Wikibooks jawikibooks https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 MediaWiki 1.45.0-wmf.8 first-letter メディア 特別 トーク 利用者 利用者・トーク Wikibooks Wikibooks・トーク ファイル ファイル・トーク MediaWiki MediaWiki・トーク テンプレート テンプレート・トーク ヘルプ ヘルプ・トーク カテゴリ カテゴリ・トーク Transwiki Transwiki‐ノート TimedText TimedText talk モジュール モジュール・トーク Perl/はじめに 0 1622 276917 272541 2025-07-05T00:01:15Z Ef3 694 /* Strawberry Perl */ : 2025年7月現在、Strawberry PerlのPerlコアは5.40.2.1 (2025-05-11)です。 276917 wikitext text/x-wiki {{Nav}} <noinclude>:<small>[[プログラミング]] > [[Perl]] > '''はじめに'''</small></noinclude> <includeonly> = はじめに = {{先頭に戻る}} </includeonly> == TMTOWTDI == '''Perl'''(パール)とは、[[w:1987年|1987年]]に[[w:ラリー・ウォール|ラリー・ウォール]]が開発した[[プログラミング言語]]です。Perlは[[C言語]]をはじめ、[[AWK]]や[[w:sed|sed]]のような様々な[[UNIX/Linux入門|UNIX]]の[[w:ソフトウェア|ソフトウェア]]の伝統を受け継ぎ、多くの優れた機能を取り入れています。 Perlのモットーは'''There's More Than One Way To Do It.'''(やり方は何通りもある)で、略して'''TMTOWTDI'''(ティムトゥディ)などと呼ばれます。これは「正しいやり方がいくつ存在してもよい」という考え方で、Perlの柔軟性を表しています。このことから、Perlは特にテキスト処理や[[CGI]]プログラミングの分野で多く用いられています。 PerlはC言語と比べて簡潔であり、移植性が高い言語です。C言語では数百行のプログラムが必要な場合でも、Perlでは数行で書くことができることもあります。 一方で、Perlの文法は省略を多用したり、特殊変数を記号で表すことがありますので、Perlのやり方に慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。しかし、一行でも多くのコードを書いてPerlを身につけることをお勧めします。 == 前提条件 == テキストエディタを用いて例に挙げられる通りのファイルを作成できることを前提としています。プログラミングそのものの概念については[[プログラミング|プログラミング(Wikibooks)]]や[[w:プログラミング (コンピュータ)|プログラミング(Wikipedia)]]を参照してください。以降、断りのない場合はUnix(および[[W:Linux|Linux]]などのUnix互換OS)上で Perl 5.36.3(2023年05月29日 リリース)以降のバージョンを利用しているものとして説明します(かつて Perl6 と呼ばれていた Raku は含みません)。 == 実行環境 == === Microsoft Windows === Perl公式サイトではWindowsに対応したパッケージは提供していません。 このため、サードパーティーが提供するPerlのディストリビューションを利用するか、[[Cygwin]]・[[MSYS2]]や[[Windows Subsystem for Linux]]を利用する方法もあります。 ==== Strawberry Perl ==== {{Wikipedia|en:Strawberry Perl}} [[W:Strawberry Perl|Strawberry Perl]]は、Microsoft Windowsプラットフォーム用のプログラミング言語Perlのディストリビューションです。 Strawberry Perlには、Mingw-w64 C/C++コンパイラなどのツールチェインが含まれています。 Strawberry Perlは、環境変数はインストール時に設定済みなので、インストール直後に、コマンド プロンプト・Power shellあるいは、Windows Terminalから使うことができます。 : 2025年7月現在、Strawberry PerlのPerlコアは5.40.2.1 (2025-05-11)です。 : [https://strawberryperl.com/ Strawberry Perl for Windows] === macOS, FreeBSD, その他 UNIX 環境 === [[w:MacOS|maxOS]], [[w:FreeBSD|FreeBSD]], その他 [[w:UNIX|UNIX]] 環境ではほとんどの場合、PerlはOSのユーザーランドとは別にパッケージとして提供されています。「'''ターミナル'''」を起動し、コマンドプロンプト(<code>$</code>, <code>%</code>, <code>></code>などの記号)に続けて<code>perl -v</code>と入力し、⏎([Enter]または[Return])キーを押し、以下のように表示されればperlが利用可能です。 :<syntaxhighlight lang=tcsh> % perl --version This is perl 5, version 40, subversion 2 (v5.40.2) built for amd64-freebsd-thread-multi Copyright 1987-2025, Larry Wall Perl may be copied only under the terms of either the Artistic License or the GNU General Public License, which may be found in the Perl 5 source kit. Complete documentation for Perl, including FAQ lists, should be found on this system using "man perl" or "perldoc perl". If you have access to the Internet, point your browser at https://www.perl.org/, the Perl Home Page. % _ </syntaxhighlight> ==== PerlがインストールされていないUNIX環境 ==== 主要なUNIXならは、Perlをサポートしていると思いますが、もしOSの公式パッケージにperlが無い場合でも、 [https://www.perl.org/get.html Perl Download - www.perl.org]からバイナリパッケージをダウンロードできます。 バイナリパッケージが存在しないプラットフォームの場合は[https://www.perl.org/get.html Perl Download - www.perl.org]からソースコードをダウンロードし、ビルドして実行してください。 === GNU/Linux === GNU/Linux の場合、[[W:Linux Standard Base|Linux Standard Base]](LSB; ISO/IEC 23360:2021)では、準拠するすべてのディストリビューションにPerlをインストールして出荷することが義務付けられています<ref><code>/usr/bin/perl</code> にPerlインタープリターも実行形式または実行形式へのリンクが有り ⇒ [https://refspecs.linuxfoundation.org/LSB_5.0.0/LSB-Languages/LSB-Languages/perllocation.html Linux Standard Base Languages Specification 5.0::7.2. Perl Interpreter Location]、v5.8.8 以降であることが義務付けられています ⇒[https://refspecs.linuxfoundation.org/LSB_5.0.0/LSB-Languages/LSB-Languages/perlversion.html Linux Standard Base Languages Specification 5.0::7.3. Perl Interpreter Version]。</ref>。 しかし、何らかの理由でインストールされていないディストリビューションでは、[[Advanced Package Tool|apt]] などのパッケージマネージャーを利用してインストールする必要があります。 詳細は、利用しているディストリビューションのパッケージマネージャーの利用法を確認してください。 また、既に Perl がインストールされている環境でも、最新のバージョンを維持するためにパッケージマネージャーを利用して update するよう心がけ、脆弱性があるまま使わないようにしましょう。 == 作成、実行の流れ == === プログラムの作成 === Perlはインタプリター言語です。つまり、プログラムを実行するたびに、コンパイル<ref>Perlでコンパイルといった場合、Perlインタープリターがソースコードを読込み内部表現に置換えることです。これは移植性・相互運用性の視点からは好ましい特徴で、C/C++やJavaのように実行形式や中間表現をファイルに書出すことではありません。</ref>と実行を行うPerlインタプリターが常に必要なのです。 C/C++やJavaのようにプログラムをコンパイルしてから実行するのではなく、プログラムのソースコードを(Perlインタプリターがある)別のコンピューターにコピーして実行するだけで良いのです。 ソースコードの編集には好きなテキストエディタを使うことができます。 OS標準の[[w:メモ帳|メモ帳]]([[w:Microsoft_Windows|Windows]])、[[w:TextEdit|TextEdit]]([[w:macOS|macOS]])、[[w:vi|vi]]([[w:UNIX|Unix]]やUnix互換OS)などでも十分です。 [[w:Microsoft_Word|Word]]などのワードプロセッサーでも編集は可能ですが、標準では[[W:プレーンテキスト|プレーンテキスト]]として保存されないので注意してください。 Perlで書かれたコードを実行したい場合には、テキストエディタで実行したいコードを書いてセーブ保存してから、コマンド端末から保存したファイルを perl で実行することになります。 === デバッガー === Perlにも、[[Python]]の対話モードのような REPL( ''Read-Eval-Print Loop'' ) があります。 ;デバッガーの起動例:<syntaxhighlight lang=console> % perl -de 1 Loading DB routines from perl5db.pl version 1.80 Editor support available. Enter h or 'h h' for help, or 'man perldebug' for more help. main::(-e:1): 1 DB<1> say 2**9 512 DB<2> say "Hello world!" Hello world! DB<3> q % _ </syntaxhighlight> :短いコードの確認には、このデバッグモードが便利です。 === プログラムの実行 === テキストエディタで<code>hello.pl</code>というソースファイルを下記のように作成し、 ;[https://paiza.io/projects/rUWKfipgtECXJeJe1lIlSg?language=python3 hello.pl]:<syntaxhighlight lang="Perl"> #!/usr/bin/env perl use v5.36.0; say "Hello, World"; say "Hello, Perl"; </syntaxhighlight> ;コマンドラインでの実行:<syntaxhighlight lang=console> % cat > hello.pl #!/usr/bin/env perl use v5.36.0; say "Hello, World"; say "Hello, Perl"; ^D % perl hello.pl Hello, World Hello, Perl % chmod +x hello.pl % ./hello.pl Hello, World Hello, Perl % _ </syntaxhighlight> :[[#say|say]] は、文字列または文字列のリストを表示(して改行)する組込み関数です。 :Perlの[[#文字列リテラル|文字列リテラル]]は、<code>"</code>(ダブルクォーテーションマーク)で囲みます。 :<code>’</code>(シングルクオーテーション)で囲んで文字列リテラルを表現できますが、この場合は改行文字(<code>\n</code>)などの[[#バックスラッシュエスケープ|バックスラッシュエスケープ]]や変数(<code>$x</code>, <code>@y</code>や<code>%z</code>,)が展開されずそのまま表示されるなどの違いがあります。 Perlは、多くのプログラミング言語と同様に、Perlは[[w:構造化プログラミング|構造化プログラミング]]というプログラミングパラダイムを採用しています。 プログラムの流れは逐次・分岐・反復の3つが基本です<ref>gotoはあります。が、大域脱出などはラベルと併用したループ制御文で実現できるなど、gotoが必要になるケースは極めて少ないです</ref>。 つまり、原則としてプログラムはソースコードに記述された順に実行され、[[<noinclude>Perl/制御構造</noinclude>#if|if]] や [[<noinclude>Perl/制御構造</noinclude>#for|for]] などの制御構造があったときだけ分岐・反復します。 == Perlの基本機能の紹介 == === 変数の宣言と初期化 === Perlでは、変数は「データを格納する領域(オブジェクト)に付けられた名前」です([[W:動的型付け|動的型付け]])。 Perlでは変数名(例ではx)の前に$, %, @などの[[#接頭辞|接頭辞]](sigil; シジル)がつく表現を変数として扱います。 ;[https://paiza.io/projects/FL1UJywrp6TZ7K6-soeWzA?language=perl コード例(エラーとなります)]:<syntaxhighlight lang="Perl" highlight='6,7' line> #!/usr/bin/env perl use v5.36.0; #use strict; v5.12以降は use strict を含んでいるので以後は略します #use warnings; v5.36以降は use warnings を含んでいるので以後は略します $x = "Perl"; say "Hello, $x"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Global symbol "$x" requires explicit package name (did you forget to declare "my $x"?) at Main.pl line 6. Global symbol "$x" requires explicit package name (did you forget to declare "my $x"?) at Main.pl line 7. Execution of Main.pl aborted due to compilation errors. </syntaxhighlight> # [[Shebang|シバン(shebang!)]]で、スクリプトを実行するインタープリターの位置を教えます。 #: <code>#!/usr/bin/perl</code>とする例を見かけますが、perl が /usr/bin/perl でなく他の場所(例えば /usr/local/bin/perl)にインストールされている可能性があるので<code>#!/usr/bin/env perl</code>としました。これは、PATHが通ったディレクトリに perl と言う名前のトロージャンホースを仕掛けられるリスクがあるとの批判がありますが、<code>$ perl hello.pl</code>するときにも同じリスクがあり、リスクゼロではありませんが受入れがたいものではないと考えられます。 # Perl v5.12 以降の機能を有効にしています。 # 安全ではない構文を制限する Perl プラグマ strict は Perl5.12 からディフォルトで有効です<ref>{{Cite web |url=https://perldoc.perl.org/strict |title=strict - Perl pragma to restrict unsafe constructs - Perldoc Browser |date= |accessdate=2022/11/09 }}</ref>。 #: strict が有効なので、グローバル変数の使用はエラーとなります。 #: 無効にするのは、 no strict; とします。 # 選択的な警告を調整する Perl warnings です<ref>{{Cite web |url=https://perldoc.perl.org/warnings |title=warnings - Perl pragma to control optional warnings - Perldoc Browser |date= |accessdate=2021/12/11 }}</ref>。 #: これは、Perl5.36.0 以降でディフォルトで有効なので 5.36 より前のスクリプトでは、明示的に use warnings; が必要です。 この対策として、キーワード <code>my</code> を使ってレキシカルスコープの変数(レキシカル変数)として宣言します。 ;[https://paiza.io/projects/z8rb2o2Ko36-XbXsQ9lpvg?language=perl コード例(修正後)]:<syntaxhighlight lang="Perl" highlight=6 line> #!/usr/bin/env perl use v5.36.0; # use strict; my $x = "Perl"; say "Hello, $x"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello, Perl </syntaxhighlight> :6行目を修正した結果、正しく実行できました。 :この様にに、<code>use v5.36.0;</code>以降を指定することで、 安全でないコードを早い段階で発見できます。 Perlでは例にあるような構造のない、ただ一つの値のみを保有するデータ('''スカラー'''と呼びます)のほか、順番に並んだ複数のデータからなる'''配列'''、キーと値のペアー複数記録する'''ハッシュ'''、より複雑なデータ構造を実現する'''リファレンス'''などのデータを扱うことができます。 ''変数についての詳細は[[<noinclude>Perl/変数、データ構造</noinclude><includeonly>#変数とデーター型</includeonly>|変数とデーター型]]で解説します。'' ''リファレンスについての詳細は[[<noinclude>Perl/リファレンス</noinclude><includeonly>#リファレンス</includeonly>|リファレンス]]で解説します。'' === 式と演算子 === Perlには、豊富な数値計算のための演算子が用意されており、それらを組み合わせて式を作ることが出来ます。 ;[https://paiza.io/projects/nbzjaZZ3jpAbPwNCiUerYA?language=perl コード例]:<syntaxhighlight lang="Perl" highlight=5 line> #!/usr/bin/env perl use v5.36.0; say 12 + 5; say 12 - 5; say 12 * 5; say 12 / 5; say 12 % 5; say 12 ** 5; say 12 & 5; say 12 | 5; say 12 ^ 5; say 12 << 1; say 12 >> 1; say -12; say +12; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 17 7 60 2.4 2 248832 4 13 9 24 6 -12 12 </syntaxhighlight> : 四則 徐 剰余 累乗 ビット間論理積 ビット間論理和 ビット間排他的論理和 右シフト 左シフト 単項マイナス 単項プラス です {{Main|[[<noinclude>Perl/演算子</noinclude><includeonly>#演算子</includeonly>|演算子]]}} {{コラム|use v5.36.0;|2=プラグマ use v5.36.0;は必ずプログラム冒頭で指定しましょう。 use v5.36.0;のv5.36.0は、自分の使っているPERLインタープリターのバージョン(特殊変数 $^V で確認できます)で良いでしょう。 もし、指定しないと組込み関数のスペルミス程度でも、エラーも警告もなく思いもかけない結果になります。 ;[https://paiza.io/projects/YXKLDVsafNKdeLivSicKsQ?language=perl 修正例]:<syntaxhighlight lang="Perl" highlight=1 line> $x = cyop; print $x </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> cyop </syntaxhighlight> }} ;[https://paiza.io/projects/YXKLDVsafNKdeLivSicKsQ?language=perl コード例]:<syntaxhighlight lang="Perl" highlight="1,2" line> use v5.36.0; $x = cyop; print $x</syntaxhighlight> ;実行時エラー:<syntaxhighlight lang=text> Global symbol "$x" requires explicit package name (did you forget to declare "my $x"?) at Main.pl line 4. Global symbol "$x" requires explicit package name (did you forget to declare "my $x"?) at Main.pl line 5. Bareword "cyop" not allowed while "strict subs" in use at Main.pl line 4. Execution of Main.pl aborted due to compilation errors. </syntaxhighlight> === 制御構造 === 原則としてPerlのプログラムは'''上に書かれているものから順に'''実行されていきますが、繰り返しや、特定の条件に応じて動作を切り替えることができます。 ==== 条件分岐 ==== ある条件をみたしているか(ここでは$x が 3 より大きいかどうか)を判定し、判定の内容により動作を切り替えています。 ;[https://paiza.io/projects/R3qff1jSAWSPoXUkHHLpiQ?language=perl コード例]:<syntaxhighlight lang="Perl" line> #!/usr/bin/env perl use v5.36.0; my $x = 5; if ($x > 3){ say "$x > 3" } else { say "$x <= 3" } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 5 > 3 </syntaxhighlight> ==== 反復 ==== 反復は、あるブロックを繰り返す制御構造でループとも呼ばれます。 ;[https://paiza.io/projects/XXmfN6Ueil78HAvDabN0CQ?language=perl コード例]:<syntaxhighlight lang="Perl" highlight=6 line> #!/usr/bin/env perl use v5.36.0; foreach my $num (1 .. 10) { print "$num "; } say "" </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 </syntaxhighlight> {{See also|[[<noinclude>Perl/制御構造</noinclude><includeonly>#制御構造</includeonly>|制御構造]]}} === コメント === プログラミングの作成中に「プログラム内にメモを残しておきたい」「一時的にある動作を実行されないようにしたい」といった要求が生じることがあります。このような「プログラミングのコードに記載されるが動作しない箇所」のことを一般に'''コメント'''と呼びます。 ;[https://paiza.io/projects/BkhWkvSnPy4mvEW-CzjGDQ?language=perl コード例]:<syntaxhighlight lang=perl highlight=6 line> #!/usr/bin/env perl use v5.36.0; # シャープ以降から行末まで実行されない say "ここはコメントの外"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> ここはコメントの外 </syntaxhighlight> :Perlでは#以降の行端までがコメントとみなされます。C言語にあるような複数行にわたるコメントはありませんが、以下のような方法で実質的な複数行コメントを利用することができます。 === Podによるドキュメンテーション === PerlのPodは、Plain Old Documentationの略で、Perlスクリプトのドキュメンテーションを書くためのフォーマットです。 Podは、テキストファイルに記述され、スクリプトと一緒に配布されることが一般的です。 Podは、人間が読みやすいドキュメントを作成するために設計されていますが、コンピュータプログラムにも解析可能な単純な構文があります。 以下はPerlで1から100の間の素数をすべて表示するプログラムにPodによるドキュメントも付加した例です。 :<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/env perl use v5.36.0; =head1 NAME find_primes.pl - Find all prime numbers between 1 and 100 =head1 SYNOPSIS perl find_primes.pl =head1 DESCRIPTION This program finds all prime numbers between 1 and 100 and prints them to the console. =head1 AUTHOR Your Name =cut # Initialize an array to hold the prime numbers my @primes = (); # Loop through all numbers between 1 and 100 for my $num (1..100) { my $is_prime = 1; # Check if the number is divisible by any number other than itself and 1 for my $divisor (2..int($num/2)) { if ($num % $divisor == 0) { $is_prime = 0; last; } } # If the number is prime, add it to the array push @primes, $num if $is_prime; } # Print the prime numbers to the console print "Prime numbers between 1 and 100:\n"; print join(", ", @primes) . "\n"; </syntaxhighlight> ;HTMLのレンダリング例:<syntaxhighlight lang=html> <?xml version="1.0" ?> <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd"> <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"> <head> <title>find_primes.pl - Find all prime numbers between 1 and 100</title> <meta http-equiv="content-type" content="text/html; charset=utf-8" /> <link rev="made" href="mailto:mat@FreeBSD.org" /> </head> <body> <ul id="index"> <li><a href="#NAME">NAME</a></li> <li><a href="#SYNOPSIS">SYNOPSIS</a></li> <li><a href="#DESCRIPTION">DESCRIPTION</a></li> <li><a href="#AUTHOR">AUTHOR</a></li> </ul> <h1 id="NAME">NAME</h1> <p>find_primes.pl - Find all prime numbers between 1 and 100</p> <h1 id="SYNOPSIS">SYNOPSIS</h1> <pre><code>perl find_primes.pl</code></pre> <h1 id="DESCRIPTION">DESCRIPTION</h1> <p> This program finds all prime numbers between 1 and 100 and prints them to the console. </p> <h1 id="AUTHOR">AUTHOR</h1> <p>Your Name</p> </body> </html> </syntaxhighlight> 上記の例では、<code>=head1</code>はセクションの見出しを表します。 <code>NAME</code>と<code>SYNOPSIS</code>は、モジュールの名前と使用例を説明します。 <code>DESCRIPTION</code>は、モジュールの機能の詳細な説明であり、<code>AUTHOR</code>は、モジュールの作者の情報を提供します。 == 脚註 == <references /> {{Nav}} {{DEFAULTSORT:Perl はしめに}} [[Category:Perl|はしめに]] </noinclude> jimuyf15grcth2h5xt04ozpyew61sw9 日本語/品詞/自立語 0 1660 276830 235477 2025-07-04T15:34:16Z Tomzo 248 /* サブページ */ 276830 wikitext text/x-wiki {{Wiktionary|自立語}} == 自立語 == 自立語も活用するものとしないもので分け、活用するものを'''[[/用言|用言]]'''という。また活用しないもののうち主語になれるものを'''[[/体言|体言]]'''という。 ; 例 : [[../#品詞|先例]]の'''私は新しいボールペンを使った'''で'''私'''と'''ボールペン'''は活用しないが'''新しい'''と'''使う'''は'''新しかろう、新しかった、新しい、新しければ'''・'''使おう、使わない、使います、使った、使う、使え'''というように活用する。 : よって'''新しい'''と'''使う'''は用言。この時'''私'''と'''ボールペン'''は主語になれるので体言。 体言以外の活用しない自立語には、体言の[[wikt:修飾語|修飾語]](連体修飾語)になる'''[[wikt:連体詞|連体詞]]'''、用言の修飾語(連用修飾語)になる'''[[wikt:副詞|副詞]]'''、[[wikt:独立語|独立語]]になり感動や応答を示す'''[[wikt:感動詞|感動詞]]'''、[[wikt:接続語|接続語]]になる'''[[wikt:接続詞|接続詞]]'''がある。 == サブページ == {{進捗状況}} * [[/用言|用言]]{{進捗|50%|2023-09-25}} ** [[/用言/動詞|動詞]]{{進捗|75%|2023-09-25}} ** [[/用言/形容詞|形容詞]]{{進捗|50%|2023-09-25}} ** [[/用言/形容動詞|形容動詞]]{{進捗|50%|2023-09-25}} * [[/体言|体言]]{{進捗|75%|2023-09-25}} ** [[/体言/名詞|名詞]]{{進捗|100%|2023-09-25}} ** [[/代名詞|代名詞]]{{進捗|75%|2023-09-25}} * [[/連体詞|連体詞]]{{進捗|25%|2023-09-25}} * [[/副詞|副詞]]{{進捗|50%|2023-09-25}} * [[/感動詞|感動詞]]{{進捗|75%|2023-09-25}} * [[/接続詞|接続詞]]{{進捗|100%|2023-09-25}} [[カテゴリ:日本語 品詞|品しりつこ]] afzx72kqmzjmv10o3xlkro5jupcvf6r 276831 276830 2025-07-04T15:34:44Z Tomzo 248 /* サブページ */ 276831 wikitext text/x-wiki {{Wiktionary|自立語}} == 自立語 == 自立語も活用するものとしないもので分け、活用するものを'''[[/用言|用言]]'''という。また活用しないもののうち主語になれるものを'''[[/体言|体言]]'''という。 ; 例 : [[../#品詞|先例]]の'''私は新しいボールペンを使った'''で'''私'''と'''ボールペン'''は活用しないが'''新しい'''と'''使う'''は'''新しかろう、新しかった、新しい、新しければ'''・'''使おう、使わない、使います、使った、使う、使え'''というように活用する。 : よって'''新しい'''と'''使う'''は用言。この時'''私'''と'''ボールペン'''は主語になれるので体言。 体言以外の活用しない自立語には、体言の[[wikt:修飾語|修飾語]](連体修飾語)になる'''[[wikt:連体詞|連体詞]]'''、用言の修飾語(連用修飾語)になる'''[[wikt:副詞|副詞]]'''、[[wikt:独立語|独立語]]になり感動や応答を示す'''[[wikt:感動詞|感動詞]]'''、[[wikt:接続語|接続語]]になる'''[[wikt:接続詞|接続詞]]'''がある。 == サブページ == {{進捗状況}} * [[/用言|用言]]{{進捗|50%|2023-09-25}} ** [[/用言/動詞|動詞]]{{進捗|75%|2023-09-25}} ** [[/用言/形容詞|形容詞]]{{進捗|50%|2023-09-25}} ** [[/用言/形容動詞|形容動詞]]{{進捗|50%|2023-09-25}} * [[/体言|体言]]{{進捗|75%|2023-09-25}} ** [[/体言/名詞|名詞]]{{進捗|100%|2023-09-25}} ** [[/体言/代名詞|代名詞]]{{進捗|75%|2023-09-25}} * [[/連体詞|連体詞]]{{進捗|25%|2023-09-25}} * [[/副詞|副詞]]{{進捗|50%|2023-09-25}} * [[/感動詞|感動詞]]{{進捗|75%|2023-09-25}} * [[/接続詞|接続詞]]{{進捗|100%|2023-09-25}} [[カテゴリ:日本語 品詞|品しりつこ]] k0bqyo0dvyf8ubnp7dyp3m9x5vub7dr 高等学校物理/力学 0 1943 276924 274580 2025-07-05T09:41:36Z Train earth urban 58608 加筆及び一部修正 276924 wikitext text/x-wiki = 物体の運動 = [[高等学校理科 物理基礎]]では、物体の運動を直線上の運動を中心に扱った。物理では、より複雑な平面上の運動を扱う。平面上の運動では、直線上の運動とは違って、物体の位置を表わすのに必要な量が2つになる。これらは通常<math>x,\ y</math>とされ、どちらも時刻<math>t</math>の一意の関数となる。 これらの関数はどんなものでもよいが、ここでは主に、実際の物体の運動としてよくあらわれるものを扱う。 == 平面上の運動 == {{See also|[[高等学校物理基礎/力学#2次元・3次元における位置・速度・加速度|高等学校物理基礎/力学]]}} 平面上,すなわち2次元において,時刻<math>t</math>における位置は<math>\overrightarrow r(t)=(x(t),\ y(t))</math>,微小時間<math>\mathit{\Delta}t</math>間の変位は<math>\mathit{\Delta}\overrightarrow r =\overrightarrow r(t +\mathit{\Delta}t)-\overrightarrow r(t)=(\mathit{\Delta}x,\ \mathit{\Delta}y)</math>と定義される。このとき :<math>\bar \overrightarrow v =\frac{\overrightarrow r(t +\mathit{\Delta}t)-\overrightarrow r(t)}{\mathit{\Delta}t}=\frac{\mathit{\Delta}\overrightarrow r}{\mathit{\Delta}t}</math> を<math>\mathit{\Delta}t</math>間の平均速度,<math>\mathit{\Delta}t\to 0</math>の極限 :<math>\overrightarrow v(t)=\lim_{\mathit{\Delta}t\to 0}\frac{\overrightarrow r(t +\mathit{\Delta}t)-\overrightarrow r(t)}{\mathit{\Delta}t}=\frac{d\overrightarrow r(t)}{dt}=\left(\frac{dx(t)}{dt},\ \frac{dy(t)}{dt}\right)=(\dot x(t),\ \dot y(t))=(v_x(t),\ v_y(t))</math> を時刻<math>t</math>での(瞬間)速度という。なお,時刻<math>t</math>での速さ(速度の大きさ)は :<math>v =|\overrightarrow v|=\sqrt{{v_x}^2 +{v_y}^2}</math>. この場合も,速度から位置が求まり,各成分毎に :<math>x(t)= x(0)+\int _0 ^t v_x(t)dt</math> :<math>y(t)= y(0)+\int _0 ^t v_y(t)dt</math> が成り立ち,これらをベクトルを用いてひとまとめにして任意の時刻<math>t</math>における位置 :<math>\overrightarrow r(t)=\overrightarrow r(0)+\int _0 ^t\overrightarrow v(t)dt</math> (1.1) が求められる。 