.224, p.232などを参照。</ref>、カエサルの時代のローマ人には 「スエービー」とは遊牧民を指す一般的な呼称で、カエサルがスエービーと呼ぶのはカッティー族だという。 :カッティー族とスエービー系諸部族の異同は明確ではないが、多くの史家は両者を区別して伝えている。 : 第1巻37節・51節・53節~54節、第4巻1節~4節・7節などで言及され、「百の郷を持つ」と されている「スエービー族」は、スエービー系諸部族の総称、あるいは遊牧系の部族を指すのであろう。 : 他方、第4巻16節・19節・第6巻9節~10節・29節で、ウビイー族を圧迫する存在として言及される :「スエービー族」はモムゼンの指摘のように、カッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] であることが考えられる。 :タキトゥス著『ゲルマーニア』<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の36章「ケルスキー」などを参照。</ref>でも、カッティー族はケールスキー族と隣接する宿敵として描写され、本節の説明に合致する。 <div style="background:#ecf;">  '''ケールスキー族'''</div> :ケールスキー族は、『ガリア戦記』では[[#10節|本節]]でカッティー族と隣接する部族として名を挙げられる :のみである。しかしながら、本巻の年(BC53年)から61年後(AD9年)には、帝政ローマの :[[w:アウグストゥス|アウグストゥス帝]]がゲルマーニアに派遣していたプブリウス・クィンクティリウス・ウァルス :([[w:la:Publius_Quinctilius_Varus|Publius Quinctilius Varus]])が率いるローマ軍3個軍団に対して、名将[[w:アルミニウス (ゲルマン人)|アルミニウス]]を :指導者とするケールスキー族は、カッティー族ら諸部族の同盟軍を組織して、ウァルスの3個軍団を :[[w:トイトブルク森の戦い|トイトブルク森の戦い]]において壊滅させ、老帝アウグストゥスを嘆かせたという。 <div style="background:#ecf;">  '''ウビイー族'''</div> :ウビイー族は『ガリア戦記』の第4巻・第6巻でも説明されているように、ローマ人への忠節を :認められていた。そのため、タキトゥスによれば<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の28章などを参照。</ref>、ゲルマニアへのローマ人の守りとして :BC38年頃にレヌス(ライン川)左岸のコロニア([[w:la:Colonia_Agrippina|Colonia]];植民市)すなわち現在の[[w:ケルン|ケルン市]]に移された。) </div> ==ガッリア人の社会と風習について== <div style="border:solid #999 1px;background:#feedff;max-width:80%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> ===コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」=== [[画像:Testa di saggio o principe, forse il filosofo poseidonio, 50 ac. ca 01.JPG|thumb|right|200px|アパメアの[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]の胸像。地中海世界やガッリアなどを広く訪れて、膨大な著作を残した。<br>『ガリア戦記』の地誌・民族誌的な説明も、その多くを彼の著作に依拠していると考えられている。]] :これ以降、11節~20節の10節にわたってガッリアの地誌・民族誌的な説明が展開され、さらには、ゲルマーニアの地誌・民族誌的な説明などが21節~28節の8節にわたって続く。ガッリア戦争の背景説明となるこのような地誌・民族誌は、本来ならば第1巻の冒頭に置かれてもおかしくはない。しかしながら、この第6巻の年(BC53年)は、カエサル指揮下のローマ勢にとってはよほど書かれるべき戦果が上がらなかったためか、ガッリア北部の平定とエブローネース族の追討戦だけでは非常に短い巻となってしまうため、このような位置に置いたとも考えられる。ゲルマーニアの森にどんな獣が住んでいるかなど、本筋にほとんど影響のないと思われる記述も見られる。 :『ガリア戦記』におけるガッリアの地誌・民族誌的な説明、特にこの11節以降の部分は、文化史的に重要なものと見なされ、考古学やケルトの伝承などからも裏付けられる。しかし、これらの記述はカエサル自身が見聞したというよりも、むしろ先人の記述、とりわけBC2~1世紀のギリシア哲学ストア派の哲学者・地理学者・歴史学者であった[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]([[w:la:Posidonius Apameus|Posidonius Apameus]])の著作に依拠していたと考えられている<ref>『ケルト事典』ベルンハルト・マイヤー著、鶴岡真弓監修、創元社の「ポセイドニオス」「カエサル」の項を参照。</ref> <ref>『ケルト人』ヴァンセスラス・クルータ([[w:fr:Venceslas Kruta|Venceslas Kruta]])著、鶴岡真弓訳、白水社 のp.20-21を参照。</ref>。ポセイドニオスは、ローマが支配する地中海世界やガッリア地域などを広く旅行した。彼の52巻からなる膨大な歴史書は現存しないが、その第23巻にガッリアに関する詳細な記述があったとされ、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]、[[w:ストラボン|ストラボン]]、[[w:アテナイオス|アテナイオス]]らによって引用され、同時代および近代のケルト人観に多大な影響を与えたと考えられている。 :現存するガッリアの地誌・民族誌は、ストラボン<ref>『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』ストラボン著、飯尾都人訳、龍溪書舎を参照。</ref>、ディオドロス<ref>『神代地誌』ディオドロス著、飯尾都人訳、龍溪書舎を参照。</ref>、ポンポニウス・メラ<ref>『世界地理』ポンポニウス・メラ著、飯尾都人訳(上掲『神代地誌』に所収)</ref>のものなどがある。現存するゲルマーニアの地誌・民族誌は、ストラボン、タキトゥス<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫などを参照。</ref>、ポンポニウス・メラなどのものがある。 </div> ===11節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/11節]] {{進捗|00%|2024-11-25}}</span> ;ガッリア人の派閥性 *<!--❶-->[[wikt:en:quoniam#Latin|Quoniam]] ad hunc locum perventum est, **この地<small>〔ゲルマーニア〕</small>にまで到達したので、 *non [[wikt:en:alienus#Latin|alienum]] esse videtur, de Galliae Germaniaeque [[wikt:en:mos#Latin|moribus]] et, quo [[wikt:en:differo#Latin|differant]] hae [[wikt:en:natio#Latin|nationes]] inter sese, [[wikt:en:propono#Latin|proponere]]. **[[w:ガリア|ガッリア]]と[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]の風習について、これらの種族が互いにどのように異なるか述べることは不適切でないと思われる。 :  *<!--❷-->In Gallia non solum in omnibus civitatibus atque in omnibus <u>pagis</u> partibusque, **ガッリアにおいては、すべての部族において、さらにすべての<u>郷</u>や地方においてのみならず、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[wikt:en:pagus#Latin|pagus]]'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus">''[[w:en:Pagus]]'' 等を参照。</ref>。)</span> *sed paene etiam in singulis [[wikt:en:domus#Latin|domibus]] [[wikt:en:factio#Latin|factiones]] sunt, **ほとんどの個々の氏族においてさえも、派閥があり、 *earumque factionum [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] sunt, **それらの派閥には、領袖たちがいる。 :  *<!--❸-->qui summam [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]] eorum [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicio]] habere [[wikt:en:existimo#Latin|existimantur]], **その者<small>〔領袖〕</small>らは、彼ら<small>〔派閥〕</small>の判断に対して、最大限の影響力を持っていると考えられている。 *quorum ad [[wikt:en:arbitrium#Latin|arbitrium]] [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:summa#Noun_6|summa]] omnium rerum [[wikt:en:consilium#Latin|consiliorum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:redeo#Latin|redeat]]. **すべての事柄と協議は結局のところ、その者<small>〔領袖〕</small>らの裁量や判断へと帰する。 :  *<!--❹--><u>Idque</u> eius rei causa [[wikt:en:antiquitus#Latin|antiquitus]] [[wikt:en:institutus#Latin|institutum]] videtur, **それは、それらの事柄のために昔から取り決められたものと見られ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本では <u>[[wikt:en:itaque#Latin|itaque]]</u> となっている。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ex [[wikt:en:plebs#Latin|plebe]] contra [[wikt:en:potentior|potentiorem]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:egeo#Latin|egeret]]: **権勢者と対立する平民の誰かが、助けに欠くことがないように、ということである。 *suos enim [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] [[wikt:en:opprimo#Latin|opprimi]] et [[wikt:en:circumvenio#Latin|circumveniri]] non [[wikt:en:patior#Latin|patitur]], **すなわち<small>(領袖たちの)</small>誰も、身内の者たちが抑圧されたり欺かれたりすることを容認しない。 *neque, [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] si faciat, [[wikt:en:ullus#Latin|ullam]] inter suos habet [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]]. **もし<small>(領袖が)</small>そうでなくふるまったならば、身内の者たちの間で何ら影響力を持てない。 :  *<!--❺-->Haec eadem [[wikt:en:ratio#Latin|ratio]] est in [[wikt:en:summa#Latin|summa]] totius Galliae; **これと同じ理屈が、ガッリア全体の究極において存在する。 *namque omnes [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] <u>in partes divisae sunt duas</u>. **すなわち、すべての部族が二つの党派に分けられているのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本の語順で、&beta;系写本では divisae sunt in duas partes となっている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===12節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/12節]] {{進捗|00%|2024-12-09}}</span> ;ハエドゥイー族、セークァニー族、レーミー族の覇権争い *<!--❶-->Cum Caesar in Galliam venit, **<small>(当初)</small>カエサルがガッリアに来たときに、 *alterius [[wikt:en:factio#Latin|factionis]] principes erant [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]], alterius [[wikt:en:Sequani#Latin|Sequani]]. **一方の派閥の盟主は[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]であり、他方<small>(の派閥の盟主)</small>はセークァニー族であった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:第1巻31節の記述によれば、ハエドゥイー族と[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]がそれぞれの盟主であった。<br>    カエサルが本節でアルウェルニー族の名を伏せている理由は不明である。<br>    また、[[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.330)</ref>、ハエドゥイー族とセークァニー族の敵対関係においては、<br>    両部族を隔てるアラル川の水利権(川舟の通行税)をめぐる争いが敵意を助長していたという。)</span> :  *<!--❷-->Hi cum per se minus [[wikt:en:valerent|valerent]], **後者<small>〔セークァニー族〕</small>は自力ではあまり有力ではなかったので、 *quod [[wikt:en:summus#Latin|summa]] [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritas]] [[wikt:en:antiquitus|antiquitus]] erat in [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] **──というのは、昔から最大の威勢はハエドゥイー族にあって、 *magnaeque eorum erant [[wikt:en:clientela#Latin|clientelae]], **彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>には多くの庇護民がいたからであるが、── *[[wikt:en:Germani#Latin|Germanos]] atque [[wikt:en:Ariovistus#Latin|Ariovistum]] sibi [[wikt:en:adiungo#Latin|adiunxerant]] **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人と[[w:アリオウィストゥス|アリオウィストゥス]]を自分たちに会盟させており、 *eosque ad se magnis [[wikt:en:iactura#Noun|iacturis]] [[wikt:en:pollicitatio#Latin|pollicitationibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:perduco#Latin|perduxerant]]. **多大な犠牲と約束で 彼らを自分たちの味方に引き入れていた。 :  *<!--❸-->Proeliis vero compluribus [[wikt:en:factus#Latin|factis]] [[wikt:en:secundus#Adjective|secundis]] **<small>(セークァニー族は)</small>実に幾多の戦闘で勝利を収めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:紀元前63年|紀元前63年]]の'''マゲトブリガの戦い''' <ref name="マゲトブリガ">[[w:en:Battle of Magetobriga]]</ref> のことであろう。)</span> *atque omni [[wikt:en:nobilitas#Latin|nobilitate]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduorum]] [[wikt:en:interfectus#Latin|interfecta]] **ハエドゥイー族の貴族たちを皆殺しにして、 *tantum [[wikt:en:potentia#Latin|potentia]] [[wikt:en:antecedo#Latin|antecesserant]], **勢力の点で<small>(ハエドゥイー族より)</small>はるかに抜きん出ていたので、 :  *<!--❹-->ut magnam partem [[wikt:en:cliens#Latin|clientium]] ab [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] ad se [[wikt:en:traduco#Latin|traducerent]] **その結果として、ハエドゥイー族から庇護民の大半を自分たちへ味方に付けて、 *obsidesque ab iis [[wikt:en:princeps#Noun_3|principum]] [[wikt:en:filius#Latin|filios]] [[wikt:en:accipio#Latin|acciperent]] **彼ら<small>〔庇護民〕</small>から領袖の息子たちを人質として受け取り、 *et [[wikt:en:publice#Adverb|publice]] [[wikt:en:iuro#Latin|iurare]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogerent]] nihil se contra [[wikt:en:Sequani#Latin|Sequanos]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilii]] [[wikt:en:initurus#Latin|inituros]], **自分たち<small>〔ハエドゥイー族〕</small>がセークァニー族に対していかなる謀計を着手するつもりはない、と公に誓うことを強いて、 *et partem finitimi agri per [[wikt:en:vis#Noun_10|vim]] [[wikt:en:occupatus#Participle|occupatam]] [[wikt:en:possideo#Latin|possiderent]] **近隣の土地の一部を力ずくで占領して所有地として、 *Galliaeque totius [[wikt:en:principatus|principatum]] [[wikt:en:obtineo#Latin|obtinerent]]. **全ガッリアの覇権を手に入れた。 :  *<!--❺-->Qua [[wikt:en:necessitas#Latin|necessitate]] [[wikt:en:adductus#Latin|adductus]] **そのことにより、やむを得ずに突き動かされて、 *[[wikt:en:Diviciacus|Diviciacus]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:petendi|petendi]] causa [[wikt:en:Roma#Latin|Romam]] ad [[wikt:en:senatus#Latin|senatum]] [[wikt:en:profectus#Participle_2|profectus]] <u>imperfecta</u><!--infecta--> re [[wikt:en:redeo#Latin|redierat]]. **[[w:ディウィキアクス|ディーウィキアークス]]は支援を懇請するために[[w:ローマ|ローマ市]]の元老院へ赴いたが、事を成就せずに帰っていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Diviciacus (Aedui)|Diviciacus]]'' は、第1巻に登場したハエドゥイー族の親ローマ派の領袖。<br>    [[w:紀元前63年|紀元前63年]]のマゲトブリガの戦い <ref name="マゲトブリガ"/> で、ハエドゥイー族が<br>    セークァニー族・[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の同盟軍とゲルマーニア勢に撃破された後、<br>    彼はローマの元老院を訪れて軍事支援を求めたが、叶えられなかった。<br>    このとき元老院議員・弁論家の[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|キケロー]]が彼を歓待し、[[w:ドルイド|ドルイド]]と紹介している<ref>キケロー『予言について』 [https://www.thelatinlibrary.com/cicero/divinatione1.shtml#90 De Divinatione, I. xli. 90]</ref>。<br>    [[ガリア戦記_第5巻#7節|第5巻7節]]で彼の弟ドゥムノリークス ''[[w:en:Dumnorix|Dumnorix]]'' がカエサルの命で殺害されたときには、<br>    ディーウィキアークスはすでに没していたと考えられている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:imperfectus#Latin|imperfecta]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:infectus#Adjective|infecta]] となっている。)</span> :  *<!--❻-->[[wikt:en:adventus#Latin|Adventu]] Caesaris [[wikt:en:factus#Participle|facta]] [[wikt:en:commutatio#Latin|commutatione]] rerum, **カエサルの到来により、状況の変化が生じて、 *obsidibus [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:redditus|redditis]], **ハエドゥイー族の人質たちは返還されて、 *veteribus [[wikt:en:clientela#Latin|clientelis]] [[wikt:en:restitutus|restitutis]], **昔からの庇護民が取り戻されて、 *[[wikt:en:novus#Latin|novis]] per Caesarem [[wikt:en:comparatus|comparatis]], **<small>(さらに)</small>カエサルを通じて新参者たちを仲間にした。 *quod ii qui se ad eorum amicitiam [[wikt:en:adgregaverant|adgregaverant]], **──というのは、彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>の盟約のもとに仲間となっていた者たちが、 *[[wikt:en:melior#Latin|meliore]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicione]] atque [[wikt:en:aequior|aequiore]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperio]] se [[wikt:en:utor#Latin|uti]] videbant, **<small>(セークァニー族)</small>より良い条件とより公平な支配を享受しているようと考えていて、 *reliquis rebus eorum [[wikt:en:gratia#Latin|gratia]] [[wikt:en:dignitas|dignitate]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplificatus|amplificata]] **ほかの事柄においても彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>の信望と品格がより増されて、 *[[wikt:en:Sequani#Latin|Sequani]] [[wikt:en:principatus#Latin|principatum]] [[wikt:en:dimitto#Latin|dimiserant]]. **セークァニー族は覇権を放棄した。── :  *<!--❼-->In eorum locum [[wikt:en:Remi#Latin|Remi]] [[wikt:en:succedo#Latin|successerant]]: **彼ら<small>〔セークァニー族〕</small>の地位に、レーミー族が取って代わった。 *quos quod [[wikt:en:adaequo#Latin|adaequare]] apud Caesarem [[wikt:en:gratia#Latin|gratia]] [[wikt:en:intellego#Latin|intellegebatur]], **その者ら<small>〔レーミー族〕</small>はカエサルのもとで信望において<small>(ハエドゥイー族と)</small>同等であると認識されたので、 *ii qui propter [[wikt:en:vetus#Latin|veteres]] [[wikt:en:inimicitia#Latin|inimicitias]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nullo]] [[wikt:en:modus#Latin|modo]] cum [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:coniungo#Latin|coniungi]] poterant, **昔からの敵対関係のゆえに、ハエドゥイー族とどのようなやり方でも団結することができなかった者たちは、 *se [[wikt:en:Remi#Latin|Remis]] in [[wikt:en:clientela#Latin|clientelam]] dicabant. **レーミー族との庇護関係に自らを委ねた。 :  *<!--❽-->Hos illi diligenter [[wikt:en:tueor#Latin|tuebantur]]; **あの者たち<small>〔レーミー族〕</small>はかの者ら<small>〔庇護民〕</small>を誠実に保護していて、 *ita et novam et repente [[wikt:en:collectus#Latin|collectam]] [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]] [[wikt:en:teneo#Latin|tenebant]]. **このようにして、最近に得られた新たな威勢を保持していた。 :  *<!--❾-->Eo tum [[wikt:en:status#Noun_9|statu]] res erat, ut longe principes haberentur [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]], **当時の情勢は、ハエドゥイー族が圧倒的に盟主と見なされるようであって、 *[[wikt:en:secundus#Latin|secundum]] locum [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitatis]] [[wikt:en:Remi#Latin|Remi]] [[wikt:en:obtineo#Latin|obtinerent]]. **レーミー族が第二の尊厳ある地位を占めていた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===13節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/13節]] {{進捗|00%|2024-12-11}}</span> ;ガッリア人の社会階級、平民およびドルイドについて(1) *<!--❶-->In omni Gallia eorum hominum, qui [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquo]] sunt [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] atque [[wikt:en:honor#Latin|honore]], [[wikt:en:genus#Latin|genera]] sunt duo. **全ガッリアにおいて、何らかの地位や顕職にある人々の階級は二つである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:後述のように、[[w:ドルイド|ドルイド]](神官)と[[w:騎士|騎士]]である。)</span> :  '''平民について''' *Nam [[wikt:en:plebes#Latin|plebes]] paene [[wikt:en:servus#Latin|servorum]] habetur loco, **これに対して、平民はほとんど奴隷の地位として扱われており、 *quae [[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] [[wikt:en:audeo#Latin|audet]] per se, <u>nulli</u> [[wikt:en:adhibeo#Latin|adhibetur]] consilio. **自分たちでは何もあえてしようとはせず、いかなる評議に召集されることもない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:nullus#Adjective|nullo]] (単数・奪格) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:nullus#Pronoun|nulli]] (単数・与格、あるいは男性・複数・主格) となっている。<br>          動詞 [[wikt:en:adhibeo#Latin|adhibeo]] は与格(もしくは奪格)をとる。<br>          なお、[[ガリア戦記 第1巻/注解/40節|第1巻40節]]に &quot; ad id consilium [[wikt:en:adhibitis|adhibitis]] centurionibus &quot;<br>          「その会議に百人隊長たちが召集されて」という表現もある。)</span> :  *<!--❷-->[[wikt:en:plerique#Noun|Plerique]], cum <u>aut</u> [[wikt:en:aes alienum|aere alieno]] <u>aut</u> magnitudine [[wikt:en:tributum#Latin|tributorum]] <u>aut</u> iniuria [[wikt:en:potentior|potentiorum]] [[wikt:en:premo#Latin|premuntur]], **大多数の者は、<u>あるいは</u>負債、<u>あるいは</u>貢納の多さ、<u>あるいは</u>権勢者たちの横暴によって抑圧されており、 *sese in [[wikt:en:servitus#Latin|servitutem]] [[wikt:en:dico#Etymology_2|dicant]] [[wikt:en:nobilis#Latin|nobilibus]], **貴族たちに仕える奴隷身分に、身を捧げている。 *''<u>quibus</u>'' in hos eadem omnia sunt [[wikt:en:ius#Latin|iura]], quae [[wikt:en:dominus#Latin|dominis]] in [[wikt:en:servus#Latin|servos]]. **貴族たちには彼ら<small>〔平民〕</small>に対して、奴隷に対する主人のと同様なすべての権利がある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ''quibus'' は、主要写本&omega; にはなく、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Dinter|Dinter]] による挿入提案である。)</span> :  '''ドルイドについて''' *<!--❸-->Sed de his duobus [[wikt:en:genus#Latin|generibus]] **ともかく、これら二つの <small>(特権的な)</small> 階級について、 *<u>alterum</u> est [[wikt:en:Druides#Latin|druidum]], <u>alterum</u> [[wikt:en:eques#Latin|equitum]]. **<u>一方は</u>[[w:ドルイド|ドルイド]] <small>(聖職者)</small> であり、<u>他方は</u>[[w:騎士|騎士]]である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「[[w:ドルイド|ドルイド]]」と訳されるラテン語の単語 [[wikt:en:Druides#Latin|Druidēs]](ドルイデース)は複数形であり、<br>    集合的に用いられる。)</span> :  [[画像:Two_Druids.PNG|thumb|right|200px|二人のドルイド。フランスの[[w:オータン|オータン]]、すなわちガッリア中部のビブラクテ辺りで発見された[[w:レリーフ|レリーフ]]。]] *<!--❹-->Illi rebus [[wikt:en:divinus#Latin|divinis]] [[wikt:en:intersum#Latin|intersunt]], **前者<small>〔ドルイド〕</small>は神事に関わり、 *[[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]] [[wikt:en:publicus#Latin|publica]] ac [[wikt:en:privatus#Adjective|privata]] [[wikt:en:procuro#Latin|procurant]], **公的および私的な<ruby><rb>[[w:供犠|供犠]]</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を司り、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:供犠とは、人や獣を<ruby><rb>[[w:生贄|生贄]]</rb><rp>(</rp><rt>いけにえ</rt><rp>)</rp></ruby>として神前に捧げることである。<br>    <ruby><rb>[[w:人身御供|人身御供]]</rb><rp>(</rp><rt>ひとみごくう</rt><rp>)</rp></ruby>とも。)</span> *[[wikt:en:religio#Latin|religiones]] [[wikt:en:interpretor#Latin|interpretantur]]: **信仰上の事柄を解釈する。 *ad hos magnus [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentium]] numerus [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinae]] causa [[wikt:en:concurro#Latin|concurrit]], **この者ら<small>〔ドルイド〕</small>のもとへ、若者たちの多数が教えのために群り集まり、 *magnoque hi sunt apud eos [[wikt:en:honor#Latin|honore]]. **この者ら<small>〔ドルイド〕</small>は、彼ら<small>〔ガッリア人〕</small>のもとで大いなる名誉を持つ。 :  *<!--❺-->Nam fere de omnibus [[wikt:en:controversia#Latin|controversiis]] [[wikt:en:publicus#Latin|publicis]] [[wikt:en:privatus#Adjective|privatis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]], **なぜなら<small>(ドルイドは)</small>ほとんどすべての公的および私的な訴訟ごとを判決するのである。 *et, si [[wikt:en:aliquod|quod]] est [[wikt:en:admissus#Latin|admissum]] [[wikt:en:facinus#Latin|facinus]], si [[wikt:en:caedes#Latin|caedes]] [[wikt:en:factus#Participle|facta]], **もし何らかの罪悪が犯されれば、もし殺人がなされれば、 *si de [[wikt:en:hereditas#Latin|hereditate]], de finibus [[wikt:en:controversia#Latin|controversia]] est, **もし、遺産相続について、地所について、訴訟ごとがあれば、 *[[wikt:en:idem#Latin|idem]] [[wikt:en:decerno#Latin|decernunt]], [[wikt:en:praemium#Latin|praemia]] [[wikt:en:poena#Latin|poenas]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]]; **同じ者たち<small>〔ドルイド〕</small>が裁決して、補償や懲罰を判決するのである。 :  *<!--❻-->si [[wikt:en:aliqui#Latin|qui]] <u>aut</u> [[wikt:en:privatus#Noun|privatus]] <u>aut</u> [[wikt:en:populus#Etymology_1|populus]] eorum [[wikt:en:decretum#Latin|decreto]] non [[wikt:en:sto#Latin|stetit]], **もし何らかの個人<u>あるいは</u>群衆が彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の裁決を遵守しなければ、 *[[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificiis]] [[wikt:en:interdico#Latin|interdicunt]]. **<small>(その者らに)</small><ruby><rb>供犠</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を禁じる。 *Haec [[wikt:en:poena#Latin|poena]] apud eos est [[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissima]]. **これは、彼ら<small>〔ガッリア人〕</small>のもとでは、非常に重い懲罰である。 :  *<!--❼-->Quibus ita [[wikt:en:interdico#Latin|est interdictum]], **このように<small>(<ruby><rb>供犠</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を)</small>禁じられると、 *hi numero [[wikt:en:impius#Latin|impiorum]] ac [[wikt:en:sceleratus#Participle|sceleratorum]] habentur, **彼らは、不信心で極道な輩と見なされて、 *his omnes [[wikt:en:decedo#Latin|decedunt]], **皆が彼らを忌避して、 *[[wikt:en:aditus#Latin|aditum]] <u>(eorum)</u> [[wikt:en:sermo#Latin|sermonem]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:defugio#Latin|defugiunt]], **アプローチや会話を避ける。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の eorum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] ex [[wikt:en:contagio#Latin|contagione]] [[wikt:en:incommodum#Noun|incommodi]] [[wikt:en:accipio#Latin|accipiant]], **<small>(彼らとの)</small>接触から、何らかの災厄を<ruby><rb>蒙</rb><rp>(</rp><rt>こうむ</rt><rp>)</rp></ruby>ることがないようにである。 *<u>neque</u> his [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:ius#Etymology_1|ius]] [[wikt:en:reddo#Latin|redditur]], **彼らが請願しても<small>(元通りの)</small>権利は回復されないし、 *<u>neque</u> <u>honos</u> [[wikt:en:ullus#Latin|ullus]] [[wikt:en:communico#Latin|communicatur]]. **いかなる名誉も分け与えられない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:honos#Latin|honos]] は、[[wikt:en:honor#Latin|honor]] の古い語形。)</span> :  *<!--❽-->His autem omnibus [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:praesum#Latin|praeest]] unus, **ところで、これらすべてのドルイドを一人が統轄しており、 *qui summam inter eos habet [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]]. **その者は彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の間で最高の権威を持っている。 :  *<!--❾-->Hoc [[wikt:en:mortuus#Participle|mortuo]], **この者が死去すると、 *<u>aut</u>, si qui ex reliquis [[wikt:en:excello#Latin|excellit]] [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitate]], [[wikt:en:succedo#Latin|succedit]], **<u>あるいは</u>、もし残りの者たちの中から威厳において傑出した者がおれば、継承して、 *<u>aut</u>, si sunt plures [[wikt:en:par#Latin|pares]], [[wikt:en:suffragium#Latin|suffragio]] [[wikt:en:Druides#Latin|druidum]] <u>(adlegitur)</u>; **<u>あるいは</u>、もしより多くの者たちが同等であれば、ドルイドの投票で <u>(選ばれる)</u>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:adlegitur|adlegitur]] はβ系写本の記述で、α系写本にはない。)</span> *[[wikt:en:nonnumquam|non numquam]] etiam [[wikt:en:arma#Latin|armis]] de [[wikt:en:principatus#Latin|principatu]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendunt]]. **ときには、武力でさえも首座を争うことがある。 :  *<!--❿-->Hi certo anni tempore **彼ら<small>〔ドルイド〕</small>は、年間の定められた時期に *in finibus [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutum]], quae regio totius Galliae media habetur, [[wikt:en:consido#Latin|considunt]] in loco [[wikt:en:consecratus|consecrato]]. **<u>全ガッリア</u>の中心地域と見なされているカルヌーテース族の領土において、'''聖なる地'''に集合する。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カルヌーテース族 ''[[w:en:Carnutes|Carnutes]]'' については、[[ガリア戦記_第5巻#25節|第5巻25節]]で言及された。<br>    彼らの首邑は ''[[w:en:Chartres|Chartres]]''([[w:シャルトル|シャルトル]]市)として現代に部族名の名残を伝えている。<br>     だが、むしろ繁栄の中心地・'''[[w:聖地|聖なる地]]はケナブム'''(''[[w:en:Cenabum|Cenabum]]'')であり、<br>    3世紀に[[w:ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス|アウレーリアーヌス帝]]の街と呼ばれ、現在の'''[[w:オルレアン|オルレアン市]]'''に帝の名を遺す。<br>     本節の記述はあくまでカエサルが支配する「全ガッリア」の話であって、<br>    ガッリアの他の地方には別の中心地があったようである。)</span> :  *Huc omnes undique, qui [[wikt:en:controversia#Latin|controversias]] habent, [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **ここへ、四方八方から訴訟などを持つあらゆる者たちが集まって、 *eorumque [[wikt:en:decretum#Latin|decretis]] [[wikt:en:iudicium#Latin|iudiciis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:pareo#Latin|parent]]. **彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の裁決や判定に服従する。 :  *<!--⓫-->[[wikt:en:disciplina#Latin|Disciplina]] in [[wikt:en:Britannia#Latin|Britannia]] [[wikt:en:repertus#Latin|reperta]] <span style="color:#009900;">(esse)</span> **<small>(ドルイドの)</small>教説は[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]で見出され、 *atque inde in Galliam [[wikt:en:translatus#Participle|translata]] esse [[wikt:en:existimo#Latin|existimatur]], **そこからガッリアにもたらされたと考えられている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これに対して、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]は、ガッリア人の信仰は[[w:ピュタゴラス教団|ピュタゴラスの教説]]であると伝えている<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.408)</ref>。<br>    [[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば、これは東方のゲタエ人([[w:en:Getae|Getae]];[[w:トラキア|トラキア]]系ないし[[w:ダキア|ダキア]]系)<br>    を通じて取り入れたものだという<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、第7巻 第3章 第5節)</ref>。)</span> *<!--⓬-->et nunc, qui [[wikt:en:diligenter#Latin|diligentius]] eam rem [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscere]] [[wikt:en:volo#Latin|volunt]], **今でも、その事柄をより入念に探究することを欲する者たちは、 *[[wikt:en:plerumque#Adverb|plerumque]] [[wikt:en:illo#Adverb|illo]] [[wikt:en:disco#Latin|discendi]] causa [[wikt:en:proficiscor|proficiscuntur]]. **たいてい、かの地<small>〔ブリタンニア〕</small>に研究するために旅立つ。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===14節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/14節]] {{進捗|00%|2025-01-03}}</span> ;ドルイドについて(2) *<!--❶-->[[wikt:en:Druides#Latin|Druides]] a bello [[wikt:en:absum#Latin|abesse]] [[wikt:en:consuesco#Latin|consuerunt]], **[[w:ドルイド|ドルイド]]は、戦争に関与しない習慣であり、 *neque [[wikt:en:tributum#Latin|tributa]] una cum reliquis [[wikt:en:pendo#Latin|pendunt]]; **ほかの者と一緒に貢納<small>(租税)</small>を支払うこともない。 *[[wikt:en:militia#Latin|militiae]] [[wikt:en:vacatio#Latin|vacationem]] omniumque rerum habent [[wikt:en:immunitas#Latin|immunitatem]]. **[[w:徴兵制度|兵役]]の免除や、あらゆる事柄において免除特権を持っているのである。 :  [[画像:Druids,_in_the_early_morning_glow_of_the_sun.jpg|thumb|right|200px|現代イギリスのドルイド教復興主義者たち]] *<!--❷-->[[wikt:en:tantus#Latin|Tantis]] [[wikt:en:excitatus#Latin|excitati]] [[wikt:en:praemium#Latin|praemiis]] **このような特典に駆り立てられて *et sua [[wikt:en:spons#Latin|sponte]] multi in [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinam]] [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **自らの意思で多くの者が教え<small>(の場)</small>に集まっても来るし、 *et a [[wikt:en:parens#Etymology_1|parentibus]] propinquisque [[wikt:en:mitto#Latin|mittuntur]]. **両親や縁者たちによって送られても来る。 :  *<!--❸-->Magnum ibi numerum [[wikt:en:versus#Etymology_3_2|versuum]] [[wikt:en:edisco#Latin|ediscere]] [[wikt:en:dico#Latin|dicuntur]]. **<small>(彼らは)</small>そこで詩句の多数を習得すると言われている。 :  *Itaque annos [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nulli]] <u>XX([[wikt:en:vicenus#Latin|vicenos]])</u> in [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplina]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanent]]. **こうして、少なからぬ者たちが、20年にもわたって教え<small>(の場)</small>に残留する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:XX#Translingual|XX]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:vicenos|vicenos]] となっているが、意味は同じ。)</span> :  *Neque [[wikt:en:fas#Latin|fas]] esse [[wikt:en:existimo#Latin|existimant]] ea litteris [[wikt:en:mando#Latin|mandare]], **それら<small>(の詩句)</small>を文字で刻み込むことは、<ruby><rb>神意</rb><rp>(</rp><rt>ファース</rt><rp>)</rp></ruby>に背くと考えている。 *cum in reliquis fere rebus, **もっとも、ほぼ他の事柄においては、 *[[wikt:en:publicus#Adjective|publicis]] [[wikt:en:privatus#Adjective|privatis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:ratio#Latin|rationibus]], [[wikt:en:Graecus#Adjective|Graecis]] litteris [[wikt:en:utor#Latin|utantur]]. **公的および私的な用件に[[w:ギリシア文字|ギリシア文字]]を用いる。 {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Dédicace_de_Segomaros_(inscription gallo-grecque).png|thumb|left|300px|ギリシア文字で刻まれたガッリアの碑文]] | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Carte des inscriptions en langue gauloise répertoriées sur le site du RIIG jusqu'en juillet 2024.jpg|thumb|left|200px|フランスにおける[[w:ガリア語|ガッリア語]]碑文の分布図。<br>緑色の丸印は[[w:ギリシア文字|ギリシア文字]]、赤色の丸印は[[w:ラテン文字|ラテン文字]]、橙色の丸印はその他の文字で刻まれたもの。]] |} :  *<!--❹-->Id mihi duabus de causis [[wikt:en:instituo#Latin|instituisse]] videntur, **それは、私<small>〔カエサル〕</small>には、二つの理由から<small>(ドルイドが)</small>定めたことと思われる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これは、カエサルが自らを一人称で示している珍しい個所である。)</span> *quod <u>neque</u> in <u>vulgum</u> [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinam]] [[wikt:en:effero#Latin|efferri]] [[wikt:en:volo#Latin|velint]] **というのは、教えが一般大衆にもたらされることを欲してもいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:vulgum|vulgum]] だが、<br>         近世以降の印刷本[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Editio_princeps|ed.pr.]] では [[wikt:en:vulgus#Latin|vulgus]] としているが、語形の相異。)</span> *<u>neque</u> eos, qui [[wikt:en:disco#Latin|discunt]], litteris [[wikt:en:confisus#Latin|confisos]] minus memoriae [[wikt:en:studeo#Latin|studere]];<!--:--> **<small>(教えを)</small>学ぶ者が、文字を頼りにして、あまり暗記することに努めなくならないようにでもある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> :  [[画像:Dying_gaul.jpg|thumb|right|200px|『[[w:瀕死のガリア人|瀕死のガリア人]]』([[w:en:Dying_Gaul|Dying Gaul]])像(ローマ市の[[w:カピトリーノ美術館|カピトリーノ美術館]])]] *quod fere [[wikt:en:plerique#Noun|plerisque]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidit]], **というのも、ほとんど多くの者たちに、起こることには、 *ut [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] litterarum [[wikt:en:diligentia#Noun|diligentiam]] in [[wikt:en:perdiscendo|perdiscendo]] ac memoriam [[wikt:en:remitto#Latin|remittant]]. **文字の助けによって、入念に猛勉強することや暗記することを放棄してしまうのである。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:in_primis#Latin|In primis]] hoc volunt [[wikt:en:persuadeo#Latin|persuadere]], **とりわけ、彼ら<small>〔ドルイド〕</small>が説くことを欲しているのは、 *non [[wikt:en:intereo#Latin|interire]] animas, **霊魂は滅びることがないのみならず、 *sed ab [[wikt:en:alius#Latin|aliis]] post [[wikt:en:mors#Latin|mortem]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] ad [[wikt:en:alius#Latin|alios]], **死後にある者から別のある者へ乗り移るということである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ガッリア人の[[w:輪廻転生|転生信仰]]は、[[w:ピュタゴラス教団|ピュタゴラスの教説]]であると、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]が伝えている<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.408)</ref>。)</span> *atque hoc maxime ad [[wikt:en:virtus#Latin|virtutem]] [[wikt:en:excito#Latin|excitari]] [[wikt:en:puto#Latin|putant]], [[wikt:en:metus#Latin|metu]] [[wikt:en:mors#Latin|mortis]] [[wikt:en:neglectus#Latin|neglecto]]. **このこと<small>〔霊魂の不滅〕</small>によって死の恐怖に無頓着になってとりわけ武勇へ駆り立てられると<small>(ドルイドは)</small>思っている。 [[画像:Universum.jpg|thumb|right|200px|古代以来の伝統的な世界観における天空と平らな大地。カルデアやギリシアを除けば、丸い地球という観念は知られていなかった。]] :  *<!--❻-->Multa [[wikt:en:praeterea|praeterea]] **さらにおおくのことを、 *de [[wikt:en:sidus#Latin|sideribus]] atque eorum [[wikt:en:motus#Noun_2|motu]], **星々とその動きについて、 *de [[wikt:en:mundus#Noun_2|mundi]] ac [[wikt:en:terra#Latin|terrarum]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudine]], **天空と大地の大きさについて、 *de [[wikt:en:res#Latin|rerum]] [[wikt:en:natura#Latin|natura]], **事物の性質について、 *de [[wikt:en:deus#Latin|deorum]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalium]] [[wikt:en:vis#Latin|vi]] ac [[wikt:en:potestas#Latin|potestate]] **不死なる神々の力と支配について、 *[[wikt:en:disputo#Latin|disputant]] et [[wikt:en:iuventus#Latin|iuventuti]] [[wikt:en:trado#Latin|tradunt]]. **研究して、青年たちに教示するのである。 :  :<span style="color:#009900;">('''訳注:ドルイドについて'''<br>    ケルト社会の神官・祭司・僧などとされるドルイドについては、<br>    おそらくは[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]、そして'''カエサル'''、および[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.410-p.411)</ref>、<br>    [[w:ストラボン|ストラボン]]<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.341-p.342) </ref>、ポンポニウス・メラ<ref>ポンポニウス・メラ『世界地理』(前掲、p.549)</ref>などのギリシア人・ローマ人の<br>    著述家たちがそれぞれ書き残しているために同時代や現代に知られている。<br>    しかし、本節にもあるように、その秘密主義からか、古代ギリシア・ローマの<br>    著作にあるほかには、その詳細については不明である。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===15節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/15節]] {{進捗|00%|2025-01-12}}</span> [[画像:BIATEC_pri_NBS_1.jpg|thumb|right|200px|ケルト系の王ビアテック([[w:en:Biatec|Biatec]])の騎馬像([[w:スロバキア国立銀行|スロバキア国立銀行]])。彼はBC1世紀のケルトの硬貨に刻まれた人物で、現代[[w:スロバキア・コルナ|スロバキアの5コルナ]]硬貨にも刻まれている。]] [[画像:Bige_Musée_de_Laon_050208.jpg|thumb|right|200px|二頭立て二輪馬車([[w:チャリオット|戦車]])に乗るガッリア人像(仏・[[w:ラン (フランス)|ラン]]博物館)]] '''ガッリア人の騎士階級について''' *<!--❶-->Alterum [[wikt:en:genus#Noun_6|genus]] est [[wikt:en:eques#Latin|equitum]]. **<small>([[w:ドルイド|ドルイド]]と並ぶ)</small>もう一つの階級は、[[w:騎士|騎士]]である。 :  *Hi, cum [[wikt:en:utor#Latin|est usus]] atque [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquod]] bellum [[wikt:en:incido#Etymology_1|incidit]] **彼らは、必要とし、かつ何らかの戦争が勃発したときには、 *quod fere ante Caesaris [[wikt:en:adventus#Latin|adventum]] [[wikt:en:quotannis#Latin|quotannis]] [[wikt:en:accido#Latin|accidere]] [[wikt:en:soleo#Latin|solebat]], **それ<small>〔戦争〕</small>はカエサルの到来以前にはほとんど毎年のように起こるのが常であり、 *uti <u>aut</u> ipsi [[wikt:en:iniuria#Latin|iniurias]] [[wikt:en:infero#Latin|inferrent]] <u>aut</u> [[wikt:en:inlatus#Latin|inlatas]] [[wikt:en:propulso#Latin|propulsarent]], **自身が侵犯行為を引き起こすためか、<u>あるいは</u>引き起こされて撃退するためであったが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> *omnes in bello [[wikt:en:versor#Latin|versantur]], **総勢が戦争に従事する。 :  *<!--❷-->atque eorum ut [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] est [[wikt:en:genus#Noun_6|genere]] [[wikt:en:copia#Latin|copiis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplissimus|amplissimus]], **さらに彼らのめいめいが、生まれの高貴さや富の豊かさにおいて際立っていればいるほど、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ut quisque ~ ita;おのおのが~であればあるほどますます)</span> *ita plurimos [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se [[wikt:en:ambactus#Latin|ambactos]] [[wikt:en:cliens#Latin|clientes]]<nowiki>que</nowiki> habet. **自らの周囲に非常に多くの従臣や庇護民たちを侍らせる。 *Hanc unam [[wikt:en:gratia#Latin|gratiam]] [[wikt:en:potentia#Latin|potentiam]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:nosco#Latin|noverunt]]. **<small>(騎士たちは)</small>これが信望や権勢<small>(を示すこと)</small>の一つであると認識しているのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===16節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/16節]] {{進捗|00%|2025-01-18}}</span> ;ガッリア人の信仰と生け贄、ウィッカーマン :  ;   人間を<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>として捧げる *<!--❶-->[[wikt:en:natio#Latin|Natio]] est <u>omnium</u> [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] [[wikt:en:admodum|admodum]] [[wikt:en:deditus|dedita]] [[wikt:en:religio#Latin|religionibus]], **ガッリア人全体の部族民は、まったく信心<small>(または迷信)</small>に献身している。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:omnium#Latin|omnium]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:omnis#Latin|omnis]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:religio#Latin|religio]] は ''superstitious rites''「迷信的儀式」などと訳される。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dedo#Latin|est dēditus]] +与格「~に捧げられている」)</span> [[画像:Myths and legends; the Celtic race (1910) (14781091124).jpg|thumb|ガッリアの<ruby><rb>人身</rb><rp>(</rp><rt>ひとみ</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>御供</rb><rp>(</rp><rt>ごくう</rt><rp>)</rp></ruby>の想像画(1910年、[[w:en:T. W. Rolleston|トーマス・ウィリアム・ロールストン]]著『神話と伝説;ケルト民族』の挿絵)。]] *<!--❷-->atque ob eam causam, **その理由のために、 *qui sunt [[wikt:en:adfectus#Participle|adfecti]] [[wikt:en:gravior#Latin|gravioribus]] [[wikt:en:morbus#Latin|morbis]] **重篤な病を患っている者たち **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:adficio|sunt adfectus]] ([[wikt:en:afficiō|sunt affectus]]) ~「~に苦しめられている」)</span> *quique in [[wikt:en:proelium#Latin|proeliis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:versor#Latin|versantur]], **および危険な合戦に従事している者たちは、 *<u>aut</u> pro [[wikt:en:victima#Latin|victimis]] homines [[wikt:en:immolo#Latin|immolant]] **<u>あるいは</u> [[w:生贄|<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>]]<small>〔犠牲獣〕</small>として人間を供えたり、 *<u>aut</u> se [[wikt:en:immolaturus#Latin|immolaturos]] [[wikt:en:voveo#Latin|vovent]], **<u>あるいは</u> 自らを犠牲にするつもりであると誓願して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:immolo#Latin|immolātūrus (esse)]] 「犠牲に供えるつもりである」)</span> *[[wikt:en:administer#Latin|administris]]<nowiki>que</nowiki> ad ea [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]] [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]];<!--,--> **その<ruby><rb>[[w:供犠|供犠]]</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>のための司祭として[[w:ドルイド|ドルイド]]を雇うのである。 :  *<!--❸-->quod, pro vita hominis [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] hominis vita [[wikt:en:reddo#Latin|reddatur]], **というのは<small>(一人の)</small>人間の生命のためには、<small>(もう一人の)</small>人間の生命が償われない限り、 *non posse <sup>(*)</sup> [[wikt:en:deus#Latin|deorum]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalium]] [[wikt:en:numen#Latin|numen]] [[wikt:en:placo#Latin|placari]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]], **不死なる神々の<ruby><rb>御霊</rb><rp>(</rp><rt>みたま</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby><rb>宥</rb><rp>(</rp><rt>なだ</rt><rp>)</rp></ruby>められることができないと<small>(部族民たちが)</small>思っており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:(*) 印は、&beta;系写本では [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] という記述だが、<br>        &nbsp; &alpha;系写本では省かれている。)</span> *[[wikt:en:publice|publice]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:idem#Latin|eiusdem]] [[wikt:en:genus#Latin|generis]] habent [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]]. **同じような類いの供儀を公けに定めているからである。 :  ;    枝編細工の巨像([[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]) *<!--❹-->[[wikt:en:alius#Latin|Alii]] [[wikt:en:immanis#Latin|immani]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudine]] [[wikt:en:simulacrum#Latin|simulacra]] habent, **他の者たちは、桁外れに巨大な像を持っていて、 *quorum [[wikt:en:contextus#Participle|contexta]] [[wikt:en:vimen#Latin|viminibus]] [[wikt:en:membrum#Latin|membra]] [[wikt:en:vivus#Latin|vivis]] hominibus [[wikt:en:compleo#Latin|complent]]; **その小枝で編み込まれた四肢を、生きている人間たちで満杯にして、 *quibus [[wikt:en:succensus#Latin|succensis]] **それらが燃やされると、 *[[wikt:en:circumventus|circumventi]] [[wikt:en:flamma#Latin|flamma]] [[wikt:en:exanimō|exanimantur]] homines. **<small>(像に詰め込まれた)</small>人々は炎に取り巻かれて息絶えさせられるのである。 :  *<!--❺--><u>Supplicia</u> eorum, qui in [[wikt:en:furtum#Latin|furto]] <u>aut</u> in [[wikt:en:latrocinium#Latin|latrocinio]] **窃盗あるいは強盗に関わった者たちを<u>犠牲</u>にすることにより、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:supplicium#Latin|supplicium]]「拷問、刑罰、極刑」あるいは「犠牲、供物」)</span> *<u>aut</u> [[wikt:en:aliqui#Latin|aliqua]] <u>noxia</u> sint [[wikt:en:comprehensus#Latin|comprehensi]], **あるいは何らかの加害行為により捕らわれた者たち<small>(の処刑)</small>によって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:・・ aut ~, aut …「・・あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・&pi;系・S写本では [[wikt:en:noxia#Latin|noxia]] だが、<br>         &rho;系・BMLN写本では [[wikt:en:noxa#Latin|noxa]] などと異読がある。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:comprehendo#Latin|sint comprehensi]]「捕らわれた」)</span> *[[wikt:en:gratior#Latin|gratiora]] [[wikt:en:deus#Latin|dis]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalibus]] esse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]]; **不死なる神々に受け<ruby><rb>容</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>れられやすいと<small>(人々を[[w:火刑|火刑]]に処した者たちは)</small>思っている。 :  *sed, cum eius generis [[wikt:en:copia#Latin|copia]] [[wikt:en:deficio#Latin|defecit]], **しかしながら、その類いの供給が欠けたときには、 *etiam ad [[wikt:en:innocens#Latin|innocentium]] <u>[[wikt:en:supplicium#Latin|supplicia]]</u> [[wikt:en:descendo#Latin|descendunt]]. **<ruby><rb>無辜</rb><rp>(</rp><rt>むこ</rt><rp>)</rp></ruby>の者たちさえも<u>犠牲</u>にすることに頼るのである。 :  :<span style="color:#009900;">(訳注:このような、いわゆる「'''[[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]'''」の供犠については[[w:ストラボン|ストラボーン]]も伝えており<ref>ストラボーン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.343)</ref>、<br>    [[w:人身御供|人身御供]]の種類の一つとして、干し草やたきぎで巨像を作り、その中へあらゆる<br>    家畜・野生動物や人間たちを投げ込んで丸焼きにする習慣があったという。<br>     また、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.410~p.411)</ref>やストラボーンによれば、ドルイドはむしろ'''[[w:予言|予言者]]・[[w:占い|占い師]]'''<br>    であるという。ドルイドが重要な問題について占うときには、供犠される人間の<br>     腹または背中を剣などで刺して、犠牲者の倒れ方、肢体のけいれん、出血の様子<br>    などを観察して、将来の出来事を占うのだという。)</span> {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:Wicker man (Britannia antiqua illustrata).jpg|thumb|left|500px|ウィッカーマンの想像画(1676年)]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The Wicker Man of the Druids crop.jpg|thumb|left|400px|想像画(1773/1776年) ]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The religious denominations in the United States- their history, doctrine, government and statistics. With a preliminary sketch of Judaism, paganism and Mohammedanism (1854) (14777386845).jpg|thumb|left|250px|想像画(1854年)]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The 2007 wicker man.jpg|thumb|left|250px|2007年に造られたウィッカーマン]] |- | colspan="4" |柳の枝で編んだ巨人[[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]([[w:en:Wicker_Man|Wicker Man]])の想像画(17~19世紀)。この特異な風習は、近代になって人々の興味をかき立て、いくつもの想像画が描かれた<ref>例えば『ケルト人─蘇るヨーロッパ<幻の民>』C.エリュエール著、鶴岡真弓監修、創元社、p.130の挿絵などを参照。</ref>。 |} <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===17節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/17節]] {{進捗|00%|2025-01-26}}</span> ;ガッリアの神々(ローマ風解釈) *<!--❶--><u>Deum</u> maxime [[wikt:en:Mercurius#Latin|Mercurium]] [[wikt:en:colo#Latin|colunt]]. **<small>(ガッリア人たちは)</small>神々のうちでとりわけ[[w:メルクリウス|メルクリウス]]を崇拝している。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:メルクリウスは[[w:ローマ神話|ローマ神話]]の神名であり、<br>    本節の神名はすべてローマ風解釈である。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:deum|deum]] は、主要写本&omega; の記述だが、<br>         [[wikt:en:deorum#Latin|deorum]] とする [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] の修正提案がある。)</span> *Huius sunt [[wikt:en:plurimus#Latin|plurima]] [[wikt:en:simulacrum#Latin|simulacra]]<!--:-->, **彼の偶像が最も多い。 *hunc omnium [[wikt:en:inventor#Latin|inventorem]] [[wikt:en:ars#Latin|artium]] ferunt, **<small>(ガッリア人たちは)</small>彼をすべての技術の発明者であると言い伝えており、 *hunc [[wikt:en:via#Latin|viarum]] atque [[wikt:en:iter#Latin|itinerum]] [[wikt:en:dux#Latin|ducem]], **彼を道および旅の案内者として、 *hunc ad [[wikt:en:quaestus#Latin|quaestus]] [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:mercatura#Latin|mercaturas]]<nowiki>que</nowiki> habere [[wikt:en:vis#Latin|vim]] [[wikt:en:maximus#Latin|maximam]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]]. **彼が金銭の利得や商取引で絶大な力を持つと<small>(ガッリア人たちは)</small>思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これらは、ローマ神話の[[w:メルクリウス|メルクリウス]] [[w:la:Mercurius (deus)|Mercurius]] が比定されるようになっていた<br>         ギリシア神話の[[w:ヘルメース|ヘルメース]] [[wikt:en:Ἑρμῆς|Ἑρμῆς]] の説明とも受け取れる。)</span> :  *<!--❷-->Post hunc Apollinem et Martem et Iovem et Minervam. **彼に続いて、アポッローとマールスとユッピテルとミネルウァを<small>(ガッリア人は崇拝している)</small>。 [[画像:Taranis_Jupiter_with_wheel_and_thunderbolt_Le_Chatelet_Gourzon_Haute_Marne.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの雷神タラニス([[w:en:Taranis|Taranis]])の神像([[w:en:National_Archaeological_Museum_(France)|フランス国立考古学博物館]])。雷を司ることからローマ神話の[[w:ユーピテル|ユッピテル]]と同一視された。左手に車輪、右手に稲妻を持っている。]] [[画像:God_of_Etang_sur_Arroux_possible_depiction_of_Cernunnos.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの神ケルヌンノス([[w:en:Cernunnos|Cernunnos]])の神像(フランス国立考古学博物館)。]] :  *De his **これら<small>(の神々)</small>について、 *[[wikt:en:idem#Latin|eandem]] fere, quam [[wikt:en:reliquus#Latin|reliquae]] [[wikt:en:gens#Latin|gentes]], habent [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]]: **<small>(以下のような)</small>ほかの種族<small>(が持っているの)</small>とほぼ同じ見解を持っている。 *[[wikt:en:Apollo#Latin|Apollinem]] [[wikt:en:morbus#Latin|morbos]] [[wikt:en:depello#Latin|depellere]], **[[w:アポローン|アポッロー]]は病気を追い払い、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Apollo|Apollo]] は、医術と病気の神アポローン [[wikt:en:Ἀπόλλων|Ἀπόλλων]] に比定される。)</span> *[[wikt:en:Minerva#Latin|Minervam]] [[wikt:en:opus#Latin|operum]] atque [[wikt:en:artificium#Latin|artificiorum]] [[wikt:en:initium#Latin|initia]] [[wikt:en:trado#Latin|tradere]], **[[w:ミネルウァ|ミネルウァ]]は工芸や芸術の初歩を教示し、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Minerva|Minerva]] は、工芸や芸術の女神アテーナー [[wikt:en:Ἀθηνᾶ|Ἀθηνᾶ]] に比定される。<br>     Mercurius が [[wikt:en:ars#Latin|ars]] を司ると前述したのに対して、<br>     Minerva は [[wikt:en:opus#Latin|opus]] や [[wikt:en:artificium#Latin|artificium]] を司ると述べている。<br>    なお、ローマ神話のミネルウァは、[[w:en:Etruscan religion|エトルリア神話]]の<br>    女神メンルウァ ''[[w:en:Menrva|Menrva]]'' を移入したものと考えられている。)</span> *[[wikt:en:Iuppiter#Latin|Iovem]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]] [[wikt:en:caelestia#Latin|caelestium]] [[wikt:en:tenere#Latin|tenere]], **[[w:ユーピテル|ユッピテル]]は天界の統治を司り、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Iuppiter|Iuppiter]] は、天上の支配者ゼウス [[wikt:en:Ζεύς|Ζεύς]] に比定される。)</span> *[[wikt:en:Mars#Latin|Martem]] [[wikt:en:bellum#Latin|bella]] [[wikt:en:rego#Latin|regere]]. **[[w:マルス (ローマ神話)|マールス]]は戦争を支配する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Mars (deus)|Mars]] は、荒ぶる戦争の神アレース [[wikt:en:Ἄρης|Ἄρης]] に比定される。)</span> :  *<!--❸-->Huic, cum [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimico#Latin|dimicare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituerunt]], **彼<small>〔マルス〕</small>には、<small>(ガッリア人が)</small>戦闘で干戈を交えることを決心したときに、 *ea quae [[wikt:en:bellum#Latin|bello]] [[wikt:en:capio#Latin|ceperint]], plerumque [[wikt:en:devoveo#Latin|devovent]]: **戦争で捕獲したものを、たいていは奉納するものである。 *<u>cum</u> <u>superaverunt</u>, [[wikt:en:animal#Latin|animalia]] [[wikt:en:captus#Latin|capta]] [[wikt:en:immolo#Latin|immolant]] **<small>(戦闘で)</small>打ち勝ったときには、捕獲された獣を<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>に供えて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の cum は、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] の修正提案で、<br>         主要写本&omega; では quae となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の動詞は、<br>        &alpha;系・V写本では [[wikt:en:superaverint|superaverint]] <small>(3人称・複数・完了・<u>接続法</u>)</small> 、<br>        &rho;系・T写本では [[wikt:en:superarint|superarint]] <small>( 同 上 )</small> だが、<br>        印刷本 [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Editio_princeps|ed.pr.]] では、[[wikt:en:superaverunt|superaverunt]] <small>(3人称・複数・完了・<u>直接法</u>)</small><br>         となっている。)</span> *reliquasque res in unum locum [[wikt:en:confero#Latin|conferunt]]. **残りの物を1か所に運び集める。 :  *<!--❹-->Multis in [[wikt:en:civitas#Latin|civitatibus]] **多くの部族において、 *harum rerum [[wikt:en:exstructus#Latin|exstructos]] [[wikt:en:tumulus#Latin|tumulos]] **これらの物が積み上げられた塚を、 *locis [[wikt:en:consecratus#Latin|consecratis]] [[wikt:en:conspicor#Latin|conspicari]] [[wikt:en:licet#Latin|licet]]; **<u>聖なる地</u> で見ることができる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:<u>聖なる地</u> locus [[wikt:en:consecratus|consecratus]] については、[[#13節|13節]]で言及された。)</span> :  *<!--❺-->neque saepe [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidit]], ut [[wikt:en:neglectus#Latin|neglecta]] [[wikt:en:quispiam#Pronoun|quispiam]] [[wikt:en:religio#Latin|religione]] **何らかの者が信仰を軽視するようなことが、しばしば起こることはない。 *<u>aut</u> [[wikt:en:captus#Latin|capta]] apud se [[wikt:en:occulto#Latin|occultare]] **<u>あるいは</u>捕獲されたものを自分のもとに隠すこと、 *<u>aut</u> [[wikt:en:positus#Latin|posita]] [[wikt:en:tollo#Latin|tollere]] [[wikt:en:audeo#Latin|auderet]], **<u>あるいは</u><small>(塚に)</small>置かれたものをあえて運び去ることは。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> *[[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissimum]]<nowiki>que</nowiki> ei rei [[wikt:en:supplicium#Latin|supplicium]] cum [[wikt:en:cruciatus#Noun|cruciatu]] [[wikt:en:constitutus#Latin|constitutum]] est. **そんな事には、拷問を伴う最も重い刑罰が決められている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:最も重い刑罰とは、処刑であると思われる。)</span> <br> :<span style="color:#009900;">(訳注:'''ローマ風解釈について'''<br>    ガッリアなどケルト文化の社会においては、非常に多くの神々が信仰されており、<br>    ケルト語による多くの神名が知られており、考古学的にも多くの神像が遺されている。<br>    しかしながら、これらの神々がどのような性格や権能を持っていたのか、詳しくは判っていない。<br>    ローマ人は、数多くのケルトの神々をローマ神話の神々の型に当てはめて解釈した。<br>    [[w:タキトゥス|タキトゥス]]はこれを「[[w:ローマ風解釈|ローマ風解釈]]」[[w:en:Interpretatio_graeca#Interpretatio_romana|Interpretatio Romana]] <ref>タキトゥス『ゲルマーニア』43章([[s:la:De_origine_et_situ_Germanorum_(Germania)#XLIII|ラテン語原文]])を参照。</ref>と呼んでいる<ref>『ケルト事典』(前掲)「ローマ風解釈」の項を参照。</ref>。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===18節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/18節]] {{進捗|00%|2025-01-26}}</span> ;ガッリア人の時間や子供についての観念 *<!--❶-->[[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] se omnes ab [[wikt:en:Dis#Latin|Dite]] patre [[wikt:en:prognatus#Latin|prognatos]] [[wikt:en:praedico#Etymology_1|praedicant]] **ガッリア人は、自分たちは皆、ディース・パテルの末裔であると公言しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ディース・パテル [[w:en:Dis_Pater|Dis Pater]] も前節と同様に、ローマ神話の神名の<br>    「[[w:ローマ風解釈|ローマ風解釈]]」[[w:en:Interpretatio_graeca#Interpretatio_romana|Interpretatio Romana]] である。ギリシア語の神名<br>    [[wikt:en:プルートーン|プルートーン]] [[wikt:en:Πλούτων|Πλούτων]] は「富裕な」という意味を持つことから、<br>    「富裕な」を意味するラテン語の [[wikt:en:dis#Latin|dīs]] が当てられて、<br>    「富裕な父」を意味するディース・パテル Dis Pater となった。<br>     これに比定されるケルト神話の神としては、<br>     スケッルス [[w:en:Sucellus|Sucellus]]、タラニス [[w:en:Taranis|Taranis]]、ケルヌンノス [[w:en:Cernunnos|Cernunnos]]<br>      など諸説がある。<br>      ⇒英語記事 ''[[w:en:Gaulish Dis Pater|Gaulish Dis Pater]]'' などを参照せよ。)</span> [[画像:Gaul_god_Sucellus.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの神スケッルス([[w:en:Sucellus|Sucellus]])の神像。[[w:冥界|冥界]]の神とされ、ディス・パテルと同一視されたという説も考えられている。]] *idque ab [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:proditus|proditum]] [[wikt:en:dico#Latin|dicunt]]. **そのことは[[w:ドルイド|ドルイド]]により伝えられた、と言っている。 :  ;  時間の観念 *<!--❷-->Ob eam causam **その理由のために、 *[[wikt:en:spatium#Latin|spatia]] omnis [[wikt:en:tempus#Latin|temporis]] non numero [[wikt:en:dies#Latin|dierum]], **すべての[[w:時間|時間]]の間隔を、[[w:昼|昼間]]の数ではなく、 *sed [[wikt:en:nox#Latin|noctium]] [[wikt:en:finio#Latin|finiunt]]; **[[w:夜|夜間]]<small>(の数)</small>で区切る。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:日没を一日のはじまりとする数え方は、<br>    現代の太陰暦を用いる社会でも見られる。)</span> *[[wikt:en:dies#Latin|dies]] [[wikt:en:natalis#Latin|natales]] et [[wikt:en:mensis#Latin|mensum]] et [[wikt:en:annus#Latin|annorum]] [[wikt:en:initium#Latin|initia]] **誕生日も、月や年の初めも、 *<u>sic</u> [[wikt:en:observo#Latin|observant]], <u>ut</u> [[wikt:en:nox#Latin|noctem]] dies [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequatur]]. **夜間に日が続くように注意を払っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:sic#Latin|sīc]] ~ [[wikt:en:ut#Latin|ut]] ・・・「・・・ように~」)</span> :  ;  元服前の子どもは、父親から遠ざけられる *<!--❸-->In reliquis vitae [[wikt:en:institutum#Latin|institutis]] **人生のほかの慣習において、 *hoc fere ab reliquis [[wikt:en:differo#Latin|differunt]], **以下の点でほかの<small>(種族の)</small>者たちからほぼ異なっている。 *quod suos [[wikt:en:liber#Noun_5|liberos]], **自分の子供たちが、 *nisi cum [[wikt:en:adolesco#Latin|adoleverunt]], ut [[wikt:en:munus#Latin|munus]] [[wikt:en:militia#Latin|militiae]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinere]] possint, **[[w:徴兵制度|兵役の義務]]を果たすことができるように成長したときでない限り、 *palam ad se [[wikt:en:adeo#Latin|adire]] non [[wikt:en:patior#Latin|patiuntur]] **公然と自分のもとへ近づくことは許されないし、 *[[wikt:en:filius#Latin|filium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:puerilis#Latin|puerili]] [[wikt:en:aetas#Latin|aetate]] in publico in [[wikt:en:conspectus#Noun_2|conspectu]] [[wikt:en:pater#Latin|patris]] [[wikt:en:adsisto|adsistere]] [[wikt:en:turpis#Latin|turpe]] [[wikt:en:duco#Latin|ducunt]]. **少年期の息子が公けに父親の見ているところでそばに立つことは恥ずべきだと見なしている。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===19節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/19節]] {{進捗|00%|2025-02-08}}</span> ;ガッリア人の婚姻と財産・葬儀の制度 *<!--❶-->[[wikt:en:vir#Latin|Viri]], <u>quantas</u> [[wikt:en:pecunia#Latin|pecunias]] ab [[wikt:en:uxor#Latin|uxoribus]] [[wikt:en:dos#Latin|dotis]] nomine [[wikt:en:accipio#Latin|acceperunt]], **夫は、妻から[[w:持参金|持参金]]の名目で受け取った金銭<u>の分だけ</u>、 *<u>tantas</u> ex suis [[wikt:en:bonum#Noun_2|bonis]] [[wikt:en:aestimatio#Latin|aestimatione]] [[wikt:en:factus#Participle|facta]] cum [[wikt:en:dos#Latin|dotibus]] [[wikt:en:communico#Latin|communicant]]. **自分の財産のうちから見積もられた分を、持参金とともに一つにする。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quantus#Latin|quantus]] ~ [[wikt:en:tantus#Latin|tantus]] ・・・「~だけ・・・」)</span> :  ;   財産と持参金を元手に、利殖に励む [[画像:Hallstatt_culture_ramsauer.jpg|thumb|right|200px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]の[[w:墳丘墓|墳丘墓]]から発掘された遺骸と[[w:副葬品|副葬品]](19世紀の模写)。ガッリアなどではハルシュタット文化後期から[[w:土葬|土葬]]が普及したが、[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]中期から再び[[w:火葬|火葬]]が主流になったと考えられている。]] *<!--❷-->Huius omnis [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:coniunctim|coniunctim]] [[wikt:en:ratio#Latin|ratio]] habetur **これらのすべての金銭は共同に算定が行なわれて、 *[[wikt:en:fructus#Latin|fructus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:servo#Latin|servantur]]: **[[w:利子|利子]]が貯蓄される。 *[[wikt:en:uter#Etymology_1|uter]] eorum vita [[wikt:en:supero#Latin|superarit]], **彼ら2人のいずれかが、人生において生き残ったら、 *ad eum pars [[wikt:en:uterque#Latin|utriusque]] cum [[wikt:en:fructus#Latin|fructibus]] [[wikt:en:superior#Latin|superiorum]] [[wikt:en:tempus#Latin|temporum]] [[wikt:en:pervenio#Latin|pervenit]]. **双方の分がかつての<small>(貯蓄の)</small>期間の利子とともに<small>(生き残った)</small>その者<small>(の所有)</small>に帰する。 :  ;   上級国民の家父長は、妻子を「生かすも殺すも思いのまま」にできる *<!--❸-->[[wikt:en:vir#Latin|Viri]] in [[wikt:en:uxor#Latin|uxores]], [[wikt:en:sicuti|sicuti]] in [[wikt:en:liber#Latin|liberos]], [[wikt:en:vita#Latin|vitae]] [[wikt:en:nex#Latin|necis]]<nowiki>que</nowiki> habent [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]]; **夫は、妻において、子供におけるのと同様に、生かすも殺すも勝手である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「[[w:家父長制|家父長]]の権限」 [[wikt:en:patria_potestas#Latin|patria potestas]] を認められた家庭の夫・父親が<br>    妻子の生死を自由にできる「[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]」を握っているのは<br>    ローマ人も同様で、これは [[wikt:en:ius vitae necisque|ius vitae necisque]] と呼ばれている。)</span> ;   夫が遺産目当てに謀殺されたら、妻は拷問によってなぶり殺しにされる *et cum [[wikt:en:pater#Latin|pater]] familiae [[wikt:en:inlustrior|inllustriore]] loco [[wikt:en:natus#Participle|natus]] [[wikt:en:decedo#Latin|decessit]], **上流身分に生まれた、家庭の父親が死去したとき、 *eius [[wikt:en:propinquus#Latin|propinqui]] [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **彼の親類縁者たちが集まって、 *et de [[wikt:en:mors#Latin|morte]], si res in [[wikt:en:suspicio#Noun|suspicionem]] venit, **<small>(夫の)</small>死について、もし<small>(妻による殺害の)</small>疑念が出来したならば、 *de uxoribus in [[wikt:en:servilis#Latin|servilem]] [[wikt:en:modus#Latin|modum]] [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestionem]] habent, **妻について、[[w:奴隷|奴隷]]におけるようなやり方で審問して、 *et si [[wikt:en:compertus#Latin|compertum]] est, **もし<small>(財産目的での夫の殺害が)</small>確認されたならば、 *[[wikt:en:ignis#Latin|igni]] atque omnibus [[wikt:en:tormentum#Latin|tormentis]] [[wikt:en:excruciatus#Latin|excruciatas]] [[wikt:en:interficio#Latin|interficiunt]]. **火やあらゆる責め道具によって[[w:拷問|拷問]]にかけて<small>(妻を)</small><ruby><rb>誅殺</rb><rp>(</rp><rt>ちゅうさつ</rt><rp>)</rp></ruby>する。 :  ;   盛大な葬儀:家畜や郎党たちも副葬品とともに火中に投じられる *<!--❹-->[[wikt:en:funus#Latin|Funera]] sunt pro [[wikt:en:cultus#Noun_3|cultu]] [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] [[wikt:en:magnificus#Latin|magnifica]] et [[wikt:en:sumptuosus#Latin|sumptuosa]]; **[[w:葬儀|葬儀]]は、ガッリア人の生活習慣の割には派手でぜいたくなものである。 *<u>omniaque quae</u> [[wikt:en:vivus#Latin|vivis]] cordi fuisse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]] in [[wikt:en:ignis#Latin|ignem]] [[wikt:en:infero#Latin|inferunt]], etiam [[wikt:en:animal#Latin|animalia]], **生前に大切であったと思われるもの一切合財を、獣でさえも、火の中に投げ入れる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では [[wikt:en:omnia#Latin|omnia]]<u>que</u> [[wikt:en:quae#Latin|quae]] だが、<br>         &alpha;系写本では omnia [[wikt:en:quaeque|quaeque]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~<small>(与格)</small> [[wikt:en:cor#Latin|cordī]] esse 「~にとって大切である」)</span> *ac paulo supra hanc [[wikt:en:memoria#Latin|memoriam]] **さらに、この<small>(時代の)</small>少し前の記憶によると、 *[[wikt:en:servus#Latin|servi]] et [[wikt:en:cliens#Latin|clientes]], quos ab his [[wikt:en:dilectus#Participle|dilectos]] esse [[wikt:en:consto#Latin|constabat]], **彼ら<small>〔故人〕</small>により寵愛されていたことが知られていた奴隷や庇護民をも、 *[[wikt:en:iustus#Latin|iustis]] [[wikt:en:funus#Latin|funeribus]] [[wikt:en:confectus#Latin|confectis]] **慣習による葬儀が成し遂げられたら、 *una [[wikt:en:cremo#Latin|cremabantur]]. **一緒に火葬されていたのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===20節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/20節]] {{進捗|00%|2025-02-09}}</span> ;ガッリア部族国家の情報統制 *<!--❶-->Quae [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] [[wikt:en:commode#Latin|commodius]] suam [[wikt:en:res_publica#Latin|rem publicam]] [[wikt:en:administro#Latin|administrare]] [[wikt:en:existimantur|existimantur]], **自分たちの公儀<small>〔国家体制〕</small>をより適切に治めていると考えられているような部族国家は、 *habent [[wikt:en:lex#Latin|legibus]] [[wikt:en:sanctus#Latin|sanctum]], **<small>(以下のように)</small>定められた法度を持つ。 *si [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] [[wikt:en:aliquid#Etymology_2|quid]] de [[wikt:en:res_publica#Latin|re publica]] a [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimis]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumore]] aut [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:acceperit|acceperit]], **もし、誰かが公儀に関して近隣の<small>(他部族の)</small>者たちから何らかの噂や風聞を受け取ったならば、 *uti ad [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratum]] [[wikt:en:deferat|deferat]] [[wikt:en:neve#Latin|neve]] cum [[wikt:en:aliquo#Pronoun|quo]] [[wikt:en:alius#Latin|alio]] [[wikt:en:communicet|communicet]], **官吏に報告して、他の誰かと伝え合ってはならないと。 :  ;   フェイクニュースに右往左往する人々は・・・ *<!--❷-->quod saepe homines [[wikt:en:temerarius#Latin|temerarios]] atque [[wikt:en:imperitus#Latin|imperitos]] **というのは、無分別で無知な人々はしばしば *[[wikt:en:falsus#Participle|falsis]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumoribus]] [[wikt:en:terreri|terreri]] **虚偽な<ruby><rb>流言飛語</rb><rp>(</rp><rt>りゅうげんひご</rt><rp>)</rp></ruby>を怖れて、 *et ad [[wikt:en:facinus#Latin|facinus]] [[wikt:en:impelli|impelli]] **罪業に駆り立てられ、 *et de summis rebus [[wikt:en:consilium#Latin|consilium]] [[wikt:en:capio#Latin|capere]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognitum est]]. **重大な事態についての謀計を企てる、と認識されているからである。 :  ;   官僚たちは機密情報を隠蔽する *<!--❸-->[[wikt:en:magistratus#Latin|Magistratus]] quae [[wikt:en:visus#Participle|visa]] sunt [[wikt:en:occulto#Latin|occultant]], **官吏は、<small>(隠すことが)</small>良いと思われることを隠して、 *<u>[[wikt:en:quisque#Latin|quaeque]]</u> esse ex [[wikt:en:usus#Latin|usu]] [[wikt:en:iudico#Latin|iudicaverunt]], [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudini]] [[wikt:en:prodo#Latin|produnt]]. **有益と判断していたことを、群集に明らかにする。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では quaeque だが、<br>         &beta;系写本では quae となっている。)</span> *De [[wikt:en:res_publica#Latin|re publica]] [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] per [[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:loquor#Latin|loqui]] non [[wikt:en:concedo#Latin|conceditur]]. **公儀について、集会を通じてでない限り、語ることは認められていない。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ゲルマーニア人の社会と風習について== ===21節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/21節]] {{進捗|00%|2025-02-23}}</span> ;ゲルマーニア人の信仰と性 *<!--❶-->[[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:multum#Adverb|multum]] ab hac [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:differo#Latin|differunt]]. **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人は、これらの風習とは大いに異なっている。 *Nam neque [[wikt:en:Druides#Latin|druides]] habent, qui rebus [[wikt:en:divinus#Latin|divinis]] [[wikt:en:praesum#Latin|praesint]], neque [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificiis]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]]. **すなわち、神事を司る[[w:ドルイド|ドルイド]]も持たないし、供犠に熱心でもない。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:deus#Latin|Deorum]] numero **神々に数えるものとして、 *eos solos [[wikt:en:duco#Latin|ducunt]], quos [[wikt:en:cerno#Latin|cernunt]] et quorum [[wikt:en:aperte#Adverb_2|aperte]] [[wikt:en:ops#Noun_4|opibus]] [[wikt:en:iuvo#Latin|iuvantur]], [[wikt:en:Sol#Latin|Solem]] et [[wikt:en:Vulcanus#Latin|Vulcanum]] et [[wikt:en:Luna#Latin|Lunam]];<!--,--> **(彼らが)見分けるものや明らかにその力で助けられるもの、[[w:太陽|太陽]]と[[w:ウゥルカーヌス|ウルカーヌス]](火の神)と[[w:月|月]]だけを信仰して、 *reliquos <u>ne</u> [[wikt:en:fama#Latin|fama]] <u>quidem</u> [[wikt:en:accipio#Latin|acceperunt]]. **ほかのものは風聞によってさえも受け入れていない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これに対して、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]は、ゲルマーニア人はメルクリウスやマルスなどを信仰すると伝えている<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』2章・9章を参照</ref>。)</span> :  *<!--❸-->Vita omnis in [[wikt:en:venatio#Latin|venationibus]] atque in [[wikt:en:studium#Latin|studiis]] rei [[wikt:en:militaris#Adjective|militaris]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistit]]: **すべての人生は、[[w:狩猟|狩猟]]に、および[[w:軍事|軍事]]への執心に依拠しており、 *ab [[wikt:en:parvulus#Latin|parvulis]] [[wikt:en:labor#Latin|labori]] ac [[wikt:en:duritia#Latin|duritiae]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]]. **幼時より労役や負担に努める。 :  ;   大きな体格と屈強な体力を養う *<!--❹-->Qui [[wikt:en:diu#Latin|diutissime]] [[wikt:en:impubes#Latin|impuberes]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanserunt]], **最も長く純潔に留まった者たちは、 *maximam inter suos [[wikt:en:fero#Latin|ferunt]] [[wikt:en:laus#Latin|laudem]]: **身内の者たちの間で最大の賞賛を得る。 *<u>hoc alii [[wikt:en:statura#Noun_2|staturam]], alii</u> [[wikt:en:vis#Latin|vires]] [[wikt:en:nervus#Latin|nervos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:confirmari|confirmari]] [[wikt:en:puto#Latin|putant]]. **これによって、ある者には背の高さが、ある者には力と筋肉が強化されると、思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では hoc [[wikt:en:alii#Latin|aliī]] staturam, [[wikt:en:alii#Latin|aliī]] となっているが、<br>         &beta;系写本では alii hoc staturam alii hoc となっており、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は hoc ali staturam ali と修正している。)</span> :  ;   房事は恥だが、密事とせず <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->Intra [[wikt:en:annus#Latin|annum]] vero [[wikt:en:vicesimus#Latin|vicesimum]] [[wikt:en:femina#Latin|feminae]] [[wikt:en:notitia#Latin|notitiam]] [[wikt:en:habuisse|habuisse]] **<ruby><rb>二十歳</rb><rp>(</rp><rt>はたち</rt><rp>)</rp></ruby>にもならない内に女を知ってしまったことは、 *in [[wikt:en:turpissimus|turpissimis]] habent rebus; **とても恥ずべきことであると見なしている。 *cuius rei [[wikt:en:nullus#Latin|nulla]] est [[wikt:en:occultatio#Latin|occultatio]], **その事を何ら隠すことはない。 *quod et [[wikt:en:promiscue#Adverb|promiscue]] in [[wikt:en:flumen#Latin|fluminibus]] [[wikt:en:perluo#Latin|perluuntur]] **というのは、川の中で<small>(男女が)</small>混じって入浴しても、 *et [[wikt:en:pellis#Latin|pellibus]] aut [[wikt:en:parvus#Latin|parvis]] [[wikt:en:reno#Latin|renonum]] [[wikt:en:tegimentum|tegimentis]] [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]], **[[w:毛皮|毛皮]]や<small>([[w:トナカイ|トナカイ]]の)</small>小さな獣皮の覆いを<small>(衣服のように)</small>用いるが、 *magna [[wikt:en:corpus#Latin|corporis]] parte [[wikt:en:nudus#Latin|nuda]]. **体の大部分は裸なのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#1節|第4巻1節]] の末尾にも同様の記述があり、<br>     毛皮以外に衣服を持たず、体の大部分をむき出しにして、<br>     川の中で水浴びをする、と述べられている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===22節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/22節]] {{進捗|00%|2025-02-27}}</span> ;ゲルマーニア人の土地制度 *<!--❶-->[[wikt:en:agri cultura|Agri culturae]] non [[wikt:en:student#Latin|student]], **<small>(ゲルマーニア人たちは)</small>[[w:農耕|土地を耕すこと]]に熱心ではなく、 *maiorque pars eorum [[wikt:en:victus#Etymology_1|victus]] in [[wikt:en:lac#Latin|lacte]], [[wikt:en:caseus#Latin|caseo]], [[wikt:en:caro#Latin|carne]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistit]]. **彼らの大部分は、[[w:乳|乳]]、[[w:チーズ|チーズ]]、[[w:肉|肉]]を生活の糧として生き続けている。 :  ;   何人も決まった土地を所有しない *<!--❷-->Neque [[wikt:en:quisquam#Pronoun|quisquam]] [[wikt:en:ager#Latin|agri]] [[wikt:en:modus#Latin|modum]] [[wikt:en:certus#Latin|certum]] aut [[wikt:en:finis#Latin|fines]] habet [[wikt:en:proprius#Latin|proprios]]; **何者も、土地を確定した境界で、しかも持続的な領地として、持ってはいない。 *sed [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]] ac [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] in annos [[wikt:en:singulus#Latin|singulos]] **けれども、官吏や領袖たちは、各年ごとに、 *[[wikt:en:gens#Latin|gentibus]] [[wikt:en:cognatio#Latin|cognationibus]]<nowiki>que</nowiki> hominum, <u>qui <span style="color:#009900;">[cum]</span></u> una [[wikt:en:coeo#Latin|coierunt]], **一緒に集住していた種族や血縁関係の人々に、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では qui cum だが、[  ] 部分が削除提案されている。<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:quique#Latin|quique]] となっている。)</span> *[[wikt:la:quantum|quantum]] et quo loco [[wikt:en:visus#Participle|visum]] est agri [[wikt:en:adtribuunt|adtribuunt]] **適切と思われる土地の規模と場所を割り当てて、 *atque anno post [[wikt:en:alio#Adverb|alio]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogunt]]. **翌年には<ruby><rb>他所</rb><rp>(</rp><rt>よそ</rt><rp>)</rp></ruby>へ移ることを強いるのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#1節|第4巻1節]]には、スエービー族の説明として同様の記述がある。)</span> :  *<!--❸-->Eius rei multas [[wikt:en:adferunt|adferunt]] causas: **<small>(官吏たちは)</small>その事の多くの理由を<small>(以下のように)</small>説明する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、[[wikt:en:ne#Conjunction_5|nē]] ~の節が四つも連続して、さらに [[wikt:en:ut#Latin|ut]] の節が後続する。)</span> *<u>ne</u> [[wikt:en:adsidua#Latin|adsidua]] [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:captus#Latin|capti]] studium belli [[wikt:en:gerendus#Latin|gerendi]] [[wikt:en:agri cultura|agri cultura]] [[wikt:en:commuto#Latin|commutent]]; **<small>(部族民が)</small>[[w:居住|定住]]する習慣にとらわれて、戦争遂行の熱意を土地を耕すことに変えてしまわないように。 *<u>ne</u> [[wikt:en:latus#Adjective|latos]] fines [[wikt:en:paro#Latin|parare]] [[wikt:en:studeo#Latin|studeant]], [[wikt:en:potentior|potentiores]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:humilior|humiliores]] [[wikt:en:possessio#Latin|possessionibus]] [[wikt:en:expello#Latin|expellant]]; **広大な領地を獲得することに熱心になって、有力者たちが弱者たちを地所から追い出さないように。 *<u>ne</u> [[wikt:en:accuratius|accuratius]] ad [[wikt:en:frigus#Latin|frigora]] atque <u>aestus</u> [[wikt:en:vitandus#Latin|vitandos]] [[wikt:en:aedifico#Latin|aedificent]]; **寒さや暑さを避けるために<small>(住居を)</small>非常な入念さで造営することがないように。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、本節や本巻[[#30節|30節]]では「暑さ」を意味しているが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、本巻[[#31節|31節]]では「潮」を意味している。)</span> *<u>ne</u> [[wikt:en:aliqui#Latin|qua]] [[wikt:en:orior#Latin|oriatur]] [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:cupiditas#Latin|cupiditas]], qua ex re [[wikt:en:factio#Latin|factiones]] [[wikt:en:dissensio#Latin|dissensiones]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:nascuntur|nascuntur]]; **金銭への何らかの欲望が増して、その事から派閥や不和が生ずることのないように。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹-->ut animi [[wikt:en:aequitas#Latin|aequitate]] [[wikt:en:plebs#Latin|plebem]] [[wikt:en:contineant|contineant]], cum suas [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] [[wikt:en:ops#Noun_4|opes]] cum [[wikt:en:potentissimus|potentissimis]] [[wikt:en:aequo#Latin|aequari]] [[wikt:en:videat|videat]]. **おのおのが自分の財産も最有力者のも同列に置かれていると見ることで、心の平静により民衆を抑えるように。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ストラボン|ストラボン]]<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.510)</ref>や[[w:タキトゥス|タキトゥス]]<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』23章・16章などを参照。26章では農耕についても解説されている。</ref>などの著述家たちも、ゲルマーニアの住民が農耕をせず、<br>         遊牧民のように移動しながら暮らし、小さな住居に住み、食料を家畜に頼っていると記述している。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===23節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/23節]] {{進捗|00%|2025-03-08}}</span> ;ゲルマーニア諸部族のあり方 *<!--❶-->[[wikt:en:civitas#Latin|Civitatibus]] [[wikt:en:maximus#Latin|maxima]] [[wikt:en:laus#Latin|laus]] est **諸部族にとって、最も称賛されることは、 *[[wikt:en:quam#Adverb|quam]] [[wikt:en:latissime|latissime]] [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se [[wikt:en:vastatus#Latin|vastatis]] finibus [[wikt:en:solitudo#Latin|solitudines]] habere. **できる限り広く自分たちの周辺で領地を荒らして荒野に保っておくことである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#3節|第4巻3節]] に、本節と同様の記述がある。)</span> :  *<!--❷-->Hoc [[wikt:en:proprius#Latin|proprium]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtutis]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimant]], **以下のことを<small>(自分たちの)</small>武勇の<ruby><rb>証</rb><rp>(</rp><rt>あか</rt><rp>)</rp></ruby>しと考えている。 *[[wikt:en:expulsus#Latin|expulsos]] [[wikt:en:ager#Latin|agris]] [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimos]] [[wikt:en:cedo#Latin|cedere]], **近隣の者たち<small>〔部族民〕</small>が土地から追い払われて立ち去ること、 *neque [[wikt:en:quisquam#Latin|quemquam]] [[wikt:en:prope#Latin|prope]] <span style="color:#009900;">(se)</span> [[wikt:en:audeo#Latin|audere]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistere]]; **および、何者も自分たちの近くにあえて定住しないこと、である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の se は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> :  *<!--❸-->[[wikt:en:simul#Latin|simul]] hoc se [[wikt:en:fore#Verb_2|fore]] [[wikt:en:tutior#Latin|tutiores]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]], [[wikt:en:repentinus#Latin|repentinae]] [[wikt:en:incursio#Latin|incursionis]] [[wikt:en:timor#Latin|timore]] [[wikt:en:sublatus#Etymology_1|sublato]]. **同時に、これにより、予期せぬ襲撃の恐れが取り除かれて、自分たちはより安全であるだろうと思っている。 :  *<!--❹-->Cum bellum [[wikt:en:civitas#Latin|civitas]] <u>aut</u> [[wikt:en:inlatus|inlatum]] [[wikt:en:defendo#Latin|defendit]] <u>aut</u> [[wikt:en:infero#Latin|infert]], **部族国家が、しかけられた戦争を防戦したり、あるいはしかけたりしたときには、 *[[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]], qui ei bello [[wikt:en:praesum#Latin|praesint]], <u>ut</u> [[wikt:en:vita#Latin|vitae]] [[wikt:en:nex#Latin|necis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:habeant|habeant]] [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]], [[wikt:en:deligo#Latin|deliguntur]]. **その戦争を統轄して、[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]を持つ、将官が選び出される。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ut は主要写本&omega; の記述だが、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] は et に修正提案している。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:vitae necisque ・・ potestatem は[[#19節|19節]]で既出「[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]」 = [[wikt:en:ius vitae necisque|ius vitae necisque]] に同じ。)</span> :  *<!--❺-->In [[wikt:en:pax#Latin|pace]] [[wikt:en:nullus#Latin|nullus]] est [[wikt:en:communis#Latin|communis]] [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]], **平時においては、<small>(部族に)</small>共通の将官は誰もいないが、 *sed [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] regionum atque <u>[[wikt:en:pagus#Latin|pagorum]]</u> inter suos [[wikt:en:ius#Etymology_1|ius]] [[wikt:en:dico#Latin|dicunt]] [[wikt:en:controversia#Latin|controversias]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:minuo#Latin|minuunt]]. **地域や<u>郷</u>の領袖たちが、地域民の間で判決を下して、訴訟ごとを減らす。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''pagus'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus"/>。)</span> :  *<!--❻-->[[wikt:en:latrocinium#Latin|Latrocinia]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nullam]] habent [[wikt:en:infamia#Latin|infamiam]], quae [[wikt:en:extra#Preposition_2|extra]] fines [[wikt:en:quisque#Latin|cuiusque]] [[wikt:en:civitas#Latin|civitatis]] [[wikt:en:fiunt|fiunt]], **それぞれの部族の領地の外で行なう略奪のことは、何ら恥辱とは見なしていない。 *atque ea [[wikt:en:iuventus#Latin|iuventutis]] [[wikt:en:exercendus#Latin|exercendae]] ac [[wikt:en:desidia#Etymology_1|desidiae]] [[wikt:en:minuendus#Latin|minuendae]] causa [[wikt:en:fieri#Latin|fieri]] [[wikt:en:praedico#Latin|praedicant]]. **それ<small>〔略奪〕</small>は、青年たちを訓練することのため、怠惰を減らすことのために行なわれる、と公言している。 :  *<!--❼-->Atque ubi [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ex [[wikt:en:princeps#Latin|principibus]] in [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] [[wikt:en:dico#Etymology_1|dixit]] **そして、領袖たちのうちのある者が集会において<small>(以下のように)</small>言うや否や、 *se [[wikt:en:dux#Latin|ducem]] [[wikt:en:fore#Verb_2|fore]], qui [[wikt:en:sequi#Latin|sequi]] [[wikt:en:velint|velint]], [[wikt:en:profiteor#Latin|profiteantur]], **《自分が<small>(略奪の)</small>引率者となるから、追随したい者は申し出るように》と(言うや否や)、 *[[wikt:en:consurgunt|consurgunt]] ii qui et causam et hominem [[wikt:en:probo#Latin|probant]], suumque [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilium]] [[wikt:en:polliceor#Latin|pollicentur]] **<small>(略奪の)</small>口実にも<small>(引率する)</small>人物にも賛同する者は立ち上がって、自らの助太刀を約束して、 *atque ab [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudine]] [[wikt:en:conlaudantur|conlaudantur]]: **群衆から大いに誉め讃えられる。 :  *<!--❽-->qui ex his [[wikt:en:secutus#Participle|secuti]] non sunt, **これら<small>〔助太刀を約束した者〕</small>のうちで<small>(略奪に)</small>追随しなかった者たちは、 *in [[wikt:en:desertus#Latin|desertorum]] ac [[wikt:en:proditor#Latin|proditorum]] numero [[wikt:en:duco#Latin|ducuntur]], **逃亡兵や裏切り者と見なされて、 *omniumque his rerum postea [[wikt:en:fides#Noun|fides]] [[wikt:en:derogo#Latin|derogatur]]. **その後は、彼らにとってあらゆる事の信頼が<small>(皆から)</small>拒まれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾-->[[wikt:en:hospes#Latin|Hospitem]] [[wikt:en:violo#Latin|violare]] [[wikt:en:fas#Latin|fas]] non [[wikt:en:puto#Latin|putant]]; **客人を傷つけることは神意に<ruby><rb>悖</rb><rp>(</rp><rt>もと</rt><rp>)</rp></ruby>ると思っている。 *qui <u>quaque</u> de causa ad eos [[wikt:en:venerunt|venerunt]], **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>のもとへ来た者<small>〔客人〕</small>はいかなる理由であれ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:quisque#Latin|quaque]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:quicumque#Latin|quacumque]] となっている。)</span> *ab [[wikt:en:iniuria#Latin|iniuria]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibent]], <u>sanctos</u> habent, **乱暴<ruby><rb>狼藉</rb><rp>(</rp><rt>ろうぜき</rt><rp>)</rp></ruby>から防ぎ、尊ぶべきであると思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:sanctus#Participle|sanctos]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:sanctus#Participle|sanctos]]<nowiki>que</nowiki> となっている。)</span> *hisque omnium [[wikt:en:domus#Latin|domus]] [[wikt:en:pateo#Latin|patent]] **彼ら<small>〔客人〕</small>にとってすべての者の家は開放されており、 *[[wikt:en:victus#Noun|victus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:communico#Latin|communicatur]]. **生活の<ruby><rb>糧</rb><rp>(</rp><rt>かて</rt><rp>)</rp></ruby>は共有されている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:客人への接待ぶりについては、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』21章を参照。</ref>も伝えている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===24節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/24節]] {{進捗|00%|2025-03-13}}</span> [[画像:Celts.svg|thumb|right|200px|ケルト文化の広がり(BC800年~BC400年頃)。ケルト系部族の優越は、[[w:鉄器|鉄器]]文化の発達などによると考えられている。]] [[画像:Mappa_di_Eratostene.jpg|thumb|right|200px|[[w:エラトステネス|エラトステネース]]の地理観を再現した世界地図(19世紀)。左上に「Orcynia Silva(オルキュニアの森)」とある。]] [[画像:Hallstatt_LaTene.png|thumb|right|200px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]期と[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]期におけるケルト系部族の分布。右上にウォルカエ族(Volcae)やボイイ族(Boii)の名が見える。ボイイ族が居住していた地域はボイオハエムム(Boihaemum)と呼ばれ、[[w:ボヘミア|ボヘミア]](Bohemia)として現在に残る。]] ;ゲルマーニア人とガッリア人 *<!--❶-->Ac fuit antea tempus, **かつて<small>(以下のような)</small>時期があった。 *cum [[wikt:en:Germani#Latin|Germanos]] [[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:supero#Latin|superarent]], **[[w:ガリア|ガッリア]]人が武勇の点で[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人を凌駕しており、 *[[wikt:en:ultro#Latin|ultro]] [[wikt:en:bellum#Noun|bella]] [[wikt:en:infero#Latin|inferrent]], propter hominum multitudinem [[wikt:en:ager#Latin|agri]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] **人口の多さと土地の不足のゆえに<small>(ガッリア人は)</small>自発的に戦争をしかけて、 *trans [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]] [[wikt:en:colonia#Latin|colonias]] [[wikt:en:mitto#Latin|mitterent]]. **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の向こう側へ入植者たちを送り込んでいた。 :  ;   ヘルキュニアの森、ウォルカエ・テクトサゲース族 *<!--❷-->Itaque ea, quae [[wikt:en:fertilissimus|fertilissima]] [[wikt:en:Germania#Latin|Germaniae]] sunt, loca circum [[wikt:en:Hercynia|Hercyniam]] silvam, **それゆえに、ヘルキュニアの森の周辺のゲルマーニアで最も肥沃な地を、 *quam [[wikt:en:Eratosthenes#Latin|Eratostheni]] et [[wikt:en:quidam#Adjective|quibusdam]] [[wikt:en:Graecus#Noun|Graecis]] [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:notus#Latin|notam]] esse [[wikt:en:video#Latin|video]], **──それは[[w:エラトステネス|エラトステネース]]やある[[w:ギリシア人|ギリシア人]]らの報告で知られたと私は理解しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:カエサルは、ギリシア人地理学者の[[w:ティモステネス|ティモステネース]]や<br>     ([[#コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」|既述]]の) [[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]に依拠していた、と考えられている <ref>[[ガリア戦記/注解編#Hammond_(1996)|Hammond による英訳]] の巻末注を参照せよ。</ref>。)</span> *quam illi Orcyniam [[wikt:en:appello#Latin|appellant]], **それを彼ら<small>〔ギリシア人〕</small>はオルキュニアと呼んでいるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ケルト祖語|ケルト祖語]]の ''[[wikt:en:Reconstruction:Proto-Celtic/Φerkunyos|Φerkunyos]]'' がギリシア語の Ὀρκύνιος (Orkúnios) になり、<br>    そこからラテン語の [[wikt:en:Hercynia|Hercynia]] が生じたという推定がある。)</span> *<u>Volcae</u> [[wikt:en:Tectosages#Latin|Tectosages]] [[wikt:en:occupo#Latin|occupaverunt]] atque ibi [[wikt:en:consido#Latin|consederunt]]; **<small>(その地を)</small>ウォルカエ族系のテクトサゲース族が占領して、そこに定住した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ウォルカエ族|ウォルカエ族]] [[w:en:Volcae|Volcae]] という部族連合の支族の一つが<br>    テクトサゲース族 [[w:en:Tectosages|Tectosages]]である。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Volcae#Latin|Volcae]] は [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ursinus|Ursinus]] による修正で、<br>     B・S写本では volgae 、&chi;系写本では volgo 、<br>     &beta;系やM・L・N写本では vulgo などとなっている。)</span> <div style="text-align:center"> {| |- |[[画像:Volcae Arecomisci and Tectosages (migrations).svg|thumb|right|500px|[[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば、ウォルカエ・テクトサゲース族は、もともとは[[w:小アジア|小アジア]]の[[w:ガラティア|ガラティア]]方面にいたが、ガッリアへ移住してきたという。]] |} </div> *<!--❸-->quae [[wikt:en:gens#Latin|gens]] ad hoc tempus his [[wikt:en:sedes#Latin|sedibus]] sese [[wikt:en:contineo#Latin|continet]], **その種族<small>〔ウォルカエ・テクトサゲース族〕</small>は、この時代までこの居住地に留まっており、 *[[wikt:en:summus#Latin|summam]]<nowiki>que</nowiki> habet [[wikt:en:iustitia#Latin|iustitiae]] et [[wikt:en:bellicus#Latin|bellicae]] [[wikt:en:laus#Latin|laudis]] [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]]. **公正さと戦いの称賛で最高の評判を得ている。 :  *<!--❹-->Nunc, <u>quod</u> in eadem [[wikt:en:inopia#Noun_2|inopia]], [[wikt:en:egestas#Latin|egestate]], [[wikt:en:patientia#Latin|patientia]] <u>qua</u> [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanent]], **現在も、ゲルマーニア人と同じ欠乏、貧困や忍耐に持ちこたえており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:quod#Latin|quod]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では [[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:qua#Pronoun_2|qua]] は主要写本の記述だが、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は patientia<u>[[wikt:en:-que#Latin|que]]</u> と修正提案し、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Heller|Heller]] は qua &lt;[[wikt:en:ante#Latin|ante]]&gt; と挿入提案している。)</span> *eodem [[wikt:en:victus#Latin|victu]] et [[wikt:en:cultus#Noun_3|cultu]] corporis [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]].<!--;--> **<small>(ゲルマーニア人のと)</small>同じ<ruby><rb>生活の糧</rb><rp>(</rp><rt>ウィークトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>や体の衣服を用いている。 :  ;   ローマ属州に隣接するガッリア人社会の文明化と変容 *<!--❺-->[[wikt:en:Galli#Latin|Gallis]] autem [[wikt:en:provincia#Latin|provinciarum]] [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitas]] et [[wikt:en:transmarinus#Latin|transmarinarum]] rerum [[wikt:en:notitia#Latin|notitia]] **他方で、ガッリア人にとって<small>(ローマの)</small>属州に近接していること、および舶来の文物を知っていることは、 *multa ad [[wikt:en:copia#Latin|copiam]] atque [[wikt:en:usus#Latin|usus]] [[wikt:en:largior#Verb|largitur]];<!--,--> **富や生活必需品の多くをもたらしている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:属州に近い部族のもとには、地中海文明のぜいたくな商品を供給する商人が出入りしていた。<br>    [[ガリア戦記_第1巻#1節|第1巻1節]]では、ローマ属州から離れた部族のもとには、<br>     「・・・心を軟弱にする類いのものを持ち込む商人たちが滅多に行き来しない・・・」<br>    などと記されていた。)</span> *<!--❻-->[[wikt:en:paulatim|paulatim]] [[wikt:en:adsuefactus|adsuefacti]] [[wikt:en:superari|superari]] [[wikt:en:multus#Latin|multis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:victus#Participle|victi]] [[wikt:en:proelium#Latin|proeliis]], **<small>(ガッリア人は)</small>しだいに<small>(ゲルマーニア人に)</small>征服されることや多くの戦闘で打ち破られることに慣らされて、 *[[wikt:en:ne_quidem|ne]] se [[wikt:en:ne_quidem|quidem]] ipsi cum illis [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:comparo#Latin|comparant]]. **<small>(ガッリア人)</small>自身でさえも彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>と武勇で肩を並べようとはしないのである。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">('''訳注''':本節の最初の段落については、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]が著書『[[w:ゲルマニア (書物)|ゲルマーニア]]』28章([[s:la:De_origine_et_situ_Germanorum_(Germania)#XXVIII|原文]])において、<br>    次のように言及している。<br>     ''Validiores olim Gallorum res fuisse summus auctorum divus Iulius tradit; ''<br>      かつてガッリア人の勢力がより強力であったことは、<br>       最高の証言者である神君ユーリウス(・カエサル)も伝えている。<br>     ''eoque credibile est etiam Gallos in Germaniam transgressos:''<br>      それゆえに、ガッリア人でさえもゲルマーニアに渡って行ったと信ずるに値するのである。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ヘルキュニアの森林と野獣について== {{Wikipedia|la:Hercynia silva|Hercynia silva (ラテン語)}} {{Wikipedia|en:Hercynian Forest|Hercynian Forest (英語)}} [[#ゲルマーニア人の社会と風習について|ゲルマーニア人の社会と風習について]] の話は前節までで終わり、ここからは前節([[#24節|24節]])で言及されたヘルキュニアの森林とそこに生息するという奇妙な野獣についての話が[[#28節|28節]]まで続く。この25節~28節は、後世の人が写本に書き入れたという一部の学者の見方もあるほどさらに異質な内容となっている <ref>[[ガリア戦記/注解編#Hammond_(1996)|Hammond による英訳]] の巻末注を参照せよ。</ref>。 ===25節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/25節]] {{進捗|00%|2025-03-13}}</span> ;ヘルキュニアの森林地帯 *<!--❶-->Huius [[wikt:en:Hercynia|Hercyniae]] silvae, quae supra [[wikt:en:demonstratus|demonstrata]] est, [[wikt:en:latitudo#Latin|latitudo]] **前に述べたヘルキュニアの森の幅は、 *novem dierum iter [[wikt:en:expeditus#Participle|expedito]] [[wikt:en:pateo#Latin|patet]]: **軽装の旅で9日間<small>(の旅程だけ)</small>広がっている。 *non enim [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] [[wikt:en:finiri|finiri]] potest, **なぜなら<small>(ゲルマーニア人は)</small>他に境界を定めることができないし、 *neque [[wikt:en:mensura#Noun|mensuras]] itinerum [[wikt:en:nosco#Latin|noverunt]]. **道のりの測量というものを知っていないのである。 [[画像:FeldbergPanorama.jpg|thumb|center|1000px|ヘルキュニアの森林地帯(ドイツ南西部、[[w:シュヴァルツヴァルト|シュヴァルツヴァルトの森]]の最高峰フェルドベルク山 [[w:enrecta#Latin:Feldberg_(Black Forest)|Feldberg]] の眺望)]] :  *<!--❷-->[[wikt:en:orior#Latin|Oritur]] ab [[wikt:en:Helvetius#Noun|Helvetiorum]] et [[wikt:fr:Nemetes|Nemetum]] et [[wikt:en:Rauraci#Latin|Rauracorum]] finibus **<small>(そのヘルキュニアの森は)</small>[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェティイー族]]とネメテース族とラウラキー族の領土から発しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これはライン川東岸に沿って南北に長い現在の[[w:シュヴァルツヴァルト|シュヴァルツヴァルトの森]]のことである。)</span> *[[wikt:en:recta#Adverb|recta]]<nowiki>que</nowiki> fluminis [[wikt:en:Danubius#Latin|Danubii]] [[wikt:en:regio#Latin|regione]] **ダヌビウス川の流域に沿って真っ直ぐに(流れ)、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ダヌビウス Danubius はダヌウィウス Danuvius とも呼ばれ、現在の[[w:ドナウ川|ドナウ川]]である。)</span> *[[wikt:en:pertineo#Latin|pertinet]] ad fines [[wikt:en:Dacus#Latin|Dacorum]] et [[wikt:en:Anartes#Latin|Anartium]]; **[[w:ダキア人|ダーキー族]]やアナルテース族の領土へ至る。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これは[[w:ダキア|ダキア]] [[wikt:en:Dacia#Etymology_1|Dacia]] すなわち現在の[[w:ルーマニア|ルーマニア]]辺りの地域である。)</span> :  *<!--❸-->[[wikt:en:hinc#Latin|hinc]] se [[wikt:en:flectō|flectit]] [[wikt:en:sinistrorsus|sinistrorsus]] **<small>(ヘルキュニアの森は)</small>ここから左方へ向きを変えて、 *[[wikt:en:diversus#Latin|diversis]] ab flumine regionibus **川<small>〔ダヌビウス川〕</small>の流域に背を向けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ドナウ川が南へ折れるのとは逆に、<br>    森は北へそれて[[w:エルツ山地|エルツ山地]]を通って[[w:カルパティア山脈|カルパティア山脈]]に至ると考えられている<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』泉井久之助訳注、岩波文庫、p.131-132の注などを参照</ref>。)</span> *[[wikt:en:multus#Latin|multarum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:gens#Latin|gentium]] fines propter magnitudinem [[wikt:en:adtingo#Latin|adtingit]]; **<small>(森の)</small>大きさのゆえに、多くの種族の領土に接しているのである。 :  *<!--❹-->neque [[wikt:en:quisquam#Pronoun|quisquam]] est huius [[wikt:en:Germania#Latin|Germaniae]], qui se <u>aut adisse</u> ad [[wikt:en:initium#Latin|initium]] eius silvae [[wikt:en:dico#Etymology_1|dicat]], **その森の<small>(東側の)</small>端へ訪れたと言う者は、こちら<small>〔西側〕</small>の[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]に属する者では誰もいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では aut [[wikt:en:audisse|audisse]] aut [[wikt:en:adisse#Latin|adisse]] だが、<br>     オックスフォードなど後代の一部の写本では aut adisse としており、<br>     こちらが支持されている。)</span> *cum dierum iter [[wikt:en:sexaginta#Latin|sexaginta]](LX) [[wikt:en:procedo#Latin|processerit]], **60日間の旅程を進んでも<small>(いないのであるが)</small>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「60日間の」ではなくて、「600マイルの」ではないかという見解もある。)</span> *<u>aut</u>, quo ex loco [[wikt:en:orior#Latin|oriatur]], [[wikt:en:accipio#Latin|acceperit]]: **あるいは<small>(森が)</small>どの場所から生じているか把握した<small>(者もいないのである)</small>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut ・・・「あるいは~、あるいは・・・」)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ヘルキュニアの森林に生息する珍獣とは *<!--❺-->[[wikt:en:multus#Latin|multa]]<nowiki>que</nowiki> in ea [[wikt:en:genus#Latin|genera]] [[wikt:en:fera#Latin|ferarum]] [[wikt:en:nascor#Latin|nasci]] [[wikt:en:consto#Latin|constat]], quae reliquis in locis visa non sint; **それ<small>〔ヘルキュニアの森〕</small>の中には、ほかの地では見られない<ruby><rb>野獣</rb><rp>(</rp><rt>フェラ</rt><rp>)</rp></ruby>の多くの種類が生息していることが知られている。 *ex quibus quae maxime [[wikt:en:differo#Latin|differant]] ab [[wikt:en:ceterus#Latin|ceteris]] et [[wikt:en:memoria#Latin|memoriae]] [[wikt:en:prodendus|prodenda]] videantur, **それら<small>〔野獣〕</small>のうちで、ほか<small>(の地の野獣)</small>ととりわけ異なったものは、記録で伝えるべきものと思われる。 *haec sunt. **以下のものである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:以下、[[#26節|26節]]~[[#28節|28節]]で説明される。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===26節=== [[画像:Rentier fws 1.jpg|thumb|right|200px|[[w:トナカイ|トナカイ]]([[w:la:Tarandrus|Rangifer tarandus]])。発達した枝角を持ち、雌雄ともに角があるという特徴は本節の説明に合致している。が、角が一本ということはないし、野生のトナカイは少なくとも現在では極北の地にしか住まない。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/26節]] {{進捗|00%|2025-03-21}}</span> ;ヘルキュニアの野獣①──トナカイ *<!--❶-->Est <u>bos</u> [[wikt:en:cervus#Latin|cervi]] figura, **<ruby><rb>雄[[w:シカ|鹿]]</rb><rp>(</rp><rt>おじか</rt><rp>)</rp></ruby>の姿形をした<u>ウシ</u>がいる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:bos#Latin|bos]] は直訳すると「[[w:ウシ属|ウシ (牛)]]」だが、<br>     例えば[[w:エピロス王|エペイロス王]] [[w:ピュロス|ピュロス]]の戦[[w:ゾウ|象]]を初めて見たときに、<br>     [[wikt:en:Luca bos|Lūca bōs]] 「[[w:ルッカ|ルカ]]のウシ」と呼んだように、<br>    ローマ人は大きな獣を「ウシ」と表現する傾向があった。)</span> *cuius a media [[wikt:en:frons#Latin|fronte]] inter [[wikt:en:auris#Latin|aures]] unum [[wikt:en:cornu#Latin|cornu]] [[wikt:en:exsisto#Latin|exsistit]] **それの両耳の間の額の真ん中から一つの角が出ており、 *[[wikt:en:excelse#Adverb|excelsius]] [[wikt:en:magis#Adverb|magis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:directus#Latin|directum]] his, quae nobis [[wikt:en:notus#Latin|nota]] sunt, [[wikt:en:cornu#Latin|cornibus]]. **我々<small>〔ローマ人〕</small>に知られている角よりも非常に高くて真っ直ぐである。 :  *<!--❷-->Ab eius summo [[wikt:en:sicut#Latin|sicut]] [[wikt:en:palma#Latin|palmae]] [[wikt:en:ramus#Latin|rami]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:late#Latin|late]] [[wikt:en:diffundo#Latin|diffunduntur]]. **その<small>(角の)</small>先端部から、<ruby><rb>掌</rb><rp>(</rp><rt>てのひら</rt><rp>)</rp></ruby>や枝のように幅広く広がっている。 :  ;   雌雄同体 *<!--❸-->[[wikt:en:idem#Latin|Eadem]] est [[wikt:en:femina#Latin|feminae]] [[wikt:en:mas#Latin|maris]]<nowiki>que</nowiki> natura, **<ruby><rb>雌</rb><rp>(</rp><rt>めす</rt><rp>)</rp></ruby>と<ruby><rb>雄</rb><rp>(</rp><rt>おす</rt><rp>)</rp></ruby>の特徴は同じであり、 *[[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:forma#Latin|forma]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudo]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cornu#Latin|cornuum]]. **角の形や大きさも<small>(雌雄で)</small>同じである。 : <!-- [[wikt:en:| --> :<span style="color:#009900;">('''訳注''':カエサルによる本節の記述は[[w:ユニコーン|ユニコーン]](一角獣)の伝説に結び付けられている。<br>    しかし本節における発達した枝角の説明は、むしろ[[w:トナカイ|トナカイ]]や[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]]のような獣を想起させる。<br>    カエサルの無知や思い違いはともかく、本節で述べられたのは[[w:トナカイ|トナカイ]]だと考えられている。) <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===27節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/27節]] {{進捗|00%|2025-03-22}}</span> [[画像:Bigbullmoose.jpg|thumb|right|250px|[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]](Alces alces)。<br>発達した枝角と大きな体を持ち、名称以外は本節の説明とまったく合致しない。<br>しかしながら、[[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]の『[[w:博物誌|博物誌]]』第8巻(16章・39節)には、[[w:アクリス|アクリス]]([[w:en:Achlis|achlis]])という一見ヘラジカ(alces)のような奇獣が紹介され、その特徴は本節2段落目以下のカエサルの説明とほぼ同じであることが知られている。]] [[画像:Gressoney-Saint-Jean-Museo-IMG 1824.JPG|thumb|right|250px|[[w:ノロジカ|ノロジカ]](Capreolus capreolus)。<br>ヨーロッパに広く分布する小鹿で、まだら模様で山羊にも似ているので、本節冒頭の説明と合致する。しかし、関節はあるし、腹ばいにもなる。]] ;ヘルキュニアの野獣②──シカ *<!--❶-->Sunt item, quae [[wikt:en:appello#Etymology_2_2|appellantur]] [[wikt:en:alces#Latin|alces]]. **アルケースと呼ばれるものもいる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アルケース alces とは[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]](オオシカ)を指す<br>    単語であるが本節の説明と矛盾する。<br>    [[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリーニウス]]『[[w:博物誌|博物誌]]』[[s:la:Naturalis_Historia/Liber_VIII|VIII]]巻の39 もヘラジカに言及している。)</span> *Harum est [[wikt:en:consimilis#Latin|consimilis]] [[wikt:en:capra#Latin|capris]] [[wikt:en:figura#Latin|figura]] et [[wikt:en:varietas#Latin|varietas]] [[wikt:en:pellis#Latin|pellium]], **これら<small>〔鹿〕</small>の姿形や毛皮のまだらは<ruby><rb>雌</rb><rp>(</rp><rt>め</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>[[w:ヤギ|山羊]]</rb><rp>(</rp><rt>やぎ</rt><rp>)</rp></ruby>に似ている。 *sed magnitudine paulo [[wikt:en:antecedo#Latin|antecedunt]], **けれども、大きさの点で<small>(山羊に)</small>やや優っていて、 *<u>mutilae</u>que sunt [[wikt:en:cornu#Latin|cornibus]], **<ruby><rb>角</rb><rp>(</rp><rt>つの</rt><rp>)</rp></ruby>を<u>欠いており</u>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:mutilus#Latin|mutilae]] の直訳は「切断されている」<br>    あるいは「(角が伸びて)ない」。)</span> *et [[wikt:en:crus#Latin|crura]] sine <u>nodis</u> <u>articulis</u><nowiki>que</nowiki> habent. **<ruby><rb><u>節</u></rb><rp>(</rp><rt>ふし</rt><rp>)</rp></ruby>や<u>関節</u>のない脚を持つ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:nodus#Latin|nodus]] は「[[w:結び目|結び目]]、<ruby><rb>節</rb><rp>(</rp><rt>ふし</rt><rp>)</rp></ruby>」、<br>    [[wikt:en:articulus#Latin|articulus]] は「[[w:関節|関節]]」と訳されるが、<br>    ここでは同じ意味。)</span> :  *<!--❷--><u>Neque</u> [[wikt:en:quies#Latin|quietis]] causa [[wikt:en:procumbo#Latin|procumbunt]] **休息のために横たわらないし、 *<u>neque</u>, si [[wikt:en:aliquis#Latin|quo]] [[wikt:en:adflictus#Latin|adflictae]] [[wikt:en:casu#Adverb|casu]] [[wikt:en:conciderunt#Etymology_1|conciderunt]], **もし何か不幸なことで偶然にも倒れたならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque ・・・「~でもないし、・・・でもない」)</span> *[[wikt:en:erigo#Latin|erigere]] sese aut [[wikt:en:sublevo#Latin|sublevare]] possunt. **自らを起き上がらせることも立ち上げることもできない。 :  ;   木々は鹿の寝床 *<!--❸-->His sunt [[wikt:en:arbor#Latin|arbores]] pro [[wikt:en:cubile#Latin|cubilibus]]; **これら<small>〔鹿〕</small>にとって木々は <ruby><rb><u>塒</u></rb><rp>(</rp><rt>ねぐら</rt><rp>)</rp></ruby> の代わりである。 *ad eas se [[wikt:en:applico#Latin|adplicant]] **それら<small>〔木々〕</small>へ自らを寄りかからせて、 *atque ita paulum modo [[wikt:en:reclinatus#Latin|reclinatae]] [[wikt:en:quies#Latin|quietem]] capiunt. **その程度に少しだけもたれかかって休息を取るのである。 :  ;   猟師は木々の根元を伐って、倒れやすくしておく *<!--❹-->Quarum ex [[wikt:en:vestigium#Latin|vestigiis]] **それら<small>〔鹿〕</small>の足跡から *cum est [[wikt:en:animadversus#Participle|animadversum]] a [[wikt:en:venator#Latin|venatoribus]], [[wikt:en:quo#Adverb|quo]] se [[wikt:en:recipio#Latin|recipere]] [[wikt:en:consueverunt|consuerint]], **<small>(鹿が)</small>どこへ戻ることを常としているかを狩人によって気付かれたときには、 *omnes eo loco <u>aut</u> ab [[wikt:en:radix#Latin|radicibus]] [[wikt:en:subruunt|subruunt]] <u>aut</u> [[wikt:en:accidunt#Etymology_2|accidunt]] arbores, **<small>(狩人たちは)</small>その場所のすべての木々を根元から<ruby><rb>伐</rb><rp>(</rp><rt>き</rt><rp>)</rp></ruby>り倒すか、あるいは切り傷を付けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut ・・・「あるいは~、あるいは・・・」)</span> *[[wikt:en:tantum#Adverb|tantum]], ut [[wikt:en:summus#Latin|summa]] [[wikt:en:species#Latin|species]] earum [[wikt:en:stans#Latin|stantium]] [[wikt:en:relinquatur|relinquatur]]. **ただ、それら<small>〔木々〕</small>のいちばん<small>(外側)</small>の見かけが、立っているかのように残して置かれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->[[wikt:en:huc#Latin|Huc]] cum se [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:reclinaverunt|reclinaverunt]], **そこに<small>(鹿が)</small>習性によってもたれかかったとき、 *[[wikt:en:infirmus#Latin|infirmas]] arbores [[wikt:en:pondus#Latin|pondere]] [[wikt:en:affligo#Latin|adfligunt]] **弱った木々を重みで倒してしまい、 *atque una ipsae [[wikt:en:concidunt#Etymology_1|concidunt]]. **自身も一緒に倒れるのである。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これは『ガリア戦記』に散見される与太話の一つである。<br>    [[w:軟体動物|軟体動物]]や[[w:無脊椎動物|無脊椎動物]]には「[[w:関節|関節]]」がないが、<br>    [[w:脊椎動物|脊椎動物]]や一部の[[w:節足動物|節足動物]]には関節がある。<br>    そもそも四肢に関節がなければ、軟体動物のように這うしかない。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===28節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/28節]] {{進捗|00%|2025-03-23}}</span> [[画像:Wisent.jpg|thumb|right|250px|[[w:ヨーロッパバイソン|ヨーロッパバイソン]]([[w:la:Bison|Bison bonasus]])。<br>かつてヨーロッパに多数生息していた野牛で、相次ぐ乱獲により野生のものは20世紀初頭にいったん絶滅したが、動物園で繁殖させたものを再び野生に戻す試みが行なわれている。]] [[画像:Muybridge Buffalo galloping.gif|thumb|right|200px|疾走するバイソン]] ;ヘルキュニアの野獣③──バイソン(野牛) *<!--❶-->[[wikt:en:tertius#Latin|Tertium]] est [[wikt:en:genus#Latin|genus]] eorum, qui [[wikt:en:urus#Latin|uri]] [[wikt:en:appellantur|appellantur]]. **第三のものは、野牛と呼ばれる種類である。 *Hi sunt magnitudine paulo infra [[wikt:en:elephantus#Latin|elephantos]], **これらは、大きさで少し[[w:ゾウ|象]]に劣るが、 *[[wikt:en:species#Latin|specie]] et [[wikt:en:color#Latin|colore]] et [[wikt:en:figura#Latin|figura]] [[wikt:en:taurus#Latin|tauri]]. **見かけと色と姿形は<ruby><rb>雄</rb><rp>(</rp><rt>お</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>[[w:ウシ|牛]]</rb><rp>(</rp><rt>うし</rt><rp>)</rp></ruby>である。 :  *<!--❷-->Magna [[wikt:en:vis#Latin|vis]] eorum est et magna [[wikt:en:velocitas#Latin|velocitas]]; **それら<small>〔野牛〕</small>の力は大きく、動きもとても速く、 *neque homini neque [[wikt:en:fera#Latin|ferae]], quam [[wikt:en:conspicio#Latin|conspexerunt]], [[wikt:en:parco#Latin|parcunt]]. **人間でも野獣でも、見かけたものには容赦しない。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❸-->Hos studiose foveis captos interficiunt; **<small>(ゲルマーニア人は)</small>これらを熱心に落とし穴で捕らえて、殺す。 *hoc se labore durant adulescentes **この労苦により青年たちを鍛え、 *atque hoc genere venationis exercent, **[[w:狩猟|狩猟]]のこの類いで鍛錬するのであり、 *et qui plurimos ex his interfecerunt, **彼らのうちから最も多く<small>(の野牛)</small>を殺した者は、 *relatis in publicum cornibus, quae sint testimonio, **証拠になるための[[w:角|角]]を公の場に持参して、 *magnam ferunt laudem. **大きな賞賛を得るのである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹-->Sed [[wikt:en:adsuescere#Etymology_1|adsuescere]] ad homines et mansuefieri ne parvuli quidem excepti possunt. **けれども<small>(野牛は)</small>幼くして捕らえられてさえも、人間に慣れ親しんで飼い慣らされることはできない。 :  [[画像:Drinkhoorn_roordahuizum.JPG|thumb|right|300px|酒杯として用いられた野獣の角。銀で縁取りされている。]] *<!--❺-->Amplitudo cornuum et figura et species **角の大きさや形や見かけは、 *multum a nostrorum boum cornibus differt. **我々<small>〔ローマ〕</small>の牛の角とは大いに異なる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❻-->Haec studiose conquisita **<small>(ゲルマーニア人は)</small>これらを熱心に探し求めると、 *ab labris argento circumcludunt **縁を[[w:銀|銀]]で囲って、 *atque in amplissimis epulis pro poculis utuntur. **とても贅沢な祝宴において[[w:盃|杯]]として用いるのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==対エブローネース族追討戦(1)== ===29節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/29節]] {{進捗|00%|2025-03-29}}</span> ;カエサルがゲルマーニアから撤兵、アンビオリークスへの報復戦争へ出陣 *<!--❶-->Caesar, [[wikt:en:postquam#Latin|postquam]] per [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubios]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] [[wikt:en:comperio#Latin|comperit]], [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] sese in silvas [[wikt:en:recipio#Latin|recepisse]], **カエサルは、ウビイー族の斥候たちを通じて、<u>スエービー族</u>が<u>森</u>に撤収したことを確報を受けた後で、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#10節|10節]]によれば、バケーニス Bacenis の森。<br>    [[#コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」|既述]]のように、カエサルの言う「スエービー族」とはカッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] と考えられる。)</span> *[[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] [[wikt:en:frumentum#Latin|frumenti]] [[wikt:en:veritus#Latin|veritus]], **糧食の欠乏を恐れて、 *quod, ut supra [[wikt:en:demonstro#Latin|demonstravimus]], [[wikt:en:minime#Latin|minime]] omnes [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:agri_cultura#Latin|agri culturae]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]], **──というのは、前に説明したように、ゲルマーニア人は皆が土地を耕すことに決して熱心でないので、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#22節|22節]]を参照。耕地がなければ、ローマ軍は穀物の現地調達ができない。)</span> *[[wikt:en:constituo#Latin|constituit]] non [[wikt:en:progredior#Latin|progredi]] [[wikt:en:longe#Adverb_2|longius]]; **より遠くへ前進しないことを決めた。 :  ;   ライン川に架けてあった橋を破却して、12個大隊を守備隊として残す *<!--❷-->sed, ne [[wikt:en:omnino#Latin|omnino]] [[wikt:en:metus#Latin|metum]] [[wikt:en:reditus#Latin|reditus]] sui [[wikt:en:barbarus#Noun|barbaris]] [[wikt:en:tollo#Latin|tolleret]] **けれども、自分たち<small>〔ローマ勢〕</small>が戻って来る恐れを蛮族からまったく取り去ってしまわないように、 *atque ut eorum [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilia]] [[wikt:en:tardo#Latin|tardaret]], **かつ、彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>の<small>(ガッリアへの)</small>支援を遅らせるように、 *[[wikt:en:reductus#Latin|reducto]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] partem [[wikt:en:ultimus#Latin|ultimam]] [[wikt:en:pons#Latin|pontis]], quae [[wikt:en:ripa#Latin|ripas]] [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiorum]] [[wikt:en:contingo#Latin|contingebat]], **ウビイー族側の岸<small>〔ライン川東岸〕</small>につなげていた橋の最後の部分に軍隊を連れ戻して、 *in [[wikt:en:longitudo#Latin|longitudinem]] [[wikt:en:pes#Latin|pedum]] [[wikt:en:ducenti#Latin|ducentorum]] [[wikt:en:rescindo#Latin|rescindit]] **<small>(橋を)</small>長さ200<u>ペース</u>にわたって切り裂いて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ペース|ペース]]は約29.6cmで、200ペースは約60cm。)</span> :  *<!--❸-->atque in [[wikt:en:extremus#Adjective|extremo]] [[wikt:en:pons#Latin|ponte]] [[wikt:en:turris#Latin|turrim]] [[wikt:en:tabulatum#Latin|tabulatorum]] quattuor [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]] **橋の末端のところに4層の櫓を建てて、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cohors#Latin|cohortium]] duodecim [[wikt:en:pons#Latin|pontis]] [[wikt:en:tuendus#Latin|tuendi]] causa [[wikt:en:pono#Latin|ponit]] **12個[[w:コホルス|歩兵大隊]]の守備隊を橋を防護するために配置して、 *[[wikt:en:magnus#Latin|magnis]]<nowiki>que</nowiki> eum locum [[wikt:en:munitio#Latin|munitionibus]] [[wikt:en:firmo#Latin|firmat]]. **その地点を大掛かりな防塁で固める。 :  *<!--❹A-->Ei loco [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] <u>Volcatium</u> <u>Tullum</u> [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentem]] <u>praefecit</u>. **その場所と守備隊を青年ガーイウス・ウォルカーティウス・トゥッルスに指揮させた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Volcatius|Volcatium]] は&beta;系の多数の写本の記述だが、&alpha;系では表記が割れている。<br>    [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Dittenberger|Dittenberger]] は Volcacium と修正提案している。<br>     この氏族名の綴りは、Volcātius と Volcācius がある。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Tullus#Latin|Tullum]] は&alpha;系写本の記述で、&beta;系写本にはない。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:元執政官 [[w:en:Lucius_Volcatius_Tullus_(consul_66_BC)|Lucius Volcatius Tullus]] に対して、青年 adulescentem と区別したのであろう。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:praefecit|praefecit]] (完了形) は &chi;系・B・M・S・&beta;系写本の記述で、<br>    写本L・Nでは [[wikt:en:praeficit|praeficit]] (現在形) となっている。)</span> :  ;   カエサルが、アルデンヌの森を通って、対アンビオリークス戦へ出発 *<!--❹B-->Ipse, cum [[wikt:en:maturesco#Latin|maturescere]] [[wikt:en:frumentum#Latin|frumenta]] [[wikt:en:incipio#Latin|inciperent]], **<small>(カエサル)</small>自身は、穀物が熟し始めたので、 *ad bellum [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigis]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectus]] per [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennam]] silvam, **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]との戦争へ、<u>アルドゥエンナの森</u>を通って進発して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:現在の[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]の森。[[ガリア戦記 第5巻#3節|第5巻3節]]で既述。)</span> *quae est [[wikt:en:totus#Latin|totius]] [[wikt:en:Gallia#Latin|Galliae]] maxima **──それ<small>〔森〕</small>は全ガッリアで最も大きく、 *atque ab [[wikt:en:ripa#Latin|ripis]] [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rheni]] [[wikt:en:finis#Latin|finibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] ad [[wikt:en:Nervii#Latin|Nervios]] [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinet]] **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の岸およびトレーウェリー族の境界から、[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]](の領土)へ及んでおり、 *[[wikt:en:mille#Latin|milibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplius|amplius]] [[wikt:en:quingenti#Latin|quingentis]] in [[wikt:en:longitudo#Latin|longitudinem]] [[wikt:en:pateo#Latin|patet]], **長さは500<u>ローママイル</u>より大きく広がっているのだが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、500マイルは約740km)</span> :  ;   ミヌキウス・バスィルスに騎兵隊を率いて先行させる *[[wikt:en:Lucius#Latin|Lucium]] [[wikt:en:Minucius#Proper_noun|Minucium]] <u>Basilum</u> cum [[wikt:en:omnis#Latin|omni]] [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:praemitto#Latin|praemittit]], **<small>(カエサルは)</small>ルーキウス・ミヌキウス・バスィルスをすべての騎兵隊とともに先遣する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Basilus|Basilum]] は [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Jungermann|Jungermann]] による修正で、<br>    主要写本&omega; では [[wikt:en:Basilius|Basilium]] となっている。)</span> *si [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] itineris atque [[wikt:en:opportunitas#Latin|opportunitate]] [[wikt:en:tempus#Latin|temporis]] [[wikt:en:proficio#Latin|proficere]] [[wikt:en:possit|possit]]; **行軍の迅速さと時間の有利さによって、何かを得られるかどうかということである。 : <!-- ▼ --><!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺--><u>[[wikt:en:moneo#Latin|monet]]</u>, ut [[wikt:en:ignis#Latin|ignes]] in [[wikt:en:castra#Latin|castris]] [[wikt:en:fio#Latin|fieri]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibeat]], **野営において火が生じることを禁じるように、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:騎兵隊の野営から立ち昇る煙がエブローネース族に気付かれないように。)</span> *ne [[wikt:en:aliqui#Latin|qua]] eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventus]] [[wikt:en:procul|procul]] [[wikt:en:significatio#Latin|significatio]] [[wikt:en:fio#Latin|fiat]]: **遠くから彼の到来の何らかの予兆が生じないように、<u>戒める</u>。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:バスィルスと騎兵隊の急襲がアンビオリークスに感付かれないように。)</span> *sese [[wikt:en:confestim#Latin|confestim]] [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequi]] [[wikt:en:dicit|dicit]]. **<small>(カエサル)</small>自らは、ただちに後から続くと言う。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===30節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/30節]] {{進捗|00%|2025-03-30}}</span> ;アンビオリークスが、バスィルス率いる追手のローマ騎兵から逃れる *<!--❶--><u>Basilus</u>, ut [[wikt:en:imperatus#Latin|imperatum]] est, facit. **バスィルスは、<small>(カエサルから)</small>命令されたように、遂行する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Basilus|Basilus]] は ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Jungermann|Jungermann]]'' による修正で、<br>    主要写本&omega; では [[wikt:en:Basilius|Basilius]] となっている。)</span> *Celeriter [[wikt:en:contra#Preposition_6|contra]]<nowiki>que</nowiki> omnium [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]] [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] [[wikt:en:iter#Latin|itinere]], **速やかに、かつ皆の予想に反して、行軍を成し遂げて、 *multos in agris [[wikt:en:inopinans#Latin|inopinantes]] [[wikt:en:deprehendo#Latin|deprehendit]]: **<small></small>耕地にて不意を突かれた多くの者たちを捕らえる。 *eorum [[wikt:en:indicium#Latin|indicio]] **彼らの申し立てにより、 *ad [[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendit]], quo in loco cum paucis [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] esse dicebatur. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]その人がわずかな騎兵たちとともにいると言われていた場所の方へ急行する。 :  ;   カエサルが、あらかじめ作戦の失敗を運や偶然のせいにし始める *<!--❷-->Multum <u>cum</u> in omnibus rebus, <u>tum</u> in re [[wikt:en:militaris#Latin|militari]] potest [[wikt:en:fortuna#Latin|fortuna]]. **<small>(他の)</small>あらゆる事柄におけるのと同様に、軍事においてもまた、命運が大いに力を持つ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:cum#Conjunction_2|cum]] ~, [[wikt:en:tum#Latin|tum]] ・・・「~と同様に・・・もまた」)</span> *Nam magno [[wikt:en:accidit#Etymology_1|accidit]] [[wikt:en:casus#Latin|casu]], **実際、大きな偶然により生じたのは、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:nam と magno の間に、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Schneider,K.E.Chr.|Schneider]]'' は &lt;ut&gt; を挿入提案し、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' らは &lt;sicut&gt; を挿入提案している。)</span> *ut in [[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:incautus#Latin|incautum]] etiam atque [[wikt:en:imparatus|imparatum]] [[wikt:en:incideret#Etymology_1|incideret]], **<small>(アンビオリークス)</small>自身でさえも油断していて不用意なところに<small>(バスィルスが)</small>遭遇したが、 *<u>prius</u><nowiki>que</nowiki> eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventus]] ab <u>hominibus</u> videretur, **彼<small>〔バスィルス〕</small>の到来が<small>(エブローネース族の)</small>連中により見られたのが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:prius#Adverb|prius]] ~, [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・より早くに~」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&phi;系写本では hominibus だが、<br>         &chi;系・&beta;系写本では omnibus となっている。)</span> *<u>quam</u> [[wikt:en:fama#Latin|fama]] ac [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntius]] [[wikt:en:adferretur|adferretur]]: **風聞や報告が伝えられるよりも、早かったのである。 *[[wikt:en:sic#Latin|sic]] magnae fuit [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunae]], **同様に<small>(アンビオリークスにとって)</small>大きな幸運に属したのは、 *omni [[wikt:en:militaris#Latin|militari]] [[wikt:en:instrumentum#Latin|instrumento]], [[wikt:en:qui#Pronoun_8|quod]] [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se habebat, [[wikt:en:ereptus#Latin|erepto]], **自らの周りに持っていたすべての武具を奪われて、 *[[wikt:en:raeda#Latin|raedis]] [[wikt:en:equus#Latin|equis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:comprehensus|comprehensis]], **四輪馬車や馬を差し押さえられても、 *[[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:effugio#Latin|effugere]] [[wikt:en:mors#Latin|mortem]]. **<small>(アンビオリークス)</small>自身は死を逃れたことである。 :  ;   アンビオリークスの手勢がローマ騎兵の奇襲に持ちこたえる *<!--❸-->Sed hoc [[wikt:en:quoque#Adverb|quoque]] factum est, **しかし、以下のこともまた起こった。 *quod [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificio]] [[wikt:en:circumdatus|circumdato]] [[wikt:en:silva#Latin|silva]], **<small>(アンビオリークスの)</small>館が森で取り巻かれており、 *ut sunt fere [[wikt:en:domicilium#Latin|domicilia]] [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]], qui [[wikt:en:vitandus#Latin|vitandi]] <u>aestus</u> causa **── ガッリア人の住居というものはほぼ、<u>暑さ</u>を避けることのために、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、[[#22節|22節]]や本節(30節)では「暑さ」を意味しているが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、本巻[[#31節|31節]]では「潮」を意味している。)</span> *[[wikt:en:plerumque#Latin|plerumque]] [[wikt:en:silva#Latin|silvarum]] atque [[wikt:en:flumen#Latin|fluminum]] [[wikt:en:peto#Latin|petunt]] [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitates]], **たいてい森や川に近接したところを求めるのであるが ── *[[wikt:en:comes#Latin|comites]] [[wikt:en:familiaris#Noun|familiares]]<nowiki>que</nowiki> eius [[wikt:en:angustus#Latin|angusto]] in loco **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>の従者や郎党どもが、狭い場所で、 *paulisper [[wikt:en:eques#Latin|equitum]] nostrorum [[wikt:en:vis#Latin|vim]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinuerunt]]. **しばらく、我が方<small>〔ローマ勢〕</small>の騎兵の攻勢を持ちこたえたのだ。 :  ;   アンビオリークスが瀬戸際で危急をのがれる *<!--❹-->His [[wikt:en:pugnans#Latin|pugnantibus]], *彼らが戦っているときに、 *illum in [[wikt:en:equus#Latin|equum]] [[wikt:en:quidam#Latin|quidam]] ex suis [[wikt:en:intulit|intulit]]: **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>を配下のある者が馬に押し上げて、 *[[wikt:en:fugiens#Latin|fugientem]] [[wikt:en:silva#Latin|silvae]] [[wikt:en:texerunt|texerunt]]. **逃げて行く者<small>〔アンビオリークス〕</small>を森が覆い隠した。 *[[wikt:en:sic#Latin|Sic]] et ad [[wikt:en:subeundus|subeundum]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] et ad [[wikt:en:vitandus|vitandum]] **このように<small>(アンビオリークスが)</small>危険に遭遇することや回避することにおいて、 *multum [[wikt:en:fortuna#Latin|fortuna]] [[wikt:en:valeo#Latin|valuit]]. **命運というものが力をもったのである。 <!-- [[wikt:en:| --><!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===31節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/31節]] {{進捗|00%|2025-04-29}}</span> ;エブローネース族の避難、共同王カトゥウォルクスの最期 *<!--❶-->[[wikt:en:Ambiorix|Ambiorix]] copias suas [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicio]]<u><span style="color:#990099;"><nowiki>ne</nowiki></span></u> non [[wikt:en:conduco#Latin|conduxerit]], quod [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimicandus#Latin|dimicandum]] non [[wikt:en:existimo#Latin|existimarit]], **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]は、戦闘で争闘するべきとは考えていなかったので、判断で配下の軍勢を集めなかった<u>のか</u>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ [[wikt:en:-ne#Latin|-ne]], [[wikt:en:an#Latin|an]] <!--▲三点-->&#8943; ⇔ [[wikt:en:utrum#Latin|utrum]] ~ [[wikt:en:an#Latin|an]] <!--▲三点-->&#8943; 間接疑問「~なのか、あるいは…なのかどうか」)</span> *<u><span style="color:#990099;">an</span></u> tempore [[wikt:en:exclusus#Latin|exclusus]] et [[wikt:en:repentinus#Latin|repentino]] [[wikt:en:eques#Latin|equitum]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:prohibitus#Latin|prohibitus]], **<u>あるいは</u>、時間に阻まれ、予期せぬ[[w:騎兵|騎兵]]の到来に妨げられて、  <!--◆画像◆-->[[画像:Taxus baccata JPG2Aa.jpg|thumb|right|300px|[[w:ヨーロッパイチイ|ヨーロッパイチイ]]([[w:en:Taxus baccata|Taxus baccata]])の樹(ベルギー)。イチイはケルトの人々にとって聖なる樹木であり、[[w:ドルイド|ドルイド]]はイチイの枝を用いて祭儀を行なったという<ref name="マルカル">[[ガリア戦記/注解編#Markale_(1999)|マルカル『ケルト文化事典』]]「イチイ」の項を参照。</ref>。<br>また、'''[[w:エブロネス族|エブローネース族]]''' '''[[wikt:en:Eburones#Latin|Eburōnēs]]''' という部族名はイチイを表わすケルト祖語 ''[[wikt:en: Reconstruction:Proto-Celtic/eburos|*eburos]] に由来すると考えられている<ref name="マルカル"/>。]] <!--◆画像◆-->[[画像:Taxus baccata MHNT.jpg|thumb|right|300px|[[w:ヨーロッパイチイ|ヨーロッパイチイ]]([[w:en:Taxus baccata|Taxus baccata]])<br>欧州などに広く自生するイチイ科の[[w:針葉樹|針葉樹]]。赤い果実は食用で甘い味だが、種子には[[w:タキシン|タキシン]](taxine)という[[w:アルカロイド|アルカロイド]]系の毒物が含まれており、種子を多量に摂れば[[w:痙攣|けいれん]]を起こして[[w:呼吸困難|呼吸困難]]で死に至る。<br>他方、[[w:タキサン|タキサン]](taxane)という成分は[[w:抗がん剤|抗がん剤]]などの[[w:医薬品|医薬品]]に用いられる。]] *cum reliquum [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequi]] [[wikt:en:credo#Latin|crederet]], **<small>(ローマ勢の)</small>残りの軍隊<small>〔軍団兵〕</small>が後続して来ることを信じたため<u>なのか</u>、 *[[wikt:en:dubius#Latin|dubium]] est. **不確かなことである<small>〔多分そうだろう〕</small>。 :  ;   エブローネース族の総勢が落ち伸びる *<!--❷-->Sed [[wikt:en:certe#Latin|certe]] [[wikt:en:dimissus#Latin|dimissis]] per [[wikt:en:ager#Latin|agros]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntiis]] **けれども、確かに領地を介して伝令を四方に遣わして、 *sibi [[wikt:en:quisque#Latin|quemque]] [[wikt:en:consulo#Latin|consulere]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iussit]]. **めいめいに自助することを命じた。 *Quorum pars in [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennam]] [[wikt:en:silva#Latin|silvam]], **それらの者たち<small>〔領民〕</small>の一部はアルドゥエンナ<small>〔[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]〕</small>の森に、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:現在の[[w:ルクセンブルク|ルクセンブルク]]の辺り。)</span> *pars in [[wikt:en:continens#Latin|continentes]] [[wikt:en:palus#Latin|paludes]] [[wikt:en:profugio#Latin|profugit]]; **<small></small>(別の)一部は絶え間ない沼地に退避した。 :  *<!--❸-->qui [[wikt:en:proximus#Latin|proximi]] [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceano]] [[wikt:en:fuerunt|fuerunt]], **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;">〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>にとても近いところにいた者たちは、 *hi [[wikt:en:insula#Latin|insulis]] sese [[wikt:en:occulto#Latin|occultaverunt]], quas <u>aestus</u> [[wikt:en:efficio#Latin|efficere]] [[wikt:en:consuesco#Latin|consuerunt]]: **<u>満潮</u>が形成するのが常であった島々に身を隠した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:レーヌス〔[[w:ライン川|ライン川]]〕河口辺りの中洲のことか。<br>    [[ガリア戦記_第4巻#10節|第4巻10節]]を参照。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、[[#22節|22節]]や[[#30節|30節]]では「暑さ」を意味していたが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、そして本節(31節)では「潮」を意味している。)</span> :  *<!--❹-->multi ex suis finibus [[wikt:en:egressus#Participle|egressi]] **多くの者たちは、自分たちの領地から抜け出て行って、 *se suaque [[wikt:en:omnia#Noun|omnia]] [[wikt:en:alienissimus|alienissimis]] [[wikt:en:credo#Latin|crediderunt]]. **自らとその一切合財を見ず知らずの異邦人たちに委ねた。 :  ;   カトゥウォルクスの自決 *<!--❺-->[[wikt:en:Catuvolcus#Latin|Catuvolcus]], [[wikt:en:rex#Latin|rex]] [[wikt:en:dimidius#Latin|dimidiae]] partis [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]], **カトゥウォルクスは、[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の半分の地方の王であり、 *qui una cum [[wikt:en:Ambiorix|Ambiorige]] consilium [[wikt:en:inierat|inierat]], **アンビオリークスと一緒に<small>(カエサルに造反する)</small>企てに着手していた者であるが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第5巻#26節|第5巻26節]]を参照。)</span> *[[wikt:en:aetas#Latin|aetate]] iam [[wikt:en:confectus#Latin|confectus]], **すでに加齢によって疲弊しており、 *cum laborem aut belli aut fugae ferre non posset, **戦争の労苦、あるいは逃亡の労苦に耐えることができなかったので、 *omnibus [[wikt:en:prex#Latin|precibus]] [[wikt:en:detestatus#Latin|detestatus]] [[wikt:en:Ambiorix|Ambiorigem]], qui eius consilii [[wikt:en:auctor#Latin|auctor]] [[wikt:en:fuisset|fuisset]], **その企ての張本人であった[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]をあらゆる呪詛のことばで呪って、 *'''[[wikt:en:taxus#Latin|taxo]]''', cuius magna in [[wikt:en:Gallia#Latin|Gallia]] [[wikt:en:Germania#Latin|Germania]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:copia#Latin|copia]] est, se [[wikt:en:exanimo#Latin|exanimavit]]. **[[w:ガリア|ガッリア]]や[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]に豊富にあった'''[[w:ヨーロッパイチイ|イチイ]]'''によって、息絶えたのであった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「イチイの木で首を吊った」などと解する訳書もあるが、<br>    樹木名を記しているので、服毒であろう。)</span><!-- [[wikt:en:| --> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===32節=== [[画像:Régions naturelles de Belgique.jpg|thumb|300px|現代[[w:ベルギー|ベルギー]]の生態区分図。<br />図の<span style="background-color:#E6E6FA;>薄紫色の部分</span>「コンドロ」([[w:en:Condroz|Condroz]])の辺りにコンドルースィー族 ''[[w:en:Condrusi|Condrusi]]'' が、その南の[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]にセグニー族 ''[[w:en:Segni (tribe)|Segni]]'' がいたと考えられている。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/32節]] {{進捗|00%|2025-05-18}}</span> ;ゲルマーニア部族の弁明、アドゥアートゥカに輜重を集める *<!--❶-->[[wikt:en:Segni#Latin|Segni]] [[wikt:en:Condrusi#Latin|Condrusi]]<nowiki>que</nowiki>, ex [[wikt:en:gens#Latin|gente]] et [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]], **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の種族や人員のうち、<u>セグニー族</u>と<u>コンドルースィー族</u>は、 *qui sunt inter [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]]<nowiki>que</nowiki>, **[[w:エブロネス族|エブローネース族]]とトレーウェリー族の間にいたが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:セグニー族 ''[[w:en:Segni (tribe)|Segni]]'' は本節が初出。<br>    コンドルースィー族 ''[[w:en:Condrusi|Condrusi]]'' の名は何度か言及されており、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#6節|第4巻6節]]ではトレーウェリー族の庇護民と説明されている。<br>    彼らはケルト語を話す部族であったと考えられている。) *[[wikt:en:legatus#Latin|legatos]] ad Caesarem [[wikt:en:mitto#Latin|miserunt]] [[wikt:en:oratum#Verb|oratum]], **カエサルのもとへ嘆願するために使節たちを遣わした。 *ne se in hostium [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] [[wikt:en:duceret|duceret]] **自分たちを敵として見なさないように、と。 *[[wikt:en:neve#Latin|neve]] omnium [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]], qui essent citra [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]], unam esse causam [[wikt:en:iudicaret|iudicaret]]<!--;-->: **または、<u>レーヌス</u>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<u>のこちら側にいるゲルマーニア人</u>すべての事情は1つであると裁断しないように、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) は西岸部族の総称。<br>    ''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *[[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] se de bello [[wikt:en:cogitavisse|cogitavisse]], **自分たちは、戦争についてまったく考えたことはないし、 *[[wikt:en:nullus#Latin|nulla]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigi]] auxilia [[wikt:en:misisse|misisse]]. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]に何ら援軍を派遣したことはない、と。 :  *<!--❷-->Caesar, [[wikt:en:exploratus#Latin|explorata]] re [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestione]] [[wikt:en:captivus#Noun|captivorum]], **カエサルは、捕虜を審問することによってその事を探り出すと、 *si qui ad eos [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]] ex fuga [[wikt:en:convenissent|convenissent]], **もし彼ら<small></small>のもとへ逃亡している[[w:エブロネス族|エブローネース族]]のうちの誰かが集まっていたならば、 *ad se ut [[wikt:en:reducerentur|reducerentur]], [[wikt:en:imperavit|imperavit]]; **自分<small>〔カエサル〕</small>のもとへ連れ戻されるようにと、命令した。 *si ita [[wikt:en:fecissent|fecissent]], **もし<small></small>そのように行なったならば、 *fines eorum se [[wikt:en:violaturus#Latin|violaturum]] [[wikt:en:negavit|negavit]]. **彼らの領土を自分<small>〔カエサル〕</small>が侵害することはないであろうと主張した。 :  ;   全軍の輜重隊をアドゥアートゥカに集める *<!--❸-->Tum [[wikt:en:copiae|copiis]] in tres partes [[wikt:en:distributus#Latin|distributis]], **<small>(カエサルは)</small>それから、軍勢を三方面に分配すると、 *[[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]] omnium legionum [[wikt:en:Aduatuca#Latin|Aduatucam]] [[wikt:en:contulit|contulit]]. **全軍団の[[w:輜重|輜重]]をアドゥアートゥカに運び集めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アドゥアートゥカ Aduatuca の表記は、<br>     写本によってはアトゥアートゥカ Atuatuca となっている。<br>     現在の[[w:トンゲレン|トンゲレン市]]。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:輜重は <ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーローネース</rt><rp>)</rp></ruby> [[wikt:en:calo#Noun_5|cālōnēs]] という数千人の奴隷が運ぶのだが、<br>    しばしば行軍の足手まといになるので、中継点に留めたのであろう。)</span> :  *<!--❹-->Id [[wikt:en:castellum#Latin|castelli]] [[wikt:en:nomen#Latin|nomen]] est. **それ<small>〔アドゥアートゥカ〕</small>は、城砦の名前である。 *Hoc fere est in [[wikt:en:medius#Latin|mediis]] [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]] finibus, **これは、[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の領土のほぼ真ん中にあり、 *[[wikt:en:ubi#Latin|ubi]] [[wikt:en:Titurius#Latin|Titurius]] atque [[wikt:en:Aurunculeius#Latin|Aurunculeius]] [[wikt:en:hiemandi#Verb|hiemandi]] causa [[wikt:en:consederant|consederant]]. **そこには、<u>ティトゥーリウス</u> と <u>アウルンクレーイウス</u> が越冬するために陣取っていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|ティトゥーリウス・サビヌス]] と アウルンクレーイウス・コッタ の顛末については、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#24節|第5巻24節]]~[[ガリア戦記_第5巻#37節|37節]] を参照。<br>     第5巻ではカエサルは冬営の地名についてはまったく記していないが、<br>     本節の記述から「[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアトゥカの戦い]]」と呼ばれている。)</span> :  *<!--❺-->Hunc <u>cum</u> reliquis rebus locum [[wikt:en:probabat|probabat]], **<small>(カエサルは)</small>この場所を、ほかの事柄によっても是認したし、 *<u>tum</u> quod [[wikt:en:superior#Latin|superioris]] anni [[wikt:en:munitio#Latin|munitiones]] [[wikt:en:integer#Latin|integrae]] [[wikt:en:manebant|manebant]], **またとりわけ前年の防備が損なわれずに存続していたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:cum#Conjunction_2|cum]] ~, [[wikt:en:tum#Latin|tum]] ・・・「~と同様に・・・もまた」)</span> *ut militum laborem [[wikt:en:sublevaret|sublevaret]]. **兵士の労苦を軽減するためでもある。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:praesidium#Latin|Praesidio]] [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] legionem [[wikt:en:quartam decimam|quartam decimam]] [[wikt:en:reliquit|reliquit]], **<small>(全軍の)</small>輜重の守備隊として第14軍団を<small>(そこに)</small>残した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「第14軍団」は前年にサビーヌスとコッタとともに全滅したが、<br>     カエサルは慣例を破ってこれを欠番とせずに、<br>     新たに徴募した軍団を同じ「第14軍団」とした。)</span> *unam ex his tribus, quas [[wikt:en:proxime#Adverb|proxime]] [[wikt:en:conscriptus#Latin|conscriptas]] ex <u>Italia</u> [[wikt:en:traduxerat|traduxerat]]. **<small>(それは)</small>最近にイタリアから徴募されたものとして連れて来られた3個<small>(軍団)</small>のうちの1個である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#1節|1節]]を参照。ここでイタリア [[wikt:en:Italia#Latin|Italia]] とは[[w:イタリア本土 (古代ローマ)|本土イタリア]]のことではなく、<br>    カエサルが総督であった[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことである。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❼-->Ei legioni [[wikt:en:castra#Latin|castris]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Quintus#Latin|Quintum]] [[wikt:en:Tullius#Latin|Tullium]] [[wikt:en:Cicero#Latin|Ciceronem]] <u>praeficit</u> **その[[w:ローマ軍団|軍団]]と陣営には[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィーントゥス・トゥッリウス・キケロー]]を指揮者として、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:praeficit|praeficit]] (現在形) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:praefecit|praefecit]] (完了形) となっている。)</span> *[[wikt:en:ducenti#Latin|ducentos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:eques#Latin|equites]] <u>ei</u> [[wikt:en:adtribuit|adtribuit]]. **200騎の騎兵を彼に割り当てた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ei は&alpha;系写本の記述だが、&beta;系写本にはない。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===33節=== [[画像:Ancient north-east Gaul topographic map (Latin).svg|right|thumb|300px|ガッリア北東部の[[ガリア戦記/ガリアの河川#ライン川水系|ライン川水系]]の図。<hr>[[w:la:Rhenus|Rhenus]]:レーヌス 〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<br>[[w:la:Mosella (flumen)|Mosella]]:モセッラ 〔[[w:モーゼル川|モーゼル川]]〕<br>[[w:la:Vacalus|Vacalus]]:ウァカルス〔[[w:ワール川|ワール川]]〕<br>[[w:la:Mosa|Mosa]] :モサ    〔[[w:マース川|マース川]]〕<br>[[w:la:Scaldis|Scaldis]]:スカルディス〔[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]]〕]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/33節]] {{進捗|00%|2025-05-25}}</span> ;軍勢をカエサル、ラビエーヌス、トレボーニウスの三隊に分散 :  ;   ラビエーヌスと3個軍団を大西洋岸地方へ派兵 *<!--❶-->[[wikt:en:partitus#Latin|Partito]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]], **<small>(カエサルは)</small>軍隊を分配すると、 *[[wikt:en:Titus#Latin|Titum]] [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] cum [[wikt:en:legio#Latin|legionibus]] [[wikt:en:tres#Latin|tribus]] **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエーヌス]]に、3個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに、 *ad [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceanum]] [[wikt:en:versus#Latin|versus]] **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;"><small>〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</small></span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>の方へ向きを変えて、 *in eas partes, quae [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:adtingunt|adtingunt]], [[wikt:en:proficisci|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]; **メナピイー族<small>(領)</small>に接する地方に出発することを命じる。 :  ;   トレボーニウスと3個軍団をアドゥアートゥキー族方面へ派兵 *<!--❷-->[[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]] cum [[wikt:en:par#Latin|pari]] legionum numero **[[w:ガイウス・トレボニウス|ガーイウス・トレボーニウス]]には、軍団の同数<small>〔3個〕</small>とともに、 *ad eam [[wikt:en:regio#Latin|regionem]], quae <u>(ad) Aduatucos</u> [[wikt:en:adiaceo#Latin|adiacet]], **アドゥアートゥキー族に隣接する領域へ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、写本A<sup>1</sup>, BM では &nbsp; ad [[wikt:en:Aduatucos|Aduatucos]] &nbsp; だが、<br>         写本A<sup>c</sup>Q, SLN では &nbsp; Aduatucos 、<br>         &beta;系写本では &nbsp; Atuatucis となっている。)</span> *[[wikt:en:depopulandus#Latin|depopulandam]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittit]]; **荒廃させるべく派遣する。 [[画像:Schelde_4.25121E_51.26519N.jpg|thumb|right|200px|ベルギーの[[w:アントウェルペン|アントウェルペン]]周辺を流れる[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]]河口付近の[[w:衛星画像|衛星画像]]。ラビエーヌスが向かったメナピイー族に接する地方である。]] :  ;   カエサル自身は3個軍団を率いて、アンビオリークスらを追撃 *<!--❸-->ipse cum reliquis tribus ad flumen <u>Scaldem</u>, quod [[wikt:en:influo#Latin|influit]] in [[wikt:en:Mosa#Latin|Mosam]], **自身は、残りの3個<small>(軍団)</small>とともに、モサ<small>(川)</small>に流れ込むスカルディス川のたもとへ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:スカルディス Scaldis は現在の[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]] Schelde で、<br>    フランス北部からベルギー、オランダへ流れている。<br>    モサ川 Mosa すなわち現在の[[w:マース川|マース川]] Maas とは運河でつながるが、<br>    当時の関係およびカエサルの目的地は不詳。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:Scaldis#Latin|Scaldem]] だが、<br>         &beta;系写本では Scaldim とするなどの異読があり、<br>         ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' は [[wikt:en:Sabim|Sabim]](サビス川 [[wikt:en:Sabis|Sabis]])の誤写ではないかとするなど、<br>         いくつかの修正提案がある。)</span> *[[wikt:en:extremus#Adjective|extremas]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennae]] partes [[wikt:en:ire#Latin|ire]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]], **かつ、アルドゥエンナ<small>〔[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]〕(の森林)</small>の外縁の地方へ行軍することを決めた。 *[[wikt:en:quo#Adverb|quo]] cum paucis [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectum]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:audio#Latin|audiebat]]. **そこへは、[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]がわずかな騎兵たちとともに出発したと聞いていたのだ。 :  ;   カエサルが、アドゥアートゥカへの帰還を確言 *<!--❹-->[[wikt:en:discedens#Latin|Discedens]] post diem septimum sese [[wikt:en:reversurus#Latin|reversurum]] [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmat]]; **<small>(カエサルは、陣営を)</small>離れるに当たって、<u>7日目の後</u>に自分は引き返して来るであろうと断言する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ローマ人は日数を当日から起算するため、「7日目の後」は、6日後のこと。)</span> *quam ad diem ei [[wikt:en:legio#Latin|legioni]], quae in [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:relinquebatur|relinquebatur]], [[wikt:en:deberi|deberi]] frumentum [[wikt:en:sciebat|sciebat]]. **その当日には、守備に残されている軍団にとって糧食が必要とされることを<small>(カエサルは)</small>知っていたのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:hortatur|hortatur]], **<small>(カエサルは)</small>ラビエーヌスとトレボーニウスを<small>(以下のように)</small>鼓舞する。 *si rei publicae [[wikt:en:commodo#Adverb_2|commodo]] facere [[wikt:en:possint|possint]], **もし<small>(ローマ軍全体の)</small>公務のために都合良く行動することができるならば、 *ad <u>eum</u> diem [[wikt:en:revertantur|revertantur]], **その日には戻って来て、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:eum#Latin|eum]] <small>(男性・単数・対格)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:eam#Latin|eam]] <small>(女性・単数・対格)</small> としている。)</span> *ut, rursus [[wikt:en:communicatus#Latin|communicato]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] [[wikt:en:exploratus#Latin|exploratis]]<nowiki>que</nowiki> hostium [[wikt:en:ratio#Latin|rationibus]] **再び<small>(互いの)</small>考えを伝達して、敵たちの作戦を探り出し、 *aliud initium belli capere <u>possent</u>. **次なる戦争の端緒を捉えようではないか、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:possent|possent]] <small>(未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:possint|possint]] <small>(現在・接続法)</small> となっている。)</span> <br> :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:'''カエサル麾下の軍団配分について'''<br> [[ガリア戦記 第5巻#8節|第5巻8節]]の記述によれば、ブリタンニアへ2度目の遠征をする前(BC54年)のカエサルは少なくとも8個軍団と騎兵4000騎を :指揮していた。[[ガリア戦記 第5巻#24節|第5巻24節]]によれば、帰還後は8個軍団および軍団から離れた5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]を指揮していたが、 :アンビオリークスによる[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアートゥカの戦い]]で[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|サビーヌス]]らとともに1個軍団と5個大隊が壊滅したので、残りは7個軍団となる。 :[[#1節|本巻1節]]によれば、この年(BC53年)には3個軍団を新たに徴集したので、計10個軍団となったはずである。 :[[#29節|29節]]では、このうちから12個大隊をライン川に架かる橋の守備に残し、[[#32節|32節]]では輜重の守備としてアドゥアートゥカに1個軍団を残した。 :本節の記述通りにラビエーヌス、トレボーニウス、カエサルがそれぞれ3個軍団(計9個)を受け持ったとすると、あわせて10個軍団と12個大隊という勘定になる。 :したがって、この勘定が正しいのであれば、ライン川に残した12個大隊は各軍団から引き抜いたものであり、各軍団は定員を割っていると考えられる。) :  <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===34節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/34節]] {{進捗|00%|2025-06-01}}</span> ;ローマ兵の死傷を極度に怖れながらの対エブローネース族包囲網 :  ;   エブローネース族の分散状況 *<!--❶-->Erat, ut supra [[wikt:en:demonstravimus|demonstravimus]], [[wikt:en:manus#Latin|manus]] [[wikt:en:certus#Latin|certa]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nulla]], **前に説明したように、<small>(エブローネース族には)</small>決まった手勢がなかったし、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#31節|31節]]を参照。)</span> *non [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidum]], non [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]], quod se [[wikt:en:arma#Latin|armis]] [[wikt:en:defenderet|defenderet]], **自分たちが武器で防衛するような<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>も、防塁もなかった。 *sed in omnes partes [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersa]] [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudo]]. **けれども、群衆は四方八方に散らばってしまっていた。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:ubi#Latin|Ubi]] [[wikt:en:quisque#Latin|cuique]] <u>aut</u> [[wikt:en:vallis#Latin|valles]] [[wikt:en:abditus#Latin|abdita]] <u>aut</u> locus [[wikt:en:silvestris#Latin|silvestris]] <u>aut</u> [[wikt:en:palus#Latin|palus]] [[wikt:en:impeditus#Latin|impedita]] **めいめいにとって、<u>あるいは</u>人けのない峡谷、<u>あるいは</u>森に覆われた土地、<u>あるいは</u>入り組んだ沼沢地といった、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …, aut 〰「あるいは~、あるいは…、あるいは〰」)</span> *[[wikt:en:spes#Latin|spem]] [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidii]] aut [[wikt:en:salus#Latin|salutis]] [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquam]] [[wikt:en:offerebat|offerebat]], [[wikt:en:consederat|consederat]]. **守備あるいは身の安全の何らかの希望を提供するところに、陣取っていた。 :  ;   伏兵に用心、ローマ兵の被害を怖れる *<!--❸-->Haec [[wikt:en:locum#Latin|loca]] [[wikt:en:vicinitas#Latin|vicinitatibus]] erant [[wikt:en:notus#Latin|nota]], **これらの場所は、近隣の者たちは知っていたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:すなわち、近隣のガッリア人には地の利があり、ローマ人には地の利がなかったので)</span> *magnamque res [[wikt:en:diligentia#Noun|diligentiam]] [[wikt:en:requirebat|requirebat]] **戦況はたいへんな注意深さを必要としていた。 *non in summa exercitus [[wikt:en:tuendus#Latin|tuenda]] **<small>(ローマ人の)</small>軍隊全体を守るためではなく、 *([[wikt:en:nullus#Latin|nullum]] enim poterat [[wikt:en:universus#Latin|universis]] <u>ab</u> [[wikt:en:perterritus#Latin|perterritis]] ac [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidere]]), **──なぜなら、脅かされ分散されている者たちにより<small>(ローマ軍)</small>総勢に何らの危険が起こり得なかったので── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega;では欠くが、<br>     より劣化した写本 <small>([[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]])</small> では ab となっており、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Glandorpius_(Glandorp)|Glandorp]]'' は &lt;a&gt; と挿入提案している。)</span> *sed in [[wikt:en:singulus#Latin|singulis]] [[wikt:en:miles#Latin|militibus]] [[wikt:en:conservandus#Latin|conservandis]]; **けれども、<small>(ローマ勢の)</small>個々の兵士たちを守ることのために<small>(注意深さを必要としていた)</small>。 *quae tamen ex parte res ad [[wikt:en:salus#Latin|salutem]] exercitus [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinebat]]. **少なくとも、ある面では、そういう事態は軍隊の安全に及んでいた。 :  *<!--❹-->Nam <u>et</u> [[wikt:en:praeda#Latin|praedae]] [[wikt:en:cupiditas#Latin|cupiditas]] multos longius [[wikt:en:evoco#Latin|evocabat]], **すなわち、略奪品への欲望が多くの者たちをより遠くへ呼び寄せていたし、 *<u>et</u> silvae [[wikt:en:incertus#Adjective|incertis]] [[wikt:en:occultus#Latin|occultis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:iter#Latin|itineribus]] [[wikt:en:confertus#Latin|confertos]] [[wikt:en:adeo#Verb|adire]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibebant]]. **森林の不確かで隠された道のりによって密集した行軍を妨げていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et ~, et …「~でもあるし、…でもある」)</span> :  *<!--❺-->Si [[wikt:en:negotium#Latin|negotium]] [[wikt:en:confici|confici]] [[wikt:en:stirps#Latin|stirpem]]<nowiki>que</nowiki> hominum [[wikt:en:sceleratus#Participle|sceleratorum]] [[wikt:en:interfici|interfici]] <u>vellet</u>, **もし、戦役が完遂されること、および非道な連中<small>〔エブローネース族〕</small>の血筋が滅ぼされることを欲するならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:vellent|vellent]] <small>(<u>複数</u>・未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         より劣化した写本 <small>([[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]])</small> では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(<u>単数</u>・未完了過去・接続法)</small> となっている。)</span> *[[wikt:en:dimittendus#Latin|dimittendae]] plures manus [[wikt:en:diducendus#Latin|diducendi]]<nowiki>que</nowiki> erant milites; **いくつもの部隊が分遣され、兵士たちが展開されるべきである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❻-->si [[wikt:en:contineo#Latin|continere]] ad [[wikt:en:signum#Latin|signa]] [[wikt:en:manipulus#Latin|manipulos]] <u>vellet</u>, ut [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] ratio et [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudo]] exercitus Romani [[wikt:en:postulo#Latin|postulabat]], **もし、ローマ軍の決められた流儀や慣行が要求するように、<ruby><rb>[[w:マニプルス|中隊]]</rb><rp>(</rp><rt>マニプルス</rt><rp>)</rp></ruby>が軍旗のもとに留まることを欲するならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vellent|vellent]] <small>(<u>複数</u>・未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(<u>単数</u>・未完了過去・接続法)</small> となっている。)</span> *locus ipse erat praesidio barbaris, **その場所が蛮族にとって守りとなるであろう。 *neque ex occulto insidiandi et dispersos circumveniendi **隠れたところから待ち伏せするため、分散した者たち<small>〔ローマ兵〕</small>を包囲するために、 *singulis deerat audacia. **<small>(エブローネース族の)</small>おのおのにとって勇敢さには事欠かなかった。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❼-->Ut in eiusmodi difficultatibus, quantum diligentia provideri poterat providebatur, **そのような困難さにおいては、できるかぎりの注意深さで用心されるほどに、用心されるものであるが、 *ut <u>potius</u> in nocendo aliquid praetermitteretur, **結果として、<u>むしろ</u><small>(敵勢への)</small>何らかの加害は差し控えられることになった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:potius#Adverb|potius]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・よりも、むしろ~」)</span> *etsi omnium animi ad ulciscendum ardebant, **たとえ、皆の心が<small>(エブローネース族に)</small>報復するために燃え立っていたとしても、 *<u>quam</u> cum aliquo militum detrimento noceretur. **兵士たちの何らかの損失を伴って<small>(敵勢に)</small>加害がなされるよりも。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:伏兵によって被害をこうむるよりは、ローマ人の安全のために、ローマ兵による攻撃は避けられた。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   カエサルが、近隣の諸部族に対して、エブローネース族の[[w:ジェノサイド|ジェノサイド]](種族皆殺し)を通告 *<!--❽-->Dimittit ad finitimas civitates nuntios Caesar; **カエサルは、近隣の諸部族のところへ伝令たちを分遣する。 *omnes <u>ad se vocat</u> spe praedae ad diripiendos Eburones, **[[w:エブロネス族|エブローネース族]]に対して戦利品を略奪することの望みを<small>(近隣の諸部族に)</small>呼びかける。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では ad se [[wikt:en:vocat|vocat]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:evocat#Latin|evocat]] となっている。)</span> *ut <u>potius</u> in silvis Gallorum vita <u>quam</u> legionarius miles periclitetur, **森の中で、軍団の兵士たち<small>(の生命)</small><u>よりも、むしろ</u>ガッリア人たちの生命が危険にさらされるように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:potius#Adverb|potius]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・よりも、むしろ~」)</span> *simul ut magna multitudine circumfusa **同時にまた、たいへんな大勢で取り囲むことによって、 *pro tali facinore stirps ac nomen civitatis tollatur. **<small>(サビーヌスらを滅ぼした)</small>あれほどの罪業の報いとして、部族の血筋と名前が抹殺されるように、と。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾-->Magnus undique numerus celeriter convenit. **至る所から多数の者が速やかに集結した。 :  :<span style="color:#009900;">(訳注:現代においては、アフガニスタンやイラクで数十万人の現地住民を平気で大量殺戮した米国の社会が<br>    たった数千人のアメリカ兵の戦死によっても大きなダメージを受けて全面撤退に追い込まれたことを、<br>    本節は想起させる。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦== ===35節=== '''スガンブリー族が略奪に駆り立てられてアドゥアートゥカへ向かう''' *① Haec in omnibus Eburonum partibus gerebantur, **これらのこと(=追討戦)が[[w:エブロネス族|エブローネース族]]のすべての地方で遂行されていたが、 *diesque adpetebat septimus, quem ad diem Caesar ad impedimenta legionemque reverti constituerat. **カエサルがその日に[[w:輜重|輜重]]と(キケロの)[[w:ローマ軍団|軍団]]のところへ引き返すと決めていた7日目が近づいていた。 *② Hic quantum in bello Fortuna possit et quantos adferat casus, cognosci potuit. **ここに、戦争では運命(の女神)がどれほどのことに力を持ち、どれほどの結末を引き起こすかを知ることができた。 **:(訳注:[[#30節|30節]]でもそうだが、カエサルは戦況が芳しくないと運命 Fortuna を持ち出すようである。[[#42節|42節]]も参照。) *③ Dissipatis ac perterritis hostibus, ut demonstravimus, **(前節で)説明したように、追い散らされて、脅かされている敵たちには、 *manus erat nulla quae parvam modo causam timoris adferret. **(ローマ勢に敵を)恐れる理由を少しの程度も引き起こすようないかなる手勢もなかった。 *④ Trans Rhenum ad Germanos **<u>レーヌス</u>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<u>の向こう側の[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人</u>のもとへ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) は東岸部族の総称。<br>    ''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *pervenit fama, diripi Eburones atque ultro omnes ad praedam evocari. **エブローネース族が収奪され、(近隣部族の)皆が略奪品へ向けて自発的に誘惑されているという風評が達した。 *⑤ Cogunt equitum duo milia Sugambri, qui sunt proximi Rheno, **レーヌスの近隣にいたスガンブリー族は、騎兵2000騎を徴集した。 *a quibus receptos ex fuga Tenctheros atque Usipetes supra docuimus. **前に説明したように、彼らによって[[w:テンクテリ族|テンクテリ族]]と[[w:ウスィペテス族|ウスィペテス族]]が逃亡から迎え入れられたのだ。 **:(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]および[[ガリア戦記 第4巻#18節|18~19節]]を参照。) *⑥ Transeunt Rhenum navibus ratibusque **(スガンブリー族は)レーヌスを船団や筏で渡河した。 *triginta milibus passuum infra eum locum, ubi pons erat perfectus praesidiumque ab Caesare relictum. **カエサルにより橋が造り上げられて守備隊が残された地点よりも下流に30ローママイル(約44km)のところを。 *Primos Eburonum fines adeunt; **手始めとしてエブローネース族の領土に殺到して、 *multos ex fuga dispersos excipiunt, **逃亡からちりぢりにさせられた多くの者たちを追い捕らえて、 *magno pecoris numero, cuius sunt cupidissimi barbari, potiuntur. **蛮族たちが最も熱望している家畜の多数をわがものにした。 *⑦ Invitati praeda longius procedunt. **(スガンブリー族の軍勢は)略奪品に誘われて、より遠くに進み出た。 *Non hos palus ─ in bello latrociniisque natos ─, non silvae morantur. **戦争や追いはぎに生まれついていたので、沼地も森林も彼らを妨げることがなかった。 *Quibus in locis sit Caesar, ex captivis quaerunt; **カエサルがどの場所にいるのか、捕虜から問い質した。 *profectum longius reperiunt omnemque exercitum discessisse cognoscunt. **(彼が)より遠くに旅立って、軍隊の総勢が立ち去ったことを、知った。 *⑧ Atque unus ex captivis "Quid vos," inquit, **なおかつ、捕虜たちのうちの一人が「なぜ、あんたたちは」と言い出した。 *"hanc miseram ac tenuem sectamini praedam, **「この取るに足らない、ちっぽけな略奪品を追い求めるのか。 **:(訳注:sectamini はデポネンティア動詞 sector の直説法・2人称複数・現在形) *quibus licet iam esse fortunatissimos? **(あんたたちは)今や、最も富裕な者に成り得るのに。 *⑨ Tribus horis Aduatucam venire potestis: **(この場所から)3時間でアドゥアートゥカに到達できる。 **:(訳注:古代ローマの時間は、不定時法であり、当地の緯度や季節により長さは異なる。) *huc omnes suas fortunas exercitus Romanorum contulit; **ここへ、ローマ軍がすべての財産を運び集めたのだ。 *praesidii tantum est, ut ne murus quidem cingi possit, **守備隊は、城壁が取り巻かれることさえできないほどの(貧弱な)ものでしかない。 *neque quisquam egredi extra munitiones audeat." **何者も防備の外側へあえて出て行こうとはしないのだ。」 *⑩ Oblata spe Germani, **ゲルマーニア人たちは(ローマ軍の財産という)望みを提示されて、 *quam nacti erant praedam, in occulto relinquunt; **(すでにエブローネース族の者たちから)獲得していた略奪品を秘されたところに残しておいて、 *ipsi Aduatucam contendunt usi eodem duce, cuius haec indicio cognoverant. **自身は、このことを申告により知ったところの同じ(捕虜の)案内人を使役して、アドゥアートゥカに急いだ。 <br> :('''訳注:部族名・地名の表記について''' :スガンブリー族 Sugambri:α系写本では Sugambri、T・U写本では Sygambri、V・R写本では Sigambri :テンクテリ族 Tenctheri:β系写本では Tenctheri、α系写本では Thenctheri :アドゥアートゥカ Aduatuca:α系・T写本では Aduatuca、V・ρ系写本では Atuatuca) ===36節=== '''アドゥアートゥカのキケロが糧秣徴発に派兵する''' *① [[w:la:Quintus_Tullius_Cicero|Cicero]], qui omnes superiores dies **[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|キケロ]]は(期日の7日目)より以前の日々すべてを *praeceptis Caesaris cum summa diligentia milites in castris continuisset **カエサルの指図により、最高の入念さとともに、兵士たちを陣営の中に留めておき、 *ac <u>ne</u> [[wikt:en:calo#Noun_5|calonem]] <u>quidem</u> quemquam extra munitionem egredi passus esset, **<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> でさえも、何者も防備の外側に出て行くことを許されなかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> ''[[wikt:en:calo#Etymology_2_3|cālō]]'' (複数形 ''[[wikt:en:calones|cālōnēs]]'') は、[[ガリア戦記_第2巻#24節|第2巻24節]]で言及されたが、<br>    輜重の運搬や陣営の世話のために使役された非ローマ人の奴隷で、<br>    1個軍団では2000名ほどと推定されている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne_quidem|nē ~ quidem]]「~でさえ・・・ない」)</span> *septimo die diffidens de numero dierum Caesarem fidem servaturum, **(期日の)7日目に、カエサルが日数についての約束を守るであろうか、という不信を抱いた。 *quod longius eum<ref>eum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> progressum audiebat, **というのは、彼(カエサル)は、はるか遠くに前進したと聞いていたのだし、 *neque ulla de reditu eius fama adferebatur, **彼の帰還については何ら伝言を届けられていなかったからである。 *② simul eorum permotus vocibus, **同時に(キケロは)以下のような者たちの声に揺り動かされた。 *qui illius patientiam paene obsessionem appellabant, siquidem ex castris egredi non liceret, **もし本当に陣営から出て行くことが許されないならば、彼の忍耐はほぼ攻囲(籠城)であるというのだ。 *nullum eiusmodi casum exspectans, **以下のような事態を予期してもいなかった。 *quo novem oppositis legionibus maximoque equitatu, **9個[[w:ローマ軍団|軍団]]と最大限の[[w:騎兵|騎兵]]隊が(敵と)対峙して、 *dispersis ac paene deletis hostibus **敵たちは散らばらされて、ほとんど抹殺されたのに、 *in milibus passuum tribus offendi posset, **(自陣から)3ローママイルの内で(敵対勢力から)襲撃され得るとは。 [[画像:PraetorianVexillifer_1.jpg|thumb|right|200px|帝政期に用いられた軍旗(ウェクスィッルム)の一種を再現したもの。]] *quinque cohortes frumentatum in proximas segetes mittit, **5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>を糧秣徴発するために、近隣の耕地に派遣した。 *quas inter et castra unus omnino collis intererat. **それら(の耕地)と陣営の間には、ただ一つの丘陵が介在するだけであった。 *③ Complures erant in castris<ref>in castris はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> ex legionibus aegri relicti; **陣営の中には、諸軍団のうちから少なからぬ傷病者たちが残留していた。 *ex quibus qui hoc spatio dierum convaluerant, circiter trecenti(CCC), **その者たちのうちから、この日々の間に回復していた約300名が、 *sub vexillo una mittuntur; **<ruby><rb>[[w:ウェクスィッルム|軍旗]]</rb><rp>(</rp><rt>ウェクスィッルム</rt><rp>)</rp></ruby>のもとで一緒に派遣された。 *magna praeterea multitudo calonum, magna vis iumentorum quae in castris subsederant, **そのうえに、軍属奴隷の大多数、陣営の中に残留していた(ロバなどの)役畜の多数が、 *facta potestate sequitur. **機会を与えられて、随行した。 ===37節=== [[画像:Castra1.png|thumb|right|200px|ローマ式[[w:カストラ|陣営]]([[w:la:Castra_Romana|castra Romana]])の概略図(再掲)。'''7'''が第10大隊の門(porta decumana)で、陣営の裏門に当たる。]] '''スガンブリー族がキケロの陣営に襲来''' *① Hoc ipso tempore et casu Germani equites interveniunt **このまさにその時と状況に、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の[[w:騎兵|騎兵]]たちが出現して、 *protinusque eodem illo, quo venerant, cursu **さらに前方へ(彼らが)やって来たのと同じ突進でもって、 *ab decumana porta in castra inrumpere conantur, **第10大隊の門(=裏門)から陣営の中に突入することを試みた。 **:(訳注:decumana porta は[[ガリア戦記 第2巻#24節|第2巻24節]]で既出、図を参照。) *② nec prius sunt visi obiectis ab ea parte silvis, quam [[wikt:la:castrum|castris]] adpropinquarent, **その方面については森林がじゃま立てしていたので(彼らは)陣営に接近するまでは視認されなかったのだ。 *usque eo ut qui sub [[w:la:Vallum|vallo]] tenderent mercatores, recipiendi sui facultatem non haberent. **そこまで(敵が急に来たので)、防柵の下に宿営していた商人たちが退避する機会を持たなかったほどであった。 *③ Inopinantes nostri re nova perturbantur, **予感していなかった我が方は、新しい事態に混乱させられて、 *ac vix primum impetum cohors in statione sustinet. **やっとのことで[[w:歩哨|歩哨]]に就いていた[[w:コホルス|歩兵大隊]]が(敵の)最初の突撃を持ちこたえた。 *④ Circumfunduntur ex reliquis hostes partibus, si quem aditum reperire possent. **敵たちは、何らかの入口を探り出せないかと、ほかの方面から取り囲んだ。 *⑤ Aegre portas nostri tuentur; **我が方(=ローマ勢)は辛うじて(四方の)諸門を固守して、 *reliquos aditus locus ipse per se munitioque defendit. **ほかの入口を、その位置そのものと防備が(敵の突入から)防護した。 *⑥ Totis trepidatur castris, **陣営の全体が震撼させられて、 *atque alius ex alio causam tumultus quaerit; **各人がほかの者に騒乱の原因を尋ね合った。 **:(訳注:エブローネース族を追討している最中に、スガンブリー族が来襲するとは予想だにしなかったからである。) *neque quo signa ferantur, neque quam in partem quisque conveniat provident. **が、どこへ軍旗が運ばれるのか、どの方面におのおのが集結するのか、判らなかった。 *⑦ Alius iam castra capta pronuntiat, **ある者は、すでに陣営は占拠されたと公言し、 *alius deleto exercitu atque imperatore victores barbaros venisse contendit; **別のある者は、軍隊も将軍(カエサル)も滅びて蛮族が勝利者としてやって来たのだ、と断言した。 *⑧ plerique novas sibi ex loco religiones fingunt **たいていの者たちは、その場所から、新奇な迷信的感情を創り上げ、 *Cottaeque et Tituri calamitatem, qui in eodem occiderint castello, **同じ砦のところで斃れたコッタと[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|ティトゥリウス(・サビヌス)]]の敗亡を *ante oculos ponunt. **眼前に想い描いた。 *⑨ Tali timore omnibus perterritis **このような怖れによって(陣営内部の)皆が脅えており、 *confirmatur opinio barbaris, ut ex captivo audierant, nullum esse intus praesidium. **蛮族にとっては、捕虜から聞いていたように、内部に守備隊が存在していないという見解が強められた。 *⑩ Perrumpere nituntur **(スガンブリー勢は、陣営の防備を)突破することに努め、 *seque ipsi adhortantur, ne tantam fortunam ex manibus dimittant. **これほどの幸運を手から取りこぼさないように、自分たちが自身を鼓舞した。 ===38節=== '''バクルスと百人隊長たちが防戦する''' *① Erat aeger cum<ref>cum はα系写本の記述で、β系写本では in となっている。</ref> praesidio relictus P.(Publius) Sextius Baculus, **(キケロの陣営には)プーブリウス・セクスティウス・バクルスが傷病者として、守備兵とともに残されていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[w:la:Publius Sextius Baculus|Publius Sextius Baculus]] などの記事を参照。)</span> *qui primum pilum ad<ref>ad はα系写本の記述で、β系写本では apud となっている。</ref> Caesarem duxerat, **その者はカエサルのもとで<ruby><rb>[[w:プリムス・ピルス|首位百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>プリムス・ピルス</rt><rp>)</rp></ruby> の座に就いていたことがあり、 *cuius mentionem superioribus proeliis fecimus, **かつての戦闘で彼に言及したが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第2巻#25節|第2巻25節]] および [[ガリア戦記 第3巻#5節|第3巻5節]]を参照。)</span> *ac diem iam quintum cibo caruerat. **(このとき)食物を欠いてすでに5日目であった。 *② Hic diffisus suae atque omnium saluti inermis ex tabernaculo prodit; **彼は、自らと皆の身の安全に疑念を抱いて、非武装のまま天幕小屋から出て来て、 *videt imminere hostes atque in summo esse rem discrimine; **敵たちが迫って来ていること、および事態が重大な危急にあることを目の当たりにして、 *capit arma a proximis atque in porta consistit. **すぐ近くの者から武器を取って、門のところに陣取った。 *③ Consequuntur hunc centuriones eius cohortis quae in statione erat; **歩哨に立っていた(1個)<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby> たちが彼に追随して、 **:(訳注:1個歩兵大隊の百人隊長は、定員通りであれば、6名いた。) *paulisper una proelium sustinent. **しばらく一緒に戦闘を持ちこたえた。 *④ Relinquit animus Sextium gravibus acceptis vulneribus; **セクスティウス(・バクルス)は重い傷を受けて、気を失った。 *Deficiens<ref>deficiens はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> aegre per manus tractus servatur. **(彼は)衰弱して、(味方の)手から手に運ばれて辛うじて救助された。 *⑤ Hoc spatio interposito reliqui sese confirmant **こうしてしばらくした後で、ほかの者たちは意を強くした。 *tantum, ut in munitionibus consistere audeant speciemque defensorum praebeant. **(それは)防壁にあえて陣取って、防戦者たちの姿を示したほどであった。 ===39節=== '''スガンブリー族が糧秣徴発部隊をも襲う''' *① Interim confecta frumentatione milites nostri clamorem exaudiunt; **その間に、糧秣徴発を成し遂げると、我が方の兵士たち(=ローマ軍団兵)は叫び声を聞きつけて、 *praecurrunt equites; **[[w:騎兵|騎兵]]たちが先駆けして、 *quanto res sit in periculo cognoscunt. **事態がどれほどの危険にあるかを認識した。 *② Hic vero nulla munitio est quae perterritos recipiat; **そこには、まさに、脅え上がった者たちを受け入れるような、いかなる防備もなかったのである。 *modo conscripti atque usus militaris imperiti **やっと徴集されたばかりの者たち、なおかつ兵役の経験に通じていない者たちは、 *ad tribunum militum centurionesque ora convertunt; **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>や<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>たちの方へ顔を向けた。 *quid ab his praecipiatur exspectant. **彼ら(上官たち)によって何を指図されるか、待っていたのである。 *③ Nemo est tam fortis, quin rei novitate perturbetur. **新奇な事態に不安にさせられないほど勇敢な者は、誰もいなかった。 *④ Barbari signa procul conspicati oppugnatione desistunt, **蛮族たちは、(糧秣徴発隊の)軍旗を遠くから視認すると、(陣営への)攻囲を停止した。 *redisse primo legiones credunt, quas longius discessisse ex captivis cognoverant; **(彼らは)当初は、より遠くに立ち去ったことを捕虜から知っていた(ローマの)諸軍団が戻って来たと思ったが、 *postea despecta paucitate ex omnibus partibus impetum faciunt. **後には、(糧秣徴発隊の)寡勢ぶりを侮って、あらゆる方向から突撃して来た。 ===40節=== '''敵中突破して陣営へ戻る糧秣徴発部隊の明暗''' *① [[wikt:en:calo#Noun_5|Calones]] in proximum tumulum procurrunt. **<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> たちは、近隣の丘に先駆けした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注1:<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> ''[[wikt:en:calo#Etymology_2_3|cālō]]'' (複数形 ''[[wikt:en:calones|cālōnēs]]'') については、<br>     [[ガリア戦記_第2巻#24節|第2巻24節]]・本巻[[#36節|36節]]で既述。)</span> *Hinc celeriter deiecti **(彼らは)ここから、(突撃して来る敵の軍勢を眺めて)たちまち当てが外れて、 *se in signa manipulosque coniciunt; **(後方にいた)軍旗と[[w:マニプルス|歩兵中隊]]のところに身を投じた。 *eo magis timidos perterrent milites. **それゆえに、臆病な兵士たちを大いに脅かした。 [[画像:Wedge-diagram.svg|thumb|right|200px|[[w:くさび|楔(くさび)]]の図。本節で述べられているのは、ローマ勢が楔(図の黒い部分)のように突撃することにより、敵を中央突破しようという戦術であろう。]] *② Alii cuneo facto ut celeriter perrumpant, censent **(ローマ兵の)ある者たちは、速やかに(敵中を)突破するように、<ruby><rb>[[w:くさび|楔形]]</rb><rp>(</rp><rt>くさびがた</rt><rp>)</rp></ruby>隊列を形成しようと考慮した。 *─ quoniam tam propinqua sint castra, **─ 陣営がこれほどまで近隣にあるので、 *etsi pars aliqua circumventa ceciderit, at reliquos servari posse confidunt ─, **たとえ、一部の誰かが包囲されて斃れたとしても、残りの者たちは救われることが可能だと確信したのだ ─。 *③ alii ut in iugo consistant atque eundem omnes ferant casum. **別のある者たちは、(丘の)尾根に陣取って、皆が同じ命運に耐え忍ぼうと(考えた)。 *④ Hoc veteres non probant milites, quos sub vexillo una profectos docuimus. **既述したように軍旗のもとで一緒に発って来た古参兵たちは、後者(の案)を承認しなかった。 **:(訳注:[[#36節|36節]]③項で既述のように、回復した傷病兵たちが同行してきていた。) *Itaque inter se cohortati **こうして、(古参の傷病兵たちは)互いに激励し合って、 *duce C.(Gaio) Trebonio equite Romano, qui iis erat praepositus, **彼らの指揮を委ねられていたローマ人[[w:騎士|騎士階級]]のガイウス・トレボニウスを統率者として、 **:(訳注:[[#33節|33節]]で3個軍団を率いて出発した副官の[[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]]とは明らかに同名の別人である。) *per medios hostes perrumpunt incolumesque ad unum omnes in castra perveniunt. **敵たちの中央を突破して、一人に至るまで皆が無傷で陣営に到着した。 *⑤ Hos subsecuti calones equitesque eodem impetu militum virtute servantur. **彼らに追随して、軍属奴隷と[[w:騎兵|騎兵]]たちが同様の突撃をして、兵士たちの武勇により救われた。 *⑥ At ii qui in iugo constiterant, **それに対して(丘の)尾根に陣取った者たちは、 *nullo etiam nunc usu rei militaris percepto **今になってさえも、軍事的行動というものを把握しておらず、 *neque in eo quod probaverant consilio permanere, ut se loco superiore defenderent, **より高い場所で身を守るという、彼らが承認していた考えに留まりもせず、 *neque eam quam prodesse aliis vim celeritatemque viderant, imitari potuerunt, **(彼らが)別の者たち(=古参兵)に役立ったのを見ていたところの力と迅速さを真似することもできなかった。 *sed se in castra recipere conati iniquum in locum demiserunt. **けれども、陣営に退却することを試みたが、不利な場所に落ち込んで行った。 *⑦ Centuriones, quorum nonnulli ex inferioribus ordinibus reliquarum legionum **[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]たちといえば、彼らの少なからぬ者たちは、ほかの[[w:ローマ軍団|軍団]]のより低い序列から、 *virtutis causa in superiores erant ordines huius legionis traducti, **武勇のおかげで、この軍団のより高い序列に異動させられていたが、 *ne ante partam rei militaris laudem amitterent, fortissime pugnantes conciderunt. **かつて獲得した軍事的な賞賛を失わないように、とても果敢に奮戦して斃れた。 *⑧ Militum pars horum virtute **兵士たちの一部は、これら(討ち死にした百人隊長たち)の武勇により、 *submotis hostibus praeter spem incolumis in castra pervenit, **予想に反して敵たちが撃退されたので、無傷で陣営に到着した。 *pars a barbaris circumventa periit. **別の一部は、蛮族によって包囲されて、討ち死にした。 ===41節=== '''スガンブリー族の撤退、カエサルの帰還''' *① Germani desperata expugnatione castrorum, **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人たちは(キケロの)[[w:カストラ|陣営]]の攻略に絶望して、 *quod nostros iam constitisse in munitionibus videbant, **というのは、我が方(ローマ勢)が防備のところに立っているのを見たからであるが、 *cum ea praeda quam in silvis deposuerant, trans Rhenum sese receperunt. **森の中にしまい込んでいた略奪品とともに、レヌス(=[[w:ライン川|ライン川]])の向こう側に撤退した。 *② Ac tantus fuit etiam post discessum hostium terror, **敵たちの立ち去った後でさえ(ローマ勢の)畏怖はたいへんなものであったので、 *ut ea nocte, cum C.(Gaius) Volusenus missus cum equitatu ad castra venisset, **その夜に、(追討戦に)派遣されていたガーイウス・ウォルセーヌスが騎兵隊とともに陣営へ帰着したときに **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Gaius Volusenus|Gaius Volusenus]]'' は、[[ガリア戦記_第3巻#5節|第3巻5節]]のアルプス・オクトードゥールスの戦い、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#21節|第4巻21節]]・[[ガリア戦記_第4巻#23節|23節]]のブリタンニアへの先遣で既述。<br>    この後、さらに第8巻23節<sub>([[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#23|s]])</sub>、48節<sub>([[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#48|s]])</sub>でも活躍する。)</span> *fidem non faceret adesse cum incolumi Caesarem exercitu. **カエサルが無傷の軍隊とともに近くに来ていることを(陣営の残留組に)信用させなかったほどである。 *③ Sic omnino animos timor praeoccupaverat, ut paene alienata mente **ほとんど気でも違ったかのように、皆の心を怖れが占めていた。 **:(訳注:sic … ut ~ の構文;「~と同様に…である」) *deletis omnibus copiis equitatum se ex fuga recepisse dicerent **(残留者たちは、カエサルら)全軍勢が滅ぼされて、[[w:騎兵|騎兵隊]]が敗走から退いて来たのだ、と言った。 *neque incolumi exercitu Germanos castra oppugnaturos fuisse contenderent. **(カエサルら)軍隊が無傷であれば、ゲルマーニア人が陣営を襲撃しなかっただろう、と断言した。 **:(訳注:oppugnaturos fuisse ;間接話法では非現実な[[w:条件法|条件文]]の帰結は「未来分詞+fuisse」で表される。) *④ Quem timorem Caesaris adventus sustulit. **その怖れをカエサルの到着が取り除いた。 **:(訳注:sustulit は tollō の完了・能動3人称単数形) ===42節=== '''カエサルがスガンブリー族の襲来と撤退を運命に帰する''' *① Reversus ille, eventus belli non ignorans, **引き返して来た彼(カエサル)は、戦争の成り行きというものを知らないはずがないので、 *unum quod cohortes ex statione et praesidio essent emissae, **ひとつ(だけ)、<ruby><rb>[[w:コホルス|諸大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> が[[w:歩哨|歩哨]]や守備から(糧秣徴発に)派遣されたことを *questus ─ ne minimo quidem casu locum relinqui debuisse ─ **不慮の事態に対して最小限のいかなる余地も残されるべきではなかった、と嘆いた。 *multum Fortunam in repentino hostium adventu potuisse iudicavit, **不意の敵たちの到来においては運命(の女神)が大いに力を持つ、と断じた。 *② multo etiam amplius, quod paene ab ipso vallo portisque castrorum barbaros avertisset. **さらに、より一層大きかったのは、(運命が)ほとんど蛮族をその陣営の防柵と諸門から追い返してしまったことである。 *③ Quarum omnium rerum maxime admirandum videbatur, **それらのすべての事態でとりわけ驚くべきと思われたのは、 *quod Germani, qui eo consilio Rhenum transierant, ut Ambiorigis fines depopularentur, **その意図で[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]の領土を荒らすようにレヌス(=[[w:ライン川|ライン川]])を渡河していた[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人が、 *ad castra Romanorum delati **ローマ人の陣営の方へそらされて、 *optatissimum Ambiorigi beneficium obtulerunt. **アンビオリークスに最も望ましい恩恵を施してしまったことである。 ==対エブローネース族追討戦(2)== ===43節=== '''アンビオリークスが辛うじて追討を逃れる''' *① Caesar rursus ad vexandos hostes profectus **カエサルは再び敵たちを苦しめるために出発して、 *magno coacto &lt;equitum&gt; numero ex finitimis civitatibus in omnes partes dimittit. **[[w:騎兵|騎兵]]の多数を隣接する諸部族から徴集して、あらゆる方面に派遣した。 **:(訳注:&lt;equitum&gt; 「騎兵の」は近代の校訂者による挿入である。) *② Omnes vici atque omnia aedificia quae quisque conspexerat incendebantur, **おのおのが目にしたすべての村々およびすべての建物が焼き打ちされた。 *pecora interficiebantur<ref>pecora interficiebantur はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref>, praeda ex omnibus locis agebatur; **家畜は屠殺され、あらゆる場所から略奪品が奪い去られた。 *③ frumenta non solum tanta multitudine iumentorum atque hominum consumebantur, **役畜および人間たちのこれほど大勢により穀物が消費され尽くしたのみならず、 *sed etiam anni tempore atque imbribus procubuerant, **季節と豪雨によってさえも(穀物が)倒れた。 *ut si qui etiam in praesentia se occultassent, **その結果、もし(エブローネース族の)何者かが現状では身を隠しているとしても、 *tamen his deducto exercitu rerum omnium inopia pereundum videretur. **それでも彼らは(ローマ人の)軍隊が引き揚げれば、あらゆるものの欠乏により死滅するはずと思われた。 *④ Ac saepe in eum locum ventum est tanto in omnes partes diviso equitatu, **たいへん多くの騎兵隊があらゆる方面に分遣されて、しばしば以下のような状態に出くわした。 *ut non modo visum ab se Ambiorigem in fuga circumspicerent captivi **捕虜たちが、自分たちによって逃亡中の[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が目撃されたと見回しただけでなく、 *nec plane etiam abisse ex conspectu contenderent, **(アンビオリークスが)視界からまったく消え去ってはいないとさえ主張した。 *⑤ ut spe consequendi inlata atque infinito labore suscepto, **その結果、(アンビオリークスを)追跡する希望がもたらされて、さらに限りない労苦が従事された。 *qui se summam ab Caesare gratiam inituros putarent, **カエサルから最高の恩恵を得ようと思った者たちは、 *paene naturam studio vincerent, **熱意により(身体的な)資質にほとんど打ち克ったが、 *semperque paulum ad summam felicitatem defuisse videretur, **いつも最高の恵みにあと少しで足りなかったと思われる。 *⑥ atque ille latebris aut silvis<ref>aut silvis はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> aut saltibus se eriperet **かつ彼(アンビオリークス)は隠れ処、あるいは森林、あるいは峡谷によって自らを救い、 *et noctu occultatus alias regiones partesque peteret **夜に秘されて、別の地方や方面をめざした。 *non maiore equitum praesidio quam quattuor, **4名より多くない騎兵の護衛によって、 *quibus solis vitam suam committere audebat. **自らの生命をその者たちだけにあえて委ねたのだ。 ===44節=== '''カエサルが撤退し、造反者アッコーを処刑する''' *① Tali modo vastatis regionibus **このようなやり方で(エブローネース族の)諸地域を荒廃させて、 [[画像:Porte_Mars_01.jpg|thumb|right|200px|ドゥロコルトルム(現在の[[w:ランス (マルヌ県)|ランス]])に建てられた帝政ローマ時代(3世紀)の[[w:凱旋門|凱旋門]]。]] *exercitum Caesar duarum cohortium damno [[w:la:Remi|Durocortorum]] Remorum reducit **カエサルは、2個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> の損失(だけ)で、軍隊を[[w:レミ族|レミ族]]の[[w:ドゥロコルトルム|ドゥロコルトルム]]に連れ戻して、 **:(訳注:ドゥロコルトルムはレミ族の首邑で、現在の[[w:ランス (マルヌ県)|ランス]] Reims である。) *concilioque in eum locum Galliae indicto **その地においてガッリアの(領袖たちの)会合を公示して、 *de coniuratione Senonum et Carnutum quaestionem habere instituit **[[w:セノネス族|セノネス族]]と[[w:カルヌテス族|カルヌテス族]]の共謀について詮議することを決定した。 *② et de Accone, qui princeps eius consilii fuerat, **その謀計の首謀者であった[[w:アッコ (セノネス族)|アッコー]]については *graviore sententia pronuntiata more maiorum supplicium sumpsit. **より重い判決が布告され、(ローマ人の)先祖の習慣により極刑に処した。 **:(訳注:ローマ史家[[w:テオドール・モムゼン|モムゼン]]は、アッコーはローマの<ruby><rb>[[w:リクトル|先導吏]]</rb><rp>(</rp><rt>リクトル</rt><rp>)</rp></ruby> により[[w:斬首刑|斬首]]されたと言及している<ref>『モムゼン ローマの歴史Ⅳ』長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、p.233 を参照。</ref>。 **:外国から来た侵略者カエサルがこのような刑罰を下したことに、ガッリア人たちは憤激した。[[ガリア戦記 第7巻#1節|第7巻1節]]を参照。) *③ Nonnulli iudicium veriti profugerunt. **少なからぬ者たちは、裁判を恐れて逃走した。 *Quibus cum aqua atque igni interdixisset, **その者たちには水と火が禁じられたうえで、 **:(訳注:「水と火を禁じる」とは追放処分のことで、居住権や財産の没収などを指す。) *duas legiones ad fines Treverorum, duas in Lingonibus, **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]をトレーウェリー族の領土へ、2個(軍団)を[[w:リンゴネス族|リンゴネス族]](の領土)に、 *sex reliquas in Senonum finibus [[w:la:Agedincum|Agedinci]] in hibernis conlocavit **残りの6個(軍団)を[[w:セノネス族|セノネス族]]の領土の[[w:アゲディンクム|アゲディンクム]]に、冬営地に宿営させた。 **:(訳注:アゲディンクムは、現在の[[w:サン (ヨンヌ県)|サン]] Sens である。) *frumentoque exercitui proviso, **軍隊の糧秣を調達してから、 *ut instituerat, in Italiam ad conventus agendos profectus est. **定めていたように、イタリアに開廷(巡回裁判)を行なうために出発した。 **:(訳注:ここで「イタリア」とはカエサルが総督を務める[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことと思われる。) ---- *<span style="background-color:#99ff99;">「ガリア戦記 第6巻」了。「[[ガリア戦記 第7巻]]」へ続く。</span> ==脚注== <references /> ==参考リンク== *ウィキペディア英語版・日本語版 **[[w:en:Category:Tribes of ancient Gaul|Category:Tribes of ancient Gaul]]([[w:Category:ガリアの部族|Category:ガッリアの部族]]) ***[[w:en:Eburones|Eburones]]([[w:エブロネス族|エブローネース族]]) ***[[w:en:Nervii|Nervii]]([[w:ネルウィイ族|ネルウィイ族]]) ***[[w:en:Senones|Senones]](セノネス族)- [[w:la:Senones|la:Senones]] ***[[w:en:Carnutes|Carnutes]](カルヌテス族) ***[[w:en:Parisii (Gaul)|Parisii (Gaul)]]([[w:パリシイ族|パリスィ族]]) ****[[w:en:Lutetia|Lutetia]]([[w:ルテティア|ルテティア]]) ***[[w:en:Menapii|Menapii]](メナピイ族) ***[[w:en:Treveri|Treveri]](トレーウェリー族) ***[[w:en:Aedui|Aedui]]([[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイ族]]) ***[[w:en:Sequani|Sequani]](セクアニ族) ***[[w:en:Remi|Remi]](レーミー族) **[[w:en:Category:Germanic peoples|Category:Germanic peoples]](ゲルマーニア人のカテゴリ) ***[[w:en:Category:Ancient Germanic peoples|Category:Ancient Germanic peoples]](古代ゲルマーニア人) ***[[w:en:Germanic peoples|Germanic peoples]](ゲルマーニア人) ***[[w:en:Ubii|Ubii]](ウビイー族) ***[[w:en:Suebi|Suebi]]([[w:スエビ族|スエービー族]]) ***[[w:en:Chatti|Chatti]](カッティー族) ***[[w:en:Cherusci|Cherusci]](ケールスキー族) ***[[w:en:Sicambri|Sicambri]](スガンブリー族) ***[[w:en:Hercynian Forest|Hercynian Forest]](ヘルキュニアの森) **地理学者・史家 ***[[w:en:Posidonius|Posidonius]]([[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]];BC135-51年頃)- [[w:la:Posidonius Apameus|la:Posidonius Apameus]] ***[[w:en:Diodorus Siculus|Diodorus Siculus]]([[w:シケリアのディオドロス|シケリアのディオドロス]];BC1世紀) - [[w:la:Diodorus Siculus|la:Diodorus Siculus]] ****〔ウィキソース ギリシア語版:[[s:el:Διόδωρος Σικελιώτης|Διόδωρος Σικελιώτης]](シケリアのディオドロス)- [[s:el:Ιστορική Βιβλιοθήκη|Ιστορική Βιβλιοθήκη]](歴史叢書)〕 ***[[w:en:Strabo|Strabo]]([[w:ストラボン|ストラボン]];BC63年頃–AD24年頃)- [[w:la:Strabo|la:Strabo]] ****〔ウィキソース ギリシア語版:[[s:el:Στράβων|Στράβων]](ストラボン) - [[s:el:Γεωγραφία|Γεωγραφία]](世界地誌)〕 ***[[w:en:Tacitus|Tacitus]]([[w:タキトゥス|タキトゥス]];56年頃–117年頃)- [[w:la:Cornelius Tacitus|la:Cornelius Tacitus]] ****[[w:en:Germania (book)|Germania (book)]]([[w:ゲルマニア (書物)|ゲルマーニア (書物)]])- [[w:la:Germania (opus Taciti)|la:Germania (opus Taciti)]] ***[[w:en:Pomponius Mela|Pomponius Mela]](ポンポニウス・メラ;1世紀)- [[w:la:Pomponius Mela|Pomponius Mela]] ***[[w:en:Athenaeus|Athenaeus]]([[w:アテナイオス|アテナイオス]];2世紀頃)- [[w:la:Athenaeus Naucratita|la:Athenaeus Naucratita]] ***[[w:en:Theodor Mommsen|Theodor Mommsen]]([[w:テオドール・モムゼン|テオドール・モムゼン]];19世紀)- [[w:la:Theodorus Mommsen|la:Theodorus Mommsen]] **[[w:en:Category:Celtic culture|Category:Celtic culture]](ケルト文化) **[[w:en:Category:Celtic mythology|Category:Celtic mythology]]([[w:Category:ケルト神話|Category:ケルト神話]]) ***[[w:en:Druid|Druid]]([[w:ドルイド|ドルイド]]) - [[w:la:Druis|la:Druis]] ***[[w:en:Wicker Man|Wicker Man]]([[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]) **[[w:en:Category::Celtic_gods|Category::Celtic_gods]](ケルトの神々) **[[w:en:Category:Ancient Gaulish and British gods|Category:Ancient Gaulish and British gods]](古代ガッリアとブリタニアの神々) ***[[w:en:Taranis|Taranis]](タラニス) ***[[w:en:Cernunnos|Cernunnos]](ケルヌンノス) ***[[w:en:Dis Pater|Dis Pater]](ディス・パテル) ***[[w:en:Sucellus|Sucellus]](スケッルス) **カエサルの副官たち ***[[w:en:Titus_Labienus|Titus Labienus]]([[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエヌス]])- [[w:la:Titus_Labienus|la:Titus Labienus]] ***[[w:en:Trebonius|Gaius Trebonius]]([[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]])- [[w:la:Gaius Trebonius|la:Gaius Trebonius]] ***[[w:en:Quintus_Tullius_Cicero|Quintus Tullius Cicero]]([[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィントゥス・トゥッリウス・キケロ]])- [[w:la:Quintus_Tullius_Cicero|la:Quintus Tullius Cicero]] ***[[w:en:|en:]]([[w:|w:]]) ***[[w:en:|en:]]([[w:|w:]]) *ウィクショナリー フランス語版 **[[wikt:fr:calo]](カーロー、軍属奴隷) 4w01iqnjmf6r0badobwlrjbnrbo4bvb 276191 276171 2025-06-28T04:53:51Z Linguae 449 /* 34節 */ 修整 276191 wikitext text/x-wiki [[Category:ガリア戦記|6]] [[Category:ガリア戦記 第6巻|*]] [[ガリア戦記]]>&nbsp;'''第6巻'''&nbsp;>[[ガリア戦記 第6巻/注解|注解]] <div style="text-align:center"> <span style="font-size:20px; font-weight:bold; font-variant-caps: petite-caps; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;C&nbsp;IVLII&nbsp;CAESARIS&nbsp;COMMENTARIORVM&nbsp;BELLI&nbsp;GALLICI&nbsp;</span> <span style="font-size:40px; font-weight:bold; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;LIBER SEXTVS&nbsp;</span> </div> [[画像:Gaule_-53.png|thumb|right|150px|ガリア戦記 第6巻の情勢図(BC53年)。<br>黄色の領域がローマ領。桃色が同盟部族領。]] {| id="toc" style="align:left;clear:all;" align="left" cellpadding="5" ! style="background:#ccccff; text-align:left;" colspan="2" | ガリア戦記 第6巻 目次 |- | style="text-align:right; font-size: 0.86em;"| '''[[#ガッリア北部の平定|ガッリア北部の平定]]''':<br /> '''[[#第二次ゲルマーニア遠征|第二次ゲルマーニア遠征]]''':<br /> '''[[#ガッリア人の社会と風習について|ガッリア人の社会と風習について]]''':<br /> '''[[#ゲルマーニア人の社会と風習について|ゲルマーニア人の社会と風習について]]''':<br /> '''[[#ヘルキュニアの森林と野獣について|ヘルキュニアの森林と野獣について]]''':<br /> '''[[#対エブローネース族追討戦(1)|対エブローネース族追討戦(1)]]''':<br /> '''[[#スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦|スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦]]''':<br /> '''[[#対エブローネース族追討戦(2)|対エブローネース族追討戦(2)]]''':<br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br /> | style="text-align:left; font-size: 0.86em;"| [[#1節|01節]] | [[#2節|02節]] | [[#3節|03節]] | [[#4節|04節]] | [[#5節|05節]] | [[#6節|06節]] | [[#7節|07節]] | [[#8節|08節]] <br /> [[#9節|09節]] | [[#10節|10節]] <br /> [[#11節|11節]] | [[#12節|12節]] | [[#13節|13節]] | [[#14節|14節]] | [[#15節|15節]] | [[#16節|16節]] | [[#17節|17節]] | [[#18節|18節]] | [[#19節|19節]] | [[#20節|20節]] <br /> [[#21節|21節]] | [[#22節|22節]] | [[#23節|23節]] | [[#24節|24節]] <br /> [[#25節|25節]] | [[#26節|26節]] | [[#27節|27節]] | [[#28節|28節]] <br /> [[#29節|29節]] | [[#30節|30節]] | [[#31節|31節]] | [[#32節|32節]] | [[#33節|33節]] | [[#34節|34節]] <br /> [[#35節|35節]] | [[#36節|36節]] | [[#37節|37節]] | [[#38節|38節]] | [[#39節|39節]] | [[#40節|40節]] | [[#41節|41節]] | [[#42節|42節]] <br/> [[#43節|43節]] | [[#44節|44節]] <br/> &nbsp;&nbsp;1節 [[#コラム「カエサルの軍団」|コラム「カエサルの軍団」]]<br> 10節 [[#コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」|コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」]]<br>10節 [[#コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」|コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」]]<br /> [[#脚注|脚注]]<br /> [[#参考リンク|参考リンク]]<br /> |} <br style="clear:both;" /> __notoc__ <div style="background-color:#dfffdf;"> ==<span style="color:#009900;">はじめに</span>== :<div style="color:#009900;width:85%;">カエサルは、第1巻の年([[w:紀元前58年|紀元前58年]])から<ruby><rb>[[w:プロコンスル|前執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>プロコンスル</rt><rp>)</rp></ruby>として属州総督に赴任した。が、これは[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]、[[w:イリュリクム|イッリュリクム]]および[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]]の三属州の統治、および4個軍団を5年間にもわたって任されるというローマ史上前代未聞のものであった。これはカエサルが[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]、[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]と非公式な盟約を結んだ[[w:三頭政治#第一回三頭政治|三頭政治]]の成果であった。カエサルには属州の行政に従事する気持ちははじめからなく、任期のほとんどを夏季は[[w:ガリア戦争|ガッリア侵攻]]に、冬季は首都ローマへの政界工作に費やした。[[ガリア戦記_第3巻#はじめに|第3巻]]の年([[w:紀元前56年|紀元前56年]])に3人は[[w:ルッカ|ルカ]]([[w:la:Luca|Luca]])の会談を行い、カエサルはクラッススとポンペイウスが翌年に執政官になること、カエサルの総督の任期をさらに5年間延長されることを求めた。会談の結果、任期が大幅に延長されることになったカエサルは、もはや軍事的征服の野望を隠そうとせず、ガッリアに止まらず、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]や[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]の征服へと向かっていく。一方、第4巻の年([[w:紀元前55年|前55年]])に再び執政官になった二人は、[[w:パルティア|パルティア]]を攻略するためにクラッススが[[w:シリア属州|シュリア]]総督になること、ポンペイウスがカエサルと同様に[[w:ヒスパニア|両ヒスパーニア]]と[[w:アフリカ属州|アフリカ]]の三属州の総督になって4個軍団を任されることを決める。</div> <div style="text-align:center"> {| |- |[[画像:First Triumvirate of Caesar, Crassius and Pompey.jpg|thumb|right|500px|後に[[w:三頭政治#第一回三頭政治|三頭政治]](<span style="font-family:Times New Roman;">[[w:la:Triumviratus|Triumviratus]]</span>)と呼ばれることになる非公式な盟約を結んでいた、左から[[w:ガイウス・ユリウス・カエサル|カエサル]]、[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]、[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]。<br>3人の同盟はついに破綻の時を迎える。]] |} </div> :<div style="color:#009900;width:85%;">[[w:ガリア戦記 第5巻|第5巻]]の年([[w:紀元前54年|前54年]])、カエサルは満を持して二回目の[[w:ローマによるブリタンニア侵攻 (紀元前55年-紀元前54年)|ブリタンニア侵攻]]を敢行するが、大した戦果は得られず、背後のガッリア情勢を気にしながら帰還する。ついに[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]率いる[[w:エブロネス族|エブローネース族]]、ついで[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]が反乱を起こし、カエサルは何とか動乱を鎮めるが、ガッリア諸部族の動きは不穏であり、カエサルは諸軍団とともに越冬することを決める。</div> :<div style="color:#009900;width:85%;">カエサルがブリタンニア遠征で不在の間に、ポンペイウスに嫁していたカエサルの一人娘[[w:ユリア (ガイウス・ユリウス・カエサルの娘)|ユーリア]]が[[w:産褥|産褥]]で命を落とす。一方、クラッススは属州[[w:シリア属州|シュリア]]に向かうが、これはクラッススの命運とともに三頭政治の瓦解、カエサルとポンペイウスの関係悪化を招来することになる。</div> :<div style="color:#009900;width:85%;">本巻の年([[w:紀元前53年|前53年]])、カエサルは[[w:エブロネス族|エブローネース族]]追討戦に向かうが、これは大きな嵐の前の出来事に過ぎない。</div> </div> <!-- **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ガッリア北部の平定== ===1節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/1節]] {{進捗|00%|2024-09-18}}</span> ;カエサルがポンペイウスの助けにより新兵を徴募する *<!--❶-->Multis de causis Caesar maiorem Galliae [[wikt:en:motus#Noun_2|motum]] [[wikt:en:exspectans|exspectans]] **多くの理由から、カエサルは、ガッリアのより大きな動乱を予期しており、 *per [[wikt:en:Marcus#Latin|Marcum]] [[wikt:en:Silanus#Latin|Silanum]], [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Antistius#Latin|Antistium]] Reginum, [[wikt:en:Titus#Latin|Titum]] [[wikt:en:Sextius#Latin|Sextium]], legatos, **<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>の[[w:マルクス・ユニウス・シラヌス (紀元前25年の執政官)|マールクス・スィーラーヌス]]、ガーイウス・アンティスティウス・レーギーヌス、ティトゥス・セクスティウスを介して **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:en:Marcus Junius Silanus (consul 25 BC)|Mārcus Iūnius Sīlānus]] はこの年([[w:紀元前53年|前53年]])からカエサルの副官、[[w:紀元前25年|前25年]]に執政官。<br>    ''[[w:fr:Caius Antistius Reginus|Gaius Antistius Reginus]]'' は副官として[[ガリア戦記_第7巻#83節|第7巻83節]]と[[ガリア戦記_第7巻#90節|90節]]でも後出。<br>    [[w:en:Titus Sextius|Titus Sextius]] はこの年からカエサルの副官、[[ガリア戦記_第7巻#83節|第7巻83節]]でも後出、<br>     [[w:三頭政治#第二回三頭政治|第二回三頭政治]]では[[w:アフリカ属州|アフリカ属州]]の総督を務め、[[w:マルクス・アエミリウス・レピドゥス|レピドゥス]]に引き継ぐ。)</span> *[[wikt:en:dilectus#Noun|dilectum]] habere [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]; **<small>(兵士の)</small>徴募を行なうことを決める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dilectus#Noun|dīlēctus]] = [[wikt:en:delectus#Noun_2|dēlēctus]]「選択、徴募」)</span> :  *<!--❷-->simul ab [[wikt:en:Gnaeus#Latin|Gnaeo]] [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompeio]] [[wikt:en:proconsul#Latin|proconsule]] [[wikt:en:peto#Latin|petit]], **同時に、<ruby><rb>[[w:プロコンスル|前執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>プロコンスル</rt><rp>)</rp></ruby>の[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]に<small>(以下のことを)</small>求める。 *[[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] ipse ad <u>urbem</u> cum imperio rei publicae causa [[wikt:en:remaneo#Latin|remaneret]], **<small>(ポンペイウス)</small>自身は<u>首都</u><small>〔[[w:ローマ|ローマ市]]〕</small>の辺りに、<ruby><rb>[[w:インペリウム|軍隊司令権]]</rb><rp>(</rp><rt>インペリウム</rt><rp>)</rp></ruby>を伴って、国務のために留まっていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:urbs#Latin|urbs (urbem)]] は普通名詞として「都市・街」を意味するが、特に首都'''[[w:ローマ|ローマ市]]'''を指す。)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:ポンペイウスは、第4巻の年([[w:紀元前55年|前55年]])に[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]とともに[[w:執政官|執政官]]を務め、<br>    第5巻の年(昨年=[[w:紀元前54年|前54年]])には[[w:ヒスパニア|両ヒスパーニア]]と[[w:アフリカ属州|アフリカ]]の属州総督となったが、<br>    首都ローマの政局が気がかりであったため、任地には副官を派遣して、<br>    自らはローマ郊外に滞在していた。ただ彼は属州総督であったため、<br>    [[w:ポメリウム|ポメリウム]]と呼ばれるローマ市中心部に立ち入ることは禁じられていた。)</span> *quos ex [[wikt:en:cisalpinus#Latin|Cisalpina]] Gallia <u>consulis</u> [[wikt:en:sacramentum#Latin|sacramento]] [[wikt:en:rogo#Latin|rogavisset]], **[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]の内から、<ruby><rb>[[w:執政官|執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>コンスル</rt><rp>)</rp></ruby>のための宣誓を求めていた者たちに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ポンペイウスは執政官のときに元老院の許可を得て、<br>    カエサルの属州で、自らの属州に派遣するための4個軍団の徴募を行った。<br>    徴集された新兵たちは執政官に宣誓したようである。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:consulis#Noun|consulis]]「執政官の」だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]]は [[wikt:en:consul#Latin|consul]]「執政官が」と修正提案している。)</span> *ad signa [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]] et ad se [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iuberet]], **軍旗のもとに集まって、自分<small>〔カエサル〕</small>のもとへ進発することを命じるようにと。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは、ポンペイウスに軍団兵の融通を求めたわけだ。<br>    ポンペイウスが執政官のときに徴募していたうちの1個軍団がカエサルに貸し出された。<br>    ところがその後、<u>第8巻54節の記述</u>によれば <ref>ラテン語文は、[[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#54]] などを参照。</ref><ref>英訳は、[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War/Book_8#54]] などを参照。</ref>、[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]の死後に、[[w:元老院|元老院]]は、<br>    対[[w:パルティア|パルティア]]戦争のために、カエサルとポンペイウスがそれぞれ1個軍団を供出することを可決したが、<br>    ポンペイウスはカエサルに1個軍団の返還を求めたので、<br>    カエサルは計2個軍団の引き渡しを求められることになる。<br>    このことは、[[内乱記_第1巻#2節|『内乱記』第1巻2節]]以降でも言及される。)</span> :  *<!--❸-->magni [[wikt:en:intersum#Latin|interesse]] etiam in reliquum tempus ad [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]] Galliae [[wikt:en:existimans#Latin|existimans]] **ガッリアの世論に対して、これから後の時期にさえも、(カエサルが)大いに重要であると考えていたのは、 *tantas videri Italiae [[wikt:en:facultas#Latin|facultates]] **(以下の程度に)イタリアの(動員)能力が豊富であると見えることである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:Italiaという語は多義的でさまざまに解釈できるが、<br>    本書ではガッリア・キサルピーナを指すことが多い。)</span> *ut, si [[wikt:en:aliquid#Etymology_2|quid]] esset in bello [[wikt:en:detrimentum#Latin|detrimenti]] acceptum, **もし、戦争において何がしかの(兵員の)損害を蒙ったとしても、 *non modo id [[wikt:en:brevis#Latin|brevi]] tempore [[wikt:en:sarcio#Latin|sarciri]], **それが短期間で修復(できる)だけでなく、 *sed etiam [[wikt:en:maior#Adjective_2|maioribus]] [[wikt:en:augeo#Latin|augeri]] copiis posset. **より多く軍勢で増されることが可能だ<br>(とガッリアの世論に思われることが重要であるとカエサルは考えたのである)。 :  *<!--❹-->Quod cum [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompeius]] et rei publicae et amicitiae [[wikt:en:tribuo#Latin|tribuisset]], **そのことを、ポンペイウスは公儀<small>〔ローマ国家〕</small>のためにも(三頭政治の)盟約のためにも認めたので、 *celeriter [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] per suos [[wikt:en:dilectus#Noun|dilectu]] **(カエサルの)配下の者たちを介して速やかに徴募が成し遂げられて *tribus ante [[wikt:en:exactus#Latin|exactam]] [[wikt:en:hiems#Latin|hiemem]] et [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] et [[wikt:en:adductus#Latin|adductis]] legionibus **冬が過ぎ去る前に、3個[[w:ローマ軍団|軍団]]が組織されて<small>(カエサルのもとへ)</small>もたらされ、 *[[wikt:en:duplicatus#Latin|duplicato]]<nowiki>que</nowiki> earum [[wikt:en:cohors#Latin|cohortium]] numero, quas cum [[wikt:en:Quintus#Latin|Quinto]] [[wikt:en:Titurius#Latin|Titurio]] [[wikt:en:amitto#Latin|amiserat]], **それらの<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>の数は、[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|クィーントゥス・ティトゥーリウス(・サビーヌス)]]とともに失っていたものの倍にされた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前巻でサビーヌスとコッタは1個軍団と5個[[w:コホルス|歩兵大隊]](=15個歩兵大隊)を失ったが、<br>    代わりに3個軍団(=30個歩兵大隊)を得たということ。)</span> *et [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] et copiis [[wikt:en:doceo#Latin|docuit]], **<small>(徴兵の)</small>迅速さと軍勢<small>(の多さ)</small>において<small>(ガッリア人たちに)</small>示したのは、 *quid populi Romani [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplina]] atque [[wikt:en:ops#Noun_4|opes]] possent. **ローマ国民の規律と能力がいかに有力であるかということである。 {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Hw-pompey.jpg|thumb|right|250px|[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の胸像。カエサルおよび[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|マルクス・クラッスス]]とともに[[w:三頭政治|三頭政治]]を行ない、[[w:共和政ローマ|共和政末期のローマ]]を支配した。この巻の年にクラッススが戦死し、ポンペイウスに嫁いでいたカエサルの娘[[w:ユリア (ガイウス・ユリウス・カエサルの娘)|ユーリア]]が前年に病没、三頭政治は瓦解して、やがて[[w:ローマ内戦 (紀元前49年-紀元前45年)|内戦]]へ向かう。]] | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Theatre of Pompey 3D cut out.png|thumb|left|400px|'''[[w:ポンペイウス劇場|ポンペイウス劇場]]'''の復元図。[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]の名を冠したこの劇場は、彼が執政官であった[[w:紀元前55年|紀元前55年]]頃に竣工し、当時最大の劇場であった。<br> 伝記作家[[w:プルタルコス|プルータルコス]]は以下のように伝えている<ref>[[s:en:Plutarch%27s_Lives_(Clough)/Life_of_Pompey]] より</ref>:「クラッススは執政官の任期が切れるとすぐに属州へと出発したが、ポンペイウスはローマで劇場の開館式や奉献式に出席し、その式にはあらゆる競技・ショー・運動・体操・音楽などで人々を楽しませた。野獣の狩猟や餌付け、野獣との闘いもあり、500頭のライオンが殺された。しかし何よりも、象の闘いは、恐怖と驚きに満ちた見世物であった」と。<br><br> カエサルの最期の場所でもあり、血みどろのカエサルはポンペイウスの胸像の前で絶命したとされている。]] |} <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> <div style="background-color:#dfffdf;"> ===<span style="color:#009900;">コラム「カエサルの軍団」</span>=== :<div style="color:#009900;width:75%;">カエサルは第1巻の年([[w:紀元前58年|紀元前58年]])に三属州の総督に任官するとともに4個軍団(VI・VII・[[w:en:Legio VIII Augusta|VIII]]・[[w:en:Legio IX Hispana|IX]])を任された。[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェーティイー族]]([[w:la:Helvetii|Helvetii]])と対峙するうちに、元老院に諮らずに独断で2個軍団([[w:en:Legio X Equestris|X]]・[[w:en:Legio XI Claudia|XI]])を徴募する(1巻10節)。<br> 第2巻の年([[w:紀元前57年|紀元前57年]])に3個軍団([[w:en:Legio XII Fulminata|XII]]・[[w:en:Legio XIII Gemina|XIII]]・[[w:en:Legio XIV Gemina|XIV]])を徴募して、計9個軍団。<br><br> [[ガリア戦記_第5巻#24節|『第5巻』24節]]の時点で、カエサルは8個軍団と5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]を保持していると記されている。最古参の第6軍団が半減していると考えると、[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアートゥカの戦い]]で[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]によって、[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|サビーヌス]]やコッタらとともに滅ぼされたのは、第14軍団([[w:en:Legio XIV Gemina|XIV]])と古い第6軍団(VI)の生き残りの5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]と考えることができる。<br><br> 本巻の年([[w:紀元前53年|紀元前53年]])では、ポンペイウスの第1軍団がカエサルに譲られ、後にカエサルの軍団の番号系列に合わせて第6軍団(VI)と改称されたようだ。「第14軍団」は全滅させられたので通常は欠番にするところだが、カエサルはあえて再建して第14軍団と第15軍団が徴募され、これら3個軍団を加えると、カエサルが保持するのは計10個軍団となる。<br> もっとも本巻ではカエサルは明瞭な記述をしておらず、上述のように後に2個軍団を引き渡すことになるためか、伝記作家[[w:プルタルコス|プルータルコス]]は、ポンペイウスがカエサルに2個軍団を貸し出した、と説明している。 </div> </div> ===2節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/2節]] {{進捗|00%|2024-09-29}}</span> ;ガッリア北部の不穏な情勢、トレーウェリー族がライン川東岸のゲルマーニア人を勧誘 *<!--❶-->[[wikt:en:interfectus#Latin|Interfecto]] [[wikt:en:Indutiomarus#Latin|Indutiomaro]], ut [[wikt:en:doceo#Latin|docuimus]], **<small>([[ガリア戦記 第5巻#58節|第5巻58節]]で)</small>述べたように、インドゥーティオマールスが殺害されると、 *ad eius propinquos a [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] imperium [[wikt:en:defero#Latin|defertur]]. **トレーウェリー族の者たちにより彼の縁者たちへ支配権がもたらされる。 *Illi finitimos [[wikt:en:Germanus#Noun|Germanos]] [[wikt:en:sollicito#Latin|sollicitare]] et [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniam]] [[wikt:en:polliceor#Latin|polliceri]] non [[wikt:en:desisto#Latin|desistunt]]. **彼らは隣接する[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人たちをそそのかすこと、および金銭を約束することをやめない。 *Cum ab proximis [[wikt:en:impetro#Latin|impetrare]] non possent, [[wikt:en:ulterior#Latin|ulteriores]] [[wikt:en:tempto#Latin|temptant]]. **たとえ隣人たちによって(盟約を)成し遂げることができなくても、より向こう側の者たちに試みる。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:inventus#Latin|Inventis]] [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nullis]] civitatibus **少なからぬ部族国家を見出して *[[wikt:en:ius_iurandum#Latin|iure iurando]] inter se [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmant]] **互いに誓約し合って(支持を)固め、 *obsidibusque de pecunia [[wikt:en:caveo#Latin|cavent]]; **金銭(の保証)のために人質たちを提供する。 *[[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] sibi [[wikt:en:societas#Latin|societate]] et [[wikt:en:foedus#Latin|foedere]] [[wikt:en:adiungo#Latin|adiungunt]]. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]を自分たちにとっての連合や同盟に加盟させる。 :  *<!--❸-->Quibus rebus [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] Caesar, **それらの事情を知るや、カエサルは、 *cum undique bellum [[wikt:en:paro#Latin|parari]] videret, **至る所で戦争が準備されていることを見ていたので、 *[[wikt:en:Nervii#Latin|Nervios]], [[wikt:en:Aduatuci#Latin|Atuatucos]] ac [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:adiunctus#Participle|adiunctis]] **(すなわち)[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]、アトゥアトゥキー族とメナピイー族を加盟させたうえに *<u>Cisrhenanis</u> omnibus <u>[[wikt:en:Germanus#Noun|Germanis]]</u> esse in armis, **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>のこちら側のすべてのゲルマーニア人たちが武装していて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) は西岸部族の総称。<br>    ''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *[[wikt:en:Senones#Latin|Senones]] ad [[wikt:en:imperatum#Latin|imperatum]] non venire **セノネース族は<small>(カエサルから)</small>命令されたことに従わずに *et cum [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutibus]] finitimisque civitatibus consilia [[wikt:en:communico#Latin|communicare]], **カルヌーテース族および隣接する諸部族とともに謀計を共有しており、 *a [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] [[wikt:en:Germanus#Noun|Germanos]] crebris [[wikt:en:legatio#Latin|legationibus]] [[wikt:en:sollicito#Latin|sollicitari]], **ゲルマーニア人たちがたびたびトレーウェリー族の使節団によってそそのかされていたので、 *[[wikt:en:mature#Adverb|maturius]] sibi de bello [[wikt:en:cogitandus#Latin|cogitandum]] [[wikt:en:puto#Latin|putavit]]. **<small>(カエサルは)</small>自分にとって<small>(例年)</small>より早めに戦争を計画するべきだと見なした。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===3節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/3節]] {{進捗|00%|2024-10-06}}</span> ;カエサルがネルウィイー族を降し、ガッリアの領袖たちの会合を召集する *<!--❶-->Itaque [[wikt:en:nondum#Latin|nondum]] [[wikt:en:hiems#Latin|hieme]] [[wikt:en:confectus#Latin|confecta]] **<small>(カエサルは)</small>こうして、まだ冬が終わらないうちに、 *proximis quattuor [[wikt:en:coactus#Latin|coactis]] legionibus **近隣の4個[[w:ローマ軍団|軍団]]を集めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第5巻#52節|第5巻52節]]で言及されたように、カエサルは、本営を置いていた<br>    サマロブリーウァ(現在の[[w:アミアン|アミアン]])周辺の冬営に3個軍団、<br>    およびファビウスの軍団を配置していたと思われる。)</span> *[[wikt:en:de_improviso#Latin|de improviso]] in fines [[wikt:en:Nervii#Latin|Nerviorum]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendit]] **不意に[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]の領土に急いだ。 :  *<!--❷-->et, [[wikt:en:priusquam#Latin|prius quam]] illi aut [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]] aut [[wikt:en:profugio#Latin|profugere]] possent, **そして、彼ら<small>(の軍勢)</small>は、集結したり、あるいは逃亡したりできるより前に、 *magno [[wikt:en:pecus#Latin|pecoris]] atque hominum numero [[wikt:en:captus#Latin|capto]] **家畜たちおよび人間たちの多数を捕らえて、 *atque ea [[wikt:en:praeda#Latin|praeda]] militibus [[wikt:en:concessus#Participle|concessa]] **それらの戦利品を兵士たちに譲り、 *[[wikt:en:vastatus#Latin|vastatis]]<nowiki>que</nowiki> agris **耕地を荒らして、 *in [[wikt:en:deditio#Latin|deditionem]] venire atque obsides sibi dare [[wikt:en:cogo#Latin|coegit]]. **<small>(ネルウィイー族に、ローマ勢へ)</small>降伏すること、人質たちを自分<small>〔カエサル〕</small>に供出することを強いた。 :  *<!--❸-->Eo celeriter [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] [[wikt:en:negotium#Latin|negotio]] **その戦役は速やかに成し遂げられたので、 *rursus in [[wikt:en:hibernum#Latin|hiberna]] legiones [[wikt:en:reduco#Latin|reduxit]]. **再び諸軍団を冬営に連れ戻した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:本営を置いていたサマロブリーウァ周辺の冬営。)</span> :  *'''ガッリアの領袖たちの会合''' *<!--❹-->[[wikt:en:concilium#Latin|Concilio]] Galliae primo [[wikt:en:ver#Latin|vere]], ut [[wikt:en:instituo#Latin|instituerat]], [[wikt:en:indictus#Participle|indicto]], **ガッリアの<small>(領袖たちの)</small>会合を、定めていたように、春の初めに通告すると、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:会合の集合場所は、当初は本営のあるサマロブリーウァだったであろう。)</span> *cum reliqui praeter [[wikt:en:Senones#Latin|Senones]], [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]]<nowiki>que</nowiki> venissent, **[[w:セノネス族|セノネース族]]、カルヌーテース族とトレーウェリー族を除いて、ほかの者たちは(会合に)現われていたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ガッリア北部では、このほかエブローネース族とメナピイー族が参加していないはずである。)</span> *initium belli ac [[wikt:en:defectio#Latin|defectionis]] hoc esse [[wikt:en:arbitratus#Latin|arbitratus]], **このこと<span style="color:#009900;">〔3部族の不参加〕</span>は戦争と背反の始まりであると思われて、 *ut omnia [[wikt:en:postpono#Latin|postponere]] videretur, **<small>(他の)</small>すべて<small>(の事柄)</small>を後回しにすることと見なされるように、 *[[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:Lutetia#Latin|Lutetiam]] [[wikt:en:Parisii#Latin|Parisiorum]] [[wikt:en:transfero#Latin|transfert]]. **会合を[[w:パリシイ族|パリースィイー族]]の(城塞都市である)[[w:ルテティア|ルーテーティア]]に移す。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ルーテーティア Lutetia は、写本によってはルーテーキア Lutecia とも表記されている。<br>    ラテン語では Lutetia Parisiorum「パリースィイー族の泥土」と呼ばれ、現在の[[w:パリ|パリ市]]である。<br>    [[w:ストラボン|ストラボーン]]などによれば[[w:ケルト語|ケルト語]]でルコテキア Lukotekia と呼ばれていたらしい。)</span> :  ;   セノネース族について [[画像:Plan_de_Paris_Lutece2_BNF07710745.png|thumb|right|200px|ルテティア周辺の地図(18世紀頃)]] *<!--❺-->[[wikt:en:confinis#Latin|Confines]] erant hi [[wikt:en:Senones#Latin|Senonibus]] **彼ら<small>〔パリースィイー族〕</small>はセノネース族に隣接していて、 *civitatemque patrum memoria [[wikt:en:coniungo#Latin|coniunxerant]], **父祖の伝承では<small>(セノネース族と一つの)</small>部族として結びついていた。 *sed ab hoc consilio [[wikt:en:absum#Latin|afuisse]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimabantur]]. **しかし<small>(パリースィイー族は)</small>これらの謀計には関与していなかったと考えられていた。 :  *<!--❻-->Hac re pro [[wikt:en:suggestus#Latin|suggestu]] [[wikt:en:pronuntiatus#Latin|pronuntiata]] **<small>(カエサルは)</small>この事を演壇の前で宣言すると、 *eodem die cum legionibus in [[wikt:en:Senones#Latin|Senones]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]] **同日に諸軍団とともにセノネース族のところに出発して、 *magnisque itineribus eo [[wikt:en:pervenio#Latin|pervenit]]. **強行軍でもってそこに到着した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===4節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/4節]] {{進捗|00%|2024-10-09}}</span> ;セノネース族のアッコーが造反するが、カエサルはセノネース族とカルヌーテース族を降伏させる *<!--❶-->[[wikt:en:cognitus#Participle|Cognito]] eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]], **彼<small>〔カエサル〕</small>の到来を知ると、 *[[wikt:en:Acco#Latin|Acco]], qui princeps eius consilii fuerat, **その画策の首謀者であった<small>(セノネース族の)</small>'''アッコー''' は、 *[[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]] in oppida multitudinem [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]]. **群衆に諸[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に集結することを命じる。 :  *[[wikt:en:conans#Latin|Conantibus]], [[wikt:en:priusquam|prius quam]] id [[wikt:en:effici|effici]] posset, [[wikt:en:adsum#Latin|adesse]] Romanos [[wikt:en:nuntio#Verb|nuntiatur]]. **そのことが遂行され得るより前に、ローマ人が接近していることが、企てている者たちに報告される。 :  *<!--❷-->Necessario [[wikt:en:sententia#Latin|sententia]] [[wikt:en:desisto#Latin|desistunt]] **<small>(セノネース族は)</small>やむなく<small>(カエサルへの謀反の)</small>意図を思いとどまって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:necessario#Adverb|necessāriō]] = [[wikt:en:necessarie#Adverb|necessāriē]]「やむを得ず」)</span> *legatosque [[wikt:en:deprecor#Latin|deprecandi]] causa ad Caesarem mittunt; **<small>(恩赦を)</small>嘆願するために、使節たちをカエサルのもとへ遣わして、 *<u>adeunt</u> per [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduos]], quorum [[wikt:en:antiquitus|antiquitus]] erat in fide civitas. **部族国家が昔から<small>(ローマ人に対して)</small>忠実であった[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]を介して、頼み込む。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この部分は、セノネース族がハエドゥイー族の庇護下にあったように訳されることも多いが、<br>    [[ガリア戦記 第5巻#54節|第5巻54節]]における両部族とローマ人の関係の記述を考慮して、上のように訳した<ref>[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War/Book_6#4|英語版ウィキソース]]では「they make advances to him through the Aedui, whose state was from ancient times under the protection of Rome.」と英訳されている。</ref>。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:de:adire|adeō]]「(誰かに)アプローチする」「(誰かに)頼る、頼む、懇願する」<ref>[https://www.frag-caesar.de/lateinwoerterbuch/adeo-uebersetzung-1.html adeo-Übersetzung im Latein Wörterbuch]</ref>)</span> :  *<!--❸-->Libenter Caesar [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] dat [[wikt:en:venia#Latin|veniam]] **カエサルは、懇願するハエドゥイー族に対して、喜んで<small>(セノネース族への)</small>恩赦を与え、 *[[wikt:en:excusatio#Latin|excusationem]]<nowiki>que</nowiki> accipit, **<small>(セノネース族の)</small>弁解を受け入れる。 *quod [[wikt:en:aestivus#Latin|aestivum]] tempus [[wikt:en:instans#Latin|instantis]] belli, **というのは、夏の時季は差し迫っている<small>(エブローネース族らとの)</small>戦争のためのものであり、 *non [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestionis]] esse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrabatur]]. **<small>(謀反人に対する)</small>尋問のためのものではないと<small>(カエサルが)</small>判断していたからである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:エブローネース族との戦争が終わった後に、謀反人への尋問が行なわれることになる。[[#44節|44節]]参照。)</span> :  *<!--❹-->Obsidibus [[wikt:en:imperatus#Latin|imperatis]] centum, **<small>(カエサルは)</small>100人の人質<small>(の供出)</small>を命令すると、 *hos Haeduis [[wikt:en:custodiendus#Latin|custodiendos]] [[wikt:en:trado#Latin|tradit]]. **彼ら<small>〔人質たち〕</small>を監視するべく[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]に引き渡す。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:eodem#Adverb|Eodem]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]] legatos obsidesque [[wikt:en:mitto#Latin|mittunt]], **ちょうどそこに、カルヌーテース族が使節たちと人質たちを遣わして、 *[[wikt:en:usus#Participle|usi]] [[wikt:en:deprecator#Latin|deprecatoribus]] [[wikt:en:Remi#Proper_noun_3|Remis]], quorum erant in [[wikt:en:clientela#Latin|clientela]]; **<small>(カルヌーテース族が)</small><ruby><rb>[[w:クリエンテス|庇護]]</rb><rp>(</rp><rt>クリエンテーラ</rt><rp>)</rp></ruby>を受ける関係にあったレーミー族を<ruby><rb>助命仲介者</rb><rp>(</rp><rt>デープレカートル</rt><rp>)</rp></ruby>として利用して、 *eadem ferunt [[wikt:en:responsum#Latin|responsa]]. **<small>(セノネース族のときと)</small>同じ返答を獲得する。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:perago#Latin|Peragit]] [[wikt:en:concilium#Noun|concilium]] Caesar **カエサルは<small>(ガッリア諸部族の領袖たちの)</small>会合を完了して、 *equitesque [[wikt:en:impero#Latin|imperat]] civitatibus. **[[w:騎兵|騎兵]]たち<small>(の供出)</small>を諸部族に命令する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===5節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/5節]] {{進捗|00%|2024-10-10}}</span> ;アンビオリークスへの策を練り、メナピイー族へ向かう *<!--❶-->Hac parte Galliae [[wikt:en:pacatus#Latin|pacata]], **ガッリアのこの方面が平定されたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#3節|3節]]~[[#4節|4節]]でネルウィイー族、セノネース族とカルヌーテース族がカエサルに降伏したことを指す。)</span> *totus et mente et animo in bellum [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] et [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigis]] [[wikt:en:insisto#Latin|insistit]]. **<small>(カエサルは)</small>全身全霊をかけて、トレーウェリー族と[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]との戦争に着手する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:totus et [[wikt:en:mens#Latin|mente]] et [[wikt:en:animus#Latin|animo]] 「全身全霊をかけて」''with all his heart and soul'' )</span> :  *<!--❷-->[[wikt:en:Cavarinus#Latin|Cavarinum]] cum equitatu [[wikt:en:Senones#Latin|Senonum]] [[wikt:en:secum#Latin|secum]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]], **カウァリーヌスに、セノネース族の[[w:騎兵|騎兵]]隊を伴って、自分<small>〔カエサル〕</small>とともに出発することを命じる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:de:Cavarinus|Cavarinus]]'' は、[[ガリア戦記 第5巻#54節|第5巻54節]]で前述のように、<br>    カエサルにより王位に据えられていたが、独立主義勢力により追放された。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] <u>aut</u> ex huius [[wikt:en:iracundia#Latin|iracundia]] <u>aut</u> ex eo, quod [[wikt:en:mereo#Latin|meruerat]], [[wikt:en:odium#Latin|odio]] civitatis [[wikt:en:motus#Noun_2|motus]] [[wikt:en:exsistat|exsistat]]. **彼の激しやすさから、<u>あるいは</u>彼が招来していた反感から、部族国家の何らかの動乱が起こらないようにである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前節でアッコーら独立主義者たちがカエサルに降伏して、<br>    カウァリーヌスが王位に戻されたために、<br>    部族内で反感をかっていたのであろう。)</span> :  *<!--❸-->His rebus [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]], **これらの事柄が取り決められると、 *quod pro explorato habebat, [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] non esse <u>concertaturum</u>, **<small>(カエサルは)</small>[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が戦闘で激しく争うつもりではないことを、確実と見なしていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:pro#Latin|pro]] [[wikt:en:exploratus#Latin|explorato]] = [[wikt:en:exploratus#Latin|exploratum]]「確かなものとして(''as certain'')」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系(A・Q)およびL・N写本では non esse <u>[[wikt:en:concertaturum|concertaturum]]</u>「激しくつもりではないこと」だが、<br>         &beta;系写本では non esse <u>[[wikt:en:contenturum|contenturum]]</u><br>         B・M・S写本では non esse <u>concertaturum [[wikt:en:tenturum|tenturum]]</u> となっている。)</span> *reliqua eius [[wikt:en:consilium#Latin|consilia]] animo [[wikt:en:circumspicio#Latin|circumspiciebat]]. **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>のほかの計略に思いをめぐらせていた。 :  ;   カエサルがメナピイー族の攻略を決意 *<!--❹-->Erant [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapii]] propinqui [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]] finibus, **メナピイー族は[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の領土に隣り合っていて、 *[[wikt:en:perpetuus#Latin|perpetuis]] [[wikt:en:palus#Latin|paludibus]] [[wikt:en:silva#Latin|silvis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:munitus#Latin|muniti]], **絶え間ない沼地と森林によって守られており、 *qui uni ex Gallia de pace ad Caesarem legatos [[wikt:en:numquam#Latin|numquam]] [[wikt:en:mitto#Latin|miserant]]. **彼らは[[w:ガリア|ガッリア]]のうちでカエサルのもとへ講和の使節たちを決して遣わさなかった唯一の者たちであった。 :  *Cum his esse [[wikt:en:hospitium#Latin|hospitium]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigi]] [[wikt:en:scio#Latin|sciebat]]; **<small>(カエサルは)</small>[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が彼らのもとで歓待されていることを知っていたし、 *item per [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] venisse Germanis in [[wikt:en:amicitia#Latin|amicitiam]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoverat]]. **同様にトレーウェリー族を通じて[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人と盟約を結んだことも探知していた。 :  *<!--❺-->Haec <u>prius</u> illi [[wikt:en:detrahendus#Latin|detrahenda]] auxilia [[wikt:en:existimo#Latin|existimabat]] <u>quam</u> ipsum bello [[wikt:en:lacesso#Latin|lacesseret]], **<ruby><rb>彼奴</rb><rp>(</rp><rt>あやつ</rt><rp>)</rp></ruby><small>〔アンビオリークス〕</small>へのこれらの支援は、彼奴自身に戦争で挑みかかる<u>より前に</u>引き離されるべきだと考えていた。 *ne [[wikt:en:desperatus#Latin|desperata]] [[wikt:en:salus#Latin|salute]] **<small>(アンビオリークスが)</small>身の安全に絶望して、 *<u>aut</u> se in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:abdo#Latin|abderet]], **<u>あるいは</u>メナピイー族のところに身を隠したりしないように、 *<u>aut</u> cum [[wikt:en:Transrhenanus#Latin|Transrhenanis]] [[wikt:en:congredior#Latin|congredi]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogeretur]]. **<u>あるいは</u>レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の向こう側の者たちと合同することを強いられないように、である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族)を<br>    ''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) が<br>    招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> :  *<!--❻-->Hoc [[wikt:en:initus#Participle|inito]] consilio, **この計略を決断すると、 *[[wikt:en:totus#Etymology_1|totius]] exercitus [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]] ad [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittit]] **<small>(カエサルは)</small>全軍の[[w:輜重|輜重]]を、トレーウェリー族のところにいる[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]のもとへ送り、 *duasque ad eum legiones [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]; **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]に彼<small>〔ラビエーヌス〕</small>のもとへ出発することを命じる。 :  *ipse cum legionibus [[wikt:en:expeditus#Participle|expeditis]] quinque in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]]. **<small>(カエサル)</small>自身は軽装の5個軍団とともにメナピイー族のところに出発する。 :  *<!--❼-->Illi, [[wikt:en:nullus#Adjective|nulla]] [[wikt:en:coactus#Latin|coacta]] [[wikt:en:manus#Latin|manu]], **あの者らは、何ら手勢を集めず、 *loci [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:fretus#Adjective|freti]], **地勢の要害を信頼して、 *in [[wikt:en:silva#Latin|silvas]] [[wikt:en:palus#Latin|paludes]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:confugio#Latin|confugiunt]] **森林や沼地に避難して、 *[[wikt:en:suus#Latin|sua]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:eodem#Adverb|eodem]] [[wikt:en:confero#Latin|conferunt]]. **自分たちの家財を同じところに運び集める。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===6節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/6節]] {{進捗|00%|2024-10-20}}</span> ;メナピイー族がついにカエサルの軍門に降る *<!--❶-->Caesar, **カエサルは、 *[[wikt:en:partitus#Latin|partitis]] copiis cum [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaio]] [[wikt:en:Fabius#Latin|Fabio]] legato et [[wikt:en:Marcus#Latin|Marco]] [[wikt:en:Crassus#Latin|Crasso]] [[wikt:en:quaestor#Latin|quaestore]] **[[w:レガトゥス|副官]]である[[w:ガイウス・ファビウス|ガーイウス・ファビウス]]と[[w:クァエストル|財務官]]である[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス (財務官)|マールクス・クラッスス]]とともに軍勢を分配して、 *celeriterque [[wikt:en:effectus#Participle|effectis]] [[wikt:en:pons#Latin|pontibus]] **速やかに橋梁を造って、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:橋梁は軽装の軍団兵が沼地を渡るためのものなので、丸太道のようなものであろうか。)</span> *[[wikt:en:adeo#Verb|adit]] [[wikt:en:tripertito|tripertito]], **三方面から<small>(メナピイー族の領土に)</small>接近して、 [[画像:GallischeHoeve.jpg|thumb|right|200px|復元されたメナピイー族の住居(再掲)]] *[[wikt:en:aedificium#Latin|aedificia]] [[wikt:en:vicus#Latin|vicos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:incendo#Latin|incendit]], **建物や村々を焼き討ちして、 *magno [[wikt:en:pecus#Latin|pecoris]] atque hominum numero [[wikt:en:potior#Latin|potitur]]. **家畜や人間の多数を<small>(戦利品として)</small>獲得する。 :  *<!--❷-->Quibus rebus [[wikt:en:coactus#Participle|coacti]] **そのような事態に強いられて、 *[[wikt:en:Menapii#Latin|Menapii]] legatos ad eum [[wikt:en:pax#Latin|pacis]] [[wikt:en:petendus#Latin|petendae]] causa [[wikt:en:mitto#Latin|mittunt]]. **メナピイー族は和平を求めるための使節たちを彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ遣わす。 :  *<!--❸-->Ille [[wikt:en:obses#Latin|obsidibus]] [[wikt:en:acceptus#Latin|acceptis]], **彼<small>〔カエサル〕</small>は人質たちを受け取ると、 *hostium se [[wikt:en:habiturus#Latin|habiturum]] numero [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmat]], si aut [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] aut eius legatos finibus suis [[wikt:en:recipio#Latin|recepissent]]. **もし[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]か彼の使節を自領に迎え入れたら、自分は<small>(メナピイー族を)</small>敵として見なすだろうと断言する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:属格の名詞 + numero「〜として」) :  *<!--❹-->His [[wikt:en:confirmatus#Latin|confirmatis]] rebus, **これらの事柄を確立すると、 *[[wikt:en:Commius#Latin|Commium]] [[wikt:en:Atrebas#Latin|Atrebatem]] cum [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:custos#Latin|custodis]] loco in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapiis]] [[wikt:en:relinquo#Latin|relinquit]]; **アトレバーテース族である[[w:コンミウス|コンミウス]]を[[w:騎兵|騎兵]]隊とともに、目付け役として、メナピイー族のところに残す。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:コンミウスは、カエサルがアトレバテース族の王にすえて、ブリタンニア遠征の先導役として遣わし、<br>    カッスィウェッラウヌスの降伏の仲介を</span>果たしていた。[[ガリア戦記 第4巻#21節|第4巻21節]]・27節や[[ガリア戦記 第5巻#22節|第5巻22節]]などを参照。) *ipse in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]]. **<small>(カエサル)</small>自身はトレーウェリー族のところに出発する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===7節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/7節]] {{進捗|00%|2024-10-27}}</span> [[画像:Titelberg_01.jpg|thumb|right|200px|トレーウェリー族の城砦跡(再掲)]] ;トレーウェリー族の開戦準備、ラビエーヌスの計略 *<!--❶-->Dum haec a Caesare [[wikt:en:gero#Latin|geruntur]], **これらのことがカエサルによって遂行されている間に、 *[[wikt:en:Treveri#Latin|Treveri]] magnis [[wikt:en:coactus#Participle|coactis]] [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]] [[wikt:en:equitatus#Etymology_1|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> copiis **トレーウェリー族は、[[w:歩兵|歩兵]]隊と[[w:騎兵|騎兵]]隊の大軍勢を徴集して、 *[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] cum una legione, quae in eorum finibus <u>[[wikt:en:hiemo#Latin|hiemaverat]]</u>, **彼らの領土において越冬していた1個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]を、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:hiemaverat|hiemaverat]] <small>(過去完了形)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:hiemabat|hiemabat]] <small>(未完了過去形)</small> などとなっている。)</span> *[[wikt:en:adorior#Latin|adoriri]] [[wikt:en:paro#Latin|parabant]], **襲撃することを準備していた。 :  *<!--❷-->iamque ab eo non longius [[wikt:en:biduum#Latin|bidui]] via [[wikt:en:absum#Verb|aberant]], **すでに、そこ<small>〔ラビエーヌスの冬営〕</small>から2日間の道のりより遠く離れていなかったが、 *cum duas venisse legiones [[wikt:en:missus#Noun_2|missu]] Caesaris [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscunt]]. **そのときに、カエサルが派遣した2個軍団が到着したことを知る。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#5節|5節]]で既述のように、カエサルはラビエーヌスのところへ全軍の輜重と2個軍団を派遣していた。<br>    こうして、ラビエーヌスはローマ全軍の輜重と3個軍団を任されることになった。) :  *<!--❸-->[[wikt:en:positus#Latin|Positis]] <u>castris</u> a milibus passuum [[wikt:en:quindecim#Latin|quindecim]](XV) **<small>(トレーウェリー勢は、ラビエーヌスの冬営から)</small>15ローママイルのところに<u>野営地</u>を設置して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、15マイルは約22 km)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:カストラ|カストラ]] [[wikt:en:castra#Latin|castra]] という語はローマ勢の行軍中の野営地や常設の宿営地に用いられ、<br>    非ローマ系部族の野営地に用いられることは稀である。)</span> *auxilia [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]] [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]]. **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の援軍を待つことを決める。 :  *<!--❹-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]] hostium [[wikt:en:cognitus#Participle|cognito]] consilio **ラビエーヌスは、敵勢<small>〔トレーウェリー族〕</small>の計略を知ると、 *[[wikt:en:sperans#Latin|sperans]] [[wikt:en:temeritas#Latin|temeritate]] eorum [[wikt:en:fore#Etymology_2_2|fore]] [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquam]] [[wikt:en:dimico#Latin|dimicandi]] facultatem, **彼らの無謀さにより何らかの争闘する機会が生ずるであろうと期待して、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] quinque(V) cohortium [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] [[wikt:en:relictus#Latin|relicto]] **5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>の守備隊を[[w:輜重|輜重]]のために残し、 *cum XXV(viginti quinque) cohortibus magnoque [[wikt:en:equitatus#Etymology_1|equitatu]] contra hostem [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]] **25個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>および多勢の騎兵隊とともに、敵に抗して進発する。 *et mille passuum [[wikt:en:intermissus#Latin|intermisso]] spatio castra [[wikt:en:communio#Latin|communit]]. **<small>(トレーウェリー勢から)</small>1ローママイルの間隔を置いて、[[w:カストラ|陣営]]<small>〔野営地〕</small>を固める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 km)</span> :  *<!--❺-->Erat inter [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] atque hostem [[wikt:en:difficilis#Latin|difficili]] [[wikt:en:transitus#Latin|transitu]] flumen [[wikt:en:ripa#Latin|ripis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:praeruptus#Adjective|praeruptis]]. **ラビエーヌスと敵の間には、渡ることが困難な川が、急峻な岸とともにあった。 *Hoc <u>neque</u> ipse [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] habebat in animo **これを<small>(ラビエーヌス)</small>自身は渡河するつもりではなかったし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ habeo in animo「~するつもりである」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> *<u>neque</u> hostes [[wikt:en:transiturus#Latin|transituros]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimabat]]. **敵勢も渡河して来ないであろうと<small>(ラビエーヌスは)</small>考えていた。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:augeo#Latin|Augebatur]] auxiliorum [[wikt:en:cotidie#Latin|cotidie]] spes. **<small>(トレーウェリー勢にとって、ゲルマーニア人の)</small>援軍への期待は日ごとに増されるばかりであった。 *[[wikt:en:loquor#Latin|Loquitur]] <u>in consilio</u> [[wikt:en:palam#Adverb|palam]]: **<small>(ラビエーヌスは)</small>会議において公然と<small>(以下のように)</small>述べる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega;では in [[wikt:en:consilio|consilio]] だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は in [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] と修正提案し、<br>         Hecker は [[wikt:en:consulto#Adverb|consulto]] と修正提案している。)</span> *[[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:adpropinquo#Latin|adpropinquare]] [[wikt:en:dico#Latin|dicantur]], **ゲルマーニア人<small>(の軍勢)</small>が近づいていることが言われているので、 *sese suas exercitusque fortunas in [[wikt:en:dubium#Noun|dubium]] non [[wikt:en:devocaturus#Latin|devocaturum]] **自分は自らと軍隊の命運を不確実さの中に引きずり込むことはないであろうし、 *et postero die prima luce castra [[wikt:en:moturus#Latin|moturum]]. **翌日の夜明けには陣営を引き払うであろう。 :  *<!--❼-->Celeriter haec ad hostes [[wikt:en:defero#Latin|deferuntur]], **これら<small>(のラビエーヌスの発言)</small>は速やかに敵勢<small>〔トレーウェリー族〕</small>のもとへ報じられたので、 *ut ex magno Gallorum equitum numero [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nullos]] <u>Gallos</u> [[wikt:en:gallicus#Latin|Gallicis]] rebus [[wikt:en:faveo#Latin|favere]] natura [[wikt:en:cogo#Latin|cogebat]]. **ガッリア人の境遇を想う気質が、<small>(ローマ側)</small>ガッリア人騎兵の多数のうちの若干名を励ましていたほどである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Gallus#Noun|Gallos]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では欠く。)</span> :  *<!--❽-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]], noctu tribunis militum primisque ordinibus <u>convocatis</u>, **ラビエーヌスは、夜間に<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちと第一序列(の[[w:ケントゥリオ|百人隊長]])たちを召集すると、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1個軍団当たりの<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby> の定員は計6名。<br>    第一序列の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオー</rt><rp>)</rp></ruby>たち primorum ordinum centuriones は、軍団内における[[w:下士官|下士官]]のトップであり、<br>     第一<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> においては定員5名だが、<br>     ほかの歩兵大隊においては定員6名であった。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:convocatus#Latin|convocatis]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:coactus#Participle|coactis]] などとなっている。)</span> *quid sui sit consilii, [[wikt:en:propono#Latin|proponit]] **自分の計略がいかなるものであるかを呈示して、 *et, quo facilius hostibus [[wikt:en:timor#Latin|timoris]] [[wikt:en:det#Latin|det]] [[wikt:en:suspicio#Noun|suspicionem]], **それ<small>〔計略〕</small>によって、よりたやすく敵勢に<small>(ローマ勢の)</small>恐怖心という推測を起こすべく、 *maiore [[wikt:en:strepitus#Latin|strepitu]] et [[wikt:en:tumultus#Latin|tumultu]], quam populi Romani fert [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudo]] **ローマ国民の習慣が引き起こすよりもより大きな騒音や喧騒をもって *castra [[wikt:en:moveo#Latin|moveri]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]. **陣営を引き払うことを命じる。 *His rebus fugae [[wikt:en:similis#Latin|similem]] [[wikt:en:profectio#Latin|profectionem]] [[wikt:en:efficio#Latin|effecit]]. **<small>(ラビエーヌスは)</small>これらの事によって、逃亡に似た進発を実現した。 :  *<!--❾-->Haec quoque per [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] **これらのこともまた、<small>(トレーウェリー勢の)</small>斥候たちを通じて、 *ante [[wikt:en:lux#Latin|lucem]] in tanta [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitate]] castrorum ad hostes [[wikt:en:defero#Latin|deferuntur]]. **夜明け前には、陣営のこれほどの近さにより、敵勢へ報じられる。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===8節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/8節]] {{進捗|00%|2024-10-28}}</span> ;ラビエーヌスがトレーウェリー族を降す :  ;   トレーウェリー勢が、渡河してラビエーヌスの軍勢に攻めかかろうとする *<!--❶-->[[wikt:en:vix#Latin|Vix]] [[wikt:en:agmen#Latin|agmen]] [[wikt:en:novissimus#Latin|novissimum]] extra [[wikt:en:munitio#Latin|munitiones]] [[wikt:en:procedo#Latin|processerat]], **<small>(ローマ勢の)</small>行軍隊列の最後尾が防塁の外側にほぼ進み出ようとしていた、 *cum Galli [[wikt:en:cohortatus#Latin|cohortati]] inter se, ne [[wikt:en:speratus#Latin|speratam]] [[wikt:en:praeda#Latin|praedam]] ex manibus [[wikt:en:dimitto#Latin|dimitterent]] **そのときにガッリア人たちは、期待していた戦利品を<small>(彼らの)</small>手から逸しないように、互いに鼓舞し合って、 *── longum esse, [[wikt:en:perterritus#Latin|perterritis]] Romanis [[wikt:en:Germani#Proper_noun|Germanorum]] auxilium [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]]; **── ローマ人が<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>ているのに、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の支援を待つことは悠長なものである。 *neque suam [[wikt:en:patior#Latin|pati]] [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitatem]], **<small>(以下のことは)</small>自分たちの尊厳が耐えられない。 *ut [[wikt:en:tantus#Latin|tantis]] copiis [[wikt:en:tam#Latin|tam]] [[wikt:en:exiguus#Latin|exiguam]] manum, praesertim [[wikt:en:fugiens#Latin|fugientem]] atque [[wikt:en:impeditus#Latin|impeditam]], **これほどの大軍勢で<small>(ローマの)</small>それほどの貧弱な手勢を、特に逃げ出して<small>(荷物で)</small>妨げられている者たちを *[[wikt:en:adorior#Latin|adoriri]] non [[wikt:en:audeo#Latin|audeant]] ── **あえて襲撃しないとは──<small>(と鼓舞し合って)</small> *flumen [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] et iniquo loco [[wikt:en:committo#Latin|committere]] proelium non [[wikt:en:dubito#Latin|dubitant]]. **川を渡って<small>(切り立った岸を登りながら)</small>不利な場所で交戦することをためらわない。 :  ;   ラビエーヌス勢が怖気を装いながら、そろりそろりと進む *<!--❷-->Quae fore [[wikt:en:suspicatus#Latin|suspicatus]] [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]], **こうしたことが生じるであろうと想像していた[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は、 *ut omnes citra flumen [[wikt:en:elicio#Latin|eliceret]], **<small>(敵の)</small>総勢を川のこちら側に誘い出すように、 *[[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:usus#Participle|usus]] [[wikt:en:simulatio#Latin|simulatione]] itineris **行軍の同じ見せかけを用いて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前節で語られたように、<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>て今にも逃げ出しそうな風に装いながらの行軍。)</span> *[[wikt:en:placide#Adverb|placide]] [[wikt:en:progredior#Latin|progrediebatur]]. **穏やかに前進していた。 :  ;   ラビエーヌスが全軍の兵を叱咤激励する *<!--❸-->Tum [[wikt:en:praemissus#Latin|praemissis]] paulum impedimentis **それから、[[w:輜重|輜重]]<small>(の隊列)</small>を少し先に遣わして、 *atque in [[wikt:en:tumulus#Latin|tumulo]] [[wikt:en:quidam#Adjective|quodam]] [[wikt:en:collocatus#Latin|conlocatis]], **とある高台に配置すると、 *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;[[wikt:en:habetis|Habetis]],<span style="color:#009900;">»</span></span> [[wikt:en:inquam#Latin|inquit]], <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>milites, quam [[wikt:en:petistis|petistis]], [[wikt:en:facultas#Latin|facultatem]]; </span> **<small>(ラビエーヌスは)</small>「兵士らよ、<small>(諸君は)</small>求めていた機会を得たぞ」と言った。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">&nbsp;<span style="color:#009900;">«</span> ~ <span style="color:#009900;">»</span>&nbsp;</span> の箇所は、直接話法で記されている。)</span> *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">hostem [[wikt:en:impeditus#Latin|impedito]] atque [[wikt:en:iniquus#Latin|iniquo]] loco [[wikt:en:tenetis|tenetis]]: </span> **「<small>(諸君は)</small>敵を<small>(川岸で)</small>妨げられた不利な場所に追いやった。」 *<!--❹--><!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">[[wikt:en:praestate|praestate]] eandem nobis [[wikt:en:dux#Latin|ducibus]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtutem]], quam saepe numero [[wikt:en:imperator#Latin|imperatori]] [[wikt:en:praestitistis|praestitistis]], </span> **「我々<ruby><rb>将帥</rb><rp>(</rp><rt>ドゥクス</rt><rp>)</rp></ruby>らに、<small>(諸君が)</small>しばしば<ruby><rb>将軍</rb><rp>(</rp><rt>インペラートル</rt><rp>)</rp></ruby><small>〔カエサル〕</small>に見せて来たのと同じ武勇を見せてくれ。」 *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">atque illum adesse et haec [[wikt:en:coram#Adverb|coram]] [[wikt:en:cerno#Latin|cernere]] [[wikt:en:existimate|existimate]].<span style="color:#009900;">»</span></span> **「彼<small>〔カエサル〕</small>が訪れて、これ<small>〔武勇〕</small>を目の前で見ていると思ってくれ。」 :  ;   ラビエーヌスが軍を反転させて攻撃態勢を整える *<!--❺-->Simul signa ad hostem [[wikt:en:converto#Latin|converti]] aciemque [[wikt:en:dirigo#Latin|dirigi]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]], **同時に、軍旗が敵の方へ向きを変えられることと、戦列が整えられること、を命じる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:軍勢が敵側へ向けて反転して、戦列を整えること、を命じた。)</span> [[画像:Pilensalve.jpg|thumb|right|250px|[[w:ピルム|ピールム]](投槍)を投げるローマ軍兵士(帝政期)の再演]] *et paucis [[wikt:en:turma#Latin|turmis]] praesidio ad impedimenta [[wikt:en:dimissus#Latin|dimissis]], **かつ若干の<ruby><rb>[[w:トゥルマ|騎兵小隊]]</rb><rp>(</rp><rt>トゥルマ</rt><rp>)</rp></ruby>を輜重のための守備隊として送り出して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:騎兵小隊 turma はローマ軍の<br>    [[w:アウクシリア|支援軍]]における中規模の編成単位で、<br>    各30騎ほどと考えられている。)</span> *reliquos equites ad latera [[wikt:en:dispono#Latin|disponit]]. **残りの[[w:騎兵|騎兵]]たちを<small>(軍勢の)</small>両側面へ分置する。 :  ;   ラビエーヌス勢が喊声を上げて、投げ槍を投げ始める *<!--❻-->Celeriter nostri, clamore [[wikt:en:sublatus#Latin|sublato]], [[wikt:en:pilum#Latin|pila]] in hostes [[wikt:en:inmitto#Latin|inmittunt]]. **我が方<small>〔ローマ勢〕</small>は、雄叫びを上げると、速やかに<ruby><rb>[[w:ピルム|投げ槍]]</rb><rp>(</rp><rt>ピールム</rt><rp>)</rp></ruby>を敵勢へ放り入れる。 :  ;   不意を突かれたトレーウェリー勢が、一目散に逃げ出して、最寄りの森林を目指す *Illi, ubi [[wikt:en:praeter#Latin|praeter]] spem, quos <span style="color:#009900;">&lt;modo&gt;</span> [[wikt:en:fugio#Latin|fugere]] [[wikt:en:credo#Latin|credebant]], [[wikt:en:infestus#Latin|infestis]] signis ad se ire viderunt, **<span style="font-size:11pt;">彼らは、期待に反して、<span style="color:#009900;">&lt;ただ&gt;</span>逃げていると信じていた者たちが、軍旗を攻勢にして自分らの方へ来るのを見るや否や、</span> *[[wikt:en:impetus#Latin|impetum]] <u>modo</u> ferre non potuerunt **<small>(ローマ勢の)</small>突撃を持ちこたえることができずに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部 modo は主要写本&omega;ではこの位置にあるが、<br>    上記の &lt;modo&gt; に移す修正提案がある。)</span> *ac primo [[wikt:en:concursus#Noun|concursu]] in fugam [[wikt:en:coniectus#Participle|coniecti]] **最初の猛攻で敗走に追い込まれて、 *proximas silvas [[wikt:en:peto#Latin|petierunt]]. **近隣の森を目指した。 :  ;   ラビエーヌス勢が、トレーウェリー勢の多数を死傷させ、部族国家を奪回する *<!--❼-->Quos [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]] equitatu [[wikt:en:consectatus#Latin|consectatus]], **<small>(敗走した)</small>その者たちを、ラビエーヌスは騎兵隊で追撃して、 *magno numero [[wikt:en:interfectus#Latin|interfecto]], **多数の者を<ruby><rb>殺戮</rb><rp>(</rp><rt>さつりく</rt><rp>)</rp></ruby>して、 *compluribus [[wikt:en:captus#Latin|captis]], **かなりの者たちを捕らえて、 *paucis post diebus civitatem recepit. **数日後に<small>(トレーウェリーの)</small>部族国家を<small>(蜂起の前の状態に)</small>戻した。 :  [[画像:Bund-ro-altburg.jpg|thumb|right|180px|トレーウェリー族の再現された住居(再掲)]] [[画像:Trier_Kaiserthermen_BW_1.JPG|thumb|right|180px|トレーウェリー族(Treveri)の名を現代に伝えるドイツの[[w:トリーア|トリーア市]](Trier)に残るローマ時代の浴場跡]] ;   ゲルマーニア人の援軍が故国へ引き返す *Nam [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]], qui auxilio veniebant, **なぜなら、援軍として来ようとしていたゲルマーニア人たちは、 *[[wikt:en:perceptus#Latin|percepta]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] fuga **トレーウェリー族の敗走を把握したので、 *sese [[wikt:en:domus#Latin|domum]] <u>receperunt</u>. **故国に撤退していった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:receperunt|receperunt]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:contulerunt|contulerunt]] となっている。)</span> :  ;   インドゥーティオマールスの残党がゲルマーニアへ出奔する *<!--❽-->Cum his [[wikt:en:propinquus#Latin|propinqui]] [[wikt:en:Indutiomarus#Latin|Indutiomari]], **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>とともに、インドゥーティオマールスの縁者たちは、 *qui [[wikt:en:defectio#Latin|defectionis]] [[wikt:en:auctor#Latin|auctores]] fuerant, **その者らは<small>(トレーウェリー族におけるカエサルへの)</small>謀反の張本人であったが、 *[[wikt:en:comitatus#Participle|comitati]] eos ex civitate [[wikt:en:excedo#Latin|excesserunt]]. **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>を伴って、部族国家から出て行った。 :  ;   カエサルとローマに忠節なキンゲトリークスに、部族の統治権が託される *<!--❾-->[[wikt:en:Cingetorix#Latin|Cingetorigi]], **キンゲトリークスに対しては、 *quem ab initio [[wikt:en:permaneo#Latin|permansisse]] in [[wikt:en:officium#Latin|officio]] [[wikt:en:demonstravimus|demonstravimus]], **──その者が当初から<small>(ローマへの)</small>忠義に留まり続けたことは前述したが── **:<span style="color:#009900;">(訳注:キンゲトリークスについては、[[ガリア戦記 第5巻#3節|第5巻3節]]~4節・[[ガリア戦記 第5巻#56節|56節]]~57節で述べられている。)</span> *[[wikt:en:principatus#Latin|principatus]] atque [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]] est traditum. **首長の地位と支配権が託された。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <span style="font-size:11pt;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==第二次ゲルマーニア遠征== ===9節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/9節]] {{進捗|00%|2024-11-06}}</span> ;再びレーヌスを渡河、ウビイー族を調べる *<!--❶-->Caesar, [[wikt:en:postquam#Latin|postquam]] ex [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapiis]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] venit, **カエサルは、メナピイー族のところからトレーウェリー族のところに来た後で、 *duabus de causis [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]]; **二つの理由からレーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>を渡ることを決めた。 :  *<!--❷-->quarum una erat, quod <span style="color:#009900;">&lt;Germani&gt;</span> auxilia contra se [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] [[wikt:en:mitto#Latin|miserant]]; **その<small>(理由の)</small>一つは、<span style="color:#009900;">&lt;ゲルマーニア人が&gt;</span>自分<small>〔カエサル〕</small>に対抗して、トレーウェリー族に援軍を派遣していたことであった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&lt;[[wikt:en:Germani#Latin|Germani]]&gt; は、主要写本&omega;にはなく、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Hotomanus|Hotomanus]] による挿入提案。)</span> *<span style="color:#009900;">(quarum)</span> altera <span style="color:#009900;">(erat)</span>, ne ad eos [[wikt:en:|Ambiorix]] [[wikt:en:receptus#Noun|receptum]] haberet. **もう一つ<small>(の理由)</small>は、彼らのもとへ[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が避難所を持たないように、ということであった。 :  [[画像:Caesar's Rhine Crossing.jpg|thumb|right|250px|カエサルがライン川に橋を架けたとされる有力な地点の図示。ライン川と[[w:モーゼル川|モーゼル川]]の合流点にある[[w:コブレンツ|コブレンツ]]([[w:en:Koblenz|Koblenz]])と下流の[[w:アンダーナッハ|アンダーナッハ]]([[w:en:Andernach|Andernach]])との間の[[w:ノイヴィート|ノイヴィート]]([[w:en:Neuwied|Neuwied]])辺りが有力な地点の一つとされる。'''([[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]]の図を再掲)''']] *<!--❸-->His [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] rebus, **これらの事柄を決定すると、 *[[wikt:en:paulum#Adverb|paulum]] supra eum locum, [[wikt:en:quo#Adverb|quo]] ante exercitum [[wikt:en:traduco#Latin|traduxerat]], **<u>以前に軍隊を渡らせていた場所</u>の少し上流に、 *facere [[wikt:en:pons#Latin|pontem]] [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]. **橋を造ることを決意する。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]] でカエサルが[[w:ライン川|ライン川]]に架橋した場所のこと。<br>    第4巻の'''[[ガリア戦記_第4巻#コラム「ゲルマーニア両部族が虐殺された場所はどこか?」|コラム]]''' や [[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]]の図で説明したように、<br>    カエサルの最初の架橋地点には異論もあるが、<br>    今回の架橋地点がトレーウェリー族領であった<br>    [[w:モーゼル川|モーゼル川]]渓谷から近かったであろうことから有力視される。)</span> :  *<!--❹-->[[wikt:en:notus#Latin|Nota]] atque [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] ratione, **経験しかつ建造していた方法で、 *magno militum [[wikt:en:studium#Latin|studio]] **兵士たちの大きな熱意により *paucis diebus [[wikt:en:opus#Latin|opus]] [[wikt:en:efficio#Latin|efficitur]]. **わずかな日数で作業が完遂される。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:firmus#Latin|Firmo]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] ad pontem praesidio [[wikt:en:relictus#Latin|relicto]], **トレーウェリー族領内の橋のたもとへ強力な守備隊を残して、 *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ab his subito [[wikt:en:motus#Noun_2|motus]] <u>oreretur</u>, **──彼ら<small>〔トレーウェリー族〕</small>による何らかの動乱が不意に起こされないためであるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・&rho;系写本では [[wikt:en:oreretur|oreretur]]、<br>         &phi;系・&pi;系写本では [[wikt:en:oriretur|oriretur]] だが、語形の相異。)</span> *reliquas copias [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:traduco#Latin|traducit]]. **残りの軍勢と騎兵隊を<small>(レーヌス川の東岸へ)</small>渡らせる。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubii]], qui ante obsides [[wikt:en:dederant|dederant]] atque in [[wikt:en:deditio#Latin|deditionem]] venerant, **ウビイー族は、以前に<small>(カエサルに対して)</small>人質たちを供出していて、降伏していたが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この事はすでに[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]で述べられている。)</span> *<u>[[wikt:en:purgandus#Latin|purgandi]] sui</u> causa ad eum legatos mittunt, **自分たちの申し開きをすることのために、彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ使節たちを遣わして、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:purgandi|purgandi]] [[wikt:en:sui#Pronoun|sui]] だが、<br>         &beta;系写本では purgandi のみ。)</span> *qui [[wikt:en:doceant|doceant]], **<small>(以下のように)</small>説かせた。 *neque <u>auxilia ex sua civitate</u> in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:missus#Participle|missa]] **自分たちの部族から援軍をトレーウェリー族のところに派遣してもいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・M・S写本では [[wikt:en:auxilia#Latin|auxilia]] ex sua [[wikt:en:civitate|civitate]]、<br>         L・N・&beta;系写本では ex sua civitate auxilia の語順になっている。)</span> *neque ab se [[wikt:en:fides#Latin|fidem]] [[wikt:en:laesus#Latin|laesam]]: **自分らにより<small>(ローマへの)</small>信義を傷つけてもいない、と。 :  *<!--❼-->[[wikt:en:peto#Latin|petunt]] atque [[wikt:en:oro#Latin|orant]], **<small>(ウビイー族の使節たちは、以下のように)</small>求め、かつ願った。 *ut sibi [[wikt:en:parco#Latin|parcat]], **自分たちを容赦し、 *ne [[wikt:en:communis#Latin|communi]] [[wikt:en:odium#Latin|odio]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]] [[wikt:en:innocens#Latin|innocentes]] pro [[wikt:en:nocens#Latin|nocentibus]] poenas [[wikt:en:pendo#Latin|pendant]]; **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人一般への憎しみから、潔白な者たちが加害者たちのために罰を償うことがないように、と。 *si [[wikt:en:amplius|amplius]] obsidum <u>vellet, dare</u> [[wikt:en:polliceor#Latin|pollicentur]]. **もし、より多くの人質を欲するのなら、供出することを約束する、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(未完了過去・接続法)</small> [[wikt:en:dare#Latin|dare]] <small>(現在・能動・不定)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:velit#Latin|velit]] <small>(現在・接続法)</small> [[wikt:en:dari#Latin|dari]] <small>(現在・受動・不定法)</small> となっている。)</span> :  *<!--❽-->Cognita Caesar causa **カエサルは事情を調査して、 *<u>repperit</u> ab [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebis]] auxilia [[wikt:en:missus#Participle|missa]] esse; **スエービー族により<small>(トレーウェリー族に)</small>援軍が派遣されていたことを見出した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本 &omega; では [[wikt:en:repperit|repperit]] <small>(完了形)</small> だが、<br>         近世以降の印刷本 [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|edd.]] では [[wikt:en:reperit|reperit]] <small>(現在形)</small> となっている。)</span> :  *[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiorum]] [[wikt:en:satisfactio#Latin|satisfactionem]] <u>accepit</u>, **ウビイー族の弁解を受け入れて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本 &omega; では [[wikt:en:accepit|accepit]] <small>(完了形)</small> だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Davisius|Davisius]] の修正提案では [[wikt:en:accipit|accipit]] <small>(現在形)</small> となっている。)</span> *[[wikt:en:aditus#Noun_2|aditus]] viasque in [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:perquiro#Latin|perquirit]]. **スエービー族のところに出入りする道筋を問い質す。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===10節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/10節]] {{進捗|00%|2024-11-16}}</span> ;ウビイー族を通じてスエービー族の動静を探る *<!--❶-->Interim paucis post diebus fit ab [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiis]] certior, **数日後の間に、ウビイー族によって報告されたことには、 *[[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] omnes in unum locum copias [[wikt:en:cogo#Latin|cogere]] **スエービー族は、すべての軍勢を一か所に集めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:後述するように、これはカッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] のことであろう。)</span> *atque iis [[wikt:en:natio#Latin|nationibus]], quae sub eorum sint imperio, **彼らの支配下にある種族たちに *[[wikt:en:denuntio#Latin|denuntiare]], ut auxilia [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]] [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> mittant. **[[w:歩兵|歩兵]]隊と[[w:騎兵|騎兵]]隊の援軍を派遣するように布告する。 :  *<!--❷-->His [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] rebus, **<small>(カエサルは)</small>これらの事情を知ると、 *rem [[wikt:en:frumentarius#Latin|frumentariam]] [[wikt:en:provideo#Latin|providet]], **糧食調達を手配して、 *castris idoneum locum [[wikt:en:deligo#Latin|deligit]]; **[[w:カストラ|陣営]]<small>(を設置するために)</small>に適切な場所を選ぶ。 :  *[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiis]] [[wikt:en:impero#Latin|imperat]], ut [[wikt:en:pecus#Latin|pecora]] [[wikt:en:deduco#Latin|deducant]] suaque omnia ex agris in oppida [[wikt:en:confero#Latin|conferant]], **ウビイー族には、家畜を連れ去り、自分らの一切合財を農村地帯から<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>に運び集めるように命令する。 *[[wikt:en:sperans#Latin|sperans]] [[wikt:en:barbarus#Adjective|barbaros]] atque [[wikt:en:imperitus#Latin|imperitos]] homines **<small>(カエサルが)</small>期待したのは、野蛮で未熟な連中が *[[wikt:en:inopia#Noun_2|inopia]] [[wikt:en:cibaria#Latin|cibariorum]] [[wikt:en:adductus#Latin|adductos]] **食糧の欠乏に動かされて、 *ad [[wikt:en:iniquus#Latin|iniquam]] [[wikt:en:pugno#Latin|pugnandi]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicionem]] posse [[wikt:en:dēdūcō|deduci]]; **不利な条件のもとで戦うことにミスリードされ得ることであった。 :  ;   ウビイー族の間者たちを通じて、スエービー族の奥地への撤収が報じられる *<!--❸-->[[wikt:en:mando#Latin|mandat]], ut [[wikt:en:creber#Latin|crebros]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] in [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittant]] [[wikt:en:quis#Pronoun|quae]]<nowiki>que</nowiki> apud eos [[wikt:en:gero#Latin|gerantur]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscant]]. **多数の斥候をスエービー族領に遣わして、彼らのもとで遂行されていることを探知するように<small>(ウビイー族に)</small>委ねる。 :  *<!--❹-->Illi [[wikt:en:imperatum#Latin|imperata]] faciunt **彼ら<small>〔ウビイー族〕</small>は、命令されたことを実行して、 *et paucis diebus [[wikt:en:intermissus#Latin|intermissis]] [[wikt:en:refero#Latin|referunt]]: **わずかな日々を間に置いて(以下のことを)報告する。 *[[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] omnes, posteaquam [[wikt:en:certior#Latin|certiores]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntii]] de exercitu Romanorum venerint, **スエービー族総勢は、ローマ人の軍隊についてより確実な報告がもたらされた後で、 *cum omnibus suis [[wikt:en:socius#Noun_2|sociorum]]<nowiki>que</nowiki> copiis, quas [[wikt:en:coegissent|coegissent]], **自分たちの総勢と、集結していた同盟者の軍勢とともに、 *[[wikt:en:penitus#Adverb|penitus]] ad [[wikt:en:extremus#Adjective|extremos]] fines se [[wikt:en:recepisse#Latin|recepisse]]; **領土の最も遠い奥深くまで撤退した、ということだった。。 :  *<!--❺-->silvam esse ibi [[wikt:en:infinitus#Latin|infinita]] magnitudine, quae [[wikt:en:appellatur|appellatur]] <u>Bacenis</u>; **そこには、'''バケーニス'''と呼ばれている限りない大きさの森林がある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:バケーニス [[wikt:en:Bacenis#Latin|Băcēnis]] は、ギリシア語で Βακέννη とも表記されるが、どこなのかは諸説ある。<br>     ①ドイツ西部[[w:ヘッセン州|ヘッセン州]]にあったブコニアの森 ''[[w:de:Buchonia|Buchonia]]; [[w:fr:Forêt de Buconia|Buconia]]'' は有力。<br>     ②ドイツの奥地・中東部の[[w:テューリンゲン州|テューリンゲン州]]にある[[w:テューリンゲンの森|テューリンゲンの森]]という説<ref>[[s:de:RE:Bacenis silva]], [[wikt:de:Bacenis]] 等を参照。</ref><br>     ③ドイツ西部[[w:ラインラント=プファルツ州|ラインラント=プファルツ州]]ライン川沿岸のニールシュタイン [[w:en:Nierstein|Nierstein]] 説、<br>    などがある。史実としてスエービーという部族連合が居住していたのはテューリンゲンであろうが、<br>    ライン川からはあまりにも遠すぎる。)</span> *hanc longe <u>introrsus</u> [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinere]] **これ<small>〔森林〕</small>は、はるか内陸に及んでいて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:introrsus|introrsus]] = [[wikt:en: introrsum#Latin|introrsum]]「内部へ」)</span> *et pro [[wikt:en:nativus#Latin|nativo]] [[wikt:en:murus#Latin|muro]] [[wikt:en:obiectus#Participle|obiectam]] **天然の防壁として横たわっており、 *[[wikt:en:Cheruscos|Cheruscos]] ab [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebis]] [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebosque]] ab [[wikt:en:Cheruscis|Cheruscis]] [[wikt:en:iniuria#Latin|iniuriis]] [[wikt:en:incursio#Latin|incursionibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibere]]: **ケールスキー族をスエービー族から、スエービー族をケールスキー族から、無法行為や襲撃から防いでいる。 *ad eius [[wikt:en:initium#Latin|initium]] silvae [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventum]] Romanorum [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituisse]]. **その森の始まりのところで、スエービー族はローマ人の到来を待ち構えることを決定した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> <div style="border:solid #999 1px;background:#feedff;max-width:80%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> ===コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」=== [[画像:Hermann (Arminius) at the battle of the Teutoburg Forest in 9 CE by Peter Jannsen, 1873, with painting creases and damage removed.jpg|thumb|right|250px|ウァルスの戦い([[w:de:Varusschlacht|Varusschlacht]])こと[[w:トイトブルク森の戦い|トイトブルク森の戦い]](AD9年)で戦う、ゲルマーニア軍とローマ軍(Johann Peter Theodor Janssen画、1870~1873年頃)。中央上の人物はケールスキー族の名将[[w:アルミニウス (ゲルマン人)|アルミニウス]]。<br>アルミニウスが率いるケールスキー族・カッティー族らゲルマーニア諸部族同盟軍は、P.クィン(ク)ティリウス・ウァルス麾下ローマ3個軍団を壊滅させ、アウグストゥスに「ウァルスよ諸軍団を返せ([[w:la:Publius_Quinctilius_Varus|Quintili Vare]], legiones redde!)」と嘆かせた。]] <br> <div style="background:#ecf;">  '''スエービー族とカッティー族'''</div> :『ガリア戦記』では、第1巻・第4巻および第6巻でたびたび[[w:スエビ族|スエービー族]]の名が言及される。タキトゥス<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の38章「スエービー」などを参照。</ref>など多くの史家が伝えるようにスエービー族 [[wikt:en:Suebi#Latin|Suēbī]] またはスエウィ族 Suēvī とは、単一の部族名ではなく、多くの独立した部族国家から構成される連合体の総称とされる。 :19世紀のローマ史家[[w:テオドール・モムゼン|テオドール・モムゼン]]によれば<ref>『モムゼン ローマの歴史Ⅳ』長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、のp.201, p.224, p.232などを参照。</ref>、カエサルの時代のローマ人には 「スエービー」とは遊牧民を指す一般的な呼称で、カエサルがスエービーと呼ぶのはカッティー族だという。 :カッティー族とスエービー系諸部族の異同は明確ではないが、多くの史家は両者を区別して伝えている。 : 第1巻37節・51節・53節~54節、第4巻1節~4節・7節などで言及され、「百の郷を持つ」と されている「スエービー族」は、スエービー系諸部族の総称、あるいは遊牧系の部族を指すのであろう。 : 他方、第4巻16節・19節・第6巻9節~10節・29節で、ウビイー族を圧迫する存在として言及される :「スエービー族」はモムゼンの指摘のように、カッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] であることが考えられる。 :タキトゥス著『ゲルマーニア』<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の36章「ケルスキー」などを参照。</ref>でも、カッティー族はケールスキー族と隣接する宿敵として描写され、本節の説明に合致する。 <div style="background:#ecf;">  '''ケールスキー族'''</div> :ケールスキー族は、『ガリア戦記』では[[#10節|本節]]でカッティー族と隣接する部族として名を挙げられる :のみである。しかしながら、本巻の年(BC53年)から61年後(AD9年)には、帝政ローマの :[[w:アウグストゥス|アウグストゥス帝]]がゲルマーニアに派遣していたプブリウス・クィンクティリウス・ウァルス :([[w:la:Publius_Quinctilius_Varus|Publius Quinctilius Varus]])が率いるローマ軍3個軍団に対して、名将[[w:アルミニウス (ゲルマン人)|アルミニウス]]を :指導者とするケールスキー族は、カッティー族ら諸部族の同盟軍を組織して、ウァルスの3個軍団を :[[w:トイトブルク森の戦い|トイトブルク森の戦い]]において壊滅させ、老帝アウグストゥスを嘆かせたという。 <div style="background:#ecf;">  '''ウビイー族'''</div> :ウビイー族は『ガリア戦記』の第4巻・第6巻でも説明されているように、ローマ人への忠節を :認められていた。そのため、タキトゥスによれば<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の28章などを参照。</ref>、ゲルマニアへのローマ人の守りとして :BC38年頃にレヌス(ライン川)左岸のコロニア([[w:la:Colonia_Agrippina|Colonia]];植民市)すなわち現在の[[w:ケルン|ケルン市]]に移された。) </div> ==ガッリア人の社会と風習について== <div style="border:solid #999 1px;background:#feedff;max-width:80%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> ===コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」=== [[画像:Testa di saggio o principe, forse il filosofo poseidonio, 50 ac. ca 01.JPG|thumb|right|200px|アパメアの[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]の胸像。地中海世界やガッリアなどを広く訪れて、膨大な著作を残した。<br>『ガリア戦記』の地誌・民族誌的な説明も、その多くを彼の著作に依拠していると考えられている。]] :これ以降、11節~20節の10節にわたってガッリアの地誌・民族誌的な説明が展開され、さらには、ゲルマーニアの地誌・民族誌的な説明などが21節~28節の8節にわたって続く。ガッリア戦争の背景説明となるこのような地誌・民族誌は、本来ならば第1巻の冒頭に置かれてもおかしくはない。しかしながら、この第6巻の年(BC53年)は、カエサル指揮下のローマ勢にとってはよほど書かれるべき戦果が上がらなかったためか、ガッリア北部の平定とエブローネース族の追討戦だけでは非常に短い巻となってしまうため、このような位置に置いたとも考えられる。ゲルマーニアの森にどんな獣が住んでいるかなど、本筋にほとんど影響のないと思われる記述も見られる。 :『ガリア戦記』におけるガッリアの地誌・民族誌的な説明、特にこの11節以降の部分は、文化史的に重要なものと見なされ、考古学やケルトの伝承などからも裏付けられる。しかし、これらの記述はカエサル自身が見聞したというよりも、むしろ先人の記述、とりわけBC2~1世紀のギリシア哲学ストア派の哲学者・地理学者・歴史学者であった[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]([[w:la:Posidonius Apameus|Posidonius Apameus]])の著作に依拠していたと考えられている<ref>『ケルト事典』ベルンハルト・マイヤー著、鶴岡真弓監修、創元社の「ポセイドニオス」「カエサル」の項を参照。</ref> <ref>『ケルト人』ヴァンセスラス・クルータ([[w:fr:Venceslas Kruta|Venceslas Kruta]])著、鶴岡真弓訳、白水社 のp.20-21を参照。</ref>。ポセイドニオスは、ローマが支配する地中海世界やガッリア地域などを広く旅行した。彼の52巻からなる膨大な歴史書は現存しないが、その第23巻にガッリアに関する詳細な記述があったとされ、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]、[[w:ストラボン|ストラボン]]、[[w:アテナイオス|アテナイオス]]らによって引用され、同時代および近代のケルト人観に多大な影響を与えたと考えられている。 :現存するガッリアの地誌・民族誌は、ストラボン<ref>『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』ストラボン著、飯尾都人訳、龍溪書舎を参照。</ref>、ディオドロス<ref>『神代地誌』ディオドロス著、飯尾都人訳、龍溪書舎を参照。</ref>、ポンポニウス・メラ<ref>『世界地理』ポンポニウス・メラ著、飯尾都人訳(上掲『神代地誌』に所収)</ref>のものなどがある。現存するゲルマーニアの地誌・民族誌は、ストラボン、タキトゥス<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫などを参照。</ref>、ポンポニウス・メラなどのものがある。 </div> ===11節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/11節]] {{進捗|00%|2024-11-25}}</span> ;ガッリア人の派閥性 *<!--❶-->[[wikt:en:quoniam#Latin|Quoniam]] ad hunc locum perventum est, **この地<small>〔ゲルマーニア〕</small>にまで到達したので、 *non [[wikt:en:alienus#Latin|alienum]] esse videtur, de Galliae Germaniaeque [[wikt:en:mos#Latin|moribus]] et, quo [[wikt:en:differo#Latin|differant]] hae [[wikt:en:natio#Latin|nationes]] inter sese, [[wikt:en:propono#Latin|proponere]]. **[[w:ガリア|ガッリア]]と[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]の風習について、これらの種族が互いにどのように異なるか述べることは不適切でないと思われる。 :  *<!--❷-->In Gallia non solum in omnibus civitatibus atque in omnibus <u>pagis</u> partibusque, **ガッリアにおいては、すべての部族において、さらにすべての<u>郷</u>や地方においてのみならず、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[wikt:en:pagus#Latin|pagus]]'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus">''[[w:en:Pagus]]'' 等を参照。</ref>。)</span> *sed paene etiam in singulis [[wikt:en:domus#Latin|domibus]] [[wikt:en:factio#Latin|factiones]] sunt, **ほとんどの個々の氏族においてさえも、派閥があり、 *earumque factionum [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] sunt, **それらの派閥には、領袖たちがいる。 :  *<!--❸-->qui summam [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]] eorum [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicio]] habere [[wikt:en:existimo#Latin|existimantur]], **その者<small>〔領袖〕</small>らは、彼ら<small>〔派閥〕</small>の判断に対して、最大限の影響力を持っていると考えられている。 *quorum ad [[wikt:en:arbitrium#Latin|arbitrium]] [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:summa#Noun_6|summa]] omnium rerum [[wikt:en:consilium#Latin|consiliorum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:redeo#Latin|redeat]]. **すべての事柄と協議は結局のところ、その者<small>〔領袖〕</small>らの裁量や判断へと帰する。 :  *<!--❹--><u>Idque</u> eius rei causa [[wikt:en:antiquitus#Latin|antiquitus]] [[wikt:en:institutus#Latin|institutum]] videtur, **それは、それらの事柄のために昔から取り決められたものと見られ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本では <u>[[wikt:en:itaque#Latin|itaque]]</u> となっている。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ex [[wikt:en:plebs#Latin|plebe]] contra [[wikt:en:potentior|potentiorem]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:egeo#Latin|egeret]]: **権勢者と対立する平民の誰かが、助けに欠くことがないように、ということである。 *suos enim [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] [[wikt:en:opprimo#Latin|opprimi]] et [[wikt:en:circumvenio#Latin|circumveniri]] non [[wikt:en:patior#Latin|patitur]], **すなわち<small>(領袖たちの)</small>誰も、身内の者たちが抑圧されたり欺かれたりすることを容認しない。 *neque, [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] si faciat, [[wikt:en:ullus#Latin|ullam]] inter suos habet [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]]. **もし<small>(領袖が)</small>そうでなくふるまったならば、身内の者たちの間で何ら影響力を持てない。 :  *<!--❺-->Haec eadem [[wikt:en:ratio#Latin|ratio]] est in [[wikt:en:summa#Latin|summa]] totius Galliae; **これと同じ理屈が、ガッリア全体の究極において存在する。 *namque omnes [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] <u>in partes divisae sunt duas</u>. **すなわち、すべての部族が二つの党派に分けられているのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本の語順で、&beta;系写本では divisae sunt in duas partes となっている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===12節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/12節]] {{進捗|00%|2024-12-09}}</span> ;ハエドゥイー族、セークァニー族、レーミー族の覇権争い *<!--❶-->Cum Caesar in Galliam venit, **<small>(当初)</small>カエサルがガッリアに来たときに、 *alterius [[wikt:en:factio#Latin|factionis]] principes erant [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]], alterius [[wikt:en:Sequani#Latin|Sequani]]. **一方の派閥の盟主は[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]であり、他方<small>(の派閥の盟主)</small>はセークァニー族であった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:第1巻31節の記述によれば、ハエドゥイー族と[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]がそれぞれの盟主であった。<br>    カエサルが本節でアルウェルニー族の名を伏せている理由は不明である。<br>    また、[[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.330)</ref>、ハエドゥイー族とセークァニー族の敵対関係においては、<br>    両部族を隔てるアラル川の水利権(川舟の通行税)をめぐる争いが敵意を助長していたという。)</span> :  *<!--❷-->Hi cum per se minus [[wikt:en:valerent|valerent]], **後者<small>〔セークァニー族〕</small>は自力ではあまり有力ではなかったので、 *quod [[wikt:en:summus#Latin|summa]] [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritas]] [[wikt:en:antiquitus|antiquitus]] erat in [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] **──というのは、昔から最大の威勢はハエドゥイー族にあって、 *magnaeque eorum erant [[wikt:en:clientela#Latin|clientelae]], **彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>には多くの庇護民がいたからであるが、── *[[wikt:en:Germani#Latin|Germanos]] atque [[wikt:en:Ariovistus#Latin|Ariovistum]] sibi [[wikt:en:adiungo#Latin|adiunxerant]] **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人と[[w:アリオウィストゥス|アリオウィストゥス]]を自分たちに会盟させており、 *eosque ad se magnis [[wikt:en:iactura#Noun|iacturis]] [[wikt:en:pollicitatio#Latin|pollicitationibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:perduco#Latin|perduxerant]]. **多大な犠牲と約束で 彼らを自分たちの味方に引き入れていた。 :  *<!--❸-->Proeliis vero compluribus [[wikt:en:factus#Latin|factis]] [[wikt:en:secundus#Adjective|secundis]] **<small>(セークァニー族は)</small>実に幾多の戦闘で勝利を収めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:紀元前63年|紀元前63年]]の'''マゲトブリガの戦い''' <ref name="マゲトブリガ">[[w:en:Battle of Magetobriga]]</ref> のことであろう。)</span> *atque omni [[wikt:en:nobilitas#Latin|nobilitate]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduorum]] [[wikt:en:interfectus#Latin|interfecta]] **ハエドゥイー族の貴族たちを皆殺しにして、 *tantum [[wikt:en:potentia#Latin|potentia]] [[wikt:en:antecedo#Latin|antecesserant]], **勢力の点で<small>(ハエドゥイー族より)</small>はるかに抜きん出ていたので、 :  *<!--❹-->ut magnam partem [[wikt:en:cliens#Latin|clientium]] ab [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] ad se [[wikt:en:traduco#Latin|traducerent]] **その結果として、ハエドゥイー族から庇護民の大半を自分たちへ味方に付けて、 *obsidesque ab iis [[wikt:en:princeps#Noun_3|principum]] [[wikt:en:filius#Latin|filios]] [[wikt:en:accipio#Latin|acciperent]] **彼ら<small>〔庇護民〕</small>から領袖の息子たちを人質として受け取り、 *et [[wikt:en:publice#Adverb|publice]] [[wikt:en:iuro#Latin|iurare]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogerent]] nihil se contra [[wikt:en:Sequani#Latin|Sequanos]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilii]] [[wikt:en:initurus#Latin|inituros]], **自分たち<small>〔ハエドゥイー族〕</small>がセークァニー族に対していかなる謀計を着手するつもりはない、と公に誓うことを強いて、 *et partem finitimi agri per [[wikt:en:vis#Noun_10|vim]] [[wikt:en:occupatus#Participle|occupatam]] [[wikt:en:possideo#Latin|possiderent]] **近隣の土地の一部を力ずくで占領して所有地として、 *Galliaeque totius [[wikt:en:principatus|principatum]] [[wikt:en:obtineo#Latin|obtinerent]]. **全ガッリアの覇権を手に入れた。 :  *<!--❺-->Qua [[wikt:en:necessitas#Latin|necessitate]] [[wikt:en:adductus#Latin|adductus]] **そのことにより、やむを得ずに突き動かされて、 *[[wikt:en:Diviciacus|Diviciacus]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:petendi|petendi]] causa [[wikt:en:Roma#Latin|Romam]] ad [[wikt:en:senatus#Latin|senatum]] [[wikt:en:profectus#Participle_2|profectus]] <u>imperfecta</u><!--infecta--> re [[wikt:en:redeo#Latin|redierat]]. **[[w:ディウィキアクス|ディーウィキアークス]]は支援を懇請するために[[w:ローマ|ローマ市]]の元老院へ赴いたが、事を成就せずに帰っていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Diviciacus (Aedui)|Diviciacus]]'' は、第1巻に登場したハエドゥイー族の親ローマ派の領袖。<br>    [[w:紀元前63年|紀元前63年]]のマゲトブリガの戦い <ref name="マゲトブリガ"/> で、ハエドゥイー族が<br>    セークァニー族・[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の同盟軍とゲルマーニア勢に撃破された後、<br>    彼はローマの元老院を訪れて軍事支援を求めたが、叶えられなかった。<br>    このとき元老院議員・弁論家の[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|キケロー]]が彼を歓待し、[[w:ドルイド|ドルイド]]と紹介している<ref>キケロー『予言について』 [https://www.thelatinlibrary.com/cicero/divinatione1.shtml#90 De Divinatione, I. xli. 90]</ref>。<br>    [[ガリア戦記_第5巻#7節|第5巻7節]]で彼の弟ドゥムノリークス ''[[w:en:Dumnorix|Dumnorix]]'' がカエサルの命で殺害されたときには、<br>    ディーウィキアークスはすでに没していたと考えられている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:imperfectus#Latin|imperfecta]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:infectus#Adjective|infecta]] となっている。)</span> :  *<!--❻-->[[wikt:en:adventus#Latin|Adventu]] Caesaris [[wikt:en:factus#Participle|facta]] [[wikt:en:commutatio#Latin|commutatione]] rerum, **カエサルの到来により、状況の変化が生じて、 *obsidibus [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:redditus|redditis]], **ハエドゥイー族の人質たちは返還されて、 *veteribus [[wikt:en:clientela#Latin|clientelis]] [[wikt:en:restitutus|restitutis]], **昔からの庇護民が取り戻されて、 *[[wikt:en:novus#Latin|novis]] per Caesarem [[wikt:en:comparatus|comparatis]], **<small>(さらに)</small>カエサルを通じて新参者たちを仲間にした。 *quod ii qui se ad eorum amicitiam [[wikt:en:adgregaverant|adgregaverant]], **──というのは、彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>の盟約のもとに仲間となっていた者たちが、 *[[wikt:en:melior#Latin|meliore]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicione]] atque [[wikt:en:aequior|aequiore]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperio]] se [[wikt:en:utor#Latin|uti]] videbant, **<small>(セークァニー族)</small>より良い条件とより公平な支配を享受しているようと考えていて、 *reliquis rebus eorum [[wikt:en:gratia#Latin|gratia]] [[wikt:en:dignitas|dignitate]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplificatus|amplificata]] **ほかの事柄においても彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>の信望と品格がより増されて、 *[[wikt:en:Sequani#Latin|Sequani]] [[wikt:en:principatus#Latin|principatum]] [[wikt:en:dimitto#Latin|dimiserant]]. **セークァニー族は覇権を放棄した。── :  *<!--❼-->In eorum locum [[wikt:en:Remi#Latin|Remi]] [[wikt:en:succedo#Latin|successerant]]: **彼ら<small>〔セークァニー族〕</small>の地位に、レーミー族が取って代わった。 *quos quod [[wikt:en:adaequo#Latin|adaequare]] apud Caesarem [[wikt:en:gratia#Latin|gratia]] [[wikt:en:intellego#Latin|intellegebatur]], **その者ら<small>〔レーミー族〕</small>はカエサルのもとで信望において<small>(ハエドゥイー族と)</small>同等であると認識されたので、 *ii qui propter [[wikt:en:vetus#Latin|veteres]] [[wikt:en:inimicitia#Latin|inimicitias]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nullo]] [[wikt:en:modus#Latin|modo]] cum [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:coniungo#Latin|coniungi]] poterant, **昔からの敵対関係のゆえに、ハエドゥイー族とどのようなやり方でも団結することができなかった者たちは、 *se [[wikt:en:Remi#Latin|Remis]] in [[wikt:en:clientela#Latin|clientelam]] dicabant. **レーミー族との庇護関係に自らを委ねた。 :  *<!--❽-->Hos illi diligenter [[wikt:en:tueor#Latin|tuebantur]]; **あの者たち<small>〔レーミー族〕</small>はかの者ら<small>〔庇護民〕</small>を誠実に保護していて、 *ita et novam et repente [[wikt:en:collectus#Latin|collectam]] [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]] [[wikt:en:teneo#Latin|tenebant]]. **このようにして、最近に得られた新たな威勢を保持していた。 :  *<!--❾-->Eo tum [[wikt:en:status#Noun_9|statu]] res erat, ut longe principes haberentur [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]], **当時の情勢は、ハエドゥイー族が圧倒的に盟主と見なされるようであって、 *[[wikt:en:secundus#Latin|secundum]] locum [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitatis]] [[wikt:en:Remi#Latin|Remi]] [[wikt:en:obtineo#Latin|obtinerent]]. **レーミー族が第二の尊厳ある地位を占めていた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===13節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/13節]] {{進捗|00%|2024-12-11}}</span> ;ガッリア人の社会階級、平民およびドルイドについて(1) *<!--❶-->In omni Gallia eorum hominum, qui [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquo]] sunt [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] atque [[wikt:en:honor#Latin|honore]], [[wikt:en:genus#Latin|genera]] sunt duo. **全ガッリアにおいて、何らかの地位や顕職にある人々の階級は二つである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:後述のように、[[w:ドルイド|ドルイド]](神官)と[[w:騎士|騎士]]である。)</span> :  '''平民について''' *Nam [[wikt:en:plebes#Latin|plebes]] paene [[wikt:en:servus#Latin|servorum]] habetur loco, **これに対して、平民はほとんど奴隷の地位として扱われており、 *quae [[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] [[wikt:en:audeo#Latin|audet]] per se, <u>nulli</u> [[wikt:en:adhibeo#Latin|adhibetur]] consilio. **自分たちでは何もあえてしようとはせず、いかなる評議に召集されることもない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:nullus#Adjective|nullo]] (単数・奪格) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:nullus#Pronoun|nulli]] (単数・与格、あるいは男性・複数・主格) となっている。<br>          動詞 [[wikt:en:adhibeo#Latin|adhibeo]] は与格(もしくは奪格)をとる。<br>          なお、[[ガリア戦記 第1巻/注解/40節|第1巻40節]]に &quot; ad id consilium [[wikt:en:adhibitis|adhibitis]] centurionibus &quot;<br>          「その会議に百人隊長たちが召集されて」という表現もある。)</span> :  *<!--❷-->[[wikt:en:plerique#Noun|Plerique]], cum <u>aut</u> [[wikt:en:aes alienum|aere alieno]] <u>aut</u> magnitudine [[wikt:en:tributum#Latin|tributorum]] <u>aut</u> iniuria [[wikt:en:potentior|potentiorum]] [[wikt:en:premo#Latin|premuntur]], **大多数の者は、<u>あるいは</u>負債、<u>あるいは</u>貢納の多さ、<u>あるいは</u>権勢者たちの横暴によって抑圧されており、 *sese in [[wikt:en:servitus#Latin|servitutem]] [[wikt:en:dico#Etymology_2|dicant]] [[wikt:en:nobilis#Latin|nobilibus]], **貴族たちに仕える奴隷身分に、身を捧げている。 *''<u>quibus</u>'' in hos eadem omnia sunt [[wikt:en:ius#Latin|iura]], quae [[wikt:en:dominus#Latin|dominis]] in [[wikt:en:servus#Latin|servos]]. **貴族たちには彼ら<small>〔平民〕</small>に対して、奴隷に対する主人のと同様なすべての権利がある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ''quibus'' は、主要写本&omega; にはなく、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Dinter|Dinter]] による挿入提案である。)</span> :  '''ドルイドについて''' *<!--❸-->Sed de his duobus [[wikt:en:genus#Latin|generibus]] **ともかく、これら二つの <small>(特権的な)</small> 階級について、 *<u>alterum</u> est [[wikt:en:Druides#Latin|druidum]], <u>alterum</u> [[wikt:en:eques#Latin|equitum]]. **<u>一方は</u>[[w:ドルイド|ドルイド]] <small>(聖職者)</small> であり、<u>他方は</u>[[w:騎士|騎士]]である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「[[w:ドルイド|ドルイド]]」と訳されるラテン語の単語 [[wikt:en:Druides#Latin|Druidēs]](ドルイデース)は複数形であり、<br>    集合的に用いられる。)</span> :  [[画像:Two_Druids.PNG|thumb|right|200px|二人のドルイド。フランスの[[w:オータン|オータン]]、すなわちガッリア中部のビブラクテ辺りで発見された[[w:レリーフ|レリーフ]]。]] *<!--❹-->Illi rebus [[wikt:en:divinus#Latin|divinis]] [[wikt:en:intersum#Latin|intersunt]], **前者<small>〔ドルイド〕</small>は神事に関わり、 *[[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]] [[wikt:en:publicus#Latin|publica]] ac [[wikt:en:privatus#Adjective|privata]] [[wikt:en:procuro#Latin|procurant]], **公的および私的な<ruby><rb>[[w:供犠|供犠]]</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を司り、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:供犠とは、人や獣を<ruby><rb>[[w:生贄|生贄]]</rb><rp>(</rp><rt>いけにえ</rt><rp>)</rp></ruby>として神前に捧げることである。<br>    <ruby><rb>[[w:人身御供|人身御供]]</rb><rp>(</rp><rt>ひとみごくう</rt><rp>)</rp></ruby>とも。)</span> *[[wikt:en:religio#Latin|religiones]] [[wikt:en:interpretor#Latin|interpretantur]]: **信仰上の事柄を解釈する。 *ad hos magnus [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentium]] numerus [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinae]] causa [[wikt:en:concurro#Latin|concurrit]], **この者ら<small>〔ドルイド〕</small>のもとへ、若者たちの多数が教えのために群り集まり、 *magnoque hi sunt apud eos [[wikt:en:honor#Latin|honore]]. **この者ら<small>〔ドルイド〕</small>は、彼ら<small>〔ガッリア人〕</small>のもとで大いなる名誉を持つ。 :  *<!--❺-->Nam fere de omnibus [[wikt:en:controversia#Latin|controversiis]] [[wikt:en:publicus#Latin|publicis]] [[wikt:en:privatus#Adjective|privatis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]], **なぜなら<small>(ドルイドは)</small>ほとんどすべての公的および私的な訴訟ごとを判決するのである。 *et, si [[wikt:en:aliquod|quod]] est [[wikt:en:admissus#Latin|admissum]] [[wikt:en:facinus#Latin|facinus]], si [[wikt:en:caedes#Latin|caedes]] [[wikt:en:factus#Participle|facta]], **もし何らかの罪悪が犯されれば、もし殺人がなされれば、 *si de [[wikt:en:hereditas#Latin|hereditate]], de finibus [[wikt:en:controversia#Latin|controversia]] est, **もし、遺産相続について、地所について、訴訟ごとがあれば、 *[[wikt:en:idem#Latin|idem]] [[wikt:en:decerno#Latin|decernunt]], [[wikt:en:praemium#Latin|praemia]] [[wikt:en:poena#Latin|poenas]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]]; **同じ者たち<small>〔ドルイド〕</small>が裁決して、補償や懲罰を判決するのである。 :  *<!--❻-->si [[wikt:en:aliqui#Latin|qui]] <u>aut</u> [[wikt:en:privatus#Noun|privatus]] <u>aut</u> [[wikt:en:populus#Etymology_1|populus]] eorum [[wikt:en:decretum#Latin|decreto]] non [[wikt:en:sto#Latin|stetit]], **もし何らかの個人<u>あるいは</u>群衆が彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の裁決を遵守しなければ、 *[[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificiis]] [[wikt:en:interdico#Latin|interdicunt]]. **<small>(その者らに)</small><ruby><rb>供犠</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を禁じる。 *Haec [[wikt:en:poena#Latin|poena]] apud eos est [[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissima]]. **これは、彼ら<small>〔ガッリア人〕</small>のもとでは、非常に重い懲罰である。 :  *<!--❼-->Quibus ita [[wikt:en:interdico#Latin|est interdictum]], **このように<small>(<ruby><rb>供犠</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を)</small>禁じられると、 *hi numero [[wikt:en:impius#Latin|impiorum]] ac [[wikt:en:sceleratus#Participle|sceleratorum]] habentur, **彼らは、不信心で極道な輩と見なされて、 *his omnes [[wikt:en:decedo#Latin|decedunt]], **皆が彼らを忌避して、 *[[wikt:en:aditus#Latin|aditum]] <u>(eorum)</u> [[wikt:en:sermo#Latin|sermonem]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:defugio#Latin|defugiunt]], **アプローチや会話を避ける。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の eorum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] ex [[wikt:en:contagio#Latin|contagione]] [[wikt:en:incommodum#Noun|incommodi]] [[wikt:en:accipio#Latin|accipiant]], **<small>(彼らとの)</small>接触から、何らかの災厄を<ruby><rb>蒙</rb><rp>(</rp><rt>こうむ</rt><rp>)</rp></ruby>ることがないようにである。 *<u>neque</u> his [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:ius#Etymology_1|ius]] [[wikt:en:reddo#Latin|redditur]], **彼らが請願しても<small>(元通りの)</small>権利は回復されないし、 *<u>neque</u> <u>honos</u> [[wikt:en:ullus#Latin|ullus]] [[wikt:en:communico#Latin|communicatur]]. **いかなる名誉も分け与えられない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:honos#Latin|honos]] は、[[wikt:en:honor#Latin|honor]] の古い語形。)</span> :  *<!--❽-->His autem omnibus [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:praesum#Latin|praeest]] unus, **ところで、これらすべてのドルイドを一人が統轄しており、 *qui summam inter eos habet [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]]. **その者は彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の間で最高の権威を持っている。 :  *<!--❾-->Hoc [[wikt:en:mortuus#Participle|mortuo]], **この者が死去すると、 *<u>aut</u>, si qui ex reliquis [[wikt:en:excello#Latin|excellit]] [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitate]], [[wikt:en:succedo#Latin|succedit]], **<u>あるいは</u>、もし残りの者たちの中から威厳において傑出した者がおれば、継承して、 *<u>aut</u>, si sunt plures [[wikt:en:par#Latin|pares]], [[wikt:en:suffragium#Latin|suffragio]] [[wikt:en:Druides#Latin|druidum]] <u>(adlegitur)</u>; **<u>あるいは</u>、もしより多くの者たちが同等であれば、ドルイドの投票で <u>(選ばれる)</u>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:adlegitur|adlegitur]] はβ系写本の記述で、α系写本にはない。)</span> *[[wikt:en:nonnumquam|non numquam]] etiam [[wikt:en:arma#Latin|armis]] de [[wikt:en:principatus#Latin|principatu]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendunt]]. **ときには、武力でさえも首座を争うことがある。 :  *<!--❿-->Hi certo anni tempore **彼ら<small>〔ドルイド〕</small>は、年間の定められた時期に *in finibus [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutum]], quae regio totius Galliae media habetur, [[wikt:en:consido#Latin|considunt]] in loco [[wikt:en:consecratus|consecrato]]. **<u>全ガッリア</u>の中心地域と見なされているカルヌーテース族の領土において、'''聖なる地'''に集合する。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カルヌーテース族 ''[[w:en:Carnutes|Carnutes]]'' については、[[ガリア戦記_第5巻#25節|第5巻25節]]で言及された。<br>    彼らの首邑は ''[[w:en:Chartres|Chartres]]''([[w:シャルトル|シャルトル]]市)として現代に部族名の名残を伝えている。<br>     だが、むしろ繁栄の中心地・'''[[w:聖地|聖なる地]]はケナブム'''(''[[w:en:Cenabum|Cenabum]]'')であり、<br>    3世紀に[[w:ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス|アウレーリアーヌス帝]]の街と呼ばれ、現在の'''[[w:オルレアン|オルレアン市]]'''に帝の名を遺す。<br>     本節の記述はあくまでカエサルが支配する「全ガッリア」の話であって、<br>    ガッリアの他の地方には別の中心地があったようである。)</span> :  *Huc omnes undique, qui [[wikt:en:controversia#Latin|controversias]] habent, [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **ここへ、四方八方から訴訟などを持つあらゆる者たちが集まって、 *eorumque [[wikt:en:decretum#Latin|decretis]] [[wikt:en:iudicium#Latin|iudiciis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:pareo#Latin|parent]]. **彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の裁決や判定に服従する。 :  *<!--⓫-->[[wikt:en:disciplina#Latin|Disciplina]] in [[wikt:en:Britannia#Latin|Britannia]] [[wikt:en:repertus#Latin|reperta]] <span style="color:#009900;">(esse)</span> **<small>(ドルイドの)</small>教説は[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]で見出され、 *atque inde in Galliam [[wikt:en:translatus#Participle|translata]] esse [[wikt:en:existimo#Latin|existimatur]], **そこからガッリアにもたらされたと考えられている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これに対して、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]は、ガッリア人の信仰は[[w:ピュタゴラス教団|ピュタゴラスの教説]]であると伝えている<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.408)</ref>。<br>    [[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば、これは東方のゲタエ人([[w:en:Getae|Getae]];[[w:トラキア|トラキア]]系ないし[[w:ダキア|ダキア]]系)<br>    を通じて取り入れたものだという<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、第7巻 第3章 第5節)</ref>。)</span> *<!--⓬-->et nunc, qui [[wikt:en:diligenter#Latin|diligentius]] eam rem [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscere]] [[wikt:en:volo#Latin|volunt]], **今でも、その事柄をより入念に探究することを欲する者たちは、 *[[wikt:en:plerumque#Adverb|plerumque]] [[wikt:en:illo#Adverb|illo]] [[wikt:en:disco#Latin|discendi]] causa [[wikt:en:proficiscor|proficiscuntur]]. **たいてい、かの地<small>〔ブリタンニア〕</small>に研究するために旅立つ。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===14節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/14節]] {{進捗|00%|2025-01-03}}</span> ;ドルイドについて(2) *<!--❶-->[[wikt:en:Druides#Latin|Druides]] a bello [[wikt:en:absum#Latin|abesse]] [[wikt:en:consuesco#Latin|consuerunt]], **[[w:ドルイド|ドルイド]]は、戦争に関与しない習慣であり、 *neque [[wikt:en:tributum#Latin|tributa]] una cum reliquis [[wikt:en:pendo#Latin|pendunt]]; **ほかの者と一緒に貢納<small>(租税)</small>を支払うこともない。 *[[wikt:en:militia#Latin|militiae]] [[wikt:en:vacatio#Latin|vacationem]] omniumque rerum habent [[wikt:en:immunitas#Latin|immunitatem]]. **[[w:徴兵制度|兵役]]の免除や、あらゆる事柄において免除特権を持っているのである。 :  [[画像:Druids,_in_the_early_morning_glow_of_the_sun.jpg|thumb|right|200px|現代イギリスのドルイド教復興主義者たち]] *<!--❷-->[[wikt:en:tantus#Latin|Tantis]] [[wikt:en:excitatus#Latin|excitati]] [[wikt:en:praemium#Latin|praemiis]] **このような特典に駆り立てられて *et sua [[wikt:en:spons#Latin|sponte]] multi in [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinam]] [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **自らの意思で多くの者が教え<small>(の場)</small>に集まっても来るし、 *et a [[wikt:en:parens#Etymology_1|parentibus]] propinquisque [[wikt:en:mitto#Latin|mittuntur]]. **両親や縁者たちによって送られても来る。 :  *<!--❸-->Magnum ibi numerum [[wikt:en:versus#Etymology_3_2|versuum]] [[wikt:en:edisco#Latin|ediscere]] [[wikt:en:dico#Latin|dicuntur]]. **<small>(彼らは)</small>そこで詩句の多数を習得すると言われている。 :  *Itaque annos [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nulli]] <u>XX([[wikt:en:vicenus#Latin|vicenos]])</u> in [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplina]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanent]]. **こうして、少なからぬ者たちが、20年にもわたって教え<small>(の場)</small>に残留する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:XX#Translingual|XX]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:vicenos|vicenos]] となっているが、意味は同じ。)</span> :  *Neque [[wikt:en:fas#Latin|fas]] esse [[wikt:en:existimo#Latin|existimant]] ea litteris [[wikt:en:mando#Latin|mandare]], **それら<small>(の詩句)</small>を文字で刻み込むことは、<ruby><rb>神意</rb><rp>(</rp><rt>ファース</rt><rp>)</rp></ruby>に背くと考えている。 *cum in reliquis fere rebus, **もっとも、ほぼ他の事柄においては、 *[[wikt:en:publicus#Adjective|publicis]] [[wikt:en:privatus#Adjective|privatis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:ratio#Latin|rationibus]], [[wikt:en:Graecus#Adjective|Graecis]] litteris [[wikt:en:utor#Latin|utantur]]. **公的および私的な用件に[[w:ギリシア文字|ギリシア文字]]を用いる。 {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Dédicace_de_Segomaros_(inscription gallo-grecque).png|thumb|left|300px|ギリシア文字で刻まれたガッリアの碑文]] | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Carte des inscriptions en langue gauloise répertoriées sur le site du RIIG jusqu'en juillet 2024.jpg|thumb|left|200px|フランスにおける[[w:ガリア語|ガッリア語]]碑文の分布図。<br>緑色の丸印は[[w:ギリシア文字|ギリシア文字]]、赤色の丸印は[[w:ラテン文字|ラテン文字]]、橙色の丸印はその他の文字で刻まれたもの。]] |} :  *<!--❹-->Id mihi duabus de causis [[wikt:en:instituo#Latin|instituisse]] videntur, **それは、私<small>〔カエサル〕</small>には、二つの理由から<small>(ドルイドが)</small>定めたことと思われる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これは、カエサルが自らを一人称で示している珍しい個所である。)</span> *quod <u>neque</u> in <u>vulgum</u> [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinam]] [[wikt:en:effero#Latin|efferri]] [[wikt:en:volo#Latin|velint]] **というのは、教えが一般大衆にもたらされることを欲してもいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:vulgum|vulgum]] だが、<br>         近世以降の印刷本[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Editio_princeps|ed.pr.]] では [[wikt:en:vulgus#Latin|vulgus]] としているが、語形の相異。)</span> *<u>neque</u> eos, qui [[wikt:en:disco#Latin|discunt]], litteris [[wikt:en:confisus#Latin|confisos]] minus memoriae [[wikt:en:studeo#Latin|studere]];<!--:--> **<small>(教えを)</small>学ぶ者が、文字を頼りにして、あまり暗記することに努めなくならないようにでもある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> :  [[画像:Dying_gaul.jpg|thumb|right|200px|『[[w:瀕死のガリア人|瀕死のガリア人]]』([[w:en:Dying_Gaul|Dying Gaul]])像(ローマ市の[[w:カピトリーノ美術館|カピトリーノ美術館]])]] *quod fere [[wikt:en:plerique#Noun|plerisque]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidit]], **というのも、ほとんど多くの者たちに、起こることには、 *ut [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] litterarum [[wikt:en:diligentia#Noun|diligentiam]] in [[wikt:en:perdiscendo|perdiscendo]] ac memoriam [[wikt:en:remitto#Latin|remittant]]. **文字の助けによって、入念に猛勉強することや暗記することを放棄してしまうのである。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:in_primis#Latin|In primis]] hoc volunt [[wikt:en:persuadeo#Latin|persuadere]], **とりわけ、彼ら<small>〔ドルイド〕</small>が説くことを欲しているのは、 *non [[wikt:en:intereo#Latin|interire]] animas, **霊魂は滅びることがないのみならず、 *sed ab [[wikt:en:alius#Latin|aliis]] post [[wikt:en:mors#Latin|mortem]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] ad [[wikt:en:alius#Latin|alios]], **死後にある者から別のある者へ乗り移るということである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ガッリア人の[[w:輪廻転生|転生信仰]]は、[[w:ピュタゴラス教団|ピュタゴラスの教説]]であると、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]が伝えている<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.408)</ref>。)</span> *atque hoc maxime ad [[wikt:en:virtus#Latin|virtutem]] [[wikt:en:excito#Latin|excitari]] [[wikt:en:puto#Latin|putant]], [[wikt:en:metus#Latin|metu]] [[wikt:en:mors#Latin|mortis]] [[wikt:en:neglectus#Latin|neglecto]]. **このこと<small>〔霊魂の不滅〕</small>によって死の恐怖に無頓着になってとりわけ武勇へ駆り立てられると<small>(ドルイドは)</small>思っている。 [[画像:Universum.jpg|thumb|right|200px|古代以来の伝統的な世界観における天空と平らな大地。カルデアやギリシアを除けば、丸い地球という観念は知られていなかった。]] :  *<!--❻-->Multa [[wikt:en:praeterea|praeterea]] **さらにおおくのことを、 *de [[wikt:en:sidus#Latin|sideribus]] atque eorum [[wikt:en:motus#Noun_2|motu]], **星々とその動きについて、 *de [[wikt:en:mundus#Noun_2|mundi]] ac [[wikt:en:terra#Latin|terrarum]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudine]], **天空と大地の大きさについて、 *de [[wikt:en:res#Latin|rerum]] [[wikt:en:natura#Latin|natura]], **事物の性質について、 *de [[wikt:en:deus#Latin|deorum]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalium]] [[wikt:en:vis#Latin|vi]] ac [[wikt:en:potestas#Latin|potestate]] **不死なる神々の力と支配について、 *[[wikt:en:disputo#Latin|disputant]] et [[wikt:en:iuventus#Latin|iuventuti]] [[wikt:en:trado#Latin|tradunt]]. **研究して、青年たちに教示するのである。 :  :<span style="color:#009900;">('''訳注:ドルイドについて'''<br>    ケルト社会の神官・祭司・僧などとされるドルイドについては、<br>    おそらくは[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]、そして'''カエサル'''、および[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.410-p.411)</ref>、<br>    [[w:ストラボン|ストラボン]]<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.341-p.342) </ref>、ポンポニウス・メラ<ref>ポンポニウス・メラ『世界地理』(前掲、p.549)</ref>などのギリシア人・ローマ人の<br>    著述家たちがそれぞれ書き残しているために同時代や現代に知られている。<br>    しかし、本節にもあるように、その秘密主義からか、古代ギリシア・ローマの<br>    著作にあるほかには、その詳細については不明である。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===15節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/15節]] {{進捗|00%|2025-01-12}}</span> [[画像:BIATEC_pri_NBS_1.jpg|thumb|right|200px|ケルト系の王ビアテック([[w:en:Biatec|Biatec]])の騎馬像([[w:スロバキア国立銀行|スロバキア国立銀行]])。彼はBC1世紀のケルトの硬貨に刻まれた人物で、現代[[w:スロバキア・コルナ|スロバキアの5コルナ]]硬貨にも刻まれている。]] [[画像:Bige_Musée_de_Laon_050208.jpg|thumb|right|200px|二頭立て二輪馬車([[w:チャリオット|戦車]])に乗るガッリア人像(仏・[[w:ラン (フランス)|ラン]]博物館)]] '''ガッリア人の騎士階級について''' *<!--❶-->Alterum [[wikt:en:genus#Noun_6|genus]] est [[wikt:en:eques#Latin|equitum]]. **<small>([[w:ドルイド|ドルイド]]と並ぶ)</small>もう一つの階級は、[[w:騎士|騎士]]である。 :  *Hi, cum [[wikt:en:utor#Latin|est usus]] atque [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquod]] bellum [[wikt:en:incido#Etymology_1|incidit]] **彼らは、必要とし、かつ何らかの戦争が勃発したときには、 *quod fere ante Caesaris [[wikt:en:adventus#Latin|adventum]] [[wikt:en:quotannis#Latin|quotannis]] [[wikt:en:accido#Latin|accidere]] [[wikt:en:soleo#Latin|solebat]], **それ<small>〔戦争〕</small>はカエサルの到来以前にはほとんど毎年のように起こるのが常であり、 *uti <u>aut</u> ipsi [[wikt:en:iniuria#Latin|iniurias]] [[wikt:en:infero#Latin|inferrent]] <u>aut</u> [[wikt:en:inlatus#Latin|inlatas]] [[wikt:en:propulso#Latin|propulsarent]], **自身が侵犯行為を引き起こすためか、<u>あるいは</u>引き起こされて撃退するためであったが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> *omnes in bello [[wikt:en:versor#Latin|versantur]], **総勢が戦争に従事する。 :  *<!--❷-->atque eorum ut [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] est [[wikt:en:genus#Noun_6|genere]] [[wikt:en:copia#Latin|copiis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplissimus|amplissimus]], **さらに彼らのめいめいが、生まれの高貴さや富の豊かさにおいて際立っていればいるほど、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ut quisque ~ ita;おのおのが~であればあるほどますます)</span> *ita plurimos [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se [[wikt:en:ambactus#Latin|ambactos]] [[wikt:en:cliens#Latin|clientes]]<nowiki>que</nowiki> habet. **自らの周囲に非常に多くの従臣や庇護民たちを侍らせる。 *Hanc unam [[wikt:en:gratia#Latin|gratiam]] [[wikt:en:potentia#Latin|potentiam]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:nosco#Latin|noverunt]]. **<small>(騎士たちは)</small>これが信望や権勢<small>(を示すこと)</small>の一つであると認識しているのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===16節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/16節]] {{進捗|00%|2025-01-18}}</span> ;ガッリア人の信仰と生け贄、ウィッカーマン :  ;   人間を<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>として捧げる *<!--❶-->[[wikt:en:natio#Latin|Natio]] est <u>omnium</u> [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] [[wikt:en:admodum|admodum]] [[wikt:en:deditus|dedita]] [[wikt:en:religio#Latin|religionibus]], **ガッリア人全体の部族民は、まったく信心<small>(または迷信)</small>に献身している。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:omnium#Latin|omnium]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:omnis#Latin|omnis]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:religio#Latin|religio]] は ''superstitious rites''「迷信的儀式」などと訳される。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dedo#Latin|est dēditus]] +与格「~に捧げられている」)</span> [[画像:Myths and legends; the Celtic race (1910) (14781091124).jpg|thumb|ガッリアの<ruby><rb>人身</rb><rp>(</rp><rt>ひとみ</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>御供</rb><rp>(</rp><rt>ごくう</rt><rp>)</rp></ruby>の想像画(1910年、[[w:en:T. W. Rolleston|トーマス・ウィリアム・ロールストン]]著『神話と伝説;ケルト民族』の挿絵)。]] *<!--❷-->atque ob eam causam, **その理由のために、 *qui sunt [[wikt:en:adfectus#Participle|adfecti]] [[wikt:en:gravior#Latin|gravioribus]] [[wikt:en:morbus#Latin|morbis]] **重篤な病を患っている者たち **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:adficio|sunt adfectus]] ([[wikt:en:afficiō|sunt affectus]]) ~「~に苦しめられている」)</span> *quique in [[wikt:en:proelium#Latin|proeliis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:versor#Latin|versantur]], **および危険な合戦に従事している者たちは、 *<u>aut</u> pro [[wikt:en:victima#Latin|victimis]] homines [[wikt:en:immolo#Latin|immolant]] **<u>あるいは</u> [[w:生贄|<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>]]<small>〔犠牲獣〕</small>として人間を供えたり、 *<u>aut</u> se [[wikt:en:immolaturus#Latin|immolaturos]] [[wikt:en:voveo#Latin|vovent]], **<u>あるいは</u> 自らを犠牲にするつもりであると誓願して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:immolo#Latin|immolātūrus (esse)]] 「犠牲に供えるつもりである」)</span> *[[wikt:en:administer#Latin|administris]]<nowiki>que</nowiki> ad ea [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]] [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]];<!--,--> **その<ruby><rb>[[w:供犠|供犠]]</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>のための司祭として[[w:ドルイド|ドルイド]]を雇うのである。 :  *<!--❸-->quod, pro vita hominis [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] hominis vita [[wikt:en:reddo#Latin|reddatur]], **というのは<small>(一人の)</small>人間の生命のためには、<small>(もう一人の)</small>人間の生命が償われない限り、 *non posse <sup>(*)</sup> [[wikt:en:deus#Latin|deorum]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalium]] [[wikt:en:numen#Latin|numen]] [[wikt:en:placo#Latin|placari]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]], **不死なる神々の<ruby><rb>御霊</rb><rp>(</rp><rt>みたま</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby><rb>宥</rb><rp>(</rp><rt>なだ</rt><rp>)</rp></ruby>められることができないと<small>(部族民たちが)</small>思っており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:(*) 印は、&beta;系写本では [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] という記述だが、<br>        &nbsp; &alpha;系写本では省かれている。)</span> *[[wikt:en:publice|publice]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:idem#Latin|eiusdem]] [[wikt:en:genus#Latin|generis]] habent [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]]. **同じような類いの供儀を公けに定めているからである。 :  ;    枝編細工の巨像([[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]) *<!--❹-->[[wikt:en:alius#Latin|Alii]] [[wikt:en:immanis#Latin|immani]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudine]] [[wikt:en:simulacrum#Latin|simulacra]] habent, **他の者たちは、桁外れに巨大な像を持っていて、 *quorum [[wikt:en:contextus#Participle|contexta]] [[wikt:en:vimen#Latin|viminibus]] [[wikt:en:membrum#Latin|membra]] [[wikt:en:vivus#Latin|vivis]] hominibus [[wikt:en:compleo#Latin|complent]]; **その小枝で編み込まれた四肢を、生きている人間たちで満杯にして、 *quibus [[wikt:en:succensus#Latin|succensis]] **それらが燃やされると、 *[[wikt:en:circumventus|circumventi]] [[wikt:en:flamma#Latin|flamma]] [[wikt:en:exanimō|exanimantur]] homines. **<small>(像に詰め込まれた)</small>人々は炎に取り巻かれて息絶えさせられるのである。 :  *<!--❺--><u>Supplicia</u> eorum, qui in [[wikt:en:furtum#Latin|furto]] <u>aut</u> in [[wikt:en:latrocinium#Latin|latrocinio]] **窃盗あるいは強盗に関わった者たちを<u>犠牲</u>にすることにより、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:supplicium#Latin|supplicium]]「拷問、刑罰、極刑」あるいは「犠牲、供物」)</span> *<u>aut</u> [[wikt:en:aliqui#Latin|aliqua]] <u>noxia</u> sint [[wikt:en:comprehensus#Latin|comprehensi]], **あるいは何らかの加害行為により捕らわれた者たち<small>(の処刑)</small>によって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:・・ aut ~, aut …「・・あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・&pi;系・S写本では [[wikt:en:noxia#Latin|noxia]] だが、<br>         &rho;系・BMLN写本では [[wikt:en:noxa#Latin|noxa]] などと異読がある。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:comprehendo#Latin|sint comprehensi]]「捕らわれた」)</span> *[[wikt:en:gratior#Latin|gratiora]] [[wikt:en:deus#Latin|dis]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalibus]] esse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]]; **不死なる神々に受け<ruby><rb>容</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>れられやすいと<small>(人々を[[w:火刑|火刑]]に処した者たちは)</small>思っている。 :  *sed, cum eius generis [[wikt:en:copia#Latin|copia]] [[wikt:en:deficio#Latin|defecit]], **しかしながら、その類いの供給が欠けたときには、 *etiam ad [[wikt:en:innocens#Latin|innocentium]] <u>[[wikt:en:supplicium#Latin|supplicia]]</u> [[wikt:en:descendo#Latin|descendunt]]. **<ruby><rb>無辜</rb><rp>(</rp><rt>むこ</rt><rp>)</rp></ruby>の者たちさえも<u>犠牲</u>にすることに頼るのである。 :  :<span style="color:#009900;">(訳注:このような、いわゆる「'''[[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]'''」の供犠については[[w:ストラボン|ストラボーン]]も伝えており<ref>ストラボーン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.343)</ref>、<br>    [[w:人身御供|人身御供]]の種類の一つとして、干し草やたきぎで巨像を作り、その中へあらゆる<br>    家畜・野生動物や人間たちを投げ込んで丸焼きにする習慣があったという。<br>     また、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.410~p.411)</ref>やストラボーンによれば、ドルイドはむしろ'''[[w:予言|予言者]]・[[w:占い|占い師]]'''<br>    であるという。ドルイドが重要な問題について占うときには、供犠される人間の<br>     腹または背中を剣などで刺して、犠牲者の倒れ方、肢体のけいれん、出血の様子<br>    などを観察して、将来の出来事を占うのだという。)</span> {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:Wicker man (Britannia antiqua illustrata).jpg|thumb|left|500px|ウィッカーマンの想像画(1676年)]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The Wicker Man of the Druids crop.jpg|thumb|left|400px|想像画(1773/1776年) ]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The religious denominations in the United States- their history, doctrine, government and statistics. With a preliminary sketch of Judaism, paganism and Mohammedanism (1854) (14777386845).jpg|thumb|left|250px|想像画(1854年)]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The 2007 wicker man.jpg|thumb|left|250px|2007年に造られたウィッカーマン]] |- | colspan="4" |柳の枝で編んだ巨人[[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]([[w:en:Wicker_Man|Wicker Man]])の想像画(17~19世紀)。この特異な風習は、近代になって人々の興味をかき立て、いくつもの想像画が描かれた<ref>例えば『ケルト人─蘇るヨーロッパ<幻の民>』C.エリュエール著、鶴岡真弓監修、創元社、p.130の挿絵などを参照。</ref>。 |} <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===17節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/17節]] {{進捗|00%|2025-01-26}}</span> ;ガッリアの神々(ローマ風解釈) *<!--❶--><u>Deum</u> maxime [[wikt:en:Mercurius#Latin|Mercurium]] [[wikt:en:colo#Latin|colunt]]. **<small>(ガッリア人たちは)</small>神々のうちでとりわけ[[w:メルクリウス|メルクリウス]]を崇拝している。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:メルクリウスは[[w:ローマ神話|ローマ神話]]の神名であり、<br>    本節の神名はすべてローマ風解釈である。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:deum|deum]] は、主要写本&omega; の記述だが、<br>         [[wikt:en:deorum#Latin|deorum]] とする [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] の修正提案がある。)</span> *Huius sunt [[wikt:en:plurimus#Latin|plurima]] [[wikt:en:simulacrum#Latin|simulacra]]<!--:-->, **彼の偶像が最も多い。 *hunc omnium [[wikt:en:inventor#Latin|inventorem]] [[wikt:en:ars#Latin|artium]] ferunt, **<small>(ガッリア人たちは)</small>彼をすべての技術の発明者であると言い伝えており、 *hunc [[wikt:en:via#Latin|viarum]] atque [[wikt:en:iter#Latin|itinerum]] [[wikt:en:dux#Latin|ducem]], **彼を道および旅の案内者として、 *hunc ad [[wikt:en:quaestus#Latin|quaestus]] [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:mercatura#Latin|mercaturas]]<nowiki>que</nowiki> habere [[wikt:en:vis#Latin|vim]] [[wikt:en:maximus#Latin|maximam]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]]. **彼が金銭の利得や商取引で絶大な力を持つと<small>(ガッリア人たちは)</small>思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これらは、ローマ神話の[[w:メルクリウス|メルクリウス]] [[w:la:Mercurius (deus)|Mercurius]] が比定されるようになっていた<br>         ギリシア神話の[[w:ヘルメース|ヘルメース]] [[wikt:en:Ἑρμῆς|Ἑρμῆς]] の説明とも受け取れる。)</span> :  *<!--❷-->Post hunc Apollinem et Martem et Iovem et Minervam. **彼に続いて、アポッローとマールスとユッピテルとミネルウァを<small>(ガッリア人は崇拝している)</small>。 [[画像:Taranis_Jupiter_with_wheel_and_thunderbolt_Le_Chatelet_Gourzon_Haute_Marne.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの雷神タラニス([[w:en:Taranis|Taranis]])の神像([[w:en:National_Archaeological_Museum_(France)|フランス国立考古学博物館]])。雷を司ることからローマ神話の[[w:ユーピテル|ユッピテル]]と同一視された。左手に車輪、右手に稲妻を持っている。]] [[画像:God_of_Etang_sur_Arroux_possible_depiction_of_Cernunnos.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの神ケルヌンノス([[w:en:Cernunnos|Cernunnos]])の神像(フランス国立考古学博物館)。]] :  *De his **これら<small>(の神々)</small>について、 *[[wikt:en:idem#Latin|eandem]] fere, quam [[wikt:en:reliquus#Latin|reliquae]] [[wikt:en:gens#Latin|gentes]], habent [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]]: **<small>(以下のような)</small>ほかの種族<small>(が持っているの)</small>とほぼ同じ見解を持っている。 *[[wikt:en:Apollo#Latin|Apollinem]] [[wikt:en:morbus#Latin|morbos]] [[wikt:en:depello#Latin|depellere]], **[[w:アポローン|アポッロー]]は病気を追い払い、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Apollo|Apollo]] は、医術と病気の神アポローン [[wikt:en:Ἀπόλλων|Ἀπόλλων]] に比定される。)</span> *[[wikt:en:Minerva#Latin|Minervam]] [[wikt:en:opus#Latin|operum]] atque [[wikt:en:artificium#Latin|artificiorum]] [[wikt:en:initium#Latin|initia]] [[wikt:en:trado#Latin|tradere]], **[[w:ミネルウァ|ミネルウァ]]は工芸や芸術の初歩を教示し、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Minerva|Minerva]] は、工芸や芸術の女神アテーナー [[wikt:en:Ἀθηνᾶ|Ἀθηνᾶ]] に比定される。<br>     Mercurius が [[wikt:en:ars#Latin|ars]] を司ると前述したのに対して、<br>     Minerva は [[wikt:en:opus#Latin|opus]] や [[wikt:en:artificium#Latin|artificium]] を司ると述べている。<br>    なお、ローマ神話のミネルウァは、[[w:en:Etruscan religion|エトルリア神話]]の<br>    女神メンルウァ ''[[w:en:Menrva|Menrva]]'' を移入したものと考えられている。)</span> *[[wikt:en:Iuppiter#Latin|Iovem]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]] [[wikt:en:caelestia#Latin|caelestium]] [[wikt:en:tenere#Latin|tenere]], **[[w:ユーピテル|ユッピテル]]は天界の統治を司り、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Iuppiter|Iuppiter]] は、天上の支配者ゼウス [[wikt:en:Ζεύς|Ζεύς]] に比定される。)</span> *[[wikt:en:Mars#Latin|Martem]] [[wikt:en:bellum#Latin|bella]] [[wikt:en:rego#Latin|regere]]. **[[w:マルス (ローマ神話)|マールス]]は戦争を支配する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Mars (deus)|Mars]] は、荒ぶる戦争の神アレース [[wikt:en:Ἄρης|Ἄρης]] に比定される。)</span> :  *<!--❸-->Huic, cum [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimico#Latin|dimicare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituerunt]], **彼<small>〔マルス〕</small>には、<small>(ガッリア人が)</small>戦闘で干戈を交えることを決心したときに、 *ea quae [[wikt:en:bellum#Latin|bello]] [[wikt:en:capio#Latin|ceperint]], plerumque [[wikt:en:devoveo#Latin|devovent]]: **戦争で捕獲したものを、たいていは奉納するものである。 *<u>cum</u> <u>superaverunt</u>, [[wikt:en:animal#Latin|animalia]] [[wikt:en:captus#Latin|capta]] [[wikt:en:immolo#Latin|immolant]] **<small>(戦闘で)</small>打ち勝ったときには、捕獲された獣を<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>に供えて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の cum は、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] の修正提案で、<br>         主要写本&omega; では quae となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の動詞は、<br>        &alpha;系・V写本では [[wikt:en:superaverint|superaverint]] <small>(3人称・複数・完了・<u>接続法</u>)</small> 、<br>        &rho;系・T写本では [[wikt:en:superarint|superarint]] <small>( 同 上 )</small> だが、<br>        印刷本 [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Editio_princeps|ed.pr.]] では、[[wikt:en:superaverunt|superaverunt]] <small>(3人称・複数・完了・<u>直接法</u>)</small><br>         となっている。)</span> *reliquasque res in unum locum [[wikt:en:confero#Latin|conferunt]]. **残りの物を1か所に運び集める。 :  *<!--❹-->Multis in [[wikt:en:civitas#Latin|civitatibus]] **多くの部族において、 *harum rerum [[wikt:en:exstructus#Latin|exstructos]] [[wikt:en:tumulus#Latin|tumulos]] **これらの物が積み上げられた塚を、 *locis [[wikt:en:consecratus#Latin|consecratis]] [[wikt:en:conspicor#Latin|conspicari]] [[wikt:en:licet#Latin|licet]]; **<u>聖なる地</u> で見ることができる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:<u>聖なる地</u> locus [[wikt:en:consecratus|consecratus]] については、[[#13節|13節]]で言及された。)</span> :  *<!--❺-->neque saepe [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidit]], ut [[wikt:en:neglectus#Latin|neglecta]] [[wikt:en:quispiam#Pronoun|quispiam]] [[wikt:en:religio#Latin|religione]] **何らかの者が信仰を軽視するようなことが、しばしば起こることはない。 *<u>aut</u> [[wikt:en:captus#Latin|capta]] apud se [[wikt:en:occulto#Latin|occultare]] **<u>あるいは</u>捕獲されたものを自分のもとに隠すこと、 *<u>aut</u> [[wikt:en:positus#Latin|posita]] [[wikt:en:tollo#Latin|tollere]] [[wikt:en:audeo#Latin|auderet]], **<u>あるいは</u><small>(塚に)</small>置かれたものをあえて運び去ることは。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> *[[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissimum]]<nowiki>que</nowiki> ei rei [[wikt:en:supplicium#Latin|supplicium]] cum [[wikt:en:cruciatus#Noun|cruciatu]] [[wikt:en:constitutus#Latin|constitutum]] est. **そんな事には、拷問を伴う最も重い刑罰が決められている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:最も重い刑罰とは、処刑であると思われる。)</span> <br> :<span style="color:#009900;">(訳注:'''ローマ風解釈について'''<br>    ガッリアなどケルト文化の社会においては、非常に多くの神々が信仰されており、<br>    ケルト語による多くの神名が知られており、考古学的にも多くの神像が遺されている。<br>    しかしながら、これらの神々がどのような性格や権能を持っていたのか、詳しくは判っていない。<br>    ローマ人は、数多くのケルトの神々をローマ神話の神々の型に当てはめて解釈した。<br>    [[w:タキトゥス|タキトゥス]]はこれを「[[w:ローマ風解釈|ローマ風解釈]]」[[w:en:Interpretatio_graeca#Interpretatio_romana|Interpretatio Romana]] <ref>タキトゥス『ゲルマーニア』43章([[s:la:De_origine_et_situ_Germanorum_(Germania)#XLIII|ラテン語原文]])を参照。</ref>と呼んでいる<ref>『ケルト事典』(前掲)「ローマ風解釈」の項を参照。</ref>。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===18節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/18節]] {{進捗|00%|2025-01-26}}</span> ;ガッリア人の時間や子供についての観念 *<!--❶-->[[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] se omnes ab [[wikt:en:Dis#Latin|Dite]] patre [[wikt:en:prognatus#Latin|prognatos]] [[wikt:en:praedico#Etymology_1|praedicant]] **ガッリア人は、自分たちは皆、ディース・パテルの末裔であると公言しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ディース・パテル [[w:en:Dis_Pater|Dis Pater]] も前節と同様に、ローマ神話の神名の<br>    「[[w:ローマ風解釈|ローマ風解釈]]」[[w:en:Interpretatio_graeca#Interpretatio_romana|Interpretatio Romana]] である。ギリシア語の神名<br>    [[wikt:en:プルートーン|プルートーン]] [[wikt:en:Πλούτων|Πλούτων]] は「富裕な」という意味を持つことから、<br>    「富裕な」を意味するラテン語の [[wikt:en:dis#Latin|dīs]] が当てられて、<br>    「富裕な父」を意味するディース・パテル Dis Pater となった。<br>     これに比定されるケルト神話の神としては、<br>     スケッルス [[w:en:Sucellus|Sucellus]]、タラニス [[w:en:Taranis|Taranis]]、ケルヌンノス [[w:en:Cernunnos|Cernunnos]]<br>      など諸説がある。<br>      ⇒英語記事 ''[[w:en:Gaulish Dis Pater|Gaulish Dis Pater]]'' などを参照せよ。)</span> [[画像:Gaul_god_Sucellus.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの神スケッルス([[w:en:Sucellus|Sucellus]])の神像。[[w:冥界|冥界]]の神とされ、ディス・パテルと同一視されたという説も考えられている。]] *idque ab [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:proditus|proditum]] [[wikt:en:dico#Latin|dicunt]]. **そのことは[[w:ドルイド|ドルイド]]により伝えられた、と言っている。 :  ;  時間の観念 *<!--❷-->Ob eam causam **その理由のために、 *[[wikt:en:spatium#Latin|spatia]] omnis [[wikt:en:tempus#Latin|temporis]] non numero [[wikt:en:dies#Latin|dierum]], **すべての[[w:時間|時間]]の間隔を、[[w:昼|昼間]]の数ではなく、 *sed [[wikt:en:nox#Latin|noctium]] [[wikt:en:finio#Latin|finiunt]]; **[[w:夜|夜間]]<small>(の数)</small>で区切る。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:日没を一日のはじまりとする数え方は、<br>    現代の太陰暦を用いる社会でも見られる。)</span> *[[wikt:en:dies#Latin|dies]] [[wikt:en:natalis#Latin|natales]] et [[wikt:en:mensis#Latin|mensum]] et [[wikt:en:annus#Latin|annorum]] [[wikt:en:initium#Latin|initia]] **誕生日も、月や年の初めも、 *<u>sic</u> [[wikt:en:observo#Latin|observant]], <u>ut</u> [[wikt:en:nox#Latin|noctem]] dies [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequatur]]. **夜間に日が続くように注意を払っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:sic#Latin|sīc]] ~ [[wikt:en:ut#Latin|ut]] ・・・「・・・ように~」)</span> :  ;  元服前の子どもは、父親から遠ざけられる *<!--❸-->In reliquis vitae [[wikt:en:institutum#Latin|institutis]] **人生のほかの慣習において、 *hoc fere ab reliquis [[wikt:en:differo#Latin|differunt]], **以下の点でほかの<small>(種族の)</small>者たちからほぼ異なっている。 *quod suos [[wikt:en:liber#Noun_5|liberos]], **自分の子供たちが、 *nisi cum [[wikt:en:adolesco#Latin|adoleverunt]], ut [[wikt:en:munus#Latin|munus]] [[wikt:en:militia#Latin|militiae]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinere]] possint, **[[w:徴兵制度|兵役の義務]]を果たすことができるように成長したときでない限り、 *palam ad se [[wikt:en:adeo#Latin|adire]] non [[wikt:en:patior#Latin|patiuntur]] **公然と自分のもとへ近づくことは許されないし、 *[[wikt:en:filius#Latin|filium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:puerilis#Latin|puerili]] [[wikt:en:aetas#Latin|aetate]] in publico in [[wikt:en:conspectus#Noun_2|conspectu]] [[wikt:en:pater#Latin|patris]] [[wikt:en:adsisto|adsistere]] [[wikt:en:turpis#Latin|turpe]] [[wikt:en:duco#Latin|ducunt]]. **少年期の息子が公けに父親の見ているところでそばに立つことは恥ずべきだと見なしている。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===19節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/19節]] {{進捗|00%|2025-02-08}}</span> ;ガッリア人の婚姻と財産・葬儀の制度 *<!--❶-->[[wikt:en:vir#Latin|Viri]], <u>quantas</u> [[wikt:en:pecunia#Latin|pecunias]] ab [[wikt:en:uxor#Latin|uxoribus]] [[wikt:en:dos#Latin|dotis]] nomine [[wikt:en:accipio#Latin|acceperunt]], **夫は、妻から[[w:持参金|持参金]]の名目で受け取った金銭<u>の分だけ</u>、 *<u>tantas</u> ex suis [[wikt:en:bonum#Noun_2|bonis]] [[wikt:en:aestimatio#Latin|aestimatione]] [[wikt:en:factus#Participle|facta]] cum [[wikt:en:dos#Latin|dotibus]] [[wikt:en:communico#Latin|communicant]]. **自分の財産のうちから見積もられた分を、持参金とともに一つにする。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quantus#Latin|quantus]] ~ [[wikt:en:tantus#Latin|tantus]] ・・・「~だけ・・・」)</span> :  ;   財産と持参金を元手に、利殖に励む [[画像:Hallstatt_culture_ramsauer.jpg|thumb|right|200px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]の[[w:墳丘墓|墳丘墓]]から発掘された遺骸と[[w:副葬品|副葬品]](19世紀の模写)。ガッリアなどではハルシュタット文化後期から[[w:土葬|土葬]]が普及したが、[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]中期から再び[[w:火葬|火葬]]が主流になったと考えられている。]] *<!--❷-->Huius omnis [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:coniunctim|coniunctim]] [[wikt:en:ratio#Latin|ratio]] habetur **これらのすべての金銭は共同に算定が行なわれて、 *[[wikt:en:fructus#Latin|fructus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:servo#Latin|servantur]]: **[[w:利子|利子]]が貯蓄される。 *[[wikt:en:uter#Etymology_1|uter]] eorum vita [[wikt:en:supero#Latin|superarit]], **彼ら2人のいずれかが、人生において生き残ったら、 *ad eum pars [[wikt:en:uterque#Latin|utriusque]] cum [[wikt:en:fructus#Latin|fructibus]] [[wikt:en:superior#Latin|superiorum]] [[wikt:en:tempus#Latin|temporum]] [[wikt:en:pervenio#Latin|pervenit]]. **双方の分がかつての<small>(貯蓄の)</small>期間の利子とともに<small>(生き残った)</small>その者<small>(の所有)</small>に帰する。 :  ;   上級国民の家父長は、妻子を「生かすも殺すも思いのまま」にできる *<!--❸-->[[wikt:en:vir#Latin|Viri]] in [[wikt:en:uxor#Latin|uxores]], [[wikt:en:sicuti|sicuti]] in [[wikt:en:liber#Latin|liberos]], [[wikt:en:vita#Latin|vitae]] [[wikt:en:nex#Latin|necis]]<nowiki>que</nowiki> habent [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]]; **夫は、妻において、子供におけるのと同様に、生かすも殺すも勝手である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「[[w:家父長制|家父長]]の権限」 [[wikt:en:patria_potestas#Latin|patria potestas]] を認められた家庭の夫・父親が<br>    妻子の生死を自由にできる「[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]」を握っているのは<br>    ローマ人も同様で、これは [[wikt:en:ius vitae necisque|ius vitae necisque]] と呼ばれている。)</span> ;   夫が遺産目当てに謀殺されたら、妻は拷問によってなぶり殺しにされる *et cum [[wikt:en:pater#Latin|pater]] familiae [[wikt:en:inlustrior|inllustriore]] loco [[wikt:en:natus#Participle|natus]] [[wikt:en:decedo#Latin|decessit]], **上流身分に生まれた、家庭の父親が死去したとき、 *eius [[wikt:en:propinquus#Latin|propinqui]] [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **彼の親類縁者たちが集まって、 *et de [[wikt:en:mors#Latin|morte]], si res in [[wikt:en:suspicio#Noun|suspicionem]] venit, **<small>(夫の)</small>死について、もし<small>(妻による殺害の)</small>疑念が出来したならば、 *de uxoribus in [[wikt:en:servilis#Latin|servilem]] [[wikt:en:modus#Latin|modum]] [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestionem]] habent, **妻について、[[w:奴隷|奴隷]]におけるようなやり方で審問して、 *et si [[wikt:en:compertus#Latin|compertum]] est, **もし<small>(財産目的での夫の殺害が)</small>確認されたならば、 *[[wikt:en:ignis#Latin|igni]] atque omnibus [[wikt:en:tormentum#Latin|tormentis]] [[wikt:en:excruciatus#Latin|excruciatas]] [[wikt:en:interficio#Latin|interficiunt]]. **火やあらゆる責め道具によって[[w:拷問|拷問]]にかけて<small>(妻を)</small><ruby><rb>誅殺</rb><rp>(</rp><rt>ちゅうさつ</rt><rp>)</rp></ruby>する。 :  ;   盛大な葬儀:家畜や郎党たちも副葬品とともに火中に投じられる *<!--❹-->[[wikt:en:funus#Latin|Funera]] sunt pro [[wikt:en:cultus#Noun_3|cultu]] [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] [[wikt:en:magnificus#Latin|magnifica]] et [[wikt:en:sumptuosus#Latin|sumptuosa]]; **[[w:葬儀|葬儀]]は、ガッリア人の生活習慣の割には派手でぜいたくなものである。 *<u>omniaque quae</u> [[wikt:en:vivus#Latin|vivis]] cordi fuisse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]] in [[wikt:en:ignis#Latin|ignem]] [[wikt:en:infero#Latin|inferunt]], etiam [[wikt:en:animal#Latin|animalia]], **生前に大切であったと思われるもの一切合財を、獣でさえも、火の中に投げ入れる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では [[wikt:en:omnia#Latin|omnia]]<u>que</u> [[wikt:en:quae#Latin|quae]] だが、<br>         &alpha;系写本では omnia [[wikt:en:quaeque|quaeque]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~<small>(与格)</small> [[wikt:en:cor#Latin|cordī]] esse 「~にとって大切である」)</span> *ac paulo supra hanc [[wikt:en:memoria#Latin|memoriam]] **さらに、この<small>(時代の)</small>少し前の記憶によると、 *[[wikt:en:servus#Latin|servi]] et [[wikt:en:cliens#Latin|clientes]], quos ab his [[wikt:en:dilectus#Participle|dilectos]] esse [[wikt:en:consto#Latin|constabat]], **彼ら<small>〔故人〕</small>により寵愛されていたことが知られていた奴隷や庇護民をも、 *[[wikt:en:iustus#Latin|iustis]] [[wikt:en:funus#Latin|funeribus]] [[wikt:en:confectus#Latin|confectis]] **慣習による葬儀が成し遂げられたら、 *una [[wikt:en:cremo#Latin|cremabantur]]. **一緒に火葬されていたのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===20節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/20節]] {{進捗|00%|2025-02-09}}</span> ;ガッリア部族国家の情報統制 *<!--❶-->Quae [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] [[wikt:en:commode#Latin|commodius]] suam [[wikt:en:res_publica#Latin|rem publicam]] [[wikt:en:administro#Latin|administrare]] [[wikt:en:existimantur|existimantur]], **自分たちの公儀<small>〔国家体制〕</small>をより適切に治めていると考えられているような部族国家は、 *habent [[wikt:en:lex#Latin|legibus]] [[wikt:en:sanctus#Latin|sanctum]], **<small>(以下のように)</small>定められた法度を持つ。 *si [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] [[wikt:en:aliquid#Etymology_2|quid]] de [[wikt:en:res_publica#Latin|re publica]] a [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimis]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumore]] aut [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:acceperit|acceperit]], **もし、誰かが公儀に関して近隣の<small>(他部族の)</small>者たちから何らかの噂や風聞を受け取ったならば、 *uti ad [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratum]] [[wikt:en:deferat|deferat]] [[wikt:en:neve#Latin|neve]] cum [[wikt:en:aliquo#Pronoun|quo]] [[wikt:en:alius#Latin|alio]] [[wikt:en:communicet|communicet]], **官吏に報告して、他の誰かと伝え合ってはならないと。 :  ;   フェイクニュースに右往左往する人々は・・・ *<!--❷-->quod saepe homines [[wikt:en:temerarius#Latin|temerarios]] atque [[wikt:en:imperitus#Latin|imperitos]] **というのは、無分別で無知な人々はしばしば *[[wikt:en:falsus#Participle|falsis]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumoribus]] [[wikt:en:terreri|terreri]] **虚偽な<ruby><rb>流言飛語</rb><rp>(</rp><rt>りゅうげんひご</rt><rp>)</rp></ruby>を怖れて、 *et ad [[wikt:en:facinus#Latin|facinus]] [[wikt:en:impelli|impelli]] **罪業に駆り立てられ、 *et de summis rebus [[wikt:en:consilium#Latin|consilium]] [[wikt:en:capio#Latin|capere]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognitum est]]. **重大な事態についての謀計を企てる、と認識されているからである。 :  ;   官僚たちは機密情報を隠蔽する *<!--❸-->[[wikt:en:magistratus#Latin|Magistratus]] quae [[wikt:en:visus#Participle|visa]] sunt [[wikt:en:occulto#Latin|occultant]], **官吏は、<small>(隠すことが)</small>良いと思われることを隠して、 *<u>[[wikt:en:quisque#Latin|quaeque]]</u> esse ex [[wikt:en:usus#Latin|usu]] [[wikt:en:iudico#Latin|iudicaverunt]], [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudini]] [[wikt:en:prodo#Latin|produnt]]. **有益と判断していたことを、群集に明らかにする。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では quaeque だが、<br>         &beta;系写本では quae となっている。)</span> *De [[wikt:en:res_publica#Latin|re publica]] [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] per [[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:loquor#Latin|loqui]] non [[wikt:en:concedo#Latin|conceditur]]. **公儀について、集会を通じてでない限り、語ることは認められていない。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ゲルマーニア人の社会と風習について== ===21節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/21節]] {{進捗|00%|2025-02-23}}</span> ;ゲルマーニア人の信仰と性 *<!--❶-->[[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:multum#Adverb|multum]] ab hac [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:differo#Latin|differunt]]. **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人は、これらの風習とは大いに異なっている。 *Nam neque [[wikt:en:Druides#Latin|druides]] habent, qui rebus [[wikt:en:divinus#Latin|divinis]] [[wikt:en:praesum#Latin|praesint]], neque [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificiis]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]]. **すなわち、神事を司る[[w:ドルイド|ドルイド]]も持たないし、供犠に熱心でもない。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:deus#Latin|Deorum]] numero **神々に数えるものとして、 *eos solos [[wikt:en:duco#Latin|ducunt]], quos [[wikt:en:cerno#Latin|cernunt]] et quorum [[wikt:en:aperte#Adverb_2|aperte]] [[wikt:en:ops#Noun_4|opibus]] [[wikt:en:iuvo#Latin|iuvantur]], [[wikt:en:Sol#Latin|Solem]] et [[wikt:en:Vulcanus#Latin|Vulcanum]] et [[wikt:en:Luna#Latin|Lunam]];<!--,--> **(彼らが)見分けるものや明らかにその力で助けられるもの、[[w:太陽|太陽]]と[[w:ウゥルカーヌス|ウルカーヌス]](火の神)と[[w:月|月]]だけを信仰して、 *reliquos <u>ne</u> [[wikt:en:fama#Latin|fama]] <u>quidem</u> [[wikt:en:accipio#Latin|acceperunt]]. **ほかのものは風聞によってさえも受け入れていない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これに対して、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]は、ゲルマーニア人はメルクリウスやマルスなどを信仰すると伝えている<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』2章・9章を参照</ref>。)</span> :  *<!--❸-->Vita omnis in [[wikt:en:venatio#Latin|venationibus]] atque in [[wikt:en:studium#Latin|studiis]] rei [[wikt:en:militaris#Adjective|militaris]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistit]]: **すべての人生は、[[w:狩猟|狩猟]]に、および[[w:軍事|軍事]]への執心に依拠しており、 *ab [[wikt:en:parvulus#Latin|parvulis]] [[wikt:en:labor#Latin|labori]] ac [[wikt:en:duritia#Latin|duritiae]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]]. **幼時より労役や負担に努める。 :  ;   大きな体格と屈強な体力を養う *<!--❹-->Qui [[wikt:en:diu#Latin|diutissime]] [[wikt:en:impubes#Latin|impuberes]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanserunt]], **最も長く純潔に留まった者たちは、 *maximam inter suos [[wikt:en:fero#Latin|ferunt]] [[wikt:en:laus#Latin|laudem]]: **身内の者たちの間で最大の賞賛を得る。 *<u>hoc alii [[wikt:en:statura#Noun_2|staturam]], alii</u> [[wikt:en:vis#Latin|vires]] [[wikt:en:nervus#Latin|nervos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:confirmari|confirmari]] [[wikt:en:puto#Latin|putant]]. **これによって、ある者には背の高さが、ある者には力と筋肉が強化されると、思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では hoc [[wikt:en:alii#Latin|aliī]] staturam, [[wikt:en:alii#Latin|aliī]] となっているが、<br>         &beta;系写本では alii hoc staturam alii hoc となっており、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は hoc ali staturam ali と修正している。)</span> :  ;   房事は恥だが、密事とせず <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->Intra [[wikt:en:annus#Latin|annum]] vero [[wikt:en:vicesimus#Latin|vicesimum]] [[wikt:en:femina#Latin|feminae]] [[wikt:en:notitia#Latin|notitiam]] [[wikt:en:habuisse|habuisse]] **<ruby><rb>二十歳</rb><rp>(</rp><rt>はたち</rt><rp>)</rp></ruby>にもならない内に女を知ってしまったことは、 *in [[wikt:en:turpissimus|turpissimis]] habent rebus; **とても恥ずべきことであると見なしている。 *cuius rei [[wikt:en:nullus#Latin|nulla]] est [[wikt:en:occultatio#Latin|occultatio]], **その事を何ら隠すことはない。 *quod et [[wikt:en:promiscue#Adverb|promiscue]] in [[wikt:en:flumen#Latin|fluminibus]] [[wikt:en:perluo#Latin|perluuntur]] **というのは、川の中で<small>(男女が)</small>混じって入浴しても、 *et [[wikt:en:pellis#Latin|pellibus]] aut [[wikt:en:parvus#Latin|parvis]] [[wikt:en:reno#Latin|renonum]] [[wikt:en:tegimentum|tegimentis]] [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]], **[[w:毛皮|毛皮]]や<small>([[w:トナカイ|トナカイ]]の)</small>小さな獣皮の覆いを<small>(衣服のように)</small>用いるが、 *magna [[wikt:en:corpus#Latin|corporis]] parte [[wikt:en:nudus#Latin|nuda]]. **体の大部分は裸なのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#1節|第4巻1節]] の末尾にも同様の記述があり、<br>     毛皮以外に衣服を持たず、体の大部分をむき出しにして、<br>     川の中で水浴びをする、と述べられている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===22節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/22節]] {{進捗|00%|2025-02-27}}</span> ;ゲルマーニア人の土地制度 *<!--❶-->[[wikt:en:agri cultura|Agri culturae]] non [[wikt:en:student#Latin|student]], **<small>(ゲルマーニア人たちは)</small>[[w:農耕|土地を耕すこと]]に熱心ではなく、 *maiorque pars eorum [[wikt:en:victus#Etymology_1|victus]] in [[wikt:en:lac#Latin|lacte]], [[wikt:en:caseus#Latin|caseo]], [[wikt:en:caro#Latin|carne]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistit]]. **彼らの大部分は、[[w:乳|乳]]、[[w:チーズ|チーズ]]、[[w:肉|肉]]を生活の糧として生き続けている。 :  ;   何人も決まった土地を所有しない *<!--❷-->Neque [[wikt:en:quisquam#Pronoun|quisquam]] [[wikt:en:ager#Latin|agri]] [[wikt:en:modus#Latin|modum]] [[wikt:en:certus#Latin|certum]] aut [[wikt:en:finis#Latin|fines]] habet [[wikt:en:proprius#Latin|proprios]]; **何者も、土地を確定した境界で、しかも持続的な領地として、持ってはいない。 *sed [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]] ac [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] in annos [[wikt:en:singulus#Latin|singulos]] **けれども、官吏や領袖たちは、各年ごとに、 *[[wikt:en:gens#Latin|gentibus]] [[wikt:en:cognatio#Latin|cognationibus]]<nowiki>que</nowiki> hominum, <u>qui <span style="color:#009900;">[cum]</span></u> una [[wikt:en:coeo#Latin|coierunt]], **一緒に集住していた種族や血縁関係の人々に、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では qui cum だが、[  ] 部分が削除提案されている。<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:quique#Latin|quique]] となっている。)</span> *[[wikt:la:quantum|quantum]] et quo loco [[wikt:en:visus#Participle|visum]] est agri [[wikt:en:adtribuunt|adtribuunt]] **適切と思われる土地の規模と場所を割り当てて、 *atque anno post [[wikt:en:alio#Adverb|alio]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogunt]]. **翌年には<ruby><rb>他所</rb><rp>(</rp><rt>よそ</rt><rp>)</rp></ruby>へ移ることを強いるのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#1節|第4巻1節]]には、スエービー族の説明として同様の記述がある。)</span> :  *<!--❸-->Eius rei multas [[wikt:en:adferunt|adferunt]] causas: **<small>(官吏たちは)</small>その事の多くの理由を<small>(以下のように)</small>説明する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、[[wikt:en:ne#Conjunction_5|nē]] ~の節が四つも連続して、さらに [[wikt:en:ut#Latin|ut]] の節が後続する。)</span> *<u>ne</u> [[wikt:en:adsidua#Latin|adsidua]] [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:captus#Latin|capti]] studium belli [[wikt:en:gerendus#Latin|gerendi]] [[wikt:en:agri cultura|agri cultura]] [[wikt:en:commuto#Latin|commutent]]; **<small>(部族民が)</small>[[w:居住|定住]]する習慣にとらわれて、戦争遂行の熱意を土地を耕すことに変えてしまわないように。 *<u>ne</u> [[wikt:en:latus#Adjective|latos]] fines [[wikt:en:paro#Latin|parare]] [[wikt:en:studeo#Latin|studeant]], [[wikt:en:potentior|potentiores]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:humilior|humiliores]] [[wikt:en:possessio#Latin|possessionibus]] [[wikt:en:expello#Latin|expellant]]; **広大な領地を獲得することに熱心になって、有力者たちが弱者たちを地所から追い出さないように。 *<u>ne</u> [[wikt:en:accuratius|accuratius]] ad [[wikt:en:frigus#Latin|frigora]] atque <u>aestus</u> [[wikt:en:vitandus#Latin|vitandos]] [[wikt:en:aedifico#Latin|aedificent]]; **寒さや暑さを避けるために<small>(住居を)</small>非常な入念さで造営することがないように。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、本節や本巻[[#30節|30節]]では「暑さ」を意味しているが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、本巻[[#31節|31節]]では「潮」を意味している。)</span> *<u>ne</u> [[wikt:en:aliqui#Latin|qua]] [[wikt:en:orior#Latin|oriatur]] [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:cupiditas#Latin|cupiditas]], qua ex re [[wikt:en:factio#Latin|factiones]] [[wikt:en:dissensio#Latin|dissensiones]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:nascuntur|nascuntur]]; **金銭への何らかの欲望が増して、その事から派閥や不和が生ずることのないように。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹-->ut animi [[wikt:en:aequitas#Latin|aequitate]] [[wikt:en:plebs#Latin|plebem]] [[wikt:en:contineant|contineant]], cum suas [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] [[wikt:en:ops#Noun_4|opes]] cum [[wikt:en:potentissimus|potentissimis]] [[wikt:en:aequo#Latin|aequari]] [[wikt:en:videat|videat]]. **おのおのが自分の財産も最有力者のも同列に置かれていると見ることで、心の平静により民衆を抑えるように。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ストラボン|ストラボン]]<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.510)</ref>や[[w:タキトゥス|タキトゥス]]<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』23章・16章などを参照。26章では農耕についても解説されている。</ref>などの著述家たちも、ゲルマーニアの住民が農耕をせず、<br>         遊牧民のように移動しながら暮らし、小さな住居に住み、食料を家畜に頼っていると記述している。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===23節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/23節]] {{進捗|00%|2025-03-08}}</span> ;ゲルマーニア諸部族のあり方 *<!--❶-->[[wikt:en:civitas#Latin|Civitatibus]] [[wikt:en:maximus#Latin|maxima]] [[wikt:en:laus#Latin|laus]] est **諸部族にとって、最も称賛されることは、 *[[wikt:en:quam#Adverb|quam]] [[wikt:en:latissime|latissime]] [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se [[wikt:en:vastatus#Latin|vastatis]] finibus [[wikt:en:solitudo#Latin|solitudines]] habere. **できる限り広く自分たちの周辺で領地を荒らして荒野に保っておくことである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#3節|第4巻3節]] に、本節と同様の記述がある。)</span> :  *<!--❷-->Hoc [[wikt:en:proprius#Latin|proprium]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtutis]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimant]], **以下のことを<small>(自分たちの)</small>武勇の<ruby><rb>証</rb><rp>(</rp><rt>あか</rt><rp>)</rp></ruby>しと考えている。 *[[wikt:en:expulsus#Latin|expulsos]] [[wikt:en:ager#Latin|agris]] [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimos]] [[wikt:en:cedo#Latin|cedere]], **近隣の者たち<small>〔部族民〕</small>が土地から追い払われて立ち去ること、 *neque [[wikt:en:quisquam#Latin|quemquam]] [[wikt:en:prope#Latin|prope]] <span style="color:#009900;">(se)</span> [[wikt:en:audeo#Latin|audere]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistere]]; **および、何者も自分たちの近くにあえて定住しないこと、である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の se は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> :  *<!--❸-->[[wikt:en:simul#Latin|simul]] hoc se [[wikt:en:fore#Verb_2|fore]] [[wikt:en:tutior#Latin|tutiores]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]], [[wikt:en:repentinus#Latin|repentinae]] [[wikt:en:incursio#Latin|incursionis]] [[wikt:en:timor#Latin|timore]] [[wikt:en:sublatus#Etymology_1|sublato]]. **同時に、これにより、予期せぬ襲撃の恐れが取り除かれて、自分たちはより安全であるだろうと思っている。 :  *<!--❹-->Cum bellum [[wikt:en:civitas#Latin|civitas]] <u>aut</u> [[wikt:en:inlatus|inlatum]] [[wikt:en:defendo#Latin|defendit]] <u>aut</u> [[wikt:en:infero#Latin|infert]], **部族国家が、しかけられた戦争を防戦したり、あるいはしかけたりしたときには、 *[[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]], qui ei bello [[wikt:en:praesum#Latin|praesint]], <u>ut</u> [[wikt:en:vita#Latin|vitae]] [[wikt:en:nex#Latin|necis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:habeant|habeant]] [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]], [[wikt:en:deligo#Latin|deliguntur]]. **その戦争を統轄して、[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]を持つ、将官が選び出される。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ut は主要写本&omega; の記述だが、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] は et に修正提案している。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:vitae necisque ・・ potestatem は[[#19節|19節]]で既出「[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]」 = [[wikt:en:ius vitae necisque|ius vitae necisque]] に同じ。)</span> :  *<!--❺-->In [[wikt:en:pax#Latin|pace]] [[wikt:en:nullus#Latin|nullus]] est [[wikt:en:communis#Latin|communis]] [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]], **平時においては、<small>(部族に)</small>共通の将官は誰もいないが、 *sed [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] regionum atque <u>[[wikt:en:pagus#Latin|pagorum]]</u> inter suos [[wikt:en:ius#Etymology_1|ius]] [[wikt:en:dico#Latin|dicunt]] [[wikt:en:controversia#Latin|controversias]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:minuo#Latin|minuunt]]. **地域や<u>郷</u>の領袖たちが、地域民の間で判決を下して、訴訟ごとを減らす。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''pagus'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus"/>。)</span> :  *<!--❻-->[[wikt:en:latrocinium#Latin|Latrocinia]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nullam]] habent [[wikt:en:infamia#Latin|infamiam]], quae [[wikt:en:extra#Preposition_2|extra]] fines [[wikt:en:quisque#Latin|cuiusque]] [[wikt:en:civitas#Latin|civitatis]] [[wikt:en:fiunt|fiunt]], **それぞれの部族の領地の外で行なう略奪のことは、何ら恥辱とは見なしていない。 *atque ea [[wikt:en:iuventus#Latin|iuventutis]] [[wikt:en:exercendus#Latin|exercendae]] ac [[wikt:en:desidia#Etymology_1|desidiae]] [[wikt:en:minuendus#Latin|minuendae]] causa [[wikt:en:fieri#Latin|fieri]] [[wikt:en:praedico#Latin|praedicant]]. **それ<small>〔略奪〕</small>は、青年たちを訓練することのため、怠惰を減らすことのために行なわれる、と公言している。 :  *<!--❼-->Atque ubi [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ex [[wikt:en:princeps#Latin|principibus]] in [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] [[wikt:en:dico#Etymology_1|dixit]] **そして、領袖たちのうちのある者が集会において<small>(以下のように)</small>言うや否や、 *se [[wikt:en:dux#Latin|ducem]] [[wikt:en:fore#Verb_2|fore]], qui [[wikt:en:sequi#Latin|sequi]] [[wikt:en:velint|velint]], [[wikt:en:profiteor#Latin|profiteantur]], **《自分が<small>(略奪の)</small>引率者となるから、追随したい者は申し出るように》と(言うや否や)、 *[[wikt:en:consurgunt|consurgunt]] ii qui et causam et hominem [[wikt:en:probo#Latin|probant]], suumque [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilium]] [[wikt:en:polliceor#Latin|pollicentur]] **<small>(略奪の)</small>口実にも<small>(引率する)</small>人物にも賛同する者は立ち上がって、自らの助太刀を約束して、 *atque ab [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudine]] [[wikt:en:conlaudantur|conlaudantur]]: **群衆から大いに誉め讃えられる。 :  *<!--❽-->qui ex his [[wikt:en:secutus#Participle|secuti]] non sunt, **これら<small>〔助太刀を約束した者〕</small>のうちで<small>(略奪に)</small>追随しなかった者たちは、 *in [[wikt:en:desertus#Latin|desertorum]] ac [[wikt:en:proditor#Latin|proditorum]] numero [[wikt:en:duco#Latin|ducuntur]], **逃亡兵や裏切り者と見なされて、 *omniumque his rerum postea [[wikt:en:fides#Noun|fides]] [[wikt:en:derogo#Latin|derogatur]]. **その後は、彼らにとってあらゆる事の信頼が<small>(皆から)</small>拒まれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾-->[[wikt:en:hospes#Latin|Hospitem]] [[wikt:en:violo#Latin|violare]] [[wikt:en:fas#Latin|fas]] non [[wikt:en:puto#Latin|putant]]; **客人を傷つけることは神意に<ruby><rb>悖</rb><rp>(</rp><rt>もと</rt><rp>)</rp></ruby>ると思っている。 *qui <u>quaque</u> de causa ad eos [[wikt:en:venerunt|venerunt]], **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>のもとへ来た者<small>〔客人〕</small>はいかなる理由であれ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:quisque#Latin|quaque]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:quicumque#Latin|quacumque]] となっている。)</span> *ab [[wikt:en:iniuria#Latin|iniuria]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibent]], <u>sanctos</u> habent, **乱暴<ruby><rb>狼藉</rb><rp>(</rp><rt>ろうぜき</rt><rp>)</rp></ruby>から防ぎ、尊ぶべきであると思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:sanctus#Participle|sanctos]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:sanctus#Participle|sanctos]]<nowiki>que</nowiki> となっている。)</span> *hisque omnium [[wikt:en:domus#Latin|domus]] [[wikt:en:pateo#Latin|patent]] **彼ら<small>〔客人〕</small>にとってすべての者の家は開放されており、 *[[wikt:en:victus#Noun|victus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:communico#Latin|communicatur]]. **生活の<ruby><rb>糧</rb><rp>(</rp><rt>かて</rt><rp>)</rp></ruby>は共有されている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:客人への接待ぶりについては、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』21章を参照。</ref>も伝えている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===24節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/24節]] {{進捗|00%|2025-03-13}}</span> [[画像:Celts.svg|thumb|right|200px|ケルト文化の広がり(BC800年~BC400年頃)。ケルト系部族の優越は、[[w:鉄器|鉄器]]文化の発達などによると考えられている。]] [[画像:Mappa_di_Eratostene.jpg|thumb|right|200px|[[w:エラトステネス|エラトステネース]]の地理観を再現した世界地図(19世紀)。左上に「Orcynia Silva(オルキュニアの森)」とある。]] [[画像:Hallstatt_LaTene.png|thumb|right|200px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]期と[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]期におけるケルト系部族の分布。右上にウォルカエ族(Volcae)やボイイ族(Boii)の名が見える。ボイイ族が居住していた地域はボイオハエムム(Boihaemum)と呼ばれ、[[w:ボヘミア|ボヘミア]](Bohemia)として現在に残る。]] ;ゲルマーニア人とガッリア人 *<!--❶-->Ac fuit antea tempus, **かつて<small>(以下のような)</small>時期があった。 *cum [[wikt:en:Germani#Latin|Germanos]] [[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:supero#Latin|superarent]], **[[w:ガリア|ガッリア]]人が武勇の点で[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人を凌駕しており、 *[[wikt:en:ultro#Latin|ultro]] [[wikt:en:bellum#Noun|bella]] [[wikt:en:infero#Latin|inferrent]], propter hominum multitudinem [[wikt:en:ager#Latin|agri]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] **人口の多さと土地の不足のゆえに<small>(ガッリア人は)</small>自発的に戦争をしかけて、 *trans [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]] [[wikt:en:colonia#Latin|colonias]] [[wikt:en:mitto#Latin|mitterent]]. **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の向こう側へ入植者たちを送り込んでいた。 :  ;   ヘルキュニアの森、ウォルカエ・テクトサゲース族 *<!--❷-->Itaque ea, quae [[wikt:en:fertilissimus|fertilissima]] [[wikt:en:Germania#Latin|Germaniae]] sunt, loca circum [[wikt:en:Hercynia|Hercyniam]] silvam, **それゆえに、ヘルキュニアの森の周辺のゲルマーニアで最も肥沃な地を、 *quam [[wikt:en:Eratosthenes#Latin|Eratostheni]] et [[wikt:en:quidam#Adjective|quibusdam]] [[wikt:en:Graecus#Noun|Graecis]] [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:notus#Latin|notam]] esse [[wikt:en:video#Latin|video]], **──それは[[w:エラトステネス|エラトステネース]]やある[[w:ギリシア人|ギリシア人]]らの報告で知られたと私は理解しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:カエサルは、ギリシア人地理学者の[[w:ティモステネス|ティモステネース]]や<br>     ([[#コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」|既述]]の) [[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]に依拠していた、と考えられている <ref>[[ガリア戦記/注解編#Hammond_(1996)|Hammond による英訳]] の巻末注を参照せよ。</ref>。)</span> *quam illi Orcyniam [[wikt:en:appello#Latin|appellant]], **それを彼ら<small>〔ギリシア人〕</small>はオルキュニアと呼んでいるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ケルト祖語|ケルト祖語]]の ''[[wikt:en:Reconstruction:Proto-Celtic/Φerkunyos|Φerkunyos]]'' がギリシア語の Ὀρκύνιος (Orkúnios) になり、<br>    そこからラテン語の [[wikt:en:Hercynia|Hercynia]] が生じたという推定がある。)</span> *<u>Volcae</u> [[wikt:en:Tectosages#Latin|Tectosages]] [[wikt:en:occupo#Latin|occupaverunt]] atque ibi [[wikt:en:consido#Latin|consederunt]]; **<small>(その地を)</small>ウォルカエ族系のテクトサゲース族が占領して、そこに定住した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ウォルカエ族|ウォルカエ族]] [[w:en:Volcae|Volcae]] という部族連合の支族の一つが<br>    テクトサゲース族 [[w:en:Tectosages|Tectosages]]である。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Volcae#Latin|Volcae]] は [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ursinus|Ursinus]] による修正で、<br>     B・S写本では volgae 、&chi;系写本では volgo 、<br>     &beta;系やM・L・N写本では vulgo などとなっている。)</span> <div style="text-align:center"> {| |- |[[画像:Volcae Arecomisci and Tectosages (migrations).svg|thumb|right|500px|[[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば、ウォルカエ・テクトサゲース族は、もともとは[[w:小アジア|小アジア]]の[[w:ガラティア|ガラティア]]方面にいたが、ガッリアへ移住してきたという。]] |} </div> *<!--❸-->quae [[wikt:en:gens#Latin|gens]] ad hoc tempus his [[wikt:en:sedes#Latin|sedibus]] sese [[wikt:en:contineo#Latin|continet]], **その種族<small>〔ウォルカエ・テクトサゲース族〕</small>は、この時代までこの居住地に留まっており、 *[[wikt:en:summus#Latin|summam]]<nowiki>que</nowiki> habet [[wikt:en:iustitia#Latin|iustitiae]] et [[wikt:en:bellicus#Latin|bellicae]] [[wikt:en:laus#Latin|laudis]] [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]]. **公正さと戦いの称賛で最高の評判を得ている。 :  *<!--❹-->Nunc, <u>quod</u> in eadem [[wikt:en:inopia#Noun_2|inopia]], [[wikt:en:egestas#Latin|egestate]], [[wikt:en:patientia#Latin|patientia]] <u>qua</u> [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanent]], **現在も、ゲルマーニア人と同じ欠乏、貧困や忍耐に持ちこたえており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:quod#Latin|quod]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では [[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:qua#Pronoun_2|qua]] は主要写本の記述だが、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は patientia<u>[[wikt:en:-que#Latin|que]]</u> と修正提案し、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Heller|Heller]] は qua &lt;[[wikt:en:ante#Latin|ante]]&gt; と挿入提案している。)</span> *eodem [[wikt:en:victus#Latin|victu]] et [[wikt:en:cultus#Noun_3|cultu]] corporis [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]].<!--;--> **<small>(ゲルマーニア人のと)</small>同じ<ruby><rb>生活の糧</rb><rp>(</rp><rt>ウィークトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>や体の衣服を用いている。 :  ;   ローマ属州に隣接するガッリア人社会の文明化と変容 *<!--❺-->[[wikt:en:Galli#Latin|Gallis]] autem [[wikt:en:provincia#Latin|provinciarum]] [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitas]] et [[wikt:en:transmarinus#Latin|transmarinarum]] rerum [[wikt:en:notitia#Latin|notitia]] **他方で、ガッリア人にとって<small>(ローマの)</small>属州に近接していること、および舶来の文物を知っていることは、 *multa ad [[wikt:en:copia#Latin|copiam]] atque [[wikt:en:usus#Latin|usus]] [[wikt:en:largior#Verb|largitur]];<!--,--> **富や生活必需品の多くをもたらしている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:属州に近い部族のもとには、地中海文明のぜいたくな商品を供給する商人が出入りしていた。<br>    [[ガリア戦記_第1巻#1節|第1巻1節]]では、ローマ属州から離れた部族のもとには、<br>     「・・・心を軟弱にする類いのものを持ち込む商人たちが滅多に行き来しない・・・」<br>    などと記されていた。)</span> *<!--❻-->[[wikt:en:paulatim|paulatim]] [[wikt:en:adsuefactus|adsuefacti]] [[wikt:en:superari|superari]] [[wikt:en:multus#Latin|multis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:victus#Participle|victi]] [[wikt:en:proelium#Latin|proeliis]], **<small>(ガッリア人は)</small>しだいに<small>(ゲルマーニア人に)</small>征服されることや多くの戦闘で打ち破られることに慣らされて、 *[[wikt:en:ne_quidem|ne]] se [[wikt:en:ne_quidem|quidem]] ipsi cum illis [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:comparo#Latin|comparant]]. **<small>(ガッリア人)</small>自身でさえも彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>と武勇で肩を並べようとはしないのである。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">('''訳注''':本節の最初の段落については、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]が著書『[[w:ゲルマニア (書物)|ゲルマーニア]]』28章([[s:la:De_origine_et_situ_Germanorum_(Germania)#XXVIII|原文]])において、<br>    次のように言及している。<br>     ''Validiores olim Gallorum res fuisse summus auctorum divus Iulius tradit; ''<br>      かつてガッリア人の勢力がより強力であったことは、<br>       最高の証言者である神君ユーリウス(・カエサル)も伝えている。<br>     ''eoque credibile est etiam Gallos in Germaniam transgressos:''<br>      それゆえに、ガッリア人でさえもゲルマーニアに渡って行ったと信ずるに値するのである。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ヘルキュニアの森林と野獣について== {{Wikipedia|la:Hercynia silva|Hercynia silva (ラテン語)}} {{Wikipedia|en:Hercynian Forest|Hercynian Forest (英語)}} [[#ゲルマーニア人の社会と風習について|ゲルマーニア人の社会と風習について]] の話は前節までで終わり、ここからは前節([[#24節|24節]])で言及されたヘルキュニアの森林とそこに生息するという奇妙な野獣についての話が[[#28節|28節]]まで続く。この25節~28節は、後世の人が写本に書き入れたという一部の学者の見方もあるほどさらに異質な内容となっている <ref>[[ガリア戦記/注解編#Hammond_(1996)|Hammond による英訳]] の巻末注を参照せよ。</ref>。 ===25節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/25節]] {{進捗|00%|2025-03-13}}</span> ;ヘルキュニアの森林地帯 *<!--❶-->Huius [[wikt:en:Hercynia|Hercyniae]] silvae, quae supra [[wikt:en:demonstratus|demonstrata]] est, [[wikt:en:latitudo#Latin|latitudo]] **前に述べたヘルキュニアの森の幅は、 *novem dierum iter [[wikt:en:expeditus#Participle|expedito]] [[wikt:en:pateo#Latin|patet]]: **軽装の旅で9日間<small>(の旅程だけ)</small>広がっている。 *non enim [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] [[wikt:en:finiri|finiri]] potest, **なぜなら<small>(ゲルマーニア人は)</small>他に境界を定めることができないし、 *neque [[wikt:en:mensura#Noun|mensuras]] itinerum [[wikt:en:nosco#Latin|noverunt]]. **道のりの測量というものを知っていないのである。 [[画像:FeldbergPanorama.jpg|thumb|center|1000px|ヘルキュニアの森林地帯(ドイツ南西部、[[w:シュヴァルツヴァルト|シュヴァルツヴァルトの森]]の最高峰フェルドベルク山 [[w:enrecta#Latin:Feldberg_(Black Forest)|Feldberg]] の眺望)]] :  *<!--❷-->[[wikt:en:orior#Latin|Oritur]] ab [[wikt:en:Helvetius#Noun|Helvetiorum]] et [[wikt:fr:Nemetes|Nemetum]] et [[wikt:en:Rauraci#Latin|Rauracorum]] finibus **<small>(そのヘルキュニアの森は)</small>[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェティイー族]]とネメテース族とラウラキー族の領土から発しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これはライン川東岸に沿って南北に長い現在の[[w:シュヴァルツヴァルト|シュヴァルツヴァルトの森]]のことである。)</span> *[[wikt:en:recta#Adverb|recta]]<nowiki>que</nowiki> fluminis [[wikt:en:Danubius#Latin|Danubii]] [[wikt:en:regio#Latin|regione]] **ダヌビウス川の流域に沿って真っ直ぐに(流れ)、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ダヌビウス Danubius はダヌウィウス Danuvius とも呼ばれ、現在の[[w:ドナウ川|ドナウ川]]である。)</span> *[[wikt:en:pertineo#Latin|pertinet]] ad fines [[wikt:en:Dacus#Latin|Dacorum]] et [[wikt:en:Anartes#Latin|Anartium]]; **[[w:ダキア人|ダーキー族]]やアナルテース族の領土へ至る。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これは[[w:ダキア|ダキア]] [[wikt:en:Dacia#Etymology_1|Dacia]] すなわち現在の[[w:ルーマニア|ルーマニア]]辺りの地域である。)</span> :  *<!--❸-->[[wikt:en:hinc#Latin|hinc]] se [[wikt:en:flectō|flectit]] [[wikt:en:sinistrorsus|sinistrorsus]] **<small>(ヘルキュニアの森は)</small>ここから左方へ向きを変えて、 *[[wikt:en:diversus#Latin|diversis]] ab flumine regionibus **川<small>〔ダヌビウス川〕</small>の流域に背を向けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ドナウ川が南へ折れるのとは逆に、<br>    森は北へそれて[[w:エルツ山地|エルツ山地]]を通って[[w:カルパティア山脈|カルパティア山脈]]に至ると考えられている<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』泉井久之助訳注、岩波文庫、p.131-132の注などを参照</ref>。)</span> *[[wikt:en:multus#Latin|multarum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:gens#Latin|gentium]] fines propter magnitudinem [[wikt:en:adtingo#Latin|adtingit]]; **<small>(森の)</small>大きさのゆえに、多くの種族の領土に接しているのである。 :  *<!--❹-->neque [[wikt:en:quisquam#Pronoun|quisquam]] est huius [[wikt:en:Germania#Latin|Germaniae]], qui se <u>aut adisse</u> ad [[wikt:en:initium#Latin|initium]] eius silvae [[wikt:en:dico#Etymology_1|dicat]], **その森の<small>(東側の)</small>端へ訪れたと言う者は、こちら<small>〔西側〕</small>の[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]に属する者では誰もいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では aut [[wikt:en:audisse|audisse]] aut [[wikt:en:adisse#Latin|adisse]] だが、<br>     オックスフォードなど後代の一部の写本では aut adisse としており、<br>     こちらが支持されている。)</span> *cum dierum iter [[wikt:en:sexaginta#Latin|sexaginta]](LX) [[wikt:en:procedo#Latin|processerit]], **60日間の旅程を進んでも<small>(いないのであるが)</small>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「60日間の」ではなくて、「600マイルの」ではないかという見解もある。)</span> *<u>aut</u>, quo ex loco [[wikt:en:orior#Latin|oriatur]], [[wikt:en:accipio#Latin|acceperit]]: **あるいは<small>(森が)</small>どの場所から生じているか把握した<small>(者もいないのである)</small>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut ・・・「あるいは~、あるいは・・・」)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ヘルキュニアの森林に生息する珍獣とは *<!--❺-->[[wikt:en:multus#Latin|multa]]<nowiki>que</nowiki> in ea [[wikt:en:genus#Latin|genera]] [[wikt:en:fera#Latin|ferarum]] [[wikt:en:nascor#Latin|nasci]] [[wikt:en:consto#Latin|constat]], quae reliquis in locis visa non sint; **それ<small>〔ヘルキュニアの森〕</small>の中には、ほかの地では見られない<ruby><rb>野獣</rb><rp>(</rp><rt>フェラ</rt><rp>)</rp></ruby>の多くの種類が生息していることが知られている。 *ex quibus quae maxime [[wikt:en:differo#Latin|differant]] ab [[wikt:en:ceterus#Latin|ceteris]] et [[wikt:en:memoria#Latin|memoriae]] [[wikt:en:prodendus|prodenda]] videantur, **それら<small>〔野獣〕</small>のうちで、ほか<small>(の地の野獣)</small>ととりわけ異なったものは、記録で伝えるべきものと思われる。 *haec sunt. **以下のものである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:以下、[[#26節|26節]]~[[#28節|28節]]で説明される。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===26節=== [[画像:Rentier fws 1.jpg|thumb|right|200px|[[w:トナカイ|トナカイ]]([[w:la:Tarandrus|Rangifer tarandus]])。発達した枝角を持ち、雌雄ともに角があるという特徴は本節の説明に合致している。が、角が一本ということはないし、野生のトナカイは少なくとも現在では極北の地にしか住まない。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/26節]] {{進捗|00%|2025-03-21}}</span> ;ヘルキュニアの野獣①──トナカイ *<!--❶-->Est <u>bos</u> [[wikt:en:cervus#Latin|cervi]] figura, **<ruby><rb>雄[[w:シカ|鹿]]</rb><rp>(</rp><rt>おじか</rt><rp>)</rp></ruby>の姿形をした<u>ウシ</u>がいる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:bos#Latin|bos]] は直訳すると「[[w:ウシ属|ウシ (牛)]]」だが、<br>     例えば[[w:エピロス王|エペイロス王]] [[w:ピュロス|ピュロス]]の戦[[w:ゾウ|象]]を初めて見たときに、<br>     [[wikt:en:Luca bos|Lūca bōs]] 「[[w:ルッカ|ルカ]]のウシ」と呼んだように、<br>    ローマ人は大きな獣を「ウシ」と表現する傾向があった。)</span> *cuius a media [[wikt:en:frons#Latin|fronte]] inter [[wikt:en:auris#Latin|aures]] unum [[wikt:en:cornu#Latin|cornu]] [[wikt:en:exsisto#Latin|exsistit]] **それの両耳の間の額の真ん中から一つの角が出ており、 *[[wikt:en:excelse#Adverb|excelsius]] [[wikt:en:magis#Adverb|magis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:directus#Latin|directum]] his, quae nobis [[wikt:en:notus#Latin|nota]] sunt, [[wikt:en:cornu#Latin|cornibus]]. **我々<small>〔ローマ人〕</small>に知られている角よりも非常に高くて真っ直ぐである。 :  *<!--❷-->Ab eius summo [[wikt:en:sicut#Latin|sicut]] [[wikt:en:palma#Latin|palmae]] [[wikt:en:ramus#Latin|rami]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:late#Latin|late]] [[wikt:en:diffundo#Latin|diffunduntur]]. **その<small>(角の)</small>先端部から、<ruby><rb>掌</rb><rp>(</rp><rt>てのひら</rt><rp>)</rp></ruby>や枝のように幅広く広がっている。 :  ;   雌雄同体 *<!--❸-->[[wikt:en:idem#Latin|Eadem]] est [[wikt:en:femina#Latin|feminae]] [[wikt:en:mas#Latin|maris]]<nowiki>que</nowiki> natura, **<ruby><rb>雌</rb><rp>(</rp><rt>めす</rt><rp>)</rp></ruby>と<ruby><rb>雄</rb><rp>(</rp><rt>おす</rt><rp>)</rp></ruby>の特徴は同じであり、 *[[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:forma#Latin|forma]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudo]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cornu#Latin|cornuum]]. **角の形や大きさも<small>(雌雄で)</small>同じである。 : <!-- [[wikt:en:| --> :<span style="color:#009900;">('''訳注''':カエサルによる本節の記述は[[w:ユニコーン|ユニコーン]](一角獣)の伝説に結び付けられている。<br>    しかし本節における発達した枝角の説明は、むしろ[[w:トナカイ|トナカイ]]や[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]]のような獣を想起させる。<br>    カエサルの無知や思い違いはともかく、本節で述べられたのは[[w:トナカイ|トナカイ]]だと考えられている。) <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===27節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/27節]] {{進捗|00%|2025-03-22}}</span> [[画像:Bigbullmoose.jpg|thumb|right|250px|[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]](Alces alces)。<br>発達した枝角と大きな体を持ち、名称以外は本節の説明とまったく合致しない。<br>しかしながら、[[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]の『[[w:博物誌|博物誌]]』第8巻(16章・39節)には、[[w:アクリス|アクリス]]([[w:en:Achlis|achlis]])という一見ヘラジカ(alces)のような奇獣が紹介され、その特徴は本節2段落目以下のカエサルの説明とほぼ同じであることが知られている。]] [[画像:Gressoney-Saint-Jean-Museo-IMG 1824.JPG|thumb|right|250px|[[w:ノロジカ|ノロジカ]](Capreolus capreolus)。<br>ヨーロッパに広く分布する小鹿で、まだら模様で山羊にも似ているので、本節冒頭の説明と合致する。しかし、関節はあるし、腹ばいにもなる。]] ;ヘルキュニアの野獣②──シカ *<!--❶-->Sunt item, quae [[wikt:en:appello#Etymology_2_2|appellantur]] [[wikt:en:alces#Latin|alces]]. **アルケースと呼ばれるものもいる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アルケース alces とは[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]](オオシカ)を指す<br>    単語であるが本節の説明と矛盾する。<br>    [[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリーニウス]]『[[w:博物誌|博物誌]]』[[s:la:Naturalis_Historia/Liber_VIII|VIII]]巻の39 もヘラジカに言及している。)</span> *Harum est [[wikt:en:consimilis#Latin|consimilis]] [[wikt:en:capra#Latin|capris]] [[wikt:en:figura#Latin|figura]] et [[wikt:en:varietas#Latin|varietas]] [[wikt:en:pellis#Latin|pellium]], **これら<small>〔鹿〕</small>の姿形や毛皮のまだらは<ruby><rb>雌</rb><rp>(</rp><rt>め</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>[[w:ヤギ|山羊]]</rb><rp>(</rp><rt>やぎ</rt><rp>)</rp></ruby>に似ている。 *sed magnitudine paulo [[wikt:en:antecedo#Latin|antecedunt]], **けれども、大きさの点で<small>(山羊に)</small>やや優っていて、 *<u>mutilae</u>que sunt [[wikt:en:cornu#Latin|cornibus]], **<ruby><rb>角</rb><rp>(</rp><rt>つの</rt><rp>)</rp></ruby>を<u>欠いており</u>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:mutilus#Latin|mutilae]] の直訳は「切断されている」<br>    あるいは「(角が伸びて)ない」。)</span> *et [[wikt:en:crus#Latin|crura]] sine <u>nodis</u> <u>articulis</u><nowiki>que</nowiki> habent. **<ruby><rb><u>節</u></rb><rp>(</rp><rt>ふし</rt><rp>)</rp></ruby>や<u>関節</u>のない脚を持つ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:nodus#Latin|nodus]] は「[[w:結び目|結び目]]、<ruby><rb>節</rb><rp>(</rp><rt>ふし</rt><rp>)</rp></ruby>」、<br>    [[wikt:en:articulus#Latin|articulus]] は「[[w:関節|関節]]」と訳されるが、<br>    ここでは同じ意味。)</span> :  *<!--❷--><u>Neque</u> [[wikt:en:quies#Latin|quietis]] causa [[wikt:en:procumbo#Latin|procumbunt]] **休息のために横たわらないし、 *<u>neque</u>, si [[wikt:en:aliquis#Latin|quo]] [[wikt:en:adflictus#Latin|adflictae]] [[wikt:en:casu#Adverb|casu]] [[wikt:en:conciderunt#Etymology_1|conciderunt]], **もし何か不幸なことで偶然にも倒れたならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque ・・・「~でもないし、・・・でもない」)</span> *[[wikt:en:erigo#Latin|erigere]] sese aut [[wikt:en:sublevo#Latin|sublevare]] possunt. **自らを起き上がらせることも立ち上げることもできない。 :  ;   木々は鹿の寝床 *<!--❸-->His sunt [[wikt:en:arbor#Latin|arbores]] pro [[wikt:en:cubile#Latin|cubilibus]]; **これら<small>〔鹿〕</small>にとって木々は <ruby><rb><u>塒</u></rb><rp>(</rp><rt>ねぐら</rt><rp>)</rp></ruby> の代わりである。 *ad eas se [[wikt:en:applico#Latin|adplicant]] **それら<small>〔木々〕</small>へ自らを寄りかからせて、 *atque ita paulum modo [[wikt:en:reclinatus#Latin|reclinatae]] [[wikt:en:quies#Latin|quietem]] capiunt. **その程度に少しだけもたれかかって休息を取るのである。 :  ;   猟師は木々の根元を伐って、倒れやすくしておく *<!--❹-->Quarum ex [[wikt:en:vestigium#Latin|vestigiis]] **それら<small>〔鹿〕</small>の足跡から *cum est [[wikt:en:animadversus#Participle|animadversum]] a [[wikt:en:venator#Latin|venatoribus]], [[wikt:en:quo#Adverb|quo]] se [[wikt:en:recipio#Latin|recipere]] [[wikt:en:consueverunt|consuerint]], **<small>(鹿が)</small>どこへ戻ることを常としているかを狩人によって気付かれたときには、 *omnes eo loco <u>aut</u> ab [[wikt:en:radix#Latin|radicibus]] [[wikt:en:subruunt|subruunt]] <u>aut</u> [[wikt:en:accidunt#Etymology_2|accidunt]] arbores, **<small>(狩人たちは)</small>その場所のすべての木々を根元から<ruby><rb>伐</rb><rp>(</rp><rt>き</rt><rp>)</rp></ruby>り倒すか、あるいは切り傷を付けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut ・・・「あるいは~、あるいは・・・」)</span> *[[wikt:en:tantum#Adverb|tantum]], ut [[wikt:en:summus#Latin|summa]] [[wikt:en:species#Latin|species]] earum [[wikt:en:stans#Latin|stantium]] [[wikt:en:relinquatur|relinquatur]]. **ただ、それら<small>〔木々〕</small>のいちばん<small>(外側)</small>の見かけが、立っているかのように残して置かれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->[[wikt:en:huc#Latin|Huc]] cum se [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:reclinaverunt|reclinaverunt]], **そこに<small>(鹿が)</small>習性によってもたれかかったとき、 *[[wikt:en:infirmus#Latin|infirmas]] arbores [[wikt:en:pondus#Latin|pondere]] [[wikt:en:affligo#Latin|adfligunt]] **弱った木々を重みで倒してしまい、 *atque una ipsae [[wikt:en:concidunt#Etymology_1|concidunt]]. **自身も一緒に倒れるのである。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これは『ガリア戦記』に散見される与太話の一つである。<br>    [[w:軟体動物|軟体動物]]や[[w:無脊椎動物|無脊椎動物]]には「[[w:関節|関節]]」がないが、<br>    [[w:脊椎動物|脊椎動物]]や一部の[[w:節足動物|節足動物]]には関節がある。<br>    そもそも四肢に関節がなければ、軟体動物のように這うしかない。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===28節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/28節]] {{進捗|00%|2025-03-23}}</span> [[画像:Wisent.jpg|thumb|right|250px|[[w:ヨーロッパバイソン|ヨーロッパバイソン]]([[w:la:Bison|Bison bonasus]])。<br>かつてヨーロッパに多数生息していた野牛で、相次ぐ乱獲により野生のものは20世紀初頭にいったん絶滅したが、動物園で繁殖させたものを再び野生に戻す試みが行なわれている。]] [[画像:Muybridge Buffalo galloping.gif|thumb|right|200px|疾走するバイソン]] ;ヘルキュニアの野獣③──バイソン(野牛) *<!--❶-->[[wikt:en:tertius#Latin|Tertium]] est [[wikt:en:genus#Latin|genus]] eorum, qui [[wikt:en:urus#Latin|uri]] [[wikt:en:appellantur|appellantur]]. **第三のものは、野牛と呼ばれる種類である。 *Hi sunt magnitudine paulo infra [[wikt:en:elephantus#Latin|elephantos]], **これらは、大きさで少し[[w:ゾウ|象]]に劣るが、 *[[wikt:en:species#Latin|specie]] et [[wikt:en:color#Latin|colore]] et [[wikt:en:figura#Latin|figura]] [[wikt:en:taurus#Latin|tauri]]. **見かけと色と姿形は<ruby><rb>雄</rb><rp>(</rp><rt>お</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>[[w:ウシ|牛]]</rb><rp>(</rp><rt>うし</rt><rp>)</rp></ruby>である。 :  *<!--❷-->Magna [[wikt:en:vis#Latin|vis]] eorum est et magna [[wikt:en:velocitas#Latin|velocitas]]; **それら<small>〔野牛〕</small>の力は大きく、動きもとても速く、 *neque homini neque [[wikt:en:fera#Latin|ferae]], quam [[wikt:en:conspicio#Latin|conspexerunt]], [[wikt:en:parco#Latin|parcunt]]. **人間でも野獣でも、見かけたものには容赦しない。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❸-->Hos studiose foveis captos interficiunt; **<small>(ゲルマーニア人は)</small>これらを熱心に落とし穴で捕らえて、殺す。 *hoc se labore durant adulescentes **この労苦により青年たちを鍛え、 *atque hoc genere venationis exercent, **[[w:狩猟|狩猟]]のこの類いで鍛錬するのであり、 *et qui plurimos ex his interfecerunt, **彼らのうちから最も多く<small>(の野牛)</small>を殺した者は、 *relatis in publicum cornibus, quae sint testimonio, **証拠になるための[[w:角|角]]を公の場に持参して、 *magnam ferunt laudem. **大きな賞賛を得るのである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹-->Sed [[wikt:en:adsuescere#Etymology_1|adsuescere]] ad homines et mansuefieri ne parvuli quidem excepti possunt. **けれども<small>(野牛は)</small>幼くして捕らえられてさえも、人間に慣れ親しんで飼い慣らされることはできない。 :  [[画像:Drinkhoorn_roordahuizum.JPG|thumb|right|300px|酒杯として用いられた野獣の角。銀で縁取りされている。]] *<!--❺-->Amplitudo cornuum et figura et species **角の大きさや形や見かけは、 *multum a nostrorum boum cornibus differt. **我々<small>〔ローマ〕</small>の牛の角とは大いに異なる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❻-->Haec studiose conquisita **<small>(ゲルマーニア人は)</small>これらを熱心に探し求めると、 *ab labris argento circumcludunt **縁を[[w:銀|銀]]で囲って、 *atque in amplissimis epulis pro poculis utuntur. **とても贅沢な祝宴において[[w:盃|杯]]として用いるのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==対エブローネース族追討戦(1)== ===29節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/29節]] {{進捗|00%|2025-03-29}}</span> ;カエサルがゲルマーニアから撤兵、アンビオリークスへの報復戦争へ出陣 *<!--❶-->Caesar, [[wikt:en:postquam#Latin|postquam]] per [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubios]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] [[wikt:en:comperio#Latin|comperit]], [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] sese in silvas [[wikt:en:recipio#Latin|recepisse]], **カエサルは、ウビイー族の斥候たちを通じて、<u>スエービー族</u>が<u>森</u>に撤収したことを確報を受けた後で、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#10節|10節]]によれば、バケーニス Bacenis の森。<br>    [[#コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」|既述]]のように、カエサルの言う「スエービー族」とはカッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] と考えられる。)</span> *[[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] [[wikt:en:frumentum#Latin|frumenti]] [[wikt:en:veritus#Latin|veritus]], **糧食の欠乏を恐れて、 *quod, ut supra [[wikt:en:demonstro#Latin|demonstravimus]], [[wikt:en:minime#Latin|minime]] omnes [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:agri_cultura#Latin|agri culturae]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]], **──というのは、前に説明したように、ゲルマーニア人は皆が土地を耕すことに決して熱心でないので、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#22節|22節]]を参照。耕地がなければ、ローマ軍は穀物の現地調達ができない。)</span> *[[wikt:en:constituo#Latin|constituit]] non [[wikt:en:progredior#Latin|progredi]] [[wikt:en:longe#Adverb_2|longius]]; **より遠くへ前進しないことを決めた。 :  ;   ライン川に架けてあった橋を破却して、12個大隊を守備隊として残す *<!--❷-->sed, ne [[wikt:en:omnino#Latin|omnino]] [[wikt:en:metus#Latin|metum]] [[wikt:en:reditus#Latin|reditus]] sui [[wikt:en:barbarus#Noun|barbaris]] [[wikt:en:tollo#Latin|tolleret]] **けれども、自分たち<small>〔ローマ勢〕</small>が戻って来る恐れを蛮族からまったく取り去ってしまわないように、 *atque ut eorum [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilia]] [[wikt:en:tardo#Latin|tardaret]], **かつ、彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>の<small>(ガッリアへの)</small>支援を遅らせるように、 *[[wikt:en:reductus#Latin|reducto]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] partem [[wikt:en:ultimus#Latin|ultimam]] [[wikt:en:pons#Latin|pontis]], quae [[wikt:en:ripa#Latin|ripas]] [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiorum]] [[wikt:en:contingo#Latin|contingebat]], **ウビイー族側の岸<small>〔ライン川東岸〕</small>につなげていた橋の最後の部分に軍隊を連れ戻して、 *in [[wikt:en:longitudo#Latin|longitudinem]] [[wikt:en:pes#Latin|pedum]] [[wikt:en:ducenti#Latin|ducentorum]] [[wikt:en:rescindo#Latin|rescindit]] **<small>(橋を)</small>長さ200<u>ペース</u>にわたって切り裂いて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ペース|ペース]]は約29.6cmで、200ペースは約60cm。)</span> :  *<!--❸-->atque in [[wikt:en:extremus#Adjective|extremo]] [[wikt:en:pons#Latin|ponte]] [[wikt:en:turris#Latin|turrim]] [[wikt:en:tabulatum#Latin|tabulatorum]] quattuor [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]] **橋の末端のところに4層の櫓を建てて、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cohors#Latin|cohortium]] duodecim [[wikt:en:pons#Latin|pontis]] [[wikt:en:tuendus#Latin|tuendi]] causa [[wikt:en:pono#Latin|ponit]] **12個[[w:コホルス|歩兵大隊]]の守備隊を橋を防護するために配置して、 *[[wikt:en:magnus#Latin|magnis]]<nowiki>que</nowiki> eum locum [[wikt:en:munitio#Latin|munitionibus]] [[wikt:en:firmo#Latin|firmat]]. **その地点を大掛かりな防塁で固める。 :  *<!--❹A-->Ei loco [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] <u>Volcatium</u> <u>Tullum</u> [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentem]] <u>praefecit</u>. **その場所と守備隊を青年ガーイウス・ウォルカーティウス・トゥッルスに指揮させた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Volcatius|Volcatium]] は&beta;系の多数の写本の記述だが、&alpha;系では表記が割れている。<br>    [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Dittenberger|Dittenberger]] は Volcacium と修正提案している。<br>     この氏族名の綴りは、Volcātius と Volcācius がある。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Tullus#Latin|Tullum]] は&alpha;系写本の記述で、&beta;系写本にはない。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:元執政官 [[w:en:Lucius_Volcatius_Tullus_(consul_66_BC)|Lucius Volcatius Tullus]] に対して、青年 adulescentem と区別したのであろう。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:praefecit|praefecit]] (完了形) は &chi;系・B・M・S・&beta;系写本の記述で、<br>    写本L・Nでは [[wikt:en:praeficit|praeficit]] (現在形) となっている。)</span> :  ;   カエサルが、アルデンヌの森を通って、対アンビオリークス戦へ出発 *<!--❹B-->Ipse, cum [[wikt:en:maturesco#Latin|maturescere]] [[wikt:en:frumentum#Latin|frumenta]] [[wikt:en:incipio#Latin|inciperent]], **<small>(カエサル)</small>自身は、穀物が熟し始めたので、 *ad bellum [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigis]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectus]] per [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennam]] silvam, **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]との戦争へ、<u>アルドゥエンナの森</u>を通って進発して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:現在の[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]の森。[[ガリア戦記 第5巻#3節|第5巻3節]]で既述。)</span> *quae est [[wikt:en:totus#Latin|totius]] [[wikt:en:Gallia#Latin|Galliae]] maxima **──それ<small>〔森〕</small>は全ガッリアで最も大きく、 *atque ab [[wikt:en:ripa#Latin|ripis]] [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rheni]] [[wikt:en:finis#Latin|finibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] ad [[wikt:en:Nervii#Latin|Nervios]] [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinet]] **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の岸およびトレーウェリー族の境界から、[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]](の領土)へ及んでおり、 *[[wikt:en:mille#Latin|milibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplius|amplius]] [[wikt:en:quingenti#Latin|quingentis]] in [[wikt:en:longitudo#Latin|longitudinem]] [[wikt:en:pateo#Latin|patet]], **長さは500<u>ローママイル</u>より大きく広がっているのだが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、500マイルは約740km)</span> :  ;   ミヌキウス・バスィルスに騎兵隊を率いて先行させる *[[wikt:en:Lucius#Latin|Lucium]] [[wikt:en:Minucius#Proper_noun|Minucium]] <u>Basilum</u> cum [[wikt:en:omnis#Latin|omni]] [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:praemitto#Latin|praemittit]], **<small>(カエサルは)</small>ルーキウス・ミヌキウス・バスィルスをすべての騎兵隊とともに先遣する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Basilus|Basilum]] は [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Jungermann|Jungermann]] による修正で、<br>    主要写本&omega; では [[wikt:en:Basilius|Basilium]] となっている。)</span> *si [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] itineris atque [[wikt:en:opportunitas#Latin|opportunitate]] [[wikt:en:tempus#Latin|temporis]] [[wikt:en:proficio#Latin|proficere]] [[wikt:en:possit|possit]]; **行軍の迅速さと時間の有利さによって、何かを得られるかどうかということである。 : <!-- ▼ --><!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺--><u>[[wikt:en:moneo#Latin|monet]]</u>, ut [[wikt:en:ignis#Latin|ignes]] in [[wikt:en:castra#Latin|castris]] [[wikt:en:fio#Latin|fieri]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibeat]], **野営において火が生じることを禁じるように、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:騎兵隊の野営から立ち昇る煙がエブローネース族に気付かれないように。)</span> *ne [[wikt:en:aliqui#Latin|qua]] eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventus]] [[wikt:en:procul|procul]] [[wikt:en:significatio#Latin|significatio]] [[wikt:en:fio#Latin|fiat]]: **遠くから彼の到来の何らかの予兆が生じないように、<u>戒める</u>。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:バスィルスと騎兵隊の急襲がアンビオリークスに感付かれないように。)</span> *sese [[wikt:en:confestim#Latin|confestim]] [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequi]] [[wikt:en:dicit|dicit]]. **<small>(カエサル)</small>自らは、ただちに後から続くと言う。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===30節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/30節]] {{進捗|00%|2025-03-30}}</span> ;アンビオリークスが、バスィルス率いる追手のローマ騎兵から逃れる *<!--❶--><u>Basilus</u>, ut [[wikt:en:imperatus#Latin|imperatum]] est, facit. **バスィルスは、<small>(カエサルから)</small>命令されたように、遂行する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Basilus|Basilus]] は ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Jungermann|Jungermann]]'' による修正で、<br>    主要写本&omega; では [[wikt:en:Basilius|Basilius]] となっている。)</span> *Celeriter [[wikt:en:contra#Preposition_6|contra]]<nowiki>que</nowiki> omnium [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]] [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] [[wikt:en:iter#Latin|itinere]], **速やかに、かつ皆の予想に反して、行軍を成し遂げて、 *multos in agris [[wikt:en:inopinans#Latin|inopinantes]] [[wikt:en:deprehendo#Latin|deprehendit]]: **<small></small>耕地にて不意を突かれた多くの者たちを捕らえる。 *eorum [[wikt:en:indicium#Latin|indicio]] **彼らの申し立てにより、 *ad [[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendit]], quo in loco cum paucis [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] esse dicebatur. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]その人がわずかな騎兵たちとともにいると言われていた場所の方へ急行する。 :  ;   カエサルが、あらかじめ作戦の失敗を運や偶然のせいにし始める *<!--❷-->Multum <u>cum</u> in omnibus rebus, <u>tum</u> in re [[wikt:en:militaris#Latin|militari]] potest [[wikt:en:fortuna#Latin|fortuna]]. **<small>(他の)</small>あらゆる事柄におけるのと同様に、軍事においてもまた、命運が大いに力を持つ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:cum#Conjunction_2|cum]] ~, [[wikt:en:tum#Latin|tum]] ・・・「~と同様に・・・もまた」)</span> *Nam magno [[wikt:en:accidit#Etymology_1|accidit]] [[wikt:en:casus#Latin|casu]], **実際、大きな偶然により生じたのは、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:nam と magno の間に、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Schneider,K.E.Chr.|Schneider]]'' は &lt;ut&gt; を挿入提案し、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' らは &lt;sicut&gt; を挿入提案している。)</span> *ut in [[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:incautus#Latin|incautum]] etiam atque [[wikt:en:imparatus|imparatum]] [[wikt:en:incideret#Etymology_1|incideret]], **<small>(アンビオリークス)</small>自身でさえも油断していて不用意なところに<small>(バスィルスが)</small>遭遇したが、 *<u>prius</u><nowiki>que</nowiki> eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventus]] ab <u>hominibus</u> videretur, **彼<small>〔バスィルス〕</small>の到来が<small>(エブローネース族の)</small>連中により見られたのが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:prius#Adverb|prius]] ~, [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・より早くに~」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&phi;系写本では hominibus だが、<br>         &chi;系・&beta;系写本では omnibus となっている。)</span> *<u>quam</u> [[wikt:en:fama#Latin|fama]] ac [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntius]] [[wikt:en:adferretur|adferretur]]: **風聞や報告が伝えられるよりも、早かったのである。 *[[wikt:en:sic#Latin|sic]] magnae fuit [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunae]], **同様に<small>(アンビオリークスにとって)</small>大きな幸運に属したのは、 *omni [[wikt:en:militaris#Latin|militari]] [[wikt:en:instrumentum#Latin|instrumento]], [[wikt:en:qui#Pronoun_8|quod]] [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se habebat, [[wikt:en:ereptus#Latin|erepto]], **自らの周りに持っていたすべての武具を奪われて、 *[[wikt:en:raeda#Latin|raedis]] [[wikt:en:equus#Latin|equis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:comprehensus|comprehensis]], **四輪馬車や馬を差し押さえられても、 *[[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:effugio#Latin|effugere]] [[wikt:en:mors#Latin|mortem]]. **<small>(アンビオリークス)</small>自身は死を逃れたことである。 :  ;   アンビオリークスの手勢がローマ騎兵の奇襲に持ちこたえる *<!--❸-->Sed hoc [[wikt:en:quoque#Adverb|quoque]] factum est, **しかし、以下のこともまた起こった。 *quod [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificio]] [[wikt:en:circumdatus|circumdato]] [[wikt:en:silva#Latin|silva]], **<small>(アンビオリークスの)</small>館が森で取り巻かれており、 *ut sunt fere [[wikt:en:domicilium#Latin|domicilia]] [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]], qui [[wikt:en:vitandus#Latin|vitandi]] <u>aestus</u> causa **── ガッリア人の住居というものはほぼ、<u>暑さ</u>を避けることのために、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、[[#22節|22節]]や本節(30節)では「暑さ」を意味しているが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、本巻[[#31節|31節]]では「潮」を意味している。)</span> *[[wikt:en:plerumque#Latin|plerumque]] [[wikt:en:silva#Latin|silvarum]] atque [[wikt:en:flumen#Latin|fluminum]] [[wikt:en:peto#Latin|petunt]] [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitates]], **たいてい森や川に近接したところを求めるのであるが ── *[[wikt:en:comes#Latin|comites]] [[wikt:en:familiaris#Noun|familiares]]<nowiki>que</nowiki> eius [[wikt:en:angustus#Latin|angusto]] in loco **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>の従者や郎党どもが、狭い場所で、 *paulisper [[wikt:en:eques#Latin|equitum]] nostrorum [[wikt:en:vis#Latin|vim]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinuerunt]]. **しばらく、我が方<small>〔ローマ勢〕</small>の騎兵の攻勢を持ちこたえたのだ。 :  ;   アンビオリークスが瀬戸際で危急をのがれる *<!--❹-->His [[wikt:en:pugnans#Latin|pugnantibus]], *彼らが戦っているときに、 *illum in [[wikt:en:equus#Latin|equum]] [[wikt:en:quidam#Latin|quidam]] ex suis [[wikt:en:intulit|intulit]]: **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>を配下のある者が馬に押し上げて、 *[[wikt:en:fugiens#Latin|fugientem]] [[wikt:en:silva#Latin|silvae]] [[wikt:en:texerunt|texerunt]]. **逃げて行く者<small>〔アンビオリークス〕</small>を森が覆い隠した。 *[[wikt:en:sic#Latin|Sic]] et ad [[wikt:en:subeundus|subeundum]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] et ad [[wikt:en:vitandus|vitandum]] **このように<small>(アンビオリークスが)</small>危険に遭遇することや回避することにおいて、 *multum [[wikt:en:fortuna#Latin|fortuna]] [[wikt:en:valeo#Latin|valuit]]. **命運というものが力をもったのである。 <!-- [[wikt:en:| --><!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===31節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/31節]] {{進捗|00%|2025-04-29}}</span> ;エブローネース族の避難、共同王カトゥウォルクスの最期 *<!--❶-->[[wikt:en:Ambiorix|Ambiorix]] copias suas [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicio]]<u><span style="color:#990099;"><nowiki>ne</nowiki></span></u> non [[wikt:en:conduco#Latin|conduxerit]], quod [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimicandus#Latin|dimicandum]] non [[wikt:en:existimo#Latin|existimarit]], **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]は、戦闘で争闘するべきとは考えていなかったので、判断で配下の軍勢を集めなかった<u>のか</u>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ [[wikt:en:-ne#Latin|-ne]], [[wikt:en:an#Latin|an]] <!--▲三点-->&#8943; ⇔ [[wikt:en:utrum#Latin|utrum]] ~ [[wikt:en:an#Latin|an]] <!--▲三点-->&#8943; 間接疑問「~なのか、あるいは…なのかどうか」)</span> *<u><span style="color:#990099;">an</span></u> tempore [[wikt:en:exclusus#Latin|exclusus]] et [[wikt:en:repentinus#Latin|repentino]] [[wikt:en:eques#Latin|equitum]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:prohibitus#Latin|prohibitus]], **<u>あるいは</u>、時間に阻まれ、予期せぬ[[w:騎兵|騎兵]]の到来に妨げられて、  <!--◆画像◆-->[[画像:Taxus baccata JPG2Aa.jpg|thumb|right|300px|[[w:ヨーロッパイチイ|ヨーロッパイチイ]]([[w:en:Taxus baccata|Taxus baccata]])の樹(ベルギー)。イチイはケルトの人々にとって聖なる樹木であり、[[w:ドルイド|ドルイド]]はイチイの枝を用いて祭儀を行なったという<ref name="マルカル">[[ガリア戦記/注解編#Markale_(1999)|マルカル『ケルト文化事典』]]「イチイ」の項を参照。</ref>。<br>また、'''[[w:エブロネス族|エブローネース族]]''' '''[[wikt:en:Eburones#Latin|Eburōnēs]]''' という部族名はイチイを表わすケルト祖語 ''[[wikt:en: Reconstruction:Proto-Celtic/eburos|*eburos]] に由来すると考えられている<ref name="マルカル"/>。]] <!--◆画像◆-->[[画像:Taxus baccata MHNT.jpg|thumb|right|300px|[[w:ヨーロッパイチイ|ヨーロッパイチイ]]([[w:en:Taxus baccata|Taxus baccata]])<br>欧州などに広く自生するイチイ科の[[w:針葉樹|針葉樹]]。赤い果実は食用で甘い味だが、種子には[[w:タキシン|タキシン]](taxine)という[[w:アルカロイド|アルカロイド]]系の毒物が含まれており、種子を多量に摂れば[[w:痙攣|けいれん]]を起こして[[w:呼吸困難|呼吸困難]]で死に至る。<br>他方、[[w:タキサン|タキサン]](taxane)という成分は[[w:抗がん剤|抗がん剤]]などの[[w:医薬品|医薬品]]に用いられる。]] *cum reliquum [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequi]] [[wikt:en:credo#Latin|crederet]], **<small>(ローマ勢の)</small>残りの軍隊<small>〔軍団兵〕</small>が後続して来ることを信じたため<u>なのか</u>、 *[[wikt:en:dubius#Latin|dubium]] est. **不確かなことである<small>〔多分そうだろう〕</small>。 :  ;   エブローネース族の総勢が落ち伸びる *<!--❷-->Sed [[wikt:en:certe#Latin|certe]] [[wikt:en:dimissus#Latin|dimissis]] per [[wikt:en:ager#Latin|agros]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntiis]] **けれども、確かに領地を介して伝令を四方に遣わして、 *sibi [[wikt:en:quisque#Latin|quemque]] [[wikt:en:consulo#Latin|consulere]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iussit]]. **めいめいに自助することを命じた。 *Quorum pars in [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennam]] [[wikt:en:silva#Latin|silvam]], **それらの者たち<small>〔領民〕</small>の一部はアルドゥエンナ<small>〔[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]〕</small>の森に、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:現在の[[w:ルクセンブルク|ルクセンブルク]]の辺り。)</span> *pars in [[wikt:en:continens#Latin|continentes]] [[wikt:en:palus#Latin|paludes]] [[wikt:en:profugio#Latin|profugit]]; **<small></small>(別の)一部は絶え間ない沼地に退避した。 :  *<!--❸-->qui [[wikt:en:proximus#Latin|proximi]] [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceano]] [[wikt:en:fuerunt|fuerunt]], **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;">〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>にとても近いところにいた者たちは、 *hi [[wikt:en:insula#Latin|insulis]] sese [[wikt:en:occulto#Latin|occultaverunt]], quas <u>aestus</u> [[wikt:en:efficio#Latin|efficere]] [[wikt:en:consuesco#Latin|consuerunt]]: **<u>満潮</u>が形成するのが常であった島々に身を隠した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:レーヌス〔[[w:ライン川|ライン川]]〕河口辺りの中洲のことか。<br>    [[ガリア戦記_第4巻#10節|第4巻10節]]を参照。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、[[#22節|22節]]や[[#30節|30節]]では「暑さ」を意味していたが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、そして本節(31節)では「潮」を意味している。)</span> :  *<!--❹-->multi ex suis finibus [[wikt:en:egressus#Participle|egressi]] **多くの者たちは、自分たちの領地から抜け出て行って、 *se suaque [[wikt:en:omnia#Noun|omnia]] [[wikt:en:alienissimus|alienissimis]] [[wikt:en:credo#Latin|crediderunt]]. **自らとその一切合財を見ず知らずの異邦人たちに委ねた。 :  ;   カトゥウォルクスの自決 *<!--❺-->[[wikt:en:Catuvolcus#Latin|Catuvolcus]], [[wikt:en:rex#Latin|rex]] [[wikt:en:dimidius#Latin|dimidiae]] partis [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]], **カトゥウォルクスは、[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の半分の地方の王であり、 *qui una cum [[wikt:en:Ambiorix|Ambiorige]] consilium [[wikt:en:inierat|inierat]], **アンビオリークスと一緒に<small>(カエサルに造反する)</small>企てに着手していた者であるが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第5巻#26節|第5巻26節]]を参照。)</span> *[[wikt:en:aetas#Latin|aetate]] iam [[wikt:en:confectus#Latin|confectus]], **すでに加齢によって疲弊しており、 *cum laborem aut belli aut fugae ferre non posset, **戦争の労苦、あるいは逃亡の労苦に耐えることができなかったので、 *omnibus [[wikt:en:prex#Latin|precibus]] [[wikt:en:detestatus#Latin|detestatus]] [[wikt:en:Ambiorix|Ambiorigem]], qui eius consilii [[wikt:en:auctor#Latin|auctor]] [[wikt:en:fuisset|fuisset]], **その企ての張本人であった[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]をあらゆる呪詛のことばで呪って、 *'''[[wikt:en:taxus#Latin|taxo]]''', cuius magna in [[wikt:en:Gallia#Latin|Gallia]] [[wikt:en:Germania#Latin|Germania]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:copia#Latin|copia]] est, se [[wikt:en:exanimo#Latin|exanimavit]]. **[[w:ガリア|ガッリア]]や[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]に豊富にあった'''[[w:ヨーロッパイチイ|イチイ]]'''によって、息絶えたのであった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「イチイの木で首を吊った」などと解する訳書もあるが、<br>    樹木名を記しているので、服毒であろう。)</span><!-- [[wikt:en:| --> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===32節=== [[画像:Régions naturelles de Belgique.jpg|thumb|300px|現代[[w:ベルギー|ベルギー]]の生態区分図。<br />図の<span style="background-color:#E6E6FA;>薄紫色の部分</span>「コンドロ」([[w:en:Condroz|Condroz]])の辺りにコンドルースィー族 ''[[w:en:Condrusi|Condrusi]]'' が、その南の[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]にセグニー族 ''[[w:en:Segni (tribe)|Segni]]'' がいたと考えられている。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/32節]] {{進捗|00%|2025-05-18}}</span> ;ゲルマーニア部族の弁明、アドゥアートゥカに輜重を集める *<!--❶-->[[wikt:en:Segni#Latin|Segni]] [[wikt:en:Condrusi#Latin|Condrusi]]<nowiki>que</nowiki>, ex [[wikt:en:gens#Latin|gente]] et [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]], **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の種族や人員のうち、<u>セグニー族</u>と<u>コンドルースィー族</u>は、 *qui sunt inter [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]]<nowiki>que</nowiki>, **[[w:エブロネス族|エブローネース族]]とトレーウェリー族の間にいたが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:セグニー族 ''[[w:en:Segni (tribe)|Segni]]'' は本節が初出。<br>    コンドルースィー族 ''[[w:en:Condrusi|Condrusi]]'' の名は何度か言及されており、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#6節|第4巻6節]]ではトレーウェリー族の庇護民と説明されている。<br>    彼らはケルト語を話す部族であったと考えられている。) *[[wikt:en:legatus#Latin|legatos]] ad Caesarem [[wikt:en:mitto#Latin|miserunt]] [[wikt:en:oratum#Verb|oratum]], **カエサルのもとへ嘆願するために使節たちを遣わした。 *ne se in hostium [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] [[wikt:en:duceret|duceret]] **自分たちを敵として見なさないように、と。 *[[wikt:en:neve#Latin|neve]] omnium [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]], qui essent citra [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]], unam esse causam [[wikt:en:iudicaret|iudicaret]]<!--;-->: **または、<u>レーヌス</u>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<u>のこちら側にいるゲルマーニア人</u>すべての事情は1つであると裁断しないように、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) は西岸部族の総称。<br>    ''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *[[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] se de bello [[wikt:en:cogitavisse|cogitavisse]], **自分たちは、戦争についてまったく考えたことはないし、 *[[wikt:en:nullus#Latin|nulla]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigi]] auxilia [[wikt:en:misisse|misisse]]. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]に何ら援軍を派遣したことはない、と。 :  *<!--❷-->Caesar, [[wikt:en:exploratus#Latin|explorata]] re [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestione]] [[wikt:en:captivus#Noun|captivorum]], **カエサルは、捕虜を審問することによってその事を探り出すと、 *si qui ad eos [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]] ex fuga [[wikt:en:convenissent|convenissent]], **もし彼ら<small></small>のもとへ逃亡している[[w:エブロネス族|エブローネース族]]のうちの誰かが集まっていたならば、 *ad se ut [[wikt:en:reducerentur|reducerentur]], [[wikt:en:imperavit|imperavit]]; **自分<small>〔カエサル〕</small>のもとへ連れ戻されるようにと、命令した。 *si ita [[wikt:en:fecissent|fecissent]], **もし<small></small>そのように行なったならば、 *fines eorum se [[wikt:en:violaturus#Latin|violaturum]] [[wikt:en:negavit|negavit]]. **彼らの領土を自分<small>〔カエサル〕</small>が侵害することはないであろうと主張した。 :  ;   全軍の輜重隊をアドゥアートゥカに集める *<!--❸-->Tum [[wikt:en:copiae|copiis]] in tres partes [[wikt:en:distributus#Latin|distributis]], **<small>(カエサルは)</small>それから、軍勢を三方面に分配すると、 *[[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]] omnium legionum [[wikt:en:Aduatuca#Latin|Aduatucam]] [[wikt:en:contulit|contulit]]. **全軍団の[[w:輜重|輜重]]をアドゥアートゥカに運び集めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アドゥアートゥカ Aduatuca の表記は、<br>     写本によってはアトゥアートゥカ Atuatuca となっている。<br>     現在の[[w:トンゲレン|トンゲレン市]]。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:輜重は <ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーローネース</rt><rp>)</rp></ruby> [[wikt:en:calo#Noun_5|cālōnēs]] という数千人の奴隷が運ぶのだが、<br>    しばしば行軍の足手まといになるので、中継点に留めたのであろう。)</span> :  *<!--❹-->Id [[wikt:en:castellum#Latin|castelli]] [[wikt:en:nomen#Latin|nomen]] est. **それ<small>〔アドゥアートゥカ〕</small>は、城砦の名前である。 *Hoc fere est in [[wikt:en:medius#Latin|mediis]] [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]] finibus, **これは、[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の領土のほぼ真ん中にあり、 *[[wikt:en:ubi#Latin|ubi]] [[wikt:en:Titurius#Latin|Titurius]] atque [[wikt:en:Aurunculeius#Latin|Aurunculeius]] [[wikt:en:hiemandi#Verb|hiemandi]] causa [[wikt:en:consederant|consederant]]. **そこには、<u>ティトゥーリウス</u> と <u>アウルンクレーイウス</u> が越冬するために陣取っていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|ティトゥーリウス・サビヌス]] と アウルンクレーイウス・コッタ の顛末については、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#24節|第5巻24節]]~[[ガリア戦記_第5巻#37節|37節]] を参照。<br>     第5巻ではカエサルは冬営の地名についてはまったく記していないが、<br>     本節の記述から「[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアトゥカの戦い]]」と呼ばれている。)</span> :  *<!--❺-->Hunc <u>cum</u> reliquis rebus locum [[wikt:en:probabat|probabat]], **<small>(カエサルは)</small>この場所を、ほかの事柄によっても是認したし、 *<u>tum</u> quod [[wikt:en:superior#Latin|superioris]] anni [[wikt:en:munitio#Latin|munitiones]] [[wikt:en:integer#Latin|integrae]] [[wikt:en:manebant|manebant]], **またとりわけ前年の防備が損なわれずに存続していたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:cum#Conjunction_2|cum]] ~, [[wikt:en:tum#Latin|tum]] ・・・「~と同様に・・・もまた」)</span> *ut militum laborem [[wikt:en:sublevaret|sublevaret]]. **兵士の労苦を軽減するためでもある。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:praesidium#Latin|Praesidio]] [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] legionem [[wikt:en:quartam decimam|quartam decimam]] [[wikt:en:reliquit|reliquit]], **<small>(全軍の)</small>輜重の守備隊として第14軍団を<small>(そこに)</small>残した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「第14軍団」は前年にサビーヌスとコッタとともに全滅したが、<br>     カエサルは慣例を破ってこれを欠番とせずに、<br>     新たに徴募した軍団を同じ「第14軍団」とした。)</span> *unam ex his tribus, quas [[wikt:en:proxime#Adverb|proxime]] [[wikt:en:conscriptus#Latin|conscriptas]] ex <u>Italia</u> [[wikt:en:traduxerat|traduxerat]]. **<small>(それは)</small>最近にイタリアから徴募されたものとして連れて来られた3個<small>(軍団)</small>のうちの1個である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#1節|1節]]を参照。ここでイタリア [[wikt:en:Italia#Latin|Italia]] とは[[w:イタリア本土 (古代ローマ)|本土イタリア]]のことではなく、<br>    カエサルが総督であった[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことである。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❼-->Ei legioni [[wikt:en:castra#Latin|castris]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Quintus#Latin|Quintum]] [[wikt:en:Tullius#Latin|Tullium]] [[wikt:en:Cicero#Latin|Ciceronem]] <u>praeficit</u> **その[[w:ローマ軍団|軍団]]と陣営には[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィーントゥス・トゥッリウス・キケロー]]を指揮者として、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:praeficit|praeficit]] (現在形) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:praefecit|praefecit]] (完了形) となっている。)</span> *[[wikt:en:ducenti#Latin|ducentos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:eques#Latin|equites]] <u>ei</u> [[wikt:en:adtribuit|adtribuit]]. **200騎の騎兵を彼に割り当てた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ei は&alpha;系写本の記述だが、&beta;系写本にはない。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===33節=== [[画像:Ancient north-east Gaul topographic map (Latin).svg|right|thumb|300px|ガッリア北東部の[[ガリア戦記/ガリアの河川#ライン川水系|ライン川水系]]の図。<hr>[[w:la:Rhenus|Rhenus]]:レーヌス 〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<br>[[w:la:Mosella (flumen)|Mosella]]:モセッラ 〔[[w:モーゼル川|モーゼル川]]〕<br>[[w:la:Vacalus|Vacalus]]:ウァカルス〔[[w:ワール川|ワール川]]〕<br>[[w:la:Mosa|Mosa]] :モサ    〔[[w:マース川|マース川]]〕<br>[[w:la:Scaldis|Scaldis]]:スカルディス〔[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]]〕]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/33節]] {{進捗|00%|2025-05-25}}</span> ;軍勢をカエサル、ラビエーヌス、トレボーニウスの三隊に分散 :  ;   ラビエーヌスと3個軍団を大西洋岸地方へ派兵 *<!--❶-->[[wikt:en:partitus#Latin|Partito]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]], **<small>(カエサルは)</small>軍隊を分配すると、 *[[wikt:en:Titus#Latin|Titum]] [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] cum [[wikt:en:legio#Latin|legionibus]] [[wikt:en:tres#Latin|tribus]] **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエーヌス]]に、3個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに、 *ad [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceanum]] [[wikt:en:versus#Latin|versus]] **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;"><small>〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</small></span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>の方へ向きを変えて、 *in eas partes, quae [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:adtingunt|adtingunt]], [[wikt:en:proficisci|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]; **メナピイー族<small>(領)</small>に接する地方に出発することを命じる。 :  ;   トレボーニウスと3個軍団をアドゥアートゥキー族方面へ派兵 *<!--❷-->[[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]] cum [[wikt:en:par#Latin|pari]] legionum numero **[[w:ガイウス・トレボニウス|ガーイウス・トレボーニウス]]には、軍団の同数<small>〔3個〕</small>とともに、 *ad eam [[wikt:en:regio#Latin|regionem]], quae <u>(ad) Aduatucos</u> [[wikt:en:adiaceo#Latin|adiacet]], **アドゥアートゥキー族に隣接する領域へ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、写本A<sup>1</sup>, BM では &nbsp; ad [[wikt:en:Aduatucos|Aduatucos]] &nbsp; だが、<br>         写本A<sup>c</sup>Q, SLN では &nbsp; Aduatucos 、<br>         &beta;系写本では &nbsp; Atuatucis となっている。)</span> *[[wikt:en:depopulandus#Latin|depopulandam]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittit]]; **荒廃させるべく派遣する。 [[画像:Schelde_4.25121E_51.26519N.jpg|thumb|right|200px|ベルギーの[[w:アントウェルペン|アントウェルペン]]周辺を流れる[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]]河口付近の[[w:衛星画像|衛星画像]]。ラビエーヌスが向かったメナピイー族に接する地方である。]] :  ;   カエサル自身は3個軍団を率いて、アンビオリークスらを追撃 *<!--❸-->ipse cum reliquis tribus ad flumen <u>Scaldem</u>, quod [[wikt:en:influo#Latin|influit]] in [[wikt:en:Mosa#Latin|Mosam]], **自身は、残りの3個<small>(軍団)</small>とともに、モサ<small>(川)</small>に流れ込むスカルディス川のたもとへ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:スカルディス Scaldis は現在の[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]] Schelde で、<br>    フランス北部からベルギー、オランダへ流れている。<br>    モサ川 Mosa すなわち現在の[[w:マース川|マース川]] Maas とは運河でつながるが、<br>    当時の関係およびカエサルの目的地は不詳。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:Scaldis#Latin|Scaldem]] だが、<br>         &beta;系写本では Scaldim とするなどの異読があり、<br>         ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' は [[wikt:en:Sabim|Sabim]](サビス川 [[wikt:en:Sabis|Sabis]])の誤写ではないかとするなど、<br>         いくつかの修正提案がある。)</span> *[[wikt:en:extremus#Adjective|extremas]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennae]] partes [[wikt:en:ire#Latin|ire]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]], **かつ、アルドゥエンナ<small>〔[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]〕(の森林)</small>の外縁の地方へ行軍することを決めた。 *[[wikt:en:quo#Adverb|quo]] cum paucis [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectum]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:audio#Latin|audiebat]]. **そこへは、[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]がわずかな騎兵たちとともに出発したと聞いていたのだ。 :  ;   カエサルが、アドゥアートゥカへの帰還を確言 *<!--❹-->[[wikt:en:discedens#Latin|Discedens]] post diem septimum sese [[wikt:en:reversurus#Latin|reversurum]] [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmat]]; **<small>(カエサルは、陣営を)</small>離れるに当たって、<u>7日目の後</u>に自分は引き返して来るであろうと断言する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ローマ人は日数を当日から起算するため、「7日目の後」は、6日後のこと。)</span> *quam ad diem ei [[wikt:en:legio#Latin|legioni]], quae in [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:relinquebatur|relinquebatur]], [[wikt:en:deberi|deberi]] frumentum [[wikt:en:sciebat|sciebat]]. **その当日には、守備に残されている軍団にとって糧食が必要とされることを<small>(カエサルは)</small>知っていたのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:hortatur|hortatur]], **<small>(カエサルは)</small>ラビエーヌスとトレボーニウスを<small>(以下のように)</small>鼓舞する。 *si rei publicae [[wikt:en:commodo#Adverb_2|commodo]] facere [[wikt:en:possint|possint]], **もし<small>(ローマ軍全体の)</small>公務のために都合良く行動することができるならば、 *ad <u>eum</u> diem [[wikt:en:revertantur|revertantur]], **その日には戻って来て、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:eum#Latin|eum]] <small>(男性・単数・対格)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:eam#Latin|eam]] <small>(女性・単数・対格)</small> としている。)</span> *ut, rursus [[wikt:en:communicatus#Latin|communicato]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] [[wikt:en:exploratus#Latin|exploratis]]<nowiki>que</nowiki> hostium [[wikt:en:ratio#Latin|rationibus]] **再び<small>(互いの)</small>考えを伝達して、敵たちの作戦を探り出し、 *aliud initium belli capere <u>possent</u>. **次なる戦争の端緒を捉えようではないか、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:possent|possent]] <small>(未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:possint|possint]] <small>(現在・接続法)</small> となっている。)</span> <br> :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:'''カエサル麾下の軍団配分について'''<br> [[ガリア戦記 第5巻#8節|第5巻8節]]の記述によれば、ブリタンニアへ2度目の遠征をする前(BC54年)のカエサルは少なくとも8個軍団と騎兵4000騎を :指揮していた。[[ガリア戦記 第5巻#24節|第5巻24節]]によれば、帰還後は8個軍団および軍団から離れた5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]を指揮していたが、 :アンビオリークスによる[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアートゥカの戦い]]で[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|サビーヌス]]らとともに1個軍団と5個大隊が壊滅したので、残りは7個軍団となる。 :[[#1節|本巻1節]]によれば、この年(BC53年)には3個軍団を新たに徴集したので、計10個軍団となったはずである。 :[[#29節|29節]]では、このうちから12個大隊をライン川に架かる橋の守備に残し、[[#32節|32節]]では輜重の守備としてアドゥアートゥカに1個軍団を残した。 :本節の記述通りにラビエーヌス、トレボーニウス、カエサルがそれぞれ3個軍団(計9個)を受け持ったとすると、あわせて10個軍団と12個大隊という勘定になる。 :したがって、この勘定が正しいのであれば、ライン川に残した12個大隊は各軍団から引き抜いたものであり、各軍団は定員を割っていると考えられる。) :  <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===34節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/34節]] {{進捗|00%|2025-06-01}}</span> ;ローマ兵の死傷を極度に怖れながらの対エブローネース族包囲網 :  ;   エブローネース族の分散状況 *<!--❶-->Erat, ut supra [[wikt:en:demonstravimus|demonstravimus]], [[wikt:en:manus#Latin|manus]] [[wikt:en:certus#Latin|certa]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nulla]], **前に説明したように、<small>(エブローネース族には)</small>決まった手勢がなかったし、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#31節|31節]]を参照。)</span> *non [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidum]], non [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]], quod se [[wikt:en:arma#Latin|armis]] [[wikt:en:defenderet|defenderet]], **自分たちが武器で防衛するような<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>も、防塁もなかった。 *sed in omnes partes [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersa]] [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudo]]. **けれども、群衆は四方八方に散らばってしまっていた。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:ubi#Latin|Ubi]] [[wikt:en:quisque#Latin|cuique]] <u>aut</u> [[wikt:en:vallis#Latin|valles]] [[wikt:en:abditus#Latin|abdita]] <u>aut</u> locus [[wikt:en:silvestris#Latin|silvestris]] <u>aut</u> [[wikt:en:palus#Latin|palus]] [[wikt:en:impeditus#Latin|impedita]] **めいめいにとって、<u>あるいは</u>人けのない峡谷、<u>あるいは</u>森に覆われた土地、<u>あるいは</u>入り組んだ沼沢地といった、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …, aut 〰「あるいは~、あるいは…、あるいは〰」)</span> *[[wikt:en:spes#Latin|spem]] [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidii]] aut [[wikt:en:salus#Latin|salutis]] [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquam]] [[wikt:en:offerebat|offerebat]], [[wikt:en:consederat|consederat]]. **守備あるいは身の安全の何らかの希望を提供するところに、陣取っていた。 :  ;   伏兵に用心、ローマ兵の被害を怖れる *<!--❸-->Haec [[wikt:en:locum#Latin|loca]] [[wikt:en:vicinitas#Latin|vicinitatibus]] erant [[wikt:en:notus#Latin|nota]], **これらの場所は、近隣の者たちは知っていたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:すなわち、近隣のガッリア人には地の利があり、ローマ人には地の利がなかったので)</span> *magnamque res [[wikt:en:diligentia#Noun|diligentiam]] [[wikt:en:requirebat|requirebat]] **戦況はたいへんな注意深さを必要としていた。 *non in summa exercitus [[wikt:en:tuendus#Latin|tuenda]] **<small>(ローマ人の)</small>軍隊全体を守るためではなく、 *([[wikt:en:nullus#Latin|nullum]] enim poterat [[wikt:en:universus#Latin|universis]] <u>ab</u> [[wikt:en:perterritus#Latin|perterritis]] ac [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidere]]), **──なぜなら、脅かされ分散されている者たちにより<small>(ローマ軍)</small>総勢に何らの危険が起こり得なかったので── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega;では欠くが、<br>     より劣化した写本 <small>([[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]])</small> では ab となっており、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Glandorpius_(Glandorp)|Glandorp]]'' は &lt;a&gt; と挿入提案している。)</span> *sed in [[wikt:en:singulus#Latin|singulis]] [[wikt:en:miles#Latin|militibus]] [[wikt:en:conservandus#Latin|conservandis]]; **けれども、<small>(ローマ勢の)</small>個々の兵士たちを守ることのために<small>(注意深さを必要としていた)</small>。 *quae tamen ex parte res ad [[wikt:en:salus#Latin|salutem]] exercitus [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinebat]]. **少なくとも、ある面では、そういう事態は軍隊の安全に及んでいた。 :  *<!--❹-->Nam <u>et</u> [[wikt:en:praeda#Latin|praedae]] [[wikt:en:cupiditas#Latin|cupiditas]] multos longius [[wikt:en:evoco#Latin|evocabat]], **すなわち、略奪品への欲望が多くの者たちをより遠くへ呼び寄せていたし、 *<u>et</u> silvae [[wikt:en:incertus#Adjective|incertis]] [[wikt:en:occultus#Latin|occultis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:iter#Latin|itineribus]] [[wikt:en:confertus#Latin|confertos]] [[wikt:en:adeo#Verb|adire]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibebant]]. **森林の不確かで隠された道のりによって密集した行軍を妨げていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et ~, et …「~でもあるし、…でもある」)</span> :  *<!--❺-->Si [[wikt:en:negotium#Latin|negotium]] [[wikt:en:confici|confici]] [[wikt:en:stirps#Latin|stirpem]]<nowiki>que</nowiki> hominum [[wikt:en:sceleratus#Participle|sceleratorum]] [[wikt:en:interfici|interfici]] <u>vellet</u>, **もし、戦役が完遂されること、および非道な連中<small>〔エブローネース族〕</small>の血筋が滅ぼされることを欲するならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:vellent|vellent]] <small>(<u>複数</u>・未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         より劣化した写本 <small>([[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]])</small> では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(<u>単数</u>・未完了過去・接続法)</small> となっている。)</span> *[[wikt:en:dimittendus#Latin|dimittendae]] plures manus [[wikt:en:diducendus#Latin|diducendi]]<nowiki>que</nowiki> erant milites; **いくつもの部隊が分遣され、兵士たちが展開されるべきである。 :  *<!--❻-->si [[wikt:en:contineo#Latin|continere]] ad [[wikt:en:signum#Latin|signa]] [[wikt:en:manipulus#Latin|manipulos]] <u>vellet</u>, ut [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] ratio et [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudo]] exercitus Romani [[wikt:en:postulo#Latin|postulabat]], **もし、ローマ軍の決められた流儀や慣行が要求するように、<ruby><rb>[[w:マニプルス|中隊]]</rb><rp>(</rp><rt>マニプルス</rt><rp>)</rp></ruby>が軍旗のもとに留まることを欲するならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vellent|vellent]] <small>(<u>複数</u>・未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(<u>単数</u>・未完了過去・接続法)</small> となっている。)</span> *locus ipse erat [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:barbarus#Noun|barbaris]], **その場所が蛮族にとって守りとなるであろう。 *neque ex [[wikt:en:occultus#Latin|occulto]] [[wikt:en:insidiandi#Verb|insidiandi]] et [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersos]] [[wikt:en:circumveniendi#Verb|circumveniendi]] **隠れたところから待ち伏せするため、分散した者たち<small>〔ローマ兵〕</small>を包囲するために、 *singulis [[wikt:en:desum#Latin|deerat]] [[wikt:en:audacia#Latin|audacia]]. **<small>(エブローネース族の)</small>おのおのにとって勇敢さには事欠かなかった。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❼-->Ut in eiusmodi difficultatibus, quantum diligentia provideri poterat providebatur, **そのような困難さにおいては、できるかぎりの注意深さで用心されるほどに、用心されるものであるが、 *ut <u>potius</u> in nocendo aliquid praetermitteretur, **結果として、<u>むしろ</u><small>(敵勢への)</small>何らかの加害は差し控えられることになった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:potius#Adverb|potius]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・よりも、むしろ~」)</span> *[[wikt:en:etsi#Latin|etsi]] omnium animi ad ulciscendum ardebant, **たとえ、皆の心が<small>(エブローネース族に)</small>報復するために燃え立っていたとしても、 *<u>quam</u> cum aliquo militum detrimento noceretur. **兵士たちの何らかの損失を伴って<small>(敵勢に)</small>加害がなされるよりも。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:伏兵によって被害をこうむるよりは、ローマ人の安全のために、ローマ兵による攻撃は避けられた。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   カエサルが、近隣の諸部族に対して、エブローネース族の[[w:ジェノサイド|ジェノサイド]](種族皆殺し)を通告 *<!--❽-->Dimittit ad finitimas civitates nuntios Caesar; **カエサルは、近隣の諸部族のところへ伝令たちを分遣する。 *omnes <u>ad se vocat</u> spe praedae ad diripiendos Eburones, **[[w:エブロネス族|エブローネース族]]に対して戦利品を略奪することの望みを<small>(近隣の諸部族に)</small>呼びかける。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では ad se [[wikt:en:vocat|vocat]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:evocat#Latin|evocat]] となっている。)</span> *ut <u>potius</u> in silvis Gallorum vita <u>quam</u> legionarius miles periclitetur, **森の中で、軍団の兵士たち<small>(の生命)</small><u>よりも、むしろ</u>ガッリア人たちの生命が危険にさらされるように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:potius#Adverb|potius]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・よりも、むしろ~」)</span> *simul ut magna multitudine circumfusa **同時にまた、たいへんな大勢で取り囲むことによって、 *pro tali facinore stirps ac nomen civitatis tollatur. **<small>(サビーヌスらを滅ぼした)</small>あれほどの罪業の報いとして、部族の血筋と名前が抹殺されるように、と。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾-->Magnus undique numerus celeriter convenit. **至る所から多数の者が速やかに集結した。 :  :<span style="color:#009900;">(訳注:現代においては、アフガニスタンやイラクで数十万人の現地住民を平気で大量殺戮した米国の社会が<br>    たった数千人のアメリカ兵の戦死によっても大きなダメージを受けて全面撤退に追い込まれたことを、<br>    本節は想起させる。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦== ===35節=== '''スガンブリー族が略奪に駆り立てられてアドゥアートゥカへ向かう''' *① Haec in omnibus Eburonum partibus gerebantur, **これらのこと(=追討戦)が[[w:エブロネス族|エブローネース族]]のすべての地方で遂行されていたが、 *diesque adpetebat septimus, quem ad diem Caesar ad impedimenta legionemque reverti constituerat. **カエサルがその日に[[w:輜重|輜重]]と(キケロの)[[w:ローマ軍団|軍団]]のところへ引き返すと決めていた7日目が近づいていた。 *② Hic quantum in bello Fortuna possit et quantos adferat casus, cognosci potuit. **ここに、戦争では運命(の女神)がどれほどのことに力を持ち、どれほどの結末を引き起こすかを知ることができた。 **:(訳注:[[#30節|30節]]でもそうだが、カエサルは戦況が芳しくないと運命 Fortuna を持ち出すようである。[[#42節|42節]]も参照。) *③ Dissipatis ac perterritis hostibus, ut demonstravimus, **(前節で)説明したように、追い散らされて、脅かされている敵たちには、 *manus erat nulla quae parvam modo causam timoris adferret. **(ローマ勢に敵を)恐れる理由を少しの程度も引き起こすようないかなる手勢もなかった。 *④ Trans Rhenum ad Germanos **<u>レーヌス</u>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<u>の向こう側の[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人</u>のもとへ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) は東岸部族の総称。<br>    ''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *pervenit fama, diripi Eburones atque ultro omnes ad praedam evocari. **エブローネース族が収奪され、(近隣部族の)皆が略奪品へ向けて自発的に誘惑されているという風評が達した。 *⑤ Cogunt equitum duo milia Sugambri, qui sunt proximi Rheno, **レーヌスの近隣にいたスガンブリー族は、騎兵2000騎を徴集した。 *a quibus receptos ex fuga Tenctheros atque Usipetes supra docuimus. **前に説明したように、彼らによって[[w:テンクテリ族|テンクテリ族]]と[[w:ウスィペテス族|ウスィペテス族]]が逃亡から迎え入れられたのだ。 **:(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]および[[ガリア戦記 第4巻#18節|18~19節]]を参照。) *⑥ Transeunt Rhenum navibus ratibusque **(スガンブリー族は)レーヌスを船団や筏で渡河した。 *triginta milibus passuum infra eum locum, ubi pons erat perfectus praesidiumque ab Caesare relictum. **カエサルにより橋が造り上げられて守備隊が残された地点よりも下流に30ローママイル(約44km)のところを。 *Primos Eburonum fines adeunt; **手始めとしてエブローネース族の領土に殺到して、 *multos ex fuga dispersos excipiunt, **逃亡からちりぢりにさせられた多くの者たちを追い捕らえて、 *magno pecoris numero, cuius sunt cupidissimi barbari, potiuntur. **蛮族たちが最も熱望している家畜の多数をわがものにした。 *⑦ Invitati praeda longius procedunt. **(スガンブリー族の軍勢は)略奪品に誘われて、より遠くに進み出た。 *Non hos palus ─ in bello latrociniisque natos ─, non silvae morantur. **戦争や追いはぎに生まれついていたので、沼地も森林も彼らを妨げることがなかった。 *Quibus in locis sit Caesar, ex captivis quaerunt; **カエサルがどの場所にいるのか、捕虜から問い質した。 *profectum longius reperiunt omnemque exercitum discessisse cognoscunt. **(彼が)より遠くに旅立って、軍隊の総勢が立ち去ったことを、知った。 *⑧ Atque unus ex captivis "Quid vos," inquit, **なおかつ、捕虜たちのうちの一人が「なぜ、あんたたちは」と言い出した。 *"hanc miseram ac tenuem sectamini praedam, **「この取るに足らない、ちっぽけな略奪品を追い求めるのか。 **:(訳注:sectamini はデポネンティア動詞 sector の直説法・2人称複数・現在形) *quibus licet iam esse fortunatissimos? **(あんたたちは)今や、最も富裕な者に成り得るのに。 *⑨ Tribus horis Aduatucam venire potestis: **(この場所から)3時間でアドゥアートゥカに到達できる。 **:(訳注:古代ローマの時間は、不定時法であり、当地の緯度や季節により長さは異なる。) *huc omnes suas fortunas exercitus Romanorum contulit; **ここへ、ローマ軍がすべての財産を運び集めたのだ。 *praesidii tantum est, ut ne murus quidem cingi possit, **守備隊は、城壁が取り巻かれることさえできないほどの(貧弱な)ものでしかない。 *neque quisquam egredi extra munitiones audeat." **何者も防備の外側へあえて出て行こうとはしないのだ。」 *⑩ Oblata spe Germani, **ゲルマーニア人たちは(ローマ軍の財産という)望みを提示されて、 *quam nacti erant praedam, in occulto relinquunt; **(すでにエブローネース族の者たちから)獲得していた略奪品を秘されたところに残しておいて、 *ipsi Aduatucam contendunt usi eodem duce, cuius haec indicio cognoverant. **自身は、このことを申告により知ったところの同じ(捕虜の)案内人を使役して、アドゥアートゥカに急いだ。 <br> :('''訳注:部族名・地名の表記について''' :スガンブリー族 Sugambri:α系写本では Sugambri、T・U写本では Sygambri、V・R写本では Sigambri :テンクテリ族 Tenctheri:β系写本では Tenctheri、α系写本では Thenctheri :アドゥアートゥカ Aduatuca:α系・T写本では Aduatuca、V・ρ系写本では Atuatuca) ===36節=== '''アドゥアートゥカのキケロが糧秣徴発に派兵する''' *① [[w:la:Quintus_Tullius_Cicero|Cicero]], qui omnes superiores dies **[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|キケロ]]は(期日の7日目)より以前の日々すべてを *praeceptis Caesaris cum summa diligentia milites in castris continuisset **カエサルの指図により、最高の入念さとともに、兵士たちを陣営の中に留めておき、 *ac <u>ne</u> [[wikt:en:calo#Noun_5|calonem]] <u>quidem</u> quemquam extra munitionem egredi passus esset, **<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> でさえも、何者も防備の外側に出て行くことを許されなかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> ''[[wikt:en:calo#Etymology_2_3|cālō]]'' (複数形 ''[[wikt:en:calones|cālōnēs]]'') は、[[ガリア戦記_第2巻#24節|第2巻24節]]で言及されたが、<br>    輜重の運搬や陣営の世話のために使役された非ローマ人の奴隷で、<br>    1個軍団では2000名ほどと推定されている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne_quidem|nē ~ quidem]]「~でさえ・・・ない」)</span> *septimo die diffidens de numero dierum Caesarem fidem servaturum, **(期日の)7日目に、カエサルが日数についての約束を守るであろうか、という不信を抱いた。 *quod longius eum<ref>eum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> progressum audiebat, **というのは、彼(カエサル)は、はるか遠くに前進したと聞いていたのだし、 *neque ulla de reditu eius fama adferebatur, **彼の帰還については何ら伝言を届けられていなかったからである。 *② simul eorum permotus vocibus, **同時に(キケロは)以下のような者たちの声に揺り動かされた。 *qui illius patientiam paene obsessionem appellabant, siquidem ex castris egredi non liceret, **もし本当に陣営から出て行くことが許されないならば、彼の忍耐はほぼ攻囲(籠城)であるというのだ。 *nullum eiusmodi casum exspectans, **以下のような事態を予期してもいなかった。 *quo novem oppositis legionibus maximoque equitatu, **9個[[w:ローマ軍団|軍団]]と最大限の[[w:騎兵|騎兵]]隊が(敵と)対峙して、 *dispersis ac paene deletis hostibus **敵たちは散らばらされて、ほとんど抹殺されたのに、 *in milibus passuum tribus offendi posset, **(自陣から)3ローママイルの内で(敵対勢力から)襲撃され得るとは。 [[画像:PraetorianVexillifer_1.jpg|thumb|right|200px|帝政期に用いられた軍旗(ウェクスィッルム)の一種を再現したもの。]] *quinque cohortes frumentatum in proximas segetes mittit, **5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>を糧秣徴発するために、近隣の耕地に派遣した。 *quas inter et castra unus omnino collis intererat. **それら(の耕地)と陣営の間には、ただ一つの丘陵が介在するだけであった。 *③ Complures erant in castris<ref>in castris はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> ex legionibus aegri relicti; **陣営の中には、諸軍団のうちから少なからぬ傷病者たちが残留していた。 *ex quibus qui hoc spatio dierum convaluerant, circiter trecenti(CCC), **その者たちのうちから、この日々の間に回復していた約300名が、 *sub vexillo una mittuntur; **<ruby><rb>[[w:ウェクスィッルム|軍旗]]</rb><rp>(</rp><rt>ウェクスィッルム</rt><rp>)</rp></ruby>のもとで一緒に派遣された。 *magna praeterea multitudo calonum, magna vis iumentorum quae in castris subsederant, **そのうえに、軍属奴隷の大多数、陣営の中に残留していた(ロバなどの)役畜の多数が、 *facta potestate sequitur. **機会を与えられて、随行した。 ===37節=== [[画像:Castra1.png|thumb|right|200px|ローマ式[[w:カストラ|陣営]]([[w:la:Castra_Romana|castra Romana]])の概略図(再掲)。'''7'''が第10大隊の門(porta decumana)で、陣営の裏門に当たる。]] '''スガンブリー族がキケロの陣営に襲来''' *① Hoc ipso tempore et casu Germani equites interveniunt **このまさにその時と状況に、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の[[w:騎兵|騎兵]]たちが出現して、 *protinusque eodem illo, quo venerant, cursu **さらに前方へ(彼らが)やって来たのと同じ突進でもって、 *ab decumana porta in castra inrumpere conantur, **第10大隊の門(=裏門)から陣営の中に突入することを試みた。 **:(訳注:decumana porta は[[ガリア戦記 第2巻#24節|第2巻24節]]で既出、図を参照。) *② nec prius sunt visi obiectis ab ea parte silvis, quam [[wikt:la:castrum|castris]] adpropinquarent, **その方面については森林がじゃま立てしていたので(彼らは)陣営に接近するまでは視認されなかったのだ。 *usque eo ut qui sub [[w:la:Vallum|vallo]] tenderent mercatores, recipiendi sui facultatem non haberent. **そこまで(敵が急に来たので)、防柵の下に宿営していた商人たちが退避する機会を持たなかったほどであった。 *③ Inopinantes nostri re nova perturbantur, **予感していなかった我が方は、新しい事態に混乱させられて、 *ac vix primum impetum cohors in statione sustinet. **やっとのことで[[w:歩哨|歩哨]]に就いていた[[w:コホルス|歩兵大隊]]が(敵の)最初の突撃を持ちこたえた。 *④ Circumfunduntur ex reliquis hostes partibus, si quem aditum reperire possent. **敵たちは、何らかの入口を探り出せないかと、ほかの方面から取り囲んだ。 *⑤ Aegre portas nostri tuentur; **我が方(=ローマ勢)は辛うじて(四方の)諸門を固守して、 *reliquos aditus locus ipse per se munitioque defendit. **ほかの入口を、その位置そのものと防備が(敵の突入から)防護した。 *⑥ Totis trepidatur castris, **陣営の全体が震撼させられて、 *atque alius ex alio causam tumultus quaerit; **各人がほかの者に騒乱の原因を尋ね合った。 **:(訳注:エブローネース族を追討している最中に、スガンブリー族が来襲するとは予想だにしなかったからである。) *neque quo signa ferantur, neque quam in partem quisque conveniat provident. **が、どこへ軍旗が運ばれるのか、どの方面におのおのが集結するのか、判らなかった。 *⑦ Alius iam castra capta pronuntiat, **ある者は、すでに陣営は占拠されたと公言し、 *alius deleto exercitu atque imperatore victores barbaros venisse contendit; **別のある者は、軍隊も将軍(カエサル)も滅びて蛮族が勝利者としてやって来たのだ、と断言した。 *⑧ plerique novas sibi ex loco religiones fingunt **たいていの者たちは、その場所から、新奇な迷信的感情を創り上げ、 *Cottaeque et Tituri calamitatem, qui in eodem occiderint castello, **同じ砦のところで斃れたコッタと[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|ティトゥリウス(・サビヌス)]]の敗亡を *ante oculos ponunt. **眼前に想い描いた。 *⑨ Tali timore omnibus perterritis **このような怖れによって(陣営内部の)皆が脅えており、 *confirmatur opinio barbaris, ut ex captivo audierant, nullum esse intus praesidium. **蛮族にとっては、捕虜から聞いていたように、内部に守備隊が存在していないという見解が強められた。 *⑩ Perrumpere nituntur **(スガンブリー勢は、陣営の防備を)突破することに努め、 *seque ipsi adhortantur, ne tantam fortunam ex manibus dimittant. **これほどの幸運を手から取りこぼさないように、自分たちが自身を鼓舞した。 ===38節=== '''バクルスと百人隊長たちが防戦する''' *① Erat aeger cum<ref>cum はα系写本の記述で、β系写本では in となっている。</ref> praesidio relictus P.(Publius) Sextius Baculus, **(キケロの陣営には)プーブリウス・セクスティウス・バクルスが傷病者として、守備兵とともに残されていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[w:la:Publius Sextius Baculus|Publius Sextius Baculus]] などの記事を参照。)</span> *qui primum pilum ad<ref>ad はα系写本の記述で、β系写本では apud となっている。</ref> Caesarem duxerat, **その者はカエサルのもとで<ruby><rb>[[w:プリムス・ピルス|首位百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>プリムス・ピルス</rt><rp>)</rp></ruby> の座に就いていたことがあり、 *cuius mentionem superioribus proeliis fecimus, **かつての戦闘で彼に言及したが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第2巻#25節|第2巻25節]] および [[ガリア戦記 第3巻#5節|第3巻5節]]を参照。)</span> *ac diem iam quintum cibo caruerat. **(このとき)食物を欠いてすでに5日目であった。 *② Hic diffisus suae atque omnium saluti inermis ex tabernaculo prodit; **彼は、自らと皆の身の安全に疑念を抱いて、非武装のまま天幕小屋から出て来て、 *videt imminere hostes atque in summo esse rem discrimine; **敵たちが迫って来ていること、および事態が重大な危急にあることを目の当たりにして、 *capit arma a proximis atque in porta consistit. **すぐ近くの者から武器を取って、門のところに陣取った。 *③ Consequuntur hunc centuriones eius cohortis quae in statione erat; **歩哨に立っていた(1個)<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby> たちが彼に追随して、 **:(訳注:1個歩兵大隊の百人隊長は、定員通りであれば、6名いた。) *paulisper una proelium sustinent. **しばらく一緒に戦闘を持ちこたえた。 *④ Relinquit animus Sextium gravibus acceptis vulneribus; **セクスティウス(・バクルス)は重い傷を受けて、気を失った。 *Deficiens<ref>deficiens はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> aegre per manus tractus servatur. **(彼は)衰弱して、(味方の)手から手に運ばれて辛うじて救助された。 *⑤ Hoc spatio interposito reliqui sese confirmant **こうしてしばらくした後で、ほかの者たちは意を強くした。 *tantum, ut in munitionibus consistere audeant speciemque defensorum praebeant. **(それは)防壁にあえて陣取って、防戦者たちの姿を示したほどであった。 ===39節=== '''スガンブリー族が糧秣徴発部隊をも襲う''' *① Interim confecta frumentatione milites nostri clamorem exaudiunt; **その間に、糧秣徴発を成し遂げると、我が方の兵士たち(=ローマ軍団兵)は叫び声を聞きつけて、 *praecurrunt equites; **[[w:騎兵|騎兵]]たちが先駆けして、 *quanto res sit in periculo cognoscunt. **事態がどれほどの危険にあるかを認識した。 *② Hic vero nulla munitio est quae perterritos recipiat; **そこには、まさに、脅え上がった者たちを受け入れるような、いかなる防備もなかったのである。 *modo conscripti atque usus militaris imperiti **やっと徴集されたばかりの者たち、なおかつ兵役の経験に通じていない者たちは、 *ad tribunum militum centurionesque ora convertunt; **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>や<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>たちの方へ顔を向けた。 *quid ab his praecipiatur exspectant. **彼ら(上官たち)によって何を指図されるか、待っていたのである。 *③ Nemo est tam fortis, quin rei novitate perturbetur. **新奇な事態に不安にさせられないほど勇敢な者は、誰もいなかった。 *④ Barbari signa procul conspicati oppugnatione desistunt, **蛮族たちは、(糧秣徴発隊の)軍旗を遠くから視認すると、(陣営への)攻囲を停止した。 *redisse primo legiones credunt, quas longius discessisse ex captivis cognoverant; **(彼らは)当初は、より遠くに立ち去ったことを捕虜から知っていた(ローマの)諸軍団が戻って来たと思ったが、 *postea despecta paucitate ex omnibus partibus impetum faciunt. **後には、(糧秣徴発隊の)寡勢ぶりを侮って、あらゆる方向から突撃して来た。 ===40節=== '''敵中突破して陣営へ戻る糧秣徴発部隊の明暗''' *① [[wikt:en:calo#Noun_5|Calones]] in proximum tumulum procurrunt. **<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> たちは、近隣の丘に先駆けした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注1:<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> ''[[wikt:en:calo#Etymology_2_3|cālō]]'' (複数形 ''[[wikt:en:calones|cālōnēs]]'') については、<br>     [[ガリア戦記_第2巻#24節|第2巻24節]]・本巻[[#36節|36節]]で既述。)</span> *Hinc celeriter deiecti **(彼らは)ここから、(突撃して来る敵の軍勢を眺めて)たちまち当てが外れて、 *se in signa manipulosque coniciunt; **(後方にいた)軍旗と[[w:マニプルス|歩兵中隊]]のところに身を投じた。 *eo magis timidos perterrent milites. **それゆえに、臆病な兵士たちを大いに脅かした。 [[画像:Wedge-diagram.svg|thumb|right|200px|[[w:くさび|楔(くさび)]]の図。本節で述べられているのは、ローマ勢が楔(図の黒い部分)のように突撃することにより、敵を中央突破しようという戦術であろう。]] *② Alii cuneo facto ut celeriter perrumpant, censent **(ローマ兵の)ある者たちは、速やかに(敵中を)突破するように、<ruby><rb>[[w:くさび|楔形]]</rb><rp>(</rp><rt>くさびがた</rt><rp>)</rp></ruby>隊列を形成しようと考慮した。 *─ quoniam tam propinqua sint castra, **─ 陣営がこれほどまで近隣にあるので、 *etsi pars aliqua circumventa ceciderit, at reliquos servari posse confidunt ─, **たとえ、一部の誰かが包囲されて斃れたとしても、残りの者たちは救われることが可能だと確信したのだ ─。 *③ alii ut in iugo consistant atque eundem omnes ferant casum. **別のある者たちは、(丘の)尾根に陣取って、皆が同じ命運に耐え忍ぼうと(考えた)。 *④ Hoc veteres non probant milites, quos sub vexillo una profectos docuimus. **既述したように軍旗のもとで一緒に発って来た古参兵たちは、後者(の案)を承認しなかった。 **:(訳注:[[#36節|36節]]③項で既述のように、回復した傷病兵たちが同行してきていた。) *Itaque inter se cohortati **こうして、(古参の傷病兵たちは)互いに激励し合って、 *duce C.(Gaio) Trebonio equite Romano, qui iis erat praepositus, **彼らの指揮を委ねられていたローマ人[[w:騎士|騎士階級]]のガイウス・トレボニウスを統率者として、 **:(訳注:[[#33節|33節]]で3個軍団を率いて出発した副官の[[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]]とは明らかに同名の別人である。) *per medios hostes perrumpunt incolumesque ad unum omnes in castra perveniunt. **敵たちの中央を突破して、一人に至るまで皆が無傷で陣営に到着した。 *⑤ Hos subsecuti calones equitesque eodem impetu militum virtute servantur. **彼らに追随して、軍属奴隷と[[w:騎兵|騎兵]]たちが同様の突撃をして、兵士たちの武勇により救われた。 *⑥ At ii qui in iugo constiterant, **それに対して(丘の)尾根に陣取った者たちは、 *nullo etiam nunc usu rei militaris percepto **今になってさえも、軍事的行動というものを把握しておらず、 *neque in eo quod probaverant consilio permanere, ut se loco superiore defenderent, **より高い場所で身を守るという、彼らが承認していた考えに留まりもせず、 *neque eam quam prodesse aliis vim celeritatemque viderant, imitari potuerunt, **(彼らが)別の者たち(=古参兵)に役立ったのを見ていたところの力と迅速さを真似することもできなかった。 *sed se in castra recipere conati iniquum in locum demiserunt. **けれども、陣営に退却することを試みたが、不利な場所に落ち込んで行った。 *⑦ Centuriones, quorum nonnulli ex inferioribus ordinibus reliquarum legionum **[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]たちといえば、彼らの少なからぬ者たちは、ほかの[[w:ローマ軍団|軍団]]のより低い序列から、 *virtutis causa in superiores erant ordines huius legionis traducti, **武勇のおかげで、この軍団のより高い序列に異動させられていたが、 *ne ante partam rei militaris laudem amitterent, fortissime pugnantes conciderunt. **かつて獲得した軍事的な賞賛を失わないように、とても果敢に奮戦して斃れた。 *⑧ Militum pars horum virtute **兵士たちの一部は、これら(討ち死にした百人隊長たち)の武勇により、 *submotis hostibus praeter spem incolumis in castra pervenit, **予想に反して敵たちが撃退されたので、無傷で陣営に到着した。 *pars a barbaris circumventa periit. **別の一部は、蛮族によって包囲されて、討ち死にした。 ===41節=== '''スガンブリー族の撤退、カエサルの帰還''' *① Germani desperata expugnatione castrorum, **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人たちは(キケロの)[[w:カストラ|陣営]]の攻略に絶望して、 *quod nostros iam constitisse in munitionibus videbant, **というのは、我が方(ローマ勢)が防備のところに立っているのを見たからであるが、 *cum ea praeda quam in silvis deposuerant, trans Rhenum sese receperunt. **森の中にしまい込んでいた略奪品とともに、レヌス(=[[w:ライン川|ライン川]])の向こう側に撤退した。 *② Ac tantus fuit etiam post discessum hostium terror, **敵たちの立ち去った後でさえ(ローマ勢の)畏怖はたいへんなものであったので、 *ut ea nocte, cum C.(Gaius) Volusenus missus cum equitatu ad castra venisset, **その夜に、(追討戦に)派遣されていたガーイウス・ウォルセーヌスが騎兵隊とともに陣営へ帰着したときに **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Gaius Volusenus|Gaius Volusenus]]'' は、[[ガリア戦記_第3巻#5節|第3巻5節]]のアルプス・オクトードゥールスの戦い、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#21節|第4巻21節]]・[[ガリア戦記_第4巻#23節|23節]]のブリタンニアへの先遣で既述。<br>    この後、さらに第8巻23節<sub>([[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#23|s]])</sub>、48節<sub>([[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#48|s]])</sub>でも活躍する。)</span> *fidem non faceret adesse cum incolumi Caesarem exercitu. **カエサルが無傷の軍隊とともに近くに来ていることを(陣営の残留組に)信用させなかったほどである。 *③ Sic omnino animos timor praeoccupaverat, ut paene alienata mente **ほとんど気でも違ったかのように、皆の心を怖れが占めていた。 **:(訳注:sic … ut ~ の構文;「~と同様に…である」) *deletis omnibus copiis equitatum se ex fuga recepisse dicerent **(残留者たちは、カエサルら)全軍勢が滅ぼされて、[[w:騎兵|騎兵隊]]が敗走から退いて来たのだ、と言った。 *neque incolumi exercitu Germanos castra oppugnaturos fuisse contenderent. **(カエサルら)軍隊が無傷であれば、ゲルマーニア人が陣営を襲撃しなかっただろう、と断言した。 **:(訳注:oppugnaturos fuisse ;間接話法では非現実な[[w:条件法|条件文]]の帰結は「未来分詞+fuisse」で表される。) *④ Quem timorem Caesaris adventus sustulit. **その怖れをカエサルの到着が取り除いた。 **:(訳注:sustulit は tollō の完了・能動3人称単数形) ===42節=== '''カエサルがスガンブリー族の襲来と撤退を運命に帰する''' *① Reversus ille, eventus belli non ignorans, **引き返して来た彼(カエサル)は、戦争の成り行きというものを知らないはずがないので、 *unum quod cohortes ex statione et praesidio essent emissae, **ひとつ(だけ)、<ruby><rb>[[w:コホルス|諸大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> が[[w:歩哨|歩哨]]や守備から(糧秣徴発に)派遣されたことを *questus ─ ne minimo quidem casu locum relinqui debuisse ─ **不慮の事態に対して最小限のいかなる余地も残されるべきではなかった、と嘆いた。 *multum Fortunam in repentino hostium adventu potuisse iudicavit, **不意の敵たちの到来においては運命(の女神)が大いに力を持つ、と断じた。 *② multo etiam amplius, quod paene ab ipso vallo portisque castrorum barbaros avertisset. **さらに、より一層大きかったのは、(運命が)ほとんど蛮族をその陣営の防柵と諸門から追い返してしまったことである。 *③ Quarum omnium rerum maxime admirandum videbatur, **それらのすべての事態でとりわけ驚くべきと思われたのは、 *quod Germani, qui eo consilio Rhenum transierant, ut Ambiorigis fines depopularentur, **その意図で[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]の領土を荒らすようにレヌス(=[[w:ライン川|ライン川]])を渡河していた[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人が、 *ad castra Romanorum delati **ローマ人の陣営の方へそらされて、 *optatissimum Ambiorigi beneficium obtulerunt. **アンビオリークスに最も望ましい恩恵を施してしまったことである。 ==対エブローネース族追討戦(2)== ===43節=== '''アンビオリークスが辛うじて追討を逃れる''' *① Caesar rursus ad vexandos hostes profectus **カエサルは再び敵たちを苦しめるために出発して、 *magno coacto &lt;equitum&gt; numero ex finitimis civitatibus in omnes partes dimittit. **[[w:騎兵|騎兵]]の多数を隣接する諸部族から徴集して、あらゆる方面に派遣した。 **:(訳注:&lt;equitum&gt; 「騎兵の」は近代の校訂者による挿入である。) *② Omnes vici atque omnia aedificia quae quisque conspexerat incendebantur, **おのおのが目にしたすべての村々およびすべての建物が焼き打ちされた。 *pecora interficiebantur<ref>pecora interficiebantur はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref>, praeda ex omnibus locis agebatur; **家畜は屠殺され、あらゆる場所から略奪品が奪い去られた。 *③ frumenta non solum tanta multitudine iumentorum atque hominum consumebantur, **役畜および人間たちのこれほど大勢により穀物が消費され尽くしたのみならず、 *sed etiam anni tempore atque imbribus procubuerant, **季節と豪雨によってさえも(穀物が)倒れた。 *ut si qui etiam in praesentia se occultassent, **その結果、もし(エブローネース族の)何者かが現状では身を隠しているとしても、 *tamen his deducto exercitu rerum omnium inopia pereundum videretur. **それでも彼らは(ローマ人の)軍隊が引き揚げれば、あらゆるものの欠乏により死滅するはずと思われた。 *④ Ac saepe in eum locum ventum est tanto in omnes partes diviso equitatu, **たいへん多くの騎兵隊があらゆる方面に分遣されて、しばしば以下のような状態に出くわした。 *ut non modo visum ab se Ambiorigem in fuga circumspicerent captivi **捕虜たちが、自分たちによって逃亡中の[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が目撃されたと見回しただけでなく、 *nec plane etiam abisse ex conspectu contenderent, **(アンビオリークスが)視界からまったく消え去ってはいないとさえ主張した。 *⑤ ut spe consequendi inlata atque infinito labore suscepto, **その結果、(アンビオリークスを)追跡する希望がもたらされて、さらに限りない労苦が従事された。 *qui se summam ab Caesare gratiam inituros putarent, **カエサルから最高の恩恵を得ようと思った者たちは、 *paene naturam studio vincerent, **熱意により(身体的な)資質にほとんど打ち克ったが、 *semperque paulum ad summam felicitatem defuisse videretur, **いつも最高の恵みにあと少しで足りなかったと思われる。 *⑥ atque ille latebris aut silvis<ref>aut silvis はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> aut saltibus se eriperet **かつ彼(アンビオリークス)は隠れ処、あるいは森林、あるいは峡谷によって自らを救い、 *et noctu occultatus alias regiones partesque peteret **夜に秘されて、別の地方や方面をめざした。 *non maiore equitum praesidio quam quattuor, **4名より多くない騎兵の護衛によって、 *quibus solis vitam suam committere audebat. **自らの生命をその者たちだけにあえて委ねたのだ。 ===44節=== '''カエサルが撤退し、造反者アッコーを処刑する''' *① Tali modo vastatis regionibus **このようなやり方で(エブローネース族の)諸地域を荒廃させて、 [[画像:Porte_Mars_01.jpg|thumb|right|200px|ドゥロコルトルム(現在の[[w:ランス (マルヌ県)|ランス]])に建てられた帝政ローマ時代(3世紀)の[[w:凱旋門|凱旋門]]。]] *exercitum Caesar duarum cohortium damno [[w:la:Remi|Durocortorum]] Remorum reducit **カエサルは、2個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> の損失(だけ)で、軍隊を[[w:レミ族|レミ族]]の[[w:ドゥロコルトルム|ドゥロコルトルム]]に連れ戻して、 **:(訳注:ドゥロコルトルムはレミ族の首邑で、現在の[[w:ランス (マルヌ県)|ランス]] Reims である。) *concilioque in eum locum Galliae indicto **その地においてガッリアの(領袖たちの)会合を公示して、 *de coniuratione Senonum et Carnutum quaestionem habere instituit **[[w:セノネス族|セノネス族]]と[[w:カルヌテス族|カルヌテス族]]の共謀について詮議することを決定した。 *② et de Accone, qui princeps eius consilii fuerat, **その謀計の首謀者であった[[w:アッコ (セノネス族)|アッコー]]については *graviore sententia pronuntiata more maiorum supplicium sumpsit. **より重い判決が布告され、(ローマ人の)先祖の習慣により極刑に処した。 **:(訳注:ローマ史家[[w:テオドール・モムゼン|モムゼン]]は、アッコーはローマの<ruby><rb>[[w:リクトル|先導吏]]</rb><rp>(</rp><rt>リクトル</rt><rp>)</rp></ruby> により[[w:斬首刑|斬首]]されたと言及している<ref>『モムゼン ローマの歴史Ⅳ』長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、p.233 を参照。</ref>。 **:外国から来た侵略者カエサルがこのような刑罰を下したことに、ガッリア人たちは憤激した。[[ガリア戦記 第7巻#1節|第7巻1節]]を参照。) *③ Nonnulli iudicium veriti profugerunt. **少なからぬ者たちは、裁判を恐れて逃走した。 *Quibus cum aqua atque igni interdixisset, **その者たちには水と火が禁じられたうえで、 **:(訳注:「水と火を禁じる」とは追放処分のことで、居住権や財産の没収などを指す。) *duas legiones ad fines Treverorum, duas in Lingonibus, **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]をトレーウェリー族の領土へ、2個(軍団)を[[w:リンゴネス族|リンゴネス族]](の領土)に、 *sex reliquas in Senonum finibus [[w:la:Agedincum|Agedinci]] in hibernis conlocavit **残りの6個(軍団)を[[w:セノネス族|セノネス族]]の領土の[[w:アゲディンクム|アゲディンクム]]に、冬営地に宿営させた。 **:(訳注:アゲディンクムは、現在の[[w:サン (ヨンヌ県)|サン]] Sens である。) *frumentoque exercitui proviso, **軍隊の糧秣を調達してから、 *ut instituerat, in Italiam ad conventus agendos profectus est. **定めていたように、イタリアに開廷(巡回裁判)を行なうために出発した。 **:(訳注:ここで「イタリア」とはカエサルが総督を務める[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことと思われる。) ---- *<span style="background-color:#99ff99;">「ガリア戦記 第6巻」了。「[[ガリア戦記 第7巻]]」へ続く。</span> ==脚注== <references /> ==参考リンク== *ウィキペディア英語版・日本語版 **[[w:en:Category:Tribes of ancient Gaul|Category:Tribes of ancient Gaul]]([[w:Category:ガリアの部族|Category:ガッリアの部族]]) ***[[w:en:Eburones|Eburones]]([[w:エブロネス族|エブローネース族]]) ***[[w:en:Nervii|Nervii]]([[w:ネルウィイ族|ネルウィイ族]]) ***[[w:en:Senones|Senones]](セノネス族)- [[w:la:Senones|la:Senones]] ***[[w:en:Carnutes|Carnutes]](カルヌテス族) ***[[w:en:Parisii (Gaul)|Parisii (Gaul)]]([[w:パリシイ族|パリスィ族]]) ****[[w:en:Lutetia|Lutetia]]([[w:ルテティア|ルテティア]]) ***[[w:en:Menapii|Menapii]](メナピイ族) ***[[w:en:Treveri|Treveri]](トレーウェリー族) ***[[w:en:Aedui|Aedui]]([[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイ族]]) ***[[w:en:Sequani|Sequani]](セクアニ族) ***[[w:en:Remi|Remi]](レーミー族) **[[w:en:Category:Germanic peoples|Category:Germanic peoples]](ゲルマーニア人のカテゴリ) ***[[w:en:Category:Ancient Germanic peoples|Category:Ancient Germanic peoples]](古代ゲルマーニア人) ***[[w:en:Germanic peoples|Germanic peoples]](ゲルマーニア人) ***[[w:en:Ubii|Ubii]](ウビイー族) ***[[w:en:Suebi|Suebi]]([[w:スエビ族|スエービー族]]) ***[[w:en:Chatti|Chatti]](カッティー族) ***[[w:en:Cherusci|Cherusci]](ケールスキー族) ***[[w:en:Sicambri|Sicambri]](スガンブリー族) ***[[w:en:Hercynian Forest|Hercynian Forest]](ヘルキュニアの森) **地理学者・史家 ***[[w:en:Posidonius|Posidonius]]([[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]];BC135-51年頃)- [[w:la:Posidonius Apameus|la:Posidonius Apameus]] ***[[w:en:Diodorus Siculus|Diodorus Siculus]]([[w:シケリアのディオドロス|シケリアのディオドロス]];BC1世紀) - [[w:la:Diodorus Siculus|la:Diodorus Siculus]] ****〔ウィキソース ギリシア語版:[[s:el:Διόδωρος Σικελιώτης|Διόδωρος Σικελιώτης]](シケリアのディオドロス)- [[s:el:Ιστορική Βιβλιοθήκη|Ιστορική Βιβλιοθήκη]](歴史叢書)〕 ***[[w:en:Strabo|Strabo]]([[w:ストラボン|ストラボン]];BC63年頃–AD24年頃)- [[w:la:Strabo|la:Strabo]] ****〔ウィキソース ギリシア語版:[[s:el:Στράβων|Στράβων]](ストラボン) - [[s:el:Γεωγραφία|Γεωγραφία]](世界地誌)〕 ***[[w:en:Tacitus|Tacitus]]([[w:タキトゥス|タキトゥス]];56年頃–117年頃)- [[w:la:Cornelius Tacitus|la:Cornelius Tacitus]] ****[[w:en:Germania (book)|Germania (book)]]([[w:ゲルマニア (書物)|ゲルマーニア (書物)]])- [[w:la:Germania (opus Taciti)|la:Germania (opus Taciti)]] ***[[w:en:Pomponius Mela|Pomponius Mela]](ポンポニウス・メラ;1世紀)- [[w:la:Pomponius Mela|Pomponius Mela]] ***[[w:en:Athenaeus|Athenaeus]]([[w:アテナイオス|アテナイオス]];2世紀頃)- [[w:la:Athenaeus Naucratita|la:Athenaeus Naucratita]] ***[[w:en:Theodor Mommsen|Theodor Mommsen]]([[w:テオドール・モムゼン|テオドール・モムゼン]];19世紀)- [[w:la:Theodorus Mommsen|la:Theodorus Mommsen]] **[[w:en:Category:Celtic culture|Category:Celtic culture]](ケルト文化) **[[w:en:Category:Celtic mythology|Category:Celtic mythology]]([[w:Category:ケルト神話|Category:ケルト神話]]) ***[[w:en:Druid|Druid]]([[w:ドルイド|ドルイド]]) - [[w:la:Druis|la:Druis]] ***[[w:en:Wicker Man|Wicker Man]]([[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]) **[[w:en:Category::Celtic_gods|Category::Celtic_gods]](ケルトの神々) **[[w:en:Category:Ancient Gaulish and British gods|Category:Ancient Gaulish and British gods]](古代ガッリアとブリタニアの神々) ***[[w:en:Taranis|Taranis]](タラニス) ***[[w:en:Cernunnos|Cernunnos]](ケルヌンノス) ***[[w:en:Dis Pater|Dis Pater]](ディス・パテル) ***[[w:en:Sucellus|Sucellus]](スケッルス) **カエサルの副官たち ***[[w:en:Titus_Labienus|Titus Labienus]]([[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエヌス]])- [[w:la:Titus_Labienus|la:Titus Labienus]] ***[[w:en:Trebonius|Gaius Trebonius]]([[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]])- [[w:la:Gaius Trebonius|la:Gaius Trebonius]] ***[[w:en:Quintus_Tullius_Cicero|Quintus Tullius Cicero]]([[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィントゥス・トゥッリウス・キケロ]])- [[w:la:Quintus_Tullius_Cicero|la:Quintus Tullius Cicero]] ***[[w:en:|en:]]([[w:|w:]]) ***[[w:en:|en:]]([[w:|w:]]) *ウィクショナリー フランス語版 **[[wikt:fr:calo]](カーロー、軍属奴隷) 1t8w1u5h0eloq4fxkbwul9aqqbewb0x 276208 276191 2025-06-28T06:41:09Z Linguae 449 /* 34節 */ 修整 276208 wikitext text/x-wiki [[Category:ガリア戦記|6]] [[Category:ガリア戦記 第6巻|*]] [[ガリア戦記]]>&nbsp;'''第6巻'''&nbsp;>[[ガリア戦記 第6巻/注解|注解]] <div style="text-align:center"> <span style="font-size:20px; font-weight:bold; font-variant-caps: petite-caps; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;C&nbsp;IVLII&nbsp;CAESARIS&nbsp;COMMENTARIORVM&nbsp;BELLI&nbsp;GALLICI&nbsp;</span> <span style="font-size:40px; font-weight:bold; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;LIBER SEXTVS&nbsp;</span> </div> [[画像:Gaule_-53.png|thumb|right|150px|ガリア戦記 第6巻の情勢図(BC53年)。<br>黄色の領域がローマ領。桃色が同盟部族領。]] {| id="toc" style="align:left;clear:all;" align="left" cellpadding="5" ! style="background:#ccccff; text-align:left;" colspan="2" | ガリア戦記 第6巻 目次 |- | style="text-align:right; font-size: 0.86em;"| '''[[#ガッリア北部の平定|ガッリア北部の平定]]''':<br /> '''[[#第二次ゲルマーニア遠征|第二次ゲルマーニア遠征]]''':<br /> '''[[#ガッリア人の社会と風習について|ガッリア人の社会と風習について]]''':<br /> '''[[#ゲルマーニア人の社会と風習について|ゲルマーニア人の社会と風習について]]''':<br /> '''[[#ヘルキュニアの森林と野獣について|ヘルキュニアの森林と野獣について]]''':<br /> '''[[#対エブローネース族追討戦(1)|対エブローネース族追討戦(1)]]''':<br /> '''[[#スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦|スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦]]''':<br /> '''[[#対エブローネース族追討戦(2)|対エブローネース族追討戦(2)]]''':<br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br /> | style="text-align:left; font-size: 0.86em;"| [[#1節|01節]] | [[#2節|02節]] | [[#3節|03節]] | [[#4節|04節]] | [[#5節|05節]] | [[#6節|06節]] | [[#7節|07節]] | [[#8節|08節]] <br /> [[#9節|09節]] | [[#10節|10節]] <br /> [[#11節|11節]] | [[#12節|12節]] | [[#13節|13節]] | [[#14節|14節]] | [[#15節|15節]] | [[#16節|16節]] | [[#17節|17節]] | [[#18節|18節]] | [[#19節|19節]] | [[#20節|20節]] <br /> [[#21節|21節]] | [[#22節|22節]] | [[#23節|23節]] | [[#24節|24節]] <br /> [[#25節|25節]] | [[#26節|26節]] | [[#27節|27節]] | [[#28節|28節]] <br /> [[#29節|29節]] | [[#30節|30節]] | [[#31節|31節]] | [[#32節|32節]] | [[#33節|33節]] | [[#34節|34節]] <br /> [[#35節|35節]] | [[#36節|36節]] | [[#37節|37節]] | [[#38節|38節]] | [[#39節|39節]] | [[#40節|40節]] | [[#41節|41節]] | [[#42節|42節]] <br/> [[#43節|43節]] | [[#44節|44節]] <br/> &nbsp;&nbsp;1節 [[#コラム「カエサルの軍団」|コラム「カエサルの軍団」]]<br> 10節 [[#コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」|コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」]]<br>10節 [[#コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」|コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」]]<br /> [[#脚注|脚注]]<br /> [[#参考リンク|参考リンク]]<br /> |} <br style="clear:both;" /> __notoc__ <div style="background-color:#dfffdf;"> ==<span style="color:#009900;">はじめに</span>== :<div style="color:#009900;width:85%;">カエサルは、第1巻の年([[w:紀元前58年|紀元前58年]])から<ruby><rb>[[w:プロコンスル|前執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>プロコンスル</rt><rp>)</rp></ruby>として属州総督に赴任した。が、これは[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]、[[w:イリュリクム|イッリュリクム]]および[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]]の三属州の統治、および4個軍団を5年間にもわたって任されるというローマ史上前代未聞のものであった。これはカエサルが[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]、[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]と非公式な盟約を結んだ[[w:三頭政治#第一回三頭政治|三頭政治]]の成果であった。カエサルには属州の行政に従事する気持ちははじめからなく、任期のほとんどを夏季は[[w:ガリア戦争|ガッリア侵攻]]に、冬季は首都ローマへの政界工作に費やした。[[ガリア戦記_第3巻#はじめに|第3巻]]の年([[w:紀元前56年|紀元前56年]])に3人は[[w:ルッカ|ルカ]]([[w:la:Luca|Luca]])の会談を行い、カエサルはクラッススとポンペイウスが翌年に執政官になること、カエサルの総督の任期をさらに5年間延長されることを求めた。会談の結果、任期が大幅に延長されることになったカエサルは、もはや軍事的征服の野望を隠そうとせず、ガッリアに止まらず、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]や[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]の征服へと向かっていく。一方、第4巻の年([[w:紀元前55年|前55年]])に再び執政官になった二人は、[[w:パルティア|パルティア]]を攻略するためにクラッススが[[w:シリア属州|シュリア]]総督になること、ポンペイウスがカエサルと同様に[[w:ヒスパニア|両ヒスパーニア]]と[[w:アフリカ属州|アフリカ]]の三属州の総督になって4個軍団を任されることを決める。</div> <div style="text-align:center"> {| |- |[[画像:First Triumvirate of Caesar, Crassius and Pompey.jpg|thumb|right|500px|後に[[w:三頭政治#第一回三頭政治|三頭政治]](<span style="font-family:Times New Roman;">[[w:la:Triumviratus|Triumviratus]]</span>)と呼ばれることになる非公式な盟約を結んでいた、左から[[w:ガイウス・ユリウス・カエサル|カエサル]]、[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]、[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]。<br>3人の同盟はついに破綻の時を迎える。]] |} </div> :<div style="color:#009900;width:85%;">[[w:ガリア戦記 第5巻|第5巻]]の年([[w:紀元前54年|前54年]])、カエサルは満を持して二回目の[[w:ローマによるブリタンニア侵攻 (紀元前55年-紀元前54年)|ブリタンニア侵攻]]を敢行するが、大した戦果は得られず、背後のガッリア情勢を気にしながら帰還する。ついに[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]率いる[[w:エブロネス族|エブローネース族]]、ついで[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]が反乱を起こし、カエサルは何とか動乱を鎮めるが、ガッリア諸部族の動きは不穏であり、カエサルは諸軍団とともに越冬することを決める。</div> :<div style="color:#009900;width:85%;">カエサルがブリタンニア遠征で不在の間に、ポンペイウスに嫁していたカエサルの一人娘[[w:ユリア (ガイウス・ユリウス・カエサルの娘)|ユーリア]]が[[w:産褥|産褥]]で命を落とす。一方、クラッススは属州[[w:シリア属州|シュリア]]に向かうが、これはクラッススの命運とともに三頭政治の瓦解、カエサルとポンペイウスの関係悪化を招来することになる。</div> :<div style="color:#009900;width:85%;">本巻の年([[w:紀元前53年|前53年]])、カエサルは[[w:エブロネス族|エブローネース族]]追討戦に向かうが、これは大きな嵐の前の出来事に過ぎない。</div> </div> <!-- **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ガッリア北部の平定== ===1節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/1節]] {{進捗|00%|2024-09-18}}</span> ;カエサルがポンペイウスの助けにより新兵を徴募する *<!--❶-->Multis de causis Caesar maiorem Galliae [[wikt:en:motus#Noun_2|motum]] [[wikt:en:exspectans|exspectans]] **多くの理由から、カエサルは、ガッリアのより大きな動乱を予期しており、 *per [[wikt:en:Marcus#Latin|Marcum]] [[wikt:en:Silanus#Latin|Silanum]], [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Antistius#Latin|Antistium]] Reginum, [[wikt:en:Titus#Latin|Titum]] [[wikt:en:Sextius#Latin|Sextium]], legatos, **<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>の[[w:マルクス・ユニウス・シラヌス (紀元前25年の執政官)|マールクス・スィーラーヌス]]、ガーイウス・アンティスティウス・レーギーヌス、ティトゥス・セクスティウスを介して **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:en:Marcus Junius Silanus (consul 25 BC)|Mārcus Iūnius Sīlānus]] はこの年([[w:紀元前53年|前53年]])からカエサルの副官、[[w:紀元前25年|前25年]]に執政官。<br>    ''[[w:fr:Caius Antistius Reginus|Gaius Antistius Reginus]]'' は副官として[[ガリア戦記_第7巻#83節|第7巻83節]]と[[ガリア戦記_第7巻#90節|90節]]でも後出。<br>    [[w:en:Titus Sextius|Titus Sextius]] はこの年からカエサルの副官、[[ガリア戦記_第7巻#83節|第7巻83節]]でも後出、<br>     [[w:三頭政治#第二回三頭政治|第二回三頭政治]]では[[w:アフリカ属州|アフリカ属州]]の総督を務め、[[w:マルクス・アエミリウス・レピドゥス|レピドゥス]]に引き継ぐ。)</span> *[[wikt:en:dilectus#Noun|dilectum]] habere [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]; **<small>(兵士の)</small>徴募を行なうことを決める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dilectus#Noun|dīlēctus]] = [[wikt:en:delectus#Noun_2|dēlēctus]]「選択、徴募」)</span> :  *<!--❷-->simul ab [[wikt:en:Gnaeus#Latin|Gnaeo]] [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompeio]] [[wikt:en:proconsul#Latin|proconsule]] [[wikt:en:peto#Latin|petit]], **同時に、<ruby><rb>[[w:プロコンスル|前執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>プロコンスル</rt><rp>)</rp></ruby>の[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]に<small>(以下のことを)</small>求める。 *[[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] ipse ad <u>urbem</u> cum imperio rei publicae causa [[wikt:en:remaneo#Latin|remaneret]], **<small>(ポンペイウス)</small>自身は<u>首都</u><small>〔[[w:ローマ|ローマ市]]〕</small>の辺りに、<ruby><rb>[[w:インペリウム|軍隊司令権]]</rb><rp>(</rp><rt>インペリウム</rt><rp>)</rp></ruby>を伴って、国務のために留まっていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:urbs#Latin|urbs (urbem)]] は普通名詞として「都市・街」を意味するが、特に首都'''[[w:ローマ|ローマ市]]'''を指す。)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:ポンペイウスは、第4巻の年([[w:紀元前55年|前55年]])に[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]とともに[[w:執政官|執政官]]を務め、<br>    第5巻の年(昨年=[[w:紀元前54年|前54年]])には[[w:ヒスパニア|両ヒスパーニア]]と[[w:アフリカ属州|アフリカ]]の属州総督となったが、<br>    首都ローマの政局が気がかりであったため、任地には副官を派遣して、<br>    自らはローマ郊外に滞在していた。ただ彼は属州総督であったため、<br>    [[w:ポメリウム|ポメリウム]]と呼ばれるローマ市中心部に立ち入ることは禁じられていた。)</span> *quos ex [[wikt:en:cisalpinus#Latin|Cisalpina]] Gallia <u>consulis</u> [[wikt:en:sacramentum#Latin|sacramento]] [[wikt:en:rogo#Latin|rogavisset]], **[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]の内から、<ruby><rb>[[w:執政官|執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>コンスル</rt><rp>)</rp></ruby>のための宣誓を求めていた者たちに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ポンペイウスは執政官のときに元老院の許可を得て、<br>    カエサルの属州で、自らの属州に派遣するための4個軍団の徴募を行った。<br>    徴集された新兵たちは執政官に宣誓したようである。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:consulis#Noun|consulis]]「執政官の」だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]]は [[wikt:en:consul#Latin|consul]]「執政官が」と修正提案している。)</span> *ad signa [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]] et ad se [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iuberet]], **軍旗のもとに集まって、自分<small>〔カエサル〕</small>のもとへ進発することを命じるようにと。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは、ポンペイウスに軍団兵の融通を求めたわけだ。<br>    ポンペイウスが執政官のときに徴募していたうちの1個軍団がカエサルに貸し出された。<br>    ところがその後、<u>第8巻54節の記述</u>によれば <ref>ラテン語文は、[[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#54]] などを参照。</ref><ref>英訳は、[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War/Book_8#54]] などを参照。</ref>、[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]の死後に、[[w:元老院|元老院]]は、<br>    対[[w:パルティア|パルティア]]戦争のために、カエサルとポンペイウスがそれぞれ1個軍団を供出することを可決したが、<br>    ポンペイウスはカエサルに1個軍団の返還を求めたので、<br>    カエサルは計2個軍団の引き渡しを求められることになる。<br>    このことは、[[内乱記_第1巻#2節|『内乱記』第1巻2節]]以降でも言及される。)</span> :  *<!--❸-->magni [[wikt:en:intersum#Latin|interesse]] etiam in reliquum tempus ad [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]] Galliae [[wikt:en:existimans#Latin|existimans]] **ガッリアの世論に対して、これから後の時期にさえも、(カエサルが)大いに重要であると考えていたのは、 *tantas videri Italiae [[wikt:en:facultas#Latin|facultates]] **(以下の程度に)イタリアの(動員)能力が豊富であると見えることである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:Italiaという語は多義的でさまざまに解釈できるが、<br>    本書ではガッリア・キサルピーナを指すことが多い。)</span> *ut, si [[wikt:en:aliquid#Etymology_2|quid]] esset in bello [[wikt:en:detrimentum#Latin|detrimenti]] acceptum, **もし、戦争において何がしかの(兵員の)損害を蒙ったとしても、 *non modo id [[wikt:en:brevis#Latin|brevi]] tempore [[wikt:en:sarcio#Latin|sarciri]], **それが短期間で修復(できる)だけでなく、 *sed etiam [[wikt:en:maior#Adjective_2|maioribus]] [[wikt:en:augeo#Latin|augeri]] copiis posset. **より多く軍勢で増されることが可能だ<br>(とガッリアの世論に思われることが重要であるとカエサルは考えたのである)。 :  *<!--❹-->Quod cum [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompeius]] et rei publicae et amicitiae [[wikt:en:tribuo#Latin|tribuisset]], **そのことを、ポンペイウスは公儀<small>〔ローマ国家〕</small>のためにも(三頭政治の)盟約のためにも認めたので、 *celeriter [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] per suos [[wikt:en:dilectus#Noun|dilectu]] **(カエサルの)配下の者たちを介して速やかに徴募が成し遂げられて *tribus ante [[wikt:en:exactus#Latin|exactam]] [[wikt:en:hiems#Latin|hiemem]] et [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] et [[wikt:en:adductus#Latin|adductis]] legionibus **冬が過ぎ去る前に、3個[[w:ローマ軍団|軍団]]が組織されて<small>(カエサルのもとへ)</small>もたらされ、 *[[wikt:en:duplicatus#Latin|duplicato]]<nowiki>que</nowiki> earum [[wikt:en:cohors#Latin|cohortium]] numero, quas cum [[wikt:en:Quintus#Latin|Quinto]] [[wikt:en:Titurius#Latin|Titurio]] [[wikt:en:amitto#Latin|amiserat]], **それらの<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>の数は、[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|クィーントゥス・ティトゥーリウス(・サビーヌス)]]とともに失っていたものの倍にされた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前巻でサビーヌスとコッタは1個軍団と5個[[w:コホルス|歩兵大隊]](=15個歩兵大隊)を失ったが、<br>    代わりに3個軍団(=30個歩兵大隊)を得たということ。)</span> *et [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] et copiis [[wikt:en:doceo#Latin|docuit]], **<small>(徴兵の)</small>迅速さと軍勢<small>(の多さ)</small>において<small>(ガッリア人たちに)</small>示したのは、 *quid populi Romani [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplina]] atque [[wikt:en:ops#Noun_4|opes]] possent. **ローマ国民の規律と能力がいかに有力であるかということである。 {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Hw-pompey.jpg|thumb|right|250px|[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の胸像。カエサルおよび[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|マルクス・クラッスス]]とともに[[w:三頭政治|三頭政治]]を行ない、[[w:共和政ローマ|共和政末期のローマ]]を支配した。この巻の年にクラッススが戦死し、ポンペイウスに嫁いでいたカエサルの娘[[w:ユリア (ガイウス・ユリウス・カエサルの娘)|ユーリア]]が前年に病没、三頭政治は瓦解して、やがて[[w:ローマ内戦 (紀元前49年-紀元前45年)|内戦]]へ向かう。]] | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Theatre of Pompey 3D cut out.png|thumb|left|400px|'''[[w:ポンペイウス劇場|ポンペイウス劇場]]'''の復元図。[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]の名を冠したこの劇場は、彼が執政官であった[[w:紀元前55年|紀元前55年]]頃に竣工し、当時最大の劇場であった。<br> 伝記作家[[w:プルタルコス|プルータルコス]]は以下のように伝えている<ref>[[s:en:Plutarch%27s_Lives_(Clough)/Life_of_Pompey]] より</ref>:「クラッススは執政官の任期が切れるとすぐに属州へと出発したが、ポンペイウスはローマで劇場の開館式や奉献式に出席し、その式にはあらゆる競技・ショー・運動・体操・音楽などで人々を楽しませた。野獣の狩猟や餌付け、野獣との闘いもあり、500頭のライオンが殺された。しかし何よりも、象の闘いは、恐怖と驚きに満ちた見世物であった」と。<br><br> カエサルの最期の場所でもあり、血みどろのカエサルはポンペイウスの胸像の前で絶命したとされている。]] |} <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> <div style="background-color:#dfffdf;"> ===<span style="color:#009900;">コラム「カエサルの軍団」</span>=== :<div style="color:#009900;width:75%;">カエサルは第1巻の年([[w:紀元前58年|紀元前58年]])に三属州の総督に任官するとともに4個軍団(VI・VII・[[w:en:Legio VIII Augusta|VIII]]・[[w:en:Legio IX Hispana|IX]])を任された。[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェーティイー族]]([[w:la:Helvetii|Helvetii]])と対峙するうちに、元老院に諮らずに独断で2個軍団([[w:en:Legio X Equestris|X]]・[[w:en:Legio XI Claudia|XI]])を徴募する(1巻10節)。<br> 第2巻の年([[w:紀元前57年|紀元前57年]])に3個軍団([[w:en:Legio XII Fulminata|XII]]・[[w:en:Legio XIII Gemina|XIII]]・[[w:en:Legio XIV Gemina|XIV]])を徴募して、計9個軍団。<br><br> [[ガリア戦記_第5巻#24節|『第5巻』24節]]の時点で、カエサルは8個軍団と5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]を保持していると記されている。最古参の第6軍団が半減していると考えると、[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアートゥカの戦い]]で[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]によって、[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|サビーヌス]]やコッタらとともに滅ぼされたのは、第14軍団([[w:en:Legio XIV Gemina|XIV]])と古い第6軍団(VI)の生き残りの5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]と考えることができる。<br><br> 本巻の年([[w:紀元前53年|紀元前53年]])では、ポンペイウスの第1軍団がカエサルに譲られ、後にカエサルの軍団の番号系列に合わせて第6軍団(VI)と改称されたようだ。「第14軍団」は全滅させられたので通常は欠番にするところだが、カエサルはあえて再建して第14軍団と第15軍団が徴募され、これら3個軍団を加えると、カエサルが保持するのは計10個軍団となる。<br> もっとも本巻ではカエサルは明瞭な記述をしておらず、上述のように後に2個軍団を引き渡すことになるためか、伝記作家[[w:プルタルコス|プルータルコス]]は、ポンペイウスがカエサルに2個軍団を貸し出した、と説明している。 </div> </div> ===2節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/2節]] {{進捗|00%|2024-09-29}}</span> ;ガッリア北部の不穏な情勢、トレーウェリー族がライン川東岸のゲルマーニア人を勧誘 *<!--❶-->[[wikt:en:interfectus#Latin|Interfecto]] [[wikt:en:Indutiomarus#Latin|Indutiomaro]], ut [[wikt:en:doceo#Latin|docuimus]], **<small>([[ガリア戦記 第5巻#58節|第5巻58節]]で)</small>述べたように、インドゥーティオマールスが殺害されると、 *ad eius propinquos a [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] imperium [[wikt:en:defero#Latin|defertur]]. **トレーウェリー族の者たちにより彼の縁者たちへ支配権がもたらされる。 *Illi finitimos [[wikt:en:Germanus#Noun|Germanos]] [[wikt:en:sollicito#Latin|sollicitare]] et [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniam]] [[wikt:en:polliceor#Latin|polliceri]] non [[wikt:en:desisto#Latin|desistunt]]. **彼らは隣接する[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人たちをそそのかすこと、および金銭を約束することをやめない。 *Cum ab proximis [[wikt:en:impetro#Latin|impetrare]] non possent, [[wikt:en:ulterior#Latin|ulteriores]] [[wikt:en:tempto#Latin|temptant]]. **たとえ隣人たちによって(盟約を)成し遂げることができなくても、より向こう側の者たちに試みる。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:inventus#Latin|Inventis]] [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nullis]] civitatibus **少なからぬ部族国家を見出して *[[wikt:en:ius_iurandum#Latin|iure iurando]] inter se [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmant]] **互いに誓約し合って(支持を)固め、 *obsidibusque de pecunia [[wikt:en:caveo#Latin|cavent]]; **金銭(の保証)のために人質たちを提供する。 *[[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] sibi [[wikt:en:societas#Latin|societate]] et [[wikt:en:foedus#Latin|foedere]] [[wikt:en:adiungo#Latin|adiungunt]]. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]を自分たちにとっての連合や同盟に加盟させる。 :  *<!--❸-->Quibus rebus [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] Caesar, **それらの事情を知るや、カエサルは、 *cum undique bellum [[wikt:en:paro#Latin|parari]] videret, **至る所で戦争が準備されていることを見ていたので、 *[[wikt:en:Nervii#Latin|Nervios]], [[wikt:en:Aduatuci#Latin|Atuatucos]] ac [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:adiunctus#Participle|adiunctis]] **(すなわち)[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]、アトゥアトゥキー族とメナピイー族を加盟させたうえに *<u>Cisrhenanis</u> omnibus <u>[[wikt:en:Germanus#Noun|Germanis]]</u> esse in armis, **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>のこちら側のすべてのゲルマーニア人たちが武装していて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) は西岸部族の総称。<br>    ''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *[[wikt:en:Senones#Latin|Senones]] ad [[wikt:en:imperatum#Latin|imperatum]] non venire **セノネース族は<small>(カエサルから)</small>命令されたことに従わずに *et cum [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutibus]] finitimisque civitatibus consilia [[wikt:en:communico#Latin|communicare]], **カルヌーテース族および隣接する諸部族とともに謀計を共有しており、 *a [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] [[wikt:en:Germanus#Noun|Germanos]] crebris [[wikt:en:legatio#Latin|legationibus]] [[wikt:en:sollicito#Latin|sollicitari]], **ゲルマーニア人たちがたびたびトレーウェリー族の使節団によってそそのかされていたので、 *[[wikt:en:mature#Adverb|maturius]] sibi de bello [[wikt:en:cogitandus#Latin|cogitandum]] [[wikt:en:puto#Latin|putavit]]. **<small>(カエサルは)</small>自分にとって<small>(例年)</small>より早めに戦争を計画するべきだと見なした。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===3節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/3節]] {{進捗|00%|2024-10-06}}</span> ;カエサルがネルウィイー族を降し、ガッリアの領袖たちの会合を召集する *<!--❶-->Itaque [[wikt:en:nondum#Latin|nondum]] [[wikt:en:hiems#Latin|hieme]] [[wikt:en:confectus#Latin|confecta]] **<small>(カエサルは)</small>こうして、まだ冬が終わらないうちに、 *proximis quattuor [[wikt:en:coactus#Latin|coactis]] legionibus **近隣の4個[[w:ローマ軍団|軍団]]を集めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第5巻#52節|第5巻52節]]で言及されたように、カエサルは、本営を置いていた<br>    サマロブリーウァ(現在の[[w:アミアン|アミアン]])周辺の冬営に3個軍団、<br>    およびファビウスの軍団を配置していたと思われる。)</span> *[[wikt:en:de_improviso#Latin|de improviso]] in fines [[wikt:en:Nervii#Latin|Nerviorum]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendit]] **不意に[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]の領土に急いだ。 :  *<!--❷-->et, [[wikt:en:priusquam#Latin|prius quam]] illi aut [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]] aut [[wikt:en:profugio#Latin|profugere]] possent, **そして、彼ら<small>(の軍勢)</small>は、集結したり、あるいは逃亡したりできるより前に、 *magno [[wikt:en:pecus#Latin|pecoris]] atque hominum numero [[wikt:en:captus#Latin|capto]] **家畜たちおよび人間たちの多数を捕らえて、 *atque ea [[wikt:en:praeda#Latin|praeda]] militibus [[wikt:en:concessus#Participle|concessa]] **それらの戦利品を兵士たちに譲り、 *[[wikt:en:vastatus#Latin|vastatis]]<nowiki>que</nowiki> agris **耕地を荒らして、 *in [[wikt:en:deditio#Latin|deditionem]] venire atque obsides sibi dare [[wikt:en:cogo#Latin|coegit]]. **<small>(ネルウィイー族に、ローマ勢へ)</small>降伏すること、人質たちを自分<small>〔カエサル〕</small>に供出することを強いた。 :  *<!--❸-->Eo celeriter [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] [[wikt:en:negotium#Latin|negotio]] **その戦役は速やかに成し遂げられたので、 *rursus in [[wikt:en:hibernum#Latin|hiberna]] legiones [[wikt:en:reduco#Latin|reduxit]]. **再び諸軍団を冬営に連れ戻した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:本営を置いていたサマロブリーウァ周辺の冬営。)</span> :  *'''ガッリアの領袖たちの会合''' *<!--❹-->[[wikt:en:concilium#Latin|Concilio]] Galliae primo [[wikt:en:ver#Latin|vere]], ut [[wikt:en:instituo#Latin|instituerat]], [[wikt:en:indictus#Participle|indicto]], **ガッリアの<small>(領袖たちの)</small>会合を、定めていたように、春の初めに通告すると、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:会合の集合場所は、当初は本営のあるサマロブリーウァだったであろう。)</span> *cum reliqui praeter [[wikt:en:Senones#Latin|Senones]], [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]]<nowiki>que</nowiki> venissent, **[[w:セノネス族|セノネース族]]、カルヌーテース族とトレーウェリー族を除いて、ほかの者たちは(会合に)現われていたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ガッリア北部では、このほかエブローネース族とメナピイー族が参加していないはずである。)</span> *initium belli ac [[wikt:en:defectio#Latin|defectionis]] hoc esse [[wikt:en:arbitratus#Latin|arbitratus]], **このこと<span style="color:#009900;">〔3部族の不参加〕</span>は戦争と背反の始まりであると思われて、 *ut omnia [[wikt:en:postpono#Latin|postponere]] videretur, **<small>(他の)</small>すべて<small>(の事柄)</small>を後回しにすることと見なされるように、 *[[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:Lutetia#Latin|Lutetiam]] [[wikt:en:Parisii#Latin|Parisiorum]] [[wikt:en:transfero#Latin|transfert]]. **会合を[[w:パリシイ族|パリースィイー族]]の(城塞都市である)[[w:ルテティア|ルーテーティア]]に移す。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ルーテーティア Lutetia は、写本によってはルーテーキア Lutecia とも表記されている。<br>    ラテン語では Lutetia Parisiorum「パリースィイー族の泥土」と呼ばれ、現在の[[w:パリ|パリ市]]である。<br>    [[w:ストラボン|ストラボーン]]などによれば[[w:ケルト語|ケルト語]]でルコテキア Lukotekia と呼ばれていたらしい。)</span> :  ;   セノネース族について [[画像:Plan_de_Paris_Lutece2_BNF07710745.png|thumb|right|200px|ルテティア周辺の地図(18世紀頃)]] *<!--❺-->[[wikt:en:confinis#Latin|Confines]] erant hi [[wikt:en:Senones#Latin|Senonibus]] **彼ら<small>〔パリースィイー族〕</small>はセノネース族に隣接していて、 *civitatemque patrum memoria [[wikt:en:coniungo#Latin|coniunxerant]], **父祖の伝承では<small>(セノネース族と一つの)</small>部族として結びついていた。 *sed ab hoc consilio [[wikt:en:absum#Latin|afuisse]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimabantur]]. **しかし<small>(パリースィイー族は)</small>これらの謀計には関与していなかったと考えられていた。 :  *<!--❻-->Hac re pro [[wikt:en:suggestus#Latin|suggestu]] [[wikt:en:pronuntiatus#Latin|pronuntiata]] **<small>(カエサルは)</small>この事を演壇の前で宣言すると、 *eodem die cum legionibus in [[wikt:en:Senones#Latin|Senones]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]] **同日に諸軍団とともにセノネース族のところに出発して、 *magnisque itineribus eo [[wikt:en:pervenio#Latin|pervenit]]. **強行軍でもってそこに到着した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===4節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/4節]] {{進捗|00%|2024-10-09}}</span> ;セノネース族のアッコーが造反するが、カエサルはセノネース族とカルヌーテース族を降伏させる *<!--❶-->[[wikt:en:cognitus#Participle|Cognito]] eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]], **彼<small>〔カエサル〕</small>の到来を知ると、 *[[wikt:en:Acco#Latin|Acco]], qui princeps eius consilii fuerat, **その画策の首謀者であった<small>(セノネース族の)</small>'''アッコー''' は、 *[[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]] in oppida multitudinem [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]]. **群衆に諸[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に集結することを命じる。 :  *[[wikt:en:conans#Latin|Conantibus]], [[wikt:en:priusquam|prius quam]] id [[wikt:en:effici|effici]] posset, [[wikt:en:adsum#Latin|adesse]] Romanos [[wikt:en:nuntio#Verb|nuntiatur]]. **そのことが遂行され得るより前に、ローマ人が接近していることが、企てている者たちに報告される。 :  *<!--❷-->Necessario [[wikt:en:sententia#Latin|sententia]] [[wikt:en:desisto#Latin|desistunt]] **<small>(セノネース族は)</small>やむなく<small>(カエサルへの謀反の)</small>意図を思いとどまって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:necessario#Adverb|necessāriō]] = [[wikt:en:necessarie#Adverb|necessāriē]]「やむを得ず」)</span> *legatosque [[wikt:en:deprecor#Latin|deprecandi]] causa ad Caesarem mittunt; **<small>(恩赦を)</small>嘆願するために、使節たちをカエサルのもとへ遣わして、 *<u>adeunt</u> per [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduos]], quorum [[wikt:en:antiquitus|antiquitus]] erat in fide civitas. **部族国家が昔から<small>(ローマ人に対して)</small>忠実であった[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]を介して、頼み込む。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この部分は、セノネース族がハエドゥイー族の庇護下にあったように訳されることも多いが、<br>    [[ガリア戦記 第5巻#54節|第5巻54節]]における両部族とローマ人の関係の記述を考慮して、上のように訳した<ref>[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War/Book_6#4|英語版ウィキソース]]では「they make advances to him through the Aedui, whose state was from ancient times under the protection of Rome.」と英訳されている。</ref>。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:de:adire|adeō]]「(誰かに)アプローチする」「(誰かに)頼る、頼む、懇願する」<ref>[https://www.frag-caesar.de/lateinwoerterbuch/adeo-uebersetzung-1.html adeo-Übersetzung im Latein Wörterbuch]</ref>)</span> :  *<!--❸-->Libenter Caesar [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] dat [[wikt:en:venia#Latin|veniam]] **カエサルは、懇願するハエドゥイー族に対して、喜んで<small>(セノネース族への)</small>恩赦を与え、 *[[wikt:en:excusatio#Latin|excusationem]]<nowiki>que</nowiki> accipit, **<small>(セノネース族の)</small>弁解を受け入れる。 *quod [[wikt:en:aestivus#Latin|aestivum]] tempus [[wikt:en:instans#Latin|instantis]] belli, **というのは、夏の時季は差し迫っている<small>(エブローネース族らとの)</small>戦争のためのものであり、 *non [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestionis]] esse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrabatur]]. **<small>(謀反人に対する)</small>尋問のためのものではないと<small>(カエサルが)</small>判断していたからである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:エブローネース族との戦争が終わった後に、謀反人への尋問が行なわれることになる。[[#44節|44節]]参照。)</span> :  *<!--❹-->Obsidibus [[wikt:en:imperatus#Latin|imperatis]] centum, **<small>(カエサルは)</small>100人の人質<small>(の供出)</small>を命令すると、 *hos Haeduis [[wikt:en:custodiendus#Latin|custodiendos]] [[wikt:en:trado#Latin|tradit]]. **彼ら<small>〔人質たち〕</small>を監視するべく[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]に引き渡す。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:eodem#Adverb|Eodem]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]] legatos obsidesque [[wikt:en:mitto#Latin|mittunt]], **ちょうどそこに、カルヌーテース族が使節たちと人質たちを遣わして、 *[[wikt:en:usus#Participle|usi]] [[wikt:en:deprecator#Latin|deprecatoribus]] [[wikt:en:Remi#Proper_noun_3|Remis]], quorum erant in [[wikt:en:clientela#Latin|clientela]]; **<small>(カルヌーテース族が)</small><ruby><rb>[[w:クリエンテス|庇護]]</rb><rp>(</rp><rt>クリエンテーラ</rt><rp>)</rp></ruby>を受ける関係にあったレーミー族を<ruby><rb>助命仲介者</rb><rp>(</rp><rt>デープレカートル</rt><rp>)</rp></ruby>として利用して、 *eadem ferunt [[wikt:en:responsum#Latin|responsa]]. **<small>(セノネース族のときと)</small>同じ返答を獲得する。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:perago#Latin|Peragit]] [[wikt:en:concilium#Noun|concilium]] Caesar **カエサルは<small>(ガッリア諸部族の領袖たちの)</small>会合を完了して、 *equitesque [[wikt:en:impero#Latin|imperat]] civitatibus. **[[w:騎兵|騎兵]]たち<small>(の供出)</small>を諸部族に命令する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===5節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/5節]] {{進捗|00%|2024-10-10}}</span> ;アンビオリークスへの策を練り、メナピイー族へ向かう *<!--❶-->Hac parte Galliae [[wikt:en:pacatus#Latin|pacata]], **ガッリアのこの方面が平定されたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#3節|3節]]~[[#4節|4節]]でネルウィイー族、セノネース族とカルヌーテース族がカエサルに降伏したことを指す。)</span> *totus et mente et animo in bellum [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] et [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigis]] [[wikt:en:insisto#Latin|insistit]]. **<small>(カエサルは)</small>全身全霊をかけて、トレーウェリー族と[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]との戦争に着手する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:totus et [[wikt:en:mens#Latin|mente]] et [[wikt:en:animus#Latin|animo]] 「全身全霊をかけて」''with all his heart and soul'' )</span> :  *<!--❷-->[[wikt:en:Cavarinus#Latin|Cavarinum]] cum equitatu [[wikt:en:Senones#Latin|Senonum]] [[wikt:en:secum#Latin|secum]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]], **カウァリーヌスに、セノネース族の[[w:騎兵|騎兵]]隊を伴って、自分<small>〔カエサル〕</small>とともに出発することを命じる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:de:Cavarinus|Cavarinus]]'' は、[[ガリア戦記 第5巻#54節|第5巻54節]]で前述のように、<br>    カエサルにより王位に据えられていたが、独立主義勢力により追放された。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] <u>aut</u> ex huius [[wikt:en:iracundia#Latin|iracundia]] <u>aut</u> ex eo, quod [[wikt:en:mereo#Latin|meruerat]], [[wikt:en:odium#Latin|odio]] civitatis [[wikt:en:motus#Noun_2|motus]] [[wikt:en:exsistat|exsistat]]. **彼の激しやすさから、<u>あるいは</u>彼が招来していた反感から、部族国家の何らかの動乱が起こらないようにである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前節でアッコーら独立主義者たちがカエサルに降伏して、<br>    カウァリーヌスが王位に戻されたために、<br>    部族内で反感をかっていたのであろう。)</span> :  *<!--❸-->His rebus [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]], **これらの事柄が取り決められると、 *quod pro explorato habebat, [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] non esse <u>concertaturum</u>, **<small>(カエサルは)</small>[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が戦闘で激しく争うつもりではないことを、確実と見なしていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:pro#Latin|pro]] [[wikt:en:exploratus#Latin|explorato]] = [[wikt:en:exploratus#Latin|exploratum]]「確かなものとして(''as certain'')」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系(A・Q)およびL・N写本では non esse <u>[[wikt:en:concertaturum|concertaturum]]</u>「激しくつもりではないこと」だが、<br>         &beta;系写本では non esse <u>[[wikt:en:contenturum|contenturum]]</u><br>         B・M・S写本では non esse <u>concertaturum [[wikt:en:tenturum|tenturum]]</u> となっている。)</span> *reliqua eius [[wikt:en:consilium#Latin|consilia]] animo [[wikt:en:circumspicio#Latin|circumspiciebat]]. **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>のほかの計略に思いをめぐらせていた。 :  ;   カエサルがメナピイー族の攻略を決意 *<!--❹-->Erant [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapii]] propinqui [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]] finibus, **メナピイー族は[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の領土に隣り合っていて、 *[[wikt:en:perpetuus#Latin|perpetuis]] [[wikt:en:palus#Latin|paludibus]] [[wikt:en:silva#Latin|silvis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:munitus#Latin|muniti]], **絶え間ない沼地と森林によって守られており、 *qui uni ex Gallia de pace ad Caesarem legatos [[wikt:en:numquam#Latin|numquam]] [[wikt:en:mitto#Latin|miserant]]. **彼らは[[w:ガリア|ガッリア]]のうちでカエサルのもとへ講和の使節たちを決して遣わさなかった唯一の者たちであった。 :  *Cum his esse [[wikt:en:hospitium#Latin|hospitium]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigi]] [[wikt:en:scio#Latin|sciebat]]; **<small>(カエサルは)</small>[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が彼らのもとで歓待されていることを知っていたし、 *item per [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] venisse Germanis in [[wikt:en:amicitia#Latin|amicitiam]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoverat]]. **同様にトレーウェリー族を通じて[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人と盟約を結んだことも探知していた。 :  *<!--❺-->Haec <u>prius</u> illi [[wikt:en:detrahendus#Latin|detrahenda]] auxilia [[wikt:en:existimo#Latin|existimabat]] <u>quam</u> ipsum bello [[wikt:en:lacesso#Latin|lacesseret]], **<ruby><rb>彼奴</rb><rp>(</rp><rt>あやつ</rt><rp>)</rp></ruby><small>〔アンビオリークス〕</small>へのこれらの支援は、彼奴自身に戦争で挑みかかる<u>より前に</u>引き離されるべきだと考えていた。 *ne [[wikt:en:desperatus#Latin|desperata]] [[wikt:en:salus#Latin|salute]] **<small>(アンビオリークスが)</small>身の安全に絶望して、 *<u>aut</u> se in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:abdo#Latin|abderet]], **<u>あるいは</u>メナピイー族のところに身を隠したりしないように、 *<u>aut</u> cum [[wikt:en:Transrhenanus#Latin|Transrhenanis]] [[wikt:en:congredior#Latin|congredi]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogeretur]]. **<u>あるいは</u>レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の向こう側の者たちと合同することを強いられないように、である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族)を<br>    ''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) が<br>    招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> :  *<!--❻-->Hoc [[wikt:en:initus#Participle|inito]] consilio, **この計略を決断すると、 *[[wikt:en:totus#Etymology_1|totius]] exercitus [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]] ad [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittit]] **<small>(カエサルは)</small>全軍の[[w:輜重|輜重]]を、トレーウェリー族のところにいる[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]のもとへ送り、 *duasque ad eum legiones [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]; **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]に彼<small>〔ラビエーヌス〕</small>のもとへ出発することを命じる。 :  *ipse cum legionibus [[wikt:en:expeditus#Participle|expeditis]] quinque in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]]. **<small>(カエサル)</small>自身は軽装の5個軍団とともにメナピイー族のところに出発する。 :  *<!--❼-->Illi, [[wikt:en:nullus#Adjective|nulla]] [[wikt:en:coactus#Latin|coacta]] [[wikt:en:manus#Latin|manu]], **あの者らは、何ら手勢を集めず、 *loci [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:fretus#Adjective|freti]], **地勢の要害を信頼して、 *in [[wikt:en:silva#Latin|silvas]] [[wikt:en:palus#Latin|paludes]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:confugio#Latin|confugiunt]] **森林や沼地に避難して、 *[[wikt:en:suus#Latin|sua]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:eodem#Adverb|eodem]] [[wikt:en:confero#Latin|conferunt]]. **自分たちの家財を同じところに運び集める。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===6節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/6節]] {{進捗|00%|2024-10-20}}</span> ;メナピイー族がついにカエサルの軍門に降る *<!--❶-->Caesar, **カエサルは、 *[[wikt:en:partitus#Latin|partitis]] copiis cum [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaio]] [[wikt:en:Fabius#Latin|Fabio]] legato et [[wikt:en:Marcus#Latin|Marco]] [[wikt:en:Crassus#Latin|Crasso]] [[wikt:en:quaestor#Latin|quaestore]] **[[w:レガトゥス|副官]]である[[w:ガイウス・ファビウス|ガーイウス・ファビウス]]と[[w:クァエストル|財務官]]である[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス (財務官)|マールクス・クラッスス]]とともに軍勢を分配して、 *celeriterque [[wikt:en:effectus#Participle|effectis]] [[wikt:en:pons#Latin|pontibus]] **速やかに橋梁を造って、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:橋梁は軽装の軍団兵が沼地を渡るためのものなので、丸太道のようなものであろうか。)</span> *[[wikt:en:adeo#Verb|adit]] [[wikt:en:tripertito|tripertito]], **三方面から<small>(メナピイー族の領土に)</small>接近して、 [[画像:GallischeHoeve.jpg|thumb|right|200px|復元されたメナピイー族の住居(再掲)]] *[[wikt:en:aedificium#Latin|aedificia]] [[wikt:en:vicus#Latin|vicos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:incendo#Latin|incendit]], **建物や村々を焼き討ちして、 *magno [[wikt:en:pecus#Latin|pecoris]] atque hominum numero [[wikt:en:potior#Latin|potitur]]. **家畜や人間の多数を<small>(戦利品として)</small>獲得する。 :  *<!--❷-->Quibus rebus [[wikt:en:coactus#Participle|coacti]] **そのような事態に強いられて、 *[[wikt:en:Menapii#Latin|Menapii]] legatos ad eum [[wikt:en:pax#Latin|pacis]] [[wikt:en:petendus#Latin|petendae]] causa [[wikt:en:mitto#Latin|mittunt]]. **メナピイー族は和平を求めるための使節たちを彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ遣わす。 :  *<!--❸-->Ille [[wikt:en:obses#Latin|obsidibus]] [[wikt:en:acceptus#Latin|acceptis]], **彼<small>〔カエサル〕</small>は人質たちを受け取ると、 *hostium se [[wikt:en:habiturus#Latin|habiturum]] numero [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmat]], si aut [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] aut eius legatos finibus suis [[wikt:en:recipio#Latin|recepissent]]. **もし[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]か彼の使節を自領に迎え入れたら、自分は<small>(メナピイー族を)</small>敵として見なすだろうと断言する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:属格の名詞 + numero「〜として」) :  *<!--❹-->His [[wikt:en:confirmatus#Latin|confirmatis]] rebus, **これらの事柄を確立すると、 *[[wikt:en:Commius#Latin|Commium]] [[wikt:en:Atrebas#Latin|Atrebatem]] cum [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:custos#Latin|custodis]] loco in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapiis]] [[wikt:en:relinquo#Latin|relinquit]]; **アトレバーテース族である[[w:コンミウス|コンミウス]]を[[w:騎兵|騎兵]]隊とともに、目付け役として、メナピイー族のところに残す。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:コンミウスは、カエサルがアトレバテース族の王にすえて、ブリタンニア遠征の先導役として遣わし、<br>    カッスィウェッラウヌスの降伏の仲介を</span>果たしていた。[[ガリア戦記 第4巻#21節|第4巻21節]]・27節や[[ガリア戦記 第5巻#22節|第5巻22節]]などを参照。) *ipse in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]]. **<small>(カエサル)</small>自身はトレーウェリー族のところに出発する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===7節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/7節]] {{進捗|00%|2024-10-27}}</span> [[画像:Titelberg_01.jpg|thumb|right|200px|トレーウェリー族の城砦跡(再掲)]] ;トレーウェリー族の開戦準備、ラビエーヌスの計略 *<!--❶-->Dum haec a Caesare [[wikt:en:gero#Latin|geruntur]], **これらのことがカエサルによって遂行されている間に、 *[[wikt:en:Treveri#Latin|Treveri]] magnis [[wikt:en:coactus#Participle|coactis]] [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]] [[wikt:en:equitatus#Etymology_1|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> copiis **トレーウェリー族は、[[w:歩兵|歩兵]]隊と[[w:騎兵|騎兵]]隊の大軍勢を徴集して、 *[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] cum una legione, quae in eorum finibus <u>[[wikt:en:hiemo#Latin|hiemaverat]]</u>, **彼らの領土において越冬していた1個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]を、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:hiemaverat|hiemaverat]] <small>(過去完了形)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:hiemabat|hiemabat]] <small>(未完了過去形)</small> などとなっている。)</span> *[[wikt:en:adorior#Latin|adoriri]] [[wikt:en:paro#Latin|parabant]], **襲撃することを準備していた。 :  *<!--❷-->iamque ab eo non longius [[wikt:en:biduum#Latin|bidui]] via [[wikt:en:absum#Verb|aberant]], **すでに、そこ<small>〔ラビエーヌスの冬営〕</small>から2日間の道のりより遠く離れていなかったが、 *cum duas venisse legiones [[wikt:en:missus#Noun_2|missu]] Caesaris [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscunt]]. **そのときに、カエサルが派遣した2個軍団が到着したことを知る。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#5節|5節]]で既述のように、カエサルはラビエーヌスのところへ全軍の輜重と2個軍団を派遣していた。<br>    こうして、ラビエーヌスはローマ全軍の輜重と3個軍団を任されることになった。) :  *<!--❸-->[[wikt:en:positus#Latin|Positis]] <u>castris</u> a milibus passuum [[wikt:en:quindecim#Latin|quindecim]](XV) **<small>(トレーウェリー勢は、ラビエーヌスの冬営から)</small>15ローママイルのところに<u>野営地</u>を設置して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、15マイルは約22 km)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:カストラ|カストラ]] [[wikt:en:castra#Latin|castra]] という語はローマ勢の行軍中の野営地や常設の宿営地に用いられ、<br>    非ローマ系部族の野営地に用いられることは稀である。)</span> *auxilia [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]] [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]]. **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の援軍を待つことを決める。 :  *<!--❹-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]] hostium [[wikt:en:cognitus#Participle|cognito]] consilio **ラビエーヌスは、敵勢<small>〔トレーウェリー族〕</small>の計略を知ると、 *[[wikt:en:sperans#Latin|sperans]] [[wikt:en:temeritas#Latin|temeritate]] eorum [[wikt:en:fore#Etymology_2_2|fore]] [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquam]] [[wikt:en:dimico#Latin|dimicandi]] facultatem, **彼らの無謀さにより何らかの争闘する機会が生ずるであろうと期待して、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] quinque(V) cohortium [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] [[wikt:en:relictus#Latin|relicto]] **5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>の守備隊を[[w:輜重|輜重]]のために残し、 *cum XXV(viginti quinque) cohortibus magnoque [[wikt:en:equitatus#Etymology_1|equitatu]] contra hostem [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]] **25個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>および多勢の騎兵隊とともに、敵に抗して進発する。 *et mille passuum [[wikt:en:intermissus#Latin|intermisso]] spatio castra [[wikt:en:communio#Latin|communit]]. **<small>(トレーウェリー勢から)</small>1ローママイルの間隔を置いて、[[w:カストラ|陣営]]<small>〔野営地〕</small>を固める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 km)</span> :  *<!--❺-->Erat inter [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] atque hostem [[wikt:en:difficilis#Latin|difficili]] [[wikt:en:transitus#Latin|transitu]] flumen [[wikt:en:ripa#Latin|ripis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:praeruptus#Adjective|praeruptis]]. **ラビエーヌスと敵の間には、渡ることが困難な川が、急峻な岸とともにあった。 *Hoc <u>neque</u> ipse [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] habebat in animo **これを<small>(ラビエーヌス)</small>自身は渡河するつもりではなかったし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ habeo in animo「~するつもりである」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> *<u>neque</u> hostes [[wikt:en:transiturus#Latin|transituros]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimabat]]. **敵勢も渡河して来ないであろうと<small>(ラビエーヌスは)</small>考えていた。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:augeo#Latin|Augebatur]] auxiliorum [[wikt:en:cotidie#Latin|cotidie]] spes. **<small>(トレーウェリー勢にとって、ゲルマーニア人の)</small>援軍への期待は日ごとに増されるばかりであった。 *[[wikt:en:loquor#Latin|Loquitur]] <u>in consilio</u> [[wikt:en:palam#Adverb|palam]]: **<small>(ラビエーヌスは)</small>会議において公然と<small>(以下のように)</small>述べる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega;では in [[wikt:en:consilio|consilio]] だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は in [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] と修正提案し、<br>         Hecker は [[wikt:en:consulto#Adverb|consulto]] と修正提案している。)</span> *[[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:adpropinquo#Latin|adpropinquare]] [[wikt:en:dico#Latin|dicantur]], **ゲルマーニア人<small>(の軍勢)</small>が近づいていることが言われているので、 *sese suas exercitusque fortunas in [[wikt:en:dubium#Noun|dubium]] non [[wikt:en:devocaturus#Latin|devocaturum]] **自分は自らと軍隊の命運を不確実さの中に引きずり込むことはないであろうし、 *et postero die prima luce castra [[wikt:en:moturus#Latin|moturum]]. **翌日の夜明けには陣営を引き払うであろう。 :  *<!--❼-->Celeriter haec ad hostes [[wikt:en:defero#Latin|deferuntur]], **これら<small>(のラビエーヌスの発言)</small>は速やかに敵勢<small>〔トレーウェリー族〕</small>のもとへ報じられたので、 *ut ex magno Gallorum equitum numero [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nullos]] <u>Gallos</u> [[wikt:en:gallicus#Latin|Gallicis]] rebus [[wikt:en:faveo#Latin|favere]] natura [[wikt:en:cogo#Latin|cogebat]]. **ガッリア人の境遇を想う気質が、<small>(ローマ側)</small>ガッリア人騎兵の多数のうちの若干名を励ましていたほどである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Gallus#Noun|Gallos]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では欠く。)</span> :  *<!--❽-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]], noctu tribunis militum primisque ordinibus <u>convocatis</u>, **ラビエーヌスは、夜間に<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちと第一序列(の[[w:ケントゥリオ|百人隊長]])たちを召集すると、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1個軍団当たりの<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby> の定員は計6名。<br>    第一序列の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオー</rt><rp>)</rp></ruby>たち primorum ordinum centuriones は、軍団内における[[w:下士官|下士官]]のトップであり、<br>     第一<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> においては定員5名だが、<br>     ほかの歩兵大隊においては定員6名であった。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:convocatus#Latin|convocatis]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:coactus#Participle|coactis]] などとなっている。)</span> *quid sui sit consilii, [[wikt:en:propono#Latin|proponit]] **自分の計略がいかなるものであるかを呈示して、 *et, quo facilius hostibus [[wikt:en:timor#Latin|timoris]] [[wikt:en:det#Latin|det]] [[wikt:en:suspicio#Noun|suspicionem]], **それ<small>〔計略〕</small>によって、よりたやすく敵勢に<small>(ローマ勢の)</small>恐怖心という推測を起こすべく、 *maiore [[wikt:en:strepitus#Latin|strepitu]] et [[wikt:en:tumultus#Latin|tumultu]], quam populi Romani fert [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudo]] **ローマ国民の習慣が引き起こすよりもより大きな騒音や喧騒をもって *castra [[wikt:en:moveo#Latin|moveri]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]. **陣営を引き払うことを命じる。 *His rebus fugae [[wikt:en:similis#Latin|similem]] [[wikt:en:profectio#Latin|profectionem]] [[wikt:en:efficio#Latin|effecit]]. **<small>(ラビエーヌスは)</small>これらの事によって、逃亡に似た進発を実現した。 :  *<!--❾-->Haec quoque per [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] **これらのこともまた、<small>(トレーウェリー勢の)</small>斥候たちを通じて、 *ante [[wikt:en:lux#Latin|lucem]] in tanta [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitate]] castrorum ad hostes [[wikt:en:defero#Latin|deferuntur]]. **夜明け前には、陣営のこれほどの近さにより、敵勢へ報じられる。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===8節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/8節]] {{進捗|00%|2024-10-28}}</span> ;ラビエーヌスがトレーウェリー族を降す :  ;   トレーウェリー勢が、渡河してラビエーヌスの軍勢に攻めかかろうとする *<!--❶-->[[wikt:en:vix#Latin|Vix]] [[wikt:en:agmen#Latin|agmen]] [[wikt:en:novissimus#Latin|novissimum]] extra [[wikt:en:munitio#Latin|munitiones]] [[wikt:en:procedo#Latin|processerat]], **<small>(ローマ勢の)</small>行軍隊列の最後尾が防塁の外側にほぼ進み出ようとしていた、 *cum Galli [[wikt:en:cohortatus#Latin|cohortati]] inter se, ne [[wikt:en:speratus#Latin|speratam]] [[wikt:en:praeda#Latin|praedam]] ex manibus [[wikt:en:dimitto#Latin|dimitterent]] **そのときにガッリア人たちは、期待していた戦利品を<small>(彼らの)</small>手から逸しないように、互いに鼓舞し合って、 *── longum esse, [[wikt:en:perterritus#Latin|perterritis]] Romanis [[wikt:en:Germani#Proper_noun|Germanorum]] auxilium [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]]; **── ローマ人が<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>ているのに、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の支援を待つことは悠長なものである。 *neque suam [[wikt:en:patior#Latin|pati]] [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitatem]], **<small>(以下のことは)</small>自分たちの尊厳が耐えられない。 *ut [[wikt:en:tantus#Latin|tantis]] copiis [[wikt:en:tam#Latin|tam]] [[wikt:en:exiguus#Latin|exiguam]] manum, praesertim [[wikt:en:fugiens#Latin|fugientem]] atque [[wikt:en:impeditus#Latin|impeditam]], **これほどの大軍勢で<small>(ローマの)</small>それほどの貧弱な手勢を、特に逃げ出して<small>(荷物で)</small>妨げられている者たちを *[[wikt:en:adorior#Latin|adoriri]] non [[wikt:en:audeo#Latin|audeant]] ── **あえて襲撃しないとは──<small>(と鼓舞し合って)</small> *flumen [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] et iniquo loco [[wikt:en:committo#Latin|committere]] proelium non [[wikt:en:dubito#Latin|dubitant]]. **川を渡って<small>(切り立った岸を登りながら)</small>不利な場所で交戦することをためらわない。 :  ;   ラビエーヌス勢が怖気を装いながら、そろりそろりと進む *<!--❷-->Quae fore [[wikt:en:suspicatus#Latin|suspicatus]] [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]], **こうしたことが生じるであろうと想像していた[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は、 *ut omnes citra flumen [[wikt:en:elicio#Latin|eliceret]], **<small>(敵の)</small>総勢を川のこちら側に誘い出すように、 *[[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:usus#Participle|usus]] [[wikt:en:simulatio#Latin|simulatione]] itineris **行軍の同じ見せかけを用いて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前節で語られたように、<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>て今にも逃げ出しそうな風に装いながらの行軍。)</span> *[[wikt:en:placide#Adverb|placide]] [[wikt:en:progredior#Latin|progrediebatur]]. **穏やかに前進していた。 :  ;   ラビエーヌスが全軍の兵を叱咤激励する *<!--❸-->Tum [[wikt:en:praemissus#Latin|praemissis]] paulum impedimentis **それから、[[w:輜重|輜重]]<small>(の隊列)</small>を少し先に遣わして、 *atque in [[wikt:en:tumulus#Latin|tumulo]] [[wikt:en:quidam#Adjective|quodam]] [[wikt:en:collocatus#Latin|conlocatis]], **とある高台に配置すると、 *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;[[wikt:en:habetis|Habetis]],<span style="color:#009900;">»</span></span> [[wikt:en:inquam#Latin|inquit]], <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>milites, quam [[wikt:en:petistis|petistis]], [[wikt:en:facultas#Latin|facultatem]]; </span> **<small>(ラビエーヌスは)</small>「兵士らよ、<small>(諸君は)</small>求めていた機会を得たぞ」と言った。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">&nbsp;<span style="color:#009900;">«</span> ~ <span style="color:#009900;">»</span>&nbsp;</span> の箇所は、直接話法で記されている。)</span> *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">hostem [[wikt:en:impeditus#Latin|impedito]] atque [[wikt:en:iniquus#Latin|iniquo]] loco [[wikt:en:tenetis|tenetis]]: </span> **「<small>(諸君は)</small>敵を<small>(川岸で)</small>妨げられた不利な場所に追いやった。」 *<!--❹--><!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">[[wikt:en:praestate|praestate]] eandem nobis [[wikt:en:dux#Latin|ducibus]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtutem]], quam saepe numero [[wikt:en:imperator#Latin|imperatori]] [[wikt:en:praestitistis|praestitistis]], </span> **「我々<ruby><rb>将帥</rb><rp>(</rp><rt>ドゥクス</rt><rp>)</rp></ruby>らに、<small>(諸君が)</small>しばしば<ruby><rb>将軍</rb><rp>(</rp><rt>インペラートル</rt><rp>)</rp></ruby><small>〔カエサル〕</small>に見せて来たのと同じ武勇を見せてくれ。」 *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">atque illum adesse et haec [[wikt:en:coram#Adverb|coram]] [[wikt:en:cerno#Latin|cernere]] [[wikt:en:existimate|existimate]].<span style="color:#009900;">»</span></span> **「彼<small>〔カエサル〕</small>が訪れて、これ<small>〔武勇〕</small>を目の前で見ていると思ってくれ。」 :  ;   ラビエーヌスが軍を反転させて攻撃態勢を整える *<!--❺-->Simul signa ad hostem [[wikt:en:converto#Latin|converti]] aciemque [[wikt:en:dirigo#Latin|dirigi]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]], **同時に、軍旗が敵の方へ向きを変えられることと、戦列が整えられること、を命じる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:軍勢が敵側へ向けて反転して、戦列を整えること、を命じた。)</span> [[画像:Pilensalve.jpg|thumb|right|250px|[[w:ピルム|ピールム]](投槍)を投げるローマ軍兵士(帝政期)の再演]] *et paucis [[wikt:en:turma#Latin|turmis]] praesidio ad impedimenta [[wikt:en:dimissus#Latin|dimissis]], **かつ若干の<ruby><rb>[[w:トゥルマ|騎兵小隊]]</rb><rp>(</rp><rt>トゥルマ</rt><rp>)</rp></ruby>を輜重のための守備隊として送り出して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:騎兵小隊 turma はローマ軍の<br>    [[w:アウクシリア|支援軍]]における中規模の編成単位で、<br>    各30騎ほどと考えられている。)</span> *reliquos equites ad latera [[wikt:en:dispono#Latin|disponit]]. **残りの[[w:騎兵|騎兵]]たちを<small>(軍勢の)</small>両側面へ分置する。 :  ;   ラビエーヌス勢が喊声を上げて、投げ槍を投げ始める *<!--❻-->Celeriter nostri, clamore [[wikt:en:sublatus#Latin|sublato]], [[wikt:en:pilum#Latin|pila]] in hostes [[wikt:en:inmitto#Latin|inmittunt]]. **我が方<small>〔ローマ勢〕</small>は、雄叫びを上げると、速やかに<ruby><rb>[[w:ピルム|投げ槍]]</rb><rp>(</rp><rt>ピールム</rt><rp>)</rp></ruby>を敵勢へ放り入れる。 :  ;   不意を突かれたトレーウェリー勢が、一目散に逃げ出して、最寄りの森林を目指す *Illi, ubi [[wikt:en:praeter#Latin|praeter]] spem, quos <span style="color:#009900;">&lt;modo&gt;</span> [[wikt:en:fugio#Latin|fugere]] [[wikt:en:credo#Latin|credebant]], [[wikt:en:infestus#Latin|infestis]] signis ad se ire viderunt, **<span style="font-size:11pt;">彼らは、期待に反して、<span style="color:#009900;">&lt;ただ&gt;</span>逃げていると信じていた者たちが、軍旗を攻勢にして自分らの方へ来るのを見るや否や、</span> *[[wikt:en:impetus#Latin|impetum]] <u>modo</u> ferre non potuerunt **<small>(ローマ勢の)</small>突撃を持ちこたえることができずに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部 modo は主要写本&omega;ではこの位置にあるが、<br>    上記の &lt;modo&gt; に移す修正提案がある。)</span> *ac primo [[wikt:en:concursus#Noun|concursu]] in fugam [[wikt:en:coniectus#Participle|coniecti]] **最初の猛攻で敗走に追い込まれて、 *proximas silvas [[wikt:en:peto#Latin|petierunt]]. **近隣の森を目指した。 :  ;   ラビエーヌス勢が、トレーウェリー勢の多数を死傷させ、部族国家を奪回する *<!--❼-->Quos [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]] equitatu [[wikt:en:consectatus#Latin|consectatus]], **<small>(敗走した)</small>その者たちを、ラビエーヌスは騎兵隊で追撃して、 *magno numero [[wikt:en:interfectus#Latin|interfecto]], **多数の者を<ruby><rb>殺戮</rb><rp>(</rp><rt>さつりく</rt><rp>)</rp></ruby>して、 *compluribus [[wikt:en:captus#Latin|captis]], **かなりの者たちを捕らえて、 *paucis post diebus civitatem recepit. **数日後に<small>(トレーウェリーの)</small>部族国家を<small>(蜂起の前の状態に)</small>戻した。 :  [[画像:Bund-ro-altburg.jpg|thumb|right|180px|トレーウェリー族の再現された住居(再掲)]] [[画像:Trier_Kaiserthermen_BW_1.JPG|thumb|right|180px|トレーウェリー族(Treveri)の名を現代に伝えるドイツの[[w:トリーア|トリーア市]](Trier)に残るローマ時代の浴場跡]] ;   ゲルマーニア人の援軍が故国へ引き返す *Nam [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]], qui auxilio veniebant, **なぜなら、援軍として来ようとしていたゲルマーニア人たちは、 *[[wikt:en:perceptus#Latin|percepta]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] fuga **トレーウェリー族の敗走を把握したので、 *sese [[wikt:en:domus#Latin|domum]] <u>receperunt</u>. **故国に撤退していった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:receperunt|receperunt]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:contulerunt|contulerunt]] となっている。)</span> :  ;   インドゥーティオマールスの残党がゲルマーニアへ出奔する *<!--❽-->Cum his [[wikt:en:propinquus#Latin|propinqui]] [[wikt:en:Indutiomarus#Latin|Indutiomari]], **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>とともに、インドゥーティオマールスの縁者たちは、 *qui [[wikt:en:defectio#Latin|defectionis]] [[wikt:en:auctor#Latin|auctores]] fuerant, **その者らは<small>(トレーウェリー族におけるカエサルへの)</small>謀反の張本人であったが、 *[[wikt:en:comitatus#Participle|comitati]] eos ex civitate [[wikt:en:excedo#Latin|excesserunt]]. **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>を伴って、部族国家から出て行った。 :  ;   カエサルとローマに忠節なキンゲトリークスに、部族の統治権が託される *<!--❾-->[[wikt:en:Cingetorix#Latin|Cingetorigi]], **キンゲトリークスに対しては、 *quem ab initio [[wikt:en:permaneo#Latin|permansisse]] in [[wikt:en:officium#Latin|officio]] [[wikt:en:demonstravimus|demonstravimus]], **──その者が当初から<small>(ローマへの)</small>忠義に留まり続けたことは前述したが── **:<span style="color:#009900;">(訳注:キンゲトリークスについては、[[ガリア戦記 第5巻#3節|第5巻3節]]~4節・[[ガリア戦記 第5巻#56節|56節]]~57節で述べられている。)</span> *[[wikt:en:principatus#Latin|principatus]] atque [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]] est traditum. **首長の地位と支配権が託された。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <span style="font-size:11pt;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==第二次ゲルマーニア遠征== ===9節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/9節]] {{進捗|00%|2024-11-06}}</span> ;再びレーヌスを渡河、ウビイー族を調べる *<!--❶-->Caesar, [[wikt:en:postquam#Latin|postquam]] ex [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapiis]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] venit, **カエサルは、メナピイー族のところからトレーウェリー族のところに来た後で、 *duabus de causis [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]]; **二つの理由からレーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>を渡ることを決めた。 :  *<!--❷-->quarum una erat, quod <span style="color:#009900;">&lt;Germani&gt;</span> auxilia contra se [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] [[wikt:en:mitto#Latin|miserant]]; **その<small>(理由の)</small>一つは、<span style="color:#009900;">&lt;ゲルマーニア人が&gt;</span>自分<small>〔カエサル〕</small>に対抗して、トレーウェリー族に援軍を派遣していたことであった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&lt;[[wikt:en:Germani#Latin|Germani]]&gt; は、主要写本&omega;にはなく、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Hotomanus|Hotomanus]] による挿入提案。)</span> *<span style="color:#009900;">(quarum)</span> altera <span style="color:#009900;">(erat)</span>, ne ad eos [[wikt:en:|Ambiorix]] [[wikt:en:receptus#Noun|receptum]] haberet. **もう一つ<small>(の理由)</small>は、彼らのもとへ[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が避難所を持たないように、ということであった。 :  [[画像:Caesar's Rhine Crossing.jpg|thumb|right|250px|カエサルがライン川に橋を架けたとされる有力な地点の図示。ライン川と[[w:モーゼル川|モーゼル川]]の合流点にある[[w:コブレンツ|コブレンツ]]([[w:en:Koblenz|Koblenz]])と下流の[[w:アンダーナッハ|アンダーナッハ]]([[w:en:Andernach|Andernach]])との間の[[w:ノイヴィート|ノイヴィート]]([[w:en:Neuwied|Neuwied]])辺りが有力な地点の一つとされる。'''([[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]]の図を再掲)''']] *<!--❸-->His [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] rebus, **これらの事柄を決定すると、 *[[wikt:en:paulum#Adverb|paulum]] supra eum locum, [[wikt:en:quo#Adverb|quo]] ante exercitum [[wikt:en:traduco#Latin|traduxerat]], **<u>以前に軍隊を渡らせていた場所</u>の少し上流に、 *facere [[wikt:en:pons#Latin|pontem]] [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]. **橋を造ることを決意する。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]] でカエサルが[[w:ライン川|ライン川]]に架橋した場所のこと。<br>    第4巻の'''[[ガリア戦記_第4巻#コラム「ゲルマーニア両部族が虐殺された場所はどこか?」|コラム]]''' や [[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]]の図で説明したように、<br>    カエサルの最初の架橋地点には異論もあるが、<br>    今回の架橋地点がトレーウェリー族領であった<br>    [[w:モーゼル川|モーゼル川]]渓谷から近かったであろうことから有力視される。)</span> :  *<!--❹-->[[wikt:en:notus#Latin|Nota]] atque [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] ratione, **経験しかつ建造していた方法で、 *magno militum [[wikt:en:studium#Latin|studio]] **兵士たちの大きな熱意により *paucis diebus [[wikt:en:opus#Latin|opus]] [[wikt:en:efficio#Latin|efficitur]]. **わずかな日数で作業が完遂される。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:firmus#Latin|Firmo]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] ad pontem praesidio [[wikt:en:relictus#Latin|relicto]], **トレーウェリー族領内の橋のたもとへ強力な守備隊を残して、 *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ab his subito [[wikt:en:motus#Noun_2|motus]] <u>oreretur</u>, **──彼ら<small>〔トレーウェリー族〕</small>による何らかの動乱が不意に起こされないためであるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・&rho;系写本では [[wikt:en:oreretur|oreretur]]、<br>         &phi;系・&pi;系写本では [[wikt:en:oriretur|oriretur]] だが、語形の相異。)</span> *reliquas copias [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:traduco#Latin|traducit]]. **残りの軍勢と騎兵隊を<small>(レーヌス川の東岸へ)</small>渡らせる。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubii]], qui ante obsides [[wikt:en:dederant|dederant]] atque in [[wikt:en:deditio#Latin|deditionem]] venerant, **ウビイー族は、以前に<small>(カエサルに対して)</small>人質たちを供出していて、降伏していたが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この事はすでに[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]で述べられている。)</span> *<u>[[wikt:en:purgandus#Latin|purgandi]] sui</u> causa ad eum legatos mittunt, **自分たちの申し開きをすることのために、彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ使節たちを遣わして、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:purgandi|purgandi]] [[wikt:en:sui#Pronoun|sui]] だが、<br>         &beta;系写本では purgandi のみ。)</span> *qui [[wikt:en:doceant|doceant]], **<small>(以下のように)</small>説かせた。 *neque <u>auxilia ex sua civitate</u> in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:missus#Participle|missa]] **自分たちの部族から援軍をトレーウェリー族のところに派遣してもいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・M・S写本では [[wikt:en:auxilia#Latin|auxilia]] ex sua [[wikt:en:civitate|civitate]]、<br>         L・N・&beta;系写本では ex sua civitate auxilia の語順になっている。)</span> *neque ab se [[wikt:en:fides#Latin|fidem]] [[wikt:en:laesus#Latin|laesam]]: **自分らにより<small>(ローマへの)</small>信義を傷つけてもいない、と。 :  *<!--❼-->[[wikt:en:peto#Latin|petunt]] atque [[wikt:en:oro#Latin|orant]], **<small>(ウビイー族の使節たちは、以下のように)</small>求め、かつ願った。 *ut sibi [[wikt:en:parco#Latin|parcat]], **自分たちを容赦し、 *ne [[wikt:en:communis#Latin|communi]] [[wikt:en:odium#Latin|odio]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]] [[wikt:en:innocens#Latin|innocentes]] pro [[wikt:en:nocens#Latin|nocentibus]] poenas [[wikt:en:pendo#Latin|pendant]]; **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人一般への憎しみから、潔白な者たちが加害者たちのために罰を償うことがないように、と。 *si [[wikt:en:amplius|amplius]] obsidum <u>vellet, dare</u> [[wikt:en:polliceor#Latin|pollicentur]]. **もし、より多くの人質を欲するのなら、供出することを約束する、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(未完了過去・接続法)</small> [[wikt:en:dare#Latin|dare]] <small>(現在・能動・不定)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:velit#Latin|velit]] <small>(現在・接続法)</small> [[wikt:en:dari#Latin|dari]] <small>(現在・受動・不定法)</small> となっている。)</span> :  *<!--❽-->Cognita Caesar causa **カエサルは事情を調査して、 *<u>repperit</u> ab [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebis]] auxilia [[wikt:en:missus#Participle|missa]] esse; **スエービー族により<small>(トレーウェリー族に)</small>援軍が派遣されていたことを見出した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本 &omega; では [[wikt:en:repperit|repperit]] <small>(完了形)</small> だが、<br>         近世以降の印刷本 [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|edd.]] では [[wikt:en:reperit|reperit]] <small>(現在形)</small> となっている。)</span> :  *[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiorum]] [[wikt:en:satisfactio#Latin|satisfactionem]] <u>accepit</u>, **ウビイー族の弁解を受け入れて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本 &omega; では [[wikt:en:accepit|accepit]] <small>(完了形)</small> だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Davisius|Davisius]] の修正提案では [[wikt:en:accipit|accipit]] <small>(現在形)</small> となっている。)</span> *[[wikt:en:aditus#Noun_2|aditus]] viasque in [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:perquiro#Latin|perquirit]]. **スエービー族のところに出入りする道筋を問い質す。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===10節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/10節]] {{進捗|00%|2024-11-16}}</span> ;ウビイー族を通じてスエービー族の動静を探る *<!--❶-->Interim paucis post diebus fit ab [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiis]] certior, **数日後の間に、ウビイー族によって報告されたことには、 *[[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] omnes in unum locum copias [[wikt:en:cogo#Latin|cogere]] **スエービー族は、すべての軍勢を一か所に集めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:後述するように、これはカッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] のことであろう。)</span> *atque iis [[wikt:en:natio#Latin|nationibus]], quae sub eorum sint imperio, **彼らの支配下にある種族たちに *[[wikt:en:denuntio#Latin|denuntiare]], ut auxilia [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]] [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> mittant. **[[w:歩兵|歩兵]]隊と[[w:騎兵|騎兵]]隊の援軍を派遣するように布告する。 :  *<!--❷-->His [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] rebus, **<small>(カエサルは)</small>これらの事情を知ると、 *rem [[wikt:en:frumentarius#Latin|frumentariam]] [[wikt:en:provideo#Latin|providet]], **糧食調達を手配して、 *castris idoneum locum [[wikt:en:deligo#Latin|deligit]]; **[[w:カストラ|陣営]]<small>(を設置するために)</small>に適切な場所を選ぶ。 :  *[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiis]] [[wikt:en:impero#Latin|imperat]], ut [[wikt:en:pecus#Latin|pecora]] [[wikt:en:deduco#Latin|deducant]] suaque omnia ex agris in oppida [[wikt:en:confero#Latin|conferant]], **ウビイー族には、家畜を連れ去り、自分らの一切合財を農村地帯から<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>に運び集めるように命令する。 *[[wikt:en:sperans#Latin|sperans]] [[wikt:en:barbarus#Adjective|barbaros]] atque [[wikt:en:imperitus#Latin|imperitos]] homines **<small>(カエサルが)</small>期待したのは、野蛮で未熟な連中が *[[wikt:en:inopia#Noun_2|inopia]] [[wikt:en:cibaria#Latin|cibariorum]] [[wikt:en:adductus#Latin|adductos]] **食糧の欠乏に動かされて、 *ad [[wikt:en:iniquus#Latin|iniquam]] [[wikt:en:pugno#Latin|pugnandi]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicionem]] posse [[wikt:en:dēdūcō|deduci]]; **不利な条件のもとで戦うことにミスリードされ得ることであった。 :  ;   ウビイー族の間者たちを通じて、スエービー族の奥地への撤収が報じられる *<!--❸-->[[wikt:en:mando#Latin|mandat]], ut [[wikt:en:creber#Latin|crebros]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] in [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittant]] [[wikt:en:quis#Pronoun|quae]]<nowiki>que</nowiki> apud eos [[wikt:en:gero#Latin|gerantur]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscant]]. **多数の斥候をスエービー族領に遣わして、彼らのもとで遂行されていることを探知するように<small>(ウビイー族に)</small>委ねる。 :  *<!--❹-->Illi [[wikt:en:imperatum#Latin|imperata]] faciunt **彼ら<small>〔ウビイー族〕</small>は、命令されたことを実行して、 *et paucis diebus [[wikt:en:intermissus#Latin|intermissis]] [[wikt:en:refero#Latin|referunt]]: **わずかな日々を間に置いて(以下のことを)報告する。 *[[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] omnes, posteaquam [[wikt:en:certior#Latin|certiores]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntii]] de exercitu Romanorum venerint, **スエービー族総勢は、ローマ人の軍隊についてより確実な報告がもたらされた後で、 *cum omnibus suis [[wikt:en:socius#Noun_2|sociorum]]<nowiki>que</nowiki> copiis, quas [[wikt:en:coegissent|coegissent]], **自分たちの総勢と、集結していた同盟者の軍勢とともに、 *[[wikt:en:penitus#Adverb|penitus]] ad [[wikt:en:extremus#Adjective|extremos]] fines se [[wikt:en:recepisse#Latin|recepisse]]; **領土の最も遠い奥深くまで撤退した、ということだった。。 :  *<!--❺-->silvam esse ibi [[wikt:en:infinitus#Latin|infinita]] magnitudine, quae [[wikt:en:appellatur|appellatur]] <u>Bacenis</u>; **そこには、'''バケーニス'''と呼ばれている限りない大きさの森林がある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:バケーニス [[wikt:en:Bacenis#Latin|Băcēnis]] は、ギリシア語で Βακέννη とも表記されるが、どこなのかは諸説ある。<br>     ①ドイツ西部[[w:ヘッセン州|ヘッセン州]]にあったブコニアの森 ''[[w:de:Buchonia|Buchonia]]; [[w:fr:Forêt de Buconia|Buconia]]'' は有力。<br>     ②ドイツの奥地・中東部の[[w:テューリンゲン州|テューリンゲン州]]にある[[w:テューリンゲンの森|テューリンゲンの森]]という説<ref>[[s:de:RE:Bacenis silva]], [[wikt:de:Bacenis]] 等を参照。</ref><br>     ③ドイツ西部[[w:ラインラント=プファルツ州|ラインラント=プファルツ州]]ライン川沿岸のニールシュタイン [[w:en:Nierstein|Nierstein]] 説、<br>    などがある。史実としてスエービーという部族連合が居住していたのはテューリンゲンであろうが、<br>    ライン川からはあまりにも遠すぎる。)</span> *hanc longe <u>introrsus</u> [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinere]] **これ<small>〔森林〕</small>は、はるか内陸に及んでいて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:introrsus|introrsus]] = [[wikt:en: introrsum#Latin|introrsum]]「内部へ」)</span> *et pro [[wikt:en:nativus#Latin|nativo]] [[wikt:en:murus#Latin|muro]] [[wikt:en:obiectus#Participle|obiectam]] **天然の防壁として横たわっており、 *[[wikt:en:Cheruscos|Cheruscos]] ab [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebis]] [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebosque]] ab [[wikt:en:Cheruscis|Cheruscis]] [[wikt:en:iniuria#Latin|iniuriis]] [[wikt:en:incursio#Latin|incursionibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibere]]: **ケールスキー族をスエービー族から、スエービー族をケールスキー族から、無法行為や襲撃から防いでいる。 *ad eius [[wikt:en:initium#Latin|initium]] silvae [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventum]] Romanorum [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituisse]]. **その森の始まりのところで、スエービー族はローマ人の到来を待ち構えることを決定した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> <div style="border:solid #999 1px;background:#feedff;max-width:80%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> ===コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」=== [[画像:Hermann (Arminius) at the battle of the Teutoburg Forest in 9 CE by Peter Jannsen, 1873, with painting creases and damage removed.jpg|thumb|right|250px|ウァルスの戦い([[w:de:Varusschlacht|Varusschlacht]])こと[[w:トイトブルク森の戦い|トイトブルク森の戦い]](AD9年)で戦う、ゲルマーニア軍とローマ軍(Johann Peter Theodor Janssen画、1870~1873年頃)。中央上の人物はケールスキー族の名将[[w:アルミニウス (ゲルマン人)|アルミニウス]]。<br>アルミニウスが率いるケールスキー族・カッティー族らゲルマーニア諸部族同盟軍は、P.クィン(ク)ティリウス・ウァルス麾下ローマ3個軍団を壊滅させ、アウグストゥスに「ウァルスよ諸軍団を返せ([[w:la:Publius_Quinctilius_Varus|Quintili Vare]], legiones redde!)」と嘆かせた。]] <br> <div style="background:#ecf;">  '''スエービー族とカッティー族'''</div> :『ガリア戦記』では、第1巻・第4巻および第6巻でたびたび[[w:スエビ族|スエービー族]]の名が言及される。タキトゥス<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の38章「スエービー」などを参照。</ref>など多くの史家が伝えるようにスエービー族 [[wikt:en:Suebi#Latin|Suēbī]] またはスエウィ族 Suēvī とは、単一の部族名ではなく、多くの独立した部族国家から構成される連合体の総称とされる。 :19世紀のローマ史家[[w:テオドール・モムゼン|テオドール・モムゼン]]によれば<ref>『モムゼン ローマの歴史Ⅳ』長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、のp.201, p.224, p.232などを参照。</ref>、カエサルの時代のローマ人には 「スエービー」とは遊牧民を指す一般的な呼称で、カエサルがスエービーと呼ぶのはカッティー族だという。 :カッティー族とスエービー系諸部族の異同は明確ではないが、多くの史家は両者を区別して伝えている。 : 第1巻37節・51節・53節~54節、第4巻1節~4節・7節などで言及され、「百の郷を持つ」と されている「スエービー族」は、スエービー系諸部族の総称、あるいは遊牧系の部族を指すのであろう。 : 他方、第4巻16節・19節・第6巻9節~10節・29節で、ウビイー族を圧迫する存在として言及される :「スエービー族」はモムゼンの指摘のように、カッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] であることが考えられる。 :タキトゥス著『ゲルマーニア』<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の36章「ケルスキー」などを参照。</ref>でも、カッティー族はケールスキー族と隣接する宿敵として描写され、本節の説明に合致する。 <div style="background:#ecf;">  '''ケールスキー族'''</div> :ケールスキー族は、『ガリア戦記』では[[#10節|本節]]でカッティー族と隣接する部族として名を挙げられる :のみである。しかしながら、本巻の年(BC53年)から61年後(AD9年)には、帝政ローマの :[[w:アウグストゥス|アウグストゥス帝]]がゲルマーニアに派遣していたプブリウス・クィンクティリウス・ウァルス :([[w:la:Publius_Quinctilius_Varus|Publius Quinctilius Varus]])が率いるローマ軍3個軍団に対して、名将[[w:アルミニウス (ゲルマン人)|アルミニウス]]を :指導者とするケールスキー族は、カッティー族ら諸部族の同盟軍を組織して、ウァルスの3個軍団を :[[w:トイトブルク森の戦い|トイトブルク森の戦い]]において壊滅させ、老帝アウグストゥスを嘆かせたという。 <div style="background:#ecf;">  '''ウビイー族'''</div> :ウビイー族は『ガリア戦記』の第4巻・第6巻でも説明されているように、ローマ人への忠節を :認められていた。そのため、タキトゥスによれば<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の28章などを参照。</ref>、ゲルマニアへのローマ人の守りとして :BC38年頃にレヌス(ライン川)左岸のコロニア([[w:la:Colonia_Agrippina|Colonia]];植民市)すなわち現在の[[w:ケルン|ケルン市]]に移された。) </div> ==ガッリア人の社会と風習について== <div style="border:solid #999 1px;background:#feedff;max-width:80%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> ===コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」=== [[画像:Testa di saggio o principe, forse il filosofo poseidonio, 50 ac. ca 01.JPG|thumb|right|200px|アパメアの[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]の胸像。地中海世界やガッリアなどを広く訪れて、膨大な著作を残した。<br>『ガリア戦記』の地誌・民族誌的な説明も、その多くを彼の著作に依拠していると考えられている。]] :これ以降、11節~20節の10節にわたってガッリアの地誌・民族誌的な説明が展開され、さらには、ゲルマーニアの地誌・民族誌的な説明などが21節~28節の8節にわたって続く。ガッリア戦争の背景説明となるこのような地誌・民族誌は、本来ならば第1巻の冒頭に置かれてもおかしくはない。しかしながら、この第6巻の年(BC53年)は、カエサル指揮下のローマ勢にとってはよほど書かれるべき戦果が上がらなかったためか、ガッリア北部の平定とエブローネース族の追討戦だけでは非常に短い巻となってしまうため、このような位置に置いたとも考えられる。ゲルマーニアの森にどんな獣が住んでいるかなど、本筋にほとんど影響のないと思われる記述も見られる。 :『ガリア戦記』におけるガッリアの地誌・民族誌的な説明、特にこの11節以降の部分は、文化史的に重要なものと見なされ、考古学やケルトの伝承などからも裏付けられる。しかし、これらの記述はカエサル自身が見聞したというよりも、むしろ先人の記述、とりわけBC2~1世紀のギリシア哲学ストア派の哲学者・地理学者・歴史学者であった[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]([[w:la:Posidonius Apameus|Posidonius Apameus]])の著作に依拠していたと考えられている<ref>『ケルト事典』ベルンハルト・マイヤー著、鶴岡真弓監修、創元社の「ポセイドニオス」「カエサル」の項を参照。</ref> <ref>『ケルト人』ヴァンセスラス・クルータ([[w:fr:Venceslas Kruta|Venceslas Kruta]])著、鶴岡真弓訳、白水社 のp.20-21を参照。</ref>。ポセイドニオスは、ローマが支配する地中海世界やガッリア地域などを広く旅行した。彼の52巻からなる膨大な歴史書は現存しないが、その第23巻にガッリアに関する詳細な記述があったとされ、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]、[[w:ストラボン|ストラボン]]、[[w:アテナイオス|アテナイオス]]らによって引用され、同時代および近代のケルト人観に多大な影響を与えたと考えられている。 :現存するガッリアの地誌・民族誌は、ストラボン<ref>『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』ストラボン著、飯尾都人訳、龍溪書舎を参照。</ref>、ディオドロス<ref>『神代地誌』ディオドロス著、飯尾都人訳、龍溪書舎を参照。</ref>、ポンポニウス・メラ<ref>『世界地理』ポンポニウス・メラ著、飯尾都人訳(上掲『神代地誌』に所収)</ref>のものなどがある。現存するゲルマーニアの地誌・民族誌は、ストラボン、タキトゥス<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫などを参照。</ref>、ポンポニウス・メラなどのものがある。 </div> ===11節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/11節]] {{進捗|00%|2024-11-25}}</span> ;ガッリア人の派閥性 *<!--❶-->[[wikt:en:quoniam#Latin|Quoniam]] ad hunc locum perventum est, **この地<small>〔ゲルマーニア〕</small>にまで到達したので、 *non [[wikt:en:alienus#Latin|alienum]] esse videtur, de Galliae Germaniaeque [[wikt:en:mos#Latin|moribus]] et, quo [[wikt:en:differo#Latin|differant]] hae [[wikt:en:natio#Latin|nationes]] inter sese, [[wikt:en:propono#Latin|proponere]]. **[[w:ガリア|ガッリア]]と[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]の風習について、これらの種族が互いにどのように異なるか述べることは不適切でないと思われる。 :  *<!--❷-->In Gallia non solum in omnibus civitatibus atque in omnibus <u>pagis</u> partibusque, **ガッリアにおいては、すべての部族において、さらにすべての<u>郷</u>や地方においてのみならず、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[wikt:en:pagus#Latin|pagus]]'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus">''[[w:en:Pagus]]'' 等を参照。</ref>。)</span> *sed paene etiam in singulis [[wikt:en:domus#Latin|domibus]] [[wikt:en:factio#Latin|factiones]] sunt, **ほとんどの個々の氏族においてさえも、派閥があり、 *earumque factionum [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] sunt, **それらの派閥には、領袖たちがいる。 :  *<!--❸-->qui summam [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]] eorum [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicio]] habere [[wikt:en:existimo#Latin|existimantur]], **その者<small>〔領袖〕</small>らは、彼ら<small>〔派閥〕</small>の判断に対して、最大限の影響力を持っていると考えられている。 *quorum ad [[wikt:en:arbitrium#Latin|arbitrium]] [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:summa#Noun_6|summa]] omnium rerum [[wikt:en:consilium#Latin|consiliorum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:redeo#Latin|redeat]]. **すべての事柄と協議は結局のところ、その者<small>〔領袖〕</small>らの裁量や判断へと帰する。 :  *<!--❹--><u>Idque</u> eius rei causa [[wikt:en:antiquitus#Latin|antiquitus]] [[wikt:en:institutus#Latin|institutum]] videtur, **それは、それらの事柄のために昔から取り決められたものと見られ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本では <u>[[wikt:en:itaque#Latin|itaque]]</u> となっている。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ex [[wikt:en:plebs#Latin|plebe]] contra [[wikt:en:potentior|potentiorem]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:egeo#Latin|egeret]]: **権勢者と対立する平民の誰かが、助けに欠くことがないように、ということである。 *suos enim [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] [[wikt:en:opprimo#Latin|opprimi]] et [[wikt:en:circumvenio#Latin|circumveniri]] non [[wikt:en:patior#Latin|patitur]], **すなわち<small>(領袖たちの)</small>誰も、身内の者たちが抑圧されたり欺かれたりすることを容認しない。 *neque, [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] si faciat, [[wikt:en:ullus#Latin|ullam]] inter suos habet [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]]. **もし<small>(領袖が)</small>そうでなくふるまったならば、身内の者たちの間で何ら影響力を持てない。 :  *<!--❺-->Haec eadem [[wikt:en:ratio#Latin|ratio]] est in [[wikt:en:summa#Latin|summa]] totius Galliae; **これと同じ理屈が、ガッリア全体の究極において存在する。 *namque omnes [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] <u>in partes divisae sunt duas</u>. **すなわち、すべての部族が二つの党派に分けられているのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本の語順で、&beta;系写本では divisae sunt in duas partes となっている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===12節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/12節]] {{進捗|00%|2024-12-09}}</span> ;ハエドゥイー族、セークァニー族、レーミー族の覇権争い *<!--❶-->Cum Caesar in Galliam venit, **<small>(当初)</small>カエサルがガッリアに来たときに、 *alterius [[wikt:en:factio#Latin|factionis]] principes erant [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]], alterius [[wikt:en:Sequani#Latin|Sequani]]. **一方の派閥の盟主は[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]であり、他方<small>(の派閥の盟主)</small>はセークァニー族であった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:第1巻31節の記述によれば、ハエドゥイー族と[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]がそれぞれの盟主であった。<br>    カエサルが本節でアルウェルニー族の名を伏せている理由は不明である。<br>    また、[[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.330)</ref>、ハエドゥイー族とセークァニー族の敵対関係においては、<br>    両部族を隔てるアラル川の水利権(川舟の通行税)をめぐる争いが敵意を助長していたという。)</span> :  *<!--❷-->Hi cum per se minus [[wikt:en:valerent|valerent]], **後者<small>〔セークァニー族〕</small>は自力ではあまり有力ではなかったので、 *quod [[wikt:en:summus#Latin|summa]] [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritas]] [[wikt:en:antiquitus|antiquitus]] erat in [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] **──というのは、昔から最大の威勢はハエドゥイー族にあって、 *magnaeque eorum erant [[wikt:en:clientela#Latin|clientelae]], **彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>には多くの庇護民がいたからであるが、── *[[wikt:en:Germani#Latin|Germanos]] atque [[wikt:en:Ariovistus#Latin|Ariovistum]] sibi [[wikt:en:adiungo#Latin|adiunxerant]] **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人と[[w:アリオウィストゥス|アリオウィストゥス]]を自分たちに会盟させており、 *eosque ad se magnis [[wikt:en:iactura#Noun|iacturis]] [[wikt:en:pollicitatio#Latin|pollicitationibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:perduco#Latin|perduxerant]]. **多大な犠牲と約束で 彼らを自分たちの味方に引き入れていた。 :  *<!--❸-->Proeliis vero compluribus [[wikt:en:factus#Latin|factis]] [[wikt:en:secundus#Adjective|secundis]] **<small>(セークァニー族は)</small>実に幾多の戦闘で勝利を収めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:紀元前63年|紀元前63年]]の'''マゲトブリガの戦い''' <ref name="マゲトブリガ">[[w:en:Battle of Magetobriga]]</ref> のことであろう。)</span> *atque omni [[wikt:en:nobilitas#Latin|nobilitate]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduorum]] [[wikt:en:interfectus#Latin|interfecta]] **ハエドゥイー族の貴族たちを皆殺しにして、 *tantum [[wikt:en:potentia#Latin|potentia]] [[wikt:en:antecedo#Latin|antecesserant]], **勢力の点で<small>(ハエドゥイー族より)</small>はるかに抜きん出ていたので、 :  *<!--❹-->ut magnam partem [[wikt:en:cliens#Latin|clientium]] ab [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] ad se [[wikt:en:traduco#Latin|traducerent]] **その結果として、ハエドゥイー族から庇護民の大半を自分たちへ味方に付けて、 *obsidesque ab iis [[wikt:en:princeps#Noun_3|principum]] [[wikt:en:filius#Latin|filios]] [[wikt:en:accipio#Latin|acciperent]] **彼ら<small>〔庇護民〕</small>から領袖の息子たちを人質として受け取り、 *et [[wikt:en:publice#Adverb|publice]] [[wikt:en:iuro#Latin|iurare]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogerent]] nihil se contra [[wikt:en:Sequani#Latin|Sequanos]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilii]] [[wikt:en:initurus#Latin|inituros]], **自分たち<small>〔ハエドゥイー族〕</small>がセークァニー族に対していかなる謀計を着手するつもりはない、と公に誓うことを強いて、 *et partem finitimi agri per [[wikt:en:vis#Noun_10|vim]] [[wikt:en:occupatus#Participle|occupatam]] [[wikt:en:possideo#Latin|possiderent]] **近隣の土地の一部を力ずくで占領して所有地として、 *Galliaeque totius [[wikt:en:principatus|principatum]] [[wikt:en:obtineo#Latin|obtinerent]]. **全ガッリアの覇権を手に入れた。 :  *<!--❺-->Qua [[wikt:en:necessitas#Latin|necessitate]] [[wikt:en:adductus#Latin|adductus]] **そのことにより、やむを得ずに突き動かされて、 *[[wikt:en:Diviciacus|Diviciacus]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:petendi|petendi]] causa [[wikt:en:Roma#Latin|Romam]] ad [[wikt:en:senatus#Latin|senatum]] [[wikt:en:profectus#Participle_2|profectus]] <u>imperfecta</u><!--infecta--> re [[wikt:en:redeo#Latin|redierat]]. **[[w:ディウィキアクス|ディーウィキアークス]]は支援を懇請するために[[w:ローマ|ローマ市]]の元老院へ赴いたが、事を成就せずに帰っていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Diviciacus (Aedui)|Diviciacus]]'' は、第1巻に登場したハエドゥイー族の親ローマ派の領袖。<br>    [[w:紀元前63年|紀元前63年]]のマゲトブリガの戦い <ref name="マゲトブリガ"/> で、ハエドゥイー族が<br>    セークァニー族・[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の同盟軍とゲルマーニア勢に撃破された後、<br>    彼はローマの元老院を訪れて軍事支援を求めたが、叶えられなかった。<br>    このとき元老院議員・弁論家の[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|キケロー]]が彼を歓待し、[[w:ドルイド|ドルイド]]と紹介している<ref>キケロー『予言について』 [https://www.thelatinlibrary.com/cicero/divinatione1.shtml#90 De Divinatione, I. xli. 90]</ref>。<br>    [[ガリア戦記_第5巻#7節|第5巻7節]]で彼の弟ドゥムノリークス ''[[w:en:Dumnorix|Dumnorix]]'' がカエサルの命で殺害されたときには、<br>    ディーウィキアークスはすでに没していたと考えられている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:imperfectus#Latin|imperfecta]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:infectus#Adjective|infecta]] となっている。)</span> :  *<!--❻-->[[wikt:en:adventus#Latin|Adventu]] Caesaris [[wikt:en:factus#Participle|facta]] [[wikt:en:commutatio#Latin|commutatione]] rerum, **カエサルの到来により、状況の変化が生じて、 *obsidibus [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:redditus|redditis]], **ハエドゥイー族の人質たちは返還されて、 *veteribus [[wikt:en:clientela#Latin|clientelis]] [[wikt:en:restitutus|restitutis]], **昔からの庇護民が取り戻されて、 *[[wikt:en:novus#Latin|novis]] per Caesarem [[wikt:en:comparatus|comparatis]], **<small>(さらに)</small>カエサルを通じて新参者たちを仲間にした。 *quod ii qui se ad eorum amicitiam [[wikt:en:adgregaverant|adgregaverant]], **──というのは、彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>の盟約のもとに仲間となっていた者たちが、 *[[wikt:en:melior#Latin|meliore]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicione]] atque [[wikt:en:aequior|aequiore]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperio]] se [[wikt:en:utor#Latin|uti]] videbant, **<small>(セークァニー族)</small>より良い条件とより公平な支配を享受しているようと考えていて、 *reliquis rebus eorum [[wikt:en:gratia#Latin|gratia]] [[wikt:en:dignitas|dignitate]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplificatus|amplificata]] **ほかの事柄においても彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>の信望と品格がより増されて、 *[[wikt:en:Sequani#Latin|Sequani]] [[wikt:en:principatus#Latin|principatum]] [[wikt:en:dimitto#Latin|dimiserant]]. **セークァニー族は覇権を放棄した。── :  *<!--❼-->In eorum locum [[wikt:en:Remi#Latin|Remi]] [[wikt:en:succedo#Latin|successerant]]: **彼ら<small>〔セークァニー族〕</small>の地位に、レーミー族が取って代わった。 *quos quod [[wikt:en:adaequo#Latin|adaequare]] apud Caesarem [[wikt:en:gratia#Latin|gratia]] [[wikt:en:intellego#Latin|intellegebatur]], **その者ら<small>〔レーミー族〕</small>はカエサルのもとで信望において<small>(ハエドゥイー族と)</small>同等であると認識されたので、 *ii qui propter [[wikt:en:vetus#Latin|veteres]] [[wikt:en:inimicitia#Latin|inimicitias]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nullo]] [[wikt:en:modus#Latin|modo]] cum [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:coniungo#Latin|coniungi]] poterant, **昔からの敵対関係のゆえに、ハエドゥイー族とどのようなやり方でも団結することができなかった者たちは、 *se [[wikt:en:Remi#Latin|Remis]] in [[wikt:en:clientela#Latin|clientelam]] dicabant. **レーミー族との庇護関係に自らを委ねた。 :  *<!--❽-->Hos illi diligenter [[wikt:en:tueor#Latin|tuebantur]]; **あの者たち<small>〔レーミー族〕</small>はかの者ら<small>〔庇護民〕</small>を誠実に保護していて、 *ita et novam et repente [[wikt:en:collectus#Latin|collectam]] [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]] [[wikt:en:teneo#Latin|tenebant]]. **このようにして、最近に得られた新たな威勢を保持していた。 :  *<!--❾-->Eo tum [[wikt:en:status#Noun_9|statu]] res erat, ut longe principes haberentur [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]], **当時の情勢は、ハエドゥイー族が圧倒的に盟主と見なされるようであって、 *[[wikt:en:secundus#Latin|secundum]] locum [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitatis]] [[wikt:en:Remi#Latin|Remi]] [[wikt:en:obtineo#Latin|obtinerent]]. **レーミー族が第二の尊厳ある地位を占めていた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===13節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/13節]] {{進捗|00%|2024-12-11}}</span> ;ガッリア人の社会階級、平民およびドルイドについて(1) *<!--❶-->In omni Gallia eorum hominum, qui [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquo]] sunt [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] atque [[wikt:en:honor#Latin|honore]], [[wikt:en:genus#Latin|genera]] sunt duo. **全ガッリアにおいて、何らかの地位や顕職にある人々の階級は二つである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:後述のように、[[w:ドルイド|ドルイド]](神官)と[[w:騎士|騎士]]である。)</span> :  '''平民について''' *Nam [[wikt:en:plebes#Latin|plebes]] paene [[wikt:en:servus#Latin|servorum]] habetur loco, **これに対して、平民はほとんど奴隷の地位として扱われており、 *quae [[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] [[wikt:en:audeo#Latin|audet]] per se, <u>nulli</u> [[wikt:en:adhibeo#Latin|adhibetur]] consilio. **自分たちでは何もあえてしようとはせず、いかなる評議に召集されることもない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:nullus#Adjective|nullo]] (単数・奪格) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:nullus#Pronoun|nulli]] (単数・与格、あるいは男性・複数・主格) となっている。<br>          動詞 [[wikt:en:adhibeo#Latin|adhibeo]] は与格(もしくは奪格)をとる。<br>          なお、[[ガリア戦記 第1巻/注解/40節|第1巻40節]]に &quot; ad id consilium [[wikt:en:adhibitis|adhibitis]] centurionibus &quot;<br>          「その会議に百人隊長たちが召集されて」という表現もある。)</span> :  *<!--❷-->[[wikt:en:plerique#Noun|Plerique]], cum <u>aut</u> [[wikt:en:aes alienum|aere alieno]] <u>aut</u> magnitudine [[wikt:en:tributum#Latin|tributorum]] <u>aut</u> iniuria [[wikt:en:potentior|potentiorum]] [[wikt:en:premo#Latin|premuntur]], **大多数の者は、<u>あるいは</u>負債、<u>あるいは</u>貢納の多さ、<u>あるいは</u>権勢者たちの横暴によって抑圧されており、 *sese in [[wikt:en:servitus#Latin|servitutem]] [[wikt:en:dico#Etymology_2|dicant]] [[wikt:en:nobilis#Latin|nobilibus]], **貴族たちに仕える奴隷身分に、身を捧げている。 *''<u>quibus</u>'' in hos eadem omnia sunt [[wikt:en:ius#Latin|iura]], quae [[wikt:en:dominus#Latin|dominis]] in [[wikt:en:servus#Latin|servos]]. **貴族たちには彼ら<small>〔平民〕</small>に対して、奴隷に対する主人のと同様なすべての権利がある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ''quibus'' は、主要写本&omega; にはなく、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Dinter|Dinter]] による挿入提案である。)</span> :  '''ドルイドについて''' *<!--❸-->Sed de his duobus [[wikt:en:genus#Latin|generibus]] **ともかく、これら二つの <small>(特権的な)</small> 階級について、 *<u>alterum</u> est [[wikt:en:Druides#Latin|druidum]], <u>alterum</u> [[wikt:en:eques#Latin|equitum]]. **<u>一方は</u>[[w:ドルイド|ドルイド]] <small>(聖職者)</small> であり、<u>他方は</u>[[w:騎士|騎士]]である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「[[w:ドルイド|ドルイド]]」と訳されるラテン語の単語 [[wikt:en:Druides#Latin|Druidēs]](ドルイデース)は複数形であり、<br>    集合的に用いられる。)</span> :  [[画像:Two_Druids.PNG|thumb|right|200px|二人のドルイド。フランスの[[w:オータン|オータン]]、すなわちガッリア中部のビブラクテ辺りで発見された[[w:レリーフ|レリーフ]]。]] *<!--❹-->Illi rebus [[wikt:en:divinus#Latin|divinis]] [[wikt:en:intersum#Latin|intersunt]], **前者<small>〔ドルイド〕</small>は神事に関わり、 *[[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]] [[wikt:en:publicus#Latin|publica]] ac [[wikt:en:privatus#Adjective|privata]] [[wikt:en:procuro#Latin|procurant]], **公的および私的な<ruby><rb>[[w:供犠|供犠]]</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を司り、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:供犠とは、人や獣を<ruby><rb>[[w:生贄|生贄]]</rb><rp>(</rp><rt>いけにえ</rt><rp>)</rp></ruby>として神前に捧げることである。<br>    <ruby><rb>[[w:人身御供|人身御供]]</rb><rp>(</rp><rt>ひとみごくう</rt><rp>)</rp></ruby>とも。)</span> *[[wikt:en:religio#Latin|religiones]] [[wikt:en:interpretor#Latin|interpretantur]]: **信仰上の事柄を解釈する。 *ad hos magnus [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentium]] numerus [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinae]] causa [[wikt:en:concurro#Latin|concurrit]], **この者ら<small>〔ドルイド〕</small>のもとへ、若者たちの多数が教えのために群り集まり、 *magnoque hi sunt apud eos [[wikt:en:honor#Latin|honore]]. **この者ら<small>〔ドルイド〕</small>は、彼ら<small>〔ガッリア人〕</small>のもとで大いなる名誉を持つ。 :  *<!--❺-->Nam fere de omnibus [[wikt:en:controversia#Latin|controversiis]] [[wikt:en:publicus#Latin|publicis]] [[wikt:en:privatus#Adjective|privatis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]], **なぜなら<small>(ドルイドは)</small>ほとんどすべての公的および私的な訴訟ごとを判決するのである。 *et, si [[wikt:en:aliquod|quod]] est [[wikt:en:admissus#Latin|admissum]] [[wikt:en:facinus#Latin|facinus]], si [[wikt:en:caedes#Latin|caedes]] [[wikt:en:factus#Participle|facta]], **もし何らかの罪悪が犯されれば、もし殺人がなされれば、 *si de [[wikt:en:hereditas#Latin|hereditate]], de finibus [[wikt:en:controversia#Latin|controversia]] est, **もし、遺産相続について、地所について、訴訟ごとがあれば、 *[[wikt:en:idem#Latin|idem]] [[wikt:en:decerno#Latin|decernunt]], [[wikt:en:praemium#Latin|praemia]] [[wikt:en:poena#Latin|poenas]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]]; **同じ者たち<small>〔ドルイド〕</small>が裁決して、補償や懲罰を判決するのである。 :  *<!--❻-->si [[wikt:en:aliqui#Latin|qui]] <u>aut</u> [[wikt:en:privatus#Noun|privatus]] <u>aut</u> [[wikt:en:populus#Etymology_1|populus]] eorum [[wikt:en:decretum#Latin|decreto]] non [[wikt:en:sto#Latin|stetit]], **もし何らかの個人<u>あるいは</u>群衆が彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の裁決を遵守しなければ、 *[[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificiis]] [[wikt:en:interdico#Latin|interdicunt]]. **<small>(その者らに)</small><ruby><rb>供犠</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を禁じる。 *Haec [[wikt:en:poena#Latin|poena]] apud eos est [[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissima]]. **これは、彼ら<small>〔ガッリア人〕</small>のもとでは、非常に重い懲罰である。 :  *<!--❼-->Quibus ita [[wikt:en:interdico#Latin|est interdictum]], **このように<small>(<ruby><rb>供犠</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を)</small>禁じられると、 *hi numero [[wikt:en:impius#Latin|impiorum]] ac [[wikt:en:sceleratus#Participle|sceleratorum]] habentur, **彼らは、不信心で極道な輩と見なされて、 *his omnes [[wikt:en:decedo#Latin|decedunt]], **皆が彼らを忌避して、 *[[wikt:en:aditus#Latin|aditum]] <u>(eorum)</u> [[wikt:en:sermo#Latin|sermonem]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:defugio#Latin|defugiunt]], **アプローチや会話を避ける。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の eorum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] ex [[wikt:en:contagio#Latin|contagione]] [[wikt:en:incommodum#Noun|incommodi]] [[wikt:en:accipio#Latin|accipiant]], **<small>(彼らとの)</small>接触から、何らかの災厄を<ruby><rb>蒙</rb><rp>(</rp><rt>こうむ</rt><rp>)</rp></ruby>ることがないようにである。 *<u>neque</u> his [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:ius#Etymology_1|ius]] [[wikt:en:reddo#Latin|redditur]], **彼らが請願しても<small>(元通りの)</small>権利は回復されないし、 *<u>neque</u> <u>honos</u> [[wikt:en:ullus#Latin|ullus]] [[wikt:en:communico#Latin|communicatur]]. **いかなる名誉も分け与えられない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:honos#Latin|honos]] は、[[wikt:en:honor#Latin|honor]] の古い語形。)</span> :  *<!--❽-->His autem omnibus [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:praesum#Latin|praeest]] unus, **ところで、これらすべてのドルイドを一人が統轄しており、 *qui summam inter eos habet [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]]. **その者は彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の間で最高の権威を持っている。 :  *<!--❾-->Hoc [[wikt:en:mortuus#Participle|mortuo]], **この者が死去すると、 *<u>aut</u>, si qui ex reliquis [[wikt:en:excello#Latin|excellit]] [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitate]], [[wikt:en:succedo#Latin|succedit]], **<u>あるいは</u>、もし残りの者たちの中から威厳において傑出した者がおれば、継承して、 *<u>aut</u>, si sunt plures [[wikt:en:par#Latin|pares]], [[wikt:en:suffragium#Latin|suffragio]] [[wikt:en:Druides#Latin|druidum]] <u>(adlegitur)</u>; **<u>あるいは</u>、もしより多くの者たちが同等であれば、ドルイドの投票で <u>(選ばれる)</u>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:adlegitur|adlegitur]] はβ系写本の記述で、α系写本にはない。)</span> *[[wikt:en:nonnumquam|non numquam]] etiam [[wikt:en:arma#Latin|armis]] de [[wikt:en:principatus#Latin|principatu]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendunt]]. **ときには、武力でさえも首座を争うことがある。 :  *<!--❿-->Hi certo anni tempore **彼ら<small>〔ドルイド〕</small>は、年間の定められた時期に *in finibus [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutum]], quae regio totius Galliae media habetur, [[wikt:en:consido#Latin|considunt]] in loco [[wikt:en:consecratus|consecrato]]. **<u>全ガッリア</u>の中心地域と見なされているカルヌーテース族の領土において、'''聖なる地'''に集合する。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カルヌーテース族 ''[[w:en:Carnutes|Carnutes]]'' については、[[ガリア戦記_第5巻#25節|第5巻25節]]で言及された。<br>    彼らの首邑は ''[[w:en:Chartres|Chartres]]''([[w:シャルトル|シャルトル]]市)として現代に部族名の名残を伝えている。<br>     だが、むしろ繁栄の中心地・'''[[w:聖地|聖なる地]]はケナブム'''(''[[w:en:Cenabum|Cenabum]]'')であり、<br>    3世紀に[[w:ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス|アウレーリアーヌス帝]]の街と呼ばれ、現在の'''[[w:オルレアン|オルレアン市]]'''に帝の名を遺す。<br>     本節の記述はあくまでカエサルが支配する「全ガッリア」の話であって、<br>    ガッリアの他の地方には別の中心地があったようである。)</span> :  *Huc omnes undique, qui [[wikt:en:controversia#Latin|controversias]] habent, [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **ここへ、四方八方から訴訟などを持つあらゆる者たちが集まって、 *eorumque [[wikt:en:decretum#Latin|decretis]] [[wikt:en:iudicium#Latin|iudiciis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:pareo#Latin|parent]]. **彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の裁決や判定に服従する。 :  *<!--⓫-->[[wikt:en:disciplina#Latin|Disciplina]] in [[wikt:en:Britannia#Latin|Britannia]] [[wikt:en:repertus#Latin|reperta]] <span style="color:#009900;">(esse)</span> **<small>(ドルイドの)</small>教説は[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]で見出され、 *atque inde in Galliam [[wikt:en:translatus#Participle|translata]] esse [[wikt:en:existimo#Latin|existimatur]], **そこからガッリアにもたらされたと考えられている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これに対して、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]は、ガッリア人の信仰は[[w:ピュタゴラス教団|ピュタゴラスの教説]]であると伝えている<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.408)</ref>。<br>    [[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば、これは東方のゲタエ人([[w:en:Getae|Getae]];[[w:トラキア|トラキア]]系ないし[[w:ダキア|ダキア]]系)<br>    を通じて取り入れたものだという<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、第7巻 第3章 第5節)</ref>。)</span> *<!--⓬-->et nunc, qui [[wikt:en:diligenter#Latin|diligentius]] eam rem [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscere]] [[wikt:en:volo#Latin|volunt]], **今でも、その事柄をより入念に探究することを欲する者たちは、 *[[wikt:en:plerumque#Adverb|plerumque]] [[wikt:en:illo#Adverb|illo]] [[wikt:en:disco#Latin|discendi]] causa [[wikt:en:proficiscor|proficiscuntur]]. **たいてい、かの地<small>〔ブリタンニア〕</small>に研究するために旅立つ。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===14節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/14節]] {{進捗|00%|2025-01-03}}</span> ;ドルイドについて(2) *<!--❶-->[[wikt:en:Druides#Latin|Druides]] a bello [[wikt:en:absum#Latin|abesse]] [[wikt:en:consuesco#Latin|consuerunt]], **[[w:ドルイド|ドルイド]]は、戦争に関与しない習慣であり、 *neque [[wikt:en:tributum#Latin|tributa]] una cum reliquis [[wikt:en:pendo#Latin|pendunt]]; **ほかの者と一緒に貢納<small>(租税)</small>を支払うこともない。 *[[wikt:en:militia#Latin|militiae]] [[wikt:en:vacatio#Latin|vacationem]] omniumque rerum habent [[wikt:en:immunitas#Latin|immunitatem]]. **[[w:徴兵制度|兵役]]の免除や、あらゆる事柄において免除特権を持っているのである。 :  [[画像:Druids,_in_the_early_morning_glow_of_the_sun.jpg|thumb|right|200px|現代イギリスのドルイド教復興主義者たち]] *<!--❷-->[[wikt:en:tantus#Latin|Tantis]] [[wikt:en:excitatus#Latin|excitati]] [[wikt:en:praemium#Latin|praemiis]] **このような特典に駆り立てられて *et sua [[wikt:en:spons#Latin|sponte]] multi in [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinam]] [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **自らの意思で多くの者が教え<small>(の場)</small>に集まっても来るし、 *et a [[wikt:en:parens#Etymology_1|parentibus]] propinquisque [[wikt:en:mitto#Latin|mittuntur]]. **両親や縁者たちによって送られても来る。 :  *<!--❸-->Magnum ibi numerum [[wikt:en:versus#Etymology_3_2|versuum]] [[wikt:en:edisco#Latin|ediscere]] [[wikt:en:dico#Latin|dicuntur]]. **<small>(彼らは)</small>そこで詩句の多数を習得すると言われている。 :  *Itaque annos [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nulli]] <u>XX([[wikt:en:vicenus#Latin|vicenos]])</u> in [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplina]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanent]]. **こうして、少なからぬ者たちが、20年にもわたって教え<small>(の場)</small>に残留する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:XX#Translingual|XX]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:vicenos|vicenos]] となっているが、意味は同じ。)</span> :  *Neque [[wikt:en:fas#Latin|fas]] esse [[wikt:en:existimo#Latin|existimant]] ea litteris [[wikt:en:mando#Latin|mandare]], **それら<small>(の詩句)</small>を文字で刻み込むことは、<ruby><rb>神意</rb><rp>(</rp><rt>ファース</rt><rp>)</rp></ruby>に背くと考えている。 *cum in reliquis fere rebus, **もっとも、ほぼ他の事柄においては、 *[[wikt:en:publicus#Adjective|publicis]] [[wikt:en:privatus#Adjective|privatis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:ratio#Latin|rationibus]], [[wikt:en:Graecus#Adjective|Graecis]] litteris [[wikt:en:utor#Latin|utantur]]. **公的および私的な用件に[[w:ギリシア文字|ギリシア文字]]を用いる。 {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Dédicace_de_Segomaros_(inscription gallo-grecque).png|thumb|left|300px|ギリシア文字で刻まれたガッリアの碑文]] | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Carte des inscriptions en langue gauloise répertoriées sur le site du RIIG jusqu'en juillet 2024.jpg|thumb|left|200px|フランスにおける[[w:ガリア語|ガッリア語]]碑文の分布図。<br>緑色の丸印は[[w:ギリシア文字|ギリシア文字]]、赤色の丸印は[[w:ラテン文字|ラテン文字]]、橙色の丸印はその他の文字で刻まれたもの。]] |} :  *<!--❹-->Id mihi duabus de causis [[wikt:en:instituo#Latin|instituisse]] videntur, **それは、私<small>〔カエサル〕</small>には、二つの理由から<small>(ドルイドが)</small>定めたことと思われる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これは、カエサルが自らを一人称で示している珍しい個所である。)</span> *quod <u>neque</u> in <u>vulgum</u> [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinam]] [[wikt:en:effero#Latin|efferri]] [[wikt:en:volo#Latin|velint]] **というのは、教えが一般大衆にもたらされることを欲してもいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:vulgum|vulgum]] だが、<br>         近世以降の印刷本[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Editio_princeps|ed.pr.]] では [[wikt:en:vulgus#Latin|vulgus]] としているが、語形の相異。)</span> *<u>neque</u> eos, qui [[wikt:en:disco#Latin|discunt]], litteris [[wikt:en:confisus#Latin|confisos]] minus memoriae [[wikt:en:studeo#Latin|studere]];<!--:--> **<small>(教えを)</small>学ぶ者が、文字を頼りにして、あまり暗記することに努めなくならないようにでもある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> :  [[画像:Dying_gaul.jpg|thumb|right|200px|『[[w:瀕死のガリア人|瀕死のガリア人]]』([[w:en:Dying_Gaul|Dying Gaul]])像(ローマ市の[[w:カピトリーノ美術館|カピトリーノ美術館]])]] *quod fere [[wikt:en:plerique#Noun|plerisque]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidit]], **というのも、ほとんど多くの者たちに、起こることには、 *ut [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] litterarum [[wikt:en:diligentia#Noun|diligentiam]] in [[wikt:en:perdiscendo|perdiscendo]] ac memoriam [[wikt:en:remitto#Latin|remittant]]. **文字の助けによって、入念に猛勉強することや暗記することを放棄してしまうのである。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:in_primis#Latin|In primis]] hoc volunt [[wikt:en:persuadeo#Latin|persuadere]], **とりわけ、彼ら<small>〔ドルイド〕</small>が説くことを欲しているのは、 *non [[wikt:en:intereo#Latin|interire]] animas, **霊魂は滅びることがないのみならず、 *sed ab [[wikt:en:alius#Latin|aliis]] post [[wikt:en:mors#Latin|mortem]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] ad [[wikt:en:alius#Latin|alios]], **死後にある者から別のある者へ乗り移るということである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ガッリア人の[[w:輪廻転生|転生信仰]]は、[[w:ピュタゴラス教団|ピュタゴラスの教説]]であると、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]が伝えている<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.408)</ref>。)</span> *atque hoc maxime ad [[wikt:en:virtus#Latin|virtutem]] [[wikt:en:excito#Latin|excitari]] [[wikt:en:puto#Latin|putant]], [[wikt:en:metus#Latin|metu]] [[wikt:en:mors#Latin|mortis]] [[wikt:en:neglectus#Latin|neglecto]]. **このこと<small>〔霊魂の不滅〕</small>によって死の恐怖に無頓着になってとりわけ武勇へ駆り立てられると<small>(ドルイドは)</small>思っている。 [[画像:Universum.jpg|thumb|right|200px|古代以来の伝統的な世界観における天空と平らな大地。カルデアやギリシアを除けば、丸い地球という観念は知られていなかった。]] :  *<!--❻-->Multa [[wikt:en:praeterea|praeterea]] **さらにおおくのことを、 *de [[wikt:en:sidus#Latin|sideribus]] atque eorum [[wikt:en:motus#Noun_2|motu]], **星々とその動きについて、 *de [[wikt:en:mundus#Noun_2|mundi]] ac [[wikt:en:terra#Latin|terrarum]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudine]], **天空と大地の大きさについて、 *de [[wikt:en:res#Latin|rerum]] [[wikt:en:natura#Latin|natura]], **事物の性質について、 *de [[wikt:en:deus#Latin|deorum]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalium]] [[wikt:en:vis#Latin|vi]] ac [[wikt:en:potestas#Latin|potestate]] **不死なる神々の力と支配について、 *[[wikt:en:disputo#Latin|disputant]] et [[wikt:en:iuventus#Latin|iuventuti]] [[wikt:en:trado#Latin|tradunt]]. **研究して、青年たちに教示するのである。 :  :<span style="color:#009900;">('''訳注:ドルイドについて'''<br>    ケルト社会の神官・祭司・僧などとされるドルイドについては、<br>    おそらくは[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]、そして'''カエサル'''、および[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.410-p.411)</ref>、<br>    [[w:ストラボン|ストラボン]]<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.341-p.342) </ref>、ポンポニウス・メラ<ref>ポンポニウス・メラ『世界地理』(前掲、p.549)</ref>などのギリシア人・ローマ人の<br>    著述家たちがそれぞれ書き残しているために同時代や現代に知られている。<br>    しかし、本節にもあるように、その秘密主義からか、古代ギリシア・ローマの<br>    著作にあるほかには、その詳細については不明である。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===15節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/15節]] {{進捗|00%|2025-01-12}}</span> [[画像:BIATEC_pri_NBS_1.jpg|thumb|right|200px|ケルト系の王ビアテック([[w:en:Biatec|Biatec]])の騎馬像([[w:スロバキア国立銀行|スロバキア国立銀行]])。彼はBC1世紀のケルトの硬貨に刻まれた人物で、現代[[w:スロバキア・コルナ|スロバキアの5コルナ]]硬貨にも刻まれている。]] [[画像:Bige_Musée_de_Laon_050208.jpg|thumb|right|200px|二頭立て二輪馬車([[w:チャリオット|戦車]])に乗るガッリア人像(仏・[[w:ラン (フランス)|ラン]]博物館)]] '''ガッリア人の騎士階級について''' *<!--❶-->Alterum [[wikt:en:genus#Noun_6|genus]] est [[wikt:en:eques#Latin|equitum]]. **<small>([[w:ドルイド|ドルイド]]と並ぶ)</small>もう一つの階級は、[[w:騎士|騎士]]である。 :  *Hi, cum [[wikt:en:utor#Latin|est usus]] atque [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquod]] bellum [[wikt:en:incido#Etymology_1|incidit]] **彼らは、必要とし、かつ何らかの戦争が勃発したときには、 *quod fere ante Caesaris [[wikt:en:adventus#Latin|adventum]] [[wikt:en:quotannis#Latin|quotannis]] [[wikt:en:accido#Latin|accidere]] [[wikt:en:soleo#Latin|solebat]], **それ<small>〔戦争〕</small>はカエサルの到来以前にはほとんど毎年のように起こるのが常であり、 *uti <u>aut</u> ipsi [[wikt:en:iniuria#Latin|iniurias]] [[wikt:en:infero#Latin|inferrent]] <u>aut</u> [[wikt:en:inlatus#Latin|inlatas]] [[wikt:en:propulso#Latin|propulsarent]], **自身が侵犯行為を引き起こすためか、<u>あるいは</u>引き起こされて撃退するためであったが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> *omnes in bello [[wikt:en:versor#Latin|versantur]], **総勢が戦争に従事する。 :  *<!--❷-->atque eorum ut [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] est [[wikt:en:genus#Noun_6|genere]] [[wikt:en:copia#Latin|copiis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplissimus|amplissimus]], **さらに彼らのめいめいが、生まれの高貴さや富の豊かさにおいて際立っていればいるほど、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ut quisque ~ ita;おのおのが~であればあるほどますます)</span> *ita plurimos [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se [[wikt:en:ambactus#Latin|ambactos]] [[wikt:en:cliens#Latin|clientes]]<nowiki>que</nowiki> habet. **自らの周囲に非常に多くの従臣や庇護民たちを侍らせる。 *Hanc unam [[wikt:en:gratia#Latin|gratiam]] [[wikt:en:potentia#Latin|potentiam]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:nosco#Latin|noverunt]]. **<small>(騎士たちは)</small>これが信望や権勢<small>(を示すこと)</small>の一つであると認識しているのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===16節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/16節]] {{進捗|00%|2025-01-18}}</span> ;ガッリア人の信仰と生け贄、ウィッカーマン :  ;   人間を<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>として捧げる *<!--❶-->[[wikt:en:natio#Latin|Natio]] est <u>omnium</u> [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] [[wikt:en:admodum|admodum]] [[wikt:en:deditus|dedita]] [[wikt:en:religio#Latin|religionibus]], **ガッリア人全体の部族民は、まったく信心<small>(または迷信)</small>に献身している。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:omnium#Latin|omnium]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:omnis#Latin|omnis]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:religio#Latin|religio]] は ''superstitious rites''「迷信的儀式」などと訳される。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dedo#Latin|est dēditus]] +与格「~に捧げられている」)</span> [[画像:Myths and legends; the Celtic race (1910) (14781091124).jpg|thumb|ガッリアの<ruby><rb>人身</rb><rp>(</rp><rt>ひとみ</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>御供</rb><rp>(</rp><rt>ごくう</rt><rp>)</rp></ruby>の想像画(1910年、[[w:en:T. W. Rolleston|トーマス・ウィリアム・ロールストン]]著『神話と伝説;ケルト民族』の挿絵)。]] *<!--❷-->atque ob eam causam, **その理由のために、 *qui sunt [[wikt:en:adfectus#Participle|adfecti]] [[wikt:en:gravior#Latin|gravioribus]] [[wikt:en:morbus#Latin|morbis]] **重篤な病を患っている者たち **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:adficio|sunt adfectus]] ([[wikt:en:afficiō|sunt affectus]]) ~「~に苦しめられている」)</span> *quique in [[wikt:en:proelium#Latin|proeliis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:versor#Latin|versantur]], **および危険な合戦に従事している者たちは、 *<u>aut</u> pro [[wikt:en:victima#Latin|victimis]] homines [[wikt:en:immolo#Latin|immolant]] **<u>あるいは</u> [[w:生贄|<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>]]<small>〔犠牲獣〕</small>として人間を供えたり、 *<u>aut</u> se [[wikt:en:immolaturus#Latin|immolaturos]] [[wikt:en:voveo#Latin|vovent]], **<u>あるいは</u> 自らを犠牲にするつもりであると誓願して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:immolo#Latin|immolātūrus (esse)]] 「犠牲に供えるつもりである」)</span> *[[wikt:en:administer#Latin|administris]]<nowiki>que</nowiki> ad ea [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]] [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]];<!--,--> **その<ruby><rb>[[w:供犠|供犠]]</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>のための司祭として[[w:ドルイド|ドルイド]]を雇うのである。 :  *<!--❸-->quod, pro vita hominis [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] hominis vita [[wikt:en:reddo#Latin|reddatur]], **というのは<small>(一人の)</small>人間の生命のためには、<small>(もう一人の)</small>人間の生命が償われない限り、 *non posse <sup>(*)</sup> [[wikt:en:deus#Latin|deorum]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalium]] [[wikt:en:numen#Latin|numen]] [[wikt:en:placo#Latin|placari]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]], **不死なる神々の<ruby><rb>御霊</rb><rp>(</rp><rt>みたま</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby><rb>宥</rb><rp>(</rp><rt>なだ</rt><rp>)</rp></ruby>められることができないと<small>(部族民たちが)</small>思っており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:(*) 印は、&beta;系写本では [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] という記述だが、<br>        &nbsp; &alpha;系写本では省かれている。)</span> *[[wikt:en:publice|publice]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:idem#Latin|eiusdem]] [[wikt:en:genus#Latin|generis]] habent [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]]. **同じような類いの供儀を公けに定めているからである。 :  ;    枝編細工の巨像([[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]) *<!--❹-->[[wikt:en:alius#Latin|Alii]] [[wikt:en:immanis#Latin|immani]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudine]] [[wikt:en:simulacrum#Latin|simulacra]] habent, **他の者たちは、桁外れに巨大な像を持っていて、 *quorum [[wikt:en:contextus#Participle|contexta]] [[wikt:en:vimen#Latin|viminibus]] [[wikt:en:membrum#Latin|membra]] [[wikt:en:vivus#Latin|vivis]] hominibus [[wikt:en:compleo#Latin|complent]]; **その小枝で編み込まれた四肢を、生きている人間たちで満杯にして、 *quibus [[wikt:en:succensus#Latin|succensis]] **それらが燃やされると、 *[[wikt:en:circumventus|circumventi]] [[wikt:en:flamma#Latin|flamma]] [[wikt:en:exanimō|exanimantur]] homines. **<small>(像に詰め込まれた)</small>人々は炎に取り巻かれて息絶えさせられるのである。 :  *<!--❺--><u>Supplicia</u> eorum, qui in [[wikt:en:furtum#Latin|furto]] <u>aut</u> in [[wikt:en:latrocinium#Latin|latrocinio]] **窃盗あるいは強盗に関わった者たちを<u>犠牲</u>にすることにより、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:supplicium#Latin|supplicium]]「拷問、刑罰、極刑」あるいは「犠牲、供物」)</span> *<u>aut</u> [[wikt:en:aliqui#Latin|aliqua]] <u>noxia</u> sint [[wikt:en:comprehensus#Latin|comprehensi]], **あるいは何らかの加害行為により捕らわれた者たち<small>(の処刑)</small>によって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:・・ aut ~, aut …「・・あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・&pi;系・S写本では [[wikt:en:noxia#Latin|noxia]] だが、<br>         &rho;系・BMLN写本では [[wikt:en:noxa#Latin|noxa]] などと異読がある。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:comprehendo#Latin|sint comprehensi]]「捕らわれた」)</span> *[[wikt:en:gratior#Latin|gratiora]] [[wikt:en:deus#Latin|dis]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalibus]] esse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]]; **不死なる神々に受け<ruby><rb>容</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>れられやすいと<small>(人々を[[w:火刑|火刑]]に処した者たちは)</small>思っている。 :  *sed, cum eius generis [[wikt:en:copia#Latin|copia]] [[wikt:en:deficio#Latin|defecit]], **しかしながら、その類いの供給が欠けたときには、 *etiam ad [[wikt:en:innocens#Latin|innocentium]] <u>[[wikt:en:supplicium#Latin|supplicia]]</u> [[wikt:en:descendo#Latin|descendunt]]. **<ruby><rb>無辜</rb><rp>(</rp><rt>むこ</rt><rp>)</rp></ruby>の者たちさえも<u>犠牲</u>にすることに頼るのである。 :  :<span style="color:#009900;">(訳注:このような、いわゆる「'''[[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]'''」の供犠については[[w:ストラボン|ストラボーン]]も伝えており<ref>ストラボーン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.343)</ref>、<br>    [[w:人身御供|人身御供]]の種類の一つとして、干し草やたきぎで巨像を作り、その中へあらゆる<br>    家畜・野生動物や人間たちを投げ込んで丸焼きにする習慣があったという。<br>     また、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.410~p.411)</ref>やストラボーンによれば、ドルイドはむしろ'''[[w:予言|予言者]]・[[w:占い|占い師]]'''<br>    であるという。ドルイドが重要な問題について占うときには、供犠される人間の<br>     腹または背中を剣などで刺して、犠牲者の倒れ方、肢体のけいれん、出血の様子<br>    などを観察して、将来の出来事を占うのだという。)</span> {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:Wicker man (Britannia antiqua illustrata).jpg|thumb|left|500px|ウィッカーマンの想像画(1676年)]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The Wicker Man of the Druids crop.jpg|thumb|left|400px|想像画(1773/1776年) ]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The religious denominations in the United States- their history, doctrine, government and statistics. With a preliminary sketch of Judaism, paganism and Mohammedanism (1854) (14777386845).jpg|thumb|left|250px|想像画(1854年)]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The 2007 wicker man.jpg|thumb|left|250px|2007年に造られたウィッカーマン]] |- | colspan="4" |柳の枝で編んだ巨人[[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]([[w:en:Wicker_Man|Wicker Man]])の想像画(17~19世紀)。この特異な風習は、近代になって人々の興味をかき立て、いくつもの想像画が描かれた<ref>例えば『ケルト人─蘇るヨーロッパ<幻の民>』C.エリュエール著、鶴岡真弓監修、創元社、p.130の挿絵などを参照。</ref>。 |} <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===17節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/17節]] {{進捗|00%|2025-01-26}}</span> ;ガッリアの神々(ローマ風解釈) *<!--❶--><u>Deum</u> maxime [[wikt:en:Mercurius#Latin|Mercurium]] [[wikt:en:colo#Latin|colunt]]. **<small>(ガッリア人たちは)</small>神々のうちでとりわけ[[w:メルクリウス|メルクリウス]]を崇拝している。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:メルクリウスは[[w:ローマ神話|ローマ神話]]の神名であり、<br>    本節の神名はすべてローマ風解釈である。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:deum|deum]] は、主要写本&omega; の記述だが、<br>         [[wikt:en:deorum#Latin|deorum]] とする [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] の修正提案がある。)</span> *Huius sunt [[wikt:en:plurimus#Latin|plurima]] [[wikt:en:simulacrum#Latin|simulacra]]<!--:-->, **彼の偶像が最も多い。 *hunc omnium [[wikt:en:inventor#Latin|inventorem]] [[wikt:en:ars#Latin|artium]] ferunt, **<small>(ガッリア人たちは)</small>彼をすべての技術の発明者であると言い伝えており、 *hunc [[wikt:en:via#Latin|viarum]] atque [[wikt:en:iter#Latin|itinerum]] [[wikt:en:dux#Latin|ducem]], **彼を道および旅の案内者として、 *hunc ad [[wikt:en:quaestus#Latin|quaestus]] [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:mercatura#Latin|mercaturas]]<nowiki>que</nowiki> habere [[wikt:en:vis#Latin|vim]] [[wikt:en:maximus#Latin|maximam]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]]. **彼が金銭の利得や商取引で絶大な力を持つと<small>(ガッリア人たちは)</small>思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これらは、ローマ神話の[[w:メルクリウス|メルクリウス]] [[w:la:Mercurius (deus)|Mercurius]] が比定されるようになっていた<br>         ギリシア神話の[[w:ヘルメース|ヘルメース]] [[wikt:en:Ἑρμῆς|Ἑρμῆς]] の説明とも受け取れる。)</span> :  *<!--❷-->Post hunc Apollinem et Martem et Iovem et Minervam. **彼に続いて、アポッローとマールスとユッピテルとミネルウァを<small>(ガッリア人は崇拝している)</small>。 [[画像:Taranis_Jupiter_with_wheel_and_thunderbolt_Le_Chatelet_Gourzon_Haute_Marne.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの雷神タラニス([[w:en:Taranis|Taranis]])の神像([[w:en:National_Archaeological_Museum_(France)|フランス国立考古学博物館]])。雷を司ることからローマ神話の[[w:ユーピテル|ユッピテル]]と同一視された。左手に車輪、右手に稲妻を持っている。]] [[画像:God_of_Etang_sur_Arroux_possible_depiction_of_Cernunnos.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの神ケルヌンノス([[w:en:Cernunnos|Cernunnos]])の神像(フランス国立考古学博物館)。]] :  *De his **これら<small>(の神々)</small>について、 *[[wikt:en:idem#Latin|eandem]] fere, quam [[wikt:en:reliquus#Latin|reliquae]] [[wikt:en:gens#Latin|gentes]], habent [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]]: **<small>(以下のような)</small>ほかの種族<small>(が持っているの)</small>とほぼ同じ見解を持っている。 *[[wikt:en:Apollo#Latin|Apollinem]] [[wikt:en:morbus#Latin|morbos]] [[wikt:en:depello#Latin|depellere]], **[[w:アポローン|アポッロー]]は病気を追い払い、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Apollo|Apollo]] は、医術と病気の神アポローン [[wikt:en:Ἀπόλλων|Ἀπόλλων]] に比定される。)</span> *[[wikt:en:Minerva#Latin|Minervam]] [[wikt:en:opus#Latin|operum]] atque [[wikt:en:artificium#Latin|artificiorum]] [[wikt:en:initium#Latin|initia]] [[wikt:en:trado#Latin|tradere]], **[[w:ミネルウァ|ミネルウァ]]は工芸や芸術の初歩を教示し、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Minerva|Minerva]] は、工芸や芸術の女神アテーナー [[wikt:en:Ἀθηνᾶ|Ἀθηνᾶ]] に比定される。<br>     Mercurius が [[wikt:en:ars#Latin|ars]] を司ると前述したのに対して、<br>     Minerva は [[wikt:en:opus#Latin|opus]] や [[wikt:en:artificium#Latin|artificium]] を司ると述べている。<br>    なお、ローマ神話のミネルウァは、[[w:en:Etruscan religion|エトルリア神話]]の<br>    女神メンルウァ ''[[w:en:Menrva|Menrva]]'' を移入したものと考えられている。)</span> *[[wikt:en:Iuppiter#Latin|Iovem]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]] [[wikt:en:caelestia#Latin|caelestium]] [[wikt:en:tenere#Latin|tenere]], **[[w:ユーピテル|ユッピテル]]は天界の統治を司り、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Iuppiter|Iuppiter]] は、天上の支配者ゼウス [[wikt:en:Ζεύς|Ζεύς]] に比定される。)</span> *[[wikt:en:Mars#Latin|Martem]] [[wikt:en:bellum#Latin|bella]] [[wikt:en:rego#Latin|regere]]. **[[w:マルス (ローマ神話)|マールス]]は戦争を支配する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Mars (deus)|Mars]] は、荒ぶる戦争の神アレース [[wikt:en:Ἄρης|Ἄρης]] に比定される。)</span> :  *<!--❸-->Huic, cum [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimico#Latin|dimicare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituerunt]], **彼<small>〔マルス〕</small>には、<small>(ガッリア人が)</small>戦闘で干戈を交えることを決心したときに、 *ea quae [[wikt:en:bellum#Latin|bello]] [[wikt:en:capio#Latin|ceperint]], plerumque [[wikt:en:devoveo#Latin|devovent]]: **戦争で捕獲したものを、たいていは奉納するものである。 *<u>cum</u> <u>superaverunt</u>, [[wikt:en:animal#Latin|animalia]] [[wikt:en:captus#Latin|capta]] [[wikt:en:immolo#Latin|immolant]] **<small>(戦闘で)</small>打ち勝ったときには、捕獲された獣を<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>に供えて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の cum は、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] の修正提案で、<br>         主要写本&omega; では quae となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の動詞は、<br>        &alpha;系・V写本では [[wikt:en:superaverint|superaverint]] <small>(3人称・複数・完了・<u>接続法</u>)</small> 、<br>        &rho;系・T写本では [[wikt:en:superarint|superarint]] <small>( 同 上 )</small> だが、<br>        印刷本 [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Editio_princeps|ed.pr.]] では、[[wikt:en:superaverunt|superaverunt]] <small>(3人称・複数・完了・<u>直接法</u>)</small><br>         となっている。)</span> *reliquasque res in unum locum [[wikt:en:confero#Latin|conferunt]]. **残りの物を1か所に運び集める。 :  *<!--❹-->Multis in [[wikt:en:civitas#Latin|civitatibus]] **多くの部族において、 *harum rerum [[wikt:en:exstructus#Latin|exstructos]] [[wikt:en:tumulus#Latin|tumulos]] **これらの物が積み上げられた塚を、 *locis [[wikt:en:consecratus#Latin|consecratis]] [[wikt:en:conspicor#Latin|conspicari]] [[wikt:en:licet#Latin|licet]]; **<u>聖なる地</u> で見ることができる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:<u>聖なる地</u> locus [[wikt:en:consecratus|consecratus]] については、[[#13節|13節]]で言及された。)</span> :  *<!--❺-->neque saepe [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidit]], ut [[wikt:en:neglectus#Latin|neglecta]] [[wikt:en:quispiam#Pronoun|quispiam]] [[wikt:en:religio#Latin|religione]] **何らかの者が信仰を軽視するようなことが、しばしば起こることはない。 *<u>aut</u> [[wikt:en:captus#Latin|capta]] apud se [[wikt:en:occulto#Latin|occultare]] **<u>あるいは</u>捕獲されたものを自分のもとに隠すこと、 *<u>aut</u> [[wikt:en:positus#Latin|posita]] [[wikt:en:tollo#Latin|tollere]] [[wikt:en:audeo#Latin|auderet]], **<u>あるいは</u><small>(塚に)</small>置かれたものをあえて運び去ることは。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> *[[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissimum]]<nowiki>que</nowiki> ei rei [[wikt:en:supplicium#Latin|supplicium]] cum [[wikt:en:cruciatus#Noun|cruciatu]] [[wikt:en:constitutus#Latin|constitutum]] est. **そんな事には、拷問を伴う最も重い刑罰が決められている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:最も重い刑罰とは、処刑であると思われる。)</span> <br> :<span style="color:#009900;">(訳注:'''ローマ風解釈について'''<br>    ガッリアなどケルト文化の社会においては、非常に多くの神々が信仰されており、<br>    ケルト語による多くの神名が知られており、考古学的にも多くの神像が遺されている。<br>    しかしながら、これらの神々がどのような性格や権能を持っていたのか、詳しくは判っていない。<br>    ローマ人は、数多くのケルトの神々をローマ神話の神々の型に当てはめて解釈した。<br>    [[w:タキトゥス|タキトゥス]]はこれを「[[w:ローマ風解釈|ローマ風解釈]]」[[w:en:Interpretatio_graeca#Interpretatio_romana|Interpretatio Romana]] <ref>タキトゥス『ゲルマーニア』43章([[s:la:De_origine_et_situ_Germanorum_(Germania)#XLIII|ラテン語原文]])を参照。</ref>と呼んでいる<ref>『ケルト事典』(前掲)「ローマ風解釈」の項を参照。</ref>。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===18節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/18節]] {{進捗|00%|2025-01-26}}</span> ;ガッリア人の時間や子供についての観念 *<!--❶-->[[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] se omnes ab [[wikt:en:Dis#Latin|Dite]] patre [[wikt:en:prognatus#Latin|prognatos]] [[wikt:en:praedico#Etymology_1|praedicant]] **ガッリア人は、自分たちは皆、ディース・パテルの末裔であると公言しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ディース・パテル [[w:en:Dis_Pater|Dis Pater]] も前節と同様に、ローマ神話の神名の<br>    「[[w:ローマ風解釈|ローマ風解釈]]」[[w:en:Interpretatio_graeca#Interpretatio_romana|Interpretatio Romana]] である。ギリシア語の神名<br>    [[wikt:en:プルートーン|プルートーン]] [[wikt:en:Πλούτων|Πλούτων]] は「富裕な」という意味を持つことから、<br>    「富裕な」を意味するラテン語の [[wikt:en:dis#Latin|dīs]] が当てられて、<br>    「富裕な父」を意味するディース・パテル Dis Pater となった。<br>     これに比定されるケルト神話の神としては、<br>     スケッルス [[w:en:Sucellus|Sucellus]]、タラニス [[w:en:Taranis|Taranis]]、ケルヌンノス [[w:en:Cernunnos|Cernunnos]]<br>      など諸説がある。<br>      ⇒英語記事 ''[[w:en:Gaulish Dis Pater|Gaulish Dis Pater]]'' などを参照せよ。)</span> [[画像:Gaul_god_Sucellus.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの神スケッルス([[w:en:Sucellus|Sucellus]])の神像。[[w:冥界|冥界]]の神とされ、ディス・パテルと同一視されたという説も考えられている。]] *idque ab [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:proditus|proditum]] [[wikt:en:dico#Latin|dicunt]]. **そのことは[[w:ドルイド|ドルイド]]により伝えられた、と言っている。 :  ;  時間の観念 *<!--❷-->Ob eam causam **その理由のために、 *[[wikt:en:spatium#Latin|spatia]] omnis [[wikt:en:tempus#Latin|temporis]] non numero [[wikt:en:dies#Latin|dierum]], **すべての[[w:時間|時間]]の間隔を、[[w:昼|昼間]]の数ではなく、 *sed [[wikt:en:nox#Latin|noctium]] [[wikt:en:finio#Latin|finiunt]]; **[[w:夜|夜間]]<small>(の数)</small>で区切る。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:日没を一日のはじまりとする数え方は、<br>    現代の太陰暦を用いる社会でも見られる。)</span> *[[wikt:en:dies#Latin|dies]] [[wikt:en:natalis#Latin|natales]] et [[wikt:en:mensis#Latin|mensum]] et [[wikt:en:annus#Latin|annorum]] [[wikt:en:initium#Latin|initia]] **誕生日も、月や年の初めも、 *<u>sic</u> [[wikt:en:observo#Latin|observant]], <u>ut</u> [[wikt:en:nox#Latin|noctem]] dies [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequatur]]. **夜間に日が続くように注意を払っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:sic#Latin|sīc]] ~ [[wikt:en:ut#Latin|ut]] ・・・「・・・ように~」)</span> :  ;  元服前の子どもは、父親から遠ざけられる *<!--❸-->In reliquis vitae [[wikt:en:institutum#Latin|institutis]] **人生のほかの慣習において、 *hoc fere ab reliquis [[wikt:en:differo#Latin|differunt]], **以下の点でほかの<small>(種族の)</small>者たちからほぼ異なっている。 *quod suos [[wikt:en:liber#Noun_5|liberos]], **自分の子供たちが、 *nisi cum [[wikt:en:adolesco#Latin|adoleverunt]], ut [[wikt:en:munus#Latin|munus]] [[wikt:en:militia#Latin|militiae]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinere]] possint, **[[w:徴兵制度|兵役の義務]]を果たすことができるように成長したときでない限り、 *palam ad se [[wikt:en:adeo#Latin|adire]] non [[wikt:en:patior#Latin|patiuntur]] **公然と自分のもとへ近づくことは許されないし、 *[[wikt:en:filius#Latin|filium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:puerilis#Latin|puerili]] [[wikt:en:aetas#Latin|aetate]] in publico in [[wikt:en:conspectus#Noun_2|conspectu]] [[wikt:en:pater#Latin|patris]] [[wikt:en:adsisto|adsistere]] [[wikt:en:turpis#Latin|turpe]] [[wikt:en:duco#Latin|ducunt]]. **少年期の息子が公けに父親の見ているところでそばに立つことは恥ずべきだと見なしている。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===19節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/19節]] {{進捗|00%|2025-02-08}}</span> ;ガッリア人の婚姻と財産・葬儀の制度 *<!--❶-->[[wikt:en:vir#Latin|Viri]], <u>quantas</u> [[wikt:en:pecunia#Latin|pecunias]] ab [[wikt:en:uxor#Latin|uxoribus]] [[wikt:en:dos#Latin|dotis]] nomine [[wikt:en:accipio#Latin|acceperunt]], **夫は、妻から[[w:持参金|持参金]]の名目で受け取った金銭<u>の分だけ</u>、 *<u>tantas</u> ex suis [[wikt:en:bonum#Noun_2|bonis]] [[wikt:en:aestimatio#Latin|aestimatione]] [[wikt:en:factus#Participle|facta]] cum [[wikt:en:dos#Latin|dotibus]] [[wikt:en:communico#Latin|communicant]]. **自分の財産のうちから見積もられた分を、持参金とともに一つにする。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quantus#Latin|quantus]] ~ [[wikt:en:tantus#Latin|tantus]] ・・・「~だけ・・・」)</span> :  ;   財産と持参金を元手に、利殖に励む [[画像:Hallstatt_culture_ramsauer.jpg|thumb|right|200px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]の[[w:墳丘墓|墳丘墓]]から発掘された遺骸と[[w:副葬品|副葬品]](19世紀の模写)。ガッリアなどではハルシュタット文化後期から[[w:土葬|土葬]]が普及したが、[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]中期から再び[[w:火葬|火葬]]が主流になったと考えられている。]] *<!--❷-->Huius omnis [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:coniunctim|coniunctim]] [[wikt:en:ratio#Latin|ratio]] habetur **これらのすべての金銭は共同に算定が行なわれて、 *[[wikt:en:fructus#Latin|fructus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:servo#Latin|servantur]]: **[[w:利子|利子]]が貯蓄される。 *[[wikt:en:uter#Etymology_1|uter]] eorum vita [[wikt:en:supero#Latin|superarit]], **彼ら2人のいずれかが、人生において生き残ったら、 *ad eum pars [[wikt:en:uterque#Latin|utriusque]] cum [[wikt:en:fructus#Latin|fructibus]] [[wikt:en:superior#Latin|superiorum]] [[wikt:en:tempus#Latin|temporum]] [[wikt:en:pervenio#Latin|pervenit]]. **双方の分がかつての<small>(貯蓄の)</small>期間の利子とともに<small>(生き残った)</small>その者<small>(の所有)</small>に帰する。 :  ;   上級国民の家父長は、妻子を「生かすも殺すも思いのまま」にできる *<!--❸-->[[wikt:en:vir#Latin|Viri]] in [[wikt:en:uxor#Latin|uxores]], [[wikt:en:sicuti|sicuti]] in [[wikt:en:liber#Latin|liberos]], [[wikt:en:vita#Latin|vitae]] [[wikt:en:nex#Latin|necis]]<nowiki>que</nowiki> habent [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]]; **夫は、妻において、子供におけるのと同様に、生かすも殺すも勝手である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「[[w:家父長制|家父長]]の権限」 [[wikt:en:patria_potestas#Latin|patria potestas]] を認められた家庭の夫・父親が<br>    妻子の生死を自由にできる「[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]」を握っているのは<br>    ローマ人も同様で、これは [[wikt:en:ius vitae necisque|ius vitae necisque]] と呼ばれている。)</span> ;   夫が遺産目当てに謀殺されたら、妻は拷問によってなぶり殺しにされる *et cum [[wikt:en:pater#Latin|pater]] familiae [[wikt:en:inlustrior|inllustriore]] loco [[wikt:en:natus#Participle|natus]] [[wikt:en:decedo#Latin|decessit]], **上流身分に生まれた、家庭の父親が死去したとき、 *eius [[wikt:en:propinquus#Latin|propinqui]] [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **彼の親類縁者たちが集まって、 *et de [[wikt:en:mors#Latin|morte]], si res in [[wikt:en:suspicio#Noun|suspicionem]] venit, **<small>(夫の)</small>死について、もし<small>(妻による殺害の)</small>疑念が出来したならば、 *de uxoribus in [[wikt:en:servilis#Latin|servilem]] [[wikt:en:modus#Latin|modum]] [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestionem]] habent, **妻について、[[w:奴隷|奴隷]]におけるようなやり方で審問して、 *et si [[wikt:en:compertus#Latin|compertum]] est, **もし<small>(財産目的での夫の殺害が)</small>確認されたならば、 *[[wikt:en:ignis#Latin|igni]] atque omnibus [[wikt:en:tormentum#Latin|tormentis]] [[wikt:en:excruciatus#Latin|excruciatas]] [[wikt:en:interficio#Latin|interficiunt]]. **火やあらゆる責め道具によって[[w:拷問|拷問]]にかけて<small>(妻を)</small><ruby><rb>誅殺</rb><rp>(</rp><rt>ちゅうさつ</rt><rp>)</rp></ruby>する。 :  ;   盛大な葬儀:家畜や郎党たちも副葬品とともに火中に投じられる *<!--❹-->[[wikt:en:funus#Latin|Funera]] sunt pro [[wikt:en:cultus#Noun_3|cultu]] [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] [[wikt:en:magnificus#Latin|magnifica]] et [[wikt:en:sumptuosus#Latin|sumptuosa]]; **[[w:葬儀|葬儀]]は、ガッリア人の生活習慣の割には派手でぜいたくなものである。 *<u>omniaque quae</u> [[wikt:en:vivus#Latin|vivis]] cordi fuisse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]] in [[wikt:en:ignis#Latin|ignem]] [[wikt:en:infero#Latin|inferunt]], etiam [[wikt:en:animal#Latin|animalia]], **生前に大切であったと思われるもの一切合財を、獣でさえも、火の中に投げ入れる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では [[wikt:en:omnia#Latin|omnia]]<u>que</u> [[wikt:en:quae#Latin|quae]] だが、<br>         &alpha;系写本では omnia [[wikt:en:quaeque|quaeque]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~<small>(与格)</small> [[wikt:en:cor#Latin|cordī]] esse 「~にとって大切である」)</span> *ac paulo supra hanc [[wikt:en:memoria#Latin|memoriam]] **さらに、この<small>(時代の)</small>少し前の記憶によると、 *[[wikt:en:servus#Latin|servi]] et [[wikt:en:cliens#Latin|clientes]], quos ab his [[wikt:en:dilectus#Participle|dilectos]] esse [[wikt:en:consto#Latin|constabat]], **彼ら<small>〔故人〕</small>により寵愛されていたことが知られていた奴隷や庇護民をも、 *[[wikt:en:iustus#Latin|iustis]] [[wikt:en:funus#Latin|funeribus]] [[wikt:en:confectus#Latin|confectis]] **慣習による葬儀が成し遂げられたら、 *una [[wikt:en:cremo#Latin|cremabantur]]. **一緒に火葬されていたのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===20節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/20節]] {{進捗|00%|2025-02-09}}</span> ;ガッリア部族国家の情報統制 *<!--❶-->Quae [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] [[wikt:en:commode#Latin|commodius]] suam [[wikt:en:res_publica#Latin|rem publicam]] [[wikt:en:administro#Latin|administrare]] [[wikt:en:existimantur|existimantur]], **自分たちの公儀<small>〔国家体制〕</small>をより適切に治めていると考えられているような部族国家は、 *habent [[wikt:en:lex#Latin|legibus]] [[wikt:en:sanctus#Latin|sanctum]], **<small>(以下のように)</small>定められた法度を持つ。 *si [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] [[wikt:en:aliquid#Etymology_2|quid]] de [[wikt:en:res_publica#Latin|re publica]] a [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimis]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumore]] aut [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:acceperit|acceperit]], **もし、誰かが公儀に関して近隣の<small>(他部族の)</small>者たちから何らかの噂や風聞を受け取ったならば、 *uti ad [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratum]] [[wikt:en:deferat|deferat]] [[wikt:en:neve#Latin|neve]] cum [[wikt:en:aliquo#Pronoun|quo]] [[wikt:en:alius#Latin|alio]] [[wikt:en:communicet|communicet]], **官吏に報告して、他の誰かと伝え合ってはならないと。 :  ;   フェイクニュースに右往左往する人々は・・・ *<!--❷-->quod saepe homines [[wikt:en:temerarius#Latin|temerarios]] atque [[wikt:en:imperitus#Latin|imperitos]] **というのは、無分別で無知な人々はしばしば *[[wikt:en:falsus#Participle|falsis]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumoribus]] [[wikt:en:terreri|terreri]] **虚偽な<ruby><rb>流言飛語</rb><rp>(</rp><rt>りゅうげんひご</rt><rp>)</rp></ruby>を怖れて、 *et ad [[wikt:en:facinus#Latin|facinus]] [[wikt:en:impelli|impelli]] **罪業に駆り立てられ、 *et de summis rebus [[wikt:en:consilium#Latin|consilium]] [[wikt:en:capio#Latin|capere]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognitum est]]. **重大な事態についての謀計を企てる、と認識されているからである。 :  ;   官僚たちは機密情報を隠蔽する *<!--❸-->[[wikt:en:magistratus#Latin|Magistratus]] quae [[wikt:en:visus#Participle|visa]] sunt [[wikt:en:occulto#Latin|occultant]], **官吏は、<small>(隠すことが)</small>良いと思われることを隠して、 *<u>[[wikt:en:quisque#Latin|quaeque]]</u> esse ex [[wikt:en:usus#Latin|usu]] [[wikt:en:iudico#Latin|iudicaverunt]], [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudini]] [[wikt:en:prodo#Latin|produnt]]. **有益と判断していたことを、群集に明らかにする。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では quaeque だが、<br>         &beta;系写本では quae となっている。)</span> *De [[wikt:en:res_publica#Latin|re publica]] [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] per [[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:loquor#Latin|loqui]] non [[wikt:en:concedo#Latin|conceditur]]. **公儀について、集会を通じてでない限り、語ることは認められていない。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ゲルマーニア人の社会と風習について== ===21節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/21節]] {{進捗|00%|2025-02-23}}</span> ;ゲルマーニア人の信仰と性 *<!--❶-->[[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:multum#Adverb|multum]] ab hac [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:differo#Latin|differunt]]. **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人は、これらの風習とは大いに異なっている。 *Nam neque [[wikt:en:Druides#Latin|druides]] habent, qui rebus [[wikt:en:divinus#Latin|divinis]] [[wikt:en:praesum#Latin|praesint]], neque [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificiis]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]]. **すなわち、神事を司る[[w:ドルイド|ドルイド]]も持たないし、供犠に熱心でもない。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:deus#Latin|Deorum]] numero **神々に数えるものとして、 *eos solos [[wikt:en:duco#Latin|ducunt]], quos [[wikt:en:cerno#Latin|cernunt]] et quorum [[wikt:en:aperte#Adverb_2|aperte]] [[wikt:en:ops#Noun_4|opibus]] [[wikt:en:iuvo#Latin|iuvantur]], [[wikt:en:Sol#Latin|Solem]] et [[wikt:en:Vulcanus#Latin|Vulcanum]] et [[wikt:en:Luna#Latin|Lunam]];<!--,--> **(彼らが)見分けるものや明らかにその力で助けられるもの、[[w:太陽|太陽]]と[[w:ウゥルカーヌス|ウルカーヌス]](火の神)と[[w:月|月]]だけを信仰して、 *reliquos <u>ne</u> [[wikt:en:fama#Latin|fama]] <u>quidem</u> [[wikt:en:accipio#Latin|acceperunt]]. **ほかのものは風聞によってさえも受け入れていない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これに対して、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]は、ゲルマーニア人はメルクリウスやマルスなどを信仰すると伝えている<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』2章・9章を参照</ref>。)</span> :  *<!--❸-->Vita omnis in [[wikt:en:venatio#Latin|venationibus]] atque in [[wikt:en:studium#Latin|studiis]] rei [[wikt:en:militaris#Adjective|militaris]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistit]]: **すべての人生は、[[w:狩猟|狩猟]]に、および[[w:軍事|軍事]]への執心に依拠しており、 *ab [[wikt:en:parvulus#Latin|parvulis]] [[wikt:en:labor#Latin|labori]] ac [[wikt:en:duritia#Latin|duritiae]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]]. **幼時より労役や負担に努める。 :  ;   大きな体格と屈強な体力を養う *<!--❹-->Qui [[wikt:en:diu#Latin|diutissime]] [[wikt:en:impubes#Latin|impuberes]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanserunt]], **最も長く純潔に留まった者たちは、 *maximam inter suos [[wikt:en:fero#Latin|ferunt]] [[wikt:en:laus#Latin|laudem]]: **身内の者たちの間で最大の賞賛を得る。 *<u>hoc alii [[wikt:en:statura#Noun_2|staturam]], alii</u> [[wikt:en:vis#Latin|vires]] [[wikt:en:nervus#Latin|nervos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:confirmari|confirmari]] [[wikt:en:puto#Latin|putant]]. **これによって、ある者には背の高さが、ある者には力と筋肉が強化されると、思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では hoc [[wikt:en:alii#Latin|aliī]] staturam, [[wikt:en:alii#Latin|aliī]] となっているが、<br>         &beta;系写本では alii hoc staturam alii hoc となっており、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は hoc ali staturam ali と修正している。)</span> :  ;   房事は恥だが、密事とせず <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->Intra [[wikt:en:annus#Latin|annum]] vero [[wikt:en:vicesimus#Latin|vicesimum]] [[wikt:en:femina#Latin|feminae]] [[wikt:en:notitia#Latin|notitiam]] [[wikt:en:habuisse|habuisse]] **<ruby><rb>二十歳</rb><rp>(</rp><rt>はたち</rt><rp>)</rp></ruby>にもならない内に女を知ってしまったことは、 *in [[wikt:en:turpissimus|turpissimis]] habent rebus; **とても恥ずべきことであると見なしている。 *cuius rei [[wikt:en:nullus#Latin|nulla]] est [[wikt:en:occultatio#Latin|occultatio]], **その事を何ら隠すことはない。 *quod et [[wikt:en:promiscue#Adverb|promiscue]] in [[wikt:en:flumen#Latin|fluminibus]] [[wikt:en:perluo#Latin|perluuntur]] **というのは、川の中で<small>(男女が)</small>混じって入浴しても、 *et [[wikt:en:pellis#Latin|pellibus]] aut [[wikt:en:parvus#Latin|parvis]] [[wikt:en:reno#Latin|renonum]] [[wikt:en:tegimentum|tegimentis]] [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]], **[[w:毛皮|毛皮]]や<small>([[w:トナカイ|トナカイ]]の)</small>小さな獣皮の覆いを<small>(衣服のように)</small>用いるが、 *magna [[wikt:en:corpus#Latin|corporis]] parte [[wikt:en:nudus#Latin|nuda]]. **体の大部分は裸なのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#1節|第4巻1節]] の末尾にも同様の記述があり、<br>     毛皮以外に衣服を持たず、体の大部分をむき出しにして、<br>     川の中で水浴びをする、と述べられている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===22節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/22節]] {{進捗|00%|2025-02-27}}</span> ;ゲルマーニア人の土地制度 *<!--❶-->[[wikt:en:agri cultura|Agri culturae]] non [[wikt:en:student#Latin|student]], **<small>(ゲルマーニア人たちは)</small>[[w:農耕|土地を耕すこと]]に熱心ではなく、 *maiorque pars eorum [[wikt:en:victus#Etymology_1|victus]] in [[wikt:en:lac#Latin|lacte]], [[wikt:en:caseus#Latin|caseo]], [[wikt:en:caro#Latin|carne]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistit]]. **彼らの大部分は、[[w:乳|乳]]、[[w:チーズ|チーズ]]、[[w:肉|肉]]を生活の糧として生き続けている。 :  ;   何人も決まった土地を所有しない *<!--❷-->Neque [[wikt:en:quisquam#Pronoun|quisquam]] [[wikt:en:ager#Latin|agri]] [[wikt:en:modus#Latin|modum]] [[wikt:en:certus#Latin|certum]] aut [[wikt:en:finis#Latin|fines]] habet [[wikt:en:proprius#Latin|proprios]]; **何者も、土地を確定した境界で、しかも持続的な領地として、持ってはいない。 *sed [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]] ac [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] in annos [[wikt:en:singulus#Latin|singulos]] **けれども、官吏や領袖たちは、各年ごとに、 *[[wikt:en:gens#Latin|gentibus]] [[wikt:en:cognatio#Latin|cognationibus]]<nowiki>que</nowiki> hominum, <u>qui <span style="color:#009900;">[cum]</span></u> una [[wikt:en:coeo#Latin|coierunt]], **一緒に集住していた種族や血縁関係の人々に、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では qui cum だが、[  ] 部分が削除提案されている。<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:quique#Latin|quique]] となっている。)</span> *[[wikt:la:quantum|quantum]] et quo loco [[wikt:en:visus#Participle|visum]] est agri [[wikt:en:adtribuunt|adtribuunt]] **適切と思われる土地の規模と場所を割り当てて、 *atque anno post [[wikt:en:alio#Adverb|alio]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogunt]]. **翌年には<ruby><rb>他所</rb><rp>(</rp><rt>よそ</rt><rp>)</rp></ruby>へ移ることを強いるのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#1節|第4巻1節]]には、スエービー族の説明として同様の記述がある。)</span> :  *<!--❸-->Eius rei multas [[wikt:en:adferunt|adferunt]] causas: **<small>(官吏たちは)</small>その事の多くの理由を<small>(以下のように)</small>説明する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、[[wikt:en:ne#Conjunction_5|nē]] ~の節が四つも連続して、さらに [[wikt:en:ut#Latin|ut]] の節が後続する。)</span> *<u>ne</u> [[wikt:en:adsidua#Latin|adsidua]] [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:captus#Latin|capti]] studium belli [[wikt:en:gerendus#Latin|gerendi]] [[wikt:en:agri cultura|agri cultura]] [[wikt:en:commuto#Latin|commutent]]; **<small>(部族民が)</small>[[w:居住|定住]]する習慣にとらわれて、戦争遂行の熱意を土地を耕すことに変えてしまわないように。 *<u>ne</u> [[wikt:en:latus#Adjective|latos]] fines [[wikt:en:paro#Latin|parare]] [[wikt:en:studeo#Latin|studeant]], [[wikt:en:potentior|potentiores]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:humilior|humiliores]] [[wikt:en:possessio#Latin|possessionibus]] [[wikt:en:expello#Latin|expellant]]; **広大な領地を獲得することに熱心になって、有力者たちが弱者たちを地所から追い出さないように。 *<u>ne</u> [[wikt:en:accuratius|accuratius]] ad [[wikt:en:frigus#Latin|frigora]] atque <u>aestus</u> [[wikt:en:vitandus#Latin|vitandos]] [[wikt:en:aedifico#Latin|aedificent]]; **寒さや暑さを避けるために<small>(住居を)</small>非常な入念さで造営することがないように。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、本節や本巻[[#30節|30節]]では「暑さ」を意味しているが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、本巻[[#31節|31節]]では「潮」を意味している。)</span> *<u>ne</u> [[wikt:en:aliqui#Latin|qua]] [[wikt:en:orior#Latin|oriatur]] [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:cupiditas#Latin|cupiditas]], qua ex re [[wikt:en:factio#Latin|factiones]] [[wikt:en:dissensio#Latin|dissensiones]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:nascuntur|nascuntur]]; **金銭への何らかの欲望が増して、その事から派閥や不和が生ずることのないように。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹-->ut animi [[wikt:en:aequitas#Latin|aequitate]] [[wikt:en:plebs#Latin|plebem]] [[wikt:en:contineant|contineant]], cum suas [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] [[wikt:en:ops#Noun_4|opes]] cum [[wikt:en:potentissimus|potentissimis]] [[wikt:en:aequo#Latin|aequari]] [[wikt:en:videat|videat]]. **おのおのが自分の財産も最有力者のも同列に置かれていると見ることで、心の平静により民衆を抑えるように。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ストラボン|ストラボン]]<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.510)</ref>や[[w:タキトゥス|タキトゥス]]<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』23章・16章などを参照。26章では農耕についても解説されている。</ref>などの著述家たちも、ゲルマーニアの住民が農耕をせず、<br>         遊牧民のように移動しながら暮らし、小さな住居に住み、食料を家畜に頼っていると記述している。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===23節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/23節]] {{進捗|00%|2025-03-08}}</span> ;ゲルマーニア諸部族のあり方 *<!--❶-->[[wikt:en:civitas#Latin|Civitatibus]] [[wikt:en:maximus#Latin|maxima]] [[wikt:en:laus#Latin|laus]] est **諸部族にとって、最も称賛されることは、 *[[wikt:en:quam#Adverb|quam]] [[wikt:en:latissime|latissime]] [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se [[wikt:en:vastatus#Latin|vastatis]] finibus [[wikt:en:solitudo#Latin|solitudines]] habere. **できる限り広く自分たちの周辺で領地を荒らして荒野に保っておくことである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#3節|第4巻3節]] に、本節と同様の記述がある。)</span> :  *<!--❷-->Hoc [[wikt:en:proprius#Latin|proprium]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtutis]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimant]], **以下のことを<small>(自分たちの)</small>武勇の<ruby><rb>証</rb><rp>(</rp><rt>あか</rt><rp>)</rp></ruby>しと考えている。 *[[wikt:en:expulsus#Latin|expulsos]] [[wikt:en:ager#Latin|agris]] [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimos]] [[wikt:en:cedo#Latin|cedere]], **近隣の者たち<small>〔部族民〕</small>が土地から追い払われて立ち去ること、 *neque [[wikt:en:quisquam#Latin|quemquam]] [[wikt:en:prope#Latin|prope]] <span style="color:#009900;">(se)</span> [[wikt:en:audeo#Latin|audere]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistere]]; **および、何者も自分たちの近くにあえて定住しないこと、である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の se は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> :  *<!--❸-->[[wikt:en:simul#Latin|simul]] hoc se [[wikt:en:fore#Verb_2|fore]] [[wikt:en:tutior#Latin|tutiores]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]], [[wikt:en:repentinus#Latin|repentinae]] [[wikt:en:incursio#Latin|incursionis]] [[wikt:en:timor#Latin|timore]] [[wikt:en:sublatus#Etymology_1|sublato]]. **同時に、これにより、予期せぬ襲撃の恐れが取り除かれて、自分たちはより安全であるだろうと思っている。 :  *<!--❹-->Cum bellum [[wikt:en:civitas#Latin|civitas]] <u>aut</u> [[wikt:en:inlatus|inlatum]] [[wikt:en:defendo#Latin|defendit]] <u>aut</u> [[wikt:en:infero#Latin|infert]], **部族国家が、しかけられた戦争を防戦したり、あるいはしかけたりしたときには、 *[[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]], qui ei bello [[wikt:en:praesum#Latin|praesint]], <u>ut</u> [[wikt:en:vita#Latin|vitae]] [[wikt:en:nex#Latin|necis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:habeant|habeant]] [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]], [[wikt:en:deligo#Latin|deliguntur]]. **その戦争を統轄して、[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]を持つ、将官が選び出される。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ut は主要写本&omega; の記述だが、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] は et に修正提案している。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:vitae necisque ・・ potestatem は[[#19節|19節]]で既出「[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]」 = [[wikt:en:ius vitae necisque|ius vitae necisque]] に同じ。)</span> :  *<!--❺-->In [[wikt:en:pax#Latin|pace]] [[wikt:en:nullus#Latin|nullus]] est [[wikt:en:communis#Latin|communis]] [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]], **平時においては、<small>(部族に)</small>共通の将官は誰もいないが、 *sed [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] regionum atque <u>[[wikt:en:pagus#Latin|pagorum]]</u> inter suos [[wikt:en:ius#Etymology_1|ius]] [[wikt:en:dico#Latin|dicunt]] [[wikt:en:controversia#Latin|controversias]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:minuo#Latin|minuunt]]. **地域や<u>郷</u>の領袖たちが、地域民の間で判決を下して、訴訟ごとを減らす。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''pagus'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus"/>。)</span> :  *<!--❻-->[[wikt:en:latrocinium#Latin|Latrocinia]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nullam]] habent [[wikt:en:infamia#Latin|infamiam]], quae [[wikt:en:extra#Preposition_2|extra]] fines [[wikt:en:quisque#Latin|cuiusque]] [[wikt:en:civitas#Latin|civitatis]] [[wikt:en:fiunt|fiunt]], **それぞれの部族の領地の外で行なう略奪のことは、何ら恥辱とは見なしていない。 *atque ea [[wikt:en:iuventus#Latin|iuventutis]] [[wikt:en:exercendus#Latin|exercendae]] ac [[wikt:en:desidia#Etymology_1|desidiae]] [[wikt:en:minuendus#Latin|minuendae]] causa [[wikt:en:fieri#Latin|fieri]] [[wikt:en:praedico#Latin|praedicant]]. **それ<small>〔略奪〕</small>は、青年たちを訓練することのため、怠惰を減らすことのために行なわれる、と公言している。 :  *<!--❼-->Atque ubi [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ex [[wikt:en:princeps#Latin|principibus]] in [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] [[wikt:en:dico#Etymology_1|dixit]] **そして、領袖たちのうちのある者が集会において<small>(以下のように)</small>言うや否や、 *se [[wikt:en:dux#Latin|ducem]] [[wikt:en:fore#Verb_2|fore]], qui [[wikt:en:sequi#Latin|sequi]] [[wikt:en:velint|velint]], [[wikt:en:profiteor#Latin|profiteantur]], **《自分が<small>(略奪の)</small>引率者となるから、追随したい者は申し出るように》と(言うや否や)、 *[[wikt:en:consurgunt|consurgunt]] ii qui et causam et hominem [[wikt:en:probo#Latin|probant]], suumque [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilium]] [[wikt:en:polliceor#Latin|pollicentur]] **<small>(略奪の)</small>口実にも<small>(引率する)</small>人物にも賛同する者は立ち上がって、自らの助太刀を約束して、 *atque ab [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudine]] [[wikt:en:conlaudantur|conlaudantur]]: **群衆から大いに誉め讃えられる。 :  *<!--❽-->qui ex his [[wikt:en:secutus#Participle|secuti]] non sunt, **これら<small>〔助太刀を約束した者〕</small>のうちで<small>(略奪に)</small>追随しなかった者たちは、 *in [[wikt:en:desertus#Latin|desertorum]] ac [[wikt:en:proditor#Latin|proditorum]] numero [[wikt:en:duco#Latin|ducuntur]], **逃亡兵や裏切り者と見なされて、 *omniumque his rerum postea [[wikt:en:fides#Noun|fides]] [[wikt:en:derogo#Latin|derogatur]]. **その後は、彼らにとってあらゆる事の信頼が<small>(皆から)</small>拒まれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾-->[[wikt:en:hospes#Latin|Hospitem]] [[wikt:en:violo#Latin|violare]] [[wikt:en:fas#Latin|fas]] non [[wikt:en:puto#Latin|putant]]; **客人を傷つけることは神意に<ruby><rb>悖</rb><rp>(</rp><rt>もと</rt><rp>)</rp></ruby>ると思っている。 *qui <u>quaque</u> de causa ad eos [[wikt:en:venerunt|venerunt]], **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>のもとへ来た者<small>〔客人〕</small>はいかなる理由であれ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:quisque#Latin|quaque]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:quicumque#Latin|quacumque]] となっている。)</span> *ab [[wikt:en:iniuria#Latin|iniuria]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibent]], <u>sanctos</u> habent, **乱暴<ruby><rb>狼藉</rb><rp>(</rp><rt>ろうぜき</rt><rp>)</rp></ruby>から防ぎ、尊ぶべきであると思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:sanctus#Participle|sanctos]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:sanctus#Participle|sanctos]]<nowiki>que</nowiki> となっている。)</span> *hisque omnium [[wikt:en:domus#Latin|domus]] [[wikt:en:pateo#Latin|patent]] **彼ら<small>〔客人〕</small>にとってすべての者の家は開放されており、 *[[wikt:en:victus#Noun|victus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:communico#Latin|communicatur]]. **生活の<ruby><rb>糧</rb><rp>(</rp><rt>かて</rt><rp>)</rp></ruby>は共有されている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:客人への接待ぶりについては、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』21章を参照。</ref>も伝えている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===24節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/24節]] {{進捗|00%|2025-03-13}}</span> [[画像:Celts.svg|thumb|right|200px|ケルト文化の広がり(BC800年~BC400年頃)。ケルト系部族の優越は、[[w:鉄器|鉄器]]文化の発達などによると考えられている。]] [[画像:Mappa_di_Eratostene.jpg|thumb|right|200px|[[w:エラトステネス|エラトステネース]]の地理観を再現した世界地図(19世紀)。左上に「Orcynia Silva(オルキュニアの森)」とある。]] [[画像:Hallstatt_LaTene.png|thumb|right|200px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]期と[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]期におけるケルト系部族の分布。右上にウォルカエ族(Volcae)やボイイ族(Boii)の名が見える。ボイイ族が居住していた地域はボイオハエムム(Boihaemum)と呼ばれ、[[w:ボヘミア|ボヘミア]](Bohemia)として現在に残る。]] ;ゲルマーニア人とガッリア人 *<!--❶-->Ac fuit antea tempus, **かつて<small>(以下のような)</small>時期があった。 *cum [[wikt:en:Germani#Latin|Germanos]] [[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:supero#Latin|superarent]], **[[w:ガリア|ガッリア]]人が武勇の点で[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人を凌駕しており、 *[[wikt:en:ultro#Latin|ultro]] [[wikt:en:bellum#Noun|bella]] [[wikt:en:infero#Latin|inferrent]], propter hominum multitudinem [[wikt:en:ager#Latin|agri]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] **人口の多さと土地の不足のゆえに<small>(ガッリア人は)</small>自発的に戦争をしかけて、 *trans [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]] [[wikt:en:colonia#Latin|colonias]] [[wikt:en:mitto#Latin|mitterent]]. **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の向こう側へ入植者たちを送り込んでいた。 :  ;   ヘルキュニアの森、ウォルカエ・テクトサゲース族 *<!--❷-->Itaque ea, quae [[wikt:en:fertilissimus|fertilissima]] [[wikt:en:Germania#Latin|Germaniae]] sunt, loca circum [[wikt:en:Hercynia|Hercyniam]] silvam, **それゆえに、ヘルキュニアの森の周辺のゲルマーニアで最も肥沃な地を、 *quam [[wikt:en:Eratosthenes#Latin|Eratostheni]] et [[wikt:en:quidam#Adjective|quibusdam]] [[wikt:en:Graecus#Noun|Graecis]] [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:notus#Latin|notam]] esse [[wikt:en:video#Latin|video]], **──それは[[w:エラトステネス|エラトステネース]]やある[[w:ギリシア人|ギリシア人]]らの報告で知られたと私は理解しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:カエサルは、ギリシア人地理学者の[[w:ティモステネス|ティモステネース]]や<br>     ([[#コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」|既述]]の) [[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]に依拠していた、と考えられている <ref>[[ガリア戦記/注解編#Hammond_(1996)|Hammond による英訳]] の巻末注を参照せよ。</ref>。)</span> *quam illi Orcyniam [[wikt:en:appello#Latin|appellant]], **それを彼ら<small>〔ギリシア人〕</small>はオルキュニアと呼んでいるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ケルト祖語|ケルト祖語]]の ''[[wikt:en:Reconstruction:Proto-Celtic/Φerkunyos|Φerkunyos]]'' がギリシア語の Ὀρκύνιος (Orkúnios) になり、<br>    そこからラテン語の [[wikt:en:Hercynia|Hercynia]] が生じたという推定がある。)</span> *<u>Volcae</u> [[wikt:en:Tectosages#Latin|Tectosages]] [[wikt:en:occupo#Latin|occupaverunt]] atque ibi [[wikt:en:consido#Latin|consederunt]]; **<small>(その地を)</small>ウォルカエ族系のテクトサゲース族が占領して、そこに定住した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ウォルカエ族|ウォルカエ族]] [[w:en:Volcae|Volcae]] という部族連合の支族の一つが<br>    テクトサゲース族 [[w:en:Tectosages|Tectosages]]である。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Volcae#Latin|Volcae]] は [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ursinus|Ursinus]] による修正で、<br>     B・S写本では volgae 、&chi;系写本では volgo 、<br>     &beta;系やM・L・N写本では vulgo などとなっている。)</span> <div style="text-align:center"> {| |- |[[画像:Volcae Arecomisci and Tectosages (migrations).svg|thumb|right|500px|[[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば、ウォルカエ・テクトサゲース族は、もともとは[[w:小アジア|小アジア]]の[[w:ガラティア|ガラティア]]方面にいたが、ガッリアへ移住してきたという。]] |} </div> *<!--❸-->quae [[wikt:en:gens#Latin|gens]] ad hoc tempus his [[wikt:en:sedes#Latin|sedibus]] sese [[wikt:en:contineo#Latin|continet]], **その種族<small>〔ウォルカエ・テクトサゲース族〕</small>は、この時代までこの居住地に留まっており、 *[[wikt:en:summus#Latin|summam]]<nowiki>que</nowiki> habet [[wikt:en:iustitia#Latin|iustitiae]] et [[wikt:en:bellicus#Latin|bellicae]] [[wikt:en:laus#Latin|laudis]] [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]]. **公正さと戦いの称賛で最高の評判を得ている。 :  *<!--❹-->Nunc, <u>quod</u> in eadem [[wikt:en:inopia#Noun_2|inopia]], [[wikt:en:egestas#Latin|egestate]], [[wikt:en:patientia#Latin|patientia]] <u>qua</u> [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanent]], **現在も、ゲルマーニア人と同じ欠乏、貧困や忍耐に持ちこたえており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:quod#Latin|quod]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では [[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:qua#Pronoun_2|qua]] は主要写本の記述だが、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は patientia<u>[[wikt:en:-que#Latin|que]]</u> と修正提案し、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Heller|Heller]] は qua &lt;[[wikt:en:ante#Latin|ante]]&gt; と挿入提案している。)</span> *eodem [[wikt:en:victus#Latin|victu]] et [[wikt:en:cultus#Noun_3|cultu]] corporis [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]].<!--;--> **<small>(ゲルマーニア人のと)</small>同じ<ruby><rb>生活の糧</rb><rp>(</rp><rt>ウィークトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>や体の衣服を用いている。 :  ;   ローマ属州に隣接するガッリア人社会の文明化と変容 *<!--❺-->[[wikt:en:Galli#Latin|Gallis]] autem [[wikt:en:provincia#Latin|provinciarum]] [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitas]] et [[wikt:en:transmarinus#Latin|transmarinarum]] rerum [[wikt:en:notitia#Latin|notitia]] **他方で、ガッリア人にとって<small>(ローマの)</small>属州に近接していること、および舶来の文物を知っていることは、 *multa ad [[wikt:en:copia#Latin|copiam]] atque [[wikt:en:usus#Latin|usus]] [[wikt:en:largior#Verb|largitur]];<!--,--> **富や生活必需品の多くをもたらしている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:属州に近い部族のもとには、地中海文明のぜいたくな商品を供給する商人が出入りしていた。<br>    [[ガリア戦記_第1巻#1節|第1巻1節]]では、ローマ属州から離れた部族のもとには、<br>     「・・・心を軟弱にする類いのものを持ち込む商人たちが滅多に行き来しない・・・」<br>    などと記されていた。)</span> *<!--❻-->[[wikt:en:paulatim|paulatim]] [[wikt:en:adsuefactus|adsuefacti]] [[wikt:en:superari|superari]] [[wikt:en:multus#Latin|multis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:victus#Participle|victi]] [[wikt:en:proelium#Latin|proeliis]], **<small>(ガッリア人は)</small>しだいに<small>(ゲルマーニア人に)</small>征服されることや多くの戦闘で打ち破られることに慣らされて、 *[[wikt:en:ne_quidem|ne]] se [[wikt:en:ne_quidem|quidem]] ipsi cum illis [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:comparo#Latin|comparant]]. **<small>(ガッリア人)</small>自身でさえも彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>と武勇で肩を並べようとはしないのである。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">('''訳注''':本節の最初の段落については、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]が著書『[[w:ゲルマニア (書物)|ゲルマーニア]]』28章([[s:la:De_origine_et_situ_Germanorum_(Germania)#XXVIII|原文]])において、<br>    次のように言及している。<br>     ''Validiores olim Gallorum res fuisse summus auctorum divus Iulius tradit; ''<br>      かつてガッリア人の勢力がより強力であったことは、<br>       最高の証言者である神君ユーリウス(・カエサル)も伝えている。<br>     ''eoque credibile est etiam Gallos in Germaniam transgressos:''<br>      それゆえに、ガッリア人でさえもゲルマーニアに渡って行ったと信ずるに値するのである。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ヘルキュニアの森林と野獣について== {{Wikipedia|la:Hercynia silva|Hercynia silva (ラテン語)}} {{Wikipedia|en:Hercynian Forest|Hercynian Forest (英語)}} [[#ゲルマーニア人の社会と風習について|ゲルマーニア人の社会と風習について]] の話は前節までで終わり、ここからは前節([[#24節|24節]])で言及されたヘルキュニアの森林とそこに生息するという奇妙な野獣についての話が[[#28節|28節]]まで続く。この25節~28節は、後世の人が写本に書き入れたという一部の学者の見方もあるほどさらに異質な内容となっている <ref>[[ガリア戦記/注解編#Hammond_(1996)|Hammond による英訳]] の巻末注を参照せよ。</ref>。 ===25節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/25節]] {{進捗|00%|2025-03-13}}</span> ;ヘルキュニアの森林地帯 *<!--❶-->Huius [[wikt:en:Hercynia|Hercyniae]] silvae, quae supra [[wikt:en:demonstratus|demonstrata]] est, [[wikt:en:latitudo#Latin|latitudo]] **前に述べたヘルキュニアの森の幅は、 *novem dierum iter [[wikt:en:expeditus#Participle|expedito]] [[wikt:en:pateo#Latin|patet]]: **軽装の旅で9日間<small>(の旅程だけ)</small>広がっている。 *non enim [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] [[wikt:en:finiri|finiri]] potest, **なぜなら<small>(ゲルマーニア人は)</small>他に境界を定めることができないし、 *neque [[wikt:en:mensura#Noun|mensuras]] itinerum [[wikt:en:nosco#Latin|noverunt]]. **道のりの測量というものを知っていないのである。 [[画像:FeldbergPanorama.jpg|thumb|center|1000px|ヘルキュニアの森林地帯(ドイツ南西部、[[w:シュヴァルツヴァルト|シュヴァルツヴァルトの森]]の最高峰フェルドベルク山 [[w:enrecta#Latin:Feldberg_(Black Forest)|Feldberg]] の眺望)]] :  *<!--❷-->[[wikt:en:orior#Latin|Oritur]] ab [[wikt:en:Helvetius#Noun|Helvetiorum]] et [[wikt:fr:Nemetes|Nemetum]] et [[wikt:en:Rauraci#Latin|Rauracorum]] finibus **<small>(そのヘルキュニアの森は)</small>[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェティイー族]]とネメテース族とラウラキー族の領土から発しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これはライン川東岸に沿って南北に長い現在の[[w:シュヴァルツヴァルト|シュヴァルツヴァルトの森]]のことである。)</span> *[[wikt:en:recta#Adverb|recta]]<nowiki>que</nowiki> fluminis [[wikt:en:Danubius#Latin|Danubii]] [[wikt:en:regio#Latin|regione]] **ダヌビウス川の流域に沿って真っ直ぐに(流れ)、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ダヌビウス Danubius はダヌウィウス Danuvius とも呼ばれ、現在の[[w:ドナウ川|ドナウ川]]である。)</span> *[[wikt:en:pertineo#Latin|pertinet]] ad fines [[wikt:en:Dacus#Latin|Dacorum]] et [[wikt:en:Anartes#Latin|Anartium]]; **[[w:ダキア人|ダーキー族]]やアナルテース族の領土へ至る。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これは[[w:ダキア|ダキア]] [[wikt:en:Dacia#Etymology_1|Dacia]] すなわち現在の[[w:ルーマニア|ルーマニア]]辺りの地域である。)</span> :  *<!--❸-->[[wikt:en:hinc#Latin|hinc]] se [[wikt:en:flectō|flectit]] [[wikt:en:sinistrorsus|sinistrorsus]] **<small>(ヘルキュニアの森は)</small>ここから左方へ向きを変えて、 *[[wikt:en:diversus#Latin|diversis]] ab flumine regionibus **川<small>〔ダヌビウス川〕</small>の流域に背を向けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ドナウ川が南へ折れるのとは逆に、<br>    森は北へそれて[[w:エルツ山地|エルツ山地]]を通って[[w:カルパティア山脈|カルパティア山脈]]に至ると考えられている<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』泉井久之助訳注、岩波文庫、p.131-132の注などを参照</ref>。)</span> *[[wikt:en:multus#Latin|multarum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:gens#Latin|gentium]] fines propter magnitudinem [[wikt:en:adtingo#Latin|adtingit]]; **<small>(森の)</small>大きさのゆえに、多くの種族の領土に接しているのである。 :  *<!--❹-->neque [[wikt:en:quisquam#Pronoun|quisquam]] est huius [[wikt:en:Germania#Latin|Germaniae]], qui se <u>aut adisse</u> ad [[wikt:en:initium#Latin|initium]] eius silvae [[wikt:en:dico#Etymology_1|dicat]], **その森の<small>(東側の)</small>端へ訪れたと言う者は、こちら<small>〔西側〕</small>の[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]に属する者では誰もいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では aut [[wikt:en:audisse|audisse]] aut [[wikt:en:adisse#Latin|adisse]] だが、<br>     オックスフォードなど後代の一部の写本では aut adisse としており、<br>     こちらが支持されている。)</span> *cum dierum iter [[wikt:en:sexaginta#Latin|sexaginta]](LX) [[wikt:en:procedo#Latin|processerit]], **60日間の旅程を進んでも<small>(いないのであるが)</small>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「60日間の」ではなくて、「600マイルの」ではないかという見解もある。)</span> *<u>aut</u>, quo ex loco [[wikt:en:orior#Latin|oriatur]], [[wikt:en:accipio#Latin|acceperit]]: **あるいは<small>(森が)</small>どの場所から生じているか把握した<small>(者もいないのである)</small>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut ・・・「あるいは~、あるいは・・・」)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ヘルキュニアの森林に生息する珍獣とは *<!--❺-->[[wikt:en:multus#Latin|multa]]<nowiki>que</nowiki> in ea [[wikt:en:genus#Latin|genera]] [[wikt:en:fera#Latin|ferarum]] [[wikt:en:nascor#Latin|nasci]] [[wikt:en:consto#Latin|constat]], quae reliquis in locis visa non sint; **それ<small>〔ヘルキュニアの森〕</small>の中には、ほかの地では見られない<ruby><rb>野獣</rb><rp>(</rp><rt>フェラ</rt><rp>)</rp></ruby>の多くの種類が生息していることが知られている。 *ex quibus quae maxime [[wikt:en:differo#Latin|differant]] ab [[wikt:en:ceterus#Latin|ceteris]] et [[wikt:en:memoria#Latin|memoriae]] [[wikt:en:prodendus|prodenda]] videantur, **それら<small>〔野獣〕</small>のうちで、ほか<small>(の地の野獣)</small>ととりわけ異なったものは、記録で伝えるべきものと思われる。 *haec sunt. **以下のものである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:以下、[[#26節|26節]]~[[#28節|28節]]で説明される。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===26節=== [[画像:Rentier fws 1.jpg|thumb|right|200px|[[w:トナカイ|トナカイ]]([[w:la:Tarandrus|Rangifer tarandus]])。発達した枝角を持ち、雌雄ともに角があるという特徴は本節の説明に合致している。が、角が一本ということはないし、野生のトナカイは少なくとも現在では極北の地にしか住まない。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/26節]] {{進捗|00%|2025-03-21}}</span> ;ヘルキュニアの野獣①──トナカイ *<!--❶-->Est <u>bos</u> [[wikt:en:cervus#Latin|cervi]] figura, **<ruby><rb>雄[[w:シカ|鹿]]</rb><rp>(</rp><rt>おじか</rt><rp>)</rp></ruby>の姿形をした<u>ウシ</u>がいる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:bos#Latin|bos]] は直訳すると「[[w:ウシ属|ウシ (牛)]]」だが、<br>     例えば[[w:エピロス王|エペイロス王]] [[w:ピュロス|ピュロス]]の戦[[w:ゾウ|象]]を初めて見たときに、<br>     [[wikt:en:Luca bos|Lūca bōs]] 「[[w:ルッカ|ルカ]]のウシ」と呼んだように、<br>    ローマ人は大きな獣を「ウシ」と表現する傾向があった。)</span> *cuius a media [[wikt:en:frons#Latin|fronte]] inter [[wikt:en:auris#Latin|aures]] unum [[wikt:en:cornu#Latin|cornu]] [[wikt:en:exsisto#Latin|exsistit]] **それの両耳の間の額の真ん中から一つの角が出ており、 *[[wikt:en:excelse#Adverb|excelsius]] [[wikt:en:magis#Adverb|magis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:directus#Latin|directum]] his, quae nobis [[wikt:en:notus#Latin|nota]] sunt, [[wikt:en:cornu#Latin|cornibus]]. **我々<small>〔ローマ人〕</small>に知られている角よりも非常に高くて真っ直ぐである。 :  *<!--❷-->Ab eius summo [[wikt:en:sicut#Latin|sicut]] [[wikt:en:palma#Latin|palmae]] [[wikt:en:ramus#Latin|rami]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:late#Latin|late]] [[wikt:en:diffundo#Latin|diffunduntur]]. **その<small>(角の)</small>先端部から、<ruby><rb>掌</rb><rp>(</rp><rt>てのひら</rt><rp>)</rp></ruby>や枝のように幅広く広がっている。 :  ;   雌雄同体 *<!--❸-->[[wikt:en:idem#Latin|Eadem]] est [[wikt:en:femina#Latin|feminae]] [[wikt:en:mas#Latin|maris]]<nowiki>que</nowiki> natura, **<ruby><rb>雌</rb><rp>(</rp><rt>めす</rt><rp>)</rp></ruby>と<ruby><rb>雄</rb><rp>(</rp><rt>おす</rt><rp>)</rp></ruby>の特徴は同じであり、 *[[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:forma#Latin|forma]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudo]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cornu#Latin|cornuum]]. **角の形や大きさも<small>(雌雄で)</small>同じである。 : <!-- [[wikt:en:| --> :<span style="color:#009900;">('''訳注''':カエサルによる本節の記述は[[w:ユニコーン|ユニコーン]](一角獣)の伝説に結び付けられている。<br>    しかし本節における発達した枝角の説明は、むしろ[[w:トナカイ|トナカイ]]や[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]]のような獣を想起させる。<br>    カエサルの無知や思い違いはともかく、本節で述べられたのは[[w:トナカイ|トナカイ]]だと考えられている。) <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===27節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/27節]] {{進捗|00%|2025-03-22}}</span> [[画像:Bigbullmoose.jpg|thumb|right|250px|[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]](Alces alces)。<br>発達した枝角と大きな体を持ち、名称以外は本節の説明とまったく合致しない。<br>しかしながら、[[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]の『[[w:博物誌|博物誌]]』第8巻(16章・39節)には、[[w:アクリス|アクリス]]([[w:en:Achlis|achlis]])という一見ヘラジカ(alces)のような奇獣が紹介され、その特徴は本節2段落目以下のカエサルの説明とほぼ同じであることが知られている。]] [[画像:Gressoney-Saint-Jean-Museo-IMG 1824.JPG|thumb|right|250px|[[w:ノロジカ|ノロジカ]](Capreolus capreolus)。<br>ヨーロッパに広く分布する小鹿で、まだら模様で山羊にも似ているので、本節冒頭の説明と合致する。しかし、関節はあるし、腹ばいにもなる。]] ;ヘルキュニアの野獣②──シカ *<!--❶-->Sunt item, quae [[wikt:en:appello#Etymology_2_2|appellantur]] [[wikt:en:alces#Latin|alces]]. **アルケースと呼ばれるものもいる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アルケース alces とは[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]](オオシカ)を指す<br>    単語であるが本節の説明と矛盾する。<br>    [[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリーニウス]]『[[w:博物誌|博物誌]]』[[s:la:Naturalis_Historia/Liber_VIII|VIII]]巻の39 もヘラジカに言及している。)</span> *Harum est [[wikt:en:consimilis#Latin|consimilis]] [[wikt:en:capra#Latin|capris]] [[wikt:en:figura#Latin|figura]] et [[wikt:en:varietas#Latin|varietas]] [[wikt:en:pellis#Latin|pellium]], **これら<small>〔鹿〕</small>の姿形や毛皮のまだらは<ruby><rb>雌</rb><rp>(</rp><rt>め</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>[[w:ヤギ|山羊]]</rb><rp>(</rp><rt>やぎ</rt><rp>)</rp></ruby>に似ている。 *sed magnitudine paulo [[wikt:en:antecedo#Latin|antecedunt]], **けれども、大きさの点で<small>(山羊に)</small>やや優っていて、 *<u>mutilae</u>que sunt [[wikt:en:cornu#Latin|cornibus]], **<ruby><rb>角</rb><rp>(</rp><rt>つの</rt><rp>)</rp></ruby>を<u>欠いており</u>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:mutilus#Latin|mutilae]] の直訳は「切断されている」<br>    あるいは「(角が伸びて)ない」。)</span> *et [[wikt:en:crus#Latin|crura]] sine <u>nodis</u> <u>articulis</u><nowiki>que</nowiki> habent. **<ruby><rb><u>節</u></rb><rp>(</rp><rt>ふし</rt><rp>)</rp></ruby>や<u>関節</u>のない脚を持つ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:nodus#Latin|nodus]] は「[[w:結び目|結び目]]、<ruby><rb>節</rb><rp>(</rp><rt>ふし</rt><rp>)</rp></ruby>」、<br>    [[wikt:en:articulus#Latin|articulus]] は「[[w:関節|関節]]」と訳されるが、<br>    ここでは同じ意味。)</span> :  *<!--❷--><u>Neque</u> [[wikt:en:quies#Latin|quietis]] causa [[wikt:en:procumbo#Latin|procumbunt]] **休息のために横たわらないし、 *<u>neque</u>, si [[wikt:en:aliquis#Latin|quo]] [[wikt:en:adflictus#Latin|adflictae]] [[wikt:en:casu#Adverb|casu]] [[wikt:en:conciderunt#Etymology_1|conciderunt]], **もし何か不幸なことで偶然にも倒れたならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque ・・・「~でもないし、・・・でもない」)</span> *[[wikt:en:erigo#Latin|erigere]] sese aut [[wikt:en:sublevo#Latin|sublevare]] possunt. **自らを起き上がらせることも立ち上げることもできない。 :  ;   木々は鹿の寝床 *<!--❸-->His sunt [[wikt:en:arbor#Latin|arbores]] pro [[wikt:en:cubile#Latin|cubilibus]]; **これら<small>〔鹿〕</small>にとって木々は <ruby><rb><u>塒</u></rb><rp>(</rp><rt>ねぐら</rt><rp>)</rp></ruby> の代わりである。 *ad eas se [[wikt:en:applico#Latin|adplicant]] **それら<small>〔木々〕</small>へ自らを寄りかからせて、 *atque ita paulum modo [[wikt:en:reclinatus#Latin|reclinatae]] [[wikt:en:quies#Latin|quietem]] capiunt. **その程度に少しだけもたれかかって休息を取るのである。 :  ;   猟師は木々の根元を伐って、倒れやすくしておく *<!--❹-->Quarum ex [[wikt:en:vestigium#Latin|vestigiis]] **それら<small>〔鹿〕</small>の足跡から *cum est [[wikt:en:animadversus#Participle|animadversum]] a [[wikt:en:venator#Latin|venatoribus]], [[wikt:en:quo#Adverb|quo]] se [[wikt:en:recipio#Latin|recipere]] [[wikt:en:consueverunt|consuerint]], **<small>(鹿が)</small>どこへ戻ることを常としているかを狩人によって気付かれたときには、 *omnes eo loco <u>aut</u> ab [[wikt:en:radix#Latin|radicibus]] [[wikt:en:subruunt|subruunt]] <u>aut</u> [[wikt:en:accidunt#Etymology_2|accidunt]] arbores, **<small>(狩人たちは)</small>その場所のすべての木々を根元から<ruby><rb>伐</rb><rp>(</rp><rt>き</rt><rp>)</rp></ruby>り倒すか、あるいは切り傷を付けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut ・・・「あるいは~、あるいは・・・」)</span> *[[wikt:en:tantum#Adverb|tantum]], ut [[wikt:en:summus#Latin|summa]] [[wikt:en:species#Latin|species]] earum [[wikt:en:stans#Latin|stantium]] [[wikt:en:relinquatur|relinquatur]]. **ただ、それら<small>〔木々〕</small>のいちばん<small>(外側)</small>の見かけが、立っているかのように残して置かれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->[[wikt:en:huc#Latin|Huc]] cum se [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:reclinaverunt|reclinaverunt]], **そこに<small>(鹿が)</small>習性によってもたれかかったとき、 *[[wikt:en:infirmus#Latin|infirmas]] arbores [[wikt:en:pondus#Latin|pondere]] [[wikt:en:affligo#Latin|adfligunt]] **弱った木々を重みで倒してしまい、 *atque una ipsae [[wikt:en:concidunt#Etymology_1|concidunt]]. **自身も一緒に倒れるのである。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これは『ガリア戦記』に散見される与太話の一つである。<br>    [[w:軟体動物|軟体動物]]や[[w:無脊椎動物|無脊椎動物]]には「[[w:関節|関節]]」がないが、<br>    [[w:脊椎動物|脊椎動物]]や一部の[[w:節足動物|節足動物]]には関節がある。<br>    そもそも四肢に関節がなければ、軟体動物のように這うしかない。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===28節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/28節]] {{進捗|00%|2025-03-23}}</span> [[画像:Wisent.jpg|thumb|right|250px|[[w:ヨーロッパバイソン|ヨーロッパバイソン]]([[w:la:Bison|Bison bonasus]])。<br>かつてヨーロッパに多数生息していた野牛で、相次ぐ乱獲により野生のものは20世紀初頭にいったん絶滅したが、動物園で繁殖させたものを再び野生に戻す試みが行なわれている。]] [[画像:Muybridge Buffalo galloping.gif|thumb|right|200px|疾走するバイソン]] ;ヘルキュニアの野獣③──バイソン(野牛) *<!--❶-->[[wikt:en:tertius#Latin|Tertium]] est [[wikt:en:genus#Latin|genus]] eorum, qui [[wikt:en:urus#Latin|uri]] [[wikt:en:appellantur|appellantur]]. **第三のものは、野牛と呼ばれる種類である。 *Hi sunt magnitudine paulo infra [[wikt:en:elephantus#Latin|elephantos]], **これらは、大きさで少し[[w:ゾウ|象]]に劣るが、 *[[wikt:en:species#Latin|specie]] et [[wikt:en:color#Latin|colore]] et [[wikt:en:figura#Latin|figura]] [[wikt:en:taurus#Latin|tauri]]. **見かけと色と姿形は<ruby><rb>雄</rb><rp>(</rp><rt>お</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>[[w:ウシ|牛]]</rb><rp>(</rp><rt>うし</rt><rp>)</rp></ruby>である。 :  *<!--❷-->Magna [[wikt:en:vis#Latin|vis]] eorum est et magna [[wikt:en:velocitas#Latin|velocitas]]; **それら<small>〔野牛〕</small>の力は大きく、動きもとても速く、 *neque homini neque [[wikt:en:fera#Latin|ferae]], quam [[wikt:en:conspicio#Latin|conspexerunt]], [[wikt:en:parco#Latin|parcunt]]. **人間でも野獣でも、見かけたものには容赦しない。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❸-->Hos studiose foveis captos interficiunt; **<small>(ゲルマーニア人は)</small>これらを熱心に落とし穴で捕らえて、殺す。 *hoc se labore durant adulescentes **この労苦により青年たちを鍛え、 *atque hoc genere venationis exercent, **[[w:狩猟|狩猟]]のこの類いで鍛錬するのであり、 *et qui plurimos ex his interfecerunt, **彼らのうちから最も多く<small>(の野牛)</small>を殺した者は、 *relatis in publicum cornibus, quae sint testimonio, **証拠になるための[[w:角|角]]を公の場に持参して、 *magnam ferunt laudem. **大きな賞賛を得るのである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹-->Sed [[wikt:en:adsuescere#Etymology_1|adsuescere]] ad homines et mansuefieri ne parvuli quidem excepti possunt. **けれども<small>(野牛は)</small>幼くして捕らえられてさえも、人間に慣れ親しんで飼い慣らされることはできない。 :  [[画像:Drinkhoorn_roordahuizum.JPG|thumb|right|300px|酒杯として用いられた野獣の角。銀で縁取りされている。]] *<!--❺-->Amplitudo cornuum et figura et species **角の大きさや形や見かけは、 *multum a nostrorum boum cornibus differt. **我々<small>〔ローマ〕</small>の牛の角とは大いに異なる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❻-->Haec studiose conquisita **<small>(ゲルマーニア人は)</small>これらを熱心に探し求めると、 *ab labris argento circumcludunt **縁を[[w:銀|銀]]で囲って、 *atque in amplissimis epulis pro poculis utuntur. **とても贅沢な祝宴において[[w:盃|杯]]として用いるのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==対エブローネース族追討戦(1)== ===29節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/29節]] {{進捗|00%|2025-03-29}}</span> ;カエサルがゲルマーニアから撤兵、アンビオリークスへの報復戦争へ出陣 *<!--❶-->Caesar, [[wikt:en:postquam#Latin|postquam]] per [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubios]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] [[wikt:en:comperio#Latin|comperit]], [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] sese in silvas [[wikt:en:recipio#Latin|recepisse]], **カエサルは、ウビイー族の斥候たちを通じて、<u>スエービー族</u>が<u>森</u>に撤収したことを確報を受けた後で、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#10節|10節]]によれば、バケーニス Bacenis の森。<br>    [[#コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」|既述]]のように、カエサルの言う「スエービー族」とはカッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] と考えられる。)</span> *[[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] [[wikt:en:frumentum#Latin|frumenti]] [[wikt:en:veritus#Latin|veritus]], **糧食の欠乏を恐れて、 *quod, ut supra [[wikt:en:demonstro#Latin|demonstravimus]], [[wikt:en:minime#Latin|minime]] omnes [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:agri_cultura#Latin|agri culturae]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]], **──というのは、前に説明したように、ゲルマーニア人は皆が土地を耕すことに決して熱心でないので、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#22節|22節]]を参照。耕地がなければ、ローマ軍は穀物の現地調達ができない。)</span> *[[wikt:en:constituo#Latin|constituit]] non [[wikt:en:progredior#Latin|progredi]] [[wikt:en:longe#Adverb_2|longius]]; **より遠くへ前進しないことを決めた。 :  ;   ライン川に架けてあった橋を破却して、12個大隊を守備隊として残す *<!--❷-->sed, ne [[wikt:en:omnino#Latin|omnino]] [[wikt:en:metus#Latin|metum]] [[wikt:en:reditus#Latin|reditus]] sui [[wikt:en:barbarus#Noun|barbaris]] [[wikt:en:tollo#Latin|tolleret]] **けれども、自分たち<small>〔ローマ勢〕</small>が戻って来る恐れを蛮族からまったく取り去ってしまわないように、 *atque ut eorum [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilia]] [[wikt:en:tardo#Latin|tardaret]], **かつ、彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>の<small>(ガッリアへの)</small>支援を遅らせるように、 *[[wikt:en:reductus#Latin|reducto]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] partem [[wikt:en:ultimus#Latin|ultimam]] [[wikt:en:pons#Latin|pontis]], quae [[wikt:en:ripa#Latin|ripas]] [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiorum]] [[wikt:en:contingo#Latin|contingebat]], **ウビイー族側の岸<small>〔ライン川東岸〕</small>につなげていた橋の最後の部分に軍隊を連れ戻して、 *in [[wikt:en:longitudo#Latin|longitudinem]] [[wikt:en:pes#Latin|pedum]] [[wikt:en:ducenti#Latin|ducentorum]] [[wikt:en:rescindo#Latin|rescindit]] **<small>(橋を)</small>長さ200<u>ペース</u>にわたって切り裂いて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ペース|ペース]]は約29.6cmで、200ペースは約60cm。)</span> :  *<!--❸-->atque in [[wikt:en:extremus#Adjective|extremo]] [[wikt:en:pons#Latin|ponte]] [[wikt:en:turris#Latin|turrim]] [[wikt:en:tabulatum#Latin|tabulatorum]] quattuor [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]] **橋の末端のところに4層の櫓を建てて、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cohors#Latin|cohortium]] duodecim [[wikt:en:pons#Latin|pontis]] [[wikt:en:tuendus#Latin|tuendi]] causa [[wikt:en:pono#Latin|ponit]] **12個[[w:コホルス|歩兵大隊]]の守備隊を橋を防護するために配置して、 *[[wikt:en:magnus#Latin|magnis]]<nowiki>que</nowiki> eum locum [[wikt:en:munitio#Latin|munitionibus]] [[wikt:en:firmo#Latin|firmat]]. **その地点を大掛かりな防塁で固める。 :  *<!--❹A-->Ei loco [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] <u>Volcatium</u> <u>Tullum</u> [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentem]] <u>praefecit</u>. **その場所と守備隊を青年ガーイウス・ウォルカーティウス・トゥッルスに指揮させた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Volcatius|Volcatium]] は&beta;系の多数の写本の記述だが、&alpha;系では表記が割れている。<br>    [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Dittenberger|Dittenberger]] は Volcacium と修正提案している。<br>     この氏族名の綴りは、Volcātius と Volcācius がある。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Tullus#Latin|Tullum]] は&alpha;系写本の記述で、&beta;系写本にはない。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:元執政官 [[w:en:Lucius_Volcatius_Tullus_(consul_66_BC)|Lucius Volcatius Tullus]] に対して、青年 adulescentem と区別したのであろう。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:praefecit|praefecit]] (完了形) は &chi;系・B・M・S・&beta;系写本の記述で、<br>    写本L・Nでは [[wikt:en:praeficit|praeficit]] (現在形) となっている。)</span> :  ;   カエサルが、アルデンヌの森を通って、対アンビオリークス戦へ出発 *<!--❹B-->Ipse, cum [[wikt:en:maturesco#Latin|maturescere]] [[wikt:en:frumentum#Latin|frumenta]] [[wikt:en:incipio#Latin|inciperent]], **<small>(カエサル)</small>自身は、穀物が熟し始めたので、 *ad bellum [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigis]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectus]] per [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennam]] silvam, **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]との戦争へ、<u>アルドゥエンナの森</u>を通って進発して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:現在の[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]の森。[[ガリア戦記 第5巻#3節|第5巻3節]]で既述。)</span> *quae est [[wikt:en:totus#Latin|totius]] [[wikt:en:Gallia#Latin|Galliae]] maxima **──それ<small>〔森〕</small>は全ガッリアで最も大きく、 *atque ab [[wikt:en:ripa#Latin|ripis]] [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rheni]] [[wikt:en:finis#Latin|finibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] ad [[wikt:en:Nervii#Latin|Nervios]] [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinet]] **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の岸およびトレーウェリー族の境界から、[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]](の領土)へ及んでおり、 *[[wikt:en:mille#Latin|milibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplius|amplius]] [[wikt:en:quingenti#Latin|quingentis]] in [[wikt:en:longitudo#Latin|longitudinem]] [[wikt:en:pateo#Latin|patet]], **長さは500<u>ローママイル</u>より大きく広がっているのだが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、500マイルは約740km)</span> :  ;   ミヌキウス・バスィルスに騎兵隊を率いて先行させる *[[wikt:en:Lucius#Latin|Lucium]] [[wikt:en:Minucius#Proper_noun|Minucium]] <u>Basilum</u> cum [[wikt:en:omnis#Latin|omni]] [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:praemitto#Latin|praemittit]], **<small>(カエサルは)</small>ルーキウス・ミヌキウス・バスィルスをすべての騎兵隊とともに先遣する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Basilus|Basilum]] は [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Jungermann|Jungermann]] による修正で、<br>    主要写本&omega; では [[wikt:en:Basilius|Basilium]] となっている。)</span> *si [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] itineris atque [[wikt:en:opportunitas#Latin|opportunitate]] [[wikt:en:tempus#Latin|temporis]] [[wikt:en:proficio#Latin|proficere]] [[wikt:en:possit|possit]]; **行軍の迅速さと時間の有利さによって、何かを得られるかどうかということである。 : <!-- ▼ --><!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺--><u>[[wikt:en:moneo#Latin|monet]]</u>, ut [[wikt:en:ignis#Latin|ignes]] in [[wikt:en:castra#Latin|castris]] [[wikt:en:fio#Latin|fieri]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibeat]], **野営において火が生じることを禁じるように、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:騎兵隊の野営から立ち昇る煙がエブローネース族に気付かれないように。)</span> *ne [[wikt:en:aliqui#Latin|qua]] eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventus]] [[wikt:en:procul|procul]] [[wikt:en:significatio#Latin|significatio]] [[wikt:en:fio#Latin|fiat]]: **遠くから彼の到来の何らかの予兆が生じないように、<u>戒める</u>。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:バスィルスと騎兵隊の急襲がアンビオリークスに感付かれないように。)</span> *sese [[wikt:en:confestim#Latin|confestim]] [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequi]] [[wikt:en:dicit|dicit]]. **<small>(カエサル)</small>自らは、ただちに後から続くと言う。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===30節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/30節]] {{進捗|00%|2025-03-30}}</span> ;アンビオリークスが、バスィルス率いる追手のローマ騎兵から逃れる *<!--❶--><u>Basilus</u>, ut [[wikt:en:imperatus#Latin|imperatum]] est, facit. **バスィルスは、<small>(カエサルから)</small>命令されたように、遂行する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Basilus|Basilus]] は ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Jungermann|Jungermann]]'' による修正で、<br>    主要写本&omega; では [[wikt:en:Basilius|Basilius]] となっている。)</span> *Celeriter [[wikt:en:contra#Preposition_6|contra]]<nowiki>que</nowiki> omnium [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]] [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] [[wikt:en:iter#Latin|itinere]], **速やかに、かつ皆の予想に反して、行軍を成し遂げて、 *multos in agris [[wikt:en:inopinans#Latin|inopinantes]] [[wikt:en:deprehendo#Latin|deprehendit]]: **<small></small>耕地にて不意を突かれた多くの者たちを捕らえる。 *eorum [[wikt:en:indicium#Latin|indicio]] **彼らの申し立てにより、 *ad [[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendit]], quo in loco cum paucis [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] esse dicebatur. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]その人がわずかな騎兵たちとともにいると言われていた場所の方へ急行する。 :  ;   カエサルが、あらかじめ作戦の失敗を運や偶然のせいにし始める *<!--❷-->Multum <u>cum</u> in omnibus rebus, <u>tum</u> in re [[wikt:en:militaris#Latin|militari]] potest [[wikt:en:fortuna#Latin|fortuna]]. **<small>(他の)</small>あらゆる事柄におけるのと同様に、軍事においてもまた、命運が大いに力を持つ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:cum#Conjunction_2|cum]] ~, [[wikt:en:tum#Latin|tum]] ・・・「~と同様に・・・もまた」)</span> *Nam magno [[wikt:en:accidit#Etymology_1|accidit]] [[wikt:en:casus#Latin|casu]], **実際、大きな偶然により生じたのは、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:nam と magno の間に、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Schneider,K.E.Chr.|Schneider]]'' は &lt;ut&gt; を挿入提案し、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' らは &lt;sicut&gt; を挿入提案している。)</span> *ut in [[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:incautus#Latin|incautum]] etiam atque [[wikt:en:imparatus|imparatum]] [[wikt:en:incideret#Etymology_1|incideret]], **<small>(アンビオリークス)</small>自身でさえも油断していて不用意なところに<small>(バスィルスが)</small>遭遇したが、 *<u>prius</u><nowiki>que</nowiki> eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventus]] ab <u>hominibus</u> videretur, **彼<small>〔バスィルス〕</small>の到来が<small>(エブローネース族の)</small>連中により見られたのが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:prius#Adverb|prius]] ~, [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・より早くに~」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&phi;系写本では hominibus だが、<br>         &chi;系・&beta;系写本では omnibus となっている。)</span> *<u>quam</u> [[wikt:en:fama#Latin|fama]] ac [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntius]] [[wikt:en:adferretur|adferretur]]: **風聞や報告が伝えられるよりも、早かったのである。 *[[wikt:en:sic#Latin|sic]] magnae fuit [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunae]], **同様に<small>(アンビオリークスにとって)</small>大きな幸運に属したのは、 *omni [[wikt:en:militaris#Latin|militari]] [[wikt:en:instrumentum#Latin|instrumento]], [[wikt:en:qui#Pronoun_8|quod]] [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se habebat, [[wikt:en:ereptus#Latin|erepto]], **自らの周りに持っていたすべての武具を奪われて、 *[[wikt:en:raeda#Latin|raedis]] [[wikt:en:equus#Latin|equis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:comprehensus|comprehensis]], **四輪馬車や馬を差し押さえられても、 *[[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:effugio#Latin|effugere]] [[wikt:en:mors#Latin|mortem]]. **<small>(アンビオリークス)</small>自身は死を逃れたことである。 :  ;   アンビオリークスの手勢がローマ騎兵の奇襲に持ちこたえる *<!--❸-->Sed hoc [[wikt:en:quoque#Adverb|quoque]] factum est, **しかし、以下のこともまた起こった。 *quod [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificio]] [[wikt:en:circumdatus|circumdato]] [[wikt:en:silva#Latin|silva]], **<small>(アンビオリークスの)</small>館が森で取り巻かれており、 *ut sunt fere [[wikt:en:domicilium#Latin|domicilia]] [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]], qui [[wikt:en:vitandus#Latin|vitandi]] <u>aestus</u> causa **── ガッリア人の住居というものはほぼ、<u>暑さ</u>を避けることのために、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、[[#22節|22節]]や本節(30節)では「暑さ」を意味しているが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、本巻[[#31節|31節]]では「潮」を意味している。)</span> *[[wikt:en:plerumque#Latin|plerumque]] [[wikt:en:silva#Latin|silvarum]] atque [[wikt:en:flumen#Latin|fluminum]] [[wikt:en:peto#Latin|petunt]] [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitates]], **たいてい森や川に近接したところを求めるのであるが ── *[[wikt:en:comes#Latin|comites]] [[wikt:en:familiaris#Noun|familiares]]<nowiki>que</nowiki> eius [[wikt:en:angustus#Latin|angusto]] in loco **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>の従者や郎党どもが、狭い場所で、 *paulisper [[wikt:en:eques#Latin|equitum]] nostrorum [[wikt:en:vis#Latin|vim]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinuerunt]]. **しばらく、我が方<small>〔ローマ勢〕</small>の騎兵の攻勢を持ちこたえたのだ。 :  ;   アンビオリークスが瀬戸際で危急をのがれる *<!--❹-->His [[wikt:en:pugnans#Latin|pugnantibus]], *彼らが戦っているときに、 *illum in [[wikt:en:equus#Latin|equum]] [[wikt:en:quidam#Latin|quidam]] ex suis [[wikt:en:intulit|intulit]]: **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>を配下のある者が馬に押し上げて、 *[[wikt:en:fugiens#Latin|fugientem]] [[wikt:en:silva#Latin|silvae]] [[wikt:en:texerunt|texerunt]]. **逃げて行く者<small>〔アンビオリークス〕</small>を森が覆い隠した。 *[[wikt:en:sic#Latin|Sic]] et ad [[wikt:en:subeundus|subeundum]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] et ad [[wikt:en:vitandus|vitandum]] **このように<small>(アンビオリークスが)</small>危険に遭遇することや回避することにおいて、 *multum [[wikt:en:fortuna#Latin|fortuna]] [[wikt:en:valeo#Latin|valuit]]. **命運というものが力をもったのである。 <!-- [[wikt:en:| --><!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===31節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/31節]] {{進捗|00%|2025-04-29}}</span> ;エブローネース族の避難、共同王カトゥウォルクスの最期 *<!--❶-->[[wikt:en:Ambiorix|Ambiorix]] copias suas [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicio]]<u><span style="color:#990099;"><nowiki>ne</nowiki></span></u> non [[wikt:en:conduco#Latin|conduxerit]], quod [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimicandus#Latin|dimicandum]] non [[wikt:en:existimo#Latin|existimarit]], **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]は、戦闘で争闘するべきとは考えていなかったので、判断で配下の軍勢を集めなかった<u>のか</u>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ [[wikt:en:-ne#Latin|-ne]], [[wikt:en:an#Latin|an]] <!--▲三点-->&#8943; ⇔ [[wikt:en:utrum#Latin|utrum]] ~ [[wikt:en:an#Latin|an]] <!--▲三点-->&#8943; 間接疑問「~なのか、あるいは…なのかどうか」)</span> *<u><span style="color:#990099;">an</span></u> tempore [[wikt:en:exclusus#Latin|exclusus]] et [[wikt:en:repentinus#Latin|repentino]] [[wikt:en:eques#Latin|equitum]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:prohibitus#Latin|prohibitus]], **<u>あるいは</u>、時間に阻まれ、予期せぬ[[w:騎兵|騎兵]]の到来に妨げられて、  <!--◆画像◆-->[[画像:Taxus baccata JPG2Aa.jpg|thumb|right|300px|[[w:ヨーロッパイチイ|ヨーロッパイチイ]]([[w:en:Taxus baccata|Taxus baccata]])の樹(ベルギー)。イチイはケルトの人々にとって聖なる樹木であり、[[w:ドルイド|ドルイド]]はイチイの枝を用いて祭儀を行なったという<ref name="マルカル">[[ガリア戦記/注解編#Markale_(1999)|マルカル『ケルト文化事典』]]「イチイ」の項を参照。</ref>。<br>また、'''[[w:エブロネス族|エブローネース族]]''' '''[[wikt:en:Eburones#Latin|Eburōnēs]]''' という部族名はイチイを表わすケルト祖語 ''[[wikt:en: Reconstruction:Proto-Celtic/eburos|*eburos]] に由来すると考えられている<ref name="マルカル"/>。]] <!--◆画像◆-->[[画像:Taxus baccata MHNT.jpg|thumb|right|300px|[[w:ヨーロッパイチイ|ヨーロッパイチイ]]([[w:en:Taxus baccata|Taxus baccata]])<br>欧州などに広く自生するイチイ科の[[w:針葉樹|針葉樹]]。赤い果実は食用で甘い味だが、種子には[[w:タキシン|タキシン]](taxine)という[[w:アルカロイド|アルカロイド]]系の毒物が含まれており、種子を多量に摂れば[[w:痙攣|けいれん]]を起こして[[w:呼吸困難|呼吸困難]]で死に至る。<br>他方、[[w:タキサン|タキサン]](taxane)という成分は[[w:抗がん剤|抗がん剤]]などの[[w:医薬品|医薬品]]に用いられる。]] *cum reliquum [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequi]] [[wikt:en:credo#Latin|crederet]], **<small>(ローマ勢の)</small>残りの軍隊<small>〔軍団兵〕</small>が後続して来ることを信じたため<u>なのか</u>、 *[[wikt:en:dubius#Latin|dubium]] est. **不確かなことである<small>〔多分そうだろう〕</small>。 :  ;   エブローネース族の総勢が落ち伸びる *<!--❷-->Sed [[wikt:en:certe#Latin|certe]] [[wikt:en:dimissus#Latin|dimissis]] per [[wikt:en:ager#Latin|agros]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntiis]] **けれども、確かに領地を介して伝令を四方に遣わして、 *sibi [[wikt:en:quisque#Latin|quemque]] [[wikt:en:consulo#Latin|consulere]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iussit]]. **めいめいに自助することを命じた。 *Quorum pars in [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennam]] [[wikt:en:silva#Latin|silvam]], **それらの者たち<small>〔領民〕</small>の一部はアルドゥエンナ<small>〔[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]〕</small>の森に、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:現在の[[w:ルクセンブルク|ルクセンブルク]]の辺り。)</span> *pars in [[wikt:en:continens#Latin|continentes]] [[wikt:en:palus#Latin|paludes]] [[wikt:en:profugio#Latin|profugit]]; **<small></small>(別の)一部は絶え間ない沼地に退避した。 :  *<!--❸-->qui [[wikt:en:proximus#Latin|proximi]] [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceano]] [[wikt:en:fuerunt|fuerunt]], **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;">〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>にとても近いところにいた者たちは、 *hi [[wikt:en:insula#Latin|insulis]] sese [[wikt:en:occulto#Latin|occultaverunt]], quas <u>aestus</u> [[wikt:en:efficio#Latin|efficere]] [[wikt:en:consuesco#Latin|consuerunt]]: **<u>満潮</u>が形成するのが常であった島々に身を隠した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:レーヌス〔[[w:ライン川|ライン川]]〕河口辺りの中洲のことか。<br>    [[ガリア戦記_第4巻#10節|第4巻10節]]を参照。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、[[#22節|22節]]や[[#30節|30節]]では「暑さ」を意味していたが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、そして本節(31節)では「潮」を意味している。)</span> :  *<!--❹-->multi ex suis finibus [[wikt:en:egressus#Participle|egressi]] **多くの者たちは、自分たちの領地から抜け出て行って、 *se suaque [[wikt:en:omnia#Noun|omnia]] [[wikt:en:alienissimus|alienissimis]] [[wikt:en:credo#Latin|crediderunt]]. **自らとその一切合財を見ず知らずの異邦人たちに委ねた。 :  ;   カトゥウォルクスの自決 *<!--❺-->[[wikt:en:Catuvolcus#Latin|Catuvolcus]], [[wikt:en:rex#Latin|rex]] [[wikt:en:dimidius#Latin|dimidiae]] partis [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]], **カトゥウォルクスは、[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の半分の地方の王であり、 *qui una cum [[wikt:en:Ambiorix|Ambiorige]] consilium [[wikt:en:inierat|inierat]], **アンビオリークスと一緒に<small>(カエサルに造反する)</small>企てに着手していた者であるが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第5巻#26節|第5巻26節]]を参照。)</span> *[[wikt:en:aetas#Latin|aetate]] iam [[wikt:en:confectus#Latin|confectus]], **すでに加齢によって疲弊しており、 *cum laborem aut belli aut fugae ferre non posset, **戦争の労苦、あるいは逃亡の労苦に耐えることができなかったので、 *omnibus [[wikt:en:prex#Latin|precibus]] [[wikt:en:detestatus#Latin|detestatus]] [[wikt:en:Ambiorix|Ambiorigem]], qui eius consilii [[wikt:en:auctor#Latin|auctor]] [[wikt:en:fuisset|fuisset]], **その企ての張本人であった[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]をあらゆる呪詛のことばで呪って、 *'''[[wikt:en:taxus#Latin|taxo]]''', cuius magna in [[wikt:en:Gallia#Latin|Gallia]] [[wikt:en:Germania#Latin|Germania]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:copia#Latin|copia]] est, se [[wikt:en:exanimo#Latin|exanimavit]]. **[[w:ガリア|ガッリア]]や[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]に豊富にあった'''[[w:ヨーロッパイチイ|イチイ]]'''によって、息絶えたのであった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「イチイの木で首を吊った」などと解する訳書もあるが、<br>    樹木名を記しているので、服毒であろう。)</span><!-- [[wikt:en:| --> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===32節=== [[画像:Régions naturelles de Belgique.jpg|thumb|300px|現代[[w:ベルギー|ベルギー]]の生態区分図。<br />図の<span style="background-color:#E6E6FA;>薄紫色の部分</span>「コンドロ」([[w:en:Condroz|Condroz]])の辺りにコンドルースィー族 ''[[w:en:Condrusi|Condrusi]]'' が、その南の[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]にセグニー族 ''[[w:en:Segni (tribe)|Segni]]'' がいたと考えられている。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/32節]] {{進捗|00%|2025-05-18}}</span> ;ゲルマーニア部族の弁明、アドゥアートゥカに輜重を集める *<!--❶-->[[wikt:en:Segni#Latin|Segni]] [[wikt:en:Condrusi#Latin|Condrusi]]<nowiki>que</nowiki>, ex [[wikt:en:gens#Latin|gente]] et [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]], **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の種族や人員のうち、<u>セグニー族</u>と<u>コンドルースィー族</u>は、 *qui sunt inter [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]]<nowiki>que</nowiki>, **[[w:エブロネス族|エブローネース族]]とトレーウェリー族の間にいたが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:セグニー族 ''[[w:en:Segni (tribe)|Segni]]'' は本節が初出。<br>    コンドルースィー族 ''[[w:en:Condrusi|Condrusi]]'' の名は何度か言及されており、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#6節|第4巻6節]]ではトレーウェリー族の庇護民と説明されている。<br>    彼らはケルト語を話す部族であったと考えられている。) *[[wikt:en:legatus#Latin|legatos]] ad Caesarem [[wikt:en:mitto#Latin|miserunt]] [[wikt:en:oratum#Verb|oratum]], **カエサルのもとへ嘆願するために使節たちを遣わした。 *ne se in hostium [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] [[wikt:en:duceret|duceret]] **自分たちを敵として見なさないように、と。 *[[wikt:en:neve#Latin|neve]] omnium [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]], qui essent citra [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]], unam esse causam [[wikt:en:iudicaret|iudicaret]]<!--;-->: **または、<u>レーヌス</u>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<u>のこちら側にいるゲルマーニア人</u>すべての事情は1つであると裁断しないように、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) は西岸部族の総称。<br>    ''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *[[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] se de bello [[wikt:en:cogitavisse|cogitavisse]], **自分たちは、戦争についてまったく考えたことはないし、 *[[wikt:en:nullus#Latin|nulla]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigi]] auxilia [[wikt:en:misisse|misisse]]. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]に何ら援軍を派遣したことはない、と。 :  *<!--❷-->Caesar, [[wikt:en:exploratus#Latin|explorata]] re [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestione]] [[wikt:en:captivus#Noun|captivorum]], **カエサルは、捕虜を審問することによってその事を探り出すと、 *si qui ad eos [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]] ex fuga [[wikt:en:convenissent|convenissent]], **もし彼ら<small></small>のもとへ逃亡している[[w:エブロネス族|エブローネース族]]のうちの誰かが集まっていたならば、 *ad se ut [[wikt:en:reducerentur|reducerentur]], [[wikt:en:imperavit|imperavit]]; **自分<small>〔カエサル〕</small>のもとへ連れ戻されるようにと、命令した。 *si ita [[wikt:en:fecissent|fecissent]], **もし<small></small>そのように行なったならば、 *fines eorum se [[wikt:en:violaturus#Latin|violaturum]] [[wikt:en:negavit|negavit]]. **彼らの領土を自分<small>〔カエサル〕</small>が侵害することはないであろうと主張した。 :  ;   全軍の輜重隊をアドゥアートゥカに集める *<!--❸-->Tum [[wikt:en:copiae|copiis]] in tres partes [[wikt:en:distributus#Latin|distributis]], **<small>(カエサルは)</small>それから、軍勢を三方面に分配すると、 *[[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]] omnium legionum [[wikt:en:Aduatuca#Latin|Aduatucam]] [[wikt:en:contulit|contulit]]. **全軍団の[[w:輜重|輜重]]をアドゥアートゥカに運び集めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アドゥアートゥカ Aduatuca の表記は、<br>     写本によってはアトゥアートゥカ Atuatuca となっている。<br>     現在の[[w:トンゲレン|トンゲレン市]]。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:輜重は <ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーローネース</rt><rp>)</rp></ruby> [[wikt:en:calo#Noun_5|cālōnēs]] という数千人の奴隷が運ぶのだが、<br>    しばしば行軍の足手まといになるので、中継点に留めたのであろう。)</span> :  *<!--❹-->Id [[wikt:en:castellum#Latin|castelli]] [[wikt:en:nomen#Latin|nomen]] est. **それ<small>〔アドゥアートゥカ〕</small>は、城砦の名前である。 *Hoc fere est in [[wikt:en:medius#Latin|mediis]] [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]] finibus, **これは、[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の領土のほぼ真ん中にあり、 *[[wikt:en:ubi#Latin|ubi]] [[wikt:en:Titurius#Latin|Titurius]] atque [[wikt:en:Aurunculeius#Latin|Aurunculeius]] [[wikt:en:hiemandi#Verb|hiemandi]] causa [[wikt:en:consederant|consederant]]. **そこには、<u>ティトゥーリウス</u> と <u>アウルンクレーイウス</u> が越冬するために陣取っていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|ティトゥーリウス・サビヌス]] と アウルンクレーイウス・コッタ の顛末については、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#24節|第5巻24節]]~[[ガリア戦記_第5巻#37節|37節]] を参照。<br>     第5巻ではカエサルは冬営の地名についてはまったく記していないが、<br>     本節の記述から「[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアトゥカの戦い]]」と呼ばれている。)</span> :  *<!--❺-->Hunc <u>cum</u> reliquis rebus locum [[wikt:en:probabat|probabat]], **<small>(カエサルは)</small>この場所を、ほかの事柄によっても是認したし、 *<u>tum</u> quod [[wikt:en:superior#Latin|superioris]] anni [[wikt:en:munitio#Latin|munitiones]] [[wikt:en:integer#Latin|integrae]] [[wikt:en:manebant|manebant]], **またとりわけ前年の防備が損なわれずに存続していたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:cum#Conjunction_2|cum]] ~, [[wikt:en:tum#Latin|tum]] ・・・「~と同様に・・・もまた」)</span> *ut militum laborem [[wikt:en:sublevaret|sublevaret]]. **兵士の労苦を軽減するためでもある。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:praesidium#Latin|Praesidio]] [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] legionem [[wikt:en:quartam decimam|quartam decimam]] [[wikt:en:reliquit|reliquit]], **<small>(全軍の)</small>輜重の守備隊として第14軍団を<small>(そこに)</small>残した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「第14軍団」は前年にサビーヌスとコッタとともに全滅したが、<br>     カエサルは慣例を破ってこれを欠番とせずに、<br>     新たに徴募した軍団を同じ「第14軍団」とした。)</span> *unam ex his tribus, quas [[wikt:en:proxime#Adverb|proxime]] [[wikt:en:conscriptus#Latin|conscriptas]] ex <u>Italia</u> [[wikt:en:traduxerat|traduxerat]]. **<small>(それは)</small>最近にイタリアから徴募されたものとして連れて来られた3個<small>(軍団)</small>のうちの1個である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#1節|1節]]を参照。ここでイタリア [[wikt:en:Italia#Latin|Italia]] とは[[w:イタリア本土 (古代ローマ)|本土イタリア]]のことではなく、<br>    カエサルが総督であった[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことである。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❼-->Ei legioni [[wikt:en:castra#Latin|castris]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Quintus#Latin|Quintum]] [[wikt:en:Tullius#Latin|Tullium]] [[wikt:en:Cicero#Latin|Ciceronem]] <u>praeficit</u> **その[[w:ローマ軍団|軍団]]と陣営には[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィーントゥス・トゥッリウス・キケロー]]を指揮者として、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:praeficit|praeficit]] (現在形) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:praefecit|praefecit]] (完了形) となっている。)</span> *[[wikt:en:ducenti#Latin|ducentos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:eques#Latin|equites]] <u>ei</u> [[wikt:en:adtribuit|adtribuit]]. **200騎の騎兵を彼に割り当てた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ei は&alpha;系写本の記述だが、&beta;系写本にはない。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===33節=== [[画像:Ancient north-east Gaul topographic map (Latin).svg|right|thumb|300px|ガッリア北東部の[[ガリア戦記/ガリアの河川#ライン川水系|ライン川水系]]の図。<hr>[[w:la:Rhenus|Rhenus]]:レーヌス 〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<br>[[w:la:Mosella (flumen)|Mosella]]:モセッラ 〔[[w:モーゼル川|モーゼル川]]〕<br>[[w:la:Vacalus|Vacalus]]:ウァカルス〔[[w:ワール川|ワール川]]〕<br>[[w:la:Mosa|Mosa]] :モサ    〔[[w:マース川|マース川]]〕<br>[[w:la:Scaldis|Scaldis]]:スカルディス〔[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]]〕]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/33節]] {{進捗|00%|2025-05-25}}</span> ;軍勢をカエサル、ラビエーヌス、トレボーニウスの三隊に分散 :  ;   ラビエーヌスと3個軍団を大西洋岸地方へ派兵 *<!--❶-->[[wikt:en:partitus#Latin|Partito]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]], **<small>(カエサルは)</small>軍隊を分配すると、 *[[wikt:en:Titus#Latin|Titum]] [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] cum [[wikt:en:legio#Latin|legionibus]] [[wikt:en:tres#Latin|tribus]] **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエーヌス]]に、3個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに、 *ad [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceanum]] [[wikt:en:versus#Latin|versus]] **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;"><small>〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</small></span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>の方へ向きを変えて、 *in eas partes, quae [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:adtingunt|adtingunt]], [[wikt:en:proficisci|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]; **メナピイー族<small>(領)</small>に接する地方に出発することを命じる。 :  ;   トレボーニウスと3個軍団をアドゥアートゥキー族方面へ派兵 *<!--❷-->[[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]] cum [[wikt:en:par#Latin|pari]] legionum numero **[[w:ガイウス・トレボニウス|ガーイウス・トレボーニウス]]には、軍団の同数<small>〔3個〕</small>とともに、 *ad eam [[wikt:en:regio#Latin|regionem]], quae <u>(ad) Aduatucos</u> [[wikt:en:adiaceo#Latin|adiacet]], **アドゥアートゥキー族に隣接する領域へ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、写本A<sup>1</sup>, BM では &nbsp; ad [[wikt:en:Aduatucos|Aduatucos]] &nbsp; だが、<br>         写本A<sup>c</sup>Q, SLN では &nbsp; Aduatucos 、<br>         &beta;系写本では &nbsp; Atuatucis となっている。)</span> *[[wikt:en:depopulandus#Latin|depopulandam]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittit]]; **荒廃させるべく派遣する。 [[画像:Schelde_4.25121E_51.26519N.jpg|thumb|right|200px|ベルギーの[[w:アントウェルペン|アントウェルペン]]周辺を流れる[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]]河口付近の[[w:衛星画像|衛星画像]]。ラビエーヌスが向かったメナピイー族に接する地方である。]] :  ;   カエサル自身は3個軍団を率いて、アンビオリークスらを追撃 *<!--❸-->ipse cum reliquis tribus ad flumen <u>Scaldem</u>, quod [[wikt:en:influo#Latin|influit]] in [[wikt:en:Mosa#Latin|Mosam]], **自身は、残りの3個<small>(軍団)</small>とともに、モサ<small>(川)</small>に流れ込むスカルディス川のたもとへ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:スカルディス Scaldis は現在の[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]] Schelde で、<br>    フランス北部からベルギー、オランダへ流れている。<br>    モサ川 Mosa すなわち現在の[[w:マース川|マース川]] Maas とは運河でつながるが、<br>    当時の関係およびカエサルの目的地は不詳。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:Scaldis#Latin|Scaldem]] だが、<br>         &beta;系写本では Scaldim とするなどの異読があり、<br>         ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' は [[wikt:en:Sabim|Sabim]](サビス川 [[wikt:en:Sabis|Sabis]])の誤写ではないかとするなど、<br>         いくつかの修正提案がある。)</span> *[[wikt:en:extremus#Adjective|extremas]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennae]] partes [[wikt:en:ire#Latin|ire]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]], **かつ、アルドゥエンナ<small>〔[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]〕(の森林)</small>の外縁の地方へ行軍することを決めた。 *[[wikt:en:quo#Adverb|quo]] cum paucis [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectum]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:audio#Latin|audiebat]]. **そこへは、[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]がわずかな騎兵たちとともに出発したと聞いていたのだ。 :  ;   カエサルが、アドゥアートゥカへの帰還を確言 *<!--❹-->[[wikt:en:discedens#Latin|Discedens]] post diem septimum sese [[wikt:en:reversurus#Latin|reversurum]] [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmat]]; **<small>(カエサルは、陣営を)</small>離れるに当たって、<u>7日目の後</u>に自分は引き返して来るであろうと断言する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ローマ人は日数を当日から起算するため、「7日目の後」は、6日後のこと。)</span> *quam ad diem ei [[wikt:en:legio#Latin|legioni]], quae in [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:relinquebatur|relinquebatur]], [[wikt:en:deberi|deberi]] frumentum [[wikt:en:sciebat|sciebat]]. **その当日には、守備に残されている軍団にとって糧食が必要とされることを<small>(カエサルは)</small>知っていたのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:hortatur|hortatur]], **<small>(カエサルは)</small>ラビエーヌスとトレボーニウスを<small>(以下のように)</small>鼓舞する。 *si rei publicae [[wikt:en:commodo#Adverb_2|commodo]] facere [[wikt:en:possint|possint]], **もし<small>(ローマ軍全体の)</small>公務のために都合良く行動することができるならば、 *ad <u>eum</u> diem [[wikt:en:revertantur|revertantur]], **その日には戻って来て、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:eum#Latin|eum]] <small>(男性・単数・対格)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:eam#Latin|eam]] <small>(女性・単数・対格)</small> としている。)</span> *ut, rursus [[wikt:en:communicatus#Latin|communicato]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] [[wikt:en:exploratus#Latin|exploratis]]<nowiki>que</nowiki> hostium [[wikt:en:ratio#Latin|rationibus]] **再び<small>(互いの)</small>考えを伝達して、敵たちの作戦を探り出し、 *aliud initium belli capere <u>possent</u>. **次なる戦争の端緒を捉えようではないか、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:possent|possent]] <small>(未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:possint|possint]] <small>(現在・接続法)</small> となっている。)</span> <br> :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:'''カエサル麾下の軍団配分について'''<br> [[ガリア戦記 第5巻#8節|第5巻8節]]の記述によれば、ブリタンニアへ2度目の遠征をする前(BC54年)のカエサルは少なくとも8個軍団と騎兵4000騎を :指揮していた。[[ガリア戦記 第5巻#24節|第5巻24節]]によれば、帰還後は8個軍団および軍団から離れた5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]を指揮していたが、 :アンビオリークスによる[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアートゥカの戦い]]で[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|サビーヌス]]らとともに1個軍団と5個大隊が壊滅したので、残りは7個軍団となる。 :[[#1節|本巻1節]]によれば、この年(BC53年)には3個軍団を新たに徴集したので、計10個軍団となったはずである。 :[[#29節|29節]]では、このうちから12個大隊をライン川に架かる橋の守備に残し、[[#32節|32節]]では輜重の守備としてアドゥアートゥカに1個軍団を残した。 :本節の記述通りにラビエーヌス、トレボーニウス、カエサルがそれぞれ3個軍団(計9個)を受け持ったとすると、あわせて10個軍団と12個大隊という勘定になる。 :したがって、この勘定が正しいのであれば、ライン川に残した12個大隊は各軍団から引き抜いたものであり、各軍団は定員を割っていると考えられる。) :  <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===34節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/34節]] {{進捗|00%|2025-06-01}}</span> ;ローマ兵の死傷を極度に怖れながらの対エブローネース族包囲網 :  ;   エブローネース族の分散状況 *<!--❶-->Erat, ut supra [[wikt:en:demonstravimus|demonstravimus]], [[wikt:en:manus#Latin|manus]] [[wikt:en:certus#Latin|certa]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nulla]], **前に説明したように、<small>(エブローネース族には)</small>決まった手勢がなかったし、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#31節|31節]]を参照。)</span> *non [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidum]], non [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]], quod se [[wikt:en:arma#Latin|armis]] [[wikt:en:defenderet|defenderet]], **自分たちが武器で防衛するような<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>も、防塁もなかった。 *sed in omnes partes [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersa]] [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudo]]. **けれども、群衆は四方八方に散らばってしまっていた。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:ubi#Latin|Ubi]] [[wikt:en:quisque#Latin|cuique]] <u>aut</u> [[wikt:en:vallis#Latin|valles]] [[wikt:en:abditus#Latin|abdita]] <u>aut</u> locus [[wikt:en:silvestris#Latin|silvestris]] <u>aut</u> [[wikt:en:palus#Latin|palus]] [[wikt:en:impeditus#Latin|impedita]] **めいめいにとって、<u>あるいは</u>人けのない峡谷、<u>あるいは</u>森に覆われた土地、<u>あるいは</u>入り組んだ沼沢地といった、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …, aut 〰「あるいは~、あるいは…、あるいは〰」)</span> *[[wikt:en:spes#Latin|spem]] [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidii]] aut [[wikt:en:salus#Latin|salutis]] [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquam]] [[wikt:en:offerebat|offerebat]], [[wikt:en:consederat|consederat]]. **守備あるいは身の安全の何らかの希望を提供するところに、陣取っていた。 :  ;   伏兵に用心、ローマ兵の被害を怖れる *<!--❸-->Haec [[wikt:en:locum#Latin|loca]] [[wikt:en:vicinitas#Latin|vicinitatibus]] erant [[wikt:en:notus#Latin|nota]], **これらの場所は、近隣の者たちは知っていたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:すなわち、近隣のガッリア人には地の利があり、ローマ人には地の利がなかったので)</span> *magnamque res [[wikt:en:diligentia#Noun|diligentiam]] [[wikt:en:requirebat|requirebat]] **戦況はたいへんな注意深さを必要としていた。 *non in summa exercitus [[wikt:en:tuendus#Latin|tuenda]] **<small>(ローマ人の)</small>軍隊全体を守るためではなく、 *([[wikt:en:nullus#Latin|nullum]] enim poterat [[wikt:en:universus#Latin|universis]] <u>ab</u> [[wikt:en:perterritus#Latin|perterritis]] ac [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidere]]), **──なぜなら、脅かされ分散されている者たちにより<small>(ローマ軍)</small>総勢に何らの危険が起こり得なかったので── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega;では欠くが、<br>     より劣化した写本 <small>([[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]])</small> では ab となっており、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Glandorpius_(Glandorp)|Glandorp]]'' は &lt;a&gt; と挿入提案している。)</span> *sed in [[wikt:en:singulus#Latin|singulis]] [[wikt:en:miles#Latin|militibus]] [[wikt:en:conservandus#Latin|conservandis]]; **けれども、<small>(ローマ勢の)</small>個々の兵士たちを守ることのために<small>(注意深さを必要としていた)</small>。 *quae tamen ex parte res ad [[wikt:en:salus#Latin|salutem]] exercitus [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinebat]]. **少なくとも、ある面では、そういう事態は軍隊の安全に及んでいた。 :  *<!--❹-->Nam <u>et</u> [[wikt:en:praeda#Latin|praedae]] [[wikt:en:cupiditas#Latin|cupiditas]] multos longius [[wikt:en:evoco#Latin|evocabat]], **すなわち、略奪品への欲望が多くの者たちをより遠くへ呼び寄せていたし、 *<u>et</u> silvae [[wikt:en:incertus#Adjective|incertis]] [[wikt:en:occultus#Latin|occultis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:iter#Latin|itineribus]] [[wikt:en:confertus#Latin|confertos]] [[wikt:en:adeo#Verb|adire]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibebant]]. **森林の不確かで隠された道のりによって密集した行軍を妨げていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et ~, et …「~でもあるし、…でもある」)</span> :  *<!--❺-->Si [[wikt:en:negotium#Latin|negotium]] [[wikt:en:confici|confici]] [[wikt:en:stirps#Latin|stirpem]]<nowiki>que</nowiki> hominum [[wikt:en:sceleratus#Participle|sceleratorum]] [[wikt:en:interfici|interfici]] <u>vellet</u>, **もし、戦役が完遂されること、および非道な連中<small>〔エブローネース族〕</small>の血筋が滅ぼされることを欲するならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:vellent|vellent]] <small>(<u>複数</u>・未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         より劣化した写本 <small>([[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]])</small> では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(<u>単数</u>・未完了過去・接続法)</small> となっている。)</span> *[[wikt:en:dimittendus#Latin|dimittendae]] plures manus [[wikt:en:diducendus#Latin|diducendi]]<nowiki>que</nowiki> erant milites; **いくつもの部隊が分遣され、兵士たちが展開されるべきである。 :  *<!--❻-->si [[wikt:en:contineo#Latin|continere]] ad [[wikt:en:signum#Latin|signa]] [[wikt:en:manipulus#Latin|manipulos]] <u>vellet</u>, ut [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] ratio et [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudo]] exercitus Romani [[wikt:en:postulo#Latin|postulabat]], **もし、ローマ軍の決められた流儀や慣行が要求するように、<ruby><rb>[[w:マニプルス|中隊]]</rb><rp>(</rp><rt>マニプルス</rt><rp>)</rp></ruby>が軍旗のもとに留まることを欲するならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vellent|vellent]] <small>(<u>複数</u>・未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(<u>単数</u>・未完了過去・接続法)</small> となっている。)</span> *locus ipse erat [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:barbarus#Noun|barbaris]], **その場所が蛮族にとって守りとなるであろう。 *neque <u>ex occulto</u> [[wikt:en:insidiandi#Verb|insidiandi]] et [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersos]] [[wikt:en:circumveniendi#Verb|circumveniendi]] **隠れたところから待ち伏せするため、分散した者たち<small>〔ローマ兵〕</small>を包囲するために、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ex [[wikt:en:occultus#Latin|occulto]]「隠れたところから、密かに」)</span> *singulis [[wikt:en:desum#Latin|deerat]] [[wikt:en:audacia#Latin|audacia]]. **<small>(エブローネース族の)</small>おのおのにとって勇敢さには事欠かなかった。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❼-->Ut in [[wikt:en:eiusmodi#Latin|eiusmodi]] [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultatibus]], [[wikt:en:quantum#Determiner|quantum]] [[wikt:en:diligentia#Latin|diligentia]] [[wikt:en:provideri|provideri]] poterat, [[wikt:en:providebatur|providebatur]], **そのような困難さにおいては、できるかぎりの注意深さで用心されるほどに、用心されるものであるが、 *ut <u>potius</u> in [[wikt:en:nocendo#Verb_2|nocendo]] [[wikt:en:aliquis#Latin|aliquid]] [[wikt:en:praetermitteretur|praetermitteretur]], **結果として、<u>むしろ</u><small>(敵勢への)</small>何らかの加害は差し控えられることになった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:potius#Adverb|potius]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・よりも、むしろ~」)</span> *[[wikt:en:etsi#Latin|etsi]] omnium animi ad [[wikt:en:ulciscendum#Verb|ulciscendum]] [[wikt:en:ardeo#Latin|ardebant]], **たとえ、皆の心が<small>(エブローネース族に)</small>報復するために燃え立っていたとしても、 *<u>quam</u> cum [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquo]] militum [[wikt:en:detrimentum#Latin|detrimento]] [[wikt:en:noceretur|noceretur]]. **<small>(ローマ人の)</small>兵士たちの何らかの損失を伴って加害がなされるよりも。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:伏兵によって被害をこうむるよりは、ローマ人の安全のために、ローマ兵による攻撃は避けられた。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   カエサルが、近隣の諸部族に対して、エブローネース族の[[w:ジェノサイド|ジェノサイド]](種族皆殺し)を通告 *<!--❽-->Dimittit ad finitimas civitates nuntios Caesar; **カエサルは、近隣の諸部族のところへ伝令たちを分遣する。 *omnes <u>ad se vocat</u> spe praedae ad diripiendos Eburones, **[[w:エブロネス族|エブローネース族]]に対して戦利品を略奪することの望みを<small>(近隣の諸部族に)</small>呼びかける。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では ad se [[wikt:en:vocat|vocat]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:evocat#Latin|evocat]] となっている。)</span> *ut <u>potius</u> in silvis Gallorum vita <u>quam</u> legionarius miles periclitetur, **森の中で、軍団の兵士たち<small>(の生命)</small><u>よりも、むしろ</u>ガッリア人たちの生命が危険にさらされるように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:potius#Adverb|potius]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・よりも、むしろ~」)</span> *simul ut magna multitudine circumfusa **同時にまた、たいへんな大勢で取り囲むことによって、 *pro tali facinore stirps ac nomen civitatis tollatur. **<small>(サビーヌスらを滅ぼした)</small>あれほどの罪業の報いとして、部族の血筋と名前が抹殺されるように、と。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾-->Magnus undique numerus celeriter convenit. **至る所から多数の者が速やかに集結した。 :  :<span style="color:#009900;">(訳注:現代においては、アフガニスタンやイラクで数十万人の現地住民を平気で大量殺戮した米国の社会が<br>    たった数千人のアメリカ兵の戦死によっても大きなダメージを受けて全面撤退に追い込まれたことを、<br>    本節は想起させる。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦== ===35節=== '''スガンブリー族が略奪に駆り立てられてアドゥアートゥカへ向かう''' *① Haec in omnibus Eburonum partibus gerebantur, **これらのこと(=追討戦)が[[w:エブロネス族|エブローネース族]]のすべての地方で遂行されていたが、 *diesque adpetebat septimus, quem ad diem Caesar ad impedimenta legionemque reverti constituerat. **カエサルがその日に[[w:輜重|輜重]]と(キケロの)[[w:ローマ軍団|軍団]]のところへ引き返すと決めていた7日目が近づいていた。 *② Hic quantum in bello Fortuna possit et quantos adferat casus, cognosci potuit. **ここに、戦争では運命(の女神)がどれほどのことに力を持ち、どれほどの結末を引き起こすかを知ることができた。 **:(訳注:[[#30節|30節]]でもそうだが、カエサルは戦況が芳しくないと運命 Fortuna を持ち出すようである。[[#42節|42節]]も参照。) *③ Dissipatis ac perterritis hostibus, ut demonstravimus, **(前節で)説明したように、追い散らされて、脅かされている敵たちには、 *manus erat nulla quae parvam modo causam timoris adferret. **(ローマ勢に敵を)恐れる理由を少しの程度も引き起こすようないかなる手勢もなかった。 *④ Trans Rhenum ad Germanos **<u>レーヌス</u>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<u>の向こう側の[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人</u>のもとへ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) は東岸部族の総称。<br>    ''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *pervenit fama, diripi Eburones atque ultro omnes ad praedam evocari. **エブローネース族が収奪され、(近隣部族の)皆が略奪品へ向けて自発的に誘惑されているという風評が達した。 *⑤ Cogunt equitum duo milia Sugambri, qui sunt proximi Rheno, **レーヌスの近隣にいたスガンブリー族は、騎兵2000騎を徴集した。 *a quibus receptos ex fuga Tenctheros atque Usipetes supra docuimus. **前に説明したように、彼らによって[[w:テンクテリ族|テンクテリ族]]と[[w:ウスィペテス族|ウスィペテス族]]が逃亡から迎え入れられたのだ。 **:(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]および[[ガリア戦記 第4巻#18節|18~19節]]を参照。) *⑥ Transeunt Rhenum navibus ratibusque **(スガンブリー族は)レーヌスを船団や筏で渡河した。 *triginta milibus passuum infra eum locum, ubi pons erat perfectus praesidiumque ab Caesare relictum. **カエサルにより橋が造り上げられて守備隊が残された地点よりも下流に30ローママイル(約44km)のところを。 *Primos Eburonum fines adeunt; **手始めとしてエブローネース族の領土に殺到して、 *multos ex fuga dispersos excipiunt, **逃亡からちりぢりにさせられた多くの者たちを追い捕らえて、 *magno pecoris numero, cuius sunt cupidissimi barbari, potiuntur. **蛮族たちが最も熱望している家畜の多数をわがものにした。 *⑦ Invitati praeda longius procedunt. **(スガンブリー族の軍勢は)略奪品に誘われて、より遠くに進み出た。 *Non hos palus ─ in bello latrociniisque natos ─, non silvae morantur. **戦争や追いはぎに生まれついていたので、沼地も森林も彼らを妨げることがなかった。 *Quibus in locis sit Caesar, ex captivis quaerunt; **カエサルがどの場所にいるのか、捕虜から問い質した。 *profectum longius reperiunt omnemque exercitum discessisse cognoscunt. **(彼が)より遠くに旅立って、軍隊の総勢が立ち去ったことを、知った。 *⑧ Atque unus ex captivis "Quid vos," inquit, **なおかつ、捕虜たちのうちの一人が「なぜ、あんたたちは」と言い出した。 *"hanc miseram ac tenuem sectamini praedam, **「この取るに足らない、ちっぽけな略奪品を追い求めるのか。 **:(訳注:sectamini はデポネンティア動詞 sector の直説法・2人称複数・現在形) *quibus licet iam esse fortunatissimos? **(あんたたちは)今や、最も富裕な者に成り得るのに。 *⑨ Tribus horis Aduatucam venire potestis: **(この場所から)3時間でアドゥアートゥカに到達できる。 **:(訳注:古代ローマの時間は、不定時法であり、当地の緯度や季節により長さは異なる。) *huc omnes suas fortunas exercitus Romanorum contulit; **ここへ、ローマ軍がすべての財産を運び集めたのだ。 *praesidii tantum est, ut ne murus quidem cingi possit, **守備隊は、城壁が取り巻かれることさえできないほどの(貧弱な)ものでしかない。 *neque quisquam egredi extra munitiones audeat." **何者も防備の外側へあえて出て行こうとはしないのだ。」 *⑩ Oblata spe Germani, **ゲルマーニア人たちは(ローマ軍の財産という)望みを提示されて、 *quam nacti erant praedam, in occulto relinquunt; **(すでにエブローネース族の者たちから)獲得していた略奪品を秘されたところに残しておいて、 *ipsi Aduatucam contendunt usi eodem duce, cuius haec indicio cognoverant. **自身は、このことを申告により知ったところの同じ(捕虜の)案内人を使役して、アドゥアートゥカに急いだ。 <br> :('''訳注:部族名・地名の表記について''' :スガンブリー族 Sugambri:α系写本では Sugambri、T・U写本では Sygambri、V・R写本では Sigambri :テンクテリ族 Tenctheri:β系写本では Tenctheri、α系写本では Thenctheri :アドゥアートゥカ Aduatuca:α系・T写本では Aduatuca、V・ρ系写本では Atuatuca) ===36節=== '''アドゥアートゥカのキケロが糧秣徴発に派兵する''' *① [[w:la:Quintus_Tullius_Cicero|Cicero]], qui omnes superiores dies **[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|キケロ]]は(期日の7日目)より以前の日々すべてを *praeceptis Caesaris cum summa diligentia milites in castris continuisset **カエサルの指図により、最高の入念さとともに、兵士たちを陣営の中に留めておき、 *ac <u>ne</u> [[wikt:en:calo#Noun_5|calonem]] <u>quidem</u> quemquam extra munitionem egredi passus esset, **<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> でさえも、何者も防備の外側に出て行くことを許されなかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> ''[[wikt:en:calo#Etymology_2_3|cālō]]'' (複数形 ''[[wikt:en:calones|cālōnēs]]'') は、[[ガリア戦記_第2巻#24節|第2巻24節]]で言及されたが、<br>    輜重の運搬や陣営の世話のために使役された非ローマ人の奴隷で、<br>    1個軍団では2000名ほどと推定されている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne_quidem|nē ~ quidem]]「~でさえ・・・ない」)</span> *septimo die diffidens de numero dierum Caesarem fidem servaturum, **(期日の)7日目に、カエサルが日数についての約束を守るであろうか、という不信を抱いた。 *quod longius eum<ref>eum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> progressum audiebat, **というのは、彼(カエサル)は、はるか遠くに前進したと聞いていたのだし、 *neque ulla de reditu eius fama adferebatur, **彼の帰還については何ら伝言を届けられていなかったからである。 *② simul eorum permotus vocibus, **同時に(キケロは)以下のような者たちの声に揺り動かされた。 *qui illius patientiam paene obsessionem appellabant, siquidem ex castris egredi non liceret, **もし本当に陣営から出て行くことが許されないならば、彼の忍耐はほぼ攻囲(籠城)であるというのだ。 *nullum eiusmodi casum exspectans, **以下のような事態を予期してもいなかった。 *quo novem oppositis legionibus maximoque equitatu, **9個[[w:ローマ軍団|軍団]]と最大限の[[w:騎兵|騎兵]]隊が(敵と)対峙して、 *dispersis ac paene deletis hostibus **敵たちは散らばらされて、ほとんど抹殺されたのに、 *in milibus passuum tribus offendi posset, **(自陣から)3ローママイルの内で(敵対勢力から)襲撃され得るとは。 [[画像:PraetorianVexillifer_1.jpg|thumb|right|200px|帝政期に用いられた軍旗(ウェクスィッルム)の一種を再現したもの。]] *quinque cohortes frumentatum in proximas segetes mittit, **5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>を糧秣徴発するために、近隣の耕地に派遣した。 *quas inter et castra unus omnino collis intererat. **それら(の耕地)と陣営の間には、ただ一つの丘陵が介在するだけであった。 *③ Complures erant in castris<ref>in castris はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> ex legionibus aegri relicti; **陣営の中には、諸軍団のうちから少なからぬ傷病者たちが残留していた。 *ex quibus qui hoc spatio dierum convaluerant, circiter trecenti(CCC), **その者たちのうちから、この日々の間に回復していた約300名が、 *sub vexillo una mittuntur; **<ruby><rb>[[w:ウェクスィッルム|軍旗]]</rb><rp>(</rp><rt>ウェクスィッルム</rt><rp>)</rp></ruby>のもとで一緒に派遣された。 *magna praeterea multitudo calonum, magna vis iumentorum quae in castris subsederant, **そのうえに、軍属奴隷の大多数、陣営の中に残留していた(ロバなどの)役畜の多数が、 *facta potestate sequitur. **機会を与えられて、随行した。 ===37節=== [[画像:Castra1.png|thumb|right|200px|ローマ式[[w:カストラ|陣営]]([[w:la:Castra_Romana|castra Romana]])の概略図(再掲)。'''7'''が第10大隊の門(porta decumana)で、陣営の裏門に当たる。]] '''スガンブリー族がキケロの陣営に襲来''' *① Hoc ipso tempore et casu Germani equites interveniunt **このまさにその時と状況に、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の[[w:騎兵|騎兵]]たちが出現して、 *protinusque eodem illo, quo venerant, cursu **さらに前方へ(彼らが)やって来たのと同じ突進でもって、 *ab decumana porta in castra inrumpere conantur, **第10大隊の門(=裏門)から陣営の中に突入することを試みた。 **:(訳注:decumana porta は[[ガリア戦記 第2巻#24節|第2巻24節]]で既出、図を参照。) *② nec prius sunt visi obiectis ab ea parte silvis, quam [[wikt:la:castrum|castris]] adpropinquarent, **その方面については森林がじゃま立てしていたので(彼らは)陣営に接近するまでは視認されなかったのだ。 *usque eo ut qui sub [[w:la:Vallum|vallo]] tenderent mercatores, recipiendi sui facultatem non haberent. **そこまで(敵が急に来たので)、防柵の下に宿営していた商人たちが退避する機会を持たなかったほどであった。 *③ Inopinantes nostri re nova perturbantur, **予感していなかった我が方は、新しい事態に混乱させられて、 *ac vix primum impetum cohors in statione sustinet. **やっとのことで[[w:歩哨|歩哨]]に就いていた[[w:コホルス|歩兵大隊]]が(敵の)最初の突撃を持ちこたえた。 *④ Circumfunduntur ex reliquis hostes partibus, si quem aditum reperire possent. **敵たちは、何らかの入口を探り出せないかと、ほかの方面から取り囲んだ。 *⑤ Aegre portas nostri tuentur; **我が方(=ローマ勢)は辛うじて(四方の)諸門を固守して、 *reliquos aditus locus ipse per se munitioque defendit. **ほかの入口を、その位置そのものと防備が(敵の突入から)防護した。 *⑥ Totis trepidatur castris, **陣営の全体が震撼させられて、 *atque alius ex alio causam tumultus quaerit; **各人がほかの者に騒乱の原因を尋ね合った。 **:(訳注:エブローネース族を追討している最中に、スガンブリー族が来襲するとは予想だにしなかったからである。) *neque quo signa ferantur, neque quam in partem quisque conveniat provident. **が、どこへ軍旗が運ばれるのか、どの方面におのおのが集結するのか、判らなかった。 *⑦ Alius iam castra capta pronuntiat, **ある者は、すでに陣営は占拠されたと公言し、 *alius deleto exercitu atque imperatore victores barbaros venisse contendit; **別のある者は、軍隊も将軍(カエサル)も滅びて蛮族が勝利者としてやって来たのだ、と断言した。 *⑧ plerique novas sibi ex loco religiones fingunt **たいていの者たちは、その場所から、新奇な迷信的感情を創り上げ、 *Cottaeque et Tituri calamitatem, qui in eodem occiderint castello, **同じ砦のところで斃れたコッタと[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|ティトゥリウス(・サビヌス)]]の敗亡を *ante oculos ponunt. **眼前に想い描いた。 *⑨ Tali timore omnibus perterritis **このような怖れによって(陣営内部の)皆が脅えており、 *confirmatur opinio barbaris, ut ex captivo audierant, nullum esse intus praesidium. **蛮族にとっては、捕虜から聞いていたように、内部に守備隊が存在していないという見解が強められた。 *⑩ Perrumpere nituntur **(スガンブリー勢は、陣営の防備を)突破することに努め、 *seque ipsi adhortantur, ne tantam fortunam ex manibus dimittant. **これほどの幸運を手から取りこぼさないように、自分たちが自身を鼓舞した。 ===38節=== '''バクルスと百人隊長たちが防戦する''' *① Erat aeger cum<ref>cum はα系写本の記述で、β系写本では in となっている。</ref> praesidio relictus P.(Publius) Sextius Baculus, **(キケロの陣営には)プーブリウス・セクスティウス・バクルスが傷病者として、守備兵とともに残されていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[w:la:Publius Sextius Baculus|Publius Sextius Baculus]] などの記事を参照。)</span> *qui primum pilum ad<ref>ad はα系写本の記述で、β系写本では apud となっている。</ref> Caesarem duxerat, **その者はカエサルのもとで<ruby><rb>[[w:プリムス・ピルス|首位百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>プリムス・ピルス</rt><rp>)</rp></ruby> の座に就いていたことがあり、 *cuius mentionem superioribus proeliis fecimus, **かつての戦闘で彼に言及したが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第2巻#25節|第2巻25節]] および [[ガリア戦記 第3巻#5節|第3巻5節]]を参照。)</span> *ac diem iam quintum cibo caruerat. **(このとき)食物を欠いてすでに5日目であった。 *② Hic diffisus suae atque omnium saluti inermis ex tabernaculo prodit; **彼は、自らと皆の身の安全に疑念を抱いて、非武装のまま天幕小屋から出て来て、 *videt imminere hostes atque in summo esse rem discrimine; **敵たちが迫って来ていること、および事態が重大な危急にあることを目の当たりにして、 *capit arma a proximis atque in porta consistit. **すぐ近くの者から武器を取って、門のところに陣取った。 *③ Consequuntur hunc centuriones eius cohortis quae in statione erat; **歩哨に立っていた(1個)<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby> たちが彼に追随して、 **:(訳注:1個歩兵大隊の百人隊長は、定員通りであれば、6名いた。) *paulisper una proelium sustinent. **しばらく一緒に戦闘を持ちこたえた。 *④ Relinquit animus Sextium gravibus acceptis vulneribus; **セクスティウス(・バクルス)は重い傷を受けて、気を失った。 *Deficiens<ref>deficiens はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> aegre per manus tractus servatur. **(彼は)衰弱して、(味方の)手から手に運ばれて辛うじて救助された。 *⑤ Hoc spatio interposito reliqui sese confirmant **こうしてしばらくした後で、ほかの者たちは意を強くした。 *tantum, ut in munitionibus consistere audeant speciemque defensorum praebeant. **(それは)防壁にあえて陣取って、防戦者たちの姿を示したほどであった。 ===39節=== '''スガンブリー族が糧秣徴発部隊をも襲う''' *① Interim confecta frumentatione milites nostri clamorem exaudiunt; **その間に、糧秣徴発を成し遂げると、我が方の兵士たち(=ローマ軍団兵)は叫び声を聞きつけて、 *praecurrunt equites; **[[w:騎兵|騎兵]]たちが先駆けして、 *quanto res sit in periculo cognoscunt. **事態がどれほどの危険にあるかを認識した。 *② Hic vero nulla munitio est quae perterritos recipiat; **そこには、まさに、脅え上がった者たちを受け入れるような、いかなる防備もなかったのである。 *modo conscripti atque usus militaris imperiti **やっと徴集されたばかりの者たち、なおかつ兵役の経験に通じていない者たちは、 *ad tribunum militum centurionesque ora convertunt; **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>や<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>たちの方へ顔を向けた。 *quid ab his praecipiatur exspectant. **彼ら(上官たち)によって何を指図されるか、待っていたのである。 *③ Nemo est tam fortis, quin rei novitate perturbetur. **新奇な事態に不安にさせられないほど勇敢な者は、誰もいなかった。 *④ Barbari signa procul conspicati oppugnatione desistunt, **蛮族たちは、(糧秣徴発隊の)軍旗を遠くから視認すると、(陣営への)攻囲を停止した。 *redisse primo legiones credunt, quas longius discessisse ex captivis cognoverant; **(彼らは)当初は、より遠くに立ち去ったことを捕虜から知っていた(ローマの)諸軍団が戻って来たと思ったが、 *postea despecta paucitate ex omnibus partibus impetum faciunt. **後には、(糧秣徴発隊の)寡勢ぶりを侮って、あらゆる方向から突撃して来た。 ===40節=== '''敵中突破して陣営へ戻る糧秣徴発部隊の明暗''' *① [[wikt:en:calo#Noun_5|Calones]] in proximum tumulum procurrunt. **<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> たちは、近隣の丘に先駆けした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注1:<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> ''[[wikt:en:calo#Etymology_2_3|cālō]]'' (複数形 ''[[wikt:en:calones|cālōnēs]]'') については、<br>     [[ガリア戦記_第2巻#24節|第2巻24節]]・本巻[[#36節|36節]]で既述。)</span> *Hinc celeriter deiecti **(彼らは)ここから、(突撃して来る敵の軍勢を眺めて)たちまち当てが外れて、 *se in signa manipulosque coniciunt; **(後方にいた)軍旗と[[w:マニプルス|歩兵中隊]]のところに身を投じた。 *eo magis timidos perterrent milites. **それゆえに、臆病な兵士たちを大いに脅かした。 [[画像:Wedge-diagram.svg|thumb|right|200px|[[w:くさび|楔(くさび)]]の図。本節で述べられているのは、ローマ勢が楔(図の黒い部分)のように突撃することにより、敵を中央突破しようという戦術であろう。]] *② Alii cuneo facto ut celeriter perrumpant, censent **(ローマ兵の)ある者たちは、速やかに(敵中を)突破するように、<ruby><rb>[[w:くさび|楔形]]</rb><rp>(</rp><rt>くさびがた</rt><rp>)</rp></ruby>隊列を形成しようと考慮した。 *─ quoniam tam propinqua sint castra, **─ 陣営がこれほどまで近隣にあるので、 *etsi pars aliqua circumventa ceciderit, at reliquos servari posse confidunt ─, **たとえ、一部の誰かが包囲されて斃れたとしても、残りの者たちは救われることが可能だと確信したのだ ─。 *③ alii ut in iugo consistant atque eundem omnes ferant casum. **別のある者たちは、(丘の)尾根に陣取って、皆が同じ命運に耐え忍ぼうと(考えた)。 *④ Hoc veteres non probant milites, quos sub vexillo una profectos docuimus. **既述したように軍旗のもとで一緒に発って来た古参兵たちは、後者(の案)を承認しなかった。 **:(訳注:[[#36節|36節]]③項で既述のように、回復した傷病兵たちが同行してきていた。) *Itaque inter se cohortati **こうして、(古参の傷病兵たちは)互いに激励し合って、 *duce C.(Gaio) Trebonio equite Romano, qui iis erat praepositus, **彼らの指揮を委ねられていたローマ人[[w:騎士|騎士階級]]のガイウス・トレボニウスを統率者として、 **:(訳注:[[#33節|33節]]で3個軍団を率いて出発した副官の[[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]]とは明らかに同名の別人である。) *per medios hostes perrumpunt incolumesque ad unum omnes in castra perveniunt. **敵たちの中央を突破して、一人に至るまで皆が無傷で陣営に到着した。 *⑤ Hos subsecuti calones equitesque eodem impetu militum virtute servantur. **彼らに追随して、軍属奴隷と[[w:騎兵|騎兵]]たちが同様の突撃をして、兵士たちの武勇により救われた。 *⑥ At ii qui in iugo constiterant, **それに対して(丘の)尾根に陣取った者たちは、 *nullo etiam nunc usu rei militaris percepto **今になってさえも、軍事的行動というものを把握しておらず、 *neque in eo quod probaverant consilio permanere, ut se loco superiore defenderent, **より高い場所で身を守るという、彼らが承認していた考えに留まりもせず、 *neque eam quam prodesse aliis vim celeritatemque viderant, imitari potuerunt, **(彼らが)別の者たち(=古参兵)に役立ったのを見ていたところの力と迅速さを真似することもできなかった。 *sed se in castra recipere conati iniquum in locum demiserunt. **けれども、陣営に退却することを試みたが、不利な場所に落ち込んで行った。 *⑦ Centuriones, quorum nonnulli ex inferioribus ordinibus reliquarum legionum **[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]たちといえば、彼らの少なからぬ者たちは、ほかの[[w:ローマ軍団|軍団]]のより低い序列から、 *virtutis causa in superiores erant ordines huius legionis traducti, **武勇のおかげで、この軍団のより高い序列に異動させられていたが、 *ne ante partam rei militaris laudem amitterent, fortissime pugnantes conciderunt. **かつて獲得した軍事的な賞賛を失わないように、とても果敢に奮戦して斃れた。 *⑧ Militum pars horum virtute **兵士たちの一部は、これら(討ち死にした百人隊長たち)の武勇により、 *submotis hostibus praeter spem incolumis in castra pervenit, **予想に反して敵たちが撃退されたので、無傷で陣営に到着した。 *pars a barbaris circumventa periit. **別の一部は、蛮族によって包囲されて、討ち死にした。 ===41節=== '''スガンブリー族の撤退、カエサルの帰還''' *① Germani desperata expugnatione castrorum, **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人たちは(キケロの)[[w:カストラ|陣営]]の攻略に絶望して、 *quod nostros iam constitisse in munitionibus videbant, **というのは、我が方(ローマ勢)が防備のところに立っているのを見たからであるが、 *cum ea praeda quam in silvis deposuerant, trans Rhenum sese receperunt. **森の中にしまい込んでいた略奪品とともに、レヌス(=[[w:ライン川|ライン川]])の向こう側に撤退した。 *② Ac tantus fuit etiam post discessum hostium terror, **敵たちの立ち去った後でさえ(ローマ勢の)畏怖はたいへんなものであったので、 *ut ea nocte, cum C.(Gaius) Volusenus missus cum equitatu ad castra venisset, **その夜に、(追討戦に)派遣されていたガーイウス・ウォルセーヌスが騎兵隊とともに陣営へ帰着したときに **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Gaius Volusenus|Gaius Volusenus]]'' は、[[ガリア戦記_第3巻#5節|第3巻5節]]のアルプス・オクトードゥールスの戦い、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#21節|第4巻21節]]・[[ガリア戦記_第4巻#23節|23節]]のブリタンニアへの先遣で既述。<br>    この後、さらに第8巻23節<sub>([[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#23|s]])</sub>、48節<sub>([[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#48|s]])</sub>でも活躍する。)</span> *fidem non faceret adesse cum incolumi Caesarem exercitu. **カエサルが無傷の軍隊とともに近くに来ていることを(陣営の残留組に)信用させなかったほどである。 *③ Sic omnino animos timor praeoccupaverat, ut paene alienata mente **ほとんど気でも違ったかのように、皆の心を怖れが占めていた。 **:(訳注:sic … ut ~ の構文;「~と同様に…である」) *deletis omnibus copiis equitatum se ex fuga recepisse dicerent **(残留者たちは、カエサルら)全軍勢が滅ぼされて、[[w:騎兵|騎兵隊]]が敗走から退いて来たのだ、と言った。 *neque incolumi exercitu Germanos castra oppugnaturos fuisse contenderent. **(カエサルら)軍隊が無傷であれば、ゲルマーニア人が陣営を襲撃しなかっただろう、と断言した。 **:(訳注:oppugnaturos fuisse ;間接話法では非現実な[[w:条件法|条件文]]の帰結は「未来分詞+fuisse」で表される。) *④ Quem timorem Caesaris adventus sustulit. **その怖れをカエサルの到着が取り除いた。 **:(訳注:sustulit は tollō の完了・能動3人称単数形) ===42節=== '''カエサルがスガンブリー族の襲来と撤退を運命に帰する''' *① Reversus ille, eventus belli non ignorans, **引き返して来た彼(カエサル)は、戦争の成り行きというものを知らないはずがないので、 *unum quod cohortes ex statione et praesidio essent emissae, **ひとつ(だけ)、<ruby><rb>[[w:コホルス|諸大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> が[[w:歩哨|歩哨]]や守備から(糧秣徴発に)派遣されたことを *questus ─ ne minimo quidem casu locum relinqui debuisse ─ **不慮の事態に対して最小限のいかなる余地も残されるべきではなかった、と嘆いた。 *multum Fortunam in repentino hostium adventu potuisse iudicavit, **不意の敵たちの到来においては運命(の女神)が大いに力を持つ、と断じた。 *② multo etiam amplius, quod paene ab ipso vallo portisque castrorum barbaros avertisset. **さらに、より一層大きかったのは、(運命が)ほとんど蛮族をその陣営の防柵と諸門から追い返してしまったことである。 *③ Quarum omnium rerum maxime admirandum videbatur, **それらのすべての事態でとりわけ驚くべきと思われたのは、 *quod Germani, qui eo consilio Rhenum transierant, ut Ambiorigis fines depopularentur, **その意図で[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]の領土を荒らすようにレヌス(=[[w:ライン川|ライン川]])を渡河していた[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人が、 *ad castra Romanorum delati **ローマ人の陣営の方へそらされて、 *optatissimum Ambiorigi beneficium obtulerunt. **アンビオリークスに最も望ましい恩恵を施してしまったことである。 ==対エブローネース族追討戦(2)== ===43節=== '''アンビオリークスが辛うじて追討を逃れる''' *① Caesar rursus ad vexandos hostes profectus **カエサルは再び敵たちを苦しめるために出発して、 *magno coacto &lt;equitum&gt; numero ex finitimis civitatibus in omnes partes dimittit. **[[w:騎兵|騎兵]]の多数を隣接する諸部族から徴集して、あらゆる方面に派遣した。 **:(訳注:&lt;equitum&gt; 「騎兵の」は近代の校訂者による挿入である。) *② Omnes vici atque omnia aedificia quae quisque conspexerat incendebantur, **おのおのが目にしたすべての村々およびすべての建物が焼き打ちされた。 *pecora interficiebantur<ref>pecora interficiebantur はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref>, praeda ex omnibus locis agebatur; **家畜は屠殺され、あらゆる場所から略奪品が奪い去られた。 *③ frumenta non solum tanta multitudine iumentorum atque hominum consumebantur, **役畜および人間たちのこれほど大勢により穀物が消費され尽くしたのみならず、 *sed etiam anni tempore atque imbribus procubuerant, **季節と豪雨によってさえも(穀物が)倒れた。 *ut si qui etiam in praesentia se occultassent, **その結果、もし(エブローネース族の)何者かが現状では身を隠しているとしても、 *tamen his deducto exercitu rerum omnium inopia pereundum videretur. **それでも彼らは(ローマ人の)軍隊が引き揚げれば、あらゆるものの欠乏により死滅するはずと思われた。 *④ Ac saepe in eum locum ventum est tanto in omnes partes diviso equitatu, **たいへん多くの騎兵隊があらゆる方面に分遣されて、しばしば以下のような状態に出くわした。 *ut non modo visum ab se Ambiorigem in fuga circumspicerent captivi **捕虜たちが、自分たちによって逃亡中の[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が目撃されたと見回しただけでなく、 *nec plane etiam abisse ex conspectu contenderent, **(アンビオリークスが)視界からまったく消え去ってはいないとさえ主張した。 *⑤ ut spe consequendi inlata atque infinito labore suscepto, **その結果、(アンビオリークスを)追跡する希望がもたらされて、さらに限りない労苦が従事された。 *qui se summam ab Caesare gratiam inituros putarent, **カエサルから最高の恩恵を得ようと思った者たちは、 *paene naturam studio vincerent, **熱意により(身体的な)資質にほとんど打ち克ったが、 *semperque paulum ad summam felicitatem defuisse videretur, **いつも最高の恵みにあと少しで足りなかったと思われる。 *⑥ atque ille latebris aut silvis<ref>aut silvis はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> aut saltibus se eriperet **かつ彼(アンビオリークス)は隠れ処、あるいは森林、あるいは峡谷によって自らを救い、 *et noctu occultatus alias regiones partesque peteret **夜に秘されて、別の地方や方面をめざした。 *non maiore equitum praesidio quam quattuor, **4名より多くない騎兵の護衛によって、 *quibus solis vitam suam committere audebat. **自らの生命をその者たちだけにあえて委ねたのだ。 ===44節=== '''カエサルが撤退し、造反者アッコーを処刑する''' *① Tali modo vastatis regionibus **このようなやり方で(エブローネース族の)諸地域を荒廃させて、 [[画像:Porte_Mars_01.jpg|thumb|right|200px|ドゥロコルトルム(現在の[[w:ランス (マルヌ県)|ランス]])に建てられた帝政ローマ時代(3世紀)の[[w:凱旋門|凱旋門]]。]] *exercitum Caesar duarum cohortium damno [[w:la:Remi|Durocortorum]] Remorum reducit **カエサルは、2個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> の損失(だけ)で、軍隊を[[w:レミ族|レミ族]]の[[w:ドゥロコルトルム|ドゥロコルトルム]]に連れ戻して、 **:(訳注:ドゥロコルトルムはレミ族の首邑で、現在の[[w:ランス (マルヌ県)|ランス]] Reims である。) *concilioque in eum locum Galliae indicto **その地においてガッリアの(領袖たちの)会合を公示して、 *de coniuratione Senonum et Carnutum quaestionem habere instituit **[[w:セノネス族|セノネス族]]と[[w:カルヌテス族|カルヌテス族]]の共謀について詮議することを決定した。 *② et de Accone, qui princeps eius consilii fuerat, **その謀計の首謀者であった[[w:アッコ (セノネス族)|アッコー]]については *graviore sententia pronuntiata more maiorum supplicium sumpsit. **より重い判決が布告され、(ローマ人の)先祖の習慣により極刑に処した。 **:(訳注:ローマ史家[[w:テオドール・モムゼン|モムゼン]]は、アッコーはローマの<ruby><rb>[[w:リクトル|先導吏]]</rb><rp>(</rp><rt>リクトル</rt><rp>)</rp></ruby> により[[w:斬首刑|斬首]]されたと言及している<ref>『モムゼン ローマの歴史Ⅳ』長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、p.233 を参照。</ref>。 **:外国から来た侵略者カエサルがこのような刑罰を下したことに、ガッリア人たちは憤激した。[[ガリア戦記 第7巻#1節|第7巻1節]]を参照。) *③ Nonnulli iudicium veriti profugerunt. **少なからぬ者たちは、裁判を恐れて逃走した。 *Quibus cum aqua atque igni interdixisset, **その者たちには水と火が禁じられたうえで、 **:(訳注:「水と火を禁じる」とは追放処分のことで、居住権や財産の没収などを指す。) *duas legiones ad fines Treverorum, duas in Lingonibus, **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]をトレーウェリー族の領土へ、2個(軍団)を[[w:リンゴネス族|リンゴネス族]](の領土)に、 *sex reliquas in Senonum finibus [[w:la:Agedincum|Agedinci]] in hibernis conlocavit **残りの6個(軍団)を[[w:セノネス族|セノネス族]]の領土の[[w:アゲディンクム|アゲディンクム]]に、冬営地に宿営させた。 **:(訳注:アゲディンクムは、現在の[[w:サン (ヨンヌ県)|サン]] Sens である。) *frumentoque exercitui proviso, **軍隊の糧秣を調達してから、 *ut instituerat, in Italiam ad conventus agendos profectus est. **定めていたように、イタリアに開廷(巡回裁判)を行なうために出発した。 **:(訳注:ここで「イタリア」とはカエサルが総督を務める[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことと思われる。) ---- *<span style="background-color:#99ff99;">「ガリア戦記 第6巻」了。「[[ガリア戦記 第7巻]]」へ続く。</span> ==脚注== <references /> ==参考リンク== *ウィキペディア英語版・日本語版 **[[w:en:Category:Tribes of ancient Gaul|Category:Tribes of ancient Gaul]]([[w:Category:ガリアの部族|Category:ガッリアの部族]]) ***[[w:en:Eburones|Eburones]]([[w:エブロネス族|エブローネース族]]) ***[[w:en:Nervii|Nervii]]([[w:ネルウィイ族|ネルウィイ族]]) ***[[w:en:Senones|Senones]](セノネス族)- [[w:la:Senones|la:Senones]] ***[[w:en:Carnutes|Carnutes]](カルヌテス族) ***[[w:en:Parisii (Gaul)|Parisii (Gaul)]]([[w:パリシイ族|パリスィ族]]) ****[[w:en:Lutetia|Lutetia]]([[w:ルテティア|ルテティア]]) ***[[w:en:Menapii|Menapii]](メナピイ族) ***[[w:en:Treveri|Treveri]](トレーウェリー族) ***[[w:en:Aedui|Aedui]]([[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイ族]]) ***[[w:en:Sequani|Sequani]](セクアニ族) ***[[w:en:Remi|Remi]](レーミー族) **[[w:en:Category:Germanic peoples|Category:Germanic peoples]](ゲルマーニア人のカテゴリ) ***[[w:en:Category:Ancient Germanic peoples|Category:Ancient Germanic peoples]](古代ゲルマーニア人) ***[[w:en:Germanic peoples|Germanic peoples]](ゲルマーニア人) ***[[w:en:Ubii|Ubii]](ウビイー族) ***[[w:en:Suebi|Suebi]]([[w:スエビ族|スエービー族]]) ***[[w:en:Chatti|Chatti]](カッティー族) ***[[w:en:Cherusci|Cherusci]](ケールスキー族) ***[[w:en:Sicambri|Sicambri]](スガンブリー族) ***[[w:en:Hercynian Forest|Hercynian Forest]](ヘルキュニアの森) **地理学者・史家 ***[[w:en:Posidonius|Posidonius]]([[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]];BC135-51年頃)- [[w:la:Posidonius Apameus|la:Posidonius Apameus]] ***[[w:en:Diodorus Siculus|Diodorus Siculus]]([[w:シケリアのディオドロス|シケリアのディオドロス]];BC1世紀) - [[w:la:Diodorus Siculus|la:Diodorus Siculus]] ****〔ウィキソース ギリシア語版:[[s:el:Διόδωρος Σικελιώτης|Διόδωρος Σικελιώτης]](シケリアのディオドロス)- [[s:el:Ιστορική Βιβλιοθήκη|Ιστορική Βιβλιοθήκη]](歴史叢書)〕 ***[[w:en:Strabo|Strabo]]([[w:ストラボン|ストラボン]];BC63年頃–AD24年頃)- [[w:la:Strabo|la:Strabo]] ****〔ウィキソース ギリシア語版:[[s:el:Στράβων|Στράβων]](ストラボン) - [[s:el:Γεωγραφία|Γεωγραφία]](世界地誌)〕 ***[[w:en:Tacitus|Tacitus]]([[w:タキトゥス|タキトゥス]];56年頃–117年頃)- [[w:la:Cornelius Tacitus|la:Cornelius Tacitus]] ****[[w:en:Germania (book)|Germania (book)]]([[w:ゲルマニア (書物)|ゲルマーニア (書物)]])- [[w:la:Germania (opus Taciti)|la:Germania (opus Taciti)]] ***[[w:en:Pomponius Mela|Pomponius Mela]](ポンポニウス・メラ;1世紀)- [[w:la:Pomponius Mela|Pomponius Mela]] ***[[w:en:Athenaeus|Athenaeus]]([[w:アテナイオス|アテナイオス]];2世紀頃)- [[w:la:Athenaeus Naucratita|la:Athenaeus Naucratita]] ***[[w:en:Theodor Mommsen|Theodor Mommsen]]([[w:テオドール・モムゼン|テオドール・モムゼン]];19世紀)- [[w:la:Theodorus Mommsen|la:Theodorus Mommsen]] **[[w:en:Category:Celtic culture|Category:Celtic culture]](ケルト文化) **[[w:en:Category:Celtic mythology|Category:Celtic mythology]]([[w:Category:ケルト神話|Category:ケルト神話]]) ***[[w:en:Druid|Druid]]([[w:ドルイド|ドルイド]]) - [[w:la:Druis|la:Druis]] ***[[w:en:Wicker Man|Wicker Man]]([[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]) **[[w:en:Category::Celtic_gods|Category::Celtic_gods]](ケルトの神々) **[[w:en:Category:Ancient Gaulish and British gods|Category:Ancient Gaulish and British gods]](古代ガッリアとブリタニアの神々) ***[[w:en:Taranis|Taranis]](タラニス) ***[[w:en:Cernunnos|Cernunnos]](ケルヌンノス) ***[[w:en:Dis Pater|Dis Pater]](ディス・パテル) ***[[w:en:Sucellus|Sucellus]](スケッルス) **カエサルの副官たち ***[[w:en:Titus_Labienus|Titus Labienus]]([[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエヌス]])- [[w:la:Titus_Labienus|la:Titus Labienus]] ***[[w:en:Trebonius|Gaius Trebonius]]([[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]])- [[w:la:Gaius Trebonius|la:Gaius Trebonius]] ***[[w:en:Quintus_Tullius_Cicero|Quintus Tullius Cicero]]([[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィントゥス・トゥッリウス・キケロ]])- [[w:la:Quintus_Tullius_Cicero|la:Quintus Tullius Cicero]] ***[[w:en:|en:]]([[w:|w:]]) ***[[w:en:|en:]]([[w:|w:]]) *ウィクショナリー フランス語版 **[[wikt:fr:calo]](カーロー、軍属奴隷) cdcwpugqt2ax04skg53bfi92v0xbk1p 276243 276208 2025-06-28T07:32:23Z Linguae 449 /* 34節 */ 修整 276243 wikitext text/x-wiki [[Category:ガリア戦記|6]] [[Category:ガリア戦記 第6巻|*]] [[ガリア戦記]]>&nbsp;'''第6巻'''&nbsp;>[[ガリア戦記 第6巻/注解|注解]] <div style="text-align:center"> <span style="font-size:20px; font-weight:bold; font-variant-caps: petite-caps; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;C&nbsp;IVLII&nbsp;CAESARIS&nbsp;COMMENTARIORVM&nbsp;BELLI&nbsp;GALLICI&nbsp;</span> <span style="font-size:40px; font-weight:bold; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;LIBER SEXTVS&nbsp;</span> </div> [[画像:Gaule_-53.png|thumb|right|150px|ガリア戦記 第6巻の情勢図(BC53年)。<br>黄色の領域がローマ領。桃色が同盟部族領。]] {| id="toc" style="align:left;clear:all;" align="left" cellpadding="5" ! style="background:#ccccff; text-align:left;" colspan="2" | ガリア戦記 第6巻 目次 |- | style="text-align:right; font-size: 0.86em;"| '''[[#ガッリア北部の平定|ガッリア北部の平定]]''':<br /> '''[[#第二次ゲルマーニア遠征|第二次ゲルマーニア遠征]]''':<br /> '''[[#ガッリア人の社会と風習について|ガッリア人の社会と風習について]]''':<br /> '''[[#ゲルマーニア人の社会と風習について|ゲルマーニア人の社会と風習について]]''':<br /> '''[[#ヘルキュニアの森林と野獣について|ヘルキュニアの森林と野獣について]]''':<br /> '''[[#対エブローネース族追討戦(1)|対エブローネース族追討戦(1)]]''':<br /> '''[[#スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦|スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦]]''':<br /> '''[[#対エブローネース族追討戦(2)|対エブローネース族追討戦(2)]]''':<br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br /> | style="text-align:left; font-size: 0.86em;"| [[#1節|01節]] | [[#2節|02節]] | [[#3節|03節]] | [[#4節|04節]] | [[#5節|05節]] | [[#6節|06節]] | [[#7節|07節]] | [[#8節|08節]] <br /> [[#9節|09節]] | [[#10節|10節]] <br /> [[#11節|11節]] | [[#12節|12節]] | [[#13節|13節]] | [[#14節|14節]] | [[#15節|15節]] | [[#16節|16節]] | [[#17節|17節]] | [[#18節|18節]] | [[#19節|19節]] | [[#20節|20節]] <br /> [[#21節|21節]] | [[#22節|22節]] | [[#23節|23節]] | [[#24節|24節]] <br /> [[#25節|25節]] | [[#26節|26節]] | [[#27節|27節]] | [[#28節|28節]] <br /> [[#29節|29節]] | [[#30節|30節]] | [[#31節|31節]] | [[#32節|32節]] | [[#33節|33節]] | [[#34節|34節]] <br /> [[#35節|35節]] | [[#36節|36節]] | [[#37節|37節]] | [[#38節|38節]] | [[#39節|39節]] | [[#40節|40節]] | [[#41節|41節]] | [[#42節|42節]] <br/> [[#43節|43節]] | [[#44節|44節]] <br/> &nbsp;&nbsp;1節 [[#コラム「カエサルの軍団」|コラム「カエサルの軍団」]]<br> 10節 [[#コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」|コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」]]<br>10節 [[#コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」|コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」]]<br /> [[#脚注|脚注]]<br /> [[#参考リンク|参考リンク]]<br /> |} <br style="clear:both;" /> __notoc__ <div style="background-color:#dfffdf;"> ==<span style="color:#009900;">はじめに</span>== :<div style="color:#009900;width:85%;">カエサルは、第1巻の年([[w:紀元前58年|紀元前58年]])から<ruby><rb>[[w:プロコンスル|前執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>プロコンスル</rt><rp>)</rp></ruby>として属州総督に赴任した。が、これは[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]、[[w:イリュリクム|イッリュリクム]]および[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]]の三属州の統治、および4個軍団を5年間にもわたって任されるというローマ史上前代未聞のものであった。これはカエサルが[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]、[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]と非公式な盟約を結んだ[[w:三頭政治#第一回三頭政治|三頭政治]]の成果であった。カエサルには属州の行政に従事する気持ちははじめからなく、任期のほとんどを夏季は[[w:ガリア戦争|ガッリア侵攻]]に、冬季は首都ローマへの政界工作に費やした。[[ガリア戦記_第3巻#はじめに|第3巻]]の年([[w:紀元前56年|紀元前56年]])に3人は[[w:ルッカ|ルカ]]([[w:la:Luca|Luca]])の会談を行い、カエサルはクラッススとポンペイウスが翌年に執政官になること、カエサルの総督の任期をさらに5年間延長されることを求めた。会談の結果、任期が大幅に延長されることになったカエサルは、もはや軍事的征服の野望を隠そうとせず、ガッリアに止まらず、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]や[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]の征服へと向かっていく。一方、第4巻の年([[w:紀元前55年|前55年]])に再び執政官になった二人は、[[w:パルティア|パルティア]]を攻略するためにクラッススが[[w:シリア属州|シュリア]]総督になること、ポンペイウスがカエサルと同様に[[w:ヒスパニア|両ヒスパーニア]]と[[w:アフリカ属州|アフリカ]]の三属州の総督になって4個軍団を任されることを決める。</div> <div style="text-align:center"> {| |- |[[画像:First Triumvirate of Caesar, Crassius and Pompey.jpg|thumb|right|500px|後に[[w:三頭政治#第一回三頭政治|三頭政治]](<span style="font-family:Times New Roman;">[[w:la:Triumviratus|Triumviratus]]</span>)と呼ばれることになる非公式な盟約を結んでいた、左から[[w:ガイウス・ユリウス・カエサル|カエサル]]、[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]、[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]。<br>3人の同盟はついに破綻の時を迎える。]] |} </div> :<div style="color:#009900;width:85%;">[[w:ガリア戦記 第5巻|第5巻]]の年([[w:紀元前54年|前54年]])、カエサルは満を持して二回目の[[w:ローマによるブリタンニア侵攻 (紀元前55年-紀元前54年)|ブリタンニア侵攻]]を敢行するが、大した戦果は得られず、背後のガッリア情勢を気にしながら帰還する。ついに[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]率いる[[w:エブロネス族|エブローネース族]]、ついで[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]が反乱を起こし、カエサルは何とか動乱を鎮めるが、ガッリア諸部族の動きは不穏であり、カエサルは諸軍団とともに越冬することを決める。</div> :<div style="color:#009900;width:85%;">カエサルがブリタンニア遠征で不在の間に、ポンペイウスに嫁していたカエサルの一人娘[[w:ユリア (ガイウス・ユリウス・カエサルの娘)|ユーリア]]が[[w:産褥|産褥]]で命を落とす。一方、クラッススは属州[[w:シリア属州|シュリア]]に向かうが、これはクラッススの命運とともに三頭政治の瓦解、カエサルとポンペイウスの関係悪化を招来することになる。</div> :<div style="color:#009900;width:85%;">本巻の年([[w:紀元前53年|前53年]])、カエサルは[[w:エブロネス族|エブローネース族]]追討戦に向かうが、これは大きな嵐の前の出来事に過ぎない。</div> </div> <!-- **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ガッリア北部の平定== ===1節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/1節]] {{進捗|00%|2024-09-18}}</span> ;カエサルがポンペイウスの助けにより新兵を徴募する *<!--❶-->Multis de causis Caesar maiorem Galliae [[wikt:en:motus#Noun_2|motum]] [[wikt:en:exspectans|exspectans]] **多くの理由から、カエサルは、ガッリアのより大きな動乱を予期しており、 *per [[wikt:en:Marcus#Latin|Marcum]] [[wikt:en:Silanus#Latin|Silanum]], [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Antistius#Latin|Antistium]] Reginum, [[wikt:en:Titus#Latin|Titum]] [[wikt:en:Sextius#Latin|Sextium]], legatos, **<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>の[[w:マルクス・ユニウス・シラヌス (紀元前25年の執政官)|マールクス・スィーラーヌス]]、ガーイウス・アンティスティウス・レーギーヌス、ティトゥス・セクスティウスを介して **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:en:Marcus Junius Silanus (consul 25 BC)|Mārcus Iūnius Sīlānus]] はこの年([[w:紀元前53年|前53年]])からカエサルの副官、[[w:紀元前25年|前25年]]に執政官。<br>    ''[[w:fr:Caius Antistius Reginus|Gaius Antistius Reginus]]'' は副官として[[ガリア戦記_第7巻#83節|第7巻83節]]と[[ガリア戦記_第7巻#90節|90節]]でも後出。<br>    [[w:en:Titus Sextius|Titus Sextius]] はこの年からカエサルの副官、[[ガリア戦記_第7巻#83節|第7巻83節]]でも後出、<br>     [[w:三頭政治#第二回三頭政治|第二回三頭政治]]では[[w:アフリカ属州|アフリカ属州]]の総督を務め、[[w:マルクス・アエミリウス・レピドゥス|レピドゥス]]に引き継ぐ。)</span> *[[wikt:en:dilectus#Noun|dilectum]] habere [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]; **<small>(兵士の)</small>徴募を行なうことを決める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dilectus#Noun|dīlēctus]] = [[wikt:en:delectus#Noun_2|dēlēctus]]「選択、徴募」)</span> :  *<!--❷-->simul ab [[wikt:en:Gnaeus#Latin|Gnaeo]] [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompeio]] [[wikt:en:proconsul#Latin|proconsule]] [[wikt:en:peto#Latin|petit]], **同時に、<ruby><rb>[[w:プロコンスル|前執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>プロコンスル</rt><rp>)</rp></ruby>の[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]に<small>(以下のことを)</small>求める。 *[[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] ipse ad <u>urbem</u> cum imperio rei publicae causa [[wikt:en:remaneo#Latin|remaneret]], **<small>(ポンペイウス)</small>自身は<u>首都</u><small>〔[[w:ローマ|ローマ市]]〕</small>の辺りに、<ruby><rb>[[w:インペリウム|軍隊司令権]]</rb><rp>(</rp><rt>インペリウム</rt><rp>)</rp></ruby>を伴って、国務のために留まっていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:urbs#Latin|urbs (urbem)]] は普通名詞として「都市・街」を意味するが、特に首都'''[[w:ローマ|ローマ市]]'''を指す。)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:ポンペイウスは、第4巻の年([[w:紀元前55年|前55年]])に[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]とともに[[w:執政官|執政官]]を務め、<br>    第5巻の年(昨年=[[w:紀元前54年|前54年]])には[[w:ヒスパニア|両ヒスパーニア]]と[[w:アフリカ属州|アフリカ]]の属州総督となったが、<br>    首都ローマの政局が気がかりであったため、任地には副官を派遣して、<br>    自らはローマ郊外に滞在していた。ただ彼は属州総督であったため、<br>    [[w:ポメリウム|ポメリウム]]と呼ばれるローマ市中心部に立ち入ることは禁じられていた。)</span> *quos ex [[wikt:en:cisalpinus#Latin|Cisalpina]] Gallia <u>consulis</u> [[wikt:en:sacramentum#Latin|sacramento]] [[wikt:en:rogo#Latin|rogavisset]], **[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]の内から、<ruby><rb>[[w:執政官|執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>コンスル</rt><rp>)</rp></ruby>のための宣誓を求めていた者たちに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ポンペイウスは執政官のときに元老院の許可を得て、<br>    カエサルの属州で、自らの属州に派遣するための4個軍団の徴募を行った。<br>    徴集された新兵たちは執政官に宣誓したようである。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:consulis#Noun|consulis]]「執政官の」だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]]は [[wikt:en:consul#Latin|consul]]「執政官が」と修正提案している。)</span> *ad signa [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]] et ad se [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iuberet]], **軍旗のもとに集まって、自分<small>〔カエサル〕</small>のもとへ進発することを命じるようにと。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは、ポンペイウスに軍団兵の融通を求めたわけだ。<br>    ポンペイウスが執政官のときに徴募していたうちの1個軍団がカエサルに貸し出された。<br>    ところがその後、<u>第8巻54節の記述</u>によれば <ref>ラテン語文は、[[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#54]] などを参照。</ref><ref>英訳は、[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War/Book_8#54]] などを参照。</ref>、[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]の死後に、[[w:元老院|元老院]]は、<br>    対[[w:パルティア|パルティア]]戦争のために、カエサルとポンペイウスがそれぞれ1個軍団を供出することを可決したが、<br>    ポンペイウスはカエサルに1個軍団の返還を求めたので、<br>    カエサルは計2個軍団の引き渡しを求められることになる。<br>    このことは、[[内乱記_第1巻#2節|『内乱記』第1巻2節]]以降でも言及される。)</span> :  *<!--❸-->magni [[wikt:en:intersum#Latin|interesse]] etiam in reliquum tempus ad [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]] Galliae [[wikt:en:existimans#Latin|existimans]] **ガッリアの世論に対して、これから後の時期にさえも、(カエサルが)大いに重要であると考えていたのは、 *tantas videri Italiae [[wikt:en:facultas#Latin|facultates]] **(以下の程度に)イタリアの(動員)能力が豊富であると見えることである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:Italiaという語は多義的でさまざまに解釈できるが、<br>    本書ではガッリア・キサルピーナを指すことが多い。)</span> *ut, si [[wikt:en:aliquid#Etymology_2|quid]] esset in bello [[wikt:en:detrimentum#Latin|detrimenti]] acceptum, **もし、戦争において何がしかの(兵員の)損害を蒙ったとしても、 *non modo id [[wikt:en:brevis#Latin|brevi]] tempore [[wikt:en:sarcio#Latin|sarciri]], **それが短期間で修復(できる)だけでなく、 *sed etiam [[wikt:en:maior#Adjective_2|maioribus]] [[wikt:en:augeo#Latin|augeri]] copiis posset. **より多く軍勢で増されることが可能だ<br>(とガッリアの世論に思われることが重要であるとカエサルは考えたのである)。 :  *<!--❹-->Quod cum [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompeius]] et rei publicae et amicitiae [[wikt:en:tribuo#Latin|tribuisset]], **そのことを、ポンペイウスは公儀<small>〔ローマ国家〕</small>のためにも(三頭政治の)盟約のためにも認めたので、 *celeriter [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] per suos [[wikt:en:dilectus#Noun|dilectu]] **(カエサルの)配下の者たちを介して速やかに徴募が成し遂げられて *tribus ante [[wikt:en:exactus#Latin|exactam]] [[wikt:en:hiems#Latin|hiemem]] et [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] et [[wikt:en:adductus#Latin|adductis]] legionibus **冬が過ぎ去る前に、3個[[w:ローマ軍団|軍団]]が組織されて<small>(カエサルのもとへ)</small>もたらされ、 *[[wikt:en:duplicatus#Latin|duplicato]]<nowiki>que</nowiki> earum [[wikt:en:cohors#Latin|cohortium]] numero, quas cum [[wikt:en:Quintus#Latin|Quinto]] [[wikt:en:Titurius#Latin|Titurio]] [[wikt:en:amitto#Latin|amiserat]], **それらの<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>の数は、[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|クィーントゥス・ティトゥーリウス(・サビーヌス)]]とともに失っていたものの倍にされた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前巻でサビーヌスとコッタは1個軍団と5個[[w:コホルス|歩兵大隊]](=15個歩兵大隊)を失ったが、<br>    代わりに3個軍団(=30個歩兵大隊)を得たということ。)</span> *et [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] et copiis [[wikt:en:doceo#Latin|docuit]], **<small>(徴兵の)</small>迅速さと軍勢<small>(の多さ)</small>において<small>(ガッリア人たちに)</small>示したのは、 *quid populi Romani [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplina]] atque [[wikt:en:ops#Noun_4|opes]] possent. **ローマ国民の規律と能力がいかに有力であるかということである。 {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Hw-pompey.jpg|thumb|right|250px|[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の胸像。カエサルおよび[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|マルクス・クラッスス]]とともに[[w:三頭政治|三頭政治]]を行ない、[[w:共和政ローマ|共和政末期のローマ]]を支配した。この巻の年にクラッススが戦死し、ポンペイウスに嫁いでいたカエサルの娘[[w:ユリア (ガイウス・ユリウス・カエサルの娘)|ユーリア]]が前年に病没、三頭政治は瓦解して、やがて[[w:ローマ内戦 (紀元前49年-紀元前45年)|内戦]]へ向かう。]] | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Theatre of Pompey 3D cut out.png|thumb|left|400px|'''[[w:ポンペイウス劇場|ポンペイウス劇場]]'''の復元図。[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]の名を冠したこの劇場は、彼が執政官であった[[w:紀元前55年|紀元前55年]]頃に竣工し、当時最大の劇場であった。<br> 伝記作家[[w:プルタルコス|プルータルコス]]は以下のように伝えている<ref>[[s:en:Plutarch%27s_Lives_(Clough)/Life_of_Pompey]] より</ref>:「クラッススは執政官の任期が切れるとすぐに属州へと出発したが、ポンペイウスはローマで劇場の開館式や奉献式に出席し、その式にはあらゆる競技・ショー・運動・体操・音楽などで人々を楽しませた。野獣の狩猟や餌付け、野獣との闘いもあり、500頭のライオンが殺された。しかし何よりも、象の闘いは、恐怖と驚きに満ちた見世物であった」と。<br><br> カエサルの最期の場所でもあり、血みどろのカエサルはポンペイウスの胸像の前で絶命したとされている。]] |} <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> <div style="background-color:#dfffdf;"> ===<span style="color:#009900;">コラム「カエサルの軍団」</span>=== :<div style="color:#009900;width:75%;">カエサルは第1巻の年([[w:紀元前58年|紀元前58年]])に三属州の総督に任官するとともに4個軍団(VI・VII・[[w:en:Legio VIII Augusta|VIII]]・[[w:en:Legio IX Hispana|IX]])を任された。[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェーティイー族]]([[w:la:Helvetii|Helvetii]])と対峙するうちに、元老院に諮らずに独断で2個軍団([[w:en:Legio X Equestris|X]]・[[w:en:Legio XI Claudia|XI]])を徴募する(1巻10節)。<br> 第2巻の年([[w:紀元前57年|紀元前57年]])に3個軍団([[w:en:Legio XII Fulminata|XII]]・[[w:en:Legio XIII Gemina|XIII]]・[[w:en:Legio XIV Gemina|XIV]])を徴募して、計9個軍団。<br><br> [[ガリア戦記_第5巻#24節|『第5巻』24節]]の時点で、カエサルは8個軍団と5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]を保持していると記されている。最古参の第6軍団が半減していると考えると、[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアートゥカの戦い]]で[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]によって、[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|サビーヌス]]やコッタらとともに滅ぼされたのは、第14軍団([[w:en:Legio XIV Gemina|XIV]])と古い第6軍団(VI)の生き残りの5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]と考えることができる。<br><br> 本巻の年([[w:紀元前53年|紀元前53年]])では、ポンペイウスの第1軍団がカエサルに譲られ、後にカエサルの軍団の番号系列に合わせて第6軍団(VI)と改称されたようだ。「第14軍団」は全滅させられたので通常は欠番にするところだが、カエサルはあえて再建して第14軍団と第15軍団が徴募され、これら3個軍団を加えると、カエサルが保持するのは計10個軍団となる。<br> もっとも本巻ではカエサルは明瞭な記述をしておらず、上述のように後に2個軍団を引き渡すことになるためか、伝記作家[[w:プルタルコス|プルータルコス]]は、ポンペイウスがカエサルに2個軍団を貸し出した、と説明している。 </div> </div> ===2節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/2節]] {{進捗|00%|2024-09-29}}</span> ;ガッリア北部の不穏な情勢、トレーウェリー族がライン川東岸のゲルマーニア人を勧誘 *<!--❶-->[[wikt:en:interfectus#Latin|Interfecto]] [[wikt:en:Indutiomarus#Latin|Indutiomaro]], ut [[wikt:en:doceo#Latin|docuimus]], **<small>([[ガリア戦記 第5巻#58節|第5巻58節]]で)</small>述べたように、インドゥーティオマールスが殺害されると、 *ad eius propinquos a [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] imperium [[wikt:en:defero#Latin|defertur]]. **トレーウェリー族の者たちにより彼の縁者たちへ支配権がもたらされる。 *Illi finitimos [[wikt:en:Germanus#Noun|Germanos]] [[wikt:en:sollicito#Latin|sollicitare]] et [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniam]] [[wikt:en:polliceor#Latin|polliceri]] non [[wikt:en:desisto#Latin|desistunt]]. **彼らは隣接する[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人たちをそそのかすこと、および金銭を約束することをやめない。 *Cum ab proximis [[wikt:en:impetro#Latin|impetrare]] non possent, [[wikt:en:ulterior#Latin|ulteriores]] [[wikt:en:tempto#Latin|temptant]]. **たとえ隣人たちによって(盟約を)成し遂げることができなくても、より向こう側の者たちに試みる。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:inventus#Latin|Inventis]] [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nullis]] civitatibus **少なからぬ部族国家を見出して *[[wikt:en:ius_iurandum#Latin|iure iurando]] inter se [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmant]] **互いに誓約し合って(支持を)固め、 *obsidibusque de pecunia [[wikt:en:caveo#Latin|cavent]]; **金銭(の保証)のために人質たちを提供する。 *[[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] sibi [[wikt:en:societas#Latin|societate]] et [[wikt:en:foedus#Latin|foedere]] [[wikt:en:adiungo#Latin|adiungunt]]. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]を自分たちにとっての連合や同盟に加盟させる。 :  *<!--❸-->Quibus rebus [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] Caesar, **それらの事情を知るや、カエサルは、 *cum undique bellum [[wikt:en:paro#Latin|parari]] videret, **至る所で戦争が準備されていることを見ていたので、 *[[wikt:en:Nervii#Latin|Nervios]], [[wikt:en:Aduatuci#Latin|Atuatucos]] ac [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:adiunctus#Participle|adiunctis]] **(すなわち)[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]、アトゥアトゥキー族とメナピイー族を加盟させたうえに *<u>Cisrhenanis</u> omnibus <u>[[wikt:en:Germanus#Noun|Germanis]]</u> esse in armis, **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>のこちら側のすべてのゲルマーニア人たちが武装していて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) は西岸部族の総称。<br>    ''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *[[wikt:en:Senones#Latin|Senones]] ad [[wikt:en:imperatum#Latin|imperatum]] non venire **セノネース族は<small>(カエサルから)</small>命令されたことに従わずに *et cum [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutibus]] finitimisque civitatibus consilia [[wikt:en:communico#Latin|communicare]], **カルヌーテース族および隣接する諸部族とともに謀計を共有しており、 *a [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] [[wikt:en:Germanus#Noun|Germanos]] crebris [[wikt:en:legatio#Latin|legationibus]] [[wikt:en:sollicito#Latin|sollicitari]], **ゲルマーニア人たちがたびたびトレーウェリー族の使節団によってそそのかされていたので、 *[[wikt:en:mature#Adverb|maturius]] sibi de bello [[wikt:en:cogitandus#Latin|cogitandum]] [[wikt:en:puto#Latin|putavit]]. **<small>(カエサルは)</small>自分にとって<small>(例年)</small>より早めに戦争を計画するべきだと見なした。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===3節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/3節]] {{進捗|00%|2024-10-06}}</span> ;カエサルがネルウィイー族を降し、ガッリアの領袖たちの会合を召集する *<!--❶-->Itaque [[wikt:en:nondum#Latin|nondum]] [[wikt:en:hiems#Latin|hieme]] [[wikt:en:confectus#Latin|confecta]] **<small>(カエサルは)</small>こうして、まだ冬が終わらないうちに、 *proximis quattuor [[wikt:en:coactus#Latin|coactis]] legionibus **近隣の4個[[w:ローマ軍団|軍団]]を集めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第5巻#52節|第5巻52節]]で言及されたように、カエサルは、本営を置いていた<br>    サマロブリーウァ(現在の[[w:アミアン|アミアン]])周辺の冬営に3個軍団、<br>    およびファビウスの軍団を配置していたと思われる。)</span> *[[wikt:en:de_improviso#Latin|de improviso]] in fines [[wikt:en:Nervii#Latin|Nerviorum]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendit]] **不意に[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]の領土に急いだ。 :  *<!--❷-->et, [[wikt:en:priusquam#Latin|prius quam]] illi aut [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]] aut [[wikt:en:profugio#Latin|profugere]] possent, **そして、彼ら<small>(の軍勢)</small>は、集結したり、あるいは逃亡したりできるより前に、 *magno [[wikt:en:pecus#Latin|pecoris]] atque hominum numero [[wikt:en:captus#Latin|capto]] **家畜たちおよび人間たちの多数を捕らえて、 *atque ea [[wikt:en:praeda#Latin|praeda]] militibus [[wikt:en:concessus#Participle|concessa]] **それらの戦利品を兵士たちに譲り、 *[[wikt:en:vastatus#Latin|vastatis]]<nowiki>que</nowiki> agris **耕地を荒らして、 *in [[wikt:en:deditio#Latin|deditionem]] venire atque obsides sibi dare [[wikt:en:cogo#Latin|coegit]]. **<small>(ネルウィイー族に、ローマ勢へ)</small>降伏すること、人質たちを自分<small>〔カエサル〕</small>に供出することを強いた。 :  *<!--❸-->Eo celeriter [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] [[wikt:en:negotium#Latin|negotio]] **その戦役は速やかに成し遂げられたので、 *rursus in [[wikt:en:hibernum#Latin|hiberna]] legiones [[wikt:en:reduco#Latin|reduxit]]. **再び諸軍団を冬営に連れ戻した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:本営を置いていたサマロブリーウァ周辺の冬営。)</span> :  *'''ガッリアの領袖たちの会合''' *<!--❹-->[[wikt:en:concilium#Latin|Concilio]] Galliae primo [[wikt:en:ver#Latin|vere]], ut [[wikt:en:instituo#Latin|instituerat]], [[wikt:en:indictus#Participle|indicto]], **ガッリアの<small>(領袖たちの)</small>会合を、定めていたように、春の初めに通告すると、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:会合の集合場所は、当初は本営のあるサマロブリーウァだったであろう。)</span> *cum reliqui praeter [[wikt:en:Senones#Latin|Senones]], [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]]<nowiki>que</nowiki> venissent, **[[w:セノネス族|セノネース族]]、カルヌーテース族とトレーウェリー族を除いて、ほかの者たちは(会合に)現われていたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ガッリア北部では、このほかエブローネース族とメナピイー族が参加していないはずである。)</span> *initium belli ac [[wikt:en:defectio#Latin|defectionis]] hoc esse [[wikt:en:arbitratus#Latin|arbitratus]], **このこと<span style="color:#009900;">〔3部族の不参加〕</span>は戦争と背反の始まりであると思われて、 *ut omnia [[wikt:en:postpono#Latin|postponere]] videretur, **<small>(他の)</small>すべて<small>(の事柄)</small>を後回しにすることと見なされるように、 *[[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:Lutetia#Latin|Lutetiam]] [[wikt:en:Parisii#Latin|Parisiorum]] [[wikt:en:transfero#Latin|transfert]]. **会合を[[w:パリシイ族|パリースィイー族]]の(城塞都市である)[[w:ルテティア|ルーテーティア]]に移す。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ルーテーティア Lutetia は、写本によってはルーテーキア Lutecia とも表記されている。<br>    ラテン語では Lutetia Parisiorum「パリースィイー族の泥土」と呼ばれ、現在の[[w:パリ|パリ市]]である。<br>    [[w:ストラボン|ストラボーン]]などによれば[[w:ケルト語|ケルト語]]でルコテキア Lukotekia と呼ばれていたらしい。)</span> :  ;   セノネース族について [[画像:Plan_de_Paris_Lutece2_BNF07710745.png|thumb|right|200px|ルテティア周辺の地図(18世紀頃)]] *<!--❺-->[[wikt:en:confinis#Latin|Confines]] erant hi [[wikt:en:Senones#Latin|Senonibus]] **彼ら<small>〔パリースィイー族〕</small>はセノネース族に隣接していて、 *civitatemque patrum memoria [[wikt:en:coniungo#Latin|coniunxerant]], **父祖の伝承では<small>(セノネース族と一つの)</small>部族として結びついていた。 *sed ab hoc consilio [[wikt:en:absum#Latin|afuisse]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimabantur]]. **しかし<small>(パリースィイー族は)</small>これらの謀計には関与していなかったと考えられていた。 :  *<!--❻-->Hac re pro [[wikt:en:suggestus#Latin|suggestu]] [[wikt:en:pronuntiatus#Latin|pronuntiata]] **<small>(カエサルは)</small>この事を演壇の前で宣言すると、 *eodem die cum legionibus in [[wikt:en:Senones#Latin|Senones]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]] **同日に諸軍団とともにセノネース族のところに出発して、 *magnisque itineribus eo [[wikt:en:pervenio#Latin|pervenit]]. **強行軍でもってそこに到着した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===4節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/4節]] {{進捗|00%|2024-10-09}}</span> ;セノネース族のアッコーが造反するが、カエサルはセノネース族とカルヌーテース族を降伏させる *<!--❶-->[[wikt:en:cognitus#Participle|Cognito]] eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]], **彼<small>〔カエサル〕</small>の到来を知ると、 *[[wikt:en:Acco#Latin|Acco]], qui princeps eius consilii fuerat, **その画策の首謀者であった<small>(セノネース族の)</small>'''アッコー''' は、 *[[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]] in oppida multitudinem [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]]. **群衆に諸[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に集結することを命じる。 :  *[[wikt:en:conans#Latin|Conantibus]], [[wikt:en:priusquam|prius quam]] id [[wikt:en:effici|effici]] posset, [[wikt:en:adsum#Latin|adesse]] Romanos [[wikt:en:nuntio#Verb|nuntiatur]]. **そのことが遂行され得るより前に、ローマ人が接近していることが、企てている者たちに報告される。 :  *<!--❷-->Necessario [[wikt:en:sententia#Latin|sententia]] [[wikt:en:desisto#Latin|desistunt]] **<small>(セノネース族は)</small>やむなく<small>(カエサルへの謀反の)</small>意図を思いとどまって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:necessario#Adverb|necessāriō]] = [[wikt:en:necessarie#Adverb|necessāriē]]「やむを得ず」)</span> *legatosque [[wikt:en:deprecor#Latin|deprecandi]] causa ad Caesarem mittunt; **<small>(恩赦を)</small>嘆願するために、使節たちをカエサルのもとへ遣わして、 *<u>adeunt</u> per [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduos]], quorum [[wikt:en:antiquitus|antiquitus]] erat in fide civitas. **部族国家が昔から<small>(ローマ人に対して)</small>忠実であった[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]を介して、頼み込む。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この部分は、セノネース族がハエドゥイー族の庇護下にあったように訳されることも多いが、<br>    [[ガリア戦記 第5巻#54節|第5巻54節]]における両部族とローマ人の関係の記述を考慮して、上のように訳した<ref>[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War/Book_6#4|英語版ウィキソース]]では「they make advances to him through the Aedui, whose state was from ancient times under the protection of Rome.」と英訳されている。</ref>。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:de:adire|adeō]]「(誰かに)アプローチする」「(誰かに)頼る、頼む、懇願する」<ref>[https://www.frag-caesar.de/lateinwoerterbuch/adeo-uebersetzung-1.html adeo-Übersetzung im Latein Wörterbuch]</ref>)</span> :  *<!--❸-->Libenter Caesar [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] dat [[wikt:en:venia#Latin|veniam]] **カエサルは、懇願するハエドゥイー族に対して、喜んで<small>(セノネース族への)</small>恩赦を与え、 *[[wikt:en:excusatio#Latin|excusationem]]<nowiki>que</nowiki> accipit, **<small>(セノネース族の)</small>弁解を受け入れる。 *quod [[wikt:en:aestivus#Latin|aestivum]] tempus [[wikt:en:instans#Latin|instantis]] belli, **というのは、夏の時季は差し迫っている<small>(エブローネース族らとの)</small>戦争のためのものであり、 *non [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestionis]] esse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrabatur]]. **<small>(謀反人に対する)</small>尋問のためのものではないと<small>(カエサルが)</small>判断していたからである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:エブローネース族との戦争が終わった後に、謀反人への尋問が行なわれることになる。[[#44節|44節]]参照。)</span> :  *<!--❹-->Obsidibus [[wikt:en:imperatus#Latin|imperatis]] centum, **<small>(カエサルは)</small>100人の人質<small>(の供出)</small>を命令すると、 *hos Haeduis [[wikt:en:custodiendus#Latin|custodiendos]] [[wikt:en:trado#Latin|tradit]]. **彼ら<small>〔人質たち〕</small>を監視するべく[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]に引き渡す。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:eodem#Adverb|Eodem]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]] legatos obsidesque [[wikt:en:mitto#Latin|mittunt]], **ちょうどそこに、カルヌーテース族が使節たちと人質たちを遣わして、 *[[wikt:en:usus#Participle|usi]] [[wikt:en:deprecator#Latin|deprecatoribus]] [[wikt:en:Remi#Proper_noun_3|Remis]], quorum erant in [[wikt:en:clientela#Latin|clientela]]; **<small>(カルヌーテース族が)</small><ruby><rb>[[w:クリエンテス|庇護]]</rb><rp>(</rp><rt>クリエンテーラ</rt><rp>)</rp></ruby>を受ける関係にあったレーミー族を<ruby><rb>助命仲介者</rb><rp>(</rp><rt>デープレカートル</rt><rp>)</rp></ruby>として利用して、 *eadem ferunt [[wikt:en:responsum#Latin|responsa]]. **<small>(セノネース族のときと)</small>同じ返答を獲得する。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:perago#Latin|Peragit]] [[wikt:en:concilium#Noun|concilium]] Caesar **カエサルは<small>(ガッリア諸部族の領袖たちの)</small>会合を完了して、 *equitesque [[wikt:en:impero#Latin|imperat]] civitatibus. **[[w:騎兵|騎兵]]たち<small>(の供出)</small>を諸部族に命令する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===5節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/5節]] {{進捗|00%|2024-10-10}}</span> ;アンビオリークスへの策を練り、メナピイー族へ向かう *<!--❶-->Hac parte Galliae [[wikt:en:pacatus#Latin|pacata]], **ガッリアのこの方面が平定されたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#3節|3節]]~[[#4節|4節]]でネルウィイー族、セノネース族とカルヌーテース族がカエサルに降伏したことを指す。)</span> *totus et mente et animo in bellum [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] et [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigis]] [[wikt:en:insisto#Latin|insistit]]. **<small>(カエサルは)</small>全身全霊をかけて、トレーウェリー族と[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]との戦争に着手する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:totus et [[wikt:en:mens#Latin|mente]] et [[wikt:en:animus#Latin|animo]] 「全身全霊をかけて」''with all his heart and soul'' )</span> :  *<!--❷-->[[wikt:en:Cavarinus#Latin|Cavarinum]] cum equitatu [[wikt:en:Senones#Latin|Senonum]] [[wikt:en:secum#Latin|secum]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]], **カウァリーヌスに、セノネース族の[[w:騎兵|騎兵]]隊を伴って、自分<small>〔カエサル〕</small>とともに出発することを命じる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:de:Cavarinus|Cavarinus]]'' は、[[ガリア戦記 第5巻#54節|第5巻54節]]で前述のように、<br>    カエサルにより王位に据えられていたが、独立主義勢力により追放された。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] <u>aut</u> ex huius [[wikt:en:iracundia#Latin|iracundia]] <u>aut</u> ex eo, quod [[wikt:en:mereo#Latin|meruerat]], [[wikt:en:odium#Latin|odio]] civitatis [[wikt:en:motus#Noun_2|motus]] [[wikt:en:exsistat|exsistat]]. **彼の激しやすさから、<u>あるいは</u>彼が招来していた反感から、部族国家の何らかの動乱が起こらないようにである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前節でアッコーら独立主義者たちがカエサルに降伏して、<br>    カウァリーヌスが王位に戻されたために、<br>    部族内で反感をかっていたのであろう。)</span> :  *<!--❸-->His rebus [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]], **これらの事柄が取り決められると、 *quod pro explorato habebat, [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] non esse <u>concertaturum</u>, **<small>(カエサルは)</small>[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が戦闘で激しく争うつもりではないことを、確実と見なしていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:pro#Latin|pro]] [[wikt:en:exploratus#Latin|explorato]] = [[wikt:en:exploratus#Latin|exploratum]]「確かなものとして(''as certain'')」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系(A・Q)およびL・N写本では non esse <u>[[wikt:en:concertaturum|concertaturum]]</u>「激しくつもりではないこと」だが、<br>         &beta;系写本では non esse <u>[[wikt:en:contenturum|contenturum]]</u><br>         B・M・S写本では non esse <u>concertaturum [[wikt:en:tenturum|tenturum]]</u> となっている。)</span> *reliqua eius [[wikt:en:consilium#Latin|consilia]] animo [[wikt:en:circumspicio#Latin|circumspiciebat]]. **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>のほかの計略に思いをめぐらせていた。 :  ;   カエサルがメナピイー族の攻略を決意 *<!--❹-->Erant [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapii]] propinqui [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]] finibus, **メナピイー族は[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の領土に隣り合っていて、 *[[wikt:en:perpetuus#Latin|perpetuis]] [[wikt:en:palus#Latin|paludibus]] [[wikt:en:silva#Latin|silvis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:munitus#Latin|muniti]], **絶え間ない沼地と森林によって守られており、 *qui uni ex Gallia de pace ad Caesarem legatos [[wikt:en:numquam#Latin|numquam]] [[wikt:en:mitto#Latin|miserant]]. **彼らは[[w:ガリア|ガッリア]]のうちでカエサルのもとへ講和の使節たちを決して遣わさなかった唯一の者たちであった。 :  *Cum his esse [[wikt:en:hospitium#Latin|hospitium]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigi]] [[wikt:en:scio#Latin|sciebat]]; **<small>(カエサルは)</small>[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が彼らのもとで歓待されていることを知っていたし、 *item per [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] venisse Germanis in [[wikt:en:amicitia#Latin|amicitiam]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoverat]]. **同様にトレーウェリー族を通じて[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人と盟約を結んだことも探知していた。 :  *<!--❺-->Haec <u>prius</u> illi [[wikt:en:detrahendus#Latin|detrahenda]] auxilia [[wikt:en:existimo#Latin|existimabat]] <u>quam</u> ipsum bello [[wikt:en:lacesso#Latin|lacesseret]], **<ruby><rb>彼奴</rb><rp>(</rp><rt>あやつ</rt><rp>)</rp></ruby><small>〔アンビオリークス〕</small>へのこれらの支援は、彼奴自身に戦争で挑みかかる<u>より前に</u>引き離されるべきだと考えていた。 *ne [[wikt:en:desperatus#Latin|desperata]] [[wikt:en:salus#Latin|salute]] **<small>(アンビオリークスが)</small>身の安全に絶望して、 *<u>aut</u> se in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:abdo#Latin|abderet]], **<u>あるいは</u>メナピイー族のところに身を隠したりしないように、 *<u>aut</u> cum [[wikt:en:Transrhenanus#Latin|Transrhenanis]] [[wikt:en:congredior#Latin|congredi]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogeretur]]. **<u>あるいは</u>レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の向こう側の者たちと合同することを強いられないように、である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族)を<br>    ''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) が<br>    招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> :  *<!--❻-->Hoc [[wikt:en:initus#Participle|inito]] consilio, **この計略を決断すると、 *[[wikt:en:totus#Etymology_1|totius]] exercitus [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]] ad [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittit]] **<small>(カエサルは)</small>全軍の[[w:輜重|輜重]]を、トレーウェリー族のところにいる[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]のもとへ送り、 *duasque ad eum legiones [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]; **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]に彼<small>〔ラビエーヌス〕</small>のもとへ出発することを命じる。 :  *ipse cum legionibus [[wikt:en:expeditus#Participle|expeditis]] quinque in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]]. **<small>(カエサル)</small>自身は軽装の5個軍団とともにメナピイー族のところに出発する。 :  *<!--❼-->Illi, [[wikt:en:nullus#Adjective|nulla]] [[wikt:en:coactus#Latin|coacta]] [[wikt:en:manus#Latin|manu]], **あの者らは、何ら手勢を集めず、 *loci [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:fretus#Adjective|freti]], **地勢の要害を信頼して、 *in [[wikt:en:silva#Latin|silvas]] [[wikt:en:palus#Latin|paludes]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:confugio#Latin|confugiunt]] **森林や沼地に避難して、 *[[wikt:en:suus#Latin|sua]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:eodem#Adverb|eodem]] [[wikt:en:confero#Latin|conferunt]]. **自分たちの家財を同じところに運び集める。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===6節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/6節]] {{進捗|00%|2024-10-20}}</span> ;メナピイー族がついにカエサルの軍門に降る *<!--❶-->Caesar, **カエサルは、 *[[wikt:en:partitus#Latin|partitis]] copiis cum [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaio]] [[wikt:en:Fabius#Latin|Fabio]] legato et [[wikt:en:Marcus#Latin|Marco]] [[wikt:en:Crassus#Latin|Crasso]] [[wikt:en:quaestor#Latin|quaestore]] **[[w:レガトゥス|副官]]である[[w:ガイウス・ファビウス|ガーイウス・ファビウス]]と[[w:クァエストル|財務官]]である[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス (財務官)|マールクス・クラッスス]]とともに軍勢を分配して、 *celeriterque [[wikt:en:effectus#Participle|effectis]] [[wikt:en:pons#Latin|pontibus]] **速やかに橋梁を造って、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:橋梁は軽装の軍団兵が沼地を渡るためのものなので、丸太道のようなものであろうか。)</span> *[[wikt:en:adeo#Verb|adit]] [[wikt:en:tripertito|tripertito]], **三方面から<small>(メナピイー族の領土に)</small>接近して、 [[画像:GallischeHoeve.jpg|thumb|right|200px|復元されたメナピイー族の住居(再掲)]] *[[wikt:en:aedificium#Latin|aedificia]] [[wikt:en:vicus#Latin|vicos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:incendo#Latin|incendit]], **建物や村々を焼き討ちして、 *magno [[wikt:en:pecus#Latin|pecoris]] atque hominum numero [[wikt:en:potior#Latin|potitur]]. **家畜や人間の多数を<small>(戦利品として)</small>獲得する。 :  *<!--❷-->Quibus rebus [[wikt:en:coactus#Participle|coacti]] **そのような事態に強いられて、 *[[wikt:en:Menapii#Latin|Menapii]] legatos ad eum [[wikt:en:pax#Latin|pacis]] [[wikt:en:petendus#Latin|petendae]] causa [[wikt:en:mitto#Latin|mittunt]]. **メナピイー族は和平を求めるための使節たちを彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ遣わす。 :  *<!--❸-->Ille [[wikt:en:obses#Latin|obsidibus]] [[wikt:en:acceptus#Latin|acceptis]], **彼<small>〔カエサル〕</small>は人質たちを受け取ると、 *hostium se [[wikt:en:habiturus#Latin|habiturum]] numero [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmat]], si aut [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] aut eius legatos finibus suis [[wikt:en:recipio#Latin|recepissent]]. **もし[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]か彼の使節を自領に迎え入れたら、自分は<small>(メナピイー族を)</small>敵として見なすだろうと断言する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:属格の名詞 + numero「〜として」) :  *<!--❹-->His [[wikt:en:confirmatus#Latin|confirmatis]] rebus, **これらの事柄を確立すると、 *[[wikt:en:Commius#Latin|Commium]] [[wikt:en:Atrebas#Latin|Atrebatem]] cum [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:custos#Latin|custodis]] loco in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapiis]] [[wikt:en:relinquo#Latin|relinquit]]; **アトレバーテース族である[[w:コンミウス|コンミウス]]を[[w:騎兵|騎兵]]隊とともに、目付け役として、メナピイー族のところに残す。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:コンミウスは、カエサルがアトレバテース族の王にすえて、ブリタンニア遠征の先導役として遣わし、<br>    カッスィウェッラウヌスの降伏の仲介を</span>果たしていた。[[ガリア戦記 第4巻#21節|第4巻21節]]・27節や[[ガリア戦記 第5巻#22節|第5巻22節]]などを参照。) *ipse in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]]. **<small>(カエサル)</small>自身はトレーウェリー族のところに出発する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===7節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/7節]] {{進捗|00%|2024-10-27}}</span> [[画像:Titelberg_01.jpg|thumb|right|200px|トレーウェリー族の城砦跡(再掲)]] ;トレーウェリー族の開戦準備、ラビエーヌスの計略 *<!--❶-->Dum haec a Caesare [[wikt:en:gero#Latin|geruntur]], **これらのことがカエサルによって遂行されている間に、 *[[wikt:en:Treveri#Latin|Treveri]] magnis [[wikt:en:coactus#Participle|coactis]] [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]] [[wikt:en:equitatus#Etymology_1|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> copiis **トレーウェリー族は、[[w:歩兵|歩兵]]隊と[[w:騎兵|騎兵]]隊の大軍勢を徴集して、 *[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] cum una legione, quae in eorum finibus <u>[[wikt:en:hiemo#Latin|hiemaverat]]</u>, **彼らの領土において越冬していた1個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]を、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:hiemaverat|hiemaverat]] <small>(過去完了形)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:hiemabat|hiemabat]] <small>(未完了過去形)</small> などとなっている。)</span> *[[wikt:en:adorior#Latin|adoriri]] [[wikt:en:paro#Latin|parabant]], **襲撃することを準備していた。 :  *<!--❷-->iamque ab eo non longius [[wikt:en:biduum#Latin|bidui]] via [[wikt:en:absum#Verb|aberant]], **すでに、そこ<small>〔ラビエーヌスの冬営〕</small>から2日間の道のりより遠く離れていなかったが、 *cum duas venisse legiones [[wikt:en:missus#Noun_2|missu]] Caesaris [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscunt]]. **そのときに、カエサルが派遣した2個軍団が到着したことを知る。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#5節|5節]]で既述のように、カエサルはラビエーヌスのところへ全軍の輜重と2個軍団を派遣していた。<br>    こうして、ラビエーヌスはローマ全軍の輜重と3個軍団を任されることになった。) :  *<!--❸-->[[wikt:en:positus#Latin|Positis]] <u>castris</u> a milibus passuum [[wikt:en:quindecim#Latin|quindecim]](XV) **<small>(トレーウェリー勢は、ラビエーヌスの冬営から)</small>15ローママイルのところに<u>野営地</u>を設置して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、15マイルは約22 km)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:カストラ|カストラ]] [[wikt:en:castra#Latin|castra]] という語はローマ勢の行軍中の野営地や常設の宿営地に用いられ、<br>    非ローマ系部族の野営地に用いられることは稀である。)</span> *auxilia [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]] [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]]. **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の援軍を待つことを決める。 :  *<!--❹-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]] hostium [[wikt:en:cognitus#Participle|cognito]] consilio **ラビエーヌスは、敵勢<small>〔トレーウェリー族〕</small>の計略を知ると、 *[[wikt:en:sperans#Latin|sperans]] [[wikt:en:temeritas#Latin|temeritate]] eorum [[wikt:en:fore#Etymology_2_2|fore]] [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquam]] [[wikt:en:dimico#Latin|dimicandi]] facultatem, **彼らの無謀さにより何らかの争闘する機会が生ずるであろうと期待して、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] quinque(V) cohortium [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] [[wikt:en:relictus#Latin|relicto]] **5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>の守備隊を[[w:輜重|輜重]]のために残し、 *cum XXV(viginti quinque) cohortibus magnoque [[wikt:en:equitatus#Etymology_1|equitatu]] contra hostem [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]] **25個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>および多勢の騎兵隊とともに、敵に抗して進発する。 *et mille passuum [[wikt:en:intermissus#Latin|intermisso]] spatio castra [[wikt:en:communio#Latin|communit]]. **<small>(トレーウェリー勢から)</small>1ローママイルの間隔を置いて、[[w:カストラ|陣営]]<small>〔野営地〕</small>を固める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 km)</span> :  *<!--❺-->Erat inter [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] atque hostem [[wikt:en:difficilis#Latin|difficili]] [[wikt:en:transitus#Latin|transitu]] flumen [[wikt:en:ripa#Latin|ripis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:praeruptus#Adjective|praeruptis]]. **ラビエーヌスと敵の間には、渡ることが困難な川が、急峻な岸とともにあった。 *Hoc <u>neque</u> ipse [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] habebat in animo **これを<small>(ラビエーヌス)</small>自身は渡河するつもりではなかったし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ habeo in animo「~するつもりである」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> *<u>neque</u> hostes [[wikt:en:transiturus#Latin|transituros]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimabat]]. **敵勢も渡河して来ないであろうと<small>(ラビエーヌスは)</small>考えていた。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:augeo#Latin|Augebatur]] auxiliorum [[wikt:en:cotidie#Latin|cotidie]] spes. **<small>(トレーウェリー勢にとって、ゲルマーニア人の)</small>援軍への期待は日ごとに増されるばかりであった。 *[[wikt:en:loquor#Latin|Loquitur]] <u>in consilio</u> [[wikt:en:palam#Adverb|palam]]: **<small>(ラビエーヌスは)</small>会議において公然と<small>(以下のように)</small>述べる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega;では in [[wikt:en:consilio|consilio]] だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は in [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] と修正提案し、<br>         Hecker は [[wikt:en:consulto#Adverb|consulto]] と修正提案している。)</span> *[[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:adpropinquo#Latin|adpropinquare]] [[wikt:en:dico#Latin|dicantur]], **ゲルマーニア人<small>(の軍勢)</small>が近づいていることが言われているので、 *sese suas exercitusque fortunas in [[wikt:en:dubium#Noun|dubium]] non [[wikt:en:devocaturus#Latin|devocaturum]] **自分は自らと軍隊の命運を不確実さの中に引きずり込むことはないであろうし、 *et postero die prima luce castra [[wikt:en:moturus#Latin|moturum]]. **翌日の夜明けには陣営を引き払うであろう。 :  *<!--❼-->Celeriter haec ad hostes [[wikt:en:defero#Latin|deferuntur]], **これら<small>(のラビエーヌスの発言)</small>は速やかに敵勢<small>〔トレーウェリー族〕</small>のもとへ報じられたので、 *ut ex magno Gallorum equitum numero [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nullos]] <u>Gallos</u> [[wikt:en:gallicus#Latin|Gallicis]] rebus [[wikt:en:faveo#Latin|favere]] natura [[wikt:en:cogo#Latin|cogebat]]. **ガッリア人の境遇を想う気質が、<small>(ローマ側)</small>ガッリア人騎兵の多数のうちの若干名を励ましていたほどである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Gallus#Noun|Gallos]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では欠く。)</span> :  *<!--❽-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]], noctu tribunis militum primisque ordinibus <u>convocatis</u>, **ラビエーヌスは、夜間に<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちと第一序列(の[[w:ケントゥリオ|百人隊長]])たちを召集すると、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1個軍団当たりの<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby> の定員は計6名。<br>    第一序列の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオー</rt><rp>)</rp></ruby>たち primorum ordinum centuriones は、軍団内における[[w:下士官|下士官]]のトップであり、<br>     第一<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> においては定員5名だが、<br>     ほかの歩兵大隊においては定員6名であった。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:convocatus#Latin|convocatis]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:coactus#Participle|coactis]] などとなっている。)</span> *quid sui sit consilii, [[wikt:en:propono#Latin|proponit]] **自分の計略がいかなるものであるかを呈示して、 *et, quo facilius hostibus [[wikt:en:timor#Latin|timoris]] [[wikt:en:det#Latin|det]] [[wikt:en:suspicio#Noun|suspicionem]], **それ<small>〔計略〕</small>によって、よりたやすく敵勢に<small>(ローマ勢の)</small>恐怖心という推測を起こすべく、 *maiore [[wikt:en:strepitus#Latin|strepitu]] et [[wikt:en:tumultus#Latin|tumultu]], quam populi Romani fert [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudo]] **ローマ国民の習慣が引き起こすよりもより大きな騒音や喧騒をもって *castra [[wikt:en:moveo#Latin|moveri]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]. **陣営を引き払うことを命じる。 *His rebus fugae [[wikt:en:similis#Latin|similem]] [[wikt:en:profectio#Latin|profectionem]] [[wikt:en:efficio#Latin|effecit]]. **<small>(ラビエーヌスは)</small>これらの事によって、逃亡に似た進発を実現した。 :  *<!--❾-->Haec quoque per [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] **これらのこともまた、<small>(トレーウェリー勢の)</small>斥候たちを通じて、 *ante [[wikt:en:lux#Latin|lucem]] in tanta [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitate]] castrorum ad hostes [[wikt:en:defero#Latin|deferuntur]]. **夜明け前には、陣営のこれほどの近さにより、敵勢へ報じられる。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===8節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/8節]] {{進捗|00%|2024-10-28}}</span> ;ラビエーヌスがトレーウェリー族を降す :  ;   トレーウェリー勢が、渡河してラビエーヌスの軍勢に攻めかかろうとする *<!--❶-->[[wikt:en:vix#Latin|Vix]] [[wikt:en:agmen#Latin|agmen]] [[wikt:en:novissimus#Latin|novissimum]] extra [[wikt:en:munitio#Latin|munitiones]] [[wikt:en:procedo#Latin|processerat]], **<small>(ローマ勢の)</small>行軍隊列の最後尾が防塁の外側にほぼ進み出ようとしていた、 *cum Galli [[wikt:en:cohortatus#Latin|cohortati]] inter se, ne [[wikt:en:speratus#Latin|speratam]] [[wikt:en:praeda#Latin|praedam]] ex manibus [[wikt:en:dimitto#Latin|dimitterent]] **そのときにガッリア人たちは、期待していた戦利品を<small>(彼らの)</small>手から逸しないように、互いに鼓舞し合って、 *── longum esse, [[wikt:en:perterritus#Latin|perterritis]] Romanis [[wikt:en:Germani#Proper_noun|Germanorum]] auxilium [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]]; **── ローマ人が<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>ているのに、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の支援を待つことは悠長なものである。 *neque suam [[wikt:en:patior#Latin|pati]] [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitatem]], **<small>(以下のことは)</small>自分たちの尊厳が耐えられない。 *ut [[wikt:en:tantus#Latin|tantis]] copiis [[wikt:en:tam#Latin|tam]] [[wikt:en:exiguus#Latin|exiguam]] manum, praesertim [[wikt:en:fugiens#Latin|fugientem]] atque [[wikt:en:impeditus#Latin|impeditam]], **これほどの大軍勢で<small>(ローマの)</small>それほどの貧弱な手勢を、特に逃げ出して<small>(荷物で)</small>妨げられている者たちを *[[wikt:en:adorior#Latin|adoriri]] non [[wikt:en:audeo#Latin|audeant]] ── **あえて襲撃しないとは──<small>(と鼓舞し合って)</small> *flumen [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] et iniquo loco [[wikt:en:committo#Latin|committere]] proelium non [[wikt:en:dubito#Latin|dubitant]]. **川を渡って<small>(切り立った岸を登りながら)</small>不利な場所で交戦することをためらわない。 :  ;   ラビエーヌス勢が怖気を装いながら、そろりそろりと進む *<!--❷-->Quae fore [[wikt:en:suspicatus#Latin|suspicatus]] [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]], **こうしたことが生じるであろうと想像していた[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は、 *ut omnes citra flumen [[wikt:en:elicio#Latin|eliceret]], **<small>(敵の)</small>総勢を川のこちら側に誘い出すように、 *[[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:usus#Participle|usus]] [[wikt:en:simulatio#Latin|simulatione]] itineris **行軍の同じ見せかけを用いて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前節で語られたように、<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>て今にも逃げ出しそうな風に装いながらの行軍。)</span> *[[wikt:en:placide#Adverb|placide]] [[wikt:en:progredior#Latin|progrediebatur]]. **穏やかに前進していた。 :  ;   ラビエーヌスが全軍の兵を叱咤激励する *<!--❸-->Tum [[wikt:en:praemissus#Latin|praemissis]] paulum impedimentis **それから、[[w:輜重|輜重]]<small>(の隊列)</small>を少し先に遣わして、 *atque in [[wikt:en:tumulus#Latin|tumulo]] [[wikt:en:quidam#Adjective|quodam]] [[wikt:en:collocatus#Latin|conlocatis]], **とある高台に配置すると、 *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;[[wikt:en:habetis|Habetis]],<span style="color:#009900;">»</span></span> [[wikt:en:inquam#Latin|inquit]], <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>milites, quam [[wikt:en:petistis|petistis]], [[wikt:en:facultas#Latin|facultatem]]; </span> **<small>(ラビエーヌスは)</small>「兵士らよ、<small>(諸君は)</small>求めていた機会を得たぞ」と言った。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">&nbsp;<span style="color:#009900;">«</span> ~ <span style="color:#009900;">»</span>&nbsp;</span> の箇所は、直接話法で記されている。)</span> *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">hostem [[wikt:en:impeditus#Latin|impedito]] atque [[wikt:en:iniquus#Latin|iniquo]] loco [[wikt:en:tenetis|tenetis]]: </span> **「<small>(諸君は)</small>敵を<small>(川岸で)</small>妨げられた不利な場所に追いやった。」 *<!--❹--><!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">[[wikt:en:praestate|praestate]] eandem nobis [[wikt:en:dux#Latin|ducibus]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtutem]], quam saepe numero [[wikt:en:imperator#Latin|imperatori]] [[wikt:en:praestitistis|praestitistis]], </span> **「我々<ruby><rb>将帥</rb><rp>(</rp><rt>ドゥクス</rt><rp>)</rp></ruby>らに、<small>(諸君が)</small>しばしば<ruby><rb>将軍</rb><rp>(</rp><rt>インペラートル</rt><rp>)</rp></ruby><small>〔カエサル〕</small>に見せて来たのと同じ武勇を見せてくれ。」 *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">atque illum adesse et haec [[wikt:en:coram#Adverb|coram]] [[wikt:en:cerno#Latin|cernere]] [[wikt:en:existimate|existimate]].<span style="color:#009900;">»</span></span> **「彼<small>〔カエサル〕</small>が訪れて、これ<small>〔武勇〕</small>を目の前で見ていると思ってくれ。」 :  ;   ラビエーヌスが軍を反転させて攻撃態勢を整える *<!--❺-->Simul signa ad hostem [[wikt:en:converto#Latin|converti]] aciemque [[wikt:en:dirigo#Latin|dirigi]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]], **同時に、軍旗が敵の方へ向きを変えられることと、戦列が整えられること、を命じる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:軍勢が敵側へ向けて反転して、戦列を整えること、を命じた。)</span> [[画像:Pilensalve.jpg|thumb|right|250px|[[w:ピルム|ピールム]](投槍)を投げるローマ軍兵士(帝政期)の再演]] *et paucis [[wikt:en:turma#Latin|turmis]] praesidio ad impedimenta [[wikt:en:dimissus#Latin|dimissis]], **かつ若干の<ruby><rb>[[w:トゥルマ|騎兵小隊]]</rb><rp>(</rp><rt>トゥルマ</rt><rp>)</rp></ruby>を輜重のための守備隊として送り出して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:騎兵小隊 turma はローマ軍の<br>    [[w:アウクシリア|支援軍]]における中規模の編成単位で、<br>    各30騎ほどと考えられている。)</span> *reliquos equites ad latera [[wikt:en:dispono#Latin|disponit]]. **残りの[[w:騎兵|騎兵]]たちを<small>(軍勢の)</small>両側面へ分置する。 :  ;   ラビエーヌス勢が喊声を上げて、投げ槍を投げ始める *<!--❻-->Celeriter nostri, clamore [[wikt:en:sublatus#Latin|sublato]], [[wikt:en:pilum#Latin|pila]] in hostes [[wikt:en:inmitto#Latin|inmittunt]]. **我が方<small>〔ローマ勢〕</small>は、雄叫びを上げると、速やかに<ruby><rb>[[w:ピルム|投げ槍]]</rb><rp>(</rp><rt>ピールム</rt><rp>)</rp></ruby>を敵勢へ放り入れる。 :  ;   不意を突かれたトレーウェリー勢が、一目散に逃げ出して、最寄りの森林を目指す *Illi, ubi [[wikt:en:praeter#Latin|praeter]] spem, quos <span style="color:#009900;">&lt;modo&gt;</span> [[wikt:en:fugio#Latin|fugere]] [[wikt:en:credo#Latin|credebant]], [[wikt:en:infestus#Latin|infestis]] signis ad se ire viderunt, **<span style="font-size:11pt;">彼らは、期待に反して、<span style="color:#009900;">&lt;ただ&gt;</span>逃げていると信じていた者たちが、軍旗を攻勢にして自分らの方へ来るのを見るや否や、</span> *[[wikt:en:impetus#Latin|impetum]] <u>modo</u> ferre non potuerunt **<small>(ローマ勢の)</small>突撃を持ちこたえることができずに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部 modo は主要写本&omega;ではこの位置にあるが、<br>    上記の &lt;modo&gt; に移す修正提案がある。)</span> *ac primo [[wikt:en:concursus#Noun|concursu]] in fugam [[wikt:en:coniectus#Participle|coniecti]] **最初の猛攻で敗走に追い込まれて、 *proximas silvas [[wikt:en:peto#Latin|petierunt]]. **近隣の森を目指した。 :  ;   ラビエーヌス勢が、トレーウェリー勢の多数を死傷させ、部族国家を奪回する *<!--❼-->Quos [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]] equitatu [[wikt:en:consectatus#Latin|consectatus]], **<small>(敗走した)</small>その者たちを、ラビエーヌスは騎兵隊で追撃して、 *magno numero [[wikt:en:interfectus#Latin|interfecto]], **多数の者を<ruby><rb>殺戮</rb><rp>(</rp><rt>さつりく</rt><rp>)</rp></ruby>して、 *compluribus [[wikt:en:captus#Latin|captis]], **かなりの者たちを捕らえて、 *paucis post diebus civitatem recepit. **数日後に<small>(トレーウェリーの)</small>部族国家を<small>(蜂起の前の状態に)</small>戻した。 :  [[画像:Bund-ro-altburg.jpg|thumb|right|180px|トレーウェリー族の再現された住居(再掲)]] [[画像:Trier_Kaiserthermen_BW_1.JPG|thumb|right|180px|トレーウェリー族(Treveri)の名を現代に伝えるドイツの[[w:トリーア|トリーア市]](Trier)に残るローマ時代の浴場跡]] ;   ゲルマーニア人の援軍が故国へ引き返す *Nam [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]], qui auxilio veniebant, **なぜなら、援軍として来ようとしていたゲルマーニア人たちは、 *[[wikt:en:perceptus#Latin|percepta]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] fuga **トレーウェリー族の敗走を把握したので、 *sese [[wikt:en:domus#Latin|domum]] <u>receperunt</u>. **故国に撤退していった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:receperunt|receperunt]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:contulerunt|contulerunt]] となっている。)</span> :  ;   インドゥーティオマールスの残党がゲルマーニアへ出奔する *<!--❽-->Cum his [[wikt:en:propinquus#Latin|propinqui]] [[wikt:en:Indutiomarus#Latin|Indutiomari]], **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>とともに、インドゥーティオマールスの縁者たちは、 *qui [[wikt:en:defectio#Latin|defectionis]] [[wikt:en:auctor#Latin|auctores]] fuerant, **その者らは<small>(トレーウェリー族におけるカエサルへの)</small>謀反の張本人であったが、 *[[wikt:en:comitatus#Participle|comitati]] eos ex civitate [[wikt:en:excedo#Latin|excesserunt]]. **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>を伴って、部族国家から出て行った。 :  ;   カエサルとローマに忠節なキンゲトリークスに、部族の統治権が託される *<!--❾-->[[wikt:en:Cingetorix#Latin|Cingetorigi]], **キンゲトリークスに対しては、 *quem ab initio [[wikt:en:permaneo#Latin|permansisse]] in [[wikt:en:officium#Latin|officio]] [[wikt:en:demonstravimus|demonstravimus]], **──その者が当初から<small>(ローマへの)</small>忠義に留まり続けたことは前述したが── **:<span style="color:#009900;">(訳注:キンゲトリークスについては、[[ガリア戦記 第5巻#3節|第5巻3節]]~4節・[[ガリア戦記 第5巻#56節|56節]]~57節で述べられている。)</span> *[[wikt:en:principatus#Latin|principatus]] atque [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]] est traditum. **首長の地位と支配権が託された。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <span style="font-size:11pt;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==第二次ゲルマーニア遠征== ===9節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/9節]] {{進捗|00%|2024-11-06}}</span> ;再びレーヌスを渡河、ウビイー族を調べる *<!--❶-->Caesar, [[wikt:en:postquam#Latin|postquam]] ex [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapiis]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] venit, **カエサルは、メナピイー族のところからトレーウェリー族のところに来た後で、 *duabus de causis [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]]; **二つの理由からレーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>を渡ることを決めた。 :  *<!--❷-->quarum una erat, quod <span style="color:#009900;">&lt;Germani&gt;</span> auxilia contra se [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] [[wikt:en:mitto#Latin|miserant]]; **その<small>(理由の)</small>一つは、<span style="color:#009900;">&lt;ゲルマーニア人が&gt;</span>自分<small>〔カエサル〕</small>に対抗して、トレーウェリー族に援軍を派遣していたことであった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&lt;[[wikt:en:Germani#Latin|Germani]]&gt; は、主要写本&omega;にはなく、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Hotomanus|Hotomanus]] による挿入提案。)</span> *<span style="color:#009900;">(quarum)</span> altera <span style="color:#009900;">(erat)</span>, ne ad eos [[wikt:en:|Ambiorix]] [[wikt:en:receptus#Noun|receptum]] haberet. **もう一つ<small>(の理由)</small>は、彼らのもとへ[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が避難所を持たないように、ということであった。 :  [[画像:Caesar's Rhine Crossing.jpg|thumb|right|250px|カエサルがライン川に橋を架けたとされる有力な地点の図示。ライン川と[[w:モーゼル川|モーゼル川]]の合流点にある[[w:コブレンツ|コブレンツ]]([[w:en:Koblenz|Koblenz]])と下流の[[w:アンダーナッハ|アンダーナッハ]]([[w:en:Andernach|Andernach]])との間の[[w:ノイヴィート|ノイヴィート]]([[w:en:Neuwied|Neuwied]])辺りが有力な地点の一つとされる。'''([[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]]の図を再掲)''']] *<!--❸-->His [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] rebus, **これらの事柄を決定すると、 *[[wikt:en:paulum#Adverb|paulum]] supra eum locum, [[wikt:en:quo#Adverb|quo]] ante exercitum [[wikt:en:traduco#Latin|traduxerat]], **<u>以前に軍隊を渡らせていた場所</u>の少し上流に、 *facere [[wikt:en:pons#Latin|pontem]] [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]. **橋を造ることを決意する。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]] でカエサルが[[w:ライン川|ライン川]]に架橋した場所のこと。<br>    第4巻の'''[[ガリア戦記_第4巻#コラム「ゲルマーニア両部族が虐殺された場所はどこか?」|コラム]]''' や [[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]]の図で説明したように、<br>    カエサルの最初の架橋地点には異論もあるが、<br>    今回の架橋地点がトレーウェリー族領であった<br>    [[w:モーゼル川|モーゼル川]]渓谷から近かったであろうことから有力視される。)</span> :  *<!--❹-->[[wikt:en:notus#Latin|Nota]] atque [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] ratione, **経験しかつ建造していた方法で、 *magno militum [[wikt:en:studium#Latin|studio]] **兵士たちの大きな熱意により *paucis diebus [[wikt:en:opus#Latin|opus]] [[wikt:en:efficio#Latin|efficitur]]. **わずかな日数で作業が完遂される。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:firmus#Latin|Firmo]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] ad pontem praesidio [[wikt:en:relictus#Latin|relicto]], **トレーウェリー族領内の橋のたもとへ強力な守備隊を残して、 *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ab his subito [[wikt:en:motus#Noun_2|motus]] <u>oreretur</u>, **──彼ら<small>〔トレーウェリー族〕</small>による何らかの動乱が不意に起こされないためであるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・&rho;系写本では [[wikt:en:oreretur|oreretur]]、<br>         &phi;系・&pi;系写本では [[wikt:en:oriretur|oriretur]] だが、語形の相異。)</span> *reliquas copias [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:traduco#Latin|traducit]]. **残りの軍勢と騎兵隊を<small>(レーヌス川の東岸へ)</small>渡らせる。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubii]], qui ante obsides [[wikt:en:dederant|dederant]] atque in [[wikt:en:deditio#Latin|deditionem]] venerant, **ウビイー族は、以前に<small>(カエサルに対して)</small>人質たちを供出していて、降伏していたが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この事はすでに[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]で述べられている。)</span> *<u>[[wikt:en:purgandus#Latin|purgandi]] sui</u> causa ad eum legatos mittunt, **自分たちの申し開きをすることのために、彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ使節たちを遣わして、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:purgandi|purgandi]] [[wikt:en:sui#Pronoun|sui]] だが、<br>         &beta;系写本では purgandi のみ。)</span> *qui [[wikt:en:doceant|doceant]], **<small>(以下のように)</small>説かせた。 *neque <u>auxilia ex sua civitate</u> in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:missus#Participle|missa]] **自分たちの部族から援軍をトレーウェリー族のところに派遣してもいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・M・S写本では [[wikt:en:auxilia#Latin|auxilia]] ex sua [[wikt:en:civitate|civitate]]、<br>         L・N・&beta;系写本では ex sua civitate auxilia の語順になっている。)</span> *neque ab se [[wikt:en:fides#Latin|fidem]] [[wikt:en:laesus#Latin|laesam]]: **自分らにより<small>(ローマへの)</small>信義を傷つけてもいない、と。 :  *<!--❼-->[[wikt:en:peto#Latin|petunt]] atque [[wikt:en:oro#Latin|orant]], **<small>(ウビイー族の使節たちは、以下のように)</small>求め、かつ願った。 *ut sibi [[wikt:en:parco#Latin|parcat]], **自分たちを容赦し、 *ne [[wikt:en:communis#Latin|communi]] [[wikt:en:odium#Latin|odio]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]] [[wikt:en:innocens#Latin|innocentes]] pro [[wikt:en:nocens#Latin|nocentibus]] poenas [[wikt:en:pendo#Latin|pendant]]; **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人一般への憎しみから、潔白な者たちが加害者たちのために罰を償うことがないように、と。 *si [[wikt:en:amplius|amplius]] obsidum <u>vellet, dare</u> [[wikt:en:polliceor#Latin|pollicentur]]. **もし、より多くの人質を欲するのなら、供出することを約束する、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(未完了過去・接続法)</small> [[wikt:en:dare#Latin|dare]] <small>(現在・能動・不定)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:velit#Latin|velit]] <small>(現在・接続法)</small> [[wikt:en:dari#Latin|dari]] <small>(現在・受動・不定法)</small> となっている。)</span> :  *<!--❽-->Cognita Caesar causa **カエサルは事情を調査して、 *<u>repperit</u> ab [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebis]] auxilia [[wikt:en:missus#Participle|missa]] esse; **スエービー族により<small>(トレーウェリー族に)</small>援軍が派遣されていたことを見出した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本 &omega; では [[wikt:en:repperit|repperit]] <small>(完了形)</small> だが、<br>         近世以降の印刷本 [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|edd.]] では [[wikt:en:reperit|reperit]] <small>(現在形)</small> となっている。)</span> :  *[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiorum]] [[wikt:en:satisfactio#Latin|satisfactionem]] <u>accepit</u>, **ウビイー族の弁解を受け入れて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本 &omega; では [[wikt:en:accepit|accepit]] <small>(完了形)</small> だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Davisius|Davisius]] の修正提案では [[wikt:en:accipit|accipit]] <small>(現在形)</small> となっている。)</span> *[[wikt:en:aditus#Noun_2|aditus]] viasque in [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:perquiro#Latin|perquirit]]. **スエービー族のところに出入りする道筋を問い質す。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===10節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/10節]] {{進捗|00%|2024-11-16}}</span> ;ウビイー族を通じてスエービー族の動静を探る *<!--❶-->Interim paucis post diebus fit ab [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiis]] certior, **数日後の間に、ウビイー族によって報告されたことには、 *[[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] omnes in unum locum copias [[wikt:en:cogo#Latin|cogere]] **スエービー族は、すべての軍勢を一か所に集めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:後述するように、これはカッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] のことであろう。)</span> *atque iis [[wikt:en:natio#Latin|nationibus]], quae sub eorum sint imperio, **彼らの支配下にある種族たちに *[[wikt:en:denuntio#Latin|denuntiare]], ut auxilia [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]] [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> mittant. **[[w:歩兵|歩兵]]隊と[[w:騎兵|騎兵]]隊の援軍を派遣するように布告する。 :  *<!--❷-->His [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] rebus, **<small>(カエサルは)</small>これらの事情を知ると、 *rem [[wikt:en:frumentarius#Latin|frumentariam]] [[wikt:en:provideo#Latin|providet]], **糧食調達を手配して、 *castris idoneum locum [[wikt:en:deligo#Latin|deligit]]; **[[w:カストラ|陣営]]<small>(を設置するために)</small>に適切な場所を選ぶ。 :  *[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiis]] [[wikt:en:impero#Latin|imperat]], ut [[wikt:en:pecus#Latin|pecora]] [[wikt:en:deduco#Latin|deducant]] suaque omnia ex agris in oppida [[wikt:en:confero#Latin|conferant]], **ウビイー族には、家畜を連れ去り、自分らの一切合財を農村地帯から<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>に運び集めるように命令する。 *[[wikt:en:sperans#Latin|sperans]] [[wikt:en:barbarus#Adjective|barbaros]] atque [[wikt:en:imperitus#Latin|imperitos]] homines **<small>(カエサルが)</small>期待したのは、野蛮で未熟な連中が *[[wikt:en:inopia#Noun_2|inopia]] [[wikt:en:cibaria#Latin|cibariorum]] [[wikt:en:adductus#Latin|adductos]] **食糧の欠乏に動かされて、 *ad [[wikt:en:iniquus#Latin|iniquam]] [[wikt:en:pugno#Latin|pugnandi]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicionem]] posse [[wikt:en:dēdūcō|deduci]]; **不利な条件のもとで戦うことにミスリードされ得ることであった。 :  ;   ウビイー族の間者たちを通じて、スエービー族の奥地への撤収が報じられる *<!--❸-->[[wikt:en:mando#Latin|mandat]], ut [[wikt:en:creber#Latin|crebros]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] in [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittant]] [[wikt:en:quis#Pronoun|quae]]<nowiki>que</nowiki> apud eos [[wikt:en:gero#Latin|gerantur]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscant]]. **多数の斥候をスエービー族領に遣わして、彼らのもとで遂行されていることを探知するように<small>(ウビイー族に)</small>委ねる。 :  *<!--❹-->Illi [[wikt:en:imperatum#Latin|imperata]] faciunt **彼ら<small>〔ウビイー族〕</small>は、命令されたことを実行して、 *et paucis diebus [[wikt:en:intermissus#Latin|intermissis]] [[wikt:en:refero#Latin|referunt]]: **わずかな日々を間に置いて(以下のことを)報告する。 *[[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] omnes, posteaquam [[wikt:en:certior#Latin|certiores]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntii]] de exercitu Romanorum venerint, **スエービー族総勢は、ローマ人の軍隊についてより確実な報告がもたらされた後で、 *cum omnibus suis [[wikt:en:socius#Noun_2|sociorum]]<nowiki>que</nowiki> copiis, quas [[wikt:en:coegissent|coegissent]], **自分たちの総勢と、集結していた同盟者の軍勢とともに、 *[[wikt:en:penitus#Adverb|penitus]] ad [[wikt:en:extremus#Adjective|extremos]] fines se [[wikt:en:recepisse#Latin|recepisse]]; **領土の最も遠い奥深くまで撤退した、ということだった。。 :  *<!--❺-->silvam esse ibi [[wikt:en:infinitus#Latin|infinita]] magnitudine, quae [[wikt:en:appellatur|appellatur]] <u>Bacenis</u>; **そこには、'''バケーニス'''と呼ばれている限りない大きさの森林がある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:バケーニス [[wikt:en:Bacenis#Latin|Băcēnis]] は、ギリシア語で Βακέννη とも表記されるが、どこなのかは諸説ある。<br>     ①ドイツ西部[[w:ヘッセン州|ヘッセン州]]にあったブコニアの森 ''[[w:de:Buchonia|Buchonia]]; [[w:fr:Forêt de Buconia|Buconia]]'' は有力。<br>     ②ドイツの奥地・中東部の[[w:テューリンゲン州|テューリンゲン州]]にある[[w:テューリンゲンの森|テューリンゲンの森]]という説<ref>[[s:de:RE:Bacenis silva]], [[wikt:de:Bacenis]] 等を参照。</ref><br>     ③ドイツ西部[[w:ラインラント=プファルツ州|ラインラント=プファルツ州]]ライン川沿岸のニールシュタイン [[w:en:Nierstein|Nierstein]] 説、<br>    などがある。史実としてスエービーという部族連合が居住していたのはテューリンゲンであろうが、<br>    ライン川からはあまりにも遠すぎる。)</span> *hanc longe <u>introrsus</u> [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinere]] **これ<small>〔森林〕</small>は、はるか内陸に及んでいて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:introrsus|introrsus]] = [[wikt:en: introrsum#Latin|introrsum]]「内部へ」)</span> *et pro [[wikt:en:nativus#Latin|nativo]] [[wikt:en:murus#Latin|muro]] [[wikt:en:obiectus#Participle|obiectam]] **天然の防壁として横たわっており、 *[[wikt:en:Cheruscos|Cheruscos]] ab [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebis]] [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebosque]] ab [[wikt:en:Cheruscis|Cheruscis]] [[wikt:en:iniuria#Latin|iniuriis]] [[wikt:en:incursio#Latin|incursionibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibere]]: **ケールスキー族をスエービー族から、スエービー族をケールスキー族から、無法行為や襲撃から防いでいる。 *ad eius [[wikt:en:initium#Latin|initium]] silvae [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventum]] Romanorum [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituisse]]. **その森の始まりのところで、スエービー族はローマ人の到来を待ち構えることを決定した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> <div style="border:solid #999 1px;background:#feedff;max-width:80%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> ===コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」=== [[画像:Hermann (Arminius) at the battle of the Teutoburg Forest in 9 CE by Peter Jannsen, 1873, with painting creases and damage removed.jpg|thumb|right|250px|ウァルスの戦い([[w:de:Varusschlacht|Varusschlacht]])こと[[w:トイトブルク森の戦い|トイトブルク森の戦い]](AD9年)で戦う、ゲルマーニア軍とローマ軍(Johann Peter Theodor Janssen画、1870~1873年頃)。中央上の人物はケールスキー族の名将[[w:アルミニウス (ゲルマン人)|アルミニウス]]。<br>アルミニウスが率いるケールスキー族・カッティー族らゲルマーニア諸部族同盟軍は、P.クィン(ク)ティリウス・ウァルス麾下ローマ3個軍団を壊滅させ、アウグストゥスに「ウァルスよ諸軍団を返せ([[w:la:Publius_Quinctilius_Varus|Quintili Vare]], legiones redde!)」と嘆かせた。]] <br> <div style="background:#ecf;">  '''スエービー族とカッティー族'''</div> :『ガリア戦記』では、第1巻・第4巻および第6巻でたびたび[[w:スエビ族|スエービー族]]の名が言及される。タキトゥス<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の38章「スエービー」などを参照。</ref>など多くの史家が伝えるようにスエービー族 [[wikt:en:Suebi#Latin|Suēbī]] またはスエウィ族 Suēvī とは、単一の部族名ではなく、多くの独立した部族国家から構成される連合体の総称とされる。 :19世紀のローマ史家[[w:テオドール・モムゼン|テオドール・モムゼン]]によれば<ref>『モムゼン ローマの歴史Ⅳ』長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、のp.201, p.224, p.232などを参照。</ref>、カエサルの時代のローマ人には 「スエービー」とは遊牧民を指す一般的な呼称で、カエサルがスエービーと呼ぶのはカッティー族だという。 :カッティー族とスエービー系諸部族の異同は明確ではないが、多くの史家は両者を区別して伝えている。 : 第1巻37節・51節・53節~54節、第4巻1節~4節・7節などで言及され、「百の郷を持つ」と されている「スエービー族」は、スエービー系諸部族の総称、あるいは遊牧系の部族を指すのであろう。 : 他方、第4巻16節・19節・第6巻9節~10節・29節で、ウビイー族を圧迫する存在として言及される :「スエービー族」はモムゼンの指摘のように、カッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] であることが考えられる。 :タキトゥス著『ゲルマーニア』<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の36章「ケルスキー」などを参照。</ref>でも、カッティー族はケールスキー族と隣接する宿敵として描写され、本節の説明に合致する。 <div style="background:#ecf;">  '''ケールスキー族'''</div> :ケールスキー族は、『ガリア戦記』では[[#10節|本節]]でカッティー族と隣接する部族として名を挙げられる :のみである。しかしながら、本巻の年(BC53年)から61年後(AD9年)には、帝政ローマの :[[w:アウグストゥス|アウグストゥス帝]]がゲルマーニアに派遣していたプブリウス・クィンクティリウス・ウァルス :([[w:la:Publius_Quinctilius_Varus|Publius Quinctilius Varus]])が率いるローマ軍3個軍団に対して、名将[[w:アルミニウス (ゲルマン人)|アルミニウス]]を :指導者とするケールスキー族は、カッティー族ら諸部族の同盟軍を組織して、ウァルスの3個軍団を :[[w:トイトブルク森の戦い|トイトブルク森の戦い]]において壊滅させ、老帝アウグストゥスを嘆かせたという。 <div style="background:#ecf;">  '''ウビイー族'''</div> :ウビイー族は『ガリア戦記』の第4巻・第6巻でも説明されているように、ローマ人への忠節を :認められていた。そのため、タキトゥスによれば<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の28章などを参照。</ref>、ゲルマニアへのローマ人の守りとして :BC38年頃にレヌス(ライン川)左岸のコロニア([[w:la:Colonia_Agrippina|Colonia]];植民市)すなわち現在の[[w:ケルン|ケルン市]]に移された。) </div> ==ガッリア人の社会と風習について== <div style="border:solid #999 1px;background:#feedff;max-width:80%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> ===コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」=== [[画像:Testa di saggio o principe, forse il filosofo poseidonio, 50 ac. ca 01.JPG|thumb|right|200px|アパメアの[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]の胸像。地中海世界やガッリアなどを広く訪れて、膨大な著作を残した。<br>『ガリア戦記』の地誌・民族誌的な説明も、その多くを彼の著作に依拠していると考えられている。]] :これ以降、11節~20節の10節にわたってガッリアの地誌・民族誌的な説明が展開され、さらには、ゲルマーニアの地誌・民族誌的な説明などが21節~28節の8節にわたって続く。ガッリア戦争の背景説明となるこのような地誌・民族誌は、本来ならば第1巻の冒頭に置かれてもおかしくはない。しかしながら、この第6巻の年(BC53年)は、カエサル指揮下のローマ勢にとってはよほど書かれるべき戦果が上がらなかったためか、ガッリア北部の平定とエブローネース族の追討戦だけでは非常に短い巻となってしまうため、このような位置に置いたとも考えられる。ゲルマーニアの森にどんな獣が住んでいるかなど、本筋にほとんど影響のないと思われる記述も見られる。 :『ガリア戦記』におけるガッリアの地誌・民族誌的な説明、特にこの11節以降の部分は、文化史的に重要なものと見なされ、考古学やケルトの伝承などからも裏付けられる。しかし、これらの記述はカエサル自身が見聞したというよりも、むしろ先人の記述、とりわけBC2~1世紀のギリシア哲学ストア派の哲学者・地理学者・歴史学者であった[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]([[w:la:Posidonius Apameus|Posidonius Apameus]])の著作に依拠していたと考えられている<ref>『ケルト事典』ベルンハルト・マイヤー著、鶴岡真弓監修、創元社の「ポセイドニオス」「カエサル」の項を参照。</ref> <ref>『ケルト人』ヴァンセスラス・クルータ([[w:fr:Venceslas Kruta|Venceslas Kruta]])著、鶴岡真弓訳、白水社 のp.20-21を参照。</ref>。ポセイドニオスは、ローマが支配する地中海世界やガッリア地域などを広く旅行した。彼の52巻からなる膨大な歴史書は現存しないが、その第23巻にガッリアに関する詳細な記述があったとされ、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]、[[w:ストラボン|ストラボン]]、[[w:アテナイオス|アテナイオス]]らによって引用され、同時代および近代のケルト人観に多大な影響を与えたと考えられている。 :現存するガッリアの地誌・民族誌は、ストラボン<ref>『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』ストラボン著、飯尾都人訳、龍溪書舎を参照。</ref>、ディオドロス<ref>『神代地誌』ディオドロス著、飯尾都人訳、龍溪書舎を参照。</ref>、ポンポニウス・メラ<ref>『世界地理』ポンポニウス・メラ著、飯尾都人訳(上掲『神代地誌』に所収)</ref>のものなどがある。現存するゲルマーニアの地誌・民族誌は、ストラボン、タキトゥス<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫などを参照。</ref>、ポンポニウス・メラなどのものがある。 </div> ===11節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/11節]] {{進捗|00%|2024-11-25}}</span> ;ガッリア人の派閥性 *<!--❶-->[[wikt:en:quoniam#Latin|Quoniam]] ad hunc locum perventum est, **この地<small>〔ゲルマーニア〕</small>にまで到達したので、 *non [[wikt:en:alienus#Latin|alienum]] esse videtur, de Galliae Germaniaeque [[wikt:en:mos#Latin|moribus]] et, quo [[wikt:en:differo#Latin|differant]] hae [[wikt:en:natio#Latin|nationes]] inter sese, [[wikt:en:propono#Latin|proponere]]. **[[w:ガリア|ガッリア]]と[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]の風習について、これらの種族が互いにどのように異なるか述べることは不適切でないと思われる。 :  *<!--❷-->In Gallia non solum in omnibus civitatibus atque in omnibus <u>pagis</u> partibusque, **ガッリアにおいては、すべての部族において、さらにすべての<u>郷</u>や地方においてのみならず、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[wikt:en:pagus#Latin|pagus]]'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus">''[[w:en:Pagus]]'' 等を参照。</ref>。)</span> *sed paene etiam in singulis [[wikt:en:domus#Latin|domibus]] [[wikt:en:factio#Latin|factiones]] sunt, **ほとんどの個々の氏族においてさえも、派閥があり、 *earumque factionum [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] sunt, **それらの派閥には、領袖たちがいる。 :  *<!--❸-->qui summam [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]] eorum [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicio]] habere [[wikt:en:existimo#Latin|existimantur]], **その者<small>〔領袖〕</small>らは、彼ら<small>〔派閥〕</small>の判断に対して、最大限の影響力を持っていると考えられている。 *quorum ad [[wikt:en:arbitrium#Latin|arbitrium]] [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:summa#Noun_6|summa]] omnium rerum [[wikt:en:consilium#Latin|consiliorum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:redeo#Latin|redeat]]. **すべての事柄と協議は結局のところ、その者<small>〔領袖〕</small>らの裁量や判断へと帰する。 :  *<!--❹--><u>Idque</u> eius rei causa [[wikt:en:antiquitus#Latin|antiquitus]] [[wikt:en:institutus#Latin|institutum]] videtur, **それは、それらの事柄のために昔から取り決められたものと見られ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本では <u>[[wikt:en:itaque#Latin|itaque]]</u> となっている。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ex [[wikt:en:plebs#Latin|plebe]] contra [[wikt:en:potentior|potentiorem]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:egeo#Latin|egeret]]: **権勢者と対立する平民の誰かが、助けに欠くことがないように、ということである。 *suos enim [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] [[wikt:en:opprimo#Latin|opprimi]] et [[wikt:en:circumvenio#Latin|circumveniri]] non [[wikt:en:patior#Latin|patitur]], **すなわち<small>(領袖たちの)</small>誰も、身内の者たちが抑圧されたり欺かれたりすることを容認しない。 *neque, [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] si faciat, [[wikt:en:ullus#Latin|ullam]] inter suos habet [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]]. **もし<small>(領袖が)</small>そうでなくふるまったならば、身内の者たちの間で何ら影響力を持てない。 :  *<!--❺-->Haec eadem [[wikt:en:ratio#Latin|ratio]] est in [[wikt:en:summa#Latin|summa]] totius Galliae; **これと同じ理屈が、ガッリア全体の究極において存在する。 *namque omnes [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] <u>in partes divisae sunt duas</u>. **すなわち、すべての部族が二つの党派に分けられているのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本の語順で、&beta;系写本では divisae sunt in duas partes となっている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===12節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/12節]] {{進捗|00%|2024-12-09}}</span> ;ハエドゥイー族、セークァニー族、レーミー族の覇権争い *<!--❶-->Cum Caesar in Galliam venit, **<small>(当初)</small>カエサルがガッリアに来たときに、 *alterius [[wikt:en:factio#Latin|factionis]] principes erant [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]], alterius [[wikt:en:Sequani#Latin|Sequani]]. **一方の派閥の盟主は[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]であり、他方<small>(の派閥の盟主)</small>はセークァニー族であった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:第1巻31節の記述によれば、ハエドゥイー族と[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]がそれぞれの盟主であった。<br>    カエサルが本節でアルウェルニー族の名を伏せている理由は不明である。<br>    また、[[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.330)</ref>、ハエドゥイー族とセークァニー族の敵対関係においては、<br>    両部族を隔てるアラル川の水利権(川舟の通行税)をめぐる争いが敵意を助長していたという。)</span> :  *<!--❷-->Hi cum per se minus [[wikt:en:valerent|valerent]], **後者<small>〔セークァニー族〕</small>は自力ではあまり有力ではなかったので、 *quod [[wikt:en:summus#Latin|summa]] [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritas]] [[wikt:en:antiquitus|antiquitus]] erat in [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] **──というのは、昔から最大の威勢はハエドゥイー族にあって、 *magnaeque eorum erant [[wikt:en:clientela#Latin|clientelae]], **彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>には多くの庇護民がいたからであるが、── *[[wikt:en:Germani#Latin|Germanos]] atque [[wikt:en:Ariovistus#Latin|Ariovistum]] sibi [[wikt:en:adiungo#Latin|adiunxerant]] **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人と[[w:アリオウィストゥス|アリオウィストゥス]]を自分たちに会盟させており、 *eosque ad se magnis [[wikt:en:iactura#Noun|iacturis]] [[wikt:en:pollicitatio#Latin|pollicitationibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:perduco#Latin|perduxerant]]. **多大な犠牲と約束で 彼らを自分たちの味方に引き入れていた。 :  *<!--❸-->Proeliis vero compluribus [[wikt:en:factus#Latin|factis]] [[wikt:en:secundus#Adjective|secundis]] **<small>(セークァニー族は)</small>実に幾多の戦闘で勝利を収めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:紀元前63年|紀元前63年]]の'''マゲトブリガの戦い''' <ref name="マゲトブリガ">[[w:en:Battle of Magetobriga]]</ref> のことであろう。)</span> *atque omni [[wikt:en:nobilitas#Latin|nobilitate]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduorum]] [[wikt:en:interfectus#Latin|interfecta]] **ハエドゥイー族の貴族たちを皆殺しにして、 *tantum [[wikt:en:potentia#Latin|potentia]] [[wikt:en:antecedo#Latin|antecesserant]], **勢力の点で<small>(ハエドゥイー族より)</small>はるかに抜きん出ていたので、 :  *<!--❹-->ut magnam partem [[wikt:en:cliens#Latin|clientium]] ab [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] ad se [[wikt:en:traduco#Latin|traducerent]] **その結果として、ハエドゥイー族から庇護民の大半を自分たちへ味方に付けて、 *obsidesque ab iis [[wikt:en:princeps#Noun_3|principum]] [[wikt:en:filius#Latin|filios]] [[wikt:en:accipio#Latin|acciperent]] **彼ら<small>〔庇護民〕</small>から領袖の息子たちを人質として受け取り、 *et [[wikt:en:publice#Adverb|publice]] [[wikt:en:iuro#Latin|iurare]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogerent]] nihil se contra [[wikt:en:Sequani#Latin|Sequanos]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilii]] [[wikt:en:initurus#Latin|inituros]], **自分たち<small>〔ハエドゥイー族〕</small>がセークァニー族に対していかなる謀計を着手するつもりはない、と公に誓うことを強いて、 *et partem finitimi agri per [[wikt:en:vis#Noun_10|vim]] [[wikt:en:occupatus#Participle|occupatam]] [[wikt:en:possideo#Latin|possiderent]] **近隣の土地の一部を力ずくで占領して所有地として、 *Galliaeque totius [[wikt:en:principatus|principatum]] [[wikt:en:obtineo#Latin|obtinerent]]. **全ガッリアの覇権を手に入れた。 :  *<!--❺-->Qua [[wikt:en:necessitas#Latin|necessitate]] [[wikt:en:adductus#Latin|adductus]] **そのことにより、やむを得ずに突き動かされて、 *[[wikt:en:Diviciacus|Diviciacus]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:petendi|petendi]] causa [[wikt:en:Roma#Latin|Romam]] ad [[wikt:en:senatus#Latin|senatum]] [[wikt:en:profectus#Participle_2|profectus]] <u>imperfecta</u><!--infecta--> re [[wikt:en:redeo#Latin|redierat]]. **[[w:ディウィキアクス|ディーウィキアークス]]は支援を懇請するために[[w:ローマ|ローマ市]]の元老院へ赴いたが、事を成就せずに帰っていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Diviciacus (Aedui)|Diviciacus]]'' は、第1巻に登場したハエドゥイー族の親ローマ派の領袖。<br>    [[w:紀元前63年|紀元前63年]]のマゲトブリガの戦い <ref name="マゲトブリガ"/> で、ハエドゥイー族が<br>    セークァニー族・[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の同盟軍とゲルマーニア勢に撃破された後、<br>    彼はローマの元老院を訪れて軍事支援を求めたが、叶えられなかった。<br>    このとき元老院議員・弁論家の[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|キケロー]]が彼を歓待し、[[w:ドルイド|ドルイド]]と紹介している<ref>キケロー『予言について』 [https://www.thelatinlibrary.com/cicero/divinatione1.shtml#90 De Divinatione, I. xli. 90]</ref>。<br>    [[ガリア戦記_第5巻#7節|第5巻7節]]で彼の弟ドゥムノリークス ''[[w:en:Dumnorix|Dumnorix]]'' がカエサルの命で殺害されたときには、<br>    ディーウィキアークスはすでに没していたと考えられている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:imperfectus#Latin|imperfecta]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:infectus#Adjective|infecta]] となっている。)</span> :  *<!--❻-->[[wikt:en:adventus#Latin|Adventu]] Caesaris [[wikt:en:factus#Participle|facta]] [[wikt:en:commutatio#Latin|commutatione]] rerum, **カエサルの到来により、状況の変化が生じて、 *obsidibus [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:redditus|redditis]], **ハエドゥイー族の人質たちは返還されて、 *veteribus [[wikt:en:clientela#Latin|clientelis]] [[wikt:en:restitutus|restitutis]], **昔からの庇護民が取り戻されて、 *[[wikt:en:novus#Latin|novis]] per Caesarem [[wikt:en:comparatus|comparatis]], **<small>(さらに)</small>カエサルを通じて新参者たちを仲間にした。 *quod ii qui se ad eorum amicitiam [[wikt:en:adgregaverant|adgregaverant]], **──というのは、彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>の盟約のもとに仲間となっていた者たちが、 *[[wikt:en:melior#Latin|meliore]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicione]] atque [[wikt:en:aequior|aequiore]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperio]] se [[wikt:en:utor#Latin|uti]] videbant, **<small>(セークァニー族)</small>より良い条件とより公平な支配を享受しているようと考えていて、 *reliquis rebus eorum [[wikt:en:gratia#Latin|gratia]] [[wikt:en:dignitas|dignitate]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplificatus|amplificata]] **ほかの事柄においても彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>の信望と品格がより増されて、 *[[wikt:en:Sequani#Latin|Sequani]] [[wikt:en:principatus#Latin|principatum]] [[wikt:en:dimitto#Latin|dimiserant]]. **セークァニー族は覇権を放棄した。── :  *<!--❼-->In eorum locum [[wikt:en:Remi#Latin|Remi]] [[wikt:en:succedo#Latin|successerant]]: **彼ら<small>〔セークァニー族〕</small>の地位に、レーミー族が取って代わった。 *quos quod [[wikt:en:adaequo#Latin|adaequare]] apud Caesarem [[wikt:en:gratia#Latin|gratia]] [[wikt:en:intellego#Latin|intellegebatur]], **その者ら<small>〔レーミー族〕</small>はカエサルのもとで信望において<small>(ハエドゥイー族と)</small>同等であると認識されたので、 *ii qui propter [[wikt:en:vetus#Latin|veteres]] [[wikt:en:inimicitia#Latin|inimicitias]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nullo]] [[wikt:en:modus#Latin|modo]] cum [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:coniungo#Latin|coniungi]] poterant, **昔からの敵対関係のゆえに、ハエドゥイー族とどのようなやり方でも団結することができなかった者たちは、 *se [[wikt:en:Remi#Latin|Remis]] in [[wikt:en:clientela#Latin|clientelam]] dicabant. **レーミー族との庇護関係に自らを委ねた。 :  *<!--❽-->Hos illi diligenter [[wikt:en:tueor#Latin|tuebantur]]; **あの者たち<small>〔レーミー族〕</small>はかの者ら<small>〔庇護民〕</small>を誠実に保護していて、 *ita et novam et repente [[wikt:en:collectus#Latin|collectam]] [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]] [[wikt:en:teneo#Latin|tenebant]]. **このようにして、最近に得られた新たな威勢を保持していた。 :  *<!--❾-->Eo tum [[wikt:en:status#Noun_9|statu]] res erat, ut longe principes haberentur [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]], **当時の情勢は、ハエドゥイー族が圧倒的に盟主と見なされるようであって、 *[[wikt:en:secundus#Latin|secundum]] locum [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitatis]] [[wikt:en:Remi#Latin|Remi]] [[wikt:en:obtineo#Latin|obtinerent]]. **レーミー族が第二の尊厳ある地位を占めていた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===13節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/13節]] {{進捗|00%|2024-12-11}}</span> ;ガッリア人の社会階級、平民およびドルイドについて(1) *<!--❶-->In omni Gallia eorum hominum, qui [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquo]] sunt [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] atque [[wikt:en:honor#Latin|honore]], [[wikt:en:genus#Latin|genera]] sunt duo. **全ガッリアにおいて、何らかの地位や顕職にある人々の階級は二つである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:後述のように、[[w:ドルイド|ドルイド]](神官)と[[w:騎士|騎士]]である。)</span> :  '''平民について''' *Nam [[wikt:en:plebes#Latin|plebes]] paene [[wikt:en:servus#Latin|servorum]] habetur loco, **これに対して、平民はほとんど奴隷の地位として扱われており、 *quae [[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] [[wikt:en:audeo#Latin|audet]] per se, <u>nulli</u> [[wikt:en:adhibeo#Latin|adhibetur]] consilio. **自分たちでは何もあえてしようとはせず、いかなる評議に召集されることもない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:nullus#Adjective|nullo]] (単数・奪格) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:nullus#Pronoun|nulli]] (単数・与格、あるいは男性・複数・主格) となっている。<br>          動詞 [[wikt:en:adhibeo#Latin|adhibeo]] は与格(もしくは奪格)をとる。<br>          なお、[[ガリア戦記 第1巻/注解/40節|第1巻40節]]に &quot; ad id consilium [[wikt:en:adhibitis|adhibitis]] centurionibus &quot;<br>          「その会議に百人隊長たちが召集されて」という表現もある。)</span> :  *<!--❷-->[[wikt:en:plerique#Noun|Plerique]], cum <u>aut</u> [[wikt:en:aes alienum|aere alieno]] <u>aut</u> magnitudine [[wikt:en:tributum#Latin|tributorum]] <u>aut</u> iniuria [[wikt:en:potentior|potentiorum]] [[wikt:en:premo#Latin|premuntur]], **大多数の者は、<u>あるいは</u>負債、<u>あるいは</u>貢納の多さ、<u>あるいは</u>権勢者たちの横暴によって抑圧されており、 *sese in [[wikt:en:servitus#Latin|servitutem]] [[wikt:en:dico#Etymology_2|dicant]] [[wikt:en:nobilis#Latin|nobilibus]], **貴族たちに仕える奴隷身分に、身を捧げている。 *''<u>quibus</u>'' in hos eadem omnia sunt [[wikt:en:ius#Latin|iura]], quae [[wikt:en:dominus#Latin|dominis]] in [[wikt:en:servus#Latin|servos]]. **貴族たちには彼ら<small>〔平民〕</small>に対して、奴隷に対する主人のと同様なすべての権利がある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ''quibus'' は、主要写本&omega; にはなく、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Dinter|Dinter]] による挿入提案である。)</span> :  '''ドルイドについて''' *<!--❸-->Sed de his duobus [[wikt:en:genus#Latin|generibus]] **ともかく、これら二つの <small>(特権的な)</small> 階級について、 *<u>alterum</u> est [[wikt:en:Druides#Latin|druidum]], <u>alterum</u> [[wikt:en:eques#Latin|equitum]]. **<u>一方は</u>[[w:ドルイド|ドルイド]] <small>(聖職者)</small> であり、<u>他方は</u>[[w:騎士|騎士]]である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「[[w:ドルイド|ドルイド]]」と訳されるラテン語の単語 [[wikt:en:Druides#Latin|Druidēs]](ドルイデース)は複数形であり、<br>    集合的に用いられる。)</span> :  [[画像:Two_Druids.PNG|thumb|right|200px|二人のドルイド。フランスの[[w:オータン|オータン]]、すなわちガッリア中部のビブラクテ辺りで発見された[[w:レリーフ|レリーフ]]。]] *<!--❹-->Illi rebus [[wikt:en:divinus#Latin|divinis]] [[wikt:en:intersum#Latin|intersunt]], **前者<small>〔ドルイド〕</small>は神事に関わり、 *[[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]] [[wikt:en:publicus#Latin|publica]] ac [[wikt:en:privatus#Adjective|privata]] [[wikt:en:procuro#Latin|procurant]], **公的および私的な<ruby><rb>[[w:供犠|供犠]]</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を司り、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:供犠とは、人や獣を<ruby><rb>[[w:生贄|生贄]]</rb><rp>(</rp><rt>いけにえ</rt><rp>)</rp></ruby>として神前に捧げることである。<br>    <ruby><rb>[[w:人身御供|人身御供]]</rb><rp>(</rp><rt>ひとみごくう</rt><rp>)</rp></ruby>とも。)</span> *[[wikt:en:religio#Latin|religiones]] [[wikt:en:interpretor#Latin|interpretantur]]: **信仰上の事柄を解釈する。 *ad hos magnus [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentium]] numerus [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinae]] causa [[wikt:en:concurro#Latin|concurrit]], **この者ら<small>〔ドルイド〕</small>のもとへ、若者たちの多数が教えのために群り集まり、 *magnoque hi sunt apud eos [[wikt:en:honor#Latin|honore]]. **この者ら<small>〔ドルイド〕</small>は、彼ら<small>〔ガッリア人〕</small>のもとで大いなる名誉を持つ。 :  *<!--❺-->Nam fere de omnibus [[wikt:en:controversia#Latin|controversiis]] [[wikt:en:publicus#Latin|publicis]] [[wikt:en:privatus#Adjective|privatis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]], **なぜなら<small>(ドルイドは)</small>ほとんどすべての公的および私的な訴訟ごとを判決するのである。 *et, si [[wikt:en:aliquod|quod]] est [[wikt:en:admissus#Latin|admissum]] [[wikt:en:facinus#Latin|facinus]], si [[wikt:en:caedes#Latin|caedes]] [[wikt:en:factus#Participle|facta]], **もし何らかの罪悪が犯されれば、もし殺人がなされれば、 *si de [[wikt:en:hereditas#Latin|hereditate]], de finibus [[wikt:en:controversia#Latin|controversia]] est, **もし、遺産相続について、地所について、訴訟ごとがあれば、 *[[wikt:en:idem#Latin|idem]] [[wikt:en:decerno#Latin|decernunt]], [[wikt:en:praemium#Latin|praemia]] [[wikt:en:poena#Latin|poenas]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]]; **同じ者たち<small>〔ドルイド〕</small>が裁決して、補償や懲罰を判決するのである。 :  *<!--❻-->si [[wikt:en:aliqui#Latin|qui]] <u>aut</u> [[wikt:en:privatus#Noun|privatus]] <u>aut</u> [[wikt:en:populus#Etymology_1|populus]] eorum [[wikt:en:decretum#Latin|decreto]] non [[wikt:en:sto#Latin|stetit]], **もし何らかの個人<u>あるいは</u>群衆が彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の裁決を遵守しなければ、 *[[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificiis]] [[wikt:en:interdico#Latin|interdicunt]]. **<small>(その者らに)</small><ruby><rb>供犠</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を禁じる。 *Haec [[wikt:en:poena#Latin|poena]] apud eos est [[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissima]]. **これは、彼ら<small>〔ガッリア人〕</small>のもとでは、非常に重い懲罰である。 :  *<!--❼-->Quibus ita [[wikt:en:interdico#Latin|est interdictum]], **このように<small>(<ruby><rb>供犠</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を)</small>禁じられると、 *hi numero [[wikt:en:impius#Latin|impiorum]] ac [[wikt:en:sceleratus#Participle|sceleratorum]] habentur, **彼らは、不信心で極道な輩と見なされて、 *his omnes [[wikt:en:decedo#Latin|decedunt]], **皆が彼らを忌避して、 *[[wikt:en:aditus#Latin|aditum]] <u>(eorum)</u> [[wikt:en:sermo#Latin|sermonem]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:defugio#Latin|defugiunt]], **アプローチや会話を避ける。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の eorum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] ex [[wikt:en:contagio#Latin|contagione]] [[wikt:en:incommodum#Noun|incommodi]] [[wikt:en:accipio#Latin|accipiant]], **<small>(彼らとの)</small>接触から、何らかの災厄を<ruby><rb>蒙</rb><rp>(</rp><rt>こうむ</rt><rp>)</rp></ruby>ることがないようにである。 *<u>neque</u> his [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:ius#Etymology_1|ius]] [[wikt:en:reddo#Latin|redditur]], **彼らが請願しても<small>(元通りの)</small>権利は回復されないし、 *<u>neque</u> <u>honos</u> [[wikt:en:ullus#Latin|ullus]] [[wikt:en:communico#Latin|communicatur]]. **いかなる名誉も分け与えられない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:honos#Latin|honos]] は、[[wikt:en:honor#Latin|honor]] の古い語形。)</span> :  *<!--❽-->His autem omnibus [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:praesum#Latin|praeest]] unus, **ところで、これらすべてのドルイドを一人が統轄しており、 *qui summam inter eos habet [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]]. **その者は彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の間で最高の権威を持っている。 :  *<!--❾-->Hoc [[wikt:en:mortuus#Participle|mortuo]], **この者が死去すると、 *<u>aut</u>, si qui ex reliquis [[wikt:en:excello#Latin|excellit]] [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitate]], [[wikt:en:succedo#Latin|succedit]], **<u>あるいは</u>、もし残りの者たちの中から威厳において傑出した者がおれば、継承して、 *<u>aut</u>, si sunt plures [[wikt:en:par#Latin|pares]], [[wikt:en:suffragium#Latin|suffragio]] [[wikt:en:Druides#Latin|druidum]] <u>(adlegitur)</u>; **<u>あるいは</u>、もしより多くの者たちが同等であれば、ドルイドの投票で <u>(選ばれる)</u>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:adlegitur|adlegitur]] はβ系写本の記述で、α系写本にはない。)</span> *[[wikt:en:nonnumquam|non numquam]] etiam [[wikt:en:arma#Latin|armis]] de [[wikt:en:principatus#Latin|principatu]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendunt]]. **ときには、武力でさえも首座を争うことがある。 :  *<!--❿-->Hi certo anni tempore **彼ら<small>〔ドルイド〕</small>は、年間の定められた時期に *in finibus [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutum]], quae regio totius Galliae media habetur, [[wikt:en:consido#Latin|considunt]] in loco [[wikt:en:consecratus|consecrato]]. **<u>全ガッリア</u>の中心地域と見なされているカルヌーテース族の領土において、'''聖なる地'''に集合する。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カルヌーテース族 ''[[w:en:Carnutes|Carnutes]]'' については、[[ガリア戦記_第5巻#25節|第5巻25節]]で言及された。<br>    彼らの首邑は ''[[w:en:Chartres|Chartres]]''([[w:シャルトル|シャルトル]]市)として現代に部族名の名残を伝えている。<br>     だが、むしろ繁栄の中心地・'''[[w:聖地|聖なる地]]はケナブム'''(''[[w:en:Cenabum|Cenabum]]'')であり、<br>    3世紀に[[w:ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス|アウレーリアーヌス帝]]の街と呼ばれ、現在の'''[[w:オルレアン|オルレアン市]]'''に帝の名を遺す。<br>     本節の記述はあくまでカエサルが支配する「全ガッリア」の話であって、<br>    ガッリアの他の地方には別の中心地があったようである。)</span> :  *Huc omnes undique, qui [[wikt:en:controversia#Latin|controversias]] habent, [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **ここへ、四方八方から訴訟などを持つあらゆる者たちが集まって、 *eorumque [[wikt:en:decretum#Latin|decretis]] [[wikt:en:iudicium#Latin|iudiciis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:pareo#Latin|parent]]. **彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の裁決や判定に服従する。 :  *<!--⓫-->[[wikt:en:disciplina#Latin|Disciplina]] in [[wikt:en:Britannia#Latin|Britannia]] [[wikt:en:repertus#Latin|reperta]] <span style="color:#009900;">(esse)</span> **<small>(ドルイドの)</small>教説は[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]で見出され、 *atque inde in Galliam [[wikt:en:translatus#Participle|translata]] esse [[wikt:en:existimo#Latin|existimatur]], **そこからガッリアにもたらされたと考えられている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これに対して、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]は、ガッリア人の信仰は[[w:ピュタゴラス教団|ピュタゴラスの教説]]であると伝えている<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.408)</ref>。<br>    [[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば、これは東方のゲタエ人([[w:en:Getae|Getae]];[[w:トラキア|トラキア]]系ないし[[w:ダキア|ダキア]]系)<br>    を通じて取り入れたものだという<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、第7巻 第3章 第5節)</ref>。)</span> *<!--⓬-->et nunc, qui [[wikt:en:diligenter#Latin|diligentius]] eam rem [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscere]] [[wikt:en:volo#Latin|volunt]], **今でも、その事柄をより入念に探究することを欲する者たちは、 *[[wikt:en:plerumque#Adverb|plerumque]] [[wikt:en:illo#Adverb|illo]] [[wikt:en:disco#Latin|discendi]] causa [[wikt:en:proficiscor|proficiscuntur]]. **たいてい、かの地<small>〔ブリタンニア〕</small>に研究するために旅立つ。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===14節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/14節]] {{進捗|00%|2025-01-03}}</span> ;ドルイドについて(2) *<!--❶-->[[wikt:en:Druides#Latin|Druides]] a bello [[wikt:en:absum#Latin|abesse]] [[wikt:en:consuesco#Latin|consuerunt]], **[[w:ドルイド|ドルイド]]は、戦争に関与しない習慣であり、 *neque [[wikt:en:tributum#Latin|tributa]] una cum reliquis [[wikt:en:pendo#Latin|pendunt]]; **ほかの者と一緒に貢納<small>(租税)</small>を支払うこともない。 *[[wikt:en:militia#Latin|militiae]] [[wikt:en:vacatio#Latin|vacationem]] omniumque rerum habent [[wikt:en:immunitas#Latin|immunitatem]]. **[[w:徴兵制度|兵役]]の免除や、あらゆる事柄において免除特権を持っているのである。 :  [[画像:Druids,_in_the_early_morning_glow_of_the_sun.jpg|thumb|right|200px|現代イギリスのドルイド教復興主義者たち]] *<!--❷-->[[wikt:en:tantus#Latin|Tantis]] [[wikt:en:excitatus#Latin|excitati]] [[wikt:en:praemium#Latin|praemiis]] **このような特典に駆り立てられて *et sua [[wikt:en:spons#Latin|sponte]] multi in [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinam]] [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **自らの意思で多くの者が教え<small>(の場)</small>に集まっても来るし、 *et a [[wikt:en:parens#Etymology_1|parentibus]] propinquisque [[wikt:en:mitto#Latin|mittuntur]]. **両親や縁者たちによって送られても来る。 :  *<!--❸-->Magnum ibi numerum [[wikt:en:versus#Etymology_3_2|versuum]] [[wikt:en:edisco#Latin|ediscere]] [[wikt:en:dico#Latin|dicuntur]]. **<small>(彼らは)</small>そこで詩句の多数を習得すると言われている。 :  *Itaque annos [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nulli]] <u>XX([[wikt:en:vicenus#Latin|vicenos]])</u> in [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplina]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanent]]. **こうして、少なからぬ者たちが、20年にもわたって教え<small>(の場)</small>に残留する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:XX#Translingual|XX]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:vicenos|vicenos]] となっているが、意味は同じ。)</span> :  *Neque [[wikt:en:fas#Latin|fas]] esse [[wikt:en:existimo#Latin|existimant]] ea litteris [[wikt:en:mando#Latin|mandare]], **それら<small>(の詩句)</small>を文字で刻み込むことは、<ruby><rb>神意</rb><rp>(</rp><rt>ファース</rt><rp>)</rp></ruby>に背くと考えている。 *cum in reliquis fere rebus, **もっとも、ほぼ他の事柄においては、 *[[wikt:en:publicus#Adjective|publicis]] [[wikt:en:privatus#Adjective|privatis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:ratio#Latin|rationibus]], [[wikt:en:Graecus#Adjective|Graecis]] litteris [[wikt:en:utor#Latin|utantur]]. **公的および私的な用件に[[w:ギリシア文字|ギリシア文字]]を用いる。 {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Dédicace_de_Segomaros_(inscription gallo-grecque).png|thumb|left|300px|ギリシア文字で刻まれたガッリアの碑文]] | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Carte des inscriptions en langue gauloise répertoriées sur le site du RIIG jusqu'en juillet 2024.jpg|thumb|left|200px|フランスにおける[[w:ガリア語|ガッリア語]]碑文の分布図。<br>緑色の丸印は[[w:ギリシア文字|ギリシア文字]]、赤色の丸印は[[w:ラテン文字|ラテン文字]]、橙色の丸印はその他の文字で刻まれたもの。]] |} :  *<!--❹-->Id mihi duabus de causis [[wikt:en:instituo#Latin|instituisse]] videntur, **それは、私<small>〔カエサル〕</small>には、二つの理由から<small>(ドルイドが)</small>定めたことと思われる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これは、カエサルが自らを一人称で示している珍しい個所である。)</span> *quod <u>neque</u> in <u>vulgum</u> [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinam]] [[wikt:en:effero#Latin|efferri]] [[wikt:en:volo#Latin|velint]] **というのは、教えが一般大衆にもたらされることを欲してもいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:vulgum|vulgum]] だが、<br>         近世以降の印刷本[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Editio_princeps|ed.pr.]] では [[wikt:en:vulgus#Latin|vulgus]] としているが、語形の相異。)</span> *<u>neque</u> eos, qui [[wikt:en:disco#Latin|discunt]], litteris [[wikt:en:confisus#Latin|confisos]] minus memoriae [[wikt:en:studeo#Latin|studere]];<!--:--> **<small>(教えを)</small>学ぶ者が、文字を頼りにして、あまり暗記することに努めなくならないようにでもある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> :  [[画像:Dying_gaul.jpg|thumb|right|200px|『[[w:瀕死のガリア人|瀕死のガリア人]]』([[w:en:Dying_Gaul|Dying Gaul]])像(ローマ市の[[w:カピトリーノ美術館|カピトリーノ美術館]])]] *quod fere [[wikt:en:plerique#Noun|plerisque]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidit]], **というのも、ほとんど多くの者たちに、起こることには、 *ut [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] litterarum [[wikt:en:diligentia#Noun|diligentiam]] in [[wikt:en:perdiscendo|perdiscendo]] ac memoriam [[wikt:en:remitto#Latin|remittant]]. **文字の助けによって、入念に猛勉強することや暗記することを放棄してしまうのである。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:in_primis#Latin|In primis]] hoc volunt [[wikt:en:persuadeo#Latin|persuadere]], **とりわけ、彼ら<small>〔ドルイド〕</small>が説くことを欲しているのは、 *non [[wikt:en:intereo#Latin|interire]] animas, **霊魂は滅びることがないのみならず、 *sed ab [[wikt:en:alius#Latin|aliis]] post [[wikt:en:mors#Latin|mortem]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] ad [[wikt:en:alius#Latin|alios]], **死後にある者から別のある者へ乗り移るということである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ガッリア人の[[w:輪廻転生|転生信仰]]は、[[w:ピュタゴラス教団|ピュタゴラスの教説]]であると、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]が伝えている<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.408)</ref>。)</span> *atque hoc maxime ad [[wikt:en:virtus#Latin|virtutem]] [[wikt:en:excito#Latin|excitari]] [[wikt:en:puto#Latin|putant]], [[wikt:en:metus#Latin|metu]] [[wikt:en:mors#Latin|mortis]] [[wikt:en:neglectus#Latin|neglecto]]. **このこと<small>〔霊魂の不滅〕</small>によって死の恐怖に無頓着になってとりわけ武勇へ駆り立てられると<small>(ドルイドは)</small>思っている。 [[画像:Universum.jpg|thumb|right|200px|古代以来の伝統的な世界観における天空と平らな大地。カルデアやギリシアを除けば、丸い地球という観念は知られていなかった。]] :  *<!--❻-->Multa [[wikt:en:praeterea|praeterea]] **さらにおおくのことを、 *de [[wikt:en:sidus#Latin|sideribus]] atque eorum [[wikt:en:motus#Noun_2|motu]], **星々とその動きについて、 *de [[wikt:en:mundus#Noun_2|mundi]] ac [[wikt:en:terra#Latin|terrarum]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudine]], **天空と大地の大きさについて、 *de [[wikt:en:res#Latin|rerum]] [[wikt:en:natura#Latin|natura]], **事物の性質について、 *de [[wikt:en:deus#Latin|deorum]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalium]] [[wikt:en:vis#Latin|vi]] ac [[wikt:en:potestas#Latin|potestate]] **不死なる神々の力と支配について、 *[[wikt:en:disputo#Latin|disputant]] et [[wikt:en:iuventus#Latin|iuventuti]] [[wikt:en:trado#Latin|tradunt]]. **研究して、青年たちに教示するのである。 :  :<span style="color:#009900;">('''訳注:ドルイドについて'''<br>    ケルト社会の神官・祭司・僧などとされるドルイドについては、<br>    おそらくは[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]、そして'''カエサル'''、および[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.410-p.411)</ref>、<br>    [[w:ストラボン|ストラボン]]<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.341-p.342) </ref>、ポンポニウス・メラ<ref>ポンポニウス・メラ『世界地理』(前掲、p.549)</ref>などのギリシア人・ローマ人の<br>    著述家たちがそれぞれ書き残しているために同時代や現代に知られている。<br>    しかし、本節にもあるように、その秘密主義からか、古代ギリシア・ローマの<br>    著作にあるほかには、その詳細については不明である。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===15節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/15節]] {{進捗|00%|2025-01-12}}</span> [[画像:BIATEC_pri_NBS_1.jpg|thumb|right|200px|ケルト系の王ビアテック([[w:en:Biatec|Biatec]])の騎馬像([[w:スロバキア国立銀行|スロバキア国立銀行]])。彼はBC1世紀のケルトの硬貨に刻まれた人物で、現代[[w:スロバキア・コルナ|スロバキアの5コルナ]]硬貨にも刻まれている。]] [[画像:Bige_Musée_de_Laon_050208.jpg|thumb|right|200px|二頭立て二輪馬車([[w:チャリオット|戦車]])に乗るガッリア人像(仏・[[w:ラン (フランス)|ラン]]博物館)]] '''ガッリア人の騎士階級について''' *<!--❶-->Alterum [[wikt:en:genus#Noun_6|genus]] est [[wikt:en:eques#Latin|equitum]]. **<small>([[w:ドルイド|ドルイド]]と並ぶ)</small>もう一つの階級は、[[w:騎士|騎士]]である。 :  *Hi, cum [[wikt:en:utor#Latin|est usus]] atque [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquod]] bellum [[wikt:en:incido#Etymology_1|incidit]] **彼らは、必要とし、かつ何らかの戦争が勃発したときには、 *quod fere ante Caesaris [[wikt:en:adventus#Latin|adventum]] [[wikt:en:quotannis#Latin|quotannis]] [[wikt:en:accido#Latin|accidere]] [[wikt:en:soleo#Latin|solebat]], **それ<small>〔戦争〕</small>はカエサルの到来以前にはほとんど毎年のように起こるのが常であり、 *uti <u>aut</u> ipsi [[wikt:en:iniuria#Latin|iniurias]] [[wikt:en:infero#Latin|inferrent]] <u>aut</u> [[wikt:en:inlatus#Latin|inlatas]] [[wikt:en:propulso#Latin|propulsarent]], **自身が侵犯行為を引き起こすためか、<u>あるいは</u>引き起こされて撃退するためであったが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> *omnes in bello [[wikt:en:versor#Latin|versantur]], **総勢が戦争に従事する。 :  *<!--❷-->atque eorum ut [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] est [[wikt:en:genus#Noun_6|genere]] [[wikt:en:copia#Latin|copiis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplissimus|amplissimus]], **さらに彼らのめいめいが、生まれの高貴さや富の豊かさにおいて際立っていればいるほど、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ut quisque ~ ita;おのおのが~であればあるほどますます)</span> *ita plurimos [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se [[wikt:en:ambactus#Latin|ambactos]] [[wikt:en:cliens#Latin|clientes]]<nowiki>que</nowiki> habet. **自らの周囲に非常に多くの従臣や庇護民たちを侍らせる。 *Hanc unam [[wikt:en:gratia#Latin|gratiam]] [[wikt:en:potentia#Latin|potentiam]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:nosco#Latin|noverunt]]. **<small>(騎士たちは)</small>これが信望や権勢<small>(を示すこと)</small>の一つであると認識しているのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===16節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/16節]] {{進捗|00%|2025-01-18}}</span> ;ガッリア人の信仰と生け贄、ウィッカーマン :  ;   人間を<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>として捧げる *<!--❶-->[[wikt:en:natio#Latin|Natio]] est <u>omnium</u> [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] [[wikt:en:admodum|admodum]] [[wikt:en:deditus|dedita]] [[wikt:en:religio#Latin|religionibus]], **ガッリア人全体の部族民は、まったく信心<small>(または迷信)</small>に献身している。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:omnium#Latin|omnium]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:omnis#Latin|omnis]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:religio#Latin|religio]] は ''superstitious rites''「迷信的儀式」などと訳される。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dedo#Latin|est dēditus]] +与格「~に捧げられている」)</span> [[画像:Myths and legends; the Celtic race (1910) (14781091124).jpg|thumb|ガッリアの<ruby><rb>人身</rb><rp>(</rp><rt>ひとみ</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>御供</rb><rp>(</rp><rt>ごくう</rt><rp>)</rp></ruby>の想像画(1910年、[[w:en:T. W. Rolleston|トーマス・ウィリアム・ロールストン]]著『神話と伝説;ケルト民族』の挿絵)。]] *<!--❷-->atque ob eam causam, **その理由のために、 *qui sunt [[wikt:en:adfectus#Participle|adfecti]] [[wikt:en:gravior#Latin|gravioribus]] [[wikt:en:morbus#Latin|morbis]] **重篤な病を患っている者たち **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:adficio|sunt adfectus]] ([[wikt:en:afficiō|sunt affectus]]) ~「~に苦しめられている」)</span> *quique in [[wikt:en:proelium#Latin|proeliis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:versor#Latin|versantur]], **および危険な合戦に従事している者たちは、 *<u>aut</u> pro [[wikt:en:victima#Latin|victimis]] homines [[wikt:en:immolo#Latin|immolant]] **<u>あるいは</u> [[w:生贄|<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>]]<small>〔犠牲獣〕</small>として人間を供えたり、 *<u>aut</u> se [[wikt:en:immolaturus#Latin|immolaturos]] [[wikt:en:voveo#Latin|vovent]], **<u>あるいは</u> 自らを犠牲にするつもりであると誓願して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:immolo#Latin|immolātūrus (esse)]] 「犠牲に供えるつもりである」)</span> *[[wikt:en:administer#Latin|administris]]<nowiki>que</nowiki> ad ea [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]] [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]];<!--,--> **その<ruby><rb>[[w:供犠|供犠]]</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>のための司祭として[[w:ドルイド|ドルイド]]を雇うのである。 :  *<!--❸-->quod, pro vita hominis [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] hominis vita [[wikt:en:reddo#Latin|reddatur]], **というのは<small>(一人の)</small>人間の生命のためには、<small>(もう一人の)</small>人間の生命が償われない限り、 *non posse <sup>(*)</sup> [[wikt:en:deus#Latin|deorum]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalium]] [[wikt:en:numen#Latin|numen]] [[wikt:en:placo#Latin|placari]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]], **不死なる神々の<ruby><rb>御霊</rb><rp>(</rp><rt>みたま</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby><rb>宥</rb><rp>(</rp><rt>なだ</rt><rp>)</rp></ruby>められることができないと<small>(部族民たちが)</small>思っており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:(*) 印は、&beta;系写本では [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] という記述だが、<br>        &nbsp; &alpha;系写本では省かれている。)</span> *[[wikt:en:publice|publice]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:idem#Latin|eiusdem]] [[wikt:en:genus#Latin|generis]] habent [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]]. **同じような類いの供儀を公けに定めているからである。 :  ;    枝編細工の巨像([[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]) *<!--❹-->[[wikt:en:alius#Latin|Alii]] [[wikt:en:immanis#Latin|immani]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudine]] [[wikt:en:simulacrum#Latin|simulacra]] habent, **他の者たちは、桁外れに巨大な像を持っていて、 *quorum [[wikt:en:contextus#Participle|contexta]] [[wikt:en:vimen#Latin|viminibus]] [[wikt:en:membrum#Latin|membra]] [[wikt:en:vivus#Latin|vivis]] hominibus [[wikt:en:compleo#Latin|complent]]; **その小枝で編み込まれた四肢を、生きている人間たちで満杯にして、 *quibus [[wikt:en:succensus#Latin|succensis]] **それらが燃やされると、 *[[wikt:en:circumventus|circumventi]] [[wikt:en:flamma#Latin|flamma]] [[wikt:en:exanimō|exanimantur]] homines. **<small>(像に詰め込まれた)</small>人々は炎に取り巻かれて息絶えさせられるのである。 :  *<!--❺--><u>Supplicia</u> eorum, qui in [[wikt:en:furtum#Latin|furto]] <u>aut</u> in [[wikt:en:latrocinium#Latin|latrocinio]] **窃盗あるいは強盗に関わった者たちを<u>犠牲</u>にすることにより、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:supplicium#Latin|supplicium]]「拷問、刑罰、極刑」あるいは「犠牲、供物」)</span> *<u>aut</u> [[wikt:en:aliqui#Latin|aliqua]] <u>noxia</u> sint [[wikt:en:comprehensus#Latin|comprehensi]], **あるいは何らかの加害行為により捕らわれた者たち<small>(の処刑)</small>によって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:・・ aut ~, aut …「・・あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・&pi;系・S写本では [[wikt:en:noxia#Latin|noxia]] だが、<br>         &rho;系・BMLN写本では [[wikt:en:noxa#Latin|noxa]] などと異読がある。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:comprehendo#Latin|sint comprehensi]]「捕らわれた」)</span> *[[wikt:en:gratior#Latin|gratiora]] [[wikt:en:deus#Latin|dis]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalibus]] esse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]]; **不死なる神々に受け<ruby><rb>容</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>れられやすいと<small>(人々を[[w:火刑|火刑]]に処した者たちは)</small>思っている。 :  *sed, cum eius generis [[wikt:en:copia#Latin|copia]] [[wikt:en:deficio#Latin|defecit]], **しかしながら、その類いの供給が欠けたときには、 *etiam ad [[wikt:en:innocens#Latin|innocentium]] <u>[[wikt:en:supplicium#Latin|supplicia]]</u> [[wikt:en:descendo#Latin|descendunt]]. **<ruby><rb>無辜</rb><rp>(</rp><rt>むこ</rt><rp>)</rp></ruby>の者たちさえも<u>犠牲</u>にすることに頼るのである。 :  :<span style="color:#009900;">(訳注:このような、いわゆる「'''[[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]'''」の供犠については[[w:ストラボン|ストラボーン]]も伝えており<ref>ストラボーン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.343)</ref>、<br>    [[w:人身御供|人身御供]]の種類の一つとして、干し草やたきぎで巨像を作り、その中へあらゆる<br>    家畜・野生動物や人間たちを投げ込んで丸焼きにする習慣があったという。<br>     また、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.410~p.411)</ref>やストラボーンによれば、ドルイドはむしろ'''[[w:予言|予言者]]・[[w:占い|占い師]]'''<br>    であるという。ドルイドが重要な問題について占うときには、供犠される人間の<br>     腹または背中を剣などで刺して、犠牲者の倒れ方、肢体のけいれん、出血の様子<br>    などを観察して、将来の出来事を占うのだという。)</span> {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:Wicker man (Britannia antiqua illustrata).jpg|thumb|left|500px|ウィッカーマンの想像画(1676年)]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The Wicker Man of the Druids crop.jpg|thumb|left|400px|想像画(1773/1776年) ]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The religious denominations in the United States- their history, doctrine, government and statistics. With a preliminary sketch of Judaism, paganism and Mohammedanism (1854) (14777386845).jpg|thumb|left|250px|想像画(1854年)]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The 2007 wicker man.jpg|thumb|left|250px|2007年に造られたウィッカーマン]] |- | colspan="4" |柳の枝で編んだ巨人[[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]([[w:en:Wicker_Man|Wicker Man]])の想像画(17~19世紀)。この特異な風習は、近代になって人々の興味をかき立て、いくつもの想像画が描かれた<ref>例えば『ケルト人─蘇るヨーロッパ<幻の民>』C.エリュエール著、鶴岡真弓監修、創元社、p.130の挿絵などを参照。</ref>。 |} <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===17節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/17節]] {{進捗|00%|2025-01-26}}</span> ;ガッリアの神々(ローマ風解釈) *<!--❶--><u>Deum</u> maxime [[wikt:en:Mercurius#Latin|Mercurium]] [[wikt:en:colo#Latin|colunt]]. **<small>(ガッリア人たちは)</small>神々のうちでとりわけ[[w:メルクリウス|メルクリウス]]を崇拝している。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:メルクリウスは[[w:ローマ神話|ローマ神話]]の神名であり、<br>    本節の神名はすべてローマ風解釈である。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:deum|deum]] は、主要写本&omega; の記述だが、<br>         [[wikt:en:deorum#Latin|deorum]] とする [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] の修正提案がある。)</span> *Huius sunt [[wikt:en:plurimus#Latin|plurima]] [[wikt:en:simulacrum#Latin|simulacra]]<!--:-->, **彼の偶像が最も多い。 *hunc omnium [[wikt:en:inventor#Latin|inventorem]] [[wikt:en:ars#Latin|artium]] ferunt, **<small>(ガッリア人たちは)</small>彼をすべての技術の発明者であると言い伝えており、 *hunc [[wikt:en:via#Latin|viarum]] atque [[wikt:en:iter#Latin|itinerum]] [[wikt:en:dux#Latin|ducem]], **彼を道および旅の案内者として、 *hunc ad [[wikt:en:quaestus#Latin|quaestus]] [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:mercatura#Latin|mercaturas]]<nowiki>que</nowiki> habere [[wikt:en:vis#Latin|vim]] [[wikt:en:maximus#Latin|maximam]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]]. **彼が金銭の利得や商取引で絶大な力を持つと<small>(ガッリア人たちは)</small>思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これらは、ローマ神話の[[w:メルクリウス|メルクリウス]] [[w:la:Mercurius (deus)|Mercurius]] が比定されるようになっていた<br>         ギリシア神話の[[w:ヘルメース|ヘルメース]] [[wikt:en:Ἑρμῆς|Ἑρμῆς]] の説明とも受け取れる。)</span> :  *<!--❷-->Post hunc Apollinem et Martem et Iovem et Minervam. **彼に続いて、アポッローとマールスとユッピテルとミネルウァを<small>(ガッリア人は崇拝している)</small>。 [[画像:Taranis_Jupiter_with_wheel_and_thunderbolt_Le_Chatelet_Gourzon_Haute_Marne.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの雷神タラニス([[w:en:Taranis|Taranis]])の神像([[w:en:National_Archaeological_Museum_(France)|フランス国立考古学博物館]])。雷を司ることからローマ神話の[[w:ユーピテル|ユッピテル]]と同一視された。左手に車輪、右手に稲妻を持っている。]] [[画像:God_of_Etang_sur_Arroux_possible_depiction_of_Cernunnos.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの神ケルヌンノス([[w:en:Cernunnos|Cernunnos]])の神像(フランス国立考古学博物館)。]] :  *De his **これら<small>(の神々)</small>について、 *[[wikt:en:idem#Latin|eandem]] fere, quam [[wikt:en:reliquus#Latin|reliquae]] [[wikt:en:gens#Latin|gentes]], habent [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]]: **<small>(以下のような)</small>ほかの種族<small>(が持っているの)</small>とほぼ同じ見解を持っている。 *[[wikt:en:Apollo#Latin|Apollinem]] [[wikt:en:morbus#Latin|morbos]] [[wikt:en:depello#Latin|depellere]], **[[w:アポローン|アポッロー]]は病気を追い払い、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Apollo|Apollo]] は、医術と病気の神アポローン [[wikt:en:Ἀπόλλων|Ἀπόλλων]] に比定される。)</span> *[[wikt:en:Minerva#Latin|Minervam]] [[wikt:en:opus#Latin|operum]] atque [[wikt:en:artificium#Latin|artificiorum]] [[wikt:en:initium#Latin|initia]] [[wikt:en:trado#Latin|tradere]], **[[w:ミネルウァ|ミネルウァ]]は工芸や芸術の初歩を教示し、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Minerva|Minerva]] は、工芸や芸術の女神アテーナー [[wikt:en:Ἀθηνᾶ|Ἀθηνᾶ]] に比定される。<br>     Mercurius が [[wikt:en:ars#Latin|ars]] を司ると前述したのに対して、<br>     Minerva は [[wikt:en:opus#Latin|opus]] や [[wikt:en:artificium#Latin|artificium]] を司ると述べている。<br>    なお、ローマ神話のミネルウァは、[[w:en:Etruscan religion|エトルリア神話]]の<br>    女神メンルウァ ''[[w:en:Menrva|Menrva]]'' を移入したものと考えられている。)</span> *[[wikt:en:Iuppiter#Latin|Iovem]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]] [[wikt:en:caelestia#Latin|caelestium]] [[wikt:en:tenere#Latin|tenere]], **[[w:ユーピテル|ユッピテル]]は天界の統治を司り、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Iuppiter|Iuppiter]] は、天上の支配者ゼウス [[wikt:en:Ζεύς|Ζεύς]] に比定される。)</span> *[[wikt:en:Mars#Latin|Martem]] [[wikt:en:bellum#Latin|bella]] [[wikt:en:rego#Latin|regere]]. **[[w:マルス (ローマ神話)|マールス]]は戦争を支配する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Mars (deus)|Mars]] は、荒ぶる戦争の神アレース [[wikt:en:Ἄρης|Ἄρης]] に比定される。)</span> :  *<!--❸-->Huic, cum [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimico#Latin|dimicare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituerunt]], **彼<small>〔マルス〕</small>には、<small>(ガッリア人が)</small>戦闘で干戈を交えることを決心したときに、 *ea quae [[wikt:en:bellum#Latin|bello]] [[wikt:en:capio#Latin|ceperint]], plerumque [[wikt:en:devoveo#Latin|devovent]]: **戦争で捕獲したものを、たいていは奉納するものである。 *<u>cum</u> <u>superaverunt</u>, [[wikt:en:animal#Latin|animalia]] [[wikt:en:captus#Latin|capta]] [[wikt:en:immolo#Latin|immolant]] **<small>(戦闘で)</small>打ち勝ったときには、捕獲された獣を<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>に供えて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の cum は、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] の修正提案で、<br>         主要写本&omega; では quae となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の動詞は、<br>        &alpha;系・V写本では [[wikt:en:superaverint|superaverint]] <small>(3人称・複数・完了・<u>接続法</u>)</small> 、<br>        &rho;系・T写本では [[wikt:en:superarint|superarint]] <small>( 同 上 )</small> だが、<br>        印刷本 [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Editio_princeps|ed.pr.]] では、[[wikt:en:superaverunt|superaverunt]] <small>(3人称・複数・完了・<u>直接法</u>)</small><br>         となっている。)</span> *reliquasque res in unum locum [[wikt:en:confero#Latin|conferunt]]. **残りの物を1か所に運び集める。 :  *<!--❹-->Multis in [[wikt:en:civitas#Latin|civitatibus]] **多くの部族において、 *harum rerum [[wikt:en:exstructus#Latin|exstructos]] [[wikt:en:tumulus#Latin|tumulos]] **これらの物が積み上げられた塚を、 *locis [[wikt:en:consecratus#Latin|consecratis]] [[wikt:en:conspicor#Latin|conspicari]] [[wikt:en:licet#Latin|licet]]; **<u>聖なる地</u> で見ることができる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:<u>聖なる地</u> locus [[wikt:en:consecratus|consecratus]] については、[[#13節|13節]]で言及された。)</span> :  *<!--❺-->neque saepe [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidit]], ut [[wikt:en:neglectus#Latin|neglecta]] [[wikt:en:quispiam#Pronoun|quispiam]] [[wikt:en:religio#Latin|religione]] **何らかの者が信仰を軽視するようなことが、しばしば起こることはない。 *<u>aut</u> [[wikt:en:captus#Latin|capta]] apud se [[wikt:en:occulto#Latin|occultare]] **<u>あるいは</u>捕獲されたものを自分のもとに隠すこと、 *<u>aut</u> [[wikt:en:positus#Latin|posita]] [[wikt:en:tollo#Latin|tollere]] [[wikt:en:audeo#Latin|auderet]], **<u>あるいは</u><small>(塚に)</small>置かれたものをあえて運び去ることは。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> *[[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissimum]]<nowiki>que</nowiki> ei rei [[wikt:en:supplicium#Latin|supplicium]] cum [[wikt:en:cruciatus#Noun|cruciatu]] [[wikt:en:constitutus#Latin|constitutum]] est. **そんな事には、拷問を伴う最も重い刑罰が決められている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:最も重い刑罰とは、処刑であると思われる。)</span> <br> :<span style="color:#009900;">(訳注:'''ローマ風解釈について'''<br>    ガッリアなどケルト文化の社会においては、非常に多くの神々が信仰されており、<br>    ケルト語による多くの神名が知られており、考古学的にも多くの神像が遺されている。<br>    しかしながら、これらの神々がどのような性格や権能を持っていたのか、詳しくは判っていない。<br>    ローマ人は、数多くのケルトの神々をローマ神話の神々の型に当てはめて解釈した。<br>    [[w:タキトゥス|タキトゥス]]はこれを「[[w:ローマ風解釈|ローマ風解釈]]」[[w:en:Interpretatio_graeca#Interpretatio_romana|Interpretatio Romana]] <ref>タキトゥス『ゲルマーニア』43章([[s:la:De_origine_et_situ_Germanorum_(Germania)#XLIII|ラテン語原文]])を参照。</ref>と呼んでいる<ref>『ケルト事典』(前掲)「ローマ風解釈」の項を参照。</ref>。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===18節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/18節]] {{進捗|00%|2025-01-26}}</span> ;ガッリア人の時間や子供についての観念 *<!--❶-->[[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] se omnes ab [[wikt:en:Dis#Latin|Dite]] patre [[wikt:en:prognatus#Latin|prognatos]] [[wikt:en:praedico#Etymology_1|praedicant]] **ガッリア人は、自分たちは皆、ディース・パテルの末裔であると公言しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ディース・パテル [[w:en:Dis_Pater|Dis Pater]] も前節と同様に、ローマ神話の神名の<br>    「[[w:ローマ風解釈|ローマ風解釈]]」[[w:en:Interpretatio_graeca#Interpretatio_romana|Interpretatio Romana]] である。ギリシア語の神名<br>    [[wikt:en:プルートーン|プルートーン]] [[wikt:en:Πλούτων|Πλούτων]] は「富裕な」という意味を持つことから、<br>    「富裕な」を意味するラテン語の [[wikt:en:dis#Latin|dīs]] が当てられて、<br>    「富裕な父」を意味するディース・パテル Dis Pater となった。<br>     これに比定されるケルト神話の神としては、<br>     スケッルス [[w:en:Sucellus|Sucellus]]、タラニス [[w:en:Taranis|Taranis]]、ケルヌンノス [[w:en:Cernunnos|Cernunnos]]<br>      など諸説がある。<br>      ⇒英語記事 ''[[w:en:Gaulish Dis Pater|Gaulish Dis Pater]]'' などを参照せよ。)</span> [[画像:Gaul_god_Sucellus.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの神スケッルス([[w:en:Sucellus|Sucellus]])の神像。[[w:冥界|冥界]]の神とされ、ディス・パテルと同一視されたという説も考えられている。]] *idque ab [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:proditus|proditum]] [[wikt:en:dico#Latin|dicunt]]. **そのことは[[w:ドルイド|ドルイド]]により伝えられた、と言っている。 :  ;  時間の観念 *<!--❷-->Ob eam causam **その理由のために、 *[[wikt:en:spatium#Latin|spatia]] omnis [[wikt:en:tempus#Latin|temporis]] non numero [[wikt:en:dies#Latin|dierum]], **すべての[[w:時間|時間]]の間隔を、[[w:昼|昼間]]の数ではなく、 *sed [[wikt:en:nox#Latin|noctium]] [[wikt:en:finio#Latin|finiunt]]; **[[w:夜|夜間]]<small>(の数)</small>で区切る。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:日没を一日のはじまりとする数え方は、<br>    現代の太陰暦を用いる社会でも見られる。)</span> *[[wikt:en:dies#Latin|dies]] [[wikt:en:natalis#Latin|natales]] et [[wikt:en:mensis#Latin|mensum]] et [[wikt:en:annus#Latin|annorum]] [[wikt:en:initium#Latin|initia]] **誕生日も、月や年の初めも、 *<u>sic</u> [[wikt:en:observo#Latin|observant]], <u>ut</u> [[wikt:en:nox#Latin|noctem]] dies [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequatur]]. **夜間に日が続くように注意を払っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:sic#Latin|sīc]] ~ [[wikt:en:ut#Latin|ut]] ・・・「・・・ように~」)</span> :  ;  元服前の子どもは、父親から遠ざけられる *<!--❸-->In reliquis vitae [[wikt:en:institutum#Latin|institutis]] **人生のほかの慣習において、 *hoc fere ab reliquis [[wikt:en:differo#Latin|differunt]], **以下の点でほかの<small>(種族の)</small>者たちからほぼ異なっている。 *quod suos [[wikt:en:liber#Noun_5|liberos]], **自分の子供たちが、 *nisi cum [[wikt:en:adolesco#Latin|adoleverunt]], ut [[wikt:en:munus#Latin|munus]] [[wikt:en:militia#Latin|militiae]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinere]] possint, **[[w:徴兵制度|兵役の義務]]を果たすことができるように成長したときでない限り、 *palam ad se [[wikt:en:adeo#Latin|adire]] non [[wikt:en:patior#Latin|patiuntur]] **公然と自分のもとへ近づくことは許されないし、 *[[wikt:en:filius#Latin|filium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:puerilis#Latin|puerili]] [[wikt:en:aetas#Latin|aetate]] in publico in [[wikt:en:conspectus#Noun_2|conspectu]] [[wikt:en:pater#Latin|patris]] [[wikt:en:adsisto|adsistere]] [[wikt:en:turpis#Latin|turpe]] [[wikt:en:duco#Latin|ducunt]]. **少年期の息子が公けに父親の見ているところでそばに立つことは恥ずべきだと見なしている。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===19節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/19節]] {{進捗|00%|2025-02-08}}</span> ;ガッリア人の婚姻と財産・葬儀の制度 *<!--❶-->[[wikt:en:vir#Latin|Viri]], <u>quantas</u> [[wikt:en:pecunia#Latin|pecunias]] ab [[wikt:en:uxor#Latin|uxoribus]] [[wikt:en:dos#Latin|dotis]] nomine [[wikt:en:accipio#Latin|acceperunt]], **夫は、妻から[[w:持参金|持参金]]の名目で受け取った金銭<u>の分だけ</u>、 *<u>tantas</u> ex suis [[wikt:en:bonum#Noun_2|bonis]] [[wikt:en:aestimatio#Latin|aestimatione]] [[wikt:en:factus#Participle|facta]] cum [[wikt:en:dos#Latin|dotibus]] [[wikt:en:communico#Latin|communicant]]. **自分の財産のうちから見積もられた分を、持参金とともに一つにする。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quantus#Latin|quantus]] ~ [[wikt:en:tantus#Latin|tantus]] ・・・「~だけ・・・」)</span> :  ;   財産と持参金を元手に、利殖に励む [[画像:Hallstatt_culture_ramsauer.jpg|thumb|right|200px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]の[[w:墳丘墓|墳丘墓]]から発掘された遺骸と[[w:副葬品|副葬品]](19世紀の模写)。ガッリアなどではハルシュタット文化後期から[[w:土葬|土葬]]が普及したが、[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]中期から再び[[w:火葬|火葬]]が主流になったと考えられている。]] *<!--❷-->Huius omnis [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:coniunctim|coniunctim]] [[wikt:en:ratio#Latin|ratio]] habetur **これらのすべての金銭は共同に算定が行なわれて、 *[[wikt:en:fructus#Latin|fructus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:servo#Latin|servantur]]: **[[w:利子|利子]]が貯蓄される。 *[[wikt:en:uter#Etymology_1|uter]] eorum vita [[wikt:en:supero#Latin|superarit]], **彼ら2人のいずれかが、人生において生き残ったら、 *ad eum pars [[wikt:en:uterque#Latin|utriusque]] cum [[wikt:en:fructus#Latin|fructibus]] [[wikt:en:superior#Latin|superiorum]] [[wikt:en:tempus#Latin|temporum]] [[wikt:en:pervenio#Latin|pervenit]]. **双方の分がかつての<small>(貯蓄の)</small>期間の利子とともに<small>(生き残った)</small>その者<small>(の所有)</small>に帰する。 :  ;   上級国民の家父長は、妻子を「生かすも殺すも思いのまま」にできる *<!--❸-->[[wikt:en:vir#Latin|Viri]] in [[wikt:en:uxor#Latin|uxores]], [[wikt:en:sicuti|sicuti]] in [[wikt:en:liber#Latin|liberos]], [[wikt:en:vita#Latin|vitae]] [[wikt:en:nex#Latin|necis]]<nowiki>que</nowiki> habent [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]]; **夫は、妻において、子供におけるのと同様に、生かすも殺すも勝手である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「[[w:家父長制|家父長]]の権限」 [[wikt:en:patria_potestas#Latin|patria potestas]] を認められた家庭の夫・父親が<br>    妻子の生死を自由にできる「[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]」を握っているのは<br>    ローマ人も同様で、これは [[wikt:en:ius vitae necisque|ius vitae necisque]] と呼ばれている。)</span> ;   夫が遺産目当てに謀殺されたら、妻は拷問によってなぶり殺しにされる *et cum [[wikt:en:pater#Latin|pater]] familiae [[wikt:en:inlustrior|inllustriore]] loco [[wikt:en:natus#Participle|natus]] [[wikt:en:decedo#Latin|decessit]], **上流身分に生まれた、家庭の父親が死去したとき、 *eius [[wikt:en:propinquus#Latin|propinqui]] [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **彼の親類縁者たちが集まって、 *et de [[wikt:en:mors#Latin|morte]], si res in [[wikt:en:suspicio#Noun|suspicionem]] venit, **<small>(夫の)</small>死について、もし<small>(妻による殺害の)</small>疑念が出来したならば、 *de uxoribus in [[wikt:en:servilis#Latin|servilem]] [[wikt:en:modus#Latin|modum]] [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestionem]] habent, **妻について、[[w:奴隷|奴隷]]におけるようなやり方で審問して、 *et si [[wikt:en:compertus#Latin|compertum]] est, **もし<small>(財産目的での夫の殺害が)</small>確認されたならば、 *[[wikt:en:ignis#Latin|igni]] atque omnibus [[wikt:en:tormentum#Latin|tormentis]] [[wikt:en:excruciatus#Latin|excruciatas]] [[wikt:en:interficio#Latin|interficiunt]]. **火やあらゆる責め道具によって[[w:拷問|拷問]]にかけて<small>(妻を)</small><ruby><rb>誅殺</rb><rp>(</rp><rt>ちゅうさつ</rt><rp>)</rp></ruby>する。 :  ;   盛大な葬儀:家畜や郎党たちも副葬品とともに火中に投じられる *<!--❹-->[[wikt:en:funus#Latin|Funera]] sunt pro [[wikt:en:cultus#Noun_3|cultu]] [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] [[wikt:en:magnificus#Latin|magnifica]] et [[wikt:en:sumptuosus#Latin|sumptuosa]]; **[[w:葬儀|葬儀]]は、ガッリア人の生活習慣の割には派手でぜいたくなものである。 *<u>omniaque quae</u> [[wikt:en:vivus#Latin|vivis]] cordi fuisse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]] in [[wikt:en:ignis#Latin|ignem]] [[wikt:en:infero#Latin|inferunt]], etiam [[wikt:en:animal#Latin|animalia]], **生前に大切であったと思われるもの一切合財を、獣でさえも、火の中に投げ入れる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では [[wikt:en:omnia#Latin|omnia]]<u>que</u> [[wikt:en:quae#Latin|quae]] だが、<br>         &alpha;系写本では omnia [[wikt:en:quaeque|quaeque]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~<small>(与格)</small> [[wikt:en:cor#Latin|cordī]] esse 「~にとって大切である」)</span> *ac paulo supra hanc [[wikt:en:memoria#Latin|memoriam]] **さらに、この<small>(時代の)</small>少し前の記憶によると、 *[[wikt:en:servus#Latin|servi]] et [[wikt:en:cliens#Latin|clientes]], quos ab his [[wikt:en:dilectus#Participle|dilectos]] esse [[wikt:en:consto#Latin|constabat]], **彼ら<small>〔故人〕</small>により寵愛されていたことが知られていた奴隷や庇護民をも、 *[[wikt:en:iustus#Latin|iustis]] [[wikt:en:funus#Latin|funeribus]] [[wikt:en:confectus#Latin|confectis]] **慣習による葬儀が成し遂げられたら、 *una [[wikt:en:cremo#Latin|cremabantur]]. **一緒に火葬されていたのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===20節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/20節]] {{進捗|00%|2025-02-09}}</span> ;ガッリア部族国家の情報統制 *<!--❶-->Quae [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] [[wikt:en:commode#Latin|commodius]] suam [[wikt:en:res_publica#Latin|rem publicam]] [[wikt:en:administro#Latin|administrare]] [[wikt:en:existimantur|existimantur]], **自分たちの公儀<small>〔国家体制〕</small>をより適切に治めていると考えられているような部族国家は、 *habent [[wikt:en:lex#Latin|legibus]] [[wikt:en:sanctus#Latin|sanctum]], **<small>(以下のように)</small>定められた法度を持つ。 *si [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] [[wikt:en:aliquid#Etymology_2|quid]] de [[wikt:en:res_publica#Latin|re publica]] a [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimis]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumore]] aut [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:acceperit|acceperit]], **もし、誰かが公儀に関して近隣の<small>(他部族の)</small>者たちから何らかの噂や風聞を受け取ったならば、 *uti ad [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratum]] [[wikt:en:deferat|deferat]] [[wikt:en:neve#Latin|neve]] cum [[wikt:en:aliquo#Pronoun|quo]] [[wikt:en:alius#Latin|alio]] [[wikt:en:communicet|communicet]], **官吏に報告して、他の誰かと伝え合ってはならないと。 :  ;   フェイクニュースに右往左往する人々は・・・ *<!--❷-->quod saepe homines [[wikt:en:temerarius#Latin|temerarios]] atque [[wikt:en:imperitus#Latin|imperitos]] **というのは、無分別で無知な人々はしばしば *[[wikt:en:falsus#Participle|falsis]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumoribus]] [[wikt:en:terreri|terreri]] **虚偽な<ruby><rb>流言飛語</rb><rp>(</rp><rt>りゅうげんひご</rt><rp>)</rp></ruby>を怖れて、 *et ad [[wikt:en:facinus#Latin|facinus]] [[wikt:en:impelli|impelli]] **罪業に駆り立てられ、 *et de summis rebus [[wikt:en:consilium#Latin|consilium]] [[wikt:en:capio#Latin|capere]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognitum est]]. **重大な事態についての謀計を企てる、と認識されているからである。 :  ;   官僚たちは機密情報を隠蔽する *<!--❸-->[[wikt:en:magistratus#Latin|Magistratus]] quae [[wikt:en:visus#Participle|visa]] sunt [[wikt:en:occulto#Latin|occultant]], **官吏は、<small>(隠すことが)</small>良いと思われることを隠して、 *<u>[[wikt:en:quisque#Latin|quaeque]]</u> esse ex [[wikt:en:usus#Latin|usu]] [[wikt:en:iudico#Latin|iudicaverunt]], [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudini]] [[wikt:en:prodo#Latin|produnt]]. **有益と判断していたことを、群集に明らかにする。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では quaeque だが、<br>         &beta;系写本では quae となっている。)</span> *De [[wikt:en:res_publica#Latin|re publica]] [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] per [[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:loquor#Latin|loqui]] non [[wikt:en:concedo#Latin|conceditur]]. **公儀について、集会を通じてでない限り、語ることは認められていない。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ゲルマーニア人の社会と風習について== ===21節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/21節]] {{進捗|00%|2025-02-23}}</span> ;ゲルマーニア人の信仰と性 *<!--❶-->[[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:multum#Adverb|multum]] ab hac [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:differo#Latin|differunt]]. **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人は、これらの風習とは大いに異なっている。 *Nam neque [[wikt:en:Druides#Latin|druides]] habent, qui rebus [[wikt:en:divinus#Latin|divinis]] [[wikt:en:praesum#Latin|praesint]], neque [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificiis]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]]. **すなわち、神事を司る[[w:ドルイド|ドルイド]]も持たないし、供犠に熱心でもない。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:deus#Latin|Deorum]] numero **神々に数えるものとして、 *eos solos [[wikt:en:duco#Latin|ducunt]], quos [[wikt:en:cerno#Latin|cernunt]] et quorum [[wikt:en:aperte#Adverb_2|aperte]] [[wikt:en:ops#Noun_4|opibus]] [[wikt:en:iuvo#Latin|iuvantur]], [[wikt:en:Sol#Latin|Solem]] et [[wikt:en:Vulcanus#Latin|Vulcanum]] et [[wikt:en:Luna#Latin|Lunam]];<!--,--> **(彼らが)見分けるものや明らかにその力で助けられるもの、[[w:太陽|太陽]]と[[w:ウゥルカーヌス|ウルカーヌス]](火の神)と[[w:月|月]]だけを信仰して、 *reliquos <u>ne</u> [[wikt:en:fama#Latin|fama]] <u>quidem</u> [[wikt:en:accipio#Latin|acceperunt]]. **ほかのものは風聞によってさえも受け入れていない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これに対して、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]は、ゲルマーニア人はメルクリウスやマルスなどを信仰すると伝えている<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』2章・9章を参照</ref>。)</span> :  *<!--❸-->Vita omnis in [[wikt:en:venatio#Latin|venationibus]] atque in [[wikt:en:studium#Latin|studiis]] rei [[wikt:en:militaris#Adjective|militaris]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistit]]: **すべての人生は、[[w:狩猟|狩猟]]に、および[[w:軍事|軍事]]への執心に依拠しており、 *ab [[wikt:en:parvulus#Latin|parvulis]] [[wikt:en:labor#Latin|labori]] ac [[wikt:en:duritia#Latin|duritiae]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]]. **幼時より労役や負担に努める。 :  ;   大きな体格と屈強な体力を養う *<!--❹-->Qui [[wikt:en:diu#Latin|diutissime]] [[wikt:en:impubes#Latin|impuberes]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanserunt]], **最も長く純潔に留まった者たちは、 *maximam inter suos [[wikt:en:fero#Latin|ferunt]] [[wikt:en:laus#Latin|laudem]]: **身内の者たちの間で最大の賞賛を得る。 *<u>hoc alii [[wikt:en:statura#Noun_2|staturam]], alii</u> [[wikt:en:vis#Latin|vires]] [[wikt:en:nervus#Latin|nervos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:confirmari|confirmari]] [[wikt:en:puto#Latin|putant]]. **これによって、ある者には背の高さが、ある者には力と筋肉が強化されると、思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では hoc [[wikt:en:alii#Latin|aliī]] staturam, [[wikt:en:alii#Latin|aliī]] となっているが、<br>         &beta;系写本では alii hoc staturam alii hoc となっており、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は hoc ali staturam ali と修正している。)</span> :  ;   房事は恥だが、密事とせず <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->Intra [[wikt:en:annus#Latin|annum]] vero [[wikt:en:vicesimus#Latin|vicesimum]] [[wikt:en:femina#Latin|feminae]] [[wikt:en:notitia#Latin|notitiam]] [[wikt:en:habuisse|habuisse]] **<ruby><rb>二十歳</rb><rp>(</rp><rt>はたち</rt><rp>)</rp></ruby>にもならない内に女を知ってしまったことは、 *in [[wikt:en:turpissimus|turpissimis]] habent rebus; **とても恥ずべきことであると見なしている。 *cuius rei [[wikt:en:nullus#Latin|nulla]] est [[wikt:en:occultatio#Latin|occultatio]], **その事を何ら隠すことはない。 *quod et [[wikt:en:promiscue#Adverb|promiscue]] in [[wikt:en:flumen#Latin|fluminibus]] [[wikt:en:perluo#Latin|perluuntur]] **というのは、川の中で<small>(男女が)</small>混じって入浴しても、 *et [[wikt:en:pellis#Latin|pellibus]] aut [[wikt:en:parvus#Latin|parvis]] [[wikt:en:reno#Latin|renonum]] [[wikt:en:tegimentum|tegimentis]] [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]], **[[w:毛皮|毛皮]]や<small>([[w:トナカイ|トナカイ]]の)</small>小さな獣皮の覆いを<small>(衣服のように)</small>用いるが、 *magna [[wikt:en:corpus#Latin|corporis]] parte [[wikt:en:nudus#Latin|nuda]]. **体の大部分は裸なのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#1節|第4巻1節]] の末尾にも同様の記述があり、<br>     毛皮以外に衣服を持たず、体の大部分をむき出しにして、<br>     川の中で水浴びをする、と述べられている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===22節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/22節]] {{進捗|00%|2025-02-27}}</span> ;ゲルマーニア人の土地制度 *<!--❶-->[[wikt:en:agri cultura|Agri culturae]] non [[wikt:en:student#Latin|student]], **<small>(ゲルマーニア人たちは)</small>[[w:農耕|土地を耕すこと]]に熱心ではなく、 *maiorque pars eorum [[wikt:en:victus#Etymology_1|victus]] in [[wikt:en:lac#Latin|lacte]], [[wikt:en:caseus#Latin|caseo]], [[wikt:en:caro#Latin|carne]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistit]]. **彼らの大部分は、[[w:乳|乳]]、[[w:チーズ|チーズ]]、[[w:肉|肉]]を生活の糧として生き続けている。 :  ;   何人も決まった土地を所有しない *<!--❷-->Neque [[wikt:en:quisquam#Pronoun|quisquam]] [[wikt:en:ager#Latin|agri]] [[wikt:en:modus#Latin|modum]] [[wikt:en:certus#Latin|certum]] aut [[wikt:en:finis#Latin|fines]] habet [[wikt:en:proprius#Latin|proprios]]; **何者も、土地を確定した境界で、しかも持続的な領地として、持ってはいない。 *sed [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]] ac [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] in annos [[wikt:en:singulus#Latin|singulos]] **けれども、官吏や領袖たちは、各年ごとに、 *[[wikt:en:gens#Latin|gentibus]] [[wikt:en:cognatio#Latin|cognationibus]]<nowiki>que</nowiki> hominum, <u>qui <span style="color:#009900;">[cum]</span></u> una [[wikt:en:coeo#Latin|coierunt]], **一緒に集住していた種族や血縁関係の人々に、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では qui cum だが、[  ] 部分が削除提案されている。<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:quique#Latin|quique]] となっている。)</span> *[[wikt:la:quantum|quantum]] et quo loco [[wikt:en:visus#Participle|visum]] est agri [[wikt:en:adtribuunt|adtribuunt]] **適切と思われる土地の規模と場所を割り当てて、 *atque anno post [[wikt:en:alio#Adverb|alio]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogunt]]. **翌年には<ruby><rb>他所</rb><rp>(</rp><rt>よそ</rt><rp>)</rp></ruby>へ移ることを強いるのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#1節|第4巻1節]]には、スエービー族の説明として同様の記述がある。)</span> :  *<!--❸-->Eius rei multas [[wikt:en:adferunt|adferunt]] causas: **<small>(官吏たちは)</small>その事の多くの理由を<small>(以下のように)</small>説明する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、[[wikt:en:ne#Conjunction_5|nē]] ~の節が四つも連続して、さらに [[wikt:en:ut#Latin|ut]] の節が後続する。)</span> *<u>ne</u> [[wikt:en:adsidua#Latin|adsidua]] [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:captus#Latin|capti]] studium belli [[wikt:en:gerendus#Latin|gerendi]] [[wikt:en:agri cultura|agri cultura]] [[wikt:en:commuto#Latin|commutent]]; **<small>(部族民が)</small>[[w:居住|定住]]する習慣にとらわれて、戦争遂行の熱意を土地を耕すことに変えてしまわないように。 *<u>ne</u> [[wikt:en:latus#Adjective|latos]] fines [[wikt:en:paro#Latin|parare]] [[wikt:en:studeo#Latin|studeant]], [[wikt:en:potentior|potentiores]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:humilior|humiliores]] [[wikt:en:possessio#Latin|possessionibus]] [[wikt:en:expello#Latin|expellant]]; **広大な領地を獲得することに熱心になって、有力者たちが弱者たちを地所から追い出さないように。 *<u>ne</u> [[wikt:en:accuratius|accuratius]] ad [[wikt:en:frigus#Latin|frigora]] atque <u>aestus</u> [[wikt:en:vitandus#Latin|vitandos]] [[wikt:en:aedifico#Latin|aedificent]]; **寒さや暑さを避けるために<small>(住居を)</small>非常な入念さで造営することがないように。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、本節や本巻[[#30節|30節]]では「暑さ」を意味しているが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、本巻[[#31節|31節]]では「潮」を意味している。)</span> *<u>ne</u> [[wikt:en:aliqui#Latin|qua]] [[wikt:en:orior#Latin|oriatur]] [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:cupiditas#Latin|cupiditas]], qua ex re [[wikt:en:factio#Latin|factiones]] [[wikt:en:dissensio#Latin|dissensiones]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:nascuntur|nascuntur]]; **金銭への何らかの欲望が増して、その事から派閥や不和が生ずることのないように。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹-->ut animi [[wikt:en:aequitas#Latin|aequitate]] [[wikt:en:plebs#Latin|plebem]] [[wikt:en:contineant|contineant]], cum suas [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] [[wikt:en:ops#Noun_4|opes]] cum [[wikt:en:potentissimus|potentissimis]] [[wikt:en:aequo#Latin|aequari]] [[wikt:en:videat|videat]]. **おのおのが自分の財産も最有力者のも同列に置かれていると見ることで、心の平静により民衆を抑えるように。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ストラボン|ストラボン]]<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.510)</ref>や[[w:タキトゥス|タキトゥス]]<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』23章・16章などを参照。26章では農耕についても解説されている。</ref>などの著述家たちも、ゲルマーニアの住民が農耕をせず、<br>         遊牧民のように移動しながら暮らし、小さな住居に住み、食料を家畜に頼っていると記述している。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===23節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/23節]] {{進捗|00%|2025-03-08}}</span> ;ゲルマーニア諸部族のあり方 *<!--❶-->[[wikt:en:civitas#Latin|Civitatibus]] [[wikt:en:maximus#Latin|maxima]] [[wikt:en:laus#Latin|laus]] est **諸部族にとって、最も称賛されることは、 *[[wikt:en:quam#Adverb|quam]] [[wikt:en:latissime|latissime]] [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se [[wikt:en:vastatus#Latin|vastatis]] finibus [[wikt:en:solitudo#Latin|solitudines]] habere. **できる限り広く自分たちの周辺で領地を荒らして荒野に保っておくことである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#3節|第4巻3節]] に、本節と同様の記述がある。)</span> :  *<!--❷-->Hoc [[wikt:en:proprius#Latin|proprium]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtutis]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimant]], **以下のことを<small>(自分たちの)</small>武勇の<ruby><rb>証</rb><rp>(</rp><rt>あか</rt><rp>)</rp></ruby>しと考えている。 *[[wikt:en:expulsus#Latin|expulsos]] [[wikt:en:ager#Latin|agris]] [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimos]] [[wikt:en:cedo#Latin|cedere]], **近隣の者たち<small>〔部族民〕</small>が土地から追い払われて立ち去ること、 *neque [[wikt:en:quisquam#Latin|quemquam]] [[wikt:en:prope#Latin|prope]] <span style="color:#009900;">(se)</span> [[wikt:en:audeo#Latin|audere]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistere]]; **および、何者も自分たちの近くにあえて定住しないこと、である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の se は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> :  *<!--❸-->[[wikt:en:simul#Latin|simul]] hoc se [[wikt:en:fore#Verb_2|fore]] [[wikt:en:tutior#Latin|tutiores]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]], [[wikt:en:repentinus#Latin|repentinae]] [[wikt:en:incursio#Latin|incursionis]] [[wikt:en:timor#Latin|timore]] [[wikt:en:sublatus#Etymology_1|sublato]]. **同時に、これにより、予期せぬ襲撃の恐れが取り除かれて、自分たちはより安全であるだろうと思っている。 :  *<!--❹-->Cum bellum [[wikt:en:civitas#Latin|civitas]] <u>aut</u> [[wikt:en:inlatus|inlatum]] [[wikt:en:defendo#Latin|defendit]] <u>aut</u> [[wikt:en:infero#Latin|infert]], **部族国家が、しかけられた戦争を防戦したり、あるいはしかけたりしたときには、 *[[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]], qui ei bello [[wikt:en:praesum#Latin|praesint]], <u>ut</u> [[wikt:en:vita#Latin|vitae]] [[wikt:en:nex#Latin|necis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:habeant|habeant]] [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]], [[wikt:en:deligo#Latin|deliguntur]]. **その戦争を統轄して、[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]を持つ、将官が選び出される。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ut は主要写本&omega; の記述だが、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] は et に修正提案している。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:vitae necisque ・・ potestatem は[[#19節|19節]]で既出「[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]」 = [[wikt:en:ius vitae necisque|ius vitae necisque]] に同じ。)</span> :  *<!--❺-->In [[wikt:en:pax#Latin|pace]] [[wikt:en:nullus#Latin|nullus]] est [[wikt:en:communis#Latin|communis]] [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]], **平時においては、<small>(部族に)</small>共通の将官は誰もいないが、 *sed [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] regionum atque <u>[[wikt:en:pagus#Latin|pagorum]]</u> inter suos [[wikt:en:ius#Etymology_1|ius]] [[wikt:en:dico#Latin|dicunt]] [[wikt:en:controversia#Latin|controversias]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:minuo#Latin|minuunt]]. **地域や<u>郷</u>の領袖たちが、地域民の間で判決を下して、訴訟ごとを減らす。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''pagus'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus"/>。)</span> :  *<!--❻-->[[wikt:en:latrocinium#Latin|Latrocinia]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nullam]] habent [[wikt:en:infamia#Latin|infamiam]], quae [[wikt:en:extra#Preposition_2|extra]] fines [[wikt:en:quisque#Latin|cuiusque]] [[wikt:en:civitas#Latin|civitatis]] [[wikt:en:fiunt|fiunt]], **それぞれの部族の領地の外で行なう略奪のことは、何ら恥辱とは見なしていない。 *atque ea [[wikt:en:iuventus#Latin|iuventutis]] [[wikt:en:exercendus#Latin|exercendae]] ac [[wikt:en:desidia#Etymology_1|desidiae]] [[wikt:en:minuendus#Latin|minuendae]] causa [[wikt:en:fieri#Latin|fieri]] [[wikt:en:praedico#Latin|praedicant]]. **それ<small>〔略奪〕</small>は、青年たちを訓練することのため、怠惰を減らすことのために行なわれる、と公言している。 :  *<!--❼-->Atque ubi [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ex [[wikt:en:princeps#Latin|principibus]] in [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] [[wikt:en:dico#Etymology_1|dixit]] **そして、領袖たちのうちのある者が集会において<small>(以下のように)</small>言うや否や、 *se [[wikt:en:dux#Latin|ducem]] [[wikt:en:fore#Verb_2|fore]], qui [[wikt:en:sequi#Latin|sequi]] [[wikt:en:velint|velint]], [[wikt:en:profiteor#Latin|profiteantur]], **《自分が<small>(略奪の)</small>引率者となるから、追随したい者は申し出るように》と(言うや否や)、 *[[wikt:en:consurgunt|consurgunt]] ii qui et causam et hominem [[wikt:en:probo#Latin|probant]], suumque [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilium]] [[wikt:en:polliceor#Latin|pollicentur]] **<small>(略奪の)</small>口実にも<small>(引率する)</small>人物にも賛同する者は立ち上がって、自らの助太刀を約束して、 *atque ab [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudine]] [[wikt:en:conlaudantur|conlaudantur]]: **群衆から大いに誉め讃えられる。 :  *<!--❽-->qui ex his [[wikt:en:secutus#Participle|secuti]] non sunt, **これら<small>〔助太刀を約束した者〕</small>のうちで<small>(略奪に)</small>追随しなかった者たちは、 *in [[wikt:en:desertus#Latin|desertorum]] ac [[wikt:en:proditor#Latin|proditorum]] numero [[wikt:en:duco#Latin|ducuntur]], **逃亡兵や裏切り者と見なされて、 *omniumque his rerum postea [[wikt:en:fides#Noun|fides]] [[wikt:en:derogo#Latin|derogatur]]. **その後は、彼らにとってあらゆる事の信頼が<small>(皆から)</small>拒まれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾-->[[wikt:en:hospes#Latin|Hospitem]] [[wikt:en:violo#Latin|violare]] [[wikt:en:fas#Latin|fas]] non [[wikt:en:puto#Latin|putant]]; **客人を傷つけることは神意に<ruby><rb>悖</rb><rp>(</rp><rt>もと</rt><rp>)</rp></ruby>ると思っている。 *qui <u>quaque</u> de causa ad eos [[wikt:en:venerunt|venerunt]], **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>のもとへ来た者<small>〔客人〕</small>はいかなる理由であれ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:quisque#Latin|quaque]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:quicumque#Latin|quacumque]] となっている。)</span> *ab [[wikt:en:iniuria#Latin|iniuria]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibent]], <u>sanctos</u> habent, **乱暴<ruby><rb>狼藉</rb><rp>(</rp><rt>ろうぜき</rt><rp>)</rp></ruby>から防ぎ、尊ぶべきであると思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:sanctus#Participle|sanctos]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:sanctus#Participle|sanctos]]<nowiki>que</nowiki> となっている。)</span> *hisque omnium [[wikt:en:domus#Latin|domus]] [[wikt:en:pateo#Latin|patent]] **彼ら<small>〔客人〕</small>にとってすべての者の家は開放されており、 *[[wikt:en:victus#Noun|victus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:communico#Latin|communicatur]]. **生活の<ruby><rb>糧</rb><rp>(</rp><rt>かて</rt><rp>)</rp></ruby>は共有されている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:客人への接待ぶりについては、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』21章を参照。</ref>も伝えている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===24節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/24節]] {{進捗|00%|2025-03-13}}</span> [[画像:Celts.svg|thumb|right|200px|ケルト文化の広がり(BC800年~BC400年頃)。ケルト系部族の優越は、[[w:鉄器|鉄器]]文化の発達などによると考えられている。]] [[画像:Mappa_di_Eratostene.jpg|thumb|right|200px|[[w:エラトステネス|エラトステネース]]の地理観を再現した世界地図(19世紀)。左上に「Orcynia Silva(オルキュニアの森)」とある。]] [[画像:Hallstatt_LaTene.png|thumb|right|200px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]期と[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]期におけるケルト系部族の分布。右上にウォルカエ族(Volcae)やボイイ族(Boii)の名が見える。ボイイ族が居住していた地域はボイオハエムム(Boihaemum)と呼ばれ、[[w:ボヘミア|ボヘミア]](Bohemia)として現在に残る。]] ;ゲルマーニア人とガッリア人 *<!--❶-->Ac fuit antea tempus, **かつて<small>(以下のような)</small>時期があった。 *cum [[wikt:en:Germani#Latin|Germanos]] [[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:supero#Latin|superarent]], **[[w:ガリア|ガッリア]]人が武勇の点で[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人を凌駕しており、 *[[wikt:en:ultro#Latin|ultro]] [[wikt:en:bellum#Noun|bella]] [[wikt:en:infero#Latin|inferrent]], propter hominum multitudinem [[wikt:en:ager#Latin|agri]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] **人口の多さと土地の不足のゆえに<small>(ガッリア人は)</small>自発的に戦争をしかけて、 *trans [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]] [[wikt:en:colonia#Latin|colonias]] [[wikt:en:mitto#Latin|mitterent]]. **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の向こう側へ入植者たちを送り込んでいた。 :  ;   ヘルキュニアの森、ウォルカエ・テクトサゲース族 *<!--❷-->Itaque ea, quae [[wikt:en:fertilissimus|fertilissima]] [[wikt:en:Germania#Latin|Germaniae]] sunt, loca circum [[wikt:en:Hercynia|Hercyniam]] silvam, **それゆえに、ヘルキュニアの森の周辺のゲルマーニアで最も肥沃な地を、 *quam [[wikt:en:Eratosthenes#Latin|Eratostheni]] et [[wikt:en:quidam#Adjective|quibusdam]] [[wikt:en:Graecus#Noun|Graecis]] [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:notus#Latin|notam]] esse [[wikt:en:video#Latin|video]], **──それは[[w:エラトステネス|エラトステネース]]やある[[w:ギリシア人|ギリシア人]]らの報告で知られたと私は理解しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:カエサルは、ギリシア人地理学者の[[w:ティモステネス|ティモステネース]]や<br>     ([[#コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」|既述]]の) [[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]に依拠していた、と考えられている <ref>[[ガリア戦記/注解編#Hammond_(1996)|Hammond による英訳]] の巻末注を参照せよ。</ref>。)</span> *quam illi Orcyniam [[wikt:en:appello#Latin|appellant]], **それを彼ら<small>〔ギリシア人〕</small>はオルキュニアと呼んでいるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ケルト祖語|ケルト祖語]]の ''[[wikt:en:Reconstruction:Proto-Celtic/Φerkunyos|Φerkunyos]]'' がギリシア語の Ὀρκύνιος (Orkúnios) になり、<br>    そこからラテン語の [[wikt:en:Hercynia|Hercynia]] が生じたという推定がある。)</span> *<u>Volcae</u> [[wikt:en:Tectosages#Latin|Tectosages]] [[wikt:en:occupo#Latin|occupaverunt]] atque ibi [[wikt:en:consido#Latin|consederunt]]; **<small>(その地を)</small>ウォルカエ族系のテクトサゲース族が占領して、そこに定住した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ウォルカエ族|ウォルカエ族]] [[w:en:Volcae|Volcae]] という部族連合の支族の一つが<br>    テクトサゲース族 [[w:en:Tectosages|Tectosages]]である。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Volcae#Latin|Volcae]] は [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ursinus|Ursinus]] による修正で、<br>     B・S写本では volgae 、&chi;系写本では volgo 、<br>     &beta;系やM・L・N写本では vulgo などとなっている。)</span> <div style="text-align:center"> {| |- |[[画像:Volcae Arecomisci and Tectosages (migrations).svg|thumb|right|500px|[[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば、ウォルカエ・テクトサゲース族は、もともとは[[w:小アジア|小アジア]]の[[w:ガラティア|ガラティア]]方面にいたが、ガッリアへ移住してきたという。]] |} </div> *<!--❸-->quae [[wikt:en:gens#Latin|gens]] ad hoc tempus his [[wikt:en:sedes#Latin|sedibus]] sese [[wikt:en:contineo#Latin|continet]], **その種族<small>〔ウォルカエ・テクトサゲース族〕</small>は、この時代までこの居住地に留まっており、 *[[wikt:en:summus#Latin|summam]]<nowiki>que</nowiki> habet [[wikt:en:iustitia#Latin|iustitiae]] et [[wikt:en:bellicus#Latin|bellicae]] [[wikt:en:laus#Latin|laudis]] [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]]. **公正さと戦いの称賛で最高の評判を得ている。 :  *<!--❹-->Nunc, <u>quod</u> in eadem [[wikt:en:inopia#Noun_2|inopia]], [[wikt:en:egestas#Latin|egestate]], [[wikt:en:patientia#Latin|patientia]] <u>qua</u> [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanent]], **現在も、ゲルマーニア人と同じ欠乏、貧困や忍耐に持ちこたえており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:quod#Latin|quod]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では [[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:qua#Pronoun_2|qua]] は主要写本の記述だが、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は patientia<u>[[wikt:en:-que#Latin|que]]</u> と修正提案し、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Heller|Heller]] は qua &lt;[[wikt:en:ante#Latin|ante]]&gt; と挿入提案している。)</span> *eodem [[wikt:en:victus#Latin|victu]] et [[wikt:en:cultus#Noun_3|cultu]] corporis [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]].<!--;--> **<small>(ゲルマーニア人のと)</small>同じ<ruby><rb>生活の糧</rb><rp>(</rp><rt>ウィークトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>や体の衣服を用いている。 :  ;   ローマ属州に隣接するガッリア人社会の文明化と変容 *<!--❺-->[[wikt:en:Galli#Latin|Gallis]] autem [[wikt:en:provincia#Latin|provinciarum]] [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitas]] et [[wikt:en:transmarinus#Latin|transmarinarum]] rerum [[wikt:en:notitia#Latin|notitia]] **他方で、ガッリア人にとって<small>(ローマの)</small>属州に近接していること、および舶来の文物を知っていることは、 *multa ad [[wikt:en:copia#Latin|copiam]] atque [[wikt:en:usus#Latin|usus]] [[wikt:en:largior#Verb|largitur]];<!--,--> **富や生活必需品の多くをもたらしている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:属州に近い部族のもとには、地中海文明のぜいたくな商品を供給する商人が出入りしていた。<br>    [[ガリア戦記_第1巻#1節|第1巻1節]]では、ローマ属州から離れた部族のもとには、<br>     「・・・心を軟弱にする類いのものを持ち込む商人たちが滅多に行き来しない・・・」<br>    などと記されていた。)</span> *<!--❻-->[[wikt:en:paulatim|paulatim]] [[wikt:en:adsuefactus|adsuefacti]] [[wikt:en:superari|superari]] [[wikt:en:multus#Latin|multis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:victus#Participle|victi]] [[wikt:en:proelium#Latin|proeliis]], **<small>(ガッリア人は)</small>しだいに<small>(ゲルマーニア人に)</small>征服されることや多くの戦闘で打ち破られることに慣らされて、 *[[wikt:en:ne_quidem|ne]] se [[wikt:en:ne_quidem|quidem]] ipsi cum illis [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:comparo#Latin|comparant]]. **<small>(ガッリア人)</small>自身でさえも彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>と武勇で肩を並べようとはしないのである。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">('''訳注''':本節の最初の段落については、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]が著書『[[w:ゲルマニア (書物)|ゲルマーニア]]』28章([[s:la:De_origine_et_situ_Germanorum_(Germania)#XXVIII|原文]])において、<br>    次のように言及している。<br>     ''Validiores olim Gallorum res fuisse summus auctorum divus Iulius tradit; ''<br>      かつてガッリア人の勢力がより強力であったことは、<br>       最高の証言者である神君ユーリウス(・カエサル)も伝えている。<br>     ''eoque credibile est etiam Gallos in Germaniam transgressos:''<br>      それゆえに、ガッリア人でさえもゲルマーニアに渡って行ったと信ずるに値するのである。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ヘルキュニアの森林と野獣について== {{Wikipedia|la:Hercynia silva|Hercynia silva (ラテン語)}} {{Wikipedia|en:Hercynian Forest|Hercynian Forest (英語)}} [[#ゲルマーニア人の社会と風習について|ゲルマーニア人の社会と風習について]] の話は前節までで終わり、ここからは前節([[#24節|24節]])で言及されたヘルキュニアの森林とそこに生息するという奇妙な野獣についての話が[[#28節|28節]]まで続く。この25節~28節は、後世の人が写本に書き入れたという一部の学者の見方もあるほどさらに異質な内容となっている <ref>[[ガリア戦記/注解編#Hammond_(1996)|Hammond による英訳]] の巻末注を参照せよ。</ref>。 ===25節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/25節]] {{進捗|00%|2025-03-13}}</span> ;ヘルキュニアの森林地帯 *<!--❶-->Huius [[wikt:en:Hercynia|Hercyniae]] silvae, quae supra [[wikt:en:demonstratus|demonstrata]] est, [[wikt:en:latitudo#Latin|latitudo]] **前に述べたヘルキュニアの森の幅は、 *novem dierum iter [[wikt:en:expeditus#Participle|expedito]] [[wikt:en:pateo#Latin|patet]]: **軽装の旅で9日間<small>(の旅程だけ)</small>広がっている。 *non enim [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] [[wikt:en:finiri|finiri]] potest, **なぜなら<small>(ゲルマーニア人は)</small>他に境界を定めることができないし、 *neque [[wikt:en:mensura#Noun|mensuras]] itinerum [[wikt:en:nosco#Latin|noverunt]]. **道のりの測量というものを知っていないのである。 [[画像:FeldbergPanorama.jpg|thumb|center|1000px|ヘルキュニアの森林地帯(ドイツ南西部、[[w:シュヴァルツヴァルト|シュヴァルツヴァルトの森]]の最高峰フェルドベルク山 [[w:enrecta#Latin:Feldberg_(Black Forest)|Feldberg]] の眺望)]] :  *<!--❷-->[[wikt:en:orior#Latin|Oritur]] ab [[wikt:en:Helvetius#Noun|Helvetiorum]] et [[wikt:fr:Nemetes|Nemetum]] et [[wikt:en:Rauraci#Latin|Rauracorum]] finibus **<small>(そのヘルキュニアの森は)</small>[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェティイー族]]とネメテース族とラウラキー族の領土から発しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これはライン川東岸に沿って南北に長い現在の[[w:シュヴァルツヴァルト|シュヴァルツヴァルトの森]]のことである。)</span> *[[wikt:en:recta#Adverb|recta]]<nowiki>que</nowiki> fluminis [[wikt:en:Danubius#Latin|Danubii]] [[wikt:en:regio#Latin|regione]] **ダヌビウス川の流域に沿って真っ直ぐに(流れ)、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ダヌビウス Danubius はダヌウィウス Danuvius とも呼ばれ、現在の[[w:ドナウ川|ドナウ川]]である。)</span> *[[wikt:en:pertineo#Latin|pertinet]] ad fines [[wikt:en:Dacus#Latin|Dacorum]] et [[wikt:en:Anartes#Latin|Anartium]]; **[[w:ダキア人|ダーキー族]]やアナルテース族の領土へ至る。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これは[[w:ダキア|ダキア]] [[wikt:en:Dacia#Etymology_1|Dacia]] すなわち現在の[[w:ルーマニア|ルーマニア]]辺りの地域である。)</span> :  *<!--❸-->[[wikt:en:hinc#Latin|hinc]] se [[wikt:en:flectō|flectit]] [[wikt:en:sinistrorsus|sinistrorsus]] **<small>(ヘルキュニアの森は)</small>ここから左方へ向きを変えて、 *[[wikt:en:diversus#Latin|diversis]] ab flumine regionibus **川<small>〔ダヌビウス川〕</small>の流域に背を向けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ドナウ川が南へ折れるのとは逆に、<br>    森は北へそれて[[w:エルツ山地|エルツ山地]]を通って[[w:カルパティア山脈|カルパティア山脈]]に至ると考えられている<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』泉井久之助訳注、岩波文庫、p.131-132の注などを参照</ref>。)</span> *[[wikt:en:multus#Latin|multarum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:gens#Latin|gentium]] fines propter magnitudinem [[wikt:en:adtingo#Latin|adtingit]]; **<small>(森の)</small>大きさのゆえに、多くの種族の領土に接しているのである。 :  *<!--❹-->neque [[wikt:en:quisquam#Pronoun|quisquam]] est huius [[wikt:en:Germania#Latin|Germaniae]], qui se <u>aut adisse</u> ad [[wikt:en:initium#Latin|initium]] eius silvae [[wikt:en:dico#Etymology_1|dicat]], **その森の<small>(東側の)</small>端へ訪れたと言う者は、こちら<small>〔西側〕</small>の[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]に属する者では誰もいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では aut [[wikt:en:audisse|audisse]] aut [[wikt:en:adisse#Latin|adisse]] だが、<br>     オックスフォードなど後代の一部の写本では aut adisse としており、<br>     こちらが支持されている。)</span> *cum dierum iter [[wikt:en:sexaginta#Latin|sexaginta]](LX) [[wikt:en:procedo#Latin|processerit]], **60日間の旅程を進んでも<small>(いないのであるが)</small>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「60日間の」ではなくて、「600マイルの」ではないかという見解もある。)</span> *<u>aut</u>, quo ex loco [[wikt:en:orior#Latin|oriatur]], [[wikt:en:accipio#Latin|acceperit]]: **あるいは<small>(森が)</small>どの場所から生じているか把握した<small>(者もいないのである)</small>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut ・・・「あるいは~、あるいは・・・」)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ヘルキュニアの森林に生息する珍獣とは *<!--❺-->[[wikt:en:multus#Latin|multa]]<nowiki>que</nowiki> in ea [[wikt:en:genus#Latin|genera]] [[wikt:en:fera#Latin|ferarum]] [[wikt:en:nascor#Latin|nasci]] [[wikt:en:consto#Latin|constat]], quae reliquis in locis visa non sint; **それ<small>〔ヘルキュニアの森〕</small>の中には、ほかの地では見られない<ruby><rb>野獣</rb><rp>(</rp><rt>フェラ</rt><rp>)</rp></ruby>の多くの種類が生息していることが知られている。 *ex quibus quae maxime [[wikt:en:differo#Latin|differant]] ab [[wikt:en:ceterus#Latin|ceteris]] et [[wikt:en:memoria#Latin|memoriae]] [[wikt:en:prodendus|prodenda]] videantur, **それら<small>〔野獣〕</small>のうちで、ほか<small>(の地の野獣)</small>ととりわけ異なったものは、記録で伝えるべきものと思われる。 *haec sunt. **以下のものである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:以下、[[#26節|26節]]~[[#28節|28節]]で説明される。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===26節=== [[画像:Rentier fws 1.jpg|thumb|right|200px|[[w:トナカイ|トナカイ]]([[w:la:Tarandrus|Rangifer tarandus]])。発達した枝角を持ち、雌雄ともに角があるという特徴は本節の説明に合致している。が、角が一本ということはないし、野生のトナカイは少なくとも現在では極北の地にしか住まない。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/26節]] {{進捗|00%|2025-03-21}}</span> ;ヘルキュニアの野獣①──トナカイ *<!--❶-->Est <u>bos</u> [[wikt:en:cervus#Latin|cervi]] figura, **<ruby><rb>雄[[w:シカ|鹿]]</rb><rp>(</rp><rt>おじか</rt><rp>)</rp></ruby>の姿形をした<u>ウシ</u>がいる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:bos#Latin|bos]] は直訳すると「[[w:ウシ属|ウシ (牛)]]」だが、<br>     例えば[[w:エピロス王|エペイロス王]] [[w:ピュロス|ピュロス]]の戦[[w:ゾウ|象]]を初めて見たときに、<br>     [[wikt:en:Luca bos|Lūca bōs]] 「[[w:ルッカ|ルカ]]のウシ」と呼んだように、<br>    ローマ人は大きな獣を「ウシ」と表現する傾向があった。)</span> *cuius a media [[wikt:en:frons#Latin|fronte]] inter [[wikt:en:auris#Latin|aures]] unum [[wikt:en:cornu#Latin|cornu]] [[wikt:en:exsisto#Latin|exsistit]] **それの両耳の間の額の真ん中から一つの角が出ており、 *[[wikt:en:excelse#Adverb|excelsius]] [[wikt:en:magis#Adverb|magis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:directus#Latin|directum]] his, quae nobis [[wikt:en:notus#Latin|nota]] sunt, [[wikt:en:cornu#Latin|cornibus]]. **我々<small>〔ローマ人〕</small>に知られている角よりも非常に高くて真っ直ぐである。 :  *<!--❷-->Ab eius summo [[wikt:en:sicut#Latin|sicut]] [[wikt:en:palma#Latin|palmae]] [[wikt:en:ramus#Latin|rami]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:late#Latin|late]] [[wikt:en:diffundo#Latin|diffunduntur]]. **その<small>(角の)</small>先端部から、<ruby><rb>掌</rb><rp>(</rp><rt>てのひら</rt><rp>)</rp></ruby>や枝のように幅広く広がっている。 :  ;   雌雄同体 *<!--❸-->[[wikt:en:idem#Latin|Eadem]] est [[wikt:en:femina#Latin|feminae]] [[wikt:en:mas#Latin|maris]]<nowiki>que</nowiki> natura, **<ruby><rb>雌</rb><rp>(</rp><rt>めす</rt><rp>)</rp></ruby>と<ruby><rb>雄</rb><rp>(</rp><rt>おす</rt><rp>)</rp></ruby>の特徴は同じであり、 *[[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:forma#Latin|forma]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudo]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cornu#Latin|cornuum]]. **角の形や大きさも<small>(雌雄で)</small>同じである。 : <!-- [[wikt:en:| --> :<span style="color:#009900;">('''訳注''':カエサルによる本節の記述は[[w:ユニコーン|ユニコーン]](一角獣)の伝説に結び付けられている。<br>    しかし本節における発達した枝角の説明は、むしろ[[w:トナカイ|トナカイ]]や[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]]のような獣を想起させる。<br>    カエサルの無知や思い違いはともかく、本節で述べられたのは[[w:トナカイ|トナカイ]]だと考えられている。) <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===27節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/27節]] {{進捗|00%|2025-03-22}}</span> [[画像:Bigbullmoose.jpg|thumb|right|250px|[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]](Alces alces)。<br>発達した枝角と大きな体を持ち、名称以外は本節の説明とまったく合致しない。<br>しかしながら、[[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]の『[[w:博物誌|博物誌]]』第8巻(16章・39節)には、[[w:アクリス|アクリス]]([[w:en:Achlis|achlis]])という一見ヘラジカ(alces)のような奇獣が紹介され、その特徴は本節2段落目以下のカエサルの説明とほぼ同じであることが知られている。]] [[画像:Gressoney-Saint-Jean-Museo-IMG 1824.JPG|thumb|right|250px|[[w:ノロジカ|ノロジカ]](Capreolus capreolus)。<br>ヨーロッパに広く分布する小鹿で、まだら模様で山羊にも似ているので、本節冒頭の説明と合致する。しかし、関節はあるし、腹ばいにもなる。]] ;ヘルキュニアの野獣②──シカ *<!--❶-->Sunt item, quae [[wikt:en:appello#Etymology_2_2|appellantur]] [[wikt:en:alces#Latin|alces]]. **アルケースと呼ばれるものもいる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アルケース alces とは[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]](オオシカ)を指す<br>    単語であるが本節の説明と矛盾する。<br>    [[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリーニウス]]『[[w:博物誌|博物誌]]』[[s:la:Naturalis_Historia/Liber_VIII|VIII]]巻の39 もヘラジカに言及している。)</span> *Harum est [[wikt:en:consimilis#Latin|consimilis]] [[wikt:en:capra#Latin|capris]] [[wikt:en:figura#Latin|figura]] et [[wikt:en:varietas#Latin|varietas]] [[wikt:en:pellis#Latin|pellium]], **これら<small>〔鹿〕</small>の姿形や毛皮のまだらは<ruby><rb>雌</rb><rp>(</rp><rt>め</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>[[w:ヤギ|山羊]]</rb><rp>(</rp><rt>やぎ</rt><rp>)</rp></ruby>に似ている。 *sed magnitudine paulo [[wikt:en:antecedo#Latin|antecedunt]], **けれども、大きさの点で<small>(山羊に)</small>やや優っていて、 *<u>mutilae</u>que sunt [[wikt:en:cornu#Latin|cornibus]], **<ruby><rb>角</rb><rp>(</rp><rt>つの</rt><rp>)</rp></ruby>を<u>欠いており</u>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:mutilus#Latin|mutilae]] の直訳は「切断されている」<br>    あるいは「(角が伸びて)ない」。)</span> *et [[wikt:en:crus#Latin|crura]] sine <u>nodis</u> <u>articulis</u><nowiki>que</nowiki> habent. **<ruby><rb><u>節</u></rb><rp>(</rp><rt>ふし</rt><rp>)</rp></ruby>や<u>関節</u>のない脚を持つ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:nodus#Latin|nodus]] は「[[w:結び目|結び目]]、<ruby><rb>節</rb><rp>(</rp><rt>ふし</rt><rp>)</rp></ruby>」、<br>    [[wikt:en:articulus#Latin|articulus]] は「[[w:関節|関節]]」と訳されるが、<br>    ここでは同じ意味。)</span> :  *<!--❷--><u>Neque</u> [[wikt:en:quies#Latin|quietis]] causa [[wikt:en:procumbo#Latin|procumbunt]] **休息のために横たわらないし、 *<u>neque</u>, si [[wikt:en:aliquis#Latin|quo]] [[wikt:en:adflictus#Latin|adflictae]] [[wikt:en:casu#Adverb|casu]] [[wikt:en:conciderunt#Etymology_1|conciderunt]], **もし何か不幸なことで偶然にも倒れたならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque ・・・「~でもないし、・・・でもない」)</span> *[[wikt:en:erigo#Latin|erigere]] sese aut [[wikt:en:sublevo#Latin|sublevare]] possunt. **自らを起き上がらせることも立ち上げることもできない。 :  ;   木々は鹿の寝床 *<!--❸-->His sunt [[wikt:en:arbor#Latin|arbores]] pro [[wikt:en:cubile#Latin|cubilibus]]; **これら<small>〔鹿〕</small>にとって木々は <ruby><rb><u>塒</u></rb><rp>(</rp><rt>ねぐら</rt><rp>)</rp></ruby> の代わりである。 *ad eas se [[wikt:en:applico#Latin|adplicant]] **それら<small>〔木々〕</small>へ自らを寄りかからせて、 *atque ita paulum modo [[wikt:en:reclinatus#Latin|reclinatae]] [[wikt:en:quies#Latin|quietem]] capiunt. **その程度に少しだけもたれかかって休息を取るのである。 :  ;   猟師は木々の根元を伐って、倒れやすくしておく *<!--❹-->Quarum ex [[wikt:en:vestigium#Latin|vestigiis]] **それら<small>〔鹿〕</small>の足跡から *cum est [[wikt:en:animadversus#Participle|animadversum]] a [[wikt:en:venator#Latin|venatoribus]], [[wikt:en:quo#Adverb|quo]] se [[wikt:en:recipio#Latin|recipere]] [[wikt:en:consueverunt|consuerint]], **<small>(鹿が)</small>どこへ戻ることを常としているかを狩人によって気付かれたときには、 *omnes eo loco <u>aut</u> ab [[wikt:en:radix#Latin|radicibus]] [[wikt:en:subruunt|subruunt]] <u>aut</u> [[wikt:en:accidunt#Etymology_2|accidunt]] arbores, **<small>(狩人たちは)</small>その場所のすべての木々を根元から<ruby><rb>伐</rb><rp>(</rp><rt>き</rt><rp>)</rp></ruby>り倒すか、あるいは切り傷を付けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut ・・・「あるいは~、あるいは・・・」)</span> *[[wikt:en:tantum#Adverb|tantum]], ut [[wikt:en:summus#Latin|summa]] [[wikt:en:species#Latin|species]] earum [[wikt:en:stans#Latin|stantium]] [[wikt:en:relinquatur|relinquatur]]. **ただ、それら<small>〔木々〕</small>のいちばん<small>(外側)</small>の見かけが、立っているかのように残して置かれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->[[wikt:en:huc#Latin|Huc]] cum se [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:reclinaverunt|reclinaverunt]], **そこに<small>(鹿が)</small>習性によってもたれかかったとき、 *[[wikt:en:infirmus#Latin|infirmas]] arbores [[wikt:en:pondus#Latin|pondere]] [[wikt:en:affligo#Latin|adfligunt]] **弱った木々を重みで倒してしまい、 *atque una ipsae [[wikt:en:concidunt#Etymology_1|concidunt]]. **自身も一緒に倒れるのである。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これは『ガリア戦記』に散見される与太話の一つである。<br>    [[w:軟体動物|軟体動物]]や[[w:無脊椎動物|無脊椎動物]]には「[[w:関節|関節]]」がないが、<br>    [[w:脊椎動物|脊椎動物]]や一部の[[w:節足動物|節足動物]]には関節がある。<br>    そもそも四肢に関節がなければ、軟体動物のように這うしかない。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===28節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/28節]] {{進捗|00%|2025-03-23}}</span> [[画像:Wisent.jpg|thumb|right|250px|[[w:ヨーロッパバイソン|ヨーロッパバイソン]]([[w:la:Bison|Bison bonasus]])。<br>かつてヨーロッパに多数生息していた野牛で、相次ぐ乱獲により野生のものは20世紀初頭にいったん絶滅したが、動物園で繁殖させたものを再び野生に戻す試みが行なわれている。]] [[画像:Muybridge Buffalo galloping.gif|thumb|right|200px|疾走するバイソン]] ;ヘルキュニアの野獣③──バイソン(野牛) *<!--❶-->[[wikt:en:tertius#Latin|Tertium]] est [[wikt:en:genus#Latin|genus]] eorum, qui [[wikt:en:urus#Latin|uri]] [[wikt:en:appellantur|appellantur]]. **第三のものは、野牛と呼ばれる種類である。 *Hi sunt magnitudine paulo infra [[wikt:en:elephantus#Latin|elephantos]], **これらは、大きさで少し[[w:ゾウ|象]]に劣るが、 *[[wikt:en:species#Latin|specie]] et [[wikt:en:color#Latin|colore]] et [[wikt:en:figura#Latin|figura]] [[wikt:en:taurus#Latin|tauri]]. **見かけと色と姿形は<ruby><rb>雄</rb><rp>(</rp><rt>お</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>[[w:ウシ|牛]]</rb><rp>(</rp><rt>うし</rt><rp>)</rp></ruby>である。 :  *<!--❷-->Magna [[wikt:en:vis#Latin|vis]] eorum est et magna [[wikt:en:velocitas#Latin|velocitas]]; **それら<small>〔野牛〕</small>の力は大きく、動きもとても速く、 *neque homini neque [[wikt:en:fera#Latin|ferae]], quam [[wikt:en:conspicio#Latin|conspexerunt]], [[wikt:en:parco#Latin|parcunt]]. **人間でも野獣でも、見かけたものには容赦しない。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❸-->Hos studiose foveis captos interficiunt; **<small>(ゲルマーニア人は)</small>これらを熱心に落とし穴で捕らえて、殺す。 *hoc se labore durant adulescentes **この労苦により青年たちを鍛え、 *atque hoc genere venationis exercent, **[[w:狩猟|狩猟]]のこの類いで鍛錬するのであり、 *et qui plurimos ex his interfecerunt, **彼らのうちから最も多く<small>(の野牛)</small>を殺した者は、 *relatis in publicum cornibus, quae sint testimonio, **証拠になるための[[w:角|角]]を公の場に持参して、 *magnam ferunt laudem. **大きな賞賛を得るのである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹-->Sed [[wikt:en:adsuescere#Etymology_1|adsuescere]] ad homines et mansuefieri ne parvuli quidem excepti possunt. **けれども<small>(野牛は)</small>幼くして捕らえられてさえも、人間に慣れ親しんで飼い慣らされることはできない。 :  [[画像:Drinkhoorn_roordahuizum.JPG|thumb|right|300px|酒杯として用いられた野獣の角。銀で縁取りされている。]] *<!--❺-->Amplitudo cornuum et figura et species **角の大きさや形や見かけは、 *multum a nostrorum boum cornibus differt. **我々<small>〔ローマ〕</small>の牛の角とは大いに異なる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❻-->Haec studiose conquisita **<small>(ゲルマーニア人は)</small>これらを熱心に探し求めると、 *ab labris argento circumcludunt **縁を[[w:銀|銀]]で囲って、 *atque in amplissimis epulis pro poculis utuntur. **とても贅沢な祝宴において[[w:盃|杯]]として用いるのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==対エブローネース族追討戦(1)== ===29節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/29節]] {{進捗|00%|2025-03-29}}</span> ;カエサルがゲルマーニアから撤兵、アンビオリークスへの報復戦争へ出陣 *<!--❶-->Caesar, [[wikt:en:postquam#Latin|postquam]] per [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubios]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] [[wikt:en:comperio#Latin|comperit]], [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] sese in silvas [[wikt:en:recipio#Latin|recepisse]], **カエサルは、ウビイー族の斥候たちを通じて、<u>スエービー族</u>が<u>森</u>に撤収したことを確報を受けた後で、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#10節|10節]]によれば、バケーニス Bacenis の森。<br>    [[#コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」|既述]]のように、カエサルの言う「スエービー族」とはカッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] と考えられる。)</span> *[[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] [[wikt:en:frumentum#Latin|frumenti]] [[wikt:en:veritus#Latin|veritus]], **糧食の欠乏を恐れて、 *quod, ut supra [[wikt:en:demonstro#Latin|demonstravimus]], [[wikt:en:minime#Latin|minime]] omnes [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:agri_cultura#Latin|agri culturae]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]], **──というのは、前に説明したように、ゲルマーニア人は皆が土地を耕すことに決して熱心でないので、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#22節|22節]]を参照。耕地がなければ、ローマ軍は穀物の現地調達ができない。)</span> *[[wikt:en:constituo#Latin|constituit]] non [[wikt:en:progredior#Latin|progredi]] [[wikt:en:longe#Adverb_2|longius]]; **より遠くへ前進しないことを決めた。 :  ;   ライン川に架けてあった橋を破却して、12個大隊を守備隊として残す *<!--❷-->sed, ne [[wikt:en:omnino#Latin|omnino]] [[wikt:en:metus#Latin|metum]] [[wikt:en:reditus#Latin|reditus]] sui [[wikt:en:barbarus#Noun|barbaris]] [[wikt:en:tollo#Latin|tolleret]] **けれども、自分たち<small>〔ローマ勢〕</small>が戻って来る恐れを蛮族からまったく取り去ってしまわないように、 *atque ut eorum [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilia]] [[wikt:en:tardo#Latin|tardaret]], **かつ、彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>の<small>(ガッリアへの)</small>支援を遅らせるように、 *[[wikt:en:reductus#Latin|reducto]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] partem [[wikt:en:ultimus#Latin|ultimam]] [[wikt:en:pons#Latin|pontis]], quae [[wikt:en:ripa#Latin|ripas]] [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiorum]] [[wikt:en:contingo#Latin|contingebat]], **ウビイー族側の岸<small>〔ライン川東岸〕</small>につなげていた橋の最後の部分に軍隊を連れ戻して、 *in [[wikt:en:longitudo#Latin|longitudinem]] [[wikt:en:pes#Latin|pedum]] [[wikt:en:ducenti#Latin|ducentorum]] [[wikt:en:rescindo#Latin|rescindit]] **<small>(橋を)</small>長さ200<u>ペース</u>にわたって切り裂いて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ペース|ペース]]は約29.6cmで、200ペースは約60cm。)</span> :  *<!--❸-->atque in [[wikt:en:extremus#Adjective|extremo]] [[wikt:en:pons#Latin|ponte]] [[wikt:en:turris#Latin|turrim]] [[wikt:en:tabulatum#Latin|tabulatorum]] quattuor [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]] **橋の末端のところに4層の櫓を建てて、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cohors#Latin|cohortium]] duodecim [[wikt:en:pons#Latin|pontis]] [[wikt:en:tuendus#Latin|tuendi]] causa [[wikt:en:pono#Latin|ponit]] **12個[[w:コホルス|歩兵大隊]]の守備隊を橋を防護するために配置して、 *[[wikt:en:magnus#Latin|magnis]]<nowiki>que</nowiki> eum locum [[wikt:en:munitio#Latin|munitionibus]] [[wikt:en:firmo#Latin|firmat]]. **その地点を大掛かりな防塁で固める。 :  *<!--❹A-->Ei loco [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] <u>Volcatium</u> <u>Tullum</u> [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentem]] <u>praefecit</u>. **その場所と守備隊を青年ガーイウス・ウォルカーティウス・トゥッルスに指揮させた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Volcatius|Volcatium]] は&beta;系の多数の写本の記述だが、&alpha;系では表記が割れている。<br>    [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Dittenberger|Dittenberger]] は Volcacium と修正提案している。<br>     この氏族名の綴りは、Volcātius と Volcācius がある。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Tullus#Latin|Tullum]] は&alpha;系写本の記述で、&beta;系写本にはない。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:元執政官 [[w:en:Lucius_Volcatius_Tullus_(consul_66_BC)|Lucius Volcatius Tullus]] に対して、青年 adulescentem と区別したのであろう。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:praefecit|praefecit]] (完了形) は &chi;系・B・M・S・&beta;系写本の記述で、<br>    写本L・Nでは [[wikt:en:praeficit|praeficit]] (現在形) となっている。)</span> :  ;   カエサルが、アルデンヌの森を通って、対アンビオリークス戦へ出発 *<!--❹B-->Ipse, cum [[wikt:en:maturesco#Latin|maturescere]] [[wikt:en:frumentum#Latin|frumenta]] [[wikt:en:incipio#Latin|inciperent]], **<small>(カエサル)</small>自身は、穀物が熟し始めたので、 *ad bellum [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigis]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectus]] per [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennam]] silvam, **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]との戦争へ、<u>アルドゥエンナの森</u>を通って進発して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:現在の[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]の森。[[ガリア戦記 第5巻#3節|第5巻3節]]で既述。)</span> *quae est [[wikt:en:totus#Latin|totius]] [[wikt:en:Gallia#Latin|Galliae]] maxima **──それ<small>〔森〕</small>は全ガッリアで最も大きく、 *atque ab [[wikt:en:ripa#Latin|ripis]] [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rheni]] [[wikt:en:finis#Latin|finibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] ad [[wikt:en:Nervii#Latin|Nervios]] [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinet]] **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の岸およびトレーウェリー族の境界から、[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]](の領土)へ及んでおり、 *[[wikt:en:mille#Latin|milibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplius|amplius]] [[wikt:en:quingenti#Latin|quingentis]] in [[wikt:en:longitudo#Latin|longitudinem]] [[wikt:en:pateo#Latin|patet]], **長さは500<u>ローママイル</u>より大きく広がっているのだが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、500マイルは約740km)</span> :  ;   ミヌキウス・バスィルスに騎兵隊を率いて先行させる *[[wikt:en:Lucius#Latin|Lucium]] [[wikt:en:Minucius#Proper_noun|Minucium]] <u>Basilum</u> cum [[wikt:en:omnis#Latin|omni]] [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:praemitto#Latin|praemittit]], **<small>(カエサルは)</small>ルーキウス・ミヌキウス・バスィルスをすべての騎兵隊とともに先遣する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Basilus|Basilum]] は [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Jungermann|Jungermann]] による修正で、<br>    主要写本&omega; では [[wikt:en:Basilius|Basilium]] となっている。)</span> *si [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] itineris atque [[wikt:en:opportunitas#Latin|opportunitate]] [[wikt:en:tempus#Latin|temporis]] [[wikt:en:proficio#Latin|proficere]] [[wikt:en:possit|possit]]; **行軍の迅速さと時間の有利さによって、何かを得られるかどうかということである。 : <!-- ▼ --><!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺--><u>[[wikt:en:moneo#Latin|monet]]</u>, ut [[wikt:en:ignis#Latin|ignes]] in [[wikt:en:castra#Latin|castris]] [[wikt:en:fio#Latin|fieri]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibeat]], **野営において火が生じることを禁じるように、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:騎兵隊の野営から立ち昇る煙がエブローネース族に気付かれないように。)</span> *ne [[wikt:en:aliqui#Latin|qua]] eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventus]] [[wikt:en:procul|procul]] [[wikt:en:significatio#Latin|significatio]] [[wikt:en:fio#Latin|fiat]]: **遠くから彼の到来の何らかの予兆が生じないように、<u>戒める</u>。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:バスィルスと騎兵隊の急襲がアンビオリークスに感付かれないように。)</span> *sese [[wikt:en:confestim#Latin|confestim]] [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequi]] [[wikt:en:dicit|dicit]]. **<small>(カエサル)</small>自らは、ただちに後から続くと言う。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===30節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/30節]] {{進捗|00%|2025-03-30}}</span> ;アンビオリークスが、バスィルス率いる追手のローマ騎兵から逃れる *<!--❶--><u>Basilus</u>, ut [[wikt:en:imperatus#Latin|imperatum]] est, facit. **バスィルスは、<small>(カエサルから)</small>命令されたように、遂行する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Basilus|Basilus]] は ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Jungermann|Jungermann]]'' による修正で、<br>    主要写本&omega; では [[wikt:en:Basilius|Basilius]] となっている。)</span> *Celeriter [[wikt:en:contra#Preposition_6|contra]]<nowiki>que</nowiki> omnium [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]] [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] [[wikt:en:iter#Latin|itinere]], **速やかに、かつ皆の予想に反して、行軍を成し遂げて、 *multos in agris [[wikt:en:inopinans#Latin|inopinantes]] [[wikt:en:deprehendo#Latin|deprehendit]]: **<small></small>耕地にて不意を突かれた多くの者たちを捕らえる。 *eorum [[wikt:en:indicium#Latin|indicio]] **彼らの申し立てにより、 *ad [[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendit]], quo in loco cum paucis [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] esse dicebatur. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]その人がわずかな騎兵たちとともにいると言われていた場所の方へ急行する。 :  ;   カエサルが、あらかじめ作戦の失敗を運や偶然のせいにし始める *<!--❷-->Multum <u>cum</u> in omnibus rebus, <u>tum</u> in re [[wikt:en:militaris#Latin|militari]] potest [[wikt:en:fortuna#Latin|fortuna]]. **<small>(他の)</small>あらゆる事柄におけるのと同様に、軍事においてもまた、命運が大いに力を持つ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:cum#Conjunction_2|cum]] ~, [[wikt:en:tum#Latin|tum]] ・・・「~と同様に・・・もまた」)</span> *Nam magno [[wikt:en:accidit#Etymology_1|accidit]] [[wikt:en:casus#Latin|casu]], **実際、大きな偶然により生じたのは、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:nam と magno の間に、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Schneider,K.E.Chr.|Schneider]]'' は &lt;ut&gt; を挿入提案し、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' らは &lt;sicut&gt; を挿入提案している。)</span> *ut in [[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:incautus#Latin|incautum]] etiam atque [[wikt:en:imparatus|imparatum]] [[wikt:en:incideret#Etymology_1|incideret]], **<small>(アンビオリークス)</small>自身でさえも油断していて不用意なところに<small>(バスィルスが)</small>遭遇したが、 *<u>prius</u><nowiki>que</nowiki> eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventus]] ab <u>hominibus</u> videretur, **彼<small>〔バスィルス〕</small>の到来が<small>(エブローネース族の)</small>連中により見られたのが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:prius#Adverb|prius]] ~, [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・より早くに~」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&phi;系写本では hominibus だが、<br>         &chi;系・&beta;系写本では omnibus となっている。)</span> *<u>quam</u> [[wikt:en:fama#Latin|fama]] ac [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntius]] [[wikt:en:adferretur|adferretur]]: **風聞や報告が伝えられるよりも、早かったのである。 *[[wikt:en:sic#Latin|sic]] magnae fuit [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunae]], **同様に<small>(アンビオリークスにとって)</small>大きな幸運に属したのは、 *omni [[wikt:en:militaris#Latin|militari]] [[wikt:en:instrumentum#Latin|instrumento]], [[wikt:en:qui#Pronoun_8|quod]] [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se habebat, [[wikt:en:ereptus#Latin|erepto]], **自らの周りに持っていたすべての武具を奪われて、 *[[wikt:en:raeda#Latin|raedis]] [[wikt:en:equus#Latin|equis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:comprehensus|comprehensis]], **四輪馬車や馬を差し押さえられても、 *[[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:effugio#Latin|effugere]] [[wikt:en:mors#Latin|mortem]]. **<small>(アンビオリークス)</small>自身は死を逃れたことである。 :  ;   アンビオリークスの手勢がローマ騎兵の奇襲に持ちこたえる *<!--❸-->Sed hoc [[wikt:en:quoque#Adverb|quoque]] factum est, **しかし、以下のこともまた起こった。 *quod [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificio]] [[wikt:en:circumdatus|circumdato]] [[wikt:en:silva#Latin|silva]], **<small>(アンビオリークスの)</small>館が森で取り巻かれており、 *ut sunt fere [[wikt:en:domicilium#Latin|domicilia]] [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]], qui [[wikt:en:vitandus#Latin|vitandi]] <u>aestus</u> causa **── ガッリア人の住居というものはほぼ、<u>暑さ</u>を避けることのために、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、[[#22節|22節]]や本節(30節)では「暑さ」を意味しているが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、本巻[[#31節|31節]]では「潮」を意味している。)</span> *[[wikt:en:plerumque#Latin|plerumque]] [[wikt:en:silva#Latin|silvarum]] atque [[wikt:en:flumen#Latin|fluminum]] [[wikt:en:peto#Latin|petunt]] [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitates]], **たいてい森や川に近接したところを求めるのであるが ── *[[wikt:en:comes#Latin|comites]] [[wikt:en:familiaris#Noun|familiares]]<nowiki>que</nowiki> eius [[wikt:en:angustus#Latin|angusto]] in loco **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>の従者や郎党どもが、狭い場所で、 *paulisper [[wikt:en:eques#Latin|equitum]] nostrorum [[wikt:en:vis#Latin|vim]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinuerunt]]. **しばらく、我が方<small>〔ローマ勢〕</small>の騎兵の攻勢を持ちこたえたのだ。 :  ;   アンビオリークスが瀬戸際で危急をのがれる *<!--❹-->His [[wikt:en:pugnans#Latin|pugnantibus]], *彼らが戦っているときに、 *illum in [[wikt:en:equus#Latin|equum]] [[wikt:en:quidam#Latin|quidam]] ex suis [[wikt:en:intulit|intulit]]: **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>を配下のある者が馬に押し上げて、 *[[wikt:en:fugiens#Latin|fugientem]] [[wikt:en:silva#Latin|silvae]] [[wikt:en:texerunt|texerunt]]. **逃げて行く者<small>〔アンビオリークス〕</small>を森が覆い隠した。 *[[wikt:en:sic#Latin|Sic]] et ad [[wikt:en:subeundus|subeundum]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] et ad [[wikt:en:vitandus|vitandum]] **このように<small>(アンビオリークスが)</small>危険に遭遇することや回避することにおいて、 *multum [[wikt:en:fortuna#Latin|fortuna]] [[wikt:en:valeo#Latin|valuit]]. **命運というものが力をもったのである。 <!-- [[wikt:en:| --><!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===31節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/31節]] {{進捗|00%|2025-04-29}}</span> ;エブローネース族の避難、共同王カトゥウォルクスの最期 *<!--❶-->[[wikt:en:Ambiorix|Ambiorix]] copias suas [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicio]]<u><span style="color:#990099;"><nowiki>ne</nowiki></span></u> non [[wikt:en:conduco#Latin|conduxerit]], quod [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimicandus#Latin|dimicandum]] non [[wikt:en:existimo#Latin|existimarit]], **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]は、戦闘で争闘するべきとは考えていなかったので、判断で配下の軍勢を集めなかった<u>のか</u>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ [[wikt:en:-ne#Latin|-ne]], [[wikt:en:an#Latin|an]] <!--▲三点-->&#8943; ⇔ [[wikt:en:utrum#Latin|utrum]] ~ [[wikt:en:an#Latin|an]] <!--▲三点-->&#8943; 間接疑問「~なのか、あるいは…なのかどうか」)</span> *<u><span style="color:#990099;">an</span></u> tempore [[wikt:en:exclusus#Latin|exclusus]] et [[wikt:en:repentinus#Latin|repentino]] [[wikt:en:eques#Latin|equitum]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:prohibitus#Latin|prohibitus]], **<u>あるいは</u>、時間に阻まれ、予期せぬ[[w:騎兵|騎兵]]の到来に妨げられて、  <!--◆画像◆-->[[画像:Taxus baccata JPG2Aa.jpg|thumb|right|300px|[[w:ヨーロッパイチイ|ヨーロッパイチイ]]([[w:en:Taxus baccata|Taxus baccata]])の樹(ベルギー)。イチイはケルトの人々にとって聖なる樹木であり、[[w:ドルイド|ドルイド]]はイチイの枝を用いて祭儀を行なったという<ref name="マルカル">[[ガリア戦記/注解編#Markale_(1999)|マルカル『ケルト文化事典』]]「イチイ」の項を参照。</ref>。<br>また、'''[[w:エブロネス族|エブローネース族]]''' '''[[wikt:en:Eburones#Latin|Eburōnēs]]''' という部族名はイチイを表わすケルト祖語 ''[[wikt:en: Reconstruction:Proto-Celtic/eburos|*eburos]] に由来すると考えられている<ref name="マルカル"/>。]] <!--◆画像◆-->[[画像:Taxus baccata MHNT.jpg|thumb|right|300px|[[w:ヨーロッパイチイ|ヨーロッパイチイ]]([[w:en:Taxus baccata|Taxus baccata]])<br>欧州などに広く自生するイチイ科の[[w:針葉樹|針葉樹]]。赤い果実は食用で甘い味だが、種子には[[w:タキシン|タキシン]](taxine)という[[w:アルカロイド|アルカロイド]]系の毒物が含まれており、種子を多量に摂れば[[w:痙攣|けいれん]]を起こして[[w:呼吸困難|呼吸困難]]で死に至る。<br>他方、[[w:タキサン|タキサン]](taxane)という成分は[[w:抗がん剤|抗がん剤]]などの[[w:医薬品|医薬品]]に用いられる。]] *cum reliquum [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequi]] [[wikt:en:credo#Latin|crederet]], **<small>(ローマ勢の)</small>残りの軍隊<small>〔軍団兵〕</small>が後続して来ることを信じたため<u>なのか</u>、 *[[wikt:en:dubius#Latin|dubium]] est. **不確かなことである<small>〔多分そうだろう〕</small>。 :  ;   エブローネース族の総勢が落ち伸びる *<!--❷-->Sed [[wikt:en:certe#Latin|certe]] [[wikt:en:dimissus#Latin|dimissis]] per [[wikt:en:ager#Latin|agros]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntiis]] **けれども、確かに領地を介して伝令を四方に遣わして、 *sibi [[wikt:en:quisque#Latin|quemque]] [[wikt:en:consulo#Latin|consulere]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iussit]]. **めいめいに自助することを命じた。 *Quorum pars in [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennam]] [[wikt:en:silva#Latin|silvam]], **それらの者たち<small>〔領民〕</small>の一部はアルドゥエンナ<small>〔[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]〕</small>の森に、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:現在の[[w:ルクセンブルク|ルクセンブルク]]の辺り。)</span> *pars in [[wikt:en:continens#Latin|continentes]] [[wikt:en:palus#Latin|paludes]] [[wikt:en:profugio#Latin|profugit]]; **<small></small>(別の)一部は絶え間ない沼地に退避した。 :  *<!--❸-->qui [[wikt:en:proximus#Latin|proximi]] [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceano]] [[wikt:en:fuerunt|fuerunt]], **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;">〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>にとても近いところにいた者たちは、 *hi [[wikt:en:insula#Latin|insulis]] sese [[wikt:en:occulto#Latin|occultaverunt]], quas <u>aestus</u> [[wikt:en:efficio#Latin|efficere]] [[wikt:en:consuesco#Latin|consuerunt]]: **<u>満潮</u>が形成するのが常であった島々に身を隠した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:レーヌス〔[[w:ライン川|ライン川]]〕河口辺りの中洲のことか。<br>    [[ガリア戦記_第4巻#10節|第4巻10節]]を参照。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、[[#22節|22節]]や[[#30節|30節]]では「暑さ」を意味していたが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、そして本節(31節)では「潮」を意味している。)</span> :  *<!--❹-->multi ex suis finibus [[wikt:en:egressus#Participle|egressi]] **多くの者たちは、自分たちの領地から抜け出て行って、 *se suaque [[wikt:en:omnia#Noun|omnia]] [[wikt:en:alienissimus|alienissimis]] [[wikt:en:credo#Latin|crediderunt]]. **自らとその一切合財を見ず知らずの異邦人たちに委ねた。 :  ;   カトゥウォルクスの自決 *<!--❺-->[[wikt:en:Catuvolcus#Latin|Catuvolcus]], [[wikt:en:rex#Latin|rex]] [[wikt:en:dimidius#Latin|dimidiae]] partis [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]], **カトゥウォルクスは、[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の半分の地方の王であり、 *qui una cum [[wikt:en:Ambiorix|Ambiorige]] consilium [[wikt:en:inierat|inierat]], **アンビオリークスと一緒に<small>(カエサルに造反する)</small>企てに着手していた者であるが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第5巻#26節|第5巻26節]]を参照。)</span> *[[wikt:en:aetas#Latin|aetate]] iam [[wikt:en:confectus#Latin|confectus]], **すでに加齢によって疲弊しており、 *cum laborem aut belli aut fugae ferre non posset, **戦争の労苦、あるいは逃亡の労苦に耐えることができなかったので、 *omnibus [[wikt:en:prex#Latin|precibus]] [[wikt:en:detestatus#Latin|detestatus]] [[wikt:en:Ambiorix|Ambiorigem]], qui eius consilii [[wikt:en:auctor#Latin|auctor]] [[wikt:en:fuisset|fuisset]], **その企ての張本人であった[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]をあらゆる呪詛のことばで呪って、 *'''[[wikt:en:taxus#Latin|taxo]]''', cuius magna in [[wikt:en:Gallia#Latin|Gallia]] [[wikt:en:Germania#Latin|Germania]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:copia#Latin|copia]] est, se [[wikt:en:exanimo#Latin|exanimavit]]. **[[w:ガリア|ガッリア]]や[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]に豊富にあった'''[[w:ヨーロッパイチイ|イチイ]]'''によって、息絶えたのであった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「イチイの木で首を吊った」などと解する訳書もあるが、<br>    樹木名を記しているので、服毒であろう。)</span><!-- [[wikt:en:| --> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===32節=== [[画像:Régions naturelles de Belgique.jpg|thumb|300px|現代[[w:ベルギー|ベルギー]]の生態区分図。<br />図の<span style="background-color:#E6E6FA;>薄紫色の部分</span>「コンドロ」([[w:en:Condroz|Condroz]])の辺りにコンドルースィー族 ''[[w:en:Condrusi|Condrusi]]'' が、その南の[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]にセグニー族 ''[[w:en:Segni (tribe)|Segni]]'' がいたと考えられている。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/32節]] {{進捗|00%|2025-05-18}}</span> ;ゲルマーニア部族の弁明、アドゥアートゥカに輜重を集める *<!--❶-->[[wikt:en:Segni#Latin|Segni]] [[wikt:en:Condrusi#Latin|Condrusi]]<nowiki>que</nowiki>, ex [[wikt:en:gens#Latin|gente]] et [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]], **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の種族や人員のうち、<u>セグニー族</u>と<u>コンドルースィー族</u>は、 *qui sunt inter [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]]<nowiki>que</nowiki>, **[[w:エブロネス族|エブローネース族]]とトレーウェリー族の間にいたが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:セグニー族 ''[[w:en:Segni (tribe)|Segni]]'' は本節が初出。<br>    コンドルースィー族 ''[[w:en:Condrusi|Condrusi]]'' の名は何度か言及されており、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#6節|第4巻6節]]ではトレーウェリー族の庇護民と説明されている。<br>    彼らはケルト語を話す部族であったと考えられている。) *[[wikt:en:legatus#Latin|legatos]] ad Caesarem [[wikt:en:mitto#Latin|miserunt]] [[wikt:en:oratum#Verb|oratum]], **カエサルのもとへ嘆願するために使節たちを遣わした。 *ne se in hostium [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] [[wikt:en:duceret|duceret]] **自分たちを敵として見なさないように、と。 *[[wikt:en:neve#Latin|neve]] omnium [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]], qui essent citra [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]], unam esse causam [[wikt:en:iudicaret|iudicaret]]<!--;-->: **または、<u>レーヌス</u>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<u>のこちら側にいるゲルマーニア人</u>すべての事情は1つであると裁断しないように、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) は西岸部族の総称。<br>    ''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *[[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] se de bello [[wikt:en:cogitavisse|cogitavisse]], **自分たちは、戦争についてまったく考えたことはないし、 *[[wikt:en:nullus#Latin|nulla]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigi]] auxilia [[wikt:en:misisse|misisse]]. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]に何ら援軍を派遣したことはない、と。 :  *<!--❷-->Caesar, [[wikt:en:exploratus#Latin|explorata]] re [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestione]] [[wikt:en:captivus#Noun|captivorum]], **カエサルは、捕虜を審問することによってその事を探り出すと、 *si qui ad eos [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]] ex fuga [[wikt:en:convenissent|convenissent]], **もし彼ら<small></small>のもとへ逃亡している[[w:エブロネス族|エブローネース族]]のうちの誰かが集まっていたならば、 *ad se ut [[wikt:en:reducerentur|reducerentur]], [[wikt:en:imperavit|imperavit]]; **自分<small>〔カエサル〕</small>のもとへ連れ戻されるようにと、命令した。 *si ita [[wikt:en:fecissent|fecissent]], **もし<small></small>そのように行なったならば、 *fines eorum se [[wikt:en:violaturus#Latin|violaturum]] [[wikt:en:negavit|negavit]]. **彼らの領土を自分<small>〔カエサル〕</small>が侵害することはないであろうと主張した。 :  ;   全軍の輜重隊をアドゥアートゥカに集める *<!--❸-->Tum [[wikt:en:copiae|copiis]] in tres partes [[wikt:en:distributus#Latin|distributis]], **<small>(カエサルは)</small>それから、軍勢を三方面に分配すると、 *[[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]] omnium legionum [[wikt:en:Aduatuca#Latin|Aduatucam]] [[wikt:en:contulit|contulit]]. **全軍団の[[w:輜重|輜重]]をアドゥアートゥカに運び集めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アドゥアートゥカ Aduatuca の表記は、<br>     写本によってはアトゥアートゥカ Atuatuca となっている。<br>     現在の[[w:トンゲレン|トンゲレン市]]。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:輜重は <ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーローネース</rt><rp>)</rp></ruby> [[wikt:en:calo#Noun_5|cālōnēs]] という数千人の奴隷が運ぶのだが、<br>    しばしば行軍の足手まといになるので、中継点に留めたのであろう。)</span> :  *<!--❹-->Id [[wikt:en:castellum#Latin|castelli]] [[wikt:en:nomen#Latin|nomen]] est. **それ<small>〔アドゥアートゥカ〕</small>は、城砦の名前である。 *Hoc fere est in [[wikt:en:medius#Latin|mediis]] [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]] finibus, **これは、[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の領土のほぼ真ん中にあり、 *[[wikt:en:ubi#Latin|ubi]] [[wikt:en:Titurius#Latin|Titurius]] atque [[wikt:en:Aurunculeius#Latin|Aurunculeius]] [[wikt:en:hiemandi#Verb|hiemandi]] causa [[wikt:en:consederant|consederant]]. **そこには、<u>ティトゥーリウス</u> と <u>アウルンクレーイウス</u> が越冬するために陣取っていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|ティトゥーリウス・サビヌス]] と アウルンクレーイウス・コッタ の顛末については、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#24節|第5巻24節]]~[[ガリア戦記_第5巻#37節|37節]] を参照。<br>     第5巻ではカエサルは冬営の地名についてはまったく記していないが、<br>     本節の記述から「[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアトゥカの戦い]]」と呼ばれている。)</span> :  *<!--❺-->Hunc <u>cum</u> reliquis rebus locum [[wikt:en:probabat|probabat]], **<small>(カエサルは)</small>この場所を、ほかの事柄によっても是認したし、 *<u>tum</u> quod [[wikt:en:superior#Latin|superioris]] anni [[wikt:en:munitio#Latin|munitiones]] [[wikt:en:integer#Latin|integrae]] [[wikt:en:manebant|manebant]], **またとりわけ前年の防備が損なわれずに存続していたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:cum#Conjunction_2|cum]] ~, [[wikt:en:tum#Latin|tum]] ・・・「~と同様に・・・もまた」)</span> *ut militum laborem [[wikt:en:sublevaret|sublevaret]]. **兵士の労苦を軽減するためでもある。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:praesidium#Latin|Praesidio]] [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] legionem [[wikt:en:quartam decimam|quartam decimam]] [[wikt:en:reliquit|reliquit]], **<small>(全軍の)</small>輜重の守備隊として第14軍団を<small>(そこに)</small>残した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「第14軍団」は前年にサビーヌスとコッタとともに全滅したが、<br>     カエサルは慣例を破ってこれを欠番とせずに、<br>     新たに徴募した軍団を同じ「第14軍団」とした。)</span> *unam ex his tribus, quas [[wikt:en:proxime#Adverb|proxime]] [[wikt:en:conscriptus#Latin|conscriptas]] ex <u>Italia</u> [[wikt:en:traduxerat|traduxerat]]. **<small>(それは)</small>最近にイタリアから徴募されたものとして連れて来られた3個<small>(軍団)</small>のうちの1個である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#1節|1節]]を参照。ここでイタリア [[wikt:en:Italia#Latin|Italia]] とは[[w:イタリア本土 (古代ローマ)|本土イタリア]]のことではなく、<br>    カエサルが総督であった[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことである。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❼-->Ei legioni [[wikt:en:castra#Latin|castris]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Quintus#Latin|Quintum]] [[wikt:en:Tullius#Latin|Tullium]] [[wikt:en:Cicero#Latin|Ciceronem]] <u>praeficit</u> **その[[w:ローマ軍団|軍団]]と陣営には[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィーントゥス・トゥッリウス・キケロー]]を指揮者として、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:praeficit|praeficit]] (現在形) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:praefecit|praefecit]] (完了形) となっている。)</span> *[[wikt:en:ducenti#Latin|ducentos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:eques#Latin|equites]] <u>ei</u> [[wikt:en:adtribuit|adtribuit]]. **200騎の騎兵を彼に割り当てた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ei は&alpha;系写本の記述だが、&beta;系写本にはない。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===33節=== [[画像:Ancient north-east Gaul topographic map (Latin).svg|right|thumb|300px|ガッリア北東部の[[ガリア戦記/ガリアの河川#ライン川水系|ライン川水系]]の図。<hr>[[w:la:Rhenus|Rhenus]]:レーヌス 〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<br>[[w:la:Mosella (flumen)|Mosella]]:モセッラ 〔[[w:モーゼル川|モーゼル川]]〕<br>[[w:la:Vacalus|Vacalus]]:ウァカルス〔[[w:ワール川|ワール川]]〕<br>[[w:la:Mosa|Mosa]] :モサ    〔[[w:マース川|マース川]]〕<br>[[w:la:Scaldis|Scaldis]]:スカルディス〔[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]]〕]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/33節]] {{進捗|00%|2025-05-25}}</span> ;軍勢をカエサル、ラビエーヌス、トレボーニウスの三隊に分散 :  ;   ラビエーヌスと3個軍団を大西洋岸地方へ派兵 *<!--❶-->[[wikt:en:partitus#Latin|Partito]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]], **<small>(カエサルは)</small>軍隊を分配すると、 *[[wikt:en:Titus#Latin|Titum]] [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] cum [[wikt:en:legio#Latin|legionibus]] [[wikt:en:tres#Latin|tribus]] **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエーヌス]]に、3個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに、 *ad [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceanum]] [[wikt:en:versus#Latin|versus]] **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;"><small>〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</small></span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>の方へ向きを変えて、 *in eas partes, quae [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:adtingunt|adtingunt]], [[wikt:en:proficisci|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]; **メナピイー族<small>(領)</small>に接する地方に出発することを命じる。 :  ;   トレボーニウスと3個軍団をアドゥアートゥキー族方面へ派兵 *<!--❷-->[[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]] cum [[wikt:en:par#Latin|pari]] legionum numero **[[w:ガイウス・トレボニウス|ガーイウス・トレボーニウス]]には、軍団の同数<small>〔3個〕</small>とともに、 *ad eam [[wikt:en:regio#Latin|regionem]], quae <u>(ad) Aduatucos</u> [[wikt:en:adiaceo#Latin|adiacet]], **アドゥアートゥキー族に隣接する領域へ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、写本A<sup>1</sup>, BM では &nbsp; ad [[wikt:en:Aduatucos|Aduatucos]] &nbsp; だが、<br>         写本A<sup>c</sup>Q, SLN では &nbsp; Aduatucos 、<br>         &beta;系写本では &nbsp; Atuatucis となっている。)</span> *[[wikt:en:depopulandus#Latin|depopulandam]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittit]]; **荒廃させるべく派遣する。 [[画像:Schelde_4.25121E_51.26519N.jpg|thumb|right|200px|ベルギーの[[w:アントウェルペン|アントウェルペン]]周辺を流れる[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]]河口付近の[[w:衛星画像|衛星画像]]。ラビエーヌスが向かったメナピイー族に接する地方である。]] :  ;   カエサル自身は3個軍団を率いて、アンビオリークスらを追撃 *<!--❸-->ipse cum reliquis tribus ad flumen <u>Scaldem</u>, quod [[wikt:en:influo#Latin|influit]] in [[wikt:en:Mosa#Latin|Mosam]], **自身は、残りの3個<small>(軍団)</small>とともに、モサ<small>(川)</small>に流れ込むスカルディス川のたもとへ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:スカルディス Scaldis は現在の[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]] Schelde で、<br>    フランス北部からベルギー、オランダへ流れている。<br>    モサ川 Mosa すなわち現在の[[w:マース川|マース川]] Maas とは運河でつながるが、<br>    当時の関係およびカエサルの目的地は不詳。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:Scaldis#Latin|Scaldem]] だが、<br>         &beta;系写本では Scaldim とするなどの異読があり、<br>         ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' は [[wikt:en:Sabim|Sabim]](サビス川 [[wikt:en:Sabis|Sabis]])の誤写ではないかとするなど、<br>         いくつかの修正提案がある。)</span> *[[wikt:en:extremus#Adjective|extremas]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennae]] partes [[wikt:en:ire#Latin|ire]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]], **かつ、アルドゥエンナ<small>〔[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]〕(の森林)</small>の外縁の地方へ行軍することを決めた。 *[[wikt:en:quo#Adverb|quo]] cum paucis [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectum]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:audio#Latin|audiebat]]. **そこへは、[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]がわずかな騎兵たちとともに出発したと聞いていたのだ。 :  ;   カエサルが、アドゥアートゥカへの帰還を確言 *<!--❹-->[[wikt:en:discedens#Latin|Discedens]] post diem septimum sese [[wikt:en:reversurus#Latin|reversurum]] [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmat]]; **<small>(カエサルは、陣営を)</small>離れるに当たって、<u>7日目の後</u>に自分は引き返して来るであろうと断言する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ローマ人は日数を当日から起算するため、「7日目の後」は、6日後のこと。)</span> *quam ad diem ei [[wikt:en:legio#Latin|legioni]], quae in [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:relinquebatur|relinquebatur]], [[wikt:en:deberi|deberi]] frumentum [[wikt:en:sciebat|sciebat]]. **その当日には、守備に残されている軍団にとって糧食が必要とされることを<small>(カエサルは)</small>知っていたのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:hortatur|hortatur]], **<small>(カエサルは)</small>ラビエーヌスとトレボーニウスを<small>(以下のように)</small>鼓舞する。 *si rei publicae [[wikt:en:commodo#Adverb_2|commodo]] facere [[wikt:en:possint|possint]], **もし<small>(ローマ軍全体の)</small>公務のために都合良く行動することができるならば、 *ad <u>eum</u> diem [[wikt:en:revertantur|revertantur]], **その日には戻って来て、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:eum#Latin|eum]] <small>(男性・単数・対格)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:eam#Latin|eam]] <small>(女性・単数・対格)</small> としている。)</span> *ut, rursus [[wikt:en:communicatus#Latin|communicato]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] [[wikt:en:exploratus#Latin|exploratis]]<nowiki>que</nowiki> hostium [[wikt:en:ratio#Latin|rationibus]] **再び<small>(互いの)</small>考えを伝達して、敵たちの作戦を探り出し、 *aliud initium belli capere <u>possent</u>. **次なる戦争の端緒を捉えようではないか、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:possent|possent]] <small>(未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:possint|possint]] <small>(現在・接続法)</small> となっている。)</span> <br> :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:'''カエサル麾下の軍団配分について'''<br> [[ガリア戦記 第5巻#8節|第5巻8節]]の記述によれば、ブリタンニアへ2度目の遠征をする前(BC54年)のカエサルは少なくとも8個軍団と騎兵4000騎を :指揮していた。[[ガリア戦記 第5巻#24節|第5巻24節]]によれば、帰還後は8個軍団および軍団から離れた5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]を指揮していたが、 :アンビオリークスによる[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアートゥカの戦い]]で[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|サビーヌス]]らとともに1個軍団と5個大隊が壊滅したので、残りは7個軍団となる。 :[[#1節|本巻1節]]によれば、この年(BC53年)には3個軍団を新たに徴集したので、計10個軍団となったはずである。 :[[#29節|29節]]では、このうちから12個大隊をライン川に架かる橋の守備に残し、[[#32節|32節]]では輜重の守備としてアドゥアートゥカに1個軍団を残した。 :本節の記述通りにラビエーヌス、トレボーニウス、カエサルがそれぞれ3個軍団(計9個)を受け持ったとすると、あわせて10個軍団と12個大隊という勘定になる。 :したがって、この勘定が正しいのであれば、ライン川に残した12個大隊は各軍団から引き抜いたものであり、各軍団は定員を割っていると考えられる。) :  <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===34節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/34節]] {{進捗|00%|2025-06-01}}</span> ;ローマ兵の死傷を極度に怖れながらの対エブローネース族包囲網 :  ;   エブローネース族の分散状況 *<!--❶-->Erat, ut supra [[wikt:en:demonstravimus|demonstravimus]], [[wikt:en:manus#Latin|manus]] [[wikt:en:certus#Latin|certa]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nulla]], **前に説明したように、<small>(エブローネース族には)</small>決まった手勢がなかったし、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#31節|31節]]を参照。)</span> *non [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidum]], non [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]], quod se [[wikt:en:arma#Latin|armis]] [[wikt:en:defenderet|defenderet]], **自分たちが武器で防衛するような<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>も、防塁もなかった。 *sed in omnes partes [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersa]] [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudo]]. **けれども、群衆は四方八方に散らばってしまっていた。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:ubi#Latin|Ubi]] [[wikt:en:quisque#Latin|cuique]] <u>aut</u> [[wikt:en:vallis#Latin|valles]] [[wikt:en:abditus#Latin|abdita]] <u>aut</u> locus [[wikt:en:silvestris#Latin|silvestris]] <u>aut</u> [[wikt:en:palus#Latin|palus]] [[wikt:en:impeditus#Latin|impedita]] **めいめいにとって、<u>あるいは</u>人けのない峡谷、<u>あるいは</u>森に覆われた土地、<u>あるいは</u>入り組んだ沼沢地といった、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …, aut 〰「あるいは~、あるいは…、あるいは〰」)</span> *[[wikt:en:spes#Latin|spem]] [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidii]] aut [[wikt:en:salus#Latin|salutis]] [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquam]] [[wikt:en:offerebat|offerebat]], [[wikt:en:consederat|consederat]]. **守備あるいは身の安全の何らかの希望を提供するところに、陣取っていた。 :  ;   伏兵に用心、ローマ兵の被害を怖れる *<!--❸-->Haec [[wikt:en:locum#Latin|loca]] [[wikt:en:vicinitas#Latin|vicinitatibus]] erant [[wikt:en:notus#Latin|nota]], **これらの場所は、近隣の者たちは知っていたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:すなわち、近隣のガッリア人には地の利があり、ローマ人には地の利がなかったので)</span> *magnamque res [[wikt:en:diligentia#Noun|diligentiam]] [[wikt:en:requirebat|requirebat]] **戦況はたいへんな注意深さを必要としていた。 *non in summa exercitus [[wikt:en:tuendus#Latin|tuenda]] **<small>(ローマ人の)</small>軍隊全体を守るためではなく、 *([[wikt:en:nullus#Latin|nullum]] enim poterat [[wikt:en:universus#Latin|universis]] <u>ab</u> [[wikt:en:perterritus#Latin|perterritis]] ac [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidere]]), **──なぜなら、脅かされ分散されている者たちにより<small>(ローマ軍)</small>総勢に何らの危険が起こり得なかったので── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega;では欠くが、<br>     より劣化した写本 <small>([[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]])</small> では ab となっており、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Glandorpius_(Glandorp)|Glandorp]]'' は &lt;a&gt; と挿入提案している。)</span> *sed in [[wikt:en:singulus#Latin|singulis]] [[wikt:en:miles#Latin|militibus]] [[wikt:en:conservandus#Latin|conservandis]]; **けれども、<small>(ローマ勢の)</small>個々の兵士たちを守ることのために<small>(注意深さを必要としていた)</small>。 *quae tamen ex parte res ad [[wikt:en:salus#Latin|salutem]] exercitus [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinebat]]. **少なくとも、ある面では、そういう事態は軍隊の安全に及んでいた。 :  *<!--❹-->Nam <u>et</u> [[wikt:en:praeda#Latin|praedae]] [[wikt:en:cupiditas#Latin|cupiditas]] multos longius [[wikt:en:evoco#Latin|evocabat]], **すなわち、略奪品への欲望が多くの者たちをより遠くへ呼び寄せていたし、 *<u>et</u> silvae [[wikt:en:incertus#Adjective|incertis]] [[wikt:en:occultus#Latin|occultis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:iter#Latin|itineribus]] [[wikt:en:confertus#Latin|confertos]] [[wikt:en:adeo#Verb|adire]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibebant]]. **森林の不確かで隠された道のりによって密集した行軍を妨げていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et ~, et …「~でもあるし、…でもある」)</span> :  *<!--❺-->Si [[wikt:en:negotium#Latin|negotium]] [[wikt:en:confici|confici]] [[wikt:en:stirps#Latin|stirpem]]<nowiki>que</nowiki> hominum [[wikt:en:sceleratus#Participle|sceleratorum]] [[wikt:en:interfici|interfici]] <u>vellet</u>, **もし、戦役が完遂されること、および非道な連中<small>〔エブローネース族〕</small>の血筋が滅ぼされることを欲するならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:vellent|vellent]] <small>(<u>複数</u>・未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         より劣化した写本 <small>([[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]])</small> では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(<u>単数</u>・未完了過去・接続法)</small> となっている。)</span> *[[wikt:en:dimittendus#Latin|dimittendae]] plures manus [[wikt:en:diducendus#Latin|diducendi]]<nowiki>que</nowiki> erant milites; **いくつもの部隊が分遣され、兵士たちが展開されるべきである。 :  *<!--❻-->si [[wikt:en:contineo#Latin|continere]] ad [[wikt:en:signum#Latin|signa]] [[wikt:en:manipulus#Latin|manipulos]] <u>vellet</u>, ut [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] ratio et [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudo]] exercitus Romani [[wikt:en:postulo#Latin|postulabat]], **もし、ローマ軍の決められた流儀や慣行が要求するように、<ruby><rb>[[w:マニプルス|中隊]]</rb><rp>(</rp><rt>マニプルス</rt><rp>)</rp></ruby>が軍旗のもとに留まることを欲するならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vellent|vellent]] <small>(<u>複数</u>・未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(<u>単数</u>・未完了過去・接続法)</small> となっている。)</span> *locus ipse erat [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:barbarus#Noun|barbaris]], **その場所が蛮族にとって守りとなるであろう。 *neque <u>ex occulto</u> [[wikt:en:insidiandi#Verb|insidiandi]] et [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersos]] [[wikt:en:circumveniendi#Verb|circumveniendi]] **隠れたところから待ち伏せするため、分散した者たち<small>〔ローマ兵〕</small>を包囲するために、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ex [[wikt:en:occultus#Latin|occulto]]「隠れたところから、密かに」)</span> *singulis [[wikt:en:desum#Latin|deerat]] [[wikt:en:audacia#Latin|audacia]]. **<small>(エブローネース族の)</small>おのおのにとって勇敢さには事欠かなかった。 :  *<!--❼-->Ut in [[wikt:en:eiusmodi#Latin|eiusmodi]] [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultatibus]], [[wikt:en:quantum#Determiner|quantum]] [[wikt:en:diligentia#Latin|diligentia]] [[wikt:en:provideri|provideri]] poterat, [[wikt:en:providebatur|providebatur]], **そのような困難さにおいては、できるかぎりの注意深さで用心されるほどに、用心されるものであるが、 *ut <u>potius</u> in [[wikt:en:nocendo#Verb_2|nocendo]] [[wikt:en:aliquis#Latin|aliquid]] [[wikt:en:praetermitteretur|praetermitteretur]], **結果として、<u>むしろ</u><small>(敵勢への)</small>何らかの加害は差し控えられることになった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:potius#Adverb|potius]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・よりも、むしろ~」)</span> *[[wikt:en:etsi#Latin|etsi]] omnium animi ad [[wikt:en:ulciscendum#Verb|ulciscendum]] [[wikt:en:ardeo#Latin|ardebant]], **たとえ、皆の心が<small>(エブローネース族に)</small>報復するために燃え立っていたとしても、 *<u>quam</u> cum [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquo]] militum [[wikt:en:detrimentum#Latin|detrimento]] [[wikt:en:noceretur|noceretur]]. **<small>(ローマ人の)</small>兵士たちの何らかの損失を伴って加害がなされるよりも。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:伏兵によって被害をこうむるよりは、ローマ人の安全のために、ローマ兵による攻撃は避けられた。)</span> :  ;   カエサルが、近隣の諸部族に対して、エブローネース族の[[w:ジェノサイド|ジェノサイド]](種族皆殺し)を通告 *<!--❽-->[[wikt:en:dimitto#Latin|Dimittit]] ad [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimas]] [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntios]] Caesar; **カエサルは、近隣の諸部族のところへ伝令たちを分遣する。 *omnes <u>evocat</u> [[wikt:en:spes#Latin|spe]] [[wikt:en:praeda#Latin|praedae]] ad [[wikt:en:diripiendus#Latin|diripiendos]] [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]], **[[w:エブロネス族|エブローネース族]]を略奪することへ、戦利品の望みによって<small>(近隣の諸部族に)</small>呼びかける。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では [[wikt:en:evocat#Latin|evocat]] だが、<br>         &alpha;系写本では ad se [[wikt:en:vocat|vocat]] となっている。)</span> *ut <u>potius</u> in silvis [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] vita <u>quam</u> [[wikt:en:legionarius#Latin|legionarius]] [[wikt:en:miles#Latin|miles]] [[wikt:en:periclitor#Latin|periclitetur]], **森の中で、軍団の兵士たち<small>(の生命)</small><u>よりも、むしろ</u>ガッリア人たちの生命が危険にさらされるように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:potius#Adverb|potius]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・よりも、むしろ~」)</span> *simul ut magna multitudine [[wikt:en:circumfusus#Latin|circumfusa]] **同時にまた、たいへんな大勢で取り囲むことによって、 *pro [[wikt:en:talis#Latin|tali]] [[wikt:en:facinus#Latin|facinore]] [[wikt:en:stirps#Latin|stirps]] ac nomen civitatis [[wikt:en:tollo#Latin|tollatur]]. **<small>(サビーヌスらを滅ぼした)</small>あれほどの罪業の報いとして、部族の血筋と名前が抹殺されるように、と。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾-->Magnus undique numerus celeriter convenit. **至る所から多数の者が速やかに集結した。 :  :<span style="color:#009900;">(訳注:現代においては、アフガニスタンやイラクで数十万人の現地住民を平気で大量殺戮した米国の社会が<br>    たった数千人のアメリカ兵の戦死によっても大きなダメージを受けて全面撤退に追い込まれたことを、<br>    本節は想起させる。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦== ===35節=== '''スガンブリー族が略奪に駆り立てられてアドゥアートゥカへ向かう''' *① Haec in omnibus Eburonum partibus gerebantur, **これらのこと(=追討戦)が[[w:エブロネス族|エブローネース族]]のすべての地方で遂行されていたが、 *diesque adpetebat septimus, quem ad diem Caesar ad impedimenta legionemque reverti constituerat. **カエサルがその日に[[w:輜重|輜重]]と(キケロの)[[w:ローマ軍団|軍団]]のところへ引き返すと決めていた7日目が近づいていた。 *② Hic quantum in bello Fortuna possit et quantos adferat casus, cognosci potuit. **ここに、戦争では運命(の女神)がどれほどのことに力を持ち、どれほどの結末を引き起こすかを知ることができた。 **:(訳注:[[#30節|30節]]でもそうだが、カエサルは戦況が芳しくないと運命 Fortuna を持ち出すようである。[[#42節|42節]]も参照。) *③ Dissipatis ac perterritis hostibus, ut demonstravimus, **(前節で)説明したように、追い散らされて、脅かされている敵たちには、 *manus erat nulla quae parvam modo causam timoris adferret. **(ローマ勢に敵を)恐れる理由を少しの程度も引き起こすようないかなる手勢もなかった。 *④ Trans Rhenum ad Germanos **<u>レーヌス</u>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<u>の向こう側の[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人</u>のもとへ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) は東岸部族の総称。<br>    ''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *pervenit fama, diripi Eburones atque ultro omnes ad praedam evocari. **エブローネース族が収奪され、(近隣部族の)皆が略奪品へ向けて自発的に誘惑されているという風評が達した。 *⑤ Cogunt equitum duo milia Sugambri, qui sunt proximi Rheno, **レーヌスの近隣にいたスガンブリー族は、騎兵2000騎を徴集した。 *a quibus receptos ex fuga Tenctheros atque Usipetes supra docuimus. **前に説明したように、彼らによって[[w:テンクテリ族|テンクテリ族]]と[[w:ウスィペテス族|ウスィペテス族]]が逃亡から迎え入れられたのだ。 **:(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]および[[ガリア戦記 第4巻#18節|18~19節]]を参照。) *⑥ Transeunt Rhenum navibus ratibusque **(スガンブリー族は)レーヌスを船団や筏で渡河した。 *triginta milibus passuum infra eum locum, ubi pons erat perfectus praesidiumque ab Caesare relictum. **カエサルにより橋が造り上げられて守備隊が残された地点よりも下流に30ローママイル(約44km)のところを。 *Primos Eburonum fines adeunt; **手始めとしてエブローネース族の領土に殺到して、 *multos ex fuga dispersos excipiunt, **逃亡からちりぢりにさせられた多くの者たちを追い捕らえて、 *magno pecoris numero, cuius sunt cupidissimi barbari, potiuntur. **蛮族たちが最も熱望している家畜の多数をわがものにした。 *⑦ Invitati praeda longius procedunt. **(スガンブリー族の軍勢は)略奪品に誘われて、より遠くに進み出た。 *Non hos palus ─ in bello latrociniisque natos ─, non silvae morantur. **戦争や追いはぎに生まれついていたので、沼地も森林も彼らを妨げることがなかった。 *Quibus in locis sit Caesar, ex captivis quaerunt; **カエサルがどの場所にいるのか、捕虜から問い質した。 *profectum longius reperiunt omnemque exercitum discessisse cognoscunt. **(彼が)より遠くに旅立って、軍隊の総勢が立ち去ったことを、知った。 *⑧ Atque unus ex captivis "Quid vos," inquit, **なおかつ、捕虜たちのうちの一人が「なぜ、あんたたちは」と言い出した。 *"hanc miseram ac tenuem sectamini praedam, **「この取るに足らない、ちっぽけな略奪品を追い求めるのか。 **:(訳注:sectamini はデポネンティア動詞 sector の直説法・2人称複数・現在形) *quibus licet iam esse fortunatissimos? **(あんたたちは)今や、最も富裕な者に成り得るのに。 *⑨ Tribus horis Aduatucam venire potestis: **(この場所から)3時間でアドゥアートゥカに到達できる。 **:(訳注:古代ローマの時間は、不定時法であり、当地の緯度や季節により長さは異なる。) *huc omnes suas fortunas exercitus Romanorum contulit; **ここへ、ローマ軍がすべての財産を運び集めたのだ。 *praesidii tantum est, ut ne murus quidem cingi possit, **守備隊は、城壁が取り巻かれることさえできないほどの(貧弱な)ものでしかない。 *neque quisquam egredi extra munitiones audeat." **何者も防備の外側へあえて出て行こうとはしないのだ。」 *⑩ Oblata spe Germani, **ゲルマーニア人たちは(ローマ軍の財産という)望みを提示されて、 *quam nacti erant praedam, in occulto relinquunt; **(すでにエブローネース族の者たちから)獲得していた略奪品を秘されたところに残しておいて、 *ipsi Aduatucam contendunt usi eodem duce, cuius haec indicio cognoverant. **自身は、このことを申告により知ったところの同じ(捕虜の)案内人を使役して、アドゥアートゥカに急いだ。 <br> :('''訳注:部族名・地名の表記について''' :スガンブリー族 Sugambri:α系写本では Sugambri、T・U写本では Sygambri、V・R写本では Sigambri :テンクテリ族 Tenctheri:β系写本では Tenctheri、α系写本では Thenctheri :アドゥアートゥカ Aduatuca:α系・T写本では Aduatuca、V・ρ系写本では Atuatuca) ===36節=== '''アドゥアートゥカのキケロが糧秣徴発に派兵する''' *① [[w:la:Quintus_Tullius_Cicero|Cicero]], qui omnes superiores dies **[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|キケロ]]は(期日の7日目)より以前の日々すべてを *praeceptis Caesaris cum summa diligentia milites in castris continuisset **カエサルの指図により、最高の入念さとともに、兵士たちを陣営の中に留めておき、 *ac <u>ne</u> [[wikt:en:calo#Noun_5|calonem]] <u>quidem</u> quemquam extra munitionem egredi passus esset, **<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> でさえも、何者も防備の外側に出て行くことを許されなかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> ''[[wikt:en:calo#Etymology_2_3|cālō]]'' (複数形 ''[[wikt:en:calones|cālōnēs]]'') は、[[ガリア戦記_第2巻#24節|第2巻24節]]で言及されたが、<br>    輜重の運搬や陣営の世話のために使役された非ローマ人の奴隷で、<br>    1個軍団では2000名ほどと推定されている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne_quidem|nē ~ quidem]]「~でさえ・・・ない」)</span> *septimo die diffidens de numero dierum Caesarem fidem servaturum, **(期日の)7日目に、カエサルが日数についての約束を守るであろうか、という不信を抱いた。 *quod longius eum<ref>eum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> progressum audiebat, **というのは、彼(カエサル)は、はるか遠くに前進したと聞いていたのだし、 *neque ulla de reditu eius fama adferebatur, **彼の帰還については何ら伝言を届けられていなかったからである。 *② simul eorum permotus vocibus, **同時に(キケロは)以下のような者たちの声に揺り動かされた。 *qui illius patientiam paene obsessionem appellabant, siquidem ex castris egredi non liceret, **もし本当に陣営から出て行くことが許されないならば、彼の忍耐はほぼ攻囲(籠城)であるというのだ。 *nullum eiusmodi casum exspectans, **以下のような事態を予期してもいなかった。 *quo novem oppositis legionibus maximoque equitatu, **9個[[w:ローマ軍団|軍団]]と最大限の[[w:騎兵|騎兵]]隊が(敵と)対峙して、 *dispersis ac paene deletis hostibus **敵たちは散らばらされて、ほとんど抹殺されたのに、 *in milibus passuum tribus offendi posset, **(自陣から)3ローママイルの内で(敵対勢力から)襲撃され得るとは。 [[画像:PraetorianVexillifer_1.jpg|thumb|right|200px|帝政期に用いられた軍旗(ウェクスィッルム)の一種を再現したもの。]] *quinque cohortes frumentatum in proximas segetes mittit, **5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>を糧秣徴発するために、近隣の耕地に派遣した。 *quas inter et castra unus omnino collis intererat. **それら(の耕地)と陣営の間には、ただ一つの丘陵が介在するだけであった。 *③ Complures erant in castris<ref>in castris はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> ex legionibus aegri relicti; **陣営の中には、諸軍団のうちから少なからぬ傷病者たちが残留していた。 *ex quibus qui hoc spatio dierum convaluerant, circiter trecenti(CCC), **その者たちのうちから、この日々の間に回復していた約300名が、 *sub vexillo una mittuntur; **<ruby><rb>[[w:ウェクスィッルム|軍旗]]</rb><rp>(</rp><rt>ウェクスィッルム</rt><rp>)</rp></ruby>のもとで一緒に派遣された。 *magna praeterea multitudo calonum, magna vis iumentorum quae in castris subsederant, **そのうえに、軍属奴隷の大多数、陣営の中に残留していた(ロバなどの)役畜の多数が、 *facta potestate sequitur. **機会を与えられて、随行した。 ===37節=== [[画像:Castra1.png|thumb|right|200px|ローマ式[[w:カストラ|陣営]]([[w:la:Castra_Romana|castra Romana]])の概略図(再掲)。'''7'''が第10大隊の門(porta decumana)で、陣営の裏門に当たる。]] '''スガンブリー族がキケロの陣営に襲来''' *① Hoc ipso tempore et casu Germani equites interveniunt **このまさにその時と状況に、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の[[w:騎兵|騎兵]]たちが出現して、 *protinusque eodem illo, quo venerant, cursu **さらに前方へ(彼らが)やって来たのと同じ突進でもって、 *ab decumana porta in castra inrumpere conantur, **第10大隊の門(=裏門)から陣営の中に突入することを試みた。 **:(訳注:decumana porta は[[ガリア戦記 第2巻#24節|第2巻24節]]で既出、図を参照。) *② nec prius sunt visi obiectis ab ea parte silvis, quam [[wikt:la:castrum|castris]] adpropinquarent, **その方面については森林がじゃま立てしていたので(彼らは)陣営に接近するまでは視認されなかったのだ。 *usque eo ut qui sub [[w:la:Vallum|vallo]] tenderent mercatores, recipiendi sui facultatem non haberent. **そこまで(敵が急に来たので)、防柵の下に宿営していた商人たちが退避する機会を持たなかったほどであった。 *③ Inopinantes nostri re nova perturbantur, **予感していなかった我が方は、新しい事態に混乱させられて、 *ac vix primum impetum cohors in statione sustinet. **やっとのことで[[w:歩哨|歩哨]]に就いていた[[w:コホルス|歩兵大隊]]が(敵の)最初の突撃を持ちこたえた。 *④ Circumfunduntur ex reliquis hostes partibus, si quem aditum reperire possent. **敵たちは、何らかの入口を探り出せないかと、ほかの方面から取り囲んだ。 *⑤ Aegre portas nostri tuentur; **我が方(=ローマ勢)は辛うじて(四方の)諸門を固守して、 *reliquos aditus locus ipse per se munitioque defendit. **ほかの入口を、その位置そのものと防備が(敵の突入から)防護した。 *⑥ Totis trepidatur castris, **陣営の全体が震撼させられて、 *atque alius ex alio causam tumultus quaerit; **各人がほかの者に騒乱の原因を尋ね合った。 **:(訳注:エブローネース族を追討している最中に、スガンブリー族が来襲するとは予想だにしなかったからである。) *neque quo signa ferantur, neque quam in partem quisque conveniat provident. **が、どこへ軍旗が運ばれるのか、どの方面におのおのが集結するのか、判らなかった。 *⑦ Alius iam castra capta pronuntiat, **ある者は、すでに陣営は占拠されたと公言し、 *alius deleto exercitu atque imperatore victores barbaros venisse contendit; **別のある者は、軍隊も将軍(カエサル)も滅びて蛮族が勝利者としてやって来たのだ、と断言した。 *⑧ plerique novas sibi ex loco religiones fingunt **たいていの者たちは、その場所から、新奇な迷信的感情を創り上げ、 *Cottaeque et Tituri calamitatem, qui in eodem occiderint castello, **同じ砦のところで斃れたコッタと[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|ティトゥリウス(・サビヌス)]]の敗亡を *ante oculos ponunt. **眼前に想い描いた。 *⑨ Tali timore omnibus perterritis **このような怖れによって(陣営内部の)皆が脅えており、 *confirmatur opinio barbaris, ut ex captivo audierant, nullum esse intus praesidium. **蛮族にとっては、捕虜から聞いていたように、内部に守備隊が存在していないという見解が強められた。 *⑩ Perrumpere nituntur **(スガンブリー勢は、陣営の防備を)突破することに努め、 *seque ipsi adhortantur, ne tantam fortunam ex manibus dimittant. **これほどの幸運を手から取りこぼさないように、自分たちが自身を鼓舞した。 ===38節=== '''バクルスと百人隊長たちが防戦する''' *① Erat aeger cum<ref>cum はα系写本の記述で、β系写本では in となっている。</ref> praesidio relictus P.(Publius) Sextius Baculus, **(キケロの陣営には)プーブリウス・セクスティウス・バクルスが傷病者として、守備兵とともに残されていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[w:la:Publius Sextius Baculus|Publius Sextius Baculus]] などの記事を参照。)</span> *qui primum pilum ad<ref>ad はα系写本の記述で、β系写本では apud となっている。</ref> Caesarem duxerat, **その者はカエサルのもとで<ruby><rb>[[w:プリムス・ピルス|首位百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>プリムス・ピルス</rt><rp>)</rp></ruby> の座に就いていたことがあり、 *cuius mentionem superioribus proeliis fecimus, **かつての戦闘で彼に言及したが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第2巻#25節|第2巻25節]] および [[ガリア戦記 第3巻#5節|第3巻5節]]を参照。)</span> *ac diem iam quintum cibo caruerat. **(このとき)食物を欠いてすでに5日目であった。 *② Hic diffisus suae atque omnium saluti inermis ex tabernaculo prodit; **彼は、自らと皆の身の安全に疑念を抱いて、非武装のまま天幕小屋から出て来て、 *videt imminere hostes atque in summo esse rem discrimine; **敵たちが迫って来ていること、および事態が重大な危急にあることを目の当たりにして、 *capit arma a proximis atque in porta consistit. **すぐ近くの者から武器を取って、門のところに陣取った。 *③ Consequuntur hunc centuriones eius cohortis quae in statione erat; **歩哨に立っていた(1個)<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby> たちが彼に追随して、 **:(訳注:1個歩兵大隊の百人隊長は、定員通りであれば、6名いた。) *paulisper una proelium sustinent. **しばらく一緒に戦闘を持ちこたえた。 *④ Relinquit animus Sextium gravibus acceptis vulneribus; **セクスティウス(・バクルス)は重い傷を受けて、気を失った。 *Deficiens<ref>deficiens はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> aegre per manus tractus servatur. **(彼は)衰弱して、(味方の)手から手に運ばれて辛うじて救助された。 *⑤ Hoc spatio interposito reliqui sese confirmant **こうしてしばらくした後で、ほかの者たちは意を強くした。 *tantum, ut in munitionibus consistere audeant speciemque defensorum praebeant. **(それは)防壁にあえて陣取って、防戦者たちの姿を示したほどであった。 ===39節=== '''スガンブリー族が糧秣徴発部隊をも襲う''' *① Interim confecta frumentatione milites nostri clamorem exaudiunt; **その間に、糧秣徴発を成し遂げると、我が方の兵士たち(=ローマ軍団兵)は叫び声を聞きつけて、 *praecurrunt equites; **[[w:騎兵|騎兵]]たちが先駆けして、 *quanto res sit in periculo cognoscunt. **事態がどれほどの危険にあるかを認識した。 *② Hic vero nulla munitio est quae perterritos recipiat; **そこには、まさに、脅え上がった者たちを受け入れるような、いかなる防備もなかったのである。 *modo conscripti atque usus militaris imperiti **やっと徴集されたばかりの者たち、なおかつ兵役の経験に通じていない者たちは、 *ad tribunum militum centurionesque ora convertunt; **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>や<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>たちの方へ顔を向けた。 *quid ab his praecipiatur exspectant. **彼ら(上官たち)によって何を指図されるか、待っていたのである。 *③ Nemo est tam fortis, quin rei novitate perturbetur. **新奇な事態に不安にさせられないほど勇敢な者は、誰もいなかった。 *④ Barbari signa procul conspicati oppugnatione desistunt, **蛮族たちは、(糧秣徴発隊の)軍旗を遠くから視認すると、(陣営への)攻囲を停止した。 *redisse primo legiones credunt, quas longius discessisse ex captivis cognoverant; **(彼らは)当初は、より遠くに立ち去ったことを捕虜から知っていた(ローマの)諸軍団が戻って来たと思ったが、 *postea despecta paucitate ex omnibus partibus impetum faciunt. **後には、(糧秣徴発隊の)寡勢ぶりを侮って、あらゆる方向から突撃して来た。 ===40節=== '''敵中突破して陣営へ戻る糧秣徴発部隊の明暗''' *① [[wikt:en:calo#Noun_5|Calones]] in proximum tumulum procurrunt. **<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> たちは、近隣の丘に先駆けした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注1:<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> ''[[wikt:en:calo#Etymology_2_3|cālō]]'' (複数形 ''[[wikt:en:calones|cālōnēs]]'') については、<br>     [[ガリア戦記_第2巻#24節|第2巻24節]]・本巻[[#36節|36節]]で既述。)</span> *Hinc celeriter deiecti **(彼らは)ここから、(突撃して来る敵の軍勢を眺めて)たちまち当てが外れて、 *se in signa manipulosque coniciunt; **(後方にいた)軍旗と[[w:マニプルス|歩兵中隊]]のところに身を投じた。 *eo magis timidos perterrent milites. **それゆえに、臆病な兵士たちを大いに脅かした。 [[画像:Wedge-diagram.svg|thumb|right|200px|[[w:くさび|楔(くさび)]]の図。本節で述べられているのは、ローマ勢が楔(図の黒い部分)のように突撃することにより、敵を中央突破しようという戦術であろう。]] *② Alii cuneo facto ut celeriter perrumpant, censent **(ローマ兵の)ある者たちは、速やかに(敵中を)突破するように、<ruby><rb>[[w:くさび|楔形]]</rb><rp>(</rp><rt>くさびがた</rt><rp>)</rp></ruby>隊列を形成しようと考慮した。 *─ quoniam tam propinqua sint castra, **─ 陣営がこれほどまで近隣にあるので、 *etsi pars aliqua circumventa ceciderit, at reliquos servari posse confidunt ─, **たとえ、一部の誰かが包囲されて斃れたとしても、残りの者たちは救われることが可能だと確信したのだ ─。 *③ alii ut in iugo consistant atque eundem omnes ferant casum. **別のある者たちは、(丘の)尾根に陣取って、皆が同じ命運に耐え忍ぼうと(考えた)。 *④ Hoc veteres non probant milites, quos sub vexillo una profectos docuimus. **既述したように軍旗のもとで一緒に発って来た古参兵たちは、後者(の案)を承認しなかった。 **:(訳注:[[#36節|36節]]③項で既述のように、回復した傷病兵たちが同行してきていた。) *Itaque inter se cohortati **こうして、(古参の傷病兵たちは)互いに激励し合って、 *duce C.(Gaio) Trebonio equite Romano, qui iis erat praepositus, **彼らの指揮を委ねられていたローマ人[[w:騎士|騎士階級]]のガイウス・トレボニウスを統率者として、 **:(訳注:[[#33節|33節]]で3個軍団を率いて出発した副官の[[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]]とは明らかに同名の別人である。) *per medios hostes perrumpunt incolumesque ad unum omnes in castra perveniunt. **敵たちの中央を突破して、一人に至るまで皆が無傷で陣営に到着した。 *⑤ Hos subsecuti calones equitesque eodem impetu militum virtute servantur. **彼らに追随して、軍属奴隷と[[w:騎兵|騎兵]]たちが同様の突撃をして、兵士たちの武勇により救われた。 *⑥ At ii qui in iugo constiterant, **それに対して(丘の)尾根に陣取った者たちは、 *nullo etiam nunc usu rei militaris percepto **今になってさえも、軍事的行動というものを把握しておらず、 *neque in eo quod probaverant consilio permanere, ut se loco superiore defenderent, **より高い場所で身を守るという、彼らが承認していた考えに留まりもせず、 *neque eam quam prodesse aliis vim celeritatemque viderant, imitari potuerunt, **(彼らが)別の者たち(=古参兵)に役立ったのを見ていたところの力と迅速さを真似することもできなかった。 *sed se in castra recipere conati iniquum in locum demiserunt. **けれども、陣営に退却することを試みたが、不利な場所に落ち込んで行った。 *⑦ Centuriones, quorum nonnulli ex inferioribus ordinibus reliquarum legionum **[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]たちといえば、彼らの少なからぬ者たちは、ほかの[[w:ローマ軍団|軍団]]のより低い序列から、 *virtutis causa in superiores erant ordines huius legionis traducti, **武勇のおかげで、この軍団のより高い序列に異動させられていたが、 *ne ante partam rei militaris laudem amitterent, fortissime pugnantes conciderunt. **かつて獲得した軍事的な賞賛を失わないように、とても果敢に奮戦して斃れた。 *⑧ Militum pars horum virtute **兵士たちの一部は、これら(討ち死にした百人隊長たち)の武勇により、 *submotis hostibus praeter spem incolumis in castra pervenit, **予想に反して敵たちが撃退されたので、無傷で陣営に到着した。 *pars a barbaris circumventa periit. **別の一部は、蛮族によって包囲されて、討ち死にした。 ===41節=== '''スガンブリー族の撤退、カエサルの帰還''' *① Germani desperata expugnatione castrorum, **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人たちは(キケロの)[[w:カストラ|陣営]]の攻略に絶望して、 *quod nostros iam constitisse in munitionibus videbant, **というのは、我が方(ローマ勢)が防備のところに立っているのを見たからであるが、 *cum ea praeda quam in silvis deposuerant, trans Rhenum sese receperunt. **森の中にしまい込んでいた略奪品とともに、レヌス(=[[w:ライン川|ライン川]])の向こう側に撤退した。 *② Ac tantus fuit etiam post discessum hostium terror, **敵たちの立ち去った後でさえ(ローマ勢の)畏怖はたいへんなものであったので、 *ut ea nocte, cum C.(Gaius) Volusenus missus cum equitatu ad castra venisset, **その夜に、(追討戦に)派遣されていたガーイウス・ウォルセーヌスが騎兵隊とともに陣営へ帰着したときに **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Gaius Volusenus|Gaius Volusenus]]'' は、[[ガリア戦記_第3巻#5節|第3巻5節]]のアルプス・オクトードゥールスの戦い、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#21節|第4巻21節]]・[[ガリア戦記_第4巻#23節|23節]]のブリタンニアへの先遣で既述。<br>    この後、さらに第8巻23節<sub>([[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#23|s]])</sub>、48節<sub>([[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#48|s]])</sub>でも活躍する。)</span> *fidem non faceret adesse cum incolumi Caesarem exercitu. **カエサルが無傷の軍隊とともに近くに来ていることを(陣営の残留組に)信用させなかったほどである。 *③ Sic omnino animos timor praeoccupaverat, ut paene alienata mente **ほとんど気でも違ったかのように、皆の心を怖れが占めていた。 **:(訳注:sic … ut ~ の構文;「~と同様に…である」) *deletis omnibus copiis equitatum se ex fuga recepisse dicerent **(残留者たちは、カエサルら)全軍勢が滅ぼされて、[[w:騎兵|騎兵隊]]が敗走から退いて来たのだ、と言った。 *neque incolumi exercitu Germanos castra oppugnaturos fuisse contenderent. **(カエサルら)軍隊が無傷であれば、ゲルマーニア人が陣営を襲撃しなかっただろう、と断言した。 **:(訳注:oppugnaturos fuisse ;間接話法では非現実な[[w:条件法|条件文]]の帰結は「未来分詞+fuisse」で表される。) *④ Quem timorem Caesaris adventus sustulit. **その怖れをカエサルの到着が取り除いた。 **:(訳注:sustulit は tollō の完了・能動3人称単数形) ===42節=== '''カエサルがスガンブリー族の襲来と撤退を運命に帰する''' *① Reversus ille, eventus belli non ignorans, **引き返して来た彼(カエサル)は、戦争の成り行きというものを知らないはずがないので、 *unum quod cohortes ex statione et praesidio essent emissae, **ひとつ(だけ)、<ruby><rb>[[w:コホルス|諸大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> が[[w:歩哨|歩哨]]や守備から(糧秣徴発に)派遣されたことを *questus ─ ne minimo quidem casu locum relinqui debuisse ─ **不慮の事態に対して最小限のいかなる余地も残されるべきではなかった、と嘆いた。 *multum Fortunam in repentino hostium adventu potuisse iudicavit, **不意の敵たちの到来においては運命(の女神)が大いに力を持つ、と断じた。 *② multo etiam amplius, quod paene ab ipso vallo portisque castrorum barbaros avertisset. **さらに、より一層大きかったのは、(運命が)ほとんど蛮族をその陣営の防柵と諸門から追い返してしまったことである。 *③ Quarum omnium rerum maxime admirandum videbatur, **それらのすべての事態でとりわけ驚くべきと思われたのは、 *quod Germani, qui eo consilio Rhenum transierant, ut Ambiorigis fines depopularentur, **その意図で[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]の領土を荒らすようにレヌス(=[[w:ライン川|ライン川]])を渡河していた[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人が、 *ad castra Romanorum delati **ローマ人の陣営の方へそらされて、 *optatissimum Ambiorigi beneficium obtulerunt. **アンビオリークスに最も望ましい恩恵を施してしまったことである。 ==対エブローネース族追討戦(2)== ===43節=== '''アンビオリークスが辛うじて追討を逃れる''' *① Caesar rursus ad vexandos hostes profectus **カエサルは再び敵たちを苦しめるために出発して、 *magno coacto &lt;equitum&gt; numero ex finitimis civitatibus in omnes partes dimittit. **[[w:騎兵|騎兵]]の多数を隣接する諸部族から徴集して、あらゆる方面に派遣した。 **:(訳注:&lt;equitum&gt; 「騎兵の」は近代の校訂者による挿入である。) *② Omnes vici atque omnia aedificia quae quisque conspexerat incendebantur, **おのおのが目にしたすべての村々およびすべての建物が焼き打ちされた。 *pecora interficiebantur<ref>pecora interficiebantur はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref>, praeda ex omnibus locis agebatur; **家畜は屠殺され、あらゆる場所から略奪品が奪い去られた。 *③ frumenta non solum tanta multitudine iumentorum atque hominum consumebantur, **役畜および人間たちのこれほど大勢により穀物が消費され尽くしたのみならず、 *sed etiam anni tempore atque imbribus procubuerant, **季節と豪雨によってさえも(穀物が)倒れた。 *ut si qui etiam in praesentia se occultassent, **その結果、もし(エブローネース族の)何者かが現状では身を隠しているとしても、 *tamen his deducto exercitu rerum omnium inopia pereundum videretur. **それでも彼らは(ローマ人の)軍隊が引き揚げれば、あらゆるものの欠乏により死滅するはずと思われた。 *④ Ac saepe in eum locum ventum est tanto in omnes partes diviso equitatu, **たいへん多くの騎兵隊があらゆる方面に分遣されて、しばしば以下のような状態に出くわした。 *ut non modo visum ab se Ambiorigem in fuga circumspicerent captivi **捕虜たちが、自分たちによって逃亡中の[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が目撃されたと見回しただけでなく、 *nec plane etiam abisse ex conspectu contenderent, **(アンビオリークスが)視界からまったく消え去ってはいないとさえ主張した。 *⑤ ut spe consequendi inlata atque infinito labore suscepto, **その結果、(アンビオリークスを)追跡する希望がもたらされて、さらに限りない労苦が従事された。 *qui se summam ab Caesare gratiam inituros putarent, **カエサルから最高の恩恵を得ようと思った者たちは、 *paene naturam studio vincerent, **熱意により(身体的な)資質にほとんど打ち克ったが、 *semperque paulum ad summam felicitatem defuisse videretur, **いつも最高の恵みにあと少しで足りなかったと思われる。 *⑥ atque ille latebris aut silvis<ref>aut silvis はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> aut saltibus se eriperet **かつ彼(アンビオリークス)は隠れ処、あるいは森林、あるいは峡谷によって自らを救い、 *et noctu occultatus alias regiones partesque peteret **夜に秘されて、別の地方や方面をめざした。 *non maiore equitum praesidio quam quattuor, **4名より多くない騎兵の護衛によって、 *quibus solis vitam suam committere audebat. **自らの生命をその者たちだけにあえて委ねたのだ。 ===44節=== '''カエサルが撤退し、造反者アッコーを処刑する''' *① Tali modo vastatis regionibus **このようなやり方で(エブローネース族の)諸地域を荒廃させて、 [[画像:Porte_Mars_01.jpg|thumb|right|200px|ドゥロコルトルム(現在の[[w:ランス (マルヌ県)|ランス]])に建てられた帝政ローマ時代(3世紀)の[[w:凱旋門|凱旋門]]。]] *exercitum Caesar duarum cohortium damno [[w:la:Remi|Durocortorum]] Remorum reducit **カエサルは、2個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> の損失(だけ)で、軍隊を[[w:レミ族|レミ族]]の[[w:ドゥロコルトルム|ドゥロコルトルム]]に連れ戻して、 **:(訳注:ドゥロコルトルムはレミ族の首邑で、現在の[[w:ランス (マルヌ県)|ランス]] Reims である。) *concilioque in eum locum Galliae indicto **その地においてガッリアの(領袖たちの)会合を公示して、 *de coniuratione Senonum et Carnutum quaestionem habere instituit **[[w:セノネス族|セノネス族]]と[[w:カルヌテス族|カルヌテス族]]の共謀について詮議することを決定した。 *② et de Accone, qui princeps eius consilii fuerat, **その謀計の首謀者であった[[w:アッコ (セノネス族)|アッコー]]については *graviore sententia pronuntiata more maiorum supplicium sumpsit. **より重い判決が布告され、(ローマ人の)先祖の習慣により極刑に処した。 **:(訳注:ローマ史家[[w:テオドール・モムゼン|モムゼン]]は、アッコーはローマの<ruby><rb>[[w:リクトル|先導吏]]</rb><rp>(</rp><rt>リクトル</rt><rp>)</rp></ruby> により[[w:斬首刑|斬首]]されたと言及している<ref>『モムゼン ローマの歴史Ⅳ』長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、p.233 を参照。</ref>。 **:外国から来た侵略者カエサルがこのような刑罰を下したことに、ガッリア人たちは憤激した。[[ガリア戦記 第7巻#1節|第7巻1節]]を参照。) *③ Nonnulli iudicium veriti profugerunt. **少なからぬ者たちは、裁判を恐れて逃走した。 *Quibus cum aqua atque igni interdixisset, **その者たちには水と火が禁じられたうえで、 **:(訳注:「水と火を禁じる」とは追放処分のことで、居住権や財産の没収などを指す。) *duas legiones ad fines Treverorum, duas in Lingonibus, **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]をトレーウェリー族の領土へ、2個(軍団)を[[w:リンゴネス族|リンゴネス族]](の領土)に、 *sex reliquas in Senonum finibus [[w:la:Agedincum|Agedinci]] in hibernis conlocavit **残りの6個(軍団)を[[w:セノネス族|セノネス族]]の領土の[[w:アゲディンクム|アゲディンクム]]に、冬営地に宿営させた。 **:(訳注:アゲディンクムは、現在の[[w:サン (ヨンヌ県)|サン]] Sens である。) *frumentoque exercitui proviso, **軍隊の糧秣を調達してから、 *ut instituerat, in Italiam ad conventus agendos profectus est. **定めていたように、イタリアに開廷(巡回裁判)を行なうために出発した。 **:(訳注:ここで「イタリア」とはカエサルが総督を務める[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことと思われる。) ---- *<span style="background-color:#99ff99;">「ガリア戦記 第6巻」了。「[[ガリア戦記 第7巻]]」へ続く。</span> ==脚注== <references /> ==参考リンク== *ウィキペディア英語版・日本語版 **[[w:en:Category:Tribes of ancient Gaul|Category:Tribes of ancient Gaul]]([[w:Category:ガリアの部族|Category:ガッリアの部族]]) ***[[w:en:Eburones|Eburones]]([[w:エブロネス族|エブローネース族]]) ***[[w:en:Nervii|Nervii]]([[w:ネルウィイ族|ネルウィイ族]]) ***[[w:en:Senones|Senones]](セノネス族)- [[w:la:Senones|la:Senones]] ***[[w:en:Carnutes|Carnutes]](カルヌテス族) ***[[w:en:Parisii (Gaul)|Parisii (Gaul)]]([[w:パリシイ族|パリスィ族]]) ****[[w:en:Lutetia|Lutetia]]([[w:ルテティア|ルテティア]]) ***[[w:en:Menapii|Menapii]](メナピイ族) ***[[w:en:Treveri|Treveri]](トレーウェリー族) ***[[w:en:Aedui|Aedui]]([[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイ族]]) ***[[w:en:Sequani|Sequani]](セクアニ族) ***[[w:en:Remi|Remi]](レーミー族) **[[w:en:Category:Germanic peoples|Category:Germanic peoples]](ゲルマーニア人のカテゴリ) ***[[w:en:Category:Ancient Germanic peoples|Category:Ancient Germanic peoples]](古代ゲルマーニア人) ***[[w:en:Germanic peoples|Germanic peoples]](ゲルマーニア人) ***[[w:en:Ubii|Ubii]](ウビイー族) ***[[w:en:Suebi|Suebi]]([[w:スエビ族|スエービー族]]) ***[[w:en:Chatti|Chatti]](カッティー族) ***[[w:en:Cherusci|Cherusci]](ケールスキー族) ***[[w:en:Sicambri|Sicambri]](スガンブリー族) ***[[w:en:Hercynian Forest|Hercynian Forest]](ヘルキュニアの森) **地理学者・史家 ***[[w:en:Posidonius|Posidonius]]([[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]];BC135-51年頃)- [[w:la:Posidonius Apameus|la:Posidonius Apameus]] ***[[w:en:Diodorus Siculus|Diodorus Siculus]]([[w:シケリアのディオドロス|シケリアのディオドロス]];BC1世紀) - [[w:la:Diodorus Siculus|la:Diodorus Siculus]] ****〔ウィキソース ギリシア語版:[[s:el:Διόδωρος Σικελιώτης|Διόδωρος Σικελιώτης]](シケリアのディオドロス)- [[s:el:Ιστορική Βιβλιοθήκη|Ιστορική Βιβλιοθήκη]](歴史叢書)〕 ***[[w:en:Strabo|Strabo]]([[w:ストラボン|ストラボン]];BC63年頃–AD24年頃)- [[w:la:Strabo|la:Strabo]] ****〔ウィキソース ギリシア語版:[[s:el:Στράβων|Στράβων]](ストラボン) - [[s:el:Γεωγραφία|Γεωγραφία]](世界地誌)〕 ***[[w:en:Tacitus|Tacitus]]([[w:タキトゥス|タキトゥス]];56年頃–117年頃)- [[w:la:Cornelius Tacitus|la:Cornelius Tacitus]] ****[[w:en:Germania (book)|Germania (book)]]([[w:ゲルマニア (書物)|ゲルマーニア (書物)]])- [[w:la:Germania (opus Taciti)|la:Germania (opus Taciti)]] ***[[w:en:Pomponius Mela|Pomponius Mela]](ポンポニウス・メラ;1世紀)- [[w:la:Pomponius Mela|Pomponius Mela]] ***[[w:en:Athenaeus|Athenaeus]]([[w:アテナイオス|アテナイオス]];2世紀頃)- [[w:la:Athenaeus Naucratita|la:Athenaeus Naucratita]] ***[[w:en:Theodor Mommsen|Theodor Mommsen]]([[w:テオドール・モムゼン|テオドール・モムゼン]];19世紀)- [[w:la:Theodorus Mommsen|la:Theodorus Mommsen]] **[[w:en:Category:Celtic culture|Category:Celtic culture]](ケルト文化) **[[w:en:Category:Celtic mythology|Category:Celtic mythology]]([[w:Category:ケルト神話|Category:ケルト神話]]) ***[[w:en:Druid|Druid]]([[w:ドルイド|ドルイド]]) - [[w:la:Druis|la:Druis]] ***[[w:en:Wicker Man|Wicker Man]]([[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]) **[[w:en:Category::Celtic_gods|Category::Celtic_gods]](ケルトの神々) **[[w:en:Category:Ancient Gaulish and British gods|Category:Ancient Gaulish and British gods]](古代ガッリアとブリタニアの神々) ***[[w:en:Taranis|Taranis]](タラニス) ***[[w:en:Cernunnos|Cernunnos]](ケルヌンノス) ***[[w:en:Dis Pater|Dis Pater]](ディス・パテル) ***[[w:en:Sucellus|Sucellus]](スケッルス) **カエサルの副官たち ***[[w:en:Titus_Labienus|Titus Labienus]]([[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエヌス]])- [[w:la:Titus_Labienus|la:Titus Labienus]] ***[[w:en:Trebonius|Gaius Trebonius]]([[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]])- [[w:la:Gaius Trebonius|la:Gaius Trebonius]] ***[[w:en:Quintus_Tullius_Cicero|Quintus Tullius Cicero]]([[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィントゥス・トゥッリウス・キケロ]])- [[w:la:Quintus_Tullius_Cicero|la:Quintus Tullius Cicero]] ***[[w:en:|en:]]([[w:|w:]]) ***[[w:en:|en:]]([[w:|w:]]) *ウィクショナリー フランス語版 **[[wikt:fr:calo]](カーロー、軍属奴隷) 61emxcakibzz08gu6yo0qci5omawcbj 276245 276243 2025-06-28T07:41:34Z Linguae 449 /* 34節 */ 修整 276245 wikitext text/x-wiki [[Category:ガリア戦記|6]] [[Category:ガリア戦記 第6巻|*]] [[ガリア戦記]]>&nbsp;'''第6巻'''&nbsp;>[[ガリア戦記 第6巻/注解|注解]] <div style="text-align:center"> <span style="font-size:20px; font-weight:bold; font-variant-caps: petite-caps; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;C&nbsp;IVLII&nbsp;CAESARIS&nbsp;COMMENTARIORVM&nbsp;BELLI&nbsp;GALLICI&nbsp;</span> <span style="font-size:40px; font-weight:bold; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;LIBER SEXTVS&nbsp;</span> </div> [[画像:Gaule_-53.png|thumb|right|150px|ガリア戦記 第6巻の情勢図(BC53年)。<br>黄色の領域がローマ領。桃色が同盟部族領。]] {| id="toc" style="align:left;clear:all;" align="left" cellpadding="5" ! style="background:#ccccff; text-align:left;" colspan="2" | ガリア戦記 第6巻 目次 |- | style="text-align:right; font-size: 0.86em;"| '''[[#ガッリア北部の平定|ガッリア北部の平定]]''':<br /> '''[[#第二次ゲルマーニア遠征|第二次ゲルマーニア遠征]]''':<br /> '''[[#ガッリア人の社会と風習について|ガッリア人の社会と風習について]]''':<br /> '''[[#ゲルマーニア人の社会と風習について|ゲルマーニア人の社会と風習について]]''':<br /> '''[[#ヘルキュニアの森林と野獣について|ヘルキュニアの森林と野獣について]]''':<br /> '''[[#対エブローネース族追討戦(1)|対エブローネース族追討戦(1)]]''':<br /> '''[[#スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦|スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦]]''':<br /> '''[[#対エブローネース族追討戦(2)|対エブローネース族追討戦(2)]]''':<br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br /> | style="text-align:left; font-size: 0.86em;"| [[#1節|01節]] | [[#2節|02節]] | [[#3節|03節]] | [[#4節|04節]] | [[#5節|05節]] | [[#6節|06節]] | [[#7節|07節]] | [[#8節|08節]] <br /> [[#9節|09節]] | [[#10節|10節]] <br /> [[#11節|11節]] | [[#12節|12節]] | [[#13節|13節]] | [[#14節|14節]] | [[#15節|15節]] | [[#16節|16節]] | [[#17節|17節]] | [[#18節|18節]] | [[#19節|19節]] | [[#20節|20節]] <br /> [[#21節|21節]] | [[#22節|22節]] | [[#23節|23節]] | [[#24節|24節]] <br /> [[#25節|25節]] | [[#26節|26節]] | [[#27節|27節]] | [[#28節|28節]] <br /> [[#29節|29節]] | [[#30節|30節]] | [[#31節|31節]] | [[#32節|32節]] | [[#33節|33節]] | [[#34節|34節]] <br /> [[#35節|35節]] | [[#36節|36節]] | [[#37節|37節]] | [[#38節|38節]] | [[#39節|39節]] | [[#40節|40節]] | [[#41節|41節]] | [[#42節|42節]] <br/> [[#43節|43節]] | [[#44節|44節]] <br/> &nbsp;&nbsp;1節 [[#コラム「カエサルの軍団」|コラム「カエサルの軍団」]]<br> 10節 [[#コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」|コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」]]<br>10節 [[#コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」|コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」]]<br /> [[#脚注|脚注]]<br /> [[#参考リンク|参考リンク]]<br /> |} <br style="clear:both;" /> __notoc__ <div style="background-color:#dfffdf;"> ==<span style="color:#009900;">はじめに</span>== :<div style="color:#009900;width:85%;">カエサルは、第1巻の年([[w:紀元前58年|紀元前58年]])から<ruby><rb>[[w:プロコンスル|前執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>プロコンスル</rt><rp>)</rp></ruby>として属州総督に赴任した。が、これは[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]、[[w:イリュリクム|イッリュリクム]]および[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]]の三属州の統治、および4個軍団を5年間にもわたって任されるというローマ史上前代未聞のものであった。これはカエサルが[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]、[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]と非公式な盟約を結んだ[[w:三頭政治#第一回三頭政治|三頭政治]]の成果であった。カエサルには属州の行政に従事する気持ちははじめからなく、任期のほとんどを夏季は[[w:ガリア戦争|ガッリア侵攻]]に、冬季は首都ローマへの政界工作に費やした。[[ガリア戦記_第3巻#はじめに|第3巻]]の年([[w:紀元前56年|紀元前56年]])に3人は[[w:ルッカ|ルカ]]([[w:la:Luca|Luca]])の会談を行い、カエサルはクラッススとポンペイウスが翌年に執政官になること、カエサルの総督の任期をさらに5年間延長されることを求めた。会談の結果、任期が大幅に延長されることになったカエサルは、もはや軍事的征服の野望を隠そうとせず、ガッリアに止まらず、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]や[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]の征服へと向かっていく。一方、第4巻の年([[w:紀元前55年|前55年]])に再び執政官になった二人は、[[w:パルティア|パルティア]]を攻略するためにクラッススが[[w:シリア属州|シュリア]]総督になること、ポンペイウスがカエサルと同様に[[w:ヒスパニア|両ヒスパーニア]]と[[w:アフリカ属州|アフリカ]]の三属州の総督になって4個軍団を任されることを決める。</div> <div style="text-align:center"> {| |- |[[画像:First Triumvirate of Caesar, Crassius and Pompey.jpg|thumb|right|500px|後に[[w:三頭政治#第一回三頭政治|三頭政治]](<span style="font-family:Times New Roman;">[[w:la:Triumviratus|Triumviratus]]</span>)と呼ばれることになる非公式な盟約を結んでいた、左から[[w:ガイウス・ユリウス・カエサル|カエサル]]、[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]、[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]。<br>3人の同盟はついに破綻の時を迎える。]] |} </div> :<div style="color:#009900;width:85%;">[[w:ガリア戦記 第5巻|第5巻]]の年([[w:紀元前54年|前54年]])、カエサルは満を持して二回目の[[w:ローマによるブリタンニア侵攻 (紀元前55年-紀元前54年)|ブリタンニア侵攻]]を敢行するが、大した戦果は得られず、背後のガッリア情勢を気にしながら帰還する。ついに[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]率いる[[w:エブロネス族|エブローネース族]]、ついで[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]が反乱を起こし、カエサルは何とか動乱を鎮めるが、ガッリア諸部族の動きは不穏であり、カエサルは諸軍団とともに越冬することを決める。</div> :<div style="color:#009900;width:85%;">カエサルがブリタンニア遠征で不在の間に、ポンペイウスに嫁していたカエサルの一人娘[[w:ユリア (ガイウス・ユリウス・カエサルの娘)|ユーリア]]が[[w:産褥|産褥]]で命を落とす。一方、クラッススは属州[[w:シリア属州|シュリア]]に向かうが、これはクラッススの命運とともに三頭政治の瓦解、カエサルとポンペイウスの関係悪化を招来することになる。</div> :<div style="color:#009900;width:85%;">本巻の年([[w:紀元前53年|前53年]])、カエサルは[[w:エブロネス族|エブローネース族]]追討戦に向かうが、これは大きな嵐の前の出来事に過ぎない。</div> </div> <!-- **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ガッリア北部の平定== ===1節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/1節]] {{進捗|00%|2024-09-18}}</span> ;カエサルがポンペイウスの助けにより新兵を徴募する *<!--❶-->Multis de causis Caesar maiorem Galliae [[wikt:en:motus#Noun_2|motum]] [[wikt:en:exspectans|exspectans]] **多くの理由から、カエサルは、ガッリアのより大きな動乱を予期しており、 *per [[wikt:en:Marcus#Latin|Marcum]] [[wikt:en:Silanus#Latin|Silanum]], [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Antistius#Latin|Antistium]] Reginum, [[wikt:en:Titus#Latin|Titum]] [[wikt:en:Sextius#Latin|Sextium]], legatos, **<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>の[[w:マルクス・ユニウス・シラヌス (紀元前25年の執政官)|マールクス・スィーラーヌス]]、ガーイウス・アンティスティウス・レーギーヌス、ティトゥス・セクスティウスを介して **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:en:Marcus Junius Silanus (consul 25 BC)|Mārcus Iūnius Sīlānus]] はこの年([[w:紀元前53年|前53年]])からカエサルの副官、[[w:紀元前25年|前25年]]に執政官。<br>    ''[[w:fr:Caius Antistius Reginus|Gaius Antistius Reginus]]'' は副官として[[ガリア戦記_第7巻#83節|第7巻83節]]と[[ガリア戦記_第7巻#90節|90節]]でも後出。<br>    [[w:en:Titus Sextius|Titus Sextius]] はこの年からカエサルの副官、[[ガリア戦記_第7巻#83節|第7巻83節]]でも後出、<br>     [[w:三頭政治#第二回三頭政治|第二回三頭政治]]では[[w:アフリカ属州|アフリカ属州]]の総督を務め、[[w:マルクス・アエミリウス・レピドゥス|レピドゥス]]に引き継ぐ。)</span> *[[wikt:en:dilectus#Noun|dilectum]] habere [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]; **<small>(兵士の)</small>徴募を行なうことを決める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dilectus#Noun|dīlēctus]] = [[wikt:en:delectus#Noun_2|dēlēctus]]「選択、徴募」)</span> :  *<!--❷-->simul ab [[wikt:en:Gnaeus#Latin|Gnaeo]] [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompeio]] [[wikt:en:proconsul#Latin|proconsule]] [[wikt:en:peto#Latin|petit]], **同時に、<ruby><rb>[[w:プロコンスル|前執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>プロコンスル</rt><rp>)</rp></ruby>の[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]に<small>(以下のことを)</small>求める。 *[[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] ipse ad <u>urbem</u> cum imperio rei publicae causa [[wikt:en:remaneo#Latin|remaneret]], **<small>(ポンペイウス)</small>自身は<u>首都</u><small>〔[[w:ローマ|ローマ市]]〕</small>の辺りに、<ruby><rb>[[w:インペリウム|軍隊司令権]]</rb><rp>(</rp><rt>インペリウム</rt><rp>)</rp></ruby>を伴って、国務のために留まっていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:urbs#Latin|urbs (urbem)]] は普通名詞として「都市・街」を意味するが、特に首都'''[[w:ローマ|ローマ市]]'''を指す。)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:ポンペイウスは、第4巻の年([[w:紀元前55年|前55年]])に[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]とともに[[w:執政官|執政官]]を務め、<br>    第5巻の年(昨年=[[w:紀元前54年|前54年]])には[[w:ヒスパニア|両ヒスパーニア]]と[[w:アフリカ属州|アフリカ]]の属州総督となったが、<br>    首都ローマの政局が気がかりであったため、任地には副官を派遣して、<br>    自らはローマ郊外に滞在していた。ただ彼は属州総督であったため、<br>    [[w:ポメリウム|ポメリウム]]と呼ばれるローマ市中心部に立ち入ることは禁じられていた。)</span> *quos ex [[wikt:en:cisalpinus#Latin|Cisalpina]] Gallia <u>consulis</u> [[wikt:en:sacramentum#Latin|sacramento]] [[wikt:en:rogo#Latin|rogavisset]], **[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]の内から、<ruby><rb>[[w:執政官|執政官]]</rb><rp>(</rp><rt>コンスル</rt><rp>)</rp></ruby>のための宣誓を求めていた者たちに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ポンペイウスは執政官のときに元老院の許可を得て、<br>    カエサルの属州で、自らの属州に派遣するための4個軍団の徴募を行った。<br>    徴集された新兵たちは執政官に宣誓したようである。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:consulis#Noun|consulis]]「執政官の」だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]]は [[wikt:en:consul#Latin|consul]]「執政官が」と修正提案している。)</span> *ad signa [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]] et ad se [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iuberet]], **軍旗のもとに集まって、自分<small>〔カエサル〕</small>のもとへ進発することを命じるようにと。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは、ポンペイウスに軍団兵の融通を求めたわけだ。<br>    ポンペイウスが執政官のときに徴募していたうちの1個軍団がカエサルに貸し出された。<br>    ところがその後、<u>第8巻54節の記述</u>によれば <ref>ラテン語文は、[[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#54]] などを参照。</ref><ref>英訳は、[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War/Book_8#54]] などを参照。</ref>、[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|クラッスス]]の死後に、[[w:元老院|元老院]]は、<br>    対[[w:パルティア|パルティア]]戦争のために、カエサルとポンペイウスがそれぞれ1個軍団を供出することを可決したが、<br>    ポンペイウスはカエサルに1個軍団の返還を求めたので、<br>    カエサルは計2個軍団の引き渡しを求められることになる。<br>    このことは、[[内乱記_第1巻#2節|『内乱記』第1巻2節]]以降でも言及される。)</span> :  *<!--❸-->magni [[wikt:en:intersum#Latin|interesse]] etiam in reliquum tempus ad [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]] Galliae [[wikt:en:existimans#Latin|existimans]] **ガッリアの世論に対して、これから後の時期にさえも、(カエサルが)大いに重要であると考えていたのは、 *tantas videri Italiae [[wikt:en:facultas#Latin|facultates]] **(以下の程度に)イタリアの(動員)能力が豊富であると見えることである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:Italiaという語は多義的でさまざまに解釈できるが、<br>    本書ではガッリア・キサルピーナを指すことが多い。)</span> *ut, si [[wikt:en:aliquid#Etymology_2|quid]] esset in bello [[wikt:en:detrimentum#Latin|detrimenti]] acceptum, **もし、戦争において何がしかの(兵員の)損害を蒙ったとしても、 *non modo id [[wikt:en:brevis#Latin|brevi]] tempore [[wikt:en:sarcio#Latin|sarciri]], **それが短期間で修復(できる)だけでなく、 *sed etiam [[wikt:en:maior#Adjective_2|maioribus]] [[wikt:en:augeo#Latin|augeri]] copiis posset. **より多く軍勢で増されることが可能だ<br>(とガッリアの世論に思われることが重要であるとカエサルは考えたのである)。 :  *<!--❹-->Quod cum [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompeius]] et rei publicae et amicitiae [[wikt:en:tribuo#Latin|tribuisset]], **そのことを、ポンペイウスは公儀<small>〔ローマ国家〕</small>のためにも(三頭政治の)盟約のためにも認めたので、 *celeriter [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] per suos [[wikt:en:dilectus#Noun|dilectu]] **(カエサルの)配下の者たちを介して速やかに徴募が成し遂げられて *tribus ante [[wikt:en:exactus#Latin|exactam]] [[wikt:en:hiems#Latin|hiemem]] et [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] et [[wikt:en:adductus#Latin|adductis]] legionibus **冬が過ぎ去る前に、3個[[w:ローマ軍団|軍団]]が組織されて<small>(カエサルのもとへ)</small>もたらされ、 *[[wikt:en:duplicatus#Latin|duplicato]]<nowiki>que</nowiki> earum [[wikt:en:cohors#Latin|cohortium]] numero, quas cum [[wikt:en:Quintus#Latin|Quinto]] [[wikt:en:Titurius#Latin|Titurio]] [[wikt:en:amitto#Latin|amiserat]], **それらの<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>の数は、[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|クィーントゥス・ティトゥーリウス(・サビーヌス)]]とともに失っていたものの倍にされた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前巻でサビーヌスとコッタは1個軍団と5個[[w:コホルス|歩兵大隊]](=15個歩兵大隊)を失ったが、<br>    代わりに3個軍団(=30個歩兵大隊)を得たということ。)</span> *et [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] et copiis [[wikt:en:doceo#Latin|docuit]], **<small>(徴兵の)</small>迅速さと軍勢<small>(の多さ)</small>において<small>(ガッリア人たちに)</small>示したのは、 *quid populi Romani [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplina]] atque [[wikt:en:ops#Noun_4|opes]] possent. **ローマ国民の規律と能力がいかに有力であるかということである。 {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Hw-pompey.jpg|thumb|right|250px|[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の胸像。カエサルおよび[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス|マルクス・クラッスス]]とともに[[w:三頭政治|三頭政治]]を行ない、[[w:共和政ローマ|共和政末期のローマ]]を支配した。この巻の年にクラッススが戦死し、ポンペイウスに嫁いでいたカエサルの娘[[w:ユリア (ガイウス・ユリウス・カエサルの娘)|ユーリア]]が前年に病没、三頭政治は瓦解して、やがて[[w:ローマ内戦 (紀元前49年-紀元前45年)|内戦]]へ向かう。]] | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Theatre of Pompey 3D cut out.png|thumb|left|400px|'''[[w:ポンペイウス劇場|ポンペイウス劇場]]'''の復元図。[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]の名を冠したこの劇場は、彼が執政官であった[[w:紀元前55年|紀元前55年]]頃に竣工し、当時最大の劇場であった。<br> 伝記作家[[w:プルタルコス|プルータルコス]]は以下のように伝えている<ref>[[s:en:Plutarch%27s_Lives_(Clough)/Life_of_Pompey]] より</ref>:「クラッススは執政官の任期が切れるとすぐに属州へと出発したが、ポンペイウスはローマで劇場の開館式や奉献式に出席し、その式にはあらゆる競技・ショー・運動・体操・音楽などで人々を楽しませた。野獣の狩猟や餌付け、野獣との闘いもあり、500頭のライオンが殺された。しかし何よりも、象の闘いは、恐怖と驚きに満ちた見世物であった」と。<br><br> カエサルの最期の場所でもあり、血みどろのカエサルはポンペイウスの胸像の前で絶命したとされている。]] |} <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> <div style="background-color:#dfffdf;"> ===<span style="color:#009900;">コラム「カエサルの軍団」</span>=== :<div style="color:#009900;width:75%;">カエサルは第1巻の年([[w:紀元前58年|紀元前58年]])に三属州の総督に任官するとともに4個軍団(VI・VII・[[w:en:Legio VIII Augusta|VIII]]・[[w:en:Legio IX Hispana|IX]])を任された。[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェーティイー族]]([[w:la:Helvetii|Helvetii]])と対峙するうちに、元老院に諮らずに独断で2個軍団([[w:en:Legio X Equestris|X]]・[[w:en:Legio XI Claudia|XI]])を徴募する(1巻10節)。<br> 第2巻の年([[w:紀元前57年|紀元前57年]])に3個軍団([[w:en:Legio XII Fulminata|XII]]・[[w:en:Legio XIII Gemina|XIII]]・[[w:en:Legio XIV Gemina|XIV]])を徴募して、計9個軍団。<br><br> [[ガリア戦記_第5巻#24節|『第5巻』24節]]の時点で、カエサルは8個軍団と5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]を保持していると記されている。最古参の第6軍団が半減していると考えると、[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアートゥカの戦い]]で[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]によって、[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|サビーヌス]]やコッタらとともに滅ぼされたのは、第14軍団([[w:en:Legio XIV Gemina|XIV]])と古い第6軍団(VI)の生き残りの5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]と考えることができる。<br><br> 本巻の年([[w:紀元前53年|紀元前53年]])では、ポンペイウスの第1軍団がカエサルに譲られ、後にカエサルの軍団の番号系列に合わせて第6軍団(VI)と改称されたようだ。「第14軍団」は全滅させられたので通常は欠番にするところだが、カエサルはあえて再建して第14軍団と第15軍団が徴募され、これら3個軍団を加えると、カエサルが保持するのは計10個軍団となる。<br> もっとも本巻ではカエサルは明瞭な記述をしておらず、上述のように後に2個軍団を引き渡すことになるためか、伝記作家[[w:プルタルコス|プルータルコス]]は、ポンペイウスがカエサルに2個軍団を貸し出した、と説明している。 </div> </div> ===2節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/2節]] {{進捗|00%|2024-09-29}}</span> ;ガッリア北部の不穏な情勢、トレーウェリー族がライン川東岸のゲルマーニア人を勧誘 *<!--❶-->[[wikt:en:interfectus#Latin|Interfecto]] [[wikt:en:Indutiomarus#Latin|Indutiomaro]], ut [[wikt:en:doceo#Latin|docuimus]], **<small>([[ガリア戦記 第5巻#58節|第5巻58節]]で)</small>述べたように、インドゥーティオマールスが殺害されると、 *ad eius propinquos a [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] imperium [[wikt:en:defero#Latin|defertur]]. **トレーウェリー族の者たちにより彼の縁者たちへ支配権がもたらされる。 *Illi finitimos [[wikt:en:Germanus#Noun|Germanos]] [[wikt:en:sollicito#Latin|sollicitare]] et [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniam]] [[wikt:en:polliceor#Latin|polliceri]] non [[wikt:en:desisto#Latin|desistunt]]. **彼らは隣接する[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人たちをそそのかすこと、および金銭を約束することをやめない。 *Cum ab proximis [[wikt:en:impetro#Latin|impetrare]] non possent, [[wikt:en:ulterior#Latin|ulteriores]] [[wikt:en:tempto#Latin|temptant]]. **たとえ隣人たちによって(盟約を)成し遂げることができなくても、より向こう側の者たちに試みる。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:inventus#Latin|Inventis]] [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nullis]] civitatibus **少なからぬ部族国家を見出して *[[wikt:en:ius_iurandum#Latin|iure iurando]] inter se [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmant]] **互いに誓約し合って(支持を)固め、 *obsidibusque de pecunia [[wikt:en:caveo#Latin|cavent]]; **金銭(の保証)のために人質たちを提供する。 *[[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] sibi [[wikt:en:societas#Latin|societate]] et [[wikt:en:foedus#Latin|foedere]] [[wikt:en:adiungo#Latin|adiungunt]]. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]を自分たちにとっての連合や同盟に加盟させる。 :  *<!--❸-->Quibus rebus [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] Caesar, **それらの事情を知るや、カエサルは、 *cum undique bellum [[wikt:en:paro#Latin|parari]] videret, **至る所で戦争が準備されていることを見ていたので、 *[[wikt:en:Nervii#Latin|Nervios]], [[wikt:en:Aduatuci#Latin|Atuatucos]] ac [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:adiunctus#Participle|adiunctis]] **(すなわち)[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]、アトゥアトゥキー族とメナピイー族を加盟させたうえに *<u>Cisrhenanis</u> omnibus <u>[[wikt:en:Germanus#Noun|Germanis]]</u> esse in armis, **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>のこちら側のすべてのゲルマーニア人たちが武装していて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) は西岸部族の総称。<br>    ''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *[[wikt:en:Senones#Latin|Senones]] ad [[wikt:en:imperatum#Latin|imperatum]] non venire **セノネース族は<small>(カエサルから)</small>命令されたことに従わずに *et cum [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutibus]] finitimisque civitatibus consilia [[wikt:en:communico#Latin|communicare]], **カルヌーテース族および隣接する諸部族とともに謀計を共有しており、 *a [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] [[wikt:en:Germanus#Noun|Germanos]] crebris [[wikt:en:legatio#Latin|legationibus]] [[wikt:en:sollicito#Latin|sollicitari]], **ゲルマーニア人たちがたびたびトレーウェリー族の使節団によってそそのかされていたので、 *[[wikt:en:mature#Adverb|maturius]] sibi de bello [[wikt:en:cogitandus#Latin|cogitandum]] [[wikt:en:puto#Latin|putavit]]. **<small>(カエサルは)</small>自分にとって<small>(例年)</small>より早めに戦争を計画するべきだと見なした。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===3節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/3節]] {{進捗|00%|2024-10-06}}</span> ;カエサルがネルウィイー族を降し、ガッリアの領袖たちの会合を召集する *<!--❶-->Itaque [[wikt:en:nondum#Latin|nondum]] [[wikt:en:hiems#Latin|hieme]] [[wikt:en:confectus#Latin|confecta]] **<small>(カエサルは)</small>こうして、まだ冬が終わらないうちに、 *proximis quattuor [[wikt:en:coactus#Latin|coactis]] legionibus **近隣の4個[[w:ローマ軍団|軍団]]を集めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第5巻#52節|第5巻52節]]で言及されたように、カエサルは、本営を置いていた<br>    サマロブリーウァ(現在の[[w:アミアン|アミアン]])周辺の冬営に3個軍団、<br>    およびファビウスの軍団を配置していたと思われる。)</span> *[[wikt:en:de_improviso#Latin|de improviso]] in fines [[wikt:en:Nervii#Latin|Nerviorum]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendit]] **不意に[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]]の領土に急いだ。 :  *<!--❷-->et, [[wikt:en:priusquam#Latin|prius quam]] illi aut [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]] aut [[wikt:en:profugio#Latin|profugere]] possent, **そして、彼ら<small>(の軍勢)</small>は、集結したり、あるいは逃亡したりできるより前に、 *magno [[wikt:en:pecus#Latin|pecoris]] atque hominum numero [[wikt:en:captus#Latin|capto]] **家畜たちおよび人間たちの多数を捕らえて、 *atque ea [[wikt:en:praeda#Latin|praeda]] militibus [[wikt:en:concessus#Participle|concessa]] **それらの戦利品を兵士たちに譲り、 *[[wikt:en:vastatus#Latin|vastatis]]<nowiki>que</nowiki> agris **耕地を荒らして、 *in [[wikt:en:deditio#Latin|deditionem]] venire atque obsides sibi dare [[wikt:en:cogo#Latin|coegit]]. **<small>(ネルウィイー族に、ローマ勢へ)</small>降伏すること、人質たちを自分<small>〔カエサル〕</small>に供出することを強いた。 :  *<!--❸-->Eo celeriter [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] [[wikt:en:negotium#Latin|negotio]] **その戦役は速やかに成し遂げられたので、 *rursus in [[wikt:en:hibernum#Latin|hiberna]] legiones [[wikt:en:reduco#Latin|reduxit]]. **再び諸軍団を冬営に連れ戻した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:本営を置いていたサマロブリーウァ周辺の冬営。)</span> :  *'''ガッリアの領袖たちの会合''' *<!--❹-->[[wikt:en:concilium#Latin|Concilio]] Galliae primo [[wikt:en:ver#Latin|vere]], ut [[wikt:en:instituo#Latin|instituerat]], [[wikt:en:indictus#Participle|indicto]], **ガッリアの<small>(領袖たちの)</small>会合を、定めていたように、春の初めに通告すると、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:会合の集合場所は、当初は本営のあるサマロブリーウァだったであろう。)</span> *cum reliqui praeter [[wikt:en:Senones#Latin|Senones]], [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]]<nowiki>que</nowiki> venissent, **[[w:セノネス族|セノネース族]]、カルヌーテース族とトレーウェリー族を除いて、ほかの者たちは(会合に)現われていたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ガッリア北部では、このほかエブローネース族とメナピイー族が参加していないはずである。)</span> *initium belli ac [[wikt:en:defectio#Latin|defectionis]] hoc esse [[wikt:en:arbitratus#Latin|arbitratus]], **このこと<span style="color:#009900;">〔3部族の不参加〕</span>は戦争と背反の始まりであると思われて、 *ut omnia [[wikt:en:postpono#Latin|postponere]] videretur, **<small>(他の)</small>すべて<small>(の事柄)</small>を後回しにすることと見なされるように、 *[[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:Lutetia#Latin|Lutetiam]] [[wikt:en:Parisii#Latin|Parisiorum]] [[wikt:en:transfero#Latin|transfert]]. **会合を[[w:パリシイ族|パリースィイー族]]の(城塞都市である)[[w:ルテティア|ルーテーティア]]に移す。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ルーテーティア Lutetia は、写本によってはルーテーキア Lutecia とも表記されている。<br>    ラテン語では Lutetia Parisiorum「パリースィイー族の泥土」と呼ばれ、現在の[[w:パリ|パリ市]]である。<br>    [[w:ストラボン|ストラボーン]]などによれば[[w:ケルト語|ケルト語]]でルコテキア Lukotekia と呼ばれていたらしい。)</span> :  ;   セノネース族について [[画像:Plan_de_Paris_Lutece2_BNF07710745.png|thumb|right|200px|ルテティア周辺の地図(18世紀頃)]] *<!--❺-->[[wikt:en:confinis#Latin|Confines]] erant hi [[wikt:en:Senones#Latin|Senonibus]] **彼ら<small>〔パリースィイー族〕</small>はセノネース族に隣接していて、 *civitatemque patrum memoria [[wikt:en:coniungo#Latin|coniunxerant]], **父祖の伝承では<small>(セノネース族と一つの)</small>部族として結びついていた。 *sed ab hoc consilio [[wikt:en:absum#Latin|afuisse]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimabantur]]. **しかし<small>(パリースィイー族は)</small>これらの謀計には関与していなかったと考えられていた。 :  *<!--❻-->Hac re pro [[wikt:en:suggestus#Latin|suggestu]] [[wikt:en:pronuntiatus#Latin|pronuntiata]] **<small>(カエサルは)</small>この事を演壇の前で宣言すると、 *eodem die cum legionibus in [[wikt:en:Senones#Latin|Senones]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]] **同日に諸軍団とともにセノネース族のところに出発して、 *magnisque itineribus eo [[wikt:en:pervenio#Latin|pervenit]]. **強行軍でもってそこに到着した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===4節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/4節]] {{進捗|00%|2024-10-09}}</span> ;セノネース族のアッコーが造反するが、カエサルはセノネース族とカルヌーテース族を降伏させる *<!--❶-->[[wikt:en:cognitus#Participle|Cognito]] eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]], **彼<small>〔カエサル〕</small>の到来を知ると、 *[[wikt:en:Acco#Latin|Acco]], qui princeps eius consilii fuerat, **その画策の首謀者であった<small>(セノネース族の)</small>'''アッコー''' は、 *[[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]] in oppida multitudinem [[wikt:en:convenio#Latin|convenire]]. **群衆に諸[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に集結することを命じる。 :  *[[wikt:en:conans#Latin|Conantibus]], [[wikt:en:priusquam|prius quam]] id [[wikt:en:effici|effici]] posset, [[wikt:en:adsum#Latin|adesse]] Romanos [[wikt:en:nuntio#Verb|nuntiatur]]. **そのことが遂行され得るより前に、ローマ人が接近していることが、企てている者たちに報告される。 :  *<!--❷-->Necessario [[wikt:en:sententia#Latin|sententia]] [[wikt:en:desisto#Latin|desistunt]] **<small>(セノネース族は)</small>やむなく<small>(カエサルへの謀反の)</small>意図を思いとどまって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:necessario#Adverb|necessāriō]] = [[wikt:en:necessarie#Adverb|necessāriē]]「やむを得ず」)</span> *legatosque [[wikt:en:deprecor#Latin|deprecandi]] causa ad Caesarem mittunt; **<small>(恩赦を)</small>嘆願するために、使節たちをカエサルのもとへ遣わして、 *<u>adeunt</u> per [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduos]], quorum [[wikt:en:antiquitus|antiquitus]] erat in fide civitas. **部族国家が昔から<small>(ローマ人に対して)</small>忠実であった[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]を介して、頼み込む。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この部分は、セノネース族がハエドゥイー族の庇護下にあったように訳されることも多いが、<br>    [[ガリア戦記 第5巻#54節|第5巻54節]]における両部族とローマ人の関係の記述を考慮して、上のように訳した<ref>[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War/Book_6#4|英語版ウィキソース]]では「they make advances to him through the Aedui, whose state was from ancient times under the protection of Rome.」と英訳されている。</ref>。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:de:adire|adeō]]「(誰かに)アプローチする」「(誰かに)頼る、頼む、懇願する」<ref>[https://www.frag-caesar.de/lateinwoerterbuch/adeo-uebersetzung-1.html adeo-Übersetzung im Latein Wörterbuch]</ref>)</span> :  *<!--❸-->Libenter Caesar [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] dat [[wikt:en:venia#Latin|veniam]] **カエサルは、懇願するハエドゥイー族に対して、喜んで<small>(セノネース族への)</small>恩赦を与え、 *[[wikt:en:excusatio#Latin|excusationem]]<nowiki>que</nowiki> accipit, **<small>(セノネース族の)</small>弁解を受け入れる。 *quod [[wikt:en:aestivus#Latin|aestivum]] tempus [[wikt:en:instans#Latin|instantis]] belli, **というのは、夏の時季は差し迫っている<small>(エブローネース族らとの)</small>戦争のためのものであり、 *non [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestionis]] esse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrabatur]]. **<small>(謀反人に対する)</small>尋問のためのものではないと<small>(カエサルが)</small>判断していたからである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:エブローネース族との戦争が終わった後に、謀反人への尋問が行なわれることになる。[[#44節|44節]]参照。)</span> :  *<!--❹-->Obsidibus [[wikt:en:imperatus#Latin|imperatis]] centum, **<small>(カエサルは)</small>100人の人質<small>(の供出)</small>を命令すると、 *hos Haeduis [[wikt:en:custodiendus#Latin|custodiendos]] [[wikt:en:trado#Latin|tradit]]. **彼ら<small>〔人質たち〕</small>を監視するべく[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]に引き渡す。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:eodem#Adverb|Eodem]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]] legatos obsidesque [[wikt:en:mitto#Latin|mittunt]], **ちょうどそこに、カルヌーテース族が使節たちと人質たちを遣わして、 *[[wikt:en:usus#Participle|usi]] [[wikt:en:deprecator#Latin|deprecatoribus]] [[wikt:en:Remi#Proper_noun_3|Remis]], quorum erant in [[wikt:en:clientela#Latin|clientela]]; **<small>(カルヌーテース族が)</small><ruby><rb>[[w:クリエンテス|庇護]]</rb><rp>(</rp><rt>クリエンテーラ</rt><rp>)</rp></ruby>を受ける関係にあったレーミー族を<ruby><rb>助命仲介者</rb><rp>(</rp><rt>デープレカートル</rt><rp>)</rp></ruby>として利用して、 *eadem ferunt [[wikt:en:responsum#Latin|responsa]]. **<small>(セノネース族のときと)</small>同じ返答を獲得する。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:perago#Latin|Peragit]] [[wikt:en:concilium#Noun|concilium]] Caesar **カエサルは<small>(ガッリア諸部族の領袖たちの)</small>会合を完了して、 *equitesque [[wikt:en:impero#Latin|imperat]] civitatibus. **[[w:騎兵|騎兵]]たち<small>(の供出)</small>を諸部族に命令する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===5節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/5節]] {{進捗|00%|2024-10-10}}</span> ;アンビオリークスへの策を練り、メナピイー族へ向かう *<!--❶-->Hac parte Galliae [[wikt:en:pacatus#Latin|pacata]], **ガッリアのこの方面が平定されたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#3節|3節]]~[[#4節|4節]]でネルウィイー族、セノネース族とカルヌーテース族がカエサルに降伏したことを指す。)</span> *totus et mente et animo in bellum [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] et [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigis]] [[wikt:en:insisto#Latin|insistit]]. **<small>(カエサルは)</small>全身全霊をかけて、トレーウェリー族と[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]との戦争に着手する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:totus et [[wikt:en:mens#Latin|mente]] et [[wikt:en:animus#Latin|animo]] 「全身全霊をかけて」''with all his heart and soul'' )</span> :  *<!--❷-->[[wikt:en:Cavarinus#Latin|Cavarinum]] cum equitatu [[wikt:en:Senones#Latin|Senonum]] [[wikt:en:secum#Latin|secum]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]], **カウァリーヌスに、セノネース族の[[w:騎兵|騎兵]]隊を伴って、自分<small>〔カエサル〕</small>とともに出発することを命じる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:de:Cavarinus|Cavarinus]]'' は、[[ガリア戦記 第5巻#54節|第5巻54節]]で前述のように、<br>    カエサルにより王位に据えられていたが、独立主義勢力により追放された。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] <u>aut</u> ex huius [[wikt:en:iracundia#Latin|iracundia]] <u>aut</u> ex eo, quod [[wikt:en:mereo#Latin|meruerat]], [[wikt:en:odium#Latin|odio]] civitatis [[wikt:en:motus#Noun_2|motus]] [[wikt:en:exsistat|exsistat]]. **彼の激しやすさから、<u>あるいは</u>彼が招来していた反感から、部族国家の何らかの動乱が起こらないようにである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前節でアッコーら独立主義者たちがカエサルに降伏して、<br>    カウァリーヌスが王位に戻されたために、<br>    部族内で反感をかっていたのであろう。)</span> :  *<!--❸-->His rebus [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]], **これらの事柄が取り決められると、 *quod pro explorato habebat, [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] non esse <u>concertaturum</u>, **<small>(カエサルは)</small>[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が戦闘で激しく争うつもりではないことを、確実と見なしていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:pro#Latin|pro]] [[wikt:en:exploratus#Latin|explorato]] = [[wikt:en:exploratus#Latin|exploratum]]「確かなものとして(''as certain'')」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系(A・Q)およびL・N写本では non esse <u>[[wikt:en:concertaturum|concertaturum]]</u>「激しくつもりではないこと」だが、<br>         &beta;系写本では non esse <u>[[wikt:en:contenturum|contenturum]]</u><br>         B・M・S写本では non esse <u>concertaturum [[wikt:en:tenturum|tenturum]]</u> となっている。)</span> *reliqua eius [[wikt:en:consilium#Latin|consilia]] animo [[wikt:en:circumspicio#Latin|circumspiciebat]]. **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>のほかの計略に思いをめぐらせていた。 :  ;   カエサルがメナピイー族の攻略を決意 *<!--❹-->Erant [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapii]] propinqui [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]] finibus, **メナピイー族は[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の領土に隣り合っていて、 *[[wikt:en:perpetuus#Latin|perpetuis]] [[wikt:en:palus#Latin|paludibus]] [[wikt:en:silva#Latin|silvis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:munitus#Latin|muniti]], **絶え間ない沼地と森林によって守られており、 *qui uni ex Gallia de pace ad Caesarem legatos [[wikt:en:numquam#Latin|numquam]] [[wikt:en:mitto#Latin|miserant]]. **彼らは[[w:ガリア|ガッリア]]のうちでカエサルのもとへ講和の使節たちを決して遣わさなかった唯一の者たちであった。 :  *Cum his esse [[wikt:en:hospitium#Latin|hospitium]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigi]] [[wikt:en:scio#Latin|sciebat]]; **<small>(カエサルは)</small>[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が彼らのもとで歓待されていることを知っていたし、 *item per [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] venisse Germanis in [[wikt:en:amicitia#Latin|amicitiam]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoverat]]. **同様にトレーウェリー族を通じて[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人と盟約を結んだことも探知していた。 :  *<!--❺-->Haec <u>prius</u> illi [[wikt:en:detrahendus#Latin|detrahenda]] auxilia [[wikt:en:existimo#Latin|existimabat]] <u>quam</u> ipsum bello [[wikt:en:lacesso#Latin|lacesseret]], **<ruby><rb>彼奴</rb><rp>(</rp><rt>あやつ</rt><rp>)</rp></ruby><small>〔アンビオリークス〕</small>へのこれらの支援は、彼奴自身に戦争で挑みかかる<u>より前に</u>引き離されるべきだと考えていた。 *ne [[wikt:en:desperatus#Latin|desperata]] [[wikt:en:salus#Latin|salute]] **<small>(アンビオリークスが)</small>身の安全に絶望して、 *<u>aut</u> se in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:abdo#Latin|abderet]], **<u>あるいは</u>メナピイー族のところに身を隠したりしないように、 *<u>aut</u> cum [[wikt:en:Transrhenanus#Latin|Transrhenanis]] [[wikt:en:congredior#Latin|congredi]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogeretur]]. **<u>あるいは</u>レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の向こう側の者たちと合同することを強いられないように、である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族)を<br>    ''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) が<br>    招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> :  *<!--❻-->Hoc [[wikt:en:initus#Participle|inito]] consilio, **この計略を決断すると、 *[[wikt:en:totus#Etymology_1|totius]] exercitus [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]] ad [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittit]] **<small>(カエサルは)</small>全軍の[[w:輜重|輜重]]を、トレーウェリー族のところにいる[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]のもとへ送り、 *duasque ad eum legiones [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]; **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]に彼<small>〔ラビエーヌス〕</small>のもとへ出発することを命じる。 :  *ipse cum legionibus [[wikt:en:expeditus#Participle|expeditis]] quinque in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]]. **<small>(カエサル)</small>自身は軽装の5個軍団とともにメナピイー族のところに出発する。 :  *<!--❼-->Illi, [[wikt:en:nullus#Adjective|nulla]] [[wikt:en:coactus#Latin|coacta]] [[wikt:en:manus#Latin|manu]], **あの者らは、何ら手勢を集めず、 *loci [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:fretus#Adjective|freti]], **地勢の要害を信頼して、 *in [[wikt:en:silva#Latin|silvas]] [[wikt:en:palus#Latin|paludes]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:confugio#Latin|confugiunt]] **森林や沼地に避難して、 *[[wikt:en:suus#Latin|sua]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:eodem#Adverb|eodem]] [[wikt:en:confero#Latin|conferunt]]. **自分たちの家財を同じところに運び集める。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===6節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/6節]] {{進捗|00%|2024-10-20}}</span> ;メナピイー族がついにカエサルの軍門に降る *<!--❶-->Caesar, **カエサルは、 *[[wikt:en:partitus#Latin|partitis]] copiis cum [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaio]] [[wikt:en:Fabius#Latin|Fabio]] legato et [[wikt:en:Marcus#Latin|Marco]] [[wikt:en:Crassus#Latin|Crasso]] [[wikt:en:quaestor#Latin|quaestore]] **[[w:レガトゥス|副官]]である[[w:ガイウス・ファビウス|ガーイウス・ファビウス]]と[[w:クァエストル|財務官]]である[[w:マルクス・リキニウス・クラッスス (財務官)|マールクス・クラッスス]]とともに軍勢を分配して、 *celeriterque [[wikt:en:effectus#Participle|effectis]] [[wikt:en:pons#Latin|pontibus]] **速やかに橋梁を造って、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:橋梁は軽装の軍団兵が沼地を渡るためのものなので、丸太道のようなものであろうか。)</span> *[[wikt:en:adeo#Verb|adit]] [[wikt:en:tripertito|tripertito]], **三方面から<small>(メナピイー族の領土に)</small>接近して、 [[画像:GallischeHoeve.jpg|thumb|right|200px|復元されたメナピイー族の住居(再掲)]] *[[wikt:en:aedificium#Latin|aedificia]] [[wikt:en:vicus#Latin|vicos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:incendo#Latin|incendit]], **建物や村々を焼き討ちして、 *magno [[wikt:en:pecus#Latin|pecoris]] atque hominum numero [[wikt:en:potior#Latin|potitur]]. **家畜や人間の多数を<small>(戦利品として)</small>獲得する。 :  *<!--❷-->Quibus rebus [[wikt:en:coactus#Participle|coacti]] **そのような事態に強いられて、 *[[wikt:en:Menapii#Latin|Menapii]] legatos ad eum [[wikt:en:pax#Latin|pacis]] [[wikt:en:petendus#Latin|petendae]] causa [[wikt:en:mitto#Latin|mittunt]]. **メナピイー族は和平を求めるための使節たちを彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ遣わす。 :  *<!--❸-->Ille [[wikt:en:obses#Latin|obsidibus]] [[wikt:en:acceptus#Latin|acceptis]], **彼<small>〔カエサル〕</small>は人質たちを受け取ると、 *hostium se [[wikt:en:habiturus#Latin|habiturum]] numero [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmat]], si aut [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] aut eius legatos finibus suis [[wikt:en:recipio#Latin|recepissent]]. **もし[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]か彼の使節を自領に迎え入れたら、自分は<small>(メナピイー族を)</small>敵として見なすだろうと断言する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:属格の名詞 + numero「〜として」) :  *<!--❹-->His [[wikt:en:confirmatus#Latin|confirmatis]] rebus, **これらの事柄を確立すると、 *[[wikt:en:Commius#Latin|Commium]] [[wikt:en:Atrebas#Latin|Atrebatem]] cum [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:custos#Latin|custodis]] loco in [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapiis]] [[wikt:en:relinquo#Latin|relinquit]]; **アトレバーテース族である[[w:コンミウス|コンミウス]]を[[w:騎兵|騎兵]]隊とともに、目付け役として、メナピイー族のところに残す。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:コンミウスは、カエサルがアトレバテース族の王にすえて、ブリタンニア遠征の先導役として遣わし、<br>    カッスィウェッラウヌスの降伏の仲介を</span>果たしていた。[[ガリア戦記 第4巻#21節|第4巻21節]]・27節や[[ガリア戦記 第5巻#22節|第5巻22節]]などを参照。) *ipse in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]]. **<small>(カエサル)</small>自身はトレーウェリー族のところに出発する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===7節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/7節]] {{進捗|00%|2024-10-27}}</span> [[画像:Titelberg_01.jpg|thumb|right|200px|トレーウェリー族の城砦跡(再掲)]] ;トレーウェリー族の開戦準備、ラビエーヌスの計略 *<!--❶-->Dum haec a Caesare [[wikt:en:gero#Latin|geruntur]], **これらのことがカエサルによって遂行されている間に、 *[[wikt:en:Treveri#Latin|Treveri]] magnis [[wikt:en:coactus#Participle|coactis]] [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]] [[wikt:en:equitatus#Etymology_1|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> copiis **トレーウェリー族は、[[w:歩兵|歩兵]]隊と[[w:騎兵|騎兵]]隊の大軍勢を徴集して、 *[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] cum una legione, quae in eorum finibus <u>[[wikt:en:hiemo#Latin|hiemaverat]]</u>, **彼らの領土において越冬していた1個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]を、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:hiemaverat|hiemaverat]] <small>(過去完了形)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:hiemabat|hiemabat]] <small>(未完了過去形)</small> などとなっている。)</span> *[[wikt:en:adorior#Latin|adoriri]] [[wikt:en:paro#Latin|parabant]], **襲撃することを準備していた。 :  *<!--❷-->iamque ab eo non longius [[wikt:en:biduum#Latin|bidui]] via [[wikt:en:absum#Verb|aberant]], **すでに、そこ<small>〔ラビエーヌスの冬営〕</small>から2日間の道のりより遠く離れていなかったが、 *cum duas venisse legiones [[wikt:en:missus#Noun_2|missu]] Caesaris [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscunt]]. **そのときに、カエサルが派遣した2個軍団が到着したことを知る。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#5節|5節]]で既述のように、カエサルはラビエーヌスのところへ全軍の輜重と2個軍団を派遣していた。<br>    こうして、ラビエーヌスはローマ全軍の輜重と3個軍団を任されることになった。) :  *<!--❸-->[[wikt:en:positus#Latin|Positis]] <u>castris</u> a milibus passuum [[wikt:en:quindecim#Latin|quindecim]](XV) **<small>(トレーウェリー勢は、ラビエーヌスの冬営から)</small>15ローママイルのところに<u>野営地</u>を設置して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、15マイルは約22 km)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:カストラ|カストラ]] [[wikt:en:castra#Latin|castra]] という語はローマ勢の行軍中の野営地や常設の宿営地に用いられ、<br>    非ローマ系部族の野営地に用いられることは稀である。)</span> *auxilia [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]] [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]]. **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の援軍を待つことを決める。 :  *<!--❹-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]] hostium [[wikt:en:cognitus#Participle|cognito]] consilio **ラビエーヌスは、敵勢<small>〔トレーウェリー族〕</small>の計略を知ると、 *[[wikt:en:sperans#Latin|sperans]] [[wikt:en:temeritas#Latin|temeritate]] eorum [[wikt:en:fore#Etymology_2_2|fore]] [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquam]] [[wikt:en:dimico#Latin|dimicandi]] facultatem, **彼らの無謀さにより何らかの争闘する機会が生ずるであろうと期待して、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] quinque(V) cohortium [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] [[wikt:en:relictus#Latin|relicto]] **5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>の守備隊を[[w:輜重|輜重]]のために残し、 *cum XXV(viginti quinque) cohortibus magnoque [[wikt:en:equitatus#Etymology_1|equitatu]] contra hostem [[wikt:en:proficiscor#Latin|proficiscitur]] **25個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>および多勢の騎兵隊とともに、敵に抗して進発する。 *et mille passuum [[wikt:en:intermissus#Latin|intermisso]] spatio castra [[wikt:en:communio#Latin|communit]]. **<small>(トレーウェリー勢から)</small>1ローママイルの間隔を置いて、[[w:カストラ|陣営]]<small>〔野営地〕</small>を固める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 km)</span> :  *<!--❺-->Erat inter [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] atque hostem [[wikt:en:difficilis#Latin|difficili]] [[wikt:en:transitus#Latin|transitu]] flumen [[wikt:en:ripa#Latin|ripis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:praeruptus#Adjective|praeruptis]]. **ラビエーヌスと敵の間には、渡ることが困難な川が、急峻な岸とともにあった。 *Hoc <u>neque</u> ipse [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] habebat in animo **これを<small>(ラビエーヌス)</small>自身は渡河するつもりではなかったし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ habeo in animo「~するつもりである」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> *<u>neque</u> hostes [[wikt:en:transiturus#Latin|transituros]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimabat]]. **敵勢も渡河して来ないであろうと<small>(ラビエーヌスは)</small>考えていた。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:augeo#Latin|Augebatur]] auxiliorum [[wikt:en:cotidie#Latin|cotidie]] spes. **<small>(トレーウェリー勢にとって、ゲルマーニア人の)</small>援軍への期待は日ごとに増されるばかりであった。 *[[wikt:en:loquor#Latin|Loquitur]] <u>in consilio</u> [[wikt:en:palam#Adverb|palam]]: **<small>(ラビエーヌスは)</small>会議において公然と<small>(以下のように)</small>述べる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega;では in [[wikt:en:consilio|consilio]] だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は in [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] と修正提案し、<br>         Hecker は [[wikt:en:consulto#Adverb|consulto]] と修正提案している。)</span> *[[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:adpropinquo#Latin|adpropinquare]] [[wikt:en:dico#Latin|dicantur]], **ゲルマーニア人<small>(の軍勢)</small>が近づいていることが言われているので、 *sese suas exercitusque fortunas in [[wikt:en:dubium#Noun|dubium]] non [[wikt:en:devocaturus#Latin|devocaturum]] **自分は自らと軍隊の命運を不確実さの中に引きずり込むことはないであろうし、 *et postero die prima luce castra [[wikt:en:moturus#Latin|moturum]]. **翌日の夜明けには陣営を引き払うであろう。 :  *<!--❼-->Celeriter haec ad hostes [[wikt:en:defero#Latin|deferuntur]], **これら<small>(のラビエーヌスの発言)</small>は速やかに敵勢<small>〔トレーウェリー族〕</small>のもとへ報じられたので、 *ut ex magno Gallorum equitum numero [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nullos]] <u>Gallos</u> [[wikt:en:gallicus#Latin|Gallicis]] rebus [[wikt:en:faveo#Latin|favere]] natura [[wikt:en:cogo#Latin|cogebat]]. **ガッリア人の境遇を想う気質が、<small>(ローマ側)</small>ガッリア人騎兵の多数のうちの若干名を励ましていたほどである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Gallus#Noun|Gallos]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では欠く。)</span> :  *<!--❽-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]], noctu tribunis militum primisque ordinibus <u>convocatis</u>, **ラビエーヌスは、夜間に<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちと第一序列(の[[w:ケントゥリオ|百人隊長]])たちを召集すると、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1個軍団当たりの<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby> の定員は計6名。<br>    第一序列の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオー</rt><rp>)</rp></ruby>たち primorum ordinum centuriones は、軍団内における[[w:下士官|下士官]]のトップであり、<br>     第一<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> においては定員5名だが、<br>     ほかの歩兵大隊においては定員6名であった。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:convocatus#Latin|convocatis]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:coactus#Participle|coactis]] などとなっている。)</span> *quid sui sit consilii, [[wikt:en:propono#Latin|proponit]] **自分の計略がいかなるものであるかを呈示して、 *et, quo facilius hostibus [[wikt:en:timor#Latin|timoris]] [[wikt:en:det#Latin|det]] [[wikt:en:suspicio#Noun|suspicionem]], **それ<small>〔計略〕</small>によって、よりたやすく敵勢に<small>(ローマ勢の)</small>恐怖心という推測を起こすべく、 *maiore [[wikt:en:strepitus#Latin|strepitu]] et [[wikt:en:tumultus#Latin|tumultu]], quam populi Romani fert [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudo]] **ローマ国民の習慣が引き起こすよりもより大きな騒音や喧騒をもって *castra [[wikt:en:moveo#Latin|moveri]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]. **陣営を引き払うことを命じる。 *His rebus fugae [[wikt:en:similis#Latin|similem]] [[wikt:en:profectio#Latin|profectionem]] [[wikt:en:efficio#Latin|effecit]]. **<small>(ラビエーヌスは)</small>これらの事によって、逃亡に似た進発を実現した。 :  *<!--❾-->Haec quoque per [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] **これらのこともまた、<small>(トレーウェリー勢の)</small>斥候たちを通じて、 *ante [[wikt:en:lux#Latin|lucem]] in tanta [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitate]] castrorum ad hostes [[wikt:en:defero#Latin|deferuntur]]. **夜明け前には、陣営のこれほどの近さにより、敵勢へ報じられる。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===8節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/8節]] {{進捗|00%|2024-10-28}}</span> ;ラビエーヌスがトレーウェリー族を降す :  ;   トレーウェリー勢が、渡河してラビエーヌスの軍勢に攻めかかろうとする *<!--❶-->[[wikt:en:vix#Latin|Vix]] [[wikt:en:agmen#Latin|agmen]] [[wikt:en:novissimus#Latin|novissimum]] extra [[wikt:en:munitio#Latin|munitiones]] [[wikt:en:procedo#Latin|processerat]], **<small>(ローマ勢の)</small>行軍隊列の最後尾が防塁の外側にほぼ進み出ようとしていた、 *cum Galli [[wikt:en:cohortatus#Latin|cohortati]] inter se, ne [[wikt:en:speratus#Latin|speratam]] [[wikt:en:praeda#Latin|praedam]] ex manibus [[wikt:en:dimitto#Latin|dimitterent]] **そのときにガッリア人たちは、期待していた戦利品を<small>(彼らの)</small>手から逸しないように、互いに鼓舞し合って、 *── longum esse, [[wikt:en:perterritus#Latin|perterritis]] Romanis [[wikt:en:Germani#Proper_noun|Germanorum]] auxilium [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]]; **── ローマ人が<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>ているのに、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の支援を待つことは悠長なものである。 *neque suam [[wikt:en:patior#Latin|pati]] [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitatem]], **<small>(以下のことは)</small>自分たちの尊厳が耐えられない。 *ut [[wikt:en:tantus#Latin|tantis]] copiis [[wikt:en:tam#Latin|tam]] [[wikt:en:exiguus#Latin|exiguam]] manum, praesertim [[wikt:en:fugiens#Latin|fugientem]] atque [[wikt:en:impeditus#Latin|impeditam]], **これほどの大軍勢で<small>(ローマの)</small>それほどの貧弱な手勢を、特に逃げ出して<small>(荷物で)</small>妨げられている者たちを *[[wikt:en:adorior#Latin|adoriri]] non [[wikt:en:audeo#Latin|audeant]] ── **あえて襲撃しないとは──<small>(と鼓舞し合って)</small> *flumen [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] et iniquo loco [[wikt:en:committo#Latin|committere]] proelium non [[wikt:en:dubito#Latin|dubitant]]. **川を渡って<small>(切り立った岸を登りながら)</small>不利な場所で交戦することをためらわない。 :  ;   ラビエーヌス勢が怖気を装いながら、そろりそろりと進む *<!--❷-->Quae fore [[wikt:en:suspicatus#Latin|suspicatus]] [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]], **こうしたことが生じるであろうと想像していた[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は、 *ut omnes citra flumen [[wikt:en:elicio#Latin|eliceret]], **<small>(敵の)</small>総勢を川のこちら側に誘い出すように、 *[[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:usus#Participle|usus]] [[wikt:en:simulatio#Latin|simulatione]] itineris **行軍の同じ見せかけを用いて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前節で語られたように、<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>て今にも逃げ出しそうな風に装いながらの行軍。)</span> *[[wikt:en:placide#Adverb|placide]] [[wikt:en:progredior#Latin|progrediebatur]]. **穏やかに前進していた。 :  ;   ラビエーヌスが全軍の兵を叱咤激励する *<!--❸-->Tum [[wikt:en:praemissus#Latin|praemissis]] paulum impedimentis **それから、[[w:輜重|輜重]]<small>(の隊列)</small>を少し先に遣わして、 *atque in [[wikt:en:tumulus#Latin|tumulo]] [[wikt:en:quidam#Adjective|quodam]] [[wikt:en:collocatus#Latin|conlocatis]], **とある高台に配置すると、 *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;[[wikt:en:habetis|Habetis]],<span style="color:#009900;">»</span></span> [[wikt:en:inquam#Latin|inquit]], <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>milites, quam [[wikt:en:petistis|petistis]], [[wikt:en:facultas#Latin|facultatem]]; </span> **<small>(ラビエーヌスは)</small>「兵士らよ、<small>(諸君は)</small>求めていた機会を得たぞ」と言った。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">&nbsp;<span style="color:#009900;">«</span> ~ <span style="color:#009900;">»</span>&nbsp;</span> の箇所は、直接話法で記されている。)</span> *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">hostem [[wikt:en:impeditus#Latin|impedito]] atque [[wikt:en:iniquus#Latin|iniquo]] loco [[wikt:en:tenetis|tenetis]]: </span> **「<small>(諸君は)</small>敵を<small>(川岸で)</small>妨げられた不利な場所に追いやった。」 *<!--❹--><!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">[[wikt:en:praestate|praestate]] eandem nobis [[wikt:en:dux#Latin|ducibus]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtutem]], quam saepe numero [[wikt:en:imperator#Latin|imperatori]] [[wikt:en:praestitistis|praestitistis]], </span> **「我々<ruby><rb>将帥</rb><rp>(</rp><rt>ドゥクス</rt><rp>)</rp></ruby>らに、<small>(諸君が)</small>しばしば<ruby><rb>将軍</rb><rp>(</rp><rt>インペラートル</rt><rp>)</rp></ruby><small>〔カエサル〕</small>に見せて来たのと同じ武勇を見せてくれ。」 *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">atque illum adesse et haec [[wikt:en:coram#Adverb|coram]] [[wikt:en:cerno#Latin|cernere]] [[wikt:en:existimate|existimate]].<span style="color:#009900;">»</span></span> **「彼<small>〔カエサル〕</small>が訪れて、これ<small>〔武勇〕</small>を目の前で見ていると思ってくれ。」 :  ;   ラビエーヌスが軍を反転させて攻撃態勢を整える *<!--❺-->Simul signa ad hostem [[wikt:en:converto#Latin|converti]] aciemque [[wikt:en:dirigo#Latin|dirigi]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]], **同時に、軍旗が敵の方へ向きを変えられることと、戦列が整えられること、を命じる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:軍勢が敵側へ向けて反転して、戦列を整えること、を命じた。)</span> [[画像:Pilensalve.jpg|thumb|right|250px|[[w:ピルム|ピールム]](投槍)を投げるローマ軍兵士(帝政期)の再演]] *et paucis [[wikt:en:turma#Latin|turmis]] praesidio ad impedimenta [[wikt:en:dimissus#Latin|dimissis]], **かつ若干の<ruby><rb>[[w:トゥルマ|騎兵小隊]]</rb><rp>(</rp><rt>トゥルマ</rt><rp>)</rp></ruby>を輜重のための守備隊として送り出して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:騎兵小隊 turma はローマ軍の<br>    [[w:アウクシリア|支援軍]]における中規模の編成単位で、<br>    各30騎ほどと考えられている。)</span> *reliquos equites ad latera [[wikt:en:dispono#Latin|disponit]]. **残りの[[w:騎兵|騎兵]]たちを<small>(軍勢の)</small>両側面へ分置する。 :  ;   ラビエーヌス勢が喊声を上げて、投げ槍を投げ始める *<!--❻-->Celeriter nostri, clamore [[wikt:en:sublatus#Latin|sublato]], [[wikt:en:pilum#Latin|pila]] in hostes [[wikt:en:inmitto#Latin|inmittunt]]. **我が方<small>〔ローマ勢〕</small>は、雄叫びを上げると、速やかに<ruby><rb>[[w:ピルム|投げ槍]]</rb><rp>(</rp><rt>ピールム</rt><rp>)</rp></ruby>を敵勢へ放り入れる。 :  ;   不意を突かれたトレーウェリー勢が、一目散に逃げ出して、最寄りの森林を目指す *Illi, ubi [[wikt:en:praeter#Latin|praeter]] spem, quos <span style="color:#009900;">&lt;modo&gt;</span> [[wikt:en:fugio#Latin|fugere]] [[wikt:en:credo#Latin|credebant]], [[wikt:en:infestus#Latin|infestis]] signis ad se ire viderunt, **<span style="font-size:11pt;">彼らは、期待に反して、<span style="color:#009900;">&lt;ただ&gt;</span>逃げていると信じていた者たちが、軍旗を攻勢にして自分らの方へ来るのを見るや否や、</span> *[[wikt:en:impetus#Latin|impetum]] <u>modo</u> ferre non potuerunt **<small>(ローマ勢の)</small>突撃を持ちこたえることができずに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部 modo は主要写本&omega;ではこの位置にあるが、<br>    上記の &lt;modo&gt; に移す修正提案がある。)</span> *ac primo [[wikt:en:concursus#Noun|concursu]] in fugam [[wikt:en:coniectus#Participle|coniecti]] **最初の猛攻で敗走に追い込まれて、 *proximas silvas [[wikt:en:peto#Latin|petierunt]]. **近隣の森を目指した。 :  ;   ラビエーヌス勢が、トレーウェリー勢の多数を死傷させ、部族国家を奪回する *<!--❼-->Quos [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienus]] equitatu [[wikt:en:consectatus#Latin|consectatus]], **<small>(敗走した)</small>その者たちを、ラビエーヌスは騎兵隊で追撃して、 *magno numero [[wikt:en:interfectus#Latin|interfecto]], **多数の者を<ruby><rb>殺戮</rb><rp>(</rp><rt>さつりく</rt><rp>)</rp></ruby>して、 *compluribus [[wikt:en:captus#Latin|captis]], **かなりの者たちを捕らえて、 *paucis post diebus civitatem recepit. **数日後に<small>(トレーウェリーの)</small>部族国家を<small>(蜂起の前の状態に)</small>戻した。 :  [[画像:Bund-ro-altburg.jpg|thumb|right|180px|トレーウェリー族の再現された住居(再掲)]] [[画像:Trier_Kaiserthermen_BW_1.JPG|thumb|right|180px|トレーウェリー族(Treveri)の名を現代に伝えるドイツの[[w:トリーア|トリーア市]](Trier)に残るローマ時代の浴場跡]] ;   ゲルマーニア人の援軍が故国へ引き返す *Nam [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]], qui auxilio veniebant, **なぜなら、援軍として来ようとしていたゲルマーニア人たちは、 *[[wikt:en:perceptus#Latin|percepta]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] fuga **トレーウェリー族の敗走を把握したので、 *sese [[wikt:en:domus#Latin|domum]] <u>receperunt</u>. **故国に撤退していった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:receperunt|receperunt]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:contulerunt|contulerunt]] となっている。)</span> :  ;   インドゥーティオマールスの残党がゲルマーニアへ出奔する *<!--❽-->Cum his [[wikt:en:propinquus#Latin|propinqui]] [[wikt:en:Indutiomarus#Latin|Indutiomari]], **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>とともに、インドゥーティオマールスの縁者たちは、 *qui [[wikt:en:defectio#Latin|defectionis]] [[wikt:en:auctor#Latin|auctores]] fuerant, **その者らは<small>(トレーウェリー族におけるカエサルへの)</small>謀反の張本人であったが、 *[[wikt:en:comitatus#Participle|comitati]] eos ex civitate [[wikt:en:excedo#Latin|excesserunt]]. **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>を伴って、部族国家から出て行った。 :  ;   カエサルとローマに忠節なキンゲトリークスに、部族の統治権が託される *<!--❾-->[[wikt:en:Cingetorix#Latin|Cingetorigi]], **キンゲトリークスに対しては、 *quem ab initio [[wikt:en:permaneo#Latin|permansisse]] in [[wikt:en:officium#Latin|officio]] [[wikt:en:demonstravimus|demonstravimus]], **──その者が当初から<small>(ローマへの)</small>忠義に留まり続けたことは前述したが── **:<span style="color:#009900;">(訳注:キンゲトリークスについては、[[ガリア戦記 第5巻#3節|第5巻3節]]~4節・[[ガリア戦記 第5巻#56節|56節]]~57節で述べられている。)</span> *[[wikt:en:principatus#Latin|principatus]] atque [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]] est traditum. **首長の地位と支配権が託された。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <span style="font-size:11pt;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==第二次ゲルマーニア遠征== ===9節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/9節]] {{進捗|00%|2024-11-06}}</span> ;再びレーヌスを渡河、ウビイー族を調べる *<!--❶-->Caesar, [[wikt:en:postquam#Latin|postquam]] ex [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapiis]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] venit, **カエサルは、メナピイー族のところからトレーウェリー族のところに来た後で、 *duabus de causis [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]]; **二つの理由からレーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>を渡ることを決めた。 :  *<!