また, :<math>\bar \overrightarrow a =\frac{\overrightarrow v(t +\mathit{\Delta}t)-\overrightarrow v(t)}{\mathit{\Delta}t}=\frac{\mathit{\Delta}\overrightarrow v}{\mathit{\Delta}t}</math> (<math>\mathit{\Delta}\overrightarrow v</math>は微小時間<math>\mathit{\Delta}t</math>間の速度変化) を<math>\mathit{\Delta}t</math>間の平均加速度,<math>\mathit{\Delta}t\to 0</math>の極限 :<math>\begin{align}\overrightarrow a(t)=\lim_{\mathit{\Delta}t\to 0}\frac{\overrightarrow v(t +\mathit{\Delta}t)-\overrightarrow v(t)}{\mathit{\Delta}t}& =\frac{d\overrightarrow v(t)}{dt}=\left(\frac{dv_x(t)}{dt},\ \frac{dv_y(t)}{dt}\right)=(\dot v_x(t),\ \dot v_y(t))\\ & =\frac{d^2\overrightarrow r(t)}{dt^2}=\left(\frac{d^2x(t)}{dt^2},\ \frac{d^2y(t)}{dt^2}\right)=(\ddot x(t),\ \ddot y(t))\end{align}</math> を時刻<math>t</math>での(瞬間)加速度という。 この場合も,加速度から速度が求まり,各成分毎に :<math>v_x(t)=v_x(0)+\int _0 ^t\frac{dv_x(t)}{dt}dt</math> :<math>v_y(t)=v_y(0)+\int _0 ^t\frac{dv_y(t)}{dt}dt</math> が成り立ち,これらをベクトルを用いてひとまとめにして任意の時刻<math>t</math>における速度 :<math>\overrightarrow v(t)=\overrightarrow v(0)+\int _0 ^t\overrightarrow a(t)dt</math> (1.2) が求められる。なお,これら<math>\overrightarrow r(0), \overrightarrow v(0)</math>の値を初期値という。 特に,加速度一定のときの運動は'''等加速度運動'''といわれ,上記の公式(1.2, 1)はそれぞれ :{| |- |<math>\overrightarrow v(t)</math> |<math>=\overrightarrow v(0)+\int _0 ^t\overrightarrow adt</math> (1.3) |- | |<math>=\overrightarrow v(0)+\overrightarrow at</math> |} :<math>\overrightarrow r(t)=\overrightarrow r(0)+\int _0 ^t(\overrightarrow v(0)+\overrightarrow at)dt =\overrightarrow r(0)+\overrightarrow v(0)t +\frac{1}{2}\overrightarrow at^2</math> となる。 運動方程式は、力が物体が受ける加速度に比例するという点はかわらない。 しかし、今回は力と加速度はどちらもベクトル量である。よって、外力<math>\overrightarrow f=(f_x,\ f_y)</math>が働き,加速度<math>\overrightarrow a=(a_x,\ a_y)</math>で運動する物体の運動方程式は :<math> m\overrightarrow a =\overrightarrow f </math> とかかれる。 通常は、この方程式を解く場合は要素ごとにわけ、 :<math> ma_x = f_x </math> :<math> ma_y = f_y </math> とかかれる。 *問題例 **問題 時刻t = 0に、 :<math> \overrightarrow x = (0,\ 0) </math> を :<math> v = \frac 1 {\sqrt 2} (1,\ 1)v _0 </math> で通過した物体の時刻tでの位置を求めよ。 **解答 物体のx方向とy方向は互いに独立に等速直線運動をする。 ここではx方向もy方向も速度 :<math> v = \frac 1 {\sqrt 2} v _0 </math> なので、等速直線運動の式のベクトル量とした量 :<math> \overrightarrow x = \overrightarrow v ( t - t _0) + \overrightarrow x _0 </math> に代入すると、 :<math> \overrightarrow x = \frac 1 {\sqrt 2} (1,\ 1)v _0 t </math> となる。 要素ごとにかくと、 :<math> x = \frac 1 {\sqrt 2} v _0 t </math> :<math> y= \frac 1 {\sqrt 2} v _0 t </math> となる。 ** 問題 時刻t=0に原点(0, 0)をy方向に速度<math>v _0</math>で等速直線運動していた質量mの物体に、 x方向の一様な力fがかかり始めた。この場合、時刻tにおける物体の位置と 速度を求めよ。 ** 解答 x軸方向には等加速度運動となる。 物体が受ける加速度は、運動方程式により :<math> a = \frac f m </math> となる。 さらにx方向の初速度0,初期位置0であることを等加速度直線運動の式に 代入すると、 :<math> x = \frac 1 2 a t^2 </math> :<math> = \frac 1 2 \frac f m t^2 </math> :<math> v = a t </math> :<math> = \frac f m t </math> となる。 さらに、y軸方向の運動は等速運動であり、その初速度は、<math>v _0</math>,初期位置は0であるので、 この値を等速運動の式に代入すると、 :<math> y = v _0 t </math> :<math> v _y = v _0 </math> が得られる。 = 運動量と力積 = この章では運動量(うんどうりょう、momentum)を扱う。運動量は、物体の衝突に置いてエネルギーと並び、保存量となる重要な量である。また、この章では力積(りきせき、impulse)という量も導入する。力積は運動量の時間変化を表わす量であり、その導出は運動方程式を用いて成される。 物体が動いている場合、物体の速度と質量の積を物体の運動量 :<math>\overrightarrow p = m\overrightarrow v</math> (2.1) と定義する。運動方程式 :<math>m\frac{d\overrightarrow v(t)}{dt}=\overrightarrow f</math> (<math>\overrightarrow v(t)</math>は時刻<math>t</math>における速度,<math>\overrightarrow f</math>は合力) の両辺を時刻<math>t = t_1</math>から<math>t = t_2</math>まで積分すると :<math>\int _{t_1}^{t_2}m\frac{d\overrightarrow v(t)}{dt}dt =\int _{t_1}^{t_2}\overrightarrow fdt</math> :<math>\therefore\int _{t_1}^{t_2}md\overrightarrow v(t)=\int _{t_1}^{t_2}\overrightarrow fdt</math> :<math>\therefore[m\overrightarrow v(t)]_{t_1}^{t_2}=\int _{t_1}^{t_2}\overrightarrow fdt</math> (注:<math>\overrightarrow f</math>は一定とは限らぬので右辺は積分実行できない) :<math>\therefore m\overrightarrow v(t_2)- m\overrightarrow v(t_1)=\int _{t_1}^{t_2}\overrightarrow fdt</math> となる。<math>\overrightarrow v(t_1)=\vec{v_1}, \overrightarrow v(t_2)=\vec{v_2}</math>とすると :<math>m\vec{v_2}- m\vec{v_1}=\int _{t_1}^{t_2}\overrightarrow fdt</math>. (2.2) この式の左辺は運動量変化,右辺は力積(りきせき、impulse)である。よって,'''運動量変化は力積に等しい'''('''運動量の原理''')ことが分かる。運動量変化を<math>\mathit{\Delta}\overrightarrow p</math>,力積を<math>\overrightarrow I</math>とすると :<math>\mathit{\Delta}\overrightarrow p = m(\vec{v_2}-\vec{v_1}), \overrightarrow I =\int _{t_1}^{t_2}\overrightarrow fdt,\ \mathit{\Delta}\overrightarrow p =\overrightarrow I</math>. 特に,<math>\overrightarrow f =</math>一定のとき,<math>t_2 - t_1 =\mathit{\Delta}t</math>とおくと :<math>\overrightarrow I =\overrightarrow f(t_2 - t_1)=\overrightarrow f\mathit{\Delta}t</math>. * 発展: 微分と変化量 微分を用いた導出については、[[古典力学]]も参照。 * 問題例 ** 問題 静止していた物体に時間<math>\mathit{\Delta}t</math>の間ある方向に一様な力fをかけた。物体が得た 運動量はどれだけか。さらに、物体の質量をmとすると、物体がその方向に 得た速度はどれだけか。 ** 解答 運動量の変化分は物体が受けた力積に等しいので、物体が受けた力積を計算すれば よい。物体が受けた力積は :<math> f\mathit{\Delta}t </math> に等しいので、物体が得た運動量も :<math> f\mathit{\Delta}t </math> に等しい。さらに、運動量が :<math> p = m v </math> を満たすことを考えると、物体の速度は :<math> \frac 1 m f\mathit{\Delta}t </math> となる。 運動量は、物体が全く力を受けない場合には保存される。これは物体に力が働かない場合には、物体の受ける力積は0であり物体の運動量変化も0であることから当然である。 さらに、複数の物体の運動量については、別の重要な性質が見られる。それは、複数の物体のもつ運動量の総和はそれらの物体の間の衝突に際して保存するということである。これはつまり、例えばある2つの物体が衝突した場合、始めに2物体がそれぞれ持っていた運動量の和は衝突が終わった後に2物体が持っている運動量の和に等しいということである。ここで、いくつかの物体がある場合それらの持つ運動量の総和を、対応する物体系の全運動量という。 物体の衝突について、運動量は常に保存する。しかし、物体系の全エネルギーは常に保存するとは限らない。一般に物体の衝突についてエネルギーは常に失われていく。もっとも物体系に限らない全エネルギーは常に一定であるので、物体が持っていたエネルギーは音や熱の形で物体系の外に逃げて行くのである。物体が衝突について失うエネルギーは衝突に関わる物体が持っている物性定数によって決まる。この係数を'''反発係数'''('''反撥係数'''、はんぱつけいすう、coefficient of restitution)と呼び、eなどの記号で書く。反発係数は、物体が衝突したする前後での物体間の相対速度の比によって定められる。 特に物体1と物体2が衝突前に速度 <math>v_1,\ v_2</math>を持っており、衝突後に速度<math>v_1',\ v_2'</math>を持ったとすると、反発係数eは :<math>v_1' - v_2' = -e(v_1 - v_2)\quad\therefore e = - \frac {v_1' - v_2'} {v_1 - v_2} </math> で定められる。ここで、右辺の始めの<math>-</math>符合は、衝突の前後で物体の速度がより大きい物体は、衝突前により小さい速度を持っていた物体よりも衝突後にはより小さい速度を持つことになるからである。 そのため、反発係数は一般に正の数である。 また反発係数は1より小さい数であり、物体間の相対速度は衝突前より衝突後の方が小さくなる。 特に<math>e = 1</math>の場合を'''(完全)弾性衝突'''(elastic collision)と呼び、いっぽう<math>0<e<1</math>の場合を'''非弾性衝突'''(inelastic collision)、<math>e=0</math>の場合を'''完全非弾性衝突'''と呼ぶ。弾性衝突の場合は、力学的エネルギーは保存することが知られている。一方、非弾性衝突の 場合は物体系の全エネルギーは失われる。 * 問題例 ** 問題 ある静止している物体2に運動量pで運動している物体が衝突した。この場合、 衝突した後の物体2が運動量<math>p _2</math>を得たとすると、衝突後の物体1の運動量は どれだけとなったか。 ** 解答 運動量保存則を考えると、衝突の前後で物体1と物体2で構成される物体系の全運動量は保存する。 ここで、衝突前の物体系の全運動量はpであるので、衝突後の物体系の全運動量もpとなる。 さらに、物体2の衝突後の運動量が <math>p _2</math>なので、物体1の運動量は :<math> p - p _2 </math> となる。 ここで、物体系の全運動量が保存されることは、運動に関する 作用・反作用の法則 から従う。 作用反作用の法則を用いると、物体系の間の衝突に際して、衝突に関わるそれぞれの物体が受ける力は、大きさが等しく向きは反対となる。 この場合、それぞれの力に対して、衝突の時間<math>\Delta t</math>をかけたものは 衝突に際してそれぞれの物体が受け取る力積に等しい。 ここで、衝突に関して働く力の力積を全ての物体について足し合わせると、それらの和は、上のことから0となる。 しかし、全運動量の計算ではまさにそのような全物体についての運動量の総和を計算しているので、 衝突によって得られるような力積の総和は、0に等しい。 よって、衝突に際して物体系の持つ全運動量は保存される。 これを'''運動量保存則'''(うんどうりょう ほぞんそく、momentum conservation law)という。 * 問題例 ** 問題 質量mの2つの物体が速度<math>v _1</math>, <math>v _2</math> で移動している。これらの物体が衝突した場合、 衝突後のそれぞれの物体の速度を、エネルギー保存則と運動量保存則を用いて 計算せよ。ただし、物体の衝突に関してエネルギーは保存するとする。 ** 解答 この問題は2つの同じ大きさの物体を異なった速度でぶつけた場合 その結果がどうなるかを計算する問題である。 実験の結果によると、一方が静止しており一方が動いている場合、 動いていた物体は静止し、静止していた物体は動いていた物体が持っていた 速度と同じ速度で動きだすことが知られている。ここでは、それらの 結果が計算によって確かめられることを見ることが出来る。 衝突後の物体の速度をそれぞれ物体1については<math>v _1'</math>,物体2については <math>v _2'</math>とする。この場合、物体の衝突について全エネルギーが保存されることを 用いると、 :<math> 1/2 m v _1^2 + 1/2 m v _2^2 = 1/2 m v _1'{}^2 + 1/2 m v'{} _2^2 </math> が得られる。さらに、物体の衝突について物体系の全運動量が保存されることを用いると、 :<math> m v _1 + m v _2 = m v _1' + m v _2' </math> これらは、<math>v' _1</math>, <math>v '_2</math>についての2次方程式であり、解くことが出来る。実際計算すると、解として :<math> (v '_1,\ v' _2 )=(v _1,\ v _2),\ (v _2,\ v _1) </math> が得られる。前者の解は衝突に際して物体の速度が変化せぬことを示しているが、これは実際の情况として考え難いので、後者の解が現実の解となる。この結果を見ると、物体が持つ速度が入れ替わることが分かる。 このことは実際に同じ大きさの球を用いて実験を行うと、確かめることができる。 <!-- これは例えば、 <math>v _1=v,\ v _2=0</math>の時を考えると、衝突後の結果は <math>v _1=0,\ v _2=v</math>となり、実験の結果を再現することになる。 --> =剛体のつり合い= 位置のみをもち,大きさがないのが質点である。'''剛体'''とは,大きさがあるが形も大きさも変わらぬ物体のことである。 ==角運動量と力のモーメント== 剛体の運動を考える前に一定平面上の運動について次のような一般的考察を行う。 時刻<math>t</math>において<math>xy</math>平面内の位置<math>\overrightarrow r=(x,\ y)</math>を速度<math>\overrightarrow v=(v_x,\ v_y)</math>で運動し,力<math>\overrightarrow F=(F_x,\ F_y)</math>が働いている質量<math>m</math>の物体の運動方程式を成分に分けて表せば :<math>m\frac{dv_x}{dt}=F_x,\qquad\qquad\qquad\qquad\;\cdots\cdots</math>① :<math>m\frac{dv_y}{dt}=F_y.\qquad\qquad\qquad\qquad\;\cdots\cdots</math>② ②<math>\times x -</math>①<math>\times y</math>より :<math>m\left(x\frac{dv_y}{dt}-y\frac{dv_x}{dt}\right)=xF_y -yF_x</math> :<math>\therefore \frac{d}{dt}\{m(xv_y -yv_x)\}=xF_y -yF_x.\cdots</math>③ この左辺の :<math>L=m(xv_y -yv_x)</math> (3.1) を原点Oまわりの角運動量という。 ここで<math>\overrightarrow v</math>と<math>\overrightarrow r</math>のなす角を<math>\theta,\ x</math>軸と<math>\overrightarrow r</math>のなす角を<math>\phi</math>とすると :<math>x=r\cos\phi,\ v_x=v\cos(\theta +\phi),\ y=r\sin\phi,\ v_y=v\sin(\theta +\phi)</math>. これらを(3.1)に代入すると :<math>L=m(r\cos\phi\cdot v\sin(\theta +\phi)-r\sin\phi\cdot v\cos(\theta +\phi))=rmv\sin\theta</math> (3.1a) が得られる。なお,これをベクトルで表すと :<math>\overrightarrow L=\overrightarrow r\times m\overrightarrow v</math> となり,角運動量ベクトルは位置ベクトルと速度ベクトルのベクトル積の質量倍,もしくは位置ベクトルと運動量ベクトルのベクトル積と表せる。 物体を回転させる力の効果の大きさを表す量を'''力のモーメント'''という。更に<math>\overrightarrow F</math>と<math>\overrightarrow r</math>のなす角を<math>\mathit{\Theta}</math>とすると :<math>F_x=F\cos(\mathit{\Theta}+\phi),\ F_y=F\sin(\mathit{\Theta}+\phi)</math>. よって'''原点Oまわりの力のモーメント'''を<math>N</math>で表すと :<math>N=xF_y -yF_x=r\cos\phi\cdot F\sin(\mathit{\Theta}+\phi)-r\sin\phi\cdot F\cos(\mathit{\Theta}+\phi)=rF\sin\mathit{\Theta}</math>. (3.2) ここに<math>r\sin\mathit{\Theta}</math>は原点から力<math>\overrightarrow F</math>の作用線に下した垂線の長さであり,これを力<math>\overrightarrow F</math>の'''原点に対する腕の長さ'''という。ただし力のモーメントは力<math>\overrightarrow F</math>が位置ベクトル<math>\overrightarrow r</math>を反時計回りに回す向きを正としている(時計回りの際は<math>\mathit{\Theta}<0</math>で<math>r\sin\mathit{\Theta}<0</math>と考える)。なお,(3.2)をベクトルで表すと :<math>\overrightarrow N=\overrightarrow r\times\overrightarrow F.</math> ここで(3.1)の角運動量を時間微分すると,③と(3.2)より :<math>\frac{dL}{dt}=\frac{d}{dt}\{m(xv_y -yv_x)\}=xF_y -yF_x=N</math> (3.3) となり,すなわち角運動量の時間微分が力のモーメントである。これは力のモーメントが加えられた結果として角運動量が変化するという因果関係を表す。特に<math>N=0</math>ならば :<math>\frac{dL}{dt}=0\quad\therefore L=</math>一定 となり,角運動量が保存する。 ==剛体に働く力のモーメント== ==重心== 物体の各部分に働く重力の作用点を'''重心'''({{Lang-en-short|centre of gravity}})或いは質量中心({{Lang-en-short|centre of mass}})という。<math>n</math>物体(質量:<math>m_1,\ m_2,\ \cdots\cdots,\ m_n</math>,位置<math>\vec{r_1},\ \vec{r_2},\ \cdots\cdots,\ \vec{r_n}</math> (<math>n</math>は自然数)の重心の位置<math>\vec{r_\mathrm{G}}</math>は以下のように定義される。 :<math>\vec{r_\mathrm{G}}=\frac{m_1\vec{r_1}+m_2\vec{r_2}+\cdots\cdots +m_n\vec{r_n}}{m_1+m_2+\cdots\cdots +m_n}</math>. また重心速度<math>\vec{v_\mathrm{G}}</math>は<math>\frac{d\vec{r_k}}{dt}=\vec{v_k}\ (k=1,\ 2,\ \cdots\cdots,\ n)</math>とすると :<math>\vec{v_\mathrm{G}}=\frac{d\vec{r_\mathrm{G}}}{dt}=\frac{m_1\vec{v_1}+m_2\vec{v_2}+\cdots\cdots +m_n\vec{v_n}}{m_1+m_2+\cdots\cdots +m_n}</math>. = 円運動と単振動 = ここでは、初等的な平面上の運動の1つとして、円運動({{Lang-en-short|circular motion}})と単振動({{Lang-en-short|simple harmonic motion}})をあつかう。円運動は、単振り子(たんふりこ、simple pendlum)の運動の類似物としても重要である。それとともに、このページでは万有引力による運動も扱う。 万有引力はいわゆる重力と同じ力であり、 物体と物体の間に必ず生じる力である。一方これらの力は非常に弱いため、 惑星のように大きな質量を持った物体の運動にしか関わらない。 ここでは、太陽のまわりを回転する惑星のような大きなスケールの運動もあつかう。このような運動は円に近い軌道となることがある。このため、惑星の運動を理解する上で、円運動を理解することが重要である。 == 円運動 == 物体が円を描くように運動することを円運動と呼ぶ。円を描くような運動は、例えば、円形のグラウンドのまわりを走る人間のように人間が意思を持って行なう場合も指すが、自然現象として起こる場合も多い。例えば、太陽のまわりを回る地球の運動や、地球の回りを回る月の運動は、いずれも円運動で記述される。また、一定の長さをもったひもと一定の質量を持った物体で作られた振り子の運動は、ひもを固定した点から一定の距離をおいて運動しているため、物体は円軌道上を運動しており、広い意味での円軌道ととらえることも出来る。ここでは、このような場合のうちで代表的なものとして、完全な円軌道上を運動する物体の運動をあつかう。 円軌道上を運動する物体の座標も一般の場合と同様 :<math>\overrightarrow r(t)=(x(t),\ y(t))</math> で表わされる。特に円軌道を表わす関数は[[高等学校数学II いろいろな関数]]で扱った三角関数に対応している。 * 発展: 三角関数を用いた円の表示 ここで、円運動が三角関数を用いて表されることを述べたが、このことは[[高等学校数学C]]の'''媒介変数表示'''を用いている。媒介変数表示について詳しくは、対応する項を参照してほしい。 半径rの円上を等しい速度で、円運動する物体の運動を記述することを考える。 さらに、座標を取る場合原点の位置は円運動の中心の位置とする。 この場合の物体の運動は、x, y座標を用いて、 :<math> x = r \cos (\omega t +\delta) </math> :<math> y = r \sin (\omega t +\delta) </math> によって書かれる。ただし、この場合<math>\omega</math>は角速度と呼ばれ単位は rad/s で与えられる。ただし、ここで rad は[[w:ラジアン]]であり、[[w:弧度法]]によって角度を表わした場合の単位である。弧度法については[[高等学校数学II いろいろな関数]]を参照。角速度は円運動をしている物体がどの程度の時間で円を一周するかに対応している。なお,高等学校の物理において角速度はスカラーとして扱う。また、この量は下で分かるのだが、円運動している物体の速度に比例する。 また、角速度に対応して、 :<math> T = \frac {2\pi} \omega </math> で与えられる量を[[w:周期]]といい、周期の単位は s である。周期は物体が何秒間ごとに 円状を1周するかを表わす量である。この場合には物体は周期 T ごとに円状を1周する。さらに、 :<math> f = \frac \omega {2\pi} </math> を[[w:振動数]]と呼ぶ。振動数は周期とは逆に、単位時間当たりに物体が円状を何周するかを 数える量である。振動数の単位には通常 Hz を用いる。これは、 1/s に等しい単位である。 また、周期Tと、振動数fは、関係式 :<math> Tf = 1 </math> を満たす。この式はある円運動をしている物体について、その物体の円運動の 周期に対応する時間の間には、物体は円状を1周だけするということに対応する。 また、 :<math> x = r \cos (\omega t +\delta) </math> :<math> y = r \sin (\omega t +\delta) </math> の式で<math>\delta</math>は物体の位置の[[w:位相]]と呼ばれ、物体が円状のどの点にいるかを示す 値である。 また、この場合の物体の速度のx, y要素は :<math>v_x =\frac{dx}{dt}= -r \omega \sin \omega t</math> :<math>v_y =\frac{dy}{dt}= r \omega \cos \omega t</math> で与えられる。この式と、後の円運動の加速度の導出については、後の発展を参照。ここで、物体の速さをvとすると、 :<math> v = \sqrt {v _x ^2 +v _x ^2} = \sqrt {r^2 \omega^2 (\sin^2 \omega t +\cos^2 \omega t) } = r \omega </math> となり、物体の速度は<math>r\omega</math>で与えられることが分かる。 さらに、 :<math> \overrightarrow r \cdot \overrightarrow v </math> を計算すると、 :<math> \overrightarrow r \cdot \overrightarrow v </math> :<math> =( r \cos \omega t,\ r \sin \omega t) \cdot (-r \omega \sin \omega t,\ r \omega \cos \omega t) </math> :<math> = r^2 \omega (\cos \omega t \sin \omega t - \cos \omega t \sin \omega t) </math> :<math> = 0 </math> となり、円運動をしている物体の速度と円運動の中心を原点とした場合の座標は直交していることが分かる。さらに、円運動をしている物体の加速度は、 :<math>\frac{dv_x}{dt^2}= -r \omega^2 \cos \omega t</math> :<math>\frac{dv_y}{dt^2}= -r \omega^2 \sin \omega t</math> となる。これは :<math>\overrightarrow a = -\omega ^2 \overrightarrow r</math> に対応しており、円運動をおこなう物体の加速度は、円運動をする物体の座標と ちょうど反対向きになることが分かる。 * 発展: 円運動の速度と加速度 ここでは、円運動の速度と加速度を与えたが、この値は物体の運動が決まれば決まる値なので、円運動の式から計算できる。ただ、実際にこれらの式を得るためには、円運動の式の'''微分'''を行う必要があるため、ここでは詳しく扱わない。導出については、[[古典力学]]を参照。 * 問題例 ** 問題 半径rの円上を角速度<math>\omega</math>で運動する物体の加速度の大きさを計算せよ。 ** 解答 :<math> \overrightarrow a = -\omega^2 \overrightarrow r </math> に注目するとよい。右辺について円運動をしている物体の座標が常に :<math> \overrightarrow r ^2 = r^2 </math> を満たすことに注目すると、 :<math> |\overrightarrow a| = \sqrt {\overrightarrow a^2} </math> :<math> = \sqrt {r^2 \omega^4} = r \omega^2 </math> となる。 ** 問題 50Hzで円運動している物体の円運動の周期を計算せよ。 ** 解答 :<math> T = \frac 1 f </math> を用いると、 :<math> T = \frac 1 {50}\,\textrm s </math> :<math> = 0.020 \, \textrm s </math> となる。 ===円運動の方程式=== 以上より,円運動の加速度の成分は :向心成分:<math>a_\mathrm{C}=r{\omega}^2=\frac{v^2}{r},</math> :接線成分:<math>a_\mathrm{T}=\frac{dv}{dt}</math>. よって,円運動する物体の質量を<math>m</math>,向心方向に働く力,すなわち'''向心力'''({{Lang-en-short|centripetal force}})を<math>F_\mathrm{C}</math>,接線方向に働く力を<math>F_\mathrm{T}</math>とおくと運動方程式は :<math>mr{\omega}^2=F_\mathrm{C}\Longleftrightarrow m\frac{v^2}{r}=F_\mathrm{C},</math> (4.1) :<math>m\frac{dv}{dt}=F_\mathrm{T}</math>. (4.2) * ※ 執筆中(読者に協力をお願いします。) [[w:向心力]]、[[w:遠心力]](centrifugal force) == 単振動 == 円運動と関係の深い物体の運動として、単振動({{Lang-en-short|simple harmonic oscillation}})があげられる。単振動はあらゆる振動現象の基本になっており、応用範囲が広い運動である。円運動と同様、単振動も三角関数を用いて運動が記述される。また、周期や位相がある点も円運動と同じである。また、単振動は波動に関わる現象とも関係が深く、位相、振幅などの量を共有している。 ここからは、単振動をする物体の性質をより詳しく見て行く。 単振動は様々な情况であらわれるが、単純な例としては'''フックの法則'''で支配されるばねに接続された物体の運動がある。ここでは、ばね定数<math>k</math>のばねに質量<math>m</math>の物体を接続するとする。ばねの自然長の位置を原点として時刻<math>t</math>における原点からの物体の位置を<math>x(t)</math>とおく場合、この物体に関する運動方程式は :<math>m\frac{d^2x(t)}{dt^2}= - kx(t)</math> で与えられる。この方程式の両辺を<math>m</math>で割ると、加速度は :<math>\frac{d^2x(t)}{dt^2}= -\frac{k}{m}x(t)</math>……① で与えられることが分かる。このように、加速度と物体の座標が負の比例係数を持って比例関係にある式が、単振動の運動方程式である。単振動の振動中心を<math>x_\mathrm{C}</math>(単振動では振動中心は定数),角振動数を<math>\omega</math>とし,この運動方程式の解を :<math>x(t)= x_\mathrm{C}+ a\sin\omega t +b\cos\omega t</math>…② とおくと :<math>\dot x(t)=\omega(a\cos\omega t -b\sin\omega t)</math> :<math>\therefore \ddot x(t)=-\omega^2(a\sin\omega t +b\cos\omega t)=-\omega^2(x(t)- x_\mathrm{C})</math> (∵②) [[w:振幅|振幅]]が<math>A=\sqrt{a^2+b^2}</math>であることを用い,以上を整理して時刻<math>t</math>における物体の運動を位置<math>x(t)</math>,速度<math>v(t)</math>,加速度<math>a(t)</math>で表すと :<math>x(t)= x_\mathrm{C}+ A \sin (\omega t +\delta),</math> (4.3) :<math>v(t)= \frac{dx(t)}{dt} = A\omega\cos (\omega t +\delta),</math> (4.4) :<math>\begin{align}a(t)=\frac{d^2 x(t)}{dt^2}& = -A\omega ^2 \sin (\omega t +\delta)\\ & =-\omega^2(x(t)- x_\mathrm{C})\end{align}</math> (4.5) となる。<math>\delta</math>は初期位相である。なお,(4.5)と①より :<math>\omega^2 x(t)=\frac{k}{m}x(t)\ \therefore \omega=\sqrt{\frac{k}{m}}\ (\because\omega >0)</math> となる。 *発展: 単振動の運動方程式 ここで、単振動の運動方程式と、単振動の運動の式を与えたが、実際には単振動の運動の式は運動方程式から導出できるがこれについては[[w:微分方程式]]を扱う必要があるので詳しい導出については、[[古典力学]]を参照。 <math>\sin</math>関数は関数の値の増加に伴って周期的な振動を行なう関数なので、物体は、<math>x=0</math> のまわりで周期的な振動をすることが分かる。 ただし、この場合においてはこれらの量は物体の円運動ではなく、物体の振動についての量であり、それぞれ単位時間当たりに何[rad]だけ位相が進むかの量と振動の周期の中で、どの位置に物体がいるかを表す量に対応している。また、周期と振動数も円運動の場合と同じ定義で与えられる。 :<math>T = \frac {2\pi}\omega</math> :<math>f =\frac \omega {2\pi}</math> * 問題例 ** 問題 質量mを持つある物体について、ばね定数<math>k _1</math>のばねとばね定数<math>k _2</math>のばねに つながれた場合では、 どちらの場合の方が物体の角速度が大きくなるか。 ただし、<math>k _1>k _2</math>が成り立つとする。また、周期と振動数についてはどうなるか。 ** 解答 この場合にはこの単振動の角振動数は、 :<math> \omega = \sqrt {\frac k m} </math> で与えられる。この量はばね定数kが大きいほど大きいので、角振動数は ばね定数<math>k _1</math>を持つばねの角振動数の方がばね定数<math>k _2</math>を持つばねの角振動数 より大きくなる。また、単振動の振動数は単振動の角振動数に比例するので、 振動数についても、 ばね定数<math>k _1</math>を持つばねの振動数の方がばね定数<math>k _2</math>を 持つばねの振動数より大きくなる。一方、この場合の周期については、 :<math> T = \frac {2\pi} \omega = 2\pi \sqrt {\frac m k} </math> が成り立つため、ばね定数kが小さいほど大きくなる。よって、周期については ばね定数<math>k _2</math>を持つばねの周期の方がばね定数<math>k _1</math>を持つばねの周期 より大きくなる。 ** 問題 重力のある中に長さlのひもでつるされた物体によって作られた物体の 鉛直下向きに垂直な方向の運動が単振動となることを求めよ。 ただし、振り子の動く範囲は小さいものとする。 このように単振動をする振り子を 単振り子(たんふりこ、simple pendlum) と呼ぶことがある。 ** 解答 ひも が固定されている位置から鉛直に下ろした直線と、物体がつながれている ひも がなす角度を <math>\theta</math> とする。この場合、図形的に考えるとこの場合の水平方向の運動方程式は :<math>m a _x =- mg \sin \theta </math> となる。ここで、<math>\theta</math> が小さい場合、 :<math>\theta \sim \frac x l</math> となることに注意すると、運動方程式は :<math>a _x = -g \frac x l</math> :<math>a _x = - \frac g l x</math> となり先ほどのばねにつながれた物体の運動方程式と等しくなる。 よって、この物体の運動も単振動で記述されることが分かった。さらに、 先ほどの角振動数と比較すると、この場合の角振動数<math>\omega</math>は :<math>\omega = \sqrt{\frac g l}</math> となることが分かる。 これらの結果から[[小学校理科]]の結果である :単振り子について ::物体の重さは振り子の周期と関係しない。 ::振り子のひもの長さが長くなるにつれて、振り子の周期は長くなる。 の実験事実が運動方程式の結果と一致することが確かめられる。 = 万有引力 = [[高等学校地学]]も参照。 この章では、万有引力による運動を扱う。万有引力は全ての物体の間に存在しているが、その力が媒介する運動として有名なものは太陽の回りを回転する地球の運動や、地球自身の回りを回転する月の運動である。実際にはこのような何かの回りを回転する構造は宇宙全体に広く見られる。 例えば、空に見られる星は恒星と呼ばれるが、これらの星の回りにも太陽に対する地球と同じように、惑星が回りを回っていると考えられ、実際にそのような惑星が確認された恒星もある(系外惑星)。 このように宇宙の中で万有引力による回転運動は広く観測される。ここではこのような運動は物体間に働くどのような力によって記述されるかを見ていく。 * 発展: 万有引力発見の歴史 歴史的には、逆にこのような物体の間の運動を説明するような力を考えることで 物体間に働く力が発見された。歴史について詳しくは[[w:ニュートン]]などを参照。 == 万有引力の法則 == まずは、物体間に働く万有引力(glavitational constant)の法則を述べる。種々の観測の結果によると、質量<math>m_1</math>を持つ物体と質量<math>m_2</math>を持つ物体の間には :<math>F = -G \frac{m _1 m _2}{r^2}</math> で表わされる力が働く。ここでGは物体によらない定数で、'''万有引力定数'''という。 値は<math> G = 6.67 \times 10^{-11} \, {\mathrm{N}\cdot\mathrm{m}^2/\mathrm{kg}^2} </math> である。 万有引力の法則 :<math>F = -G \frac{m _1 m _2}{r^2}</math> ::F: 万有引力 ::G: 万有引力定数 ::r: 物体間の距離 万有引力は物体間の距離の2乗に逆比例する力である。 物体の少なくとも片方が惑星のように巨大な場合、物体間の距離rは、重心間の距離である。 地球の万有引力を考える。地球の質量をM、地球の半径をR、測定する物体の質量をmとした場合、重力Fは :<math>F = -G \frac{M m}{R^2}</math> となる。 これが地表近くでは大きさが mg と等しいので、 :<math>G \frac{M m}{R^2} = mg </math> 変形して :<math>G M = gR^2 </math> となる。計算問題のさい、この変形が用いられる場合がある。 ;地球の自転の影響 地球は自転をしており、重力の計算では、厳密には自転による遠心力も考える必要があるが、しかし、自転の遠心力の大きさは、万有引力の<math>\frac{1}{300}</math>倍程度しかないので、通常は自転による遠心力を無視する場合が多い。 なお、地球の自転の遠心力は、赤道上でもっとも大きくなる。 == 静止衛星 == 人工衛星が、地球の自転と同じ周期で、自転と同じ向きに等速円運動をすれば、その人工衛星は地上から見て、つねに地面の上空にあるので、地上の観測者からは静止して見える。このような人工衛星のことを'''静止衛星'''という。 ** 問題 質量mの物体が質量Mの大きな物体の回りを、万有引力の力を向心力として、半径rの円運動をしている。この場合の円運動の角速度を求めよ。 ** 解答 半径r、角速度<math>\omega</math>の円運動をする場合の物体の向心力 は :<math>- mr \omega ^2</math> である。一方、質量mと質量Mの物体の間の距離がrである場合、2つの物体間に働く重力は、重力の変数をfとすると、 :<math>f = - G\frac{mM}{r^2}</math> で与えられる。よって、これらの力が等しくなる場合に、質量mの物体は質量Mの物体のまわりを円運動で回転(公転)することができる。よって、<math>\omega</math>を求める式は、 :<math>- mr \omega^2 = - G\frac{mM}{r^2}</math> :<math>\omega = \sqrt { G\frac M{r^3} }</math> となる。 == 万有引力による位置エネルギー == 地球表面での重力による位置エネルギーを考えられるのと同様に、万有引力による位置エネルギーも考えることができる。 :※ 読者が積分を知ってることを前提に説明する。数学3の積分をまなんだほうが理解は早い。進学校などでは、積分で位置エネルギーを求めるのが実態である。 万有引力による位置エネルギーを求めるには、万有引力を積分すればいい。 質量Mの物体からrの距離に質量mの物体が存在するとする。ただし、Mはmよりはるかに 大きいとする。無限遠点を基準にすると(つまり無限遠では位置エネルギーがゼロ)、この場合、質量mの物体の位置エネルギーは :<math>U = -G \frac {mM} r</math> で与えられる。 符号にマイナスがつくことの物理的な解釈は、重力をつくりだす物体に近づくほど、その物体のつくりだす重力圏を脱出するには、エネルギーが追加的に必要になるからであると解釈できる。 無限遠では r=+∞ とすればよく、結果、 U=0 になる。 なお、万有引力は保存力であるので、位置エネルギーは、無限遠点からの経路によらず、現在の位置だけで決まる。 * 図参照 のように与えられる。また、このグラフは直観的な意味を持っている。 実は、このグラフの傾きはグラフが表わす位置エネルギーを持つ点に物体を置いた場合、 その物体が力を受ける方向とその大きさを表わしている。ここでは、 位置エネルギーの傾きが常にr=0に落ち込む方向に生じているため物体Mから距離r (rは任意の実数。)の点に静止している物体は必ずMの方向に吸い込まれて行くことを 表わしている。(詳しくは[[古典力学]]参照。) * 問題例 ** 問題 ある惑星上にある物体を宇宙の無限遠まで到達させるために宇宙船に惑星上で 与えなくてはいけない速度はどのように表わされるか。ただし、計算については 最初に宇宙船が出発した惑星以外の天体からの影響は無視するとする。 また、惑星の半径はR、 惑星の質量はMとする。 ** 解答 惑星の引力による位置エネルギーは惑星表面で :<math>- G\frac {mM} R</math> であり、無限円点では0である。ただし、mは宇宙船の質量とした。 一方、宇宙船が無限円点に達するには、宇宙船の速度が無限円点でちょうど0に 等しくなればよい。ここで、惑星上での宇宙船の速度をvとすると、 エネルギー保存則より、 :<math>\frac 1 2 m v^2 - G\frac {mM} R = 0 - 0</math> となる。よってこの式からvを求めればよい。答は、 :<math>v = \sqrt {2G\frac {M} R }</math> (答) 上記の計算から分かるように、一般に、万有引力だけを受けて運動する物体の力学的エネルギーは、 :<math>E = \frac 1 2 m v^2 - G\frac {mM} R = </math>  '''一定''' である。 == 人工衛星の軌道 == === 宇宙速度 === [[画像:Newton Cannon.svg|thumb|300px|Cが第一宇宙速度の軌道。]] 仮に高い山から物体を水平に発射したとき(空気抵抗は無視する)、地球のまわりを回り続けるために必要な最小の初速度のことを'''第一宇宙速度'''という。 第一宇宙速度は、遠心力と向心力がつりあう速度である。 第一宇宙速度は、秒速では7.91 km/sである。 ;第一宇宙速度の計算 :<math> m\frac{ {v_1}^2 }{r} = G \frac{mM}{R^2}</math> v<sub>1</sub>について觧き、 :<math> v_1 = \sqrt {gR} </math> なお、およそ R = 6400 × 10<sup>3</sup> m である。 g = 9.8 m/s<sup>2</sup> である。 :<math> v_1 = \sqrt {9.8 \times 6400 \times 10^3 } = 7.9 \times 10^3\, \textrm {m/s} = 7.9 \,\textrm {km/s} </math> (答) ---- さらに初速度が大きくなると、物体は[[高等学校数学C/平面上の曲線#楕円|楕円]]軌道になる。 初速度が約11.2km/sになると、軌道は[[高等学校数学C/平面上の曲線#放物線|放物線]]になり、物体は無限の彼方に飛んでゆく。 この約11.2km/sのことを'''第二宇宙速度'''という。これは、無限遠の点で、速度が0を超える値になるために必要な初速度である。 なので、計算で第二宇宙速度を求めるにはエネルギー保存則を計算には使う。 ;第二宇宙速度の計算 :<math>\frac 1 2 m {v_2}^2 - G\frac {mM} R = 0 - 0</math> の式からvを求め、 :<math>v_2 = \sqrt {\frac {2GM} R }</math> にさらに <math> GM = gR^2 </math> を代入して、 :<math> v_2 = \sqrt { 2gR }</math> これに関係する定数を代入すればいい。 なお、およそ R = 6400 × 10<sup>3</sup> m である。 g = 9.8 m/s<sup>2</sup> である。 :<math> v_2 = \sqrt { 2 \times 9.8 \times 6400 \times 10^3 } \, \textrm {m/s} = 1.1 \times 10^4 \, \textrm {m/s}</math> (答) ---- 初速度 11.2km/s以上では、軌道は[[高等学校数学C/平面上の曲線#双曲線|双曲線]]になり、物体は無限の彼方に飛んでゆく。 {{コラム|無重量状態|地球の周囲をまわっている人工衛星の中で、物の重量が無くなり浮かべる理由は、重力と遠心力が釣り合っているからである。このような状態のことを'''無重量状態'''という。 世間では国際宇宙ステーションの中で物が浮かぶ映像などが有名であるが、これも無重量状態である。 地表から離れて重力が弱まったから人工衛星の中が無重力になったのではない。 もし向心力としての重力が無いのなら、衛星の軌道は円軌道ではなく直線軌道になってしまい、宇宙の彼方に飛んでいっていってしまうだろう。 無重量状態のことを無重力状態という場合も多い。}} ;第三宇宙速度 地球から射出したとき、太陽系外に出るために必要な最小の初速度のことを'''第三宇宙速度''' という。第三宇宙速度の値は約16.7 km/sである。 == ケプラーの法則 == ギリシャ時代から中世まで信じられてきた[[w:天動説|天動説]]({{Lang-en-short|geocentric theory}})に対し,16世紀半ばに[[w:ニコラウス・コペルニクス|コペルニクス]]は全ての[[w:惑星|惑星]]({{Lang-en-short|planet}})が太陽を中心とした円運動をしている[[w:地動説|地動説]]を提唱した。その後[[w:ティコ・ブラーエ|ティコ・ブラーエ]]は長年にわたり惑星の観測を行い,その観測結果を引継いだ[[w:ヨハネス・ケプラー|ケプラー]]はこれらの結果をもとに計算を行い,惑星の運行に関する法則,'''ケプラーの法則'''({{Lang-en-short|Kepler's laws}})を発見した。なお,教科書は太陽と惑星の関係で論じているが,他にも惑星と衛星(自然衛星,人工衛星)でも成り立つ。 ===ケプラーの第一法則=== 惑星(衛星)は太陽(惑星)を1つの焦点とする楕円運動をする('''楕円軌道の法則''')。 ===ケプラーの第二法則=== [[File:Elliptical motion of man-made satellight.png|thumb|right|640px|図 人工衛星の楕円運動]] 惑星(衛星)と太陽(惑星)を結ぶ動径が単位時間に描く面積('''面積速度''')は一定である('''面積速度一定の法則''')。 * 証明 :地球の周りを運動する人工衛星について考える。右図のように地球の中心を原点として<math>xy</math>平面をとり,地球の質量を<math>M</math>,人工衛星の質量を<math>m</math>,万有引力定数を<math>G</math>,時刻<math>t</math>における人工衛星の位置を<math>\overrightarrow r(t)=(x(t),\ y(t))</math>とおく。人工衛星の角運動量<math>L</math>は ::<math>L=m\left(x(t)\frac{dy(t)}{dt}-y(t)\frac{dx(t)}{dt}\right)</math>. ((3.1)を参照) :両辺を時間微分して ::<math>\begin{align}\frac{dL}{dt} & =m\left(\frac{dx(t)}{dt}\frac{dy(t)}{dt}+x(t)\frac{d^2y(t)}{dt^2}-\frac{dy(t)}{dt}\frac{dx(t)}{dt}-y(t)\frac{d^2x(t)}{dt^2}\right) \\ & =m\left(x(t)\frac{d^2y(t)}{dt^2}-y(t)\frac{d^2x(t)}{dt^2}\right).\cdots\cdots(*)\end{align}</math> :ここで,時刻<math>t</math>における人工衛星の運動方程式は ::<math>m\frac{d^2\overrightarrow r(t)}{dt^2}=-G\frac{Mm}{x(t)^2+y(t)^2}\Longleftrightarrow\begin{cases}m\frac{d^2x(t)}{dt^2}=-G\frac{Mm\cdot x(t)}{(x(t)^2+y(t)^2)^\frac{3}{2}} \\ m\frac{d^2y(t)}{dt^2}=-G\frac{Mm\cdot y(t)}{(x(t)^2+y(t)^2)^\frac{3}{2}}\end{cases}</math> ::<math>\therefore \frac{d^2x(t)}{dt^2}=-G\frac{M\cdot x(t)}{(x(t)^2+y(t)^2)^\frac{3}{2}},\ \frac{d^2y(t)}{dt^2}=-G\frac{M\cdot y(t)}{(x(t)^2+y(t)^2)^\frac{3}{2}}</math>. :これらを<math>(*)</math>に代入して ::<math>\frac{dL}{dt}=m\left\{x(t)\cdot\left(-G\frac{M\cdot y(t)}{(x(t)^2+y(t)^2)^\frac{3}{2}}\right)-y(t)\cdot\left(-G\frac{M\cdot x(t)}{(x(t)^2+y(t)^2)^\frac{3}{2}}\right)\right\}=0</math>. :ゆえに角運動量<math>L</math>は一定である(角運動量は保存する)。 :ここで,時刻<math>t</math>における人工衛星の速度<math>\frac{d\overrightarrow r(t)}{dt}=\overrightarrow v(t)</math>とし,図のように人工衛星の位置ベクトル<math>\overrightarrow r(t)</math>と速度ベクトル<math>\overrightarrow v(t)</math>のなす角を<math>\theta</math>,位置ベクトル<math>\overrightarrow r(t)</math>と<math>x</math>軸とのなす角を<math>\phi</math>とする。以上より ::<math>\begin{align}\frac{L}{2m}&=\frac{1}{2}\left(x(t)\frac{dy(t)}{dt}-y(t)\frac{dx(t)}{dt}\right) \\ &=\frac{1}{2}(|\overrightarrow r(t)|\cos\phi\cdot |\overrightarrow v(t)|\sin(\theta+\phi)-|\overrightarrow r(t)|\sin\phi\cdot |\overrightarrow v(t)|\cos(\theta+\phi)) \\ & =\frac{1}{2}(|\overrightarrow r(t)||\overrightarrow v(t)|\{\sin\theta(\cos^2\phi+\sin^2\phi)+\cos\phi\cos\theta\sin\phi-\sin\phi\cos\theta\cos\phi\} \\ & =\frac{1}{2}|\overrightarrow r(t)||\overrightarrow v(t)|\sin\theta=\mathrm{const}.\end{align}</math> (<math>\mathrm{const}.</math>は一定の意味) ===ケプラーの第三法則=== 惑星(衛星)の公転周期<math>T</math>の2乗は楕円軌道の長半径(半長軸)<math>a</math>の3乗に比例する('''調和の法則''')。 :<math>\frac{T^2}{a^3}=\mathrm{const}.</math> *証明 まずは、公転軌道が真円である場合を考える。 :恒星の質量をM、惑星の質量をm、公転半径をaとする。 :惑星は恒星の周りを等速円運動するので、角速度をω、万有引力定数をGとすると、万有引力の法則と円運動方程式より ::<math>m a \omega^2 = G \frac{Mm}{a^2}</math> ::<math>\therefore \omega = \sqrt{\frac{GM}{a^3}}</math> :この等速円運動の周期Tを求めると、 ::<math>T = \frac{2\pi}{\omega} = 2\pi \sqrt{\frac{a^3}{GM}}</math> :両辺の平方をとると、 ::<math>T^2 = 4\pi^2 \frac{a^3}{GM}</math> ::<math>\therefore \frac{T^2}{a^3} = \frac{4\pi^2}{GM} = \mathrm{const}.</math>// 次に、公転軌道が楕円である場合を考える。 :恒星の質量をM、惑星の質量をm、楕円の長半径をa、短半径をb、恒星から近日点・遠日点迄の距離をそれぞれ<math>R_1, R_2</math>とする。 :この楕円の面積は<math>\pi ab</math>であり([[高等学校数学III/積分法#面積|参照]])、楕円の面積速度を<math>V_s</math>、公転周期を<math>T</math>とすると面積速度の定義より ::<math>V_s T = \pi ab</math> :惑星が<math>r = R_1, R_2</math>の位置にいるときの速度をそれぞれ<math>\vec{v_1}, \vec{v_2}</math>とすると ::<math>\vec{v_1} \cdot \vec{R_1} = 0, \vec{v_2} \cdot \vec{R_2} = 0</math> :よってケプラーの第二法則より ::<math>\frac{1}{2} R_1 v_1 = \frac{1}{2} R_2 v_2</math> ::<math>\therefore \frac{v_2}{v_1} = \frac{R_1}{R_2}</math> :また、万有引力定数をGとすると力学的エネルギー保存則より ::<math>\frac{1}{2} m v^2_1 - G\frac{Mm}{R_1} = \frac{1}{2} m v^2_2 - G\frac{Mm}{R_2}</math> ::<math>\therefore \frac{1}{2}v^2_1 \{1 - (\frac{v_2}{v_1})^2\} = \frac{GM}{R_1} (1 - \frac{R_1}{R_2})</math> ::<math>\therefore \frac{1}{2} v^2_1 \{1 - (\frac{R_1}{R_2})^2\} = \frac{GM}{R_1} (1-\frac{R_1}{R_2})</math> ::<math>\therefore \frac{1}{2} v^2_1 (1+\frac{R_1}{R_2}) = \frac{GM}{R_1}</math> ::<math>\therefore v_1 = \sqrt{\frac{2R_2GM}{R_1(R_1+R_2)}}</math> :面積速度について、 ::<math>V_s = \frac{1}{2} R_1 v_1 = \sqrt{\frac{R_1R_2GM}{2(R_1+R_2)}}</math> :ケプラーの第一法則より恒星は楕円の焦点の片方に存在するので、 ::<math>R_1+R_2 = 2a, b = \sqrt{R_1R_2}</math> ::<math>\therefore V_s = b\sqrt{\frac{GM}{4a}}</math> ::<math>\therefore b\sqrt{\frac{GM}{4a}} T = \pi ab</math> ::<math>\therefore \frac{GMT^2}{4a} = \pi^2 a^2</math> ::<math>\therefore \frac{T^2}{a^3} = \frac{4\pi^2}{GM} = \mathrm{const}</math>.// 楕円の場合でも、真円と同じ<math>T^2 = \frac{4\pi^2}{GM} a^3</math>という結果が得られた。 [[Category:高等学校教育|物ふつり2ちからとうんとう]] [[Category:物理学|高ふつり2ちからとうんとう]] [[Category:物理学教育|高ふつり2ちからとうんとう]] [[Category:高等学校理科 物理II|ちからとうんとう]] okehfm8tsowo1abyhpw7s373q284t0s 周期律と元素の諸特性/典型元素/アルカリ土類金属元素 0 1971 276794 276785 2025-07-04T12:40:18Z Tomzo 248 276794 wikitext text/x-wiki '''アルカリ土類金属'''とは'''第2族元素'''のこと、かつては、周期表の2族のうち、Ca(カルシウム)、Sr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)、Ra(ラジウム)の4つの元素を指していたが、現在ではこれに加え、Be(ベリリウム)、Mg(マグネシウム)もアルカリ土類金属に含める。 {{分岐stub|220907}} [[カテゴリ:元素]] lwyv7ipnw7xtgz8o50sci4b931hpx78 周期律と元素の諸特性/典型元素/アルカリ金属元素 0 1972 276798 221214 2025-07-04T12:47:12Z Tomzo 248 276798 wikitext text/x-wiki '''アルカリ金属'''とは、水素を除く、周期表第1族の6つの元素、Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Rb(ルビジウム)、Cs(セシウム)、Fr(フランシウム)を指す。  基底状態の最外殻電子配置は(ns)<sup>1</sup>(n=2,3,・・・,7)であり、s電子を1つ失って、1価の陽イオンになりやすく、自然界に存在するアルカリ金属はすべて酸化数+1の状態である。 == 炎色反応 == {{分岐stub|211125}} [[カテゴリ:元素]] efy42xsdd0q0i5ki70cs5339htya9bg 古典文学 0 1999 276908 241400 2025-07-04T21:51:22Z Tomzo 248 276908 wikitext text/x-wiki [[文学]] > [[古典文学]] > 目次 ---- [[画像:古典文学_扉絵.jpg|480px|center]] {{蔵書一覧}} == 日本の古典 == === 対訳・解説 === *[[日本の古典]] * [[/いろは歌|いろは歌]]{{進捗|50%|2005-06-11}} === 古典文法 === * [[古典文学/古典文法|古典文法]] {{進捗状況}} == 中国の古典 == ===対話・解説=== *[[中国の古典]] ===漢文 文法=== * [[/訓読法|訓読法]] * [[漢詩]] [[Category:古典文学|*]] [[Category:書庫|こてんふんかく]] [[category:分岐ページ|こてんふんかく]] 2ly5dfc0m986j0ofwqfdgc0shwe8iso 孔子 0 2138 276900 125612 2025-07-04T21:07:08Z Tomzo 248 276900 wikitext text/x-wiki '''孔子'''は、紀元前6世紀ごろ中国の[[魯]]という国に生まれた人。 * 主君と家来、親と子、兄と弟など目上と目下の関係を強固にするために礼儀を重んじる「礼」と * 他人を思いやり愛する心「仁」を 学問によって民衆に広め、それによって国を平和に治めるという儒学思想を説いた。 彼や彼の弟子の言動を孔子の死後、弟子がまとめたものを「論語」という。 {{wikipedia|孔子}} {{substub|180723}} [[Category:儒家|こうし]] jfmoy0r1r3fxrg2jg6tu7naq6pvzala 孟子 0 2141 276889 105862 2025-07-04T17:33:10Z Tomzo 248 276889 wikitext text/x-wiki {{wikipedia|孟子}} '''孟子'''(もうし)は、[[孔子]]の後継者でその思想は、 * 孔子とおなじく「仁」「礼」と、人としてまもるべき道徳的な道「義」をおもんじ、 * 人の本来の性質はよいものだ(性善説)とといた。 性善説の理由として彼は、 *「どんな悪人でも小さな子供が井戸に落ちようとしていると、それを救おうとする。どんな人でも憐れみの心は持っている」といっている。 {{substub|090122}} [[category:儒家|もうし]] 1qa4j009hi0eu4bom1wg2et88bia4g3 小学校算数/6学年 0 2158 276926 271151 2025-07-05T11:07:25Z Mikann-260 88326 /* 逆数 */ 276926 wikitext text/x-wiki == 式と計算 == === 分数×整数 === <math>\frac{b}{a} \times {c} = \frac{b \times c}{a}</math> となります。 === 分数÷整数 === <math>\frac{b}{a} \div {c} = \frac{b}{c \times a}</math> となります。 === 分数×分数 === 分数のかけ算は、それぞれ[[小学校算数/4学年#分数の種類|真分数]]または[[小学校算数/4学年#分数の種類|仮分数]]の場合<ref>帯分数でない、左に数字がついていない分数のことです</ref>は分数の分子と分母を個別にかけ算すればできます。 :つまり <math>\frac{b}{a} \times \frac {d}{c} = \frac{b \times d}{a \times c}</math> となります。 例えば、 <math>\frac 1 5\times\frac 2 3 = \frac {1 \times 2} { 5 \times 3} = \frac 2 {15}</math> となります。 ただし[[小学校算数/4学年#分数の種類|帯分数]]がふくまれている場合は仮分数に直してからでなければいけません。これは分数の割り算も同じです。 <math>2{\frac 2 3} \times 1{\frac 2 5} = \frac 8 3 \times \frac 7 5 = \frac {8 \times 7} {3 \times 5} = \frac {56} {15} \dots ( = 3{\frac {11} {15}})</math> === 分数÷分数 === ==== 逆数 ==== 2つの数の積が1になるとき、一方の数を他方の数の'''逆数'''といいます。 要するに、逆数は分数の分子と分母を入れ替えた物になります。つまり、<math>\frac{b}{a}</math>の逆数は<math>\frac{a}{b}</math>です。 ==== 分数のわり算 ==== 分数のわり算では、わられる数にわる数の逆数をかけると答えが得られます。 :<math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c} = \frac{b}{a} \times \frac {c}{d}</math> となります。 ===== なんでわり算では逆数をかけるの? ===== それでは、<math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c}</math>を例にして解説していきます。ここでまだわかっていない答えをとりあえず<math>x</math>と書いておきます。 : <math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c} = x</math> 割り算は割られる数と割る数に同じ数をかけても答えは同じになります。例えば : <math>\frac{b}{a} \times e \div ( \frac{d}{c}\times e ) = \frac{b}{a} \div \frac {d}{c}</math> 整数÷分数の式に直せば計算できるので<math>\frac{b}{a} \times \frac{a}{b} \div ( \frac{d}{c} \times \frac{c}{d} ) </math> にすれば<math>1 \div \frac{d}{c} \times \frac{c}{d}</math> になるので計算できます。 == 文字と式 == 同じ{{ruby|値段|ねだん}}のえん筆を6本買います。 えん筆1本の値段を50円としたとき、式は<math>50 \times 6 = 300</math>となります。 えん筆1本の値段を<math>\Box</math>円、6本の代金を<math>\triangle</math>円として、<math>\Box</math>と<math>\triangle</math>の関係を式に表すと、<math>\Box \times 6 = \triangle</math>となります。 これからは、<math>\Box</math>や<math>\triangle</math>などの記号の代わりに、{{ruby|<math>x</math>|エックス}}や{{ruby|<math>y</math>|ワイ}}などの文字を使うことがあります。 えん筆1本の値段を{{ruby|<math>x</math>|エックス}}円、6本の代金を{{ruby|<math>y</math>|ワイ}}円として、<math>x</math>と<math>y</math>の関係を式に表すと、<math>x \times 6 = y</math>となります。 <math>x=60</math>のときは、<math>x \times 6 = y</math>の<math>x</math>に60をあてはめて計算すると、<math>60 \times 6 = 360</math>となります === 計算のきまりを文字の式で表そう === 分配法則 :<math>( a + b ) \times c = a \times c + b \times c</math> :<math>( a - b ) \times c = a \times c - b \times c</math> 交換法則 :<math> a + b = b + a </math> :<math> a \times b = b \times a </math> 結合法則 :<math> ( a + b ) + c = a + ( b + c ) </math> :<math> ( a \times b ) \times c = a \times ( b \times c ) </math> == 量と測定 == === 身近にある図形の面積 === [[小学校算数/5学年]]までに[[w:平行四辺形]]や[[w:三角形]]等の図形の面積の求め方を学びました。しかし、実際に見られる図形は必ずしも完全な三角形ではなくでこぼこな図形などもあります。このような時にでもだいたいの面積を調べることができます。 例えば方眼紙に適当に書いた図形の面積を求めてみましょう。今までのやり方だとその図形の面積を求めることはできません。しかしだいたいの大きさなら調べることはできます。 方眼紙に書いた図形はたくさんのマスで区切られています。マスが完全にその図形にふくまれている場合、マスの上を図形の線が通っています。そのマスの数を調べることによっておおよその面積を調べることができます。 * 1辺の長さが1cmの方眼で、図形が完全にふくまれているマスが100個、図形の線が通っているマスが20個ありました。その面積はいくらになりますか? この図形の面積は、マス100個の面積よりも大きいことはすぐにわかります。そして、20個のマスは図形の線が通っていて、図形に完全にふくまれてはいないのですから、マス120個の面積よりは小さいことがわかります。だから、この場合はその図形の面積は<math> 100cm^2</math>と<math>120cm^2</math> の間であることがわかります。これではまだ少しおおざっぱですが、方眼紙のマスをより細かくする(例えば5mmや1mm四方のマスにとりかえることによってよりくわしく面積を知ることができます。 :ここで、「図形の線が通っているマス」の、図形がふくまれている部分の面積はわかりませんでしたが、すべてふくまれている面積が<math>0.5cm^2</math>とすると、この図形の面積は<math>110cm^2</math>となります。 :あるいは、三角形や長方形など、面積を求められる図形に形を変えておよその面積を求めることもできます。 == 図形 == === {{ruby|対称|たいしょう}}な図形 === * {{ruby|線対称|せんたいしょう}} <!--[[File:Esfericon corte triangular.png|thumb|100px|正三角形と、その対称の軸のうちの一本]]--> ある直線を{{ruby|軸|じく}}として図形を折り重ねたとき、元の図形とぴったり重なる図形は '''{{ruby|線対称|せんたいしょう}}である'''といいます。 また、その折り重ねたときの軸となった直線を '''対称の軸''' といいます。 対応する2つの点を結ぶ直線は、対称の軸と{{ruby|垂直|すいちょく}}に交わります。また、その交点と対応する点のきょりは、それぞれ等しくなります。 {{clear}} * {{ruby|点対称|てんたいしょう}} [[Image:Point symmetry.jpg|thumb|300px|点対称な図形の例を4つ。赤い点が、それぞれの図形の、対称の中心。]] ある図形をある点を中心に180°回転させたとき、もとの図形と重なる図形は '''{{ruby|点対称|てんたいしょう}}である''' といいます。また、その回転の中心の点を '''対称の中心''' といいます。 対応する2つの点を結ぶ直線は、対称の中心を通ります。また、対称の中心と、対応する2つの点を結ぶと、そのきょりは、それぞれ等しくなります。 === 多角形と対称 === ;三角形と対称 :二等辺三角形は、線{{ruby|対称|たいしょう}}な図形で, 対称の{{ruby|軸|じく}}は1本あります。また、点対称な図形ではありません。また、正三角形も線対称な図形で, 対称の軸は3本あります。点対称な図形ではありません。 ;四角形と対称 :平行四辺形は、線対称ではありませんが、点対称です。長方形は線対称な図形で、対称の軸は4本あります。ひし形は線対称な図形で、対称の軸は2本あります。正方形は線対称な図形で、対称の軸は4本あります。 ;正多角形と対称 :正多角形において、線対称かどうか、対称の軸の本数、点対称かどうかについて調べると以下のようになります。 {| class="wikitable" |- ! 図形/内容 !! 線対称かどうか !! 対称の軸の本数 !! 点対称かどうか |- | 正三角形 || 〇 || 3 || × |- | 正四角形(正方形) || 〇 || 4 || 〇 |- | 正五角形 || 〇 || 5 || × |- | 正六角形 || 〇 || 6 || 〇 |} 正多角形は必ず線対称で、対称の軸の本数はその正多角形の辺の数に等しくなっています。また、辺の数が{{ruby|奇|き}}数の正多角形は点対称ではなく、{{Ruby|偶|ぐう}}数の正多角形は点対称となります。 ;円と対称 :円は線対称な図形で、対称の軸は直径となります。直径は無数にあるので、対称の軸も無数にあります。また、円は点対称な図形で、その対称の中心は円の中心となります。 === 円の面積 === <div style="float:right; margin:0 0 0 10px;text-align:center;">[[画像:円の面積.png|300px]]</div> 円の面積の求め方を考えてみましょう。 図のように、円をおうぎの形に等分し、{{Ruby|並|なら}}べかえます。 このとき、並びかえた図形は長方形(平行四辺形)とみることができます。 その{{Ruby|縦|たて}}の長さは、 '''半径''' で、横の長さは '''円周の長さの半分''' と等しくなります。 '''円周=直径×円周率''' で、 円周÷2=直径×円周率÷2=(直径÷2)×円周÷2=半径×円周率 となるので、円周の半分の長さは'''半径×円周率'''と等しくなります。 この長方形の面積(縦×横)='''円周÷2'''×'''半径'''='''半径×円周率'''×'''半径'''となりますから、 円の面積は、 '''半径×半径×円周率''' という式で求められることになります。ここでは円周率を3.14とします。 {{-}} ==== いろいろな図形の面積 ==== この図形は、正方形の中に、円の一部を書いたものです。色のついた部分の面積の求め方を考えましょう。 <!--[[File:レンズ形.png|thumb|拡大と縮小]]--> === 図形の拡大と縮小 === <!--[[File:SimilitudeHomothetieL.svg|thumb|拡大と縮小]]--> ある図形を、形をかえないで大きくすることを、その図形を '''{{ruby|拡大|かくだい}}する'''といいます。 たとえば右の図では、ある点を中心に上の青い図形を拡大して、下の黒い図形に重ねました。 拡大された図を '''拡大図''' といいます。右の絵では、上の青い「L」の形をを基準に考えた場合は、下の黒い図のほうが拡大図です。 ある図形を、形をかえないで小さくすることを、その図形を '''{{ruby|縮小|しゅくしょう}}する''' といいます。 たとえば右の図では、下の黒い「L」の形を縮小して、上の青い図形にしています。 縮小された図を '''{{ruby|縮図|しゅくず}}'''といいます。'''「縮小図」ではないので注意してください。'''右の図では、下の黒い「L」の形を基準に考えた場合は、上の青い形のほうが縮図です。 [[Image:Japan_sea_map.png|250px|left]][[Image:Japan satellite.jpg|250px|right]] 地図の{{ruby|縮尺|しゅくしゃく}}も、縮図のような考え方です。例えば縮尺が25000分の1となっているなら、実際の25000分の1の大きさで、全く同じ形に書いてあります。 また、本などを縮小コピーしたり、拡大コピーしてみましょう(コピー機には「縮小コピー」「拡大コピー」の機能があることが多いです)。やはり、{{ruby|原稿|げんこう}}と同じように印刷されますが、大きさは変わっているはずです。 {{clear}} では、もっと簡単な図形である三角形はどうでしょうか。全く同じ形でも大きさが{{ruby|異|こと}}なる三角形では、どのような共通の性質を持っているでしょうか。 [[Image:SimilarTriangles.jpg]] この2つの三角形は、全く同じ形をしていますが、大きさが違います。この2つの三角形を比べると、次のことがいえます。 * 角A = 角D であり、 角B = 角E であり、 角C = 角F である。 * AB:DE = BC:EF = CA:FD <small>(「AB」は、「辺ABの長さ」をさします)</small><br> 三角形ABCを基準に考えてみれば、三角形DEFは、三角形ABCを拡大したものです。 つまり、三角形DEFは、三角形ABCの拡大図です。 三角形DEFを基準に考えてみれば、三角形ABCは、三角形DEFを縮小したものです。 つまり、三角形ABCは、三角形DEFの縮図です。 === 角柱と円柱の体積 === 角柱や円柱で、底面の面積を '''底面積''' といいます。 :角柱は、多角形が底面に{{ruby|垂直|すいちょく}}に動いたものと考えれば、その体積は「底面積×高さ」という式で求められます。 :円柱も、角柱と同じようにその体積は「底面積×高さ」で求められます。 == 数量関係 == ここでは、数量の間の関係について学んでいきましょう。 === 比 === ウスターソースとケチャップを混ぜて、ハンバーグソースを作ろうと思います。 :そこで、ウスターソースとケチャップを混ぜてハンバーグソースを作ってみました。 :では、このウスターソースの量とケチャップの量の{{ruby|割合|わりあい}}はどのように表せばよいでしょうか。 :まず、ウスターソースの量はケチャップの何倍か考えてみましょう。 :<math>120 \div 80=1.5</math>(倍)となりますね。(もしくは <math>\frac{3}{2}</math>倍) :このウスターソースとケチャップの割合を 120:80 と表すことがあります。 :このような割合の表し方を '''{{ruby|比|ひ}}''' といい、比の記号「:」は「{{ruby|対|たい}}」と読みます。 * 比の値 比 <math>a:b</math>において、<math>a</math>が<math>b</math>の何倍かを表す{{ruby|値|あたい}}を '''比の{{ruby|値|あたい}}''' といいます。 :<math>a:b</math> の比の値は<math>\frac{a}{b}</math>となります。 * 等しい比 2つの比 3:4 と 9:12 について考えてみましょう。 比 3:4 の「3」と「4」に、3をかけると 「9」「12」になるので 9:12に等しくなります。 また、3:4 と 9:12の比の{{ruby|値|あたい}}を調べると ともに <math>\frac{3}{4}</math> で、等しくなっています。 このように、2つの比の比の値が等しいとき、 '''2つの比は等しい''' といいます。 2つの比 <math>a:b</math> と <math>c:d</math> が等しいとき、<math>a:b=c:d</math> とかきます。なお、このような式を '''比例式''' といいます。 '''比 <math>a:b</math>に、同じ数をかけたり割ったりしてもその比は等しくなります。''' === 比を簡単にする === 比を、同じ比の値で、できるだけ小さい整数の比に直すことを'''「比を{{ruby|簡単|かんたん}}にする」''' といいます。 :問題 15:3を簡単にしましょう。 15と3の最大公約数は、3です。なので、3で15と3をわります。 15:3=5:1 5と1には最大公約数がないので、これ以上簡単になりません。 ==== 比が少数であらわされている場合 ==== ==== 比が分数であらわされている場合 ==== では、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}</math>を簡単にしてみましょう。 :通分して、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}=\frac{4}{12}:\frac{9}{12}=4:9</math> :とすることができます。 :また、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}</math>の比の値は <math>\frac{1}{3} \div \frac{3}{4}= \frac {4}{9}</math> です。 :これを使って 4:9 とすることもできます。 === 比を求める === 問題 次のxにあてはまる数を求めましょう。 3:x=6:4 :「3」と「6」に注目しましょう。6は3に2をかけた数なので、xはxに2をかけると4になる数だとわかります。だからxは4÷2=2 となります。 * 比を使った問題 (1)ウスターソースとケチャップを3:2の比で混ぜてハンバーグソースを作ります。ウスターソースを60mL使うとき、ケチャップは何mL必要ですか。 * 解答 :[2]は、[1]の2倍、[3]は[1]の3倍を表す記号とします。 :ウスターソースを[3]、ケチャップを[2]ずつ使うとすれば、 :ウスターソースは60mL使うので、[3]は60mLだとわかります。 :そのため、[2]にあたるケチャップは、60÷2×3=40(mL)必要です。これが答えです。 比の値を使って考えてみましょう。 :ケチャップとウスターソースの比は 2:3 となります。ですから、比の値は<math>\frac{2}{3}</math>となります。ですから、ケチャップは <math>60 \times \frac{2}{3} =40</math>(mL)とればよいことになります。 (2)AさんとBさんで、15{{ruby|枚|まい}}のクッキーを、Aさんの枚数とBさんの枚数の比が<math>2:3</math>になるように分けようと思います。AさんとBさんはそれぞれ何枚とればよいですか。 * 解答 :[2]は、[1]の2倍、[3]は[1]の3倍を表す記号とします。 :AさんとBさんがそれぞれ[2]、[3]ずつとるとすれば、 :AさんとBさんは合わせて[5]をとることになります。 :クッキーは15枚あるので、[1]はクッキー3枚分だとわかります。 :そのため、Aさんは6枚、Bさんは9枚のクッキーをとることになります。これが答えです。 比の値を使って考えてみましょう。 :Aさんの枚数と全体の枚数の比は 2:5 となります。ですから、比の値は<math>\frac{2}{5}</math>となります。ですから、Aさんは<math>15 \times \frac{2}{5} =6</math>(枚)とればよいことになります。 :また、Bさんの枚数と全体の枚数の比は 3:5 となります。ですから、比の値は<math>\frac{3}{5}</math>となります。ですから、Bさんは<math>15 \times \frac{3}{5} =9</math>(枚)とればよいことになります。なお、15-6=9 と求めてもかまいません。 * メモ このような問題は、中学校で習う「方程式」を用いて計算されることがあります。 詳しくは[[中学校数学 1年生-数量]]を参照。 == 比例と反比例 == さまざまなものの変わり方を調べてみましょう。 ==== 比例 ==== [[File:Acdcgraph.jpg|thumb|比例のグラフの例]] 一方の数量が2倍、3倍、…になると、もう一方の数量が2倍、3倍、…になるとき、2つの数量は'''{{ruby|比例|ひれい}}する'''といいます。<br> (注意)参考書などでは、「正比例」と書かれている場合があります。 <!-- これは関数の知識が必要では?参考書、教科書参照してどうなっているか要確認 --> 比例の関係を見るために、比例関係にある2数を用いて、表とグラフを 作ってみよう。ここでは、「<math>y=2 \times x</math>」の 比例の表、グラフを作る。 このとき、この比例の表は <table> <caption>比例の表</caption> <tr> <th>x </th> <td>1</td><td>2</td><td>3</td><td>4</td><td>5</td></tr> <tr> <th>y </th> <td>2</td><td>4</td><td>6</td><td>8</td><td>10</td></tr> </table> となる。 ; 問題 : <math>y=5 \times x</math>であるような比例の表とグラフを作りましょう。 ; 解答 表は下のようになる。 <table> <caption>比例の表</caption> <tr> <td>0</td><td>1</td><td>2</td><td>3</td><td>4</td><td>5</td> <td>6</td><td>7</td><td>8</td><td>9</td><td>10</td> </tr> <tr> <td>0</td><td>5</td><td>10</td><td>15</td><td>20</td><td>25</td> <td>30</td><td>35</td><td>40</td><td>45</td><td>50</td> </tr> </table> === 反比例 === [[File:Philips curve.png|thumb|反比例のグラフの例]] 面積が12cm<sup>2</sup>の長方形において、{{ruby|縦|たて}} の長さを変えたとき、横の長さはどうなるか調べてみましょう。 {| class="wikitable" style="text-align:right" |+style="white-space:nowrap"| 面積が12cm<sup>2</sup>の長方形の縦の長さと横の長さ ! 縦の長さ(cm) !! 0 !! 1 !! 2 !! 3 !! 4 !! 5 !! 6 |- ! 横の長さ(cm) | (なし) || 12 || 6 || 4 || 3 || 2.4 || 2 |} このように、一方の数量が 2倍、3倍、…になると、もう一方の数量が <math>\frac{1}{2}</math>倍、<math>\frac{1}{3}</math>倍…になるとき、2つの数量は'''反比例している'''といいます。 == 場合の調べ方 == {{節stub}} A,B,C,D,Eの5つのチームが、ほかのチームと1回ずつ試合をします。 この時のすべての試合数を求めるとき、どうすればよいでしょうか。 このように、ほかのチームと何回か試合をするとき、(A対B)と(B対A)は'''同じものとして数えます'''。 == データの調べ方 == {{節stub}} 下は、ウィキ小学校の6年1組の30人のソフトボール投げの結果です。 :{| class="wikitable" style="text-align:right" |+ ソフトボール投げの結果 (m) |- |28 || 15 || 22 || 34 || 27 || 9 || 42 || 31 || 11 || 37 |- | 10 || 27 || 20 || 38 || 21 || 43 || 34 || 7 || 25 || 36 |- | 17 || 24 || 35 || 14 || 27 || 19 || 32 || 9 || 40 || 29 |} === {{ruby|階級|かいきゅう}} === {| class="wikitable" |+ |記録 |人数 |- |0m以上10m未満 |3人 |- |10m以上20m未満 |6人 |- |20m以上30m未満 |10人 |- |30m以上40m未満 |8人 |- |40m以上50m未満 |3人 |- |合計 |30人 |} 図のような、「10m以上20m未満」のような区間のことを'''階級'''と言います。また、このような階級が集まった表のことを'''度数分布表'''と言い、それぞれの階級の資料の個数を'''度数'''と言います。 === {{ruby|平均値|へいきんち}} === 全ての値を足してそれを結果の数でわったものを{{ruby|'''平均値'''|へいきんち}}と言います。 : <math>(28+15+22+ \cdots +9+40+29) \div 30=24.2</math> === {{ruby|中央値|ちゅうおうち}} === 全ての値を大きさの順で並べて{{ruby|奇数|きすう}}の場合は真ん中、{{ruby|偶数|ぐうすう}}の場合は真ん中の2つの数の平均をそれぞれ{{ruby|'''中央値'''|ちゅうおうち}}といいます。 上の例の場合、大きい順に並べて13番目から18番目を見てみると : <math>\cdots 24, 25, 27, 27, 27, 28 \cdots</math> 記録の数は30で偶数なので、中央値は<math>(27+27) \div 2 = 27</math>になります。 === {{ruby|最頻値|さいひんち}} === 全ての値の中でもっともよく出てくる数を{{ruby|'''最頻値'''|さいひんち}}といいます。 上の例では27が3回と一番多く出てるので、27が最頻値です。 (平均値、中央値、最頻値のことをまとめて代表値と呼びます。) === データを図にする === ==== ドットプロット ==== [[File:Dotplot of random values.png|thumb|ドットプロットの例。上のソフトボール投げの例とは関係ない。]] 資料を数直線上に並べ、同じ値のデータの個数だけドットを積み上げてあらわしたものを、'''ドットプロット'''と言います。 ====柱状グラフ==== [[File:Histogram example.svg|thumb|柱状グラフの例。上のソフトボール投げの例やドットプロットの例とは関係ない。]] 統計で度数分布を示すグラフです。横軸上に階級、縦軸上に度数を目盛り、おのおのの階級の上に、度数を高さとする長方形を立てたものです。 ヒストグラムともよばれます。 == 算数ドリル == 下の「6年生のための算数ドリル」の文字を{{ruby|押|お}}すと、見ているページが、算数ドリルのぺージに、変わります。 * [[算数演習 小学校6年生|6年生のための算数ドリル]] [[Category:小学校算数|6かくねん]] bf50n5e0sq0mh4vviga0htww2q5f5nj 276928 276926 2025-07-05T11:09:58Z Mikann-260 88326 /* 円の面積 */ 276928 wikitext text/x-wiki == 式と計算 == === 分数×整数 === <math>\frac{b}{a} \times {c} = \frac{b \times c}{a}</math> となります。 === 分数÷整数 === <math>\frac{b}{a} \div {c} = \frac{b}{c \times a}</math> となります。 === 分数×分数 === 分数のかけ算は、それぞれ[[小学校算数/4学年#分数の種類|真分数]]または[[小学校算数/4学年#分数の種類|仮分数]]の場合<ref>帯分数でない、左に数字がついていない分数のことです</ref>は分数の分子と分母を個別にかけ算すればできます。 :つまり <math>\frac{b}{a} \times \frac {d}{c} = \frac{b \times d}{a \times c}</math> となります。 例えば、 <math>\frac 1 5\times\frac 2 3 = \frac {1 \times 2} { 5 \times 3} = \frac 2 {15}</math> となります。 ただし[[小学校算数/4学年#分数の種類|帯分数]]がふくまれている場合は仮分数に直してからでなければいけません。これは分数の割り算も同じです。 <math>2{\frac 2 3} \times 1{\frac 2 5} = \frac 8 3 \times \frac 7 5 = \frac {8 \times 7} {3 \times 5} = \frac {56} {15} \dots ( = 3{\frac {11} {15}})</math> === 分数÷分数 === ==== 逆数 ==== 2つの数の積が1になるとき、一方の数を他方の数の'''逆数'''といいます。 要するに、逆数は分数の分子と分母を入れ替えた物になります。つまり、<math>\frac{b}{a}</math>の逆数は<math>\frac{a}{b}</math>です。 ==== 分数のわり算 ==== 分数のわり算では、わられる数にわる数の逆数をかけると答えが得られます。 :<math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c} = \frac{b}{a} \times \frac {c}{d}</math> となります。 ===== なんでわり算では逆数をかけるの? ===== それでは、<math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c}</math>を例にして解説していきます。ここでまだわかっていない答えをとりあえず<math>x</math>と書いておきます。 : <math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c} = x</math> 割り算は割られる数と割る数に同じ数をかけても答えは同じになります。例えば : <math>\frac{b}{a} \times e \div ( \frac{d}{c}\times e ) = \frac{b}{a} \div \frac {d}{c}</math> 整数÷分数の式に直せば計算できるので<math>\frac{b}{a} \times \frac{a}{b} \div ( \frac{d}{c} \times \frac{c}{d} ) </math> にすれば<math>1 \div \frac{d}{c} \times \frac{c}{d}</math> になるので計算できます。 == 文字と式 == 同じ{{ruby|値段|ねだん}}のえん筆を6本買います。 えん筆1本の値段を50円としたとき、式は<math>50 \times 6 = 300</math>となります。 えん筆1本の値段を<math>\Box</math>円、6本の代金を<math>\triangle</math>円として、<math>\Box</math>と<math>\triangle</math>の関係を式に表すと、<math>\Box \times 6 = \triangle</math>となります。 これからは、<math>\Box</math>や<math>\triangle</math>などの記号の代わりに、{{ruby|<math>x</math>|エックス}}や{{ruby|<math>y</math>|ワイ}}などの文字を使うことがあります。 えん筆1本の値段を{{ruby|<math>x</math>|エックス}}円、6本の代金を{{ruby|<math>y</math>|ワイ}}円として、<math>x</math>と<math>y</math>の関係を式に表すと、<math>x \times 6 = y</math>となります。 <math>x=60</math>のときは、<math>x \times 6 = y</math>の<math>x</math>に60をあてはめて計算すると、<math>60 \times 6 = 360</math>となります === 計算のきまりを文字の式で表そう === 分配法則 :<math>( a + b ) \times c = a \times c + b \times c</math> :<math>( a - b ) \times c = a \times c - b \times c</math> 交換法則 :<math> a + b = b + a </math> :<math> a \times b = b \times a </math> 結合法則 :<math> ( a + b ) + c = a + ( b + c ) </math> :<math> ( a \times b ) \times c = a \times ( b \times c ) </math> == 量と測定 == === 身近にある図形の面積 === [[小学校算数/5学年]]までに[[w:平行四辺形]]や[[w:三角形]]等の図形の面積の求め方を学びました。しかし、実際に見られる図形は必ずしも完全な三角形ではなくでこぼこな図形などもあります。このような時にでもだいたいの面積を調べることができます。 例えば方眼紙に適当に書いた図形の面積を求めてみましょう。今までのやり方だとその図形の面積を求めることはできません。しかしだいたいの大きさなら調べることはできます。 方眼紙に書いた図形はたくさんのマスで区切られています。マスが完全にその図形にふくまれている場合、マスの上を図形の線が通っています。そのマスの数を調べることによっておおよその面積を調べることができます。 * 1辺の長さが1cmの方眼で、図形が完全にふくまれているマスが100個、図形の線が通っているマスが20個ありました。その面積はいくらになりますか? この図形の面積は、マス100個の面積よりも大きいことはすぐにわかります。そして、20個のマスは図形の線が通っていて、図形に完全にふくまれてはいないのですから、マス120個の面積よりは小さいことがわかります。だから、この場合はその図形の面積は<math> 100cm^2</math>と<math>120cm^2</math> の間であることがわかります。これではまだ少しおおざっぱですが、方眼紙のマスをより細かくする(例えば5mmや1mm四方のマスにとりかえることによってよりくわしく面積を知ることができます。 :ここで、「図形の線が通っているマス」の、図形がふくまれている部分の面積はわかりませんでしたが、すべてふくまれている面積が<math>0.5cm^2</math>とすると、この図形の面積は<math>110cm^2</math>となります。 :あるいは、三角形や長方形など、面積を求められる図形に形を変えておよその面積を求めることもできます。 == 図形 == === {{ruby|対称|たいしょう}}な図形 === * {{ruby|線対称|せんたいしょう}} <!--[[File:Esfericon corte triangular.png|thumb|100px|正三角形と、その対称の軸のうちの一本]]--> ある直線を{{ruby|軸|じく}}として図形を折り重ねたとき、元の図形とぴったり重なる図形は '''{{ruby|線対称|せんたいしょう}}である'''といいます。 また、その折り重ねたときの軸となった直線を '''対称の軸''' といいます。 対応する2つの点を結ぶ直線は、対称の軸と{{ruby|垂直|すいちょく}}に交わります。また、その交点と対応する点のきょりは、それぞれ等しくなります。 {{clear}} * {{ruby|点対称|てんたいしょう}} [[Image:Point symmetry.jpg|thumb|300px|点対称な図形の例を4つ。赤い点が、それぞれの図形の、対称の中心。]] ある図形をある点を中心に180°回転させたとき、もとの図形と重なる図形は '''{{ruby|点対称|てんたいしょう}}である''' といいます。また、その回転の中心の点を '''対称の中心''' といいます。 対応する2つの点を結ぶ直線は、対称の中心を通ります。また、対称の中心と、対応する2つの点を結ぶと、そのきょりは、それぞれ等しくなります。 === 多角形と対称 === ;三角形と対称 :二等辺三角形は、線{{ruby|対称|たいしょう}}な図形で, 対称の{{ruby|軸|じく}}は1本あります。また、点対称な図形ではありません。また、正三角形も線対称な図形で, 対称の軸は3本あります。点対称な図形ではありません。 ;四角形と対称 :平行四辺形は、線対称ではありませんが、点対称です。長方形は線対称な図形で、対称の軸は4本あります。ひし形は線対称な図形で、対称の軸は2本あります。正方形は線対称な図形で、対称の軸は4本あります。 ;正多角形と対称 :正多角形において、線対称かどうか、対称の軸の本数、点対称かどうかについて調べると以下のようになります。 {| class="wikitable" |- ! 図形/内容 !! 線対称かどうか !! 対称の軸の本数 !! 点対称かどうか |- | 正三角形 || 〇 || 3 || × |- | 正四角形(正方形) || 〇 || 4 || 〇 |- | 正五角形 || 〇 || 5 || × |- | 正六角形 || 〇 || 6 || 〇 |} 正多角形は必ず線対称で、対称の軸の本数はその正多角形の辺の数に等しくなっています。また、辺の数が{{ruby|奇|き}}数の正多角形は点対称ではなく、{{Ruby|偶|ぐう}}数の正多角形は点対称となります。 ;円と対称 :円は線対称な図形で、対称の軸は直径となります。直径は無数にあるので、対称の軸も無数にあります。また、円は点対称な図形で、その対称の中心は円の中心となります。 === 円の面積 === <div style="float:right; margin:0 0 0 10px;text-align:center;">[[画像:円の面積.png|300px]]</div> 円の面積の求め方を考えてみましょう。 図のように、円をおうぎの形に等分し、{{Ruby|並|なら}}べかえます。 右の写真では、まだでこぼこしていますが、もっと細かくやると、並びかえた図形は長方形(平行四辺形)とみることができます。 その{{Ruby|縦|たて}}の長さは、 '''半径''' で、横の長さは '''円周の長さの半分''' と等しくなります。 '''円周=直径×円周率''' で、 円周÷2=直径×円周率÷2=(直径÷2)×円周÷2=半径×円周率 となるので、円周の半分の長さは'''半径×円周率'''と等しくなります。 この長方形の面積(縦×横)='''円周÷2'''×'''半径'''='''半径×円周率'''×'''半径'''となりますから、 円の面積は、 '''半径×半径×円周率''' という式で求められることになります。ここでは円周率を3.14とします。 {{-}} ==== いろいろな図形の面積 ==== この図形は、正方形の中に、円の一部を書いたものです。色のついた部分の面積の求め方を考えましょう。 <!--[[File:レンズ形.png|thumb|拡大と縮小]]--> === 図形の拡大と縮小 === <!--[[File:SimilitudeHomothetieL.svg|thumb|拡大と縮小]]--> ある図形を、形をかえないで大きくすることを、その図形を '''{{ruby|拡大|かくだい}}する'''といいます。 たとえば右の図では、ある点を中心に上の青い図形を拡大して、下の黒い図形に重ねました。 拡大された図を '''拡大図''' といいます。右の絵では、上の青い「L」の形をを基準に考えた場合は、下の黒い図のほうが拡大図です。 ある図形を、形をかえないで小さくすることを、その図形を '''{{ruby|縮小|しゅくしょう}}する''' といいます。 たとえば右の図では、下の黒い「L」の形を縮小して、上の青い図形にしています。 縮小された図を '''{{ruby|縮図|しゅくず}}'''といいます。'''「縮小図」ではないので注意してください。'''右の図では、下の黒い「L」の形を基準に考えた場合は、上の青い形のほうが縮図です。 [[Image:Japan_sea_map.png|250px|left]][[Image:Japan satellite.jpg|250px|right]] 地図の{{ruby|縮尺|しゅくしゃく}}も、縮図のような考え方です。例えば縮尺が25000分の1となっているなら、実際の25000分の1の大きさで、全く同じ形に書いてあります。 また、本などを縮小コピーしたり、拡大コピーしてみましょう(コピー機には「縮小コピー」「拡大コピー」の機能があることが多いです)。やはり、{{ruby|原稿|げんこう}}と同じように印刷されますが、大きさは変わっているはずです。 {{clear}} では、もっと簡単な図形である三角形はどうでしょうか。全く同じ形でも大きさが{{ruby|異|こと}}なる三角形では、どのような共通の性質を持っているでしょうか。 [[Image:SimilarTriangles.jpg]] この2つの三角形は、全く同じ形をしていますが、大きさが違います。この2つの三角形を比べると、次のことがいえます。 * 角A = 角D であり、 角B = 角E であり、 角C = 角F である。 * AB:DE = BC:EF = CA:FD <small>(「AB」は、「辺ABの長さ」をさします)</small><br> 三角形ABCを基準に考えてみれば、三角形DEFは、三角形ABCを拡大したものです。 つまり、三角形DEFは、三角形ABCの拡大図です。 三角形DEFを基準に考えてみれば、三角形ABCは、三角形DEFを縮小したものです。 つまり、三角形ABCは、三角形DEFの縮図です。 === 角柱と円柱の体積 === 角柱や円柱で、底面の面積を '''底面積''' といいます。 :角柱は、多角形が底面に{{ruby|垂直|すいちょく}}に動いたものと考えれば、その体積は「底面積×高さ」という式で求められます。 :円柱も、角柱と同じようにその体積は「底面積×高さ」で求められます。 == 数量関係 == ここでは、数量の間の関係について学んでいきましょう。 === 比 === ウスターソースとケチャップを混ぜて、ハンバーグソースを作ろうと思います。 :そこで、ウスターソースとケチャップを混ぜてハンバーグソースを作ってみました。 :では、このウスターソースの量とケチャップの量の{{ruby|割合|わりあい}}はどのように表せばよいでしょうか。 :まず、ウスターソースの量はケチャップの何倍か考えてみましょう。 :<math>120 \div 80=1.5</math>(倍)となりますね。(もしくは <math>\frac{3}{2}</math>倍) :このウスターソースとケチャップの割合を 120:80 と表すことがあります。 :このような割合の表し方を '''{{ruby|比|ひ}}''' といい、比の記号「:」は「{{ruby|対|たい}}」と読みます。 * 比の値 比 <math>a:b</math>において、<math>a</math>が<math>b</math>の何倍かを表す{{ruby|値|あたい}}を '''比の{{ruby|値|あたい}}''' といいます。 :<math>a:b</math> の比の値は<math>\frac{a}{b}</math>となります。 * 等しい比 2つの比 3:4 と 9:12 について考えてみましょう。 比 3:4 の「3」と「4」に、3をかけると 「9」「12」になるので 9:12に等しくなります。 また、3:4 と 9:12の比の{{ruby|値|あたい}}を調べると ともに <math>\frac{3}{4}</math> で、等しくなっています。 このように、2つの比の比の値が等しいとき、 '''2つの比は等しい''' といいます。 2つの比 <math>a:b</math> と <math>c:d</math> が等しいとき、<math>a:b=c:d</math> とかきます。なお、このような式を '''比例式''' といいます。 '''比 <math>a:b</math>に、同じ数をかけたり割ったりしてもその比は等しくなります。''' === 比を簡単にする === 比を、同じ比の値で、できるだけ小さい整数の比に直すことを'''「比を{{ruby|簡単|かんたん}}にする」''' といいます。 :問題 15:3を簡単にしましょう。 15と3の最大公約数は、3です。なので、3で15と3をわります。 15:3=5:1 5と1には最大公約数がないので、これ以上簡単になりません。 ==== 比が少数であらわされている場合 ==== ==== 比が分数であらわされている場合 ==== では、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}</math>を簡単にしてみましょう。 :通分して、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}=\frac{4}{12}:\frac{9}{12}=4:9</math> :とすることができます。 :また、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}</math>の比の値は <math>\frac{1}{3} \div \frac{3}{4}= \frac {4}{9}</math> です。 :これを使って 4:9 とすることもできます。 === 比を求める === 問題 次のxにあてはまる数を求めましょう。 3:x=6:4 :「3」と「6」に注目しましょう。6は3に2をかけた数なので、xはxに2をかけると4になる数だとわかります。だからxは4÷2=2 となります。 * 比を使った問題 (1)ウスターソースとケチャップを3:2の比で混ぜてハンバーグソースを作ります。ウスターソースを60mL使うとき、ケチャップは何mL必要ですか。 * 解答 :[2]は、[1]の2倍、[3]は[1]の3倍を表す記号とします。 :ウスターソースを[3]、ケチャップを[2]ずつ使うとすれば、 :ウスターソースは60mL使うので、[3]は60mLだとわかります。 :そのため、[2]にあたるケチャップは、60÷2×3=40(mL)必要です。これが答えです。 比の値を使って考えてみましょう。 :ケチャップとウスターソースの比は 2:3 となります。ですから、比の値は<math>\frac{2}{3}</math>となります。ですから、ケチャップは <math>60 \times \frac{2}{3} =40</math>(mL)とればよいことになります。 (2)AさんとBさんで、15{{ruby|枚|まい}}のクッキーを、Aさんの枚数とBさんの枚数の比が<math>2:3</math>になるように分けようと思います。AさんとBさんはそれぞれ何枚とればよいですか。 * 解答 :[2]は、[1]の2倍、[3]は[1]の3倍を表す記号とします。 :AさんとBさんがそれぞれ[2]、[3]ずつとるとすれば、 :AさんとBさんは合わせて[5]をとることになります。 :クッキーは15枚あるので、[1]はクッキー3枚分だとわかります。 :そのため、Aさんは6枚、Bさんは9枚のクッキーをとることになります。これが答えです。 比の値を使って考えてみましょう。 :Aさんの枚数と全体の枚数の比は 2:5 となります。ですから、比の値は<math>\frac{2}{5}</math>となります。ですから、Aさんは<math>15 \times \frac{2}{5} =6</math>(枚)とればよいことになります。 :また、Bさんの枚数と全体の枚数の比は 3:5 となります。ですから、比の値は<math>\frac{3}{5}</math>となります。ですから、Bさんは<math>15 \times \frac{3}{5} =9</math>(枚)とればよいことになります。なお、15-6=9 と求めてもかまいません。 * メモ このような問題は、中学校で習う「方程式」を用いて計算されることがあります。 詳しくは[[中学校数学 1年生-数量]]を参照。 == 比例と反比例 == さまざまなものの変わり方を調べてみましょう。 ==== 比例 ==== [[File:Acdcgraph.jpg|thumb|比例のグラフの例]] 一方の数量が2倍、3倍、…になると、もう一方の数量が2倍、3倍、…になるとき、2つの数量は'''{{ruby|比例|ひれい}}する'''といいます。<br> (注意)参考書などでは、「正比例」と書かれている場合があります。 <!-- これは関数の知識が必要では?参考書、教科書参照してどうなっているか要確認 --> 比例の関係を見るために、比例関係にある2数を用いて、表とグラフを 作ってみよう。ここでは、「<math>y=2 \times x</math>」の 比例の表、グラフを作る。 このとき、この比例の表は <table> <caption>比例の表</caption> <tr> <th>x </th> <td>1</td><td>2</td><td>3</td><td>4</td><td>5</td></tr> <tr> <th>y </th> <td>2</td><td>4</td><td>6</td><td>8</td><td>10</td></tr> </table> となる。 ; 問題 : <math>y=5 \times x</math>であるような比例の表とグラフを作りましょう。 ; 解答 表は下のようになる。 <table> <caption>比例の表</caption> <tr> <td>0</td><td>1</td><td>2</td><td>3</td><td>4</td><td>5</td> <td>6</td><td>7</td><td>8</td><td>9</td><td>10</td> </tr> <tr> <td>0</td><td>5</td><td>10</td><td>15</td><td>20</td><td>25</td> <td>30</td><td>35</td><td>40</td><td>45</td><td>50</td> </tr> </table> === 反比例 === [[File:Philips curve.png|thumb|反比例のグラフの例]] 面積が12cm<sup>2</sup>の長方形において、{{ruby|縦|たて}} の長さを変えたとき、横の長さはどうなるか調べてみましょう。 {| class="wikitable" style="text-align:right" |+style="white-space:nowrap"| 面積が12cm<sup>2</sup>の長方形の縦の長さと横の長さ ! 縦の長さ(cm) !! 0 !! 1 !! 2 !! 3 !! 4 !! 5 !! 6 |- ! 横の長さ(cm) | (なし) || 12 || 6 || 4 || 3 || 2.4 || 2 |} このように、一方の数量が 2倍、3倍、…になると、もう一方の数量が <math>\frac{1}{2}</math>倍、<math>\frac{1}{3}</math>倍…になるとき、2つの数量は'''反比例している'''といいます。 == 場合の調べ方 == {{節stub}} A,B,C,D,Eの5つのチームが、ほかのチームと1回ずつ試合をします。 この時のすべての試合数を求めるとき、どうすればよいでしょうか。 このように、ほかのチームと何回か試合をするとき、(A対B)と(B対A)は'''同じものとして数えます'''。 == データの調べ方 == {{節stub}} 下は、ウィキ小学校の6年1組の30人のソフトボール投げの結果です。 :{| class="wikitable" style="text-align:right" |+ ソフトボール投げの結果 (m) |- |28 || 15 || 22 || 34 || 27 || 9 || 42 || 31 || 11 || 37 |- | 10 || 27 || 20 || 38 || 21 || 43 || 34 || 7 || 25 || 36 |- | 17 || 24 || 35 || 14 || 27 || 19 || 32 || 9 || 40 || 29 |} === {{ruby|階級|かいきゅう}} === {| class="wikitable" |+ |記録 |人数 |- |0m以上10m未満 |3人 |- |10m以上20m未満 |6人 |- |20m以上30m未満 |10人 |- |30m以上40m未満 |8人 |- |40m以上50m未満 |3人 |- |合計 |30人 |} 図のような、「10m以上20m未満」のような区間のことを'''階級'''と言います。また、このような階級が集まった表のことを'''度数分布表'''と言い、それぞれの階級の資料の個数を'''度数'''と言います。 === {{ruby|平均値|へいきんち}} === 全ての値を足してそれを結果の数でわったものを{{ruby|'''平均値'''|へいきんち}}と言います。 : <math>(28+15+22+ \cdots +9+40+29) \div 30=24.2</math> === {{ruby|中央値|ちゅうおうち}} === 全ての値を大きさの順で並べて{{ruby|奇数|きすう}}の場合は真ん中、{{ruby|偶数|ぐうすう}}の場合は真ん中の2つの数の平均をそれぞれ{{ruby|'''中央値'''|ちゅうおうち}}といいます。 上の例の場合、大きい順に並べて13番目から18番目を見てみると : <math>\cdots 24, 25, 27, 27, 27, 28 \cdots</math> 記録の数は30で偶数なので、中央値は<math>(27+27) \div 2 = 27</math>になります。 === {{ruby|最頻値|さいひんち}} === 全ての値の中でもっともよく出てくる数を{{ruby|'''最頻値'''|さいひんち}}といいます。 上の例では27が3回と一番多く出てるので、27が最頻値です。 (平均値、中央値、最頻値のことをまとめて代表値と呼びます。) === データを図にする === ==== ドットプロット ==== [[File:Dotplot of random values.png|thumb|ドットプロットの例。上のソフトボール投げの例とは関係ない。]] 資料を数直線上に並べ、同じ値のデータの個数だけドットを積み上げてあらわしたものを、'''ドットプロット'''と言います。 ====柱状グラフ==== [[File:Histogram example.svg|thumb|柱状グラフの例。上のソフトボール投げの例やドットプロットの例とは関係ない。]] 統計で度数分布を示すグラフです。横軸上に階級、縦軸上に度数を目盛り、おのおのの階級の上に、度数を高さとする長方形を立てたものです。 ヒストグラムともよばれます。 == 算数ドリル == 下の「6年生のための算数ドリル」の文字を{{ruby|押|お}}すと、見ているページが、算数ドリルのぺージに、変わります。 * [[算数演習 小学校6年生|6年生のための算数ドリル]] [[Category:小学校算数|6かくねん]] 265ccln4h1s1mrikgwf5bq1yzul6op3 276929 276928 2025-07-05T11:12:47Z Mikann-260 88326 /* 比 */ 276929 wikitext text/x-wiki == 式と計算 == === 分数×整数 === <math>\frac{b}{a} \times {c} = \frac{b \times c}{a}</math> となります。 === 分数÷整数 === <math>\frac{b}{a} \div {c} = \frac{b}{c \times a}</math> となります。 === 分数×分数 === 分数のかけ算は、それぞれ[[小学校算数/4学年#分数の種類|真分数]]または[[小学校算数/4学年#分数の種類|仮分数]]の場合<ref>帯分数でない、左に数字がついていない分数のことです</ref>は分数の分子と分母を個別にかけ算すればできます。 :つまり <math>\frac{b}{a} \times \frac {d}{c} = \frac{b \times d}{a \times c}</math> となります。 例えば、 <math>\frac 1 5\times\frac 2 3 = \frac {1 \times 2} { 5 \times 3} = \frac 2 {15}</math> となります。 ただし[[小学校算数/4学年#分数の種類|帯分数]]がふくまれている場合は仮分数に直してからでなければいけません。これは分数の割り算も同じです。 <math>2{\frac 2 3} \times 1{\frac 2 5} = \frac 8 3 \times \frac 7 5 = \frac {8 \times 7} {3 \times 5} = \frac {56} {15} \dots ( = 3{\frac {11} {15}})</math> === 分数÷分数 === ==== 逆数 ==== 2つの数の積が1になるとき、一方の数を他方の数の'''逆数'''といいます。 要するに、逆数は分数の分子と分母を入れ替えた物になります。つまり、<math>\frac{b}{a}</math>の逆数は<math>\frac{a}{b}</math>です。 ==== 分数のわり算 ==== 分数のわり算では、わられる数にわる数の逆数をかけると答えが得られます。 :<math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c} = \frac{b}{a} \times \frac {c}{d}</math> となります。 ===== なんでわり算では逆数をかけるの? ===== それでは、<math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c}</math>を例にして解説していきます。ここでまだわかっていない答えをとりあえず<math>x</math>と書いておきます。 : <math>\frac{b}{a} \div \frac {d}{c} = x</math> 割り算は割られる数と割る数に同じ数をかけても答えは同じになります。例えば : <math>\frac{b}{a} \times e \div ( \frac{d}{c}\times e ) = \frac{b}{a} \div \frac {d}{c}</math> 整数÷分数の式に直せば計算できるので<math>\frac{b}{a} \times \frac{a}{b} \div ( \frac{d}{c} \times \frac{c}{d} ) </math> にすれば<math>1 \div \frac{d}{c} \times \frac{c}{d}</math> になるので計算できます。 == 文字と式 == 同じ{{ruby|値段|ねだん}}のえん筆を6本買います。 えん筆1本の値段を50円としたとき、式は<math>50 \times 6 = 300</math>となります。 えん筆1本の値段を<math>\Box</math>円、6本の代金を<math>\triangle</math>円として、<math>\Box</math>と<math>\triangle</math>の関係を式に表すと、<math>\Box \times 6 = \triangle</math>となります。 これからは、<math>\Box</math>や<math>\triangle</math>などの記号の代わりに、{{ruby|<math>x</math>|エックス}}や{{ruby|<math>y</math>|ワイ}}などの文字を使うことがあります。 えん筆1本の値段を{{ruby|<math>x</math>|エックス}}円、6本の代金を{{ruby|<math>y</math>|ワイ}}円として、<math>x</math>と<math>y</math>の関係を式に表すと、<math>x \times 6 = y</math>となります。 <math>x=60</math>のときは、<math>x \times 6 = y</math>の<math>x</math>に60をあてはめて計算すると、<math>60 \times 6 = 360</math>となります === 計算のきまりを文字の式で表そう === 分配法則 :<math>( a + b ) \times c = a \times c + b \times c</math> :<math>( a - b ) \times c = a \times c - b \times c</math> 交換法則 :<math> a + b = b + a </math> :<math> a \times b = b \times a </math> 結合法則 :<math> ( a + b ) + c = a + ( b + c ) </math> :<math> ( a \times b ) \times c = a \times ( b \times c ) </math> == 量と測定 == === 身近にある図形の面積 === [[小学校算数/5学年]]までに[[w:平行四辺形]]や[[w:三角形]]等の図形の面積の求め方を学びました。しかし、実際に見られる図形は必ずしも完全な三角形ではなくでこぼこな図形などもあります。このような時にでもだいたいの面積を調べることができます。 例えば方眼紙に適当に書いた図形の面積を求めてみましょう。今までのやり方だとその図形の面積を求めることはできません。しかしだいたいの大きさなら調べることはできます。 方眼紙に書いた図形はたくさんのマスで区切られています。マスが完全にその図形にふくまれている場合、マスの上を図形の線が通っています。そのマスの数を調べることによっておおよその面積を調べることができます。 * 1辺の長さが1cmの方眼で、図形が完全にふくまれているマスが100個、図形の線が通っているマスが20個ありました。その面積はいくらになりますか? この図形の面積は、マス100個の面積よりも大きいことはすぐにわかります。そして、20個のマスは図形の線が通っていて、図形に完全にふくまれてはいないのですから、マス120個の面積よりは小さいことがわかります。だから、この場合はその図形の面積は<math> 100cm^2</math>と<math>120cm^2</math> の間であることがわかります。これではまだ少しおおざっぱですが、方眼紙のマスをより細かくする(例えば5mmや1mm四方のマスにとりかえることによってよりくわしく面積を知ることができます。 :ここで、「図形の線が通っているマス」の、図形がふくまれている部分の面積はわかりませんでしたが、すべてふくまれている面積が<math>0.5cm^2</math>とすると、この図形の面積は<math>110cm^2</math>となります。 :あるいは、三角形や長方形など、面積を求められる図形に形を変えておよその面積を求めることもできます。 == 図形 == === {{ruby|対称|たいしょう}}な図形 === * {{ruby|線対称|せんたいしょう}} <!--[[File:Esfericon corte triangular.png|thumb|100px|正三角形と、その対称の軸のうちの一本]]--> ある直線を{{ruby|軸|じく}}として図形を折り重ねたとき、元の図形とぴったり重なる図形は '''{{ruby|線対称|せんたいしょう}}である'''といいます。 また、その折り重ねたときの軸となった直線を '''対称の軸''' といいます。 対応する2つの点を結ぶ直線は、対称の軸と{{ruby|垂直|すいちょく}}に交わります。また、その交点と対応する点のきょりは、それぞれ等しくなります。 {{clear}} * {{ruby|点対称|てんたいしょう}} [[Image:Point symmetry.jpg|thumb|300px|点対称な図形の例を4つ。赤い点が、それぞれの図形の、対称の中心。]] ある図形をある点を中心に180°回転させたとき、もとの図形と重なる図形は '''{{ruby|点対称|てんたいしょう}}である''' といいます。また、その回転の中心の点を '''対称の中心''' といいます。 対応する2つの点を結ぶ直線は、対称の中心を通ります。また、対称の中心と、対応する2つの点を結ぶと、そのきょりは、それぞれ等しくなります。 === 多角形と対称 === ;三角形と対称 :二等辺三角形は、線{{ruby|対称|たいしょう}}な図形で, 対称の{{ruby|軸|じく}}は1本あります。また、点対称な図形ではありません。また、正三角形も線対称な図形で, 対称の軸は3本あります。点対称な図形ではありません。 ;四角形と対称 :平行四辺形は、線対称ではありませんが、点対称です。長方形は線対称な図形で、対称の軸は4本あります。ひし形は線対称な図形で、対称の軸は2本あります。正方形は線対称な図形で、対称の軸は4本あります。 ;正多角形と対称 :正多角形において、線対称かどうか、対称の軸の本数、点対称かどうかについて調べると以下のようになります。 {| class="wikitable" |- ! 図形/内容 !! 線対称かどうか !! 対称の軸の本数 !! 点対称かどうか |- | 正三角形 || 〇 || 3 || × |- | 正四角形(正方形) || 〇 || 4 || 〇 |- | 正五角形 || 〇 || 5 || × |- | 正六角形 || 〇 || 6 || 〇 |} 正多角形は必ず線対称で、対称の軸の本数はその正多角形の辺の数に等しくなっています。また、辺の数が{{ruby|奇|き}}数の正多角形は点対称ではなく、{{Ruby|偶|ぐう}}数の正多角形は点対称となります。 ;円と対称 :円は線対称な図形で、対称の軸は直径となります。直径は無数にあるので、対称の軸も無数にあります。また、円は点対称な図形で、その対称の中心は円の中心となります。 === 円の面積 === <div style="float:right; margin:0 0 0 10px;text-align:center;">[[画像:円の面積.png|300px]]</div> 円の面積の求め方を考えてみましょう。 図のように、円をおうぎの形に等分し、{{Ruby|並|なら}}べかえます。 右の写真では、まだでこぼこしていますが、もっと細かくやると、並びかえた図形は長方形(平行四辺形)とみることができます。 その{{Ruby|縦|たて}}の長さは、 '''半径''' で、横の長さは '''円周の長さの半分''' と等しくなります。 '''円周=直径×円周率''' で、 円周÷2=直径×円周率÷2=(直径÷2)×円周÷2=半径×円周率 となるので、円周の半分の長さは'''半径×円周率'''と等しくなります。 この長方形の面積(縦×横)='''円周÷2'''×'''半径'''='''半径×円周率'''×'''半径'''となりますから、 円の面積は、 '''半径×半径×円周率''' という式で求められることになります。ここでは円周率を3.14とします。 {{-}} ==== いろいろな図形の面積 ==== この図形は、正方形の中に、円の一部を書いたものです。色のついた部分の面積の求め方を考えましょう。 <!--[[File:レンズ形.png|thumb|拡大と縮小]]--> === 図形の拡大と縮小 === <!--[[File:SimilitudeHomothetieL.svg|thumb|拡大と縮小]]--> ある図形を、形をかえないで大きくすることを、その図形を '''{{ruby|拡大|かくだい}}する'''といいます。 たとえば右の図では、ある点を中心に上の青い図形を拡大して、下の黒い図形に重ねました。 拡大された図を '''拡大図''' といいます。右の絵では、上の青い「L」の形をを基準に考えた場合は、下の黒い図のほうが拡大図です。 ある図形を、形をかえないで小さくすることを、その図形を '''{{ruby|縮小|しゅくしょう}}する''' といいます。 たとえば右の図では、下の黒い「L」の形を縮小して、上の青い図形にしています。 縮小された図を '''{{ruby|縮図|しゅくず}}'''といいます。'''「縮小図」ではないので注意してください。'''右の図では、下の黒い「L」の形を基準に考えた場合は、上の青い形のほうが縮図です。 [[Image:Japan_sea_map.png|250px|left]][[Image:Japan satellite.jpg|250px|right]] 地図の{{ruby|縮尺|しゅくしゃく}}も、縮図のような考え方です。例えば縮尺が25000分の1となっているなら、実際の25000分の1の大きさで、全く同じ形に書いてあります。 また、本などを縮小コピーしたり、拡大コピーしてみましょう(コピー機には「縮小コピー」「拡大コピー」の機能があることが多いです)。やはり、{{ruby|原稿|げんこう}}と同じように印刷されますが、大きさは変わっているはずです。 {{clear}} では、もっと簡単な図形である三角形はどうでしょうか。全く同じ形でも大きさが{{ruby|異|こと}}なる三角形では、どのような共通の性質を持っているでしょうか。 [[Image:SimilarTriangles.jpg]] この2つの三角形は、全く同じ形をしていますが、大きさが違います。この2つの三角形を比べると、次のことがいえます。 * 角A = 角D であり、 角B = 角E であり、 角C = 角F である。 * AB:DE = BC:EF = CA:FD <small>(「AB」は、「辺ABの長さ」をさします)</small><br> 三角形ABCを基準に考えてみれば、三角形DEFは、三角形ABCを拡大したものです。 つまり、三角形DEFは、三角形ABCの拡大図です。 三角形DEFを基準に考えてみれば、三角形ABCは、三角形DEFを縮小したものです。 つまり、三角形ABCは、三角形DEFの縮図です。 === 角柱と円柱の体積 === 角柱や円柱で、底面の面積を '''底面積''' といいます。 :角柱は、多角形が底面に{{ruby|垂直|すいちょく}}に動いたものと考えれば、その体積は「底面積×高さ」という式で求められます。 :円柱も、角柱と同じようにその体積は「底面積×高さ」で求められます。 == 数量関係 == ここでは、数量の間の関係について学んでいきましょう。 === 比 === ウスターソースとケチャップを混ぜて、ハンバーグソースを作ろうと思います。 :そこで、ウスターソースとケチャップを混ぜてハンバーグソースを作ってみました。 :では、このウスターソースの量とケチャップの量の{{ruby|割合|わりあい}}はどのように表せばよいでしょうか。 :まず、ウスターソースの量はケチャップの何倍か考えてみましょう。 :<math>120 \div 80=1.5</math>(倍)となりますね。(もしくは <math>\frac{3}{2}</math>倍) :このウスターソースとケチャップの割合を 120:80 と表すことがあります。 :このような割合の表し方を '''{{ruby|比|ひ}}''' といい、比の記号「:」は「{{ruby|対|たい}}」と読みます。 * 比の値 比 <math>a:b</math>において、<math>a</math>が<math>b</math>の何倍かを表す{{ruby|値|あたい}}を '''比の{{ruby|値|あたい}}''' といいます。 :<math>a:b</math> の比の値は<math>\frac{a}{b}</math>となります。 * 等しい比 2つの比 3:4 と 9:12 について考えてみましょう。 比 3:4 の「3」と「4」に、3をかけると 「9」「12」になるので 9:12に等しくなります。 また、3:4 と 9:12の比の{{ruby|値|あたい}}を調べると ともに <math>\frac{3}{4}</math> で、等しくなっています。 このように、2つの比の比の値が等しいとき、 '''2つの比は等しい''' といいます。 <!-- 2つの比 <math>a:b</math> と <math>c:d</math> が等しいとき、<math>a:b=c:d</math> とかきます。なお、このような式を '''比例式''' といいます。 --> '''比 <math>a:b</math>に、同じ数をかけたり割ったりしてもその比は等しくなります。''' === 比を簡単にする === 比を、同じ比の値で、できるだけ小さい整数の比に直すことを'''「比を{{ruby|簡単|かんたん}}にする」''' といいます。 :問題 15:3を簡単にしましょう。 15と3の最大公約数は、3です。なので、3で15と3をわります。 15:3=5:1 5と1には最大公約数がないので、これ以上簡単になりません。 ==== 比が少数であらわされている場合 ==== ==== 比が分数であらわされている場合 ==== では、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}</math>を簡単にしてみましょう。 :通分して、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}=\frac{4}{12}:\frac{9}{12}=4:9</math> :とすることができます。 :また、<math>\frac{1}{3}:\frac{3}{4}</math>の比の値は <math>\frac{1}{3} \div \frac{3}{4}= \frac {4}{9}</math> です。 :これを使って 4:9 とすることもできます。 === 比を求める === 問題 次のxにあてはまる数を求めましょう。 3:x=6:4 :「3」と「6」に注目しましょう。6は3に2をかけた数なので、xはxに2をかけると4になる数だとわかります。だからxは4÷2=2 となります。 * 比を使った問題 (1)ウスターソースとケチャップを3:2の比で混ぜてハンバーグソースを作ります。ウスターソースを60mL使うとき、ケチャップは何mL必要ですか。 * 解答 :[2]は、[1]の2倍、[3]は[1]の3倍を表す記号とします。 :ウスターソースを[3]、ケチャップを[2]ずつ使うとすれば、 :ウスターソースは60mL使うので、[3]は60mLだとわかります。 :そのため、[2]にあたるケチャップは、60÷2×3=40(mL)必要です。これが答えです。 比の値を使って考えてみましょう。 :ケチャップとウスターソースの比は 2:3 となります。ですから、比の値は<math>\frac{2}{3}</math>となります。ですから、ケチャップは <math>60 \times \frac{2}{3} =40</math>(mL)とればよいことになります。 (2)AさんとBさんで、15{{ruby|枚|まい}}のクッキーを、Aさんの枚数とBさんの枚数の比が<math>2:3</math>になるように分けようと思います。AさんとBさんはそれぞれ何枚とればよいですか。 * 解答 :[2]は、[1]の2倍、[3]は[1]の3倍を表す記号とします。 :AさんとBさんがそれぞれ[2]、[3]ずつとるとすれば、 :AさんとBさんは合わせて[5]をとることになります。 :クッキーは15枚あるので、[1]はクッキー3枚分だとわかります。 :そのため、Aさんは6枚、Bさんは9枚のクッキーをとることになります。これが答えです。 比の値を使って考えてみましょう。 :Aさんの枚数と全体の枚数の比は 2:5 となります。ですから、比の値は<math>\frac{2}{5}</math>となります。ですから、Aさんは<math>15 \times \frac{2}{5} =6</math>(枚)とればよいことになります。 :また、Bさんの枚数と全体の枚数の比は 3:5 となります。ですから、比の値は<math>\frac{3}{5}</math>となります。ですから、Bさんは<math>15 \times \frac{3}{5} =9</math>(枚)とればよいことになります。なお、15-6=9 と求めてもかまいません。 * メモ このような問題は、中学校で習う「方程式」を用いて計算されることがあります。 詳しくは[[中学校数学 1年生-数量]]を参照。 == 比例と反比例 == さまざまなものの変わり方を調べてみましょう。 ==== 比例 ==== [[File:Acdcgraph.jpg|thumb|比例のグラフの例]] 一方の数量が2倍、3倍、…になると、もう一方の数量が2倍、3倍、…になるとき、2つの数量は'''{{ruby|比例|ひれい}}する'''といいます。<br> (注意)参考書などでは、「正比例」と書かれている場合があります。 <!-- これは関数の知識が必要では?参考書、教科書参照してどうなっているか要確認 --> 比例の関係を見るために、比例関係にある2数を用いて、表とグラフを 作ってみよう。ここでは、「<math>y=2 \times x</math>」の 比例の表、グラフを作る。 このとき、この比例の表は <table> <caption>比例の表</caption> <tr> <th>x </th> <td>1</td><td>2</td><td>3</td><td>4</td><td>5</td></tr> <tr> <th>y </th> <td>2</td><td>4</td><td>6</td><td>8</td><td>10</td></tr> </table> となる。 ; 問題 : <math>y=5 \times x</math>であるような比例の表とグラフを作りましょう。 ; 解答 表は下のようになる。 <table> <caption>比例の表</caption> <tr> <td>0</td><td>1</td><td>2</td><td>3</td><td>4</td><td>5</td> <td>6</td><td>7</td><td>8</td><td>9</td><td>10</td> </tr> <tr> <td>0</td><td>5</td><td>10</td><td>15</td><td>20</td><td>25</td> <td>30</td><td>35</td><td>40</td><td>45</td><td>50</td> </tr> </table> === 反比例 === [[File:Philips curve.png|thumb|反比例のグラフの例]] 面積が12cm<sup>2</sup>の長方形において、{{ruby|縦|たて}} の長さを変えたとき、横の長さはどうなるか調べてみましょう。 {| class="wikitable" style="text-align:right" |+style="white-space:nowrap"| 面積が12cm<sup>2</sup>の長方形の縦の長さと横の長さ ! 縦の長さ(cm) !! 0 !! 1 !! 2 !! 3 !! 4 !! 5 !! 6 |- ! 横の長さ(cm) | (なし) || 12 || 6 || 4 || 3 || 2.4 || 2 |} このように、一方の数量が 2倍、3倍、…になると、もう一方の数量が <math>\frac{1}{2}</math>倍、<math>\frac{1}{3}</math>倍…になるとき、2つの数量は'''反比例している'''といいます。 == 場合の調べ方 == {{節stub}} A,B,C,D,Eの5つのチームが、ほかのチームと1回ずつ試合をします。 この時のすべての試合数を求めるとき、どうすればよいでしょうか。 このように、ほかのチームと何回か試合をするとき、(A対B)と(B対A)は'''同じものとして数えます'''。 == データの調べ方 == {{節stub}} 下は、ウィキ小学校の6年1組の30人のソフトボール投げの結果です。 :{| class="wikitable" style="text-align:right" |+ ソフトボール投げの結果 (m) |- |28 || 15 || 22 || 34 || 27 || 9 || 42 || 31 || 11 || 37 |- | 10 || 27 || 20 || 38 || 21 || 43 || 34 || 7 || 25 || 36 |- | 17 || 24 || 35 || 14 || 27 || 19 || 32 || 9 || 40 || 29 |} === {{ruby|階級|かいきゅう}} === {| class="wikitable" |+ |記録 |人数 |- |0m以上10m未満 |3人 |- |10m以上20m未満 |6人 |- |20m以上30m未満 |10人 |- |30m以上40m未満 |8人 |- |40m以上50m未満 |3人 |- |合計 |30人 |} 図のような、「10m以上20m未満」のような区間のことを'''階級'''と言います。また、このような階級が集まった表のことを'''度数分布表'''と言い、それぞれの階級の資料の個数を'''度数'''と言います。 === {{ruby|平均値|へいきんち}} === 全ての値を足してそれを結果の数でわったものを{{ruby|'''平均値'''|へいきんち}}と言います。 : <math>(28+15+22+ \cdots +9+40+29) \div 30=24.2</math> === {{ruby|中央値|ちゅうおうち}} === 全ての値を大きさの順で並べて{{ruby|奇数|きすう}}の場合は真ん中、{{ruby|偶数|ぐうすう}}の場合は真ん中の2つの数の平均をそれぞれ{{ruby|'''中央値'''|ちゅうおうち}}といいます。 上の例の場合、大きい順に並べて13番目から18番目を見てみると : <math>\cdots 24, 25, 27, 27, 27, 28 \cdots</math> 記録の数は30で偶数なので、中央値は<math>(27+27) \div 2 = 27</math>になります。 === {{ruby|最頻値|さいひんち}} === 全ての値の中でもっともよく出てくる数を{{ruby|'''最頻値'''|さいひんち}}といいます。 上の例では27が3回と一番多く出てるので、27が最頻値です。 (平均値、中央値、最頻値のことをまとめて代表値と呼びます。) === データを図にする === ==== ドットプロット ==== [[File:Dotplot of random values.png|thumb|ドットプロットの例。上のソフトボール投げの例とは関係ない。]] 資料を数直線上に並べ、同じ値のデータの個数だけドットを積み上げてあらわしたものを、'''ドットプロット'''と言います。 ====柱状グラフ==== [[File:Histogram example.svg|thumb|柱状グラフの例。上のソフトボール投げの例やドットプロットの例とは関係ない。]] 統計で度数分布を示すグラフです。横軸上に階級、縦軸上に度数を目盛り、おのおのの階級の上に、度数を高さとする長方形を立てたものです。 ヒストグラムともよばれます。 == 算数ドリル == 下の「6年生のための算数ドリル」の文字を{{ruby|押|お}}すと、見ているページが、算数ドリルのぺージに、変わります。 * [[算数演習 小学校6年生|6年生のための算数ドリル]] [[Category:小学校算数|6かくねん]] jrgkdy9dkyr4ack5u0gepf01j69opl2 典型元素 0 2946 276793 236424 2025-07-04T12:38:40Z Tomzo 248 276793 wikitext text/x-wiki {{改名提案|周期律と元素の諸特性/{{PAGENAME}}||t=トーク:周期律と元素の諸特性|date=2025-07-04}} <small> [[高等学校化学]] > 典型元素</small> 典型元素とは、周期表で1族、2族および12族~18族を指す。それ以外の元素は[[遷移元素]]と呼ばれる。 == 特徴 == ・同じ族同士(周期表の縦の列)で性質が良く似ている<br> ・酸化数が決まっている<br> ・族番号の1の位と最外殻電子数が一致している 典型元素には、金属・非金属がともに含まれる。 ==1族== 1族には'''H(水素)'''、'''Li(リチウム)'''、'''Na(ナトリウム)'''、'''K(カリウム)'''、Rb(ルビジウム)、Cs(セシウム)、Fr(フランシウム)の7つの元素が含まれる。 ・Hを除く6つの元素を'''アルカリ金属'''という<br> ・アルカリ金属の元素は、'''一価の陽イオン'''になりやすい<br> ・アルカリ金属の単体は'''融解塩電解'''によって得られる<br> ・アルカリ金属は水や酸素と激しく反応するので、'''石油中'''に保存する<br> ==2族== 2族には'''Be(ベリリウム)'''、'''Mg(マグネシウム)'''、'''Ca(カルシウム)'''、Sr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)の6つの元素が含まれる。 ・Be、Mgを除く4つの元素を'''アルカリ土類金属'''という ==12族== 12族には'''Zn(亜鉛)'''、Cd(カドミウム)、Hg(水銀)の3つの元素が含まれる。 ==13族== 13族には'''B(ホウ素)'''、'''Al(アルミニウム)'''、Ga(ガリウム)、In(インジウム)、Tl(タリウム)の5つの元素が含まれる。 ==14族== 14族には'''C(炭素)'''、'''Si(ケイ素)'''、Ge(ゲルマニウム)、Sn(スズ)、'''Pb(鉛)'''の5つの元素が含まれる。 ==15族== 15族には'''N(窒素)'''、'''P(リン)'''、As(ヒ素)、Sb(アンチモン)、Bi(ビスマス)の5つの元素が含まれる。 ==16族== 16族には'''O(酸素)'''、'''S(硫黄)'''、Se(セレン)、Te(テルル)、Po(ポロニウム)の5つの元素が含まれる。 ==17族== 17族には'''F(フッ素)'''、'''Cl(塩素)'''、'''Br(臭素)'''、I(ヨウ素)、At(アスタチン)の5つの元素が含まれる。 ・これらの元素を'''ハロゲン'''という ==18族== 18族には'''He(ヘリウム)'''、'''Ne(ネオン)'''、'''Ar(アルゴン)'''、Kr(クリプトン)、Xe(キセノン)、Rn(ラドン)の6つの元素が含まれる。 ・これらの元素を''希ガス''という  (現代では貴ガスという(2023年現在)) ==参考== *[[遷移元素]] *[[元素記号]] [[カテゴリ:元素|てんけいけんそ]] 871kat30ji4s1g9jbymhnomfm18s8f3 遷移元素 0 2963 276788 221217 2025-07-04T12:32:45Z Tomzo 248 276788 wikitext text/x-wiki <small> [[高等学校化学]] > 遷移元素</small> 遷移元素とは周期表で3族~12族の[[元素]]を指す<ref>第12族元素(亜鉛族元素)を遷移元素に含める場合と含めない場合があります。</ref>。それ以外の元素は[[典型元素]]と呼ばれる。 == 特徴 == *隣同士で性質が良く似ている。 *1つの元素が異なる酸化数をとる場合が多い。 **例:鉄は酸化数0と2と3を取りうる *遷移元素は、すべて金属元素である。 == 高校化学で扱う元素 == 高校の無機化学では、遷移元素の中でも特に'''Fe(鉄)'''、'''Cu(銅)'''、'''Ag(銀)'''、'''Au(金)'''、'''Cr(クロム)'''、'''Mn(マンガン)'''などを扱う。 == 脚註 == <references /> {{stub}} [[カテゴリ:元素|せんいけんそ]] gjz4gr8t7xbcbzycxqqm5a8tzo7j4m7 276791 276788 2025-07-04T12:37:13Z Tomzo 248 276791 wikitext text/x-wiki {{改名提案|周期律と元素の諸特性/{{PAGENAME}}||t=周期律と元素の諸特性|date=2025-07-04}} <small> [[高等学校化学]] > 遷移元素</small> 遷移元素とは周期表で3族~12族の[[元素]]を指す<ref>第12族元素(亜鉛族元素)を遷移元素に含める場合と含めない場合があります。</ref>。それ以外の元素は[[典型元素]]と呼ばれる。 == 特徴 == *隣同士で性質が良く似ている。 *1つの元素が異なる酸化数をとる場合が多い。 **例:鉄は酸化数0と2と3を取りうる *遷移元素は、すべて金属元素である。 == 高校化学で扱う元素 == 高校の無機化学では、遷移元素の中でも特に'''Fe(鉄)'''、'''Cu(銅)'''、'''Ag(銀)'''、'''Au(金)'''、'''Cr(クロム)'''、'''Mn(マンガン)'''などを扱う。 == 脚註 == <references /> {{stub}} [[カテゴリ:元素|せんいけんそ]] sueexdwidr9axxvmodvbavhcvxlxzy3 276792 276791 2025-07-04T12:37:55Z Tomzo 248 276792 wikitext text/x-wiki {{改名提案|周期律と元素の諸特性/{{PAGENAME}}||t=トーク:周期律と元素の諸特性|date=2025-07-04}} <small> [[高等学校化学]] > 遷移元素</small> 遷移元素とは周期表で3族~12族の[[元素]]を指す<ref>第12族元素(亜鉛族元素)を遷移元素に含める場合と含めない場合があります。</ref>。それ以外の元素は[[典型元素]]と呼ばれる。 == 特徴 == *隣同士で性質が良く似ている。 *1つの元素が異なる酸化数をとる場合が多い。 **例:鉄は酸化数0と2と3を取りうる *遷移元素は、すべて金属元素である。 == 高校化学で扱う元素 == 高校の無機化学では、遷移元素の中でも特に'''Fe(鉄)'''、'''Cu(銅)'''、'''Ag(銀)'''、'''Au(金)'''、'''Cr(クロム)'''、'''Mn(マンガン)'''などを扱う。 == 脚註 == <references /> {{stub}} [[カテゴリ:元素|せんいけんそ]] 33yw9io4wo455dci6r5raj6q334tvye 日本語/品詞/自立語/副詞 0 3055 276827 232448 2025-07-04T15:31:31Z Tomzo 248 Tomzo がページ「[[日本語/品詞/自立語/体言/副詞]]」を「[[日本語/品詞/自立語/副詞]]」に、リダイレクトを残さずに移動しました: ページ名の誤字・脱字: 副詞は体言ではない 232448 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|副詞}} {{Wiktionary|副詞}} == 副詞 == '''副詞'''(ふくし)は、[[wikt:用言|用言]](動詞、形容詞、形容動詞)を修飾する[[wikt:自立語|自立語]]のひとつであり、活用はない。 *状態を表すもの <例>そっと、やがて、ふんわり 等々 *程度を表すもの <例>とても、たいそう、随分 等々 *呼応する言葉が後ろにあるもの <例>どうして(~か)、もし(~なら等)、おそらく(~だろう) (上の括弧内は、括弧の前に対して呼応している言葉) [[カテゴリ:日本語 品詞|品]] [[カテゴリ:副詞]] rkcz9mdnj2c7y2nshbj6w60sa742zoc 276833 276827 2025-07-04T15:37:21Z Tomzo 248 276833 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|副詞}} {{Wiktionary|副詞}} == 副詞 == '''副詞'''(ふくし)は、[[wikt:用言|用言]](動詞、形容詞、形容動詞)を修飾する[[wikt:自立語|自立語]]のひとつであり、活用はない。 *状態を表すもの <例>そっと、やがて、ふんわり 等々 *程度を表すもの <例>とても、たいそう、随分 等々 *呼応する言葉が後ろにあるもの <例>どうして(~か)、もし(~なら等)、おそらく(~だろう) (上の括弧内は、括弧の前に対して呼応している言葉) {{分岐stub|190610}} [[カテゴリ:日本語 品詞|品]] [[カテゴリ:副詞]] 2m6fq04frusw9zwwd5u8qy045hm8x7i スポーツ 0 3069 276919 276325 2025-07-05T05:50:30Z 鍼灸 84326 276919 wikitext text/x-wiki [[メインページ]] > '''スポーツ''' {{NDC|780|すほおつ}} {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|スポーツ|スポーツ}} |- |{{Wikinews|スポーツ|Category:スポーツ|カテゴリ}} |- |{{蔵書一覧}} |- |{{進捗状況}} |} ;アウトドアスポーツ [[登山]] - [[ゴルフ]] - [[ロッククライミング]]([[ボルタリング]])- [[グライダー]] - [[パラグライダー]] - [[パラシューティング]] - [[フライングディスク]]<br>[[スカイダイビング]] - [[パラセイリング]] - [[釣り]] - [[サーフィン]] - [[ボディーボード]] - [[ウィンドサーフィン]] - [[スクーバダイビング]] - [[水上スキー]] - [[ウェイクボード]] - [[マウンテンボード]] - [[ライフセービング]] - [[ウェイクスケート]] - [[スキムボード]] - [[カイトボード]] - [[ウェイクサーフィン]] ;アニマルスポーツ [[競馬]] - [[馬術]] - [[ポロ]] - [[闘牛]] - [[闘犬]] - [[闘鶏]] ;格闘技、武術 [[相撲]] - [[柔術]] - [[柔道]] - [[空手道]] - [[テコンドー]] - [[合気道]] - [[剣道]] - [[剣術]] - [[居合道]] - [[居合術]] - [[杖道]] - [[杖術]] - [[短剣術]] - [[短剣道]] - [[銃剣道]] - [[銃剣術]] - [[なぎなた]] - [[少林寺拳法]] - [[日本拳法]] - [[レスリング]] - [[総合格闘技]] - [[ボクシング]] - [[スポーツチャンバラ]] - [[フェンシング]] - [[棒術]] - [[棒道]] - [[槍道]] - [[槍術]] - [[斧道]] - [[斧術]] - [[抜刀術]] - [[抜刀道]] - [[キックボクシング]] - [[太極拳]] - [[八極拳]] - [[少林拳]] - [[形意拳]] - [[心意六合拳]] - [[八卦掌]] - [[詠春拳]] - [[カポエイラ]] - [[躰道]] - [[サンボ]] - [[システマ]] - [[ボビナム]] - [[シュートボクシング]] - [[ムエタイ]] - [[截拳道]] - [[刀道]] - [[ブフ]] - [[ヤールギュレシ]] - [[散打]] - [[シュアイジャオ]] - [[新体道]] - [[太気拳]] - [[ブラジリアン柔術]] - [[ヨーロピアン柔術]] - [[骨法]] - [[カラリパヤット]] - [[クシュティー]] - [[シラット]] - [[エスクリマ]] - [[シルム]] - [[ラウェイ]] - [[グリマ]] - [[クラッシュ]] - [[クロシュ]] - [[ブノ]] - [[ヴァット]] - [[ペルワニ]] - [[ボリ・ケラ]] - [[カウンラバタ]] - [[ルチャ・リブレ]] - [[ルタ・リーブリ]] - [[ランゲルン]] - [[シュヴィンゲン]] - [[ルチャ・カナリア]] - [[キャッチ・アズ・キャッチ・キャン]] - [[チダオバ]] - [[ルッテ・トラディショナル]] - [[リバンダ]] - [[セネガル相撲]] - [[モラング]] ;極限スポーツ [[バンジージャンプ]] - [[ロッククライミング]] - [[スケートボード]] - [[スノーボード]] ;混合競技 [[近代五種競技]] - [[トライアスロン]] ;自転車競技 [[競輪]] - [[マウンテンバイク]] - [[サイクリング]] - [[一輪車]] ;射的競技 [[射撃]] - [[ライフル射撃]] - [[クレー射撃]] - [[ピストル射撃]] - [[ベンチレスト射撃]] - [[アーチェリー]] - [[弓道]] - [[弓術]] - [[クロスボウ射撃]] - [[スリングショット]] - [[ゴルフ]] - [[スポーツ吹矢]] - [[ボウリング]] - [[ダーツ]] - [[グラウンド・ゴルフ]] - [[パークゴルフ]] - [[マレットゴルフ]] - [[ディスクゴルフ]] ;水上競技 [[セーリング]] - [[水泳]] - [[競泳]] - [[アースティックスイミング]] - [[水球]] - [[飛込競技]] - [[ボート]] - [[ヨット]] - [[競艇]] - [[カヌー]] - [[カヤック]] - [[ドラゴンボート]] ;スキー競技 [[アルペンスキー]] - [[ノルディックスキー]] - [[スキージャンプ]] - [[クロスカントリースキー]] - [[フリースタイルスキー]] [[バックカントリースキー]] - [[モーグル]] - [[エアリアル]] - [[スノーボード]] - [[バイアスロン]] - [[ローラースキー]] ;スケート競技 [[スピードスケート]] - [[ショートトラックスピードスケート|ショートトラック]] - [[フィギュアスケート]] - [[スケートボード]] - [[ローラースケート]] - [[カーリング]] - [[インラインスケート]] - [[キックスケーター]] ;ソリ競技 [[スケルトン]] - [[リュージュ]] - [[ボブスレー]] ;体操 [[体操競技]] - [[新体操]] - [[エアロビクス]] - [[トランポリン]] - [[ラート]] ;団体競技 [[アイスホッケー]] - [[アメリカンフットボール]] - [[アルティメット]] - [[インラインホッケー]] - [[エイトマン]] - [[オーストラリアンフットボール]] - [[カナディアンフットボール]] - [[カバディ]] - [[キンボール]] - [[クリケット]] - [[ゲートボール]] - [[ゲーリックフットボール]] - [[サッカー]] - [[サバイバルゲーム]] - [[水球]] - [[3x3]] - [[セパタクロー]] - [[ソサイチ]] - [[ソフトボール]] - [[ティーボール]] - [[ドッジボール]] - [[ハーリング]] - [[バスケットボール]] - [[バレーボール]] - [[ハンドボール]] - [[ビーチバレー]] - [[フィールドホッケー]] - [[4v4]] - [[フットサル]] - [[フニーニョ]] - [[フライングディスク]] - [[ポートボール]] - [[野球]] - [[ラグビー]] {{進捗|25%|2007-03-30}} - [[ラクロス]] - [[ローラーホッケー]] ;パワースポーツ [[ボディービル]] - [[パワーリフティング]] - [[重量挙げ]] ;マインドスポーツ [[コントラクトブリッジ]] - [[チェス]] - [[チェッカー]] - [[ポーカー]] - [[囲碁]] - [[麻雀]] - [[将棋]] - [[シャンチー]] - [[競技かるた]] - [[バックギャモン]] - [[チャンギ]] - [[チャトランガ]] - [[チャトラジ]] ;モータースポーツ *[[自動車競技]] **[[ジムカーナ]] **[[ダートトライアル]] **[[ラリー]] *[[オートバイ競技]] **[[オートレース]] **[[ロードレース]] **[[モトクロス]] **[[トライアル]] **[[スーパーモタード]] **[[エンデューロ]] **[[スピードウェイ]] **[[スノーモービル]] **[[クアッド]] *[[モーターボート競走]] **[[パワーボート]] ***[[競艇]] *[[ジェットスポーツ]] *[[航空レース]] ;ラケット競技 [[バドミントン]] - [[テニス]] - [[ソフトテニス]] - [[卓球]]{{進捗|50%|2025-04-22}} - [[スカッシュ]] ;陸上競技 [[競走]] - [[跳躍競技]] - [[投てき競技]] ;ダンス [[競技ダンス|ダンススポーツ]] - [[バレエ]] - [[メヌエット]] - [[ワルツ]] - [[フラメンコ]] - [[タンゴ]] - [[サルサ]] - [[サンバ]] - [[マンボ]] - [[ルンバ]] - [[フラダンス]] - [[チアリーディング]] - [[チアダンス]] - [[フォークダンス]] - [[バトントワリング]] - [[ストリートダンス]] ;屋内スポーツ [[ボウリング]] - [[ビリヤード]] - [[スヌーカー]] ;その他 [[スポーツスタッキング]] - [[アームレスリング]] [[Category:スポーツ|*]] [[de:Regal:Sport]] [[en:Wikibooks:Games and athletics bookshelf]] [[fr:Sport]] 2l9fs4sc6ps0r2p8lfts631h9n99xef 276920 276919 2025-07-05T05:50:50Z 鍼灸 84326 276920 wikitext text/x-wiki [[メインページ]] > '''スポーツ''' {{NDC|780|すほおつ}} {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|スポーツ|スポーツ}} |- |{{Wikinews|スポーツ|Category:スポーツ|カテゴリ}} |- |{{蔵書一覧}} |- |{{進捗状況}} |} ;アウトドアスポーツ [[登山]] - [[ゴルフ]] - [[ロッククライミング]]([[ボルタリング]])- [[グライダー]] - [[パラグライダー]] - [[パラシューティング]] - [[フライングディスク]]<br>[[スカイダイビング]] - [[パラセイリング]] - [[釣り]] - [[サーフィン]] - [[ボディーボード]] - [[ウィンドサーフィン]] - [[スクーバダイビング]] - [[水上スキー]] - [[ウェイクボード]] - [[マウンテンボード]] - [[ライフセービング]] - [[ウェイクスケート]] - [[スキムボード]] - [[カイトボード]] - [[ウェイクサーフィン]] ;アニマルスポーツ [[競馬]] - [[馬術]] - [[ポロ]] - [[闘牛]] - [[闘犬]] - [[闘鶏]] ;格闘技、武術 [[相撲]] - [[柔術]] - [[柔道]] - [[空手道]] - [[テコンドー]] - [[合気道]] - [[剣道]] - [[剣術]] - [[居合道]] - [[居合術]] - [[杖道]] - [[杖術]] - [[短剣術]] - [[短剣道]] - [[銃剣道]] - [[銃剣術]] - [[なぎなた]] - [[少林寺拳法]] - [[日本拳法]] - [[レスリング]] - [[総合格闘技]] - [[ボクシング]] - [[スポーツチャンバラ]] - [[フェンシング]] - [[棒術]] - [[棒道]] - [[槍道]] - [[槍術]] - [[斧道]] - [[斧術]] - [[抜刀術]] - [[抜刀道]] - [[キックボクシング]] - [[太極拳]] - [[八極拳]] - [[少林拳]] - [[形意拳]] - [[心意六合拳]] - [[八卦掌]] - [[詠春拳]] - [[カポエイラ]] - [[躰道]] - [[サンボ]] - [[システマ]] - [[ボビナム]] - [[シュートボクシング]] - [[ムエタイ]] - [[截拳道]] - [[刀道]] - [[ブフ]] - [[ヤールギュレシ]] - [[散打]] - [[シュアイジャオ]] - [[新体道]] - [[太気拳]] - [[ブラジリアン柔術]] - [[ヨーロピアン柔術]] - [[骨法]] - [[カラリパヤット]] - [[クシュティー]] - [[シラット]] - [[エスクリマ]] - [[シルム]] - [[ラウェイ]] - [[グリマ]] - [[クラッシュ]] - [[クロシュ]] - [[ブノ]] - [[ヴァット]] - [[ペルワニ]] - [[ボリ・ケラ]] - [[カウンラバタ]] - [[ルチャ・リブレ]] - [[ルタ・リーブリ]] - [[ランゲルン]] - [[シュヴィンゲン]] - [[ルチャ・カナリア]] - [[キャッチ・アズ・キャッチ・キャン]] - [[チダオバ]] - [[ルッテ・トラディショナル]] - [[リバンダ]] - [[セネガル相撲]] - [[モラング]] ;極限スポーツ [[バンジージャンプ]] - [[ロッククライミング]] - [[スケートボード]] - [[スノーボード]] ;混合競技 [[近代五種競技]] - [[トライアスロン]] ;自転車競技 [[競輪]] - [[マウンテンバイク]] - [[サイクリング]] - [[一輪車]] ;射的競技 [[射撃]] - [[ライフル射撃]] - [[クレー射撃]] - [[ピストル射撃]] - [[ベンチレスト射撃]] - [[アーチェリー]] - [[弓道]] - [[弓術]] - [[クロスボウ射撃]] - [[スリングショット]] - [[ゴルフ]] - [[スポーツ吹矢]] - [[ボウリング]] - [[ダーツ]] - [[グラウンド・ゴルフ]] - [[パークゴルフ]] - [[マレットゴルフ]] - [[ディスクゴルフ]] ;水上競技 [[セーリング]] - [[水泳]] - [[競泳]] - [[アースティックスイミング]] - [[水球]] - [[飛込競技]] - [[ボート]] - [[ヨット]] - [[競艇]] - [[カヌー]] - [[カヤック]] - [[ドラゴンボート]] ;スキー競技 [[アルペンスキー]] - [[ノルディックスキー]] - [[スキージャンプ]] - [[クロスカントリースキー]] - [[フリースタイルスキー]] [[バックカントリースキー]] - [[モーグル]] - [[エアリアル]] - [[スノーボード]] - [[バイアスロン]] - [[ローラースキー]] ;スケート競技 [[スピードスケート]] - [[ショートトラックスピードスケート|ショートトラック]] - [[フィギュアスケート]] - [[スケートボード]] - [[ローラースケート]] - [[カーリング]] - [[インラインスケート]] - [[キックスケーター]] ;ソリ競技 [[スケルトン]] - [[リュージュ]] - [[ボブスレー]] ;体操 [[体操競技]] - [[新体操]] - [[エアロビクス]] - [[トランポリン]] - [[ラート]] ;団体競技 [[アイスホッケー]] - [[アメリカンフットボール]] - [[アルティメット]] - [[インラインホッケー]] - [[エイトマン]] - [[オーストラリアンフットボール]] - [[カナディアンフットボール]] - [[カバディ]] - [[キンボール]] - [[クリケット]] - [[ゲートボール]] - [[ゲーリックフットボール]] - [[サッカー]] - [[サバイバルゲーム]] - [[水球]] - [[3x3]] - [[セパタクロー]] - [[ソサイチ]] - [[ソフトボール]] - [[ティーボール]] - [[ドッジボール]] - [[ハーリング]] - [[バスケットボール]] - [[バレーボール]] - [[ハンドボール]] - [[ビーチバレー]] - [[フィールドホッケー]] - [[4v4]] - [[フットサル]] - [[フニーニョ]] - [[フライングディスク]] - [[ポートボール]] - [[野球]] - [[ラグビー]] {{進捗|25%|2007-03-30}} - [[ラクロス]] - [[ローラーホッケー]] ;パワースポーツ [[ボディービル]] - [[パワーリフティング]] - [[重量挙げ]] ;マインドスポーツ [[コントラクトブリッジ]] - [[チェス]] - [[チェッカー]] - [[ポーカー]] - [[囲碁]] - [[麻雀]] - [[将棋]] - [[シャンチー]] - [[競技かるた]] - [[バックギャモン]] - [[チャンギ]] - [[チャトランガ]] - [[チャトラジ]] ;モータースポーツ *[[自動車競技]] **[[ジムカーナ]] **[[ダートトライアル]] **[[ラリー]] *[[オートバイ競技]] **[[オートレース]] **[[ロードレース]] **[[モトクロス]] **[[トライアル]] **[[スーパーモタード]] **[[エンデューロ]] **[[スピードウェイ]] **[[サイドカー]] **[[スノーモービル]] **[[クアッド]] *[[モーターボート競走]] **[[パワーボート]] ***[[競艇]] *[[ジェットスポーツ]] *[[航空レース]] ;ラケット競技 [[バドミントン]] - [[テニス]] - [[ソフトテニス]] - [[卓球]]{{進捗|50%|2025-04-22}} - [[スカッシュ]] ;陸上競技 [[競走]] - [[跳躍競技]] - [[投てき競技]] ;ダンス [[競技ダンス|ダンススポーツ]] - [[バレエ]] - [[メヌエット]] - [[ワルツ]] - [[フラメンコ]] - [[タンゴ]] - [[サルサ]] - [[サンバ]] - [[マンボ]] - [[ルンバ]] - [[フラダンス]] - [[チアリーディング]] - [[チアダンス]] - [[フォークダンス]] - [[バトントワリング]] - [[ストリートダンス]] ;屋内スポーツ [[ボウリング]] - [[ビリヤード]] - [[スヌーカー]] ;その他 [[スポーツスタッキング]] - [[アームレスリング]] [[Category:スポーツ|*]] [[de:Regal:Sport]] [[en:Wikibooks:Games and athletics bookshelf]] [[fr:Sport]] b1x4z87vujyl4q8niyqbomr4h4s1iji 276921 276920 2025-07-05T06:11:14Z 鍼灸 84326 276921 wikitext text/x-wiki [[メインページ]] > '''スポーツ''' {{NDC|780|すほおつ}} {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|スポーツ|スポーツ}} |- |{{Wikinews|スポーツ|Category:スポーツ|カテゴリ}} |- |{{蔵書一覧}} |- |{{進捗状況}} |} ;アウトドアスポーツ [[登山]] - [[ゴルフ]] - [[ロッククライミング]]([[ボルタリング]])- [[グライダー]] - [[パラグライダー]] - [[パラシューティング]] - [[フライングディスク]]<br>[[スカイダイビング]] - [[パラセイリング]] - [[釣り]] - [[サーフィン]] - [[ボディーボード]] - [[ウィンドサーフィン]] - [[スクーバダイビング]] - [[水上スキー]] - [[ウェイクボード]] - [[マウンテンボード]] - [[ライフセービング]] - [[ウェイクスケート]] - [[スキムボード]] - [[カイトボード]] - [[ウェイクサーフィン]] ;アニマルスポーツ [[競馬]] - [[馬術]] - [[ポロ]] - [[闘牛]] - [[闘犬]] - [[闘鶏]] ;格闘技、武術 [[相撲]] - [[柔術]] - [[柔道]] - [[空手道]] - [[テコンドー]] - [[合気道]] - [[剣道]] - [[剣術]] - [[居合道]] - [[居合術]] - [[杖道]] - [[杖術]] - [[短剣術]] - [[短剣道]] - [[銃剣道]] - [[銃剣術]] - [[なぎなた]] - [[少林寺拳法]] - [[日本拳法]] - [[レスリング]] - [[総合格闘技]] - [[ボクシング]] - [[スポーツチャンバラ]] - [[フェンシング]] - [[棒術]] - [[棒道]] - [[槍道]] - [[槍術]] - [[斧道]] - [[斧術]] - [[抜刀術]] - [[抜刀道]] - [[キックボクシング]] - [[太極拳]] - [[八極拳]] - [[少林拳]] - [[形意拳]] - [[心意六合拳]] - [[八卦掌]] - [[詠春拳]] - [[カポエイラ]] - [[躰道]] - [[サンボ]] - [[システマ]] - [[ボビナム]] - [[シュートボクシング]] - [[ムエタイ]] - [[截拳道]] - [[刀道]] - [[ブフ]] - [[ヤールギュレシ]] - [[散打]] - [[シュアイジャオ]] - [[新体道]] - [[太気拳]] - [[ブラジリアン柔術]] - [[ヨーロピアン柔術]] - [[骨法]] - [[カラリパヤット]] - [[クシュティー]] - [[シラット]] - [[エスクリマ]] - [[シルム]] - [[ラウェイ]] - [[グリマ]] - [[クラッシュ]] - [[クロシュ]] - [[ブノ]] - [[ヴァット]] - [[ペルワニ]] - [[ボリ・ケラ]] - [[カウンラバタ]] - [[ルチャ・リブレ]] - [[ルタ・リーブリ]] - [[ランゲルン]] - [[シュヴィンゲン]] - [[ルチャ・カナリア]] - [[キャッチ・アズ・キャッチ・キャン]] - [[チダオバ]] - [[ルッテ・トラディショナル]] - [[リバンダ]] - [[セネガル相撲]] - [[モラング]] ;極限スポーツ [[バンジージャンプ]] - [[ロッククライミング]] - [[スケートボード]] - [[スノーボード]] ;混合競技 [[近代五種競技]] - [[トライアスロン]] ;自転車競技 [[競輪]] - [[マウンテンバイク]] - [[サイクリング]] - [[一輪車]] ;射的競技 [[射撃]] - [[ライフル射撃]] - [[クレー射撃]] - [[ピストル射撃]] - [[ベンチレスト射撃]] - [[アーチェリー]] - [[弓道]] - [[弓術]] - [[クロスボウ射撃]] - [[スリングショット]] - [[ゴルフ]] - [[スポーツ吹矢]] - [[ボウリング]] - [[ダーツ]] - [[グラウンド・ゴルフ]] - [[パークゴルフ]] - [[マレットゴルフ]] - [[ディスクゴルフ]] ;水上競技 [[セーリング]] - [[水泳]] - [[競泳]] - [[アースティックスイミング]] - [[水球]] - [[飛込競技]] - [[ボート]] - [[ヨット]] - [[競艇]] - [[カヌー]] - [[カヤック]] - [[ドラゴンボート]] ;スキー競技 [[アルペンスキー]] - [[ノルディックスキー]] - [[スキージャンプ]] - [[クロスカントリースキー]] - [[フリースタイルスキー]] [[バックカントリースキー]] - [[モーグル]] - [[エアリアル]] - [[スノーボード]] - [[バイアスロン]] - [[ローラースキー]] ;スケート競技 [[スピードスケート]] - [[ショートトラックスピードスケート|ショートトラック]] - [[フィギュアスケート]] - [[スケートボード]] - [[ローラースケート]] - [[カーリング]] - [[インラインスケート]] - [[キックスケーター]] ;ソリ競技 [[スケルトン]] - [[リュージュ]] - [[ボブスレー]] ;体操 [[体操競技]] - [[新体操]] - [[エアロビクス]] - [[トランポリン]] - [[ラート]] ;団体競技 [[アイスホッケー]] - [[アメリカンフットボール]] - [[アルティメット]] - [[インラインホッケー]] - [[エイトマン]] - [[オーストラリアンフットボール]] - [[カナディアンフットボール]] - [[カバディ]] - [[キンボール]] - [[クリケット]] - [[ゲートボール]] - [[ゲーリックフットボール]] - [[サッカー]] - [[サバイバルゲーム]] - [[水球]] - [[3x3]] - [[セパタクロー]] - [[ソサイチ]] - [[ソフトボール]] - [[ティーボール]] - [[ドッジボール]] - [[ハーリング]] - [[バスケットボール]] - [[バレーボール]] - [[ハンドボール]] - [[ビーチバレー]] - [[フィールドホッケー]] - [[4v4]] - [[フットサル]] - [[フニーニョ]] - [[フライングディスク]] - [[ポートボール]] - [[野球]] - [[ラグビー]] {{進捗|25%|2007-03-30}} - [[ラクロス]] - [[ローラーホッケー]] ;パワースポーツ [[ボディービル]] - [[パワーリフティング]] - [[重量挙げ]] ;マインドスポーツ [[コントラクトブリッジ]] - [[チェス]] - [[チェッカー]] - [[ポーカー]] - [[囲碁]] - [[麻雀]] - [[将棋]] - [[シャンチー]] - [[競技かるた]] - [[バックギャモン]] - [[チャンギ]] - [[チャトランガ]] - [[チャトラジ]] ;モータースポーツ *[[自動車競技]] **[[ジムカーナ]] **[[ダートトライアル]] **[[ラリー]] **[[サイド・バイ・サイド・ビークル]] **[[バギーカー]] *[[オートバイ競技]] **[[オートレース]] **[[ロードレース]] **[[モトクロス]] **[[トライアル]] **[[スーパーモタード]] **[[エンデューロ]] **[[スピードウェイ]] **[[サイドカー]] **[[スノーモービル]] **[[クアッド]] *[[モーターボート競走]] **[[パワーボート]] ***[[競艇]] *[[ジェットスポーツ]] *[[航空レース]] ;ラケット競技 [[バドミントン]] - [[テニス]] - [[ソフトテニス]] - [[卓球]]{{進捗|50%|2025-04-22}} - [[スカッシュ]] ;陸上競技 [[競走]] - [[跳躍競技]] - [[投てき競技]] ;ダンス [[競技ダンス|ダンススポーツ]] - [[バレエ]] - [[メヌエット]] - [[ワルツ]] - [[フラメンコ]] - [[タンゴ]] - [[サルサ]] - [[サンバ]] - [[マンボ]] - [[ルンバ]] - [[フラダンス]] - [[チアリーディング]] - [[チアダンス]] - [[フォークダンス]] - [[バトントワリング]] - [[ストリートダンス]] ;屋内スポーツ [[ボウリング]] - [[ビリヤード]] - [[スヌーカー]] ;その他 [[スポーツスタッキング]] - [[アームレスリング]] [[Category:スポーツ|*]] [[de:Regal:Sport]] [[en:Wikibooks:Games and athletics bookshelf]] [[fr:Sport]] rt7q7767tb5nithln4aa98rct6suiiw 276922 276921 2025-07-05T06:16:32Z 鍼灸 84326 276922 wikitext text/x-wiki [[メインページ]] > '''スポーツ''' {{NDC|780|すほおつ}} {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|スポーツ|スポーツ}} |- |{{Wikinews|スポーツ|Category:スポーツ|カテゴリ}} |- |{{蔵書一覧}} |- |{{進捗状況}} |} ;アウトドアスポーツ [[登山]] - [[ゴルフ]] - [[ロッククライミング]]([[ボルタリング]])- [[グライダー]] - [[パラグライダー]] - [[パラシューティング]] - [[フライングディスク]]<br>[[スカイダイビング]] - [[パラセイリング]] - [[釣り]] - [[サーフィン]] - [[ボディーボード]] - [[ウィンドサーフィン]] - [[スクーバダイビング]] - [[水上スキー]] - [[ウェイクボード]] - [[マウンテンボード]] - [[ライフセービング]] - [[ウェイクスケート]] - [[スキムボード]] - [[カイトボード]] - [[ウェイクサーフィン]] ;アニマルスポーツ [[競馬]] - [[馬術]] - [[ポロ]] - [[闘牛]] - [[闘犬]] - [[闘鶏]] ;格闘技、武術 [[相撲]] - [[柔術]] - [[柔道]] - [[空手道]] - [[テコンドー]] - [[合気道]] - [[剣道]] - [[剣術]] - [[居合道]] - [[居合術]] - [[杖道]] - [[杖術]] - [[短剣術]] - [[短剣道]] - [[銃剣道]] - [[銃剣術]] - [[なぎなた]] - [[少林寺拳法]] - [[日本拳法]] - [[レスリング]] - [[総合格闘技]] - [[ボクシング]] - [[スポーツチャンバラ]] - [[フェンシング]] - [[棒術]] - [[棒道]] - [[槍道]] - [[槍術]] - [[斧道]] - [[斧術]] - [[抜刀術]] - [[抜刀道]] - [[キックボクシング]] - [[太極拳]] - [[八極拳]] - [[少林拳]] - [[形意拳]] - [[心意六合拳]] - [[八卦掌]] - [[詠春拳]] - [[カポエイラ]] - [[躰道]] - [[サンボ]] - [[システマ]] - [[ボビナム]] - [[シュートボクシング]] - [[ムエタイ]] - [[截拳道]] - [[刀道]] - [[ブフ]] - [[ヤールギュレシ]] - [[散打]] - [[シュアイジャオ]] - [[新体道]] - [[太気拳]] - [[ブラジリアン柔術]] - [[ヨーロピアン柔術]] - [[骨法]] - [[カラリパヤット]] - [[クシュティー]] - [[シラット]] - [[エスクリマ]] - [[シルム]] - [[ラウェイ]] - [[グリマ]] - [[クラッシュ]] - [[クロシュ]] - [[ブノ]] - [[ヴァット]] - [[ペルワニ]] - [[ボリ・ケラ]] - [[カウンラバタ]] - [[ルチャ・リブレ]] - [[ルタ・リーブリ]] - [[ランゲルン]] - [[シュヴィンゲン]] - [[ルチャ・カナリア]] - [[キャッチ・アズ・キャッチ・キャン]] - [[チダオバ]] - [[ルッテ・トラディショナル]] - [[リバンダ]] - [[セネガル相撲]] - [[モラング]] ;極限スポーツ [[バンジージャンプ]] - [[ロッククライミング]] - [[スケートボード]] - [[スノーボード]] ;混合競技 [[近代五種競技]] - [[トライアスロン]] ;自転車競技 [[競輪]] - [[マウンテンバイク]] - [[サイクリング]] - [[一輪車]] ;射的競技 [[射撃]] - [[ライフル射撃]] - [[クレー射撃]] - [[ピストル射撃]] - [[ベンチレスト射撃]] - [[アーチェリー]] - [[弓道]] - [[弓術]] - [[クロスボウ射撃]] - [[スリングショット]] - [[ゴルフ]] - [[スポーツ吹矢]] - [[ボウリング]] - [[ダーツ]] - [[グラウンド・ゴルフ]] - [[パークゴルフ]] - [[マレットゴルフ]] - [[ディスクゴルフ]] ;水上競技 [[セーリング]] - [[水泳]] - [[競泳]] - [[アースティックスイミング]] - [[水球]] - [[飛込競技]] - [[ボート]] - [[ヨット]] - [[競艇]] - [[カヌー]] - [[カヤック]] - [[ドラゴンボート]] - [[カッター]] ;スキー競技 [[アルペンスキー]] - [[ノルディックスキー]] - [[スキージャンプ]] - [[クロスカントリースキー]] - [[フリースタイルスキー]] [[バックカントリースキー]] - [[モーグル]] - [[エアリアル]] - [[スノーボード]] - [[バイアスロン]] - [[ローラースキー]] ;スケート競技 [[スピードスケート]] - [[ショートトラックスピードスケート|ショートトラック]] - [[フィギュアスケート]] - [[スケートボード]] - [[ローラースケート]] - [[カーリング]] - [[インラインスケート]] - [[キックスケーター]] ;ソリ競技 [[スケルトン]] - [[リュージュ]] - [[ボブスレー]] ;体操 [[体操競技]] - [[新体操]] - [[エアロビクス]] - [[トランポリン]] - [[ラート]] ;団体競技 [[アイスホッケー]] - [[アメリカンフットボール]] - [[アルティメット]] - [[インラインホッケー]] - [[エイトマン]] - [[オーストラリアンフットボール]] - [[カナディアンフットボール]] - [[カバディ]] - [[キンボール]] - [[クリケット]] - [[ゲートボール]] - [[ゲーリックフットボール]] - [[サッカー]] - [[サバイバルゲーム]] - [[水球]] - [[3x3]] - [[セパタクロー]] - [[ソサイチ]] - [[ソフトボール]] - [[ティーボール]] - [[ドッジボール]] - [[ハーリング]] - [[バスケットボール]] - [[バレーボール]] - [[ハンドボール]] - [[ビーチバレー]] - [[フィールドホッケー]] - [[4v4]] - [[フットサル]] - [[フニーニョ]] - [[フライングディスク]] - [[ポートボール]] - [[野球]] - [[ラグビー]] {{進捗|25%|2007-03-30}} - [[ラクロス]] - [[ローラーホッケー]] ;パワースポーツ [[ボディービル]] - [[パワーリフティング]] - [[重量挙げ]] ;マインドスポーツ [[コントラクトブリッジ]] - [[チェス]] - [[チェッカー]] - [[ポーカー]] - [[囲碁]] - [[麻雀]] - [[将棋]] - [[シャンチー]] - [[競技かるた]] - [[バックギャモン]] - [[チャンギ]] - [[チャトランガ]] - [[チャトラジ]] ;モータースポーツ *[[自動車競技]] **[[ジムカーナ]] **[[ダートトライアル]] **[[ラリー]] **[[サイド・バイ・サイド・ビークル]] **[[バギーカー]] *[[オートバイ競技]] **[[オートレース]] **[[ロードレース]] **[[モトクロス]] **[[トライアル]] **[[スーパーモタード]] **[[エンデューロ]] **[[スピードウェイ]] **[[サイドカー]] **[[スノーモービル]] **[[クアッド]] *[[モーターボート競走]] **[[パワーボート]] ***[[競艇]] *[[ジェットスポーツ]] *[[航空レース]] ;ラケット競技 [[バドミントン]] - [[テニス]] - [[ソフトテニス]] - [[卓球]]{{進捗|50%|2025-04-22}} - [[スカッシュ]] ;陸上競技 [[競走]] - [[跳躍競技]] - [[投てき競技]] ;ダンス [[競技ダンス|ダンススポーツ]] - [[バレエ]] - [[メヌエット]] - [[ワルツ]] - [[フラメンコ]] - [[タンゴ]] - [[サルサ]] - [[サンバ]] - [[マンボ]] - [[ルンバ]] - [[フラダンス]] - [[チアリーディング]] - [[チアダンス]] - [[フォークダンス]] - [[バトントワリング]] - [[ストリートダンス]] ;屋内スポーツ [[ボウリング]] - [[ビリヤード]] - [[スヌーカー]] ;その他 [[スポーツスタッキング]] - [[アームレスリング]] [[Category:スポーツ|*]] [[de:Regal:Sport]] [[en:Wikibooks:Games and athletics bookshelf]] [[fr:Sport]] 2ll13ltfl64lioov6p4rfxxufwye8qa 276923 276922 2025-07-05T08:22:22Z 鍼灸 84326 276923 wikitext text/x-wiki [[メインページ]] > '''スポーツ''' {{NDC|780|すほおつ}} {| style="float:right" |- |{{Wikipedia|スポーツ|スポーツ}} |- |{{Wikinews|スポーツ|Category:スポーツ|カテゴリ}} |- |{{蔵書一覧}} |- |{{進捗状況}} |} ;アウトドアスポーツ [[登山]] - [[ゴルフ]] - [[ロッククライミング]]([[ボルタリング]])- [[グライダー]] - [[パラグライダー]] - [[パラシューティング]] - [[フライングディスク]]<br>[[スカイダイビング]] - [[パラセイリング]] - [[釣り]] - [[サーフィン]] - [[ボディーボード]] - [[ウィンドサーフィン]] - [[スクーバダイビング]] - [[水上スキー]] - [[ウェイクボード]] - [[マウンテンボード]] - [[ライフセービング]] - [[ウェイクスケート]] - [[スキムボード]] - [[カイトボード]] - [[ウェイクサーフィン]] ;アニマルスポーツ [[競馬]] - [[馬術]] - [[ポロ]] - [[闘牛]] - [[闘犬]] - [[闘鶏]] - [[闘馬]] - [[闘鳥]] - [[闘熊]] - [[闘羊]] - [[闘山羊]] - [[競象]] - [[競駝]] - [[競豚]] - [[闘蟋]] - [[犬ぞり]] - [[ドッグレース]] - [[闘魚]] ;格闘技、武術 [[相撲]] - [[柔術]] - [[柔道]] - [[空手道]] - [[テコンドー]] - [[合気道]] - [[剣道]] - [[剣術]] - [[居合道]] - [[居合術]] - [[杖道]] - [[杖術]] - [[短剣術]] - [[短剣道]] - [[銃剣道]] - [[銃剣術]] - [[なぎなた]] - [[少林寺拳法]] - [[日本拳法]] - [[レスリング]] - [[総合格闘技]] - [[ボクシング]] - [[スポーツチャンバラ]] - [[フェンシング]] - [[棒術]] - [[棒道]] - [[槍道]] - [[槍術]] - [[斧道]] - [[斧術]] - [[抜刀術]] - [[抜刀道]] - [[キックボクシング]] - [[太極拳]] - [[八極拳]] - [[少林拳]] - [[形意拳]] - [[心意六合拳]] - [[八卦掌]] - [[詠春拳]] - [[カポエイラ]] - [[躰道]] - [[サンボ]] - [[システマ]] - [[ボビナム]] - [[シュートボクシング]] - [[ムエタイ]] - [[截拳道]] - [[刀道]] - [[ブフ]] - [[ヤールギュレシ]] - [[散打]] - [[シュアイジャオ]] - [[新体道]] - [[太気拳]] - [[ブラジリアン柔術]] - [[ヨーロピアン柔術]] - [[骨法]] - [[カラリパヤット]] - [[クシュティー]] - [[シラット]] - [[エスクリマ]] - [[シルム]] - [[ラウェイ]] - [[グリマ]] - [[クラッシュ]] - [[クロシュ]] - [[ブノ]] - [[ヴァット]] - [[ペルワニ]] - [[ボリ・ケラ]] - [[カウンラバタ]] - [[ルチャ・リブレ]] - [[ルタ・リーブリ]] - [[ランゲルン]] - [[シュヴィンゲン]] - [[ルチャ・カナリア]] - [[キャッチ・アズ・キャッチ・キャン]] - [[チダオバ]] - [[ルッテ・トラディショナル]] - [[リバンダ]] - [[セネガル相撲]] - [[モラング]] ;極限スポーツ [[バンジージャンプ]] - [[ロッククライミング]] - [[スケートボード]] - [[スノーボード]] ;混合競技 [[近代五種競技]] - [[トライアスロン]] ;自転車競技 [[競輪]] - [[マウンテンバイク]] - [[サイクリング]] - [[一輪車]] ;射的競技 [[射撃]] - [[ライフル射撃]] - [[クレー射撃]] - [[ピストル射撃]] - [[ベンチレスト射撃]] - [[アーチェリー]] - [[弓道]] - [[弓術]] - [[クロスボウ射撃]] - [[スリングショット]] - [[ゴルフ]] - [[スポーツ吹矢]] - [[ボウリング]] - [[ダーツ]] - [[グラウンド・ゴルフ]] - [[パークゴルフ]] - [[マレットゴルフ]] - [[ディスクゴルフ]] ;水上競技 [[セーリング]] - [[水泳]] - [[競泳]] - [[アースティックスイミング]] - [[水球]] - [[飛込競技]] - [[ボート]] - [[ヨット]] - [[競艇]] - [[カヌー]] - [[カヤック]] - [[ドラゴンボート]] - [[カッター]] ;スキー競技 [[アルペンスキー]] - [[ノルディックスキー]] - [[スキージャンプ]] - [[クロスカントリースキー]] - [[フリースタイルスキー]] [[バックカントリースキー]] - [[モーグル]] - [[エアリアル]] - [[スノーボード]] - [[バイアスロン]] - [[ローラースキー]] ;スケート競技 [[スピードスケート]] - [[ショートトラックスピードスケート|ショートトラック]] - [[フィギュアスケート]] - [[スケートボード]] - [[ローラースケート]] - [[カーリング]] - [[インラインスケート]] - [[キックスケーター]] ;ソリ競技 [[スケルトン]] - [[リュージュ]] - [[ボブスレー]] ;体操 [[体操競技]] - [[新体操]] - [[エアロビクス]] - [[トランポリン]] - [[ラート]] ;団体競技 [[アイスホッケー]] - [[アメリカンフットボール]] - [[アルティメット]] - [[インラインホッケー]] - [[エイトマン]] - [[オーストラリアンフットボール]] - [[カナディアンフットボール]] - [[カバディ]] - [[キンボール]] - [[クリケット]] - [[ゲートボール]] - [[ゲーリックフットボール]] - [[サッカー]] - [[サバイバルゲーム]] - [[水球]] - [[3x3]] - [[セパタクロー]] - [[ソサイチ]] - [[ソフトボール]] - [[ティーボール]] - [[ドッジボール]] - [[ハーリング]] - [[バスケットボール]] - [[バレーボール]] - [[ハンドボール]] - [[ビーチバレー]] - [[フィールドホッケー]] - [[4v4]] - [[フットサル]] - [[フニーニョ]] - [[フライングディスク]] - [[ポートボール]] - [[野球]] - [[ラグビー]] {{進捗|25%|2007-03-30}} - [[ラクロス]] - [[ローラーホッケー]] ;パワースポーツ [[ボディービル]] - [[パワーリフティング]] - [[重量挙げ]] ;マインドスポーツ [[コントラクトブリッジ]] - [[チェス]] - [[チェッカー]] - [[ポーカー]] - [[囲碁]] - [[麻雀]] - [[将棋]] - [[シャンチー]] - [[競技かるた]] - [[バックギャモン]] - [[チャンギ]] - [[チャトランガ]] - [[チャトラジ]] ;モータースポーツ *[[自動車競技]] **[[ジムカーナ]] **[[ダートトライアル]] **[[ラリー]] **[[サイド・バイ・サイド・ビークル]] **[[バギーカー]] *[[オートバイ競技]] **[[オートレース]] **[[ロードレース]] **[[モトクロス]] **[[トライアル]] **[[スーパーモタード]] **[[エンデューロ]] **[[スピードウェイ]] **[[サイドカー]] **[[スノーモービル]] **[[クアッド]] *[[モーターボート競走]] **[[パワーボート]] ***[[競艇]] *[[ジェットスポーツ]] *[[航空レース]] ;ラケット競技 [[バドミントン]] - [[テニス]] - [[ソフトテニス]] - [[卓球]]{{進捗|50%|2025-04-22}} - [[スカッシュ]] ;陸上競技 [[競走]] - [[跳躍競技]] - [[投てき競技]] ;ダンス [[競技ダンス|ダンススポーツ]] - [[バレエ]] - [[メヌエット]] - [[ワルツ]] - [[フラメンコ]] - [[タンゴ]] - [[サルサ]] - [[サンバ]] - [[マンボ]] - [[ルンバ]] - [[フラダンス]] - [[チアリーディング]] - [[チアダンス]] - [[フォークダンス]] - [[バトントワリング]] - [[ストリートダンス]] ;屋内スポーツ [[ボウリング]] - [[ビリヤード]] - [[スヌーカー]] ;その他 [[スポーツスタッキング]] - [[アームレスリング]] [[Category:スポーツ|*]] [[de:Regal:Sport]] [[en:Wikibooks:Games and athletics bookshelf]] [[fr:Sport]] 69gid8aua6uquk90ldllcqbyb0ugkot 日本語/品詞/自立語/連体詞 0 3361 276826 275712 2025-07-04T15:30:17Z Tomzo 248 Tomzo がページ「[[日本語/品詞/自立語/体言/連体詞]]」を「[[日本語/品詞/自立語/連体詞]]」に、リダイレクトを残さずに移動しました: ページ名の誤字・脱字: 連体詞は体言ではない 275712 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|連体詞}} {{Wiktionary|連体詞}} == 連体詞 == 連体詞は、体言(名詞,代名詞)を修飾する品詞の事。活用は無い。