--❷-->quarum una erat, quod <span style="color:#009900;">&lt;Germani&gt;</span> auxilia contra se [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] [[wikt:en:mitto#Latin|miserant]]; **その<small>(理由の)</small>一つは、<span style="color:#009900;">&lt;ゲルマーニア人が&gt;</span>自分<small>〔カエサル〕</small>に対抗して、トレーウェリー族に援軍を派遣していたことであった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&lt;[[wikt:en:Germani#Latin|Germani]]&gt; は、主要写本&omega;にはなく、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Hotomanus|Hotomanus]] による挿入提案。)</span> *<span style="color:#009900;">(quarum)</span> altera <span style="color:#009900;">(erat)</span>, ne ad eos [[wikt:en:|Ambiorix]] [[wikt:en:receptus#Noun|receptum]] haberet. **もう一つ<small>(の理由)</small>は、彼らのもとへ[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が避難所を持たないように、ということであった。 :  [[画像:Caesar's Rhine Crossing.jpg|thumb|right|250px|カエサルがライン川に橋を架けたとされる有力な地点の図示。ライン川と[[w:モーゼル川|モーゼル川]]の合流点にある[[w:コブレンツ|コブレンツ]]([[w:en:Koblenz|Koblenz]])と下流の[[w:アンダーナッハ|アンダーナッハ]]([[w:en:Andernach|Andernach]])との間の[[w:ノイヴィート|ノイヴィート]]([[w:en:Neuwied|Neuwied]])辺りが有力な地点の一つとされる。'''([[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]]の図を再掲)''']] *<!--❸-->His [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] rebus, **これらの事柄を決定すると、 *[[wikt:en:paulum#Adverb|paulum]] supra eum locum, [[wikt:en:quo#Adverb|quo]] ante exercitum [[wikt:en:traduco#Latin|traduxerat]], **<u>以前に軍隊を渡らせていた場所</u>の少し上流に、 *facere [[wikt:en:pons#Latin|pontem]] [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]. **橋を造ることを決意する。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]] でカエサルが[[w:ライン川|ライン川]]に架橋した場所のこと。<br>    第4巻の'''[[ガリア戦記_第4巻#コラム「ゲルマーニア両部族が虐殺された場所はどこか?」|コラム]]''' や [[ガリア戦記_第4巻#17節|第4巻17節]]の図で説明したように、<br>    カエサルの最初の架橋地点には異論もあるが、<br>    今回の架橋地点がトレーウェリー族領であった<br>    [[w:モーゼル川|モーゼル川]]渓谷から近かったであろうことから有力視される。)</span> :  *<!--❹-->[[wikt:en:notus#Latin|Nota]] atque [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] ratione, **経験しかつ建造していた方法で、 *magno militum [[wikt:en:studium#Latin|studio]] **兵士たちの大きな熱意により *paucis diebus [[wikt:en:opus#Latin|opus]] [[wikt:en:efficio#Latin|efficitur]]. **わずかな日数で作業が完遂される。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:firmus#Latin|Firmo]] in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveris]] ad pontem praesidio [[wikt:en:relictus#Latin|relicto]], **トレーウェリー族領内の橋のたもとへ強力な守備隊を残して、 *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ab his subito [[wikt:en:motus#Noun_2|motus]] <u>oreretur</u>, **──彼ら<small>〔トレーウェリー族〕</small>による何らかの動乱が不意に起こされないためであるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・&rho;系写本では [[wikt:en:oreretur|oreretur]]、<br>         &phi;系・&pi;系写本では [[wikt:en:oriretur|oriretur]] だが、語形の相異。)</span> *reliquas copias [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:traduco#Latin|traducit]]. **残りの軍勢と騎兵隊を<small>(レーヌス川の東岸へ)</small>渡らせる。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubii]], qui ante obsides [[wikt:en:dederant|dederant]] atque in [[wikt:en:deditio#Latin|deditionem]] venerant, **ウビイー族は、以前に<small>(カエサルに対して)</small>人質たちを供出していて、降伏していたが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この事はすでに[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]で述べられている。)</span> *<u>[[wikt:en:purgandus#Latin|purgandi]] sui</u> causa ad eum legatos mittunt, **自分たちの申し開きをすることのために、彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ使節たちを遣わして、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:purgandi|purgandi]] [[wikt:en:sui#Pronoun|sui]] だが、<br>         &beta;系写本では purgandi のみ。)</span> *qui [[wikt:en:doceant|doceant]], **<small>(以下のように)</small>説かせた。 *neque <u>auxilia ex sua civitate</u> in [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]] [[wikt:en:missus#Participle|missa]] **自分たちの部族から援軍をトレーウェリー族のところに派遣してもいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・M・S写本では [[wikt:en:auxilia#Latin|auxilia]] ex sua [[wikt:en:civitate|civitate]]、<br>         L・N・&beta;系写本では ex sua civitate auxilia の語順になっている。)</span> *neque ab se [[wikt:en:fides#Latin|fidem]] [[wikt:en:laesus#Latin|laesam]]: **自分らにより<small>(ローマへの)</small>信義を傷つけてもいない、と。 :  *<!--❼-->[[wikt:en:peto#Latin|petunt]] atque [[wikt:en:oro#Latin|orant]], **<small>(ウビイー族の使節たちは、以下のように)</small>求め、かつ願った。 *ut sibi [[wikt:en:parco#Latin|parcat]], **自分たちを容赦し、 *ne [[wikt:en:communis#Latin|communi]] [[wikt:en:odium#Latin|odio]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]] [[wikt:en:innocens#Latin|innocentes]] pro [[wikt:en:nocens#Latin|nocentibus]] poenas [[wikt:en:pendo#Latin|pendant]]; **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人一般への憎しみから、潔白な者たちが加害者たちのために罰を償うことがないように、と。 *si [[wikt:en:amplius|amplius]] obsidum <u>vellet, dare</u> [[wikt:en:polliceor#Latin|pollicentur]]. **もし、より多くの人質を欲するのなら、供出することを約束する、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(未完了過去・接続法)</small> [[wikt:en:dare#Latin|dare]] <small>(現在・能動・不定)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:velit#Latin|velit]] <small>(現在・接続法)</small> [[wikt:en:dari#Latin|dari]] <small>(現在・受動・不定法)</small> となっている。)</span> :  *<!--❽-->Cognita Caesar causa **カエサルは事情を調査して、 *<u>repperit</u> ab [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebis]] auxilia [[wikt:en:missus#Participle|missa]] esse; **スエービー族により<small>(トレーウェリー族に)</small>援軍が派遣されていたことを見出した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本 &omega; では [[wikt:en:repperit|repperit]] <small>(完了形)</small> だが、<br>         近世以降の印刷本 [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|edd.]] では [[wikt:en:reperit|reperit]] <small>(現在形)</small> となっている。)</span> :  *[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiorum]] [[wikt:en:satisfactio#Latin|satisfactionem]] <u>accepit</u>, **ウビイー族の弁解を受け入れて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本 &omega; では [[wikt:en:accepit|accepit]] <small>(完了形)</small> だが、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Davisius|Davisius]] の修正提案では [[wikt:en:accipit|accipit]] <small>(現在形)</small> となっている。)</span> *[[wikt:en:aditus#Noun_2|aditus]] viasque in [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:perquiro#Latin|perquirit]]. **スエービー族のところに出入りする道筋を問い質す。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===10節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/10節]] {{進捗|00%|2024-11-16}}</span> ;ウビイー族を通じてスエービー族の動静を探る *<!--❶-->Interim paucis post diebus fit ab [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiis]] certior, **数日後の間に、ウビイー族によって報告されたことには、 *[[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] omnes in unum locum copias [[wikt:en:cogo#Latin|cogere]] **スエービー族は、すべての軍勢を一か所に集めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:後述するように、これはカッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] のことであろう。)</span> *atque iis [[wikt:en:natio#Latin|nationibus]], quae sub eorum sint imperio, **彼らの支配下にある種族たちに *[[wikt:en:denuntio#Latin|denuntiare]], ut auxilia [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]] [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> mittant. **[[w:歩兵|歩兵]]隊と[[w:騎兵|騎兵]]隊の援軍を派遣するように布告する。 :  *<!--❷-->His [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] rebus, **<small>(カエサルは)</small>これらの事情を知ると、 *rem [[wikt:en:frumentarius#Latin|frumentariam]] [[wikt:en:provideo#Latin|providet]], **糧食調達を手配して、 *castris idoneum locum [[wikt:en:deligo#Latin|deligit]]; **[[w:カストラ|陣営]]<small>(を設置するために)</small>に適切な場所を選ぶ。 :  *[[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiis]] [[wikt:en:impero#Latin|imperat]], ut [[wikt:en:pecus#Latin|pecora]] [[wikt:en:deduco#Latin|deducant]] suaque omnia ex agris in oppida [[wikt:en:confero#Latin|conferant]], **ウビイー族には、家畜を連れ去り、自分らの一切合財を農村地帯から<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>に運び集めるように命令する。 *[[wikt:en:sperans#Latin|sperans]] [[wikt:en:barbarus#Adjective|barbaros]] atque [[wikt:en:imperitus#Latin|imperitos]] homines **<small>(カエサルが)</small>期待したのは、野蛮で未熟な連中が *[[wikt:en:inopia#Noun_2|inopia]] [[wikt:en:cibaria#Latin|cibariorum]] [[wikt:en:adductus#Latin|adductos]] **食糧の欠乏に動かされて、 *ad [[wikt:en:iniquus#Latin|iniquam]] [[wikt:en:pugno#Latin|pugnandi]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicionem]] posse [[wikt:en:dēdūcō|deduci]]; **不利な条件のもとで戦うことにミスリードされ得ることであった。 :  ;   ウビイー族の間者たちを通じて、スエービー族の奥地への撤収が報じられる *<!--❸-->[[wikt:en:mando#Latin|mandat]], ut [[wikt:en:creber#Latin|crebros]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] in [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittant]] [[wikt:en:quis#Pronoun|quae]]<nowiki>que</nowiki> apud eos [[wikt:en:gero#Latin|gerantur]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscant]]. **多数の斥候をスエービー族領に遣わして、彼らのもとで遂行されていることを探知するように<small>(ウビイー族に)</small>委ねる。 :  *<!--❹-->Illi [[wikt:en:imperatum#Latin|imperata]] faciunt **彼ら<small>〔ウビイー族〕</small>は、命令されたことを実行して、 *et paucis diebus [[wikt:en:intermissus#Latin|intermissis]] [[wikt:en:refero#Latin|referunt]]: **わずかな日々を間に置いて(以下のことを)報告する。 *[[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] omnes, posteaquam [[wikt:en:certior#Latin|certiores]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntii]] de exercitu Romanorum venerint, **スエービー族総勢は、ローマ人の軍隊についてより確実な報告がもたらされた後で、 *cum omnibus suis [[wikt:en:socius#Noun_2|sociorum]]<nowiki>que</nowiki> copiis, quas [[wikt:en:coegissent|coegissent]], **自分たちの総勢と、集結していた同盟者の軍勢とともに、 *[[wikt:en:penitus#Adverb|penitus]] ad [[wikt:en:extremus#Adjective|extremos]] fines se [[wikt:en:recepisse#Latin|recepisse]]; **領土の最も遠い奥深くまで撤退した、ということだった。。 :  *<!--❺-->silvam esse ibi [[wikt:en:infinitus#Latin|infinita]] magnitudine, quae [[wikt:en:appellatur|appellatur]] <u>Bacenis</u>; **そこには、'''バケーニス'''と呼ばれている限りない大きさの森林がある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:バケーニス [[wikt:en:Bacenis#Latin|Băcēnis]] は、ギリシア語で Βακέννη とも表記されるが、どこなのかは諸説ある。<br>     ①ドイツ西部[[w:ヘッセン州|ヘッセン州]]にあったブコニアの森 ''[[w:de:Buchonia|Buchonia]]; [[w:fr:Forêt de Buconia|Buconia]]'' は有力。<br>     ②ドイツの奥地・中東部の[[w:テューリンゲン州|テューリンゲン州]]にある[[w:テューリンゲンの森|テューリンゲンの森]]という説<ref>[[s:de:RE:Bacenis silva]], [[wikt:de:Bacenis]] 等を参照。</ref><br>     ③ドイツ西部[[w:ラインラント=プファルツ州|ラインラント=プファルツ州]]ライン川沿岸のニールシュタイン [[w:en:Nierstein|Nierstein]] 説、<br>    などがある。史実としてスエービーという部族連合が居住していたのはテューリンゲンであろうが、<br>    ライン川からはあまりにも遠すぎる。)</span> *hanc longe <u>introrsus</u> [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinere]] **これ<small>〔森林〕</small>は、はるか内陸に及んでいて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:introrsus|introrsus]] = [[wikt:en: introrsum#Latin|introrsum]]「内部へ」)</span> *et pro [[wikt:en:nativus#Latin|nativo]] [[wikt:en:murus#Latin|muro]] [[wikt:en:obiectus#Participle|obiectam]] **天然の防壁として横たわっており、 *[[wikt:en:Cheruscos|Cheruscos]] ab [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebis]] [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebosque]] ab [[wikt:en:Cheruscis|Cheruscis]] [[wikt:en:iniuria#Latin|iniuriis]] [[wikt:en:incursio#Latin|incursionibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibere]]: **ケールスキー族をスエービー族から、スエービー族をケールスキー族から、無法行為や襲撃から防いでいる。 *ad eius [[wikt:en:initium#Latin|initium]] silvae [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventum]] Romanorum [[wikt:en:exspecto#Latin|exspectare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituisse]]. **その森の始まりのところで、スエービー族はローマ人の到来を待ち構えることを決定した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> <div style="border:solid #999 1px;background:#feedff;max-width:80%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> ===コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」=== [[画像:Hermann (Arminius) at the battle of the Teutoburg Forest in 9 CE by Peter Jannsen, 1873, with painting creases and damage removed.jpg|thumb|right|250px|ウァルスの戦い([[w:de:Varusschlacht|Varusschlacht]])こと[[w:トイトブルク森の戦い|トイトブルク森の戦い]](AD9年)で戦う、ゲルマーニア軍とローマ軍(Johann Peter Theodor Janssen画、1870~1873年頃)。中央上の人物はケールスキー族の名将[[w:アルミニウス (ゲルマン人)|アルミニウス]]。<br>アルミニウスが率いるケールスキー族・カッティー族らゲルマーニア諸部族同盟軍は、P.クィン(ク)ティリウス・ウァルス麾下ローマ3個軍団を壊滅させ、アウグストゥスに「ウァルスよ諸軍団を返せ([[w:la:Publius_Quinctilius_Varus|Quintili Vare]], legiones redde!)」と嘆かせた。]] <br> <div style="background:#ecf;">  '''スエービー族とカッティー族'''</div> :『ガリア戦記』では、第1巻・第4巻および第6巻でたびたび[[w:スエビ族|スエービー族]]の名が言及される。タキトゥス<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の38章「スエービー」などを参照。</ref>など多くの史家が伝えるようにスエービー族 [[wikt:en:Suebi#Latin|Suēbī]] またはスエウィ族 Suēvī とは、単一の部族名ではなく、多くの独立した部族国家から構成される連合体の総称とされる。 :19世紀のローマ史家[[w:テオドール・モムゼン|テオドール・モムゼン]]によれば<ref>『モムゼン ローマの歴史Ⅳ』長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、のp.201, p.224, p.232などを参照。</ref>、カエサルの時代のローマ人には 「スエービー」とは遊牧民を指す一般的な呼称で、カエサルがスエービーと呼ぶのはカッティー族だという。 :カッティー族とスエービー系諸部族の異同は明確ではないが、多くの史家は両者を区別して伝えている。 : 第1巻37節・51節・53節~54節、第4巻1節~4節・7節などで言及され、「百の郷を持つ」と されている「スエービー族」は、スエービー系諸部族の総称、あるいは遊牧系の部族を指すのであろう。 : 他方、第4巻16節・19節・第6巻9節~10節・29節で、ウビイー族を圧迫する存在として言及される :「スエービー族」はモムゼンの指摘のように、カッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] であることが考えられる。 :タキトゥス著『ゲルマーニア』<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の36章「ケルスキー」などを参照。</ref>でも、カッティー族はケールスキー族と隣接する宿敵として描写され、本節の説明に合致する。 <div style="background:#ecf;">  '''ケールスキー族'''</div> :ケールスキー族は、『ガリア戦記』では[[#10節|本節]]でカッティー族と隣接する部族として名を挙げられる :のみである。しかしながら、本巻の年(BC53年)から61年後(AD9年)には、帝政ローマの :[[w:アウグストゥス|アウグストゥス帝]]がゲルマーニアに派遣していたプブリウス・クィンクティリウス・ウァルス :([[w:la:Publius_Quinctilius_Varus|Publius Quinctilius Varus]])が率いるローマ軍3個軍団に対して、名将[[w:アルミニウス (ゲルマン人)|アルミニウス]]を :指導者とするケールスキー族は、カッティー族ら諸部族の同盟軍を組織して、ウァルスの3個軍団を :[[w:トイトブルク森の戦い|トイトブルク森の戦い]]において壊滅させ、老帝アウグストゥスを嘆かせたという。 <div style="background:#ecf;">  '''ウビイー族'''</div> :ウビイー族は『ガリア戦記』の第4巻・第6巻でも説明されているように、ローマ人への忠節を :認められていた。そのため、タキトゥスによれば<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫の28章などを参照。</ref>、ゲルマニアへのローマ人の守りとして :BC38年頃にレヌス(ライン川)左岸のコロニア([[w:la:Colonia_Agrippina|Colonia]];植民市)すなわち現在の[[w:ケルン|ケルン市]]に移された。) </div> ==ガッリア人の社会と風習について== <div style="border:solid #999 1px;background:#feedff;max-width:80%;padding:0.25em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> ===コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」=== [[画像:Testa di saggio o principe, forse il filosofo poseidonio, 50 ac. ca 01.JPG|thumb|right|200px|アパメアの[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]の胸像。地中海世界やガッリアなどを広く訪れて、膨大な著作を残した。<br>『ガリア戦記』の地誌・民族誌的な説明も、その多くを彼の著作に依拠していると考えられている。]] :これ以降、11節~20節の10節にわたってガッリアの地誌・民族誌的な説明が展開され、さらには、ゲルマーニアの地誌・民族誌的な説明などが21節~28節の8節にわたって続く。ガッリア戦争の背景説明となるこのような地誌・民族誌は、本来ならば第1巻の冒頭に置かれてもおかしくはない。しかしながら、この第6巻の年(BC53年)は、カエサル指揮下のローマ勢にとってはよほど書かれるべき戦果が上がらなかったためか、ガッリア北部の平定とエブローネース族の追討戦だけでは非常に短い巻となってしまうため、このような位置に置いたとも考えられる。ゲルマーニアの森にどんな獣が住んでいるかなど、本筋にほとんど影響のないと思われる記述も見られる。 :『ガリア戦記』におけるガッリアの地誌・民族誌的な説明、特にこの11節以降の部分は、文化史的に重要なものと見なされ、考古学やケルトの伝承などからも裏付けられる。しかし、これらの記述はカエサル自身が見聞したというよりも、むしろ先人の記述、とりわけBC2~1世紀のギリシア哲学ストア派の哲学者・地理学者・歴史学者であった[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]([[w:la:Posidonius Apameus|Posidonius Apameus]])の著作に依拠していたと考えられている<ref>『ケルト事典』ベルンハルト・マイヤー著、鶴岡真弓監修、創元社の「ポセイドニオス」「カエサル」の項を参照。</ref> <ref>『ケルト人』ヴァンセスラス・クルータ([[w:fr:Venceslas Kruta|Venceslas Kruta]])著、鶴岡真弓訳、白水社 のp.20-21を参照。</ref>。ポセイドニオスは、ローマが支配する地中海世界やガッリア地域などを広く旅行した。彼の52巻からなる膨大な歴史書は現存しないが、その第23巻にガッリアに関する詳細な記述があったとされ、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]、[[w:ストラボン|ストラボン]]、[[w:アテナイオス|アテナイオス]]らによって引用され、同時代および近代のケルト人観に多大な影響を与えたと考えられている。 :現存するガッリアの地誌・民族誌は、ストラボン<ref>『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』ストラボン著、飯尾都人訳、龍溪書舎を参照。</ref>、ディオドロス<ref>『神代地誌』ディオドロス著、飯尾都人訳、龍溪書舎を参照。</ref>、ポンポニウス・メラ<ref>『世界地理』ポンポニウス・メラ著、飯尾都人訳(上掲『神代地誌』に所収)</ref>のものなどがある。現存するゲルマーニアの地誌・民族誌は、ストラボン、タキトゥス<ref>『ゲルマーニア』タキトゥス著、泉井久之助訳注、岩波文庫などを参照。</ref>、ポンポニウス・メラなどのものがある。 </div> ===11節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/11節]] {{進捗|00%|2024-11-25}}</span> ;ガッリア人の派閥性 *<!--❶-->[[wikt:en:quoniam#Latin|Quoniam]] ad hunc locum perventum est, **この地<small>〔ゲルマーニア〕</small>にまで到達したので、 *non [[wikt:en:alienus#Latin|alienum]] esse videtur, de Galliae Germaniaeque [[wikt:en:mos#Latin|moribus]] et, quo [[wikt:en:differo#Latin|differant]] hae [[wikt:en:natio#Latin|nationes]] inter sese, [[wikt:en:propono#Latin|proponere]]. **[[w:ガリア|ガッリア]]と[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]の風習について、これらの種族が互いにどのように異なるか述べることは不適切でないと思われる。 :  *<!--❷-->In Gallia non solum in omnibus civitatibus atque in omnibus <u>pagis</u> partibusque, **ガッリアにおいては、すべての部族において、さらにすべての<u>郷</u>や地方においてのみならず、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[wikt:en:pagus#Latin|pagus]]'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus">''[[w:en:Pagus]]'' 等を参照。</ref>。)</span> *sed paene etiam in singulis [[wikt:en:domus#Latin|domibus]] [[wikt:en:factio#Latin|factiones]] sunt, **ほとんどの個々の氏族においてさえも、派閥があり、 *earumque factionum [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] sunt, **それらの派閥には、領袖たちがいる。 :  *<!--❸-->qui summam [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]] eorum [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicio]] habere [[wikt:en:existimo#Latin|existimantur]], **その者<small>〔領袖〕</small>らは、彼ら<small>〔派閥〕</small>の判断に対して、最大限の影響力を持っていると考えられている。 *quorum ad [[wikt:en:arbitrium#Latin|arbitrium]] [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:summa#Noun_6|summa]] omnium rerum [[wikt:en:consilium#Latin|consiliorum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:redeo#Latin|redeat]]. **すべての事柄と協議は結局のところ、その者<small>〔領袖〕</small>らの裁量や判断へと帰する。 :  *<!--❹--><u>Idque</u> eius rei causa [[wikt:en:antiquitus#Latin|antiquitus]] [[wikt:en:institutus#Latin|institutum]] videtur, **それは、それらの事柄のために昔から取り決められたものと見られ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本では <u>[[wikt:en:itaque#Latin|itaque]]</u> となっている。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ex [[wikt:en:plebs#Latin|plebe]] contra [[wikt:en:potentior|potentiorem]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:egeo#Latin|egeret]]: **権勢者と対立する平民の誰かが、助けに欠くことがないように、ということである。 *suos enim [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] [[wikt:en:opprimo#Latin|opprimi]] et [[wikt:en:circumvenio#Latin|circumveniri]] non [[wikt:en:patior#Latin|patitur]], **すなわち<small>(領袖たちの)</small>誰も、身内の者たちが抑圧されたり欺かれたりすることを容認しない。 *neque, [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] si faciat, [[wikt:en:ullus#Latin|ullam]] inter suos habet [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]]. **もし<small>(領袖が)</small>そうでなくふるまったならば、身内の者たちの間で何ら影響力を持てない。 :  *<!--❺-->Haec eadem [[wikt:en:ratio#Latin|ratio]] est in [[wikt:en:summa#Latin|summa]] totius Galliae; **これと同じ理屈が、ガッリア全体の究極において存在する。 *namque omnes [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] <u>in partes divisae sunt duas</u>. **すなわち、すべての部族が二つの党派に分けられているのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本の語順で、&beta;系写本では divisae sunt in duas partes となっている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===12節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/12節]] {{進捗|00%|2024-12-09}}</span> ;ハエドゥイー族、セークァニー族、レーミー族の覇権争い *<!--❶-->Cum Caesar in Galliam venit, **<small>(当初)</small>カエサルがガッリアに来たときに、 *alterius [[wikt:en:factio#Latin|factionis]] principes erant [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]], alterius [[wikt:en:Sequani#Latin|Sequani]]. **一方の派閥の盟主は[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]であり、他方<small>(の派閥の盟主)</small>はセークァニー族であった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:第1巻31節の記述によれば、ハエドゥイー族と[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]がそれぞれの盟主であった。<br>    カエサルが本節でアルウェルニー族の名を伏せている理由は不明である。<br>    また、[[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.330)</ref>、ハエドゥイー族とセークァニー族の敵対関係においては、<br>    両部族を隔てるアラル川の水利権(川舟の通行税)をめぐる争いが敵意を助長していたという。)</span> :  *<!--❷-->Hi cum per se minus [[wikt:en:valerent|valerent]], **後者<small>〔セークァニー族〕</small>は自力ではあまり有力ではなかったので、 *quod [[wikt:en:summus#Latin|summa]] [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritas]] [[wikt:en:antiquitus|antiquitus]] erat in [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] **──というのは、昔から最大の威勢はハエドゥイー族にあって、 *magnaeque eorum erant [[wikt:en:clientela#Latin|clientelae]], **彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>には多くの庇護民がいたからであるが、── *[[wikt:en:Germani#Latin|Germanos]] atque [[wikt:en:Ariovistus#Latin|Ariovistum]] sibi [[wikt:en:adiungo#Latin|adiunxerant]] **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人と[[w:アリオウィストゥス|アリオウィストゥス]]を自分たちに会盟させており、 *eosque ad se magnis [[wikt:en:iactura#Noun|iacturis]] [[wikt:en:pollicitatio#Latin|pollicitationibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:perduco#Latin|perduxerant]]. **多大な犠牲と約束で 彼らを自分たちの味方に引き入れていた。 :  *<!--❸-->Proeliis vero compluribus [[wikt:en:factus#Latin|factis]] [[wikt:en:secundus#Adjective|secundis]] **<small>(セークァニー族は)</small>実に幾多の戦闘で勝利を収めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:紀元前63年|紀元前63年]]の'''マゲトブリガの戦い''' <ref name="マゲトブリガ">[[w:en:Battle of Magetobriga]]</ref> のことであろう。)</span> *atque omni [[wikt:en:nobilitas#Latin|nobilitate]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduorum]] [[wikt:en:interfectus#Latin|interfecta]] **ハエドゥイー族の貴族たちを皆殺しにして、 *tantum [[wikt:en:potentia#Latin|potentia]] [[wikt:en:antecedo#Latin|antecesserant]], **勢力の点で<small>(ハエドゥイー族より)</small>はるかに抜きん出ていたので、 :  *<!--❹-->ut magnam partem [[wikt:en:cliens#Latin|clientium]] ab [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] ad se [[wikt:en:traduco#Latin|traducerent]] **その結果として、ハエドゥイー族から庇護民の大半を自分たちへ味方に付けて、 *obsidesque ab iis [[wikt:en:princeps#Noun_3|principum]] [[wikt:en:filius#Latin|filios]] [[wikt:en:accipio#Latin|acciperent]] **彼ら<small>〔庇護民〕</small>から領袖の息子たちを人質として受け取り、 *et [[wikt:en:publice#Adverb|publice]] [[wikt:en:iuro#Latin|iurare]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogerent]] nihil se contra [[wikt:en:Sequani#Latin|Sequanos]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilii]] [[wikt:en:initurus#Latin|inituros]], **自分たち<small>〔ハエドゥイー族〕</small>がセークァニー族に対していかなる謀計を着手するつもりはない、と公に誓うことを強いて、 *et partem finitimi agri per [[wikt:en:vis#Noun_10|vim]] [[wikt:en:occupatus#Participle|occupatam]] [[wikt:en:possideo#Latin|possiderent]] **近隣の土地の一部を力ずくで占領して所有地として、 *Galliaeque totius [[wikt:en:principatus|principatum]] [[wikt:en:obtineo#Latin|obtinerent]]. **全ガッリアの覇権を手に入れた。 :  *<!--❺-->Qua [[wikt:en:necessitas#Latin|necessitate]] [[wikt:en:adductus#Latin|adductus]] **そのことにより、やむを得ずに突き動かされて、 *[[wikt:en:Diviciacus|Diviciacus]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:petendi|petendi]] causa [[wikt:en:Roma#Latin|Romam]] ad [[wikt:en:senatus#Latin|senatum]] [[wikt:en:profectus#Participle_2|profectus]] <u>imperfecta</u><!--infecta--> re [[wikt:en:redeo#Latin|redierat]]. **[[w:ディウィキアクス|ディーウィキアークス]]は支援を懇請するために[[w:ローマ|ローマ市]]の元老院へ赴いたが、事を成就せずに帰っていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Diviciacus (Aedui)|Diviciacus]]'' は、第1巻に登場したハエドゥイー族の親ローマ派の領袖。<br>    [[w:紀元前63年|紀元前63年]]のマゲトブリガの戦い <ref name="マゲトブリガ"/> で、ハエドゥイー族が<br>    セークァニー族・[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の同盟軍とゲルマーニア勢に撃破された後、<br>    彼はローマの元老院を訪れて軍事支援を求めたが、叶えられなかった。<br>    このとき元老院議員・弁論家の[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|キケロー]]が彼を歓待し、[[w:ドルイド|ドルイド]]と紹介している<ref>キケロー『予言について』 [https://www.thelatinlibrary.com/cicero/divinatione1.shtml#90 De Divinatione, I. xli. 90]</ref>。<br>    [[ガリア戦記_第5巻#7節|第5巻7節]]で彼の弟ドゥムノリークス ''[[w:en:Dumnorix|Dumnorix]]'' がカエサルの命で殺害されたときには、<br>    ディーウィキアークスはすでに没していたと考えられている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:imperfectus#Latin|imperfecta]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:infectus#Adjective|infecta]] となっている。)</span> :  *<!--❻-->[[wikt:en:adventus#Latin|Adventu]] Caesaris [[wikt:en:factus#Participle|facta]] [[wikt:en:commutatio#Latin|commutatione]] rerum, **カエサルの到来により、状況の変化が生じて、 *obsidibus [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:redditus|redditis]], **ハエドゥイー族の人質たちは返還されて、 *veteribus [[wikt:en:clientela#Latin|clientelis]] [[wikt:en:restitutus|restitutis]], **昔からの庇護民が取り戻されて、 *[[wikt:en:novus#Latin|novis]] per Caesarem [[wikt:en:comparatus|comparatis]], **<small>(さらに)</small>カエサルを通じて新参者たちを仲間にした。 *quod ii qui se ad eorum amicitiam [[wikt:en:adgregaverant|adgregaverant]], **──というのは、彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>の盟約のもとに仲間となっていた者たちが、 *[[wikt:en:melior#Latin|meliore]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicione]] atque [[wikt:en:aequior|aequiore]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperio]] se [[wikt:en:utor#Latin|uti]] videbant, **<small>(セークァニー族)</small>より良い条件とより公平な支配を享受しているようと考えていて、 *reliquis rebus eorum [[wikt:en:gratia#Latin|gratia]] [[wikt:en:dignitas|dignitate]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplificatus|amplificata]] **ほかの事柄においても彼ら<small>〔ハエドゥイー族〕</small>の信望と品格がより増されて、 *[[wikt:en:Sequani#Latin|Sequani]] [[wikt:en:principatus#Latin|principatum]] [[wikt:en:dimitto#Latin|dimiserant]]. **セークァニー族は覇権を放棄した。── :  *<!--❼-->In eorum locum [[wikt:en:Remi#Latin|Remi]] [[wikt:en:succedo#Latin|successerant]]: **彼ら<small>〔セークァニー族〕</small>の地位に、レーミー族が取って代わった。 *quos quod [[wikt:en:adaequo#Latin|adaequare]] apud Caesarem [[wikt:en:gratia#Latin|gratia]] [[wikt:en:intellego#Latin|intellegebatur]], **その者ら<small>〔レーミー族〕</small>はカエサルのもとで信望において<small>(ハエドゥイー族と)</small>同等であると認識されたので、 *ii qui propter [[wikt:en:vetus#Latin|veteres]] [[wikt:en:inimicitia#Latin|inimicitias]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nullo]] [[wikt:en:modus#Latin|modo]] cum [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:coniungo#Latin|coniungi]] poterant, **昔からの敵対関係のゆえに、ハエドゥイー族とどのようなやり方でも団結することができなかった者たちは、 *se [[wikt:en:Remi#Latin|Remis]] in [[wikt:en:clientela#Latin|clientelam]] dicabant. **レーミー族との庇護関係に自らを委ねた。 :  *<!--❽-->Hos illi diligenter [[wikt:en:tueor#Latin|tuebantur]]; **あの者たち<small>〔レーミー族〕</small>はかの者ら<small>〔庇護民〕</small>を誠実に保護していて、 *ita et novam et repente [[wikt:en:collectus#Latin|collectam]] [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]] [[wikt:en:teneo#Latin|tenebant]]. **このようにして、最近に得られた新たな威勢を保持していた。 :  *<!--❾-->Eo tum [[wikt:en:status#Noun_9|statu]] res erat, ut longe principes haberentur [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]], **当時の情勢は、ハエドゥイー族が圧倒的に盟主と見なされるようであって、 *[[wikt:en:secundus#Latin|secundum]] locum [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitatis]] [[wikt:en:Remi#Latin|Remi]] [[wikt:en:obtineo#Latin|obtinerent]]. **レーミー族が第二の尊厳ある地位を占めていた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===13節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/13節]] {{進捗|00%|2024-12-11}}</span> ;ガッリア人の社会階級、平民およびドルイドについて(1) *<!--❶-->In omni Gallia eorum hominum, qui [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquo]] sunt [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] atque [[wikt:en:honor#Latin|honore]], [[wikt:en:genus#Latin|genera]] sunt duo. **全ガッリアにおいて、何らかの地位や顕職にある人々の階級は二つである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:後述のように、[[w:ドルイド|ドルイド]](神官)と[[w:騎士|騎士]]である。)</span> :  '''平民について''' *Nam [[wikt:en:plebes#Latin|plebes]] paene [[wikt:en:servus#Latin|servorum]] habetur loco, **これに対して、平民はほとんど奴隷の地位として扱われており、 *quae [[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] [[wikt:en:audeo#Latin|audet]] per se, <u>nulli</u> [[wikt:en:adhibeo#Latin|adhibetur]] consilio. **自分たちでは何もあえてしようとはせず、いかなる評議に召集されることもない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:nullus#Adjective|nullo]] (単数・奪格) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:nullus#Pronoun|nulli]] (単数・与格、あるいは男性・複数・主格) となっている。<br>          動詞 [[wikt:en:adhibeo#Latin|adhibeo]] は与格(もしくは奪格)をとる。<br>          なお、[[ガリア戦記 第1巻/注解/40節|第1巻40節]]に &quot; ad id consilium [[wikt:en:adhibitis|adhibitis]] centurionibus &quot;<br>          「その会議に百人隊長たちが召集されて」という表現もある。)</span> :  *<!--❷-->[[wikt:en:plerique#Noun|Plerique]], cum <u>aut</u> [[wikt:en:aes alienum|aere alieno]] <u>aut</u> magnitudine [[wikt:en:tributum#Latin|tributorum]] <u>aut</u> iniuria [[wikt:en:potentior|potentiorum]] [[wikt:en:premo#Latin|premuntur]], **大多数の者は、<u>あるいは</u>負債、<u>あるいは</u>貢納の多さ、<u>あるいは</u>権勢者たちの横暴によって抑圧されており、 *sese in [[wikt:en:servitus#Latin|servitutem]] [[wikt:en:dico#Etymology_2|dicant]] [[wikt:en:nobilis#Latin|nobilibus]], **貴族たちに仕える奴隷身分に、身を捧げている。 *''<u>quibus</u>'' in hos eadem omnia sunt [[wikt:en:ius#Latin|iura]], quae [[wikt:en:dominus#Latin|dominis]] in [[wikt:en:servus#Latin|servos]]. **貴族たちには彼ら<small>〔平民〕</small>に対して、奴隷に対する主人のと同様なすべての権利がある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ''quibus'' は、主要写本&omega; にはなく、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Dinter|Dinter]] による挿入提案である。)</span> :  '''ドルイドについて''' *<!--❸-->Sed de his duobus [[wikt:en:genus#Latin|generibus]] **ともかく、これら二つの <small>(特権的な)</small> 階級について、 *<u>alterum</u> est [[wikt:en:Druides#Latin|druidum]], <u>alterum</u> [[wikt:en:eques#Latin|equitum]]. **<u>一方は</u>[[w:ドルイド|ドルイド]] <small>(聖職者)</small> であり、<u>他方は</u>[[w:騎士|騎士]]である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「[[w:ドルイド|ドルイド]]」と訳されるラテン語の単語 [[wikt:en:Druides#Latin|Druidēs]](ドルイデース)は複数形であり、<br>    集合的に用いられる。)</span> :  [[画像:Two_Druids.PNG|thumb|right|200px|二人のドルイド。フランスの[[w:オータン|オータン]]、すなわちガッリア中部のビブラクテ辺りで発見された[[w:レリーフ|レリーフ]]。]] *<!--❹-->Illi rebus [[wikt:en:divinus#Latin|divinis]] [[wikt:en:intersum#Latin|intersunt]], **前者<small>〔ドルイド〕</small>は神事に関わり、 *[[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]] [[wikt:en:publicus#Latin|publica]] ac [[wikt:en:privatus#Adjective|privata]] [[wikt:en:procuro#Latin|procurant]], **公的および私的な<ruby><rb>[[w:供犠|供犠]]</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を司り、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:供犠とは、人や獣を<ruby><rb>[[w:生贄|生贄]]</rb><rp>(</rp><rt>いけにえ</rt><rp>)</rp></ruby>として神前に捧げることである。<br>    <ruby><rb>[[w:人身御供|人身御供]]</rb><rp>(</rp><rt>ひとみごくう</rt><rp>)</rp></ruby>とも。)</span> *[[wikt:en:religio#Latin|religiones]] [[wikt:en:interpretor#Latin|interpretantur]]: **信仰上の事柄を解釈する。 *ad hos magnus [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentium]] numerus [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinae]] causa [[wikt:en:concurro#Latin|concurrit]], **この者ら<small>〔ドルイド〕</small>のもとへ、若者たちの多数が教えのために群り集まり、 *magnoque hi sunt apud eos [[wikt:en:honor#Latin|honore]]. **この者ら<small>〔ドルイド〕</small>は、彼ら<small>〔ガッリア人〕</small>のもとで大いなる名誉を持つ。 :  *<!--❺-->Nam fere de omnibus [[wikt:en:controversia#Latin|controversiis]] [[wikt:en:publicus#Latin|publicis]] [[wikt:en:privatus#Adjective|privatis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]], **なぜなら<small>(ドルイドは)</small>ほとんどすべての公的および私的な訴訟ごとを判決するのである。 *et, si [[wikt:en:aliquod|quod]] est [[wikt:en:admissus#Latin|admissum]] [[wikt:en:facinus#Latin|facinus]], si [[wikt:en:caedes#Latin|caedes]] [[wikt:en:factus#Participle|facta]], **もし何らかの罪悪が犯されれば、もし殺人がなされれば、 *si de [[wikt:en:hereditas#Latin|hereditate]], de finibus [[wikt:en:controversia#Latin|controversia]] est, **もし、遺産相続について、地所について、訴訟ごとがあれば、 *[[wikt:en:idem#Latin|idem]] [[wikt:en:decerno#Latin|decernunt]], [[wikt:en:praemium#Latin|praemia]] [[wikt:en:poena#Latin|poenas]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:constituo#Latin|constituunt]]; **同じ者たち<small>〔ドルイド〕</small>が裁決して、補償や懲罰を判決するのである。 :  *<!--❻-->si [[wikt:en:aliqui#Latin|qui]] <u>aut</u> [[wikt:en:privatus#Noun|privatus]] <u>aut</u> [[wikt:en:populus#Etymology_1|populus]] eorum [[wikt:en:decretum#Latin|decreto]] non [[wikt:en:sto#Latin|stetit]], **もし何らかの個人<u>あるいは</u>群衆が彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の裁決を遵守しなければ、 *[[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificiis]] [[wikt:en:interdico#Latin|interdicunt]]. **<small>(その者らに)</small><ruby><rb>供犠</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を禁じる。 *Haec [[wikt:en:poena#Latin|poena]] apud eos est [[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissima]]. **これは、彼ら<small>〔ガッリア人〕</small>のもとでは、非常に重い懲罰である。 :  *<!--❼-->Quibus ita [[wikt:en:interdico#Latin|est interdictum]], **このように<small>(<ruby><rb>供犠</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>を)</small>禁じられると、 *hi numero [[wikt:en:impius#Latin|impiorum]] ac [[wikt:en:sceleratus#Participle|sceleratorum]] habentur, **彼らは、不信心で極道な輩と見なされて、 *his omnes [[wikt:en:decedo#Latin|decedunt]], **皆が彼らを忌避して、 *[[wikt:en:aditus#Latin|aditum]] <u>(eorum)</u> [[wikt:en:sermo#Latin|sermonem]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:defugio#Latin|defugiunt]], **アプローチや会話を避ける。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の eorum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。)</span> *ne [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] ex [[wikt:en:contagio#Latin|contagione]] [[wikt:en:incommodum#Noun|incommodi]] [[wikt:en:accipio#Latin|accipiant]], **<small>(彼らとの)</small>接触から、何らかの災厄を<ruby><rb>蒙</rb><rp>(</rp><rt>こうむ</rt><rp>)</rp></ruby>ることがないようにである。 *<u>neque</u> his [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:ius#Etymology_1|ius]] [[wikt:en:reddo#Latin|redditur]], **彼らが請願しても<small>(元通りの)</small>権利は回復されないし、 *<u>neque</u> <u>honos</u> [[wikt:en:ullus#Latin|ullus]] [[wikt:en:communico#Latin|communicatur]]. **いかなる名誉も分け与えられない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:honos#Latin|honos]] は、[[wikt:en:honor#Latin|honor]] の古い語形。)</span> :  *<!--❽-->His autem omnibus [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:praesum#Latin|praeest]] unus, **ところで、これらすべてのドルイドを一人が統轄しており、 *qui summam inter eos habet [[wikt:en:auctoritas#Latin|auctoritatem]]. **その者は彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の間で最高の権威を持っている。 :  *<!--❾-->Hoc [[wikt:en:mortuus#Participle|mortuo]], **この者が死去すると、 *<u>aut</u>, si qui ex reliquis [[wikt:en:excello#Latin|excellit]] [[wikt:en:dignitas#Latin|dignitate]], [[wikt:en:succedo#Latin|succedit]], **<u>あるいは</u>、もし残りの者たちの中から威厳において傑出した者がおれば、継承して、 *<u>aut</u>, si sunt plures [[wikt:en:par#Latin|pares]], [[wikt:en:suffragium#Latin|suffragio]] [[wikt:en:Druides#Latin|druidum]] <u>(adlegitur)</u>; **<u>あるいは</u>、もしより多くの者たちが同等であれば、ドルイドの投票で <u>(選ばれる)</u>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:adlegitur|adlegitur]] はβ系写本の記述で、α系写本にはない。)</span> *[[wikt:en:nonnumquam|non numquam]] etiam [[wikt:en:arma#Latin|armis]] de [[wikt:en:principatus#Latin|principatu]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendunt]]. **ときには、武力でさえも首座を争うことがある。 :  *<!--❿-->Hi certo anni tempore **彼ら<small>〔ドルイド〕</small>は、年間の定められた時期に *in finibus [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutum]], quae regio totius Galliae media habetur, [[wikt:en:consido#Latin|considunt]] in loco [[wikt:en:consecratus|consecrato]]. **<u>全ガッリア</u>の中心地域と見なされているカルヌーテース族の領土において、'''聖なる地'''に集合する。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カルヌーテース族 ''[[w:en:Carnutes|Carnutes]]'' については、[[ガリア戦記_第5巻#25節|第5巻25節]]で言及された。<br>    彼らの首邑は ''[[w:en:Chartres|Chartres]]''([[w:シャルトル|シャルトル]]市)として現代に部族名の名残を伝えている。<br>     だが、むしろ繁栄の中心地・'''[[w:聖地|聖なる地]]はケナブム'''(''[[w:en:Cenabum|Cenabum]]'')であり、<br>    3世紀に[[w:ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス|アウレーリアーヌス帝]]の街と呼ばれ、現在の'''[[w:オルレアン|オルレアン市]]'''に帝の名を遺す。<br>     本節の記述はあくまでカエサルが支配する「全ガッリア」の話であって、<br>    ガッリアの他の地方には別の中心地があったようである。)</span> :  *Huc omnes undique, qui [[wikt:en:controversia#Latin|controversias]] habent, [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **ここへ、四方八方から訴訟などを持つあらゆる者たちが集まって、 *eorumque [[wikt:en:decretum#Latin|decretis]] [[wikt:en:iudicium#Latin|iudiciis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:pareo#Latin|parent]]. **彼ら<small>〔ドルイド〕</small>の裁決や判定に服従する。 :  *<!--⓫-->[[wikt:en:disciplina#Latin|Disciplina]] in [[wikt:en:Britannia#Latin|Britannia]] [[wikt:en:repertus#Latin|reperta]] <span style="color:#009900;">(esse)</span> **<small>(ドルイドの)</small>教説は[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]で見出され、 *atque inde in Galliam [[wikt:en:translatus#Participle|translata]] esse [[wikt:en:existimo#Latin|existimatur]], **そこからガッリアにもたらされたと考えられている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これに対して、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]は、ガッリア人の信仰は[[w:ピュタゴラス教団|ピュタゴラスの教説]]であると伝えている<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.408)</ref>。<br>    [[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば、これは東方のゲタエ人([[w:en:Getae|Getae]];[[w:トラキア|トラキア]]系ないし[[w:ダキア|ダキア]]系)<br>    を通じて取り入れたものだという<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、第7巻 第3章 第5節)</ref>。)</span> *<!--⓬-->et nunc, qui [[wikt:en:diligenter#Latin|diligentius]] eam rem [[wikt:en:cognosco#Latin|cognoscere]] [[wikt:en:volo#Latin|volunt]], **今でも、その事柄をより入念に探究することを欲する者たちは、 *[[wikt:en:plerumque#Adverb|plerumque]] [[wikt:en:illo#Adverb|illo]] [[wikt:en:disco#Latin|discendi]] causa [[wikt:en:proficiscor|proficiscuntur]]. **たいてい、かの地<small>〔ブリタンニア〕</small>に研究するために旅立つ。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===14節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/14節]] {{進捗|00%|2025-01-03}}</span> ;ドルイドについて(2) *<!--❶-->[[wikt:en:Druides#Latin|Druides]] a bello [[wikt:en:absum#Latin|abesse]] [[wikt:en:consuesco#Latin|consuerunt]], **[[w:ドルイド|ドルイド]]は、戦争に関与しない習慣であり、 *neque [[wikt:en:tributum#Latin|tributa]] una cum reliquis [[wikt:en:pendo#Latin|pendunt]]; **ほかの者と一緒に貢納<small>(租税)</small>を支払うこともない。 *[[wikt:en:militia#Latin|militiae]] [[wikt:en:vacatio#Latin|vacationem]] omniumque rerum habent [[wikt:en:immunitas#Latin|immunitatem]]. **[[w:徴兵制度|兵役]]の免除や、あらゆる事柄において免除特権を持っているのである。 :  [[画像:Druids,_in_the_early_morning_glow_of_the_sun.jpg|thumb|right|200px|現代イギリスのドルイド教復興主義者たち]] *<!--❷-->[[wikt:en:tantus#Latin|Tantis]] [[wikt:en:excitatus#Latin|excitati]] [[wikt:en:praemium#Latin|praemiis]] **このような特典に駆り立てられて *et sua [[wikt:en:spons#Latin|sponte]] multi in [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinam]] [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **自らの意思で多くの者が教え<small>(の場)</small>に集まっても来るし、 *et a [[wikt:en:parens#Etymology_1|parentibus]] propinquisque [[wikt:en:mitto#Latin|mittuntur]]. **両親や縁者たちによって送られても来る。 :  *<!--❸-->Magnum ibi numerum [[wikt:en:versus#Etymology_3_2|versuum]] [[wikt:en:edisco#Latin|ediscere]] [[wikt:en:dico#Latin|dicuntur]]. **<small>(彼らは)</small>そこで詩句の多数を習得すると言われている。 :  *Itaque annos [[wikt:en:nonnullus#Latin|non nulli]] <u>XX([[wikt:en:vicenus#Latin|vicenos]])</u> in [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplina]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanent]]. **こうして、少なからぬ者たちが、20年にもわたって教え<small>(の場)</small>に残留する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:XX#Translingual|XX]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:vicenos|vicenos]] となっているが、意味は同じ。)</span> :  *Neque [[wikt:en:fas#Latin|fas]] esse [[wikt:en:existimo#Latin|existimant]] ea litteris [[wikt:en:mando#Latin|mandare]], **それら<small>(の詩句)</small>を文字で刻み込むことは、<ruby><rb>神意</rb><rp>(</rp><rt>ファース</rt><rp>)</rp></ruby>に背くと考えている。 *cum in reliquis fere rebus, **もっとも、ほぼ他の事柄においては、 *[[wikt:en:publicus#Adjective|publicis]] [[wikt:en:privatus#Adjective|privatis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:ratio#Latin|rationibus]], [[wikt:en:Graecus#Adjective|Graecis]] litteris [[wikt:en:utor#Latin|utantur]]. **公的および私的な用件に[[w:ギリシア文字|ギリシア文字]]を用いる。 {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Dédicace_de_Segomaros_(inscription gallo-grecque).png|thumb|left|300px|ギリシア文字で刻まれたガッリアの碑文]] | style="vertical-align:top; text-align:left;" |[[画像:Carte des inscriptions en langue gauloise répertoriées sur le site du RIIG jusqu'en juillet 2024.jpg|thumb|left|200px|フランスにおける[[w:ガリア語|ガッリア語]]碑文の分布図。<br>緑色の丸印は[[w:ギリシア文字|ギリシア文字]]、赤色の丸印は[[w:ラテン文字|ラテン文字]]、橙色の丸印はその他の文字で刻まれたもの。]] |} :  *<!--❹-->Id mihi duabus de causis [[wikt:en:instituo#Latin|instituisse]] videntur, **それは、私<small>〔カエサル〕</small>には、二つの理由から<small>(ドルイドが)</small>定めたことと思われる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これは、カエサルが自らを一人称で示している珍しい個所である。)</span> *quod <u>neque</u> in <u>vulgum</u> [[wikt:en:disciplina#Latin|disciplinam]] [[wikt:en:effero#Latin|efferri]] [[wikt:en:volo#Latin|velint]] **というのは、教えが一般大衆にもたらされることを欲してもいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:vulgum|vulgum]] だが、<br>         近世以降の印刷本[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Editio_princeps|ed.pr.]] では [[wikt:en:vulgus#Latin|vulgus]] としているが、語形の相異。)</span> *<u>neque</u> eos, qui [[wikt:en:disco#Latin|discunt]], litteris [[wikt:en:confisus#Latin|confisos]] minus memoriae [[wikt:en:studeo#Latin|studere]];<!--:--> **<small>(教えを)</small>学ぶ者が、文字を頼りにして、あまり暗記することに努めなくならないようにでもある。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque …「~でもないし、…でもない」)</span> :  [[画像:Dying_gaul.jpg|thumb|right|200px|『[[w:瀕死のガリア人|瀕死のガリア人]]』([[w:en:Dying_Gaul|Dying Gaul]])像(ローマ市の[[w:カピトリーノ美術館|カピトリーノ美術館]])]] *quod fere [[wikt:en:plerique#Noun|plerisque]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidit]], **というのも、ほとんど多くの者たちに、起こることには、 *ut [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] litterarum [[wikt:en:diligentia#Noun|diligentiam]] in [[wikt:en:perdiscendo|perdiscendo]] ac memoriam [[wikt:en:remitto#Latin|remittant]]. **文字の助けによって、入念に猛勉強することや暗記することを放棄してしまうのである。 :  *<!--❺-->[[wikt:en:in_primis#Latin|In primis]] hoc volunt [[wikt:en:persuadeo#Latin|persuadere]], **とりわけ、彼ら<small>〔ドルイド〕</small>が説くことを欲しているのは、 *non [[wikt:en:intereo#Latin|interire]] animas, **霊魂は滅びることがないのみならず、 *sed ab [[wikt:en:alius#Latin|aliis]] post [[wikt:en:mors#Latin|mortem]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] ad [[wikt:en:alius#Latin|alios]], **死後にある者から別のある者へ乗り移るということである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ガッリア人の[[w:輪廻転生|転生信仰]]は、[[w:ピュタゴラス教団|ピュタゴラスの教説]]であると、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]が伝えている<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.408)</ref>。)</span> *atque hoc maxime ad [[wikt:en:virtus#Latin|virtutem]] [[wikt:en:excito#Latin|excitari]] [[wikt:en:puto#Latin|putant]], [[wikt:en:metus#Latin|metu]] [[wikt:en:mors#Latin|mortis]] [[wikt:en:neglectus#Latin|neglecto]]. **このこと<small>〔霊魂の不滅〕</small>によって死の恐怖に無頓着になってとりわけ武勇へ駆り立てられると<small>(ドルイドは)</small>思っている。 [[画像:Universum.jpg|thumb|right|200px|古代以来の伝統的な世界観における天空と平らな大地。カルデアやギリシアを除けば、丸い地球という観念は知られていなかった。]] :  *<!--❻-->Multa [[wikt:en:praeterea|praeterea]] **さらにおおくのことを、 *de [[wikt:en:sidus#Latin|sideribus]] atque eorum [[wikt:en:motus#Noun_2|motu]], **星々とその動きについて、 *de [[wikt:en:mundus#Noun_2|mundi]] ac [[wikt:en:terra#Latin|terrarum]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudine]], **天空と大地の大きさについて、 *de [[wikt:en:res#Latin|rerum]] [[wikt:en:natura#Latin|natura]], **事物の性質について、 *de [[wikt:en:deus#Latin|deorum]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalium]] [[wikt:en:vis#Latin|vi]] ac [[wikt:en:potestas#Latin|potestate]] **不死なる神々の力と支配について、 *[[wikt:en:disputo#Latin|disputant]] et [[wikt:en:iuventus#Latin|iuventuti]] [[wikt:en:trado#Latin|tradunt]]. **研究して、青年たちに教示するのである。 :  :<span style="color:#009900;">('''訳注:ドルイドについて'''<br>    ケルト社会の神官・祭司・僧などとされるドルイドについては、<br>    おそらくは[[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]、そして'''カエサル'''、および[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.410-p.411)</ref>、<br>    [[w:ストラボン|ストラボン]]<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.341-p.342) </ref>、ポンポニウス・メラ<ref>ポンポニウス・メラ『世界地理』(前掲、p.549)</ref>などのギリシア人・ローマ人の<br>    著述家たちがそれぞれ書き残しているために同時代や現代に知られている。<br>    しかし、本節にもあるように、その秘密主義からか、古代ギリシア・ローマの<br>    著作にあるほかには、その詳細については不明である。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===15節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/15節]] {{進捗|00%|2025-01-12}}</span> [[画像:BIATEC_pri_NBS_1.jpg|thumb|right|200px|ケルト系の王ビアテック([[w:en:Biatec|Biatec]])の騎馬像([[w:スロバキア国立銀行|スロバキア国立銀行]])。彼はBC1世紀のケルトの硬貨に刻まれた人物で、現代[[w:スロバキア・コルナ|スロバキアの5コルナ]]硬貨にも刻まれている。]] [[画像:Bige_Musée_de_Laon_050208.jpg|thumb|right|200px|二頭立て二輪馬車([[w:チャリオット|戦車]])に乗るガッリア人像(仏・[[w:ラン (フランス)|ラン]]博物館)]] '''ガッリア人の騎士階級について''' *<!--❶-->Alterum [[wikt:en:genus#Noun_6|genus]] est [[wikt:en:eques#Latin|equitum]]. **<small>([[w:ドルイド|ドルイド]]と並ぶ)</small>もう一つの階級は、[[w:騎士|騎士]]である。 :  *Hi, cum [[wikt:en:utor#Latin|est usus]] atque [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquod]] bellum [[wikt:en:incido#Etymology_1|incidit]] **彼らは、必要とし、かつ何らかの戦争が勃発したときには、 *quod fere ante Caesaris [[wikt:en:adventus#Latin|adventum]] [[wikt:en:quotannis#Latin|quotannis]] [[wikt:en:accido#Latin|accidere]] [[wikt:en:soleo#Latin|solebat]], **それ<small>〔戦争〕</small>はカエサルの到来以前にはほとんど毎年のように起こるのが常であり、 *uti <u>aut</u> ipsi [[wikt:en:iniuria#Latin|iniurias]] [[wikt:en:infero#Latin|inferrent]] <u>aut</u> [[wikt:en:inlatus#Latin|inlatas]] [[wikt:en:propulso#Latin|propulsarent]], **自身が侵犯行為を引き起こすためか、<u>あるいは</u>引き起こされて撃退するためであったが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> *omnes in bello [[wikt:en:versor#Latin|versantur]], **総勢が戦争に従事する。 :  *<!--❷-->atque eorum ut [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] est [[wikt:en:genus#Noun_6|genere]] [[wikt:en:copia#Latin|copiis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplissimus|amplissimus]], **さらに彼らのめいめいが、生まれの高貴さや富の豊かさにおいて際立っていればいるほど、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ut quisque ~ ita;おのおのが~であればあるほどますます)</span> *ita plurimos [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se [[wikt:en:ambactus#Latin|ambactos]] [[wikt:en:cliens#Latin|clientes]]<nowiki>que</nowiki> habet. **自らの周囲に非常に多くの従臣や庇護民たちを侍らせる。 *Hanc unam [[wikt:en:gratia#Latin|gratiam]] [[wikt:en:potentia#Latin|potentiam]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:nosco#Latin|noverunt]]. **<small>(騎士たちは)</small>これが信望や権勢<small>(を示すこと)</small>の一つであると認識しているのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===16節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/16節]] {{進捗|00%|2025-01-18}}</span> ;ガッリア人の信仰と生け贄、ウィッカーマン :  ;   人間を<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>として捧げる *<!--❶-->[[wikt:en:natio#Latin|Natio]] est <u>omnium</u> [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] [[wikt:en:admodum|admodum]] [[wikt:en:deditus|dedita]] [[wikt:en:religio#Latin|religionibus]], **ガッリア人全体の部族民は、まったく信心<small>(または迷信)</small>に献身している。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:omnium#Latin|omnium]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:omnis#Latin|omnis]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:religio#Latin|religio]] は ''superstitious rites''「迷信的儀式」などと訳される。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dedo#Latin|est dēditus]] +与格「~に捧げられている」)</span> [[画像:Myths and legends; the Celtic race (1910) (14781091124).jpg|thumb|ガッリアの<ruby><rb>人身</rb><rp>(</rp><rt>ひとみ</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>御供</rb><rp>(</rp><rt>ごくう</rt><rp>)</rp></ruby>の想像画(1910年、[[w:en:T. W. Rolleston|トーマス・ウィリアム・ロールストン]]著『神話と伝説;ケルト民族』の挿絵)。]] *<!--❷-->atque ob eam causam, **その理由のために、 *qui sunt [[wikt:en:adfectus#Participle|adfecti]] [[wikt:en:gravior#Latin|gravioribus]] [[wikt:en:morbus#Latin|morbis]] **重篤な病を患っている者たち **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:adficio|sunt adfectus]] ([[wikt:en:afficiō|sunt affectus]]) ~「~に苦しめられている」)</span> *quique in [[wikt:en:proelium#Latin|proeliis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:versor#Latin|versantur]], **および危険な合戦に従事している者たちは、 *<u>aut</u> pro [[wikt:en:victima#Latin|victimis]] homines [[wikt:en:immolo#Latin|immolant]] **<u>あるいは</u> [[w:生贄|<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>]]<small>〔犠牲獣〕</small>として人間を供えたり、 *<u>aut</u> se [[wikt:en:immolaturus#Latin|immolaturos]] [[wikt:en:voveo#Latin|vovent]], **<u>あるいは</u> 自らを犠牲にするつもりであると誓願して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:immolo#Latin|immolātūrus (esse)]] 「犠牲に供えるつもりである」)</span> *[[wikt:en:administer#Latin|administris]]<nowiki>que</nowiki> ad ea [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]] [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]];<!--,--> **その<ruby><rb>[[w:供犠|供犠]]</rb><rp>(</rp><rt>くぎ</rt><rp>)</rp></ruby>のための司祭として[[w:ドルイド|ドルイド]]を雇うのである。 :  *<!--❸-->quod, pro vita hominis [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] hominis vita [[wikt:en:reddo#Latin|reddatur]], **というのは<small>(一人の)</small>人間の生命のためには、<small>(もう一人の)</small>人間の生命が償われない限り、 *non posse <sup>(*)</sup> [[wikt:en:deus#Latin|deorum]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalium]] [[wikt:en:numen#Latin|numen]] [[wikt:en:placo#Latin|placari]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]], **不死なる神々の<ruby><rb>御霊</rb><rp>(</rp><rt>みたま</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby><rb>宥</rb><rp>(</rp><rt>なだ</rt><rp>)</rp></ruby>められることができないと<small>(部族民たちが)</small>思っており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:(*) 印は、&beta;系写本では [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] という記述だが、<br>        &nbsp; &alpha;系写本では省かれている。)</span> *[[wikt:en:publice|publice]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:idem#Latin|eiusdem]] [[wikt:en:genus#Latin|generis]] habent [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificia]]. **同じような類いの供儀を公けに定めているからである。 :  ;    枝編細工の巨像([[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]) *<!--❹-->[[wikt:en:alius#Latin|Alii]] [[wikt:en:immanis#Latin|immani]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudine]] [[wikt:en:simulacrum#Latin|simulacra]] habent, **他の者たちは、桁外れに巨大な像を持っていて、 *quorum [[wikt:en:contextus#Participle|contexta]] [[wikt:en:vimen#Latin|viminibus]] [[wikt:en:membrum#Latin|membra]] [[wikt:en:vivus#Latin|vivis]] hominibus [[wikt:en:compleo#Latin|complent]]; **その小枝で編み込まれた四肢を、生きている人間たちで満杯にして、 *quibus [[wikt:en:succensus#Latin|succensis]] **それらが燃やされると、 *[[wikt:en:circumventus|circumventi]] [[wikt:en:flamma#Latin|flamma]] [[wikt:en:exanimō|exanimantur]] homines. **<small>(像に詰め込まれた)</small>人々は炎に取り巻かれて息絶えさせられるのである。 :  *<!--❺--><u>Supplicia</u> eorum, qui in [[wikt:en:furtum#Latin|furto]] <u>aut</u> in [[wikt:en:latrocinium#Latin|latrocinio]] **窃盗あるいは強盗に関わった者たちを<u>犠牲</u>にすることにより、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:supplicium#Latin|supplicium]]「拷問、刑罰、極刑」あるいは「犠牲、供物」)</span> *<u>aut</u> [[wikt:en:aliqui#Latin|aliqua]] <u>noxia</u> sint [[wikt:en:comprehensus#Latin|comprehensi]], **あるいは何らかの加害行為により捕らわれた者たち<small>(の処刑)</small>によって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:・・ aut ~, aut …「・・あるいは~、あるいは…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・&pi;系・S写本では [[wikt:en:noxia#Latin|noxia]] だが、<br>         &rho;系・BMLN写本では [[wikt:en:noxa#Latin|noxa]] などと異読がある。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:comprehendo#Latin|sint comprehensi]]「捕らわれた」)</span> *[[wikt:en:gratior#Latin|gratiora]] [[wikt:en:deus#Latin|dis]] [[wikt:en:immortalis#Latin|immortalibus]] esse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]]; **不死なる神々に受け<ruby><rb>容</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>れられやすいと<small>(人々を[[w:火刑|火刑]]に処した者たちは)</small>思っている。 :  *sed, cum eius generis [[wikt:en:copia#Latin|copia]] [[wikt:en:deficio#Latin|defecit]], **しかしながら、その類いの供給が欠けたときには、 *etiam ad [[wikt:en:innocens#Latin|innocentium]] <u>[[wikt:en:supplicium#Latin|supplicia]]</u> [[wikt:en:descendo#Latin|descendunt]]. **<ruby><rb>無辜</rb><rp>(</rp><rt>むこ</rt><rp>)</rp></ruby>の者たちさえも<u>犠牲</u>にすることに頼るのである。 :  :<span style="color:#009900;">(訳注:このような、いわゆる「'''[[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]'''」の供犠については[[w:ストラボン|ストラボーン]]も伝えており<ref>ストラボーン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.343)</ref>、<br>    [[w:人身御供|人身御供]]の種類の一つとして、干し草やたきぎで巨像を作り、その中へあらゆる<br>    家畜・野生動物や人間たちを投げ込んで丸焼きにする習慣があったという。<br>     また、[[w:シケリアのディオドロス|ディオドロス]]<ref>ディオドロス『神代地誌』(前掲、p.410~p.411)</ref>やストラボーンによれば、ドルイドはむしろ'''[[w:予言|予言者]]・[[w:占い|占い師]]'''<br>    であるという。ドルイドが重要な問題について占うときには、供犠される人間の<br>     腹または背中を剣などで刺して、犠牲者の倒れ方、肢体のけいれん、出血の様子<br>    などを観察して、将来の出来事を占うのだという。)</span> {| class="wikitable" |- | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:Wicker man (Britannia antiqua illustrata).jpg|thumb|left|500px|ウィッカーマンの想像画(1676年)]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The Wicker Man of the Druids crop.jpg|thumb|left|400px|想像画(1773/1776年) ]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The religious denominations in the United States- their history, doctrine, government and statistics. With a preliminary sketch of Judaism, paganism and Mohammedanism (1854) (14777386845).jpg|thumb|left|250px|想像画(1854年)]] | style="vertical-align:bottom; text-align:left;" |[[画像:The 2007 wicker man.jpg|thumb|left|250px|2007年に造られたウィッカーマン]] |- | colspan="4" |柳の枝で編んだ巨人[[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]([[w:en:Wicker_Man|Wicker Man]])の想像画(17~19世紀)。この特異な風習は、近代になって人々の興味をかき立て、いくつもの想像画が描かれた<ref>例えば『ケルト人─蘇るヨーロッパ<幻の民>』C.エリュエール著、鶴岡真弓監修、創元社、p.130の挿絵などを参照。</ref>。 |} <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===17節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/17節]] {{進捗|00%|2025-01-26}}</span> ;ガッリアの神々(ローマ風解釈) *<!--❶--><u>Deum</u> maxime [[wikt:en:Mercurius#Latin|Mercurium]] [[wikt:en:colo#Latin|colunt]]. **<small>(ガッリア人たちは)</small>神々のうちでとりわけ[[w:メルクリウス|メルクリウス]]を崇拝している。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:メルクリウスは[[w:ローマ神話|ローマ神話]]の神名であり、<br>    本節の神名はすべてローマ風解釈である。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:deum|deum]] は、主要写本&omega; の記述だが、<br>         [[wikt:en:deorum#Latin|deorum]] とする [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] の修正提案がある。)</span> *Huius sunt [[wikt:en:plurimus#Latin|plurima]] [[wikt:en:simulacrum#Latin|simulacra]]<!--:-->, **彼の偶像が最も多い。 *hunc omnium [[wikt:en:inventor#Latin|inventorem]] [[wikt:en:ars#Latin|artium]] ferunt, **<small>(ガッリア人たちは)</small>彼をすべての技術の発明者であると言い伝えており、 *hunc [[wikt:en:via#Latin|viarum]] atque [[wikt:en:iter#Latin|itinerum]] [[wikt:en:dux#Latin|ducem]], **彼を道および旅の案内者として、 *hunc ad [[wikt:en:quaestus#Latin|quaestus]] [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:mercatura#Latin|mercaturas]]<nowiki>que</nowiki> habere [[wikt:en:vis#Latin|vim]] [[wikt:en:maximus#Latin|maximam]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]]. **彼が金銭の利得や商取引で絶大な力を持つと<small>(ガッリア人たちは)</small>思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これらは、ローマ神話の[[w:メルクリウス|メルクリウス]] [[w:la:Mercurius (deus)|Mercurius]] が比定されるようになっていた<br>         ギリシア神話の[[w:ヘルメース|ヘルメース]] [[wikt:en:Ἑρμῆς|Ἑρμῆς]] の説明とも受け取れる。)</span> :  *<!--❷-->Post hunc Apollinem et Martem et Iovem et Minervam. **彼に続いて、アポッローとマールスとユッピテルとミネルウァを<small>(ガッリア人は崇拝している)</small>。 [[画像:Taranis_Jupiter_with_wheel_and_thunderbolt_Le_Chatelet_Gourzon_Haute_Marne.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの雷神タラニス([[w:en:Taranis|Taranis]])の神像([[w:en:National_Archaeological_Museum_(France)|フランス国立考古学博物館]])。雷を司ることからローマ神話の[[w:ユーピテル|ユッピテル]]と同一視された。左手に車輪、右手に稲妻を持っている。]] [[画像:God_of_Etang_sur_Arroux_possible_depiction_of_Cernunnos.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの神ケルヌンノス([[w:en:Cernunnos|Cernunnos]])の神像(フランス国立考古学博物館)。]] :  *De his **これら<small>(の神々)</small>について、 *[[wikt:en:idem#Latin|eandem]] fere, quam [[wikt:en:reliquus#Latin|reliquae]] [[wikt:en:gens#Latin|gentes]], habent [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]]: **<small>(以下のような)</small>ほかの種族<small>(が持っているの)</small>とほぼ同じ見解を持っている。 *[[wikt:en:Apollo#Latin|Apollinem]] [[wikt:en:morbus#Latin|morbos]] [[wikt:en:depello#Latin|depellere]], **[[w:アポローン|アポッロー]]は病気を追い払い、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Apollo|Apollo]] は、医術と病気の神アポローン [[wikt:en:Ἀπόλλων|Ἀπόλλων]] に比定される。)</span> *[[wikt:en:Minerva#Latin|Minervam]] [[wikt:en:opus#Latin|operum]] atque [[wikt:en:artificium#Latin|artificiorum]] [[wikt:en:initium#Latin|initia]] [[wikt:en:trado#Latin|tradere]], **[[w:ミネルウァ|ミネルウァ]]は工芸や芸術の初歩を教示し、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Minerva|Minerva]] は、工芸や芸術の女神アテーナー [[wikt:en:Ἀθηνᾶ|Ἀθηνᾶ]] に比定される。<br>     Mercurius が [[wikt:en:ars#Latin|ars]] を司ると前述したのに対して、<br>     Minerva は [[wikt:en:opus#Latin|opus]] や [[wikt:en:artificium#Latin|artificium]] を司ると述べている。<br>    なお、ローマ神話のミネルウァは、[[w:en:Etruscan religion|エトルリア神話]]の<br>    女神メンルウァ ''[[w:en:Menrva|Menrva]]'' を移入したものと考えられている。)</span> *[[wikt:en:Iuppiter#Latin|Iovem]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]] [[wikt:en:caelestia#Latin|caelestium]] [[wikt:en:tenere#Latin|tenere]], **[[w:ユーピテル|ユッピテル]]は天界の統治を司り、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Iuppiter|Iuppiter]] は、天上の支配者ゼウス [[wikt:en:Ζεύς|Ζεύς]] に比定される。)</span> *[[wikt:en:Mars#Latin|Martem]] [[wikt:en:bellum#Latin|bella]] [[wikt:en:rego#Latin|regere]]. **[[w:マルス (ローマ神話)|マールス]]は戦争を支配する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Mars (deus)|Mars]] は、荒ぶる戦争の神アレース [[wikt:en:Ἄρης|Ἄρης]] に比定される。)</span> :  *<!--❸-->Huic, cum [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimico#Latin|dimicare]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituerunt]], **彼<small>〔マルス〕</small>には、<small>(ガッリア人が)</small>戦闘で干戈を交えることを決心したときに、 *ea quae [[wikt:en:bellum#Latin|bello]] [[wikt:en:capio#Latin|ceperint]], plerumque [[wikt:en:devoveo#Latin|devovent]]: **戦争で捕獲したものを、たいていは奉納するものである。 *<u>cum</u> <u>superaverunt</u>, [[wikt:en:animal#Latin|animalia]] [[wikt:en:captus#Latin|capta]] [[wikt:en:immolo#Latin|immolant]] **<small>(戦闘で)</small>打ち勝ったときには、捕獲された獣を<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>け<ruby><rb>贄</rb><rp>(</rp><rt>にえ</rt><rp>)</rp></ruby>に供えて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の cum は、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] の修正提案で、<br>         主要写本&omega; では quae となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の動詞は、<br>        &alpha;系・V写本では [[wikt:en:superaverint|superaverint]] <small>(3人称・複数・完了・<u>接続法</u>)</small> 、<br>        &rho;系・T写本では [[wikt:en:superarint|superarint]] <small>( 同 上 )</small> だが、<br>        印刷本 [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Editio_princeps|ed.pr.]] では、[[wikt:en:superaverunt|superaverunt]] <small>(3人称・複数・完了・<u>直接法</u>)</small><br>         となっている。)</span> *reliquasque res in unum locum [[wikt:en:confero#Latin|conferunt]]. **残りの物を1か所に運び集める。 :  *<!--❹-->Multis in [[wikt:en:civitas#Latin|civitatibus]] **多くの部族において、 *harum rerum [[wikt:en:exstructus#Latin|exstructos]] [[wikt:en:tumulus#Latin|tumulos]] **これらの物が積み上げられた塚を、 *locis [[wikt:en:consecratus#Latin|consecratis]] [[wikt:en:conspicor#Latin|conspicari]] [[wikt:en:licet#Latin|licet]]; **<u>聖なる地</u> で見ることができる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:<u>聖なる地</u> locus [[wikt:en:consecratus|consecratus]] については、[[#13節|13節]]で言及された。)</span> :  *<!--❺-->neque saepe [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidit]], ut [[wikt:en:neglectus#Latin|neglecta]] [[wikt:en:quispiam#Pronoun|quispiam]] [[wikt:en:religio#Latin|religione]] **何らかの者が信仰を軽視するようなことが、しばしば起こることはない。 *<u>aut</u> [[wikt:en:captus#Latin|capta]] apud se [[wikt:en:occulto#Latin|occultare]] **<u>あるいは</u>捕獲されたものを自分のもとに隠すこと、 *<u>aut</u> [[wikt:en:positus#Latin|posita]] [[wikt:en:tollo#Latin|tollere]] [[wikt:en:audeo#Latin|auderet]], **<u>あるいは</u><small>(塚に)</small>置かれたものをあえて運び去ることは。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …「あるいは~、あるいは…」)</span> *[[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissimum]]<nowiki>que</nowiki> ei rei [[wikt:en:supplicium#Latin|supplicium]] cum [[wikt:en:cruciatus#Noun|cruciatu]] [[wikt:en:constitutus#Latin|constitutum]] est. **そんな事には、拷問を伴う最も重い刑罰が決められている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:最も重い刑罰とは、処刑であると思われる。)</span> <br> :<span style="color:#009900;">(訳注:'''ローマ風解釈について'''<br>    ガッリアなどケルト文化の社会においては、非常に多くの神々が信仰されており、<br>    ケルト語による多くの神名が知られており、考古学的にも多くの神像が遺されている。<br>    しかしながら、これらの神々がどのような性格や権能を持っていたのか、詳しくは判っていない。<br>    ローマ人は、数多くのケルトの神々をローマ神話の神々の型に当てはめて解釈した。<br>    [[w:タキトゥス|タキトゥス]]はこれを「[[w:ローマ風解釈|ローマ風解釈]]」[[w:en:Interpretatio_graeca#Interpretatio_romana|Interpretatio Romana]] <ref>タキトゥス『ゲルマーニア』43章([[s:la:De_origine_et_situ_Germanorum_(Germania)#XLIII|ラテン語原文]])を参照。</ref>と呼んでいる<ref>『ケルト事典』(前掲)「ローマ風解釈」の項を参照。</ref>。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===18節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/18節]] {{進捗|00%|2025-01-26}}</span> ;ガッリア人の時間や子供についての観念 *<!--❶-->[[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] se omnes ab [[wikt:en:Dis#Latin|Dite]] patre [[wikt:en:prognatus#Latin|prognatos]] [[wikt:en:praedico#Etymology_1|praedicant]] **ガッリア人は、自分たちは皆、ディース・パテルの末裔であると公言しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ディース・パテル [[w:en:Dis_Pater|Dis Pater]] も前節と同様に、ローマ神話の神名の<br>    「[[w:ローマ風解釈|ローマ風解釈]]」[[w:en:Interpretatio_graeca#Interpretatio_romana|Interpretatio Romana]] である。ギリシア語の神名<br>    [[wikt:en:プルートーン|プルートーン]] [[wikt:en:Πλούτων|Πλούτων]] は「富裕な」という意味を持つことから、<br>    「富裕な」を意味するラテン語の [[wikt:en:dis#Latin|dīs]] が当てられて、<br>    「富裕な父」を意味するディース・パテル Dis Pater となった。<br>     これに比定されるケルト神話の神としては、<br>     スケッルス [[w:en:Sucellus|Sucellus]]、タラニス [[w:en:Taranis|Taranis]]、ケルヌンノス [[w:en:Cernunnos|Cernunnos]]<br>      など諸説がある。<br>      ⇒英語記事 ''[[w:en:Gaulish Dis Pater|Gaulish Dis Pater]]'' などを参照せよ。)</span> [[画像:Gaul_god_Sucellus.jpg|thumb|right|200px|ガッリアの神スケッルス([[w:en:Sucellus|Sucellus]])の神像。[[w:冥界|冥界]]の神とされ、ディス・パテルと同一視されたという説も考えられている。]] *idque ab [[wikt:en:Druides#Latin|druidibus]] [[wikt:en:proditus|proditum]] [[wikt:en:dico#Latin|dicunt]]. **そのことは[[w:ドルイド|ドルイド]]により伝えられた、と言っている。 :  ;  時間の観念 *<!--❷-->Ob eam causam **その理由のために、 *[[wikt:en:spatium#Latin|spatia]] omnis [[wikt:en:tempus#Latin|temporis]] non numero [[wikt:en:dies#Latin|dierum]], **すべての[[w:時間|時間]]の間隔を、[[w:昼|昼間]]の数ではなく、 *sed [[wikt:en:nox#Latin|noctium]] [[wikt:en:finio#Latin|finiunt]]; **[[w:夜|夜間]]<small>(の数)</small>で区切る。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:日没を一日のはじまりとする数え方は、<br>    現代の太陰暦を用いる社会でも見られる。)</span> *[[wikt:en:dies#Latin|dies]] [[wikt:en:natalis#Latin|natales]] et [[wikt:en:mensis#Latin|mensum]] et [[wikt:en:annus#Latin|annorum]] [[wikt:en:initium#Latin|initia]] **誕生日も、月や年の初めも、 *<u>sic</u> [[wikt:en:observo#Latin|observant]], <u>ut</u> [[wikt:en:nox#Latin|noctem]] dies [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequatur]]. **夜間に日が続くように注意を払っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:sic#Latin|sīc]] ~ [[wikt:en:ut#Latin|ut]] ・・・「・・・ように~」)</span> :  ;  元服前の子どもは、父親から遠ざけられる *<!--❸-->In reliquis vitae [[wikt:en:institutum#Latin|institutis]] **人生のほかの慣習において、 *hoc fere ab reliquis [[wikt:en:differo#Latin|differunt]], **以下の点でほかの<small>(種族の)</small>者たちからほぼ異なっている。 *quod suos [[wikt:en:liber#Noun_5|liberos]], **自分の子供たちが、 *nisi cum [[wikt:en:adolesco#Latin|adoleverunt]], ut [[wikt:en:munus#Latin|munus]] [[wikt:en:militia#Latin|militiae]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinere]] possint, **[[w:徴兵制度|兵役の義務]]を果たすことができるように成長したときでない限り、 *palam ad se [[wikt:en:adeo#Latin|adire]] non [[wikt:en:patior#Latin|patiuntur]] **公然と自分のもとへ近づくことは許されないし、 *[[wikt:en:filius#Latin|filium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:puerilis#Latin|puerili]] [[wikt:en:aetas#Latin|aetate]] in publico in [[wikt:en:conspectus#Noun_2|conspectu]] [[wikt:en:pater#Latin|patris]] [[wikt:en:adsisto|adsistere]] [[wikt:en:turpis#Latin|turpe]] [[wikt:en:duco#Latin|ducunt]]. **少年期の息子が公けに父親の見ているところでそばに立つことは恥ずべきだと見なしている。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===19節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/19節]] {{進捗|00%|2025-02-08}}</span> ;ガッリア人の婚姻と財産・葬儀の制度 *<!--❶-->[[wikt:en:vir#Latin|Viri]], <u>quantas</u> [[wikt:en:pecunia#Latin|pecunias]] ab [[wikt:en:uxor#Latin|uxoribus]] [[wikt:en:dos#Latin|dotis]] nomine [[wikt:en:accipio#Latin|acceperunt]], **夫は、妻から[[w:持参金|持参金]]の名目で受け取った金銭<u>の分だけ</u>、 *<u>tantas</u> ex suis [[wikt:en:bonum#Noun_2|bonis]] [[wikt:en:aestimatio#Latin|aestimatione]] [[wikt:en:factus#Participle|facta]] cum [[wikt:en:dos#Latin|dotibus]] [[wikt:en:communico#Latin|communicant]]. **自分の財産のうちから見積もられた分を、持参金とともに一つにする。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quantus#Latin|quantus]] ~ [[wikt:en:tantus#Latin|tantus]] ・・・「~だけ・・・」)</span> :  ;   財産と持参金を元手に、利殖に励む [[画像:Hallstatt_culture_ramsauer.jpg|thumb|right|200px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]の[[w:墳丘墓|墳丘墓]]から発掘された遺骸と[[w:副葬品|副葬品]](19世紀の模写)。ガッリアなどではハルシュタット文化後期から[[w:土葬|土葬]]が普及したが、[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]中期から再び[[w:火葬|火葬]]が主流になったと考えられている。]] *<!--❷-->Huius omnis [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:coniunctim|coniunctim]] [[wikt:en:ratio#Latin|ratio]] habetur **これらのすべての金銭は共同に算定が行なわれて、 *[[wikt:en:fructus#Latin|fructus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:servo#Latin|servantur]]: **[[w:利子|利子]]が貯蓄される。 *[[wikt:en:uter#Etymology_1|uter]] eorum vita [[wikt:en:supero#Latin|superarit]], **彼ら2人のいずれかが、人生において生き残ったら、 *ad eum pars [[wikt:en:uterque#Latin|utriusque]] cum [[wikt:en:fructus#Latin|fructibus]] [[wikt:en:superior#Latin|superiorum]] [[wikt:en:tempus#Latin|temporum]] [[wikt:en:pervenio#Latin|pervenit]]. **双方の分がかつての<small>(貯蓄の)</small>期間の利子とともに<small>(生き残った)</small>その者<small>(の所有)</small>に帰する。 :  ;   上級国民の家父長は、妻子を「生かすも殺すも思いのまま」にできる *<!--❸-->[[wikt:en:vir#Latin|Viri]] in [[wikt:en:uxor#Latin|uxores]], [[wikt:en:sicuti|sicuti]] in [[wikt:en:liber#Latin|liberos]], [[wikt:en:vita#Latin|vitae]] [[wikt:en:nex#Latin|necis]]<nowiki>que</nowiki> habent [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]]; **夫は、妻において、子供におけるのと同様に、生かすも殺すも勝手である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「[[w:家父長制|家父長]]の権限」 [[wikt:en:patria_potestas#Latin|patria potestas]] を認められた家庭の夫・父親が<br>    妻子の生死を自由にできる「[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]」を握っているのは<br>    ローマ人も同様で、これは [[wikt:en:ius vitae necisque|ius vitae necisque]] と呼ばれている。)</span> ;   夫が遺産目当てに謀殺されたら、妻は拷問によってなぶり殺しにされる *et cum [[wikt:en:pater#Latin|pater]] familiae [[wikt:en:inlustrior|inllustriore]] loco [[wikt:en:natus#Participle|natus]] [[wikt:en:decedo#Latin|decessit]], **上流身分に生まれた、家庭の父親が死去したとき、 *eius [[wikt:en:propinquus#Latin|propinqui]] [[wikt:en:convenio#Latin|conveniunt]] **彼の親類縁者たちが集まって、 *et de [[wikt:en:mors#Latin|morte]], si res in [[wikt:en:suspicio#Noun|suspicionem]] venit, **<small>(夫の)</small>死について、もし<small>(妻による殺害の)</small>疑念が出来したならば、 *de uxoribus in [[wikt:en:servilis#Latin|servilem]] [[wikt:en:modus#Latin|modum]] [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestionem]] habent, **妻について、[[w:奴隷|奴隷]]におけるようなやり方で審問して、 *et si [[wikt:en:compertus#Latin|compertum]] est, **もし<small>(財産目的での夫の殺害が)</small>確認されたならば、 *[[wikt:en:ignis#Latin|igni]] atque omnibus [[wikt:en:tormentum#Latin|tormentis]] [[wikt:en:excruciatus#Latin|excruciatas]] [[wikt:en:interficio#Latin|interficiunt]]. **火やあらゆる責め道具によって[[w:拷問|拷問]]にかけて<small>(妻を)</small><ruby><rb>誅殺</rb><rp>(</rp><rt>ちゅうさつ</rt><rp>)</rp></ruby>する。 :  ;   盛大な葬儀:家畜や郎党たちも副葬品とともに火中に投じられる *<!--❹-->[[wikt:en:funus#Latin|Funera]] sunt pro [[wikt:en:cultus#Noun_3|cultu]] [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] [[wikt:en:magnificus#Latin|magnifica]] et [[wikt:en:sumptuosus#Latin|sumptuosa]]; **[[w:葬儀|葬儀]]は、ガッリア人の生活習慣の割には派手でぜいたくなものである。 *<u>omniaque quae</u> [[wikt:en:vivus#Latin|vivis]] cordi fuisse [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]] in [[wikt:en:ignis#Latin|ignem]] [[wikt:en:infero#Latin|inferunt]], etiam [[wikt:en:animal#Latin|animalia]], **生前に大切であったと思われるもの一切合財を、獣でさえも、火の中に投げ入れる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では [[wikt:en:omnia#Latin|omnia]]<u>que</u> [[wikt:en:quae#Latin|quae]] だが、<br>         &alpha;系写本では omnia [[wikt:en:quaeque|quaeque]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~<small>(与格)</small> [[wikt:en:cor#Latin|cordī]] esse 「~にとって大切である」)</span> *ac paulo supra hanc [[wikt:en:memoria#Latin|memoriam]] **さらに、この<small>(時代の)</small>少し前の記憶によると、 *[[wikt:en:servus#Latin|servi]] et [[wikt:en:cliens#Latin|clientes]], quos ab his [[wikt:en:dilectus#Participle|dilectos]] esse [[wikt:en:consto#Latin|constabat]], **彼ら<small>〔故人〕</small>により寵愛されていたことが知られていた奴隷や庇護民をも、 *[[wikt:en:iustus#Latin|iustis]] [[wikt:en:funus#Latin|funeribus]] [[wikt:en:confectus#Latin|confectis]] **慣習による葬儀が成し遂げられたら、 *una [[wikt:en:cremo#Latin|cremabantur]]. **一緒に火葬されていたのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===20節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/20節]] {{進捗|00%|2025-02-09}}</span> ;ガッリア部族国家の情報統制 *<!--❶-->Quae [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] [[wikt:en:commode#Latin|commodius]] suam [[wikt:en:res_publica#Latin|rem publicam]] [[wikt:en:administro#Latin|administrare]] [[wikt:en:existimantur|existimantur]], **自分たちの公儀<small>〔国家体制〕</small>をより適切に治めていると考えられているような部族国家は、 *habent [[wikt:en:lex#Latin|legibus]] [[wikt:en:sanctus#Latin|sanctum]], **<small>(以下のように)</small>定められた法度を持つ。 *si [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] [[wikt:en:aliquid#Etymology_2|quid]] de [[wikt:en:res_publica#Latin|re publica]] a [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimis]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumore]] aut [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:acceperit|acceperit]], **もし、誰かが公儀に関して近隣の<small>(他部族の)</small>者たちから何らかの噂や風聞を受け取ったならば、 *uti ad [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratum]] [[wikt:en:deferat|deferat]] [[wikt:en:neve#Latin|neve]] cum [[wikt:en:aliquo#Pronoun|quo]] [[wikt:en:alius#Latin|alio]] [[wikt:en:communicet|communicet]], **官吏に報告して、他の誰かと伝え合ってはならないと。 :  ;   フェイクニュースに右往左往する人々は・・・ *<!--❷-->quod saepe homines [[wikt:en:temerarius#Latin|temerarios]] atque [[wikt:en:imperitus#Latin|imperitos]] **というのは、無分別で無知な人々はしばしば *[[wikt:en:falsus#Participle|falsis]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumoribus]] [[wikt:en:terreri|terreri]] **虚偽な<ruby><rb>流言飛語</rb><rp>(</rp><rt>りゅうげんひご</rt><rp>)</rp></ruby>を怖れて、 *et ad [[wikt:en:facinus#Latin|facinus]] [[wikt:en:impelli|impelli]] **罪業に駆り立てられ、 *et de summis rebus [[wikt:en:consilium#Latin|consilium]] [[wikt:en:capio#Latin|capere]] [[wikt:en:cognosco#Latin|cognitum est]]. **重大な事態についての謀計を企てる、と認識されているからである。 :  ;   官僚たちは機密情報を隠蔽する *<!--❸-->[[wikt:en:magistratus#Latin|Magistratus]] quae [[wikt:en:visus#Participle|visa]] sunt [[wikt:en:occulto#Latin|occultant]], **官吏は、<small>(隠すことが)</small>良いと思われることを隠して、 *<u>[[wikt:en:quisque#Latin|quaeque]]</u> esse ex [[wikt:en:usus#Latin|usu]] [[wikt:en:iudico#Latin|iudicaverunt]], [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudini]] [[wikt:en:prodo#Latin|produnt]]. **有益と判断していたことを、群集に明らかにする。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では quaeque だが、<br>         &beta;系写本では quae となっている。)</span> *De [[wikt:en:res_publica#Latin|re publica]] [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] per [[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:loquor#Latin|loqui]] non [[wikt:en:concedo#Latin|conceditur]]. **公儀について、集会を通じてでない限り、語ることは認められていない。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ゲルマーニア人の社会と風習について== ===21節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/21節]] {{進捗|00%|2025-02-23}}</span> ;ゲルマーニア人の信仰と性 *<!--❶-->[[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:multum#Adverb|multum]] ab hac [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:differo#Latin|differunt]]. **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人は、これらの風習とは大いに異なっている。 *Nam neque [[wikt:en:Druides#Latin|druides]] habent, qui rebus [[wikt:en:divinus#Latin|divinis]] [[wikt:en:praesum#Latin|praesint]], neque [[wikt:en:sacrificium#Latin|sacrificiis]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]]. **すなわち、神事を司る[[w:ドルイド|ドルイド]]も持たないし、供犠に熱心でもない。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:deus#Latin|Deorum]] numero **神々に数えるものとして、 *eos solos [[wikt:en:duco#Latin|ducunt]], quos [[wikt:en:cerno#Latin|cernunt]] et quorum [[wikt:en:aperte#Adverb_2|aperte]] [[wikt:en:ops#Noun_4|opibus]] [[wikt:en:iuvo#Latin|iuvantur]], [[wikt:en:Sol#Latin|Solem]] et [[wikt:en:Vulcanus#Latin|Vulcanum]] et [[wikt:en:Luna#Latin|Lunam]];<!--,--> **(彼らが)見分けるものや明らかにその力で助けられるもの、[[w:太陽|太陽]]と[[w:ウゥルカーヌス|ウルカーヌス]](火の神)と[[w:月|月]]だけを信仰して、 *reliquos <u>ne</u> [[wikt:en:fama#Latin|fama]] <u>quidem</u> [[wikt:en:accipio#Latin|acceperunt]]. **ほかのものは風聞によってさえも受け入れていない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これに対して、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]は、ゲルマーニア人はメルクリウスやマルスなどを信仰すると伝えている<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』2章・9章を参照</ref>。)</span> :  *<!--❸-->Vita omnis in [[wikt:en:venatio#Latin|venationibus]] atque in [[wikt:en:studium#Latin|studiis]] rei [[wikt:en:militaris#Adjective|militaris]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistit]]: **すべての人生は、[[w:狩猟|狩猟]]に、および[[w:軍事|軍事]]への執心に依拠しており、 *ab [[wikt:en:parvulus#Latin|parvulis]] [[wikt:en:labor#Latin|labori]] ac [[wikt:en:duritia#Latin|duritiae]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]]. **幼時より労役や負担に努める。 :  ;   大きな体格と屈強な体力を養う *<!--❹-->Qui [[wikt:en:diu#Latin|diutissime]] [[wikt:en:impubes#Latin|impuberes]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanserunt]], **最も長く純潔に留まった者たちは、 *maximam inter suos [[wikt:en:fero#Latin|ferunt]] [[wikt:en:laus#Latin|laudem]]: **身内の者たちの間で最大の賞賛を得る。 *<u>hoc alii [[wikt:en:statura#Noun_2|staturam]], alii</u> [[wikt:en:vis#Latin|vires]] [[wikt:en:nervus#Latin|nervos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:confirmari|confirmari]] [[wikt:en:puto#Latin|putant]]. **これによって、ある者には背の高さが、ある者には力と筋肉が強化されると、思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では hoc [[wikt:en:alii#Latin|aliī]] staturam, [[wikt:en:alii#Latin|aliī]] となっているが、<br>         &beta;系写本では alii hoc staturam alii hoc となっており、<br>         [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は hoc ali staturam ali と修正している。)</span> :  ;   房事は恥だが、密事とせず <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->Intra [[wikt:en:annus#Latin|annum]] vero [[wikt:en:vicesimus#Latin|vicesimum]] [[wikt:en:femina#Latin|feminae]] [[wikt:en:notitia#Latin|notitiam]] [[wikt:en:habuisse|habuisse]] **<ruby><rb>二十歳</rb><rp>(</rp><rt>はたち</rt><rp>)</rp></ruby>にもならない内に女を知ってしまったことは、 *in [[wikt:en:turpissimus|turpissimis]] habent rebus; **とても恥ずべきことであると見なしている。 *cuius rei [[wikt:en:nullus#Latin|nulla]] est [[wikt:en:occultatio#Latin|occultatio]], **その事を何ら隠すことはない。 *quod et [[wikt:en:promiscue#Adverb|promiscue]] in [[wikt:en:flumen#Latin|fluminibus]] [[wikt:en:perluo#Latin|perluuntur]] **というのは、川の中で<small>(男女が)</small>混じって入浴しても、 *et [[wikt:en:pellis#Latin|pellibus]] aut [[wikt:en:parvus#Latin|parvis]] [[wikt:en:reno#Latin|renonum]] [[wikt:en:tegimentum|tegimentis]] [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]], **[[w:毛皮|毛皮]]や<small>([[w:トナカイ|トナカイ]]の)</small>小さな獣皮の覆いを<small>(衣服のように)</small>用いるが、 *magna [[wikt:en:corpus#Latin|corporis]] parte [[wikt:en:nudus#Latin|nuda]]. **体の大部分は裸なのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#1節|第4巻1節]] の末尾にも同様の記述があり、<br>     毛皮以外に衣服を持たず、体の大部分をむき出しにして、<br>     川の中で水浴びをする、と述べられている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===22節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/22節]] {{進捗|00%|2025-02-27}}</span> ;ゲルマーニア人の土地制度 *<!--❶-->[[wikt:en:agri cultura|Agri culturae]] non [[wikt:en:student#Latin|student]], **<small>(ゲルマーニア人たちは)</small>[[w:農耕|土地を耕すこと]]に熱心ではなく、 *maiorque pars eorum [[wikt:en:victus#Etymology_1|victus]] in [[wikt:en:lac#Latin|lacte]], [[wikt:en:caseus#Latin|caseo]], [[wikt:en:caro#Latin|carne]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistit]]. **彼らの大部分は、[[w:乳|乳]]、[[w:チーズ|チーズ]]、[[w:肉|肉]]を生活の糧として生き続けている。 :  ;   何人も決まった土地を所有しない *<!--❷-->Neque [[wikt:en:quisquam#Pronoun|quisquam]] [[wikt:en:ager#Latin|agri]] [[wikt:en:modus#Latin|modum]] [[wikt:en:certus#Latin|certum]] aut [[wikt:en:finis#Latin|fines]] habet [[wikt:en:proprius#Latin|proprios]]; **何者も、土地を確定した境界で、しかも持続的な領地として、持ってはいない。 *sed [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]] ac [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] in annos [[wikt:en:singulus#Latin|singulos]] **けれども、官吏や領袖たちは、各年ごとに、 *[[wikt:en:gens#Latin|gentibus]] [[wikt:en:cognatio#Latin|cognationibus]]<nowiki>que</nowiki> hominum, <u>qui <span style="color:#009900;">[cum]</span></u> una [[wikt:en:coeo#Latin|coierunt]], **一緒に集住していた種族や血縁関係の人々に、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では qui cum だが、[  ] 部分が削除提案されている。<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:quique#Latin|quique]] となっている。)</span> *[[wikt:la:quantum|quantum]] et quo loco [[wikt:en:visus#Participle|visum]] est agri [[wikt:en:adtribuunt|adtribuunt]] **適切と思われる土地の規模と場所を割り当てて、 *atque anno post [[wikt:en:alio#Adverb|alio]] [[wikt:en:transeo#Latin|transire]] [[wikt:en:cogo#Latin|cogunt]]. **翌年には<ruby><rb>他所</rb><rp>(</rp><rt>よそ</rt><rp>)</rp></ruby>へ移ることを強いるのである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#1節|第4巻1節]]には、スエービー族の説明として同様の記述がある。)</span> :  *<!--❸-->Eius rei multas [[wikt:en:adferunt|adferunt]] causas: **<small>(官吏たちは)</small>その事の多くの理由を<small>(以下のように)</small>説明する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、[[wikt:en:ne#Conjunction_5|nē]] ~の節が四つも連続して、さらに [[wikt:en:ut#Latin|ut]] の節が後続する。)</span> *<u>ne</u> [[wikt:en:adsidua#Latin|adsidua]] [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:captus#Latin|capti]] studium belli [[wikt:en:gerendus#Latin|gerendi]] [[wikt:en:agri cultura|agri cultura]] [[wikt:en:commuto#Latin|commutent]]; **<small>(部族民が)</small>[[w:居住|定住]]する習慣にとらわれて、戦争遂行の熱意を土地を耕すことに変えてしまわないように。 *<u>ne</u> [[wikt:en:latus#Adjective|latos]] fines [[wikt:en:paro#Latin|parare]] [[wikt:en:studeo#Latin|studeant]], [[wikt:en:potentior|potentiores]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:humilior|humiliores]] [[wikt:en:possessio#Latin|possessionibus]] [[wikt:en:expello#Latin|expellant]]; **広大な領地を獲得することに熱心になって、有力者たちが弱者たちを地所から追い出さないように。 *<u>ne</u> [[wikt:en:accuratius|accuratius]] ad [[wikt:en:frigus#Latin|frigora]] atque <u>aestus</u> [[wikt:en:vitandus#Latin|vitandos]] [[wikt:en:aedifico#Latin|aedificent]]; **寒さや暑さを避けるために<small>(住居を)</small>非常な入念さで造営することがないように。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、本節や本巻[[#30節|30節]]では「暑さ」を意味しているが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、本巻[[#31節|31節]]では「潮」を意味している。)</span> *<u>ne</u> [[wikt:en:aliqui#Latin|qua]] [[wikt:en:orior#Latin|oriatur]] [[wikt:en:pecunia#Latin|pecuniae]] [[wikt:en:cupiditas#Latin|cupiditas]], qua ex re [[wikt:en:factio#Latin|factiones]] [[wikt:en:dissensio#Latin|dissensiones]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:nascuntur|nascuntur]]; **金銭への何らかの欲望が増して、その事から派閥や不和が生ずることのないように。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹-->ut animi [[wikt:en:aequitas#Latin|aequitate]] [[wikt:en:plebs#Latin|plebem]] [[wikt:en:contineant|contineant]], cum suas [[wikt:en:quisque#Latin|quisque]] [[wikt:en:ops#Noun_4|opes]] cum [[wikt:en:potentissimus|potentissimis]] [[wikt:en:aequo#Latin|aequari]] [[wikt:en:videat|videat]]. **おのおのが自分の財産も最有力者のも同列に置かれていると見ることで、心の平静により民衆を抑えるように。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ストラボン|ストラボン]]<ref>ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌Ⅰ』(前掲、p.510)</ref>や[[w:タキトゥス|タキトゥス]]<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』23章・16章などを参照。26章では農耕についても解説されている。</ref>などの著述家たちも、ゲルマーニアの住民が農耕をせず、<br>         遊牧民のように移動しながら暮らし、小さな住居に住み、食料を家畜に頼っていると記述している。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===23節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/23節]] {{進捗|00%|2025-03-08}}</span> ;ゲルマーニア諸部族のあり方 *<!--❶-->[[wikt:en:civitas#Latin|Civitatibus]] [[wikt:en:maximus#Latin|maxima]] [[wikt:en:laus#Latin|laus]] est **諸部族にとって、最も称賛されることは、 *[[wikt:en:quam#Adverb|quam]] [[wikt:en:latissime|latissime]] [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se [[wikt:en:vastatus#Latin|vastatis]] finibus [[wikt:en:solitudo#Latin|solitudines]] habere. **できる限り広く自分たちの周辺で領地を荒らして荒野に保っておくことである。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記_第4巻#3節|第4巻3節]] に、本節と同様の記述がある。)</span> :  *<!--❷-->Hoc [[wikt:en:proprius#Latin|proprium]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtutis]] [[wikt:en:existimo#Latin|existimant]], **以下のことを<small>(自分たちの)</small>武勇の<ruby><rb>証</rb><rp>(</rp><rt>あか</rt><rp>)</rp></ruby>しと考えている。 *[[wikt:en:expulsus#Latin|expulsos]] [[wikt:en:ager#Latin|agris]] [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimos]] [[wikt:en:cedo#Latin|cedere]], **近隣の者たち<small>〔部族民〕</small>が土地から追い払われて立ち去ること、 *neque [[wikt:en:quisquam#Latin|quemquam]] [[wikt:en:prope#Latin|prope]] <span style="color:#009900;">(se)</span> [[wikt:en:audeo#Latin|audere]] [[wikt:en:consisto#Latin|consistere]]; **および、何者も自分たちの近くにあえて定住しないこと、である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の se は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> :  *<!--❸-->[[wikt:en:simul#Latin|simul]] hoc se [[wikt:en:fore#Verb_2|fore]] [[wikt:en:tutior#Latin|tutiores]] [[wikt:en:arbitror#Latin|arbitrantur]], [[wikt:en:repentinus#Latin|repentinae]] [[wikt:en:incursio#Latin|incursionis]] [[wikt:en:timor#Latin|timore]] [[wikt:en:sublatus#Etymology_1|sublato]]. **同時に、これにより、予期せぬ襲撃の恐れが取り除かれて、自分たちはより安全であるだろうと思っている。 :  *<!--❹-->Cum bellum [[wikt:en:civitas#Latin|civitas]] <u>aut</u> [[wikt:en:inlatus|inlatum]] [[wikt:en:defendo#Latin|defendit]] <u>aut</u> [[wikt:en:infero#Latin|infert]], **部族国家が、しかけられた戦争を防戦したり、あるいはしかけたりしたときには、 *[[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]], qui ei bello [[wikt:en:praesum#Latin|praesint]], <u>ut</u> [[wikt:en:vita#Latin|vitae]] [[wikt:en:nex#Latin|necis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:habeant|habeant]] [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]], [[wikt:en:deligo#Latin|deliguntur]]. **その戦争を統轄して、[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]を持つ、将官が選び出される。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ut は主要写本&omega; の記述だが、[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ciacconius|Ciacconius]] は et に修正提案している。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:vitae necisque ・・ potestatem は[[#19節|19節]]で既出「[[w:生殺与奪の権利|生殺与奪の権]]」 = [[wikt:en:ius vitae necisque|ius vitae necisque]] に同じ。)</span> :  *<!--❺-->In [[wikt:en:pax#Latin|pace]] [[wikt:en:nullus#Latin|nullus]] est [[wikt:en:communis#Latin|communis]] [[wikt:en:magistratus#Latin|magistratus]], **平時においては、<small>(部族に)</small>共通の将官は誰もいないが、 *sed [[wikt:en:princeps#Latin|principes]] regionum atque <u>[[wikt:en:pagus#Latin|pagorum]]</u> inter suos [[wikt:en:ius#Etymology_1|ius]] [[wikt:en:dico#Latin|dicunt]] [[wikt:en:controversia#Latin|controversias]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:minuo#Latin|minuunt]]. **地域や<u>郷</u>の領袖たちが、地域民の間で判決を下して、訴訟ごとを減らす。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''pagus'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus"/>。)</span> :  *<!--❻-->[[wikt:en:latrocinium#Latin|Latrocinia]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nullam]] habent [[wikt:en:infamia#Latin|infamiam]], quae [[wikt:en:extra#Preposition_2|extra]] fines [[wikt:en:quisque#Latin|cuiusque]] [[wikt:en:civitas#Latin|civitatis]] [[wikt:en:fiunt|fiunt]], **それぞれの部族の領地の外で行なう略奪のことは、何ら恥辱とは見なしていない。 *atque ea [[wikt:en:iuventus#Latin|iuventutis]] [[wikt:en:exercendus#Latin|exercendae]] ac [[wikt:en:desidia#Etymology_1|desidiae]] [[wikt:en:minuendus#Latin|minuendae]] causa [[wikt:en:fieri#Latin|fieri]] [[wikt:en:praedico#Latin|praedicant]]. **それ<small>〔略奪〕</small>は、青年たちを訓練することのため、怠惰を減らすことのために行なわれる、と公言している。 :  *<!--❼-->Atque ubi [[wikt:en:aliquis#Latin|quis]] ex [[wikt:en:princeps#Latin|principibus]] in [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] [[wikt:en:dico#Etymology_1|dixit]] **そして、領袖たちのうちのある者が集会において<small>(以下のように)</small>言うや否や、 *se [[wikt:en:dux#Latin|ducem]] [[wikt:en:fore#Verb_2|fore]], qui [[wikt:en:sequi#Latin|sequi]] [[wikt:en:velint|velint]], [[wikt:en:profiteor#Latin|profiteantur]], **《自分が<small>(略奪の)</small>引率者となるから、追随したい者は申し出るように》と(言うや否や)、 *[[wikt:en:consurgunt|consurgunt]] ii qui et causam et hominem [[wikt:en:probo#Latin|probant]], suumque [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilium]] [[wikt:en:polliceor#Latin|pollicentur]] **<small>(略奪の)</small>口実にも<small>(引率する)</small>人物にも賛同する者は立ち上がって、自らの助太刀を約束して、 *atque ab [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudine]] [[wikt:en:conlaudantur|conlaudantur]]: **群衆から大いに誉め讃えられる。 :  *<!--❽-->qui ex his [[wikt:en:secutus#Participle|secuti]] non sunt, **これら<small>〔助太刀を約束した者〕</small>のうちで<small>(略奪に)</small>追随しなかった者たちは、 *in [[wikt:en:desertus#Latin|desertorum]] ac [[wikt:en:proditor#Latin|proditorum]] numero [[wikt:en:duco#Latin|ducuntur]], **逃亡兵や裏切り者と見なされて、 *omniumque his rerum postea [[wikt:en:fides#Noun|fides]] [[wikt:en:derogo#Latin|derogatur]]. **その後は、彼らにとってあらゆる事の信頼が<small>(皆から)</small>拒まれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾-->[[wikt:en:hospes#Latin|Hospitem]] [[wikt:en:violo#Latin|violare]] [[wikt:en:fas#Latin|fas]] non [[wikt:en:puto#Latin|putant]]; **客人を傷つけることは神意に<ruby><rb>悖</rb><rp>(</rp><rt>もと</rt><rp>)</rp></ruby>ると思っている。 *qui <u>quaque</u> de causa ad eos [[wikt:en:venerunt|venerunt]], **彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>のもとへ来た者<small>〔客人〕</small>はいかなる理由であれ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:quisque#Latin|quaque]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:quicumque#Latin|quacumque]] となっている。)</span> *ab [[wikt:en:iniuria#Latin|iniuria]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibent]], <u>sanctos</u> habent, **乱暴<ruby><rb>狼藉</rb><rp>(</rp><rt>ろうぜき</rt><rp>)</rp></ruby>から防ぎ、尊ぶべきであると思っている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:sanctus#Participle|sanctos]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:sanctus#Participle|sanctos]]<nowiki>que</nowiki> となっている。)</span> *hisque omnium [[wikt:en:domus#Latin|domus]] [[wikt:en:pateo#Latin|patent]] **彼ら<small>〔客人〕</small>にとってすべての者の家は開放されており、 *[[wikt:en:victus#Noun|victus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:communico#Latin|communicatur]]. **生活の<ruby><rb>糧</rb><rp>(</rp><rt>かて</rt><rp>)</rp></ruby>は共有されている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:客人への接待ぶりについては、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』21章を参照。</ref>も伝えている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===24節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/24節]] {{進捗|00%|2025-03-13}}</span> [[画像:Celts.svg|thumb|right|200px|ケルト文化の広がり(BC800年~BC400年頃)。ケルト系部族の優越は、[[w:鉄器|鉄器]]文化の発達などによると考えられている。]] [[画像:Mappa_di_Eratostene.jpg|thumb|right|200px|[[w:エラトステネス|エラトステネース]]の地理観を再現した世界地図(19世紀)。左上に「Orcynia Silva(オルキュニアの森)」とある。]] [[画像:Hallstatt_LaTene.png|thumb|right|200px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]期と[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]期におけるケルト系部族の分布。右上にウォルカエ族(Volcae)やボイイ族(Boii)の名が見える。ボイイ族が居住していた地域はボイオハエムム(Boihaemum)と呼ばれ、[[w:ボヘミア|ボヘミア]](Bohemia)として現在に残る。]] ;ゲルマーニア人とガッリア人 *<!--❶-->Ac fuit antea tempus, **かつて<small>(以下のような)</small>時期があった。 *cum [[wikt:en:Germani#Latin|Germanos]] [[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:supero#Latin|superarent]], **[[w:ガリア|ガッリア]]人が武勇の点で[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人を凌駕しており、 *[[wikt:en:ultro#Latin|ultro]] [[wikt:en:bellum#Noun|bella]] [[wikt:en:infero#Latin|inferrent]], propter hominum multitudinem [[wikt:en:ager#Latin|agri]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] **人口の多さと土地の不足のゆえに<small>(ガッリア人は)</small>自発的に戦争をしかけて、 *trans [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]] [[wikt:en:colonia#Latin|colonias]] [[wikt:en:mitto#Latin|mitterent]]. **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の向こう側へ入植者たちを送り込んでいた。 :  ;   ヘルキュニアの森、ウォルカエ・テクトサゲース族 *<!--❷-->Itaque ea, quae [[wikt:en:fertilissimus|fertilissima]] [[wikt:en:Germania#Latin|Germaniae]] sunt, loca circum [[wikt:en:Hercynia|Hercyniam]] silvam, **それゆえに、ヘルキュニアの森の周辺のゲルマーニアで最も肥沃な地を、 *quam [[wikt:en:Eratosthenes#Latin|Eratostheni]] et [[wikt:en:quidam#Adjective|quibusdam]] [[wikt:en:Graecus#Noun|Graecis]] [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:notus#Latin|notam]] esse [[wikt:en:video#Latin|video]], **──それは[[w:エラトステネス|エラトステネース]]やある[[w:ギリシア人|ギリシア人]]らの報告で知られたと私は理解しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:カエサルは、ギリシア人地理学者の[[w:ティモステネス|ティモステネース]]や<br>     ([[#コラム「ガッリア・ゲルマーニアの地誌・民族誌について」|既述]]の) [[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]]に依拠していた、と考えられている <ref>[[ガリア戦記/注解編#Hammond_(1996)|Hammond による英訳]] の巻末注を参照せよ。</ref>。)</span> *quam illi Orcyniam [[wikt:en:appello#Latin|appellant]], **それを彼ら<small>〔ギリシア人〕</small>はオルキュニアと呼んでいるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ケルト祖語|ケルト祖語]]の ''[[wikt:en:Reconstruction:Proto-Celtic/Φerkunyos|Φerkunyos]]'' がギリシア語の Ὀρκύνιος (Orkúnios) になり、<br>    そこからラテン語の [[wikt:en:Hercynia|Hercynia]] が生じたという推定がある。)</span> *<u>Volcae</u> [[wikt:en:Tectosages#Latin|Tectosages]] [[wikt:en:occupo#Latin|occupaverunt]] atque ibi [[wikt:en:consido#Latin|consederunt]]; **<small>(その地を)</small>ウォルカエ族系のテクトサゲース族が占領して、そこに定住した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ウォルカエ族|ウォルカエ族]] [[w:en:Volcae|Volcae]] という部族連合の支族の一つが<br>    テクトサゲース族 [[w:en:Tectosages|Tectosages]]である。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Volcae#Latin|Volcae]] は [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Ursinus|Ursinus]] による修正で、<br>     B・S写本では volgae 、&chi;系写本では volgo 、<br>     &beta;系やM・L・N写本では vulgo などとなっている。)</span> <div style="text-align:center"> {| |- |[[画像:Volcae Arecomisci and Tectosages (migrations).svg|thumb|right|500px|[[w:ストラボン|ストラボーン]]によれば、ウォルカエ・テクトサゲース族は、もともとは[[w:小アジア|小アジア]]の[[w:ガラティア|ガラティア]]方面にいたが、ガッリアへ移住してきたという。]] |} </div> *<!--❸-->quae [[wikt:en:gens#Latin|gens]] ad hoc tempus his [[wikt:en:sedes#Latin|sedibus]] sese [[wikt:en:contineo#Latin|continet]], **その種族<small>〔ウォルカエ・テクトサゲース族〕</small>は、この時代までこの居住地に留まっており、 *[[wikt:en:summus#Latin|summam]]<nowiki>que</nowiki> habet [[wikt:en:iustitia#Latin|iustitiae]] et [[wikt:en:bellicus#Latin|bellicae]] [[wikt:en:laus#Latin|laudis]] [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]]. **公正さと戦いの称賛で最高の評判を得ている。 :  *<!--❹-->Nunc, <u>quod</u> in eadem [[wikt:en:inopia#Noun_2|inopia]], [[wikt:en:egestas#Latin|egestate]], [[wikt:en:patientia#Latin|patientia]] <u>qua</u> [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:permaneo#Latin|permanent]], **現在も、ゲルマーニア人と同じ欠乏、貧困や忍耐に持ちこたえており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:quod#Latin|quod]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では [[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:qua#Pronoun_2|qua]] は主要写本の記述だが、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Aldus|Aldus]] は patientia<u>[[wikt:en:-que#Latin|que]]</u> と修正提案し、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Heller|Heller]] は qua &lt;[[wikt:en:ante#Latin|ante]]&gt; と挿入提案している。)</span> *eodem [[wikt:en:victus#Latin|victu]] et [[wikt:en:cultus#Noun_3|cultu]] corporis [[wikt:en:utor#Latin|utuntur]].<!--;--> **<small>(ゲルマーニア人のと)</small>同じ<ruby><rb>生活の糧</rb><rp>(</rp><rt>ウィークトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>や体の衣服を用いている。 :  ;   ローマ属州に隣接するガッリア人社会の文明化と変容 *<!--❺-->[[wikt:en:Galli#Latin|Gallis]] autem [[wikt:en:provincia#Latin|provinciarum]] [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitas]] et [[wikt:en:transmarinus#Latin|transmarinarum]] rerum [[wikt:en:notitia#Latin|notitia]] **他方で、ガッリア人にとって<small>(ローマの)</small>属州に近接していること、および舶来の文物を知っていることは、 *multa ad [[wikt:en:copia#Latin|copiam]] atque [[wikt:en:usus#Latin|usus]] [[wikt:en:largior#Verb|largitur]];<!--,--> **富や生活必需品の多くをもたらしている。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:属州に近い部族のもとには、地中海文明のぜいたくな商品を供給する商人が出入りしていた。<br>    [[ガリア戦記_第1巻#1節|第1巻1節]]では、ローマ属州から離れた部族のもとには、<br>     「・・・心を軟弱にする類いのものを持ち込む商人たちが滅多に行き来しない・・・」<br>    などと記されていた。)</span> *<!--❻-->[[wikt:en:paulatim|paulatim]] [[wikt:en:adsuefactus|adsuefacti]] [[wikt:en:superari|superari]] [[wikt:en:multus#Latin|multis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:victus#Participle|victi]] [[wikt:en:proelium#Latin|proeliis]], **<small>(ガッリア人は)</small>しだいに<small>(ゲルマーニア人に)</small>征服されることや多くの戦闘で打ち破られることに慣らされて、 *[[wikt:en:ne_quidem|ne]] se [[wikt:en:ne_quidem|quidem]] ipsi cum illis [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:comparo#Latin|comparant]]. **<small>(ガッリア人)</small>自身でさえも彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>と武勇で肩を並べようとはしないのである。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">('''訳注''':本節の最初の段落については、[[w:タキトゥス|タキトゥス]]が著書『[[w:ゲルマニア (書物)|ゲルマーニア]]』28章([[s:la:De_origine_et_situ_Germanorum_(Germania)#XXVIII|原文]])において、<br>    次のように言及している。<br>     ''Validiores olim Gallorum res fuisse summus auctorum divus Iulius tradit; ''<br>      かつてガッリア人の勢力がより強力であったことは、<br>       最高の証言者である神君ユーリウス(・カエサル)も伝えている。<br>     ''eoque credibile est etiam Gallos in Germaniam transgressos:''<br>      それゆえに、ガッリア人でさえもゲルマーニアに渡って行ったと信ずるに値するのである。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ヘルキュニアの森林と野獣について== {{Wikipedia|la:Hercynia silva|Hercynia silva (ラテン語)}} {{Wikipedia|en:Hercynian Forest|Hercynian Forest (英語)}} [[#ゲルマーニア人の社会と風習について|ゲルマーニア人の社会と風習について]] の話は前節までで終わり、ここからは前節([[#24節|24節]])で言及されたヘルキュニアの森林とそこに生息するという奇妙な野獣についての話が[[#28節|28節]]まで続く。この25節~28節は、後世の人が写本に書き入れたという一部の学者の見方もあるほどさらに異質な内容となっている <ref>[[ガリア戦記/注解編#Hammond_(1996)|Hammond による英訳]] の巻末注を参照せよ。</ref>。 ===25節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/25節]] {{進捗|00%|2025-03-13}}</span> ;ヘルキュニアの森林地帯 *<!--❶-->Huius [[wikt:en:Hercynia|Hercyniae]] silvae, quae supra [[wikt:en:demonstratus|demonstrata]] est, [[wikt:en:latitudo#Latin|latitudo]] **前に述べたヘルキュニアの森の幅は、 *novem dierum iter [[wikt:en:expeditus#Participle|expedito]] [[wikt:en:pateo#Latin|patet]]: **軽装の旅で9日間<small>(の旅程だけ)</small>広がっている。 *non enim [[wikt:en:aliter#Latin|aliter]] [[wikt:en:finiri|finiri]] potest, **なぜなら<small>(ゲルマーニア人は)</small>他に境界を定めることができないし、 *neque [[wikt:en:mensura#Noun|mensuras]] itinerum [[wikt:en:nosco#Latin|noverunt]]. **道のりの測量というものを知っていないのである。 [[画像:FeldbergPanorama.jpg|thumb|center|1000px|ヘルキュニアの森林地帯(ドイツ南西部、[[w:シュヴァルツヴァルト|シュヴァルツヴァルトの森]]の最高峰フェルドベルク山 [[w:enrecta#Latin:Feldberg_(Black Forest)|Feldberg]] の眺望)]] :  *<!--❷-->[[wikt:en:orior#Latin|Oritur]] ab [[wikt:en:Helvetius#Noun|Helvetiorum]] et [[wikt:fr:Nemetes|Nemetum]] et [[wikt:en:Rauraci#Latin|Rauracorum]] finibus **<small>(そのヘルキュニアの森は)</small>[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェティイー族]]とネメテース族とラウラキー族の領土から発しており、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これはライン川東岸に沿って南北に長い現在の[[w:シュヴァルツヴァルト|シュヴァルツヴァルトの森]]のことである。)</span> *[[wikt:en:recta#Adverb|recta]]<nowiki>que</nowiki> fluminis [[wikt:en:Danubius#Latin|Danubii]] [[wikt:en:regio#Latin|regione]] **ダヌビウス川の流域に沿って真っ直ぐに(流れ)、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ダヌビウス Danubius はダヌウィウス Danuvius とも呼ばれ、現在の[[w:ドナウ川|ドナウ川]]である。)</span> *[[wikt:en:pertineo#Latin|pertinet]] ad fines [[wikt:en:Dacus#Latin|Dacorum]] et [[wikt:en:Anartes#Latin|Anartium]]; **[[w:ダキア人|ダーキー族]]やアナルテース族の領土へ至る。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これは[[w:ダキア|ダキア]] [[wikt:en:Dacia#Etymology_1|Dacia]] すなわち現在の[[w:ルーマニア|ルーマニア]]辺りの地域である。)</span> :  *<!--❸-->[[wikt:en:hinc#Latin|hinc]] se [[wikt:en:flectō|flectit]] [[wikt:en:sinistrorsus|sinistrorsus]] **<small>(ヘルキュニアの森は)</small>ここから左方へ向きを変えて、 *[[wikt:en:diversus#Latin|diversis]] ab flumine regionibus **川<small>〔ダヌビウス川〕</small>の流域に背を向けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ドナウ川が南へ折れるのとは逆に、<br>    森は北へそれて[[w:エルツ山地|エルツ山地]]を通って[[w:カルパティア山脈|カルパティア山脈]]に至ると考えられている<ref>タキトゥス『ゲルマーニア』泉井久之助訳注、岩波文庫、p.131-132の注などを参照</ref>。)</span> *[[wikt:en:multus#Latin|multarum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:gens#Latin|gentium]] fines propter magnitudinem [[wikt:en:adtingo#Latin|adtingit]]; **<small>(森の)</small>大きさのゆえに、多くの種族の領土に接しているのである。 :  *<!--❹-->neque [[wikt:en:quisquam#Pronoun|quisquam]] est huius [[wikt:en:Germania#Latin|Germaniae]], qui se <u>aut adisse</u> ad [[wikt:en:initium#Latin|initium]] eius silvae [[wikt:en:dico#Etymology_1|dicat]], **その森の<small>(東側の)</small>端へ訪れたと言う者は、こちら<small>〔西側〕</small>の[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]に属する者では誰もいないし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では aut [[wikt:en:audisse|audisse]] aut [[wikt:en:adisse#Latin|adisse]] だが、<br>     オックスフォードなど後代の一部の写本では aut adisse としており、<br>     こちらが支持されている。)</span> *cum dierum iter [[wikt:en:sexaginta#Latin|sexaginta]](LX) [[wikt:en:procedo#Latin|processerit]], **60日間の旅程を進んでも<small>(いないのであるが)</small>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「60日間の」ではなくて、「600マイルの」ではないかという見解もある。)</span> *<u>aut</u>, quo ex loco [[wikt:en:orior#Latin|oriatur]], [[wikt:en:accipio#Latin|acceperit]]: **あるいは<small>(森が)</small>どの場所から生じているか把握した<small>(者もいないのである)</small>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut ・・・「あるいは~、あるいは・・・」)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ヘルキュニアの森林に生息する珍獣とは *<!--❺-->[[wikt:en:multus#Latin|multa]]<nowiki>que</nowiki> in ea [[wikt:en:genus#Latin|genera]] [[wikt:en:fera#Latin|ferarum]] [[wikt:en:nascor#Latin|nasci]] [[wikt:en:consto#Latin|constat]], quae reliquis in locis visa non sint; **それ<small>〔ヘルキュニアの森〕</small>の中には、ほかの地では見られない<ruby><rb>野獣</rb><rp>(</rp><rt>フェラ</rt><rp>)</rp></ruby>の多くの種類が生息していることが知られている。 *ex quibus quae maxime [[wikt:en:differo#Latin|differant]] ab [[wikt:en:ceterus#Latin|ceteris]] et [[wikt:en:memoria#Latin|memoriae]] [[wikt:en:prodendus|prodenda]] videantur, **それら<small>〔野獣〕</small>のうちで、ほか<small>(の地の野獣)</small>ととりわけ異なったものは、記録で伝えるべきものと思われる。 *haec sunt. **以下のものである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:以下、[[#26節|26節]]~[[#28節|28節]]で説明される。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===26節=== [[画像:Rentier fws 1.jpg|thumb|right|200px|[[w:トナカイ|トナカイ]]([[w:la:Tarandrus|Rangifer tarandus]])。発達した枝角を持ち、雌雄ともに角があるという特徴は本節の説明に合致している。が、角が一本ということはないし、野生のトナカイは少なくとも現在では極北の地にしか住まない。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/26節]] {{進捗|00%|2025-03-21}}</span> ;ヘルキュニアの野獣①──トナカイ *<!--❶-->Est <u>bos</u> [[wikt:en:cervus#Latin|cervi]] figura, **<ruby><rb>雄[[w:シカ|鹿]]</rb><rp>(</rp><rt>おじか</rt><rp>)</rp></ruby>の姿形をした<u>ウシ</u>がいる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:bos#Latin|bos]] は直訳すると「[[w:ウシ属|ウシ (牛)]]」だが、<br>     例えば[[w:エピロス王|エペイロス王]] [[w:ピュロス|ピュロス]]の戦[[w:ゾウ|象]]を初めて見たときに、<br>     [[wikt:en:Luca bos|Lūca bōs]] 「[[w:ルッカ|ルカ]]のウシ」と呼んだように、<br>    ローマ人は大きな獣を「ウシ」と表現する傾向があった。)</span> *cuius a media [[wikt:en:frons#Latin|fronte]] inter [[wikt:en:auris#Latin|aures]] unum [[wikt:en:cornu#Latin|cornu]] [[wikt:en:exsisto#Latin|exsistit]] **それの両耳の間の額の真ん中から一つの角が出ており、 *[[wikt:en:excelse#Adverb|excelsius]] [[wikt:en:magis#Adverb|magis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:directus#Latin|directum]] his, quae nobis [[wikt:en:notus#Latin|nota]] sunt, [[wikt:en:cornu#Latin|cornibus]]. **我々<small>〔ローマ人〕</small>に知られている角よりも非常に高くて真っ直ぐである。 :  *<!--❷-->Ab eius summo [[wikt:en:sicut#Latin|sicut]] [[wikt:en:palma#Latin|palmae]] [[wikt:en:ramus#Latin|rami]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:late#Latin|late]] [[wikt:en:diffundo#Latin|diffunduntur]]. **その<small>(角の)</small>先端部から、<ruby><rb>掌</rb><rp>(</rp><rt>てのひら</rt><rp>)</rp></ruby>や枝のように幅広く広がっている。 :  ;   雌雄同体 *<!--❸-->[[wikt:en:idem#Latin|Eadem]] est [[wikt:en:femina#Latin|feminae]] [[wikt:en:mas#Latin|maris]]<nowiki>que</nowiki> natura, **<ruby><rb>雌</rb><rp>(</rp><rt>めす</rt><rp>)</rp></ruby>と<ruby><rb>雄</rb><rp>(</rp><rt>おす</rt><rp>)</rp></ruby>の特徴は同じであり、 *[[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:forma#Latin|forma]] [[wikt:en:magnitudo#Latin|magnitudo]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cornu#Latin|cornuum]]. **角の形や大きさも<small>(雌雄で)</small>同じである。 : <!-- [[wikt:en:| --> :<span style="color:#009900;">('''訳注''':カエサルによる本節の記述は[[w:ユニコーン|ユニコーン]](一角獣)の伝説に結び付けられている。<br>    しかし本節における発達した枝角の説明は、むしろ[[w:トナカイ|トナカイ]]や[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]]のような獣を想起させる。<br>    カエサルの無知や思い違いはともかく、本節で述べられたのは[[w:トナカイ|トナカイ]]だと考えられている。) <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===27節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/27節]] {{進捗|00%|2025-03-22}}</span> [[画像:Bigbullmoose.jpg|thumb|right|250px|[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]](Alces alces)。<br>発達した枝角と大きな体を持ち、名称以外は本節の説明とまったく合致しない。<br>しかしながら、[[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]の『[[w:博物誌|博物誌]]』第8巻(16章・39節)には、[[w:アクリス|アクリス]]([[w:en:Achlis|achlis]])という一見ヘラジカ(alces)のような奇獣が紹介され、その特徴は本節2段落目以下のカエサルの説明とほぼ同じであることが知られている。]] [[画像:Gressoney-Saint-Jean-Museo-IMG 1824.JPG|thumb|right|250px|[[w:ノロジカ|ノロジカ]](Capreolus capreolus)。<br>ヨーロッパに広く分布する小鹿で、まだら模様で山羊にも似ているので、本節冒頭の説明と合致する。しかし、関節はあるし、腹ばいにもなる。]] ;ヘルキュニアの野獣②──シカ *<!--❶-->Sunt item, quae [[wikt:en:appello#Etymology_2_2|appellantur]] [[wikt:en:alces#Latin|alces]]. **アルケースと呼ばれるものもいる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アルケース alces とは[[w:ヘラジカ|ヘラジカ]](オオシカ)を指す<br>    単語であるが本節の説明と矛盾する。<br>    [[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリーニウス]]『[[w:博物誌|博物誌]]』[[s:la:Naturalis_Historia/Liber_VIII|VIII]]巻の39 もヘラジカに言及している。)</span> *Harum est [[wikt:en:consimilis#Latin|consimilis]] [[wikt:en:capra#Latin|capris]] [[wikt:en:figura#Latin|figura]] et [[wikt:en:varietas#Latin|varietas]] [[wikt:en:pellis#Latin|pellium]], **これら<small>〔鹿〕</small>の姿形や毛皮のまだらは<ruby><rb>雌</rb><rp>(</rp><rt>め</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>[[w:ヤギ|山羊]]</rb><rp>(</rp><rt>やぎ</rt><rp>)</rp></ruby>に似ている。 *sed magnitudine paulo [[wikt:en:antecedo#Latin|antecedunt]], **けれども、大きさの点で<small>(山羊に)</small>やや優っていて、 *<u>mutilae</u>que sunt [[wikt:en:cornu#Latin|cornibus]], **<ruby><rb>角</rb><rp>(</rp><rt>つの</rt><rp>)</rp></ruby>を<u>欠いており</u>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:mutilus#Latin|mutilae]] の直訳は「切断されている」<br>    あるいは「(角が伸びて)ない」。)</span> *et [[wikt:en:crus#Latin|crura]] sine <u>nodis</u> <u>articulis</u><nowiki>que</nowiki> habent. **<ruby><rb><u>節</u></rb><rp>(</rp><rt>ふし</rt><rp>)</rp></ruby>や<u>関節</u>のない脚を持つ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:nodus#Latin|nodus]] は「[[w:結び目|結び目]]、<ruby><rb>節</rb><rp>(</rp><rt>ふし</rt><rp>)</rp></ruby>」、<br>    [[wikt:en:articulus#Latin|articulus]] は「[[w:関節|関節]]」と訳されるが、<br>    ここでは同じ意味。)</span> :  *<!--❷--><u>Neque</u> [[wikt:en:quies#Latin|quietis]] causa [[wikt:en:procumbo#Latin|procumbunt]] **休息のために横たわらないし、 *<u>neque</u>, si [[wikt:en:aliquis#Latin|quo]] [[wikt:en:adflictus#Latin|adflictae]] [[wikt:en:casu#Adverb|casu]] [[wikt:en:conciderunt#Etymology_1|conciderunt]], **もし何か不幸なことで偶然にも倒れたならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:neque ~, neque ・・・「~でもないし、・・・でもない」)</span> *[[wikt:en:erigo#Latin|erigere]] sese aut [[wikt:en:sublevo#Latin|sublevare]] possunt. **自らを起き上がらせることも立ち上げることもできない。 :  ;   木々は鹿の寝床 *<!--❸-->His sunt [[wikt:en:arbor#Latin|arbores]] pro [[wikt:en:cubile#Latin|cubilibus]]; **これら<small>〔鹿〕</small>にとって木々は <ruby><rb><u>塒</u></rb><rp>(</rp><rt>ねぐら</rt><rp>)</rp></ruby> の代わりである。 *ad eas se [[wikt:en:applico#Latin|adplicant]] **それら<small>〔木々〕</small>へ自らを寄りかからせて、 *atque ita paulum modo [[wikt:en:reclinatus#Latin|reclinatae]] [[wikt:en:quies#Latin|quietem]] capiunt. **その程度に少しだけもたれかかって休息を取るのである。 :  ;   猟師は木々の根元を伐って、倒れやすくしておく *<!--❹-->Quarum ex [[wikt:en:vestigium#Latin|vestigiis]] **それら<small>〔鹿〕</small>の足跡から *cum est [[wikt:en:animadversus#Participle|animadversum]] a [[wikt:en:venator#Latin|venatoribus]], [[wikt:en:quo#Adverb|quo]] se [[wikt:en:recipio#Latin|recipere]] [[wikt:en:consueverunt|consuerint]], **<small>(鹿が)</small>どこへ戻ることを常としているかを狩人によって気付かれたときには、 *omnes eo loco <u>aut</u> ab [[wikt:en:radix#Latin|radicibus]] [[wikt:en:subruunt|subruunt]] <u>aut</u> [[wikt:en:accidunt#Etymology_2|accidunt]] arbores, **<small>(狩人たちは)</small>その場所のすべての木々を根元から<ruby><rb>伐</rb><rp>(</rp><rt>き</rt><rp>)</rp></ruby>り倒すか、あるいは切り傷を付けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut ・・・「あるいは~、あるいは・・・」)</span> *[[wikt:en:tantum#Adverb|tantum]], ut [[wikt:en:summus#Latin|summa]] [[wikt:en:species#Latin|species]] earum [[wikt:en:stans#Latin|stantium]] [[wikt:en:relinquatur|relinquatur]]. **ただ、それら<small>〔木々〕</small>のいちばん<small>(外側)</small>の見かけが、立っているかのように残して置かれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->[[wikt:en:huc#Latin|Huc]] cum se [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudine]] [[wikt:en:reclinaverunt|reclinaverunt]], **そこに<small>(鹿が)</small>習性によってもたれかかったとき、 *[[wikt:en:infirmus#Latin|infirmas]] arbores [[wikt:en:pondus#Latin|pondere]] [[wikt:en:affligo#Latin|adfligunt]] **弱った木々を重みで倒してしまい、 *atque una ipsae [[wikt:en:concidunt#Etymology_1|concidunt]]. **自身も一緒に倒れるのである。 :  :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:これは『ガリア戦記』に散見される与太話の一つである。<br>    [[w:軟体動物|軟体動物]]や[[w:無脊椎動物|無脊椎動物]]には「[[w:関節|関節]]」がないが、<br>    [[w:脊椎動物|脊椎動物]]や一部の[[w:節足動物|節足動物]]には関節がある。<br>    そもそも四肢に関節がなければ、軟体動物のように這うしかない。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===28節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/28節]] {{進捗|00%|2025-03-23}}</span> [[画像:Wisent.jpg|thumb|right|250px|[[w:ヨーロッパバイソン|ヨーロッパバイソン]]([[w:la:Bison|Bison bonasus]])。<br>かつてヨーロッパに多数生息していた野牛で、相次ぐ乱獲により野生のものは20世紀初頭にいったん絶滅したが、動物園で繁殖させたものを再び野生に戻す試みが行なわれている。]] [[画像:Muybridge Buffalo galloping.gif|thumb|right|200px|疾走するバイソン]] ;ヘルキュニアの野獣③──バイソン(野牛) *<!--❶-->[[wikt:en:tertius#Latin|Tertium]] est [[wikt:en:genus#Latin|genus]] eorum, qui [[wikt:en:urus#Latin|uri]] [[wikt:en:appellantur|appellantur]]. **第三のものは、野牛と呼ばれる種類である。 *Hi sunt magnitudine paulo infra [[wikt:en:elephantus#Latin|elephantos]], **これらは、大きさで少し[[w:ゾウ|象]]に劣るが、 *[[wikt:en:species#Latin|specie]] et [[wikt:en:color#Latin|colore]] et [[wikt:en:figura#Latin|figura]] [[wikt:en:taurus#Latin|tauri]]. **見かけと色と姿形は<ruby><rb>雄</rb><rp>(</rp><rt>お</rt><rp>)</rp></ruby><ruby><rb>[[w:ウシ|牛]]</rb><rp>(</rp><rt>うし</rt><rp>)</rp></ruby>である。 :  *<!--❷-->Magna [[wikt:en:vis#Latin|vis]] eorum est et magna [[wikt:en:velocitas#Latin|velocitas]]; **それら<small>〔野牛〕</small>の力は大きく、動きもとても速く、 *neque homini neque [[wikt:en:fera#Latin|ferae]], quam [[wikt:en:conspicio#Latin|conspexerunt]], [[wikt:en:parco#Latin|parcunt]]. **人間でも野獣でも、見かけたものには容赦しない。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❸-->Hos studiose foveis captos interficiunt; **<small>(ゲルマーニア人は)</small>これらを熱心に落とし穴で捕らえて、殺す。 *hoc se labore durant adulescentes **この労苦により青年たちを鍛え、 *atque hoc genere venationis exercent, **[[w:狩猟|狩猟]]のこの類いで鍛錬するのであり、 *et qui plurimos ex his interfecerunt, **彼らのうちから最も多く<small>(の野牛)</small>を殺した者は、 *relatis in publicum cornibus, quae sint testimonio, **証拠になるための[[w:角|角]]を公の場に持参して、 *magnam ferunt laudem. **大きな賞賛を得るのである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹-->Sed [[wikt:en:adsuescere#Etymology_1|adsuescere]] ad homines et mansuefieri ne parvuli quidem excepti possunt. **けれども<small>(野牛は)</small>幼くして捕らえられてさえも、人間に慣れ親しんで飼い慣らされることはできない。 :  [[画像:Drinkhoorn_roordahuizum.JPG|thumb|right|300px|酒杯として用いられた野獣の角。銀で縁取りされている。]] *<!--❺-->Amplitudo cornuum et figura et species **角の大きさや形や見かけは、 *multum a nostrorum boum cornibus differt. **我々<small>〔ローマ〕</small>の牛の角とは大いに異なる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❻-->Haec studiose conquisita **<small>(ゲルマーニア人は)</small>これらを熱心に探し求めると、 *ab labris argento circumcludunt **縁を[[w:銀|銀]]で囲って、 *atque in amplissimis epulis pro poculis utuntur. **とても贅沢な祝宴において[[w:盃|杯]]として用いるのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==対エブローネース族追討戦(1)== ===29節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/29節]] {{進捗|00%|2025-03-29}}</span> ;カエサルがゲルマーニアから撤兵、アンビオリークスへの報復戦争へ出陣 *<!--❶-->Caesar, [[wikt:en:postquam#Latin|postquam]] per [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubios]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] [[wikt:en:comperio#Latin|comperit]], [[wikt:en:Suebi#Latin|Suebos]] sese in silvas [[wikt:en:recipio#Latin|recepisse]], **カエサルは、ウビイー族の斥候たちを通じて、<u>スエービー族</u>が<u>森</u>に撤収したことを確報を受けた後で、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#10節|10節]]によれば、バケーニス Bacenis の森。<br>    [[#コラム「スエービー族とカッティー族・ケールスキー族・ウビイー族について」|既述]]のように、カエサルの言う「スエービー族」とはカッティー族 [[w:en:Chatti|Chatti]] と考えられる。)</span> *[[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] [[wikt:en:frumentum#Latin|frumenti]] [[wikt:en:veritus#Latin|veritus]], **糧食の欠乏を恐れて、 *quod, ut supra [[wikt:en:demonstro#Latin|demonstravimus]], [[wikt:en:minime#Latin|minime]] omnes [[wikt:en:Germani#Latin|Germani]] [[wikt:en:agri_cultura#Latin|agri culturae]] [[wikt:en:studeo#Latin|student]], **──というのは、前に説明したように、ゲルマーニア人は皆が土地を耕すことに決して熱心でないので、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#22節|22節]]を参照。耕地がなければ、ローマ軍は穀物の現地調達ができない。)</span> *[[wikt:en:constituo#Latin|constituit]] non [[wikt:en:progredior#Latin|progredi]] [[wikt:en:longe#Adverb_2|longius]]; **より遠くへ前進しないことを決めた。 :  ;   ライン川に架けてあった橋を破却して、12個大隊を守備隊として残す *<!--❷-->sed, ne [[wikt:en:omnino#Latin|omnino]] [[wikt:en:metus#Latin|metum]] [[wikt:en:reditus#Latin|reditus]] sui [[wikt:en:barbarus#Noun|barbaris]] [[wikt:en:tollo#Latin|tolleret]] **けれども、自分たち<small>〔ローマ勢〕</small>が戻って来る恐れを蛮族からまったく取り去ってしまわないように、 *atque ut eorum [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilia]] [[wikt:en:tardo#Latin|tardaret]], **かつ、彼ら<small>〔ゲルマーニア人〕</small>の<small>(ガッリアへの)</small>支援を遅らせるように、 *[[wikt:en:reductus#Latin|reducto]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] partem [[wikt:en:ultimus#Latin|ultimam]] [[wikt:en:pons#Latin|pontis]], quae [[wikt:en:ripa#Latin|ripas]] [[wikt:en:Ubii#Latin|Ubiorum]] [[wikt:en:contingo#Latin|contingebat]], **ウビイー族側の岸<small>〔ライン川東岸〕</small>につなげていた橋の最後の部分に軍隊を連れ戻して、 *in [[wikt:en:longitudo#Latin|longitudinem]] [[wikt:en:pes#Latin|pedum]] [[wikt:en:ducenti#Latin|ducentorum]] [[wikt:en:rescindo#Latin|rescindit]] **<small>(橋を)</small>長さ200<u>ペース</u>にわたって切り裂いて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ペース|ペース]]は約29.6cmで、200ペースは約60cm。)</span> :  *<!--❸-->atque in [[wikt:en:extremus#Adjective|extremo]] [[wikt:en:pons#Latin|ponte]] [[wikt:en:turris#Latin|turrim]] [[wikt:en:tabulatum#Latin|tabulatorum]] quattuor [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]] **橋の末端のところに4層の櫓を建てて、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cohors#Latin|cohortium]] duodecim [[wikt:en:pons#Latin|pontis]] [[wikt:en:tuendus#Latin|tuendi]] causa [[wikt:en:pono#Latin|ponit]] **12個[[w:コホルス|歩兵大隊]]の守備隊を橋を防護するために配置して、 *[[wikt:en:magnus#Latin|magnis]]<nowiki>que</nowiki> eum locum [[wikt:en:munitio#Latin|munitionibus]] [[wikt:en:firmo#Latin|firmat]]. **その地点を大掛かりな防塁で固める。 :  *<!--❹A-->Ei loco [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] <u>Volcatium</u> <u>Tullum</u> [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentem]] <u>praefecit</u>. **その場所と守備隊を青年ガーイウス・ウォルカーティウス・トゥッルスに指揮させた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Volcatius|Volcatium]] は&beta;系の多数の写本の記述だが、&alpha;系では表記が割れている。<br>    [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Dittenberger|Dittenberger]] は Volcacium と修正提案している。<br>     この氏族名の綴りは、Volcātius と Volcācius がある。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:Tullus#Latin|Tullum]] は&alpha;系写本の記述で、&beta;系写本にはない。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:元執政官 [[w:en:Lucius_Volcatius_Tullus_(consul_66_BC)|Lucius Volcatius Tullus]] に対して、青年 adulescentem と区別したのであろう。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:praefecit|praefecit]] (完了形) は &chi;系・B・M・S・&beta;系写本の記述で、<br>    写本L・Nでは [[wikt:en:praeficit|praeficit]] (現在形) となっている。)</span> :  ;   カエサルが、アルデンヌの森を通って、対アンビオリークス戦へ出発 *<!--❹B-->Ipse, cum [[wikt:en:maturesco#Latin|maturescere]] [[wikt:en:frumentum#Latin|frumenta]] [[wikt:en:incipio#Latin|inciperent]], **<small>(カエサル)</small>自身は、穀物が熟し始めたので、 *ad bellum [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigis]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectus]] per [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennam]] silvam, **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]との戦争へ、<u>アルドゥエンナの森</u>を通って進発して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:現在の[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]の森。[[ガリア戦記 第5巻#3節|第5巻3節]]で既述。)</span> *quae est [[wikt:en:totus#Latin|totius]] [[wikt:en:Gallia#Latin|Galliae]] maxima **──それ<small>〔森〕</small>は全ガッリアで最も大きく、 *atque ab [[wikt:en:ripa#Latin|ripis]] [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rheni]] [[wikt:en:finis#Latin|finibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Treveri#Latin|Treverorum]] ad [[wikt:en:Nervii#Latin|Nervios]] [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinet]] **レーヌス<small>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕</small>の岸およびトレーウェリー族の境界から、[[w:ネルウィイ族|ネルウィイー族]](の領土)へ及んでおり、 *[[wikt:en:mille#Latin|milibus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:amplius|amplius]] [[wikt:en:quingenti#Latin|quingentis]] in [[wikt:en:longitudo#Latin|longitudinem]] [[wikt:en:pateo#Latin|patet]], **長さは500<u>ローママイル</u>より大きく広がっているのだが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、500マイルは約740km)</span> :  ;   ミヌキウス・バスィルスに騎兵隊を率いて先行させる *[[wikt:en:Lucius#Latin|Lucium]] [[wikt:en:Minucius#Proper_noun|Minucium]] <u>Basilum</u> cum [[wikt:en:omnis#Latin|omni]] [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:praemitto#Latin|praemittit]], **<small>(カエサルは)</small>ルーキウス・ミヌキウス・バスィルスをすべての騎兵隊とともに先遣する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Basilus|Basilum]] は [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Jungermann|Jungermann]] による修正で、<br>    主要写本&omega; では [[wikt:en:Basilius|Basilium]] となっている。)</span> *si [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] itineris atque [[wikt:en:opportunitas#Latin|opportunitate]] [[wikt:en:tempus#Latin|temporis]] [[wikt:en:proficio#Latin|proficere]] [[wikt:en:possit|possit]]; **行軍の迅速さと時間の有利さによって、何かを得られるかどうかということである。 : <!-- ▼ --><!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺--><u>[[wikt:en:moneo#Latin|monet]]</u>, ut [[wikt:en:ignis#Latin|ignes]] in [[wikt:en:castra#Latin|castris]] [[wikt:en:fio#Latin|fieri]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibeat]], **野営において火が生じることを禁じるように、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:騎兵隊の野営から立ち昇る煙がエブローネース族に気付かれないように。)</span> *ne [[wikt:en:aliqui#Latin|qua]] eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventus]] [[wikt:en:procul|procul]] [[wikt:en:significatio#Latin|significatio]] [[wikt:en:fio#Latin|fiat]]: **遠くから彼の到来の何らかの予兆が生じないように、<u>戒める</u>。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:バスィルスと騎兵隊の急襲がアンビオリークスに感付かれないように。)</span> *sese [[wikt:en:confestim#Latin|confestim]] [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequi]] [[wikt:en:dicit|dicit]]. **<small>(カエサル)</small>自らは、ただちに後から続くと言う。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===30節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/30節]] {{進捗|00%|2025-03-30}}</span> ;アンビオリークスが、バスィルス率いる追手のローマ騎兵から逃れる *<!--❶--><u>Basilus</u>, ut [[wikt:en:imperatus#Latin|imperatum]] est, facit. **バスィルスは、<small>(カエサルから)</small>命令されたように、遂行する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:Basilus|Basilus]] は ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Jungermann|Jungermann]]'' による修正で、<br>    主要写本&omega; では [[wikt:en:Basilius|Basilius]] となっている。)</span> *Celeriter [[wikt:en:contra#Preposition_6|contra]]<nowiki>que</nowiki> omnium [[wikt:en:opinio#Latin|opinionem]] [[wikt:en:confectus#Latin|confecto]] [[wikt:en:iter#Latin|itinere]], **速やかに、かつ皆の予想に反して、行軍を成し遂げて、 *multos in agris [[wikt:en:inopinans#Latin|inopinantes]] [[wikt:en:deprehendo#Latin|deprehendit]]: **<small></small>耕地にて不意を突かれた多くの者たちを捕らえる。 *eorum [[wikt:en:indicium#Latin|indicio]] **彼らの申し立てにより、 *ad [[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:contendo#Latin|contendit]], quo in loco cum paucis [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] esse dicebatur. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]その人がわずかな騎兵たちとともにいると言われていた場所の方へ急行する。 :  ;   カエサルが、あらかじめ作戦の失敗を運や偶然のせいにし始める *<!--❷-->Multum <u>cum</u> in omnibus rebus, <u>tum</u> in re [[wikt:en:militaris#Latin|militari]] potest [[wikt:en:fortuna#Latin|fortuna]]. **<small>(他の)</small>あらゆる事柄におけるのと同様に、軍事においてもまた、命運が大いに力を持つ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:cum#Conjunction_2|cum]] ~, [[wikt:en:tum#Latin|tum]] ・・・「~と同様に・・・もまた」)</span> *Nam magno [[wikt:en:accidit#Etymology_1|accidit]] [[wikt:en:casus#Latin|casu]], **実際、大きな偶然により生じたのは、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:nam と magno の間に、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Schneider,K.E.Chr.|Schneider]]'' は &lt;ut&gt; を挿入提案し、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' らは &lt;sicut&gt; を挿入提案している。)</span> *ut in [[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:incautus#Latin|incautum]] etiam atque [[wikt:en:imparatus|imparatum]] [[wikt:en:incideret#Etymology_1|incideret]], **<small>(アンビオリークス)</small>自身でさえも油断していて不用意なところに<small>(バスィルスが)</small>遭遇したが、 *<u>prius</u><nowiki>que</nowiki> eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventus]] ab <u>hominibus</u> videretur, **彼<small>〔バスィルス〕</small>の到来が<small>(エブローネース族の)</small>連中により見られたのが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:prius#Adverb|prius]] ~, [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・より早くに~」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&phi;系写本では hominibus だが、<br>         &chi;系・&beta;系写本では omnibus となっている。)</span> *<u>quam</u> [[wikt:en:fama#Latin|fama]] ac [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntius]] [[wikt:en:adferretur|adferretur]]: **風聞や報告が伝えられるよりも、早かったのである。 *[[wikt:en:sic#Latin|sic]] magnae fuit [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunae]], **同様に<small>(アンビオリークスにとって)</small>大きな幸運に属したのは、 *omni [[wikt:en:militaris#Latin|militari]] [[wikt:en:instrumentum#Latin|instrumento]], [[wikt:en:qui#Pronoun_8|quod]] [[wikt:en:circum#Preposition|circum]] se habebat, [[wikt:en:ereptus#Latin|erepto]], **自らの周りに持っていたすべての武具を奪われて、 *[[wikt:en:raeda#Latin|raedis]] [[wikt:en:equus#Latin|equis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:comprehensus|comprehensis]], **四輪馬車や馬を差し押さえられても、 *[[wikt:en:ipse#Latin|ipsum]] [[wikt:en:effugio#Latin|effugere]] [[wikt:en:mors#Latin|mortem]]. **<small>(アンビオリークス)</small>自身は死を逃れたことである。 :  ;   アンビオリークスの手勢がローマ騎兵の奇襲に持ちこたえる *<!--❸-->Sed hoc [[wikt:en:quoque#Adverb|quoque]] factum est, **しかし、以下のこともまた起こった。 *quod [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificio]] [[wikt:en:circumdatus|circumdato]] [[wikt:en:silva#Latin|silva]], **<small>(アンビオリークスの)</small>館が森で取り巻かれており、 *ut sunt fere [[wikt:en:domicilium#Latin|domicilia]] [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]], qui [[wikt:en:vitandus#Latin|vitandi]] <u>aestus</u> causa **── ガッリア人の住居というものはほぼ、<u>暑さ</u>を避けることのために、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、[[#22節|22節]]や本節(30節)では「暑さ」を意味しているが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、本巻[[#31節|31節]]では「潮」を意味している。)</span> *[[wikt:en:plerumque#Latin|plerumque]] [[wikt:en:silva#Latin|silvarum]] atque [[wikt:en:flumen#Latin|fluminum]] [[wikt:en:peto#Latin|petunt]] [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitates]], **たいてい森や川に近接したところを求めるのであるが ── *[[wikt:en:comes#Latin|comites]] [[wikt:en:familiaris#Noun|familiares]]<nowiki>que</nowiki> eius [[wikt:en:angustus#Latin|angusto]] in loco **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>の従者や郎党どもが、狭い場所で、 *paulisper [[wikt:en:eques#Latin|equitum]] nostrorum [[wikt:en:vis#Latin|vim]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinuerunt]]. **しばらく、我が方<small>〔ローマ勢〕</small>の騎兵の攻勢を持ちこたえたのだ。 :  ;   アンビオリークスが瀬戸際で危急をのがれる *<!--❹-->His [[wikt:en:pugnans#Latin|pugnantibus]], *彼らが戦っているときに、 *illum in [[wikt:en:equus#Latin|equum]] [[wikt:en:quidam#Latin|quidam]] ex suis [[wikt:en:intulit|intulit]]: **彼<small>〔アンビオリークス〕</small>を配下のある者が馬に押し上げて、 *[[wikt:en:fugiens#Latin|fugientem]] [[wikt:en:silva#Latin|silvae]] [[wikt:en:texerunt|texerunt]]. **逃げて行く者<small>〔アンビオリークス〕</small>を森が覆い隠した。 *[[wikt:en:sic#Latin|Sic]] et ad [[wikt:en:subeundus|subeundum]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] et ad [[wikt:en:vitandus|vitandum]] **このように<small>(アンビオリークスが)</small>危険に遭遇することや回避することにおいて、 *multum [[wikt:en:fortuna#Latin|fortuna]] [[wikt:en:valeo#Latin|valuit]]. **命運というものが力をもったのである。 <!-- [[wikt:en:| --><!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===31節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/31節]] {{進捗|00%|2025-04-29}}</span> ;エブローネース族の避難、共同王カトゥウォルクスの最期 *<!--❶-->[[wikt:en:Ambiorix|Ambiorix]] copias suas [[wikt:en:iudicium#Latin|iudicio]]<u><span style="color:#990099;"><nowiki>ne</nowiki></span></u> non [[wikt:en:conduco#Latin|conduxerit]], quod [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimicandus#Latin|dimicandum]] non [[wikt:en:existimo#Latin|existimarit]], **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]は、戦闘で争闘するべきとは考えていなかったので、判断で配下の軍勢を集めなかった<u>のか</u>、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ [[wikt:en:-ne#Latin|-ne]], [[wikt:en:an#Latin|an]] <!--▲三点-->&#8943; ⇔ [[wikt:en:utrum#Latin|utrum]] ~ [[wikt:en:an#Latin|an]] <!--▲三点-->&#8943; 間接疑問「~なのか、あるいは…なのかどうか」)</span> *<u><span style="color:#990099;">an</span></u> tempore [[wikt:en:exclusus#Latin|exclusus]] et [[wikt:en:repentinus#Latin|repentino]] [[wikt:en:eques#Latin|equitum]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:prohibitus#Latin|prohibitus]], **<u>あるいは</u>、時間に阻まれ、予期せぬ[[w:騎兵|騎兵]]の到来に妨げられて、  <!--◆画像◆-->[[画像:Taxus baccata JPG2Aa.jpg|thumb|right|300px|[[w:ヨーロッパイチイ|ヨーロッパイチイ]]([[w:en:Taxus baccata|Taxus baccata]])の樹(ベルギー)。イチイはケルトの人々にとって聖なる樹木であり、[[w:ドルイド|ドルイド]]はイチイの枝を用いて祭儀を行なったという<ref name="マルカル">[[ガリア戦記/注解編#Markale_(1999)|マルカル『ケルト文化事典』]]「イチイ」の項を参照。</ref>。<br>また、'''[[w:エブロネス族|エブローネース族]]''' '''[[wikt:en:Eburones#Latin|Eburōnēs]]''' という部族名はイチイを表わすケルト祖語 ''[[wikt:en: Reconstruction:Proto-Celtic/eburos|*eburos]] に由来すると考えられている<ref name="マルカル"/>。]] <!--◆画像◆-->[[画像:Taxus baccata MHNT.jpg|thumb|right|300px|[[w:ヨーロッパイチイ|ヨーロッパイチイ]]([[w:en:Taxus baccata|Taxus baccata]])<br>欧州などに広く自生するイチイ科の[[w:針葉樹|針葉樹]]。赤い果実は食用で甘い味だが、種子には[[w:タキシン|タキシン]](taxine)という[[w:アルカロイド|アルカロイド]]系の毒物が含まれており、種子を多量に摂れば[[w:痙攣|けいれん]]を起こして[[w:呼吸困難|呼吸困難]]で死に至る。<br>他方、[[w:タキサン|タキサン]](taxane)という成分は[[w:抗がん剤|抗がん剤]]などの[[w:医薬品|医薬品]]に用いられる。]] *cum reliquum [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:subsequor#Latin|subsequi]] [[wikt:en:credo#Latin|crederet]], **<small>(ローマ勢の)</small>残りの軍隊<small>〔軍団兵〕</small>が後続して来ることを信じたため<u>なのか</u>、 *[[wikt:en:dubius#Latin|dubium]] est. **不確かなことである<small>〔多分そうだろう〕</small>。 :  ;   エブローネース族の総勢が落ち伸びる *<!--❷-->Sed [[wikt:en:certe#Latin|certe]] [[wikt:en:dimissus#Latin|dimissis]] per [[wikt:en:ager#Latin|agros]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntiis]] **けれども、確かに領地を介して伝令を四方に遣わして、 *sibi [[wikt:en:quisque#Latin|quemque]] [[wikt:en:consulo#Latin|consulere]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iussit]]. **めいめいに自助することを命じた。 *Quorum pars in [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennam]] [[wikt:en:silva#Latin|silvam]], **それらの者たち<small>〔領民〕</small>の一部はアルドゥエンナ<small>〔[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]〕</small>の森に、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:現在の[[w:ルクセンブルク|ルクセンブルク]]の辺り。)</span> *pars in [[wikt:en:continens#Latin|continentes]] [[wikt:en:palus#Latin|paludes]] [[wikt:en:profugio#Latin|profugit]]; **<small></small>(別の)一部は絶え間ない沼地に退避した。 :  *<!--❸-->qui [[wikt:en:proximus#Latin|proximi]] [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceano]] [[wikt:en:fuerunt|fuerunt]], **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;">〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>にとても近いところにいた者たちは、 *hi [[wikt:en:insula#Latin|insulis]] sese [[wikt:en:occulto#Latin|occultaverunt]], quas <u>aestus</u> [[wikt:en:efficio#Latin|efficere]] [[wikt:en:consuesco#Latin|consuerunt]]: **<u>満潮</u>が形成するのが常であった島々に身を隠した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:レーヌス〔[[w:ライン川|ライン川]]〕河口辺りの中洲のことか。<br>    [[ガリア戦記_第4巻#10節|第4巻10節]]を参照。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aestus#Latin|aestus]] という単語は、[[#22節|22節]]や[[#30節|30節]]では「暑さ」を意味していたが、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#1節|第5巻1節]]・[[ガリア戦記_第5巻#8節|8節]]、そして本節(31節)では「潮」を意味している。)</span> :  *<!--❹-->multi ex suis finibus [[wikt:en:egressus#Participle|egressi]] **多くの者たちは、自分たちの領地から抜け出て行って、 *se suaque [[wikt:en:omnia#Noun|omnia]] [[wikt:en:alienissimus|alienissimis]] [[wikt:en:credo#Latin|crediderunt]]. **自らとその一切合財を見ず知らずの異邦人たちに委ねた。 :  ;   カトゥウォルクスの自決 *<!--❺-->[[wikt:en:Catuvolcus#Latin|Catuvolcus]], [[wikt:en:rex#Latin|rex]] [[wikt:en:dimidius#Latin|dimidiae]] partis [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]], **カトゥウォルクスは、[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の半分の地方の王であり、 *qui una cum [[wikt:en:Ambiorix|Ambiorige]] consilium [[wikt:en:inierat|inierat]], **アンビオリークスと一緒に<small>(カエサルに造反する)</small>企てに着手していた者であるが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第5巻#26節|第5巻26節]]を参照。)</span> *[[wikt:en:aetas#Latin|aetate]] iam [[wikt:en:confectus#Latin|confectus]], **すでに加齢によって疲弊しており、 *cum laborem aut belli aut fugae ferre non posset, **戦争の労苦、あるいは逃亡の労苦に耐えることができなかったので、 *omnibus [[wikt:en:prex#Latin|precibus]] [[wikt:en:detestatus#Latin|detestatus]] [[wikt:en:Ambiorix|Ambiorigem]], qui eius consilii [[wikt:en:auctor#Latin|auctor]] [[wikt:en:fuisset|fuisset]], **その企ての張本人であった[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]をあらゆる呪詛のことばで呪って、 *'''[[wikt:en:taxus#Latin|taxo]]''', cuius magna in [[wikt:en:Gallia#Latin|Gallia]] [[wikt:en:Germania#Latin|Germania]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:copia#Latin|copia]] est, se [[wikt:en:exanimo#Latin|exanimavit]]. **[[w:ガリア|ガッリア]]や[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]に豊富にあった'''[[w:ヨーロッパイチイ|イチイ]]'''によって、息絶えたのであった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「イチイの木で首を吊った」などと解する訳書もあるが、<br>    樹木名を記しているので、服毒であろう。)</span><!-- [[wikt:en:| --> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===32節=== [[画像:Régions naturelles de Belgique.jpg|thumb|300px|現代[[w:ベルギー|ベルギー]]の生態区分図。<br />図の<span style="background-color:#E6E6FA;>薄紫色の部分</span>「コンドロ」([[w:en:Condroz|Condroz]])の辺りにコンドルースィー族 ''[[w:en:Condrusi|Condrusi]]'' が、その南の[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]にセグニー族 ''[[w:en:Segni (tribe)|Segni]]'' がいたと考えられている。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/32節]] {{進捗|00%|2025-05-18}}</span> ;ゲルマーニア部族の弁明、アドゥアートゥカに輜重を集める *<!--❶-->[[wikt:en:Segni#Latin|Segni]] [[wikt:en:Condrusi#Latin|Condrusi]]<nowiki>que</nowiki>, ex [[wikt:en:gens#Latin|gente]] et [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]], **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の種族や人員のうち、<u>セグニー族</u>と<u>コンドルースィー族</u>は、 *qui sunt inter [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]] [[wikt:en:Treveri#Latin|Treveros]]<nowiki>que</nowiki>, **[[w:エブロネス族|エブローネース族]]とトレーウェリー族の間にいたが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:セグニー族 ''[[w:en:Segni (tribe)|Segni]]'' は本節が初出。<br>    コンドルースィー族 ''[[w:en:Condrusi|Condrusi]]'' の名は何度か言及されており、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#6節|第4巻6節]]ではトレーウェリー族の庇護民と説明されている。<br>    彼らはケルト語を話す部族であったと考えられている。) *[[wikt:en:legatus#Latin|legatos]] ad Caesarem [[wikt:en:mitto#Latin|miserunt]] [[wikt:en:oratum#Verb|oratum]], **カエサルのもとへ嘆願するために使節たちを遣わした。 *ne se in hostium [[wikt:en:numerus#Latin|numero]] [[wikt:en:duceret|duceret]] **自分たちを敵として見なさないように、と。 *[[wikt:en:neve#Latin|neve]] omnium [[wikt:en:Germani#Latin|Germanorum]], qui essent citra [[wikt:en:Rhenus#Latin|Rhenum]], unam esse causam [[wikt:en:iudicaret|iudicaret]]<!--;-->: **または、<u>レーヌス</u>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<u>のこちら側にいるゲルマーニア人</u>すべての事情は1つであると裁断しないように、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) は西岸部族の総称。<br>    ''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *[[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] se de bello [[wikt:en:cogitavisse|cogitavisse]], **自分たちは、戦争についてまったく考えたことはないし、 *[[wikt:en:nullus#Latin|nulla]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigi]] auxilia [[wikt:en:misisse|misisse]]. **[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]に何ら援軍を派遣したことはない、と。 :  *<!--❷-->Caesar, [[wikt:en:exploratus#Latin|explorata]] re [[wikt:en:quaestio#Latin|quaestione]] [[wikt:en:captivus#Noun|captivorum]], **カエサルは、捕虜を審問することによってその事を探り出すと、 *si qui ad eos [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]] ex fuga [[wikt:en:convenissent|convenissent]], **もし彼ら<small></small>のもとへ逃亡している[[w:エブロネス族|エブローネース族]]のうちの誰かが集まっていたならば、 *ad se ut [[wikt:en:reducerentur|reducerentur]], [[wikt:en:imperavit|imperavit]]; **自分<small>〔カエサル〕</small>のもとへ連れ戻されるようにと、命令した。 *si ita [[wikt:en:fecissent|fecissent]], **もし<small></small>そのように行なったならば、 *fines eorum se [[wikt:en:violaturus#Latin|violaturum]] [[wikt:en:negavit|negavit]]. **彼らの領土を自分<small>〔カエサル〕</small>が侵害することはないであろうと主張した。 :  ;   全軍の輜重隊をアドゥアートゥカに集める *<!--❸-->Tum [[wikt:en:copiae|copiis]] in tres partes [[wikt:en:distributus#Latin|distributis]], **<small>(カエサルは)</small>それから、軍勢を三方面に分配すると、 *[[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]] omnium legionum [[wikt:en:Aduatuca#Latin|Aduatucam]] [[wikt:en:contulit|contulit]]. **全軍団の[[w:輜重|輜重]]をアドゥアートゥカに運び集めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アドゥアートゥカ Aduatuca の表記は、<br>     写本によってはアトゥアートゥカ Atuatuca となっている。<br>     現在の[[w:トンゲレン|トンゲレン市]]。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:輜重は <ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーローネース</rt><rp>)</rp></ruby> [[wikt:en:calo#Noun_5|cālōnēs]] という数千人の奴隷が運ぶのだが、<br>    しばしば行軍の足手まといになるので、中継点に留めたのであろう。)</span> :  *<!--❹-->Id [[wikt:en:castellum#Latin|castelli]] [[wikt:en:nomen#Latin|nomen]] est. **それ<small>〔アドゥアートゥカ〕</small>は、城砦の名前である。 *Hoc fere est in [[wikt:en:medius#Latin|mediis]] [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburonum]] finibus, **これは、[[w:エブロネス族|エブローネース族]]の領土のほぼ真ん中にあり、 *[[wikt:en:ubi#Latin|ubi]] [[wikt:en:Titurius#Latin|Titurius]] atque [[wikt:en:Aurunculeius#Latin|Aurunculeius]] [[wikt:en:hiemandi#Verb|hiemandi]] causa [[wikt:en:consederant|consederant]]. **そこには、<u>ティトゥーリウス</u> と <u>アウルンクレーイウス</u> が越冬するために陣取っていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|ティトゥーリウス・サビヌス]] と アウルンクレーイウス・コッタ の顛末については、<br>     [[ガリア戦記_第5巻#24節|第5巻24節]]~[[ガリア戦記_第5巻#37節|37節]] を参照。<br>     第5巻ではカエサルは冬営の地名についてはまったく記していないが、<br>     本節の記述から「[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアトゥカの戦い]]」と呼ばれている。)</span> :  *<!--❺-->Hunc <u>cum</u> reliquis rebus locum [[wikt:en:probabat|probabat]], **<small>(カエサルは)</small>この場所を、ほかの事柄によっても是認したし、 *<u>tum</u> quod [[wikt:en:superior#Latin|superioris]] anni [[wikt:en:munitio#Latin|munitiones]] [[wikt:en:integer#Latin|integrae]] [[wikt:en:manebant|manebant]], **またとりわけ前年の防備が損なわれずに存続していたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:cum#Conjunction_2|cum]] ~, [[wikt:en:tum#Latin|tum]] ・・・「~と同様に・・・もまた」)</span> *ut militum laborem [[wikt:en:sublevaret|sublevaret]]. **兵士の労苦を軽減するためでもある。 :  *<!--❻-->[[wikt:en:praesidium#Latin|Praesidio]] [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] legionem [[wikt:en:quartam decimam|quartam decimam]] [[wikt:en:reliquit|reliquit]], **<small>(全軍の)</small>輜重の守備隊として第14軍団を<small>(そこに)</small>残した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「第14軍団」は前年にサビーヌスとコッタとともに全滅したが、<br>     カエサルは慣例を破ってこれを欠番とせずに、<br>     新たに徴募した軍団を同じ「第14軍団」とした。)</span> *unam ex his tribus, quas [[wikt:en:proxime#Adverb|proxime]] [[wikt:en:conscriptus#Latin|conscriptas]] ex <u>Italia</u> [[wikt:en:traduxerat|traduxerat]]. **<small>(それは)</small>最近にイタリアから徴募されたものとして連れて来られた3個<small>(軍団)</small>のうちの1個である。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#1節|1節]]を参照。ここでイタリア [[wikt:en:Italia#Latin|Italia]] とは[[w:イタリア本土 (古代ローマ)|本土イタリア]]のことではなく、<br>    カエサルが総督であった[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことである。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❼-->Ei legioni [[wikt:en:castra#Latin|castris]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Quintus#Latin|Quintum]] [[wikt:en:Tullius#Latin|Tullium]] [[wikt:en:Cicero#Latin|Ciceronem]] <u>praeficit</u> **その[[w:ローマ軍団|軍団]]と陣営には[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィーントゥス・トゥッリウス・キケロー]]を指揮者として、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:praeficit|praeficit]] (現在形) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:praefecit|praefecit]] (完了形) となっている。)</span> *[[wikt:en:ducenti#Latin|ducentos]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:eques#Latin|equites]] <u>ei</u> [[wikt:en:adtribuit|adtribuit]]. **200騎の騎兵を彼に割り当てた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の ei は&alpha;系写本の記述だが、&beta;系写本にはない。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===33節=== [[画像:Ancient north-east Gaul topographic map (Latin).svg|right|thumb|300px|ガッリア北東部の[[ガリア戦記/ガリアの河川#ライン川水系|ライン川水系]]の図。<hr>[[w:la:Rhenus|Rhenus]]:レーヌス 〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<br>[[w:la:Mosella (flumen)|Mosella]]:モセッラ 〔[[w:モーゼル川|モーゼル川]]〕<br>[[w:la:Vacalus|Vacalus]]:ウァカルス〔[[w:ワール川|ワール川]]〕<br>[[w:la:Mosa|Mosa]] :モサ    〔[[w:マース川|マース川]]〕<br>[[w:la:Scaldis|Scaldis]]:スカルディス〔[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]]〕]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/33節]] {{進捗|00%|2025-05-25}}</span> ;軍勢をカエサル、ラビエーヌス、トレボーニウスの三隊に分散 :  ;   ラビエーヌスと3個軍団を大西洋岸地方へ派兵 *<!--❶-->[[wikt:en:partitus#Latin|Partito]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]], **<small>(カエサルは)</small>軍隊を分配すると、 *[[wikt:en:Titus#Latin|Titum]] [[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] cum [[wikt:en:legio#Latin|legionibus]] [[wikt:en:tres#Latin|tribus]] **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエーヌス]]に、3個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに、 *ad [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceanum]] [[wikt:en:versus#Latin|versus]] **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;"><small>〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</small></span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>の方へ向きを変えて、 *in eas partes, quae [[wikt:en:Menapii#Latin|Menapios]] [[wikt:en:adtingunt|adtingunt]], [[wikt:en:proficisci|proficisci]] [[wikt:en:iubeo#Latin|iubet]]; **メナピイー族<small>(領)</small>に接する地方に出発することを命じる。 :  ;   トレボーニウスと3個軍団をアドゥアートゥキー族方面へ派兵 *<!--❷-->[[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]] cum [[wikt:en:par#Latin|pari]] legionum numero **[[w:ガイウス・トレボニウス|ガーイウス・トレボーニウス]]には、軍団の同数<small>〔3個〕</small>とともに、 *ad eam [[wikt:en:regio#Latin|regionem]], quae <u>(ad) Aduatucos</u> [[wikt:en:adiaceo#Latin|adiacet]], **アドゥアートゥキー族に隣接する領域へ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、写本A<sup>1</sup>, BM では &nbsp; ad [[wikt:en:Aduatucos|Aduatucos]] &nbsp; だが、<br>         写本A<sup>c</sup>Q, SLN では &nbsp; Aduatucos 、<br>         &beta;系写本では &nbsp; Atuatucis となっている。)</span> *[[wikt:en:depopulandus#Latin|depopulandam]] [[wikt:en:mitto#Latin|mittit]]; **荒廃させるべく派遣する。 [[画像:Schelde_4.25121E_51.26519N.jpg|thumb|right|200px|ベルギーの[[w:アントウェルペン|アントウェルペン]]周辺を流れる[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]]河口付近の[[w:衛星画像|衛星画像]]。ラビエーヌスが向かったメナピイー族に接する地方である。]] :  ;   カエサル自身は3個軍団を率いて、アンビオリークスらを追撃 *<!--❸-->ipse cum reliquis tribus ad flumen <u>Scaldem</u>, quod [[wikt:en:influo#Latin|influit]] in [[wikt:en:Mosa#Latin|Mosam]], **自身は、残りの3個<small>(軍団)</small>とともに、モサ<small>(川)</small>に流れ込むスカルディス川のたもとへ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:スカルディス Scaldis は現在の[[w:スヘルデ川|スヘルデ川]] Schelde で、<br>    フランス北部からベルギー、オランダへ流れている。<br>    モサ川 Mosa すなわち現在の[[w:マース川|マース川]] Maas とは運河でつながるが、<br>    当時の関係およびカエサルの目的地は不詳。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:Scaldis#Latin|Scaldem]] だが、<br>         &beta;系写本では Scaldim とするなどの異読があり、<br>         ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' は [[wikt:en:Sabim|Sabim]](サビス川 [[wikt:en:Sabis|Sabis]])の誤写ではないかとするなど、<br>         いくつかの修正提案がある。)</span> *[[wikt:en:extremus#Adjective|extremas]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Arduenna#Latin|Arduennae]] partes [[wikt:en:ire#Latin|ire]] [[wikt:en:constituo#Latin|constituit]], **かつ、アルドゥエンナ<small>〔[[w:アルデンヌ|アルデンヌ]]〕(の森林)</small>の外縁の地方へ行軍することを決めた。 *[[wikt:en:quo#Adverb|quo]] cum paucis [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectum]] [[wikt:en:Ambiorix#Latin|Ambiorigem]] [[wikt:en:audio#Latin|audiebat]]. **そこへは、[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]がわずかな騎兵たちとともに出発したと聞いていたのだ。 :  ;   カエサルが、アドゥアートゥカへの帰還を確言 *<!--❹-->[[wikt:en:discedens#Latin|Discedens]] post diem septimum sese [[wikt:en:reversurus#Latin|reversurum]] [[wikt:en:confirmo#Latin|confirmat]]; **<small>(カエサルは、陣営を)</small>離れるに当たって、<u>7日目の後</u>に自分は引き返して来るであろうと断言する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ローマ人は日数を当日から起算するため、「7日目の後」は、6日後のこと。)</span> *quam ad diem ei [[wikt:en:legio#Latin|legioni]], quae in [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:relinquebatur|relinquebatur]], [[wikt:en:deberi|deberi]] frumentum [[wikt:en:sciebat|sciebat]]. **その当日には、守備に残されている軍団にとって糧食が必要とされることを<small>(カエサルは)</small>知っていたのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺-->[[wikt:en:Labienus#Latin|Labienum]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:hortatur|hortatur]], **<small>(カエサルは)</small>ラビエーヌスとトレボーニウスを<small>(以下のように)</small>鼓舞する。 *si rei publicae [[wikt:en:commodo#Adverb_2|commodo]] facere [[wikt:en:possint|possint]], **もし<small>(ローマ軍全体の)</small>公務のために都合良く行動することができるならば、 *ad <u>eum</u> diem [[wikt:en:revertantur|revertantur]], **その日には戻って来て、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:eum#Latin|eum]] <small>(男性・単数・対格)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:eam#Latin|eam]] <small>(女性・単数・対格)</small> としている。)</span> *ut, rursus [[wikt:en:communicatus#Latin|communicato]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] [[wikt:en:exploratus#Latin|exploratis]]<nowiki>que</nowiki> hostium [[wikt:en:ratio#Latin|rationibus]] **再び<small>(互いの)</small>考えを伝達して、敵たちの作戦を探り出し、 *aliud initium belli capere <u>possent</u>. **次なる戦争の端緒を捉えようではないか、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:possent|possent]] <small>(未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:possint|possint]] <small>(現在・接続法)</small> となっている。)</span> <br> :<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:'''カエサル麾下の軍団配分について'''<br> [[ガリア戦記 第5巻#8節|第5巻8節]]の記述によれば、ブリタンニアへ2度目の遠征をする前(BC54年)のカエサルは少なくとも8個軍団と騎兵4000騎を :指揮していた。[[ガリア戦記 第5巻#24節|第5巻24節]]によれば、帰還後は8個軍団および軍団から離れた5個[[w:コホルス|歩兵大隊]]を指揮していたが、 :アンビオリークスによる[[w:アドゥアトゥカの戦い|アドゥアートゥカの戦い]]で[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|サビーヌス]]らとともに1個軍団と5個大隊が壊滅したので、残りは7個軍団となる。 :[[#1節|本巻1節]]によれば、この年(BC53年)には3個軍団を新たに徴集したので、計10個軍団となったはずである。 :[[#29節|29節]]では、このうちから12個大隊をライン川に架かる橋の守備に残し、[[#32節|32節]]では輜重の守備としてアドゥアートゥカに1個軍団を残した。 :本節の記述通りにラビエーヌス、トレボーニウス、カエサルがそれぞれ3個軍団(計9個)を受け持ったとすると、あわせて10個軍団と12個大隊という勘定になる。 :したがって、この勘定が正しいのであれば、ライン川に残した12個大隊は各軍団から引き抜いたものであり、各軍団は定員を割っていると考えられる。) :  <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===34節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/34節]] {{進捗|00%|2025-06-01}}</span> ;ローマ兵の死傷を極度に怖れながらの対エブローネース族包囲網 :  ;   エブローネース族の分散状況 *<!--❶-->Erat, ut supra [[wikt:en:demonstravimus|demonstravimus]], [[wikt:en:manus#Latin|manus]] [[wikt:en:certus#Latin|certa]] [[wikt:en:nullus#Adjective|nulla]], **前に説明したように、<small>(エブローネース族には)</small>決まった手勢がなかったし、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#31節|31節]]を参照。)</span> *non [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidum]], non [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]], quod se [[wikt:en:arma#Latin|armis]] [[wikt:en:defenderet|defenderet]], **自分たちが武器で防衛するような<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>も、防塁もなかった。 *sed in omnes partes [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersa]] [[wikt:en:multitudo#Latin|multitudo]]. **けれども、群衆は四方八方に散らばってしまっていた。 :  *<!--❷-->[[wikt:en:ubi#Latin|Ubi]] [[wikt:en:quisque#Latin|cuique]] <u>aut</u> [[wikt:en:vallis#Latin|valles]] [[wikt:en:abditus#Latin|abdita]] <u>aut</u> locus [[wikt:en:silvestris#Latin|silvestris]] <u>aut</u> [[wikt:en:palus#Latin|palus]] [[wikt:en:impeditus#Latin|impedita]] **めいめいにとって、<u>あるいは</u>人けのない峡谷、<u>あるいは</u>森に覆われた土地、<u>あるいは</u>入り組んだ沼沢地といった、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:aut ~, aut …, aut 〰「あるいは~、あるいは…、あるいは〰」)</span> *[[wikt:en:spes#Latin|spem]] [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidii]] aut [[wikt:en:salus#Latin|salutis]] [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquam]] [[wikt:en:offerebat|offerebat]], [[wikt:en:consederat|consederat]]. **守備あるいは身の安全の何らかの希望を提供するところに、陣取っていた。 :  ;   伏兵に用心、ローマ兵の被害を怖れる *<!--❸-->Haec [[wikt:en:locum#Latin|loca]] [[wikt:en:vicinitas#Latin|vicinitatibus]] erant [[wikt:en:notus#Latin|nota]], **これらの場所は、近隣の者たちは知っていたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:すなわち、近隣のガッリア人には地の利があり、ローマ人には地の利がなかったので)</span> *magnamque res [[wikt:en:diligentia#Noun|diligentiam]] [[wikt:en:requirebat|requirebat]] **戦況はたいへんな注意深さを必要としていた。 *non in summa exercitus [[wikt:en:tuendus#Latin|tuenda]] **<small>(ローマ人の)</small>軍隊全体を守るためではなく、 *([[wikt:en:nullus#Latin|nullum]] enim poterat [[wikt:en:universus#Latin|universis]] <u>ab</u> [[wikt:en:perterritus#Latin|perterritis]] ac [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidere]]), **──なぜなら、脅かされ分散されている者たちにより<small>(ローマ軍)</small>総勢に何らの危険が起こり得なかったので── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega;では欠くが、<br>     より劣化した写本 <small>([[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]])</small> では ab となっており、<br>     ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Glandorpius_(Glandorp)|Glandorp]]'' は &lt;a&gt; と挿入提案している。)</span> *sed in [[wikt:en:singulus#Latin|singulis]] [[wikt:en:miles#Latin|militibus]] [[wikt:en:conservandus#Latin|conservandis]]; **けれども、<small>(ローマ勢の)</small>個々の兵士たちを守ることのために<small>(注意深さを必要としていた)</small>。 *quae tamen ex parte res ad [[wikt:en:salus#Latin|salutem]] exercitus [[wikt:en:pertineo#Latin|pertinebat]]. **少なくとも、ある面では、そういう事態は軍隊の安全に及んでいた。 :  *<!--❹-->Nam <u>et</u> [[wikt:en:praeda#Latin|praedae]] [[wikt:en:cupiditas#Latin|cupiditas]] multos longius [[wikt:en:evoco#Latin|evocabat]], **すなわち、略奪品への欲望が多くの者たちをより遠くへ呼び寄せていたし、 *<u>et</u> silvae [[wikt:en:incertus#Adjective|incertis]] [[wikt:en:occultus#Latin|occultis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:iter#Latin|itineribus]] [[wikt:en:confertus#Latin|confertos]] [[wikt:en:adeo#Verb|adire]] [[wikt:en:prohibeo#Latin|prohibebant]]. **森林の不確かで隠された道のりによって密集した行軍を妨げていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et ~, et …「~でもあるし、…でもある」)</span> :  *<!--❺-->Si [[wikt:en:negotium#Latin|negotium]] [[wikt:en:confici|confici]] [[wikt:en:stirps#Latin|stirpem]]<nowiki>que</nowiki> hominum [[wikt:en:sceleratus#Participle|sceleratorum]] [[wikt:en:interfici|interfici]] <u>vellet</u>, **もし、戦役が完遂されること、および非道な連中<small>〔エブローネース族〕</small>の血筋が滅ぼされることを欲するならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:vellent|vellent]] <small>(<u>複数</u>・未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         より劣化した写本 <small>([[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]])</small> では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(<u>単数</u>・未完了過去・接続法)</small> となっている。)</span> *[[wikt:en:dimittendus#Latin|dimittendae]] plures manus [[wikt:en:diducendus#Latin|diducendi]]<nowiki>que</nowiki> erant milites; **いくつもの部隊が分遣され、兵士たちが展開されるべきである。 :  *<!--❻-->si [[wikt:en:contineo#Latin|continere]] ad [[wikt:en:signum#Latin|signa]] [[wikt:en:manipulus#Latin|manipulos]] <u>vellet</u>, ut [[wikt:en:institutus#Latin|instituta]] ratio et [[wikt:en:consuetudo#Latin|consuetudo]] exercitus Romani [[wikt:en:postulo#Latin|postulabat]], **もし、ローマ軍の決められた流儀や慣行が要求するように、<ruby><rb>[[w:マニプルス|中隊]]</rb><rp>(</rp><rt>マニプルス</rt><rp>)</rp></ruby>が軍旗のもとに留まることを欲するならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vellent|vellent]] <small>(<u>複数</u>・未完了過去・接続法)</small> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]] <small>(<u>単数</u>・未完了過去・接続法)</small> となっている。)</span> *locus ipse erat [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] [[wikt:en:barbarus#Noun|barbaris]], **その場所が蛮族にとって守りとなるであろう。 *neque <u>ex occulto</u> [[wikt:en:insidiandi#Verb|insidiandi]] et [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersos]] [[wikt:en:circumveniendi#Verb|circumveniendi]] **隠れたところから待ち伏せするため、分散した者たち<small>〔ローマ兵〕</small>を包囲するために、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ex [[wikt:en:occultus#Latin|occulto]]「隠れたところから、密かに」)</span> *singulis [[wikt:en:desum#Latin|deerat]] [[wikt:en:audacia#Latin|audacia]]. **<small>(エブローネース族の)</small>おのおのにとって勇敢さには事欠かなかった。 :  *<!--❼-->Ut in [[wikt:en:eiusmodi#Latin|eiusmodi]] [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultatibus]], [[wikt:en:quantum#Determiner|quantum]] [[wikt:en:diligentia#Latin|diligentia]] [[wikt:en:provideri|provideri]] poterat, [[wikt:en:providebatur|providebatur]], **そのような困難さにおいては、できるかぎりの注意深さで用心されるほどに、用心されるものであるが、 *ut <u>potius</u> in [[wikt:en:nocendo#Verb_2|nocendo]] [[wikt:en:aliquis#Latin|aliquid]] [[wikt:en:praetermitteretur|praetermitteretur]], **結果として、<u>むしろ</u><small>(敵勢への)</small>何らかの加害は差し控えられることになった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:potius#Adverb|potius]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・よりも、むしろ~」)</span> *[[wikt:en:etsi#Latin|etsi]] omnium animi ad [[wikt:en:ulciscendum#Verb|ulciscendum]] [[wikt:en:ardeo#Latin|ardebant]], **たとえ、皆の心が<small>(エブローネース族に)</small>報復するために燃え立っていたとしても、 *<u>quam</u> cum [[wikt:en:aliqui#Latin|aliquo]] militum [[wikt:en:detrimentum#Latin|detrimento]] [[wikt:en:noceretur|noceretur]]. **<small>(ローマ人の)</small>兵士たちの何らかの損失を伴って加害がなされるよりも。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:伏兵によって被害をこうむるよりは、ローマ人の安全のために、ローマ兵による攻撃は避けられた。)</span> :  ;   カエサルが、近隣の諸部族に対して、エブローネース族の[[w:ジェノサイド|ジェノサイド]](種族皆殺し)を通告 *<!--❽-->[[wikt:en:dimitto#Latin|Dimittit]] ad [[wikt:en:finitimus#Latin|finitimas]] [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] [[wikt:en:nuntius#Latin|nuntios]] Caesar; **カエサルは、近隣の諸部族のところへ伝令たちを分遣する。 *omnes <u>evocat</u> [[wikt:en:spes#Latin|spe]] [[wikt:en:praeda#Latin|praedae]] ad [[wikt:en:diripiendus#Latin|diripiendos]] [[wikt:en:Eburones#Latin|Eburones]], **[[w:エブロネス族|エブローネース族]]を略奪することへ、戦利品の望みによって<small>(近隣の諸部族に)</small>呼びかける。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では [[wikt:en:evocat#Latin|evocat]] だが、<br>         &alpha;系写本では ad se [[wikt:en:vocat|vocat]] となっている。)</span> *ut <u>potius</u> in silvis [[wikt:en:Galli#Latin|Gallorum]] vita <u>quam</u> [[wikt:en:legionarius#Latin|legionarius]] [[wikt:en:miles#Latin|miles]] [[wikt:en:periclitor#Latin|periclitetur]], **森の中で、軍団の兵士たち<small>(の生命)</small><u>よりも、むしろ</u>ガッリア人たちの生命が危険にさらされるように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:potius#Adverb|potius]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「・・・よりも、むしろ~」)</span> *simul ut magna multitudine [[wikt:en:circumfusus#Latin|circumfusa]] **同時にまた、たいへんな大勢で取り囲むことによって、 *pro [[wikt:en:talis#Latin|tali]] [[wikt:en:facinus#Latin|facinore]] [[wikt:en:stirps#Latin|stirps]] ac nomen civitatis [[wikt:en:tollo#Latin|tollatur]]. **<small>(サビーヌスらを滅ぼした)</small>あれほどの罪業の報いとして、部族の血筋と名前が抹殺されるように、と。 :  *<!--❾-->Magnus [[wikt:en:undique#Latin|undique]] numerus celeriter [[wikt:en:convenio#Latin|convenit]]. **至る所から多数の者が速やかに集結した。 :  :<span style="color:#009900;">(訳注:現代においては、アフガニスタンやイラクで数十万人の現地住民を平気で大量殺戮した米国の社会が<br>    たった数千人のアメリカ兵の戦死によっても大きなダメージを受けて全面撤退に追い込まれたことを、<br>    本節は想起させる。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==スガンブリー族のアドゥアートゥカ攻略戦== ===35節=== '''スガンブリー族が略奪に駆り立てられてアドゥアートゥカへ向かう''' *① Haec in omnibus Eburonum partibus gerebantur, **これらのこと(=追討戦)が[[w:エブロネス族|エブローネース族]]のすべての地方で遂行されていたが、 *diesque adpetebat septimus, quem ad diem Caesar ad impedimenta legionemque reverti constituerat. **カエサルがその日に[[w:輜重|輜重]]と(キケロの)[[w:ローマ軍団|軍団]]のところへ引き返すと決めていた7日目が近づいていた。 *② Hic quantum in bello Fortuna possit et quantos adferat casus, cognosci potuit. **ここに、戦争では運命(の女神)がどれほどのことに力を持ち、どれほどの結末を引き起こすかを知ることができた。 **:(訳注:[[#30節|30節]]でもそうだが、カエサルは戦況が芳しくないと運命 Fortuna を持ち出すようである。[[#42節|42節]]も参照。) *③ Dissipatis ac perterritis hostibus, ut demonstravimus, **(前節で)説明したように、追い散らされて、脅かされている敵たちには、 *manus erat nulla quae parvam modo causam timoris adferret. **(ローマ勢に敵を)恐れる理由を少しの程度も引き起こすようないかなる手勢もなかった。 *④ Trans Rhenum ad Germanos **<u>レーヌス</u>〔[[w:ライン川|ライン川]]〕<u>の向こう側の[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人</u>のもとへ、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''Germani Transrhenani'' 「レーヌスの向こう側のゲルマーニア人」(東岸の諸部族) は東岸部族の総称。<br>    ''[[w:en:Germani cisrhenani|Germani Cisrhenani]]''「レーヌスのこちら側のゲルマーニア人」(西岸の諸部族) の対義語で、<br>     西岸の諸部族が東岸の諸部族を招き寄せているというのが『ガリア戦記』の主張である。)</span> *pervenit fama, diripi Eburones atque ultro omnes ad praedam evocari. **エブローネース族が収奪され、(近隣部族の)皆が略奪品へ向けて自発的に誘惑されているという風評が達した。 *⑤ Cogunt equitum duo milia Sugambri, qui sunt proximi Rheno, **レーヌスの近隣にいたスガンブリー族は、騎兵2000騎を徴集した。 *a quibus receptos ex fuga Tenctheros atque Usipetes supra docuimus. **前に説明したように、彼らによって[[w:テンクテリ族|テンクテリ族]]と[[w:ウスィペテス族|ウスィペテス族]]が逃亡から迎え入れられたのだ。 **:(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]および[[ガリア戦記 第4巻#18節|18~19節]]を参照。) *⑥ Transeunt Rhenum navibus ratibusque **(スガンブリー族は)レーヌスを船団や筏で渡河した。 *triginta milibus passuum infra eum locum, ubi pons erat perfectus praesidiumque ab Caesare relictum. **カエサルにより橋が造り上げられて守備隊が残された地点よりも下流に30ローママイル(約44km)のところを。 *Primos Eburonum fines adeunt; **手始めとしてエブローネース族の領土に殺到して、 *multos ex fuga dispersos excipiunt, **逃亡からちりぢりにさせられた多くの者たちを追い捕らえて、 *magno pecoris numero, cuius sunt cupidissimi barbari, potiuntur. **蛮族たちが最も熱望している家畜の多数をわがものにした。 *⑦ Invitati praeda longius procedunt. **(スガンブリー族の軍勢は)略奪品に誘われて、より遠くに進み出た。 *Non hos palus ─ in bello latrociniisque natos ─, non silvae morantur. **戦争や追いはぎに生まれついていたので、沼地も森林も彼らを妨げることがなかった。 *Quibus in locis sit Caesar, ex captivis quaerunt; **カエサルがどの場所にいるのか、捕虜から問い質した。 *profectum longius reperiunt omnemque exercitum discessisse cognoscunt. **(彼が)より遠くに旅立って、軍隊の総勢が立ち去ったことを、知った。 *⑧ Atque unus ex captivis "Quid vos," inquit, **なおかつ、捕虜たちのうちの一人が「なぜ、あんたたちは」と言い出した。 *"hanc miseram ac tenuem sectamini praedam, **「この取るに足らない、ちっぽけな略奪品を追い求めるのか。 **:(訳注:sectamini はデポネンティア動詞 sector の直説法・2人称複数・現在形) *quibus licet iam esse fortunatissimos? **(あんたたちは)今や、最も富裕な者に成り得るのに。 *⑨ Tribus horis Aduatucam venire potestis: **(この場所から)3時間でアドゥアートゥカに到達できる。 **:(訳注:古代ローマの時間は、不定時法であり、当地の緯度や季節により長さは異なる。) *huc omnes suas fortunas exercitus Romanorum contulit; **ここへ、ローマ軍がすべての財産を運び集めたのだ。 *praesidii tantum est, ut ne murus quidem cingi possit, **守備隊は、城壁が取り巻かれることさえできないほどの(貧弱な)ものでしかない。 *neque quisquam egredi extra munitiones audeat." **何者も防備の外側へあえて出て行こうとはしないのだ。」 *⑩ Oblata spe Germani, **ゲルマーニア人たちは(ローマ軍の財産という)望みを提示されて、 *quam nacti erant praedam, in occulto relinquunt; **(すでにエブローネース族の者たちから)獲得していた略奪品を秘されたところに残しておいて、 *ipsi Aduatucam contendunt usi eodem duce, cuius haec indicio cognoverant. **自身は、このことを申告により知ったところの同じ(捕虜の)案内人を使役して、アドゥアートゥカに急いだ。 <br> :('''訳注:部族名・地名の表記について''' :スガンブリー族 Sugambri:α系写本では Sugambri、T・U写本では Sygambri、V・R写本では Sigambri :テンクテリ族 Tenctheri:β系写本では Tenctheri、α系写本では Thenctheri :アドゥアートゥカ Aduatuca:α系・T写本では Aduatuca、V・ρ系写本では Atuatuca) ===36節=== '''アドゥアートゥカのキケロが糧秣徴発に派兵する''' *① [[w:la:Quintus_Tullius_Cicero|Cicero]], qui omnes superiores dies **[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|キケロ]]は(期日の7日目)より以前の日々すべてを *praeceptis Caesaris cum summa diligentia milites in castris continuisset **カエサルの指図により、最高の入念さとともに、兵士たちを陣営の中に留めておき、 *ac <u>ne</u> [[wikt:en:calo#Noun_5|calonem]] <u>quidem</u> quemquam extra munitionem egredi passus esset, **<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> でさえも、何者も防備の外側に出て行くことを許されなかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> ''[[wikt:en:calo#Etymology_2_3|cālō]]'' (複数形 ''[[wikt:en:calones|cālōnēs]]'') は、[[ガリア戦記_第2巻#24節|第2巻24節]]で言及されたが、<br>    輜重の運搬や陣営の世話のために使役された非ローマ人の奴隷で、<br>    1個軍団では2000名ほどと推定されている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne_quidem|nē ~ quidem]]「~でさえ・・・ない」)</span> *septimo die diffidens de numero dierum Caesarem fidem servaturum, **(期日の)7日目に、カエサルが日数についての約束を守るであろうか、という不信を抱いた。 *quod longius eum<ref>eum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> progressum audiebat, **というのは、彼(カエサル)は、はるか遠くに前進したと聞いていたのだし、 *neque ulla de reditu eius fama adferebatur, **彼の帰還については何ら伝言を届けられていなかったからである。 *② simul eorum permotus vocibus, **同時に(キケロは)以下のような者たちの声に揺り動かされた。 *qui illius patientiam paene obsessionem appellabant, siquidem ex castris egredi non liceret, **もし本当に陣営から出て行くことが許されないならば、彼の忍耐はほぼ攻囲(籠城)であるというのだ。 *nullum eiusmodi casum exspectans, **以下のような事態を予期してもいなかった。 *quo novem oppositis legionibus maximoque equitatu, **9個[[w:ローマ軍団|軍団]]と最大限の[[w:騎兵|騎兵]]隊が(敵と)対峙して、 *dispersis ac paene deletis hostibus **敵たちは散らばらされて、ほとんど抹殺されたのに、 *in milibus passuum tribus offendi posset, **(自陣から)3ローママイルの内で(敵対勢力から)襲撃され得るとは。 [[画像:PraetorianVexillifer_1.jpg|thumb|right|200px|帝政期に用いられた軍旗(ウェクスィッルム)の一種を再現したもの。]] *quinque cohortes frumentatum in proximas segetes mittit, **5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>を糧秣徴発するために、近隣の耕地に派遣した。 *quas inter et castra unus omnino collis intererat. **それら(の耕地)と陣営の間には、ただ一つの丘陵が介在するだけであった。 *③ Complures erant in castris<ref>in castris はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> ex legionibus aegri relicti; **陣営の中には、諸軍団のうちから少なからぬ傷病者たちが残留していた。 *ex quibus qui hoc spatio dierum convaluerant, circiter trecenti(CCC), **その者たちのうちから、この日々の間に回復していた約300名が、 *sub vexillo una mittuntur; **<ruby><rb>[[w:ウェクスィッルム|軍旗]]</rb><rp>(</rp><rt>ウェクスィッルム</rt><rp>)</rp></ruby>のもとで一緒に派遣された。 *magna praeterea multitudo calonum, magna vis iumentorum quae in castris subsederant, **そのうえに、軍属奴隷の大多数、陣営の中に残留していた(ロバなどの)役畜の多数が、 *facta potestate sequitur. **機会を与えられて、随行した。 ===37節=== [[画像:Castra1.png|thumb|right|200px|ローマ式[[w:カストラ|陣営]]([[w:la:Castra_Romana|castra Romana]])の概略図(再掲)。'''7'''が第10大隊の門(porta decumana)で、陣営の裏門に当たる。]] '''スガンブリー族がキケロの陣営に襲来''' *① Hoc ipso tempore et casu Germani equites interveniunt **このまさにその時と状況に、[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の[[w:騎兵|騎兵]]たちが出現して、 *protinusque eodem illo, quo venerant, cursu **さらに前方へ(彼らが)やって来たのと同じ突進でもって、 *ab decumana porta in castra inrumpere conantur, **第10大隊の門(=裏門)から陣営の中に突入することを試みた。 **:(訳注:decumana porta は[[ガリア戦記 第2巻#24節|第2巻24節]]で既出、図を参照。) *② nec prius sunt visi obiectis ab ea parte silvis, quam [[wikt:la:castrum|castris]] adpropinquarent, **その方面については森林がじゃま立てしていたので(彼らは)陣営に接近するまでは視認されなかったのだ。 *usque eo ut qui sub [[w:la:Vallum|vallo]] tenderent mercatores, recipiendi sui facultatem non haberent. **そこまで(敵が急に来たので)、防柵の下に宿営していた商人たちが退避する機会を持たなかったほどであった。 *③ Inopinantes nostri re nova perturbantur, **予感していなかった我が方は、新しい事態に混乱させられて、 *ac vix primum impetum cohors in statione sustinet. **やっとのことで[[w:歩哨|歩哨]]に就いていた[[w:コホルス|歩兵大隊]]が(敵の)最初の突撃を持ちこたえた。 *④ Circumfunduntur ex reliquis hostes partibus, si quem aditum reperire possent. **敵たちは、何らかの入口を探り出せないかと、ほかの方面から取り囲んだ。 *⑤ Aegre portas nostri tuentur; **我が方(=ローマ勢)は辛うじて(四方の)諸門を固守して、 *reliquos aditus locus ipse per se munitioque defendit. **ほかの入口を、その位置そのものと防備が(敵の突入から)防護した。 *⑥ Totis trepidatur castris, **陣営の全体が震撼させられて、 *atque alius ex alio causam tumultus quaerit; **各人がほかの者に騒乱の原因を尋ね合った。 **:(訳注:エブローネース族を追討している最中に、スガンブリー族が来襲するとは予想だにしなかったからである。) *neque quo signa ferantur, neque quam in partem quisque conveniat provident. **が、どこへ軍旗が運ばれるのか、どの方面におのおのが集結するのか、判らなかった。 *⑦ Alius iam castra capta pronuntiat, **ある者は、すでに陣営は占拠されたと公言し、 *alius deleto exercitu atque imperatore victores barbaros venisse contendit; **別のある者は、軍隊も将軍(カエサル)も滅びて蛮族が勝利者としてやって来たのだ、と断言した。 *⑧ plerique novas sibi ex loco religiones fingunt **たいていの者たちは、その場所から、新奇な迷信的感情を創り上げ、 *Cottaeque et Tituri calamitatem, qui in eodem occiderint castello, **同じ砦のところで斃れたコッタと[[w:クィントゥス・ティトゥリウス・サビヌス|ティトゥリウス(・サビヌス)]]の敗亡を *ante oculos ponunt. **眼前に想い描いた。 *⑨ Tali timore omnibus perterritis **このような怖れによって(陣営内部の)皆が脅えており、 *confirmatur opinio barbaris, ut ex captivo audierant, nullum esse intus praesidium. **蛮族にとっては、捕虜から聞いていたように、内部に守備隊が存在していないという見解が強められた。 *⑩ Perrumpere nituntur **(スガンブリー勢は、陣営の防備を)突破することに努め、 *seque ipsi adhortantur, ne tantam fortunam ex manibus dimittant. **これほどの幸運を手から取りこぼさないように、自分たちが自身を鼓舞した。 ===38節=== '''バクルスと百人隊長たちが防戦する''' *① Erat aeger cum<ref>cum はα系写本の記述で、β系写本では in となっている。</ref> praesidio relictus P.(Publius) Sextius Baculus, **(キケロの陣営には)プーブリウス・セクスティウス・バクルスが傷病者として、守備兵とともに残されていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[w:la:Publius Sextius Baculus|Publius Sextius Baculus]] などの記事を参照。)</span> *qui primum pilum ad<ref>ad はα系写本の記述で、β系写本では apud となっている。</ref> Caesarem duxerat, **その者はカエサルのもとで<ruby><rb>[[w:プリムス・ピルス|首位百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>プリムス・ピルス</rt><rp>)</rp></ruby> の座に就いていたことがあり、 *cuius mentionem superioribus proeliis fecimus, **かつての戦闘で彼に言及したが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第2巻#25節|第2巻25節]] および [[ガリア戦記 第3巻#5節|第3巻5節]]を参照。)</span> *ac diem iam quintum cibo caruerat. **(このとき)食物を欠いてすでに5日目であった。 *② Hic diffisus suae atque omnium saluti inermis ex tabernaculo prodit; **彼は、自らと皆の身の安全に疑念を抱いて、非武装のまま天幕小屋から出て来て、 *videt imminere hostes atque in summo esse rem discrimine; **敵たちが迫って来ていること、および事態が重大な危急にあることを目の当たりにして、 *capit arma a proximis atque in porta consistit. **すぐ近くの者から武器を取って、門のところに陣取った。 *③ Consequuntur hunc centuriones eius cohortis quae in statione erat; **歩哨に立っていた(1個)<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby> たちが彼に追随して、 **:(訳注:1個歩兵大隊の百人隊長は、定員通りであれば、6名いた。) *paulisper una proelium sustinent. **しばらく一緒に戦闘を持ちこたえた。 *④ Relinquit animus Sextium gravibus acceptis vulneribus; **セクスティウス(・バクルス)は重い傷を受けて、気を失った。 *Deficiens<ref>deficiens はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> aegre per manus tractus servatur. **(彼は)衰弱して、(味方の)手から手に運ばれて辛うじて救助された。 *⑤ Hoc spatio interposito reliqui sese confirmant **こうしてしばらくした後で、ほかの者たちは意を強くした。 *tantum, ut in munitionibus consistere audeant speciemque defensorum praebeant. **(それは)防壁にあえて陣取って、防戦者たちの姿を示したほどであった。 ===39節=== '''スガンブリー族が糧秣徴発部隊をも襲う''' *① Interim confecta frumentatione milites nostri clamorem exaudiunt; **その間に、糧秣徴発を成し遂げると、我が方の兵士たち(=ローマ軍団兵)は叫び声を聞きつけて、 *praecurrunt equites; **[[w:騎兵|騎兵]]たちが先駆けして、 *quanto res sit in periculo cognoscunt. **事態がどれほどの危険にあるかを認識した。 *② Hic vero nulla munitio est quae perterritos recipiat; **そこには、まさに、脅え上がった者たちを受け入れるような、いかなる防備もなかったのである。 *modo conscripti atque usus militaris imperiti **やっと徴集されたばかりの者たち、なおかつ兵役の経験に通じていない者たちは、 *ad tribunum militum centurionesque ora convertunt; **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>や<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>たちの方へ顔を向けた。 *quid ab his praecipiatur exspectant. **彼ら(上官たち)によって何を指図されるか、待っていたのである。 *③ Nemo est tam fortis, quin rei novitate perturbetur. **新奇な事態に不安にさせられないほど勇敢な者は、誰もいなかった。 *④ Barbari signa procul conspicati oppugnatione desistunt, **蛮族たちは、(糧秣徴発隊の)軍旗を遠くから視認すると、(陣営への)攻囲を停止した。 *redisse primo legiones credunt, quas longius discessisse ex captivis cognoverant; **(彼らは)当初は、より遠くに立ち去ったことを捕虜から知っていた(ローマの)諸軍団が戻って来たと思ったが、 *postea despecta paucitate ex omnibus partibus impetum faciunt. **後には、(糧秣徴発隊の)寡勢ぶりを侮って、あらゆる方向から突撃して来た。 ===40節=== '''敵中突破して陣営へ戻る糧秣徴発部隊の明暗''' *① [[wikt:en:calo#Noun_5|Calones]] in proximum tumulum procurrunt. **<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> たちは、近隣の丘に先駆けした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注1:<ruby><rb>軍属奴隷</rb><rp>(</rp><rt>カーロー</rt><rp>)</rp></ruby> ''[[wikt:en:calo#Etymology_2_3|cālō]]'' (複数形 ''[[wikt:en:calones|cālōnēs]]'') については、<br>     [[ガリア戦記_第2巻#24節|第2巻24節]]・本巻[[#36節|36節]]で既述。)</span> *Hinc celeriter deiecti **(彼らは)ここから、(突撃して来る敵の軍勢を眺めて)たちまち当てが外れて、 *se in signa manipulosque coniciunt; **(後方にいた)軍旗と[[w:マニプルス|歩兵中隊]]のところに身を投じた。 *eo magis timidos perterrent milites. **それゆえに、臆病な兵士たちを大いに脅かした。 [[画像:Wedge-diagram.svg|thumb|right|200px|[[w:くさび|楔(くさび)]]の図。本節で述べられているのは、ローマ勢が楔(図の黒い部分)のように突撃することにより、敵を中央突破しようという戦術であろう。]] *② Alii cuneo facto ut celeriter perrumpant, censent **(ローマ兵の)ある者たちは、速やかに(敵中を)突破するように、<ruby><rb>[[w:くさび|楔形]]</rb><rp>(</rp><rt>くさびがた</rt><rp>)</rp></ruby>隊列を形成しようと考慮した。 *─ quoniam tam propinqua sint castra, **─ 陣営がこれほどまで近隣にあるので、 *etsi pars aliqua circumventa ceciderit, at reliquos servari posse confidunt ─, **たとえ、一部の誰かが包囲されて斃れたとしても、残りの者たちは救われることが可能だと確信したのだ ─。 *③ alii ut in iugo consistant atque eundem omnes ferant casum. **別のある者たちは、(丘の)尾根に陣取って、皆が同じ命運に耐え忍ぼうと(考えた)。 *④ Hoc veteres non probant milites, quos sub vexillo una profectos docuimus. **既述したように軍旗のもとで一緒に発って来た古参兵たちは、後者(の案)を承認しなかった。 **:(訳注:[[#36節|36節]]③項で既述のように、回復した傷病兵たちが同行してきていた。) *Itaque inter se cohortati **こうして、(古参の傷病兵たちは)互いに激励し合って、 *duce C.(Gaio) Trebonio equite Romano, qui iis erat praepositus, **彼らの指揮を委ねられていたローマ人[[w:騎士|騎士階級]]のガイウス・トレボニウスを統率者として、 **:(訳注:[[#33節|33節]]で3個軍団を率いて出発した副官の[[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]]とは明らかに同名の別人である。) *per medios hostes perrumpunt incolumesque ad unum omnes in castra perveniunt. **敵たちの中央を突破して、一人に至るまで皆が無傷で陣営に到着した。 *⑤ Hos subsecuti calones equitesque eodem impetu militum virtute servantur. **彼らに追随して、軍属奴隷と[[w:騎兵|騎兵]]たちが同様の突撃をして、兵士たちの武勇により救われた。 *⑥ At ii qui in iugo constiterant, **それに対して(丘の)尾根に陣取った者たちは、 *nullo etiam nunc usu rei militaris percepto **今になってさえも、軍事的行動というものを把握しておらず、 *neque in eo quod probaverant consilio permanere, ut se loco superiore defenderent, **より高い場所で身を守るという、彼らが承認していた考えに留まりもせず、 *neque eam quam prodesse aliis vim celeritatemque viderant, imitari potuerunt, **(彼らが)別の者たち(=古参兵)に役立ったのを見ていたところの力と迅速さを真似することもできなかった。 *sed se in castra recipere conati iniquum in locum demiserunt. **けれども、陣営に退却することを試みたが、不利な場所に落ち込んで行った。 *⑦ Centuriones, quorum nonnulli ex inferioribus ordinibus reliquarum legionum **[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]たちといえば、彼らの少なからぬ者たちは、ほかの[[w:ローマ軍団|軍団]]のより低い序列から、 *virtutis causa in superiores erant ordines huius legionis traducti, **武勇のおかげで、この軍団のより高い序列に異動させられていたが、 *ne ante partam rei militaris laudem amitterent, fortissime pugnantes conciderunt. **かつて獲得した軍事的な賞賛を失わないように、とても果敢に奮戦して斃れた。 *⑧ Militum pars horum virtute **兵士たちの一部は、これら(討ち死にした百人隊長たち)の武勇により、 *submotis hostibus praeter spem incolumis in castra pervenit, **予想に反して敵たちが撃退されたので、無傷で陣営に到着した。 *pars a barbaris circumventa periit. **別の一部は、蛮族によって包囲されて、討ち死にした。 ===41節=== '''スガンブリー族の撤退、カエサルの帰還''' *① Germani desperata expugnatione castrorum, **[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人たちは(キケロの)[[w:カストラ|陣営]]の攻略に絶望して、 *quod nostros iam constitisse in munitionibus videbant, **というのは、我が方(ローマ勢)が防備のところに立っているのを見たからであるが、 *cum ea praeda quam in silvis deposuerant, trans Rhenum sese receperunt. **森の中にしまい込んでいた略奪品とともに、レヌス(=[[w:ライン川|ライン川]])の向こう側に撤退した。 *② Ac tantus fuit etiam post discessum hostium terror, **敵たちの立ち去った後でさえ(ローマ勢の)畏怖はたいへんなものであったので、 *ut ea nocte, cum C.(Gaius) Volusenus missus cum equitatu ad castra venisset, **その夜に、(追討戦に)派遣されていたガーイウス・ウォルセーヌスが騎兵隊とともに陣営へ帰着したときに **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Gaius Volusenus|Gaius Volusenus]]'' は、[[ガリア戦記_第3巻#5節|第3巻5節]]のアルプス・オクトードゥールスの戦い、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#21節|第4巻21節]]・[[ガリア戦記_第4巻#23節|23節]]のブリタンニアへの先遣で既述。<br>    この後、さらに第8巻23節<sub>([[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#23|s]])</sub>、48節<sub>([[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico/Liber_VIII#48|s]])</sub>でも活躍する。)</span> *fidem non faceret adesse cum incolumi Caesarem exercitu. **カエサルが無傷の軍隊とともに近くに来ていることを(陣営の残留組に)信用させなかったほどである。 *③ Sic omnino animos timor praeoccupaverat, ut paene alienata mente **ほとんど気でも違ったかのように、皆の心を怖れが占めていた。 **:(訳注:sic … ut ~ の構文;「~と同様に…である」) *deletis omnibus copiis equitatum se ex fuga recepisse dicerent **(残留者たちは、カエサルら)全軍勢が滅ぼされて、[[w:騎兵|騎兵隊]]が敗走から退いて来たのだ、と言った。 *neque incolumi exercitu Germanos castra oppugnaturos fuisse contenderent. **(カエサルら)軍隊が無傷であれば、ゲルマーニア人が陣営を襲撃しなかっただろう、と断言した。 **:(訳注:oppugnaturos fuisse ;間接話法では非現実な[[w:条件法|条件文]]の帰結は「未来分詞+fuisse」で表される。) *④ Quem timorem Caesaris adventus sustulit. **その怖れをカエサルの到着が取り除いた。 **:(訳注:sustulit は tollō の完了・能動3人称単数形) ===42節=== '''カエサルがスガンブリー族の襲来と撤退を運命に帰する''' *① Reversus ille, eventus belli non ignorans, **引き返して来た彼(カエサル)は、戦争の成り行きというものを知らないはずがないので、 *unum quod cohortes ex statione et praesidio essent emissae, **ひとつ(だけ)、<ruby><rb>[[w:コホルス|諸大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> が[[w:歩哨|歩哨]]や守備から(糧秣徴発に)派遣されたことを *questus ─ ne minimo quidem casu locum relinqui debuisse ─ **不慮の事態に対して最小限のいかなる余地も残されるべきではなかった、と嘆いた。 *multum Fortunam in repentino hostium adventu potuisse iudicavit, **不意の敵たちの到来においては運命(の女神)が大いに力を持つ、と断じた。 *② multo etiam amplius, quod paene ab ipso vallo portisque castrorum barbaros avertisset. **さらに、より一層大きかったのは、(運命が)ほとんど蛮族をその陣営の防柵と諸門から追い返してしまったことである。 *③ Quarum omnium rerum maxime admirandum videbatur, **それらのすべての事態でとりわけ驚くべきと思われたのは、 *quod Germani, qui eo consilio Rhenum transierant, ut Ambiorigis fines depopularentur, **その意図で[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]の領土を荒らすようにレヌス(=[[w:ライン川|ライン川]])を渡河していた[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人が、 *ad castra Romanorum delati **ローマ人の陣営の方へそらされて、 *optatissimum Ambiorigi beneficium obtulerunt. **アンビオリークスに最も望ましい恩恵を施してしまったことである。 ==対エブローネース族追討戦(2)== ===43節=== '''アンビオリークスが辛うじて追討を逃れる''' *① Caesar rursus ad vexandos hostes profectus **カエサルは再び敵たちを苦しめるために出発して、 *magno coacto &lt;equitum&gt; numero ex finitimis civitatibus in omnes partes dimittit. **[[w:騎兵|騎兵]]の多数を隣接する諸部族から徴集して、あらゆる方面に派遣した。 **:(訳注:&lt;equitum&gt; 「騎兵の」は近代の校訂者による挿入である。) *② Omnes vici atque omnia aedificia quae quisque conspexerat incendebantur, **おのおのが目にしたすべての村々およびすべての建物が焼き打ちされた。 *pecora interficiebantur<ref>pecora interficiebantur はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref>, praeda ex omnibus locis agebatur; **家畜は屠殺され、あらゆる場所から略奪品が奪い去られた。 *③ frumenta non solum tanta multitudine iumentorum atque hominum consumebantur, **役畜および人間たちのこれほど大勢により穀物が消費され尽くしたのみならず、 *sed etiam anni tempore atque imbribus procubuerant, **季節と豪雨によってさえも(穀物が)倒れた。 *ut si qui etiam in praesentia se occultassent, **その結果、もし(エブローネース族の)何者かが現状では身を隠しているとしても、 *tamen his deducto exercitu rerum omnium inopia pereundum videretur. **それでも彼らは(ローマ人の)軍隊が引き揚げれば、あらゆるものの欠乏により死滅するはずと思われた。 *④ Ac saepe in eum locum ventum est tanto in omnes partes diviso equitatu, **たいへん多くの騎兵隊があらゆる方面に分遣されて、しばしば以下のような状態に出くわした。 *ut non modo visum ab se Ambiorigem in fuga circumspicerent captivi **捕虜たちが、自分たちによって逃亡中の[[w:アンビオリクス|アンビオリークス]]が目撃されたと見回しただけでなく、 *nec plane etiam abisse ex conspectu contenderent, **(アンビオリークスが)視界からまったく消え去ってはいないとさえ主張した。 *⑤ ut spe consequendi inlata atque infinito labore suscepto, **その結果、(アンビオリークスを)追跡する希望がもたらされて、さらに限りない労苦が従事された。 *qui se summam ab Caesare gratiam inituros putarent, **カエサルから最高の恩恵を得ようと思った者たちは、 *paene naturam studio vincerent, **熱意により(身体的な)資質にほとんど打ち克ったが、 *semperque paulum ad summam felicitatem defuisse videretur, **いつも最高の恵みにあと少しで足りなかったと思われる。 *⑥ atque ille latebris aut silvis<ref>aut silvis はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> aut saltibus se eriperet **かつ彼(アンビオリークス)は隠れ処、あるいは森林、あるいは峡谷によって自らを救い、 *et noctu occultatus alias regiones partesque peteret **夜に秘されて、別の地方や方面をめざした。 *non maiore equitum praesidio quam quattuor, **4名より多くない騎兵の護衛によって、 *quibus solis vitam suam committere audebat. **自らの生命をその者たちだけにあえて委ねたのだ。 ===44節=== '''カエサルが撤退し、造反者アッコーを処刑する''' *① Tali modo vastatis regionibus **このようなやり方で(エブローネース族の)諸地域を荒廃させて、 [[画像:Porte_Mars_01.jpg|thumb|right|200px|ドゥロコルトルム(現在の[[w:ランス (マルヌ県)|ランス]])に建てられた帝政ローマ時代(3世紀)の[[w:凱旋門|凱旋門]]。]] *exercitum Caesar duarum cohortium damno [[w:la:Remi|Durocortorum]] Remorum reducit **カエサルは、2個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> の損失(だけ)で、軍隊を[[w:レミ族|レミ族]]の[[w:ドゥロコルトルム|ドゥロコルトルム]]に連れ戻して、 **:(訳注:ドゥロコルトルムはレミ族の首邑で、現在の[[w:ランス (マルヌ県)|ランス]] Reims である。) *concilioque in eum locum Galliae indicto **その地においてガッリアの(領袖たちの)会合を公示して、 *de coniuratione Senonum et Carnutum quaestionem habere instituit **[[w:セノネス族|セノネス族]]と[[w:カルヌテス族|カルヌテス族]]の共謀について詮議することを決定した。 *② et de Accone, qui princeps eius consilii fuerat, **その謀計の首謀者であった[[w:アッコ (セノネス族)|アッコー]]については *graviore sententia pronuntiata more maiorum supplicium sumpsit. **より重い判決が布告され、(ローマ人の)先祖の習慣により極刑に処した。 **:(訳注:ローマ史家[[w:テオドール・モムゼン|モムゼン]]は、アッコーはローマの<ruby><rb>[[w:リクトル|先導吏]]</rb><rp>(</rp><rt>リクトル</rt><rp>)</rp></ruby> により[[w:斬首刑|斬首]]されたと言及している<ref>『モムゼン ローマの歴史Ⅳ』長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、p.233 を参照。</ref>。 **:外国から来た侵略者カエサルがこのような刑罰を下したことに、ガッリア人たちは憤激した。[[ガリア戦記 第7巻#1節|第7巻1節]]を参照。) *③ Nonnulli iudicium veriti profugerunt. **少なからぬ者たちは、裁判を恐れて逃走した。 *Quibus cum aqua atque igni interdixisset, **その者たちには水と火が禁じられたうえで、 **:(訳注:「水と火を禁じる」とは追放処分のことで、居住権や財産の没収などを指す。) *duas legiones ad fines Treverorum, duas in Lingonibus, **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]をトレーウェリー族の領土へ、2個(軍団)を[[w:リンゴネス族|リンゴネス族]](の領土)に、 *sex reliquas in Senonum finibus [[w:la:Agedincum|Agedinci]] in hibernis conlocavit **残りの6個(軍団)を[[w:セノネス族|セノネス族]]の領土の[[w:アゲディンクム|アゲディンクム]]に、冬営地に宿営させた。 **:(訳注:アゲディンクムは、現在の[[w:サン (ヨンヌ県)|サン]] Sens である。) *frumentoque exercitui proviso, **軍隊の糧秣を調達してから、 *ut instituerat, in Italiam ad conventus agendos profectus est. **定めていたように、イタリアに開廷(巡回裁判)を行なうために出発した。 **:(訳注:ここで「イタリア」とはカエサルが総督を務める[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことと思われる。) ---- *<span style="background-color:#99ff99;">「ガリア戦記 第6巻」了。「[[ガリア戦記 第7巻]]」へ続く。</span> ==脚注== <references /> ==参考リンク== *ウィキペディア英語版・日本語版 **[[w:en:Category:Tribes of ancient Gaul|Category:Tribes of ancient Gaul]]([[w:Category:ガリアの部族|Category:ガッリアの部族]]) ***[[w:en:Eburones|Eburones]]([[w:エブロネス族|エブローネース族]]) ***[[w:en:Nervii|Nervii]]([[w:ネルウィイ族|ネルウィイ族]]) ***[[w:en:Senones|Senones]](セノネス族)- [[w:la:Senones|la:Senones]] ***[[w:en:Carnutes|Carnutes]](カルヌテス族) ***[[w:en:Parisii (Gaul)|Parisii (Gaul)]]([[w:パリシイ族|パリスィ族]]) ****[[w:en:Lutetia|Lutetia]]([[w:ルテティア|ルテティア]]) ***[[w:en:Menapii|Menapii]](メナピイ族) ***[[w:en:Treveri|Treveri]](トレーウェリー族) ***[[w:en:Aedui|Aedui]]([[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイ族]]) ***[[w:en:Sequani|Sequani]](セクアニ族) ***[[w:en:Remi|Remi]](レーミー族) **[[w:en:Category:Germanic peoples|Category:Germanic peoples]](ゲルマーニア人のカテゴリ) ***[[w:en:Category:Ancient Germanic peoples|Category:Ancient Germanic peoples]](古代ゲルマーニア人) ***[[w:en:Germanic peoples|Germanic peoples]](ゲルマーニア人) ***[[w:en:Ubii|Ubii]](ウビイー族) ***[[w:en:Suebi|Suebi]]([[w:スエビ族|スエービー族]]) ***[[w:en:Chatti|Chatti]](カッティー族) ***[[w:en:Cherusci|Cherusci]](ケールスキー族) ***[[w:en:Sicambri|Sicambri]](スガンブリー族) ***[[w:en:Hercynian Forest|Hercynian Forest]](ヘルキュニアの森) **地理学者・史家 ***[[w:en:Posidonius|Posidonius]]([[w:ポセイドニオス|ポセイドニオス]];BC135-51年頃)- [[w:la:Posidonius Apameus|la:Posidonius Apameus]] ***[[w:en:Diodorus Siculus|Diodorus Siculus]]([[w:シケリアのディオドロス|シケリアのディオドロス]];BC1世紀) - [[w:la:Diodorus Siculus|la:Diodorus Siculus]] ****〔ウィキソース ギリシア語版:[[s:el:Διόδωρος Σικελιώτης|Διόδωρος Σικελιώτης]](シケリアのディオドロス)- [[s:el:Ιστορική Βιβλιοθήκη|Ιστορική Βιβλιοθήκη]](歴史叢書)〕 ***[[w:en:Strabo|Strabo]]([[w:ストラボン|ストラボン]];BC63年頃–AD24年頃)- [[w:la:Strabo|la:Strabo]] ****〔ウィキソース ギリシア語版:[[s:el:Στράβων|Στράβων]](ストラボン) - [[s:el:Γεωγραφία|Γεωγραφία]](世界地誌)〕 ***[[w:en:Tacitus|Tacitus]]([[w:タキトゥス|タキトゥス]];56年頃–117年頃)- [[w:la:Cornelius Tacitus|la:Cornelius Tacitus]] ****[[w:en:Germania (book)|Germania (book)]]([[w:ゲルマニア (書物)|ゲルマーニア (書物)]])- [[w:la:Germania (opus Taciti)|la:Germania (opus Taciti)]] ***[[w:en:Pomponius Mela|Pomponius Mela]](ポンポニウス・メラ;1世紀)- [[w:la:Pomponius Mela|Pomponius Mela]] ***[[w:en:Athenaeus|Athenaeus]]([[w:アテナイオス|アテナイオス]];2世紀頃)- [[w:la:Athenaeus Naucratita|la:Athenaeus Naucratita]] ***[[w:en:Theodor Mommsen|Theodor Mommsen]]([[w:テオドール・モムゼン|テオドール・モムゼン]];19世紀)- [[w:la:Theodorus Mommsen|la:Theodorus Mommsen]] **[[w:en:Category:Celtic culture|Category:Celtic culture]](ケルト文化) **[[w:en:Category:Celtic mythology|Category:Celtic mythology]]([[w:Category:ケルト神話|Category:ケルト神話]]) ***[[w:en:Druid|Druid]]([[w:ドルイド|ドルイド]]) - [[w:la:Druis|la:Druis]] ***[[w:en:Wicker Man|Wicker Man]]([[w:ウィッカーマン|ウィッカーマン]]) **[[w:en:Category::Celtic_gods|Category::Celtic_gods]](ケルトの神々) **[[w:en:Category:Ancient Gaulish and British gods|Category:Ancient Gaulish and British gods]](古代ガッリアとブリタニアの神々) ***[[w:en:Taranis|Taranis]](タラニス) ***[[w:en:Cernunnos|Cernunnos]](ケルヌンノス) ***[[w:en:Dis Pater|Dis Pater]](ディス・パテル) ***[[w:en:Sucellus|Sucellus]](スケッルス) **カエサルの副官たち ***[[w:en:Titus_Labienus|Titus Labienus]]([[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエヌス]])- [[w:la:Titus_Labienus|la:Titus Labienus]] ***[[w:en:Trebonius|Gaius Trebonius]]([[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]])- 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Word/入門]]}} == 基本操作 == メニュー(Office 2007以降は'''リボン'''という)はWordを操作する場合に以下のようなメニューが集約されたメニューです。 (以降の説明は - Office 2003までの説明です。) また、分からないことがあればWordのヘルプを見てみましょう。また、上級向けの技術について知りたい方は市販の本を購入することをお勧めします。 == 目次 == *[[Microsoft Word/文字列の操作|文字列の操作]] *[[Microsoft Word/段落の操作|段落の操作]] *[[Microsoft Word/文書の操作|文書の操作]] *[[Microsoft Word/ファイルの操作|ファイルの操作]] *[[Microsoft Word/表の使用|表の使用]] *[[Microsoft Word/図とグラフの操作|図とグラフの操作]] == Microsoft Wordとは== Microsoft Word® (Word)は[[w:Microsoft|Microsoft]]の[[w:ワードプロセッサ|ワードプロセッサ]]です。 Microsoft Office シリーズの1つです。 == バージョン == 基本的にMicrosoft Windows を量販店などで購入した場合は[[Microsoft Word]]と[[Microsoft Excel]]がインストールされているものが多いです。 *Office 97 *Office 2000 *Office XP *Office 2003 *Office 2007 *Office 2010 *Office 2013 *Office 2016 *Office 2019 {{Wikipedia|Microsoft Word}} {{Stub|it}} [[Category:Microsoft Word|にゆうもん]] 4o82x54vhw63dnp7wndn6zayrbn9fiy 高等学校化学I/酸と塩基の反応 0 11947 276215 272441 2025-06-28T06:49:55Z Tomzo 248 276215 wikitext text/x-wiki == 酸性と塩基性 == === 中学理科の復習 === [[File:Lemon.jpg|thumb|レモン果汁は酸性を示す。]] [[File:Soap in blue dish.JPG|thumb|セッケン水は塩基性を示す。]] :(※ この節『中学理科の復習』は、おもに中学理科の復習です。) 【酸の性質】<br /> 塩酸HCl 、硫酸H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> 、硝酸HNO<sub>3</sub> 、酢酸CH<sub>3</sub>COOH などの水溶液は、次のような性質を示す。 ; 酸性水溶液とは * 青色リトマス紙を赤色に変える。 * (BTB液を加えると黄色になる。※ 高校化学では、BTB溶液による区別は、あまり重要ではない。) * 亜鉛、鉄などの金属と反応して水素を発生させる。 * 鉄さびなどの金属のさびを溶かす。 * 酢酸水溶液やクエン酸水溶液などは酸っぱい味がする。 このような性質を'''酸性'''(さんせい、acdic、acidity)といい、水溶液が酸性を示す物質を'''酸'''(さん、acid)という。 【塩基の性質】<br /> 水酸化ナトリウムNaOHのように、酸性の溶液に添加することで、その酸性の性質を打ち消す種類の物質がある。水酸化ナトリウムNaOH、水酸化カリウムKOH、アンモニアNH<sub>3</sub>水溶液には、つぎのような共通の性質がある。 * 赤色リトマス紙を青色に変える。 * 酸を中和する。 * BTB液を加えると青色になる。※ 高校化学では、BTB溶液による区別は、あまり重要ではない。 * 水溶液にフェノールフタレイン溶液を加えると、赤色に変わる。 このような性質を'''塩基性'''(えんきせい、basic、basicity)という。また、水溶液が塩基性を示す物質を'''塩基'''(えんき、base)という。なお、水に溶ける塩基のことを「アルカリ」といい、その水溶液が示す塩基性のことをアルカリ性という。高校化学では一般的に「塩基性」の用語のほうを用いる。 === イオンで考えると === 【酸】<br /> 塩化水素HClや硫酸H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>は、つぎのようにイオンに電離(でんり)している。 :HCl → H<sup>+</sup> + Cl<sup>−</sup> :H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> → 2H<sup>+</sup> + SO<sub>4</sub><sup>2−</sup> なお、酸や塩基にかぎらず、物質が陰イオンと陽イオンに分かれる現象のことを電離(でんり)という。 塩酸も硫酸も、両方とも、水溶液中に電離したときに、H<sup>+</sup>が発生している。なので、このH<sup>+</sup>イオンが、酸性の原因であると推測できる。実際に、H<sup>+</sup>イオンは酸性の原因である。 【塩基】<br /> 水酸化ナトリウムや水酸化カルシウムなどは、水溶液中では、つぎのように電離している。 :NaOH → Na<sup>+</sup> + OH<sup>−</sup> :Ca(OH)<sub>2</sub> → Ca<sup>2+</sup> + 2OH<sup>−</sup> このことから OH<sup>−</sup> イオンが、水溶液に塩基性を示させる原因であることが分かり、実際に OH<sup>−</sup> が塩基性の理由である。しかしアンモニアNH<sub>3</sub>は分子中にOHを持ってないのに、水溶液が塩基性を示す。アンモニア水溶液が塩基性を示す理由は、解けたアンモニアの一部が水分子と反応し、その際、水分子がもとになって OH が発生するからである。 つまり、アンモニアの場合、 :NH<sub>3</sub> + H<sub>2</sub>O → NH<sub>4</sub><sup>+</sup> + OH<sup>−</sup> と電離する。 === アレニウスの酸・塩基の定義 === 1887年、スウェーデンの化学者アレニウスは、酸と塩基を次のように定義した。 「酸とは、水に溶けて水素イオンH<sup>+</sup>を生じる物質であり、塩基とは、水に溶けて水酸化物イオン OH<sup>−</sup> を生じる物質である。」 塩化水素HClや硫酸H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>や酢酸CH<sub>3</sub>COOH などは、水溶液中で次のように電離して、水素イオン H<sup>+</sup> を生じる。 :HCl → H<sup>+</sup> + Cl<sup>−</sup> :H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> → 2H<sup>+</sup> + SO<sub>4</sub><sup>2−</sup> :CH<sub>3</sub>COOH → CH<sub>3</sub>COO<sup>-</sup> + H<sup>+</sup> ==== オキソニウムイオン ==== アレニウスの酸の定義の提唱よりも後の研究では、水素Hは単独で塩基と電荷のやりとりを生じているのではなく、オキソニウムイオン H<sub>3</sub>O<sup>+</sup> として、電荷の授受をしていることが明らかになった。たとえば、塩化水素の場合は以下の様な式である。 :HCl + H<sub>2</sub>O <math>\rightleftarrows </math> H<sub>3</sub>O<sup>+</sup> + Cl<sup>−</sup> しかし書式では、簡略化のため、特別にオキソニウムイオン(oxonium ion)を強調したい場合を除いて、酸の水素イオンは単にH<sup>+</sup>と書くことが多い。一般の検定教科書や参考書や学術書でも、特別にオキソニウムイオン(oxonium ion)を強調したい場合を除いて、酸の水素イオンは単にH<sup>+</sup>と書くのが普通だし、検定教科書でも、そのことを説明している。 === ブレンステッドの酸・塩基の定義 === アレニウスによる酸と塩基の定義の後、彼の定義では例外の物質があり、不都合なことが分かってきた。たとえば、アンモニアNH<sub>3</sub>は分子中には水酸基OHを含んではいないが、塩酸HClなどの酸を中和する能力をアンモニアは持ち、明らかにアンモニアは塩基性を持つと見なせることが分かってきた。このような例に基づき、そこでデンマークの化学者ブレンステッドは、アレニウスの酸・塩基を拡張して、1923年に、次のように酸と塩基を定義した。 「'''酸とは、水素イオンH<sup>+</sup>を与える分子・イオンである。塩基とは、水素イオンH<sup>+</sup>を受け取る分子・イオンである。'''」 なお、水素イオンのことを'''プロトン'''(proton)という場合がある。 今日における、酸と塩基の化学上の定義は、このブレンステッドの定義に近い定義である。 さて、ブレンステッドの定義によると、ブレンステッドの定義では、水は反応する相手によって酸か塩基かが変わる両性物質になる。 じっさい、塩酸HClが水H<sub>2</sub>Oに溶解して電離する反応では、水H<sub>2</sub>Oは水素イオン H<sup>+</sup> を受け取りオキソニウムイオン H<sub>3</sub>O<sup>+</sup> になるので、水H<sub>2</sub>Oを塩基と見なせる。 :HCl + H<sub>2</sub>O <math>\rightleftarrows </math> H<sub>3</sub>O<sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> なお、説明の都合上、上の文では定義をいちいち紹介しなかったが、 H<sub>3</sub>O<sup>+</sup> をオキソニウムイオンという。 いっぽう、アンモニアが水に溶解して電離する反応では、水H<sub>2</sub>Oは、アンモニアに水素イオンを提供し、水酸化イオンOH<sup>-</sup>になるので、水は酸と見なせる。 :NH<sub>3</sub> + H<sub>2</sub>O <math>\rightleftarrows </math> NH<sub>4</sub> + OH<sup>-</sup> このような例から、ブレンステッドの定義では、水は反応する相手によって酸か塩基かが変わる両性物質になる。 === 価数 === ;酸の価数 酸では、化学式中に含まれる水素原子のうち、H<sup>+</sup>イオンになることのできる水素原子数を酸の'''価数'''(かすう、degree)という。たとえば塩化水素HClの価数は1である。硫酸H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>の価数は2価である。(※ なお、「1価」は「いっか」と読む。「2価」は「にか」と読む。) 酢酸CH<sub>3</sub>COOHの場合、CH<sub>3</sub>の基の部分のイオンにはならず、酢酸でイオンになるのはCOOHの部分に含まれる水素Hのみであるので、酢酸の価数は1価である。 :CH<sub>3</sub>COOH → CH<sub>3</sub>COO<sup>-</sup> + H<sup>+</sup> 塩化水素と酢酸は、酸の強さが異なるが、ともに1価の酸である。このことから分かるように、価数と、酸・塩基の強弱とは、別の概念である。 {| class="wikitable" |+ 酸の価数 |- ! 価数 !! 酸 !! 化学式 |- | rowspan="3" | 1 || 塩化水素 || HCl |- | 酢酸 || CH<sub>3</sub>COOH |- | 硝酸 || HNO<sub>3</sub> |- | rowspan="3" | 2 || 硫酸 || H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> |- | シュウ酸 || (COOH)<sub>2</sub> |- | 炭酸 || H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> |- | rowspan="1" | 3 || リン酸 || H<sub>3</sub>PO<sub>4</sub> |- |} ;塩基の価数 塩基では、化学式中に含まれる水酸化物イオンOH<sup>-</sup>の数を塩基の価数という。または塩基1化学式が受け取ることができるH<sup>+</sup>イオンの数ともいえる。例として、水酸化ナトリウムNaOHは1価の塩基である。水酸化カルシウムCa(OH)<sub>2</sub>は2価の塩基である。 アンモニアは水溶液中では :NH<sub>3</sub> + H<sub>2</sub>O <math>\rightleftarrows </math> NH<sub>4</sub> + OH<sup>-</sup> のように電離して、アンモニア1分子につき OH<sup>-</sup> 1個を生じるため、アンモニアは1価の塩基に分類される。 {| class="wikitable" |+ 塩基の価数 |- ! 価数 !! 酸 !! 化学式 |- | rowspan="3" | 1 || 水酸化ナトリウム || NaOH |- | 水酸化カリウム || KOH |- | アンモニア || NH<sub>3</sub> |- | rowspan="4" | 2 || 水酸化カルシウム || Ca(OH)<sub>2</sub> |- | 水酸化バリウム || Ba(OH)<sub>2</sub> |- | 水酸化銅(II) || Cu(OH)<sub>2</sub> |- | 水酸化マグネシウム || Mg(OH)<sub>2</sub> |- | rowspan="2" | 3 || 水酸化鉄(III) || Fe(OH)<sub>3</sub> |- | 水酸化アルミニウム || Al(OH)<sub>3</sub> |- |} ;多価 酸や塩基において、価数が2価や3価など、価数が2以上の場合を「多価」という。 === 酸・塩基の電離度 === 塩酸と酢酸は、ともに1価の酸であるが、同じモル濃度のこれらの酸に亜鉛を加えると、塩酸のほうが酢酸より激しく水素を発生する。この反応は、イオン反応式 :Zn + 2H<sup>+</sup> → Zn<sup>2+</sup> + H<sub>2</sub> で表されれるが、H<sup>+</sup>イオンの濃度は、塩酸のほうが非常に大きいためである。 水に溶けて陽イオンと陰イオンを生じる物質を「電解質」(でんかいしつ、electrolyte)という。電解質の水溶液で溶けている電解質全体の物質量に対して、そのうち電離している電解質の物質量の割合を'''電離度'''(でんりど、degree of ionization)という。 例として、塩化水素の電離度は、ほぼ1である。 酢酸の電離度は、その濃度や温度によっても変わるが、酢酸の電離度は、だいたい0.01くらいであり、このように、かなり電離度が小さい。 :CH<sub>3</sub>COOH → CH<sub>3</sub>COO<sup>-</sup> + H<sup>+</sup> このように、その酸・塩基の強さが、電離度の大小から、だいたいは酸・塩基の強弱が分かる。 普通、電離度を数式で表す際の記号には、<math>\alpha</math>を使い、アルファと読む。 たとえば塩化水素なら電離度 <math>\alpha</math>=1 である。 上述の電離度 0.01 の場合の酢酸なら、<math>\alpha</math>=0.01 である。 電離度<math>\alpha</math>を式であらわせば、 電離度<math>\alpha</math>= (電離した電解質の物質量)/(溶解した電解質の物質量) である。電離度<math>\alpha</math>の値は 0<<math>\alpha</math>≦1 である。 電離度は温度や濃度によって変わる。一般に、濃度が小さいほど電離度が大きくなる。また、温度が高いほど、電離度が大きくなる。 === 酸・塩基の強弱 === 塩化水素や水酸化ナトリウムは、濃度が大きいときでも、電離度が1に近い。 このように、電離度が1に近い酸や塩基を、それぞれ'''強酸'''(きょうさん)あるいは'''強塩基'''(きょうえんき)という。 いっぽう、酢酸やアンモニアなどのように、溶質のほとんどが電離していない酸または塩基を、それぞれ'''弱酸'''または'''弱塩基'''という。 酸・塩基の価数は、酸・塩基の強弱には関係しない。 ;強酸と弱酸 酸の強さの定量化は、電離度を用いて定量化ができる。塩酸HClや硫酸HNO<sub>3</sub>などは電離度が、塩酸の電離度は約0.9、硝酸の電離度は約0.9、などと電離度が1に近く、このように電離度の大きい酸を'''強酸'''(きょうさん、strong acid)という。 いっぽう、酢酸CH<sub>3</sub>COOHの電離度は0.01程度と非常に小さく、このように電離度の小さい酸を'''弱酸'''(じゃくさん、weak acid)という。 まとめると、 {| class="wikitable" |+ 酸の強弱による分類 |- ! 強酸 | HCl、HBr、HI、HNO<sub>3</sub>、H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> |- ! 弱酸 | HF、CH<sub>3</sub>COOH、H<sub>2</sub>S、CO<sub>2</sub>、(COOH)<sub>2</sub> |} ---- ;強塩基と弱塩基 塩基の強さについても、電離度を用いて定量化される。水酸化ナトリウムNaOHの電離度は約0.9であり、水酸化カリウムKOHの電離度は約0.9である。これら水酸化ナトリウムのように、電離度の大きい塩基を'''強塩基'''(strong base)という。アンモニアは電離度の観点からは、アンモニアの電離度が約0.01と低い。アンモニアのように電離度が低い塩基を'''弱塩基'''(weak base)という。 {| class="wikitable" |+ 塩基の強弱による分類 |- ! 強塩基 | NaOH、KOH、Ca(OH)<sub>2</sub>、Ba(OH)<sub>2</sub>、 |- ! 弱塩基 | NH3、Mg(OH)<sub>2</sub>、Cu(OH)<sub>2</sub>、Fe(OH)<sub>3</sub> |} ---- なお、強酸や強塩基のように電離度の高い電解質のことを「強電解質」という。 また、弱酸や弱塩基のように電離度の低い電解質のことを「弱電解質」という。 ※ 化学の授業などで、強酸や強塩基の「電離度が大きい」と言っても、それは電離度が <math>\alpha</math>=1に近い、と言うような意味である。日常的な「大きい」の意味とは感覚が違うので注意。 == 酸・塩基の強弱の測定 == === 水の電離 === 純水は、わずかであるが電離をしていて、水素イオン H<sup>+</sup> と水酸化物イオン OH<sup>-</sup> を生じている。 :<math> \mathrm{H_2O \rightleftarrows H^+ + OH^-} </math> このとき、水素イオン濃度 [H<sup>+</sup>] と水酸化物イオン濃度 [OH<sup>-</sup>] は等しく、25℃では濃度はいずれも 1.0×10<sup>-7</sup> mol/l となっている。 つまり、 : [H<sup>+</sup>] = [OH<sup>-</sup>] = 1.0×10<sup>-7</sup> mol/l が25℃での純水のイオン濃度の状態である。 酸性の溶液では、 [H<sup>+</sup>] のほうが多くなり、 :<math> \mathrm{[H^+] > 1.0\times 10^{-7} > [OH^-] }</math> である(温度は25℃とした)。 塩基性の溶液では、[OH<sup>-</sup> のほうが多くなり、 :<math> \mathrm{[H^+] < 1.0\times 10^{-7} < [OH^-] }</math> である(温度は25℃とした)。 === 水素イオン濃度 === 水溶液の酸性は、水素イオン濃度[H<sup>+</sup>]が大きいほど強くなり、塩基性は水酸化物イオン濃度[OH<sup>-</sup>]が大きいほど強くなる。 [H<sup>+</sup>]の値は広い範囲で変化するため、扱いにくい。そこで、[H<sup>+</sup>]が1×10<sup>-n</sup>のときのnの値で表すのだが、このnを、その水溶液の '''pH''' という。pHの読みは「ピーエイチ」またはドイツ語読みで「ペーハー」と読む。日本語訳ではpHのことを「水素イオン指数」(hydrogen ion exponent)ともいう場合もあるが、日本でも実用的にはpHで表す場合が多い。 *さまざまな物質のpHの具体例 たとえばレモンは、おおよそpH=2からpH=3である。<br> 胃液のうち、胃酸はだいたいpH=2である。胃液には胃酸があるが、胃酸には塩酸が含まれている(胃の主な分泌液は炭酸水素ナトリウムである。 雨水はじつは弱酸性であり、雨水はpH=6くらいである。 牛乳は、pH=7である、血液はおよそpH=7である。<br> いっぽう、セッケン水はpH=9からpH=10である。 雨水が酸性の理由は、おもに、空気中の二酸化炭素CO<sub>2</sub>によるものである。このほか、石炭や石油などの排煙にふくまれる窒素や硫黄などにより、一酸化窒素NOや二酸化窒素NO<sub>2</sub>、硫黄酸化物SO<sub>2</sub>が発生するのだが、これらが雨水の酸性の原因になっている。 ---- :※ もし読者が数学の「対数」(たいすう)の log(ログ、ロガリズム) を知ってるなら、pHとは、常用対数をとって、それに負符号を付けたものを用いて、酸性/塩基性の程度を表したものである。高校2年の数学IIあたりで「対数」を習う。もし読者がまだ1年生で習ってなければ、この文は読み飛ばしても良い。 :対数の式でpHの定義を表せば、 ::<math>\mathrm{pH=-\log_{10}[H^+]}</math> :である。 * pHの値がpH=7ならば中性である。 pHの値は塩基性になるほどpHが高くなる。pHが7より高いpH>7の状態では塩基性である。pHがとりうる最大値は理論上では14である。pH=14のときは、 [H<sup>+</sup>]=10<sup>-14</sup> である。 pHの値は酸性になるほどpHが低くなる。pHが7より低いpH<7の状態では酸性である。pHがとりうる最大値は理論上では0である。pH=0のときは、 [H<sup>+</sup>]=10<sup>0</sup>=1 である。 なお、水酸化イオン[OH<sup>-</sup>]の対数をとったものをpOHという。(「ピー オーエイチ」と読む) 特別な理由がないかぎり、あまり[OH<sup>-</sup>]で酸性/塩基性のていどを表すことはせず、普通の場合はpHで酸性/塩基性のていどを表す。 pHとpOHについて、イオン積により、次の公式が成り立つ。 :pH + pOH =14 あるいは :pH =14 - pOH === イオン積 === 水の電離のさい、[H<sup>+</sup>]と[OH<sup>-</sup>]の積の値は、温度一定なら、積 [H<sup>+</sup>][OH<sup>-</sup>] も一定値となる。この値を'''水のイオン積'''(ion product of water)といい、K<sub>w</sub>で表す。イオン積K<sub>w</sub>は以下の関係にある。 :<math>K_{\mathrm w} = K\mathrm{[H^+][OH^-]} </math> [(mol/''l'')<sup>2</sup>] 25℃では<math>=1.0\times 10^{-14}</math>(mol/''l'')<sup>2</sup>である。 したがって、これらをまとめれば、 :<math>K_{\mathrm w} = K\mathrm{[H^+][OH^-]}=1.0\times 10^{-14} </math> [(mol/''l'')<sup>2</sup>] である(25℃の場合)。 たとえば、ある水溶液で、[H<sup>+</sup>]が10倍になると、[OH<sup>-</sup>]は10分の1になる。 このイオン積の値が成り立つのは、水だけでなく、酸や塩基や他の中性の水溶液でも同様に、水素イオン<math>\mathrm{[H^+]}</math>と水酸化イオン<math>\mathrm{[OH^-]}</math>とのイオン積<math>\mathrm{[H^+][OH^-]}</math>は一定で、1.0×10<sup>-14</sup> [mol<sup>2</sup>/''l'' <sup>2</sup>]が成り立つ。また、値の1.0×10<sup>-14</sup> [mol<sup>2</sup>/''l'' <sup>2</sup>]は常温付近での値であり、温度がかわると少しだけ値が変わるが、常温付近ならば桁の10<sup>-14</sup>のところまでは変わらないので、実用上は一定値1.0×10<sup>-14</sup> [mol<sup>2</sup>/''l'' <sup>2</sup>]と見なすことが多い。 この<math>\mathrm{[H^+]}</math>や<math>\mathrm{[OH^-]}</math>といったイオン濃度の概念を用いると、水溶液における酸性の定義や塩基性の定義を以下のように数値的に定義できる。 水溶液における酸性とは、水素イオン濃度<math>\mathrm{[H^+]}</math>が水酸化イオン<math>\mathrm{[OH^-]}</math>よりも大きい状態である。 :酸性:<math>\mathrm{[H^+]} > \mathrm{[OH^-]}</math> 同様に、水溶液の中性や塩基性も、イオン濃度で定義できる。 :中性:<math>\mathrm{[H^+]} = \mathrm{[OH^-]}</math> :塩基性:<math>\mathrm{[H^+]} < \mathrm{[OH^-]}</math> === pHの測定 === ==== pH指示薬 ==== [[File:PH indicator paper roll.jpg|thumb|万能pH試験紙]] 物質の中には、水溶液に接触させた時に、水溶液のpHの値によって色が変化するものがある。このような物質はpHを調べるのに用いることができるので、これらの物質のうちpHを調べる物質として実用化されている物質を'''pH指示薬'''(pH indicator)という。いわゆるリトマス試験紙もpH指示薬に含まれる。 pH指示薬は、その物質によって、色を変えるpHの範囲が限られている。たとえば、メチルオレンジはpH=3.1以下では赤色で、そこからpHが高くなると黄色味を増していき、pH=4.4では橙黄色である。pH=4.4より高いpHでは橙黄色のまま、ほとんど色が同じなので、このpHの範囲では指示薬として用いられない。 このように指示薬の色が変わるpHの範囲を'''変色域'''(へんしょくいき、transitional interval)という。 BTB溶液も、pH指示薬である。なお「BTB」とは「ブロモ チモール ブルー」の略である。BTB溶液の変色域は 6.0〜7.6である。(pH=6.0あたりからpH=7.6あたりまで、という意味。) ファノールフタレインの変色域は 8.0 〜 9.8 である。 メチルオレンジの変色域は、 3.1 〜 4.4 である。 なお、リトマス試験紙のように、pH指示薬を試験用の紙に染み込ませて用いる事が多い。このようなpH指示薬を染み込ませてある紙を'''pH試験紙'''(pH indicator paper)という。 ==== pHメータ ==== pHを正確に測定するには、電位差を測定する方法が用いられる。そのための測定機器として'''pHメータ'''がある。 == 中和 == === 中和 === 中学卒業までに習ったように、酸と塩基が反応して、たがいの性質を打ち消しあうことを'''中和'''(ちゅうわ、neutralization)という。 これは、イオンの観点からみれば、酸から生じる H<sup>+</sup> と、塩基から生じる OH<sup>-</sup> が結びついて H<sub>2</sub>O となる変化である。 たとえば、塩酸HClと水酸化ナトリウムNaOH水溶液の中和反応は、次のように表される。 :HCl + NaOH → NaCl + H<sub>2</sub>O また中和後の反応液を蒸発させると、塩化ナトリウムNaClの結晶が得られる。 NaClのように、中和反応で生じる酸の陰イオンと塩基の陽イオンとからなる化合物を'''塩'''(えん、salt)という。 中和反応は、次のようにまとめられる。 :酸 + 塩基 → 塩 + 水 === 中和滴定 === [[File:HCl titration-curve jp.svg|thumb|400px|塩酸の滴定曲線。 0.10mol/L 塩酸 10mLの中和。0.10 mol/L水酸化ナトリウムを使用。]] [[File:CH3COOH titration-curve jp.svg|thumb|400px|酢酸の滴定曲線。 0.10mol/L 酢酸 10mLの中和。0.10 mol/L水酸化ナトリウムを使用。]] 濃度不明の酸の濃度を測りたいときは、濃度が分かっている塩基で、中和反応に要した溶液の体積をもとに、酸の濃度を測定できる。 つまり、ある酸と塩基が、過不足なく中和しあうとき、 :酸から生じる [H<sup>+</sup>] の物質量 = 塩基から生じる [OH<sup>-</sup>]の物質量 の公式が成り立つ。 さて、酸の溶液が、酸の価数がa価で、モル濃度c[mol/l]で、体積v[mL]とする。塩基の溶液が、価数はb価でモル濃度c'[mol/l]で体積v'[mL]とする。 すると、本節冒頭の説明とまとめれば、 :acv=bc'v' である。 この原理を用いて、濃度不明の酸の濃度を測るときは、濃度が分かっている塩基で、中和反応に要した溶液の体積をもとに、酸の濃度を測定できる。 同様に、濃度不明の塩基は、濃度が分かっている酸があれば、中和反応に要した溶液の体積をもとに、塩基の濃度を測定できる。 このように、中和反応に要した溶液の量をもとに、濃度が未知の酸または塩基の濃度を測定することを'''中和滴定'''(ちゅうわ てきてい)という。そして測定結果の、加えた溶液の体積と、pHとの関係を右図のようにグラフにしたものを'''滴定曲線'''(てきていきょくせん、titration cureve)という。 滴定曲線などで、ちょうどピッタリと中和するところを'''中和点'''(ちゅうわてん、neutrakization point)という。中和のさい、中和点の付近でpHが急激に変わる。 ※ (範囲外)なお、中和点のあたりで垂直にグラフが急上昇することをpHジャンプという。俗語ではなく、本当の用語である。中和点とは、pHジャンプの中央のことと言える。 ※ 中和点では、必ずしも中性ではなく、よってpH=7とは限らない。ひとことも中「性」の点とは言っていない。中「和」の点だと名付けられている。 中和点のさいの加えた溶液の体積をなるべく正確に知るため、指示薬が必要である。その中和点のための指示薬として、フェノールフタレイン(略称:PP)とメチルオレンジ(略称:MO)の両方が、中和滴定では、よく用いられる。 メチルレッドやBTB溶液を用いる場合もある(だが、めったに BTB溶液 は使わないのが現実)。 なお、中和点のpHは、必ずしも7とは限らない。なぜなら、中和で生じた塩が水と反応して、酸性または塩基性を示す場合があるから、である。 その証拠に、pHが7からズレる場合は、酸と塩基の強弱がつりあっていない場合ばかりだからである。下記のように、強酸と弱塩基の滴定の場合、あるいは、弱酸と強塩基の滴定の場合、だからである。 * 弱酸の滴定 たとえば弱酸である酢酸を、強塩基である水酸化ナトリウムで滴定すると、中和であらわれる塩が塩基性であるため、滴定曲線の中和点が pH=7〜11 と塩基性側に偏る(かたよる)。 また、メチルオレンジは、酢酸水溶液の滴定では、中和する前に色が大きく変わってしまうため、メチルオレンジは酢酸水溶液では指示薬として不適である。フェノールフタレインは変色域を塩基性側に持つため、酢酸水溶液の滴定でもフェノールフタレインは指示薬として使える。 * 弱塩基の滴定 いっぽう、弱塩基であるアンモニアを、塩酸のような強酸で滴定すると、中和点のpHが酸性側に偏る。中和点付記のpHの変化は3〜9である。この場合、フェノールフタレインは指示薬として不適当である。いっぽう、メチルオレンジは変色域を酸性側に持つため、指示薬として使える。 === 中和滴定に用いる道具 === ;使用する溶液で洗う器具 :ホールピペット :ビュレット  なお、使用する溶液で洗うことを'''共洗い'''(ともあらい)という。もし水で洗うと、その水が測定中の溶液にまざってしまうので、測定結果が変わってしまうからである。 ;純水で洗って濡れたままでよい器具 :メスフラスコ  :コニカルビーカー コニカルビーカーは、測定値を確定したあとの液体を集めるための道具であるのだが、水が混ざっても、溶液全体の溶質のモル量の合計値は不変なので、内部が水で濡れていても影響しない。 メスヒラスコは、そもそも濃度の分かっている側の溶液をつくる際に使う道具である、その溶液を作る際に、そもそも水を加える。なので、実験前に洗う際に、水で少し濡れていても問題ない。 なお、学校の実験では、教員などが事前に溶液をつくっている場合もあり、その場合はそもそもメスフラスコを使わない実験になる。 なお、コニカルビーカーの口が小さくなってスボんでいる理由は、溶液をこぼれにくくするため。 化学では、溶液を混合させる際に少し振ることがあるので、コニカルビーカーはその際に中の溶液がこぼれにくくするために、口が小さくなっている。 ;ほかの道具 [[File:HCl titration-curve jp.svg|thumb|400px|塩酸の滴定曲線。(再掲) 0.10mol/L 塩酸 10mLの中和。0.10 mol/L水酸化ナトリウムを使用。]] 中和を検出できるpH指示薬を、コニカルビーカー側に少し加える。pH指示薬がないと、そもそも中和を検出できないので、中和滴定の実験にならない。 中和ぴったりを滴定できる指示薬は、高校の理科室には無いが、しかしそういうぴったりの指示薬は不要である。 というのも中和滴定のpH曲線では、右図のように、中和する濃度ちかくで急上昇するから、である。このため、フェノールフタレインまたはメチルオレンジのどちらかにだけ反応があれば、加えた溶液の体積が実験で測定してあるので、計算で加えた体積から濃度も求められる。 この実験は、中性溶液を作る実験ではなく、濃度を求める実験である。実験結果のコニカルビーカー内の溶液は、必ずしも中性でなくても良い。(むしろ、基本的に実験結果のコニカルビーカー内の溶液は、中性ではなく、酸性または塩基性である。なので指示薬が変色している) === 中和滴定でもちいるpH指示薬 === [[File:CH3COOH titration-curve jp.svg|thumb|400px|酢酸の滴定曲線。(再掲) 0.10mol/L 酢酸 10mLの中和。0.10 mol/L水酸化ナトリウムを使用。]] 中和滴定の実験では、フェノールフタレインまたはメチルオレンジを指示薬として用いる。 酸・塩基の強弱と、効果的な指示薬の組合せは下記の通り。原理を説明すると、もし酸・塩基の強弱が釣り合っていない場合、中和点のpHが酸・塩基の強いほうに引き寄せられるので、pHジャンプのpHも強いほうに引き寄せられる。このpHジャンプの範囲のpHを変色域として含む指示薬を使えばいい。(この実験の目的は、指示薬の変色ではなく、pHジャンプのときの溶液の検出である。中和点のときのpHを求める必要は無く、pHジャンプさえ検出できればいい。) ;強酸+強塩基 中和点は中性に近い : フェノールフタレイン : メチルオレンジのいずれでもよい ;弱酸+強塩基 中和点は弱塩基性  : フェノールフタレインのみ 弱酸で強塩基の場合、中和点が塩基の側に寄っているので、このため指示薬には変色域が塩基性に寄っているものを使う必要があるので、指示薬はフェノールフタレインでないと意味を持たない。 なお、中和点とは、中性の点ではなく、その前後で中和滴定のグラフが極端に変化する点(少しの濃度の変化でpHが大きく変化する点)のこと。 ;強酸+弱塩基 中和点は弱酸性  : メチルオレンジのみ なお、中和滴定の実験では、上記2通りの場合も、適切な指示薬の色が変わるまで実験すれば、そこで実験終了をしても構わない(もちろん、後片付けなどは必要である)。右図では教育の都合で pH=14付近まで記述してあるが、そこまで求める必要は無い。滴定で求めたいのは、グラフの特性ではなく、あくまで濃度不明だった溶液の濃度であり、それを知るためには指示薬が変色した場合の溶液の量が知れれば済むので。 ※ 弱酸+弱演繹の場合は、中和滴定の実験が難しいので、高校では弱酸+弱演繹の実験はしないのが普通である。 * ほか リトマス紙、BTB溶液は、弱酸性および弱塩基性がハッキリしないので、この実験では用いない。 :※ なお、高校入学の以降、BTB溶液はめったに用いない。 == 塩 == === 塩の分類 === NaHSO<sub>4</sub>は、水酸化ナトリウム NaOH と硫酸 H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> の中和反応からなる塩には、硫酸ナトリウム Na<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> と 硫酸水素ナトリウム NaHSO<sub>4</sub> の2種類がある。 このうち、硫酸水素ナトリウム NaHSO<sub>4</sub> のように、組成に酸のHが残っている塩を'''酸性塩'''(さんせいえん、acid salt)という。いっぽう、硫酸ナトリウム Na<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> のように、組成に酸のHも塩基のOH含まない塩を'''正塩'''(せいえん、normal salt)という。 ;酸性塩 :酸と塩基が化合した塩のうち、硫酸水素ナトリウム NaHSO<sub>4</sub> や 炭酸水素ナトリウム NaHCO<sub>3</sub> のように、組成に酸のHが残っている塩を'''酸性塩'''(さんせいえん、acid salt)という。 なお、水溶液が酸性かどうかは、酸性塩の定義とは無関係である。たとえば炭酸水素ナトリウム NaHCO<sub>3</sub>は酸性塩だが、その水溶液は弱い塩基性である。なお、硫酸水素ナトリウム NaHSO<sub>4</sub>の水溶液は酸性である。 ;塩基性塩 :組成に塩基のOHが残っている塩を'''塩基性塩'''(えんきせい えん、basic salt)という。 塩化水酸化マグネシウム MgCl(OH) は、水酸化マグネシウム Mg(OH)<sub>2</sub> と塩化水素 HCl から生じた塩のうち、水酸化マグネシウムの OH が残っている塩である。 ;正塩 :塩化ナトリウム NaCl のように、組成に酸の H も塩基の OH も含まない塩を'''正塩'''(せいえん、normal salt)という。  塩化ナトリウムは、水酸化ナトリウム NaOH と塩化水素 HCl との塩である。 例 NaCl、NH<sub>4</sub>Cl、CH<sub>3</sub>COONa ''''注意'''' この分類は、塩の水溶液の液性とは無関係なので要注意。 例  :NaHCO<sub>3</sub>は、酸性塩だが水溶液は塩基性。 :NH<sub>4</sub>Clは、正塩だが、水溶液は酸性。 === 塩の加水分解 === 酢酸 CH<sub>3</sub>COOH と水酸化ナトリウム NaOH の中和で生じる酢酸ナトリウム CH<sub>3</sub>COONa の水溶液は、塩基性である。 このように、一般に、弱酸と強塩基からなる塩の水溶液は、塩基性を示す。 こうなる理由は、弱酸は電離度は小さく、強塩基は電離度が大きいからである。 CH<sub>3</sub>COONa が水に溶けると、いったん CH<sub>3</sub>COO<sup>-</sup> と Na<sup>+</sup> に分解するが、弱酸は電離度が小さいため、ほとんどは水溶液中の H<sup>+</sup> と反応して、酢酸分子CH<sub>3</sub>COOH に戻ってしまう。いっぽう、強塩基は電離度が大きいので、ほとんどは電離したままなので OH<sup>-</sup> は減らない。 このため、水溶液中の H<sup>+</sup> が減り OH<sup>-</sup> が増えるので、水溶液が塩基性になる。 この現象を化学式でまとめると、いったん :<math> \mathrm{CH_3COONa} \rightarrow \mathrm{ CH_3COO^{-} + Na^{+} } </math> と分解してから :<math> \mathrm{CH_3COO^{-} + Na^{+} \rightleftarrows CH_3COOH + OH^{-} } </math> という結合が起きたという現象になる。 このように、電離して生じたイオンが水溶液と反応して、水溶液が酸性または塩基性になる反応を、塩の'''加水分解'''(かすい ぶんかい、hydrolysis)という。なお、塩化ナトリウムが水溶液に溶けて中性になる時のような場合は、加水分解とは呼ばない。 ---- 塩化アンモニウム水溶液は、弱塩基のアンモニアと強酸の塩酸からなる塩である。塩化アンモニウムの水溶液は、酸性である。 こうなる理由は、弱塩基は電離度が小さく、強酸は電離度が大きいからである。 NH<sub>4</sub>Cl の多くは、水分子に H<sup>+</sup> を与えて、自身はアンモニア NH<sub>3</sub> 分子になる。いっぽう、強酸のHClは電離したままである。 この結果、水溶液中に H<sup>+</sup> が多くなるので、よって酸性の水溶液になる。 このように、弱塩基と強酸の塩による水溶液は、一般に、酸性である。 塩化アンモニウムの水溶液の反応を化学式にすると、 :<math> \mathrm{NH_4Cl} \rightarrow \mathrm{ NH_4^{+} + Cl^{-} } </math> :<math> \mathrm{ NH_4^{+} + H_2O } \rightleftarrows \mathrm{ NH_3 + H_3O^{+} } </math> である ---- * 強酸と強塩基からなる塩 塩化ナトリウム NaCl のように、強酸と強塩基からなる正塩の水溶液は、中性である。よって、強酸と強塩基からなる塩は、加水分解しない。 * 強酸と強塩基からなる酸性塩または塩基性塩 正塩以外の場合は、つまり酸性塩または塩基性塩の場合なら、たとえ強酸と強塩基からなる塩でも、水溶液が酸性または塩基性の場合もある。たとえば硫酸水素ナトリウム NaHSO<sub>4</sub> は強塩基 NaOH と強酸のH<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> からなる塩であり、硫酸のH が残ってるので酸性塩であるが、その水溶液は酸性である。 ---- * 酸性塩の水溶液 炭酸水素ナトリウム NaHCO<sub>3</sub> は酸性塩だが、この塩 NaHCO<sub>3</sub> は、弱酸の炭酸 H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> と強塩基 NaOH からなる。さきほど説明した「弱酸と強酸との塩の水溶液は、塩基性」の原則どおりに、炭酸水素ナトリウム NaHCO<sub>3</sub> の水溶液は塩基性である。 硫酸水素ナトリウム NaHSO<sub>4</sub> の水溶液は、さきほど説明したように、酸性を示す。 === 弱酸・弱塩基の遊離 === * 弱酸の塩と強酸の反応 CH<sub>3</sub>COONa のような弱酸と強塩基の塩に、 HClのような強酸を加えると、弱酸が遊離する。 :CH<sub>3</sub>COONa + HCl → CH<sub>3</sub>COOH + NaCl * 弱塩基の塩と強塩基の反応 塩化アンモニウム水溶液と水酸化ナトリウムでは、弱塩基が遊離するため、アンモニアが発生する。 :NH<sub>4</sub>Cl + NaOH → NaCl + H<sub>2</sub>O + NH<sub>3</sub> == 多段階電離 == 溶液中で、多価の酸が水素イオンを電離するときは、段階的に1個ずつ水素イオンを電離をしている。 たとえば2価の酸である硫酸では、以下のように電離をする。 :H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> → H<sup>+</sup> + HSO<sub>4</sub><sup>-</sup> (第1段階) :HSO<sub>4</sub><sup>-</sup> → H<sup>+</sup> + SO<sub>4</sub><sup>-</sup> (第2段階) このように段階的に多段階に電離することを、'''多段階電離'''という。 一般に、多価の酸の電離度は、第2段階以降の段階の電離度と比べて、第1段階の電離度がもっとも大きい。 硫酸の場合も第一段階の電離度が、もっとも大きい。 ;多価の塩基の場合 いっぽう、多価の塩基が電離するときについては、事情が異なる。たとえばイオン結晶である水酸化カルシウムCa(OH)<sub>2</sub>の水に溶けて生じた電離では、1段階でまとめて電離をする。 :Ca(OH)<sub>2</sub> → Ca<sup>2+</sup> + 2(OH)<sup>-</sup> == 二段階中和 == [[File:Na2CO3 titration-curve jp.svg|thumb|400px|0.1mol/L のNa<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> 水溶液10mLに加えた0.1mil/L塩酸の体積]] 炭酸ナトリウムNa<sub>2</sub>CO<sub>3</sub>は塩(えん)である。炭酸ナトリウムの水溶液は塩基性を示す。 炭酸ナトリウムに塩酸などの強酸をくわえていくと、2段階の中和反応を起こす。 :Na<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> + HCl → NaCl + NaHCO<sub>3</sub> (1) :NaHCO<sub>3</sub> + HCl → NaCl + H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub> (2) (1)の反応が終了してからでないと、(2)の反応が起こらない。 この反応の滴定曲線は、図のように、pHが2か所で大きく変化する。その理由は(2か所でpHが急変する理由は)、反応が(1)と(2)の二段階で起きるからである。 第一中和点(pH=8.5付近)はフェノールフタレインの変色(赤色→無色)で判定できる。第二中和点の付近では溶液が、反応式(1)からも分るように、塩化ナトリウムと炭酸水素ナトリウムとの混合液になっている。 第二中和点(pH=3.5付近)はメチルオレンジの変色(黄色→赤色)で判定できる。第二中和点の付近では溶液が、反応式(2)からも分るように、塩化ナトリウムと炭酸(二酸化炭素)との混合液になっている。 {{-}} {{stub|高}} {{DEFAULTSORT:さんとえんきのはんのう}} [[Category:高等学校化学]] lhcqamr89hmyq1kbj2fk3j6j4dcq5cs ICTプロフィシエンシー検定試験 0 12050 276130 174198 2025-06-28T00:58:34Z Tomzo 248 /* 関連リンク */ 276130 wikitext text/x-wiki '''ICTプロフィシエンシー検定試験'''(アイ・シー・ティープロフィシエンシーけんていしけん)は、P検やパソコン検定ともいわれるエンドユーザー向けの[[資格試験|検定試験]]である。2012年4月以前は、パソコン検定試験と呼ばれていた。 == 学習方法 == *パソコン検定のガイドブックで勉強する。 *パソコンスクールなどで勉強する。 など == 検定級 == {|class="wikitable" cellpadding="4" cellspacing="0" style="font-size:100%;" !style="background: #574e54; color: White;"|級 !style="background: #574e54; color: White;"|レベル !style="background: #574e54; color: White;"|タイピング文字数 !style="background: #574e54; color: White;"|受験方式 !style="background: #574e54; color: White;"|受験料<br>(2019年度、一般価格) !style="background: #574e54; color: White;"|受験料<br>(2019年度、学割価格) |- !1 |ビジネスイノベーションリーダー||なし||CBT |colspan="2"|10,000 |- !2 |ICT活用スペシャリスト||なし||CBT||6,100||4,100 |- !準2 |ビジネスに要求されるICT活用スキルを有する人材||日本語:375文字以上<br/>または英語:638文字以上||CBT||5,100||2,500 |- !3 |入社時に要求されるICT活用スキルを有する人材||日本語:300文字以上<br/>または英語:510文字以上||CBT||5,100||2,000 |- !4 |ICTの基礎的な知識・技能を有する人材 ||日本語:225文字以上<br/>または英語:383文字以上||CBT||3,000||1,500 |- !5 |パソコン入門者レベル||なし||P検ホームページ上 |colspan="2"|無料 |- |} *学割価格の対象は、高校生以下である。 *1級を受験するには、2級以上に合格している必要がある。 == 使用するソフトウエア == ;[[Microsoft Office]] *[[Microsoft Word]] **2002(XP) **2003 **2007 **2010 **2013 *[[Microsoft Excel]] **2002(XP) **2003 **2007 **2010 **2013 *[[Microsoft PowerPoint]] **2002 **2003 **2007 **2010 **2013 == 関連項目 == *[[情報処理技術者試験]] **[[ITパスポート試験]] *[[情報検定]]([[J検]]) == 関連リンク == {{Wikipedia|ICTプロフィシエンシー検定試験}} * [http://www.pken.com/index.html ICTプロフィシエンシー検定協会公式サイト] {{Stub|it}} {{DEFAULTSORT:ICTふろふいしえんしいけんていしけん}} [[Category:資格試験]] 38bttr1jrl8bj0q0xzspl07zm9ro3gd 276131 276130 2025-06-28T01:00:59Z Tomzo 248 /* 関連リンク */ 276131 wikitext text/x-wiki '''ICTプロフィシエンシー検定試験'''(アイ・シー・ティープロフィシエンシーけんていしけん)は、P検やパソコン検定ともいわれるエンドユーザー向けの[[資格試験|検定試験]]である。2012年4月以前は、パソコン検定試験と呼ばれていた。 == 学習方法 == *パソコン検定のガイドブックで勉強する。 *パソコンスクールなどで勉強する。 など == 検定級 == {|class="wikitable" cellpadding="4" cellspacing="0" style="font-size:100%;" !style="background: #574e54; color: White;"|級 !style="background: #574e54; color: White;"|レベル !style="background: #574e54; color: White;"|タイピング文字数 !style="background: #574e54; color: White;"|受験方式 !style="background: #574e54; color: White;"|受験料<br>(2019年度、一般価格) !style="background: #574e54; color: White;"|受験料<br>(2019年度、学割価格) |- !1 |ビジネスイノベーションリーダー||なし||CBT |colspan="2"|10,000 |- !2 |ICT活用スペシャリスト||なし||CBT||6,100||4,100 |- !準2 |ビジネスに要求されるICT活用スキルを有する人材||日本語:375文字以上<br/>または英語:638文字以上||CBT||5,100||2,500 |- !3 |入社時に要求されるICT活用スキルを有する人材||日本語:300文字以上<br/>または英語:510文字以上||CBT||5,100||2,000 |- !4 |ICTの基礎的な知識・技能を有する人材 ||日本語:225文字以上<br/>または英語:383文字以上||CBT||3,000||1,500 |- !5 |パソコン入門者レベル||なし||P検ホームページ上 |colspan="2"|無料 |- |} *学割価格の対象は、高校生以下である。 *1級を受験するには、2級以上に合格している必要がある。 == 使用するソフトウエア == ;[[Microsoft Office]] *[[Microsoft Word]] **2002(XP) **2003 **2007 **2010 **2013 *[[Microsoft Excel]] **2002(XP) **2003 **2007 **2010 **2013 *[[Microsoft PowerPoint]] **2002 **2003 **2007 **2010 **2013 == 関連項目 == *[[情報処理技術者試験]] **[[ITパスポート試験]] *[[情報検定]]([[J検]]) == 関連リンク == {{Wikipedia|ICTプロフィシエンシー検定試験}} * [http://www.pken.com/index.html ICTプロフィシエンシー検定協会公式サイト] {{Stub|it}} {{Stub|資}} {{DEFAULTSORT:ICTふろふいしえんしいけんていしけん}} [[Category:資格試験]] f8eh2lwcm3798e9k9n9jau8yhvf97cv 神道と人間 0 12074 276289 53327 2025-06-28T10:41:28Z Tomzo 248 276289 wikitext text/x-wiki {{進捗状況}} '''神道と人間'''(しんとうとにんげん)では神道の形成過程や思想についてまなびます。 ==神道と生活== *[[神道の信仰法]]{{進捗|100%|2009-12-28}} {{substub}} [[Category:神道と人間|*しんとうとにんけん]] hq4elqdwn74zvmzmgeaqu1vtk5x38z4 民法第807条 0 12094 276235 206453 2025-06-28T07:04:23Z Tomzo 248 /* 参考 */ 276235 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]] ==条文== (養子が未成年者である場合の無許可縁組の取消し) ;第807条 : [[民法第798条|第798条]]の規定に違反した縁組は、養子、その実方の親族又は養子に代わって縁組の承諾をした者から、その取消しを家庭裁判所に請求することができる。ただし、養子が、成年に達した後6箇月を経過し、又は追認をしたときは、この限りでない。 ==解説== :未成年者を養子とする縁組については、裁判所の許可を要する([[民法第798条|第798条]])が、これを欠いて受理された場合や家庭裁判所の許可審判謄本などが偽造されて届出がなされた場合、①養子本人、②養子の実方の'''親族'''、③養子に代わって縁組の承諾をした者のいずれかから、縁組の取り消しを請求できる。明治民法においては、[[民法第857条#参考|第857条]]に取り消しうべき縁組の取り消しについての手続きについて定めていた。 :ただし、<u>養子が成年に達した後</u>、6ヶ月を経過した時又は6ヶ月経過前に追認をした場合、取り消しができなくなる。 :反対解釈をすると、養子が成年に達するまでは、取り消しが可能であり、追認は効果を有さない。 ==参照条文== ==参考== 明治民法において、本条には以下の規定があった。[[民法第762条|現行第762条]]に「夫婦間における財産の帰属」として継承されたが、帰属不分明な財産については夫婦の共有となった。 #妻又ハ入夫カ婚姻前ヨリ有セル財産及ヒ婚姻中自己ノ名ニ於テ得タル財産ハ其特有財産トス #夫婦ノ孰レニ属スルカ分明ナラサル財産ハ夫又ハ女戸主ノ財産ト推定ス ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3|第3章 親子]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-2|第2節 養子]] [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-2-2|第2款 縁組の無効及び取消し]] |[[民法第806条の3]]<br>(子の監護をすべき者の同意のない縁組等の取消し) |[[民法第808条]]<br>(婚姻の取消し等の規定の準用) }} {{stub|law}} [[category:民法|807]] l027hp3q3iemq04tyg6kf4mqhsffsmy 労働組合法第19条の9 0 12519 276038 276037 2025-06-27T12:07:50Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276038 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (中央労働委員会の会長) ;第19条の9 # 中央労働委員会に会長を置く。 # 会長は、委員が公益委員のうちから選挙する。 # 会長は、中央労働委員会の会務を総理し、中央労働委員会を代表する。 # 中央労働委員会は、あらかじめ公益委員のうちから委員の選挙により、会長に故障がある場合において会長を代理する委員を定めておかなければならない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第19条の8|第19条の8]]<br>(委員の給与等) |[[労働組合法第19条の10|第19条の10]]<br>(地方調整委員) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|19の09]] 8rilhqw2sm7g6vguc49wk3wwrcg7e8f 労働組合法第19条の10 0 12520 276039 245896 2025-06-27T12:12:18Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276039 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (地方調整委員) ;第19条の10 # 中央労働委員会に、特定独立行政法人とその特定独立行政法人職員との間に発生した紛争、国有林野事業を行う国の経営する企業と国有林野事業職員との間に発生した紛争その他の事件で地方において中央労働委員会が処理すべきものとして政令で定めるものに係るあっせん若しくは調停又は[[労働組合法第24条の2|第24条の2]]第5項の規定による手続に参与させるため、使用者、労働者及び公益をそれぞれ代表する地方調整委員を置く。 # 地方調整委員は、中央労働委員会の同意を得て、政令で定める区域ごとに厚生労働大臣が任命する。 # [[労働組合法第19条の5|第19条の5]]第1項本文及び第2項、[[労働組合法第19条の7|第19条の7]]第2項並びに[[労働組合法第19条の8|第19条の8の]]規定は、地方調整委員について準用する。この場合において、第19条の7第2項中「内閣総理大臣」とあるのは「厚生労働大臣」と、「使用者委員及び労働者委員にあっては中央労働委員会の同意を得て、公益委員にあっては両議院」とあるのは「中央労働委員会」と読み替えるものとする。 ==解説== ===地方において中央労働委員会が処理すべきものとして政令で定めるもの=== [[労働組合法施行令第23条の2]](地方調整委員) #法第19条の10第1項の政令で定める事件は、同項に規定する行政執行法人とその行政執行法人職員との間に発生した紛争その他の事件で別表第一に定める一の区域内のみに係るものとする。 #法第19条の10第2項の政令で定める区域は、別表第一のとおりとする。 #使用者を代表する地方調整委員、労働者を代表する地方調整委員及び公益を代表する地方調整委員の数は、別表第一に定める区域ごとに各4人とする。 #[[労働組合法施行令第20条|第20条]]の規定は、厚生労働大臣が法第19条の10第2項の規定に基づき使用者又は労働者を代表する地方調整委員を任命しようとする場合に準用する。この場合において、第20条第1項中「労働組合の推薦に基づき任命する同項に規定する4人の委員以外の委員に関しては」とあるのは、「労働組合以外の労働組合にあつては」と読み替えるものとする。 #法第19条の10第3項で準用する[[労働組合法第18条の8|法第18条の8]]の規定により地方調整委員が弁償を受ける費用の種類及び金額は、[[一般職の職員の給与に関する法律#行政職俸給表(一)|行政職俸給表(一)]]の8級の職務にある者が旅費法の規定に基づいて受ける旅費の種類及び金額と同一とする。 #前項に定めるもののほか、同項の費用の支給については、[[国家公務員等の旅費に関する法律|旅費法]]の定めるところによる。 ==参照条文== *[[労働関係調整法第21条]] ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第19条の9|第19条の9]]<br>(中央労働委員会の会長) |[[労働組合法第19条の11|第19条の11]]<br>(中央労働委員会の事務局) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|19の10]] aw4cwodq9mcysm4r7ypgcc98scjr0vb 労働組合法第19条の11 0 12521 276040 54378 2025-06-27T12:13:02Z Tomzo 248 276040 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (中央労働委員会の事務局) ;第19条の11 # 中央労働委員会にその事務を整理させるために事務局を置き、事務局に会長の同意を得て厚生労働大臣が任命する事務局長及び必要な職員を置く。 # 事務局に、地方における事務を分掌させるため、地方事務所を置く。 # 地方事務所の位置、名称及び管轄区域は、政令で定める。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第19条の10|第19条の10]]<br>(地方調整委員) |[[労働組合法第19条の12|第19条の12]]<br>(都道府県労働委員会) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|19の11]] kz2mw4pd889jixhzuy29sqjgw15q87w 労働組合法第19条の12 0 12522 276041 54379 2025-06-27T12:15:11Z Tomzo 248 276041 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ([[労働組合法第19条の11|前]])([[労働組合法第20条|次]]) ==条文== (都道府県労働委員会) ;第19条の12 # 都道府県知事の所轄の下に、都道府県労働委員会を置く。 # 都道府県労働委員会は、使用者委員、労働者委員及び公益委員各13人、各11人、各9人、各7人又は各5人のうち政令で定める数のものをもって組織する。ただし、条例で定めるところにより、当該政令で定める数に使用者委員、労働者委員及び公益委員各2人を加えた数のものをもって組織することができる。 # 使用者委員は使用者団体の推薦に基づいて、労働者委員は労働組合の推薦に基づいて、公益委員は使用者委員及び労働者委員の同意を得て、都道府県知事が任命する。 # 公益委員の任命については、都道府県労働委員会における別表の上欄に掲げる公益委員の数(第2項ただし書の規定により公益委員の数を同項の政令で定める数に2人を加えた数とする都道府県労働委員会にあっては当該2人を加えた数)に応じ、それぞれ同表の下欄に定める数以上の公益委員が同一の政党に属することとなってはならない。 # 公益委員は、自己の行為によって前項の規定に抵触するに至ったときは、当然退職するものとする。 # [[労働組合法第19条の3|第19条の3]]第6項、[[労働組合法第19条の4|第19条の4]]第1項、[[労働組合法第19条の5|第19条の5]]、[[労働組合法第19条の7|第19条の7]]第1項前段、第2項及び第3項、[[労働組合法第19条の8|第19条の8]]、[[労働組合法第19条の9|第19条の9]]並びに[[労働組合法第19条の11|前条]]第1項の規定は、都道府県労働委員会について準用する。この場合において第19条の3第6項ただし書中「、常勤」とあるのは「、条例で定めるところにより、常勤」と、第19条の7第2項中「内閣総理大臣」とあるのは「都道府県知事」と、「使用者委員及び労働者委員にあっては中央労働委員会の同意を得て、公益委員にあっては両議院」とあるのは「都道府県労働委員会」と、同条第3項中「内閣総理大臣」とあるのは「都道府県知事」と、「使用者委員又は労働者委員」とあるのは「都道府県労働委員会の委員」と、前条第1項中「厚生労働大臣」とあるのは「都道府県知事」と読み替えるものとする。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] 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[[労働組合法第19条の3|第19条の3]]第6項、[[労働組合法第19条の4|第19条の4]]第1項、[[労働組合法第19条の5|第19条の5]]、[[労働組合法第19条の7|第19条の7]]第1項前段、第2項及び第3項、[[労働組合法第19条の8|第19条の8]]、[[労働組合法第19条の9|第19条の9]]並びに[[労働組合法第19条の11|前条]]第1項の規定は、都道府県労働委員会について準用する。この場合において第19条の3第6項ただし書中「、常勤」とあるのは「、条例で定めるところにより、常勤」と、第19条の7第2項中「内閣総理大臣」とあるのは「都道府県知事」と、「使用者委員及び労働者委員にあっては中央労働委員会の同意を得て、公益委員にあっては両議院」とあるのは「都道府県労働委員会」と、同条第3項中「内閣総理大臣」とあるのは「都道府県知事」と、「使用者委員又は労働者委員」とあるのは「都道府県労働委員会の委員」と、前条第1項中「厚生労働大臣」とあるのは「都道府県知事」と読み替えるものとする。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第19条の11|第19条の11]]<br>(中央労働委員会の事務局) |[[労働組合法第20条|第20条]]<br>(労働委員会の権限) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|19の12]] 7161t7p5iretlbo124e9psdtu0du85d 労働組合法第21条 0 12524 276043 54381 2025-06-27T12:18:06Z Tomzo 248 276043 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (会議) ;第21条 # 労働委員会は、公益上必要があると認めたときは、その会議を公開することができる。 # 労働委員会の会議は、会長が招集する。 # 労働委員会は、使用者委員、労働者委員及び公益委員各1人以上が出席しなければ、会議を開き、議決することができない。 # 議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、会長の決するところによる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第20条|第20条]]<br>(労働委員会の権限) |[[労働組合法第22条|第22条]]<br>(強制権限) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|21]] c2nunasmgjpv7ih82uye9302582s2j8 労働組合法第22条 0 12525 276044 54382 2025-06-27T14:02:16Z Tomzo 248 276044 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (強制権限) ;第22条 # 労働委員会は、その事務を行うために必要があると認めたときは、使用者又はその団体、労働組合その他の関係者に対して、出頭、報告の提出若しくは必要な帳簿書類の提出を求め、又は委員若しくは労働委員会の職員(以下単に「職員」という。)に関係工場事業場に臨検し、業務の状況若しくは帳簿書類その他の物件を検査させることができる。 # 労働委員会は、前項の臨検又は検査をさせる場合においては、委員又は職員にその身分を証明する証票を携帯させ、関係人にこれを呈示させなければならない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第21条|第21条]]<br>(会議) |[[労働組合法第23条|第23条]]<br>(秘密を守る義務) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|22]] 2aozm2ng671v7sjz7lqvios9t1g3zp7 労働組合法第23条 0 12526 276045 54385 2025-06-27T14:03:49Z Tomzo 248 276045 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (秘密を守る義務) ;第23条 : 労働委員会の委員若しくは委員であった者又は職員若しくは職員であった者は、その職務に関して知得した秘密を漏らしてはならない。中央労働委員会の地方調整委員又は地方調整委員であった者も、同様とする。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第22条|第22条]]<br>(強制権限) |[[労働組合法第24条|第24条]]<br>(公益委員のみで行う権限) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|23]] ku7dbbpp984v9r2pe5tajzkbg9gin8j 労働組合法第24条 0 12527 276046 54384 2025-06-27T14:19:21Z Tomzo 248 276046 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (公益委員のみで行う権限) ;第24条 # [[労働組合法第5条|第5条]]及び[[労働組合法第11条|第11条]]の規定による事件の処理並びに不当労働行為事件の審査等([[労働組合法第24条の2|次条]]において「審査等」という。)並びに[[労働関係調整法第42条]]の規定による事件の処理には、労働委員会の公益委員のみが参与する。ただし、使用者委員及び労働者委員は、[[労働組合法第27条|第27条]]第1項([[労働組合法第27条の17|第27条の17]]の規定により準用する場合を含む。)の規定により調査(公益委員の求めがあった場合に限る。)及び審問を行う手続並びに([[労働組合法第27条の14|第27条の14]]第1項(第27条の17の規定により準用する場合を含む。)の規定により和解を勧める手続に参与し、又は([[労働組合法第27条の7|第27条の7]]第4項及び([[労働組合法第27条の12|第27条の12]]第2項(第27条の17の規定により準用する場合を含む。)の規定による行為をすることができる。 # 中央労働委員会は、常勤の公益委員に、中央労働委員会に係属している事件に関するもののほか、特定独立行政法人職員及び国有林野事業職員の労働関係の状況その他中央労働委員会の事務を処理するために必要と認める事項の調査を行わせることができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第23条|第23条]]<br>(秘密を守る義務) |[[労働組合法第24条の2|第24条の2]]<br>(合議体等) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|24]] 0fwniner2peaeeqiecota3gn1kd9dbg 労働組合法第24条の2 0 12661 276047 54670 2025-06-27T14:21:24Z Tomzo 248 276047 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (合議体等) ;第24条の2 # 中央労働委員会は、会長が指名する公益委員5人をもって構成する合議体で、審査等を行う。 # 前項の規定にかかわらず、次の各号のいずれかに該当する場合においては、公益委員の全員をもって構成する合議体で、審査等を行う。 ## 前項の合議体が、法令の解釈適用について、その意見が前に中央労働委員会のした[[労働組合法第5条|第5条]]第1項若しくは[[労働組合法第11条|第11条]]第1項又は[[労働組合法第27条の12|第27条の12]]第1項([[労働組合法第27条の17|第27条の17]]の規定により準用する場合を含む。)の規定による処分に反すると認めた場合 ## 前項の合議体を構成する者の意見が分かれたため、その合議体としての意見が定まらない場合 ## 前項の合議体が、公益委員の全員をもって構成する合議体で審査等を行うことを相当と認めた場合 ## [[労働組合法第27条の10|第27条の10]]第3項(第27条の17の規定により準用する場合を含む。)の規定による異議の申立てを審理する場合 # 都道府県労働委員会は、公益委員の全員をもって構成する合議体で、審査等を行う。ただし、条例で定めるところにより、会長が指名する公益委員5人又は7人をもって構成する合議体で、審査等を行うことができる。この場合において、前項(第1号及び第4号を除く。)の規定は、都道府県労働委員会について準用する。 # 労働委員会は、前3項の規定により審査等を行うときは、1人又は数人の公益委員に審査等の手続(第5条第1項、第11条第1項、[[労働組合法第27条の4|第27条の4]]第1項(第27条の17の規定により準用する場合を含む。)、[[労働組合法第27条の7|第27条の7]]第1項(当事者若しくは証人に陳述させ、又は提出された物件を留め置く部分を除き、第27条の17の規定により準用する場合を含む。)、第27条の10第2項並びに同条第4項及び第27条の12第1項(第27条の17の規定により準用する場合を含む。)の規定による処分並びに[[労働組合法第27条の20|第27条の20]]の申立てを除く。次項において同じ。)の全部又は一部を行わせることができる。 # 中央労働委員会は、公益を代表する地方調整委員に、中央労働委員会が行う審査等の手続のうち、[[労働組合法第27条|第27条]]第1項(第27条の17の規定により準用する場合を含む。)の規定により調査及び審問を行う手続並びに[[労働組合法第27条の14|第27条の14]]第1項(第27条の17の規定により準用する場合を含む。)の規定により和解を勧める手続の全部又は一部を行わせることができる。この場合において、使用者を代表する地方調整委員及び労働者を代表する地方調整委員は、これらの手続(調査を行う手続にあっては公益を代表する地方調整委員の求めがあった場合に限る。)に参与することができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第24条|第24条]]<br>(公益委員のみで行う権限) |[[労働組合法第25条|第25条]]<br>(中央労働委員会の管轄等) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|24の2]] 0h5ocb2jn7cvcva0izpf0bgewn6yyka 労働組合法第25条 0 12662 276048 54671 2025-06-27T14:23:41Z Tomzo 248 276048 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (中央労働委員会の管轄等) ;第25条 # 中央労働委員会は、特定独立行政法人職員及び国有林野事業職員の労働関係に係る事件のあっせん、調停、仲裁及び処分(特定独立行政法人職員又は国有林野事業職員が結成し、又は加入する労働組合に関する[[労働組合法第5条|第5条]]第1項及び[[労働組合法第11条|第11条]]第1項の規定による処分については、政令で定めるものに限る。)について、専属的に管轄するほか、2以上の都道府県にわたり、又は全国的に重要な問題に係る事件のあっせん、調停、仲裁及び処分について、優先して管轄する。 # 中央労働委員会は、第5条第1項、第11条第1項及び[[労働組合法第27条の12|第27条の12]]第1項の規定による都道府県労働委員会の処分を取り消し、承認し、若しくは変更する完全な権限をもって再審査し、又はその処分に対する再審査の申立てを却下することができる。この再審査は、都道府県労働委員会の処分の当事者のいずれか一方の申立てに基づいて、又は職権で、行うものとする。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第24条の2|第24条の2]]<br>(合議体等) |[[労働組合法第26条|第26条]]<br>(規則制定権) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|25]] df59m96zy2wymbtwhwbayt6oef5vr7x 労働組合法第26条 0 12663 276049 54672 2025-06-27T14:24:57Z Tomzo 248 276049 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (規則制定権) ;第26条 # 中央労働委員会は、その行う手続及び都道府県労働委員会が行う手続に関する規則を定めることができる。 # 都道府県労働委員会は、前項の規則に違反しない限りにおいて、その会議の招集に関する事項その他の政令で定める事項に関する規則を定めることができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-1|第1節 設置、任務及び所掌事務並びに組織等]] |[[労働組合法第25条|第25条]]<br>(中央労働委員会の管轄等) |[[労働組合法第27条|第27条]]<br>(不当労働行為事件の審査の開始) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|26]] 1hr396e96vx6r54q3i9z9ex2chx3b8s 労働組合法第27条の2 0 12665 276057 54674 2025-06-27T16:50:40Z Tomzo 248 276057 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (公益委員の除斥) ;第27条の2 # 公益委員は、次の各号のいずれかに該当するときは、審査に係る職務の執行から除斥される。 ## 公益委員又はその配偶者若しくは配偶者であった者が事件の当事者又は法人である当事者の代表者であり、又はあったとき。 ## 公益委員が事件の当事者の四親等以内の血族、三親等以内の姻族又は同居の親族であり、又はあったとき。 ## 公益委員が事件の当事者の後見人、後見監督人、保佐人、保佐監督人、補助人又は補助監督人であるとき。 ## 公益委員が事件について証人となったとき。 ## 公益委員が事件について当事者の代理人であり、又はあったとき。 # 前項に規定する除斥の原因があるときは、当事者は、除斥の申立てをすることができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条|第27条]]<br>(不当労働行為事件の審査の開始) |[[労働組合法第27条の3|第27条の3]]<br>(公益委員の忌避) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の2]] l6ifbrzg7t0b3kayb8xwyd3nlwu29jo 276058 276057 2025-06-27T16:52:07Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276058 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (公益委員の除斥) ;第27条の2 # 公益委員は、次の各号のいずれかに該当するときは、審査に係る職務の執行から除斥される。 ## 公益委員又はその配偶者若しくは配偶者であった者が事件の当事者又は法人である当事者の代表者であり、又はあったとき。 ## 公益委員が事件の当事者の四親等以内の血族、三親等以内の姻族又は同居の親族であり、又はあったとき。 ## 公益委員が事件の当事者の後見人、後見監督人、保佐人、保佐監督人、補助人又は補助監督人であるとき。 ## 公益委員が事件について証人となったとき。 ## 公益委員が事件について当事者の代理人であり、又はあったとき。 # 前項に規定する除斥の原因があるときは、当事者は、除斥の申立てをすることができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条|第27条]]<br>(不当労働行為事件の審査の開始) |[[労働組合法第27条の3|第27条の3]]<br>(公益委員の忌避) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の02]] px6yrjmix70recj8fqrrqm9tl6qcl9o 労働組合法第27条の3 0 12666 276059 54676 2025-06-27T16:52:21Z Tomzo 248 276059 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (公益委員の忌避) ;第27条の3 # 公益委員について審査の公正を妨げるべき事情があるときは、当事者は、これを忌避することができる。 # 当事者は、事件について労働委員会に対し書面又は口頭をもって陳述した後は、公益委員を忌避することができない。ただし、忌避の原因があることを知らなかったとき、又は忌避の原因がその後に生じたときは、この限りでない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の2|第27条の2]]<br>(公益委員の除斥) |[[労働組合法第27条の3|第27条の3]]<br>(除斥又は忌避の申立てについての決定) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の03]] l9tkqrgxzpzcn7mmpr888r9kxph5t3r 276060 276059 2025-06-27T16:52:54Z Tomzo 248 276060 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (公益委員の忌避) ;第27条の3 # 公益委員について審査の公正を妨げるべき事情があるときは、当事者は、これを忌避することができる。 # 当事者は、事件について労働委員会に対し書面又は口頭をもって陳述した後は、公益委員を忌避することができない。ただし、忌避の原因があることを知らなかったとき、又は忌避の原因がその後に生じたときは、この限りでない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の2|第27条の2]]<br>(公益委員の除斥) |[[労働組合法第27条の4|第27条の4]]<br>(除斥又は忌避の申立てについての決定) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の03]] do536vxdczpcm5knsbnrauyoakd8pwu 労働組合法第27条の4 0 12667 276061 54677 2025-06-27T16:54:09Z Tomzo 248 276061 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (除斥又は忌避の申立てについての決定) ;第27条の4 # 除斥又は忌避の申立てについては、労働委員会が決定する。 # 除斥又は忌避の申立てに係る公益委員は、前項の規定による決定に関与することができない。ただし、意見を述べることができる。 # 第1項の規定による決定は、書面によるものとし、かつ、理由を付さなければならない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の3|第27条の3]]<br>(公益委員の忌避) |[[労働組合法第27条の5|第27条の5]]<br>(審査の手続の中止) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の04]] c6bhy6ygqv68qgid2gyf09tg82dv406 労働組合法第27条の5 0 12668 276062 54678 2025-06-27T16:55:23Z Tomzo 248 276062 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (審査の手続の中止) ;第27条の5 :労働委員会は、除斥又は忌避の申立てがあったときは、その申立てについての決定があるまで審査の手続を中止しなければならない。ただし、急速を要する行為についてはこの限りでない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の4|第27条の4]]<br>(除斥又は忌避の申立てについての決定) |[[労働組合法第27条の6|第27条の6]]<br>(審査の計画) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の05]] nwmd981xgfapewpzqvq3l8f98zxu4yb 労働組合法第27条の6 0 12669 276063 54679 2025-06-27T16:56:36Z Tomzo 248 276063 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (審査の計画) ;第27条の6 # 労働委員会は、審問開始前に、当事者双方の意見を聴いて、審査の計画を定めなければならない。 # 前項の審査の計画においては、次に掲げる事項を定めなければならない。 ## 調査を行う手続において整理された争点及び証拠(その後の審査の手続における取調べが必要な証拠として整理されたものを含む。) ## 審問を行う期間及び回数並びに尋問する証人の数 ## [[労働組合法第27条の12|第27条の12]]第1項の命令の交付の予定時期 # 労働委員会は、審査の現状その他の事情を考慮して必要があると認めるときは、当事者双方の意見を聴いて、審査の計画を変更することができる。 # 労働委員会及び当事者は、適正かつ迅速な審査の実現のため、審査の計画に基づいて審査が行われるよう努めなければならない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の5|第27条の5]]<br>(審査の手続の中止) |[[労働組合法第27条の7|第27条の7]]<br>(証拠調べ) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の06]] 4q3k3ifsz97hpt142islqrjtdfcsn9g 労働組合法第27条の10 0 12673 276064 54683 2025-06-27T16:59:16Z Tomzo 248 276064 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (不服の申立て) ;第27条の10 # 都道府県労働委員会の証人等出頭命令又は物件提出命令(以下この条において「証人等出頭命令等」という。)を受けた者は、証人等出頭命令等について不服があるときは、証人等出頭命令等を受けた日から1週間以内(天災その他この期間内に審査の申立てをしなかったことについてやむを得ない理由があるときは、その理由がやんだ日の翌日から起算して1週間以内)に、その理由を記載した書面により、中央労働委員会に審査を申し立てることができる。 # 中央労働委員会は、前項の規定による審査の申立てを理由があると認めるときは、証人等出頭命令等の全部又は一部を取り消す。 # 中央労働委員会の証人等出頭命令等を受けた者は、証人等出頭命令等について不服があるときは、証人等出頭命令等を受けた日から1週間以内(天災その他この期間内に異議の申立てをしなかったことについてやむを得ない理由があるときは、その理由がやんだ日の翌日から起算して1週間以内)に、その理由を記載した書面により、中央労働委員会に異議を申し立てることができる。 # 中央労働委員会は、前項の規定による異議の申立てを理由があると認めるときは、証人等出頭命令等の全部若しくは一部を取り消し、又はこれを変更する。 # 審査の申立て又は異議の申立ての審理は、書面による。 # 中央労働委員会は、職権で審査申立人又は異議申立人を審尋することができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の9|第27条の9]]<br>【民事訴訟法の準用】 |[[労働組合法第27条の11|第27条の11]]<br>(不服の申立て) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の10]] lbf2gyp3km2i94exslzdq317n60ks09 労働組合法第27条の12 0 12675 276065 54685 2025-06-27T17:00:53Z Tomzo 248 276065 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (救済命令等) ;第27条の12 # 労働委員会は、事件が命令を発するのに熟したときは、事実の認定をし、この認定に基づいて、申立人の請求に係る救済の全部若しくは一部を認容し、又は申立てを棄却する命令(以下「救済命令等」という。)を発しなければならない。 # 調査又は審問を行う手続に参与する使用者委員及び労働者委員は、労働委員会が救済命令等を発しようとする場合は、意見を述べることができる。 # 第1項の事実の認定及び救済命令等は、書面によるものとし、その写しを使用者及び申立人に交付しなければならない。 # 救済命令等は、交付の日から効力を生ずる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の11|第27条の11]]<br>(不服の申立て) |[[労働組合法第27条の13|第27条の13]]<br>(救済命令等の確定) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の12]] kwj3xgnqym0mwq87vs4jr9eigaxao3a 労働組合法第27条の13 0 12676 276066 54686 2025-06-27T17:02:09Z Tomzo 248 276066 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (救済命令等の確定) ;第27条の13 # 使用者が救済命令等について[[労働組合法第27条の19|第27条の19]]第1項の期間内に同項の取消しの訴えを提起しないときは、救済命令等は、確定する。 # 使用者が確定した救済命令等に従わないときは、労働委員会は、使用者の住所地の地方裁判所にその旨を通知しなければならない。この通知は、労働組合及び労働者もすることができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の12|第27条の12]]<br>(救済命令等) |[[労働組合法第27条の14|第27条の14]]<br>(和解) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の13]] oq7beewpi4c0xl7a4mqhetw90g37z7z 労働組合法第27条の14 0 12682 276067 54704 2025-06-27T17:03:40Z Tomzo 248 276067 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (和解) ;第27条の14 # 労働委員会は、審査の途中において、いつでも、当事者に和解を勧めることができる。 # 救済命令等が確定するまでの間に当事者間で和解が成立し、当事者双方の申立てがあった場合において、労働委員会が当該和解の内容が当事者間の労働関係の正常な秩序を維持させ、又は確立させるため適当と認めるときは、審査の手続は終了する。 # 前項に規定する場合において、和解(前項の規定により労働委員会が適当と認めたものに限る。次項において同じ。)に係る事件について既に発せられている救済命令等は、その効力を失う。 # 労働委員会は、和解に金銭の一定額の支払又はその他の代替物若しくは有価証券の一定の数量の給付を内容とする合意が含まれる場合は、当事者双方の申立てにより、当該合意について和解調書を作成することができる。 # 前項の和解調書は、強制執行に関しては、[[民事執行法第22条|民事執行法(昭和54年法律第4号)第22条]]第5号に掲げる債務名義とみなす。 # 前項の規定による債務名義についての執行文の付与は、労働委員会の会長が行う。[[民事執行法第29条|民事執行法第29条]]後段の執行文及び文書の謄本の送達も、同様とする。 # 前項の規定による執行文付与に関する異議についての裁判は、労働委員会の所在地を管轄する地方裁判所においてする。 # 第4項の和解調書並びに第6項後段の執行文及び文書の謄本の送達に関して必要な事項は、政令で定める。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の13|第27条の13]]<br>(救済命令等の確定) |[[労働組合法第27条の15|第27条の15]]<br>(再審査の申立て) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の14]] k4plefjlrtnma8yhd89h1sb0w4sqn0v 労働組合法第27条の15 0 12683 276068 54705 2025-06-27T17:05:10Z Tomzo 248 276068 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (再審査の申立て) ;第27条の15 # 使用者は、都道府県労働委員会の救済命令等の交付を受けたときは、15日以内(天災その他この期間内に再審査の申立てをしなかつたことについてやむを得ない理由があるときは、その理由がやんだ日の翌日から起算して1週間以内)に中央労働委員会に再審査の申立てをすることができる。ただし、この申立ては、救済命令等の効力を停止せず、救済命令等は、中央労働委員会が[[労働組合法第25条|第25条]]第2項の規定による再審査の結果、これを取り消し、又は変更したときは、その効力を失う。 # 前項の規定は、労働組合又は労働者が中央労働委員会に対して行う再審査の申立てについて準用する。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の14|第27条の14]]<br>(和解) |[[労働組合法第27条の16|第27条の16]]<br>(再審査と訴訟との関係) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の15]] ofwddmz67wps8umqju0dp0kmlksehr7 労働組合法第27条の16 0 12684 276069 54706 2025-06-27T17:06:39Z Tomzo 248 276069 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (再審査と訴訟との関係) ;第27条の16 : 中央労働委員会は、[[労働組合法第27条の19|第27条の19]]第1項の訴えに基づく確定判決によって都道府県労働委員会の救済命令等の全部又は一部が支持されたときは、当該救済命令等について、再審査することができない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の15|第27条の15]]<br>(再審査の申立て) |[[労働組合法第27条の17|第27条の17]]<br>(再審査の手続への準用) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の16]] pm26rpmbpnolfv1l72l12hbz1eoa7eb 労働組合法第27条の17 0 12685 276070 54707 2025-06-27T17:08:02Z Tomzo 248 276070 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (再審査の手続への準用) ;第27条の17 : [[労働組合法第27条|第27条]]第1項、[[労働組合法第27条の2|第27条の2]]から[[労働組合法第27条の9|第27条の9]]まで、[[労働組合法第27条の10|第27条の10]]第3項から第6項まで及び[[労働組合法第27条の11|第27条の11]]から[[労働組合法第27条の14|第27条の14]]までの規定は、中央労働委員会の再審査の手続について準用する。この場合において、[[労働組合法第27条の2|第27条の2]]第1項第4号中「とき」とあるのは「とき又は事件について既に発せられている都道府県労働委員会の救済命令等に関与したとき」と読み替えるものとする。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-2|第2節 不当労働行為事件の審査の手続]] |[[労働組合法第27条の16|第27条の16]]<br>(再審査と訴訟との関係) |[[労働組合法第27条の18|第27条の18]]<br>(審査の期間) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の17]] exm8rxve9jhne7n2l2dgltixwq4x6gg 労働組合法第27条の19 0 12687 276072 54709 2025-06-27T17:09:36Z Tomzo 248 276072 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (取消しの訴え) ;第27条の19 # 使用者が都道府県労働委員会の救済命令等について中央労働委員会に再審査の申立てをしないとき、又は中央労働委員会が救済命令等を発したときは、使用者は、救済命令等の交付の日から30日以内に、救済命令等の取消しの訴えを提起することができる。この期間は、不変期間とする。 # 使用者は、[[労働組合法第27条の15|第27条の15]]第1項の規定により中央労働委員会に再審査の申立てをしたときは、その申立てに対する中央労働委員会の救済命令等に対してのみ、取消しの訴えを提起することができる。この訴えについては、[[行政事件訴訟法第12条|行政事件訴訟法(昭和37年法律第139号)第12条]]第3項から第5項までの規定は、適用しない。 # 前項の規定は、労働組合又は労働者が行政事件訴訟法の定めるところにより提起する取消しの訴えについて準用する。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-3|第3節 訴訟]] |[[労働組合法第27条の18|第27条の18]]<br>(審査の期間) |[[労働組合法第27条の20|第27条の20]]<br>(緊急命令) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の19]] 92at8cmxcrlwd59in35jj6gki0166m2 労働組合法第27条の21 0 12689 276073 151294 2025-06-27T17:11:10Z Tomzo 248 276073 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (証拠の申出の制限) ;第27条の21 : 労働委員会が物件提出命令をしたにもかかわらず物件を提出しなかった者(審査の手続において当事者でなかった者を除く。)は、裁判所に対し、当該物件提出命令に係る物件により認定すべき事実を証明するためには、当該物件に係る証拠の申出をすることができない。ただし、物件を提出しなかったことについて正当な理由があると認められる場合は、この限りでない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-3|第3節 訴訟]] |[[労働組合法第27条の20|第27条の20]]<br>(緊急命令) |[[労働組合法第27条の22|第27条の22]]<br>(中央労働委員会の勧告等) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の21]] omypsgm7u93ds0r0plzapsvff6d8h4g 労働組合法第27条の22 0 12690 276074 54712 2025-06-27T17:12:26Z Tomzo 248 276074 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (中央労働委員会の勧告等) ;第27条の22 : 中央労働委員会は、都道府県労働委員会に対し、この法律の規定により都道府県労働委員会が処理する事務について、報告を求め、又は法令の適用その他当該事務の処理に関して必要な勧告、助言若しくはその委員若しくは事務局職員の研修その他の援助を行うことができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-4|第4節 雑則]] |[[労働組合法第27条の20|第27条の20]]<br>(証拠の申出の制限) |[[労働組合法第27条の22|第27条の22]]<br>(抗告訴訟の取扱い等) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の22]] s8lsz65mw1h2xy3nqiqyw8kgzvfugvk 276075 276074 2025-06-27T17:13:41Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276075 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (中央労働委員会の勧告等) ;第27条の22 : 中央労働委員会は、都道府県労働委員会に対し、この法律の規定により都道府県労働委員会が処理する事務について、報告を求め、又は法令の適用その他当該事務の処理に関して必要な勧告、助言若しくはその委員若しくは事務局職員の研修その他の援助を行うことができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-4|第4節 雑則]] |[[労働組合法第27条の21|第27条の21]]<br>(証拠の申出の制限) |[[労働組合法第27条の23|第27条の23]]<br>(抗告訴訟の取扱い等) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の22]] c2idffcw13zwaq2lxnni26bmrc2dafx 労働組合法第27条の23 0 12691 276076 54713 2025-06-27T17:15:07Z Tomzo 248 276076 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (抗告訴訟の取扱い等) ;第27条の23 # 都道府県労働委員会は、その処分([[行政事件訴訟法第3条|行政事件訴訟法第3条]]第2項に規定する処分をいい、[[労働組合法第24条の2|第24条の2]]第4項の規定により公益委員がした処分及び同条第5項の規定により公益を代表する地方調整委員がした処分を含む。次項において同じ。)に係る[[行政事件訴訟法第11条|行政事件訴訟法第11条]]第1項([[行政事件訴訟法第38条|同法第38条]]第1項において準用する場合を含む。次項において同じ。)の規定による都道府県を被告とする訴訟について、当該都道府県を代表する。 # 都道府県労働委員会は、公益委員、事務局長又は事務局の職員でその指定するものに都道府県労働委員会の処分に係る行政事件訴訟法第11条第1項の規定による都道府県を被告とする訴訟又は都道府県労働委員会を当事者とする訴訟を行わせることができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-4|第4節 雑則]] |[[労働組合法第27条の22|第27条の22]]<br>(中央労働委員会の勧告等) |[[労働組合法第27条の24|第27条の24]]<br>(費用弁償) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の23]] l7q13dlg25n079s4xdtkjdnm4kka1ji 労働組合法第27条の24 0 12692 276077 54714 2025-06-27T17:16:28Z Tomzo 248 276077 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (費用弁償) ;第27条の24 : [[労働組合法第22条|第22条]]第1項の規定により出頭を求められた者又は[[労働組合法第27条の7|第27条の7]]第1項第1号([[労働組合法第27条の17|第27条の17]]の規定により準用する場合を含む。)の証人は、政令の定めるところにより、費用の弁償を受けることができる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-4|第4節 雑則]] |[[労働組合法第27条の23|第27条の23]]<br>(抗告訴訟の取扱い等) |[[労働組合法第27条の25|第27条の25]]<br>(行政手続法の適用除外) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の24]] 2ladk6jvogyx4k37sq84ufywgbaf41y 労働組合法第27条の25 0 12693 276078 54715 2025-06-27T17:18:47Z Tomzo 248 276078 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (行政手続法の適用除外) ;第27条の25 : 労働委員会がする処分([[労働組合法第24条の2|第24条の2]]第4項の規定により公益委員がする処分及び同条第5項の規定により公益を代表する地方調整委員がする処分を含む。)については、[[行政手続法]](平成5年法律第88号)[[行政手続法#2|第2章]]及び[[行政手続法#3|第3章]]の規定は、適用しない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-4|第4節 雑則]] |[[労働組合法第27条の24|第27条の24]]<br>(費用弁償) |[[労働組合法第27条の26|第27条の26]]<br>(不服申立ての制限) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の25]] csp08yh0qmiq1wjyi3afs9ajpq9p7kz 276080 276078 2025-06-27T17:23:34Z Tomzo 248 276080 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働組合法]] ==条文== (行政手続法の適用除外) ;第27条の25 : 労働委員会がする処分([[労働組合法第24条の2|第24条の2]]第4項の規定により公益委員がする処分及び同条第5項の規定により公益を代表する地方調整委員がする処分を含む。)については、[[行政手続法]](平成5年法律第88号)[[コンメンタール行政手続法#2|第2章]]及び[[コンメンタール行政手続法#3|第3章]]の規定は、適用しない。 ==解説== ==参照条文== *行政手続法第2章 申請に対する処分 *行政手続法第3章 不利益処分 ==判例== ---- {{前後 |[[労働組合法]] |[[労働組合法#4|第4章 労働委員会]]<br> [[労働組合法#4-4|第4節 雑則]] |[[労働組合法第27条の24|第27条の24]]<br>(費用弁償) |[[労働組合法第27条の26|第27条の26]]<br>(不服申立ての制限) }} {{stub|law}} [[category:労働組合法|27の25]] 7ndz4ffz98ectkyj97swwonv1179bg9 Wikibooks:削除依頼 4 13260 276263 275989 2025-06-28T08:51:48Z Tomzo 248 /* 2025年 */ 276263 wikitext text/x-wiki [[Category:ウィキブックスのメンテナンス|削除依頼]] {{ショートカット|[[WB:AFD]]<br />[[WB:RFD]]<br />[[WB:VFD]]}} {{削除依頼}} また、[[wikijunior:メインページ|ウィキジュニア]]のページの削除依頼についてもこのページで行って下さい。 == 2025年 == === 分岐が不要なページ === *[[料理本/カレー・シチュー]] *:上記ページについては、[[トーク:料理本/カレー・シチュー#削除提案]]にて、[[利用者:Chasa_366|Chasa_366]]さんが主張されているとおり、[[料理本]]から直接[[料理本/カレー]]、[[料理本/シチュー]]にリンクを張っても支障がなく、分岐ページを設ける意味がないと考え、[[料理本]]記述修正の上、削除したいと考えます【議論の期間:2週間程度】。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月28日 (土) 08:51 (UTC) === 内容が全部除去されたページ === 以下のページの内容は、すべて除去されています。経緯は不明ですが、近日中に復帰または新たな執筆がないようであれば、削除したいと考えます【議論の期間:2週間程度】。 *[[小学校社会/1学年]] *[[小学校社会/2学年]] *[[高等学校地学/地学]] 以上。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月24日 (火) 00:15 (UTC) :(追加) :*[[高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]] :*:このページについては、移動がなされ残骸ページになっているものから、過去ページのリンクがなされている(WMPでは過去ログ等に使うものであり本文では通常用いない)ものと判断されるのですが、ページの継続の必要があるのでしょうか。本日から2週間程度を目処にご意見たまわりたく。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月26日 (木) 08:49 (UTC) === [[量子化学/分子軌道]] === 2023-07-23T00:12:08 [[user:Nermer314]]さんにより大部分が除去され、サブスタブ状態です。本テーマで加筆がないようであれば、テスト投稿ページとして削除したいと考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 22:21 (UTC) === [[コンメンタール民事訴訟法/改訂]] === [[コンメンタール民事訴訟法/改訂]]と全く重複、存在意義不明。即時の、転送化でも構わないが、参照もされていないため、削除で対応したい。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 02:22 (UTC) === [[コンメンタール刑法/改訂]] === [[コンメンタール刑法/改訂]]と全く重複、存在意義不明。即時の、転送化でも構わないが、参照もされていないため、削除で対応したい。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 02:10 (UTC) === 著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置 === [[利用者:Nermer314|Nermer314]]さんから、以下のとおり、著作権侵害を理由とした削除依頼がなされています(順序を入れ替えました)。 *①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] *:(主執筆者) *:*{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|131.129.64.240}} *②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|131.129.101.78}} *:*{{IPuser2|131.129.114.155}} *:*{{IPuser2|131.129.117.56}} *:*{{IPuser2|131.129.117.60}} *:*{{IPuser2|131.129.119.15}} *:*{{IPuser2|118.243.44.194}} *:なお、ツリーリンクされてはいないが、以下の記事もこの系列と考えられる。 *:*[[古典的代数系]] *:(主執筆者) *::*{{User2|おぶろーもふ}} *::#*{{IPuser2|118.243.44.194}} *::#*{{IPuser2|125.4.125.75}} *:*[[順序]] *:(主執筆者) *::*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|131.129.119.15}} *③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|184.75.214.131}} *:なお、本記事に関しては、[http://blog.livedoor.jp/t_cogito_ergo_sum/archives/51546385.html]において、記事が剽窃であることにつき推認できます。 通常であれば、参加者の誰かが出典を確認し、その証言を持って削除すべきところですが、出典が専門書の場合も多く、参加者の少ない本wikibooksで、その方式を完遂することは困難かと考えており、この削除依頼は長期に放置される恐れがあるものと懸念します。 ただ、ここで言えるのは、以下のとおり、過去も同様の事象があり、作成者が同一人物である可能性が高いということです。 *④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|183.76.232.71}} *⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|49.251.189.40}} *:*{{IPuser2|118.243.44.194}} *:*{{IPuser2|125.4.125.16}} *:*{{IPuser2|125.4.125.231}} *:*{{IPuser2|183.76.156.68}} *:*{{IPuser2|211.124.122.65}} *:*{{IPuser2|219.115.243.149}} *⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|177.67.80.188}} *:*{{IPuser2|116.206.228.203}} *:*{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|183.76.232.71}} また、以下のツリーでも、著作権侵害に関する疑問が呈示されています([[トーク:制御と振動の数学|トーク]])。 *⑦[[制御と振動の数学]]配下のツリー *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.208.220.131}} *:*{{IPuser2|103.208.220.136}} *:*{{IPuser2|103.208.220.142}} *:*{{IPuser2|103.208.220.143}} *:*{{IPuser2|131.129.65.141}} *:*{{IPuser2|131.129.114.155}} *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|131.129.115.141}} *:*{{IPuser2|131.129.117.4}} *:*{{IPuser2|131.129.112.103}} *:*{{IPuser2|134.90.149.139}} *:*{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|183.76.11.17}} *:*{{IPuser2|183.76.227.176}} *:*{{IPuser2|183.76.232.84}} *:*{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|202.211.117.75}} *:*{{IPuser2|211.120.68.252}} 逆に各ユーザーの執筆記録をたどりましょう。 *{{User2|おぶろーもふ}} *:②⑤⑥ *:その他 *::⑧聖書ヘブライ語入門 - [[聖書ヘブライ語入門]] *{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} *:① 以下、IPユーザー *{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:①④⑦ *{{IPuser2|49.251.189.40}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤ *{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥⑧ *:その他 *::⑨古典ギリシア語 - [[古典ギリシア語]]以下 *:::なお、「ギリシャ語練習プリント」ー河島 思朗(監修)、小学館辞書編集部(編)との類似点多数。 *::⑩[[アイスランド語]] *{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥⑧⑨⑩ *{{IPuser2|103.208.220.131}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *:その他 *::⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]以下 *{{IPuser2|103.208.220.136}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|103.208.220.142}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|103.208.220.143}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨⑪ *{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) *:⑥⑧⑨⑩ *{{IPuser2|116.206.228.203}} - オーストラリア : 公開proxyの疑い 参考:[https://cleantalk.org/blacklists/116.206.228.203],[https://scamalytics.com/ip/116.206.228.203]  *:⑥ *{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|118.243.44.194}}- asahi-net *:②⑤ *{{IPuser2|125.4.125.16}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:②⑤⑧ *{{IPuser2|125.4.125.75}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:② *{{IPuser2|125.4.125.231}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤⑧ *{{IPuser2|131.129.64.240}} - asahi-net 剽窃に関する議論参加([[トーク:解析学基礎/解析概論/第一類/数の概念]]) *:① *{{IPuser2|131.129.65.141}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:⑦⑧⑨⑩⑪ *:その他 *::⑫測度論的確率論 - [[測度論的確率論]]以下 *::⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]以下 *{{IPuser2|131.129.101.78}} - asahi-net *:②⑧ *:なお削除済み「[[#2024年|一般力学/ベクトル・一般力学/ベクトルの加法・一般力学/ベクトルの乗法]]」の主執筆者でもある。 *{{IPuser2|131.129.112.103}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:②⑦⑧⑨⑩⑬ *:その他 *::⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] *{{IPuser2|131.129.114.155}} - asahi-net *:②④⑦⑧⑨⑪⑫ *:なお削除済み「[[#2024年|一般力学/ベクトル・一般力学/ベクトルの加法・一般力学/ベクトルの乗法]]」の主執筆者でもある。 *{{IPuser2|131.129.114.156}} - asahi-net *:③④⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭ *{{IPuser2|131.129.115.141}} - asahi-net *:⑦⑭ *{{IPuser2|131.129.117.4}} - asahi-net *:⑦⑧⑨⑪ *{{IPuser2|131.129.117.56}} - asahi-net *:②⑧ *{{IPuser2|131.129.117.60}} - asahi-net *:② *{{IPuser2|131.129.119.15}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:②⑧ *{{IPuser2|134.90.149.139}} - デンマーク : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/134.90.149.139]  *:⑦ *{{IPuser2|141.98.254.131}} - グローバルブロック中(open proxy) *:その他 *::⑮解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下 *{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:③⑥⑦⑧⑨⑩⑮ - 削除暦あり *{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦⑧⑫ *{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦ *{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦ *{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦⑪ *{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|177.67.80.188}} - ブラジル : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/177.67.80.188]  *:⑥ *{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|183.76.11.17}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 *:⑦⑧⑨⑬ *{{IPuser2|183.76.156.68}} - asahi-net *:⑤⑧ *{{IPuser2|183.76.227.176}} - asahi-net *:④⑦ *{{IPuser2|183.76.232.71}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 *:④⑥⑨ *{{IPuser2|183.76.232.84}} - asahi-net *:⑦ *{{IPuser2|184.75.214.131}} - カナダ : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/184.75.214.131]  *:③⑦⑧⑪ *{{IPuser2|185.16.85.149}} - イギリス : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/185.16.85.149]   *:⑦(弁護自演?) *{{IPuser2|193.148.16.219}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦(弁護自演?) *{{IPuser2|198.54.129.69}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑪ *{{IPuser2|198.54.129.78}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑪ *{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|202.211.117.75}} - NIGIWAI-NET(すもと市民広場運営協議会) *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|211.120.68.252}} - asahi-net *:⑦⑧⑨⑪⑮ *{{IPuser2|211.124.122.65}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤⑧ *{{IPuser2|219.115.243.149}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:②⑤⑧ 以上から、以下のことが判断できます。 #上記①〜⑮の記事は、同一人物({{User2|おぶろーもふ}}氏)により作成されている。 #①〜⑥に関しては引き写し元の出版物が特定されており、確認中である。また、⑦⑨についても剽窃の疑義が出ている。 #作成者と思われる人物は、著作権の尊重について理解を示していない、また、open proxyを多用する、対話を拒否する場合がある、なりすましをしようとするなどWikiMediaProjectのルールの基本的理解に難がある。 上記のとおり、参加者の誰かが出典を確認し、その証言を持って削除するという正規の手続きとなると、削除依頼は長期に放置されるリスクがあります。著作権の軽視は最も避けるべき事項と考えますので、以上の状況を総合的に考え、コミュニティとして討議し処理を決めたいと考えます。 とりあえず、本日から2週間(5月31日まで)を目途とし、作成者が全て自らに著作権があることを証明できない場合、依頼の出ているものに関しては全て削除、その他、以下に列挙するものについても、オリジナルであることについて全く信用できず、また、プロジェクト参加においてそのような遵法精神のない著者のものを残すことは不適当であると考えますので、全削除ということで対応したいと考えます。 :⑦[[制御と振動の数学]]配下 :⑧[[聖書ヘブライ語入門]]配下 :⑨[[古典ギリシア語]]配下 :⑩[[アイスランド語]]配下 :⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]配下 :⑫[[測度論的確率論]]配下 :⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]配下 :⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] :⑮<del>ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]以下</del><u>解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下</u> 以上、ご意見等あれば、よろしくお願いします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :削除対象列挙に誤りがあったため、誤りを売り消し線で消し、下線部に修正しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月26日 (月) 10:15 (UTC) ::{{対処}}<span id="対処内容"/>予告していた5月31日が経過しました。その間、本件に関するご意見はいただいておらず、以下の事項については認められたものと認識し対処します。 ::#事実の概要 ::##以下に挙げるユーザーは、同一のユーザーである。 ::##*{{User2|おぶろーもふ}} ::##*{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} ::##*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|49.251.189.40}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.208.220.131}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.136}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.142}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.143}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|116.206.228.203}} - オーストラリア : 公開proxyの疑い 参考:[https://cleantalk.org/blacklists/116.206.228.203],[https://scamalytics.com/ip/116.206.228.203]  ::##*{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|118.243.44.194}}- asahi-net ::##*{{IPuser2|125.4.125.16}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|125.4.125.75}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|125.4.125.231}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|131.129.64.240}} - asahi-net 剽窃に関する議論参加([[トーク:解析学基礎/解析概論/第一類/数の概念]]) ::##*{{IPuser2|131.129.65.141}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|131.129.101.78}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.112.103}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|131.129.114.155}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.114.156}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.115.141}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.4}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.56}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.60}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.119.15}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|134.90.149.139}} - デンマーク : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/134.90.149.139]  ::##*{{IPuser2|141.98.254.131}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|177.67.80.188}} - ブラジル : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/177.67.80.188]  ::##*{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|183.76.11.17}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 ::##*{{IPuser2|183.76.156.68}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|183.76.227.176}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|183.76.232.71}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 ::##*{{IPuser2|183.76.232.84}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|184.75.214.131}} - カナダ : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/184.75.214.131]  ::##*{{IPuser2|185.16.85.149}} - イギリス : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/185.16.85.149]   ::##*{{IPuser2|193.148.16.219}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.129.69}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.129.78}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|202.211.117.75}} - NIGIWAI-NET(すもと市民広場運営協議会) ::##*{{IPuser2|211.120.68.252}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|211.124.122.65}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|219.115.243.149}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##このユーザーが立ち上げた記事は、以下のものである。なお、これらの記事に関して、上に挙げたユーザー以外の参加はほとんど見られない。 ::##*①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] ::##*②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] ::##*③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] ::##*④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] ::##*⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑦[[制御と振動の数学]]配下 ::##*⑧[[聖書ヘブライ語入門]]配下 ::##*⑨[[古典ギリシア語]]配下 ::##*⑩[[アイスランド語]]配下 ::##*⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]配下 ::##*⑫[[測度論的確率論]]配下 ::##*⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]配下 ::##*⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] ::##*⑮解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下 ::##2.であげた記事のうち、以下の記事に関しては、出版等がなされた著作物と強い共通が見られ著作権の侵害が強く疑われている。 ::##*①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] ::##*②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] ::##*③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] ::##*④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] ::##*⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] ::#事実の評価 ::##取得されているユーザーアカウントに対して、ブロック等の措置はなされていないにも関わらず、別名、IPでの投稿が多い。タイミングの多くは、投稿に関して著作権侵害等の疑いを示す問いかけや編集態度に対する問いかけがあった後であり、対話の回避を疑わせる。IPでの投稿に対する問いかけにも答える意思を見せない。一方で問いかけの対象ユーザーと異なるユーザーに擬しての回答と見られるものを返していると推定されるものがある。WikiMediaProject参加においての対話の重視に対する尊重の姿勢がない。 ::##匿名IP利用に際しても、発信ベンダーの目眩しの目的か、WikiMediaProjectでは忌避されている、オープンプロクシーの利用も目立つ。 ::##上記、認定事実の3.に見られるように著作権侵害が疑われる投稿が繰り返されており、著作権に関する尊重の念がない。なお、米国著作権法上で(少なくとも日本国内では認められない)認められるフェアユースに関しては誤った都合のいい理解をしている。 ::#評価に基づく措置 ::#:以上から、以下の措置を取りたいと思います。 ::##当該参加者は、日本語版ウィキブックスの参加者として適性を欠き参加者としてはふさわしくない。取得されているユーザーアカウントに対しては期限を定めないブロックの措置とします。 ::##したがって、今後、同様の編集傾向等を示し、なりすますなどして参加した場合、原則として削除又は差し戻しし不可視化、投稿ユーザーはブロック。 ::##現在、著作権侵害の疑いの出ている記事はツリー元を含め削除。 ::##その他、同一の参加者により投稿されたものに関しても、著作権侵害のリスクが有り、プロジェクトが抱えるべきリスクではないため削除します。 ::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) :::{{コメント2|報告}} 削除作業過程で以下の2IPユーザーが発見されています(「聖書ヘブライ語入門」関連執筆)。 :::*{{IPuser2|219.115.246.97}} - 株式会社ジェイコムウエスト :::*{{IPuser2|219.115.254.129}} - 株式会社ジェイコムウエスト :::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 16:32 (UTC) :::{{コメント2|報告}} 削除作業過程で以下の2IPユーザーが発見されています(「アイスランド語」関連執筆)。 :::*{{IPuser2|183.76.232.1757}} - asahi-net :::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 16:49 (UTC) === [[オートマトン/第一類/オートマトンとは]]・[[オートマトン/第一類/数学的準備/集合]]・[[オートマトン/第一類/順序機械]]・[[オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] === <span id="オートマトン"/> 富田悦次、横森貴著『オートマトン・言語理論』森北出版、2013年の1~16ページの内容とほとんど同じです。著作権侵害のため削除する必要があります。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月12日 (月) 13:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[圏論/代数系/古典的代数系]]・[[圏論/代数系/関係, 同値関係]]・[[圏論/代数系/順序]]・[[圏論/代数系/写像,演算]]・[[圏論/代数系/代数系]] === <span id="圏論"/> 大熊正『圏論(カテゴリー)』槙書店、1979年の1~19ページの文章と一致します。著作権侵害のため削除する必要があります。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月12日 (月) 13:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] === <span id="電磁気学"/> 砂川重信『理論電磁気学』紀伊國屋書店、1999年の書き写しです。[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積]]は437~438ページ、[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念]]は1~4ページ、[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]]は4~5ページの内容と一致します。著作権侵害のため削除する必要があります。 --[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月9日 (金) 14:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[中学受験ガイド/公立中学とのギャップ]]・[[中学受験ガイド/自由型と管理型]]・[[トーク:高校受験ガイド/高校偏差値についてのよくある誤解]]・[[トーク:高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]] === 無期限ブロックを受けた[[利用者:すじにくシチュー]]の別アカウントと思しき[[利用者:Househome100]]が新規作成したページです。なお、最後の[[トーク:高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]]はIPですが、文体が似ていること(「間違い」を「マチガイ」とカタカナ書きする、脈絡もなく「左翼運動家」「政治的活動」という言葉を使う)やページの執筆傾向(現行「化学」ではなく旧旧課程「化学II」を編集する)、出没時期などから同じ人物と思われます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 00:45 (UTC) :{{コメント2|コメント}} ブロックの判断に対して一定期間抗弁等は認められるでしょうから、1週間程度(5月10日を目途)様子は見たいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 03:12 (UTC) ::{{対処}} ブロック中のユーザーのなりすましアカウントによる作成ページと判断されたため削除しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月10日 (土) 15:30 (UTC) == 2024年 == === [[一般力学/ベクトル]]・[[一般力学/ベクトルの加法]]・[[一般力学/ベクトルの乗法]] === 山内恭彦『一般力学』岩波書店の1ページから8ページの内容と一致します。著作権侵害の可能性が高いため削除が必要です。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2024年5月2日 (木) 11:32 (UTC) :{{対処}} 約1年掲示をしましたが(この期間は、たまたまであって、必須条件ではありません)、依頼に対する反論がいずれからもなかったため、削除しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 02:59 (UTC) ==2023年== === [[小学校国語/おおきな かぶ]]・[[小学校国語/おむすびころりん‎]] === 前者については、[https://arasuji-m.com/okinakabu/]に一致。後者については、[http://hukumusume.com/douwa/koe/jap/03/15.htm]に一致。昔話のモチーフ自体は著作権の対象ではないというものの、具体的な表現については、著作権が及びます。前者については、HPの最下欄に「著作物表示」がなされていますし、後者については、[http://hukumusume.com/douwa/link_keisai.htm]に権利関係の取り扱いが記載されていますが、少なくとも引用元などの記載は、トラブル防止などの観点からは必須と考えます。これら権利関係の処理について不明であるため、一旦の削除を、もし存続させるのであれば権利関係について問題ない旨の注記等の追記を提案します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年7月25日 (火) 19:47 (UTC) ===[[Wikibooks:ウィキブックスに寄稿する]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- ページ名と無関係の内容であり、かつ、虚偽内容。なお、同一IPによりjawpの「日本貸金業協会」に書かれたものと同じ内容です。--[[利用者:Nnh|nnh]] ([[利用者・トーク:Nnh|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 01:32 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。--[[利用者:Nnh|nnh]] ([[利用者・トーク:Nnh|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 01:32 (UTC) : (報告) 即時削除されました。 [[利用者:MathXplore|MathXplore]] ([[利用者・トーク:MathXplore|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 10:22 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校歴史総合 (通常版)]]およびそのサブページ === 理由は以下の通りです。 #すでに[[高等学校歴史総合]]が存在し、同じ教科の教科書が二種類存在することは利用者にとっても不便であり、かつ無意味である。加筆修正は現行の[[高等学校歴史総合]]に行うことが適切である。 #ページ立ち上げの[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領]](以下、義務教育)氏による議論逃れの疑惑を払拭できないうえ、氏がグローバルロックされ、これ以上の更新が見込まれない。 #サブページも別ページのコピー&ペーストの上、中立性も疑わしい。 以上の観点から、削除が妥当だと考えられます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2023年7月8日 (土) 13:13 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2023年7月8日 (土) 13:13 (UTC) :{{対処}} 本件、長期に渡り掲示しましたが、削除に関して異論等がなかったため、削除を実施しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 04:44 (UTC) ==2022年== ===[[高等学校政治経済/経済/物価の動き]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''取り下げ・存続終了''' に決定しました。 ---- 狂った記述,他者を愚弄し侮辱する記述が垂れ流しされているうえ,もはや修正も不可能,削除すべし。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年4月6日 (水) 04:35 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。 :(削除依頼取り消し)再編集終了したので、削除依頼は撤回、取り消します。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2023年2月23日 (木) 07:50 (UTC) * (終了) 依頼者取り下げかつ他の意見もありませんので、一旦存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年8月26日 (土) 07:20 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> ===[[田絵うんこ]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- 明らかに悪戯で作成されたページ。 {{AFD|削除}}依頼者票。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2022年10月10日 (月) 01:07 (UTC) :対処しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2022年10月10日 (月) 03:07 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> ==2021年== ==={{非転送|(市立)尾道大対策}} → [[尾道大対策]]-[[Talk:尾道大対策|トーク]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- {{AFD|削除}} 依頼者票。現在リダイレクトになっているが、"(市立)"だけでは(どの市か)曖昧な名称であり不適切。有用な履歴があると判断し、通常の削除依頼として提出させていただきました。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) <small>削除対象ページを非転送リンクに変更--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年4月5日 (月) 16:57 (UTC)</small> * {{AFD|削除}} 依頼者の仰る通りで、曖昧な名称であり不適切。削除に賛成。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2023年5月28日 (日) 05:22 (UTC) ** {{対処}} 上記審議に従い削除しました。主著者であった [[Special:Contributions/210.235.37.126|210.235.37.126]] さんがコピペ改名を試みたようですが、その新ページ名が他の編集者各位に支持されず、削除に至りました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2024年5月13日 (月) 14:31 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> == 2020年 == === 高等学校国語表現 - [[トーク:高等学校国語表現|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.edu.yamanashi.ac.jp/wp-content/uploads/2019/12/e1d47e11e541a11e6bd67cf9a244bc1c.pdf]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:31 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) *{{AFD|削除}} 転載を確認。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) **{{対処}} 上記の合意に従い全版削除いたしました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年3月27日 (土) 04:04 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 ビジネス基礎]] - [[トーク:高等学校商業 ビジネス基礎|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- [https://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h17/syougyou/gaidance/bisinesskiso.htm]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** {{報告}} 著作権侵害で[[WB:SD|即時削除]]済み。お手すきの際に閉じて頂ければと思います。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 04:06 (UTC) *** [[File:Symbol_confirmed.svg|15px]] '''確認・終了''' Tomzo さんにより即時削除されていますので終了しましょう。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 総合実践]] - [[トーク:高等学校商業 総合実践|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h17/syougyou/gaidance/sougoujitsen.htm]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) *{{AFD|削除}} 転載を確認。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) ** {{AFD|対処}} 上記の審議に基づき全版削除しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 マーケティング]] - [[トーク:高等学校商業 マーケティング|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.gyakubiki.net/jc/discovery/theme/0800/0808]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** {{AFD|対処}} 上記の審議に基づき全版削除しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校音楽I]] - [[トーク:高等学校音楽I|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.nagano-c.ed.jp/tagawahs/gakkoshokai/H29_08on.pdf]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** (対処・削除)上記の審議どおり、全版削除いたしました。遅くなり申し訳ございません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年6月22日 (木) 11:21 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[総合的な学習の時間]] - [[トーク:総合的な学習の時間|トーク]] === [https://www.kyoiku-press.com/post-208282/]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。なお、原掲載者による著作権に対する態度は、[http://www.kyoiku-press.co.jp/copyright こちら]です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) === [[和声学/和声の基礎]] - [[トーク:和声学/和声の基礎|トーク]] 以下の一連の記事 === <span id="和声学"/> *[[和声学/和声の基礎]] *[[和声学/和声の基礎/調性と主音]] *[[和声学/和声の基礎/音階‎]] *[[和声学/和声の基礎/長音階と短音階‎]] *[[和声学/和声の基礎/24の調性‎]] *[[和声学/和声の基礎/7個の音度‎]] *[[和声学/和声の基礎/和音]] *[[和声学/和声の基礎/3和音‎]] 本記事の[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%92%8C%E5%A3%B0%E5%AD%A6&type=revision&diff=130114&oldid=16970 派生元の見出し]と[[w:外崎幹二|外崎幹二]]・[[w:島岡譲|島岡譲]]『和声の原理と実習』 ([[w:音楽之友社|音楽之友社]] 1958年)に関する章立て([https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000986587-00 国立国会図書館所蔵書書誌]・[https://www.hmv.co.jp/artist_%E5%A4%96%E5%B4%8E%E5%B9%B9%E4%BA%8C_000000000265817/item_%E5%92%8C%E5%A3%B0%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86%E3%81%A8%E5%AE%9F%E7%BF%92%EF%BC%9C%E5%A4%96%E5%B4%8E%E3%83%BB%E5%B3%B6%E5%B2%A1%EF%BC%9E_1680021 参考])と強く一致しており、内容について、同様の見出し構成を持つ[http://d8tywgizg.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E8%A3%BD%E4%BD%9C/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E7%AB%A0%E3%80%80%E5%92%8C%E9%9F%B3%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E 個人のブログ]に一致。以上から、本記事は『和声の原理と実習』から剽窃されたものと強く疑われます。本書は、以前、[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2486906 国立国会図書館デジタルコレクション]で公開されていた可能性がありますが、現在は著作権の観点から公開が停止されています。内容の一致については、引き続き検証しますが、著作権侵害の警告もかね取り急ぎ削除依頼いたします(どこかで書いたような)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 01:24 (UTC) :以下のページが、{{IPuser|183.76.232.71}}さんにより追加されたので、削除対象に追加します。内容は、上で紹介したブログに記載されたものと文言が同一です。 :*[[和声学/和声の基礎/構成上の3和音の種類]] :ご確認よろしくお願いします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 14:39 (UTC) ::(追加) ::*[[和声学/和声の基礎/同一和音の変形]] ::ご確認よろしくお願いします。--2020年8月1日 (土) 15:00 (UTC) ::*[[和声学/4声体の配置]] ::*[[和声学/4声体の配置/4声体]] ::以上追加。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年8月3日 (月) 15:31 (UTC) ::*[[和声学/4声体の配置/4声体の配置]] ::以上追加。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 18:10 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[ケインジアンアプローチ]] - [[トーク:ケインジアンアプローチ|トーク]] === <span id="ケインジアンアプローチ"/> 本記事の見出しと[https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000966171-00 このページ]の章立てが、完全に一致しており、本記事は[[w:新野幸次郎|新野幸次郎]]・[[w:置塩信雄|置塩信雄]]『ケインズ経済学』 ([[w:三一書房|三一書房]] 1957年)から剽窃されたものと強く疑われます。本書は、以前、[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3007330 国立国会図書館デジタルコレクション]で公開されていた可能性がありますが、現在は著作権の観点から公開が停止されています。内容の一致については、引き続き検証しますが、著作権侵害の警告もかね取り急ぎ削除依頼いたします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月13日 (月) 15:14 (UTC) * {{コメント2|コメント}} 皆さま、事実確認と賛否表明をお願いできますでしょうか。[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか、合致する版の範囲は全版か一部か、それとも合致しない不当な削除依頼か、合意形成が必要です。宜しくご協力の程お願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 12:09 (UTC) * {{コメント2|賛成r}}(削除) Kanjyさんのコメントで気づきました。ありがとうございます。こちらについて、当該剽窃元(と見られる書籍)と同じ見出しが初版から書かれており、なおかつそれ以降それらに付け加える形の編集が大半のようですので、ページそのものの削除が必要と思います。できれば当該書籍の本文との照らし合わせを行いたいところですが、あいにくこのような世情で、図書館も本の消毒などにより本の貸し出しまでに時間がかかるようですので、見出しの一致のみが判断材料となりますが(管理者の方の結論付けよりも前に該当書籍をお持ちの方が内容との不一致を報告された場合、この票を取り消します)、ページの削除に賛成いたします。<small>Kanjyさんのごもっともなご指摘を受け修正--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC)</small>--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月24日 (金) 08:15 (UTC) ** (コメント)@[[user:ダーフレ|ダーフレ]]さん、ここは削除依頼ですから「賛成」でなく「削除」か「存続」かでお願いできますでしょうか。「削除」のバリエーションとして「即時削除」「全削除」「版指定削除」等はアリです。<small>私 (Kanjy) が不用意に「賛否表明」と申し上げたのが誤解を招いたなら申し訳ありません。しかし、まさかダーフレさんがそんな初歩的なミスを犯されるとは。ダーフレさんがご反応くださったことは誠に有難く感謝に堪えませんが、ここに謹んで感謝と批判とお願いを申し上げる次第でございます。</small> --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) ** (コメント)[[User:Kanjy|Kanjy]]さん、ご指摘の通りです。ごめんなさい。--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC) * (コメント・皆さまへのお願い)皆さま、繰り返しますが、事実確認と賛否表明(削除か存続か)をお願いできますでしょうか。つまり、[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか否かを、ご自身での事実確認に基づいて表明してください。管理者は合意を確認の上で対処いたしますが、単に数だけでなく皆さまの審議内容を真摯に検討し、[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか否かの合意が成立していることを確認しています。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[経済学/経済とは何か]] - [[トーク:経済学/経済とは何か|トーク]] 以下の一連の記事=== <span id="経済学"/> 標記記事については、以下の通り、外部のブログとの一致が相当に見られます。即時削除でも良いレベルですが、内容の一致の確認を願いたく、削除依頼に上程します。なお、[[経済学/経済とは何か/需要曲線]]については、直接一致するページが発見できませんでしたが、他の記事が削除された場合、体系から外れた記事になりなすので、同時に削除すべきものと考えます。 *[[経済学/経済とは何か/そもそも経済学とは]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/29/051233] *[[経済学/経済とは何か/ミクロ経済学とマクロ経済学]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/054738] *[[経済学/経済とは何か/希少性と価格]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/061038] *[[経済学/経済とは何か/機会費用]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/163510] *[[経済学/経済とは何か/価格と需要と供給の関係]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/01/213728] *[[経済学/経済とは何か/供給曲線]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/02/044515] *[[経済学/経済とは何か/需要・供給の弾力性]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/05/044555] *[[経済学/経済とは何か/家計の消費]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/05/234606] 以上、確認のほどお願いいたします。--[[利用者:Mtodo|Mtodo]] ([[利用者・トーク:Mtodo|トーク]]) 2020年7月3日 (金) 18:28 (UTC) :(コメント)以上の依頼は、[[user:Tomzo|Tomzo]]のサブアカウントにて実施されています(アカウントの切り替えを忘れたため)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月3日 (金) 18:38 (UTC) :(追加)[[経済学/経済とは何か/家計の消費]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/09/045121]--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年7月8日 (水) 09:34 (UTC) :(追加)[[経済学/経済とは何か/企業の目的]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/09/050809] :(追加)[[経済学/経済とは何か/生産関数]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/11/044548]--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年7月8日 (水) 13:23 (UTC) (インデント戻します)さらに、以下のページを追加します。 *[[経済学/経済とは何か/利潤の最大化]] *[[経済学/経済とは何か/完全競争]] さて、変に完成度が高いなあ、と思っていましたがコピー元を発見しました。以上の記事は、 *井堀利宏『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』([https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%AD%A64%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%8C10%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A7%E3%81%96%E3%81%A3%E3%81%A8%E5%AD%A6%E3%81%B9%E3%82%8B-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%BA%95%E5%A0%80-%E5%88%A9%E5%AE%8F-ebook/dp/B07KP3R2HL/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr= Amazon]) の引き写しで、上のblog主もそれをコピーした模様です。 なお、冒頭部分は[https://www.yodobashi.com/product/100000009003060901/?gad1=&gad2=g&gad3=&gad4=446722669882&gad5=12028089362382000424&gad6=&gclid=Cj0KCQjwo6D4BRDgARIsAA6uN19F-7JRdOpZkIMKLEFAmlJWzyMqxQCCkaPcZpel8FcUC9qdv1-TFs4aAq6oEALw_wcB&xfr=pla yodobashi.com]の「無料サンプル(電子書籍版)を見る」で読むことができ、ひきつづきの部分は、[http://blog.livedoor.jp/toeicc/archives/6428119.html 別の個人ブログ]で確認することができます(このブログの最後に、出典が『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』である旨の記載がありますーそれでも著作権法違反ですが)。 以上、本件が市販の出版物からの剽窃であることを報告します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月11日 (土) 06:20 (UTC) * {{コメント2|コメント}} 皆さま、事実確認と賛否表明をお願いできますでしょうか。[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか、合致する版の範囲は全版か一部か、それとも合致しない不当な削除依頼か、合意形成が必要です。宜しくご協力の程お願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 12:09 (UTC) **{{コメント2|コメント}}そうですねー,上の2つ合わせてコメントしますが,確かにケインジアンに関しては見出しが一致していますね。経済学/経済とは何か/ については,正直文章にあまり魅力を感じないので,どうしても読む気にならず未確認ですが,常識的に,善意で行動されてると思われる方々が一致を指摘する以上,ある一致があるのだと思います。疑わしきは罰せずというのはいい言葉だと思いますが,問題によっては,あまりにも疑いが濃厚な場合は,何らかの暫定的な措置が取られてもいいと思います。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 21:10 (UTC) :{{Outdent|:}} * {{コメント2|賛成r}}(削除)確認しました。文言を変えたりは認められるものの、主として<del>ニュアンス</del>【修正:文の内容】が同じ【補足:(画像の内容を文にしたり、文末を変えたり)】ようですので、ページ群の削除に賛成いたします。<small>【Kanjyさんのご指摘を受け修正・補足--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC)】</small>--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月24日 (金) 08:15 (UTC) ** (コメント) @[[user:ダーフレ|ダーフレ]]さん、ここは削除依頼ですから「賛成」でなく「削除」か「存続」かでお願いできますでしょうか。「削除」のバリエーションとして「即時削除」「全削除」「版指定削除」等はアリですが。また、同じ考えの方々が各々のお考えとして「ニュアンスが一致する」意味内容を発信することはあり得ると思われますが、単にニュアンスが一致するだけで著作権侵害になるのでしょうか? むしろ、意味が全く違っても、表現を剽窃したパロディが著作権侵害になり得ます。著作権の観点から、改めて賛否(削除か存続か)を表明いただければ幸いです。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) ** (コメント)@[[User:Kanjy|Kanjy]]さん、ご指摘の通りです。ニュアンスという言葉を用いたことにも問題がありました。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。自分なりに考えた結果を反映させていただきましたので、確認ごいただけると幸いです。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC) *(コメント・質問・管理者より) [[user:ダーフレ|ダーフレ]] さんは、本件対象の全ページについて剽窃を確認され、全ページとも著作権侵害の疑い濃厚につき削除すべき、と意見表明されたものと理解して宜しいでしょうか? --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) ===[[テンプレート:独自研究の可能性]] - [[テンプレート・トーク:独自研究の可能性|トーク]]=== 独自研究内容の修正を他人に押し付けるのはまずいというトークページでの意見を受けて。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年6月17日 (水) 23:28 (UTC) * (存続) 誰かさんみたいにめちゃくちゃな事を書いてても注釈なしだとそれが日本語版ウィキブックスの「見解」なんだなと誤解される虞があるため。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 04:02 (UTC) * (削除)日本語版ウィキブックスなる統一された主体は存在しない。あらゆるページが履歴に署名された編集者の丁々発止のやり取りの中、現時点でその形で公開されているに過ぎない。めちゃくちゃな事書いてやがると思ったところで、このテンプレートを貼りつけて、対処して、解決したと思うのは、あまりにも安易なんじゃあない?あと誰かさんという言葉で他者を批判するのは明らかに駄目だろう。ちゃんとハンドル名書けよ。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 11:10 (UTC) :*(意見を変えて存続)他の人の文章に対しては全く必要ないが,すじ肉シチューなる人物の文章には絶対必要なので,(というかこの人物の文にはすべてこれを張るべき)存続に意見変えます。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年4月10日 (日) 03:21 (UTC) === [[刑法第195条]] === [https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%88%91%E6%B3%95%E7%AC%AC195%E6%9D%A1&diff=152767&oldid=152766 2020年3月12日 (木) 16:08 (UTC)の版]で[https://this.kiji.is/610299311565177953 共同通信社配信の記事]の文章が転載されました。著作権侵害のおそれがあります。なお、これより前に転載元の記事URLが追加されていますが、依頼ページには他に実質的な記載が条文しかなく、引用とみるために必要な主となる文章があるとはいえないため、引用とは判断できません。したがって、2020年3月12日 (木) 16:08 (UTC)の版から当該記載を除去する直前の 2020年3月12日 (木) 16:21‎ (UTC)の版まで計5版の版指定削除を依頼します。 --[[利用者:Kyube|kyube]] ([[利用者・トーク:Kyube|トーク]]) 2020年3月17日 (火) 03:19 (UTC) *(版指定削除)特定の版に、著作権侵害と思われる文章を確認しました。--<span class="plainlinks">[[利用者:令和少年|令和少年]]</span> <small>([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示します">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年3月20日 (金) 00:26 (UTC) **(対処・版指定削除)合意に基づき、ご依頼の5版を版指定削除いたしました。他の管理者の確認をお願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年5月17日 (日) 04:44 (UTC) ***本件、妥当な対処がなされている旨確認いたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 04:46 (UTC) === [[トイレ砂]] - [[トーク:トイレ砂|トーク]] === 内容が百科事典的であり、少なくとも「ペットの飼育」的な所(のサブページ)に移動すべきではないでしょうか。現時点では[[ハムスターの飼育#巣材]]からリンクされているものの、この内容であればjawpへのリンク設置などで十分と考えます。 * (削除)依頼者<!-- 提案者 -->票。 --{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年5月12日 (火) 11:52 (UTC) == 2019年 == === [[利用者:すじにくシチュー]] - [[利用者・トーク:すじにくシチュー|トーク]] === すじにくシチュー氏の利用者ページは、[[WB:WIN#主張を押し付ける場ではない]]に反していると思われます。理由を以下に述べたいと思います。 氏の利用者ページには、「〜への抗議」や「〜についての私の意見」などの'''個人的な意見を含む表記'''が数多くあります。それに加え、他人の過ちを書き立てては、騒いでいます。この事項は、WB:WINの「議論場ではない」に当たると考えられます。特に、[[利用者:すじにくシチュー#ウィキブックス日本語版への抗議]]は、あからさまです。また、「メモ」と言っておきながらも、自分なりの科学の証明を載せており、到底メモとは言えません。 第二に'''長すぎる'''。この利用者ページはとてつもなく長く、'''250キロバイト'''にのぼります。いくらメモとはいえ、長すぎますから、当人振り返って編集の材料にする可能性は極めて低いです。それから、氏は、批判(侮辱含め)を他利用者に積極的に書く人です。そのため利用者ページも、自らの意見をひたすら書いておくだけのページなのでしょう。 以上の理由から削除を要求します。--{{利用者:令和少年/オシ}} 2019年12月25日(水)17:36 (UTC) *(追加)特に[[WB:WIN]]に反していると思わしき節。不適切な言葉が使われている場合、かっこを付けて示します。ただ、「馬鹿」「アホ」「無能」は数えきれないほど多用しているので除きます。また、文の流れ的に不適切と考えられる場合も掲載します。 **[[利用者:すじにくシチュー#このページの利用法への文句への反論について]] **[[利用者:すじにくシチュー#透視図法]] **[[利用者:すじにくシチュー#他のウィキブックシアンの出鱈目]](馬鹿の一つ覚え) **[[利用者:すじにくシチュー#ウィキブックス日本語版への抗議]] **[[利用者:すじにくシチュー#科学界には「一次史料」的な考えが大学ですら理科教育に無い]](幼稚) **[[利用者:すじにくシチュー#日本の教育は3等国]](三流、三等国) **[[利用者:すじにくシチュー#中学校公民の人権教育の偽善]] **[[利用者:すじにくシチュー#動くコードを書く人を信用しよう]] **[[利用者:すじにくシチュー#メモ書き: 高校歴史教育のダメな点]] **[[利用者:すじにくシチュー#センター試験の地歴公民の悪問]] **[[利用者:すじにくシチュー#でもセンター英語も難しいですよ、という話]](うぬぼれた馬鹿) **[[利用者:すじにくシチュー#告発: 電気工学科はカリキュラムがメチャクチャ]] **[[利用者:すじにくシチュー#工業大学のカリキュラムはいろいろと腐ってる]](杜撰、稚拙) **[[利用者:すじにくシチュー#声明: 日本企業は戦後、就活で高度経済成長期に私大卒を差別をしたのではないか?]](ろくでもない) **[[利用者:すじにくシチュー#告発]] **[[利用者:すじにくシチュー#江戸時代の「鎖国」についての私の意見]] **[[利用者:すじにくシチュー#勉強時間を増やしただけの受験勝者なだけの教育インチキ評論家たち]](クソ、インチキ) **[[利用者:すじにくシチュー#証明丸暗記の物理学者・数学者は無能である]](偽物、独裁政治) **[[利用者:すじにくシチュー#「でもしか教師」たちに注意]](低脳) **[[利用者:すじにくシチュー#馬鹿でも大人になれる、馬鹿でも親になれる、PTA]](セックス) **[[利用者:すじにくシチュー#ペテン師の「大学の数学が仕事の役立つ」と言うペテン]](ペテン師) :反論は、然るべき場所でしていただきたいです。利用者ページに書かれても何一つ解決しません。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年5月2日 (土) 01:11 (UTC) *(削除)依頼者票。--{{利用者:令和少年/オシ}} 2020年1月3日(水)12:21 (UTC) *(削除)賛成です。4月26日現在、そのデータサイズは28万バイト(288キロバイト)を超え、さらにそのサイズは日に日に増大し、30万バイトに迫る勢いです。談話室で何位か具体的に示されていましたので、経過を報告させて頂くとそのサイズは第六位相当、あとすこしでトップファイブ入りを果たしてしまいます。また、私も全て査読する気力は湧きませんが、例えば、[[利用者:すじにくシチュー#透視図法]]は明らかに[[利用者:Honooo|Honooo]]様への[[w:Wikipedia:個人攻撃はしない|個人攻撃]]です。あまり長々と理由を書くのもよろしくないので、このあたりにしておきますが、明らかにガイドライン違反で、ウィキブックスとして相応しくないのに、残しておくのはそういった'''前例を作ってしまいかねない'''ので、早急な対応をお願いしたいです。--[[利用者:雪津風明石|雪津風明石]] ([[利用者・トーク:雪津風明石|トーク]]) 2020年4月26日 (日) 04:14 (UTC) * あえて票は投じませんが,この人が問題のある人なのは事実なんでしょうね…。大体この利用者ページの最新の投稿も,何でこんなこと書くのって気分なんですが(^^;;;…。これって誰の悪口なの?(^^;;;。とにかく悪口であることは,200% 間違いないよね(^^;;;。-- [[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年4月26日 (日) 06:21 (UTC) **依頼理由を修正いたしました。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年5月2日 (土) 00:20 (UTC) * 賛成です。あえてこれ以上は書きません。--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年5月4日 (月) 05:29 (UTC) *(削除)これはひどい。個人攻撃を含むような利用者ページを許してはなりません。依頼が提出されてから早1年半、管理者の方は一刻も早い対処をお願いします。--[[利用者:Bonfire12|Bonfire12]] ([[利用者・トーク:Bonfire12|トーク]]) 2020年5月26日 (火) 11:24 (UTC) * (削除) [https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=利用者:すじにくシチュー&action=info 292,397 バイト] というページの長さは[[特別:長いページ]]ベースで行くと第六位です。'''ある種の尊敬すら覚えます。'''このまま[[政治学概論]] (299,128 バイト)を抜いてトップ5に入るのもすじにくさんなら楽勝でしょう。しかしながら、問題があるページは葬り去らなければいけないため、削除票を投じます。 --[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2020年5月26日 (火) 12:40 (UTC) ** (追記) 興味が湧いて罵詈雑言の出現回数を調べてみました。結果は、「バカ」「馬鹿」は59+80回、「アホ」は2回、「無能」は11回でした。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2020年5月27日 (水) 04:44 (UTC) *(対処不能・審議継続)対処すべき管理者として申し上げます。利用者ページとして問題があることについては合意されたようですが、編集除去で問題が解決するのなら、管理者権限を振るってページを削除するわけにはいきません。誤ったページ名であれば移動または削除、著作権侵害等の法的問題には全削除または版指定削除、不適切または誤った内容が含まれる場合は原則として編集によって対処するものでしょう。例えば、ここで列挙された節は全て編集除去すべきとか、[[Special:PermaLink/80695|2014年4月]]頃の版に戻すべき、といったような合意が成立すれば [[w:WP:UP#他者による編集や削除依頼]] を準用して編集除去に持ち込むことも可能でしょう。お手数ですが、引き続きご審議の程お願いいたします。ご依頼から約8か月半、遅いコメントになったことをお詫び申し上げます。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) **@[[利用者:Kanjy|Kanjy]]さん 返信遅くなり(議論を丸投げしたようで)すみません。確かに貴方の仰る通りで、早とちりし過ぎました。差し戻しで充分と言ったところでしょう。「特定の」人物に対する個人攻撃などは見当たらないですし、差し戻しが妥当だと考えます。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年8月17日 (月) 14:12 (UTC) * (コメント・意見募集)[[user:Kanjy|Kanjy]]です。管理者による削除機能の行使が必要な問題が見落とされていれば、ぜひご指摘の程お願いいたします。管理者による削除に適さず、利用者ページには本人の裁量が相当に許容され、それでも利用者ページとして問題があるとお考えの方は、どうすればよいか<small>(何を取り除くべき、どの版に戻すべき、…)</small>を具体的に表明いただければ幸いです。いずれにしてもウィキブックス日本語版コミュニティとしての'''合意'''がない限り、現状維持となります。現状でOKというご意見ももちろん歓迎されますが、不毛な水掛け論を避け、これまでに示された問題に対し誤解を解くよう各種方針に基づいて具体的にご説明いただければ非常に助かります。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月21日 (金) 12:33 (UTC) :*(コメント) ざっと見たところ 34から41以外はほとんど全てが自身の主張であるだけに留まらず他者や組織への暴言・小馬鹿にした見下しが含まれているように見えました(あまりにも長く全て精査したわけではありませんが)。利用者ページに手出しするのは憚られるというのは理解できますが、「自分だけがWikibooksで○○を書いている、だから自分は偉い、他の人はみなバカだ」というような主張と態度を明に暗に続ければ話も変わってくるでしょう。--[[User:Angol Mois|Angol Mois]] 2020年8月22日 (土) 01:29 (UTC) **{{コメント2|提案}} [[特別:固定リンク/110062]]あたりに差し戻してはどうでしょう?当人の教育に関する意見程度であれば問題ないと思いますが、やはり見下す表現は別だと思います。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年8月22日 (土) 07:37 (UTC) * {{AFD|削除}}'''(条件付)'''まず、多くの方がご存知かと思いますが、当該ページに関しての議論が[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=Wikibooks:%E8%AB%87%E8%A9%B1%E5%AE%A4&oldid=156344#利用者ページの利用法について こちら]で行われていたということをご報告させていただいた上で、当該ページのどの部分を除去すべきかという点の前に、[[User:Kanjy|Kanjyさん]]の「編集除去で問題が解決するのなら、管理者権限を振るってページを削除するわけにはいきません。」というお言葉について、私は「編集除去では問題が解決しない」と考えています。当該ページは[[w:Wikipedia:利用者ページ]]で認められている(「プロジェクトの趣旨に合致するため明記されないが許容される内容」も含め)用法でないことは多くの方がご存知の通りですが、ページ全体でこのような「'''罵倒や偏見、怨念が混沌と存在している状況'''」が確認できることから、'''一部分だけでも残すのは困難'''な上、除去した部分に存在したそれらが問題となりうる可能性を捨てきれず、仮に編集除去で対処する(除去はSysopの方もしくは当該ユーザー本人が実行すべき)にしても、版指定削除等の対応が必要になりえます(ここまでは椎楽さんのご指摘を借用させていただいたものです)。この依頼や前述の談話室などで多くの方が問題箇所を指摘していらっしゃいますが、一見何も問題のなさそうな「{{節リンク|利用者:すじにくシチュー|私の著作権の放棄の宣言}}」を例にとってみても、ウィキメディア財団が[https://foundation.wikimedia.org/wiki/Terms_of_Use/ja#7._コンテンツの利用許諾 利用規約]で指定している「GFDL」「CC-BY-SA」に相反する内容であることが問題になるように、ほとんどの内容に問題があります。また、今挙げた例の「著作権放棄」が不可能であるという結論を出さなければ、削除した内容を安易に復帰させる可能性もあります。よって、「この結論をしっかりと出した上で、ページを削除すべき」と存じます。--{{利用者:ダーフレ/日本語|+}}2020年8月23日 (日) 14:02 (UTC) *(コメント・質問・管理者より)2020年8月23日の [[user:ダーフレ|ダーフレ]] さんからの削除意見は [[{{ns:project}}:削除の方針]] との関連が不明であり、賛同する意見が来たとしても、管理者として対処困難です。もし初版から最新版までの全版に法令違反等の法的問題があるとのご指摘でしたら、[[w:WP:DP#B]]をご参考に、具体的にどのような法的問題があるのかご指摘いただけませんか。ウィキメディアのウィキでは「落書きは差し戻し/編集除去」が原則であり、大抵の落書きは管理者による削除を要しません。また、この方の著作権放棄宣言には「法律的に可能なかぎり」と明記されており、各国の法令や財団が定めるライセンスとの対立については心配ないものと思われますが、それでも問題があれば具体的にご指摘いただけませんか。ダーフレさんへの質問を含みますが、他の皆さまのご見解ももちろん歓迎いたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) *(コメント・存続終了予告)今のところ方針に基づく合意の目処が立たず、このままでは「全削除」も「版指定削除」もできず、「特定の部分が不適切(除去すべきで再投稿不可)」等の合意に基づく「他者による編集」もできず、現状維持で存続終了とならざるを得ませんが、宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) **(コメント)いいですよ、仕方ないですからね。ただ私が思うところを 2点書いておくと、まずネット上で、しかもコミュニケーションを目的としない Wiki上で、参加者の十全な合意はそもそも手に入らないのではないかという疑問はあります。そしてもう一点、私の主観から行くと、議題になっている人物は問題のある人だと思いますし、事実上多くの言動にストレスを感じますが、一方でまじめに教科書を書く気が満々の人ですから、ウィキメディアプロジェクトの理念から言って、この人を強制的に排除することもできないし、強制力で行動を制限して規定することもできないと思います。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年9月6日 (日) 13:06 (UTC) *(コメント・情報提供)Wikipediaではこの方に対する「[[w:Wikipedia:コメント依頼/すじにくシチュー|コメント依頼]]」ならびに「[[w:Wikipedia:投稿ブロック依頼/すじにくシチュー|投稿ブロック依頼]]」が提出されました。--[[利用者:Shokupan|Shokupan]] ([[利用者・トーク:Shokupan|トーク]]) 2021年5月4日 (火) 05:06 (UTC) === 複数の非接続コンメンタール === 複数のコンメンタール記事を、「目次だけでその下が作成されていない」「他のどのページからもリンクされていない」「jawsに項目がない」を基準に削除を依頼します。該当ページは # [[コンメンタールガス事業法施行規則]] # [[コンメンタールダム使用権登録令]] # [[コンメンタールマンション標準管理規約(団地型)]] # [[コンメンタールマンション裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律施行規則]] # [[コンメンタールモーターボート競走法施行令]] # [[コンメンタールモーターボート競走法施行規則]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法施行令]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法施行規則]] # [[コンメンタール事業附属寄宿舎規程]] # [[コンメンタール人身保護規則]] # [[コンメンタール企業会計審議会令]] # [[コンメンタール企業担保登記規則]] です。この他にもまだ膨大な数が残っていますが、Sysopの方の負担が大変であること、jawsでの確認などの作業が面倒であることを理由に一旦区切りとさせていただきます。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年10月10日 (木) 07:05 (UTC) :{{コメント2|コメント}} 本件、依頼者主張のとおり、「目次だけでその下が作成されていない」「他のどのページからもリンクされていない」(「jawsに項目がない」は理由としては弱い)であって、コンメンタール自身全く解説が書かれないものに関しては、jawsとの棲み分けも考慮して濫造を注意しているという事情([[利用者・トーク:Preppedia#コンメンタールについて]]、[[利用者・トーク:Gggofuku#コンメンタールについて]]、[[利用者・トーク:Gggofuku#解説を書いてください]] 等参照)もあります。依頼のページについては条文本文すらなく「作成依頼」程度のもので、今後、成長の見込みが薄いものと考えます。1週間程度(6月10日目途)「解説つき」本文が作成されないようであれば「テスト投稿」と判断し削除したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 22:42 (UTC) ::{{対処}} 特に異論がなかったようなので、「削除」にて対応したいと思います。その他、他同様理由で削除対象となるページを確認しましたが700程度あり可読性を害するのでたたみます。以下の「表示」で内容は確認できます。一挙にやるとタイムラインが相当に流れるため、1日五十個程度を目処に進めたいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月11日 (水) 15:00 (UTC) :::{{cmt|報告}} 本件削除対応完了しました。5件ほどリンクのあるページを発見したので存続としました(ただし、リンク先1件で存続だと、今後同様の作成が行われかねないため、リンク先が5件程度になるようあらたの作成しました)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月26日 (木) 15:19 (UTC) {{NavTop}} ::削除依頼同等のページを発見したので削除対象として追加します・ ::#[[コンメンタール爆発物取締罰則]] ::#[[コンメンタール抵当証券法]] ::#[[コンメンタール旧破産法]] ::#[[会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] ::#[[コンメンタール立木ニ関スル法律]] ::#[[コンメンタール土地改良登記令]] ::#[[コンメンタール土地改良登記規則]] ::#[[コンメンタール土地改良法施行令]] ::#[[コンメンタール家事審判法施行法]] ::#[[コンメンタール老人福祉法]] ::#[[コンメンタール薬事法施行令]] ::#[[コンメンタール薬事法施行規則]] ::#[[コンメンタール電子記録債権法施行令]] ::#[[コンメンタール電子記録債権法施行規則]] ::#[[コンメンタール裁判員の参加する刑事裁判に関する法律]] ::#[[コンメンタール遺失物法施行令]] ::#[[コンメンタール遺失物法施行規則]] ::#[[コンメンタール獣医師法]] ::#[[コンメンタール獣医師法施行令]] ::#[[コンメンタール獣医師法施行規則]] ::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法施行令]] ::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法施行規則]] ::#[[コンメンタール標準貨物自動車運送約款]] ::#[[コンメンタール標準貨物軽自動車運送約款]] ::#[[コンメンタール標準引越運送約款]] ::#[[コンメンタール標準貨物軽自動車引越運送約款]] ::#[[コンメンタール標準宅配便運送約款]] ::#[[コンメンタール罰金等臨時措置法]] ::#[[コンメンタール組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律]] ::#[[人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律]] ::#[[コンメンタール不正アクセス行為の禁止等に関する法律]] ::#[[コンメンタール公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律]] ::#[[コンメンタール爆発物取締罰則]] ::#[[コンメンタール民生委員法]] ::#[[コンメンタール民生委員法施行令]] ::#[[コンメンタール民生委員及び児童委員表彰規則]] ::#[[コンメンタール児童福祉法施行令]] ::#[[コンメンタール児童福祉法施行規則]] ::#[[社会福祉法施行令]] ::#[[社会福祉法施行規則]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律施行令]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律施行規則]] ::#[[配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律]] 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:::#[[コンメンタール公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律]] :::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法]] :::#[[コンメンタール地方独立行政法人法]] :::#[[農業経営基盤強化促進法]] :::#[[コンメンタール大気汚染防止法]] :::#[[私立学校教職員共済法]] :::#[[政治資金規正法]] :::#[[コンメンタール土壌汚染対策法]] :::#[[コンメンタール土地家屋調査士法]] :::#[[コンメンタール国土利用計画法]] :::#[[コンメンタール宗教法人法]] :::#[[コンメンタール食品衛生法]] :::#[[コンメンタール火薬類取締法]] :::#[[外国為替及び外国貿易法]] :::#[[コンメンタール海上運送法]] :::#[[コンメンタール私立学校法]] :::#[[コンメンタール通関業法]] :::#[[コンメンタール覚せい剤取締法]] :::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業法]] :::#[[コンメンタール空港法]] :::#[[コンメンタール小型自動車競走法]] :::#[[コンメンタール水質汚濁防止法]] :::#[[道路整備特別措置法]] :::#[[コンメンタール鉄道事業法]] :::#[[コンメンタール通訳案内士法]] :::#[[コンメンタール自転車競技法]] :::#[[コンメンタール都市公園法]] :::#[[コンメンタール大麻取締法]] :::#[[コンメンタール港湾運送事業法]] :::#[[コンメンタール競馬法]] :::#[[コンメンタール武器等製造法]] :::#<del>[[コンメンタール国税通則法]]</del>条文作成あり。 :::#[[公認会計士法]] :::#[[コンメンタール確定給付企業年金法]] :::#[[確定給付企業年金法施行令]] :::#[[確定給付企業年金法施行規則]] :::#[[船員職業安定法]] :::#[[障害者自立支援法]] :::#[[コンメンタール総合法律支援法]] :::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法施行令]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法施行規則]] 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::::さらに追加(ここからは、猶予期間を掲載後3日程度、ただし、上に示したものの政省令である場合は同時に削除することもあります)。 {{Col| ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール危険物の規制に関する規則]] ::::#[[コンメンタール総合法律支援法施行令]] ::::#[[コンメンタール総合法律支援法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険審査官及び社会保険審査会法施行令]] ::::#[[コンメンタール社会保険審査官及び社会保険審査会法施行規則]] ::::#[[コンメンタール医療法施行規則]] ::::#[[コンメンタール危険物の規制に関する政令]] ::::#[[確定拠出年金法施行令]] ::::#[[確定拠出年金法施行規則]] ::::#[[コンメンタール鉄道営業法]] ::::#[[コンメンタール遺言の方式の準拠法に関する法律]] ::::#[[罹災都市借地借家臨時処理法]] ::::#[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール戸籍法施行規則]] ::::#[[郵便法施行規則]] ::::#[[地方更生保護委員会事務局組織規則]] ::::#[[更生保護事業法施行規則]] ::::#[[更生保護施設における処遇の基準等に関する規則]] ::::#[[更生保護事業費補助金交付規則]] ::::#[[コンメンタール更生保護法]] ::::#[[更生保護委託費支弁基準]] ::::#[[更生保護法施行令]] ::::#[[船員に関する賃金の支払の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[保険医療機関及び保険薬局の指定並びに保険医及び保険薬剤師の登録に関する政令]] ::::#[[保険医療機関及び保険薬局の指定並びに保険医及び保険薬剤師の登録に関する省令]] ::::#[[地方独立行政法人法施行規則]] ::::#[[地方独立行政法人法施行令]] ::::#[[職業安定法施行規則]] ::::#[[職業安定法施行令]] ::::#[[労働基準法第18条第4項の規定に基づき使用者が労働者の預金を受け入れる場合の利率を定める省令]] 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::::#[[コンメンタール公証人身元保証金令]] ::::#<del>[[コンメンタール公証人法施行規則]]</del>条文あり ::::#[[コンメンタール検察官・公証人特別任用等審査会令]] ::::#[[コンメンタール指定公証人の行う電磁的記録に関する事務に関する省令]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法施行令]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法]] ::::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律]] ::::#[[コンメンタール電子公告に関する登記事項を定める省令]] ::::#[[電子公告規則]] ::::#[[コンメンタール国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員互助年金の年額を職権により改定する場合の手続に関する総理府令]] ::::#[[コンメンタール国会議員の秘書の給与等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員互助年金法施行規則を廃止する等の省令]] ::::#[[コンメンタール国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール政府が承継した独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構債務に係る国債の取扱い等に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構又は鉄道事業者等が交付する一般旅客定期航路事業廃止等交付金に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構又は鉄道事業者等が締結する退職金支払確保契約に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法施行令]] ::::#[[高速道路事業等会計規則]] ::::#[[コンメンタール高速道路株式会社法施行規則]] 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::::#[[コンメンタール貨物利用運送事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貨物利用運送事業報告規則]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業輸送安全規則]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業報告規則]] ::::#[[コンメンタール鉄道事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール地すべり等防止法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地すべり等防止法施行令]] ::::#[[コンメンタール都市公園法施行規則]] ::::#[[コンメンタール都市公園法施行令]] ::::#[[コンメンタール都市公園法]] ::::#[[コンメンタール空港法施行規則]] ::::#[[コンメンタール空港法施行令]] ::::#[[道路法施行令]] ::::#[[道路法施行規則]] ::::#[[コンメンタール森林法施行令]] ::::#[[コンメンタール森林法施行規則]] ::::#[[コンメンタール港湾法施行令]] ::::#[[コンメンタール港湾法施行規則]] ::::#[[コンメンタール軌道法]] ::::#[[コンメンタール軌道法施行令]] ::::#[[コンメンタール軌道法施行規則]] ::::#[[コンメンタール砂防法施行規程]] ::::#[[コンメンタール担保付社債信託法施行令]] ::::#[[コンメンタール貸付信託法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貸付信託法施行令]] | ::::#[[コンメンタール貸付信託法]] ::::#[[信託法施行規則]] ::::#[[信託法施行令]] ::::#[[コンメンタール印紙税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール印紙税法施行令]] ::::#[[コンメンタール税理士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール税理士法施行令]] ::::#[[コンメンタール社会保険労務士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険労務士法施行令]] ::::#[[コンメンタール母子保健法施行規則]] ::::#[[コンメンタール母子保健法]] ::::#[[次世代育成支援対策推進法施行規則]] ::::#[[コンメンタール次世代育成支援対策推進法施行令]] ::::#[[コンメンタール地域保健法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地域保健法施行令]] ::::#[[コンメンタール地域保健法]] ::::#[[コンメンタール調理師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール調理師法施行令]] ::::#[[コンメンタール調理師法]] ::::#[[コンメンタール栄養士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール栄養士法施行令]] ::::#[[コンメンタール栄養士法]] ::::#[[コンメンタール食品衛生法施行規則]] ::::#[[コンメンタール食品衛生法施行令]] ::::#[[コンメンタール食品安全基本法]] ::::#[[中小企業退職金共済法施行令]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法施行規則]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法施行令]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法]] ::::#[[コンメンタール家内労働法施行規則]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法施行令]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法]] ::::#[[コンメンタール地方揮発油税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方揮発油税法]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法施行令]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法]] ::::#[[コンメンタールとん税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方交付税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方交付税法]] ::::#[[コンメンタール自動車重量譲与税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自動車重量譲与税法]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法施行令]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法施行令]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料税法施行令]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料税法]] ::::#[[コンメンタール石油石炭税法施行令]] ::::#[[コンメンタールたばこ税法施行規則]] ::::#[[コンメンタールたばこ税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地価税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価税法]] ::::#[[コンメンタール立木登記規則]] ::::#[[コンメンタール農業動産信用法施行令]] ::::#[[道路交通事業抵当登記規則]] ::::#[[道路交通事業抵当法施行規則]] ::::#[[道路交通事業抵当法施行令]] ::::#[[住民基本台帳法施行規則]] ::::#[[住民基本台帳法施行令]] ::::#[[コンメンタール観光施設財団抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール観光施設財団抵当法]] ::::#[[コンメンタール会社更生法施行令]] ::::#[[コンメンタール抵当証券法施行細則]] ::::#[[コンメンタール抵当証券法施行令]] ::::#<del>[[コンメンタール自動車抵当法]]</del>条文記事あり ::::#[[コンメンタール建設機械登記規則]] ::::#[[コンメンタール建設機械登記令]] ::::#[[コンメンタール建設機械抵当法施行規則]] ::::#[[コンメンタール建設機械抵当法施行令]] ::::#[[コンメンタール企業担保登記規則]] ::::#[[コンメンタール工場抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール半導体集積回路の回路配置に関する法律に基づく登録機関に関する省令]] ::::#[[コンメンタール探偵業の業務の適正化に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール信託業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール信託業法施行令]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行規則]] ::::#[[コンメンタール裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律施行令]] ::::#[[インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタールインターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール使用済自動車の再資源化等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール使用済自動車の再資源化等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法施行規則]] ::::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行規則]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行令]] ::::#[[火炎びんの使用等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール武器等製造法施行規則]] ::::#[[コンメンタール武器等製造法施行令]] ::::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール酒税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール酒税法施行令]] ::::#[[コンメンタール旅券法施行規則]] ::::#[[コンメンタール旅券法施行令]] ::::#[[コンメンタール覚せい剤取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール覚せい剤取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール投資信託財産の計算に関する規則]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律]] ::::#[[コンメンタール港湾運送事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自転車競技法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税定率法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税定率法施行令]] ::::#[[コンメンタール関税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税法施行令]] ::::#[[コンメンタール通関業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール通関業法施行令]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール小型自動車競走法施行規則]] ::::#[[コンメンタール小型自動車競走法施行令]] ::::#[[コンメンタール火薬類取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール火薬類取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール競馬法施行規則]] ::::#[[コンメンタール競馬法施行令]] ::::#[[船員職業安定法施行規則]] ::::#[[船員職業安定法施行令]] ::::#[[船員職業安定法]] ::::#[[コンメンタール大麻取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール林業種苗法施行規則]] ::::#[[コンメンタール林業種苗法施行令]] ::::#[[コンメンタール種苗法施行規則]] ::::#[[コンメンタール種苗法施行令]] ::::#[[実用新案登録令施行規則]] ::::#[[実用新案登録令]] ::::#[[実用新案法施行規則]] ::::#[[実用新案法施行令]] ::::#[[コンメンタール入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律による不動産登記に関する政令]] ::::#[[コンメンタール建設業附属寄宿舎規程]] ::::#[[コンメンタール政党助成法施行規則]] ::::#[[コンメンタール政党助成法施行令]] ::::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール理容師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール理容師法施行令]] ::::#[[コンメンタール理容師法]] ::::#[[コンメンタール美容師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール美容師法施行令]] ::::#[[測量法作業規程の準則]] ::::#[[意匠登録令施行規則]] ::::#[[意匠登録令]] ::::#[[意匠法施行規則]] ::::#[[商標登録令施行規則]] ::::#[[商標登録令]] ::::#[[商標法施行規則]] ::::#[[商標法施行令]] ::::#[[商標法施行法]] ::::#[[大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律施行令]] ::::#[[地方公務員等共済組合法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方公務員等共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行規則]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員退職手当法施行令]] ::::#[[コンメンタール国家公務員退職手当法]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行規則]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行令]] ::::#[[人質による強要行為等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール航空機の強取等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法施行規則]] ::::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法施行令]] ::::#[[コンメンタール宿泊約款]] ::::#[[コンメンタール労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール振動規制法施行規則]] ::::#[[コンメンタール振動規制法施行令]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律]] ::::#<del>[[裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律]]</del>条文記事あり ::::#[[コンメンタール刑事訴訟法施行法]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法施行令]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法]] ::::#[[コンメンタール臓器の移植に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール医師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール医師法施行令]] ::::#[[コンメンタール標準旅行業約款]] ::::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法施行令]] ::::#[[育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則]] ::::#[[道路構造令施行規則]] ::::#[[道路構造令]] ::::#[[コンメンタール航空法施行令]] ::::#[[コンメンタール電波法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電波法施行令]] ::::#[[コンメンタール内閣府本府組織令]] ::::#[[男女共同参画会議令]] ::::#[[男女共同参画社会基本法]] ::::#[[コンメンタール統計法施行規則]] ::::#[[コンメンタール統計法施行令]] ::::#[[コンメンタール利息制限法施行令]] ::::#[[出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律]] ::::#[[コンメンタール作業規程の準則]] ::::#[[コンメンタール水質汚濁防止法施行規則]] ::::#[[コンメンタール水質汚濁防止法施行令]] ::::#[[コンメンタール騒音規制法施行規則]] ::::#[[コンメンタール騒音規制法施行令]] ::::#[[コンメンタール貸金業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貸金業法施行令]] ::::#[[道路運送車両法施行規則]] ::::#[[道路運送車両法施行法]] ::::#[[道路運送車両法施行令]] ::::#[[コンメンタール車両制限令]] ::::#[[測量法作業規程の準則]] }} ::::以上、[[user:Preppedia]]さん作成分。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 09:50 (UTC) ::::追加(上記同様、猶予期間を掲載後3日程度)。 {{Col| ::::#[[コンメンタール地方税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール租税特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール租税特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法施行規則]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法施行令]] ::::#[[コンメンタール著作権等管理事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール水産資源保護法施行令]] ::::#[[コンメンタール文化財保護法の規定による処分等に関する聴聞、意見の聴取及び不服申立規則]] ::::#[[コンメンタール文化財保護法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価公示法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地価公示法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構の業務運営並びに財務及び会計に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構法施行令]] ::::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール循環型社会形成推進基本法]] ::::#[[コンメンタール自然環境保全法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自然環境保全法施行令]] ::::#[[コンメンタール都市再開発法施行令]] ::::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール自動車の保管場所の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタールガス事業法施行令]] ::::#[[コンメンタール裁判所法施行令]] ::::#[[コンメンタール裁判所法施行法]] ::::#[[コンメンタール警察法施行規則]] ::::#[[コンメンタール警察法施行令]] ::::#[[コンメンタール警察法]] ::::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール墓地、埋葬等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法施行規則]] | ::::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律施行令]] ::::#[[道路交通法施行令]] ::::#[[コンメンタール測量法施行令]] ::::#[[コンメンタール測量法施行規則]] ::::#[[コンメンタール旅行業法施行令]] ::::#[[コンメンタール旅行業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール銃砲刀剣類所持等取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール銃砲刀剣類所持等取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行令]] ::::#[[コンメンタール相続税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール相続税法施行令]] ::::#[[警備業法施行令]] ::::#[[コンメンタール公営住宅法]] ::::#[[コンメンタール信用金庫法]] ::::#[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則]] ::::#[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行令]] ::::#[[少年法]] ::::#[[郵便法]] ::::#[[地方財政再建促進特別措置法]] ::::#[[土地家屋調査士法施行規則]] ::::#[[土地家屋調査士法施行令]] ::::#[[鉱害賠償登録令]] ::::#[[鉱害賠償登録規則]] ::::#[[国土調査法施行令]] ::::#[[技術士法施行規則]] ::::#[[技術士法施行令]] ::::#[[予算決算及び会計令]] ::::#[[コンメンタール破産規則]] ::::#[[マンションの建替えの円滑化等に関する法律施行令]] ::::#[[住宅の品質確保の促進等に関する法律施行規則]] ::::#[[マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行令]] ::::#[[被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法]] ::::#[[コンメンタール国有財産法]] ::::#[[コンメンタール公有水面埋立法]]}} ::::以上、[[user:Gggofuku]]さん作成分。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 11:15 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタール特別家事審判規則]] ::::#[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール栄養士法]] ::::#[[コンメンタール介護保険法施行規則]] ::::#[[コンメンタール会社更生規則]] ::::#[[コンメンタール家事審判規則]] ::::#[[救命艇手規則]] ::::#[[コンメンタール公文書等の管理に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール歯科衛生士法]] ::::#[[コンメンタール製菓衛生師法]] ::::#[[コンメンタール日刊新聞紙の発行を目的とする株式会社の株式の譲渡の制限等に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 00:06 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタールあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール家畜商法]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 19:00 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタール悪臭防止法]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 19:12 (UTC) ::::(追加) ::::#[[一般社団法人および一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 00:35 (UTC) ::::(追加) ::::#[[特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 06:53 (UTC) {{NavBottom}} === [[ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]] - [[トーク:ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|トーク]] === [[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|ペルシア語/補遺/'''第一類'''/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]]のページ名間違いと思われます。執筆者がIPユーザーであり、ページの移動ができなかったことが原因と思われます。なお、[[利用者・トーク:183.76.11.17|作成者に尋ねている]]ものの、返答が得られませんでした。「答えたくない」「IPアドレスが変わって気づかなかった」の理由が考えられますが、「第一類」が入っている方の最も最近の編集者である方は最近別ジャンルを執筆されており、別人の可能性が高いため質問などを行っておりません。ただ、必要性がないページですので削除を依頼します。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月14日 (日) 12:31 (UTC) * (削除)提案者票--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月14日 (日) 12:31 (UTC) * (削除)当該ページならびに[[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]]を確認しました。明らかに重複しており依頼者ダーフレさんの指摘通りかと思われます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月14日 (日) 12:39 (UTC) *(削除)明らかな誤植。{{利用者:令和少年/オリジナル署名}} 2019年10月12日 (土) 02:03 (UTC) *(コメント・対処予告および別案)対処すべき管理者からの提案です。本件は[[ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|旧ページ]]の[[Special:PermaLink/134761|2019-03-26T14:12:42Z]]版と、[[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|新ページ]]の[[Special:PermaLink/134765|2019-03-26T15:10:01Z]]版とが、[[Special:Diff/134761/134765|完全に同一内容]]かつ同一IPアドレス[[Special:Contributions/183.76.11.17|183.76.11.17]]発であることに基づいたご依頼と理解いたします。後回しにされてきましたが、ご依頼通り旧ページを削除して宜しいでしょうか。敢えて管理者権限を振るって削除するより、単にリダイレクト化で済ますほうがスマートかもしれません。同じ管理者権限を振るうなら、特定版削除の応用で、旧ページの履歴を新ページに移して統合する「履歴統合」という技も可能です。個人的には単にリダイレクト化で済ますのが穏やかかと思いますが、皆さまいかがでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) *(コメント・対処予告)特に追加のご意見もないようですので、管理者としてはご依頼どおり旧ページを削除することになるかと思います。宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) *:2年越しの返信となるのですが,良いと思います。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2022年12月9日 (金) 10:01 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」における執筆者による執筆記事であり、同措置によって削除されております。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 22:29 (UTC) === [[大学受験参考書/数学]]- [[トーク:大学受験参考書/数学|トーク]] および[[小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ]] - [[トーク:小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ|トーク]]=== 前者は[[高等学校数学II/式と証明・高次方程式]]・[[高等学校数学II/微分・積分の考え]]で削除された内容を持ってきており、両ページでの議論逃れの場となっています。現在は白紙化されていますが、今後も他の高校数学で除去された内容をこちらに移転させることで議論逃れに利用されるおそれがあります。主執筆者ならびに他のユーザーから大学受験参考書にふさわしい内容もしくはそれに向けての案が提示されないのであれば削除が妥当と思われます。 後者は、主執筆者のすじにくシチュー氏が告白した[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E5%AD%A6%E7%BF%92/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%A7%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%82%92%E5%9F%B7%E7%AD%86%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%B8&oldid=138144]ように、一切の合意に基づかない主観丸出しの記事であり、現状としては[[Wikibooks:ウィキブックスは何でないか#主張を押し付ける場ではない]]に該当する独自研究のため、削除が妥当と考えられます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月2日 (火) 15:41 (UTC) *(削除)依頼者票--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月2日 (火) 15:41 (UTC) *(版指定削除または特定版削除)各ページの履歴を辿ったところ、議論逃れと思わしき投稿は見つけられました。しかし、一旦ページを全削除したからといって議論逃れが無くならない可能性はあると思いますし、ページを全削除するだけ無駄だと思います。今回は、版指定削除または特定版削除を行ってから、議論逃れをしたユーザーをブロックすべきではないでしょうか。--{{利用者:令和少年/オリジナル署名}}2019年7月3日(水)11:32 (UTC) * (削除)前者はなぜ除去されたのかわかっておられないまま移転しており、議論逃れとして言語道断と思います。後者は内容をWikibooks空間にすれば少しは認められた'''かも'''しれないですが。いずれにしても独自研究をあまり放置したくありませんね。ただ、ウィキブックス日本語版の現状で「独自研究を追放」すると何も残らないような気がします。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月22日 (月) 16:18 (UTC)- *(対処不能・審議継続)対処すべき管理者として申し上げます。他者に除去された内容を初版投稿者が逃避させた、ということでしょうか。しかし、両ページとも初版投稿者以外の方々によって活用されており、もはや削除するわけにいかなくなっていませんか。もし著作権侵害等の法的問題があれば版指定削除または特定版削除が必要になり得ますので、もしあればご指摘ください。そういった問題がなければ、いったん存続終了とせざるを得ないかもしれません。お手数ですが、引き続きご審議の程お願いいたします。遅いコメントになったことをお詫び申し上げます。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) * (コメント)いささか「初版投稿者以外の方々によって活用されており」という理由による存続は後者に対して認められるものではないように思われますが。前者は議論逃れの記述は全て白紙化を通して消去されており、依頼提出当時とは状況も異なりますので、存続も可能でしょう。外部からの転載等でもないようですから、版指定削除の類も必要ないかと思われます。'''もちろん議論逃れを行ったユーザーの行為を肯定するものではありませんし、その行いは糾弾されてしかるべき'''ですが。 そして、後者に関しましては、独自研究であることは明々白々で、存置させるのに見合った理由がないばかりか、ページの内容は一般の読者向けにあらずして(であるからして通常名前空間にあるのも不適切)方針やガイドライン、ヘルプ、ウィキプロジェクトの類でもなければ(仮にそうであったとしても認められない可能性が高いが)、[[テンプレート:Sakujo]]の「今後当ページに加えられた編集は無駄となる可能性があります」という記載をもって編集後の削除を寄稿者は了承しているものととらえ、よって存続させるに足る理由はないものと考えます。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年8月10日 (月) 13:27 (UTC) *(対処予告)前者は存続、後者は削除、ということで概ねコンセンサスができていると理解して宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月23日 (日) 10:16 (UTC) **{{コメント2|コメント}}当該ご理解(前者は存続、後者は削除)で相違ないと思います。特に後者は、プロジェクト運営の一環として議論記述されるべきものであって、書くとしても空間及び手続きが違います。現時点で対処しても良いのですが、1週間ほど様子を見て、異論が出ないようであれば、対処しましょう。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月3日 (火) 10:25 (UTC) ***{{対処}}議論の結果を踏まえ、[[大学受験参考書/数学]]は存続とし、「小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ」について削除にて対応いたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月11日 (水) 06:41 (UTC) === [[人称代名詞]] - [[トーク:人称代名詞|トーク]] === 一応「曖昧さ回避ページ」とはなっているものの、内容が * ラテン語での人称代名詞 * その他の言語→Wikipediaへのリンク であり、<nowiki>{{Wikipedia}}</nowiki>で代替できるためです。即時削除か迷ったものの、結局削除依頼を出させていただきます。なお、[[特別:孤立しているページ|孤立したページ]]であることも理由の一つです。--{{利用者:ダーフレ/English}}2019年3月1日 (金) 14:19 (UTC) * (削除)依頼者票。--{{利用者:ダーフレ/English}}2019年3月1日 (金) 14:22 (UTC) *(存続) 各種言語への誘導として有用と思います。今後の成長の見込みがあると思います。 -[[利用者:Naggy Nagumo|Naggy Nagumo]] ([[利用者・トーク:Naggy Nagumo|トーク]]) 2019年3月12日 (火) 14:14 (UTC) *<s>(存続)</s>(保留)''今後の加筆次第だと思います。''<s>成長の見込みあり</s>--[[利用者:令和少年|令和少年]] ([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]) 2019年7月4日(木)7:13(UTC) *{{cmt|コメント}}新たに、「[[:カテゴリ:水先案内のページ]]」というページのカテゴリーを作成しました、このページはこのカテゴリーになると思われるので、存続で良いと考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 22:55 (UTC) === [[テンプレート:テスト頻出]] - [[テンプレート・トーク:テスト頻出|トーク]] === ウィキブックスは教科書を作るプロジェクトですが、読者は学生のみを想定しているわけではないのでこういう類のテンプレートは不要ではないでしょうか。--[[利用者:新幹線|新幹線]] ([[利用者・トーク:新幹線|トーク]]) 2019年1月24日 (木) 04:31 (UTC) *(存続)本ウィキブックスは、いろんな人を対象に書かれております。だから、その中でも学生用に作られたテンプレートがあっても良いと思います。--[[利用者:令和少年|令和少年]] ([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]) 2019年6月22日 (土) 23:24 (UTC) * {{AFD|削除}}初版作成者です。今になって考えてみれば、このテンプレートの貼り付け基準は曖昧で、仮にこれによる編集合戦が起きることもなくはない上、そもそもテストの出題内容は担当教員の裁量に左右されるため、このテンプレートの貼りつけられた箇所がテストに出題されなかった時、読者は何を思うかなどの問題もあることから、削除票を投じます。個人的には、投稿者依頼として即時削除の票を出そうと思いましたが、[[テンプレート:Sakujo]]を貼り付けはった[[User:新幹線|新幹線さん]]の同意が得られていないことから、通常削除の票とします。--{{利用者:ダーフレ/English}}2020年8月7日 (金) 14:00 (UTC) ::{{対処}} 使用実績がなく、作成者による削除依頼が出ており、作成者以外の投稿は「削除依頼中」の表示であるため、初版作成者による削除依頼と同一視しても差し支えないと判断し、削除いたします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月3日 (火) 06:23 (UTC) == 2018年 == <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''取り下げ・存続終了''' に決定しました。 ---- === [[PHP Programming]] - [[トーク:PHP Programming]] === インポートされたばかりで恐縮ですが、すでに[[PHP]]がありますので、このページは必要ないのではないかと思います。なお、サブページである[[PHP Programming/Files]]は[[PHP/ファイル]]に移動することで対処できますので、親ページの削除には影響しないと思われます。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2018年3月9日 (金) 15:39 (UTC) :(<u>条件付き</u>削除予告+コメント)該当の記事は[[PHP Programming/Files]]をインポートする際に同時に取り込まれたものです。いずれ削除で対応しますが,先に[[PHP Programming/Files]]を[[PHP/ファイル]]に移動されるのを待ってから対応する予定で考えています。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 08:05 (UTC)<small>下線部追記。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 09:36 (UTC)</small> ::(追記)ただし,別の考えとしては,英語版の内容で日本語版のPHPの各サブページを徐々に置き換えていくという方法もありかもしれません。そこらへんを考えてからの対応でも良いかなと。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 09:36 (UTC) :::なるほど、インポートの仕様ということですね。英語版の内容を徐々に翻訳する予定でしたが、毎回要らない[[:en:PHP Programming]]を再インポートされては面倒です。では、わたしからもう1つインポート依頼を出して、翻訳予定のあるページを全て取り入れてからにしようかと思います。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2018年3月11日 (日) 06:46 (UTC) *(コメント・審議再開要請) ご依頼者 [[user:ネイ|ネイ]] さん、皆さん、本件はどうしましょう? 本件は削除すべきでしょうか? まだ待つべきでしょうか? それともリダイレクト化などを検討すべきでしょうか? このままでは対処も存続終了もできませんので、どうぞ宜しくお願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) **ウィキブックスにおける編集はしばらくは再開できそうにないので、今回は依頼取り下げとして終了し、今後必要があれば再度提出することがよろしいかと存じます。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2020年9月15日 (火) 05:27 (UTC) * (終了) 依頼者取り下げかつ他の意見もありませんので、一旦存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年8月26日 (土) 07:20 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> == 2016年 == <span id="wikiversity"></span> === [[Broken/wikiversity:メインページ]] - [[ノート:Broken/wikiversity:メインページ|ノート]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''存続''' に決定しました。 ---- すでに日本語版ウィキバーシティは発足しており、もう不要。[[Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書]]、[[Broken/wikiversity:ウィキバーシティ]]、[[Broken/wikiversity:参加者]]、[[Broken/wikiversity:開講依頼]]も、同様に不要。 --[[利用者:すじにくシチュー|すじにくシチュー]] ([[利用者・トーク:すじにくシチュー|トーク]]) 2016年2月27日 (土) 07:29 (UTC) # [[Broken/wikiversity:メインページ]] - [[トーク:Broken/wikiversity:メインページ|トーク]] # [[Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書]] - [[トーク:Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書|トーク]] # [[Broken/wikiversity:ウィキバーシティ]] - [[トーク:Broken/wikiversity:ウィキバーシティ|トーク]] # [[Broken/wikiversity:参加者]] - [[トーク:Broken/wikiversity:参加者|トーク]] # [[Broken/wikiversity:開講依頼]] - [[トーク:Broken/wikiversity:開講依頼|トーク]] 上に依頼対象ページを列挙しました。また、削除依頼テンプレート貼付をお忘れのようでしたので、先ほど代理で貼付しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2016年6月4日 (土) 04:20 (UTC) *(コメント・終了予告) 削除の合意が得られず、ひとまず存続終了とせざるを得ないかと思いますが、いかがでしょうか。存続の場合、各ページ名のうち「Broken/wikiversity:」の部分を「Wikiversity/」に改めることと、未だソフトリダイレクトでないページをソフトリダイレクト化することが必要かと思いますが。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月9日 (日) 08:28 (UTC) **(終了・存続)削除の合意が得られる見込みがなく、ひとまず存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 04:05 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> fioqpy799t042b9icu8jl7bs5rhrza6 276268 276263 2025-06-28T08:56:45Z Tomzo 248 /* 分岐が不要なページ */ 276268 wikitext text/x-wiki [[Category:ウィキブックスのメンテナンス|削除依頼]] {{ショートカット|[[WB:AFD]]<br />[[WB:RFD]]<br />[[WB:VFD]]}} {{削除依頼}} また、[[wikijunior:メインページ|ウィキジュニア]]のページの削除依頼についてもこのページで行って下さい。 == 2025年 == === 分岐が不要なページ === *[[料理本/カレー・シチュー]] *:上記ページについては、[[トーク:料理本/カレー・シチュー#削除提案]]にて、[[利用者:Chasa_366|Chasa_366]]さんが主張されているとおり、[[料理本]]から直接[[料理本/カレー]]、[[料理本/シチュー]]にリンクを張っても支障がなく、分岐ページを設ける意味がないと考え、[[料理本]]記述修正の上、削除したいと考えます【議論の期間:2週間程度】。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月28日 (土) 08:51 (UTC) :*[[料理本/麺・粉物]] :*:本ページも同様の理由で追加します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月28日 (土) 08:56 (UTC) === 内容が全部除去されたページ === 以下のページの内容は、すべて除去されています。経緯は不明ですが、近日中に復帰または新たな執筆がないようであれば、削除したいと考えます【議論の期間:2週間程度】。 *[[小学校社会/1学年]] *[[小学校社会/2学年]] *[[高等学校地学/地学]] 以上。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月24日 (火) 00:15 (UTC) :(追加) :*[[高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]] :*:このページについては、移動がなされ残骸ページになっているものから、過去ページのリンクがなされている(WMPでは過去ログ等に使うものであり本文では通常用いない)ものと判断されるのですが、ページの継続の必要があるのでしょうか。本日から2週間程度を目処にご意見たまわりたく。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月26日 (木) 08:49 (UTC) === [[量子化学/分子軌道]] === 2023-07-23T00:12:08 [[user:Nermer314]]さんにより大部分が除去され、サブスタブ状態です。本テーマで加筆がないようであれば、テスト投稿ページとして削除したいと考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 22:21 (UTC) === [[コンメンタール民事訴訟法/改訂]] === [[コンメンタール民事訴訟法/改訂]]と全く重複、存在意義不明。即時の、転送化でも構わないが、参照もされていないため、削除で対応したい。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 02:22 (UTC) === [[コンメンタール刑法/改訂]] === [[コンメンタール刑法/改訂]]と全く重複、存在意義不明。即時の、転送化でも構わないが、参照もされていないため、削除で対応したい。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 02:10 (UTC) === 著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置 === [[利用者:Nermer314|Nermer314]]さんから、以下のとおり、著作権侵害を理由とした削除依頼がなされています(順序を入れ替えました)。 *①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] *:(主執筆者) *:*{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|131.129.64.240}} *②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|131.129.101.78}} *:*{{IPuser2|131.129.114.155}} *:*{{IPuser2|131.129.117.56}} *:*{{IPuser2|131.129.117.60}} *:*{{IPuser2|131.129.119.15}} *:*{{IPuser2|118.243.44.194}} *:なお、ツリーリンクされてはいないが、以下の記事もこの系列と考えられる。 *:*[[古典的代数系]] *:(主執筆者) *::*{{User2|おぶろーもふ}} *::#*{{IPuser2|118.243.44.194}} *::#*{{IPuser2|125.4.125.75}} *:*[[順序]] *:(主執筆者) *::*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|131.129.119.15}} *③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|184.75.214.131}} *:なお、本記事に関しては、[http://blog.livedoor.jp/t_cogito_ergo_sum/archives/51546385.html]において、記事が剽窃であることにつき推認できます。 通常であれば、参加者の誰かが出典を確認し、その証言を持って削除すべきところですが、出典が専門書の場合も多く、参加者の少ない本wikibooksで、その方式を完遂することは困難かと考えており、この削除依頼は長期に放置される恐れがあるものと懸念します。 ただ、ここで言えるのは、以下のとおり、過去も同様の事象があり、作成者が同一人物である可能性が高いということです。 *④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|183.76.232.71}} *⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|49.251.189.40}} *:*{{IPuser2|118.243.44.194}} *:*{{IPuser2|125.4.125.16}} *:*{{IPuser2|125.4.125.231}} *:*{{IPuser2|183.76.156.68}} *:*{{IPuser2|211.124.122.65}} *:*{{IPuser2|219.115.243.149}} *⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|177.67.80.188}} *:*{{IPuser2|116.206.228.203}} *:*{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|183.76.232.71}} また、以下のツリーでも、著作権侵害に関する疑問が呈示されています([[トーク:制御と振動の数学|トーク]])。 *⑦[[制御と振動の数学]]配下のツリー *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.208.220.131}} *:*{{IPuser2|103.208.220.136}} *:*{{IPuser2|103.208.220.142}} *:*{{IPuser2|103.208.220.143}} *:*{{IPuser2|131.129.65.141}} *:*{{IPuser2|131.129.114.155}} *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|131.129.115.141}} *:*{{IPuser2|131.129.117.4}} *:*{{IPuser2|131.129.112.103}} *:*{{IPuser2|134.90.149.139}} *:*{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|183.76.11.17}} *:*{{IPuser2|183.76.227.176}} *:*{{IPuser2|183.76.232.84}} *:*{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|202.211.117.75}} *:*{{IPuser2|211.120.68.252}} 逆に各ユーザーの執筆記録をたどりましょう。 *{{User2|おぶろーもふ}} *:②⑤⑥ *:その他 *::⑧聖書ヘブライ語入門 - [[聖書ヘブライ語入門]] *{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} *:① 以下、IPユーザー *{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:①④⑦ *{{IPuser2|49.251.189.40}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤ *{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥⑧ *:その他 *::⑨古典ギリシア語 - [[古典ギリシア語]]以下 *:::なお、「ギリシャ語練習プリント」ー河島 思朗(監修)、小学館辞書編集部(編)との類似点多数。 *::⑩[[アイスランド語]] *{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥⑧⑨⑩ *{{IPuser2|103.208.220.131}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *:その他 *::⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]以下 *{{IPuser2|103.208.220.136}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|103.208.220.142}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|103.208.220.143}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨⑪ *{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) *:⑥⑧⑨⑩ *{{IPuser2|116.206.228.203}} - オーストラリア : 公開proxyの疑い 参考:[https://cleantalk.org/blacklists/116.206.228.203],[https://scamalytics.com/ip/116.206.228.203]  *:⑥ *{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|118.243.44.194}}- asahi-net *:②⑤ *{{IPuser2|125.4.125.16}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:②⑤⑧ *{{IPuser2|125.4.125.75}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:② *{{IPuser2|125.4.125.231}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤⑧ *{{IPuser2|131.129.64.240}} - asahi-net 剽窃に関する議論参加([[トーク:解析学基礎/解析概論/第一類/数の概念]]) *:① *{{IPuser2|131.129.65.141}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:⑦⑧⑨⑩⑪ *:その他 *::⑫測度論的確率論 - [[測度論的確率論]]以下 *::⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]以下 *{{IPuser2|131.129.101.78}} - asahi-net *:②⑧ *:なお削除済み「[[#2024年|一般力学/ベクトル・一般力学/ベクトルの加法・一般力学/ベクトルの乗法]]」の主執筆者でもある。 *{{IPuser2|131.129.112.103}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:②⑦⑧⑨⑩⑬ *:その他 *::⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] *{{IPuser2|131.129.114.155}} - asahi-net *:②④⑦⑧⑨⑪⑫ *:なお削除済み「[[#2024年|一般力学/ベクトル・一般力学/ベクトルの加法・一般力学/ベクトルの乗法]]」の主執筆者でもある。 *{{IPuser2|131.129.114.156}} - asahi-net *:③④⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭ *{{IPuser2|131.129.115.141}} - asahi-net *:⑦⑭ *{{IPuser2|131.129.117.4}} - asahi-net *:⑦⑧⑨⑪ *{{IPuser2|131.129.117.56}} - asahi-net *:②⑧ *{{IPuser2|131.129.117.60}} - asahi-net *:② *{{IPuser2|131.129.119.15}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:②⑧ *{{IPuser2|134.90.149.139}} - デンマーク : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/134.90.149.139]  *:⑦ *{{IPuser2|141.98.254.131}} - グローバルブロック中(open proxy) *:その他 *::⑮解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下 *{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:③⑥⑦⑧⑨⑩⑮ - 削除暦あり *{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦⑧⑫ *{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦ *{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦ *{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦⑪ *{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|177.67.80.188}} - ブラジル : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/177.67.80.188]  *:⑥ *{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|183.76.11.17}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 *:⑦⑧⑨⑬ *{{IPuser2|183.76.156.68}} - asahi-net *:⑤⑧ *{{IPuser2|183.76.227.176}} - asahi-net *:④⑦ *{{IPuser2|183.76.232.71}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 *:④⑥⑨ *{{IPuser2|183.76.232.84}} - asahi-net *:⑦ *{{IPuser2|184.75.214.131}} - カナダ : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/184.75.214.131]  *:③⑦⑧⑪ *{{IPuser2|185.16.85.149}} - イギリス : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/185.16.85.149]   *:⑦(弁護自演?) *{{IPuser2|193.148.16.219}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦(弁護自演?) *{{IPuser2|198.54.129.69}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑪ *{{IPuser2|198.54.129.78}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑪ *{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|202.211.117.75}} - NIGIWAI-NET(すもと市民広場運営協議会) *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|211.120.68.252}} - asahi-net *:⑦⑧⑨⑪⑮ *{{IPuser2|211.124.122.65}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤⑧ *{{IPuser2|219.115.243.149}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:②⑤⑧ 以上から、以下のことが判断できます。 #上記①〜⑮の記事は、同一人物({{User2|おぶろーもふ}}氏)により作成されている。 #①〜⑥に関しては引き写し元の出版物が特定されており、確認中である。また、⑦⑨についても剽窃の疑義が出ている。 #作成者と思われる人物は、著作権の尊重について理解を示していない、また、open proxyを多用する、対話を拒否する場合がある、なりすましをしようとするなどWikiMediaProjectのルールの基本的理解に難がある。 上記のとおり、参加者の誰かが出典を確認し、その証言を持って削除するという正規の手続きとなると、削除依頼は長期に放置されるリスクがあります。著作権の軽視は最も避けるべき事項と考えますので、以上の状況を総合的に考え、コミュニティとして討議し処理を決めたいと考えます。 とりあえず、本日から2週間(5月31日まで)を目途とし、作成者が全て自らに著作権があることを証明できない場合、依頼の出ているものに関しては全て削除、その他、以下に列挙するものについても、オリジナルであることについて全く信用できず、また、プロジェクト参加においてそのような遵法精神のない著者のものを残すことは不適当であると考えますので、全削除ということで対応したいと考えます。 :⑦[[制御と振動の数学]]配下 :⑧[[聖書ヘブライ語入門]]配下 :⑨[[古典ギリシア語]]配下 :⑩[[アイスランド語]]配下 :⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]配下 :⑫[[測度論的確率論]]配下 :⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]配下 :⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] :⑮<del>ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]以下</del><u>解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下</u> 以上、ご意見等あれば、よろしくお願いします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :削除対象列挙に誤りがあったため、誤りを売り消し線で消し、下線部に修正しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月26日 (月) 10:15 (UTC) ::{{対処}}<span id="対処内容"/>予告していた5月31日が経過しました。その間、本件に関するご意見はいただいておらず、以下の事項については認められたものと認識し対処します。 ::#事実の概要 ::##以下に挙げるユーザーは、同一のユーザーである。 ::##*{{User2|おぶろーもふ}} ::##*{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} ::##*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|49.251.189.40}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.208.220.131}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.136}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.142}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.143}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|116.206.228.203}} - オーストラリア : 公開proxyの疑い 参考:[https://cleantalk.org/blacklists/116.206.228.203],[https://scamalytics.com/ip/116.206.228.203]  ::##*{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|118.243.44.194}}- asahi-net ::##*{{IPuser2|125.4.125.16}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|125.4.125.75}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|125.4.125.231}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|131.129.64.240}} - asahi-net 剽窃に関する議論参加([[トーク:解析学基礎/解析概論/第一類/数の概念]]) ::##*{{IPuser2|131.129.65.141}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|131.129.101.78}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.112.103}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|131.129.114.155}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.114.156}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.115.141}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.4}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.56}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.60}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.119.15}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|134.90.149.139}} - デンマーク : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/134.90.149.139]  ::##*{{IPuser2|141.98.254.131}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|177.67.80.188}} - ブラジル : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/177.67.80.188]  ::##*{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|183.76.11.17}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 ::##*{{IPuser2|183.76.156.68}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|183.76.227.176}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|183.76.232.71}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 ::##*{{IPuser2|183.76.232.84}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|184.75.214.131}} - カナダ : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/184.75.214.131]  ::##*{{IPuser2|185.16.85.149}} - イギリス : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/185.16.85.149]   ::##*{{IPuser2|193.148.16.219}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.129.69}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.129.78}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|202.211.117.75}} - NIGIWAI-NET(すもと市民広場運営協議会) ::##*{{IPuser2|211.120.68.252}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|211.124.122.65}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|219.115.243.149}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##このユーザーが立ち上げた記事は、以下のものである。なお、これらの記事に関して、上に挙げたユーザー以外の参加はほとんど見られない。 ::##*①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] ::##*②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] ::##*③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] ::##*④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] ::##*⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑦[[制御と振動の数学]]配下 ::##*⑧[[聖書ヘブライ語入門]]配下 ::##*⑨[[古典ギリシア語]]配下 ::##*⑩[[アイスランド語]]配下 ::##*⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]配下 ::##*⑫[[測度論的確率論]]配下 ::##*⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]配下 ::##*⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] ::##*⑮解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下 ::##2.であげた記事のうち、以下の記事に関しては、出版等がなされた著作物と強い共通が見られ著作権の侵害が強く疑われている。 ::##*①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] ::##*②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] ::##*③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] ::##*④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] ::##*⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] ::#事実の評価 ::##取得されているユーザーアカウントに対して、ブロック等の措置はなされていないにも関わらず、別名、IPでの投稿が多い。タイミングの多くは、投稿に関して著作権侵害等の疑いを示す問いかけや編集態度に対する問いかけがあった後であり、対話の回避を疑わせる。IPでの投稿に対する問いかけにも答える意思を見せない。一方で問いかけの対象ユーザーと異なるユーザーに擬しての回答と見られるものを返していると推定されるものがある。WikiMediaProject参加においての対話の重視に対する尊重の姿勢がない。 ::##匿名IP利用に際しても、発信ベンダーの目眩しの目的か、WikiMediaProjectでは忌避されている、オープンプロクシーの利用も目立つ。 ::##上記、認定事実の3.に見られるように著作権侵害が疑われる投稿が繰り返されており、著作権に関する尊重の念がない。なお、米国著作権法上で(少なくとも日本国内では認められない)認められるフェアユースに関しては誤った都合のいい理解をしている。 ::#評価に基づく措置 ::#:以上から、以下の措置を取りたいと思います。 ::##当該参加者は、日本語版ウィキブックスの参加者として適性を欠き参加者としてはふさわしくない。取得されているユーザーアカウントに対しては期限を定めないブロックの措置とします。 ::##したがって、今後、同様の編集傾向等を示し、なりすますなどして参加した場合、原則として削除又は差し戻しし不可視化、投稿ユーザーはブロック。 ::##現在、著作権侵害の疑いの出ている記事はツリー元を含め削除。 ::##その他、同一の参加者により投稿されたものに関しても、著作権侵害のリスクが有り、プロジェクトが抱えるべきリスクではないため削除します。 ::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) :::{{コメント2|報告}} 削除作業過程で以下の2IPユーザーが発見されています(「聖書ヘブライ語入門」関連執筆)。 :::*{{IPuser2|219.115.246.97}} - 株式会社ジェイコムウエスト :::*{{IPuser2|219.115.254.129}} - 株式会社ジェイコムウエスト :::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 16:32 (UTC) :::{{コメント2|報告}} 削除作業過程で以下の2IPユーザーが発見されています(「アイスランド語」関連執筆)。 :::*{{IPuser2|183.76.232.1757}} - asahi-net :::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 16:49 (UTC) === [[オートマトン/第一類/オートマトンとは]]・[[オートマトン/第一類/数学的準備/集合]]・[[オートマトン/第一類/順序機械]]・[[オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] === <span id="オートマトン"/> 富田悦次、横森貴著『オートマトン・言語理論』森北出版、2013年の1~16ページの内容とほとんど同じです。著作権侵害のため削除する必要があります。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月12日 (月) 13:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[圏論/代数系/古典的代数系]]・[[圏論/代数系/関係, 同値関係]]・[[圏論/代数系/順序]]・[[圏論/代数系/写像,演算]]・[[圏論/代数系/代数系]] === <span id="圏論"/> 大熊正『圏論(カテゴリー)』槙書店、1979年の1~19ページの文章と一致します。著作権侵害のため削除する必要があります。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月12日 (月) 13:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] === <span id="電磁気学"/> 砂川重信『理論電磁気学』紀伊國屋書店、1999年の書き写しです。[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積]]は437~438ページ、[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念]]は1~4ページ、[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]]は4~5ページの内容と一致します。著作権侵害のため削除する必要があります。 --[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月9日 (金) 14:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[中学受験ガイド/公立中学とのギャップ]]・[[中学受験ガイド/自由型と管理型]]・[[トーク:高校受験ガイド/高校偏差値についてのよくある誤解]]・[[トーク:高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]] === 無期限ブロックを受けた[[利用者:すじにくシチュー]]の別アカウントと思しき[[利用者:Househome100]]が新規作成したページです。なお、最後の[[トーク:高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]]はIPですが、文体が似ていること(「間違い」を「マチガイ」とカタカナ書きする、脈絡もなく「左翼運動家」「政治的活動」という言葉を使う)やページの執筆傾向(現行「化学」ではなく旧旧課程「化学II」を編集する)、出没時期などから同じ人物と思われます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 00:45 (UTC) :{{コメント2|コメント}} ブロックの判断に対して一定期間抗弁等は認められるでしょうから、1週間程度(5月10日を目途)様子は見たいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 03:12 (UTC) ::{{対処}} ブロック中のユーザーのなりすましアカウントによる作成ページと判断されたため削除しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月10日 (土) 15:30 (UTC) == 2024年 == === [[一般力学/ベクトル]]・[[一般力学/ベクトルの加法]]・[[一般力学/ベクトルの乗法]] === 山内恭彦『一般力学』岩波書店の1ページから8ページの内容と一致します。著作権侵害の可能性が高いため削除が必要です。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2024年5月2日 (木) 11:32 (UTC) :{{対処}} 約1年掲示をしましたが(この期間は、たまたまであって、必須条件ではありません)、依頼に対する反論がいずれからもなかったため、削除しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 02:59 (UTC) ==2023年== === [[小学校国語/おおきな かぶ]]・[[小学校国語/おむすびころりん‎]] === 前者については、[https://arasuji-m.com/okinakabu/]に一致。後者については、[http://hukumusume.com/douwa/koe/jap/03/15.htm]に一致。昔話のモチーフ自体は著作権の対象ではないというものの、具体的な表現については、著作権が及びます。前者については、HPの最下欄に「著作物表示」がなされていますし、後者については、[http://hukumusume.com/douwa/link_keisai.htm]に権利関係の取り扱いが記載されていますが、少なくとも引用元などの記載は、トラブル防止などの観点からは必須と考えます。これら権利関係の処理について不明であるため、一旦の削除を、もし存続させるのであれば権利関係について問題ない旨の注記等の追記を提案します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年7月25日 (火) 19:47 (UTC) ===[[Wikibooks:ウィキブックスに寄稿する]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- ページ名と無関係の内容であり、かつ、虚偽内容。なお、同一IPによりjawpの「日本貸金業協会」に書かれたものと同じ内容です。--[[利用者:Nnh|nnh]] ([[利用者・トーク:Nnh|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 01:32 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。--[[利用者:Nnh|nnh]] ([[利用者・トーク:Nnh|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 01:32 (UTC) : (報告) 即時削除されました。 [[利用者:MathXplore|MathXplore]] ([[利用者・トーク:MathXplore|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 10:22 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校歴史総合 (通常版)]]およびそのサブページ === 理由は以下の通りです。 #すでに[[高等学校歴史総合]]が存在し、同じ教科の教科書が二種類存在することは利用者にとっても不便であり、かつ無意味である。加筆修正は現行の[[高等学校歴史総合]]に行うことが適切である。 #ページ立ち上げの[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領]](以下、義務教育)氏による議論逃れの疑惑を払拭できないうえ、氏がグローバルロックされ、これ以上の更新が見込まれない。 #サブページも別ページのコピー&ペーストの上、中立性も疑わしい。 以上の観点から、削除が妥当だと考えられます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2023年7月8日 (土) 13:13 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2023年7月8日 (土) 13:13 (UTC) :{{対処}} 本件、長期に渡り掲示しましたが、削除に関して異論等がなかったため、削除を実施しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 04:44 (UTC) ==2022年== ===[[高等学校政治経済/経済/物価の動き]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''取り下げ・存続終了''' に決定しました。 ---- 狂った記述,他者を愚弄し侮辱する記述が垂れ流しされているうえ,もはや修正も不可能,削除すべし。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年4月6日 (水) 04:35 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。 :(削除依頼取り消し)再編集終了したので、削除依頼は撤回、取り消します。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2023年2月23日 (木) 07:50 (UTC) * (終了) 依頼者取り下げかつ他の意見もありませんので、一旦存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年8月26日 (土) 07:20 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> ===[[田絵うんこ]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- 明らかに悪戯で作成されたページ。 {{AFD|削除}}依頼者票。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2022年10月10日 (月) 01:07 (UTC) :対処しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2022年10月10日 (月) 03:07 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> ==2021年== ==={{非転送|(市立)尾道大対策}} → [[尾道大対策]]-[[Talk:尾道大対策|トーク]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- {{AFD|削除}} 依頼者票。現在リダイレクトになっているが、"(市立)"だけでは(どの市か)曖昧な名称であり不適切。有用な履歴があると判断し、通常の削除依頼として提出させていただきました。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) <small>削除対象ページを非転送リンクに変更--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年4月5日 (月) 16:57 (UTC)</small> * {{AFD|削除}} 依頼者の仰る通りで、曖昧な名称であり不適切。削除に賛成。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2023年5月28日 (日) 05:22 (UTC) ** {{対処}} 上記審議に従い削除しました。主著者であった [[Special:Contributions/210.235.37.126|210.235.37.126]] さんがコピペ改名を試みたようですが、その新ページ名が他の編集者各位に支持されず、削除に至りました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2024年5月13日 (月) 14:31 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> == 2020年 == === 高等学校国語表現 - [[トーク:高等学校国語表現|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.edu.yamanashi.ac.jp/wp-content/uploads/2019/12/e1d47e11e541a11e6bd67cf9a244bc1c.pdf]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:31 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) *{{AFD|削除}} 転載を確認。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) **{{対処}} 上記の合意に従い全版削除いたしました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年3月27日 (土) 04:04 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 ビジネス基礎]] - [[トーク:高等学校商業 ビジネス基礎|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- [https://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h17/syougyou/gaidance/bisinesskiso.htm]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** {{報告}} 著作権侵害で[[WB:SD|即時削除]]済み。お手すきの際に閉じて頂ければと思います。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 04:06 (UTC) *** [[File:Symbol_confirmed.svg|15px]] '''確認・終了''' Tomzo さんにより即時削除されていますので終了しましょう。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 総合実践]] - [[トーク:高等学校商業 総合実践|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h17/syougyou/gaidance/sougoujitsen.htm]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) *{{AFD|削除}} 転載を確認。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) ** {{AFD|対処}} 上記の審議に基づき全版削除しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 マーケティング]] - [[トーク:高等学校商業 マーケティング|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.gyakubiki.net/jc/discovery/theme/0800/0808]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** {{AFD|対処}} 上記の審議に基づき全版削除しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校音楽I]] - [[トーク:高等学校音楽I|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.nagano-c.ed.jp/tagawahs/gakkoshokai/H29_08on.pdf]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** (対処・削除)上記の審議どおり、全版削除いたしました。遅くなり申し訳ございません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年6月22日 (木) 11:21 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[総合的な学習の時間]] - [[トーク:総合的な学習の時間|トーク]] === [https://www.kyoiku-press.com/post-208282/]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。なお、原掲載者による著作権に対する態度は、[http://www.kyoiku-press.co.jp/copyright こちら]です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) === [[和声学/和声の基礎]] - [[トーク:和声学/和声の基礎|トーク]] 以下の一連の記事 === <span id="和声学"/> *[[和声学/和声の基礎]] *[[和声学/和声の基礎/調性と主音]] *[[和声学/和声の基礎/音階‎]] *[[和声学/和声の基礎/長音階と短音階‎]] *[[和声学/和声の基礎/24の調性‎]] *[[和声学/和声の基礎/7個の音度‎]] *[[和声学/和声の基礎/和音]] *[[和声学/和声の基礎/3和音‎]] 本記事の[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%92%8C%E5%A3%B0%E5%AD%A6&type=revision&diff=130114&oldid=16970 派生元の見出し]と[[w:外崎幹二|外崎幹二]]・[[w:島岡譲|島岡譲]]『和声の原理と実習』 ([[w:音楽之友社|音楽之友社]] 1958年)に関する章立て([https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000986587-00 国立国会図書館所蔵書書誌]・[https://www.hmv.co.jp/artist_%E5%A4%96%E5%B4%8E%E5%B9%B9%E4%BA%8C_000000000265817/item_%E5%92%8C%E5%A3%B0%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86%E3%81%A8%E5%AE%9F%E7%BF%92%EF%BC%9C%E5%A4%96%E5%B4%8E%E3%83%BB%E5%B3%B6%E5%B2%A1%EF%BC%9E_1680021 参考])と強く一致しており、内容について、同様の見出し構成を持つ[http://d8tywgizg.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E8%A3%BD%E4%BD%9C/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E7%AB%A0%E3%80%80%E5%92%8C%E9%9F%B3%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E 個人のブログ]に一致。以上から、本記事は『和声の原理と実習』から剽窃されたものと強く疑われます。本書は、以前、[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2486906 国立国会図書館デジタルコレクション]で公開されていた可能性がありますが、現在は著作権の観点から公開が停止されています。内容の一致については、引き続き検証しますが、著作権侵害の警告もかね取り急ぎ削除依頼いたします(どこかで書いたような)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 01:24 (UTC) :以下のページが、{{IPuser|183.76.232.71}}さんにより追加されたので、削除対象に追加します。内容は、上で紹介したブログに記載されたものと文言が同一です。 :*[[和声学/和声の基礎/構成上の3和音の種類]] :ご確認よろしくお願いします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 14:39 (UTC) ::(追加) ::*[[和声学/和声の基礎/同一和音の変形]] ::ご確認よろしくお願いします。--2020年8月1日 (土) 15:00 (UTC) ::*[[和声学/4声体の配置]] ::*[[和声学/4声体の配置/4声体]] ::以上追加。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年8月3日 (月) 15:31 (UTC) ::*[[和声学/4声体の配置/4声体の配置]] ::以上追加。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 18:10 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[ケインジアンアプローチ]] - [[トーク:ケインジアンアプローチ|トーク]] === <span id="ケインジアンアプローチ"/> 本記事の見出しと[https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000966171-00 このページ]の章立てが、完全に一致しており、本記事は[[w:新野幸次郎|新野幸次郎]]・[[w:置塩信雄|置塩信雄]]『ケインズ経済学』 ([[w:三一書房|三一書房]] 1957年)から剽窃されたものと強く疑われます。本書は、以前、[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3007330 国立国会図書館デジタルコレクション]で公開されていた可能性がありますが、現在は著作権の観点から公開が停止されています。内容の一致については、引き続き検証しますが、著作権侵害の警告もかね取り急ぎ削除依頼いたします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月13日 (月) 15:14 (UTC) * {{コメント2|コメント}} 皆さま、事実確認と賛否表明をお願いできますでしょうか。[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか、合致する版の範囲は全版か一部か、それとも合致しない不当な削除依頼か、合意形成が必要です。宜しくご協力の程お願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 12:09 (UTC) * {{コメント2|賛成r}}(削除) Kanjyさんのコメントで気づきました。ありがとうございます。こちらについて、当該剽窃元(と見られる書籍)と同じ見出しが初版から書かれており、なおかつそれ以降それらに付け加える形の編集が大半のようですので、ページそのものの削除が必要と思います。できれば当該書籍の本文との照らし合わせを行いたいところですが、あいにくこのような世情で、図書館も本の消毒などにより本の貸し出しまでに時間がかかるようですので、見出しの一致のみが判断材料となりますが(管理者の方の結論付けよりも前に該当書籍をお持ちの方が内容との不一致を報告された場合、この票を取り消します)、ページの削除に賛成いたします。<small>Kanjyさんのごもっともなご指摘を受け修正--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC)</small>--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月24日 (金) 08:15 (UTC) ** (コメント)@[[user:ダーフレ|ダーフレ]]さん、ここは削除依頼ですから「賛成」でなく「削除」か「存続」かでお願いできますでしょうか。「削除」のバリエーションとして「即時削除」「全削除」「版指定削除」等はアリです。<small>私 (Kanjy) が不用意に「賛否表明」と申し上げたのが誤解を招いたなら申し訳ありません。しかし、まさかダーフレさんがそんな初歩的なミスを犯されるとは。ダーフレさんがご反応くださったことは誠に有難く感謝に堪えませんが、ここに謹んで感謝と批判とお願いを申し上げる次第でございます。</small> --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) ** (コメント)[[User:Kanjy|Kanjy]]さん、ご指摘の通りです。ごめんなさい。--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC) * (コメント・皆さまへのお願い)皆さま、繰り返しますが、事実確認と賛否表明(削除か存続か)をお願いできますでしょうか。つまり、[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか否かを、ご自身での事実確認に基づいて表明してください。管理者は合意を確認の上で対処いたしますが、単に数だけでなく皆さまの審議内容を真摯に検討し、[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか否かの合意が成立していることを確認しています。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[経済学/経済とは何か]] - [[トーク:経済学/経済とは何か|トーク]] 以下の一連の記事=== <span id="経済学"/> 標記記事については、以下の通り、外部のブログとの一致が相当に見られます。即時削除でも良いレベルですが、内容の一致の確認を願いたく、削除依頼に上程します。なお、[[経済学/経済とは何か/需要曲線]]については、直接一致するページが発見できませんでしたが、他の記事が削除された場合、体系から外れた記事になりなすので、同時に削除すべきものと考えます。 *[[経済学/経済とは何か/そもそも経済学とは]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/29/051233] *[[経済学/経済とは何か/ミクロ経済学とマクロ経済学]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/054738] *[[経済学/経済とは何か/希少性と価格]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/061038] *[[経済学/経済とは何か/機会費用]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/163510] *[[経済学/経済とは何か/価格と需要と供給の関係]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/01/213728] *[[経済学/経済とは何か/供給曲線]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/02/044515] *[[経済学/経済とは何か/需要・供給の弾力性]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/05/044555] *[[経済学/経済とは何か/家計の消費]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/05/234606] 以上、確認のほどお願いいたします。--[[利用者:Mtodo|Mtodo]] ([[利用者・トーク:Mtodo|トーク]]) 2020年7月3日 (金) 18:28 (UTC) :(コメント)以上の依頼は、[[user:Tomzo|Tomzo]]のサブアカウントにて実施されています(アカウントの切り替えを忘れたため)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月3日 (金) 18:38 (UTC) :(追加)[[経済学/経済とは何か/家計の消費]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/09/045121]--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年7月8日 (水) 09:34 (UTC) :(追加)[[経済学/経済とは何か/企業の目的]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/09/050809] :(追加)[[経済学/経済とは何か/生産関数]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/11/044548]--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年7月8日 (水) 13:23 (UTC) (インデント戻します)さらに、以下のページを追加します。 *[[経済学/経済とは何か/利潤の最大化]] *[[経済学/経済とは何か/完全競争]] さて、変に完成度が高いなあ、と思っていましたがコピー元を発見しました。以上の記事は、 *井堀利宏『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』([https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%AD%A64%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%8C10%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A7%E3%81%96%E3%81%A3%E3%81%A8%E5%AD%A6%E3%81%B9%E3%82%8B-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%BA%95%E5%A0%80-%E5%88%A9%E5%AE%8F-ebook/dp/B07KP3R2HL/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr= Amazon]) の引き写しで、上のblog主もそれをコピーした模様です。 なお、冒頭部分は[https://www.yodobashi.com/product/100000009003060901/?gad1=&gad2=g&gad3=&gad4=446722669882&gad5=12028089362382000424&gad6=&gclid=Cj0KCQjwo6D4BRDgARIsAA6uN19F-7JRdOpZkIMKLEFAmlJWzyMqxQCCkaPcZpel8FcUC9qdv1-TFs4aAq6oEALw_wcB&xfr=pla yodobashi.com]の「無料サンプル(電子書籍版)を見る」で読むことができ、ひきつづきの部分は、[http://blog.livedoor.jp/toeicc/archives/6428119.html 別の個人ブログ]で確認することができます(このブログの最後に、出典が『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』である旨の記載がありますーそれでも著作権法違反ですが)。 以上、本件が市販の出版物からの剽窃であることを報告します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月11日 (土) 06:20 (UTC) * {{コメント2|コメント}} 皆さま、事実確認と賛否表明をお願いできますでしょうか。[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか、合致する版の範囲は全版か一部か、それとも合致しない不当な削除依頼か、合意形成が必要です。宜しくご協力の程お願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 12:09 (UTC) **{{コメント2|コメント}}そうですねー,上の2つ合わせてコメントしますが,確かにケインジアンに関しては見出しが一致していますね。経済学/経済とは何か/ については,正直文章にあまり魅力を感じないので,どうしても読む気にならず未確認ですが,常識的に,善意で行動されてると思われる方々が一致を指摘する以上,ある一致があるのだと思います。疑わしきは罰せずというのはいい言葉だと思いますが,問題によっては,あまりにも疑いが濃厚な場合は,何らかの暫定的な措置が取られてもいいと思います。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 21:10 (UTC) :{{Outdent|:}} * {{コメント2|賛成r}}(削除)確認しました。文言を変えたりは認められるものの、主として<del>ニュアンス</del>【修正:文の内容】が同じ【補足:(画像の内容を文にしたり、文末を変えたり)】ようですので、ページ群の削除に賛成いたします。<small>【Kanjyさんのご指摘を受け修正・補足--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC)】</small>--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月24日 (金) 08:15 (UTC) ** (コメント) @[[user:ダーフレ|ダーフレ]]さん、ここは削除依頼ですから「賛成」でなく「削除」か「存続」かでお願いできますでしょうか。「削除」のバリエーションとして「即時削除」「全削除」「版指定削除」等はアリですが。また、同じ考えの方々が各々のお考えとして「ニュアンスが一致する」意味内容を発信することはあり得ると思われますが、単にニュアンスが一致するだけで著作権侵害になるのでしょうか? むしろ、意味が全く違っても、表現を剽窃したパロディが著作権侵害になり得ます。著作権の観点から、改めて賛否(削除か存続か)を表明いただければ幸いです。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) ** (コメント)@[[User:Kanjy|Kanjy]]さん、ご指摘の通りです。ニュアンスという言葉を用いたことにも問題がありました。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。自分なりに考えた結果を反映させていただきましたので、確認ごいただけると幸いです。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC) *(コメント・質問・管理者より) [[user:ダーフレ|ダーフレ]] さんは、本件対象の全ページについて剽窃を確認され、全ページとも著作権侵害の疑い濃厚につき削除すべき、と意見表明されたものと理解して宜しいでしょうか? --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) ===[[テンプレート:独自研究の可能性]] - [[テンプレート・トーク:独自研究の可能性|トーク]]=== 独自研究内容の修正を他人に押し付けるのはまずいというトークページでの意見を受けて。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年6月17日 (水) 23:28 (UTC) * (存続) 誰かさんみたいにめちゃくちゃな事を書いてても注釈なしだとそれが日本語版ウィキブックスの「見解」なんだなと誤解される虞があるため。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 04:02 (UTC) * (削除)日本語版ウィキブックスなる統一された主体は存在しない。あらゆるページが履歴に署名された編集者の丁々発止のやり取りの中、現時点でその形で公開されているに過ぎない。めちゃくちゃな事書いてやがると思ったところで、このテンプレートを貼りつけて、対処して、解決したと思うのは、あまりにも安易なんじゃあない?あと誰かさんという言葉で他者を批判するのは明らかに駄目だろう。ちゃんとハンドル名書けよ。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 11:10 (UTC) :*(意見を変えて存続)他の人の文章に対しては全く必要ないが,すじ肉シチューなる人物の文章には絶対必要なので,(というかこの人物の文にはすべてこれを張るべき)存続に意見変えます。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年4月10日 (日) 03:21 (UTC) === [[刑法第195条]] === [https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%88%91%E6%B3%95%E7%AC%AC195%E6%9D%A1&diff=152767&oldid=152766 2020年3月12日 (木) 16:08 (UTC)の版]で[https://this.kiji.is/610299311565177953 共同通信社配信の記事]の文章が転載されました。著作権侵害のおそれがあります。なお、これより前に転載元の記事URLが追加されていますが、依頼ページには他に実質的な記載が条文しかなく、引用とみるために必要な主となる文章があるとはいえないため、引用とは判断できません。したがって、2020年3月12日 (木) 16:08 (UTC)の版から当該記載を除去する直前の 2020年3月12日 (木) 16:21‎ (UTC)の版まで計5版の版指定削除を依頼します。 --[[利用者:Kyube|kyube]] ([[利用者・トーク:Kyube|トーク]]) 2020年3月17日 (火) 03:19 (UTC) *(版指定削除)特定の版に、著作権侵害と思われる文章を確認しました。--<span class="plainlinks">[[利用者:令和少年|令和少年]]</span> <small>([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示します">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年3月20日 (金) 00:26 (UTC) **(対処・版指定削除)合意に基づき、ご依頼の5版を版指定削除いたしました。他の管理者の確認をお願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年5月17日 (日) 04:44 (UTC) ***本件、妥当な対処がなされている旨確認いたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 04:46 (UTC) === [[トイレ砂]] - [[トーク:トイレ砂|トーク]] === 内容が百科事典的であり、少なくとも「ペットの飼育」的な所(のサブページ)に移動すべきではないでしょうか。現時点では[[ハムスターの飼育#巣材]]からリンクされているものの、この内容であればjawpへのリンク設置などで十分と考えます。 * (削除)依頼者<!-- 提案者 -->票。 --{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年5月12日 (火) 11:52 (UTC) == 2019年 == === [[利用者:すじにくシチュー]] - [[利用者・トーク:すじにくシチュー|トーク]] === すじにくシチュー氏の利用者ページは、[[WB:WIN#主張を押し付ける場ではない]]に反していると思われます。理由を以下に述べたいと思います。 氏の利用者ページには、「〜への抗議」や「〜についての私の意見」などの'''個人的な意見を含む表記'''が数多くあります。それに加え、他人の過ちを書き立てては、騒いでいます。この事項は、WB:WINの「議論場ではない」に当たると考えられます。特に、[[利用者:すじにくシチュー#ウィキブックス日本語版への抗議]]は、あからさまです。また、「メモ」と言っておきながらも、自分なりの科学の証明を載せており、到底メモとは言えません。 第二に'''長すぎる'''。この利用者ページはとてつもなく長く、'''250キロバイト'''にのぼります。いくらメモとはいえ、長すぎますから、当人振り返って編集の材料にする可能性は極めて低いです。それから、氏は、批判(侮辱含め)を他利用者に積極的に書く人です。そのため利用者ページも、自らの意見をひたすら書いておくだけのページなのでしょう。 以上の理由から削除を要求します。--{{利用者:令和少年/オシ}} 2019年12月25日(水)17:36 (UTC) *(追加)特に[[WB:WIN]]に反していると思わしき節。不適切な言葉が使われている場合、かっこを付けて示します。ただ、「馬鹿」「アホ」「無能」は数えきれないほど多用しているので除きます。また、文の流れ的に不適切と考えられる場合も掲載します。 **[[利用者:すじにくシチュー#このページの利用法への文句への反論について]] **[[利用者:すじにくシチュー#透視図法]] **[[利用者:すじにくシチュー#他のウィキブックシアンの出鱈目]](馬鹿の一つ覚え) **[[利用者:すじにくシチュー#ウィキブックス日本語版への抗議]] **[[利用者:すじにくシチュー#科学界には「一次史料」的な考えが大学ですら理科教育に無い]](幼稚) **[[利用者:すじにくシチュー#日本の教育は3等国]](三流、三等国) **[[利用者:すじにくシチュー#中学校公民の人権教育の偽善]] **[[利用者:すじにくシチュー#動くコードを書く人を信用しよう]] **[[利用者:すじにくシチュー#メモ書き: 高校歴史教育のダメな点]] **[[利用者:すじにくシチュー#センター試験の地歴公民の悪問]] **[[利用者:すじにくシチュー#でもセンター英語も難しいですよ、という話]](うぬぼれた馬鹿) **[[利用者:すじにくシチュー#告発: 電気工学科はカリキュラムがメチャクチャ]] **[[利用者:すじにくシチュー#工業大学のカリキュラムはいろいろと腐ってる]](杜撰、稚拙) **[[利用者:すじにくシチュー#声明: 日本企業は戦後、就活で高度経済成長期に私大卒を差別をしたのではないか?]](ろくでもない) **[[利用者:すじにくシチュー#告発]] **[[利用者:すじにくシチュー#江戸時代の「鎖国」についての私の意見]] **[[利用者:すじにくシチュー#勉強時間を増やしただけの受験勝者なだけの教育インチキ評論家たち]](クソ、インチキ) **[[利用者:すじにくシチュー#証明丸暗記の物理学者・数学者は無能である]](偽物、独裁政治) **[[利用者:すじにくシチュー#「でもしか教師」たちに注意]](低脳) **[[利用者:すじにくシチュー#馬鹿でも大人になれる、馬鹿でも親になれる、PTA]](セックス) **[[利用者:すじにくシチュー#ペテン師の「大学の数学が仕事の役立つ」と言うペテン]](ペテン師) :反論は、然るべき場所でしていただきたいです。利用者ページに書かれても何一つ解決しません。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年5月2日 (土) 01:11 (UTC) *(削除)依頼者票。--{{利用者:令和少年/オシ}} 2020年1月3日(水)12:21 (UTC) *(削除)賛成です。4月26日現在、そのデータサイズは28万バイト(288キロバイト)を超え、さらにそのサイズは日に日に増大し、30万バイトに迫る勢いです。談話室で何位か具体的に示されていましたので、経過を報告させて頂くとそのサイズは第六位相当、あとすこしでトップファイブ入りを果たしてしまいます。また、私も全て査読する気力は湧きませんが、例えば、[[利用者:すじにくシチュー#透視図法]]は明らかに[[利用者:Honooo|Honooo]]様への[[w:Wikipedia:個人攻撃はしない|個人攻撃]]です。あまり長々と理由を書くのもよろしくないので、このあたりにしておきますが、明らかにガイドライン違反で、ウィキブックスとして相応しくないのに、残しておくのはそういった'''前例を作ってしまいかねない'''ので、早急な対応をお願いしたいです。--[[利用者:雪津風明石|雪津風明石]] ([[利用者・トーク:雪津風明石|トーク]]) 2020年4月26日 (日) 04:14 (UTC) * あえて票は投じませんが,この人が問題のある人なのは事実なんでしょうね…。大体この利用者ページの最新の投稿も,何でこんなこと書くのって気分なんですが(^^;;;…。これって誰の悪口なの?(^^;;;。とにかく悪口であることは,200% 間違いないよね(^^;;;。-- [[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年4月26日 (日) 06:21 (UTC) **依頼理由を修正いたしました。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年5月2日 (土) 00:20 (UTC) * 賛成です。あえてこれ以上は書きません。--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年5月4日 (月) 05:29 (UTC) *(削除)これはひどい。個人攻撃を含むような利用者ページを許してはなりません。依頼が提出されてから早1年半、管理者の方は一刻も早い対処をお願いします。--[[利用者:Bonfire12|Bonfire12]] ([[利用者・トーク:Bonfire12|トーク]]) 2020年5月26日 (火) 11:24 (UTC) * (削除) [https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=利用者:すじにくシチュー&action=info 292,397 バイト] というページの長さは[[特別:長いページ]]ベースで行くと第六位です。'''ある種の尊敬すら覚えます。'''このまま[[政治学概論]] (299,128 バイト)を抜いてトップ5に入るのもすじにくさんなら楽勝でしょう。しかしながら、問題があるページは葬り去らなければいけないため、削除票を投じます。 --[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2020年5月26日 (火) 12:40 (UTC) ** (追記) 興味が湧いて罵詈雑言の出現回数を調べてみました。結果は、「バカ」「馬鹿」は59+80回、「アホ」は2回、「無能」は11回でした。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2020年5月27日 (水) 04:44 (UTC) *(対処不能・審議継続)対処すべき管理者として申し上げます。利用者ページとして問題があることについては合意されたようですが、編集除去で問題が解決するのなら、管理者権限を振るってページを削除するわけにはいきません。誤ったページ名であれば移動または削除、著作権侵害等の法的問題には全削除または版指定削除、不適切または誤った内容が含まれる場合は原則として編集によって対処するものでしょう。例えば、ここで列挙された節は全て編集除去すべきとか、[[Special:PermaLink/80695|2014年4月]]頃の版に戻すべき、といったような合意が成立すれば [[w:WP:UP#他者による編集や削除依頼]] を準用して編集除去に持ち込むことも可能でしょう。お手数ですが、引き続きご審議の程お願いいたします。ご依頼から約8か月半、遅いコメントになったことをお詫び申し上げます。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) **@[[利用者:Kanjy|Kanjy]]さん 返信遅くなり(議論を丸投げしたようで)すみません。確かに貴方の仰る通りで、早とちりし過ぎました。差し戻しで充分と言ったところでしょう。「特定の」人物に対する個人攻撃などは見当たらないですし、差し戻しが妥当だと考えます。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年8月17日 (月) 14:12 (UTC) * (コメント・意見募集)[[user:Kanjy|Kanjy]]です。管理者による削除機能の行使が必要な問題が見落とされていれば、ぜひご指摘の程お願いいたします。管理者による削除に適さず、利用者ページには本人の裁量が相当に許容され、それでも利用者ページとして問題があるとお考えの方は、どうすればよいか<small>(何を取り除くべき、どの版に戻すべき、…)</small>を具体的に表明いただければ幸いです。いずれにしてもウィキブックス日本語版コミュニティとしての'''合意'''がない限り、現状維持となります。現状でOKというご意見ももちろん歓迎されますが、不毛な水掛け論を避け、これまでに示された問題に対し誤解を解くよう各種方針に基づいて具体的にご説明いただければ非常に助かります。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月21日 (金) 12:33 (UTC) :*(コメント) ざっと見たところ 34から41以外はほとんど全てが自身の主張であるだけに留まらず他者や組織への暴言・小馬鹿にした見下しが含まれているように見えました(あまりにも長く全て精査したわけではありませんが)。利用者ページに手出しするのは憚られるというのは理解できますが、「自分だけがWikibooksで○○を書いている、だから自分は偉い、他の人はみなバカだ」というような主張と態度を明に暗に続ければ話も変わってくるでしょう。--[[User:Angol Mois|Angol Mois]] 2020年8月22日 (土) 01:29 (UTC) **{{コメント2|提案}} [[特別:固定リンク/110062]]あたりに差し戻してはどうでしょう?当人の教育に関する意見程度であれば問題ないと思いますが、やはり見下す表現は別だと思います。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年8月22日 (土) 07:37 (UTC) * {{AFD|削除}}'''(条件付)'''まず、多くの方がご存知かと思いますが、当該ページに関しての議論が[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=Wikibooks:%E8%AB%87%E8%A9%B1%E5%AE%A4&oldid=156344#利用者ページの利用法について こちら]で行われていたということをご報告させていただいた上で、当該ページのどの部分を除去すべきかという点の前に、[[User:Kanjy|Kanjyさん]]の「編集除去で問題が解決するのなら、管理者権限を振るってページを削除するわけにはいきません。」というお言葉について、私は「編集除去では問題が解決しない」と考えています。当該ページは[[w:Wikipedia:利用者ページ]]で認められている(「プロジェクトの趣旨に合致するため明記されないが許容される内容」も含め)用法でないことは多くの方がご存知の通りですが、ページ全体でこのような「'''罵倒や偏見、怨念が混沌と存在している状況'''」が確認できることから、'''一部分だけでも残すのは困難'''な上、除去した部分に存在したそれらが問題となりうる可能性を捨てきれず、仮に編集除去で対処する(除去はSysopの方もしくは当該ユーザー本人が実行すべき)にしても、版指定削除等の対応が必要になりえます(ここまでは椎楽さんのご指摘を借用させていただいたものです)。この依頼や前述の談話室などで多くの方が問題箇所を指摘していらっしゃいますが、一見何も問題のなさそうな「{{節リンク|利用者:すじにくシチュー|私の著作権の放棄の宣言}}」を例にとってみても、ウィキメディア財団が[https://foundation.wikimedia.org/wiki/Terms_of_Use/ja#7._コンテンツの利用許諾 利用規約]で指定している「GFDL」「CC-BY-SA」に相反する内容であることが問題になるように、ほとんどの内容に問題があります。また、今挙げた例の「著作権放棄」が不可能であるという結論を出さなければ、削除した内容を安易に復帰させる可能性もあります。よって、「この結論をしっかりと出した上で、ページを削除すべき」と存じます。--{{利用者:ダーフレ/日本語|+}}2020年8月23日 (日) 14:02 (UTC) *(コメント・質問・管理者より)2020年8月23日の [[user:ダーフレ|ダーフレ]] さんからの削除意見は [[{{ns:project}}:削除の方針]] との関連が不明であり、賛同する意見が来たとしても、管理者として対処困難です。もし初版から最新版までの全版に法令違反等の法的問題があるとのご指摘でしたら、[[w:WP:DP#B]]をご参考に、具体的にどのような法的問題があるのかご指摘いただけませんか。ウィキメディアのウィキでは「落書きは差し戻し/編集除去」が原則であり、大抵の落書きは管理者による削除を要しません。また、この方の著作権放棄宣言には「法律的に可能なかぎり」と明記されており、各国の法令や財団が定めるライセンスとの対立については心配ないものと思われますが、それでも問題があれば具体的にご指摘いただけませんか。ダーフレさんへの質問を含みますが、他の皆さまのご見解ももちろん歓迎いたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) *(コメント・存続終了予告)今のところ方針に基づく合意の目処が立たず、このままでは「全削除」も「版指定削除」もできず、「特定の部分が不適切(除去すべきで再投稿不可)」等の合意に基づく「他者による編集」もできず、現状維持で存続終了とならざるを得ませんが、宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) **(コメント)いいですよ、仕方ないですからね。ただ私が思うところを 2点書いておくと、まずネット上で、しかもコミュニケーションを目的としない Wiki上で、参加者の十全な合意はそもそも手に入らないのではないかという疑問はあります。そしてもう一点、私の主観から行くと、議題になっている人物は問題のある人だと思いますし、事実上多くの言動にストレスを感じますが、一方でまじめに教科書を書く気が満々の人ですから、ウィキメディアプロジェクトの理念から言って、この人を強制的に排除することもできないし、強制力で行動を制限して規定することもできないと思います。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年9月6日 (日) 13:06 (UTC) *(コメント・情報提供)Wikipediaではこの方に対する「[[w:Wikipedia:コメント依頼/すじにくシチュー|コメント依頼]]」ならびに「[[w:Wikipedia:投稿ブロック依頼/すじにくシチュー|投稿ブロック依頼]]」が提出されました。--[[利用者:Shokupan|Shokupan]] ([[利用者・トーク:Shokupan|トーク]]) 2021年5月4日 (火) 05:06 (UTC) === 複数の非接続コンメンタール === 複数のコンメンタール記事を、「目次だけでその下が作成されていない」「他のどのページからもリンクされていない」「jawsに項目がない」を基準に削除を依頼します。該当ページは # [[コンメンタールガス事業法施行規則]] # [[コンメンタールダム使用権登録令]] # [[コンメンタールマンション標準管理規約(団地型)]] # [[コンメンタールマンション裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律施行規則]] # [[コンメンタールモーターボート競走法施行令]] # [[コンメンタールモーターボート競走法施行規則]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法施行令]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法施行規則]] # [[コンメンタール事業附属寄宿舎規程]] # [[コンメンタール人身保護規則]] # [[コンメンタール企業会計審議会令]] # [[コンメンタール企業担保登記規則]] です。この他にもまだ膨大な数が残っていますが、Sysopの方の負担が大変であること、jawsでの確認などの作業が面倒であることを理由に一旦区切りとさせていただきます。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年10月10日 (木) 07:05 (UTC) :{{コメント2|コメント}} 本件、依頼者主張のとおり、「目次だけでその下が作成されていない」「他のどのページからもリンクされていない」(「jawsに項目がない」は理由としては弱い)であって、コンメンタール自身全く解説が書かれないものに関しては、jawsとの棲み分けも考慮して濫造を注意しているという事情([[利用者・トーク:Preppedia#コンメンタールについて]]、[[利用者・トーク:Gggofuku#コンメンタールについて]]、[[利用者・トーク:Gggofuku#解説を書いてください]] 等参照)もあります。依頼のページについては条文本文すらなく「作成依頼」程度のもので、今後、成長の見込みが薄いものと考えます。1週間程度(6月10日目途)「解説つき」本文が作成されないようであれば「テスト投稿」と判断し削除したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 22:42 (UTC) ::{{対処}} 特に異論がなかったようなので、「削除」にて対応したいと思います。その他、他同様理由で削除対象となるページを確認しましたが700程度あり可読性を害するのでたたみます。以下の「表示」で内容は確認できます。一挙にやるとタイムラインが相当に流れるため、1日五十個程度を目処に進めたいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月11日 (水) 15:00 (UTC) :::{{cmt|報告}} 本件削除対応完了しました。5件ほどリンクのあるページを発見したので存続としました(ただし、リンク先1件で存続だと、今後同様の作成が行われかねないため、リンク先が5件程度になるようあらたの作成しました)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月26日 (木) 15:19 (UTC) {{NavTop}} ::削除依頼同等のページを発見したので削除対象として追加します・ ::#[[コンメンタール爆発物取締罰則]] ::#[[コンメンタール抵当証券法]] ::#[[コンメンタール旧破産法]] ::#[[会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] ::#[[コンメンタール立木ニ関スル法律]] ::#[[コンメンタール土地改良登記令]] ::#[[コンメンタール土地改良登記規則]] ::#[[コンメンタール土地改良法施行令]] ::#[[コンメンタール家事審判法施行法]] ::#[[コンメンタール老人福祉法]] ::#[[コンメンタール薬事法施行令]] ::#[[コンメンタール薬事法施行規則]] ::#[[コンメンタール電子記録債権法施行令]] ::#[[コンメンタール電子記録債権法施行規則]] ::#[[コンメンタール裁判員の参加する刑事裁判に関する法律]] ::#[[コンメンタール遺失物法施行令]] ::#[[コンメンタール遺失物法施行規則]] ::#[[コンメンタール獣医師法]] ::#[[コンメンタール獣医師法施行令]] ::#[[コンメンタール獣医師法施行規則]] ::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法施行令]] ::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法施行規則]] ::#[[コンメンタール標準貨物自動車運送約款]] ::#[[コンメンタール標準貨物軽自動車運送約款]] ::#[[コンメンタール標準引越運送約款]] ::#[[コンメンタール標準貨物軽自動車引越運送約款]] ::#[[コンメンタール標準宅配便運送約款]] ::#[[コンメンタール罰金等臨時措置法]] ::#[[コンメンタール組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律]] ::#[[人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律]] ::#[[コンメンタール不正アクセス行為の禁止等に関する法律]] ::#[[コンメンタール公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律]] ::#[[コンメンタール爆発物取締罰則]] ::#[[コンメンタール民生委員法]] ::#[[コンメンタール民生委員法施行令]] ::#[[コンメンタール民生委員及び児童委員表彰規則]] ::#[[コンメンタール児童福祉法施行令]] ::#[[コンメンタール児童福祉法施行規則]] ::#[[社会福祉法施行令]] ::#[[社会福祉法施行規則]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律施行令]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律施行規則]] ::#[[配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律]] ::#[[コンメンタール犯罪捜査のための通信傍受に関する法律]] ::#[[コンメンタール犯罪被害者等基本法]] ::#[[コンメンタール犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律]] ::以上--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 10:02 (UTC) :::追加 :::#[[中小企業における労働力の確保及び良好な雇用の機会の創出のための雇用管理の改善の促進に関する法律]] :::--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 10:13 (UTC) :::#[[コンメンタール漁業法施行法]] :::#[[出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律]] :::#[[商標法施行法]] :::#[[電気通信回線による登記情報の提供に関する法律]] :::#[[意匠法施行法]] :::#[[実用新案法施行法]] :::#[[コンメンタール船舶安全法]] :::--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 10:54 (UTC) :::#[[コンメンタール種苗法]] :::#[[コンメンタール政党助成法]] :::#[[コンメンタール更生保護事業法]] :::#[[コンメンタール火薬類取締法]] :::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律]] :::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法]] :::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法]] :::#[[コンメンタール信託業法]] :::#[[コンメンタール統計法]] :::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律]] :::#[[次世代育成支援対策推進法]] :::#[[コンメンタール担保付社債信託法]] :::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法]] :::#[[コンメンタール水産資源保護法]] :::#[[コンメンタール不動産の鑑定評価に関する法律]] :::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律]] :::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律]] :::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律]] :::#[[地域雇用開発促進法]] :::#[[港湾労働法]] :::#[[コンメンタール貨物利用運送事業法]] :::#[[コンメンタール地価税法]] :::#[[コンメンタール家内労働法]] :::#[[コンメンタール民間事業者による信書の送達に関する法律]] :::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律]] :::#[[コンメンタールインターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律]] :::#[[コンメンタール急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律]] :::#[[コンメンタール地価公示法]] :::#[[コンメンタール揮発油税法]] :::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法]] :::#[[コンメンタール石油石炭税法]] :::#[[コンメンタール老人福祉法]] :::#[[コンメンタール航空機燃料税法]] :::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律]] :::#[[コンメンタール法人特別税法]] :::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法]] :::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法]] :::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構法]] :::#[[コンメンタール災害救助法]] :::#[[コンメンタール郵便局株式会社法]] :::#[[コンメンタール関税法]] :::#<del>[[コンメンタール都市再開発法]]</del>条文作成あり。 :::#[[コンメンタール銀行法]] :::#[[コンメンタール医療法]] :::#[[コンメンタール文化財保護法]] :::#[[コンメンタール裁判員の参加する刑事裁判に関する法律]] :::#<del>[[コンメンタール国家公務員共済組合法]]</del>条文作成あり。 :::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律]] :::#[[コンメンタール土地改良法]] :::#<del>[[コンメンタール労働金庫法]]</del>条文作成あり。 :::#[[コンメンタール公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律]] :::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法]] :::#[[コンメンタール地方独立行政法人法]] :::#[[農業経営基盤強化促進法]] :::#[[コンメンタール大気汚染防止法]] :::#[[私立学校教職員共済法]] :::#[[政治資金規正法]] :::#[[コンメンタール土壌汚染対策法]] :::#[[コンメンタール土地家屋調査士法]] :::#[[コンメンタール国土利用計画法]] :::#[[コンメンタール宗教法人法]] :::#[[コンメンタール食品衛生法]] :::#[[コンメンタール火薬類取締法]] :::#[[外国為替及び外国貿易法]] :::#[[コンメンタール海上運送法]] :::#[[コンメンタール私立学校法]] :::#[[コンメンタール通関業法]] :::#[[コンメンタール覚せい剤取締法]] :::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業法]] :::#[[コンメンタール空港法]] :::#[[コンメンタール小型自動車競走法]] :::#[[コンメンタール水質汚濁防止法]] :::#[[道路整備特別措置法]] :::#[[コンメンタール鉄道事業法]] :::#[[コンメンタール通訳案内士法]] :::#[[コンメンタール自転車競技法]] :::#[[コンメンタール都市公園法]] :::#[[コンメンタール大麻取締法]] :::#[[コンメンタール港湾運送事業法]] :::#[[コンメンタール競馬法]] :::#[[コンメンタール武器等製造法]] :::#<del>[[コンメンタール国税通則法]]</del>条文作成あり。 :::#[[公認会計士法]] :::#[[コンメンタール確定給付企業年金法]] :::#[[確定給付企業年金法施行令]] :::#[[確定給付企業年金法施行規則]] :::#[[船員職業安定法]] :::#[[障害者自立支援法]] :::#[[コンメンタール総合法律支援法]] :::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法施行令]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法施行規則]] :::#[[コンメンタール介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律施行令]] :::#[[コンメンタール介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律施行規則]] :::#[[コンメンタール騒音規制法]] :::#[[コンメンタール振動規制法]] :::#[[コンメンタール著作権等管理事業法]] :::#[[コンメンタール歯科技工士法]] :::#[[コンメンタール柔道整復師法]] :::#[[コンメンタール理学療法士及び作業療法士法]] :::#[[コンメンタール歯科医師法]] :::#[[コンメンタール公有地の拡大の推進に関する法律施行令]] :::#[[コンメンタール公有地の拡大の推進に関する法律施行規則]] :::#[[下水道法]] :::#[[コンメンタール視能訓練士法]] :::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法]] :::#[[コンメンタール義肢装具士法]] :::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律]] :::#[[コンメンタール臨床工学技士法]] :::#[[コンメンタール救急救命士法]] :::#[[コンメンタール言語聴覚士法]] :::#[[コンメンタール診療放射線技師法]] :::#[[コンメンタール薬剤師法]] :::#[[高速道路株式会社法]] :::#[[心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律]] :::#[[精神保健及び精神障害者福祉に関する法律]] :::#[[国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律]] :::#[[モーターボート競走法]] :::#[[配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律]] :::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法]] :::#[[河川法施行令]] :::#[[コンメンタール精神保健福祉士法]] :::#[[航空法]] :::#[[労働保険審査官及び労働保険審査会法]] :::#[[労働保険審査官及び労働保険審査会法施行令]] :::#[[労働保険審査官及び労働保険審査会法施行規則]] :::#[[賃金の支払の確保等に関する法律施行令]] :::#[[賃金の支払の確保等に関する法律施行規則]] :::#[[コンメンタール教育職員免許法]] :::#[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則]] :::#[[コンメンタール高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行規則]] :::#[[学校教育法]] :::#[[保険業法]] :::#[[会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] :::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律]] :::#[[コンメンタール国家公務員災害補償法]] :::#[[コンメンタール地すべり等防止法]] :::#[[コンメンタール社会教育法]] :::#[[コンメンタール医療法施行令]] :::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法]] :::#[[コンメンタール河川法施行法]] :::#[[コンメンタール林業種苗法]] :::#[[コンメンタールクリーニング業法]] :::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法]] :::#[[コンメンタール児童手当法]] :::#[[コンメンタール美容師法]] :::#[[コンメンタール海岸法]] :::#[[コンメンタール海岸法施行令]] :::#[[コンメンタール海岸法施行規則]] :::#[[コンメンタール探偵業の業務の適正化に関する法律]] :::#[[コンメンタール地方揮発油税法]] :::#[[鉱業法施行法]] :::#[[コンメンタール臓器の移植に関する法律]] :::#[[コンメンタール建設機械抵当法]] :::#[[コンメンタール不当景品類及び不当表示防止法]] :::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律]] :::#[[大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律]] :::#[[コンメンタール調理師法]] :::#[[コンメンタール不正アクセス行為の禁止等に関する法律]] :::#[[コンメンタール特許法施行法]] :::#[[コンメンタールとん税法]] :::#[[道路交通事業抵当法]] :::#[[コンメンタール船舶安全法]] :::#[[意匠法施行法]] :::重複があるかもしれませんがとりあえず以上。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 18:43 (UTC) ::::さらに追加(ここからは、猶予期間を掲載後3日程度、ただし、上に示したものの政省令である場合は同時に削除することもあります)。 {{Col| ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール危険物の規制に関する規則]] ::::#[[コンメンタール総合法律支援法施行令]] ::::#[[コンメンタール総合法律支援法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険審査官及び社会保険審査会法施行令]] ::::#[[コンメンタール社会保険審査官及び社会保険審査会法施行規則]] ::::#[[コンメンタール医療法施行規則]] ::::#[[コンメンタール危険物の規制に関する政令]] ::::#[[確定拠出年金法施行令]] ::::#[[確定拠出年金法施行規則]] ::::#[[コンメンタール鉄道営業法]] ::::#[[コンメンタール遺言の方式の準拠法に関する法律]] ::::#[[罹災都市借地借家臨時処理法]] ::::#[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール戸籍法施行規則]] ::::#[[郵便法施行規則]] ::::#[[地方更生保護委員会事務局組織規則]] ::::#[[更生保護事業法施行規則]] ::::#[[更生保護施設における処遇の基準等に関する規則]] ::::#[[更生保護事業費補助金交付規則]] ::::#[[コンメンタール更生保護法]] ::::#[[更生保護委託費支弁基準]] ::::#[[更生保護法施行令]] ::::#[[船員に関する賃金の支払の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[保険医療機関及び保険薬局の指定並びに保険医及び保険薬剤師の登録に関する政令]] ::::#[[保険医療機関及び保険薬局の指定並びに保険医及び保険薬剤師の登録に関する省令]] ::::#[[地方独立行政法人法施行規則]] ::::#[[地方独立行政法人法施行令]] ::::#[[職業安定法施行規則]] ::::#[[職業安定法施行令]] ::::#[[労働基準法第18条第4項の規定に基づき使用者が労働者の預金を受け入れる場合の利率を定める省令]] ::::#[[公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律第2条第1項第三号の法人を定める政令]] ::::#[[公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律第8条第3項に規定する指定試験機関等を指定する省令]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行規則]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律]] ::::#[[農業経営基盤強化促進法施行規則]] ::::#[[農業経営基盤強化促進法による不動産登記に関する政令]] ::::#[[農業経営統計調査規則]] ::::#[[農業経営基盤強化促進法施行令]] ::::#[[筆界特定申請手数料規則]] ::::#[[登記手数料令]] ::::#[[登録免許税法施行規則]] ::::#[[登録免許税法施行令]] ::::#[[電気通信回線による登記情報の提供に関する法律施行規則]] ::::#[[電気通信回線による登記情報の提供に関する法律施行令]] ::::#[[国土調査法による不動産登記に関する政令]] ::::#[[土地区画整理法施行規則]] ::::#[[恩赦法施行規則]] ::::#[[不動産の管轄登記所等の指定に関する省令]] ::::#[[労働関係調整法施行令]] ::::#[[国民年金基金規則]] ::::#[[国民年金基金令]] ::::#[[国民年金基金及び国民年金基金連合会の財務及び会計に関する省令]] ::::#[[法人税法施行令]] ::::#[[私立学校教職員共済法の年金の額の改定に関する政令]] ::::#[[私立学校教職員共済法施行令]] ::::#[[恩給法]] ::::#[[情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律]] ::::#[[漁業手数料規則]] ::::#[[漁業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール漁業法施行法]] ::::#[[漁業法施行令]] ::::#[[日本銀行法施行規則]] ::::#[[日本銀行法施行令]] ::::#[[消防組織法]] ::::#[[コンメンタール商法施行規則]] ::::#[[コンメンタール商法施行法]] ::::#[[住民基本台帳法施行規則]] ::::#[[住民基本台帳法施行令]] ::::#[[国会議員互助年金法施行令を廃止する等の政令]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行令]] ::::#[[地方公務員等共済組合法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方公務員等共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行規則]] ::::#[[国家公務員退職手当法施行令]] ::::#[[コンメンタール国家公務員退職手当法]] ::::#[[刑事訴訟法第189条第1項および第199条第2項の規定に基づく司法警察員等の指定に関する規則]] ::::#[[刑事訴訟法第36条の2の資産及び同法第36条の3第1項の基準額を定める政令]] ::::#[[公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する法律]] ::::#[[生活保護法施行規則]] ::::#[[生活保護法施行令]] ::::#[[厚生年金基金規則]] ::::#<del>[[厚生年金基金令]]</del>条文記事あり ::::#[[国民年金法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令]] ::::#[[国民年金法による改定率の改定等に関する政令]] ::::#[[労働組合法施行令]] ::::#[[失業保険法及び労働者災害補償保険法の一部を改正する法律及び労働保険の保険料の徴収等に関する法律の施行に伴う労働省令の整備等に関する省令]]<!--当初確認ミス、確認後削除--> ::::#[[行政手続法施行令]] ::::#[[船員職業安定法施行規則]] ::::#[[船員職業安定法施行令]] ::::#[[石綿障害予防規則]] ::::#[[労働安全コンサルタント及び労働衛生コンサルタント規則]] ::::#[[電離放射線障害防止規則]] ::::#[[特定化学物質障害予防規則]] ::::#[[ボイラー及び圧力容器安全規則]] ::::#[[次世代育成支援対策推進法施行規則]] ::::#[[国家公務員制度改革基本法]] ::::#[[一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律]] ::::#[[労働者災害補償保険特別支給金支給規則]] ::::#[[労働者災害補償保険法施行令]] ::::#[[女性労働基準規則]] ::::#[[最低賃金審議会令]] ::::#[[最低賃金法施行規則]] ::::#[[障害者自立支援法施行規則]] ::::#[[育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則]] ::::#[[男女共同参画会議令]] ::::#[[男女共同参画社会基本法]] ::::#[[中小企業退職金共済法施行令]] ::::#[[外国為替の取引等の報告に関する省令]] ::::#[[外国為替に関する省令]] ::::#[[外国為替令]] ::::#[[鉱業抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール鉱業抵当法]] ::::#[[地方公営企業等の労働関係に関する法律]] ::::#[[地方公営企業法施行規則]] ::::#[[地方公営企業法施行令]] ::::#[[地方公営企業法]] ::::#[[コンメンタール海上運送法]] ::::#[[宅地建物取引業法施行令]] ::::#[[電気通信事業法施行規則]] ::::#[[電気通信事業法施行令]] ::::#[[電気事業法施行令]] ::::#[[電気工事士法施行規則]] ::::#[[電気工事士法施行令]] ::::#[[下水道法施行令]] ::::#[[地方自治法施行規程]] ::::#[[地方自治法施行規則]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行令]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行規則]] ::::#[[浄化槽法施行令]] ::::#[[民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律施行令]] ::::#[[民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく地域活動支援センターの設備及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール会計検査院法施行規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院事務総局事務分掌及び分課規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院規則の公布に関する規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院法]] ::::#[[コンメンタール会計検査院情報公開・個人情報保護審査会規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院の情報公開に関する権限又は事務の委任に関する規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院の保有する個人情報の保護に関する権限又は事務の委任に関する規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院審査規則]] ::::#[[コンメンタール地方財政法施行令]] ::::#[[コンメンタール会計検査院退職手当審査会規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院懲戒処分要求及び検定規則]] ::::#[[コンメンタール地方財政法]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく指定相談支援の事業の人員及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく指定障害者支援施設等の人員、設備及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール会社法及び会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う金融庁関係政令等の整備等に関する政令]] ::::#[[コンメンタール金融庁組織規則]] ::::#[[コンメンタール金融庁組織令]] ::::#[[コンメンタール金融庁設置法]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準]] ::::#[[障害者自立支援法施行規則]] ::::#[[障害者自立支援法施行令]] ::::#[[コンメンタール郵便貯金銀行及び郵便保険会社に係る移行期間中の業務の制限等に関する命令]] ::::#[[コンメンタール郵便局株式会社法施行規則]] ::::#[[コンメンタール郵便事業株式会社法施行規則]] ::::#[[コンメンタール郵便窓口業務の委託等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール国有資産等所在市町村交付金法]] ::::#[[コンメンタール特定多目的ダム法施行規則]] ::::#[[コンメンタール民間事業者による信書の送達に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール民間事業者による信書の送達に関する法律第37条の審議会等を定める政令]] ::::#[[コンメンタール官民競争入札等監理委員会令]] ::::#[[コンメンタール官民人材交流センター組織規則]] ::::#[[コンメンタール官民人材交流センター令]] ::::#[[コンメンタール公証人手数料令]] ::::#[[コンメンタール公証人法第13条の2の審議会等を定める政令]] ::::#[[コンメンタール公証人身元保証金令]] ::::#<del>[[コンメンタール公証人法施行規則]]</del>条文あり ::::#[[コンメンタール検察官・公証人特別任用等審査会令]] ::::#[[コンメンタール指定公証人の行う電磁的記録に関する事務に関する省令]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法施行令]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法]] ::::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律]] ::::#[[コンメンタール電子公告に関する登記事項を定める省令]] ::::#[[電子公告規則]] ::::#[[コンメンタール国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員互助年金の年額を職権により改定する場合の手続に関する総理府令]] ::::#[[コンメンタール国会議員の秘書の給与等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員互助年金法施行規則を廃止する等の省令]] ::::#[[コンメンタール国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール政府が承継した独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構債務に係る国債の取扱い等に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構又は鉄道事業者等が交付する一般旅客定期航路事業廃止等交付金に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構又は鉄道事業者等が締結する退職金支払確保契約に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法施行令]] ::::#[[高速道路事業等会計規則]] ::::#[[コンメンタール高速道路株式会社法施行規則]] ::::#[[高速道路株式会社法施行令]] ::::#[[コンメンタール有料道路自動料金収受システムを使用する料金徴収事務の取扱いに関する省令]] ::::#[[道路整備特別措置法施行規則]] ::::#[[道路整備特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法の規定により臨検等をする職員の身分を示す証票の様式を定める省令]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法の規定に基づく事業場の認定に関する規則]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法第32条の2の船舶の範囲を定める政令第二号及び第四号ロ(2)の区域を定める省令]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法第32条の漁船の範囲を定める政令]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法第32条の2の船舶の範囲を定める政令]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法及び船舶職員法の1部を改正する法律附則第6条の規定による船舶職員]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法及び船舶職員法の一部を改正する法律附則第三条に規定する経過措置に関する省令]] ::::#[[コンメンタール災害対策基本法施行規則]] ::::#[[コンメンタール災害対策基本法施行令]] ::::#[[コンメンタール災害対策基本法]] ::::#[[コンメンタール災害救助法施行規則]] ::::#[[コンメンタール災害救助法施行令]] ::::#[[コンメンタール公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法施行令]] ::::#[[コンメンタール活動火山対策特別措置法施行規則]] ::::#[[コンメンタール活動火山対策特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール活動火山対策特別措置法]] ::::#[[コンメンタール労働金庫法施行規則]] ::::#[[コンメンタール労働金庫法施行令]] ::::#[[コンメンタール海岸、林地荒廃防止施設、地すべり防止施設及び漁港に関し公共土木施設災害復旧]] ::::#[[コンメンタール鉄道事業法等の1部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める省令]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業法の施行に伴う経過措置に関する政令]] ::::#[[コンメンタール貨物流通事業者の氏名の変更の届出等の1本化した提出の手続を定める省令]] ::::#[[コンメンタール貨物利用運送事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貨物利用運送事業報告規則]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業輸送安全規則]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業報告規則]] ::::#[[コンメンタール鉄道事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール地すべり等防止法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地すべり等防止法施行令]] ::::#[[コンメンタール都市公園法施行規則]] ::::#[[コンメンタール都市公園法施行令]] ::::#[[コンメンタール都市公園法]] ::::#[[コンメンタール空港法施行規則]] ::::#[[コンメンタール空港法施行令]] ::::#[[道路法施行令]] ::::#[[道路法施行規則]] ::::#[[コンメンタール森林法施行令]] ::::#[[コンメンタール森林法施行規則]] ::::#[[コンメンタール港湾法施行令]] ::::#[[コンメンタール港湾法施行規則]] ::::#[[コンメンタール軌道法]] ::::#[[コンメンタール軌道法施行令]] ::::#[[コンメンタール軌道法施行規則]] ::::#[[コンメンタール砂防法施行規程]] ::::#[[コンメンタール担保付社債信託法施行令]] ::::#[[コンメンタール貸付信託法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貸付信託法施行令]] | ::::#[[コンメンタール貸付信託法]] ::::#[[信託法施行規則]] ::::#[[信託法施行令]] ::::#[[コンメンタール印紙税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール印紙税法施行令]] ::::#[[コンメンタール税理士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール税理士法施行令]] ::::#[[コンメンタール社会保険労務士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険労務士法施行令]] ::::#[[コンメンタール母子保健法施行規則]] ::::#[[コンメンタール母子保健法]] ::::#[[次世代育成支援対策推進法施行規則]] ::::#[[コンメンタール次世代育成支援対策推進法施行令]] ::::#[[コンメンタール地域保健法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地域保健法施行令]] ::::#[[コンメンタール地域保健法]] ::::#[[コンメンタール調理師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール調理師法施行令]] ::::#[[コンメンタール調理師法]] ::::#[[コンメンタール栄養士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール栄養士法施行令]] ::::#[[コンメンタール栄養士法]] ::::#[[コンメンタール食品衛生法施行規則]] ::::#[[コンメンタール食品衛生法施行令]] ::::#[[コンメンタール食品安全基本法]] ::::#[[中小企業退職金共済法施行令]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法施行規則]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法施行令]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法]] ::::#[[コンメンタール家内労働法施行規則]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法施行令]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法]] ::::#[[コンメンタール地方揮発油税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方揮発油税法]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法施行令]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法]] ::::#[[コンメンタールとん税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方交付税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方交付税法]] ::::#[[コンメンタール自動車重量譲与税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自動車重量譲与税法]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法施行令]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法施行令]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料税法施行令]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料税法]] ::::#[[コンメンタール石油石炭税法施行令]] ::::#[[コンメンタールたばこ税法施行規則]] ::::#[[コンメンタールたばこ税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地価税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価税法]] ::::#[[コンメンタール立木登記規則]] ::::#[[コンメンタール農業動産信用法施行令]] ::::#[[道路交通事業抵当登記規則]] ::::#[[道路交通事業抵当法施行規則]] ::::#[[道路交通事業抵当法施行令]] ::::#[[住民基本台帳法施行規則]] ::::#[[住民基本台帳法施行令]] ::::#[[コンメンタール観光施設財団抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール観光施設財団抵当法]] ::::#[[コンメンタール会社更生法施行令]] ::::#[[コンメンタール抵当証券法施行細則]] ::::#[[コンメンタール抵当証券法施行令]] ::::#<del>[[コンメンタール自動車抵当法]]</del>条文記事あり ::::#[[コンメンタール建設機械登記規則]] ::::#[[コンメンタール建設機械登記令]] ::::#[[コンメンタール建設機械抵当法施行規則]] ::::#[[コンメンタール建設機械抵当法施行令]] ::::#[[コンメンタール企業担保登記規則]] ::::#[[コンメンタール工場抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール半導体集積回路の回路配置に関する法律に基づく登録機関に関する省令]] ::::#[[コンメンタール探偵業の業務の適正化に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール信託業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール信託業法施行令]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行規則]] ::::#[[コンメンタール裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律施行令]] ::::#[[インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタールインターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール使用済自動車の再資源化等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール使用済自動車の再資源化等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法施行規則]] ::::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行規則]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行令]] ::::#[[火炎びんの使用等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール武器等製造法施行規則]] ::::#[[コンメンタール武器等製造法施行令]] ::::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール酒税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール酒税法施行令]] ::::#[[コンメンタール旅券法施行規則]] ::::#[[コンメンタール旅券法施行令]] ::::#[[コンメンタール覚せい剤取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール覚せい剤取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール投資信託財産の計算に関する規則]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律]] ::::#[[コンメンタール港湾運送事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自転車競技法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税定率法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税定率法施行令]] ::::#[[コンメンタール関税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税法施行令]] ::::#[[コンメンタール通関業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール通関業法施行令]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール小型自動車競走法施行規則]] ::::#[[コンメンタール小型自動車競走法施行令]] ::::#[[コンメンタール火薬類取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール火薬類取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール競馬法施行規則]] ::::#[[コンメンタール競馬法施行令]] ::::#[[船員職業安定法施行規則]] ::::#[[船員職業安定法施行令]] ::::#[[船員職業安定法]] ::::#[[コンメンタール大麻取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール林業種苗法施行規則]] ::::#[[コンメンタール林業種苗法施行令]] ::::#[[コンメンタール種苗法施行規則]] ::::#[[コンメンタール種苗法施行令]] ::::#[[実用新案登録令施行規則]] ::::#[[実用新案登録令]] ::::#[[実用新案法施行規則]] ::::#[[実用新案法施行令]] ::::#[[コンメンタール入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律による不動産登記に関する政令]] ::::#[[コンメンタール建設業附属寄宿舎規程]] ::::#[[コンメンタール政党助成法施行規則]] ::::#[[コンメンタール政党助成法施行令]] ::::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール理容師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール理容師法施行令]] ::::#[[コンメンタール理容師法]] ::::#[[コンメンタール美容師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール美容師法施行令]] ::::#[[測量法作業規程の準則]] ::::#[[意匠登録令施行規則]] ::::#[[意匠登録令]] ::::#[[意匠法施行規則]] ::::#[[商標登録令施行規則]] ::::#[[商標登録令]] ::::#[[商標法施行規則]] ::::#[[商標法施行令]] ::::#[[商標法施行法]] ::::#[[大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律施行令]] ::::#[[地方公務員等共済組合法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方公務員等共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行規則]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員退職手当法施行令]] ::::#[[コンメンタール国家公務員退職手当法]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行規則]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行令]] ::::#[[人質による強要行為等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール航空機の強取等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法施行規則]] ::::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法施行令]] ::::#[[コンメンタール宿泊約款]] ::::#[[コンメンタール労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール振動規制法施行規則]] ::::#[[コンメンタール振動規制法施行令]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律]] ::::#<del>[[裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律]]</del>条文記事あり ::::#[[コンメンタール刑事訴訟法施行法]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法施行令]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法]] ::::#[[コンメンタール臓器の移植に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール医師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール医師法施行令]] ::::#[[コンメンタール標準旅行業約款]] ::::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法施行令]] ::::#[[育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則]] ::::#[[道路構造令施行規則]] ::::#[[道路構造令]] ::::#[[コンメンタール航空法施行令]] ::::#[[コンメンタール電波法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電波法施行令]] ::::#[[コンメンタール内閣府本府組織令]] ::::#[[男女共同参画会議令]] ::::#[[男女共同参画社会基本法]] ::::#[[コンメンタール統計法施行規則]] ::::#[[コンメンタール統計法施行令]] ::::#[[コンメンタール利息制限法施行令]] ::::#[[出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律]] ::::#[[コンメンタール作業規程の準則]] ::::#[[コンメンタール水質汚濁防止法施行規則]] ::::#[[コンメンタール水質汚濁防止法施行令]] ::::#[[コンメンタール騒音規制法施行規則]] ::::#[[コンメンタール騒音規制法施行令]] ::::#[[コンメンタール貸金業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貸金業法施行令]] ::::#[[道路運送車両法施行規則]] ::::#[[道路運送車両法施行法]] ::::#[[道路運送車両法施行令]] ::::#[[コンメンタール車両制限令]] ::::#[[測量法作業規程の準則]] }} ::::以上、[[user:Preppedia]]さん作成分。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 09:50 (UTC) ::::追加(上記同様、猶予期間を掲載後3日程度)。 {{Col| ::::#[[コンメンタール地方税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール租税特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール租税特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法施行規則]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法施行令]] ::::#[[コンメンタール著作権等管理事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール水産資源保護法施行令]] ::::#[[コンメンタール文化財保護法の規定による処分等に関する聴聞、意見の聴取及び不服申立規則]] ::::#[[コンメンタール文化財保護法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価公示法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地価公示法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構の業務運営並びに財務及び会計に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構法施行令]] ::::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール循環型社会形成推進基本法]] ::::#[[コンメンタール自然環境保全法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自然環境保全法施行令]] ::::#[[コンメンタール都市再開発法施行令]] ::::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール自動車の保管場所の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタールガス事業法施行令]] ::::#[[コンメンタール裁判所法施行令]] ::::#[[コンメンタール裁判所法施行法]] ::::#[[コンメンタール警察法施行規則]] ::::#[[コンメンタール警察法施行令]] ::::#[[コンメンタール警察法]] ::::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール墓地、埋葬等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法施行規則]] | ::::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律施行令]] ::::#[[道路交通法施行令]] ::::#[[コンメンタール測量法施行令]] ::::#[[コンメンタール測量法施行規則]] ::::#[[コンメンタール旅行業法施行令]] ::::#[[コンメンタール旅行業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール銃砲刀剣類所持等取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール銃砲刀剣類所持等取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行令]] ::::#[[コンメンタール相続税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール相続税法施行令]] ::::#[[警備業法施行令]] ::::#[[コンメンタール公営住宅法]] ::::#[[コンメンタール信用金庫法]] ::::#[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則]] ::::#[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行令]] ::::#[[少年法]] ::::#[[郵便法]] ::::#[[地方財政再建促進特別措置法]] ::::#[[土地家屋調査士法施行規則]] ::::#[[土地家屋調査士法施行令]] ::::#[[鉱害賠償登録令]] ::::#[[鉱害賠償登録規則]] ::::#[[国土調査法施行令]] ::::#[[技術士法施行規則]] ::::#[[技術士法施行令]] ::::#[[予算決算及び会計令]] ::::#[[コンメンタール破産規則]] ::::#[[マンションの建替えの円滑化等に関する法律施行令]] ::::#[[住宅の品質確保の促進等に関する法律施行規則]] ::::#[[マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行令]] ::::#[[被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法]] ::::#[[コンメンタール国有財産法]] ::::#[[コンメンタール公有水面埋立法]]}} ::::以上、[[user:Gggofuku]]さん作成分。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 11:15 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタール特別家事審判規則]] ::::#[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール栄養士法]] ::::#[[コンメンタール介護保険法施行規則]] ::::#[[コンメンタール会社更生規則]] ::::#[[コンメンタール家事審判規則]] ::::#[[救命艇手規則]] ::::#[[コンメンタール公文書等の管理に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール歯科衛生士法]] ::::#[[コンメンタール製菓衛生師法]] ::::#[[コンメンタール日刊新聞紙の発行を目的とする株式会社の株式の譲渡の制限等に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 00:06 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタールあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール家畜商法]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 19:00 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタール悪臭防止法]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 19:12 (UTC) ::::(追加) ::::#[[一般社団法人および一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 00:35 (UTC) ::::(追加) ::::#[[特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 06:53 (UTC) {{NavBottom}} === [[ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]] - [[トーク:ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|トーク]] === [[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|ペルシア語/補遺/'''第一類'''/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]]のページ名間違いと思われます。執筆者がIPユーザーであり、ページの移動ができなかったことが原因と思われます。なお、[[利用者・トーク:183.76.11.17|作成者に尋ねている]]ものの、返答が得られませんでした。「答えたくない」「IPアドレスが変わって気づかなかった」の理由が考えられますが、「第一類」が入っている方の最も最近の編集者である方は最近別ジャンルを執筆されており、別人の可能性が高いため質問などを行っておりません。ただ、必要性がないページですので削除を依頼します。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月14日 (日) 12:31 (UTC) * (削除)提案者票--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月14日 (日) 12:31 (UTC) * (削除)当該ページならびに[[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]]を確認しました。明らかに重複しており依頼者ダーフレさんの指摘通りかと思われます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月14日 (日) 12:39 (UTC) *(削除)明らかな誤植。{{利用者:令和少年/オリジナル署名}} 2019年10月12日 (土) 02:03 (UTC) *(コメント・対処予告および別案)対処すべき管理者からの提案です。本件は[[ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|旧ページ]]の[[Special:PermaLink/134761|2019-03-26T14:12:42Z]]版と、[[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|新ページ]]の[[Special:PermaLink/134765|2019-03-26T15:10:01Z]]版とが、[[Special:Diff/134761/134765|完全に同一内容]]かつ同一IPアドレス[[Special:Contributions/183.76.11.17|183.76.11.17]]発であることに基づいたご依頼と理解いたします。後回しにされてきましたが、ご依頼通り旧ページを削除して宜しいでしょうか。敢えて管理者権限を振るって削除するより、単にリダイレクト化で済ますほうがスマートかもしれません。同じ管理者権限を振るうなら、特定版削除の応用で、旧ページの履歴を新ページに移して統合する「履歴統合」という技も可能です。個人的には単にリダイレクト化で済ますのが穏やかかと思いますが、皆さまいかがでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) *(コメント・対処予告)特に追加のご意見もないようですので、管理者としてはご依頼どおり旧ページを削除することになるかと思います。宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) *:2年越しの返信となるのですが,良いと思います。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2022年12月9日 (金) 10:01 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」における執筆者による執筆記事であり、同措置によって削除されております。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 22:29 (UTC) === [[大学受験参考書/数学]]- [[トーク:大学受験参考書/数学|トーク]] および[[小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ]] - [[トーク:小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ|トーク]]=== 前者は[[高等学校数学II/式と証明・高次方程式]]・[[高等学校数学II/微分・積分の考え]]で削除された内容を持ってきており、両ページでの議論逃れの場となっています。現在は白紙化されていますが、今後も他の高校数学で除去された内容をこちらに移転させることで議論逃れに利用されるおそれがあります。主執筆者ならびに他のユーザーから大学受験参考書にふさわしい内容もしくはそれに向けての案が提示されないのであれば削除が妥当と思われます。 後者は、主執筆者のすじにくシチュー氏が告白した[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E5%AD%A6%E7%BF%92/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%A7%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%82%92%E5%9F%B7%E7%AD%86%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%B8&oldid=138144]ように、一切の合意に基づかない主観丸出しの記事であり、現状としては[[Wikibooks:ウィキブックスは何でないか#主張を押し付ける場ではない]]に該当する独自研究のため、削除が妥当と考えられます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月2日 (火) 15:41 (UTC) *(削除)依頼者票--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月2日 (火) 15:41 (UTC) *(版指定削除または特定版削除)各ページの履歴を辿ったところ、議論逃れと思わしき投稿は見つけられました。しかし、一旦ページを全削除したからといって議論逃れが無くならない可能性はあると思いますし、ページを全削除するだけ無駄だと思います。今回は、版指定削除または特定版削除を行ってから、議論逃れをしたユーザーをブロックすべきではないでしょうか。--{{利用者:令和少年/オリジナル署名}}2019年7月3日(水)11:32 (UTC) * (削除)前者はなぜ除去されたのかわかっておられないまま移転しており、議論逃れとして言語道断と思います。後者は内容をWikibooks空間にすれば少しは認められた'''かも'''しれないですが。いずれにしても独自研究をあまり放置したくありませんね。ただ、ウィキブックス日本語版の現状で「独自研究を追放」すると何も残らないような気がします。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月22日 (月) 16:18 (UTC)- *(対処不能・審議継続)対処すべき管理者として申し上げます。他者に除去された内容を初版投稿者が逃避させた、ということでしょうか。しかし、両ページとも初版投稿者以外の方々によって活用されており、もはや削除するわけにいかなくなっていませんか。もし著作権侵害等の法的問題があれば版指定削除または特定版削除が必要になり得ますので、もしあればご指摘ください。そういった問題がなければ、いったん存続終了とせざるを得ないかもしれません。お手数ですが、引き続きご審議の程お願いいたします。遅いコメントになったことをお詫び申し上げます。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) * (コメント)いささか「初版投稿者以外の方々によって活用されており」という理由による存続は後者に対して認められるものではないように思われますが。前者は議論逃れの記述は全て白紙化を通して消去されており、依頼提出当時とは状況も異なりますので、存続も可能でしょう。外部からの転載等でもないようですから、版指定削除の類も必要ないかと思われます。'''もちろん議論逃れを行ったユーザーの行為を肯定するものではありませんし、その行いは糾弾されてしかるべき'''ですが。 そして、後者に関しましては、独自研究であることは明々白々で、存置させるのに見合った理由がないばかりか、ページの内容は一般の読者向けにあらずして(であるからして通常名前空間にあるのも不適切)方針やガイドライン、ヘルプ、ウィキプロジェクトの類でもなければ(仮にそうであったとしても認められない可能性が高いが)、[[テンプレート:Sakujo]]の「今後当ページに加えられた編集は無駄となる可能性があります」という記載をもって編集後の削除を寄稿者は了承しているものととらえ、よって存続させるに足る理由はないものと考えます。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年8月10日 (月) 13:27 (UTC) *(対処予告)前者は存続、後者は削除、ということで概ねコンセンサスができていると理解して宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月23日 (日) 10:16 (UTC) **{{コメント2|コメント}}当該ご理解(前者は存続、後者は削除)で相違ないと思います。特に後者は、プロジェクト運営の一環として議論記述されるべきものであって、書くとしても空間及び手続きが違います。現時点で対処しても良いのですが、1週間ほど様子を見て、異論が出ないようであれば、対処しましょう。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月3日 (火) 10:25 (UTC) ***{{対処}}議論の結果を踏まえ、[[大学受験参考書/数学]]は存続とし、「小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ」について削除にて対応いたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月11日 (水) 06:41 (UTC) === [[人称代名詞]] - [[トーク:人称代名詞|トーク]] === 一応「曖昧さ回避ページ」とはなっているものの、内容が * ラテン語での人称代名詞 * その他の言語→Wikipediaへのリンク であり、<nowiki>{{Wikipedia}}</nowiki>で代替できるためです。即時削除か迷ったものの、結局削除依頼を出させていただきます。なお、[[特別:孤立しているページ|孤立したページ]]であることも理由の一つです。--{{利用者:ダーフレ/English}}2019年3月1日 (金) 14:19 (UTC) * (削除)依頼者票。--{{利用者:ダーフレ/English}}2019年3月1日 (金) 14:22 (UTC) *(存続) 各種言語への誘導として有用と思います。今後の成長の見込みがあると思います。 -[[利用者:Naggy Nagumo|Naggy Nagumo]] ([[利用者・トーク:Naggy Nagumo|トーク]]) 2019年3月12日 (火) 14:14 (UTC) *<s>(存続)</s>(保留)''今後の加筆次第だと思います。''<s>成長の見込みあり</s>--[[利用者:令和少年|令和少年]] ([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]) 2019年7月4日(木)7:13(UTC) *{{cmt|コメント}}新たに、「[[:カテゴリ:水先案内のページ]]」というページのカテゴリーを作成しました、このページはこのカテゴリーになると思われるので、存続で良いと考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 22:55 (UTC) === [[テンプレート:テスト頻出]] - [[テンプレート・トーク:テスト頻出|トーク]] === ウィキブックスは教科書を作るプロジェクトですが、読者は学生のみを想定しているわけではないのでこういう類のテンプレートは不要ではないでしょうか。--[[利用者:新幹線|新幹線]] ([[利用者・トーク:新幹線|トーク]]) 2019年1月24日 (木) 04:31 (UTC) *(存続)本ウィキブックスは、いろんな人を対象に書かれております。だから、その中でも学生用に作られたテンプレートがあっても良いと思います。--[[利用者:令和少年|令和少年]] ([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]) 2019年6月22日 (土) 23:24 (UTC) * {{AFD|削除}}初版作成者です。今になって考えてみれば、このテンプレートの貼り付け基準は曖昧で、仮にこれによる編集合戦が起きることもなくはない上、そもそもテストの出題内容は担当教員の裁量に左右されるため、このテンプレートの貼りつけられた箇所がテストに出題されなかった時、読者は何を思うかなどの問題もあることから、削除票を投じます。個人的には、投稿者依頼として即時削除の票を出そうと思いましたが、[[テンプレート:Sakujo]]を貼り付けはった[[User:新幹線|新幹線さん]]の同意が得られていないことから、通常削除の票とします。--{{利用者:ダーフレ/English}}2020年8月7日 (金) 14:00 (UTC) ::{{対処}} 使用実績がなく、作成者による削除依頼が出ており、作成者以外の投稿は「削除依頼中」の表示であるため、初版作成者による削除依頼と同一視しても差し支えないと判断し、削除いたします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月3日 (火) 06:23 (UTC) == 2018年 == <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''取り下げ・存続終了''' に決定しました。 ---- === [[PHP Programming]] - [[トーク:PHP Programming]] === インポートされたばかりで恐縮ですが、すでに[[PHP]]がありますので、このページは必要ないのではないかと思います。なお、サブページである[[PHP Programming/Files]]は[[PHP/ファイル]]に移動することで対処できますので、親ページの削除には影響しないと思われます。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2018年3月9日 (金) 15:39 (UTC) :(<u>条件付き</u>削除予告+コメント)該当の記事は[[PHP Programming/Files]]をインポートする際に同時に取り込まれたものです。いずれ削除で対応しますが,先に[[PHP Programming/Files]]を[[PHP/ファイル]]に移動されるのを待ってから対応する予定で考えています。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 08:05 (UTC)<small>下線部追記。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 09:36 (UTC)</small> ::(追記)ただし,別の考えとしては,英語版の内容で日本語版のPHPの各サブページを徐々に置き換えていくという方法もありかもしれません。そこらへんを考えてからの対応でも良いかなと。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 09:36 (UTC) :::なるほど、インポートの仕様ということですね。英語版の内容を徐々に翻訳する予定でしたが、毎回要らない[[:en:PHP Programming]]を再インポートされては面倒です。では、わたしからもう1つインポート依頼を出して、翻訳予定のあるページを全て取り入れてからにしようかと思います。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2018年3月11日 (日) 06:46 (UTC) *(コメント・審議再開要請) ご依頼者 [[user:ネイ|ネイ]] さん、皆さん、本件はどうしましょう? 本件は削除すべきでしょうか? まだ待つべきでしょうか? それともリダイレクト化などを検討すべきでしょうか? このままでは対処も存続終了もできませんので、どうぞ宜しくお願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) **ウィキブックスにおける編集はしばらくは再開できそうにないので、今回は依頼取り下げとして終了し、今後必要があれば再度提出することがよろしいかと存じます。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2020年9月15日 (火) 05:27 (UTC) * (終了) 依頼者取り下げかつ他の意見もありませんので、一旦存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年8月26日 (土) 07:20 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> == 2016年 == <span id="wikiversity"></span> === [[Broken/wikiversity:メインページ]] - [[ノート:Broken/wikiversity:メインページ|ノート]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''存続''' に決定しました。 ---- すでに日本語版ウィキバーシティは発足しており、もう不要。[[Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書]]、[[Broken/wikiversity:ウィキバーシティ]]、[[Broken/wikiversity:参加者]]、[[Broken/wikiversity:開講依頼]]も、同様に不要。 --[[利用者:すじにくシチュー|すじにくシチュー]] ([[利用者・トーク:すじにくシチュー|トーク]]) 2016年2月27日 (土) 07:29 (UTC) # [[Broken/wikiversity:メインページ]] - [[トーク:Broken/wikiversity:メインページ|トーク]] # [[Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書]] - [[トーク:Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書|トーク]] # [[Broken/wikiversity:ウィキバーシティ]] - [[トーク:Broken/wikiversity:ウィキバーシティ|トーク]] # [[Broken/wikiversity:参加者]] - [[トーク:Broken/wikiversity:参加者|トーク]] # [[Broken/wikiversity:開講依頼]] - [[トーク:Broken/wikiversity:開講依頼|トーク]] 上に依頼対象ページを列挙しました。また、削除依頼テンプレート貼付をお忘れのようでしたので、先ほど代理で貼付しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2016年6月4日 (土) 04:20 (UTC) *(コメント・終了予告) 削除の合意が得られず、ひとまず存続終了とせざるを得ないかと思いますが、いかがでしょうか。存続の場合、各ページ名のうち「Broken/wikiversity:」の部分を「Wikiversity/」に改めることと、未だソフトリダイレクトでないページをソフトリダイレクト化することが必要かと思いますが。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月9日 (日) 08:28 (UTC) **(終了・存続)削除の合意が得られる見込みがなく、ひとまず存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 04:05 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> f6321fqoybfw9kue45jjhdq4dw10bmg 276269 276268 2025-06-28T09:01:42Z Tomzo 248 /* 量子化学/分子軌道 */ 276269 wikitext text/x-wiki [[Category:ウィキブックスのメンテナンス|削除依頼]] {{ショートカット|[[WB:AFD]]<br />[[WB:RFD]]<br />[[WB:VFD]]}} {{削除依頼}} また、[[wikijunior:メインページ|ウィキジュニア]]のページの削除依頼についてもこのページで行って下さい。 == 2025年 == === 分岐が不要なページ === *[[料理本/カレー・シチュー]] *:上記ページについては、[[トーク:料理本/カレー・シチュー#削除提案]]にて、[[利用者:Chasa_366|Chasa_366]]さんが主張されているとおり、[[料理本]]から直接[[料理本/カレー]]、[[料理本/シチュー]]にリンクを張っても支障がなく、分岐ページを設ける意味がないと考え、[[料理本]]記述修正の上、削除したいと考えます【議論の期間:2週間程度】。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月28日 (土) 08:51 (UTC) :*[[料理本/麺・粉物]] :*:本ページも同様の理由で追加します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月28日 (土) 08:56 (UTC) === 内容が全部除去されたページ === 以下のページの内容は、すべて除去されています。経緯は不明ですが、近日中に復帰または新たな執筆がないようであれば、削除したいと考えます【議論の期間:2週間程度】。 *[[小学校社会/1学年]] *[[小学校社会/2学年]] *[[高等学校地学/地学]] 以上。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月24日 (火) 00:15 (UTC) :(追加) :*[[高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]] :*:このページについては、移動がなされ残骸ページになっているものから、過去ページのリンクがなされている(WMPでは過去ログ等に使うものであり本文では通常用いない)ものと判断されるのですが、ページの継続の必要があるのでしょうか。本日から2週間程度を目処にご意見たまわりたく。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月26日 (木) 08:49 (UTC) === [[量子化学/分子軌道]] === 2023-07-23T00:12:08 [[user:Nermer314]]さんにより大部分が除去され、サブスタブ状態です。本テーマで加筆がないようであれば、テスト投稿ページとして削除したいと考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 22:21 (UTC) :議論の期間を表明し忘れていました。上記から、概ね2週間程度としたいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月28日 (土) 09:01 (UTC) === [[コンメンタール民事訴訟法/改訂]] === [[コンメンタール民事訴訟法/改訂]]と全く重複、存在意義不明。即時の、転送化でも構わないが、参照もされていないため、削除で対応したい。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 02:22 (UTC) === [[コンメンタール刑法/改訂]] === [[コンメンタール刑法/改訂]]と全く重複、存在意義不明。即時の、転送化でも構わないが、参照もされていないため、削除で対応したい。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 02:10 (UTC) === 著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置 === [[利用者:Nermer314|Nermer314]]さんから、以下のとおり、著作権侵害を理由とした削除依頼がなされています(順序を入れ替えました)。 *①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] *:(主執筆者) *:*{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|131.129.64.240}} *②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|131.129.101.78}} *:*{{IPuser2|131.129.114.155}} *:*{{IPuser2|131.129.117.56}} *:*{{IPuser2|131.129.117.60}} *:*{{IPuser2|131.129.119.15}} *:*{{IPuser2|118.243.44.194}} *:なお、ツリーリンクされてはいないが、以下の記事もこの系列と考えられる。 *:*[[古典的代数系]] *:(主執筆者) *::*{{User2|おぶろーもふ}} *::#*{{IPuser2|118.243.44.194}} *::#*{{IPuser2|125.4.125.75}} *:*[[順序]] *:(主執筆者) *::*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|131.129.119.15}} *③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|184.75.214.131}} *:なお、本記事に関しては、[http://blog.livedoor.jp/t_cogito_ergo_sum/archives/51546385.html]において、記事が剽窃であることにつき推認できます。 通常であれば、参加者の誰かが出典を確認し、その証言を持って削除すべきところですが、出典が専門書の場合も多く、参加者の少ない本wikibooksで、その方式を完遂することは困難かと考えており、この削除依頼は長期に放置される恐れがあるものと懸念します。 ただ、ここで言えるのは、以下のとおり、過去も同様の事象があり、作成者が同一人物である可能性が高いということです。 *④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|183.76.232.71}} *⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|49.251.189.40}} *:*{{IPuser2|118.243.44.194}} *:*{{IPuser2|125.4.125.16}} *:*{{IPuser2|125.4.125.231}} *:*{{IPuser2|183.76.156.68}} *:*{{IPuser2|211.124.122.65}} *:*{{IPuser2|219.115.243.149}} *⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|177.67.80.188}} *:*{{IPuser2|116.206.228.203}} *:*{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|183.76.232.71}} また、以下のツリーでも、著作権侵害に関する疑問が呈示されています([[トーク:制御と振動の数学|トーク]])。 *⑦[[制御と振動の数学]]配下のツリー *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.208.220.131}} *:*{{IPuser2|103.208.220.136}} *:*{{IPuser2|103.208.220.142}} *:*{{IPuser2|103.208.220.143}} *:*{{IPuser2|131.129.65.141}} *:*{{IPuser2|131.129.114.155}} *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|131.129.115.141}} *:*{{IPuser2|131.129.117.4}} *:*{{IPuser2|131.129.112.103}} *:*{{IPuser2|134.90.149.139}} *:*{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|183.76.11.17}} *:*{{IPuser2|183.76.227.176}} *:*{{IPuser2|183.76.232.84}} *:*{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|202.211.117.75}} *:*{{IPuser2|211.120.68.252}} 逆に各ユーザーの執筆記録をたどりましょう。 *{{User2|おぶろーもふ}} *:②⑤⑥ *:その他 *::⑧聖書ヘブライ語入門 - [[聖書ヘブライ語入門]] *{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} *:① 以下、IPユーザー *{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:①④⑦ *{{IPuser2|49.251.189.40}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤ *{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥⑧ *:その他 *::⑨古典ギリシア語 - [[古典ギリシア語]]以下 *:::なお、「ギリシャ語練習プリント」ー河島 思朗(監修)、小学館辞書編集部(編)との類似点多数。 *::⑩[[アイスランド語]] *{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥⑧⑨⑩ *{{IPuser2|103.208.220.131}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *:その他 *::⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]以下 *{{IPuser2|103.208.220.136}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|103.208.220.142}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|103.208.220.143}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨⑪ *{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) *:⑥⑧⑨⑩ *{{IPuser2|116.206.228.203}} - オーストラリア : 公開proxyの疑い 参考:[https://cleantalk.org/blacklists/116.206.228.203],[https://scamalytics.com/ip/116.206.228.203]  *:⑥ *{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|118.243.44.194}}- asahi-net *:②⑤ *{{IPuser2|125.4.125.16}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:②⑤⑧ *{{IPuser2|125.4.125.75}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:② *{{IPuser2|125.4.125.231}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤⑧ *{{IPuser2|131.129.64.240}} - asahi-net 剽窃に関する議論参加([[トーク:解析学基礎/解析概論/第一類/数の概念]]) *:① *{{IPuser2|131.129.65.141}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:⑦⑧⑨⑩⑪ *:その他 *::⑫測度論的確率論 - [[測度論的確率論]]以下 *::⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]以下 *{{IPuser2|131.129.101.78}} - asahi-net *:②⑧ *:なお削除済み「[[#2024年|一般力学/ベクトル・一般力学/ベクトルの加法・一般力学/ベクトルの乗法]]」の主執筆者でもある。 *{{IPuser2|131.129.112.103}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:②⑦⑧⑨⑩⑬ *:その他 *::⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] *{{IPuser2|131.129.114.155}} - asahi-net *:②④⑦⑧⑨⑪⑫ *:なお削除済み「[[#2024年|一般力学/ベクトル・一般力学/ベクトルの加法・一般力学/ベクトルの乗法]]」の主執筆者でもある。 *{{IPuser2|131.129.114.156}} - asahi-net *:③④⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭ *{{IPuser2|131.129.115.141}} - asahi-net *:⑦⑭ *{{IPuser2|131.129.117.4}} - asahi-net *:⑦⑧⑨⑪ *{{IPuser2|131.129.117.56}} - asahi-net *:②⑧ *{{IPuser2|131.129.117.60}} - asahi-net *:② *{{IPuser2|131.129.119.15}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:②⑧ *{{IPuser2|134.90.149.139}} - デンマーク : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/134.90.149.139]  *:⑦ *{{IPuser2|141.98.254.131}} - グローバルブロック中(open proxy) *:その他 *::⑮解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下 *{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:③⑥⑦⑧⑨⑩⑮ - 削除暦あり *{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦⑧⑫ *{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦ *{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦ *{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦⑪ *{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|177.67.80.188}} - ブラジル : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/177.67.80.188]  *:⑥ *{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|183.76.11.17}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 *:⑦⑧⑨⑬ *{{IPuser2|183.76.156.68}} - asahi-net *:⑤⑧ *{{IPuser2|183.76.227.176}} - asahi-net *:④⑦ *{{IPuser2|183.76.232.71}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 *:④⑥⑨ *{{IPuser2|183.76.232.84}} - asahi-net *:⑦ *{{IPuser2|184.75.214.131}} - カナダ : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/184.75.214.131]  *:③⑦⑧⑪ *{{IPuser2|185.16.85.149}} - イギリス : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/185.16.85.149]   *:⑦(弁護自演?) *{{IPuser2|193.148.16.219}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦(弁護自演?) *{{IPuser2|198.54.129.69}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑪ *{{IPuser2|198.54.129.78}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑪ *{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|202.211.117.75}} - NIGIWAI-NET(すもと市民広場運営協議会) *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|211.120.68.252}} - asahi-net *:⑦⑧⑨⑪⑮ *{{IPuser2|211.124.122.65}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤⑧ *{{IPuser2|219.115.243.149}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:②⑤⑧ 以上から、以下のことが判断できます。 #上記①〜⑮の記事は、同一人物({{User2|おぶろーもふ}}氏)により作成されている。 #①〜⑥に関しては引き写し元の出版物が特定されており、確認中である。また、⑦⑨についても剽窃の疑義が出ている。 #作成者と思われる人物は、著作権の尊重について理解を示していない、また、open proxyを多用する、対話を拒否する場合がある、なりすましをしようとするなどWikiMediaProjectのルールの基本的理解に難がある。 上記のとおり、参加者の誰かが出典を確認し、その証言を持って削除するという正規の手続きとなると、削除依頼は長期に放置されるリスクがあります。著作権の軽視は最も避けるべき事項と考えますので、以上の状況を総合的に考え、コミュニティとして討議し処理を決めたいと考えます。 とりあえず、本日から2週間(5月31日まで)を目途とし、作成者が全て自らに著作権があることを証明できない場合、依頼の出ているものに関しては全て削除、その他、以下に列挙するものについても、オリジナルであることについて全く信用できず、また、プロジェクト参加においてそのような遵法精神のない著者のものを残すことは不適当であると考えますので、全削除ということで対応したいと考えます。 :⑦[[制御と振動の数学]]配下 :⑧[[聖書ヘブライ語入門]]配下 :⑨[[古典ギリシア語]]配下 :⑩[[アイスランド語]]配下 :⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]配下 :⑫[[測度論的確率論]]配下 :⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]配下 :⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] :⑮<del>ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]以下</del><u>解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下</u> 以上、ご意見等あれば、よろしくお願いします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :削除対象列挙に誤りがあったため、誤りを売り消し線で消し、下線部に修正しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月26日 (月) 10:15 (UTC) ::{{対処}}<span id="対処内容"/>予告していた5月31日が経過しました。その間、本件に関するご意見はいただいておらず、以下の事項については認められたものと認識し対処します。 ::#事実の概要 ::##以下に挙げるユーザーは、同一のユーザーである。 ::##*{{User2|おぶろーもふ}} ::##*{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} ::##*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|49.251.189.40}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.208.220.131}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.136}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.142}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.143}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|116.206.228.203}} - オーストラリア : 公開proxyの疑い 参考:[https://cleantalk.org/blacklists/116.206.228.203],[https://scamalytics.com/ip/116.206.228.203]  ::##*{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|118.243.44.194}}- asahi-net ::##*{{IPuser2|125.4.125.16}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|125.4.125.75}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|125.4.125.231}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|131.129.64.240}} - asahi-net 剽窃に関する議論参加([[トーク:解析学基礎/解析概論/第一類/数の概念]]) ::##*{{IPuser2|131.129.65.141}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|131.129.101.78}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.112.103}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|131.129.114.155}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.114.156}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.115.141}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.4}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.56}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.60}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.119.15}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|134.90.149.139}} - デンマーク : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/134.90.149.139]  ::##*{{IPuser2|141.98.254.131}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|177.67.80.188}} - ブラジル : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/177.67.80.188]  ::##*{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|183.76.11.17}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 ::##*{{IPuser2|183.76.156.68}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|183.76.227.176}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|183.76.232.71}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 ::##*{{IPuser2|183.76.232.84}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|184.75.214.131}} - カナダ : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/184.75.214.131]  ::##*{{IPuser2|185.16.85.149}} - イギリス : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/185.16.85.149]   ::##*{{IPuser2|193.148.16.219}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.129.69}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.129.78}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|202.211.117.75}} - NIGIWAI-NET(すもと市民広場運営協議会) ::##*{{IPuser2|211.120.68.252}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|211.124.122.65}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|219.115.243.149}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##このユーザーが立ち上げた記事は、以下のものである。なお、これらの記事に関して、上に挙げたユーザー以外の参加はほとんど見られない。 ::##*①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] ::##*②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] ::##*③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] ::##*④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] ::##*⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑦[[制御と振動の数学]]配下 ::##*⑧[[聖書ヘブライ語入門]]配下 ::##*⑨[[古典ギリシア語]]配下 ::##*⑩[[アイスランド語]]配下 ::##*⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]配下 ::##*⑫[[測度論的確率論]]配下 ::##*⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]配下 ::##*⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] ::##*⑮解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下 ::##2.であげた記事のうち、以下の記事に関しては、出版等がなされた著作物と強い共通が見られ著作権の侵害が強く疑われている。 ::##*①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] ::##*②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] ::##*③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] ::##*④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] ::##*⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] ::#事実の評価 ::##取得されているユーザーアカウントに対して、ブロック等の措置はなされていないにも関わらず、別名、IPでの投稿が多い。タイミングの多くは、投稿に関して著作権侵害等の疑いを示す問いかけや編集態度に対する問いかけがあった後であり、対話の回避を疑わせる。IPでの投稿に対する問いかけにも答える意思を見せない。一方で問いかけの対象ユーザーと異なるユーザーに擬しての回答と見られるものを返していると推定されるものがある。WikiMediaProject参加においての対話の重視に対する尊重の姿勢がない。 ::##匿名IP利用に際しても、発信ベンダーの目眩しの目的か、WikiMediaProjectでは忌避されている、オープンプロクシーの利用も目立つ。 ::##上記、認定事実の3.に見られるように著作権侵害が疑われる投稿が繰り返されており、著作権に関する尊重の念がない。なお、米国著作権法上で(少なくとも日本国内では認められない)認められるフェアユースに関しては誤った都合のいい理解をしている。 ::#評価に基づく措置 ::#:以上から、以下の措置を取りたいと思います。 ::##当該参加者は、日本語版ウィキブックスの参加者として適性を欠き参加者としてはふさわしくない。取得されているユーザーアカウントに対しては期限を定めないブロックの措置とします。 ::##したがって、今後、同様の編集傾向等を示し、なりすますなどして参加した場合、原則として削除又は差し戻しし不可視化、投稿ユーザーはブロック。 ::##現在、著作権侵害の疑いの出ている記事はツリー元を含め削除。 ::##その他、同一の参加者により投稿されたものに関しても、著作権侵害のリスクが有り、プロジェクトが抱えるべきリスクではないため削除します。 ::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) :::{{コメント2|報告}} 削除作業過程で以下の2IPユーザーが発見されています(「聖書ヘブライ語入門」関連執筆)。 :::*{{IPuser2|219.115.246.97}} - 株式会社ジェイコムウエスト :::*{{IPuser2|219.115.254.129}} - 株式会社ジェイコムウエスト :::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 16:32 (UTC) :::{{コメント2|報告}} 削除作業過程で以下の2IPユーザーが発見されています(「アイスランド語」関連執筆)。 :::*{{IPuser2|183.76.232.1757}} - asahi-net :::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 16:49 (UTC) === [[オートマトン/第一類/オートマトンとは]]・[[オートマトン/第一類/数学的準備/集合]]・[[オートマトン/第一類/順序機械]]・[[オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] === <span id="オートマトン"/> 富田悦次、横森貴著『オートマトン・言語理論』森北出版、2013年の1~16ページの内容とほとんど同じです。著作権侵害のため削除する必要があります。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月12日 (月) 13:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[圏論/代数系/古典的代数系]]・[[圏論/代数系/関係, 同値関係]]・[[圏論/代数系/順序]]・[[圏論/代数系/写像,演算]]・[[圏論/代数系/代数系]] === <span id="圏論"/> 大熊正『圏論(カテゴリー)』槙書店、1979年の1~19ページの文章と一致します。著作権侵害のため削除する必要があります。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月12日 (月) 13:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] === <span id="電磁気学"/> 砂川重信『理論電磁気学』紀伊國屋書店、1999年の書き写しです。[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積]]は437~438ページ、[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念]]は1~4ページ、[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]]は4~5ページの内容と一致します。著作権侵害のため削除する必要があります。 --[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月9日 (金) 14:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[中学受験ガイド/公立中学とのギャップ]]・[[中学受験ガイド/自由型と管理型]]・[[トーク:高校受験ガイド/高校偏差値についてのよくある誤解]]・[[トーク:高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]] === 無期限ブロックを受けた[[利用者:すじにくシチュー]]の別アカウントと思しき[[利用者:Househome100]]が新規作成したページです。なお、最後の[[トーク:高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]]はIPですが、文体が似ていること(「間違い」を「マチガイ」とカタカナ書きする、脈絡もなく「左翼運動家」「政治的活動」という言葉を使う)やページの執筆傾向(現行「化学」ではなく旧旧課程「化学II」を編集する)、出没時期などから同じ人物と思われます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 00:45 (UTC) :{{コメント2|コメント}} ブロックの判断に対して一定期間抗弁等は認められるでしょうから、1週間程度(5月10日を目途)様子は見たいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 03:12 (UTC) ::{{対処}} ブロック中のユーザーのなりすましアカウントによる作成ページと判断されたため削除しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月10日 (土) 15:30 (UTC) == 2024年 == === [[一般力学/ベクトル]]・[[一般力学/ベクトルの加法]]・[[一般力学/ベクトルの乗法]] === 山内恭彦『一般力学』岩波書店の1ページから8ページの内容と一致します。著作権侵害の可能性が高いため削除が必要です。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2024年5月2日 (木) 11:32 (UTC) :{{対処}} 約1年掲示をしましたが(この期間は、たまたまであって、必須条件ではありません)、依頼に対する反論がいずれからもなかったため、削除しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 02:59 (UTC) ==2023年== === [[小学校国語/おおきな かぶ]]・[[小学校国語/おむすびころりん‎]] === 前者については、[https://arasuji-m.com/okinakabu/]に一致。後者については、[http://hukumusume.com/douwa/koe/jap/03/15.htm]に一致。昔話のモチーフ自体は著作権の対象ではないというものの、具体的な表現については、著作権が及びます。前者については、HPの最下欄に「著作物表示」がなされていますし、後者については、[http://hukumusume.com/douwa/link_keisai.htm]に権利関係の取り扱いが記載されていますが、少なくとも引用元などの記載は、トラブル防止などの観点からは必須と考えます。これら権利関係の処理について不明であるため、一旦の削除を、もし存続させるのであれば権利関係について問題ない旨の注記等の追記を提案します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年7月25日 (火) 19:47 (UTC) ===[[Wikibooks:ウィキブックスに寄稿する]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- ページ名と無関係の内容であり、かつ、虚偽内容。なお、同一IPによりjawpの「日本貸金業協会」に書かれたものと同じ内容です。--[[利用者:Nnh|nnh]] ([[利用者・トーク:Nnh|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 01:32 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。--[[利用者:Nnh|nnh]] ([[利用者・トーク:Nnh|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 01:32 (UTC) : (報告) 即時削除されました。 [[利用者:MathXplore|MathXplore]] ([[利用者・トーク:MathXplore|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 10:22 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校歴史総合 (通常版)]]およびそのサブページ === 理由は以下の通りです。 #すでに[[高等学校歴史総合]]が存在し、同じ教科の教科書が二種類存在することは利用者にとっても不便であり、かつ無意味である。加筆修正は現行の[[高等学校歴史総合]]に行うことが適切である。 #ページ立ち上げの[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領]](以下、義務教育)氏による議論逃れの疑惑を払拭できないうえ、氏がグローバルロックされ、これ以上の更新が見込まれない。 #サブページも別ページのコピー&ペーストの上、中立性も疑わしい。 以上の観点から、削除が妥当だと考えられます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2023年7月8日 (土) 13:13 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2023年7月8日 (土) 13:13 (UTC) :{{対処}} 本件、長期に渡り掲示しましたが、削除に関して異論等がなかったため、削除を実施しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 04:44 (UTC) ==2022年== ===[[高等学校政治経済/経済/物価の動き]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''取り下げ・存続終了''' に決定しました。 ---- 狂った記述,他者を愚弄し侮辱する記述が垂れ流しされているうえ,もはや修正も不可能,削除すべし。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年4月6日 (水) 04:35 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。 :(削除依頼取り消し)再編集終了したので、削除依頼は撤回、取り消します。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2023年2月23日 (木) 07:50 (UTC) * (終了) 依頼者取り下げかつ他の意見もありませんので、一旦存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年8月26日 (土) 07:20 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> ===[[田絵うんこ]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- 明らかに悪戯で作成されたページ。 {{AFD|削除}}依頼者票。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2022年10月10日 (月) 01:07 (UTC) :対処しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2022年10月10日 (月) 03:07 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> ==2021年== ==={{非転送|(市立)尾道大対策}} → [[尾道大対策]]-[[Talk:尾道大対策|トーク]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- {{AFD|削除}} 依頼者票。現在リダイレクトになっているが、"(市立)"だけでは(どの市か)曖昧な名称であり不適切。有用な履歴があると判断し、通常の削除依頼として提出させていただきました。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) <small>削除対象ページを非転送リンクに変更--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年4月5日 (月) 16:57 (UTC)</small> * {{AFD|削除}} 依頼者の仰る通りで、曖昧な名称であり不適切。削除に賛成。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2023年5月28日 (日) 05:22 (UTC) ** {{対処}} 上記審議に従い削除しました。主著者であった [[Special:Contributions/210.235.37.126|210.235.37.126]] さんがコピペ改名を試みたようですが、その新ページ名が他の編集者各位に支持されず、削除に至りました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2024年5月13日 (月) 14:31 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> == 2020年 == === 高等学校国語表現 - [[トーク:高等学校国語表現|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.edu.yamanashi.ac.jp/wp-content/uploads/2019/12/e1d47e11e541a11e6bd67cf9a244bc1c.pdf]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:31 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) *{{AFD|削除}} 転載を確認。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) **{{対処}} 上記の合意に従い全版削除いたしました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年3月27日 (土) 04:04 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 ビジネス基礎]] - [[トーク:高等学校商業 ビジネス基礎|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- [https://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h17/syougyou/gaidance/bisinesskiso.htm]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** {{報告}} 著作権侵害で[[WB:SD|即時削除]]済み。お手すきの際に閉じて頂ければと思います。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 04:06 (UTC) *** [[File:Symbol_confirmed.svg|15px]] '''確認・終了''' Tomzo さんにより即時削除されていますので終了しましょう。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 総合実践]] - [[トーク:高等学校商業 総合実践|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h17/syougyou/gaidance/sougoujitsen.htm]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) *{{AFD|削除}} 転載を確認。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) ** {{AFD|対処}} 上記の審議に基づき全版削除しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 マーケティング]] - [[トーク:高等学校商業 マーケティング|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.gyakubiki.net/jc/discovery/theme/0800/0808]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** {{AFD|対処}} 上記の審議に基づき全版削除しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校音楽I]] - [[トーク:高等学校音楽I|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.nagano-c.ed.jp/tagawahs/gakkoshokai/H29_08on.pdf]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** (対処・削除)上記の審議どおり、全版削除いたしました。遅くなり申し訳ございません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年6月22日 (木) 11:21 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[総合的な学習の時間]] - [[トーク:総合的な学習の時間|トーク]] === [https://www.kyoiku-press.com/post-208282/]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。なお、原掲載者による著作権に対する態度は、[http://www.kyoiku-press.co.jp/copyright こちら]です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) === [[和声学/和声の基礎]] - [[トーク:和声学/和声の基礎|トーク]] 以下の一連の記事 === <span id="和声学"/> *[[和声学/和声の基礎]] *[[和声学/和声の基礎/調性と主音]] *[[和声学/和声の基礎/音階‎]] *[[和声学/和声の基礎/長音階と短音階‎]] *[[和声学/和声の基礎/24の調性‎]] *[[和声学/和声の基礎/7個の音度‎]] *[[和声学/和声の基礎/和音]] *[[和声学/和声の基礎/3和音‎]] 本記事の[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%92%8C%E5%A3%B0%E5%AD%A6&type=revision&diff=130114&oldid=16970 派生元の見出し]と[[w:外崎幹二|外崎幹二]]・[[w:島岡譲|島岡譲]]『和声の原理と実習』 ([[w:音楽之友社|音楽之友社]] 1958年)に関する章立て([https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000986587-00 国立国会図書館所蔵書書誌]・[https://www.hmv.co.jp/artist_%E5%A4%96%E5%B4%8E%E5%B9%B9%E4%BA%8C_000000000265817/item_%E5%92%8C%E5%A3%B0%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86%E3%81%A8%E5%AE%9F%E7%BF%92%EF%BC%9C%E5%A4%96%E5%B4%8E%E3%83%BB%E5%B3%B6%E5%B2%A1%EF%BC%9E_1680021 参考])と強く一致しており、内容について、同様の見出し構成を持つ[http://d8tywgizg.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E8%A3%BD%E4%BD%9C/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E7%AB%A0%E3%80%80%E5%92%8C%E9%9F%B3%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E 個人のブログ]に一致。以上から、本記事は『和声の原理と実習』から剽窃されたものと強く疑われます。本書は、以前、[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2486906 国立国会図書館デジタルコレクション]で公開されていた可能性がありますが、現在は著作権の観点から公開が停止されています。内容の一致については、引き続き検証しますが、著作権侵害の警告もかね取り急ぎ削除依頼いたします(どこかで書いたような)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 01:24 (UTC) :以下のページが、{{IPuser|183.76.232.71}}さんにより追加されたので、削除対象に追加します。内容は、上で紹介したブログに記載されたものと文言が同一です。 :*[[和声学/和声の基礎/構成上の3和音の種類]] :ご確認よろしくお願いします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 14:39 (UTC) ::(追加) ::*[[和声学/和声の基礎/同一和音の変形]] ::ご確認よろしくお願いします。--2020年8月1日 (土) 15:00 (UTC) ::*[[和声学/4声体の配置]] ::*[[和声学/4声体の配置/4声体]] ::以上追加。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年8月3日 (月) 15:31 (UTC) ::*[[和声学/4声体の配置/4声体の配置]] ::以上追加。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 18:10 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[ケインジアンアプローチ]] - [[トーク:ケインジアンアプローチ|トーク]] === <span id="ケインジアンアプローチ"/> 本記事の見出しと[https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000966171-00 このページ]の章立てが、完全に一致しており、本記事は[[w:新野幸次郎|新野幸次郎]]・[[w:置塩信雄|置塩信雄]]『ケインズ経済学』 ([[w:三一書房|三一書房]] 1957年)から剽窃されたものと強く疑われます。本書は、以前、[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3007330 国立国会図書館デジタルコレクション]で公開されていた可能性がありますが、現在は著作権の観点から公開が停止されています。内容の一致については、引き続き検証しますが、著作権侵害の警告もかね取り急ぎ削除依頼いたします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月13日 (月) 15:14 (UTC) * {{コメント2|コメント}} 皆さま、事実確認と賛否表明をお願いできますでしょうか。[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか、合致する版の範囲は全版か一部か、それとも合致しない不当な削除依頼か、合意形成が必要です。宜しくご協力の程お願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 12:09 (UTC) * {{コメント2|賛成r}}(削除) Kanjyさんのコメントで気づきました。ありがとうございます。こちらについて、当該剽窃元(と見られる書籍)と同じ見出しが初版から書かれており、なおかつそれ以降それらに付け加える形の編集が大半のようですので、ページそのものの削除が必要と思います。できれば当該書籍の本文との照らし合わせを行いたいところですが、あいにくこのような世情で、図書館も本の消毒などにより本の貸し出しまでに時間がかかるようですので、見出しの一致のみが判断材料となりますが(管理者の方の結論付けよりも前に該当書籍をお持ちの方が内容との不一致を報告された場合、この票を取り消します)、ページの削除に賛成いたします。<small>Kanjyさんのごもっともなご指摘を受け修正--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC)</small>--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月24日 (金) 08:15 (UTC) ** (コメント)@[[user:ダーフレ|ダーフレ]]さん、ここは削除依頼ですから「賛成」でなく「削除」か「存続」かでお願いできますでしょうか。「削除」のバリエーションとして「即時削除」「全削除」「版指定削除」等はアリです。<small>私 (Kanjy) が不用意に「賛否表明」と申し上げたのが誤解を招いたなら申し訳ありません。しかし、まさかダーフレさんがそんな初歩的なミスを犯されるとは。ダーフレさんがご反応くださったことは誠に有難く感謝に堪えませんが、ここに謹んで感謝と批判とお願いを申し上げる次第でございます。</small> --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) ** (コメント)[[User:Kanjy|Kanjy]]さん、ご指摘の通りです。ごめんなさい。--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC) * (コメント・皆さまへのお願い)皆さま、繰り返しますが、事実確認と賛否表明(削除か存続か)をお願いできますでしょうか。つまり、[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか否かを、ご自身での事実確認に基づいて表明してください。管理者は合意を確認の上で対処いたしますが、単に数だけでなく皆さまの審議内容を真摯に検討し、[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか否かの合意が成立していることを確認しています。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[経済学/経済とは何か]] - [[トーク:経済学/経済とは何か|トーク]] 以下の一連の記事=== <span id="経済学"/> 標記記事については、以下の通り、外部のブログとの一致が相当に見られます。即時削除でも良いレベルですが、内容の一致の確認を願いたく、削除依頼に上程します。なお、[[経済学/経済とは何か/需要曲線]]については、直接一致するページが発見できませんでしたが、他の記事が削除された場合、体系から外れた記事になりなすので、同時に削除すべきものと考えます。 *[[経済学/経済とは何か/そもそも経済学とは]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/29/051233] *[[経済学/経済とは何か/ミクロ経済学とマクロ経済学]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/054738] *[[経済学/経済とは何か/希少性と価格]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/061038] *[[経済学/経済とは何か/機会費用]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/163510] *[[経済学/経済とは何か/価格と需要と供給の関係]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/01/213728] *[[経済学/経済とは何か/供給曲線]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/02/044515] *[[経済学/経済とは何か/需要・供給の弾力性]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/05/044555] *[[経済学/経済とは何か/家計の消費]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/05/234606] 以上、確認のほどお願いいたします。--[[利用者:Mtodo|Mtodo]] ([[利用者・トーク:Mtodo|トーク]]) 2020年7月3日 (金) 18:28 (UTC) :(コメント)以上の依頼は、[[user:Tomzo|Tomzo]]のサブアカウントにて実施されています(アカウントの切り替えを忘れたため)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月3日 (金) 18:38 (UTC) :(追加)[[経済学/経済とは何か/家計の消費]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/09/045121]--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年7月8日 (水) 09:34 (UTC) :(追加)[[経済学/経済とは何か/企業の目的]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/09/050809] :(追加)[[経済学/経済とは何か/生産関数]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/11/044548]--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年7月8日 (水) 13:23 (UTC) (インデント戻します)さらに、以下のページを追加します。 *[[経済学/経済とは何か/利潤の最大化]] *[[経済学/経済とは何か/完全競争]] さて、変に完成度が高いなあ、と思っていましたがコピー元を発見しました。以上の記事は、 *井堀利宏『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』([https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%AD%A64%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%8C10%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A7%E3%81%96%E3%81%A3%E3%81%A8%E5%AD%A6%E3%81%B9%E3%82%8B-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%BA%95%E5%A0%80-%E5%88%A9%E5%AE%8F-ebook/dp/B07KP3R2HL/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr= Amazon]) の引き写しで、上のblog主もそれをコピーした模様です。 なお、冒頭部分は[https://www.yodobashi.com/product/100000009003060901/?gad1=&gad2=g&gad3=&gad4=446722669882&gad5=12028089362382000424&gad6=&gclid=Cj0KCQjwo6D4BRDgARIsAA6uN19F-7JRdOpZkIMKLEFAmlJWzyMqxQCCkaPcZpel8FcUC9qdv1-TFs4aAq6oEALw_wcB&xfr=pla yodobashi.com]の「無料サンプル(電子書籍版)を見る」で読むことができ、ひきつづきの部分は、[http://blog.livedoor.jp/toeicc/archives/6428119.html 別の個人ブログ]で確認することができます(このブログの最後に、出典が『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』である旨の記載がありますーそれでも著作権法違反ですが)。 以上、本件が市販の出版物からの剽窃であることを報告します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月11日 (土) 06:20 (UTC) * {{コメント2|コメント}} 皆さま、事実確認と賛否表明をお願いできますでしょうか。[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか、合致する版の範囲は全版か一部か、それとも合致しない不当な削除依頼か、合意形成が必要です。宜しくご協力の程お願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 12:09 (UTC) **{{コメント2|コメント}}そうですねー,上の2つ合わせてコメントしますが,確かにケインジアンに関しては見出しが一致していますね。経済学/経済とは何か/ については,正直文章にあまり魅力を感じないので,どうしても読む気にならず未確認ですが,常識的に,善意で行動されてると思われる方々が一致を指摘する以上,ある一致があるのだと思います。疑わしきは罰せずというのはいい言葉だと思いますが,問題によっては,あまりにも疑いが濃厚な場合は,何らかの暫定的な措置が取られてもいいと思います。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 21:10 (UTC) :{{Outdent|:}} * {{コメント2|賛成r}}(削除)確認しました。文言を変えたりは認められるものの、主として<del>ニュアンス</del>【修正:文の内容】が同じ【補足:(画像の内容を文にしたり、文末を変えたり)】ようですので、ページ群の削除に賛成いたします。<small>【Kanjyさんのご指摘を受け修正・補足--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC)】</small>--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月24日 (金) 08:15 (UTC) ** (コメント) @[[user:ダーフレ|ダーフレ]]さん、ここは削除依頼ですから「賛成」でなく「削除」か「存続」かでお願いできますでしょうか。「削除」のバリエーションとして「即時削除」「全削除」「版指定削除」等はアリですが。また、同じ考えの方々が各々のお考えとして「ニュアンスが一致する」意味内容を発信することはあり得ると思われますが、単にニュアンスが一致するだけで著作権侵害になるのでしょうか? むしろ、意味が全く違っても、表現を剽窃したパロディが著作権侵害になり得ます。著作権の観点から、改めて賛否(削除か存続か)を表明いただければ幸いです。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) ** (コメント)@[[User:Kanjy|Kanjy]]さん、ご指摘の通りです。ニュアンスという言葉を用いたことにも問題がありました。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。自分なりに考えた結果を反映させていただきましたので、確認ごいただけると幸いです。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC) *(コメント・質問・管理者より) [[user:ダーフレ|ダーフレ]] さんは、本件対象の全ページについて剽窃を確認され、全ページとも著作権侵害の疑い濃厚につき削除すべき、と意見表明されたものと理解して宜しいでしょうか? --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) ===[[テンプレート:独自研究の可能性]] - [[テンプレート・トーク:独自研究の可能性|トーク]]=== 独自研究内容の修正を他人に押し付けるのはまずいというトークページでの意見を受けて。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年6月17日 (水) 23:28 (UTC) * (存続) 誰かさんみたいにめちゃくちゃな事を書いてても注釈なしだとそれが日本語版ウィキブックスの「見解」なんだなと誤解される虞があるため。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 04:02 (UTC) * (削除)日本語版ウィキブックスなる統一された主体は存在しない。あらゆるページが履歴に署名された編集者の丁々発止のやり取りの中、現時点でその形で公開されているに過ぎない。めちゃくちゃな事書いてやがると思ったところで、このテンプレートを貼りつけて、対処して、解決したと思うのは、あまりにも安易なんじゃあない?あと誰かさんという言葉で他者を批判するのは明らかに駄目だろう。ちゃんとハンドル名書けよ。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 11:10 (UTC) :*(意見を変えて存続)他の人の文章に対しては全く必要ないが,すじ肉シチューなる人物の文章には絶対必要なので,(というかこの人物の文にはすべてこれを張るべき)存続に意見変えます。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年4月10日 (日) 03:21 (UTC) === [[刑法第195条]] === [https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%88%91%E6%B3%95%E7%AC%AC195%E6%9D%A1&diff=152767&oldid=152766 2020年3月12日 (木) 16:08 (UTC)の版]で[https://this.kiji.is/610299311565177953 共同通信社配信の記事]の文章が転載されました。著作権侵害のおそれがあります。なお、これより前に転載元の記事URLが追加されていますが、依頼ページには他に実質的な記載が条文しかなく、引用とみるために必要な主となる文章があるとはいえないため、引用とは判断できません。したがって、2020年3月12日 (木) 16:08 (UTC)の版から当該記載を除去する直前の 2020年3月12日 (木) 16:21‎ (UTC)の版まで計5版の版指定削除を依頼します。 --[[利用者:Kyube|kyube]] ([[利用者・トーク:Kyube|トーク]]) 2020年3月17日 (火) 03:19 (UTC) *(版指定削除)特定の版に、著作権侵害と思われる文章を確認しました。--<span class="plainlinks">[[利用者:令和少年|令和少年]]</span> <small>([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示します">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年3月20日 (金) 00:26 (UTC) **(対処・版指定削除)合意に基づき、ご依頼の5版を版指定削除いたしました。他の管理者の確認をお願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年5月17日 (日) 04:44 (UTC) ***本件、妥当な対処がなされている旨確認いたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 04:46 (UTC) === [[トイレ砂]] - [[トーク:トイレ砂|トーク]] === 内容が百科事典的であり、少なくとも「ペットの飼育」的な所(のサブページ)に移動すべきではないでしょうか。現時点では[[ハムスターの飼育#巣材]]からリンクされているものの、この内容であればjawpへのリンク設置などで十分と考えます。 * (削除)依頼者<!-- 提案者 -->票。 --{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年5月12日 (火) 11:52 (UTC) == 2019年 == === [[利用者:すじにくシチュー]] - [[利用者・トーク:すじにくシチュー|トーク]] === すじにくシチュー氏の利用者ページは、[[WB:WIN#主張を押し付ける場ではない]]に反していると思われます。理由を以下に述べたいと思います。 氏の利用者ページには、「〜への抗議」や「〜についての私の意見」などの'''個人的な意見を含む表記'''が数多くあります。それに加え、他人の過ちを書き立てては、騒いでいます。この事項は、WB:WINの「議論場ではない」に当たると考えられます。特に、[[利用者:すじにくシチュー#ウィキブックス日本語版への抗議]]は、あからさまです。また、「メモ」と言っておきながらも、自分なりの科学の証明を載せており、到底メモとは言えません。 第二に'''長すぎる'''。この利用者ページはとてつもなく長く、'''250キロバイト'''にのぼります。いくらメモとはいえ、長すぎますから、当人振り返って編集の材料にする可能性は極めて低いです。それから、氏は、批判(侮辱含め)を他利用者に積極的に書く人です。そのため利用者ページも、自らの意見をひたすら書いておくだけのページなのでしょう。 以上の理由から削除を要求します。--{{利用者:令和少年/オシ}} 2019年12月25日(水)17:36 (UTC) *(追加)特に[[WB:WIN]]に反していると思わしき節。不適切な言葉が使われている場合、かっこを付けて示します。ただ、「馬鹿」「アホ」「無能」は数えきれないほど多用しているので除きます。また、文の流れ的に不適切と考えられる場合も掲載します。 **[[利用者:すじにくシチュー#このページの利用法への文句への反論について]] **[[利用者:すじにくシチュー#透視図法]] **[[利用者:すじにくシチュー#他のウィキブックシアンの出鱈目]](馬鹿の一つ覚え) **[[利用者:すじにくシチュー#ウィキブックス日本語版への抗議]] **[[利用者:すじにくシチュー#科学界には「一次史料」的な考えが大学ですら理科教育に無い]](幼稚) **[[利用者:すじにくシチュー#日本の教育は3等国]](三流、三等国) **[[利用者:すじにくシチュー#中学校公民の人権教育の偽善]] **[[利用者:すじにくシチュー#動くコードを書く人を信用しよう]] **[[利用者:すじにくシチュー#メモ書き: 高校歴史教育のダメな点]] **[[利用者:すじにくシチュー#センター試験の地歴公民の悪問]] **[[利用者:すじにくシチュー#でもセンター英語も難しいですよ、という話]](うぬぼれた馬鹿) **[[利用者:すじにくシチュー#告発: 電気工学科はカリキュラムがメチャクチャ]] **[[利用者:すじにくシチュー#工業大学のカリキュラムはいろいろと腐ってる]](杜撰、稚拙) **[[利用者:すじにくシチュー#声明: 日本企業は戦後、就活で高度経済成長期に私大卒を差別をしたのではないか?]](ろくでもない) **[[利用者:すじにくシチュー#告発]] **[[利用者:すじにくシチュー#江戸時代の「鎖国」についての私の意見]] **[[利用者:すじにくシチュー#勉強時間を増やしただけの受験勝者なだけの教育インチキ評論家たち]](クソ、インチキ) **[[利用者:すじにくシチュー#証明丸暗記の物理学者・数学者は無能である]](偽物、独裁政治) **[[利用者:すじにくシチュー#「でもしか教師」たちに注意]](低脳) **[[利用者:すじにくシチュー#馬鹿でも大人になれる、馬鹿でも親になれる、PTA]](セックス) **[[利用者:すじにくシチュー#ペテン師の「大学の数学が仕事の役立つ」と言うペテン]](ペテン師) :反論は、然るべき場所でしていただきたいです。利用者ページに書かれても何一つ解決しません。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年5月2日 (土) 01:11 (UTC) *(削除)依頼者票。--{{利用者:令和少年/オシ}} 2020年1月3日(水)12:21 (UTC) *(削除)賛成です。4月26日現在、そのデータサイズは28万バイト(288キロバイト)を超え、さらにそのサイズは日に日に増大し、30万バイトに迫る勢いです。談話室で何位か具体的に示されていましたので、経過を報告させて頂くとそのサイズは第六位相当、あとすこしでトップファイブ入りを果たしてしまいます。また、私も全て査読する気力は湧きませんが、例えば、[[利用者:すじにくシチュー#透視図法]]は明らかに[[利用者:Honooo|Honooo]]様への[[w:Wikipedia:個人攻撃はしない|個人攻撃]]です。あまり長々と理由を書くのもよろしくないので、このあたりにしておきますが、明らかにガイドライン違反で、ウィキブックスとして相応しくないのに、残しておくのはそういった'''前例を作ってしまいかねない'''ので、早急な対応をお願いしたいです。--[[利用者:雪津風明石|雪津風明石]] ([[利用者・トーク:雪津風明石|トーク]]) 2020年4月26日 (日) 04:14 (UTC) * あえて票は投じませんが,この人が問題のある人なのは事実なんでしょうね…。大体この利用者ページの最新の投稿も,何でこんなこと書くのって気分なんですが(^^;;;…。これって誰の悪口なの?(^^;;;。とにかく悪口であることは,200% 間違いないよね(^^;;;。-- [[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年4月26日 (日) 06:21 (UTC) **依頼理由を修正いたしました。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年5月2日 (土) 00:20 (UTC) * 賛成です。あえてこれ以上は書きません。--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年5月4日 (月) 05:29 (UTC) *(削除)これはひどい。個人攻撃を含むような利用者ページを許してはなりません。依頼が提出されてから早1年半、管理者の方は一刻も早い対処をお願いします。--[[利用者:Bonfire12|Bonfire12]] ([[利用者・トーク:Bonfire12|トーク]]) 2020年5月26日 (火) 11:24 (UTC) * (削除) [https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=利用者:すじにくシチュー&action=info 292,397 バイト] というページの長さは[[特別:長いページ]]ベースで行くと第六位です。'''ある種の尊敬すら覚えます。'''このまま[[政治学概論]] (299,128 バイト)を抜いてトップ5に入るのもすじにくさんなら楽勝でしょう。しかしながら、問題があるページは葬り去らなければいけないため、削除票を投じます。 --[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2020年5月26日 (火) 12:40 (UTC) ** (追記) 興味が湧いて罵詈雑言の出現回数を調べてみました。結果は、「バカ」「馬鹿」は59+80回、「アホ」は2回、「無能」は11回でした。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2020年5月27日 (水) 04:44 (UTC) *(対処不能・審議継続)対処すべき管理者として申し上げます。利用者ページとして問題があることについては合意されたようですが、編集除去で問題が解決するのなら、管理者権限を振るってページを削除するわけにはいきません。誤ったページ名であれば移動または削除、著作権侵害等の法的問題には全削除または版指定削除、不適切または誤った内容が含まれる場合は原則として編集によって対処するものでしょう。例えば、ここで列挙された節は全て編集除去すべきとか、[[Special:PermaLink/80695|2014年4月]]頃の版に戻すべき、といったような合意が成立すれば [[w:WP:UP#他者による編集や削除依頼]] を準用して編集除去に持ち込むことも可能でしょう。お手数ですが、引き続きご審議の程お願いいたします。ご依頼から約8か月半、遅いコメントになったことをお詫び申し上げます。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) **@[[利用者:Kanjy|Kanjy]]さん 返信遅くなり(議論を丸投げしたようで)すみません。確かに貴方の仰る通りで、早とちりし過ぎました。差し戻しで充分と言ったところでしょう。「特定の」人物に対する個人攻撃などは見当たらないですし、差し戻しが妥当だと考えます。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年8月17日 (月) 14:12 (UTC) * (コメント・意見募集)[[user:Kanjy|Kanjy]]です。管理者による削除機能の行使が必要な問題が見落とされていれば、ぜひご指摘の程お願いいたします。管理者による削除に適さず、利用者ページには本人の裁量が相当に許容され、それでも利用者ページとして問題があるとお考えの方は、どうすればよいか<small>(何を取り除くべき、どの版に戻すべき、…)</small>を具体的に表明いただければ幸いです。いずれにしてもウィキブックス日本語版コミュニティとしての'''合意'''がない限り、現状維持となります。現状でOKというご意見ももちろん歓迎されますが、不毛な水掛け論を避け、これまでに示された問題に対し誤解を解くよう各種方針に基づいて具体的にご説明いただければ非常に助かります。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月21日 (金) 12:33 (UTC) :*(コメント) ざっと見たところ 34から41以外はほとんど全てが自身の主張であるだけに留まらず他者や組織への暴言・小馬鹿にした見下しが含まれているように見えました(あまりにも長く全て精査したわけではありませんが)。利用者ページに手出しするのは憚られるというのは理解できますが、「自分だけがWikibooksで○○を書いている、だから自分は偉い、他の人はみなバカだ」というような主張と態度を明に暗に続ければ話も変わってくるでしょう。--[[User:Angol Mois|Angol Mois]] 2020年8月22日 (土) 01:29 (UTC) **{{コメント2|提案}} [[特別:固定リンク/110062]]あたりに差し戻してはどうでしょう?当人の教育に関する意見程度であれば問題ないと思いますが、やはり見下す表現は別だと思います。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年8月22日 (土) 07:37 (UTC) * {{AFD|削除}}'''(条件付)'''まず、多くの方がご存知かと思いますが、当該ページに関しての議論が[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=Wikibooks:%E8%AB%87%E8%A9%B1%E5%AE%A4&oldid=156344#利用者ページの利用法について こちら]で行われていたということをご報告させていただいた上で、当該ページのどの部分を除去すべきかという点の前に、[[User:Kanjy|Kanjyさん]]の「編集除去で問題が解決するのなら、管理者権限を振るってページを削除するわけにはいきません。」というお言葉について、私は「編集除去では問題が解決しない」と考えています。当該ページは[[w:Wikipedia:利用者ページ]]で認められている(「プロジェクトの趣旨に合致するため明記されないが許容される内容」も含め)用法でないことは多くの方がご存知の通りですが、ページ全体でこのような「'''罵倒や偏見、怨念が混沌と存在している状況'''」が確認できることから、'''一部分だけでも残すのは困難'''な上、除去した部分に存在したそれらが問題となりうる可能性を捨てきれず、仮に編集除去で対処する(除去はSysopの方もしくは当該ユーザー本人が実行すべき)にしても、版指定削除等の対応が必要になりえます(ここまでは椎楽さんのご指摘を借用させていただいたものです)。この依頼や前述の談話室などで多くの方が問題箇所を指摘していらっしゃいますが、一見何も問題のなさそうな「{{節リンク|利用者:すじにくシチュー|私の著作権の放棄の宣言}}」を例にとってみても、ウィキメディア財団が[https://foundation.wikimedia.org/wiki/Terms_of_Use/ja#7._コンテンツの利用許諾 利用規約]で指定している「GFDL」「CC-BY-SA」に相反する内容であることが問題になるように、ほとんどの内容に問題があります。また、今挙げた例の「著作権放棄」が不可能であるという結論を出さなければ、削除した内容を安易に復帰させる可能性もあります。よって、「この結論をしっかりと出した上で、ページを削除すべき」と存じます。--{{利用者:ダーフレ/日本語|+}}2020年8月23日 (日) 14:02 (UTC) *(コメント・質問・管理者より)2020年8月23日の [[user:ダーフレ|ダーフレ]] さんからの削除意見は [[{{ns:project}}:削除の方針]] との関連が不明であり、賛同する意見が来たとしても、管理者として対処困難です。もし初版から最新版までの全版に法令違反等の法的問題があるとのご指摘でしたら、[[w:WP:DP#B]]をご参考に、具体的にどのような法的問題があるのかご指摘いただけませんか。ウィキメディアのウィキでは「落書きは差し戻し/編集除去」が原則であり、大抵の落書きは管理者による削除を要しません。また、この方の著作権放棄宣言には「法律的に可能なかぎり」と明記されており、各国の法令や財団が定めるライセンスとの対立については心配ないものと思われますが、それでも問題があれば具体的にご指摘いただけませんか。ダーフレさんへの質問を含みますが、他の皆さまのご見解ももちろん歓迎いたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) *(コメント・存続終了予告)今のところ方針に基づく合意の目処が立たず、このままでは「全削除」も「版指定削除」もできず、「特定の部分が不適切(除去すべきで再投稿不可)」等の合意に基づく「他者による編集」もできず、現状維持で存続終了とならざるを得ませんが、宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) **(コメント)いいですよ、仕方ないですからね。ただ私が思うところを 2点書いておくと、まずネット上で、しかもコミュニケーションを目的としない Wiki上で、参加者の十全な合意はそもそも手に入らないのではないかという疑問はあります。そしてもう一点、私の主観から行くと、議題になっている人物は問題のある人だと思いますし、事実上多くの言動にストレスを感じますが、一方でまじめに教科書を書く気が満々の人ですから、ウィキメディアプロジェクトの理念から言って、この人を強制的に排除することもできないし、強制力で行動を制限して規定することもできないと思います。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年9月6日 (日) 13:06 (UTC) *(コメント・情報提供)Wikipediaではこの方に対する「[[w:Wikipedia:コメント依頼/すじにくシチュー|コメント依頼]]」ならびに「[[w:Wikipedia:投稿ブロック依頼/すじにくシチュー|投稿ブロック依頼]]」が提出されました。--[[利用者:Shokupan|Shokupan]] ([[利用者・トーク:Shokupan|トーク]]) 2021年5月4日 (火) 05:06 (UTC) === 複数の非接続コンメンタール === 複数のコンメンタール記事を、「目次だけでその下が作成されていない」「他のどのページからもリンクされていない」「jawsに項目がない」を基準に削除を依頼します。該当ページは # [[コンメンタールガス事業法施行規則]] # [[コンメンタールダム使用権登録令]] # [[コンメンタールマンション標準管理規約(団地型)]] # [[コンメンタールマンション裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律施行規則]] # [[コンメンタールモーターボート競走法施行令]] # [[コンメンタールモーターボート競走法施行規則]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法施行令]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法施行規則]] # [[コンメンタール事業附属寄宿舎規程]] # [[コンメンタール人身保護規則]] # [[コンメンタール企業会計審議会令]] # [[コンメンタール企業担保登記規則]] です。この他にもまだ膨大な数が残っていますが、Sysopの方の負担が大変であること、jawsでの確認などの作業が面倒であることを理由に一旦区切りとさせていただきます。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年10月10日 (木) 07:05 (UTC) :{{コメント2|コメント}} 本件、依頼者主張のとおり、「目次だけでその下が作成されていない」「他のどのページからもリンクされていない」(「jawsに項目がない」は理由としては弱い)であって、コンメンタール自身全く解説が書かれないものに関しては、jawsとの棲み分けも考慮して濫造を注意しているという事情([[利用者・トーク:Preppedia#コンメンタールについて]]、[[利用者・トーク:Gggofuku#コンメンタールについて]]、[[利用者・トーク:Gggofuku#解説を書いてください]] 等参照)もあります。依頼のページについては条文本文すらなく「作成依頼」程度のもので、今後、成長の見込みが薄いものと考えます。1週間程度(6月10日目途)「解説つき」本文が作成されないようであれば「テスト投稿」と判断し削除したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 22:42 (UTC) ::{{対処}} 特に異論がなかったようなので、「削除」にて対応したいと思います。その他、他同様理由で削除対象となるページを確認しましたが700程度あり可読性を害するのでたたみます。以下の「表示」で内容は確認できます。一挙にやるとタイムラインが相当に流れるため、1日五十個程度を目処に進めたいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月11日 (水) 15:00 (UTC) :::{{cmt|報告}} 本件削除対応完了しました。5件ほどリンクのあるページを発見したので存続としました(ただし、リンク先1件で存続だと、今後同様の作成が行われかねないため、リンク先が5件程度になるようあらたの作成しました)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月26日 (木) 15:19 (UTC) {{NavTop}} ::削除依頼同等のページを発見したので削除対象として追加します・ ::#[[コンメンタール爆発物取締罰則]] ::#[[コンメンタール抵当証券法]] ::#[[コンメンタール旧破産法]] ::#[[会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] ::#[[コンメンタール立木ニ関スル法律]] ::#[[コンメンタール土地改良登記令]] ::#[[コンメンタール土地改良登記規則]] ::#[[コンメンタール土地改良法施行令]] ::#[[コンメンタール家事審判法施行法]] ::#[[コンメンタール老人福祉法]] ::#[[コンメンタール薬事法施行令]] ::#[[コンメンタール薬事法施行規則]] ::#[[コンメンタール電子記録債権法施行令]] ::#[[コンメンタール電子記録債権法施行規則]] ::#[[コンメンタール裁判員の参加する刑事裁判に関する法律]] ::#[[コンメンタール遺失物法施行令]] ::#[[コンメンタール遺失物法施行規則]] ::#[[コンメンタール獣医師法]] ::#[[コンメンタール獣医師法施行令]] ::#[[コンメンタール獣医師法施行規則]] ::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法施行令]] ::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法施行規則]] ::#[[コンメンタール標準貨物自動車運送約款]] ::#[[コンメンタール標準貨物軽自動車運送約款]] ::#[[コンメンタール標準引越運送約款]] ::#[[コンメンタール標準貨物軽自動車引越運送約款]] ::#[[コンメンタール標準宅配便運送約款]] ::#[[コンメンタール罰金等臨時措置法]] ::#[[コンメンタール組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律]] ::#[[人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律]] ::#[[コンメンタール不正アクセス行為の禁止等に関する法律]] ::#[[コンメンタール公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律]] ::#[[コンメンタール爆発物取締罰則]] ::#[[コンメンタール民生委員法]] ::#[[コンメンタール民生委員法施行令]] ::#[[コンメンタール民生委員及び児童委員表彰規則]] ::#[[コンメンタール児童福祉法施行令]] ::#[[コンメンタール児童福祉法施行規則]] ::#[[社会福祉法施行令]] ::#[[社会福祉法施行規則]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律施行令]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律施行規則]] ::#[[配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律]] ::#[[コンメンタール犯罪捜査のための通信傍受に関する法律]] ::#[[コンメンタール犯罪被害者等基本法]] ::#[[コンメンタール犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律]] ::以上--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 10:02 (UTC) :::追加 :::#[[中小企業における労働力の確保及び良好な雇用の機会の創出のための雇用管理の改善の促進に関する法律]] :::--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 10:13 (UTC) :::#[[コンメンタール漁業法施行法]] :::#[[出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律]] :::#[[商標法施行法]] :::#[[電気通信回線による登記情報の提供に関する法律]] :::#[[意匠法施行法]] :::#[[実用新案法施行法]] :::#[[コンメンタール船舶安全法]] :::--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 10:54 (UTC) :::#[[コンメンタール種苗法]] :::#[[コンメンタール政党助成法]] :::#[[コンメンタール更生保護事業法]] :::#[[コンメンタール火薬類取締法]] :::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律]] :::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法]] :::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法]] :::#[[コンメンタール信託業法]] :::#[[コンメンタール統計法]] :::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律]] :::#[[次世代育成支援対策推進法]] :::#[[コンメンタール担保付社債信託法]] :::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法]] :::#[[コンメンタール水産資源保護法]] :::#[[コンメンタール不動産の鑑定評価に関する法律]] :::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律]] :::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律]] :::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律]] :::#[[地域雇用開発促進法]] :::#[[港湾労働法]] :::#[[コンメンタール貨物利用運送事業法]] :::#[[コンメンタール地価税法]] :::#[[コンメンタール家内労働法]] :::#[[コンメンタール民間事業者による信書の送達に関する法律]] :::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律]] :::#[[コンメンタールインターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律]] :::#[[コンメンタール急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律]] :::#[[コンメンタール地価公示法]] :::#[[コンメンタール揮発油税法]] :::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法]] :::#[[コンメンタール石油石炭税法]] :::#[[コンメンタール老人福祉法]] :::#[[コンメンタール航空機燃料税法]] :::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律]] :::#[[コンメンタール法人特別税法]] :::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法]] :::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法]] :::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構法]] :::#[[コンメンタール災害救助法]] :::#[[コンメンタール郵便局株式会社法]] :::#[[コンメンタール関税法]] :::#<del>[[コンメンタール都市再開発法]]</del>条文作成あり。 :::#[[コンメンタール銀行法]] :::#[[コンメンタール医療法]] :::#[[コンメンタール文化財保護法]] :::#[[コンメンタール裁判員の参加する刑事裁判に関する法律]] :::#<del>[[コンメンタール国家公務員共済組合法]]</del>条文作成あり。 :::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律]] :::#[[コンメンタール土地改良法]] :::#<del>[[コンメンタール労働金庫法]]</del>条文作成あり。 :::#[[コンメンタール公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律]] :::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法]] :::#[[コンメンタール地方独立行政法人法]] :::#[[農業経営基盤強化促進法]] :::#[[コンメンタール大気汚染防止法]] :::#[[私立学校教職員共済法]] :::#[[政治資金規正法]] :::#[[コンメンタール土壌汚染対策法]] :::#[[コンメンタール土地家屋調査士法]] :::#[[コンメンタール国土利用計画法]] :::#[[コンメンタール宗教法人法]] :::#[[コンメンタール食品衛生法]] :::#[[コンメンタール火薬類取締法]] :::#[[外国為替及び外国貿易法]] :::#[[コンメンタール海上運送法]] :::#[[コンメンタール私立学校法]] :::#[[コンメンタール通関業法]] :::#[[コンメンタール覚せい剤取締法]] :::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業法]] :::#[[コンメンタール空港法]] :::#[[コンメンタール小型自動車競走法]] :::#[[コンメンタール水質汚濁防止法]] :::#[[道路整備特別措置法]] :::#[[コンメンタール鉄道事業法]] :::#[[コンメンタール通訳案内士法]] :::#[[コンメンタール自転車競技法]] :::#[[コンメンタール都市公園法]] :::#[[コンメンタール大麻取締法]] :::#[[コンメンタール港湾運送事業法]] :::#[[コンメンタール競馬法]] :::#[[コンメンタール武器等製造法]] :::#<del>[[コンメンタール国税通則法]]</del>条文作成あり。 :::#[[公認会計士法]] :::#[[コンメンタール確定給付企業年金法]] :::#[[確定給付企業年金法施行令]] :::#[[確定給付企業年金法施行規則]] :::#[[船員職業安定法]] :::#[[障害者自立支援法]] :::#[[コンメンタール総合法律支援法]] :::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法施行令]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法施行規則]] :::#[[コンメンタール介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律施行令]] :::#[[コンメンタール介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律施行規則]] :::#[[コンメンタール騒音規制法]] :::#[[コンメンタール振動規制法]] :::#[[コンメンタール著作権等管理事業法]] :::#[[コンメンタール歯科技工士法]] :::#[[コンメンタール柔道整復師法]] :::#[[コンメンタール理学療法士及び作業療法士法]] :::#[[コンメンタール歯科医師法]] :::#[[コンメンタール公有地の拡大の推進に関する法律施行令]] :::#[[コンメンタール公有地の拡大の推進に関する法律施行規則]] :::#[[下水道法]] :::#[[コンメンタール視能訓練士法]] :::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法]] :::#[[コンメンタール義肢装具士法]] :::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律]] :::#[[コンメンタール臨床工学技士法]] :::#[[コンメンタール救急救命士法]] :::#[[コンメンタール言語聴覚士法]] :::#[[コンメンタール診療放射線技師法]] :::#[[コンメンタール薬剤師法]] :::#[[高速道路株式会社法]] :::#[[心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律]] :::#[[精神保健及び精神障害者福祉に関する法律]] :::#[[国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律]] :::#[[モーターボート競走法]] :::#[[配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律]] :::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法]] :::#[[河川法施行令]] :::#[[コンメンタール精神保健福祉士法]] :::#[[航空法]] :::#[[労働保険審査官及び労働保険審査会法]] :::#[[労働保険審査官及び労働保険審査会法施行令]] :::#[[労働保険審査官及び労働保険審査会法施行規則]] :::#[[賃金の支払の確保等に関する法律施行令]] :::#[[賃金の支払の確保等に関する法律施行規則]] :::#[[コンメンタール教育職員免許法]] :::#[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則]] :::#[[コンメンタール高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行規則]] :::#[[学校教育法]] :::#[[保険業法]] :::#[[会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] :::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律]] :::#[[コンメンタール国家公務員災害補償法]] :::#[[コンメンタール地すべり等防止法]] :::#[[コンメンタール社会教育法]] :::#[[コンメンタール医療法施行令]] :::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法]] :::#[[コンメンタール河川法施行法]] :::#[[コンメンタール林業種苗法]] :::#[[コンメンタールクリーニング業法]] :::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法]] :::#[[コンメンタール児童手当法]] :::#[[コンメンタール美容師法]] :::#[[コンメンタール海岸法]] :::#[[コンメンタール海岸法施行令]] :::#[[コンメンタール海岸法施行規則]] :::#[[コンメンタール探偵業の業務の適正化に関する法律]] :::#[[コンメンタール地方揮発油税法]] :::#[[鉱業法施行法]] :::#[[コンメンタール臓器の移植に関する法律]] :::#[[コンメンタール建設機械抵当法]] :::#[[コンメンタール不当景品類及び不当表示防止法]] :::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律]] :::#[[大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律]] :::#[[コンメンタール調理師法]] :::#[[コンメンタール不正アクセス行為の禁止等に関する法律]] :::#[[コンメンタール特許法施行法]] :::#[[コンメンタールとん税法]] :::#[[道路交通事業抵当法]] :::#[[コンメンタール船舶安全法]] :::#[[意匠法施行法]] :::重複があるかもしれませんがとりあえず以上。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 18:43 (UTC) ::::さらに追加(ここからは、猶予期間を掲載後3日程度、ただし、上に示したものの政省令である場合は同時に削除することもあります)。 {{Col| ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール危険物の規制に関する規則]] ::::#[[コンメンタール総合法律支援法施行令]] ::::#[[コンメンタール総合法律支援法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険審査官及び社会保険審査会法施行令]] ::::#[[コンメンタール社会保険審査官及び社会保険審査会法施行規則]] ::::#[[コンメンタール医療法施行規則]] ::::#[[コンメンタール危険物の規制に関する政令]] ::::#[[確定拠出年金法施行令]] ::::#[[確定拠出年金法施行規則]] ::::#[[コンメンタール鉄道営業法]] ::::#[[コンメンタール遺言の方式の準拠法に関する法律]] ::::#[[罹災都市借地借家臨時処理法]] ::::#[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール戸籍法施行規則]] ::::#[[郵便法施行規則]] ::::#[[地方更生保護委員会事務局組織規則]] ::::#[[更生保護事業法施行規則]] ::::#[[更生保護施設における処遇の基準等に関する規則]] ::::#[[更生保護事業費補助金交付規則]] ::::#[[コンメンタール更生保護法]] ::::#[[更生保護委託費支弁基準]] ::::#[[更生保護法施行令]] ::::#[[船員に関する賃金の支払の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[保険医療機関及び保険薬局の指定並びに保険医及び保険薬剤師の登録に関する政令]] ::::#[[保険医療機関及び保険薬局の指定並びに保険医及び保険薬剤師の登録に関する省令]] ::::#[[地方独立行政法人法施行規則]] ::::#[[地方独立行政法人法施行令]] ::::#[[職業安定法施行規則]] ::::#[[職業安定法施行令]] ::::#[[労働基準法第18条第4項の規定に基づき使用者が労働者の預金を受け入れる場合の利率を定める省令]] ::::#[[公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律第2条第1項第三号の法人を定める政令]] ::::#[[公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律第8条第3項に規定する指定試験機関等を指定する省令]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行規則]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律]] ::::#[[農業経営基盤強化促進法施行規則]] ::::#[[農業経営基盤強化促進法による不動産登記に関する政令]] ::::#[[農業経営統計調査規則]] ::::#[[農業経営基盤強化促進法施行令]] ::::#[[筆界特定申請手数料規則]] ::::#[[登記手数料令]] ::::#[[登録免許税法施行規則]] ::::#[[登録免許税法施行令]] ::::#[[電気通信回線による登記情報の提供に関する法律施行規則]] ::::#[[電気通信回線による登記情報の提供に関する法律施行令]] ::::#[[国土調査法による不動産登記に関する政令]] ::::#[[土地区画整理法施行規則]] ::::#[[恩赦法施行規則]] ::::#[[不動産の管轄登記所等の指定に関する省令]] ::::#[[労働関係調整法施行令]] ::::#[[国民年金基金規則]] ::::#[[国民年金基金令]] ::::#[[国民年金基金及び国民年金基金連合会の財務及び会計に関する省令]] ::::#[[法人税法施行令]] ::::#[[私立学校教職員共済法の年金の額の改定に関する政令]] ::::#[[私立学校教職員共済法施行令]] ::::#[[恩給法]] ::::#[[情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律]] ::::#[[漁業手数料規則]] ::::#[[漁業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール漁業法施行法]] ::::#[[漁業法施行令]] ::::#[[日本銀行法施行規則]] ::::#[[日本銀行法施行令]] ::::#[[消防組織法]] ::::#[[コンメンタール商法施行規則]] ::::#[[コンメンタール商法施行法]] ::::#[[住民基本台帳法施行規則]] ::::#[[住民基本台帳法施行令]] ::::#[[国会議員互助年金法施行令を廃止する等の政令]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行令]] ::::#[[地方公務員等共済組合法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方公務員等共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行規則]] ::::#[[国家公務員退職手当法施行令]] ::::#[[コンメンタール国家公務員退職手当法]] ::::#[[刑事訴訟法第189条第1項および第199条第2項の規定に基づく司法警察員等の指定に関する規則]] ::::#[[刑事訴訟法第36条の2の資産及び同法第36条の3第1項の基準額を定める政令]] ::::#[[公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する法律]] ::::#[[生活保護法施行規則]] ::::#[[生活保護法施行令]] ::::#[[厚生年金基金規則]] ::::#<del>[[厚生年金基金令]]</del>条文記事あり ::::#[[国民年金法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令]] ::::#[[国民年金法による改定率の改定等に関する政令]] ::::#[[労働組合法施行令]] ::::#[[失業保険法及び労働者災害補償保険法の一部を改正する法律及び労働保険の保険料の徴収等に関する法律の施行に伴う労働省令の整備等に関する省令]]<!--当初確認ミス、確認後削除--> ::::#[[行政手続法施行令]] ::::#[[船員職業安定法施行規則]] ::::#[[船員職業安定法施行令]] ::::#[[石綿障害予防規則]] ::::#[[労働安全コンサルタント及び労働衛生コンサルタント規則]] ::::#[[電離放射線障害防止規則]] ::::#[[特定化学物質障害予防規則]] ::::#[[ボイラー及び圧力容器安全規則]] ::::#[[次世代育成支援対策推進法施行規則]] ::::#[[国家公務員制度改革基本法]] ::::#[[一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律]] ::::#[[労働者災害補償保険特別支給金支給規則]] ::::#[[労働者災害補償保険法施行令]] ::::#[[女性労働基準規則]] ::::#[[最低賃金審議会令]] ::::#[[最低賃金法施行規則]] ::::#[[障害者自立支援法施行規則]] ::::#[[育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則]] ::::#[[男女共同参画会議令]] ::::#[[男女共同参画社会基本法]] ::::#[[中小企業退職金共済法施行令]] ::::#[[外国為替の取引等の報告に関する省令]] ::::#[[外国為替に関する省令]] ::::#[[外国為替令]] ::::#[[鉱業抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール鉱業抵当法]] ::::#[[地方公営企業等の労働関係に関する法律]] ::::#[[地方公営企業法施行規則]] ::::#[[地方公営企業法施行令]] ::::#[[地方公営企業法]] ::::#[[コンメンタール海上運送法]] ::::#[[宅地建物取引業法施行令]] ::::#[[電気通信事業法施行規則]] ::::#[[電気通信事業法施行令]] ::::#[[電気事業法施行令]] ::::#[[電気工事士法施行規則]] ::::#[[電気工事士法施行令]] ::::#[[下水道法施行令]] ::::#[[地方自治法施行規程]] ::::#[[地方自治法施行規則]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行令]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行規則]] ::::#[[浄化槽法施行令]] ::::#[[民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律施行令]] ::::#[[民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく地域活動支援センターの設備及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール会計検査院法施行規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院事務総局事務分掌及び分課規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院規則の公布に関する規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院法]] ::::#[[コンメンタール会計検査院情報公開・個人情報保護審査会規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院の情報公開に関する権限又は事務の委任に関する規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院の保有する個人情報の保護に関する権限又は事務の委任に関する規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院審査規則]] ::::#[[コンメンタール地方財政法施行令]] ::::#[[コンメンタール会計検査院退職手当審査会規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院懲戒処分要求及び検定規則]] ::::#[[コンメンタール地方財政法]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく指定相談支援の事業の人員及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく指定障害者支援施設等の人員、設備及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール会社法及び会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う金融庁関係政令等の整備等に関する政令]] ::::#[[コンメンタール金融庁組織規則]] ::::#[[コンメンタール金融庁組織令]] ::::#[[コンメンタール金融庁設置法]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準]] ::::#[[障害者自立支援法施行規則]] ::::#[[障害者自立支援法施行令]] ::::#[[コンメンタール郵便貯金銀行及び郵便保険会社に係る移行期間中の業務の制限等に関する命令]] ::::#[[コンメンタール郵便局株式会社法施行規則]] ::::#[[コンメンタール郵便事業株式会社法施行規則]] ::::#[[コンメンタール郵便窓口業務の委託等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール国有資産等所在市町村交付金法]] ::::#[[コンメンタール特定多目的ダム法施行規則]] ::::#[[コンメンタール民間事業者による信書の送達に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール民間事業者による信書の送達に関する法律第37条の審議会等を定める政令]] ::::#[[コンメンタール官民競争入札等監理委員会令]] ::::#[[コンメンタール官民人材交流センター組織規則]] ::::#[[コンメンタール官民人材交流センター令]] ::::#[[コンメンタール公証人手数料令]] ::::#[[コンメンタール公証人法第13条の2の審議会等を定める政令]] ::::#[[コンメンタール公証人身元保証金令]] ::::#<del>[[コンメンタール公証人法施行規則]]</del>条文あり ::::#[[コンメンタール検察官・公証人特別任用等審査会令]] ::::#[[コンメンタール指定公証人の行う電磁的記録に関する事務に関する省令]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法施行令]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法]] ::::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律]] ::::#[[コンメンタール電子公告に関する登記事項を定める省令]] ::::#[[電子公告規則]] ::::#[[コンメンタール国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員互助年金の年額を職権により改定する場合の手続に関する総理府令]] ::::#[[コンメンタール国会議員の秘書の給与等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員互助年金法施行規則を廃止する等の省令]] ::::#[[コンメンタール国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール政府が承継した独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構債務に係る国債の取扱い等に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構又は鉄道事業者等が交付する一般旅客定期航路事業廃止等交付金に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構又は鉄道事業者等が締結する退職金支払確保契約に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法施行令]] ::::#[[高速道路事業等会計規則]] ::::#[[コンメンタール高速道路株式会社法施行規則]] ::::#[[高速道路株式会社法施行令]] ::::#[[コンメンタール有料道路自動料金収受システムを使用する料金徴収事務の取扱いに関する省令]] ::::#[[道路整備特別措置法施行規則]] ::::#[[道路整備特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法の規定により臨検等をする職員の身分を示す証票の様式を定める省令]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法の規定に基づく事業場の認定に関する規則]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法第32条の2の船舶の範囲を定める政令第二号及び第四号ロ(2)の区域を定める省令]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法第32条の漁船の範囲を定める政令]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法第32条の2の船舶の範囲を定める政令]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法及び船舶職員法の1部を改正する法律附則第6条の規定による船舶職員]] ::::#[[コンメンタール船舶安全法及び船舶職員法の一部を改正する法律附則第三条に規定する経過措置に関する省令]] ::::#[[コンメンタール災害対策基本法施行規則]] ::::#[[コンメンタール災害対策基本法施行令]] ::::#[[コンメンタール災害対策基本法]] ::::#[[コンメンタール災害救助法施行規則]] ::::#[[コンメンタール災害救助法施行令]] ::::#[[コンメンタール公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法施行令]] ::::#[[コンメンタール活動火山対策特別措置法施行規則]] ::::#[[コンメンタール活動火山対策特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール活動火山対策特別措置法]] ::::#[[コンメンタール労働金庫法施行規則]] ::::#[[コンメンタール労働金庫法施行令]] ::::#[[コンメンタール海岸、林地荒廃防止施設、地すべり防止施設及び漁港に関し公共土木施設災害復旧]] ::::#[[コンメンタール鉄道事業法等の1部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める省令]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業法の施行に伴う経過措置に関する政令]] ::::#[[コンメンタール貨物流通事業者の氏名の変更の届出等の1本化した提出の手続を定める省令]] ::::#[[コンメンタール貨物利用運送事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貨物利用運送事業報告規則]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業輸送安全規則]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業報告規則]] ::::#[[コンメンタール鉄道事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール地すべり等防止法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地すべり等防止法施行令]] ::::#[[コンメンタール都市公園法施行規則]] ::::#[[コンメンタール都市公園法施行令]] ::::#[[コンメンタール都市公園法]] ::::#[[コンメンタール空港法施行規則]] ::::#[[コンメンタール空港法施行令]] ::::#[[道路法施行令]] ::::#[[道路法施行規則]] ::::#[[コンメンタール森林法施行令]] ::::#[[コンメンタール森林法施行規則]] ::::#[[コンメンタール港湾法施行令]] ::::#[[コンメンタール港湾法施行規則]] ::::#[[コンメンタール軌道法]] ::::#[[コンメンタール軌道法施行令]] ::::#[[コンメンタール軌道法施行規則]] ::::#[[コンメンタール砂防法施行規程]] ::::#[[コンメンタール担保付社債信託法施行令]] ::::#[[コンメンタール貸付信託法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貸付信託法施行令]] | ::::#[[コンメンタール貸付信託法]] ::::#[[信託法施行規則]] ::::#[[信託法施行令]] ::::#[[コンメンタール印紙税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール印紙税法施行令]] ::::#[[コンメンタール税理士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール税理士法施行令]] ::::#[[コンメンタール社会保険労務士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険労務士法施行令]] ::::#[[コンメンタール母子保健法施行規則]] ::::#[[コンメンタール母子保健法]] ::::#[[次世代育成支援対策推進法施行規則]] ::::#[[コンメンタール次世代育成支援対策推進法施行令]] ::::#[[コンメンタール地域保健法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地域保健法施行令]] ::::#[[コンメンタール地域保健法]] ::::#[[コンメンタール調理師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール調理師法施行令]] ::::#[[コンメンタール調理師法]] ::::#[[コンメンタール栄養士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール栄養士法施行令]] ::::#[[コンメンタール栄養士法]] ::::#[[コンメンタール食品衛生法施行規則]] ::::#[[コンメンタール食品衛生法施行令]] ::::#[[コンメンタール食品安全基本法]] ::::#[[中小企業退職金共済法施行令]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法施行規則]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法施行令]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法]] ::::#[[コンメンタール家内労働法施行規則]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法施行令]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法]] ::::#[[コンメンタール地方揮発油税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方揮発油税法]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法施行令]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法]] ::::#[[コンメンタールとん税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方交付税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方交付税法]] ::::#[[コンメンタール自動車重量譲与税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自動車重量譲与税法]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法施行令]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法施行令]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料税法施行令]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料税法]] ::::#[[コンメンタール石油石炭税法施行令]] ::::#[[コンメンタールたばこ税法施行規則]] ::::#[[コンメンタールたばこ税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地価税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価税法]] ::::#[[コンメンタール立木登記規則]] ::::#[[コンメンタール農業動産信用法施行令]] ::::#[[道路交通事業抵当登記規則]] ::::#[[道路交通事業抵当法施行規則]] ::::#[[道路交通事業抵当法施行令]] ::::#[[住民基本台帳法施行規則]] ::::#[[住民基本台帳法施行令]] ::::#[[コンメンタール観光施設財団抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール観光施設財団抵当法]] ::::#[[コンメンタール会社更生法施行令]] ::::#[[コンメンタール抵当証券法施行細則]] ::::#[[コンメンタール抵当証券法施行令]] ::::#<del>[[コンメンタール自動車抵当法]]</del>条文記事あり ::::#[[コンメンタール建設機械登記規則]] ::::#[[コンメンタール建設機械登記令]] ::::#[[コンメンタール建設機械抵当法施行規則]] ::::#[[コンメンタール建設機械抵当法施行令]] ::::#[[コンメンタール企業担保登記規則]] ::::#[[コンメンタール工場抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール半導体集積回路の回路配置に関する法律に基づく登録機関に関する省令]] ::::#[[コンメンタール探偵業の業務の適正化に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール信託業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール信託業法施行令]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行規則]] ::::#[[コンメンタール裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律施行令]] ::::#[[インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタールインターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール使用済自動車の再資源化等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール使用済自動車の再資源化等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法施行規則]] ::::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行規則]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行令]] ::::#[[火炎びんの使用等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール武器等製造法施行規則]] ::::#[[コンメンタール武器等製造法施行令]] ::::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール酒税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール酒税法施行令]] ::::#[[コンメンタール旅券法施行規則]] ::::#[[コンメンタール旅券法施行令]] ::::#[[コンメンタール覚せい剤取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール覚せい剤取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール投資信託財産の計算に関する規則]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律]] ::::#[[コンメンタール港湾運送事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自転車競技法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税定率法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税定率法施行令]] ::::#[[コンメンタール関税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税法施行令]] ::::#[[コンメンタール通関業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール通関業法施行令]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール小型自動車競走法施行規則]] ::::#[[コンメンタール小型自動車競走法施行令]] ::::#[[コンメンタール火薬類取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール火薬類取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール競馬法施行規則]] ::::#[[コンメンタール競馬法施行令]] ::::#[[船員職業安定法施行規則]] ::::#[[船員職業安定法施行令]] ::::#[[船員職業安定法]] ::::#[[コンメンタール大麻取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール林業種苗法施行規則]] ::::#[[コンメンタール林業種苗法施行令]] ::::#[[コンメンタール種苗法施行規則]] ::::#[[コンメンタール種苗法施行令]] ::::#[[実用新案登録令施行規則]] ::::#[[実用新案登録令]] ::::#[[実用新案法施行規則]] ::::#[[実用新案法施行令]] ::::#[[コンメンタール入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律による不動産登記に関する政令]] ::::#[[コンメンタール建設業附属寄宿舎規程]] ::::#[[コンメンタール政党助成法施行規則]] ::::#[[コンメンタール政党助成法施行令]] ::::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール理容師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール理容師法施行令]] ::::#[[コンメンタール理容師法]] ::::#[[コンメンタール美容師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール美容師法施行令]] ::::#[[測量法作業規程の準則]] ::::#[[意匠登録令施行規則]] ::::#[[意匠登録令]] ::::#[[意匠法施行規則]] ::::#[[商標登録令施行規則]] ::::#[[商標登録令]] ::::#[[商標法施行規則]] ::::#[[商標法施行令]] ::::#[[商標法施行法]] ::::#[[大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律施行令]] ::::#[[地方公務員等共済組合法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方公務員等共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行規則]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員退職手当法施行令]] ::::#[[コンメンタール国家公務員退職手当法]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行規則]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行令]] ::::#[[人質による強要行為等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール航空機の強取等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法施行規則]] ::::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法施行令]] ::::#[[コンメンタール宿泊約款]] ::::#[[コンメンタール労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール振動規制法施行規則]] ::::#[[コンメンタール振動規制法施行令]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律]] ::::#<del>[[裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律]]</del>条文記事あり ::::#[[コンメンタール刑事訴訟法施行法]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法施行令]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法]] ::::#[[コンメンタール臓器の移植に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール医師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール医師法施行令]] ::::#[[コンメンタール標準旅行業約款]] ::::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法施行令]] ::::#[[育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則]] ::::#[[道路構造令施行規則]] ::::#[[道路構造令]] ::::#[[コンメンタール航空法施行令]] ::::#[[コンメンタール電波法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電波法施行令]] ::::#[[コンメンタール内閣府本府組織令]] ::::#[[男女共同参画会議令]] ::::#[[男女共同参画社会基本法]] ::::#[[コンメンタール統計法施行規則]] ::::#[[コンメンタール統計法施行令]] ::::#[[コンメンタール利息制限法施行令]] ::::#[[出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律]] ::::#[[コンメンタール作業規程の準則]] ::::#[[コンメンタール水質汚濁防止法施行規則]] ::::#[[コンメンタール水質汚濁防止法施行令]] ::::#[[コンメンタール騒音規制法施行規則]] ::::#[[コンメンタール騒音規制法施行令]] ::::#[[コンメンタール貸金業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貸金業法施行令]] ::::#[[道路運送車両法施行規則]] ::::#[[道路運送車両法施行法]] ::::#[[道路運送車両法施行令]] ::::#[[コンメンタール車両制限令]] ::::#[[測量法作業規程の準則]] }} ::::以上、[[user:Preppedia]]さん作成分。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 09:50 (UTC) ::::追加(上記同様、猶予期間を掲載後3日程度)。 {{Col| ::::#[[コンメンタール地方税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール租税特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール租税特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法施行規則]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法施行令]] ::::#[[コンメンタール著作権等管理事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール水産資源保護法施行令]] ::::#[[コンメンタール文化財保護法の規定による処分等に関する聴聞、意見の聴取及び不服申立規則]] ::::#[[コンメンタール文化財保護法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価公示法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地価公示法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構の業務運営並びに財務及び会計に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構法施行令]] ::::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール循環型社会形成推進基本法]] ::::#[[コンメンタール自然環境保全法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自然環境保全法施行令]] ::::#[[コンメンタール都市再開発法施行令]] ::::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール自動車の保管場所の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタールガス事業法施行令]] ::::#[[コンメンタール裁判所法施行令]] ::::#[[コンメンタール裁判所法施行法]] ::::#[[コンメンタール警察法施行規則]] ::::#[[コンメンタール警察法施行令]] ::::#[[コンメンタール警察法]] ::::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール墓地、埋葬等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法施行規則]] | ::::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律施行令]] ::::#[[道路交通法施行令]] ::::#[[コンメンタール測量法施行令]] ::::#[[コンメンタール測量法施行規則]] ::::#[[コンメンタール旅行業法施行令]] ::::#[[コンメンタール旅行業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール銃砲刀剣類所持等取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール銃砲刀剣類所持等取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行令]] ::::#[[コンメンタール相続税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール相続税法施行令]] ::::#[[警備業法施行令]] ::::#[[コンメンタール公営住宅法]] ::::#[[コンメンタール信用金庫法]] ::::#[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則]] ::::#[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行令]] ::::#[[少年法]] ::::#[[郵便法]] ::::#[[地方財政再建促進特別措置法]] ::::#[[土地家屋調査士法施行規則]] ::::#[[土地家屋調査士法施行令]] ::::#[[鉱害賠償登録令]] ::::#[[鉱害賠償登録規則]] ::::#[[国土調査法施行令]] ::::#[[技術士法施行規則]] ::::#[[技術士法施行令]] ::::#[[予算決算及び会計令]] ::::#[[コンメンタール破産規則]] ::::#[[マンションの建替えの円滑化等に関する法律施行令]] ::::#[[住宅の品質確保の促進等に関する法律施行規則]] ::::#[[マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行令]] ::::#[[被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法]] ::::#[[コンメンタール国有財産法]] ::::#[[コンメンタール公有水面埋立法]]}} ::::以上、[[user:Gggofuku]]さん作成分。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 11:15 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタール特別家事審判規則]] ::::#[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール栄養士法]] ::::#[[コンメンタール介護保険法施行規則]] ::::#[[コンメンタール会社更生規則]] ::::#[[コンメンタール家事審判規則]] ::::#[[救命艇手規則]] ::::#[[コンメンタール公文書等の管理に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール歯科衛生士法]] ::::#[[コンメンタール製菓衛生師法]] ::::#[[コンメンタール日刊新聞紙の発行を目的とする株式会社の株式の譲渡の制限等に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 00:06 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタールあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール家畜商法]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 19:00 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタール悪臭防止法]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 19:12 (UTC) ::::(追加) ::::#[[一般社団法人および一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 00:35 (UTC) ::::(追加) ::::#[[特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 06:53 (UTC) {{NavBottom}} === [[ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]] - [[トーク:ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|トーク]] === [[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|ペルシア語/補遺/'''第一類'''/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]]のページ名間違いと思われます。執筆者がIPユーザーであり、ページの移動ができなかったことが原因と思われます。なお、[[利用者・トーク:183.76.11.17|作成者に尋ねている]]ものの、返答が得られませんでした。「答えたくない」「IPアドレスが変わって気づかなかった」の理由が考えられますが、「第一類」が入っている方の最も最近の編集者である方は最近別ジャンルを執筆されており、別人の可能性が高いため質問などを行っておりません。ただ、必要性がないページですので削除を依頼します。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月14日 (日) 12:31 (UTC) * (削除)提案者票--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月14日 (日) 12:31 (UTC) * (削除)当該ページならびに[[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]]を確認しました。明らかに重複しており依頼者ダーフレさんの指摘通りかと思われます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月14日 (日) 12:39 (UTC) *(削除)明らかな誤植。{{利用者:令和少年/オリジナル署名}} 2019年10月12日 (土) 02:03 (UTC) *(コメント・対処予告および別案)対処すべき管理者からの提案です。本件は[[ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|旧ページ]]の[[Special:PermaLink/134761|2019-03-26T14:12:42Z]]版と、[[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|新ページ]]の[[Special:PermaLink/134765|2019-03-26T15:10:01Z]]版とが、[[Special:Diff/134761/134765|完全に同一内容]]かつ同一IPアドレス[[Special:Contributions/183.76.11.17|183.76.11.17]]発であることに基づいたご依頼と理解いたします。後回しにされてきましたが、ご依頼通り旧ページを削除して宜しいでしょうか。敢えて管理者権限を振るって削除するより、単にリダイレクト化で済ますほうがスマートかもしれません。同じ管理者権限を振るうなら、特定版削除の応用で、旧ページの履歴を新ページに移して統合する「履歴統合」という技も可能です。個人的には単にリダイレクト化で済ますのが穏やかかと思いますが、皆さまいかがでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) *(コメント・対処予告)特に追加のご意見もないようですので、管理者としてはご依頼どおり旧ページを削除することになるかと思います。宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) *:2年越しの返信となるのですが,良いと思います。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2022年12月9日 (金) 10:01 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」における執筆者による執筆記事であり、同措置によって削除されております。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 22:29 (UTC) === [[大学受験参考書/数学]]- [[トーク:大学受験参考書/数学|トーク]] および[[小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ]] - [[トーク:小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ|トーク]]=== 前者は[[高等学校数学II/式と証明・高次方程式]]・[[高等学校数学II/微分・積分の考え]]で削除された内容を持ってきており、両ページでの議論逃れの場となっています。現在は白紙化されていますが、今後も他の高校数学で除去された内容をこちらに移転させることで議論逃れに利用されるおそれがあります。主執筆者ならびに他のユーザーから大学受験参考書にふさわしい内容もしくはそれに向けての案が提示されないのであれば削除が妥当と思われます。 後者は、主執筆者のすじにくシチュー氏が告白した[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E5%AD%A6%E7%BF%92/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%A7%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%82%92%E5%9F%B7%E7%AD%86%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%B8&oldid=138144]ように、一切の合意に基づかない主観丸出しの記事であり、現状としては[[Wikibooks:ウィキブックスは何でないか#主張を押し付ける場ではない]]に該当する独自研究のため、削除が妥当と考えられます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月2日 (火) 15:41 (UTC) *(削除)依頼者票--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月2日 (火) 15:41 (UTC) *(版指定削除または特定版削除)各ページの履歴を辿ったところ、議論逃れと思わしき投稿は見つけられました。しかし、一旦ページを全削除したからといって議論逃れが無くならない可能性はあると思いますし、ページを全削除するだけ無駄だと思います。今回は、版指定削除または特定版削除を行ってから、議論逃れをしたユーザーをブロックすべきではないでしょうか。--{{利用者:令和少年/オリジナル署名}}2019年7月3日(水)11:32 (UTC) * (削除)前者はなぜ除去されたのかわかっておられないまま移転しており、議論逃れとして言語道断と思います。後者は内容をWikibooks空間にすれば少しは認められた'''かも'''しれないですが。いずれにしても独自研究をあまり放置したくありませんね。ただ、ウィキブックス日本語版の現状で「独自研究を追放」すると何も残らないような気がします。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月22日 (月) 16:18 (UTC)- *(対処不能・審議継続)対処すべき管理者として申し上げます。他者に除去された内容を初版投稿者が逃避させた、ということでしょうか。しかし、両ページとも初版投稿者以外の方々によって活用されており、もはや削除するわけにいかなくなっていませんか。もし著作権侵害等の法的問題があれば版指定削除または特定版削除が必要になり得ますので、もしあればご指摘ください。そういった問題がなければ、いったん存続終了とせざるを得ないかもしれません。お手数ですが、引き続きご審議の程お願いいたします。遅いコメントになったことをお詫び申し上げます。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) * (コメント)いささか「初版投稿者以外の方々によって活用されており」という理由による存続は後者に対して認められるものではないように思われますが。前者は議論逃れの記述は全て白紙化を通して消去されており、依頼提出当時とは状況も異なりますので、存続も可能でしょう。外部からの転載等でもないようですから、版指定削除の類も必要ないかと思われます。'''もちろん議論逃れを行ったユーザーの行為を肯定するものではありませんし、その行いは糾弾されてしかるべき'''ですが。 そして、後者に関しましては、独自研究であることは明々白々で、存置させるのに見合った理由がないばかりか、ページの内容は一般の読者向けにあらずして(であるからして通常名前空間にあるのも不適切)方針やガイドライン、ヘルプ、ウィキプロジェクトの類でもなければ(仮にそうであったとしても認められない可能性が高いが)、[[テンプレート:Sakujo]]の「今後当ページに加えられた編集は無駄となる可能性があります」という記載をもって編集後の削除を寄稿者は了承しているものととらえ、よって存続させるに足る理由はないものと考えます。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年8月10日 (月) 13:27 (UTC) *(対処予告)前者は存続、後者は削除、ということで概ねコンセンサスができていると理解して宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月23日 (日) 10:16 (UTC) **{{コメント2|コメント}}当該ご理解(前者は存続、後者は削除)で相違ないと思います。特に後者は、プロジェクト運営の一環として議論記述されるべきものであって、書くとしても空間及び手続きが違います。現時点で対処しても良いのですが、1週間ほど様子を見て、異論が出ないようであれば、対処しましょう。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月3日 (火) 10:25 (UTC) ***{{対処}}議論の結果を踏まえ、[[大学受験参考書/数学]]は存続とし、「小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ」について削除にて対応いたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月11日 (水) 06:41 (UTC) === [[人称代名詞]] - [[トーク:人称代名詞|トーク]] === 一応「曖昧さ回避ページ」とはなっているものの、内容が * ラテン語での人称代名詞 * その他の言語→Wikipediaへのリンク であり、<nowiki>{{Wikipedia}}</nowiki>で代替できるためです。即時削除か迷ったものの、結局削除依頼を出させていただきます。なお、[[特別:孤立しているページ|孤立したページ]]であることも理由の一つです。--{{利用者:ダーフレ/English}}2019年3月1日 (金) 14:19 (UTC) * (削除)依頼者票。--{{利用者:ダーフレ/English}}2019年3月1日 (金) 14:22 (UTC) *(存続) 各種言語への誘導として有用と思います。今後の成長の見込みがあると思います。 -[[利用者:Naggy Nagumo|Naggy Nagumo]] ([[利用者・トーク:Naggy Nagumo|トーク]]) 2019年3月12日 (火) 14:14 (UTC) *<s>(存続)</s>(保留)''今後の加筆次第だと思います。''<s>成長の見込みあり</s>--[[利用者:令和少年|令和少年]] ([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]) 2019年7月4日(木)7:13(UTC) *{{cmt|コメント}}新たに、「[[:カテゴリ:水先案内のページ]]」というページのカテゴリーを作成しました、このページはこのカテゴリーになると思われるので、存続で良いと考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 22:55 (UTC) === [[テンプレート:テスト頻出]] - [[テンプレート・トーク:テスト頻出|トーク]] === ウィキブックスは教科書を作るプロジェクトですが、読者は学生のみを想定しているわけではないのでこういう類のテンプレートは不要ではないでしょうか。--[[利用者:新幹線|新幹線]] ([[利用者・トーク:新幹線|トーク]]) 2019年1月24日 (木) 04:31 (UTC) *(存続)本ウィキブックスは、いろんな人を対象に書かれております。だから、その中でも学生用に作られたテンプレートがあっても良いと思います。--[[利用者:令和少年|令和少年]] ([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]) 2019年6月22日 (土) 23:24 (UTC) * {{AFD|削除}}初版作成者です。今になって考えてみれば、このテンプレートの貼り付け基準は曖昧で、仮にこれによる編集合戦が起きることもなくはない上、そもそもテストの出題内容は担当教員の裁量に左右されるため、このテンプレートの貼りつけられた箇所がテストに出題されなかった時、読者は何を思うかなどの問題もあることから、削除票を投じます。個人的には、投稿者依頼として即時削除の票を出そうと思いましたが、[[テンプレート:Sakujo]]を貼り付けはった[[User:新幹線|新幹線さん]]の同意が得られていないことから、通常削除の票とします。--{{利用者:ダーフレ/English}}2020年8月7日 (金) 14:00 (UTC) ::{{対処}} 使用実績がなく、作成者による削除依頼が出ており、作成者以外の投稿は「削除依頼中」の表示であるため、初版作成者による削除依頼と同一視しても差し支えないと判断し、削除いたします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月3日 (火) 06:23 (UTC) == 2018年 == <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''取り下げ・存続終了''' に決定しました。 ---- === [[PHP Programming]] - [[トーク:PHP Programming]] === インポートされたばかりで恐縮ですが、すでに[[PHP]]がありますので、このページは必要ないのではないかと思います。なお、サブページである[[PHP Programming/Files]]は[[PHP/ファイル]]に移動することで対処できますので、親ページの削除には影響しないと思われます。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2018年3月9日 (金) 15:39 (UTC) :(<u>条件付き</u>削除予告+コメント)該当の記事は[[PHP Programming/Files]]をインポートする際に同時に取り込まれたものです。いずれ削除で対応しますが,先に[[PHP Programming/Files]]を[[PHP/ファイル]]に移動されるのを待ってから対応する予定で考えています。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 08:05 (UTC)<small>下線部追記。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 09:36 (UTC)</small> ::(追記)ただし,別の考えとしては,英語版の内容で日本語版のPHPの各サブページを徐々に置き換えていくという方法もありかもしれません。そこらへんを考えてからの対応でも良いかなと。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 09:36 (UTC) :::なるほど、インポートの仕様ということですね。英語版の内容を徐々に翻訳する予定でしたが、毎回要らない[[:en:PHP Programming]]を再インポートされては面倒です。では、わたしからもう1つインポート依頼を出して、翻訳予定のあるページを全て取り入れてからにしようかと思います。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2018年3月11日 (日) 06:46 (UTC) *(コメント・審議再開要請) ご依頼者 [[user:ネイ|ネイ]] さん、皆さん、本件はどうしましょう? 本件は削除すべきでしょうか? まだ待つべきでしょうか? それともリダイレクト化などを検討すべきでしょうか? このままでは対処も存続終了もできませんので、どうぞ宜しくお願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) **ウィキブックスにおける編集はしばらくは再開できそうにないので、今回は依頼取り下げとして終了し、今後必要があれば再度提出することがよろしいかと存じます。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2020年9月15日 (火) 05:27 (UTC) * (終了) 依頼者取り下げかつ他の意見もありませんので、一旦存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年8月26日 (土) 07:20 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> == 2016年 == <span id="wikiversity"></span> === [[Broken/wikiversity:メインページ]] - [[ノート:Broken/wikiversity:メインページ|ノート]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''存続''' に決定しました。 ---- すでに日本語版ウィキバーシティは発足しており、もう不要。[[Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書]]、[[Broken/wikiversity:ウィキバーシティ]]、[[Broken/wikiversity:参加者]]、[[Broken/wikiversity:開講依頼]]も、同様に不要。 --[[利用者:すじにくシチュー|すじにくシチュー]] ([[利用者・トーク:すじにくシチュー|トーク]]) 2016年2月27日 (土) 07:29 (UTC) # [[Broken/wikiversity:メインページ]] - [[トーク:Broken/wikiversity:メインページ|トーク]] # [[Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書]] - [[トーク:Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書|トーク]] # [[Broken/wikiversity:ウィキバーシティ]] - [[トーク:Broken/wikiversity:ウィキバーシティ|トーク]] # [[Broken/wikiversity:参加者]] - [[トーク:Broken/wikiversity:参加者|トーク]] # [[Broken/wikiversity:開講依頼]] - [[トーク:Broken/wikiversity:開講依頼|トーク]] 上に依頼対象ページを列挙しました。また、削除依頼テンプレート貼付をお忘れのようでしたので、先ほど代理で貼付しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2016年6月4日 (土) 04:20 (UTC) *(コメント・終了予告) 削除の合意が得られず、ひとまず存続終了とせざるを得ないかと思いますが、いかがでしょうか。存続の場合、各ページ名のうち「Broken/wikiversity:」の部分を「Wikiversity/」に改めることと、未だソフトリダイレクトでないページをソフトリダイレクト化することが必要かと思いますが。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月9日 (日) 08:28 (UTC) **(終了・存続)削除の合意が得られる見込みがなく、ひとまず存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 04:05 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> 7mceophhf39dklz9xvoehrdrrxrmv5i 276270 276269 2025-06-28T09:05:41Z Tomzo 248 /* 分岐が不要なページ */ 276270 wikitext text/x-wiki [[Category:ウィキブックスのメンテナンス|削除依頼]] {{ショートカット|[[WB:AFD]]<br />[[WB:RFD]]<br />[[WB:VFD]]}} {{削除依頼}} また、[[wikijunior:メインページ|ウィキジュニア]]のページの削除依頼についてもこのページで行って下さい。 == 2025年 == === 分岐が不要なページ === *[[料理本/カレー・シチュー]] *:上記ページについては、[[トーク:料理本/カレー・シチュー#削除提案]]にて、[[利用者:Chasa_366|Chasa_366]]さんが主張されているとおり、[[料理本]]から直接[[料理本/カレー]]、[[料理本/シチュー]]にリンクを張っても支障がなく、分岐ページを設ける意味がないと考え、[[料理本]]記述修正の上、削除したいと考えます【議論の期間:2週間程度】。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月28日 (土) 08:51 (UTC) :*[[料理本/麺・粉物]] :*:本ページも同様の理由で追加します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月28日 (土) 08:56 (UTC) :*[[料理本/卵・乳製品]] :*:本ページも同様の理由で追加します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月28日 (土) 09:05 (UTC) === 内容が全部除去されたページ === 以下のページの内容は、すべて除去されています。経緯は不明ですが、近日中に復帰または新たな執筆がないようであれば、削除したいと考えます【議論の期間:2週間程度】。 *[[小学校社会/1学年]] *[[小学校社会/2学年]] *[[高等学校地学/地学]] 以上。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月24日 (火) 00:15 (UTC) :(追加) :*[[高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]] :*:このページについては、移動がなされ残骸ページになっているものから、過去ページのリンクがなされている(WMPでは過去ログ等に使うものであり本文では通常用いない)ものと判断されるのですが、ページの継続の必要があるのでしょうか。本日から2週間程度を目処にご意見たまわりたく。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月26日 (木) 08:49 (UTC) === [[量子化学/分子軌道]] === 2023-07-23T00:12:08 [[user:Nermer314]]さんにより大部分が除去され、サブスタブ状態です。本テーマで加筆がないようであれば、テスト投稿ページとして削除したいと考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 22:21 (UTC) :議論の期間を表明し忘れていました。上記から、概ね2週間程度としたいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月28日 (土) 09:01 (UTC) === [[コンメンタール民事訴訟法/改訂]] === [[コンメンタール民事訴訟法/改訂]]と全く重複、存在意義不明。即時の、転送化でも構わないが、参照もされていないため、削除で対応したい。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 02:22 (UTC) === [[コンメンタール刑法/改訂]] === [[コンメンタール刑法/改訂]]と全く重複、存在意義不明。即時の、転送化でも構わないが、参照もされていないため、削除で対応したい。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 02:10 (UTC) === 著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置 === [[利用者:Nermer314|Nermer314]]さんから、以下のとおり、著作権侵害を理由とした削除依頼がなされています(順序を入れ替えました)。 *①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] *:(主執筆者) *:*{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|131.129.64.240}} *②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|131.129.101.78}} *:*{{IPuser2|131.129.114.155}} *:*{{IPuser2|131.129.117.56}} *:*{{IPuser2|131.129.117.60}} *:*{{IPuser2|131.129.119.15}} *:*{{IPuser2|118.243.44.194}} *:なお、ツリーリンクされてはいないが、以下の記事もこの系列と考えられる。 *:*[[古典的代数系]] *:(主執筆者) *::*{{User2|おぶろーもふ}} *::#*{{IPuser2|118.243.44.194}} *::#*{{IPuser2|125.4.125.75}} *:*[[順序]] *:(主執筆者) *::*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|131.129.119.15}} *③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|184.75.214.131}} *:なお、本記事に関しては、[http://blog.livedoor.jp/t_cogito_ergo_sum/archives/51546385.html]において、記事が剽窃であることにつき推認できます。 通常であれば、参加者の誰かが出典を確認し、その証言を持って削除すべきところですが、出典が専門書の場合も多く、参加者の少ない本wikibooksで、その方式を完遂することは困難かと考えており、この削除依頼は長期に放置される恐れがあるものと懸念します。 ただ、ここで言えるのは、以下のとおり、過去も同様の事象があり、作成者が同一人物である可能性が高いということです。 *④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|183.76.232.71}} *⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|49.251.189.40}} *:*{{IPuser2|118.243.44.194}} *:*{{IPuser2|125.4.125.16}} *:*{{IPuser2|125.4.125.231}} *:*{{IPuser2|183.76.156.68}} *:*{{IPuser2|211.124.122.65}} *:*{{IPuser2|219.115.243.149}} *⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] *:(主執筆者) *:*{{User2|おぶろーもふ}} *:*{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|177.67.80.188}} *:*{{IPuser2|116.206.228.203}} *:*{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|183.76.232.71}} また、以下のツリーでも、著作権侵害に関する疑問が呈示されています([[トーク:制御と振動の数学|トーク]])。 *⑦[[制御と振動の数学]]配下のツリー *:(主執筆者) *:*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|103.208.220.131}} *:*{{IPuser2|103.208.220.136}} *:*{{IPuser2|103.208.220.142}} *:*{{IPuser2|103.208.220.143}} *:*{{IPuser2|131.129.65.141}} *:*{{IPuser2|131.129.114.155}} *:*{{IPuser2|131.129.114.156}} *:*{{IPuser2|131.129.115.141}} *:*{{IPuser2|131.129.117.4}} *:*{{IPuser2|131.129.112.103}} *:*{{IPuser2|134.90.149.139}} *:*{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|183.76.11.17}} *:*{{IPuser2|183.76.227.176}} *:*{{IPuser2|183.76.232.84}} *:*{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) *:*{{IPuser2|202.211.117.75}} *:*{{IPuser2|211.120.68.252}} 逆に各ユーザーの執筆記録をたどりましょう。 *{{User2|おぶろーもふ}} *:②⑤⑥ *:その他 *::⑧聖書ヘブライ語入門 - [[聖書ヘブライ語入門]] *{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} *:① 以下、IPユーザー *{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) *:①④⑦ *{{IPuser2|49.251.189.40}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤ *{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥⑧ *:その他 *::⑨古典ギリシア語 - [[古典ギリシア語]]以下 *:::なお、「ギリシャ語練習プリント」ー河島 思朗(監修)、小学館辞書編集部(編)との類似点多数。 *::⑩[[アイスランド語]] *{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥⑧⑨⑩ *{{IPuser2|103.208.220.131}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *:その他 *::⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]以下 *{{IPuser2|103.208.220.136}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|103.208.220.142}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|103.208.220.143}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い *:⑦⑧⑨⑪ *{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) *:⑥⑧⑨⑩ *{{IPuser2|116.206.228.203}} - オーストラリア : 公開proxyの疑い 参考:[https://cleantalk.org/blacklists/116.206.228.203],[https://scamalytics.com/ip/116.206.228.203]  *:⑥ *{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|118.243.44.194}}- asahi-net *:②⑤ *{{IPuser2|125.4.125.16}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:②⑤⑧ *{{IPuser2|125.4.125.75}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:② *{{IPuser2|125.4.125.231}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤⑧ *{{IPuser2|131.129.64.240}} - asahi-net 剽窃に関する議論参加([[トーク:解析学基礎/解析概論/第一類/数の概念]]) *:① *{{IPuser2|131.129.65.141}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:⑦⑧⑨⑩⑪ *:その他 *::⑫測度論的確率論 - [[測度論的確率論]]以下 *::⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]以下 *{{IPuser2|131.129.101.78}} - asahi-net *:②⑧ *:なお削除済み「[[#2024年|一般力学/ベクトル・一般力学/ベクトルの加法・一般力学/ベクトルの乗法]]」の主執筆者でもある。 *{{IPuser2|131.129.112.103}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:②⑦⑧⑨⑩⑬ *:その他 *::⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] *{{IPuser2|131.129.114.155}} - asahi-net *:②④⑦⑧⑨⑪⑫ *:なお削除済み「[[#2024年|一般力学/ベクトル・一般力学/ベクトルの加法・一般力学/ベクトルの乗法]]」の主執筆者でもある。 *{{IPuser2|131.129.114.156}} - asahi-net *:③④⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭ *{{IPuser2|131.129.115.141}} - asahi-net *:⑦⑭ *{{IPuser2|131.129.117.4}} - asahi-net *:⑦⑧⑨⑪ *{{IPuser2|131.129.117.56}} - asahi-net *:②⑧ *{{IPuser2|131.129.117.60}} - asahi-net *:② *{{IPuser2|131.129.119.15}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) *:②⑧ *{{IPuser2|134.90.149.139}} - デンマーク : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/134.90.149.139]  *:⑦ *{{IPuser2|141.98.254.131}} - グローバルブロック中(open proxy) *:その他 *::⑮解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下 *{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) *:③⑥⑦⑧⑨⑩⑮ - 削除暦あり *{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦⑧⑫ *{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦ *{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦ *{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) *:②⑦⑪ *{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|177.67.80.188}} - ブラジル : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/177.67.80.188]  *:⑥ *{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑥ *{{IPuser2|183.76.11.17}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 *:⑦⑧⑨⑬ *{{IPuser2|183.76.156.68}} - asahi-net *:⑤⑧ *{{IPuser2|183.76.227.176}} - asahi-net *:④⑦ *{{IPuser2|183.76.232.71}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 *:④⑥⑨ *{{IPuser2|183.76.232.84}} - asahi-net *:⑦ *{{IPuser2|184.75.214.131}} - カナダ : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/184.75.214.131]  *:③⑦⑧⑪ *{{IPuser2|185.16.85.149}} - イギリス : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/185.16.85.149]   *:⑦(弁護自演?) *{{IPuser2|193.148.16.219}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦(弁護自演?) *{{IPuser2|198.54.129.69}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑪ *{{IPuser2|198.54.129.78}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑪ *{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) *:⑦ *{{IPuser2|202.211.117.75}} - NIGIWAI-NET(すもと市民広場運営協議会) *:⑦⑧⑨ *{{IPuser2|211.120.68.252}} - asahi-net *:⑦⑧⑨⑪⑮ *{{IPuser2|211.124.122.65}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:⑤⑧ *{{IPuser2|219.115.243.149}} - 株式会社ジェイコムウエスト *:②⑤⑧ 以上から、以下のことが判断できます。 #上記①〜⑮の記事は、同一人物({{User2|おぶろーもふ}}氏)により作成されている。 #①〜⑥に関しては引き写し元の出版物が特定されており、確認中である。また、⑦⑨についても剽窃の疑義が出ている。 #作成者と思われる人物は、著作権の尊重について理解を示していない、また、open proxyを多用する、対話を拒否する場合がある、なりすましをしようとするなどWikiMediaProjectのルールの基本的理解に難がある。 上記のとおり、参加者の誰かが出典を確認し、その証言を持って削除するという正規の手続きとなると、削除依頼は長期に放置されるリスクがあります。著作権の軽視は最も避けるべき事項と考えますので、以上の状況を総合的に考え、コミュニティとして討議し処理を決めたいと考えます。 とりあえず、本日から2週間(5月31日まで)を目途とし、作成者が全て自らに著作権があることを証明できない場合、依頼の出ているものに関しては全て削除、その他、以下に列挙するものについても、オリジナルであることについて全く信用できず、また、プロジェクト参加においてそのような遵法精神のない著者のものを残すことは不適当であると考えますので、全削除ということで対応したいと考えます。 :⑦[[制御と振動の数学]]配下 :⑧[[聖書ヘブライ語入門]]配下 :⑨[[古典ギリシア語]]配下 :⑩[[アイスランド語]]配下 :⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]配下 :⑫[[測度論的確率論]]配下 :⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]配下 :⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] :⑮<del>ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]以下</del><u>解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下</u> 以上、ご意見等あれば、よろしくお願いします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :削除対象列挙に誤りがあったため、誤りを売り消し線で消し、下線部に修正しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月26日 (月) 10:15 (UTC) ::{{対処}}<span id="対処内容"/>予告していた5月31日が経過しました。その間、本件に関するご意見はいただいておらず、以下の事項については認められたものと認識し対処します。 ::#事実の概要 ::##以下に挙げるユーザーは、同一のユーザーである。 ::##*{{User2|おぶろーもふ}} ::##*{{User2|オリガ・セルゲーエヴナ}} ::##*{{IPuser2|45.129.56.151}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|49.251.189.40}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|87.101.92.147}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.77.235.67}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.77.235.68}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|103.208.220.131}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.136}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.142}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.208.220.143}} - 日本-米国 : 公開proxyの疑い ::##*{{IPuser2|103.231.91.115}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|116.206.228.203}} - オーストラリア : 公開proxyの疑い 参考:[https://cleantalk.org/blacklists/116.206.228.203],[https://scamalytics.com/ip/116.206.228.203]  ::##*{{IPuser2|116.206.229.100}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|118.243.44.194}}- asahi-net ::##*{{IPuser2|125.4.125.16}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|125.4.125.75}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|125.4.125.231}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|131.129.64.240}} - asahi-net 剽窃に関する議論参加([[トーク:解析学基礎/解析概論/第一類/数の概念]]) ::##*{{IPuser2|131.129.65.141}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|131.129.101.78}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.112.103}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|131.129.114.155}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.114.156}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.115.141}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.4}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.56}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.117.60}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|131.129.119.15}} - asahi-net 編集態度に対し苦言を受けた経歴あり(コミュニケーション拒否) ::##*{{IPuser2|134.90.149.139}} - デンマーク : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/134.90.149.139]  ::##*{{IPuser2|141.98.254.131}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|162.219.176.251}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.100.112}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.200}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.204}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.210}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|165.225.110.215}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|177.67.80.187}} - ブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|177.67.80.188}} - ブラジル : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/177.67.80.188]  ::##*{{IPuser2|181.215.46.112}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|183.76.11.17}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 ::##*{{IPuser2|183.76.156.68}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|183.76.227.176}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|183.76.232.71}} - asahi-net 編集に関する呼びかけにコミュニケーション拒否 ::##*{{IPuser2|183.76.232.84}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|184.75.214.131}} - カナダ : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/184.75.214.131]  ::##*{{IPuser2|185.16.85.149}} - イギリス : 公開proxyの疑い 参考:[https://scamalytics.com/ip/185.16.85.149]   ::##*{{IPuser2|193.148.16.219}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.129.69}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.129.78}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|198.54.131.118}} - グローバルブロック中(open proxy) ::##*{{IPuser2|202.211.117.75}} - NIGIWAI-NET(すもと市民広場運営協議会) ::##*{{IPuser2|211.120.68.252}} - asahi-net ::##*{{IPuser2|211.124.122.65}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##*{{IPuser2|219.115.243.149}} - 株式会社ジェイコムウエスト ::##このユーザーが立ち上げた記事は、以下のものである。なお、これらの記事に関して、上に挙げたユーザー以外の参加はほとんど見られない。 ::##*①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] ::##*②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] ::##*③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] ::##*④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] ::##*⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑦[[制御と振動の数学]]配下 ::##*⑧[[聖書ヘブライ語入門]]配下 ::##*⑨[[古典ギリシア語]]配下 ::##*⑩[[アイスランド語]]配下 ::##*⑪線型代数学 - [[線型代数学/行列と行列式]]配下 ::##*⑫[[測度論的確率論]]配下 ::##*⑬ペルシア語 - [[ペルシア語/補遺]]配下 ::##*⑭中国語 - [[中国語/基礎単語]] ::##*⑮解析学基礎 - [[解析学基礎/解析概論]]以下 ::##2.であげた記事のうち、以下の記事に関しては、出版等がなされた著作物と強い共通が見られ著作権の侵害が強く疑われている。 ::##*①[[#オートマトン|オートマトン/第一類/オートマトンとは・オートマトン/第一類/数学的準備/集合・オートマトン/第一類/順序機械・オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] ::##*②[[#圏論|圏論/代数系/古典的代数系・圏論/代数系/関係, 同値関係・圏論/代数系/順序・圏論/代数系/写像,演算・圏論/代数系/代数系]] ::##*③[[#電磁気学|電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積・電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念・電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] ::##*④[[#和声学|和声学/和声の基礎 - トーク 以下の一連の記事]] ::##*⑤[[#ケインジアンアプローチ|ケインジアンアプローチ - トーク]] ::##*⑥[[#経済学|経済学/経済とは何か - トーク 以下の一連の記事]] ::#事実の評価 ::##取得されているユーザーアカウントに対して、ブロック等の措置はなされていないにも関わらず、別名、IPでの投稿が多い。タイミングの多くは、投稿に関して著作権侵害等の疑いを示す問いかけや編集態度に対する問いかけがあった後であり、対話の回避を疑わせる。IPでの投稿に対する問いかけにも答える意思を見せない。一方で問いかけの対象ユーザーと異なるユーザーに擬しての回答と見られるものを返していると推定されるものがある。WikiMediaProject参加においての対話の重視に対する尊重の姿勢がない。 ::##匿名IP利用に際しても、発信ベンダーの目眩しの目的か、WikiMediaProjectでは忌避されている、オープンプロクシーの利用も目立つ。 ::##上記、認定事実の3.に見られるように著作権侵害が疑われる投稿が繰り返されており、著作権に関する尊重の念がない。なお、米国著作権法上で(少なくとも日本国内では認められない)認められるフェアユースに関しては誤った都合のいい理解をしている。 ::#評価に基づく措置 ::#:以上から、以下の措置を取りたいと思います。 ::##当該参加者は、日本語版ウィキブックスの参加者として適性を欠き参加者としてはふさわしくない。取得されているユーザーアカウントに対しては期限を定めないブロックの措置とします。 ::##したがって、今後、同様の編集傾向等を示し、なりすますなどして参加した場合、原則として削除又は差し戻しし不可視化、投稿ユーザーはブロック。 ::##現在、著作権侵害の疑いの出ている記事はツリー元を含め削除。 ::##その他、同一の参加者により投稿されたものに関しても、著作権侵害のリスクが有り、プロジェクトが抱えるべきリスクではないため削除します。 ::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) :::{{コメント2|報告}} 削除作業過程で以下の2IPユーザーが発見されています(「聖書ヘブライ語入門」関連執筆)。 :::*{{IPuser2|219.115.246.97}} - 株式会社ジェイコムウエスト :::*{{IPuser2|219.115.254.129}} - 株式会社ジェイコムウエスト :::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 16:32 (UTC) :::{{コメント2|報告}} 削除作業過程で以下の2IPユーザーが発見されています(「アイスランド語」関連執筆)。 :::*{{IPuser2|183.76.232.1757}} - asahi-net :::以上です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 16:49 (UTC) === [[オートマトン/第一類/オートマトンとは]]・[[オートマトン/第一類/数学的準備/集合]]・[[オートマトン/第一類/順序機械]]・[[オートマトン/第一類/ミーリー型順序機械]] === <span id="オートマトン"/> 富田悦次、横森貴著『オートマトン・言語理論』森北出版、2013年の1~16ページの内容とほとんど同じです。著作権侵害のため削除する必要があります。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月12日 (月) 13:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[圏論/代数系/古典的代数系]]・[[圏論/代数系/関係, 同値関係]]・[[圏論/代数系/順序]]・[[圏論/代数系/写像,演算]]・[[圏論/代数系/代数系]] === <span id="圏論"/> 大熊正『圏論(カテゴリー)』槙書店、1979年の1~19ページの文章と一致します。著作権侵害のため削除する必要があります。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月12日 (月) 13:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]] === <span id="電磁気学"/> 砂川重信『理論電磁気学』紀伊國屋書店、1999年の書き写しです。[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのスカラー積]]・[[電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトルのベクトル積]]は437~438ページ、[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/場の概念]]は1~4ページ、[[電磁気学/電磁場/第一類/真空電磁場の基本法則/電場と磁場の定義]]は4~5ページの内容と一致します。著作権侵害のため削除する必要があります。 --[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2025年5月9日 (金) 14:15 (UTC) :{{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」で一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) ::{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[中学受験ガイド/公立中学とのギャップ]]・[[中学受験ガイド/自由型と管理型]]・[[トーク:高校受験ガイド/高校偏差値についてのよくある誤解]]・[[トーク:高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]] === 無期限ブロックを受けた[[利用者:すじにくシチュー]]の別アカウントと思しき[[利用者:Househome100]]が新規作成したページです。なお、最後の[[トーク:高等学校化学II/不確定性原理と化学結合]]はIPですが、文体が似ていること(「間違い」を「マチガイ」とカタカナ書きする、脈絡もなく「左翼運動家」「政治的活動」という言葉を使う)やページの執筆傾向(現行「化学」ではなく旧旧課程「化学II」を編集する)、出没時期などから同じ人物と思われます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 00:45 (UTC) :{{コメント2|コメント}} ブロックの判断に対して一定期間抗弁等は認められるでしょうから、1週間程度(5月10日を目途)様子は見たいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 03:12 (UTC) ::{{対処}} ブロック中のユーザーのなりすましアカウントによる作成ページと判断されたため削除しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月10日 (土) 15:30 (UTC) == 2024年 == === [[一般力学/ベクトル]]・[[一般力学/ベクトルの加法]]・[[一般力学/ベクトルの乗法]] === 山内恭彦『一般力学』岩波書店の1ページから8ページの内容と一致します。著作権侵害の可能性が高いため削除が必要です。--[[利用者:Nermer314|Nermer314]] ([[利用者・トーク:Nermer314|トーク]]) 2024年5月2日 (木) 11:32 (UTC) :{{対処}} 約1年掲示をしましたが(この期間は、たまたまであって、必須条件ではありません)、依頼に対する反論がいずれからもなかったため、削除しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 02:59 (UTC) ==2023年== === [[小学校国語/おおきな かぶ]]・[[小学校国語/おむすびころりん‎]] === 前者については、[https://arasuji-m.com/okinakabu/]に一致。後者については、[http://hukumusume.com/douwa/koe/jap/03/15.htm]に一致。昔話のモチーフ自体は著作権の対象ではないというものの、具体的な表現については、著作権が及びます。前者については、HPの最下欄に「著作物表示」がなされていますし、後者については、[http://hukumusume.com/douwa/link_keisai.htm]に権利関係の取り扱いが記載されていますが、少なくとも引用元などの記載は、トラブル防止などの観点からは必須と考えます。これら権利関係の処理について不明であるため、一旦の削除を、もし存続させるのであれば権利関係について問題ない旨の注記等の追記を提案します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2023年7月25日 (火) 19:47 (UTC) ===[[Wikibooks:ウィキブックスに寄稿する]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- ページ名と無関係の内容であり、かつ、虚偽内容。なお、同一IPによりjawpの「日本貸金業協会」に書かれたものと同じ内容です。--[[利用者:Nnh|nnh]] ([[利用者・トーク:Nnh|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 01:32 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。--[[利用者:Nnh|nnh]] ([[利用者・トーク:Nnh|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 01:32 (UTC) : (報告) 即時削除されました。 [[利用者:MathXplore|MathXplore]] ([[利用者・トーク:MathXplore|トーク]]) 2023年5月20日 (土) 10:22 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校歴史総合 (通常版)]]およびそのサブページ === 理由は以下の通りです。 #すでに[[高等学校歴史総合]]が存在し、同じ教科の教科書が二種類存在することは利用者にとっても不便であり、かつ無意味である。加筆修正は現行の[[高等学校歴史総合]]に行うことが適切である。 #ページ立ち上げの[[利用者:義務教育学校及び高等学校学習指導要領]](以下、義務教育)氏による議論逃れの疑惑を払拭できないうえ、氏がグローバルロックされ、これ以上の更新が見込まれない。 #サブページも別ページのコピー&ペーストの上、中立性も疑わしい。 以上の観点から、削除が妥当だと考えられます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2023年7月8日 (土) 13:13 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2023年7月8日 (土) 13:13 (UTC) :{{対処}} 本件、長期に渡り掲示しましたが、削除に関して異論等がなかったため、削除を実施しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 04:44 (UTC) ==2022年== ===[[高等学校政治経済/経済/物価の動き]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''取り下げ・存続終了''' に決定しました。 ---- 狂った記述,他者を愚弄し侮辱する記述が垂れ流しされているうえ,もはや修正も不可能,削除すべし。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年4月6日 (水) 04:35 (UTC) {{AFD|削除}} 依頼者票。 :(削除依頼取り消し)再編集終了したので、削除依頼は撤回、取り消します。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2023年2月23日 (木) 07:50 (UTC) * (終了) 依頼者取り下げかつ他の意見もありませんので、一旦存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年8月26日 (土) 07:20 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> ===[[田絵うんこ]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- 明らかに悪戯で作成されたページ。 {{AFD|削除}}依頼者票。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2022年10月10日 (月) 01:07 (UTC) :対処しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2022年10月10日 (月) 03:07 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> ==2021年== ==={{非転送|(市立)尾道大対策}} → [[尾道大対策]]-[[Talk:尾道大対策|トーク]]=== <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- {{AFD|削除}} 依頼者票。現在リダイレクトになっているが、"(市立)"だけでは(どの市か)曖昧な名称であり不適切。有用な履歴があると判断し、通常の削除依頼として提出させていただきました。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) <small>削除対象ページを非転送リンクに変更--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年4月5日 (月) 16:57 (UTC)</small> * {{AFD|削除}} 依頼者の仰る通りで、曖昧な名称であり不適切。削除に賛成。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2023年5月28日 (日) 05:22 (UTC) ** {{対処}} 上記審議に従い削除しました。主著者であった [[Special:Contributions/210.235.37.126|210.235.37.126]] さんがコピペ改名を試みたようですが、その新ページ名が他の編集者各位に支持されず、削除に至りました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2024年5月13日 (月) 14:31 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> == 2020年 == === 高等学校国語表現 - [[トーク:高等学校国語表現|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.edu.yamanashi.ac.jp/wp-content/uploads/2019/12/e1d47e11e541a11e6bd67cf9a244bc1c.pdf]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:31 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) *{{AFD|削除}} 転載を確認。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) **{{対処}} 上記の合意に従い全版削除いたしました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年3月27日 (土) 04:04 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 ビジネス基礎]] - [[トーク:高等学校商業 ビジネス基礎|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''即時削除''' に決定しました。 ---- [https://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h17/syougyou/gaidance/bisinesskiso.htm]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** {{報告}} 著作権侵害で[[WB:SD|即時削除]]済み。お手すきの際に閉じて頂ければと思います。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 04:06 (UTC) *** [[File:Symbol_confirmed.svg|15px]] '''確認・終了''' Tomzo さんにより即時削除されていますので終了しましょう。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 総合実践]] - [[トーク:高等学校商業 総合実践|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h17/syougyou/gaidance/sougoujitsen.htm]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) *{{AFD|削除}} 転載を確認。--[[利用者:Mario1257|Mario1257]] ([[利用者・トーク:Mario1257|トーク]]) 2021年3月2日 (火) 19:17 (UTC) ** {{AFD|対処}} 上記の審議に基づき全版削除しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校商業 マーケティング]] - [[トーク:高等学校商業 マーケティング|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.gyakubiki.net/jc/discovery/theme/0800/0808]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** {{AFD|対処}} 上記の審議に基づき全版削除しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2021年6月7日 (月) 11:44 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[高等学校音楽I]] - [[トーク:高等学校音楽I|トーク]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''削除''' に決定しました。 ---- [https://www.nagano-c.ed.jp/tagawahs/gakkoshokai/H29_08on.pdf]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) ** (対処・削除)上記の審議どおり、全版削除いたしました。遅くなり申し訳ございません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年6月22日 (木) 11:21 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> === [[総合的な学習の時間]] - [[トーク:総合的な学習の時間|トーク]] === [https://www.kyoiku-press.com/post-208282/]からの転載です。著作権侵害に該当するため、全版削除が必要であるものと考えます。--[[利用者:Ohgi|Ohgi]] ([[利用者・トーク:Ohgi|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 12:27 (UTC) * (削除)一致を確認しました。なお、原掲載者による著作権に対する態度は、[http://www.kyoiku-press.co.jp/copyright こちら]です。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年12月21日 (月) 14:22 (UTC) === [[和声学/和声の基礎]] - [[トーク:和声学/和声の基礎|トーク]] 以下の一連の記事 === <span id="和声学"/> *[[和声学/和声の基礎]] *[[和声学/和声の基礎/調性と主音]] *[[和声学/和声の基礎/音階‎]] *[[和声学/和声の基礎/長音階と短音階‎]] *[[和声学/和声の基礎/24の調性‎]] *[[和声学/和声の基礎/7個の音度‎]] *[[和声学/和声の基礎/和音]] *[[和声学/和声の基礎/3和音‎]] 本記事の[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%92%8C%E5%A3%B0%E5%AD%A6&type=revision&diff=130114&oldid=16970 派生元の見出し]と[[w:外崎幹二|外崎幹二]]・[[w:島岡譲|島岡譲]]『和声の原理と実習』 ([[w:音楽之友社|音楽之友社]] 1958年)に関する章立て([https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000986587-00 国立国会図書館所蔵書書誌]・[https://www.hmv.co.jp/artist_%E5%A4%96%E5%B4%8E%E5%B9%B9%E4%BA%8C_000000000265817/item_%E5%92%8C%E5%A3%B0%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86%E3%81%A8%E5%AE%9F%E7%BF%92%EF%BC%9C%E5%A4%96%E5%B4%8E%E3%83%BB%E5%B3%B6%E5%B2%A1%EF%BC%9E_1680021 参考])と強く一致しており、内容について、同様の見出し構成を持つ[http://d8tywgizg.blog.shinobi.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E8%A3%BD%E4%BD%9C/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E7%AB%A0%E3%80%80%E5%92%8C%E9%9F%B3%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E 個人のブログ]に一致。以上から、本記事は『和声の原理と実習』から剽窃されたものと強く疑われます。本書は、以前、[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2486906 国立国会図書館デジタルコレクション]で公開されていた可能性がありますが、現在は著作権の観点から公開が停止されています。内容の一致については、引き続き検証しますが、著作権侵害の警告もかね取り急ぎ削除依頼いたします(どこかで書いたような)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 01:24 (UTC) :以下のページが、{{IPuser|183.76.232.71}}さんにより追加されたので、削除対象に追加します。内容は、上で紹介したブログに記載されたものと文言が同一です。 :*[[和声学/和声の基礎/構成上の3和音の種類]] :ご確認よろしくお願いします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 14:39 (UTC) ::(追加) ::*[[和声学/和声の基礎/同一和音の変形]] ::ご確認よろしくお願いします。--2020年8月1日 (土) 15:00 (UTC) ::*[[和声学/4声体の配置]] ::*[[和声学/4声体の配置/4声体]] ::以上追加。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年8月3日 (月) 15:31 (UTC) ::*[[和声学/4声体の配置/4声体の配置]] ::以上追加。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 18:10 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[ケインジアンアプローチ]] - [[トーク:ケインジアンアプローチ|トーク]] === <span id="ケインジアンアプローチ"/> 本記事の見出しと[https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000966171-00 このページ]の章立てが、完全に一致しており、本記事は[[w:新野幸次郎|新野幸次郎]]・[[w:置塩信雄|置塩信雄]]『ケインズ経済学』 ([[w:三一書房|三一書房]] 1957年)から剽窃されたものと強く疑われます。本書は、以前、[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3007330 国立国会図書館デジタルコレクション]で公開されていた可能性がありますが、現在は著作権の観点から公開が停止されています。内容の一致については、引き続き検証しますが、著作権侵害の警告もかね取り急ぎ削除依頼いたします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月13日 (月) 15:14 (UTC) * {{コメント2|コメント}} 皆さま、事実確認と賛否表明をお願いできますでしょうか。[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか、合致する版の範囲は全版か一部か、それとも合致しない不当な削除依頼か、合意形成が必要です。宜しくご協力の程お願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 12:09 (UTC) * {{コメント2|賛成r}}(削除) Kanjyさんのコメントで気づきました。ありがとうございます。こちらについて、当該剽窃元(と見られる書籍)と同じ見出しが初版から書かれており、なおかつそれ以降それらに付け加える形の編集が大半のようですので、ページそのものの削除が必要と思います。できれば当該書籍の本文との照らし合わせを行いたいところですが、あいにくこのような世情で、図書館も本の消毒などにより本の貸し出しまでに時間がかかるようですので、見出しの一致のみが判断材料となりますが(管理者の方の結論付けよりも前に該当書籍をお持ちの方が内容との不一致を報告された場合、この票を取り消します)、ページの削除に賛成いたします。<small>Kanjyさんのごもっともなご指摘を受け修正--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC)</small>--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月24日 (金) 08:15 (UTC) ** (コメント)@[[user:ダーフレ|ダーフレ]]さん、ここは削除依頼ですから「賛成」でなく「削除」か「存続」かでお願いできますでしょうか。「削除」のバリエーションとして「即時削除」「全削除」「版指定削除」等はアリです。<small>私 (Kanjy) が不用意に「賛否表明」と申し上げたのが誤解を招いたなら申し訳ありません。しかし、まさかダーフレさんがそんな初歩的なミスを犯されるとは。ダーフレさんがご反応くださったことは誠に有難く感謝に堪えませんが、ここに謹んで感謝と批判とお願いを申し上げる次第でございます。</small> --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) ** (コメント)[[User:Kanjy|Kanjy]]さん、ご指摘の通りです。ごめんなさい。--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC) * (コメント・皆さまへのお願い)皆さま、繰り返しますが、事実確認と賛否表明(削除か存続か)をお願いできますでしょうか。つまり、[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか否かを、ご自身での事実確認に基づいて表明してください。管理者は合意を確認の上で対処いたしますが、単に数だけでなく皆さまの審議内容を真摯に検討し、[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか否かの合意が成立していることを確認しています。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) === [[経済学/経済とは何か]] - [[トーク:経済学/経済とは何か|トーク]] 以下の一連の記事=== <span id="経済学"/> 標記記事については、以下の通り、外部のブログとの一致が相当に見られます。即時削除でも良いレベルですが、内容の一致の確認を願いたく、削除依頼に上程します。なお、[[経済学/経済とは何か/需要曲線]]については、直接一致するページが発見できませんでしたが、他の記事が削除された場合、体系から外れた記事になりなすので、同時に削除すべきものと考えます。 *[[経済学/経済とは何か/そもそも経済学とは]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/29/051233] *[[経済学/経済とは何か/ミクロ経済学とマクロ経済学]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/054738] *[[経済学/経済とは何か/希少性と価格]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/061038] *[[経済学/経済とは何か/機会費用]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/10/30/163510] *[[経済学/経済とは何か/価格と需要と供給の関係]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/01/213728] *[[経済学/経済とは何か/供給曲線]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/02/044515] *[[経済学/経済とは何か/需要・供給の弾力性]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/05/044555] *[[経済学/経済とは何か/家計の消費]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/05/234606] 以上、確認のほどお願いいたします。--[[利用者:Mtodo|Mtodo]] ([[利用者・トーク:Mtodo|トーク]]) 2020年7月3日 (金) 18:28 (UTC) :(コメント)以上の依頼は、[[user:Tomzo|Tomzo]]のサブアカウントにて実施されています(アカウントの切り替えを忘れたため)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月3日 (金) 18:38 (UTC) :(追加)[[経済学/経済とは何か/家計の消費]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/09/045121]--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年7月8日 (水) 09:34 (UTC) :(追加)[[経済学/経済とは何か/企業の目的]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/09/050809] :(追加)[[経済学/経済とは何か/生産関数]] ← [http://miyabi-lifestyle.hateblo.jp/entry/2015/11/11/044548]--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年7月8日 (水) 13:23 (UTC) (インデント戻します)さらに、以下のページを追加します。 *[[経済学/経済とは何か/利潤の最大化]] *[[経済学/経済とは何か/完全競争]] さて、変に完成度が高いなあ、と思っていましたがコピー元を発見しました。以上の記事は、 *井堀利宏『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』([https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%AD%A64%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%8C10%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A7%E3%81%96%E3%81%A3%E3%81%A8%E5%AD%A6%E3%81%B9%E3%82%8B-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%BA%95%E5%A0%80-%E5%88%A9%E5%AE%8F-ebook/dp/B07KP3R2HL/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr= Amazon]) の引き写しで、上のblog主もそれをコピーした模様です。 なお、冒頭部分は[https://www.yodobashi.com/product/100000009003060901/?gad1=&gad2=g&gad3=&gad4=446722669882&gad5=12028089362382000424&gad6=&gclid=Cj0KCQjwo6D4BRDgARIsAA6uN19F-7JRdOpZkIMKLEFAmlJWzyMqxQCCkaPcZpel8FcUC9qdv1-TFs4aAq6oEALw_wcB&xfr=pla yodobashi.com]の「無料サンプル(電子書籍版)を見る」で読むことができ、ひきつづきの部分は、[http://blog.livedoor.jp/toeicc/archives/6428119.html 別の個人ブログ]で確認することができます(このブログの最後に、出典が『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』である旨の記載がありますーそれでも著作権法違反ですが)。 以上、本件が市販の出版物からの剽窃であることを報告します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2020年7月11日 (土) 06:20 (UTC) * {{コメント2|コメント}} 皆さま、事実確認と賛否表明をお願いできますでしょうか。[[project:削除の方針|削除の方針]]に合致するか、合致する版の範囲は全版か一部か、それとも合致しない不当な削除依頼か、合意形成が必要です。宜しくご協力の程お願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 12:09 (UTC) **{{コメント2|コメント}}そうですねー,上の2つ合わせてコメントしますが,確かにケインジアンに関しては見出しが一致していますね。経済学/経済とは何か/ については,正直文章にあまり魅力を感じないので,どうしても読む気にならず未確認ですが,常識的に,善意で行動されてると思われる方々が一致を指摘する以上,ある一致があるのだと思います。疑わしきは罰せずというのはいい言葉だと思いますが,問題によっては,あまりにも疑いが濃厚な場合は,何らかの暫定的な措置が取られてもいいと思います。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年7月23日 (木) 21:10 (UTC) :{{Outdent|:}} * {{コメント2|賛成r}}(削除)確認しました。文言を変えたりは認められるものの、主として<del>ニュアンス</del>【修正:文の内容】が同じ【補足:(画像の内容を文にしたり、文末を変えたり)】ようですので、ページ群の削除に賛成いたします。<small>【Kanjyさんのご指摘を受け修正・補足--[[利用者:ダーフレ|Darfre]]([[利用者・トーク:ダーフレ|会話]]) 2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC)】</small>--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月24日 (金) 08:15 (UTC) ** (コメント) @[[user:ダーフレ|ダーフレ]]さん、ここは削除依頼ですから「賛成」でなく「削除」か「存続」かでお願いできますでしょうか。「削除」のバリエーションとして「即時削除」「全削除」「版指定削除」等はアリですが。また、同じ考えの方々が各々のお考えとして「ニュアンスが一致する」意味内容を発信することはあり得ると思われますが、単にニュアンスが一致するだけで著作権侵害になるのでしょうか? むしろ、意味が全く違っても、表現を剽窃したパロディが著作権侵害になり得ます。著作権の観点から、改めて賛否(削除か存続か)を表明いただければ幸いです。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年7月31日 (金) 12:18 (UTC) ** (コメント)@[[User:Kanjy|Kanjy]]さん、ご指摘の通りです。ニュアンスという言葉を用いたことにも問題がありました。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。自分なりに考えた結果を反映させていただきましたので、確認ごいただけると幸いです。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年7月31日 (金) 16:26 (UTC) *(コメント・質問・管理者より) [[user:ダーフレ|ダーフレ]] さんは、本件対象の全ページについて剽窃を確認され、全ページとも著作権侵害の疑い濃厚につき削除すべき、と意見表明されたものと理解して宜しいでしょうか? --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}}「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」に場を移して、一括して議論したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月16日 (金) 22:05 (UTC) :{{対処}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」において[[#対処内容|本対応]]といたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 13:48 (UTC) ===[[テンプレート:独自研究の可能性]] - [[テンプレート・トーク:独自研究の可能性|トーク]]=== 独自研究内容の修正を他人に押し付けるのはまずいというトークページでの意見を受けて。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年6月17日 (水) 23:28 (UTC) * (存続) 誰かさんみたいにめちゃくちゃな事を書いてても注釈なしだとそれが日本語版ウィキブックスの「見解」なんだなと誤解される虞があるため。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 04:02 (UTC) * (削除)日本語版ウィキブックスなる統一された主体は存在しない。あらゆるページが履歴に署名された編集者の丁々発止のやり取りの中、現時点でその形で公開されているに過ぎない。めちゃくちゃな事書いてやがると思ったところで、このテンプレートを貼りつけて、対処して、解決したと思うのは、あまりにも安易なんじゃあない?あと誰かさんという言葉で他者を批判するのは明らかに駄目だろう。ちゃんとハンドル名書けよ。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2021年4月28日 (水) 11:10 (UTC) :*(意見を変えて存続)他の人の文章に対しては全く必要ないが,すじ肉シチューなる人物の文章には絶対必要なので,(というかこの人物の文にはすべてこれを張るべき)存続に意見変えます。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2022年4月10日 (日) 03:21 (UTC) === [[刑法第195条]] === [https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%88%91%E6%B3%95%E7%AC%AC195%E6%9D%A1&diff=152767&oldid=152766 2020年3月12日 (木) 16:08 (UTC)の版]で[https://this.kiji.is/610299311565177953 共同通信社配信の記事]の文章が転載されました。著作権侵害のおそれがあります。なお、これより前に転載元の記事URLが追加されていますが、依頼ページには他に実質的な記載が条文しかなく、引用とみるために必要な主となる文章があるとはいえないため、引用とは判断できません。したがって、2020年3月12日 (木) 16:08 (UTC)の版から当該記載を除去する直前の 2020年3月12日 (木) 16:21‎ (UTC)の版まで計5版の版指定削除を依頼します。 --[[利用者:Kyube|kyube]] ([[利用者・トーク:Kyube|トーク]]) 2020年3月17日 (火) 03:19 (UTC) *(版指定削除)特定の版に、著作権侵害と思われる文章を確認しました。--<span class="plainlinks">[[利用者:令和少年|令和少年]]</span> <small>([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示します">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年3月20日 (金) 00:26 (UTC) **(対処・版指定削除)合意に基づき、ご依頼の5版を版指定削除いたしました。他の管理者の確認をお願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年5月17日 (日) 04:44 (UTC) ***本件、妥当な対処がなされている旨確認いたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年5月3日 (土) 04:46 (UTC) === [[トイレ砂]] - [[トーク:トイレ砂|トーク]] === 内容が百科事典的であり、少なくとも「ペットの飼育」的な所(のサブページ)に移動すべきではないでしょうか。現時点では[[ハムスターの飼育#巣材]]からリンクされているものの、この内容であればjawpへのリンク設置などで十分と考えます。 * (削除)依頼者<!-- 提案者 -->票。 --{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年5月12日 (火) 11:52 (UTC) == 2019年 == === [[利用者:すじにくシチュー]] - [[利用者・トーク:すじにくシチュー|トーク]] === すじにくシチュー氏の利用者ページは、[[WB:WIN#主張を押し付ける場ではない]]に反していると思われます。理由を以下に述べたいと思います。 氏の利用者ページには、「〜への抗議」や「〜についての私の意見」などの'''個人的な意見を含む表記'''が数多くあります。それに加え、他人の過ちを書き立てては、騒いでいます。この事項は、WB:WINの「議論場ではない」に当たると考えられます。特に、[[利用者:すじにくシチュー#ウィキブックス日本語版への抗議]]は、あからさまです。また、「メモ」と言っておきながらも、自分なりの科学の証明を載せており、到底メモとは言えません。 第二に'''長すぎる'''。この利用者ページはとてつもなく長く、'''250キロバイト'''にのぼります。いくらメモとはいえ、長すぎますから、当人振り返って編集の材料にする可能性は極めて低いです。それから、氏は、批判(侮辱含め)を他利用者に積極的に書く人です。そのため利用者ページも、自らの意見をひたすら書いておくだけのページなのでしょう。 以上の理由から削除を要求します。--{{利用者:令和少年/オシ}} 2019年12月25日(水)17:36 (UTC) *(追加)特に[[WB:WIN]]に反していると思わしき節。不適切な言葉が使われている場合、かっこを付けて示します。ただ、「馬鹿」「アホ」「無能」は数えきれないほど多用しているので除きます。また、文の流れ的に不適切と考えられる場合も掲載します。 **[[利用者:すじにくシチュー#このページの利用法への文句への反論について]] **[[利用者:すじにくシチュー#透視図法]] **[[利用者:すじにくシチュー#他のウィキブックシアンの出鱈目]](馬鹿の一つ覚え) **[[利用者:すじにくシチュー#ウィキブックス日本語版への抗議]] **[[利用者:すじにくシチュー#科学界には「一次史料」的な考えが大学ですら理科教育に無い]](幼稚) **[[利用者:すじにくシチュー#日本の教育は3等国]](三流、三等国) **[[利用者:すじにくシチュー#中学校公民の人権教育の偽善]] **[[利用者:すじにくシチュー#動くコードを書く人を信用しよう]] **[[利用者:すじにくシチュー#メモ書き: 高校歴史教育のダメな点]] **[[利用者:すじにくシチュー#センター試験の地歴公民の悪問]] **[[利用者:すじにくシチュー#でもセンター英語も難しいですよ、という話]](うぬぼれた馬鹿) **[[利用者:すじにくシチュー#告発: 電気工学科はカリキュラムがメチャクチャ]] **[[利用者:すじにくシチュー#工業大学のカリキュラムはいろいろと腐ってる]](杜撰、稚拙) **[[利用者:すじにくシチュー#声明: 日本企業は戦後、就活で高度経済成長期に私大卒を差別をしたのではないか?]](ろくでもない) **[[利用者:すじにくシチュー#告発]] **[[利用者:すじにくシチュー#江戸時代の「鎖国」についての私の意見]] **[[利用者:すじにくシチュー#勉強時間を増やしただけの受験勝者なだけの教育インチキ評論家たち]](クソ、インチキ) **[[利用者:すじにくシチュー#証明丸暗記の物理学者・数学者は無能である]](偽物、独裁政治) **[[利用者:すじにくシチュー#「でもしか教師」たちに注意]](低脳) **[[利用者:すじにくシチュー#馬鹿でも大人になれる、馬鹿でも親になれる、PTA]](セックス) **[[利用者:すじにくシチュー#ペテン師の「大学の数学が仕事の役立つ」と言うペテン]](ペテン師) :反論は、然るべき場所でしていただきたいです。利用者ページに書かれても何一つ解決しません。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年5月2日 (土) 01:11 (UTC) *(削除)依頼者票。--{{利用者:令和少年/オシ}} 2020年1月3日(水)12:21 (UTC) *(削除)賛成です。4月26日現在、そのデータサイズは28万バイト(288キロバイト)を超え、さらにそのサイズは日に日に増大し、30万バイトに迫る勢いです。談話室で何位か具体的に示されていましたので、経過を報告させて頂くとそのサイズは第六位相当、あとすこしでトップファイブ入りを果たしてしまいます。また、私も全て査読する気力は湧きませんが、例えば、[[利用者:すじにくシチュー#透視図法]]は明らかに[[利用者:Honooo|Honooo]]様への[[w:Wikipedia:個人攻撃はしない|個人攻撃]]です。あまり長々と理由を書くのもよろしくないので、このあたりにしておきますが、明らかにガイドライン違反で、ウィキブックスとして相応しくないのに、残しておくのはそういった'''前例を作ってしまいかねない'''ので、早急な対応をお願いしたいです。--[[利用者:雪津風明石|雪津風明石]] ([[利用者・トーク:雪津風明石|トーク]]) 2020年4月26日 (日) 04:14 (UTC) * あえて票は投じませんが,この人が問題のある人なのは事実なんでしょうね…。大体この利用者ページの最新の投稿も,何でこんなこと書くのって気分なんですが(^^;;;…。これって誰の悪口なの?(^^;;;。とにかく悪口であることは,200% 間違いないよね(^^;;;。-- [[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年4月26日 (日) 06:21 (UTC) **依頼理由を修正いたしました。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]</span> • <span title="ウィキブックス日本語版での投稿記録を表示します">[[Special:Contributions/令和少年|投稿履歴]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの統一ログイン状態を表示します">[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]]</span> • <span title="他プロジェクトにある同名アカウントの直近の投稿記録と被ブロック状態を表示">[//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴]</span></span></span></small></span>) 2020年5月2日 (土) 00:20 (UTC) * 賛成です。あえてこれ以上は書きません。--[[利用者:ゆにこーど|ゆにこーど]] ([[利用者・トーク:ゆにこーど|トーク]]) 2020年5月4日 (月) 05:29 (UTC) *(削除)これはひどい。個人攻撃を含むような利用者ページを許してはなりません。依頼が提出されてから早1年半、管理者の方は一刻も早い対処をお願いします。--[[利用者:Bonfire12|Bonfire12]] ([[利用者・トーク:Bonfire12|トーク]]) 2020年5月26日 (火) 11:24 (UTC) * (削除) [https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=利用者:すじにくシチュー&action=info 292,397 バイト] というページの長さは[[特別:長いページ]]ベースで行くと第六位です。'''ある種の尊敬すら覚えます。'''このまま[[政治学概論]] (299,128 バイト)を抜いてトップ5に入るのもすじにくさんなら楽勝でしょう。しかしながら、問題があるページは葬り去らなければいけないため、削除票を投じます。 --[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2020年5月26日 (火) 12:40 (UTC) ** (追記) 興味が湧いて罵詈雑言の出現回数を調べてみました。結果は、「バカ」「馬鹿」は59+80回、「アホ」は2回、「無能」は11回でした。--[[利用者:Semi-Brace|Semi-Brace]] ([[利用者・トーク:Semi-Brace|トーク]]) 2020年5月27日 (水) 04:44 (UTC) *(対処不能・審議継続)対処すべき管理者として申し上げます。利用者ページとして問題があることについては合意されたようですが、編集除去で問題が解決するのなら、管理者権限を振るってページを削除するわけにはいきません。誤ったページ名であれば移動または削除、著作権侵害等の法的問題には全削除または版指定削除、不適切または誤った内容が含まれる場合は原則として編集によって対処するものでしょう。例えば、ここで列挙された節は全て編集除去すべきとか、[[Special:PermaLink/80695|2014年4月]]頃の版に戻すべき、といったような合意が成立すれば [[w:WP:UP#他者による編集や削除依頼]] を準用して編集除去に持ち込むことも可能でしょう。お手数ですが、引き続きご審議の程お願いいたします。ご依頼から約8か月半、遅いコメントになったことをお詫び申し上げます。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) **@[[利用者:Kanjy|Kanjy]]さん 返信遅くなり(議論を丸投げしたようで)すみません。確かに貴方の仰る通りで、早とちりし過ぎました。差し戻しで充分と言ったところでしょう。「特定の」人物に対する個人攻撃などは見当たらないですし、差し戻しが妥当だと考えます。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年8月17日 (月) 14:12 (UTC) * (コメント・意見募集)[[user:Kanjy|Kanjy]]です。管理者による削除機能の行使が必要な問題が見落とされていれば、ぜひご指摘の程お願いいたします。管理者による削除に適さず、利用者ページには本人の裁量が相当に許容され、それでも利用者ページとして問題があるとお考えの方は、どうすればよいか<small>(何を取り除くべき、どの版に戻すべき、…)</small>を具体的に表明いただければ幸いです。いずれにしてもウィキブックス日本語版コミュニティとしての'''合意'''がない限り、現状維持となります。現状でOKというご意見ももちろん歓迎されますが、不毛な水掛け論を避け、これまでに示された問題に対し誤解を解くよう各種方針に基づいて具体的にご説明いただければ非常に助かります。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月21日 (金) 12:33 (UTC) :*(コメント) ざっと見たところ 34から41以外はほとんど全てが自身の主張であるだけに留まらず他者や組織への暴言・小馬鹿にした見下しが含まれているように見えました(あまりにも長く全て精査したわけではありませんが)。利用者ページに手出しするのは憚られるというのは理解できますが、「自分だけがWikibooksで○○を書いている、だから自分は偉い、他の人はみなバカだ」というような主張と態度を明に暗に続ければ話も変わってくるでしょう。--[[User:Angol Mois|Angol Mois]] 2020年8月22日 (土) 01:29 (UTC) **{{コメント2|提案}} [[特別:固定リンク/110062]]あたりに差し戻してはどうでしょう?当人の教育に関する意見程度であれば問題ないと思いますが、やはり見下す表現は別だと思います。--<span class="plainlinks">[[User:令和少年|<span style="color:#1e50a2">''令''</span><span style="color:#aacf53">'''''和'''''</span><span style="color:#b7282e">''少''</span><span style="color:#eb6101">'''''年'''''</span></span>]] <small>([[User talk:令和少年|トーク]]・[[Special:Contributions/令和少年|履歴]] ・[[特別:アカウント統一管理/令和少年|グローバル利用者情報]] • [//tools.wmflabs.org/guc/index.php?user={{urlencode:令和少年}}&blocks=true&lang=ja 全履歴])</small> 2020年8月22日 (土) 07:37 (UTC) * {{AFD|削除}}'''(条件付)'''まず、多くの方がご存知かと思いますが、当該ページに関しての議論が[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=Wikibooks:%E8%AB%87%E8%A9%B1%E5%AE%A4&oldid=156344#利用者ページの利用法について こちら]で行われていたということをご報告させていただいた上で、当該ページのどの部分を除去すべきかという点の前に、[[User:Kanjy|Kanjyさん]]の「編集除去で問題が解決するのなら、管理者権限を振るってページを削除するわけにはいきません。」というお言葉について、私は「編集除去では問題が解決しない」と考えています。当該ページは[[w:Wikipedia:利用者ページ]]で認められている(「プロジェクトの趣旨に合致するため明記されないが許容される内容」も含め)用法でないことは多くの方がご存知の通りですが、ページ全体でこのような「'''罵倒や偏見、怨念が混沌と存在している状況'''」が確認できることから、'''一部分だけでも残すのは困難'''な上、除去した部分に存在したそれらが問題となりうる可能性を捨てきれず、仮に編集除去で対処する(除去はSysopの方もしくは当該ユーザー本人が実行すべき)にしても、版指定削除等の対応が必要になりえます(ここまでは椎楽さんのご指摘を借用させていただいたものです)。この依頼や前述の談話室などで多くの方が問題箇所を指摘していらっしゃいますが、一見何も問題のなさそうな「{{節リンク|利用者:すじにくシチュー|私の著作権の放棄の宣言}}」を例にとってみても、ウィキメディア財団が[https://foundation.wikimedia.org/wiki/Terms_of_Use/ja#7._コンテンツの利用許諾 利用規約]で指定している「GFDL」「CC-BY-SA」に相反する内容であることが問題になるように、ほとんどの内容に問題があります。また、今挙げた例の「著作権放棄」が不可能であるという結論を出さなければ、削除した内容を安易に復帰させる可能性もあります。よって、「この結論をしっかりと出した上で、ページを削除すべき」と存じます。--{{利用者:ダーフレ/日本語|+}}2020年8月23日 (日) 14:02 (UTC) *(コメント・質問・管理者より)2020年8月23日の [[user:ダーフレ|ダーフレ]] さんからの削除意見は [[{{ns:project}}:削除の方針]] との関連が不明であり、賛同する意見が来たとしても、管理者として対処困難です。もし初版から最新版までの全版に法令違反等の法的問題があるとのご指摘でしたら、[[w:WP:DP#B]]をご参考に、具体的にどのような法的問題があるのかご指摘いただけませんか。ウィキメディアのウィキでは「落書きは差し戻し/編集除去」が原則であり、大抵の落書きは管理者による削除を要しません。また、この方の著作権放棄宣言には「法律的に可能なかぎり」と明記されており、各国の法令や財団が定めるライセンスとの対立については心配ないものと思われますが、それでも問題があれば具体的にご指摘いただけませんか。ダーフレさんへの質問を含みますが、他の皆さまのご見解ももちろん歓迎いたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) *(コメント・存続終了予告)今のところ方針に基づく合意の目処が立たず、このままでは「全削除」も「版指定削除」もできず、「特定の部分が不適切(除去すべきで再投稿不可)」等の合意に基づく「他者による編集」もできず、現状維持で存続終了とならざるを得ませんが、宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) **(コメント)いいですよ、仕方ないですからね。ただ私が思うところを 2点書いておくと、まずネット上で、しかもコミュニケーションを目的としない Wiki上で、参加者の十全な合意はそもそも手に入らないのではないかという疑問はあります。そしてもう一点、私の主観から行くと、議題になっている人物は問題のある人だと思いますし、事実上多くの言動にストレスを感じますが、一方でまじめに教科書を書く気が満々の人ですから、ウィキメディアプロジェクトの理念から言って、この人を強制的に排除することもできないし、強制力で行動を制限して規定することもできないと思います。--[[利用者:Honooo|Honooo]] ([[利用者・トーク:Honooo|トーク]]) 2020年9月6日 (日) 13:06 (UTC) *(コメント・情報提供)Wikipediaではこの方に対する「[[w:Wikipedia:コメント依頼/すじにくシチュー|コメント依頼]]」ならびに「[[w:Wikipedia:投稿ブロック依頼/すじにくシチュー|投稿ブロック依頼]]」が提出されました。--[[利用者:Shokupan|Shokupan]] ([[利用者・トーク:Shokupan|トーク]]) 2021年5月4日 (火) 05:06 (UTC) === 複数の非接続コンメンタール === 複数のコンメンタール記事を、「目次だけでその下が作成されていない」「他のどのページからもリンクされていない」「jawsに項目がない」を基準に削除を依頼します。該当ページは # [[コンメンタールガス事業法施行規則]] # [[コンメンタールダム使用権登録令]] # [[コンメンタールマンション標準管理規約(団地型)]] # [[コンメンタールマンション裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律施行規則]] # [[コンメンタールモーターボート競走法施行令]] # [[コンメンタールモーターボート競走法施行規則]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法施行令]] # [[コンメンタール不動産特定共同事業法施行規則]] # [[コンメンタール事業附属寄宿舎規程]] # [[コンメンタール人身保護規則]] # [[コンメンタール企業会計審議会令]] # [[コンメンタール企業担保登記規則]] です。この他にもまだ膨大な数が残っていますが、Sysopの方の負担が大変であること、jawsでの確認などの作業が面倒であることを理由に一旦区切りとさせていただきます。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年10月10日 (木) 07:05 (UTC) :{{コメント2|コメント}} 本件、依頼者主張のとおり、「目次だけでその下が作成されていない」「他のどのページからもリンクされていない」(「jawsに項目がない」は理由としては弱い)であって、コンメンタール自身全く解説が書かれないものに関しては、jawsとの棲み分けも考慮して濫造を注意しているという事情([[利用者・トーク:Preppedia#コンメンタールについて]]、[[利用者・トーク:Gggofuku#コンメンタールについて]]、[[利用者・トーク:Gggofuku#解説を書いてください]] 等参照)もあります。依頼のページについては条文本文すらなく「作成依頼」程度のもので、今後、成長の見込みが薄いものと考えます。1週間程度(6月10日目途)「解説つき」本文が作成されないようであれば「テスト投稿」と判断し削除したいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 22:42 (UTC) ::{{対処}} 特に異論がなかったようなので、「削除」にて対応したいと思います。その他、他同様理由で削除対象となるページを確認しましたが700程度あり可読性を害するのでたたみます。以下の「表示」で内容は確認できます。一挙にやるとタイムラインが相当に流れるため、1日五十個程度を目処に進めたいと思います。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月11日 (水) 15:00 (UTC) :::{{cmt|報告}} 本件削除対応完了しました。5件ほどリンクのあるページを発見したので存続としました(ただし、リンク先1件で存続だと、今後同様の作成が行われかねないため、リンク先が5件程度になるようあらたの作成しました)。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月26日 (木) 15:19 (UTC) {{NavTop}} ::削除依頼同等のページを発見したので削除対象として追加します・ ::#[[コンメンタール爆発物取締罰則]] ::#[[コンメンタール抵当証券法]] ::#[[コンメンタール旧破産法]] ::#[[会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] ::#[[コンメンタール立木ニ関スル法律]] ::#[[コンメンタール土地改良登記令]] ::#[[コンメンタール土地改良登記規則]] ::#[[コンメンタール土地改良法施行令]] ::#[[コンメンタール家事審判法施行法]] ::#[[コンメンタール老人福祉法]] ::#[[コンメンタール薬事法施行令]] ::#[[コンメンタール薬事法施行規則]] ::#[[コンメンタール電子記録債権法施行令]] ::#[[コンメンタール電子記録債権法施行規則]] ::#[[コンメンタール裁判員の参加する刑事裁判に関する法律]] ::#[[コンメンタール遺失物法施行令]] ::#[[コンメンタール遺失物法施行規則]] ::#[[コンメンタール獣医師法]] ::#[[コンメンタール獣医師法施行令]] ::#[[コンメンタール獣医師法施行規則]] ::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法施行令]] ::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法施行規則]] ::#[[コンメンタール標準貨物自動車運送約款]] ::#[[コンメンタール標準貨物軽自動車運送約款]] ::#[[コンメンタール標準引越運送約款]] ::#[[コンメンタール標準貨物軽自動車引越運送約款]] ::#[[コンメンタール標準宅配便運送約款]] ::#[[コンメンタール罰金等臨時措置法]] ::#[[コンメンタール組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律]] ::#[[人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律]] ::#[[コンメンタール不正アクセス行為の禁止等に関する法律]] ::#[[コンメンタール公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律]] ::#[[コンメンタール爆発物取締罰則]] ::#[[コンメンタール民生委員法]] ::#[[コンメンタール民生委員法施行令]] ::#[[コンメンタール民生委員及び児童委員表彰規則]] ::#[[コンメンタール児童福祉法施行令]] ::#[[コンメンタール児童福祉法施行規則]] ::#[[社会福祉法施行令]] ::#[[社会福祉法施行規則]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律施行令]] ::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律施行規則]] ::#[[配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律]] ::#[[コンメンタール犯罪捜査のための通信傍受に関する法律]] ::#[[コンメンタール犯罪被害者等基本法]] ::#[[コンメンタール犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律]] ::以上--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 10:02 (UTC) :::追加 :::#[[中小企業における労働力の確保及び良好な雇用の機会の創出のための雇用管理の改善の促進に関する法律]] :::--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 10:13 (UTC) :::#[[コンメンタール漁業法施行法]] :::#[[出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律]] :::#[[商標法施行法]] :::#[[電気通信回線による登記情報の提供に関する法律]] :::#[[意匠法施行法]] :::#[[実用新案法施行法]] :::#[[コンメンタール船舶安全法]] :::--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 10:54 (UTC) :::#[[コンメンタール種苗法]] :::#[[コンメンタール政党助成法]] :::#[[コンメンタール更生保護事業法]] :::#[[コンメンタール火薬類取締法]] :::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律]] :::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法]] :::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法]] :::#[[コンメンタール信託業法]] :::#[[コンメンタール統計法]] :::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律]] :::#[[次世代育成支援対策推進法]] :::#[[コンメンタール担保付社債信託法]] :::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法]] :::#[[コンメンタール水産資源保護法]] :::#[[コンメンタール不動産の鑑定評価に関する法律]] :::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律]] :::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律]] :::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律]] :::#[[地域雇用開発促進法]] :::#[[港湾労働法]] :::#[[コンメンタール貨物利用運送事業法]] :::#[[コンメンタール地価税法]] :::#[[コンメンタール家内労働法]] :::#[[コンメンタール民間事業者による信書の送達に関する法律]] :::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律]] :::#[[コンメンタールインターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律]] :::#[[コンメンタール急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律]] :::#[[コンメンタール地価公示法]] :::#[[コンメンタール揮発油税法]] :::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法]] :::#[[コンメンタール石油石炭税法]] :::#[[コンメンタール老人福祉法]] :::#[[コンメンタール航空機燃料税法]] :::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律]] :::#[[コンメンタール法人特別税法]] :::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法]] :::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法]] :::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構法]] :::#[[コンメンタール災害救助法]] :::#[[コンメンタール郵便局株式会社法]] :::#[[コンメンタール関税法]] :::#<del>[[コンメンタール都市再開発法]]</del>条文作成あり。 :::#[[コンメンタール銀行法]] :::#[[コンメンタール医療法]] :::#[[コンメンタール文化財保護法]] :::#[[コンメンタール裁判員の参加する刑事裁判に関する法律]] :::#<del>[[コンメンタール国家公務員共済組合法]]</del>条文作成あり。 :::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律]] :::#[[コンメンタール土地改良法]] :::#<del>[[コンメンタール労働金庫法]]</del>条文作成あり。 :::#[[コンメンタール公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律]] :::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法]] :::#[[コンメンタール地方独立行政法人法]] :::#[[農業経営基盤強化促進法]] :::#[[コンメンタール大気汚染防止法]] :::#[[私立学校教職員共済法]] :::#[[政治資金規正法]] :::#[[コンメンタール土壌汚染対策法]] :::#[[コンメンタール土地家屋調査士法]] :::#[[コンメンタール国土利用計画法]] :::#[[コンメンタール宗教法人法]] :::#[[コンメンタール食品衛生法]] :::#[[コンメンタール火薬類取締法]] :::#[[外国為替及び外国貿易法]] :::#[[コンメンタール海上運送法]] :::#[[コンメンタール私立学校法]] :::#[[コンメンタール通関業法]] :::#[[コンメンタール覚せい剤取締法]] :::#[[コンメンタール貨物自動車運送事業法]] :::#[[コンメンタール空港法]] :::#[[コンメンタール小型自動車競走法]] :::#[[コンメンタール水質汚濁防止法]] :::#[[道路整備特別措置法]] :::#[[コンメンタール鉄道事業法]] :::#[[コンメンタール通訳案内士法]] :::#[[コンメンタール自転車競技法]] :::#[[コンメンタール都市公園法]] :::#[[コンメンタール大麻取締法]] :::#[[コンメンタール港湾運送事業法]] :::#[[コンメンタール競馬法]] :::#[[コンメンタール武器等製造法]] :::#<del>[[コンメンタール国税通則法]]</del>条文作成あり。 :::#[[公認会計士法]] :::#[[コンメンタール確定給付企業年金法]] :::#[[確定給付企業年金法施行令]] :::#[[確定給付企業年金法施行規則]] :::#[[船員職業安定法]] :::#[[障害者自立支援法]] :::#[[コンメンタール総合法律支援法]] :::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法施行令]] :::#[[コンメンタール漁港漁場整備法施行規則]] :::#[[コンメンタール介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律施行令]] :::#[[コンメンタール介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律施行規則]] :::#[[コンメンタール騒音規制法]] :::#[[コンメンタール振動規制法]] :::#[[コンメンタール著作権等管理事業法]] :::#[[コンメンタール歯科技工士法]] :::#[[コンメンタール柔道整復師法]] :::#[[コンメンタール理学療法士及び作業療法士法]] :::#[[コンメンタール歯科医師法]] :::#[[コンメンタール公有地の拡大の推進に関する法律施行令]] :::#[[コンメンタール公有地の拡大の推進に関する法律施行規則]] :::#[[下水道法]] :::#[[コンメンタール視能訓練士法]] :::#[[コンメンタール保健師助産師看護師法]] :::#[[コンメンタール義肢装具士法]] :::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律]] :::#[[コンメンタール臨床工学技士法]] :::#[[コンメンタール救急救命士法]] :::#[[コンメンタール言語聴覚士法]] :::#[[コンメンタール診療放射線技師法]] :::#[[コンメンタール薬剤師法]] :::#[[高速道路株式会社法]] :::#[[心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律]] :::#[[精神保健及び精神障害者福祉に関する法律]] :::#[[国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律]] :::#[[モーターボート競走法]] :::#[[配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律]] :::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法]] :::#[[河川法施行令]] :::#[[コンメンタール精神保健福祉士法]] :::#[[航空法]] :::#[[労働保険審査官及び労働保険審査会法]] :::#[[労働保険審査官及び労働保険審査会法施行令]] :::#[[労働保険審査官及び労働保険審査会法施行規則]] :::#[[賃金の支払の確保等に関する法律施行令]] :::#[[賃金の支払の確保等に関する法律施行規則]] :::#[[コンメンタール教育職員免許法]] :::#[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則]] :::#[[コンメンタール高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行規則]] :::#[[学校教育法]] :::#[[保険業法]] :::#[[会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] :::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律]] :::#[[コンメンタール国家公務員災害補償法]] :::#[[コンメンタール地すべり等防止法]] :::#[[コンメンタール社会教育法]] :::#[[コンメンタール医療法施行令]] :::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法]] :::#[[コンメンタール河川法施行法]] :::#[[コンメンタール林業種苗法]] :::#[[コンメンタールクリーニング業法]] :::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法]] :::#[[コンメンタール児童手当法]] :::#[[コンメンタール美容師法]] :::#[[コンメンタール海岸法]] :::#[[コンメンタール海岸法施行令]] :::#[[コンメンタール海岸法施行規則]] :::#[[コンメンタール探偵業の業務の適正化に関する法律]] :::#[[コンメンタール地方揮発油税法]] :::#[[鉱業法施行法]] :::#[[コンメンタール臓器の移植に関する法律]] :::#[[コンメンタール建設機械抵当法]] :::#[[コンメンタール不当景品類及び不当表示防止法]] :::#[[ストーカー行為等の規制等に関する法律]] :::#[[大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律]] :::#[[コンメンタール調理師法]] :::#[[コンメンタール不正アクセス行為の禁止等に関する法律]] :::#[[コンメンタール特許法施行法]] :::#[[コンメンタールとん税法]] :::#[[道路交通事業抵当法]] :::#[[コンメンタール船舶安全法]] :::#[[意匠法施行法]] :::重複があるかもしれませんがとりあえず以上。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月9日 (月) 18:43 (UTC) ::::さらに追加(ここからは、猶予期間を掲載後3日程度、ただし、上に示したものの政省令である場合は同時に削除することもあります)。 {{Col| ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール危険物の規制に関する規則]] ::::#[[コンメンタール総合法律支援法施行令]] ::::#[[コンメンタール総合法律支援法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険審査官及び社会保険審査会法施行令]] ::::#[[コンメンタール社会保険審査官及び社会保険審査会法施行規則]] ::::#[[コンメンタール医療法施行規則]] ::::#[[コンメンタール危険物の規制に関する政令]] ::::#[[確定拠出年金法施行令]] ::::#[[確定拠出年金法施行規則]] ::::#[[コンメンタール鉄道営業法]] ::::#[[コンメンタール遺言の方式の準拠法に関する法律]] ::::#[[罹災都市借地借家臨時処理法]] ::::#[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール戸籍法施行規則]] ::::#[[郵便法施行規則]] ::::#[[地方更生保護委員会事務局組織規則]] ::::#[[更生保護事業法施行規則]] ::::#[[更生保護施設における処遇の基準等に関する規則]] ::::#[[更生保護事業費補助金交付規則]] ::::#[[コンメンタール更生保護法]] ::::#[[更生保護委託費支弁基準]] ::::#[[更生保護法施行令]] ::::#[[船員に関する賃金の支払の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[保険医療機関及び保険薬局の指定並びに保険医及び保険薬剤師の登録に関する政令]] ::::#[[保険医療機関及び保険薬局の指定並びに保険医及び保険薬剤師の登録に関する省令]] ::::#[[地方独立行政法人法施行規則]] ::::#[[地方独立行政法人法施行令]] ::::#[[職業安定法施行規則]] ::::#[[職業安定法施行令]] ::::#[[労働基準法第18条第4項の規定に基づき使用者が労働者の預金を受け入れる場合の利率を定める省令]] ::::#[[公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律第2条第1項第三号の法人を定める政令]] ::::#[[公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律第8条第3項に規定する指定試験機関等を指定する省令]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行規則]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令]] ::::#[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律]] ::::#[[農業経営基盤強化促進法施行規則]] ::::#[[農業経営基盤強化促進法による不動産登記に関する政令]] ::::#[[農業経営統計調査規則]] ::::#[[農業経営基盤強化促進法施行令]] ::::#[[筆界特定申請手数料規則]] ::::#[[登記手数料令]] ::::#[[登録免許税法施行規則]] ::::#[[登録免許税法施行令]] ::::#[[電気通信回線による登記情報の提供に関する法律施行規則]] ::::#[[電気通信回線による登記情報の提供に関する法律施行令]] ::::#[[国土調査法による不動産登記に関する政令]] ::::#[[土地区画整理法施行規則]] ::::#[[恩赦法施行規則]] ::::#[[不動産の管轄登記所等の指定に関する省令]] ::::#[[労働関係調整法施行令]] ::::#[[国民年金基金規則]] ::::#[[国民年金基金令]] ::::#[[国民年金基金及び国民年金基金連合会の財務及び会計に関する省令]] ::::#[[法人税法施行令]] ::::#[[私立学校教職員共済法の年金の額の改定に関する政令]] ::::#[[私立学校教職員共済法施行令]] ::::#[[恩給法]] ::::#[[情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律]] ::::#[[漁業手数料規則]] ::::#[[漁業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール漁業法施行法]] ::::#[[漁業法施行令]] ::::#[[日本銀行法施行規則]] ::::#[[日本銀行法施行令]] ::::#[[消防組織法]] ::::#[[コンメンタール商法施行規則]] ::::#[[コンメンタール商法施行法]] ::::#[[住民基本台帳法施行規則]] ::::#[[住民基本台帳法施行令]] ::::#[[国会議員互助年金法施行令を廃止する等の政令]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行令]] ::::#[[地方公務員等共済組合法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方公務員等共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行規則]] ::::#[[国家公務員退職手当法施行令]] ::::#[[コンメンタール国家公務員退職手当法]] ::::#[[刑事訴訟法第189条第1項および第199条第2項の規定に基づく司法警察員等の指定に関する規則]] ::::#[[刑事訴訟法第36条の2の資産及び同法第36条の3第1項の基準額を定める政令]] ::::#[[公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する法律]] ::::#[[生活保護法施行規則]] ::::#[[生活保護法施行令]] ::::#[[厚生年金基金規則]] ::::#<del>[[厚生年金基金令]]</del>条文記事あり ::::#[[国民年金法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令]] ::::#[[国民年金法による改定率の改定等に関する政令]] ::::#[[労働組合法施行令]] ::::#[[失業保険法及び労働者災害補償保険法の一部を改正する法律及び労働保険の保険料の徴収等に関する法律の施行に伴う労働省令の整備等に関する省令]]<!--当初確認ミス、確認後削除--> ::::#[[行政手続法施行令]] ::::#[[船員職業安定法施行規則]] ::::#[[船員職業安定法施行令]] ::::#[[石綿障害予防規則]] ::::#[[労働安全コンサルタント及び労働衛生コンサルタント規則]] ::::#[[電離放射線障害防止規則]] ::::#[[特定化学物質障害予防規則]] ::::#[[ボイラー及び圧力容器安全規則]] ::::#[[次世代育成支援対策推進法施行規則]] ::::#[[国家公務員制度改革基本法]] ::::#[[一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律]] ::::#[[労働者災害補償保険特別支給金支給規則]] ::::#[[労働者災害補償保険法施行令]] ::::#[[女性労働基準規則]] ::::#[[最低賃金審議会令]] ::::#[[最低賃金法施行規則]] ::::#[[障害者自立支援法施行規則]] ::::#[[育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則]] ::::#[[男女共同参画会議令]] ::::#[[男女共同参画社会基本法]] ::::#[[中小企業退職金共済法施行令]] ::::#[[外国為替の取引等の報告に関する省令]] ::::#[[外国為替に関する省令]] ::::#[[外国為替令]] ::::#[[鉱業抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール鉱業抵当法]] ::::#[[地方公営企業等の労働関係に関する法律]] ::::#[[地方公営企業法施行規則]] ::::#[[地方公営企業法施行令]] ::::#[[地方公営企業法]] ::::#[[コンメンタール海上運送法]] ::::#[[宅地建物取引業法施行令]] ::::#[[電気通信事業法施行規則]] ::::#[[電気通信事業法施行令]] ::::#[[電気事業法施行令]] ::::#[[電気工事士法施行規則]] ::::#[[電気工事士法施行令]] ::::#[[下水道法施行令]] ::::#[[地方自治法施行規程]] ::::#[[地方自治法施行規則]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行令]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行規則]] ::::#[[浄化槽法施行令]] ::::#[[民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律施行令]] ::::#[[民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく地域活動支援センターの設備及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール会計検査院法施行規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院事務総局事務分掌及び分課規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院規則の公布に関する規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院法]] ::::#[[コンメンタール会計検査院情報公開・個人情報保護審査会規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院の情報公開に関する権限又は事務の委任に関する規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院の保有する個人情報の保護に関する権限又は事務の委任に関する規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院審査規則]] ::::#[[コンメンタール地方財政法施行令]] ::::#[[コンメンタール会計検査院退職手当審査会規則]] ::::#[[コンメンタール会計検査院懲戒処分要求及び検定規則]] ::::#[[コンメンタール地方財政法]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく指定相談支援の事業の人員及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく指定障害者支援施設等の人員、設備及び運営に関する基準]] ::::#[[コンメンタール会社法及び会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う金融庁関係政令等の整備等に関する政令]] ::::#[[コンメンタール金融庁組織規則]] ::::#[[コンメンタール金融庁組織令]] ::::#[[コンメンタール金融庁設置法]] ::::#[[コンメンタール障害者自立支援法に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準]] ::::#[[障害者自立支援法施行規則]] ::::#[[障害者自立支援法施行令]] ::::#[[コンメンタール郵便貯金銀行及び郵便保険会社に係る移行期間中の業務の制限等に関する命令]] ::::#[[コンメンタール郵便局株式会社法施行規則]] ::::#[[コンメンタール郵便事業株式会社法施行規則]] ::::#[[コンメンタール郵便窓口業務の委託等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール国有資産等所在市町村交付金法]] ::::#[[コンメンタール特定多目的ダム法施行規則]] ::::#[[コンメンタール民間事業者による信書の送達に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール民間事業者による信書の送達に関する法律第37条の審議会等を定める政令]] ::::#[[コンメンタール官民競争入札等監理委員会令]] ::::#[[コンメンタール官民人材交流センター組織規則]] ::::#[[コンメンタール官民人材交流センター令]] ::::#[[コンメンタール公証人手数料令]] ::::#[[コンメンタール公証人法第13条の2の審議会等を定める政令]] ::::#[[コンメンタール公証人身元保証金令]] ::::#<del>[[コンメンタール公証人法施行規則]]</del>条文あり ::::#[[コンメンタール検察官・公証人特別任用等審査会令]] ::::#[[コンメンタール指定公証人の行う電磁的記録に関する事務に関する省令]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法施行令]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電話加入権質に関する臨時特例法]] ::::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール電線共同溝の整備等に関する特別措置法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律]] ::::#[[コンメンタール電子公告に関する登記事項を定める省令]] ::::#[[電子公告規則]] ::::#[[コンメンタール国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員互助年金の年額を職権により改定する場合の手続に関する総理府令]] ::::#[[コンメンタール国会議員の秘書の給与等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール国会議員互助年金法施行規則を廃止する等の省令]] ::::#[[コンメンタール国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール政府が承継した独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構債務に係る国債の取扱い等に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構又は鉄道事業者等が交付する一般旅客定期航路事業廃止等交付金に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構又は鉄道事業者等が締結する退職金支払確保契約に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法施行令]] ::::#[[高速道路事業等会計規則]] ::::#[[コンメンタール高速道路株式会社法施行規則]] 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::::#[[次世代育成支援対策推進法施行規則]] ::::#[[コンメンタール次世代育成支援対策推進法施行令]] ::::#[[コンメンタール地域保健法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地域保健法施行令]] ::::#[[コンメンタール地域保健法]] ::::#[[コンメンタール調理師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール調理師法施行令]] ::::#[[コンメンタール調理師法]] ::::#[[コンメンタール栄養士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール栄養士法施行令]] ::::#[[コンメンタール栄養士法]] ::::#[[コンメンタール食品衛生法施行規則]] ::::#[[コンメンタール食品衛生法施行令]] ::::#[[コンメンタール食品安全基本法]] ::::#[[中小企業退職金共済法施行令]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法施行規則]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法施行令]] ::::#[[コンメンタール勤労者財産形成促進法]] ::::#[[コンメンタール家内労働法施行規則]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法施行令]] ::::#[[コンメンタール法人特別税法]] ::::#[[コンメンタール地方揮発油税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方揮発油税法]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法施行令]] ::::#[[コンメンタール揮発油税法]] ::::#[[コンメンタールとん税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方交付税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方交付税法]] ::::#[[コンメンタール自動車重量譲与税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自動車重量譲与税法]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法施行令]] ::::#[[コンメンタール自動車重量税法]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法施行令]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料譲与税法]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料税法施行令]] ::::#[[コンメンタール航空機燃料税法]] ::::#[[コンメンタール石油石炭税法施行令]] ::::#[[コンメンタールたばこ税法施行規則]] ::::#[[コンメンタールたばこ税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地価税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価税法]] ::::#[[コンメンタール立木登記規則]] ::::#[[コンメンタール農業動産信用法施行令]] ::::#[[道路交通事業抵当登記規則]] ::::#[[道路交通事業抵当法施行規則]] ::::#[[道路交通事業抵当法施行令]] ::::#[[住民基本台帳法施行規則]] ::::#[[住民基本台帳法施行令]] ::::#[[コンメンタール観光施設財団抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール観光施設財団抵当法]] ::::#[[コンメンタール会社更生法施行令]] ::::#[[コンメンタール抵当証券法施行細則]] ::::#[[コンメンタール抵当証券法施行令]] ::::#<del>[[コンメンタール自動車抵当法]]</del>条文記事あり ::::#[[コンメンタール建設機械登記規則]] ::::#[[コンメンタール建設機械登記令]] ::::#[[コンメンタール建設機械抵当法施行規則]] ::::#[[コンメンタール建設機械抵当法施行令]] ::::#[[コンメンタール企業担保登記規則]] ::::#[[コンメンタール工場抵当登記規則]] ::::#[[コンメンタール半導体集積回路の回路配置に関する法律に基づく登録機関に関する省令]] ::::#[[コンメンタール探偵業の業務の適正化に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール信託業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール信託業法施行令]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行規則]] ::::#[[コンメンタール裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律施行令]] ::::#[[インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタールインターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール使用済自動車の再資源化等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール使用済自動車の再資源化等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法施行規則]] ::::#[[コンメンタール債権管理回収業に関する特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール資産の流動化に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行規則]] ::::#[[コンメンタール銀行法施行令]] ::::#[[火炎びんの使用等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール武器等製造法施行規則]] ::::#[[コンメンタール武器等製造法施行令]] ::::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール麻薬及び向精神薬取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール酒税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール酒税法施行令]] ::::#[[コンメンタール旅券法施行規則]] ::::#[[コンメンタール旅券法施行令]] ::::#[[コンメンタール覚せい剤取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール覚せい剤取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール投資信託財産の計算に関する規則]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール投資信託及び投資法人に関する法律]] ::::#[[コンメンタール港湾運送事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自転車競技法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税定率法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税定率法施行令]] ::::#[[コンメンタール関税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール関税法施行令]] ::::#[[コンメンタール通関業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール通関業法施行令]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール毒物及び劇物取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール小型自動車競走法施行規則]] ::::#[[コンメンタール小型自動車競走法施行令]] ::::#[[コンメンタール火薬類取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール火薬類取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール競馬法施行規則]] ::::#[[コンメンタール競馬法施行令]] ::::#[[船員職業安定法施行規則]] ::::#[[船員職業安定法施行令]] ::::#[[船員職業安定法]] ::::#[[コンメンタール大麻取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール林業種苗法施行規則]] ::::#[[コンメンタール林業種苗法施行令]] ::::#[[コンメンタール種苗法施行規則]] ::::#[[コンメンタール種苗法施行令]] ::::#[[実用新案登録令施行規則]] ::::#[[実用新案登録令]] ::::#[[実用新案法施行規則]] ::::#[[実用新案法施行令]] ::::#[[コンメンタール入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律による不動産登記に関する政令]] ::::#[[コンメンタール建設業附属寄宿舎規程]] ::::#[[コンメンタール政党助成法施行規則]] ::::#[[コンメンタール政党助成法施行令]] ::::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール理容師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール理容師法施行令]] ::::#[[コンメンタール理容師法]] ::::#[[コンメンタール美容師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール美容師法施行令]] ::::#[[測量法作業規程の準則]] ::::#[[意匠登録令施行規則]] ::::#[[意匠登録令]] ::::#[[意匠法施行規則]] ::::#[[商標登録令施行規則]] ::::#[[商標登録令]] ::::#[[商標法施行規則]] ::::#[[商標法施行令]] ::::#[[商標法施行法]] ::::#[[大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律施行令]] ::::#[[地方公務員等共済組合法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方公務員等共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行規則]] ::::#[[国家公務員共済組合法施行令]] ::::#[[国家公務員退職手当法施行令]] ::::#[[コンメンタール国家公務員退職手当法]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行規則]] ::::#[[エネルギーの使用の合理化に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行令]] ::::#[[人質による強要行為等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール航空機の強取等の処罰に関する法律]] ::::#[[コンメンタール心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法施行規則]] ::::#[[コンメンタール国際観光ホテル整備法施行令]] ::::#[[コンメンタール宿泊約款]] ::::#[[コンメンタール労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール振動規制法施行規則]] ::::#[[コンメンタール振動規制法施行令]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール臨床検査技師等に関する法律]] ::::#<del>[[裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律]]</del>条文記事あり ::::#[[コンメンタール刑事訴訟法施行法]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法施行令]] ::::#[[コンメンタール歯科医師法]] ::::#[[コンメンタール臓器の移植に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール医師法施行規則]] ::::#[[コンメンタール医師法施行令]] ::::#[[コンメンタール標準旅行業約款]] ::::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会福祉士及び介護福祉士法施行令]] ::::#[[育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則]] ::::#[[道路構造令施行規則]] ::::#[[道路構造令]] ::::#[[コンメンタール航空法施行令]] ::::#[[コンメンタール電波法施行規則]] ::::#[[コンメンタール電波法施行令]] ::::#[[コンメンタール内閣府本府組織令]] ::::#[[男女共同参画会議令]] ::::#[[男女共同参画社会基本法]] ::::#[[コンメンタール統計法施行規則]] ::::#[[コンメンタール統計法施行令]] ::::#[[コンメンタール利息制限法施行令]] ::::#[[出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律]] ::::#[[コンメンタール作業規程の準則]] ::::#[[コンメンタール水質汚濁防止法施行規則]] ::::#[[コンメンタール水質汚濁防止法施行令]] ::::#[[コンメンタール騒音規制法施行規則]] ::::#[[コンメンタール騒音規制法施行令]] ::::#[[コンメンタール貸金業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール貸金業法施行令]] ::::#[[道路運送車両法施行規則]] ::::#[[道路運送車両法施行法]] ::::#[[道路運送車両法施行令]] ::::#[[コンメンタール車両制限令]] ::::#[[測量法作業規程の準則]] }} ::::以上、[[user:Preppedia]]さん作成分。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 09:50 (UTC) ::::追加(上記同様、猶予期間を掲載後3日程度)。 {{Col| ::::#[[コンメンタール地方税法施行令]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール租税特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール長期優良住宅の普及の促進に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール租税特別措置法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法施行規則]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人農業者年金基金法施行令]] ::::#[[コンメンタール著作権等管理事業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール水産資源保護法施行令]] ::::#[[コンメンタール文化財保護法の規定による処分等に関する聴聞、意見の聴取及び不服申立規則]] ::::#[[コンメンタール文化財保護法施行令]] ::::#[[コンメンタール地価公示法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地価公示法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構の業務運営並びに財務及び会計に関する省令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人労働者健康福祉機構法施行令]] ::::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール循環型社会形成推進基本法]] ::::#[[コンメンタール自然環境保全法施行規則]] ::::#[[コンメンタール自然環境保全法施行令]] ::::#[[コンメンタール都市再開発法施行令]] ::::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール動物の愛護及び管理に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール自動車の保管場所の確保等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタールガス事業法施行令]] ::::#[[コンメンタール裁判所法施行令]] ::::#[[コンメンタール裁判所法施行法]] ::::#[[コンメンタール警察法施行規則]] ::::#[[コンメンタール警察法施行令]] ::::#[[コンメンタール警察法]] ::::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール墓地、埋葬等に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法施行規則]] | ::::#[[コンメンタール社会保険診療報酬支払基金法施行令]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律]] ::::#[[コンメンタール独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律施行令]] ::::#[[道路交通法施行令]] ::::#[[コンメンタール測量法施行令]] ::::#[[コンメンタール測量法施行規則]] ::::#[[コンメンタール旅行業法施行令]] ::::#[[コンメンタール旅行業法施行規則]] ::::#[[コンメンタール銃砲刀剣類所持等取締法施行令]] ::::#[[コンメンタール銃砲刀剣類所持等取締法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール地方税法施行令]] ::::#[[コンメンタール相続税法施行規則]] ::::#[[コンメンタール相続税法施行令]] ::::#[[警備業法施行令]] ::::#[[コンメンタール公営住宅法]] ::::#[[コンメンタール信用金庫法]] ::::#[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則]] ::::#[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行令]] ::::#[[少年法]] ::::#[[郵便法]] ::::#[[地方財政再建促進特別措置法]] ::::#[[土地家屋調査士法施行規則]] ::::#[[土地家屋調査士法施行令]] ::::#[[鉱害賠償登録令]] ::::#[[鉱害賠償登録規則]] ::::#[[国土調査法施行令]] ::::#[[技術士法施行規則]] ::::#[[技術士法施行令]] ::::#[[予算決算及び会計令]] ::::#[[コンメンタール破産規則]] ::::#[[マンションの建替えの円滑化等に関する法律施行令]] ::::#[[住宅の品質確保の促進等に関する法律施行規則]] ::::#[[マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行令]] ::::#[[被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法]] ::::#[[コンメンタール国有財産法]] ::::#[[コンメンタール公有水面埋立法]]}} ::::以上、[[user:Gggofuku]]さん作成分。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月10日 (火) 11:15 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタール特別家事審判規則]] ::::#[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則]] ::::#[[コンメンタール栄養士法]] ::::#[[コンメンタール介護保険法施行規則]] ::::#[[コンメンタール会社更生規則]] ::::#[[コンメンタール家事審判規則]] ::::#[[救命艇手規則]] ::::#[[コンメンタール公文書等の管理に関する法律施行令]] ::::#[[コンメンタール歯科衛生士法]] ::::#[[コンメンタール製菓衛生師法]] ::::#[[コンメンタール日刊新聞紙の発行を目的とする株式会社の株式の譲渡の制限等に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 00:06 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタールあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律]] ::::#[[コンメンタール家畜商法]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 19:00 (UTC) ::::(追加) ::::#[[コンメンタール悪臭防止法]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月13日 (金) 19:12 (UTC) ::::(追加) ::::#[[一般社団法人および一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 00:35 (UTC) ::::(追加) ::::#[[特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律]] ::::以上、再確認時に発見。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 06:53 (UTC) {{NavBottom}} === [[ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]] - [[トーク:ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|トーク]] === [[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|ペルシア語/補遺/'''第一類'''/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]]のページ名間違いと思われます。執筆者がIPユーザーであり、ページの移動ができなかったことが原因と思われます。なお、[[利用者・トーク:183.76.11.17|作成者に尋ねている]]ものの、返答が得られませんでした。「答えたくない」「IPアドレスが変わって気づかなかった」の理由が考えられますが、「第一類」が入っている方の最も最近の編集者である方は最近別ジャンルを執筆されており、別人の可能性が高いため質問などを行っておりません。ただ、必要性がないページですので削除を依頼します。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月14日 (日) 12:31 (UTC) * (削除)提案者票--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月14日 (日) 12:31 (UTC) * (削除)当該ページならびに[[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方]]を確認しました。明らかに重複しており依頼者ダーフレさんの指摘通りかと思われます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月14日 (日) 12:39 (UTC) *(削除)明らかな誤植。{{利用者:令和少年/オリジナル署名}} 2019年10月12日 (土) 02:03 (UTC) *(コメント・対処予告および別案)対処すべき管理者からの提案です。本件は[[ペルシア語/補遺/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|旧ページ]]の[[Special:PermaLink/134761|2019-03-26T14:12:42Z]]版と、[[ペルシア語/補遺/第一類/文字と発音/ペルシア文字とその綴り方|新ページ]]の[[Special:PermaLink/134765|2019-03-26T15:10:01Z]]版とが、[[Special:Diff/134761/134765|完全に同一内容]]かつ同一IPアドレス[[Special:Contributions/183.76.11.17|183.76.11.17]]発であることに基づいたご依頼と理解いたします。後回しにされてきましたが、ご依頼通り旧ページを削除して宜しいでしょうか。敢えて管理者権限を振るって削除するより、単にリダイレクト化で済ますほうがスマートかもしれません。同じ管理者権限を振るうなら、特定版削除の応用で、旧ページの履歴を新ページに移して統合する「履歴統合」という技も可能です。個人的には単にリダイレクト化で済ますのが穏やかかと思いますが、皆さまいかがでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) *(コメント・対処予告)特に追加のご意見もないようですので、管理者としてはご依頼どおり旧ページを削除することになるかと思います。宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 06:45 (UTC) *:2年越しの返信となるのですが,良いと思います。--[[利用者:ドラみそ|ドラみそjawb]] ([[利用者・トーク:ドラみそ|トーク]]) 2022年12月9日 (金) 10:01 (UTC) (インデント戻します){{コメント2|報告}} 本件、「[[#著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置|著作権侵害が疑われるユーザー及びそのユーザーが利用していると考えられるIPアドレスからの投稿に関する措置]]」における執筆者による執筆記事であり、同措置によって削除されております。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月2日 (月) 22:29 (UTC) === [[大学受験参考書/数学]]- [[トーク:大学受験参考書/数学|トーク]] および[[小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ]] - [[トーク:小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ|トーク]]=== 前者は[[高等学校数学II/式と証明・高次方程式]]・[[高等学校数学II/微分・積分の考え]]で削除された内容を持ってきており、両ページでの議論逃れの場となっています。現在は白紙化されていますが、今後も他の高校数学で除去された内容をこちらに移転させることで議論逃れに利用されるおそれがあります。主執筆者ならびに他のユーザーから大学受験参考書にふさわしい内容もしくはそれに向けての案が提示されないのであれば削除が妥当と思われます。 後者は、主執筆者のすじにくシチュー氏が告白した[https://ja.wikibooks.org/w/index.php?title=%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E5%AD%A6%E7%BF%92/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%A7%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%82%92%E5%9F%B7%E7%AD%86%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%B8&oldid=138144]ように、一切の合意に基づかない主観丸出しの記事であり、現状としては[[Wikibooks:ウィキブックスは何でないか#主張を押し付ける場ではない]]に該当する独自研究のため、削除が妥当と考えられます。--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月2日 (火) 15:41 (UTC) *(削除)依頼者票--[[利用者:椎楽|椎楽]] ([[利用者・トーク:椎楽|トーク]]) 2019年7月2日 (火) 15:41 (UTC) *(版指定削除または特定版削除)各ページの履歴を辿ったところ、議論逃れと思わしき投稿は見つけられました。しかし、一旦ページを全削除したからといって議論逃れが無くならない可能性はあると思いますし、ページを全削除するだけ無駄だと思います。今回は、版指定削除または特定版削除を行ってから、議論逃れをしたユーザーをブロックすべきではないでしょうか。--{{利用者:令和少年/オリジナル署名}}2019年7月3日(水)11:32 (UTC) * (削除)前者はなぜ除去されたのかわかっておられないまま移転しており、議論逃れとして言語道断と思います。後者は内容をWikibooks空間にすれば少しは認められた'''かも'''しれないですが。いずれにしても独自研究をあまり放置したくありませんね。ただ、ウィキブックス日本語版の現状で「独自研究を追放」すると何も残らないような気がします。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2019年7月22日 (月) 16:18 (UTC)- *(対処不能・審議継続)対処すべき管理者として申し上げます。他者に除去された内容を初版投稿者が逃避させた、ということでしょうか。しかし、両ページとも初版投稿者以外の方々によって活用されており、もはや削除するわけにいかなくなっていませんか。もし著作権侵害等の法的問題があれば版指定削除または特定版削除が必要になり得ますので、もしあればご指摘ください。そういった問題がなければ、いったん存続終了とせざるを得ないかもしれません。お手数ですが、引き続きご審議の程お願いいたします。遅いコメントになったことをお詫び申し上げます。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) * (コメント)いささか「初版投稿者以外の方々によって活用されており」という理由による存続は後者に対して認められるものではないように思われますが。前者は議論逃れの記述は全て白紙化を通して消去されており、依頼提出当時とは状況も異なりますので、存続も可能でしょう。外部からの転載等でもないようですから、版指定削除の類も必要ないかと思われます。'''もちろん議論逃れを行ったユーザーの行為を肯定するものではありませんし、その行いは糾弾されてしかるべき'''ですが。 そして、後者に関しましては、独自研究であることは明々白々で、存置させるのに見合った理由がないばかりか、ページの内容は一般の読者向けにあらずして(であるからして通常名前空間にあるのも不適切)方針やガイドライン、ヘルプ、ウィキプロジェクトの類でもなければ(仮にそうであったとしても認められない可能性が高いが)、[[テンプレート:Sakujo]]の「今後当ページに加えられた編集は無駄となる可能性があります」という記載をもって編集後の削除を寄稿者は了承しているものととらえ、よって存続させるに足る理由はないものと考えます。--{{利用者:ダーフレ/日本語}}2020年8月10日 (月) 13:27 (UTC) *(対処予告)前者は存続、後者は削除、ということで概ねコンセンサスができていると理解して宜しいでしょうか。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月23日 (日) 10:16 (UTC) **{{コメント2|コメント}}当該ご理解(前者は存続、後者は削除)で相違ないと思います。特に後者は、プロジェクト運営の一環として議論記述されるべきものであって、書くとしても空間及び手続きが違います。現時点で対処しても良いのですが、1週間ほど様子を見て、異論が出ないようであれば、対処しましょう。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月3日 (火) 10:25 (UTC) ***{{対処}}議論の結果を踏まえ、[[大学受験参考書/数学]]は存続とし、「小学校・中学校・高等学校の学習/ウィキブックスで教科書を執筆する人へ」について削除にて対応いたしました。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月11日 (水) 06:41 (UTC) === [[人称代名詞]] - [[トーク:人称代名詞|トーク]] === 一応「曖昧さ回避ページ」とはなっているものの、内容が * ラテン語での人称代名詞 * その他の言語→Wikipediaへのリンク であり、<nowiki>{{Wikipedia}}</nowiki>で代替できるためです。即時削除か迷ったものの、結局削除依頼を出させていただきます。なお、[[特別:孤立しているページ|孤立したページ]]であることも理由の一つです。--{{利用者:ダーフレ/English}}2019年3月1日 (金) 14:19 (UTC) * (削除)依頼者票。--{{利用者:ダーフレ/English}}2019年3月1日 (金) 14:22 (UTC) *(存続) 各種言語への誘導として有用と思います。今後の成長の見込みがあると思います。 -[[利用者:Naggy Nagumo|Naggy Nagumo]] ([[利用者・トーク:Naggy Nagumo|トーク]]) 2019年3月12日 (火) 14:14 (UTC) *<s>(存続)</s>(保留)''今後の加筆次第だと思います。''<s>成長の見込みあり</s>--[[利用者:令和少年|令和少年]] ([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]) 2019年7月4日(木)7:13(UTC) *{{cmt|コメント}}新たに、「[[:カテゴリ:水先案内のページ]]」というページのカテゴリーを作成しました、このページはこのカテゴリーになると思われるので、存続で良いと考えます。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月23日 (月) 22:55 (UTC) === [[テンプレート:テスト頻出]] - [[テンプレート・トーク:テスト頻出|トーク]] === ウィキブックスは教科書を作るプロジェクトですが、読者は学生のみを想定しているわけではないのでこういう類のテンプレートは不要ではないでしょうか。--[[利用者:新幹線|新幹線]] ([[利用者・トーク:新幹線|トーク]]) 2019年1月24日 (木) 04:31 (UTC) *(存続)本ウィキブックスは、いろんな人を対象に書かれております。だから、その中でも学生用に作られたテンプレートがあっても良いと思います。--[[利用者:令和少年|令和少年]] ([[利用者・トーク:令和少年|トーク]]) 2019年6月22日 (土) 23:24 (UTC) * {{AFD|削除}}初版作成者です。今になって考えてみれば、このテンプレートの貼り付け基準は曖昧で、仮にこれによる編集合戦が起きることもなくはない上、そもそもテストの出題内容は担当教員の裁量に左右されるため、このテンプレートの貼りつけられた箇所がテストに出題されなかった時、読者は何を思うかなどの問題もあることから、削除票を投じます。個人的には、投稿者依頼として即時削除の票を出そうと思いましたが、[[テンプレート:Sakujo]]を貼り付けはった[[User:新幹線|新幹線さん]]の同意が得られていないことから、通常削除の票とします。--{{利用者:ダーフレ/English}}2020年8月7日 (金) 14:00 (UTC) ::{{対処}} 使用実績がなく、作成者による削除依頼が出ており、作成者以外の投稿は「削除依頼中」の表示であるため、初版作成者による削除依頼と同一視しても差し支えないと判断し、削除いたします。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年6月3日 (火) 06:23 (UTC) == 2018年 == <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''取り下げ・存続終了''' に決定しました。 ---- === [[PHP Programming]] - [[トーク:PHP Programming]] === インポートされたばかりで恐縮ですが、すでに[[PHP]]がありますので、このページは必要ないのではないかと思います。なお、サブページである[[PHP Programming/Files]]は[[PHP/ファイル]]に移動することで対処できますので、親ページの削除には影響しないと思われます。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2018年3月9日 (金) 15:39 (UTC) :(<u>条件付き</u>削除予告+コメント)該当の記事は[[PHP Programming/Files]]をインポートする際に同時に取り込まれたものです。いずれ削除で対応しますが,先に[[PHP Programming/Files]]を[[PHP/ファイル]]に移動されるのを待ってから対応する予定で考えています。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 08:05 (UTC)<small>下線部追記。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 09:36 (UTC)</small> ::(追記)ただし,別の考えとしては,英語版の内容で日本語版のPHPの各サブページを徐々に置き換えていくという方法もありかもしれません。そこらへんを考えてからの対応でも良いかなと。--[[利用者:かげろん|かげろん]] ([[利用者・トーク:かげろん|トーク]]) 2018年3月10日 (土) 09:36 (UTC) :::なるほど、インポートの仕様ということですね。英語版の内容を徐々に翻訳する予定でしたが、毎回要らない[[:en:PHP Programming]]を再インポートされては面倒です。では、わたしからもう1つインポート依頼を出して、翻訳予定のあるページを全て取り入れてからにしようかと思います。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2018年3月11日 (日) 06:46 (UTC) *(コメント・審議再開要請) ご依頼者 [[user:ネイ|ネイ]] さん、皆さん、本件はどうしましょう? 本件は削除すべきでしょうか? まだ待つべきでしょうか? それともリダイレクト化などを検討すべきでしょうか? このままでは対処も存続終了もできませんので、どうぞ宜しくお願いいたします。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月10日 (月) 02:02 (UTC) **ウィキブックスにおける編集はしばらくは再開できそうにないので、今回は依頼取り下げとして終了し、今後必要があれば再度提出することがよろしいかと存じます。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。--[[利用者:ネイ|ネイ]] ([[利用者・トーク:ネイ|トーク]]) 2020年9月15日 (火) 05:27 (UTC) * (終了) 依頼者取り下げかつ他の意見もありませんので、一旦存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2023年8月26日 (土) 07:20 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> == 2016年 == <span id="wikiversity"></span> === [[Broken/wikiversity:メインページ]] - [[ノート:Broken/wikiversity:メインページ|ノート]] === <div class="boilerplate metadata vfd" style="background-color: #F3F9FF; margin: 0 auto; padding: 0 10px 0 10px; border: 1px solid #AAAAAA"> この削除依頼は議論の結果、'''存続''' に決定しました。 ---- すでに日本語版ウィキバーシティは発足しており、もう不要。[[Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書]]、[[Broken/wikiversity:ウィキバーシティ]]、[[Broken/wikiversity:参加者]]、[[Broken/wikiversity:開講依頼]]も、同様に不要。 --[[利用者:すじにくシチュー|すじにくシチュー]] ([[利用者・トーク:すじにくシチュー|トーク]]) 2016年2月27日 (土) 07:29 (UTC) # [[Broken/wikiversity:メインページ]] - [[トーク:Broken/wikiversity:メインページ|トーク]] # [[Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書]] - [[トーク:Broken/wikiversity:プロジェクト関連文書|トーク]] # [[Broken/wikiversity:ウィキバーシティ]] - [[トーク:Broken/wikiversity:ウィキバーシティ|トーク]] # [[Broken/wikiversity:参加者]] - [[トーク:Broken/wikiversity:参加者|トーク]] # [[Broken/wikiversity:開講依頼]] - [[トーク:Broken/wikiversity:開講依頼|トーク]] 上に依頼対象ページを列挙しました。また、削除依頼テンプレート貼付をお忘れのようでしたので、先ほど代理で貼付しました。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2016年6月4日 (土) 04:20 (UTC) *(コメント・終了予告) 削除の合意が得られず、ひとまず存続終了とせざるを得ないかと思いますが、いかがでしょうか。存続の場合、各ページ名のうち「Broken/wikiversity:」の部分を「Wikiversity/」に改めることと、未だソフトリダイレクトでないページをソフトリダイレクト化することが必要かと思いますが。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年8月9日 (日) 08:28 (UTC) **(終了・存続)削除の合意が得られる見込みがなく、ひとまず存続終了としましょう。再度の削除依頼を妨げるものではありません。 --[[利用者:Kanjy|Kanjy]] ([[利用者・トーク:Kanjy|トーク]]) 2020年9月5日 (土) 04:05 (UTC) ---- <p style="margin:0 2em;font-style:italic">上の議論は保存されたものです。<strong style="color:red">編集しないでください。</strong>新たな議論は当該ページのノートか、[[Wikibooks:談話室|談話室]]で行ってください。復帰依頼については[[Wikibooks:削除されたページの復帰|削除されたページの復帰]]を参照してください。</p> </div> 6dgnaddykbjstlsvfnz9gvstn0tc2gt 刑法第132条 0 13824 276056 210123 2025-06-27T15:24:54Z Tomzo 248 276056 wikitext text/x-wiki *[[法学]]>[[刑事法]]>[[刑法]]>[[コンメンタール刑法]] *[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール刑法]] == 条文 == (未遂罪) ; 第132条 : [[刑法第130条|第130条]]の罪の未遂は、罰する。 == 解説 == ;実行着手時期 :「住居に立ち入る直前の行為」、「住居への侵入に向けて具体的な行動を開始した段階」が該当。 ::具体例 ::*住居の塀を乗り越えようとした段階 ::*ベランダの手すりに足をかけて侵入しようとした段階 ::*住居の施錠を破壊または破壊しようとしている段階、またが不正に開錠しようとしている段階 ::*:破壊既遂は器物損壊となるが、破壊の未遂は器物損壊では不可罰。 ==参照条文== *[[コンメンタール盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律|盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律]] **[[盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律第1条|同法第1条]] **:不法侵入を犯そうとする者又は犯した者は、同条項第2号又は第3号により盗犯等とみなされ、正当防衛の対象となる。 ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール刑法|刑法]] |[[コンメンタール刑法#2|第2編 罪]]<br> [[コンメンタール刑法#2-12|第12章 住居を侵す罪]]<br> |[[刑法第130条]]<br>(住居侵入等)<br>刑法第131条 削除 |[[刑法第133条]]<br>(信書開封) }} {{stub|law}} [[Category:刑法|132]] [[Category:未遂罪|132]] 81av603xcsvvgbt8212xd2ce8zvombe JavaScript/関数 0 13862 276143 230823 2025-06-28T01:07:26Z Tomzo 248 /* 外部リンク */ 276143 wikitext text/x-wiki {{Nav}} '''[[w:ラムダ計算|関数]]'''( ''function'' )は、他の言語のサブルーチンやプロシージャと類似したサブプログラムです。JavaScriptでは関数もオブジェクト( Functionオブジェクト )であり[[w:第一級関数|第一級関数]]です<ref>このことから、JavaScriptを関数型言語とされることもありますが、主要な制御構造が式ではないので一般的な認識ではありません。</ref>。 == 概要 == 関数は、0個以上のパラメータを受け取り、1つの戻り値を返す(あるいは返さない)プログラムの実行単位です。 多くのプログラム言語では、構文の一部として提供されている「命令」や「組込み関数」で入出力や数値演算などの機能を提供しますが、JavaScriptでは標準組込みクラスとホスト環境の提供するオブジェクトがその役割を担います。 またユーザーが自分で必要な関数やオブジェクトを定義できます。 JavaScriptの関数は function文を使って定義・作成します。 ;関数定義の構文:<syntaxhighlight lang=js> function 関数名 ( 引数1 , 引数2 , … 引数n ) { /* 処理内容; */ [return [ 戻り値 ];] } </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/e9H5iSLoYWng0MKJ4P0ndw?language=javascript 例]:<syntaxhighlight lang=js> "use strict"; function /*足し算*/ add(a, b) { return a + b; } console.log(`\ typeof add = ${typeof add} add.toString() = ${add.toString()} add(1, 2) = ${add(1, 2)} add("abc", "xyz") = ${add("abc", "xyz")} `); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> typeof add = function add.toString() = function /*足し算*/ add(a, b) { return a + b; } add(1, 2) = 3 add("abc", "xyz") = abcxyz </syntaxhighlight> : 関数は、グローバルオブジェクト(windowやglobalThis)に束縛されます。 : 例えば、 add() は、 globalThis.add() です。 関数を呼出すには、add(1, 2)のように関数の名前の後に()を付けて、()の中に引数として関数に渡す値を入れます。つまり ;構文:<syntaxhighlight lang=js> 関数名 ( [引数1 [, 引数2 [..., 引数n ] ] ] ) </syntaxhighlight> なお、上記の関数の内容は数値''a'', ''b''を受け取り、''a''と''b''を足した結果''sum''を返すadd関数の例です。''a''や''b''のように関数が受け取るデータを'''[[w:引数|引数]]'''( ''parameter'' )といいます。 作成した関数が値を返す場合、return文を使って返します。return文によって、return文の直後にある値を、呼出し元の関数に返します。また、その値を'''戻値'''( ''return value'' )といいます。上記コード例の場合なら a + b の式の値が戻値です。 関数でreturn文が実行されると、制御が呼出し元のコードに移るため、その関数のreturn文以降のコードは実行されません。 上記コード例の場合、関数 add が呼出されると、1は''a''、2は''b''に代入されて、関数の本体が実行され、+演算子式の評価結果が返されます。 ''a''や''b''のように関数定義の引数を'''仮引数'''( ''argument'' )と呼びます。 == 数学関数 == 三角関数など、いくつかの数学の関数は、たとえばコサイン関数を呼出したい場合には、 ;数学メソッドの呼出例:<syntaxhighlight lang=js> Math.cos(引数) </syntaxhighlight> : なお、引数の単位はラジアンです。 :<syntaxhighlight lang=js> "use strict"; console.log(`\ Math.cos(Math.PI / 4) = ${Math.cos(Math.PI / 4)} Math.cos(Math.PI / 4) ** 2 = ${Math.cos(Math.PI / 4) ** 2}`) </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Math.cos(Math.PI / 4) = 0.7071067811865476 Math.cos(Math.PI / 4) ** 2 = 0.5000000000000001 </syntaxhighlight> : Mathオブジェクトは、標準組込みオブジェクトなので、importなどの特別な手続きなく、またホスト環境に関係なく使うことができます。 : また、Math.cos() などの数学メソッドは、Mathオブジェクトに属し、Mathオブジェクトをnewを使ってインスタンス化することはできません。 : Mathオブジェクトには円周率などの定数もMath.PIの形でプロパティとして用意されています。 {{Anchors|関数リテラル}} == 関数式 == {{See also|[[JavaScript/Function|Function]]}} 関数は'''[[w:オブジェクト (プログラミング)|オブジェクト]]'''( ''object'' )の一種であり、[[JavaScript/Array|Array]]オブジェクトや[[JavaScript/String|String]]オブジェクトなど、他のオブジェクトと同じように操作できます。 ;構文:<syntaxhighlight lang=js> function ( 引数1 [ , 引数2 [ , 引数3 ] … [ , 引数n ] ] ) { // 処理内容 [ return [ 戻値 ] ;] } </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/PGOTjGGYbob-kDX9JVd6gg?language=javascript 例]:<syntaxhighlight lang=js> "use strict"; const add = function (a, b) { // 2つの引数をとり +演算子を適用して値を返す。 return a + b; }; function fsub() { // 無名関数を返す関数 return function (a, b) { // 関数オブジェクトの本体 return a - b; }; } const sub = fsub(); console.log(`\ add(1, 1) = ${add(1, 1)} add.name = "${add.name}" typeof add = ${typeof add} add.toString() = ${add.toString()} sub(1, 1) = ${sub(1, 1)} sub.name = "${sub.name}" typeof sub = ${typeof sub} sub.toString() = ${sub.toString()} `); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> add(1, 1) = 2 add.name = "add" typeof add = function add.toString() = function (a, b) { // 2つの引数をとり +演算子を適用して値を返す。 return a + b; } sub(1, 1) = 0 sub.name = "" typeof sub = function sub.toString() = function (a, b) { // 関数オブジェクトの本体 return a - b; } </syntaxhighlight> : 関数式では関数本体の関数名は省略可能で、省略された場合に関数式がスカラ変数の初期値であった場合 Function.nameはスカラ変数の変数名になります。 : 関数の戻り値で関数式を返した場合、Function.nameは "" となります。 関数式の呼出すときは、一般の関数と同様に呼出し元で {{code|()}}(関数呼出し演算子)を使います。 ;構文:<syntaxhighlight lang=js> 関数式の値([引数1[,引数2[..., 引数n]]]) </syntaxhighlight><!-- call や apply の 構文糖 --> == 関数スコープ == 関数の中でvarキーワードを用いて宣言された変数は、関数の中からしか見えません。 言い換えれば、関数の中でvarキーワードを用いて宣言された変数と、関数の外で宣言された変数は別物です。 :<syntaxhighlight lang=js highlight="2" line> var f = function() { var i = 0; return i + 1; }; console.log(f()); // 1 console.log(i); // 0 は表示されず ReferenceError: i is not defined となります。 </syntaxhighlight> 関数ブロック内での var による変数宣言は、C言語など他言語でいう「ローカル変数」に似ていますがC言語には関数スコープはなく似て非なるものです。 なお、最後の2個のconsole.logの順番を入れ替えると、下記のようになります。 :<syntaxhighlight lang=js line> var f = function() { var i = 0; return i; }; var i = 1; console.log(i); // 1 console.log(f()); // 0 </syntaxhighlight> 関数ブロック外(トップレベル)での var による変数宣言は、C言語など他言語でいう「グローバル変数」に相当し、その実体はグローバルオブジェクト(典型的には window)のプロパティです。 :<syntaxhighlight lang=js line> var x = 0; x === window.x; // true </syntaxhighlight> {{コラム|var と let そして const| ECMA2015(ES6)で<code>{ }</code>で囲まれた範囲をスコープとする letと const が導入されました。 let とconst のスコープをブロックスコープと呼びます。 関数本体もブロックなので、let が関数の外から参照されることも有りませんしvar の様な巻き上げも起こりません。letについて詳しくは『[[JavaScript/変数#let]]』の節で説明しています。 letとconstが導入されても、varの意味が変わることは有りません。 もし変わったのならば深刻な非互換性を引き起こします。 逆に、var の意味論的な位置づけを保つ必要があったので新しく let と const が導入されたといえます。 なお、関数の内外でletを使用えますし推奨されます。 たとえば、いくつか前の節で紹介した足し算を関数にしたコード例の var を let に置き換えても同様の結果です。 '''let に置き換え''' :<syntaxhighlight lang=js line> function add(a, b) { let sum = a + b; return sum; } let three = add(1, 2); // 1 + 2 console.log(three); // 3 </syntaxhighlight> '''const に置き換え''' :<syntaxhighlight lang=js line> function add(a, b) { const sum = a + b; return sum; } const three = add(1, 2); // 1 + 2 console.log(three); // 3 </syntaxhighlight> 一度しか代入されない変数は、const に置き換えることも出来ます。 このことから、変数の宣言には # constに出来るか? # letに出来るか?(クロージャが必要か)? # 上記にあてはまらない場合に限り var で宣言 # 宣言せずのいきなりの代入は論外! という一般則が成り立ちます。 }} '''var なし''' 関数の中で変数を宣言せず代入するとグローバル変数を置き換えます(下記コードの<code>i = 0;</code>の箇所のことです)。 :<syntaxhighlight lang=js highlight=3 line> i = 3; var f = function() { i = 0; return i + 1; }; console.log(f()); // 1 console.log(i); // 0 </syntaxhighlight> グローバル変数が置き換えられているので、「3」ではなく(「3」はもはや置き換えによって値が失われた)、「0」が表示されます。 ですが、JavaScript では、このような用法は非推奨です。var のキーワード無しの変数宣言をJavaScriptは非推奨にしているからです。strictモードでは未宣言のグローバル変数への代入は ReferenceError になります。 strictモード下でグローバル変数にアクセスは、<code>globalThis.i = 0;</code> の様にグローバルオブジェクトのプロパティとしてアクセスします。 :<syntaxhighlight lang=js line> globalThis.i = 3; var f = function() { globalThis.i = 0; return globalThis.i + 1; }; console.log(f()); // 1 console.log(globalThis.i); // 0 </syntaxhighlight> == 関数コンストラクタを使った関数の生成 == function文による定義や関数式での生成とは別に、関数コンストラクタ<ref>[[#コンストラクタ|コンストラクタ]]とは違います</ref>を使って関数を生成する方法もあります。 ただし、関数コンストラクタにより生成する方法は稀にしか使われず、function文か関数式を使うのが一般的です。 === 関数コンストラクタの構文 === :<syntaxhighlight lang=js> [ new ] Function ( 引数1 , 引数2 , 関数の本体 ) </syntaxhighlight> [[#関数リテラル|関数リテラル]]と似ていますが、最後の引数が関数の本体であるところが違います。 また、関数コンストラクタでは'''引数は全て文字列'''です。 加えて、関数コンストラクタはグローバルスコープで実行される関数のみを生成します。 ;例:<syntaxhighlight lang=js> const add = new Function('a', 'b', 'return a + b'); console.log(add(1, 1)); // 1 + 1 == 2 console.log(add.toString()); /* function anonymous(a,b ) { return a + b } */ </syntaxhighlight> === プロパティ === * [[{{PAGENAME}}/prototype|prototype]] : Functionオブジェクトのプロトタイプです。 == 標準グローバル関数 == ; [[JavaScript/decodeURI|decodeURI]] ; [[JavaScript/decodeURIComponent|decodeURIComponent]] ; [[JavaScript/encodeURI|encodeURI]] ; [[JavaScript/encodeURIComponent|encodeURIComponent]] ; [[JavaScript/eval|eval]] ; [[JavaScript/isFinite|isFinite]] ; [[JavaScript/isNaN|isNaN]] ; [[JavaScript/parseFloat|parseFloat]] ; [[JavaScript/parseInt|parseInt]] ; [[JavaScript/void|void]] == 再帰呼出し == '''[[w:再帰#再帰呼出し|再帰呼出し]]'''とは、関数が自分自身を呼出すことをいいます。 ;再帰呼出しの例:<syntaxhighlight lang=js highlight="2,4,10,13,18,20" line> // 階乗 n! function factorial(n) { return n ? n * factorial(n - 1) : 1; } console.log(`factorial(5) = ${factorial(5)}`); // n 番目のフィボナッチ数 function fibonacci(n) { return n < 2 ? n : fibonacci(n - 2) + fibonacci(n - 1); } console.log(`fibonacci(10) = ${fibonacci(10)}`); // a, b の最大公約数 function gcd(a, b) { return b ? gcd(b, a % b) : Math.abs(a); } console.log(`gcd(42, 56) = ${gcd(42, 56)}`); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> factorial(5) = 120 fibonacci(10) = 55 gcd(42, 56) = 14 </syntaxhighlight> 脱出条件を間違えて無限再帰にならないように注意してください。 == 即時関数 == '''即時関数'''とは、定義後その場で評価される関数です。 :<syntaxhighlight lang=js> (function(a, b){ console.log(a + b); // "3" と表示 })(1, 2); </syntaxhighlight> === 無名再帰 === 無名関数の再帰を'''[[w:無名再帰|無名再帰]]'''( ''anonymous recursion'' )といいます。JavaScriptで無名再帰を行うには、関数の中で自分自身を指す[[{{PAGENAME}}/arguments/callee|arguments.callee]]プロパティを使用します。 [[JavaScript/strictモード|strict モード]]での、arguments.callee の使用は TypeError となります。 :<syntaxhighlight lang=js> // 階乗 n! (function(n){ return n ? n * arguments.callee(n - 1) : 1; })(5); // n 番目のフィボナッチ数 (function(n){ return n < 2 ? n : arguments.callee(n - 2) + arguments.callee(n - 1); })(10); // a, b の最大公約数 (function(a, b){ return b ? arguments.callee(b, a % b) : Math.abs(a); })(42, 56); </syntaxhighlight> arguments.calleeプロパティを使用せずに無名再帰を行うには、'''[[w:不動点コンビネータ|不動点コンビネータ]]'''( ''fixed-point operator'' )を用います。 :<syntaxhighlight lang=js> // Z不動点コンビネータ var Z = function(f) { return function(x) { return function(y) { return f(x(x))(y); }; }(function(x) { return function(y) { return f(x(x))(y); }; }); }; // 階乗 n! Z(function(f) { return function(n) { return n ? n * f(n - 1) : 1; }; })(5); // n 番目のフィボナッチ数 Z(function(f) { return function(n) { return n < 2 ? n : f(n - 2) + f(n - 1); }; })(10); // a, b の最大公約数 Z(function(f) { return function(a) { return function(b) { return b ? f(b)(a % b) : Math.abs(a); }; }; })(42)(56); </syntaxhighlight> [[ラムダ計算]]も参照してください。 === アロー関数 === 関数リテラルのもう1つの構文にアロー関数構文があります。 アロー関数では、他の関数リテラル異なる this はアロー関数が宣言された場所によって決まます。 以下は全て同じ意味になります。 :<syntaxhighlight lang=js> var f = function(x) { return `x: ${x}`; } var f = Function('x','`x: ${x}`'); var f = (x) => { return `x: ${x}`; } var f = x => { return `x: ${x}`; } var f = x => `x: ${x}`; </syntaxhighlight> 前節の不動点コンビネータをアロー関数を使って書いてみます。 :<syntaxhighlight lang=js> // Z不動点コンビネータ var Z = f => ( x => y => f(x(x))(y) )(x => y => f(x(x))(y)) // 階乗 n! Z(f => n => n ? n * f(n - 1) : 1)(5) // n 番目のフィボナッチ数 Z(f => n => n < 2 ? n : f(n - 2) + f(n - 1))(10) // a, b の最大公約数 Z(f => a => b => b ? f(b)(a % b) : Math.abs(a))(42)(56) </syntaxhighlight> 簡素に書くことが出来ることが判ると思う。 {{コラム|比較演算子に擬態したアロー関数に注意| 次のようなコードは常に処理が実行されます。 :<syntaxhighlight lang=js> if (a=>0) { // 処理 } </syntaxhighlight> <code>a&#61;>0</code> は <code>a>&#61;0</code> の間違えですがエラーとはならず、 <code>(a) &#61;> { return 0; }</code> と解され、Booleanコンテキストでは真となってしまったことが原因です。 }} == クロージャ == '''[[w:クロージャ|クロージャ]]'''( '''レキシカルスコープ''' )で解決する関数のことです。教科書などによく出てくる典型的なクロージャは、次のようなカウンタ変数を用いた例です。 :<syntaxhighlight lang=js> // 関数を返す関数 function f() { var i = 0; return function() { return i++; // ここで参照される i が問題 }; }; const g = f(); console.log(typeof g); // function console.log(g()); // 0 console.log(g()); // 1 console.log(g()); // 2 var i = 0; // グローバルな i を書き換えても console.log(g()); // 3 -- 値は変わらない </syntaxhighlight> 関数''f''は変数''i''をインクリメントして返す関数を返す関数です。''f()''によって生成された関数''g''を呼出すと、''i''の値が0, 1, 2, ...と1ずつ増やして返されます。ここで''i''の値を書き換えても、変数''g''が示す関数に束縛された''i''の値は変わりません。変数''g''が示す関数と環境はクロージャになっているからです(''g''を呼出したときではなく、''g''が示す関数を定義したときの''i''を参照しています)。 f() 中の変数''i''に注目してください。''i''は外側の関数式の中でvarキーワードを用いて宣言されているので、関数スコープになり、関数定義を出た時点で消滅します。しかし、関数''g''を呼出すと''i''をインクリメントした値が返ってきます。繰り返しになりますが、クロージャとはすべての変数を、呼出した時点ではなく定義した時点で束縛した関数と環境のことでした。f() が呼出され内側の関数式を返した時点の''i''が束縛されたので、グローバルな''i''が見えなくなっても環境の''i''の値を参照しつづけられるというわけです。 == ジェネレーター関数 == ジェネレーター関数は、Generator オブジェクトを返す特殊な関数です。 ; ジェネレーター関数定義 : 書式: {{code|function* 関数名(引数列) { 処理 } }} ; ジェネレーター関数式 : 書式: {{code|function* (引数列) { 処理 } }} 返されたGenerator オブジェクトは反復動作(例えば for..of)と反復構造(例えばスプレッド構文 ...iter)の両方をサポートします。 JavaScriptにありそうでないRangeオブジェクトを作ってみます。 ;ジェネレーター関数によるRangeの実装:<syntaxhighlight lang=js> function* Range(from = 0, to = Infinity) { for (let index = from; index <= to; index++) { yield index; } } for (const n of Range(2, 4)) { console.log(n) } /* 2 3 4 */ console.log([...Range(1, 10)]); // [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10] console.log(Array.from(Range(0, 12))); // [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12] </syntaxhighlight> {{code|yield}}演算子は(ジェネレータではない)関数の return に相当する制御演算子です。反復動作/反復構造については、改めて詳しく説明したいと思います。 ここでは、ジェネレーター関数/Generatorオブジェクトを定義することで [[JavaScript/Array|Array]] や [[JavaScript/Set|Set]] の様な反復動作/反復構造をユーザーが実現できるということだけ覚えてください。 ;オブジェクトのメソッドとして再実装:<syntaxhighlight lang=js> let range = { start: 0, end: Infinity, *[Symbol.iterator]() { for (let value = this.start; value <= this.end; value++) { yield value; } } }; range.start = 2; range.end = 4; for (const n of range){ console.log(n) } /* 2 3 4 */ range.start = 1; range.end = 10; console.log([...range]); // [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10] range.start = 0; range.end = 12; console.log(Array.from(range)); // [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12] </syntaxhighlight> ;classとして再実装:<syntaxhighlight lang=js> class Range { constructor(start = 0, end = Infinity) { this.start = start; this.end = end; } *[Symbol.iterator]() { for (let value = this.start; value <= this.end; value++) { yield value; } } forEach(f) { for (let value = this.start; value <= this.end; value++) { f(value); } } }; r = new Range(2, 4); r.forEach(x => console.log(x)); /* 2 3 4 */ console.log([...new Range(1,10)]); // [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10] console.log(Array.from(new Range(0,12))); // [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12] </syntaxhighlight> :この例では、forEach メソッドも定義し中間配列を生成せずRangeオブジェクト自身で反復を可能にしています。 :: 他の配列の操作(map,filter,find,some,every)も同様に実装することで中間配列を撲滅できます。 == varの巻上げ == <code>var</code>で宣言された変数を関数内で使う場合に、値の代入は代入した場所で行われるが、宣言(および宣言に伴う代入)は関数内のどこでしても関数の先頭でしたことになるという落とし穴が存在します。この挙動は<code>var</code>の巻き上げ(<code>var</code> hoisting)と呼ばれます。 :<syntaxhighlight lang=js> (function() { console.log(dream); // undefined -- なぜかReferenceErrorにならない var dream = true; console.log(dream); // true })(); </syntaxhighlight> : 上記コードでは表示結果として、trueが表示されます。 : なお、上記コードの様に無名関数を定義すると同時に呼ぶ出すことをは[[#即時実行|即時実行]]と呼びます。 : 関数内でvarで宣言した場合にだけ、巻き上げが発生します。 : 巻き上げが起きるのは、あくまで関数内での出来事であるので関数を用いてない場所では巻き上げは行われません。 : これに巻き込まれないよう、var宣言する前には変数を使わないように注意しましょう。 : <code>var</code>の使用にはこのように問題があるので、 var を使わずに const あるいは let を使うことが望ましいです。 : const と let はブロックスコープで巻き上げは起こりません。 : また '''strict モード'''を使用することで、ミススペルなどで偶発的にvar相当の変数を無宣言で作ってしまうことをエラーを上げることで検知できます。 == 関数の巻上げ == 関数にも巻上げが起こます。 ;関数定義:<syntaxhighlight lang=js line> func("text"); function func(str) { console.log(str); } </syntaxhighlight> :上記のコードは、func() が前方参照になっているにも関わらずエラーなく実行されます("text"がconsole.logされます)。 ;関数式でconstで宣言された変数を初期化:<syntaxhighlight lang=js line> func("text"); const func = function (str) { console.log(str); } </syntaxhighlight> 3行目を関数式から関数リテラルに変えconstに保持すると、 ReferenceError: Cannot access 'func' before initialization となります。 ;関数式でvarで宣言された変数を初期化:<syntaxhighlight lang=js line> func("text"); var func = function (str) { console.log(str); } </syntaxhighlight> constをvarに変えると、TypeError: func is not a function。 ;関数式でletで宣言された変数を初期化:<syntaxhighlight lang=js line> func("text"); let func = function (str) { console.log(str); } </syntaxhighlight> let に変えると、ReferenceError: func is not defined となります。 このように、関数の巻上げは関数式では起こらず関数定義に限られます。 == メソッド == オブジェクトのプロパティが関数の場合を、メソッドあるいは関数プロパティと呼びます。 :<syntaxhighlight lang=js highlight="3-5" line> const obj = { val: 42, func: function() /* プロパティvalの値をヘッダーつきで文字列化します */ { return `val = ${this.val}`; }, }; console.log(obj.func()); // "val = 42" const o2 = { val: 99 }; o2.func = obj.func; console.log(o2.func()); // "val = 99" console.log(o2.func.toString()); // 下の3行が表示されます。 // function() /* プロパティvalの値をヘッダーつきで文字列化します */ { // return `val = ${this.val}`; // } </syntaxhighlight> メソッドは以下のように簡略表記ができます。 :<syntaxhighlight lang=js highlight="3-5" line> const obj = { val: 42, func() /* プロパティvalの値をヘッダーつきで文字列化します */ { return `val = ${this.val}`; }, }; console.log(obj.func()); // "val = 42" const o2 = { val: 99 }; o2.func = obj.func; console.log(o2.func()); // "val = 99" console.log(o2.func.toString()); // 下の3行が表示されます。 // func() /* プロパティvalの値をヘッダーつきで文字列化します */ { // return `val = ${this.val}`; // } </syntaxhighlight> == デフォルト引数 == 関数の引数が省略した場合の値を定義出来ます。 '''従来''' :<syntaxhighlight lang=js line> function Vector3( x, y, z ) { this.x = x || 0; this.y = y || 0; this.z = z || 0; this.toString = function() { return `x:${this.x}, y:${this.y}, z:${this.z}` } } let v = new Vector3(1, 3); console.log("" + v); // x:1, y:3, z:0 </syntaxhighlight> '''ECMACScript 2015/ES6以降''' :<syntaxhighlight lang=js line> function Vector3( x = 0, y = 0, z = 0 ) { Object.assign(this, {x, y, z }); this.toString = function() { return `x:${this.x}, y:${this.y}, z:${this.z}` } } let v = new Vector3(1, void 0, 7); console.log("" + v); // x:1, y:0, z:7 </syntaxhighlight> デフォルト引数とともにプロパティ名と同じ関数名による簡略表記をつかっています。 引数が省略された場合の他、引数の値に {{code|undefined}} が渡された場合も既定値が渡されたとみなす。 {{code|void 0}} は {{code|undefined}} をタイプ数少なく書くイディオム。 == 残余引数 == 残余引数( ''Rest parameters'' )は、可変引数数関数を作る仕組みです<ref>https://262.ecma-international.org/#sec-functiondeclarationinstantiation ECMAScriptR 2020 Language Specification :: 9.2.10 FunctionDeclarationInstantiation ( func, argumentsList )</ref>。 従来は arguments を使うところですが、[[JavaScript/strictモード|strict モード]]で禁止になり非推奨なのでES6以降は残余引数を使います。 ;例:<syntaxhighlight lang=js highlight="1,5" line> function sum(...args) { return args.reduce((result, current) => result + current, 0); } const ary = [ 2, 3, 5, 7, 11 ]; console.log(sum(...ary)); // 28 </syntaxhighlight> <ol> <li> 残余引数構文、引数リストを配列として保持します。 <li value=5> よく似ているがスプレッド構文で異なる構文です。 </ol> == 分割代入を使った引数 == JavaScriptでは、ES6以降、分割代入という機能を使用して、引数の受け取り方をより柔軟にすることができます。 === オブジェクト === 具体的には、以下のように引数を分割代入することができます。 :<syntaxhighlight lang=js> function greet({name, age}) { console.log(`Hello, ${name}! You are ${age} years old.`); } const person = {name: 'Alice', age: 30}; greet(person); </syntaxhighlight> この場合、引数として<code>person</code>オブジェクトを渡していますが、関数内では分割代入を使用して、<code>name</code>と<code>age</code>を抽出しています。 また、分割代入を使用して、デフォルト値を指定することもできます。 :<syntaxhighlight lang=js> function greet({name = 'Anonymous', age = 18}) { console.log(`Hello, ${name}! You are ${age} years old.`); } greet({name: 'Bob'}); </syntaxhighlight> この場合、<code>name</code>には渡されたオブジェクトの<code>name</code>プロパティが、<code>age</code>にはデフォルト値の<code>18</code>が設定されます。ただし、渡されたオブジェクトに<code>age</code>プロパティがある場合は、その値が優先されます。 分割代入を使用することで、引数の受け取り方をより柔軟にすることができますが、あまり複雑にすると可読性が低下することもあるため、適切なバランスを保つ必要があります。 === 配列 === JavaScriptの分割代入では、オブジェクトだけでなく配列に対しても使うことができます。また、残余引数(rest parameters)を使って、可変長引数を受け取ることもできます。これらを組み合わせることで、柔軟に引数を受け取ることができます。 例えば、以下のように可変長引数を受け取りつつ、先頭の要素を変数に分割代入することができます。 :<syntaxhighlight lang=js> function greet([name, ...others], message) { console.log(`${message}, ${name}!`); console.log(`Other members: ${others.join(', ')}`); } const members = ['Alice', 'Bob', 'Charlie']; greet(members, 'Welcome'); </syntaxhighlight> この場合、<code>greet</code>関数は配列を受け取り、先頭の要素を<code>name</code>に、残りの要素を<code>others</code>に分割代入しています。また、第二引数として<code>message</code>を受け取っています。 このように分割代入と残余引数を組み合わせることで、可変長引数を受け取りつつ、必要な要素を柔軟に受け取ることができます。ただし、引数の受け取り方が複雑になりすぎないように、適切なバランスを保つ必要があります。 === 引数の数 === 関数の引数の数は、Function.prototype.length プロパティ<ref>https://262.ecma-international.org/#sec-function-instances-length ECMAScriptR 2020 Language Specification :: 19.2.4.1 length</ref>で得ることが出来ます。 ;例:<syntaxhighlight lang=js highlight="1,5,9-11" line> function add(a, b) { return a + b; } function sum(...args) { return args.reduce((result, current) => result + current, 0); } console.log(add.length); // 2 console.log(sum.length); // 0! console.log([].forEach.length); // 1 </syntaxhighlight> <ol> <li value=1> 普通に引数数2 <li value=5> 残余引数構文 <li value=9> 2を返します;普通です <li> 残余引数構文は0を返します;1ではありません <li> 組込み標準オブジェクトのメソッドにも使えます;1を返します;{{code|Array.prototype.forEach()}}は{{code|.forEach(callback(currentValue[, index[, array]]) [, thisArg]);}}なので省略可能な引数の数は含まれません。 </ol> == コンストラクタ == オブジェクトの生成と初期化のためのメソッドをコンストラクタと呼び、new 演算子と組み合わせて使われます。 :<syntaxhighlight lang=js line> function Complex(real, imag = 0) { this.real = real; this.imag = imag; } let c = new Complex(10, 14); console.log(c); // Complex {real: 10, imag: 14} Complex.prototype.toString = function() { return `r=${this.real}, i=${this.imag}`; } console.log(c.toString()); // r=10, i=14 </syntaxhighlight> 同等の機能を ES6 で追加された class 宣言を使って書くと... :<syntaxhighlight lang=js line> class Complex { constructor(real, imag = 0) { this.real = real; this.imag = imag; } toString() { return `r=${this.real}, i=${this.imag}` } } let c = new Complex(10, 14); console.log(c); // Complex {real: 10, imag: 14} console.log(c.toString()); // r=10, i=14 </syntaxhighlight> のようになります。 一見すると prototype は関係ないように見えますが :<syntaxhighlight lang=js line> console.log(Complex.prototype.toString.toString()) // "toString() { return `r=${this.real}, i=${this.imag}` }" </syntaxhighlight> と、実体は function をコンストラクタに使った記法と同じく prototype プロパティにメソッドが追加されています。 {{Nav}} == 脚註 == <references /> == 外部リンク == * [https://tc39.es/ecma262/#sec-function-objects ECMA-262::20.2 Function Objects] [[Category:JavaScript|{{SUBPAGENAME}}]] {{stub|it}} rcjyvf8t3ooaiamelpxg18ea9n9ciiw コンメンタール介護保険法 0 13865 276178 71077 2025-06-28T04:03:14Z Tomzo 248 /* 第1節 費用の負担(第121条~第146条) */ 276178 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[コンメンタール介護保険法]]>[[コンメンタール介護保険法施行令]]>[[コンメンタール介護保険法施行規則]] 介護保険法(最終改正:平成二一年七月一五日法律第七七号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|介護保険法}} ==第1章 総則(第1条~第8条の2)== :[[介護保険法第1条|第1条]](目的) :[[介護保険法第2条|第2条]](介護保険) :[[介護保険法第3条|第3条]](保険者) :[[介護保険法第4条|第4条]](国民の努力及び義務) :[[介護保険法第5条|第5条]](国及び都道府県の責務) :[[介護保険法第6条|第6条]](医療保険者の協力) :[[介護保険法第7条|第7条]](定義) :[[介護保険法第8条|第8条]] :[[介護保険法第8条の2|第8条の2]] ==第2章 被保険者(第9条~第13条)== :[[介護保険法第9条|第9条]](被保険者) :[[介護保険法第10条|第10条]](資格取得の時期) :[[介護保険法第11条|第11条]](資格喪失の時期) :[[介護保険法第12条|第12条]](届出等) :[[介護保険法第13条|第13条]](住所地特例対象施設に入所又は入居中の被保険者の特例) ==第3章 介護認定審査会(第14条~第17条)== :[[介護保険法第14条|第14条]](介護認定審査会) :[[介護保険法第15条|第15条]](委員) :[[介護保険法第16条|第16条]](共同設置の支援) :[[介護保険法第17条|第17条]](政令への委任規定) ==第4章 保険給付== ===第1節 通則(第18条~第26条)=== :[[介護保険法第18条|第18条]](保険給付の種類) :[[介護保険法第19条|第19条]](市町村の認定) :[[介護保険法第20条|第20条]](他の法令による給付との調整) :[[介護保険法第21条|第21条]](損害賠償請求権) :[[介護保険法第22条|第22条]](不正利得の徴収等) :[[介護保険法第23条|第23条]](文書の提出等) :[[介護保険法第24条|第24条]](帳簿書類の提示等) :[[介護保険法第24条の2|第24条の2]](指定市町村事務受託法人) :[[介護保険法第25条|第25条]](受給権の保護) :[[介護保険法第26条|第26条]](租税その他の公課の禁止) ===第2節 認定(第27条~第39条)=== :[[介護保険法第27条|第27条]](要介護認定) :[[介護保険法第28条|第28条]](要介護認定の更新) :[[介護保険法第29条|第29条]](要介護状態区分の変更の認定) :[[介護保険法第30条|第30条]] :[[介護保険法第31条|第31条]](要介護認定の取消し) :[[介護保険法第32条|第32条]](要支援認定) :[[介護保険法第33条|第33条]](要支援認定の更新) :[[介護保険法第33条の2|第33条の2]](要支援状態区分の変更の認定) :[[介護保険法第33条の3|第33条の3]] :[[介護保険法第34条|第34条]](要支援認定の取消し) :[[介護保険法第35条|第35条]](要介護認定等の手続の特例) :[[介護保険法第36条|第36条]](住所移転後の要介護認定及び要支援認定) :[[介護保険法第37条|第37条]](介護給付等対象サービスの種類の指定) :[[介護保険法第38条|第38条]](都道府県の援助等) :[[介護保険法第39条|第39条]](厚生労働省令への委任) ===第3節 介護給付(第40条~第51条の4)=== :[[介護保険法第40条|第40条]](介護給付の種類) :[[介護保険法第41条|第41条]](居宅介護サービス費の支給) :[[介護保険法第42条|第42条]](特例居宅介護サービス費の支給) :[[介護保険法第42条の2|第42条の2]](地域密着型介護サービス費の支給) :[[介護保険法第42条の3|第42条の3]](特例地域密着型介護サービス費の支給) :[[介護保険法第43条|第43条]](居宅介護サービス費等に係る支給限度額) :[[介護保険法第44条|第44条]](居宅介護福祉用具購入費の支給) :[[介護保険法第45条|第45条]](居宅介護住宅改修費の支給) :[[介護保険法第46条|第46条]](居宅介護サービス計画費の支給) :[[介護保険法第47条|第47条]](特例居宅介護サービス計画費の支給) :[[介護保険法第48条|第48条]](施設介護サービス費の支給) :[[介護保険法第49条|第49条]](特例施設介護サービス費の支給) :[[介護保険法第50条|第50条]](居宅介護サービス費等の額の特例) :[[介護保険法第51条|第51条]](高額介護サービス費の支給) :[[介護保険法第51条の2|第51条の2]](高額医療合算介護サービス費の支給) :[[介護保険法第51条の3|第51条の3]](特定入所者介護サービス費の支給) :[[介護保険法第51条の4|第51条の4]](特例特定入所者介護サービス費の支給) ===第4節 予防給付(第52条~第61条の4)=== :[[介護保険法第52条|第52条]](予防給付の種類) :[[介護保険法第53条|第53条]](介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第54条|第54条]](特例介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第54条の2|第54条の2]](地域密着型介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第54条の3|第54条の3]](特例地域密着型介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第55条|第55条]](介護予防サービス費等に係る支給限度額) :[[介護保険法第56条|第56条]](介護予防福祉用具購入費の支給) :[[介護保険法第57条|第57条]](介護予防住宅改修費の支給) :[[介護保険法第58条|第58条]](介護予防サービス計画費の支給) :[[介護保険法第59条|第59条]](特例介護予防サービス計画費の支給) :[[介護保険法第60条|第60条]](介護予防サービス費等の額の特例) :[[介護保険法第61条|第61条]](高額介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第61条の2|第61条の2]](高額医療合算介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第61条の3|第61条の3]](特定入所者介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第61条の4|第61条の4]](特例特定入所者介護予防サービス費の支給) ===第5節 市町村特別給付(第62条)=== :[[介護保険法第62条|第62条]] ===第6節 保険給付の制限等(第63条~第69条)=== :[[介護保険法第63条|第63条]](保険給付の制限) :[[介護保険法第64条|第64条]] :[[介護保険法第65条|第65条]] :[[介護保険法第66条|第66条]](保険料滞納者に係る支払方法の変更) :[[介護保険法第67条|第67条]](保険給付の支払の一時差止) :[[介護保険法第68条|第68条]] :[[介護保険法第69条|第69条]](保険料を徴収する権利が消滅した場合の保険給付の特例) ==第5章 介護支援専門員並びに事業者及び施設== ===第1節 介護支援専門員=== ====第1款 登録等(第69条の2~第69条の10)==== :[[介護保険法第69条の2|第69条の2]](介護支援専門員の登録) :[[介護保険法第69条の3|第69条の3]](登録の移転) :[[介護保険法第69条の4|第69条の4]](登録事項の変更の届出) :[[介護保険法第69条の5|第69条の5]](死亡等の届出) :[[介護保険法第69条の6|第69条の6]](申請等に基づく登録の消除) :[[介護保険法第69条の7|第69条の7]](介護支援専門員証の交付等) :[[介護保険法第69条の8|第69条の8]](介護支援専門員証の有効期間の更新) :[[介護保険法第69条の9|第69条の9]](介護支援専門員証の提示) :[[介護保険法第69条の10|第69条の10]](厚生労働省令への委任) ====第2款 登録試験問題作成機関の登録、指定試験実施機関及び指定研修(第69条の11~第69条の33)==== :[[介護保険法第69条の11|第69条の11]](登録試験問題作成機関の登録) :[[介護保険法第69条の12|第69条の12]](欠格条項) :[[介護保険法第69条の13|第69条の13]](登録の基準) :[[介護保険法第69条の14|第69条の14]](登録の公示等) :[[介護保険法第69条の15|第69条の15]](役員の選任及び解任) :[[介護保険法第69条の16|第69条の16]](試験委員の選任及び解任) :[[介護保険法第69条の17|第69条の17]](秘密保持義務等) :[[介護保険法第69条の18|第69条の18]](試験問題作成事務規程) :[[介護保険法第69条の19|第69条の19]](財務諸表等の備付け及び閲覧等) :[[介護保険法第69条の20|第69条の20]](帳簿の備付け等) :[[介護保険法第69条の21|第69条の21]](適合命令) :[[介護保険法第69条の22|第69条の22]](報告及び検査) :[[介護保険法第69条の23|第69条の23]](試験問題作成事務の休廃止) :[[介護保険法第69条の24|第69条の24]](登録の取消し等) :[[介護保険法第69条の25|第69条の25]](委任都道府県知事による試験問題作成事務の実施) :[[介護保険法第69条の26|第69条の26]](試験問題作成事務に係る手数料) :[[介護保険法第69条の27|第69条の27]](指定試験実施機関の指定) :[[介護保険法第69条の28|第69条の28]](秘密保持義務等) :[[介護保険法第69条の29|第69条の29]](監督命令等) :[[介護保険法第69条の30|第69条の30]](報告及び検査) :[[介護保険法第69条の31|第69条の31]](合格の取消し等) :[[介護保険法第69条の32|第69条の32]](政令への委任) :[[介護保険法第69条の33|第69条の33]](指定研修実施機関の指定等) ====第3款 義務等(第69条の34~第69条の39)==== :[[介護保険法第69条の34|第69条の34]](介護支援専門員の義務) :[[介護保険法第69条の35|第69条の35]](名義貸しの禁止等) :[[介護保険法第69条の36|第69条の36]](信用失墜行為の禁止) :[[介護保険法第69条の37|第69条の37]](秘密保持義務) :[[介護保険法第69条の38|第69条の38]](報告等) :[[介護保険法第69条の39|第69条の39]](登録の消除) ===第2節 指定居宅サービス事業者(第70条~第78条)=== :[[介護保険法第70条|第70条]](指定居宅サービス事業者の指定) :[[介護保険法第70条の2|第70条の2]](指定の更新) :[[介護保険法第71条|第71条]](指定居宅サービス事業者の特例) :[[介護保険法第72条|第72条]] :[[介護保険法第73条|第73条]](指定居宅サービスの事業の基準) :[[介護保険法第74条|第74条]] :[[介護保険法第75条|第75条]](変更の届出等) :[[介護保険法第75条の2|第75条の2]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第76条|第76条]](報告等) :[[介護保険法第76条の2|第76条の2]](勧告、命令等) :[[介護保険法第77条|第77条]](指定の取消し等) :[[介護保険法第78条|第78条]](公示) ===第3節 指定地域密着型サービス事業者(第78条の2~第78条の12)=== :[[介護保険法第78条の2|第78条の2]](指定地域密着型サービス事業者の指定) :[[介護保険法第78条の3|第78条の3]](指定地域密着型サービスの事業の基準) :[[介護保険法第78条の4|第78条の4]] :[[介護保険法第78条の5|第78条の5]](変更の届出等) :[[介護保険法第78条の6|第78条の6]](市町村長等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第78条の7|第78条の7]](報告等) :[[介護保険法第78条の8|第78条の8]](指定の辞退) :[[介護保険法第78条の9|第78条の9]](勧告、命令等) :[[介護保険法第78条の10|第78条の10]](指定の取消し等) :[[介護保険法第78条の11|第78条の11]](公示) :[[介護保険法第78条の12|第78条の12]](準用) ===第4節 指定居宅介護支援事業者(第79条~第85条)=== :[[介護保険法第79条|第79条]](指定居宅介護支援事業者の指定) :[[介護保険法第79条の2|第79条の2]](指定の更新) :[[介護保険法第80条|第80条]](指定居宅介護支援の事業の基準) :[[介護保険法第81条|第81条]] :[[介護保険法第82条|第82条]](変更の届出等) :[[介護保険法第82条の2|第82条の2]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第83条|第83条]](報告等) :[[介護保険法第83条の2|第83条の2]](勧告、命令等) :[[介護保険法第84条|第84条]](指定の取消し等) :[[介護保険法第85条|第85条]](公示) ===第5節 介護保険施設=== ====第1款 指定介護老人福祉施設(第86条~第93条)==== :[[介護保険法第86条|第86条]](指定介護老人福祉施設の指定) :[[介護保険法第86条の2|第86条の2]](指定の更新) :[[介護保険法第87条|第87条]](指定介護老人福祉施設の基準) :[[介護保険法第88条|第88条]] :[[介護保険法第89条|第89条]](変更の届出) :[[介護保険法第89条の2|第89条の2]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第90条|第90条]](報告等) :[[介護保険法第91条|第91条]](指定の辞退) :[[介護保険法第91条の2|第91条の2]](勧告、命令等) :[[介護保険法第92条|第92条]](指定の取消し等) :[[介護保険法第93条|第93条]](公示) ====第2款 介護老人保健施設(第94条~第106条)==== :[[介護保険法第94条|第94条]](開設許可) :[[介護保険法第94条の2|第94条の2]](許可の更新) :[[介護保険法第95条|第95条]](介護老人保健施設の管理) :[[介護保険法第96条|第96条]](介護老人保健施設の基準) :[[介護保険法第97条|第97条]] :[[介護保険法第98条|第98条]](広告制限) :[[介護保険法第99条|第99条]](変更の届出等) :[[介護保険法第99条の2|第99条の2]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第100条|第100条]](報告等) :[[介護保険法第101条|第101条]](設備の使用制限等) :[[介護保険法第102条|第102条]](変更命令) :[[介護保険法第103条|第103条]](業務運営の勧告、命令等) :[[介護保険法第104条|第104条]](許可の取消し等) :[[介護保険法第104条の2|第104条の2]](公示) :[[介護保険法第105条|第105条]](医療法 の準用) :[[介護保険法第106条|第106条]](医療法 との関係等) ====第3款 指定介護療養型医療施設(第107条~第115条)==== :[[介護保険法第107条|第107条]](指定介護療養型医療施設の指定) :[[介護保険法第107条の2|第107条の2]](指定の更新) :[[介護保険法第108条|第108条]](指定の変更) :[[介護保険法第109条|第109条]](指定介護療養型医療施設の基準) :[[介護保険法第110条|第110条]] :[[介護保険法第111条|第111条]](変更の届出) :[[介護保険法第111条の2|第111条の2]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第112条|第112条]](報告等) :[[介護保険法第113条|第113条]](指定の辞退) :[[介護保険法第113条の2|第113条の2]](勧告、命令等) :[[介護保険法第114条|第114条]](指定の取消し等) :[[介護保険法第115条|第115条]](公示) ===第6節 指定介護予防サービス事業者(第115条の2~第115条の11)=== :[[介護保険法第115条の2|第115条の2]](指定介護予防サービス事業者の指定) :[[介護保険法第115条の3|第115条の3]](指定介護予防サービスの事業の基準) :[[介護保険法第115条の4|第115条の4]] :[[介護保険法第115条の5|第115条の5]](変更の届出等) :[[介護保険法第115条の6|第115条の6]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第115条の7|第115条の7]](報告等) :[[介護保険法第115条の8|第115条の8]](勧告、命令等) :[[介護保険法第115条の9|第115条の9]](指定の取消し等) :[[介護保険法第115条の10|第115条の10]](公示) :[[介護保険法第115条の11|第115条の11]](準用) ===第7節 指定地域密着型介護予防サービス事業者(第115条の12~第115条の21)=== :[[介護保険法第115条の12|第115条の12]](指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定) :[[介護保険法第115条の13|第115条の13]](指定地域密着型介護予防サービスの事業の基準) :[[介護保険法第115条の14|第115条の14]] :[[介護保険法第115条の15|第115条の15]](変更の届出等) :[[介護保険法第115条の16|第115条の16]](市町村長等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第115条の17|第115条の17]](報告等) :[[介護保険法第115条の18|第115条の18]](勧告、命令等) :[[介護保険法第115条の19|第115条の19]](指定の取消し等) :[[介護保険法第115条の20|第115条の20]](公示) :[[介護保険法第115条の21|第115条の21]](準用) ===第8節 指定介護予防支援事業者(第115条の22~第115条の31)=== :[[介護保険法第115条の22|第115条の22]](指定介護予防支援事業者の指定) :[[介護保険法第115条の23|第115条の23]](指定介護予防支援の事業の基準) :[[介護保険法第115条の24|第115条の24]] :[[介護保険法第115条の25|第115条の25]](変更の届出等) :[[介護保険法第115条の26|第115条の26]](市町村長等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第115条の27|第115条の27]](報告等) :[[介護保険法第115条の28|第115条の28]](勧告、命令等) :[[介護保険法第115条の29|第115条の29]](指定の取消し等) :[[介護保険法第115条の30|第115条の30]](公示) :[[介護保険法第115条の31|第115条の31]](準用) ===第9節 業務管理体制の整備(第115条の32~第115条の34)=== :[[介護保険法第115条の32|第115条の32]](業務管理体制の整備等) :[[介護保険法第115条の33|第115条の33]](報告等) :[[介護保険法第115条の34|第115条の34]](勧告、命令等) ===第10節 介護サービス情報の公表(第115条の35~第115条の40三)=== :[[介護保険法第115条の35|第115条の35]](介護サービス情報の報告及び公表) :[[介護保険法第115条の36|第115条の36]](指定調査機関の指定) :[[介護保険法第115条の37|第115条の37]](調査員) :[[介護保険法第115条の38|第115条の38]](秘密保持義務等) :[[介護保険法第115条の39|第115条の39]](帳簿の備付け等) :[[介護保険法第115条の40|第115条の40]](報告等) :[[介護保険法第115条の41|第115条の41]](業務の休廃止等) :[[介護保険法第115条の42|第115条の42]](指定情報公表センターの指定) :[[介護保険法第115条の43|第115条の43]](政令への委任) ==第6章 地域支援事業等(第115条の44~第115条の47)== :[[介護保険法第115条の44|第115条の44]](地域支援事業) :[[介護保険法第115条の45|第115条の45]](地域包括支援センター) :[[介護保険法第115条の46|第115条の46]](実施の委託) :[[介護保険法第115条の47|第115条の47]](保健福祉事業) ==第7章 介護保険事業計画(第116条~第120条)== :[[介護保険法第116条|第116条]](基本指針) :[[介護保険法第117条|第117条]](市町村介護保険事業計画) :[[介護保険法第118条|第118条]](都道府県介護保険事業支援計画) :[[介護保険法第119条|第119条]](都道府県知事の助言等) :[[介護保険法第120条|第120条]](国の援助) ==第8章 費用等== ===第1節 費用の負担(第121条~第146条)=== :[[介護保険法第121条|第121条]](国の負担) :[[介護保険法第122条|第122条]](調整交付金等) :[[介護保険法第122条の2|第122条の2]]【介護予防・日常生活支援総合事業に要する費用の額についての調整交付金等】 :[[介護保険法第123条|第123条]](都道府県の負担等) :[[介護保険法第124条|第124条]](市町村の1般会計における負担) :[[介護保険法第125条|第125条]](介護給付費交付金) :[[介護保険法第126条|第126条]](地域支援事業支援交付金) :[[介護保険法第127条|第127条]](国の補助) :[[介護保険法第128条|第128条]](都道府県の補助) :[[介護保険法第129条|第129条]](保険料) :[[介護保険法第130条|第130条]](賦課期日) :[[介護保険法第131条|第131条]](保険料の徴収の方法) :[[介護保険法第132条|第132条]](普通徴収に係る保険料の納付義務) :[[介護保険法第133条|第133条]](普通徴収に係る保険料の納期) :[[介護保険法第134条|第134条]](年金保険者の市町村に対する通知) :[[介護保険法第135条|第135条]](保険料の特別徴収) :[[介護保険法第136条|第136条]](特別徴収額の通知等) :[[介護保険法第137条|第137条]](特別徴収の方法によって徴収した保険料額の納入の義務等) :[[介護保険法第138条|第138条]](被保険者資格喪失等の場合の市町村の特別徴収義務者等に対する通知) :[[介護保険法第139条|第139条]](普通徴収保険料額への繰入) :[[介護保険法第140条|第140条]](仮徴収) :[[介護保険法第141条|第141条]](住所地特例対象施設に入所又は入居中の被保険者の特例に係る特別徴収義務者への通知) :[[介護保険法第141条の2|第141条の2]](政令への委任) :[[介護保険法第142条|第142条]](保険料の減免等) :[[介護保険法第143条|第143条]](地方税法 の準用) :[[介護保険法第144条|第144条]](滞納処分) :[[介護保険法第144条の2|第144条の2]](保険料の収納の委託) :[[介護保険法第145条|第145条]](保険料納付原簿) :[[介護保険法第146条|第146条]](条例等への委任) ===第2節 財政安定化基金等(第147条~第149条)=== :[[介護保険法第147条|第147条]](財政安定化基金) :[[介護保険法第148条|第148条]](市町村相互財政安定化事業) :[[介護保険法第149条|第149条]] ===第3節 医療保険者の納付金(第150条~第159条)=== :[[介護保険法第150条|第150条]](納付金の徴収及び納付義務) :[[介護保険法第151条|第151条]](納付金の額) :[[介護保険法第152条|第152条]](概算納付金) :[[介護保険法第153条|第153条]](確定納付金) :[[介護保険法第154条|第154条]](医療保険者が合併、分割及び解散をした場合における納付金の額の特例) :[[介護保険法第155条|第155条]](納付金の額の決定、通知等) :[[介護保険法第156条|第156条]](督促及び滞納処分) :[[介護保険法第157条|第157条]](延滞金) :[[介護保険法第158条|第158条]](納付の猶予) :[[介護保険法第159条|第159条]](通知) ==第9章 社会保険診療報酬支払基金の介護保険関係業務(第160条~第175条)== :[[介護保険法第160条|第160条]](支払基金の業務) :[[介護保険法第161条|第161条]](業務の委託) :[[介護保険法第162条|第162条]](業務方法書) :[[介護保険法第163条|第163条]](報告等) :[[介護保険法第164条|第164条]](区分経理) :[[介護保険法第165条|第165条]](予算等の認可) :[[介護保険法第166条|第166条]](財務諸表等) :[[介護保険法第167条|第167条]](利益及び損失の処理) :[[介護保険法第168条|第168条]](借入金及び債券) :[[介護保険法第169条|第169条]](政府保証) :[[介護保険法第170条|第170条]](余裕金の運用) :[[介護保険法第170条の2|第170条の2]](協議) :[[介護保険法第171条|第171条]](厚生労働省令への委任) :[[介護保険法第172条|第172条]](報告の徴収等) :[[介護保険法第173条|第173条]](社会保険診療報酬支払基金法 の適用の特例) :[[介護保険法第174条|第174条]](審査請求) :[[介護保険法第175条|第175条]] ==第10章 国民健康保険団体連合会の介護保険事業関係業務(第176条~第178条)== :[[介護保険法第176条|第176条]](連合会の業務) :[[介護保険法第177条|第177条]](議決権の特例) :[[介護保険法第178条|第178条]](区分経理) ==第11章 介護給付費審査委員会(第179条~第182条)== :[[介護保険法第179条|第179条]](給付費審査委員会) :[[介護保険法第180条|第180条]](給付費審査委員会の組織) :[[介護保険法第181条|第181条]](給付費審査委員会の権限) :[[介護保険法第182条|第182条]](厚生労働省令への委任) ==第12章 審査請求(第183条~第196条)== :[[介護保険法第183条|第183条]](審査請求) :[[介護保険法第184条|第184条]](介護保険審査会の設置) :[[介護保険法第185条|第185条]](組織) :[[介護保険法第186条|第186条]](委員の任期) :[[介護保険法第187条|第187条]](会長) :[[介護保険法第188条|第188条]](専門調査員) :[[介護保険法第189条|第189条]](合議体) :[[介護保険法第190条|第190条]] :[[介護保険法第191条|第191条]](管轄保険審査会) :[[介護保険法第192条|第192条]](審査請求の期間及び方式) :[[介護保険法第193条|第193条]](市町村に対する通知) :[[介護保険法第194条|第194条]](審理のための処分) :[[介護保険法第195条|第195条]](政令への委任) :[[介護保険法第196条|第196条]](審査請求と訴訟との関係) ==第13章 雑則(第197条~第204条)== :[[介護保険法第197条|第197条]](報告の徴収等) :[[介護保険法第197条の2|第197条の2]] :[[介護保険法第198条|第198条]](連合会に対する監督) :[[介護保険法第199条|第199条]](先取特権の順位) :[[介護保険法第200条|第200条]](時効) :[[介護保険法第201条|第201条]](期間の計算) :[[介護保険法第202条|第202条]](被保険者等に関する調査) :[[介護保険法第203条|第203条]](資料の提供等) :[[介護保険法第203条の2|第203条の2]](緊急時における厚生労働大臣の事務執行) :[[介護保険法第203条の3|第203条の3]](事務の区分) :[[介護保険法第203条の4|第203条の4]](権限の委任) :[[介護保険法第204条|第204条]](実施規定) ==第14章 罰則(第205条~第215条)== :[[介護保険法第205条|第205条]] :[[介護保険法第205条の2|第205条の2]] :[[介護保険法第206条|第206条]] :[[介護保険法第206条の2|第206条の2]] :[[介護保険法第207条|第207条]] :[[介護保険法第208条|第208条]] :[[介護保険法第209条|第209条]] 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:[[介護保険法第16条|第16条]](共同設置の支援) :[[介護保険法第17条|第17条]](政令への委任規定) ==第4章 保険給付== ===第1節 通則(第18条~第26条)=== :[[介護保険法第18条|第18条]](保険給付の種類) :[[介護保険法第19条|第19条]](市町村の認定) :[[介護保険法第20条|第20条]](他の法令による給付との調整) :[[介護保険法第21条|第21条]](損害賠償請求権) :[[介護保険法第22条|第22条]](不正利得の徴収等) :[[介護保険法第23条|第23条]](文書の提出等) :[[介護保険法第24条|第24条]](帳簿書類の提示等) :[[介護保険法第24条の2|第24条の2]](指定市町村事務受託法人) :[[介護保険法第25条|第25条]](受給権の保護) :[[介護保険法第26条|第26条]](租税その他の公課の禁止) ===第2節 認定(第27条~第39条)=== :[[介護保険法第27条|第27条]](要介護認定) :[[介護保険法第28条|第28条]](要介護認定の更新) :[[介護保険法第29条|第29条]](要介護状態区分の変更の認定) :[[介護保険法第30条|第30条]] :[[介護保険法第31条|第31条]](要介護認定の取消し) :[[介護保険法第32条|第32条]](要支援認定) :[[介護保険法第33条|第33条]](要支援認定の更新) :[[介護保険法第33条の2|第33条の2]](要支援状態区分の変更の認定) :[[介護保険法第33条の3|第33条の3]] :[[介護保険法第34条|第34条]](要支援認定の取消し) :[[介護保険法第35条|第35条]](要介護認定等の手続の特例) :[[介護保険法第36条|第36条]](住所移転後の要介護認定及び要支援認定) :[[介護保険法第37条|第37条]](介護給付等対象サービスの種類の指定) :[[介護保険法第38条|第38条]](都道府県の援助等) :[[介護保険法第39条|第39条]](厚生労働省令への委任) ===第3節 介護給付(第40条~第51条の4)=== :[[介護保険法第40条|第40条]](介護給付の種類) :[[介護保険法第41条|第41条]](居宅介護サービス費の支給) :[[介護保険法第42条|第42条]](特例居宅介護サービス費の支給) :[[介護保険法第42条の2|第42条の2]](地域密着型介護サービス費の支給) :[[介護保険法第42条の3|第42条の3]](特例地域密着型介護サービス費の支給) :[[介護保険法第43条|第43条]](居宅介護サービス費等に係る支給限度額) :[[介護保険法第44条|第44条]](居宅介護福祉用具購入費の支給) :[[介護保険法第45条|第45条]](居宅介護住宅改修費の支給) :[[介護保険法第46条|第46条]](居宅介護サービス計画費の支給) :[[介護保険法第47条|第47条]](特例居宅介護サービス計画費の支給) :[[介護保険法第48条|第48条]](施設介護サービス費の支給) :[[介護保険法第49条|第49条]](特例施設介護サービス費の支給) :[[介護保険法第50条|第50条]](居宅介護サービス費等の額の特例) :[[介護保険法第51条|第51条]](高額介護サービス費の支給) :[[介護保険法第51条の2|第51条の2]](高額医療合算介護サービス費の支給) :[[介護保険法第51条の3|第51条の3]](特定入所者介護サービス費の支給) :[[介護保険法第51条の4|第51条の4]](特例特定入所者介護サービス費の支給) ===第4節 予防給付(第52条~第61条の4)=== :[[介護保険法第52条|第52条]](予防給付の種類) :[[介護保険法第53条|第53条]](介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第54条|第54条]](特例介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第54条の2|第54条の2]](地域密着型介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第54条の3|第54条の3]](特例地域密着型介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第55条|第55条]](介護予防サービス費等に係る支給限度額) :[[介護保険法第56条|第56条]](介護予防福祉用具購入費の支給) :[[介護保険法第57条|第57条]](介護予防住宅改修費の支給) :[[介護保険法第58条|第58条]](介護予防サービス計画費の支給) :[[介護保険法第59条|第59条]](特例介護予防サービス計画費の支給) :[[介護保険法第60条|第60条]](介護予防サービス費等の額の特例) :[[介護保険法第61条|第61条]](高額介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第61条の2|第61条の2]](高額医療合算介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第61条の3|第61条の3]](特定入所者介護予防サービス費の支給) :[[介護保険法第61条の4|第61条の4]](特例特定入所者介護予防サービス費の支給) ===第5節 市町村特別給付(第62条)=== :[[介護保険法第62条|第62条]] ===第6節 保険給付の制限等(第63条~第69条)=== :[[介護保険法第63条|第63条]](保険給付の制限) :[[介護保険法第64条|第64条]] :[[介護保険法第65条|第65条]] :[[介護保険法第66条|第66条]](保険料滞納者に係る支払方法の変更) :[[介護保険法第67条|第67条]](保険給付の支払の一時差止) :[[介護保険法第68条|第68条]] :[[介護保険法第69条|第69条]](保険料を徴収する権利が消滅した場合の保険給付の特例) ==第5章 介護支援専門員並びに事業者及び施設== ===第1節 介護支援専門員=== ====第1款 登録等(第69条の2~第69条の10)==== :[[介護保険法第69条の2|第69条の2]](介護支援専門員の登録) :[[介護保険法第69条の3|第69条の3]](登録の移転) :[[介護保険法第69条の4|第69条の4]](登録事項の変更の届出) :[[介護保険法第69条の5|第69条の5]](死亡等の届出) :[[介護保険法第69条の6|第69条の6]](申請等に基づく登録の消除) :[[介護保険法第69条の7|第69条の7]](介護支援専門員証の交付等) :[[介護保険法第69条の8|第69条の8]](介護支援専門員証の有効期間の更新) :[[介護保険法第69条の9|第69条の9]](介護支援専門員証の提示) :[[介護保険法第69条の10|第69条の10]](厚生労働省令への委任) ====第2款 登録試験問題作成機関の登録、指定試験実施機関及び指定研修(第69条の11~第69条の33)==== :[[介護保険法第69条の11|第69条の11]](登録試験問題作成機関の登録) :[[介護保険法第69条の12|第69条の12]](欠格条項) :[[介護保険法第69条の13|第69条の13]](登録の基準) :[[介護保険法第69条の14|第69条の14]](登録の公示等) :[[介護保険法第69条の15|第69条の15]](役員の選任及び解任) :[[介護保険法第69条の16|第69条の16]](試験委員の選任及び解任) :[[介護保険法第69条の17|第69条の17]](秘密保持義務等) :[[介護保険法第69条の18|第69条の18]](試験問題作成事務規程) :[[介護保険法第69条の19|第69条の19]](財務諸表等の備付け及び閲覧等) :[[介護保険法第69条の20|第69条の20]](帳簿の備付け等) :[[介護保険法第69条の21|第69条の21]](適合命令) :[[介護保険法第69条の22|第69条の22]](報告及び検査) :[[介護保険法第69条の23|第69条の23]](試験問題作成事務の休廃止) :[[介護保険法第69条の24|第69条の24]](登録の取消し等) :[[介護保険法第69条の25|第69条の25]](委任都道府県知事による試験問題作成事務の実施) :[[介護保険法第69条の26|第69条の26]](試験問題作成事務に係る手数料) :[[介護保険法第69条の27|第69条の27]](指定試験実施機関の指定) :[[介護保険法第69条の28|第69条の28]](秘密保持義務等) :[[介護保険法第69条の29|第69条の29]](監督命令等) :[[介護保険法第69条の30|第69条の30]](報告及び検査) :[[介護保険法第69条の31|第69条の31]](合格の取消し等) :[[介護保険法第69条の32|第69条の32]](政令への委任) :[[介護保険法第69条の33|第69条の33]](指定研修実施機関の指定等) ====第3款 義務等(第69条の34~第69条の39)==== :[[介護保険法第69条の34|第69条の34]](介護支援専門員の義務) :[[介護保険法第69条の35|第69条の35]](名義貸しの禁止等) :[[介護保険法第69条の36|第69条の36]](信用失墜行為の禁止) :[[介護保険法第69条の37|第69条の37]](秘密保持義務) :[[介護保険法第69条の38|第69条の38]](報告等) :[[介護保険法第69条の39|第69条の39]](登録の消除) ===第2節 指定居宅サービス事業者(第70条~第78条)=== :[[介護保険法第70条|第70条]](指定居宅サービス事業者の指定) :[[介護保険法第70条の2|第70条の2]](指定の更新) :[[介護保険法第71条|第71条]](指定居宅サービス事業者の特例) :[[介護保険法第72条|第72条]] :[[介護保険法第73条|第73条]](指定居宅サービスの事業の基準) :[[介護保険法第74条|第74条]] :[[介護保険法第75条|第75条]](変更の届出等) :[[介護保険法第75条の2|第75条の2]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第76条|第76条]](報告等) :[[介護保険法第76条の2|第76条の2]](勧告、命令等) :[[介護保険法第77条|第77条]](指定の取消し等) :[[介護保険法第78条|第78条]](公示) ===第3節 指定地域密着型サービス事業者(第78条の2~第78条の12)=== :[[介護保険法第78条の2|第78条の2]](指定地域密着型サービス事業者の指定) :[[介護保険法第78条の3|第78条の3]](指定地域密着型サービスの事業の基準) :[[介護保険法第78条の4|第78条の4]] :[[介護保険法第78条の5|第78条の5]](変更の届出等) :[[介護保険法第78条の6|第78条の6]](市町村長等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第78条の7|第78条の7]](報告等) :[[介護保険法第78条の8|第78条の8]](指定の辞退) :[[介護保険法第78条の9|第78条の9]](勧告、命令等) :[[介護保険法第78条の10|第78条の10]](指定の取消し等) :[[介護保険法第78条の11|第78条の11]](公示) :[[介護保険法第78条の12|第78条の12]](準用) ===第4節 指定居宅介護支援事業者(第79条~第85条)=== :[[介護保険法第79条|第79条]](指定居宅介護支援事業者の指定) :[[介護保険法第79条の2|第79条の2]](指定の更新) :[[介護保険法第80条|第80条]](指定居宅介護支援の事業の基準) :[[介護保険法第81条|第81条]] :[[介護保険法第82条|第82条]](変更の届出等) :[[介護保険法第82条の2|第82条の2]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第83条|第83条]](報告等) :[[介護保険法第83条の2|第83条の2]](勧告、命令等) :[[介護保険法第84条|第84条]](指定の取消し等) :[[介護保険法第85条|第85条]](公示) ===第5節 介護保険施設=== ====第1款 指定介護老人福祉施設(第86条~第93条)==== :[[介護保険法第86条|第86条]](指定介護老人福祉施設の指定) :[[介護保険法第86条の2|第86条の2]](指定の更新) :[[介護保険法第87条|第87条]](指定介護老人福祉施設の基準) :[[介護保険法第88条|第88条]] :[[介護保険法第89条|第89条]](変更の届出) :[[介護保険法第89条の2|第89条の2]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第90条|第90条]](報告等) :[[介護保険法第91条|第91条]](指定の辞退) :[[介護保険法第91条の2|第91条の2]](勧告、命令等) :[[介護保険法第92条|第92条]](指定の取消し等) :[[介護保険法第93条|第93条]](公示) ====第2款 介護老人保健施設(第94条~第106条)==== :[[介護保険法第94条|第94条]](開設許可) :[[介護保険法第94条の2|第94条の2]](許可の更新) :[[介護保険法第95条|第95条]](介護老人保健施設の管理) :[[介護保険法第96条|第96条]](介護老人保健施設の基準) :[[介護保険法第97条|第97条]] :[[介護保険法第98条|第98条]](広告制限) :[[介護保険法第99条|第99条]](変更の届出等) :[[介護保険法第99条の2|第99条の2]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第100条|第100条]](報告等) :[[介護保険法第101条|第101条]](設備の使用制限等) :[[介護保険法第102条|第102条]](変更命令) :[[介護保険法第103条|第103条]](業務運営の勧告、命令等) :[[介護保険法第104条|第104条]](許可の取消し等) :[[介護保険法第104条の2|第104条の2]](公示) :[[介護保険法第105条|第105条]](医療法 の準用) :[[介護保険法第106条|第106条]](医療法 との関係等) ====第3款 指定介護療養型医療施設(第107条~第115条)==== :[[介護保険法第107条|第107条]](指定介護療養型医療施設の指定) :[[介護保険法第107条の2|第107条の2]](指定の更新) :[[介護保険法第108条|第108条]](指定の変更) :[[介護保険法第109条|第109条]](指定介護療養型医療施設の基準) :[[介護保険法第110条|第110条]] :[[介護保険法第111条|第111条]](変更の届出) :[[介護保険法第111条の2|第111条の2]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第112条|第112条]](報告等) :[[介護保険法第113条|第113条]](指定の辞退) :[[介護保険法第113条の2|第113条の2]](勧告、命令等) :[[介護保険法第114条|第114条]](指定の取消し等) :[[介護保険法第115条|第115条]](公示) ===第6節 指定介護予防サービス事業者(第115条の2~第115条の11)=== :[[介護保険法第115条の2|第115条の2]](指定介護予防サービス事業者の指定) :[[介護保険法第115条の3|第115条の3]](指定介護予防サービスの事業の基準) :[[介護保険法第115条の4|第115条の4]] :[[介護保険法第115条の5|第115条の5]](変更の届出等) :[[介護保険法第115条の6|第115条の6]](都道府県知事等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第115条の7|第115条の7]](報告等) :[[介護保険法第115条の8|第115条の8]](勧告、命令等) :[[介護保険法第115条の9|第115条の9]](指定の取消し等) :[[介護保険法第115条の10|第115条の10]](公示) :[[介護保険法第115条の11|第115条の11]](準用) ===第7節 指定地域密着型介護予防サービス事業者(第115条の12~第115条の21)=== :[[介護保険法第115条の12|第115条の12]](指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定) :[[介護保険法第115条の13|第115条の13]](指定地域密着型介護予防サービスの事業の基準) :[[介護保険法第115条の14|第115条の14]] :[[介護保険法第115条の15|第115条の15]](変更の届出等) :[[介護保険法第115条の16|第115条の16]](市町村長等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第115条の17|第115条の17]](報告等) :[[介護保険法第115条の18|第115条の18]](勧告、命令等) :[[介護保険法第115条の19|第115条の19]](指定の取消し等) :[[介護保険法第115条の20|第115条の20]](公示) :[[介護保険法第115条の21|第115条の21]](準用) ===第8節 指定介護予防支援事業者(第115条の22~第115条の31)=== :[[介護保険法第115条の22|第115条の22]](指定介護予防支援事業者の指定) :[[介護保険法第115条の23|第115条の23]](指定介護予防支援の事業の基準) :[[介護保険法第115条の24|第115条の24]] :[[介護保険法第115条の25|第115条の25]](変更の届出等) :[[介護保険法第115条の26|第115条の26]](市町村長等による連絡調整又は援助) :[[介護保険法第115条の27|第115条の27]](報告等) :[[介護保険法第115条の28|第115条の28]](勧告、命令等) :[[介護保険法第115条の29|第115条の29]](指定の取消し等) :[[介護保険法第115条の30|第115条の30]](公示) :[[介護保険法第115条の31|第115条の31]](準用) ===第9節 業務管理体制の整備(第115条の32~第115条の34)=== :[[介護保険法第115条の32|第115条の32]](業務管理体制の整備等) :[[介護保険法第115条の33|第115条の33]](報告等) :[[介護保険法第115条の34|第115条の34]](勧告、命令等) ===第10節 介護サービス情報の公表(第115条の35~第115条の40三)=== :[[介護保険法第115条の35|第115条の35]](介護サービス情報の報告及び公表) :[[介護保険法第115条の36|第115条の36]](指定調査機関の指定) :[[介護保険法第115条の37|第115条の37]](調査員) :[[介護保険法第115条の38|第115条の38]](秘密保持義務等) :[[介護保険法第115条の39|第115条の39]](帳簿の備付け等) :[[介護保険法第115条の40|第115条の40]](報告等) :[[介護保険法第115条の41|第115条の41]](業務の休廃止等) :[[介護保険法第115条の42|第115条の42]](指定情報公表センターの指定) :[[介護保険法第115条の43|第115条の43]](政令への委任) ==第6章 地域支援事業等(第115条の44~第115条の47)== :[[介護保険法第115条の44|第115条の44]](地域支援事業) :[[介護保険法第115条の45|第115条の45]](地域包括支援センター) :[[介護保険法第115条の46|第115条の46]](実施の委託) :[[介護保険法第115条の47|第115条の47]](保健福祉事業) ==第7章 介護保険事業計画(第116条~第120条)== :[[介護保険法第116条|第116条]](基本指針) :[[介護保険法第117条|第117条]](市町村介護保険事業計画) :[[介護保険法第118条|第118条]](都道府県介護保険事業支援計画) :[[介護保険法第119条|第119条]](都道府県知事の助言等) :[[介護保険法第120条|第120条]](国の援助) ==第8章 費用等== ===第1節 費用の負担(第121条~第146条)=== :[[介護保険法第121条|第121条]](国の負担) :[[介護保険法第122条|第122条]](調整交付金等) :[[介護保険法第122条の2|第122条の2]]【介護予防・日常生活支援総合事業に要する費用の額についての調整交付金等】 :[[介護保険法第123条|第123条]](都道府県の負担等) :[[介護保険法第124条|第124条]](市町村の一般会計における負担) :[[介護保険法第125条|第125条]](介護給付費交付金) :[[介護保険法第126条|第126条]](地域支援事業支援交付金) :[[介護保険法第127条|第127条]](国の補助) :[[介護保険法第128条|第128条]](都道府県の補助) :[[介護保険法第129条|第129条]](保険料) :[[介護保険法第130条|第130条]](賦課期日) :[[介護保険法第131条|第131条]](保険料の徴収の方法) :[[介護保険法第132条|第132条]](普通徴収に係る保険料の納付義務) :[[介護保険法第133条|第133条]](普通徴収に係る保険料の納期) :[[介護保険法第134条|第134条]](年金保険者の市町村に対する通知) :[[介護保険法第135条|第135条]](保険料の特別徴収) :[[介護保険法第136条|第136条]](特別徴収額の通知等) :[[介護保険法第137条|第137条]](特別徴収の方法によって徴収した保険料額の納入の義務等) :[[介護保険法第138条|第138条]](被保険者資格喪失等の場合の市町村の特別徴収義務者等に対する通知) :[[介護保険法第139条|第139条]](普通徴収保険料額への繰入) :[[介護保険法第140条|第140条]](仮徴収) :[[介護保険法第141条|第141条]](住所地特例対象施設に入所又は入居中の被保険者の特例に係る特別徴収義務者への通知) :[[介護保険法第141条の2|第141条の2]](政令への委任) :[[介護保険法第142条|第142条]](保険料の減免等) :[[介護保険法第143条|第143条]](地方税法 の準用) :[[介護保険法第144条|第144条]](滞納処分) :[[介護保険法第144条の2|第144条の2]](保険料の収納の委託) :[[介護保険法第145条|第145条]](保険料納付原簿) :[[介護保険法第146条|第146条]](条例等への委任) ===第2節 財政安定化基金等(第147条~第149条)=== :[[介護保険法第147条|第147条]](財政安定化基金) :[[介護保険法第148条|第148条]](市町村相互財政安定化事業) :[[介護保険法第149条|第149条]] ===第3節 医療保険者の納付金(第150条~第159条)=== :[[介護保険法第150条|第150条]](納付金の徴収及び納付義務) :[[介護保険法第151条|第151条]](納付金の額) :[[介護保険法第152条|第152条]](概算納付金) :[[介護保険法第153条|第153条]](確定納付金) :[[介護保険法第154条|第154条]](医療保険者が合併、分割及び解散をした場合における納付金の額の特例) :[[介護保険法第155条|第155条]](納付金の額の決定、通知等) :[[介護保険法第156条|第156条]](督促及び滞納処分) :[[介護保険法第157条|第157条]](延滞金) :[[介護保険法第158条|第158条]](納付の猶予) :[[介護保険法第159条|第159条]](通知) ==第9章 社会保険診療報酬支払基金の介護保険関係業務(第160条~第175条)== :[[介護保険法第160条|第160条]](支払基金の業務) :[[介護保険法第161条|第161条]](業務の委託) :[[介護保険法第162条|第162条]](業務方法書) :[[介護保険法第163条|第163条]](報告等) :[[介護保険法第164条|第164条]](区分経理) :[[介護保険法第165条|第165条]](予算等の認可) :[[介護保険法第166条|第166条]](財務諸表等) :[[介護保険法第167条|第167条]](利益及び損失の処理) :[[介護保険法第168条|第168条]](借入金及び債券) :[[介護保険法第169条|第169条]](政府保証) :[[介護保険法第170条|第170条]](余裕金の運用) :[[介護保険法第170条の2|第170条の2]](協議) :[[介護保険法第171条|第171条]](厚生労働省令への委任) :[[介護保険法第172条|第172条]](報告の徴収等) :[[介護保険法第173条|第173条]](社会保険診療報酬支払基金法 の適用の特例) :[[介護保険法第174条|第174条]](審査請求) :[[介護保険法第175条|第175条]] ==第10章 国民健康保険団体連合会の介護保険事業関係業務(第176条~第178条)== :[[介護保険法第176条|第176条]](連合会の業務) :[[介護保険法第177条|第177条]](議決権の特例) :[[介護保険法第178条|第178条]](区分経理) ==第11章 介護給付費審査委員会(第179条~第182条)== :[[介護保険法第179条|第179条]](給付費審査委員会) :[[介護保険法第180条|第180条]](給付費審査委員会の組織) :[[介護保険法第181条|第181条]](給付費審査委員会の権限) :[[介護保険法第182条|第182条]](厚生労働省令への委任) ==第12章 審査請求(第183条~第196条)== :[[介護保険法第183条|第183条]](審査請求) :[[介護保険法第184条|第184条]](介護保険審査会の設置) :[[介護保険法第185条|第185条]](組織) :[[介護保険法第186条|第186条]](委員の任期) :[[介護保険法第187条|第187条]](会長) :[[介護保険法第188条|第188条]](専門調査員) :[[介護保険法第189条|第189条]](合議体) :[[介護保険法第190条|第190条]] :[[介護保険法第191条|第191条]](管轄保険審査会) :[[介護保険法第192条|第192条]](審査請求の期間及び方式) :[[介護保険法第193条|第193条]](市町村に対する通知) :[[介護保険法第194条|第194条]](審理のための処分) :[[介護保険法第195条|第195条]](政令への委任) :[[介護保険法第196条|第196条]](審査請求と訴訟との関係) ==第13章 雑則(第197条~第204条)== :[[介護保険法第197条|第197条]](報告の徴収等) :[[介護保険法第197条の2|第197条の2]] :[[介護保険法第198条|第198条]](連合会に対する監督) :[[介護保険法第199条|第199条]](先取特権の順位) :[[介護保険法第200条|第200条]](時効) :[[介護保険法第201条|第201条]](期間の計算) :[[介護保険法第202条|第202条]](被保険者等に関する調査) :[[介護保険法第203条|第203条]](資料の提供等) :[[介護保険法第203条の2|第203条の2]](緊急時における厚生労働大臣の事務執行) :[[介護保険法第203条の3|第203条の3]](事務の区分) :[[介護保険法第203条の4|第203条の4]](権限の委任) :[[介護保険法第204条|第204条]](実施規定) ==第14章 罰則(第205条~第215条)== :[[介護保険法第205条|第205条]] :[[介護保険法第205条の2|第205条の2]] :[[介護保険法第206条|第206条]] :[[介護保険法第206条の2|第206条の2]] :[[介護保険法第207条|第207条]] :[[介護保険法第208条|第208条]] :[[介護保険法第209条|第209条]] :[[介護保険法第210条|第210条]] :[[介護保険法第211条|第211条]] :[[介護保険法第211条の2|第211条の2]] :[[介護保険法第212条|第212条]] :[[介護保険法第213条|第213条]] :[[介護保険法第214条|第214条]] :[[介護保険法第215条|第215条]] {{stub}} [[Category:コンメンタール|かいこほけんほう こんめんたある]] [[Category:介護保険法|*こんめんたあるかいこほけんほう]] bye2ifruitzcouw9ri9xk4t2vdg6hoz JavaScript/例外処理 0 13905 276139 240731 2025-06-28T01:05:22Z Tomzo 248 /* 大域脱出 */ 276139 wikitext text/x-wiki {{Nav}} '''[[w:例外処理|例外処理]]'''(れいがいしょり、''exception handling'')とは、プログラム実行中に予期せぬ異常が発生した場合に、通常の実行フローを中断し、エラーメッセージの表示や適切な処理を行うプログラムの手法です。 == throw == throw文は、プログラムの実行中に発生したエラーや問題を示し、その場で例外を引き起こします。例えば、条件に合致しない場合や予期せぬ状況であれば、throw文を使って例外を発生させることができます。 :<syntaxhighlight lang=js highlight=3> function reduce(array, callback, initialValue) { if (typeof callback != 'function') { throw new Error(callback + " is not a function"); } // ... } reduce([], null); // "null is not a function" とエラー </syntaxhighlight> 後述の<code>try/catch</code> ブロックなしで <code>throw</code> を実行すると、エラーが現在のコンテキストから伝播し、エラーが発生したポイントからコードの実行が停止されます。これにより、通常の実行フローが中断され、エラーがコンソールに表示されたり、上位の呼び出し元でエラーがキャッチされるまで、エラーが伝播します。 throw文では、あらゆる種類の値を渡すことができますが、通常は例外オブジェクト(<code>Error</code>など)を渡します。例外オブジェクトは例外が発生した際の状況を記録し、デバッグを容易にします。特に、[[JavaScript/ReferenceError|ReferenceError]]、[[JavaScript/SyntaxError|SyntaxError]]、[[JavaScript/TypeError|TypeError]]などの例外オブジェクトは、エラーのタイプ(参照エラー、構文エラー、型エラーなど)を明確に示すために利用されます。 :<syntaxhighlight lang=js highlight=3> function reduce( array, callback, initialValue ) { if ( typeof callback != 'function' ) { throw new TypeError( callback + " is not a function" ); } // ... } reduce( [], null ); // "TypeError: null is not a function" とエラー </syntaxhighlight> throw文で例外が投げられると、以降のプログラムの実行は中断され、処理系のエラーコンソールにエラーが表示されます。 == try-catch == try文のブロックの中で例外が発生すると、catch節のブロックが実行され、例外が捕捉されます。try文のブロックで例外が発生しなかった場合は、catch節のブロックは実行されません。catch節のブロックが実行された後も、catch節のブロックの中で例外が発生しなければ、プログラムは中断せずに以降の処理を継続します。 :<syntaxhighlight lang=js> try { throw new Error( "エラー!" ); } catch (e) { console.log(e.message); // "エラー!" と表示 } console.log("しかし処理は続行…"); </syntaxhighlight> catch節は複数置くことができます。また、catch節は必ずthrow文のパラメータ''e''を受け取らなければなりません。''e''の変数名は任意の識別子。 == finally == finally節は事後処理を行います。catch節の後にfinally節を書くと、例外が発生してもしなくてもfinally節が実行されます。 :<syntaxhighlight lang=js highlight='7-9'> try { console.log("try"); // 0. "try" と表示 } catch (e) { console.log("catch"); } finally { console.log("finally"); // 1. "finally" と表示 } console.log("outside"); // 2. "outside" と表示 </syntaxhighlight> 例外が発生した場合は、catch節が実行された後にfinally節が実行されます。finally節が実行された後は以降の処理を継続します。 :<syntaxhighlight lang=js> try { console.log("try"); // 0. "try" と表示 throw new Error(); } catch (e) { console.log("catch"); // 1. "catch" と表示 } finally { console.log("finally"); // 2. "finally" と表示 } console.log("outside"); // 3. "outside" と表示 </syntaxhighlight> try文の後にはcatch節またはfinally節のいずれか、もしくは両方を置かなければなりません。catch節を除いたtry-finally節では、例外が発生してもしなくてもfinally節は実行されますが、catch節によって例外が捕捉されないので、例外が発生した場合は以降の処理を中断します。 === return と finally === ;[https://paiza.io/projects/NmoKJECDSL3JI1WMdO3a5Q?language=javascript return と finally] :<syntaxhighlight lang=js> function div(n, d) { try { return n / d } catch (e) { console.log(e) } finally { console.log(`div(${n}, ${d}) -- finally`) } } console.log(`div(1, 2) = ${div(1, 2)}`) console.log(`div(1, 0) = ${div(1, 0)}`) console.log(`div(0, 0) = ${div(0, 0)}`) </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> div(1, 2) -- finally div(1, 2) = 0.5 div(1, 0) -- finally div(1, 0) = Infinity div(0, 0) -- finally div(0, 0) = NaN </syntaxhighlight> :try文にfinally節を持つ言語では「tryブロックで例外を出さずのreturn文に達したとき、finally節を実行するか?」が問題になります。 :ES/JSでは、return文に達してもfinally節が実行されます。 ==大域脱出== {{Main|JavaScript/制御構造#ラベル}} 例外は大域脱出に使うこともできます。大域脱出とは、入れ子になった制御構造の内側から外側に制御を戻すことです。ラベルを伴わない<code>break</code>や<code>return</code>は最内側の制御構造(<code>for</code>/<code>while</code>/<code>switch</code>と関数)を抜け出すだけですが、例外を<code>throw</code>すると文や関数を超えて制御が移ります。 この性質を利用すると二重以上のループや関数を脱出することができるのです。 しかし、大域脱出目的の例外の使用には慎重になってください。breakやreturnをラベルと共に使用することで、ほとんどの場合は例外を使うことなく大域脱出を達成できます。 ;イテレーションメソッドからの脱出 :Array.prototype.forEach メソッドの様にcallbackの反復処理を行うイテレーションはbreakやreturnでは脱出ができないので、例外による大域脱出が適用なケースです。 :この場合も、for文に置換えるほうが可読性は向上するでしょう。 ;関数外のラベルにはbreakできません(動かない例):<syntaxhighlight lang=js> const ary = new Array(10).fill(0).map((_, i) => i) LABEL: ary.forEach(function(x) { if (x > 5) break LABEL; // SyntaxError: Undefined label 'LABEL' console.log(x) }) </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/0HdEI0i8b0OJNy-HToq1Ig?language=javascript 例外を使ったイテレーションメソッドからの脱出]:<syntaxhighlight lang=js> const ary = new Array(10).fill(0).map((_, i) => i); try { ary.forEach(function(x) { if (x > 5) { throw new Error(`x = ${x}`); } console.log(x) }); } catch {} </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 0 1 2 3 4 5 </syntaxhighlight> ;[https://paiza.io/projects/UEkdNTXcxK-a6b5TFrNaTA?language=javascript Array.prototype.every() を使ったイテレーションの中断]:<syntaxhighlight lang=js> const ary = new Array(10).fill(0).map((_, i) => i); ary.every(function(x) { if (x > 5) { return false } console.log(x) return true }); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 0 1 2 3 4 5 </syntaxhighlight> {{Nav}} [[Category:JavaScript|れいかいしより]] {{stub|it}} in756uc2x7ubaav7ev8hogf99rzwda7 JavaScript/制御構造 0 13927 276140 241380 2025-06-28T01:05:51Z Tomzo 248 /* 外部リンク */ 276140 wikitext text/x-wiki # {{Nav}} = 制御構造 = プログラムはしばしば、特定の条件に基づいた決定や同じコードの反復が必要な場面に直面します。JavaScriptでは、このような状況に対処するために「制御構造」が利用されます。制御構造は、プログラムの実行フローを操作し、条件に応じてコードを分岐させたり、同じ処理を繰り返すための手段です。 ; 条件分岐: : 条件分岐は、ある条件が成り立つかどうかに応じて、異なるコードブロックを実行します。これにより、プログラムはさまざまな状況に対応でき、柔軟性を持たせることができます。if文やelse文それにswitch文を利用して条件分岐を行います。 ; ループ構造: : ループ構造は、同じ処理を何度も繰り返すための仕組みです。これにより、反復的な作業やデータの処理が容易になります。for文やwhile文を使用して、プログラムが指定された条件を満たす限り繰り返し処理を行います。 JavaScriptの制御構造を理解することは、効果的で効率的なプログラミングの基本となります。これにより、コードの柔軟性が向上し、複雑なタスクにも対応できるようになります。次のステップでは、具体的な例を通じて制御構造の活用方法を学び、より高度なプログラミングスキルを養っていきましょう。 == 条件分岐 == 次のプログラムは、、 * ''n''が0より小さいときには「負の数」 * ''n''が0より大きいときには「正の数」 * ''n''が0のときには「零」 * いづれにもあてはまらないなら、''n''自身を表示します。 ;[https://paiza.io/projects/PVQmLtgKSbojqVJ52Z7FLA?language=javascript 例]:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const n = 0 / 0; if (n < 0) { console.log("負の数"); } else if (n > 0) { console.log("正の数"); } else if (n > 0) { console.log("零"); } else { console.log(n); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> NaN </syntaxhighlight> このコードは、「NaN(Not a Number)」という特殊な数値を扱うものです。まず、「use strict」が指定されているため、コードは厳密モードで実行されます。 次に、0を0で割った結果がnに格納されています。JavaScriptでは、0を0で割るとNaNが返ります<ref><code>0 / 0</code>は、除数がゼロであると考えれば無限大ですが、被除数がゼロと考えるとゼロというパラドックス持ちで、ISO/IEC/IEEE 60559:2011 ではこのケースを NaN 非数とします。 </ref>。その後、nが負の数より小さいか、正の数より大きいか、0より大きいか、以上の条件分岐が行われます。 しかし、NaNは数値としては未定義であるため、比較演算子(<、>、=)を使って大小を比較することはできません。そのため、if文の条件式は一つでも成り立たなくなり、最後のelse節が実行されます。その結果、コンソールには「NaN」と出力されます。 この様な、分岐を始めとする制御構造はプログラミングを行う上で欠かせません。 === if-else === '''[[w:if文|if文]]'''( ''if statement'' )は「もし〜ならば」を表す条件分岐構文です。 if文では{{code|()}}の中に書かれた条件が [[JavaScript/truthy|truthy]] であるとき続く文が実行されます。 次のプログラムは、''n'' < 0(''n''が0より小さい)という条件が真であるときのみ「負の数」と表示します。 ;[https://paiza.io/projects/MH-qBPF-5NoFfr8RE9pNgw?language=javascript 例]:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const n = -1; if (n < 0) { console.log("負の数"); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 負の数 </syntaxhighlight> if文のあとに'''else節'''( ''else clause'' )を置くと、else節の文はif文の条件が [[JavaScript/falsy|falsy]] であるときのみ実行されます。 次のプログラムは、''n'' < 0(''n''が0より小さい)という条件が真であれば「負の数」、さもなくば「自然数」と表示します<ref>計算機科学では一般に0を自然数に含め、曖昧さを避けたいときは非負整数とも言います</ref>。 ;[https://paiza.io/projects/4xFIs20boohxUskXETRF5A?language=javascript 例]:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const n = 0; if (n < 0) { console.log("負の数"); } else { console.log("自然数"); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 自然数 </syntaxhighlight> if文とelse節をあわせてif/else文と呼びます。 else節の文をif文とすることで、次のように何個もつらねることができます。 ;[https://paiza.io/projects/eFR9IgcwfDGYVdzdSraJsg?language=javascript 例]:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const n = 0; if (n < 0) { console.log("負の数"); } else if (n > 0) { console.log("正の数"); } else if (n == 0) { console.log("零"); } else { console.log(n); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 零 </syntaxhighlight> : このプログラムは''n'' < 0ならば「負の数」、そうでなく''n'' > 0ならば「正の数」、そうでなく''n'' == 0ならば「零」、そうでもないならば n の値が表示されます。 : <code>else if</code>という部分に注目してください。 : 何通りもの条件で処理を分岐したい場合は、このelse ifを何個も増やしていくことになります。 : if文やelse節の文はブロックである必要はありません。 : 単文(1つの文)しか入っていない場合は、次のように書いても同じことです。 ;例:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const n = 0; if (n < 0) console.log("負の数"); else if (n > 0) console.log("正の数"); else if (n == 0) console.log("零"); else console.log(n); </syntaxhighlight> なお、この場合は条件演算子を用いて簡潔に書くことができます。 ;例:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const n = 0; console.log(n < 0 ? "負の数" : n > 0 ? "正の数" : n == 0 ? "零" : n); </syntaxhighlight> if文の条件式はすべてtrueかfalseの[[JavaScript/Boolean|真偽値]]として評価されます。たとえば、数値の0は真偽値に変換するとfalseになるので<ref>falsy</ref>、次のif文のブロックは絶対に実行されません([[w:到達不能コード|デッドコード]])。 :<syntaxhighlight lang=js line> if (0) { // たどり着くことはない } </syntaxhighlight> {{コラム|0以外にもfailyが|他の言語(例えばC言語)では、''n''が0に等しいかどうかは <syntaxhighlight lang="c">if (n == 0) { /* ... */ } </syntaxhighlight> のほかに :<syntaxhighlight lang="c">if (!n) { /* ... */ }</syntaxhighlight> と書けます、同様に ''n''が0に等しくないかどうかは :<syntaxhighlight lang="c">if (n != 0) { /* ... */ }</syntaxhighlight> のほかに <syntaxhighlight lang="c">if (n) { /* ... */ }</syntaxhighlight> とも書けます。 しかし、JavaScript では「0以外にも falsy な値がある」(例えば !"<!---->" は真になります)ので上記のC言語流のブールコンテキストのイディオムは使えません。 JavaScriptでは''n''が0に等しいかどうかは ''n'' {{=}}{{=}}{{=}} 0 のように {{=}}{{=}}{{=}}(厳密比較演算子)を使います。 {{=}}{{=}}{{=}} は{{=}}{{=}}(比較演算子)とは異なり暗黙の型変換は行われず厳密に(この場合は 0 と)等しいかを評価します。}} * '''例題''' 整数の偶奇判別プログラムを書け。<!--設問としてこれって...--> * '''解答''' if/else文を用いる場合は、 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; if (n % 2 == 0) { console.log("偶数"); } else { console.log("奇数"); } </syntaxhighlight> または :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; if (n % 2) { console.log("奇数"); } else { console.log("偶数"); } </syntaxhighlight> 条件演算子を用いる場合は、 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; console.log(n % 2 == 0 ? "偶数" : "奇数"); </syntaxhighlight> または :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; console.log(n % 2 ? "奇数" : "偶数"); </syntaxhighlight> または :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; console.log((n % 2 ? "奇" : "偶") + "数"); </syntaxhighlight> または :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; console.log("偶奇"[n % 2] + "数"); </syntaxhighlight> など。 === if-else 文の構文=== :<syntaxhighlight lang=js> if ( 条件式 ) 文1 [ else 文2 ] </syntaxhighlight> {{code|[}}から{{code|]}}までは省略可能を意味し、この場合は「else節は省略可能」を意味します。 === switch === '''[[w:switch文|switch文]]'''( ''switch statement'' )は、if/else文を何個もつらねて書くことが冗長な場合にもちいられます。 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; if (keyCode == 37) { console.log("←"); } else if (keyCode == 38) { console.log("↑"); } else if (keyCode == 39) { console.log("→"); } else if (keyCode == 40) { console.log("↓"); } else { console.log("?"); } </syntaxhighlight> これはswitch文を使って次のように書くことができます。 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; switch (keyCode) { case 37: console.log("←"); break; case 38: console.log("↑"); break; case 39: console.log("→"); break; case 40: console.log("↓"); break; default: console.log("?"); } </syntaxhighlight> 必ずcase節の最後にbreak文を書くのを忘れないでください。 なお、たいていのケースではswitch文を使わなくても、連想配列を応用したディスパッチテーブルで事足ります。 switch文はここぞというときに使ってください<ref>JavaScriptのswitch文は、動的なのに静的なC言語の構文を倣ったので'''[[#switch文の限界と限界突破|コラム:switch文の限界と限界突破]]'''の様なハックを使わない限り恩恵を受けられません。</ref>。 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; console.log( { 37: "←", 38: "↑", 39: "→", 40: "↓" }[keyCode] || "?" ); </syntaxhighlight> === switch 文の構文=== :<syntaxhighlight lang=js> switch (式) { case 値1 : 文1 case 値2 : 文2 ︙ ︙ case 値n : 文n [default : 文x] } </syntaxhighlight> switch文に与えられた式に一致するcase句の値を上から順に厳密一致厳密比較演算子で評価され、true を返すcase句に対応する文が実行され、'''break文などの中断制御文が見つからない限り次の文が実行されます'''。 {{コラム|{{Anchor|switch文の限界と限界突破}}| swicth文は、上記の通り与えられた式と厳密に一致するケースに対応する文を実行します。 この為、式に対応する範囲や正規表現を直接的に表現することはできません。 この制限はややトリッキーな方法で回避できます。 :<syntaxhighlight lang=js highlight=3 line> let age = prompt("年齢は?"), text = ""; switch (true) { case age < 3: text = "baby"; break; case age < 7: text = "little child"; break; case age < 13: text = "child"; break; case age < 18: text = "youth"; break; default : text = "adult"; break; } console.log(text); </syntaxhighlight> ポイントは :<syntaxhighlight lang=js start=3 highlight=1 line> switch (true) { </syntaxhighlight> と式として true を与えているところで 真となっている式を持ったケース節を上から探す と言う動作を<del>悪用</del><ins>利用</ins>しています。 }} == ループ構造 == === while === いよいよループの登場です。'''[[w:while文|while文]]'''( ''while statement'' )は条件が真である間、文を実行しつづけます。 ;[https://paiza.io/projects/rmb98IyjUuJlXVceEotPtw?language=javascript 例]:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; let i = 0; while (i < 10) { console.log(i); i++; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 </syntaxhighlight> # strictモードは常に使うべきです。 # &nbsp; # 変数''i''に0を代入 # ''i'' < 10がtrueでれば以下を実行します #: そうでなければ、このwhile文の次に進みます # ''i''を表示します # ''i''を1増やします。 10回ループが回ると''i''が10になり、''i'' < 10がfalseになるのでループを抜けます。 このようにwhile文は''i'' < 10がtrueである間、ブロックを実行しつづけます。 このようにして、プログラムは0から9までの数字を表示します(10に達するとループから脱出します)。 === while 文の構文 === :<syntaxhighlight lang=js> while ( 式 ) 文 </syntaxhighlight> while文に与えられた式が truthy の間、繰り返し文を実行します。 === do-while === '''[[w:do-while文|do-while文]]'''( ''do-while statement'' )は、まずdo文のブロックを実行し、次にwhile文の条件式を確認してループします。次のプログラムは0から9までの数字を表示します。 :<syntaxhighlight lang=js line> let i = 0; do { console.log(i); i++; } while (i < 10); </syntaxhighlight> === do-while 文の構文 === :<syntaxhighlight lang=js> do 文 while ( 式 ) </syntaxhighlight> まず文を無条件に実行し、while文に与えられた式が truthy の間、繰り返し文を実行します。 === for === '''[[w:文|for文]]'''( ''for statement'' )は、いわゆる[[C言語/制御文#for文|C言語スタイルのfor文]]です。 let ''i'' = 0のような変数の初期化と、''i'' < 10のような条件式と、''i''++のような変数の更新を一行で書く制御構文です。 JavaScriptではwhile文やdo-while文はあまり使われませんが、for文はループを簡潔に書けるので非常に重宝します。 次のプログラムは0から9までの数字を表示します。 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; for (let i = 0; i < 10; i++) { console.log(i); } </syntaxhighlight> : 最初の項、let ''i'' = 0はループに入る前に一度だけ実行されます。 : 二番目の式、''i'' < 10がtruthyならばブロックを実行します。 : 三番目の式''i''++を実行して再び条件式に戻ります。 結果、''i'' < 10がtruthyである間、ブロックの実行と変数の更新が行われます。 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const array = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]; for (let i = 0, len = array.length; i < len; i++) { console.log(array[i]); } </syntaxhighlight> ブロック文は文の特殊なケースで単文でももちろん有効です<ref>文 ⊇ ブロック文</ref>。 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const array = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]; for (let i = 0, len = array.length; i < len; i++) console.log(array[i]); </syntaxhighlight> 後置インクリメント演算子は変数の値を1増やし、増やす前の値を返すので、次のように書けます。 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const array = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]; for (let i = 0, len = array.length; i < len; console.log(array[i++])); </syntaxhighlight> このような書き方を好み人もいますが、文意を汲むなら... :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9].forEach((x) => console.log(x)); </syntaxhighlight> のような、iterableオブジェクト<ref>この場合は Array オブジェクト</ref>の[[JavaScript/イテレーションメソッド|イテレーションメソッド]]を使うことも検討に値します。 === for 文の構文 === :<syntaxhighlight lang=js> for ( 項1 ; 式2 ; 式3 ) 文 </syntaxhighlight> * 項1を評価します * 式2が turuthy な間、以下を繰り返します ** 文 を実行します ** 式3 を評価します <!--スコープについて要加筆--> === for-in === for-in 文は、オブジェクトのプロパティのうちキーが文字列で列挙可能なもの全てに反復処理を行います。 ;[https://paiza.io/projects/ZmkzUwnrzEgyff8eb60gEg?language=javascript 例]:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const obj = { x: 2, y: 3, z: 5 }; for (const prop in obj) { console.log(`${prop}: ${obj[prop]}`); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> x: 2 y: 3 z: 5 </syntaxhighlight> === for-of === for-of 文は、Iterableオブジェクト(たとえば String Array や NodeList)に対して、反復処理を行います<ref>ES2015で追加</ref>。 ;[https://paiza.io/projects/GnxH5dTKhRA8Mcz24mIHTQ?language=javascript for-of]:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const ary = [..."XYZ"]; for (const el of ary) { console.log(el); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> X Y Z </syntaxhighlight> Iterableでないオブジェクトが右の項に与えらてた場合、TypeError が throw されます。 ;Objectはfor-of不可:<syntaxhighlight lang=js highlight=3 line> "use strict"; const obj = { a: 0, b: 1, c: 2 }; for (const el of obj) { console.log(el); } </syntaxhighlight> :Object はItableではないので ;実行時エラー:<syntaxhighlight lang=text> /workspace/Main.js:8 for (const el of obj) { ^ TypeError: obj is not iterable at Object.<anonymous> (/workspace/Main.js:8:18) at Module._compile (node:internal/modules/cjs/loader:1126:14) at Object.Module._extensions..js (node:internal/modules/cjs/loader:1180:10) at Module.load (node:internal/modules/cjs/loader:1004:32) at Function.Module._load (node:internal/modules/cjs/loader:839:12) at Function.executeUserEntryPoint [as runMain] (node:internal/modules/run_main:81:12) at node:internal/main/run_main_module:17:47 </syntaxhighlight> :となります。 ;[https://paiza.io/projects/8oFPy97Ozwg9nv4VPeWcTw?language=javascript for-ofとObjectの分割代入の併用]:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; const AddrBook = [ { name: "tom", postnumber: "420-2410", age: 18 }, { name: "joe", postnumber: "420-0824", age: 17 } ]; for (const { name, age } of AddrBook) { console.log(`${name}: ${age}`); } /** 同じコンセプトのArray::forEach */ AddrBook.forEach(({ name, age }) => console.log(`${name}: ${age}`)); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> tom: 18 joe: 17 tom: 18 joe: 17 </syntaxhighlight> === for await-of === for await-of 文は、非同期関数用の for-of です。 ;[https://paiza.io/projects/nvHmwLQTDhA1cKqZGsKpTg?language=javascript 例]:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; async function* asyncShift() { for (let i = 1, len = 2 ** 16; i < len; yield (i <<= 3)); } (async function () { for await (const num of asyncShift()) { console.log(num); } })(); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 8 64 512 4096 32768 262144 </syntaxhighlight> === for each-in === for each-in 文はJavaScript 1.6で[[w:ECMAScript for XML|ECMAScript for XML]](E4X)のサポートの一環で導入されましたが、E4Xの廃止を受け非推奨を経て'''廃止'''されました。 下のプログラム例もモダンブラウザでは SyntaxError となります。