<br /> 例:あらゆる 等 {{substub}} [[カテゴリ:日本語 品詞|品]] 6l4k8drmwnw237tv26cop9qcgfcamrv 276832 276826 2025-07-04T15:35:43Z Tomzo 248 276832 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|連体詞}} {{Wiktionary|連体詞}} == 連体詞 == 連体詞は、体言(名詞,代名詞)を修飾する品詞の事。活用は無い。<br /> 例:あらゆる 等 {{分岐stub|190703}} [[カテゴリ:日本語 品詞|品]] lw9lkva7qu7rbz2rhhshcl0a8bcxebn 日本語/品詞/自立語/感動詞 0 3388 276825 276168 2025-07-04T15:25:37Z Tomzo 248 276825 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|感動詞}} {{Wiktionary|感動詞}} ==感動詞== '''感動詞'''(かんどうし)は、[[wikt:自立語|自立語]]のうち、体言にも用言にも属さず、さらに単独で独立語になることのできる品詞。'''感嘆詞'''(かんたんし)、'''間投詞'''(かんとうし)などともいう。 「こんにちは」や、「おお!」等の気持ちの揺れ動きによって出る言葉。 {{substub|190404}} [[カテゴリ:日本語 品詞|品]] 3xm1s5rxw6uljo8nlm1hfr3phbr2gbe 276828 276825 2025-07-04T15:32:31Z Tomzo 248 Tomzo がページ「[[日本語/品詞/自立語/体言/感動詞]]」を「[[日本語/品詞/自立語/感動詞]]」に、リダイレクトを残さずに移動しました: ページ名の誤字・脱字: 感動詞は体言ではない 276825 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|感動詞}} {{Wiktionary|感動詞}} ==感動詞== '''感動詞'''(かんどうし)は、[[wikt:自立語|自立語]]のうち、体言にも用言にも属さず、さらに単独で独立語になることのできる品詞。'''感嘆詞'''(かんたんし)、'''間投詞'''(かんとうし)などともいう。 「こんにちは」や、「おお!」等の気持ちの揺れ動きによって出る言葉。 {{substub|190404}} [[カテゴリ:日本語 品詞|品]] 3xm1s5rxw6uljo8nlm1hfr3phbr2gbe 276834 276828 2025-07-04T15:37:49Z Tomzo 248 276834 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|感動詞}} {{Wiktionary|感動詞}} ==感動詞== '''感動詞'''(かんどうし)は、[[wikt:自立語|自立語]]のうち、体言にも用言にも属さず、さらに単独で独立語になることのできる品詞。'''感嘆詞'''(かんたんし)、'''間投詞'''(かんとうし)などともいう。 「こんにちは」や、「おお!」等の気持ちの揺れ動きによって出る言葉。 {{分岐stub|190404}} [[カテゴリ:日本語 品詞|品]] n2cww9kqz7f4oshhj6j45uuy5zo3p0u ラテン語 動詞 0 3410 276890 216708 2025-07-04T17:34:43Z Tomzo 248 276890 wikitext text/x-wiki [[ラテン語]] > '''動詞''' * [[ラテン語 動詞の4基本形|動詞の4基本形]] ==動詞の種類== * [[ラテン語 第一活用動詞|第一活用動詞]] * [[ラテン語 第二活用動詞|第二活用動詞]] * [[ラテン語 第三活用動詞|第三活用動詞]] * [[ラテン語 第四活用動詞|第四活用動詞]] * [[ラテン語 不規則活用動詞|不規則活用動詞]] * [[ラテン語 sum(esse)の活用の一覧|sum(esse)の活用の一覧]] [[Category:ラテン語|とうし]] [[カテゴリ:動詞|らてんこ]] [[category:分岐ページ|らてんことうし]] lpg48rsmc0008st3rxokdb14w2vipo0 ルーマニア語 0 3873 276914 218588 2025-07-04T22:17:11Z Tomzo 248 276914 wikitext text/x-wiki {{wikipedia}} *[[/アルファベット]] *[[/基礎語彙]] *[[/名詞]] *[[/動詞]] [[Category:ルーマニア語|*]] [[カテゴリ:ヨーロッパの言語|るうまにあこ]] [[category:分岐ページ|るうまにあこ]] [[en:Romanian]] [[fi:Romanian kieli]] [[fr:Enseignement du roumain]] [[nl:Roemeens]] [[pl:Rumuński/Okładka]] [[ro:Română]] [[uk:Мова людства/Румунська]] kh4z7251pp28w65kzqwb9tzr7gv072k 大学受験生物 顕微鏡・ミクロメーター 0 4245 276801 276250 2025-07-04T12:54:41Z Tomzo 248 276801 wikitext text/x-wiki == ダイジェスト == この章では学校ではあまり教えられないが、センター試験をはじめとする多数の入試で出題される<br> *顕微鏡の操作法、注意点 *ミクロメーターの使用法 *光学顕微鏡と電子顕微鏡で見えるものの違い を説明する。 == 顕微鏡の名称 == {{substub|071102}} {{stub|高}} [[Category:大学入試|せいふつけんひきようみくろめえたあ]] [[Category:生物学|大せいふつけんひきようみくろめえたあ]] 8ubmb1h3jezz351jckryjw42exe6nkz 高専受験ガイド 0 4262 276867 276592 2025-07-04T16:42:50Z Tomzo 248 276867 wikitext text/x-wiki {{substub|070429}} *[[受験ガイド]] > [[高専受験ガイド]] [[w:高等専門学校|高等専門学校]](高専)の入試に関する情報。 国立の工業高専は、問題が全国共通である。珍問奇問の類はまず出題されず、難易度は標準的である。ほぼ公立高校並みと考えてよいだろう。ただし高専の特色ゆえに、理数系の科目ではかなり発展的な問題も見られる。 ==関連項目== *[[受験ガイド]] [[Category:入学試験|*しゆけんかいと]] 3nhwn7s51zrt7jj95j7pvl4vts9gc44 高等学校農業 作物 0 5607 276883 276290 2025-07-04T16:59:53Z Tomzo 248 276883 wikitext text/x-wiki [[高等学校農業]]科用「作物」の教科書。 ==作物生産の役割と動向== ==作物の特性と栽培技術== ==作物の生産== ==作物経営の改善== ==作物生産の実践== *[[ダイズの栽培]] {{substub|130312}} [[category:高等学校農業|さくもつ]] ta6u2fo6vp4xmshmgkjvmz87qqqolqn 周期律と元素の諸特性/典型元素/貴ガス 0 5707 276796 221218 2025-07-04T12:43:01Z Tomzo 248 276796 wikitext text/x-wiki '''希ガス'''とは18族の元素。He(ヘリウム),Ne(ネオン),Ar(アルゴン),Kr(クリプトン),Xe(キセノン),Rn(ラドン)の6つの元素。 == 特徴 == 最外殻が閉殻の状態であり、安定な状態にあるので化学反応しにくい。 == 用途 == *He:ガス気球の浮力材 *Ne:ネオン管の封入ガス *Ar:蛍光灯の封入ガス *Kr:エキシマレーザー発振用ガス・複層ガラスに封入ガス *Xe:エキシマレーザー発振用ガス *Rn: {{分岐スタブ|20220907}} [[カテゴリ:元素|きかす]] 2457ms2l3f5ufn8eksn4bhx03dc0m19 276797 276796 2025-07-04T12:45:31Z Tomzo 248 276797 wikitext text/x-wiki '''希ガス'''とは18族の元素。He(ヘリウム),Ne(ネオン),Ar(アルゴン),Kr(クリプトン),Xe(キセノン),Rn(ラドン)の6つの元素。 == 特徴 == 最外殻が閉殻の状態であり、安定な状態にあるので化学反応しにくい。 == 用途 == *He:ガス気球の浮力材 *Ne:ネオン管の封入ガス *Ar:蛍光灯の封入ガス *Kr:エキシマレーザー発振用ガス・複層ガラスに封入ガス *Xe:エキシマレーザー発振用ガス *Rn: {{分岐stub|20220907}} [[カテゴリ:元素|きかす]] j9ryhh5aphogterda01j7ffmd0z0hxz 芥川龍之介 0 6799 276850 276627 2025-07-04T16:09:44Z Tomzo 248 276850 wikitext text/x-wiki [[文学]]>[[近代文学]]>[[日本文学の作家]]>'''芥川龍之介''' ==年譜== ==主な作品== {{wikipedia|芥川龍之介}} {{wikiquote|芥川龍之介}} *[[w:羅生門 (小説)|羅生門]] *[[鼻 (芥川龍之介)|鼻]] *老年 *ひょっとこ *芋粥 *手巾 *或日の大石内蔵助 *MENSURA ZOILI *尾形了斎覚え書き *[[w:蜘蛛の糸|蜘蛛の糸]] *[[w:地獄変|地獄変]] *奉教人の死 *あの頃の自分の事 *枯野抄 *杜子春 {{substub|070803}} [[Category:日本の文学|あくたかわりゆうのすけ]] cussa8bvj11k9lynfsr80xn3det6g8a 日本史/古代/古墳時代 0 6803 276818 275592 2025-07-04T13:51:24Z Tomzo 248 276818 wikitext text/x-wiki [[歴史学]] > [[日本史]] > 古墳時代<br /> 古墳時代(こふんじだい)とは、[[w:3世紀|3世紀]]中葉から[[w:6世紀|6世紀]]末葉までの約300年間にわたって前方後円墳が北は東北から南は中部九州まで造り続けられた時代であり、[[w:前方後円墳|前方後円墳]]の世紀ともいわれ、その終末期にも[[w:方墳|方墳]]・[[w:古墳|円墳]]、群集墳などが築造され続けていた時代である。 以前は続く[[飛鳥時代]]と合わせて大和時代とも称されていたが、今日では別個に考えるのが一般的となっている。 また、王権を得るためには手段を選ばず、有力候補が自分の兄弟や異母兄弟であろうとも、奸計・策略をめぐらして倒すなどの激しい王権争奪戦が繰り返された時代でもある。他方、灌漑用水確保のための池溝の整備など大規模な開発も盛んに行われ、大土木時代でもあった。 {{substub|200626}} [[カテゴリ:日本の歴史]] b05s5lv2g7yo1alyh0lp91mvcd04yf0 日本書紀 0 6809 276824 275585 2025-07-04T15:24:45Z Tomzo 248 276824 wikitext text/x-wiki [[歴史学]] > [[日本史]] > 日本書紀 奈良時代の720年に[[舎人親王]]らが編集した歴史書。中国の史書にならい漢文による[[編年体]]を使っている。 {{Wikipedia}} {{Wikisource|日本書紀|日本書紀目次一覧}} {{substub|070806}} [[Category:日本の歴史|にほんしよき]] qvhyz5eynw839d9q6dwvvdh4sw9kc10 神皇正統紀 0 6810 276843 275587 2025-07-04T15:50:24Z Tomzo 248 276843 wikitext text/x-wiki [[歴史学]] > [[日本史]] > 神皇正統記 [[w:北畠親房|北畠親房]]が南朝の正統性を主張して著した書物。 {{substub|070806}} [[Category:日本の歴史|しんのうしようとうき]] q8osle34acz0y81sjhz2ujdogw33k7m 風土記 0 6814 276864 275584 2025-07-04T16:39:56Z Tomzo 248 276864 wikitext text/x-wiki *[[歴史学]] > [[日本史]] > 風土記 {{Wikipedia|風土記}} 風土記(713年)…諸国の地理・伝説・産物が記述された地誌である。常陸・播磨・出雲・豊後・肥前の五ヶ国の存在が確認されている。 {{substub|070807}} [[Category:日本の歴史|ふとき]] 73qi95evonflackbc1pmtuhmzdkvsiq 大日本史 0 6816 276803 275588 2025-07-04T12:56:32Z Tomzo 248 276803 wikitext text/x-wiki [[歴史学]] > [[日本史]] > 大日本史 [[w:大日本史|大日本史]]…水戸藩主、[[w:徳川光圀|徳川光圀]]とその儒学者、[[w:朱舜水|朱舜水]]によって編集された。 {{substub|070807}} [[Category:日本の歴史|たいにほんし]] pri6of6ykxk0lfl8ft7w7q70dwgyqxp 磨製石器 0 6838 276912 237141 2025-07-04T22:14:08Z Tomzo 248 276912 wikitext text/x-wiki [[歴史学]] > [[日本史]] > [[日本史 縄文時代|縄文時代]] > 磨製石器 磨いて作った石器で[[新石器時代]]から作られる日本では縄文時代からから現れる。磨製石器には次の種類がある。 *石斧(せきふ) *石匙(せきひ) *石皿(いしざら) *石棒(せきぼう) *石錘(せきすい) {{substub|070811}} [[カテゴリ:日本の歴史|ませいせつき]] rpxbhdradh1iuij7yh95249c3xytst7 日本語/品詞/自立語/接続詞 0 6897 276829 216745 2025-07-04T15:33:41Z Tomzo 248 Tomzo がページ「[[日本語/品詞/自立語/体言/接続詞]]」を「[[日本語/品詞/自立語/接続詞]]」に、リダイレクトを残さずに移動しました: ページ名の誤字・脱字: 接続詞は体言ではない 216745 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|接続詞}} {{Wiktionary|接続詞}} == 接続詞 == '''接続詞'''(せつぞくし)は、先行する語や文・文節・句などと後行する文の構成要素同士をつなぎ、文を構成する自立語のひとつである。単独(単語として)の接続詞のことを'''接続語'''(せつぞくご)という。 ===順接=== 接続詞の前に書かれた原因・理由に対して結論を述べる際に使われる接続詞。 <BR> <例> だから、それで、従って、故に、すると 等 ===逆接=== 接続詞の前に書かれた事象とは反対のことを述べる際に使われる接続詞。 <BR> <例> しかし、だけど、だが、にもかかわらず、しかしながら 等 ===添加=== 接続詞の前に書かれた事象に付け加えて述べる際に使われる接続詞。 <BR> <例> そして、さらに、しかも、それどころか、ともあれ 等 ===並列=== 接続詞の前に書かれた事象に同じような内容を加える際に使われる接続詞。 <BR> <例> また、及び、且つ 等 ===対比=== 接続詞の前と後に書かれた事象を比べる際に使われる接続詞。 <BR> <例> 一方で、逆に、反対に 等 ===選択=== 接続詞の前と後に書かれた事象を選択する際に使われる接続詞。 <BR> <例> または、それとも、若しくは 等 ===説明=== 接続詞の前に書かれた事象を説明する際に使われる接続詞。 <BR> <例> なぜなら、わけは 等 ===補足=== 接続詞の前に書かれた事象に対して補足として付け加える際に使われる接続詞。 <BR> <例> なお、ただし、実は、もっとも、そのかわり 等 ===言換=== 接続詞の前に書かれた事象を言い換えるために使われる接続詞。 <BR> <例> つまり、則ち、要するに 等 ===例示=== 接続詞の前に書かれた事象に対して幾つかの例を挙げる際に使われる接続詞。 <BR> <例> 例えば、いわば 等 ===注目=== 接続詞の前に書かれた事象から注目すべき点を取り上げる際に使われる接続詞。 <BR> <例> 特に、とりわけ 等 ===転換=== 接続詞の前に書かれた事象から離れ、別の話題を展開する際に使われる接続詞。 <BR> <例> さて、ということで、ところで 等 [[カテゴリ:日本語 品詞|品]] l5gs01lcyph0c1oq475xp8sc4zjypdv 276835 276829 2025-07-04T15:38:49Z Tomzo 248 276835 wikitext text/x-wiki {{Wikipedia|接続詞}} {{Wiktionary|接続詞}} == 接続詞 == '''接続詞'''(せつぞくし)は、先行する語や文・文節・句などと後行する文の構成要素同士をつなぎ、文を構成する自立語のひとつである。単独(単語として)の接続詞のことを'''接続語'''(せつぞくご)という。 ===順接=== 接続詞の前に書かれた原因・理由に対して結論を述べる際に使われる接続詞。 <BR> <例> だから、それで、従って、故に、すると 等 ===逆接=== 接続詞の前に書かれた事象とは反対のことを述べる際に使われる接続詞。 <BR> <例> しかし、だけど、だが、にもかかわらず、しかしながら 等 ===添加=== 接続詞の前に書かれた事象に付け加えて述べる際に使われる接続詞。 <BR> <例> そして、さらに、しかも、それどころか、ともあれ 等 ===並列=== 接続詞の前に書かれた事象に同じような内容を加える際に使われる接続詞。 <BR> <例> また、及び、且つ 等 ===対比=== 接続詞の前と後に書かれた事象を比べる際に使われる接続詞。 <BR> <例> 一方で、逆に、反対に 等 ===選択=== 接続詞の前と後に書かれた事象を選択する際に使われる接続詞。 <BR> <例> または、それとも、若しくは 等 ===説明=== 接続詞の前に書かれた事象を説明する際に使われる接続詞。 <BR> <例> なぜなら、わけは 等 ===補足=== 接続詞の前に書かれた事象に対して補足として付け加える際に使われる接続詞。 <BR> <例> なお、ただし、実は、もっとも、そのかわり 等 ===言換=== 接続詞の前に書かれた事象を言い換えるために使われる接続詞。 <BR> <例> つまり、則ち、要するに 等 ===例示=== 接続詞の前に書かれた事象に対して幾つかの例を挙げる際に使われる接続詞。 <BR> <例> 例えば、いわば 等 ===注目=== 接続詞の前に書かれた事象から注目すべき点を取り上げる際に使われる接続詞。 <BR> <例> 特に、とりわけ 等 ===転換=== 接続詞の前に書かれた事象から離れ、別の話題を展開する際に使われる接続詞。 <BR> <例> さて、ということで、ところで 等 {{stub}} [[カテゴリ:日本語 品詞|品]] 7dbo6vtf8209365d5nw2wo4i7e7yxz2 日本史/古代/奈良時代 0 7609 276821 275594 2025-07-04T15:22:11Z Tomzo 248 276821 wikitext text/x-wiki [[歴史学]]>[[日本史]]>奈良時代 710年に平城京に都が移ってから、以後平安京に移るまでの約80年余りを奈良時代という。 ==平城京の繁栄== #平城京遷都(710年) :文武(もんむ)天皇の死後、その母'''元明(げんめい)天皇'''が即位し、奈良に新都を造営した。710年(和銅3)年に藤原京から平城京に都が移り、以後平安京に移るまでの約80年余りを'''奈良時代'''という。 #平城京 :唐の都長安にならってつくられた。京内は'''条坊制(じょうぼうせい)'''に基づき、東西南北に規則正しく走る路で区画された。中央には、南北に走る'''朱雀大路'''(すざくおおじ)をつくり、東を'''左京'''、西を'''右京'''とし、北端の大内裏(だいだいり)には、天皇の居所(内裏)と諸官庁(朝堂院)があった。 #市 :左京に'''東市'''(あずまのいち)、右京に'''西市'''(にしのいち)が開かれ、市司(いちのつかさ)の監督のもとに正午から日没まで、地方の産物などが交換された。 {{substub|200626}} [[カテゴリ:奈良時代|ならしたい]] 8su9pag70nmm8eoe50t2o5zvso2v150 軍事学概論/航空作戦 0 7896 276860 276567 2025-07-04T16:33:32Z Tomzo 248 276860 wikitext text/x-wiki {{substub|080206}} 航空作戦は空域における作戦行動である。敵の陸上戦力や海上戦力を攻撃し、空軍力を撃滅して航空優勢の獲得を達成する。航空作戦の特徴としては、気象の強い影響を受け、補給の技術的な制約から展開することが出来る範囲が定められ、陸上・海上作戦の遂行を左右する。 === 空軍の歴史 === === 航空戦力の特性 === === 航空作戦の形態 === === 航空戦略と戦術=== [[カテゴリ:軍事学]] 71ii8ebfdi3dewh8q9yk2j0d2184106 国際関係概論 0 7901 276799 275946 2025-07-04T12:49:56Z Tomzo 248 276799 wikitext text/x-wiki *[[社会科学]] > [[国際関係学]]> 国際関係学概論 国際関係概論は国際関係に関する一般的な教科書である。 == 国際システム == == 国家 == == 国際紛争 == == 国際法 == == 国際機構 == == 国際経済 == == 国際社会 == == 世界システム == == グローバリゼーション == == 外交政策 == {{substub|100222}} [[Category:国際関係学|あんせんほしようかく]] 7tpcxt3mwe6mwyqhq6sybg4uev9uqkw 摂南大対策 0 7904 276806 276555 2025-07-04T13:33:25Z Tomzo 248 276806 wikitext text/x-wiki {{substub|140817}} {{wikipedia|摂南大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[摂南大対策]] 本項は、[[w:摂南大学|摂南大学]]の入学試験対策に関する事項である。 摂南大学は、大阪府寝屋川市にある私立大学である。大阪の高校からの受験者が多い。薬学部は他学部と比較するとずっと難易度が高い。一般入試としては、前期A、B日程と後期日程の3回の受験のチャンスがある。 [[Category:大学入試|せつなん]] 2bjgbiyng9nkqcjwf14zeofq42864s5 実際原価の計算手続 0 7949 276905 73567 2025-07-04T21:25:34Z Tomzo 248 276905 wikitext text/x-wiki [[原価計算基準]] 第二章 実際原価の計算 ==七 実際原価の計算手続==  実際原価の計算においては、製造原価は、原則として、その実際発生額を、まず費目別に計算し、次いで原価部門別に計算し、最後に製品別に集計する。販売費および一般管理費は、原則として、一定期間における実際発生額を、費目別に計算する。 ==解説== {{分岐stub|080220}} {{DEFAULTSORT:しつさいけんかのけいさんてつつき}} [[Category:原価計算基準]] g9xf53au78c92kl17m7gca5gt3ucsqr 原価の費目別計算 0 7952 276891 73569 2025-07-04T17:36:57Z Tomzo 248 276891 wikitext text/x-wiki [[原価計算基準]] [[原価計算基準#第二章 実際原価の計算|第二章 実際原価の計算]] 第二節 原価の費目別計算 ==九 原価の費目別計算==  原価の費目別計算とは、一定期間における原価要素を費目別に分類測定する手続をいい、財務会計における費用計算であると同時に、原価計算における第一次の計算段階である。 ==解説== {{DEFAULTSORT:けんかのひもくへつけいさん}} {{分岐stub|080220}} [[Category:原価計算基準]] 62qjbthl7io7siof1oyenlrqqkrr4ak 釣り 0 8004 276862 276514 2025-07-04T16:37:59Z Tomzo 248 276862 wikitext text/x-wiki {{substub|080331}} [[池]]や[[湖沼]]、[[海]]、[[川]]などの水中に器械、竿を仕掛け、水中の[[生物]]を獲ること。釣りには一般的に竿、釣り糸、釣り針を使う。 == 概説 == 魚釣りで最も典型的な手順は、釣り針に[[餌]]や[[ルアー]]、光沢針、[[毛針]]などをつけ、釣り糸でつなぎ、[[釣竿]]の先端に結ぶ。そして、魚が食いつくのを待ち、食いついたら竿をひき魚を引き寄せて捕獲する。 [[Category:趣味]] eom2jvuxqcvicoucyk9l38n7xpzta7v 北九州市立大対策 0 8076 276913 215669 2025-07-04T22:15:40Z Tomzo 248 276913 wikitext text/x-wiki *[[日本の大学受験ガイド]] > [[北九州市立大対策]] 本項は、[[w:北九州市立大学|北九州市立大学]]の入学試験対策に関する事項である。 北九州市立大学は北九州市にある公立大学。外国語学部の実績が高い。また文系学部は私大と同じ文系3科目での受験が可能である。 {{substub|090811}} [[カテゴリ:大学入試]] 5pphpa6oedzb67vuy9uqryu3h1an7j8 計算機 0 8944 276858 276286 2025-07-04T16:30:48Z Tomzo 248 276858 wikitext text/x-wiki {| class="wikitable" |[[プログラミング言語]] || [[アセンブラ]]、[[C言語]]、[[Basic]]、[[Pascal]]、[[Java]]、etc. |- |[[数式処理システム]] || [[Maxima]]、[[Risa/Asir]]、[[Mizar]]、etc. |} {{substub|080918}} [[Category:情報技術|*]] [[Category:分岐ページ|けいさんき]] 5ez3nlg3io9jn07gyli9sdlh7gchgp0 起動、シャットダウン、ランレベル 0 9471 276859 276492 2025-07-04T16:32:24Z Tomzo 248 276859 wikitext text/x-wiki {{改名提案|LPIC(level1)/{{PAGENAME}}||t=トーク:LPIC(level1)|date=2025-07-01}} [[情報技術]] > [[LPIC(level1)]] > 起動、シャットダウン、ランレベル 1.106 の起動、シャットダウン、ランレベルでは、{1. 起動プロセス・2. ランレベルの変更、シャットダウン、再起動}という2つの課題から成り立っている。 そこで、最初の項目から1つずつ確認していくことが、本章の目的となる。 == 目次 == * [[1. 起動プロセス]] * [[2. ランレベルの変更、シャットダウン、再起動]] {{分岐stub|090120}} {{stub|it}} [[Category:情報技術]] by2hgtbcdp3waw9zz6t7it2phu74xaf 大学 0 9769 276885 275717 2025-07-04T17:24:04Z Tomzo 248 276885 wikitext text/x-wiki ==[[大学経一章]]== ==[[大学伝一章]]== ==[[大学伝二章]]== ==[[大学伝三章]]== ==[[大学伝三章一節]]== ==[[大学伝三章二節]]== ==[[大学伝三章三節]]== ==[[大学伝三章四節]]== [[カテゴリ:古典文学 中国|たいかく]] [[category:古典 大学|*]] 21vi0woe7qgb3g0vzbhda740gj0uk3s 大学伝三章三節 0 9770 276886 43401 2025-07-04T17:25:41Z Tomzo 248 276886 wikitext text/x-wiki ;白文 ;詩云、瞻彼淇澳、菉竹猗猗。有斐君子、如切如磋、如琢如磨。瑟兮僩兮、赫兮喧兮。有斐君子、終不可諠兮。 ;訓読 :詩に云く、「かの淇澳を瞻れば、菉竹猗猗(いい)たり。斐(ひ)たる君子あり、切(せっ)するがごとく磋(さ)するがごとく、琢(たく)するがごとく磨(ま)するがごとし。瑟(ひつ)たり僴(かん)たり、赫(かく)たり喧(けん)たり。斐たる君子あり、ついに諠(わす)るべからず」と。 {{stub}} [[category:古典 大学|3-3]] dkqsj1c006jnuoso7562cuuyx3pecx0 276887 276886 2025-07-04T17:25:54Z Tomzo 248 276887 wikitext text/x-wiki ;白文 :詩云、瞻彼淇澳、菉竹猗猗。有斐君子、如切如磋、如琢如磨。瑟兮僩兮、赫兮喧兮。有斐君子、終不可諠兮。 ;訓読 :詩に云く、「かの淇澳を瞻れば、菉竹猗猗(いい)たり。斐(ひ)たる君子あり、切(せっ)するがごとく磋(さ)するがごとく、琢(たく)するがごとく磨(ま)するがごとし。瑟(ひつ)たり僴(かん)たり、赫(かく)たり喧(けん)たり。斐たる君子あり、ついに諠(わす)るべからず」と。 {{stub}} [[category:古典 大学|3-3]] 3frmabkm653avdok8m83pyzpzzbwjln 健康保険法第149条 0 9889 276893 43710 2025-07-04T19:21:51Z Tomzo 248 276893 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール健康保険法]] ==条|第条]]文== (準用) ;第149条 :次の表の上欄【左欄】に掲げる規定は、それぞれ同表の下欄【右欄】に掲げる日雇特例被保険者に係る事項について準用する。 <div style="margin:0 2em 0 4em"> {| class="wikitable" | 第56条から第62条まで【[[健康保険法第56条|第56条]]、[[健康保険法第57条|第57条]]、[[健康保険法第58条|第58条]]、[[健康保険法第59条|第59条]]、[[健康保険法第60条|第60条]]、[[健康保険法第61条|第61条]]、[[健康保険法第62条|第62条]]】 || 保険給付 |- | [[健康保険法第63条|第63条]]第2項、[[健康保険法第64条|第64条]]、[[健康保険法第70条|第70条]]第1項、[[健康保険法第72条|第72条]]第1項、[[健康保険法第73条|第73条]]、[[健康保険法第76条|第76条]]第3項から第6項まで、[[健康保険法第78条|第78条]]及び[[健康保険法第84条|第84条]]第1項|| 療養の給付並びに入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養費、家族療養費及び特別療養費の支給 |- | [[健康保険法第74条|第74条]]、[[健康保険法第75条|第75条]]、[[健康保険法第75条の2|第75条の2]]、[[健康保険法第76条|第76条]]第1項及び第2項並びに[[健康保険法第84条|第84条]]第2項|| 療養の給付 |- | [[健康保険法第77条|第77条]]|| 療養の給付及び保険外併用療養費の支給 |- | [[健康保険法第85条|第85条]]第2項及び第4項|| 入院時食事療養費の支給 |- | [[健康保険法第85条|第85条]]第5項及び第6項|| 入院時食事療養費、入院時生活療養費及び保険外併用療養費の支給 |- | [[健康保険法第85条の2|第85条の2]]第2項及び第4項|| 入院時生活療養費の支給 |- | [[健康保険法第86条|第86条]]第2項及び第5項|| 保険外併用療養費の支給 |- | [[健康保険法第87条|第87条]]第2項及び第3項|| 療養費の支給 |- | [[健康保険法第88条|第88条]]第2項、第6項から第11項まで及び第13項、[[健康保険法第90条|第90条]]第1項、[[健康保険法第91条|第91条]]、[[健康保険法第92条|第92条]]第2項及び第3項並びに[[健康保険法第94条|第94条]]|| 訪問看護療養費、家族訪問看護療養費及び特別療養費の支給 |- | [[健康保険法第88条|第88条]]第4項及び第12項|| 訪問看護療養費の支給 |- | [[健康保険法第97条|第97条]]第2項|| 移送費及び家族移送費の支給 |- | [[健康保険法第103条|第103条]]第2項、[[健康保険法第108条|第108条]]第1項から第3項まで及び第5項並びに[[健康保険法第109条|第109条]]|| 傷病手当金及び出産手当金の支給 |- | [[健康保険法第110条|第110条]]第2項|| 家族療養費の支給 |- | [[健康保険法第110条|第110条]]第3項から第5項まで及び第8項並びに[[健康保険法第110条の2|第110条の2]]|| 家族療養費及び特別療養費の支給 |- | [[健康保険法第111条|第111条]]第2項|| 家族訪問看護療養費の支給 |- | [[健康保険法第115条|第115条]]第2項|| 高額療養費及び高額介護合算療養費の支給 |- | 第116条から第121条まで<br>【[[健康保険法第116条|第116条]]、[[健康保険法第117条|第117条]]、[[健康保険法第118条|第118条]]、[[健康保険法第119条|第119条]]、[[健康保険法第120条|第120条]]、[[健康保険法第121条|第121条]]】|| 日雇特例被保険者又はその被扶養者 |} </div> ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール健康保険法]] |[[コンメンタール健康保険法#5|第5章 日雇特例被保険者に関する特例]]<br> [[コンメンタール健康保険法#5-3|第3節 日雇特例被保険者に係る保険給付]]<br> |[[健康保険法第148条]]<br>(受給方法) |[[健康保険法第150条]]<br>(保健事業及び福祉事業) }} {{stub|law}} [[category:健康保険法|149]] ibklkghwq7bbyl250co9satntl0rus0 周期律と元素の諸特性/典型元素/ハロゲン 0 10659 276795 275765 2025-07-04T12:41:24Z Tomzo 248 276795 wikitext text/x-wiki ハロゲンとは17族の元素である。F(フッ素),Cl(塩素),Br(臭素),I(ヨウ素),At(アスタチン)の5元素が属している。 == 特徴 == 価電子が7個であり、酸化力が強く1価の陰イオンになりやすい。反応性に富む。 {{分岐stub|211125}} [[カテゴリ:元素]] esa313yun011orlhi3rvsb9b7yksedb 神道と人間 0 12074 276845 276289 2025-07-04T16:02:55Z Tomzo 248 276845 wikitext text/x-wiki {{Mergefrom|神道の信仰法|t=トーク:神道と人間|date=2025-07-05}} {{進捗状況}} '''神道と人間'''(しんとうとにんげん)では神道の形成過程や思想についてまなびます。 ==神道と生活== *[[神道の信仰法]]{{進捗|100%|2009-12-28}} [[Category:神道と人間|*しんとうとにんけん]] [[category:分岐ページ]] 88mh01vor7vaq7pomjv76r93gosfv6h 神道の信仰法 0 12075 276846 53333 2025-07-04T16:03:58Z Tomzo 248 276846 wikitext text/x-wiki {{Mergeto|神道と人間|t=トーク:神道と人間|date=2025-07-05}} '''神道の信仰法'''(しんとうのしんこうほう)では神道を信仰する方法についてまなびます。 ==教典== 神道には、イスラム教の『クルアーン』(『コーラン』)、キリスト教の『聖書』に相当する教典はありませんが<ref>[[w:井上順孝|井上順孝]] 『神道』 18・140頁。</ref>、『古事記』、『日本書紀』、『古語拾遺』、『宣命』といった「'''神典'''」とよばれる古典を規範としています。 ==神社への参拝== ===参拝する前に=== 参拝をおこなう日は毎月1日と15日がよいとされます。ただし、身内に不幸があった人は、死穢の観念から50日間(仏式の49日)を経過するまで参拝はひかえる必要があります<ref name="shintou">井上順孝 『神道』 120頁。</ref>。 参拝する前に、本来は神の前にむかう前に心身をきよめる禊が必要です。これは神が「穢れ」をきらうとされることによりますが<ref name="shintou"/>、現代であれば、一般参拝では、入浴・シャワーなどで身体を清潔にしてから参拝する心がけがのぞましいです。神社に到着し、鳥居をくぐる際は「一揖(身体を45度おりまげる会釈)」するのがのぞましいです。このときには服装もきちんとととのえるようにします。 ===手口をあらう=== 次に、手水舎にて手水をつかい、手口をあらいます<ref name="shintou2">井上順孝 『神道』 121頁。</ref>。これは拍手と祝詞をおこなう手口(さらには心)をきよめる意味合いをもつ、一つの禊です。手水の作法としては、 #まず、柄杓を右手でもって水をすくい、その水を左手に3回かけてきよめる<ref name="shintou2"/>。 #同様に、柄杓を左手にもちかえ、右手を3回あらいきよめる<ref name="shintou2"/>。 #柄杓を、再度、右手にもちかえ、すくった水を左手にうけてため、この水で口をすすぐ<ref name="shintou2"/>。おわったら、再度、左手に水をかけてあらう。口をすすぐ際には口が直に柄杓にふれないようにする。 #これらがおわった後、つかった柄杓をあらいきよめるが、このときは水をいれた柄杓をたて、柄に水をながすようにしてあらう<ref name="shintou2"/>。柄杓をあらうのには次の人のための配慮という意味合いもある。 #あらいおわった柄杓は元の位置にふせておき、最後に口と手を拭紙やハンカチなどでぬぐう。 手水をつかいおわったら、拝礼をおこなうために参道をとおり、神前へとむかいますが、その際に、参道の中央は避けてあるくことがのぞましいです。これは、参道の中央が「正中」とよばれ、神のとおる道とされているからです。[[w:百度参り|百度参り]]やはだしまいりのように、[[w:裸足|裸足]]になって参拝することもあります。これは、脱帽のように、神に敬意をしめすためだとされます<ref> 嘉門安雄 (1972-04-25). “裸体”. ''世界大百科事典''. '''31''' (1972年版). 平凡社. pp. 301.</ref>。 ===拝礼=== 神前では、まず、神への供物として賽銭箱に賽銭を奉納します。次に、賽銭箱の近くにある鈴鐘をならしますが、これには、邪気をはらう<ref name="shintou"/>、音色で神をよびよせて儀式をはじめるための合図などの意味合いがあるとされます。 鈴鐘をならした後に拝礼をおこないます。拝礼の基本的な作法は「'''二拝二拍手一拝'''」です<ref name="shintou"/>。 #拝(直立姿勢から身体を90度おりまげる礼)を二度おこなう<ref name="shintou2"/>。 #拍手を二度うつ<ref name="shintou2"/> - より具体的には、両手を胸の高さでそろえてあわせ、右手を下方向に少し(指の第一関節ほど)ずらし、その状態で両手を二度うちあわせて音をだし、ずらした右手をふたたびそろえて祈念をこめ、最後に両手をおろす。 #再度一拝する<ref name="shintou2"/>(祝詞を奏上する場合は奏上した後におこなう)。 ==神棚== ===設置場所=== 神棚は、できるだけあかるく清浄な場所の<ref name="shintou3">井上順孝 『神道』 202頁。</ref>、最上階(または上に上階の床のない箇所)の天井近くに南向きまたは東向きに設置するのがよいとされます。最上階の設置が困難な場合は、「天」または「雲」とかいた紙を天井にはり、その下に設置するのがよいとされます。神札をおさめる宮形には神札をいれる箇所が3ヶ所のものと1ヶ所のものがおおいですが、大型の神棚では5ヶ所あるいは7ヶ所以上のものもあります。通常、3ヶ所ある場合は、中央に伊勢神宮の神札(大麻)、むかって右に氏神の神札、左にその他の崇敬する神社の神札をおさめます。