[[#for … of|for … of]] 文を使うようにして下さい。<br> JavaScript 1.6で追加されたfor each-in文はオブジェクトの値を順番に取り出して反復処理します。 :<syntaxhighlight lang=js line> var sales = <sales vendor="John"> <item type="peas" price="4" quantity="6"/> <item type="carrot" price="3" quantity="10"/> <item type="chips" price="5" quantity="3"/> </sales>; for each(var price in sales..@price) { console.log(price); } /* 4 3 5 */ </SyntaxHighlight> == 反復制御 == 反復処理中に、反復を中断したり、「次の」反復にすぐに移りたい場合があります。 このようなときは、反復制御構文を使います。 === break === '''[[w:break文|break文]]'''( ''break statement'' )はループまたはswitch文を途中で抜けます。 次のプログラムは''i''が5になった時点でfor文のループを抜けるので、0から4までの数字を表示します。 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; for (let i = 0; i < 10; i++) { if (i == 5) break; console.log(i); } </syntaxhighlight> === continue === '''[[w:continue文|continue文]]'''( ''continue statement'' )はループを次に進めます。 次のプログラムは0から9までの数字のうち3の倍数だけ表示します。 :<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; for (let i = 0; i < 10; i++) { if (i % 3) continue; console.log(i); } </syntaxhighlight> === ラベル === ラベルを使用すると深いループを一気に抜けることができます。 ;ラベルの使用例:<syntaxhighlight lang=js line> "use strict"; let LOOP = "Global variable"; LOOP: for (let x = 0; x < 10; x++) { for (let y = 0; y < 10; y++) { if (y === 5) break LOOP; console.log([x, y]); } } console.log(LOOP); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> [ 0, 0 ] [ 0, 1 ] [ 0, 2 ] [ 0, 3 ] [ 0, 4 ] Global variable </syntaxhighlight> :二重ループからの脱出(大域脱出)ができていることが判ると思います。 :ラベルも識別子のルールに従います(先頭一文字は英字あるいは '_'、英数字あるいは '_') :関数と変数やクラス名は同じ名前空間なので名前の衝突はできませんが、ラベルは別の名前空間なので衝突しても構いません。 {{コラム|URLが有効なJavaScript?| 次は有効な JavaScript のコードです。 ;URLが有効なJavaScript?:<syntaxhighlight lang=js highlight=="3" line> "use strict"; https://ja.wikibooks.org/ for (let i = 0; i < 3; i++) { console.log(i); } </syntaxhighlight> 1行目の URL がエラーになりません。 この行は 識別名 https のラベル と // で始まる単行コメント と解されます。 重大なバグにはなりそうにないですが、モヤモヤしますね。 }} === その他の制御文 === <!-- 関数呼び出しと return文はここに含めるべき? --> <!-- with文が制御構造であるかは疑問、非推奨で有ることを強調するために残した。 --> === with文 === 曖昧さを持ち込むため'''with 文の使用は推奨されない'''。 また、[[JavaScript/strictモード|strictモード]]では SyntaxError となります。 with文の用途は、実際のコードを見ると良い。次の2つの関数は同じ意味です。 ;[https://paiza.io/projects/tEknwwCpEg4jt7y9lcNPTw?language=javascript withの使用例]:<syntaxhighlight lang=js line> function math1() { console.log(Math.ceil(10.5)); // 小数点切り上げの値を表示 console.log(Math.PI); // 円周率πを表示 } function math2() { with (Math) { console.log(ceil(10.5)); // 小数点切り上げの値を表示 console.log(PI); // 円周率πを表示 } } math1(); math2(); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 11 3.141592653589793 11 3.141592653589793 </syntaxhighlight> この様に、あらかじめオブジェクトをwith文で指定することで、それに続くブロックの間では、オブジェクトの名前を省略することが出来ます。 これは Pascal などの言語から移入されたものです。 with は、with により修飾名が省略されたことにより識別子に曖昧さを持ち込む事で、意図しないプロパティが使われるなど問題を生じることが知られており、'''with 文の使用は推奨されない'''。 また、[[JavaScript/strictモード|strictモード]]では SyntaxError となります。 {{コラム|with文非推奨の理由|2=JavaScriptのwith文は、オブジェクトをスコープチェーンの先頭に置くことで、そのオブジェクトのプロパティを直接参照できるようにする機能です。 しかし、with文は次のような問題があるため、推奨されないことが多くなっています。 # スコープの曖昧さ:with文を使うと、変数がどこで定義されているか分からなくなることがあります。プロパティ名が変数名と同じ場合には、予期しない変数の値を参照することになることがあります。 # パフォーマンスの低下:with文を使うと、コンパイラがコードを最適化しにくくなります。特に、動的にオブジェクトを変更する場合には、パフォーマンスの低下が顕著になることがあります。 # セキュリティリスク:with文を使うと、コードを実行する際に使用されるオブジェクトが制御できなくなることがあります。外部から渡されたオブジェクトをwith文で参照する場合、そのオブジェクトが悪意のあるプロパティを持っている場合、コードの動作が予期しないものになることがあります。 そのため、一般的にはwith文の使用は推奨されず、代わりに明示的にオブジェクトのプロパティを参照するようにコードを書くことが望ましいです。 }} == 附録 == === チートシート === :<syntaxhighlight lang=js> // strictモード "use strict"; // if文 if (condition) { // trueの場合の処理 } else { // falseの場合の処理 } // switch文 switch (expression) { case value1: // value1の場合の処理 break; case value2: // value2の場合の処理 break; default: // 上記の値に当てはまらない場合の処理 } // for文 for (let i = 0; i < length; i++) { // 繰り返す処理 } // for...of文 for (let item of iterable) { // 繰り返す処理 } // while文 while (condition) { // 条件がtrueの場合の処理 } // do...while文 do { // 条件がtrueの場合の処理 } while (condition); // break文 break; // continue文 continue; // ラベル付き文 label: { // ラベル付きの処理 } // throw文 throw expression; // try...catch文 try { // 処理 } catch (error) { // エラーが発生した場合の処理 } finally { // 最後に実行する処理 } // with文 with (expression) { // 処理 } </syntaxhighlight> === 用語集 === # 制御構造 (Control structures): プログラムの実行を制御するための構造。 # 分岐構造 (Branching structures): 条件に応じてプログラムの実行を変更するための構造。if文、switch文などがある。 # 繰り返し構造 (Looping structures): 同じ処理を繰り返し実行するための構造。for文、while文、do-while文などがある。 # break文 (break statement): ループやswitch文の処理から脱出するために使用する文。 # continue文 (continue statement): ループの現在のイテレーションをスキップし、次のイテレーションに進むために使用する文。 # ラベル (Label): コードブロックに名前を付け、break文やcontinue文でジャンプするために使用する識別子。 # throw文 (throw statement): 例外を投げるために使用する文。 # try-catch文 (try-catch statement): 例外をキャッチし、例外が発生した場合に代替処理を実行するために使用する文。 # finally節 (finally clause): try-catch文の最後に実行される節。 # return文 (return statement): 関数から値を返すために使用する文。 == 脚註 == <references /> == 外部リンク == * [https://tc39.es/ecma262/#sec-if-statement ECMA-262::14.6 The if Statement] * [https://tc39.es/ecma262/#sec-iteration-statements ECMA-262::14.7 Iteration Statements] {{Nav}} [[Category:JavaScript|せいきよこうそう]] {{stub|it}} miibwyuie4h8cjgqy1odn6g5dipt3lz JavaScript/正規表現 0 14038 276142 242387 2025-06-28T01:06:57Z Tomzo 248 /* プロパティ */ 276142 wikitext text/x-wiki {{Nav}} == リテラルな文字列を検索する方法 == 正規表現で文字列を検索する前に、文字列で文字列を検索する下記のコードを学びましょう。 ;[https://paiza.io/projects/qoPQ_ElYaGfDPoaE9_MLpQ?language=javascript コード例]:<syntaxhighlight lang="javascript"> const str = "books"; [..."abcdefghijklmnopqrstuvwxyz"].forEach(ch => { const index = str.search(ch); console.log(`'${ch}'は、`,~index ? `${index + 1}文字目にあります。` : "ありません。"); }) </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 'a'は、 ありません。 'b'は、 1文字目にあります。 'c'は、 ありません。 'd'は、 ありません。 'e'は、 ありません。 'f'は、 ありません。 'g'は、 ありません。 'h'は、 ありません。 'i'は、 ありません。 'j'は、 ありません。 'k'は、 4文字目にあります。 'l'は、 ありません。 'm'は、 ありません。 'n'は、 ありません。 'o'は、 2文字目にあります。 'p'は、 ありません。 'q'は、 ありません。 'r'は、 ありません。 's'は、 5文字目にあります。 't'は、 ありません。 'u'は、 ありません。 'v'は、 ありません。 'w'は、 ありません。 'x'は、 ありません。 'y'は、 ありません。 'z'は、 ありません。 </syntaxhighlight> JavaScriptでは、まず文字列オブジェクトのsearch関数によって、探す文字列が何文字めに出現するかを返します。search関数は先頭の文字を0文字目として数えるため、上記コードでは +1 しています。 文字が見つからなかった場合、searchメソッドは -1 を返します。 ~indexは -1 と比較するイディオムで、-1 だったときだけ false になります。 == 正規表現を使用した検索 == ;[https://paiza.io/projects/_0kWgfM77z0lRmYjhbu5Fw?language=javascript コード例]:<syntaxhighlight lang="javascript"> const str = "books"; const regex = /k/; if (regex.test(str)) { console.log("含まれます。"); } else { console.log("含まれません。"); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 含まれます。 </syntaxhighlight> 正規表現とは、上記のコードの「/k/」の部分です。JavaScriptでは正規表現リテラルをスラッシュではじめ、スラッシュで終わらせます。フラグを用いる場合は、末尾のスラッシュに続けて記述します。 {| class="wikitable" |+ JavaScriptの正規表現のフラグ ! フラグ ! 意味 |- | g | 繰り返しマッチさせる |- | i | 大文字・小文字を区別しない |- | m | 文字列を複数行として扱う |- | s | {{code|.}}が空白文字にもマッチする |- | y | 粘着的 (stick'''y''') なマッチを行う |- | u | ユニコードをベースにしたマッチを行う |} まず、フラグを何も指定しない場合、大文字と小文字が区別されることを確認しましょう。 '''''' ;コード例:<syntaxhighlight lang="javascript"> const str = "books"; const regex = /K/; if(regex.test(str)) { console.log("含まれます。"); } else { console.log("含まれません。"); } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="text"> 含まれません。 </syntaxhighlight> このように、{{code|i}}フラグ無しでは大文字と小文字は区別されます。 '''コード例''' <syntaxhighlight lang="javascript"> const aaa = "books"; const s = /K/i ; if( s.test(aaa) ) { document.write("含まれます。"); } else { document.write("含まれません。"); } </syntaxhighlight> '''結果''' 含まれます。 {{code|i}}フラグを追加することで、大文字と小文字は区別されなくなります。 == Unicode プロパティエスケープ == 正規表現で \p{Unicode プロパティエスケープ} の形式でUnicode プロパティエスケープに基づくパターンマッチングが出来るようになりました。 <syntaxhighlight lang="javascript"> const str = '絵文字はUNICODEに大々的に取り入れられたけれどサロゲートペアなのはきつい👿'; const emoji = /\p{Emoji_Presentation}/gu; console.log(str.match(emoji)); // ["👿"] </syntaxhighlight> == 名前付きキャプチャグループ == 正規表現で (?<name>pattern) の形式で名前付きキャプチャグループが使えるようになりました。 $<name> の形式で置き換え対象で参照出来ます。 <syntaxhighlight lang="javascript"> const str = '今日昨日明日'; const today = /(?<today>今日)/gu; console.log(str.replace(today, "$<today>(きょう)")); // 昨日今日(きょう)明日 </syntaxhighlight> == 実体 == JavaScriptの正規表現オブジェクトの実体は'''RegExp'''オブジェクトのインスタンスです。RegExpオブジェクトのコンストラクタは第一引数に正規表現、第二引数にフラグを受け取ります。 第一引数の正規表現に<code>\d</code>や<code>\s</code>などのメタ文字が含まれる場合は、バックスラッシュが文字列リテラルのエスケープ文字として扱われないように、<code>\\</code>とエスケープする必要があります。 <syntaxhighlight lang="javascript"> const regexp = new RegExp('\\d+', 'gim'); </syntaxhighlight> Perlの<code>quotemeta</code>や[[Ruby]]の<code>RegExp.quote</code>のように、()や[]など正規表現のメタ文字と解釈される可能性のある文字をエスケープして返す関数は、Stringオブジェクトのreplaceメソッドを使用して簡単に作成することができます。 <syntaxhighlight lang="javascript"> const quote = str => str.replace(/\W/g, $0 => `\\${$0}`); alert( quote('()') ); // 「\(\)」と表示 </syntaxhighlight> === プロパティ === * [[{{PAGENAME}}/prototype|prototype]] : RegExpオブジェクトのプロトタイプです。 {{Nav}} [[Category:JavaScript|{{SUBPAGENAME}}]] [[カテゴリ:正規表現]] {{stub|it}} rah7yzxhiuxloz3r78q1pdnxkqhodxu JavaScript/String/prototype/quote 0 14100 276137 159907 2025-06-28T01:04:26Z Tomzo 248 /* 関連項目 */ 276137 wikitext text/x-wiki '''quote'''メソッドは文字列を <code>""</code> で囲んだ文字列を返します。文字列に含まれる <code>"</code> は <code>\"</code> にエスケープされます。このメソッドは'''非標準'''です。 == 構文 == <syntaxhighlight lang="javascript"> var quotedString = string.quote(); </syntaxhighlight> == 例 == <syntaxhighlight lang="javascript"> alert( 'ABC'.quote() ); // 「"ABC"」と表示 alert( '"ABC"'.quote() ); // 「"\"ABC\""」と表示 </syntaxhighlight> == 解説 == quoteメソッドは文字列を二重引用符 <code>""</code> で囲んだ文字列を返します。このメソッドはSpiderMonkeyの独自拡張であり、処理系によっては実装されていない可能性があります。 == 関連項目 == * [[JavaScript/JSON/stringify|JSON.stringify]] [[Category:JavaScript|String prototype {{SUBPAGENAME}}]] {{stub|it}} ha1qjizpaal0hbs59q72ebzrmka0idx ロジバンについての英語資料の日本語訳 0 14244 276280 96008 2025-06-28T09:40:11Z Tomzo 248 276280 wikitext text/x-wiki * [[Lojban For Beginners 日本語訳|Lojban For Beginners 日本語訳]] * ??? 日本語訳 * ???? 日本語訳 [[ロジバン/目次|ロジバン/目次 へ戻る]] <div> [[Category:ロジバン|資料]] [[Category:分岐ページ|ろしはん]] 3pfplem4x7xwhaw3uqm4eboj6dse8y5 カテゴリ:サブスタブ 14 14254 276148 275941 2025-06-28T01:13:31Z Tomzo 248 /* サブスタブ表示の効果 */ 276148 wikitext text/x-wiki <div class="pathnavbox"> * {{Pathnav|主要カテゴリ|ウィキブックス|スタブ}} </div> {{Wikipediacat}} 読者の役に立つ内容に至っていない、いわゆる[[Project:スタブ|スタブ]]未満のページ({{tl|Substub}} が貼られたページ)がここに分類されます。 ==サブスタブの基準== 以下の状況のものは、サブスタブと解釈されることがあります。この状況が解消された場合は「スタブ」等に切り替えてください。 *1ページの文字数が概ね600byte(Unicode、全角200字程度)以下である(テンプレート使用や画像使用により文字数が少ないものを除く)。 *記述されたことが、ある項目の1行知識程度のもの、漢文等原文の単なるcopy&paste、関連項目の羅列、見出しのみの作成、目次的な用途でリンク先の記事が作成されていない。 ==サブスタブ表示の効果== 「サブスタブ」の状態のまま、長期間放置された場合、「テスト投稿」として削除されることがあります。 また、サブページとして呼ばれるページが、上記の状態にある場合や、上位ページの振り分けの機能が不要な場合など、ページが統合される場合があります。 {{DEFAULTSORT:さふすたふ}} [[カテゴリ:スタブ]] mpbjly29zit0jrrrkdjf28nhqiliw6t JavaScript/Math/random 0 14374 276134 269935 2025-06-28T01:02:58Z Tomzo 248 /* 関連項目 */ 276134 wikitext text/x-wiki {{Nav}} '''Math.random'''は+0以上1未満の正の符号を持つ数値を、実装で定義されたアルゴリズムまたは戦略を使用して、その範囲内でほぼ一様に分布するようにランダムまたは疑似ランダムに選択して返します。この関数は引数を取りません<ref>https://tc39.es/ecma262/#sec-math.random ECMA-262::21.3.2.27 Math.random ( )</ref>。 ;構文:<syntaxhighlight lang="javascript"> const randomNumber = Math.random(); </syntaxhighlight> ;解説:<code>| 0</code>(ゼロとの論理和)と組み合わせて使用することにより、整数の擬似乱数を取得することができます。 == 0以上10未満のランダムな整数を表示 == ;[https://paiza.io/projects/e9Dfoq0vOguJmE1JA2vl5g?language=javascript 0以上10未満のランダムな整数を表示]:<syntaxhighlight lang="javascript"> for (let i = 0; i < 5; i++) { let randomNumber = (Math.random() * 10) | 0 console.log(randomNumber) } </syntaxhighlight> == 5以上10未満のランダムな整数を表示 == ;[https://paiza.io/projects/dp-w6pOF8QHv9y6zgSY3Sw?language=python3 5以上10未満のランダムな整数を表示]:<syntaxhighlight lang="javascript"> for (let i = 0; i < 5; i++) { let randomNumber = (Math.random() * (10 - 5) + 5) | 0; console.log(randomNumber); } </syntaxhighlight> == 配列からランダムに要素を取出 == ;[https://paiza.io/projects/mXo5cpPNlQuRPcWJcfPqkQ?language=javascript 配列からランダムに要素を取出]:<syntaxhighlight lang="javascript" line> const array = [..."ABCDE"]; // ["A", "B", "C", "D", "E"] for (let i = 0; i < 5; i++) { let index = (Math.random() * array.length) | 0 console.log( array[index] ) } </syntaxhighlight> JavaScriptの[[JavaScript/Array|配列]]は<code>array[2.3116713552735746]</code>のような浮動小数点数の添え字を<code>array[2]</code>のような整数の添え字に自動的には変換'''しない'''ため、必ず上記の例のように<code>| 0</code>を適用して整数の添え字に変換してから渡さなければなりません。 このようにゼロとの論理和は整数化のイディオムです。 これは、ビット演算を行う前にオペランドは32ビット符号付き整数に変換されるJavaScriptの仕様を利用しています。 32ビット符号付き整数は配列の添字の取り得る範囲とも一致しています。 論理演算子は算術演算子より優先度が低いので左の項の括弧は不要ですが、意外性が強いので括弧でくくりました。 == 脚註 == <references /> == 関連項目 == * [[../floor|Math.floor]] * [[../ceil|Math.ceil]] * [[../round|Math.round]] [[Category:JavaScript|Math {{SUBPAGENAME}}]] {{stub|it}} jplrmde9pvnalq4nrxtruxzokdr3ljn Python/プログラマのように考えるには 0 14995 276279 95657 2025-06-28T09:38:18Z Tomzo 248 276279 wikitext text/x-wiki === 目次 === *[[Python/プログラマのように考えるには/プログラミングのやり方|プログラミングのやり方]] [[Category:Python|ふろくらまのようにかんかえるには]] [[category:分岐ページ|Python/ふろくらまのようにかんかえるには]] efrvezmyu2pm373jvc02rswqipk6uu0 テンプレート:自然公園法38自然環境保全法30の2 10 15718 276201 67554 2025-06-28T06:00:16Z Tomzo 248 276201 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[環境法]]>[[自然{{{1|公園}}}法]]>[[コンメンタール自然{{{1|公園}}}法]] ==条文== ;(生態系維持回復事業計画) 第{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|38|30}}条{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園| |の2}} # [[w:環境大臣|環境大臣]]及び生態系維持回復事業{{#ifeq: {{{1|公園}}}|環境保全|(自然環境保全地域に関する保全計画に基づいて行う事業であつて、当該地域における[[wikt:生態系|生態系]]の維持又は回復を図るものをいう。以下同じ。) | }}を行おうとする国の機関の長(以下この条において「環境大臣等」という。)は、{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|国立公園|自然環境保全地域}}における生態系維持回復事業の適正かつ効果的な実施に資するため、{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|公園|自然環境保全地域に関する保全}}計画に基づき、[[w:中央環境審議会|{{#ifeq: {{{1|公園}}}|環境保全|中央環境| |}}審議会]]の意見を聴いて、{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|国立公園における| |}}生態系維持回復事業に関する計画(以下「生態系維持回復事業計画」という。)を定めるものとする。{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|# 都道府県知事は、国定公園における生態系維持回復事業の適正かつ効果的な実施に資するため、公園計画に基づき、国定公園における生態系維持回復事業計画を定めることができる。 | |}} # 生態系維持回復事業計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。 ##生態系維持回復事業の目標 ##生態系維持回復事業を行う区域 ##生態系維持回復事業の内容 ##前三号に掲げるもののほか、生態系維持回復事業が適正かつ効果的に実施されるために必要な事項 # 環境大臣等{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|又は都道府県知事|}}は、生態系維持回復事業計画を定めたときは、その概要を公示しなければならない。 # 環境大臣等は、生態系維持回復事業計画を廃止し、又は変更しようとするときは、審議会の意見を聴かなければならない。 # 第{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|四項の規定は、環境大臣等又は都道府県知事が生態系維持回復事業計画を廃止し、又は変更したとき|三項の規定は、生態系維持回復事業計画の廃止及び変更}}について準用する。     ==解説== 本条から、第{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|五|三}}節 生態系維持回復事業となる。2009年の改正(平成21年法律第47号)により新設された節である。この改正に伴い法律の目的({{自然環境保全法条|1}})にも生態系に関することが追加された<ref>環境省『[http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11960 「自然公園法施行令及び自然環境保全法施行令の一部を改正する政令案」に関する意見の募集(パブリックコメント)について]』2011年10月29日閲覧</ref>。 環境省によると、シカによる自然植生等への食害、外来植物の侵入による在来植物の駆逐などの問題に対して、特定の動植物のみに注目した取り組みを行っていたのでは、その動植物と関係の深い別の動植物の異常繁殖や減少など新たな影響が生じてしまうおそれがあり、生態系の過程や動植物間の相互作用などに注目した総合的な取り組みの必要性に着目されるようになったことがある<ref>環境省自然環境局『[http://www.env.go.jp/park/system/kanri10.html 生態系維持回復事業]』(環境省ページ2011年10月29日閲覧)</ref>。 本条は、生態系維持回復事業計画について定めている。 第1項で、生態系維持回復事業について定義している。 第{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|3|2}}項で、生態系維持回復事業計画において定めるものとする事項を列挙している。 第{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|4|3}}項以下で、廃止及び変更を含めた生態系維持回復事業計画の公示について定めている。 なお、{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|生態系維持回復事業について|自然公園法においても生態系維持回復事業に関する規定があり、}}[[自然公園法第2条]]第7号では、「公園計画に基づいて行う事業であつて、国立公園又は国定公園における生態系の維持又は回復を図るものをいう」と定義されている。 ==参照条文== *[[自然{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|環境保全|公園}}法第{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|30条の2|38条}}]] - 自然{{#ifeq: {{{1|公園}}}|公園|環境保全|公園}}法における生態系維持回復事業計画に関する規定 == 脚注 == <references/> ---- <noinclude>{{自然公園法自然環境保全法共通条文}}[[Category:自然公園法]][[Category:自然環境保全法]]</noinclude> swbe59lm1s5n2ghr9okp04q20hq4x77 自然公園法第38条 0 15720 276202 63781 2025-06-28T06:00:26Z Tomzo 248 276202 wikitext text/x-wiki {{自然公園法38自然環境保全法30の2}} {{前後 |[[コンメンタール自然公園法|自然公園法]] |[[コンメンタール自然公園法#38|第2章 国立公園及び国定公園 ]]<br> [[コンメンタール自然公園法#5|第五節 生態系維持回復事業]]<br> |[[自然公園法第37条]]<br>(利用のための規制) |[[自然公園法第39条]]<br>(国立公園における生態系維持回復事業) }} {{stub|law}} [[category:自然公園法|38]] 7d48g7i28s0q01ejvbba7err5k4v1yk AWK 0 15767 276102 224138 2025-06-28T00:39:39Z Tomzo 248 /* 参考リンク */ 276102 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|プログラミング|frame=1|small=1}} {{Wikipedia|AWK}} この教科書は、テキスト処理スクリプト言語 [[:w:AWK|AWK]] の入門用として書かれています。 この言語の名称は、3人の開発者 * [[アルフレッド・エイホ]](Alfred '''A'''ho) * [[ペーター・ワインバーガ]](Peter '''W'''einberger) * [[ブライアン・カーニハン]](Brian '''K'''ernighan) の3人の頭文字に由来し、「オーク」と発音します。 AWKは、UNIXシステムで最初に開発され、テキスト処理やデータ抽出に広く使用されています。 AWKの基本構文は非常に簡単で、シェルスクリプトのように構造化されています。 AWKは、テキストファイルを処理するための機能が豊富であり、行指向の操作、パターンマッチング、算術演算、条件分岐、ループなどの機能があります。 AWKはまた、C言語の構文に似た独自の言語構造を持ち、ユーザー定義関数や変数などの高度なプログラミング機能もサポートしています。 ==処理系に触れてみる== Windows環境用には[http://gnuwin32.sourceforge.net/packages/gawk.htm Gawk for Windows]や[http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se376460.html gawk 3.1.5 for Windows]などがあります。UNIX系のOSをご利用の場合、デフォルトでインストールされていることがほとんどです。 まずは何か文字を表示してみましょう。コマンドラインから次のように入力してください。 :<syntaxhighlight lang="bash"> awk 'BEGIN{ print "hello, world" }' </syntaxhighlight> <samp>hello, world</samp> と表示されましたね。 少し難しいかも知れませんが、次はAWKが得意とするパターンマッチングに基づくテキストファイルの処理を見てみます。 student.dataという以下のようなファイルがあったとしましょう。 ;student.data:<syntaxhighlight lang=text> Ichiro 85 63 Hanako 82 78 Toyoko 77 62 Yumiko 68 91 </syntaxhighlight> これは左から生徒の名前、国語の点数、英語の点数を表記しスペースで区切られています。英語が70点以上の生徒の国語の点数の合計を求めてみましょう。 コマンドラインから以下のように入力します。 :<syntaxhighlight lang="bash"> awk 'BEGIN{ x = 0 } $3 >= 70 { x = x + $2 } END { print x }' student.data </syntaxhighlight> そうすると、 <samp>150</samp> と表示されます。 ==プログラムの構造== 先ほどのプログラムで何が起こっているのか考えてみましょう。 awk というのは AWK スクリプトを実行するためのコマンドです。スクリプト本体は{{code|'}}(シングルクオート)で囲まれています。 : <syntaxhighlight lang="awk">BEGIN { }</syntaxhighlight> という構造がありますが、これはプログラムを起動した時、最初に実行される部分です。ここで :<syntaxhighlight lang="awk">x = 0</syntaxhighlight>としているのは「変数xに0を代入しなさい」という意味です。 :<syntaxhighlight lang="awk">END { }</syntaxhighlight> という構造は、最後に実行される部分です。ここで :<syntaxhighlight lang="awk">print x</syntaxhighlight> となっているのは「変数xの値を表示しなさい」という意味です。 問題は以下の部分です。 :<syntaxhighlight lang="awk">$3 >= 70 { x = x + $2 }</syntaxhighlight> これは以下のような構造になっています。 :<syntaxhighlight lang="awk"> パターン { アクション }</syntaxhighlight> studento.data 一行ずつ読み込んでいき、読み込んだ行がパターンに該当(マッチ)した場合のみ { } 内のアクションを実行するようになっています。 $3 というのは3番目のフィールド、つまり Ichiro の行で言えば 63 を意味します。同じく $2 といえば2番目のフィールドということになります。肝心の実行内容ですが、「読み込んだ行の3番目のフィールドが70以上だったら(英語が70点以上だったら)xに2番目のフィールドの値を加えなさい」ということです。 AWKはファイルを読み込ませると自動的に1行ずつ読み込んでいくようになっています。このとき、英語が70点以上なのは Hanako と Yumiko で、この時だけ国語の点をxに加えるのですから、82点+68点で、合計150点になるというわけです。 ==パターン== ===BEGINとEND=== BEGINとENDではじまるブロックはプログラムの最初と最後に必ず実行されます。BEGINは入力を読み込む前(「処理系に触れてみる」で言うとstudent.dataを読み込む前)に実行される部分です。また、ENDは全ての入力が終わった後に実行されます。 複数のBEGINやENDがある場合、それらが記述されている順に実行されます。必ずそうする必要はありませんが、習慣的にBEGINは最初に、ENDは最後に記述します。 ==アクション== ==ユーザ定義関数== ==出力== 単純に読み込んだ行を全て出力するだけなら :<syntaxhighlight lang="awk"> { print } </syntaxhighlight> あるいは :<syntaxhighlight lang="awk"> // </syntaxhighlight> とすれば済みます。 $ の後に数字をつけると特定のフィールドを指定できることをすでに学びましたが、皆さん思えていますか? ではもし $0 としたら、これは何を意味するのでしょうか? 実は、レコード全体(行全体)のことを表します。ですから、 :<syntaxhighlight lang="awk">{ print $0 }</syntaxhighlight> としても読み込んだ行を全て出力します。 ==入力== ==シェルコマンドの使い方== ==参考リンク== * [https://www.gnu.org/software/gawk/manual/html_node/ The GNU Awk User's Guide] {{stub|it}} [[Category:プログラミング言語]] {{NDC|007.64}} gohuflotz2ixya52fzkicfxb7mppphn AWK++によるオブジェクト指向入門 0 15774 276124 204332 2025-06-28T00:54:11Z Tomzo 248 /* 参考リンク */ 276124 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|工学|情報技術|プログラミング|frame=1|small=1}} [[:w:AWK++|AWK++]] を用いてオブジェクト指向について学んでみましょう。AWKは本来オブジェクト指向プログラミングに対応していません。しかし、AWKでもオブジェクト指向風の記述ができるようにAWK++が開発されました。実を言えば、AWK 自身によって開発された AWK へのトランスレーターにすぎず、一般的なオブジェクト指向言語よりも機能が少なく不満な点も多くあります。しかし、シンプルに出来ていて覚えるべきことが少なく、難しい言語と違ってオブジェクト指向の初学者をいたずらに苦しめ挫折させることはありません。 ==処理系に触れてみる== あなたが使用している環境にはAWKの処理系がインストールされていますか? UNIX系のOSを使用している方はほとんどの場合、すでにインストールされていることと思います。Windowsをご利用の方でAWK処理系がない方は[http://gnuwin32.sourceforge.net/packages/gawk.htm Gawk for Windows]や[http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se376460.html gawk 3.1.5 for Windows]をご利用ください。 インストールされているかどうか確認するには以下のコマンドを実行してください。 awk 'BEGIN { print "hello, world"}' hello, world と表示されればインストールされています。ただし、処理系の種類やその他の原因で awk ではなく gawk 、 jgawk 、 mawk などとしなければ動作しないこともありえます。 次にAWK++を入手します。 [http://code.google.com/p/lawker/source/browse/fridge/lib/bash/awk%2B%2B/#awk%2B%2B%2Fversion21%253Fstate%253Dclosed lawker - awk++]から最新バージョンのAWK++をダウンロードしてください。 それではまず、下記のプログラムを sample.awkpp というファイル名で保存し実行してみましょう。 class c1 { method show() { return "hello, world" } } BEGIN { obj1 = c1.new() print obj1.show() obj1.delete } AWK++を使って早速実行してみましょう。次のように入力してください。 awk -f awkpp sample.awkpp > tmp; awk -f tmp hello, world と表示されれば成功です。 ==クラス== 世の中には犬という動物がいて、猫という動物がいて、それらは動物と呼ばれます。犬は「ワン」と鳴き、猫は「ニャー」と鳴きます。 要するに、おおよそほとんどの物事はカテゴリーに分類でき、そのカテゴリーに属するものにはそれ相応の性質を持っています。さらには、それらは特有の振る舞いをします。 オブジェクト指向におけるクラスというのはカテゴリーのようなものだといえます。 次のプログラムを見てください。 class dog { method naku() { print "ワン" } } class cat { method naku() { print "ニャー" } } BEGIN { pochi = dog.new() mike = cat.new() print "ポチが鳴くよ。" pochi.naku() print "こんどはミケが鳴くよ。" mike.naku() pochi.delete mike.delete } すると、次のように表示されるはずです。 ポチが鳴くよ。 ワン こんどはミケが鳴くよ。 ニャー クラスとは、難しく言えばデータとその操作手順であるメソッドをまとめたもので、オブジェクト(上の例で言えばポチとかミケ)の雛形となるものです。よくわからなければ、今は物事を分類するための定義・カテゴリーと思っておいてください。 ==プロパティ== 犬や猫には名前、性別、年齢などがあります。このようなオブジェクトの持つ性質をプロパティといいます。 早速実例を見てみましょう。 class dog { property name property sex property age method new(x, y, z) { name = x sex = y age = z } method get(x) { if (x == "name") { return name } else if (x == "sex") { return sex } else if (x == "age") { return age } else { return "値が不正です。" } } } BEGIN { pochi = dog.new("ポチ","オス",8) printf ("名前は%s。性別は%s。年齢は%d歳です。\n",pochi.get("name"), pochi.get("sex"), pochi.get("age")) pochi.delete } 実行結果は次のようになります。 名前はポチ。性別はオス。年齢は8歳です。 クラスの最初で name 、 sex 、 age の3つのプロパティを定義しています。 method new() というのは、オブジェクトを作成した際に自動的に実行されるメソッド(メソッドって何?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、今は動作・振る舞いのような物だと思ってください)です。 pochi = dog.new("ポチ","オス",8) と記述することで、プロパティを持つオブジェクトを作成しています。 method get(x) にreturn文が出てきますが、これは通常の AWK の関数における return と同じ働きです。printf文で表示させると、確かにpochiオブジェクトはプロパティを保持しています。ちなみにプロパティはクラス内でしか書き換えることはできないようになっています。BEGINブロック内で name という変数に適当な数や文字列を代入してもクラス内の name の値に変化はありません。 ところで、他のオブジェクト指向プログラミング言語を学習したことのある方の中には、 method get(x) を定義してプロパティにアクセスしているのを不思議に思われるかもしれません。実を言うと、 AWK++ ではプロパティにダイレクトにアクセスできません。もし、クラスの外からプロパティの値を利用したければ、今回のようにプロパティの値を返すメソッドを定義しておく必要があります。 また、GNU Awk を使っている方や C言語を学んだことのある方の中には、長い if else 文のところでは switch を用いたほうが良いと思われる方もいらっしゃるでしょう。確かにその通りで、 GNU Awk で実行するなら switch を用いてわかりやすく書くほうが望ましいでしょう。ただし、他の処理系では switch が使えませんので今回は if で書いています。 ==メソッド== メソッドとは、今までの例でもすでに何度も出てきた method メソッド名() という文で定義された一種の関数のことです。 普通の関数と違うのは、各オブジェクトが持っている自分自身に対する操作であるという点です。 すでに簡単に説明してありますが、改めて例を示します。 class gal { property name property age property flag method new(x, y) { name = x age = y flag = 0 } method aisatsu() { print "俺「おはよう!」" if (flag == 0) { printf ("%s「あ、おはよう。」\n",name) flag = 1 } else { printf("%s「あれー? さっきもあいさつしたよね?」\n",name) } } } BEGIN { yumiko = gal.new("由美子", 16) mina = gal.new("美奈", 14) yumiko.aisatsu() mina.aisatsu() yumiko.aisatsu() mina.aisatsu() yumiko.delete mina.delete } 実行結果は以下のようになります。 俺「おはよう!」 由美子「あ、おはよう。」 俺「おはよう!」 美奈「あ、おはよう。」 俺「おはよう!」 由美子「あれー? さっきもあいさつしたよね?」 俺「おはよう!」 美奈「あれー? さっきもあいさつしたよね?」 オブジェクト作成時、new(x, y) メソッドで flag プロパティを 0 に設定しています。その後、 yumiko.aisatsu() や mina.aisatsu() を実行すると、 flag が 0 なら「あ、おはよう。」とあいさつを返すようになっていて、実際にそのように動作します。その時、 flag は 1 に変わります。再び yumiko.aisatsu() や mina.aisatsu() を実行すると、flag は1になっています。その場合は「あれー? さっきもあいさつしたよね?」と表示されます。 なお、 new(x, y) メソッドのようにオブジェクト作成時に自動的に実行され、初期化などの役割を果たすメソッドのことをコンストラクタ(構築子)と呼ぶことがあります。 ==インヘリタンス(継承)== 既に定義されているクラスをもとにして、拡張や変更を加えた新しいクラスをつくることをインヘリタンス(継承)といいます。元になるクラスは「スーパークラス」とか「基本クラス」などと呼ばれます。それに対し、新たに作ったクラスは「サブクラス」とか「派生クラス」などと呼ばれます。早速実例を見てみましょう。 class gal { property name property age property flag method new(x, y) { name = x age = y flag = 0 } method jiko_shokai() { printf("%s「%sといいます。%d歳です。」\n",name, name, age) } method aisatsu() { print "俺「おはよう!」" if (flag == 0) { printf ("%s「あ、おはよう。」\n",name) flag = 1 } else { printf("%s「あれー? さっきもあいさつしたよね?」\n",name) } } } class tsundere : gal { property name property flag method aisatsu() { print "俺「や、やあ。おはよう!(苦手なんだよなぁ・・・この娘。)」" if (flag == 0) { printf("%s「な、なんなの? 気安く話しかけないでちょうだい。」\n",name) flag = 1 } else { printf("%s「何度もしつこいのよ。あっち行ってくれる?」\n",name) } } } BEGIN { yumiko = gal.new("由美子", 16) mina = gal.new("美奈", 14) futaba = tsundere.new("双葉",17) yumiko.jiko_shokai() mina.jiko_shokai() futaba.jiko_shokai() yumiko.aisatsu() mina.aisatsu() yumiko.aisatsu() mina.aisatsu() futaba.aisatsu() futaba.aisatsu() yumiko.delete mina.delete futaba.delete } 実行結果は以下のようになります。 由美子「由美子といいます。16歳です。」 美奈「美奈といいます。14歳です。」 双葉「双葉といいます。17歳です。」 俺「おはよう!」 由美子「あ、おはよう。」 俺「おはよう!」 美奈「あ、おはよう。」 俺「おはよう!」 由美子「あれー? さっきもあいさつしたよね?」 俺「おはよう!」 美奈「あれー? さっきもあいさつしたよね?」 俺「や、やあ。おはよう!(苦手なんだよなぁ・・・この娘。)」 双葉「な、なんなの? 気安く話しかけないでちょうだい。」 俺「や、やあ。おはよう!(苦手なんだよなぁ・・・この娘。)」 双葉「何度もしつこいのよ。あっち行ってくれる?」 tsundere クラスの宣言が class tsundere : gal と書かれていますが、これは tsundere クラスが gal クラスを継承していることを示しています。簡単に言うと、tsundere クラスは基本的には gal クラスと同じものになっているということです。事実、由美子・美奈・双葉の自己紹介は名前と年齢が入れ替わるだけで全て同じ形式になっていますね。これはgal クラスの jiko_shokai() メソッドが実行されているからです。 でも、tsundere クラスのオブジェクトの双葉は gal クラスのオブジェクトの由美子や美奈とはあいさつの仕方が違いますね。それは、tsundere クラスで改めて aisatsu() というメソッドを定義し直しているからです。つまり、スーパークラスの性質はすべてサブクラスに受け継がれますので、サブクラスではスーパークラスとの違いを定義するだけで済むのです。このように、スーパークラスで定義されたメソッドをサブクラスで定義しなおし、動作を上書きすることをオーバーライド (override)と言います。 ==関連項目== *[[AWK]] *[[オブジェクト指向]] ==参考リンク== * [http://awk.info/?doc/dsl/awkplusplus.html Awk.Info - AWK++] * [http://code.google.com/p/lawker/source/browse/fridge/lib/bash/awk%2B%2B/#awk%2B%2B%2Fversion21%253Fstate%253Dclosed lawker - AWK++] * [http://gauc.no-ip.org/awk-users-jp/ AWK Users JP] * [http://www.gnu.org/software/gawk/manual/html_node/?C=S&O=A The GNU Awk User's Guide] {{stub|it}} [[Category:プログラミング言語]] [[Category:計算機科学]] {{NDC|007.64}} ottv7g6lgykolfqg5zikxarr6bnmreg 国民年金法第25条 0 16012 276081 70368 2025-06-27T17:28:46Z Tomzo 248 276081 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[国民年金法]] ==条文== (公課の禁止) ;第25条   :租税その他の公課は、給付として支給を受けた金銭を標準として、課することができない。ただし、[[老齢基礎年金]]及び[[付加年金]]については、この限りでない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[国民年金法]] |[[国民年金法#3|第3章 給付]]<br>[[国民年金法#3-1|第1節 通則]] |[[国民年金法第24条]]<br>(受給権の保護) |[[国民年金法第26条]]<br>(支給要件) }} {{stub|law}} [[category:国民年金法|25]] 9vgtdjp0mfsmuyggisck4w9wk6pfbn8 マンション標準管理規約(単棟型)第9条 0 16146 276098 217415 2025-06-27T23:54:13Z Tomzo 248 276098 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタールマンション標準管理規約(単棟型)]] ==条文== (共有) ;第9条 :対象物件のうち敷地及び共用部分等は、区分所有者の共有とする。 ==コメント== :なし ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[マンション標準管理規約(単棟型)]] |[[マンション標準管理規約(単棟型)#3|第3章 敷地及び共用部分等の共有]] |[[マンション標準管理規約(単棟型)第8条]]<br>(共用部分の範囲) |[[マンション標準管理規約(単棟型)第10条]]<br>(共有持分) }} {{stub|law}} [[カテゴリ:マンション|09]] o3pbjcvhhf43q0npfdpamiuutacopua Haskell/Polymorphism 0 16204 276128 224914 2025-06-28T00:57:25Z Tomzo 248 /* See also */ 276128 wikitext text/x-wiki ;訳註 :このウィキブックスのページでは、Haskellにおけるポリモーフィズムについて説明されています。ポリモーフィズムは、プログラミング言語において同じコードを複数の型に対して再利用するための技術です。 :Haskellでは、ポリモーフィックな関数を定義する方法がいくつかあります。ジェネリック関数は、任意の型に対して機能する関数であり、型変数を使用して宣言されます。また、型クラスは、特定の操作をサポートする型のグループを定義する方法です。 :このページでは、ポリモーフィズムの概念を詳しく説明し、Haskellでのポリモーフィズムの実装について説明しています。さらに、Haskellの型クラスシステムについても解説しています。 == Parametric Polymorphism (パラメータ多相型) == Section goal = short, enables reader to read code (ParseP) with &forall; and use libraries (ST) without horror. Question [[Talk:Haskell/The_Curry-Howard_isomorphism#Polymorphic types]] would be solved by this section. Link to the following paper: Luca Cardelli: [http://lucacardelli.name/Papers/OnUnderstanding.A4.pdf On Understanding Types, Data Abstraction, and Polymorphism]. ---- セクションの目標 = 短く、読者がコード(ParseP)を∀で読み、ライブラリ(ST)を恐怖なく使うことができるようにする。質問 https://en.wikibooks.org/wiki/Talk:Haskell/The_Curry%E2%80%93Howard_isomorphism#Polymorphic_types は、このセクションで解決されるでしょう。 以下の論文にリンクしています。Luca Cardelli: [http://lucacardelli.name/Papers/OnUnderstanding.A4.pdf 型、データ抽象化、ポリモーフィズムの理解について (On Understanding Types, Data Abstraction, and Polymorphism)]. ;訳註 :この論文は、1985年に発表された計算機サイエンスに関する論文であり、Luca CardelliとPeter Wegnerによって書かれました。この論文では、プログラミング言語における型の概念を理解し、型理論の最近の研究を反映した型付き多相プログラミング言語のモデルを提示し、実用的なプログラミング言語の設計に最近の研究がどのように関連しているかを調べています。 :また、オブジェクト指向言語が型、データ抽象、多様性の概念の相互作用を探求するための枠組みと動機を提供しているため、型をデータ抽象に拡張し、型継承が重要な多様性の形態であることを踏まえて、これらの相互作用を探求するためのλ-計算ベースのモデルを開発しています。 :この論文では、非型の世界から単相型、そして多相型システムへの言語の進化、多重定義、強制、サブタイプ、パラメータ化などの多様性のメカニズムが調べられ、型理論に基づく多様性の統一的なフレームワークが提供されています。 :この論文では、拡張型λ-計算がプログラミング言語として使用され、様々な例を使って説明されています。また、この論文では、Funという名前の新しいプログラミング言語を提案しており、Funは強力で表現力豊かな型付きオブジェクト指向言語の設計のための基盤として役立つことができます。 === <code>forall a</code> === ご存知の読者もいるかとは思うが、'''polymorphic''' (ポリモーフィック、多相型) 関数とは、多くの異なる型に対して作用する関数である。例えば、length関数 <syntaxhighlight lang="haskell"> length :: [a] -> Int </syntaxhighlight> はどの長さのリストに対してもリストの長さを計算することができ、また文字列<code>String = [Char]</code>や整数列<code>[Int]</code>など、どのようなリストに対しても適用できる。length関数の定義にある'''型変数''' <code>a</code> はどのようなelement typeでも指定できることを表している。 他の例を挙げる。 <syntaxhighlight lang="haskell"> fst :: (a, b) -> a snd :: (a, b) -> b map :: (a -> b) -> [a] -> [b] </syntaxhighlight> これらは任意の型からなるペアから値を取り出す関数と、型aから型bへの関数を型aのリストへマップする関数である。 <code>Int</code>や<code>String</code>のように大文字から始める具象型と異なり、型変数は必ず小文字から始めて記述する。処理系は大文字か小文字かによって具象型と型変数を区別する。型変数であることを特に明示したければ、forall<ref>forall は Haskell 98 standard には含まれていないのだが、言語拡張<code>ScopedTypeVariables</code>, <code>Rank2Types</code> or <code>RankNTypes</code>のいずれにも含まれている。将来のHaskell標準にもこれらのうちどれかが対応するだろう。</ref>をもちいる。 <syntaxhighlight lang="haskell"> length :: forall a. [a] -> Int </syntaxhighlight> この関数シグネチャを日本語に書き下せば、「すべての型 <code>a</code>に対して(for all type <code>a</code>)、<code>length</code>関数は, 型<code>a</code>の元をもつリストを引数にとり、整数を返す。」となる。 前の表記はforallを省略したものとみなせる。 このような、forallのような変数を修飾してすべてのものをさすようにするキーワードを全称量化子と呼ぶ。数学の述語論理の記号&forall;(forall と読む)<ref>拡張<code>UnicodeSyntax</code>を利用すれば、forallキーワードの代わりにこの記号を使用できる。</ref>と同じものである。 === Polymorphism 高階型 === <code>forall</code>キーワードを導入したことによって、'''Polymorphic な引数'''をとる関数を定義できる。 <syntaxhighlight lang="haskell"> foo :: (forall a. a -> a) -> (Char,Bool) foo f = (f 'c', f True) </syntaxhighlight> ここで、<code>f</code> は、任意の型を入力できる多相型関数である。特にこの例では、<code>f</code> が文字型定数 <code>'c'</code> および、ブーリアン型定数 <code>True</code> に対して適用でき、同じ型の結果を返す性質を利用している。 forall キーワードが導入されていないHaskell98の環境では、このような関数は定義できない。 似たようなシグネチャをもつ関数bar <syntaxhighlight lang="haskell"> bar :: (a -> a) -> (Char, Bool) </syntaxhighlight> つまり <syntaxhighlight lang="haskell"> bar :: forall a. ((a -> a) -> (Char, Bool)) </syntaxhighlight> の定義は、foo と同じではない。この関数 <code>bar</code> は「ある特定の型に対して、それと同じ型を返すような関数ならば、どのような関数fでも(例えば abs :: Num a => a -> a などでも) 入力する」ことを表しており、関数 foo の表す「どのような型でも受け取って同じ型を返すような関数」(たとえば id :: a -> a)ならば入力する、とはまったく異なっている。 <code>bar</code>関数のような単純な多相型関数の型を'''1階型''' (rank-1 type) と呼ぶ。また、<code>foo</code>の型は'''2階型'''に属する。さらに、(n-1)階型の引数を1つ以上とる関数を'''n階型'''と呼ぶ。 一般の高階型のシステムは'''[[w:System F|System F]]'''によって理論的に解析できる。System F は second-order lambda calculus としても知られる。forall の意味と、(foo と bar のように) 置かれる場所の違いによる差異についてより深く理解するために、詳細を[[#System F|System F]]のセクションで解説する(予定)。 Haskell98 は、System F よりも制約条件の強い [[w:Hindley-Milner|Hindley-Milner]] の型システムに基づいており、<code>forall</code>を使った2階型や、高階型をサポートしていない。これらの制約を外し、System F の強力なシステムを利用するためには、<code>RankNTypes</code><ref>もちろん、2階型だけが必要なら<code>Rank2Types</code>で構わない。</ref>拡張を使う。 Haskell98標準で高階型をサポートしない理由は、System F の型推論は決定不能であり、プログラマがすべての型シグネチャを書く必要があったからである。このことから、初期のHaskellでは高階型が取り扱えない代わりに完全な型推論が可能な Hindley-Milner の型システムを採用したのである。しかし、研究の進歩により、現在のHaskell処理系では型シグネチャを書く負担が軽減され、高階型の関数をつかったプログラミングも実用的なレベルにある。 === <code>runST</code> === Haskellで実用的なプログラムを書く人にとっては、[http://www.haskell.org/haskellwiki/Monad/ST ST monad]は実際に使う型としては初めてのランク-2型であったといえるだろう。この型は、IO monadと同じように、変更可能な参照と変更可能な配列を与える。 <syntaxhighlight lang="haskell"> newSTRef :: a -> ST s (STRef s a) readSTRef :: STRef s a -> ST s a writeSTRef :: STRef s a -> a -> ST s () </syntaxhighlight> 型変数 <code>s</code> はread/writeで変更される状態を表現している。しかし、IOとは異なり、このステートフルな計算を純粋なコードの中で行うことができる。特に、この関数は <syntaxhighlight lang="haskell"> runST :: (forall s. ST s a) -> a </syntaxhighlight> 初期状態を設定し、計算を実行し、状態を捨てて計算結果を返す。ご覧のように、これにはランク-2型が使われている。 何故だろうか? ポイントは、変更可能な参照は一つのrunSTに対してローカルであるべきということだ。具体的には、 <syntaxhighlight lang="haskell"> v = runST (newSTRef "abc") foo = runST (readVar v) </syntaxhighlight> これは間違っている。なぜなら、一つ目の<code>runST</code>のコンテキスト内で作成した変更可能な参照を、二番目の<code>runST</code>で再び使おうとしているからだ。言い換えれば、<code>v</code>の場合、<code>(forall s. ST s a) -> a</code>の結果の型<code>a</code>は<code>STRef s String</code>でないかもしれない。しかし、ランク-2型はまさにそれを保証する!何故なら、引数の型<code>(forall s. ST s a)</code>の<code>s</code>は多相的でなければならず、全ての<code>s</code>に対して、同じ型<code>a</code>を返さなければならない。結果の型<code>a</code>は<code>s</code>に依存することは出来ないのだ。従って、この望ましくないコード片は上記の型エラーを含んでおり、コンパイラはそれを拒否する。 STモナドのオリジナルの論文では、より詳細な解説を見つけることが出来る。 [http://www.dcs.gla.ac.uk/fp/papers/lazy-functional-state-threads.ps.Z Lazy functional state threads]<ref>{{cite paper|author=John Launchbury|coauthor=Simon Peyton Jones|title=Lazy functional state threads|date=1994-??-??|pages=24-35|publisher=ACM Press"|url=http://www.dcs.gla.ac.uk/fp/papers/lazy-functional-state-threads.ps.Z}}</ref> === Impredicativity === * ''predicative'' = type variables instantiated to ''monotypes''. ''impredicative'' = also ''polytypes''. Example: <code>length [id :: forall a . a -> a]</code> or <code>Just (id :: forall a. a -> a)</code>. Subtly different from higher-rank. * relation of polymorphic types by their generality, i.e. `isInstanceOf`. * [http://thread.gmane.org/gmane.comp.lang.haskell.cafe/40508/focus=40610 haskell-cafe: RankNTypes short explanation.] ---- * ''predicative'' = 型変数が ''単一型'' にインスタンス化されることを意味する。 ''impredicative'' = ''多相型'' でもある。例: <code>length [id :: forall a. a -> a]</code> または <code>Just (id :: forall a. a -> a)</code>。 高階ランクと微妙に異なる。 * 多相型の関係性は、それらの一般性によって定義される。つまり、 <code>isInstanceOf</code>。 * [http://thread.gmane.org/gmane.comp.lang.haskell.cafe/40508/focus=40610 haskell-cafe: RankNTypes short explanation.] == System F == Section goal = a little bit lambda calculus foundation to prevent brain damage from implicit type parameter passing. * System F = Basis for all this &forall;-stuff. * Explicit type applications i.e. <code>map Int (+1) [1,2,3]</code>. &forall; similar to the function arrow ->. * Terms depend on types. Big &Lambda; for type arguments, small &lambda; for value arguments. ---- セクションのゴール = 暗黙的な型パラメーターの渡し方による脳ダメージを防ぐために、少しラムダ計算の基礎を学びます。 * System F = すべての ∀-ものの基盤。 * 明示的な型適用、つまり <code>map Int (+1) [1,2,3]</code>。 ∀は関数の矢印 -> に似ています。 項は型に依存します。型引数には大きな Λ、値引数には小さな λ を使用します。 == Examples == Section goal = enable reader to judge whether to use data structures with &forall; in his <u>own</u> code. * Church numerals, Encoding of arbitrary recursive types (positivity conditions): <code>&forall x. (F x -> x) -> x</code> * Continuations, Pattern-matching: <code>maybe</code>, <code>either</code> and <code>foldr</code> I.e. &forall; can be put to good use for implementing data types in Haskell. ---- セクションの目的 = 読者が自分自身のコードで∀を使用するかどうかを判断できるようにする。 * チャーチ数、任意の再帰型のエンコーディング(陽性条件): <code>&forall x. (F x -> x) -> x</code> * 継続、パターンマッチング: <code>maybe</code>、<code>either</code>、<code>foldr</code> つまり、∀は、Haskellでデータ型を実装するために有用に利用できます。 == Other forms of Polymorphism( ポリモフィズムのその他の形態) == Section goal = contrast polymorphism in OOP and stuff. how type classes fit in. * ''ad-hoc polymorphism'' = different behavior depending on type s. => Haskell type classes. * ''parametric polymorphism'' = ignorant of the type actually used. => &forall; * ''subtyping'' ---- セクションの目標 = OOPにおける多態性とそれに関連するものの比較。型クラスの位置づけについて。 * ''ad-hoc polymorphism'' = 型に応じて異なる振る舞いをすること。 => Haskellの型クラス。 * ''parametric polymorphism'' = 実際に使用される型に無知。 => ∀ * ''subtyping'' == Free Theorems(自由定理) == Secion goal = enable reader to come up with free theorems. no need to prove them, intuition is enough. * free theorems for parametric polymorphism. ---- セクションの目標 = 読者が自由定理を考えることができるようにすること。証明するな感じるんだ。 * パラメトリック多相性の自由定理について == 脚註 == <references/> == See also == * Luca Cardelli. [http://lucacardelli.name/Papers/OnUnderstanding.A4.pdf On Understanding Types, Data Abstraction, and Polymorphism]. {{stub|it}} [[category:Haskell]] [[en:Haskell/Polymorphism]] 5qxjm9tiryg5clilt3e0r4p9mqc97po Haskell/Arrows 0 16221 276127 159894 2025-06-28T00:56:20Z Tomzo 248 /* Monads and arrows */ 276127 wikitext text/x-wiki {{Haskell minitoc|chapter=Advanced Haskell}} == Introduction == Arrow は Monads の一般化だと考えることができる。全てのMonadはArrowに変換することができるが、ArrowはMonadに変換できない場合がある。Arrow型を導入する目的はMonadを使う目的と同じであり、ライブラリ向けに標準的な型を用意することである。しかし、Arrow型はMonadより広範囲の概念をサポートする。Arrow型では、部分的に静的な計算(出力の一部が入力に依存しない計算)や、複数の引数を取る計算を表すことができる。Monadで上手くいくならMonadだけを使えばよいのだが、Monadが使えそうだが使えない対象に対しては、Arrowを使うべきかもしれない。 == <code>proc</code>とarrowの根 == まずArrowを使った記法に馴れることから始めよう。ここでは、簡単のため、最もシンプルな関数を表すArrowと、小さなサンプルプログラムを書くことにする。 それではテキストエディタを立ち上げてHaskellファイルを書いてみよう。ファイル名は、toyArrows.hsとでもしておく。 <syntaxhighlight lang = "haskell"> {-# LANGUAGE Arrows #-} import Control.Arrow (returnA) idA :: a -> a idA = proc a -> returnA -< a plusOne :: Int -> Int plusOne = proc a -> returnA -< (a+1) </syntaxhighlight> これがあなたの定義したはじめてのArrowだ。1番目の例は、恒等関数をArrowで表現したものであり、2番目の例は、もう少し意味のあるArrowで、入力に1を加えて出力する計算を表現するArrowである。これを -XArrows のオプションをつけてGHCiで読み込んで、何が起こるか見てみよう。 <pre> % ghci -XArrows toyArrows.hs ___ ___ _ / _ \ /\ /\/ __(_) / /_\// /_/ / / | | GHC Interactive, version 6.4.1, for Haskell 98. / /_\\/ __ / /___| | http://www.haskell.org/ghc/ \____/\/ /_/\____/|_| Type :? for help. Loading package base-1.0 ... linking ... done. Compiling Main ( toyArrows.hs, interpreted ) Ok, modules loaded: Main. *Main> idA 3 3 *Main> idA "foo" "foo" *Main> plusOne 3 4 *Main> plusOne 100 101 </pre> ちゃんと動きました。今回出てきた記号は3つある。 * キーワード <code>proc</code> * Arrowの根 <code>-<</code> * インポートした関数 <code>returnA</code> さて、1を足すことができるようになったので、これから2倍難しいことをやってみよう。2を足すArrowを定義する。 <syntaxhighlight lang = "haskell"> plusOne = proc a -> returnA -< (a+1) plusTwo = proc a -> plusOne -< (a+1) </syntaxhighlight> 簡単な方法は、上の例のように(a+1)を<code>plusOne</code>Arrowに入力することである。 <code>plusOne</code>の定義と<code>plusTwo</code>の定義がにていることに注目して欲しい。同じパターン proc FOO -> SOME_ARROW -< (SOMETHING_WITH_FOO) が使われている。 {{Exercises|1= # <code>plusOne</code> はArrowであるから上記のパターンによれば <code>returnA</code> もArrowに違いない。では君は <code>returnA</code> は何をしていると思うだろうか? }} == <code>do</code> 記法 == さて、上の<code>plusTwo</code>の定義を見て読者はがっかりしたのではないか。なぜ、<code>plusOne</code>を2回実行する定義になっていないのかと。ここでは、<code>do</code>記法を導入して、そのような定義を行ってみる。 <syntaxhighlight lang = "haskell"> plusTwoBis = proc a -> do b <- plusOne -< a plusOne -< b </syntaxhighlight> GHCiで実行する。 <pre> Prelude> :r Compiling Main ( toyArrows.hs, interpreted ) Ok, modules loaded: Main. *Main> plusTwoBis 5 7 </pre> この記法で、さらに長いArrowの列を定義することができる。 <syntaxhighlight lang = "haskell"> plusFive = proc a -> do b <- plusOne -< a c <- plusOne -< b d <- plusOne -< c e <- plusOne -< d plusOne -< e </syntaxhighlight> == Monads and arrows == :''FIXME: I'm no longer sure, but I believe the intention here was to show what the difference is having this proc notation instead to just a regular chain of dos'' <!-- ----------- --> {{stub|it}} {{Haskell navigation|chapter=Advanced Haskell}} {{Auto category}} 3wp9y0nr3swro49iy10xuva89qie5ti 労働者災害補償保険法第12条の6 0 16628 276252 68286 2025-06-28T08:21:05Z Tomzo 248 276252 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[コンメンタール労働]]>[[労働者災害補償保険法]] ==条文== 【保険給付に対する非課税】 ;第12条の6   :租税その他の公課は、保険給付として支給を受けた金品を標準として課することはできない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働者災害補償保険法]] |[[労働者災害補償保険法#3|第3章 保険給付]]<br> [[労働者災害補償保険法#3-1|第1節 通則]]<br> |[[労働者災害補償保険法第12条の5]]<br>【保険給付を受ける権利とその処分の可否】 |[[労働者災害補償保険法第12条の7]]<br>【保険給付に関する届出義務】 }} {{stub|law}} [[category:労働者災害補償保険法|12の6]] b35oljgjkuvj9wx3i7w3wibx9a0c35a GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル 0 16920 276123 267857 2025-06-28T00:53:36Z Tomzo 248 276123 wikitext text/x-wiki <small>{{Pathnav|メインページ|工学|情報技術|プログラミング|GNU Octave}}</small> ---- {{Wikipedia|GNU Octave|GNU Octave}} {{Stub|it}} このマニュアルは,GNU Octaveの新機能や非互換性あるいはバグ報告のしかただけでなく,実行,インストールおよび移植する方法について記述しています。これは,GNU Octaveのバージョン2.1.xに対応しています。 [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/まえがき|まえがき]]<br/> 1. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/Octaveの簡単な紹介|Octaveの簡単な紹介]]<br/> 2. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/始めましょう|始めましょう]]<br/> 3. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/データ型|データ型]]<br/> 4. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/数値データ型|数値データ型]]<br/> 5. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/文字列|文字列]]<br/> 6. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/データ構造体|データ構造体]]<br/> 7. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/コンテナ|コンテナ]]<br/> 8. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/I/Oストリーム|I/Oストリーム]]<br/> 9. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/変数|変数]]<br/> 10. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/式|式]]<br/> 11. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/評価|評価]]<br/> 12. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/ステートメント|ステートメント]]<br/> 13. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/関数とスクリプトファイル|関数とスクリプトファイル]]<br/> 14. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/エラー処理|エラー処理]]<br/> 15. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/デバッグ|デバッグ]]<br/> 16. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/入力と出力|入力と出力]]<br/> 17. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/プロット|プロット]]<br/> 18. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/行列の操作|行列の操作]]<br/> 19. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/算術演算|算術演算]]<br/> 20. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/線形代数|線形代数]]<br/> 21. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/非線形方程式|非線形方程式]] Nonlinear Equations<br/> 22. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/数値積分|数値積分]] Quadrature<br/> 23. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/微分方程式|微分方程式]] Differential Equations<br/> 24. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/最適化|最適化]]<br/> 25. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/統計|統計]]<br/> 26. 金融関数 Financial Functions<br/> 27. 集合 Sets<br/> 28. 多項式処理 Polynomial Manipulations<br/> 29. 制御理論 Control Theory<br/> 30. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/デジタル信号処理|デジタル信号処理]] Signal Processing<br/> 31. 画像処理 Image Processing<br/> 32. 音声処理 Audio Processing<br/> 33. 四元数 Quaternions<br/> 34. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/システムユーティリティ|システムユーティリティ]]<br/> A. ティップスとスタンダード Tips and Standards <br/> B. Known Causes of Trouble Octaveのインストールにトラブルがあるなら<br/> C. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/Octaveのインストールと設定|Octaveのインストールと設定]]<br/> D. オクターブでのEmacsサポート Emacs Octave Support<br/> E. 文法 Grammar <br/> F. [[GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/GNU GENERAL PUBLIC LICENSE|GNU GENERAL PUBLIC LICENSE]]<br/> 概念の索引 Concept Index An item for each concept.<br/> 変数の索引 Variable Index An item for each documented variable.<br/> 関数の索引 Function Index An item for each documented function.<br/> 演算子の索引 Operator Index An item for each documented operator.<br/> == 下位階層のページ == <div style="max-height: 24rem; overflow-y: scroll;"> {{特別:前方一致ページ一覧/{{PAGENAME}}/|hideredirects=yes|stripprefix=yes}} </div> ---- <small> Copyright (C) 1996,1997 John W. Eaton.<br/> Copyright (C) 2005-2007 [http://www.obihiro.ac.jp/~suzukim/masuda/octave/octave_ja.html MASUDA, Yutaka] (日本語訳)<br/> Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual provided the copyright notice and this permission notice are preserved on all copies. Permission is granted to copy and distribute modified versions of this manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice identical to this one. Permission is granted to copy and distribute translations of this manual into another language, under the above conditions for modified versions. </small> [[category:GNU Octave|2.1.x]] heizghpksj6m5n4amisjzcy6r3i5gim GNU Octave 2.1.x 日本語マニュアル/I/Oストリーム 0 16961 276125 275963 2025-06-28T00:54:57Z Tomzo 248 276125 wikitext text/x-wiki = 8 I/Oストリーム = ==== isstream (x) ====                                                            [Built-in Function] もしx がストリームオブジェクトならば真値を,そうでなければ偽値を返します。 {{stub|it}} {{substub}} [[Category:GNU Octave|2.1.x にほんこまにゆある I O すとりいむ]] t9buvlvxjsn12tpbwwou8prk1uoabdh 介護保険法第121条 0 17117 276188 71032 2025-06-28T04:11:36Z Tomzo 248 276188 wikitext text/x-wiki ==条文== (国の負担) ;第121条   #国は、政令で定めるところにより、市町村に対し、介護給付及び予防給付に要する費用の額について、次の各号に掲げる費用の区分に応じ、当該各号に定める割合に相当する額を負担する。 ##介護給付(次号に掲げるものを除く。)及び予防給付(同号に掲げるものを除く。)に要する費用 ##:100分の20【20%】 ##介護給付(介護保険施設及び特定施設入居者生活介護に係るものに限る。)及び予防給付(介護予防特定施設入居者生活介護に係るものに限る。)に要する費用 ##:100分の15【15%】 #[[介護保険法第43条|第43条]]第3項、[[介護保険法第44条|第44条]]第6項、[[介護保険法第45条|第45条]]第6項、[[介護保険法第55条|第55条]]第3項、[[介護保険法第56条|第56条]]第6項又は[[介護保険法第57条|第57条]]第6項の規定に基づき条例を定めている市町村に対する前項の規定の適用については、同項に規定する介護給付及び予防給付に要する費用の額は、当該条例による措置が講ぜられないものとして、政令で定めるところにより算定した当該介護給付及び予防給付に要する費用の額に相当する額とする。 ==解説== ==参照条文== *[[介護保険法第123条]](都道府県の負担) ==判例== ---- {{前後 |[[介護保険法]] |[[介護保険法#8|第8章 費用等]]<br> [[介護保険法#8-1|第1節 費用の負担]]<br> |[[介護保険法第120条]]<br>(国の援助) |[[介護保険法第122条]]<br>(調整交付金等) }} {{stub|law}} [[category:介護保険法|121]] ikwsqlbe7tscq20iahl6f4l9wqdz8xi 介護保険法第123条 0 17119 276176 71037 2025-06-28T03:43:30Z Tomzo 248 276176 wikitext text/x-wiki ==条文== (都道府県の負担等) ;第123条   #都道府県は、政令で定めるところにより、市町村に対し、介護給付及び予防給付に要する費用の額について、次の各号に掲げる費用の区分に応じ、当該各号に定める割合に相当する額を負担する。 ##介護給付(次号に掲げるものを除く。)及び予防給付(同号に掲げるものを除く。)に要する費用 ##:100分の12.5【12.5%】 ##介護給付(介護保険施設及び特定施設入居者生活介護に係るものに限る。)及び予防給付(介護予防特定施設入居者生活介護に係るものに限る。)に要する費用 ##:100分の17.5【17.5%】 #[[介護保険法第121条|第121条]]第2項の規定は、前項に規定する介護給付及び予防給付に要する費用の額について準用する。 #都道府県は、政令で定めるところにより、市町村に対し、介護予防等事業に要する費用の額の100分の12.5【12.5%】に相当する額を交付する。 #都道府県は、政令で定めるところにより、市町村に対し、特定地域支援事業支援額の100分の25【25%】に相当する額を交付する。 ==解説== *介護保険法第121条(国の負担) ==参照条文== *[[介護保険法第128条]](都道府県の補助) ==判例== ---- {{前後 |[[介護保険法]] |[[介護保険法#8|第8章 費用等]]<br> [[介護保険法#8-1|第1節 費用の負担]]<br> |[[介護保険法第122条]]<br>(国の補助) |[[介護保険法第124条]]<br>(保険料) }} {{stub|law}} [[category:介護保険法|123]] f5c41kgussne653wbh6iyftgidy7pzm 276177 276176 2025-06-28T03:58:52Z Tomzo 248 276177 wikitext text/x-wiki ==条文== (都道府県の負担等) ;第123条   #都道府県は、政令で定めるところにより、市町村に対し、介護給付及び予防給付に要する費用の額について、次の各号に掲げる費用の区分に応じ、当該各号に定める割合に相当する額を負担する。 ##介護給付(次号に掲げるものを除く。)及び予防給付(同号に掲げるものを除く。)に要する費用 ##:100分の12.5【12.5%】 ##介護給付(介護保険施設及び特定施設入居者生活介護に係るものに限る。)及び予防給付(介護予防特定施設入居者生活介護に係るものに限る。)に要する費用 ##:100分の17.5【17.5%】 #[[介護保険法第121条|第121条]]第2項の規定は、前項に規定する介護給付及び予防給付に要する費用の額について準用する。 #都道府県は、政令で定めるところにより、市町村に対し、介護予防等事業に要する費用の額の100分の12.5【12.5%】に相当する額を交付する。 #都道府県は、政令で定めるところにより、市町村に対し、特定地域支援事業支援額の100分の25【25%】に相当する額を交付する。 ==解説== ==参照条文== *[[介護保険法第121条]](国の負担) *[[介護保険法第128条]](都道府県の補助) ==判例== ---- {{前後 |[[介護保険法]] |[[介護保険法#8|第8章 費用等]]<br> [[介護保険法#8-1|第1節 費用の負担]]<br> |[[介護保険法第122条]]<br>(国の補助) |[[介護保険法第124条]]<br>(保険料) }} {{stub|law}} [[category:介護保険法|123]] 6xfmsy5stuxz17yqfpflcex10bplnfk 276179 276177 2025-06-28T04:03:51Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276179 wikitext text/x-wiki ==条文== (都道府県の負担等) ;第123条   #都道府県は、政令で定めるところにより、市町村に対し、介護給付及び予防給付に要する費用の額について、次の各号に掲げる費用の区分に応じ、当該各号に定める割合に相当する額を負担する。 ##介護給付(次号に掲げるものを除く。)及び予防給付(同号に掲げるものを除く。)に要する費用 ##:100分の12.5【12.5%】 ##介護給付(介護保険施設及び特定施設入居者生活介護に係るものに限る。)及び予防給付(介護予防特定施設入居者生活介護に係るものに限る。)に要する費用 ##:100分の17.5【17.5%】 #[[介護保険法第121条|第121条]]第2項の規定は、前項に規定する介護給付及び予防給付に要する費用の額について準用する。 #都道府県は、政令で定めるところにより、市町村に対し、介護予防等事業に要する費用の額の100分の12.5【12.5%】に相当する額を交付する。 #都道府県は、政令で定めるところにより、市町村に対し、特定地域支援事業支援額の100分の25【25%】に相当する額を交付する。 ==解説== ==参照条文== *[[介護保険法第121条]](国の負担) *[[介護保険法第128条]](都道府県の補助) ==判例== ---- {{前後 |[[介護保険法]] |[[介護保険法#8|第8章 費用等]]<br> [[介護保険法#8-1|第1節 費用の負担]]<br> |[[介護保険法第122条の2]]<br>【介護予防・日常生活支援総合事業に要する費用の額についての調整交付金等】 |[[介護保険法第124条]]<br>(保険料) }} {{stub|law}} [[category:介護保険法|123]] 20mty0ewl956g30gzjzpw44bljgungo 介護保険法第128条 0 17121 276175 71036 2025-06-28T03:39:40Z Tomzo 248 276175 wikitext text/x-wiki ==条文== (都道府県の補助) ;第128条   :都道府県は、[[介護保険法第123条|第123条]]に規定するもののほか、介護保険事業に要する費用の一部を補助することができる。 ==解説== ==参照条文== *介護保険法第123条(都道府県の負担等) ==判例== ---- {{前後 |[[介護保険法]] |[[介護保険法#8|第8章 費用等]]<br> [[介護保険法#8-1|第1節 費用の負担]]<br> |[[介護保険法第127条]]<br>(国の補助) |[[介護保険法第129条]]<br>(保険料) }} {{stub|law}} [[category:介護保険法|128]] tmm1a5s8eni2jn5xm56y8jcq7eyxsp3 C言語/標準ライブラリ/stdlib.h 0 17419 276113 238846 2025-06-28T00:45:50Z Tomzo 248 276113 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}} <!-- ToDo: C11 で追加された * int at_quick_exit(void (*func)(void)); * _Noreturn void quick_exit(int status); つ記載。 (aligned_allocは完了) * Annex K の追加。 --> {{Nav}} ヘッダー <code><stdlib.h></code> では、一般的な実用性を持つ5つの型といくつかの関数を宣言し、いくつかのマクロを定義しています<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.22">{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n2596.pdf | title= N2596 working draft — December 11, 2020 ISO/IEC 9899:202x (E) | page=299, §7.22 ''General utilities <stdlib.h>'' | publisher = [http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/projects ISO/IEC JTC1/SC22/WG14]}}</ref>。 __TOC__ {|class="wikitable" |+ 一般ユーティリティの関数の一覧 ! !!形式!!機能 |- ! rowspan=5 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |数値変換関数 |- |[[#atof関数|double atof(const char *nptr);]]||文字列をdouble型に変換する。 |- |[[#atoi, atol及びatoll関数|int atoi(const char *nptr);<br>long int atol(const char *nptr);<br>long long int atoll(const char *nptr);]]||文字列をint型に変換する。<br>文字列をlong int型に変換する。<br>文字列をlong long int型に変換する。 |- |[[#strtod, strtof及びstrtold関数|double strtod(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr);<br>float strtof(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr);<br>long double strtold(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr);]]||文字列をdobule型に変換する。<br>文字列をfloat型に変換する。<br>文字列をlong double型に変換する。 |- |[[#strtol, strtoll, strtoul及びstrtoull関数|long int strtol(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr, int base);<br>long long int strtoll(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr, int base);<br>unsigned long int strtoul(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr, int base);<br>unsigned long long int strtoull(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr, int base);]]||文字列を指定した基数でlong int型に変換する。<br>文字列を指定した基数でlong long int型に変換する。<br>文字列を指定した基数でunsigned long int型に変換する。<br>文字列を指定した基数でunsigned long long int型に変換する。 |- ! rowspan=3 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |疑似乱数列生成関数 |- |[[#rand関数|int rand(void);]]||疑似乱数整数を計算する。 |- |[[#srand関数|void srand(unsigned int seed);]]||疑似乱数整数の種を与える。 |- ! rowspan=6 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |記憶域管理関数 |- |[[#aligned_alloc関数|void *aligned_alloc(size_t alignment, size_t size);]]||指定したアライメントでメモリを確保する<ref name="aligned_alloc-c11">ISO/IEC 9899:2011(C11)で追加されました。</ref>。 |- |[[#calloc関数|void *calloc(size_t nmemb, size_t size);]]||配列の領域を割り付ける。 |- |[[#free関数|void free(void *ptr);]]||オブジェクトの領域を解放する。 |- |[[#malloc関数|void *malloc(size_t size);]]||オブジェクトの領域を割り付ける。 |- |[[#realloc関数|void *realloc(void *ptr, size_t size);]]||古いオブジェクトの領域を解放し、新しいオブジェクトへのポインタを返す。 |- ! rowspan=7 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |環境に関連する関数 |- |[[#abort関数|_Noreturn void abort(void);]]||異常プログラム終了を引き起こす。 |- |[[#atexit関数|int atexit(void (*func)(void));]]||プログラム正常終了時に呼び出される関数を登録する。 |- |[[#exit関数|_Noreturn void exit(int status);]]||正常プログラム終了を引き起こす。 |- |[[#_Exit関数|_Noreturn void _Exit(int status);]]||正常プログラム終了を引き起こし、制御をホスト環境に戻す。 |- |[[#getenv関数|char *getenv(const char *name);]]||環境の並びの中で、一致する文字列を探索する。 |- |[[#system関数|int system(const char *string);]]||コマンドプロセッサで文字列を実行する。 |- ! rowspan=3 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |探索及び整列ユーティリティ |- |[[#bsearch関数|void *bsearch(const void *key, const void *base, size_t nmemb, size_t size, int (*compar)(const void *, const void *));]]||一致する要素を探索する。 |- |[[#qsort関数|void qsort(void *base, size_t nmemb, size_t size, int (*compar)(const void *, const void *));]]||配列を整列する。 |- ! rowspan=3 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |整数算術関数 |- |[[#abs, labs, 及びllabs関数|int abs(int j);<br>long int labs(long int j);<br>long long int llabs(long long int j);]]||整数jの絶対値を計算する。 |- |[[#div, ldiv 及びlldiv関数|div_t div(int numer, int denom);<br>ldiv_t ldiv(long int numer, long int demon);<br>lldiv_t lldiv(long long int numer, long long int denom);]]||商と剰余を計算する。 |- ! rowspan=4 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |多バイト文字・ワイド文字変換関数 |- |[[#mblen関数|int mblen(const char *s, size_t n);]]||バイト数を計算する。 |- |[[#mbtowc関数|int mbtowc(wchar_t * restrict pwc, char * restrict s, size_t n);]]||多バイト文字を対応するワイド文字に変換する。 |- |[[#wctomb関数|int wctomb(char *s, wchar_t wc);]]||ワイド文字を対応する多バイト文字に変換する。 |- ! rowspan=3 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |多バイト文字列・ワイド文字列変換関数 |- |[[#mbstowcs関数|size_t mbstowcs(wchar_t * restrict pwcs, const char * restrict s, size_t n);]]||多バイト文字の並びを対応するワイド文字の並びに変換する。 |- |[[#wcstombs関数|size_t wcstombs(char * restrict s, const wchar_t * restrict pwcs, size_t n);]]||ワイド文字の並びを多バイト文字の並びに変換する。 |- ! rowspan=2 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |ランタイム制約処理<sup>'''C11'''</sup> |- |colspan=2|<syntaxhighlight lang=c> constraint_handler_t set_constraint_handler_s(constraint_handler_t handler); void abort_handler_s(const char * restrict msg, void * restrict ptr, errno_t error); void ignore_handler_s(const char * restrict msg, void * restrict ptr, errno_t error); errno_t getenv_s(size_t * restrict len, char * restrict value, rsize_t maxsize, const char * restrict name); void *bsearch_s(const void *key, const void *base, rsize_t nmemb, rsize_t size, int (*compar)(const void *k, const void *y, void *context), void *context); errno_t qsort_s(void *base, rsize_t nmemb, rsize_t size, int (*compar)(const void *x, const void *y, void *context), void *context); errno_t wctomb_s(int *restrict status, char *restrict s, rsize_t smax, wchar_t wc); errno_t mbstowcs_s(size_t *restrict retval, wchar_t *restrict dst, rsize_t dstmax, const char * restrict src, rsize_t len); errno_t wcstombs_s(size_t * restrict retval, char * restrict dst, rsize_t dstmax, const wchar_t * restrict src, rsize_t len); </syntaxhighlight> |} == 型 == <ref>『JISX3010:2003』p.220「7.20 一般ユーティリティ<stdlib.h>」</ref> ; size_t : size_tは、sizeof演算子の結果の符号なし整数型とする。<ref name="共通の定義">『JISX3010:2003』p.183「7.17 共通の定義<stddef.h>」</ref> ; wchar_t : wchar_tは、処理系がサポートするロケールの中で最も大きな拡張文字集合のすべての要素に対して,区別可能なコードを表現できる値の範囲をもつ整数型<ref name="共通の定義"/> ; div_t : div関数が返す値の型で、構造体型である。 ; ldiv_t : ldiv関数が返す値の型で、構造体型である。 ; lldiv_t : lldiv関数が返す値の型で、構造体型である。 == マクロ == <ref>『JISX3010:2003』p.220「7.20 一般ユーティリティ<stdlib.h>」</ref> ; NULL : NULLは、処理系定義の空ポインタ定数に展開する。<ref name="共通の定義"/> ; EXIT_FAILURE ; EXIT_SUCCESS : 上の二つのマクロは、整数定数式に展開され、それぞれホスト環境に失敗状態または成功終了状態を返すために、exit関数の実引数として使用される。 ; RAND_MAX : 整数定数式に展開され、その値はrand関数が返す最大の値である。このマクロの最低値は32767以上である。 ; MB_CUR_MAX : 型size_tの正の整数式に展開され、その値はその時点のロケールの拡張文字集合における多バイト文字の最大バイト数である。この値が、MB_LEN_MAXを超えることはない。 == 数値変換関数 == <ref>『JISX3010:2003』p.221「7.20.1 数値変換関数」</ref> === atof関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.221「7.20.1.1 atof関数」</ref> ; 形式 : <syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> double atof(const char *nptr); </syntaxhighlight> ; 引数 : nptr 文字列 ; 返却値 : 変換された値。 ; 機能 :atof関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、double型の表現に変換する関数である。 :a関数は、エラーが発生したときの動作を除けば、 :<syntaxhighlight lang=c> strtod(nptr, (char **)NULL) </syntaxhighlight> :と等価である。 ; [https://paiza.io/projects/P_ksve1XbB_z1heeY8IuoA?language=c 例] : <syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int main(void) { double d = atof("3.14XYZ"); printf("dの値:%.2f\n", d); } </syntaxhighlight> ; 実行結果 :<syntaxhighlight lang=text> dの値:3.14 </syntaxhighlight> === atoi, atol及びatoll関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.221「7.20.1.2 atoi, atol及びatoll関数」</ref> ; 形式 : <syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int atoi(const char *nptr); long int atol(const char *nptr); long long int atoll(const char *nptr); </syntaxhighlight> ; 引数 :nptr 文字列 ; 返却値 :変換された値。 ; 機能 :atoi関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、int型の表現に変換する関数である。 :atol関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、long int型の表現に変換する関数である。 :atoll関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、long long int型の表現に変換する関数である。 :これらの関数は、エラーが発生したときの動作を除けば、 :<syntaxhighlight lang=c> (int)strtol(nptr, (char **)NULL, 10) strtol(nptr, (char **)NULL, 10) strtoll(nptr, (char **)NULL, 10) </syntaxhighlight> : とそれぞれ等価である。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int main(void) { int i; i=atoi("1234"); printf("iの値:%d\n", i); } </syntaxhighlight> === strtod, strtof及びstrtold関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.222「7.20.1.3 strtod, strtof及びstrtold関数」</ref> ; 形式 : <syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> double strtod(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr); float strtof(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr); long double strtold(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr); </syntaxhighlight> ; 引数 :nptr 入力文字列 :endptr 空ポインタ。又は、末尾の文字列へのポインタの格納先。 ; 返却値 :変換が可能ならば、変換した値。変換が不可能ならば0を返す。 :※正しい値が表現可能な値の範囲外である時、返却値の型と値の符号に従って、正または負のHUGE_VAL,HUGE_VALF,又はHUGE_VALLを返し、errnoにはマクロERANGEの値を格納する。結果がアンダーフローを起こす場合、返却値の型で最も小さな正規化された正の数以下の絶対値を持つ値を返し、errnoに値ERANGEを格納する(処理系定義)。 ; 機能 :strtod関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、double型の表現に変換する関数である。 :strtof関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、float型の表現に変換する関数である。 :strtold関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、long double型の表現に変換する関数である。 :これらの関数は、入力文字列を次の3つの部分に分割する。 : <syntaxhighlight lang=c> [空白類文字の並び][変換対象列][末尾の文字列] </syntaxhighlight> :空白類文字の並びは、isspace関数で規定される。 :変換対象列は、浮動小数点定数と同様の形式、又は無限大(INF及びINFINITY)若しくはNaNである。 :末尾の文字列は、認識の対象とならない文字の1文字以上の並びである。 :次に変換対象列の部分を浮動小数点数に変換し、その結果を返す。 :endptrが空ポインタでなければ、末尾の文字列へのポインタをendptrが指すオブジェクトに格納する。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int main(void) { double d; char *endptr; d=strtod("3.14This is double.", &endptr); printf("dの値:%.2f\n", d); printf("endptrの値:%s\n", endptr); } </syntaxhighlight> === strtol, strtoll, strtoul及びstrtoull関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.223「7.20.1.4 strtol, strtoll, strtoul及びstrtoull関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> long int strtol(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr, int base); long long int strtoll(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr, int base); unsigned long int strtoul(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr, int base); unsigned long long int strtoull(const char * restrict nptr, char ** restrict endptr, int base); </syntaxhighlight> ; 引数 :nptr 入力文字列 :endptr 空ポインタ。又は、末尾の文字列へのポインタの格納先。 :base 基数 ; 返却値 :変換が可能ならば、変換した値。変換が不可能ならば0を返す。 :※正しい値が表現可能な値の範囲外である時、返却値の型及び値の符号に従って、LONG_MIN,LONG_MAX,LLONG_MIN,LLONG_MAX,ULONG_MAX又はULLONG_MAXを返し、errnoにはマクロERANGEを格納する。 ; 機能 :strtol関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、baseで指定した基数で、long int型の表現に変換する。 :strtoll関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、baseで指定した基数で、long long int型の表現に変換する。 :strtoul関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、baseで指定した基数で、unsigned long int型の表現に変換する。 :strtoull関数とは、nptrが指す文字列の最初の部分を、baseで指定した基数で、unsigned long long int型の表現に変換する。 :これらの関数は、入力文字列を次の3つの部分に分割する。 : <syntaxhighlight lang=c> [空白類文字の並び][変換対象列][末尾の文字列] </syntaxhighlight> :空白類文字の並びは、isspace関数で規定される。 :変換対象列は、baseの値で決まる基数によって表現される整数と同様の形式である。 :末尾の文字列は、認識の対象とならない文字の1文字以上の並びである。 :次に変換対象列の部分を整数に変換し、その結果を返す。 :endptrが空ポインタでなければ、末尾の文字列へのポインタをendptrが指すオブジェクトに格納する。 ; 例 : <syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int main(void) { long int l; char *endptr; l=strtol("1234This is long int.", &endptr, 0); printf("lの値:%ld\n", l); printf("endptrの値:%s\n", endptr); } </syntaxhighlight> == 疑似乱数列生成関数 == <ref>『JISX3010:2003』p.225「7.20.2 疑似乱数列生成関数」</ref> === rand関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.225「7.20.2.1 rand関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int rand(void); </syntaxhighlight> ; 引数 :なし ; 返却値 :疑似乱数整数 ; 機能 :rand関数とは、0以上RAND_MAX以下の範囲の疑似乱数整数列を計算する関数である。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <time.h> int main(void) { int i; srand((unsigned int)time(NULL)); i=rand(); printf("iの値:%d\n", i); } </syntaxhighlight> === srand関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.225「7.20.2.2 srand関数」</ref>。 ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> void srand(unsigned int seed); </syntaxhighlight> ; 引数 :seed 疑似乱数列の種 ; 返却値 :なし ; 機能 :srand関数とは、rand関数の呼び出しで返す新しい疑似乱数列の種として、seedを使用する関数である。 :srand関数を同じ種の値で呼んだ場合、rand関数は同じ疑似乱数列を生成する。 :rand関数をsrand関数の呼び出しより前に呼んだ場合、srandが最初に種の値を1として呼ばれた時と同じ列を生成する。 :srand関数は、他の疑似乱数列生成関数の呼び出しとのデータ競合を避けるために必要ではない。 :実装では、ライブラリ関数がsrand関数を呼び出していないかのように動作する。 :srand関数は値を返さない。 ; 例 {{See also|[[#rand関数]]}} ISO/IEC 9899:201x §7.22.2.2 The srand function ¶5 で<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-7.22.2.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title = N1570 Committee Draft — April 12, 2011 ISO/IEC 9899:201x | page=347, §7.22.2.2 ''The srand function'' | publisher = ISO/IEC}}</ref>、 The following functions define a portable implementation of '''rand''' and '''srand'''. としてとして以下のようなコードを示している(RAND_MAXは32767と仮定)。 :<syntaxhighlight lang=c> static unsigned long int next = 1; int rand(void) // RAND_MAX assumed to be 32767 { next = next * 1103515245 + 12345; return (unsigned int)(next / 65536) % 32768; } void srand(unsigned int seed) { next = seed; } </syntaxhighlight> == 記憶域管理関数 == <ref>『JISX3010:2003』p.226「7.20.3 記憶域管理関数」</ref> C言語では、calloc関数やmalloc関数を用いて、メモリ領域を占有できる。このような事を、メモリ領域の確保といい、また、ヒープ (heap) という。通常、下記のようにポインタの宣言の際に修飾として、calloc関数やmalloc関数を使用する。 使用が終わったら、free関数を使うことにより、(callocやmallocが)占有していたメモリを解放できる。 free関数を使わないでいると、メモリが占有されたままで残りつづける可能性があり、メモリ不足になる。このような、メモリの解放し忘れによるメモリ不足のことをメモリリークという。 aligned_allocもcallocもmallocも、メモリ領域の占有に成功した場合、返却値として、占有に成功したメモリ領域の先頭アドレスを返却する。占有に失敗した場合、空ポインタを返却する。 === aligned_alloc関数 === aligned_alloc関数は、ISO/IEC 9899:2011(C11)で追加されました<ref>{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title=ISO/IEC 9899:201x Committee Draft — April 12, 2011 N1570 | at=p.347, § 7.22.3.1 ''The aligned_alloc function''}}</ref>。 ; 形式 : <syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> void *aligned_alloc(size_t alignment, size_t size); </syntaxhighlight> ; 引数 : alignment アライメント値<ref>割り当てる型のアライメントは処理系によるので、を_Alignof()演算子で得た値を使うのが確実です。</ref> : size バイト数、引数 alignment の倍数である必要があります。 ; 返却値 : 割り付けられた領域の先頭へのポインタ。領域の割り付けができなかったときは、空ポインタ。 ; 機能 : aligned_alloc関数は、指定したアライメント alignment で size 個のメモリを確保します。 ; 例 : <syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <string.h> #include <stdlib.h> #include <limits.h> #include <errno.h> int main(void) { struct Point { long double x, y; }; struct Point *p; const int size = 10; if ((p = (struct Point *)aligned_alloc(_Alignof(struct Point), size)) == NULL) { puts(strerror(errno)); exit(EXIT_FAILURE); } printf("p = %p\n", p); for (int i = 0; i < size; i++) printf("%i: x = %Lf, y = %Lf\n", i, p[i].x, p[i].y); free(p); if ((p = (struct Point *)aligned_alloc(65536, ULONG_MAX)) == NULL) { puts(strerror(errno)); exit(EXIT_FAILURE); } printf("p = %p\n", p); for (int i = 0; i < size; i++) printf("%i: x = %Lf, y = %Lf\n", i, p[i].x, p[i].y); } </syntaxhighlight> ; 結果 : <syntaxhighlight lang=text> p = 0x800a09000 0: x = 0.000000, y = 0.000000 1: x = 0.000000, y = 0.000000 2: x = 0.000000, y = 0.000000 3: x = 0.000000, y = 0.000000 4: x = 0.000000, y = 0.000000 5: x = 0.000000, y = 0.000000 6: x = 0.000000, y = 0.000000 7: x = 0.000000, y = 0.000000 8: x = 0.000000, y = 0.000000 9: x = 0.000000, y = 0.000000 Cannot allocate memory </syntaxhighlight> === calloc関数 === calloc関数は、それぞれのサイズがsizeであり要素数nmembなオブジェクトの配列のための領域を割り当てます。領域はすべてのビットがゼロになるように初期化されます<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-7.22.3.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title = N1570 Committee Draft — April 12, 2011 ISO/IEC 9899:201x | page=347, §7.22.3.2 ''The calloc function'' | publisher = ISO/IEC}}</ref>。 ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> void *calloc(size_t nmemb, size_t size); </syntaxhighlight> ; 引数 :nmenb 個数 :size サイズ ; 返却値 :割り付けられた領域の先頭へのポインタ。領域の割り付けができなかったときは、空ポインタ。 ; 機能 :calloc関数とは、大きさがsizeであるオブジェクトのnmemb個の配列の領域を割り付ける関数である。 :その領域のすべてのビットは、0で初期化する。 ; [https://paiza.io/projects/dlss4DLoMD7aes9tCQHXGQ?language=c 例] :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int main(void) { const int nmemb = 10; int *p = (int *)calloc(nmemb, sizeof(int)); if (p == NULL) { printf("領域の割り付けができませんでした。\n"); exit(EXIT_FAILURE); } printf("pの値:"); for (int i = 0; i < nmemb; i++) printf("%d ", p[i]); free(p); } </syntaxhighlight> === free関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.226「7.20.3.2 free関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> void free(void *ptr); </syntaxhighlight> ; 引数 :ptr ; 返却値 :なし ; 機能 :free関数とは、ptrが指す領域を解放し、その後の割り付けに使用できるようにする関数である。 :ptrが空ポインタの場合、何もしない。 :それ以外の場合で、実引数がcalloc関数、malloc関数若しくはrealloc関数によって以前に返されたポインタと一致しないとき、又はその領域がfree若しくはreallocの呼び出しによって解放されているとき、その動作は未定義である。 ; 例 [[#calloc関数]]、[[#malloc関数]]、[[#realloc関数]]を参照せよ。 === malloc関数 === malloc関数は、sizeで指定されたサイズのオブジェクトのための領域を確保します。その値は不定です<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-7.22.3.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title = N1570 Committee Draft — April 12, 2011 ISO/IEC 9899:201x | page=348, §7.22.3.4 ''The malloc function'' | publisher = ISO/IEC}}</ref>。 ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> void *malloc(size_t size); </syntaxhighlight> ; 引数 :size サイズ ; 返却値 :割り付けられた領域の先頭へのポインタ。領域の割り付けができなかったときは、空ポインタ。 ; 機能 :malloc関数とは、大きさがsizeであるオブジェクトの領域を割り付ける関数である。 :割り付けられたオブジェクトの値は不定である。 ; [https://paiza.io/projects/Pn-sFmzHrggxBAZAXsR7ig?language=c 例] :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> // for malloc() and free() int main(void) { const size_t size = 10; int *p = (int *)malloc(sizeof(*p) * size); if (p == NULL) { printf("領域の割り付けができませんでした。\n"); exit(EXIT_FAILURE); } for (int i = 0; i < size; i++) p[i] = i; printf("pの値:"); for (int i = 0; i < size; i++) printf("%d ", p[i]); free(p); } </syntaxhighlight> === realloc関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.226「7.20.3.4 realloc関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> void *realloc(void *ptr, size_t size); </syntaxhighlight> ; 引数 :ptr :size ; 返却値 :新しいオブジェクトへのポインタを返す。新しいオブジェクトの割り付けができなかった場合、空ポインタを返す。 ; 機能 :realloc関数とは、ptrが指す古いオブジェクトを解放し、大きさがsizeである新しいオブジェクトへのポインタを返す関数である。 :新しいオブジェクトの内容は、新しいオブジェクトの大きさと古いオブジェクトの大きさのうち小さいほうの大きさまでの部分で、解放する前の古いオブジェクトの内容と同じである。 :古いオブジェクトの大きさを超えた部分の新しいオブジェクトのバイトの値は不定である。 :ptrが空ポインタの時、realloc関数は、指定された大きさでのmalloc関数と同じ動作をする。 :それ以外の場合で、ptrがcalloc関数、malloc関数若しくはrealloc関数によって以前に返されたポインタと一致しないとき、又はその領域がfree若しくはreallocの呼び出しによって解放されているとき、その動作は未定義である。 :新しいオブジェクトに対する記憶域の割り付けができなかった場合、古いオブジェクトは解放されずその値は変化しない。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int main(void) { int i, *p; int size=10; if((p=(int *)malloc(sizeof(int)*size))==NULL){ printf("領域の割り付けができませんでした。\n"); exit(EXIT_FAILURE); } for(i=0; i<size; ++i) p[i]=i; printf("\n最初のpの値:"); for(i=0; i<size; ++i) printf("%d ", p[i]); size=20; if((p=(int *)realloc(p, sizeof(int)*size))==NULL){ printf("領域の割り付けができませんでした。\n"); exit(EXIT_FAILURE); } for(i=10; i<size; ++i) p[i]=i; printf("\n次のpの値:"); for(i=0; i<size; ++i) printf("%d ", p[i]); free(p); } </syntaxhighlight> == 環境に関連する関数 == <ref>『JISX3010:2003』p.227「7.20.4 環境に関連する関数」</ref> === abort関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.227「7.20.4.1 abort関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> _Noreturn void abort(void); </syntaxhighlight> ; 引数 :なし ; 返却値 :呼び出し元に復帰しない ; 機能 :abort関数とは、異常プログラム終了を引き起こす関数である。 :ただし、シグナルSIGABRTが捕捉されていて、かつシグナル処理ルーチンが復帰しない場合を除く。 :以下の動作は処理系定義である。 :* 書き出されていないバッファリングされたデータを持つオープンしているストリームをフラッシュするかどうか :* オープンしているストリームをクローズするかどうか :* 一時ファイルを削除するかどうか : *例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int main(void) { abort(); } </syntaxhighlight> === atexit関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.227「7.20.4.2 atexit関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int atexit(void (*func)(void)); </syntaxhighlight> ; 引数 :func 関数 ; 返却値 :登録が成功したとき0、失敗したとき0以外の値。 ; 機能 :atexit関数とは、funcが指す関数を、プログラム正常終了時に実引数を持たずに呼び出される関数として登録する関数である。 :少なくとも32この関数の登録がサポートされる。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> void function(void); int main(void) { atexit(function); } void function(void) { printf("function関数が呼ばれました。\n"); } </syntaxhighlight> === exit関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.227「7.20.4.3 exit関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> _Noreturn void exit(int status); </syntaxhighlight> ; 引数 :status 状態 ; 返却値 :呼び出し元に復帰できない。 ; 機能 :exit関数とは、正常プログラム終了を引き起こす関数である。 :C11でexit()に [[C言語/中級者向けの話題#Noreturn関数指定子|_Noreturn関数指定子]]が追加されたので、JISCにあった「プログラムが2回以上exit関数の呼出しを行った場合,その動作は未定義とする」に相当する文書( ''Each function is called as many times as it was registered, and in the correct order with respect to other registered functions.'' )は削除されました<ref>『ISO/IEC 9899:2011』p.91「6.7.4 Function specifiers」</ref>。 :exit関数の動作は以下のとおりである。 #atexit関数で登録されたすべての関数を、登録の逆順で呼び出す。ただし、その関数より前に登録されている関数のうちで、その関数の登録時点で既に呼び出されているものに対しては、それらの呼び出しよりも後の呼び出しとなる。登録された関数の呼び出しの途中で、longjmp関数の呼び出し(登録された関数の呼び出しを終了させる。)がある場合、その動作は未定義である。 #書き出されていないバッファリングされたデータを持つすべてのオープンしているストリームをフラッシュし、全てのオープンしているストリームをクローズし、さらにtmpfile関数で生成したすべてのファイルを削除する。 #制御をホスト環境に戻す。statusの値が0又はEXIT_SUCCESSの場合、成功終了状態を処理系定義の形式で返す。statusの値がEXIT_FAILUREの場合、失敗終了状態を処理系定義の形式で返す。それ以外の場合、返される状態は処理系定義とする。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int main(void) { exit(EXIT_SUCCESS); } </syntaxhighlight> === _Exit関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.228「7.20.4.4 _Exit関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> _Noreturn void _Exit(int status); </syntaxhighlight> ; 引数 :status 状態 ; 返却値 :呼び出し元に復帰できない。 ; 機能 :_Exit関数とは、正常プログラム終了を引き起こし、制御をホスト環境に戻す。 :atexit関数で登録された関数及びsignal関数で登録されたシグナル処理ルーチンは呼び出さない。 :ホスト環境に返される状態は、exit関数と同じ方法で決定する。[[#exit関数]]を参照せよ。 :以下の動作は処理系定義である。 :*書き出されていないバッファリングされたデータを持つオープンしているストリームをフラッシュするかどうか :*オープンしているストリームをクローズするかどうか :*一時ファイルを削除するかどうか : ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int main(void) { _Exit(0); } </syntaxhighlight> === getenv関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.228「7.20.4.5 getenv関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> char *getenv(const char *name); </syntaxhighlight> ; 引数 :name 文字列 ; 返却値 :一致する並びの要素に結び付けられた文字列へのポインタ。指定されたnameが見つからないとき、空ポインタ。 ; 機能 :getenv関数とは、ホスト環境が提供する環境の並びの中で、nameが指す文字列と一致する文字列を探索する関数である。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int main(void) { char *os; os=getenv("OS"); printf("osの値:%s\n", os); } </syntaxhighlight> === system関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.228「7.20.4.6 system関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int system(const char *string); </syntaxhighlight> ; 引数 :string 空ポインタ、又はコマンド。 ; 返却値 :実引数が空ポインタの場合、コマンドプロセッサが使用可能である時に限り、0以外の値。 :実引数が空ポインタでなく、かつsystem関数から復帰するとき、処理系定義の値。 ; 機能 :stringが空ポインタのとき、system関数は、ホスト環境にコマンドプロセッサが存在するかどうか調べる。 :stringが空ポインタでないとき、system関数は、stringが指す文字列をコマンドプロセッサへ、その文字列を実行させるために渡す。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int main(void) { system("dir");//コマンドプロンプトを用いてファイルを一覧表示する。 } </syntaxhighlight> == 探索及び整列ユーティリティ == <ref>『JISX3010:2003』p.229「7.20.5 探索及び整列ユーティリティ」</ref> === bsearch関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.229「7.20.5.1 bsearch関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> void *bsearch(const void *key, const void *base, size_t nmemb, size_t size, int (*compar)(const void *, const void *)); </syntaxhighlight> ; 引数 :key オブジェクト :base 配列先頭の要素 :nmemb 配列の要素数 :size 配列の要素のサイズ :compar 比較関数 ; 返却値 :配列内の一致する要素へのポインタ。一致する要素がないとき、空ポインタ。等しい要素が二つある場合、いずれの要素と一致するかは未規定である。 ; 機能 :bsearch関数とは、先頭の要素をbaseが指す(要素数がnmemb個で各要素の大きさがsizeの)オブジェクトの配列内で、keyが指すオブジェクトに一致する要素を探索する関数である。 :comparが指す比較関数は、keyオブジェクトへのポインタを第一実引数とし、配列要素へのポインタを第二実引数として呼び出す。 :その関数は、以下の条件を満たす必要がある。 :*keyオブジェクトが配列要素より小さい場合、0より小さい整数を返す :*keyオブジェクトが配列要素と等しい場合、0と等しい整数を返す :*keyオブジェクトが配列要素より大きい場合、0より大きい整数を返す :配列は、keyオブジェクトと比較して、小さい要素だけの部分、等しい要素だけの部分及び大きい要素だけの部分から構成され、これら3つの部分が、この順序で存在しなければならない。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int compare(const int *a, const int *b); int main(void) { int key=11; int base[]={2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29}; int *ret; ret=bsearch(&key, base, sizeof(base)/sizeof(int), sizeof(int), (int (*)(const void *, const void *))compare); printf("%dはbase[%d]。", key, ret-base); } int compare(const int *a, const int *b) { return *a-*b; } </syntaxhighlight> === qsort関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.230「7.20.5.2 qsort関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> void qsort(void *base, size_t nmemb, size_t size, int (*compar)(const void *, const void *)); </syntaxhighlight> ; 引数 :base オブジェクト :nmemb 配列の要素数 :size 配列の要素のサイズ :comar 比較関数 ; 返却値 :なし ; 機能 :qsort関数とは、先頭の要素をbaseが指す(要素数がnmemb個で各要素の大きさがsizeの)オブジェクトの配列を整列する関数である。 :配列の内容を、comparが指す比較関数に従って昇順に整列する。 :比較関数は、比較されるオブジェクトを指す二つの実引数を持って呼び出す。 :その関数は、以下の条件を満たす必要がある。 :*最初の実引数が2番目の実引数より小さい場合、0より小さい整数を返す :*最初の実引数が2番目の実引数と等しい場合、0と等しい整数を返す :*最初の実引数が2番目の実引数より大きい場合、0より大きい整数を返す :二つの要素が等しいとき、整列された配列内でのそれらの順序は未規定である。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int compare(const int *a, const int *b); int main(void) { int base[]={3, 2, 7, 5, 13, 11, 19, 17, 29, 23}; int i; qsort(base, sizeof(base)/sizeof(int), sizeof(int), (int (*)(const void *, const void *))compare); printf("baseの値:"); for(i=0; i<sizeof(base)/sizeof(int); ++i) printf("%d ", base[i]); } int compare(const int *a, const int *b) { return *a-*b; } </syntaxhighlight> == 整数算術関数 == <ref>『JISX3010:2003』p.230「7.20.6 整数算術関数」</ref> === abs, labs, 及びllabs関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.230「7.20.6.1 abs, labs, 及びllabs関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int abs(int j); long int labs(long int j); long long int llabs(long long int j); </syntaxhighlight> ; 引数 :j 整数 ; 返却値 :絶対値。 ; 機能 :abs関数とは、整数jの絶対値を計算する関数である。 :labs関数とは、整数jの絶対値を計算する関数である。 :llabs関数とは、整数jの絶対値を計算する関数である。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int main(void) { int i; i=abs(-1234); printf("iの値:%d\n", i); } </syntaxhighlight> === div, ldiv 及びlldiv関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.230「7.20.6.2 div, ldiv, 及びlldiv関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> div_t div(int numer, int denom); ldiv_t ldiv(long int numer, long int demon); lldiv_t lldiv(long long int numer, long long int denom); </syntaxhighlight> ; 引数 :numer 割られる数 :denom 割る数 ; 返却値 :メンバのquotにnumer/denom(商)、remにnumer%denom(剰余)を含んだ構造体。 ; 機能 :div関数は、一回の呼び出しでnumer/denom(商)及びnumer%denom(剰余)の両方を計算する関数である。 :ldiv関数は、一回の呼び出しでnumer/denom(商)及びnumer%denom(剰余)の両方を計算する関数である。 :lldiv関数は、一回の呼び出しでnumer/denom(商)及びnumer%denom(剰余)の両方を計算する関数である。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> int main(void) { div_t dt; dt=div(10, 3); printf("10/3は%d。\n10%%3は%d。", dt.quot, dt.rem); } </syntaxhighlight> == 多バイト文字・ワイド文字変換関数 == <ref>『JISX3010:2003』p.231「7.20.7 多バイト文字・ワイド文字変換関数」</ref> 多バイト文字関数の動作は、その時点のロケールのLC_CTYPEカテゴリの影響を受ける。 === mblen関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.231「7.20.7.1 mblen関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int mblen(const char *s, size_t n); </syntaxhighlight> ; 引数 :s 多バイト文字 :n バイト個数 ; 返却値 :sが空ポインタである場合、多バイト文字の表現形式が、シフト状態に依存しているとき、0以外の値。それ以外の場合、0。 :sが空ポインタでない場合、sがナル文字を指すとき0。次のn個以下のバイト長が正しい多バイト文字を形成するとき、その多バイト文字を構成するバイト数。それらが正しい多バイト文字を形成しないとき-1。 ; 機能 :mblen関数とは、sが空ポインタでないとき、sが指す多バイト文字を構成するバイト数を決定し、返却する関数である。 :mbtowc関数の変換状態が影響を受けないことを除き、 :<syntaxhighlight lang=c> mbtowc((wchar_t *)0, s, n) </syntaxhighlight> :と等価である。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <locale.h> int main(void) { char s[]="あ"; int l; setlocale(LC_ALL, "JPN");//ロケール(地域)を設定する。 l=mblen(s, 256); printf("%sのバイト数は%d。\n", s, l); } </syntaxhighlight> === mbtowc関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.231「7.20.7.2 mbtowc関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int mbtowc(wchar_t * restrict pwc, char * restrict s, size_t n); </syntaxhighlight> ; 引数 :pwc 値を格納するオブジェクト :s 多バイト文字 :n バイト個数 ; 返却値 :sが空ポインタである場合、多バイト文字の表現形式が、シフト状態に依存しているとき0以外の値、それ以外の場合0。 :sが空ポインタでない場合、sがナル文字を返すとき0。次のn個以下のバイト列が正しいバイト文字を形成するときその多バイト文字を構成するバイト数。それらが正しい多バイト文字を形成しないとき-1。 :※返却値はnもマクロMB_CUR_MAXの値も超えることはない。 ; 機能 :mbtowc関数の動作は以下のとおりである。 #sが空ポインタでない場合、sが指すバイトから最大nバイト検査し、次の多バイト文字が完了するまでのバイト数を決定する。 #次の多バイト文字が正しく完了していれば、多バイト文字に対応するワイド文字の値を決定する。 #次に、pwcが空ポインタでない場合、pwcが指すオブジェクトにこの値を格納する関数である。対応するワイド文字がナルワイド文字である場合、この関数の状態は初期変換状態になる。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <locale.h> #include <wchar.h> int main(void) { char mb[]="あ"; int ret; wchar_t wc; setlocale(LC_ALL, "JPN");//ロケール(地域)を設定する。 ret=mbtowc(&wc, mb, 256); wprintf(L"wcの値:%c\n", wc); } </syntaxhighlight> === wctomb関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.232「7.20.7.3 wctomb関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> int wctomb(char *s, wchar_t wc); </syntaxhighlight> ; 引数 :s 値を格納する配列 :wc ワイド文字 ; 返却値 :sが空ポインタである場合、多バイト文字の表現形式が、シフト状態に依存しているとき0以外の値、それ以外の場合0。 :sが空ポインタでない場合、wcの値が正しい多バイト文字に対応してないとき-1。それ以外の時、wcの値に対応する多バイト文字を構成するバイト数。 ; 機能 :wctomb関数の動作は以下のとおりである。 #wcで指定されるワイド文字に対応する多バイト文字を表現するために必要なバイト数を決定する。 #sが空ポインタでない場合、sが指す配列に多バイト文字の表現を格納する。格納される文字数は、MB_CUR_MAXを超えない。 #wcがナルワイド文字である場合、初期シフト状態に戻るために必要なシフトシーケンスがあればそれを格納し、さらになる文字を格納する。この場合、この関数の状態は初期変換状態になる。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <locale.h> #include <wchar.h> int main(void) { wchar_t wc=L'あ'; int ret; char mb[3]=" "; setlocale(LC_ALL, "JPN");//ロケール(地域)を設定する。 ret=wctomb(mb, wc); printf("mbの値:%s\n", mb); } </syntaxhighlight> == 多バイト文字列・ワイド文字列変換関数 == <ref>『JISX3010:2003』p.232「7.20.8 多バイト文字列・ワイド文字列変換関数」</ref> 多バイト文字列関数の動作は、その時点のロケールのLC_CTYPEカテゴリの影響を受ける。 === mbstowcs関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.232「7.20.8.1 mbstowcs関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> size_t mbstowcs(wchar_t * restrict pwcs, const char * restrict s, size_t n); </syntaxhighlight> ; 引数 :pwcs 変換したワイド文字列を格納する配列 :s 変換する多バイト文字列 :n 変換したワイド文字列の文字数 ; 返却値 :不正な多バイト文字が含まれているとき、(size_t)(-1)。 :それ以外の場合、変更した配列要素の数(ただし終端ナルワイド文字は含めない)。 ; 機能 :mbstowcs関数とは、sが指す配列中の初期シフト状態で始まる多バイト文字の並びを、対応するワイド文字の並びに変換し、n個以下のワイド文字をpwcsが指す配列に格納する関数である。 :ナル文字は、ナルワイド文字に変換する。 :ナル文字に続く多バイト文字を調べることはなく、変換もしない。 :各多バイト文字は、mbtoec関数の変換状態が影響を受けないことを除いて、mbtowc関数の呼び出しによる場合と同じ規則で変換する。 :pwcsが指す配列内でn個以下の要素しか変更しない。 :領域の重なり合うオブジェクト間でコピーが行われるとき、その動作は未定義である。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <locale.h> #include <wchar.h> int main(void) { char mbs[]="あいうえお"; int ret; wchar_t wcs[16]; setlocale(LC_ALL, "JPN");//ロケール(地域)を設定する。 ret=mbstowcs(wcs, mbs, 16); wprintf(L"wcsの値:%s\n", wcs); } </syntaxhighlight> === wcstombs関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.233「7.20.8.2 wcstombs関数」</ref> ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdlib.h> size_t wcstombs(char * restrict s, const wchar_t * restrict pwcs, size_t n); </syntaxhighlight> ; 引数 :s 変換した多バイト文字列を格納する配列 :pwcs 変換するワイド文字列 :n 変換した多バイト文字列の文字数 ; 返却値 :正しい多バイト文字に対応しないワイド文字が含まれているとき、(size_t)(-1)。 :それ以外の場合、変更されたバイト数(ただし終端ナル文字は含めない)。 ; 機能 :wcstombs関数とは、pwcsが指す配列中のワイド文字の列を、初期シフト状態から始まる対応する多バイト文字の並びに変換し、sが指す配列に格納する関数である。 :ただし、多バイト文字が合計でnバイトの上限を超えるとき、又はナル文字が格納された時、配列への格納を終了する。 :各ワイド文字は、wctomb関数の変換状態が影響を受けないことを除いて、wctomb関数の呼び出しによる場合と同じ規則で変換する。 :sが指す配列内でnバイト以下の要素しか変更しない。 :領域の重なり合うオブジェクト間でコピーが行われるとき、その動作は未定義である。 ; 例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <locale.h> #include <wchar.h> int main(void) { wchar_t wcs[]=L"あいうえお"; int ret; char mbs[16]; setlocale(LC_ALL, "JPN");//ロケール(地域)を設定する。 ret=wcstombs(mbs, wcs, 16); printf("mbsの値:%s\n", mbs); } </syntaxhighlight> == 脚注 == <references/> == 参考文献 == * 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05) * 日本工業標準調査会(当時、現:日本産業標準調査会)『JISX3010 プログラム言語C』2003年12月20日改正 [[Category:C言語|stdlib.h]] 53jniv1xub7300pbbwtc003xatnvyhv 地方自治法第154条 0 17765 276170 74259 2025-06-28T03:15:28Z Tomzo 248 276170 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール地方自治法]] ==条文== ;第154条   :普通地方公共団体の長は、その補助機関である職員を指揮監督する。 ==解説== ==関連条文== ==判例== #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=73085&hanreiKbn=02 業務上横領](最高裁判決 昭和35年11月01日)[[日本国憲法第92条]],[[日本国憲法第39条]],[[地方公務員法第29条]] #;地方公務員法による懲戒を受けたものを処罰することと憲法第92条。 #:地方公共団体の職員が地方公務員法に規定する懲戒を受けた後、更に同一事実に基づいて刑事訴追を受け、有罪の判決を言渡されたとしても、憲法第92条に違反するものではない。 ---- {{前後 |[[地方自治法]] |[[地方自治法#7|第7章 執行機関]]<br> [[地方自治法#7-2|第2節 普通地方公共団体の長]]<br> [[地方自治法#7-2-2|第2款 権限]] |[[地方自治法第153条]]<br>【長の事務の委任・臨時代理】 |[[地方自治法第154条の2]]<br>【処分の取消し・停止】 }} {{stub|law}} [[category:地方自治法|154]] s896gvah235uj67aypvh1omvadh2a6d C言語/標準ライブラリ/wchar.h 0 17852 276118 183302 2025-06-28T00:48:15Z Tomzo 248 276118 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}} {{Nav}} 拡張されたマルチバイトおよびワイド文字ユーティリティー( ''Extended multibyte and wide character utilities <wchar.h>'' ) ヘッダー <wchar.h> では、4つのマクロを定義し、4つのデータ型、1つのタグ、そして多くの関数を宣言しています<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.29">{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n2596.pdf | title= N2596 working draft — December 11, 2020 ISO/IEC 9899:202x (E) | page=351, §7.29 ''Extended multibyte and wide character utilities <wchar.h>'' | publisher = [http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/projects ISO/IEC JTC1/SC22/WG14]}}</ref>。 == 書式付きワイド文字入出力関数 == <ref>『JISX3010:2003』p.250「7.24.2 書式付きワイド文字入出力関数」</ref> === fwprintf関数 === === fwscanf関数 === === swprintf関数 === === swscanf関数 === === vfwprintf関数 === === vfwscanf関数 === === vswprintf関数 === === vswscanf関数 === === vwprintf関数 === === vwscanf関数 === === wprintf関数 === === wscanf関数 === == ワイド文字入出力関数 == <ref>『JISX3010:2003』p.262「7.24.3 ワイド文字入出力関数」</ref> === fgetwc関数 === === fgetws関数 === === fputwc関数 === === fputws関数 === === fwide関数 === === getwc関数 === === getwchar関数 === === putwc関数 === === putwchar関数 === === ungetwc関数 === == ワイド文字列一般ユーティリティ == <ref>『JISX3010:2003』p.265「7.24.4 ワイド文字列一般ユーティリティ」</ref> === ワイド文字列数値変換関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.265「7.24.4.1 ワイド文字列数値変換関数」</ref> ==== wcstod, wcstof, wcstold関数 ==== ==== wcstol, wcstoll, wcstoul, wcstoull関数 ==== === ワイド文字列コピー関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.268「7.24.4.2 ワイド文字列コピー関数」</ref> ==== wcscpy関数 ==== ==== wcsncpy関数 ==== ==== wmemcpy関数 ==== ==== wmemmove関数 ==== === ワイド文字列連結関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.270「7.24.4.3 ワイド文字列連結関数」</ref> ==== wcscat関数 ==== ==== wcsncat関数 ==== === ワイド文字列比較関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.270「7.24.4.4 ワイド文字列比較関数」</ref> ==== wcscmp関数 ==== ==== wcscoll関数 ==== ==== wcsncmp関数 ==== ==== wcsxfrm関数 ==== ==== wmemcmp関数 ==== === ワイド文字列探索関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.272「7.24.4.5 ワイド文字列探索関数」</ref> ==== wcschr関数 ==== ==== wcscspn関数 ==== ==== wcspbrk関数 ==== ==== wcsrchr関数 ==== ==== wcsspn関数 ==== ==== wcsstr関数 ==== ==== wcstok関数 ==== ==== wmemchr関数 ==== === その他の関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.274「7.24.4.6 その他の関数」</ref> ==== wcslen関数 ==== ==== wmemset関数 ==== == ワイド文字時間変換関数 == <ref>『JISX3010:2003』p.274「7.24.5 ワイド文字時間変換」</ref> === wcsftime関数 === == 多バイト文字・ワイド文字変換拡張ユーティリティ == <ref>『JISX3010:2003』p.275「7.24.6 多バイト文字・ワイド文字変換拡張ユーティリティ」</ref> === 1バイト文字・ワイド文字変換関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.275「7.24.6.1 1バイト文字・ワイド文字変換関数」</ref> ==== btowc関数 ==== ==== wctob関数 ==== === 変換状態関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.276「7.24.6.2 変換状態関数」</ref> ==== mbsinit関数 ==== === 再開始可能な多バイト文字・ワイド文字変換関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.276「7.24.6.3 再開始可能な多バイト文字・ワイド文字変換関数」</ref> ==== mbrlen関数 ==== ==== mbrtowc関数 ==== ==== wcrtomb関数 ==== === 再開始可能な多バイト文字列ワイド文字列変換関数 === <ref>『JISX3010:2003』p.278「7.24.6.4 再開始可能な多バイト文字列・ワイド文字列変換関数」</ref> ==== mbsrtowcs関数 ==== ==== wcsrtombs関数 ==== == 脚註 == <references/> == 参考文献 == * 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05) [[Category:C言語|wchar.h]] 27n5axoj9fkve9fkh2s9o9w7u1uiwlv C言語/標準ライブラリ/wctype.h 0 17853 276119 211480 2025-06-28T00:48:41Z Tomzo 248 276119 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}} {{Nav}} * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30 ''Wide character classification and mapping utilities <wctype.h>'':ワイド文字種分類及びワイド文字大文字小文字変換ユーティリティ<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 326, §7.30 ''Wide character classification and mapping utilities'' | publisher = [http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/projects ISO/IEC JTC1/SC22/WG14]}}</ref>。 __TOC__ === <!-- 7.30.1 Introduction -->概説 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.1 ''Introduction'':概説<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 326, §7.30.1 ''Introduction'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ヘッダー <wctype.h> は、1つのマクロを定義し、3つのデータ型と多くの関数を宣言しています。 宣言されている型は wint_t については、7.29.1 ''Extended multibyte and wide character utilities <[[C言語/標準ライブラリ/wchar.h|wchar.h]]> // Intoroduction'' で述べた wctrans_t は、ロケール固有の文字マッピングを表す値を保持できるスカラ型 wctype_t は、ローカル固有の文字の分類を表す値を保持できるスカラー型 定義されているマクロはWEOF(7.29 ''Extended multibyte and wide character utilities <wchar.h>'' に記載)。 宣言された機能は以下のように分類される。 * 広い文字分類を提供する関数 * 広義の文字分類を提供する拡張可能な関数。 * 広義の文字のケースマッピングを提供する関数。 * 広義の文字のマッピングを提供する拡張可能な関数。 wint_t型の引数を受け入れる本節記載のすべての関数について、その値はwchar_tとして表現可能であるか、またはマクロWEOFの値に等しくなければならない。この引数が他の値を持つ場合、その動作は未定義である。 これらの関数の動作は、現在のロケールのLC_CTYPEカテゴリの影響を受ける。 === <!-- 7.30.2 Wide character classification utilities -->ワイド文字の分類ユーティリティー === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2 ''Wide character classification utilities'':ワイド文字の分類ユーティリティー<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 326, §7.30.2 ''Wide character classification utilities'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ヘッダ <wctype.h> は、ワイドキャラクタの分類に役立ついくつかの関数を宣言しています<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2"/>。 印刷用ワイド文字とは、ローカル固有のワイド文字の集合の一つで、それぞれが表示装置の少なくとも一つの印刷位置を占めるものをいう。コントロールワイド文字とは、ローカル固有のワイド文字の集合のうち、プリントワイド文字ではないものを指します。 <!-- 1 The header <wctype.h> declares several functions useful for classifying wide characters. 2 The term printing wide character refers to a member of a locale-specific set of wide characters, each of which occupies at least one printing position on a display device. The term control wide character refers to a member of a locale-specific set of wide characters that are not printing wide characters. --> ==== <!-- 7.30.2.1 Wide character classification functions -->ワイド文字種分類関数 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1 ''Wide character classification functions'':ワイド文字種分類関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 326, §7.30.2.1 ''Wide character classification functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. : 本節の関数は、引数wcの値がその関数の記述に従っている場合に限り、0以外の値(真)を返す。 : 以下の各関数は、7.4.1 ''<ctype.h> Character classification functions'' の対応する文字分類関数が真を返す1バイト文字に(あたかもwctob関数を呼び出したかのように)対応する各ワイド文字に対して真を返す。ただし、iswgraph関数とiswpunct関数は、L' '以外のワイド文字で印刷ワイド文字とホワイトスペースワイド文字の両方であるものに関しては異なる場合がある。 :: 例えば、isalpha(wctob(wc))という式がtrueと評価された場合、iswalpha(wc)の呼び出しもtrueを返します。しかし、isgraph(wctob(wc))という式が真と評価された場合(もちろんwc == L' 'では起こりえない)、iswgraph(wc)またはiswprint(wc)&& iswspace(wc)のいずれかが真となり、両方ではありません。 <!-- 1 The functions in this subclause return nonzero (true) if and only if the value of the argument wc conforms to that in the description of the function. 2 Each of the following functions returns true for each wide character that corresponds (as if by a call to the wctob function) to a single-byte character for which the corresponding character classification function from 7.4.1 returns true, except that the iswgraph and iswpunct functions may differ with respect to wide characters other than L’ ’ that are both printing and white-space wide characters.359) Forward references: the wctob function (7.29.6.1.2).358)See “future library directions” (7.31.17). 359)For example, if the expression isalpha(wctob(wc)) evaluates to true, then the call iswalpha(wc) also returns true. But, if the expression isgraph(wctob(wc)) evaluates to true (which cannot occur for wc == L’ ’ of course), then either iswgraph(wc) or iswprint(wc)&& iswspace(wc) is true, but not both. --> ===== <!-- 7.30.2.1.1 The iswalnum function --> iswalnum 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.1 ''The iswalnum function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 327, §7.30.2.1.1 ''The iswalnum function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswalnum(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : iswalnum関数は、iswalphaまたはiswdigitが真であるワイド文字を検査する。<!-- The iswalnum function tests for any wide character for which iswalpha or iswdigit is true. --> ===== <!-- 7.30.2.1.2 The iswalpha function --> iswalpha 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.2 ''The iswalpha function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 327, §7.30.2.1.2 ''The iswalpha function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswalpha(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : iswalpha関数は、iswupperまたはiswlowerが真であるワイド文字、またはiswcntrl、iswdigit、iswpunct、iswspaceのいずれも真ではないローカル固有のアルファベットワイド文字のセットの1つであるワイド文字をテストします。<!-- The iswalpha function tests for any wide character for which iswupper or iswlower is true, or any wide character that is one of a locale-specific set of alphabetic wide characters for which none of iswcntrl, iswdigit, iswpunct, or iswspace is true.360) --> ---- ===== <!-- 7.30.2.1.3 The iswblank function --> iswblank 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.3 ''The iswblank function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 327, §7.30.2.1.3 ''The iswblank function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswblank(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswblank function tests for any wide character that is a standard blank wide character or is one of a locale-specific set of wide characters for which iswspace is true and that is used to separate words within a line of text. The standard blank wide characters are the following: space (L’ ’), and horizontal tab (L’\t’). In the "C" locale, iswblank returns true only for the standard blank characters. --> ===== <!-- 7.30.2.1.4 The iswcntrl function --> iswcntrl 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.4 ''The iswcntrl function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 327, §7.30.2.1.4 ''The iswcntrl function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswcntrl(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswcntrl function tests for any control wide character. --> ===== <!-- 7.30.2.1.5 The iswdigit function --> iswdigit 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.5 ''The iswdigit function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.5">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 327, §7.30.2.1.5 ''The iswdigit function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswdigit(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswdigit function tests for any wide character that corresponds to a decimal-digit character (as defined in 5.2.1). 360)The functions iswlower and iswupper test true or false separately for each of these additional wide characters; all four combinations are possible. --> ===== <!-- 7.30.2.1.6 The iswgraph function --> iswgraph 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.6 ''The iswgraph function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.6">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 328, §7.30.2.1.6 ''The iswgraph function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswgraph(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswgraph function tests for any wide character for which iswprint is true and iswspace is false.361) --> ===== <!-- 7.30.2.1.7 The iswlower function --> iswlower 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.7 ''The iswlower function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.7">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 328, §7.30.2.1.7 ''The iswlower function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswlower(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswlower function tests for any wide character that corresponds to a lowercase letter or is one of a locale-specific set of wide characters for which none of iswcntrl, iswdigit, iswpunct, or iswspace is true. --> ===== <!-- 7.30.2.1.8 The iswprint function --> iswprint 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.8 ''The iswprint function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.8">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 328, §7.30.2.1.8 ''The iswprint function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswprint(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswprint function tests for any printing wide character. --> ===== <!-- 7.30.2.1.9 The iswpunct function --> iswpunct 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.9 ''The iswpunct function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.9">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 328, §7.30.2.1.9 ''The iswpunct function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswpunct(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswpunct function tests for any printing wide character that is one of a locale-specific set of punctuation wide characters for which neither iswspace nor iswalnum is true.361) --> ===== <!-- 7.30.2.1.10 The iswspace function --> iswspace 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.10 ''The iswspace function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.10">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 328, §7.30.2.1.10 ''The iswspace function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswspace(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswspace function tests for any wide character that corresponds to a locale-specific set of white-space wide characters for which none of iswalnum, iswgraph, or iswpunct is true. --> ===== <!-- 7.30.2.1.11 The iswupper function --> iswupper 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.11 ''The iswupper function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.11">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 328, §7.30.2.1.11 ''The iswupper function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswupper(wint_t wc); 361)Note that the behavior of the iswgraph and iswpunct functions may differ from their corresponding functions in 7.4.1 with respect to printing, white-space, single-byte execution characters other than’ ’ . </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswupper function tests for any wide character that corresponds to an uppercase letter or is one of a locale-specific set of wide characters for which none of iswcntrl, iswdigit, iswpunct, or iswspace is true. --> ===== <!-- 7.30.2.1.12 The iswxdigit function --> iswxdigit 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.1.12 ''The iswxdigit function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.1.12">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 329, §7.30.2.1.12 ''The iswxdigit function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswxdigit(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswxdigit function tests for any wide character that corresponds to a hexadecimal-digit character (as defined in 6.4.4.1). --> === 拡張可能なワイド文字種分類関数 === 拡張可能なワイド文字種分類関数( ''Extensible wide character classification functions'' ) <ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 329, §7.30.2.2 ''Extensible wide character classification functions'' | publisher = [http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/projects ISO/IEC JTC1/SC22/WG14]}}</ref>。 ==== <!-- 7.30.2.2 Extensible wide character classification functions -->拡張可能なワイド文字種分類関数 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.2 ''Extensible wide character classification functions'':拡張可能なワイド文字種分類関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.2a">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 329, §7.30.2.2 ''Extensible wide character classification functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. 関数 wctype および iswctype は、拡張性のある広義の文字分類と、前節(7.30.2.1)で述べた関数と同等のテストを行う。 <!-- 1 The functions wctype and iswctype provide extensible wide character classification as well as testing equivalent to that performed by the functions described in the previous subclause (7.30.2.1). --> ===== <!-- 7.30.2.2.1 The iswctype function --> iswctype 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.2.1 ''The iswctype function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.2.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 329, §7.30.2.2.1 ''The iswctype function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> int iswctype(wint_t wc, wctype_t desc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The iswctype function determines whether the wide character wc has the property described by desc. The current setting of the LC_CTYPE category shall be the same as during the call to wctype that returned the value desc. : <!-- Each of the following expressions has a truth-value equivalent to the call to the wide character classification function (7.30.2.1) in the comment that follows the expression: iswctype(wc, wctype("alnum")) // iswalnum(wc) iswctype(wc, wctype("alpha")) // iswalpha(wc) iswctype(wc, wctype("blank")) // iswblank(wc) iswctype(wc, wctype("cntrl")) // iswcntrl(wc) iswctype(wc, wctype("digit")) // iswdigit(wc) iswctype(wc, wctype("graph")) // iswgraph(wc) iswctype(wc, wctype("lower")) // iswlower(wc) iswctype(wc, wctype("print")) // iswprint(wc) iswctype(wc, wctype("punct")) // iswpunct(wc) iswctype(wc, wctype("space")) // iswspace(wc) iswctype(wc, wctype("upper")) // iswupper(wc) iswctype(wc, wctype("xdigit")) // iswxdigit(wc) --> ; 返却値 : <!-- The iswctype function returns nonzero (true) if and only if the value of the wide character wc has the property described by desc. If desc is zero, the iswctype function returns zero (false). --> 前方参照: the wctype function (7.30.2.2.2). ===== <!-- 7.30.2.2.2 The wctype function --> wctype 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.2.2.2 ''The wctype function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.2.2.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 329, §7.30.2.2.2 ''The wctype function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> wctype_t wctype(const char *property); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The wctype function constructs a value with type wctype_t that describes a class of wide characters identified by the string argument property. : <!-- The strings listed in the description of the iswctype function shall be valid in all locales as property arguments to the wctype function. --> ; 返却値 : <!-- If property identifies a valid class of wide characters according to the LC_CTYPE category of the current locale, the wctype function returns a nonzero value that is valid as the second argument to the iswctype function; otherwise, it returns zero. --> === <!-- 7.30.3 Wide character case mapping utilities -->ワイド文字大文字小文字変換ユーティリティー === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.3 ''Wide character case mapping utilities'':ワイド文字大文字小文字変換ユーティリティー<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 330, §7.30.3 ''Wide character case mapping utilities'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ヘッダー <wctype.h> では、ワイド文字のマッピングに役立ついくつかの関数が宣言されています。 <!-- 1 The header <wctype.h> declares several functions useful for mapping wide characters. --> ==== <!-- 7.30.3.1 Wide character case mapping functions -->ワイド文字大文字小文字変換関数 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.3.1 ''Wide character case mapping functions'':ワイド文字大文字小文字変換関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.3.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 330, §7.30.3.1 ''Wide character case mapping functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ===== <!-- 7.30.3.1.1 The towlower function --> towlower 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.3.1.1 ''The towlower function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.3.1.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 330, §7.30.3.1.1 ''The towlower function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> wint_t towlower(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The towlower function converts an uppercase letter to a corresponding lowercase letter. --> ; 返却値 : <!-- If the argument is a wide character for which iswupper is true and there are one or more corresponding wide characters, as specified by the current locale, for which iswlower is true, the towlower function returns one of the corresponding wide characters (always the same one for any given locale); otherwise, the argument is returned unchanged. --> ===== <!-- 7.30.3.1.2 The towupper function --> towupper 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.3.1.2 ''The towupper function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.3.1.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 330, §7.30.3.1.2 ''The towupper function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> wint_t towupper(wint_t wc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The towupper function converts a lowercase letter to a corresponding uppercase letter. --> ; 返却値 : <!-- If the argument is a wide character for which iswlower is true and there are one or more corresponding wide characters, as specified by the current locale, for which iswupper is true, the towupper function returns one of the corresponding wide characters (always the same one for any given locale); otherwise, the argument is returned unchanged. --> ==== <!-- 7.30.3.2 Extensible wide character case mapping functions -->拡張可能なワイド文字大文字小文字変換関数 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.3.2 ''Extensible wide character case mapping functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.3.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 330, §7.30.3.2 ''Extensible wide character case mapping functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. 関数 wctrans および towctrans は、前節(7.30.3.1)で述べた関数と同等の拡張可能な広義の文字マッピングおよび大文字小文字のマッピングを行う。 <!-- 1 The functions wctrans and towctrans provide extensible wide character mapping as well as case mapping equivalent to that performed by the functions described in the previous subclause (7.30.3.1). --> ===== <!-- 7.30.3.2.1 The towctrans function --> towctrans 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.3.2.1 ''The towctrans function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.3.2.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 330, §7.30.3.2.1 ''The towctrans function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> wint_t towctrans(wint_t wc, wctrans_t desc); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The towctrans function maps the wide character wc using the mapping described by desc. The current setting of the LC_CTYPE category shall be the same as during the call to wctrans that returned the value desc. : <!-- Each of the following expressions behaves the same as the call to the wide character case mapping function (7.30.3.1) in the comment that follows the expression: towctrans(wc, wctrans("tolower")) // towlower(wc) towctrans(wc, wctrans("toupper")) // towupper(wc) --> ; 返却値 : <!-- The towctrans function returns the mapped value of wc using the mapping described by desc. If desc is zero, the towctrans function returns the value of wc. --> ===== <!-- 7.30.3.2.2 The wctrans function --> wctrans 関数 ===== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.30.3.2.2 ''The wctrans function''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.30.3.2.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 331, §7.30.3.2.2 ''The wctrans function'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <wctype.h> wctrans_t wctrans(const char *property); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The wctrans function constructs a value with type wctrans_t that describes a mapping between wide characters identified by the string argument property. : <!-- The strings listed in the description of the towctrans function shall be valid in all locales as property arguments to the wctrans function. --> ; 返却値 : <!-- If property identifies a valid mapping of wide characters according to the LC_CTYPE category of the current locale, the wctrans function returns a nonzero value that is valid as the second argument to the towctrans function; otherwise, it returns zero. --> == 脚註 == <references/> == 参考文献 == * 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05) * 日本工業標準調査会(当時、現:日本産業標準調査会)『JISX3010 プログラム言語C』2003年12月20日改正 [[Category:C言語|wctype.h]] q2gtzcdbzhe4wy2bjtireucrd92n6fg C言語/標準ライブラリ/math.h 0 17915 276111 246876 2025-06-28T00:44:47Z Tomzo 248 276111 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}} {{Nav}} == <!-- 7.12 Mathematics <math.h> --> Mathematics <math.h> == * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12 ''Mathematics <math.h>'':数学<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 169, §7.12 ''Mathematics <math.h>'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. __TOC__ ISO/IEC 9899:2018(通称 C18)の §7.12 ''Mathematics <math.h>'' の冒頭を抄訳/引用します<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12"/><ref>尚、JISX3010:2003(通称 JISC)の翻訳元であるISO/IEC 9899:1999(通称 C99)とC18の間で <math.h> に関する部分は大幅に改訂・加筆されているのでJISCを出典とはしない。</ref><ref>この点に於いて、JISCは浮動小数点演算について '''''OBSOLETE''''' である。</ref>。 <blockquote class="toccolours" cite="http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf"> # ヘッダー <math.h> は、2つの型と多くの数学関数を宣言し、いくつかのマクロを定義しています。ほとんどのシノプシスでは、1つ以上のdoubleのパラメータ、doubleの戻り値、またはその両方を持つ主関数と、同じ名前でfとlの接尾辞を持つ他の関数からなる関数群を指定している。これらの関数は、floatとlong doubleのパラメータ,戻り値,またはその両方を持つ対応する関数である。整数演算関数と変換関数については後述する。 # float_t double_t はそれぞれ float と double と同等の幅を持つ浮動小数点型で、double_t は float_t と同等の幅を持つようになっています。FLT_EVAL_METHOD が 0 の場合、float_t と double_t はそれぞれ float と double になり、FLT_EVAL_METHOD が 1 の場合、両方とも double になり、FLT_EVAL_METHOD が 2 の場合、両方とも long double になり、FLT_EVAL_METHOD が他の値の場合、それらは実装で定義されたものになります。 # マクロ HUGE_VAL は正の倍数の定数式に展開しますが、必ずしも float として表現できるわけではありません。マクロ HUGE_VALF HUGE_VALL は、それぞれ HUGE_VAL の float および long double の[[W:アナログ (化学)|アナログ]]です。 # マクロ INFINITY は、正または符号なしの無限大を表す float 型の定数式があれば、それに展開します。 # マクロ NAN は、実装が float 型の 静かなNaN(''quiet NaNs'') をサポートする場合にのみ定義されます。このマクロは、静かな NaN を表す float 型の定数式に展開されます。 # 数値分類マクロ FP_INFINITE FP_NAN FP_NORMAL FP_SUBNORMAL FP_ZERO。特に式の評価範囲が広いシステムでは、<math.h>関数があらすじのプロトタイプが示すよりも広い形式の引数や戻り値を渡すことがある。float_t と double_t という型は、それぞれ少なくとも float と double と同じ幅を持つ、実装上最も効率的な型であることを意図しています。FLT_EVAL_METHOD が 0、1、または 2 の場合、 float_t 型は浮動式を評価するために実装が使用する最も狭い型です。HUGE_VAL、HUGE_VALF、および HUGE_VALL は、無限大をサポートする実装では正の無限大になります。HUGE_VAL、HUGE_VALF、HUGE_VALLは、無限大をサポートする実装では、正の無限大になることがあります。この場合、INFINITYを使用すると、6.4.4の制約に違反するため、診断が必要になります。これらは、異なる値を持つ整数定数式に展開されます。FP_ と大文字で始まるマクロ定義を持つ、実装で定義された追加の浮動小数点分類も、実装で指定することができます。 # マクロFP_FAST_FMAはオプションで定義されます。定義されていると、fma関数は一般的にダブルオペランドの乗算や加算と同程度かそれ以上の速度で実行されることを示します。マクロ FP_FAST_FMAF FP_FAST_FMAL は、それぞれ FP_FAST_FMA の float および long double の類似品です。定義されている場合、これらのマクロは整数定数1に展開されます。 # マクロFP_ILOGB0 FP_ILOGBNANは整数の定数式に展開され、xがゼロまたはNaNの場合はそれぞれilogb(x)によって値が返されます。FP_ILOGB0の値はINT_MINまたは-INT_MAXのいずれかです。FP_ILOGBNANの値は、INT_MAXまたはINT_MINのいずれかです。 #9 マクロMATH_ERRNO MATH_ERREXCEPTは、それぞれ整数定数の1と2に展開され、マクロMATH_ERRANDLINGは、int型と値MATH_ERRNO、MATH_ERREXCEPT、または両者のビット和を持つ式に展開されます。math_errhandlingの値は、プログラムの期間中、一定です。math_errhandlingがマクロであるか、外部リンクを持つ識別子であるかは不詳である。マクロの定義が抑制されている場合や、プログラムがmath_errhandlingという名前の識別子を定義している場合、その動作は未定義です。式math_errhandling & MATH_ERREXCEPTが0でないことがある場合、実装では<fenv.h>にマクロFE_DIVBYZERO、FE_INVALID、FE_OVERFLOWを定義しなければならない。 ---- # The header <math.h> declares two types and many mathematical functions and defines several macros. Most synopses specify a family of functions consisting of a principal function with one or more double parameters, a double return value, or both; and other functions with the same name but with f and l suffixes, which are corresponding functions with float and long double parameters, return values, or both.. Integer arithmetic functions and conversion functions are discussed later. # The types float_t double_t are floating types at least as wide as float and double, respectively, and such that double_t is at least as wide as float_t. If FLT_EVAL_METHOD equals 0, float_t and double_t are float and double, respectively; if FLT_EVAL_METHOD equals 1, they are both double; if FLT_EVAL_METHOD equals 2, they are both long double; and for other values of FLT_EVAL_METHOD, they are otherwise implementation-defined.. # The macro HUGE_VAL expands to a positive double constant expression, not necessarily representable as a float. The macros HUGE_VALF HUGE_VALL are respectively float and long double analogs of HUGE_VAL. . # The macro INFINITY expands to a constant expression of type float representing positive or unsigned infinity, if available; else to a positive constant of type float that overflows at translation time.. # The macro NAN is defined if and only if the implementation supports quiet NaNs for the float type. It expands to a constant expression of type float representing a quiet NaN. # The number classification macros FP_INFINITE FP_NAN FP_NORMAL FP_SUBNORMAL FP_ZERO .Particularly on systems with wide expression evaluation, a <math.h> function might pass arguments and return values in wider format than the synopsis prototype indicates. .The types float_t and double_t are intended to be the implementation’s most efficient types at least as wide as float and double, respectively. For FLT_EVAL_METHOD equal 0, 1, or 2, the type float_t is the narrowest type used by the implementation to evaluate floating expressions. .HUGE_VAL, HUGE_VALF, and HUGE_VALL can be positive infinities in an implementation that supports infinities. .In this case, using INFINITY will violate the constraint in 6.4.4 and thus require a diagnostic. represent the mutually exclusive kinds of floating-point values. They expand to integer constant expressions with distinct values. Additional implementation-defined floating-point classifications, with macro definitions beginning with FP_ and an uppercase letter, may also be specified by the implementation. # The macro FP_FAST_FMA is optionally defined. If defined, it indicates that the fma function generally executes about as fast as, or faster than, a multiply and an add of double operands.. The macros FP_FAST_FMAF FP_FAST_FMAL are, respectively, float and long double analogs of FP_FAST_FMA. If defined, these macros expand to the integer constant 1. # The macros FP_ILOGB0 FP_ILOGBNAN expand to integer constant expressions whose values are returned by ilogb(x) if x is zero or NaN, respectively. The value of FP_ILOGB0 shall be either INT_MIN or-INT_MAX . The value of FP_ILOGBNAN shall be either INT_MAX or INT_MIN. # The macros MATH_ERRNO MATH_ERREXCEPT expand to the integer constants 1 and 2, respectively; the macro math_errhandling expands to an expression that has type int and the value MATH_ERRNO, MATH_ERREXCEPT, or the bitwise OR of both. The value of math_errhandling is constant for the duration of the program. It is unspecified whether math_errhandling is a macro or an identifier with external linkage. If a macro definition is suppressed or a program defines an identifier with the name math_errhandling, the behavior is undefined. If the expression math_errhandling & MATH_ERREXCEPT can be nonzero, the implementation shall define the macros FE_DIVBYZERO, FE_INVALID, and FE_OVERFLOW in <fenv.h>. </blockquote> ---- 最初に言及されていシノプシス( ''synopses'' )の存在が、[[C言語/標準ライブラリ/tgmath.h|<tgmath.h>]]を用意する動機づけになっています。 また、§7.12の頁註の「特に、広い範囲で式を評価するシステムでは、<math.h>関数は、シノプシス・プロトタイプが示すよりも広いフォーマットで引数と戻り値を渡すかもしれません。」とあり、float, double, long double 以外の大きさと精度の実浮動小数点数型の実装を暗示させています。 === <!-- 7.12.1 Treatment of error conditions --> エラー状態の扱い === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.1 ''Treatment of error conditions'':エラー状態の扱い<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 170, §7.12.1 ''Treatment of error conditions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. エラー状態の扱い( ''Treatment of error conditions'' )について、ISO/IEC 9899:2018(通称 C18)の §7.12.1 ''Treatment of error conditions'' の冒頭を抄訳/引用します<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.1"/>。 <blockquote class="toccolours" cite="http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf"> 7.12.1 エラー条件の扱い # <math.h>の各関数の動作は、他に記述されている場合を除き、その入力引数のすべての表現可能な値に対して指定される。各関数は、SIGFPEを上げることなく、また、関数の結果を反映させる以外の浮動小数点例外である "invalid"(無効演算)、"divide-by-zero"(セロ除算)、"overflow "(オーバーフロー)を発生させることなく、1つの操作であるかのように実行される。 # すべての関数において、入力引数が数学関数が定義されている領域の外にある場合に限り、定義域エラー( ''domain error'' )が発生します。各関数の説明には、必要な定義域エラーが記載されています。実装では、関数の数学的定義と矛盾しない範囲で、追加の定義域エラーを定義することができます。定義域エラーが発生した場合、この関数は実装で定義された値を返します。通常、FP_FAST_FMAマクロは、fma関数がハードウェアの乗算加算命令で直接実装されている場合にのみ定義されます。ソフトウェアでの実装は大幅に遅くなることが予想されます。無限大をサポートしている実装では、関数の数学的定義域に無限大が含まれていない場合、引数としての無限大を定義域エラーとすることができます。 math_errhandling & MATH_ERRNO がゼロでない場合、整数式 errno は値 EDOM を取得します。整数式 math_errhandling & MATH_ERREXCEPT がゼロでない場合、浮動小数点例外「無効演算」が発生します。 # 同様に、ポール・エラー(''pole errors''; 特異点 ''singularity''、無限{的,性} ''infinitary'' とも呼ばれる)は、数学関数が有限の入力引数を極限に近づけたときに正確な無限大の結果を持つ場合にのみ発生します(例えば、log(0...))。各関数の説明( ''description'' )には、必要なポール・エラーが記載されている。実装では、関数の数学的定義と矛盾しない範囲で、追加のポール・エラーを定義することができる。ポール・エラーが発生すると、この関数は実装で定義された値を返します。整数式 math_errhandling & MATH_ERRNO がゼロでない場合、整数式 errno は値 ERANGE を獲得します。整数式 math_errhandling & MATH_ERREXCEPT がゼロでない場合、浮動小数点例外「ゼロ除算」が発生します。 # 同様に、関数の数学的結果が極端に大きいために、指定された型のオブジェクトで表現できない場合に限り、値域エラー(range error)が発生します。各関数の説明には、必要な値域エラーが記載されています。実装では、追加の値域エラーを定義することができますが、そのようなエラーは関数の数学的定義と一致しており、オーバーフローまたはアンダーフローの結果となります。 # 浮動小数点の結果がオーバーフローするのは、数学的な結果の大きさが有限であるが、非常に大きいため、指定された型のオブジェクトで異常な丸め誤差なしに数学的な結果を表現できない場合です。浮動小数点数の結果がオーバーフローし、デフォルトの丸め処理が有効な場合、この関数は戻り値の型に応じてマクロ HUGE_VAL、HUGE_VALF、または HUGE_VALL の値を、関数の正しい値と同じ符号で返します。整数式 math_errhandling & MATH_ERRNO が 0 以外の場合、整数式 errno は値 ERANGE を取得します。整数式 math_errhandling & MATH_ERREXCEPT が 0 以外の場合、浮動小数点例外「オーバーフロー」が発生します。 # 結果がアンダーフローするのは、数学的な結果の大きさが非常に小さく、異常な丸め誤差なしに、指定された型のオブジェクトで数学的な結果を表すことができない場合です。整数式 math_errhandling & MATH_ERRNO が 0 以外の場合、errno が ERANGE を取得するかどうかは実装で定義されています。整数式 math_errhandling & MATH_ERREXCEPT が 0 以外の場合、浮動小数点例外「アンダーフロー」が発生するかどうかは実装で定義されています。 # 定義域、ポール、または値域エラーが発生し、整数式 math_errhandling & MATH_ERRNO がゼロの場合、errno はエラーに対応する値に設定されるか、または変更されないままになります。そのようなエラーが発生しなかった場合は、math_errhandlingの設定にかかわらず、errnoは変更されないままになります。 ---- 7.12.1 Treatment of error conditions # The behavior of each of the functions in <math.h> is specified for all representable values of its input arguments, except where stated otherwise. Each function shall execute as if it were a single operation without raising SIGFPE and without generating any of the floating-point exceptions “invalid”, “divide-by-zero”, or “overflow” except to reflect the result of the function. # For all functions, a domain error occurs if and only if an input argument is outside the domain over which the mathematical function is defined. The description of each function lists any required domain errors; an implementation may define additional domain errors, provided that such errors are consistent with the mathematical definition of the function.. On a domain error, the function returns an implementation-defined value; if the integer expression .Typically, the FP_FAST_FMA macro is defined if and only if the fma function is implemented directly with a hardware multiply-add instruction. Software implementations are expected to be substantially slower. .In an implementation that supports infinities, this allows an infinity as an argument to be a domain error if the mathematical domain of the function does not include the infinity. math_errhandling & MATH_ERRNO is nonzero, the integer expression errno acquires the value EDOM; if the integer expression math_errhandling & MATH_ERREXCEPT is nonzero, the “invalid” floating-point exception is raised. # Similarly, a pole error (also known as a singularity or infinitary) occurs if and only if the mathematical function has an exact infinite result as the finite input argument(s) are approached in the limit (for example, log(0..). The description of each function lists any required pole errors; an implementation may define additional pole errors, provided that such errors are consistent with the mathematical definition of the function. On a pole error, the function returns an implementation-defined value; if the integer expression math_errhandling & MATH_ERRNO is nonzero, the integer expression errno acquires the value ERANGE; if the integer expression math_errhandling & MATH_ERREXCEPT is nonzero, the “divide-by-zero” floating-point exception is raised. # Likewise, a range error occurs if and only if the mathematical result of the function cannot be represented in an object of the specified type, due to extreme magnitude. The description of each function lists any required range errors; an implementation may define additional range errors, provided that such errors are consistent with the mathematical definition of the function and are the result of either overflow or underflow. # A floating result overflows if the magnitude of the mathematical result is finite but so large that the mathematical result cannot be represented without extraordinary roundoff error in an object of the specified type. If a floating result overflows and default rounding is in effect, then the function returns the value of the macro HUGE_VAL, HUGE_VALF, or HUGE_VALL according to the return type, with the same sign as the correct value of the function; if the integer expression math_errhandling & MATH_ERRNO is nonzero, the integer expression errno acquires the value ERANGE; if the integer expression math_errhandling & MATH_ERREXCEPT is nonzero, the “overflow” floating-point exception is raised. # The result underflows if the magnitude of the mathematical result is so small that the mathematical result cannot be represented, without extraordinary roundoff error, in an object of the specified type.. If the result underflows, the function returns an implementation-defined value whose magnitude is no greater than the smallest normalized positive number in the specified type; if the integer expression math_errhandling & MATH_ERRNO is nonzero, whether errno acquires the value ERANGE is implementation-defined; if the integer expression math_errhandling & MATH_ERREXCEPT is nonzero, whether the “underflow” floating-point exception is raised is implementation-defined. # If a domain, pole, or range error occurs and the integer expression math_errhandling & MATH_ERRNO is zero,. then errno shall either be set to the value corresponding to the error or left unmodified. If no such error occurs, errno shall be left unmodified regardless of the setting of math_errhandling. </blockquote> C99にはなかった、ポール・エラー(''pole errors'')への言及が追加されました。 === <!-- 7.12.2 The FP_CONTRACT pragma --> FP_CONTRACT プラグマ === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.2 ''The FP_CONTRACT pragma'':FP_CONTRACT プラグマ<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 171, §7.12.2 ''The FP_CONTRACT pragma'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> #pragma STDC FP_CONTRACT on-off-switch </syntaxhighlight> ; 説明 :FP_CONTRACTプラグマを使用すると、縮約式( ''contract expressions''; JISでは訳を式と短縮に分けているが contract expressions で成句 <ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-F.7">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title = N1570 Committee Draft — April 12, 2011 ISO/IEC 9899:201x | page=511, §F.7 '''Contracted expressions''' | quote = F.7 ''Contracted expressions''. --1 A contracted expression is correctly rounded (once) and treats infinities, NaNs, signed zeros, subnormals, and the rounding directions in a manner consistent with the basic arithmetic operations covered by IEC 60559. // F.7 縮約式。 -- 1 縮約式は,正しく丸められ(1回),無限大,NaN,符号付きゼロ,サブノルマル,丸め方向を扱う。符号付きゼロ,サブノーマル,および丸めの方向を,IEC 60559 でカバーする基本的な算術演算と一致する方法で扱う。 | publisher = ISO/IEC}}</ref>)の実装を許可(状態が「オン」の場合)または不許可(状態が「オフ」の場合)することができます。<!-- -->状態が''off''の場合)を許可したり、禁止したりすることができます(§6.5 Expressions)。<!-- -->各プラグマは、外部宣言の外側、または複合文の中のすべての明示的な宣言と文の前に置くことができます。<!-- -->外部宣言の外側にある場合、プラグマはその発生から他のFP_CONTRACTプラグマに出会うまで、または翻訳単位が終了するまで効力を発揮します。<!-- -->複合文の中では、そのプラグマは発生してから他のFP_CONTRACTプラグマが発生するまで(入れ子の複合文の中も含む)、または複合文が終了するまで有効になります。<!-- -->このプラグマを他の文脈で使用した場合、その動作は未定義です。<!-- -->プラグマのデフォルトの状態(''on''または''off'')は、実装で定義されます。<!-- The FP_CONTRACT pragma can be used to allow (if the state is “on”) or disallow (if the state is “off”) the implementation to contract expressions (6.5). Each pragma can occur either outside external declarations or preceding all explicit declarations and statements inside a compound statement. When outside external declarations, the pragma takes effect from its occurrence until another FP_CONTRACT pragma is encountered, or until the end of the translation unit. When inside a compound statement, the pragma takes effect from its occurrence until another FP_CONTRACT pragma is encountered (including within a nested compound statement), or until the end of the compound statement; at the end of a compound statement the state for the pragma is restored to its condition just before the compound statement. If this pragma is used in any other context, the behavior is undefined. The default state (“on” or “off”) for the pragma is implementation-defined. 236)The term underflow here is intended to encompass both “gradual underflow” as in IEC 60559 and also “flush-to-zero” underflow. 237)Math errors are being indicated by the floating-point exception flags rather than by errno. --> === <!-- 7.12.3 Classification macros -->分類用マクロ === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.3 ''Classification macros'':分類用マクロ<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 172, §7.12.3 ''Classification macros'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. 本節の形式では、実浮動小数点型( ''real-floating'' )は、引数が実浮動小数点型の式( ''an expression of real floating type'' )でなければならないことを示す。 ==== <!-- 7.12.3.1 The fpclassify macro --> fpclassify マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.3.1 ''The fpclassify macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.3.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 172, §7.12.3.1 ''The fpclassify macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int fpclassify(real-floating x); </syntaxhighlight> ; 説明 : fpclassifyマクロは、引数の値を、NaN、infinite、normal、subnormal、zero、その他の実装で定義されたカテゴリに分類します。まず、意味上の型よりも広い形式で表現された引数は、その意味上の型に変換されます。その後、引数のタイプに基づいて分類されます。<!-- The fpclassify macro classifies its argument value as NaN, infinite, normal, subnormal, zero, or into another implementation-defined category. First, an argument represented in a format wider than its semantic type is converted to its semantic type. Then classification is based on the type of the argument.238) --> ; 返却値 : fpclassifyマクロは、引数の値に応じた数値分類マクロの値を返します。<!-- The fpclassify macro returns the value of the number classification macro appropriate to the value of its argument. --> ; 使用例 :<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> #include <math.h> int main(void) { printf("%d\n", fpclassify(1.0/0.0) == FP_INFINITE); printf("%d\n", fpclassify(0.0/0.0) == FP_NAN); printf("%d\n", fpclassify(42.0) == FP_NORMAL); // 4.94065645841247e-324 はC++で言うDBL_TRUE_MIN printf("%d\n", fpclassify(4.94065645841247e-324) == FP_SUBNORMAL); printf("%d\n", fpclassify(0.0) == FP_ZERO); } </syntaxhighlight> ==== <!-- 7.12.3.2 The isfinite macro --> isfinite マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.3.2 ''The isfinite macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.3.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 172, §7.12.3.2 ''The isfinite macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int isfinite(real-floating x); </syntaxhighlight> ; 説明 : isfinite マクロは、引数が有限の値(ゼロ、サブノーマル、ノーマル、そして無限ではない、NaN)であるかどうかを判定します。まず、意味上の型よりも広い形式で表現された引数は、その意味上の型に変換される。その後、引数の型に基づいて判定を行う。<!-- The isfinite macro determines whether its argument has a finite value (zero, subnormal, or normal, and not infinite or NaN). First, an argument represented in a format wider than its semantic type is converted to its semantic type. Then determination is based on the type of the argument. --> ; 返却値 : isfiniteマクロは、その引数が有限の値を持つ場合に限り、0でない値を返します。<!-- The isfinite macro returns a nonzero value if and only if its argument has a finite value. --> ==== <!-- 7.12.3.3 The isinf macro --> isinf マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.3.3 ''The isinf macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.3.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 172, §7.12.3.3 ''The isinf macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int isinf(real-floating x); </syntaxhighlight> ; 説明 : isinf マクロは、引数の値が無限大かどうか(正か負か)を判定します。まず、意味上の型よりも広い形式で表現されている引数は、その意味上の型に変換されます。その後、引数の型に基づいて判定を行う。<!-- The isinf macro determines whether its argument value is an infinity (positive or negative). First, an argument represented in a format wider than its semantic type is converted to its semantic type. Then determination is based on the type of the argument. --> ; 返却値 : isinfマクロは、その引数が無限大の値を持つ場合に限り、0ではない値を返します。<!-- The isinf macro returns a nonzero value if and only if its argument has an infinite value. --> ==== <!-- 7.12.3.4 The isnan macro --> isnan マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.3.4 ''The isnan macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.3.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 172, §7.12.3.4 ''The isnan macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int isnan(real-floating x); 238)Since an expression can be evaluated with more range and precision than its type has, it is important to know the type that classification is based on. For example, a normal long double value might become subnormal when converted to double, and zero when converted to float. </syntaxhighlight> ; 説明 : isnanマクロは、引数の値がNaNであるかどうかを判定します。まず、意味上の型よりも広い形式で表現された引数は、意味上の型に変換されます。その後、引数の型に基づいて判定します<!-- The isnan macro determines whether its argument value is a NaN. First, an argument represented in a format wider than its semantic type is converted to its semantic type. Then determination is based on the type of the argument.239) --> ; 返却値 : isnanマクロは、引数にNaN値がある場合に限り、0以外の値を返します。 <!-- The isnan macro returns a nonzero value if and only if its argument has a NaN value. --> ==== <!-- 7.12.3.5 The isnormal macro --> isnormal マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.3.5 ''The isnormal macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.3.5">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 173, §7.12.3.5 ''The isnormal macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int isnormal(real-floating x); </syntaxhighlight> ; 説明 : isnormal マクロは、引数の値が正常であるかどうか(0、subnormal、infinite、NaN のいずれでもないか)を判定します。まず、意味上の型よりも広い形式で表現された引数は、その意味上の型に変換される。その後、引数の型に基づいて判定を行う。<!-- The isnormal macro determines whether its argument value is normal (neither zero, subnormal, infinite, nor NaN). First, an argument represented in a format wider than its semantic type is converted to its semantic type. Then determination is based on the type of the argument. --> ; 返却値 : isnormal マクロは、その引数が正常値である場合に限り、非ゼロの値を返します。<!-- The isnormal macro returns a nonzero value if and only if its argument has a normal value. --> ==== <!-- 7.12.3.6 The signbit macro --> signbit マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.3.6 ''The signbit macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.3.6">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 173, §7.12.3.6 ''The signbit macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int signbit(real-floating x); </syntaxhighlight> ; 説明 : signbitマクロは、引数の値の符号が負であるかどうかを判定します。<!-- The signbit macro determines whether the sign of its argument value is negative.240) --> ; 返却値 : signbitマクロは、引数の値の符号が負の場合に限り、0以外の値を返します。<!-- The signbit macro returns a nonzero value if and only if the sign of its argument value is negative. --> === <!-- 7.12.4 Trigonometric functions -->三角関数 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.4 ''Trigonometric functions'':三角関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 173, §7.12.4 ''Trigonometric functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. {{Anchors|acos関数|acosf関数|acosl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.4.1 The acos functions --> acos 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.4.1 ''The acos functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.4.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 173, §7.12.4.1 ''The acos functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double acos(double x); float acosf(float x); long double acosl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : acos関数は、xのアークコサインの主値を計算します。引数が区間[-1, +1]にない場合、定義域エラーが発生します。<!-- The acos functions compute the principal value of the arc cosine of x. A domain error occurs for arguments not in the interval [−1, +1]. --> ; 返却値 : acos関数は、区間[0, π]ラジアンにおけるarccos xを返します。isnanマクロでは、実装が評価型ではなく意味型でNaNをサポートしない限り、判定のための型は重要ではありません。signbitマクロは、無限大、ゼロ、NaNを含むすべての値の符号を報告する。ゼロが符号なしの場合、それは正として扱われる。<!-- The acos functions return arccos x in the interval [0, π] radians. 239)For the isnan macro, the type for determination does not matter unless the implementation supports NaNs in the evaluation type but not in the semantic type. 240)The signbit macro reports the sign of all values, including infinities, zeros, and NaNs. If zero is unsigned, it is treated as positive. --> {{Anchors|asin関数|asinf関数|asinl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.4.2 The asin functions --> asin 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.4.2 ''The asin functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.4.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 174, §7.12.4.2 ''The asin functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double asin(double x); float asinf(float x); long double asinl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : asin関数は、xのアークサインの主値を計算します。引数が区間[-1, +1]にない場合、定義域エラーが発生します。<!-- The asin functions compute the principal value of the arc sine of x. A domain error occurs for arguments not in the interval [−1, +1]. --> ; 返却値 : asin関数は,区間[-π/2, +π/2]ラジアンのarcsin xを返す.<!-- The asin functions return arcsin x in the interval [−π/2, +π/2] radians. --> {{Anchors|atan関数|atanf関数|atanl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.4.3 The atan functions --> atan 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.4.3 ''The atan functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.4.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 174, §7.12.4.3 ''The atan functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double atan(double x); float atanf(float x); long double atanl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : atan関数は、xのアークタンジェントの主値を計算します。<!-- The atan functions compute the principal value of the arc tangent of x. --> ; 返却値 : atan関数は,区間[-π/2, +π/2]ラジアンのarctan xを返す.<!-- The atan functions return arctan x in the interval [−π/2, +π/2] radians. --> {{Anchors|atan2関数|atan2f関数|atan2l関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.4.4 The atan2 functions --> atan2 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.4.4 ''The atan2 functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.4.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 174, §7.12.4.4 ''The atan2 functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double atan2(double y, double x); float atan2f(float y, float x); long double atan2l(long double y, long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : atan2関数は、y/xのアークタンジェントの値を計算し、両方の引数の符号を使用して戻り値の象限を決定します。両方の引数がゼロの場合、定義域エラーが発生することがあります。<!-- The atan2 functions compute the value of the arc tangent of y/x, using the signs of both arguments to determine the quadrant of the return value. A domain error may occur if both arguments are zero. --> ; 返却値 : atan2関数は,区間[-π, +π]ラジアンのarctan y/xを返します。<!-- The atan2 functions return arctan y/x in the interval [−π, +π] radians. --> {{Anchors|cos関数|cosf関数|cosl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.4.5 The cos functions --> cos 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.4.5 ''The cos functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.4.5">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 174, §7.12.4.5 ''The cos functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double cos(double x); float cosf(float x); long double cosl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : cos関数は、xの余弦(ラジアン単位)を計算します。<!-- The cos functions compute the cosine of x (measured in radians). --> ; 返却値 : cos関数はcos xを返します。<!-- The cos functions return cos x. --> {{Anchors|sin関数|sinf関数|sinl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.4.6 The sin functions --> sin 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.4.6 ''The sin functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.4.6">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 175, §7.12.4.6 ''The sin functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double sin(double x); float sinf(float x); long double sinl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : sin関数は、xのサイン(ラジアン単位)を計算します。<!-- The sin functions compute the sine of x (measured in radians). --> ; 返却値 : sin関数はsin xを返します。<!-- The sin functions return sin x. --> {{Anchors|tan関数|tanf関数|tanl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.4.7 The tan functions --> tan 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.4.7 ''The tan functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.4.7">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 175, §7.12.4.7 ''The tan functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double tan(double x); float tanf(float x); long double tanl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : tan関数は、xのタンジェント(ラジアン単位)を返します。<!-- The tan functions return the tangent of x (measured in radians). --> ; 返却値 : tan関数はtan xを返します。<!-- The tan functions return tan x. --> === <!-- 7.12.5 Hyperbolic functions -->双曲線関数 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.5 ''Hyperbolic functions'':双曲線関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.5">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 175, §7.12.5 ''Hyperbolic functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. {{Anchors|acosh関数|acoshf関数|acoshl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.5.1 The acosh functions --> acosh 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.5.1 ''The acosh functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.5.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 175, §7.12.5.1 ''The acosh functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double acosh(double x); float acoshf(float x); long double acoshl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The acosh functions compute the (nonnegative) arc hyperbolic cosine of x. A domain error occurs for arguments less than 1. --> ; 返却値 : <!-- The acosh functions return arcosh x in the interval [0, +∞]. --> {{Anchors|asinh関数|asinhf関数|asinhl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.5.2 The asinh functions --> asinh 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.5.2 ''The asinh functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.5.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 175, §7.12.5.2 ''The asinh functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double asinh(double x); float asinhf(float x); long double asinhl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The asinh functions compute the arc hyperbolic sine of x. --> ; 返却値 : <!-- The asinh functions return arsinh x. --> {{Anchors|atanh関数|atanhf関数|atanhl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.5.3 The atanh functions --> atanh 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.5.3 ''The atanh functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.5.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 176, §7.12.5.3 ''The atanh functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double atanh(double x); float atanhf(float x); long double atanhl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The atanh functions compute the arc hyperbolic tangent of x. A domain error occurs for arguments not in the interval [−1, +1]. A pole error may occur if the argument equals-1 or+1. --> ; 返却値 : <!-- The atanh functions return artanh x. --> {{Anchors|cosh関数|coshf関数|coshl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.5.4 The cosh functions --> cosh 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.5.4 ''The cosh functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.5.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 176, §7.12.5.4 ''The cosh functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double cosh(double x); float coshf(float x); long double coshl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The cosh functions compute the hyperbolic cosine of x. A range error occurs if the magnitude of x is too large. --> ; 返却値 : <!-- The cosh functions return cosh x. --> {{Anchors|sinh関数|sinhf関数|sinhl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.5.5 The sinh functions --> sinh 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.5.5 ''The sinh functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.5.5">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 176, §7.12.5.5 ''The sinh functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double sinh(double x); float sinhf(float x); long double sinhl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The sinh functions compute the hyperbolic sine of x. A range error occurs if the magnitude of x is too large. --> ; 返却値 : <!-- The sinh functions return sinh x. --> {{Anchors|tanh関数|tanhf関数|tanhl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.5.6 The tanh functions --> tanh 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.5.6 ''The tanh functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.5.6">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 176, §7.12.5.6 ''The tanh functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double tanh(double x); float tanhf(float x); long double tanhl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The tanh functions compute the hyperbolic tangent of x. --> ; 返却値 : <!-- The tanh functions return tanh x. --> === <!-- 7.12.6 Exponential and logarithmic functions -->指数関数及び対数関数 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6 ''Exponential and logarithmic functions'':指数関数及び対数関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 177, §7.12.6 ''Exponential and logarithmic functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. {{Anchors|exp関数|expf関数|expl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.1 The exp functions --> exp 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.1 ''The exp functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 177, §7.12.6.1 ''The exp functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double exp(double x); float expf(float x); long double expl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The exp functions compute the base-e exponential of x. A range error occurs if the magnitude of x is too large. --> ; 返却値 : <!-- The exp functions return e --> . {{Anchors|exp2関数|exp2f関数|exp2l関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.2 The exp2 functions --> exp2 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.2 ''The exp2 functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 1, §7.12.6.2 ''The exp2 functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double exp2(double x); float exp2f(float x); long double exp2l(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The exp2 functions compute the base-2 exponential of x. A range error occurs if the magnitude of x is too large. --> ; 返却値 : <!-- The exp2 functions return 2 --> . {{Anchors|expm1関数|expm1f関数|expm1l関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.3 The expm1 functions --> expm1 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.3 ''The expm1 functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 1, §7.12.6.3 ''The expm1 functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double expm1(double x); float expm1f(float x); long double expm1l(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The expm1 functions compute the base-e exponential of the argument, minus 1. A range error occurs if positive x is too large.241) --> ; 返却値 : <!-- The expm1 functions return e x − 1. --> {{Anchors|frexp関数|frexpf関数|frexpl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.4 The frexp functions --> frexp 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.4 ''The frexp functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 1, §7.12.6.4 ''The frexp functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double frexp(double value, int *exp); float frexpf(float value, int *exp); long double frexpl(long double value, int *exp); 241)For small magnitude x, expm1(x) is expected to be more accurate than exp(x)-1. </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The frexp functions break a floating-point number into a normalized fraction and an integral power of 2. They store the integer in the int object pointed to by exp. --> ; 返却値 : <!-- If value is not a floating-point number or if the integral power of 2 is outside the range of int, the results are unspecified. Otherwise, the frexp functions return the value x, such that x has a magnitude in the interval [1/2, 1) or zero, and value equals x × 2*exp . If value is zero, both parts of the result are zero. --> {{Anchors|ilogb関数|ilogbf関数|ilogbl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.5 The ilogb functions --> ilogb 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.5 ''The ilogb functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.5">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 178, §7.12.6.5 ''The ilogb functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int ilogb(double x); int ilogbf(float x); int ilogbl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The ilogb functions extract the exponent of x as a signed int value. If x is zero they compute the value FP_ILOGB0; if x is infinite they compute the value INT_MAX; if x is a NaN they compute the value FP_ILOGBNAN; otherwise, they are equivalent to calling the corresponding logb function and casting the returned value to type int. A domain error or range error may occur if x is zero, infinite, or NaN. If the correct value is outside the range of the return type, the numeric result is unspecified and a domain error or range error may occur. --> ; 返却値 : <!-- The ilogb functions return the exponent of x as a signed int value. --> Forward references: the logb functions (7.12.6.11). {{Anchors|ldexp関数|ldexpf関数|ldexpl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.6 The ldexp functions --> ldexp 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.6 ''The ldexp functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.6">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 178, §7.12.6.6 ''The ldexp functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double ldexp(double x, int exp); float ldexpf(float x, int exp); long double ldexpl(long double x, int exp); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The ldexp functions multiply a floating-point number by an integral power of 2. A range error may occur. --> ; 返却値 : <!-- The ldexp functions return x × 2 exp . --> {{Anchors|log関数|logf関数|logl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.7 The log functions --> log 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.7 ''The log functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.7">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 178, §7.12.6.7 ''The log functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double log(double x); float logf(float x); long double logl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The log functions compute the base-e (natural) logarithm of x. A domain error occurs if the argument is negative. A pole error may occur if the argument is zero. --> ; 返却値 : <!-- The log functions return loge x. --> {{Anchors|log10関数|log10f関数|log10l関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.8 The log10 functions --> log10 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.8 ''The log10 functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.8">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 179, §7.12.6.8 ''The log10 functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double log10(double x); float log10f(float x); long double log10l(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The log10 functions compute the base-10 (common) logarithm of x. A domain error occurs if the argument is negative. A pole error may occur if the argument is zero. --> ; 返却値 : <!-- The log10 functions return log10 x. --> {{Anchors|log1p関数|log1pf関数|log1pl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.9 The log1p functions --> log1p 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.9 ''The log1p functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.9">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 179, §7.12.6.9 ''The log1p functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double log1p(double x); float log1pf(float x); long double log1pl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The log1p functions compute the base-e (natural) logarithm of 1 plus the argument.242) A domain error occurs if the argument is less than −1. A pole error may occur if the argument equals −1. --> ; 返却値 : <!-- The log1p functions return loge (1 + x). --> {{Anchors|log2関数|log2f関数|log2l関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.10 The log2 functions --> log2 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.10 ''The log2 functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.10">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 179, §7.12.6.10 ''The log2 functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double log2(double x); float log2f(float x); long double log2l(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The log2 functions compute the base-2 logarithm of x. A domain error occurs if the argument is less than zero. A pole error may occur if the argument is zero. --> ; 返却値 : <!-- The log2 functions return log2 x. --> {{Anchors|logb関数|logbf関数|logbl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.11 The logb functions --> logb 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.11 ''The logb functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.11">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 179, §7.12.6.11 ''The logb functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double logb(double x); float logbf(float x); long double logbl(long double x); 242)For small magnitude x, log1p(x) is expected to be more accurate than log(1 + x). </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The logb functions extract the exponent of x, as a signed integer value in floating-point format. If x is subnormal it is treated as though it were normalized; thus, for positive finite x, : <!-- ≤ x × FLT_RADIX−logb(x) < FLT_RADIX A domain error or pole error may occur if the argument is zero. --> ; 返却値 : <!-- The logb functions return the signed exponent of x. --> {{Anchors|modf関数|modff関数|modfl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.6.12 The modf functions --> modf 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.12 ''The modf functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.12">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 180, §7.12.6.12 ''The modf functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double modf(double value, double *iptr); float modff(float value, float *iptr); long double modfl(long double value, long double *iptr); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The modf functions break the argument value into integral and fractional parts, each of which has the same type and sign as the argument. They store the integral part (in floating-point format) in the object pointed to by iptr. --> ; 返却値 : <!-- The modf functions return the signed fractional part of value. --> ==== <!-- 7.12.6.13 The scalbn and scalbln functions --> The scalbn and scalbln functions ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.6.13 ''The scalbn and scalbln functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.6.13">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 180, §7.12.6.13 ''The scalbn and scalbln functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double scalbn(double x, int n); float scalbnf(float x, int n); long double scalbnl(long double x, int n); double scalbln(double x, long int n); float scalblnf(float x, long int n); long double scalblnl(long double x, long int n); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The scalbn and scalbln functions compute x × FLT_RADIXn efficiently, not normally by computing FLT_RADIXn explicitly. A range error may occur. --> ; 返却値 : <!-- The scalbn and scalbln functions return x × FLT_RADIXn . --> === <!-- 7.12.7 Power and absolute-value functions -->べき乗関数及び絶対値関数 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.7 ''Power and absolute-value functions'':べき乗関数及び絶対値関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.7">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 180, §7.12.7 ''Power and absolute-value functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. {{Anchors|cbrt関数|cbrtf関数|cbrtl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.7.1 The cbrt functions --> cbrt 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.7.1 ''The cbrt functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.7.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 180, §7.12.7.1 ''The cbrt functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double cbrt(double x); float cbrtf(float x); long double cbrtl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The cbrt functions compute the real cube root of x. --> ; 返却値 : <!-- The cbrt functions return x 1/3 . --> {{Anchors|fabs関数|fabsf関数|fabsl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.7.2 The fabs functions --> fabs 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.7.2 ''The fabs functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.7.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 181, §7.12.7.2 ''The fabs functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double fabs(double x); float fabsf(float x); long double fabsl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The fabs functions compute the absolute value of a floating-point number x. --> ; 返却値 : <!-- The fabs functions return |x|. --> {{Anchors|hypot関数|hypotf関数|hypotl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.7.3 The hypot functions --> hypot 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.7.3 ''The hypot functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.7.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 181, §7.12.7.3 ''The hypot functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double hypot(double x, double y); float hypotf(float x, float y); long double hypotl(long double x, long double y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The hypot functions compute the square root of the sum of the squares of x and y, without undue overflow or underflow. A range error may occur. 3 --> ; 返却値 : <!-- The hypot functions return p 2 + y 2. --> {{Anchors|pow関数|powf関数|powl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.7.4 The pow functions --> pow 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.7.4 ''The pow functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.7.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 1, §7.12.7.4 ''The pow functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double pow(double x, double y); float powf(float x, float y); long double powl(long double x, long double y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The pow functions compute x raised to the power y. A domain error occurs if x is finite and negative and y is finite and not an integer value. A range error may occur. A domain error may occur if x is zero and y is zero. A domain error or pole error may occur if x is zero and y is less than zero. --> ; 返却値 : <!-- The pow functions return x y . --> {{Anchors|sqrt関数|sqrtf関数|sqrtl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.7.5 The sqrt functions --> sqrt 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.7.5 ''The sqrt functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.7.5">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 1, §7.12.7.5 ''The sqrt functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double sqrt(double x); float sqrtf(float x); long double sqrtl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The sqrt functions compute the nonnegative square root of x. A domain error occurs if the argument is less than zero. --> ; 返却値 : <!-- The sqrt functions return √ x. --> === <!-- 7.12.8 Error and gamma functions -->誤差関数及びガンマ関数 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.8 ''Error and gamma functions'':誤差関数及びガンマ関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.8">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 182, §7.12.8 ''Error and gamma functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. {{Anchors|erf関数|erff関数|erfl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.8.1 The erf functions --> erf 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.8.1 ''The erf functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.8.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 182, §7.12.8.1 ''The erf functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double erf(double x); float erff(float x); long double erfl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The erf functions compute the error function of x. --> ; 返却値 : <!-- The erf functions return erf x = √ 2 π Rx 0 e −t 2 dt. --> {{Anchors|erfc関数|erfcf関数|erfcl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.8.2 The erfc functions --> erfc 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.8.2 ''The erfc functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.8.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 182, §7.12.8.2 ''The erfc functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double erfc(double x); float erfcf(float x); long double erfcl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The erfc functions compute the complementary error function of x. A range error occurs if positive x is too large. --> ; 返却値 : <!-- The erfc functions return erfc x = 1 − erf x = √ 2 π R∞ e −t 2 dt. --> {{Anchors|lgamma関数|lgammaf関数|lgammal関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.8.3 The lgamma functions --> lgamma 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.8.3 ''The lgamma functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.8.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 1, §7.12.8.3 ''The lgamma functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double lgamma(double x); float lgammaf(float x); long double lgammal(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The lgamma functions compute the natural logarithm of the absolute value of gamma of x. A range error occurs if positive x is too large. A pole error may occur if x is a negative integer or zero. --> ; 返却値 : <!-- The lgamma functions return loge |Γ(x)|. --> {{Anchors|tgamma関数|tgammaf関数|tgammal関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.8.4 The tgamma functions --> tgamma 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.8.4 ''The tgamma functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.8.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 183, §7.12.8.4 ''The tgamma functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double tgamma(double x); float tgammaf(float x); long double tgammal(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The tgamma functions compute the gamma function of x. A domain error or pole error may occur if x is a negative integer or zero. A range error occurs if the magnitude of x is too large and may occur if the magnitude of x is too small. --> ; 返却値 : <!-- The tgamma functions return Γ(x). --> === <!-- 7.12.9 Nearest integer functions -->最近接整数関数 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.9 ''Nearest integer functions'':最近接整数関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.9">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 183, §7.12.9 ''Nearest integer functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. {{Anchors|ceil関数|ceilf関数|ceill関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.9.1 The ceil functions --> ceil 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.9.1 ''The ceil functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.9.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 183, §7.12.9.1 ''The ceil functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double ceil(double x); float ceilf(float x); long double ceill(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The ceil functions compute the smallest integer value not less than x. --> ; 返却値 : <!-- The ceil functions return dxe, expressed as a floating-point number. --> {{Anchors|floor関数|floorf関数|floorl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.9.2 The floor functions --> floor 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.9.2 ''The floor functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.9.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 183, §7.12.9.2 ''The floor functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double floor(double x); float floorf(float x); long double floorl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The floor functions compute the largest integer value not greater than x. --> ; 返却値 : <!-- The floor functions return bxc, expressed as a floating-point number. --> {{Anchors|nearbyint関数|nearbyintf関数|nearbyintl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.9.3 The nearbyint functions --> nearbyint 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.9.3 ''The nearbyint functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.9.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 183, §7.12.9.3 ''The nearbyint functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double nearbyint(double x); float nearbyintf(float x); long double nearbyintl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The nearbyint functions round their argument to an integer value in floating-point format, using the current rounding direction and without raising the “inexact” floating-point exception. --> ; 返却値 : <!-- The nearbyint functions return the rounded integer value. --> {{Anchors|rint関数|rintf関数|rintl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.9.4 The rint functions --> rint 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.9.4 ''The rint functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.9.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 184, §7.12.9.4 ''The rint functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double rint(double x); float rintf(float x); long double rintl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The rint functions differ from the nearbyint functions (7.12.9.3) only in that the rint functions may raise the “inexact” floating-point exception if the result differs in value from the argument. --> ; 返却値 : <!-- The rint functions return the rounded integer value. --> ==== <!-- 7.12.9.5 The lrint and llrint functions --> ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.9.5 ''The lrint and llrint functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.9.5">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 184, §7.12.9.5 ''The lrint and llrint functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> long int lrint(double x); long int lrintf(float x); long int lrintl(long double x); long long int llrint(double x); long long int llrintf(float x); long long int llrintl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The lrint and llrint functions round their argument to the nearest integer value, rounding according to the current rounding direction. If the rounded value is outside the range of the return type, the numeric result is unspecified and a domain error or range error may occur. --> ; 返却値 : <!-- The lrint and llrint functions return the rounded integer value. --> {{Anchors|round関数|roundf関数|roundl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.9.6 The round functions --> round 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.9.6 ''The round functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.9.6">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 184, §7.12.9.6 ''The round functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double round(double x); float roundf(float x); long double roundl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The round functions round their argument to the nearest integer value in floating-point format, rounding halfway cases away from zero, regardless of the current rounding direction. --> ; 返却値 : <!-- The round functions return the rounded integer value. --> ==== <!-- 7.12.9.7 The lround and llround functions --> ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.9.7 ''The lround and llround functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.9.7">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 184, §7.12.9.7 ''The lround and llround functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> long int lround(double x); long int lroundf(float x); long int lroundl(long double x); long long int llround(double x); long long int llroundf(float x); long long int llroundl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The lround and llround functions round their argument to the nearest integer value, rounding halfway cases away from zero, regardless of the current rounding direction. If the rounded value is outside the range of the return type, the numeric result is unspecified and a domain error or range error may occur. --> ; 返却値 : <!-- The lround and llround functions return the rounded integer value. --> {{Anchors|trunc関数|truncf関数|truncl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.9.8 The trunc functions --> trunc 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.9.8 ''The trunc functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.9.8">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 185, §7.12.9.8 ''The trunc functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double trunc(double x); float truncf(float x); long double truncl(long double x); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The trunc functions round their argument to the integer value, in floating format, nearest to but no larger in magnitude than the argument. --> ; 返却値 : <!-- The trunc functions return the truncated integer value. --> === <!-- 7.12.10 Remainder functions -->剰余関数 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.10 ''Remainder functions'':剰余関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.10">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 185, §7.12.10 ''Remainder functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. {{Anchors|fmod関数|fmodf関数|fmodl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.10.1 The fmod functions --> fmod 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.10.1 ''The fmod functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.10.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 185, §7.12.10.1 ''The fmod functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double fmod(double x, double y); float fmodf(float x, float y); long double fmodl(long double x, long double y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The fmod functions compute the floating-point remainder of x/y. --> ; 返却値 : <!-- The fmod functions return the value x − ny, for some integer n such that, if y is nonzero, the result has the same sign as x and magnitude less than the magnitude of y. If y is zero, whether a domain error occurs or the fmod functions return zero is implementation-defined. --> {{Anchors|remainder関数|remainderf関数|remainderl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.10.2 The remainder functions --> remainder 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.10.2 ''The remainder functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.10.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 185, §7.12.10.2 ''The remainder functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double remainder(double x, double y); float remainderf(float x, float y); long double remainderl(long double x, long double y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The remainder functions compute the remainder x REM y required by IEC 60559.243) --> ; 返却値 : <!-- The remainder functions return x REM y. If y is zero, whether a domain error occurs or the functions return zero is implementation defined. --> {{Anchors|remquo関数|remquof関数|remquol関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.10.3 The remquo functions --> remquo 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.10.3 ''The remquo functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.10.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 186, §7.12.10.3 ''The remquo functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double remquo(double x, double y, int *quo); float remquof(float x, float y, int *quo); long double remquol(long double x, long double y, int *quo); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The remquo functions compute the same remainder as the remainder functions. In the object pointed to by quo they store a value whose sign is the sign of x/y and whose magnitude is congruent modulo 2 n to the magnitude of the integral quotient of x/y, where n is an implementation-defined integer greater than or equal to 3. --> ; 返却値 : <!-- The remquo functions return x REM y. If y is zero, the value stored in the object pointed to by quo is unspecified and whether a domain error occurs or the functions return zero is implementation defined. --> === <!-- 7.12.11 Manipulation functions -->実数操作関数 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.11 ''Manipulation functions'':実数操作関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.11">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 186, §7.12.11 ''Manipulation functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. {{Anchors|copysign関数|copysignf関数|copysignl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.11.1 The copysign functions --> copysign 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.11.1 ''The copysign functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.11.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 186, §7.12.11.1 ''The copysign functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double copysign(double x, double y); float copysignf(float x, float y); long double copysignl(long double x, long double y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The copysign functions produce a value with the magnitude of x and the sign of y. They produce a NaN (with the sign of y) if x is a NaN. On implementations that represent a signed zero but do not treat negative zero consistently in arithmetic operations, the copysign functions regard the sign of zero as positive. --> ; 返却値 : <!-- The copysign functions return a value with the magnitude of x and the sign of y. --> {{Anchors|nan関数|nanf関数|nanl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.11.2 The nan functions --> nan 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.11.2 ''The nan functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.11.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 186, §7.12.11.2 ''The nan functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double nan(const char *tagp); float nanf(const char *tagp); long double nanl(const char *tagp); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The nan, nanf, and nanl functions convert the string pointed to by tagp according to the following rules. The call nan("n-char-sequence") is equivalent to strtod("NAN(n-char-sequence)", (char**)NULL); the call nan("") is equivalent to strtod("NAN()",(char**)NULL). If tagp does not point to an n-char sequence or an empty string, the call is equivalent to strtod("NAN",(char**)NULL). Calls to nanf and nanl are equivalent to the corresponding calls to strtof and strtold. --> ; 返却値 : <!-- The nan functions return a quiet NaN, if available, with content indicated through tagp. If the implementation does not support quiet NaNs, the functions return zero. --> Forward references: the strtod, strtof, and strtold functions (7.22.1.3). {{Anchors|nextafter関数|nextafterf関数|nextafterl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.11.3 The nextafter functions --> nextafter 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.11.3 ''The nextafter functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.11.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 187, §7.12.11.3 ''The nextafter functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double nextafter(double x, double y); float nextafterf(float x, float y); long double nextafterl(long double x, long double y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The nextafter functions determine the next representable value, in the type of the function, after x in the direction of y, where x and y are first converted to the type of the function.244) The nextafter functions return y if x equals y. A range error may occur if the magnitude of x is the largest finite value representable in the type and the result is infinite or not representable in the type. --> ; 返却値 : <!-- The nextafter functions return the next representable value in the specified format after x in the direction of y. --> {{Anchors|nexttoward関数|nexttowardf関数|nexttowardl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.11.4 The nexttoward functions --> nexttoward 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.11.4 ''The nexttoward functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.11.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 187, §7.12.11.4 ''The nexttoward functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double nexttoward(double x, long double y); float nexttowardf(float x, long double y); long double nexttowardl(long double x, long double y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The nexttoward functions are equivalent to the nextafter functions except that the second parameter has type long double and the functions return y converted to the type of the function if x equals y. 245) --> === <!-- 7.12.12 Maximum, minimum, and positive difference functions -->最大, 最小及び正の差関数 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.12 ''Maximum, minimum, and positive difference functions'':最大, 最小及び正の差関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.12">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 187, §7.12.12 ''Maximum, minimum, and positive difference functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. {{Anchors|fdim関数|fdimf関数|fdiml関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.12.1 The fdim functions --> fdim 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.12.1 ''The fdim functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.12.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 187, §7.12.12.1 ''The fdim functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double fdim(double x, double y); float fdimf(float x, float y); long double fdiml(long double x, long double y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The fdim functions determine the positive difference between their arguments: ( x − y if x > y +0 if x ≤ y A range error may occur. --> ; 返却値 : <!-- The fdim functions return the positive difference value. --> {{Anchors|fmax関数|fmaxf関数|fmaxl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.12.2 The fmax functions --> fmax 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.12.2 ''The fmax functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.12.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 188, §7.12.12.2 ''The fmax functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double fmax(double x, double y); float fmaxf(float x, float y); long double fmaxl(long double x, long double y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The fmax functions determine the maximum numeric value of their arguments.246) --> ; 返却値 : <!-- The fmax functions return the maximum numeric value of their arguments. --> {{Anchors|fmin関数|fminf関数|fminl関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.12.3 The fmin functions --> fmin 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.12.3 ''The fmin functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.12.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 188, §7.12.12.3 ''The fmin functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double fmin(double x, double y); float fminf(float x, float y); long double fminl(long double x, long double y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The fmin functions determine the minimum numeric value of their arguments.247) --> ; 返却値 : <!-- The fmin functions return the minimum numeric value of their arguments. --> === <!-- 7.12.13 Floating multiply-add -->浮動小数点乗算加算 === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.13 ''Floating multiply-add'':浮動小数点乗算加算<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.13">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 188, §7.12.13 ''Floating multiply-add'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. {{Anchors|fma関数|fmaf関数|fmal関数}}<!-- ページ外からリンクしています消さないでください --> ==== <!-- 7.12.13.1 The fma functions --> fma 関数群 ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.13.1 ''The fma functions''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.13.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 188, §7.12.13.1 ''The fma functions'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> double fma(double x, double y, double z); float fmaf(float x, float y, float z); long double fmal(long double x, long double y, long double z); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The fma functions compute (x × y) + z, rounded as one ternary operation: they compute the value (as if) to infinite precision and round once to the result format, according to the current rounding mode. A range error may occur. 246)NaN arguments are treated as missing data: if one argument is a NaN and the other numeric, then the fmax functions choose the numeric value. See F.10.9.2. 247)The fmin functions are analogous to the fmax functions in their treatment of NaNs. --> ; 返却値 : <!-- The fma functions return (x × y) + z, rounded as one ternary operation. --> === <!-- 7.12.14 Comparison macros --> 比較マクロ === * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.14 ''Comparison macros'':比較マクロ<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.14">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 189, §7.12.14 ''Comparison macros'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. 関係演算子と等式演算子は、数値の間の通常の数学的関係をサポートします。数値の順序付けられたペアでは、less、greater、equalのいずれかの関係が正確に真となります。関係演算子は、引数の値がNaNの場合、「invalid」という浮動小数点例外を発生させることがあります。以下のサブクラウ スでは、関係演算子の静かな(浮動小数点例外を発生させない)バージョンのマクロや、 「invalid」浮動小数点例外を発生させずに NaN を考慮する効率的なコードを書きやすくする他の比較マクロを提供します。本節の概要では、real-floating は、引数が実数浮動小数点型の式でなければならないことを示している。両方の引数が同じ型である必要はない。 <!-- 1 The relational and equality operators support the usual mathematical relationships between numeric values. For any ordered pair of numeric values exactly one of the relationships — less, greater, and equal — is true. Relational operators may raise the “invalid” floating-point exception when argument values are NaNs. For a NaN and a numeric value, or for two NaNs, just the unordered relationship is true.248) The following subclauses provide macros that are quiet (non floating-point exception raising) versions of the relational operators, and other comparison macros that facilitate writing efficient code that accounts for NaNs without suffering the “invalid” floating-point exception. In the synopses in this subclause, real-floating indicates that the argument shall be an expression of real floating type249) (both arguments need not have the same type).250) --> ==== <!-- 7.12.14.1 The isgreater macro --> isgreater マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.14.1 ''The isgreater macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.14.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 189, §7.12.14.1 ''The isgreater macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int isgreater(real-floating x, real-floating y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The isgreater macro determines whether its first argument is greater than its second argument. The value of isgreater(x,y) is always equal to (x)> (y); however, unlike (x)> (y), isgreater(x,y) does not raise the “invalid” floating-point exception when x and y are unordered. --> ; 返却値 : <!-- The isgreater macro returns the value of (x)> (y). --> ==== <!-- 7.12.14.2 The isgreaterequal macro --> isgreaterequal マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.14.2 ''The isgreaterequal macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.14.2">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 189, §7.12.14.2 ''The isgreaterequal macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int isgreaterequal(real-floating x, real-floating y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The isgreaterequal macro determines whether its first argument is greater than or equal to its second argument. The value of isgreaterequal(x,y) is always equal to (x)>= (y); however, unlike (x)>= (y), isgreaterequal(x,y) does not raise the “invalid” floating-point exception when x and y are unordered. --> ; 返却値 : <!-- The isgreaterequal macro returns the value of (x)>= (y). --> ==== <!-- 7.12.14.3 The isless macro --> isless マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.14.3 ''The isless macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.14.3">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 189, §7.12.14.3 ''The isless macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int isless(real-floating x, real-floating y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The isless macro determines whether its first argument is less than its second argument. The value of isless(x,y) is always equal to (x)< (y); however, unlike (x)< (y), isless(x,y) does not 248)IEC 60559 requires that the built-in relational operators raise the “invalid” floating-point exception if the operands compare unordered, as an error indicator for programs written without consideration of NaNs; the result in these cases is false. 249)If any argument is of integer type, or any other type that is not a real floating type, the behavior is undefined. 250)Whether an argument represented in a format wider than its semantic type is converted to the semantic type is unspecified. --> raise the “invalid” floating-point exception when x and y are unordered. --> ; 返却値 : <!-- The isless macro returns the value of (x) < (y). --> ==== <!-- 7.12.14.4 The islessequal macro --> islessequal マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.14.4 ''The islessequal macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.14.4">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 190, §7.12.14.4 ''The islessequal macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int islessequal(real-floating x, real-floating y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The islessequal macro determines whether its first argument is less than or equal to its second argument. The value of islessequal(x,y) is always equal to (x)<= (y); however, unlike (x)<= (y), islessequal(x,y) does not raise the “invalid” floating-point exception when x and y are unordered. --> ; 返却値 : <!-- The islessequal macro returns the value of (x)<= (y). --> ==== <!-- 7.12.14.5 The islessgreater macro --> islessgreater マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.14.5 ''The islessgreater macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.14.5">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 190, §7.12.14.5 ''The islessgreater macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int islessgreater(real-floating x, real-floating y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The islessgreater macro determines whether its first argument is less than or greater than its second argument. The islessgreater(x,y) macro is similar to (x)< (y)|| (x)> (y); however, islessgreater(x,y) does not raise the “invalid” floating-point exception when x and y are unordered (nor does it evaluate x and y twice). --> ; 返却値 : <!-- The islessgreater macro returns the value of (x)< (y)|| (x)> (y). --> ==== <!-- 7.12.14.6 The isunordered macro --> isunordered マクロ ==== * N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 §7.12.14.6 ''The isunordered macro''<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.12.14.6">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 190, §7.12.14.6 ''The isunordered macro'' | publisher = ISO/IEC JTC1/SC22/WG14}}</ref>. ; 形式 :<syntaxhighlight lang=c> #include <math.h> int isunordered(real-floating x, real-floating y); </syntaxhighlight> ; 説明 : <!-- The isunordered macro determines whether its arguments are unordered. --> ; 返却値 : <!-- The isunordered macro returns 1 if its arguments are unordered and 0 otherwise. --> == 脚註 == <references/> == 参考文献 == * 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05) [[Category:C言語|math.h]] e6s477hz4xfzmxmmztyntzrjlcwab4r 高校生活ガイド 0 18818 276237 252006 2025-06-28T07:07:28Z Tomzo 248 276237 wikitext text/x-wiki : [[小学校・中学校・高等学校の学習]] > [[高等学校の学習]] > 高校生活ガイド {{Stub|高}} {{独自研究の可能性}} 編集者の主観的な表現が含まれている可能性があります。このページをある程度の参考として、高校入学に向けて心構えを持つことは大切です。 しかし通常、入学時には新入生を対象とした説明が行われるため、そちらをより参考にすべきです。 また日本の高校についての詳しい情報はwikipedia[https://ja.wikipedia.org/wiki/高等学校]を参照してください。 ---- == 目次 == * [[高校生活ガイド/赤点や留年など]] ;科目の選択 * [[高校生活ガイド/科目の選択]] :雑多な関連事項 :* [[高校生活ガイド/推薦入試や総合型選抜などに向けて]] ;部活や委員会など 制度的なこと * [[高校生活ガイド/特別活動]] (委員会や部活などの事) 雑多な関連事項 :* [[高校生活ガイド/部活と学業]] ;高校と大学と、中学との違い 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なお、「電離」(でんり)とは、水溶液に解けた時にイオンになる物質が、陽イオンと陰イオンに分かれることである。 アルカリとは、水に溶けたときに水酸化物イオン OH<sup>-</sup> を出す物質である。 たとえば水酸化ナトリウムNaOHは、水溶液中では : NaOH → Na<sup>+</sup> + OH<sup>-</sup> と電離しているので、水酸化ナトリウムはアルカリである。 {{コラム|アンモニア水がアルカリ性をしめす理由| アンモニアNH<sub>3</sub>は、分子中にOHを含んでいないが、アンモニアの水溶液はアルカリ性をしめす。これは、アンモニアNH<sub>3</sub>は水に溶けると次のように電離して、水溶液中の水分子から水素イオンをうばってNH<sub>4</sub><sup>+</sup>をつくり、水酸化物イオンOH<sup>-</sup>を発生させるためである。 :NH<sub>3</sub>+H<sub>2</sub>O → NH<sub>4</sub><sup>+</sup>+OH<sup>-</sup> このように、ある物質が酸かアルカリか、または、どちらでもないかは、イオン反応式も知らなければ判断できないので注意が必要だ。 アンモニアの例からも分かるように、もし化学式中に水素原子Hを含んでいても、その水溶液が酸性とは限らない。 }} さて、つぎの節では、小学校以来これまでに習った酸とアルカリの基本的な性質を復習する。イオンの観点による酸やアルカリの定義と、これまでに習った酸やアルカリの基本的な性質や実験例、具体的な反応式などを関連付けてしっかり理解しよう。 === 酸とアルカリの復習 === ==== 酸についての復習 ==== 酸性の溶液には次のような性質が有る。 * 食用に用いられる酢酸やクエン酸などの薄い水溶液を舐めてみると、すっぱい味がするように、食用の酸はすっぱいことが多い。 :'''(※ 注意:誤って、塩酸や硫酸などの水溶液を舐めてはいけない。)''' :'''(※ 注意:理科室の物は、学校の先生の許可無く、味見しないこと。理科実験では危険な物質も扱うことがあるので、決して、許可無く口にいれてはならない。原則的に小中高の理科実験では、味見は行わない。たとえ食用で安全な物質だけを使う実験であっても、誤って別の危険な物質を混入させてしまう失敗をする場合もありうる。なので、理科実験では、念のため、最初から安全な物質でも味見をしないという指導が普通である。)''' * 塩酸の水溶液は、鉄や亜鉛、マグネシウムなどの金属を溶かす。硫酸の水溶液は、金属と反応しやすい。 ;主な酸 おもな酸には、塩酸HCl、酢酸CH<sub>3</sub>COOH、炭酸H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub>、硫酸(りゅうさん)H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>、硝酸(しょうさん)HNO<sub>3</sub>などがある。ミカンなどの柑橘類(かんきつるい)に含まれるクエン酸や、食用油などに含まれるオレイン酸も酸である。 * 塩酸 HCl 塩酸 HCl とは、'''塩化水素'''(えんかすいそ、hydrogen chloride)という気体が溶けた水溶液である。 無色透明の水溶液である。強い酸性を示す。 塩酸は、水溶液中で、次のようにイオンに電離している。 :HCl → H<sup>+</sup> + Cl<sup>−</sup> においは、刺激臭が有る。この刺激臭は塩化水素の蒸気のにおいである。 (※ 注意:塩酸のにおいをかぐ時は、決して直接、かいではいけない。塩酸の蒸気を手であおいだり鼻に風を送ったりして、間接的に、においをかぐ。) :塩酸は、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、鉄を溶かす。これらの金属を溶かすときに水素が発生する。この水素は塩化水素中に含まれていた水素原子が化学反応によって水素分子として生じたものである。 * 酢酸 CH<sub>3</sub>COOH 食用の酢酸水(CH<sub>3</sub>COOH水溶液)である食酢(しょくさく)には、酢酸(CH<sub>3</sub>COOH)が3%〜5%ほど含まれている。 酢酸は、水溶液中で、次のようにイオンに電離している。 :CH<sub>3</sub>COOH → CH<sub>3</sub>COO<sup>−</sup> + H<sup>+</sup> においは、すっぱい刺激臭が有る。 濃い酢酸は、寒くなると凍る。凍った酢酸を氷酢酸(ひょうさくさん)という。 * 炭酸 H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> 二酸化炭素CO<sub>2</sub>の溶けた水溶液である。 * 硫酸 H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> 水溶液中では、つぎのように電離している。 :H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> → 2H<sup>+</sup> + SO<sub>4</sub><sup>2−</sup> :硫酸 → 水素イオン + 硫酸イオン と電離し、強い酸性を示す。 * 硝酸 HNO<sub>3</sub> 水溶液中では :HNO<sub>3</sub> → H<sup>+</sup> + NO<sub>3</sub><sup>-</sup> :硝酸 → 水素イオン + 硝酸イオン と電離し、強い酸性を示す。 * 強酸(きょうさん)と弱酸(じゃくさん) 塩酸や硫酸などの強い酸のことを、まとめて、'''強酸'''(きょうさん)という。 一方、炭酸や酢酸などの、弱い酸を、'''弱酸'''(じゃくさん)と言う。 * 実験の際の注意 塩酸や硫酸、硝酸などの強い酸は、危険であり、取り扱いには注意を要する。皮膚などにつかないように注意する。 もし、実験の失敗などで、これらの酸の濃い酸が体にかかったり、大量の酸がかかったら、実験を中断し、すぐに大量の純水で洗い、先生や大人に相談すること。 注意するのは、酸の液体だけでなく、酸の液体から発する蒸気なども、注意すること。蒸気を、かぎすぎないようにすること。また、目に入らないようにすること。 ==== アルカリ ==== まず、復習をしよう。 水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カルシウム水溶液やアンモニア水溶液は、つぎのような性質を示す。 * 赤色リトマス紙を青色に変える。 * BTB液を加えると青色になる。 * 水溶液にフェノールフタレイン溶液を加えると、赤色に変わる。 このような性質を'''アルカリ性'''と言う。(または「塩基性」(えんきせい)と言う。高校では「塩基性」のほうの呼び方を使う。中学の段階では、アルカリ性で呼び方を統一してよい。)また、水溶液がアルカリ性を示す物質のことを'''アルカリ'''(alkali、発音:アルカライ)といい、高校では、そのような物質を「塩基」(base , ベイス)と呼ぶ。 アルカリの中にはタンパク質や脂肪などを溶かすものもあり、皮膚などを溶かし、強いアルカリや濃いアルカリの中には危険な物もある。取り扱いには注意すること。皮膚などにアルカリをつけないようにする。もしアルカリが目に入った場合は、即座に大量の純水で洗い流し、先生や大人に相談および連絡をして、必要に応じて保険医などに診察してもらうこと。 注意するのは、アルカリの液体だけでなく、アルカリの液体から発する蒸気なども、注意すること。蒸気を、かぎすぎないようにすること。また、目に入らないようにすること。 こういう目にアルカリの入る事故が起きないように、あらかじめ、安全メガネなどを掛けておくなど、必要に応じて準備すること。 ;主なアルカリ * 水酸化ナトリウム NaOH 水酸化ナトリウム(すいさんかナトリウム、sodium hydroxide、ソウディアム・ハイドロオキサイド)は、強いアルカリ性を示す。なので取り扱いには気をつけること。 :白色で半透明の固体である。 :空気中に放置しておくと、空気中の水分を吸収し溶ける。この現象を「潮解」(ちょうかい,deliquescence,デリクエーセンス)といい、また、この性質を'''潮解性'''という。このため、水酸化ナトリウムを取り出すときは手際よく行う必要がある。 :アルミニウムを溶かす性質が有る。 :強いアルカリ性のため、タンパク質や脂肪などを溶かす。 * 水酸化カルシウム 消石灰のことである。 :白色の固体である。 :水には溶けにくいものの、溶ける。水酸化カルシウムの水溶液を'''石灰水'''(せっかいすい、limewater、ライムウォータ)という。 :石灰水に二酸化炭素を吹き込むと、白い沈殿物が生じる。この現象はよく、気体の種類が二酸化炭素であるかどうかを調べる手法に利用される。 * アンモニア NH<sub>3</sub> アンモニアの水溶液を'''アンモニア水'''(アンモニアすい)という。 :刺激臭が有る。 *水酸化カリウム KOH 水酸化カリウムは、次のように電離する。 :KOH → K<sup>+</sup> + OH<sup>-</sup> ==== 中性 ==== 酸性でもなく、アルカリ性でもない性質を中性(ちゅうせい)という。純水(じゅんすい)は、中性である。 水溶液が中性をしめす物質は多くあるが、例を上げると、食塩水や砂糖水は中性である。リトマス紙に中性の水溶液をつけても、色は変わらない。 イオンの観点から見れば、水溶液が中性の物質は、たとえば、 :塩化ナトリウムNaClのように水溶液で電離はするが、水素イオン H<sup>+</sup> や水酸化物イオン OH<sup>-</sup> をふくまない物質。 :砂糖のように、そもそも電離しなくて、イオンにならない物質。 :純水 H<sub>2</sub>O のように、水素イオン H<sup>+</sup> の数と、水酸化物イオン OH<sup>-</sup> の数とが、つりあっている物質。 などがある。 ==== 中和 ==== 酸性の溶液とアルカリ性の溶液を混ぜた水溶液を作ると、酸の水素イオン<math>\mathrm{H^+}</math>と、アルカリの水酸化物イオン<math>\mathrm{OH^-}</math>が結合し、水分子H<sub>2</sub>Oが出来る。 この反応を'''中和'''(ちゅうわ)と呼ぶ。 :H<sup>+</sup> + OH<sup>−</sup> → H<sub>2</sub>O 酸とアルカリが中和した際には水が生じる。 また、中和の結果、その水溶液は中性に近づく。中和とは、酸とアルカリが反応して水を生じることを言うので、必ずしも水溶液は中性ではない。 具体例として、塩酸 HCl と水酸化ナトリウム NaOH との、中和を考える。 :H<sup>+</sup> +Cl<sup>−</sup> + Na<sup>+</sup> + OH<sup>−</sup> → H<sub>2</sub>O + Na<sup>+</sup> + Cl<sup>−</sup> のような反応が起こる。 (左辺前半の H<sup>+</sup> +Cl<sup>−</sup> はHClに由来。左辺後半の Na<sup>+</sup> + OH<sup>−</sup> は NaOH に由来。) 中和をしただけだと、水溶液にNaClが溶けて電離したままなので、塩化ナトリウム NaCl は 出来ない。 塩化ナトリウム NaCl のように、分子式が、酸とアルカリの中和で作れる分子になってる化合物を、'''塩'''(えん)と言う。 つまり、 :酸 + アルカリ → 水 + 塩 である。 たとえ塩化ナトリウムや塩化物で無くとも、もし酸とアルカリの中和反応で出来る化合物なら、その化合物は塩(えん)と言う。 塩の定義を、より詳しく言うと、中和反応での、酸の陰イオンと、アルカリの陽イオンとが結びついた化合物を、塩(えん)という。 詳しい定義で、たとえばNaClを説明すると、 :「酸(HCl)の陰イオン(Cl<sup>−</sup>)と、アルカリ(NaOH)の陽イオン(Na<sup>+</sup>)とが結びついた化合物を、塩(NaCl)という。」 というふうに、確かに、塩(えん)に なっている。 塩酸の水溶液に、水酸化ナトリウムを加えていくと、中和によって、だんだん中性に水溶液は近づいていく。 そのまま、さらに水酸化ナトリウムを加えると、もし完全にピッタリと塩酸の水素イオンを打ち消してつりあった瞬間では、水溶液は中性になるが、しかし現実には、ピッタリとつりあった瞬間で止めるのは不可能なので、よって基本的には、やや酸性よりの時点で実験を止めるか、それとも、ややアルカリ性に行き過ぎた時点で、実験を止めることになる。 つまり、けっして、 「ピッタリと中性になった時点で、水溶液を安定させて、もしそれ以上のアルカリまたは酸が外部から加えられてても、それ以上の反応の進行をとめるて中性のままで、いつづける」ような仕組みは無い。 なので、上述のように、完全に中和して中性になった水溶液に、そのあと少し余分に水酸化ナトリウムを加えられて、ややアルカリ性になった状態で、実験を終えることになるのが普通だろうか。 中和で生じる塩の種類については、反応に用いた酸とアルカリによって生じる塩が決まる。例えば、塩酸とアンモニア水が反応した時には水と塩化アンモニウム(えんかアンモニウム、ammonium chloride)が生じる。この反応は次の化学反応式で書かれる。 :<math> \mathrm{HCl + NH_3 + H_2 O \rightarrow H_2O + NH_4 Cl} </math> 以上の例のように、酸とアルカリを混合すると、中和によって、水と塩(えん)が生じる。 * おもな塩 ・塩化ナトリウム(食塩) NaCl <br /> 中和によって塩化ナトリウムを生じさせたい場合は、塩酸HClと水酸化ナトリウムNaOHの中和で、塩化ナトリウムNaClを生じさせる事が出来る。 ・硫酸バリウム BaSO<sub>4</sub> <br /> 硫酸 H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> と水酸化バリウム Ba(OH)<sub>2</sub> の中和によって、塩(えん)として、<span style="font-size: large">硫酸バリウム</span> BaSO<sub>4</sub> が生じる。 :H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> + Ba(OH)<sub>2</sub> → BaSO<sub>4</sub> + 2H<sub>2</sub>O :硫酸 + 水酸化バリウム → 硫酸バリウム + 水 硫酸バリウムは白色であり、また、沈殿(ちんでん)を生じる。つまり、硫酸バリウムは白色の沈殿になる。 したがって、硫酸と水酸化バリウムの中和で、白色の沈殿が生じる。この、硫酸と水酸化バリウムの中和で生じた白色の沈殿が、硫酸バリウムである。 反応式を書くときは、塩だけでなく、水も生じることを忘れないように。 なお、硫酸バリウムは、医療用の放射線検査でもちいる造影剤(ぞうえいざい)である。 ・炭酸カルシウム CaCO<sub>3</sub> <br /> 白色の沈殿である。石灰水を白く濁らせるのは、この<span style="font-size: large">炭酸カルシウム</span> である。 炭酸と、水酸化カルシウム水溶液との、中和で炭酸カルシウム CaCO<sub>3</sub> が生じる。 :H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> + Ca(OH)<sub>2</sub> → CaCO<sub>4</sub> + 2H<sub>2</sub>O :炭酸 + 水酸化カルシウム → 炭酸カルシウム + 水 ・塩化カルシウム CaCl<sub>2</sub> <br /> 塩酸 HCl と 水酸化カルシウム Ca(OH)<sub>2</sub> の中和で、塩化カルシウム CaCl<sub>2</sub> が生じる。 ・硝酸カルシウム Ca(NO<sub>3</sub>)<sub>2</sub> <br /> 硝酸 HNO<sub>3</sub> と 水酸化カルシウム Ca(OH)<sub>2</sub> の中和で生じる。 :2HNO<sub>3</sub> + Ca(OH)<sub>2</sub> → Ca(NO<sub>3</sub>)<sub>2</sub> + 2H<sub>2</sub>O :硝酸 + 水酸化カルシウム → 硝酸カルシウム + 水 沈殿は'''生じない'''。水溶液から硝酸カルシウムを取り出す場合は、蒸発や再結晶などによって取り出す。 ---- 以上の塩の例のように、塩には、NaClのように水に溶けやすい塩と、硫酸バリウム BaSO<sub>4</sub>のように水に溶けにくい塩との、2種類がある。 === pH === 水溶液中での酸性やアルカリ性には強さがある。酸性やアルカリ性の強さを決める要因は、おもに、その酸の種類またはアルカリの種類と、水溶液中での酸またはアルカリの濃度で決まる。 水溶液の酸性やアルカリ性の強さを表す値を '''pH'''('''ピーエイチ'''、もしくはペーハー) と呼ぶ。pH が、 pH=7のとき、その溶液は中性である。 pHが7未満が酸性である。pHが小さくなるほど、溶液は酸性に近づく。 一般に、pH=0 で最も強い酸性である。 またpHが7より大きいと、アルカリ性である。pHが大きくなるほど、溶液はアルカリ性に近づく。一般に、pH=14が最も強いアルカリ性である。 pHは普通、0から14の範囲内である。 私たち中学3年以上の読者は、イオンを知っているし、酸は水素イオン H<sup>+</sup> によって出来ることも知っているし、アルカリは水酸化物イオン OH<sup>-</sup> などによって出来ることも知っている。 つまり、pHの強さは、水溶液中の水素イオンや水酸化物イオンの数や濃度から、計算することができる。( pHとイオンの数の計算は、くわしくは高校で習う。 ) {{コラム|高校の範囲: 水素イオン指数| pH は、一定量を加えたときに電離したときの水素イオン濃度をもとに、値が決められています。(受験研究社) 酸は、どんな酸でも、水溶液中で電離したときに 水素イオン H<sup>+</sup> が発生します。 なので、水素イオン濃度 をもとに決める方法で、ほとんどの酸の強さを決められます。 :(※ もしかしたら、ごく例外的な酸で、pHが中性に近いのに反応のつよい酸などもあるかもしれないが、しかし中学高校では扱わないので、そういう例外的な物質は考えないでおく。) 同様に、すべてのアルカリは、水溶液中で電離したときに OH<sup>−</sup> を発生します。 この OH<sup>−</sup> の影響で、もとあった水にふくまれていた H<sup>+</sup> がうばわれます。 なので、水溶液全体の水素イオン H<sup>+</sup> の濃度を調べる方法で、 酸の強さもアルカリの強さも、両方とも分かる、という仕組みなわけです。 なので、pH のことを「水素イオン指数」とも言います(受験研究社)。 ただし、一般的には pH (ピーエイチ、ペーハー)の呼び方が普及しています。 :※ 詳しくは、高校で習います。中学では、ここまで知っておけば、もう十分でしょう。 }} ==== pH指示薬 ==== 物質の中には、水溶液に接触させた時に、水溶液のpHの値によって色が変化するものがある。このような物質はpHを調べるのに用いることができるので、これらの物質のうちpHを調べる物質として実用化されている物質を'''pH指示薬'''(pH indicator、ピーエイチ・インディケイター)という。いわゆるリトマス試験紙もpH指示薬に含まれる。またリトマス試験紙のように、pH指示薬を試験用の紙に染み込ませて用いる事が多い。このようなpH指示薬を染み込ませてある紙を'''pH試験紙'''(pH indicator paper)という。 リトマス紙やBTB溶液やフェノールフタレイン溶液は、pH指示薬である。pH指示薬には、他にもメチルオレンジなどがある。 pH指示薬は、その物質によって、色を変えるpHの範囲が限られている。たとえば、メチルオレンジはpH=3.1以下では赤色で、そこからpHが高くなると黄色味を増していき、pH=4.4では橙黄色である。pH=4.4より高いpHでは橙黄色のまま、ほとんど色が同じなので、このpHの範囲では指示薬として用いられない。 なお、このように指示薬の色が変わるpHの範囲を'''変色域'''(へんしょくいき、indicator range など)という。 == 水溶液とイオン == === 水溶液の電気伝導性 === ==== 電解質 ==== 水に溶かしたとき、その水溶液に電流が流れるようになる物質を{{ruby|'''電解質'''|でんかいしつ}}(英語: electrolyte)という。 :例) 塩化ナトリウム(食塩)、水酸化ナトリウム、塩化銅、硫酸、塩化水素(塩酸) など。 水にとかしてもその水溶液に電流が流れない物質を{{ruby|'''非電解質'''|ひでんかいしつ}}という。 :例) エタノール、砂糖、など。 塩化ナトリウムであっても、水溶液に溶かしていない、固体の塩化ナトリウムでは、たとえ電気回路に電圧を加えても、電気を流さない。水酸化ナトリウムも同様に、水溶液に溶かしていない固体の水酸化ナトリウムは電気を流さない。 塩化銅も、固体の状態では、電圧を加えても、電気を流さない。 水の電気分解の実験を思い出そう。純粋な水そのものは電気を通さないので、少量の水酸化ナトリウムを加えた。 水酸化ナトリウムは、電解質である。なので、ツジツマが合っている。 いっぽう、砂糖は、水に溶かしても(砂糖水にしても)電流が流れない。この事は、砂糖が非電解質であることと、ツジツマが合っている。 === 塩化銅の水溶液に電気を流す実験 === 塩化銅の水溶液に電気を流すため、水溶液にプラスの陽極とマイナスの陰極の電極を差し込んで電気を流すという実験について、これから説明する。 この塩化銅水溶液に電気を流す実験では、陰極に、銅が付着する。一方、陽極付近には、塩素が気体として発生する。 発生気体が塩素であることは、{{ruby|臭い|におい}}が、プールの消毒液のような臭いであることからも分かる。有毒な気体なので、あまり、かぎすぎないように。においをかぐときは、手であおぐようにして、かぐこと。 実験をするときは、換気をして、実験すること。 この陽極と陰極のそれぞれの発生物質から、塩化銅の水溶液では、塩素と銅という二つの物質に分かれている事が、予想される。 電気を流していない状態では、二つに分かれた塩素と銅は、水溶液に溶けている状態だが、電気を流すことで、出てきた、という仕組みが予想される。 電気は、プラスとマイナスが、引き寄せあうのだった。 陰極に銅が付着するということは、水溶液中の銅は、逆の電荷を持っているということであり、つまり銅はプラスの電荷を持っているということである。 一方、陽極に塩素が発生するという事は、つまり塩素は逆符号の電気を持っている、つまり塩素はマイナスの電気を持っているということである。 そのほかの様々な実験からも、塩化銅の水溶液中での、電気を流す前の塩素は、マイナスの電気を持っていることが確認されている。中学生は、この実験結果を、うのみにして良い。水溶液中の銅についても、塩化銅の水溶液の中では、電気を流す前の銅は、プラスの電気を持っていることが確認されている。 さて、普通の水に少量の食塩などを混ぜて電気を流すと、水の電気分解によって、水素と酸素が発生する。 今回の塩化銅の水溶液に、電気を流して、銅と塩素を発生させる実験は、つまり、塩化銅の電気分解(電解)をしたことになる。 なお、この実験で陰極に銅が付着することを応用して、金属の表面に 銅めっき をすることが出来る。 === 銅の電解精錬 === [[File:Electrorefining copper jp.svg|thumb|400px|銅の電解精錬]] 銅の純度が20%から40%の銅精鉱を、コークス(主成分:炭素)などとの加熱反応で還元したものは、銅の純度が約99%であり、{{ruby|粗銅|そどう}}と呼ばれる。粗銅には亜鉛や銀などの不純物が含まれるため、純度をさらに上げるには、これらの不純物を分離する必要がある。その手段として電解が利用されている。 電解液には硫酸銅(II)水溶液を用いる。陽極(英語: anode、アノード)には、純度を上げたい粗銅を使用する。一方、陰極(英語: cathode、カソード)には純度の高い銅を用いる。電気分解により、以下の反応が起こる: * 陰極: Cu<sup>2+</sup> + 2e<sup>-</sup> → Cu * 陽極: Cu → Cu<sup>2+</sup> + 2e<sup>-</sup> 陽極からは銅だけでなく、銅よりイオン化傾向の大きい鉄、亜鉛、ニッケルなども溶け出す。しかし、陰極で析出するのはほぼ銅のみであるため、高純度の銅が得られる仕組みとなっている。 粗銅中に銀や金が含まれていた場合、これらはイオン化傾向が銅よりも小さいため、陽極の下に沈殿する。この沈殿物を{{ruby|陽極泥|ようきょくでい}}(英語: anode slime)という。陽極泥には金や銀などが含まれているため、これらの貴金属も回収の対象となる。 陰極には純度99.99%程度の高純度銅が析出する。これを{{ruby|純銅|じゅんどう}}という。 === 塩化水素の水溶液に電気を流す場合 === 他の電解質の水溶液に、電気を流す場合も考えてみよう。 塩酸の水溶液に電気を流すと、陽極に塩素が発生する。塩化銅の水溶液に電気を流す実験でも、陽極には、塩素が発生したのであった。以上の2つの実験から、塩素をふくむ電解質の水溶液の陽極には、ふつう、塩素が発生することがわかる。 一方、塩酸の水溶液に電気を流す実験で、陰極(マイナス極)のほうには、水素が発生する。 :水素が陰極に引かれることから、水素は逆の電気を持っている、つまり水素はプラスの電気を持っている。 :塩素が陽極に引かれることから、つまり塩素の電気は逆符号の電気であり、塩素はマイナスの電気を持っている。 そのほかの様々な実験からも、塩酸や塩化銅の水溶液中での塩素は、マイナスの電気を持っていることが確認されている。中学生は、この実験結果を、うのみにして良い。 === 原子の成り立ちとイオン === 原子は, {{ruby|'''陽子'''|ようし}}と{{ruby|'''中性子'''|ちゅうせいし}}からなる{{ruby|'''原子核'''|げんしかく}}と、原子核のまわりを回る'''電子'''からできている。原子の直径は1億分の1cm程度である。電子は、原子核には含めない。 陽子の質量と、中性子の質量は、同じである。厳密にいうと、ほんのわずかに質量が違うのだが、ほとんど同じなので、中学の段階では、陽子の質量と、中性子の質量は同じである、と考えてよい。一方、電子の質量は、陽子と比べて、極めて小さい。電子の質量は、陽子の質量の 約 <math>\frac{1}{1800}</math> 倍 でしかない。 したがって、原子にとって、電子は、ほとんど質量が無い。ある原子や分子の質量の大きさを決めているのは、その原子核の陽子や中性子の個数である、と考えても、中学高校では、あまり問題は無い。 電子1個のマイナスの電気の強さは、陽子1個のプラスの電気の強さと符号が反対なだけで、強さは同じであるので、1個の電子と1個の陽子の力がつりあう。 原子の中心には+の電気をもつ原子核が1つあり、マイナスの電気をもついくつかの電子がそれを取り巻いている。安定している状態の原子や分子では、原子核の持つ陽子の数と、電子の持つ数とは、同じであり、原子核がもつ+の電気の総量と、電子のもつマイナスの電気の総量が等しいので、原子全体は電気を帯びていない。 ある原子が、何の'''元素'''であるかは、原子核に含まれる陽子の数で決まる。一方で、原子核の中性子の数は、陽子の数に近いが、必ずしも陽子と中性子の数が同じとは限らない。原子核に含まれる陽子の数が同じで(すなわち、同じ元素で)、中性子の数が異なるものを、{{ruby|'''同位体'''|どういたい}}(英語: isotope)という。 ふつうの水素原子の原子核は、1個の陽子だけである。1個の陽子だけを持つ水素原子のまわりの電子の数は、1個の電子がある。 [[File:Helium Atom jp.svg|frame|right|ヘリウム原子のモデル。図での緑色で表された粒が、中性子。ヘリウムの原子核は2個の陽子と、2個の中性祖を持つ。ヘリウムの電子は2個である。]] ふつうのヘリウム原子の原子核は、2個の陽子と、2個の中性子との、計4個の粒子である。ヘリウムの電子の数は、陽子と同じ2個である。 ヘリウム原子の原子核の質量は、水素原子の原子核の質量の、ほぼ4倍である。 たとえば水素原子とヘリウム原子の質量の比なら、電子の質量は無視できる。よって原子核の粒子数の比から、ヘリウム原子の質量は、水素原子の質量の4倍である。 電気を帯びた原子を'''イオン'''という。イオンのうち、+(プラス)の電気を帯びたイオンを'''陽イオン'''と言い、いっぽう、-(マイナス)の電気を帯びたイオンを'''陰イオン'''という。 塩化銅の水溶液での塩素は、陰イオンである。塩化水素の水溶液での塩素も、陰イオンである。<br> 塩化銅の水溶液での銅は、陽イオンである。塩化水素の水溶液での水素は、陽イオンである。 イオンは原子が電子を失ったり受けとったりすることにより、安定な状態になったものである。陽イオンは、原子が電子を失って+の電気を帯びたものである。電子を2個失うと、1個の場合の2倍の+電気を帯びる。一方、塩素原子などは電子を受けとり-の電気を帯びる。 原子の記号の右肩に,帯びている電気の種類と量を書いた記号を'''イオン式'''という。 (注:イオン式という用語は、令和2年度教科書から全ての教科書で撤廃されました。) :水素イオン(H<sup>+</sup>) …… 水素原子が電子を1個失った陽イオン :銅イオン(Cu<sup>2+</sup>) …… 銅原子が電子2個を失った陽イオン :カリウム イオン (K<sup>+</sup>) :亜鉛イオン(Zn<sup>2+</sup>) :ナトリウムイオン(Na<sup>+</sup>) :塩化物イオン(Cl<sup>-</sup>) …… 塩素原子が電子1個を取りこんだ陰イオン :水酸化物イオン(OH<sup>-</sup>)のように、イオンには原子がいくつか集まったもので電気を帯びたものもある。 :硫酸イオン(SO<sub>4</sub><sup>2-</sup>) :硝酸イオン(NO<sub>3</sub><sup>-</sup>) OHなど、いくつかの原子があつまった物であるが、分子にはなっていないものを、原子の集まりという意味で、原子団(げんしだん)と言う。 アンモニウムイオンも、このような、いくつかの原子があつまったイオンであり、アンモニウムイオンは原子団である。 ナトリウムイオンは陽イオンであり、Na<sup>+</sup>である。 塩化ナトリウム NaCl では、塩化物イオンCl<sup>-</sup>のマイナス電荷1個と、ナトリウムイオンNa<sup>+</sup>とのプラス電荷1個がつりあっているので、塩化ナトリウム NaCl 全体では電気を持っていない。 : NaCl &rarr; Na<sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> 塩化銅 CuCl<sub>2</sub> も、塩化物イオン Cl<sup>-</sup> の2個と、銅イオン1個 Cu<sup>2+</sup> のプラス電荷の2個がつりあっているので(銅イオンの場合、銅原子1個につき電気が2個ある)、塩化銅 CuCl<sub>2</sub>全体では電気を持っていない。 : CuCl &rarr; Cu<sup>2+</sup> + 2Cl<sup>-</sup> 電解質が水にとけて陽イオンと陰イオンとに分かれることを{{ruby|'''電離'''|でんり}}(英語: ionization)またはイオン化という。非電解質は電離しない。 塩化ナトリウムが水に溶けてイオンに分かれることも、電離である。塩化銅が水溶液中で塩化物イオンと銅イオンに分かれることも電離である。 砂糖が水に溶けても、電離はしていない。エタノールを水に溶かしても、電離してない。 塩化水素は、気体の状態では水素原子と塩素原子が結合したもので電気的に中性である。水にとけると、水素イオンH<sup>+</sup>と塩化物イオンCl<sup>-</sup>となる。1つの塩化水素からは1つの水素イオンと1つの塩化物イオンができる。 : HCl &rarr; H<sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> *さまざまな電解質の電離の例 ・塩化水素 : HCl &rarr; H<sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> ・塩化ナトリウム : NaCl &rarr; Na<sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> ・水酸化ナトリウム : NaOH &rarr; Na<sup>+</sup> + OH<sup>-</sup> ・塩化銅 : CuCl<sub>2</sub> &rarr; Cu<sup>2+</sup> + 2Cl<sup>-</sup> === 参考: 人体とイオン === スポーツドリンクなどの広告とかで、「電解質」やら「イオン」などの文字を見たり聞いたりすることもあるでしょう。保健体育などの授業でも、電解質やイオンなどの言葉を聞く場合もあるかもしれません。 これは、どういうことでしょうか。 じつは、私たち人間の体にも、血液中などに、塩化物イオンやナトリウムイオンなどのイオンが溶けています。 ナトリウムイオンは、人体で、さまざまな働きをしています。汗をかくと、ナトリウムイオンなどのイオンが失われます。もしナトリウムが不足しすぎると、 めまい や けいれん などの危険な症状になります。 なので、ナトリウムイオンなどをおぎなうために、食事などでは{{ruby|食塩|しょくえん}}をおぎなう必要があるので、塩分のふくまれたものを食べるのです。 学校の給食は、栄養士の人などが、中学生に必要な塩分やカロリーやビタミンなどを計算して、給食を作っています。アレルギーが無い限り、なるべく給食を食べるようにしましょう。 さて、汗をたくさん、かいたあとに、水だけを飲んでも、ナトリウムは補われません。熱中症で、汗をかきすぎた場合は、患者に水だけを飲ませるよりも、うすめの食塩水をのませたほうが良いのです。(中学高校の保健体育の教科書でも、そう説明されています。)ちなみに、みそ汁の濃度と同じくらいの濃度が、熱中症の人に飲ませる食塩水の濃度では、ちょうど良いとされています。この濃度は、水1kgあたり、食塩2gていどです。 スポーツドリンクで「イオン」とか「電解質」と言ってるのは、商品にもよりますが、運動で汗をかいたときに不足しやすいナトリウムなどのイオンが含まれている飲料だからです。 === 電池のしくみ === 化学変化や温度差、光などの作用によって電気エネルギーをつくり出す装置を{{ruby|'''電池'''|でんち}}(英語: battery)という。 電池のうち、化学変化を利用して化学エネルギーを電気エネルギーに変える電池のことを、{{ruby|'''化学電池'''|かがく でんち}}と呼ぶ。 一方、太陽光発電パネルなどのように、化学反応を用いなくても発電できる装置は、化学電池ではない。 本節では、化学電池を重点的に説明する。イオンの観点から、化学電池を説明する。 さて、化学電池では、どうやって、化学変化で電気を起こしているのだろうか。 * 復習:電気回路とは まず、電気回路について、復習の便宜のため、説明しておこう。 まず電流とは、導線の内部を、マイナスの電気をもつ電子が流れているのが電流の正体である。 金属線を電池などの電源に接続すると、金属線中の電子は-極から+極に向かっていっせいに移動する。回路を流れている電流とは、このように電源の-極から+極に流れる電子の移動である。 '''電流の向きは電源の+極から出て-極に入る向きに流れる'''と決められている。これは、電流の向きが決められた当時は電子がまだ発見されていなかったことによる。電流の正体が-の電気をもつ電子の流れであることがわかってからも、「電流は電源の+極から出て、-極に入る向きに流れるもの」と定義されている。 ==== 参考:電池の発見の歴史 ==== [[File:VoltaBattery.JPG|thumb|200px|ボルタの電椎(でんつい)とほぼ同じ構造の電池。]] 1780年ごろ、イタリアの解剖学者ガルバーニ(1737〜1798)は、解剖したカエルの あし に2種類の金属を接触させると、あしが感電したかのようにけいれんすることを発見した。ガルバーニはカエルの筋肉に電気がたくわえられているのだろうと考え、これを「動物電気」と名づけた。 しかし、解剖した あし が けいれん する本当の原因は、2種類の金属が、電池の電極となって、電気をつくっているのだった。 イタリアのボルタ(1745〜1827)による電池の研究によって、けいれんの本当の原因が明らかになった。 そしてボルタは、1800年、2種類の金属(銅と亜鉛)で、食塩水(塩化ナトリウム水溶液)でしめらせた厚紙をはさんだ物によって電池をつくり、現代でいう「ボルタの電池」を発明した。 [[File:ボルタの電椎のしくみ.svg|thumb|350px|left|ボルタの電椎のしくみ]] この電池から取り出される電流は小さかったので、ボルタは直列的に2種類の金属ではさんだ厚紙(食塩水でしめらせてある)を何段も積みかさね、柱状にした電池を発明した。この柱状に積み重なったボルタの電池を「ボルタの電椎」(でんつい)という。 {{-}} ==== ボルタの電池 ==== [[File:ボルタの電池.svg|thumb|400px|ボルタの電池]] うすい塩酸、またはうすい硫酸に、亜鉛板と銅板をひたすと、電池が作れる。銅板の側が電池の正極で、亜鉛板の側が負極である。このように、亜鉛板と銅板と酸溶液からなる電池を'''ボルタの電池'''(Voltaic pile)という。 亜鉛板が電池のマイナス極に相当し、銅板がプラス極に相当する。 ここで重要なのは、決して片方の亜鉛板だけを硫酸にひたしても、マイナス極しか出来ていないから、電気は発生しなくて、電池にはならない。たとえ亜鉛板が酸と反応して溶けても、電池は出来ず、電気も流れず、単に亜鉛板が硫酸にとけていくだけである。 マイナス極の亜鉛板だけでなく、亜鉛板にくわえて、プラス極になる銅板を薄い硫酸にひたして、こうしてプラス極とマイナス極とがそろって、化学電池になるのである。 ボルタの電池が、電池であることを確認するには、回路に豆電球(ただし理科実験用の小型のもの)をつないだり、あるいはモータ(ただし理科実験用の小型のもの)をつなげば良い。回路に電球やモータをつないだとき、電極で起こる化学反応は以下の通りである。 * 亜鉛板 亜鉛原子が電子を2個失って亜鉛イオン(Zn<sup>2+</sup>)になり水溶液にとけ出す。 : Zn &rarr; Zn<sup>2+</sup> + 2e<sup>-</sup> ここで、記号 e は電子である。電子は、当然、マイナスの電気を持っているので、e<sup>-</sup>という記号になる。 電子e<sup>-</sup>は、導線を伝わって、亜鉛板から銅板のほうへと流れていく。 * 銅板 亜鉛板にたまった電子が導線へ流れ出し、モーターを通ったあと銅板に流れこむ。この電子は、水溶液中の水素イオン(H<sup>+</sup>)と結びつき水素原子になる。できた水素原子2個が結びついて水素分子(<math>H_2</math>)になる。 電子の流れは「亜鉛板 &rarr; 銅板」なので、電流の向きは、「銅板 &rarr; 亜鉛板」となり、亜鉛板が−極、銅板が+極となる。 ボルタの電池の電圧は、最初は常にほぼ一定である。この電池が作る電圧を{{ruby|'''起電力'''|きでんりょく}}(英語: electromotive force, EMF)という。ボルタの電池の起電力は、1.1ボルトである。 電圧や起電力の単位の「ボルト」の由来は、ボルタの電池を発見したボルタが由来である。 なお、ボルタの電池は、時間がたつと、起電力が下がっていってしまう。 起電力が下がる理由として、よく言われてきた説は「反応中に銅板で発生する水素による泡が原因である」という説があるが、詳しい理由は不明、または他の理由なども混ざった複合的な現象であるかもしれないと考えられている。(このため、原因については入試に出ない) 用語として、水素の泡が原因という説に立った場合の用語だが、電極に発生した泡による起電力の低下を、電池の{{ruby|分極|ぶんきょく}}(英語: polarization)という。(分極は高校レベルなので、中学生は、あまり気にしなくて良い。) ボルタの電池のように、プラス極の金属板とマイナス極の金属板は、べつの種類の元素でなければならない。プラス極とマイナス極の両方の金属板を亜鉛板にして、塩酸など酸溶液にひたしても、まったく電気は流れない。 同様に、プラス極とマイナス極の両方の金属板を銅板にして、塩酸など酸溶液にひたしても、まったく電気は流れない。 ボルタの電池の他にも、化学反応を用いた電池は多くある。たとえば、乾電池に用いられるアルカリ電池やマンガン乾電池も、化学反応を用いている。 このように、起電力の電圧の発生要因に化学反応を用いている電池を化学電池(かがくでんち)という。 金属と酸との化学電池の組み合わせは、銅と亜鉛だけでなくとも、可能である。 銅板とマグネシウムリボンでも、塩酸の水溶液で、電池は出来る。 亜鉛板とマグネシウムリボンでも、塩酸の水溶液で、電池は出来る。 ※ じつは、ボルタ電池では、亜鉛板のほうにもH<sub>2</sub>の泡が発生する(これは、後述のイオン化傾向の理論通りの結果である)。起電力が低下する原因として、銅表面が実は酸化銅であり、それが電池として使用されて消耗するからだという説もある。このように事情で、「分極」の通説が間違っている可能性もあるので、中高生はボルタ電池には深入りの必要は無い。後述のダニエル電池に、仕切りの「素焼き板」がある。「素焼き板が無くても電池が作れる」という事さえ、分かればいい。 ※ 論文[https://www.jstage.jst.go.jp/article/kakyoshi/46/10/46_KJ00003520589/_pdf 『ボルタ電池はもうやめよう』, The Chemical Society of Japan]が詳しい。 ==== イオン化傾向 ==== :(※くわしくは高校でイオン化傾向を習うが、中学の検定教科書と参考書などに書かれているので、余裕があれば学んで頂きたい。) ボルタ電池や、後述するダニエル電池のような反応がなぜ起こるかは、この節で説明する、亜鉛板と銅板との「イオン化傾向」というものの差による。 金属元素の単体を水または水溶液に入れたときの、陽イオンのなりやすさを{{ruby|'''イオン化傾向'''|イオンか けいこう}}(英語 ionization tendency、イオニゼイション・テンデンシー)という。 例として、亜鉛Znを{{ruby|希塩酸|きえんさん}}HClの水溶液に入れると、亜鉛Znは溶け、また、亜鉛は電子を失ってZn<sup>2+</sup>になる。 :Zn + 2H<sup>+</sup> → Zn<sup>2+</sup> + H<sub>2</sub> 一方、銀Agを希塩酸(薄い塩酸のこと)に入れても反応は起こらない。 このように金属のイオン化傾向(陽イオンのなりやすさ)の大きさは、物質ごとにイオン化傾向の大きさが異なる。 今度は、銅を希塩酸の溶液に入れてみた場合を考える。この場合は、なにも反応しない。 以上の例だけでは、まだ、銅と銀のイオン化傾向の大きさの大小関係は不明である。 * 銅と銀のイオン化傾向 ;硝酸銀溶液と銅の場合 そこで、銅と銀のイオン化傾向(陽イオンのなりやすさのこと)を比べるための実験例として、 硝酸銀AgNO<sub>3</sub>の溶液に、銅線や銅板などの銅の固体を添加する。 ここでは、銅板を添加したとしよう。すると、銅板の表面に銀が付着し、銀が析出する。 一方、この硝酸銀の溶液中では銅板は陽イオンとなり溶ける。 溶液は、しだいに青くなるが、この青色は銅イオン溶液の色である。以上の変化を反応式で書くと、 :Cu + 2Ag<sup>+</sup> → Cu <sup>2+</sup> + 2Ag なお、この反応で生じた銀を、生じ方が樹木が伸びるように析出した銀が伸びることから{{ruby|'''銀樹'''|ぎんじゅ}}という。 ;硫酸銅溶液と銀の場合 いっぽう、今度は溶液を変え、硫酸銅 H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> の溶液に銀板Agをいれても、 なにも析出せず、なにも変化は起きない。 これらのことから、銅は銀よりもイオン化傾向(陽イオンのなりやすさのこと)が大きいであろうことが予測できる。 ;亜鉛と銅のイオン化傾向 また溶液を変え、硫酸銅の水溶液に亜鉛板Znを添加すると、亜鉛の表面に銅が析出する。 このことから、亜鉛Znは銅Cuよりもイオン化傾向が大きいことが予想できる。 * イオン化列(イオンか れつ) さまざまな溶液や金属の組み合わせで、イオン化傾向の比較の実験を行った結果、 イオン化傾向の大きさが決定された。 左から順に、イオン化傾向の大きい金属を並べると、以下のようになる。 : Li > K > Ca > Na > Mg > Al > Zn > Fe > Ni > Sn > Pb > (H<sub>2</sub>) > Cu > Hg > Ag > Pt > Au :左側ほど、陽イオンになりやすい。                     右側ほど、イオン化しづらい。 (中学の段階では、覚える必要はない。) 金属を、イオン化傾向の大きさの順に並べたものを金属の{{ruby|'''イオン化列'''|イオンかれつ}}(英語: ionization series)という。 水素や水は金属では無いが、比較のため、イオン化列に加えられる。 金属原子は、上記の他にもあるが、高校化学では上記の金属のみのイオン化列を用いることが多い。 なお、イオン化列の記憶のための語呂合わせとして、 「リッチに貸そうかな、まあ、あてにすな、ひどすぎる借金。」(りっちに かそうかな、まあ、あてにすな、ひどすぎる しゃっきん。) などのような語呂合わせがある。ちなみにこの語呂合わせの場合、 :「Liリッチ に Kか そう かCa なNa、まMg あAl、あZn てFe にNi す なPb、ひH2 どCu すHg ぎAg る 借金Pt,Au。」 と対応している。中学では無理に覚える必要はない。 ==== ダニエル電池 ==== [[File:Daniell cell education japanese.svg|thumb|400px|ダニエル電池]] [[File:Galvanic cell-ja.png|thumb|400px|ダニエル電池<br> この図での「カチオン」<br>とはZn<sup>2+</sup> のこと。「アニオン」とはSO<sub>4</sub><sup>2-</sup> のこと。 ※ 中学生用の説明図がまだ作成されていません。検定教科書や市販の教材で、図をご確認ください。 アノードとは、電池のマイナス極のこと。カソードとは電池のプラス極のこと。 ]] :(※編集者への注意。 2021年の指導要領改訂により、従来のボルタ電池に加えて、ダニエル電池を中学で習うようになった。また、イオン化列もより詳しく習うようになった。)  ビーカーをセロハンまたは素焼き(すやき)の筒・板で区切り、どちらかに硫酸銅水溶液に銅板、もう一方に硫酸亜鉛水溶液に亜鉛版をひたすと、電池が作れる。銅板の側が電池の+極(プラスきょく)で、亜鉛板の側が-極(マイナスきょく)である。このように、亜鉛板と銅板と酸溶液、セロハンまたは素焼きの板からなる電池を'''ダニエル電池'''という。 ※ 素焼きとは、天然の粘土をこねて焼いた材料。 ダニエル電池にはボルタ電池では分極の原因だった H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> が無いので、ダニエル電池では分極が起きない。 * 亜鉛板側 亜鉛原子が電子を2個失って亜鉛イオンになり水溶液にとけ出す。なので亜鉛イオンはとけてボロボロになっていく。 : Zn &rarr; Zn<sup>2+</sup> + 2e<sup>-</sup> : 亜鉛(原子) → 亜鉛イオン + 電子(2個) ここで、記号 e は電子である。電子は、当然、マイナスの電気を持っているので、e<sup>-</sup>という記号になる。 電子e<sup>-</sup>は、導線を伝わって、亜鉛板から銅板のほうへと流れていく。 亜鉛イオンが溶けだすことにより硫酸亜鉛水溶液内のイオンの濃度は濃くなっていく。 * 銅板側 亜鉛版側から流れてきた電子e<sup>-</sup>は硫酸銅水溶液中の銅イオンとくっつき、銅原子となり銅板に付着する。 : Cu<sup>2+</sup> + 2e<sup>-</sup> &rarr; Cu : 銅イオン + 電子(2個) → 銅(原子) 銅イオンが銅板に付着するため、硫酸銅水溶液のイオンの濃度は薄くなり、溶液の色も青色から無色に変化していく。 * セロハンを使う理由 セロハンとは?→紙のようなもので目には見えない無数の穴があり、イオンが通り抜けることができる。 :1...液体が混合するのを防ぐため。 :→当たり前のことであるが、硫酸銅水溶液と硫酸亜鉛水溶液をセロハン・仕切りを入れずにビーカーに入れたら混ざってしまう。 :2...電気的なかたよりを防ぐため。 :→ダニエル電池では、銅板側の硫酸銅水溶液のイオンの濃度は薄くなり、亜鉛イオンが溶けだすことにより硫酸亜鉛水溶液内のイオンの濃度は濃くなっていく。ということは、銅板側では陽イオンである銅イオンが減り、-にかたよっている、亜鉛側では陽イオンである亜鉛イオンが増え、+にかたよっているといえる。そのためダニエル電池ではセロハンを通してイオンが移動する現象が起きる。亜鉛版側の亜鉛イオンが硫酸銅水溶液側に行き、銅板側の水溶液の硫酸イオンが+極側に移動する。そのため電気的なかたよりがなくなる。 ==== 身の回りの化学電池 ==== *マンガン乾電池 マンガン乾電池の起電力の電圧は約1.5ボルトである。 マンガン電池の内部では、マイナス極に亜鉛を用いており、プラス極に二酸化マンガンを用いている。 電解質として、塩化亜鉛水溶液を用いている。 ボルタ電池のような反応がなぜ起こるかは、次の節で説明する、亜鉛板と銅板とのイオン化傾向の差による。 ===== 二次電池 ===== * 鉛電池(なまり でんち) 自動車のバッテリーで用いられている電池である。 電極は、マイナス極に{{ruby|鉛|なまり}}を用いている。プラス極には、酸化鉛を用いている。 電解質には、うすい硫酸が用いられている。 鉛電池では、外部から逆向きに電流を加えることで、{{ruby|'''充電'''|じゅうでん}}が出来る。このように、充電の出来る電池のことを{{ruby|二次電池|にじでんち}}と言う。 一方、充電できない電池を{{ruby|一次電池|いちじ でんち}}という。マンガン乾電池は充電できないので、マンガン乾電池は一次電池である。 * リチウムイオン電池 携帯電話のバッテリーや、ノートパソコンのバッテリーに用いられている。二次電池であり、充電できる。 * ニッケル水素電池 デジタルカメラなどに用いられている。二次電池であり、蓄えられる電気の大きさが大きい。 === 燃料電池 === [[Image:Solid oxide fuel cell protonic.svg|thumb|燃料電池。 (水素-酸素系)<br>左側から供給された水素 H<sub>2</sub> の一部は、正極でイオン化され、負極にたどり着き、酸素 O<sub>2</sub> と反応し水になる。<br>anode = 陰極 , cathode = 正極 , Fuel = 燃料 , electrolyte = 電解質 .]] 酸素と水素を用いて、電気分解と逆の反応を行っている。水素などの陽極の燃料を、触媒を用いてイオン化させ、余った電子を取り出す電池。陽極の燃料が水素の場合は、陰極で酸素および回収した電子と反応し水になる。このような仕組みで、電気を取り出す装置を燃料電池(ねんりょう でんち)という。様々な方式の燃料電池がある。 :2H<sub>2</sub>+O<sub>2</sub> → 2H<sub>2</sub>O + 電気 一方、電気分解は、次のような反応式で表せた。 :2H<sub>2</sub>O + 電気 → 2H<sub>2</sub>+O<sub>2</sub> 水素ガスなどからエネルギーを取り出せる燃料電池(ねんりょう でんち)は、べつに発電方法では無い。電池は、発電した電力を蓄える装置でしかない。水素ガスを作るのに、別の電力が必要になる。 石油を燃やしたりするのとは違い、燃焼を行っておらず、反応では水と電気が出来るだけなので、直接的に大気汚染をすることは無く、環境への負担が低いと考えられており、そのため燃料電池の開発が進められている。 === 電気分解 === 電解質の水溶液に、電極を2本入れて、それぞれの電極に、外部の直流電源から電気を通じると、電極で水溶液中の物質に化学反応を起こせる。これを'''電気分解'''(でんきぶんかい、electrolysis、イレクトロシス)という。あるいは略して'''電解'''(でんかい)という。 電気分解で、直流電源の負極につないだ側の電極を'''陰極'''(いんきょく、cathode、カソード)という。 電気分解で、直流電源の性極につないだ側の電極を'''陽極'''(ようきょく、anode、アノード)という。 陰極の電荷は、電源の負極から電子が送られてくるので、陰極は負電荷に帯電する。一方、陽極の電荷は、正電荷に帯電する。 なお、電極には、白金や炭素などを用いる。 一般に電気分解で反応を起こしたい対象は「水溶液」であり、電極そのものは反応を起こしたい対象ではないので、混同しないように注意のこと。外部の文献などでは、説明の簡略化のため、電気分解では「電極での反応」などという事が多いが、電極そのものが析出をするのでは無いので、間違えないように。 この電気分解の実用例として、金属の精錬に利用されている。 ;水の電気分解 純水な水は電気を通さないので、導電性を高めるために硫酸か、あるいは水酸化ナトリウムを加える。 ナトリウムは、非常にイオン化傾向が大きいので、ナトリウム原子は陰極では電子を受け取らずに、水分子がイオンを受け取るので、結果として、下記のように水素イオンが電子と反応をするので、水の電気分解が下記のように起きる。 陰極で水素 H<sub>2</sub> が発生する。 :陰極: 2H<sup>+</sup> + 2e<sup>-</sup> → H<sub>2</sub>↑ 陽極では、酸素 O<sub>2</sub> が発生。 :陽極: 4OH<sup>-</sup> → 2H<sub>2</sub>O + O<sub>2</sub> +4e<sup>-</sup> :陽極: O<sub>2</sub>が発生。 このままだと、陰極と陽極の電子の数が釣り合わないので、陰極を2倍すればいい(すると、両方とも4個になる)。 :陰極: 4H<sup>+</sup> + 4e<sup>-</sup> → 2H<sub>2</sub>↑ :陽極: 4OH<sup>-</sup> → 2H<sub>2</sub>O + O<sub>2</sub> +4e<sup>-</sup> さて、実験結果では、水の電気分解で発生する気体の体積の比率は、一定で、 :(陽極の酸素):(陰極の水素)= 2:1 である。 ちょうどこれは、上記の電子の個数がつりあった陰極と陽極の化学式での、それぞれの気体の係数に、反比例をしている。 この事と、他のさまざまな化学反応実験の結果を合わせれば、今回の実験が、この中学理科であつかった分子やイオンの考え方が正しい事の証明のひとつになる。 :(※ 範囲外)中学の検定教科書では深入りしないが、電気分解に限らず、化学合成や分解といった化学反応では、一般的に、電子の受け渡しが仲介として行われている。そのため、上記のように、電子の個数に注目して化学式を計算していった結果が、実験結果によく合う事になる。(詳しくは高校で習う。) === 発展: 強電解質と弱電解質 === :※ 参考書の範囲 塩化ナトリウムのように、水に溶かすと電気を流れさせることのできる物質のことを、電解質という。 電解質のなかには、水に加えた分子のかZu の割には、電流が流れづらい物質もある事が分かっている。 たとえば、酢酸(さくさん) や、 アンモニア(アンモニア水)が、そうである。 これは、加えた分子のうち、一部しかイオンになっていないからである。このような、水に溶かしたさいに、どれだけの割合でイオンになるかを数値的に示した割合のことを「電離度」(でんりど)という(高校の範囲なので、理解できなくても良い)。 たとえば、酢酸の電離度は 0.1 の前後や 0.01 くらいであることも多い(温度や濃度によって変わるので、覚えなくて良い)。 いっぽう、塩酸の電離度は、0.999 のように、ほぼ1に近いので、計算では塩酸の電離度は1で近似するのが普通である 電離度の数値は、割合なので、0から1のあいだの数値を取る。 :※ じつは受験研究社が、脚注で「電離度」を紹介している(P.304 の脚注)。 電離度が、一定の割合よりも低い場合、その物質のことを、弱電解質(じゃくでんかいしつ)という。 いっぽう、塩酸や硫酸、水酸化ナトリウムなどは、その多くが水の中ではイオンになるので、これを強電解質といい、電離度は大きい。 上記では、サラっと「電離」という言葉を使ったが、水溶液中で、電解質の分子がイオンになって陽イオンと陰イオンに分かれることを「電離」(でんり)という(旺文社)。 「電」解質が、陽イオンと陰イオンに分かれて「離」れるから、その名の通り「電離」と呼ぶ。 電解質の単元でも紹介したが、電流が流れるのは、あくまでイオンに分かれて電離しているときである。 なので、たとえ強電解質であっても、水に溶かしていない固体ならば、電気を流さない。 たとえば塩化ナトリウムの固体は、強電解質であるが、しかし固体のままなので、電気を流さない。 {{コラム|「強酸」「強アルカリ」と「強電解質」の考え混同しないように| 「強酸」や「強アルカリ」と、「強電解質」の考えは、別物ではある。混同しないように。 たとえば、食塩である塩化ナトリウム NaCl は、強電解質ではあり、電離度も高く、電離度は 1 に近い。しかし、NaCl は、その水溶液(食塩水)は、まったく酸性でもなければアルカリ性でもない。 このように、「強酸」・「強アルカリ」の考え方と、強電解質の考え方は、まったく別々のものである。 あまり、関連づけて考えないほうが安全だろう。(参考書でも、関連づけはしていない。 「強酸」や「強アルカリ」と、「強電解質」は、両方とも、「電離度」の考え方で、考えることができる。 なので、無理やりにでも関連づけをさせようとすれば、「強酸」「強アルカリ」と「強電解質」の関連づけをさせる事もできる。だが、上記の食塩のように、あくまで別々の考えなので、あまり関連づけをしないほうが安全である。 }} === 塩とpH === 分子式が、酸とアルカリの中和で作れる分子になってる化合物を、'''塩'''(えん)と言う。 つまり、 :酸 + アルカリ → 水 + 塩 である。 さて、強酸と弱アルカリを中和したときに得られる塩について、考える。 塩酸(これは強酸である)HClとアンモニア水(これは弱酸である(NH<sub>3</sub>水溶液)との中和で生じる塩は、塩化アンモニウム NH<sub>4</sub>Cl である。 この塩化ナトリウムを取り出して、、あらたに中性の水溶液中にこの塩化アンモニウムを加えると、下記のように電離する。 NH<sub>4</sub>Cl → NH<sub>4</sub><sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> 弱アルカリを作るもとになっているアンモニウムイオンによって作られるアルカリ性と、塩素イオンによって作られる酸性とで、全体として強酸のもとになっている塩素イオンによって生じる酸性のほうが強いので、全体として、塩化アンモニウムの水溶液は、酸性になる。 同様に、硝酸アンモニウムも、その水溶液は、酸性である。 同様に、硫酸アンモニウムも、その水溶液は、酸性である。 このように、強酸と弱アルカリからなる塩を、中性の水溶液に加えた場合は、全体として酸性になる場合が多い。 次に、今度は、弱酸である酢酸 CH<sub>3</sub>COOH と、強アルカリである水酸化ナトリウム NAOH の中和によって生じる塩である 酢酸ナトリウム CH<sub>3</sub>COONa を考えよう。 酢酸ナトリウムは、中性の水溶液中で、次のように電離する。 CH<sub>3</sub>COONa → CH<sub>3</sub>COO<sup>-</sup> + Na<sup>+</sup> この酢酸ナトリウム水溶液は、全体として、アルカリ性を示す。 ほか、炭酸ナトリウム Na<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> 水溶液も、全体としてアルカリ性を示す。(炭酸は弱酸であり、水酸化ナトリウムは強アルカリであるので。) このように、弱酸と強アルカリからなる塩の水溶液は、アルカリ性を示す場合が多い。 なお、塩化ナトリウム NaCl 水溶液は、中性を示す。 これは、強酸である塩酸 HCl と 強アルカリである水酸化ナトリウム NaOH の塩として NaCl を考えれば、強酸と強アルカリとの塩であると考えることができる。 つまり、強酸と強アルカリとの塩は、中性を示す場合が多い。 同様に、いちいち式を書かないが、硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化バリウム、硝酸バリウム、硫酸バリウムなど、すべて、それぞれの水溶液は中性を示す。 水酸化カルシウム Ca(OH)<sub>2</sub> や、水酸化バリウム Ba(OH)<sub>2</sub> は、それぞれ強アルカリであるので。 ただし、弱酸と弱アルカリとの反応は、やや特別である。 なお、暗黙の前提として、中和反応によって生じる「塩」は、電解質である。 なお、余談だが、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどは、水に溶けにくい。 このように、電解質だからといって、水に溶けるからといって、水に溶けやすいとは限らない。 なお、塩化バリウムは、水に溶けやすい。(上記の溶けにくい物質に、塩化バリウムが無いことに注目) このため、塩化バリウム水溶液と、硫酸銅水溶液を混ぜると、溶けにくい硫酸バリウムが出来るので、硫酸バリウムの沈殿が出来る。(受験研究社の参考書にある実験例) :※ 中学の範囲を超えるので、深入りしない。旺文社の参考書では紹介していない実験。 == 発展 == === 発展: 電子殻 === この節で扱う電子殻(でんしかく)について、詳しくは高校で習う。 [[Image:Electron shell 008 Oxygen (diatomic nonmetal) - no label.svg| thumb |200px| 酸素原子Oの電子は、K殻に2個の電子。L殻に6個の価電子を持つ。]] [[File:Electron shell 001 Hydrogen (diatomic nonmetal) - no label.svg|thumb|200px| 水素原子Hの電子は、K殻に1個の価電子を持つ。]] 原子の構造のうち、電子が並んでいる原子核の周りの部分について、より詳しく見ていこう。 ; 電子殻(でんしかく、electron shell) : 電子が飛び回っている部分全体を指す。階層構造になっている。 この電子殻は何重かにわかれており、内側から{{ruby|'''K殻'''|ケーかく}}(英語: K shell)、{{ruby|'''L殻'''|エルかく}}(英語: L shell)、{{ruby|'''M殻'''|エムかく}}(英語: M shell)、……と呼ぶ。 それぞれの層に入ることのできる電子の数は決まっており、その数以上の電子が一つの層に入ることは無い。たとえば、K殻に入ることのできる電子の数は2つまでである。また、電子は原則的に内側の層から順に入っていく。M殻以降では例外もあるが、中学・高等学校の化学ではこれについては扱わない。 また、いちばん外側の電子殻にある電子を{{ruby|'''最外殻電子'''|さいがい でんしかく}}と呼ぶ。最外殻電子は原子の性質に大きな影響を与える。ある原子とある原子との接点が、実際には電子殻であるため、原子の結合の仕方などはこの最外殻電子の個数が重要になってくる。原子の性質を決める最外殻電子を特別に{{ruby|'''価電子'''|かでんし}}(英語: valence electron)と呼ぶ。 :※ 「価電子」という用語は中学では習わないかもしれないが、当wikiの図表の都合で、紹介する。 最外殻にそれ以上電子が入ることのできない状態を{{ruby|'''閉殻'''|へいかく}}という。閉殻になっている原子の価電子の個数は'''0'''である。 [[File:Electron shell 002 Helium - no label.svg|thumb|left|200px| ヘリウム原子Heの電子は、K殻に2個の電子を持つ。ヘリウムは閉殻構造である。閉殻なのでヘリウムの価電子は0と数える。]] 基本的には、周期表の順番どおりに、電子が埋まっていく。だから、第一周目の水素 H とヘリウム He は、最外殻電子はK殻となる。 :※ 本ページ内に、周期表を掲載。「周期表・付録」でページ検索すると閲覧できるようにしておく。[[中学校理科_第1分野/化学変化とイオン#周期表・付録]] そして、周期表の2行目以降のリチム Li やベリリウム Be などは、L殻に電子が配置されはじめる。 [[File:電子配置.png|400px|thumb|周期が3までの元素の電子配置]] 各々の原子の電子の、電子殻への配列の仕方を{{ruby|'''電子配置'''|でんしはいち}}(英語: electron configuration)という。K殻に2個の電子が全て収められた場合の電子配置は、貴ガス(希ガス)であるヘリウムHeの電子配置と同じである。L殻まで電子が全て収められ、L殻に8個の電子とK殻に2個の電子の合計10個の電子が全て収められた場合の電子配置は、貴ガスであるネオンNeの電子配置と同じである。 同様に、M殻の終わりまで全て電子が収められた状態は、貴ガスであるアルゴンArの電子配置と同じである。 <gallery widths=250px heights=250px> File:Electron shell 011 Sodium.svg |ナトリウム原子Naの電子は、K殻に2個の電子。L殻に8個の電子。M殻に1個の価電子を持つ。イオン(Na<sup>+</sup>)になったときは、最外殻の電子1個が放出されている。<br />電解質の場合、ナトリウムの電子殻が放出した電子の行き先は、電解質の、もう一方の原子の電気殻である。たとえば塩化ナトリウムNaClの場合、ナトリウムNaの放出した電子の行き先は、塩素原子Clの電子殻である。 File:Electron shell 017 Chlorine.svg| 塩素原子Clの電子は、K殻に2個の電子。L殻に8個の電子。M殻に7個の価電子を持つ。イオン(Cl<sup>-</sup>)になったときは、最外殻に電子が1個入っている。<br />電解質の場合、塩素の電子殻に、やってきた電子の出所は、ほかの原子である。たとえば塩化ナトリウムNaClの場合、塩素原子Clの電子殻にやってきた電子の出所(でどころ)は、ナトリウムNaから放出されている。 </gallery> <gallery widths=250px heights=250px> File:Electron shell 010 Neon.svg|ネオンの電子配置。 File:Electron shell 018 Argon.svg|アルゴンの電子配置。 </gallery> ナトリウムがイオン化すると、電子配置はネオンNeと同じになる。(原子核は、ナトリウムNaとネオンNeは、ちがっている。) 塩素がイオン化すると、電子配置は、アルゴンArと同じになる。(原子核は、塩素 Cl とアルゴン Ar は、ちがっている。) ---- * 第1周期…H:水素 He:ヘリウム * 第2周期…Li:リチウム Be:ベリリウム B:ホウ素 C:炭素 N:窒素 O:酸素 F:フッ素 Ne:ネオン * 第3周期…Na:ナトリウム Mg:マグネシウム Al:アルミニウム Si:ケイ素 P:リン S:硫黄 Cl:塩素 Ar:アルゴン * 第4周期…K:カリウム Ca:カルシウム {| class="wikitable" style="float:right" |+ 原子番号20までの原子の電子配置 !  原子番号  !! 元素記号 !!  K殻  !!  L殻  !!  M殻  !!  N殻  !!    |- ! 1 !! H | 1 || || || || |- ! 2 !! He | 2 || || || || |- ! 3 !! Li | 2 || 1 || || || |- ! 4 !! Be | 2 || 2 || || || |- ! 5 !! B | 2 || 3 || || || |- ! 6 !! C | 2 || 4 || || || |- ! 7 !! N | 2 || 5 || || || |- ! 8 !! O | 2 || 6 || || || |- ! 9 !! F | 2 || 7 || || || |- ! 10 !! Ne | 2 || 8 || || || |- ! 11 !! Na | 2 || 8 || 1 || || |- ! 12 !! Mg | 2 || 8 || 2 || || |- ! 13 !! Al | 2 || 8 || 3 || || |- ! 14 !! Si | 2 || 8 || 4 || || |- ! 15 !! P | 2 || 8 || 5 || || |- ! 16 !! S | 2 || 8 || 6 || || |- ! 17 !! Cl | 2 || 8 || 7 || || |- ! 18 !! Ar | 2 || 8 || 8 || || |- ! 19 !! K | 2 || 8 || 8 || 1 || |- ! 20 !! Ca | 2 || 8 || 8 || 2 || |- |} 「イオン化」の現象とは、最外殻電子が閉殻していない原子から、たとえば電子が外れたり、あるいは逆に空いている部分に電子が入る事である。 たとえば、ナトリウムがイオン化すると、最外殻電子のM殻にあった1個の電子を放出するので、そのナトリウムイオンの電子配置は、Mの一つ前のL殻の電子配置と同じになり(「閉殻」の構造)、比較的に安定する。 イオン化の反応にかぎらず、一般的によくある反応の直後で安定している場合は、原子の周囲の電子配置は、閉殻の電子配置になっているので、安定する、という仕組みになっているのが普通である。 ヘリウムや、ネオンやアルゴンなどの周期表18族原子は、右の表を見れば分かるように、最外殻電子が満杯の状態になっている。このため、18族のヘリウム、ネオン、アルゴンは、安定しており、化学反応しづらい。 18族以外の他の原子でも、イオン化や化学反応などによって、最外殻の電子配置が満杯になると、その原子や分子などは安定する。なので、水溶液中などでは、電子配置が、最外殻電子を埋めるように、もしくは最外殻電子をなくすように、反応をする。 この結果、周期表を見ることで、イオンになった場合の電荷の数や符号が、だいたい予想できる。 水素H、リチウムLi、ナトリウムNaなど、周期表の1族の原子がイオンになったとき、イオンはそれぞれ、H<sup>+</sup>、Li<sup>+</sup>、Na<sup>+</sup>、・・・というふうに、イオンの電気がプラス1である。 逆に、塩素は、周期表の17族にあるが、電子が1個だけ増えると、18族の電子配置と同じになるので、塩素イオンCl<sup>-</sup>というふうに、塩素イオンの電気はマイナス1ということが、周期表からも予想できる。 イオンに限らず、分子をつくる反応でも、最外殻電子の電子数を安定配置にする方向に、反応が進む。 たとえば水素Hの気体が、水素分子H<sub>2</sub>として存在する理由も、2個の水素原子が最外殻電子を1個ずつ共有すると、電子配置がヘリウムと同じになり、安定するからである。 酸素分子も同様であり、2個の酸素原子が、電子を2個ずつ共有すれば、16族の酸素原子は、ちょうどネオン(18族)の電子配置と同じになる。 固体の塩化ナトリウムでも、ナトリウムの電子1個が、塩素の電子殻に移動することで、それぞれ電子殻が安定する。 電子殻について、詳しくは高校で習う。 {{コラム|電子殻はナゼK殻から始まるか?|電子殻のアルファベットがKから始まるのは、発見当初にはK殻より内側にも殻があることもないことも示す論証も理論もなく、未知の殻は多くても10個を超えないだろうということでK殻から順に名付けることになりました。 しかし、K殻よりも小さい殻は発見されませんでした。 }} {{clear}} {{-}} === 周期表・付録 === 「周期表・付録」 ;周期表 {| border="0" cellspacing="1" cellpadding="0" |-align="center" !style="vertical-align: bottom; width:60px"|1 |style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| |style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| |style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| |style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| !style="width:60px"|18 |-align="center" |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|1<br/>[[w:水素|'''H''']]<br/>水素 !style="vertical-align: bottom;"|2 | || || || || || || || || || !style="vertical-align: bottom;"|13 !style="vertical-align: bottom;"|14 !style="vertical-align: bottom;"|15 !style="vertical-align: bottom;"|16 !style="vertical-align: bottom;"|17 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|2<br/>[[w:ヘリウム|'''He''']]<br/><small>ヘリウム</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|3<br/>[[w:リチウム|'''Li''']]<br/><small>リチウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|4<br/>[[w:ベリリウム|'''Be''']]<br/><small>ベリリウム</small> | || || || || || || || || || |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|5<br/>[[w:ホウ素|'''B''']]<br/>ホウ素 |style="border:solid #999 2px"|6<br/>[[w:炭素|'''C''']]<br/>炭素 |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|7<br/>[[w:窒素|'''N''']]<br/>窒素 |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|8<br/>[[w:酸素|'''O''']]<br/>酸素 |style="border:solid #09f 2px;color:#3f3"|9<br/>[[w:フッ素|'''F''']]<br/>フッ素 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|10<br/>[[w:ネオン|'''Ne''']]<br/>ネオン |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|11<br/>[[w:ナトリウム|'''Na''']]<br/><small>ナトリウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|12<br/>[[w:マグネシウム|'''Mg''']]<br/><small>マグネシウム</small> !style="vertical-align: bottom;"|3 !style="vertical-align: bottom;"|4 !style="vertical-align: bottom;"|5 !style="vertical-align: bottom;"|6 !style="vertical-align: bottom;"|7 !style="vertical-align: bottom;"|8 !style="vertical-align: bottom;"|9 !style="vertical-align: bottom;"|10 !style="vertical-align: bottom;"|11 !style="vertical-align: bottom;"|12 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|13<br/>[[w:アルミニウム|'''Al''']]<br/><small>アルミニウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|14<br/>[[w:ケイ素|'''Si''']]<br/>ケイ素 |style="border:solid #999 2px"|15<br/>[[w:リン|'''P''']]<br/>リン |style="border:solid #999 2px"|16<br/>[[w:硫黄|'''S''']]<br/>硫黄 |style="border:solid #09f 2px;color:#3f3"|17<br/>[[w:塩素|'''Cl''']]<br/>塩素 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|18<br/>[[w:アルゴン|'''Ar''']]<br/>アルゴン |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|19<br/>[[w:カリウム|'''K''']]<br/>カリウム<small></small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|20<br/>[[w:カルシウム|'''Ca''']]<br/><small>カルシウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|21<br/>[[w:スカンジウム|'''Sc''']]<br/><small>スカンジウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|22<br/>[[w:チタン|'''Ti''']]<br/>チタン |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|23<br/>[[w:バナジウム|'''V''']]<br/><small>バナジウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|24<br/>[[w:クロム|'''Cr''']]<br/>クロム |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|25<br/>[[w:マンガン|'''Mn''']]<br/><small>マンガン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|26<br/>[[w:鉄|'''Fe''']]<br/>鉄 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|27<br/>[[w:コバルト|'''Co''']]<br/><small>コバルト</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|28<br/>[[w:ニッケル|'''Ni''']]<br/><small>ニッケル</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|29<br/>[[w:銅|'''Cu''']]<br/>銅 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|30<br/>[[w:亜鉛|'''Zn''']]<br/>亜鉛 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|31<br/>[[w:ガリウム|'''Ga''']]<br/><small>ガリウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|32<br/>[[w:ゲルマニウム|'''Ge''']]<br/><small>ゲルマニウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|33<br/>[[w:ヒ素|'''As''']]<br/>ヒ素 |style="border:solid #999 2px"|34<br/>[[w:セレン|'''Se''']]<br/>セレン |style="border:solid #09f 2px;color:#f33"|35<br/>[[w:臭素|'''Br''']]<br/>臭素 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|36<br/>[[w:クリプトン|'''Kr''']]<br/><small>クリプトン</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|37<br/>[[w:ルビジウム|'''Rb''']]<br/><small>ルビジウム</small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|38<br/>[[w:ストロンチウム|'''Sr''']]<br/><small>ストロンチウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|39<br/>[[w:イットリウム|'''Y''']]<br/><small>イットリウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|40<br/>[[w:ジルコニウム|'''Zr''']]<br/><small>ジルコニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|41<br/>[[w:ニオブ|'''Nb''']]<br/><small>ニオブ</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|42<br/>[[w:モリブデン|'''Mo''']]<br/><small>モリブデン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|43<br/>[[w:テクネチウム|'''Tc''']]<br/><small>テクネチウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|44<br/>[[w:ルテニウム|'''Ru''']]<br/><small>ルテニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|45<br/>[[w:ロジウム|'''Rh''']]<br/><small>ロジウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|46<br/>[[w:パラジウム|'''Pd''']]<br/><small>パラジウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|47<br/>[[w:銀|'''Ag''']]<br/>銀 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|48<br/>[[w:カドミウム|'''Cd''']]<br/><small>カドミウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|49<br/>[[w:インジウム|'''In''']]<br/><small>インジウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|50<br/>[[w:スズ|'''Sn''']]<br/>スズ |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|51<br/>[[w:アンチモン|'''Sb''']]<br/><small>アンチモン</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|52<br/>[[w:テルル|'''Te''']]<br/>テルル |style="border:solid #09f 2px"|53<br/>[[w:ヨウ素|'''I''']]<br/>ヨウ素 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|54<br/>[[w:キセノン|'''Xe''']]<br/><small>キセノン</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|55<br/>[[w:セシウム|'''Cs''']]<br/><small>セシウム</small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|56<br/>[[w:バリウム|'''Ba''']]<br/><small>バリウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff;color:red"|<small>*1</small><br/><small>ランタノイド</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|72<br/>[[w:ハフニウム|'''Hf''']]<br/><small>ハフニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|73<br/>[[w:タンタル|'''Ta''']]<br/><small>タンタル</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|74<br/>[[w:タングステン|'''W''']]<br/><small>タングステン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|75<br/>[[w:レニウム|'''Re''']]<br/><small>レニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|76<br/>[[w:オスミウム|'''Os''']]<br/><small>オスミウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|77<br/>[[w:イリジウム|'''Ir''']]<br/><small>イリジウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|78<br/>[[w:白金|'''Pt''']]<br/>白金 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|79<br/>[[w:金|'''Au''']]<br/>金 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff;color:#f33"|80<br/>[[w:水銀|'''Hg''']]<br/>水銀 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|81<br/>[[w:タリウム|'''Tl''']]<br/>タリウム |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|82<br/>[[w:鉛|'''Pb''']]<br/>鉛 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|83<br/>[[w:ビスマス|'''Bi''']]<br/><small>ビスマス</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|84<br/>[[w:ポロニウム|'''Po''']]<br/><small>ポロニウム</small> |style="border:solid #09f 2px"|85<br/>[[w:アスタチン|'''At''']]<br/><small>アスタチン</small> |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|86<br/>[[w:ラドン|'''Rn''']]<br/><small>ラドン</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|87<br/>[[w:フランシウム|'''Fr''']]<br/><small>フランシウム</small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|88<br/>[[w:ラジウム|'''Ra''']]<br/><small>ラジウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff;color:red"|<small>*2</small><br/><small>アクチノイド</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|104<br/>[[w:ラザホージウム|'''Rf''']]<br/><small>ラザホージウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|105<br/>[[w:ドブニウム|'''Db''']]<br/><small>ドブニウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|106<br/>[[w:シーボーギウム|'''Sg''']]<br/><small>シーボーギウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|107<br/>[[w:ボーリウム|'''Bh''']]<br/><small>ボーリウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|108<br/>[[w:ハッシウム|'''Hs''']]<br/><small>ハッシウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|109<br/>[[w:マイトネリウム|'''Mt''']]<br/><small>マイトネリウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|110<br/>[[w:ダームスタチウム|'''Ds''']]<br/><small>ダームスタチウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|111<br/>[[w:レントゲニウム|'''Rg''']]<br/><small>レントゲニウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|112<br/>[[w:コペルニシウム|'''Cn''']]<br/><small>コペルニシウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|113<br/>[[w:ニホニウム|'''Nh''']]<br/><small>ニホニウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|114<br/>[[w:フレロビウム|'''Fl''']]<br/><small>フレロビウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|115<br/>[[w:モスコビウム|'''Mc''']]<br/><small>モスコビウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|116<br/>[[w:リバモリウム|'''Lv''']]<br/><small>リバモリウム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|117<br/>[[w:テネシン|'''Ts''']]<br/><small>テネシン</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|118<br/>[[w:オガネソン|'''Og''']]<br/><small>オガネソン</small> |- |&nbsp; |-align="center" |colspan="3" style="text-align:right"|<small><span style="color:red;">*1</span> [[w:ランタノイド|ランタノイド]]: </small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|57<br/>[[w:ランタン|'''La''']]<br/><small>ランタン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|58<br/>[[w:セリウム|'''Ce''']]<br/><small>セリウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|59<br/>[[w:プラセオジム|'''Pr''']]<br/><small>プラセオジム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|60<br/>[[w:ネオジム|'''Nd''']]<br/><small>ネオジム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|61<br/>[[w:プロメチウム|'''Pm''']]<br/><small>プロメチウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|62<br/>[[w:サマリウム|'''Sm''']]<br/><small>サマリウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|63<br/>[[w:ユウロピウム|'''Eu''']]<br/><small>ユウロピウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|64<br/>[[w:ガドリニウム|'''Gd''']]<br/><small>ガドリニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|65<br/>[[w:テルビウム|'''Tb''']]<br/><small>テルビウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|66<br/>[[w:ジスプロシウム|'''Dy''']]<br/><small>ジスプロシウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|67<br/>[[w:ホルミウム|'''Ho''']]<br/><small>ホルミウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|68<br/>[[w:エルビウム|'''Er''']]<br/><small>エルビウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|69<br/>[[w:ツリウム|'''Tm''']]<br/><small>ツリウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|70<br/>[[w:イッテルビウム|'''Yb''']]<br/><small>イッテルビウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|71<br/>[[w:ルテチウム|'''Lu''']]<br/><small>ルテチウム</small> |-align="center" |colspan="3" style="text-align:right"|<small><span style="color:red;">*2</span> [[w:アクチノイド|アクチノイド]]: </small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|89<br/>[[w:アクチニウム|'''Ac''']]<br/><small>アクチニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|90<br/>[[w:トリウム|'''Th''']]<br/><small>トリウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|91<br/>[[w:プロトアクチニウム|'''Pa''']]<br/><small>プロトアクチニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|92<br/>[[w:ウラン|'''U''']]<br/>ウラン |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|93<br/>[[w:ネプツニウム|'''Np''']]<br/><small>ネプツニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|94<br/>[[w:プルトニウム|'''Pu''']]<br/><small>プルトニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|95<br/>[[w:アメリシウム|'''Am''']]<br/><small>アメリシウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|96<br/>[[w:キュリウム|'''Cm''']]<br/><small>キュリウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|97<br/>[[w:バークリウム|'''Bk''']]<br/><small>バークリウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|98<br/>[[w:カリホルニウム|'''Cf''']]<br/><small>カリホルニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|99<br/>[[w:アインスタイニウム|'''Es''']]<br/><small>アインスタイニウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|100<br/>[[w:フェルミウム|'''Fm''']]<br/><small>フェルミウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|101<br/>[[w:メンデレビウム|'''Md''']]<br/><small>メンデレビウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|102<br/>[[w:ノーベリウム|'''No''']]<br/><small>ノーベリウム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|103<br/>[[w:ローレンシウム|'''Lr''']]<br/><small>ローレンシウム</small> |&nbsp; |- |colspan="18" style="text-align:right"| {| border="0" cellspacing="4" cellpadding="0" style="margin-left:auto;text-align:left" |- |style="border:solid #999 1px;"|&nbsp;1&nbsp;||常温で[[w:固体|固体]] |width="32"|&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#f0f0ff"|&nbsp; &nbsp;||[[w:金属元素|金属元素]] |width="32"|&nbsp; |style="border:solid #f90 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:アルカリ金属|アルカリ金属]] |- |style="border:solid #999 1px;color:#f33"|&nbsp;1&nbsp;||常温で[[w:液体|液体]] |&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#ccffff"|&nbsp; &nbsp;||[[w:半金属元素|半金属元素]] |&nbsp; |style="border:solid #9f0 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:アルカリ土類金属|アルカリ土類金属]] |- |style="border:solid #999 1px;color:#3f3"|&nbsp;1&nbsp;||常温で[[w:気体|気体]] |&nbsp; |style="border:solid #999 1px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:非金属元素|非金属元素]] |&nbsp; |style="border:solid #09f 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:ハロゲン|ハロゲン]] |- |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#ffffcc"|&nbsp; &nbsp;||[[w:人工元素|人工元素]] |&nbsp; |style="border:solid #0f9 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:希ガス|貴ガス]] |- |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |style="border:solid #00f 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:遷移元素|遷移元素]] |} |} 書籍などでの実際の周期表には、つぎのように、原子番号や質量が、元素記号のとなりに書かれる。 :<math>\mathrm{{}_1^1 H}</math> (水素原子を例にとった。) 左上の数字は原子番号で、左下の数字は炭素原子{{sup|12}}Cの質量を12としたときの、その原子のおよその質量である。 書籍によっては、書く位置が違う場合もあるので、その書籍ごとに確認のこと。 それぞれの原子を羅列していくと、 ; 元素の周期 : 第1周期  <math>\mathrm{{}_1^1 H , {}_4^2 He } </math> : 第2周期  <math>\mathrm{ {}_7^3 Li , {}_9^4 Be , {}_{11}^5 B , {}_{12}^6 C , {}_{14}^7 N , {}_{16}^8 O , {}_{19}^9 F , {}_{20}^{10} Ne }</math> : 第3周期  <math>\mathrm{ {}_{23}^{11} Na , {}_{24}^{12} Mg , {}_{27}^{13} Al , {}_{28}^{14} Si , {}_{31}^{15} P , {}_{32}^{16} S , {}_{35}^{17} Cl , {}_{40}^{18} Ar }</math> というようになる。 ---- === 参考: 炎色反応 === :(※ 炎色反応は、2014年の現在では、中学校では、扱わない。もし読者に時間に余裕があれば、読んでもらいたい。) 化学反応で発生したイオンを調べる方法には、様々な方法があるが、一つの方法として、次に説明する炎色反応が応用できる。 ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのある種の元素は、炎の中に入れると、元素の種類ごとに特有の色の炎が上がる。 このような現象を{{ruby|'''炎色反応'''|えんしょくはんのう}}(英語: flame test)という。 イオンの検出では、白金線にイオン水溶液をつけガスバーナーの炎に入れると、もし水溶液中のイオンがリチウムイオンなら赤色に、ナトリウムイオンでは黄色に、カリウムでは赤紫色にそれぞれ炎が色づく。 {|align="center" style="border:solid #aaffaa 1px; text-align:center;" |[[File:FlammenfärbungLi.png|52px|リチウムの炎色反応]]||[[File:FlammenfärbungNa.png|50px|ナトリウムの炎色反応]]||[[File:FlammenfärbungK.png|50px|カリウムの炎色反応]] |- |Li||Na||K |} * 炎色反応の元素と色の一覧 :リチウム: 赤 :カリウム: 赤紫 :ナトリウム: 黄色 :カルシウム: 橙(オレンジ色っぽい色のこと) :銅: 青緑 :バリウム: 緑 中学の段階では、元素と色の対応を、無理に覚える必要はない。<!--また、色温度と混同しないように--> <gallery> Image:Flametest--.swn.jpg|試料を加えない場合のガスバーナーの色 Image:Flametest--Na.swn.jpg|ナトリウム Image:Flametest-Co-Na.swn.jpg|ナトリウム(コバルトガラスを通した場合) Image:FlammenfärbungK.png|カリウム Image:FlammenfärbungCa.png|カルシウム Image:FlammenfärbungLi.png|リチウム Image:Flametest--Cu.swn.jpg|銅 Image:Boratflamme.jpg|ホウ素 Image:FlammenfärbungSb.png|アンチモン </gallery> 花火の色は、炎色反応を利用しているのが、一般である。 [[Category:中学校教育|りか1]] [[Category:理科教育|中1]] ae23ajsessjr87m8idi1b9kmd8f8pqn 高等学校化学基礎/酸と塩基の反応 0 19279 276216 264465 2025-06-28T06:50:35Z Tomzo 248 /* 塩の分類 */ 276216 wikitext text/x-wiki {{pathnav|高等学校の学習|高等学校理科|高等学校 化学基礎|pagename=酸と塩基の反応|frame=1|small=1}} == 酸性と塩基性 == [[File:Lemon.jpg|thumb|レモン果汁は酸性を示す。]] [[File:Soap in blue dish.JPG|thumb|セッケン水は塩基性を示す。]] ; 酸とは 塩酸HCl 、硫酸H<sub>2</sub> SO<sub>4</sub> 、硝酸HNO<sub>3</sub> 、酢酸CH<sub>3</sub> COOH などの水溶液は、次のような性質を示す。 * 青色リトマス紙を赤色に変える。 * BTB液を加えると黄色になる。 このような性質を'''酸性'''(さんせい、acidity)といい、水溶液が酸性を示す物質を'''酸'''(さん、acid)という。または、その酸の溶液を簡略化して酸という。 酸は、次のような性質を持つことが多い。 * 亜鉛、鉄などの金属と反応して水素を発生させる。 * 鉄さびなどの金属のさびを溶かす。 * 酢酸水溶液やクエン酸水溶液などは酸っぱい味がする。 ; 塩基とは 酸性の溶液に対して、水酸化ナトリウムNaOHのように、酸性の溶液に添加することで、その酸性の性質を打ち消す種類の物質がある。このような酸性を打ち消す性質を'''塩基性'''(えんきせい、basic)または'''アルカリ性'''(alkaline)という。また、水溶液が塩基性を示す物質を'''塩基'''(base)という。塩基性の物質には以下のような特徴がある。 * 酸を中和する。 * 赤色リトマス紙を青色に変える。 * BTB液を加えると青色になる。 * 水溶液にフェノールフタレイン溶液を加えると、赤色に変わる。 酸性を示さなければ塩基性も示さない物質の性質を'''中性'''(ちゅうせい,)という。塩基性の物質が酸性を打ち消して、溶液を中性にすることを'''中和'''(ちゅうわ、neutralization)という。また、塩基性の溶液に、酸を加えて溶液を中性にさせることも中和という。 例えば、酢酸、塩酸、硫酸などは酸であり、水酸化ナトリウム、アンモニアなどは塩基である。さまざまな水溶液が、'''酸性'''や'''塩基性'''や、そのどちらでもない'''中性'''といった性質を持つ。 :補足 :水に溶けやすい塩基をアルカリ(alkali)と呼ぶことがある。塩基性水溶液が示す性質をアルカリ性ともいう。 :酸の水溶液も塩基の水溶液も、電気伝導性があることから、酸や塩基は水溶液中ではイオンに電離していることがわかる。 </small> === アレニウスの酸・塩基の定義 === 1887年、スウェーデンの化学者アレニウスは、酸と塩基を次のように定義した。 「酸とは、水に溶けて水素イオンH<sup>+</sup>を生じる物質であり、塩基とは、水に溶けて水酸化物イオン OH<sup>−</sup> を生じる物質である。」 塩化水素HClや硫酸H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>は、水溶液中で次のように電離して、水素イオン H<sup>+</sup> を生じる。 :HCl → H<sup>+</sup> + Cl<sup>−</sup> :H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> → 2H<sup>+</sup> + SO<sub>4</sub><sup>2−</sup> ==== オキソニウムイオン ==== アレニウスの酸の定義の提唱よりも後の研究では、水素Hは単独で塩基と電荷のやりとりを生じているのではなく、オキソニウムイオン H<sub>3</sub>O<sup>+</sup> として、電荷の授受をしていることが明らかになった。たとえば、塩酸の場合は以下の様な式である。 :HCl + H<sub>2</sub>O <math>\rightleftarrows </math> H<sub>3</sub>O<sup>+</sup> + Cl<sup>−</sup> しかし書式では、簡略化のため、特別にオキソニウムイオン(oxonium ion)を強調したい場合を除いて、酸の水素イオンは単にH<sup>+</sup>と書くことが多い。 === ブレンステッド・ローリーによる酸・塩基の定義 === アレニウスによる酸と塩基の定義の後、彼の定義では例外の物質があり、不都合なことが分かってきた。たとえば、アンモニアNH<sub>3</sub>は分子中には水酸基OHを含んではいないが、塩酸HClなどの酸を中和する能力をアンモニアは持ち、明らかにアンモニアは塩基性を持つと見なせることが分かってきた。このような例に基づき、そこでブレンステッド(デンマーク)とローリー(イギリス)は、アレニウスの酸・塩基を拡張して、1923年に、次のように酸と塩基を定義した。 「'''酸とは、水素イオンH<sup>+</sup>を与える分子・イオンである。塩基とは、水素イオンH<sup>+</sup>を受け取る分子・イオンである。'''」 今日(西暦2023年)における、酸と塩基の化学上の定義は、このブレンステッドの定義に近い定義である。 ブレンステッドの定義によると、塩酸HClが水H<sub>2</sub>Oに溶解して電離する反応では、水H<sub>2</sub>Oは水素イオンを受け取りオキソニウムイオンになるので、水H<sub>2</sub>Oを塩基と見なせる。 :HCl + H<sub>2</sub>O <math>\rightleftarrows </math> H<sub>3</sub>O<sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> いっぽう、アンモニアが水に溶解して電離する反応では、水H<sub>2</sub>Oは、アンモニアに水素イオンを提供し、水酸化イオンOH<sup>-</sup>になるので、水は酸と見なせる。 :NH<sub>3</sub> + H<sub>2</sub>O <math>\rightleftarrows </math> NH<sub>4</sub> + OH<sup>-</sup> このような例から、ブレンステッドの定義では、水は反応する相手によって酸として働いたり、塩基として働いたりする物質(両性物質)になる。 == 酸と塩基の価数 == ;酸の価数 酸では、化学式中に含まれる水素原子のうち、H<sup>+</sup>イオンになることのできる水素原子数を'''酸の価数'''(かすう、degree of acidity)という。たとえば塩酸HClでは価数は1である。酢酸CH<sub>3</sub>COOHの価数は1である。酢酸のCH<sub>3</sub>の基の部分のイオンにはならず、酢酸でイオンになるのはCOOHの部分に含まれる水素Hのみである。硫酸H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>の価数は2である。 ;塩基の価数 塩基では、化学式中に含まれる水酸化物イオンOH<sup>-</sup>の数を'''塩基の価数''' (degree of basicity) という。または塩基1化学式が受け取ることができるH<sup>+</sup>イオンの数ともいえる。例として水酸化ナトリウムNaOHの価数は1である。水酸化カルシウムCa(OH)<sub>2</sub>の価数は2である。 == 酸・塩基の強弱と電離度 == 塩酸と酢酸は、ともに1個の酸であるが、同じモル濃度のこれらの酸に亜鉛を加えると、塩酸のほうが酢酸より激しく水素を発生する。この反応は、次のイオン反応式で表されるが、H<sup>+</sup> イオンの濃度は、塩酸のほうが非常に大きいためである。 :Zn + 2H<sup>+</sup> → Zn<sup>2+</sup> + H<sub>2</sub> 水に溶けて陽イオンと陰イオンを生じる物質を'''電解質'''(でんかいしつ、electrolyte)という。電解質の水溶液で溶けている電解質全体の物質量に対して、そのうち電離している電解質の物質量の割合を'''電離度'''(でんりど、degree of electrolytic dissociation)という。 電離度αを式であらわせば、 電離度α= (電離した電解質の物質量)/(溶解した電解質の物質量) である。電離度αの値は 0<α≦1 である。 電離度は温度によって変わる。 ;強酸と弱酸 酸の強さの定量化は、電離度を用いて定量化ができる。塩酸HClや硫酸HNO<sub>3</sub>などは電離度が、塩酸の電離度は約0.9、硝酸の電離度は約0.9、などと電離度が1に近く、このように電離度の大きい酸を'''強酸'''(きょうさん、strong acid)という。 いっぽう、酢酸CH<sub>3</sub>COOHの電離度は0.01程度と非常に小さく、このように電離度の小さい酸を'''弱酸'''(じゃくさん、weak acid)という。 ;強塩基と弱塩基 塩基の強さについても、電離度を用いて定量化される。水酸化ナトリウムNaOHの電離度は約0.9であり、水酸化カリウムKOHの電離度は約0.9である。これら水酸化ナトリウムのように、電離度の大きい塩基を'''強塩基'''(strong base)という。アンモニアは電離度の観点からは、アンモニアの電離度が約0.01と低い。アンモニアのように電離度が低い塩基を'''弱塩基'''(weak base)という。 強酸や強塩基のように電離度の高い電解質のことを'''強電解質'''という。 弱酸や弱塩基のように電離度の低い電解質のことを'''弱電解質'''という。 ;多価の酸の場合 溶液中で、多価の酸が水素イオンを電離するときは、段階的に1個ずつ水素イオンを電離をしている。 たとえば2価の酸である硫酸では、以下のように電離をする。 :H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> → H<sup>+</sup> + HSO<sub>4</sub><sup>-</sup> (第1段階) :HSO<sub>4</sub><sup>-</sup> → H<sup>+</sup> + SO<sub>4</sub><sup>-</sup> (第2段階) このように段階的に多段階に電離することを、'''多段階電離'''という。 一般に、多価の酸の電離度は、第2段階以降の段階の電離度と比べて、第1段階の電離度がもっとも大きい。 硫酸の場合も第一段階の電離度が、もっとも大きい。 ;多価の塩基の場合 いっぽう、多価の塩基が電離するときについては、事情が異なる。たとえばイオン結晶である水酸化カルシウムCa(OH)<sub>2</sub>の水に溶けて生じた電離では、1段階でまとめて電離をする。 :Ca(OH)<sub>2</sub> → Ca<sup>2+</sup> + 2(OH)<sup>-</sup> == 酸・塩基の強弱の測定 == === 水の電離 === 純水の水は、わずかであるが電離をしていて、水素イオンH<sup>+</sup>と水酸化物イオンOH<sup>-</sup>を生じて、'''電離平衡'''(でんりへいこう)の状態になっている。このとき、水素イオン濃度[H<sup>+</sup>]と水酸化物イオン濃度[OH<sup>-</sup>]は等しく、25℃で1.0×10<sup>-7</sup>[mol/l] となっている。 水の電離は[H<sub>2</sub>O]の値はほぼ一定で、定数とみなせる。これより、[H<sup>+</sup>]と[OH<sup>-</sup>]の積の値も温度一定のときに一定値となる。この値を'''水のイオン積'''(ion product)といい、K<sub>w</sub>で表す。イオン積K<sub>w</sub>は以下の関係にある。 :<math>K_{\mathrm w}=K\mathrm{[H_2O]=[H^+][OH^-]}=1.0\times 10^{-14}</math> [mol<sup>2</sup>/''l'' <sup>2</sup>] このイオン積の値が成り立つのは、水だけでなく、酸や塩基や他の中性の水溶液でも同様に、水素イオン<math>\mathrm{[H^+]}</math>と水酸化イオン<math>\mathrm{[OH^-]}</math>とのイオン積<math>\mathrm{[H^+][OH^-]}</math>は一定で、1.0×10<sup>-14</sup> [mol<sup>2</sup>/''l'' <sup>2</sup>]が成り立つ。また、値の1.0×10<sup>-14</sup> [mol<sup>2</sup>/''l'' <sup>2</sup>]は常温付近での値であり、温度がかわると少しだけ値が変わるが、常温付近ならば桁の10<sup>-14</sup>のところまでは変わらないので、実用上は一定値1.0×10<sup>-14</sup> [mol<sup>2</sup>/''l'' <sup>2</sup>]と見なすことが多い。 この<math>\mathrm{[H^+]}</math>や<math>\mathrm{[OH^-]}</math>といったイオン濃度の概念を用いると、水溶液における酸性の定義や塩基性の定義を以下のように数値的に定義できる。 水溶液における酸性とは、水素イオン濃度<math>\mathrm{[H^+]}</math>が水酸化イオン<math>\mathrm{[OH^-]}</math>よりも大きい状態である。 :酸性:<math>\mathrm{[H^+]} > \mathrm{[OH^-]}</math> 同様に、水溶液の中性や塩基性も、イオン濃度で定義できる。 :中性:<math>\mathrm{[H^+]} = \mathrm{[OH^-]}</math> :塩基性:<math>\mathrm{[H^+]} < \mathrm{[OH^-]}</math> === 水素イオン濃度 === 水溶液の酸性は、水素イオン濃度[H<sup>+</sup>]が大きいほど強くなり、塩基性は水酸化物イオン濃度[OH<sup>-</sup>]が大きいほど強くなる。 [H<sup>+</sup>]の値は広い範囲で変化するため、扱いにくい。そこで、[H<sup>+</sup>]の常用対数をとって、それに負符号を付けたものを用いて、酸性/塩基性の程度を表す。この値を'''水素イオン指数'''といい、'''pH'''で表す。pHの読みは「ピーエイチ」またはドイツ語読みで「ペーハー」と読む。日本語訳ではpHを'''水素イオン指数'''(hydrogen ion exponent)ともいう。 :<math>\mathrm{pH=-\log_{10}[H^+]}</math> pHの値がpH=7ならば中性である。 pHの値は塩基性になるほどpHが高くなる。pHが7より高いpH>7の状態では塩基性である。pHがとりうる最大値は理論上では14である。pH=14のときは、 [H<sup>+</sup>]=10<sup>-14</sup> である。 pHの値は酸性になるほどpHが低くなる。pHが7より低いpH<7の状態では酸性である。pHがとりうる最大値は理論上では0である。pH=0のときは、 [H<sup>+</sup>]=10<sup>0</sup>=1 である。 水酸化イオン[OH<sup>-</sup>]の対数をとったものをpOHという。(「ピー オーエイチ」と読む) pHとpOHについて、イオン積から次の公式が成り立つ。 :pH + pOH =14 あるいは :pH =14 - pOH === pHの測定 === ==== pH指示薬 ==== 物質の中には、水溶液に接触させた時に、水溶液のpHの値によって色が変化するものがある。このような物質はpHを調べるのに用いることができるので、これらの物質のうちpHを調べる物質として実用化されている物質を'''pH指示薬'''(pH indicator)という。いわゆるリトマス試験紙もpH指示薬に含まれる。またリトマス試験紙のように、pH指示薬を試験用の紙に染み込ませて用いる事が多い。このようなpH指示薬を染み込ませてある紙を'''pH試験紙'''(pH indicator paper)という。 pH指示薬は、その物質によって、色を変えるpHの範囲が限られている。たとえば、メチルオレンジはpH=3.1以下では赤色で、そこからpHが高くなると黄色味を増していき、pH=4.4では橙黄色である。pH=4.4より高いpHでは橙黄色のまま、ほとんど色が同じなので、このpHの範囲では指示薬として用いられない。 このように指示薬の色が変わるpHの範囲を'''変色域'''(へんしょくいき)という。 ==== pHメータ ==== pHを正確に測定するには、電位差を測定する方法が用いられる。そのための測定機器として'''pHメータ'''がある。 == 中和 == === 中和 === 酸と塩基が反応すると、酸から生じるH<sup>+</sup>と塩基から生じるOH<sup>-</sup>が結びついてH<sub>2</sub>Oとなり、互いの性質が 打ち消されるこのような変化を'''中和'''という。 たとえば、塩酸HClと水酸化ナトリウムNaOH水溶液の反応は、次のように表される。 :HCl + NaOH → NaCl + H<sub>2</sub>O また中和後の反応液を蒸発させると、塩化ナトリウムNaClの結晶が得られる。 NaClのように、中和反応で生じる酸の陰イオンと塩基の陽イオンとからなる化合物を'''塩'''(えん)という。 中和反応は、次のようにまとめられる。 :酸 + 塩基 → 塩 + 水 === 中和滴定に用いる道具 === ;純水で洗って濡れたままでよい :メスフラスコ  :コニカルビーカー ;使用する溶液で洗う :ホールピペット :ビュレット  === pH指示薬 === ;強酸+強塩基 中和点は中性 : フェノールフタレイン : メチルオレンジのいずれでもよい ;弱酸+強塩基 中和点は弱塩基性  : フェノールフタレインのみ ;強酸+弱塩基 中和点は弱酸性  : メチルオレンジのみ === 中和滴定 === == 塩 == === 塩の分類 === ;酸性塩 :酸のHが残っている塩。 例 NaHSO<sub>4</sub>、NaHCO<sub>3</sub> ;塩基性塩 :塩基のOHが残っている塩。 例 MgCl(OH)、Cu<sub>2</sub>CO<sub>3</sub>(OH)<sub>2</sub> (水酸化炭酸銅) ;正塩 :酸のHも塩基のOH含まない塩。 例 NaCl、NH<sub>4</sub>Cl、CH<sub>3</sub>COONa ''''注意'''' この分類は、塩の水溶液の液性とは無関係なので要注意。 例 NaHCO<sub>3</sub>は、酸性塩だが水溶液は塩基性。   NH<sub>4</sub>Clは、正塩だが、水溶液は酸性。 ---- この単元「酸と塩基の反応」の内容は、詳しくは化学Ⅱの「[[高等学校化学Ⅱ/化学平衡|化学平衡]]」などに続く。 {{stub|高}} {{DEFAULTSORT:さんとえんきのはんのう}} [[Category:高等学校化学]] [[Category:高等学校教育]] cfo9g2t41amo3hxrlddhtx8oiv9n6qe GNU Octave 3.8.x 日本語マニュアル 0 19295 276126 82869 2025-06-28T00:55:48Z Tomzo 248 276126 wikitext text/x-wiki <small>{{Pathnav|メインページ|工学|情報技術|プログラミング|GNU Octave}}</small> ---- {{Wikipedia|GNU Octave|GNU Octave}} {{Stub|it}} =GNU Octave= Copyright © 1996-2013 John W. Eaton. Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual provided the copyright notice and this permission notice are preserved on all copies. Permission is granted to copy and distribute modified versions of this manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice identical to this one. Permission is granted to copy and distribute translations of this manual into another language, under the above conditions for modified versions. Table of Contents Preface Acknowledgements Citing Octave in Publications How You Can Contribute to Octave Distribution 1 A Brief Introduction to Octave 1.1 Running Octave 1.2 Simple Examples 1.2.1 Elementary Calculations 1.2.2 Creating a Matrix 1.2.3 Matrix Arithmetic 1.2.4 Solving Systems of Linear Equations 1.2.5 Integrating Differential Equations 1.2.6 Producing Graphical Output 1.2.7 Editing What You Have Typed 1.2.8 Help and Documentation 1.3 Conventions 1.3.1 Fonts 1.3.2 Evaluation Notation 1.3.3 Printing Notation 1.3.4 Error Messages 1.3.5 Format of Descriptions 1.3.5.1 A Sample Function Description 1.3.5.2 A Sample Command Description 2 Getting Started 2.1 Invoking Octave from the Command Line 2.1.1 Command Line Options 2.1.2 Startup Files 2.2 Quitting Octave 2.3 Commands for Getting Help 2.4 Command Line Editing 2.4.1 Cursor Motion 2.4.2 Killing and Yanking 2.4.3 Commands For Changing Text 2.4.4 Letting Readline Type For You 2.4.5 Commands For Manipulating The History 2.4.6 Customizing readline 2.4.7 Customizing the Prompt 2.4.8 Diary and Echo Commands 2.5 How Octave Reports Errors 2.6 Executable Octave Programs 2.7 Comments in Octave Programs 2.7.1 Single Line Comments 2.7.2 Block Comments 2.7.3 Comments and the Help System 3 Data Types 3.1 Built-in Data Types 3.1.1 Numeric Objects 3.1.2 Missing Data 3.1.3 String Objects 3.1.4 Data Structure Objects 3.1.5 Cell Array Objects 3.2 User-defined Data Types 3.3 Object Sizes 4 Numeric Data Types 4.1 Matrices 4.1.1 Empty Matrices 4.2 Ranges 4.3 Single Precision Data Types 4.4 Integer Data Types 4.4.1 Integer Arithmetic 4.5 Bit Manipulations 4.6 Logical Values 4.7 Promotion and Demotion of Data Types 4.8 Predicates for Numeric Objects 5 Strings 5.1 Escape Sequences in String Constants 5.2 Character Arrays 5.3 Creating Strings 5.3.1 Concatenating Strings 5.3.2 Converting Numerical Data to Strings 5.4 Comparing Strings 5.5 Manipulating Strings 5.6 String Conversions 5.7 Character Class Functions 6 Data Containers 6.1 Structures 6.1.1 Basic Usage and Examples 6.1.2 Structure Arrays 6.1.3 Creating Structures 6.1.4 Manipulating Structures 6.1.5 Processing Data in Structures 6.2 Cell Arrays 6.2.1 Basic Usage of Cell Arrays 6.2.2 Creating Cell Arrays 6.2.3 Indexing Cell Arrays 6.2.4 Cell Arrays of Strings 6.2.5 Processing Data in Cell Arrays 6.3 Comma Separated Lists 6.3.1 Comma Separated Lists Generated from Cell Arrays 6.3.2 Comma Separated Lists Generated from Structure Arrays 7 Variables 7.1 Global Variables 7.2 Persistent Variables 7.3 Status of Variables 8 Expressions 8.1 Index Expressions 8.1.1 Advanced Indexing 8.2 Calling Functions 8.2.1 Call by Value 8.2.2 Recursion 8.3 Arithmetic Operators 8.4 Comparison Operators 8.5 Boolean Expressions 8.5.1 Element-by-element Boolean Operators 8.5.2 Short-circuit Boolean Operators 8.6 Assignment Expressions 8.7 Increment Operators 8.8 Operator Precedence 9 Evaluation 9.1 Calling a Function by its Name 9.2 Evaluation in a Different Context 10 Statements 10.1 The if Statement 10.2 The switch Statement 10.2.1 Notes for the C Programmer 10.3 The while Statement 10.4 The do-until Statement 10.5 The for Statement 10.5.1 Looping Over Structure Elements 10.6 The break Statement 10.7 The continue Statement 10.8 The unwind_protect Statement 10.9 The try Statement 10.10 Continuation Lines 11 Functions and Scripts 11.1 Introduction to Function and Script Files 11.2 Defining Functions 11.3 Multiple Return Values 11.4 Variable-length Argument Lists 11.5 Ignoring Arguments 11.6 Variable-length Return Lists 11.7 Returning from a Function 11.8 Default Arguments 11.9 Function Files 11.9.1 Manipulating the Load Path 11.9.2 Subfunctions 11.9.3 Private Functions 11.9.4 Nested Functions 11.9.5 Overloading and Autoloading 11.9.6 Function Locking 11.9.7 Function Precedence 11.10 Script Files 11.11 Function Handles, Anonymous Functions, Inline Functions 11.11.1 Function Handles 11.11.2 Anonymous Functions 11.11.3 Inline Functions 11.12 Commands 11.13 Organization of Functions Distributed with Octave 12 Errors and Warnings 12.1 Handling Errors 12.1.1 Raising Errors 12.1.2 Catching Errors 12.1.3 Recovering From Errors 12.2 Handling Warnings 12.2.1 Issuing Warnings 12.2.2 Enabling and Disabling Warnings 13 Debugging 13.1 Entering Debug Mode 13.2 Leaving Debug Mode 13.3 Breakpoints 13.4 Debug Mode 13.5 Call Stack 13.6 Profiling 13.7 Profiler Example 14 Input and Output 14.1 Basic Input and Output 14.1.1 Terminal Output 14.1.1.1 Paging Screen Output 14.1.2 Terminal Input 14.1.3 Simple File I/O 14.1.3.1 Saving Data on Unexpected Exits 14.2 C-Style I/O Functions 14.2.1 Opening and Closing Files 14.2.2 Simple Output 14.2.3 Line-Oriented Input 14.2.4 Formatted Output 14.2.5 Output Conversion for Matrices 14.2.6 Output Conversion Syntax 14.2.7 Table of Output Conversions 14.2.8 Integer Conversions 14.2.9 Floating-Point Conversions 14.2.10 Other Output Conversions 14.2.11 Formatted Input 14.2.12 Input Conversion Syntax 14.2.13 Table of Input Conversions 14.2.14 Numeric Input Conversions 14.2.15 String Input Conversions 14.2.16 Binary I/O 14.2.17 Temporary Files 14.2.18 End of File and Errors 14.2.19 File Positioning 15 Plotting 15.1 Introduction to Plotting 15.2 High-Level Plotting 15.2.1 Two-Dimensional Plots 15.2.1.1 Axis Configuration 15.2.1.2 Two-dimensional Function Plotting 15.2.1.3 Two-dimensional Geometric Shapes 15.2.2 Three-Dimensional Plots 15.2.2.1 Aspect Ratio 15.2.2.2 Three-dimensional Function Plotting 15.2.2.3 Three-dimensional Geometric Shapes 15.2.3 Plot Annotations 15.2.4 Multiple Plots on One Page 15.2.5 Multiple Plot Windows 15.2.6 Manipulation of Plot Windows 15.2.7 Use of the interpreter Property 15.2.8 Printing and Saving Plots 15.2.9 Interacting with Plots 15.2.10 Test Plotting Functions 15.3 Graphics Data Structures 15.3.1 Introduction to Graphics Structures 15.3.2 Graphics Objects 15.3.2.1 Creating Graphics Objects 15.3.2.2 Handle Functions 15.3.3 Graphics Object Properties 15.3.3.1 Root Figure Properties 15.3.3.2 Figure Properties 15.3.3.3 Axes Properties 15.3.3.4 Line Properties 15.3.3.5 Text Properties 15.3.3.6 Image Properties 15.3.3.7 Patch Properties 15.3.3.8 Surface Properties 15.3.4 Searching Properties 15.3.5 Managing Default Properties 15.4 Advanced Plotting 15.4.1 Colors 15.4.2 Line Styles 15.4.3 Marker Styles 15.4.4 Callbacks 15.4.5 Application-defined Data 15.4.6 Object Groups 15.4.6.1 Data Sources in Object Groups 15.4.6.2 Area Series 15.4.6.3 Bar Series 15.4.6.4 Contour Groups 15.4.6.5 Error Bar Series 15.4.6.6 Line Series 15.4.6.7 Quiver Group 15.4.6.8 Scatter Group 15.4.6.9 Stair Group 15.4.6.10 Stem Series 15.4.6.11 Surface Group 15.4.7 Graphics Toolkits 15.4.7.1 Customizing Toolkit Behavior 16 Matrix Manipulation 16.1 Finding Elements and Checking Conditions 16.2 Rearranging Matrices 16.3 Special Utility Matrices 16.4 Famous Matrices 17 Arithmetic 17.1 Exponents and Logarithms 17.2 Complex Arithmetic 17.3 Trigonometry 17.4 Sums and Products 17.5 Utility Functions 17.6 Special Functions 17.7 Rational Approximations 17.8 Coordinate Transformations 17.9 Mathematical Constants 18 Linear Algebra 18.1 Techniques Used for Linear Algebra 18.2 Basic Matrix Functions 18.3 Matrix Factorizations 18.4 Functions of a Matrix 18.5 Specialized Solvers 19 Vectorization and Faster Code Execution 19.1 Basic Vectorization 19.2 Broadcasting 19.2.1 Broadcasting and Legacy Code 19.3 Function Application 19.4 Accumulation 19.5 JIT Compiler 19.6 Miscellaneous Techniques 19.7 Examples 20 Nonlinear Equations 20.1 Solvers 20.2 Minimizers 21 Diagonal and Permutation Matrices 21.1 Creating and Manipulating Diagonal/Permutation Matrices 21.1.1 Creating Diagonal Matrices 21.1.2 Creating Permutation Matrices 21.1.3 Explicit and Implicit Conversions 21.2 Linear Algebra with Diagonal/Permutation Matrices 21.2.1 Expressions Involving Diagonal Matrices 21.2.2 Expressions Involving Permutation Matrices 21.3 Functions That Are Aware of These Matrices 21.3.1 Diagonal Matrix Functions 21.3.2 Permutation Matrix Functions 21.4 Examples of Usage 21.5 Differences in Treatment of Zero Elements 22 Sparse Matrices 22.1 Creation and Manipulation of Sparse Matrices 22.1.1 Storage of Sparse Matrices 22.1.2 Creating Sparse Matrices 22.1.3 Finding Information about Sparse Matrices 22.1.4 Basic Operators and Functions on Sparse Matrices 22.1.4.1 Sparse Functions 22.1.4.2 Return Types of Operators and Functions 22.1.4.3 Mathematical Considerations 22.2 Linear Algebra on Sparse Matrices 22.3 Iterative Techniques Applied to Sparse Matrices 22.4 Real Life Example using Sparse Matrices 23 Numerical Integration 23.1 Functions of One Variable 23.2 Orthogonal Collocation 23.3 Functions of Multiple Variables 24 Differential Equations 24.1 Ordinary Differential Equations 24.2 Differential-Algebraic Equations 25 Optimization 25.1 Linear Programming 25.2 Quadratic Programming 25.3 Nonlinear Programming 25.4 Linear Least Squares 26 Statistics 26.1 Descriptive Statistics 26.2 Basic Statistical Functions 26.3 Statistical Plots 26.4 Correlation and Regression Analysis 26.5 Distributions 26.6 Tests 26.7 Random Number Generation 27 Sets 27.1 Set Operations 28 Polynomial Manipulations 28.1 Evaluating Polynomials 28.2 Finding Roots 28.3 Products of Polynomials 28.4 Derivatives / Integrals / Transforms 28.5 Polynomial Interpolation 28.6 Miscellaneous Functions 29 Interpolation 29.1 One-dimensional Interpolation 29.2 Multi-dimensional Interpolation 30 Geometry 30.1 Delaunay Triangulation 30.1.1 Plotting the Triangulation 30.1.2 Identifying Points in Triangulation 30.2 Voronoi Diagrams 30.3 Convex Hull 30.4 Interpolation on Scattered Data 31 Signal Processing 32 Image Processing 32.1 Loading and Saving Images 32.2 Displaying Images 32.3 Representing Images 32.4 Plotting on top of Images 32.5 Color Conversion 33 Audio Processing 34 Object Oriented Programming 34.1 Creating a Class 34.2 Manipulating Classes 34.3 Indexing Objects 34.3.1 Defining Indexing And Indexed Assignment 34.3.2 Indexed Assignment Optimization 34.4 Overloading Objects 34.4.1 Function Overloading 34.4.2 Operator Overloading 34.4.3 Precedence of Objects 34.5 Inheritance and Aggregation 35 GUI Development 35.1 I/O Dialogs 35.2 Progress Bar 35.3 GUI Utility Functions 35.4 User-Defined Preferences 36 System Utilities 36.1 Timing Utilities 36.2 Filesystem Utilities 36.3 File Archiving Utilities 36.4 Networking Utilities 36.4.1 FTP Objects 36.4.2 URL Manipulation 36.4.3 Base64 and Binary Data Transmission 36.5 Controlling Subprocesses 36.6 Process, Group, and User IDs 36.7 Environment Variables 36.8 Current Working Directory 36.9 Password Database Functions 36.10 Group Database Functions 36.11 System Information 36.12 Hashing Functions 37 Java Interface 37.1 Java Interface Functions 37.2 Dialog Box Functions 37.3 FAQ - Frequently asked Questions 37.3.1 How to distinguish between Octave and Matlab? 37.3.2 How to make Java classes available to Octave? 37.3.3 How to create an instance of a Java class? 37.3.4 How can I handle memory limitations? 37.3.5 Which TeX symbols are implemented in dialog functions? 38 Packages 38.1 Installing and Removing Packages 38.2 Using Packages 38.3 Administrating Packages 38.4 Creating Packages 38.4.1 The DESCRIPTION File 38.4.2 The INDEX File 38.4.3 PKG_ADD and PKG_DEL Directives 38.4.4 Missing Components Appendix A External Code Interface A.1 Oct-Files A.1.1 Getting Started with Oct-Files A.1.2 Matrices and Arrays in Oct-Files A.1.3 Character Strings in Oct-Files A.1.4 Cell Arrays in Oct-Files A.1.5 Structures in Oct-Files A.1.6 Sparse Matrices in Oct-Files A.1.6.1 Array and Sparse Class Differences A.1.6.2 Creating Sparse Matrices in Oct-Files A.1.6.3 Using Sparse Matrices in Oct-Files A.1.7 Accessing Global Variables in Oct-Files A.1.8 Calling Octave Functions from Oct-Files A.1.9 Calling External Code from Oct-Files A.1.10 Allocating Local Memory in Oct-Files A.1.11 Input Parameter Checking in Oct-Files A.1.12 Exception and Error Handling in Oct-Files A.1.13 Documentation and Test of Oct-Files A.2 Mex-Files A.2.1 Getting Started with Mex-Files A.2.2 Working with Matrices and Arrays in Mex-Files A.2.3 Character Strings in Mex-Files A.2.4 Cell Arrays with Mex-Files A.2.5 Structures with Mex-Files A.2.6 Sparse Matrices with Mex-Files A.2.7 Calling Other Functions in Mex-Files A.3 Standalone Programs Appendix B Test and Demo Functions B.1 Test Functions B.2 Demonstration Functions Appendix C Tips and Standards C.1 Writing Clean Octave Programs C.2 Tips on Writing Comments C.3 Conventional Headers for Octave Functions C.4 Tips for Documentation Strings Appendix D Contributing Guidelines D.1 How to Contribute D.2 Building the Development Sources D.3 Basics of Generating a Changeset D.4 General Guidelines D.5 Octave Sources (m-files) D.6 C++ Sources D.7 Other Sources Appendix E Obsolete Functions Appendix F Known Causes of Trouble F.1 Actual Bugs We Haven’t Fixed Yet F.2 Reporting Bugs F.2.1 Have You Found a Bug? F.2.2 Where to Report Bugs F.2.3 How to Report Bugs F.2.4 Sending Patches for Octave F.3 How To Get Help with Octave Appendix G Installing Octave G.1 Build Dependencies G.1.1 Obtaining the Dependencies Automatically G.1.2 Build Tools G.1.3 External Packages G.2 Running Configure and Make G.3 Compiling Octave with 64-bit Indexing G.4 Installation Problems Appendix H Emacs Octave Support H.1 Installing EOS H.2 Using Octave Mode H.3 Running Octave from Within Emacs H.4 Using the Emacs Info Reader for Octave Appendix I Grammar and Parser I.1 Keywords I.2 Parser Appendix J GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Concept Index Function Index Operator Index --- Next: Preface, Up: (dir) [Contents][Index] This manual documents how to run, install and port GNU Octave, as well as its new features and incompatibilities, and how to report bugs. It corresponds to GNU Octave version 3.8.0. • Preface: • Introduction: A brief introduction to Octave. • Getting Started: • Data Types: • Numeric Data Types: • Strings: • Data Containers: • Variables: • Expressions: • Evaluation: • Statements: Looping and program flow control. • Functions and Scripts: • Errors and Warnings: • Debugging: • Input and Output: • Plotting: • Matrix Manipulation: • Arithmetic: • Linear Algebra: • Vectorization and Faster Code Execution: • Nonlinear Equations: • Diagonal and Permutation Matrices: • Sparse Matrices: • Numerical Integration: • Differential Equations: • Optimization: • Statistics: • Sets: • Polynomial Manipulations: • Interpolation: • Geometry: • Signal Processing: • Image Processing: • Audio Processing: • Object Oriented Programming: • GUI Development: • System Utilities: • Java Interface: • Packages: • External Code Interface: • Test and Demo Functions: • Tips and Standards: • Contributing Guidelines: • Obsolete Functions: • Trouble: If you have trouble installing Octave. • Installation: How to configure, compile and install Octave. • Emacs Octave Support: • Grammar and Parser: • Copying: The GNU General Public License. • Concept Index: An item for each concept. • Function Index: An item for each documented function. • Operator Index: An item for each documented operator. --- — The Detailed Node Listing — Preface • Acknowledgements: • Citing Octave in Publications: • How You Can Contribute to Octave: • Distribution: Introduction • Running Octave: • Simple Examples: • Conventions: Conventions • Fonts: • Evaluation Notation: • Printing Notation: • Error Messages: • Format of Descriptions: Format of Descriptions • A Sample Function Description: • A Sample Command Description: Getting Started • Invoking Octave from the Command Line: • Quitting Octave: • Getting Help: • Command Line Editing: • Errors: • Executable Octave Programs: • Comments: Invoking Octave from the Command Line • Command Line Options: • Startup Files: Command Line Editing • Cursor Motion: • Killing and Yanking: • Commands For Text: • Commands For Completion: • Commands For History: • Customizing readline: • Customizing the Prompt: • Diary and Echo Commands: Comments • Single Line Comments: • Block Comments: • Comments and the Help System: Data Types • Built-in Data Types: • User-defined Data Types: • Object Sizes: Built-in Data Types • Numeric Objects: • Missing Data: • String Objects: • Data Structure Objects: • Cell Array Objects: Numeric Data Types • Matrices: • Ranges: • Single Precision Data Types: • Integer Data Types: • Bit Manipulations: • Logical Values: • Promotion and Demotion of Data Types: • Predicates for Numeric Objects: Matrices • Empty Matrices: Integer Data Types • Integer Arithmetic: Strings • Escape Sequences in String Constants: • Character Arrays: • Creating Strings: • Comparing Strings: • Manipulating Strings: • String Conversions: • Character Class Functions: Creating Strings • Concatenating Strings: • Converting Numerical Data to Strings: Data Containers • Structures: • Cell Arrays: • Comma Separated Lists: Structures • Basic Usage and Examples: • Structure Arrays: • Creating Structures: • Manipulating Structures: • Processing Data in Structures: Cell Arrays • Basic Usage of Cell Arrays: • Creating Cell Arrays: • Indexing Cell Arrays: • Cell Arrays of Strings: • Processing Data in Cell Arrays: Comma Separated Lists • Comma Separated Lists Generated from Cell Arrays: • Comma Separated Lists Generated from Structure Arrays: Variables • Global Variables: • Persistent Variables: • Status of Variables: Expressions • Index Expressions: • Calling Functions: • Arithmetic Ops: • Comparison Ops: • Boolean Expressions: • Assignment Ops: • Increment Ops: • Operator Precedence: Index Expressions • Advanced Indexing: Calling Functions • Call by Value: • Recursion: Boolean Expressions • Element-by-element Boolean Operators: • Short-circuit Boolean Operators: Evaluation • Calling a Function by its Name: • Evaluation in a Different Context: Statements • The if Statement: • The switch Statement: • The while Statement: • The do-until Statement: • The for Statement: • The break Statement: • The continue Statement: • The unwind_protect Statement: • The try Statement: • Continuation Lines: The switch Statement • Notes for the C Programmer: The for Statement • Looping Over Structure Elements: Functions and Scripts • Introduction to Function and Script Files: • Defining Functions: • Multiple Return Values: • Variable-length Argument Lists: • Ignoring Arguments: • Variable-length Return Lists: • Returning from a Function: • Default Arguments: • Function Files: • Script Files: • Function Handles Anonymous Functions Inline Functions: • Commands: • Organization of Functions: Function Files • Manipulating the Load Path: • Subfunctions: • Private Functions: • Nested Functions: • Overloading and Autoloading: • Function Locking: • Function Precedence: Function Handles Anonymous Functions Inline Functions • Function Handles: • Anonymous Functions: • Inline Functions: Errors and Warnings • Handling Errors: • Handling Warnings: Handling Errors • Raising Errors: • Catching Errors: • Recovering From Errors: Handling Warnings • Issuing Warnings: • Enabling and Disabling Warnings: Debugging • Entering Debug Mode: • Leaving Debug Mode: • Breakpoints: • Debug Mode: • Call Stack: • Profiling: • Profiler Example: Input and Output • Basic Input and Output: • C-Style I/O Functions: Basic Input and Output • Terminal Output: • Terminal Input: • Simple File I/O: Terminal Output • Paging Screen Output: Simple File I/O • Saving Data on Unexpected Exits: C-Style I/O Functions • Opening and Closing Files: • Simple Output: • Line-Oriented Input: • Formatted Output: • Output Conversion for Matrices: • Output Conversion Syntax: • Table of Output Conversions: • Integer Conversions: • Floating-Point Conversions: • Other Output Conversions: • Formatted Input: • Input Conversion Syntax: • Table of Input Conversions: • Numeric Input Conversions: • String Input Conversions: • Binary I/O: • Temporary Files: • EOF and Errors: • File Positioning: Plotting • Introduction to Plotting: • High-Level Plotting: • Graphics Data Structures: • Advanced Plotting: High-Level Plotting • Two-Dimensional Plots: • Three-Dimensional Plots: • Plot Annotations: • Multiple Plots on One Page: • Multiple Plot Windows: • Manipulation of Plot Windows: • Use of the interpreter Property: • Printing and Saving Plots: • Interacting with Plots: • Test Plotting Functions: Two-Dimensional Plots • Axis Configuration: • Two-dimensional Function Plotting: • Two-dimensional Geometric Shapes: Three-Dimensional Plots • Aspect Ratio: • Three-dimensional Function Plotting: • Three-dimensional Geometric Shapes: Graphics Data Structures • Introduction to Graphics Structures: • Graphics Objects: • Graphics Object Properties: • Searching Properties: • Managing Default Properties: Graphics Object Properties • Root Figure Properties: • Figure Properties: • Axes Properties: • Line Properties: • Text Properties: • Image Properties: • Patch Properties: • Surface Properties: Advanced Plotting • Colors: • Line Styles: • Marker Styles: • Callbacks: • Application-defined Data: • Object Groups: • Graphics Toolkits: Object Groups • Data Sources in Object Groups: • Area Series: • Bar Series: • Contour Groups: • Error Bar Series: • Line Series: • Quiver Group: • Scatter Group: • Stair Group: • Stem Series: • Surface Group: Graphics Toolkits • Customizing Toolkit Behavior: Matrix Manipulation • Finding Elements and Checking Conditions: • Rearranging Matrices: • Special Utility Matrices: • Famous Matrices: Arithmetic • Exponents and Logarithms: • Complex Arithmetic: • Trigonometry: • Sums and Products: • Utility Functions: • Special Functions: • Rational Approximations: • Coordinate Transformations: • Mathematical Constants: Linear Algebra • Techniques Used for Linear Algebra: • Basic Matrix Functions: • Matrix Factorizations: • Functions of a Matrix: • Specialized Solvers: Vectorization and Faster Code Execution • Basic Vectorization: Basic techniques for code optimization • Broadcasting: Broadcasting operations • Function Application: Applying functions to arrays, cells, and structs • Accumulation: Accumulation functions • JIT Compiler: Just-In-Time Compiler for loops • Miscellaneous Techniques: Other techniques for speeding up code • Examples: Nonlinear Equations • Solvers: • Minimizers: Diagonal and Permutation Matrices • Basic Usage: Creation and Manipulation of Diagonal/Permutation Matrices • Matrix Algebra: Linear Algebra with Diagonal/Permutation Matrices • Function Support: Functions That Are Aware of These Matrices • Example Code: Examples of Usage • Zeros Treatment: Differences in Treatment of Zero Elements Basic Usage • Creating Diagonal Matrices: • Creating Permutation Matrices: • Explicit and Implicit Conversions: Matrix Algebra • Expressions Involving Diagonal Matrices: • Expressions Involving Permutation Matrices: Function Support • Diagonal Matrix Functions: • Permutation Matrix Functions: Sparse Matrices • Basics: Creation and Manipulation of Sparse Matrices • Sparse Linear Algebra: Linear Algebra on Sparse Matrices • Iterative Techniques: Iterative Techniques • Real Life Example: Using Sparse Matrices Basics • Storage of Sparse Matrices: • Creating Sparse Matrices: • Information: • Operators and Functions: Operators and Functions • Sparse Functions: • Return Types of Operators and Functions: • Mathematical Considerations: Numerical Integration • Functions of One Variable: • Orthogonal Collocation: • Functions of Multiple Variables: Differential Equations • Ordinary Differential Equations: • Differential-Algebraic Equations: Optimization • Linear Programming: • Quadratic Programming: • Nonlinear Programming: • Linear Least Squares: Statistics • Descriptive Statistics: • Basic Statistical Functions: • Statistical Plots: • Correlation and Regression Analysis: • Distributions: • Tests: • Random Number Generation: Sets • Set Operations: Polynomial Manipulations • Evaluating Polynomials: • Finding Roots: • Products of Polynomials: • Derivatives / Integrals / Transforms: • Polynomial Interpolation: • Miscellaneous Functions: Interpolation • One-dimensional Interpolation: • Multi-dimensional Interpolation: Geometry • Delaunay Triangulation: • Voronoi Diagrams: • Convex Hull: • Interpolation on Scattered Data: Delaunay Triangulation • Plotting the Triangulation: • Identifying Points in Triangulation: Image Processing • Loading and Saving Images: • Displaying Images: • Representing Images: • Plotting on top of Images: • Color Conversion: Object Oriented Programming • Creating a Class: • Manipulating Classes: • Indexing Objects: • Overloading Objects: • Inheritance and Aggregation: Indexing Objects • Defining Indexing And Indexed Assignment: • Indexed Assignment Optimization: Overloading Objects • Function Overloading: • Operator Overloading: • Precedence of Objects: GUI Development • I/O Dialogs: • Progress Bar: • GUI Utility Functions: • User-Defined Preferences: System Utilities • Timing Utilities: • Filesystem Utilities: • File Archiving Utilities: • Networking Utilities: • Controlling Subprocesses: • Process ID Information: • Environment Variables: • Current Working Directory: • Password Database Functions: • Group Database Functions: • System Information: • Hashing Functions: Networking Utilities • FTP Objects: • URL Manipulation: • Base64 and Binary Data Transmission: Java Interface • Java Interface Functions: • Dialog Box Functions: • FAQ - Frequently asked Questions: FAQ - Frequently asked Questions • How to distinguish between Octave and Matlab?: • How to make Java classes available?: • How to create an instance of a Java class?: • How can I handle memory limitations?: • Which TeX symbols are implemented in dialog functions?: Packages • Installing and Removing Packages: • Using Packages: • Administrating Packages: • Creating Packages: Creating Packages • The DESCRIPTION File: • The INDEX File: • PKG_ADD and PKG_DEL Directives: • Missing Components: External Code Interface • Oct-Files: • Mex-Files: • Standalone Programs: Oct-Files • Getting Started with Oct-Files: • Matrices and Arrays in Oct-Files: • Character Strings in Oct-Files: • Cell Arrays in Oct-Files: • Structures in Oct-Files: • Sparse Matrices in Oct-Files: • Accessing Global Variables in Oct-Files: • Calling Octave Functions from Oct-Files: • Calling External Code from Oct-Files: • Allocating Local Memory in Oct-Files: • Input Parameter Checking in Oct-Files: • Exception and Error Handling in Oct-Files: • Documentation and Test of Oct-Files: Sparse Matrices in Oct-Files • Array and Sparse Class Differences: • Creating Sparse Matrices in Oct-Files: • Using Sparse Matrices in Oct-Files: Mex-Files • Getting Started with Mex-Files: • Working with Matrices and Arrays in Mex-Files: • Character Strings in Mex-Files: • Cell Arrays with Mex-Files: • Structures with Mex-Files: • Sparse Matrices with Mex-Files: • Calling Other Functions in Mex-Files: Test and Demo Functions • Test Functions: • Demonstration Functions: Tips and Standards • Style Tips: Writing clean and robust programs. • Comment Tips: Conventions for writing comments. • Function Headers: Standard headers for functions. • Documentation Tips: Writing readable documentation strings. Contributing Guidelines • How to Contribute: • Building the Development Sources: • Basics of Generating a Changeset: • General Guidelines: • Octave Sources (m-files): • C++ Sources: • Other Sources: Trouble • Actual Bugs: Bugs we will fix later. • Reporting Bugs: • Service: Reporting Bugs • Bug Criteria: • Bug Tracker: Where to submit your bug report. • Bug Reporting: How to report a bug effectively. • Sending Patches: How to send a patch for Octave. Installation • Build Dependencies: • Running Configure and Make: • Compiling Octave with 64-bit Indexing: • Installation Problems: Build Dependencies • Obtaining the Dependencies Automatically: • Build Tools: • External Packages: Emacs Octave Support • Installing EOS: • Using Octave Mode: • Running Octave from Within Emacs: • Using the Emacs Info Reader for Octave: Grammar and Parser • Keywords: • Parser: --- Next: Preface, Up: (dir) [Contents][Index] ---- <small> Copyright © 1996-2013 John W. Eaton. [http://www.gnu.org/software/octave/doc/interpreter/ GNU Octave](GNU Octaveマニュアルのオリジナルページ)<br/> Copyright (C) 2005-2007 [http://www.obihiro.ac.jp/~suzukim/masuda/octave/octave_ja.html MASUDA, Yutaka](日本語訳)<br/> Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual provided the copyright notice and this permission notice are preserved on all copies. Permission is granted to copy and distribute modified versions of this manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice identical to this one. Permission is granted to copy and distribute translations of this manual into another language, under the above conditions for modified versions. </small> [[category:GNU Octave|3.8.x]] raxte5061ra51j7kdz19w7p2yo89vhu 会社計算規則第77条 0 19563 276199 96641 2025-06-28T05:56:17Z Tomzo 248 276199 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]>[[会社計算規則 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (たな卸資産及び工事損失引当金の表示) ;第77条   :同一の工事契約に係るたな卸資産及び工事損失引当金がある場合には、両者を相殺した差額をたな卸資産又は工事損失引当金として流動資産又は流動負債に表示することができる。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[会社計算規則 (コンメンタール会社法)|会社計算規則]] |[[会社計算規則 (コンメンタール会社法)#3|第2編 計算関係書類]]<br> [[会社計算規則 (コンメンタール会社法)#3-2|第2章第 貸借対照表等]]<br> |[[会社計算規則第76条]]<br>(純資産の部の区分) |[[会社計算規則第78条]]<br>(貸倒引当金等の表示) }} {{stub|law}} [[category:会社計算規則|077]] dyon1hqhgdyby6wsy3dsfqkxi5uo2t8 数学/ゼータ関数論 0 19672 276265 223007 2025-06-28T08:54:44Z Tomzo 248 276265 wikitext text/x-wiki :[[/はじめに/]] :[[/素数とゼータ関数/]] [[カテゴリ:数論|ζかんすうろん]] [[カテゴリ:関数]] [[category:分岐ページ|せえたかんすう]] 0i99i2od7k9eeo7lxbleyn3ydc7ggqh Lisp/基本 0 19738 276253 94994 2025-06-28T08:22:57Z Tomzo 248 276253 wikitext text/x-wiki #[[/List/]] #[[/関数/]] #[[/マクロ/]] [[Category:Lisp|きほん]] [[Category:分岐ページ|Lispきほん]] 46kg23ww7mpg2c2ochnie3kkhce61lw Lisp/外部ライブラリ/clbuild 0 19877 276147 95408 2025-06-28T01:10:07Z Tomzo 248 276147 wikitext text/x-wiki clbuild[http://common-lisp.net/project/clbuild/] はダウンロードや編集、Common Lisp で書かれたアプリケーションの実行を補助するシェルスクリプトです。SBCL にはデフォルトで付属していますが、ほかではローカル環境に依存しないものを試みます。 {{stub|it}} {{substub}} [[Category:Lisp|かいふらいふらり/clbuild]] 9lgfvuqbo0f1e6h4dhupofw1oozlxpt 高等学校保健体育保健/精神の健康 0 20866 276239 273302 2025-06-28T07:08:19Z Tomzo 248 276239 wikitext text/x-wiki {{stub|高}} 基本的に本Wikibooks の記述は、教科書、参考書と銘打たれていますが、信頼度はそんな高くなく、読者はそれぞれ自己責任で、眉に唾をつけながら、あくまで参考程度にあまりここをあてにしないで読むのが一番良いと思います。また、すじにくシチューという利用者の記述は真に有害なので、WikiBooks 全体にわたって彼の記述の相手はしないことを推奨します。 このページの一編集者は今後新課程の検定教科書を取り寄せて、読んだうえ、このページの再編集や一部移動を試みたいようですが、そもそもここの記述をやたら独断で移動させることは、ウィキメディアやクリエイティブコモンズのルールとして正当なのかね? まあそれを成したところで、面倒なのでいちいち抗議はせず、基本的に一編集者H は淡々と原則的にはこのページのみ今後整備していく予定です。 == 生物学的な予備知識(※高校生物の一部)== <!-- ※ このセクションの内容は、高校の生物科目の内容の転載的な内容です。すでに生物学を理解している人は読む必要がありません。 ←これ,要らないと思う。こういうことをいちいち書くことが,すじにく氏にとっての配慮であり,わかりやすさなのは分かるけど,やはりくどすぎるよ。ふつうはいちいち五月蠅い><!!! って思っちゃうよ。まあこういうくどさを面白がったり,多少評価している人がいるのは知ってるんだけどね。 --> === 脊椎動物の脳の構造と働き === [[File:ヒトの脳 模式図ii.svg|thumb|300px|ヒトの脳の構造]] [[File:脳の横断面.svg|thumb|300px|ヒトの脳の横断面]] [[File:興奮の伝導経路.svg|thumb|420px|興奮の伝導経路]] 感覚器で受けた刺激の情報は感覚神経によって脳(のう、brain)へ送られ、 脳はその情報を判断し、 運動神経によって効果器に情報が送られ反応する。 脊椎生物の脳は'''大脳'''(だいのう、cerebrum)、'''間脳'''(かんのう、diencephalon)、'''中脳'''(ちゅうのう、midbrain)、'''小脳'''(しょうのう、cerebellum)、'''延髄'''(えんずい、medulla oblongata)からなる。 ヒトの脳には約一千億個のニューロンがあり、そのニューロンには数千のシナプスがあり、複雑なネットワークを形作っている。 * 大脳 大脳の構造は、左右の半球に分かれており、それら左右を結ぶ'''脳梁'''(のうりょう、corpus callosum)がある。 両半球は表層は'''大脳皮質'''(だいのうひしつ、cerebral cortex)でおおわれており、ニューロンの細胞体があつまって灰色をしているため '''灰白質'''(かいはくしつ)という。 内部には'''大脳髄質'''(だいのうずいしつ、cerebral medulla)があり、多くの神経線維が通っていて白色をしているため '''白質'''(はくしつ)という。 大脳皮質には、'''新皮質'''(しんひしつ、neocortex)と、古皮質(こひしつ)および原皮質(げんひしつ)からなる'''辺縁皮質'''(へんえんひしつ)がある。ヒトの大脳では新皮質が発達している。ヒトの古皮質および原皮質は、大脳に囲まれており、そのため内側に古皮質および原皮質が隠れている。 新皮質には視覚・聴覚など感覚の中枢があり( '''感覚野'''(かんかくや) )、また、運動の中枢があり( '''運動野'''(うんどうや) )、また、記憶・思考・理解などの学習を必要とする精神活動をつかさどる中枢( '''連合野'''(れんごうや) がある。 辺縁皮質は、本能などを司る。辺縁皮質にふくまれる'''海馬'''(かいば)という部分が記憶を主につかさどる。 * 脳幹 中脳・間脳・延髄を '''脳幹'''(のうかん) という。 * 間脳 間脳の位置は中脳と大脳の間に位置し、構造は'''視床'''(ししょう、thalamus)と'''視床下部'''(ししょうかぶ、hypothalamus)に分かれている。視床下部に自律神経系の中枢があり、体温の調整や内臓の働きを調整している。また、視床下部は'''脳下垂体'''(のうかすいたい)とつながっており、ホルモンの分泌を調整しており、血糖値を調整している。視床は大脳への感覚を中継する。 * 中脳 中脳の構造は、間脳の後方、小脳の上方に位置している。 中脳の働きは、間脳と小脳との通路になっている。眼球運動や瞳孔反射の中枢、聴覚反射、姿勢制御などを司る中枢がある。 * 小脳 小脳の構造は、大脳の後下部に位置している。 小脳には、体の平衡、筋肉の運動機能を司る中枢がある。 * 延髄 延髄の構造は、脳の最下部に位置し、脊髄に続いている。 延髄には、呼吸・血液循環(心臓の拍動)・消化などを司る中枢がある。 {{-}} 延髄より下の体の右側は、脳の左側が担当する。延髄より下の体の左側は、脳の右側が担当する。なぜなら、神経が延髄を通るときに、多くの神経で、左右が交差するからである。したがって脳の右側が損傷すると、体の左側が麻痺(まひ)・不随(ふずい)になる。 参考: 血液脳関門(けつえき のうかんもん)<br /> (※未執筆) ===自律神経系=== 自律神経(autonomic nerve)は、意思とは無関係に、他の器官に情報を伝える神経である。 自律神経はホルモンに比べて、比較的早く、局所へ作用する。 自律神経には、働きの異なる二つの神経系があり、'''交感神経'''(こうかんしんけい、sympathetic nerve)と'''副交感神経'''(ふくこうかんしんけい、parasympathetic nerve)とに分けられる。 交感神経は、敵と戦うなどの身体が活動的なときや緊張状態のときに働く。一方、副交感神経は、休息したりなどの身体が非活動的なときに働く。 たとえば、動物が、敵と戦うとか、あるいは敵に襲われて逃げなければならない、ときの神経の働きを考えよう。 :まず、緊急事態なので緊張をするはずである。そこで、交感神経が働く。敵と戦うにしても、逃げるにしても、すばやく力強く活動をする必要があるので、心臓の拍動が激しくなって、血行が良くなる。また、呼吸が活発になることで、すばやく力強く動けるようになる。いっぽう、敵から攻撃されたときの出血を減らすため、血管は収縮している。交感神経の働きは、このような働きになっている。 このように、交感神経は、闘争(そうそう)や逃走(とうそう)のときに、よく働く。この「闘争や逃走」のことを、英語でも fight or flight (ファイト・オア・フライト)という。 多くの場合、交感神経と副交感神経は、反対の作用を持つので、拮抗(きっこう)的に働く。交感神経と副交感神経は、同じ器官に分布している事が多い。 交感神経は、脊髄から出て、交感神経節を経てそれぞれの器官に分布している。 副交感神経は、'''中脳'''・'''延髄'''および脊髄の末端から出ている。 自律神経は間脳の視床下部に中枢がある。 神経の末端からは、情報伝達のための'''神経伝達物質'''が放出される。 交感神経の末端からは主に'''ノルアドレナリン'''という神経伝達物質が分泌される。副交感神経の末端からは、主に'''アセチルコリン'''という神経伝達物質が分泌される。 == ※ 2022年以降の新カリキュラム用 == ===この単元を読むにあたって=== :※ 2022年から、精神疾患(せいしんしっかん)についての記載が検定教科書に導入される予定です。精神疾患については現在、躁うつ病(そううつびょう)や統合失調症など、医学としての症状名が与えられています。心身症については、『[[中学校保健/欲求やストレスへの対処と心の健康]]』に記述があります。 さて、精神医療に関する概念的な命題として、脳と精神・心は同じものなのか? という疑問があります。これは哲学の問題としては古くから語られる、心身問題と同様の課題でもあるでしょう。 そして多くの精神医学者は脳と心が同じものだと考えているようです。事実上こう考えると、話は簡単になり、多くの実務上の判断が非常に明解にはなるでしょう。<!-- これは出典出せないな。昔読んだ精神医学者が書いた脳科学の本に,著者がこう断言しているページがあったんだけど,かなり昔な事でその本も古本屋に売ってしまったので,タイトルも今になっては再現出来ない --> しかし脳が我々の内観、意識を生み出す仕組みも不明ですし、こころがこう感じたとき脳がこう作用するという見解ができたとして、必ずその指定のように心が感じている保証はどこにもない。 そこでこの項目では心の問題をひとまず棚に上げて、自然科学としての脳の調査、研究の方法を少し記述します。 まず一番ポピュラーな検査項目は、脳波です。よく言われている説明で「アルファー波が出ていると、脳が落ち着いているので健康に良い、いっぽうベータ波は落ち着いていないので体調としてよくない」という指摘ですが、これ自体は俗説として切り捨てる立場の人も多いようです。 認知症の人が症状として落ち着いた状態でいる場合ば,アルファー波が出ているようです。認知症と診断される人はベータ波が出づらくなっている、という検査事例もあるようです。ホラー映画を見ている人が怖がってるので、「きっと脳波は活発的だろう」と研究者が測定してみたら、むしろ脳波は普段よりも落ち着いていた、というような調査結果も知られています。 核磁気共鳴の物理現象を応用して、脳の断層撮影をする MRI という検査方法もあります。これによって、脳の各部の血流の活性化を知ることができます。しかし、熱が与えられただけで脳の血流が増えることもありますし、この手法では精神の解明に大した貢献をしていることにならない、という指摘もあります<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、225ページ</ref>。 MRI による脳の観察のほかに、遠赤外線を使って脳を外部から観察する方法もあり、そのような遠赤外線を使った人体内部の観察方法を「光トポグラフィー」といいます。そのような遠赤外線によっても酸素化ヘモグロビンを観察できることから脳の各部の血流が分かりますが、しかし成果は今のところその程度か、あるいはそれから少し発展した程度であり、脳と精神についてはあまり解明されていないのが現状です<ref name="k">岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、216ページ</ref>。 脳内神経物質や脳内ホルモンが現在活性化中かどうかや分泌中かどうかを解剖などをせず非侵襲的に正しく測定する方法は、現在のところありません<ref name="k" />。 本ページでは精神疾患とよばれる状況について、精神医学会で診断される症名や用語の大まかな説明を行います。 現代の精神科の方針として、薬物投与が主流になっています。歴史的には、脳外科手術(ロボトミー手術)が問題視され、それよりも比較的に安全であり、問題が生じることも少ないとみなされている、薬物投与が普及していきました<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、144ページ</ref>。 ロボトミー手術は脳を不可逆的に切断する行為ですから、確実に倫理的に不適で、道義的な逸脱行為だと思います。 精神疾患の判定基準は、1980年代ごろからアメリカが主導して基準の国際共通化を進めてきました<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、331ページ</ref>。 1990年代からは、国連WHOなどが判定基準の作成を主導しています。(しかし実際はアメリカの影響がかなり大きいようです。)また、精神疾患の判定の国際基準としては、ICSDやDSMがあります。 ===用語の意味=== *躁うつ病 躁うつ病とは、気分が明るくなったり、気分が暗くなったりする極端を経過する状況。躁(そう)が、気分のあかるい状態のことで、うつは「憂鬱」(ゆううつ)の鬱。 うつ病などの状態にある人が、自殺を図ることを精神医学の専門用語で「自殺企図」、漫然と「死にたい」と思うことを「希死念慮」(きし ねんりょ)という。 *躁(そう)病 気分が常に明るすぎると気も大きくなり、自動車運転などで事故をひき起こす可能性も大きくなるだろう。それに性格が明るすぎるのも、行動が大胆に、奇矯になってしまうので、周囲が異常を感じ、精神科の受診を勤務先などが強く勧める場合もある。「うつ」状況が無くとも、「躁」病だけでも疾患として扱われている。<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、355ページ</ref> アメリカでも西欧でも、そして日本でも、内気や内向性は(強気・外向的に比べて)、弱いこと・病的なことだと見られている。実際には、世間的には好ましいとされる「饒舌で自信溢れる態度」というものも、単なる強気なだけの態度かもしれず<ref name="r">クリストファー・レーン著『乱造される心の病』、寺西のぶ子 訳、河出書房新社、2009年8月20日初版発行、75ページ</ref>、空疎な出任せを撒き散らすだけの迷惑な人物かもしれないないが<ref name="r" />、結局多くの先進国では、強気なだけでも饒舌で自信溢れる態度というものが好まれている。 {{コラム|禁治産者について| 2005年ごろのラジオ番組で、「なんで、うつ病の治療で会社の工場に復帰して仕事しようとしている私が、院内の集団カウンセリングで出会った知人の、作家を目指している「躁」病の知人の精神障碍者と同じふうに世間から見られるのか、正直言って私は納得いかないです」などのような体験談・感想が放送されていたことがあった。 要するにこの人の世界観、人間観は、このようなものであろう。 世間の人たち (↑ より上位の人間) うつ病の治療で会社の工場に復帰して仕事しようとしている私 (↑ より上位の人間) 作家を目指している「躁」病の精神障碍者 しかし本来この問題について、あるいは普遍的に人間性を考えた時、こういう世界観がむしろ妥当ではないだろうか{{要出典}}。 世間の人たち (⇔ 等位) うつ病の治療で会社の工場に復帰して仕事しようとしている私 (⇔ 等位) 作家を目指している「躁」病の精神障碍者 (⇔ 等位) 精神科医 かつて、民法などには「禁治産者」(きんちさんしゃ)という制度があり、あまりに注意散漫だったり、知的な問題が深い場合には、権利を制限できる制度があった。この制度は2000年(平成12年)に成年後見制度に置き換わる形で廃止された。 この問題に関してはとくにコメントしないが、一般的な話として、もし自分自身の権利を主張するなら、他人の権利も尊重しなければならないだろう。もしこの世に最大の権力、権利を持っている最大権利者がいるのなら、彼は、他者の権利も最大限に尊重しなければならないだろう。 }} * 統合失調症 (とうごうしっちょうしょう) 精神科医が統合失調症と診断する要素としては、「考えがまとまらない状態が長く続く」、「幻覚が見える」、「幻聴が聞こえる」などがある。 一般的に「意識を統合するのに失調する状態」とみなされているようだ。 「統合失調症の結果、怒りやすくなることがある」という説明もある一方で、「統合失調症の結果、落ち込んで行動力の無くなることがある」という対立するような説明がなされることもある。 ただ、この説明は矛盾しているのではなく、精神科医はどちらも統合失調症の特徴としてとらえており、一人の人物が長いスパンでこの両方の状況に陥ることがあるとみなしているようだ。 実際、躁うつ病の躁と鬱も矛盾している。 おそらく現実の医療現場で精神科医たちがやっていることは、投薬によって受診者を弱らせ、怒りやすくなる状態を、落ち込んで行動力がなくなる状態に落とし込んでいるのだろう。 実際に精神科医たちがどういう意識でそれを行っているかはよくわからないが、現実問題として多くの現場でそれが通用しているし、そうすることで、受診者が奇矯な社会問題を起こすことは少なくなり、精神科の医師たちが、世間から社会的な責務を果たしていないと責められることも少なくなる。 統合失調症は遺伝的な要因が少なからずあるとみなされているようだ。 その根拠として、 :(1)世界的にどの国でも発生率が一定している事、 および :(2)養子に出された人の、生物学的親と養親とで、生物学的親が統合失調の場合、子の統合失調も多いという統計がある事、 などが根拠になっている。 医学書などでは、「養子なので、生物学的親の教育の影響は無いだろう」という判断のようだ。 さて、このWiki は編集が重ねられているので、今となっては正確な状況は再現できないが、現編集者H は、ここで以前、上の文章に続けて、 ただこの主張がどこまで正しく、的を射ているかはよくわからない。 と、記述した。 正直このページの開設編集者S の文章を読んでまともな内容に修正するのは、異常なまでに大変だしストレスも多大なので、個人的にそれほど内容に興味のないこの記述は軽く流して、単なる素朴な感慨としてよく分からないと書いたのだが、と、いうのは、(1)(2)から統合失調症が遺伝要因だと結論するのは、結構因果関係の理解が難しい。 今はちょっと時間かけて検討してみたので、因果関係の納得も出来たのだが、然しこの記述に関して、編集者Sは、次のようなコメントを書いた。 (※ 誰が分からないの?編集者個人?「なら勉強してね」としか。(以下略)) しかし読者の素朴な理解できないという吐露に、「知らんがな、なら勉強してね」と放言して平気なこの人物、こんな人間が行っているのは、教育どころか単なる自己満足の暴力に過ぎないだろう。 そして以前、現編集者はこうも書いた。 そもそも統合失調症というのは、特定の診断基準とされている特徴を満たすある程度心の状態に問題を抱えているように見える人を、精神科医たちが病気だと診断、決めつけているだけで、例えばこの文章の著者自身は、心の病気などは存在しないと思っている。ちょっと変わった精神状態を持っている、そういう人ってことじゃあ駄目なの? まあこの主張自体に、意味がある、と認める人間でさえ、せいぜい世では5人に一人ぐらいだろう。 しかしこういう発想って、常日頃、あなたは心の病気なのよ、とか、お前ビョーキだよ、とか言われて社会で虐げられて生きている人にとっては、ある意味救いを感じられる、ある程度意味のある考えでアイデアだとは思うが、それに関して前編集者S がつけたコメントがこれである。 (←知らんがな。出典のある情報をもってこいよ。ハッキリいって教科書執筆の邪魔だ。) 果たしてこんな人間が執筆する教科書に意味があるだろうか? ===精神医学と心理学=== ;精神・心理系の資格制度 精神科医とカウンセラーは異なる資格である。 精神科医は精神医学に基づいた診療を行う医師であり、一方でカウンセラーは心理学の知見に基づいて依頼者の抱える問題や悩みにアドバイスを与える相談員である。カウンセラーに医師免許は不要。「精神療法」とは通常、カウンセリングのことである。カウンセリングという意味での精神療法は法的には「医療行為」ではなく、健康保険の対象ではない。<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、45ページ</ref> なお、カウンリングは無資格でも行えるが、しかし有資格者によるカウンセリングとしての「認定カウンセラー」という資格も存在しており、日本カウンセリング学界が認定している。 ;カウンセリング 心理カウンセリングで大切にされる原則として、カウンセラーは基本的に相談者の話をよく聞く、聞き手になることが大事である。一方、クライエントに対して明確な解決策を直ちに提示することは基本的にはない。これは精神医学者のフロイトの技法にもあり、クライアントに自らを語らせ、治療者はただそれを誠実に聴くことに徹することで、クライアントに良い影響を与え、悪い症状が緩和されることを期待する。この対面による対話から得られる良い結果を、フロイトは除反応(Abreaktion)と呼んだ。 ;フロイト流カウンセリングへの反対論 ただ、即物的な解決策は示されないので、この方法に疑問をもつ精神医学者も存在していて、たとえば医学博士の岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』でもカウンセリングの効果が疑問視されている<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、46ページ</ref>。 また、相談者の抱えている問題を、相談者の家族の問題、つまり簡単に言えば、親などの家族が悪いから問題が起こると断定的に語られることも多いと、岩波氏は指摘している<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、50ページ</ref>。 また、岩波氏は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と言う言葉について、本来ならPTSDは大規模な災害(大地震など)や戦災などで心にショックを負った人の状況だから、(「親にきつめに叱られた」などのように)ささいな家族関係のトラブルやショックをきっかけにPTSDになるという言説を行うのは問題があると指摘している<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、57ページ</ref>。 小説や映画でも、心的外傷が生活や性格に悪影響を与えるというテーマを中心に語られる物語は非常に多い<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、56ページ・57ページ</ref>。 「トラウマ」(英: trauma)という表現も知っておきたい。意味は、現在のPTSDとほぼ同じである。21世紀になって「PTSD」という言い回しが普及する前は、PTSDと同じ状況やその原因である心の傷のことを「トラウマ」と読んでいた。 高校の英語の検定教科書でも、20世紀の国際問題などを解説した英文で「trauma」という表現を見かける<ref>高等学校外国語科用『CROWN English Expression III New Edition』、三省堂、2018(平成30)年2月28日文部科学省検定済、2022(令和4)年3月30日発行、P75</ref>。 ;ブルーノ 医師にして心理学者のブルーノ・ベッテルハイムは、子供たちや心理的な困難を抱えている人たちの問題の多くの原因は、養育者の不適切な暴力的な態度などの後天的な原因であると主張していた。彼個人も一生涯にわたり抑鬱という問題を抱えており、妻を癌で亡くした6年後、1990年に自殺を遂げた。その直後に彼の経歴詐称や患者に対する問題行動の数々が明るみに出され、ベッテルハイムへの評価は暴落した。 (以上 2文、 Wikipedia の記述から引用)。ブルーノの運営する診療所では50%の患者が回復したと彼は喧伝しているが、しかし具体的な患者のデータはまったく公表されていない<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、174ページ </ref>。 ;ある編集者の雑感 上記 2小項目の記述は、以前の編集者がかなり熱心に記述した文章をもとに再構成したが、しかし結論としては、今現在の編集者は、現代のカウンセリング手法、徹底的に相談者の話をよく聞き、余計なことは言わず、具体的な解決策は提示しないという手法を断固支持する。 具体的な解決法を示す奴が偉くて物事をわかっていると思い込んでいるのは、単に万能感が欲しい底の浅い愚か者だからだろう。 ===精神医学に関する諸々、雑感=== ;心理学におけるフロイトとユングの影響 精神医学の分野では、この項目ではとりあえず、[[w:ジークムント・フロイト|ジークムント・フロイト(Wikipedia)]]、[[w:カール・グスタフ・ユング|カール・グスタフ・ユング(Wikipedia)]]の 2名を重要人物として挙げておく。 フロイトの主張は、精神不調の原因を性欲に結び付けることが多く<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、65ページ</ref>、後の議論でその点を指摘し、疑問視する意見は多い。ユングもフロイトが多くの議論で性欲を精神問題の原因に結びつける事を批判している<ref>『よくわかるパーソナリティ障害』、吉川眞理、ミネルヴァ書房、2020年6月20日 初版第1刷、114ページ</ref>。 しかし何かにつけて性欲に言及するのは確かにおかしいという感覚はあるが、しかし一方で性欲は人間の基本的な情欲ではあろう。誰にとっても一生にわたって重要なテーマだし、それと精神の問題を結びつけるのはそれほど不適ではない、という考え方もできる。 フロイトは、性欲に限らず衝動的ではあるが生存や子孫繁栄に必要な本能的欲求をまとめて「エス」と命名して定義し、特に性欲に限っては「リビドー」と命名した。 美学や宗教学では、母が子を愛するような愛情のことを「アガペー」といい、一方で男女間での性行為やその快感を目指すような肉体的な愛情のことを「エロス」と言う。「リビドー」も、おおむね、「エロス」を心理学・精神医学的な文脈において解釈したものであると言って良い<ref>『よくわかるパーソナリティ障害』、吉川眞理、ミネルヴァ書房、2020年6月20日初版第1刷、1ページ</ref>(入門的、第一段階、当初の理解)。 ユングとフロイトは彼ら個人的にも対立し学説も対立したが、しかし両者の主張にも共通点がある。それは、人間の心理には、意識の他にも「無意識」が存在するという考えであり、フロイトとユングで若干の解釈の違いはあるものの、しかし「無意識」という概念がある事自体は共通している<ref>『よくわかるパーソナリティ障害』、吉川眞理、ミネルヴァ書房、2020年6月20日初版第1刷、115ページ</ref>。 ユングはフロイトよりも若い世代の心理学者であり新しいが、しかしユングの登場によってフロイト派の学説が葬り去られたわけではなく、たとえばより若い世代の心理学者エリクソンの学説は、フロイト理論に立脚している<ref>『よくわかるパーソナリティ障害』、吉川眞理、ミネルヴァ書房、2020年6月20日初版第1刷、113ページ</ref>。 フロイトの理論は、現在からみればあまり生物学的でないように見える。そのためユングをはじめとする次世代の研究者からは批判対象になっているが、然しフロイト登場の当初は、旧来の価値観(例えば宗教的な価値観)と比べて、生物的であった、或いは生物的に見えていた、という事実がある。 フロイトも、自身の分析法を生物学によるものだと認識していた<ref>サトウタツヤ・渡辺芳之 著『心理学・入門 心理学はこんなに面白い』、有斐閣、2021年5月30日改訂第7版第7刷発行、P34</ref>。 ;「死の本能」の提唱 フロイトの従来のリビドー論では、ヒステリーなどは説明がつくかもしれませんが、しかし自殺をうまく説明できませんでした。 そこでフロイトは、自殺もまた本能に基づく行動であるとし、(リビドー的な)「生の本能」と対峙する「死の本能」(ドイツ語では「デストルドー」)を提唱しました。この「死の本能」論は、当時から大反発を受けました<ref name="yp121">『よくわかるパーソナリティ障害』、吉川眞理、ミネルヴァ書房、2020年6月20日初版第1刷、121ページ</ref>。 フロイトによれば、心の奥底では「生の本能」と「死の本能」とが葛藤をしているとの主張<ref name="yp121" />。 しかし、心理学では「死の本能」論に対する反論もある。生存のための外敵への本能的な攻撃が、本来なら外側へ向かうはずなのに、自分に向かっている。それが自殺である。という主張だ。日本では心理学者の岸田秀がそのような議論の元フロイト批判している<ref>[https://www.excite.co.jp/dictionary/ency/content/%E6%AD%BB%E3%81%AE%E6%9C%AC%E8%83%BD/ エキサイト大辞典『死の本能』]</ref><ref>[https://kotobank.jp/word/%E6%AD%BB%E3%81%AE%E6%9C%AC%E8%83%BD-1172128 コトバンク『死の本能』]</ref>。 ;哲学や思想への影響 一方、近代ヨーロッパにおいてフロイトの脚光後、哲学や思想において、哲学者・思想家のフーコーやラカンが、フロイトの精神分析の言説を取り入れた<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、53ページ</ref>。今ではフロイトの権威もかなり褪せて、批判的に語られることも多いが、歴史的に重要な著名人で、思想的にも社会に大きな影響を与えた精神医学上の大きなインパクトであることは間違いないだろう。 一方でユングやエリクソンなど、フロイト理論を批判的に検証した心理学も発展した。 特に心理学に限らず、あらゆる学問は批判と再検証と議論の繰り返しだ。社会や権威者や自己本位な賢人気取りたちがいくら思想や学説の真偽や優劣を断定的に判断したところで、全ての研究者、学問者、そして個人と集団が、真理を求めて今後も探求を続けていくしか、行く道は無いだろう。 ;ヒステリー 特定のネガティブな精神状況や態度のことをヒステリーと一般的に呼ぶことがある。国語辞典ではこの言葉の意味として、「わずかなことでも、感情をおおげさに表すこと」<ref>『新明解国語辞典 第八版』、三省堂、1310ページ</ref>と、示している。 医学の言葉としては、昔は使用されていたが、現代では、症状を正確に示していないとして、この言葉を使わないようにしている。 現代ではこの状況は身体化障害、あるいは転換性障害と解離障害の二障害に分離して考える。 大雑把にこの障害状況を記述すると、「身体に異常が無いにもかかわらず、心的な原因でうまく動かせない等の障害が起きること」とされていて、女性に多いと昔から言われている<ref name="r206">岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、206ページ</ref>。そもそもヒステリーという言葉が、「子宮」を意味する古典ギリシア語の ὑστέρα に由来している。 「ヒステリーは女性の病気」というのは、古代ギリシアの時代から、医学者ヒポクラテスなどが同様の発言をしている(ただし、当時はヒステリーという言葉は無く、別の言い回しだった)。ここでいう「ヒステリー」も俗語の意味とは違う可能性が高い<ref name="r206" />。 時々フロイトがヒステリー患者の治療をしたのがフロイト心理学の端緒となった、と言われることがあるが、しかし正確には、当初のヒステリー患者を診察をしたのは医師ブロイアーであり、フロイトはブロイアーとの共同研究の成果を、彼との共著『ヒステリー研究』で発表した。 ;アスペルガー症候群 近年「アスペルガー症候群」という用語がよく話題になるが、この考え方に関する疑問が各国の医学会から提出されており、一説では「アスペルガー症候群」に限っては実は精神疾患ではなく個々人の倫理観の問題だろうという指摘もされている<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、17ページ</ref>。しかしそもそも『精神疾患』とは何だろうか?『個々人の倫理観』とは何だろうか?この二つの言葉の違いとは何だろうか?物事や人間の精神、気持ちについて、とりあえず勢いのあるそれらしい言葉を当てはめれば理解した気になってしまう人間が非常に多いように思われるが、言葉尻の力に酔いしれているうちは、何一つ理解して知ったことにはならないだろう。 ===精神医学の研究・診断=== 実験動物のラットの主観、心的内面(「クオリア」という)を知ることは事実上不可能だろう。ラットが投薬などで幻覚・幻聴を体験できるのかどうか、知るすべは今のところない<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、22ページ</ref>。 精神疾患の原因を遺伝子に求める動きもある。しかし、たとえば医学書『標準精神医学』を読んでも、双子(一卵性双生児など)に注目した症例の統計解析をしても、精神疾患に関しては原因遺伝子などは特定できていない<ref name="h33">『標準精神医学』、医学書院、第7版、33ページ</ref>のが実情である。 そもそも現編集者H の主張では、(まったく同意、合意は得られていないが)精神の問題は社会の問題でもあり、医療として、病気として扱うこと自体疑問視しているので、原因遺伝子などという言葉自体ナンセンスに思える。 心理学の世界でもこれは病気とみているだろうが、例えば書籍『心理学・入門 心理学はこんなに面白い』では、「精神病の原因は特定されていません」との記述がある<ref name="sn32">サトウタツヤ・渡辺芳之 著『心理学・入門 心理学はこんなに面白い』、有斐閣、2021年5月30日改訂第7版第7刷発行、P32</ref>。 しかし心理、神経に隣接する問題で,身体的な病気と考えても良い場合もあるだろう。精神疾患以外の病気のひとつであるハンチントン病という神経病の場合、世界各地の双子たちの症例の有無などの解析により、原因になりそうな候補の遺伝子が絞り込めている<ref name="h33" />。 とちらにせよ精神疾患の場合は、明確な身体の病気のように、「原因菌や原因細胞を顕微鏡で探して判定」、のような生物学的な診断はできない。 そこで現代の精神科医たちは、国際的に認められている症状チェックリストをもとに、判定を行っている。世界保健機関のICD(国際疾病分類)や、アメリカ精神医学界のDSM(診断・統計のマニュアル)に、精神疾患の症状のチェックリストも紹介されており、それにもとづく診断基準を精神疾患では利用することになる<ref name="sn32" />。 ===精神医療の実務=== 精神医療の実務では、通常は、精神療法・行動療法などで状況の改善を進めていく。精神療法の補助や円滑化のために、薬物療法が用いられる場合が普通である(対症療法)<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、147ページ</ref>。 精神科周辺の救急医療では、他者への障害行為や自殺・自傷などに及ばないかぎりは、患者に不審な言動などがあっても投薬をしないでおくのが一般的な方針になっている。<ref>『ER実践ハンドブック』、羊土社、2019年5月25日第4刷発行、492ページ</ref> 精神保健福祉法(正式名称「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」)では、強制入院の基準として、「入院させなければ(中略)自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがある」(第29条)としている。強制入院とは、分かりやすくするために当wikiではその言葉を使っているが、法律上は「措置入院」という。強制入院の事例として、たとえば向精神薬などの不適切な大量使用などによる中毒(症状として呼吸困難やけいれん など本人の身体上の危険もある)のさいの強制入院がある<ref>『ER実践ハンドブック』、羊土社、2019年5月25日第4刷発行、275ページ</ref>。 精神保健福祉法にもとづく強制入院について、入院の判断基準の実情は、その精神疾患の患者が、刑法に違反する行為をしそうかどうかで判定されるのが通常である。ただし、強制入院の患者の割合は少なく、入院患者の50%以上は、患者本人から(家族ではなく患者本人から)の同意による任意入院である。<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、231ページ</ref> 殺人・放火など重大な刑法犯の精神疾患については、「医療監察法」(いりょう かんさつほう)という、専門の法律で対処される。統計では、すでに犯罪を犯した精神疾患の刑法犯の多く(約3分の2)は、診察の結果、統合失調症であると診断されている<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、237ページ</ref>。 いずれにせよ精神疾患は犯罪や人間性の否定、破壊とともに語られることが多く、あらゆる人が真摯に、深く考えて、その本質や現実を見出す必要があるだろう。 ==そのほかの精神疾患== 記憶力の障害や睡眠障害など、詳細は不明だが、脳と関係があるとみられる様々な障害があり、精神疾患に分類される。 ===健忘症=== 「てんかん」という、脳波の乱れる病気がある。「てんかん」自体は、物忘れではない。 現代では行われてない治療法だが、かつて「てんかん」治療法として欧米で、脳の側頭葉の連合野などの一部を切除して切り離す手術が行われ、この手術をロボトミーといった。 こういったロボトミー的な手術によって患者の「てんかん」そのものは収まったのだが、しかし患者の性格や各種の思考などの脳活動に異常が見られた。このため、ロボトミーは現代では行われないのが普通である。(現代の「てんかん」治療は主に、薬物によって症状を治めるのが通常。) この手術を受けた或る(ある)患者は、物覚えが悪くなり、手術前に覚えたことは普通に覚えているのだが、しかし手術後に新しく物事を覚えるのが困難になるという前行性健忘症(ぜんこうせい けんぼう)になった<ref name="g348">KIM E. BARRETTほか原著改訂、岡田泰伸 監訳『ギャノング生理学 原著23版』丸善株式会社、平成23年1月31日発行、P.348</ref>。 健忘、物忘れ、物覚えが難しい、と一言で言っても様々な状況があり、過去のことは覚えているのか、過去のことも忘れているのか、割と簡単に記憶が保持される状況はないのかなど、個別に詳細に事実関係を見出し区別する必要がある。 ===認知症=== 認知症も、医学上、法律上精神疾患とみなしています。 かつては痴呆症とも呼ばれ、高齢者に多いと見られている症状です。 精神疾患というと非常にネガティブなイメージが付きまとうので、年齢を重ねて老化したうえでの自然な退化は、一般的な精神疾患とは別物だという意識はあるかもしれません。 ;感染症による認知症 HIVウイルス(いわゆるエイズ)の感染によって物質的に脳細胞が破壊された結果起こる脳活動、心的活動の障害も、認知症として症例を扱います<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、434ページ</ref>。 梅毒(ばいどく)の神経・脳への感染の進行による、障害も、クロイツフェルト・ヤコブ病(いわゆる狂牛病のヒト感染)によるスポンジ脳症による障害も、認知症と見ます。 これらの感染症による認知症は、症状として、統合失調症のような状況が見られる場合もあります。(最も高齢による認知症でもそう見える場合あるんじゃない? と、一編集者H は思うけど…) ===記憶障害=== 記憶障害もまた、精神疾患だと考えている。 認知症は、症状の初期では、基本的に新しい事を覚えるのが苦手になるが、すでに覚えていることは比較的に保たれやすい<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、55ページ</ref>。 アルコール依存症でも、記憶力が低下したり、事実でない事を事実・体験と認知する症状がある。(コルサコフ症候群というものとの関連も指摘されている)。 事故による頭部挫傷による記憶障害、一酸化炭素中毒による記憶障害、なども精神疾患として扱う。 ===外的な要因による精神疾患=== 身体、脳の外因的な影響によっても、人間の精神活動は影響を受ける。頭部挫傷などにより記憶障害や気分の異常などが起きる場合もあるとされている。 また、ウイルス性の脳炎の影響でも、精神状態が不安定になると指摘されている。<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、15ページ</ref>。 また、シンナーや有機溶剤などの化学物質や薬物などの影響により、人間の気分は変わる。(※ シンナー遊びの悪癖だけではなく、ペンキ塗りなど、建物の外装・内装でも有機溶剤を使うので、職業病として、ある。) 精神疾患の原因は、内的心理的な原因だけではなく、外因的な脳や身体機能に原因を求めることもできる。 身体原因として、内臓は動脈や静脈の血管を介して脳と繋がっているので、内蔵疾患が精神の状況に影響を及ぼす可能性も考えられている。 ===睡眠障害=== 「夜なのに寝付けなくて、困っている」あるいは、「発作的に、不定期に急に寝てしまう」(ナルコレプシー)などの睡眠障害も、精神疾患として分類される。 :※睡眠のメカニズムについては、[[検定外高校生物]]に多少記述がある。 === 失行や失語 === ;失行 「服を着よう」と思ってるのに、胴体や筋肉は正常であるが、おそらく脳のなんらかの機能障害で、服を着るための動作をうまく出来ないような事態を、「失行」(しっこう)という<ref name="hs124">『標準精神医学』、医学書院、第7版、124ページ</ref>。 行動する意欲があり、筋肉なども正常なのに、何らかの中枢神経の異常により行動できない状態が、失行である。 ;失語 医学でいう「失語」(aphasia)とは、脳卒中・脳梗塞などの大脳障害や、認知症により、言語がうまく使えなくなる事。言葉がたどたどしくなったり、二語や三語ずつしか、一度の会話でしゃべれなくなる。<ref name="g348" /><ref name="hk310~">日本救急医学会『標準救急医学』、医学書院、2017年9月1日第5版第3刷、310ページ 節『アテローム血栓性脳梗塞』および 313ページの節『一過性脳虚血発作』『TIA急性期の臨床像』など</ref><ref name="hs124" /> 精神医学でも救急医学でも、"失語"はそういう意味でとらえている。脳卒中や脳梗塞で、脳の言語をつかさどる部分が損傷し、言語障害になる、という<ref name="hk310~" />。 ==精神疾患とは何か?== さて、時々世の中には、精神疾患の原因が、分泌異常のような生理学的・器質的なものなのか、それとも、社会環境や性格、あるいは親の育て方や自分自身の人間性とか、とにかく理由を求めて、決めつけておしゃべりばかりしているようだが、すべて馬鹿げたことだろう。 そもそも精神とは、心とは何か? 脳とは、体とは何か? 我々が生きているこの宇宙とは何か? 生きて死ぬこととは何か? 重要なことは何一つ知らないのが我々だろう。 時々世間では脳科学者とか、物理学者とか、なんか科学的ですごそうな人が、もっともらしいことを得意げにしゃべっているが、ぜんぶインチキの自己満足だろう。 しかしここであまり大言壮語するのもやはり問題があるので、前編集に基づいて、精神疾患というものについての考え方を少し記述していきたい。 まず一点、米国で、器質的な原因だとされている種類の精神障害が、本当に器質が原因なのか、たびたび学術的な場でも議論されているという<ref name="r" />。 1970年代に、当時の精神医学に欺瞞があることに気づいて改革を唱えた精神医学者がいた。ヘンリー・スピンカーというDSMを制定する実行委員会の一員の人物であり、彼は、精神疾患の対象をもっと狭くするべきだ、つまりあらゆる人間性に関する問題が、精神疾患という安易な解釈に貶められている、と、主張した<ref>『乱造される心の病』、81ページ</ref>。しかし21世紀の現代、「精神医学」の対象となる病気はどんどんと増えているのが現実だ。残念ながら日米のマスメディアなどでは、「精神病患者への差別の無いように人権擁護を啓蒙する」などと称して、スピンカ-の警戒したような誤った「精神医学」の使われ方のほうを吹聴している欺瞞がのさばっている。 アメリカの診断基準の DSM-IV は、当初はこれは単なる研究用の「申し合わせ」のようなものにすぎなかったが、なのにこれの権威が一人歩きしていき、聖書というか『不磨の大典』のような権威的な扱いを受けるようになってしまった<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、159ページ</ref>。DSMなどのマニュアルは存在すれど、しかし複数の別々の精神科医がためしに一人の精神病患者に対して診断をマニュアルに従ってそれぞれ下してみると、マニュアルに従ったにもかかわらず、各医師ごとのマニュアルの解釈の違いにより、診断結果も医師ごとに異なる場合もよくあり、つまりDSMなどの信頼性なんてその程度のものであり、DSMはせいぜい参考程度のものでしかない<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、162ページ</ref>。 ジャーナリストや評論家などによって、現代の精神医学のあり方を傲慢だとして批判する動きもある。たとえば米国の大学教授クリストファー・レーン著『乱造される心の病』では、その各章のタイトルを見れば「第2章 感情が病状にされる」、「第3章 内気は病気になった!」と題うっており<ref>クリストファー・レーン著『乱造される心の病』、寺西のぶ子 訳、2009年8月20日初版発行、目次</ref>、アメリカ精神医学界の診断マニュアルそのものを信用に値できないものとして手厳しく批判している。 一説としてうつ病の原因を脳内のセロトニン不足とする「セロトニン欠乏説」というのがある。しかし極度の不安や苦悩の原因は、必ずしもセロトニン分泌不足ではない可能性が高いとされており、セロトニンが分泌されていても不安の大きい人もいるし、そうでない人もいる<ref name="rk190">『乱造される心の病』、190ページ</ref>。しかしセロトニン分泌の不足が原因だという学説も一部ながらある。このように精神医学では不明な事も多い。だがアメリカの製薬会社が、セロトニン分泌の薬を売りたいがために、学説の一つに過ぎないセロトニン不足説を、あたかも証明されつくした定説かのように誇大な宣伝をしている<ref name="rk190" />。私たち日本人には困った事に、日本の製薬会社は、アメリカの製薬会社と業務提携をしている。 クリストファー・レーン著『乱造される心の病』だけがそういってるのではない。日本の精神科医・岩波明も彼の著書『精神科医が狂気をつくる 臨床現場からの緊急警告』で、セロトニン仮説は仮説にすぎず、科学的には全くセロトニン仮説は証明できていないと言及している<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、26ページ</ref>。 うつ病のセロトニン欠乏説の証明の不十分さと同様の問題、統合失調症でも似たような問題があり「ドパミン仮説」というのがある。覚醒剤がドパミンを過剰に分泌させ、しかも統合失調症と似たような幻覚を引きおこすこと等の理由から、統合失調症の「ドパミン仮説」を導き出している。しかし「ドパミン仮説」も医学的には証明されていない。 なお、うつ病の治療薬の多くは、脳内のセロトニンまたはノルアドレナリンの濃度を高める作用をもち、三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、SSRI、SNRI、NaSSA、など幾つかの種類がある<ref>『標準薬理学 第7版』、P326</ref>。セロトニンに特化したものとしてはSSRI(選択的セロトニン阻害薬)という種類の薬で、脳内のセロトニン濃度を上げることもよく行われる。だが、この薬SSRIに速効性は無く、効果の発現までに2週間は掛かる<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、29ページ</ref>。 日本のマスコミも、精神疾患について正しく語っているとは思えない。筆者がある日 NHK を見ていたら、統合失調症について、ふつうの体の病気と同じように、器質の病気としてもっともらしい説明をしていたが、見ている方は非常に違和感があった。 また、マスコミが統計について、数字について語るとき、メディアリテラシーの格言のひとつとして、「マスコミが件数を報道するときは率を、マスコミが率を報道するときは件数を確認するのが良い」という警句があるという。 さて、この項目の結論として、こういうことを書いておこう。仏教には「末法思想」(まっぽう しそう)というものがあるそうだが、今現在がまさにそれかもね。あらゆることが逆さまだし、正しいことを言って行うやつは一人もいない。 ==未分類== ===五大疾病=== 厚生労働省が注意を呼び掛ける四大疾病(よんだい しっぺい)「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞(いわゆる心臓病)」「糖尿病」に2011年に、精神疾患が加えられ、五大疾病と言うようになりました。 「脳卒中」という言葉は、医学的には「脳血管疾患」という言い方のほうが厳密なようです。(※ 第一学習社の2021年版デジタルパンフの表記がそう。) ====4大死因==== 日本人の4大死因は多い順に、がん、脳血管疾患、心疾患、肺炎です。五大疾病とは少し違います。 第一学習社の2021年版予定の検定教科書デジタルパンフレットで、「肺炎」(はいえん、pneumonia <ref>荻野治雄『データベース4500 完成英単語・熟語【5th Edition】』、桐原書店、2020年1月10日第5版第6刷発行、P.388</ref>)が日本人の4大死因のひとつである事が紹介されています。 == その他 == === 妄想 === 妄想も精神疾患に分類している。原因は多様かつ不明。本Wikiでは深入りしないし出来ない。 病的な妄想としてよく例に挙げられるのは、「自分の考えが他人に盗聴されている、考えが周囲に漏れている」、「自分は神である」、など。 特に大きな理由がないまま自然に妄想を抱きやすくなることがある一方で、麻酔などの薬物治療の副作用により、一定期間の間、妄想をしやすくなる場合もある。 ===てんかん=== 「てんかん」(漢字は「癲癇」)という、発作的に短時間(10秒程度)のあいだ、意識が消失・不明瞭になったり<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、493ページの図19-5説明文</ref>、あるいは、短時間、身体の痙攣(けいれん)が起きる症状がある。神経疾患であり、かつ精神疾患であると考えている。 古くから知られている症状であり、確実な史料として、古代ギリシアの医者ヒポクラテスが、てんかんは、神がかりではなく(当時は『神聖病』と言われていた)、肉体的な病気であるという主張をしていることが彼自身の著書に残っている<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、486ページ</ref>。 東洋では、やや不明確だが、古代中国の三国志の曹操(そうそう)は少年時代の悪戯の演技で、てんかんの振りをして大人を困らせた、というエピソードが伝えられている。(ただし、中世に作られた小説の『三国志演義』や、近現代の歴史小説(大正時代の前後に活躍した吉川栄治など)の創作かもしれない。だとしても、(第2次世界大戦後の現代と比べて)比較的に古い時代から「てんかん」は知られていることになる。) 西洋では、古代ローマ帝国の政治家カエサルも、一説には「てんかん」であったと言われている。事実上曹操やカエサルが「てんかん」であったかどうかは定かでないが、少なくとも当時から既存の概念として「てんかん」に相当する症状のあることが医療者や知識人達に知られていたことは確かだろう。 てんかん発作時の脳波の測定をすると、発作時の10秒ていどの間だけ、脳波の波形の振幅が大きく乱高下する<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、493ページおよび495ページなどの図表</ref>。なお、脳波の測定技術は1929年に発明された。そのため、1930年代から、てんかんの脳波測定の研究が始まっている。 脳波の異常がみられることから、脳の器質的な病気だとも見なされている。しかし一般に「てんかん」は知能の低下はもたらさない<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、497ページ</ref>。 てんかんの患者は、医師から職業指導を受ける際、てんかん発作が重大な事故を引きおこす仕事(たとえば交通機関の運転)には就職せずに避けるよう、指導される<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、500ページ</ref>。 一時期てんかんの発作による大きな自動車事故が多発したので、自動車免許更新時に、そういう問題を抱えている人を見出すためのアンケートが添付されるようになった。現時点(2022)でもその配慮は継続中だろう。 ===多重人格は少ないようだ=== 『ジキルとハイド』や『24人のビリー・ミリガン』など、ひとりの人間に複数の人格が宿ることを題材にした映画やドラマや小説は多いが、しかし精神疾患としては、そのような症例は少ないようであり、そもそも医学的には「多重人格」のような病名も無く、精神医学の医学書にも「多重人格」などという病名は紹介されていない。 これらの小説・映画などでは、別人格に変わっている間の記憶が無いが、しかし、現実の人間はなかなか記憶を失わないようである。 統合失調症が多重人格のことだと思われることはあるようだが、(かつて「精神分裂病」と呼んでいた)、この症状では幻覚が生じたり判断力が低下したりはするが、しかし、けっして人格が別人として豹変するわけではない。 「精神分裂病」(英: Schizophrenia)を多重人格のことだと見なしてしまう誤りは、日本だけのことではなく、医学書『カールソン神経科学テキスト』によると、欧米でも同様の誤謬が時々あったようだ<ref>Neil R. Carlson著『第2版 カ-ルソン神経科学テキスト 脳と行動』、泰羅雅登・中村克樹監訳、平成20年1月10日発行、丸善株式会社、P567</ref>。 認知症も多重人格とは全く別物だろう。記憶を失う場合も多いようだが(物忘れ)、認知症の初期は昔のことはよく覚えているのが普通。どちらにしろ多重人格と関係あるようには見えない。認知症の人がストレスで怒りっぽくなることはあるかもしれないが、人格が別になったとは見なせないだろう。 実質的には、「多重人格」は、小説のなかのフィクションに過ぎないのが実態であろう。 ===精神障害という言葉もあるけれど…=== 精神障害という言葉は、精神疾患よりさらに広い意味を持つようだ。統合失調症は精神疾患であり、精神障害であると見ていいだろうが、例えば、反社会性パーソナリティ障害のような、生理的ではないとみなされる、人間性に関する問題も「精神障害」という<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、234ページ</ref>。 :※パーソナリティ障害とは…精神疾患ではなく、かといって神経組織の生理的な、「神経」疾患というものでもなく、人格・人間性に起因するような障害がパーソナリティ障害と呼ばれる。パーソナリティ personality は、人格・性格を意味する英単語。 :医学者達は、『パーソナリティ障害』の医学的な定義をあげるかもしれないが、しかし、それは学者たちの都合による机上の空論であり、あまり実用的な意義は無い。 :特に、『反社会性パーソナリティ障害』について限定すれば、その名の通り、反社会的な性格という障害、という程度の意味でしかなく、実際にマスコミ報道や社会評論などでも、そのような意味で用いられている。医学者の机上の空論による定義は、実社会では真実ではない。とはいえ、ある Wikibooks筆者はこの問題について医学者がどう語っているかは興味があるので、情報を持っている方はここに書き込んでいただきたい。 :たびたび、犯罪事件の逮捕された容疑者が、精神鑑定により「反社会性人格障害」または「反社会性パーソナリティ障害」と診察される場合があり、社会学者や有識者達が、そのように、「パーソナリティ障害」の意味を説明している。 また、法律的には、障害者福祉法などで、精神障害も福祉の対象になっている。 === PTSD === 戦災や大災害などのストレスを体験すると、日常生活に戻っても、警戒感や恐怖感などが長期間ずっと抜けない場合があり、PTSD(心的外傷後ストレス障害、ピーティーエスディー)と言う。 大事件などが起きるたびにメディアではたびたび「PTSD」の語句が話題になるが、この問題の生理的な分析も明確ではなく、現在決定的な治療法は無い。 歴史的には、1970年代のベトナム戦争の従軍アメリカ軍兵士たちの、帰国後のアメリカでの生活中にも警戒感・恐怖感などが長期間抜けていない、ということが、話題に取り上げられたのが、PTSDという用語の誕生である。 治療法としては、PTSD患者が投薬治療を希望する場合は、とりあえず抗うつ薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が処方されるのが通常であるが、しかし効果はいまひとつであり<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、308ページ</ref>、決定的な治療法にはならないとされている。 その他、患者に体験を語らせて、自己分析したり客観視するなどの方策もある。しかしこれもまた、効果は必ずしも、それほど良くない<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、309ページ</ref>。 ===適応障害=== 例えば社会人が新しい職場で、仕事や人間関係がうまくいかないため、会社に行くのが不安で、なじめないで困る、こういう事態が、適応障害(てきおう しょうがい)と呼ばれる。日本だけでなく欧米などでも、世界的に、適応障害と診断された患者には、彼が望めば、抗うつ薬(こううつやく)などが処方される。 医学的、生理学的に、適応障害に関して、生物学上の知見は得られていないので、詳細不明のまま、心理的な問題が生じるとして、精神医学上の一分類とするしかないだろう。 診断を下された患者も、会社をやめるのではなく、投薬をつづけながら、会社に通う、または休職しながらも会社員として勤務先に所属したままにしている(そういう人が、「治療」を希望する。そうでない人は、事実上退職したり転職している)。 なお、うつ病自体が、欧米では20歳前後の年齢(※wiki注:欧米でも高卒・大卒の新卒の就職の時期に近い)で発症する事例が多いという統計が知られている<ref name="hsi346">『標準精神医学』、医学書院、第7版、346ページ</ref>。日本では、20歳前後だけでなく、さらに中高年にも比較的に、うつ病が多いという統計がある<ref name="hsi346" />。 また、精神疾患の診断基準は、国際的に共通化が進められており、すでにある程度確立しているが(実態はアメリカが基準)、しかし、労働環境や教育制度などの社会制度は共通化していない、国際的な差異がある。 また、転職を尊重するアメリカの雇用慣習と、(現在では不況・その他の理由で終身雇用が民間で実現されない場合が多いが)終身雇用を理想像とする日本の雇用慣習が、日米の「適応障害」の労働者の背景として、大きく異なっている。 日本の漫画では、高校生活や大学受験や大学生活など学校生活を話題にした物が多いので、そのため受験の心理的ストレスのノイローゼなどを描いた作品もある程度あるが、しかし実際の社会では、(明治時代ならともかく)受験なんて、学費があれば、とりあえずどこかの学校に進学できるから、大多数の人には(家庭が裕福なら)比較的に楽なのではないだろうか。受験よりも、就職活動やその後の仕事を続けるほうが大きな心理的ストレスである事が、実情だろう。 ;コミュニケーション障害 「コミュニケーション障害」とは、もともとの医学的な意味では、盲目(もうもく)や、耳が不自由など、主に身体障害により、コミュニケーションが円滑に行えない状態をいう。 ネット上や、若者たちは、人付き合いが下手な人のことを「コミュ障」と言うが、正当な医学としての用法ではない。 ただし、「社会的コミュニェーション障害」という概念が近年では提唱されており、そこには、場の雰囲気が読めないなどの意味があり、ややネットの用法に近い。 ただ、場の雰囲気が必ずしも正しい保証は無く、たとえば戦前の日本の世論が戦争賛美に突入していく空気(雰囲気)の形成過程の研究をした(戦後の)評論家の山本七平『空気の研究』などの文献もある。なお、この文脈での「空気」のように、なんとなく賛同しないといけないかのような雰囲気のことを「同調圧力」という。 高等学校の『歴史総合』科目でも、たとえば清水書院の検定教科書で、同調圧力に流されないようにする意義が説明されている。しかし同調圧力に流される人は、結局その発想が正しいと考えているのであり、人間の世界観、人間性自体の問題かもしれない。 この教科書の記述では、同調圧力に乗っかることは、戦前のナチスや日本の戦争賛美を、戦後の或いは当時の日独の国民が平和主義の空気に流されて批判した事と同じだ、と、書いてあったと、前編集者は書いてあったけど、これ本当の事か? 因みに前編集者のその記述そのものはこれ↓だけど… 歴史総合のその記述を意訳すると(そのまま書いたら著作権違反でアウトだし長いので意訳)、周りが正しいといってるから自分でも正しいと思うのなら、それ戦前のナチスや日本の戦争賛美を空気に流されて批判した当時の日独の国民と同レベルかそれ以下なのでを批判できませんよ、的な内容を、教科書的な婉曲的な文体で書いている。 なんだかこの文章自体ぐちゃぐちゃで、この編集者は結局何をしたいの? 戦時中の両国民のナチス賛美や戦争賛美が同調圧力に流されることだって書いてあったんじゃあない? さて、ここで前編集者は、軽々しく「空気」とか「雰囲気を読む」能力が大事だと主張する精神医学者や心理学者を批判しているけど、これこそまさに、「要出典」だな。それ誰? 現編集者の知る限りでは、心理学者や精神医学者は、基本的にはそういう主張はしないはず。まあたまにはそういう人物もいるかもしれないけど…。まあとにかくこの話については、編集者Suj の大好物、出典を出してくれよ。 大体戦前のドイツや日本でナチ党や戦争推進が支持されていたのは、ある意味事実だと思うし、むしろそういう歴史理解の人の方が多いだろう。兎に角編集者Suj は常に少数派の一般的でない主張を取り上げて批判して愚弄するけど、これって単に人の落ち度を見つけ出して、自分が偉い、賢いという気持ちに浸りたいだけじゃあないの? しかしたまにはSuj もいい出典を記述する。2018時点のある精神科医の言明。「ほかの国では許容されるレベルが、日本では問題視されてしまう。日本は国家レベルで空気を読むことを国民に求める風潮があり、人々は互いに完璧を求めすぎているように思います」<ref>https://www.sankeibiz.jp/econome/news/180217/ecb1802171610001-n6.htm</ref> 同調圧力は問題だが、俺は偉い、俺の都合のいい人間になれ圧力も問題、兎に角他人を自分の意に染むように動かそうとするあらゆる不正な圧力は大問題だろう。 芸術家や作家は、本来このような不正な圧力に抗する作品を作るべきではないか、という主張ももっとも。お金を稼ぎたいから同調圧力をあおる作品を書くことはあるかもしれない。しかしここで前編集者は、作家の質は、消費者の質に比例する、と結論しているが、本当に悪いのは消費者ではないだろう。まずその作品を作る作家が一番悪いし、その作家がそういうインチキな作品を作るよう誘導する、企業や業界も相当悪いんじゃあないの?そうしないと売れないっていうんだろうけど、自分たちが馬鹿だと思っている人たちを喜ばせてお金を得る業界なんて、そもそもこの世に要らないんじゃあないの? 文字は読めても文脈が読めないという精神的な症状もあるようだが、これが病気だとするなら、教育の工夫では解決しないだろう。そもそもアメリカの方が日本の国語教育より論理的な文章読解、文章記述について優れているというというのは本当なのか?正しくその課題について分析できているのか? アスペルガー症候群に関しては、国際基準そのものが疑問視されており、一部の学者たちからは「基準のほうが間違っているのではないか?」という批判意見が出ている<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、17ページなど</ref>。 アスペルガー症候群は、最近では「自閉症スペクトラム」の一部と考える、そのような分析がなされている。 労働環境が劣悪だと見られている日本では、本来ならブラック企業のパワハラとして処分されるべき事例が、労働者側の適応障害や「うつ」や「社会コミュニケーション障害」などの精神疾患として分類されてしまうような、馬鹿げた事態も頻発しているだろう。 企業に雇われている産業医は、企業側に有利な診断をくだす傾向があり、たびたびジャーナリズムでは産業医による精神科診断について問題視されている。 ===過食症と低体重=== BMI「17」以下程度で、神経性の低体重とみなす。 BMIの正常値の下限は「20」と見て、平均値は22である。 大量の食事をした後、吐き出すことを繰り返すような習慣が見られると、神経性の過食症と診断されることになるだろう<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、397ページ</ref>。 過食症の原因として、参考文献には、「生物学的な要因のある可能性も考えられる」<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、402ページ</ref>と、ある。 人類の食環境が改善したのが、20世紀以降の比較的に現代、だから過食については、現代以前は、ほぼ統計が無い。 日本では1960年以降、過食や低体重などの診断の数が統計的には増えたことが分かっている。ただし、この時代、日本のメディアで「ダイエット」ブームがあったので<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、395ページ</ref>、それの影響もあるだろう。 過食の治療には抗うつ薬が用いられる<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、401ページ</ref>。一方、極度の神経性低体重の治療法は、投薬ではなく、入院しての食事習慣のトレーニングや、症状がひどい場合は点滴など<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、400ページ</ref>が多いようだ。 ===ADHD=== 主に、幼児や小学生程度の児童について、その子が騒ぎすぎたり落ち着きがない状態を症例とみている。まわりの大人たちにとって、教育活動や仕事に支障が出る。 ADHDは、注意欠陥・多動性障害(attention deficit hyperactivity disorder)の略。幼児や児童、あるいは知能が児童と同程度とみなされている知能障害者に限定して使われる場合が多い。 とはいえ、成人の ADHD も診断される(成人の2.5%)。学童のほうが割合が多い(学童の5%)<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、383ページ</ref>。 普通の幼児・児童でも、幼少のときは、さわいだり歩き回ったりする場合があるので(その場合も「多動」という<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、384ページ</ref>)、ADHDに関する診断を下すことは難しい。 医学者たちは、ADHDの原因を脳のドーパミンやノルアドレナリンなどの分泌異常としており、実際に薬物治療でも、それらのホルモンに関係のある投薬がなされる。 だが、投薬には批判的な意見も学会やジャーナリズムなどから出されており、アメリカの製薬会社の利権中心の暴走では?という批判もある。(NHKクローズアップ現代の報道などでも紹介されている。) ここで前編集はいきなり躾の問題に突入してるのだが、しかし躾って何でしょうね?正しく育てられないまま大人になった人物、それこそよく躾されないまま大人になった人間ほど、子供の教育の話題で躾躾と連呼するものだけど、とにかく自分は一番甘えて、甘やかされて生きている人間なのに、子供や立場の弱い人間に対しては、徹底的に叩くことがお好みらしい。 アメリカや日本の現代では、子供に対して暴力やきつめの対応をとることは、忌避されている。一部の保守派のパワハラ親父たちは、この状況が気に入らないようで、子供にきつめの対応をすることを批判している人物を、すぐ児童虐待と騒ぎ立てるヒステリーおばさんに例えてよく揶揄している。 ODD(反抗挑戦性障害)という子供の精神疾患とみなされている状況があるようだが、アメリカでは一部の児童に投薬が行われている。この対応について「その子に必要なのは投薬ではなく、イギリス式の躾(しつけ)の厳しい乳母では?」という批判を言うジャーナリストが居る(『ワシントン・ポスト』のサリー・サテルとクリスティーナ・ホフ・ソマーズの社説など)<ref>クリストファー・レーン著『乱造される心の病』、寺西のぶ子 訳、河出書房新社、2009年8月20日初版発行、262ページ</ref>。 基本的に子供に対する精神的問題を理由とする投薬(実際には大人に対しても)は、どう考えてもいいことには思えないが、じゃあそのイギリス式の躾(しつけ)の厳しい乳母とやらはそんなに素晴らしいものなのかね? そんなこと思ってるんなら、自分の子供や自分周りの子供たちはみな、そのばあさんに預けてみりゃあいいんだよ。さぞかし性格の歪んだ意地悪な人間が出来上がると思うけどね。 むしろそんなこと言ってる保守派のパワハラ人間たちも、みんな大人の権利取り上げて、その婆さんに躾される人生を一生送ってみればいいんじゃあない? また、イギリスでも、『タイムズ』記者のロジャー・ドブソンが上述サリーらと同様の批判的な意見を『内気にはうんざり』という皮肉的なタイトルの記事だが述べている<ref>クリストファー・レーン著『乱造される心の病』、寺西のぶ子 訳、河出書房新社、2009年8月20日初版発行、270ページ</ref>。 しかし今現在の筆者はこの記事を直接読んでないので大した論説は出来ないが、この場合の内気というのは、子供に力で躾するのを嫌がって、薬を与えている態度を内気だと言っているのだろうか? まあ何度も書くが、子供に対して精神的な問題を理由に薬を処方すること自体は、どう考えてもよくないが、正当な会話もせずに、力や権力で特定の行動をさせようとする態度が、本当に正しくて、勇気のある行動だろうか?? フランスの現代思想家タレブは著書『反脆弱性』で、精神医学における、子供への「薬漬け」の問題を批判している。タレブによると、精神医学の薬漬けの問題が起きる社会的な仕組みは、たとえば全体主義国などで政治がどんどんと統制を強めていくことになる現象や、あるいは金融業界でバブルなどが起きる仕組みと同じで、世間の中途半端に賢いだけで自分が賢人だと思っているような人たちが「自分たちの知らない物事」を「存在しないもの」として扱うことが原因だとしている。 今現在の著者はこのタレブの原著に当たっていないので、大したことは書けないが、『全体主義国などで政治がどんどんと統制を強めていくことになる、あるいは金融業界でバブルなどが起きる』こと自体は事実だろうが、その原因はすべて世の中の馬鹿、愚か者のせいだって言ってるわけ? そしてこのタレブとか、この文章を書いた前編集者は、それを上から見て批判することのできる最上級の賢人ってわけ? 頭おかしいの? しかしこれはこの思想家のタレブが悪いのではなく、この人の権威に乗っかって、インチキな持論を世に語りたがっている前編集者が、徹底的に馬鹿馬鹿しい人間だということだろう。 小学校の教師としては、授業中に騒いだり、歩き回ったりする生徒がいれば、対応には苦慮するだろう。それこそ昔はかなり、暴力的、権威的な教育が行われていたから、そんな児童は徹底的に制裁の対象になり、恐怖政治が敷かれた学校で、教師はその職務を全うできるというわけだ。そして世の保守派のパワハラ親父たちは世の中をそういう状態に戻したくて、一日中狂った言論を弄している。 しかし実際問題としては、現在の教育現場で教師が対応できなくなるような児童が現れた場合は、 ADHD と診断されることになるだろう、ではその子はその後どうなるか? 前編集者はこう書いている。 "ADHDの児童は隔離され(専門の教育施設などに隔離)、そして投薬を中心とした治療が続けられる" これが一般的な事実かどうかは確認が必要だが、しかしケースとしては確実にあるだろう。 さらにこの子供の薬漬けやしつけだのの議論の結果前編集者はこんな感慨を述べている。 "人類の教育は幼稚であり、「批判的思考」等を主張しながらも、みずからの自称「民主主義」など国の建前を疑うことは出来ないのが先進国の未熟さである。" どうもこの文章、何度読んでも意味がうまく取れないのだが、とにかく他人を幼稚、未熟と批判し、自分は、成熟した大人物だと言ってるんだろうね。自称民主主義って何だろう? 真の民主主義なんてほんとにあるの? どうしてもここの項目の記述は本題の ADHD から離れた、前編集者の批判になってしまうのだが、そもそもこの項目の記述の目的は、前編集者が熱に浮かれて書き散らした不適切な項目文章を修正するために書かれているから、その内容も含まざるを得ない。 そして前編集者はどう考えても ADHD とは関係ない中学社会科の『新しい歴史教科書をつくる会』の教科書をほめちぎる記述をしてるんだけど… まあ俺は読んだことないからどんなのかは知らないけど、これって、小林よしのりとか、西尾幹二とかが絡んでるやつでしょ? 小林よしのりは漫画家として、描く漫画は凄く面白いと思うけど(探偵気取りの女の子が「その先は言わないで!!!」なんて言うやつ、すごく面白かった^^ )、人間的、思想的、倫理的には、下の下の最悪の馬鹿馬鹿しい奴だと思うけどな…。 あと西尾幹二は、これはこの人だと思うんだけど、昔テレビで、雅子さんは仮病だなんて言ってたよ。これはいいわけ?事実だから問題ないってわけ? そしてこの前編集者は、先進民主主義国家の独善を批判して嘆いているんだけど…まあそれが独善なのは事実だけど、独善っていうのなら、あんたの方が 1億倍独善で愚か者じゃあない? これはこの Wikibooks にあんたが書き散らかした大量の狂った文章を読んだら、誰もが思うことだよ。 "民主主義とは本来、思想家ヴォルテールの言うように「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」という立場であるべきだ" 反対意見を言うやつの権利を命かけて守る?だってその反対意見は俺を殺す意見なんだよ? 俺がここであんたをある程度擁護して受け入れているのは、俺自身が変わり者で、世間からはじかれて生きてきた人間だから、せめて自分は他人にそういう態度で接したくないと思ってるだけ。民主主義なんて糞喰らえだな。 "しかし往々にして形骸化しやすく、民主主義的とされる言論以外を弾圧・差別する形骸化の事態になりやすい。" まあ難しい話だね。だけどそう云うあんたの文章が、差別と弾圧に満ちているのはなぜなの? じゃあ最後にあんた的な人間が大好物な、偽善者という言葉について書いておく。まあ綺麗ごとばかり言うが中身のない実際には全然いいことをしていないような人物をこうやって罵るんだろうが、まあそういう人物が偽善者だとして、そういう言葉を吐いて満足してるあんたら保守派のおしゃべり野郎はさしずめ本悪者だな。善のかけらもない、有害だけの不愉快な人間だ。それなら口だけでもいいことを言う偽善者のほうがまだまし。 ==精神疾患の遺伝子から、米国、日本の教育や科学リテラシーについて、その他もろもろの雑感== 遺伝子工学やバイオテクノロジーの分野で「精神の〇〇疾患の遺伝子が特定」との学会論文がときどき発表される{{要出典}}。ナチス・ドイツが行った「優生学」(障害者などに、結婚させずに、子供を作らせないことで、将来的な障害者を減らそうとする政策)の議論とも関連するだろうか。マスコミ界隈でときどき話題になる{{要出典}}。 今のところ、「統合失調症」や「うつ病」の遺伝子が発見されたという論文の多くは、少なくとも2011年の時点では、それらの新説はその後の追試験で否定されている{{要出典}}。 医学雑誌などで紹介されるような論文では、その後に論文の説が的中して確定していく普遍性のある妥当な学説は、1割程度であると言われている<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、228ページ</ref>。 遺伝子や受容体、物質を対象とした科学実験により、物質構造は解明される。しかし解明されるのは「物質」。遺伝子や受容体の物質的な振る舞いが、精神とどう結びついているのか、臨床の精神科医の納得するようなレベルで解明されることは、学会論文では、今のところ少ないのが現状{{要出典}}。 たとえばフランスの現代思想家タレブも、彼の著書で、多くの論文は妥当性を持たず、10年、20年後には、正しい主張と認められず消えていく、という{{要出典}}。 多くの学問分野で、現代で妥当性があると見られている学説は、大学1、2年で学習する、その教科書に書かれているものだと、タレブは指摘する{{要出典}}。 数学、理科では、アメリカの大学の学習内容は、日本よりやや簡単で、1~2年で学習することは日本では多くの場合高校で学習しているという{{要出典}}。 あるメディアによると、「現代の倫理に反する記述のある小説は読みたくない」とアメリカの大学生が主張し、古典を学習させる大学を訴訟した例がかなりあるらしい<ref name="kusoweb">[https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77766?page=4]</ref>。 そして同じくアメリカの法学部では、犯罪の惨状を調べる精神的なストレスを受けないで、法学を学習したいと望む学生もいるらしい<ref name="kusoweb" />。 然しそれはそれ。多少の不適切行為や発想は誰にでもあるもので、あまり妥当だと見えない訴訟もどの国でもある。 自分がまっさらに優秀で偉い人間だと確信して、日々、他人の落ち度ばかり探し回り、それを見つけたら得意げに非難、批判する人間こそ、一番くだらない人間だろう。 米国での「ゆとり教育」の施策の多くは、米国フェミニズム政治運動に基づく、と、米国の女性哲学者クリスティーナ・ホフ・スマーズは指摘していて、著書『The War against Boys』に記述がある。 ゆとり教育では理系科目の簡素化が図られたが、クリスティーナの主張では、女子は数学や物理の成績が悪いので、数学教育や物理学などはフェミニズム運動家にとって政治運動に都合が悪いからその方針がとられたという。 ただ、現編集者は多少そういう意図もあるかもしれないが、大きく見るとやはりその狙いだけでゆとり教育が選ばれたのではなく、この哲学者の主張は事実誤認があると思う。(←事実誤認という出典を出せ。by E.Suj.)( ←じゃあクリスティーナの主張(あるいはあんがいE.Suj.の主張だったりして…)が正しいという出典・証拠は?by E.H.)。 そもそも女子が数学物理苦手なら、今の課程が難しすぎるから、もうちょっと簡単にした方がいいって言ってるだけじゃないの? == 知能検査の話 == 知能検査では、IQが100程度なら常人だとされる。IQが80~70以下なら、知能障害などの疑いがあるとされている。 精神科では、患者の診断の参考にするため、知能検査をする場合がある。 ちなみにこんな話がある。近代ヨーロッパの著名な数学者ポアンカレが当時の知能検査(ビネー式検査)を受けてみたところ、きわめて悪い点をとったという。 知能検査で出題される図形問題なども、もし厳密に数学的に図形の性質を証明しようとすれば、とてつもなく困難である。(むしろ、証明が不可能かもしれない。) しかし、大多数のテスト受験者は、数学的な証明をしようとなんて考えない。 ビネー式知能検査が発明された時点で、アインシュタインは成人だったようなので、世にあるアインシュタインの IQ の話はかなり怪しい。 == 参考文献・脚注 == [[カテゴリ:健康]] 1zwbsfjwl260f6fvm384kpgc5krdowp 高等学校の学習/現行の課程 0 20908 276195 99010 2025-06-28T05:04:26Z ~2025-66365 88042 /* 数学 */ 276195 wikitext text/x-wiki <small> [[小学校・中学校・高等学校の学習]] > 高等学校の学習 </small> ここでは高校の教科書を中心に収録しています。 __TOC__ {{進捗状況}} == 普通教育に関する各教科・科目と標準単位数 == === [[高等学校国語|国語]] === * [[高等学校国語総合|国語総合]] 4単位{{進捗|25%|2014-12-23}} * [[高等学校国語表現|国語表現]] 3単位 * [[高等学校現代文A|現代文A]] 2単位{{進捗|00%|2012-12-21}} * [[高等学校古典A|古典A]] 2単位{{進捗|25%|2012-12-21}} * [[高等学校古典B|古典B]] 4単位{{進捗|25%|2014-12-22}} * [[高等学校現代文B|現代文B]] 4単位{{進捗|00%|2014-11-24}} === [[高等学校地理歴史|地理歴史]] === <!-- * [[高等学校歴史総合|歴史総合]] --> * [[高等学校世界史A|世界史A]] 2単位{{進捗|50%|2012-12-21}} * [[高等学校世界史B|世界史B]] 4単位{{進捗|00%|2012-12-21}} * [[高等学校日本史A|日本史A]] 2単位 * [[高等学校日本史B|日本史B]] 4単位{{進捗|00%|2012-12-21}} <!-- * [[高等学校地理総合|地理総合]] --> * [[高等学校地理A|地理A]] 2単位 * [[高等学校地理B|地理B]] 4単位{{進捗|00%|2012-12-21}} ===[[高等学校公民|公民]]=== <!-- * 高等学校公共|公共 --> * [[高等学校現代社会|現代社会]] 2単位 {{進捗|25%|2013-09-30}} * [[高等学校倫理|倫理]] 2単位 {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校政治経済|政治経済]] 2単位 {{進捗|00%|2013-09-30}} === [[高等学校数学|数学]] === * [[高等学校数学I|数学I]] 3単位 {{進捗|100%|2013-09-30}} * [[高等学校数学II|数学II]] 4単位 {{進捗|100%|2013-09-30}} * [[高等学校数学III|数学III]] 5単位 {{進捗|100%|2013-09-30}} * 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[[高等学校商業]] {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校水産]] {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校家庭]] {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校看護]] {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校情報]] {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校福祉]] {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校理数]] {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校体育]] {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校音楽]] {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校美術]] {{進捗|00%|2013-09-30}} * [[高等学校英語]] {{進捗|00%|2013-09-30}} == 特別活動 == * [[高等学校ホームルーム活動]] * [[高等学校生徒会活動・委員会活動]] * [[高等学校学校行事]] == 課外活動 == * [[高等学校部活動]] {{進捗|25%|2013-09-30}} * [[高等学校ボランティア活動]] == 関連項目 == * [[高校生活ガイド]] * [[大学受験ガイド]] {{進捗|25%|2013-09-30}} [[Category:高等学校教育|*]] rxheptnt4ssv91mepreptoopi0y77nx 高等学校英語/英語I 0 21997 276278 213717 2025-06-28T09:37:08Z Tomzo 248 276278 wikitext text/x-wiki * [[高校英語の文法]] {{進捗|00%|2016-02-11}} * 範囲外: [[高等学校英語英語/文法用語の英単語]] * [[高等学校英語英語I/リーディング]] {{進捗|25%|2016-02-11}} {{DEFAULTSORT:こうこうえいこ えいこ1}} [[カテゴリ:英語]] [[category:分岐ページ]] f0i4rlx340t7ij0s4wb9t1vlfgvdjgq 日本のすがた 地理 都道府県/埼玉県 0 22134 276200 223560 2025-06-28T05:57:59Z Tomzo 248 276200 wikitext text/x-wiki 県の南東部では、第二次大戦後に急に都市化が進んで、農地は現象している。 県の西部の'''秩父'''(ちちぶ)地方は、山地である。 農業では、'''ねぎ'''、ホウレンソウ、白菜などの近郊農業。 県庁所在地の'''さいたま市'''は2001年に合併により誕生した。 かつて武蔵野(むさしの)の国といわれた地方は、埼玉県のあたりである。 {{substub}} [[カテゴリ:日本の地理]] rj4efsxl2siurst83yd5blv9l5kvk9l 代数的整数論 0 22179 276260 222985 2025-06-28T08:37:52Z Tomzo 248 276260 wikitext text/x-wiki *[[/二次体の整数論]] *[[/イデアル]] :*[[/イデアル/基礎論]] {{DEFAULTSORT:たいすうてきせいすうろん}} [[カテゴリ:数論]] [[category:分岐ページ]] 1jb077ky0eh9lcfmig88urnjnmf89mb C++/オブジェクトの配列とポインタ及び参照 0 22563 276106 211427 2025-06-28T00:42:06Z Tomzo 248 /* 参照 */ 276106 wikitext text/x-wiki {{Nav}} == オブジェクトの配列 == == オブジェクトのポインタ == == 参照 == {{Nav}} {{stub|it}} {{substub}} [[カテゴリ:C++]] f0t4olpbklzorr2qba4n3swljdn5nv5 高等学校商業 経済活動と法/企業再編 0 22659 276220 263232 2025-06-28T06:53:49Z Tomzo 248 /* 分割 */ 276220 wikitext text/x-wiki == 合併 == === 合併とは === 2つの会社がくっつつ契約をして、1つの会社になることを'''合併'''(がっぺい)という。(会社748) 合併には、'''吸収合併'''と'''新設合併'''がある。 吸収合併とは、例えばA社とB社が合併したら、A社が残り、B社は消滅し、B社の権利義務をA社が承継するという合併である。 つまり、片方の会社(仮にA社とする)を残して、もう片方の会社(仮にB社とする)を無くし、なくなったほうの会社(B社)の設備や人員や契約や権利や債務などを、残ったほうの会社(A社)が獲得する合併が、吸収合併である。 以前のB社の株主は、合併時に、そのぶんの株価に見合った対価の交付(A社の株の交付、または金銭の交付)を受ける。 いっぽう、新設合併とは、例えばA社とB社が合併させ、新しくC社を誕生させ、以前のA社の株主とB社の株主には、C社の株を交付する合併である。 実際の合併の多くでは、許認可などを得る手続きの簡易化のため、吸収合併が使われる事が多い。(参考文献: 実教出版の教科書。)(参考文献2: 有斐閣『会社法』、伊藤靖史ほか、第3版、) さて、合併において、合併後も残るほうの会社を「存続会社」といい、いっぽう、法人格が消えるほうの会社を「消滅会社」という。 吸収合併では、たとえばA社がB社を吸収して合併したことによりA社が残ってB社が消滅したとしたら、つまりA社のほうが存続会社であり、B社は消滅会社である。 いっぽう、新設合併では、A社とB社が新設合併でC社を設立したら、つまりA社とB社の両方とも消滅会社である。 吸収合併でも新設合併でも、消滅会社にとっては会社は無くなるが、株主は対価の交付を受けるため、清算手続きは行われない。(※ 検定教科書の範囲内。東京法令の教科書。) また、会社が合併する際には、両会社の株主に重大な影響を与えるので、原則として両社の株主総会での特別決議承認が必要である。(※ 検定教科書の範囲内。実教出版、東京法令の教科書の両方に記述あり。)(会社783、795、804) もし合併が決まった際、合併に反対の少数株主は、自分の有する株式を公正な価格で買い取ってもらう事になり、このことを反対株主の'''買取請求権'''という。 ※ 本節で言及する「合併」は、説明の簡単化のため、断りのないかぎり、株式会社どうしの合併とした。なお、会社の種類には株式会社のほかにも合名会社や合資会社などがある。 ※ 3つ以上の会社が合併しても良いが、本節では説明の簡単化のため、断りのないかぎり、2社の会社が合併する事例に言及した。 === 債権者保護手続き === ある会社に債権を持ってる債権者にとっては、その会社の合併が行われると、大きな影響を受ける。 そこで会社法では、合併を行おうとするさいに、債権者を保護するための様々な手続きを定めており、これを'''債権者保護手続き'''という。債権者保護手続きでは、まず合併のさいは、債権者に知らせるため、債権者に催告または1か月以上の公告をしなければならない事を定めており、債権者に異議を申せる機会を与えなければならない事を定めている。(会社789、799) なお、公告は官報などで行う。 もし合併によって債権者の債権が失われて債権者に損失の生じる場合、または債権者に損失の生じる可能性の高い場合は、合併をする会社は債権者に弁済か担保提供などをしなければならない。 === 合併を行う理由 === 最近の合併は、主に次のような理由で行われる場合が多い。 :規模を拡大して会社を強くするため。 :または、倒産しそうな会社を救済するため。 == 分割 == {{stub|高}} {{DEFAULTSORT:ききようさいへん}} [[category:高等学校商業]] toc0p1105wg97ugz4w2zc57jlz6j369 JavaScript/ReferenceError 0 22807 276135 179798 2025-06-28T01:03:18Z Tomzo 248 276135 wikitext text/x-wiki {{Nav}} ReferenceErrorは、存在しない変数を参照した時に出るエラーです。 <syntaxhighlight lang="javascript"> abc // ReferenceError: Can't find variable: abc </syntaxhighlight> タイプミスなどでよくこのエラーは起こります。気をつけましょう。 <syntaxhighlight lang="javascript"> aleet("a"); // ReferenceError: Can't find variable: aleet </syntaxhighlight> また、 <syntaxhighlight lang="javascript"> console.log(x); // ReferenceError: Can't find variable: x </syntaxhighlight> まだ var, let や const で宣言していない変数を参照した時もこのエラーが起こります。 {{stub|it}} cl4nmu8jc1u0qqmpm9l7ut8iv0qq898 高等学校世界史B/ティムール朝とオスマン帝国 0 22924 276238 220465 2025-06-28T07:07:55Z Tomzo 248 276238 wikitext text/x-wiki {{stub|高}} == 概要 == (※ のちの節で重要語句などを後述するので、この節「概要」を読んでる時点では、暗記しなくてよい。) 16世紀、バルカン半島とトルコ地域を中心に'''オスマン帝国'''が繁栄する。経済において、このオスマン帝国が、ヨーロッパとイスラーム地域との東西交易の中心地になる。 いっぽう、14世紀にモンゴル帝国が解体したことにより、イスラーム地域では、モンゴルにかわって、'''ティムール朝'''などの新興の勢力が現れ始めた。 しかし、このティムール朝もまた、王'''ティムール'''(1405に死亡)の死亡の後には衰退してしまい、分裂などを繰りかえすが、1507年までティムール朝は残る。 さて、ティムールが死亡してから約100年後、今度はイラン地域で歴史的な変動が起きた。どういうことかとうと、1501年にイラン地域にイスラーム教的な新興国として'''サファヴィー朝'''が現れ、かつてのティムール朝の領地のうちのイラン地域を占領していき、イラン地域がイスラーム教シーア派(サファヴィー朝の国教がイスラーム教のシーア派)の国になっていく。 (なお、最終的にティムール朝を倒して滅ぼした勢力は、トルコ系のウズベクである。) いっぽう、オスマン帝国は1299年に建国しており、たびたび領土をティムール朝と争い、ティムール朝が衰退・滅亡していって代わりに新興勢力であるサファヴィー朝が台頭してくると、今度は帝国はサファヴィー朝と領土を争った。 オスマン帝国は、ヨーロッパ商人との貿易を行っていた。サファヴィー朝もまた、ヨーロッパ商人との交易を行った。 こうして、経済面では、オスマン帝国やサファヴィー朝といった中東地域が、交易によってヨーロッパとアジアとをつなぐ東西交易の中心地になっていった。 == モンゴル帝国崩壊とティムール朝 == [[File:Das Reich Timur-i Lenks (1365-1405).GIF|thumb|180px|ティムール朝の支配領域]] 14世紀にモンゴル帝国が解体するなかで、チャガタイ=ハン国は東西に分裂し、西チャガタイ=ハン国はイスラーム化(トルコ化またはイスラーム化)した。 西チャガタイ=ハン国出身のトルコ系軍人'''ティムール'''(Timur)は、1370年にティムール朝を開いた。ティムール朝の都はサマルカンドである。 そしてティムールは周辺国に攻め入り、ティムール朝の領土をふやしていった。1402年には'''アンカラの戦い'''でオスマン軍と戦って破り、そのスルタンのバヤジット1世を捕虜にした。なお、この1402年のころ、オスマン帝国は勃興期であった。 ティムール朝は、これらの領土拡張戦争の結果、最終的にティムール朝は、旧モンゴル帝国の西半分の広大な領地を手にいれた。 その後、ティムールはさらに永楽帝支配下の明(ミン)も支配しようとして東方遠征に出発したが、その途中でティムールは病死した。 ティムールの死後、帝国は分裂と統合をくりかえした。 しかし、ティムールが生前、イラン的文化の地域とトルコ的文化の地域をともに領有したことにより、文化ではイラン文化とトルコ文化の融合が起こったことにより'''トルコ=イスラーム文化'''が発展した。そして、首都サマルカンドやヘラードが文化の中心的な地域になった。 == ティムール朝衰退とサファヴィー朝 == ティムール朝が衰えると、イラン地域ではシーア派で宗教家イスマーイールのひきいる神秘主義教団である'''サファヴィー教'''が武装蜂起してタブリーズを中心に周辺地域を統一し、1501年に'''サファヴィー朝'''があらわれた。そしてサファヴィー朝はイラン地域を支配する広大な国になった。サファヴィー朝はシーア派を国教とした。 いっぽう、この時代、イランの西隣のトルコ地域にはオスマン帝国があった。 よって、中東地域は、オスマン帝国とサファヴィー朝が、東西を二分するような勢力図になった。 オスマン帝国とサファヴィー朝は、たびたび敵対した。 さて、サファヴィー朝はアッバース1世のときに最盛期をむかえた。 アッバース1世はオスマン帝国と戦い、領土の一部を取り返した。 また、アッバース1世は新たにイスファハーンを都として造営して、「イスファハーンは世界の半分」とまで言われるほどに繁栄した。 == オスマン帝国 == === オスマン帝国の成立と拡大 === 1299年ごろ、トルコ人がアナトリア西北部に'''オスマン帝国'''を建設した。オスマン帝国はビザンツ帝国のアジア側の領土を奪っていき、オスマン帝国はバルカン半島に進出して、ついにアドリアノープルを占領して、オスマン帝国は1366年にアドリアノープルを首都にした。 いっぽう、西ヨーロッパでは領土を取り戻そうとして西ヨーロッパ諸国による連合軍が結成され、西ヨーロッパ諸国はオスマン帝国と対立した。 しかし、1396年、オスマン帝国のバヤジット1世は、ハンガリーを中心とする西ヨーロッパ諸国の連合軍を破る。 しかし、このバヤジット1世が、ティムール朝との戦争であるアンカラの戦い(1402年)においてオスマン帝国は大敗し、ティムール朝によってバヤジット1世は捕虜にされてしまった。 しかし、オスマン帝国はすみやかに再建され、1453年には'''メフメト2世'''がコンスタンティノープルを攻略してビザンツ帝国を滅ぼし、そしてコンスタンティノープルを(オスマン帝国の)首都にした。 このコンスタンティノープルが、のちのイスタンブルである。 その後、'''セリム1世'''(Selim I)はアラブ地域に遠征軍を派遣し、サファヴィー朝やマムルーク朝を破って、シリアやエジプトなどの領土を手に入れた。 セリム1世のこの領土拡張の結果、それまでマムルーク朝が領有していた聖都メッカと聖都メディナについては、オスマン帝国がそのマムルーク朝を滅ぼしたので、オスマン帝国が聖都メッカ・メディナを領有する事になり、つまりオスマン帝国が聖都(メッカ・メディナ)を保護下におくことになった。 :※ セリム1世のこれまでの出来事の順を追って話すと、・・・ ::まず、サファヴィー朝を破った出来事が先であり、その後の出来事として1517年にマムルーク朝を滅ぼしたのである。 :つまり、まとめると、・・・ ::セリム1世はサファヴィー朝をやぶり、その後、1517年にオスマン帝国はマムルーク朝を滅ぼして聖都メッカ・メディナを保護下においた。 :・・・のようになる。 セリム1世の次のスレイマン1世(Suleyman I)のとき、オスマン帝国は最盛期をむかえる。 どういうことかというと、'''スレイマン1世'''の時代のオスマン帝国はハンガリーを征服し、さらに1529年の9月にはウィーンにせまった('''第一次ウィーン包囲網''')。 (なお、ヨーロッパの冬の寒さのために、最終的にオスマン帝国は1529年10月にはウィーン方面からは撤退した。) また地中海においても、スレイマン1世の時代、1538年に'''プレヴェザの海戦'''でスペイン・ヴェネティアなどの連合艦隊をオスマン帝国は破り、オスマン帝国が地中海の制海権を手に入れた。 (より正確には、プレヴェザの海戦でのオスマン帝国の勝利により、地中海の中部から東部における海域の制海権を、オスマン帝国は手に入れたのである。つまり地中海の4分の3の海域の制海権を、オスマン帝国は手に入れたのである。) :※ このスペイン・ヴェネティアの連合艦隊は、ローマ教皇の支持する艦隊であった。つまり、ローマ教皇は、オスマン帝国とは敵対する勢力である。 さて、スレイマン1世の次のセリム2世の時代、フランス商人にも通商の自由を与えた。これを'''カピチュレーション'''(capitulation)という。 :※ カピチュレーション導入当時のフランスは、(ウィーンを支配していた)ハプスブルク家と対立していた。 経済的には、このようにしてオスマン帝国は東西交易の中継地点となり、そのため首都イスタンブルは各地から訪れる商人でにぎわい、その結果、イスタンブルが東西交易の中心地となった。 こうして、オスマン帝国は軍事大国としてだけではなく経済大国にもなった。 :※ なお、このカピチュレーションが、のちの時代、イギリスやドイツなどにも与えられる。そして残念なことに、のちの帝国主義の時代に、ヨーロッパ諸国の治外法権の不平等条約としてカピチュレーションは悪用される。 しかし、プレヴェザの海戦のその後、1571年に'''レパントの海戦'''が起こり、オスマン帝国を敵として、スペイン海軍などの連合艦隊が敵対し、オスマン海軍と連合艦隊が海戦をした。レパントの海戦で、スペイン艦隊などからなる連合艦隊を敵としてオスマン海軍は敗退してしまったが、しかしオスマン帝国はすぐに艦隊を再建したこともあり、オスマン帝国の制海権には戦後ほとんど変化はなく、オスマン帝国は16世紀末までは制海権を維持した。 === オスマン帝国の統治方法 === オスマン帝国は、実質的には君主が絶大な権力をにぎる専制君主国家であり、中央集権国家でもあるが、文化的にはイスラーム的な文化にもとづきつつさらに世俗化をしており、領土内のキリスト教徒やユダヤ教徒にも自治を認めた。人頭税(ジズヤ)さえ払えば、キリスト教徒やユダヤ教徒にも信仰の自由が認められたのである。ジズヤによる信仰の自由は、7世紀からの伝統である。オスマン帝国内のキリスト教徒やユダヤ教徒の共同体のことをまとめて'''ミッレト'''(millet)という。しかし、その存在は怪しい このようにオスマン帝国は、領土内のイスラーム教徒やキリスト教徒・ユダヤ教徒の共存をはかった。 オスマン帝国は、行政では形式的にはイスラーム法の制度を使用していたが、実際は慣習法や君主の勅令などを活用した。 バルカン半島の征服後、キリスト教徒の男子少年が強制的にオスマン軍兵士として徴兵され、スルタン直属の常備軍の歩兵軍団である'''イェニチェリ'''(yeniceri)にされ、オスマン帝国の周辺諸国との戦闘でイェニチェリは戦わされた。 [[カテゴリ:オスマン帝国の歴史]] 9v1dkim96dvviyii5bzm4212vmi5u0x MML 0 22951 276154 215659 2025-06-28T01:19:45Z Tomzo 248 276154 wikitext text/x-wiki MMLは、簡単に音楽を作ったり、表す事ができる文字列の事です。<br> 現在、MMLの代わりにMIDIなどが使われることが多いです。 {{進捗状況}} #[[MML/音符と休符|音符と休符]] {{進捗|100%|2019-08-16}} ##[[MML/音符と休符の長さ|音符と休符の長さ]] {{進捗|100%|2019-08-16}} #[[MML/テンポ|テンポ]] {{進捗|50%|2019-08-17}} #[[MML/オクターブ|オクターブ]] {{進捗|25%|2019-08-17}} #[[MML/エラー|エラー]] {{スタブ|music}} [[カテゴリ:音楽]] bxdybnu7p21yk6o0r4mwef25afjvo3l MML/音符と休符 0 22952 276155 215660 2025-06-28T01:20:07Z Tomzo 248 /* 例 */ 276155 wikitext text/x-wiki MMLでは、アルファベットと数字で音楽を作ります。<br> ==音符・休符== ===音符=== 音符には<code>cdefgab</code>を使います。<br> cはド、dはレ、eはミ、fはファ、gはソ、aはラ、bはシを表します。<br> 1オクターブ上のドについてはまた後で説明します。<br> また、半音下げ上げは<code>cdefgab</code>の後に<code># + -</code>ですることができます。<br> <code>#</code>と<code>+</code>は一般的に同じ役割となっていますが、<code>+</code>と<code>#</code>とで違う役割になっている事もあります。 ===休符=== 休符は<code>r</code>を使います。 ==例== ここでは使用例を載せます。<br> <score>\relative c' {c d e d r eis f g}</score>→<code>cdedre+fg</code> {{スタブ|music}} [[カテゴリ:音楽]] k2nqcc38y08jjd2gbwtp881kcpbaba4 MML/音符と休符の長さ 0 23261 276156 142474 2025-06-28T01:20:41Z Tomzo 248 /* 設定方法 */ 276156 wikitext text/x-wiki 音符と休符には長さがあり、それを設定することができます。 <code>cdefgab r</code>の後に数字を入力すると設定出来ます。<br> また、デフォルトでは四分音符です。 ==長さ== {| class="wikitable" | 長さ || 全音符 || 二分音符 || 四分音符 || 八分音符 || 16分音符 || 32分音符 |- | コード || 1 || 2 || 4 || 8 || 16 || 32 |} また、付点音符を再現する場合、数字の後に<code>.</code>を使います。 ==連符== 連符を設定するときは、連符を指定するのではなく、長さを指定します。<br> 長さを計算する式は、「?分音符」×「?連符」となります。反対でも結果は変わりません。<br> <score>\relative c' \tuplet 3/2 {c c c}</score>→<code>c12c12c12</code>または<code>l12ccc</code> ==設定方法== ===それぞれに設定する=== この方法は、それぞれが違う長さの時に使うことをお勧めします。<br> <score>\relative c' {c d8 e r4 f g8 a4 b r8 b8.}</score> → <code>c4d8e8r4f4g8a4b4r8b8.</code> ===標準の長さを決める=== この方法は、<code>L</code>で使えます。<br> それぞれほぼ同じような長さの時に使うことをお勧めします。<br> <score>\relative c' {c d e r e e f8 e8 a8 g8}</score>→<code>cdereel8feag</code> {{スタブ|music}} [[category:音楽]] s2b40t78j2nqg6cgl8rqvv8u40lqnv4 高等学校数学 数学活用 0 25425 276193 165055 2025-06-28T05:02:56Z ~2025-66365 88042 276193 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|frame=1|高等学校の学習/現行の課程|高等学校数学#旧課程(2013年度-2021年度)|}} こちらは、2013年~2021年の課程に於ける科目「数学活用」の解説です。 この科目の内容は、2022年~の課程では「[[高等学校数学A/数学と人間の活動]]」「[[高等学校数学B/数学と社会生活]]」「[[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]」に分割されました。 {{substub}} == 数学と人間の活動 == === 数や図形と人間の活動 === === 遊びの中の数学 === == 社会生活における数理的な考察 == === 社会生活と数学 === ==== 利息の複利 ==== 合法的な借金の利子(りし)・利息(りそく)のつきかたの計算法には、主に'''単利'''(たんり)と'''複利'''(ふくり)という2種類があります。 最初の時期の金額にだけ利率が掛かるのが単利です。 いっぽう、利率によって増額した金額にも利率が掛かるのが複利です。 たとえば、例として8万円を貸した場合を考えてみます。年間の利率を10%とします。 単利では、1年後には合計で8万8千円を返すことになります( 80000 + 0.1×80000 )。1年後に1円も返さないでいると、単利では2年後には9万6000円を返す必要があります( 80000 + 0.1×80000 + 0.1×80000 )。 3年後は10万4000円です( 104000 = 80000 + 0.1×80000 + 0.1×80000 + 0.1×80000 )。 このように、利率のぶんの足し算で、どんどんと合計金額が増えていくのが単利です。 [[File:Exponential function y = 2^x.svg|thumb|350px|指数関数のグラフ]] いっぽう、複利では、どうなるでしょうか。 複利でも、1年後には88000円とここまでは同じですが、しかし2年後には 88000×1.1=96800 として(2年後は) 96800円、さらに3年後には 96800×1.1円として合計金額は106480円になります。 これが複利です。 公式にすると、期間を n とすると、 :(単利の合計金額) = (元の金額)×(1+ n× 利率/100 ) :(複利の合計金額) = (元の金額)×(1+ 利率/100 )<sup>n</sup> です。 数学的に重要なこととしては、複利では、指数関数のように早いスピードで量が増加していきます。 なお、金融の用語ですが、この問題での8万円のように、利子の掛かる前のもともとの金額のことを 元金(がんきん)といいます。 === 数学的な表現の工夫 === === データの分析 === n722z8hgrd03rcwf7eoztdvnhete7x1 ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧 0 25843 276172 275252 2025-06-28T03:28:49Z Linguae 449 /* 黄金期の作家の邦訳書 */ 276172 wikitext text/x-wiki == はじめに == ここでは、ラテン語の著作をもとに日本語に翻訳された書籍などを、できるだけ一覧する。 :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/叢書・全集]]     {{進捗|25%|2023-08-14}}</span><!--2019年07月14日より--> ::<span style="background-color:#ffffaa;">[[/叢書・全集/西洋古典叢書|/../西洋古典叢書]]     {{進捗|25%|2024-08-16}}</span><!--2024年05月09日より--> :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/電子書籍]]     {{進捗|00%|2019-07-18}}</span> :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/邦訳者の一覧]]     {{進捗|00%|2019-08-01}}</span> :  == <span style="color:#990000;">新刊・近刊</span> == {{コラム|新刊・近刊| *'''2025年''' **『事物の本性について――宇宙論』[[#ルクレーティウス|ルクレティウス]]著、藤沢令夫・岩田義一訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#ちくま学芸文庫|ちくま学芸文庫]]([[w:筑摩書房|筑摩書房]])、2025年3月、ISBN978-4-480-51301-4、544頁 <ref>[https://new.chikumashobo.co.jp/product/9784480513014/ 『事物の本性について』ルクレティウス | 筑摩書房] などを参照。</ref> **『医学について』[[#ケルスス|ケルスス]]著、石渡 隆司・小林 晶子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2025年3月、ISBN978-4-81400-427-0、698頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004270.html 京都大学学術出版会:医学について] などを参照。</ref> *'''2024年''' **『アストロノミカ』[[#マーニーリウス|マーニーリウス]]著、竹下哲文 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年11月、ISBN978-4-06-537794-9、400頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000404370 『アストロノミカ』(マーニーリウス,竹下 哲文)|講談社] などを参照。</ref> **『テーバイ物語 2』[[#スターティウス|スタティウス]]著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年10月、ISBN978-4-81400-546-8、448頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005468.html京都大学学術出版会:テーバイ物語 2] などを参照。</ref> **『テーバイ物語 1』[[#スターティウス|スタティウス]]著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年9月、ISBN978-4-81400-545-1、392頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005451.html 京都大学学術出版会:テーバイ物語 1] などを参照。</ref> **『英雄伝』[[#ネポース|コルネリウス・ネポス]]著、[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年09月、ISBN978-4-06-536363-8、280頁・電子版あり <ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000385203 『英雄伝』(コルネリウス・ネポス,山下 太郎,上村 健二)|講談社] などを参照。</ref> **『ローマ建国以来の歴史7 ハンニバル戦争(3)』[[#リーウィウス|リウィウス]]著、砂田徹 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年8月、ISBN978-4-81400-544-4、320頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005444.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史7] などを参照。</ref> *'''2023年''' **『音楽教程』[[#ボエーティウス|ボエティウス]]著、伊藤 友計訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2023年11月、ISBN978-4-06-533964-0、384頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000383526 『音楽教程』(ボエティウス,伊藤 友計)|講談社] などを参照。</ref> **『ポエニー戦争の歌2』[[#シーリウス・イタリクス|シーリウス・イタリクス]]著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年5月、ISBN978-4-81400-482-9、472頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004829.html 京都大学学術出版会:ポエニー戦争の歌2] などを参照。</ref> **『ポエニー戦争の歌1』[[#シーリウス・イタリクス|シーリウス・イタリクス]]著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年3月、ISBN978-4-81400-425-6、488頁 <ref name="シーリウス・イタリクス">[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧#シーリウス・イタリクス|#シーリウス・イタリクス]]</ref> **『哲学のなぐさめ』[[#ボエーティウス|ボエティウス]]著、松崎 一平訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2023年1月、ISBN978-4-81400-424-9、368頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004249.html 京都大学学術出版会:哲学のなぐさめ] などを参照。</ref> }} :  == 目次表 == 邦訳が刊行されている、ラテン語の作家を、時代区分の順に配列した目次表。 日本語名・ラテン語名などでソートすることができるようになっている。 {| class="wikitable sortable" !時代<br>区分!!日本語名!!ラテン語名!!ラテン語書名!!邦訳書名!!ジャンル!!備  考 |- <!--【プラウトゥス】--> | style="background-color:#ffcdcd;" |古ラテン | style="font-size:11pt;background-color:#ffcdcd;" |[[#プラウトゥス]] | style="font-size:11pt;" |Plautus | style="font-size:8pt;" |<ref>[[w:la:Titus Maccius Plautus]]、[[w:la:Index fabularum Plautinarum]]、および英語記事[[w:en:Plautus#Surviving plays]] などを参照。</ref> |<small>『金の小壺』<br>『幽霊』ほか</small> |喜劇 |ローマ最大の喜劇作家 |- <!--【テレンティウス】--> | style="background-color:#ffdcdc;" |古ラテン | style="font-size:11pt;background-color:#ffdcdc;" |[[#テレンティウス]] | style="font-size:11pt;" |Terentius | style="font-size:11pt;" |<ref> [[w:la:Publius Terentius Afer#Opera]]、英語記事[[w:en:Terence#Plays]]などを参照。</ref> |<small>『アンドロスの女』</br>『ポルミオ』ほか</small> |喜劇 | |- | style="background-color:gold;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:gold;" |[[#キケロー]] | style="font-size:11pt;" |Cicero | style="font-size:10pt;" | |<small>『老年について』<br>『友情について』<br>『義務について』、ほか</small> |弁論・哲学 |<small>ラテン散文の完成者・模範とされる</small> |- <!--【コルネリウス・ネポース】--> | style="background-color:khaki;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:khaki;" |[[#ネポース]] | style="font-size:11pt;" |Nepos | style="font-size:10pt;" |[[s:la:De viris illustribus (Cornelius Nepos)|De viris illustribus]] |<small>『著名な人物について』</br>ほか</small> |伝記 | |- <!--【サッルスティウス】--> | style="background-color:khaki;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:khaki;" |[[#サッルスティウス]] | style="font-size:11pt;" |Sallustius | style="font-size:10pt;" |[[w:la:Bellum Iugurthinum|Bellum Iugurthinum]],<br>[[w:la:Catilinae coniuratio (Sallustius)|Catilinae coniuratio]] |<small>『ユグルタ戦記』<br>『カティリーナの陰謀』</small> |歴史 | |- <!--【パエドルス】--> | style="background-color:lightgray;" |白銀期 | style="font-size:11pt;background-color:lightgray;" |[[#パエドルス(ファエドルス)|#パエドルス]] | style="font-size:13pt;" |Phaedrus | style="font-size:10pt;" |[[s:la:Fabulae (Phaedrus)|Fabulae]] |<small>『寓話集』</small> |寓話 | |- <!--【アベラール】--> | style="background-color:palegreen;" |中世 | style="font-size:11pt;background-color:palegreen;" |[[#アベラール|#アベラール]] | style="font-size:13pt;" |Abaelardus | style="font-size:10pt;" |[[s:la:Scriptor:Petrus Abaelardus|Abaelardus]] |<small>『愛の往復書簡』ほか</small> |スコラ哲学・神学 | |- <!--【】--> | style="background-color:lightgray;" | | style="font-size:11pt;background-color:lightgray;" |[[#|#]] | style="font-size:13pt;" | | style="font-size:10pt;" | |<small></small> | | |} :  <hr><hr><hr> == 古ラテン語文学の作家の邦訳書 == === プラウトゥス === {{wikipedia|プラウトゥス}} ローマ文学における最大の喜劇作家[[w:プラウトゥス|プラウトゥス]]の作品のうち、現存しているとされる21作品が邦訳されている。代表的な邦訳全集である、東京大学出版会・京都大学学術出版会の全集それぞれの邦題と訳者とともに下記に掲げる。 {| class="wikitable sortable" |- | rowspan="2" |順<ref>アルファベット順</ref> ! rowspan="2" |ラテン語原題 | rowspan="24" | ! colspan="3" | 東京大学出版会 版 | rowspan="24" | ! colspan="3" | 京都大学学術出版会 版 ! rowspan="2" |備 考 |- |巻||  訳   題|| 訳  者 |巻||  訳   題|| 訳  者 |- |1 ![[w:la:Amphitruo (Plautus)|Amphitruo]] |1 !アンフィトルオ |'''鈴木一郎''' |1 !アンピトルオ |'''木村健治''' | |- |2 ![[w:la:Asinaria (Plautus)|Asinaria]] |1 !アスィナリア |'''岩倉具忠''' |1 !ロバ物語 |'''宮城徳也''' | |- |3 ![[w:la:Aulularia (Plautus)|Aulularia]] |1 !黄金の壷 |鈴木 |1 !黄金の壺 |'''五之治昌比呂''' | |- |4 ![[w:la:Bacchides (Plautus)|Bacchides]] |1 !バッキス姉妹 |鈴木 |1 !バッキス姉妹 |'''小川正廣''' | |- |5 ![[w:la:Captivi (Plautus)|Captivi]] |1 !捕虜 |鈴木 |1 !捕虜 |'''竹中康雄''' | |- |6 ![[w:la:Casina (Plautus)|Casina]] |2 !カスィーナ |'''安富良之''' |2 !カシナ |'''山下太郎''' | |- |7 ![[w:la:Cistellaria (Plautus)|Cistellaria]] |2 !小箱の話 |鈴木 |2 !小箱の話 |'''岩谷智''' | |- |8 ![[w:la:Curculio (Plautus)|Curculio]] |2 !クルクリオ |鈴木 |2 !クルクリオ |小川 | |- |9 ![[w:la:Epidicus (Plautus)|Epidicus]] |2 !エピディクス |安富 |2 !エピディクス |五之治 | |- |10 ![[w:la:Menaechmi (Plautus)|Menaechmi]] |2 !メナエクムス兄弟 |鈴木 |2 !メナエクムス兄弟 |'''岩崎務''' | |- |11 ![[w:la:Mercator (Plautus)|Mercator]] |2 !商人 |鈴木 |3 !商人 |木村 | |- |12 ![[w:la:Miles gloriosus (Plautus)|Miles gloriosus]] |3 !ほら吹き兵士 |岩倉 |3 !ほらふき兵士 |木村 | |- |13 ![[w:la:Mostellaria (Plautus)|Mostellaria]] |3 !幽霊屋敷 |鈴木・安富 |3 !幽霊屋敷 |岩谷 | |- |14 ![[w:la:Persa (Plautus)|Persa]] |3 !ペルシャ人 |鈴木・安富 |3 !ペルシア人 |竹中 | |- |15 ![[w:la:Poenulus (Plautus)|Poenulus]] |3 !カルタゴ人 |鈴木 |3 !カルタゴ人 |'''山沢孝至''' | |- |16 ![[w:la:Pseudolus (Plautus)|Pseudolus]] |4 !プセウドールス |鈴木 |4 !プセウドルス |'''高橋宏幸''' | |- |17 ![[w:la:Rudens (Plautus)|Rudens]] |4 !あみづな |鈴木 |4 !綱引き |'''小林標''' | |- |18 ![[w:la:Stichus (Plautus)|Stichus]] |4 !スティクス |鈴木 |4 !スティクス |小林 | |- |19 ![[w:la:Trinummus (Plautus)|Trinummus]] |4 !三文銭 |鈴木 |4 !三文銭 |'''上村健二''' | |- |20 ![[w:la:Truculentus (Plautus)|Truculentus]] |4 !トルクレントゥス |鈴木 |4 !トルクレントゥス |宮城 | |- |21 ![[w:la:Vidularia (Plautus)|Vidularia]] |4 !旅行かばん |鈴木 |4 !旅行かばん |'''藤谷道夫''' | |} ;[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#古代ローマ喜劇全集(東京大学出版会)|古代ローマ喜劇全集(東京大学出版会)]] {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集1 プラウトゥス1 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1975年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084031-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集2 プラウトゥス2 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1976年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084032-3 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集3 プラウトゥス3 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1977年07月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084033-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集4 プラウトゥス4 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |鈴木一郎 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1978年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084034-7 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#西洋古典叢書(京都大学学術出版会)|西洋古典叢書(京都大学学術出版会)]] {| class="wikitable" |- ! style="width:10em;" |書名!!著者!!訳者!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->ローマ喜劇集1 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->木村健治ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2000年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-120-5 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |549頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981205.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集1] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 2 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->小川正廣ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2001年03月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-125-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |482頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981250.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 2] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 3 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->木村健治ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2001年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-130-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |646頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981304.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 3] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 4 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->小林標ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2002年04月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-135-9 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |645頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981359.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 4] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;単行本、その他 <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === テレンティウス === {{wikipedia|テレンティウス}} {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集5<br> テレンティウス |<!--著者-->テレンティウス |<!--訳者-->鈴木一郎 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |東京大学出版会 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1980年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084035-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁 |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 5 |<!--著者-->テレンティウス |<!--訳者-->木村健治 ほか訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |京都大学学術出版会<br>(西洋古典叢書) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2002年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-139-7 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |748頁 |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;東京大学出版会『古代ローマ喜劇全集 5』:「アンドロスの女」、「自虐者」、「宦官」、「ポルミオ」、「義母」、「兄弟」を所収。 ;京都大学学術出版会『ローマ喜劇集 5』:「アンドロス島の女」、「自虐者」、「宦官」、「ポルミオ」、「義母」、「兄弟」を所収。 *アンドロス島の女:木村健治 訳 *自虐者:城江良和 訳 *宦官:谷栄一郎 訳 *ポルミオ:高橋宏幸 訳 *義母:上村健二 訳 *兄弟:山下太郎 訳 :  <hr><hr><hr> == 黄金期の作家の邦訳書 == [[#キケロー]] [[#カエサル]] [[#ネポース]] [[#ルクレーティウス]] [[#サッルスティウス]]  === キケロー === {{wikipedia|マルクス・トゥッリウス・キケロ}} ローマの政治家・弁論家・哲学者[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|マルクス・トゥッリウス・キケロー]]の著作は、現存する作品の多数が日本語に訳されている。 主要な著作の多くを選び集めた岩波書店の選集については、別掲の '''[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#キケロー選集(岩波書店)|#キケロー選集(岩波書店)]]''' を参照。 {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->老年について 友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |講談社<br>(講談社学術文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2019年02月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-06-514507-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |320頁・電子版あり<ref>[http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314384 『老年について 友情について』(キケロー,大西 英文):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ラテン語を読む キケロー<br>「スキーピオーの夢」 |<!--著者-->山下太郎 |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |ベレ出版 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2017年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-86064-510-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |366頁・電子版あり |- !<!--書名-->キケロー書簡集 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->高橋宏幸 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2006年12月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336117-7<br>(4-00-336117-2) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |478頁 |- !<!--書名-->キケロー弁論集 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->小川正広・<br>谷栄一郎・<br>山沢孝至 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336116-0<br>(4-00-336116-4) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |427頁 |- !<!--書名-->弁論家について 下 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年06月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336115-3<br>(4-00-336115-6) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |383頁 |- !<!--書名-->弁論家について 上 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336114-6<br>(4-00-336114-8) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |394頁 |- !<!--書名-->老年について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(ワイド版岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-007251-9<br>(4-00-007251-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |131頁 |- !<!--書名-->老年について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2004年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336112-2<br>(4-00-336112-1) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |131頁・電子版あり |- !<!--書名-->友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2004年04月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336113-9<br>(4-00-336113-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |144頁・電子版あり |- !<!--書名-->老年の豊かさについて |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->八木誠一・<br>八木綾子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:法藏館|法蔵館]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1999年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-8318-7248-7<br>(4-8318-7248-2) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |174頁 |- !<!--書名-->友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->水谷九郎 ほか |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1995年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- !<!--書名-->老境について |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->吉田正通 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(ワイド版岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1994年06月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-007137-6<br>(4-00-007137-8) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |86頁 |- !<!--書名-->老境について |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->吉田正通 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1989年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |86頁 |- !<!--書名-->義務について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->泉井久之助 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1983年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336111-5<br>(4-00-336111-3) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |338頁 |- !<!--書名-->義務について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->角南一郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |現代思潮社<br>(古典文庫 49) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1974年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |259頁 |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === カエサル === {{wikipedia|ガイウス・ユリウス・カエサル}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === ネポース === {{wikipedia|コルネリウス・ネポス}} 伝記作家コルネリウス・ネポース(Cornelius Nepos、前110頃-25頃)の著作の一つ [[s:la:De viris illustribus (Cornelius Nepos)|De viris illustribus]](『著名な人物たちについて』)の現存する一部 [[s:la:Liber de excellentibus ducibus exterarum gentium|De excellentibus ducibus exterarum gentium]] (外国の名将たちについて)の邦訳。 {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->外国名将伝<br> (外國名將傳) |<!--著者-->コルネリウス・ネポス |<!--訳者-->呉茂一 校註 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波ギリシア・ラテン原典叢書) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1949年12月 |<!--ISBN--> ─ |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |123頁 |- !<!--書名-->英雄伝 |<!--著者-->ネポス |<!--訳者-->[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |国文社<br>(叢書アレクサンドリア図書館) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1995年03月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-7720-0397-1<br>(4-7720-0397-5) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |218頁 |- !<!--書名-->英雄伝 |<!--著者-->コルネリウス・ネポス |<!--訳者-->[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2024年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-06-536363-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |280頁<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000385203 『英雄伝』(コルネリウス・ネポス,山下 太郎,上村 健二)|講談社] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} <hr> === ルクレーティウス === {{wikipedia|ルクレティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|ルクレーティウスの近年の邦訳| *『事物の本性について――宇宙論』ルクレティウス著、藤沢令夫・岩田義一訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#ちくま学芸文庫|ちくま学芸文庫]]([[w:筑摩書房|筑摩書房]])、2025年3月、ISBN978-4-480-51301-4、544頁 <ref>[https://new.chikumashobo.co.jp/product/9784480513014/ 『事物の本性について』ルクレティウス | 筑摩書房] などを参照。</ref> }} :  <hr> === サッルスティウス === {{wikipedia|ガイウス・サッルスティウス・クリスプス}} ローマ共和制末期の政治家・著述家 ガーイウス・サッルスティウス・クリスプス([[w:la:Gaius Sallustius Crispus|Gaius Sallustius Crispus]] : 前86-35年)の著作。3作が知られているが、現存するのは2作のみ。 :[[w:la:Bellum Iugurthinum|Bellum Iugurthinum]] 『ユグルタ戦記』([[w:ユグルタ戦争|ユグルタ戦争]]について) :[[w:la:Catilinae coniuratio (Sallustius)|Catilinae coniuratio]] 『カティリーナの陰謀』([[w:ルキウス・セルギウス・カティリナ|カティリーナ]]事件の顛末) :Historiae 『歴史』(大作の歴史書とされるが、現存しない) {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->ユグルタ戦争 カティリーナの陰謀 |<!--著者-->サルスティウス |<!--訳者-->栗田伸子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2019年07月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-334991-5 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |432頁 |- !<!--書名-->カティリーナの陰謀 |<!--著者-->C.=サッルスティウス=クリスプス |<!--訳者-->合阪學・<br>鷲田睦朗 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:大阪大学出版会|大阪大学出版会]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87259-274-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |171頁 <ref>[https://honto.jp/netstore/pd-book_03010804.html カティリーナの陰謀の通販-C.=サッルスティウス=クリスプス-合阪 學 - 紙の本:honto本の通販ストア] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} :  {{コラム|サッルスティウスの近年の邦訳| *『カティリナ戦記/ユグルタ戦記』サルスティウス著、小川 正廣 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2021年8月、ISBN978-4-81400-348-8、258頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814003488.html 京都大学学術出版会:カティリナ戦記/ユグルタ戦記] などを参照。</ref> }} :  <hr> === カトゥッルス === {{wikipedia|ガイウス・ウァレリウス・カトゥルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウィトルーウィウス === {{wikipedia|ウィトルウィウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウェルギリウス === {{wikipedia|ウェルギリウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ホラーティウス === {{wikipedia|ホラティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ヒュギーヌス === {{wikipedia|ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|ヒュギーヌスの近年の邦訳| *『神話伝説集』ヒュギヌス著、五之治 昌比呂 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2021年1月、ISBN978-4-81400-282-5、476頁 <ref>[https://kyoto-up.or.jp/books/9784814002825.html 京都大学学術出版会:神話伝説集] などを参照。</ref> }} :  <hr> === リーウィウス === {{wikipedia|ティトゥス・リウィウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|リーウィウスの近年の邦訳| [[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]]) からリウィウス著『ローマ建国以来の歴史』シリーズが刊行中です(1~7、9巻が既刊)。 }} :  {| class="wikitable sortable" |- !略号 !書名 !訳者 !初版 ! |ISBN-13 !備考 |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L017 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 1<small>  伝承から歴史へ(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |岩谷智 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008/10 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-179-3 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |251頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981793.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 1] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L027 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 2<small>  伝承から歴史へ (2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |岩谷智 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2016/07 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-031-9 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |457頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814000319.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 2] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L016 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 3<small>  イタリア半島の征服(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |毛利晶 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008/06 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-176-2 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |288頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981762.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 3] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L023 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 4<small>  イタリア半島の征服 (2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |毛利晶 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2014/01 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-293-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |345頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876982936.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 4] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L024 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 5<small>  ハンニバル戦争(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |安井 萠 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2014/04 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-484-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |238頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876984848.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 5] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L033 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 6<small>  ハンニバル戦争(2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |安井 萠 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2020/09 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-281-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |368頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814002818.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 6] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L040 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 7<small>  ハンニバル戦争(3)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |砂田 徹 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2024/08 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-544-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |320頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005444.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史7] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" | |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 8<small>  (刊行期未定)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L021 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 9<small>  第二次マケドニア戦争、東方諸戦役(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |吉村忠典・<br>小池和子 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2012/05 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-196-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |272頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981960.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 9] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" | |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 10~14<small>  (刊行期未定)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} :  <hr> === オウィディウス === {{wikipedia|オウィディウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|オウィディウスの近年の邦訳| *『恋の技術/恋の病の治療/女の化粧法』オウィディウス著、木村 健治訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2021年7月、ISBN978-4-81400-347-1、248頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814003471.html 京都大学学術出版会:恋の技術/恋の病の治療/女の化粧法] などを参照。</ref> }} :  <hr> === プロペルティウス === {{wikipedia|セクストゥス・プロペルティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ポンペイウス・トログス === {{wikipedia|グナエウス・ポンペイウス・トログス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === マーニーリウス === {{wikipedia|マルクス・マニリウス}} :  :  :  {{コラム|マーニーリウスの邦訳| *『アストロノミカ』マーニーリウス著、竹下哲文 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年11月、ISBN978-4-06-537794-9、400頁<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000404370 『アストロノミカ』(マーニーリウス,竹下 哲文)|講談社] などを参照。</ref> }} :  <hr><hr><hr> == 白銀期の作家の邦訳書 == [[#ポンポーニウス・メラ]] [[#ケルスス]]  === ポンポーニウス・メラ === {{wikipedia|en:Pomponius Mela}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> <hr> === ケルスス === {{wikipedia|アウルス・コルネリウス・ケルスス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|ケルススの邦訳| *『医学について』ケルスス著、石渡 隆司・小林 晶子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2025年3月、ISBN978-4-81400-427-0、698頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004270.html 京都大学学術出版会:医学について] などを参照。</ref> }} :  <hr> === クルティウス・ルフス === {{wikipedia|en:Quintus Curtius Rufus}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウェッレーイウス・パテルクルス === {{wikipedia|ウェッレイウス・パテルクルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === パエドルス(ファエドルス) === {{wikipedia|パエドルス}} 帝制前期の寓話作家'''ガーイウス・ユーリウス・パエドルス'''([[w:la:Phaedrus|Gaius Iulius Phaedrus]])による「イソップ寓話」をもとにしたラテン語寓話集 '''[[s:la:Fabulae (Phaedrus)|Fabulae]]''' 『'''寓話集'''(全5巻)』からの邦訳。日本では、第二次大戦前に児童書として紹介され<ref>『世界童話大系 第1巻 希臘・羅馬・伊太利篇』 山崎光子ほか訳、世界童話大系刊行会、1927年(昭和2年)。</ref>、戦後に復刻もされている。 {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!初版!!ISBN!!備 考 |- !<!--書名-->イソップ風寓話集 |<!--著者-->バブリオス<sup>(注1)</sup>、<br>パエドルス |<!--訳者-->岩谷智、西村賀子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:国文社|国文社]] <sup>(注2)</sup> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1998年1月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-7720-0404-6<br>(4-7720-0404-1) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |A5判上製・390頁 <ref>[http://www.kokubunsha.co.jp/archives/ISBN4-7720-0404-1.html イソップ風寓話集(バブリオス、パエドルス著)] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} (注1)バブリオス(Babrios)の著作はギリシア語。 (注2)「叢書アレクサンドリア図書館」の第10巻。 :  <hr> === セネカ(小セネカ) === {{wikipedia|ルキウス・アンナエウス・セネカ}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === コルメッラ === {{wikipedia|en:Columella}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウァレリウス・フラックス === {{wikipedia|ガイウス・ウァレリウス・フラックス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === プリーニウス(大プリーニウス) === {{wikipedia|ガイウス・プリニウス・セクンドゥス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === シーリウス・イタリクス === {{wikipedia|シリウス・イタリクス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|シーリウス・イタリクスの邦訳| *『ポエニー戦争の歌1』シーリウス・イタリクス著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年3月、ISBN978-4-81400-425-6、488頁 <ref name="シーリウス・イタリクス">[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧#シーリウス・イタリクス|#シーリウス・イタリクス]]</ref> *『ポエニー戦争の歌2』シーリウス・イタリクス著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年5月、ISBN978-4-81400-482-9、472頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004829.html 京都大学学術出版会:ポエニー戦争の歌2] などを参照。</ref> }} :  <hr> === ペトローニウス === {{wikipedia|ペトロニウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === ペルシウス === {{wikipedia|en:Persius}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === クィンティリアーヌス === {{wikipedia|クインティリアヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ルーカーヌス === {{wikipedia|マルクス・アンナエウス・ルカヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === フロンティーヌス === {{wikipedia|セクストゥス・ユリウス・フロンティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === マルティアーリス === {{wikipedia|マルティアリス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === スターティウス === {{wikipedia|スタティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|スターティウスの邦訳| *『テーバイ物語 1』スタティウス著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年9月、ISBN978-4-81400-545-1、392頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005451.html 京都大学学術出版会:テーバイ物語 1] などを参照。</ref> *『テーバイ物語 2』スタティウス著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年10月、ISBN978-4-81400-546-8、448頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005468.html京都大学学術出版会:テーバイ物語 2] などを参照。</ref> }} :  <hr> === ユウェナーリス === {{wikipedia|ユウェナリス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === タキトゥス === {{wikipedia|タキトゥス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === スエートーニウス === {{wikipedia|ガイウス・スエトニウス・トランクィッルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アープレーイウス === {{wikipedia|アプレイウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アウルス・ゲッリウス === {{wikipedia|アウルス・ゲッリウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> <hr><hr><hr> == 古代末期の作家の邦訳書 == === ユスティーヌス === {{wikipedia|ユニアヌス・ユスティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === テルトゥッリアーヌス === {{wikipedia|テルトゥリアヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アンミアーヌス・マルケッリーヌス === {{wikipedia|アンミアヌス・マルケリヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ヒエローニュムス === {{wikipedia|ヒエロニムス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アクグスティーヌス === {{wikipedia|アウグスティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アエリウス・スパルティアーヌス他 === {{wikipedia|en:Aelius Spartianus}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ボエーティウス === {{wikipedia|ボエティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|ボエーティウスの近年の邦訳| *『音楽教程』ボエティウス著、伊藤 友計訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2023年11月、ISBN978-4-06-533964-0、384頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000383526 『音楽教程』(ボエティウス,伊藤 友計)|講談社] などを参照。</ref> *『哲学のなぐさめ』ボエティウス著、松崎 一平訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2023年1月、ISBN978-4-81400-424-9、368頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004249.html 京都大学学術出版会:哲学のなぐさめ] などを参照。</ref> }} :  <hr><hr><hr> == 中世の作家の邦訳書 == === アルクイヌス === === アベラール === 中世フランスのスコラ哲学者・神学者 [[w:ピエール・アベラール|ピエール・アベラール]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB-26991 アベラールとは - コトバンク] などを参照。</ref>([[w:fr:Pierre Abélard|Pierre Abélard]]:1079-1142)──ラテン語名'''ペトルス・アバエラルドゥス'''([[w:la:Petrus Abaelardus|Petrus Abaelardus]])の著作集。 哲学・神学の著作が多いが、[[w:アルジャントゥイユのエロイーズ|エロイーズ]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%BA-37915 エロイーズとは - コトバンク] などを参照。</ref>([[w:fr:Héloïse (abbesse)|Héloïse]])という才能に恵まれた修道女と交わしたという恋愛書簡が良く知られている。 {| class="wikitable sortable" |+ アベラールとエロイーズの往復書簡 ([[w:fr:Epistolae duorum amantium|Epistolae duorum amantium]]) |- !書名!!訳者!!発行者!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡 |<!--訳者-->沓掛良彦・横山安由美 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2009年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-321192-2 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |324頁 |- !<!--書名-->アベラールとエロイーズ<br> 愛と修道の手紙 |<!--訳者-->畠中尚志 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1939年10月 初版<br>1964年08月 改訳 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-321191-5<br>(4-00-321191-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |397頁 |- !<!--書名--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} === ベイコン(ロジャー・) === === トマス・アクィナス === :  :  <hr><hr><hr> == ルネサンス期の作家の邦訳書 == === ダンテ === === ボッカッチョ === === ペトラルカ === === エラスムス === {| class="wikitable sortable" |+ 格言集([[:w:la:Adagia (Erasmus)|Adagia; Adagiorum chiliades]]) |- !書名!!訳者!!発行者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->エラスムス『格言選集』 |<!--訳者-->金子晴勇 編訳 |<!--版元-->知泉書館 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2015年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-86285-216-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- !<!--書名--> |<!--訳者--> |<!--版元--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} === モア === :  :  <hr><hr><hr> == 新ラテン語の作家の邦訳書 == === ベイコン(フランシス・) === === デカルト === === スピノザ === :  :  <hr><hr><hr> == 集成作品 == === 世界名詩集大成_1_古代・中世篇 === :『世界名詩集大成 1 古代・中世篇』 呉茂一・高津春繁(訳者代表)、[[w:平凡社|平凡社]]、1960年(昭和35年)(428頁・絶版 <ref>[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I025130096-00 世界名詩集大成 古代、中世篇 (平凡社) 1960|書誌詳細|国立国会図書館サーチ] などを参照。</ref>) ::下記のラテン語著作の抄訳が収録されている。 {| class="wikitable" |- !ラテン語書名!!訳題!!著者!!訳者 |- |Catulli Carminum Liber | 詩集 (抄訳) |カトゥルス |呉茂一・坪井光雄 |- |Bucolica | 田園詩 (抄訳) |ウェルギリウス |八木綾子 |- |Carmina | カルミナ (抄訳) |ホラーティウス |呉茂一・坪井光雄・国原吉之助 |- |Elegeiarum Libri | 哀歌(エレゲイア) (抄訳) |プロペルティウス |呉茂一 |- |Tibulli Elegiae | 詩集 (抄訳) |ティブッルス |国原吉之助 |- |Heroides | 名婦の書簡 (抄訳) |オウィディウス |松本克己 |- |Epistulae Ex Ponto | 黒海からの便り (抄訳) |オウィディウス |松本克己 |- |Saturae | サトゥラ (抄訳) |ペルシウス |湯井壮四郎 |- |Epigrammata | エピグラム集 (抄訳) |マールティアーリス |樋口勝彦 |- |Saturae | 諷刺詩集 (抄訳) |ユウェナーリス |国原吉之助 |- |[[w:la:Pervigilium Veneris|Pervigilium Veneris]] | 愛の女神宵宮の歌 (全訳) | ── |国原吉之助 |- | | 中世ラテン詩人集 |(コルンバーヌム他) |呉茂一 訳編 |- | | | | |} ==脚 注== <references /> == 関連項目 == *[[ラテン語学習モジュール]] *[[ラテン文学]] *'''[[ラテン文学の作家と著作]]''' *[[ラテン語の時代区分]] == 関連記事 == == 外部リンク == [[Category:ラテン文学の作家と著作|邦訳]] [[Category:ラテン語学習モジュール|文学]] 02kvmb4gzobu7uda4cqpes052l0ga1w 276218 276172 2025-06-28T06:51:52Z Linguae 449 /* 黄金期の作家の邦訳書 */ 276218 wikitext text/x-wiki == はじめに == ここでは、ラテン語の著作をもとに日本語に翻訳された書籍などを、できるだけ一覧する。 :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/叢書・全集]]     {{進捗|25%|2023-08-14}}</span><!--2019年07月14日より--> ::<span style="background-color:#ffffaa;">[[/叢書・全集/西洋古典叢書|/../西洋古典叢書]]     {{進捗|25%|2024-08-16}}</span><!--2024年05月09日より--> :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/電子書籍]]     {{進捗|00%|2019-07-18}}</span> :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/邦訳者の一覧]]     {{進捗|00%|2019-08-01}}</span> :  == <span style="color:#990000;">新刊・近刊</span> == {{コラム|新刊・近刊| *'''2025年''' **『事物の本性について――宇宙論』[[#ルクレーティウス|ルクレティウス]]著、藤沢令夫・岩田義一訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#ちくま学芸文庫|ちくま学芸文庫]]([[w:筑摩書房|筑摩書房]])、2025年3月、ISBN978-4-480-51301-4、544頁 <ref>[https://new.chikumashobo.co.jp/product/9784480513014/ 『事物の本性について』ルクレティウス | 筑摩書房] などを参照。</ref> **『医学について』[[#ケルスス|ケルスス]]著、石渡 隆司・小林 晶子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2025年3月、ISBN978-4-81400-427-0、698頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004270.html 京都大学学術出版会:医学について] などを参照。</ref> *'''2024年''' **『アストロノミカ』[[#マーニーリウス|マーニーリウス]]著、竹下哲文 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年11月、ISBN978-4-06-537794-9、400頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000404370 『アストロノミカ』(マーニーリウス,竹下 哲文)|講談社] などを参照。</ref> **『テーバイ物語 2』[[#スターティウス|スタティウス]]著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年10月、ISBN978-4-81400-546-8、448頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005468.html京都大学学術出版会:テーバイ物語 2] などを参照。</ref> **『テーバイ物語 1』[[#スターティウス|スタティウス]]著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年9月、ISBN978-4-81400-545-1、392頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005451.html 京都大学学術出版会:テーバイ物語 1] などを参照。</ref> **『英雄伝』[[#ネポース|コルネリウス・ネポス]]著、[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年09月、ISBN978-4-06-536363-8、280頁・電子版あり <ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000385203 『英雄伝』(コルネリウス・ネポス,山下 太郎,上村 健二)|講談社] などを参照。</ref> **『ローマ建国以来の歴史7 ハンニバル戦争(3)』[[#リーウィウス|リウィウス]]著、砂田徹 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年8月、ISBN978-4-81400-544-4、320頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005444.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史7] などを参照。</ref> *'''2023年''' **『音楽教程』[[#ボエーティウス|ボエティウス]]著、伊藤 友計訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2023年11月、ISBN978-4-06-533964-0、384頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000383526 『音楽教程』(ボエティウス,伊藤 友計)|講談社] などを参照。</ref> **『ポエニー戦争の歌2』[[#シーリウス・イタリクス|シーリウス・イタリクス]]著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年5月、ISBN978-4-81400-482-9、472頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004829.html 京都大学学術出版会:ポエニー戦争の歌2] などを参照。</ref> **『ポエニー戦争の歌1』[[#シーリウス・イタリクス|シーリウス・イタリクス]]著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年3月、ISBN978-4-81400-425-6、488頁 <ref name="シーリウス・イタリクス">[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧#シーリウス・イタリクス|#シーリウス・イタリクス]]</ref> **『哲学のなぐさめ』[[#ボエーティウス|ボエティウス]]著、松崎 一平訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2023年1月、ISBN978-4-81400-424-9、368頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004249.html 京都大学学術出版会:哲学のなぐさめ] などを参照。</ref> }} :  == 目次表 == 邦訳が刊行されている、ラテン語の作家を、時代区分の順に配列した目次表。 日本語名・ラテン語名などでソートすることができるようになっている。 {| class="wikitable sortable" !時代<br>区分!!日本語名!!ラテン語名!!ラテン語書名!!邦訳書名!!ジャンル!!備  考 |- <!--【プラウトゥス】--> | style="background-color:#ffcdcd;" |古ラテン | style="font-size:11pt;background-color:#ffcdcd;" |[[#プラウトゥス]] | style="font-size:11pt;" |Plautus | style="font-size:8pt;" |<ref>[[w:la:Titus Maccius Plautus]]、[[w:la:Index fabularum Plautinarum]]、および英語記事[[w:en:Plautus#Surviving plays]] などを参照。</ref> |<small>『金の小壺』<br>『幽霊』ほか</small> |喜劇 |ローマ最大の喜劇作家 |- <!--【テレンティウス】--> | style="background-color:#ffdcdc;" |古ラテン | style="font-size:11pt;background-color:#ffdcdc;" |[[#テレンティウス]] | style="font-size:11pt;" |Terentius | style="font-size:11pt;" |<ref> [[w:la:Publius Terentius Afer#Opera]]、英語記事[[w:en:Terence#Plays]]などを参照。</ref> |<small>『アンドロスの女』</br>『ポルミオ』ほか</small> |喜劇 | |- | style="background-color:gold;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:gold;" |[[#キケロー]] | style="font-size:11pt;" |Cicero | style="font-size:10pt;" | |<small>『老年について』<br>『友情について』<br>『義務について』、ほか</small> |弁論・哲学 |<small>ラテン散文の完成者・模範とされる</small> |- <!--【コルネリウス・ネポース】--> | style="background-color:khaki;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:khaki;" |[[#ネポース]] | style="font-size:11pt;" |Nepos | style="font-size:10pt;" |[[s:la:De viris illustribus (Cornelius Nepos)|De viris illustribus]] |<small>『著名な人物について』</br>ほか</small> |伝記 | |- <!--【サッルスティウス】--> | style="background-color:khaki;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:khaki;" |[[#サッルスティウス]] | style="font-size:11pt;" |Sallustius | style="font-size:10pt;" |[[w:la:Bellum Iugurthinum|Bellum Iugurthinum]],<br>[[w:la:Catilinae coniuratio (Sallustius)|Catilinae coniuratio]] |<small>『ユグルタ戦記』<br>『カティリーナの陰謀』</small> |歴史 | |- <!--【パエドルス】--> | style="background-color:lightgray;" |白銀期 | style="font-size:11pt;background-color:lightgray;" |[[#パエドルス(ファエドルス)|#パエドルス]] | style="font-size:13pt;" |Phaedrus | style="font-size:10pt;" |[[s:la:Fabulae (Phaedrus)|Fabulae]] |<small>『寓話集』</small> |寓話 | |- <!--【アベラール】--> | style="background-color:palegreen;" |中世 | style="font-size:11pt;background-color:palegreen;" |[[#アベラール|#アベラール]] | style="font-size:13pt;" |Abaelardus | style="font-size:10pt;" |[[s:la:Scriptor:Petrus Abaelardus|Abaelardus]] |<small>『愛の往復書簡』ほか</small> |スコラ哲学・神学 | |- <!--【】--> | style="background-color:lightgray;" | | style="font-size:11pt;background-color:lightgray;" |[[#|#]] | style="font-size:13pt;" | | style="font-size:10pt;" | |<small></small> | | |} :  <hr><hr><hr> == 古ラテン語文学の作家の邦訳書 == === プラウトゥス === {{wikipedia|プラウトゥス}} ローマ文学における最大の喜劇作家[[w:プラウトゥス|プラウトゥス]]の作品のうち、現存しているとされる21作品が邦訳されている。代表的な邦訳全集である、東京大学出版会・京都大学学術出版会の全集それぞれの邦題と訳者とともに下記に掲げる。 {| class="wikitable sortable" |- | rowspan="2" |順<ref>アルファベット順</ref> ! rowspan="2" |ラテン語原題 | rowspan="24" | ! colspan="3" | 東京大学出版会 版 | rowspan="24" | ! colspan="3" | 京都大学学術出版会 版 ! rowspan="2" |備 考 |- |巻||  訳   題|| 訳  者 |巻||  訳   題|| 訳  者 |- |1 ![[w:la:Amphitruo (Plautus)|Amphitruo]] |1 !アンフィトルオ |'''鈴木一郎''' |1 !アンピトルオ |'''木村健治''' | |- |2 ![[w:la:Asinaria (Plautus)|Asinaria]] |1 !アスィナリア |'''岩倉具忠''' |1 !ロバ物語 |'''宮城徳也''' | |- |3 ![[w:la:Aulularia (Plautus)|Aulularia]] |1 !黄金の壷 |鈴木 |1 !黄金の壺 |'''五之治昌比呂''' | |- |4 ![[w:la:Bacchides (Plautus)|Bacchides]] |1 !バッキス姉妹 |鈴木 |1 !バッキス姉妹 |'''小川正廣''' | |- |5 ![[w:la:Captivi (Plautus)|Captivi]] |1 !捕虜 |鈴木 |1 !捕虜 |'''竹中康雄''' | |- |6 ![[w:la:Casina (Plautus)|Casina]] |2 !カスィーナ |'''安富良之''' |2 !カシナ |'''山下太郎''' | |- |7 ![[w:la:Cistellaria (Plautus)|Cistellaria]] |2 !小箱の話 |鈴木 |2 !小箱の話 |'''岩谷智''' | |- |8 ![[w:la:Curculio (Plautus)|Curculio]] |2 !クルクリオ |鈴木 |2 !クルクリオ |小川 | |- |9 ![[w:la:Epidicus (Plautus)|Epidicus]] |2 !エピディクス |安富 |2 !エピディクス |五之治 | |- |10 ![[w:la:Menaechmi (Plautus)|Menaechmi]] |2 !メナエクムス兄弟 |鈴木 |2 !メナエクムス兄弟 |'''岩崎務''' | |- |11 ![[w:la:Mercator (Plautus)|Mercator]] |2 !商人 |鈴木 |3 !商人 |木村 | |- |12 ![[w:la:Miles gloriosus (Plautus)|Miles gloriosus]] |3 !ほら吹き兵士 |岩倉 |3 !ほらふき兵士 |木村 | |- |13 ![[w:la:Mostellaria (Plautus)|Mostellaria]] |3 !幽霊屋敷 |鈴木・安富 |3 !幽霊屋敷 |岩谷 | |- |14 ![[w:la:Persa (Plautus)|Persa]] |3 !ペルシャ人 |鈴木・安富 |3 !ペルシア人 |竹中 | |- |15 ![[w:la:Poenulus (Plautus)|Poenulus]] |3 !カルタゴ人 |鈴木 |3 !カルタゴ人 |'''山沢孝至''' | |- |16 ![[w:la:Pseudolus (Plautus)|Pseudolus]] |4 !プセウドールス |鈴木 |4 !プセウドルス |'''高橋宏幸''' | |- |17 ![[w:la:Rudens (Plautus)|Rudens]] |4 !あみづな |鈴木 |4 !綱引き |'''小林標''' | |- |18 ![[w:la:Stichus (Plautus)|Stichus]] |4 !スティクス |鈴木 |4 !スティクス |小林 | |- |19 ![[w:la:Trinummus (Plautus)|Trinummus]] |4 !三文銭 |鈴木 |4 !三文銭 |'''上村健二''' | |- |20 ![[w:la:Truculentus (Plautus)|Truculentus]] |4 !トルクレントゥス |鈴木 |4 !トルクレントゥス |宮城 | |- |21 ![[w:la:Vidularia (Plautus)|Vidularia]] |4 !旅行かばん |鈴木 |4 !旅行かばん |'''藤谷道夫''' | |} ;[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#古代ローマ喜劇全集(東京大学出版会)|古代ローマ喜劇全集(東京大学出版会)]] {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集1 プラウトゥス1 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1975年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084031-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集2 プラウトゥス2 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1976年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084032-3 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集3 プラウトゥス3 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1977年07月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084033-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集4 プラウトゥス4 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |鈴木一郎 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1978年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084034-7 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#西洋古典叢書(京都大学学術出版会)|西洋古典叢書(京都大学学術出版会)]] {| class="wikitable" |- ! style="width:10em;" |書名!!著者!!訳者!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->ローマ喜劇集1 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->木村健治ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2000年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-120-5 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |549頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981205.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集1] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 2 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->小川正廣ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2001年03月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-125-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |482頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981250.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 2] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 3 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->木村健治ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2001年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-130-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |646頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981304.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 3] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 4 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->小林標ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2002年04月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-135-9 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |645頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981359.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 4] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;単行本、その他 <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === テレンティウス === {{wikipedia|テレンティウス}} {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集5<br> テレンティウス |<!--著者-->テレンティウス |<!--訳者-->鈴木一郎 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |東京大学出版会 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1980年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084035-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁 |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 5 |<!--著者-->テレンティウス |<!--訳者-->木村健治 ほか訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |京都大学学術出版会<br>(西洋古典叢書) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2002年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-139-7 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |748頁 |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;東京大学出版会『古代ローマ喜劇全集 5』:「アンドロスの女」、「自虐者」、「宦官」、「ポルミオ」、「義母」、「兄弟」を所収。 ;京都大学学術出版会『ローマ喜劇集 5』:「アンドロス島の女」、「自虐者」、「宦官」、「ポルミオ」、「義母」、「兄弟」を所収。 *アンドロス島の女:木村健治 訳 *自虐者:城江良和 訳 *宦官:谷栄一郎 訳 *ポルミオ:高橋宏幸 訳 *義母:上村健二 訳 *兄弟:山下太郎 訳 :  <hr><hr><hr> == 黄金期の作家の邦訳書 == [[#キケロー]] [[#カエサル]] [[#ネポース]] [[#ルクレーティウス]] [[#サッルスティウス]] [[#カトゥッルス]]  === キケロー === {{wikipedia|マルクス・トゥッリウス・キケロ}} ローマの政治家・弁論家・哲学者[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|マルクス・トゥッリウス・キケロー]]の著作は、現存する作品の多数が日本語に訳されている。 主要な著作の多くを選び集めた岩波書店の選集については、別掲の '''[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#キケロー選集(岩波書店)|#キケロー選集(岩波書店)]]''' を参照。 {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->老年について 友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |講談社<br>(講談社学術文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2019年02月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-06-514507-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |320頁・電子版あり<ref>[http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314384 『老年について 友情について』(キケロー,大西 英文):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ラテン語を読む キケロー<br>「スキーピオーの夢」 |<!--著者-->山下太郎 |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |ベレ出版 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2017年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-86064-510-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |366頁・電子版あり |- !<!--書名-->キケロー書簡集 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->高橋宏幸 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2006年12月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336117-7<br>(4-00-336117-2) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |478頁 |- !<!--書名-->キケロー弁論集 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->小川正広・<br>谷栄一郎・<br>山沢孝至 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336116-0<br>(4-00-336116-4) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |427頁 |- !<!--書名-->弁論家について 下 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年06月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336115-3<br>(4-00-336115-6) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |383頁 |- !<!--書名-->弁論家について 上 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336114-6<br>(4-00-336114-8) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |394頁 |- !<!--書名-->老年について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(ワイド版岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-007251-9<br>(4-00-007251-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |131頁 |- !<!--書名-->老年について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2004年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336112-2<br>(4-00-336112-1) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |131頁・電子版あり |- !<!--書名-->友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2004年04月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336113-9<br>(4-00-336113-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |144頁・電子版あり |- !<!--書名-->老年の豊かさについて |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->八木誠一・<br>八木綾子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:法藏館|法蔵館]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1999年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-8318-7248-7<br>(4-8318-7248-2) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |174頁 |- !<!--書名-->友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->水谷九郎 ほか |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1995年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- !<!--書名-->老境について |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->吉田正通 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(ワイド版岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1994年06月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-007137-6<br>(4-00-007137-8) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |86頁 |- !<!--書名-->老境について |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->吉田正通 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1989年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |86頁 |- !<!--書名-->義務について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->泉井久之助 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1983年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336111-5<br>(4-00-336111-3) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |338頁 |- !<!--書名-->義務について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->角南一郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |現代思潮社<br>(古典文庫 49) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1974年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |259頁 |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === カエサル === {{wikipedia|ガイウス・ユリウス・カエサル}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === ネポース === {{wikipedia|コルネリウス・ネポス}} 伝記作家コルネリウス・ネポース(Cornelius Nepos、前110頃-25頃)の著作の一つ [[s:la:De viris illustribus (Cornelius Nepos)|De viris illustribus]](『著名な人物たちについて』)の現存する一部 [[s:la:Liber de excellentibus ducibus exterarum gentium|De excellentibus ducibus exterarum gentium]] (外国の名将たちについて)の邦訳。 {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->外国名将伝<br> (外國名將傳) |<!--著者-->コルネリウス・ネポス |<!--訳者-->呉茂一 校註 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波ギリシア・ラテン原典叢書) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1949年12月 |<!--ISBN--> ─ |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |123頁 |- !<!--書名-->英雄伝 |<!--著者-->ネポス |<!--訳者-->[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |国文社<br>(叢書アレクサンドリア図書館) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1995年03月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-7720-0397-1<br>(4-7720-0397-5) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |218頁 |- !<!--書名-->英雄伝 |<!--著者-->コルネリウス・ネポス |<!--訳者-->[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2024年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-06-536363-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |280頁<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000385203 『英雄伝』(コルネリウス・ネポス,山下 太郎,上村 健二)|講談社] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} <hr> === ルクレーティウス === {{wikipedia|ルクレティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|ルクレーティウスの近年の邦訳| *『事物の本性について――宇宙論』ルクレティウス著、藤沢令夫・岩田義一訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#ちくま学芸文庫|ちくま学芸文庫]]([[w:筑摩書房|筑摩書房]])、2025年3月、ISBN978-4-480-51301-4、544頁 <ref>[https://new.chikumashobo.co.jp/product/9784480513014/ 『事物の本性について』ルクレティウス | 筑摩書房] などを参照。</ref> }} :  <hr> === サッルスティウス === {{wikipedia|ガイウス・サッルスティウス・クリスプス}} ローマ共和制末期の政治家・著述家 ガーイウス・サッルスティウス・クリスプス([[w:la:Gaius Sallustius Crispus|Gaius Sallustius Crispus]] : 前86-35年)の著作。3作が知られているが、現存するのは2作のみ。 :[[w:la:Bellum Iugurthinum|Bellum Iugurthinum]] 『ユグルタ戦記』([[w:ユグルタ戦争|ユグルタ戦争]]について) :[[w:la:Catilinae coniuratio (Sallustius)|Catilinae coniuratio]] 『カティリーナの陰謀』([[w:ルキウス・セルギウス・カティリナ|カティリーナ]]事件の顛末) :Historiae 『歴史』(大作の歴史書とされるが、現存しない) {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->ユグルタ戦争 カティリーナの陰謀 |<!--著者-->サルスティウス |<!--訳者-->栗田伸子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2019年07月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-334991-5 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |432頁 |- !<!--書名-->カティリーナの陰謀 |<!--著者-->C.=サッルスティウス=クリスプス |<!--訳者-->合阪學・<br>鷲田睦朗 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:大阪大学出版会|大阪大学出版会]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87259-274-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |171頁 <ref>[https://honto.jp/netstore/pd-book_03010804.html カティリーナの陰謀の通販-C.=サッルスティウス=クリスプス-合阪 學 - 紙の本:honto本の通販ストア] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} :  {{コラム|サッルスティウスの近年の邦訳| *『カティリナ戦記/ユグルタ戦記』サルスティウス著、小川 正廣 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2021年8月、ISBN978-4-81400-348-8、258頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814003488.html 京都大学学術出版会:カティリナ戦記/ユグルタ戦記] などを参照。</ref> }} :  <hr> === カトゥッルス === {{wikipedia|ガイウス・ウァレリウス・カトゥルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウィトルーウィウス === {{wikipedia|ウィトルウィウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウェルギリウス === {{wikipedia|ウェルギリウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ホラーティウス === {{wikipedia|ホラティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ヒュギーヌス === {{wikipedia|ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|ヒュギーヌスの近年の邦訳| *『神話伝説集』ヒュギヌス著、五之治 昌比呂 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2021年1月、ISBN978-4-81400-282-5、476頁 <ref>[https://kyoto-up.or.jp/books/9784814002825.html 京都大学学術出版会:神話伝説集] などを参照。</ref> }} :  <hr> === リーウィウス === {{wikipedia|ティトゥス・リウィウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|リーウィウスの近年の邦訳| [[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]]) からリウィウス著『ローマ建国以来の歴史』シリーズが刊行中です(1~7、9巻が既刊)。 }} :  {| class="wikitable sortable" |- !略号 !書名 !訳者 !初版 ! |ISBN-13 !備考 |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L017 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 1<small>  伝承から歴史へ(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |岩谷智 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008/10 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-179-3 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |251頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981793.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 1] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L027 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 2<small>  伝承から歴史へ (2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |岩谷智 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2016/07 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-031-9 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |457頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814000319.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 2] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L016 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 3<small>  イタリア半島の征服(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |毛利晶 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008/06 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-176-2 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |288頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981762.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 3] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L023 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 4<small>  イタリア半島の征服 (2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |毛利晶 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2014/01 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-293-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |345頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876982936.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 4] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L024 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 5<small>  ハンニバル戦争(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |安井 萠 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2014/04 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-484-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |238頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876984848.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 5] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L033 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 6<small>  ハンニバル戦争(2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |安井 萠 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2020/09 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-281-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |368頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814002818.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 6] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L040 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 7<small>  ハンニバル戦争(3)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |砂田 徹 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2024/08 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-544-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |320頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005444.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史7] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" | |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 8<small>  (刊行期未定)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L021 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 9<small>  第二次マケドニア戦争、東方諸戦役(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |吉村忠典・<br>小池和子 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2012/05 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-196-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |272頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981960.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 9] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" | |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 10~14<small>  (刊行期未定)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} :  <hr> === オウィディウス === {{wikipedia|オウィディウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|オウィディウスの近年の邦訳| *『恋の技術/恋の病の治療/女の化粧法』オウィディウス著、木村 健治訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2021年7月、ISBN978-4-81400-347-1、248頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814003471.html 京都大学学術出版会:恋の技術/恋の病の治療/女の化粧法] などを参照。</ref> }} :  <hr> === プロペルティウス === {{wikipedia|セクストゥス・プロペルティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ポンペイウス・トログス === {{wikipedia|グナエウス・ポンペイウス・トログス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === マーニーリウス === {{wikipedia|マルクス・マニリウス}} :  :  :  {{コラム|マーニーリウスの邦訳| *『アストロノミカ』マーニーリウス著、竹下哲文 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年11月、ISBN978-4-06-537794-9、400頁<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000404370 『アストロノミカ』(マーニーリウス,竹下 哲文)|講談社] などを参照。</ref> }} :  <hr><hr><hr> == 白銀期の作家の邦訳書 == [[#ポンポーニウス・メラ]] [[#ケルスス]]  === ポンポーニウス・メラ === {{wikipedia|en:Pomponius Mela}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> <hr> === ケルスス === {{wikipedia|アウルス・コルネリウス・ケルスス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|ケルススの邦訳| *『医学について』ケルスス著、石渡 隆司・小林 晶子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2025年3月、ISBN978-4-81400-427-0、698頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004270.html 京都大学学術出版会:医学について] などを参照。</ref> }} :  <hr> === クルティウス・ルフス === {{wikipedia|en:Quintus Curtius Rufus}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウェッレーイウス・パテルクルス === {{wikipedia|ウェッレイウス・パテルクルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === パエドルス(ファエドルス) === {{wikipedia|パエドルス}} 帝制前期の寓話作家'''ガーイウス・ユーリウス・パエドルス'''([[w:la:Phaedrus|Gaius Iulius Phaedrus]])による「イソップ寓話」をもとにしたラテン語寓話集 '''[[s:la:Fabulae (Phaedrus)|Fabulae]]''' 『'''寓話集'''(全5巻)』からの邦訳。日本では、第二次大戦前に児童書として紹介され<ref>『世界童話大系 第1巻 希臘・羅馬・伊太利篇』 山崎光子ほか訳、世界童話大系刊行会、1927年(昭和2年)。</ref>、戦後に復刻もされている。 {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!初版!!ISBN!!備 考 |- !<!--書名-->イソップ風寓話集 |<!--著者-->バブリオス<sup>(注1)</sup>、<br>パエドルス |<!--訳者-->岩谷智、西村賀子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:国文社|国文社]] <sup>(注2)</sup> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1998年1月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-7720-0404-6<br>(4-7720-0404-1) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |A5判上製・390頁 <ref>[http://www.kokubunsha.co.jp/archives/ISBN4-7720-0404-1.html イソップ風寓話集(バブリオス、パエドルス著)] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} (注1)バブリオス(Babrios)の著作はギリシア語。 (注2)「叢書アレクサンドリア図書館」の第10巻。 :  <hr> === セネカ(小セネカ) === {{wikipedia|ルキウス・アンナエウス・セネカ}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === コルメッラ === {{wikipedia|en:Columella}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウァレリウス・フラックス === {{wikipedia|ガイウス・ウァレリウス・フラックス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === プリーニウス(大プリーニウス) === {{wikipedia|ガイウス・プリニウス・セクンドゥス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === シーリウス・イタリクス === {{wikipedia|シリウス・イタリクス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|シーリウス・イタリクスの邦訳| *『ポエニー戦争の歌1』シーリウス・イタリクス著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年3月、ISBN978-4-81400-425-6、488頁 <ref name="シーリウス・イタリクス">[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧#シーリウス・イタリクス|#シーリウス・イタリクス]]</ref> *『ポエニー戦争の歌2』シーリウス・イタリクス著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年5月、ISBN978-4-81400-482-9、472頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004829.html 京都大学学術出版会:ポエニー戦争の歌2] などを参照。</ref> }} :  <hr> === ペトローニウス === {{wikipedia|ペトロニウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === ペルシウス === {{wikipedia|en:Persius}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === クィンティリアーヌス === {{wikipedia|クインティリアヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ルーカーヌス === {{wikipedia|マルクス・アンナエウス・ルカヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === フロンティーヌス === {{wikipedia|セクストゥス・ユリウス・フロンティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === マルティアーリス === {{wikipedia|マルティアリス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === スターティウス === {{wikipedia|スタティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|スターティウスの邦訳| *『テーバイ物語 1』スタティウス著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年9月、ISBN978-4-81400-545-1、392頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005451.html 京都大学学術出版会:テーバイ物語 1] などを参照。</ref> *『テーバイ物語 2』スタティウス著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年10月、ISBN978-4-81400-546-8、448頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005468.html京都大学学術出版会:テーバイ物語 2] などを参照。</ref> }} :  <hr> === ユウェナーリス === {{wikipedia|ユウェナリス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === タキトゥス === {{wikipedia|タキトゥス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === スエートーニウス === {{wikipedia|ガイウス・スエトニウス・トランクィッルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アープレーイウス === {{wikipedia|アプレイウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アウルス・ゲッリウス === {{wikipedia|アウルス・ゲッリウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> <hr><hr><hr> == 古代末期の作家の邦訳書 == === ユスティーヌス === {{wikipedia|ユニアヌス・ユスティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === テルトゥッリアーヌス === {{wikipedia|テルトゥリアヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アンミアーヌス・マルケッリーヌス === {{wikipedia|アンミアヌス・マルケリヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ヒエローニュムス === {{wikipedia|ヒエロニムス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アクグスティーヌス === {{wikipedia|アウグスティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アエリウス・スパルティアーヌス他 === {{wikipedia|en:Aelius Spartianus}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ボエーティウス === {{wikipedia|ボエティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|ボエーティウスの近年の邦訳| *『音楽教程』ボエティウス著、伊藤 友計訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2023年11月、ISBN978-4-06-533964-0、384頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000383526 『音楽教程』(ボエティウス,伊藤 友計)|講談社] などを参照。</ref> *『哲学のなぐさめ』ボエティウス著、松崎 一平訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2023年1月、ISBN978-4-81400-424-9、368頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004249.html 京都大学学術出版会:哲学のなぐさめ] などを参照。</ref> }} :  <hr><hr><hr> == 中世の作家の邦訳書 == === アルクイヌス === === アベラール === 中世フランスのスコラ哲学者・神学者 [[w:ピエール・アベラール|ピエール・アベラール]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB-26991 アベラールとは - コトバンク] などを参照。</ref>([[w:fr:Pierre Abélard|Pierre Abélard]]:1079-1142)──ラテン語名'''ペトルス・アバエラルドゥス'''([[w:la:Petrus Abaelardus|Petrus Abaelardus]])の著作集。 哲学・神学の著作が多いが、[[w:アルジャントゥイユのエロイーズ|エロイーズ]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%BA-37915 エロイーズとは - コトバンク] などを参照。</ref>([[w:fr:Héloïse (abbesse)|Héloïse]])という才能に恵まれた修道女と交わしたという恋愛書簡が良く知られている。 {| class="wikitable sortable" |+ アベラールとエロイーズの往復書簡 ([[w:fr:Epistolae duorum amantium|Epistolae duorum amantium]]) |- !書名!!訳者!!発行者!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡 |<!--訳者-->沓掛良彦・横山安由美 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2009年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-321192-2 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |324頁 |- !<!--書名-->アベラールとエロイーズ<br> 愛と修道の手紙 |<!--訳者-->畠中尚志 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1939年10月 初版<br>1964年08月 改訳 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-321191-5<br>(4-00-321191-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |397頁 |- !<!--書名--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} === ベイコン(ロジャー・) === === トマス・アクィナス === :  :  <hr><hr><hr> == ルネサンス期の作家の邦訳書 == === ダンテ === === ボッカッチョ === === ペトラルカ === === エラスムス === {| class="wikitable sortable" |+ 格言集([[:w:la:Adagia (Erasmus)|Adagia; Adagiorum chiliades]]) |- !書名!!訳者!!発行者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->エラスムス『格言選集』 |<!--訳者-->金子晴勇 編訳 |<!--版元-->知泉書館 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2015年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-86285-216-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- !<!--書名--> |<!--訳者--> |<!--版元--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} === モア === :  :  <hr><hr><hr> == 新ラテン語の作家の邦訳書 == === ベイコン(フランシス・) === === デカルト === === スピノザ === :  :  <hr><hr><hr> == 集成作品 == === 世界名詩集大成_1_古代・中世篇 === :『世界名詩集大成 1 古代・中世篇』 呉茂一・高津春繁(訳者代表)、[[w:平凡社|平凡社]]、1960年(昭和35年)(428頁・絶版 <ref>[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I025130096-00 世界名詩集大成 古代、中世篇 (平凡社) 1960|書誌詳細|国立国会図書館サーチ] などを参照。</ref>) ::下記のラテン語著作の抄訳が収録されている。 {| class="wikitable" |- !ラテン語書名!!訳題!!著者!!訳者 |- |Catulli Carminum Liber | 詩集 (抄訳) |カトゥルス |呉茂一・坪井光雄 |- |Bucolica | 田園詩 (抄訳) |ウェルギリウス |八木綾子 |- |Carmina | カルミナ (抄訳) |ホラーティウス |呉茂一・坪井光雄・国原吉之助 |- |Elegeiarum Libri | 哀歌(エレゲイア) (抄訳) |プロペルティウス |呉茂一 |- |Tibulli Elegiae | 詩集 (抄訳) |ティブッルス |国原吉之助 |- |Heroides | 名婦の書簡 (抄訳) |オウィディウス |松本克己 |- |Epistulae Ex Ponto | 黒海からの便り (抄訳) |オウィディウス |松本克己 |- |Saturae | サトゥラ (抄訳) |ペルシウス |湯井壮四郎 |- |Epigrammata | エピグラム集 (抄訳) |マールティアーリス |樋口勝彦 |- |Saturae | 諷刺詩集 (抄訳) |ユウェナーリス |国原吉之助 |- |[[w:la:Pervigilium Veneris|Pervigilium Veneris]] | 愛の女神宵宮の歌 (全訳) | ── |国原吉之助 |- | | 中世ラテン詩人集 |(コルンバーヌム他) |呉茂一 訳編 |- | | | | |} ==脚 注== <references /> == 関連項目 == *[[ラテン語学習モジュール]] *[[ラテン文学]] *'''[[ラテン文学の作家と著作]]''' *[[ラテン語の時代区分]] == 関連記事 == == 外部リンク == [[Category:ラテン文学の作家と著作|邦訳]] [[Category:ラテン語学習モジュール|文学]] nri0xgt9dcvfdymk8yharkysqmiqt5q 276244 276218 2025-06-28T07:37:04Z Linguae 449 /* 黄金期の作家の邦訳書 */ 276244 wikitext text/x-wiki == はじめに == ここでは、ラテン語の著作をもとに日本語に翻訳された書籍などを、できるだけ一覧する。 :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/叢書・全集]]     {{進捗|25%|2023-08-14}}</span><!--2019年07月14日より--> ::<span style="background-color:#ffffaa;">[[/叢書・全集/西洋古典叢書|/../西洋古典叢書]]     {{進捗|25%|2024-08-16}}</span><!--2024年05月09日より--> :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/電子書籍]]     {{進捗|00%|2019-07-18}}</span> :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/邦訳者の一覧]]     {{進捗|00%|2019-08-01}}</span> :  == <span style="color:#990000;">新刊・近刊</span> == {{コラム|新刊・近刊| *'''2025年''' **『事物の本性について――宇宙論』[[#ルクレーティウス|ルクレティウス]]著、藤沢令夫・岩田義一訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#ちくま学芸文庫|ちくま学芸文庫]]([[w:筑摩書房|筑摩書房]])、2025年3月、ISBN978-4-480-51301-4、544頁 <ref>[https://new.chikumashobo.co.jp/product/9784480513014/ 『事物の本性について』ルクレティウス | 筑摩書房] などを参照。</ref> **『医学について』[[#ケルスス|ケルスス]]著、石渡 隆司・小林 晶子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2025年3月、ISBN978-4-81400-427-0、698頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004270.html 京都大学学術出版会:医学について] などを参照。</ref> *'''2024年''' **『アストロノミカ』[[#マーニーリウス|マーニーリウス]]著、竹下哲文 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年11月、ISBN978-4-06-537794-9、400頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000404370 『アストロノミカ』(マーニーリウス,竹下 哲文)|講談社] などを参照。</ref> **『テーバイ物語 2』[[#スターティウス|スタティウス]]著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年10月、ISBN978-4-81400-546-8、448頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005468.html京都大学学術出版会:テーバイ物語 2] などを参照。</ref> **『テーバイ物語 1』[[#スターティウス|スタティウス]]著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年9月、ISBN978-4-81400-545-1、392頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005451.html 京都大学学術出版会:テーバイ物語 1] などを参照。</ref> **『英雄伝』[[#ネポース|コルネリウス・ネポス]]著、[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年09月、ISBN978-4-06-536363-8、280頁・電子版あり <ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000385203 『英雄伝』(コルネリウス・ネポス,山下 太郎,上村 健二)|講談社] などを参照。</ref> **『ローマ建国以来の歴史7 ハンニバル戦争(3)』[[#リーウィウス|リウィウス]]著、砂田徹 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年8月、ISBN978-4-81400-544-4、320頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005444.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史7] などを参照。</ref> *'''2023年''' **『音楽教程』[[#ボエーティウス|ボエティウス]]著、伊藤 友計訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2023年11月、ISBN978-4-06-533964-0、384頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000383526 『音楽教程』(ボエティウス,伊藤 友計)|講談社] などを参照。</ref> **『ポエニー戦争の歌2』[[#シーリウス・イタリクス|シーリウス・イタリクス]]著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年5月、ISBN978-4-81400-482-9、472頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004829.html 京都大学学術出版会:ポエニー戦争の歌2] などを参照。</ref> **『ポエニー戦争の歌1』[[#シーリウス・イタリクス|シーリウス・イタリクス]]著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年3月、ISBN978-4-81400-425-6、488頁 <ref name="シーリウス・イタリクス">[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧#シーリウス・イタリクス|#シーリウス・イタリクス]]</ref> **『哲学のなぐさめ』[[#ボエーティウス|ボエティウス]]著、松崎 一平訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2023年1月、ISBN978-4-81400-424-9、368頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004249.html 京都大学学術出版会:哲学のなぐさめ] などを参照。</ref> }} :  == 目次表 == 邦訳が刊行されている、ラテン語の作家を、時代区分の順に配列した目次表。 日本語名・ラテン語名などでソートすることができるようになっている。 {| class="wikitable sortable" !時代<br>区分!!日本語名!!ラテン語名!!ラテン語書名!!邦訳書名!!ジャンル!!備  考 |- <!--【プラウトゥス】--> | style="background-color:#ffcdcd;" |古ラテン | style="font-size:11pt;background-color:#ffcdcd;" |[[#プラウトゥス]] | style="font-size:11pt;" |Plautus | style="font-size:8pt;" |<ref>[[w:la:Titus Maccius Plautus]]、[[w:la:Index fabularum Plautinarum]]、および英語記事[[w:en:Plautus#Surviving plays]] などを参照。</ref> |<small>『金の小壺』<br>『幽霊』ほか</small> |喜劇 |ローマ最大の喜劇作家 |- <!--【テレンティウス】--> | style="background-color:#ffdcdc;" |古ラテン | style="font-size:11pt;background-color:#ffdcdc;" |[[#テレンティウス]] | style="font-size:11pt;" |Terentius | style="font-size:11pt;" |<ref> [[w:la:Publius Terentius Afer#Opera]]、英語記事[[w:en:Terence#Plays]]などを参照。</ref> |<small>『アンドロスの女』</br>『ポルミオ』ほか</small> |喜劇 | |- | style="background-color:gold;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:gold;" |[[#キケロー]] | style="font-size:11pt;" |Cicero | style="font-size:10pt;" | |<small>『老年について』<br>『友情について』<br>『義務について』、ほか</small> |弁論・哲学 |<small>ラテン散文の完成者・模範とされる</small> |- <!--【コルネリウス・ネポース】--> | style="background-color:khaki;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:khaki;" |[[#ネポース]] | style="font-size:11pt;" |Nepos | style="font-size:10pt;" |[[s:la:De viris illustribus (Cornelius Nepos)|De viris illustribus]] |<small>『著名な人物について』</br>ほか</small> |伝記 | |- <!--【サッルスティウス】--> | style="background-color:khaki;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:khaki;" |[[#サッルスティウス]] | style="font-size:11pt;" |Sallustius | style="font-size:10pt;" |[[w:la:Bellum Iugurthinum|Bellum Iugurthinum]],<br>[[w:la:Catilinae coniuratio (Sallustius)|Catilinae coniuratio]] |<small>『ユグルタ戦記』<br>『カティリーナの陰謀』</small> |歴史 | |- <!--【パエドルス】--> | style="background-color:lightgray;" |白銀期 | style="font-size:11pt;background-color:lightgray;" |[[#パエドルス(ファエドルス)|#パエドルス]] | style="font-size:13pt;" |Phaedrus | style="font-size:10pt;" |[[s:la:Fabulae (Phaedrus)|Fabulae]] |<small>『寓話集』</small> |寓話 | |- <!--【アベラール】--> | style="background-color:palegreen;" |中世 | style="font-size:11pt;background-color:palegreen;" |[[#アベラール|#アベラール]] | style="font-size:13pt;" |Abaelardus | style="font-size:10pt;" |[[s:la:Scriptor:Petrus Abaelardus|Abaelardus]] |<small>『愛の往復書簡』ほか</small> |スコラ哲学・神学 | |- <!--【】--> | style="background-color:lightgray;" | | style="font-size:11pt;background-color:lightgray;" |[[#|#]] | style="font-size:13pt;" | | style="font-size:10pt;" | |<small></small> | | |} :  <hr><hr><hr> == 古ラテン語文学の作家の邦訳書 == === プラウトゥス === {{wikipedia|プラウトゥス}} ローマ文学における最大の喜劇作家[[w:プラウトゥス|プラウトゥス]]の作品のうち、現存しているとされる21作品が邦訳されている。代表的な邦訳全集である、東京大学出版会・京都大学学術出版会の全集それぞれの邦題と訳者とともに下記に掲げる。 {| class="wikitable sortable" |- | rowspan="2" |順<ref>アルファベット順</ref> ! rowspan="2" |ラテン語原題 | rowspan="24" | ! colspan="3" | 東京大学出版会 版 | rowspan="24" | ! colspan="3" | 京都大学学術出版会 版 ! rowspan="2" |備 考 |- |巻||  訳   題|| 訳  者 |巻||  訳   題|| 訳  者 |- |1 ![[w:la:Amphitruo (Plautus)|Amphitruo]] |1 !アンフィトルオ |'''鈴木一郎''' |1 !アンピトルオ |'''木村健治''' | |- |2 ![[w:la:Asinaria (Plautus)|Asinaria]] |1 !アスィナリア |'''岩倉具忠''' |1 !ロバ物語 |'''宮城徳也''' | |- |3 ![[w:la:Aulularia (Plautus)|Aulularia]] |1 !黄金の壷 |鈴木 |1 !黄金の壺 |'''五之治昌比呂''' | |- |4 ![[w:la:Bacchides (Plautus)|Bacchides]] |1 !バッキス姉妹 |鈴木 |1 !バッキス姉妹 |'''小川正廣''' | |- |5 ![[w:la:Captivi (Plautus)|Captivi]] |1 !捕虜 |鈴木 |1 !捕虜 |'''竹中康雄''' | |- |6 ![[w:la:Casina (Plautus)|Casina]] |2 !カスィーナ |'''安富良之''' |2 !カシナ |'''山下太郎''' | |- |7 ![[w:la:Cistellaria (Plautus)|Cistellaria]] |2 !小箱の話 |鈴木 |2 !小箱の話 |'''岩谷智''' | |- |8 ![[w:la:Curculio (Plautus)|Curculio]] |2 !クルクリオ |鈴木 |2 !クルクリオ |小川 | |- |9 ![[w:la:Epidicus (Plautus)|Epidicus]] |2 !エピディクス |安富 |2 !エピディクス |五之治 | |- |10 ![[w:la:Menaechmi (Plautus)|Menaechmi]] |2 !メナエクムス兄弟 |鈴木 |2 !メナエクムス兄弟 |'''岩崎務''' | |- |11 ![[w:la:Mercator (Plautus)|Mercator]] |2 !商人 |鈴木 |3 !商人 |木村 | |- |12 ![[w:la:Miles gloriosus (Plautus)|Miles gloriosus]] |3 !ほら吹き兵士 |岩倉 |3 !ほらふき兵士 |木村 | |- |13 ![[w:la:Mostellaria (Plautus)|Mostellaria]] |3 !幽霊屋敷 |鈴木・安富 |3 !幽霊屋敷 |岩谷 | |- |14 ![[w:la:Persa (Plautus)|Persa]] |3 !ペルシャ人 |鈴木・安富 |3 !ペルシア人 |竹中 | |- |15 ![[w:la:Poenulus (Plautus)|Poenulus]] |3 !カルタゴ人 |鈴木 |3 !カルタゴ人 |'''山沢孝至''' | |- |16 ![[w:la:Pseudolus (Plautus)|Pseudolus]] |4 !プセウドールス |鈴木 |4 !プセウドルス |'''高橋宏幸''' | |- |17 ![[w:la:Rudens (Plautus)|Rudens]] |4 !あみづな |鈴木 |4 !綱引き |'''小林標''' | |- |18 ![[w:la:Stichus (Plautus)|Stichus]] |4 !スティクス |鈴木 |4 !スティクス |小林 | |- |19 ![[w:la:Trinummus (Plautus)|Trinummus]] |4 !三文銭 |鈴木 |4 !三文銭 |'''上村健二''' | |- |20 ![[w:la:Truculentus (Plautus)|Truculentus]] |4 !トルクレントゥス |鈴木 |4 !トルクレントゥス |宮城 | |- |21 ![[w:la:Vidularia (Plautus)|Vidularia]] |4 !旅行かばん |鈴木 |4 !旅行かばん |'''藤谷道夫''' | |} ;[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#古代ローマ喜劇全集(東京大学出版会)|古代ローマ喜劇全集(東京大学出版会)]] {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集1 プラウトゥス1 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1975年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084031-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集2 プラウトゥス2 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1976年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084032-3 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集3 プラウトゥス3 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1977年07月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084033-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集4 プラウトゥス4 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |鈴木一郎 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1978年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084034-7 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#西洋古典叢書(京都大学学術出版会)|西洋古典叢書(京都大学学術出版会)]] {| class="wikitable" |- ! style="width:10em;" |書名!!著者!!訳者!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->ローマ喜劇集1 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->木村健治ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2000年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-120-5 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |549頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981205.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集1] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 2 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->小川正廣ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2001年03月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-125-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |482頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981250.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 2] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 3 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->木村健治ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2001年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-130-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |646頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981304.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 3] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 4 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->小林標ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2002年04月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-135-9 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |645頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981359.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 4] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;単行本、その他 <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === テレンティウス === {{wikipedia|テレンティウス}} {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集5<br> テレンティウス |<!--著者-->テレンティウス |<!--訳者-->鈴木一郎 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |東京大学出版会 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1980年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084035-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁 |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 5 |<!--著者-->テレンティウス |<!--訳者-->木村健治 ほか訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |京都大学学術出版会<br>(西洋古典叢書) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2002年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-139-7 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |748頁 |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;東京大学出版会『古代ローマ喜劇全集 5』:「アンドロスの女」、「自虐者」、「宦官」、「ポルミオ」、「義母」、「兄弟」を所収。 ;京都大学学術出版会『ローマ喜劇集 5』:「アンドロス島の女」、「自虐者」、「宦官」、「ポルミオ」、「義母」、「兄弟」を所収。 *アンドロス島の女:木村健治 訳 *自虐者:城江良和 訳 *宦官:谷栄一郎 訳 *ポルミオ:高橋宏幸 訳 *義母:上村健二 訳 *兄弟:山下太郎 訳 :  <hr><hr><hr> == 黄金期の作家の邦訳書 == [[#キケロー]] [[#カエサル]] [[#ネポース]] [[#ルクレーティウス]] [[#サッルスティウス]] [[#カトゥッルス]] [[#ウィトルーウィウス]]  === キケロー === {{wikipedia|マルクス・トゥッリウス・キケロ}} ローマの政治家・弁論家・哲学者[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|マルクス・トゥッリウス・キケロー]]の著作は、現存する作品の多数が日本語に訳されている。 主要な著作の多くを選び集めた岩波書店の選集については、別掲の '''[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#キケロー選集(岩波書店)|#キケロー選集(岩波書店)]]''' を参照。 {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->老年について 友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |講談社<br>(講談社学術文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2019年02月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-06-514507-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |320頁・電子版あり<ref>[http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314384 『老年について 友情について』(キケロー,大西 英文):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ラテン語を読む キケロー<br>「スキーピオーの夢」 |<!--著者-->山下太郎 |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |ベレ出版 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2017年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-86064-510-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |366頁・電子版あり |- !<!--書名-->キケロー書簡集 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->高橋宏幸 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2006年12月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336117-7<br>(4-00-336117-2) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |478頁 |- !<!--書名-->キケロー弁論集 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->小川正広・<br>谷栄一郎・<br>山沢孝至 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336116-0<br>(4-00-336116-4) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |427頁 |- !<!--書名-->弁論家について 下 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年06月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336115-3<br>(4-00-336115-6) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |383頁 |- !<!--書名-->弁論家について 上 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336114-6<br>(4-00-336114-8) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |394頁 |- !<!--書名-->老年について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(ワイド版岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-007251-9<br>(4-00-007251-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |131頁 |- !<!--書名-->老年について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2004年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336112-2<br>(4-00-336112-1) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |131頁・電子版あり |- !<!--書名-->友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2004年04月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336113-9<br>(4-00-336113-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |144頁・電子版あり |- !<!--書名-->老年の豊かさについて |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->八木誠一・<br>八木綾子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:法藏館|法蔵館]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1999年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-8318-7248-7<br>(4-8318-7248-2) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |174頁 |- !<!--書名-->友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->水谷九郎 ほか |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1995年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- !<!--書名-->老境について |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->吉田正通 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(ワイド版岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1994年06月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-007137-6<br>(4-00-007137-8) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |86頁 |- !<!--書名-->老境について |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->吉田正通 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1989年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |86頁 |- !<!--書名-->義務について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->泉井久之助 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1983年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336111-5<br>(4-00-336111-3) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |338頁 |- !<!--書名-->義務について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->角南一郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |現代思潮社<br>(古典文庫 49) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1974年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |259頁 |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === カエサル === {{wikipedia|ガイウス・ユリウス・カエサル}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === ネポース === {{wikipedia|コルネリウス・ネポス}} 伝記作家コルネリウス・ネポース(Cornelius Nepos、前110頃-25頃)の著作の一つ [[s:la:De viris illustribus (Cornelius Nepos)|De viris illustribus]](『著名な人物たちについて』)の現存する一部 [[s:la:Liber de excellentibus ducibus exterarum gentium|De excellentibus ducibus exterarum gentium]] (外国の名将たちについて)の邦訳。 {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->外国名将伝<br> (外國名將傳) |<!--著者-->コルネリウス・ネポス |<!--訳者-->呉茂一 校註 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波ギリシア・ラテン原典叢書) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1949年12月 |<!--ISBN--> ─ |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |123頁 |- !<!--書名-->英雄伝 |<!--著者-->ネポス |<!--訳者-->[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |国文社<br>(叢書アレクサンドリア図書館) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1995年03月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-7720-0397-1<br>(4-7720-0397-5) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |218頁 |- !<!--書名-->英雄伝 |<!--著者-->コルネリウス・ネポス |<!--訳者-->[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2024年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-06-536363-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |280頁<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000385203 『英雄伝』(コルネリウス・ネポス,山下 太郎,上村 健二)|講談社] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} <hr> === ルクレーティウス === {{wikipedia|ルクレティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|ルクレーティウスの近年の邦訳| *『事物の本性について――宇宙論』ルクレティウス著、藤沢令夫・岩田義一訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#ちくま学芸文庫|ちくま学芸文庫]]([[w:筑摩書房|筑摩書房]])、2025年3月、ISBN978-4-480-51301-4、544頁 <ref>[https://new.chikumashobo.co.jp/product/9784480513014/ 『事物の本性について』ルクレティウス | 筑摩書房] などを参照。</ref> }} :  <hr> === サッルスティウス === {{wikipedia|ガイウス・サッルスティウス・クリスプス}} ローマ共和制末期の政治家・著述家 ガーイウス・サッルスティウス・クリスプス([[w:la:Gaius Sallustius Crispus|Gaius Sallustius Crispus]] : 前86-35年)の著作。3作が知られているが、現存するのは2作のみ。 :[[w:la:Bellum Iugurthinum|Bellum Iugurthinum]] 『ユグルタ戦記』([[w:ユグルタ戦争|ユグルタ戦争]]について) :[[w:la:Catilinae coniuratio (Sallustius)|Catilinae coniuratio]] 『カティリーナの陰謀』([[w:ルキウス・セルギウス・カティリナ|カティリーナ]]事件の顛末) :Historiae 『歴史』(大作の歴史書とされるが、現存しない) {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->ユグルタ戦争 カティリーナの陰謀 |<!--著者-->サルスティウス |<!--訳者-->栗田伸子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2019年07月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-334991-5 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |432頁 |- !<!--書名-->カティリーナの陰謀 |<!--著者-->C.=サッルスティウス=クリスプス |<!--訳者-->合阪學・<br>鷲田睦朗 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:大阪大学出版会|大阪大学出版会]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87259-274-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |171頁 <ref>[https://honto.jp/netstore/pd-book_03010804.html カティリーナの陰謀の通販-C.=サッルスティウス=クリスプス-合阪 學 - 紙の本:honto本の通販ストア] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} :  {{コラム|サッルスティウスの近年の邦訳| *『カティリナ戦記/ユグルタ戦記』サルスティウス著、小川 正廣 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2021年8月、ISBN978-4-81400-348-8、258頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814003488.html 京都大学学術出版会:カティリナ戦記/ユグルタ戦記] などを参照。</ref> }} :  <hr> === カトゥッルス === {{wikipedia|ガイウス・ウァレリウス・カトゥルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウィトルーウィウス === {{wikipedia|ウィトルウィウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウェルギリウス === {{wikipedia|ウェルギリウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ホラーティウス === {{wikipedia|ホラティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ヒュギーヌス === {{wikipedia|ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|ヒュギーヌスの近年の邦訳| *『神話伝説集』ヒュギヌス著、五之治 昌比呂 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2021年1月、ISBN978-4-81400-282-5、476頁 <ref>[https://kyoto-up.or.jp/books/9784814002825.html 京都大学学術出版会:神話伝説集] などを参照。</ref> }} :  <hr> === リーウィウス === {{wikipedia|ティトゥス・リウィウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|リーウィウスの近年の邦訳| [[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]]) からリウィウス著『ローマ建国以来の歴史』シリーズが刊行中です(1~7、9巻が既刊)。 }} :  {| class="wikitable sortable" |- !略号 !書名 !訳者 !初版 ! |ISBN-13 !備考 |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L017 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 1<small>  伝承から歴史へ(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |岩谷智 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008/10 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-179-3 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |251頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981793.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 1] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L027 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 2<small>  伝承から歴史へ (2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |岩谷智 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2016/07 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-031-9 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |457頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814000319.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 2] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L016 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 3<small>  イタリア半島の征服(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |毛利晶 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008/06 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-176-2 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |288頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981762.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 3] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L023 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 4<small>  イタリア半島の征服 (2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |毛利晶 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2014/01 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-293-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |345頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876982936.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 4] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L024 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 5<small>  ハンニバル戦争(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |安井 萠 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2014/04 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-484-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |238頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876984848.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 5] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L033 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 6<small>  ハンニバル戦争(2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |安井 萠 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2020/09 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-281-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |368頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814002818.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 6] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L040 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 7<small>  ハンニバル戦争(3)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |砂田 徹 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2024/08 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-544-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |320頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005444.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史7] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" | |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 8<small>  (刊行期未定)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L021 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 9<small>  第二次マケドニア戦争、東方諸戦役(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |吉村忠典・<br>小池和子 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2012/05 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-196-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |272頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981960.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 9] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" | |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 10~14<small>  (刊行期未定)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} :  <hr> === オウィディウス === {{wikipedia|オウィディウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|オウィディウスの近年の邦訳| *『恋の技術/恋の病の治療/女の化粧法』オウィディウス著、木村 健治訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2021年7月、ISBN978-4-81400-347-1、248頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814003471.html 京都大学学術出版会:恋の技術/恋の病の治療/女の化粧法] などを参照。</ref> }} :  <hr> === プロペルティウス === {{wikipedia|セクストゥス・プロペルティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ポンペイウス・トログス === {{wikipedia|グナエウス・ポンペイウス・トログス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === マーニーリウス === {{wikipedia|マルクス・マニリウス}} :  :  :  {{コラム|マーニーリウスの邦訳| *『アストロノミカ』マーニーリウス著、竹下哲文 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年11月、ISBN978-4-06-537794-9、400頁<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000404370 『アストロノミカ』(マーニーリウス,竹下 哲文)|講談社] などを参照。</ref> }} :  <hr><hr><hr> == 白銀期の作家の邦訳書 == [[#ポンポーニウス・メラ]] [[#ケルスス]]  === ポンポーニウス・メラ === {{wikipedia|en:Pomponius Mela}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> <hr> === ケルスス === {{wikipedia|アウルス・コルネリウス・ケルスス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|ケルススの邦訳| *『医学について』ケルスス著、石渡 隆司・小林 晶子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2025年3月、ISBN978-4-81400-427-0、698頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004270.html 京都大学学術出版会:医学について] などを参照。</ref> }} :  <hr> === クルティウス・ルフス === {{wikipedia|en:Quintus Curtius Rufus}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウェッレーイウス・パテルクルス === {{wikipedia|ウェッレイウス・パテルクルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === パエドルス(ファエドルス) === {{wikipedia|パエドルス}} 帝制前期の寓話作家'''ガーイウス・ユーリウス・パエドルス'''([[w:la:Phaedrus|Gaius Iulius Phaedrus]])による「イソップ寓話」をもとにしたラテン語寓話集 '''[[s:la:Fabulae (Phaedrus)|Fabulae]]''' 『'''寓話集'''(全5巻)』からの邦訳。日本では、第二次大戦前に児童書として紹介され<ref>『世界童話大系 第1巻 希臘・羅馬・伊太利篇』 山崎光子ほか訳、世界童話大系刊行会、1927年(昭和2年)。</ref>、戦後に復刻もされている。 {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!初版!!ISBN!!備 考 |- !<!--書名-->イソップ風寓話集 |<!--著者-->バブリオス<sup>(注1)</sup>、<br>パエドルス |<!--訳者-->岩谷智、西村賀子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:国文社|国文社]] <sup>(注2)</sup> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1998年1月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-7720-0404-6<br>(4-7720-0404-1) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |A5判上製・390頁 <ref>[http://www.kokubunsha.co.jp/archives/ISBN4-7720-0404-1.html イソップ風寓話集(バブリオス、パエドルス著)] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} (注1)バブリオス(Babrios)の著作はギリシア語。 (注2)「叢書アレクサンドリア図書館」の第10巻。 :  <hr> === セネカ(小セネカ) === {{wikipedia|ルキウス・アンナエウス・セネカ}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === コルメッラ === {{wikipedia|en:Columella}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウァレリウス・フラックス === {{wikipedia|ガイウス・ウァレリウス・フラックス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === プリーニウス(大プリーニウス) === {{wikipedia|ガイウス・プリニウス・セクンドゥス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === シーリウス・イタリクス === {{wikipedia|シリウス・イタリクス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|シーリウス・イタリクスの邦訳| *『ポエニー戦争の歌1』シーリウス・イタリクス著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年3月、ISBN978-4-81400-425-6、488頁 <ref name="シーリウス・イタリクス">[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧#シーリウス・イタリクス|#シーリウス・イタリクス]]</ref> *『ポエニー戦争の歌2』シーリウス・イタリクス著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年5月、ISBN978-4-81400-482-9、472頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004829.html 京都大学学術出版会:ポエニー戦争の歌2] などを参照。</ref> }} :  <hr> === ペトローニウス === {{wikipedia|ペトロニウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === ペルシウス === {{wikipedia|en:Persius}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === クィンティリアーヌス === {{wikipedia|クインティリアヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ルーカーヌス === {{wikipedia|マルクス・アンナエウス・ルカヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === フロンティーヌス === {{wikipedia|セクストゥス・ユリウス・フロンティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === マルティアーリス === {{wikipedia|マルティアリス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === スターティウス === {{wikipedia|スタティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|スターティウスの邦訳| *『テーバイ物語 1』スタティウス著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年9月、ISBN978-4-81400-545-1、392頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005451.html 京都大学学術出版会:テーバイ物語 1] などを参照。</ref> *『テーバイ物語 2』スタティウス著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年10月、ISBN978-4-81400-546-8、448頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005468.html京都大学学術出版会:テーバイ物語 2] などを参照。</ref> }} :  <hr> === ユウェナーリス === {{wikipedia|ユウェナリス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === タキトゥス === {{wikipedia|タキトゥス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === スエートーニウス === {{wikipedia|ガイウス・スエトニウス・トランクィッルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アープレーイウス === {{wikipedia|アプレイウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アウルス・ゲッリウス === {{wikipedia|アウルス・ゲッリウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> <hr><hr><hr> == 古代末期の作家の邦訳書 == === ユスティーヌス === {{wikipedia|ユニアヌス・ユスティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === テルトゥッリアーヌス === {{wikipedia|テルトゥリアヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アンミアーヌス・マルケッリーヌス === {{wikipedia|アンミアヌス・マルケリヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ヒエローニュムス === {{wikipedia|ヒエロニムス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アクグスティーヌス === {{wikipedia|アウグスティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アエリウス・スパルティアーヌス他 === {{wikipedia|en:Aelius Spartianus}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ボエーティウス === {{wikipedia|ボエティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|ボエーティウスの近年の邦訳| *『音楽教程』ボエティウス著、伊藤 友計訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2023年11月、ISBN978-4-06-533964-0、384頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000383526 『音楽教程』(ボエティウス,伊藤 友計)|講談社] などを参照。</ref> *『哲学のなぐさめ』ボエティウス著、松崎 一平訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2023年1月、ISBN978-4-81400-424-9、368頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004249.html 京都大学学術出版会:哲学のなぐさめ] などを参照。</ref> }} :  <hr><hr><hr> == 中世の作家の邦訳書 == === アルクイヌス === === アベラール === 中世フランスのスコラ哲学者・神学者 [[w:ピエール・アベラール|ピエール・アベラール]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB-26991 アベラールとは - コトバンク] などを参照。</ref>([[w:fr:Pierre Abélard|Pierre Abélard]]:1079-1142)──ラテン語名'''ペトルス・アバエラルドゥス'''([[w:la:Petrus Abaelardus|Petrus Abaelardus]])の著作集。 哲学・神学の著作が多いが、[[w:アルジャントゥイユのエロイーズ|エロイーズ]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%BA-37915 エロイーズとは - コトバンク] などを参照。</ref>([[w:fr:Héloïse (abbesse)|Héloïse]])という才能に恵まれた修道女と交わしたという恋愛書簡が良く知られている。 {| class="wikitable sortable" |+ アベラールとエロイーズの往復書簡 ([[w:fr:Epistolae duorum amantium|Epistolae duorum amantium]]) |- !書名!!訳者!!発行者!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡 |<!--訳者-->沓掛良彦・横山安由美 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2009年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-321192-2 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |324頁 |- !<!--書名-->アベラールとエロイーズ<br> 愛と修道の手紙 |<!--訳者-->畠中尚志 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1939年10月 初版<br>1964年08月 改訳 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-321191-5<br>(4-00-321191-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |397頁 |- !<!--書名--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} === ベイコン(ロジャー・) === === トマス・アクィナス === :  :  <hr><hr><hr> == ルネサンス期の作家の邦訳書 == === ダンテ === === ボッカッチョ === === ペトラルカ === === エラスムス === {| class="wikitable sortable" |+ 格言集([[:w:la:Adagia (Erasmus)|Adagia; Adagiorum chiliades]]) |- !書名!!訳者!!発行者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->エラスムス『格言選集』 |<!--訳者-->金子晴勇 編訳 |<!--版元-->知泉書館 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2015年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-86285-216-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- !<!--書名--> |<!--訳者--> |<!--版元--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} === モア === :  :  <hr><hr><hr> == 新ラテン語の作家の邦訳書 == === ベイコン(フランシス・) === === デカルト === === スピノザ === :  :  <hr><hr><hr> == 集成作品 == === 世界名詩集大成_1_古代・中世篇 === :『世界名詩集大成 1 古代・中世篇』 呉茂一・高津春繁(訳者代表)、[[w:平凡社|平凡社]]、1960年(昭和35年)(428頁・絶版 <ref>[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I025130096-00 世界名詩集大成 古代、中世篇 (平凡社) 1960|書誌詳細|国立国会図書館サーチ] などを参照。</ref>) ::下記のラテン語著作の抄訳が収録されている。 {| class="wikitable" |- !ラテン語書名!!訳題!!著者!!訳者 |- |Catulli Carminum Liber | 詩集 (抄訳) |カトゥルス |呉茂一・坪井光雄 |- |Bucolica | 田園詩 (抄訳) |ウェルギリウス |八木綾子 |- |Carmina | カルミナ (抄訳) |ホラーティウス |呉茂一・坪井光雄・国原吉之助 |- |Elegeiarum Libri | 哀歌(エレゲイア) (抄訳) |プロペルティウス |呉茂一 |- |Tibulli Elegiae | 詩集 (抄訳) |ティブッルス |国原吉之助 |- |Heroides | 名婦の書簡 (抄訳) |オウィディウス |松本克己 |- |Epistulae Ex Ponto | 黒海からの便り (抄訳) |オウィディウス |松本克己 |- |Saturae | サトゥラ (抄訳) |ペルシウス |湯井壮四郎 |- |Epigrammata | エピグラム集 (抄訳) |マールティアーリス |樋口勝彦 |- |Saturae | 諷刺詩集 (抄訳) |ユウェナーリス |国原吉之助 |- |[[w:la:Pervigilium Veneris|Pervigilium Veneris]] | 愛の女神宵宮の歌 (全訳) | ── |国原吉之助 |- | | 中世ラテン詩人集 |(コルンバーヌム他) |呉茂一 訳編 |- | | | | |} ==脚 注== <references /> == 関連項目 == *[[ラテン語学習モジュール]] *[[ラテン文学]] *'''[[ラテン文学の作家と著作]]''' *[[ラテン語の時代区分]] == 関連記事 == == 外部リンク == [[Category:ラテン文学の作家と著作|邦訳]] [[Category:ラテン語学習モジュール|文学]] 8ab5rddhn206iggzyr57o4ur3s8x3w1 276248 276244 2025-06-28T08:09:40Z Linguae 449 /* 黄金期の作家の邦訳書 */ 276248 wikitext text/x-wiki == はじめに == ここでは、ラテン語の著作をもとに日本語に翻訳された書籍などを、できるだけ一覧する。 :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/叢書・全集]]     {{進捗|25%|2023-08-14}}</span><!--2019年07月14日より--> ::<span style="background-color:#ffffaa;">[[/叢書・全集/西洋古典叢書|/../西洋古典叢書]]     {{進捗|25%|2024-08-16}}</span><!--2024年05月09日より--> :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/電子書籍]]     {{進捗|00%|2019-07-18}}</span> :<span style="background-color:#ffffaa;">[[/邦訳者の一覧]]     {{進捗|00%|2019-08-01}}</span> :  == <span style="color:#990000;">新刊・近刊</span> == {{コラム|新刊・近刊| *'''2025年''' **『事物の本性について――宇宙論』[[#ルクレーティウス|ルクレティウス]]著、藤沢令夫・岩田義一訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#ちくま学芸文庫|ちくま学芸文庫]]([[w:筑摩書房|筑摩書房]])、2025年3月、ISBN978-4-480-51301-4、544頁 <ref>[https://new.chikumashobo.co.jp/product/9784480513014/ 『事物の本性について』ルクレティウス | 筑摩書房] などを参照。</ref> **『医学について』[[#ケルスス|ケルスス]]著、石渡 隆司・小林 晶子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2025年3月、ISBN978-4-81400-427-0、698頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004270.html 京都大学学術出版会:医学について] などを参照。</ref> *'''2024年''' **『アストロノミカ』[[#マーニーリウス|マーニーリウス]]著、竹下哲文 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年11月、ISBN978-4-06-537794-9、400頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000404370 『アストロノミカ』(マーニーリウス,竹下 哲文)|講談社] などを参照。</ref> **『テーバイ物語 2』[[#スターティウス|スタティウス]]著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年10月、ISBN978-4-81400-546-8、448頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005468.html京都大学学術出版会:テーバイ物語 2] などを参照。</ref> **『テーバイ物語 1』[[#スターティウス|スタティウス]]著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年9月、ISBN978-4-81400-545-1、392頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005451.html 京都大学学術出版会:テーバイ物語 1] などを参照。</ref> **『英雄伝』[[#ネポース|コルネリウス・ネポス]]著、[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年09月、ISBN978-4-06-536363-8、280頁・電子版あり <ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000385203 『英雄伝』(コルネリウス・ネポス,山下 太郎,上村 健二)|講談社] などを参照。</ref> **『ローマ建国以来の歴史7 ハンニバル戦争(3)』[[#リーウィウス|リウィウス]]著、砂田徹 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年8月、ISBN978-4-81400-544-4、320頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005444.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史7] などを参照。</ref> *'''2023年''' **『音楽教程』[[#ボエーティウス|ボエティウス]]著、伊藤 友計訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2023年11月、ISBN978-4-06-533964-0、384頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000383526 『音楽教程』(ボエティウス,伊藤 友計)|講談社] などを参照。</ref> **『ポエニー戦争の歌2』[[#シーリウス・イタリクス|シーリウス・イタリクス]]著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年5月、ISBN978-4-81400-482-9、472頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004829.html 京都大学学術出版会:ポエニー戦争の歌2] などを参照。</ref> **『ポエニー戦争の歌1』[[#シーリウス・イタリクス|シーリウス・イタリクス]]著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年3月、ISBN978-4-81400-425-6、488頁 <ref name="シーリウス・イタリクス">[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧#シーリウス・イタリクス|#シーリウス・イタリクス]]</ref> **『哲学のなぐさめ』[[#ボエーティウス|ボエティウス]]著、松崎 一平訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2023年1月、ISBN978-4-81400-424-9、368頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004249.html 京都大学学術出版会:哲学のなぐさめ] などを参照。</ref> }} :  == 目次表 == 邦訳が刊行されている、ラテン語の作家を、時代区分の順に配列した目次表。 日本語名・ラテン語名などでソートすることができるようになっている。 {| class="wikitable sortable" !時代<br>区分!!日本語名!!ラテン語名!!ラテン語書名!!邦訳書名!!ジャンル!!備  考 |- <!--【プラウトゥス】--> | style="background-color:#ffcdcd;" |古ラテン | style="font-size:11pt;background-color:#ffcdcd;" |[[#プラウトゥス]] | style="font-size:11pt;" |Plautus | style="font-size:8pt;" |<ref>[[w:la:Titus Maccius Plautus]]、[[w:la:Index fabularum Plautinarum]]、および英語記事[[w:en:Plautus#Surviving plays]] などを参照。</ref> |<small>『金の小壺』<br>『幽霊』ほか</small> |喜劇 |ローマ最大の喜劇作家 |- <!--【テレンティウス】--> | style="background-color:#ffdcdc;" |古ラテン | style="font-size:11pt;background-color:#ffdcdc;" |[[#テレンティウス]] | style="font-size:11pt;" |Terentius | style="font-size:11pt;" |<ref> [[w:la:Publius Terentius Afer#Opera]]、英語記事[[w:en:Terence#Plays]]などを参照。</ref> |<small>『アンドロスの女』</br>『ポルミオ』ほか</small> |喜劇 | |- | style="background-color:gold;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:gold;" |[[#キケロー]] | style="font-size:11pt;" |Cicero | style="font-size:10pt;" | |<small>『老年について』<br>『友情について』<br>『義務について』、ほか</small> |弁論・哲学 |<small>ラテン散文の完成者・模範とされる</small> |- <!--【コルネリウス・ネポース】--> | style="background-color:khaki;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:khaki;" |[[#ネポース]] | style="font-size:11pt;" |Nepos | style="font-size:10pt;" |[[s:la:De viris illustribus (Cornelius Nepos)|De viris illustribus]] |<small>『著名な人物について』</br>ほか</small> |伝記 | |- <!--【サッルスティウス】--> | style="background-color:khaki;" |黄金期 | style="font-size:11pt;background-color:khaki;" |[[#サッルスティウス]] | style="font-size:11pt;" |Sallustius | style="font-size:10pt;" |[[w:la:Bellum Iugurthinum|Bellum Iugurthinum]],<br>[[w:la:Catilinae coniuratio (Sallustius)|Catilinae coniuratio]] |<small>『ユグルタ戦記』<br>『カティリーナの陰謀』</small> |歴史 | |- <!--【パエドルス】--> | style="background-color:lightgray;" |白銀期 | style="font-size:11pt;background-color:lightgray;" |[[#パエドルス(ファエドルス)|#パエドルス]] | style="font-size:13pt;" |Phaedrus | style="font-size:10pt;" |[[s:la:Fabulae (Phaedrus)|Fabulae]] |<small>『寓話集』</small> |寓話 | |- <!--【アベラール】--> | style="background-color:palegreen;" |中世 | style="font-size:11pt;background-color:palegreen;" |[[#アベラール|#アベラール]] | style="font-size:13pt;" |Abaelardus | style="font-size:10pt;" |[[s:la:Scriptor:Petrus Abaelardus|Abaelardus]] |<small>『愛の往復書簡』ほか</small> |スコラ哲学・神学 | |- <!--【】--> | style="background-color:lightgray;" | | style="font-size:11pt;background-color:lightgray;" |[[#|#]] | style="font-size:13pt;" | | style="font-size:10pt;" | |<small></small> | | |} :  <hr><hr><hr> == 古ラテン語文学の作家の邦訳書 == === プラウトゥス === {{wikipedia|プラウトゥス}} ローマ文学における最大の喜劇作家[[w:プラウトゥス|プラウトゥス]]の作品のうち、現存しているとされる21作品が邦訳されている。代表的な邦訳全集である、東京大学出版会・京都大学学術出版会の全集それぞれの邦題と訳者とともに下記に掲げる。 {| class="wikitable sortable" |- | rowspan="2" |順<ref>アルファベット順</ref> ! rowspan="2" |ラテン語原題 | rowspan="24" | ! colspan="3" | 東京大学出版会 版 | rowspan="24" | ! colspan="3" | 京都大学学術出版会 版 ! rowspan="2" |備 考 |- |巻||  訳   題|| 訳  者 |巻||  訳   題|| 訳  者 |- |1 ![[w:la:Amphitruo (Plautus)|Amphitruo]] |1 !アンフィトルオ |'''鈴木一郎''' |1 !アンピトルオ |'''木村健治''' | |- |2 ![[w:la:Asinaria (Plautus)|Asinaria]] |1 !アスィナリア |'''岩倉具忠''' |1 !ロバ物語 |'''宮城徳也''' | |- |3 ![[w:la:Aulularia (Plautus)|Aulularia]] |1 !黄金の壷 |鈴木 |1 !黄金の壺 |'''五之治昌比呂''' | |- |4 ![[w:la:Bacchides (Plautus)|Bacchides]] |1 !バッキス姉妹 |鈴木 |1 !バッキス姉妹 |'''小川正廣''' | |- |5 ![[w:la:Captivi (Plautus)|Captivi]] |1 !捕虜 |鈴木 |1 !捕虜 |'''竹中康雄''' | |- |6 ![[w:la:Casina (Plautus)|Casina]] |2 !カスィーナ |'''安富良之''' |2 !カシナ |'''山下太郎''' | |- |7 ![[w:la:Cistellaria (Plautus)|Cistellaria]] |2 !小箱の話 |鈴木 |2 !小箱の話 |'''岩谷智''' | |- |8 ![[w:la:Curculio (Plautus)|Curculio]] |2 !クルクリオ |鈴木 |2 !クルクリオ |小川 | |- |9 ![[w:la:Epidicus (Plautus)|Epidicus]] |2 !エピディクス |安富 |2 !エピディクス |五之治 | |- |10 ![[w:la:Menaechmi (Plautus)|Menaechmi]] |2 !メナエクムス兄弟 |鈴木 |2 !メナエクムス兄弟 |'''岩崎務''' | |- |11 ![[w:la:Mercator (Plautus)|Mercator]] |2 !商人 |鈴木 |3 !商人 |木村 | |- |12 ![[w:la:Miles gloriosus (Plautus)|Miles gloriosus]] |3 !ほら吹き兵士 |岩倉 |3 !ほらふき兵士 |木村 | |- |13 ![[w:la:Mostellaria (Plautus)|Mostellaria]] |3 !幽霊屋敷 |鈴木・安富 |3 !幽霊屋敷 |岩谷 | |- |14 ![[w:la:Persa (Plautus)|Persa]] |3 !ペルシャ人 |鈴木・安富 |3 !ペルシア人 |竹中 | |- |15 ![[w:la:Poenulus (Plautus)|Poenulus]] |3 !カルタゴ人 |鈴木 |3 !カルタゴ人 |'''山沢孝至''' | |- |16 ![[w:la:Pseudolus (Plautus)|Pseudolus]] |4 !プセウドールス |鈴木 |4 !プセウドルス |'''高橋宏幸''' | |- |17 ![[w:la:Rudens (Plautus)|Rudens]] |4 !あみづな |鈴木 |4 !綱引き |'''小林標''' | |- |18 ![[w:la:Stichus (Plautus)|Stichus]] |4 !スティクス |鈴木 |4 !スティクス |小林 | |- |19 ![[w:la:Trinummus (Plautus)|Trinummus]] |4 !三文銭 |鈴木 |4 !三文銭 |'''上村健二''' | |- |20 ![[w:la:Truculentus (Plautus)|Truculentus]] |4 !トルクレントゥス |鈴木 |4 !トルクレントゥス |宮城 | |- |21 ![[w:la:Vidularia (Plautus)|Vidularia]] |4 !旅行かばん |鈴木 |4 !旅行かばん |'''藤谷道夫''' | |} ;[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#古代ローマ喜劇全集(東京大学出版会)|古代ローマ喜劇全集(東京大学出版会)]] {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集1 プラウトゥス1 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1975年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084031-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集2 プラウトゥス2 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1976年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084032-3 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集3 プラウトゥス3 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |<!--訳者-->鈴木一郎ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1977年07月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084033-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集4 プラウトゥス4 &nbsp; |<!--著者-->プラウトゥス &nbsp; |鈴木一郎 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1978年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084034-7 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁(絶版) |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#西洋古典叢書(京都大学学術出版会)|西洋古典叢書(京都大学学術出版会)]] {| class="wikitable" |- ! style="width:10em;" |書名!!著者!!訳者!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->ローマ喜劇集1 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->木村健治ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2000年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-120-5 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |549頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981205.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集1] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 2 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->小川正廣ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2001年03月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-125-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |482頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981250.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 2] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 3 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->木村健治ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2001年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-130-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |646頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981304.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 3] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 4 |<!--著者-->プラウトゥス |<!--訳者-->小林標ほか |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2002年04月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-135-9 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |645頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981359.html 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 4] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;単行本、その他 <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === テレンティウス === {{wikipedia|テレンティウス}} {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->古代ローマ喜劇全集5<br> テレンティウス |<!--著者-->テレンティウス |<!--訳者-->鈴木一郎 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |東京大学出版会 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1980年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-13-084035-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |508頁 |- !<!--書名-->ローマ喜劇集 5 |<!--著者-->テレンティウス |<!--訳者-->木村健治 ほか訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |京都大学学術出版会<br>(西洋古典叢書) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2002年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87698-139-7 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |748頁 |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} ;東京大学出版会『古代ローマ喜劇全集 5』:「アンドロスの女」、「自虐者」、「宦官」、「ポルミオ」、「義母」、「兄弟」を所収。 ;京都大学学術出版会『ローマ喜劇集 5』:「アンドロス島の女」、「自虐者」、「宦官」、「ポルミオ」、「義母」、「兄弟」を所収。 *アンドロス島の女:木村健治 訳 *自虐者:城江良和 訳 *宦官:谷栄一郎 訳 *ポルミオ:高橋宏幸 訳 *義母:上村健二 訳 *兄弟:山下太郎 訳 :  <hr><hr><hr> == 黄金期の作家の邦訳書 == [[#キケロー]] [[#カエサル]] [[#ネポース]] [[#ルクレーティウス]] [[#サッルスティウス]] [[#カトゥッルス]] [[#ウィトルーウィウス]] <br>[[#ウェルギリウス]]  === キケロー === {{wikipedia|マルクス・トゥッリウス・キケロ}} ローマの政治家・弁論家・哲学者[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|マルクス・トゥッリウス・キケロー]]の著作は、現存する作品の多数が日本語に訳されている。 主要な著作の多くを選び集めた岩波書店の選集については、別掲の '''[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#キケロー選集(岩波書店)|#キケロー選集(岩波書店)]]''' を参照。 {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->老年について 友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |講談社<br>(講談社学術文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2019年02月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-06-514507-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |320頁・電子版あり<ref>[http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314384 『老年について 友情について』(キケロー,大西 英文):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部] などを参照。</ref> |- !<!--書名-->ラテン語を読む キケロー<br>「スキーピオーの夢」 |<!--著者-->山下太郎 |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |ベレ出版 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2017年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-86064-510-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |366頁・電子版あり |- !<!--書名-->キケロー書簡集 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->高橋宏幸 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2006年12月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336117-7<br>(4-00-336117-2) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |478頁 |- !<!--書名-->キケロー弁論集 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->小川正広・<br>谷栄一郎・<br>山沢孝至 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年08月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336116-0<br>(4-00-336116-4) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |427頁 |- !<!--書名-->弁論家について 下 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年06月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336115-3<br>(4-00-336115-6) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |383頁 |- !<!--書名-->弁論家について 上 |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->大西英文 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336114-6<br>(4-00-336114-8) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |394頁 |- !<!--書名-->老年について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(ワイド版岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2005年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-007251-9<br>(4-00-007251-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |131頁 |- !<!--書名-->老年について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2004年01月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336112-2<br>(4-00-336112-1) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |131頁・電子版あり |- !<!--書名-->友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->中務哲郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2004年04月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336113-9<br>(4-00-336113-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |144頁・電子版あり |- !<!--書名-->老年の豊かさについて |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->八木誠一・<br>八木綾子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:法藏館|法蔵館]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1999年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-8318-7248-7<br>(4-8318-7248-2) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |174頁 |- !<!--書名-->友情について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->水谷九郎 ほか |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1995年10月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- !<!--書名-->老境について |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->吉田正通 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(ワイド版岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1994年06月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-007137-6<br>(4-00-007137-8) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |86頁 |- !<!--書名-->老境について |<!--著者-->キケロ |<!--訳者-->吉田正通 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1989年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |86頁 |- !<!--書名-->義務について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->泉井久之助 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1983年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-336111-5<br>(4-00-336111-3) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |338頁 |- !<!--書名-->義務について |<!--著者-->キケロー |<!--訳者-->角南一郎 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |現代思潮社<br>(古典文庫 49) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1974年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |259頁 |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === カエサル === {{wikipedia|ガイウス・ユリウス・カエサル}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === ネポース === {{wikipedia|コルネリウス・ネポス}} 伝記作家コルネリウス・ネポース(Cornelius Nepos、前110頃-25頃)の著作の一つ [[s:la:De viris illustribus (Cornelius Nepos)|De viris illustribus]](『著名な人物たちについて』)の現存する一部 [[s:la:Liber de excellentibus ducibus exterarum gentium|De excellentibus ducibus exterarum gentium]] (外国の名将たちについて)の邦訳。 {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->外国名将伝<br> (外國名將傳) |<!--著者-->コルネリウス・ネポス |<!--訳者-->呉茂一 校註 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波ギリシア・ラテン原典叢書) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1949年12月 |<!--ISBN--> ─ |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |123頁 |- !<!--書名-->英雄伝 |<!--著者-->ネポス |<!--訳者-->[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |国文社<br>(叢書アレクサンドリア図書館) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1995年03月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-7720-0397-1<br>(4-7720-0397-5) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |218頁 |- !<!--書名-->英雄伝 |<!--著者-->コルネリウス・ネポス |<!--訳者-->[[w:山下太郎 (西洋古典学者)|山下太郎]]・上村健二 訳 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2024年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-06-536363-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |280頁<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000385203 『英雄伝』(コルネリウス・ネポス,山下 太郎,上村 健二)|講談社] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} <hr> === ルクレーティウス === {{wikipedia|ルクレティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|ルクレーティウスの近年の邦訳| *『事物の本性について――宇宙論』ルクレティウス著、藤沢令夫・岩田義一訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#ちくま学芸文庫|ちくま学芸文庫]]([[w:筑摩書房|筑摩書房]])、2025年3月、ISBN978-4-480-51301-4、544頁 <ref>[https://new.chikumashobo.co.jp/product/9784480513014/ 『事物の本性について』ルクレティウス | 筑摩書房] などを参照。</ref> }} :  <hr> === サッルスティウス === {{wikipedia|ガイウス・サッルスティウス・クリスプス}} ローマ共和制末期の政治家・著述家 ガーイウス・サッルスティウス・クリスプス([[w:la:Gaius Sallustius Crispus|Gaius Sallustius Crispus]] : 前86-35年)の著作。3作が知られているが、現存するのは2作のみ。 :[[w:la:Bellum Iugurthinum|Bellum Iugurthinum]] 『ユグルタ戦記』([[w:ユグルタ戦争|ユグルタ戦争]]について) :[[w:la:Catilinae coniuratio (Sallustius)|Catilinae coniuratio]] 『カティリーナの陰謀』([[w:ルキウス・セルギウス・カティリナ|カティリーナ]]事件の顛末) :Historiae 『歴史』(大作の歴史書とされるが、現存しない) {| class="wikitable sortable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->ユグルタ戦争 カティリーナの陰謀 |<!--著者-->サルスティウス |<!--訳者-->栗田伸子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2019年07月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-334991-5 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |432頁 |- !<!--書名-->カティリーナの陰謀 |<!--著者-->C.=サッルスティウス=クリスプス |<!--訳者-->合阪學・<br>鷲田睦朗 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:大阪大学出版会|大阪大学出版会]] |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008年05月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-87259-274-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |171頁 <ref>[https://honto.jp/netstore/pd-book_03010804.html カティリーナの陰謀の通販-C.=サッルスティウス=クリスプス-合阪 學 - 紙の本:honto本の通販ストア] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} :  {{コラム|サッルスティウスの近年の邦訳| *『カティリナ戦記/ユグルタ戦記』サルスティウス著、小川 正廣 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2021年8月、ISBN978-4-81400-348-8、258頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814003488.html 京都大学学術出版会:カティリナ戦記/ユグルタ戦記] などを参照。</ref> }} :  <hr> === カトゥッルス === {{wikipedia|ガイウス・ウァレリウス・カトゥルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウィトルーウィウス === {{wikipedia|ウィトルウィウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウェルギリウス === {{wikipedia|ウェルギリウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ホラーティウス === {{wikipedia|ホラティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ヒュギーヌス === {{wikipedia|ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|ヒュギーヌスの近年の邦訳| *『神話伝説集』ヒュギヌス著、五之治 昌比呂 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2021年1月、ISBN978-4-81400-282-5、476頁 <ref>[https://kyoto-up.or.jp/books/9784814002825.html 京都大学学術出版会:神話伝説集] などを参照。</ref> }} :  <hr> === リーウィウス === {{wikipedia|ティトゥス・リウィウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|リーウィウスの近年の邦訳| [[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]]) からリウィウス著『ローマ建国以来の歴史』シリーズが刊行中です(1~7、9巻が既刊)。 }} :  {| class="wikitable sortable" |- !略号 !書名 !訳者 !初版 ! |ISBN-13 !備考 |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L017 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 1<small>  伝承から歴史へ(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |岩谷智 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008/10 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-179-3 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |251頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981793.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 1] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L027 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 2<small>  伝承から歴史へ (2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |岩谷智 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2016/07 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-031-9 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |457頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814000319.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 2] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L016 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 3<small>  イタリア半島の征服(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |毛利晶 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2008/06 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-176-2 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |288頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981762.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 3] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L023 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 4<small>  イタリア半島の征服 (2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |毛利晶 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2014/01 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-293-6 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |345頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876982936.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 4] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L024 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 5<small>  ハンニバル戦争(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |安井 萠 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2014/04 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-484-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |238頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876984848.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 5] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L033 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 6<small>  ハンニバル戦争(2)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |安井 萠 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2020/09 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-281-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |368頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814002818.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 6] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L040 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 7<small>  ハンニバル戦争(3)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |砂田 徹 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2024/08 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-81400-544-4 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |320頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005444.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史7] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" | |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 8<small>  (刊行期未定)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" |L021 |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 9<small>  第二次マケドニア戦争、東方諸戦役(1)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" |吉村忠典・<br>小池和子 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2012/05 |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" |978-4-87698-196-0 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |272頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784876981960.html 京都大学学術出版会:ローマ建国以来の歴史 9] などを参照。</ref> |- |<!--略号--> style="font-size:9pt;" | |<!--書名-->ローマ建国以来の歴史 10~14<small>  (刊行期未定)</small> |<!--訳者--> style="font-size:10pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:8pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} :  <hr> === オウィディウス === {{wikipedia|オウィディウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  :  :  {{コラム|オウィディウスの近年の邦訳| *『恋の技術/恋の病の治療/女の化粧法』オウィディウス著、木村 健治訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2021年7月、ISBN978-4-81400-347-1、248頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814003471.html 京都大学学術出版会:恋の技術/恋の病の治療/女の化粧法] などを参照。</ref> }} :  <hr> === プロペルティウス === {{wikipedia|セクストゥス・プロペルティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ポンペイウス・トログス === {{wikipedia|グナエウス・ポンペイウス・トログス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === マーニーリウス === {{wikipedia|マルクス・マニリウス}} :  :  :  {{コラム|マーニーリウスの邦訳| *『アストロノミカ』マーニーリウス著、竹下哲文 訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2024年11月、ISBN978-4-06-537794-9、400頁<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000404370 『アストロノミカ』(マーニーリウス,竹下 哲文)|講談社] などを参照。</ref> }} :  <hr><hr><hr> == 白銀期の作家の邦訳書 == [[#ポンポーニウス・メラ]] [[#ケルスス]]  === ポンポーニウス・メラ === {{wikipedia|en:Pomponius Mela}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> <hr> === ケルスス === {{wikipedia|アウルス・コルネリウス・ケルスス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|ケルススの邦訳| *『医学について』ケルスス著、石渡 隆司・小林 晶子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2025年3月、ISBN978-4-81400-427-0、698頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004270.html 京都大学学術出版会:医学について] などを参照。</ref> }} :  <hr> === クルティウス・ルフス === {{wikipedia|en:Quintus Curtius Rufus}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウェッレーイウス・パテルクルス === {{wikipedia|ウェッレイウス・パテルクルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === パエドルス(ファエドルス) === {{wikipedia|パエドルス}} 帝制前期の寓話作家'''ガーイウス・ユーリウス・パエドルス'''([[w:la:Phaedrus|Gaius Iulius Phaedrus]])による「イソップ寓話」をもとにしたラテン語寓話集 '''[[s:la:Fabulae (Phaedrus)|Fabulae]]''' 『'''寓話集'''(全5巻)』からの邦訳。日本では、第二次大戦前に児童書として紹介され<ref>『世界童話大系 第1巻 希臘・羅馬・伊太利篇』 山崎光子ほか訳、世界童話大系刊行会、1927年(昭和2年)。</ref>、戦後に復刻もされている。 {| class="wikitable" |- !書名!!著者!!訳者!!発行所!!初版!!ISBN!!備 考 |- !<!--書名-->イソップ風寓話集 |<!--著者-->バブリオス<sup>(注1)</sup>、<br>パエドルス |<!--訳者-->岩谷智、西村賀子 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |[[w:国文社|国文社]] <sup>(注2)</sup> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1998年1月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-7720-0404-6<br>(4-7720-0404-1) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |A5判上製・390頁 <ref>[http://www.kokubunsha.co.jp/archives/ISBN4-7720-0404-1.html イソップ風寓話集(バブリオス、パエドルス著)] などを参照。</ref> |- !<!--書名--> |<!--著者--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} (注1)バブリオス(Babrios)の著作はギリシア語。 (注2)「叢書アレクサンドリア図書館」の第10巻。 :  <hr> === セネカ(小セネカ) === {{wikipedia|ルキウス・アンナエウス・セネカ}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === コルメッラ === {{wikipedia|en:Columella}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ウァレリウス・フラックス === {{wikipedia|ガイウス・ウァレリウス・フラックス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === プリーニウス(大プリーニウス) === {{wikipedia|ガイウス・プリニウス・セクンドゥス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === シーリウス・イタリクス === {{wikipedia|シリウス・イタリクス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|シーリウス・イタリクスの邦訳| *『ポエニー戦争の歌1』シーリウス・イタリクス著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年3月、ISBN978-4-81400-425-6、488頁 <ref name="シーリウス・イタリクス">[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧#シーリウス・イタリクス|#シーリウス・イタリクス]]</ref> *『ポエニー戦争の歌2』シーリウス・イタリクス著、高橋 宏幸訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]]、2023年5月、ISBN978-4-81400-482-9、472頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004829.html 京都大学学術出版会:ポエニー戦争の歌2] などを参照。</ref> }} :  <hr> === ペトローニウス === {{wikipedia|ペトロニウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === ペルシウス === {{wikipedia|en:Persius}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === クィンティリアーヌス === {{wikipedia|クインティリアヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ルーカーヌス === {{wikipedia|マルクス・アンナエウス・ルカヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === フロンティーヌス === {{wikipedia|セクストゥス・ユリウス・フロンティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === マルティアーリス === {{wikipedia|マルティアリス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> :  <hr> === スターティウス === {{wikipedia|スタティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|スターティウスの邦訳| *『テーバイ物語 1』スタティウス著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年9月、ISBN978-4-81400-545-1、392頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005451.html 京都大学学術出版会:テーバイ物語 1] などを参照。</ref> *『テーバイ物語 2』スタティウス著、山田哲子訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2024年10月、ISBN978-4-81400-546-8、448頁 <ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005468.html京都大学学術出版会:テーバイ物語 2] などを参照。</ref> }} :  <hr> === ユウェナーリス === {{wikipedia|ユウェナリス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === タキトゥス === {{wikipedia|タキトゥス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === スエートーニウス === {{wikipedia|ガイウス・スエトニウス・トランクィッルス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アープレーイウス === {{wikipedia|アプレイウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アウルス・ゲッリウス === {{wikipedia|アウルス・ゲッリウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> <hr><hr><hr> == 古代末期の作家の邦訳書 == === ユスティーヌス === {{wikipedia|ユニアヌス・ユスティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === テルトゥッリアーヌス === {{wikipedia|テルトゥリアヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アンミアーヌス・マルケッリーヌス === {{wikipedia|アンミアヌス・マルケリヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ヒエローニュムス === {{wikipedia|ヒエロニムス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アクグスティーヌス === {{wikipedia|アウグスティヌス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === アエリウス・スパルティアーヌス他 === {{wikipedia|en:Aelius Spartianus}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> === ボエーティウス === {{wikipedia|ボエティウス}} <br><span style="background-color:yellow;">(編集中)</span> {{コラム|ボエーティウスの近年の邦訳| *『音楽教程』ボエティウス著、伊藤 友計訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集#講談社学術文庫|講談社学術文庫]]、2023年11月、ISBN978-4-06-533964-0、384頁・電子版あり<ref>[https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000383526 『音楽教程』(ボエティウス,伊藤 友計)|講談社] などを参照。</ref> *『哲学のなぐさめ』ボエティウス著、松崎 一平訳、[[ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧/叢書・全集/西洋古典叢書|西洋古典叢書]] ([[w:京都大学学術出版会|京都大学学術出版会]])、2023年1月、ISBN978-4-81400-424-9、368頁<ref>[https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814004249.html 京都大学学術出版会:哲学のなぐさめ] などを参照。</ref> }} :  <hr><hr><hr> == 中世の作家の邦訳書 == === アルクイヌス === === アベラール === 中世フランスのスコラ哲学者・神学者 [[w:ピエール・アベラール|ピエール・アベラール]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB-26991 アベラールとは - コトバンク] などを参照。</ref>([[w:fr:Pierre Abélard|Pierre Abélard]]:1079-1142)──ラテン語名'''ペトルス・アバエラルドゥス'''([[w:la:Petrus Abaelardus|Petrus Abaelardus]])の著作集。 哲学・神学の著作が多いが、[[w:アルジャントゥイユのエロイーズ|エロイーズ]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%BA-37915 エロイーズとは - コトバンク] などを参照。</ref>([[w:fr:Héloïse (abbesse)|Héloïse]])という才能に恵まれた修道女と交わしたという恋愛書簡が良く知られている。 {| class="wikitable sortable" |+ アベラールとエロイーズの往復書簡 ([[w:fr:Epistolae duorum amantium|Epistolae duorum amantium]]) |- !書名!!訳者!!発行者!!発行年!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡 |<!--訳者-->沓掛良彦・横山安由美 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2009年09月 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-321192-2 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |324頁 |- !<!--書名-->アベラールとエロイーズ<br> 愛と修道の手紙 |<!--訳者-->畠中尚志 |<!--版元--> style="font-size:9pt;" |岩波書店<br>(岩波文庫) |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |1939年10月 初版<br>1964年08月 改訳 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-00-321191-5<br>(4-00-321191-X) |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" |397頁 |- !<!--書名--> |<!--訳者--> |<!--版元--> style="font-size:9pt;" | |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} === ベイコン(ロジャー・) === === トマス・アクィナス === :  :  <hr><hr><hr> == ルネサンス期の作家の邦訳書 == === ダンテ === === ボッカッチョ === === ペトラルカ === === エラスムス === {| class="wikitable sortable" |+ 格言集([[:w:la:Adagia (Erasmus)|Adagia; Adagiorum chiliades]]) |- !書名!!訳者!!発行者!!初版!!ISBN!!体裁 |- !<!--書名-->エラスムス『格言選集』 |<!--訳者-->金子晴勇 編訳 |<!--版元-->知泉書館 |<!--初版--> style="font-size:9pt;" |2015年 |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" |978-4-86285-216-8 |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |- !<!--書名--> |<!--訳者--> |<!--版元--> |<!--初版--> style="font-size:9pt;" | |<!--ISBN--> style="font-size:9pt;" | |<!--体裁--> style="font-size:9pt;" | |} === モア === :  :  <hr><hr><hr> == 新ラテン語の作家の邦訳書 == === ベイコン(フランシス・) === === デカルト === === スピノザ === :  :  <hr><hr><hr> == 集成作品 == === 世界名詩集大成_1_古代・中世篇 === :『世界名詩集大成 1 古代・中世篇』 呉茂一・高津春繁(訳者代表)、[[w:平凡社|平凡社]]、1960年(昭和35年)(428頁・絶版 <ref>[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I025130096-00 世界名詩集大成 古代、中世篇 (平凡社) 1960|書誌詳細|国立国会図書館サーチ] などを参照。</ref>) ::下記のラテン語著作の抄訳が収録されている。 {| class="wikitable" |- !ラテン語書名!!訳題!!著者!!訳者 |- |Catulli Carminum Liber | 詩集 (抄訳) |カトゥルス |呉茂一・坪井光雄 |- |Bucolica | 田園詩 (抄訳) |ウェルギリウス |八木綾子 |- |Carmina | カルミナ (抄訳) |ホラーティウス |呉茂一・坪井光雄・国原吉之助 |- |Elegeiarum Libri | 哀歌(エレゲイア) (抄訳) |プロペルティウス |呉茂一 |- |Tibulli Elegiae | 詩集 (抄訳) |ティブッルス |国原吉之助 |- |Heroides | 名婦の書簡 (抄訳) |オウィディウス |松本克己 |- |Epistulae Ex Ponto | 黒海からの便り (抄訳) |オウィディウス |松本克己 |- |Saturae | サトゥラ (抄訳) |ペルシウス |湯井壮四郎 |- |Epigrammata | エピグラム集 (抄訳) |マールティアーリス |樋口勝彦 |- |Saturae | 諷刺詩集 (抄訳) |ユウェナーリス |国原吉之助 |- |[[w:la:Pervigilium Veneris|Pervigilium Veneris]] | 愛の女神宵宮の歌 (全訳) | ── |国原吉之助 |- | | 中世ラテン詩人集 |(コルンバーヌム他) |呉茂一 訳編 |- | | | | |} ==脚 注== <references /> == 関連項目 == *[[ラテン語学習モジュール]] *[[ラテン文学]] *'''[[ラテン文学の作家と著作]]''' *[[ラテン語の時代区分]] == 関連記事 == == 外部リンク == [[Category:ラテン文学の作家と著作|邦訳]] [[Category:ラテン語学習モジュール|文学]] c83p0if7dyp7yruj742llyz4cox8ndi 軍事兵器開発史 0 28493 276240 161133 2025-06-28T07:11:24Z Tomzo 248 276240 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|社会科学|軍事学|frame=1}} '''[[w:軍事|軍事]][[w:兵器|兵器]]開発史'''に関する文書・資料・教科書が収められる書庫です。収録内容は以下をご覧ください。 {{蔵書一覧}} == 書庫 == * [[戦車開発史]] * [[軍用車両開発史]] * [[艦艇開発史]] * [[船舶開発史]] * [[航空機開発史]] {{substub}} [[カテゴリ:軍事学]] [[カテゴリ:書庫]] {{DEFAULTSORT:くんしへいきかいはつし}} k0emnp1y8teio1lik61ftx5kh22z5h4 売春防止法第7条 0 29049 276198 164651 2025-06-28T05:41:19Z Fukupow 34984 /* 解説 */ 加筆 276198 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[コンメンタール売春防止法]]>売春防止法第7条 == 条文 == (困惑等による売春) ; 第7条 # 人を欺き、若しくは困惑させてこれに売春をさせ、又は親族関係による影響力を利用して人に売春をさせた者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。 # 人を脅迫し、又は人に暴行を加えてこれに売春をさせた者は、3年以下の懲役又は3年以下の懲役及び10万円以下の罰金に処する。 # 前2項の未遂罪は、罰する。 == 解説 == 本条は、他人に不当な圧力を加えて売春をさせた者を処罰する規定である。かつては自発的に売春をする者は極めて少なく、親族や情夫、雇い主などから強要され、心理的な圧力を加えられて売春を行う場合が多かったことから、この規定が設けられた。 === 第1項 === 第1項は、脅迫または暴行よらない手段を用いて他人に売春させる行為を処罰することを規定したものである。 「'''人を欺き'''」とは、刑法の詐欺罪における「人を欺いて」と同義である。 「'''困惑させて'''」とは、暴行や脅迫に該当しない程度の方法によって、人に心理的威圧を加え、または人の自由意志を拘束することによって、精神的に自由な判断ができないようにすることをいう。 「'''親族関係による影響力を利用して'''」とは、売春をさせられる者と親族関係にある者が、その情誼を利用して売春をしなければならないように仕向けることをいう。「'''親族関係'''」とは、民法に言う親族(六親等内の血族・配偶者・三親等内の姻族)と同義である。 「'''売春をさせ'''」とは、上記の方法を用いた結果、その不当な圧力を加えられた者が実際に売春を行ったことをいう。「'''売春をさせた者'''」とは、因果関係が認められる方法で売春をするように仕向けた者をいい、老若男女や営利・非営利の別を問わない。 === 第2項 === 第2項は、脅迫または暴行という手段を用いて他人に売春させる行為を処罰することを規定したものである。 「'''脅迫'''」「'''暴行'''」は、刑法にいう脅迫、暴行と同義である。 === 第3項 === 第3項は、第1項、第2項の未遂を処罰することを規定したものである。 == 参照条文 == * [[刑法第246条]](詐欺) * [[民法第725条]](親族の範囲) * [[刑法第222条]](脅迫) * [[刑法第208条]](暴行) == 判例 == {{前後 |[[コンメンタール売春防止法]] |売春防止法第7条<br>(困惑等による売春) |[[売春防止法第6条]]<br>(周旋等) |[[売春防止法第8条]]<br>(対償の収受等) }} {{stub}} [[category:売春防止法|07]] 6sfyzf10fubxz60wq4l4bwez9tbubdf 276206 276198 2025-06-28T06:39:32Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276206 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[コンメンタール売春防止法]]>売春防止法第7条 == 条文 == (困惑等による売春) ; 第7条 # 人を欺き、若しくは困惑させてこれに売春をさせ、又は親族関係による影響力を利用して人に売春をさせた者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。 # 人を脅迫し、又は人に暴行を加えてこれに売春をさせた者は、3年以下の懲役又は3年以下の懲役及び10万円以下の罰金に処する。 # 前2項の未遂罪は、罰する。 == 解説 == 本条は、他人に不当な圧力を加えて売春をさせた者を処罰する規定である。かつては自発的に売春をする者は極めて少なく、親族や情夫、雇い主などから強要され、心理的な圧力を加えられて売春を行う場合が多かったことから、この規定が設けられた。 === 第1項 === 第1項は、脅迫または暴行よらない手段を用いて他人に売春させる行為を処罰することを規定したものである。 「'''人を欺き'''」とは、刑法の詐欺罪における「人を欺いて」と同義である。 「'''困惑させて'''」とは、暴行や脅迫に該当しない程度の方法によって、人に心理的威圧を加え、または人の自由意志を拘束することによって、精神的に自由な判断ができないようにすることをいう。 「'''親族関係による影響力を利用して'''」とは、売春をさせられる者と親族関係にある者が、その情誼を利用して売春をしなければならないように仕向けることをいう。「'''親族関係'''」とは、民法に言う親族(六親等内の血族・配偶者・三親等内の姻族)と同義である。 「'''売春をさせ'''」とは、上記の方法を用いた結果、その不当な圧力を加えられた者が実際に売春を行ったことをいう。「'''売春をさせた者'''」とは、因果関係が認められる方法で売春をするように仕向けた者をいい、老若男女や営利・非営利の別を問わない。 === 第2項 === 第2項は、脅迫または暴行という手段を用いて他人に売春させる行為を処罰することを規定したものである。 「'''脅迫'''」「'''暴行'''」は、刑法にいう脅迫、暴行と同義である。 === 第3項 === 第3項は、第1項、第2項の未遂を処罰することを規定したものである。 == 参照条文 == * [[刑法第246条]](詐欺) * [[民法第725条]](親族の範囲) * [[刑法第222条]](脅迫) * [[刑法第208条]](暴行) == 判例 == {{前後 |[[コンメンタール売春防止法]] |売春防止法第7条<br>(困惑等による売春) |[[売春防止法第6条]]<br>(周旋等) |[[売春防止法第8条]]<br>(対償の収受等) }} {{stub|law}} [[category:売春防止法|07]] bwj8oub4zlwyzukuv1cihvgbcpdrqmj 売春防止法第8条 0 29050 276203 164652 2025-06-28T06:28:00Z Fukupow 34984 /* 解説 */ 加筆 276203 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[コンメンタール売春防止法]]>売春防止法第8条 == 条文 == (対償の収受等) ; 第8条 # [[売春防止法第7条|前条]]第1項又は第2項の罪を犯した者が、その売春の対償の全部若しくは一部を収受し、又はこれを要求し、若しくは約束したときは、5年以下の懲役及び20万円以下の罰金に処する。 # 売春をした者に対し、親族関係による影響力を利用して、売春の対償の全部又は一部の提供を要求した者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。 == 解説 == 本条は、売春によって得られた利益の分け前にあずかる行為を処罰する規定である。 === 第1項 === 第1項は、本法7条の罪を犯した者に関する場合について売春の対償を要求する行為を処罰することを規定したものである。 「前条第1項又は第2項の罪を犯した者」とは、本法7条1項または2項の既遂罪を犯した者をいい、「その売春」とは、本法7条1項または2項に規定する不当な圧力を加えられたことによって行われた売春をいう。 「対償」は、[[売春防止法第2条|本法2条]]の解説と同じである。 「収受」「要求」「約束」は、刑法に用いられる意義と同じである。 === 第2項 === 第2項は、自由意志で売春を行った場合でも、親族関係による情誼を利用して売春の対償を要求する行為を処罰する規定である。 「売春をした者」とは、本法7条1項または2項の被害者として売春をした者以外をいう。 「親族関係」とは、民法に言う親族(六親等内の血族・配偶者・三親等内の姻族)と同義である。 == 参照条文 == * [[売春防止法第2条]](定義) * [[売春防止法第7条]](困惑等による売春) == 判例 == {{前後 |[[コンメンタール売春防止法]] |売春防止法第8条<br>(対償の収受等) |[[売春防止法第7条]]<br>(困惑等による売春) |[[売春防止法第9条]]<br>(前貸等) }} {{stub}} [[category:売春防止法|08]] 565svcrsno75yt6oz8wi0zgl0crja8u 276207 276203 2025-06-28T06:40:05Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276207 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[コンメンタール売春防止法]]>売春防止法第8条 == 条文 == (対償の収受等) ; 第8条 # [[売春防止法第7条|前条]]第1項又は第2項の罪を犯した者が、その売春の対償の全部若しくは一部を収受し、又はこれを要求し、若しくは約束したときは、5年以下の懲役及び20万円以下の罰金に処する。 # 売春をした者に対し、親族関係による影響力を利用して、売春の対償の全部又は一部の提供を要求した者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。 == 解説 == 本条は、売春によって得られた利益の分け前にあずかる行為を処罰する規定である。 === 第1項 === 第1項は、本法7条の罪を犯した者に関する場合について売春の対償を要求する行為を処罰することを規定したものである。 「前条第1項又は第2項の罪を犯した者」とは、本法7条1項または2項の既遂罪を犯した者をいい、「その売春」とは、本法7条1項または2項に規定する不当な圧力を加えられたことによって行われた売春をいう。 「対償」は、[[売春防止法第2条|本法2条]]の解説と同じである。 「収受」「要求」「約束」は、刑法に用いられる意義と同じである。 === 第2項 === 第2項は、自由意志で売春を行った場合でも、親族関係による情誼を利用して売春の対償を要求する行為を処罰する規定である。 「売春をした者」とは、本法7条1項または2項の被害者として売春をした者以外をいう。 「親族関係」とは、民法に言う親族(六親等内の血族・配偶者・三親等内の姻族)と同義である。 == 参照条文 == * [[売春防止法第2条]](定義) * [[売春防止法第7条]](困惑等による売春) == 判例 == {{前後 |[[コンメンタール売春防止法]] |売春防止法第8条<br>(対償の収受等) |[[売春防止法第7条]]<br>(困惑等による売春) |[[売春防止法第9条]]<br>(前貸等) }} {{stub|law}} [[category:売春防止法|08]] 0lvfbwedjhtmpjhdx8dhf0z3akxcrej 売春防止法第9条 0 29051 276241 164653 2025-06-28T07:13:42Z Fukupow 34984 /* 解説 */ 加筆 276241 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[コンメンタール売春防止法]]>売春防止法第9条 == 条文 == (前貸等) ; 第9条 : 売春をさせる目的で、前貸その他の方法により人に金品その他の財産上の利益を供与した者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。 == 解説 == 本条は、売春をさせるもくてきで財産上の利益を供与する行為を処罰する規定である。 「'''売春をさせる目的'''」とは、売春が行われることを希望または意欲することをいう。 「'''前貸'''」とは、前借金の貸し付けをいう。「'''その他の方法'''」とは、前貸と同じように、利益を供与することによって相手方に事実上の影響を及ぼし、それによって売春をする意思を生じさせ、または強めるような方法をいう。 「'''財産上の利益'''」とは、金員、動産、債務の免除など、金銭によって見積もることのできるあらゆる種類の利益をいう。「'''供与'''」とは、有償・無償を問わず、利益を相手方に移転する一切の行為をいう。 == 参照条文 == == 判例 == {{前後 |[[コンメンタール売春防止法]] |売春防止法第9条<br>(前貸等) |[[売春防止法第8条]]<br>(対償の収受等) |[[売春防止法第10条]]<br>(売春をさせる契約) }} {{stub}} [[category:売春防止法|09]] p54k7257bf3a21imnsr63yv19kvkvu8 売春防止法第10条 0 29052 276242 164654 2025-06-28T07:23:28Z Fukupow 34984 /* 解説 */ 加筆 276242 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[コンメンタール売春防止法]]>売春防止法第10条 == 条文 == (売春をさせる契約) ; 第10条 # 人に売春をさせることを内容とする契約をした者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。 # 前項の未遂罪は、罰する。 == 解説 == 本条は、人に売春をさせる趣旨の契約をした者を処罰する規定である。 == 参照条文 == == 判例 == * 最高裁判所第一小法廷決定、昭和52年3月29日、昭和50年(あ)第1409号、『[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=51102 売春防止法違反]』、最高裁判所刑事判例集31巻2号150頁。 * 最最高裁判所第三小法廷決定、昭和45年12月15日、昭和44年(あ)第1379号、『[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=50940 売春防止法違反]』、最高裁判所刑事判例集24巻13号1755頁。 * 最高裁判所第一小法廷決定、昭和41年10月20日、昭和41年(あ)第1721号、『[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=50776 売春防止法違反]』、最高裁判所刑事判例集20巻8号891頁。 {{前後 |[[コンメンタール売春防止法]] |売春防止法第10条<br>(売春をさせる契約) |[[売春防止法第9条]]<br>(前貸等) |[[売春防止法第11条]]<br>(場所の提供) }} {{stub}} [[category:売春防止法|10]] 9cmxyr9a47w5iuztzlo5az2mmtnewe3 料理本/カレー・シチュー 0 29088 276262 275673 2025-06-28T08:51:24Z Tomzo 248 276262 wikitext text/x-wiki {{sakujo|分岐が不要なページ}} ;カレー:[[料理本/カレー]] ;シチュー:[[料理本/シチュー]] [[category:料理|かれえ しちゆう]] nr9cosnywzojj9sae67y9iy4lcjy4wl 民法第121条の2 0 29463 276223 196212 2025-06-28T06:58:24Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276223 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第1編 総則 (コンメンタール民法)]] ==条文== (原状回復の義務) ;第121条の2 #無効な行為に基づく債務の履行として給付を受けた者は、相手方を原状に復させる義務を負う。 #前項の規定にかかわらず、無効な無償行為に基づく債務の履行として給付を受けた者は、給付を受けた当時その行為が無効であること(給付を受けた後に前条の規定により初めから無効であったものとみなされた行為にあっては、給付を受けた当時その行為が取り消すことができるものであること)を知らなかったときは、その行為によって現に利益を受けている限度において、返還の義務を負う。 #第1項の規定にかかわらず、行為の時に意思能力を有しなかった者は、その行為によって現に利益を受けている限度において、返還の義務を負う。行為の時に制限行為能力者であった者についても、同様とする ==解説== 平成29年改正により、新設。第3項は改正前民法第121条但書「ただし、制限行為能力者は、その行為によって現に利益を受けている限度において、返還の義務を負う。」の部分を受けた規定である。 無効な行為(取り消されたことにより無効となった行為を含む)に基づく債務の履行により給付を受けた者は、履行以前の原状回復の義務を負う。例えば、強迫により金銭の支払いがなされた場合や未成年が法定代理人の同意を得ずに買い物をし法定代理人が取り消した場合など、当該金員について支払い者は返金を請求できる。 法律行為が無効であれば、当該法律行為前の状況に戻すのは当然のことであるが、改正前には定めがなく、不当利得返還請求を援用していた。 この場合、善意者(行為が無効になることを知らなかった)は不当利得として現存利益のみを返還し、悪意者(無効になることを知っていた)は現存利益及びその利息を返還し、損害があるときはその損害賠償責任を負う。ただし、未成年者など制限行為能力者は、善意悪意にかかわらず現存利益分に限り返還義務を負う。 ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第1編 総則 (コンメンタール民法)|第1編 総則]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#5|第5章 法律行為]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#5-4|第4節 無効及び取消し]] |[[民法第121条]]<br>(取消しの効果) |[[民法第122条]]<br>(取り消すことができる行為の追認) }} {{stub|law}} [[category:民法|121の2]] [[category:民法 2017年改正|121の2]] 79thou73cvv6bqaapsf3t1k9blzt2tm 民法第424条の8 0 29944 276225 225771 2025-06-28T06:59:20Z Tomzo 248 /* 脚注 */ 276225 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第3編 債権 (コンメンタール民法)|第3編 債権]] ==条文== (詐害行為の取消しの範囲) ;第424条の8 #債権者は、詐害行為取消請求をする場合において、債務者がした行為の目的が可分であるときは、自己の債権の額の限度においてのみ、その行為の取消しを請求することができる。 #債権者が[[民法第424条の6|第424条の6]]第1項後段又は第2項後段の規定により価額の償還を請求する場合についても、前項と同様とする。 ==解説== #2017年改正により新設。なお、債権者代位権についても[[民法第423条の2|第423条の2]]において同趣旨の規定が定められている。 #債権者が請求できる取消しの範囲は、債権の額に限定されることを定めた。判例(大判明治36年12月7日民録9輯1339頁,大判大正9年12月24日民録26輯2024頁等)で確立された法理を法文化したもの。 #例示として、AはBに対して2000万円の貸金債権を有しているところ、BはCに唯一の資産である国債<ref>例示として株式としたかったところだが(非公開株式等廉価売買の対象となりやすい)、価値の変動要素が大きく可分の例としては不適当で誤解を生ずるおそれがあるため、ここでは国債とする。当然、株式譲渡も可分であるので、適当な評価の下、取消しうる部分とそうでない部分が分けられる。</ref>(3000万円相当)を廉価で譲渡し、ほぼ資力がなくなった時、AはBの資産保全のため、当該廉価譲渡を取り消しうるが、その場合、全額ではなく、保有する2000万円に相当する譲渡に対してのみ取消しを請求できることとなる。 #一方、反対解釈及び判例([[#可分性|最判昭和30年10月11日民集9巻11号1626頁]])としては、被代位権利の目的が不可分である場合は、自己の債権の額を超えて取消権を行使することができることとなる。上記の例で、BがCに対して譲渡したものが3000万円相当の不動産である場合、これは行為として分割不能なので、譲渡行為全体に対して取消請求できる。 #なお抵当権の付着した不動産の譲渡については、譲渡不動産の価額から抵当債権額を引いた額が取り消しの上限範囲となる(大判昭和7年6月3日民集11巻1163頁)が、抵当権設定登記が残っている場合には,詐害行為の全部を取り消しても、抵当権付きのままの原状を回復することができることから、詐害行為の全部が取り消されうるとするのが判例である([[#抵当権原状回復|最判昭和54年1月25日民集33巻1号12頁]])。 #中間試案においては、債務者の全体財産保全の観点から、「債権者は、詐害行為取消権を行使する場合において、その詐害行為の全部の取消しを請求することができるものとする。この場合において、その詐害行為によって逸出した財産又は消滅した権利の価額が被保全債権の額を超えるときは,債権者は,その詐害行為以外の債務者の行為の取消 しを請求することができないものとする。」とされていたが、判例が維持された。 ==参照条文== ==判例== #<span id="可分性"></span>[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=57373&hanreiKbn=02  詐害行為取消請求](最高裁判決 昭和30年10月11日) #;詐害行為の目的物が不可分な場合と取消の範囲 #:詐害行為となる債務者の行為の目的物が、不可分な一棟の建物であるときは、たとえその価額が債権者を超える場合でも、債権者は、右行為の全部を取り消すことができる。 #<span id="抵当権原状回復"></span>[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53334&hanreiKbn=02  求償金、不当利得返還、詐害行為取消等](最高裁判決  昭和54年01月25日) #;抵当権の付着する土地の譲渡担保契約の全部が詐害行為に該当するものとして土地自体の原状回復が許される場合 #:抵当権の付着する土地についてされた譲渡担保契約が詐害行為に該当する場合において、譲渡担保権者が当該抵当権者以外の債権者であり、右土地の価額から右抵当権の被担保債権の額を控除した額が詐害行為取消権の基礎となつている債権の額を下回つているときは、譲渡担保契約の全部を取り消して土地自体の原状回復をすることを認めるべきである。 ==脚注== <references/> ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第3編 債権 (コンメンタール民法)|第3編 債権]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1|第1章 総則]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1-2|第2節 債権の効力]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1-2-3|第3款 詐害行為取消権]] |[[民法第424条の7]]<br>(被告及び訴訟告知) |[[民法第424条の9]]<br>(債権者への支払又は引渡し) }} {{stub|law}} [[category:民法|424の8]] [[category:民法 2017年改正|424の8]] m7k61nl440otxknz23xhxbt4frahi5c 水泳 0 29955 276293 242860 2025-06-28T11:55:04Z Tomzo 248 276293 wikitext text/x-wiki [[メインページ]] > [[スポーツ]] > '''水泳''' '''水泳'''は、水の中で泳ぐことである。 #[[水泳/準備]] #[[水泳/クロール]] #[[水泳/平泳ぎ]] #[[水泳/背泳ぎ]] #[[水泳/バタフライ]] {{DEFAULTSORT:すいえい}} [[Category:スポーツ]] [[Category:分岐ページ]] f4xe2ossxsr232n3xoxekvel6mm7mmg 276294 276293 2025-06-28T11:55:45Z Tomzo 248 276294 wikitext text/x-wiki [[メインページ]] > [[スポーツ]] > '''水泳''' {{wikipedia|水泳}} '''水泳'''は、水の中で泳ぐことである。 #[[水泳/準備]] #[[水泳/クロール]] #[[水泳/平泳ぎ]] #[[水泳/背泳ぎ]] #[[水泳/バタフライ]] {{DEFAULTSORT:すいえい}} [[Category:スポーツ]] [[Category:分岐ページ]] mthcfgig0bzucfq1lpc256w146ccz3g 極地地誌 0 29958 276261 170704 2025-06-28T08:38:30Z Tomzo 248 276261 wikitext text/x-wiki #[[/極地総論]] #[[/北極]] #[[/南極]] {{DEFAULTSORT:きよくちちし}} [[Category:地理学]] [[category:分岐ページ]] 7ns6n8x5j7h9j9xvqqkkkq3bw1hlzsz 数学演習/数学III 0 30228 276272 214994 2025-06-28T09:08:13Z Tomzo 248 276272 wikitext text/x-wiki *[[/平面上の曲線と複素数平面|平面上の曲線と複素数平面]] *[[/極限|極限]] *[[/微分法|微分法]] *[[/積分法|積分法]] [[カテゴリ:高等学校数学III|えんしゆう]] [[category:分岐ページ|すうかくえんしゆうすうかく3]] jk8w3t6zawu42cyatv5k4yxqzxa2j85 民法第724条の2 0 30244 276229 198380 2025-06-28T07:01:17Z Tomzo 248 /* 判例 */ 276229 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第3編 債権 (コンメンタール民法)]] == 条文 == (人の生命又は身体を害する不法行為による損害賠償請求権の消滅時効) ;第724条の2   :人の生命又は身体を害する不法行為による損害賠償請求権の消滅時効についての[[民法第724条|前条]]第一号の規定の適用については、同号中「3年間」とあるのは、「5年間」とする。 == 解説 == 2017年改正により新設。被害者救済の観点から[[消滅時効]]の完成に要する期間を伸ばすもの。 == 関連条文 == *[[民法第509条]](不法行為等により生じた債権を受働債権とする相殺の禁止) *:相殺禁止受動債権として「人の生命又は身体の侵害による損害賠償の債務」を挙げる。 == 判例 == ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第3編 債権 (コンメンタール民法)|第3編 債権]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#5|第5章 不法行為]] |[[民法第724条]]<br>(不法行為による損害賠償請求権の消滅時効) |[[民法第725条]]<br>(親族の範囲) }} {{stub|law}} [[category:民法|724の2]] [[category:民法 2017年改正|724の2]] ohy8t5z6aejxr34cwnfllvq6jajawvn 民法第561条/他人物売買 0 30396 276226 176839 2025-06-28T06:59:44Z Tomzo 248 /* 改正前の判例 */ 276226 wikitext text/x-wiki 契約の時点において、売主に属していない財産権(主に所有権)を売買の対象物とすることを民法は認めており、2017年改正までは、第560条から第564条まで詳細な条項が存在したが、同改正により基本的な規律を維持しつつ本条に集約し、個別の事項については、広範に認められるようになった「解除権」の行使などによることとした。 ==現行条文== (他人の権利の売買における売主の義務) ;[[民法第561条|第561条]] :他人の権利(権利の一部が他人に属する場合におけるその権利の一部を含む。)を売買の目的としたときは、売主は、その権利を取得して買主に移転する義務を負う。 ==改正前条文と現行法令への当てはめ== *[[民法第560条#改正経緯|第560条]](他人の権利の売買における売主の義務) *:他人の権利を売買の目的としたときは、売主は、その権利を取得して買主に移転する義務を負う。 *:(改正後の当てはめ) *::[[民法第561条|第561条]]に継承。 *[[民法第561条#改正経緯|第561条]](他人の権利の売買における売主の担保責任) *:''前条の場合において、売主がその売却した権利を取得して買主に移転することができないときは、買主は、契約の解除をすることができる。この場合において、契約の時においてその権利が売主に属しないことを知っていたときは、損害賠償の請求をすることができない。'' *:(改正後の当てはめ) *:#買主の解除権 *:#買主の損害賠償請求権 *[[民法第562条#改正経緯|第562条]](他人の権利の売買における善意の売主の解除権) *#''売主が契約の時においてその売却した権利が自己に属しないことを知らなかった場合において、その権利を取得して買主に移転することができないときは、売主は、損害を賠償して、契約の解除をすることができる。'' *#''前項の場合において、買主が契約の時においてその買い受けた権利が売主に属しないことを知っていたときは、売主は、買主に対し、単にその売却した権利を移転することができない旨を通知して、契約の解除をすることができる。'' *:(改正後の当てはめ) *::売主の解除権 *[[民法第563条#改正経緯|第563条]](権利の一部が他人に属する場合における売主の担保責任) *#''売買の目的である権利の一部が他人に属することにより、売主がこれを買主に移転することができないときは、買主は、その不足する部分の割合に応じて代金の減額を請求することができる。'' *#''前項の場合において、残存する部分のみであれば買主がこれを買い受けなかったときは、善意の買主は、契約の解除をすることができる。'' *#''代金減額の請求又は契約の解除は、善意の買主が損害賠償の請求をすることを妨げない。'' *:(改正前規定に関する解説) *::他人の権利の一部売買について、売主が負担する担保責任についての規定。この場合の担保責任の内容としては代金減額請求権、解除権(善意の買主のみ)、損害賠償請求権(善意の買主のみ)となっていた。 *::第2項は「残存する部分のみであれば買主がこれを買い受けなかったとき」のみに'''無催告'''の解除権を認めている。それ以外の場合には代金減額請求権がある。つまり代金減額請求とは契約の一部解除だともとらえられた。 *::悪意の買主にも代金減額請求権が認められたのは、将来売主が権利者からその権利を全て譲り受けることを買主に信頼させたからだと考えられた。 *:(改正後の当てはめ) *:#[[民法第561条|第561条]]に包含して継承。 *:#買主の解除権 *:#:[[民法第542条]]第1項第3号の適用による解除。 *:#買主の代金減額請求権 *:#買主の損害賠償請求権 *[[民法第564条#改正経緯|第564条]](権利の一部が他人に属する場合における売主の担保責任) *:''前条の規定による権利は、買主が善意であったときは事実を知った時から、悪意であったときは契約の時から、それぞれ一年以内に行使しなければならない。'' *:(改正後の当てはめ) *::除斥期間とすることを排除し、[[時効 (民法)|時効制度]]を適用。 ==改正前の判例== <!--順次本文に取り込む--> *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=55966&hanreiKbn=02 売買代金返還請求](最高裁判決 昭和25年10月26日)[[民法第560条]] *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53990&hanreiKbn=02 第三者異議](最高裁判決 昭和40年11月19日)[[民法第176条]]、[[民法第555条]] *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53972&hanreiKbn=02 損害賠償等請求](最高裁判決 昭和41年09月08日) [[民法第415条]] *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54077&hanreiKbn=02 転付金請求]](最高裁判決 昭和43年08月02日)[[民法第466条]],[[民法第467条]] *:他人の権利を目的とする売買の売主が、これを買主に移転することができない場合には、買主は、売主に対し、民法第561条但書の適用上、担保責任としての損害賠償の請求ができないときでも、なお[[w:債務不履行]]一般の規定に従つて損害賠償の請求をすることができるものと解するのが相当である。 *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54160&hanreiKbn=02 土地建物明渡請求](最高裁判決 昭和49年09月04日)[[民法第896条]] *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53224&hanreiKbn=02 損害賠償請求](最高裁判決 昭和51年02月13日) [[民法第545条]] *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=81696&hanreiKbn=02 売買代金請求事件](最高裁判決 平成23年10月18日)[[民法第116条]] {{stub|law}} [[category:民法 2017年改正|561解説]] 3u7gmeaifwr0iuvjx4dmtx7fh3qodt2 Git 0 30477 276167 174560 2025-06-28T03:05:24Z Tomzo 248 276167 wikitext text/x-wiki '''Git'''はリーナス・トーバルズによって2005年に開発が始められたバージョン管理システムです。 == 目次 == * [[Git/コミット]] * [[Git/ブランチ]] * [[Git/プッシュ]] * [[Git/プル]] * [[Git/マージ]] * [[Git/チェリーピック]] * [[Git/リベース]] == 関連記事 == {{wikipedia|Git}} * [[Subversion]] * [[BitKeeper]] {{stub|it}} [[カテゴリ:バージョン管理システム]] [[カテゴリ:Git|*]] 35ttcmhu50t63nsvounsm5q1hy89bei C++/キャスト 0 31354 276107 176946 2025-06-28T00:42:40Z Tomzo 248 /* 出典 */ 276107 wikitext text/x-wiki == 概要 == C++ではC言語で見られるキャストに加え、以下キーワードを用いてキャストを行うことができる: # static_cast # const_cast # dynamic_cast # reinterpret_cast == static_cast == const修飾子およびvolatile修飾子の付与、整数・小数型同士などのキャストに使う。 == const_cast == const修飾子、volatile修飾子を外すために使う。 == dynamic_cast == ダウンキャストするために使う。キャストに失敗した場合はnullptrが返される。 == reinterpret_cast == 継承関係にない型同士、整数型とポインタ型の相互変換などに使う。 == どう使い分けるのか == * static_castを使えるときは使う * const_castを使えるときは使う * dynamic_castを使えるときは使う * それでもダメならreinterpret_castを使う == C形式のcastにしかできないこと == 出典: <ref name="cpplover">https://cpplover.blogspot.com/2010/07/c.html 20210414</ref> # 派生クラスへのポインターやリファレンスから、基底クラスへのポインターやリファレンスへの変換 # 派生クラスのメンバーへのポインターから、曖昧ではない非virtualな基底クラスのメンバーへのポインターへの変換 # 曖昧ではなく非virtualな基底クラスのポインターやリファレンスあるいはメンバーへのポインターから、派生クラスのポインターやリファレンスあるいはメンバーへのポインターへの変換 ただし、これらのキャストはアクセス修飾子を無視するため、出現した場合は設計が間違っているとされる<ref name="cpplover" />。 == 出典 == <references /> {{stub|it}} [[カテゴリ:C++]] pv8ji4z3v7a3rs62m7576v79btsd5ql JavaScript/型付き配列 0 31725 276141 270867 2025-06-28T01:06:22Z Tomzo 248 /* 外部リンク */ 276141 wikitext text/x-wiki {{Nav}} '''型付き配列'''(かたつきはいれつ、''Typed array'')は特定のデータ型を持つ要素しか扱えないという制限があります。 つまり、整数型のみ、あるいは浮動小数点数型のみを扱うことができます。 型付き配列を使うことで、メモリの効率的な利用や、高速なデータ処理が可能になるため、JavaScriptのプログラマにとっては非常に重要な知識と言えます。 == 概要 == 型付き配列は、C言語の配列のように要素数を予め決め全ての要素の型が同じオブジェクトなインデックス可能なコレクションです。 ;[https://paiza.io/projects/IAZat2VMk0xU8oOmfdEK1w?language=javascript 型付き配列を使って浮動小数点数のビットパターンを表示する]:<syntaxhighlight lang=js line> const f64 = new Float64Array([0, -0, 1, NaN, Infinity, -Infinity, Math.PI, Number.MAX_VALUE, Number.MIN_VALUE, Number.EPSILON]) const b64 = new BigUint64Array(f64.buffer) f64.forEach((x, i) => console.log(`${(Object.is(x, -0)?"-0":String(x)).padStart(23," ")}: ${b64[i].toString(2).padStart(64, "0")}`) ) </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 0: 0000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000 -0: 1000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000 1: 0011111111110000000000000000000000000000000000000000000000000000 NaN: 0111111111111000000000000000000000000000000000000000000000000000 Infinity: 0111111111110000000000000000000000000000000000000000000000000000 -Infinity: 1111111111110000000000000000000000000000000000000000000000000000 3.141592653589793: 0100000000001001001000011111101101010100010001000010110100011000 1.7976931348623157e+308: 0111111111101111111111111111111111111111111111111111111111111111 5e-324: 0000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000001 2.220446049250313e-16: 0011110010110000000000000000000000000000000000000000000000000000 </syntaxhighlight> : 行ごとに説明しましょう。 # Float64Arrayオブジェクトf64を <code>[0, -0, 1, NaN, Infinity, -Infinity, Math.PI, Number.MAX_VALUE, Number.MIN_VALUE, Number.EPSILON]</code> をパラメータとして生成 # BigUint64Arrayオブジェクトb64をFloat64Arrayオブジェクトのバッファを引数に生成 # Float64Arrayの要素を順に #  BigUint64Arrayを使って二進文字列化 6種類の[[w:IEEE 754|IEEE 754]]の[[w:倍精度浮動小数点数|64ビット倍精度浮動小数点数]]のバイナリ表現を表示したもので、TypedArray を使うと内部表現へのアクセスが buffer プロパティを使って可能になる事を示す例となっています。 : [[ファイル:IEEE_754_Double_Floating_Point_Format.svg]] この様な ArrayBuffer を扱うためには、[[JavaScript/DataView|DataView]]オブジェクトが用意されていますが今回は同じ64ビット同士にすることでエンディアンの問題を回避しました。 == TypedArray オブジェクト == TypedArray はコンストラクターとしては呼び出さず、Float64ArrayオブジェクトやBigUint64Arrayオブジェクトのような TypedArray オブジェクトのインスタンスを生成します。 :<syntaxhighlight lang=js> // TypedArray オブジェクトの生成例 // Int8Array: 8ビット符号付き整数のTypedArrayオブジェクト const int8Array = new Int8Array(4); console.log(int8Array); // Int8Array [ 0, 0, 0, 0 ] // Uint8Array: 8ビット符号なし整数のTypedArrayオブジェクト const uint8Array = new Uint8Array([1, 2, 3, 4]); console.log(uint8Array); // Uint8Array [ 1, 2, 3, 4 ] // Uint8ClampedArray: オーバーフロー対策された8ビット符号なし整数のTypedArrayオブジェクト const uint8ClampedArray = new Uint8ClampedArray([300, -50, 1000, 0]); console.log(uint8ClampedArray); // Uint8ClampedArray [ 255, 0, 255, 0 ] // Int16Array: 16ビット符号付き整数のTypedArrayオブジェクト const int16Array = new Int16Array([32767, -32768, 0, 12345]); console.log(int16Array); // Int16Array [ 32767, -32768, 0, 12345 ] // Uint16Array: 16ビット符号なし整数のTypedArrayオブジェクト const uint16Array = new Uint16Array([65535, 0, 1234, 9876]); console.log(uint16Array); // Uint16Array [ 65535, 0, 1234, 9876 ] // Int32Array: 32ビット符号付き整数のTypedArrayオブジェクト const int32Array = new Int32Array([-2147483648, 0, 2147483647, 123456]); console.log(int32Array); // Int32Array [ -2147483648, 0, 2147483647, 123456 ] // Uint32Array: 32ビット符号なし整数のTypedArrayオブジェクト const uint32Array = new Uint32Array([4294967295, 0, 987654321, 555555]); console.log(uint32Array); // Uint32Array [ 4294967295, 0, 987654321, 555555 ] // Float32Array: 32ビット単精度浮動小数点数のTypedArrayオブジェクト const float32Array = new Float32Array([3.14, -0.5, 1.234, 7.89]); console.log(float32Array); // Float32Array [ 3.140000104904175, -0.5, 1.2340000867843628, 7.889999866485596 ] // Float64Array: 64ビット倍精度浮動小数点数のTypedArrayオブジェクト const float64Array = new Float64Array([1.2345678901234567, -9876543.210, 0, 12345.6789]); console.log(float64Array); // Float64Array [ 1.2345678901234567, -9876543.21, 0, 12345.6789 ] // BigInt64Array: 64ビット符号付き整数のTypedArrayオブジェクト const bigInt64Array = new BigInt64Array([BigInt('-9223372036854775808'), BigInt('0'), BigInt('9223372036854775807')]); console.log(bigInt64Array); // BigInt64Array [ -9223372036854775808n, 0n, 9223372036854775807n ] // BigUint64Array: 64ビット符号なし整数のTypedArrayオブジェクト const bigUint64Array = new BigUint64Array([BigInt('18446744073709551615'), BigInt('0'), BigInt('1234567890123456789')]); console.log(bigUint64Array); // BigUint64Array [ 18446744073709551615n, 0n, 1234567890123456789n ] </syntaxhighlight> :{| class=wikitable |+TypedArray |- !オブジェクト!!要素型 |- !Int8Array |8ビット符号付き整数 |- !Uint8Array |8ビット符号なし整数 |- !Uint8ClampedArray |オーバーフロー対策された8ビット符号なし整数 |- !Int16Array |16ビット符号付き整数 |- !Uint16Array |16ビット符号なし整数 |- !Int32Array |32ビット符号付き整数 |- !Uint32Array |32ビット符号なし整数 |- !Float32Array |32ビット単精度浮動小数点数 |- !Float64Array |64ビット倍精度浮動小数点数組み込み数値プリミティブと同じ精度。 |- !BigInt64Array |64ビット符号付き整数 |- !BigUint64Array |64ビット符号なし整数 |} === Uint8ClampedArray === オーバーフロー対策と丸め処理を施された8ビット符号なし整数のTypedArray オブジェクト。 以下の変換規則に従います<ref>[https://tc39.es/ecma262/#sec-touint8clamp ECMA-262::7.1.12 ToUint8Clamp ( argument )]</ref> * 数値に変換する * NaN, +0, -0, Infinity 及び -Infinity は+0とする * 0未満は0に丸める * 255を超えると255に丸める * [[w:端数処理#偶数への丸め(round_to_even)|最近接偶数丸め]]を行う {{コラム|最近接偶数丸め|2=最近接偶数丸め(round to even)は、丸めるべき値が整数部と小数部の境界にある場合、最も近い偶数に丸めるルールです。このルールは、統計的な観点から生まれており、偶数と奇数が均等に分布しているため、統計的な誤差を最小限に抑える効果があります。 最近接偶数丸めは、以下のような特徴があります #丸めるべき値が整数の場合は、そのままの整数に丸められます。 #丸めるべき値が小数で、小数部が0.5の場合は、最も近い偶数に丸められます。例えば、0.5は0に、1.5は2に丸められます。 #小数部が0.5である場合、整数部が偶数の場合は最も近い偶数に、整数部が奇数の場合は最も近い奇数に丸められます。 この丸め方は、統計的に誤差を最小化する効果があるため、科学計算や金融などの精度が求められる分野でよく使用されます。JavaScriptのUint8ClampedArrayの仕様においても、最近接偶数丸めが適用されています。 }} [[JavaScript/Canvas#imageData へのアクセスを使った高速化|Canvas#imageData へのアクセスを使った高速化]]の節に、CanvasのimageDate.data(Uint8ClampedArrayオブジェクト)を直接操作して高速化をはかる例がある。 <syntaxhighlight lang="js" line> const ui8c = new Uint8ClampedArray(1); [ NaN, +0, -0, -1, 256, 0.5, 0.5000000000001, 1.5, 1.5000000000001, ].forEach(x => console.log(ui8c[0] = x, ui8c[0])); /* NaN 0 0 0 -0 0 -1 0 256 255 0.5 0 0.5000000000001 1 */ </syntaxhighlight> == メソッド == TypedArray オブジェクトは、通常の [[JavaScript/配列|JavaScript 配列]]と同様に、さまざまなメソッドを提供しています。以下は、主な TypedArray オブジェクトのメソッドのいくつかです。 ;共通のメソッド: # length #: 配列の要素数を返します。 #:<syntaxhighlight lang=js> const int32Array = new Int32Array([1, 2, 3, 4]); console.log(int32Array.length); // 4 </syntaxhighlight> # subarray(begin[, end]) #:部分的な TypedArray を新しい TypedArray として返します。 #:<syntaxhighlight lang=js> const int32Array = new Int32Array([1, 2, 3, 4]); const subArray = int32Array.subarray(1, 3); console.log(subArray); // Int32Array [ 2, 3 ] </syntaxhighlight> # slice(begin[, end]) #:部分的な TypedArray のコピーを新しい TypedArray として返します。 #:<syntaxhighlight lang=js> const int32Array = new Int32Array([1, 2, 3, 4]); const slicedArray = int32Array.slice(1, 3); console.log(slicedArray); // Int32Array [ 2, 3 ] </syntaxhighlight> ;数値演算関連のメソッド: # reduce(callback[, initialValue]) #:配列の各要素に対してコールバック関数を適用し、単一の累積値を返します。 #:<syntaxhighlight lang=js> const float64Array = new Float64Array([1.5, 2.5, 3.5]); const sum = float64Array.reduce((acc, val) => acc + val, 0); console.log(sum); // 7.5 </syntaxhighlight> # map(callback) 配列の各要素に対してコールバック関数を適用し、新しい TypedArray を返します。 #:<syntaxhighlight lang=js> const int8Array = new Int8Array([1, 2, 3]); const squaredArray = int8Array.map(val => val * val); console.log(squaredArray); // Int8Array [ 1, 4, 9 ] </syntaxhighlight> # filter(callback) #:配列の各要素に対してフィルタリングを行い、新しい TypedArray を返します。 #:<syntaxhighlight lang=js> const int16Array = new Int16Array([10, -5, 7, -3]); const positiveNumbers = int16Array.filter(val => val > 0); console.log(positiveNumbers); // Int16Array [ 10, 7 ] </syntaxhighlight> === ArrayとTypedArrayのメソッドの差異 === ArrayとTypedArrayにはいくつかのメソッドが共通して存在しますが、いくつかの違いもあります。以下に、ArrayにあってTypedArrayにないメソッド、あるいはその逆をいくつか挙げます。 ==== ArrayにあってTypedArrayにないメソッド ==== # concat() #: TypedArrayには concat() メソッドが存在しません。代わりに TypedArray では、スプレッド構文を使用して結合します。 #:<syntaxhighlight lang=js> // Arrayの例 const array1 = [1, 2, 3]; const array2 = [4, 5, 6]; const newArray = array1.concat(array2); console.log(newArray); // [1, 2, 3, 4, 5, 6] // TypedArrayの例 const typedArray1 = new Int32Array([1, 2, 3]); const typedArray2 = new Int32Array([4, 5, 6]); const newTypedArray = new Int32Array([...typedArray1, ...typedArray2]); console.log(newTypedArray); // Int32Array [1, 2, 3, 4, 5, 6] </syntaxhighlight> # reverse() #: TypedArrayには reverse() メソッドが存在しません。代わりに、スプレッド構文や独自の方法を使用して逆順にします。 #:<syntaxhighlight lang=js> // Arrayの例 const array = [1, 2, 3]; const reversedArray = array.reverse(); console.log(reversedArray); // [3, 2, 1] // TypedArrayの例 const typedArray = new Int32Array([1, 2, 3]); const reversedTypedArray = new Int32Array([...typedArray].reverse()); console.log(reversedTypedArray); // Int32Array [3, 2, 1] </syntaxhighlight> ==== TypedArrayにあってArrayにないメソッド ==== # set() #: TypedArrayは set() メソッドを提供しており、一方のTypedArrayから別のTypedArrayにデータをコピーできます。 #:<syntaxhighlight lang=js> const sourceTypedArray = new Int32Array([1, 2, 3]); const targetTypedArray = new Int32Array(3); // TypedArrayからTypedArrayにデータをコピー targetTypedArray.set(sourceTypedArray); console.log(targetTypedArray); // Int32Array [1, 2, 3] </syntaxhighlight> # subarray(begin[, end]) #: TypedArrayは subarray() メソッドを提供しており、一部のTypedArrayを新しいTypedArrayとして取り出すことができます。 #:<syntaxhighlight lang=js> const typedArray = new Int32Array([1, 2, 3, 4, 5]); // TypedArrayから一部を取り出す const subArray = typedArray.subarray(1, 4); console.log(subArray); // Int32Array [2, 3, 4] </syntaxhighlight> このように、ArrayとTypedArrayは基本的な操作においては共通のメソッドを持っていますが、細かな違いがあります。注意して使用することが重要です。 == スプレッド構文 == TypedArray オブジェクトでもスプレッド構文を使用することができます。スプレッド構文は、配列や TypedArray オブジェクトから要素を取り出して新しい配列や TypedArray を作成するための便利な構文です。 以下は、スプレッド構文を使用した TypedArray の例です: :<syntaxhighlight lang=js> // TypedArray オブジェクトの作成 const sourceArray = new Int32Array([1, 2, 3, 4]); // スプレッド構文を使用して新しい TypedArray を作成 const newArray = new Int32Array([...sourceArray, 5, 6]); console.log(newArray); // Int32Array [ 1, 2, 3, 4, 5, 6 ] </syntaxhighlight> この例では、既存の <code>sourceArray</code> から要素を取り出し、新しい <code>Int32Array</code> オブジェクト <code>newArray</code> を作成しています。このようにして、スプレッド構文を用いて TypedArray の要素を効果的に結合できます。ただし、スプレッド構文を使用して TypedArray のコピーを作成する場合、パフォーマンスに注意する必要があります。 === TypedArrayのユースケース === TypedArrayはバイナリデータを効率的に扱うために設計されたJavaScriptの機能であり、主に以下のような場面で活用されます。 # 画像処理とキャンバス操作: TypedArrayはピクセルデータを効率的に操作するために使用されます。<code>Uint8ClampedArray</code>は特に画像処理でよく使用され、Canvas APIの <code>getImageData</code> などで取得されたピクセルデータがこの型のTypedArrayとして提供されます。 #:<syntaxhighlight lang=js> const canvas = document.getElementById('myCanvas'); const context = canvas.getContext('2d'); const imageData = context.getImageData(0, 0, canvas.width, canvas.height); const pixelData = new Uint8ClampedArray(imageData.data.buffer); // pixelDataを操作して画像処理を行う </syntaxhighlight> # 音声処理: 音声データもバイナリデータで表現されます。TypedArrayは音声信号の処理に使用され、<code>Float32Array</code>や<code>Int16Array</code>がよく利用されます。 #:<syntaxhighlight lang=js> const audioContext = new (window.AudioContext || window.webkitAudioContext)(); const buffer = audioContext.createBuffer(1, 44100, 44100); // 1チャンネル, サンプリングレート44100 const audioData = new Float32Array(buffer.getChannelData(0)); // audioDataを操作して音声処理を行う </syntaxhighlight> # ネットワーク通信: ネットワーク通信時には、バイナリデータを受け取り、TypedArrayを使用してデータの解析や処理を行います。WebSocketやFetch APIで受信したデータをTypedArrayに変換して扱うことがあります。 #:<syntaxhighlight lang=js> fetch('https://example.com/data.bin') .then(response => response.arrayBuffer()) .then(data => { const dataArray = new Uint8Array(data); // dataArrayを解析してデータ処理を行う }); </syntaxhighlight> # 3Dグラフィックス: WebGLやWebGPUなどの3DグラフィックスAPIでは、頂点データやテクスチャデータをTypedArrayとして扱います。これにより、高効率にバイナリデータを操作できます。 #:<syntaxhighlight lang=js> const vertexData = new Float32Array([/* ... */]); const indexData = new Uint16Array([/* ... */]); // WebGLでvertexDataやindexDataを扱う </syntaxhighlight> # 大規模なデータ処理: 大規模なデータセットやバイナリデータの処理において、TypedArrayはメモリ効率や演算速度の向上を提供します。これにより、数値計算が必要なアプリケーションやライブラリでパフォーマンスが向上します。 これらはTypedArrayが有用である一部のシーンであり、バイナリデータを効率的に取り扱うために欠かせない機能です。 == TypedArrayのベストプラクティス == TypedArrayを使用する際には、いくつかのベストプラクティスに従うことが重要です。以下は、TypedArrayの効果的な使用に関する一般的なベストプラクティスです。 # 型付き配列の正確なサイズを把握する: TypedArrayは固定サイズのバッファを持ちます。事前にデータサイズを正確に知っておくことが重要です。サイズを過小評価するとデータが失われる可能性があり、過大評価すると余分なメモリを使用することになります。 # バッファの再利用: TypedArrayのバッファを再利用することで、メモリの効率が向上します。余分なバッファの割り当てを避け、不要なガベージコレクションを回避できます。 #:<syntaxhighlight lang=js> // バッファを再利用する例 const buffer = new ArrayBuffer(8); const int32Array = new Int32Array(buffer); // 以後、同じバッファを再利用して異なるTypedArrayを作成 const float32Array = new Float32Array(buffer); </syntaxhighlight> # ビューの使用: <code>DataView</code>を使用してTypedArrayのバッファを異なるビューで表示することができます。これは特にバイトオーダーや異なる型のデータにアクセスする際に便利です。 #:<syntaxhighlight lang=js> const int32Array = new Int32Array([1, 2, 3, 4]); const dataView = new DataView(int32Array.buffer); const firstValue = dataView.getInt32(0, true); // リトルエンディアン </syntaxhighlight> # バイナリデータの処理: TypedArrayは主にバイナリデータを扱うためにデザインされています。バイナリデータの読み書き、変換、処理にはTypedArrayのメソッドやビューを活用しましょう。 #:<syntaxhighlight lang=js> const byteArray = new Uint8Array([1, 2, 3, 4, 5]); const uint32Array = new Uint32Array(byteArray.buffer); console.log(uint32Array); // Uint32Array [ 67305985 ] </syntaxhighlight> # パフォーマンスの最適化: TypedArrayは高速な数値演算を提供しますが、無駄なメモリのコピーを避けるために注意が必要です。スプレッド構文や<code>Array.from()</code>を使うと、性能が低下する可能性があります。 #:<syntaxhighlight lang=js> // パフォーマンスの観点からは避けるべき例 const typedArray = new Float32Array([1, 2, 3]); const newArray = new Float32Array([...typedArray]); // 非効率的なコピー </syntaxhighlight> #:上記の代わりに、<code>subarray()</code>や直接TypedArrayのコンストラクタを使用すると効率的です。 #:<syntaxhighlight lang=js> // 直接TypedArrayのコンストラクタを使用し効率に配慮した例。 const typedArray = new Float32Array([1, 2, 3]); const newArray = new Float32Array(typedArray.buffer, typedArray.byteOffset, typedArray.length); </syntaxhighlight> これらのベストプラクティスを踏まえてTypedArrayを使うことで、メモリの効率を向上させ、高速なバイナリデータ処理を実現できます。 == 脚註 == <references /> == 外部リンク == * [https://tc39.es/ecma262/#sec-typedarray-objects ECMA-262::23.2 TypedArray Objects] [[Category:JavaScript|{{SUBPAGENAME}}]] {{stub|it}} h03ap46w2gsdf2bza2x9gd6q4ctlld9 JavaScript/プロトタイプベース 0 31783 276138 241178 2025-06-28T01:04:53Z Tomzo 248 276138 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}} JavaScriptはプロトタイプベースのオブジェクト指向言語です。 この場合は[[w:プロトタイプ#コンピュータプログラム|プロトタイプ]]は「雛形」です。 目的の機能を持ったのオブジェクトの生成を、既に存在する雛形を複製することで実現する戦略といえます。 この雛形の事をプロトタイプと呼びます。 JavaScript以外のプロトタイプベースのオブジェクト指向言語としては [[Lua]] があげられます。 Lua は [[w:MediaWiki|MediaWiki]] の[[w:Wikipedia:Lua|モジュール]]の記述言語にも採用されています。 最初のプロトタイプベースのオブジェクト指向言語は、[[Self]]です。 Selfは、Smalltalkを開発したチームの一員がさらに記述性が高く簡素なオブジェクト指向言語の研究から誕生しました。 JavaScriptもSelfの影響を直接的に受けています。<!--要具体例加筆--> プロトタイプに基づくプロトタイプベースに対し、クラスに基づいたオブジェクトシステムを採用したオブジェクト指向言語をクラスベースと呼びます([[w:Smalltalk|Smalltalk]], [[C++]], [[Java]] など)。 JavaScript ではECMACScript 2015/ES6でclass構文が導入されましたが、クラスベース風の構文を加えたに過ぎず依然JavaScriptはプロトタイプベースのオブジェクト指向言語です。 [[w:デザインパターン (ソフトウェア)|デザインパターン]]の用語を使えば *プロトタイプベース -- [[w:Prototype パターン|Prototype パターン]] *クラスベース -- [[w:Factory Method パターン|Factory Method パターン]] と捉えることができます。 == プロトタイプの継承モデル == {{節スタブ}} === プロパティの継承 === prototypeオブジェクトの共有と派生 === プロトタイプチェーン === 有向グラフ 木構造 figure === メソッドの模倣 === クラスベースで言うメソッドをプロトタイプベースが模倣しているという立場も取れます(JavaScriptのメソッドは全て仮想メソッド)。 逆にクラスベースの[[w:仮想関数テーブル|VTable]]は限定的な prototype とも。 アプローチは違っても言語機構のインフラストラクチャーは似通ってきている。 * 大きな違い:プロトタイプベースでは、どのオブジェクトもプロトタイプになりうる。 * == オブジェクトの作成方法の構文的側面 == {{節スタブ}} new 演算子の正体 === コンストラクタ === 伝統的な関数を使ったコンストラクタ === クラス・コンストラクタ === class構文による -- === Object.create === ECMAScript 5 の Object.create ==プロパティディスクリプタ== {{節スタブ}} ::標準組み込みオブジェクトのプロトタイプを書き換えるのは良くない/のコラムはここに移動か? smxb3h2a4wf743on8mbyh9raejwxeha JavaScript/strictモード 0 31785 276136 205527 2025-06-28T01:03:45Z Tomzo 248 /* 脚註 */ 276136 wikitext text/x-wiki {{Nav}} '''Strict モード'''は、通常はエラーとはせず見逃していたプログラミング上の省略をエラーにするなど、より厳格に振る舞うモードです。 Strict モードは、ECMAScript 2009 = ES5 で導入されました<ref>初見: https://www.ecma-international.org/wp-content/uploads/ECMA-262_5th_edition_december_2009.pdf#page=61 10.1.1 Strict Mode Code、現行: https://262.ecma-international.org/#sec-strict-mode-of-ecmascript C The Strict Mode of ECMAScript</ref>。 == 概要 == Strict モードはスクリプト全体あるいは、個別の関数に適用できます(var 宣言された変数のスコープと似ていますね)。 '''スクリプト全体をStrict モードにする場合''' <syntaxhighlight lang="javascript" highlight="1" line> 'use strict'; var msg = "Hello strict world!"; console.log(msg); </syntaxhighlight> この例では怪しい兆候がないので、Hello strict world! が表示されました。 <syntaxhighlight lang="javascript" highlight="2" line> 'use strict'; msg = "Hello strict world!"; console.log(msg); </syntaxhighlight> 1箇所変更しました。 実行すると、'''ReferenceError: msg is not defined''' となります。 {{code|var}}を省略したので、(初期化を伴う)変数宣言から代入になり「define している場所がない」状況がエラーになっています。 {{code|'use strict';}} をとってみます。 <syntaxhighlight lang="javascript" highlight="1" line> msg = "Hello strict world!"; console.log(msg); </syntaxhighlight> Hello strict world! が表示されました。 '''関数単位でStrict モードにする場合''' <syntaxhighlight lang="javascript" highlight="8,10" line> console.log(0) function nostrict() { msg = "Hello nostrict function!"; console.log(msg + 0177); } console.log(1) function strict() { 'use strict'; msg = "Hello strict function!"; console.log(msg + 0177); } console.log(2) // SyntaxError: Octal literals are not allowed in strict mode. </syntaxhighlight> console.log() による表示は全く行われないでエラーで止まります。 0に[0-7]が続く書式の八進数表現はstrictモードではエラーです。 == class 定義は自動的に strict モード == ES6で導入された[[JavaScript/クラス|クラス]](class)の定義の中では、自動的にstrict モードになります。 == strict モードのエラー対象 == {{節スタブ}} * [[JavaScript/変数#未宣言のグローバル変数|未宣言のグローバル変数への代入]] * [[JavaScript/数値#数値リテラル|0に[0-7]が続く書式の八進数表現]] * [[JavaScript/制御構造#with文|with文]] * [[JavaScript/Global#NaN|NaNへの代入]] * implements, interface, let, package, private, protected, public, static, yield を予約語扱いにします(ES5当時、その後正規の予約語になったものも) {{Nav}} == 脚註 == <references/> [[Category:JavaScript|strictもと]] {{stub|it}} tm6rk8c2prb94db2wzijl8n7srv6j4k JavaScript/Console 0 31807 276133 271483 2025-06-28T01:02:32Z Tomzo 248 276133 wikitext text/x-wiki {{Nav}} {{スタブ|it}} <code>console</code>オブジェクトは、JavaScriptにおいてウェブブラウザのコンソール機能へのインターフェースを提供します。主に開発者がコードのデバッグやログの表示などを行うために利用されます。以下に、<code>console</code>オブジェクトの概要と一部のメソッドについて説明します。 == 概要 == Console APIは、JavaScriptのコード実行中にコンソールにメッセージを表示したり、デバッグ情報を収集するためのAPIセットです。主に開発者がコードのデバッグやモニタリング、パフォーマンスの評価などに使用されます。このAPIはWebブラウザや[[Node.js]]などの環境で利用できます。 主な<code>console</code>オブジェクトのメソッドには以下のようなものがあります: # <code>log(message)</code>: メッセージをコンソールに表示します。 # <code>error(message)</code>: エラーメッセージをコンソールに表示します。 # <code>warn(message)</code>: 警告メッセージをコンソールに表示します。 # <code>info(message)</code>: インフォメーションメッセージをコンソールに表示します。 # <code>debug(message)</code>: デバッグメッセージをコンソールに表示します。 これらのメソッドを使用することで、開発者は実行中のコードの状態や変数の値、エラーの発生箇所などをコンソール上で確認できます。また、計測やプロファイリングのためのメソッドも提供されています。Console APIは、開発者がアプリケーションの品質を向上させるために重要なツールとなっています。 == Console APIの策定 == Console APIの策定は、WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)によって行われました。WHATWGは、ウェブ技術の発展と標準化を目指すためのグループであり、Web標準の進化に関与しています。Console APIは、開発者がコンソールにログを出力し、デバッグ情報を取得するためのAPIとして、WHATWGが策定した仕様であり、それがLiving Standardとして提供されています。 詳細な情報や最新の仕様については、[https://console.spec.whatwg.org/ Console Living Standardのドキュメント]を[https://spec.whatwg.org/ WHATWGのウェブサイト]から参照することができます。 == Console APIの歴史 == Console APIの歴史は、Web開発の初期からさかのぼります。JavaScriptの初期のバージョンでは、デバッグやログ出力に関する統一的な手段が提供されていませんでした。各ブラウザは独自の方法でデバッグ情報を表示していました。 以下に、Console APIの歴史の主なマイルストーンをいくつか挙げてみましょう: # 初期のブラウザ開発者ツール (2000年代初頭): 初期のWebブラウザは、デバッグやログ出力に関して標準的なAPIを提供していませんでした。開発者は<code>alert</code>などの手段を用いてデバッグ情報を表示していました。 # Firebug (2006年): Mozilla Firefoxの拡張機能として登場したFirebugは、開発者にとって画期的なデバッグツールでした。これにより、コンソールへのログ出力やスクリプトのデバッグが容易になりました。 # Web開発者ツールの統合 (2010年代): 現代のWebブラウザは、開発者ツールを統合し、Consoleパネルを提供しています。Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edgeなどの主要なブラウザは、共通のConsole APIを提供し始めました。 # Console APIの標準化 (WHATWG): Console APIはWHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)によって標準化され、Console Living Standardとして公開されました。これにより、開発者は異なるブラウザ間で一貫した方法でデバッグ情報を取得できるようになりました。 # 現代 (2020年代以降): Console APIは、Web開発において不可欠なツールとして位置づけられており、新しいブラウザや開発ツールでもサポートされ続けています。新たな機能や改善が行われ、開発者がアプリケーションのデバッグやモニタリングを効果的に行えるようになっています。 このようにして、Console APIはWeb開発者にとって重要なデバッグツールとして進化してきました。 == 静的プロパティ == <!-- let obj = console; obj.name="console"; console.log( [ "=== 静的プロパティ ===", ...Object.getOwnPropertyNames(obj) .filter(p => !Object.getOwnPropertyDescriptor(obj, p).get && typeof obj[p] !== "function") .sort() .map(p => `; [[/${p}|${obj.name}.${p}]]`), ...Object.getOwnPropertySymbols(obj) .filter(s => !Object.getOwnPropertyDescriptor(obj, s).get && typeof obj[s] !== "function") .map(p => `; [[/${p.description}|${obj.name} &#91; ${p.description} &#93; ]]`), "", "=== 静的アクセサ ===", ...Object.getOwnPropertyNames(obj) .filter(p => Object.getOwnPropertyDescriptor(obj, p).get) .sort() .map(p => `; [[/${p}|get ${obj.name}.${p}]]`), ...Object.getOwnPropertySymbols(obj) .filter(s => Object.getOwnPropertyDescriptor(obj, s).get) .map(p => `; [[/${p.description}|${obj.name} &#91; ${p.description} &#93; (accessor)]]`), "", "=== 静的メソッド ===", ...Object.getOwnPropertyNames(obj) .filter(p => !Object.getOwnPropertyDescriptor(obj, p).get && typeof obj[p] === "function") .sort() .map(p => `; [[/${p}|${obj.name}.${p}()]]`), ...Object.getOwnPropertySymbols(obj) .filter(s => !Object.getOwnPropertyDescriptor(obj, s).get && typeof obj[s] === "function") .map(p => `; [[/${p.description}|${obj.name} &#91; ${p.description} &#93; ()]]`), "" ].join("\n") ) VM853:5 === 静的プロパティ === ; [[/name|console.name]] ; [[/Symbol.toStringTag|console &#91; Symbol.toStringTag &#93; ]] === 静的アクセサ === ; [[/memory|get console.memory]] === 静的メソッド === ; [[/assert|console.assert()]] ; [[/clear|console.clear()]] ; [[/context|console.context()]] ; [[/count|console.count()]] ; [[/countReset|console.countReset()]] ; [[/createTask|console.createTask()]] ; [[/debug|console.debug()]] ; [[/dir|console.dir()]] ; [[/dirxml|console.dirxml()]] ; [[/error|console.error()]] ; [[/group|console.group()]] ; [[/groupCollapsed|console.groupCollapsed()]] ; [[/groupEnd|console.groupEnd()]] ; [[/info|console.info()]] ; [[/log|console.log()]] ; [[/profile|console.profile()]] ; [[/profileEnd|console.profileEnd()]] ; [[/table|console.table()]] ; [[/time|console.time()]] ; [[/timeEnd|console.timeEnd()]] ; [[/timeLog|console.timeLog()]] ; [[/timeStamp|console.timeStamp()]] ; [[/trace|console.trace()]] ; [[/warn|console.warn()]] --> ; <code>console.memory</code>: コンソールのメモリ関連の情報(Console Living Standardでは確認できない) <code>console.memory</code>はJavaScriptのコアなコンソールAPI仕様には含まれておらず、ブラウザの実装や開発者ツールによって異なる結果が返される可能性があります。これは非標準の拡張機能であり、ブラウザによってはサポートされていないことがあります。 一般的に、標準の<code>console</code>メソッド以外のプロパティやメソッドに依存することは避け、コードが異なる環境で予測可能な動作をするように心がけることが重要です。 == Console APIの機能 == <!-- a = [] for (const p in console) if (typeof console[p] === "function") a.push(`; console.${p}(): `) console.log(a.sort().join("\n")) ; <code>console.assert(assertion, ...args)</code>: <code>assertion</code>が<code>falsy</code>な場合、メッセージを表示<ref>https://console.spec.whatwg.org/#assert</ref> ; <code>console.clear()</code>: コンソールをクリア<ref>https://console.spec.whatwg.org/#clear</ref> ; <code>console.count(label="default")</code>: カウンタを1進める<ref>https://console.spec.whatwg.org/#count</ref><ref>https://console.spec.whatwg.org/#count</ref> ; <code>console.countReset(label="default")</code>: カウンタを0にリセット<ref>https://console.spec.whatwg.org/#countreset</ref> ; <code>console.debug(...args)</code>: デバッグメッセージ<ref>https://console.spec.whatwg.org/#debug</ref> ; <code>console.dir(item, opts)</code>: オブジェクトのプロパティを表示<ref>https://console.spec.whatwg.org/#dir</ref> ; <code>console.dirxml(..args)</code>: XMLやHTML要素を表示<ref>https://console.spec.whatwg.org/#dirxml</ref> ; <code>console.error(..args)</code>: エラーメッセージ<ref>https://console.spec.whatwg.org/#error</ref> ; <code>console.group()</code>, <code>console.groupCollapsed()</code>, <code>console.groupEnd()</code>: グループ化 ; <code>console.info(...args)</code>: インフォメーションメッセージ ; <code>console.log(...args)</code>: メッセージの表示 ; <code>console.profile()</code>, <code>console.profileEnd()</code>: プロファイリング ; <code>console.table()</code>: 表形式でデータ表示 ; <code>console.time()</code>, <code>console.timeEnd()</code>, <code>console.timeLog()</code>: 時間計測 ; <code>console.timeStamp()</code>: タイムスタンプの挿入 ; <code>console.trace()</code>: スタックトレースの表示 ; <code>console.warn()</code>: 警告メッセージ --> === <code>console</code> ネームスペース === * <code>console</code> ネームスペースは、ログ出力やデバッグ関連の機能を提供します。 * <code>console</code> ネームスペースには、ログ出力関数や計測関数、グループ化関数、タイミング関数などが含まれます。 === ロギング関数 === * <code>assert(condition, ...data)</code>: 条件が <code>true</code> でない場合、メッセージを表示します。 * <code>clear()</code>: コンソールをクリアします。 * <code>debug(...data)</code>, <code>error(...data)</code>, <code>info(...data)</code>, <code>log(...data)</code>: 対応するログレベルでメッセージを表示します。 * <code>table(tabularData, properties)</code>: テーブル形式でデータを表示します。 * <code>trace(...data)</code>: コールスタックのトレースを表示します。 * <code>warn(...data)</code>: 警告メッセージを表示します。 * <code>dir(item, options)</code>: ジェネリックなJavaScriptオブジェクトのフォーマットを表示します。 * <code>dirxml(...data)</code>: XMLデータの表示を行います。 === カウンティング関数 === * <code>count(label)</code>: ラベルごとにカウントし、結果を表示します。 * <code>countReset(label)</code>: 特定のラベルのカウントをリセットします。 === グループ化関数 === * <code>group(...data)</code>, <code>groupCollapsed(...data)</code>: グループを作成し、内容を表示します。<code>groupCollapsed</code>は初めから折りたたまれた状態で表示されます。 * <code>groupEnd()</code>: 最後のグループを終了します。 === タイミング関数 === * <code>time(label)</code>, <code>timeLog(label, ...data)</code>, <code>timeEnd(label)</code>: 実行時間の計測を行います。 === サポートする抽象操作 === * <code>Logger(logLevel, args)</code>: ログの表示を行います。フォーマット指定子が含まれている場合、それを処理します。 * <code>Formatter(args)</code>: 引数をフォーマットして表示用に整形します。 * <code>Printer(logLevel, args[, options])</code>: ログの表示を実際に行う実装依存の操作です。 * <code>report a warning to the console</code>: 警告メッセージをコンソールに表示します。 == Console APIのユースケース == Console APIは、JavaScriptの開発やデバッグにおいてさまざまなユースケースで利用されます。以下に、Console APIの主なユースケースをいくつか挙げてみます。 # デバッグ情報の表示: 開発者は<code>console.log()</code>や<code>console.debug()</code>メソッドを使用して、コードの実行中に変数の値、オブジェクトのプロパティ、メソッドの呼び出し、制御フローの進捗などをコンソールに表示し、コードの挙動を確認できます。 #:<syntaxhighlight lang=js> let variable = "Hello, Console!"; console.log(variable); </syntaxhighlight> # エラーと警告の表示: <code>console.error()</code>や<code>console.warn()</code>メソッドを使用して、エラーや警告メッセージを表示し、プログラムの問題を迅速に特定できます。 #:<syntaxhighlight lang=js> function divide(a, b) { if (a === 0 && b === 0) { console.error("Domain Error."); return; } if (b === 0) { console.error("Division by zero is not allowed."); return; } return a / b; } </syntaxhighlight> # 条件の検証: <code>console.assert()</code>メソッドを使用して条件を検証し、条件が<code>falsy</code>の場合にメッセージを表示します。 #:<syntaxhighlight lang=js> console.assert(x > 0, "x should be greater than 0"); </syntaxhighlight> # 計測とプロファイリング: <code>console.time()</code>と<code>console.timeEnd()</code>メソッドを使用して、コードの実行時間を計測し、パフォーマンスの改善を行います。また、<code>console.profile()</code>と<code>console.profileEnd()</code>メソッドを使用して、関数の呼び出し履歴を収集しプロファイリングを行います。 #:<syntaxhighlight lang=js> console.time("myTimer"); // 何かの処理 console.timeEnd("myTimer"); </syntaxhighlight> # グループ化: <code>console.group()</code>や<code>console.groupCollapsed()</code>、<code>console.groupEnd()</code>メソッドを使用して、関連するログメッセージをグループ化し、コンソールを整理します。 #:<syntaxhighlight lang=js> console.group("Group 1"); console.log("Message 1"); console.log("Message 2"); console.groupEnd(); </syntaxhighlight> これらのユースケースは、Console APIが提供するメソッドを活用して開発者がコードの挙動を理解し、デバッグやパフォーマンスの最適化を行うのに役立ちます。 == Console APIのベストプラクティス == Console APIの使用においてベストプラクティスは以下の点に注意することがあります。 # デバッグ用途に限定する: Console APIは専らデバッグ目的で使用されるべきです。プロダクションコードにおいて、コンソールログが過剰に残っているとパフォーマンスやセキュリティの問題を引き起こす可能性があります。 # 情報の隠蔽: センシティブな情報や個人情報はコンソールに出力しないようにしましょう。これには、APIキー、パスワード、ユーザーデータなどが含まれます。 # コードに残したログの除去: プロダクションコードにおいてデバッグ用のコンソールログが残っていると、悪意のあるユーザーが情報を利用する可能性があるため、不要なログは削除するか、適切な形で制御することが重要です。 # コンソールログの適切な利用: #* <code>console.log</code> だけでなく、<code>console.debug</code>、<code>console.info</code>、<code>console.warn</code>、<code>console.error</code> など、適切なログレベルを使用することで、情報の重要度を示せます。 #* <code>console.assert</code> を使用してアサーションを挿入し、条件が満たされているかどうかを確認できます。 # コンソールグルーピング: 複雑な操作や関連するログをグループ化することで、ログの整理がしやすくなります。<code>console.group</code> や <code>console.groupCollapsed</code>、<code>console.groupEnd</code> を使用してコンソールグループを作成しましょう。 # 計測機能の活用: <code>console.time</code>、<code>console.timeLog</code>、<code>console.timeEnd</code> を使用して、特定のコードブロックの実行時間を計測できます。これによりパフォーマンスの問題を特定しやすくなります。 # 適切なフォーマットの利用: <code>console.table</code> を使用してデータをテーブル形式で表示するなど、適切なフォーマットを選択して情報をわかりやすく表示しましょう。 # コンソール命令のサポートチェック: 使用するコンソール命令が環境でサポートされているかを事前に確認することが重要です。ある環境では一部のコマンドがサポートされていない可能性があるためです。 ベストプラクティスとして、トップレベルに <code>console</code> オブジェクトがない場合や <code>console</code> メソッドがサポートされていない場合、エラーを発生させないようにするためにスタブを定義することが考えられます。これにより、コードがエラーを引き起こすことなく、スムーズに動作できます(<code>console</code> オブジェクトはECMACScriptとしては、仕様外であることに留意が必要です<ref>[https://262.ecma-international.org/5.1/#sec-2 ECMA264::2. Conformance]にthere are no provisions in this specification for input of external data or output of computed results.(本仕様書には、外部データの入力や計算結果の出力に関する規定はありません。)</ref>)。 以下は、基本的な <code>console</code> スタブの例です。 :<syntaxhighlight lang=js> if (typeof console === 'undefined') { console = { log: function() {}, debug: function() {}, info: function() {}, warn: function() {}, error: function() {}, assert: function() {}, clear: function() {}, table: function() {}, count: function() {}, countReset: function() {}, group: function() {}, groupCollapsed: function() {}, groupEnd: function() {}, time: function() {}, timeLog: function() {}, timeEnd: function() {}, dir: function() {}, dirxml: function() {}, trace: function() {} }; } // ここから先で console メソッドを使用できます console.log('Hello, Console!'); </syntaxhighlight> このスタブは、<code>console</code> オブジェクトが存在しない場合や、特定のメソッドが定義されていない場合に、それぞれのメソッドに対して空の実装を提供します。これにより、<code>console</code> メソッドが存在しない環境でコードがエラーになることを防ぐことができます。 ただし、このアプローチは慎重に使用する必要があります。なぜなら、<code>console</code> メソッドが存在しない場合は通常デバッグしにくくなるため、開発環境やデバッグモードでのみ使用されるようにするといった配慮が必要です。生産環境では、エラーログの記録や通知システムを使用して問題を検出・解決できるようにする方が望ましいです。 これらのベストプラクティスを守ることで、コンソールログを効果的に利用し、デバッグやパフォーマンスの向上に寄与できます。 == 脚註 == <references /> == 外部リンク == * [https://console.spec.whatwg.org/ WHATWG::Console Living Standard] 40kc02l15puua9m6eu3lbuip35wqj1s Brainfuck 0 31969 276105 269062 2025-06-28T00:41:29Z Tomzo 248 /* 参考文献 */ 276105 wikitext text/x-wiki == 概要 == '''Brainfuck'''は、Urban Müllerによって1993年に開発された難解プログラミング言語です。 <nowiki>P′′</nowiki>やFALSEに影響を受けました。また、膨大な数の難解プログラミング言語に影響を与えた言語です。 拡張子は、「.b」もしくは「.bf」です。 fuckが卑語であるため、様々な別名があります。それを以下に示します: * bf * Brainf**k * Brainf*ck このように、様々な別名のせいで、情報を探すことが困難になっていたりします。 == 仕様 == === メモリモデル === Brainfuckは以下のような単純なメモリモデルを採用しています: * メモリセルは8ビット(0-255)の符号なし整数として扱われます * メモリセルは30000個以上の配列として実装されます * メモリの範囲外アクセスの挙動は実装依存です === 実行モデル === Brainfuckは以下のもので成ります: * 現在のメモリを指し示す命令ポインタ。初期値はメモリの左端を指す。 * 少なくとも30000個の要素があるメモリ。初期値は0。 * 入出力のストリーム。 === 命令 === Brainfuckは、8つの命令を持ちます。命令は以下の通りです: {| class="wikitable" |+ Brainfuckの命令セット |- ! 命令 !! 動作 |- | <code>+</code> || 現在のメモリをインクリメントする。 |- | <code>-</code> || 現在のメモリをデクリメントする。 |- | <code>></code> || 命令ポインタを1つ右に移動させる。 |- | <code><</code> || 命令ポインタを1つ左に移動させる。 |- | <code>.</code> || 現在のメモリの値を文字コードとみなし出力する。 |- | <code>,</code> || 入力を求め、入力された値を現在のメモリに代入する。 |- | <code>[</code> || 現在のメモリの値が0なら、対応する<code>]</code>にジャンプする。 |- | <code>]</code> || 現在のメモリの値が0でないなら、対応する<code>[</code>にジャンプする。 |} また、命令でない文字は無視されます(コメントとして扱われます)。 == 影響と派生言語 == Brainfuckは多くの派生言語を生み出しました。主な例として: * Ook! - 命令をOok!で表現する変種 * Whitespace - 空白文字のみで構成される言語に影響を与えた * Buffalo - buffalo という単語のみで構成される変種 これらの派生言語は、Brainfuckの単純さを様々な形で拡張または変形しています。 == Hello world == Brainfuckにおけるハローワールドプログラムを以下に示します。 <syntaxhighlight lang="brainfuck"> ++++++++[>++++[>++>+++>+++>+<<<<-]>+>+>->>+[<]<-]>>.>---.+++++++..+++.>>.<-.<.+++.------.--------.>>+.>++. </syntaxhighlight> == 実装 == Brainfuckを利用するには、ソフトウェアをインストールするほかに、ブラウザで実行する方法があります。以下はその一例です(2024年11月時点): * [https://copy.sh/brainfuck/ El Brainfuck] - メモリ可視化機能付き * [https://www.jdoodle.com/execute-brainfuck-online/ Online Brainf**k Compiler] - デバッグ機能付き * [http://moon.kmc.gr.jp/~prime/brainf_ck/env/ オンラインbrainf*ckデバッガ] - 日本語インターフェース == Brainfuckの定数 == === アラビア数字 === 以下のコードは、各数字の文字コードを生成します。コメントは生成される値を示しています。 ==== 0(48) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> ++++++[->++++++++<]> # 6 * 8 </syntaxhighlight> ==== 1(49) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> +++++++[>+++++++<-]> # 7 * 7 = 49 </syntaxhighlight> ==== 2(50) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> +++++++[>+++++++<-]>+ # 7 * 7 + 1 = 50 </syntaxhighlight> ==== 3(51) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> +++++[>++++++++++<-]>++ # 5 * 10 + 1 = 51 </syntaxhighlight> ==== 4(52) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> ++++[>++++++++++++<-]> # 4 * 13 = 52 </syntaxhighlight> ==== 5(53) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> ++++++[->+++++++++<]>- # 6 * 9 - 1 = 53 </syntaxhighlight> ==== 6(54) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> ++++++[->+++++++++<]> # 6 * 9 = 54 </syntaxhighlight> ==== 7(55) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> +++++++[>++++++++<-]>- # 7 * 8 - 1 = 55 </syntaxhighlight> ==== 8(56) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> +++++++[>++++++++<-]> # 7 * 8 = 56 </syntaxhighlight> ==== 9(57) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> +++++++[>++++++++<-]>+ # 7 * 8 + 1 = 57 </syntaxhighlight> === アルファベット・大文字 === 以下のコードは、各アルファベットの文字コードを生成します。 ==== A(65) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> >+[+[<]>>+<+]> </syntaxhighlight> ==== B(66) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> --[++>+[<]>+]> </syntaxhighlight> ==== C(67) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> +[->-[--<]>-]> </syntaxhighlight> ==== D(68) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> +[->-[--<]>-]>+ </syntaxhighlight> ==== E(69) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> +[->-[--<]>-]>++ </syntaxhighlight> ==== F(70) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[+[>---<<]>+]> </syntaxhighlight> ==== G(71) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<-------]>-- </syntaxhighlight> ==== H(72) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<-------]>- </syntaxhighlight> ==== I(73) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<-------]> </syntaxhighlight> ==== J(74) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<-------]>+ </syntaxhighlight> ==== K(75) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<-------]>++ </syntaxhighlight> ==== L(76) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> >+[+<[-<]>>++] </syntaxhighlight> ==== M(77) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> >+++[[-<]>>--] </syntaxhighlight> ==== N(78) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> +[+[>>+<+<-]>]> </syntaxhighlight> ==== O(79) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[+>++[++<]>]>- </syntaxhighlight> ==== P(80) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[+>++[++<]>]> </syntaxhighlight> ==== Q(81) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<---]>---- </syntaxhighlight> ==== R(82) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<---]>--- </syntaxhighlight> ==== S(83) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<---]>-- </syntaxhighlight> ==== T(84) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<---]>- </syntaxhighlight> ==== U(85) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<---]> </syntaxhighlight> ==== V(86) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<---]>+ </syntaxhighlight> ==== W(87) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[>+<---]>++ </syntaxhighlight> ==== X(88) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[+[+<]>>+] </syntaxhighlight> ==== Y(89) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[+[+<]>>+]<+ </syntaxhighlight> ==== Z(90) ==== <syntaxhighlight lang="brainfuck"> -[+[+<]>>+]<++ </syntaxhighlight> == 参考文献 == {{Wikipedia}} * Müller, Urban. "Brainfuck specification". 1993. * Daniel B. Cristofani. "Brainfuck algorithms". http://www.hevanet.com/cristofd/brainfuck/ {{stub|it}} [[Category:プログラミング言語]] 1lxgudr6gl41j4guh2ju8avwmzs4bzt C言語/標準ライブラリ/tgmath.h 0 32147 276114 183308 2025-06-28T00:46:19Z Tomzo 248 276114 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}} {{Nav}} ISO/IEC 9899:1999(C99)で標準に追加されたヘッダー<code><tgmath.h></code>では、引数の型に応じて対応する数学関数を呼び出す型総称マクロ<ref>Type-generic macros</ref>が定義されます<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1256-7.22">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1256.pdf | title = C99: WG14/N1256 Committee Draft — Septermber 7, 2007 | page = 335, §7.22 ''Type-generic math'' | publisher = ISO/IEC}}</ref>。 <code><tgmath.h></code>をインクルードすると、<code>[[C言語/標準ライブラリ/math.h|<math.h>]]</code>と<code>[[C言語/標準ライブラリ/complex.h|<complex.h>]]</code>が(暗黙に)インクルードされます。 C言語の数学関数には実数型と複素数型があります。それぞれ引数の型に応じて、<code>float</code>、<code>double</code>、<code>long double</code>の3種類があるので <math>2\times 3=6</math>通りの組み合わせを生じます。 C言語はC++のようなオーバーロードをサポートしていないため、引数の型が異なる関数のバリエーションには { sin, sin'''f''', sin, sin'''l''', '''c'''sin'''f''', '''c'''sin, '''c'''sin'''l''' } のような名前が付けられています。 <code><tgmath.h></code>には、呼び出すべき正しい数学関数の選択を簡単にするマクロが含まれています。マクロは渡された型に応じて正しい関数を呼び出します。 例えば、マクロ<code>sqrt()</code>では、<code>sqrt(2.0f)</code> は <code>sqrtf(2.0f)</code>を、<code>sqrt(2.0)</code> は <code>sqrt()</code> を<ref>マクロプロセッサは、マクロ展開の結果に再びマクロを適用することはしないのでマクロ名と展開先の関数名が一致している事は問題になりません。</ref>、<code>sqrt(2.0L)</code> ならば <code>sqrtl(2.0L)</code> を呼び出します。 ; [https://paiza.io/projects/ff4FsPGaoO64R1l2xboTXQ?language=c コード例] :<syntaxhighlight lang="c"> #include <stdio.h> #include <tgmath.h> int main(void) { printf("%32.30f\n", sqrt(2.0f)); printf("%32.30f\n", sqrt(2.0)); printf("%32.30Lf\n", sqrt(2.0L)); float complex f = 2 + I * 2; f = sqrt(f); printf("%32.30f+%32.30fi\n", creal(f), cimag(f)); double complex d = 2 + I * 2; d = sqrt(d); printf("%32.30f+%32.30fi\n", creal(d), cimag(d)); long double complex l = 2 + I * 2; l = sqrt(l); printf("%32.30Lf+%32.30Lfi\n", creal(l), cimag(l)); } </syntaxhighlight> ; 結果 :<syntaxhighlight lang="text"> 1.414213538169860839843750000000 1.414213562373095145474621858739 1.414213562373095048763788073032 1.553773999214172363281250000000+0.643594264984130859375000000000i 1.553773974030037363647238635167+0.643594252905582586699040348321i 1.553773974030037307377145883169+0.643594252905582624700326493938i </syntaxhighlight> {| class="sortable wikitable" style="text-align:center" |+ <tgmath.h> で定義されている型総称マクロと展開先の数学関数 ! rowspan=2 colspan=2 scope="col" | 型総称マクロ ! colspan=3 scope="col" | 実数 ! colspan=3 scope="col" | 複素数 |- ! scope="col" |<code>float</code> ! scope="col" |<code>double</code> ! scope="col" |<code>long double</code> ! scope="col" |<code>float</code> ! scope="col" |<code>double</code> ! scope="col" |<code>long double</code> |- ! rowspan=7 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/数学#三角関数|三角関数]] ! scope="row" |<code>[[C言語/標準ライブラリ/数学#sin関数群|sin]]</code> |<code>sinf</code>||<code>sin</code>||<code>sinl</code>||<code>csinf</code>||<code>csin</code>||<code>csinl</code> |- ! scope="row" |<code>[[C言語/標準ライブラリ/数学#cos関数群|cos]]cos</code> |<code>cosf</code>||<code>cos</code>||<code>cosl</code>||<code>ccosf</code>||<code>ccos</code>||<code>ccosl</code> |- ! scope="row" |<code>[[C言語/標準ライブラリ/数学#tan関数群|tan]]</code> |<code>tanf</code>||<code>tan</code>||<code>tanl</code>||<code>ctanf</code>||<code>ctan</code>||<code>ctanl</code> |- ! scope="row" |<code>[[C言語/標準ライブラリ/数学#asin関数群|asin]]</code> |<code>asinf</code>||<code>asin</code>||<code>asinl</code>||<code>casinf</code>||<code>casin</code>||<code>casinl</code> |- ! scope="row" |<code>[[C言語/標準ライブラリ/数学#acos関数群|acos]]</code> |<code>acosf</code>||<code>acos</code>||<code>acosl</code>||<code>cacosf</code>||<code>cacos</code>||<code>cacosl</code> |- ! scope="row" |<code>[[C言語/標準ライブラリ/数学#atan関数群|atan]]</code> |<code>atanf</code>||<code>atan</code>||<code>atanl</code>||<code>catanf</code>||<code>catan</code>||<code>catanl</code> |- ! scope="row" |<code>[[C言語/標準ライブラリ/数学#atan2関数群|atan2]]</code> |<code>atan2f</code>||<code>atan2</code>||<code>atan2l</code>|| - || - || - |- ! rowspan=6 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/数学#双曲線関数|双曲線関数]] ! scope="row" |<code>[[C言語/標準ライブラリ/数学#sinh関数群|sinh]]</code> |<code>sinhf</code>||<code>sinh</code>||<code>sinhl</code>||<code>csinhf</code>||<code>csinh</code>||<code>csinhl</code> |- ! scope="row" |<code>cosh</code> |<code>coshf</code>||<code>cosh</code>||<code>coshl</code>||<code>ccoshf</code>||<code>ccosh</code>||<code>ccoshl</code> |- ! scope="row" |<code>tanh</code> |<code>tanhf</code>||<code>tanh</code>||<code>tanhl</code>||<code>ctanhf</code>||<code>ctanh</code>||<code>ctanhl</code> |- ! scope="row" |<code>asinh</code> |<code>asinhf</code>||<code>asinh</code>||<code>asinhl</code>||<code>casinhf</code>||<code>casinh</code>||<code>casinhl</code> |- ! scope="row" |<code>acosh</code> |<code>acoshf</code>||<code>acosh</code>||<code>acoshl</code>||<code>cacoshf</code>||<code>cacosh</code>||<code>cacoshl</code> |- ! scope="row" |<code>atanh</code> |<code>atanhf</code>||<code>atanh</code>||<code>atanhl</code>||<code>catanhf</code>||<code>catanh</code>||<code>catanhl</code> |- ! rowspan=13 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/数学#指数関数及び対数関数|指数関数及び対数関数]] ! scope="row" |<code>exp</code> |<code>expf</code>||<code>exp</code>||<code>expl</code>||<code>cexpf</code>||<code>cexp</code>||<code>cexpl</code> |- ! scope="row" |<code>exp2</code> |<code>exp2f</code>||<code>exp2</code>||<code>exp2l</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>expm1</code> |<code>expm1f</code>||<code>expm1</code>||<code>expm1l</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>frexp</code> |<code>frexpf</code>||<code>frexp</code>||<code>frexpl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>ilogb</code> |<code>ilogbf</code>||<code>ilogb</code>||<code>ilogbl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>ldexp</code> |<code>ldexpf</code>||<code>ldexp</code>||<code>ldexpl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>log</code> |<code>logf</code>||<code>log</code>||<code>logl</code>||<code>clogf</code>||<code>clog</code>||<code>clogl</code> |- ! scope="row" |<code>log10</code> |<code>log10f</code>||<code>log10</code>||<code>log10l</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>log1p</code> |<code>log1pf</code>||<code>log1p</code>||<code>log1pl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>log2</code> |<code>log2f</code>||<code>log2</code>||<code>log2l</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>logb</code> |<code>logbf</code>||<code>logb</code>||<code>logbl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>scalbln</code> |<code>scalblnf</code>||<code>scalbln</code>||<code>scalblnl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>scalbn</code> |<code>scalbnf</code>||<code>scalbn</code>||<code>scalbnl</code> || - || - || - |- ! rowspan=5 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/数学#べき乗関数及び絶対値関数|べき乗関数及び絶対値関数]] ! scope="row" |<code>cbrt</code> |<code>cbrtf</code>||<code>cbrt</code>||<code>cbrtl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>fabs</code> |<code>fabsf</code>||<code>fabs</code>||<code>fabsl</code>||<code>cabsf</code>||<code>cabs</code>||<code>cabsl</code> |- ! scope="row" |<code>hypot</code> |<code>hypotf</code>||<code>hypot</code>||<code>hypotl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>pow</code> |<code>powf</code>||<code>pow</code>||<code>powl</code>||<code>cpowf</code>||<code>cpow</code>||<code>cpowl</code> |- ! scope="row" |<code>sqrt</code> |<code>sqrtf</code>||<code>sqrt</code>||<code>sqrtl</code>||<code>csqrtf</code>||<code>csqrt</code>||<code>csqrtl</code> |- ! rowspan=4 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/数学#誤差関数及びガンマ関数|誤差関数及びガンマ関数]] ! scope="row" |<code>erf</code> |<code>erff</code>||<code>erf</code>||<code>erfl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>erfc</code> |<code>erfcf</code>||<code>erfc</code>||<code>erfcl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>lgamma</code> |<code>lgammaf</code>||<code>lgamma</code>||<code>lgammal</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>tgamma</code> |<code>tgammaf</code>||<code>tgamma</code>||<code>tgammal</code> || - || - || - |- ! rowspan=10 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/数学#最近接整数関数|最近接整数関数]] ! scope="row" |<code>ceil</code> |<code>ceilf</code>||<code>ceil</code>||<code>ceill</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>floor</code> |<code>floorf</code>||<code>floor</code>||<code>floorl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>nearbyint</code> |<code>nearbyintf</code>||<code>nearbyint</code>||<code>nearbyintl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>rint</code> |<code>rintf</code>||<code>rint</code>||<code>rintl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>lrint</code> |<code>lrintf</code>||<code>lrint</code>||<code>lrintl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>llrint</code> |<code>llrintf</code>||<code>llrint</code>||<code>llrintl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>round</code> |<code>roundf</code>||<code>round</code>||<code>roundl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>lround</code> |<code>lroundf</code>||<code>lround</code>||<code>lroundl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>llround</code> |<code>llroundf</code>||<code>llround</code>||<code>llroundl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>trunc</code> |<code>truncf</code>||<code>trunc</code>||<code>truncl</code> || - || - || - |- ! rowspan=3 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/数学#剰余関数|剰余関数]] ! scope="row" |<code>fmod</code> |<code>fmodf</code>||<code>fmod</code>||<code>fmodl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>remainder</code> |<code>remainderf</code>||<code>remainder</code>||<code>remainderl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>remquo</code> |<code>remquof</code>||<code>remquo</code>||<code>remquol</code> || - || - || - |- ! rowspan=3 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/数学#実数操作関数|実数操作関数]] ! scope="row" |<code>copysign</code> |<code>copysignf</code>||<code>copysign</code>||<code>copysignl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>nextafter</code> |<code>nextafterf</code>||<code>nextafter</code>||<code>nextafterl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>nexttoward</code> |<code>nexttowardf</code>||<code>nexttoward</code>||<code>nexttowardl</code> || - || - || - |- ! rowspan=3 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/数学#最大, 最小及び正の差関数|最大, 最小及び正の差関数]] ! scope="row" |<code>fdim</code> |<code>fdimf</code>||<code>fdim</code>||<code>fdiml</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>fmax</code> |<code>fmaxf</code>||<code>fmax</code>||<code>fmaxl</code> || - || - || - |- ! scope="row" |<code>fmin</code> |<code>fminf</code>||<code>fmin</code>||<code>fminl</code> || - || - || - |- ! rowspan=1 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/数学#浮動小数点乗算加算|浮動小数点乗算加算]] ! scope="row" |<code>fma</code> |<code>fmaf</code>||<code>fma</code>||<code>fmal</code> || - || - || - |- ! rowspan=5 style="writing-mode: vertical-rl;" scope="row" |[[C言語/標準ライブラリ/複素数計算#関数の概要|複素数操作]] ! scope="row" |<code>carg</code> | - || - || - ||<code>cargf</code>||<code>carg</code>||<code>cargl</code> |- ! scope="row" |<code>conj</code> | - || - || - ||<code>conjf</code>||<code>conj</code>||<code>conjl</code> |- ! scope="row" |<code>creal</code> | - || - || - ||<code>crealf</code>||<code>creal</code>||<code>creall</code> |- ! scope="row" |<code>cimag</code> | - || - || - ||<code>cimagf</code>||<code>cimag</code>||<code>cimagl</code> |- ! scope="row" |<code>cproj</code> | - || - || - ||<code>cprojf</code>||<code>cproj</code>||<code>cprojl</code> |} == 型ジェネリック式 == ISO/IEC 9899:2011(C11)で、キーワード _Generic が導入されました<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-6.5.1.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title= C11: WG14/N1570 Committee Draft — April 12, 2011 ISO/IEC 9899:201x | page=68, §6.5.1.1 ''Generic selection'' | publisher=ISO/IEC}}</ref>。 _Generic は、型ジェネリック式を実現するためのもので、C++のオーバーロードの様に引数の型によって処理を選択します。 構文 _Generic( 式, 型: 値, 型: 値, 型: 値, ... 型: 値) 型ジェネリック式は、与えられた「式」と一致する型に対応した値を取ります。 特別な「型」として default があり、他の全ての型に一致しなかった場合に default に対応した値を取ります。 _Generic の使用例(C11:WG14/N1570 Committee Draft ISO/IEC.p.68, §6.5.1.1 ''Generic selection''.から抜粋<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-6.5.1.1"/>) <syntaxhighlight lang="c"> #define cbrt(X) _Generic((X), \ long double: cbrtl, \ default: cbrt, \ float: cbrtf \ )(X) </syntaxhighlight> crrt()は、立方根(cube root)を返す関数ですが、引数の種類によって、 <syntaxhighlight lang="c"> double cbrt(double x); float cbrtf(float x); long double cbrtl(long double x); </syntaxhighlight> の3つのバリエーションがあります。 この例で示された型総称マクロcbrt()では、_Generic() で渡された仮引数 X によって呼び出す関数を切り替えています。 実際のプログラムで、このマクロを使って試してみましょう。 ; [https://paiza.io/projects/5SFrSFHrrjy0bWWP9eHtLQ?language=c コード例] :<syntaxhighlight lang="c"> #include <stdio.h> #include <math.h> #include <complex.h> #define cbrt(X) _Generic((X), \ long double: cbrtl, \ default: cbrt, \ float: cbrtf \ )(X) int main() { printf("%32.30f\n", cbrt(2.0f)); printf("%32.30f\n", cbrt(2.0)); printf("%32.30Lf\n", cbrt(2.0L)); } </syntaxhighlight> ; 結果 :<syntaxhighlight lang="text"> 1.259921073913574218750000000000 1.259921049894873190666544360283 1.259921049894873164754112437880 </syntaxhighlight> == 脚註 == <references/> == 参考文献 == * 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05) * 日本工業標準調査会(当時、現:日本産業標準調査会)『JISX3010 プログラム言語C』2003年12月20日改正 [[Category:C言語|tgmath.h]] b2qan67u6nidnqomg9xd4svm2pvueq6 民法第1048条 0 32215 276221 224479 2025-06-28T06:57:40Z Tomzo 248 /* 参考 */ 276221 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第5編 相続 (コンメンタール民法)]] ==条文== (遺留分侵害額請求権の期間の制限) ;第1048条 : 遺留分侵害額の請求権は、遺留分権利者が、相続の開始及び遺留分を侵害する贈与又は遺贈があったことを知った時から1年間行使しないときは、時効によって消滅する。相続開始の時から10年を経過したときも、同様とする。 ===改正経緯=== 2018年改正により新設。 [[民法第1042条|第1042条]]に定められていた以下の条項の趣旨を継承。 (減殺請求権の期間の制限) : 減殺の請求権は、遺留分権利者が、相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったことを知った時から1年間行使しないときは、時効によって消滅する。相続開始の時から10年を経過したときも、同様とする。 ::(参考) :::[[民法第1145条|明治民法第1145条]] ::::減殺ノ請求権ハ遺留分権利者カ相続ノ開始及ヒ減殺スヘキ贈与又ハ遺贈アリタルコトヲ知リタル時ヨリ一年間之ヲ行ハサルトキハ時効ニ因リテ消滅ス相続開始ノ時ヨリ十年ヲ経過シタルトキ亦同シ ==解説== :遺留分侵害額請求権の消滅時効について定める。相続手続きが不安定となることを回避するため短期時効となっている。 ==参照条文== ==判例== 改正前条項(旧・[[#改正経緯|第1042条]]) :いずれも、法改正により適用機会はない *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53639&hanreiKbn=02 土地建物所有権移転登記等請求](最高裁判決 昭和35年07月19日)[[民法第1040条]] *;転得者に対する減殺請求権の消滅時効の起算点 *:受贈者から贈与の目的物を譲り受けた者に対する減殺請求権の一年の消滅時効の期間は、遺留分権利者が相続の開始と贈与のあつたことを知つた時から起算すべきである。 *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54236&hanreiKbn=02 所有権持分移転登記等](最高裁判決 昭和57年03月04日) *;遺留分減殺請求権の行使の効果として生じた目的物の返還請求権等と[[#改正経緯|民法第1042条]]所定の消滅時効 *:遺留分減殺請求権の行使の効果として生じた目的物の返還請求権等は、[[#改正経緯|民法第1042条]]所定の消滅時効に服しない。 *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=76118&hanreiKbn=02 共有持分移転登記手続](最高裁判決 平成7年06月09日)[[民法第167条]],[[民法第884条]] *;遺留分減殺請求により取得した不動産の所有権又は共有持分権に基づく登記請求権と消滅時効 *:遺留分権利者が減殺請求により取得した不動産の所有権又は共有持分権に基づく登記請求権は、時効によって消滅することはない ==参考== 明治民法において、本条には財産分離における相続人の固有財産からの弁済に関する以下の規定があった。趣旨は、[[民法第948条]]に継承された。 :財産分離ノ請求ヲ為シタル者及ヒ配当加入ノ申出ヲ為シタル者ハ相続財産ヲ以テ全部ノ弁済ヲ受クルコト能ハサリシ場合ニ限リ相続人ノ固有財産ニ付キ其権利ヲ行フコトヲ得此場合ニ於テハ相続人ノ債権者ハ其者ニ先チテ弁済ヲ受クルコトヲ得 ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第5編 相続 (コンメンタール民法)|第5編 相続]]<br> [[第5編 相続 (コンメンタール民法)#8|第8章 遺留分]]<br> |[[民法第1047条]]<br>(受遺者又は受贈者の負担額) |[[民法第1049条]]<br>(遺留分の放棄) }} {{stub|law}} [[category:民法|m1048]] [[category:民法 2018年改正|m1048]] m20r8u6kjt4id9o9arcnfu0fgp9swf8 C言語/標準ライブラリ/float.h 0 32224 276110 183303 2025-06-28T00:44:04Z Tomzo 248 276110 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}} {{Nav}} <code><float.h></code>はC言語の標準ヘッダーです<ref>{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title= C11: WG14/N1570 Committee Draft — April 12, 2011 ISO/IEC 9899:201x | page = 216, § 7.7 ''Characteristics of floating types'' | publisher=ISO/IEC | date = 2011-04-12}}</ref>。 標準の浮動小数点型のさまざまな制限やパラメータに展開するいくつかのマクロが定義されています。 浮動小数点型の特性は、浮動小数点数の表現を記述するモデルと、浮動小数点数に関する情報を提供する値の観点から定義されています<ref>{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title= C11: WG14/N1570 Committee Draft — April 12, 2011 ISO/IEC 9899:201x | page = 28, § 5.2.4.2.2 ''Characteristics of floating types'' | publisher=ISO/IEC | date = 2011-04-12}}</ref>。 各浮動小数点タイプのモデルを定義するために、次のパラメータが使用されます。 ; <math>s</math> : 符号 (±1) ; <math>b</math> : 指数表現の基数または基数 (1 以上の整数) ; <math>e</math> : 指数(最小 <math>e_{min}</math> から最大 <math>e_{max}</math> までの整数 ; <math>p</math> : 精度 (基数<math>b</math>で表される符号の桁数) ; <math>f_k</math> : <math>b</math>より小さい非負の整数(添え字の桁数) 浮動小数点数(<math>X</math>)は以下のモデルで定義されます。 : <math>X = sb^e \sum_{k=1}^{p} f_k b^{-k}, e_{min} \leq e \leq e_{max}</math> 浮動小数点型は、正規の浮動小数点数(x≠0の場合、f1>0)に加えて、準正規の浮動小数点数など、他の種類の浮動小数点数を含むことができます。浮動小数点型は、正規化浮動小数点数(x≠0、e=emin、f1=0)や非正規化浮動小数点数 数(x ≠ 0, e = emin, f1 = 0)や非正規化浮動小数点数(x ≠ 0, e > emin, f1 = 0)などの非正規浮動小数点数や、無限大や NaNです。NaNは、Not-a-Numberを意味するエンコーディングです。静かなNaNは、ほとんどすべての算術演算において qNaNは、ほとんどすべての算術演算において浮動小数点例外を発生させることなく伝播します。sNaNは、通常、浮動小数点の例外を発生させます。 == マクロ == マクロとその意味、値の制約(または制限)を示します。 {| class="sortable wikitable" |+ <float.h>で定義されるマクロ<ref>{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title= C11: WG14/N1570 Committee Draft — April 12, 2011 ISO/IEC 9899:201x | page = 478, § B.6 ''Characteristics of floating types'' | publisher=ISO/IEC | date = 2011-04-12}}</ref> ! scope="col" | マクロ ! scope="col" | 意味 ! scope="col" | 備考 |- ! scope="row" | FLT_ROUNDS | ; 浮動小数点加算の丸めモード :; -1 : 不確定なもの :; 0 : ゼロに向かって :; 1 : 最も近い方向 :; 2 : 正の無限大に向かって :; 3 : 負の無限大に向かって | |- ! scope="row" | FLT_EVAL_METHOD | ; 浮動小数点評価における精度 :; -1 : 不確定 :; 0 : すべての演算と定数を、その型の範囲と精度で評価します。型の範囲と精度だけで評価する。 :; 1 : floatおよびdouble型の演算および定数を,double型の範囲および精度で評価する。double型の範囲と精度で評価し、long double型の演算と定数をlong double型の範囲と精度で評価する。型の範囲と精度で評価し,long double 型の演算と定数は,long double 型の範囲と精度で評価する。 :; 2 : すべての演算と定数をlong double型の範囲と精度で評価する。 | |- ! scope="row" | FLT_HAS_SUBNORM | ; float型の非正規化数の有無 :; -1 :不確定 :; 0 : 存在しない(副正規数をサポートしていない) :; 1 :あり (タイプは副次的な数値をサポートする) | |- ! scope="row" | DBL_HAS_SUBNORM | ; double型の非正規化数の有無 :; -1 :不確定 :; 0 : 存在しない(副正規数をサポートしていない) :; 1 :あり (タイプは副次的な数値をサポートする) | |- ! scope="row" | LDBL_HAS_SUBNORM | ; long double型の非正規化数の有無 :; -1 :不確定 :; 0 : 存在しない(副正規数をサポートしていない) :; 1 :あり (タイプは副次的な数値をサポートする) | |- ! scope="row" | FLT_RADIX | 指数表示の基数。 || 前節の <math>b</math> |- ! scope="row" | FLT_MANT_DIG | float型のFLT_RADIXを基数とした仮数部の桁数 || |- ! scope="row" | DBL_MANT_DIG | double型のDBL_RADIXを基数とした仮数部の桁数 || |- ! scope="row" | LDBL_MANT_DIG | long double型のLDBL_RADIXを基数とした仮数部の桁数 || |- ! scope="row" | FLT_DECIMAL_DIG | float型の仮数部の10進数での桁数 || |- ! scope="row" | DBL_DECIMAL_DIG | double型の仮数部の10進数での桁数 || |- ! scope="row" | LDBL_DECIMAL_DIG | long double型の仮数部の10進数での桁数 || |- ! scope="row" | DECIMAL_DIG | サポートされている最も幅の広い浮動小数点型の仮数部の10進数での桁数 || |- ! scope="row" | FLT_DIG | float で正確に表現可能な10進数 || |- ! scope="row" | DBL_DIG | || |- ! scope="row" | LDBL_DIG | || |- ! scope="row" | FLT_MIN_EXP | || |- ! scope="row" | DBL_MIN_EXP | || |- ! scope="row" | LDBL_MIN_EXP | || |- ! scope="row" | FLT_MIN_10_EXP | || |- ! scope="row" | DBL_MIN_10_EXP | || |- ! scope="row" | LDBL_MIN_10_EXP | || |- ! scope="row" | FLT_MAX_EXP | || |- ! scope="row" | DBL_MAX_EXP | || |- ! scope="row" | LDBL_MAX_EXP | || |- ! scope="row" | FLT_MAX_10_EXP | || |- ! scope="row" | DBL_MAX_10_EXP | || |- ! scope="row" | LDBL_MAX_10_EXP | || |- ! scope="row" | FLT_MAX | || |- ! scope="row" | DBL_MAX | || |- ! scope="row" | LDBL_MAX | || |- ! scope="row" | FLT_EPSILON | || |- ! scope="row" | DBL_EPSILON | || |- ! scope="row" | LDBL_EPSILON | || |- ! scope="row" | FLT_MIN | || |- ! scope="row" | DBL_MIN | || |- ! scope="row" | LDBL_MIN | || |- ! scope="row" | FLT_TRUE_MIN | || |- ! scope="row" | DBL_TRUE_MIN | || |- ! scope="row" | LDBL_TRUE_MIN | || |} ==脚註== <references /> == 参考文献 == * 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05) [[Category:C言語|float.h]] pq4wewu0g5weim69dv4gljcsz6fwpqj C言語/標準ライブラリ/uchar.h 0 32242 276117 183311 2025-06-28T00:47:46Z Tomzo 248 276117 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}} {{Nav}} ヘッダー <code><uchar.h></code> は、Unicode 文字を操作するための型と関数を宣言しています<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-7.28">{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title= C11: WG14/N1570 Committee Draft — April 12、 2011 ISO/IEC 9899:201x | page=398、 §7.28 ''Unicode utilities <uchar.h>'' | publisher=ISO/IEC}}</ref>。 == 型 == ヘッダー <code><uchar.h></code> で定義される型<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-7.28" />。 ; mbstate_t : <wchar.h>で定義。 ; size_t : <stddef.h>で定義。 ; char16_t : 16ビット文字に使用される符号なし整数型です。 : uint_least16_t(<stdint.h>で定義)と同じ型です。 ; char32_t : 32ビット文字に使用される符号なし整数型です。 : uint_least32_t(<stdint.h>で定義)と同じ型です。 == 関数 == === リスタート可能なマルチバイト/ワイド文字変換関数 === これらの関数は、関連するマルチバイト文字列の現在の変換状態を完全に記述することができるオブジェクトを指すmbstate_tへのポインタ型のパラメータ <var>ps</var> を持ち、関数は必要に応じてこのオブジェクトを変更します。 <var>ps</var> が NULL ポインタの場合、各関数は内部の mbstate_t オブジェクトを代わりに使用します。このオブジェクトは、プログラム起動時に初期の変換状態に初期化されます。 この場合、同じ関数の他の呼び出しとのデータ競合を避けるために、関数は必要ありません<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-7.28.1">{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title= C11: WG14/N1570 Committee Draft — April 12、 2011 ISO/IEC 9899:201x | page=398、 §7.28.1 ''Restartable multibyte/wide character conversion functions'' | publisher=ISO/IEC}}</ref>。 ==== mbrtoc16 ==== ; 形式 : <syntaxhighlight lang=c> #include <uchar.h> size_t mbrtoc16(char16_t * restrict pc16, const char * restrict s, size_t n, mbstate_t * restrict ps); </syntaxhighlight> ::<var>s</var> がNULLポインタの場合は、次の呼び出しと同じです。 ::<syntaxhighlight lang=c> mbrtoc16(NULL, "", 1, ps) </syntaxhighlight> ::この場合、パラメータ pc16 と n の値は無視されます。 : sがヌルポインターでない場合、mbrtoc16関数は、sが指すバイトから最大でnバイトを検査し、次のバイトを完了するために必要なバイト数を決定します。 : 次のマルチバイト文字(シフトシーケンスを含む)を完成させるために必要なバイト数を決定します。 : 次のマルチバイト文字が完成したと判断した場合 この関数は、次のマルチバイト文字が完全かつ有効であると判断した場合、対応するワイド文字の値を決定し、pc16がヌルポインタでない場合は、最初の(または唯一の)ワイド文字の値を格納します。そのような文字の最初の(あるいは唯一の)値を、pc16 が指すオブジェクトに格納します。後続の呼び出しでは、すべての文字が格納されるまで、追加の入力を消費せずに次々とワイド文字が格納されます。対応するワイド文字がヌルワイド文字であった場合,結果として得られる状態は,初期変換状態です。 ; 戻値 : mbrtoc16 関数は,現在の変換状態を考慮して,以下のうち最初に当てはまるものを返します。 :; 次のn個以下のバイトが,ヌルワイド文字(格納されている値)に対応するマルチバイト文字を完成させる場合 :: 0 :; 次の n バイト以下で,有効なマルチバイト文字(格納されている値)が完成する場合 :: 1 以上 n 以下のバイト数。 :; 以前の呼び出しによる次の文字が格納されている場合(入力からのバイトが消費されていない場合) :: (size_t)(-3) :; 次の n バイトが不完全な (しかし潜在的に有効な) マルチバイト文字に寄与する場合。 :: (size_t)(-2) :; エンコーディングエラーが発生し、次の n バイト以下が完全で有効なマルチバイト文字に寄与しない場合(値は格納されない) :: (size_t)(-1) ::: マクロ EILSEQ の値は errno に格納され、変換状態は未定義である。 ==== c16rtomb ==== ; 形式 : <syntaxhighlight lang=c> #include <uchar.h> size_t c16rtomb(char * restrict s, char16_t c16, mbstate_t * restrict ps); </syntaxhighlight> ==== mbrtoc32 ==== ; 形式 : <syntaxhighlight lang=c> #include <uchar.h> size_t mbrtoc32(char32_t * restrict pc32, const char * restrict s, size_t n, mbstate_t * restrict ps); </syntaxhighlight> ==== c32rtomb ==== ; 形式 : <syntaxhighlight lang=c> #include <uchar.h> size_t c32rtomb(char * restrict s, char32_t c32, mbstate_t * restrict ps); </syntaxhighlight> == 環境マクロ == [[C言語/前処理指令#あらかじめ定義されたマクロ名|あらかじめ定義されたマクロ名]]のうち、環境マクロ(Environment macros<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-6.10.8.2">{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title= C11: WG14/N1570 Committee Draft — April 12、 2011 ISO/IEC 9899:201x | page=176, § 6.10.8.2 ''Environment macros'' | publisher=ISO/IEC}}</ref>)は、<uchar.h> に関連するので、ここで紹介します<ref>[[C++]]ではC++20から、char16_t型のエンコーデょングはUTF-16、char32_t型のエンコーディングはUTF-32はであることが標準規格の一部となりました。</ref>。 ; __STDC_ISO_10646__ : yyyymmL形式の整数定数(例:199712L)。 : このシンボルが定義されている場合、Unicode必須集合( Unicode required set )のすべての文字は、wchar_t型のオブジェクトに格納されている場合、その文字の短い識別子と同じ値を持ちます。 : Unicode必須集合は、ISO/IEC 10646で定義されているすべての文字は、マクロの値で示された年月におけるすべての修正および技術的コーリゲンダで構成されています。 : 他のエンコーディングが使用されている場合は、マクロを定義してはならず、実際に使用されるエンコーディングは実装で定義される。 ; __STDC_MB_MIGHT_NEQ_WC__ : 整数定数 1 ならば、wchar_t のエンコーディングにおいて、基本文字セットのメンバーが整数文字定数の単独文字として使用されるときに、その値と等しいコード値を持つ必要がないことを示すことを意図しています。 ; __STDC_UTF_16__ : 整数定数 1 ならは、char16_t型の値がUTF-16でエンコードされていることを示します。他のエンコーディングが使用されている場合は、このマクロを定義してはならず、実際に使用されるエンコーディングは実装で定義されます。 ; __STDC_UTF_32__ : 整数定数 1 ならは、char32_t型の値がUTF-32でエンコードされていることを示します。他のエンコーディングが使用されている場合は、このマクロは定義してはならず、実際に使用されるエンコーディングは実装で定義されます。 == 歴史 == <code><uchar.h></code> は、C Unicode Technical Report ISO/IEC TR 19769:2004が初出で<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-xiii">{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title= C11: WG14/N1570 Committee Draft — April 12、 2011 ISO/IEC 9899:201x | page=xiii, ''Foreword'' | publisher=ISO/IEC}}</ref>、ISO/IEC 9899:2011(C11)で追加されました<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1570-7.28" />。 == 脚註 == <references /> <!-- == 関連項目 == --> == 参考文献 == * 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05) [[Category:C言語|uchar.h]] 1piv947uj30tqpyz2cd54g5xd9wtj2p C言語/標準ライブラリ/threads.h 0 32248 276115 271067 2025-06-28T00:46:48Z Tomzo 248 276115 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}} {{Nav}} ISO/IEC 9899:2011(C11)で標準に追加されたヘッダー<code><threads.h></code>では、複数のスレッド実行をサポートするマクロを定義し、型、列挙定数、および関数を宣言しています<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1256-7.26.1">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n1570.pdf | title= N1570 Committee Draft — April 12, 2011 9899:201x(C11) | page=p.376, §7.26.1 ''Introduction'' | publisher=ISO/IEC}}</ref>。 ヘッダー<code><threads.h></code>は、ヘッダー<code><time.h></code>を(暗黙に)インクルードします。 <code><threads.h></code>をインクルードすると、<code>[[C言語/標準ライブラリ/日付及び時間|<time.h>]]</code>が(暗黙に)インクルードされます<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1256-7.26.1"/>。 マクロ __STDC_NO_THREADS__ を定義している実装は、このヘッダを提供する必要はなく、その機能をサポートする必要もありません<ref name="jtc1-sc22-wg14-n1256-7.26.1"/>。 ==マクロ== ; [[../../thread_local|thread_local]] : キーワード <code>[[../../_Thread_local|_Thread_local]]</code> に展開されます。C11では、<code><threads.h></code> をインクルードすることで <code>[[../../thread_local|thread_local]]</code> が <code>_Thread_local</code> のマクロとして利用可能になります。これは、C++の <code>thread_local</code> キーワードとの互換性を高めるためのものです。 : C23では、<code>[[../../thread_local|thread_local]]</code> が正式なキーワードとして言語に組み込まれ、<code><threads.h></code> をインクルードしなくても使用できるようになりました。 ; ONCE_FLAG_INIT : once_flag 型のオブジェクトを初期化するために使用できる値に展開されます。 ; TSS_DTOR_ITERATIONS : デストラクタが最大で何回実行されるかを表す整数の定数式に展開されます。 ==型== ; cnd_t : 条件変数の識別子を保持する完全なオブジェクトタイプです。 ; thrd_t : スレッドの識別子を保持する完全なオブジェクトタイプです。 ; tss_t : スレッド固有のストレージポインタの識別子を保持する完全なオブジェクトタイプです。ポインタです。 ; mtx_t ; ミューテックスの識別子を保持する完全なオブジェクトタイプです。 ; tss_dtor_t : スレッド固有のストレージポインタのデストラクタとして使用される関数ポインタ型のvoid (*)(void*)です。 ; thrd_start_t : 関数ポインタ型 int (*)(void*) であり,新しいスレッドを作成するために thrd_create() に渡されます。 ;once_flag :call_onceが使用するフラグを保持する完全なオブジェクトタイプです。 列挙された定数は以下の通りです。 ;mtx_plain :タイムアウトもテストもリターンもサポートしないミューテックス・オブジェクトを作るためにmtx_init()に渡されます。 ;mtx_recursive :再帰的ロックをサポートするミューテックス・オブジェクトを作るためにmtx_init()に渡されます。 ;mtx_timed :タイムアウトをサポートするミューテックス・オブジェクトを作るためにmtx_init()に渡されます。 ;thrd_timedout :要求されたリソースを取得することなく、呼び出しで指定された時間に達したことを示すために、timed wait関数から返されます。 ;thrd_success :要求された操作が成功したことを示すため、関数から返されます。 ;thrd_busy :テストおよびリターン関数によって要求されたリソースがすでに使用されているために、要求された操作が失敗したことを示すため、関数から返されます。 ;thrd_error :要求された操作が失敗したことを示すため、関数から返されます。 ;thrd_nomem 要求された操作が、メモリを割り当てられなかったために失敗したことを示すため、関数から返されます。 ==関数== ==初期化関数== ==状態変数関数== ==ミューテックス関数== ==スレッド固有ストレージ関数== == 脚註 == <references/> == 参考文献 == * 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05) * 日本工業標準調査会(当時、現:日本産業標準調査会)『JISX3010 プログラム言語C』2003年12月20日改正 [[Category:C言語|threads.h]] fusc6st3okqd32jypccyqyk65xxamwv C言語/標準ライブラリ/stdatomic.h 0 32347 276112 183283 2025-06-28T00:45:19Z Tomzo 248 276112 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}}<!--スレッドと関係が深いので、「マルチスレッドとデーターレース」の様な章を設けて具体的なコードを伴ったチュートリアルの必要性を感じる --> {{Nav}} <!-- §5.1.2.4 Multi-threaded executions and data races ライブラリでは、いくつかのアトミック操作(7.17)とミューテックスに対する操作(7.26.4)が定義されています。が定義されており、これらは特に同期操作として認識されています。 これらの操作は、あるスレッドの割り当てを他のスレッドから見えるようにするために特別な役割を果たします。これらの操作は、あるスレッドの割り当てを他のスレッドから見えるようにするための特別な役割を果たします。 1つまたは複数のメモリロケーションに対する同期操作は の同期操作は、アクイジション操作、リリース操作、アクイジションとリリースの両方、コンシューム操作のいずれかです。消費されます。 関連するメモリロケーションを持たない同期操作はフェンスであり アクイジション・フェンス、リリース・フェンス、アクイジションとリリースの両方のフェンスのいずれかになります。 加えて さらに、同期操作ではないリラックスしたアトミック操作や、アトミックな読み取り/変更/書き込み操作があります。操作がありますが、これらには特別な特徴があります。 www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。 --> ヘッダー <code><stdatomic.h></code> では、いくつかのマクロが定義されており、スレッド間で共有されるデータに対してアトミック操作(''atomic operation''; 不可分操作)を行うためのいくつかの型や関数が宣言されています<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.17">{{cite book | url=http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/docs/n2596.pdf | title= N2596 working draft — December 11, 2020 ISO/IEC 9899:202x (E) | page=249, §7.17 ''Atomics <stdatomic.h>'' | publisher = [http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/projects ISO/IEC JTC1/SC22/WG14]}}</ref>。 マクロ __STDC_NO_ATOMICS__ を定義している実装は、このヘッダーを提供する必要はなく、また、その機能をサポートする必要もありません<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.17"/>。 == マクロ == アトミック・ロックフリー・マクロ( atomic lock-free macros )<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.17"/> :<syntaxhighlight lang="c"> ATOMIC_BOOL_LOCK_FREE ATOMIC_CHAR_LOCK_FREE ATOMIC_CHAR16_T_LOCK_FREE ATOMIC_CHAR32_T_LOCK_FREE ATOMIC_WCHAR_T_LOCK_FREE ATOMIC_SHORT_LOCK_FREE ATOMIC_INT_LOCK_FREE ATOMIC_LONG_LOCK_FREE ATOMIC_LLONG_LOCK_FREE ATOMIC_POINTER_LOCK_FREE </syntaxhighlight> これらは,#if 前処理ディレクティブでの使用に適した定数式に展開され,対応する原子型(符号付きおよび符号なしの両方)のロックフリー特性を示します。 :<syntaxhighlight lang="c"> ATOMIC_FLAG_INIT </syntaxhighlight> これはatomic_flag型のオブジェクトのイニシャライザに展開されます。 == 型 == :<syntaxhighlight lang="c"> memory_order </syntaxhighlight> は、列挙型であり、その列挙者はメモリ順序制約を識別します。 :<syntaxhighlight lang="c"> atomic_flag </syntaxhighlight> ロックフリーのプリミティブ・アトミック・フラグを表す構造体タイプである「アトミック・フラグ」や、整数型のアトミック・アナログがいくつかあります。 == 関数と関数型マクロ == 以下のシノプスでは * Aは、原子型を指します。 * Cは、対応する非原子型を指します。 * M は、算術演算のもう一方の引数の型を表します。 アトミックな整数型の場合、M は C です。アトミックなポインタ型の場合、M は ptrdiff_t です。 * _explicit で終わらない関数は、対応する _explicit 関数と同じセマンティクスを持ち、memory_order 引数に memory_order_seq_cst を指定します。 <stdatomic.h> で宣言されたジェネリック関数が、マクロであるか、外部リンクで宣言された識別子であるかは不定( '''unspecified''' )です。 実際の関数にアクセスするためにマクロ定義を抑制した場合や 実際の関数にアクセスするためにマクロ定義が抑制されたり、プログラムがジェネリック関数の名前で外部識別子を定義した場合、その動作は未定義( '''undefined''' )です。 === 初期化 === ==== The ATOMIC_VAR_INIT マクロ ==== ;形式:<syntaxhighlight lang="c"> #include <stdatomic.h> #define ATOMIC_VAR_INIT(C value) </syntaxhighlight> ; 説明 : ATOMIC_VAR_INIT マクロは、value と初期化互換性のある型の原子オブジェクトを初期化するのに適したトークンシーケンスに展開されます。 : 明示的に初期化されていない自動記憶期間を持つ原子オブジェクトは、最初は不確定な状態です。 : しかし、静的またはスレッドローカルな記憶期間を持つオブジェクトのデフォルト(ゼロ)初期化は、有効な状態を生成することが保証されています。 ;例:<syntaxhighlight lang="c"> atomic_int guide = ATOMIC_VAR_INIT(42); </syntaxhighlight> ==== atomic_init 総称関数 ==== ;形式:<syntaxhighlight lang="c"> #include <stdatomic.h> void atomic_init(volatile A *obj, C value); </syntaxhighlight> ; 説明 : atomic_init総称関数は、objが指すアトミック・オブジェクトをvalueという値に初期化するとともに、実装がアトミック・オブジェクトに対して保持する必要のある追加の状態を初期化します。 : この関数はアトミック・オブジェクトを初期化しますが、データレースを回避することはできません。初期化される変数への同時アクセスは、たとえアトミックな操作であってもデータレースとなります。 : abort関数やraise関数の呼び出し以外でシグナルが発生した場合、シグナルハンドラがatomic_initジェネリック関数を呼び出した場合の動作は未定義です。 ; 戻り値 : atomic_init総称関数は、値を返しません。 === 順序と一貫性 === <!-- 7.17.3 Order and consistency 列挙型のmemory_orderは、5.1.2.4で定義された詳細な通常の(非アトミックな)メモリ同期操作を指定し、操作の順序付けを提供することができる。その列挙型 定数は以下のとおりです。 --> === フェンス === フェンスと呼ばれる同期プリミティブの1つです。 <!--7.17.4 Fences この節では、フェンスと呼ばれる同期プリミティブを紹介します。フェンスにはアクワイアセマンティクス、リリースセマンティクス、またはその両方があります。 アクワイアセマンティクスを持つフェンスはアクワイアフェンスと呼ばれ、リリースセマンティクスを持つフェンスはリリースフェンスと呼ばれます。 リリース・セマンティクスを持つフェンスはリリース・フェンスと呼ばれます。 --> === ロックフリー・プロパティ === <!--7.17.5 Lock-free property --> === アトミック整数型 === <!--7.17.6 Atomic integer types --> === アトミック型における操作 === <!--7.17.7 Operations on atomic types --> === アトミックフラッグ型とその操作 === <!-- 7.17.8 Atomic flag type and operations --> ---- ; Library summary :<syntaxhighlight lang="c"> #define ATOMIC_VAR_INIT(C value) void atomic_init(volatile A *obj, C value); type kill_dependency(type y); void atomic_thread_fence(memory_order order); void atomic_signal_fence(memory_order order); _Bool atomic_is_lock_free(const volatile A *obj); void atomic_store(volatile A *object, C desired); void atomic_store_explicit(volatile A *object, C desired, memory_order order); C atomic_load(const volatile A *object); C atomic_load_explicit(const volatile A *object, memory_order order); C atomic_exchange(volatile A *object, C desired); C atomic_exchange_explicit(volatile A *object, C desired, memory_order order); _Bool atomic_compare_exchange_strong(volatile A *object, C *expected, C desired); _Bool atomic_compare_exchange_strong_explicit(volatile A *object, C *expected, C desired, memory_order success, memory_order failure); _Bool atomic_compare_exchange_weak(volatile A *object, C *expected, C desired); _Bool atomic_compare_exchange_weak_explicit(volatile A *object, C *expected, C desired, memory_order success, memory_order failure); C atomic_fetch_key(volatile A *object, M operand); C atomic_fetch_key_explicit(volatile A *object, M operand, memory_order order); _Bool atomic_flag_test_and_set(volatile atomic_flag *object); _Bool atomic_flag_test_and_set_explicit(volatile atomic_flag *object, memory_order order); void atomic_flag_clear(volatile atomic_flag *object); void atomic_flag_clear_explicit(volatile atomic_flag *object, memory_order order); </syntaxhighlight> == 参考文献 == * 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05) [[Category:C言語|stdatomic.h]] lrrz5puudqi44nw7h28qwy7nmpaq9i7 C言語/標準ライブラリ/time.h 0 32352 276116 183299 2025-06-28T00:47:21Z Tomzo 248 276116 wikitext text/x-wiki {{スタブ|it}} {{Nav}} ヘッダー <time.h> では、いくつかのマクロが定義されており、時間を操作するための型や関数が宣言されています<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2176-7.27">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 284, §7.27 ''Date and time <time.h>'' | publisher = [http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/projects ISO/IEC JTC1/SC22/WG14]}}</ref>。 多くの関数は、(グレゴリオ暦に基づく)現在の日付と時刻を表すカレンダータイムを扱います。いくつかの関数は、特定のタイムゾーンで表現されるカレンダータイムであるローカルタイムや、ローカルタイムを決定するアルゴリズムの一時的な変更である夏時間を扱います。ローカルタイムゾーンと夏時間は実装で定義されます。 C2xでは、機能テストマクロ __STDC_VERSION_TIME_H__ は、 yyyymmL というトークンに展開されます。その他のマクロはNULLが定義されています(§7.19 Common definitions <stddef.h>に記載)<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-7.27">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2596 working draft — December 11, 2020 ISO/IEC 9899:202x (E) | page = 284, §7.27 ''Date and time <time.h>'' | publisher = [http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/projects ISO/IEC JTC1/SC22/WG14]}}</ref>。 __TOC__ ヘッダー <time.h> で定義されているマクロと型と、宣言されている関数<ref name="jtc1-sc22-wg14-n2596-b.26">{{cite book | url = http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archiveurl = https://web.archive.org/web/20181230041359/http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/abq/c17_updated_proposed_fdis.pdf | archivedate = 2018-12-30 | title = N2176 C17 ballot ISO/IEC 9899:2017 | page = 360, §B.26 ''Date and time <time.h>'' | publisher = [http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/projects ISO/IEC JTC1/SC22/WG14]}}</ref>。 === マクロ === ; NULL ; CLOCKS_PER_SEC ; TIME_UTC === 型 === ; size_t ; clock_t ; time_t ; struct timespec ; struct tm === 関数 === ;必須: <syntaxhighlight lang=c> clock_t clock(void); double difftime(time_t time1, time_t time0); time_t mktime(struct tm *timeptr); time_t time(time_t *timer); int timespec_get(struct timespec *ts, int base); // struct が抜けている char *asctime(const struct tm *timeptr); char *ctime(const time_t *timer); struct tm *gmtime(const time_t *timer); struct tm *localtime(const time_t *timer); size_t strftime(char * restrict s, size_t maxsize, const char * restrict format, const struct tm * restrict timeptr); </syntaxhighlight> == 境界チェックインターフェース == 処理系が __STDC_LIB_EXT1__ を定義し、ユーザが __STDC_WANT_LIB_EXT1__ を 1 に停止した場合、以下の境界チェックインターフェースが有効になります。 === マクロ === ; __STDC_LIB_EXT1__ ; __STDC_WANT_LIB_EXT1__ === 型 === ; errno_t ; rsize_t === 関数 === ;境界チェックインターフェース: <syntaxhighlight lang=c> errno_t asctime_s(char *s, rsize_t maxsize, const struct tm *timeptr); errno_t ctime_s(char *s, rsize_t maxsize, const time_t *timer); struct tm *gmtime_s(const time_t * restrict timer, struct tm * restrict result); struct tm *localtime_s(const time_t * restrict timer, struct tm * restrict result); </syntaxhighlight> === Unixの拡張機能 === [[W:POSIX|POSIX]](IEEE Std 1003.1)では、<code>time.h</code>に2つの関数を追加しています。<code>''asctime_r''</code><ref>[http://www.opengroup.org/onlinepubs/9699919799/functions/asctime.html asctime]. The Open Group Base Specifications Issue 7, IEEE Std 1003.1-2008.</ref>と<code>''ctime_r''</code>です。<ref>[http://www.opengroup.org/onlinepubs/9699919799/functions/ctime.html ctime]. The Open Group Base Specifications Issue 7, IEEE Std 1003.1-2008.</ref> これらは<code>asctime</code>と<code>ctime</code>のリエントラント版( reentrant version )です。どちらの関数も、呼び出し側が、ある瞬間のテキスト表現を格納するバッファを提供することを必要とします。 以下のサンプルでは、リエントラント版のlocaltimeとasctimeの使用方法を示しています。 <syntaxhighlight lang="c"> #define _POSIX_C_SOURCE 200112L #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <time.h> int main(void) { time_t rawtime; struct tm *timeinfo; struct tm timeinfoBuffer; char *result; time(&rawtime); /* call localtime */ timeinfo = localtime_r(&rawtime, &timeinfoBuffer); /* allocate memory for the result of asctime call*/ result = malloc(26 * sizeof(char)); /* call reentrant asctime function */ result = asctime_r(timeinfo, result); printf("The current date/time is: %s", result); /* free allocated memory */ free(result); return 0; } </syntaxhighlight> これらの関数はC++の標準にはないので、C++の名前空間<code>std</code>には属していません。 ==脚註== <references /> == 参考文献 == * 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05) [[Category:C言語|time.h]] gbjiqrou8vw5ytm26v2jv6phofklrij 入試対策問題/中学校国語 0 32814 276274 215091 2025-06-28T09:11:41Z Tomzo 248 276274 wikitext text/x-wiki ここでは著作権上、問題のない漢字や文法などの問題を演習する。 :[[漢字/中学校国語]] :[[文法/中学校国語]] :[[文章表現/中学校国語]] [[カテゴリ:中学校国語]|にゆうしたいさく]] [[category:分岐ページ|にゆうしたいさく ちゆうかくこうこくこ]] 17o1aywcwb1d8d53w6hn4arfb0kft1j 276275 276274 2025-06-28T09:12:02Z Tomzo 248 276275 wikitext text/x-wiki ここでは著作権上、問題のない漢字や文法などの問題を演習する。 :[[漢字/中学校国語]] :[[文法/中学校国語]] :[[文章表現/中学校国語]] [[カテゴリ:中学校国語|にゆうしたいさく]] [[category:分岐ページ|にゆうしたいさく ちゆうかくこうこくこ]] lbqifb7mgz6flpe1amtatx2j30e751n 高校生活ガイド/通信制 0 33446 276219 239698 2025-06-28T06:52:13Z Tomzo 248 276219 wikitext text/x-wiki {{Stub|高}} == はじめに == 通信制高校とはどんなところでしょうか。 小中学生の頃に不登校となったが、高校は卒業したいという子どもたちが通うところ? あるいは、若いころに高校に通えなかったお年寄りが、時間ができたため通うところ? あるいは普通の学校の枠に入りきらない天才(いわゆるギフテッド)が自由を求めていくところ? そんなイメージを持つかもしれません。確かに、不登校児の受け入れ先という側面は間違いなくあります。少ないとはいえ中高年の方も通信制に通っているのも事実です。 しかし、通信制高校に通う生徒の大半は「普通の生徒」たちです。ずば抜けた技能を持っているような「特別な生徒」はまずいません。かつて不登校であったとしても、「できれば高校で再スタートを切りたい」と思っていることだけが、全日制の生徒たちと違う子どもたちがほとんどです。 ようこそ。10代の皆さんにはちょっぴり早すぎる「自由な学び」の世界へ。それ以上の年代の「学びをあきらめきれなかった」皆さんには学ぶことの楽しさを再び味わう機会を。 == 通信制と全日制の違い == === 通学 === 通信制と全日制の最大の違いは通学頻度でしょう。全日制は、毎日通うことが前提です(だからこそ「全日」制なのですが)。 一方、通信制は毎日学校に通う必要はありません。しかし、全く学校に通わずに済むところもあまりありません。大抵は'''通学日が設けられており、その日には学校に行く必要があります'''。これを'''スクーリング'''といいます。スクーリングについては後述します。 === 制服 === 全日制との併設校の場合、全日制には制服がありますが通信制には制服がないことが一般的です。そのため、スーツなどの礼服を自分で買うように指示されることが多いです。 ただし、高校中退ないし転学で通信制に入学した場合には前の高校の制服でもよいとする学校もあります。 なお、スーツにしろ以前の高校の制服にしろ、普段のスクーリングでは着る必要はありません。あくまで、入学式・卒業式などの儀礼の場で着る程度です。 == 単位 == 全日制・定時制・単位制も一授業当たりの単位が決められています。これらの高校は50分×35週を1単位とし、それが一定数になると(おおむね2~5単位)、単位取得と認定されます。 通信制は当然毎日通学するわけではありませんので、単位計算がちょっと異なります。通信制では、大体において、レポートの提出・規定回数のスクーリング出席・期末テスト合格の3つを満たせば単位認定されます。なお、これがどれか'''一つでも欠ければ単位は認められません'''<ref>ただし、2022年現在、新型コロナウイルスの流行に伴い、期末テストを追加レポートに置き換えている学校が多く見られます。</ref>。また、レポートは全て提出すること、スクーリングも決まった回数出席することも必要です。これらも1つでも欠ける、つまり'''1回でもレポートの提出忘れなどがあると不可'''となります。 == 通信制の種類 == === 私立か公立か === 通信制高校はすべての都道府県にあり、かつ私立と公立があります。 公立通信制高校は、'''世帯収入が910万円未満であれば、「就学支援金」という補助金を受け取ることができます'''。そのため、授業料は実質無料となる場合が多いと思われます。ただし、公立の先生たちはどちらかというと事務的で、困ったことがあっても親身になってくれる保障がありません。 他方、私立通信制高校でも就学支援金を受け取れますが、支援金は年12万が限度である一方、授業料などが年に20万以上かかります<ref>https://www.tsuushinsei.net/article/shiritsutokoritsunogakuhinohikaku.html</ref>(なお、学費は世帯収入によって上下します)。そのため、私立通信制高校は出費が多いのですが、その分、サポートは手厚いのが特徴です。ただし、私立通信制高校には、複数の件にわたって展開している'''広域通信制'''とよばれる高校もあります。そちらは後述しますが、サポートはアテにできません。 === 高等学院 === ところで、テレビで家庭教師派遣会社の最大手Tが「T式高等学院」というのをよく宣伝しています。この「高等学院」とは何でしょうか。 実は、これも通信制高校の「一種」ではあります。ただし、正確に言いますと'''「高等学院」は「高校(高等学校)」ではありません'''<ref>唯一の例外が[[w:早稲田大学高等学院・中学部]]</ref>。こうした学校の多くは'''サポート校'''と呼ばれ、専門学校・専修学校やT社のような教育関連企業が私立の通信制高校と連携して高校卒業までのサポートを行うことを目的としています。例えば、先ほどのT式高等学院は[[w:日本航空高等学校]]などと連携しており、レポートなどは日本航空高等学校などのものを利用します。 そのため、学歴的には「〇〇高等学院卒業」ではなく、〇〇高等学院と連携した「××高等学校卒業」となります。履歴書などで学歴を書くときには気を付けたい点です。なお、サポート校が専門学校・専修学校であった場合には独自の卒業証書も出してくれる場合があります。その場合には高校卒業資格は「××高等学校卒」、追加の学歴として「△△専門学校卒(または修了)」となります。 === どの高校を選ぶか === 通信制高校はオンライン化と非常に相性が良いため、最近は複数の県をまたぐ広域通信制も増えてきました。 しかし、通信制高校は'''公立高校か地元の実績のある私立高校'''に併設されているものを選ぶのが無難です。というのも、IT化に伴って広域通信制高校が雨後のタケノコのように増えてきた一方で、そうした高校での不祥事も発生しています<ref>https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE28D6I0Y1A920C2000000/</ref>。無論、全ての新設広域通信制高校が不祥事を起こしているわけではありませんが、やはり、急増とマンモス化(例えば、有名なN高は2万人の生徒がいる)は教員の質を低下させている可能性が十二分にあります。 また、広域通信制は生徒のサポートが十分ではありません。というのも、たいていの場合はキャンパスとは名ばかりの、ビルの一室などを間借りしている程度でせいぜい全国展開している塾と同程度の規模しかなく、その上教員も一日2・3人程度(しかも、パートタイムで低賃金というのもあってかやる気も低い)しかいないことが珍しくありません。当然、何かあったときの対応はほとんど期待できません。特に、発達障がいや不登校などで'''心理的なケアやサポートが必要な生徒は、広域通信制は基本的に向いていません'''。 広域通信制に向いている人は、次のような人です。 #とりあえず高校卒業という学歴だけが欲しい人。 #目標が明確で、自分が何をしたいか・何をするべきがが明確な人。 どちらも共通することは、通信制高校でのサポートを必要としない人です。言い換えると、進学・就職共に全く興味がないか、逆に進学・就職の目標のために邁進していてそれに関係のないものは一切不要という人でしょう。 サポートが欲しいという人は、'''サポート校か、通信制に詳しい人がいる塾・家庭教師・フリースクールを利用'''してもいいでしょう。後述しますが、完全に独学で通信制を卒業する人は2~3割ほどしかいません。 == 入学 == === 入学時期 === 通信制が高校中退生(ないし、留年から退学のおそれがある生徒)の受け皿になっている側面があるため、'''4月と10月の年2回'''入学を認めているところが多いです。そのため、通信制では卒業式と入学式が2回行われることがあります。 === 入学試験 === 入学試験はありません。中学校の調査書と入学届、その他必要書類を用意すれば合格です。一応、面接を課すところもありますが、これも不合格になることはほとんどありません。 == 通信制高校での生活 == === 日常 === '''スクーリングの日以外は自由'''です。文化祭や体育祭といった学校全体の行事もありますが、これも全日制と違って参加の義務はありません<ref>ただし「体育祭に出れば体育のスクーリング回数に組み込む」といった扱いがなされる場合もあります。</ref>。これが通信制高校の最大の特徴と言ってもいいでしょう。 その自由な時間をどう過ごすかはあなた次第です。 その時間に、自分のしたいことをしましょう。大学入試・あるいは就職に向けた勉強、アルバイト、趣味、なんでもいいです。しかし、将来の自分を見据えた行動をとりたいものです。 === スクーリング === 登校日です。しかし、これもすべて出席する必要はありません。学校によって授業ごとに所定の登校回数が指示されます<ref>おおよそ50分授業×2~10</ref>。その回数分登校・授業に出席すればOKです。 === 部活動・生徒会 === 通信制の生徒も部活に参加することができます。ただし、通信制の場合は毎日登校するわけではなく、かつ全員が集まることが少ないため、参加できる部活動には制限があります。大抵は全日制対象と通信制対象の部活が別となっており、かつ通信制対象の場合には大人数が集まるスポーツ(野球やサッカー)はなく、卓球やバドミントンなどの個人競技中心です。 ただし、広域通信制には場所の確保が困難なことから部活動そのものがないこともあります。 また、生徒会活動にも参加できます。生徒会も全日制と通信制が分かれていることがあります。 === 学校行事 === 通信制のみの生徒を対象とした行事はなく、全日制と同時に行事に参加することとなります。しかし、前述のように、出席の義務はありません。とはいえ、もしあなたが少しでもいろいろな人に接したいと思うのでしたら、やはり可能な限り出席した方がよいでしょう。 なお、修学旅行だけは通信制の生徒はそもそも参加できないことが多いです。これは、修学旅行には学校に毎月修学旅行費を積み立てることを義務化していることが多く、通信制の生徒はその積み立ての義務がない分、参加も不可能になるためです<ref>こうした制度の学校は、場合によっては旅費をまとめて全額負担するなら参加可能とすることも稀にあります。</ref>。 == 通信制高校での学習 == === 学習の流れ === 大体の通信制高校は前期・後期制と単位制をとっています。 まず、前期開始前にその年度にとる科目を決めます。 決定すると、選択した科目のレポートを配布されます。この'''レポートを期日以内に提出していくことが単位取得のための条件の一つ'''となっています。 そして、'''科目ごとに決められた時間数だけスクーリングに参加しなければなりません'''。スクーリングでは小中学校や全日制・定時制のような一斉授業はありません。例えば「国語総合」の授業ならば「国語総合」のレポートをしたり、返されたレポートについての質問をしたりすることが大半です。あるいは、「国語総合」の教科書や学習書を黙読します。学校によっては補助テキストや問題集を購入させることもあり、スクーリングの間にこれを解いてもかまいません。とにかく、スクーリング中はその科目の自習をするものだと思ってくれてもかまいません。 スクーリングに所定の回数参加し、レポートも期限内に全て提出したら期末試験を受けられます。これに合格すれば、単位を認定されます。なお、期末試験のみが不合格になっても救済措置が多いため、試験が受けられる状態ならば何とかなることが多いのが実情です。また、災害などで試験が中止になる場合もあり、その場合は試験無しで合格ということもあります(ただし、追加レポートの提出を求められることもあります)。 ==== 体育 ==== すでに述べたように、スクーリングは基本的に自習ですが、例外があります。それが体育です。体育だけは自習とはなりません。しかし、通信制には病気や高齢などで運動ができない生徒がいることがあります。そのため、通信制の体育の授業は準備体操・ストレッチを行い、その後は軽い運動をするということがほとんどのようです。 ==== NHK高校講座の利用 ==== ほとんどの通信制高校では、生徒への配慮の一環<ref>例えば、対人恐怖症で人前に出られない・高齢で登校が難しいなど</ref>として'''スクーリングの代わりにNHK高校講座の視聴が認められる場合があります'''。この場合、一定回数(1~3回)の視聴と内容のまとめレポートの記述をもって一回のスクーリングとして認定されます。ただし、ス'''クーリングのすべてをNHK高校講座視聴で置き換えることもできません'''。大体において'''スクーリングの三分の一から半分までが置き換え可能'''とされています(この辺りは学校ごとに異なります)。 === 学習内容 === 全日制で学ぶことに比べれば、全体的にとても易しい内容です。基本的に教科書とそれに付随する学習書を見ればレポートは書けるようになっています。進学校中退生ならば自学できるレベルです。 {| class="wikitable" |+ 全日制との教科書難易度比較(2021年現在) |- ! 教科 !! 比較難易度 |- | 国語総合 || やや易しい |- | 日本史・世界史 || やや易しい |- | 地理 || やや易しい |- | 現代社会 || やや易しい |- | 倫理, 政治・経済 || 同~やや易しい |- | 数学I || 非常に易しい |- | 数学A || 非常に易しい |- | 数学II || 非常に易しい |- | 英語 || 非常に易しい |- | 理科(基礎) || 易しい |- | 理科(専門) || 同~やや易しい |- | 家庭総合 || 同 |- | 保健・体育 || 同 |- | 芸術 || 同 |} それは同時に、進学などのためには'''通信制だけの学習では量が全く足りない'''ということを意味します。 === サポート === 「全くの独学により3年間で卒業できるのは20%~30%<ref>https://www.tsuushinsei-navi.com/tsuushinsei/souiten.php</ref>」と言われているようです。 前述のように学習内容は全日制と比べれば非常に易しい内容ではあるのですが、不登校で学習のブランクが大きい生徒や中高年の学びなおしとしては決して易しいとは言えないのもまた事実です。 そのため、塾や家庭教師、フリースクールなどのサポートを受けながら通学するのが最も安全と言えるでしょう。 == その後の進路 == === 進学について === ==== 大学 ==== 結論から言うと、'''通信制高校の勉強だけで大学入試(一般入試)を受けても合格することはほぼ不可能です'''(いわゆる「名前を書くだけで合格」と揶揄される大学は別)。もちろん放送大学をはじめとする通信制大学は書類選考だけなので合格できます。また、推薦入試やAO入試でも合格する可能性もあります。しかし、いずれにしても、入学してから非常に苦労します。 履修していない科目(例えば数学Bなど)や不足している内容は独学すればいいと思うかもしれません。しかし、高校内容の独学は現実にはほぼ不可能だと思ってかまいません。例えば、数学であればいわゆる「白チャート」が標準的な高校教科書に準じた内容となっています。それをざっと見ただけでも圧倒されることでしょう(逆に「この程度か」と思うのでしたら、通信制向きかもしれませんね)。 そのため、'''大学進学を考えているのでしたら、高校1年のうちから塾などを利用してサポートを受けることを考えておいた方が賢明'''です。 ただし、地方在住で芸大進学を目指すなら通信制は選択肢としてアリと言えます。というのも、芸大入試は実技が最も重視されます。そのためには、良い師匠につく(特に音楽系)ことや美術系予備校に通うことのほうが重要だからです。しかも、地方の場合、有力な芸術系高校が極めて少ないという現実があります。そのため、師匠の下での練習や予備校での制作に費やしたいという場合、通信制の方がより多くの時間をかけることができるからです。もちろん、各県の国立大教育学部<ref>地方大学の場合には大抵、国立大教育学部が芸術家育成の場所となっています。</ref>や東京芸大のように学科試験も重視するところを受ける場合には、あまり賢明とは言えませんが。 ==== 短大・専門学校 ==== 短大や専門学校ならば入学試験がそれほど厳しくないので、そのままでも入学できることが多いかもしれません。しかし、基礎的な知識や学力に差があるのも事実ですので、できれば高校3年のうちに塾・予備校・家庭教師などを利用して基礎的な力をつけておきたいところです。 == 出典・脚注 == <references/> == 参考 == *[https://www.tsuushinsei-navi.com/ 通信制高校ナビ] {{DEFAULTSORT:つうしんせいこうこう}} [[category:高校生活]] 7pns8pjs6htbc90eapbx4oqfj467do4 交通地理学 0 33451 276283 225134 2025-06-28T10:18:04Z Tomzo 248 276283 wikitext text/x-wiki {{wikipedia}} この教科書では、様々な交通機関について、地理学の観点から解説していきます。 *[[/鉄道]] *[[/航空]] *[[/海運]] *[[/道路交通]] {{DEFAULTSORT:こうつうちりかく}} [[カテゴリ:地理学]] [[カテゴリ:交通|ちり]] [[Category:分岐ページ]] iljwik5ec5g1qz30c0hz45xdlc7c3n5 高等学校卒業程度認定試験 0 33899 276213 232051 2025-06-28T06:47:23Z Tomzo 248 /* 脚注・出典 */ 276213 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia}} == 概要 == 平成16年(2004年)以前は大学入学資格検定(大検)という名称でしたが、平成17年(2005年)以降、高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)と名称が変わり、それに伴って、旧大検から制度も変更となりました。 高認は「様々な理由で高等学校を卒業できなかった方等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験」と文部科学省は説明しています。高認に合格すると、大学・短大・専門学校の受験資格が与えられるだけでなく、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。 このページでは高卒認定試験に出願するところから学習方法までを解説します。 なお、正確を期すため、[https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/index.htm 文部科学省の公式サイト]も併せて読んでください。 === 試験について === '''高認の試験は年2回'''行われます。'''1回目は8月初旬'''、'''2回目は11月初旬'''です。 *2023年度試験日程 **第1回:2022年8月3~4日 **第2回:2022年11月4~5日 === 受験資格 === 受験資格は年齢と学歴だけです。国籍などは全く関係ありません。 * 受験する年度内(受験する年の翌年3月31日)に「満16歳以上」になる人。 : 要するに中学校を卒業する年齢を過ぎていれば受験資格は与えられるということです。 * 大学入学資格がない人。 : 簡単に言えば高校を卒業していない人です。高校などを卒業していたり、旧大検に合格していたりして「高卒(同等)」と認定されていれば受験不可です(まぁ当たり前なのですが……)。裏を返せば、高校を卒業していないならば、'''高校に在学しても高認の受験ができる'''わけです<ref>実はこれが旧大検との最大の違いです。旧大検は高校在学性の受験が認められていませんでした。</ref>。ただし、あとで述べますが現役高校生が受験する場合には制約を受けることがあります。 もっと大雑把に言えば、高校に行っていない・高校を卒業していない人ならば全員が受験資格者です。 === 合格基準 === 後で紹介しますが、国語・数学・英語・地理歴史(世界史は必修。地理・日本史はどちらか1つ)の2科目・公民(「現代社会」か「倫理」「政治経済」)・理科(2~3科目。後述)の8~10科目すべてで合格すると高卒と同等の学力と認定され、高卒認定試験合格となります。ただし、高校で単位を取っている場合や文科省が認める資格試験に合格している場合には、一部科目が免除されるため、合格に必要な科目はもう少し減ります。 そして、一教科ごとの合格基準は40点ほどと言われています<ref>https://www.koninguide.com/kounin/nanido.html</ref>。とはいえ、合格を確実にしたいのならば50点は目指しておきたいところです。 ただし、'''18歳未満で全科目合格した場合、18歳の誕生日まで高卒認定はなされません'''。誕生日翌日から有効となります。また、大学などを受験するとき、受験日より後に誕生日を迎える場合(例:試験日が2月25日で、誕生日が3月1日の場合)には高認合格見込みの証明書を発行してもらえます。 === 合格のメリット === 高認合格者は高校卒業生と同等の学力を持っているとみなされ、高卒としての扱いを受けます。履歴書にも高認合格と書くことができます。ただし、'''学歴としてはその後に進学しなければ中卒'''です。 ==== 与えられる受験資格 ==== 旧試験が「大学入学資格検定」という名称であったことからも分かるように、高認合格者は大学(大学校)・短期大学・専門学校への受験資格を得られます。 それ以外にも「高校卒業」が受験資格となっている各種国家試験の受験資格も得られます。その一部を紹介します。 * 幼稚園教員資格認定試験 * 小学校教員資格認定試験 * 保育士試験 * 職業訓練指導員試験 詳細は[https://www.mext.go.jp/content/20220314-mxt_syogai02-mext_01319_1ippan.pdf 文科省のパンフレット]を読んでください。 ==== 高校の単位繰り込み ==== 高校に申請すれば、高認の合格科目を高校の単位に繰り込むことができる場合があります。特に、定時制高校や通信制高校に在籍している場合、高認に合格した場合は単位として認められると思ってかまいません。ただし、'''扱いは学校によって異なるので、必ず高校の先生に確認してください'''。通常の全日制高校の場合には受験そのものが認められない可能性もあります。単位制高校の場合は校長の判断によることがあるようです。 ==== 就職 ==== 高認の合格者は就職面でも高卒と同等とみなされ、高卒者として扱われます。ただし、前に述べたように学歴的には専門学校などに進学しなければ中卒です。企業によっては明確に「高校卒業以上」としている場合もありますが、このときには高認合格も認められるのかを確認した方が良いでしょう。もちろん、高認合格後に専門学校などへ進学していれば問題ありません。 == 出願 == まず、出願書類を手に入れる必要があります。出願書類は以下の方法で入手できます。 #パソコン・スマートフォンから[https://telemail.jp/shingaku/pc/gakkou/kousotsu/index.php テレメール]のサイトに行き、資料請求する。 #電話でテレメールに請求する。 #文部科学省や各都道府県教育委員会などで直接受け取る。 === 出願時期 === #1回目の出願は4月上旬から5月のゴールデンウイーク後まで。 #2回目の出願は7月20日ごろから9月半ばまで。 必要書類をそろえるのに準備がかかる可能性もあります(特に初めての受験のとき)ので、余裕を持ったスケジュールで提出しましょう。 === 受験料 === 受験料は一回の試験で受験する科目によって決まります。 * 8500円(7科目以上受験) * 6500円(4~6科目受験) * 4500円(3科目以下受験) 受験料は郵便局などで収入印紙を購入するという形で支払います。そして、購入した収入印紙を願書に貼り付けてください。 === 必要書類 === 必要な書類は個人差がありますので、必ず出願書類で確認してください。ここでは、大体の方の必要書類のみを挙げます。 * 初めての受験時 ** 願書と履歴書 ** 収入印紙(受験料にあわせて印紙が異なる) ** 写真2枚(4cm×3cm) ** 住民票又は戸籍抄本(本籍地記載のあるもの) ** 「単位修得証明書」など試験科目の免除に必要な書類(必要な人のみ・厳封) * 二度目以降 ** 願書と履歴書 ** 収入印紙 ** 写真2枚(4cm×3cm) ** 科目合格通知書('''コピー不可''') これに、結婚などで名字が変わった場合や二度目の受験以降に引っ越しなどをした場合にはそれを証明する書類が必要となります。 なお、二度目以降の受験では科目合格通知書を提出しなければなりません。コピーは不可ですので、無くさないようにしましょう。無くした場合には文科省に連絡して再発行してもらうことになります。 == 受験科目 == ※ '''2022年度から高校にて新学習指導要領が施行されました。これに伴い、2024年(令和6年)度から試験科目が変更となります。受験を考えている皆さんは文科省の公式発表を必ず確認してください。''' === 受験科目 === 2022年度現在、受験科目は下記の通りです。'''8~10科目合格すると高卒認定を受けます'''。 {| class="wikitable" |+ 受験科目(文科省発表) |- ! 教科 !! 試験科目 !! 合格要件 |- | 国語 || 国語 || 必修 |- | 数学 || 数学 || 必修 |- | 英語 || 英語 || 必修 |- | rowspan="6" |地理歴史 |世界史A | rowspan="2" |2科目のうち1科目選択 |- | 世界史B |- | 日本史A || rowspan="4" |4科目のうち1科目選択 |- | 日本史B |- | 地理A |- | 地理B |- | rowspan="3"|公民 || 現代社会 || rowspan="3"|「現代社会」1科目<br>または<br>「倫理」「政治経済」2科目選択 |- | 倫理 |- | 政治経済 |- | rowspan="5"|理科 || 科学と人間生活 || rowspan="5"|「科学と人間生活」1科目<br>+<br>「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から1科目選択の<br>合計2科目<br>または<br>「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から<br>3科目選択 |- | 物理基礎 |- | 化学基礎 |- | 生物基礎 |- | 地学基礎 |} 簡単に言うと、国数英+世界史AまたはB+日本史か地理+公民(「現代社会」か「倫理」「政治経済」)+理科基礎3科目か「科学と人間生活」と理科基礎1科目のすべてに合格すれば高卒認定試験合格とされます。 === 免除科目 === 高校ですでに決まった数の単位を取得している場合、受験が免除されます。かりに単位を取っていても'''基準となる単位に満たなければ免除にならない'''ので気を付けてください。 {| class="wikitable" |+ 2012年以降の高校入学者の免除科目 |- ! 免除される科目 !! 高校の科目 !! 単位 |- | 国語 || 国語総合 || 4 |- | 数学 || 数学I || 3 |- | 英語 || コミュニケーション英語I || 3 |- | 世界史A || 世界史A || rowspan="3"|2 |- | 日本史A || 日本史A |- | 地理A || 地理A |- | 世界史B || 世界史B || rowspan="3"|4 |- | 日本史B || 日本史B |- | 地理B || 地理B |- | 現代社会 || 現代社会 || rowspan="3"|2 |- | 倫理 || 倫理 |- | 政治・経済 || 政治・経済 |- | 科学と人間生活<br>(旧「理科総合」) || 科学と人間生活 || rowspan="5"|2 |- | 物理基礎<br>(旧「物理I」) || 物理基礎 |- | 化学基礎<br>(旧「化学I」) || 化学基礎 |- | 生物基礎<br>(旧「生物I」) || 生物基礎 |- | 地学基礎<br>(旧「地学I」) || 地学基礎 |} なお、2012年(平成24年)より前に高校入学した場合には、受験資料もしくは文科省のホームページを参照してください。 また、以下の資格・検定に合格している場合にも一部科目が免除されます。 {| class="wikitable" |+ 免除科目と資格 |- ! 免除される科目 !! 名称 !! 免除に必要な級 |- | 世界史B || [[w:歴史能力検定|歴史能力検定]] || 世界史1級・2級 |- | 日本史B || 歴史能力検定 || 日本史1級・2級 |- | 数学 || [[w:実用数学技能検定|実用数学技能検定(数検)]] || 1級・準1級・2級 |- | rowspan="3"|英語 || [[w:実用英語技能検定|実用英語技能検定(英検)]] || 1級・準1級・2級・準2級 |- | [[w:全国商業高等学校協会|英語検定試験]] || 1級・2級 |- | [[w:国際連合公用語英語検定試験|国際連合公用語英語検定試験(国連英検)]] || 特A級・A級・B級・C級 |} なお、旧大検の合格科目も申請すれば免除されます。 == 受験科目の選び方 == === 基本的な選択 === とりあえず高卒資格が欲しいならば最短ルートを目指すといいでしょう。次の科目選択(2022年現在。計8科目)ならば最低限度かつ比較的易しめです。 * 国語・数学・英語 * 世界史A * 地理A * 現代社会 * 科学と人間生活 * 地学基礎or化学基礎 しかし、もしあなたが進学を考えているのでしたら、受験に必要な科目を選択したいところです。 「世界史A」「日本史A」「地理A」(以下、A科目)は、普通科の高校で開設されていることが多い「世界史B」「日本史B」「地理B」(以下、B科目)と比べて、限られた範囲のみを扱い、易しめの内容となっています。しかし、'''多くの大学受験では、A科目を受験科目とすることができません'''。 ただし、A科目はB科目と内容の一部が重なっています。そのため、'''大学を目指しているのであれば、普段はB科目を学習して高認受験はA科目'''という方が良いでしょう。 === 国公立大学 === ==== 地歴・公民の選択について ==== 国公立大学受験においては、文系では大学入試共通テスト(旧センター試験)では地歴から1科目・公民から1科目を選択して計2科目、理系と芸術系では地歴・公民から1科目を選択するというのが一般的です。また、文系でも一部大学では二次試験で地歴を課します<ref>国公立大学でも二次試験で公民を出すところは極めてまれです。有名大学では一橋大学くらいです。</ref>。 さて、国公立受験を希望する場合には、何を選択すべきでしょうか。結論から言えば、「文系理系問わず、普段は入試前提の科目学習、高卒認定はわりきり最短コース」をお勧めします。たとえ、受験は倫理・政経、日本史B、世界史Bを利用することを考えていたとしても、最短コース(「現代社会」「世界史A」「地理A」)で行きましょう。その方が精神衛生上よいです。なお、'''日本史はA・B問わずお勧めできません'''。というのも、高認でも日本史はかなり難易度が高く、日本史Aでも共通テストレベルの難易度のものが出る場合もあるためです。 特に共通テストでは、国立大理系は現代社会で可とすることが多いため、将来の大学入試に向けた学習でもそのまま進められます(もちろん、難易度はけた違いですが……)。 ==== 理科の選択について ==== 理科は文理問わず'''「科学と人間生活」+基礎科目1'''でいいです。合格のためと割り切りましょう。「科学と人間生活」はその気になれば1か月程度の学習(過去問演習まで含めれば1か月半から2か月)で何とかなるからです。 あとは、理科基礎を1つ選ぶことになります。理系志望であれば、化学基礎がよいでしょう。とくに化学基礎は教科書と過去問演習を繰り返せば2か月ほどで形になります。文系志望ならば地学基礎がおすすめです。地学基礎は中学校内容の復習、過去問と『シマリスの親方式』の学習で十分合格ラインに達します。 === 私立文系大学 === 私立文系大学の多くは国・英が必修、数学<ref>中堅以上の大学では「数学I」「数学A」「数学II」「数学B」の四科目総合が一般的。</ref>と地歴・公民から1教科選択というのが一般的です。高卒認定からですと数学は「数学I」のみのため、数学受験をするためにはかなりの努力が必要です。また、私立大学の公民は「政治経済」のみということが多いため「現代社会」受験では少々厳しいです。そのため、私立文系大学を狙うのでしたら、日本史・世界史・地理を重点的に学習しましょう。 理科は最短ルートの「科学と人間生活」+地学基礎1でいいでしょう。なお、高校中退生であれば、基礎科目は学校で習ったものでもかまいません(が、生物基礎はあまりお勧めできません)。 === 私立理系大学 === 私立理系では、英語・理科専門1~2・数学(I・II・III・A・B<ref>学部や大学によって違いあり。一般的に理(物理・化学)工医歯薬はI~IIIとA・B、理(生物)農理系教育は「数学III」はないことが多い</ref>)が一般的です。 地歴・公民は最短コースである、「世界史A」「地理A」「現代社会」でいいでしょう。 理科は自分の学習方針とすり合わせていきましょう。既に述べたように高卒認定は割り切って「科学と人間生活」+理科基礎1(できれば化学基礎が望ましい)としましょう。 === 短大・専門学校 === 短大や専門学校の場合には英・数・国といわゆる一般常識と言われる内容の地歴・公民・理科の内容が出題されます。そのため、高認は最初に紹介した最短ルートで受験するといいでしょう。 == 学習方法 == Wikibooksには、各教科の学習方法などがあるため、本来ならば改めて学習方法など書く必要ありません。しかし、目下、'''ある特定利用者の独善・独断・偏見が著しく、全く役に立たない'''のが現状です。 そのため、改めてここで各科目の学習方法を書くことといたします。 === 概説 === 出題内容はごく基本的な内容が中心です。おそらく進学校(大体偏差値60を超すレベル)を1年で中退した受験生ならば、全教科で簡単に合格ラインに達することでしょう。 しかし、不登校や病気などでブランクがあったりすると中々そうはいかないです。そういう場合、まずは中学校内容を確認しましょう。特に数学と英語は積み重ねが大切ですので、中学内容ができているかどうかを確認しましょう。市販の問題集やドリルに設定されている目標点をクリアしているならば問題はありません。 英数ができているならば、すぐに高校内容を学習しましょう。基本は高校1年レベルの内容をマスターし、過去問に取り組むことです。 地歴(世界史含む)・公民・理科は中学内容を復習する必要はありません。すぐに高校内容に取り掛かりましょう。 === 教科書・問題集 === 本来ならば、「Wikibooksを利用すれば不要です」といいたいところですが、'''前述の執筆者による偏見だらけかつ分かりにくい上に不正確な記述'''が大量にあるので、無理です。そのため、教科書や問題集は自分で購入しましょう。 ==== 教科書 ==== 教科書は通信制高校で利用されているものを利用するといいでしょう。高認対策としてはそれで充分です。以下は2021年度までの教科書です。各都道府県にある販売会社で購入してください。また、可能ならば学習書という教科書ガイドもNHK出版から発行されています。あわせて購入すると基礎学習に最適です。 ただし、国語と英語に関しては高校の教科書を利用するメリットは薄いです。学力に応じた市販教材と過去問を活用しましょう。「世界史A」「日本史A」「地理A」も市販の教材を活用したほうがいいでしょう。 {| class="wikitable" |+ 主な通信制教科書一覧 |- ! 教科 !! 教科書名 !! 出版社 |- | 数学I || 新数学 I || rowspan="4"| 東京書籍 |- | 現代社会 || 現代社会 |- | 世界史B || 新選世界史 B |- | 日本史B || 新選日本史B |- | 地理B || 新詳地理B || 帝国書院 |- |科学と人間生活 |科学と人間生活 |rowspan="5"|東京書籍 |- | 物理基礎 || 改訂 新編物理基礎 |- | 化学基礎 || 新編化学基礎 |- | 生物基礎 || 改訂 新編生物基礎 |- | 地学基礎 || 改訂地学基礎 |} ==== 市販問題集 ==== 高校には行かなかった場合やすでに教科書を紛失・すててしまった場合には市販の問題集を活用しましょう。定番教材としては以下のものが挙げられます。(なお、過去問は買うのが前提ですので、除外しています。) *『高卒認定ワークブック』([https://www.j-publish.net/contents/book01.html J-出版]) :高卒認定試験の科目内容の基礎から学べる。それだけでなく、その後の入学試験・就職試験にもつなげられる内容のため、時間があればこれをしっかりと取り組みたい。 *『しまりすの親方式 高認学習室』(都司嘉宣(しまりすの親方)著 [https://manabilink.co.jp/publication/detail_38.html 学びリンク]) :良くも悪くも簡潔かつ最低限の点数を確保することが目的のテキスト。そのため、問題の解説よりも解法の説明が多い。これ一冊だけで学習するのは少々キツイ(少なくとも中学レベルの復習は必須)が、試験2か月前の直前対策にはもってこい。 === 過去問の利用 === 高認も資格試験の一種であるため、過去問を利用していきましょう。基本的に出題傾向は例年同じです。特に'''数学は、学習指導要領の改訂がない限り、過去問で出たものは必ず出る、過去問にないものは出ないといっていいくらい'''です。 過去問自体は文部科学省の公式ページに掲載されており、無料で利用できます。しかし、解説が全くありません。また、一部の図表や写真がなぜか省かれています(特に地理や現代社会)。そのため、市販の過去問集を買った方が良いです<ref>これまたなぜか市販のものでは図表がちゃんと載っている。</ref>。 過去問は[https://www.j-publish.net/ J-出版]と[https://www.koenokyoikusha.co.jp/books/book_top 声の教育社]の2社から出版されています。 *J-出版 **6回分(3年×2回)を収録。 **1教科1冊。全教科の問題集が発行されている。 **解説には問題の重要度が記載されている。 **1冊2000円前後(税込)であり、声の教育社に比べて高めの値段。 **過去問演習・解説に特化しているため、過去問演習ならばこちらがおすすめ。 *声の教育社 **4回分(4年×1回)を収録。 **複数教科セット(国数英、現代社会・地理A、日本史AB・世界史AB、科学と人間生活・化学基礎・生物基礎)。地理B・物理基礎・地学基礎の問題はない。 **マークシートに沿った解答ではないため、やや採点しにくい。 **1冊1980円(税込)のため、J-出版より相当安い。 **高認合格者の進路や合格率など、過去問以外の情報も豊富。過去問以外の情報が欲しい人向け。 === その他 === 高卒認定試験は全てマークシート方式です。高卒認定試験で初めてマークシート試験を受ける人もいると思いますので、いくつか注意点を説明します。 '''マークシート式の場合、かならず鉛筆で回答してください'''。シャープペンシルの場合、万が一金属部分でひっかいてしまうと二度と直せない場合があるためです。 注意したいのは、「科学と人間生活」と「数学」です。「科学と人間生活」は大問そのものを選択しなければなりません。もし、'''回答した大問番号にマークをつけなければ、全問正解しても0点になってしまいます'''。 === 各科目 === * [[高等学校卒業程度認定試験/国語]] * [[高等学校卒業程度認定試験/数学]] * [[高等学校卒業程度認定試験/英語]] * [[高等学校卒業程度認定試験/地歴]] * [[高等学校卒業程度認定試験/公民]] * [[高等学校卒業程度認定試験/理科]] == 合格したら == === 全科目合格していない場合 === === 全科目合格した場合 === == 外部リンク == * [https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/index.htm 文部科学省の公式サイト] == 脚注・出典 == <references/> {{stub|高}} {{DEFAULTSORT:こうとうかつこうそつきようていとにんていしけん}} [[Category:資格試験]] [[Category:高等学校教育]] t90z4ab4kxpf75csw91ogwtpkkl1e77 カテゴリ:スタブ 法律 14 34132 276153 198416 2025-06-28T01:18:25Z Tomzo 248 276153 wikitext text/x-wiki [[Category:スタブ|ほうりつ]] [[Category:法学|*スタブ]] 7naxpsbu81nf1hvg46pl0bbcx92s9tc 高等学校卒業程度認定試験/国語 0 34820 276214 223869 2025-06-28T06:48:10Z Tomzo 248 /* 古文・漢文 */ 276214 wikitext text/x-wiki == 概要 == ここでは、高認の国語対策を解説します。 高卒認定試験の中で、国語はやや大変な部類に含まれます。問題そのものは決して難しくはないのですが、読まなくてはならない文章は解答時間50分に比してやや多いため、テキパキと問題文と選択肢を読んでいく力もしくはテクニックが要求されます。場合によっては数学や英語以上に学習時間を必要とするかもしれません。 なお、国語はここ10年の間で、最も大きく内容が変わった科目です。2016年までは旧大学入試センター試験を踏襲した構成となっていました<ref>正確に言えば、大問1と2が逆でした。旧センター試験(及び現行の共通テスト)は1.説明的文章 2.文学的文章でしたが、高認は1.文学的文章 2.説明的文章の順でした。</ref>。 しかし、2017年以降、現行の共通テストでの「国語」の改革(予定)および、2022年度から施行される高校の新学習指導要領に合わせたような問題構成に変更されました。そのため、'''過去問は2017年度分からで十分'''です。 == 大問構成 == === 言語知識 === 漢字・熟語だけでなく、ことわざ・慣用句、敬語、現代文法などが出題されます。また、簡単な文章の解釈や古文の訳をすることもあります。 === 会話文 === あるテーマに沿って高校生たちが話し合いをしており、発言の理由や議論の流れを追う問題が出ます。 === 実用文 === アンケート調査の結果や案内のチラシ、メールや挨拶の手紙などを読んで問題点などを指摘する問題が出ます。また、ここでも会話文が挿入されることがあります。 === 文章読解 === 従来の現代文の問題です。説明的文章か文学的文章のどちらかが出題されます。2022年現在、説明的文章と文学的文章のどちらが出やすいという傾向ははっきりしないため、受験者の皆さんは両方対策しておきましょう。 === 古文・漢文 === 類似するテーマの古文と漢文を読みます。古文の部分は内容に関することが聞かれる一方、漢文は古文とのテーマの共通点と相違点を指摘する問題がよく出ます。 == 学習方針 == === 全体的方針 === 試験時間は50分ですが、問題冊子は32ページあり、かなりの量をこなす必要があります。まず、書かれている文章をテキパキと読んでいく力が問われます。そのため、様々な本を読んだり、問題を解いたりしながら、読む速度を向上させていく必要があるでしょう。 後述するように、会話文や実用文の問題集はありませんので、まず過去問を買いましょう。国語に限りませんが、'''高認は過去問が最も重要かつ基本的な問題集'''です。 === 言語知識 === まず、中学レベルの漢字や熟語、ことわざ、慣用句をおさらいしましょう。それができていれば、高認受験としては問題はありません。具体的には、高校受験用のドリル・問題集でかまわないので、まず漢字の読み書きがどれだけできるかを確認しておきましょう。ことわざ・慣用句のテキストに関しては、思い切って小学高学年用のものを使ってもいいかもしれません。中学受験用ならばもっと良いです。 文法事項については時間との兼ね合いで取り組みの量は調整しましょう。古文を理解するためにはある程度古典文法を知らねばならず、古典文法を習うためには現代文法が必要ではあるのですが、全部復習していたら時間が足りないのも事実です。時間がない場合には、文のしくみと活用語、敬語だけに集中するといいかもしれません。 === 会話文・実用文 === 2022年現在、会話やメール、手紙などの実用的な文章の読解に関する専門的な問題集はありません。そのため、過去問演習が最良の練習となります。 そもそも、会話文も実用文も過去問以上の特別な対策は必要ありません。というのも、「主張の根拠」「論点」などは会話文独特の表現ではありますが、普通に国語の問題演習を行っていけば自然と身につくところでもあります。 === 文章読解 === === 古文・漢文 === ==脚注== <references/> {{stub|高}} {{DEFAULTSORT:こくこたいさくこうそつにんていしけん}} [[Category:資格試験]] [[カテゴリ:高等学校教育 国語]] ix34k2a6qlxfjr20g7840qo3vtw76aq Wikijunior:かるた/かるたの歴史 0 35666 276284 214620 2025-06-28T10:19:07Z Tomzo 248 276284 wikitext text/x-wiki [[File:Playing uta garuta.jpg|thumb|400px|かるたであそぶ人びと]] かるたは、ポルトガルから伝わった、{{Ruby|札|ふだ}}を使う{{Ruby|伝統|でんとう}}{{Ruby|的|てき}}なあそびです。 {{substub}} [[カテゴリ:歴史]] bpmveo6vmjanzq8n6zehdhm2msf3hrg 行政手続法 0 35819 276079 222009 2025-06-27T17:21:30Z Tomzo 248 276079 wikitext text/x-wiki == 第1章 総則 ==  行政手続法は、行政の公正性・透明性を確保し、国民の権利・利益を保護する目的で制定されました。ここでいう透明性とは、どのような決定がされ、どのように行われたかを、国民が見られるようにしましょうという意味です。このように行政手続法は、行政指導や届出に関する手続、命令の決定方法など、共通の規則を定めています。  その他の法律に特別な規定がある場合、行政手続法のうち、処分、行政指導や届出、命令方法などを扱う部分にも適用されます。 == コンメンタール == *[[コンメンタール行政手続法]] {{stub|law}} [[カテゴリ:法学]] 6auaf8e43j2z08us2czeiz3v5qd0xts 高等学校卒業程度認定試験/数学 0 35890 276217 223190 2025-06-28T06:51:17Z Tomzo 248 /* 教科書 */ 276217 wikitext text/x-wiki == 概要 == ここでは、高認の数学を解説します。 高認の数学は[[高等学校数学I|数学I]]のみが試験範囲です。 そして、高認の中でも'''過去問演習が最も重要な科目'''です。なぜなら、'''高卒認定の数学は過去に出たものは必ず出る・出ないものは出ないという傾向が明確'''だからです。 == 準備 == ここでは、高卒認定試験の数学受験に必要な小中学内容を紹介します。そのため、この章は小中学内容ができているならば飛ばしてかまいません。対象となるのは小中学内容に不足があると考えている方向けです。具体的には…… #小中学で不登校だった。 #高齢で、既に小中学の内容を忘れてしまった。 #小中学校の内容が分からずにドロップアウトしてしまった。 実を言うと、高卒認定試験合格だけであれば、全てを復習する必要はありません。特に図形の多くはカットしてもよいです。 === 小学校高学年内容 === *小数の計算 *分数の計算 *比 *図形の面積 === 中学内容 === ==== 1年 ==== *正負の数 *文字と式 *1次方程式 *比例と反比例 ==== 2年 ==== *式の計算 *連立方程式 *1次関数 ==== 3年 ==== *式の展開と因数分解 *平方根 *2次方程式 *2次関数 *三平方の定理 == 問題解説 == === 大問1 === 数学Iの「[[高等学校数学I/数と式|数と式]]」の「多項式の整理」「式の展開」「因数分解」「集合と論理」から出題されます。 *「多項式の整理」「式の展開」「因数分解」 難しい問題ではないので、式の展開と因数分解はしっかり練習しておくことが必要です。ここは演習量が最もものをいうところです。また、後の大問3・4とも関連の深いところです。何度も何度も練習しましょう。 *集合と論理 集合は<math>A \cap B</math>と<math>A \cup B</math>の意味を理解していれば、ごく単純な問題ばかりです。 論理は命題の真偽を選ばせるものか、逆・裏の命題を選択させるものです。特に否定した場合の不等号の扱いに気を付けたいところです。 === 大問2 === 「数と式」の一次不等式から出題されます。例年2問のみしか出題されず、1問目は簡単な一次不等式を解く問題、2問目は問題文から適切な1次不等式を導き出す問題が出されます。 '''1問目は絶対に落とさないようにしましょう'''。できれば、2問目も解いて全問正解したいところです。 === 大問3・4 === [[高等学校数学I/2次関数|2次関数]]が出題されます。大まかに言えば、大問3が「2次関数のグラフ」「2次関数の式」、大問4が「2次関数の最大値・最小値」「2次不等式」となっています。 === 大問5 === [[高等学校数学I/図形と計量|三角比]]が出題されます。 2022年現在、出題内容はほぼ例年同じです。しっかり対策すれば満点も狙えます。中学内容が十分でなかったり、学習時間が少ない(残り1月未満)なら最初の2問にしぼるといいでしょう。最初の2問は必ず、三角比を用いた測量と三角比の値です。相互関係の問題も確実に出されるため、できればこれもできるようしたいところです。相互関係はこの二つだけで十分です。 *:<math>\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1</math> *:<math>\tan\theta = \frac{\sin\theta}{\cos\theta}</math> 余弦定理はほぼ確実に出ますが、正弦定理は三角形の面積と入れ替わりになることが多いです。 #三角比を用いた測量 #三角比の値(鋭角・鈍角) #三角比の相互関係 #正弦定理 #余弦定理 #三角形の面積 === 大問6 === [[高等学校数学I/データの分析|データの分析]]が出題されます。言葉の意味さえ理解すれば、計算はごく単純(算数レベルの計算しか使わない)ため、'''数学Iの中でも最も易しい'''ところです。数学が苦手な人でも4問中3問は普通に狙えます。 # データの特徴(範囲・平均値・中央値・最頻値) # 箱ひげ図 # 平均値・分散・標準偏差 # 相関係数と散布図 この中で少し厄介なのは箱ひげ図でしょう。これは、箱ひげ図の意味を読み取らなければならないので、少し練習が必要です。しかし、その他は言葉の意味を正しく理解していれば、全く難しくありません。分散の計算をする場合もありますが、'''分散の公式は問題文中にちゃんと書いています'''。そのため、どういう計算かを大まかに覚えるだけでよいです。 相関係数も計算は全く必要なく、相関係数の意味するところを覚えておけば直観的に解くことが可能です。 == 学習方針 == === 小学校内容 === まず、小中学校の内容ができているかです。もし、それが不十分だと思うのでしたら、まずそこから始めた方がよいでしょう。既に述べたように、小学校内容は1.小数の計算 2.分数の計算 3.比 4.図形の計算 の4つを復習するといいでしょう。これは、'''数学だけでなく理科でも使います'''。 小学校内容はサポートしてくれる人や場所があるのなら、計算ドリルでの復習でよいでしょう。 === 中学校内容 === 中学内容もじっくりと取り組んでいく時間の確保が難しいでしょう。しかし、ある程度ここで基礎固めをすれば高校数学の内容はかなり楽になるのも事実です。もし、不登校などで中学校内容を習っていない場合、1年間を高認学習期間として大体6か月ほどを見ておいた方がよいでしょう。 既に学習すべき点は書いていますが、特に重要なのは正負の数と文字式、1次方程式(以上、1年次)、文字式の計算、1次関数(以上2年次)です。これはしっかり時間をかけてください。3年内容は高校内容と重なるので、残り時間によっては高校内容と同時に進めてもよいでしょう。 === 高校内容 === ==== 教科書 ==== 高卒認定試験合格を目指すのでしたら、東京書籍の『[https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/hs/sugaku/ 新数学I]』がよいでしょう。独学するなら『解答編』も買っておきましょう。これは、通信制高校でも採用されているもので、小中学の復習や高卒認定試験でも出やすい内容にしぼった内容となっています。なお、教科書は教科書販売書店で購入すれば安価で購入できます。 高認「数学I」ならばこの『新数学I』と過去問に取り組むだけで十分です。チャート式などの他の問題集や参考書は、大学受験まで視野に入れているのでなければ不要です。 {{stub|高}} {{DEFAULTSORT:すうかくたいさくこうそつにんていしけん}} [[Category:資格試験]] [[Category:高等学校教育]] [[カテゴリ:数学]] 6tynulxuzuvhkrgs9ijtyk64ylaj1fn 労働契約法第5条 0 36274 276083 217178 2025-06-27T17:33:27Z Tomzo 248 276083 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール労働]]>[[労働契約法]] ==条文== (労働者の安全への配慮) ;第5条   :使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。 ==解説== :使用者の「[[安全配慮義務]]」を明文化する。 ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[労働契約法]] |[[労働契約法#1|第1章 総則]]<br> |[[労働契約法第4条]]<br>(労働契約の内容の理解の促進) |[[労働契約法第6条]]<br>(労働契約の成立) }} {{stub|law}} [[category:労働契約法|05]] dm6sf4mjhhts87y7tl01r2fkegyg2og ヌイイ条約 0 36912 276249 222660 2025-06-28T08:09:57Z Tomzo 248 276249 wikitext text/x-wiki {{wikipedia}} '''ヌイイ条約'''とは1919年11月に結ばれた、第一次世界大戦の対ブルガリア用の条約である。 ===条約の内容=== *トラキアをギリシアに割譲 *領土の一部をセルブ=クロアート=スロヴェーン王国に割譲 *大戦中に獲得した領土である、ドブルジャをルーマニアへ割譲 {{substub}} [[カテゴリ:戦争]] [[カテゴリ:第一次世界大戦]] 31ly2sf7bqkloeg66k4rddxto25drzh 鍵盤楽器 0 37198 276285 237201 2025-06-28T10:20:16Z Tomzo 248 276285 wikitext text/x-wiki {{Navi|[[音楽]] > 教則本 > '''鍵盤楽器'''}} {{stub|music}} == 各楽器の教則本 == *[[ピアノ学|ピアノ]] *[[オルガン]] *[[アコーディオン]] *[[シンセサイザー]] {{NDC|763.2|けんはんかっき}} [[カテゴリ:楽器]] [[Category:分岐ページ|けんはんはつき]] jzxsvxb7at02ycm1qpa40ij77g6blcy Perl/class 0 38152 276161 246138 2025-06-28T01:27:50Z Tomzo 248 /* 脚註 */ 276161 wikitext text/x-wiki {{Nav}} <noinclude> :<small>[[プログラミング]] > [[Perl]] > '''クラス'''</small> </noinclude> <includeonly> = クラス = {{先頭に戻る}} </includeonly> == クラス == Perl5.36までは、<code>bless</code>を使った[[Perl/ライブラリ・モジュールとオブジェクト指向|パッケージベースのオブジェクト指向]]が採用されていました。 Perl5.38からは、新たにキーワード<code>class</code>が導入され、より一般的なクラスベースのオブジェクト指向言語のスタイルでコードを書けるようになりました。 また、<code>class</code>構文は<code>bless</code>の糖衣構文ではなく、新たなオブジェクト機構を提供しています。 === classの宣言と利用 === :<syntaxhighlight lang=perl> use v5.38; use feature 'class'; no warnings 'experimental::class'; class Hello { field $name :param; method say_hello { say "Hello, $name!"; } } my $hello = Hello->new(name => "Universe"); $hello->say_hello; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, Universe! </syntaxhighlight> : このコードは、Perl 5.38を使用してクラスを使った"Hello, World!"の例です。 : まず、<code>use v5.38;</code>はPerlのバージョンを5.38に指定しています。次に、<code>use feature 'class';</code>は、Perl 5.0から実験的に導入されたクラス機能を有効にしています。さらに、<code>no warnings 'experimental::class';</code>は、クラス機能に関する実験的な警告を無効にしています。 : <code>class Hello { ... }</code>のブロックで、<code>Hello</code>という名前のクラスを定義しています。 : <code>field $name :param;</code>は、クラスのフィールドである<code>$name</code>を定義しています。<code>:param</code>は、<code>$name</code>がコンストラクタの引数であることを示しています。 : <code>method say_hello { ... }</code>のブロックで、<code>say_hello</code>というメソッドを定義しています。 : <code>say "Hello, $name!";</code>は、"Hello, $name!"というメッセージを表示しています。<code>$name</code>はフィールドの値を参照しています。 : <code>my $hello = Hello->new(name => "Universe");</code>では、<code>Hello</code>クラスのインスタンスを作成しています。コンストラクタには、<code>name</code>というキーワード引数とその値が渡されています。 : 最後の行の<code>$hello->say_hello;</code>では、<code>$hello</code>インスタンスの<code>say_hello</code>メソッドを呼び出しています。この結果、"Hello, Universe!"という出力が得られます。 ;packeageとblessを使った等価な実装例:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30; use feature 'signatures'; no warnings "experimental::signatures"; package Hello { sub new: prototype($$)($class, $name) { bless { name => $name, }, $class; } sub say_hello($self) { say "Hello, @{[ $self->{name} ]}!" } } my $hello = Hello->new("Universe"); $hello->say_hello; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, Universe! </syntaxhighlight> : このコードは、Perl 5.30を使用してオブジェクト指向を使った"Hello, World!"の例です。 : 最初に、<code>use v5.30;</code>を使用してPerlのバージョンを5.30に指定しています。次に、<code>use feature 'signatures';</code>は、サブルーチンに引数の型指定を行うための機能を有効にしています。さらに、<code>no warnings "experimental::signatures";</code>は、引数の型指定に関する実験的な警告を無効にしています。 : <code>package Hello { ... }</code>のブロックで、<code>Hello</code>という名前のパッケージ(クラス)を定義しています。 : <code>sub new: prototype($$)($class, $name) { ... }</code>は、<code>new</code>というサブルーチン(コンストラクタ)を定義しています。<code>prototype($$)</code>は、引数の型指定を行っています。<code>$class</code>と<code>$name</code>はそれぞれクラス名と名前の引数を表しています。<code>bless</code>関数を使用して、<code>name</code>フィールドを持つハッシュリファレンスを作成し、それをクラスに対してブレス(関連付け)しています。 : <code>sub say_hello($self) { ... }</code>は、<code>say_hello</code>というサブルーチン(メソッド)を定義しています。<code>$self</code>は、メソッドが呼び出されるインスタンス自体を表します。<code>$self->{name}</code>を参照して、"Hello, $self->{name}!"というメッセージを表示しています。 : <code>my $hello = Hello->new("Universe");</code>では、<code>Hello</code>クラスのインスタンスを作成しています。引数として"Universe"が渡されます。 : 最後の行の<code>$hello->say_hello;</code>では、<code>$hello</code>インスタンスの<code>say_hello</code>メソッドを呼び出しています。この結果、"Hello, Universe!"という出力が得られます。 ;小まとめ *パッケージ宣言とは異なり、クラス宣言では<code>class</code>というキーワードを使用します。 *クラス宣言はブロック構文または文構文のいずれかで行うことができます。 *クラス宣言内で、<code>field</code>というキーワードを使用してフィールド(クラスのインスタンス変数)を宣言できます。フィールドはクラスのスコープ内でのみ参照可能であり、各インスタンスごとに独自のフィールドの値を持ちます。 *クラス宣言内で、<code>method</code>というキーワードを使用してメソッド(クラスのサブルーチン)を宣言できます。メソッドはクラスのインスタンス内で呼び出されることを意図しており、自動的に特殊変数<code>$self</code>が生成され、メソッド内で使用されます。 *クラスやフィールドには属性を指定することができます。例えば、クラスの継承を指定する<code>:isa</code>属性や、フィールドの初期化を制御する<code>:param</code>属性があります。 :これらの機能を使用することで、Perlにおいてよりオブジェクト指向プログラミングのパラダイムに則ったコーディングが行えるようになります。 :ただし、この機能は実験的なものであり、将来のバージョンで変更されたり、削除されたりする可能性があります。最新のリリースノートや公式ドキュメントを参照することをおすすめします。 == 特殊コードブロック == === ADJUST === ADJUSTブロックは、Perlのクラス構文で使用される特殊なブロックです。このブロックはクラスの宣言内で定義され、オブジェクトの構築中に実行されるカスタムコードを含めるために使用されます。 ADJUSTブロックは、クラスのフィールド(インスタンス変数)やメソッドが初期化される前に実行されます。つまり、オブジェクトが構築される過程でフィールドの値を調整するために使用されます。 以下にADJUSTブロックの基本的な構文を示します: :<syntaxhighlight lang=perl> class MyClass { field $field1; field $field2; ADJUST { # フィールドの値を調整するカスタムコード } method my_method { # メソッドの実装 } } </syntaxhighlight> ADJUSTブロックは、クラス内でフィールドの初期値を設定したり、関連するフィールドの相互作用を制御したりするために使用されます。例えば、複数のフィールドの初期値に基づいて他のフィールドを計算する場合に便利です。 ADJUSTブロック内では、特殊変数「$self」を介して現在のオブジェクトインスタンスにアクセスすることができます。また、ADJUSTブロック内で定義された変数は、そのブロック内でのみ有効です。 ADJUSTブロックは、クラスの宣言内で複数回定義することができます。その場合、定義された順序に従って順番に実行されます。 なお、ADJUSTブロックはPerl 5.38.0から導入された実験的な機能であり、将来のバージョンで変更される可能性があります。最新のリリースノートや公式ドキュメントを確認することをおすすめします。 {{コラム|class構文で実装予定でv5.38では未実装な機能|2=class構文はまだ実験的であり、非常に不完全です。以下のリストは、追加や変更が必要な作業の一部の概要を示しています。 ;ロール :ロールを宣言するためのいくつかの構文(おそらくroleキーワード)と、クラスにロールを組み込むための構文(おそらく:does()属性)。 ;ADJUSTブロックへのパラメータ :ADJUSTブロックが名前付きパラメータを受け取ることができることを宣言するための構文。これらのパラメータはクラスのコンストラクタのAPIの一部になります。これは、サブルーチンのシグネチャに名前付き引数を追加するという似たような計画に触発されたものかもしれません。 :<syntaxhighlight lang=perl> class X { ADJUST (:$alpha, :$beta = 123) { ... } } my $obj = X->new(alpha => 456); </syntaxhighlight> ;ADJUSTブロックの真のブロック化 :現在、各ADJUSTブロックは独自のCVでラップされ、フルのENTERSUBオーバーヘッドを伴って呼び出されます。すべてのフィールド初期化式が同じCV内に表示される仕組みを使って、ADJUSTブロックも同様に真のブロックとして使用できるようにすることができます。これにより、クラスに複数のADJUSTブロックがある場合に、呼び出しを高速化することができます。 ;アクセッサ生成属性 :フィールドに対してアクセッサメソッドの生成を要求する属性。おそらく:readerと:writerです。 :<syntaxhighlight lang=perl> class X { field $name :reader; } </syntaxhighlight> :次のものと同等です。 :<syntaxhighlight lang=perl> class X { field $name; method name { return $name; } } </syntaxhighlight> ;メタプログラミング :メタプログラミングAPIの拡張(現在RFC0022で提案されている)で、クラス、メソッド、フィールド、ADJUSTブロックなどのクラスに関連する詳細を追加します。 ;拡張のカスタマイズ :外部のモジュールがクラスシステムとやり取りする方法を提供する方法。これには、新しいクラスやフィールド属性を提供する能力が含まれます。 }} === プラグマ === :<syntaxhighlight lang=perl> use feature 'class'; </syntaxhighlight> ==== warnings ==== :<syntaxhighlight lang=perl> no warnings 'experimental::class'; </syntaxhighlight> <noinclude> == class/field/method == Perlの <code>class</code> 構文は、オブジェクト指向プログラミングを行うための新しい機能であり、Perl 5.32から導入されました。この構文は、他の言語で一般的に見られるクラス定義のスタイルに近づけることを目指しています。以下に、Perlの <code>class</code> 構文の基本的な解説を行います。 === <code>class</code> キーワード === <code>class</code> キーワードは、新しいクラスを宣言するために使用されます。クラス内で使用されるメソッドやフィールドを定義するためのブロックが続きます。例えば: :<syntaxhighlight lang=perl> class MyClass { # クラスの定義 } </syntaxhighlight> === フィールドの宣言(<code>field</code> キーワード) === <code>field</code> キーワードは、クラス内のフィールドを宣言します。フィールドはクラスのインスタンスごとに独自の値を持ちます。例えば: :<syntaxhighlight lang=perl> class MyClass { field $name; field $age; } </syntaxhighlight> === メソッドの宣言(<code>method</code> キーワード) === <code>method</code> キーワードは、クラス内のメソッドを定義します。これらのメソッドは、クラスのインスタンスに関連付けられています。例えば: :<syntaxhighlight lang=perl> class MyClass { method greet { say "Hello, World!"; } } </syntaxhighlight> === コンストラクタ(<code>new</code> メソッド) === <code>new</code> メソッドは、クラスのインスタンスを生成するための特別なメソッドです。<code>class</code> ブロック内に <code>new</code> メソッドを定義する必要はありません。<code>new</code> メソッドは自動的に提供されます。例えば: :<syntaxhighlight lang=perl> my $obj = MyClass->new; </syntaxhighlight> === クラスの継承 === Perlの <code>class</code> 構文では、継承もサポートされています。<code>class</code> 宣言の後に <code>:isa()</code> 属性を付けることで、他のクラスを継承することができます。例えば: :<syntaxhighlight lang=perl> class SubClass :isa(BaseClass) { # サブクラスの定義 } </syntaxhighlight> === <code>ADJUST</code> ブロック === <code>ADJUST</code> ブロックは、クラスのインスタンスが構築された直後に実行されるブロックです。これは、インスタンスを調整するためのカスタムコードを提供するために使用されます。たとえば、フィールドの初期化やインスタンスの設定を行うのに便利です。 :<syntaxhighlight lang=perl> class MyClass { field $name; field $age; ADJUST { $name = "John"; $age = 30; } } </syntaxhighlight> <code>ADJUST</code> ブロック内では、クラスのフィールドに直接アクセスできます。このブロックは、インスタンスのコンストラクション中に実行され、各インスタンスごとに一度だけ実行されます。 === クラスの利用 === <code>class</code> 構文を使用して定義されたクラスは、通常のPerlのモジュールと同様に使用されます。<code>use</code> 文を使ってクラスをインポートし、そのクラスのインスタンスを作成します。 :<syntaxhighlight lang=perl> use MyClass; my $obj = MyClass->new; </syntaxhighlight> <code>new</code> メソッドは自動的に提供されるため、<code>class</code> ブロック内に <code>new</code> メソッドを定義する必要はありません。 === 属性(Attributes) === Perlの <code>class</code> 構文では、フィールドやクラスに属性を付けることができます。属性は <code>field</code> や <code>class</code> 宣言の後にコロンで指定されます。例えば、<code>:param</code> 属性はフィールドをコンストラクタのパラメータとして使用することを示します。 === フィールドの属性 === フィールドには、<code>:param</code> 属性を含むさまざまな属性を指定することができます。これらの属性は、フィールドの動作をカスタマイズします。たとえば、<code>:param</code> 属性は、フィールドをコンストラクタのパラメータとして使用することを示します。 :<syntaxhighlight lang=perl> class MyClass { field $name :param; field $age :param; } </syntaxhighlight> <code>:param</code> 属性を使用すると、コンストラクタを呼び出す際にフィールドの値を指定できます。 :<syntaxhighlight lang=perl> my $obj = MyClass->new(name => "John", age => 30); </syntaxhighlight> このように、フィールドの属性を使用することで、コンストラクタの引数の扱いを柔軟に制御できます。 === メソッドの属性 === メソッドにも属性を指定することができますが、現在のところ実装されていません。 === 未来の展望 === Perlの <code>class</code> 構文はまだ'''実験的な段階'''にあり、今後のバージョンでさらなる機能や改善が期待されています。例えば、ロール(Role)のサポートやメタプログラミングの拡張などが考えられます。 このように、Perlの <code>class</code> 構文を使用すると、オブジェクト指向プログラミングをより直感的に行うことができます。しかし、まだ'''実験的な機能'''であるため、将来の変更に備えて柔軟性を持たせることが重要です。 == 脚註 == <references /> {{Nav}} {{DEFAULTSORT:Perl くらす}} [[Category:Perl|くらす]] {{stub|it}} </noinclude> ionray875jb10gco4gibgd9krncc3a4 日本の古典/中古文学/源氏物語 0 38201 276281 232440 2025-06-28T09:42:23Z Tomzo 248 276281 wikitext text/x-wiki == はじめに == # [[源氏物語 はじめに|はじめに]] == 原文 == # [[源氏物語 原文|源氏物語]] == 解説・訳 == # [[源氏物語 解説・訳|源氏物語(解説・訳)]] {{stub}} [[カテゴリ:源氏物語]] ad5kuc2et7k6i0jhz7ze4vtwggadlw5 Python/TheOtherModules 0 38496 276277 238789 2025-06-28T09:35:40Z Tomzo 248 276277 wikitext text/x-wiki = その他のサードパーティーモジュールたち = [[/open-Python|open-Python]] - ファイルやリンクをデフォルトアプリケーションで開くためのラッパー {{substub}} [[カテゴリ:Python]] jy5dhekvjm7u3qqn0adhjz3c6hlba1k 源氏物語 はじめに 0 38519 276282 235355 2025-06-28T09:43:02Z Tomzo 248 276282 wikitext text/x-wiki ===源氏物語の概要===  源氏物語とは、平安時代中期に紫式部によって作成された全54巻からなる物語である。源氏物語の執筆の年代は、詳しいことは不明な点が多く存在するが1008年の11月以前には、若紫の巻が出来ていたことがわかっている。また、その頃の日記の数々から推測するに1010年代で完成したことが推測できる。紫式部日記によれば、確定した「源氏物語」の一本はなく複数あり、それがその世に出て複製されるうちに加筆や削除などが行われて、さらに補作の巻などが生まれるにあたり、平安末期には「源氏物語」は、原作と比べかなりの相違点が見られるであろう。補作の巻は、「桜人」、「狭筵」、「巣守」、「法の師」、「憂栖」、「雲雀子」、「八橋」、「挿櫛」、「花見」、「嵯峨野上」、「嵯峨野下」、「釣殿の后」がある。これらの補巻をあわせた「源氏物語」は、法華経60巻になぞらえて、6巻追加して作られたわけだが鎌倉時代には全63巻からなる「源氏物語」もあったらしい。 ===あらすじ===  源氏物語においての時代背景は平安時代である。桐壺帝の第二皇子は生母の身分が低く、臣籍に置かれていた。光源氏とは、その美貌ゆえに呼ばれた名であり、様々な女性との恋の遍歴がこの物語に綴られている。 ===源氏物語での登場人物=== ===源氏物語による文学作品の影響=== {{stub}} [[カテゴリ:源氏物語|はしめに]] 7lpcoqnrc1ob0dv96yxhr5ap9yoj3h6 JavaScript/ 0 38564 276258 270861 2025-06-28T08:33:26Z Tomzo 248 276258 wikitext text/x-wiki {{特別:前方一致ページ一覧/JavaScript/|hideredirects=yes|stripprefix=yes}} [[category:分岐ページ|JavaScript]] 6d82ztsyk2bnz9nzsgtmr1b8awpfwk7 Java/ 0 39005 276255 241838 2025-06-28T08:31:24Z Tomzo 248 276255 wikitext text/x-wiki == 下位階層のページ == {{特別:前方一致ページ一覧/Java/}} [[category:分岐ページ|java]] o8dmshxoqhxhteezdtwtlkkqhqdo3aq Java/基礎/ 0 39008 276256 241848 2025-06-28T08:31:55Z Tomzo 248 276256 wikitext text/x-wiki == 下位階層のページ == {{特別:前方一致ページ一覧/Java/基礎/}} [[category:分岐ページ|javaきそ]] 5ftaebgkb0rq43444jkungvnt2qvdy3 Java/文法/ 0 39009 276257 241849 2025-06-28T08:32:27Z Tomzo 248 276257 wikitext text/x-wiki == 下位階層のページ == {{特別:前方一致ページ一覧/Java/文法/}} [[category:分岐ページ|javaふんほう]] e2x3z5j18hy1e0z9kuvkb2uy2jwyeas 高等学校数学A/数学と人間の活動 0 39143 276211 275109 2025-06-28T06:45:12Z Tomzo 248 /* ゲーム・パズルの中の数学 */ 276211 wikitext text/x-wiki {{pathnav|frame=1|高等学校数学|高等学校数学A}} 本項は[[高等学校数学A]]の「数学と人間の活動」の解説です。 *第1節「数量や図形の概念と人間の活動」では、[[旧課程(-2012年度)高等学校数学A/整数の性質|前課程数学A「整数の性質」]]の内容の一部と図形の活用について学びます。 *第2節「数学と文化」では、数学史とそれに関連した内容・ゲームやパズルの中の数学について学びます。 数学A「[[高等学校数学A/場合の数と確率|場合の数と確率]]」及び数学I「[[高等学校数学I/図形と計量|三角比]]」の履修後に学習してください。 == 数量や図形の概念と人間の活動 == === 整数の性質 === ==== 整数の約数と倍数 ==== 0に1を足し引きして求められる数を'''整数'''という。 特に、正の整数1, 2, 3,・・・を'''自然数'''という。 自然数は、人間が生活する上で自然に登場した数であることからその名前がついた。 自然数に0を含めたものを'''非負整数'''という。 なお、大学では0を自然数に含める場合もあり、その場合は1, 2, 3,・・・を'''正整数'''と呼んで区別する。 「[[高等学校数学I/集合と論理|集合と論理]]」で扱ったように、自然数全体の集合を<math>\mathbb{N}</math>、整数全体の集合を<math>\mathbb{Z}</math>と書く。 <math>a, b \in \mathbb{Z}</math>について<math>a=kb</math>となる<math>k \in \mathbb{Z}</math>が存在する時、「<math>a</math>は<math>b</math>の'''倍数'''である」「<math>b</math>は<math>a</math>の'''約数'''である」といい、<math>b|a</math>と表す。 <math>a=kb</math>のとき<math>a=(-b)(-k)</math>が成り立つので、<math>b|a</math>ならば<math>-b|a</math>である。なお、<math>a|b</math>かつ<math>b|a</math>であるならば、<math>a=b</math>である。 また、0は全ての整数の倍数であり、1は全ての整数の約数である。 2の倍数を'''偶数'''、偶数ではない整数を'''奇数'''という。 一般に、<math>k \in \mathbb{Z}</math>が偶数であることを「<math>k:\mathrm{even}.</math>」、奇数であることを「<math>k:\mathrm{odd}.</math>」と表す。「:」は「=」でもよい。 倍数判定法には次のようなものがある。 任意の自然数をnとすると、 *nの一の位が偶数ならば2|n *nの各位の数の和が3の倍数ならば3|n *nの下二桁が4の倍数ならば4|n *nの一の位が0または5ならば5|n *nの下三桁が8の倍数ならば8|n *nの各位の数の和が9の倍数ならば9|n *nの一の位が0ならば10|n *nの各桁を一桁ずつ交互に足し引きした数が11の倍数ならば11|n 負の整数についても、その絶対値を考えることで上の判定法を適用できる。 なお、11|nならば、nの各桁の並べ方を反転させた数も11の倍数であることが知られている。(例:132=11×12, 231=11×21) *問題 **四桁の自然数Nについて、上の判定法が正しいことを証明せよ。 **7の倍数の判定法を一つ作れ。 {{コラム|バーコードの仕組み| バーコードの13桁の数字について、(左から奇数桁目の数の和)+(左から偶数桁目の数の和)×3が必ず10の倍数となる。 左から十二桁目までの数字は商品ごとに振られたものであるが、最後の十三桁目の数字は、上の計算結果が10の倍数になるように振られている。 機械で読み取った結果10の倍数にならなかったら、読み取りミスがあったと判定するのである。 }} ==== 素因数分解 ==== 2以上の自然数で、1とその数自身以外に正の約数をもたないものを'''素数'''という。2ではない素数を特に'''奇素数'''という。2以上の自然数で素数ではないものを'''合成数'''という。1は素数でも合成数でもなく、全ての整数の約数であることから'''乗法単位元'''と呼ばれる。なお、0は'''加法単位元'''と呼ばれる。 素数の求め方として古くから知られているのは、地球の大きさを初めて測定したことで有名な古代ギリシャの学者、エラトステネスが考案した次のような方法である。 '''エラトステネスの{{中付きルビ||篩|ふるい}}''' [1] 自然数を1から順番に並べた表を作る(並べる自然数の数はいくらでも良い) [2] 1に斜線を引く [3] 2に○を付け、以降の2の倍数に全て斜線を引く [4] ○も斜線もついていない最小の数である3に○をつけ、以降の3の倍数に全て斜線を引く [5] 以後、表の全ての数に○と斜線がつくまで繰り返し、○が付いた数が求める素数である。 この方法を用いると、確実に全ての素数を網羅できる。ただし、大きな素数を求めるためにはコンピュータの力を借りる必要がある。 整数が幾つかの整数の積で表されるとき、積を作る各整数を、元の整数の'''因数'''という。 素数である因数を'''素因数'''といい、自然数を素数だけの積で表すことを'''素因数分解'''という。 *例題 100を素因数分解せよ。 *解答 <math>100 = 10 \times 10=2 \times 5 \times 2 \times 5 = 2^2 5^2</math> 合成数は必ず素因数分解でき、その表し方は素因数の積の順序を除けばただ一通りである。このことを'''素因数分解の一意性'''という。 1を素数に含まないのは、素因数分解の一意性を成り立たせるためである。もし1を素数に含めると、1を何回かけても値は変わらないので、例えば6の素因数分解を答えるときに2×3, 2×3×1, 2×3×1×1, …と表し方が無限に存在してしまう。また、エラトステネスの篩を用いようとすると、1に丸をつけると以降の数は全て1を因数に持つため斜線を引けてしまい、「素数は1のみである」という誤った結論が出てしまう。このような不都合を無くすため、1は素数に含まれていない。 *問題 **次の数を素因数分解せよ。 **#98 **#225 **#1024 **#16534 **#136578 {{コラム|RSA暗号| 上の問題から分かるように、一般に数が大きければ大きくなるほど、素因数分解は困難になる。逆に、数が大きくても素因数の積を求めることはそこまで難しくない。 この性質を利用したのが、RSA暗号である。 RSA暗号では、巨大な数を2つの素数の積に分解することが暗号を解く鍵の役割を担い、その難しさが通信の安全性に繫がっている。 (詳しい仕組みについてはこのページの内容を全て修得した後に[[w:RSA暗号]]を参照してほしい。) しかし、量子コンピュータが実現すれば、RSA暗号ですらも容易に破られてしまうと言われている。 そのため、RSA暗号よりも強力な暗号方式が模索されている。 }} 一般に、素因数分解がわかれば、その約数は全て求められる。 <math>N \in \mathbb{N}</math>の素因数分解が<math>N=p^a q^b r^c \cdots</math>であるとき、その正の約数を作る場合の数は、<math>p</math>の選び方が<math>a+1</math>通り、そのそれぞれに対し<math>q</math>の選び方が<math>b+1</math>通り、そのまたそれぞれに対し<math>r</math>の選び方が<math>c+1</math>通り・・・なので、[[高等学校数学A/場合の数と確率#場合の数|積の法則]]より<math>(a+1)(b+1)(c+1)\cdots</math>通りである。つまり、以下が成り立つ。 '''約数の個数''' <math>N \in \mathbb{N}</math>の素因数分解が<math>N=p^a q^b r^c \cdots</math>であるとき、その正の約数の個数は<math>(a+1)(b+1)(c+1)\cdots</math>個である。 また、以下が成り立つ。 '''約数の総和''' <math>N \in \mathbb{N}</math>の素因数分解が<math>N=p^a q^b r^c \cdots</math>であるとき、その正の約数の総和は<math>(1+p+p^2+\cdots+p^a)(1+q+q^2+\cdots+q^b)(1+r+r^2+\cdots+r^c)\cdots</math>個である。 例えば、6の正の約数は1, 2, 3, 6なので、これを全て足すと12である。6を素因数分解すると2×3なので、上の公式に代入すると(1+2)×(1+3)=3×4=12と、一致することが確かめられた。 (参考) <math>N \in \mathbb{N}</math>の正の約数の総和の公式として、[[高等学校数学II/三角関数|三角関数]]を用いた以下の式が存在する。 :<math>\sum_{s=1}^{n} \sum_{t=1}^{s} \cos \frac{2 \pi t n}{s}</math> 記号<math>\sum_{k=1}^{n}</math>については[[高等学校数学B/数列#総和記号Σ|こちら]]を参照。 この式は見た目こそ美しいが、実際に計算するにはコサインの値を<math>\sum_{k=1}^{n} k \left( =\frac{n(n-1)}{2} \right)</math>回計算する必要があるため、実用性に欠ける。 ==== 最小公倍数・最大公約数 ==== 2つ以上の整数に共通な倍数をそれらの整数の'''公倍数'''といい、正の公倍数で最小であるものを'''最小公倍数'''という。 <math>a, b, c, \cdots</math>の最小公倍数を<math>\mathrm{lcm}(a, b, c, \cdots)</math>と表す(lcmは最小公倍数の英訳「least common multiple」の頭文字)。括弧に入れる順番を変えても値は変わらない。 素因数分解を利用して最小公倍数を求めてみよう。 *例題 <math>\mathrm{lcm}(100, 35, 3)</math>を求めよ。 *解答 <math>100 = 2^2 5^2, 35 = 5^1 7^1, 3 = 3^1</math>より、 この3つの数の公倍数は素因数の全てを因数とするので、各素因数のうち最も大きい指数を取り出して、<math>2^2 3^1 5^2 7^1 = 2100</math>が最小公倍数である。 一般に、<math>a</math>の倍数であり<math>b</math>の倍数でもある数は<math>\mathrm{lcm}(a, b)</math>の倍数である。 *問題 **<math>k \in \mathbb{N}</math>について、<math>n|(k-1)k(k+1)</math>となる最小の<math>n</math>を求めよ。 **彗星Aが太陽に最接近する周期が17年、彗星Bが太陽に最接近する周期が330年、彗星Cが太陽に最接近する周期が2000年であるという。3つの彗星が同じ年に太陽に再接近したとき、次に3つの彗星が同じ年に太陽に最接近するのは何年後であるか答えよ。 {{コラム|干支| {{中付きルビ||子|ね}}・{{中付きルビ||丑|うし}}・{{中付きルビ||寅|とら}}・{{中付きルビ||卯|う}}・{{中付きルビ||辰|たつ}}・{{中付きルビ||巳|み}}・{{中付きルビ||午|うま}}・{{中付きルビ||未|ひつじ}}・{{中付きルビ||申|さる}}・{{中付きルビ||酉|とり}}・{{中付きルビ||戌|いぬ}}・{{中付きルビ||亥|い}}を「'''{{中付きルビ||十二支|じゅうにし}}'''」、{{中付きルビ||甲|きのえ}}・{{中付きルビ||乙|きのと}}・{{中付きルビ||丙|ひのえ}}・{{中付きルビ||丁|ひのと}}・{{中付きルビ||戊|つちのえ}}・{{中付きルビ||己|つちのと}}・{{中付きルビ||庚|かのえ}}・{{中付きルビ||辛|かのと}}・{{中付きルビ||壬|みずのえ}}・{{中付きルビ||癸|みずのと}}を「'''{{中付きルビ||十干|じっかん}}'''」、合わせて「'''{{中付きルビ||干支|えと}}'''」という。 その名の如く、十二支は12年周期、十干は10年周期である。それでは、干支の周期は何年であろうか?最小公倍数の考えを用いて求めてみよう。 <math>12 = 2^2 3^1, 10 = 2^1 5^1</math>より、<math>\mathrm{lcm}(12, 10) = 2^2 3^1 5^1 = 60</math>である。 つまり、干支は60年周期である。 例えば、初の東京オリンピックが開催された1964年の干支は「甲辰」であることから、2024年の干支は「甲辰」であるとわかる。 日本では60歳のことを「'''{{中付きルビ||還暦|かんれき}}'''」と呼ぶが、これは「干支(暦)が一巡した(還った)」という意味なのだ。 なお、120歳のことは「大還暦」と呼ぶが、執筆時点の日本最高齢記録は119歳なので、未だ大還暦を祝われた人はいない。(2024年現在認定されている世界記録は122歳だが正確性に疑問が持たれているため、もしかしたら未だ人類で大還暦に到達した人はいないかもしれない。) }} 2つ以上の整数に共通な約数を'''公約数'''といい、正の公約数で最大であるものを'''最大公約数'''という。 <math>a, b, c, \cdots</math>の最大公約数を<math>\mathrm{gcd}(a, b, c, \cdots)</math>と表す(gcdは最小公倍数の英訳「Greatest Common Divisor」の頭文字: gcdは米国を中心に国際的に使われる呼称であり、英国やヨーロッパではgcm(Greatest Common Measure)が使われることが多い)。括弧の中に入れる順番を変えても値は変わらない。 素因数分解を利用して最大公約数を求めてみよう。 *例題 <math>\mathrm{gcd}(252, 300, 420)</math>を求めよ。 *解答 <math>252 = 2^2 3^2 7^1, 300 =2^2 3^1 5^2 , 420 = 2^2 3^1 5^1 7^1</math>より、 この3つの数の公約数は共通因数を因数にもつので、各素因数のうち最も小さい指数を取り出して、<math>2^2 3^1 5^0 7^0 = 12</math>が最大公約数である。 複数個の整数の最大公約数が1のとき、これらの整数は'''互いに素'''という。 このページでは<math>a</math>と<math>b</math>が互いに素であることを<math>a \perp b</math>と表す。 <math>a, b, c, \cdots</math>について、<math>\mathrm{gcd}(a, b, c, \cdots) = 1</math>(互いに素)であっても<math>a \perp b \land b \perp c \land c \perp a \land \cdots</math>が成り立つとは限らない(例:2, 3, 4の組)。これが成り立つとき、特に'''対ごとに素'''という。 {{コラム|互いに素である確率| <math>s</math>個の異なる整数を無作為に選んだとき、それが互いに素である確率は[[w:リーマンゼータ関数|リーマンのゼータ関数]]を用いて以下のように表される。 <math>p = \frac{1}{\zeta (s)}</math> ただし、<math>\zeta (s) = \lim_{n \to \infty} \sum_{k=1}^{n} \frac{1}{k^s} = 1 + \frac{1}{2^s} + \frac{1}{3^s} + \cdots + \frac{1}{n^s} + \cdots</math>である。 記号<math>\sum_{k=1}^{n}</math>については[[高等学校数学B/数列#総和記号Σ|こちら]]、<math>\lim_{n \to \infty}</math>については[[高等学校数学III/極限|こちら]]を参照。 <math>s=\mathrm{odd}.</math>のとき、<math>\zeta (s)</math>は円周率<math>\pi</math>を用いて表せることが知られている。 例えば、<math>\zeta(2) = \frac{\pi^2}{6}</math> である。 つまり、ランダムに選んだ2つの整数が互いに素である確率は<math>\frac{6}{\pi^2} \fallingdotseq 60.8%</math>と、意外と高めである。 }} 最小公倍数・最大公約数の性質として、以下が成り立つ。 '''分配法則''' <math>\mathrm{lcm}(a, b, c) = \mathrm{lcm}(\mathrm{lcm}(a, b), c) = \mathrm{lcm}(a, \mathrm{lcm}(b, c))</math> <math>\mathrm{gcd}(a, b, c) = \mathrm{gcd}(\mathrm{gcd}(a, b), c) = \mathrm{gcd}(a, \mathrm{gcd}(b, c))</math> '''最小公倍数と最大公約数の関係''' <math>\mathrm{lcm}(a, b) = \mathrm{gcd}(a, b) \alpha \beta</math>(ただし<math>\alpha = \frac{a}{\mathrm{gcd}(a, b)}, \beta = \frac{b}{\mathrm{gcd}(a, b)}</math>) <math>\mathrm{lcm}(a, b) \mathrm{gcd}(a, b) = ab</math> 一番下の式は最大公約数が計算しにくい場合に使われるが、'''3つ以上の整数の場合には使えない'''。 ==== 整数の割り算の性質 ==== 自然数の割り算は小学校で扱った。ここでは、整数の割り算と余りについて考える。 '''整数の割り算''' <math>a \in \mathbb{Z}</math>と'''正整数'''<math>b</math>について、<math>a=bq+r</math>となる<math>q, r \in \mathbb{Z}</math>がただ1通りに定まる(ただし<math>0 \leqq r < b</math>)。 このとき、<math>q</math>を'''商'''、<math>r</math>を'''余り'''という。<math>r=0</math>ならば「<math>a</math>は<math>b</math>で'''割り切れる'''」といい、<math>r \neq 0</math>ならば「'''割り切れない'''」という。 '''余りの性質''' <math>a, b \in \mathbb{Z}</math>を正整数<math>p</math>で割った余りがそれぞれ<math>m, n</math>であるとき、以下が成り立つ。 (<math>a \pm b</math>を<math>p</math>で割った余り)=(<math>m \pm n</math>を<math>p</math>で割った余り) (<math>ab</math>を<math>p</math>で割った余り)=(<math>mn</math>を<math>p</math>で割った余り) (<math>a^b</math>を<math>p</math>で割った余り)=(<math>m^b</math>を<math>p</math>で割った余り) *問題 **「私の年齢を3で割った余りは2、5で割った余りは3、7で割った余りは4である。私の年齢は何歳か。ただし、105歳より下である。」という問題について、以下の問いに答えよ **#<math>70 \times 2 + 21 \times 3 + 15 \times 4</math>を105で割った余りが答えになることを確かめよ。 **#上の式の<math>70, 21, 15</math>という数字はどのように定められているか、考察せよ。 上の問題は江戸時代の数学書『塵劫記』に載っているもので、1番の問題で確かめた解法は'''百五減算'''と呼ばれている。百五減算には[[w:中国剰余定理]]が利用されている。 === 整数の性質の応用 === ==== ユークリッドの互除法 ==== '''ユークリッドの互除法'''とは、素因数分解が容易ではない場合に最大公約数を求める方法である。 任意の正整数<math>a, b</math>について、以下のような手順をとる。 #<math>a = bk+r</math>となる<math>k, r \in \mathbb{Z}</math>を見つける。<math>r=0</math>ならば手順4に進む。 #<math>b = rl+s</math>となる<math>l, s \in \mathbb{Z}</math>を見つける。<math>s=0</math>ならば手順4に進む。 #以下、余りが0になるまで繰り返す #余りが0になったときの割る数が求める最大公約数である。 整数の割り算の定義より、手順を繰り返すと余りは必ず小さくなり、余りは負にならないので、手順を有限回繰り替えせば必ず余りは0になり、最大公約数を見つけられる。 *例題 <math>\mathrm{gcd}(1071, 1029)</math>を互除法を用いて求めよ。 *解答 :<math>1071 = 1029 \times 1 + 42</math> :<math>1029 = 42 \times 24 + 21</math> :<math>42 = 21 \times 2 + 0</math> よって、<math>\mathrm{gcd}(1071, 1029)=21</math> '''互除法の原理''' 正整数<math>a, b</math>について、<math>a</math>を<math>b</math>で割った余りを<math>r</math>とすると、<math>\mathrm{gcd}(a, b)=\mathrm{gcd}(b, r)</math> *証明 <math>a</math>を<math>b</math>で割った商を<math>q</math>とおく。 このとき、<math>a=bq+r</math>より<math>r=a-bq</math>が成り立つ。 <math>\mathrm{gcd}(a, b)=m, \mathrm{gcd}(b, r)=n</math>とおく。 <math>m|r</math>が成り立つので、<math>m</math>は<math>b</math>と<math>r</math>の公約数であり、<math>m \leqq n</math>。 一方、<math>n|a</math>が成り立つので、<math>n</math>は<math>b</math>と<math>a</math>の公約数であり、<math>n \leqq m</math> よって、<math>n \leqq m \leqq n</math>より<math>m=n</math>が成り立つ。// *問題 **以下をユークリッドの互除法を用いて求めよ。 **#<math>\mathrm{gcd}(722, 171)</math> **#<math>\mathrm{gcd}(343, 336)</math> **#<math>\mathrm{gcd}(551, 817)</math> **<math>a \perp b</math>のとき、<math>\frac{4a+9b}{3a+7b}</math>が既約分数であることを証明せよ。 互除法の応用として、「無理数であることの証明」が存在する。 これは、「2辺の長さが<math>a, b \in \mathbb{N}</math>である長方形に正方形を敷き詰めるとき、隙間がないときの正方形の一辺の長さの最大値が<math>\mathrm{gcd}(a, b)</math>に等しい」という性質を利用したものである。 2辺の長さが<math>p, q \in \mathbb{Q}</math>である場合、<math>kp, kq \in \mathbb{N}</math>となるようなある<math>k \in \mathbb{N}</math>が存在する。ゆえに、2辺の長さが自然数である場合と同様に考えることができる。 2辺の長さのうち片方が無理数であれば、敷き詰める課程で元の長方形と相似な長方形が出現し、永遠に敷き詰めていっても隙間が埋まることはない。 *問題 **互除法を利用して<math>\sqrt{2}</math>が無理数であることを証明せよ。 ==== 発展:合同式 ==== ここでは、割り算の余りに関する表記簡略化のため、'''合同式'''を導入する。 本来は大学の[[初等整数論|整数論]]で扱う内容であるが、そこまで難しい内容ではなく、むしろ導入した方がこの先楽なので扱う。<!-->学習指導要領には載っていませんが、進学校や予備校では多くの場合扱います。<--> <math>a, b \in \mathbb{Z}</math>について、それぞれ正整数<math>m</math>で割った余りが等しいとき、「<math>a</math>と<math>b</math>は<math>m</math>を'''法'''として'''合同'''である」といい、<math>a \equiv b (\mathrm{mod}~m)</math>と表す。この式を発音する際は「a合同bモッドm」と読む。このような式を'''合同式'''という。 なお、<math>a \equiv b (\mathrm{mod}~m) \iff m|(a-b)</math>である。 <math>(\mathrm{mod}~m)</math>を何度も書くのが煩わしい際は、「<math>m</math>を法とする」と予め宣言することで省略することができる。 その定義から、以下が成り立つ。 :<math>m</math>を法とすると、 *<math>a \equiv a</math> *<math>a \equiv b \iff b \equiv a</math> *<math>a \equiv b \land b \equiv c \iff a \equiv c</math> 割り算の余りの性質から、以下が成り立つ。 :<math>k</math>を正整数、<math>m</math>を法とし、<math>a \equiv c, b \equiv d</math>であるとき、 *<math>a \pm b \equiv c \pm d</math> *<math>ab \equiv cd</math> *<math>a^k \equiv c^k</math> *整数係数多項式<math>f(x)</math>について<math>f(a) \equiv f(b)</math> また、以下が成り立つ。 *<math>ab \equiv ac (\mathrm{mod}~m) \land a \perp m \iff b \equiv c (\mathrm{mod}~m)</math> *例題 <math>2^{100}</math>を<math>7</math>で割った余りを求めよ。 *解答 <math>7</math>を法とすると<math>2^3 \equiv 1</math>なので、 :<math>2^{100} \equiv (2^3)^{33} \cdot 2 \equiv 1^{33} \cdot 2 \equiv 2</math> 故に、求める余りは<math>2</math>。 *問題 **以下を求めよ **#<math>3^{2222}</math>を<math>5</math>で割った余り **#<math>19^{102}</math>の一の位 合同式を用いると、倍数であることの証明問題を楽に解けるようになる。 <math>n^2 \equiv a (\mathrm{mod}~p)</math>が成り立つとき、「<math>a</math>は法<math>p</math>で'''平方剰余'''である」といい、<math>(\dfrac{a}{p})=1</math>と表す。逆に、<math>a</math>が法<math>p</math>で平方剰余でないことは<math>(\dfrac{a}{p})= -1</math>と表す。この<math>(\dfrac{a}{p})</math>を'''ルジャンドル記号'''という。 例えば、<math>n=1, p=3</math>であるとき、<math>1^2 \equiv 1 (\mathrm{mod}~3)</math>より<math>(\dfrac{1}{3})=1</math>である。 ルジャンドル記号の正式な定義は以下である。 :<math>(\dfrac{a}{p}) \equiv a^{\frac{p-1}{2}} (\mathrm{mod}~p) \land (\dfrac{a}{p}) \in \{ -1, 0, 1 \}</math> *例題 <math>(\dfrac{2}{3})=-1</math>を証明せよ。 *解答 <math>k \in \mathbb{Z}</math>、3を法とする。 :<math>n=3k</math>のとき<math>n^2 = 9k^2 \equiv 0</math> :<math>n=3k+1</math>のとき<math>n^2 = 9k^2+6k+1 \equiv 1</math> :<math>n=3k+2</math>のとき<math>n^2 = 9k^2+12k+4 \equiv 1</math> よって、すべての場合において<math>n^2</math>を3で割った余りは2にならないので、2は法3において平方剰余ではない。 *問題 法4における平方剰余は0,1の2種類だけであることを証明せよ。 '''ルジャンドル記号の性質''' <math>a \perp p \land b \perp p \implies (\dfrac{ab}{p}) = (\dfrac{a}{p})(\dfrac{b}{p})</math> '''平方剰余の相互法則''' 異なる奇素数<math>p, q</math>について<math>(\dfrac{q}{p})(\dfrac{p}{q}) = (-1)^{\frac{p-1}{2} \cdot \frac{q-1}{2}}</math> この定理から、2つの'''合同方程式'''(合同式に関する方程式)<math>x^2 \equiv p (\mathrm{mod}~q)</math>、<math>x^2 \equiv q (\mathrm{mod}~p)</math>について、片方の解の有無がわかればもう片方の解の有無を判別することができる。 '''平方剰余の第一補充則''' <math>(\dfrac{-1}{p}) = (-1)^{\frac{p-1}{2}}</math> '''平方剰余の第二補充則''' <math>(\dfrac{2}{p}) = (-1)^{\frac{p^2-1}{8}}</math> 上の4つの定理を組み合わせることにより、平方剰余に関する問題が解けるようになる。 *問題 1254で割って657余る平方数は存在するか。 平方剰余の考え方は、余りによる分類や方程式の整数解の存在範囲を絞るのに役立つ。 <!-->以下、更なる発展事項について記載する。入試で証明したり利用したりする場面が存在。関連して、幾つかの定理を紹介する。<--> '''完全剰余系の基本定理''' 正の合成数<math>n</math>と<math>a \in \mathbb{Z}</math>について<math>n \perp a</math>のとき、<math>a, 2a, 3a, \cdots na</math>を<math>n</math>で割った余りは全て異なる *証明 <math>n</math>を法とする。<math>i, j \in \mathbb{Z} (1 \leqq i \leqq j \leqq n)</math>に対し、<math>ia \equiv ja</math>と仮定すると<math>(j-i)a \equiv 0</math>。しかし、<math>a \perp n</math>と<math>0 \leqq j-i \leqq n-1</math>から<math>(j-i)a \not\equiv 0</math>が導かれ、矛盾が発生する。よって、n未満のすべての正整数について、nで割った余りは全て異なる。// この定理を用いることで、次の有名な定理を証明できる。 '''フェルマーの小定理''' <math>p</math>を素数、<math>a</math>を正整数とする。<math>a \perp p</math>であるとき、<math>p</math>を法として<math>a^{p-1} \equiv 1 (\iff a^p \equiv a)</math>が成立する。 *証明 <math>p</math>を法とする。 完全剰余系の基本定理より、<math>a, 2a, 3a, \cdots , (p-1)a</math>を<math>p</math>で割った余りには<math>1, 2, 3, \cdots p-1</math>が一回ずつ現れるので、<math>a \times 2a \times 3a \times \cdots \times (p-1)a \equiv 1 \times 2 \times 3 \times \cdots \times p-1 \iff a^{p-1} (p-1)! \equiv (p-1)!</math>。 ここで、<math>p \perp (p-1)!</math>より最後の等式は両辺を<math>(p-1)!</math>で割ることができ、<math>a^{p-1} \equiv 1</math>が成り立つ。// なお、フェルマーの定理を拡張した定理として、次の定理が知られている。 '''オイラーの定理''' <math>m</math>未満の正整数のうち、<math>m</math>と互いに素なものの個数を<math>\varphi (m)</math>とおく('''オイラーのトーシェント関数'''<!-->ファイ関数とも<-->)。<math>m \geqq 2</math>とし、<math>a</math>を<math>m</math>と互いに素な正整数とすると、<math>a^{\varphi(m)} \equiv 1 (\mathrm{mod}~m)</math> 余談だが、トーシェント関数を用いると以下の問題を3行で完答できる。 *例題 1000以下の素数の個数は250以下であることを示せ。(2021年 一橋大学 問題1) *解答 :<math>1050 = 2^1 3^1 5^2 7^1</math>より、 :オイラーのトーシェント関数を用いると<math>\varphi (1050) = 1050(1- \frac{1}{2})(1 - \frac{1}{3})(1 - \frac{1}{5})(1 - \frac{1}{7}) = 240</math>。 :よって、1000以下の素数の個数は250以下。 ==== 一次不定方程式 ==== 方程式の数よりも変数の数の方が多く、解が無数に存在するような方程式を'''不定方程式'''という。不定方程式の具体的な解を'''特殊解'''、全ての解を任意の定数を用いて表したものを'''一般解'''という。不定方程式を'''解く'''とは、整数や有理数の範囲で一般解を求めることである。 なお、連立一次方程式が無数の解を持つ条件は[[高等学校数学C/数学的な表現の工夫#連立一次方程式|こちら]]に詳しい。 不定方程式のうち、整数係数であるものを特に'''ディオファントス方程式'''という。 ここで、<math>x=a \land y=b</math>の表し方には<math>\begin{cases}x=a \\ y=b \end{cases}</math>、<math>(x, y)=(a, b)</math>、<math>\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} a \\b \end{pmatrix}</math>などがある。 不定方程式<math>ax+by=c</math>(<math>a, b, c \in \mathbb{Z}, \quad a, b \neq 0</math>)の整数解について考える。このタイプは<math>x, y</math>の一次式に関する不定方程式なので'''一次不定方程式'''と呼ばれる。 一般に、一次不定方程式について、以下が成り立つ。 '''整数論の基本定理''' <math>ax+by=1</math>が整数解を持つ<math>\iff a \perp b</math> *証明 十分条件「<math>ax+by=1</math>が整数解を持つ<math>\implies a \perp b</math>」(1)を証明する。 <math>a \perp b \iff \mathrm{gcd}(a, b)=1</math>より、(1)の対偶をとると「<math>\mathrm{gcd} (a, b) > 1 \implies ax+by=1</math>が整数解を持たない」。<math>a</math>と<math>b</math>が2以上の公約数<math>d</math>を持つとすると、<math>ax+by</math>は<math>x, y \in \mathbb{Z}</math>のとき<math>d</math>の倍数なので1になり得ない。よって、(1)の対偶が真なので(1)は真。 必要条件「<math>a \perp b \implies ax+by=1</math>が整数解を持つ」(2)を証明する。 <math>b \geqq 1</math>の場合を証明すれば十分。 <math>b=1</math>のとき、整数解<math>(x,y)=(0, 1)</math>が存在する。 <math>b \geqq 2</math>のとき、完全剰余系の基本定理より<math>a, 2a, 3a, \cdots ba</math>を<math>b</math>で割った余りは全て異なる。よって、<math>ka \equiv 1 (\mathrm{mod}~b)</math>を満たす正整数<math>k(< b)</math>が一つ存在する。<math>ka</math>を<math>b</math>で割った商を<math>l</math>とおくと<math>ka=bl+1</math>より<math>ka-bl=1</math>。このとき、<math>(k, -l)</math>はこの一次不定方程式の解である。// <!-->(2)の証明として集合の考え方を用いたものも存在し、そちらの方がより本質的な証明であるが、初学者には厳しい。<--> この定理から、「全ての自然数は<math>ax+by</math>の形で表せる」ことを証明できる。余裕があれば挑戦してみよう。 一般化すると次の定理が得られる。 '''べズーの補題''' <math>ax+by=c</math>の整数解が存在する<math>\iff \mathrm{gcd}(a, b) | c</math> *証明 十分条件「<math>ax+by=c</math>の整数解が存在する<math>\implies \mathrm{gcd}(a, b) | c</math>」を証明する。 <math>\mathrm{gcd}(a, b) | a, \mathrm{gcd}(a, b) | b</math>より整数解<math>(m, n)</math>に対して<math>\mathrm{gcd}(a, b) | am+bn</math>。故に<math>\mathrm{gcd} (a, b) | c</math>。 必要条件「<math>\mathrm{gcd}(a, b) | c \implies ax+by=c</math>の整数解が存在する」を証明する。 <math>a = \alpha \mathrm{gcd}(a, b), b = \beta \mathrm{gcd}(a, b)</math>とおく(ただし<math>\alpha \perp \beta</math>)。整数論の基本定理より<math>\alpha m + \beta n = 1</math>は整数解を持つので、両辺を<math>\mathrm{gcd}(a, b)</math>倍した<math>am+bn=\mathrm{gcd} (a, b)</math>も整数解を持つ。<math>\mathrm{gcd}(a, b)|c</math>のとき、両辺を適当に整数倍すれば右辺は<math>c</math>となり、<math>ax+by=c</math>は整数解を持つ。// このとき、<math>\mathrm{gcd}(a, b)</math>は<math>ax+by</math>の形で表せる最小の整数である。 ここまで一次不定方程式の解の存在性について議論してきたが、ここからは一次不定方程式を実際に解いてみる。 まずは、特殊解の求め方について扱う。 ①諳算で求める方法 例えば<math>7x+3y=1</math>は<math>(x, y)=(1, -2)</math>という特殊解をパッと答えられるだろう。係数が大きくなると厳しいが、諳算に自信があるという人は挑戦しても構わない。 ②互除法を用いる方法 <math>67x+20y=3</math>の整数解を求める。 67と20に互除法の計算を行うと次のようになる。 :<math>67 = 20 \cdot 3 + 7 </math> :<math>20 = 7 \cdot 2 + 6</math> :<math>7 = 6 \cdot 1 + 1</math> 移行するとそれぞれ以下のようになる。 :<math>7 = 67 - 20 \cdot 3</math> :<math>6 = 20 - 7 \cdot 2 </math> :<math>1 = 7 - 6\cdot 1</math> 逆に辿って代入すると、以下のようになる。 :<math>1 = 7 - 6 \cdot 1</math> :<math>= 7 - (20 - 7 \cdot 2) \cdot 1</math> :<math>= 7 \cdot 3 - 20\cdot 1</math> :<math>= (67 - 20 \cdot 3) \cdot 3 - 20 \cdot 1</math> :<math>= 67 \cdot 3 + 20 \cdot (-10)</math> 両辺を3倍すると、 :<math>3 = 67 \cdot 9 + 20 \cdot (-30)</math> よって、整数解の一つは<math>(x, y) = (9, -30)</math> ③割り算の等式を利用する方法 <math>52x+19y=1</math>の整数解を求める。<math>52 = 19 \cdot 2 + 14</math>より、<math>14x + 19(2x+y) = 1</math>。<math>19 = 14 \cdot 1 + 5</math>より、<math>14(3x+y) + 5(2x+y) = 1</math>。この一次不定方程式の特殊解を求めると、<math>\begin{cases}3x+y = 4 \\ 2x+y = -11 \end{cases}</math>であるので、この連立方程式を解いて<math>(x, y)=(15, -41)</math>。 ④合同式を用いる方法 <math>67x-60y=1</math>の整数解を求める。絶対値が小さい60を法としたいが、<math>60=2^23^15^1</math>より60を法とすると2,3,5の倍数の乗除ができなくなるので、<math>67</math>を法とする。与式より<math>67x - 60y \equiv 0+7y \equiv 1</math>。<math>67 \perp 10</math>より<math>70x \equiv 3x \equiv 10</math>。<math>67 \perp 2</math>より<math>6x \equiv 20</math>。故に<math>7y - 6y \equiv 1 -20</math>より<math>y \equiv -19</math>。よって、<math>y=-19</math>は特殊解の一つであり、このとき<math>x=-17</math>。 注意)<math>ax+by \equiv c</math>は一次不定方程式を解くための必要条件にすぎず、安易に用いると論理不足として減点される可能性が高い。よって、記述問題で合同式を用いる場合、特殊解を求める過程を省略するか、十分条件が成り立つことを証明しなければならない。 次に、一般解の求め方を扱う。 まずは以下の定理を証明する。 '''ユークリッドの補題''' <math>a \perp b \land b | ak \implies b | k</math>(<math>a, b, k \in \mathbb{Z}</math>) *証明 <math>a \perp b</math>なので、整数論の基本定理より<math>pa+qb=1</math>となる<math>p, q \in \mathbb{Z}</math>が存在する。 両辺に<math>k</math>を掛けて<math>kpa+kqb=k</math>。左辺第一項は<math>ak</math>で割り切れ、第二項は<math>k</math>で割り切れるので仮定より<math>b</math>でも割り切れる。よってそれらの和も<math>b</math>で割り切れるので<math>b | k</math>が成り立つ。// *問題 ユークリッドの補題を最小公倍数・最大公約数の関係を用いて証明せよ。 ユークリッドの補題より、一次不定方程式<math>aX=bY (a \perp b)</math>の解は<math>k \in \mathbb{Z}</math>を用いて<math>(X, Y) = (bk, ak)</math>と表される。 整数論の基本定理より<math>am+bn=1 (a \perp b)</math>を満たす<math>m, n \in \mathbb{Z}</math>の組は無数に存在するので、<math>ax+by=c (a \perp b)</math>の解は<math>(x, y)=(cm, cn)</math>で与えられる。 以上を踏まえて、<math>ax+by=c (a \perp b)</math>の解き方を紹介する。 #<math>a x + b y = c</math>の特殊解<math>(x, y)=(\alpha, \beta)</math>を一つ見つける。(解の存在は整数論の基本定理から保証される。) #<math>ax+by=c</math>から<math>a \alpha + b \beta = c</math>を引いて<math>a(x-\alpha)=-b(y-\beta)</math>・・・(1)と表す。 #ユークリッドの補題より(1)の解は<math>k \in \mathbb{Z}</math>を用いて<math>\begin{cases} x-\alpha=-bk \\ y- \beta = ak \end{cases}</math>と表される。 #上の連立方程式から、一般解は<math>(x, y) = (-bk+\alpha, ak+\beta )</math>と求まる。 上の手順を簡潔に纏めると、 :特殊解を求める→<math>aX=bY(a \perp b)</math>型に帰着させる→解く となる。 ここで、一般解<math>(a, b)</math>を共通な<math>k=\mathrm{const.}</math>(「constant」の略。定数の意)で表したが、この<math>k</math>を'''媒介変数'''(もしくは'''パラメータ''')といい、媒介変数を用いて変数を表すことを'''媒介変数表示'''(もしくは'''パラメータ表示''')という。 媒介変数については数学Cの[[高等学校数学C/ベクトル#ベクトル方程式|ベクトル]]、[[高等学校数学C/平面上の曲線#媒介変数表示|二次曲線]]に詳しい。 一次不定方程式の一般解の表し方は特殊解の選び方によって変わるが、正しく求められていればそれは全ての解を一つの形で表している。 *問題 **以下の一次不定方程式を解け。 **#<math>17x+3y=9</math> **#<math>178x+23y=5</math> **#<math>133x-30y=7</math> **#<math>1312-597y=11</math> **9で割ると7余り、11で割ると3余るような自然数のうち1000に最も近いものを求めよ。 ==== 発展:二次不定方程式 ==== 二次式で表された不定方程式を'''二次不定方程式'''という。 二次不定方程式<math>xy=2</math>を考える。この方程式の整数解は2の約数の組となるので、<math>(x,y) = (1, 2), (-1, -2), (2, 1), (-2, -1)</math>である。 この考え方を利用すると、二次不定方程式<math>(x+a)(y+b)=c</math>について、<math>(x+a, y+b)</math>は<math>c</math>の約数の組となるので、全ての整数解を求められる。 *問題 方程式<math>xy + 3x - 5y + 9 = 0</math>の整数解を全て求めよ。 二次不定方程式<math>axy + bx + cy + d = 0</math>を考える。 両辺をa倍すると<math>(ax+p)(ay+q)=r</math>と因数分解できるので、上と同様にして解くことができる。 *問題 方程式<math>3xy - 5x + 2y - 8 = 0</math>の解を非負整数の範囲で求めよ。 一般の二次不定方程式<math>ax^2 + bxy + cy^2 + dx + ey + f = 0</math>については、(判別式)≧0を利用して解の候補を絞り込む。 *問題 **方程式<math>5x^2 + 2xy + y^2 - 4x + 4y + 7 = 0</math>について以下の問に答えよ **#<math>x = \mathrm{const.}</math>と見做して<math>ay^2 + by + c = 0</math>の形に変形せよ。 **#<math>y</math>についての二次方程式とみたときの判別式を答えよ。 **元の方程式の整数解を求めよ。 判別式を利用しても厳しい場合は、'''ペル方程式'''<math>X^2 + DY^2 = n</math>(<math>D</math>は平方数でない自然数)に帰着させる。 '''ペル方程式の性質''' <math>n=1</math>のとき、自然数解は無数に存在する。 <math>n=-1</math>のとき、自然数解が存在するならばその個数は無限である。 <math>n=1</math>のとき、自然数解のうち<math>x+\sqrt{D}y</math>が最小になるようなものを<math>(x_0, y_0)</math>とおくと、<math>k \in \mathbb{N}</math>について<math>(x_0+\sqrt{D}y_0)^k=p+\sqrt{D}q</math>を満たす整数の組<math>(p, q)</math>はペル方程式の解の全てである。 *問題 **方程式<math>x^2 + 2xy - y^2 + 3 = 0</math>について、以下の問に答えよ。 **#上の方程式を平方完成せよ。 **#整数解を全て求めよ。 平方剰余の考え方を用いると解の範囲を絞れる場合がある。 例えば、二次不定方程式<math>a^2+b^2=c^2</math>の自然数解はピタゴラス数であるが、整数解において<math>a, b</math>のどちらか一方が必ず偶数であることは背理法を用いて以下のように示される。 :<math>a, b:\mathrm{odd}. \implies a=2k+1, b=2l+1 (k, l \in \mathbb{Z})</math>より<math>c^2 = (2k+1)^2 + (2l+1)^2 = (4k^2+4k+1)+(4l^2+4l+1) \equiv 2 (\mathrm{mod}~4)</math>であるが、これは<math>(\dfrac{2}{4})=-1</math>であることに矛盾する。よって<math>a, b</math>の少なくとも一方は偶数である。// *問題 二次不定方程式<math>a^2+b^2+3ab=c^2</math>の整数解について、<math>3|a</math>または<math>3|b</math>が成り立つことを証明せよ。 三次以上の不定方程式については、[[高等学校数学II|数学Ⅱ]]の知識を多用するため[[高等学校理数数学#理数数学特論|理数科向けのページ]]で取り扱う。 ==== 記数法 ==== 数を表す方法を'''記数法'''という。 我々が広く用いている1、2、3・・・は'''アラビア数字'''もしくは'''算用数字'''と呼ばれている。 まずは、古代の記数法について紹介する。 エジプトでは、数は以下のような象形文字で表されていた。 {| class="wikitable" style="margin: 1em auto 1em auto; text-align: center" |+ エジプトの数字(ヒエログリフ) ! 1 !! 10 !! 100 !! 1000 !! 10000 !! 100000 !! 1000000 |- |style="padding: 0 20px"| <hiero>Z1</hiero> ||style="padding: 0 15px"| <hiero>V20\</hiero> ||style="padding: 0 15px"| <hiero>V1</hiero> || <hiero>M12</hiero> || <hiero>D50</hiero> || <hiero>I8</hiero> || <hiero>C11</hiero> |} この記数法では、1つの記号が10個集まるたびに新しい記号を用いている。 *例題 <hiero>M12-M12-M12-V1-V1-V1-V1-V20-Z1-Z1</hiero>を算用数字で表せ。 *解答 3412 古代ローマで使われていたローマ数字は、現在でも時計の文字盤など特定の場面で用いられる。 {| class="wikitable" style="margin: 1em auto 1em auto; text-align: center" |+ ローマ数字 ! 1 !! 2 !! 3 !! 4 !! 5 !! 6 !! 7 !! 8 !! 9 !! 10 !! 50 !! 100 !! 500 !! 1000 |- | I || Ⅱ || Ⅲ || Ⅳ || Ⅴ || Ⅵ || VII || VIII || Ⅸ || Ⅹ || L || C || D || M |} 5個集まると新しい記号を用いる方法と10個集まると新しい記号を用いる方法が混在しているのが、ローマ数字の特徴である。また、足し算や引き算の考え方が用いられている。 例えば、LXXはL+X+Xで70を表す。MCDXIXはM+(D-C)+X+(X-I)で1419を表す。 2つの異なるローマ数字が小→大の順に並んだ場合、それが表す数は大きい方の数から小さい方の数を引いた値になる。基本的に4、9を表したい場合のみ用いられる(ただし、時計の文字盤で4は、通常のローマ数字の表記法である「IV」ではなく、「IIII」と表記されることが一般的である)。 *例題 1629をローマ数字で表せ。 *解答 MDCXXIX 現在の世界で広く用いられている記数法は、位取りの基礎を10とする'''10進法'''である。10進法で表された数を'''10進数'''と呼ぶ。 10進数の1234は、1×10³+2×10²+3×10¹+4×10⁰という意味である。 10進法で用いられる位は右から10⁰の位、10¹の位、10²の位、10³の位、・・・であり、各位の数字は上から順に左から右へ並べる。各位の数字は0~9の整数で、整数を10で割った余りの種類と一致する。 このように、各位の数字を上から並べて数を表す方法を'''位取り記数法'''という。 位取り記数法において、位取りの基礎となる数のことを'''底'''という。 10進法が広く用いられているとは言っても、10進法以外の記数法を用いる場面は少なくない。 時を表す単位でいうと、秒・分・時間は60進法を、日は24進法を、年は365進法を、世紀は100進法を用いている。また、英語ではダースという単位で12進法を、フランス語では60までは10進法で、その後部分的に20を基準とした数え方が使われている。 コンピューターでは主に2進法と16進法が用いられている。(必要があれば[[高等学校情報]]も参照。) 2進法では、位として2⁰の位、2¹の位、2²の位、2³の位・・・を用いる。各位の数字は整数を2で割った余りである0と1が用いられる。例えば、2進数の1001は10進法では1×2³+0×2²+0×2¹+1×2⁰表すので10進数の9である。 2進数を10進数と区別するため、数字の左下に(2)をつけることがある。先ほどの9の例だと<math>1001_{(2)}</math>となる。10進数の場合は基本省略する。 コンピュータでは一個の文字に「文字コード」と呼ばれる数値を一個割り当て、その値を参照して文字を区別している。文字コードはJISコード、Unicode、EUCコードなど、何種類か存在する。 例えば、常用漢字表の一番目に記載されている「亜」をUnicodeで表すと、2進数の16桁の数字0100111010011100となる。16桁だと桁数が多くて扱いづらいため、実際には16進数に直される。 16進法では10~15はアルファベットのA~Fを用いて表されることに留意すると、2進数の0100111010011100は次のように変換できる。 #右から4桁ずつ区切って0100 1110 1001 1100 #<math>0100_{(2)} = 4 = 4_{(16)}, 1110_{(2)} = 14 = \mathrm{E}_{(16)}, 1001_{(2)}= 9 = 9_{(16)}, 1100 = 12 = \mathrm{C}_{(16)} </math> #順番に並べて4E9C よって、「亜」のUnicodeは16進数では4E9Cである。 *問題 「亜」の旧字体「亞」はUnicodeに直すと2進数の0100111010011110になるという。これを16進数で表せ。 一般に底をnとした位取り記数法を'''n進法'''という。 n進数を10進数に直すのは、先ほど2進数でやった計算と似たようなことを行うだけであるから容易である。 今度は、逆に、10進数をn進数に直すことを考える。 次のような手順で求めることができる。 #与えられた10進数をnで割り、商と余りを求める #求めた商をnで割り、その商と余りを求める #上の手順を商が0になるまで繰り返す #出てきた余りを逆順に並べた数が求めるn進数である なぜこの手順で上手く求められるのか簡単に解説する。 上の手順では割り算の等式が複数現れる。一番上の等式に二番目の式、三番目の式・・・と順に代入すると、nの累乗数の和が現れるが、その係数は各操作で出た余りを下から順に並べたものになる。n進数はnの累乗数を降冪の順に並べた多項式の各項の係数を左側から並べたものであるから、結局は上の手順で正しく求まる。 一般にn進数からm進数へ変換したいとき、2進数を16進数へ変換したときのように、いきなり変換するのではなく10進数を間に挟むことでミスが少なく変換できる。 *問題 **以下の数を[]内の記数法で表せ。 **#67 [5進法] **#102 [2進法] **#3853 [9進法] **5進数で表すと4桁になるような自然数の個数を求めよ。 **5進数で表された3桁の数字がある。この数字の列を9進数として読み代えると,10進法に於いて元の数の3倍に8を足した数になるという。この3桁の数字を5進数で答えよ。 ==== 補:ガウス記号 ==== ガウス記号は一応高校範囲に入っているが、初めて登場する単元が数Ⅰ「数と式」だったり数A「数学と人間の活動(整数の性質)」だったり数B「数列」だったり数Ⅲ「極限」だったりと、教科書や参考書によって非常にばらつきがある。Wikibooksでは、整数と関連が深いことからこの単元で扱うことにする。 <math>x \in \mathbb{R}</math>に対して、{{ruby|<math>[x]</math>|ガウスx}}を「<math>x</math>を超えない最大の整数」と定義する(<math>[x] := \mathrm{max} \{ n \leq x, n \in \mathbb{Z} \}</math>と書ける)。このとき、大括弧<math>[]</math>を'''ガウス記号'''という。 例えば、<math>[1.5]=1, [-3.2]=-4</math>である。 '''ガウス記号の性質''' <math>x,y \in \mathbb{R}, n \in \mathbb{Z}</math>とすると、 <math>[x+n]=[x]+n</math> <math>[x+y] \geqq [x]+[y]</math> <math>x \geqq y \iff [x] \geqq [y] </math> *問題 上の性質を証明せよ。 [[File:Floor function.svg|thumb|200px|階段関数のグラフ]] <math>y=[x]</math>のグラフは図のように離散的な値を取る階段状のグラフとなる。グラフが階段状になる関数を'''階段関数'''という。大学では階段関数として他に天井関数や床関数が登場する。 <math>y(\in \mathbb{R}) >0</math>について、その小数部分を<math>\{ y \}</math>とおく。このとき、定義より<math>\{ y \} = y -[y]</math>である。 <math>a</math>が無理数であるとき、<math>\{ a \}, \{ 2a \}, \{ 3a \}, \cdots</math>が全て異なることは以下のように示される。 :<math>\{ ka \} = \{ la \}</math>となる異なる自然数の組<math>(k, l)</math>が存在すると仮定する。 :このとき、小数部分が等しいので<math>ka-la = N</math>(<math>N \in \mathbb{Z}</math>)となる。両辺を<math>k-l (\neq 0)</math>で割ると<math>a = \frac{N}{k-l}</math>となるが、<math>k-l \in \mathbb{Z}</math>よりこの式は<math>a \in \mathbb{R}\setminus\mathbb{Q}</math>に矛盾する。よって、<math>\{ ka \} = \{ la \}</math>となる異なる自然数の組<math>(k, l)</math>は存在しない。// *問題 <math>a, b \in \mathbb{N}</math>とする。<math>a</math>を<math>b</math>で割った余りをガウス記号を用いて表せ。 <math>n, m \in \mathbb{N}</math>に対し、<math>1</math>以上<math>m</math>以下となる<math>n</math>の倍数の個数は<math>[ \frac{m}{n} ]</math>である。一般に、<math>p, q, r \in \mathbb{N}</math>に対し、<math>p</math>以上<math>q</math>以下となる<math>r</math>の倍数の個数は<math>[ \frac{q}{r} ] - [ \frac{p-1}{r} ]</math>である。 === 図形の活用 === ==== 座標の考え方 ==== 平面上に点<math>\mathrm{O}</math>をとる。<math>\mathrm{O}</math>で互いに直交する2本の数直線を引く。これらの数直線を'''x軸'''、'''y軸'''といい、纏めて'''座標軸'''という。このとき、点<math>\mathrm{O}</math>を'''原点'''という。 平面上の点<math>\mathrm{P}</math>は2つの実数の組<math>(a, b)</math>で表される。この組<math>(a, b)</math>を点<math>\mathrm{P}</math>の'''座標'''といい、<math>\mathrm{P}(a, b)</math>と書く。このとき、<math>a</math>を'''x座標'''、<math>b</math>を'''y座標'''という。<math>a, b</math>とも整数である場合は点<math>\mathrm{P}</math>を'''格子点'''という。 このように座標の定められた平面を'''座標平面'''('''xy平面''')という。座標平面の原点の座標は<math>\mathrm{O}(0, 0)</math>である。 *問題 **平らな広場の地点<math>\mathrm{O}</math>を原点とし、東をx軸の正方向、北をy軸の正方向とする座標平面を考える。1mを長さ1として考えたとき、以下の問に答えよ。 **地点<math>\mathrm{O}</math>から西に3m、北に7m進んだ位置の座標を答えよ。 **地点<math>\mathrm{O}</math>と座標が<math>(40, 0)</math>である地点<math>\mathrm{A}</math>に木が植えられており、直線<math>\mathrm{OA}</math>より北側の地点<math>\mathrm{P}</math>に宝物がある。地点<math>\mathrm{P}</math>は<math>\mathrm{O}</math>からの距離が13m、<math>\mathrm{A}</math>からの距離が37mであるという。<math>\mathrm{P}(x, y)</math>とおいたとき、<math>x,y</math>の直を求めよ。 原点を通り座標平面の各座標軸と互いに直交する数直線を引くと、平面が空間へと拡張される。この数直線を'''z軸'''という。x軸とy軸が定める平面を'''xy平面'''、y軸とz軸が定める平面を'''yz平面'''、z軸とx軸が定める平面を'''zx平面'''という。 空間の点<math>\mathrm{P}</math>の座標は3つの実数の組<math>(a, b, c)</math>で定められ、<math>\mathrm{P}(a, b, c)</math>と書く。このとき、<math>c</math>を'''z座標'''という。 このように座標の定められた空間を'''座標空間'''('''xyz空間''')という。座標空間の原点の座標は<math>\mathrm{O}(0, 0, 0)</math>である。 *問題 **先ほどと同様の広場について考えたとき、地点Oから東に2m、南に1m進んで真下に5m下がった位置の座標を答えよ。 **座標空間に点<math>\mathrm{P}(a, b, c)</math>をとる。<math>\mathrm{P}</math>からxy平面に下ろした垂線の足を<math>\mathrm{Q}</math>としたとき、線分<math>\mathrm{OP}</math>の長さの2乗が<math>a^2+b^2+c^2</math>であることを証明せよ。 <!-->以下、学習指導要領の範囲を超えた内容を扱う。<--> 2点を結ぶ最短経路('''最短曲線''')の長さを'''距離'''という。平らな空間('''ユークリッド空間''')で考える際は最短経路は必ず直線となる。後述するが、曲がった空間('''非ユークリッド空間''')の上で考える際は最短経路は曲線になる。ここでは平らな空間で考える。上の問題から分かるように、ある点の原点からの距離は三平方の定理から求まる。 一般に線分を平行移動しても長さは変わらないので、2点間の距離は片方の点を原点に重ねる平行移動によって得られる。座標平面上の点<math>\mathrm{A}(a, b), \mathrm{B}(c,d)</math>について、<math>\mathrm{A}</math>を<math>\mathrm{O}</math>に重ねる平行移動によって<math>\mathrm{B}</math>が<math>\mathrm{C}</math>に移動すると考えると<math>\mathrm{C}</math>の座標は<math>\mathrm{C}(c-a, d-b)</math>であり、<math>\mathrm{AB}</math>間の距離(<math>\overline{\mathrm{AB}}</math>と表す)は<math>\overline{\mathrm{AB}} = \overline{\mathrm{OC}} = \sqrt{ (c-a)^2 + (d-b)^2 } = \sqrt{ (a-c)^2 + (b-d)^2 } </math>と求まる。座標空間でも同様である。 '''2点間の距離''' 座標平面上の2点<math>\mathrm{A}(x_1, y_1), \mathrm{B}(x_2, y_2)</math>間の距離は<math>\overline{\mathrm{AB}} = \sqrt{(x_1-x_2)^2+(y_1-y_2)^2}</math>である。 座標空間上の2点<math>\mathrm{A}(x_1, y_1, z_1), \mathrm{B}(x_2, y_2, z_2)</math>間の距離は<math>\overline{\mathrm{AB}} = \sqrt{(x_1-x_2)^2+(y_1-y_2)^2+(z_1-z_2)^2}</math> <!-->座標平面上の距離は数学Ⅱ「図形と方程式」、座標空間上の距離は数学C「ベクトル」の範囲<--> *問題 **座標空間上の2点<math>(4, 2, 5), (8, 7, 1)</math>の距離を求めよ。 **一般に方程式<math>y=ax+b</math>は直線を表し、<math>Ax+By+C=0</math>の形に変形できる。このとき、点<math>(p, q)</math>とこの直線の距離は<math>d = \frac{|Ap+Bq+C|}{\sqrt{A^2+B^2}}</math>で求められる。これを利用して、xy平面における格子点と直線<math>35x+21y=15</math>の距離の最小値を求めよ。 <!-->数学Ⅱ「図形と方程式」と一次不定方程式の融合問題<--> 原点を通り座標空間の各座標軸と直交する数直線を'''w軸'''とすると、四次元空間の座標を考えることができる。原点を通り四次元の座標空間の各座標軸と直交する数直線を'''v軸'''とすると、五次元空間の座標を考えることができる。これを続けていくと、'''一般のn次元まで拡張できる'''(我々が認識できるのは三次元までなので想像しづらいが)。大学では、nを無限大に飛ばした無限次元を考える場面も存在する。 ここまで、直交する座標軸がなす空間の座標について見てきた。このような座標を'''直交座標系'''という。発明した数学者の名をとって'''デカルト座標'''という場合もある。 直交座標系以外の座標系について軽く紹介する。 数学Cの[[高等学校数学C/ベクトル|ベクトル]]及び[[高等学校数学C/数学的な表現の工夫#一次変換|行列]]では、2本のベクトルを基底とした'''斜交座標系'''(ベクトル空間)を扱う。(深入りするのは大学の[[線形代数学]]からだが。) 数学Cの[[高等学校数学C/平面上の曲線#極座標|二次曲線]]では、原点からの距離rと座標軸の正方向からの回転角θで座標を表す'''極座標系'''を扱う。[[高等学校数学C/複素数平面#極形式|複素数の極形式]]もこの極座標系の考え方を利用したものである。 三角形の3点A, B, Cを基準として座標を考える'''重心座標系'''というものもある。重心座標では座標の成分そのものではなく、それらの比が重要となる。重心座標を利用すると、[[高等学校数学A/図形の性質#三角形の五心|三角形の五心]]に絡む問題が解きやすくなる。 ==== 三角測量 ==== coming soon... ==== 発展:球面三角法 ==== <!-->かつて高校範囲に入っていたことがあり、図形の活用として良さげな内容なので扱う<--> 中学校や数学A「図形の性質」で扱ったような、図形の諸性質を用いて幾何的な問題を解く分野を'''ユークリッド幾何学'''という。数学Ⅱ「図形と方程式」や数学C「平面上の曲線」で扱うような、関数の概念を用いて幾何的な問題を解く分野を'''解析幾何学'''という。数学C「ベクトル」「複素数平面」「数学的な表現の工夫(行列)」で扱うような、代数的な計算を用いて幾何的な問題を解く分野を'''代数幾何学'''という。どちらも座標の考え方を用いるという点で、解析幾何学と代数幾何学は似ている。大学では、さらに'''非ユークリッド幾何学'''と呼ばれる分野が追加される。これは、簡単に言えば曲がった空間(曲面)上の図形について考察する分野である。 ここでは、非ユークリッド幾何学の一つ、'''球面幾何学'''の初歩的な内容として'''球面三角法'''を扱う。 coming soon... == 数学と文化 == coming soon... === 数学史 === [[数学史]]も参照。 ==== 数の発見 ==== ==== 幾何学・代数学の発展 ==== ==== 解析学と分野融合の進行 ==== ==== 応用数学の登場 ==== ==== 数学基礎論の確立==== ==== 現代の数学 ==== === ゲーム・パズルの中の数学 === ==== 三目並べ ==== ==== 魔方陣 ==== ==== 数取りゲーム ==== ==== [[/ハノイの塔|ハノイの塔]] ==== ==== 河渡り問題 ==== ==== [[/油分け算|油分け算]] ==== {{stub|高}} {{DEFAULTSORT:こうとうかつこうすうかくA すうかくとにんけんのかつとう}} [[Category:高等学校数学A|すうかくとにんけんのかつとう]] [[カテゴリ:数論]] [[カテゴリ:初等整数論]] [[カテゴリ:幾何学]] q8d3nxqbit6lakf46ee3oplgjxtkpwr 内閣法第1条 0 39281 276086 260605 2025-06-27T18:04:16Z Tomzo 248 276086 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール内閣法]]>内閣法第1条 == 条文 == 【内閣の職務と責任】 '''第1条''' # 内閣は、国民主権の理念にのつとり、[[日本国憲法第73条]]その他日本国憲法に定める職権を行う。 # 内閣は、行政権の行使について、全国民を代表する議員からなる国会に対し連帯して責任を負う。 == 解説 == == 参照条文 == ---- {{前後 |[[内閣法]] | |- |[[内閣法第2条]]<br>【陳述宣誓】 }} {{stub|law}} [[カテゴリ:内閣法|01]] [[カテゴリ:内閣|法第1条]] stt406fa9lcjbb4ugd0hmr0002k587b 276088 276086 2025-06-27T18:05:32Z Tomzo 248 /* 参照条文 */ 276088 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール内閣法]]>内閣法第1条 == 条文 == 【内閣の職務と責任】 '''第1条''' # 内閣は、国民主権の理念にのつとり、[[日本国憲法第73条]]その他日本国憲法に定める職権を行う。 # 内閣は、行政権の行使について、全国民を代表する議員からなる国会に対し連帯して責任を負う。 == 解説 == == 参照条文 == ---- {{前後 |[[内閣法]] | |- |[[内閣法第2条]]<br>【内閣の組織】 }} {{stub|law}} [[カテゴリ:内閣法|01]] [[カテゴリ:内閣|法第1条]] b30vip9913b9y6tsdqry21sx3n1eu29 276090 276088 2025-06-27T18:48:41Z Tomzo 248 276090 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール内閣法]]>内閣法第1条 == 条文 == 【内閣の職務と責任】 '''第1条''' # 内閣は、国民主権の理念にのつとり、[[日本国憲法第73条]]その他日本国憲法に定める職権を行う。 # 内閣は、行政権の行使について、全国民を代表する議員からなる国会に対し連帯して責任を負う。 == 解説 == == 参照条文 == ---- {{前後 |[[内閣法]] | |- |[[内閣法第2条]]<br>【内閣の組織】 }} {{stub|law}} [[カテゴリ:内閣法|01]] di2aa6d0sw9wvve8jmvhiearm494qw3 276093 276090 2025-06-27T23:22:46Z Tomzo 248 276093 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール内閣法]] == 条文 == 【内閣の職務と責任】 ;第1条 # 内閣は、国民主権の理念にのつとり、[[日本国憲法第73条]]その他日本国憲法に定める職権を行う。 # 内閣は、行政権の行使について、全国民を代表する議員からなる国会に対し連帯して責任を負う。 == 解説 == == 参照条文 == ---- {{前後 |[[内閣法]] | |- |[[内閣法第2条]]<br>【内閣の組織】 }} {{stub|law}} [[カテゴリ:内閣法|01]] 5xs7kx7kodmqb27osjca6dhljra0s3s MIDI 0 39294 276151 244883 2025-06-28T01:16:37Z Tomzo 248 /* 外部リンク */ 276151 wikitext text/x-wiki {{Navi|[[音楽]] > 教則本 > '''MIDI'''}} ==MIDI== [[w:MIDI|MIDI]]について解説します。元々計算機で音を扱う方法として、空気の振動を電気的な波形に変換し、それを離散化してデジタルデータとして扱うことができることを[[高等学校情報C]]で述べました。計算機上で、音を扱う方法は基本的にこれ1つしかありません。 コンピュータ上の音楽ファイルとしては[[w:WAV|WAV]]ファイル、[[w:MP3|MP3]]ファイル、[[w:Ogg Vorbis|Ogg Vorbis]]ファイルなど、様々な保存形式があり、これらはどれも異なった方法で音を扱っているように思えます。しかし、実際にはこれらはどれも同じデータ([[w:サンプルレート|サンプルレート]]などの違いはあれど)を扱っており、異なっているのはデータではなくデータを[[w:圧縮|圧縮]]する方法です。 残念なことにデータの圧縮は数学的な過程でこれらの違いを理解することは非常に困難です。フリーな圧縮形式であるOgg Vorbisの圧縮方法はWeb上で公開されているので、もしも興味があれば見てみるのもよいかも知れません<!-- 特に推奨はしないけれど ... 。-->([http://xiph.org/vorbis/doc/Vorbis_I_spec.html])。 ここまででコンピュータが音を扱う方法は基本的に1通りしか無いことを述べてきました。MIDIはいくつかの方法で用いられますが、MIDIもまたコンピュータ上で音を扱う方法です。しかし、これまでに見てきた方法とは本質的に異なった方法で音を扱います。より正確にいえば、音そのものではなく楽譜のデータを扱う方法といった方がよいかも知れません。 もちろん楽譜と音は互いに異なったものです。楽譜は音そのものではなく、楽譜にそって演奏された音楽が音です。そのため、楽譜の情報を扱うMIDIと音を扱うOggなどの形式は本質的に異なった情報になります。 ただし、ソフトウェアシンセサイザなどのソフトウェアを利用すると、あたかもMIDIファイルが音を扱うファイルであるかのようにMIDIファイルの内容を演奏できてしまいます。そのため、MIDIファイルが音を扱う形式であると述べても決して間違いとはいえません。しかし、MIDIファイルとOggファイルが扱う情報は本質的に異なったものであるということははっきりさせておく必要はあります。 ===MIDIの構成=== 音を扱う情報と楽譜を扱う情報は非常に異なっています。 まず、楽譜が扱う情報は(あまり)曖昧さがありません。例えば、ミとファの間には音階は存在しません。一方、 音自体を情報として扱う視点から見れば、ミの音は周波数659Hzの音であり、ファの音は周波数698Hzの音(周波数については後述)であるので、その間には当然多くの音が存在し得ます。 このことから分かる通り、楽譜が扱う音は実際に音そのものとして存在し得る音よりもかなり少ない種類の音を扱います。このことは、情報をデジタル化する処理を考えるとありがたいことなのです。なぜなら、少ない種類の情報はより少ない量の情報で表すことができるからです(より正確な議論は[[w:情報量|情報量]]を参照)。 ここまででMIDIが扱う情報の性質について述べました。次に、実際のMIDIがどのような情報を扱っているかについて述べます。まず最初に、どんな情報を扱うかを直観的に述べます。そのあと実際の情報の表し方も述べますが、これは[[w:プログラマ|プログラマ]]向けの内容なのでMIDIを使うことが目的ならそこは読まなくてもよいでしょう。 楽譜を扱う上で重要な情報はある音程の音を出力する事である。MIDIでは、この命令のことを{{tt|NOTE_ON}}と呼びます。また、反対の命令として、ある音程の音の出力を取り止めることを{{tt|NOTE_OFF}}と呼びます。 基本的なMIDIは{{tt|NOTE_ON}}と{{tt|NOTE_OFF}}の命令を繰り返すことで構成されます。しかし、楽譜に記述される情報はそれだけではありません。例えばある曲においては、楽譜の複数部分を同時に演奏する必要があります。例えば、[[w:ピアノ|ピアノ]]は両手で演奏される場合には、弾き手は楽譜の2つの部分を同時に演奏する必要があります。MIDIでは、これらの楽譜の部分をチャンネルと呼びます。MIDIを扱う場合には複数のチャンネルを扱う方法を規定する必要があります。 また、実際の演奏で利用される楽器の種類も、楽譜によって指定されます。そのため、MIDIではいくつかの楽器を使い分ける必要があります。<!-- これらの情報は、通常トラックの最前部に記録され、演奏を始めるときに読み出されます。 --> ここからは実際に上で述べられた情報がどのようにデジタルデータとして扱われているかについて述べます。MIDIは情報を扱う手段として 命令 データ というフォーマットで記述される[[w:バイト]]列を使います。命令、データともにバイト列ですが、データの量は、命令の種類によって変化します。命令の種類は数多いのですが、ここではNOTE_ONと、NOTE_OFFだけを扱います。 各々の命令に対して、トラックを扱う手段が必要です。MIDIが同時に扱えるトラックは少なくとも16種類あることが保証されています。そのため、少なくとも16種類のトラックに対して、NOTE_ON、NOTE_OFFを送る命令があればよいことになります。 チャンネルn(n<16)に対するNOTE_ON命令は次の命令で表されます。 0x9n 0x.. 0x.. ここで、nは、([[w:16進数|16進数]]で)0からfまでの値を取ります(16進数については[[高等学校情報C]]を参照してください)。NOTE_ON命令は2バイトのデータを取ります。最初のデータは音程を表す情報です。音程はキーボードにある順で順に値がふられています。まず、真中のド (C3?) が0x60で、以降ド#:0x61、レ:0x62と続いていきます。次に、2つめのデータは、音が演奏される強さを表します。 NOTE_OFF命令も同じように2バイトのデータをとります。チャンネルnに対するNOTE_OFF命令は 0x8n 0x.. 0x.. となります。ここで、NOTE_OFFの場合には音の強さを指定する必要ないのでデータの2バイト目は任意の値を設定できます。 実際の演奏ではNOTE_ONとNOTE_OFFの間の時間、つまり対応する音の演奏時間も伝達されます。この時間のことをデルタタイム (Delta Time) と呼びます。デルタタイムは特殊な形式で書かれるのでMIDIファイルを読むときには注意が必要になります(rosegardenx.x.x/sound/MidiFile.cppのgetNumberFromMidiBytesを参照)。 まず、デルタタイムを表すバイトについて、最後のバイトについては0、それ以外のバイトについては1と、各バイトの最も左のビットを設定します。これによってMIDIを扱うプログラムはどこまでがデルタタイムを表すバイトなのかを判断できます。実際のバイト列は次のようになります。 1xxxxxxx 1xxxxxxx ... 1xxxxxxx 0xxxxxxx 実際の時間は各々のバイトについて最も左のビットを取り去り、それ以外のビットを全てつなげた値で計算します。例えば、デルタタイムが1バイトで表されるときには、デルタタイムを表すバイト列は 0xxxxxxx で表され、0から127=<math>2^7</math>単位までの時間経過を表すことができます。2バイトでは 1xxxxxxx 0xxxxxxx となり、0から、16384=<math>2^{14}</math>単位までの時間経過を表すことができます。 例えば、童謡'かえるのうた'の最初のフレーズである'ドレミファミレド'をチャンネル0で演奏するには(ただし、デルタタイムは160単位、音の強さは40とします)、 90 60 40 81 20 80 60 7f 00(ド) 90 62 40 81 20 80 62 7f 00(レ) 90 64 40 81 20 80 64 7f 00(ミ) 90 65 40 81 20 80 65 7f 00(ファ) 90 64 40 81 20 80 64 7f 00(ミ) 90 62 40 81 20 80 62 7f 00(レ) 90 60 40 81 20 80 60 7f 00(ド) となります。 ここで、値は全て16進数でかかれています。途中の81 20は、上の数え方を利用すると 1000 0001 0010 0000 -> 000 0010 010 0000 = <math>2^8 + 2^5</math>= 128+32 = 160 となります。 ===MIDIソフトウェアシンセサイザ=== ここまででMIDIがどのように楽譜の情報をデジタル化するかを見てきました。ここからはこの情報を実際に音の情報に変換する方法について述べます。 最も簡単な音の合成は対応する音程の[[w:正弦波]]を順番に書き込んで行くことです。ただし、サンプルレートの問題があるので、手作業で正弦波を作成しても正しい音程で演奏されないことが予想されます。一般に正しいサンプルレートで演奏するには、サンプルレートを指定できる形式で保存し、後にその形式の音楽ファイルを再生するのが簡単です。<!-- (手作業で音楽ファイルを作るのは無駄でも不必要でもないしどちらかといえば面白いことだと思う。しかし、今必ずやるべきことではないようにも思う。もっとも先のことはわからないのだが ... 。) --> ここでは正弦波を作成するプログラムとして、[[w:en:SoX]]を利用します。SoXは音楽ファイルを扱うための簡潔なコマンドラインプログラムで、機能の1つとして正弦波、矩形波の合成があります。具体的には、n Hz(nは整数)の正弦波を出力するには、 $sox infile outfile synth sine n というコマンドを使います。ここで、infileは音楽ファイルですが、outfileの長さを定めるためだけに使われます。<!-- (sox-12.17.9での場合である。これは少し妙な動作なのでそのうち変わるかも知れない。というか人任せではいけないのだが ... 。) --> 各々の音の周波数は半音離れるごとに<math>2^{1/12}</math>だけずれることと、440Hzがラの音に対応すること([[音階]]を参照)を考えることで、上で用いたドレミファミレドは、 ド:523Hz レ:587Hz ミ:659Hz ファ:698Hz (小数点以下切捨て)に対応する事がわかります。 SoXでは作成した音楽ファイルをつなげて一つの音楽ファイルを作成することができます。音楽ファイルをつなげるためには、 $sox infile1 infile2 ... infilen outfile のコマンドを利用します。 ここまでで簡単な音楽合成を行う方法を述べました。しかし、実際の音楽演奏では音は正弦波ではなく、より複雑な波形を持っていることが普通です。 このような複雑な波形を合成するには、あらかじめ対応する楽器の波形を記録しておき、適宜その波形を出力することが有効な手段となります。このように波形のデータから音楽データを合成するソフトウェアをシンセサイザ ([[w:en:Synthesizer|en:Synthesizer]]) と呼びます。また、楽器に対応する波形データとしてサウンドフォント[[w:en:SoundFont|en:SoundFont]] (.sf) が知られています。 ここではシンセサイザとしてTimidity++ ([[en:w:Timidity]]) を利用します。ここからはTiMidity++の使い方を説明しますが、既に何らかの方法でMIDIが再生できる場合にはこの章はとばして次に進んでください。 ====Timidity++==== ===MIDIシーケンサ=== ここまででMIDIを再生する方法について述べました。ここからはMIDIを作成する方法について述べます。 MIDIを作成するソフトウェアをMIDIシーケンサと呼んでいます。Linuxで動くMIDIシーケンサとして有名なものに、[[w:en:Rosegarden|en:Rosegarden]]があります。ここからはRosegardenの説明をするので、他の方法でMIDIを作成する人は別の資料を探した方がよいでしょう。 ====Rosegarden==== ==外部リンク== * [http://www.midi.org MIDI Manifacturers association] * [http://timidity.sourceforge.net/ TiMidity++] * [http://www.rosegardenmusic.com/ Rosegarden] {{stub|it}} {{stub|music}} [[Category:音楽|MIDI]] [[Category:情報技術|MIDI]] miqcgji7qxojc5zjlfj0or5it0gy3od 小学校理科/練習問題/3年生 0 40606 276169 261524 2025-06-28T03:07:34Z Tomzo 248 276169 wikitext text/x-wiki ==植物のつくり== {{一問一答ヘッダ}} {{一問一答簡易|植物は何から出来ていますか。|根・くき・葉|}} {{一問一答簡易|根本から1本1本出ている根をなんと言いますか。|ひげ根|}} {{一問一答フッタ}} ==色々な植物== {{一問一答ヘッダ}} {{一問一答フッタ}} ==風の働き== {{一問一答ヘッダ}} {{一問一答フッタ}} ==ゴムの働き== {{一問一答ヘッダ}} {{一問一答フッタ}} [[Category:小学校教育|理*りか]] [[Category:理科教育|小3]] 52ju6l7omsz7nxy1aa9zid4j1bwy77k 中学受験社会/重要地名 0 42052 276264 257745 2025-06-28T08:53:48Z Tomzo 248 276264 wikitext text/x-wiki ==北海道== ===十勝平野=== ==東北== ==関東== ==中部== ==近畿== ==中国== ==四国== ==九州== ==沖縄== {{substub}} rz1oev42fu7uh986iq7vk9a0y34qdxl 大型イヌ 0 43182 276054 262671 2025-06-27T15:13:24Z Tomzo 248 276054 wikitext text/x-wiki このプロジェクトで作業をするときは、子ども向けに作るということを忘れないでください。すべての項目を詳述することよりも、理解されるように書くことのほうが重要です。必要であれば専門用語を使うことは構いませんが、なるべく簡単に書いてください。 ==はじめに== *[[犬とは何?]] ==主なイヌ科生物== *[[イヌ]] *[[キツネ]] *[[タヌキ]] *[[オオカミ]] *[[コヨーテ]] *[[ジャッカル]] *[[リカオン]] *[[ディンゴ]] *[[フェネックキツネ]] ==その他== *[[犬の飼い方]] {{substub}} {{ウィキジュニアのスタブ}} cpo7b0gi99jiynzb4dmqgkat6uuwcxm 276055 276054 2025-06-27T15:13:47Z Tomzo 248 276055 wikitext text/x-wiki {{ウィキジュニアのスタブ}} このプロジェクトで作業をするときは、子ども向けに作るということを忘れないでください。すべての項目を詳述することよりも、理解されるように書くことのほうが重要です。必要であれば専門用語を使うことは構いませんが、なるべく簡単に書いてください。 ==はじめに== *[[犬とは何?]] ==主なイヌ科生物== *[[イヌ]] *[[キツネ]] *[[タヌキ]] *[[オオカミ]] *[[コヨーテ]] *[[ジャッカル]] *[[リカオン]] *[[ディンゴ]] *[[フェネックキツネ]] ==その他== *[[犬の飼い方]] {{substub}} skgmf6j642wwceq2yksax7lfdm87pap HSK 0 44265 276129 267441 2025-06-28T00:58:05Z Tomzo 248 276129 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|試験|資格試験}} {{substub}} {{Wikipedia|漢語水平考試}} <b>漢語水平考試</b>、<b>HSK</b>は、中国の教育部が認定する、中国語非母語話者向けの語学検定試験である。 1-6級があり、1級が最も易しく、6級が最も難しい。 ==各級の内容== ===HSK1=== [[HSK/HSK 1 Vocab|語彙]]<br/> [[HSK/HSK 1 Grammar|文法]] ===HSK2=== [[HSK/HSK 2 Vocab|語彙]]<br/> [[HSK/HSK 2 Grammar|文法]] ===HSK3=== [[HSK/HSK 3 Vocab|語彙]]<br/> [[HSK/HSK 3 Grammar|文法]] ===HSK4=== [[HSK/HSK 4 Vocab|語彙]]<br/> [[HSK/HSK 4 Grammar|文法]] ===HSK5=== [[HSK/HSK 5 Vocab|語彙]]<br/> [[HSK/HSK 5 Grammar|文法]] ===HSK6=== [[HSK/HSK 6 Vocab|語彙]]<br/> [[HSK/HSK 6 Grammar|文法]] ==外部リンク== *[https://www.chinesetest.cn/HSK 漢語水平考試公式サイト] - 語彙の一覧も掲載されている。 [[カテゴリ:語学系資格]] [[カテゴリ:中国語]] [[カテゴリ:スタブ]] {{status|0%}} j8sh9l5c9399jwilrwrnqoufna7erjd 解析学基礎/三角関数 0 44331 276267 275601 2025-06-28T08:56:36Z ~2025-66365 88042 節stubに移行 276267 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} ここでは、三角関数について解説する。 [[高等学校数学I/図形と計量]]及び[[高等学校数学II/三角関数]]も参照。 ==基本事項== ここでは、高校数学の「三角関数」で学習した事項を再確認すると共に、高校では触れなかった幾つかの概念を補完する。また、高等学校とは違う流儀で解説する箇所もある。 ===三角比=== まずは素朴な定義を紹介する。 直角三角形ABCを考える。角Cが直角であるとき、角Aを<math>\theta</math>とおく。このとき、三角形の直角に対向する辺ABを'''{{ruby|斜辺|しゃへん}}'''、角Aに対向する辺BCを'''{{ruby|対辺|たいへん}}'''、残りの辺CAを'''{{ruby|隣辺|りんぺん}}'''という。斜辺をr、対辺をy、隣辺をxとおくと、'''三角比'''は以下のように定義される。 :'''{{ruby|正弦|せいげん}}''':<math>\sin \theta := \frac{y}{r}</math>(sinは「sine」の略) :'''{{ruby|余弦|よげん}}''':<math>\cos \theta := \frac{x}{r}</math>(cosは「cosine」の略) :'''{{ruby|正接|せいせつ}}''':<math>\tan \theta := \frac{y}{x}</math>(tanは「tangent」の略) :'''{{ruby|余接|よせつ}}''':<math>\cot \theta := \frac{x}{y}</math>(cotは「cotangent」の略) :'''{{ruby|正割|せいかつ}}''':<math>\sec \theta := \frac{r}{x}</math>(secは「secant」の略) :'''{{ruby|余割|よかつ}}''':<math>\csc \theta := \frac{r}{y}</math>(cscは「cosecant」の略) <math>\theta</math>は三角形の内角なので、定義域は当然<math>0^\circ \leqq \theta \leqq 180^\circ</math>である。<math>\theta = 0^\circ</math>のときはcsc・cot、<math>\theta = 180^\circ</math>のときはsec・tanがそれぞれ定義不能になる(ゼロ除算が発生するため)。 それぞれの定義から、以下の公式が導かれる。 :<math>\tan \theta = \frac{\sin \theta}{\cos \theta}</math> :<math>\csc \theta = \frac{1}{\sin \theta}</math> :<math>\sec \theta = \frac{1}{\cos \theta}</math> :<math>\cot \theta = \frac{\cos \theta}{\sin \theta} = \frac{\csc \theta}{\sec \theta}</math> :<math>x = r \cos \theta = y \cot \theta</math> :<math>y = r \sin \theta = x \tan \theta</math> また、'''{{ruby|余角|よかく}}'''(<math>90^\circ - \theta</math>)に対して正弦・正接・正割を定義すると、以下が成り立つことがわかる。('''余角の公式''') :<math>\sin (90^\circ - \theta) = \cos \theta</math> :<math>\tan (90^\circ - \theta) = \cot \theta</math> :<math>\sec (90^\circ - \theta) = \csc \theta</math> 余弦・余接・余割の「余」はここからきている。英語の「co-」は「補」という意味の接頭辞なので、和名と英語名がある程度対応していることがわかる。 逆に、余角に対して余弦・余接・余割を定義すると以下が成り立つ。(余角の公式) :<math>\cos (90^\circ - \theta) = \sin \theta</math> :<math>\cot (90^\circ - \theta) = \tan \theta</math> :<math>\csc (90^\circ - \theta) = \sec \theta</math> {| class="wikitable" |+ 有名角における三角比の値 |- ! <math>\theta</math> !! <math>\sin \theta</math> !! <math>\cos \theta</math> |- | <math>0^\circ</math> || <math>0</math> || <math>1</math> |- | <math>30^\circ</math>|| <math>\frac{1}{2}</math> || <math>\frac{\sqrt{3}}{2}</math> |- | <math>45^\circ</math> || <math>\frac{1}{\sqrt{2}}</math> || <math>\frac{1}{\sqrt{2}}</math> |- | <math>60^\circ</math> || <math>\frac{\sqrt{3}}{2}</math> || <math>\frac{1}{2}</math> |- | <math>90^\circ</math> || <math>1</math> || <math>0</math> |} 最低限これを覚えておけば、他の公式で使いたい値を導き出すことができる。 また、三角比では値を必ずしも有理化する必要はない。 ===一般角・弧度法=== 一般の(実)三角関数を考える前に、角の概念を拡張する。 平面上で点Oを中心として半直線OPを回転させるとき、OPを'''{{ruby|動径|どうけい}}'''、その最初の位置を示す半直線OXを'''{{ruby|始線|しせん}}'''という。 動径が左回転のときの回転角を'''正'''の角、右回転のときの回転角を'''負'''の回転角と定める。 このようにして、角を回転の向きと大きさを表す量として拡張したものを'''一般角'''という。一般角<math>\theta</math>に対して始線OXから角<math>\theta</math>だけ回転した位置にある動径OPを'''θの動径'''という。動径は一周(360°回転)すると元の場所に戻ることから、動径の一致する角を'''動径の表す角'''という。動径の表す角θのうち、<math>-180^\circ \leqq \theta < 180^\circ</math>または<math>0^\circ \leqq \theta < 360^\circ </math>の範囲にあるものを'''偏角'''という。 半径1の扇形において、孤の長さが<math>\theta</math>であるときの角度を<math>\theta [\mathrm{rad}]</math>と定める。「rad」は「ラジアン」と読むが、[[高等学校 物理基礎/物理のための数学#組立単位|無次元量]]なので特に断りがない限り省略することとする。このようにして角度を定める方法を'''{{ruby|弧度法|こどほう}}'''という。今まで用いてきた、一周を360°とする角度の定め方は'''{{ruby|度数法|どすうほう}}'''という。角度θに対する弧長を<math>\mathrm{arc} \, \theta</math>と書く場合があるが、弧度法においては常に<math>\mathrm{arc} \, \theta = \theta</math>である。 円周長の公式より<math>360^\circ = 2\pi</math>であるが、一周を表す弧度の係数が2なのは気持ち悪いので、<math>\tau = 2 \pi</math>と定めて{{ruby|τ|タウ}}を用いることにする。則ち、<math>\tau = 360^\circ</math>である。 弧度法から度数法への変換は上の関係式を用いてできる。 偏角をαとしたとき、弧度法を用いると動径の表す角は<math>\alpha + n \tau</math>(<math>n</math>は整数)と表せる。 ===三角関数=== xy平面上で原点Oを中心とする半径rの円を考える。円上の点A(x, y)からx軸に下ろした垂線の足をBとする。このとき、<math>\angle AOB = \theta</math>とすると直角三角形AOBを考えることにより先ほどと同様の三角比の定義ができる。ただし、先程とは違い定義域は実数全体である(ゼロ除算が発生する場合を除く)。 三角比は<math>\theta</math>のみに依存するため、<math>\theta</math>の関数である。関数<math>y = \sin \theta</math>を'''正弦関数'''、以下'''余弦関数'''、'''正接関数'''、'''余接関数'''、'''正割関数'''、'''余割関数'''という。6つを総称して'''三角関数'''('''円関数'''とも)という。後ろの3つは前の3つの逆数であることから特に'''割三角関数'''と呼ばれる。 半径1('''単位円''')の場合を考えると、<math>x = \cos \theta, y = \sin \theta</math>が常に成り立つ。 [[ファイル:Unit circle 3.svg|サムネイル|単位円の図.<math>(x, y)=(\cos \theta, \sin \theta)</math>|200px]] 単位円の図を書くことにより、以下が直ちに導かれる。 :<math>\sin \theta</math>の値域:<math>[-1, 1]</math> :<math>\cos \theta</math>の値域:<math>[-1, 1]</math> :<math>\tan \theta</math>の値域:<math>(-\infty, \infty)</math> :<math>\cot \theta</math>の値域:<math>(-\infty, \infty)</math> :<math>\sec \theta</math>の値域:<math>(-\infty, -1] \cup [1, \infty)</math> :<math>\csc \theta</math>の値域:<math>(-\infty, -1] \cup [1, \infty)</math> <math>\sin \theta = \frac{y}{r}, \cos \theta = \frac{x}{r}, x^2 + y^2 = r^2</math>より以下が導かれる。('''ピタゴラスの基本三角関数公式''') :<math>\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1 </math> :但し、三角関数<math>T(\theta)</math>について<math>T^2 (\theta) = \{T(\theta)\}^2</math>であることに注意。(通常の関数とは異なり、<math>T^2 (\theta) = (T \circ T) (\theta)</math>ではない。) 両辺を<math>\cos^2 \theta, \sin^2 \theta</math>で割るとそれぞれ以下を得る。 :<math>\sec^2 \theta = 1 + \tan^2 \theta</math> :<math>\csc^2 \theta = 1 + \cot^2 \theta</math> 単位円の図から、以下の公式が導かれる。('''{{ruby|負角|ふかく}}の公式'''・'''{{ruby|補角|ほかく}}の公式''') :<math>\sin (-\theta) = -\sin \theta</math> :<math>\cos (-\theta) = \cos \theta</math> :<math>\tan (-\theta) = -\tan \theta</math> :<math>\sin (\frac{\tau}{2} - \theta) = \sin \theta</math> :<math>\cos (\frac{\tau}{2} - \theta) = -\cos \theta</math> :<math>\tan (\frac{\tau}{2} - \theta) = -\tan \theta</math> ここから、正弦関数・正接関数が'''奇関数'''、余弦関数が'''偶関数'''であることがわかる。 また、動径の周期性より以下が成り立つ。 :<math>\sin (\theta + n \tau) = \sin \theta</math> :<math>\cos (\theta + n \tau) = \cos \theta</math> :<math>\tan (\theta + n \tau) = \tan \theta</math> 更に、以下の公式が成り立つ。 :<math>\sin (\theta + \frac{\tau}{2}) = -\sin \theta</math> :<math>\cos (\theta + \frac{\tau}{2}) = -\cos \theta</math> :<math>\tan (\theta + \frac{\tau}{2}) = \tan \theta</math> :<math>\sin (\theta + \frac{\tau}{4}) = \cos \theta</math> :<math>\cos (\theta + \frac{\tau}{4}) = -\sin \theta</math> :<math>\tan (\theta + \frac{\tau}{4}) = -\cot \theta</math> これらの公式は後述の加法定理を用いることで容易に証明できる。 正弦関数・余弦関数のグラフは下のように特徴的なカーブを描く。これを'''正弦曲線'''('''サインカーブ''')という。 [[ファイル:Circle_cos_sin.gif|サムネイル|中央|300px]] 正接関数のグラフは以下のようになる。 [[File:Y=tan(x).svg|中央|thumb|300px|]] '''漸近線'''は直線<math>\theta = \frac{\tau}{4} + \frac{n}{2} \tau</math>(nは整数) 先程の公式とグラフの双方から、正弦関数と余弦関数の周期は<math>\tau</math>、正接関数の周期は<math>\frac{\tau}{2}</math>であることがわかる。 三角関数の引数<math>\theta</math>を<math>k</math>倍すると、周期は<math>\frac{1}{k}</math>倍される。 ===加法定理=== [[高等学校数学C/数学的な表現の工夫#一次変換|回転行列]]を<math>R(\theta)</math>とする。 θだけ回転してからφだけ回転するのとθ+φだけ回転するのは同じ操作なので、 :<math>R(\theta)R(\phi) = R(\theta + \phi)</math> :<math>\mathrm{rhs}= \begin{pmatrix} \cos (\theta + \phi) & -\sin (\theta + \phi) \\ \sin (\theta + \phi) & \cos (\theta + \phi) \end{pmatrix}</math> :<math>\mathrm{lhs}= \begin{pmatrix} \cos \theta & -\sin \theta \\ \sin \theta & \cos \theta \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \cos \phi & -\sin \phi \\ \sin \phi & \cos \phi \end{pmatrix}</math> ::<math>= \begin{pmatrix} \cos \theta \cos \phi - \sin \theta \sin \phi & -(\cos \theta \sin \phi + \sin \theta \cos \phi) \\ \sin \theta \cos \phi + \cos \theta \sin \phi & \cos \theta \cos \phi - \sin \theta \sin \phi \end{pmatrix}</math> <!-- 回転行列R(θ)が実数平面におけるθ回転を表すことは[[線形代数学]]の基礎を知っていれば加法定理に依らず証明でき、循環論法にならない。 --> (1,1)成分と(2,1)成分を見ると、以下が成り立つことがわかる。ただし、複合同順である。('''三角関数の加法定理''') :<math>\sin (\theta \pm \phi) = \sin \theta \cos \phi \pm \cos \theta \sin \phi</math> :<math>\cos (\theta \pm \phi) = \cos \theta \cos \phi \mp \sin \theta \sin \phi</math> (上の式)/(下の式)を考えると、簡単な式変形により以下を得る。 :<math>\tan (\theta \pm \phi) = \frac{\tan \theta \pm \tan \phi}{1 \mp \tan \theta \tan \phi}</math> 上の3つの式の逆数をとることで割三角関数の加法定理を得る。 <math>\phi = \theta, 2\theta, 3\theta, \cdots</math>を考えることで倍角の公式を得る。 :<math>\sin 2\theta = 2\sin \theta \cos \theta</math> :<math>\cos 2\theta = \cos^2 \theta - \sin^2 \theta = 2\cos^2 \theta - 1 = 1 - 2\sin^2 \theta</math> :<math>\tan 2\theta = \frac{2\tan \theta}{1 - \tan^2 \theta}</math> :<math>\sin 3\theta = 3\sin \theta - 4\sin^3 \theta</math> :<math>\cos 3\theta = 4\cos^3 \theta - 3\cos \theta</math> :<math>\tan 3\theta = \frac{3\tan \theta - \tan^3 \theta}{1 - 3\tan^2 \theta}</math> ::<math>\vdots</math> 3倍角まではよく使うので、自然に覚えるだろう。 2倍角の式を変形することで、以下を得る。('''半角の公式''') :<math>\sin^2 \frac{\theta}{2} = \frac{1 - \cos \theta}{2}</math> :<math>\cos^2 \frac{\theta}{2} = \frac{1 + \cos \theta}{2}</math> :<math>\tan^2 \frac{\theta}{2} = \frac{1 - \cos \theta}{1 + \cos \theta}</math> 加法定理の式の和や差を考えることで、以下を得る。('''積和の公式''') :<math>\begin{align} \sin \alpha \cos \beta &= \frac 1 2 \{\sin (\alpha+\beta) + \sin (\alpha-\beta)\}\\ \cos \alpha \sin \beta &= \frac 1 2 \{\sin (\alpha+\beta) - \sin (\alpha-\beta) \}\\ \cos \alpha \cos \beta &= \frac 1 2 \{\cos (\alpha+\beta) + \cos (\alpha-\beta) \}\\ \sin \alpha \sin \beta &= -\frac 1 2 \{\cos (\alpha+\beta) - \cos (\alpha-\beta) \} \end{align}</math> 更に変形することで以下を得る。('''和積の公式''') :<math>\begin{align} \sin A + \sin B &= 2 \sin \left(\frac {A+B}2 \right) \cos \left(\frac {A-B}2 \right)\\ \sin A - \sin B &= 2 \cos \left(\frac {A+B}2 \right) \sin \left(\frac {A-B}2 \right)\\ \cos A + \cos B &= 2 \cos \left(\frac {A+B}2 \right) \cos \left(\frac {A-B}2 \right)\\ \cos A - \cos B &= -2 \sin \left(\frac {A+B}2 \right) \sin \left(\frac {A-B}2 \right) \end{align}</math> 三角関数の和<math>a\sin \theta + b\cos \theta</math>について、実数平面上に点<math>P(a, b)</math>をとる。 このとき、Pが半径<math>\sqrt{a^2+b^2}</math>の円周上にあると考えて<math>\sqrt{a^2+b^2} (\sin \theta \cdot \frac{a}{\sqrt{a^2+b^2}} + \cos \theta \cdot \frac{b}{\sqrt{a^2}+b^2})</math>と変形したとき、線分OPを動径とみた回転角を<math>\alpha</math>とおくと<math>\cos \alpha = \frac{a}{\sqrt{a^2+b^2}}, \sin \alpha = \frac{b}{\sqrt{a^2+b^2}}</math>が成り立つ。よって、加法定理の逆より<math>a\sin \theta + b\cos \theta = \sqrt{a^2+b^2} \sin (\theta + \alpha)</math>である。 このように、正弦と余弦の和を正弦関数で表すことを'''正弦合成'''という。 平面上にとる点を<math>Q(b, a)</math>に変えたとき、動径OQの回転角を<math>\beta</math>とおくと同様にして<math>a\sin \theta + b \cos \theta = \sqrt{a^2+b^2} \cos (\theta - \beta)</math>を得る。 このように、正弦と余弦の和を余弦関数で表すことを'''余弦合成'''という。 合成した式は加法定理で展開すると元に戻る。 動径の回転角の値は、三角方程式<math>\tan \alpha = \frac{a}{b}, \tan \beta = \frac{b}{a}</math>を解くことにより簡単に求まる。 <math>t = \tan \frac{x}{2}</math>とおく('''ワイエルシュトラス置換''')と、2倍角の公式より'''三角関数の媒介変数表示'''を得る。 :<math>\sin 2x = 2 \sin x \cos x = 2 \tan x \cos^2 x = \frac{2\tan x}{\sec^2 x} = \frac{2\tan x}{1+\tan^2 x}</math> ::<math>\therefore \sin x = \frac{2\tan \frac{x}{2}}{1+(\tan \frac{x}{2})^2} = \frac{2t}{1+t^2}</math> <br> :<math>\cos 2x = \cos^2 x - \sin^2 x =\frac{1}{\frac{1}{\cos^2 x}} - \frac{\frac{\sin^2 x}{\cos^2 x}}{\frac{1}{\cos^2 x}} = \frac{1-\tan^2 x}{\sec^2 x} = \frac{1-\tan^2 x}{1+\tan^2 x}</math> ::<math>\therefore \cos x = \frac{1-(\tan \frac{x}{2})^2}{1+(\tan \frac{x}{2})^2} = \frac{1-t^2}{1+t^2}</math> <br> :<math>\tan 2x = \frac{2\tan x}{1-\tan^2 x}</math> :<math>\therefore \tan x = \frac{2 \tan \frac{x}{2}}{1-(\tan \frac{x}{2})^2} = \frac{2t}{1-t^2}</math> 割三角関数の媒介変数表示は各関数の逆数を考えれば得られる。 ===その他の三角比=== 点Oを中心とする単位円において、始線をOD、動径をOA、<math>\angle AOD = \theta</math>とする。 AからODに下ろした垂線の足をCとすると、三角関数の定義より<math>\overline{OC} = \cos \theta, \overline{AC} = \sin \theta</math>である。 半直線ODと点Aにおける単位円の接線の交点を<math>E</math>とすると、<math>\triangle OAE</math>の正接について考えることで<math>\overline{AE} = \tan \theta</math>であることがわかる。これが「正接」という名の由来である。 また、<math>\overline{OE} \sin \theta = \tan \theta</math>より<math>\overline{OE} = \frac{1}{\cos \theta} = \sec \theta</math>が導かれる。<math>OE</math>が円の'''割線'''であることが「正割」という名前の由来である。 点OからOEに垂直な直線を引き、直線AEとの交点をFとする。このとき、二角相等より<math>\triangle AOE</math> ∽ <math>\triangle OFE</math>なので<math>1:\overline{OF} = \tan \theta : \sec \theta</math>であり、<math>\overline{OF} = \sec \theta \cot \theta = \csc \theta</math>と求まる。 <math>\triangle AOF</math>について<math>\angle AOE = \theta</math>より、 <math>\overline{AF} = \overline{OF} \cos \theta = \frac{\csc \theta}{\sec \theta} = \cot \theta</math>である。 これにて、6つの三角比を単位円の図に図示することができた。 三角比は更に幾つか存在する。 嘗て重要視された三角比として、'''{{ruby|正矢|せいし}}'''と'''{{ruby|余矢|よし}}'''がある。 それぞれの定義は以下である。 :正矢:<math>\mathrm{versin} \, \theta := 1 - \cos \theta</math>(versinは「versed sine」の略) :余矢:<math>\mathrm{cvs} \, \theta := 1 - \sin \theta</math>(cvsは「coversed sin」の略) 線分OFと単位円の交点をHとすると、<math>\overline{CD} = \mathrm{versin} \, \theta, \overline{GH} = \mathrm{cvs} \, \theta</math>である。 正弦・余弦・正接・余接・正割・余割・正矢・余矢の8つの三角比は日本では'''八線'''と呼ばれ、値を記した数表が作られたり伊能忠敬が測量の計算に用いたりした。 なお、曲率をr、弧長をθとすると曲線の{{ruby|矢高|しこう}}(やだか、円弧の高さ、弦と弧の最長距離を表す)は<math>r \, \mathrm{versin} \, \theta</math>と表される。また、単振り子の回転角をθとするとその位置エネルギーは<math>mgl \, \mathrm{versin} \, \theta</math>である。 あまり使われないが以下のような三角比も定義されている。 :<math>\mathrm{vercos} \, \theta := 1 + \cos \theta</math>(vercosは「versed cosine」の略) :<math>\mathrm{cvc} \, \theta := 1 + \sin \theta</math>(cvcは「coversed cosine」の略) <math>\mathrm{versin} \, \theta</math>の値域は<math>[0, 2]</math>であったため、実際には半分にした値が数表・計算に用いられていた。 :<math>\mathrm{hav} \, \theta := \frac{1}{2} \mathrm{versin} \, \theta</math>(havは「half versed sine」の略) :<math>\mathrm{hcv} \, \theta := \frac{1}{2} \mathrm{cvs} \, \theta</math>(hcvは「half coversed sine」の略) :<math>\mathrm{havercos} \, \theta := \frac{1}{2} \mathrm{vercos} \, \theta</math>(havercosは「half versed cosine」の略) :<math>\mathrm{hacovercos} \, \theta := \frac{1}{2} \mathrm{cvc} \, \theta</math>(hacovercosは「half coversed cosine」の略) 更に、以下のような三角比も存在する。 :<math>\mathrm{exsec} \, \theta := \sec \theta - 1</math>(exsecは「exterior secant」の略) :<math>\mathrm{excsc} \, \theta := \csc \theta - 1</math>(excscは「exterior cosecant」の略) 中心角θ、半径Rの扇形の端点における二本の接線の交点と弧との距離は<math>R \, \mathrm{exsec} \frac{1}{2} \theta</math>と表される。この式は鉄道のレールを敷設する際に利用された。 先程の単位円においては<math>\overline{DE} = \mathrm{exsec} \, \theta, \overline{HF} = \mathrm{excsc} \, \theta</math>である。 中心角θに対する弦の長さを<math>\mathrm{crd} \, \theta</math>と書き、三角比のように扱った時代もあった。(crdは「chord」の略。) :<math>\mathrm{crd} \, \theta</math> :<math>= \sqrt{\sin^2 \theta + \mathrm{versin}^2 \, \theta}</math> :<math>= \sqrt{\sin^2 \theta + (1-\cos \theta)^2}</math> :<math>= \sqrt{2 - 2 \cos \theta}</math> :<math>= \sqrt{4 \cdot \frac{1 - \cos \theta}{2}}</math> :<math>= \sqrt{4 \sin^2 \frac{\theta}{2}}</math> :<math>= 2 \sin \frac{\theta}{2}</math> これらの三角比は計算機の無かった時代、三角関数表を用いて大量に手計算をする必要があった時代に需要があったものである。何れも正弦・余弦・正接を用いて簡単に表せるため、現在は関数電卓やコンピュータの発達により態々これらの関数を定義したり各関数の数表を利用する必要は無くなった。(余接・正割・余割も高校範囲から消え、大学においても活躍の機会が減りつつある)。 最後に、単位円と各関数に対応する辺の図を載せる。 [[Image:Unit-circle_sin_cos_tan_cot_exsec_excsc_versin_vercos_coversin_covercos.svg|中央|thumb|600px|単位円と各三角関数に対応する辺]] ==解析的な取り扱い== 幾何的な取り扱いは[[高等学校数学]]及び[[幾何学]]の各分野を参照。 ===逆三角関数=== 三角関数の逆関数を'''逆三角関数'''という。三角関数の周期性からわかるように三角関数は単射でなく、逆三角関数は多価関数であるので、通常は定義域を制限する。 逆三角関数の記法は二通りある。 :一つは、通常の関数のようにインバースを用いて書く記法である。三角関数においては<math>T^n (\theta) = \{ T(\theta) \}^n</math>なので<math>T^{-1} (\theta)</math>は三角関数の逆数なのか逆関数なのか分かりづらいという問題がある。しかし、正弦・余弦・正接の逆数を余割・正割・余接で表すことで区別することができ、更に多価関数の定義域を制限していることを強調するために1文字目を大文字にする流儀(例:<math>\mathrm{Sin}^{-1} \, \theta</math>)を採用すると誤解の可能性を更に減らすことができる。 :もう一つは、逆三角関数で出力の出力値が角度であることと弧度法において常に<math>\mathrm{arc} \, \theta = \theta</math>であることから、関数の前に「arc」という接頭辞をつける記法である。記述量が増えるというデメリットはあるが、こちらを採用するとインバース記法のような誤解の可能性は0である。なお、コンピュータプログラミング等では「arc」を「a」と省略した記法も見られる。 このページでは、接頭辞を用いる記法を採用する。 通常、定義域と主値の終域は以下のように設定される。 {| class="wikitable" |+ |- ! 関数 !! 定義域 !! 主値の終域 |- |style="text-align:center;"| <math>\arcsin x</math> |style="text-align:center;"| <math>x \in [-1,1]</math> |style="text-align:center;"| <math>[-\frac{\tau}{4}, \frac{\tau}{4}]</math> |- |style="text-align:center;"| <math>\arccos x</math> |style="text-align:center;"| <math>x \in [-1, 1]</math> |style="text-align:center;"| <math>[0, \frac{\tau}{2}]</math> |- |style="text-align:center;"| <math>\arctan x</math> |style="text-align:center;"| <math>x \in \mathbb{R}</math> |style="text-align:center;"| <math>(-\frac{\tau}{4}, \frac{\tau}{4})</math> |- |style="text-align:center;"| <math>\arccot x</math> |style="text-align:center;"| <math>x \in \mathbb{R}</math> |style="text-align:center;"| <math>(0, \frac{\tau}{2})</math> |- |style="text-align:center;"| <math>\arcsec x</math> |style="text-align:center;"| <math>x \notin (-1, 1)</math> |style="text-align:center;"| <math>[0, \frac{\tau}{4})</math> or <math>(\frac{\tau}{4}, \frac{\tau}{2}]</math> |- |style="text-align:center;"| <math>\arccsc x</math> |style="text-align:center;"| <math>x \notin (-1, 1)</math> |style="text-align:center;"| <math>[-\frac{\tau}{4}, 0)</math> or <math>(0, \frac{\tau}{4}]</math> |} 三角関数に逆三角関数を代入すると以下のようになる。ただし、<math>x \in [0, 1]</math>である。 {|class="wikitable" !<math>\theta</math> !<math>\sin \theta</math> !<math>\cos \theta</math> !<math>\tan \theta</math> !図 |- !<math>\arcsin x</math> |style="text-align:center"| <math>\sin (\arcsin x) = x</math> |style="text-align:center"| <math>\cos (\arcsin x) = \sqrt{1-x^2}</math> |style="text-align:center"| <math>\tan (\arcsin x) = \frac{x}{\sqrt{1-x^2}}</math> |[[File:Trigonometric functions and inverse3.svg|150px]] |- !<math>\arccos x</math> |style="text-align:center"| <math>\sin (\arccos x) = \sqrt{1-x^2}</math> |style="text-align:center"| <math>\cos (\arccos x) = x</math> |style="text-align:center"| <math>\tan (\arccos x) = \frac{\sqrt{1-x^2}}{x}</math> |[[File:Trigonometric functions and inverse.svg|150px]] |- !<math>\arctan x</math> |style="text-align:center"| <math>\sin (\arctan x) = \frac{x}{\sqrt{1+x^2}}</math> |style="text-align:center"| <math>\cos (\arctan x) = \frac{1}{\sqrt{1+x^2}}</math> |style="text-align:center"| <math>\tan (\arctan x) = x</math> |[[File:Trigonometric functions and inverse2.svg|150px]] |- !<math>\arccot x</math> |style="text-align:center"| <math>\sin (\arccot x) = \frac{1}{\sqrt{1+x^2}}</math> |style="text-align:center"| <math>\cos (\arccot x) = \frac{x}{\sqrt{1+x^2}}</math> |style="text-align:center"| <math>\tan (\arccot x) = \frac{1}{x}</math> |[[File:Trigonometric functions and inverse4.svg|150px]] |- !<math>\arcsec x</math> |style="text-align:center"| <math>\sin (\arcsec x) = \frac{\sqrt{x^2-1}}{x}</math> |style="text-align:center"| <math>\cos (\arcsec x) = \frac{1}{x}</math> |style="text-align:center"| <math>\tan (\arcsec x) = \sqrt{x^2-1}</math> |[[File:Trigonometric functions and inverse6.svg|150px]] |- !<math>\arccsc x</math> |style="text-align:center"| <math>\sin (\arccsc x) = \frac{1}{x}</math> |style="text-align:center"| <math>\cos (\arccsc x) = \frac{\sqrt{x^2-1}}{x}</math> |style="text-align:center"| <math>\tan (\arccsc x) = \frac{1}{\sqrt{x^2-1}}</math> |[[File:Trigonometric functions and inverse5.svg|150px]] |} 逆三角関数に関して、以下の公式が成り立つ。 :余角: ::<math>\arccos x = \frac{\tau}{4} - \arcsin x</math> ::<math>\arccot x = \frac{\tau}{4} - \arctan x</math> ::<math>\arccsc x = \frac{\tau}{4} - \arcsec x</math> :負角: ::<math>\arcsin (-x) = - \arcsin x</math> ::<math>\arccos (-x) = \frac{\tau}{2} - \arccos x</math> ::<math>\arctan (-x) = - \arctan x</math> ::<math>\arccot (-x) = \frac{\tau}{2} - \arccot x</math> ::<math>\arcsec (-x) = \frac{\tau}{2} - \arcsec x</math> ::<math>\arccsc (-x) = - \arccsc x</math> :逆数: ::<math>\arccos \frac{1}{x} = \arcsec x</math> ::<math>\arcsin \frac{1}{x} = \arccsc x</math> ::<math>\arctan \frac{1}{x} = \frac\tau{4} - \arctan x = \arccot x \quad (x>0)</math> ::<math>\arctan \frac{1}{x} = -\frac\tau{4} - \arctan x = -\pi + \arccot x \quad (x<0)</math> ::<math>\arccot \frac{1}{x} = \frac\tau{4} - \arccot x =\arctan x \quad (x<0)</math> ::<math>\arccot \frac{1}{x} = \frac{3}{4} \tau - \arccot x = \frac{\tau}{2} + \arctan x \quad (x<0)</math> ::<math>\arcsec \frac{1}{x} = \arccos x</math> ::<math>\arccsc \frac{1}{x} = \arcsin x</math> また、[[#加法定理|正接の加法定理]]より以下が導かれる。 :<math>\arctan u + \arctan v \equiv \arctan \frac{u+v}{1-uv} \pmod \pi \quad (u v \neq 1)</math> ===三角関数の極限=== 三角関数の極限を扱ううえで最も重要な式<math>\lim_{x\to0} \frac{\sin x}{x}=1</math>('''基本極限''')を(天下り的だが)証明する。<!-- 極限→微積→テイラー展開という構成を壊したくないので微分方程式論による証明を採用した。高校数学による(循環論法のない)証明は数学Ⅲのページにあるのでそちらを参照。 --> 二階線型常微分方程式<math>\frac{d^2y}{dx^2} + y = 0</math>の解となる関数<math>y=f(x)</math>を考える。<math>\begin{cases} f(0)=0 \land f'(0)=1 \implies f(x)=\sin x \\ f(0)=1 \land f'(0)=0 \implies f(x)=\cos x \end{cases}</math>と定める。この初期値に於いて、与えられた二階線型常微分方程式の解が一意に定まることは[[w:ピカール=リンデレーフの定理]]の定理により示される。こうして定義された三角関数がこれまで述べた基本性質(及び幾何的性質)を満たすことは容易に証明される。<!-- 具体的な証明は右のURLを参照。https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/13556/1/7_p1-23.pdf --> <math>\sin x, \cos x</math>は係数が全て<math>C^\infty</math>級(無限回微分可能)な線型常微分方程式の解なので<math>C^\infty</math>級である。よって関数<math>\frac{\sin x}{x}</math>は<math>[-\infty, 0) , (0, \infty] \ni x</math>で微分可能、すなわち連続である。 ここで微分係数の定義より<math>\lim_{x \to 0} \frac{f( x) - f(0)}{x-0} = f'(0)</math>であるが、<math>f(x)=\sin x</math>だとすると初期値<math>f(0)=0, f'(0)=1</math>より、<math>1=f'(0)=\lim_{x \to 0} \frac{\sin x - \sin 0}{x-0} = \lim_{x \to 0} \frac{\sin x}{x}</math>が成り立つ。// この証明では<math>(\sin x)'=\cos x</math>を用いずとも微分係数が1であることを用いれるのがポイントである。なお、後述の定積分による定義やテイラー展開を用いて証明する方法も考えられ、高校数学の範疇で証明することも可能である。 ===三角関数の微積分=== 上で求めた極限値を用いることで、正弦関数の導関数を求めることができる。 :<math>(\sin x)' = \lim_{h \to 0} \frac{\sin (x+h) - \sin x}{h}</math> :<math>=\lim_{h \to 0} \frac{2\cos(x+\frac{h}{2})\sin\frac{h}{2}}{h}</math>(<math>\because</math>和積の公式) :<math>=\lim_{h \to 0} \{ \cos(x+\frac{h}{2}) \cdot \frac{\sin \frac{h}{2}}{\frac{h}{2}} \}</math> :<math>=\lim_{h \to 0} \cos (x+\frac{h}{2}) \times \lim_{h \to 0} \frac{\sin \frac{h}{2}}{\frac{h}{2}}</math>(<math>\because</math>各項が収束) :<math>= \cos x \cdot 1</math> :<math>=\cos x</math> 余弦関数、正接関数の導関数は以下のように求まる。 :<math>(\cos x)' = (\sin (x+\tau))'</math> :<math>= \cos (x+\tau) \cdot (x+\tau)'</math>(<math>\because</math>合成関数の微分) :<math>= \cos(x+\tau)</math> :<math>= -\sin x</math> <br> :<math>(\tan x)' = (\frac{\sin x}{\cos x})'</math> :<math>= \frac{\cos x (\sin x)' - (\cos x)' \sin x}{\cos^2 x}</math>(<math>\because</math>商の微分) :<math>=\frac{\cos x \cos x - (-\sin x)\sin x}{\cos^2 x}</math> :<math>=\frac{\cos^2 x + \sin^2 x}{\cos^2 x}</math> :<math>=(\frac{1}{\cos x})^2</math> :<math>=\sec^2 x</math> 正接関数と同様の方法で、正割関数、余割関数、余接関数の導関数も求まる。 :<math>(\sec x)' = (\frac{1}{\cos x})'</math> :<math>= \frac{\cos x \cdot (1)' - (\cos x)' \cdot 1}{\cos^2 x}</math> :<math>= \frac{\cos x \cdot 0 - (-\sin x) \cdot 1}{\cos^2 x}</math> :<math>= \frac{\sin x}{\cos^2 x}</math> :<math>= \frac{1}{\cos x} \cdot \frac{\sin x}{\cos x}</math> :<math>= \sec x \tan x</math> <br> :<math>(\csc x)' = (\frac{1}{\sin x})'</math> :<math>= \frac{\sin x \cdot (1)' - (\sin x)' \cdot 1}{\sin^2 x}</math> :<math>= \frac{\sin x \cdot 0 - \cos x \cdot 1}{\sin^2 x}</math> :<math>= -\frac{\cos x}{\sin^2 x}</math> :<math>= -\frac{1}{\sin x} \cdot \frac{\cos x}{\sin x}</math> :<math>= -\csc x \cot x</math> <br> :<math>(\cot x)' = (\frac{\cos x}{\sin x})'</math> :<math>= \frac{\sin x (\cos x)' - (\sin x)' \cos x}{\sin^2 x}</math> :<math>=\frac{\sin x (-\sin x) - \cos x \cos x}{\sin^2 x}</math> :<math>=\frac{-\sin^2 x - \cos^2 x}{\sin^2 x}</math> :<math>=-(\frac{1}{\sin x})^2</math> :<math>=-\csc^2 x</math> 逆三角関数の導関数は以下のように求まる。 :<math>y= \arcsin x \iff x = \sin y \quad (y \in [-\frac{\tau}{4}, \frac{\tau}{4}])</math> :<math>\frac{d}{dx}x = \cos y \cdot \frac{d}{dx}y</math> ::<math>\therefore \frac{1}{\cos y} = \frac{dy}{dx}</math> :<math>y \in [-\frac{\tau}{4}, \frac{\tau}{4}] \implies \cos y \geq 0</math> ::<math>\therefore \cos y = \sqrt{1-\sin y ^2} = \sqrt{1-x^2}</math> :<math>\therefore (\arcsin x)' = \frac{1}{\sqrt{1-x^2}}</math> <br> :<math>y = \arccos x \iff x = \cos y \quad (y \in [0, \frac{\tau}{2}])</math> :<math>\frac{d}{dx}x = -\sin y \cdot \frac{d}{dx}y</math> ::<math>\therefore -\frac{1}{\sin y} = \frac{dy}{dx}</math> :<math>y \in [0, \frac{\tau}{2}] \implies \sin y \geq 0</math> ::<math>\therefore \sin y = \sqrt{1-\cos y ^2} = \sqrt{1-x^2}</math> :<math>\therefore (\arccos x)' = -\frac{1}{\sqrt{1-x^2}}</math> <br> :<math>y = \arctan x \iff x = \tan y \quad (y \in [-\frac{\tau}{4}, \frac{\tau}{4}])</math> :<math>\frac{d}{dx}x = \sec^2 y \cdot \frac{d}{dx}y</math> ::<math>\therefore \frac{1}{\sec^2 y} = \frac{dy}{dx}</math> :<math>\sec^2 y = 1 + \tan^2 y = 1 + x^2 </math> :<math>\therefore (\arctan x)' = \frac{1}{1+x^2}</math> <br> :<math>(\arcsec x)' = (\arccos \frac{1}{x})'</math>(<math>\because</math>逆三角関数の逆数公式) :<math>=-\frac{1}{\sqrt{1-(\frac{1}{x})^2}} \cdot (\frac{1}{x})'</math> :<math>=-\frac{1}{\sqrt{1-\frac{1}{x^2}}} \cdot (-\frac{1}{x^2})</math> :<math>=\frac{1}{x^2 \sqrt{1-\frac{1}{x^2}}}</math> :<math>=\frac{1}{|x|\sqrt{x^2-1}}</math>(<math>|x|= |\sec y| \geq 1</math>) <br> :<math>(\arccsc x)' = (\arcsin \frac{1}{x})'</math>(<math>\because</math>逆三角関数の逆数公式) :<math>=\frac{1}{\sqrt{1-(\frac{1}{x})^2}} \cdot (\frac{1}{x})'</math> :<math>=\frac{1}{\sqrt{1-\frac{1}{x^2}}} \cdot (-\frac{1}{x^2})</math> :<math>=-\frac{1}{x^2 \sqrt{1-\frac{1}{x^2}}}</math> :<math>=-\frac{1}{|x|\sqrt{x^2-1}}</math>(<math>|x|= |\csc y| \geq 1</math>) <br> :<math>y = \arccot x \iff x = \cot y \quad (y \in [0, \frac{\tau}{2}])</math> :<math>\frac{d}{dx}x = -\csc^2 y \cdot \frac{d}{dx}y</math> ::<math>\therefore -\frac{1}{\csc^2 y} = \frac{dy}{dx}</math> :<math>\csc^2 y = 1 + \cot^2 y = 1 + x^2 </math> :<math>\therefore (\arccot x)' = -\frac{1}{1+x^2}</math> 三角関数の第n次導関数は以下のような形で表される。 :<math>\frac{d^n}{dx^n} \sin x = \sin(x+\frac{n}{4}\tau)</math> :<math>\frac{d^n}{dx^n} \cos x = \cos(x+\frac{n}{4}\tau)</math> :<math>\frac{d^n}{dx^n} \tan x = \sum_{k=1}^n T_{n, k} \tan^{2k-1} x</math>(ただし<math>T_{n, k}</math>は再帰関係式<math>T_{n+1,k}=(2k-1)T_{n, k-1}+(2k+1)T_{n, k+1}</math>と初期条件で定まる'''タンジェント数''') 上で述べた各関数の微分公式から以下の積分公式を得る(ただし、定義域・積分区間・定数項に注意)。 :<math>\sin x = \int_0^x \cos t \, dt</math> :<math>\cos x = \int_x^0 \sin t \, dt</math> :<math>\tan x = \int_0^x \sec^2 t \, dt \quad (\cos x \neq 0</math>が成り立つ範囲<math>)</math> :<math>\sec x = \int_0^x \sec t \tan t \, dt + 1 \quad (\cos x \neq 0</math>が成り立つ範囲<math>)</math> :<math>\csc x = \int_x^0 \csc t \cot t \, dt + 1 \quad (\sin x \neq 0</math>が成り立つ範囲<math>)</math> :<math>\cot x = \int_x^{\frac{\tau}{4}} \csc^2 t \, dt \quad(\sin x \neq 0</math>が成り立つ範囲<math>)</math> :<math>\arcsin x = \int_0^x \frac{dt}{\sqrt{1-t^2}} \quad (|x|\leq 1)</math> :<math>\arccos x = \int_x^1 \frac{dt}{\sqrt{1-t^2}} \quad (|x|\leq 1)</math> :<math>\arctan x = \int_0^x \frac{dt}{1+x^2}</math> :<math>\arcsec x = \int_1^x \frac{dt}{t\sqrt{t^2-1}} \quad (x \geq 1)</math> :<math>\arccsc x = \int_x^\infty \frac{dt}{t\sqrt{t^2-1}} \quad (x \geq 1)</math> :<math>\arccot x = \int_x^\infty \frac{1}{1+x^2}</math> ※逆三角関数に関する上の定積分を三角関数の定義とする流儀も存在する。この流儀を採用した場合、三角関数は[[解析学基礎/双曲線関数|双曲線関数]]とともに'''[[物理数学II/特殊関数#楕円函数|ヤコビの楕円関数]]の特殊な場合'''として統一的に扱われる。 <math>C</math>を積分定数とすると、各関数の原始関数は以下のように得られる。 :<math>\int \sin x \, dx= -\cos x + C</math> ::<math>\because \sin x = (-\cos x)'</math> <br> :<math>\int \cos x \, dx= \sin x + C</math> ::<math>\because \cos x = (\sin x)'</math> <br> :<math>\int \tan x \, dx = \int \frac{\sin x}{\cos x} \, dx= -\int \frac{(\cos x)'}{\cos x} = -\ln |\cos x|+C</math> <br> :<math>\int \sec x \, dx = \int \frac{dx}{\cos x} = \int \frac{\cos x}{1-\sin^2 x} \, dx = \int \frac{-dt}{1-t^2} = \frac{1}{2} \int \left( \frac{1}{1-t} + \frac{1}{1+t} \right) = \frac{1}{2} (-\ln |1-t| + \ln |1+t|)+C = \frac{1}{2} \ln |\frac{1+t}{1-t}| + C</math> :ここで<math>|\sin x| \leq 1</math>より<math>\frac{1+\sin x}{1-\sin x} \geq 0</math><sup>※</sup>なので :<math>= \ln \left( \frac{1+\sin x}{1-\sin x} \right) +C \quad (= \ln \left( \frac{\csc x + 1}{\csc x - 1} \right) + C)</math> :※<math>\sin x =1</math>のとき積分の値は存在しない。 <br> :<math>\int \csc x \, dx = \int \frac{dx}{\sin x} = \int \frac{1}{\frac{2t}{1+t^2}} \cdot \frac{2}{1+t^2} \, dt = \int \frac{dt}{t} = \ln |t| + C = \ln |\tan \frac{x}{2}|+C \quad (= \ln \frac{1-\cos x}{1+\cos x} + C)</math> <br> :<math>\int \cot x \, dx = \int \frac{\cos x}{\sin x} \, dx= \int \frac{(\sin x)'}{\sin x} = \ln |\sin x|+C</math> <br> :<math>\int \arcsin x \, dx = x \arcsin x - \int \frac{x}{\sqrt{1-x^2}} \, dx = x \arcsin x -\frac{1}{2} \int \frac{1}{\sqrt{u}} \, du = x \arcsin x - (-\sqrt{1-x^2})+C = x \arcsin x - \sqrt{1-x^2} + C</math> <br> :<math>\int \arccos x \, dx = \int (\frac{\tau}{4} - \arcsin x) \, dx = \frac{\tau}{4} x - (x \arcsin x - \sqrt{1-x^2}) +C = x (\frac{\tau}{4} - \arcsin x) + \sqrt{1-x^2} + C = x \arccos x + \sqrt{1-x^2} + C</math> <br> :<math>\int \arctan x \, dx = x \arctan x - \int \frac{x}{1+x^2} \, dx = x \arctan x - \frac{1}{2} \int \frac{(1+x^2)'}{1+x^2} \, dx= x \arctan x - \frac{1}{2} \ln (1+x^2) + C</math> <br> :<math>\int \arcsec x \, dx = x \arcsec x - \int \frac{x}{|x| \sqrt{x^2-1}} \, dx = x \arcsec x - \int \frac{dx}{\sqrt{x^2-1}} = x \arcsec x - \int \frac{dt}{t} = x \arcsec x - \ln |t| + C = x \arcsec x - \ln |x + \sqrt{x^2-1}| + C</math> <br> :<math>\int \arccsc x \, dx = x \arccsc x - \int \frac{-x}{|x| \sqrt{x^2-1}} \, dx = x \arccsc x + \ln |x+\sqrt{x^2-1}| + C</math> <br> :<math>\int \arccot x \, dx = x \arccot x - \int \frac{-x}{1+x^2} \, dx = x \arccot x + \int \frac{x}{1+x^2} \, dx = x \arccot x + \frac{1}{2} \ln (1+x^2)+C</math> なお、余割関数の積分にはワイエルシュトラス置換(<math>t=\tan \frac{x}{2}</math>)、逆正割関数の積分にはオイラー置換(<math>t=x+\sqrt{x^2-1}</math>)を用いた。 更に、以下が成り立つ(証明は[[初等数学公式集/微積分]]を参照)。 :<math>\int \cot^2 x = -\cot x - x +C</math> :<math></math> :<math>\int \frac{dx}{\sin x \cos x} = \ln |\tan x|+C</math> :<math>\int \frac{dx}{1 \pm \sin x} = \tan x \mp \sec x + C</math> :<math>\int \frac{dx}{1 \pm \cos x} = -\cot x \pm \csc x + C</math> 三角関数の有名な積分結果として、'''ウォリス積分'''が知られている。 :<math>\int_0^{\frac{\tau}{4}} \sin^n x \, dx = \int_0^{\frac{\tau}{4}} \cos^n x \, dx = \frac{\tau}{4} \prod_{k=2}^{n} \frac{k-1}{k} = \frac{\tau}{4} \cdot \frac{(n-1)!!}{n!!}</math> 導出法を簡単に説明する。 :左辺を<math>I_n</math>とおいて2回部分積分すると、階比数列型漸化式<math>I_n = \frac{n-1}{n} I_{n-2}</math>を得る。 :<math>I_0</math>を求め、<math>n \equiv 1, 0 (\mathrm{mod} 2)</math>で場合分けしてそれぞれについて漸化式を繰り返し計算して<math>I_n</math>を求める。 最右辺の記号<math>!!</math>は[[w:二重階乗]]を表す。 ===三角関数のテイラー展開=== [[高等学校数学III/微分法#近似式|近似式]]の次数を上げていくことを考える。 近似式ではある関数を任意次の多項式で近似している。精度よく近似するために、例えば<math>a</math>近傍で近似したいときは、<math>x=a</math>における「関数の値」「接線の傾き」「曲率」・・・が一致するようにしたい。故に、n次で近似したいなら0~n階微分した微分係数が全て一致するようにしたい。よって、n次の項の係数には<math>f^{(n)} (a)</math>が含まれる。また、a近傍で多項式近似するのでn次の項に<math>(x-a)^n</math>を含む。故に、n次の項をn階微分して出てくる<math>n!</math>を打消すために近似多項式全体を<math>n!</math>で割る。 これを踏まえて、n次近似式のn次の項は<math>\frac{f^{(n)} (a)}{n!} (x-a)^n</math>と予想できる。故に、n次近似式全体は<math>\sum_{k=0}^n \frac{f^{(k)}(a)}{k!} (x-a)^k</math>と考えられる 。一次近似式・二次近似式はこの形である。そのため、近似式のこの拡張は妥当であると判断する。 このn次多項式の次数を無限に大きくした(<math>n \to \infty</math>)とき、この多項式の極限は元の関数に一致する。 :<math>f(x) = \sum_{n=0}^\infty \frac{f^{(n)}(a)}{n!} (x-a)^n</math> これを関数の'''テイラー展開'''という。右辺の無限級数を'''テイラー級数'''という。 <math>a</math>は任意の実数であるので、扱いやすくするため0に置き換えてもよい。 :<math>f(x) = \sum_{n=0}^\infty \frac{f^{(n)} (0)}{n!} x^n</math> これを特に関数の'''マクローリン展開'''という。右辺の無限級数を'''マクローリン級数'''という。 無限級数の扱いや収束条件については別頁に譲るが、テイラー級数やマクローリン級数のように、冪関数の線型結合で表される無限級数<math>f(x)=\sum_{n=0}^{\infty} a_n (x-c)^n</math>(<math>\{a_n\}</math>は<math>x</math>に無関係な無限数列)を'''冪級数'''という。また、定数<math>c</math>を冪級数の'''中心'''という。 三角関数のテイラー展開を考える。 正弦関数と余弦関数のテイラー展開がわかれば他の関数はその商で得られる。ここで「無限級数の商を考えてよいのか」という疑問が湧くだろうが、テイラー級数は絶対収束(別頁参照)するので分母が0にならなければ商を考えてよい。 よって、正弦関数と余弦関数のみについて考える。 <math>\sin x \xrightarrow{\frac{d}{dx}} \cos x \xrightarrow{\frac{d}{dx}} -\sin x \xrightarrow{\frac{d}{dx}} -\cos x \xrightarrow{\frac{d}{dx}} \sin x</math>に注意すると、 :<math>\sin x = x - \frac{x^3}{3!} + \frac{x^5}{5!} - \frac{x^7}{7!} + \cdots = \sum_{n=0}^\infty (-1)^n \frac{x^{2n+1}}{(2n+1)!}</math> :<math>\cos x = 1-\frac{x^2}{2!} + \frac{x^4}{4!} - \frac{x^6}{6!} + \cdots = \sum_{n=0}^\infty (-1)^n \frac{x^{2n}}{(2n)!}</math> とマクローリン展開できる。 逆三角関数のマクローリン展開は以下のように導出される。 :<math>\arcsin x = \int_0^x \frac{dt}{\sqrt{1-t^2}} \quad (|x|\leq1)</math> :被積分関数のマクローリン展開を考えると、[[w:二項係数#半整数に対する二項係数|一般二項係数]]の性質<sup>※</sup>より ::<math>\frac{1}{\sqrt{1-t^2}}=(1-t^2)^{-\frac{1}{2}} = \sum_{n=0}^\infty {}_{-\frac{1}{2}} \! \mathrm{C}_n (-t^2)^n = \sum_0^\infty {}_{2n} \! \mathrm{C}_n \left( \frac{t^2}{4} \right)^n</math> :よって、 :<math>\arcsin x = \int_0^x \sum_{n=0}^\infty {}_{2n} \! \mathrm{C}_n \left( \frac{t^2}{4} \right)^n = \sum_{n=0}^\infty {}_{2n} \! \mathrm{C}_n \frac{1}{4^n} \int_0^{x} t^{2n} \, dt</math>(<math>\because</math>被積分関数が一様収束より積分操作と総和をとる操作を交換しても良い) :<math>=\sum_{n=0}^\infty \frac{{}_{2n} \! \mathrm{C}_n}{4^n} \left[ \frac{t^{2n+1}}{2n+1} \right]_0^x</math> :<math>=\sum_{n=0}^\infty \frac{{}_{2n} \! \mathrm{C}_n x^{2n+1}}{(2n+1)4^n}</math>// 被積分関数のマクローリン展開を積分するという通常のマクローリン展開とは異なる方法で導出したが、最終的に求まった式はマクローリン展開の一般式を満たし、これは逆正弦関数のマクローリン展開といってよい。マクローリン展開の一般式に<math>f(x)=\arcsin x</math>を代入しても求まるが、そちらは非常に煩雑な手順を踏む必要がある。 ※具体的には、<math>{}_{-\frac{1}{2}} \! \mathrm{C}_n = \frac{(-1)^n (2n)!}{4^n (n!)^2} = {}_{2n} \! \mathrm{C}_n \left( -\frac{1}{4} \right)^n</math>という変形を用いた。 :<math>\arccos x = \frac{\tau}{4} - \arccos x</math>より、 :<math>\arccos x = \frac{\tau}{4} - \sum_{n=0}^\infty \frac{{}_{2n} \! \mathrm{C}_n x^{2n+1}}{(2n+1)4^n}</math>// これもマクローリン展開の一般式を満たすため逆余弦関数のマクローリン展開である。 :<math>\arctan x = \int_0^x \frac{dt}{1+t^2} \quad (|x|\leq1)</math> :<math>=\int_0^x \sum_{n=0}^\infty (-t^2)^n \, dt</math> :<math>=\sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n}{2n+1} x^{2n+1}</math> これも(以下略)。 :<math>\arcsec x = \arccos \frac{1}{x}</math> :<math>=\frac{\tau}{4} - \sum_{n=0}^\infty \frac{{}_{2n} \! \mathrm{C}_n}{(2n+1)4^n} \left( \frac{1}{x} \right)^{2n+1}</math> :<math>=\frac{\tau}{4} -\sum_{n=0}^\infty \frac{{}_{2n} \! \mathrm{C}_n}{(2n+1)4^n} \cdot \frac{1}{x^{2n+1}}</math> :<math>\arccsc x = \arcsin \frac{1}{x}</math> :<math>=\sum_{n=0}^\infty \frac{{}_{2n} \! \mathrm{C}_n}{(2n+1)4^n} \left( \frac{1}{x} \right)^{2n+1}</math> :<math>=\sum_{n=0}^\infty \frac{{}_{2n} \! \mathrm{C}_n}{(2n+1)4^n} \cdot \frac{1}{x^{2n+1}}</math> :<math>\arccot x = \frac{\tau}{4} - \arctan x</math> :<math>=\frac{\tau}{4} - \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n}{2n+1} x^{2n+1}</math> 三角関数のマクローリン展開を用いた定義による各性質の証明は以下の節に記す。 ==複素三角関数== [[複素解析学]]も参照。 ===無限級数による定義=== 三角関数のテイラー展開をそのまま三角関数の定義と見做すことで、三角関数の定義域を複素数に拡張することができる。 一般に関数のテイラー展開をその関数の定義と見做すことで、定義域を実数から更に拡張したり演算子に関する関数や行列値関数を形式的に定義することができる。 つまり、複素三角関数は以下のように定義される。 :<math>\sin z = \sum_{n=0}^\infty (-1)^n \frac{z^{2n+1}}{(2n+1)!}</math> :<math>\cos z = \sum_{n=0}^\infty (-1)^n \frac{z^{2n}}{(2n)!}</math> ここで、この複素冪級数の収束半径は<math>\infty</math>であることから、収束半径の定義より右辺は複素数平面上の全ての点<math>z</math>において絶対収束することが保証される。 また、これらの値域は'''任意の複素数'''である。 一般に、複素関数は非常に強く美しい性質を持つことが知られている。 他の複素三角関数は以下のように定義される。 :<math>\tan z = \frac{\sin z}{\cos z}</math> :<math>\sec z = \frac{1}{\cos z}</math> :<math>\csc z = \frac{1}{\sin z}</math> :<math>\cot z = \frac{1}{\tan z}</math> このように定義された三角関数が先述した基本性質を満足することを以下に証明する。 *加法定理 :<math>z, w</math>は任意の複素数なので、 ::<math>\sin(z+w)=\sin z\cos w + \cos z \sin w,\; \cos(z-w)=\cos z\cos w + \sin z\sin w</math> :を証明すれば充分。 :<br> :<math>\sin z \cos w + \cos z \sin w</math> :<math>= \left( \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n z^{2n+1}}{(2n+1)!} \right) \left( \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n w^{2n}}{(2n)!} \right) + \left( \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n z^{2n}}{(2n)!} \right)\left( \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n w^{2n+1}}{(2n+1)!} \right)</math> :<math>=\sum_{n=0}^{\infty}\sum_{k=0}^n \frac{(-1)^kz^{2k+1}}{(2k+1)!} \cdot \frac{(-1)^{n-k}w^{2(n-k)}}{(2(n-k))!} + \sum_{n=0}^{\infty}\sum_{k=0}^n \frac{(-1)^kz^{2k}}{(2k)!} \cdot \frac{(-1)^{n-k}w^{2(n-k)+1}}{(2(n-k)+1)!}</math> :<math>=\sum_{n=0}^\infty \sum_{k=0}^n \left[ \frac{(-1)^nz^{2k+1}w^{2(n-k)}}{(2k+1)!(2(n-k))!} + \frac{(-1)^nz^{2k}w^{2(n-k)+1}}{(2k)!(2(n-k)+1)!} \right]</math> :<math>= \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n}{(2n+1)!} \sum_{k=0}^{2n+1} {}_{2n+1} \! \mathrm{C}_k z^k w^{(2n+1)-k}</math> :<math>= \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n(z+w)^{2n+1}}{(2n+1)!}</math> :<math>=\sin(z+w)</math>// :<br> :<math>\cos z \cos w + \sin z \sin w</math> :<math>= \left( \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n z^{2n}}{(2n)!} \right) \left( \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n w^{2n}}{(2n)!} \right) + \left( \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n z^{2n+1}}{(2n+1)!} \right)\left( \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n w^{2n+1}}{(2n+1)!} \right)</math> :<math>= \sum_{n=0}^{\infty}\sum_{k=0}^n \frac{(-1)^kz^{2k}}{(2k)!} \cdot \frac{(-1)^{n-k}w^{2(n-k)}}{(2(n-k))!}+\sum_{n=0}^{\infty}\sum_{k=0}^n \frac{(-1)^kz^{2k+1}}{(2k+1)!} \cdot \frac{(-1)^{n-k}w^{2(n-k)+1}}{(2(n-k+1))!}</math> :<math>=\sum_{n=0}^\infty \sum_{k=0}^n \left[ \frac{(-1)^nz^{2k}w^{2(n-k)}}{(2k)!(2(n-k))!} + \frac{(-1)^nz^{2k+1}w^{2(n-k)+1}}{(2k+1)!(2(n-k)+1)!} \right]</math> :<math>=\sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n}{(2n)!} \sum_{k=0}^{2n} (-1)^k {}_{2n}\!\mathrm{C}_k z^k z^{(2n)-k}</math> :<math>=\sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n (z-w)^{2n}}{(2n)!}</math> :<math>=\cos(z-w)</math>// 加法定理から余角・不角・補角・倍角・積和・和積の公式、周期性、合成も実関数の場合と同様に証明される。 *ピタゴラスの基本三角関数公式 :半角の公式を用いて<math>\sin^2 z + \cos^2 z = \frac{1-\cos 2z}{1}+\frac{1+\cos 2z}{2} = 1</math>// *極限<math>\lim_{z\to0}\frac{\sin z}{z}=1</math> :<math>\frac{\sin z}{z} = \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n z^{2n}}{(2n+1)!}</math> :<math>=1-\frac{z^2}{3!}+\frac{z^4}{5!}-\frac{z^6}{7!}+\cdots</math> :<math>z\to0</math>のとき第二項以降は明らかに<math>0</math>に収束するので、 :<math>\lim_{z\to0} \frac{\sin z}{z}=1</math>// なお、<math>\sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n 0^{2n}}{(2n+1)!}=1</math>が成り立つためには<math>0^0=1</math>と定義されなくてはいけない。 <math>0^0</math>は通常<math>\lim_{x\to0} x^0 = 1, \lim_{x\to0} 0^x=0</math>と不定形であるが、実は解析学の文脈で(特に級数を扱うとき)は<math>0^0=1</math>と定義した方が合理的な場合が多い。 微分・積分公式の証明は実関数の場合と同様、この極限を基になされる。 以上により、無限級数により定義された三角関数が三角関数の基本性質を満たし、且つ複素数範囲でも基本性質が成り立つことを確認できた。 ===部分分数展開=== {{節stub}} ===オイラーの公式=== テイラー級数は収束半径が<math>\infty</math>なので、任意の<math>z\in\mathbb{C}</math>に関して絶対収束する。 <math>e^{ix}</math>のテイラー展開を考えると、 :<math>e^{ix}=1+xi-\frac{x^2}{2}-\frac{x^3}{3!}i+\frac{x^4}{4!}+\frac{x^5}{5!}i-\frac{x^6}{6!}-\frac{x^7}{7!}i+\cdots</math> :<math>=\left( 1-\frac{x^2}{2!}+\frac{x^4}{4!}-\frac{x^6}{6!}+\cdots \right) + \left( x-\frac{x^3}{3!}+\frac{x^5}{5!}-\frac{x^7}{7!}+\cdots \right)i</math>(<math>\because</math>絶対収束より和の順番を入れ替えてよい) :<math>=\sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n x^{2n}}{(2n)!} + i \sum_{n=0}^\infty \frac{(-1)^n x^{2n+1}}{(2n+1)!}</math> :<math>=\cos x + i\sin x</math> この関係式、<math>e^{ix} = \cos x + i\sin x</math>を'''オイラーの公式'''という。また、<math>x=\pi</math>を代入して移項した<math>e^{i\pi}+1=0</math>を'''オイラーの等式'''という。 オイラーの等式は'''世界一美しい数式'''として有名である。理由は、加法単位限の0、乗法単位元の1、幾何学の基礎定数<math>\pi</math>、代数学の基礎定数<math>i</math>、解析学の基礎定数<math>e</math>が一堂に会する式だからである。 オイラーの公式を幾何学的に解釈する。[[高等学校数学C/複素数平面]]で扱ったように、<math>\cos\theta+i\sin\theta</math>は回転行列<math>R(\theta)</math>に対応する回転複素数を表す。つまり、<math>e^{i\theta} z</math>は点<math>z</math>を原点中心に<math>\theta</math>回転した点を表す。<math>z=1</math>を考えると、<math>e^{i\theta}</math>は基本ベクトル<math>\vec{e}=\begin{pmatrix} 1 \\ 0 \end{pmatrix}</math>の<math>\theta</math>回転を表す。 ここでオイラーの等式に立ち戻ると、<math>e^{i\pi}=-1</math>よりも<math>e^{i\tau}=1</math>の方が美しいのではないか、という視点が見えてくる。 <math>e^{i\pi}+1=0</math>は「点1から単位円周上を半回転して実軸正方向に1進むと原点に戻る」ことを表すが、<math>e^{i\tau}=1</math>は「点1から単位円周上を一回転すると点1に戻る」ことを表す。後者の方が美しいと感じるのは自然なことではないか。 {{ruby|閑話休題|それはさておき}}、オイラーの公式を用いることでド・モアブルの定理が容易に証明される。 :<math>(\cos\theta+i\sin\theta)^n=(e^{i\theta})^n=e^{i(n\theta)}=\cos n\theta+i\sin n\theta</math>// 先程も述べたように、点<math>e^{i\theta}</math>は<math>\vec{e}</math>を原点中心に<math>\theta</math>回転させた点を表す。そのため、<math>e^{i\theta}</math>を<math>\angle \theta</math>のように書くことがある。 また、<math>\cos \theta + i \sin \theta</math>を略して<math>\mathrm{cis} \, \theta</math>と、三角関数のように書くこともある。この関数<math>\mathrm{cis} \, \theta</math>は<math>e</math>の肩が純虚数であることに由来して'''純虚指数関数'''と呼ばれる。 纏めると、<math>\cos \theta + i\sin \theta = e^{i\theta} = \angle\theta = \mathrm{cis} \, \theta</math>である。 これらは全て複素数の極形式(フェーザ表示)に用いられる。 <math>z=a+bi</math>の極形式は、 :<math>r(\cos\theta+i\sin\theta)=re^{i\theta}=r\angle\theta=r\mathrm{cis}\,\theta</math> :但し<math>r=|z|=\sqrt{a^2+b^2},\; \theta=\arg z=\arctan \frac{b}{a}</math> <math>e^{i\theta}, e^{-i\theta}</math>の和・差を考えることで、'''(実)三角関数の(複素)指数関数表示'''を得る。 :<math>\sin \theta = \frac{e^{i\theta}-e^{-i\theta}}{2i}</math> :<math>\cos \theta = \frac{e^{i\theta}+e^{-i\theta}}{2}</math> これを三角関数の定義とする場合もある。先ほどの複素三角関数における加法定理の証明は、<math>\sin z = \frac{e^{iz}-e^{-iz}}{2i}, \cos z = \frac{e^{iz}+e^{-iz}}{2}</math>を用いた方が簡便である。 [[カテゴリ:解析学]] [[カテゴリ:関数]] [[カテゴリ:三角関数]] mt2spe6tdeekk6li1fvaqlcdc3kn8xo ガリア戦記 第6巻/注解/34節 0 45484 276192 274675 2025-06-28T04:55:43Z Linguae 449 /* 整形テキスト */ 修整 276192 wikitext text/x-wiki <div style="font-family:Arial Black;font-style:normal;font-size:15pt;color:#990033;text-align:center;">C &middot; IVLII &middot; CAESARIS &middot; COMMENTARIORVM &middot; BELLI &middot; GALLICI</div> <div style="font-family:Arial Black;font-style:normal;font-size:30pt;color:#990033;text-align:center;">LIBER &middot; SEXTVS</div> <br> {| id="toc" style="align:center;clear:all;" align="center" cellpadding="5" |- ! style="background:#bbf; text-align:center;" |&nbsp; [[ガリア戦記/注解編|ガリア戦記 注解編]] &nbsp; | style="background:#ccf; text-align:center;" |&nbsp; [[ガリア戦記 第6巻/注解|第6巻]] &nbsp; | style="background:#eef; text-align:center;"| &nbsp;[[ガリア戦記 第6巻/注解/33節|33節]] | [[ガリア戦記 第6巻/注解/34節|34節]] | [[ガリア戦記 第6巻/注解/35節|35節]] &nbsp; |} __notoc__ == 原文テキスト == <div style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;color:#333;text-align:left;"><ref>原文テキストについては[[ガリア戦記/注解編#原文テキスト]]を参照。</ref> 34. &nbsp;&nbsp; <!--❶--><sup>1</sup>Erat, ut supra demonstravimus, manus certa nulla, non oppidum, non praesidium<!--,--> quod se armis defenderet, sed in omnis<!--omnes--> partis<!--partes--> dispersa multitudo. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❷--><sup>2</sup>Ubi cuique aut valles abdita aut locus silvestris aut palus impedita spem praesidi<!--praesidii--> aut salutis aliquam offerebat, consederat. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❸--><sup>3</sup>Haec loca vicinitatibus erant nota, magnamque res diligentiam requirebat non in summa exercitus tuenda (<!--─-->nullum enim poterat universis <!--() -->ab<!--() <a>--> perterritis ac dispersis periculum accidere)<!--─-->, sed in singulis militibus conservandis; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; quae tamen ex parte res ad salutem exercitus pertinebat. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❹--><sup>4</sup>Nam et praedae cupiditas multos longius evocabat, et silvae incertis occultisque itineribus confertos adire prohibebant. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❺--><sup>5</sup>Si negotium confici stirpemque hominum sceleratorum interfici <!--() -->vellet<!--() vellent-->, dimittendae plures manus diducendique erant milites<!--:-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❻--><sup>6</sup>si continere ad signa manipulos <!--(β) -->vellet<!--(α) vellent-->, ut instituta ratio et consuetudo exercitus Romani postulabat, locus <!--(α) -->ipse erat<!--(β) erat ipse--> praesidio barbaris, neque ex occulto insidiandi et dispersos circumveniendi singulis deerat audacia. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❼--><sup>7</sup>Ut in eiusmodi difficultatibus, quantum diligentia provideri poterat providebatur, ut potius in nocendo aliquid praetermitteretur, etsi omnium animi ad ulciscendum ardebant, quam cum aliquo militum detrimento noceretur. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❽--><sup>8</sup>Dimittit ad finitimas civitates nuntios Caesar<!--;-->: &nbsp;<!--◆-->&nbsp; omnis<!--omnes--> <!--(α) -->ad se vocat<!--(β) evocat--> spe praedae ad diripiendos Eburones, ut potius in silvis Gallorum vita quam legionarius miles periclitetur, simul ut magna multitudine circumfusa pro tali facinore stirps ac nomen civitatis tollatur. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❾--><sup>9</sup>Magnus undique numerus celeriter convenit. </div> <span style="background-color:#ffc;"></span> ---- ;テキスト引用についての注記 <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;"></span> <span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;"></span> <span style="font-family:Times New Roman;font-style:bold;font-size:15pt;"></span> == 整形テキスト == <div style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;color:#333;text-align:left;"><ref>整形テキストについては[[ガリア戦記/注解編#凡例]]を参照。</ref> XXXIV. &nbsp;&nbsp; <!--❶--><sup>①</sup>Erat, ut suprā dēmōnstrāvimus, manus certa nūlla, nōn oppidum, nōn praesidium<span style="color:#800;">,</span><!--,--> quod sē armīs dēfenderet, sed in <span style="color:#800;">omnēs</span><!--omnīs--> <span style="color:#800;">partēs</span><!--partīs--> dispersa multitūdō. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❷--><sup>②</sup>Ubi cuique aut vallēs abdita aut locus silvestris aut palūs impedīta spem <span style="color:#800;">praesidiī</span><!--praesidī--> aut salūtis aliquam offerēbat, cōnsēderat. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❸--><sup>③</sup>Haec loca vīcīnitātibus erant nōta, magnamque rēs dīligentiam requīrēbat<span style="color:#800;">,</span><!--,--> nōn in summā exercitūs tuendā (<!--─-->nūllum enim poterat ūniversīs <!--(codd. deter.) --><u>ab</u><!--(Glandorp Edd.) <ā>--> perterritīs ac dispersīs perīculum accidere)<!--─-->, sed in singulīs mīlitibus cōnservandīs; quae tamen ex parte rēs ad salūtem exercitūs pertinēbat. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❹--><sup>④</sup>Nam et praedae cupiditās multōs longius ēvocābat, et silvae incertīs occultīsque itineribus cōnfertōs adīre prohibēbant. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❺--><sup>⑤</sup>Sī negōtium cōnficī stirpemque hominum scelerātōrum interficī <!--(codd. duo deter.) --><u>vellet</u><!--(ω) vellent-->, dīmittendae plūrēs manūs dīdūcendīque erant mīlitēs<!--:-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❻--><sup>⑥</sup>sī continēre ad signa<!--sīgna--> manipulōs <!--(β) --><u>vellet</u><!--(α) vellent-->, ut īnstitūta ratiō et cōnsuētūdō exercitūs Rōmānī postulābat, locus <!--(α) --><u>ipse erat</u><!--(β) erat ipse--> praesidiō barbarīs, neque ex occultō īnsidiandī et dispersōs circumveniendī singulīs dēerat audācia. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❼--><sup>⑦</sup><!--¶-->Ut in eiusmodi difficultātibus, quantum dīligentiā prōvidērī poterat<span style="color:#800;">,</span><!--,--> prōvidēbātur, ut potius in nocendō aliquid praetermitterētur, etsī omnium animī ad ulcīscendum ārdēbant, quam cum aliquō mīlitum dētrīmentō nocērētur. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❽--><sup>⑧</sup>Dīmittit ad fīnitimās cīvitātēs nūntiōs Caesar<!--;-->: &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <span style="color:#800;">omnēs</span><!--omnīs--> <!--(α) --><u>ad sē vocat</u><!--(β) ēvocat--> spē praedae ad dīripiendōs Eburōnēs, ut potius in silvīs Gallōrum vīta quam legiōnārius mīles perīclitētur, simul ut magnā multitūdine circumfūsā prō tālī facinore stirps ac nōmen cīvitātis tollātur. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❾--><sup>⑨</sup>Magnus undique numerus celeriter convenit. </div> <span style="color:#800;"></span> ---- ;注記 *原文の <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:omnis#Latin|omnīs]], [[wikt:en:partis#Latin|partīs]], [[wikt:en:praesidi|praesidī]] <!--[[wikt:en:accommodatae|accommodātae]], [[wikt:en:allatis|allātīs]], [[wikt:en:Aduatuci|Aduatucī]], [[wikt:en:Aduatucis|Aduatucīs]], [[wikt:en:Aduatucos|Aduatucōs]], [[wikt:en:Aeduae|Aeduae]], [[wikt:en:Aedui#Latin|Aeduī]], [[wikt:en:Aeduis|Aeduīs]], [[wikt:en:Aeduorum|Aeduōrum]], [[wikt:en:Aeduos|Aeduōs]], [[wikt:en:Aeduus#Latin|Aeduus]], [[wikt:en:aequinocti|aequinoctī]], [[wikt:en:affecti|affectī]], [[wikt:en:affectus#Participle|affectus]], [[wikt:en:afferretur|afferrētur]], [[wikt:en:afflictae|afflīctae]], [[wikt:en:affligunt|afflīgunt]], [[wikt:en:aggregabat|aggregābat]], [[wikt:en:aggregaverant|aggregāverant]] ([[wikt:en:aggregarant|aggregārant]]), [[wikt:en:allato|allātō]], [[wikt:en:Alpis#Latin|Alpīs]], [[wikt:en:appelluntur|appelluntur]], [[wikt:en:apportari|apportārī]], [[wikt:en:applicant#Latin|applicant]], [[wikt:en:appropinquabat|appropinquābat]], [[wikt:en:appropinquare#Latin|appropinquāre]], [[wikt:en:appropinquarent|appropinquārent]], [[wikt:en:appropinquaverunt|appropinquāvērunt]] ([[wikt:en:appropinquarunt|appropinquārunt]]), [[wikt:en:appropinquavit|appropinquāvit]], [[wikt:en:appulso#Latin|appulsō]], [[wikt:en:arripere|arripere]], [[wikt:en:articlis|articlīs]], [[wikt:en:ascendissent#Latin|ascendissent]], [[wikt:en:ascensu#Noun|ascēnsū]], [[wikt:en:assidua#Latin|assiduā]], [[wikt:en:assuefacti|assuēfactī]], [[wikt:en:assuescere#Latin|assuēscere]], [[wikt:en:attingit|attingit]], [[wikt:en:attingunt|attingunt]], [[wikt:en:attribuit|attribuit]], [[wikt:en:attribuunt|attribuunt]], [[wikt:en:auris#Latin|aurīs]], [[wikt:en:auxili#Latin|auxilī]], [[wikt:en:cedentis|cēdentīs]], [[wikt:en:clientis|clientīs]], [[wikt:en:cohortis|cohortīs]], [[wikt:en:coicere|coicere]], [[wikt:en:coicerent|coicerent]], [[wikt:en:coici|coicī]], [[wikt:en:coiciant|coiciant]], 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[[wikt:en:natalis#Latin|nātālīs]], [[wikt:en:navis#Latin|nāvīs]], [[wikt:en:negoti|negōtī]], nōn nūllae, nōn nūllōs, [[wikt:en:offici#Noun_2|officī]], [[wikt:en:periclum#Latin|perīclum]], plūrīs, [[wikt:en:proeli|proelī]], proficīscentīs, [[wikt:en:resistentis|resistentīs]], [[wikt:en:singularis#Latin|singulārīs]], [[wikt:en:spati#Latin|spatī]], [[wikt:en:subeuntis|subeuntīs]], [[wikt:en:suffossis|suffossīs]], [[wikt:en:sumministrata|sumministrāta]], [[wikt:en:summissis|summissīs]], [[wikt:en:summittebat|summittēbat]], [[wikt:en:summittit|summittit]], [[wikt:en:summoveri|summovērī]], [[wikt:en:Trinobantes#Latin|Trinobantēs]], trīs, [[wikt:en:turris#Latin|turrīs]], [[wikt:en:utilis#Latin|ūtilīs]], [[wikt:en:vectigalis#Latin|vectīgālīs]] --></span> などは、<br>それぞれ <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:omnes#Latin|omnēs]], [[wikt:en:partes#Latin|partēs]], [[wikt:en:praesidii|praesidiī]] <!--[[wikt:en:adcommodatae|adcommodātae]], [[wikt:en:adlatis|adlātīs]], [[wikt:de:Atuatuci|Atuatucī]], Atuatucīs, Atuatucōs, Haeduae, Haeduī, Haeduīs, Haeduōrum, Haeduōs, Haeduus, [[wikt:en:aequinoctii|aequinoctiī]], [[wikt:en:adfecti|adfectī]], [[wikt:en:adfectus#Adjective|adfectus]], [[wikt:en:adferretur|adferrētur]], [[wikt:en:adflictae|adflīctae]], [[wikt:en:adfligunt|adflīgunt]], [[wikt:en:adgregabat|adgregābat]], [[wikt:en:adgregaverant|adgregāverant]] ([[wikt:en:adgregarant|adgregārant]]), [[wikt:en:adlato|adlātō]], [[wikt:en:Alpes#Latin|Alpēs]], [[wikt:en:adpelluntur|adpelluntur]], [[wikt:en:adportari|adportārī]], [[wikt:en:adplicant|adplicant]], [[wikt:en:adpropinquabat|adpropinquābat]], [[wikt:en:adpropinquare|adpropinquāre]], [[wikt:en:adpropinquarent|adpropinquārent]], [[wikt:en:adpropinquaverunt|adpropinquāvērunt]] ([[wikt:en:adpropinquarunt|adpropinquārunt]]), [[wikt:en:adpropinquavit|adpropinquāvit]], [[wikt:en:adpulso|adpulsō]], [[wikt:en:adripere|adripere]], [[wikt:en:articulis|articulīs]], [[wikt:en:adscendissent|adscendissent]], [[wikt:en:adscensu#Noun|adscēnsū]], [[wikt:en:adsidua|adsiduā]], [[wikt:en:adsuefacti|adsuēfactī]], [[wikt:en:adsuescere#Latin|adsuēscere]], [[wikt:en:adtingit|adtingit]], [[wikt:en:adtingunt|adtingunt]], [[wikt:en:adtribuit|adtribuit]], [[wikt:en:adtribuunt|adtribuunt]], [[wikt:en:aures#Noun|aurēs]], [[wikt:en:auxilii|auxiliī]], [[wikt:en:cedentes#Latin|cēdentēs]], [[wikt:en:clientes#Latin|clientēs]], [[wikt:en:cohortes#Latin|cohortēs]], [[wikt:en:conicere|conicere]], [[wikt:en:conicerent|conicerent]], [[wikt:en:conici#Latin|conicī]], [[wikt:en:coniciant|coniciant]], [[wikt:en:coniciebant|coniciēbant]], [[wikt:en:coniciunt|coniciunt]], [[wikt:en:coniecerant|coniēcerant]], [[wikt:en:coniecerunt|coniēcērunt]], [[wikt:en:coniecisse|coniēcisse]], [[wikt:en:coniecta|coniecta]], [[wikt:en:coniecti|coniectī]], [[wikt:en:coniectis|coniectīs]], [[wikt:en:conlatis|conlātīs]], [[wikt:en:conlaudantur|conlaudantur]], [[wikt:en:conlaudat|conlaudat]], [[wikt:en:conlaudatis#Participle|conlaudātīs]], [[wikt:en:colles#Latin|collēs]], [[wikt:en:conlocabant|conlocābant]], [[wikt:en:conlocabat|conlocābat]], [[wikt:en:conlocandis|conlocandīs]], [[wikt:en:conlocant|conlocant]], [[wikt:en:conlocarat|conlocārat]], [[wikt:en:conlocare|conlocāre]], [[wikt:en:conlocaret|conlocāret]], [[wikt:en:conlocari|conlocārī]], [[wikt:en:conlocatas|conlocātās]], [[wikt:en:conlocati|conlocātī]], [[wikt:en:conlocatis#Participle|conlocātīs]], [[wikt:en:conlocavit|conlocāvit]], [[wikt:en:conlocuti|conlocūtī]], [[wikt:en:conloquantur|conloquantur]], [[wikt:en:conloquendi|conloquendī]], [[wikt:en:conloqui#Latin|conloquī]], [[wikt:en:conloquium#Latin|conloquium]], [[wikt:en:conpluribus|conplūribus]], [[wikt:en:complures#Latin|complūrēs]], [[wikt:en:conprehensis|conprehēnsīs]], [[wikt:en:conantes|cōnantēs]], [[wikt:en:consilii|cōnsiliī]], [[wikt:en:egredientes|ēgredientēs]], [[wikt:en:ii#Latin|iī]], [[wikt:en:iis#Latin|iīs]], [[wikt:en:exsistit|exsistit]], [[wikt:en:ferventes#Latin|ferventēs]], [[wikt:en:fines#Latin|fīnēs]], [[wikt:en:glandes#Latin|glandēs]], [[wikt:en:hostes#Latin|hostēs]], [[wikt:en:ignes|ignēs]], [[wikt:en:inlatas|inlātās]], [[wikt:en:inmittit|inmittit]], [[wikt:en:inmittunt|inmittunt]], [[wikt:en:inparatum|inparātum]], [[wikt:en:imperii#Latin|imperiī]], [[wikt:en:incolumes|incolumēs]], [[wikt:en:inopinantes|inopīnantēs]], [[wikt:en:inridere|inrīdēre]], [[wikt:en:inrumpit|inrumpit]], [[wikt:en:inruperunt|inrūpērunt]], [[wikt:en:laborantes#Latin|labōrantēs]], [[wikt:en:montes#Latin|montēs]], [[wikt:en:natales#Latin|nātālēs]], [[wikt:en:naves#Latin|nāvēs]], [[wikt:en:negotii|negōtiī]], [[wikt:en:nonnullae|nōnnūllae]], [[wikt:en:nonnullos|nōnnūllōs]], [[wikt:en:officii#Latin|officiī]], [[wikt:en:periculum#Latin|perīculum]], [[wikt:en:plures|plūrēs]], [[wikt:en:proelii|proeliī]], [[wikt:en:proficiscentes|proficīscentēs]], [[wikt:en:resistentes#Latin|resistentēs]], [[wikt:en:singulares#Latin|singulārēs]], 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Roman;font-size:15pt;"></span> <span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"></span> <span style="background-color:#ccffcc;"></span> <!-- ;対訳 《 》 内は、訳者が説明のために補った語。<span style="font-family:Times New Roman;font-size:30pt;">{</span> <span style="font-family:Times New Roman;font-size:30pt;">}</span> 内は関係文。 <span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"></span> --> == 訳文 == *<span style="background-color:#dff;">訳文は、[[ガリア戦記_第6巻#34節]]</span> == 脚注 == {{Reflist}} == 解説 == <!-- {| class="wikitable" style="text-align:center" |- style="height:23em;" | | |} --> == 関連項目 == *[[ガリア戦記]] **[[ガリア戦記/注解編]] ***[[ガリア戦記 第6巻/注解]] **[[ガリア戦記/用例集]] == 関連記事 == == 外部リンク == * [https://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=hvd.hn1tp9&seq=236 #236 - C. Iuli Caesaris De bello gallico libri VII : Caesar's Gallic ... - Full View | HathiTrust Digital Library] [[Category:ガリア戦記 第6巻|34節]] 715nkqsbe1a4p15rr7apk7zul0h03wp 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第2条 0 45671 276051 2025-06-27T14:43:10Z Tomzo 248 新規 276051 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (定義) ;第2条 :この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。 :#一般社団法人等 :#:一般社団法人又は一般財団法人をいう。 :#大規模一般社団法人 :#:最終事業年度(各事業年度に係る[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第123条|第123条]]第2項に規定する計算書類につき[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第126条|第126条]]第2項の承認([[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第127条|第127条]]前段に規定する場合にあっては、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第125条|第125条]]第3項の承認)を受けた場合における当該各事業年度のうち最も遅いものをいう。)に係る貸借対照表([[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第127条|第127条]]前段に規定する場合にあっては、同条の規定により定時社員総会に報告された貸借対照表をいい、一般社団法人の成立後最初の定時社員総会までの間においては、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第123条|第123条]]第1項の貸借対照表をいう。)の負債の部に計上した額の合計額が200億円以上である一般社団法人をいう。 :#大規模一般財団法人 :#:最終事業年度(各事業年度に係る[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第199条|第199条]]において準用する[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第123条|第123条]]第2項に規定する計算書類につき[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第199条|第199条]]において準用する[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第126条|第126条]]第2項の承認([[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第199条|第199条]]において準用する[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第127条|第127条]]前段に規定する場合にあっては、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第199条|第199条]]において準用する[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第124条|第124条]]第3項の承認)を受けた場合における当該各事業年度のうち最も遅いものをいう。)に係る貸借対照表([[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第199条|第199条]]において準用する[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第127条|第127条]]前段に規定する場合にあっては、同条の規定により定時評議員会に報告された貸借対照表をいい、一般財団法人の成立後最初の定時評議員会までの間においては、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第199条|第199条]]において準用する[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第123条|第123条]]第1項の貸借対照表をいう。)の負債の部に計上した額の合計額が200億円以上である一般財団法人をいう。 :#[[子法人]] :#:一般社団法人又は一般財団法人がその経営を支配している法人として法務省令で定めるものをいう。 :#吸収合併 :#:一般社団法人又は一般財団法人が他の一般社団法人又は一般財団法人とする合併であって、合併により消滅する法人の権利義務の全部を合併後存続する法人に承継させるものをいう。 :#新設合併 :#:二以上の一般社団法人又は一般財団法人がする合併であって、合併により消滅する法人の権利義務の全部を合併により設立する法人に承継させるものをいう。 :#公告方法 :#:一般社団法人又は一般財団法人が公告(この法律又は他の法律の規定により官報に掲載する方法によりしなければならないものとされているものを除く。)をする方法をいう。 == 解説 == == 参照条文 == == 判例 == ---- {{前後 |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#1|第1章 総則]]<br> [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#1|第1節 通則]]<br> |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第1条]]<br>(趣旨) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第3条]]<br>(法人格) }} {{stub|law}} [[Category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|001]] 71jgcwm38795snjxrg0zg9dhaulq3uf 子法人 0 45672 276052 2025-06-27T14:43:37Z Tomzo 248 [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第2条]]への転送ページ 276052 wikitext text/x-wiki #転送 [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第2条]] frqdmqsryublbsam2s2nxs7bw73krcu 安全配慮義務 0 45673 276082 2025-06-27T17:33:18Z Tomzo 248 ページの作成:「#redirect[[w:{{subst:PAGENAME}}]]」 276082 wikitext text/x-wiki #redirect[[w:安全配慮義務]] rokapzv6qisz3v8wlahupcc73hr4v5k 内閣法 0 45674 276087 2025-06-27T18:04:52Z Tomzo 248 [[コンメンタール内閣法]]への転送ページ 276087 wikitext text/x-wiki #転送 [[コンメンタール内閣法]] rs9vpzrdf6sl2s4wnyyxyolpqdu4n4q カテゴリ:内閣法 14 45675 276089 2025-06-27T18:07:02Z Tomzo 248 新規 276089 wikitext text/x-wiki {{DEFAULTSORT:ないかくほう}} [[category:憲法]] [[category:行政組織法]] 435mgudaky88ouiwjf70lmhc025s4gz 内閣法第9条 0 45676 276091 2025-06-27T19:04:19Z Tomzo 248 新規 276091 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール内閣法]]>内閣法第9条 == 条文 == 【内閣総理大臣が欠けた際の職務代行】 ;第9条 : 内閣総理大臣に事故のあるとき、又は内閣総理大臣が欠けたときは、その予め指定する国務大臣が、臨時に、内閣総理大臣の職務を行う。 == 解説 == == 参照条文 == *[[日本国憲法第70条]] ---- {{前後 |[[内閣法]] | |[[内閣法第8条]]<br>【内閣総理大臣の行政処分等の中止権】 |[[内閣法第10条]]<br>【国務大臣が欠けた際の職務代行等】 }} {{stub|law}} [[カテゴリ:内閣法|09]] pbv7ek8aahghxfb6gqq278aexphwlpt 内閣法第2条 0 45677 276094 2025-06-27T23:30:56Z Tomzo 248 新規 276094 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール内閣法]] == 条文 == 【内閣の職務と責任】 ;第2条 #内閣は、国会の指名に基づいて任命された首長たる内閣総理大臣及び内閣総理大臣により任命された国務大臣をもつて、これを組織する。 #前項の国務大臣の数は、14人以内とする。ただし、特別に必要がある場合においては、3人を限度にその数を増加し、17人以内とすることができる。 == 解説 == == 参照条文 == ---- {{前後 |[[内閣法]] | |[[内閣法第1条]]<br>【内閣の職務と責任】 |[[内閣法第3条]]<br>【国務大臣】 }} {{stub|law}} [[カテゴリ:内閣法|02]] fggr0a4cczi8fdxv9q0ldkezhr6295p 276095 276094 2025-06-27T23:31:54Z Tomzo 248 /* 条文 */ 276095 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール内閣法]] == 条文 == 【内閣の組織】 ;第2条 #内閣は、国会の指名に基づいて任命された首長たる内閣総理大臣及び内閣総理大臣により任命された国務大臣をもつて、これを組織する。 #前項の国務大臣の数は、14人以内とする。ただし、特別に必要がある場合においては、3人を限度にその数を増加し、17人以内とすることができる。 == 解説 == == 参照条文 == ---- {{前後 |[[内閣法]] | |[[内閣法第1条]]<br>【内閣の職務と責任】 |[[内閣法第3条]]<br>【国務大臣】 }} {{stub|law}} [[カテゴリ:内閣法|02]] rl1zno69x00vb3s7iuj5jxfwngnb83e 内閣法第3条 0 45678 276096 2025-06-27T23:42:03Z Tomzo 248 新規 276096 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール内閣法]] == 条文 == 【国務大臣】 ;第3条 #各大臣は、別に法律の定めるところにより、主任の大臣として、行政事務を分担管理する。 #前項の規定は、行政事務を分担管理しない大臣の存することを妨げるものではない。 == 解説 == {{wikipedia|国務大臣}} {{-}} ===主任の大臣=== {{wikipedia|主任の大臣}} {{-}} ===無任所大臣=== {{wikipedia|無任所大臣 (日本)}} {{-}} == 参照条文 == ---- {{前後 |[[内閣法]] | |[[内閣法第2条]]<br>【内閣の組織】 |[[内閣法第4条]]<br>【閣議】 }} {{stub|law}} [[カテゴリ:内閣法|03]] j26lwppvmjwyl76dakw8uhfd9icbqzy 内閣法第4条 0 45679 276097 2025-06-27T23:46:13Z Tomzo 248 新規 276097 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール内閣法]] == 条文 == 【閣議】 ;第4条 #内閣がその職権を行うのは、閣議によるものとする。 #閣議は、内閣総理大臣がこれを主宰する。この場合において、内閣総理大臣は、内閣の重要政策に関する基本的な方針その他の案件を発議することができる。 #各大臣は、案件の如何を問わず、内閣総理大臣に提出して、閣議を求めることができる。 == 解説 == {{wikipedia|閣議 (日本)}} {{-}} == 参照条文 == ---- {{前後 |[[内閣法]] | |[[内閣法第3条]]<br>【国務大臣】 |[[内閣法第5条]]<br>【内閣総理大臣の職務】 }} {{stub|law}} [[カテゴリ:内閣法|04]] 70zqoydk3rf9vyfq59ooq10ytnwe5kg カテゴリ:スタブ IT 14 45680 276101 2025-06-28T00:39:24Z Tomzo 248 新規 276101 wikitext text/x-wiki [[category:スタブ|IT]] 2lr1lgf6kv3kmm6enh828hukwayu2j5 カテゴリ:スタブ 音楽 14 45681 276152 2025-06-28T01:17:26Z Tomzo 248 新規 276152 wikitext text/x-wiki {{DEFAULTSORT:おんかく}} [[category:スタブ]] qeahtyge4zuba2vxxhpuljtwkgkf8nb 276157 276152 2025-06-28T01:21:20Z Tomzo 248 276157 wikitext text/x-wiki {{DEFAULTSORT:おんかく}} [[category:スタブ]] [[category:音楽|*]] 20ia9wz6yg8grqj7joozykuamhtk3ul カテゴリ:スタブ 言語 14 45682 276174 2025-06-28T03:35:10Z Tomzo 248 新規 276174 wikitext text/x-wiki [[category:スタブ|けんこ]] [[category:言語学|*すたふ]] 9a0wdjaq6jtplz4g1u3kxqwaqeqxm6h 解析学基礎/ベクトル解析 0 45683 276180 2025-06-28T04:06:27Z ~2025-66365 88042 ページの作成:「{{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ベクトル解析}} ここでは、ベクトル解析について解説する。[[物理数学I ベクトル解析]]及び[[解析学基礎/多変数関数の微積分]]も参照。 ==前提知識== ここでは、実数のみで考える。 ===ベクトル=== [[高等学校数学C/ベクトル]]、[[線型代数学/ベクトル]]、[[解析学基礎/ベクトル]]などを参照。本項では、…」 276180 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ベクトル解析}} ここでは、ベクトル解析について解説する。[[物理数学I ベクトル解析]]及び[[解析学基礎/多変数関数の微積分]]も参照。 ==前提知識== ここでは、実数のみで考える。 ===ベクトル=== [[高等学校数学C/ベクトル]]、[[線型代数学/ベクトル]]、[[解析学基礎/ベクトル]]などを参照。本項では、矢印を付した表記(<math>\vec{a}</math>など)と太字立体による表記(<math>\mathbf{p}</math>など)を混用する。 ===行列=== [[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]及び[[線形代数学]]の各ページを参照。本項では大文字の太字立体(<math>\mathbf{A}</math>など)で表記する。 ===ベクトル関数=== 関数<math>\boldsymbol{f} (x) = \sum_{i} f_i(x) \mathbf{e}_i</math>を'''ベクトル(値)関数'''(vector-valued function, vector function)という。 ただし、各<math>\mathbf{e}_i</math>は各座標軸方向の単位ベクトルであり、<math>\boldsymbol{f}(x)</math>の定義域は各<math>f_i(x)</math>の定義域の積集合である。 ベクトルの演算が成分ごとの演算結果を並べたベクトルで定義されたように、ベクトル関数の演算は(結果となる値が存在するならば)各成分の演算結果を並べたベクトルに等しい。 例えば、ベクトル関数の導関数<math>\boldsymbol{f}'(x)</math>は :<math>\frac{d}{dx} \boldsymbol{f} (x) = \frac{d}{dx} \left( \sum_i f_i(x) \mathbf{e}_i \right)</math> :<math>= \sum_i \left( \frac{d}{dx} f_i (x) \mathbf{e}_i \right)</math>(<math>\because</math>線型性) :<math>= \begin{pmatrix} f'_1(x) & f'_2(x) & \cdots & f'_i(x) & \cdots \end{pmatrix}</math> である。 この結果は、ベクトル関数に於ける導関数の正式な定義 <math>\lim_{h\to0} \frac{\boldsymbol{f}(x+h) - \boldsymbol{f}(x)}{h}</math>からも導かれる。 高校数学や高校物理で扱った平面上の運動は、実は2次元ベクトル関数の理論に他ならない。 例えば、平面上の運動に於ける速度・加速度・変位の関係は<math>\boldsymbol{x}(t)= \begin{pmatrix} f(t) \\ g(t) \end{pmatrix}</math>として<math>\boldsymbol{a}(t) = \frac{d}{dt}\boldsymbol{v}(t) = \frac{d^2}{dt^2} \boldsymbol{x}(t)</math>と表すことができる。 曲線の媒介変数表示は、パラメータを変数とするベクトル関数とみることができる。 例えば、円の媒介変数表示<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \end{cases}</math>は、<math>\boldsymbol{r}(\theta) = r\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin\theta \end{pmatrix}</math>という2次元ベクトル関数とみることができる。更に<math>\theta=\omega t</math>とすると、これは等速円運動の式である。 ベクトル関数は必ずしも<math>\boldsymbol{f}: \mathbb{R}\to\mathbb{R}^n</math>のみを指さない。 例えば、ベクトル変数<math>\mathbf{x}= \sum_i g_i (x) \mathbf{e}_i</math>に対して :<math>\boldsymbol{h}(\mathbf{x})=\sum_i (h \circ g)_i (x) \mathbf{e}_i</math> と定義されるような関数<math>\boldsymbol{h}:\mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^m</math>もベクトル関数である。 また、始域と終域の次元が異なる(かつ1でない)<math>\boldsymbol{i}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>のようなベクトル関数も考えられる。 終域が<math>\mathbb{R}</math>である関数はベクトル関数に対して'''スカラー関数'''(scalar function)と呼ばれる。 ===ベクトル場・スカラー場=== 写像<math>\mathbf{X}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>を'''ベクトル場'''(vector field)という。 実際には<math>m=n</math>の場合を考えることが多い。 写像<math>F: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}</math>を'''スカラー場'''(scalar field)という。 それぞれ上で述べたベクトル関数・スカラー関数に対応する。 ベクトル場の例としては、電場・磁場・重力場などが挙げられる。 スカラー場の例としては、電位分布・温度分布・圧力分布などが挙げられる。 例えば、ベクトル場<math>\boldsymbol{f}=(x, 0, 0)</math>は、<math>\mathbb{R}^3</math>内の平面<math>x=k</math>上の任意点にベクトル<math>\begin{pmatrix} k \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix}</math>が存在する状態を表す。 ベクトル場の第i成分に第k成分の変数が入っていたとしても、それはiと異なる独立変数なのでスカラーと見做してよい。 ベクトル場の和は、ベクトル場の成分の和をとったものに等しい。 例えば、<math>\boldsymbol{f}=(1,2,3), \boldsymbol{g}=(3, 4, 5)</math>について :<math>\boldsymbol{f}+\boldsymbol{g}=(1, 2, 3)+(3, 4, 5)=(1+3, 2+4, 3)=(4, 6, 8)</math>である。 dao41loak7avdkdynebaz4waidvm1zd 276181 276180 2025-06-28T04:07:48Z ~2025-66365 88042 276181 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ベクトル解析}} ここでは、ベクトル解析について解説する。[[物理数学I ベクトル解析]]及び[[解析学基礎/多変数関数の微積分]]も参照。 ==前提知識== ここでは、実数のみで考える。 ===ベクトル=== [[高等学校数学C/ベクトル]]、[[線型代数学/ベクトル]]、[[解析学基礎/ベクトル]]などを参照。本項では、矢印を付した表記(<math>\vec{a}</math>など)と太字立体による表記(<math>\mathbf{p}</math>など)を混用する。 ===行列=== [[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]及び[[線形代数学]]の各ページを参照。本項では大文字の太字立体(<math>\mathbf{A}</math>など)で表記する。 ===ベクトル関数=== 関数<math>\boldsymbol{f} (x) = \sum_{i} f_i(x) \mathbf{e}_i</math>を'''ベクトル(値)関数'''(vector-valued function, vector function)という。 ただし、各<math>\mathbf{e}_i</math>は各座標軸方向の単位ベクトルであり、<math>\boldsymbol{f}(x)</math>の定義域は各<math>f_i(x)</math>の定義域の積集合である。 ベクトルの演算が成分ごとの演算結果を並べたベクトルで定義されたように、ベクトル関数の演算は(結果となる値が存在するならば)各成分の演算結果を並べたベクトルに等しい。 例えば、ベクトル関数の導関数<math>\boldsymbol{f}'(x)</math>は :<math>\frac{d}{dx} \boldsymbol{f} (x) = \frac{d}{dx} \left( \sum_i f_i(x) \mathbf{e}_i \right)</math> :<math>= \sum_i \left( \frac{d}{dx} f_i (x) \mathbf{e}_i \right)</math>(<math>\because</math>線型性) :<math>= \begin{pmatrix} f'_1(x) & f'_2(x) & \cdots & f'_i(x) & \cdots \end{pmatrix}</math> である。 この結果は、ベクトル関数に於ける導関数の正式な定義 <math>\lim_{h\to0} \frac{\boldsymbol{f}(x+h) - \boldsymbol{f}(x)}{h}</math>からも導かれる。 高校数学や高校物理で扱った平面上の運動は、実は2次元ベクトル関数の理論に他ならない。 例えば、平面上の運動に於ける速度・加速度・変位の関係は<math>\boldsymbol{x}(t)= \begin{pmatrix} f(t) \\ g(t) \end{pmatrix}</math>として<math>\boldsymbol{a}(t) = \frac{d}{dt}\boldsymbol{v}(t) = \frac{d^2}{dt^2} \boldsymbol{x}(t)</math>と表すことができる。 曲線の媒介変数表示は、パラメータを変数とするベクトル関数とみることができる。 例えば、円の媒介変数表示<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \end{cases}</math>は、<math>\boldsymbol{r}(\theta) = r\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin\theta \end{pmatrix}</math>という2次元ベクトル関数とみることができる。更に<math>\theta=\omega t</math>とすると、これは等速円運動の式である。 ベクトル関数は必ずしも<math>\boldsymbol{f}: \mathbb{R}\to\mathbb{R}^n</math>のみを指さない。 例えば、ベクトル変数<math>\mathbf{x}= \sum_i g_i (x) \mathbf{e}_i</math>に対して :<math>\boldsymbol{h}(\mathbf{x})=\sum_i (h \circ g)_i (x) \mathbf{e}_i</math> と定義されるような関数<math>\boldsymbol{h}:\mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^m</math>もベクトル関数である。 また、始域と終域の次元が異なる(かつ1でない)<math>\boldsymbol{i}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>のようなベクトル関数も考えられる。 終域が<math>\mathbb{R}</math>である関数はベクトル関数に対して'''スカラー関数'''(scalar function)と呼ばれる。 ===ベクトル場・スカラー場=== 写像<math>\mathbf{X}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>を'''ベクトル場'''(vector field)という。 実際には<math>m=n</math>の場合を考えることが多い。 写像<math>F: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}</math>を'''スカラー場'''(scalar field)という。 それぞれ上で述べたベクトル関数・スカラー関数に対応する。 ベクトル場の例としては、電場・磁場・重力場などが挙げられる。 スカラー場の例としては、電位分布・温度分布・圧力分布などが挙げられる。 例えば、ベクトル場<math>\boldsymbol{f}=(x, 0, 0)</math>は、<math>\mathbb{R}^3</math>内の平面<math>x=k</math>上の任意点にベクトル<math>\begin{pmatrix} k \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix}</math>が存在する状態を表す。 ベクトル場の第i成分に第k成分の変数が入っていたとしても、それはiと異なる独立変数なのでスカラーと見做してよい。 ベクトル場の和は、ベクトル場の成分の和をとったものに等しい。 例えば、<math>\boldsymbol{f}=(1,2,3), \boldsymbol{g}=(3, 4, 5)</math>について :<math>\boldsymbol{f}+\boldsymbol{g}=(1, 2, 3)+(3, 4, 5)=(1+3, 2+4, 3)=(4, 6, 8)</math>である。 ==三次元ユークリッド空間== xyz空間上のスカラー場を<math>F:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}</math>、ベクトル場を<math>\mathbf{X}:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}^3</math>とする。また、<math>\mathbf{X}</math>のx, y, z成分をそれぞれ<math>X_x, X_y, X_z</math>と書くことにする。また、註がない限り凡ての議論は直交座標系のxyz空間で考えるものとする。 ===偏微分=== 三変数関数<math>f(x, y, z)</math>の'''偏導関数'''(partial derivative)はそれぞれ以下のように定義される。 :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{x}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x+h,y,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{y}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y+h,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{z}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y,z+h)-f(x,y,z)}{h}</math> 偏導関数は、着目する変数軸方向の傾きを表す。 偏導関数を求める操作を'''偏微分'''(partial differentiation)という。 つまり、偏微分とは'''着目する変数以外を定数と見做し、一変数関数とみて微分する'''操作である。 記号「<math>\partial</math>」は「デル(del)」「ラウン(ド)ディー(rounded d)」「パーシャルディー(partial d)」などと読まれる。 着目する変数以外を明示したい場合は、<math>\partial_x f(x, y, z), \; u_x |_{x,y,z}</math>などの記法が用いられる。 偏微分でも、一変数関数の微分と同様の性質が成り立つ(特に線型性と積の微分)。証明は別項に譲る。 例えば、<math>\frac{\partial}{\partial{x}}(x^2+2yx+y^2)=\frac{\partial}{\partial{x}} x^2 + y \frac{\partial}{\partial{x}} x + y^2 \frac{\partial}{\partial{x}} 1 = 2x+y</math>である。 偏導関数に偏微分変数の微小量を掛けて全ての変数について足し合わせた :<math>df = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> を<math>f(x, y, z)</math>の'''(完)全微分'''(total derivative)という。 全微分は、関数<math>f(x, y, z)</math>を<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z</math>だけ変化させたときの関数全体の変化量<math>\Delta f = f(x+\Delta x, y+\Delta y, z+\Delta z)-f(x,y,z)</math>の<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z \to 0</math>とした三重極限に等しい。 つまり、 :<math>f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z) = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> が成り立つ。 これを形式的に変形すると、 :<math>\frac{f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z)}{dxdydz} = \frac{\partial{f}}{\partial{x}dydz} + \frac{\partial{f}}{\partial{y}dzdx} + \frac{\partial{f}}{\partial{z}dxdy}</math> となるが、右辺を見ると変数名が循環していることが、左辺を見ると一変数関数の導関数の定義式に酷似していることが判る。 <math>\boldsymbol{f}= \begin{pmatrix} f_1(x, y, z) \\ f_2(x, y, z) \\ f_3(x, y, z) \end{pmatrix}</math>としたとき、 :<math>\mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x,y,z) = \frac{\partial{(f_1,f_2,f_3)}}{\partial{(x,y,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{f_1}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_2}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_3}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{z}} \end{pmatrix}</math> を<math>\boldsymbol{f}</math>の'''関数行列'''(functional matrix)または'''ヤコビ行列'''('''ヤコビアン'''、Jacobian matrix)という。 これを用いると、3次元ベクトル関数<math>\boldsymbol{f} (x, y, z)</math>の全微分は以下のように求められる。 :<math>d\boldsymbol{f} = \mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x_0,y_0,z_0) d\mathbf{v}</math> ただし、<math>d\mathbf{v} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math>である。このベクトルを'''方向ベクトル'''(direction vector)という。 pfmkfnh0k8pybyztktt5m096kpdu89u 276182 276181 2025-06-28T04:08:15Z ~2025-66365 88042 /* 三次元ユークリッド空間 */ 276182 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ベクトル解析}} ここでは、ベクトル解析について解説する。[[物理数学I ベクトル解析]]及び[[解析学基礎/多変数関数の微積分]]も参照。 ==前提知識== ここでは、実数のみで考える。 ===ベクトル=== [[高等学校数学C/ベクトル]]、[[線型代数学/ベクトル]]、[[解析学基礎/ベクトル]]などを参照。本項では、矢印を付した表記(<math>\vec{a}</math>など)と太字立体による表記(<math>\mathbf{p}</math>など)を混用する。 ===行列=== [[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]及び[[線形代数学]]の各ページを参照。本項では大文字の太字立体(<math>\mathbf{A}</math>など)で表記する。 ===ベクトル関数=== 関数<math>\boldsymbol{f} (x) = \sum_{i} f_i(x) \mathbf{e}_i</math>を'''ベクトル(値)関数'''(vector-valued function, vector function)という。 ただし、各<math>\mathbf{e}_i</math>は各座標軸方向の単位ベクトルであり、<math>\boldsymbol{f}(x)</math>の定義域は各<math>f_i(x)</math>の定義域の積集合である。 ベクトルの演算が成分ごとの演算結果を並べたベクトルで定義されたように、ベクトル関数の演算は(結果となる値が存在するならば)各成分の演算結果を並べたベクトルに等しい。 例えば、ベクトル関数の導関数<math>\boldsymbol{f}'(x)</math>は :<math>\frac{d}{dx} \boldsymbol{f} (x) = \frac{d}{dx} \left( \sum_i f_i(x) \mathbf{e}_i \right)</math> :<math>= \sum_i \left( \frac{d}{dx} f_i (x) \mathbf{e}_i \right)</math>(<math>\because</math>線型性) :<math>= \begin{pmatrix} f'_1(x) & f'_2(x) & \cdots & f'_i(x) & \cdots \end{pmatrix}</math> である。 この結果は、ベクトル関数に於ける導関数の正式な定義 <math>\lim_{h\to0} \frac{\boldsymbol{f}(x+h) - \boldsymbol{f}(x)}{h}</math>からも導かれる。 高校数学や高校物理で扱った平面上の運動は、実は2次元ベクトル関数の理論に他ならない。 例えば、平面上の運動に於ける速度・加速度・変位の関係は<math>\boldsymbol{x}(t)= \begin{pmatrix} f(t) \\ g(t) \end{pmatrix}</math>として<math>\boldsymbol{a}(t) = \frac{d}{dt}\boldsymbol{v}(t) = \frac{d^2}{dt^2} \boldsymbol{x}(t)</math>と表すことができる。 曲線の媒介変数表示は、パラメータを変数とするベクトル関数とみることができる。 例えば、円の媒介変数表示<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \end{cases}</math>は、<math>\boldsymbol{r}(\theta) = r\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin\theta \end{pmatrix}</math>という2次元ベクトル関数とみることができる。更に<math>\theta=\omega t</math>とすると、これは等速円運動の式である。 ベクトル関数は必ずしも<math>\boldsymbol{f}: \mathbb{R}\to\mathbb{R}^n</math>のみを指さない。 例えば、ベクトル変数<math>\mathbf{x}= \sum_i g_i (x) \mathbf{e}_i</math>に対して :<math>\boldsymbol{h}(\mathbf{x})=\sum_i (h \circ g)_i (x) \mathbf{e}_i</math> と定義されるような関数<math>\boldsymbol{h}:\mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^m</math>もベクトル関数である。 また、始域と終域の次元が異なる(かつ1でない)<math>\boldsymbol{i}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>のようなベクトル関数も考えられる。 終域が<math>\mathbb{R}</math>である関数はベクトル関数に対して'''スカラー関数'''(scalar function)と呼ばれる。 ===ベクトル場・スカラー場=== 写像<math>\mathbf{X}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>を'''ベクトル場'''(vector field)という。 実際には<math>m=n</math>の場合を考えることが多い。 写像<math>F: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}</math>を'''スカラー場'''(scalar field)という。 それぞれ上で述べたベクトル関数・スカラー関数に対応する。 ベクトル場の例としては、電場・磁場・重力場などが挙げられる。 スカラー場の例としては、電位分布・温度分布・圧力分布などが挙げられる。 例えば、ベクトル場<math>\boldsymbol{f}=(x, 0, 0)</math>は、<math>\mathbb{R}^3</math>内の平面<math>x=k</math>上の任意点にベクトル<math>\begin{pmatrix} k \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix}</math>が存在する状態を表す。 ベクトル場の第i成分に第k成分の変数が入っていたとしても、それはiと異なる独立変数なのでスカラーと見做してよい。 ベクトル場の和は、ベクトル場の成分の和をとったものに等しい。 例えば、<math>\boldsymbol{f}=(1,2,3), \boldsymbol{g}=(3, 4, 5)</math>について :<math>\boldsymbol{f}+\boldsymbol{g}=(1, 2, 3)+(3, 4, 5)=(1+3, 2+4, 3)=(4, 6, 8)</math>である。 ==三次元ユークリッド空間== xyz空間上のスカラー場を<math>F:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}</math>、ベクトル場を<math>\mathbf{X}:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}^3</math>とする。また、<math>\mathbf{X}</math>のx, y, z成分をそれぞれ<math>X_x, X_y, X_z</math>と書くことにする。また、註がない限り凡ての議論は直交座標系のxyz空間で考えるものとする。 ===偏微分=== 三変数関数<math>f(x, y, z)</math>の'''偏導関数'''(partial derivative)はそれぞれ以下のように定義される。 :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{x}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x+h,y,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{y}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y+h,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{z}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y,z+h)-f(x,y,z)}{h}</math> 偏導関数は、着目する変数軸方向の傾きを表す。 偏導関数を求める操作を'''偏微分'''(partial differentiation)という。 つまり、偏微分とは'''着目する変数以外を定数と見做し、一変数関数とみて微分する'''操作である。 記号「<math>\partial</math>」は「デル(del)」「ラウン(ド)ディー(rounded d)」「パーシャルディー(partial d)」などと読まれる。 着目する変数以外を明示したい場合は、<math>\partial_x f(x, y, z), \; u_x |_{x,y,z}</math>などの記法が用いられる。 偏微分でも、一変数関数の微分と同様の性質が成り立つ(特に線型性と積の微分)。証明は別項に譲る。 例えば、<math>\frac{\partial}{\partial{x}}(x^2+2yx+y^2)=\frac{\partial}{\partial{x}} x^2 + y \frac{\partial}{\partial{x}} x + y^2 \frac{\partial}{\partial{x}} 1 = 2x+y</math>である。 偏導関数に偏微分変数の微小量を掛けて全ての変数について足し合わせた :<math>df = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> を<math>f(x, y, z)</math>の'''(完)全微分'''(total derivative)という。 全微分は、関数<math>f(x, y, z)</math>を<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z</math>だけ変化させたときの関数全体の変化量<math>\Delta f = f(x+\Delta x, y+\Delta y, z+\Delta z)-f(x,y,z)</math>の<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z \to 0</math>とした三重極限に等しい。 つまり、 :<math>f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z) = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> が成り立つ。 これを形式的に変形すると、 :<math>\frac{f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z)}{dxdydz} = \frac{\partial{f}}{\partial{x}dydz} + \frac{\partial{f}}{\partial{y}dzdx} + \frac{\partial{f}}{\partial{z}dxdy}</math> となるが、右辺を見ると変数名が循環していることが、左辺を見ると一変数関数の導関数の定義式に酷似していることが判る。 <math>\boldsymbol{f}= \begin{pmatrix} f_1(x, y, z) \\ f_2(x, y, z) \\ f_3(x, y, z) \end{pmatrix}</math>としたとき、 :<math>\mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x,y,z) = \frac{\partial{(f_1,f_2,f_3)}}{\partial{(x,y,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{f_1}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_2}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_3}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{z}} \end{pmatrix}</math> を<math>\boldsymbol{f}</math>の'''関数行列'''(functional matrix)または'''ヤコビ行列'''('''ヤコビアン'''、Jacobian matrix)という。 これを用いると、3次元ベクトル関数<math>\boldsymbol{f} (x, y, z)</math>の全微分は以下のように求められる。 :<math>d\boldsymbol{f} = \mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x_0,y_0,z_0) d\mathbf{v}</math> ただし、<math>d\mathbf{v} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math>である。このベクトルを'''方向ベクトル'''(direction vector)という。 ===線積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲線<math>C</math>を描いているとする。 <math>C</math>上の点<math>A</math>から点<math>B</math>まで、<math>C</math>に沿って積分することを考える。 経路<math>A \to B</math>を微小線分<math>\Delta l</math>に分けたとき、[[高等学校数学III/積分法#区分求積法|区分求積法]]により以下のように'''線積分'''(line integral)が定義される。 :<math>\int_A^B f(x, y, z) dl = \lim_{\Delta l \to 0} \sum_A^B f(x, y, z) \Delta l</math> このとき、経路<math>A \to B</math>を'''積分(経)路'''(path)や'''積分領域'''(domain of integral)という。 なお、線積分は[[量子力学]]の経路積分(path integral)とは異なる概念なので、混同に注意。 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲線<math>C</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(t) = \begin{pmatrix} x(t) \\ y(t) \\ z(t) \end{pmatrix}</math>とし、初期条件を<math>\mathbf{p}(a)=\vec{\mathrm{OA}}, \mathbf{p}(b)=\vec{\mathrm{OB}}</math>とする。 このとき、閉区間<math>[a, b]</math>を長さ<math>\Delta t = \frac{b-a}{n}</math>の<math>n</math>個の小区間<math>[t_{n-1}, t_n]</math>に分割し、<math>C</math>上に標本点<math>\mathbf{p}(t_i)</math>をとる。各標本点を結ぶ線分の長さを<math>\Delta s_i</math>とおけば、<math>F(\mathbf{p} (t_i)) \Delta s_i</math>の総和はリーマン和である。 <math>\Delta t \to 0</math>の極限を考えると、 :<math>\Delta s_i = \|\mathbf{p}(t_i + \Delta t) - \mathbf{p}(t_i)\| = \left\| \frac{\mathbf{p}(t_i+\Delta t) - \mathbf{p}(t_i+0)}{\Delta t - 0} \right\| (\Delta t -0) = \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t</math> よりこのリーマン和の極限は収束し、 :<math>\lim_{\Delta t \to 0} \sum_{i=1}^n F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math>// ここで、この線積分の値は(同じ向き付けを与える限り)'''媒介変数のとり方に依らない'''。 <math>\mathbf{p}(u) = \begin{pmatrix} x(t(u)) \\ y(t(u)) \\ z(t(u)) \end{pmatrix}, u \in [c, d]</math>という変数変換を考えると、<br>恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>のとき :<math>\int_c^d F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d \mathbf{p}(u)}{du} \right\| du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\| \frac{dt}{du} du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math> となり、一致する。 「恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>」は「<math>t, u</math>それぞれを用いた媒介変数表示が同じ向き付けを与える」ことと同値なので、先述の内容が確かめられた。 そこで、<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math>を更に(形式的に)変形する。 :<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt = \left\| \begin{pmatrix} \frac{d}{dt} x(t) \\ \frac{d}{dt} y(t) \\ \frac{d}{dt} z(t) \end{pmatrix} \right\| dt</math> :<math>= \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dy(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dz(t)}{dt}\right)^2} \; dt</math> :<math>= \sqrt{ (dx(t))^2+(dy(t))^2+(dz(t))^2}</math> :<math>=\sqrt{dx^2+dy^2+dz^2}</math> 最後の式を<math>dl</math>で置くと、<math>dl = \| d\mathbf{p} \|</math>が形式的に成り立つ。 この<math>dl</math>を'''線素'''(line element)と呼ぶ。 線素を用いることで、曲線<math>C</math>(の一部)を積分経路とするスカラー場<math>F</math>の線積分は以下のように略記される。 :<math>\int_C F dl</math> 特に積分経路が閉曲線である('''閉経路''')とき、この線積分を'''周回積分'''('''閉路積分'''、closed line integral)といい :<math>\oint_C F dl</math> と表す。 線積分<math>\int_C dl</math>は<math>C</math>の長さに等しい。 :<math>\int_C dl = \int_a^b \| d\mathbf{p}(t) \| = \int_a^b \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math> :<math>=\int_a^b \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dy(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dz(t)}{dt} \right)^2} dt</math> これは[[高等学校数学III/積分法#曲線の長さ|平面上の曲線の長さの式]]を三次元に拡張した式であることがわかる。 <math>C</math>を<math>C</math>上任意点からの符号付き距離<math>s</math>('''弧長パラメータ''')で媒介変数表示することを考える。ただし、積分経路の端点をそれぞれ<math>s=\alpha, \beta</math>の場合とする。 すなわち、<math>\mathbf{q}(s)= \begin{pmatrix} x(s) \\ y(s) \\ z(s) \end{pmatrix}</math>と表示する。 このとき定義から<math>s=\int_0^s \left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\| ds</math>なので、両辺を<math>s</math>で微分すると微分積分学の基本定理より :<math>1=\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|</math> が恒等的に成り立つ。 これは、接線方向のベクトル('''接ベクトル''')が単位ベクトルであることを示す。 よって、 :<math>\int_C F dl = \int_\alpha^\beta F(\mathbf{q}(s)) ds</math> である。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の線積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_C \mathbf{X} \cdot d \vec{l} = \int_a^b \mathbf{X} (\mathbf{p}(t)) \cdot \mathbf{p}' (t) dt</math> ここで<math>d\vec{l}</math>は'''線素ベクトル'''であり、 :<math>d\vec{l} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix} = dx\mathbf{e}_x+dy\mathbf{e}_y+dz\mathbf{e}_z</math> と定義される。 そのため、この線積分は :<math>\int_C X_x dx + X_y dy + X_z dz</math> とも書かれる。 線素ベクトルは積分経路の接ベクトルとなるので、ベクトル場の線積分を'''接線積分'''(integral of tangential component)という場合もある。 <math>C</math>を弧長パラメータ<math>s</math>で媒介変数表示すると、 :<math>\int_C \mathbf{X} d\vec{l} = \int_\alpha^\beta \mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds} ds</math> ここで<math>\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|=1</math>より、内積 <math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds}</math>は<math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s))</math>を<math>\mathbf{q}(s)</math>方向に射影したものである。 すなわち、線積分はベクトル場<math>\mathbf{X}</math>の<math>C</math>の接線方向成分を積分したものである。これは「仕事」や「流れ」といった物理的な概念に通じ、線積分の本質を形作る。 なお、スカラー場の線積分に登場した線素<math>dl</math>は、線素ベクトルの大きさ<math>\| d\vec{l} \|</math>に等しい。これは、スカラー場の線積分が経路に沿った「長さの重み付け」積分であることを示している。 rvrf6nh882pm0yt0ly8yk161c798nio 276184 276182 2025-06-28T04:08:53Z ~2025-66365 88042 /* 三次元ユークリッド空間 */ 276184 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ベクトル解析}} ここでは、ベクトル解析について解説する。[[物理数学I ベクトル解析]]及び[[解析学基礎/多変数関数の微積分]]も参照。 ==前提知識== ここでは、実数のみで考える。 ===ベクトル=== [[高等学校数学C/ベクトル]]、[[線型代数学/ベクトル]]、[[解析学基礎/ベクトル]]などを参照。本項では、矢印を付した表記(<math>\vec{a}</math>など)と太字立体による表記(<math>\mathbf{p}</math>など)を混用する。 ===行列=== [[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]及び[[線形代数学]]の各ページを参照。本項では大文字の太字立体(<math>\mathbf{A}</math>など)で表記する。 ===ベクトル関数=== 関数<math>\boldsymbol{f} (x) = \sum_{i} f_i(x) \mathbf{e}_i</math>を'''ベクトル(値)関数'''(vector-valued function, vector function)という。 ただし、各<math>\mathbf{e}_i</math>は各座標軸方向の単位ベクトルであり、<math>\boldsymbol{f}(x)</math>の定義域は各<math>f_i(x)</math>の定義域の積集合である。 ベクトルの演算が成分ごとの演算結果を並べたベクトルで定義されたように、ベクトル関数の演算は(結果となる値が存在するならば)各成分の演算結果を並べたベクトルに等しい。 例えば、ベクトル関数の導関数<math>\boldsymbol{f}'(x)</math>は :<math>\frac{d}{dx} \boldsymbol{f} (x) = \frac{d}{dx} \left( \sum_i f_i(x) \mathbf{e}_i \right)</math> :<math>= \sum_i \left( \frac{d}{dx} f_i (x) \mathbf{e}_i \right)</math>(<math>\because</math>線型性) :<math>= \begin{pmatrix} f'_1(x) & f'_2(x) & \cdots & f'_i(x) & \cdots \end{pmatrix}</math> である。 この結果は、ベクトル関数に於ける導関数の正式な定義 <math>\lim_{h\to0} \frac{\boldsymbol{f}(x+h) - \boldsymbol{f}(x)}{h}</math>からも導かれる。 高校数学や高校物理で扱った平面上の運動は、実は2次元ベクトル関数の理論に他ならない。 例えば、平面上の運動に於ける速度・加速度・変位の関係は<math>\boldsymbol{x}(t)= \begin{pmatrix} f(t) \\ g(t) \end{pmatrix}</math>として<math>\boldsymbol{a}(t) = \frac{d}{dt}\boldsymbol{v}(t) = \frac{d^2}{dt^2} \boldsymbol{x}(t)</math>と表すことができる。 曲線の媒介変数表示は、パラメータを変数とするベクトル関数とみることができる。 例えば、円の媒介変数表示<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \end{cases}</math>は、<math>\boldsymbol{r}(\theta) = r\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin\theta \end{pmatrix}</math>という2次元ベクトル関数とみることができる。更に<math>\theta=\omega t</math>とすると、これは等速円運動の式である。 ベクトル関数は必ずしも<math>\boldsymbol{f}: \mathbb{R}\to\mathbb{R}^n</math>のみを指さない。 例えば、ベクトル変数<math>\mathbf{x}= \sum_i g_i (x) \mathbf{e}_i</math>に対して :<math>\boldsymbol{h}(\mathbf{x})=\sum_i (h \circ g)_i (x) \mathbf{e}_i</math> と定義されるような関数<math>\boldsymbol{h}:\mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^m</math>もベクトル関数である。 また、始域と終域の次元が異なる(かつ1でない)<math>\boldsymbol{i}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>のようなベクトル関数も考えられる。 終域が<math>\mathbb{R}</math>である関数はベクトル関数に対して'''スカラー関数'''(scalar function)と呼ばれる。 ===ベクトル場・スカラー場=== 写像<math>\mathbf{X}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>を'''ベクトル場'''(vector field)という。 実際には<math>m=n</math>の場合を考えることが多い。 写像<math>F: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}</math>を'''スカラー場'''(scalar field)という。 それぞれ上で述べたベクトル関数・スカラー関数に対応する。 ベクトル場の例としては、電場・磁場・重力場などが挙げられる。 スカラー場の例としては、電位分布・温度分布・圧力分布などが挙げられる。 例えば、ベクトル場<math>\boldsymbol{f}=(x, 0, 0)</math>は、<math>\mathbb{R}^3</math>内の平面<math>x=k</math>上の任意点にベクトル<math>\begin{pmatrix} k \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix}</math>が存在する状態を表す。 ベクトル場の第i成分に第k成分の変数が入っていたとしても、それはiと異なる独立変数なのでスカラーと見做してよい。 ベクトル場の和は、ベクトル場の成分の和をとったものに等しい。 例えば、<math>\boldsymbol{f}=(1,2,3), \boldsymbol{g}=(3, 4, 5)</math>について :<math>\boldsymbol{f}+\boldsymbol{g}=(1, 2, 3)+(3, 4, 5)=(1+3, 2+4, 3)=(4, 6, 8)</math>である。 ==三次元ユークリッド空間== xyz空間上のスカラー場を<math>F:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}</math>、ベクトル場を<math>\mathbf{X}:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}^3</math>とする。また、<math>\mathbf{X}</math>のx, y, z成分をそれぞれ<math>X_x, X_y, X_z</math>と書くことにする。また、註がない限り凡ての議論は直交座標系のxyz空間で考えるものとする。 ===偏微分=== 三変数関数<math>f(x, y, z)</math>の'''偏導関数'''(partial derivative)はそれぞれ以下のように定義される。 :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{x}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x+h,y,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{y}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y+h,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{z}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y,z+h)-f(x,y,z)}{h}</math> 偏導関数は、着目する変数軸方向の傾きを表す。 偏導関数を求める操作を'''偏微分'''(partial differentiation)という。 つまり、偏微分とは'''着目する変数以外を定数と見做し、一変数関数とみて微分する'''操作である。 記号「<math>\partial</math>」は「デル(del)」「ラウン(ド)ディー(rounded d)」「パーシャルディー(partial d)」などと読まれる。 着目する変数以外を明示したい場合は、<math>\partial_x f(x, y, z), \; u_x |_{x,y,z}</math>などの記法が用いられる。 偏微分でも、一変数関数の微分と同様の性質が成り立つ(特に線型性と積の微分)。証明は別項に譲る。 例えば、<math>\frac{\partial}{\partial{x}}(x^2+2yx+y^2)=\frac{\partial}{\partial{x}} x^2 + y \frac{\partial}{\partial{x}} x + y^2 \frac{\partial}{\partial{x}} 1 = 2x+y</math>である。 偏導関数に偏微分変数の微小量を掛けて全ての変数について足し合わせた :<math>df = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> を<math>f(x, y, z)</math>の'''(完)全微分'''(total derivative)という。 全微分は、関数<math>f(x, y, z)</math>を<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z</math>だけ変化させたときの関数全体の変化量<math>\Delta f = f(x+\Delta x, y+\Delta y, z+\Delta z)-f(x,y,z)</math>の<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z \to 0</math>とした三重極限に等しい。 つまり、 :<math>f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z) = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> が成り立つ。 これを形式的に変形すると、 :<math>\frac{f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z)}{dxdydz} = \frac{\partial{f}}{\partial{x}dydz} + \frac{\partial{f}}{\partial{y}dzdx} + \frac{\partial{f}}{\partial{z}dxdy}</math> となるが、右辺を見ると変数名が循環していることが、左辺を見ると一変数関数の導関数の定義式に酷似していることが判る。 <math>\boldsymbol{f}= \begin{pmatrix} f_1(x, y, z) \\ f_2(x, y, z) \\ f_3(x, y, z) \end{pmatrix}</math>としたとき、 :<math>\mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x,y,z) = \frac{\partial{(f_1,f_2,f_3)}}{\partial{(x,y,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{f_1}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_2}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_3}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{z}} \end{pmatrix}</math> を<math>\boldsymbol{f}</math>の'''関数行列'''(functional matrix)または'''ヤコビ行列'''('''ヤコビアン'''、Jacobian matrix)という。 これを用いると、3次元ベクトル関数<math>\boldsymbol{f} (x, y, z)</math>の全微分は以下のように求められる。 :<math>d\boldsymbol{f} = \mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x_0,y_0,z_0) d\mathbf{v}</math> ただし、<math>d\mathbf{v} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math>である。このベクトルを'''方向ベクトル'''(direction vector)という。 ===線積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲線<math>C</math>を描いているとする。 <math>C</math>上の点<math>A</math>から点<math>B</math>まで、<math>C</math>に沿って積分することを考える。 経路<math>A \to B</math>を微小線分<math>\Delta l</math>に分けたとき、[[高等学校数学III/積分法#区分求積法|区分求積法]]により以下のように'''線積分'''(line integral)が定義される。 :<math>\int_A^B f(x, y, z) dl = \lim_{\Delta l \to 0} \sum_A^B f(x, y, z) \Delta l</math> このとき、経路<math>A \to B</math>を'''積分(経)路'''(path)や'''積分領域'''(domain of integral)という。 なお、線積分は[[量子力学]]の経路積分(path integral)とは異なる概念なので、混同に注意。 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲線<math>C</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(t) = \begin{pmatrix} x(t) \\ y(t) \\ z(t) \end{pmatrix}</math>とし、初期条件を<math>\mathbf{p}(a)=\vec{\mathrm{OA}}, \mathbf{p}(b)=\vec{\mathrm{OB}}</math>とする。 このとき、閉区間<math>[a, b]</math>を長さ<math>\Delta t = \frac{b-a}{n}</math>の<math>n</math>個の小区間<math>[t_{n-1}, t_n]</math>に分割し、<math>C</math>上に標本点<math>\mathbf{p}(t_i)</math>をとる。各標本点を結ぶ線分の長さを<math>\Delta s_i</math>とおけば、<math>F(\mathbf{p} (t_i)) \Delta s_i</math>の総和はリーマン和である。 <math>\Delta t \to 0</math>の極限を考えると、 :<math>\Delta s_i = \|\mathbf{p}(t_i + \Delta t) - \mathbf{p}(t_i)\| = \left\| \frac{\mathbf{p}(t_i+\Delta t) - \mathbf{p}(t_i+0)}{\Delta t - 0} \right\| (\Delta t -0) = \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t</math> よりこのリーマン和の極限は収束し、 :<math>\lim_{\Delta t \to 0} \sum_{i=1}^n F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math>// ここで、この線積分の値は(同じ向き付けを与える限り)'''媒介変数のとり方に依らない'''。 <math>\mathbf{p}(u) = \begin{pmatrix} x(t(u)) \\ y(t(u)) \\ z(t(u)) \end{pmatrix}, u \in [c, d]</math>という変数変換を考えると、<br>恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>のとき :<math>\int_c^d F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d \mathbf{p}(u)}{du} \right\| du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\| \frac{dt}{du} du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math> となり、一致する。 「恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>」は「<math>t, u</math>それぞれを用いた媒介変数表示が同じ向き付けを与える」ことと同値なので、先述の内容が確かめられた。 そこで、<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math>を更に(形式的に)変形する。 :<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt = \left\| \begin{pmatrix} \frac{d}{dt} x(t) \\ \frac{d}{dt} y(t) \\ \frac{d}{dt} z(t) \end{pmatrix} \right\| dt</math> :<math>= \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dy(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dz(t)}{dt}\right)^2} \; dt</math> :<math>= \sqrt{ (dx(t))^2+(dy(t))^2+(dz(t))^2}</math> :<math>=\sqrt{dx^2+dy^2+dz^2}</math> 最後の式を<math>dl</math>で置くと、<math>dl = \| d\mathbf{p} \|</math>が形式的に成り立つ。 この<math>dl</math>を'''線素'''(line element)と呼ぶ。 線素を用いることで、曲線<math>C</math>(の一部)を積分経路とするスカラー場<math>F</math>の線積分は以下のように略記される。 :<math>\int_C F dl</math> 特に積分経路が閉曲線である('''閉経路''')とき、この線積分を'''周回積分'''('''閉路積分'''、closed line integral)といい :<math>\oint_C F dl</math> と表す。 線積分<math>\int_C dl</math>は<math>C</math>の長さに等しい。 :<math>\int_C dl = \int_a^b \| d\mathbf{p}(t) \| = \int_a^b \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math> :<math>=\int_a^b \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dy(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dz(t)}{dt} \right)^2} dt</math> これは[[高等学校数学III/積分法#曲線の長さ|平面上の曲線の長さの式]]を三次元に拡張した式であることがわかる。 <math>C</math>を<math>C</math>上任意点からの符号付き距離<math>s</math>('''弧長パラメータ''')で媒介変数表示することを考える。ただし、積分経路の端点をそれぞれ<math>s=\alpha, \beta</math>の場合とする。 すなわち、<math>\mathbf{q}(s)= \begin{pmatrix} x(s) \\ y(s) \\ z(s) \end{pmatrix}</math>と表示する。 このとき定義から<math>s=\int_0^s \left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\| ds</math>なので、両辺を<math>s</math>で微分すると微分積分学の基本定理より :<math>1=\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|</math> が恒等的に成り立つ。 これは、接線方向のベクトル('''接ベクトル''')が単位ベクトルであることを示す。 よって、 :<math>\int_C F dl = \int_\alpha^\beta F(\mathbf{q}(s)) ds</math> である。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の線積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_C \mathbf{X} \cdot d \vec{l} = \int_a^b \mathbf{X} (\mathbf{p}(t)) \cdot \mathbf{p}' (t) dt</math> ここで<math>d\vec{l}</math>は'''線素ベクトル'''であり、 :<math>d\vec{l} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix} = dx\mathbf{e}_x+dy\mathbf{e}_y+dz\mathbf{e}_z</math> と定義される。 そのため、この線積分は :<math>\int_C X_x dx + X_y dy + X_z dz</math> とも書かれる。 線素ベクトルは積分経路の接ベクトルとなるので、ベクトル場の線積分を'''接線積分'''(integral of tangential component)という場合もある。 <math>C</math>を弧長パラメータ<math>s</math>で媒介変数表示すると、 :<math>\int_C \mathbf{X} d\vec{l} = \int_\alpha^\beta \mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds} ds</math> ここで<math>\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|=1</math>より、内積 <math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds}</math>は<math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s))</math>を<math>\mathbf{q}(s)</math>方向に射影したものである。 すなわち、線積分はベクトル場<math>\mathbf{X}</math>の<math>C</math>の接線方向成分を積分したものである。これは「仕事」や「流れ」といった物理的な概念に通じ、線積分の本質を形作る。 なお、スカラー場の線積分に登場した線素<math>dl</math>は、線素ベクトルの大きさ<math>\| d\vec{l} \|</math>に等しい。これは、スカラー場の線積分が経路に沿った「長さの重み付け」積分であることを示している。 ===面積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲面<math>S</math>を描いているとする。 <math>S</math>に沿って積分することを考える。 領域<math>S</math>を微小領域に分割した表面積を<math>\Delta S_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''(曲)面積分'''(surface integral)が定義される。 :<math>\int_S f(x, y, z) dS = \lim_{\Delta S \to 0} \sum_i f(x_i, y_I, z_i) \Delta S_i</math> 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲面<math>S</math>の滑らかな媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(s, t) = \begin{pmatrix} x(s, t) \\ y(s, t) \\ z(s, t) \end{pmatrix}</math>とする。 ここで、パラメータベクトル<math>\begin{pmatrix} s \\ t \end{pmatrix}</math>が属する領域<math>T (\subset \mathbb{R}^2)</math>を微小矩形領域<math>\Delta T_i</math>に分割する。このとき、各iについて<math>\Delta T_i = [s_i, s_i+\Delta s_i] \times [t_i, t_i+\Delta t_i]</math>であり、各<math>\Delta T_i</math>に対応する曲面上の領域を<math>\Delta S_i = \mathbf{p}(\Delta T_i)</math>とする。 このとき、パラメータ領域の面積変化率は、各変数に関する接ベクトル同士の張る接平面上の面積ベクトルで表される。 すなわち、<math>\Delta s_i, \Delta t_i \to 0</math>のとき :<math>\Delta S_i = \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta s_i \Delta t_i</math> である。 このリーマン和の二重極限は収束し、 :<math>\lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta{S_i} = \lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(\mathbf{p}(s_i, t_i)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta{s_i} \Delta{t_i}</math> :<math>=\iint_T f(\mathbf{p}(s, t)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right\| ds dt</math>// すなわち、面積分は二重積分に帰着される。 面積分の値は(Sの向き付けが同じならば)パラメータのとり方に依らない。 証明は恒等条件<math>\det \frac{\partial(s_1, t_1)}{\partial(s_2, t_2)}>0</math>を用いて線積分と同様に行われる。 そこで、<math>F</math>の<math>S</math>上での面積分を以下のように略記する。 :<math>\int_S F dS</math> 1の面積分を考えると、 :<math>\int_S dS</math> は曲面<math>S</math>の表面積に等しいことが知られている。 そのため、<math>dS</math>を'''面(積要)素'''(surface element)と呼ぶ。 <math>S</math>が閉曲面のときは :<math>\oint_S F dS</math> とも書く。 例えば、関数<math>z=f(x, y)</math>が<math>\mathbb{R}^3</math>上に描く曲面の表面積は、<math>\mathbf{p}= \begin{pmatrix} x \\ y \\ z\end{pmatrix}</math>として :<math>\iint_T \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{x}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{y}} \right\| dx dy</math> :<math>=\iint_T \left\| \begin{pmatrix} -\frac{\partial{f}}{\partial{x}} \\ -\frac{\partial{f}}{\partial{y}} \\ 1 \end{pmatrix} \right\| dxdy</math> :<math>=\iint_T \sqrt{ \left( \frac{\partial{f}}{\partial{x}} \right)^2 + \left( \frac{\partial{f}}{\partial{y}} \right)^2 + 1 } \; dxdy</math> と求められる。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の面積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_S \mathbf{X} d \vec{S} = \iint \mathbf{X} (\mathbf{p}(s, t)) \cdot \left( \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right) dsdt</math> :<math>=\iint \det \begin{pmatrix} \mathbf{X}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \end{pmatrix} ds dt</math>(<math>\because</math>ベクトル三重積の性質) ここで<math>d\vec{S}</math>は面素ベクトルであり、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{n} dS</math> と定義される。 <math>\mathbf{n}</math>は有向曲面<math>S</math>と右手系(後述)をなすように定められた単位法線ベクトルである。 <math>\mathbf{n}</math>は、x, y, z軸それぞれとなす角度を<math>\alpha, \beta, \gamma</math>とすると通常の余弦関数で表されるベクトル<math>\begin{pmatrix} \cos \alpha \\ \cos \beta \\ \cos \gamma \end{pmatrix}</math>に等しい。これを'''方向余弦'''という。 方向余弦に関して、以下のような関係が成り立つ(※証明の加筆お願いします)。 :<math>\begin{cases} \cos\alpha dS = dydz \\ \cos\beta dS = dzdx \\ \cos\gamma dS = dxdy \end{cases}</math> これを用いることで、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{e}_x dydz + \mathbf{e}_y dzdx + \mathbf{e}_z dxdy = \begin{pmatrix} dydz \\ dzdx \\ dxdy \end{pmatrix}</math> と表せる。 敢えてx⇒y⇒zの順で記したように、変数名が循環していることがわかる。 8564p5fbvhvheg83q38q3wznc46iej6 276185 276184 2025-06-28T04:09:44Z ~2025-66365 88042 /* 三次元ユークリッド空間 */ 276185 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ベクトル解析}} ここでは、ベクトル解析について解説する。[[物理数学I ベクトル解析]]及び[[解析学基礎/多変数関数の微積分]]も参照。 ==前提知識== ここでは、実数のみで考える。 ===ベクトル=== [[高等学校数学C/ベクトル]]、[[線型代数学/ベクトル]]、[[解析学基礎/ベクトル]]などを参照。本項では、矢印を付した表記(<math>\vec{a}</math>など)と太字立体による表記(<math>\mathbf{p}</math>など)を混用する。 ===行列=== [[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]及び[[線形代数学]]の各ページを参照。本項では大文字の太字立体(<math>\mathbf{A}</math>など)で表記する。 ===ベクトル関数=== 関数<math>\boldsymbol{f} (x) = \sum_{i} f_i(x) \mathbf{e}_i</math>を'''ベクトル(値)関数'''(vector-valued function, vector function)という。 ただし、各<math>\mathbf{e}_i</math>は各座標軸方向の単位ベクトルであり、<math>\boldsymbol{f}(x)</math>の定義域は各<math>f_i(x)</math>の定義域の積集合である。 ベクトルの演算が成分ごとの演算結果を並べたベクトルで定義されたように、ベクトル関数の演算は(結果となる値が存在するならば)各成分の演算結果を並べたベクトルに等しい。 例えば、ベクトル関数の導関数<math>\boldsymbol{f}'(x)</math>は :<math>\frac{d}{dx} \boldsymbol{f} (x) = \frac{d}{dx} \left( \sum_i f_i(x) \mathbf{e}_i \right)</math> :<math>= \sum_i \left( \frac{d}{dx} f_i (x) \mathbf{e}_i \right)</math>(<math>\because</math>線型性) :<math>= \begin{pmatrix} f'_1(x) & f'_2(x) & \cdots & f'_i(x) & \cdots \end{pmatrix}</math> である。 この結果は、ベクトル関数に於ける導関数の正式な定義 <math>\lim_{h\to0} \frac{\boldsymbol{f}(x+h) - \boldsymbol{f}(x)}{h}</math>からも導かれる。 高校数学や高校物理で扱った平面上の運動は、実は2次元ベクトル関数の理論に他ならない。 例えば、平面上の運動に於ける速度・加速度・変位の関係は<math>\boldsymbol{x}(t)= \begin{pmatrix} f(t) \\ g(t) \end{pmatrix}</math>として<math>\boldsymbol{a}(t) = \frac{d}{dt}\boldsymbol{v}(t) = \frac{d^2}{dt^2} \boldsymbol{x}(t)</math>と表すことができる。 曲線の媒介変数表示は、パラメータを変数とするベクトル関数とみることができる。 例えば、円の媒介変数表示<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \end{cases}</math>は、<math>\boldsymbol{r}(\theta) = r\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin\theta \end{pmatrix}</math>という2次元ベクトル関数とみることができる。更に<math>\theta=\omega t</math>とすると、これは等速円運動の式である。 ベクトル関数は必ずしも<math>\boldsymbol{f}: \mathbb{R}\to\mathbb{R}^n</math>のみを指さない。 例えば、ベクトル変数<math>\mathbf{x}= \sum_i g_i (x) \mathbf{e}_i</math>に対して :<math>\boldsymbol{h}(\mathbf{x})=\sum_i (h \circ g)_i (x) \mathbf{e}_i</math> と定義されるような関数<math>\boldsymbol{h}:\mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^m</math>もベクトル関数である。 また、始域と終域の次元が異なる(かつ1でない)<math>\boldsymbol{i}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>のようなベクトル関数も考えられる。 終域が<math>\mathbb{R}</math>である関数はベクトル関数に対して'''スカラー関数'''(scalar function)と呼ばれる。 ===ベクトル場・スカラー場=== 写像<math>\mathbf{X}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>を'''ベクトル場'''(vector field)という。 実際には<math>m=n</math>の場合を考えることが多い。 写像<math>F: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}</math>を'''スカラー場'''(scalar field)という。 それぞれ上で述べたベクトル関数・スカラー関数に対応する。 ベクトル場の例としては、電場・磁場・重力場などが挙げられる。 スカラー場の例としては、電位分布・温度分布・圧力分布などが挙げられる。 例えば、ベクトル場<math>\boldsymbol{f}=(x, 0, 0)</math>は、<math>\mathbb{R}^3</math>内の平面<math>x=k</math>上の任意点にベクトル<math>\begin{pmatrix} k \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix}</math>が存在する状態を表す。 ベクトル場の第i成分に第k成分の変数が入っていたとしても、それはiと異なる独立変数なのでスカラーと見做してよい。 ベクトル場の和は、ベクトル場の成分の和をとったものに等しい。 例えば、<math>\boldsymbol{f}=(1,2,3), \boldsymbol{g}=(3, 4, 5)</math>について :<math>\boldsymbol{f}+\boldsymbol{g}=(1, 2, 3)+(3, 4, 5)=(1+3, 2+4, 3)=(4, 6, 8)</math>である。 ==三次元ユークリッド空間== xyz空間上のスカラー場を<math>F:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}</math>、ベクトル場を<math>\mathbf{X}:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}^3</math>とする。また、<math>\mathbf{X}</math>のx, y, z成分をそれぞれ<math>X_x, X_y, X_z</math>と書くことにする。また、註がない限り凡ての議論は直交座標系のxyz空間で考えるものとする。 ===偏微分=== 三変数関数<math>f(x, y, z)</math>の'''偏導関数'''(partial derivative)はそれぞれ以下のように定義される。 :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{x}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x+h,y,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{y}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y+h,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{z}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y,z+h)-f(x,y,z)}{h}</math> 偏導関数は、着目する変数軸方向の傾きを表す。 偏導関数を求める操作を'''偏微分'''(partial differentiation)という。 つまり、偏微分とは'''着目する変数以外を定数と見做し、一変数関数とみて微分する'''操作である。 記号「<math>\partial</math>」は「デル(del)」「ラウン(ド)ディー(rounded d)」「パーシャルディー(partial d)」などと読まれる。 着目する変数以外を明示したい場合は、<math>\partial_x f(x, y, z), \; u_x |_{x,y,z}</math>などの記法が用いられる。 偏微分でも、一変数関数の微分と同様の性質が成り立つ(特に線型性と積の微分)。証明は別項に譲る。 例えば、<math>\frac{\partial}{\partial{x}}(x^2+2yx+y^2)=\frac{\partial}{\partial{x}} x^2 + y \frac{\partial}{\partial{x}} x + y^2 \frac{\partial}{\partial{x}} 1 = 2x+y</math>である。 偏導関数に偏微分変数の微小量を掛けて全ての変数について足し合わせた :<math>df = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> を<math>f(x, y, z)</math>の'''(完)全微分'''(total derivative)という。 全微分は、関数<math>f(x, y, z)</math>を<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z</math>だけ変化させたときの関数全体の変化量<math>\Delta f = f(x+\Delta x, y+\Delta y, z+\Delta z)-f(x,y,z)</math>の<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z \to 0</math>とした三重極限に等しい。 つまり、 :<math>f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z) = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> が成り立つ。 これを形式的に変形すると、 :<math>\frac{f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z)}{dxdydz} = \frac{\partial{f}}{\partial{x}dydz} + \frac{\partial{f}}{\partial{y}dzdx} + \frac{\partial{f}}{\partial{z}dxdy}</math> となるが、右辺を見ると変数名が循環していることが、左辺を見ると一変数関数の導関数の定義式に酷似していることが判る。 <math>\boldsymbol{f}= \begin{pmatrix} f_1(x, y, z) \\ f_2(x, y, z) \\ f_3(x, y, z) \end{pmatrix}</math>としたとき、 :<math>\mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x,y,z) = \frac{\partial{(f_1,f_2,f_3)}}{\partial{(x,y,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{f_1}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_2}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_3}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{z}} \end{pmatrix}</math> を<math>\boldsymbol{f}</math>の'''関数行列'''(functional matrix)または'''ヤコビ行列'''('''ヤコビアン'''、Jacobian matrix)という。 これを用いると、3次元ベクトル関数<math>\boldsymbol{f} (x, y, z)</math>の全微分は以下のように求められる。 :<math>d\boldsymbol{f} = \mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x_0,y_0,z_0) d\mathbf{v}</math> ただし、<math>d\mathbf{v} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math>である。このベクトルを'''方向ベクトル'''(direction vector)という。 ===線積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲線<math>C</math>を描いているとする。 <math>C</math>上の点<math>A</math>から点<math>B</math>まで、<math>C</math>に沿って積分することを考える。 経路<math>A \to B</math>を微小線分<math>\Delta l</math>に分けたとき、[[高等学校数学III/積分法#区分求積法|区分求積法]]により以下のように'''線積分'''(line integral)が定義される。 :<math>\int_A^B f(x, y, z) dl = \lim_{\Delta l \to 0} \sum_A^B f(x, y, z) \Delta l</math> このとき、経路<math>A \to B</math>を'''積分(経)路'''(path)や'''積分領域'''(domain of integral)という。 なお、線積分は[[量子力学]]の経路積分(path integral)とは異なる概念なので、混同に注意。 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲線<math>C</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(t) = \begin{pmatrix} x(t) \\ y(t) \\ z(t) \end{pmatrix}</math>とし、初期条件を<math>\mathbf{p}(a)=\vec{\mathrm{OA}}, \mathbf{p}(b)=\vec{\mathrm{OB}}</math>とする。 このとき、閉区間<math>[a, b]</math>を長さ<math>\Delta t = \frac{b-a}{n}</math>の<math>n</math>個の小区間<math>[t_{n-1}, t_n]</math>に分割し、<math>C</math>上に標本点<math>\mathbf{p}(t_i)</math>をとる。各標本点を結ぶ線分の長さを<math>\Delta s_i</math>とおけば、<math>F(\mathbf{p} (t_i)) \Delta s_i</math>の総和はリーマン和である。 <math>\Delta t \to 0</math>の極限を考えると、 :<math>\Delta s_i = \|\mathbf{p}(t_i + \Delta t) - \mathbf{p}(t_i)\| = \left\| \frac{\mathbf{p}(t_i+\Delta t) - \mathbf{p}(t_i+0)}{\Delta t - 0} \right\| (\Delta t -0) = \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t</math> よりこのリーマン和の極限は収束し、 :<math>\lim_{\Delta t \to 0} \sum_{i=1}^n F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math>// ここで、この線積分の値は(同じ向き付けを与える限り)'''媒介変数のとり方に依らない'''。 <math>\mathbf{p}(u) = \begin{pmatrix} x(t(u)) \\ y(t(u)) \\ z(t(u)) \end{pmatrix}, u \in [c, d]</math>という変数変換を考えると、<br>恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>のとき :<math>\int_c^d F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d \mathbf{p}(u)}{du} \right\| du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\| \frac{dt}{du} du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math> となり、一致する。 「恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>」は「<math>t, u</math>それぞれを用いた媒介変数表示が同じ向き付けを与える」ことと同値なので、先述の内容が確かめられた。 そこで、<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math>を更に(形式的に)変形する。 :<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt = \left\| \begin{pmatrix} \frac{d}{dt} x(t) \\ \frac{d}{dt} y(t) \\ \frac{d}{dt} z(t) \end{pmatrix} \right\| dt</math> :<math>= \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dy(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dz(t)}{dt}\right)^2} \; dt</math> :<math>= \sqrt{ (dx(t))^2+(dy(t))^2+(dz(t))^2}</math> :<math>=\sqrt{dx^2+dy^2+dz^2}</math> 最後の式を<math>dl</math>で置くと、<math>dl = \| d\mathbf{p} \|</math>が形式的に成り立つ。 この<math>dl</math>を'''線素'''(line element)と呼ぶ。 線素を用いることで、曲線<math>C</math>(の一部)を積分経路とするスカラー場<math>F</math>の線積分は以下のように略記される。 :<math>\int_C F dl</math> 特に積分経路が閉曲線である('''閉経路''')とき、この線積分を'''周回積分'''('''閉路積分'''、closed line integral)といい :<math>\oint_C F dl</math> と表す。 線積分<math>\int_C dl</math>は<math>C</math>の長さに等しい。 :<math>\int_C dl = \int_a^b \| d\mathbf{p}(t) \| = \int_a^b \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math> :<math>=\int_a^b \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dy(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dz(t)}{dt} \right)^2} dt</math> これは[[高等学校数学III/積分法#曲線の長さ|平面上の曲線の長さの式]]を三次元に拡張した式であることがわかる。 <math>C</math>を<math>C</math>上任意点からの符号付き距離<math>s</math>('''弧長パラメータ''')で媒介変数表示することを考える。ただし、積分経路の端点をそれぞれ<math>s=\alpha, \beta</math>の場合とする。 すなわち、<math>\mathbf{q}(s)= \begin{pmatrix} x(s) \\ y(s) \\ z(s) \end{pmatrix}</math>と表示する。 このとき定義から<math>s=\int_0^s \left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\| ds</math>なので、両辺を<math>s</math>で微分すると微分積分学の基本定理より :<math>1=\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|</math> が恒等的に成り立つ。 これは、接線方向のベクトル('''接ベクトル''')が単位ベクトルであることを示す。 よって、 :<math>\int_C F dl = \int_\alpha^\beta F(\mathbf{q}(s)) ds</math> である。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の線積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_C \mathbf{X} \cdot d \vec{l} = \int_a^b \mathbf{X} (\mathbf{p}(t)) \cdot \mathbf{p}' (t) dt</math> ここで<math>d\vec{l}</math>は'''線素ベクトル'''であり、 :<math>d\vec{l} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix} = dx\mathbf{e}_x+dy\mathbf{e}_y+dz\mathbf{e}_z</math> と定義される。 そのため、この線積分は :<math>\int_C X_x dx + X_y dy + X_z dz</math> とも書かれる。 線素ベクトルは積分経路の接ベクトルとなるので、ベクトル場の線積分を'''接線積分'''(integral of tangential component)という場合もある。 <math>C</math>を弧長パラメータ<math>s</math>で媒介変数表示すると、 :<math>\int_C \mathbf{X} d\vec{l} = \int_\alpha^\beta \mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds} ds</math> ここで<math>\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|=1</math>より、内積 <math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds}</math>は<math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s))</math>を<math>\mathbf{q}(s)</math>方向に射影したものである。 すなわち、線積分はベクトル場<math>\mathbf{X}</math>の<math>C</math>の接線方向成分を積分したものである。これは「仕事」や「流れ」といった物理的な概念に通じ、線積分の本質を形作る。 なお、スカラー場の線積分に登場した線素<math>dl</math>は、線素ベクトルの大きさ<math>\| d\vec{l} \|</math>に等しい。これは、スカラー場の線積分が経路に沿った「長さの重み付け」積分であることを示している。 ===面積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲面<math>S</math>を描いているとする。 <math>S</math>に沿って積分することを考える。 領域<math>S</math>を微小領域に分割した表面積を<math>\Delta S_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''(曲)面積分'''(surface integral)が定義される。 :<math>\int_S f(x, y, z) dS = \lim_{\Delta S \to 0} \sum_i f(x_i, y_I, z_i) \Delta S_i</math> 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲面<math>S</math>の滑らかな媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(s, t) = \begin{pmatrix} x(s, t) \\ y(s, t) \\ z(s, t) \end{pmatrix}</math>とする。 ここで、パラメータベクトル<math>\begin{pmatrix} s \\ t \end{pmatrix}</math>が属する領域<math>T (\subset \mathbb{R}^2)</math>を微小矩形領域<math>\Delta T_i</math>に分割する。このとき、各iについて<math>\Delta T_i = [s_i, s_i+\Delta s_i] \times [t_i, t_i+\Delta t_i]</math>であり、各<math>\Delta T_i</math>に対応する曲面上の領域を<math>\Delta S_i = \mathbf{p}(\Delta T_i)</math>とする。 このとき、パラメータ領域の面積変化率は、各変数に関する接ベクトル同士の張る接平面上の面積ベクトルで表される。 すなわち、<math>\Delta s_i, \Delta t_i \to 0</math>のとき :<math>\Delta S_i = \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta s_i \Delta t_i</math> である。 このリーマン和の二重極限は収束し、 :<math>\lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta{S_i} = \lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(\mathbf{p}(s_i, t_i)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta{s_i} \Delta{t_i}</math> :<math>=\iint_T f(\mathbf{p}(s, t)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right\| ds dt</math>// すなわち、面積分は二重積分に帰着される。 面積分の値は(Sの向き付けが同じならば)パラメータのとり方に依らない。 証明は恒等条件<math>\det \frac{\partial(s_1, t_1)}{\partial(s_2, t_2)}>0</math>を用いて線積分と同様に行われる。 そこで、<math>F</math>の<math>S</math>上での面積分を以下のように略記する。 :<math>\int_S F dS</math> 1の面積分を考えると、 :<math>\int_S dS</math> は曲面<math>S</math>の表面積に等しいことが知られている。 そのため、<math>dS</math>を'''面(積要)素'''(surface element)と呼ぶ。 <math>S</math>が閉曲面のときは :<math>\oint_S F dS</math> とも書く。 例えば、関数<math>z=f(x, y)</math>が<math>\mathbb{R}^3</math>上に描く曲面の表面積は、<math>\mathbf{p}= \begin{pmatrix} x \\ y \\ z\end{pmatrix}</math>として :<math>\iint_T \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{x}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{y}} \right\| dx dy</math> :<math>=\iint_T \left\| \begin{pmatrix} -\frac{\partial{f}}{\partial{x}} \\ -\frac{\partial{f}}{\partial{y}} \\ 1 \end{pmatrix} \right\| dxdy</math> :<math>=\iint_T \sqrt{ \left( \frac{\partial{f}}{\partial{x}} \right)^2 + \left( \frac{\partial{f}}{\partial{y}} \right)^2 + 1 } \; dxdy</math> と求められる。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の面積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_S \mathbf{X} d \vec{S} = \iint \mathbf{X} (\mathbf{p}(s, t)) \cdot \left( \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right) dsdt</math> :<math>=\iint \det \begin{pmatrix} \mathbf{X}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \end{pmatrix} ds dt</math>(<math>\because</math>ベクトル三重積の性質) ここで<math>d\vec{S}</math>は面素ベクトルであり、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{n} dS</math> と定義される。 <math>\mathbf{n}</math>は有向曲面<math>S</math>と右手系(後述)をなすように定められた単位法線ベクトルである。 <math>\mathbf{n}</math>は、x, y, z軸それぞれとなす角度を<math>\alpha, \beta, \gamma</math>とすると通常の余弦関数で表されるベクトル<math>\begin{pmatrix} \cos \alpha \\ \cos \beta \\ \cos \gamma \end{pmatrix}</math>に等しい。これを'''方向余弦'''という。 方向余弦に関して、以下のような関係が成り立つ(※証明の加筆お願いします)。 :<math>\begin{cases} \cos\alpha dS = dydz \\ \cos\beta dS = dzdx \\ \cos\gamma dS = dxdy \end{cases}</math> これを用いることで、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{e}_x dydz + \mathbf{e}_y dzdx + \mathbf{e}_z dxdy = \begin{pmatrix} dydz \\ dzdx \\ dxdy \end{pmatrix}</math> と表せる。 敢えてx⇒y⇒zの順で記したように、変数名が循環していることがわかる。 ===体積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に立体領域<math>V</math>を描いているとする。 <math>V</math>に沿って積分することを考える。 立体<math>V</math>を微小立体に分割した体積を<math>\Delta V_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''体(積)積分'''(volume integral)が定義される。 :<math>\int_V f(x, y, z) dV = \lim_{\Delta V \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta V_i</math> 体積分では、リーマン和の三重極限を用いて右辺の極限値を求めることが困難である(3つの極限を任意に交換できるとは限らないため)。 そのため、以下のように考える。 微小立体の体積<math>dV</math>は、各辺の長さが<math>dx, dy, dz</math>である直方体の体積で近似できる(どのような分割の仕方をしても微小領域では直方体に近似できるため)。 よって、<math>dV = dxdydz</math>。この<math>dV</math>を'''体(積)素'''(volume element)という。 つまり、体積分は<math>V</math>についての三重積分 :<math>\iiint_V f(x,y,z) dxdydz</math> に等しい。 <math>V</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{r}(s, t, u) = \begin{pmatrix} x(s, t, u) \\ y(s, t, u) \\ z(s, t, u) \end{pmatrix}</math>とすると、スカラー場の<math>V</math>に関する体積分は :<math>\int_V F(\mathbf{r}) dV = \iiint_V F (\mathbf{r}(s, t, u)) \left\| \det \frac{\partial{(x, y, z)}}{\partial{(s, t, u)}} \right\| dsdtdu</math> で表される。 積分領域<math>V</math>が閉立体であるときは :<math>\oint_V F dV</math> とも書く。 また、ベクトル場 の<math>V</math>に関する体積分は、ベクトル場の成分となるスカラー場の体積分を並べたベクトル :<math>\int_V \mathbf{X}(\mathbf{r}) dV = \begin{pmatrix} \int_V X_x(\mathbf{r}) dV \\ \int_V X_y(\mathbf{r}) dV \\ \int_V X_z(\mathbf{r}) dV \end{pmatrix}</math> で表される。 ===円筒座標系=== 平面の座標系として直交座標の他に斜交座標、極座標(円座標)、重心座標などがあったように、空間の座標系も複数通り考えられる。 空間座標を3つの実数の組<math>(r, \theta, z)</math>で表した座標系を'''円筒座標系'''('''円柱座標系'''、cylindrical coordinate system)という。ただし、<math>r</math>は原点からの(符号付き)距離、<math>\theta</math>は基準面に於ける始線からの正の回転角、<math>z</math>は基準面からの高さである。 円筒座標系は、円座標系のrθ平面にz軸方向の次元を加えた3次元空間の座標と考えられる。 そのため、円筒座標系と直交座標系の対応は以下のようになる。 :<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \\ z=z \end{cases} \iff \begin{cases} r=\sqrt{x^2+y^2} \\ \theta = \arctan\frac{y}{x} \\ z=z \end{cases}</math> 但し、<math>r</math>は基準面の裏側では負とする。 直交座標のz軸を基に円筒座標系の座標軸を決定する。一般に座標軸は直線とは限らないので、「軸」ではなく「曲線」と呼ぶことにする('''座標線''')。なお、「曲線」という語は一般に「直線」を包含する。 :r曲線:z軸上の点を通りz軸に垂直な半直線。 :θ曲線:z軸を法線とする平面内にあり、中心がz軸上にある円周。 :z曲線:z軸に平行な直線。 ここで、各曲線に沿った微小変化がどのように表されるか見ていく。 <math>\boldsymbol{f}: (r,\theta,z)\to(x,y,z)</math>とする。 <math>\boldsymbol{f}</math>全体の微小変化は全微分<math>d\boldsymbol{f}=\frac{\partial{(x,y,z)}}{\partial{(r,\theta,z)}} \begin{pmatrix} dr \\ d\theta \\ dz \end{pmatrix}</math>で表される。 上で求めた関係式より :<math>\boldsymbol{f}\begin{pmatrix} r \\ \theta \\ z\end{pmatrix}=\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} r\cos\theta \\ r\sin\theta \\ z \end{pmatrix}</math> なので、 :<math>\frac{\partial{(x,y,z)}}{\partial{(r,\theta,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial{r}}r\cos\theta & \frac{\partial}{\partial{\theta}}r\cos\theta & \frac{\partial}{\partial{z}}r\cos\theta \\ \frac{\partial}{\partial{r}}r\sin\theta & \frac{\partial}{\partial{\theta}}r\sin\theta & \frac{\partial}{\partial{z}}r\sin\theta \\ \frac{\partial}{\partial{r}}z & \frac{\partial}{\partial{\theta}}z & \frac{\partial}{\partial{z}}z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -r\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & r\cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix}</math> よって :<math>d\boldsymbol{f}=\begin{pmatrix} \cos\theta & -r\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & r\cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} dr \\ d\theta \\ dz \end{pmatrix}=\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin \theta \\ 0 \end{pmatrix}dr + \begin{pmatrix} -\sin\theta \\ \cos\theta \\ 0 \end{pmatrix}rd\theta + \begin{pmatrix} 0 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}dz </math> 再右辺の各項を<math>d\vec{r}, d\vec{\theta}, d\vec{z}</math>と書くことにすると、<math>|d\vec{r}|, |d\vec{\theta}|, |d\vec{z}|</math>はそれぞれ<math>dr, rd\theta, dz</math>とわかる。<math>r, \theta, z</math>を物理量として捉えたとき<math>d\theta</math>の単位はラジアン(無次元量)であり、<math>rd\theta</math>の単位はメートル(長さの次元1)なので、次元の整合性が取れる。 纏めると以下のようになる。 {| class="wikitable" | ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_x</math>成分 ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_y</math>成分 ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_z</math>成分 ||style="text-align:center;"| ノルム |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{r}</math> ||style="text-align:center;"| <math>\cos\theta dr</math> ||style="text-align:center;"| <math>\sin\theta dr</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>dr</math> |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{\theta}</math> ||style="text-align:center;"| <math>-r\sin\theta d\theta</math> ||style="text-align:center;"| <math>r\cos\theta d\theta</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>rd\theta</math> |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{z}</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>1</math> ||style="text-align:center;"| <math>dz</math> |} ここで<math>d\vec{r}, d\vec{\theta}, d\vec{z}</math>は内積を取ればどの組も互いに直交することが容易にわかるので、この3つのベクトルは3次元ユークリッド空間の直交基底である。 そこで、それぞれのベクトルを正規化することで各軸曲線方向の基本ベクトルを得る。 :<math>\mathbf{e}_r = \frac{d\vec{r}}{dr} = \cos\theta \mathbf{e}_x + \sin\theta \mathbf{e}_y</math> :<math>\mathbf{e}_\theta = \frac{d\vec{\theta}}{rd\theta} = -\sin\theta\mathbf{e}_x+\cos\theta\mathbf{e}_y</math> :<math>\mathbf{e}_z=\frac{d\vec{z}}{dz}=\mathbf{e}_z</math> これを一次変換の形式で表すと :<math>\begin{pmatrix} \mathbf{e}_r \\ \mathbf{e}_\theta \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \mathbf{e}_x \\ \mathbf{e}_y \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix}</math> となる。 このときの変換行列を、座標系または基底ベクトルを変換することから'''座標変換行列'''又は'''基底変換行列'''という。場合によっては'''変換テンソル'''とも呼ぶ。 なお、この直交座標⇒円筒座標の座標変換行列は、xyz空間に於けるz軸まわりの回転行列に等しい。 逆基底変換はこの座標変換行列の逆行列を求めれば定式化できる。 回転行列は直交行列なので :<math>\begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} ^{-1}= {}^t \! \begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} </math> であり、 :<math>\begin{pmatrix} \mathbf{e}_x \\ \mathbf{e}_y \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \mathbf{e}_r \\ \mathbf{e}_\theta \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix}</math> 円筒座標系は、[[電磁気学]]の解析でよく使用される。 例えば、高校物理の公式<math>B(r)=\frac{\mu_0I}{\tau r}</math>は、円筒座標系を知っていれば「電流がz軸に平行であることから磁場はz方向に一葉且つθ方向に回転対称なので、r方向の項のみが寄与する」と理解される。 c7r9u7yxajoh7k46hnq5a35jwvxgt73 276186 276185 2025-06-28T04:10:38Z ~2025-66365 88042 /* 三次元ユークリッド空間 */ 276186 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ベクトル解析}} ここでは、ベクトル解析について解説する。[[物理数学I ベクトル解析]]及び[[解析学基礎/多変数関数の微積分]]も参照。 ==前提知識== ここでは、実数のみで考える。 ===ベクトル=== [[高等学校数学C/ベクトル]]、[[線型代数学/ベクトル]]、[[解析学基礎/ベクトル]]などを参照。本項では、矢印を付した表記(<math>\vec{a}</math>など)と太字立体による表記(<math>\mathbf{p}</math>など)を混用する。 ===行列=== [[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]及び[[線形代数学]]の各ページを参照。本項では大文字の太字立体(<math>\mathbf{A}</math>など)で表記する。 ===ベクトル関数=== 関数<math>\boldsymbol{f} (x) = \sum_{i} f_i(x) \mathbf{e}_i</math>を'''ベクトル(値)関数'''(vector-valued function, vector function)という。 ただし、各<math>\mathbf{e}_i</math>は各座標軸方向の単位ベクトルであり、<math>\boldsymbol{f}(x)</math>の定義域は各<math>f_i(x)</math>の定義域の積集合である。 ベクトルの演算が成分ごとの演算結果を並べたベクトルで定義されたように、ベクトル関数の演算は(結果となる値が存在するならば)各成分の演算結果を並べたベクトルに等しい。 例えば、ベクトル関数の導関数<math>\boldsymbol{f}'(x)</math>は :<math>\frac{d}{dx} \boldsymbol{f} (x) = \frac{d}{dx} \left( \sum_i f_i(x) \mathbf{e}_i \right)</math> :<math>= \sum_i \left( \frac{d}{dx} f_i (x) \mathbf{e}_i \right)</math>(<math>\because</math>線型性) :<math>= \begin{pmatrix} f'_1(x) & f'_2(x) & \cdots & f'_i(x) & \cdots \end{pmatrix}</math> である。 この結果は、ベクトル関数に於ける導関数の正式な定義 <math>\lim_{h\to0} \frac{\boldsymbol{f}(x+h) - \boldsymbol{f}(x)}{h}</math>からも導かれる。 高校数学や高校物理で扱った平面上の運動は、実は2次元ベクトル関数の理論に他ならない。 例えば、平面上の運動に於ける速度・加速度・変位の関係は<math>\boldsymbol{x}(t)= \begin{pmatrix} f(t) \\ g(t) \end{pmatrix}</math>として<math>\boldsymbol{a}(t) = \frac{d}{dt}\boldsymbol{v}(t) = \frac{d^2}{dt^2} \boldsymbol{x}(t)</math>と表すことができる。 曲線の媒介変数表示は、パラメータを変数とするベクトル関数とみることができる。 例えば、円の媒介変数表示<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \end{cases}</math>は、<math>\boldsymbol{r}(\theta) = r\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin\theta \end{pmatrix}</math>という2次元ベクトル関数とみることができる。更に<math>\theta=\omega t</math>とすると、これは等速円運動の式である。 ベクトル関数は必ずしも<math>\boldsymbol{f}: \mathbb{R}\to\mathbb{R}^n</math>のみを指さない。 例えば、ベクトル変数<math>\mathbf{x}= \sum_i g_i (x) \mathbf{e}_i</math>に対して :<math>\boldsymbol{h}(\mathbf{x})=\sum_i (h \circ g)_i (x) \mathbf{e}_i</math> と定義されるような関数<math>\boldsymbol{h}:\mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^m</math>もベクトル関数である。 また、始域と終域の次元が異なる(かつ1でない)<math>\boldsymbol{i}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>のようなベクトル関数も考えられる。 終域が<math>\mathbb{R}</math>である関数はベクトル関数に対して'''スカラー関数'''(scalar function)と呼ばれる。 ===ベクトル場・スカラー場=== 写像<math>\mathbf{X}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>を'''ベクトル場'''(vector field)という。 実際には<math>m=n</math>の場合を考えることが多い。 写像<math>F: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}</math>を'''スカラー場'''(scalar field)という。 それぞれ上で述べたベクトル関数・スカラー関数に対応する。 ベクトル場の例としては、電場・磁場・重力場などが挙げられる。 スカラー場の例としては、電位分布・温度分布・圧力分布などが挙げられる。 例えば、ベクトル場<math>\boldsymbol{f}=(x, 0, 0)</math>は、<math>\mathbb{R}^3</math>内の平面<math>x=k</math>上の任意点にベクトル<math>\begin{pmatrix} k \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix}</math>が存在する状態を表す。 ベクトル場の第i成分に第k成分の変数が入っていたとしても、それはiと異なる独立変数なのでスカラーと見做してよい。 ベクトル場の和は、ベクトル場の成分の和をとったものに等しい。 例えば、<math>\boldsymbol{f}=(1,2,3), \boldsymbol{g}=(3, 4, 5)</math>について :<math>\boldsymbol{f}+\boldsymbol{g}=(1, 2, 3)+(3, 4, 5)=(1+3, 2+4, 3)=(4, 6, 8)</math>である。 ==三次元ユークリッド空間== xyz空間上のスカラー場を<math>F:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}</math>、ベクトル場を<math>\mathbf{X}:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}^3</math>とする。また、<math>\mathbf{X}</math>のx, y, z成分をそれぞれ<math>X_x, X_y, X_z</math>と書くことにする。また、註がない限り凡ての議論は直交座標系のxyz空間で考えるものとする。 ===偏微分=== 三変数関数<math>f(x, y, z)</math>の'''偏導関数'''(partial derivative)はそれぞれ以下のように定義される。 :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{x}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x+h,y,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{y}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y+h,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{z}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y,z+h)-f(x,y,z)}{h}</math> 偏導関数は、着目する変数軸方向の傾きを表す。 偏導関数を求める操作を'''偏微分'''(partial differentiation)という。 つまり、偏微分とは'''着目する変数以外を定数と見做し、一変数関数とみて微分する'''操作である。 記号「<math>\partial</math>」は「デル(del)」「ラウン(ド)ディー(rounded d)」「パーシャルディー(partial d)」などと読まれる。 着目する変数以外を明示したい場合は、<math>\partial_x f(x, y, z), \; u_x |_{x,y,z}</math>などの記法が用いられる。 偏微分でも、一変数関数の微分と同様の性質が成り立つ(特に線型性と積の微分)。証明は別項に譲る。 例えば、<math>\frac{\partial}{\partial{x}}(x^2+2yx+y^2)=\frac{\partial}{\partial{x}} x^2 + y \frac{\partial}{\partial{x}} x + y^2 \frac{\partial}{\partial{x}} 1 = 2x+y</math>である。 偏導関数に偏微分変数の微小量を掛けて全ての変数について足し合わせた :<math>df = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> を<math>f(x, y, z)</math>の'''(完)全微分'''(total derivative)という。 全微分は、関数<math>f(x, y, z)</math>を<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z</math>だけ変化させたときの関数全体の変化量<math>\Delta f = f(x+\Delta x, y+\Delta y, z+\Delta z)-f(x,y,z)</math>の<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z \to 0</math>とした三重極限に等しい。 つまり、 :<math>f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z) = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> が成り立つ。 これを形式的に変形すると、 :<math>\frac{f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z)}{dxdydz} = \frac{\partial{f}}{\partial{x}dydz} + \frac{\partial{f}}{\partial{y}dzdx} + \frac{\partial{f}}{\partial{z}dxdy}</math> となるが、右辺を見ると変数名が循環していることが、左辺を見ると一変数関数の導関数の定義式に酷似していることが判る。 <math>\boldsymbol{f}= \begin{pmatrix} f_1(x, y, z) \\ f_2(x, y, z) \\ f_3(x, y, z) \end{pmatrix}</math>としたとき、 :<math>\mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x,y,z) = \frac{\partial{(f_1,f_2,f_3)}}{\partial{(x,y,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{f_1}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_2}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_3}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{z}} \end{pmatrix}</math> を<math>\boldsymbol{f}</math>の'''関数行列'''(functional matrix)または'''ヤコビ行列'''('''ヤコビアン'''、Jacobian matrix)という。 これを用いると、3次元ベクトル関数<math>\boldsymbol{f} (x, y, z)</math>の全微分は以下のように求められる。 :<math>d\boldsymbol{f} = \mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x_0,y_0,z_0) d\mathbf{v}</math> ただし、<math>d\mathbf{v} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math>である。このベクトルを'''方向ベクトル'''(direction vector)という。 ===線積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲線<math>C</math>を描いているとする。 <math>C</math>上の点<math>A</math>から点<math>B</math>まで、<math>C</math>に沿って積分することを考える。 経路<math>A \to B</math>を微小線分<math>\Delta l</math>に分けたとき、[[高等学校数学III/積分法#区分求積法|区分求積法]]により以下のように'''線積分'''(line integral)が定義される。 :<math>\int_A^B f(x, y, z) dl = \lim_{\Delta l \to 0} \sum_A^B f(x, y, z) \Delta l</math> このとき、経路<math>A \to B</math>を'''積分(経)路'''(path)や'''積分領域'''(domain of integral)という。 なお、線積分は[[量子力学]]の経路積分(path integral)とは異なる概念なので、混同に注意。 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲線<math>C</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(t) = \begin{pmatrix} x(t) \\ y(t) \\ z(t) \end{pmatrix}</math>とし、初期条件を<math>\mathbf{p}(a)=\vec{\mathrm{OA}}, \mathbf{p}(b)=\vec{\mathrm{OB}}</math>とする。 このとき、閉区間<math>[a, b]</math>を長さ<math>\Delta t = \frac{b-a}{n}</math>の<math>n</math>個の小区間<math>[t_{n-1}, t_n]</math>に分割し、<math>C</math>上に標本点<math>\mathbf{p}(t_i)</math>をとる。各標本点を結ぶ線分の長さを<math>\Delta s_i</math>とおけば、<math>F(\mathbf{p} (t_i)) \Delta s_i</math>の総和はリーマン和である。 <math>\Delta t \to 0</math>の極限を考えると、 :<math>\Delta s_i = \|\mathbf{p}(t_i + \Delta t) - \mathbf{p}(t_i)\| = \left\| \frac{\mathbf{p}(t_i+\Delta t) - \mathbf{p}(t_i+0)}{\Delta t - 0} \right\| (\Delta t -0) = \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t</math> よりこのリーマン和の極限は収束し、 :<math>\lim_{\Delta t \to 0} \sum_{i=1}^n F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math>// ここで、この線積分の値は(同じ向き付けを与える限り)'''媒介変数のとり方に依らない'''。 <math>\mathbf{p}(u) = \begin{pmatrix} x(t(u)) \\ y(t(u)) \\ z(t(u)) \end{pmatrix}, u \in [c, d]</math>という変数変換を考えると、<br>恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>のとき :<math>\int_c^d F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d \mathbf{p}(u)}{du} \right\| du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\| \frac{dt}{du} du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math> となり、一致する。 「恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>」は「<math>t, u</math>それぞれを用いた媒介変数表示が同じ向き付けを与える」ことと同値なので、先述の内容が確かめられた。 そこで、<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math>を更に(形式的に)変形する。 :<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt = \left\| \begin{pmatrix} \frac{d}{dt} x(t) \\ \frac{d}{dt} y(t) \\ \frac{d}{dt} z(t) \end{pmatrix} \right\| dt</math> :<math>= \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dy(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dz(t)}{dt}\right)^2} \; dt</math> :<math>= \sqrt{ (dx(t))^2+(dy(t))^2+(dz(t))^2}</math> :<math>=\sqrt{dx^2+dy^2+dz^2}</math> 最後の式を<math>dl</math>で置くと、<math>dl = \| d\mathbf{p} \|</math>が形式的に成り立つ。 この<math>dl</math>を'''線素'''(line element)と呼ぶ。 線素を用いることで、曲線<math>C</math>(の一部)を積分経路とするスカラー場<math>F</math>の線積分は以下のように略記される。 :<math>\int_C F dl</math> 特に積分経路が閉曲線である('''閉経路''')とき、この線積分を'''周回積分'''('''閉路積分'''、closed line integral)といい :<math>\oint_C F dl</math> と表す。 線積分<math>\int_C dl</math>は<math>C</math>の長さに等しい。 :<math>\int_C dl = \int_a^b \| d\mathbf{p}(t) \| = \int_a^b \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math> :<math>=\int_a^b \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dy(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dz(t)}{dt} \right)^2} dt</math> これは[[高等学校数学III/積分法#曲線の長さ|平面上の曲線の長さの式]]を三次元に拡張した式であることがわかる。 <math>C</math>を<math>C</math>上任意点からの符号付き距離<math>s</math>('''弧長パラメータ''')で媒介変数表示することを考える。ただし、積分経路の端点をそれぞれ<math>s=\alpha, \beta</math>の場合とする。 すなわち、<math>\mathbf{q}(s)= \begin{pmatrix} x(s) \\ y(s) \\ z(s) \end{pmatrix}</math>と表示する。 このとき定義から<math>s=\int_0^s \left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\| ds</math>なので、両辺を<math>s</math>で微分すると微分積分学の基本定理より :<math>1=\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|</math> が恒等的に成り立つ。 これは、接線方向のベクトル('''接ベクトル''')が単位ベクトルであることを示す。 よって、 :<math>\int_C F dl = \int_\alpha^\beta F(\mathbf{q}(s)) ds</math> である。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の線積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_C \mathbf{X} \cdot d \vec{l} = \int_a^b \mathbf{X} (\mathbf{p}(t)) \cdot \mathbf{p}' (t) dt</math> ここで<math>d\vec{l}</math>は'''線素ベクトル'''であり、 :<math>d\vec{l} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix} = dx\mathbf{e}_x+dy\mathbf{e}_y+dz\mathbf{e}_z</math> と定義される。 そのため、この線積分は :<math>\int_C X_x dx + X_y dy + X_z dz</math> とも書かれる。 線素ベクトルは積分経路の接ベクトルとなるので、ベクトル場の線積分を'''接線積分'''(integral of tangential component)という場合もある。 <math>C</math>を弧長パラメータ<math>s</math>で媒介変数表示すると、 :<math>\int_C \mathbf{X} d\vec{l} = \int_\alpha^\beta \mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds} ds</math> ここで<math>\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|=1</math>より、内積 <math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds}</math>は<math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s))</math>を<math>\mathbf{q}(s)</math>方向に射影したものである。 すなわち、線積分はベクトル場<math>\mathbf{X}</math>の<math>C</math>の接線方向成分を積分したものである。これは「仕事」や「流れ」といった物理的な概念に通じ、線積分の本質を形作る。 なお、スカラー場の線積分に登場した線素<math>dl</math>は、線素ベクトルの大きさ<math>\| d\vec{l} \|</math>に等しい。これは、スカラー場の線積分が経路に沿った「長さの重み付け」積分であることを示している。 ===面積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲面<math>S</math>を描いているとする。 <math>S</math>に沿って積分することを考える。 領域<math>S</math>を微小領域に分割した表面積を<math>\Delta S_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''(曲)面積分'''(surface integral)が定義される。 :<math>\int_S f(x, y, z) dS = \lim_{\Delta S \to 0} \sum_i f(x_i, y_I, z_i) \Delta S_i</math> 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲面<math>S</math>の滑らかな媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(s, t) = \begin{pmatrix} x(s, t) \\ y(s, t) \\ z(s, t) \end{pmatrix}</math>とする。 ここで、パラメータベクトル<math>\begin{pmatrix} s \\ t \end{pmatrix}</math>が属する領域<math>T (\subset \mathbb{R}^2)</math>を微小矩形領域<math>\Delta T_i</math>に分割する。このとき、各iについて<math>\Delta T_i = [s_i, s_i+\Delta s_i] \times [t_i, t_i+\Delta t_i]</math>であり、各<math>\Delta T_i</math>に対応する曲面上の領域を<math>\Delta S_i = \mathbf{p}(\Delta T_i)</math>とする。 このとき、パラメータ領域の面積変化率は、各変数に関する接ベクトル同士の張る接平面上の面積ベクトルで表される。 すなわち、<math>\Delta s_i, \Delta t_i \to 0</math>のとき :<math>\Delta S_i = \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta s_i \Delta t_i</math> である。 このリーマン和の二重極限は収束し、 :<math>\lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta{S_i} = \lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(\mathbf{p}(s_i, t_i)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta{s_i} \Delta{t_i}</math> :<math>=\iint_T f(\mathbf{p}(s, t)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right\| ds dt</math>// すなわち、面積分は二重積分に帰着される。 面積分の値は(Sの向き付けが同じならば)パラメータのとり方に依らない。 証明は恒等条件<math>\det \frac{\partial(s_1, t_1)}{\partial(s_2, t_2)}>0</math>を用いて線積分と同様に行われる。 そこで、<math>F</math>の<math>S</math>上での面積分を以下のように略記する。 :<math>\int_S F dS</math> 1の面積分を考えると、 :<math>\int_S dS</math> は曲面<math>S</math>の表面積に等しいことが知られている。 そのため、<math>dS</math>を'''面(積要)素'''(surface element)と呼ぶ。 <math>S</math>が閉曲面のときは :<math>\oint_S F dS</math> とも書く。 例えば、関数<math>z=f(x, y)</math>が<math>\mathbb{R}^3</math>上に描く曲面の表面積は、<math>\mathbf{p}= \begin{pmatrix} x \\ y \\ z\end{pmatrix}</math>として :<math>\iint_T \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{x}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{y}} \right\| dx dy</math> :<math>=\iint_T \left\| \begin{pmatrix} -\frac{\partial{f}}{\partial{x}} \\ -\frac{\partial{f}}{\partial{y}} \\ 1 \end{pmatrix} \right\| dxdy</math> :<math>=\iint_T \sqrt{ \left( \frac{\partial{f}}{\partial{x}} \right)^2 + \left( \frac{\partial{f}}{\partial{y}} \right)^2 + 1 } \; dxdy</math> と求められる。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の面積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_S \mathbf{X} d \vec{S} = \iint \mathbf{X} (\mathbf{p}(s, t)) \cdot \left( \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right) dsdt</math> :<math>=\iint \det \begin{pmatrix} \mathbf{X}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \end{pmatrix} ds dt</math>(<math>\because</math>ベクトル三重積の性質) ここで<math>d\vec{S}</math>は面素ベクトルであり、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{n} dS</math> と定義される。 <math>\mathbf{n}</math>は有向曲面<math>S</math>と右手系(後述)をなすように定められた単位法線ベクトルである。 <math>\mathbf{n}</math>は、x, y, z軸それぞれとなす角度を<math>\alpha, \beta, \gamma</math>とすると通常の余弦関数で表されるベクトル<math>\begin{pmatrix} \cos \alpha \\ \cos \beta \\ \cos \gamma \end{pmatrix}</math>に等しい。これを'''方向余弦'''という。 方向余弦に関して、以下のような関係が成り立つ(※証明の加筆お願いします)。 :<math>\begin{cases} \cos\alpha dS = dydz \\ \cos\beta dS = dzdx \\ \cos\gamma dS = dxdy \end{cases}</math> これを用いることで、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{e}_x dydz + \mathbf{e}_y dzdx + \mathbf{e}_z dxdy = \begin{pmatrix} dydz \\ dzdx \\ dxdy \end{pmatrix}</math> と表せる。 敢えてx⇒y⇒zの順で記したように、変数名が循環していることがわかる。 ===体積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に立体領域<math>V</math>を描いているとする。 <math>V</math>に沿って積分することを考える。 立体<math>V</math>を微小立体に分割した体積を<math>\Delta V_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''体(積)積分'''(volume integral)が定義される。 :<math>\int_V f(x, y, z) dV = \lim_{\Delta V \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta V_i</math> 体積分では、リーマン和の三重極限を用いて右辺の極限値を求めることが困難である(3つの極限を任意に交換できるとは限らないため)。 そのため、以下のように考える。 微小立体の体積<math>dV</math>は、各辺の長さが<math>dx, dy, dz</math>である直方体の体積で近似できる(どのような分割の仕方をしても微小領域では直方体に近似できるため)。 よって、<math>dV = dxdydz</math>。この<math>dV</math>を'''体(積)素'''(volume element)という。 つまり、体積分は<math>V</math>についての三重積分 :<math>\iiint_V f(x,y,z) dxdydz</math> に等しい。 <math>V</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{r}(s, t, u) = \begin{pmatrix} x(s, t, u) \\ y(s, t, u) \\ z(s, t, u) \end{pmatrix}</math>とすると、スカラー場の<math>V</math>に関する体積分は :<math>\int_V F(\mathbf{r}) dV = \iiint_V F (\mathbf{r}(s, t, u)) \left\| \det \frac{\partial{(x, y, z)}}{\partial{(s, t, u)}} \right\| dsdtdu</math> で表される。 積分領域<math>V</math>が閉立体であるときは :<math>\oint_V F dV</math> とも書く。 また、ベクトル場 の<math>V</math>に関する体積分は、ベクトル場の成分となるスカラー場の体積分を並べたベクトル :<math>\int_V \mathbf{X}(\mathbf{r}) dV = \begin{pmatrix} \int_V X_x(\mathbf{r}) dV \\ \int_V X_y(\mathbf{r}) dV \\ \int_V X_z(\mathbf{r}) dV \end{pmatrix}</math> で表される。 ===円筒座標系=== 平面の座標系として直交座標の他に斜交座標、極座標(円座標)、重心座標などがあったように、空間の座標系も複数通り考えられる。 空間座標を3つの実数の組<math>(r, \theta, z)</math>で表した座標系を'''円筒座標系'''('''円柱座標系'''、cylindrical coordinate system)という。ただし、<math>r</math>は原点からの(符号付き)距離、<math>\theta</math>は基準面に於ける始線からの正の回転角、<math>z</math>は基準面からの高さである。 円筒座標系は、円座標系のrθ平面にz軸方向の次元を加えた3次元空間の座標と考えられる。 そのため、円筒座標系と直交座標系の対応は以下のようになる。 :<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \\ z=z \end{cases} \iff \begin{cases} r=\sqrt{x^2+y^2} \\ \theta = \arctan\frac{y}{x} \\ z=z \end{cases}</math> 但し、<math>r</math>は基準面の裏側では負とする。 直交座標のz軸を基に円筒座標系の座標軸を決定する。一般に座標軸は直線とは限らないので、「軸」ではなく「曲線」と呼ぶことにする('''座標線''')。なお、「曲線」という語は一般に「直線」を包含する。 :r曲線:z軸上の点を通りz軸に垂直な半直線。 :θ曲線:z軸を法線とする平面内にあり、中心がz軸上にある円周。 :z曲線:z軸に平行な直線。 ここで、各曲線に沿った微小変化がどのように表されるか見ていく。 <math>\boldsymbol{f}: (r,\theta,z)\to(x,y,z)</math>とする。 <math>\boldsymbol{f}</math>全体の微小変化は全微分<math>d\boldsymbol{f}=\frac{\partial{(x,y,z)}}{\partial{(r,\theta,z)}} \begin{pmatrix} dr \\ d\theta \\ dz \end{pmatrix}</math>で表される。 上で求めた関係式より :<math>\boldsymbol{f}\begin{pmatrix} r \\ \theta \\ z\end{pmatrix}=\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} r\cos\theta \\ r\sin\theta \\ z \end{pmatrix}</math> なので、 :<math>\frac{\partial{(x,y,z)}}{\partial{(r,\theta,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial{r}}r\cos\theta & \frac{\partial}{\partial{\theta}}r\cos\theta & \frac{\partial}{\partial{z}}r\cos\theta \\ \frac{\partial}{\partial{r}}r\sin\theta & \frac{\partial}{\partial{\theta}}r\sin\theta & \frac{\partial}{\partial{z}}r\sin\theta \\ \frac{\partial}{\partial{r}}z & \frac{\partial}{\partial{\theta}}z & \frac{\partial}{\partial{z}}z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -r\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & r\cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix}</math> よって :<math>d\boldsymbol{f}=\begin{pmatrix} \cos\theta & -r\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & r\cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} dr \\ d\theta \\ dz \end{pmatrix}=\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin \theta \\ 0 \end{pmatrix}dr + \begin{pmatrix} -\sin\theta \\ \cos\theta \\ 0 \end{pmatrix}rd\theta + \begin{pmatrix} 0 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}dz </math> 再右辺の各項を<math>d\vec{r}, d\vec{\theta}, d\vec{z}</math>と書くことにすると、<math>|d\vec{r}|, |d\vec{\theta}|, |d\vec{z}|</math>はそれぞれ<math>dr, rd\theta, dz</math>とわかる。<math>r, \theta, z</math>を物理量として捉えたとき<math>d\theta</math>の単位はラジアン(無次元量)であり、<math>rd\theta</math>の単位はメートル(長さの次元1)なので、次元の整合性が取れる。 纏めると以下のようになる。 {| class="wikitable" | ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_x</math>成分 ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_y</math>成分 ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_z</math>成分 ||style="text-align:center;"| ノルム |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{r}</math> ||style="text-align:center;"| <math>\cos\theta dr</math> ||style="text-align:center;"| <math>\sin\theta dr</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>dr</math> |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{\theta}</math> ||style="text-align:center;"| <math>-r\sin\theta d\theta</math> ||style="text-align:center;"| <math>r\cos\theta d\theta</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>rd\theta</math> |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{z}</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>1</math> ||style="text-align:center;"| <math>dz</math> |} ここで<math>d\vec{r}, d\vec{\theta}, d\vec{z}</math>は内積を取ればどの組も互いに直交することが容易にわかるので、この3つのベクトルは3次元ユークリッド空間の直交基底である。 そこで、それぞれのベクトルを正規化することで各軸曲線方向の基本ベクトルを得る。 :<math>\mathbf{e}_r = \frac{d\vec{r}}{dr} = \cos\theta \mathbf{e}_x + \sin\theta \mathbf{e}_y</math> :<math>\mathbf{e}_\theta = \frac{d\vec{\theta}}{rd\theta} = -\sin\theta\mathbf{e}_x+\cos\theta\mathbf{e}_y</math> :<math>\mathbf{e}_z=\frac{d\vec{z}}{dz}=\mathbf{e}_z</math> これを一次変換の形式で表すと :<math>\begin{pmatrix} \mathbf{e}_r \\ \mathbf{e}_\theta \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \mathbf{e}_x \\ \mathbf{e}_y \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix}</math> となる。 このときの変換行列を、座標系または基底ベクトルを変換することから'''座標変換行列'''又は'''基底変換行列'''という。場合によっては'''変換テンソル'''とも呼ぶ。 なお、この直交座標⇒円筒座標の座標変換行列は、xyz空間に於けるz軸まわりの回転行列に等しい。 逆基底変換はこの座標変換行列の逆行列を求めれば定式化できる。 回転行列は直交行列なので :<math>\begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} ^{-1}= {}^t \! \begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} </math> であり、 :<math>\begin{pmatrix} \mathbf{e}_x \\ \mathbf{e}_y \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \mathbf{e}_r \\ \mathbf{e}_\theta \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix}</math> 円筒座標系は、[[電磁気学]]の解析でよく使用される。 例えば、高校物理の公式<math>B(r)=\frac{\mu_0I}{\tau r}</math>は、円筒座標系を知っていれば「電流がz軸に平行であることから磁場はz方向に一葉且つθ方向に回転対称なので、r方向の項のみが寄与する」と理解される。 ===極座標系=== 高等学校までの地理で習ったように、球面上の位置は緯度<math>\theta</math>と経度<math>\phi</math>で定めることができる。 一般に三次元空間で球面上のある点の座標を定めるには、更に球の中心からの距離<math>r</math>が必要である。 このようにして定められる座標系を'''三次元極座標系'''(polar coordinate system in 3D)または'''球(面)座標系'''(spherical coordinate system)という。 xyz座標空間の点<math>P(x, y, z)</math>の極座標表示を考える。 <math>r=|\vec{OP}|=\sqrt{x^2+y^2+z^2}</math>は容易にわかる。 <math>\theta</math>はz軸からの'''天頂角'''(zenith angle)であり、<math>\vec{OP}</math>のz軸への正射影ベクトルを<math>\vec{OH}=\vec{h}</math>とすると<math>\tan\theta = \frac{|\vec{h}|}{z}</math>が成り立つ。<math>|\vec{h}|=\sqrt{x^2+y^2}</math>より、<math>\theta=\arctan \frac{\sqrt{x^2+y^2}}{z}</math>である。 <math>\phi</math>はx軸からの'''方位角'''(azimuth angle)であり、<math>P</math>からxy平面に下した垂線の足<math>Q</math>を考えると<math>\tan\phi=\frac{y}{x}</math>とわかる。よって、<math>\phi=\arctan\frac{y}{x}</math>である。 逆に、これを<math>P(x, y, z)</math>に復元することを考える。 <math>\triangle OHP</math>について<math>\angle HOP=\theta</math>なので、<math>z=\overline{OH}=r\cos\theta</math>。 また、<math>\triangle OPQ</math>について<math>\angle OPQ=\theta</math>なので、<math>\overline{OQ}=r\sin\theta</math>。 よって<math>x=\overline{OQ}\cos\phi=r\sin\theta\cos\phi, y=\overline{OQ}\sin\phi=r\sin\theta\sin\phi</math>。 以上を纏めると、直交座標と球面座標の対応関係は :<math>\begin{cases} x=r\sin\theta\cos\phi \\ y=r\sin\theta\sin\phi \\ z=r\cos\theta \end{cases} \iff \begin{cases} r=\sqrt{x^2+y^2+z^2} \\ \theta=\arctan\frac{\sqrt{x^2+y^2}}{z} \\ \phi=\arctan\frac{y}{x} \end{cases}</math> 一般に緯度は<math>-90^\circ \leqq \theta \leqq 90^\circ</math>、経度は<math>-180^\circ \leqq \phi \leqq 180^\circ</math>の範囲で表される(但し、符号の違いは東⇔西、南⇔北の違いである)。同様に、球面座標の天頂角<math>\theta</math>、方位角<math>\phi</math>は<math>\theta \in [-\frac{\pi}{4}, \frac{\tau}{4}], \phi \in [-\frac{\tau}{2}, \frac{\tau}{2}]</math>で考える。赤道面より下側(すなわち南半球)では<math>\theta<0</math>とする。 直交座標のz軸を基に極座標系の座標線を決定する。 :r曲線:原点を通る半直線。 :θ曲線:原点中心でz軸上の一点から出る半円弧。 :φ曲線:z軸を法線とする平面内でz軸上に中心を持つ円周。 各曲線に沿った微小変化は円柱座標系の場合と同様、ベクトル場の全微分を用いて :<math>\begin{cases} d\vec{r}= \begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi \\ \sin\theta\sin\phi \\ \cos\theta \end{pmatrix} dr \\ d\vec{\theta}= \begin{pmatrix} \cos\theta\cos\phi \\ \cos\theta\sin\phi \\ -\sin\theta \end{pmatrix}rd\theta \\ d\vec{\phi} = \begin{pmatrix} -\sin\phi \\ \cos\phi \\ 0 \end{pmatrix} r\sin\theta d\phi \end{cases}</math> と求まる。 これらは(内積の結果から)互いに直交するので、円柱座標の場合と同様の議論により :<math>\begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi & \sin\theta\sin\phi & \cos\theta \\ \cos\theta\cos\phi & \cos\theta\sin\phi & -\sin\theta \\ -\sin\phi & \cos\phi & 0 \end{pmatrix}</math> と変換テンソルが求まる。 これも直交行列であるので、逆変換テンソルは :<math>\begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi & \cos\theta\cos\phi & \cos\phi \\ \sin\theta\sin\phi & \cos\theta\sin\phi & -\sin\phi \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \end{pmatrix}</math> と求まる。 球面座標系は、[[力学]]の解析でよく使用される。 例えば、赤道平面における角運動量保存則は<math>mr^2\frac{d\phi}{dt}=\mathrm{const}.</math>と表示されるが、これはz軸方向の角運動量を球面座標系の演算により取り出したものである。 球面座標系は特に機械制御に応用されている。 円柱座標系・球面座標系ともに各基底ベクトルが互いに直交しているので、そのことを明示して(且つ通常の直交座標系と区別して)'''直交曲線座標系'''(orthogonal curvilinear coordinate system)と呼ぶ場合がある。直交曲線座標系には、他にも放物柱座標系や楕円座標系などがある。 ===勾配=== スカラー場の'''勾配'''(gradient)を以下のように定義する。 :<math>\mathrm{grad} \, F = \begin{pmatrix} \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \end{pmatrix} = \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \mathbf{e}_x + \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \mathbf{e}_y + \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \mathbf{e}_z</math> 勾配は、幾何的にはスカラー場の各点に於ける傾きを表す。これは、最右辺の式が「各軸方向の傾きを表すベクトルの和」になっていることからわかる。「スカラー場の各点の傾き」とは、則ち「スカラー場上の変化が最も急峻な方向及び変化の速さ」のことである。このことから、「gradient」の和訳として「勾配」が充当されたのは妥当である。 <math>F</math>に一変数<math>f(x) ,g(y), h(z)</math>をそれぞれ代入すると、各座標軸方向の傾き(すなわち通常の導関数)を得る。このことからも、勾配がスカラー場の各点に於ける傾きを表すことが判る。 勾配はベクトル量であるため、そのことを明示するため新たな演算子を導入する。 '''空間偏微分演算子'''<math>\nabla</math>を以下のように定義する。 :<math>\nabla=\begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial{x}} \\ \frac{\partial}{\partial{y}} \\ \frac{\partial}{\partial{z}} \end{pmatrix} = \frac{\partial}{\partial{x}}\mathbf{e}_x + \frac{\partial}{\partial{y}} \mathbf{e}_y + \frac{\partial}{\partial{z}} \mathbf{e}_z</math> この演算子自体は偏微分作用素の対象を後接しないと意味を成さない。しかし、便宜的にベクトル量と考えてベクトルと同様の演算則が成り立つと見做す。そのため、この演算子に関する演算は[[w:記号の濫用]](symbol abuse)であることを註しておく。 <math>\nabla</math>の正式な読み方は'''ナブラ'''(nabla)であるが、<math>\Delta</math>(delta)を反転した形であることから'''アルテッド'''(alted)とも読まれる。なお、ナブラの由来は「竪琴」を意味する古代ギリシャ語「νάβλα」である。 空間偏微分演算子を用いることで、勾配は以下のように略記される。 :<math>\mathrm{grad} \, F = \nabla F</math> <math>F</math>はスカラー場なのでスカラー量であり、<math>\nabla</math>は便宜的にベクトル量と考えることから、その積<math>\nabla F</math>はベクトル量のスカラー倍、すなわちベクトル量であることが見て取れる。 勾配を用いて定義される概念として、電場が有名である。 :電位<math>\phi</math>に対する電場<math>E</math>は :<math>E:=-\mathrm{grad} \, \phi</math> スカラー場の全微分は :<math>dF= \frac{\partial{F}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{F}}{\partial{y}}dy+\frac{\partial{F}}{\partial{z}}dz</math> で定義された。 これを内積の成分表示とみると、ベクトル表示は :<math>dF = \begin{pmatrix} \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \end{pmatrix} \cdot \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math> である。 すなわち、スカラー場の全微分は :<math>dF = \nabla F \cdot d\mathbf{v}</math> と表される。 一般に、任意方向Sの単位ベクトルが方向余弦ベクトル<math>\mathbf{n}</math>で表されるとすると、<math>\mathbf{n}</math>方向の方向微分係数は勾配と方向余弦ベクトルの内積で表される。更に、スカラー場の最大傾斜が勾配ベクトル方向であると判る。 ベクトル場の全微分は :<math>d\mathbf{X} = \frac{\partial{(X_x,X_y,X_z)}}{\partial{(x,y,z)}} \cdot d\mathbf{v}</math> で定義された。 ここでn次行列 <math>\mathbf{A}</math>とn項列ベクトル <math>\mathbf{a}</math>に対し、<math>(\mathbf{A} \circledast \mathbf{a})_{ij} = (\mathbf{A}_{ij}) a_i</math>となるような可換二項演算子 <math>\circledast</math>を定義する。これは本項独自の記法である。但し、<math>(\mathbf{P})_{ij}</math>は行列 <math>\mathbf{P}</math>の第ij成分を表す。 この記法を用いると、ヤコビ行列<math>\frac{\partial{(X_x,X_y,X_z)}}{\partial{(x,y,z)}}</math>は<math>\nabla \circledast \mathbf{X}</math>と表すことができる。 則ち、ベクトル場の全微分は :<math>d\mathbf{X} = (\nabla \circledast \mathbf{X}) \cdot d\mathbf{v}</math> と表される。 ベクトル変数による微分を考える。ベクトル変数による微分は、変数ベクトルの各成分による偏微分を並べたベクトルで表される。 例えば、 :<math>\frac{df}{d\mathbf{r}}=\begin{pmatrix} \frac{\partial{f}}{\partial{r_x}} \\ \frac{\partial{f}}{\partial{r_y}} \\ \frac{\partial{f}}{\partial{r_z}} \end{pmatrix}</math> である。 これは<math>\mathbf{r}</math>の各成分が直交基底をなすとき、勾配であると考えてよい。 ee36rqd186ohdj136tgb8wn8nps4zhf 276187 276186 2025-06-28T04:11:28Z ~2025-66365 88042 /* 三次元ユークリッド空間 */ 276187 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ベクトル解析}} ここでは、ベクトル解析について解説する。[[物理数学I ベクトル解析]]及び[[解析学基礎/多変数関数の微積分]]も参照。 ==前提知識== ここでは、実数のみで考える。 ===ベクトル=== [[高等学校数学C/ベクトル]]、[[線型代数学/ベクトル]]、[[解析学基礎/ベクトル]]などを参照。本項では、矢印を付した表記(<math>\vec{a}</math>など)と太字立体による表記(<math>\mathbf{p}</math>など)を混用する。 ===行列=== [[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]及び[[線形代数学]]の各ページを参照。本項では大文字の太字立体(<math>\mathbf{A}</math>など)で表記する。 ===ベクトル関数=== 関数<math>\boldsymbol{f} (x) = \sum_{i} f_i(x) \mathbf{e}_i</math>を'''ベクトル(値)関数'''(vector-valued function, vector function)という。 ただし、各<math>\mathbf{e}_i</math>は各座標軸方向の単位ベクトルであり、<math>\boldsymbol{f}(x)</math>の定義域は各<math>f_i(x)</math>の定義域の積集合である。 ベクトルの演算が成分ごとの演算結果を並べたベクトルで定義されたように、ベクトル関数の演算は(結果となる値が存在するならば)各成分の演算結果を並べたベクトルに等しい。 例えば、ベクトル関数の導関数<math>\boldsymbol{f}'(x)</math>は :<math>\frac{d}{dx} \boldsymbol{f} (x) = \frac{d}{dx} \left( \sum_i f_i(x) \mathbf{e}_i \right)</math> :<math>= \sum_i \left( \frac{d}{dx} f_i (x) \mathbf{e}_i \right)</math>(<math>\because</math>線型性) :<math>= \begin{pmatrix} f'_1(x) & f'_2(x) & \cdots & f'_i(x) & \cdots \end{pmatrix}</math> である。 この結果は、ベクトル関数に於ける導関数の正式な定義 <math>\lim_{h\to0} \frac{\boldsymbol{f}(x+h) - \boldsymbol{f}(x)}{h}</math>からも導かれる。 高校数学や高校物理で扱った平面上の運動は、実は2次元ベクトル関数の理論に他ならない。 例えば、平面上の運動に於ける速度・加速度・変位の関係は<math>\boldsymbol{x}(t)= \begin{pmatrix} f(t) \\ g(t) \end{pmatrix}</math>として<math>\boldsymbol{a}(t) = \frac{d}{dt}\boldsymbol{v}(t) = \frac{d^2}{dt^2} \boldsymbol{x}(t)</math>と表すことができる。 曲線の媒介変数表示は、パラメータを変数とするベクトル関数とみることができる。 例えば、円の媒介変数表示<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \end{cases}</math>は、<math>\boldsymbol{r}(\theta) = r\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin\theta \end{pmatrix}</math>という2次元ベクトル関数とみることができる。更に<math>\theta=\omega t</math>とすると、これは等速円運動の式である。 ベクトル関数は必ずしも<math>\boldsymbol{f}: \mathbb{R}\to\mathbb{R}^n</math>のみを指さない。 例えば、ベクトル変数<math>\mathbf{x}= \sum_i g_i (x) \mathbf{e}_i</math>に対して :<math>\boldsymbol{h}(\mathbf{x})=\sum_i (h \circ g)_i (x) \mathbf{e}_i</math> と定義されるような関数<math>\boldsymbol{h}:\mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^m</math>もベクトル関数である。 また、始域と終域の次元が異なる(かつ1でない)<math>\boldsymbol{i}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>のようなベクトル関数も考えられる。 終域が<math>\mathbb{R}</math>である関数はベクトル関数に対して'''スカラー関数'''(scalar function)と呼ばれる。 ===ベクトル場・スカラー場=== 写像<math>\mathbf{X}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>を'''ベクトル場'''(vector field)という。 実際には<math>m=n</math>の場合を考えることが多い。 写像<math>F: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}</math>を'''スカラー場'''(scalar field)という。 それぞれ上で述べたベクトル関数・スカラー関数に対応する。 ベクトル場の例としては、電場・磁場・重力場などが挙げられる。 スカラー場の例としては、電位分布・温度分布・圧力分布などが挙げられる。 例えば、ベクトル場<math>\boldsymbol{f}=(x, 0, 0)</math>は、<math>\mathbb{R}^3</math>内の平面<math>x=k</math>上の任意点にベクトル<math>\begin{pmatrix} k \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix}</math>が存在する状態を表す。 ベクトル場の第i成分に第k成分の変数が入っていたとしても、それはiと異なる独立変数なのでスカラーと見做してよい。 ベクトル場の和は、ベクトル場の成分の和をとったものに等しい。 例えば、<math>\boldsymbol{f}=(1,2,3), \boldsymbol{g}=(3, 4, 5)</math>について :<math>\boldsymbol{f}+\boldsymbol{g}=(1, 2, 3)+(3, 4, 5)=(1+3, 2+4, 3)=(4, 6, 8)</math>である。 ==三次元ユークリッド空間== xyz空間上のスカラー場を<math>F:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}</math>、ベクトル場を<math>\mathbf{X}:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}^3</math>とする。また、<math>\mathbf{X}</math>のx, y, z成分をそれぞれ<math>X_x, X_y, X_z</math>と書くことにする。また、註がない限り凡ての議論は直交座標系のxyz空間で考えるものとする。 ===偏微分=== 三変数関数<math>f(x, y, z)</math>の'''偏導関数'''(partial derivative)はそれぞれ以下のように定義される。 :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{x}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x+h,y,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{y}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y+h,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{z}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y,z+h)-f(x,y,z)}{h}</math> 偏導関数は、着目する変数軸方向の傾きを表す。 偏導関数を求める操作を'''偏微分'''(partial differentiation)という。 つまり、偏微分とは'''着目する変数以外を定数と見做し、一変数関数とみて微分する'''操作である。 記号「<math>\partial</math>」は「デル(del)」「ラウン(ド)ディー(rounded d)」「パーシャルディー(partial d)」などと読まれる。 着目する変数以外を明示したい場合は、<math>\partial_x f(x, y, z), \; u_x |_{x,y,z}</math>などの記法が用いられる。 偏微分でも、一変数関数の微分と同様の性質が成り立つ(特に線型性と積の微分)。証明は別項に譲る。 例えば、<math>\frac{\partial}{\partial{x}}(x^2+2yx+y^2)=\frac{\partial}{\partial{x}} x^2 + y \frac{\partial}{\partial{x}} x + y^2 \frac{\partial}{\partial{x}} 1 = 2x+y</math>である。 偏導関数に偏微分変数の微小量を掛けて全ての変数について足し合わせた :<math>df = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> を<math>f(x, y, z)</math>の'''(完)全微分'''(total derivative)という。 全微分は、関数<math>f(x, y, z)</math>を<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z</math>だけ変化させたときの関数全体の変化量<math>\Delta f = f(x+\Delta x, y+\Delta y, z+\Delta z)-f(x,y,z)</math>の<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z \to 0</math>とした三重極限に等しい。 つまり、 :<math>f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z) = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> が成り立つ。 これを形式的に変形すると、 :<math>\frac{f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z)}{dxdydz} = \frac{\partial{f}}{\partial{x}dydz} + \frac{\partial{f}}{\partial{y}dzdx} + \frac{\partial{f}}{\partial{z}dxdy}</math> となるが、右辺を見ると変数名が循環していることが、左辺を見ると一変数関数の導関数の定義式に酷似していることが判る。 <math>\boldsymbol{f}= \begin{pmatrix} f_1(x, y, z) \\ f_2(x, y, z) \\ f_3(x, y, z) \end{pmatrix}</math>としたとき、 :<math>\mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x,y,z) = \frac{\partial{(f_1,f_2,f_3)}}{\partial{(x,y,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{f_1}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_2}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_3}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{z}} \end{pmatrix}</math> を<math>\boldsymbol{f}</math>の'''関数行列'''(functional matrix)または'''ヤコビ行列'''('''ヤコビアン'''、Jacobian matrix)という。 これを用いると、3次元ベクトル関数<math>\boldsymbol{f} (x, y, z)</math>の全微分は以下のように求められる。 :<math>d\boldsymbol{f} = \mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x_0,y_0,z_0) d\mathbf{v}</math> ただし、<math>d\mathbf{v} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math>である。このベクトルを'''方向ベクトル'''(direction vector)という。 ===線積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲線<math>C</math>を描いているとする。 <math>C</math>上の点<math>A</math>から点<math>B</math>まで、<math>C</math>に沿って積分することを考える。 経路<math>A \to B</math>を微小線分<math>\Delta l</math>に分けたとき、[[高等学校数学III/積分法#区分求積法|区分求積法]]により以下のように'''線積分'''(line integral)が定義される。 :<math>\int_A^B f(x, y, z) dl = \lim_{\Delta l \to 0} \sum_A^B f(x, y, z) \Delta l</math> このとき、経路<math>A \to B</math>を'''積分(経)路'''(path)や'''積分領域'''(domain of integral)という。 なお、線積分は[[量子力学]]の経路積分(path integral)とは異なる概念なので、混同に注意。 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲線<math>C</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(t) = \begin{pmatrix} x(t) \\ y(t) \\ z(t) \end{pmatrix}</math>とし、初期条件を<math>\mathbf{p}(a)=\vec{\mathrm{OA}}, \mathbf{p}(b)=\vec{\mathrm{OB}}</math>とする。 このとき、閉区間<math>[a, b]</math>を長さ<math>\Delta t = \frac{b-a}{n}</math>の<math>n</math>個の小区間<math>[t_{n-1}, t_n]</math>に分割し、<math>C</math>上に標本点<math>\mathbf{p}(t_i)</math>をとる。各標本点を結ぶ線分の長さを<math>\Delta s_i</math>とおけば、<math>F(\mathbf{p} (t_i)) \Delta s_i</math>の総和はリーマン和である。 <math>\Delta t \to 0</math>の極限を考えると、 :<math>\Delta s_i = \|\mathbf{p}(t_i + \Delta t) - \mathbf{p}(t_i)\| = \left\| \frac{\mathbf{p}(t_i+\Delta t) - \mathbf{p}(t_i+0)}{\Delta t - 0} \right\| (\Delta t -0) = \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t</math> よりこのリーマン和の極限は収束し、 :<math>\lim_{\Delta t \to 0} \sum_{i=1}^n F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math>// ここで、この線積分の値は(同じ向き付けを与える限り)'''媒介変数のとり方に依らない'''。 <math>\mathbf{p}(u) = \begin{pmatrix} x(t(u)) \\ y(t(u)) \\ z(t(u)) \end{pmatrix}, u \in [c, d]</math>という変数変換を考えると、<br>恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>のとき :<math>\int_c^d F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d \mathbf{p}(u)}{du} \right\| du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\| \frac{dt}{du} du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math> となり、一致する。 「恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>」は「<math>t, u</math>それぞれを用いた媒介変数表示が同じ向き付けを与える」ことと同値なので、先述の内容が確かめられた。 そこで、<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math>を更に(形式的に)変形する。 :<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt = \left\| \begin{pmatrix} \frac{d}{dt} x(t) \\ \frac{d}{dt} y(t) \\ \frac{d}{dt} z(t) \end{pmatrix} \right\| dt</math> :<math>= \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dy(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dz(t)}{dt}\right)^2} \; dt</math> :<math>= \sqrt{ (dx(t))^2+(dy(t))^2+(dz(t))^2}</math> :<math>=\sqrt{dx^2+dy^2+dz^2}</math> 最後の式を<math>dl</math>で置くと、<math>dl = \| d\mathbf{p} \|</math>が形式的に成り立つ。 この<math>dl</math>を'''線素'''(line element)と呼ぶ。 線素を用いることで、曲線<math>C</math>(の一部)を積分経路とするスカラー場<math>F</math>の線積分は以下のように略記される。 :<math>\int_C F dl</math> 特に積分経路が閉曲線である('''閉経路''')とき、この線積分を'''周回積分'''('''閉路積分'''、closed line integral)といい :<math>\oint_C F dl</math> と表す。 線積分<math>\int_C dl</math>は<math>C</math>の長さに等しい。 :<math>\int_C dl = \int_a^b \| d\mathbf{p}(t) \| = \int_a^b \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math> :<math>=\int_a^b \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dy(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dz(t)}{dt} \right)^2} dt</math> これは[[高等学校数学III/積分法#曲線の長さ|平面上の曲線の長さの式]]を三次元に拡張した式であることがわかる。 <math>C</math>を<math>C</math>上任意点からの符号付き距離<math>s</math>('''弧長パラメータ''')で媒介変数表示することを考える。ただし、積分経路の端点をそれぞれ<math>s=\alpha, \beta</math>の場合とする。 すなわち、<math>\mathbf{q}(s)= \begin{pmatrix} x(s) \\ y(s) \\ z(s) \end{pmatrix}</math>と表示する。 このとき定義から<math>s=\int_0^s \left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\| ds</math>なので、両辺を<math>s</math>で微分すると微分積分学の基本定理より :<math>1=\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|</math> が恒等的に成り立つ。 これは、接線方向のベクトル('''接ベクトル''')が単位ベクトルであることを示す。 よって、 :<math>\int_C F dl = \int_\alpha^\beta F(\mathbf{q}(s)) ds</math> である。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の線積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_C \mathbf{X} \cdot d \vec{l} = \int_a^b \mathbf{X} (\mathbf{p}(t)) \cdot \mathbf{p}' (t) dt</math> ここで<math>d\vec{l}</math>は'''線素ベクトル'''であり、 :<math>d\vec{l} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix} = dx\mathbf{e}_x+dy\mathbf{e}_y+dz\mathbf{e}_z</math> と定義される。 そのため、この線積分は :<math>\int_C X_x dx + X_y dy + X_z dz</math> とも書かれる。 線素ベクトルは積分経路の接ベクトルとなるので、ベクトル場の線積分を'''接線積分'''(integral of tangential component)という場合もある。 <math>C</math>を弧長パラメータ<math>s</math>で媒介変数表示すると、 :<math>\int_C \mathbf{X} d\vec{l} = \int_\alpha^\beta \mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds} ds</math> ここで<math>\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|=1</math>より、内積 <math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds}</math>は<math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s))</math>を<math>\mathbf{q}(s)</math>方向に射影したものである。 すなわち、線積分はベクトル場<math>\mathbf{X}</math>の<math>C</math>の接線方向成分を積分したものである。これは「仕事」や「流れ」といった物理的な概念に通じ、線積分の本質を形作る。 なお、スカラー場の線積分に登場した線素<math>dl</math>は、線素ベクトルの大きさ<math>\| d\vec{l} \|</math>に等しい。これは、スカラー場の線積分が経路に沿った「長さの重み付け」積分であることを示している。 ===面積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲面<math>S</math>を描いているとする。 <math>S</math>に沿って積分することを考える。 領域<math>S</math>を微小領域に分割した表面積を<math>\Delta S_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''(曲)面積分'''(surface integral)が定義される。 :<math>\int_S f(x, y, z) dS = \lim_{\Delta S \to 0} \sum_i f(x_i, y_I, z_i) \Delta S_i</math> 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲面<math>S</math>の滑らかな媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(s, t) = \begin{pmatrix} x(s, t) \\ y(s, t) \\ z(s, t) \end{pmatrix}</math>とする。 ここで、パラメータベクトル<math>\begin{pmatrix} s \\ t \end{pmatrix}</math>が属する領域<math>T (\subset \mathbb{R}^2)</math>を微小矩形領域<math>\Delta T_i</math>に分割する。このとき、各iについて<math>\Delta T_i = [s_i, s_i+\Delta s_i] \times [t_i, t_i+\Delta t_i]</math>であり、各<math>\Delta T_i</math>に対応する曲面上の領域を<math>\Delta S_i = \mathbf{p}(\Delta T_i)</math>とする。 このとき、パラメータ領域の面積変化率は、各変数に関する接ベクトル同士の張る接平面上の面積ベクトルで表される。 すなわち、<math>\Delta s_i, \Delta t_i \to 0</math>のとき :<math>\Delta S_i = \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta s_i \Delta t_i</math> である。 このリーマン和の二重極限は収束し、 :<math>\lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta{S_i} = \lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(\mathbf{p}(s_i, t_i)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta{s_i} \Delta{t_i}</math> :<math>=\iint_T f(\mathbf{p}(s, t)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right\| ds dt</math>// すなわち、面積分は二重積分に帰着される。 面積分の値は(Sの向き付けが同じならば)パラメータのとり方に依らない。 証明は恒等条件<math>\det \frac{\partial(s_1, t_1)}{\partial(s_2, t_2)}>0</math>を用いて線積分と同様に行われる。 そこで、<math>F</math>の<math>S</math>上での面積分を以下のように略記する。 :<math>\int_S F dS</math> 1の面積分を考えると、 :<math>\int_S dS</math> は曲面<math>S</math>の表面積に等しいことが知られている。 そのため、<math>dS</math>を'''面(積要)素'''(surface element)と呼ぶ。 <math>S</math>が閉曲面のときは :<math>\oint_S F dS</math> とも書く。 例えば、関数<math>z=f(x, y)</math>が<math>\mathbb{R}^3</math>上に描く曲面の表面積は、<math>\mathbf{p}= \begin{pmatrix} x \\ y \\ z\end{pmatrix}</math>として :<math>\iint_T \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{x}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{y}} \right\| dx dy</math> :<math>=\iint_T \left\| \begin{pmatrix} -\frac{\partial{f}}{\partial{x}} \\ -\frac{\partial{f}}{\partial{y}} \\ 1 \end{pmatrix} \right\| dxdy</math> :<math>=\iint_T \sqrt{ \left( \frac{\partial{f}}{\partial{x}} \right)^2 + \left( \frac{\partial{f}}{\partial{y}} \right)^2 + 1 } \; dxdy</math> と求められる。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の面積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_S \mathbf{X} d \vec{S} = \iint \mathbf{X} (\mathbf{p}(s, t)) \cdot \left( \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right) dsdt</math> :<math>=\iint \det \begin{pmatrix} \mathbf{X}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \end{pmatrix} ds dt</math>(<math>\because</math>ベクトル三重積の性質) ここで<math>d\vec{S}</math>は面素ベクトルであり、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{n} dS</math> と定義される。 <math>\mathbf{n}</math>は有向曲面<math>S</math>と右手系(後述)をなすように定められた単位法線ベクトルである。 <math>\mathbf{n}</math>は、x, y, z軸それぞれとなす角度を<math>\alpha, \beta, \gamma</math>とすると通常の余弦関数で表されるベクトル<math>\begin{pmatrix} \cos \alpha \\ \cos \beta \\ \cos \gamma \end{pmatrix}</math>に等しい。これを'''方向余弦'''という。 方向余弦に関して、以下のような関係が成り立つ(※証明の加筆お願いします)。 :<math>\begin{cases} \cos\alpha dS = dydz \\ \cos\beta dS = dzdx \\ \cos\gamma dS = dxdy \end{cases}</math> これを用いることで、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{e}_x dydz + \mathbf{e}_y dzdx + \mathbf{e}_z dxdy = \begin{pmatrix} dydz \\ dzdx \\ dxdy \end{pmatrix}</math> と表せる。 敢えてx⇒y⇒zの順で記したように、変数名が循環していることがわかる。 ===体積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に立体領域<math>V</math>を描いているとする。 <math>V</math>に沿って積分することを考える。 立体<math>V</math>を微小立体に分割した体積を<math>\Delta V_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''体(積)積分'''(volume integral)が定義される。 :<math>\int_V f(x, y, z) dV = \lim_{\Delta V \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta V_i</math> 体積分では、リーマン和の三重極限を用いて右辺の極限値を求めることが困難である(3つの極限を任意に交換できるとは限らないため)。 そのため、以下のように考える。 微小立体の体積<math>dV</math>は、各辺の長さが<math>dx, dy, dz</math>である直方体の体積で近似できる(どのような分割の仕方をしても微小領域では直方体に近似できるため)。 よって、<math>dV = dxdydz</math>。この<math>dV</math>を'''体(積)素'''(volume element)という。 つまり、体積分は<math>V</math>についての三重積分 :<math>\iiint_V f(x,y,z) dxdydz</math> に等しい。 <math>V</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{r}(s, t, u) = \begin{pmatrix} x(s, t, u) \\ y(s, t, u) \\ z(s, t, u) \end{pmatrix}</math>とすると、スカラー場の<math>V</math>に関する体積分は :<math>\int_V F(\mathbf{r}) dV = \iiint_V F (\mathbf{r}(s, t, u)) \left\| \det \frac{\partial{(x, y, z)}}{\partial{(s, t, u)}} \right\| dsdtdu</math> で表される。 積分領域<math>V</math>が閉立体であるときは :<math>\oint_V F dV</math> とも書く。 また、ベクトル場 の<math>V</math>に関する体積分は、ベクトル場の成分となるスカラー場の体積分を並べたベクトル :<math>\int_V \mathbf{X}(\mathbf{r}) dV = \begin{pmatrix} \int_V X_x(\mathbf{r}) dV \\ \int_V X_y(\mathbf{r}) dV \\ \int_V X_z(\mathbf{r}) dV \end{pmatrix}</math> で表される。 ===円筒座標系=== 平面の座標系として直交座標の他に斜交座標、極座標(円座標)、重心座標などがあったように、空間の座標系も複数通り考えられる。 空間座標を3つの実数の組<math>(r, \theta, z)</math>で表した座標系を'''円筒座標系'''('''円柱座標系'''、cylindrical coordinate system)という。ただし、<math>r</math>は原点からの(符号付き)距離、<math>\theta</math>は基準面に於ける始線からの正の回転角、<math>z</math>は基準面からの高さである。 円筒座標系は、円座標系のrθ平面にz軸方向の次元を加えた3次元空間の座標と考えられる。 そのため、円筒座標系と直交座標系の対応は以下のようになる。 :<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \\ z=z \end{cases} \iff \begin{cases} r=\sqrt{x^2+y^2} \\ \theta = \arctan\frac{y}{x} \\ z=z \end{cases}</math> 但し、<math>r</math>は基準面の裏側では負とする。 直交座標のz軸を基に円筒座標系の座標軸を決定する。一般に座標軸は直線とは限らないので、「軸」ではなく「曲線」と呼ぶことにする('''座標線''')。なお、「曲線」という語は一般に「直線」を包含する。 :r曲線:z軸上の点を通りz軸に垂直な半直線。 :θ曲線:z軸を法線とする平面内にあり、中心がz軸上にある円周。 :z曲線:z軸に平行な直線。 ここで、各曲線に沿った微小変化がどのように表されるか見ていく。 <math>\boldsymbol{f}: (r,\theta,z)\to(x,y,z)</math>とする。 <math>\boldsymbol{f}</math>全体の微小変化は全微分<math>d\boldsymbol{f}=\frac{\partial{(x,y,z)}}{\partial{(r,\theta,z)}} \begin{pmatrix} dr \\ d\theta \\ dz \end{pmatrix}</math>で表される。 上で求めた関係式より :<math>\boldsymbol{f}\begin{pmatrix} r \\ \theta \\ z\end{pmatrix}=\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} r\cos\theta \\ r\sin\theta \\ z \end{pmatrix}</math> なので、 :<math>\frac{\partial{(x,y,z)}}{\partial{(r,\theta,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial{r}}r\cos\theta & \frac{\partial}{\partial{\theta}}r\cos\theta & \frac{\partial}{\partial{z}}r\cos\theta \\ \frac{\partial}{\partial{r}}r\sin\theta & \frac{\partial}{\partial{\theta}}r\sin\theta & \frac{\partial}{\partial{z}}r\sin\theta \\ \frac{\partial}{\partial{r}}z & \frac{\partial}{\partial{\theta}}z & \frac{\partial}{\partial{z}}z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -r\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & r\cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix}</math> よって :<math>d\boldsymbol{f}=\begin{pmatrix} \cos\theta & -r\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & r\cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} dr \\ d\theta \\ dz \end{pmatrix}=\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin \theta \\ 0 \end{pmatrix}dr + \begin{pmatrix} -\sin\theta \\ \cos\theta \\ 0 \end{pmatrix}rd\theta + \begin{pmatrix} 0 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}dz </math> 再右辺の各項を<math>d\vec{r}, d\vec{\theta}, d\vec{z}</math>と書くことにすると、<math>|d\vec{r}|, |d\vec{\theta}|, |d\vec{z}|</math>はそれぞれ<math>dr, rd\theta, dz</math>とわかる。<math>r, \theta, z</math>を物理量として捉えたとき<math>d\theta</math>の単位はラジアン(無次元量)であり、<math>rd\theta</math>の単位はメートル(長さの次元1)なので、次元の整合性が取れる。 纏めると以下のようになる。 {| class="wikitable" | ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_x</math>成分 ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_y</math>成分 ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_z</math>成分 ||style="text-align:center;"| ノルム |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{r}</math> ||style="text-align:center;"| <math>\cos\theta dr</math> ||style="text-align:center;"| <math>\sin\theta dr</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>dr</math> |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{\theta}</math> ||style="text-align:center;"| <math>-r\sin\theta d\theta</math> ||style="text-align:center;"| <math>r\cos\theta d\theta</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>rd\theta</math> |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{z}</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>1</math> ||style="text-align:center;"| <math>dz</math> |} ここで<math>d\vec{r}, d\vec{\theta}, d\vec{z}</math>は内積を取ればどの組も互いに直交することが容易にわかるので、この3つのベクトルは3次元ユークリッド空間の直交基底である。 そこで、それぞれのベクトルを正規化することで各軸曲線方向の基本ベクトルを得る。 :<math>\mathbf{e}_r = \frac{d\vec{r}}{dr} = \cos\theta \mathbf{e}_x + \sin\theta \mathbf{e}_y</math> :<math>\mathbf{e}_\theta = \frac{d\vec{\theta}}{rd\theta} = -\sin\theta\mathbf{e}_x+\cos\theta\mathbf{e}_y</math> :<math>\mathbf{e}_z=\frac{d\vec{z}}{dz}=\mathbf{e}_z</math> これを一次変換の形式で表すと :<math>\begin{pmatrix} \mathbf{e}_r \\ \mathbf{e}_\theta \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \mathbf{e}_x \\ \mathbf{e}_y \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix}</math> となる。 このときの変換行列を、座標系または基底ベクトルを変換することから'''座標変換行列'''又は'''基底変換行列'''という。場合によっては'''変換テンソル'''とも呼ぶ。 なお、この直交座標⇒円筒座標の座標変換行列は、xyz空間に於けるz軸まわりの回転行列に等しい。 逆基底変換はこの座標変換行列の逆行列を求めれば定式化できる。 回転行列は直交行列なので :<math>\begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} ^{-1}= {}^t \! \begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} </math> であり、 :<math>\begin{pmatrix} \mathbf{e}_x \\ \mathbf{e}_y \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \mathbf{e}_r \\ \mathbf{e}_\theta \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix}</math> 円筒座標系は、[[電磁気学]]の解析でよく使用される。 例えば、高校物理の公式<math>B(r)=\frac{\mu_0I}{\tau r}</math>は、円筒座標系を知っていれば「電流がz軸に平行であることから磁場はz方向に一葉且つθ方向に回転対称なので、r方向の項のみが寄与する」と理解される。 ===極座標系=== 高等学校までの地理で習ったように、球面上の位置は緯度<math>\theta</math>と経度<math>\phi</math>で定めることができる。 一般に三次元空間で球面上のある点の座標を定めるには、更に球の中心からの距離<math>r</math>が必要である。 このようにして定められる座標系を'''三次元極座標系'''(polar coordinate system in 3D)または'''球(面)座標系'''(spherical coordinate system)という。 xyz座標空間の点<math>P(x, y, z)</math>の極座標表示を考える。 <math>r=|\vec{OP}|=\sqrt{x^2+y^2+z^2}</math>は容易にわかる。 <math>\theta</math>はz軸からの'''天頂角'''(zenith angle)であり、<math>\vec{OP}</math>のz軸への正射影ベクトルを<math>\vec{OH}=\vec{h}</math>とすると<math>\tan\theta = \frac{|\vec{h}|}{z}</math>が成り立つ。<math>|\vec{h}|=\sqrt{x^2+y^2}</math>より、<math>\theta=\arctan \frac{\sqrt{x^2+y^2}}{z}</math>である。 <math>\phi</math>はx軸からの'''方位角'''(azimuth angle)であり、<math>P</math>からxy平面に下した垂線の足<math>Q</math>を考えると<math>\tan\phi=\frac{y}{x}</math>とわかる。よって、<math>\phi=\arctan\frac{y}{x}</math>である。 逆に、これを<math>P(x, y, z)</math>に復元することを考える。 <math>\triangle OHP</math>について<math>\angle HOP=\theta</math>なので、<math>z=\overline{OH}=r\cos\theta</math>。 また、<math>\triangle OPQ</math>について<math>\angle OPQ=\theta</math>なので、<math>\overline{OQ}=r\sin\theta</math>。 よって<math>x=\overline{OQ}\cos\phi=r\sin\theta\cos\phi, y=\overline{OQ}\sin\phi=r\sin\theta\sin\phi</math>。 以上を纏めると、直交座標と球面座標の対応関係は :<math>\begin{cases} x=r\sin\theta\cos\phi \\ y=r\sin\theta\sin\phi \\ z=r\cos\theta \end{cases} \iff \begin{cases} r=\sqrt{x^2+y^2+z^2} \\ \theta=\arctan\frac{\sqrt{x^2+y^2}}{z} \\ \phi=\arctan\frac{y}{x} \end{cases}</math> 一般に緯度は<math>-90^\circ \leqq \theta \leqq 90^\circ</math>、経度は<math>-180^\circ \leqq \phi \leqq 180^\circ</math>の範囲で表される(但し、符号の違いは東⇔西、南⇔北の違いである)。同様に、球面座標の天頂角<math>\theta</math>、方位角<math>\phi</math>は<math>\theta \in [-\frac{\pi}{4}, \frac{\tau}{4}], \phi \in [-\frac{\tau}{2}, \frac{\tau}{2}]</math>で考える。赤道面より下側(すなわち南半球)では<math>\theta<0</math>とする。 直交座標のz軸を基に極座標系の座標線を決定する。 :r曲線:原点を通る半直線。 :θ曲線:原点中心でz軸上の一点から出る半円弧。 :φ曲線:z軸を法線とする平面内でz軸上に中心を持つ円周。 各曲線に沿った微小変化は円柱座標系の場合と同様、ベクトル場の全微分を用いて :<math>\begin{cases} d\vec{r}= \begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi \\ \sin\theta\sin\phi \\ \cos\theta \end{pmatrix} dr \\ d\vec{\theta}= \begin{pmatrix} \cos\theta\cos\phi \\ \cos\theta\sin\phi \\ -\sin\theta \end{pmatrix}rd\theta \\ d\vec{\phi} = \begin{pmatrix} -\sin\phi \\ \cos\phi \\ 0 \end{pmatrix} r\sin\theta d\phi \end{cases}</math> と求まる。 これらは(内積の結果から)互いに直交するので、円柱座標の場合と同様の議論により :<math>\begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi & \sin\theta\sin\phi & \cos\theta \\ \cos\theta\cos\phi & \cos\theta\sin\phi & -\sin\theta \\ -\sin\phi & \cos\phi & 0 \end{pmatrix}</math> と変換テンソルが求まる。 これも直交行列であるので、逆変換テンソルは :<math>\begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi & \cos\theta\cos\phi & \cos\phi \\ \sin\theta\sin\phi & \cos\theta\sin\phi & -\sin\phi \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \end{pmatrix}</math> と求まる。 球面座標系は、[[力学]]の解析でよく使用される。 例えば、赤道平面における角運動量保存則は<math>mr^2\frac{d\phi}{dt}=\mathrm{const}.</math>と表示されるが、これはz軸方向の角運動量を球面座標系の演算により取り出したものである。 球面座標系は特に機械制御に応用されている。 円柱座標系・球面座標系ともに各基底ベクトルが互いに直交しているので、そのことを明示して(且つ通常の直交座標系と区別して)'''直交曲線座標系'''(orthogonal curvilinear coordinate system)と呼ぶ場合がある。直交曲線座標系には、他にも放物柱座標系や楕円座標系などがある。 ===勾配=== スカラー場の'''勾配'''(gradient)を以下のように定義する。 :<math>\mathrm{grad} \, F = \begin{pmatrix} \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \end{pmatrix} = \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \mathbf{e}_x + \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \mathbf{e}_y + \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \mathbf{e}_z</math> 勾配は、幾何的にはスカラー場の各点に於ける傾きを表す。これは、最右辺の式が「各軸方向の傾きを表すベクトルの和」になっていることからわかる。「スカラー場の各点の傾き」とは、則ち「スカラー場上の変化が最も急峻な方向及び変化の速さ」のことである。このことから、「gradient」の和訳として「勾配」が充当されたのは妥当である。 <math>F</math>に一変数<math>f(x) ,g(y), h(z)</math>をそれぞれ代入すると、各座標軸方向の傾き(すなわち通常の導関数)を得る。このことからも、勾配がスカラー場の各点に於ける傾きを表すことが判る。 勾配はベクトル量であるため、そのことを明示するため新たな演算子を導入する。 '''空間偏微分演算子'''<math>\nabla</math>を以下のように定義する。 :<math>\nabla=\begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial{x}} \\ \frac{\partial}{\partial{y}} \\ \frac{\partial}{\partial{z}} \end{pmatrix} = \frac{\partial}{\partial{x}}\mathbf{e}_x + \frac{\partial}{\partial{y}} \mathbf{e}_y + \frac{\partial}{\partial{z}} \mathbf{e}_z</math> この演算子自体は偏微分作用素の対象を後接しないと意味を成さない。しかし、便宜的にベクトル量と考えてベクトルと同様の演算則が成り立つと見做す。そのため、この演算子に関する演算は[[w:記号の濫用]](symbol abuse)であることを註しておく。 <math>\nabla</math>の正式な読み方は'''ナブラ'''(nabla)であるが、<math>\Delta</math>(delta)を反転した形であることから'''アルテッド'''(alted)とも読まれる。なお、ナブラの由来は「竪琴」を意味する古代ギリシャ語「νάβλα」である。 空間偏微分演算子を用いることで、勾配は以下のように略記される。 :<math>\mathrm{grad} \, F = \nabla F</math> <math>F</math>はスカラー場なのでスカラー量であり、<math>\nabla</math>は便宜的にベクトル量と考えることから、その積<math>\nabla F</math>はベクトル量のスカラー倍、すなわちベクトル量であることが見て取れる。 勾配を用いて定義される概念として、電場が有名である。 :電位<math>\phi</math>に対する電場<math>E</math>は :<math>E:=-\mathrm{grad} \, \phi</math> スカラー場の全微分は :<math>dF= \frac{\partial{F}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{F}}{\partial{y}}dy+\frac{\partial{F}}{\partial{z}}dz</math> で定義された。 これを内積の成分表示とみると、ベクトル表示は :<math>dF = \begin{pmatrix} \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \end{pmatrix} \cdot \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math> である。 すなわち、スカラー場の全微分は :<math>dF = \nabla F \cdot d\mathbf{v}</math> と表される。 一般に、任意方向Sの単位ベクトルが方向余弦ベクトル<math>\mathbf{n}</math>で表されるとすると、<math>\mathbf{n}</math>方向の方向微分係数は勾配と方向余弦ベクトルの内積で表される。更に、スカラー場の最大傾斜が勾配ベクトル方向であると判る。 ベクトル場の全微分は :<math>d\mathbf{X} = \frac{\partial{(X_x,X_y,X_z)}}{\partial{(x,y,z)}} \cdot d\mathbf{v}</math> で定義された。 ここでn次行列 <math>\mathbf{A}</math>とn項列ベクトル <math>\mathbf{a}</math>に対し、<math>(\mathbf{A} \circledast \mathbf{a})_{ij} = (\mathbf{A}_{ij}) a_i</math>となるような可換二項演算子 <math>\circledast</math>を定義する。これは本項独自の記法である。但し、<math>(\mathbf{P})_{ij}</math>は行列 <math>\mathbf{P}</math>の第ij成分を表す。 この記法を用いると、ヤコビ行列<math>\frac{\partial{(X_x,X_y,X_z)}}{\partial{(x,y,z)}}</math>は<math>\nabla \circledast \mathbf{X}</math>と表すことができる。 則ち、ベクトル場の全微分は :<math>d\mathbf{X} = (\nabla \circledast \mathbf{X}) \cdot d\mathbf{v}</math> と表される。 ベクトル変数による微分を考える。ベクトル変数による微分は、変数ベクトルの各成分による偏微分を並べたベクトルで表される。 例えば、 :<math>\frac{df}{d\mathbf{r}}=\begin{pmatrix} \frac{\partial{f}}{\partial{r_x}} \\ \frac{\partial{f}}{\partial{r_y}} \\ \frac{\partial{f}}{\partial{r_z}} \end{pmatrix}</math> である。 これは<math>\mathbf{r}</math>の各成分が直交基底をなすとき、勾配であると考えてよい。 ===発散=== ベクトル場の'''発散'''(divergence)を以下のように定義する。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X}= \frac{\partial{X_x}}{\partial{x}}+\frac{\partial{X_y}}{\partial{y}}+\frac{\partial{X_z}}{\partial{z}}</math> 発散は、ベクトル場の各点における指力線ベクトルの流出入量の収支を表す。これは、右辺の式が「各軸方向のベクトルの大きさの変化率の和」になっていることからわかる。「発散」の辞書的定義は「自身から何かを湧出すること」であり、ベクトル場の発散の正負は夫々其の点に於ける指力線ベクトル全体としての流出・流入に対応している。故に、「divergence」を「発散」と訳出したことは妥当と考えられる。 発散はスカラー量であるが、それを明示するため空間偏微分演算子による表記を考える。<math>\mathbf{X}=\begin{pmatrix} X_x \\ X_y \\ X_z \end{pmatrix}</math>より、発散は空間偏微分演算子を用いると以下のように表せる。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X}= \nabla \cdot \mathbf{X}</math> 発散を用いた概念として、ガウスの法則が有名である。 :電荷密度<math>\rho</math>、電場<math>\mathbf{E}</math>、空間の誘電率<math>\varepsilon</math>とすると :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{E} = \frac{\rho}{\varepsilon}</math> 極座標で考えることにより、この式の重要な性質「荷電粒子の座標を原点にとると原点以外では<math>\mathrm{div} \, \mathbf{E}=0</math>」を証明することができる。 ベクトル場の存在する3次元領域内に体積<math>\Delta v</math>の閉曲面をとる。 閉曲面の有向微小表面積を<math>d\vec{S}</math>とするとき、この微小面を通過する指力線の量は :<math>\mathbf{X}_n dS = \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math>(<math>\mathbf{X}_n</math>は法線成分) である。 この閉曲面全体を出入りする指力線の総量は面積分 :<math>\oint_S \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math> で与えられる。 発散は単位体積当たりの指力線ベクトルの湧出量とも考えられるので、上式を規格化(体積で除)し体積を0に近づけた極限は発散に等しい。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X} = \lim_{\Delta V \to 0} \frac{1}{\Delta V} \oint_S \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math> これを積分形に変形すると、以下の'''ガウスの発散定理'''(Gauss' divergence theorem)を得る。 :<math>\int_{\Delta V} \mathrm{div} \, \mathbf{X} dV = \oint_S \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math> 発散はまた、ヤコビ行列の跡に等しい。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X} = \mathrm{tr} (\nabla \circledast \mathbf{X})</math> ===回転=== 回転運動は、以下の3つにより一意に定まる。 *回転軸の方向 *回転の速さ *回転方向(軸に対して右回転か左回転か) 「回転方向」を(暗黙の諒解として)回転軸に対して右螺子の向きにとることにする('''右手系''')。すると、回転運動を表すのに必要な情報は「方向」と「速さ(=スカラー量)」のみとなる。 従って、'''任意の回転運動はベクトルで表示される'''(ベクトルの大きさは「回転の速さ」で定める)。このようなベクトルを'''角速度ベクトル'''という。 ベクトル場の'''回転'''(curl、rotation、rotor)を以下のように定義する。 :<math>\mathrm{curl} \, \mathbf{X} = \mathrm{rot} \, \mathbf{X} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{X_z}}{\partial{y}}-\frac{\partial{X_y}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{X_x}}{\partial{z}}-\frac{\partial{X_z}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{X_y}}{\partial{x}}-\frac{\partial{X_x}}{\partial{y}} \end{pmatrix}</math> <math>\mathrm{curl}</math>は理学系、<math>\mathrm{rot}</math>は工学系が好んで使用する。 z軸方向の成分について考える。 z軸方向の回転はフレミングの左手の法則からxy平面内の成分のみが寄与すると考えられる。z軸の正方向の回転を生むには、x軸方向の変化率を大きくしてy軸方向の変化率を小さくすればよい。 ある軸方向の変化率とはその軸の変数に関する偏導関数のことであったので、回転のz成分を<math>\frac{\partial{X_y}}{\partial{x}}-\frac{\partial{X_x}}{\partial{y}}</math>とすれば満足する。 x軸方向・y軸方向も同様であるので、回転は上の式で表されるとわかる。 ここまで定性的に見てきたが、今度は定量的に考える。 回転の正式な定義は「微小領域境界を線積分した値の微小面積密度を並べたベクトル」である。これは以下のように陰に表示される。 :<math>(\mathrm{curl} \, \mathbf{X}) \cdot \mathbf{n} := \lim_{S\to0} \frac{1}{|S|} \oint_{\partial{S}} \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :但し、<math>S</math>は<math>\mathbf{n}</math>を単位法線ベクトルとし点<math>l(\vec{l})</math>を含む微小有向面、<math>\partial{S}</math>はその境界となる微小閉曲線、<math>|S|</math>は<math>S</math>の表面積。 定義に従ってz軸方向の回転の式を導く。<math>C</math>を積分経路とする。 :<math>(\mathrm{curl} \, \mathbf{X})_z = \lim_{\Delta S\to0} \frac{1}{|\Delta S|} \oint_C \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :<math>= \lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \frac{1}{\Delta x \Delta y} \oint_C \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \frac{1}{\Delta x \Delta y} \left( \int_{\Delta x} X_x (x, y, z) dl + \int_{\Delta y} X_y (x+\Delta x, y, z) dl - \int_{\Delta x} X_x (x, y+\Delta y, z) dl - \int_{\Delta y} X_y (x, y, z) dl \right)</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \frac{1}{\Delta x \Delta y} \left( X_x(x, y, z) \Delta x + X_y(x+\Delta x, y, z) \Delta y -X_x(x, y+\Delta y, z) \Delta x - X_y(x, y, z) \Delta y \right)</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \left( \frac{X_x(x, y, z)}{\Delta y} + \frac{X_y(x+\Delta x, y, z)}{\Delta x} - \frac{X_x(x, y+\Delta y, z)}{\Delta y} - \frac{X_y(x, y, z)}{\Delta x} \right)</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \left( \frac{X_y(x, y+\Delta y, z)-X_y(x, y, z)}{\Delta x} - \frac{X_x(x+\Delta x, y, z) - X_x(x, y, z)}{\Delta y} \right)</math> :<math>=\frac{\partial{X_y}}{\partial{x}}-\frac{\partial{X_x}}{\partial{y}}</math>// 回転はベクトル量であるが、それを明示するため空間偏微分演算子による表記を考える。 成分に着目すると外積の形式なので、 :<math>\mathrm{curl} \, \mathbf{X}= \nabla \times \mathbf{X}</math> と表されることが判る。 外積の性質から、回転は行列式 :<math>\det \begin{pmatrix} \mathbf{e}_x & \mathbf{e}_y & \mathbf{e}_z \\ \frac{\partial}{\partial{x}} & \frac{\partial}{\partial{y}} & \frac{\partial}{\partial{z}} \\ X_x & X_y & X_z \end{pmatrix}</math> でも表示される。 回転を用いた概念として、ファラデーの電磁誘導の法則が有名である。 :電場<math>\mathbf{E}</math>、磁束密度<math>\mathbf{B}</math>として :<math>\mathrm{rot} \, \mathbf{E} = -\frac{\partial{\mathbf{B}}}{\partial{t}}</math> 流体の渦の記述にも応用されている。 回転は常に角速度ベクトルと一致するとは限らない。そのため、必ずしも回転運動そのものを記述しない。 回転の正式な定義から、以下の'''ストークスの定理'''(Stokes' theorem)が成り立つと判る。 :<math>\int_S \mathrm{curl} \, \mathbf{X} \cdot d\vec{S} = \oint_C \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :但し、<math>C</math>は閉曲面<math>S</math>の境界曲線。 回転は、ヤコビ行列を用いると以下のように表される。 :<math>\mathrm{rot} \, \mathbf{X} = 2 \mathrm{axl} \left( \frac{\nabla \circledast \mathbf{X} - {}^t \! (\nabla \circledast \mathbf{X})}{2} \right)</math> :ここで<math>\nabla \circledast \mathbf{X} - {}^t \! (\nabla \circledast \mathbf{X})</math>は反対称行列であり、<math>\mathrm{axl}</math>は反対称行列を軸ベクトルに移す写像である。 k6zrivdkzw82iu5p6hnqbedt0f0c4d8 276189 276187 2025-06-28T04:12:09Z ~2025-66365 88042 /* 三次元ユークリッド空間 */ 276189 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ベクトル解析}} ここでは、ベクトル解析について解説する。[[物理数学I ベクトル解析]]及び[[解析学基礎/多変数関数の微積分]]も参照。 ==前提知識== ここでは、実数のみで考える。 ===ベクトル=== [[高等学校数学C/ベクトル]]、[[線型代数学/ベクトル]]、[[解析学基礎/ベクトル]]などを参照。本項では、矢印を付した表記(<math>\vec{a}</math>など)と太字立体による表記(<math>\mathbf{p}</math>など)を混用する。 ===行列=== [[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]及び[[線形代数学]]の各ページを参照。本項では大文字の太字立体(<math>\mathbf{A}</math>など)で表記する。 ===ベクトル関数=== 関数<math>\boldsymbol{f} (x) = \sum_{i} f_i(x) \mathbf{e}_i</math>を'''ベクトル(値)関数'''(vector-valued function, vector function)という。 ただし、各<math>\mathbf{e}_i</math>は各座標軸方向の単位ベクトルであり、<math>\boldsymbol{f}(x)</math>の定義域は各<math>f_i(x)</math>の定義域の積集合である。 ベクトルの演算が成分ごとの演算結果を並べたベクトルで定義されたように、ベクトル関数の演算は(結果となる値が存在するならば)各成分の演算結果を並べたベクトルに等しい。 例えば、ベクトル関数の導関数<math>\boldsymbol{f}'(x)</math>は :<math>\frac{d}{dx} \boldsymbol{f} (x) = \frac{d}{dx} \left( \sum_i f_i(x) \mathbf{e}_i \right)</math> :<math>= \sum_i \left( \frac{d}{dx} f_i (x) \mathbf{e}_i \right)</math>(<math>\because</math>線型性) :<math>= \begin{pmatrix} f'_1(x) & f'_2(x) & \cdots & f'_i(x) & \cdots \end{pmatrix}</math> である。 この結果は、ベクトル関数に於ける導関数の正式な定義 <math>\lim_{h\to0} \frac{\boldsymbol{f}(x+h) - \boldsymbol{f}(x)}{h}</math>からも導かれる。 高校数学や高校物理で扱った平面上の運動は、実は2次元ベクトル関数の理論に他ならない。 例えば、平面上の運動に於ける速度・加速度・変位の関係は<math>\boldsymbol{x}(t)= \begin{pmatrix} f(t) \\ g(t) \end{pmatrix}</math>として<math>\boldsymbol{a}(t) = \frac{d}{dt}\boldsymbol{v}(t) = \frac{d^2}{dt^2} \boldsymbol{x}(t)</math>と表すことができる。 曲線の媒介変数表示は、パラメータを変数とするベクトル関数とみることができる。 例えば、円の媒介変数表示<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \end{cases}</math>は、<math>\boldsymbol{r}(\theta) = r\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin\theta \end{pmatrix}</math>という2次元ベクトル関数とみることができる。更に<math>\theta=\omega t</math>とすると、これは等速円運動の式である。 ベクトル関数は必ずしも<math>\boldsymbol{f}: \mathbb{R}\to\mathbb{R}^n</math>のみを指さない。 例えば、ベクトル変数<math>\mathbf{x}= \sum_i g_i (x) \mathbf{e}_i</math>に対して :<math>\boldsymbol{h}(\mathbf{x})=\sum_i (h \circ g)_i (x) \mathbf{e}_i</math> と定義されるような関数<math>\boldsymbol{h}:\mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^m</math>もベクトル関数である。 また、始域と終域の次元が異なる(かつ1でない)<math>\boldsymbol{i}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>のようなベクトル関数も考えられる。 終域が<math>\mathbb{R}</math>である関数はベクトル関数に対して'''スカラー関数'''(scalar function)と呼ばれる。 ===ベクトル場・スカラー場=== 写像<math>\mathbf{X}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>を'''ベクトル場'''(vector field)という。 実際には<math>m=n</math>の場合を考えることが多い。 写像<math>F: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}</math>を'''スカラー場'''(scalar field)という。 それぞれ上で述べたベクトル関数・スカラー関数に対応する。 ベクトル場の例としては、電場・磁場・重力場などが挙げられる。 スカラー場の例としては、電位分布・温度分布・圧力分布などが挙げられる。 例えば、ベクトル場<math>\boldsymbol{f}=(x, 0, 0)</math>は、<math>\mathbb{R}^3</math>内の平面<math>x=k</math>上の任意点にベクトル<math>\begin{pmatrix} k \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix}</math>が存在する状態を表す。 ベクトル場の第i成分に第k成分の変数が入っていたとしても、それはiと異なる独立変数なのでスカラーと見做してよい。 ベクトル場の和は、ベクトル場の成分の和をとったものに等しい。 例えば、<math>\boldsymbol{f}=(1,2,3), \boldsymbol{g}=(3, 4, 5)</math>について :<math>\boldsymbol{f}+\boldsymbol{g}=(1, 2, 3)+(3, 4, 5)=(1+3, 2+4, 3)=(4, 6, 8)</math>である。 ==三次元ユークリッド空間== xyz空間上のスカラー場を<math>F:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}</math>、ベクトル場を<math>\mathbf{X}:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}^3</math>とする。また、<math>\mathbf{X}</math>のx, y, z成分をそれぞれ<math>X_x, X_y, X_z</math>と書くことにする。また、註がない限り凡ての議論は直交座標系のxyz空間で考えるものとする。 ===偏微分=== 三変数関数<math>f(x, y, z)</math>の'''偏導関数'''(partial derivative)はそれぞれ以下のように定義される。 :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{x}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x+h,y,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{y}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y+h,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{z}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y,z+h)-f(x,y,z)}{h}</math> 偏導関数は、着目する変数軸方向の傾きを表す。 偏導関数を求める操作を'''偏微分'''(partial differentiation)という。 つまり、偏微分とは'''着目する変数以外を定数と見做し、一変数関数とみて微分する'''操作である。 記号「<math>\partial</math>」は「デル(del)」「ラウン(ド)ディー(rounded d)」「パーシャルディー(partial d)」などと読まれる。 着目する変数以外を明示したい場合は、<math>\partial_x f(x, y, z), \; u_x |_{x,y,z}</math>などの記法が用いられる。 偏微分でも、一変数関数の微分と同様の性質が成り立つ(特に線型性と積の微分)。証明は別項に譲る。 例えば、<math>\frac{\partial}{\partial{x}}(x^2+2yx+y^2)=\frac{\partial}{\partial{x}} x^2 + y \frac{\partial}{\partial{x}} x + y^2 \frac{\partial}{\partial{x}} 1 = 2x+y</math>である。 偏導関数に偏微分変数の微小量を掛けて全ての変数について足し合わせた :<math>df = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> を<math>f(x, y, z)</math>の'''(完)全微分'''(total derivative)という。 全微分は、関数<math>f(x, y, z)</math>を<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z</math>だけ変化させたときの関数全体の変化量<math>\Delta f = f(x+\Delta x, y+\Delta y, z+\Delta z)-f(x,y,z)</math>の<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z \to 0</math>とした三重極限に等しい。 つまり、 :<math>f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z) = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> が成り立つ。 これを形式的に変形すると、 :<math>\frac{f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z)}{dxdydz} = \frac{\partial{f}}{\partial{x}dydz} + \frac{\partial{f}}{\partial{y}dzdx} + \frac{\partial{f}}{\partial{z}dxdy}</math> となるが、右辺を見ると変数名が循環していることが、左辺を見ると一変数関数の導関数の定義式に酷似していることが判る。 <math>\boldsymbol{f}= \begin{pmatrix} f_1(x, y, z) \\ f_2(x, y, z) \\ f_3(x, y, z) \end{pmatrix}</math>としたとき、 :<math>\mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x,y,z) = \frac{\partial{(f_1,f_2,f_3)}}{\partial{(x,y,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{f_1}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_2}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_3}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{z}} \end{pmatrix}</math> を<math>\boldsymbol{f}</math>の'''関数行列'''(functional matrix)または'''ヤコビ行列'''('''ヤコビアン'''、Jacobian matrix)という。 これを用いると、3次元ベクトル関数<math>\boldsymbol{f} (x, y, z)</math>の全微分は以下のように求められる。 :<math>d\boldsymbol{f} = \mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x_0,y_0,z_0) d\mathbf{v}</math> ただし、<math>d\mathbf{v} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math>である。このベクトルを'''方向ベクトル'''(direction vector)という。 ===線積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲線<math>C</math>を描いているとする。 <math>C</math>上の点<math>A</math>から点<math>B</math>まで、<math>C</math>に沿って積分することを考える。 経路<math>A \to B</math>を微小線分<math>\Delta l</math>に分けたとき、[[高等学校数学III/積分法#区分求積法|区分求積法]]により以下のように'''線積分'''(line integral)が定義される。 :<math>\int_A^B f(x, y, z) dl = \lim_{\Delta l \to 0} \sum_A^B f(x, y, z) \Delta l</math> このとき、経路<math>A \to B</math>を'''積分(経)路'''(path)や'''積分領域'''(domain of integral)という。 なお、線積分は[[量子力学]]の経路積分(path integral)とは異なる概念なので、混同に注意。 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲線<math>C</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(t) = \begin{pmatrix} x(t) \\ y(t) \\ z(t) \end{pmatrix}</math>とし、初期条件を<math>\mathbf{p}(a)=\vec{\mathrm{OA}}, \mathbf{p}(b)=\vec{\mathrm{OB}}</math>とする。 このとき、閉区間<math>[a, b]</math>を長さ<math>\Delta t = \frac{b-a}{n}</math>の<math>n</math>個の小区間<math>[t_{n-1}, t_n]</math>に分割し、<math>C</math>上に標本点<math>\mathbf{p}(t_i)</math>をとる。各標本点を結ぶ線分の長さを<math>\Delta s_i</math>とおけば、<math>F(\mathbf{p} (t_i)) \Delta s_i</math>の総和はリーマン和である。 <math>\Delta t \to 0</math>の極限を考えると、 :<math>\Delta s_i = \|\mathbf{p}(t_i + \Delta t) - \mathbf{p}(t_i)\| = \left\| \frac{\mathbf{p}(t_i+\Delta t) - \mathbf{p}(t_i+0)}{\Delta t - 0} \right\| (\Delta t -0) = \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t</math> よりこのリーマン和の極限は収束し、 :<math>\lim_{\Delta t \to 0} \sum_{i=1}^n F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math>// ここで、この線積分の値は(同じ向き付けを与える限り)'''媒介変数のとり方に依らない'''。 <math>\mathbf{p}(u) = \begin{pmatrix} x(t(u)) \\ y(t(u)) \\ z(t(u)) \end{pmatrix}, u \in [c, d]</math>という変数変換を考えると、<br>恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>のとき :<math>\int_c^d F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d \mathbf{p}(u)}{du} \right\| du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\| \frac{dt}{du} du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math> となり、一致する。 「恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>」は「<math>t, u</math>それぞれを用いた媒介変数表示が同じ向き付けを与える」ことと同値なので、先述の内容が確かめられた。 そこで、<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math>を更に(形式的に)変形する。 :<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt = \left\| \begin{pmatrix} \frac{d}{dt} x(t) \\ \frac{d}{dt} y(t) \\ \frac{d}{dt} z(t) \end{pmatrix} \right\| dt</math> :<math>= \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dy(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dz(t)}{dt}\right)^2} \; dt</math> :<math>= \sqrt{ (dx(t))^2+(dy(t))^2+(dz(t))^2}</math> :<math>=\sqrt{dx^2+dy^2+dz^2}</math> 最後の式を<math>dl</math>で置くと、<math>dl = \| d\mathbf{p} \|</math>が形式的に成り立つ。 この<math>dl</math>を'''線素'''(line element)と呼ぶ。 線素を用いることで、曲線<math>C</math>(の一部)を積分経路とするスカラー場<math>F</math>の線積分は以下のように略記される。 :<math>\int_C F dl</math> 特に積分経路が閉曲線である('''閉経路''')とき、この線積分を'''周回積分'''('''閉路積分'''、closed line integral)といい :<math>\oint_C F dl</math> と表す。 線積分<math>\int_C dl</math>は<math>C</math>の長さに等しい。 :<math>\int_C dl = \int_a^b \| d\mathbf{p}(t) \| = \int_a^b \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math> :<math>=\int_a^b \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dy(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dz(t)}{dt} \right)^2} dt</math> これは[[高等学校数学III/積分法#曲線の長さ|平面上の曲線の長さの式]]を三次元に拡張した式であることがわかる。 <math>C</math>を<math>C</math>上任意点からの符号付き距離<math>s</math>('''弧長パラメータ''')で媒介変数表示することを考える。ただし、積分経路の端点をそれぞれ<math>s=\alpha, \beta</math>の場合とする。 すなわち、<math>\mathbf{q}(s)= \begin{pmatrix} x(s) \\ y(s) \\ z(s) \end{pmatrix}</math>と表示する。 このとき定義から<math>s=\int_0^s \left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\| ds</math>なので、両辺を<math>s</math>で微分すると微分積分学の基本定理より :<math>1=\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|</math> が恒等的に成り立つ。 これは、接線方向のベクトル('''接ベクトル''')が単位ベクトルであることを示す。 よって、 :<math>\int_C F dl = \int_\alpha^\beta F(\mathbf{q}(s)) ds</math> である。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の線積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_C \mathbf{X} \cdot d \vec{l} = \int_a^b \mathbf{X} (\mathbf{p}(t)) \cdot \mathbf{p}' (t) dt</math> ここで<math>d\vec{l}</math>は'''線素ベクトル'''であり、 :<math>d\vec{l} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix} = dx\mathbf{e}_x+dy\mathbf{e}_y+dz\mathbf{e}_z</math> と定義される。 そのため、この線積分は :<math>\int_C X_x dx + X_y dy + X_z dz</math> とも書かれる。 線素ベクトルは積分経路の接ベクトルとなるので、ベクトル場の線積分を'''接線積分'''(integral of tangential component)という場合もある。 <math>C</math>を弧長パラメータ<math>s</math>で媒介変数表示すると、 :<math>\int_C \mathbf{X} d\vec{l} = \int_\alpha^\beta \mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds} ds</math> ここで<math>\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|=1</math>より、内積 <math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds}</math>は<math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s))</math>を<math>\mathbf{q}(s)</math>方向に射影したものである。 すなわち、線積分はベクトル場<math>\mathbf{X}</math>の<math>C</math>の接線方向成分を積分したものである。これは「仕事」や「流れ」といった物理的な概念に通じ、線積分の本質を形作る。 なお、スカラー場の線積分に登場した線素<math>dl</math>は、線素ベクトルの大きさ<math>\| d\vec{l} \|</math>に等しい。これは、スカラー場の線積分が経路に沿った「長さの重み付け」積分であることを示している。 ===面積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲面<math>S</math>を描いているとする。 <math>S</math>に沿って積分することを考える。 領域<math>S</math>を微小領域に分割した表面積を<math>\Delta S_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''(曲)面積分'''(surface integral)が定義される。 :<math>\int_S f(x, y, z) dS = \lim_{\Delta S \to 0} \sum_i f(x_i, y_I, z_i) \Delta S_i</math> 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲面<math>S</math>の滑らかな媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(s, t) = \begin{pmatrix} x(s, t) \\ y(s, t) \\ z(s, t) \end{pmatrix}</math>とする。 ここで、パラメータベクトル<math>\begin{pmatrix} s \\ t \end{pmatrix}</math>が属する領域<math>T (\subset \mathbb{R}^2)</math>を微小矩形領域<math>\Delta T_i</math>に分割する。このとき、各iについて<math>\Delta T_i = [s_i, s_i+\Delta s_i] \times [t_i, t_i+\Delta t_i]</math>であり、各<math>\Delta T_i</math>に対応する曲面上の領域を<math>\Delta S_i = \mathbf{p}(\Delta T_i)</math>とする。 このとき、パラメータ領域の面積変化率は、各変数に関する接ベクトル同士の張る接平面上の面積ベクトルで表される。 すなわち、<math>\Delta s_i, \Delta t_i \to 0</math>のとき :<math>\Delta S_i = \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta s_i \Delta t_i</math> である。 このリーマン和の二重極限は収束し、 :<math>\lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta{S_i} = \lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(\mathbf{p}(s_i, t_i)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta{s_i} \Delta{t_i}</math> :<math>=\iint_T f(\mathbf{p}(s, t)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right\| ds dt</math>// すなわち、面積分は二重積分に帰着される。 面積分の値は(Sの向き付けが同じならば)パラメータのとり方に依らない。 証明は恒等条件<math>\det \frac{\partial(s_1, t_1)}{\partial(s_2, t_2)}>0</math>を用いて線積分と同様に行われる。 そこで、<math>F</math>の<math>S</math>上での面積分を以下のように略記する。 :<math>\int_S F dS</math> 1の面積分を考えると、 :<math>\int_S dS</math> は曲面<math>S</math>の表面積に等しいことが知られている。 そのため、<math>dS</math>を'''面(積要)素'''(surface element)と呼ぶ。 <math>S</math>が閉曲面のときは :<math>\oint_S F dS</math> とも書く。 例えば、関数<math>z=f(x, y)</math>が<math>\mathbb{R}^3</math>上に描く曲面の表面積は、<math>\mathbf{p}= \begin{pmatrix} x \\ y \\ z\end{pmatrix}</math>として :<math>\iint_T \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{x}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{y}} \right\| dx dy</math> :<math>=\iint_T \left\| \begin{pmatrix} -\frac{\partial{f}}{\partial{x}} \\ -\frac{\partial{f}}{\partial{y}} \\ 1 \end{pmatrix} \right\| dxdy</math> :<math>=\iint_T \sqrt{ \left( \frac{\partial{f}}{\partial{x}} \right)^2 + \left( \frac{\partial{f}}{\partial{y}} \right)^2 + 1 } \; dxdy</math> と求められる。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の面積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_S \mathbf{X} d \vec{S} = \iint \mathbf{X} (\mathbf{p}(s, t)) \cdot \left( \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right) dsdt</math> :<math>=\iint \det \begin{pmatrix} \mathbf{X}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \end{pmatrix} ds dt</math>(<math>\because</math>ベクトル三重積の性質) ここで<math>d\vec{S}</math>は面素ベクトルであり、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{n} dS</math> と定義される。 <math>\mathbf{n}</math>は有向曲面<math>S</math>と右手系(後述)をなすように定められた単位法線ベクトルである。 <math>\mathbf{n}</math>は、x, y, z軸それぞれとなす角度を<math>\alpha, \beta, \gamma</math>とすると通常の余弦関数で表されるベクトル<math>\begin{pmatrix} \cos \alpha \\ \cos \beta \\ \cos \gamma \end{pmatrix}</math>に等しい。これを'''方向余弦'''という。 方向余弦に関して、以下のような関係が成り立つ(※証明の加筆お願いします)。 :<math>\begin{cases} \cos\alpha dS = dydz \\ \cos\beta dS = dzdx \\ \cos\gamma dS = dxdy \end{cases}</math> これを用いることで、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{e}_x dydz + \mathbf{e}_y dzdx + \mathbf{e}_z dxdy = \begin{pmatrix} dydz \\ dzdx \\ dxdy \end{pmatrix}</math> と表せる。 敢えてx⇒y⇒zの順で記したように、変数名が循環していることがわかる。 ===体積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に立体領域<math>V</math>を描いているとする。 <math>V</math>に沿って積分することを考える。 立体<math>V</math>を微小立体に分割した体積を<math>\Delta V_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''体(積)積分'''(volume integral)が定義される。 :<math>\int_V f(x, y, z) dV = \lim_{\Delta V \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta V_i</math> 体積分では、リーマン和の三重極限を用いて右辺の極限値を求めることが困難である(3つの極限を任意に交換できるとは限らないため)。 そのため、以下のように考える。 微小立体の体積<math>dV</math>は、各辺の長さが<math>dx, dy, dz</math>である直方体の体積で近似できる(どのような分割の仕方をしても微小領域では直方体に近似できるため)。 よって、<math>dV = dxdydz</math>。この<math>dV</math>を'''体(積)素'''(volume element)という。 つまり、体積分は<math>V</math>についての三重積分 :<math>\iiint_V f(x,y,z) dxdydz</math> に等しい。 <math>V</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{r}(s, t, u) = \begin{pmatrix} x(s, t, u) \\ y(s, t, u) \\ z(s, t, u) \end{pmatrix}</math>とすると、スカラー場の<math>V</math>に関する体積分は :<math>\int_V F(\mathbf{r}) dV = \iiint_V F (\mathbf{r}(s, t, u)) \left\| \det \frac{\partial{(x, y, z)}}{\partial{(s, t, u)}} \right\| dsdtdu</math> で表される。 積分領域<math>V</math>が閉立体であるときは :<math>\oint_V F dV</math> とも書く。 また、ベクトル場 の<math>V</math>に関する体積分は、ベクトル場の成分となるスカラー場の体積分を並べたベクトル :<math>\int_V \mathbf{X}(\mathbf{r}) dV = \begin{pmatrix} \int_V X_x(\mathbf{r}) dV \\ \int_V X_y(\mathbf{r}) dV \\ \int_V X_z(\mathbf{r}) dV \end{pmatrix}</math> で表される。 ===円筒座標系=== 平面の座標系として直交座標の他に斜交座標、極座標(円座標)、重心座標などがあったように、空間の座標系も複数通り考えられる。 空間座標を3つの実数の組<math>(r, \theta, z)</math>で表した座標系を'''円筒座標系'''('''円柱座標系'''、cylindrical coordinate system)という。ただし、<math>r</math>は原点からの(符号付き)距離、<math>\theta</math>は基準面に於ける始線からの正の回転角、<math>z</math>は基準面からの高さである。 円筒座標系は、円座標系のrθ平面にz軸方向の次元を加えた3次元空間の座標と考えられる。 そのため、円筒座標系と直交座標系の対応は以下のようになる。 :<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \\ z=z \end{cases} \iff \begin{cases} r=\sqrt{x^2+y^2} \\ \theta = \arctan\frac{y}{x} \\ z=z \end{cases}</math> 但し、<math>r</math>は基準面の裏側では負とする。 直交座標のz軸を基に円筒座標系の座標軸を決定する。一般に座標軸は直線とは限らないので、「軸」ではなく「曲線」と呼ぶことにする('''座標線''')。なお、「曲線」という語は一般に「直線」を包含する。 :r曲線:z軸上の点を通りz軸に垂直な半直線。 :θ曲線:z軸を法線とする平面内にあり、中心がz軸上にある円周。 :z曲線:z軸に平行な直線。 ここで、各曲線に沿った微小変化がどのように表されるか見ていく。 <math>\boldsymbol{f}: (r,\theta,z)\to(x,y,z)</math>とする。 <math>\boldsymbol{f}</math>全体の微小変化は全微分<math>d\boldsymbol{f}=\frac{\partial{(x,y,z)}}{\partial{(r,\theta,z)}} \begin{pmatrix} dr \\ d\theta \\ dz \end{pmatrix}</math>で表される。 上で求めた関係式より :<math>\boldsymbol{f}\begin{pmatrix} r \\ \theta \\ z\end{pmatrix}=\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} r\cos\theta \\ r\sin\theta \\ z \end{pmatrix}</math> なので、 :<math>\frac{\partial{(x,y,z)}}{\partial{(r,\theta,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial{r}}r\cos\theta & \frac{\partial}{\partial{\theta}}r\cos\theta & \frac{\partial}{\partial{z}}r\cos\theta \\ \frac{\partial}{\partial{r}}r\sin\theta & \frac{\partial}{\partial{\theta}}r\sin\theta & \frac{\partial}{\partial{z}}r\sin\theta \\ \frac{\partial}{\partial{r}}z & \frac{\partial}{\partial{\theta}}z & \frac{\partial}{\partial{z}}z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -r\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & r\cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix}</math> よって :<math>d\boldsymbol{f}=\begin{pmatrix} \cos\theta & -r\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & r\cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} dr \\ d\theta \\ dz \end{pmatrix}=\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin \theta \\ 0 \end{pmatrix}dr + \begin{pmatrix} -\sin\theta \\ \cos\theta \\ 0 \end{pmatrix}rd\theta + \begin{pmatrix} 0 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}dz </math> 再右辺の各項を<math>d\vec{r}, d\vec{\theta}, d\vec{z}</math>と書くことにすると、<math>|d\vec{r}|, |d\vec{\theta}|, |d\vec{z}|</math>はそれぞれ<math>dr, rd\theta, dz</math>とわかる。<math>r, \theta, z</math>を物理量として捉えたとき<math>d\theta</math>の単位はラジアン(無次元量)であり、<math>rd\theta</math>の単位はメートル(長さの次元1)なので、次元の整合性が取れる。 纏めると以下のようになる。 {| class="wikitable" | ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_x</math>成分 ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_y</math>成分 ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_z</math>成分 ||style="text-align:center;"| ノルム |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{r}</math> ||style="text-align:center;"| <math>\cos\theta dr</math> ||style="text-align:center;"| <math>\sin\theta dr</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>dr</math> |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{\theta}</math> ||style="text-align:center;"| <math>-r\sin\theta d\theta</math> ||style="text-align:center;"| <math>r\cos\theta d\theta</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>rd\theta</math> |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{z}</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>1</math> ||style="text-align:center;"| <math>dz</math> |} ここで<math>d\vec{r}, d\vec{\theta}, d\vec{z}</math>は内積を取ればどの組も互いに直交することが容易にわかるので、この3つのベクトルは3次元ユークリッド空間の直交基底である。 そこで、それぞれのベクトルを正規化することで各軸曲線方向の基本ベクトルを得る。 :<math>\mathbf{e}_r = \frac{d\vec{r}}{dr} = \cos\theta \mathbf{e}_x + \sin\theta \mathbf{e}_y</math> :<math>\mathbf{e}_\theta = \frac{d\vec{\theta}}{rd\theta} = -\sin\theta\mathbf{e}_x+\cos\theta\mathbf{e}_y</math> :<math>\mathbf{e}_z=\frac{d\vec{z}}{dz}=\mathbf{e}_z</math> これを一次変換の形式で表すと :<math>\begin{pmatrix} \mathbf{e}_r \\ \mathbf{e}_\theta \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \mathbf{e}_x \\ \mathbf{e}_y \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix}</math> となる。 このときの変換行列を、座標系または基底ベクトルを変換することから'''座標変換行列'''又は'''基底変換行列'''という。場合によっては'''変換テンソル'''とも呼ぶ。 なお、この直交座標⇒円筒座標の座標変換行列は、xyz空間に於けるz軸まわりの回転行列に等しい。 逆基底変換はこの座標変換行列の逆行列を求めれば定式化できる。 回転行列は直交行列なので :<math>\begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} ^{-1}= {}^t \! \begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} </math> であり、 :<math>\begin{pmatrix} \mathbf{e}_x \\ \mathbf{e}_y \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \mathbf{e}_r \\ \mathbf{e}_\theta \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix}</math> 円筒座標系は、[[電磁気学]]の解析でよく使用される。 例えば、高校物理の公式<math>B(r)=\frac{\mu_0I}{\tau r}</math>は、円筒座標系を知っていれば「電流がz軸に平行であることから磁場はz方向に一葉且つθ方向に回転対称なので、r方向の項のみが寄与する」と理解される。 ===極座標系=== 高等学校までの地理で習ったように、球面上の位置は緯度<math>\theta</math>と経度<math>\phi</math>で定めることができる。 一般に三次元空間で球面上のある点の座標を定めるには、更に球の中心からの距離<math>r</math>が必要である。 このようにして定められる座標系を'''三次元極座標系'''(polar coordinate system in 3D)または'''球(面)座標系'''(spherical coordinate system)という。 xyz座標空間の点<math>P(x, y, z)</math>の極座標表示を考える。 <math>r=|\vec{OP}|=\sqrt{x^2+y^2+z^2}</math>は容易にわかる。 <math>\theta</math>はz軸からの'''天頂角'''(zenith angle)であり、<math>\vec{OP}</math>のz軸への正射影ベクトルを<math>\vec{OH}=\vec{h}</math>とすると<math>\tan\theta = \frac{|\vec{h}|}{z}</math>が成り立つ。<math>|\vec{h}|=\sqrt{x^2+y^2}</math>より、<math>\theta=\arctan \frac{\sqrt{x^2+y^2}}{z}</math>である。 <math>\phi</math>はx軸からの'''方位角'''(azimuth angle)であり、<math>P</math>からxy平面に下した垂線の足<math>Q</math>を考えると<math>\tan\phi=\frac{y}{x}</math>とわかる。よって、<math>\phi=\arctan\frac{y}{x}</math>である。 逆に、これを<math>P(x, y, z)</math>に復元することを考える。 <math>\triangle OHP</math>について<math>\angle HOP=\theta</math>なので、<math>z=\overline{OH}=r\cos\theta</math>。 また、<math>\triangle OPQ</math>について<math>\angle OPQ=\theta</math>なので、<math>\overline{OQ}=r\sin\theta</math>。 よって<math>x=\overline{OQ}\cos\phi=r\sin\theta\cos\phi, y=\overline{OQ}\sin\phi=r\sin\theta\sin\phi</math>。 以上を纏めると、直交座標と球面座標の対応関係は :<math>\begin{cases} x=r\sin\theta\cos\phi \\ y=r\sin\theta\sin\phi \\ z=r\cos\theta \end{cases} \iff \begin{cases} r=\sqrt{x^2+y^2+z^2} \\ \theta=\arctan\frac{\sqrt{x^2+y^2}}{z} \\ \phi=\arctan\frac{y}{x} \end{cases}</math> 一般に緯度は<math>-90^\circ \leqq \theta \leqq 90^\circ</math>、経度は<math>-180^\circ \leqq \phi \leqq 180^\circ</math>の範囲で表される(但し、符号の違いは東⇔西、南⇔北の違いである)。同様に、球面座標の天頂角<math>\theta</math>、方位角<math>\phi</math>は<math>\theta \in [-\frac{\pi}{4}, \frac{\tau}{4}], \phi \in [-\frac{\tau}{2}, \frac{\tau}{2}]</math>で考える。赤道面より下側(すなわち南半球)では<math>\theta<0</math>とする。 直交座標のz軸を基に極座標系の座標線を決定する。 :r曲線:原点を通る半直線。 :θ曲線:原点中心でz軸上の一点から出る半円弧。 :φ曲線:z軸を法線とする平面内でz軸上に中心を持つ円周。 各曲線に沿った微小変化は円柱座標系の場合と同様、ベクトル場の全微分を用いて :<math>\begin{cases} d\vec{r}= \begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi \\ \sin\theta\sin\phi \\ \cos\theta \end{pmatrix} dr \\ d\vec{\theta}= \begin{pmatrix} \cos\theta\cos\phi \\ \cos\theta\sin\phi \\ -\sin\theta \end{pmatrix}rd\theta \\ d\vec{\phi} = \begin{pmatrix} -\sin\phi \\ \cos\phi \\ 0 \end{pmatrix} r\sin\theta d\phi \end{cases}</math> と求まる。 これらは(内積の結果から)互いに直交するので、円柱座標の場合と同様の議論により :<math>\begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi & \sin\theta\sin\phi & \cos\theta \\ \cos\theta\cos\phi & \cos\theta\sin\phi & -\sin\theta \\ -\sin\phi & \cos\phi & 0 \end{pmatrix}</math> と変換テンソルが求まる。 これも直交行列であるので、逆変換テンソルは :<math>\begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi & \cos\theta\cos\phi & \cos\phi \\ \sin\theta\sin\phi & \cos\theta\sin\phi & -\sin\phi \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \end{pmatrix}</math> と求まる。 球面座標系は、[[力学]]の解析でよく使用される。 例えば、赤道平面における角運動量保存則は<math>mr^2\frac{d\phi}{dt}=\mathrm{const}.</math>と表示されるが、これはz軸方向の角運動量を球面座標系の演算により取り出したものである。 球面座標系は特に機械制御に応用されている。 円柱座標系・球面座標系ともに各基底ベクトルが互いに直交しているので、そのことを明示して(且つ通常の直交座標系と区別して)'''直交曲線座標系'''(orthogonal curvilinear coordinate system)と呼ぶ場合がある。直交曲線座標系には、他にも放物柱座標系や楕円座標系などがある。 ===勾配=== スカラー場の'''勾配'''(gradient)を以下のように定義する。 :<math>\mathrm{grad} \, F = \begin{pmatrix} \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \end{pmatrix} = \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \mathbf{e}_x + \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \mathbf{e}_y + \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \mathbf{e}_z</math> 勾配は、幾何的にはスカラー場の各点に於ける傾きを表す。これは、最右辺の式が「各軸方向の傾きを表すベクトルの和」になっていることからわかる。「スカラー場の各点の傾き」とは、則ち「スカラー場上の変化が最も急峻な方向及び変化の速さ」のことである。このことから、「gradient」の和訳として「勾配」が充当されたのは妥当である。 <math>F</math>に一変数<math>f(x) ,g(y), h(z)</math>をそれぞれ代入すると、各座標軸方向の傾き(すなわち通常の導関数)を得る。このことからも、勾配がスカラー場の各点に於ける傾きを表すことが判る。 勾配はベクトル量であるため、そのことを明示するため新たな演算子を導入する。 '''空間偏微分演算子'''<math>\nabla</math>を以下のように定義する。 :<math>\nabla=\begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial{x}} \\ \frac{\partial}{\partial{y}} \\ \frac{\partial}{\partial{z}} \end{pmatrix} = \frac{\partial}{\partial{x}}\mathbf{e}_x + \frac{\partial}{\partial{y}} \mathbf{e}_y + \frac{\partial}{\partial{z}} \mathbf{e}_z</math> この演算子自体は偏微分作用素の対象を後接しないと意味を成さない。しかし、便宜的にベクトル量と考えてベクトルと同様の演算則が成り立つと見做す。そのため、この演算子に関する演算は[[w:記号の濫用]](symbol abuse)であることを註しておく。 <math>\nabla</math>の正式な読み方は'''ナブラ'''(nabla)であるが、<math>\Delta</math>(delta)を反転した形であることから'''アルテッド'''(alted)とも読まれる。なお、ナブラの由来は「竪琴」を意味する古代ギリシャ語「νάβλα」である。 空間偏微分演算子を用いることで、勾配は以下のように略記される。 :<math>\mathrm{grad} \, F = \nabla F</math> <math>F</math>はスカラー場なのでスカラー量であり、<math>\nabla</math>は便宜的にベクトル量と考えることから、その積<math>\nabla F</math>はベクトル量のスカラー倍、すなわちベクトル量であることが見て取れる。 勾配を用いて定義される概念として、電場が有名である。 :電位<math>\phi</math>に対する電場<math>E</math>は :<math>E:=-\mathrm{grad} \, \phi</math> スカラー場の全微分は :<math>dF= \frac{\partial{F}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{F}}{\partial{y}}dy+\frac{\partial{F}}{\partial{z}}dz</math> で定義された。 これを内積の成分表示とみると、ベクトル表示は :<math>dF = \begin{pmatrix} \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \end{pmatrix} \cdot \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math> である。 すなわち、スカラー場の全微分は :<math>dF = \nabla F \cdot d\mathbf{v}</math> と表される。 一般に、任意方向Sの単位ベクトルが方向余弦ベクトル<math>\mathbf{n}</math>で表されるとすると、<math>\mathbf{n}</math>方向の方向微分係数は勾配と方向余弦ベクトルの内積で表される。更に、スカラー場の最大傾斜が勾配ベクトル方向であると判る。 ベクトル場の全微分は :<math>d\mathbf{X} = \frac{\partial{(X_x,X_y,X_z)}}{\partial{(x,y,z)}} \cdot d\mathbf{v}</math> で定義された。 ここでn次行列 <math>\mathbf{A}</math>とn項列ベクトル <math>\mathbf{a}</math>に対し、<math>(\mathbf{A} \circledast \mathbf{a})_{ij} = (\mathbf{A}_{ij}) a_i</math>となるような可換二項演算子 <math>\circledast</math>を定義する。これは本項独自の記法である。但し、<math>(\mathbf{P})_{ij}</math>は行列 <math>\mathbf{P}</math>の第ij成分を表す。 この記法を用いると、ヤコビ行列<math>\frac{\partial{(X_x,X_y,X_z)}}{\partial{(x,y,z)}}</math>は<math>\nabla \circledast \mathbf{X}</math>と表すことができる。 則ち、ベクトル場の全微分は :<math>d\mathbf{X} = (\nabla \circledast \mathbf{X}) \cdot d\mathbf{v}</math> と表される。 ベクトル変数による微分を考える。ベクトル変数による微分は、変数ベクトルの各成分による偏微分を並べたベクトルで表される。 例えば、 :<math>\frac{df}{d\mathbf{r}}=\begin{pmatrix} \frac{\partial{f}}{\partial{r_x}} \\ \frac{\partial{f}}{\partial{r_y}} \\ \frac{\partial{f}}{\partial{r_z}} \end{pmatrix}</math> である。 これは<math>\mathbf{r}</math>の各成分が直交基底をなすとき、勾配であると考えてよい。 ===発散=== ベクトル場の'''発散'''(divergence)を以下のように定義する。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X}= \frac{\partial{X_x}}{\partial{x}}+\frac{\partial{X_y}}{\partial{y}}+\frac{\partial{X_z}}{\partial{z}}</math> 発散は、ベクトル場の各点における指力線ベクトルの流出入量の収支を表す。これは、右辺の式が「各軸方向のベクトルの大きさの変化率の和」になっていることからわかる。「発散」の辞書的定義は「自身から何かを湧出すること」であり、ベクトル場の発散の正負は夫々其の点に於ける指力線ベクトル全体としての流出・流入に対応している。故に、「divergence」を「発散」と訳出したことは妥当と考えられる。 発散はスカラー量であるが、それを明示するため空間偏微分演算子による表記を考える。<math>\mathbf{X}=\begin{pmatrix} X_x \\ X_y \\ X_z \end{pmatrix}</math>より、発散は空間偏微分演算子を用いると以下のように表せる。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X}= \nabla \cdot \mathbf{X}</math> 発散を用いた概念として、ガウスの法則が有名である。 :電荷密度<math>\rho</math>、電場<math>\mathbf{E}</math>、空間の誘電率<math>\varepsilon</math>とすると :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{E} = \frac{\rho}{\varepsilon}</math> 極座標で考えることにより、この式の重要な性質「荷電粒子の座標を原点にとると原点以外では<math>\mathrm{div} \, \mathbf{E}=0</math>」を証明することができる。 ベクトル場の存在する3次元領域内に体積<math>\Delta v</math>の閉曲面をとる。 閉曲面の有向微小表面積を<math>d\vec{S}</math>とするとき、この微小面を通過する指力線の量は :<math>\mathbf{X}_n dS = \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math>(<math>\mathbf{X}_n</math>は法線成分) である。 この閉曲面全体を出入りする指力線の総量は面積分 :<math>\oint_S \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math> で与えられる。 発散は単位体積当たりの指力線ベクトルの湧出量とも考えられるので、上式を規格化(体積で除)し体積を0に近づけた極限は発散に等しい。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X} = \lim_{\Delta V \to 0} \frac{1}{\Delta V} \oint_S \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math> これを積分形に変形すると、以下の'''ガウスの発散定理'''(Gauss' divergence theorem)を得る。 :<math>\int_{\Delta V} \mathrm{div} \, \mathbf{X} dV = \oint_S \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math> 発散はまた、ヤコビ行列の跡に等しい。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X} = \mathrm{tr} (\nabla \circledast \mathbf{X})</math> ===回転=== 回転運動は、以下の3つにより一意に定まる。 *回転軸の方向 *回転の速さ *回転方向(軸に対して右回転か左回転か) 「回転方向」を(暗黙の諒解として)回転軸に対して右螺子の向きにとることにする('''右手系''')。すると、回転運動を表すのに必要な情報は「方向」と「速さ(=スカラー量)」のみとなる。 従って、'''任意の回転運動はベクトルで表示される'''(ベクトルの大きさは「回転の速さ」で定める)。このようなベクトルを'''角速度ベクトル'''という。 ベクトル場の'''回転'''(curl、rotation、rotor)を以下のように定義する。 :<math>\mathrm{curl} \, \mathbf{X} = \mathrm{rot} \, \mathbf{X} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{X_z}}{\partial{y}}-\frac{\partial{X_y}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{X_x}}{\partial{z}}-\frac{\partial{X_z}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{X_y}}{\partial{x}}-\frac{\partial{X_x}}{\partial{y}} \end{pmatrix}</math> <math>\mathrm{curl}</math>は理学系、<math>\mathrm{rot}</math>は工学系が好んで使用する。 z軸方向の成分について考える。 z軸方向の回転はフレミングの左手の法則からxy平面内の成分のみが寄与すると考えられる。z軸の正方向の回転を生むには、x軸方向の変化率を大きくしてy軸方向の変化率を小さくすればよい。 ある軸方向の変化率とはその軸の変数に関する偏導関数のことであったので、回転のz成分を<math>\frac{\partial{X_y}}{\partial{x}}-\frac{\partial{X_x}}{\partial{y}}</math>とすれば満足する。 x軸方向・y軸方向も同様であるので、回転は上の式で表されるとわかる。 ここまで定性的に見てきたが、今度は定量的に考える。 回転の正式な定義は「微小領域境界を線積分した値の微小面積密度を並べたベクトル」である。これは以下のように陰に表示される。 :<math>(\mathrm{curl} \, \mathbf{X}) \cdot \mathbf{n} := \lim_{S\to0} \frac{1}{|S|} \oint_{\partial{S}} \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :但し、<math>S</math>は<math>\mathbf{n}</math>を単位法線ベクトルとし点<math>l(\vec{l})</math>を含む微小有向面、<math>\partial{S}</math>はその境界となる微小閉曲線、<math>|S|</math>は<math>S</math>の表面積。 定義に従ってz軸方向の回転の式を導く。<math>C</math>を積分経路とする。 :<math>(\mathrm{curl} \, \mathbf{X})_z = \lim_{\Delta S\to0} \frac{1}{|\Delta S|} \oint_C \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :<math>= \lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \frac{1}{\Delta x \Delta y} \oint_C \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \frac{1}{\Delta x \Delta y} \left( \int_{\Delta x} X_x (x, y, z) dl + \int_{\Delta y} X_y (x+\Delta x, y, z) dl - \int_{\Delta x} X_x (x, y+\Delta y, z) dl - \int_{\Delta y} X_y (x, y, z) dl \right)</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \frac{1}{\Delta x \Delta y} \left( X_x(x, y, z) \Delta x + X_y(x+\Delta x, y, z) \Delta y -X_x(x, y+\Delta y, z) \Delta x - X_y(x, y, z) \Delta y \right)</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \left( \frac{X_x(x, y, z)}{\Delta y} + \frac{X_y(x+\Delta x, y, z)}{\Delta x} - \frac{X_x(x, y+\Delta y, z)}{\Delta y} - \frac{X_y(x, y, z)}{\Delta x} \right)</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \left( \frac{X_y(x, y+\Delta y, z)-X_y(x, y, z)}{\Delta x} - \frac{X_x(x+\Delta x, y, z) - X_x(x, y, z)}{\Delta y} \right)</math> :<math>=\frac{\partial{X_y}}{\partial{x}}-\frac{\partial{X_x}}{\partial{y}}</math>// 回転はベクトル量であるが、それを明示するため空間偏微分演算子による表記を考える。 成分に着目すると外積の形式なので、 :<math>\mathrm{curl} \, \mathbf{X}= \nabla \times \mathbf{X}</math> と表されることが判る。 外積の性質から、回転は行列式 :<math>\det \begin{pmatrix} \mathbf{e}_x & \mathbf{e}_y & \mathbf{e}_z \\ \frac{\partial}{\partial{x}} & \frac{\partial}{\partial{y}} & \frac{\partial}{\partial{z}} \\ X_x & X_y & X_z \end{pmatrix}</math> でも表示される。 回転を用いた概念として、ファラデーの電磁誘導の法則が有名である。 :電場<math>\mathbf{E}</math>、磁束密度<math>\mathbf{B}</math>として :<math>\mathrm{rot} \, \mathbf{E} = -\frac{\partial{\mathbf{B}}}{\partial{t}}</math> 流体の渦の記述にも応用されている。 回転は常に角速度ベクトルと一致するとは限らない。そのため、必ずしも回転運動そのものを記述しない。 回転の正式な定義から、以下の'''ストークスの定理'''(Stokes' theorem)が成り立つと判る。 :<math>\int_S \mathrm{curl} \, \mathbf{X} \cdot d\vec{S} = \oint_C \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :但し、<math>C</math>は閉曲面<math>S</math>の境界曲線。 回転は、ヤコビ行列を用いると以下のように表される。 :<math>\mathrm{rot} \, \mathbf{X} = 2 \mathrm{axl} \left( \frac{\nabla \circledast \mathbf{X} - {}^t \! (\nabla \circledast \mathbf{X})}{2} \right)</math> :ここで<math>\nabla \circledast \mathbf{X} - {}^t \! (\nabla \circledast \mathbf{X})</math>は反対称行列であり、<math>\mathrm{axl}</math>は反対称行列を軸ベクトルに移す写像である。 ===ラプラシアン=== 以下のように'''ラプラス演算子'''('''ラプラス作用素'''、Laplacian)を定義する。但し、<math>\Delta</math>は通常のデルタである。 :<math>\Delta = \nabla \cdot \nabla = \frac{\partial^2}{\partial{x^2}} + \frac{\partial^2}{\partial{y^2}} + \frac{\partial^2}{\partial{z^2}}</math> 第二式は通常、[[w:記号の濫用]]により単に<math>\nabla^2</math>と書かれる。 スカラー場の'''ラプラシアン'''を以下のように定義する。 :<math>\Delta F = \frac{\partial^2F}{\partial{x^2}} + \frac{\partial^2F}{\partial{y^2}} + \frac{\partial^2F}{\partial{z^2}}</math> ラプラス演算子の定義により、左辺は以下のように変形される。 :<math>\Delta F = \nabla^2 F = \nabla \cdot (\nabla F) = \mathrm{div} \, (\mathrm{grad} \, F)</math> スカラー場のラプラシアンは、各成分方向の曲率の和、すなわちスカラー場の各点に於ける突出・沈み込みの度合いを表す。 ベクトル場のラプラシアンは、「各成分のラプラシアンを並べたベクトル」で表される。 :<math>\Delta \mathbf{X} = \begin{pmatrix} \Delta X_x \\ \Delta X_y \\ \Delta X_z \end{pmatrix}</math> ベクトル場では以下の等式が成り立つ。 :<math>\Delta \mathbf{X} = \mathrm{grad} \, (\mathrm{div} \, \mathbf{X}) - \mathrm{rot} \, (\mathrm{rot} \, \mathbf{X})</math> ラプラシアンは、ポアソン方程式やシュレディンガー方程式、拡散方程式・波動方程式など、物理学の様々な局面で登場する。 ベクトル場<math>\mathbf{X}</math>にスカラー関数<math>\phi</math>を掛けた関数について、その発散は以下であると容易に証明される。 :<math>\mathrm{div} \, (\phi\mathbf{X}) = \mathrm{grad} \, \phi \cdot \mathbf{X} + \phi \mathrm{div} \, \mathbf{X}</math> ここで、<math>\mathbf{X}</math>をスカラー関数<math>\psi</math>の勾配<math>\mathrm{grad} \, \psi</math>と見做すと、 :<math>\mathrm{div} \, (\phi \mathrm{grad} \, \psi) = \mathrm{grad} \, \phi \cdot \mathrm{grad} \, \psi + \phi \mathrm{div} \, (\mathrm{grad} \, \psi)</math> 空間偏微分演算子及びラプラス演算子を用いて表記すると、 :<math>\nabla (\phi \nabla \psi) = \nabla \phi \cdot \nabla \psi + \phi \Delta \psi</math> 両辺を三次元領域Vに関して体積分すると、 :<math>\int_V \nabla (\phi \nabla \psi) dV = \int_V (\nabla \phi \cdot \nabla \psi + \phi \Delta \psi) dV</math> Vの境界曲面をSとして左辺にガウスの発散定理を適用すると、 :<math>\oint_S (\phi \nabla \psi) \cdot d\vec{S} = \int_V (\phi \Delta \psi + \nabla \phi \cdot \nabla \psi) dV</math> これを'''グリーンの第一定理'''(Green's first theorem)という。 グリーンの第一定理に於いて、<math>\phi</math>と<math>\psi</math>を入れ替えた式は :<math>\oint_S (\psi \nabla \phi) \cdot d\vec{S} = \int_V (\psi \Delta \phi + \nabla \psi \cdot \nabla \phi) dV</math> 元の式との差をとると :<math>\int_S (\phi \nabla \psi - \psi \nabla \phi) \cdot d\vec{S} = \int_V (\phi \Delta \psi - \psi \Delta \phi) dV</math> これを'''グリーンの第二定理'''(Green's second theorem)という。 <math>S</math>の単位法線ベクトルを<math>\mathbf{n}</math>、その方向の軸を<math>n</math>とすると、 :<math>(\phi \nabla \psi) \cdot d\vec{S} = (\phi \nabla \psi) \cdot \mathbf{n} dS = \phi \frac{\partial{\psi}}{\partial{n}} dS</math> グリーンの第二定理の左辺を書き換えて :<math>\int_S \left( \phi \frac{\partial{\psi}}{\partial{n}} - \psi \frac{\partial{\phi}}{\partial{n}} \right) dS = \int_V (\phi \Delta \psi - \psi \Delta \phi) dV</math> これを'''グリーンの定理'''(Green's theorem)という。 ===積分定理=== {{節stub}} この節では、上述したガウスの発散定理、ストークスの定理、グリーンの定理を厳密な議論により証明する。 *ガウスの発散定理の証明 *ストークスの定理の証明 *グリーンの定理の証明 ;補足事項 一般に<math>\mathrm{rot} \,(\mathrm{grad} \, F)=\mathrm{div} \, (\mathrm{rot} \, \mathbf{X})=0</math>が成り立つ。証明は下記の演習問題で行う。 <math>\mathrm{rot} \, \mathbf{x} = 0</math>を満たすベクトル場<math>\mathbf{x}</math>を'''層状ベクトル場'''(lamellar vector field)という。回転を持たないことから'''非回転的ベクトル場'''(irrotational vector field)ともいう。 上記の性質から、<math>\mathbf{x} = \mathrm{grad} \, f</math>となるスカラー場<math>f</math>が存在する。この<math>f</math>を、<math>\mathbf{x}</math>の'''スカラーポテンシャル'''(scalar potential)という。 <math>\mathrm{div} \, \mathbf{y} = 0</math>を満たすスカラー場<math>\mathbf{y}</math>を'''管状ベクトル場'''(solenoidal vector field)という。発散を持たないことから'''回転的ベクトル場'''(rotational vector field)ともいう。 上記の性質から、<math>\mathbf{y} = \mathrm{rot} \, \mathbf{g}</math>となるベクトル場<math>\mathbf{g}</math>が存在する。この<math>\mathbf{g}</math>を、<math>\mathbf{y}</math>の'''ベクトルポテンシャル'''(vector potential)という。 スカラーポテンシャル及びベクトルポテンシャルの存在は、[[w:ポアンカレの補題]]の特別な場合であり、ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^n</math>では一般に成り立つ。 ;演習問題 #<math>\int_{-1}^1 \int_{-\sqrt{1-z^2}}^\sqrt{1-z^2} \int_{-\sqrt{1-z^2-y^2}}^\sqrt{1-z^2-y^2} dxdydz</math>を円筒座標または極座標に変数変換し、計算せよ。 #<math>\mathrm{rot} \, (\mathbf{X}+\mathbf{Y}) = \mathrm{rot} \, \mathbf{X} + \mathrm{rot} \, \mathbf{Y}</math>を示せ。 #<math>\mathrm{curl} \,(\mathrm{grad} \, F)=\mathrm{div} \, (\mathrm{curl} \, \mathbf{X})=0</math>を証明せよ。 #<math>\Delta \mathbf{X} = \mathrm{grad} \, (\mathrm{div} \, \mathbf{X}) - \mathrm{rot} \, (\mathrm{rot} \, \mathbf{X})</math>を確かめよ。 #線素ベクトル・面素ベクトル・体素を円筒座標系の基本ベクトルを用いて表せ。 #極座標系に於ける勾配・発散・回転・ラプラシアンを導出せよ。 ==複素ベクトル解析== [[複素解析学]]も参照。 {{節stub}} ==n次元== {{節stub}} ===多様体=== {{Advanced|多様体論}} ===微分形式=== ===勾配・発散=== {{DEFAULTSORT:へくとるかいせき}} [[Category:解析学]] [[Category:微分積分学]] [[Category:ベクトル解析|かいせきかくきそ]] ijcl28pcrr05v6efuiawzsb1zb5t7k6 276246 276189 2025-06-28T07:43:23Z ~2025-66365 88042 /* 前提知識 */ 276246 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ベクトル解析}} ここでは、ベクトル解析について解説する。[[物理数学I ベクトル解析]]及び[[解析学基礎/多変数関数の微積分]]も参照。 ==前提知識== ここでは、実数のみで考える。 ===ベクトル=== [[高等学校数学C/ベクトル]]、[[線型代数学/ベクトル]]、[[解析学基礎/ベクトル]]などを参照。本項では、矢印を付した表記(<math>\vec{a}</math>など)と太字立体による表記(<math>\mathbf{p}</math>など)を混用する。 ===行列=== [[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]及び[[線形代数学]]の各ページを参照。本項では大文字の太字立体(<math>\mathbf{A}</math>など)で表記する。 ===ベクトル関数=== 関数<math>\boldsymbol{f} (x) = \sum_{i} f_i(x) \mathbf{e}_i</math>を'''ベクトル(値)関数'''(vector-valued function, vector function)という。 ただし、各<math>\mathbf{e}_i</math>は各座標軸方向の単位ベクトルであり、<math>\boldsymbol{f}(x)</math>の定義域は各<math>f_i(x)</math>の定義域の積集合である。 ベクトルの演算が成分ごとの演算結果を並べたベクトルで定義されたように、ベクトル関数の演算は(結果となる値が存在するならば)各成分の演算結果を並べたベクトルに等しい。 例えば、ベクトル関数の導関数<math>\boldsymbol{f}'(x)</math>は :<math>\frac{d}{dx} \boldsymbol{f} (x) = \frac{d}{dx} \left( \sum_i f_i(x) \mathbf{e}_i \right)</math> :<math>= \sum_i \left( \frac{d}{dx} f_i (x) \mathbf{e}_i \right)</math>(<math>\because</math>線型性) :<math>= \begin{pmatrix} f'_1(x) & f'_2(x) & \cdots & f'_i(x) & \cdots \end{pmatrix}</math> である。 この結果は、ベクトル関数に於ける導関数の正式な定義 <math>\lim_{h\to0} \frac{\boldsymbol{f}(x+h) - \boldsymbol{f}(x)}{h}</math>からも導かれる。 高校数学や高校物理で扱った平面上の運動は、実は2次元ベクトル関数の理論に他ならない。 例えば、平面上の運動に於ける加速度・速度・変位の関係は<math>\boldsymbol{x}(t)= \begin{pmatrix} f(t) \\ g(t) \end{pmatrix}</math>として<math>\boldsymbol{a}(t) = \frac{d}{dt}\boldsymbol{v}(t) = \frac{d^2}{dt^2} \boldsymbol{x}(t)</math>と表すことができる。 曲線の媒介変数表示は、パラメータを変数とするベクトル関数とみることができる。 例えば、円の媒介変数表示<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \end{cases}</math>は、<math>\boldsymbol{r}(\theta) = r\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin\theta \end{pmatrix}</math>という2次元ベクトル関数とみることができる。更に<math>\theta=\omega t</math>とすると、これは等速円運動の式である。 ベクトル関数は必ずしも<math>\boldsymbol{f}: \mathbb{R}\to\mathbb{R}^n</math>のみを指さない。 例えば、ベクトル変数<math>\mathbf{x}= \sum_i g_i (x) \mathbf{e}_i</math>に対して :<math>\boldsymbol{h}(\mathbf{x})=\sum_i (h \circ g)_i (x) \mathbf{e}_i</math> と定義されるような関数<math>\boldsymbol{h}:\mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^m</math>もベクトル関数である。 また、始域と終域の次元が異なる(かつ1でない)<math>\boldsymbol{i}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>のようなベクトル関数も考えられる。 終域が<math>\mathbb{R}</math>である関数はベクトル関数に対して'''スカラー関数'''(scalar function)と呼ばれる。 ===ベクトル場・スカラー場=== 写像<math>\mathbf{X}: \mathbb{R}^m \to \mathbb{R}^n</math>を'''ベクトル場'''(vector field)という。 実際には<math>m=n</math>の場合を考えることが多い。 写像<math>F: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}</math>を'''スカラー場'''(scalar field)という。 それぞれ上で述べたベクトル関数・スカラー関数に対応する。 ベクトル場の例としては、電場・磁場・重力場などが挙げられる。 スカラー場の例としては、電位分布・温度分布・圧力分布などが挙げられる。 例えば、ベクトル場<math>\boldsymbol{f}=(x, 0, 0)</math>は、<math>\mathbb{R}^3</math>内の平面<math>x=k</math>上の任意点に、その点を始点とするベクトル<math>\begin{pmatrix} k \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix}</math>が存在する状態を表す。 ベクトル場の第i成分に第k成分の変数が入っていたとしても、それはiと異なる独立変数なのでスカラーと見做してよい。 ベクトル場の和は、ベクトル場の成分の和をとったものに等しい。 例えば、<math>\boldsymbol{f}=(1,2,3), \boldsymbol{g}=(3, 4, 5)</math>について :<math>\boldsymbol{f}+\boldsymbol{g}=(1, 2, 3)+(3, 4, 5)=(1+3, 2+4, 3+5)=(4, 6, 8)</math>である。 ==三次元ユークリッド空間== xyz空間上のスカラー場を<math>F:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}</math>、ベクトル場を<math>\mathbf{X}:\mathbb{R}^3\to\mathbb{R}^3</math>とする。また、<math>\mathbf{X}</math>のx, y, z成分をそれぞれ<math>X_x, X_y, X_z</math>と書くことにする。また、註がない限り凡ての議論は直交座標系のxyz空間で考えるものとする。 ===偏微分=== 三変数関数<math>f(x, y, z)</math>の'''偏導関数'''(partial derivative)はそれぞれ以下のように定義される。 :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{x}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x+h,y,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{y}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y+h,z)-f(x,y,z)}{h}</math> :<math>\frac{\partial{f}}{\partial{z}}=\lim_{h \to 0} \frac{f(x,y,z+h)-f(x,y,z)}{h}</math> 偏導関数は、着目する変数軸方向の傾きを表す。 偏導関数を求める操作を'''偏微分'''(partial differentiation)という。 つまり、偏微分とは'''着目する変数以外を定数と見做し、一変数関数とみて微分する'''操作である。 記号「<math>\partial</math>」は「デル(del)」「ラウン(ド)ディー(rounded d)」「パーシャルディー(partial d)」などと読まれる。 着目する変数以外を明示したい場合は、<math>\partial_x f(x, y, z), \; u_x |_{x,y,z}</math>などの記法が用いられる。 偏微分でも、一変数関数の微分と同様の性質が成り立つ(特に線型性と積の微分)。証明は別項に譲る。 例えば、<math>\frac{\partial}{\partial{x}}(x^2+2yx+y^2)=\frac{\partial}{\partial{x}} x^2 + y \frac{\partial}{\partial{x}} x + y^2 \frac{\partial}{\partial{x}} 1 = 2x+y</math>である。 偏導関数に偏微分変数の微小量を掛けて全ての変数について足し合わせた :<math>df = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> を<math>f(x, y, z)</math>の'''(完)全微分'''(total derivative)という。 全微分は、関数<math>f(x, y, z)</math>を<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z</math>だけ変化させたときの関数全体の変化量<math>\Delta f = f(x+\Delta x, y+\Delta y, z+\Delta z)-f(x,y,z)</math>の<math>\Delta x, \Delta y, \Delta z \to 0</math>とした三重極限に等しい。 つまり、 :<math>f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z) = \frac{\partial{f}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{f}}{\partial{y}}dy + \frac{\partial{f}}{\partial{z}}dz</math> が成り立つ。 これを形式的に変形すると、 :<math>\frac{f(x+dx,y+dy,z+dz) - f(x,y,z)}{dxdydz} = \frac{\partial{f}}{\partial{x}dydz} + \frac{\partial{f}}{\partial{y}dzdx} + \frac{\partial{f}}{\partial{z}dxdy}</math> となるが、右辺を見ると変数名が循環していることが、左辺を見ると一変数関数の導関数の定義式に酷似していることが判る。 <math>\boldsymbol{f}= \begin{pmatrix} f_1(x, y, z) \\ f_2(x, y, z) \\ f_3(x, y, z) \end{pmatrix}</math>としたとき、 :<math>\mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x,y,z) = \frac{\partial{(f_1,f_2,f_3)}}{\partial{(x,y,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{f_1}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_1}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_2}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_2}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{f_3}}{\partial{x}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{y}} & \frac{\partial{f_3}}{\partial{z}} \end{pmatrix}</math> を<math>\boldsymbol{f}</math>の'''関数行列'''(functional matrix)または'''ヤコビ行列'''('''ヤコビアン'''、Jacobian matrix)という。 これを用いると、3次元ベクトル関数<math>\boldsymbol{f} (x, y, z)</math>の全微分は以下のように求められる。 :<math>d\boldsymbol{f} = \mathbf{J}_\boldsymbol{f} (x_0,y_0,z_0) d\mathbf{v}</math> ただし、<math>d\mathbf{v} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math>である。このベクトルを'''方向ベクトル'''(direction vector)という。 ===線積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲線<math>C</math>を描いているとする。 <math>C</math>上の点<math>A</math>から点<math>B</math>まで、<math>C</math>に沿って積分することを考える。 経路<math>A \to B</math>を微小線分<math>\Delta l</math>に分けたとき、[[高等学校数学III/積分法#区分求積法|区分求積法]]により以下のように'''線積分'''(line integral)が定義される。 :<math>\int_A^B f(x, y, z) dl = \lim_{\Delta l \to 0} \sum_A^B f(x, y, z) \Delta l</math> このとき、経路<math>A \to B</math>を'''積分(経)路'''(path)や'''積分領域'''(domain of integral)という。 なお、線積分は[[量子力学]]の経路積分(path integral)とは異なる概念なので、混同に注意。 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲線<math>C</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(t) = \begin{pmatrix} x(t) \\ y(t) \\ z(t) \end{pmatrix}</math>とし、初期条件を<math>\mathbf{p}(a)=\vec{\mathrm{OA}}, \mathbf{p}(b)=\vec{\mathrm{OB}}</math>とする。 このとき、閉区間<math>[a, b]</math>を長さ<math>\Delta t = \frac{b-a}{n}</math>の<math>n</math>個の小区間<math>[t_{n-1}, t_n]</math>に分割し、<math>C</math>上に標本点<math>\mathbf{p}(t_i)</math>をとる。各標本点を結ぶ線分の長さを<math>\Delta s_i</math>とおけば、<math>F(\mathbf{p} (t_i)) \Delta s_i</math>の総和はリーマン和である。 <math>\Delta t \to 0</math>の極限を考えると、 :<math>\Delta s_i = \|\mathbf{p}(t_i + \Delta t) - \mathbf{p}(t_i)\| = \left\| \frac{\mathbf{p}(t_i+\Delta t) - \mathbf{p}(t_i+0)}{\Delta t - 0} \right\| (\Delta t -0) = \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t</math> よりこのリーマン和の極限は収束し、 :<math>\lim_{\Delta t \to 0} \sum_{i=1}^n F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| \Delta t = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math>// ここで、この線積分の値は(同じ向き付けを与える限り)'''媒介変数のとり方に依らない'''。 <math>\mathbf{p}(u) = \begin{pmatrix} x(t(u)) \\ y(t(u)) \\ z(t(u)) \end{pmatrix}, u \in [c, d]</math>という変数変換を考えると、<br>恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>のとき :<math>\int_c^d F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d \mathbf{p}(u)}{du} \right\| du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t(u))) \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\| \frac{dt}{du} du = \int_a^b F(\mathbf{p}(t_i)) \left\|\frac{d\mathbf{p}(t_i)}{dt}\right\| dt</math> となり、一致する。 「恒等的に<math>\frac{dt}{du}>0</math>」は「<math>t, u</math>それぞれを用いた媒介変数表示が同じ向き付けを与える」ことと同値なので、先述の内容が確かめられた。 そこで、<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math>を更に(形式的に)変形する。 :<math>\left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt = \left\| \begin{pmatrix} \frac{d}{dt} x(t) \\ \frac{d}{dt} y(t) \\ \frac{d}{dt} z(t) \end{pmatrix} \right\| dt</math> :<math>= \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dy(t)}{dt}\right)^2 + \left(\frac{dz(t)}{dt}\right)^2} \; dt</math> :<math>= \sqrt{ (dx(t))^2+(dy(t))^2+(dz(t))^2}</math> :<math>=\sqrt{dx^2+dy^2+dz^2}</math> 最後の式を<math>dl</math>で置くと、<math>dl = \| d\mathbf{p} \|</math>が形式的に成り立つ。 この<math>dl</math>を'''線素'''(line element)と呼ぶ。 線素を用いることで、曲線<math>C</math>(の一部)を積分経路とするスカラー場<math>F</math>の線積分は以下のように略記される。 :<math>\int_C F dl</math> 特に積分経路が閉曲線である('''閉経路''')とき、この線積分を'''周回積分'''('''閉路積分'''、closed line integral)といい :<math>\oint_C F dl</math> と表す。 線積分<math>\int_C dl</math>は<math>C</math>の長さに等しい。 :<math>\int_C dl = \int_a^b \| d\mathbf{p}(t) \| = \int_a^b \left\| \frac{d\mathbf{p}(t)}{dt} \right\|dt</math> :<math>=\int_a^b \sqrt{ \left(\frac{dx(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dy(t)}{dt} \right)^2+\left(\frac{dz(t)}{dt} \right)^2} dt</math> これは[[高等学校数学III/積分法#曲線の長さ|平面上の曲線の長さの式]]を三次元に拡張した式であることがわかる。 <math>C</math>を<math>C</math>上任意点からの符号付き距離<math>s</math>('''弧長パラメータ''')で媒介変数表示することを考える。ただし、積分経路の端点をそれぞれ<math>s=\alpha, \beta</math>の場合とする。 すなわち、<math>\mathbf{q}(s)= \begin{pmatrix} x(s) \\ y(s) \\ z(s) \end{pmatrix}</math>と表示する。 このとき定義から<math>s=\int_0^s \left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\| ds</math>なので、両辺を<math>s</math>で微分すると微分積分学の基本定理より :<math>1=\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|</math> が恒等的に成り立つ。 これは、接線方向のベクトル('''接ベクトル''')が単位ベクトルであることを示す。 よって、 :<math>\int_C F dl = \int_\alpha^\beta F(\mathbf{q}(s)) ds</math> である。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の線積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_C \mathbf{X} \cdot d \vec{l} = \int_a^b \mathbf{X} (\mathbf{p}(t)) \cdot \mathbf{p}' (t) dt</math> ここで<math>d\vec{l}</math>は'''線素ベクトル'''であり、 :<math>d\vec{l} = \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix} = dx\mathbf{e}_x+dy\mathbf{e}_y+dz\mathbf{e}_z</math> と定義される。 そのため、この線積分は :<math>\int_C X_x dx + X_y dy + X_z dz</math> とも書かれる。 線素ベクトルは積分経路の接ベクトルとなるので、ベクトル場の線積分を'''接線積分'''(integral of tangential component)という場合もある。 <math>C</math>を弧長パラメータ<math>s</math>で媒介変数表示すると、 :<math>\int_C \mathbf{X} d\vec{l} = \int_\alpha^\beta \mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds} ds</math> ここで<math>\left\| \frac{d\mathbf{q}}{ds} \right\|=1</math>より、内積 <math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s)) \cdot \frac{d\mathbf{q}}{ds}</math>は<math>\mathbf{X}(\mathbf{q}(s))</math>を<math>\mathbf{q}(s)</math>方向に射影したものである。 すなわち、線積分はベクトル場<math>\mathbf{X}</math>の<math>C</math>の接線方向成分を積分したものである。これは「仕事」や「流れ」といった物理的な概念に通じ、線積分の本質を形作る。 なお、スカラー場の線積分に登場した線素<math>dl</math>は、線素ベクトルの大きさ<math>\| d\vec{l} \|</math>に等しい。これは、スカラー場の線積分が経路に沿った「長さの重み付け」積分であることを示している。 ===面積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に曲面<math>S</math>を描いているとする。 <math>S</math>に沿って積分することを考える。 領域<math>S</math>を微小領域に分割した表面積を<math>\Delta S_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''(曲)面積分'''(surface integral)が定義される。 :<math>\int_S f(x, y, z) dS = \lim_{\Delta S \to 0} \sum_i f(x_i, y_I, z_i) \Delta S_i</math> 右辺の極限が具体的にどのような値に収束し、どのように計算されるかを見ていく。 曲面<math>S</math>の滑らかな媒介変数表示を<math>\mathbf{p}(s, t) = \begin{pmatrix} x(s, t) \\ y(s, t) \\ z(s, t) \end{pmatrix}</math>とする。 ここで、パラメータベクトル<math>\begin{pmatrix} s \\ t \end{pmatrix}</math>が属する領域<math>T (\subset \mathbb{R}^2)</math>を微小矩形領域<math>\Delta T_i</math>に分割する。このとき、各iについて<math>\Delta T_i = [s_i, s_i+\Delta s_i] \times [t_i, t_i+\Delta t_i]</math>であり、各<math>\Delta T_i</math>に対応する曲面上の領域を<math>\Delta S_i = \mathbf{p}(\Delta T_i)</math>とする。 このとき、パラメータ領域の面積変化率は、各変数に関する接ベクトル同士の張る接平面上の面積ベクトルで表される。 すなわち、<math>\Delta s_i, \Delta t_i \to 0</math>のとき :<math>\Delta S_i = \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta s_i \Delta t_i</math> である。 このリーマン和の二重極限は収束し、 :<math>\lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta{S_i} = \lim_{\scriptstyle \Delta s_i \to 0 \atop \scriptstyle \Delta t_i \to 0} \sum_i f(\mathbf{p}(s_i, t_i)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{X}(s_i, t_i)}}{\partial{t}} \right\| \Delta{s_i} \Delta{t_i}</math> :<math>=\iint_T f(\mathbf{p}(s, t)) \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right\| ds dt</math>// すなわち、面積分は二重積分に帰着される。 面積分の値は(Sの向き付けが同じならば)パラメータのとり方に依らない。 証明は恒等条件<math>\det \frac{\partial(s_1, t_1)}{\partial(s_2, t_2)}>0</math>を用いて線積分と同様に行われる。 そこで、<math>F</math>の<math>S</math>上での面積分を以下のように略記する。 :<math>\int_S F dS</math> 1の面積分を考えると、 :<math>\int_S dS</math> は曲面<math>S</math>の表面積に等しいことが知られている。 そのため、<math>dS</math>を'''面(積要)素'''(surface element)と呼ぶ。 <math>S</math>が閉曲面のときは :<math>\oint_S F dS</math> とも書く。 例えば、関数<math>z=f(x, y)</math>が<math>\mathbb{R}^3</math>上に描く曲面の表面積は、<math>\mathbf{p}= \begin{pmatrix} x \\ y \\ z\end{pmatrix}</math>として :<math>\iint_T \left\| \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{x}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{y}} \right\| dx dy</math> :<math>=\iint_T \left\| \begin{pmatrix} -\frac{\partial{f}}{\partial{x}} \\ -\frac{\partial{f}}{\partial{y}} \\ 1 \end{pmatrix} \right\| dxdy</math> :<math>=\iint_T \sqrt{ \left( \frac{\partial{f}}{\partial{x}} \right)^2 + \left( \frac{\partial{f}}{\partial{y}} \right)^2 + 1 } \; dxdy</math> と求められる。 スカラー場の場合と同様の議論により、ベクトル場の面積分は以下のように計算されるとわかる。 :<math>\int_S \mathbf{X} d \vec{S} = \iint \mathbf{X} (\mathbf{p}(s, t)) \cdot \left( \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}} \times \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \right) dsdt</math> :<math>=\iint \det \begin{pmatrix} \mathbf{X}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{s}}, \frac{\partial{\mathbf{p}}}{\partial{t}} \end{pmatrix} ds dt</math>(<math>\because</math>ベクトル三重積の性質) ここで<math>d\vec{S}</math>は面素ベクトルであり、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{n} dS</math> と定義される。 <math>\mathbf{n}</math>は有向曲面<math>S</math>と右手系(後述)をなすように定められた単位法線ベクトルである。 <math>\mathbf{n}</math>は、x, y, z軸それぞれとなす角度を<math>\alpha, \beta, \gamma</math>とすると通常の余弦関数で表されるベクトル<math>\begin{pmatrix} \cos \alpha \\ \cos \beta \\ \cos \gamma \end{pmatrix}</math>に等しい。これを'''方向余弦'''という。 方向余弦に関して、以下のような関係が成り立つ(※証明の加筆お願いします)。 :<math>\begin{cases} \cos\alpha dS = dydz \\ \cos\beta dS = dzdx \\ \cos\gamma dS = dxdy \end{cases}</math> これを用いることで、 :<math>d\vec{S} = \mathbf{e}_x dydz + \mathbf{e}_y dzdx + \mathbf{e}_z dxdy = \begin{pmatrix} dydz \\ dzdx \\ dxdy \end{pmatrix}</math> と表せる。 敢えてx⇒y⇒zの順で記したように、変数名が循環していることがわかる。 ===体積分=== 関数<math>f(x, y, z)</math>が三次元ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^3</math>上に立体領域<math>V</math>を描いているとする。 <math>V</math>に沿って積分することを考える。 立体<math>V</math>を微小立体に分割した体積を<math>\Delta V_i</math>としたとき、区分求積法により以下のように'''体(積)積分'''(volume integral)が定義される。 :<math>\int_V f(x, y, z) dV = \lim_{\Delta V \to 0} \sum_i f(x_i, y_i, z_i) \Delta V_i</math> 体積分では、リーマン和の三重極限を用いて右辺の極限値を求めることが困難である(3つの極限を任意に交換できるとは限らないため)。 そのため、以下のように考える。 微小立体の体積<math>dV</math>は、各辺の長さが<math>dx, dy, dz</math>である直方体の体積で近似できる(どのような分割の仕方をしても微小領域では直方体に近似できるため)。 よって、<math>dV = dxdydz</math>。この<math>dV</math>を'''体(積)素'''(volume element)という。 つまり、体積分は<math>V</math>についての三重積分 :<math>\iiint_V f(x,y,z) dxdydz</math> に等しい。 <math>V</math>の媒介変数表示を<math>\mathbf{r}(s, t, u) = \begin{pmatrix} x(s, t, u) \\ y(s, t, u) \\ z(s, t, u) \end{pmatrix}</math>とすると、スカラー場の<math>V</math>に関する体積分は :<math>\int_V F(\mathbf{r}) dV = \iiint_V F (\mathbf{r}(s, t, u)) \left\| \det \frac{\partial{(x, y, z)}}{\partial{(s, t, u)}} \right\| dsdtdu</math> で表される。 積分領域<math>V</math>が閉立体であるときは :<math>\oint_V F dV</math> とも書く。 また、ベクトル場 の<math>V</math>に関する体積分は、ベクトル場の成分となるスカラー場の体積分を並べたベクトル :<math>\int_V \mathbf{X}(\mathbf{r}) dV = \begin{pmatrix} \int_V X_x(\mathbf{r}) dV \\ \int_V X_y(\mathbf{r}) dV \\ \int_V X_z(\mathbf{r}) dV \end{pmatrix}</math> で表される。 ===円筒座標系=== 平面の座標系として直交座標の他に斜交座標、極座標(円座標)、重心座標などがあったように、空間の座標系も複数通り考えられる。 空間座標を3つの実数の組<math>(r, \theta, z)</math>で表した座標系を'''円筒座標系'''('''円柱座標系'''、cylindrical coordinate system)という。ただし、<math>r</math>は原点からの(符号付き)距離、<math>\theta</math>は基準面に於ける始線からの正の回転角、<math>z</math>は基準面からの高さである。 円筒座標系は、円座標系のrθ平面にz軸方向の次元を加えた3次元空間の座標と考えられる。 そのため、円筒座標系と直交座標系の対応は以下のようになる。 :<math>\begin{cases} x=r\cos\theta \\ y=r\sin\theta \\ z=z \end{cases} \iff \begin{cases} r=\sqrt{x^2+y^2} \\ \theta = \arctan\frac{y}{x} \\ z=z \end{cases}</math> 但し、<math>r</math>は基準面の裏側では負とする。 直交座標のz軸を基に円筒座標系の座標軸を決定する。一般に座標軸は直線とは限らないので、「軸」ではなく「曲線」と呼ぶことにする('''座標線''')。なお、「曲線」という語は一般に「直線」を包含する。 :r曲線:z軸上の点を通りz軸に垂直な半直線。 :θ曲線:z軸を法線とする平面内にあり、中心がz軸上にある円周。 :z曲線:z軸に平行な直線。 ここで、各曲線に沿った微小変化がどのように表されるか見ていく。 <math>\boldsymbol{f}: (r,\theta,z)\to(x,y,z)</math>とする。 <math>\boldsymbol{f}</math>全体の微小変化は全微分<math>d\boldsymbol{f}=\frac{\partial{(x,y,z)}}{\partial{(r,\theta,z)}} \begin{pmatrix} dr \\ d\theta \\ dz \end{pmatrix}</math>で表される。 上で求めた関係式より :<math>\boldsymbol{f}\begin{pmatrix} r \\ \theta \\ z\end{pmatrix}=\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} r\cos\theta \\ r\sin\theta \\ z \end{pmatrix}</math> なので、 :<math>\frac{\partial{(x,y,z)}}{\partial{(r,\theta,z)}} = \begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial{r}}r\cos\theta & \frac{\partial}{\partial{\theta}}r\cos\theta & \frac{\partial}{\partial{z}}r\cos\theta \\ \frac{\partial}{\partial{r}}r\sin\theta & \frac{\partial}{\partial{\theta}}r\sin\theta & \frac{\partial}{\partial{z}}r\sin\theta \\ \frac{\partial}{\partial{r}}z & \frac{\partial}{\partial{\theta}}z & \frac{\partial}{\partial{z}}z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -r\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & r\cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix}</math> よって :<math>d\boldsymbol{f}=\begin{pmatrix} \cos\theta & -r\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & r\cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} dr \\ d\theta \\ dz \end{pmatrix}=\begin{pmatrix} \cos\theta \\ \sin \theta \\ 0 \end{pmatrix}dr + \begin{pmatrix} -\sin\theta \\ \cos\theta \\ 0 \end{pmatrix}rd\theta + \begin{pmatrix} 0 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}dz </math> 再右辺の各項を<math>d\vec{r}, d\vec{\theta}, d\vec{z}</math>と書くことにすると、<math>|d\vec{r}|, |d\vec{\theta}|, |d\vec{z}|</math>はそれぞれ<math>dr, rd\theta, dz</math>とわかる。<math>r, \theta, z</math>を物理量として捉えたとき<math>d\theta</math>の単位はラジアン(無次元量)であり、<math>rd\theta</math>の単位はメートル(長さの次元1)なので、次元の整合性が取れる。 纏めると以下のようになる。 {| class="wikitable" | ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_x</math>成分 ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_y</math>成分 ||style="text-align:center;"| <math>\mathbf{e}_z</math>成分 ||style="text-align:center;"| ノルム |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{r}</math> ||style="text-align:center;"| <math>\cos\theta dr</math> ||style="text-align:center;"| <math>\sin\theta dr</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>dr</math> |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{\theta}</math> ||style="text-align:center;"| <math>-r\sin\theta d\theta</math> ||style="text-align:center;"| <math>r\cos\theta d\theta</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>rd\theta</math> |- |style="text-align:center;"| <math>d\vec{z}</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>0</math> ||style="text-align:center;"| <math>1</math> ||style="text-align:center;"| <math>dz</math> |} ここで<math>d\vec{r}, d\vec{\theta}, d\vec{z}</math>は内積を取ればどの組も互いに直交することが容易にわかるので、この3つのベクトルは3次元ユークリッド空間の直交基底である。 そこで、それぞれのベクトルを正規化することで各軸曲線方向の基本ベクトルを得る。 :<math>\mathbf{e}_r = \frac{d\vec{r}}{dr} = \cos\theta \mathbf{e}_x + \sin\theta \mathbf{e}_y</math> :<math>\mathbf{e}_\theta = \frac{d\vec{\theta}}{rd\theta} = -\sin\theta\mathbf{e}_x+\cos\theta\mathbf{e}_y</math> :<math>\mathbf{e}_z=\frac{d\vec{z}}{dz}=\mathbf{e}_z</math> これを一次変換の形式で表すと :<math>\begin{pmatrix} \mathbf{e}_r \\ \mathbf{e}_\theta \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \mathbf{e}_x \\ \mathbf{e}_y \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix}</math> となる。 このときの変換行列を、座標系または基底ベクトルを変換することから'''座標変換行列'''又は'''基底変換行列'''という。場合によっては'''変換テンソル'''とも呼ぶ。 なお、この直交座標⇒円筒座標の座標変換行列は、xyz空間に於けるz軸まわりの回転行列に等しい。 逆基底変換はこの座標変換行列の逆行列を求めれば定式化できる。 回転行列は直交行列なので :<math>\begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} ^{-1}= {}^t \! \begin{pmatrix} \cos\theta & \sin\theta & 0 \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} </math> であり、 :<math>\begin{pmatrix} \mathbf{e}_x \\ \mathbf{e}_y \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta & 0 \\ \sin\theta & \cos\theta & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} \mathbf{e}_r \\ \mathbf{e}_\theta \\ \mathbf{e}_z \end{pmatrix}</math> 円筒座標系は、[[電磁気学]]の解析でよく使用される。 例えば、高校物理の公式<math>B(r)=\frac{\mu_0I}{\tau r}</math>は、円筒座標系を知っていれば「電流がz軸に平行であることから磁場はz方向に一葉且つθ方向に回転対称なので、r方向の項のみが寄与する」と理解される。 ===極座標系=== 高等学校までの地理で習ったように、球面上の位置は緯度<math>\theta</math>と経度<math>\phi</math>で定めることができる。 一般に三次元空間で球面上のある点の座標を定めるには、更に球の中心からの距離<math>r</math>が必要である。 このようにして定められる座標系を'''三次元極座標系'''(polar coordinate system in 3D)または'''球(面)座標系'''(spherical coordinate system)という。 xyz座標空間の点<math>P(x, y, z)</math>の極座標表示を考える。 <math>r=|\vec{OP}|=\sqrt{x^2+y^2+z^2}</math>は容易にわかる。 <math>\theta</math>はz軸からの'''天頂角'''(zenith angle)であり、<math>\vec{OP}</math>のz軸への正射影ベクトルを<math>\vec{OH}=\vec{h}</math>とすると<math>\tan\theta = \frac{|\vec{h}|}{z}</math>が成り立つ。<math>|\vec{h}|=\sqrt{x^2+y^2}</math>より、<math>\theta=\arctan \frac{\sqrt{x^2+y^2}}{z}</math>である。 <math>\phi</math>はx軸からの'''方位角'''(azimuth angle)であり、<math>P</math>からxy平面に下した垂線の足<math>Q</math>を考えると<math>\tan\phi=\frac{y}{x}</math>とわかる。よって、<math>\phi=\arctan\frac{y}{x}</math>である。 逆に、これを<math>P(x, y, z)</math>に復元することを考える。 <math>\triangle OHP</math>について<math>\angle HOP=\theta</math>なので、<math>z=\overline{OH}=r\cos\theta</math>。 また、<math>\triangle OPQ</math>について<math>\angle OPQ=\theta</math>なので、<math>\overline{OQ}=r\sin\theta</math>。 よって<math>x=\overline{OQ}\cos\phi=r\sin\theta\cos\phi, y=\overline{OQ}\sin\phi=r\sin\theta\sin\phi</math>。 以上を纏めると、直交座標と球面座標の対応関係は :<math>\begin{cases} x=r\sin\theta\cos\phi \\ y=r\sin\theta\sin\phi \\ z=r\cos\theta \end{cases} \iff \begin{cases} r=\sqrt{x^2+y^2+z^2} \\ \theta=\arctan\frac{\sqrt{x^2+y^2}}{z} \\ \phi=\arctan\frac{y}{x} \end{cases}</math> 一般に緯度は<math>-90^\circ \leqq \theta \leqq 90^\circ</math>、経度は<math>-180^\circ \leqq \phi \leqq 180^\circ</math>の範囲で表される(但し、符号の違いは東⇔西、南⇔北の違いである)。同様に、球面座標の天頂角<math>\theta</math>、方位角<math>\phi</math>は<math>\theta \in [-\frac{\pi}{4}, \frac{\tau}{4}], \phi \in [-\frac{\tau}{2}, \frac{\tau}{2}]</math>で考える。赤道面より下側(すなわち南半球)では<math>\theta<0</math>とする。 直交座標のz軸を基に極座標系の座標線を決定する。 :r曲線:原点を通る半直線。 :θ曲線:原点中心でz軸上の一点から出る半円弧。 :φ曲線:z軸を法線とする平面内でz軸上に中心を持つ円周。 各曲線に沿った微小変化は円柱座標系の場合と同様、ベクトル場の全微分を用いて :<math>\begin{cases} d\vec{r}= \begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi \\ \sin\theta\sin\phi \\ \cos\theta \end{pmatrix} dr \\ d\vec{\theta}= \begin{pmatrix} \cos\theta\cos\phi \\ \cos\theta\sin\phi \\ -\sin\theta \end{pmatrix}rd\theta \\ d\vec{\phi} = \begin{pmatrix} -\sin\phi \\ \cos\phi \\ 0 \end{pmatrix} r\sin\theta d\phi \end{cases}</math> と求まる。 これらは(内積の結果から)互いに直交するので、円柱座標の場合と同様の議論により :<math>\begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi & \sin\theta\sin\phi & \cos\theta \\ \cos\theta\cos\phi & \cos\theta\sin\phi & -\sin\theta \\ -\sin\phi & \cos\phi & 0 \end{pmatrix}</math> と変換テンソルが求まる。 これも直交行列であるので、逆変換テンソルは :<math>\begin{pmatrix} \sin\theta\cos\phi & \cos\theta\cos\phi & \cos\phi \\ \sin\theta\sin\phi & \cos\theta\sin\phi & -\sin\phi \\ -\sin\theta & \cos\theta & 0 \end{pmatrix}</math> と求まる。 球面座標系は、[[力学]]の解析でよく使用される。 例えば、赤道平面における角運動量保存則は<math>mr^2\frac{d\phi}{dt}=\mathrm{const}.</math>と表示されるが、これはz軸方向の角運動量を球面座標系の演算により取り出したものである。 球面座標系は特に機械制御に応用されている。 円柱座標系・球面座標系ともに各基底ベクトルが互いに直交しているので、そのことを明示して(且つ通常の直交座標系と区別して)'''直交曲線座標系'''(orthogonal curvilinear coordinate system)と呼ぶ場合がある。直交曲線座標系には、他にも放物柱座標系や楕円座標系などがある。 ===勾配=== スカラー場の'''勾配'''(gradient)を以下のように定義する。 :<math>\mathrm{grad} \, F = \begin{pmatrix} \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \end{pmatrix} = \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \mathbf{e}_x + \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \mathbf{e}_y + \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \mathbf{e}_z</math> 勾配は、幾何的にはスカラー場の各点に於ける傾きを表す。これは、最右辺の式が「各軸方向の傾きを表すベクトルの和」になっていることからわかる。「スカラー場の各点の傾き」とは、則ち「スカラー場上の変化が最も急峻な方向及び変化の速さ」のことである。このことから、「gradient」の和訳として「勾配」が充当されたのは妥当である。 <math>F</math>に一変数<math>f(x) ,g(y), h(z)</math>をそれぞれ代入すると、各座標軸方向の傾き(すなわち通常の導関数)を得る。このことからも、勾配がスカラー場の各点に於ける傾きを表すことが判る。 勾配はベクトル量であるため、そのことを明示するため新たな演算子を導入する。 '''空間偏微分演算子'''<math>\nabla</math>を以下のように定義する。 :<math>\nabla=\begin{pmatrix} \frac{\partial}{\partial{x}} \\ \frac{\partial}{\partial{y}} \\ \frac{\partial}{\partial{z}} \end{pmatrix} = \frac{\partial}{\partial{x}}\mathbf{e}_x + \frac{\partial}{\partial{y}} \mathbf{e}_y + \frac{\partial}{\partial{z}} \mathbf{e}_z</math> この演算子自体は偏微分作用素の対象を後接しないと意味を成さない。しかし、便宜的にベクトル量と考えてベクトルと同様の演算則が成り立つと見做す。そのため、この演算子に関する演算は[[w:記号の濫用]](symbol abuse)であることを註しておく。 <math>\nabla</math>の正式な読み方は'''ナブラ'''(nabla)であるが、<math>\Delta</math>(delta)を反転した形であることから'''アルテッド'''(alted)とも読まれる。なお、ナブラの由来は「竪琴」を意味する古代ギリシャ語「νάβλα」である。 空間偏微分演算子を用いることで、勾配は以下のように略記される。 :<math>\mathrm{grad} \, F = \nabla F</math> <math>F</math>はスカラー場なのでスカラー量であり、<math>\nabla</math>は便宜的にベクトル量と考えることから、その積<math>\nabla F</math>はベクトル量のスカラー倍、すなわちベクトル量であることが見て取れる。 勾配を用いて定義される概念として、電場が有名である。 :電位<math>\phi</math>に対する電場<math>E</math>は :<math>E:=-\mathrm{grad} \, \phi</math> スカラー場の全微分は :<math>dF= \frac{\partial{F}}{\partial{x}}dx + \frac{\partial{F}}{\partial{y}}dy+\frac{\partial{F}}{\partial{z}}dz</math> で定義された。 これを内積の成分表示とみると、ベクトル表示は :<math>dF = \begin{pmatrix} \frac{\partial{F}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{y}} \\ \frac{\partial{F}}{\partial{z}} \end{pmatrix} \cdot \begin{pmatrix} dx \\ dy \\ dz \end{pmatrix}</math> である。 すなわち、スカラー場の全微分は :<math>dF = \nabla F \cdot d\mathbf{v}</math> と表される。 一般に、任意方向Sの単位ベクトルが方向余弦ベクトル<math>\mathbf{n}</math>で表されるとすると、<math>\mathbf{n}</math>方向の方向微分係数は勾配と方向余弦ベクトルの内積で表される。更に、スカラー場の最大傾斜が勾配ベクトル方向であると判る。 ベクトル場の全微分は :<math>d\mathbf{X} = \frac{\partial{(X_x,X_y,X_z)}}{\partial{(x,y,z)}} \cdot d\mathbf{v}</math> で定義された。 ここでn次行列 <math>\mathbf{A}</math>とn項列ベクトル <math>\mathbf{a}</math>に対し、<math>(\mathbf{A} \circledast \mathbf{a})_{ij} = (\mathbf{A}_{ij}) a_i</math>となるような可換二項演算子 <math>\circledast</math>を定義する。これは本項独自の記法である。但し、<math>(\mathbf{P})_{ij}</math>は行列 <math>\mathbf{P}</math>の第ij成分を表す。 この記法を用いると、ヤコビ行列<math>\frac{\partial{(X_x,X_y,X_z)}}{\partial{(x,y,z)}}</math>は<math>\nabla \circledast \mathbf{X}</math>と表すことができる。 則ち、ベクトル場の全微分は :<math>d\mathbf{X} = (\nabla \circledast \mathbf{X}) \cdot d\mathbf{v}</math> と表される。 ベクトル変数による微分を考える。ベクトル変数による微分は、変数ベクトルの各成分による偏微分を並べたベクトルで表される。 例えば、 :<math>\frac{df}{d\mathbf{r}}=\begin{pmatrix} \frac{\partial{f}}{\partial{r_x}} \\ \frac{\partial{f}}{\partial{r_y}} \\ \frac{\partial{f}}{\partial{r_z}} \end{pmatrix}</math> である。 これは<math>\mathbf{r}</math>の各成分が直交基底をなすとき、勾配であると考えてよい。 ===発散=== ベクトル場の'''発散'''(divergence)を以下のように定義する。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X}= \frac{\partial{X_x}}{\partial{x}}+\frac{\partial{X_y}}{\partial{y}}+\frac{\partial{X_z}}{\partial{z}}</math> 発散は、ベクトル場の各点における指力線ベクトルの流出入量の収支を表す。これは、右辺の式が「各軸方向のベクトルの大きさの変化率の和」になっていることからわかる。「発散」の辞書的定義は「自身から何かを湧出すること」であり、ベクトル場の発散の正負は夫々其の点に於ける指力線ベクトル全体としての流出・流入に対応している。故に、「divergence」を「発散」と訳出したことは妥当と考えられる。 発散はスカラー量であるが、それを明示するため空間偏微分演算子による表記を考える。<math>\mathbf{X}=\begin{pmatrix} X_x \\ X_y \\ X_z \end{pmatrix}</math>より、発散は空間偏微分演算子を用いると以下のように表せる。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X}= \nabla \cdot \mathbf{X}</math> 発散を用いた概念として、ガウスの法則が有名である。 :電荷密度<math>\rho</math>、電場<math>\mathbf{E}</math>、空間の誘電率<math>\varepsilon</math>とすると :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{E} = \frac{\rho}{\varepsilon}</math> 極座標で考えることにより、この式の重要な性質「荷電粒子の座標を原点にとると原点以外では<math>\mathrm{div} \, \mathbf{E}=0</math>」を証明することができる。 ベクトル場の存在する3次元領域内に体積<math>\Delta v</math>の閉曲面をとる。 閉曲面の有向微小表面積を<math>d\vec{S}</math>とするとき、この微小面を通過する指力線の量は :<math>\mathbf{X}_n dS = \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math>(<math>\mathbf{X}_n</math>は法線成分) である。 この閉曲面全体を出入りする指力線の総量は面積分 :<math>\oint_S \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math> で与えられる。 発散は単位体積当たりの指力線ベクトルの湧出量とも考えられるので、上式を規格化(体積で除)し体積を0に近づけた極限は発散に等しい。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X} = \lim_{\Delta V \to 0} \frac{1}{\Delta V} \oint_S \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math> これを積分形に変形すると、以下の'''ガウスの発散定理'''(Gauss' divergence theorem)を得る。 :<math>\int_{\Delta V} \mathrm{div} \, \mathbf{X} dV = \oint_S \mathbf{X} \cdot d\vec{S}</math> 発散はまた、ヤコビ行列の跡に等しい。 :<math>\mathrm{div} \, \mathbf{X} = \mathrm{tr} (\nabla \circledast \mathbf{X})</math> ===回転=== 回転運動は、以下の3つにより一意に定まる。 *回転軸の方向 *回転の速さ *回転方向(軸に対して右回転か左回転か) 「回転方向」を(暗黙の諒解として)回転軸に対して右螺子の向きにとることにする('''右手系''')。すると、回転運動を表すのに必要な情報は「方向」と「速さ(=スカラー量)」のみとなる。 従って、'''任意の回転運動はベクトルで表示される'''(ベクトルの大きさは「回転の速さ」で定める)。このようなベクトルを'''角速度ベクトル'''という。 ベクトル場の'''回転'''(curl、rotation、rotor)を以下のように定義する。 :<math>\mathrm{curl} \, \mathbf{X} = \mathrm{rot} \, \mathbf{X} = \begin{pmatrix} \frac{\partial{X_z}}{\partial{y}}-\frac{\partial{X_y}}{\partial{z}} \\ \frac{\partial{X_x}}{\partial{z}}-\frac{\partial{X_z}}{\partial{x}} \\ \frac{\partial{X_y}}{\partial{x}}-\frac{\partial{X_x}}{\partial{y}} \end{pmatrix}</math> <math>\mathrm{curl}</math>は理学系、<math>\mathrm{rot}</math>は工学系が好んで使用する。 z軸方向の成分について考える。 z軸方向の回転はフレミングの左手の法則からxy平面内の成分のみが寄与すると考えられる。z軸の正方向の回転を生むには、x軸方向の変化率を大きくしてy軸方向の変化率を小さくすればよい。 ある軸方向の変化率とはその軸の変数に関する偏導関数のことであったので、回転のz成分を<math>\frac{\partial{X_y}}{\partial{x}}-\frac{\partial{X_x}}{\partial{y}}</math>とすれば満足する。 x軸方向・y軸方向も同様であるので、回転は上の式で表されるとわかる。 ここまで定性的に見てきたが、今度は定量的に考える。 回転の正式な定義は「微小領域境界を線積分した値の微小面積密度を並べたベクトル」である。これは以下のように陰に表示される。 :<math>(\mathrm{curl} \, \mathbf{X}) \cdot \mathbf{n} := \lim_{S\to0} \frac{1}{|S|} \oint_{\partial{S}} \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :但し、<math>S</math>は<math>\mathbf{n}</math>を単位法線ベクトルとし点<math>l(\vec{l})</math>を含む微小有向面、<math>\partial{S}</math>はその境界となる微小閉曲線、<math>|S|</math>は<math>S</math>の表面積。 定義に従ってz軸方向の回転の式を導く。<math>C</math>を積分経路とする。 :<math>(\mathrm{curl} \, \mathbf{X})_z = \lim_{\Delta S\to0} \frac{1}{|\Delta S|} \oint_C \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :<math>= \lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \frac{1}{\Delta x \Delta y} \oint_C \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \frac{1}{\Delta x \Delta y} \left( \int_{\Delta x} X_x (x, y, z) dl + \int_{\Delta y} X_y (x+\Delta x, y, z) dl - \int_{\Delta x} X_x (x, y+\Delta y, z) dl - \int_{\Delta y} X_y (x, y, z) dl \right)</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \frac{1}{\Delta x \Delta y} \left( X_x(x, y, z) \Delta x + X_y(x+\Delta x, y, z) \Delta y -X_x(x, y+\Delta y, z) \Delta x - X_y(x, y, z) \Delta y \right)</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \left( \frac{X_x(x, y, z)}{\Delta y} + \frac{X_y(x+\Delta x, y, z)}{\Delta x} - \frac{X_x(x, y+\Delta y, z)}{\Delta y} - \frac{X_y(x, y, z)}{\Delta x} \right)</math> :<math>=\lim_{\scriptstyle \Delta x \to 0 \atop \scriptstyle \Delta y \to 0} \left( \frac{X_y(x, y+\Delta y, z)-X_y(x, y, z)}{\Delta x} - \frac{X_x(x+\Delta x, y, z) - X_x(x, y, z)}{\Delta y} \right)</math> :<math>=\frac{\partial{X_y}}{\partial{x}}-\frac{\partial{X_x}}{\partial{y}}</math>// 回転はベクトル量であるが、それを明示するため空間偏微分演算子による表記を考える。 成分に着目すると外積の形式なので、 :<math>\mathrm{curl} \, \mathbf{X}= \nabla \times \mathbf{X}</math> と表されることが判る。 外積の性質から、回転は行列式 :<math>\det \begin{pmatrix} \mathbf{e}_x & \mathbf{e}_y & \mathbf{e}_z \\ \frac{\partial}{\partial{x}} & \frac{\partial}{\partial{y}} & \frac{\partial}{\partial{z}} \\ X_x & X_y & X_z \end{pmatrix}</math> でも表示される。 回転を用いた概念として、ファラデーの電磁誘導の法則が有名である。 :電場<math>\mathbf{E}</math>、磁束密度<math>\mathbf{B}</math>として :<math>\mathrm{rot} \, \mathbf{E} = -\frac{\partial{\mathbf{B}}}{\partial{t}}</math> 流体の渦の記述にも応用されている。 回転は常に角速度ベクトルと一致するとは限らない。そのため、必ずしも回転運動そのものを記述しない。 回転の正式な定義から、以下の'''ストークスの定理'''(Stokes' theorem)が成り立つと判る。 :<math>\int_S \mathrm{curl} \, \mathbf{X} \cdot d\vec{S} = \oint_C \mathbf{X} \cdot d\vec{l}</math> :但し、<math>C</math>は閉曲面<math>S</math>の境界曲線。 回転は、ヤコビ行列を用いると以下のように表される。 :<math>\mathrm{rot} \, \mathbf{X} = 2 \mathrm{axl} \left( \frac{\nabla \circledast \mathbf{X} - {}^t \! (\nabla \circledast \mathbf{X})}{2} \right)</math> :ここで<math>\nabla \circledast \mathbf{X} - {}^t \! (\nabla \circledast \mathbf{X})</math>は反対称行列であり、<math>\mathrm{axl}</math>は反対称行列を軸ベクトルに移す写像である。 ===ラプラシアン=== 以下のように'''ラプラス演算子'''('''ラプラス作用素'''、Laplacian)を定義する。但し、<math>\Delta</math>は通常のデルタである。 :<math>\Delta = \nabla \cdot \nabla = \frac{\partial^2}{\partial{x^2}} + \frac{\partial^2}{\partial{y^2}} + \frac{\partial^2}{\partial{z^2}}</math> 第二式は通常、[[w:記号の濫用]]により単に<math>\nabla^2</math>と書かれる。 スカラー場の'''ラプラシアン'''を以下のように定義する。 :<math>\Delta F = \frac{\partial^2F}{\partial{x^2}} + \frac{\partial^2F}{\partial{y^2}} + \frac{\partial^2F}{\partial{z^2}}</math> ラプラス演算子の定義により、左辺は以下のように変形される。 :<math>\Delta F = \nabla^2 F = \nabla \cdot (\nabla F) = \mathrm{div} \, (\mathrm{grad} \, F)</math> スカラー場のラプラシアンは、各成分方向の曲率の和、すなわちスカラー場の各点に於ける突出・沈み込みの度合いを表す。 ベクトル場のラプラシアンは、「各成分のラプラシアンを並べたベクトル」で表される。 :<math>\Delta \mathbf{X} = \begin{pmatrix} \Delta X_x \\ \Delta X_y \\ \Delta X_z \end{pmatrix}</math> ベクトル場では以下の等式が成り立つ。 :<math>\Delta \mathbf{X} = \mathrm{grad} \, (\mathrm{div} \, \mathbf{X}) - \mathrm{rot} \, (\mathrm{rot} \, \mathbf{X})</math> ラプラシアンは、ポアソン方程式やシュレディンガー方程式、拡散方程式・波動方程式など、物理学の様々な局面で登場する。 ベクトル場<math>\mathbf{X}</math>にスカラー関数<math>\phi</math>を掛けた関数について、その発散は以下であると容易に証明される。 :<math>\mathrm{div} \, (\phi\mathbf{X}) = \mathrm{grad} \, \phi \cdot \mathbf{X} + \phi \mathrm{div} \, \mathbf{X}</math> ここで、<math>\mathbf{X}</math>をスカラー関数<math>\psi</math>の勾配<math>\mathrm{grad} \, \psi</math>と見做すと、 :<math>\mathrm{div} \, (\phi \mathrm{grad} \, \psi) = \mathrm{grad} \, \phi \cdot \mathrm{grad} \, \psi + \phi \mathrm{div} \, (\mathrm{grad} \, \psi)</math> 空間偏微分演算子及びラプラス演算子を用いて表記すると、 :<math>\nabla (\phi \nabla \psi) = \nabla \phi \cdot \nabla \psi + \phi \Delta \psi</math> 両辺を三次元領域Vに関して体積分すると、 :<math>\int_V \nabla (\phi \nabla \psi) dV = \int_V (\nabla \phi \cdot \nabla \psi + \phi \Delta \psi) dV</math> Vの境界曲面をSとして左辺にガウスの発散定理を適用すると、 :<math>\oint_S (\phi \nabla \psi) \cdot d\vec{S} = \int_V (\phi \Delta \psi + \nabla \phi \cdot \nabla \psi) dV</math> これを'''グリーンの第一定理'''(Green's first theorem)という。 グリーンの第一定理に於いて、<math>\phi</math>と<math>\psi</math>を入れ替えた式は :<math>\oint_S (\psi \nabla \phi) \cdot d\vec{S} = \int_V (\psi \Delta \phi + \nabla \psi \cdot \nabla \phi) dV</math> 元の式との差をとると :<math>\int_S (\phi \nabla \psi - \psi \nabla \phi) \cdot d\vec{S} = \int_V (\phi \Delta \psi - \psi \Delta \phi) dV</math> これを'''グリーンの第二定理'''(Green's second theorem)という。 <math>S</math>の単位法線ベクトルを<math>\mathbf{n}</math>、その方向の軸を<math>n</math>とすると、 :<math>(\phi \nabla \psi) \cdot d\vec{S} = (\phi \nabla \psi) \cdot \mathbf{n} dS = \phi \frac{\partial{\psi}}{\partial{n}} dS</math> グリーンの第二定理の左辺を書き換えて :<math>\int_S \left( \phi \frac{\partial{\psi}}{\partial{n}} - \psi \frac{\partial{\phi}}{\partial{n}} \right) dS = \int_V (\phi \Delta \psi - \psi \Delta \phi) dV</math> これを'''グリーンの定理'''(Green's theorem)という。 ===積分定理=== {{節stub}} この節では、上述したガウスの発散定理、ストークスの定理、グリーンの定理を厳密な議論により証明する。 *ガウスの発散定理の証明 *ストークスの定理の証明 *グリーンの定理の証明 ;補足事項 一般に<math>\mathrm{rot} \,(\mathrm{grad} \, F)=\mathrm{div} \, (\mathrm{rot} \, \mathbf{X})=0</math>が成り立つ。証明は下記の演習問題で行う。 <math>\mathrm{rot} \, \mathbf{x} = 0</math>を満たすベクトル場<math>\mathbf{x}</math>を'''層状ベクトル場'''(lamellar vector field)という。回転を持たないことから'''非回転的ベクトル場'''(irrotational vector field)ともいう。 上記の性質から、<math>\mathbf{x} = \mathrm{grad} \, f</math>となるスカラー場<math>f</math>が存在する。この<math>f</math>を、<math>\mathbf{x}</math>の'''スカラーポテンシャル'''(scalar potential)という。 <math>\mathrm{div} \, \mathbf{y} = 0</math>を満たすスカラー場<math>\mathbf{y}</math>を'''管状ベクトル場'''(solenoidal vector field)という。発散を持たないことから'''回転的ベクトル場'''(rotational vector field)ともいう。 上記の性質から、<math>\mathbf{y} = \mathrm{rot} \, \mathbf{g}</math>となるベクトル場<math>\mathbf{g}</math>が存在する。この<math>\mathbf{g}</math>を、<math>\mathbf{y}</math>の'''ベクトルポテンシャル'''(vector potential)という。 スカラーポテンシャル及びベクトルポテンシャルの存在は、[[w:ポアンカレの補題]]の特別な場合であり、ユークリッド空間<math>\mathbb{R}^n</math>では一般に成り立つ。 ;演習問題 #<math>\int_{-1}^1 \int_{-\sqrt{1-z^2}}^\sqrt{1-z^2} \int_{-\sqrt{1-z^2-y^2}}^\sqrt{1-z^2-y^2} dxdydz</math>を円筒座標または極座標に変数変換し、計算せよ。 #<math>\mathrm{rot} \, (\mathbf{X}+\mathbf{Y}) = \mathrm{rot} \, \mathbf{X} + \mathrm{rot} \, \mathbf{Y}</math>を示せ。 #<math>\mathrm{curl} \,(\mathrm{grad} \, F)=\mathrm{div} \, (\mathrm{curl} \, \mathbf{X})=0</math>を証明せよ。 #<math>\Delta \mathbf{X} = \mathrm{grad} \, (\mathrm{div} \, \mathbf{X}) - \mathrm{rot} \, (\mathrm{rot} \, \mathbf{X})</math>を確かめよ。 #線素ベクトル・面素ベクトル・体素を円筒座標系の基本ベクトルを用いて表せ。 #極座標系に於ける勾配・発散・回転・ラプラシアンを導出せよ。 ==複素ベクトル解析== [[複素解析学]]も参照。 {{節stub}} ==n次元== {{節stub}} ===多様体=== {{Advanced|多様体論}} ===微分形式=== ===勾配・発散=== {{DEFAULTSORT:へくとるかいせき}} [[Category:解析学]] [[Category:微分積分学]] [[Category:ベクトル解析|かいせきかくきそ]] kjpae7ccovy7z9hwa0k3bk5tx4v5pwx カテゴリ:スタブ 高校教育 14 45684 276210 2025-06-28T06:43:40Z Tomzo 248 新規 276210 wikitext text/x-wiki [[category:スタブ|こうこう]] [[category:高等学校教育|*すたふ]] ai7zpa14h9vlfb8933dyaf28h198hf7 カテゴリ:分岐ページ 14 45685 276254 2025-06-28T08:30:30Z Tomzo 248 新規 276254 wikitext text/x-wiki 教科書作成において、記述にツリー構造を用いる場合に、枝分かれの元となるページです。順序を重視する場合、「目次」のページとなります。 標題に関する個別の内容が記載されないことも許容されますが、分岐先が長期にわたって作成されない場合、「テスト投稿」と判断され削除される場合もあります。 {{DEFAULTSORT:ふんき}} [[category:ウィキブックス]] f8u6k2ukn5srtl1bnrgtpq4ayde7w2a 276276 276254 2025-06-28T09:34:22Z Tomzo 248 276276 wikitext text/x-wiki 教科書作成において、記述にツリー構造を用いる場合に、枝分かれの元となるページです。順序を重視する場合、「目次」のページとなります(「目次」ページは2025年6月時点ではカテゴライズしていません)。 標題に関する個別の内容が十分に記載され、「分岐ページ」としての役割より記述内容を重視すべき場合には、このカテゴリから除外してもしかるべきでる一方、「分岐ページ」としての役割を重視し、標題に関する個別の内容を記載しないことも許容されますが、分岐先が長期にわたって作成されない場合、「テスト投稿」と判断され削除される場合もあります。 {{DEFAULTSORT:ふんき}} [[category:ウィキブックス]] rzoms8d08etnwovsb6xbgb5blgyqzjt