1ヶ所の場合は前から伊勢神宮・氏神・崇敬神社の神札の順にかさねておさめます<ref name="shintou3"/>。 ===神具=== 神棚の正面には神鏡、左右に榊、灯明を配し、神棚の前方に注連縄をかけます<ref name="shintou4">井上順孝 『神道』 203頁。</ref>。このほか、真榊(まさかき、ミニチュア)、雄蝶・雌蝶といった御酒口(ミキグチ)をあつらえた飾り徳利(多くは九谷焼風)、御幣(金幣)などが神具セットにふくまれている場合があり、ほかにも各家庭でさまざまな縁起物(破魔矢、熊手など)がかざられている例がめずらしくありません。 なお、神鏡をおく理由は諸説あり、神は鏡のようにあるがままをみとおすものであるとか、あるいは鏡のようにみる人によってちがってみえるものであるから、そのつもりで神の前にたてという意味であるという説や、自らのなかにある神性とむきあえという意味であるとする説、あるいは、鏡は太陽の光を反射するように神の光をうつすものであるとする説などがあります。 ===神饌(お供え)=== 神饌(お供え)としては、洗米(またはご飯)、塩、水、酒が基本ですが、そのほか、青果物、生魚、干物、菓子類などがそなえられます。米、塩、水は毎朝、酒および榊は月に2度(通常は1日と15日、ほかに、まつっている神札の祭神にゆかりの日)あたらしいものととりかえるのがよいとされています。ほかに、合格通知や祝物の熨斗紙などがささげられる場合もあります。 神饌の置き方は、米・塩・水の場合、むかって左から水・米・塩、もしくはむかって左から水・塩、2列目に米とします。米・塩・水・酒の場合、むかって左から水・酒・米・塩、もしくはむかって左から水・塩、2列目に酒・米、むかって左から水・塩、2列目に酒・酒、3列目に米とします<ref name="shintou4"/>。 神へそなえた食べ物は後で「お下がり」としていただくようにします<ref name="shintou3"/>。 ===拝礼=== 神饌をそなえたら家族そろって日ごろの神の加護を感謝し、これからの安全と幸福をいのるのがのぞましいですが、これができない場合は各自外出前にいのってもよいです。神社本庁が推奨する神棚への拝礼方法は神社と同様「二礼二拍手一礼」ですが<ref name="shintou3"/>、「二礼四拍手一礼」などさまざまな流儀があります。 ==脚注== <references /> ==参考文献== *井上順孝 『神道』 ナツメ社〈図解雑学〉(原著2006-12-04)、初版。ISBN 9784816340628。 [[Category:神道と人間|しんとうのしんこうほう]] 6z4045c9mfgla1lw2sgejm3qb6ui6el 労働安全衛生法第34条 0 13167 276902 76017 2025-07-04T21:20:45Z Tomzo 248 276902 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働安全衛生法]] ==条文== (建築物貸与者の講ずべき措置) ;第34条 : 建築物で、政令で定めるものを他の事業者に貸与する者(以下「建築物貸与者」という。)は、当該建築物の貸与を受けた事業者の事業に係る当該建築物による労働災害を防止するため必要な措置を講じなければならない。ただし、当該建築物の全部を一の事業者に貸与するときは、この限りでない。 ==解説== ==参照条文== *[[労働安全衛生法施行令第11条]](法第34条の政令で定める建築物) *[[労働安全衛生規則第670条]](共用の避難用出入口等) ==判例== ---- {{前後 |[[労働安全衛生法]] |[[労働安全衛生法#4|第4章 労働者の危険又は健康障害を防止するための措置]] |[[労働安全衛生法第33条]](機械等貸与者等の講ずべき措置等) |[[労働安全衛生法第35条]](重量表示) }} {{stub|law}} [[category:労働安全衛生法|34]] 88xs093lpui65owe3w3amvgq7dsqbd7 行政書士法第1条 0 14361 276904 58976 2025-07-04T21:24:16Z Tomzo 248 276904 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[行政法]]>[[行政書士法]] ==条文== (目的) ;第1条 : この法律は、行政書士の制度を定め、その業務の適正を図ることにより、行政に関する手続の円滑な実施に寄与し、あわせて、国民の利便に資することを目的とする。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[行政書士法]] |[[行政書士法#s1|第1章 総則]]<br> |- |[[行政書士法第1条の2]]<br>(業務) }} {{stub|law}} [[category:行政書士法|01]] pb5vg9qn7noub4wnwrh9f4ierichdy1 消防法第14条の3の2 0 14943 276906 61142 2025-07-04T21:29:16Z Tomzo 248 276906 wikitext text/x-wiki ==条文== ;第14条の3の2 :政令で定める製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者は、これらの製造所、貯蔵所又は取扱所について、総務省令で定めるところにより、定期に点検し、その点検記録を作成し、これを保存しなければならない。   ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール消防法|消防法]] |[[コンメンタール消防法#3|第3章 危険物]] |[[消防法第14条の3]] |[[消防法第14条の4]] }} {{stub|law}} [[category:消防法|14の2]] mkpgxvsdygq51auztgitwmko288zz47 音声学 0 15944 276863 235458 2025-07-04T16:39:18Z Tomzo 248 276863 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|人文科学|言語学|frame=1}} {{Substub|110409}} 音声学には以下のような効用があります。 #言語(特に、手話言語でない音声言語)に関わる仕事をしている人にとって、その仕事の基盤となります。例えば第2言語としての日本語を教える場合、学習者の発音の誤りを診断し、それを直すための方法を考える際に音声学が役立ちます。 #言語学を学ぶ基礎になります。特に音声言語の資料を集めるためのフィールドワークを行う上で欠かせない知識です。 #… ==音声の主な構成要素== ==発声== ==調音方法== ==調音位置== ==同時調音と音連続== ==母音== ==韻律的特徴== [[Category:音声学|*]] [[Category:言語学|おんせいかく]] cdf3f5aksmvm6mnjtmmswmv36klqv5n 不動産登記規則第121条 0 16488 276901 67713 2025-07-04T21:10:45Z Tomzo 248 276901 wikitext text/x-wiki ==条文== (附属建物の新築の登記) ;第121条   :登記官は、附属建物の新築による建物の表題部の登記事項に関する変更の登記をするときは、建物の登記記録の表題部に、附属建物の符号、種類、構造及び床面積を記録しなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール不動産登記規則|不動産登記規則]] |[[コンメンタール不動産登記規則#s3|第3章 登記手続]]<br> |[[コンメンタール不動産登記規則#s3-2|第2節 表示に関する登記]]<br> |[[コンメンタール不動産登記規則#s3-2-3|第3款 建物の表示に関する登記]]<br> |[[不動産登記規則第120条]]<br>(合体による登記等) |[[不動産登記規則第122条]]<br>(区分建物の表題部の変更の登記) }} {{stub|law}} [[category:不動産登記規則|121]] kx3pbmxi3jiz4cz9p2lqxyjp4y4a0kr 統語論 0 16686 276849 235459 2025-07-04T16:08:40Z Tomzo 248 276849 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|人文科学|言語学|frame=1}} {{Substub|210304}} 統語論は文を対象とし #語と形態素を結びつけてさらにそれを再配置し、それによって音声解釈と意味解釈がどのように対応させられるかを研究する分野です。〈解釈の機能〉 #さらに、幼児の言語獲得、第二言語獲得の基礎理論ともなります。〈げん(原・言)語獲得〉 #… ==直接構成素分析== 直接構成素分析(Immediate Constituent Analysis)は文を、それを直接構成する要素に順次わけていき、それを文を構成する最小要素である語・形態素にたどり着くまで続け、最小要素が文を構成するステップを示します。 例を見てみましょう。 :;The girl kissed the boy suddenly はまず :;The girl+kissed the boy suddenly ==不連続構成素== [[Category:言語学|とうころん]] 5hk0d65lj5x6nuixrg6and4lk4uvp5i 福井県立大対策 0 17277 276848 276522 2025-07-04T16:07:08Z Tomzo 248 276848 wikitext text/x-wiki {{wikipedia|福井県立大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[福井県立大対策]] 本項は、[[w:福井県立大学|福井県立大学]]の入学試験対策に関する事項である。 センター試験2,3科目と2次試験2科目の比が1:1なので、センター試験で多少失敗しても取り返しが効く試験である。2次試験も問題は、基礎を問うているので教科書を徹底してマスターしたい。 {{substub|140718}} [[Category:大学入試|ふくいけんりつ]] 7qk4b7hui9zj4kksfi1287a0ltyofbc 日本史/中世/室町時代 0 17857 276817 217458 2025-07-04T13:50:01Z Tomzo 248 276817 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|人文科学|歴史学|日本史|中世|frame=1}} [[{{PAGENAME}}]]では、室町時代について解説する。 南北朝が名目上の「統合」をされるまでは[[日本史 南北朝時代]]を、室町幕府の権力が弱まり各地で戦国大名が天下統一のため勢力を伸ばし始めてからは、[[日本史 戦国時代]]を参照。 == 概要 == {{節stub}} == 政治 == この時代の「支配者」は室町幕府で、代々足利家が征夷大将軍職を引き継いで実権をにぎるという政治を行い、鎌倉幕府のように将軍職を継ぐ家系が滅びることで、補佐役が事実上のトップとなることもなく、この政治体制が応仁の乱まで継続した。この足利家は15代足利義昭が織田信長に追放され、毛利家などを頼り再起を図りつつ無念のうちに没するまで存続した。 == 社会・経済 == {{節stub}} == 文化 == {{節スタブ}}<!-- 室町時代はしばらく平和が継続したため、文化も発達した。 --> == 関連項目 == * [[日本史/中世]] {{日本史info}} {{Substub|200829}} [[カテゴリ:室町時代|ちゆうせむろまち]] 5dguer7fv44djxjurhls7mtupc420m2 高等学校工業 電子技術 0 17872 276879 164574 2025-07-04T16:55:09Z Tomzo 248 276879 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|小学校・中学校・高等学校の学習|高等学校の学習|高等学校工業|frame=1}} ---- 加筆・訂正を行ってくれる協力者をお待ちしています。この内容は暫定的な物です。 ---- <!-- このページには導入部がありません。適切な導入部を作成し、このコメントを除去してください。 --><!-- 指導要領では次のように教育内容を定めています。 章や節のページ名の命名での混乱を回避するため、各項目のページ名は、指導要領の表現に準拠した名称に統一したいと思います。 --> == 第一章 半導体素子 == * [[/原子と電子]] * [[/半導体]] * [[/電子回路の基礎]] == 第二章 アナログ回路 == * [[/AD変換]] * [[/DA変換]] == 第三章 ディジタル回路 == * [[/有線通信]] * [[/無線通信]] * [[/画像通信]] * [[/データ通信]] * [[/通信に関する法規]] == 第四章 通信システムの基礎 == * [[/音響機器]] * [[/映像機器]] == 第五章 音響・映像機器の基礎 == * [[/高周波計測]] * [[/応用計測]] == 第六章 電子計測の基礎 == * [[/高周波計測]] * [[/応用計測]] {{サブスタブ|200725}} [[カテゴリ:高等学校工業|てんしきちゆつ]] r9x1f9maeq35vusjl7tz7mkarxde7ze 労働安全衛生法施行令第11条 0 17989 276903 76014 2025-07-04T21:20:59Z Tomzo 248 276903 wikitext text/x-wiki [[コンメンタール]]>[[労働安全衛生法施行令]] ==条文== ([[労働安全衛生法第34条|法第34条]]の政令で定める建築物) ;第11条   :法第34条の政令で定める建築物は、事務所又は工場の用に供される建築物とする。 ==解説== ==参照条文== *法第34条(建築物貸与者の講ずべき措置) ==判例== ---- {{前後 |[[労働安全衛生法施行令]] | |[[労働安全衛生法施行令第10条]](法第33条第1項の政令で定める機械等) |[[労働安全衛生法施行令第12条]](特定機械等) }} {{stub|law}} [[category:労働安全衛生法施行令|11]] oc3b734dn705xav32yunjhrclvf2lsi 行政書士法第13条 0 19215 276895 82194 2025-07-04T19:37:58Z Tomzo 248 276895 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[行政法]]>[[行政書士法]] ==条文== (会則の遵守義務) ;第13条 : 行政書士は、その所属する[[行政書士会]]及び[[日本行政書士会連合会]]の会則を守らなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[行政書士法]] |[[行政書士法#s4|第4章 行政書士の義務]]<br> |[[行政書士法第12条]]<br>(秘密を守る義務) |[[行政書士法第13条の2]]<br>(研修) }} {{stub|law}} [[category:行政書士法|13]] pwd5og9593trrio72c7sgv5wh7ct3lr 水先人試験 0 19762 276837 276547 2025-07-04T15:41:54Z Tomzo 248 276837 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|技術}} {{Pathnav|メインページ|試験|資格試験}} {{substub|150210}} 船舶を安全に誘導するのに必要な水先免許を[[w:海技士 (航海)|三級海技士 (航海)]]または上位免許を取得し登録水先人養成施設の課程を受講して当該級の水先試験に合格して取得する試験である。 == 試験の内容 == *[[水先人試験/身体検査]] *[[水先人試験/学説試験]] [[Category:資格試験|みずさきにんこっかしけん]] ddro3h7uel8zbapcacgojs3lxp3gmcn 3次元電子顕微鏡 0 19836 276884 95320 2025-07-04T17:00:50Z Tomzo 248 276884 wikitext text/x-wiki {{substub|150306}} == この本について == この本は、3次元電子顕微鏡法(hree-dimensional electron microscopy (3DEM) )に関するものである。その手法には、クライオ電子顕微鏡法やクライオ電子線トモグラフィー法が含まれる。この本の目的は、3DEMに関する全ての内容を、体系づけた形で示すことである。それにより、3次元電子顕微鏡の分野へと新しい科学者を訓練することもできるし、3DEMのコースにおいて教えるためにも利用することができる。また、この分野の知識を広めることにも繋がる。 == 序 == * 3次元電子顕微鏡(3DEM)とは何か * 電子顕微鏡 * フーリエ変換 * CTF(コントラスト変調関数)の推定と補正 * 単粒子解析法 * 粒子の拾い出し * 2次元粒子のアラインメント * 初期構造 * 3次元再構成法 * モデルの評価 * 密度マップの解釈 * 電子線トモグラフィー法 == 関連UML == 英語版: Wikibooks Cryo-electron microscopy Software Tools For Molecular Microscopy Structural Biochemistry/Proteins/Cryo-Electron Microscopy f6fv0ipdi4jebrjlmlf2h23dys9gzht 大学新入生ガイド 0 20989 276802 215646 2025-07-04T12:55:37Z Tomzo 248 276802 wikitext text/x-wiki {{半保護S}} {{Notice|'''この記事は独自研究です。'''広く共有されている考え方もあれば、少数意見の見解もあります。内容の是非については慎重に検討してください。}} == 入学前 == === 一人暮らしするにあたって === ==== まず、どうやってアパートをさがすか ==== 大学生ともなると、地元から離れた場所に大学があったりして、アパートなどを借りて一人暮らしをするヒトも多いでしょう。 まず、どこのアパートを借りるかですが、まず不動産屋を探すことになります。保護者である父母などと一緒に、不動産屋を探すことになります。悪徳不動産に引っ掛からないように注意しなければなりません。さて、大学の事務室などにたずねれば、近隣の不動産屋を紹介してるのが普通でしょうから、まず、父母とともに大学事務室などを訪問して、いろいろと聞いてみましょう。 また、このため、大学入学前の春休み中の平日に(※ 土日、祝日は避ける)、大学の校舎を訪問し、事務室の方々などに面会するのが、よろしいでしょう。 学生寮を借りるという方法もあります。学生寮は有料です。なお、私大に一般入試で合格した場合、推薦合格組がすでに学生寮を予約済みなどで、ほとんど一般入試組の新入生に学生寮の部屋が回ってこない場合もあります。 ==== 学生アパートにやってくる詐欺師 ==== 大学ちかくのアパートには、まだまだ世間知らずで未熟な若者である大学生ばかりが住んでる場合が多いので、詐欺師が、訪問販売業者のセールスをよそおって、あなたの在宅中に、あなたに近付く場合もありえます。 なお、一般に訪問販売業者では、新聞の購読の勧誘や、インターネット契約の勧誘などが、よく来ます。 真面目に訪問販売をしてる正規の業者には残念かもしれませんが、そんな事よりも、あなたが詐欺師にダマされないようにする事のほうが、はるかに大切ですので、あまり訪問販売は利用しないようにしましょう。 なお、もし、新聞を読みたいなら、定期的にコンビニなどで朝刊などを買いましょう。どっちみち、大学の授業が忙しくて、毎日は新聞を読めませんので、せっかく新聞を購読しても無駄になってしまいがちでしょう。なお、大学の図書館にも入り口付近に新聞コーナーがあって、新聞が置いてあって、学生も読めますが、人気のコーナーだったりして、なかなか順番が回ってこず、なかなか読めません。 また、アパートでインターネット契約などをしたい場合は、けっして訪問販売や宣伝チラシの業者に直接電話を掛けるのではなく、まずはアパートの大家に相談・確認するなどをするのがイイかもしれません。 ==== 一人暮らしでの食事 ==== とりあえず、食事は、普通にコメや肉や野菜や野菜ジュースとかを、量をたくさん食べてれば、どうにかなります。くれぐれも、「食費の節約」などと考えて、食費を減らさないようにしましょう。 もし栄養失調などでアナタが倒れて病院に運び込まれた場合、治療費などで、むしろカネが掛かります。また、保護者などを病院に呼びよせる必要もあったりして、その交通費も余計に掛かります。 料理をするのは、けっこう面倒なので(料理の時間のほか、食材を買うのにも時間が掛かる)、平日の昼食と夕食は、大学の食堂を利用するのが便利でしょう。 == 入学式 == 入学式の出席は「'''自由'''」であるところもあれば、(入学許可を得るために)「'''必須'''」としているところもあります。なので入学式に関連する資料や、大学のホームページには目を通し、確認しておいてください。参加する際の<u>服装はスーツ</u>が基本です。入学式直近(特に3月)はスーツの注文が高まります。確実にスーツを入手できるように、前もって注文しておきましょう。当日は配布物を持ち運べる程度の<u>カバンを持参</u>してください。 == 入学当初 == === 新入生ガイダンス等には必ず出席を。 === 入学後、「新入生ガイダンス」などのガイダンスが開催されます。ガイダンスでは「科目の登録のしかた」など、学生生活に関わる様々な規則の説明がなされます。'''学生証'''や、その学部学科の'''シラバス'''(「科目の授業計画表などのまとまった便覧」の意)などの配布があります。ガイダンスを出席しないことによる不利益は、すべて自分にかかります。学生生活の良いスタートを切るためにも、必ずガイダンスに出席しましょう。 === 科目の履修登録 === ==== 履修登録とは ==== 大学では、まず履修(りしゅう)する科目を、自分で、大学側に申請手続きしなければなりません。「履修」とは単位を修得するために、その学校の科目の教育を習うことです。いわゆる'''「履修登録(りしゅうとうろく)」'''です。 <u>入学手続きをしただけでは、履修登録をしたことにはなりません。</u>必ず履修登録をしましょう。もし履修登録をしなければ、たとえ授業に出席しても、単位は絶対に貰えませんし、自動的に留年が確定します。各大学の開催する新入生ガイダンスなどで、履修方法の説明が行われます。ですので、新入生ガイダンスには必ず出席してください。 <u>履修登録の期間は、たいてい、4月の学期の始めから1〜2週間です。</u>この期間に、その年度に履修する科目を履修登録として大学に申請します。また大学によっては、後期(9月以降)に習う科目は、9月に別途履修登録をする場合もあります。詳しくは所属大学の規定を確認してください。 続いて申請方法は以下の2パターンが考えられます。 * 大学の指定する用紙(履修登録用紙)に履修科目および氏名や学籍番号などを記入する場合 * 学内の指定コンピュータ端末を使って履修登録をする場合 なお、履修登録から数日後、確認のための履修登録結果が提示されます。しっかりと確認しましょう。もし登録ミスがあれば、訂正期間(数日)のあいだに、訂正してください。 ==== 必修科目と選択科目 ==== <u>必修科目は、かならず履修</u>しなければなりません。(各大学の方針によりますが、)この手続きも学生が自分で行わなければなりません。必修科目だからといって、自動的に履修になったりはしません。必修科目を履修しなければ、最悪の場合は留年決定です。また、<u>選択科目は「ある科目群」から幾つか科目を選んで履修</u>します。その学年で履修できる選択科目を全部選んでもかまわないのですが、おそらく数が大過ぎたりして受講できないでしょう。 ==== 教養科目と専門科目 ==== 大学での授業の科目には、その学科の'''専門科目'''(たとえば経済学部の経済学科なら「ミクロ経済学」「マクロ経済学」など)と、その他に'''教養科目'''(きょうよう かもく)がある。教養科目のことを一般教養科目(いっぱんきょうよう かもく)ともいう。教養科目とは、高校の科目に例えれば、高校の5教科(国語、数学、理科、社会、英語)に対応する。 ===== 教養科目 ===== 大学の教養科目は、主に人文科学(じんぶんかがく)・社会科学・自然科学の3分野からなる。3分野のおおまかな内訳は以下の通りです。 * 人文科学:文学、哲学、英語、第二外国語、歴史学、心理学など * 社会科学:経済学、法律学など * 自然科学:数学、物理学、化学、生物学など * その他:体育など また、1年生のときの英語科目は、どこの大学でも、普通は必修科目なので、教養科目とは別に、英語や第二外国語(ドイツ語、フランス語など)をまとめて「外国語科目」などとして独立した科目群にしてる場合もある。 英文科以外では、英語科目は、専門科目ではないだろう。しかし、それでも英語科目が、必修科目である場合が多い。このように、専門科目でないからといって、選択科目とは限らず、必修科目の場合もある。 教養科目の授業内容は、同じ大学の同じ学部内なら、どの学科でも、ほぼ共通の内容である。 だが、必ずしも、他の学科の学生と、同じ場所で、同時間に授業を受けるとは、限らない。 例えば、理工学部の場合、機械工学科と電気工学科と土木工学科では、たとえ教養科目の数学の授業内容がほぼ同じでも、授業は別々の教室で受け、それぞれの学科ごとの授業を受けるだろう。 :(※ 当記事のこの部分の執筆をした編集者が、理工学部しか体験してないので、理工学部を例に書いています。文系学部での例など、他学部での例をお知りのかたは、ぜひ、執筆にご協力ください。 ) たとえば理工学部にとっての1年生での数学(微分積分などを習う)や同じく1年生での物理、化学のように、学部の専門に近い内容の教養科目については、学科ごとに別々の教室で授業が行われるだろう。 何故なら、教室に入り切れる生徒の定員があるので、もし他学科の学生も同時に同場所で受講すると、教室が定員オーバーしてしまう。なので、学部専門に近い科目は、学科ごとに授業を別々に行ってる場合が多い。 また、教養科目のうち、「理工学部は、自然科学の科目を、卒業までに○○単位以上を取得すること」などのように、学科に近い分野の最低取得単位数が規定されている場合が普通である。この最低取得単位数(「理工学部は、自然科学の科目を、卒業までに○○単位以上を取得すること」など)を満たさないと、卒業できない。 一方、理工学部での法律学や歴史学などのように、学部の専門から遠い科目では、学科ごとの区別をしない場合もあるが、しかし、教室の定員の問題もあるので、各学科ごとに授業時間をずらすなどしており、実質的には学科ごとに教室が違ってるという場合もある。 なお、自分の学科(「学部」ではなく「学科」)と同じ内容の教養科目は、履修できない場合があるか、もしくは他学科の受ける授業とは授業内容が違う場合がある。 たとえば数学科なら、教養科目の数学では、数学科独自の、より高度で専門的な内容を受講する場合がある。 ===== 専門科目 ===== 専門科目には必修科目もあれば、選択科目もある。卒業までに必要な専門科目の単位数は、おおよそ'''60単位'''である。他学科の専門科目は原則履修できない。特別な要望を大学側に出せば、他学科の科目でも履修が可能な場合もあるが、卒業要件での専門科目の単位数には換算されない場合もありうるので、もし他学科の専門科目を履修する場合、事前に確認しておくこと。 ==== 卒業要件と単位数 ==== ===== 卒業要件 ===== 大学の<u>卒業要件には教養科目と専門科目ごとの取得単位数が定められている。</u>例えば、「教養課程の取得単位数は50単位以上であること。専門科目の取得単位数は50単位以上であること。」である。これは卒業条件のひとつにすぎず、卒業要件には、さらに「学科の必修科目をすべて単位取得すること」などの追加条件が要求される。<u>四年制大学では、取得単位数は卒業までに124単位</u>(大学によってはそれ以上)必要である。なお教職課程は、卒業要件には含まれないのが多い(教育学部を除く。)。 ===== 科目あたりの単位数 ===== 1科目あたり授業1時限ぶんを半年の期間について、単位を2単位としていることが多い。その科目が半年でなく通年(1年間)なら、4単位である。つまり、1科目あたり授業1時限ぶんを通年なら、4単位なのが、普通であろう。ただし、言語科目は1科目あたり授業1時限ぶんを半年の期間の授業について、単位数を1単位として計算していることが多い。また、実験・実習科目の場合は、1科目あたり授業2 - 3時限ぶんを半年の期間の授業について、単位数を1単位として計算していることが多い。このため、実験・実習科目が多い理系学部の場合はコマ数が多くなる傾向が多い。 教養課程でも専門課程でも教職課程でも、たいてい、1科目あたり授業1時限ぶんが半年なら、単位数は2単位である。 * 教養課程 教養科目の単位数は、 教養科目の履修する科目の数は、単位数が卒業までに合計で、50〜60単位くらいを指定されてるのが普通である。 1科目あたり通年で4単位なので、もし教養科目の60単位取得が卒業要件のひとつなら、60÷4=15で、15科目ぐらいを履修する事になる。 教養科目の取得単位数を、最低基準の例えば60単位を越えて80単位(つまり20単位越え)や90単位とかまで単位取得しても構わないが、卒業要件の専門科目数には換算されない。 * 専門科目 専門科目は、もし卒業までに60単位取得が要件になってれば、科目数は、60÷4=15、つまり、およそ1年あたり通年15科目を履修する事になる。 ==== 教職科目 ==== 「教職科目」とは、幼稚園・小学校・中学校・高校の、学校の「先生」(教員、講師など)になるために必要な科目である。 ちなみに、小学校の教員になるには、一般に、教育学部の小学校教員を養成する課程に進学して卒業する必要がある。他の学部でもなることは不可能ではないが、専門科目との兼ね合いから非常に困難である。よって、ここで述べることは基本的に中学・高校(中等教育)の教員免許に関したことだと思ってほしい。 なお、教員免許を取得しても、それだけでは、けっして就職先の学校(つまり勤務先予定の中学または高校)が決まったわけではなく、さらに教員採用試験などに合格する必要がある。<u>教員免許は、「単に、学校教員を仕事にしてもいいという免許」</u>に過ぎない。例えるなら、自動車の運転免許を取得したからといって、運送会社に就職できるとは限らないのと同様である。 教育学部以外では、教職科目は、卒業要件の単位数に換算されない。<u>教員になるつもりがない</u>なら教職課程を履修しなくても構わない。 =====履修===== (※ 当記事のこの部分の執筆をした編集者が、理工学部しか体験してないので、理工学部を例に書いています。文系学部での例など、他学部での例をお知りのかたは、ぜひ、執筆にご協力ください。 ) 教職科目の履修の方法も、教養科目や専門科目の履修と同様であり、学期始めの履修登録期間に、履修したい教職課程の履修登録をする必要がある。 ただし、学校を卒業してからでも、卒業した大学の授業を履修できる科目等履修生という制度があるので(学費は必要だが)、そのときに教職課程も履修できる。 一般の大学では、たとえば理工学部の教職課程なら、数学の教員免許や、あるいは工業高校の工業科目の教員免許などが取れるだろう。ただし、中等教育の免許は科目ごとに与えられるので、制度上、数学科と技術科の両方の免許が取れるからといって、教職科目を受ければ数学・技術二つとも自動的にとれるわけではない。というのも、教員になるにはそれぞれの科目ごとの教育方法を学ぶ必要があるからだ。例えば、数学の先生になるには「数学教育」を、技術の先生になるには「技術教育」を履修しなければならない。もちろん、両方を履修することも無理ではないが、よほど余裕がない限り、難しいのが現実である。 また、理工学部の数学科の学生が教職課程の単位を教員免許に必要なぶん取得すれば、数学または工業科目の教員免許は取れる。一方、理工学部の教職課程では、社会科や国語や英語などの教員免許は、取れないのが普通である。「社会工学科」などの学科でないかぎり、社会科の教員免許は、取れないだろう。まして、理工学部では、国語や英語の教員免許を取れない。同様に文学部や経済学部などでは数学などの理系科目の教員免許をとることはできない。 主な学部と教員免許の対応関係の例 * 文学部:国語科・社会科・英語科 * 外国語学部:英語科・その他外国語 * 経済学部・法学部:社会科・商業科(経済・経営・商学部) * 理学部:数学科・理科 * 工学部:工業科(学科によっては数学科・理科にも対応している場合もあるが、稀である) * 家政学部:家庭科(学科によっては社会科・理科も) =====内容===== 取れる教員免許の科目(たとえば中学高校の数学など)に応じて、その科目専門の内容の教職科目もある。たとえば、数学の教員免許の教職科目なら、教養課程の数学の他に、教職課程で、理工学部の数学科の専門科目の内容に近い、さらに専門的な数学を教職課程で学び、また、「数学科教育法」などの数学教育のノウハウの科目も履修する必要がある。理工学部の数学科の場合なら、すでに専門科目で似た科目が用意されているので、教職科目の数学科目を専門科目の単位で代用できる場合も多い。そのため、教職課程で学ぶものは、教育学・心理学・教科教育学の三つが主な内容となる。 教職課程の1科目あたりの単位数は、1科目あたり授業1時限ぶんを半年で2単位である。その科目が半年でなく通年(1年間)なら、4単位である。つまり、1科目あたり授業1時限ぶんを通年なら、4単位なのが、普通であろう。 教員免許に履修の必要な単位数については、専門科目などと何科目かが重複する場合もあるので、学校や学科ごとに履修単位数が違うだろう。教員免許をとるつもりなら、確認をしておくべきである。 === 部活・同好会・学生団体 === 部活・同好会・学生団体に<u>所属しなくても、大学卒業できます</u>。部活の<u>単位認定されることは原則ありません</u>。 各団体による新入生の勧誘の期間は、早くて推薦入試合格後~5月初頭までです。学校の敷地内全域で、勧誘が行われています。 ==== 悪徳な同好会に注意 ==== 大学の同好会(「サークル」ともいう)の中には同好会を隠れ蓑にして、新入生や在学生を'''ダマして被害に合わせるような団体もあります。''' ===== 新興宗教の勧誘サークル ===== 大学の同好会(「サークル」ともいう)団体の中には、どこかの新興宗教の信者から構成されているサークル'''も'''あります。大学は<u>学内での宗教活動を禁止してるため、宗教の勧誘は違反行為</u>です。しかし、そのようなサークルは、宗教活動をしてる事を隠して学生を勧誘しています。サークル名は、かならずしも「神」とか「信仰」とかの名前がついているとは限りません。「哲学」や「文化」、「倫理」に「科学」など、まったく宗教に結びつかない名前がついている場合もあります。バスケットボールやサッカーやテニスなど、スポーツのサークルをよそおってる場合もあります。 ===== 強姦サークル ===== 一般的なサークルを装い、<u>新入生の女子学生を「飲み会」という名目で会合に誘い</u>、女子学生にアルコール度数のとても高い酒や、睡眠薬入りの酒やジュースなどを飲ませて、女子学生を失神・気絶させるなどして、介抱をするフリなどをして強姦してしまう、という強制性交等罪や強制わいせつ罪などを行っているサークル'''も'''あります。俗的に「やりサー(「セックスをやるサークル」の略)」とも言われている。 ※ ウィキペディアの記事では、「[[w:スーパーフリー事件|スーパーフリー事件]]」などで、強姦サークルの事例が紹介されています。 === GPA === ==== GPAとは何か ==== GPAとは「<u>全科目の評価を数値に換算した、平均の値</u>」です。現在多くの大学では、長期休暇(春夏)に、履修した科目の単位の合否にくわえて、その科目のテストなどの得点に応じて成績評価が通達されます。成績評価は5段階評価であることが多く、以下のパターンがあります。 * 秀・優・良・可・不可 * S(またはA+など)・A・B・C・F(またはD) * A・B・C・D・F *昔は4段階評価(優・良・可・不可)を採用する大学が多く、今でも継続している大学があります。 *「不可」や「F(Failの意)」などの評価になると単位を取得できません。 最も一般的な評価法では、上の評価から4.0、3.0、2.0、1.0、0.0に換算して平均を算出します。大学によって基準が異なっています(例えば、不可に相当する科目をGPA計算の対象外にするなど)。そのため、大学同士でGPAを比較することはできません。 ==== 卒業との関係 ==== 一般にGPAの値は<u>卒業要件に含まれません</u>。しかし、一部の大学では一定以上のGPAを卒業要件にしていることがあります。また、私立大学の院などに進学する際に、推薦などの要件として、相手先からGPAの成績の提出を求められることがあります。将来を見据え、GPAも意識するとよいでしょう。 ==== 成績の「絶対評価」 ==== 大学の成績や単位取得の合否などは、基本的にテストなどの得点によって決まります。例えば「テストで60点以上なら合格」等の基準です。その科目内での、学生間の順位は無関係です。よって「受講生全員が不合格」という場合もありえます。このように、得点の順位とは無関係に、<u>単に得点の絶対値によって合否を決めるシステムのことを「絶対評価」</u>といいます。一方、小学校〜高校までのように、児童生徒どうしの得点順位によって成績が決まるシステムを、「相対評価」といいます。ともかく大学における成績評価は原則「絶対評価」です。 そして定期テストでは簡単に合格点が取れません。大学の定期試験は、科目の担当教員が独自に作成し、実施するものです。その試験の問題は慣習的に「外部非公開」です。そのため同じ大学に所属している教員同士でさえ、他の教員の試験問題を把握できていません。また、文部科学省とかの官庁が、具体的な試験問題の難度、出題すべき問題の基準を決めてるわけでもありません。よって、時にはあまりにも難しすぎる試験問題が出題される場合もあります。以上、定期試験で気を抜くと不合格となるのです。 仮に<u>不合格となった場合</u>は、次のような対応が考えられます。(1)次年度に再履修する。(2)必修科目でなければ、次年度に再履修はしない。(3)試験問題の難易度等で明らかな問題点があれば、大学側に申告し、対応を求める。 == 学生生活(全般) == === 年間予定 === {| class="wikitable" |+ !月 !日程 !補足 |- |4月 |入学式 健康診断 新入生ガイダンス/オリエンテーション 履修ガイダンス 教科書購入 前期授業開始 | |- |7月 |前期授業終了 | |- |8月~9月 |夏季休暇 成績通知 | |- |10月 |後期授業開始 大学祭 | |- |2月 |後期授業終了 | |- |3月 |春期休暇 成績通知 | |} === アルバイト === ==== バイトに深入りしない ==== 近年は経済的に苦しい家庭が増えていることから、多くの学生がアルバイトをしていると言って良いでしょう。しかし深入りは禁物です。昨今の大学はカリキュラムや教育内容が過密になり、<u>単位認定条件も厳格化している傾向</u>にあります。なので、日々の予習・復習をしないと、定期試験で合格点を取れず、単位を落とす可能性が高まります。最悪の場合、留年が確定することもあります。 ==== 社会勉強などでバイトをしたい場合 ==== 業種は限られますが、「[[w:インターンシップ|インターンシップ]]」という、学生が志望業界を業種体験できる制度があったりします。近年は2年次から利用できるようになっています。詳しくは「[https://job.rikunabi.com/2023/ リクナビ2023]」「[https://job.mynavi.jp/23/pc/toppage/displayTopPage/index マイナビ2023]」(外部サイト)にアクセスして確認してみてください。 また、もし長期間、バイトに専念したいなら、いっそ1年ほど休学するという方法もあります。ただし、大学は一般に、在学できる期間が限られています。例えば、3年以上は休学できなかったり、あるいは卒業まで最長8年しか学部生としては在学できない、などの制限です。特に、難関大学や国公立大学や、医歯薬看護系の学部など、在学年限が厳しめに設定されてる場合も考えられますので、十分注意してください。 === 大学内での盗難事件 === ==== 大学で盗難事件が多発する理由 ==== 大学の敷地/校舎内は、'''誰でも簡単に'''入ることができます。「窃盗」を目的として第三者が'''不法侵入'''することがあります。また'''学内の人間'''が窃盗を行う場合もあります。大学構内が「安全」とは言い切れません! ==== 盗難被害の多いもの ==== * 自転車やバイク(原因:鍵のかけ忘れ/長期間放置) * 傘(原因:盗んでも平気という風潮。傘に名前を書いても効果は薄い。) * ノートパソコンなどの貴重品(原因:貴重品を残しての席を離れる。) など多数。 ==== 被害を防ぐには ==== * 自分のものは肌身離さず持っておく。 * 不必要なものは大学に持ってこない。 * コインロッカーがあれば利用する。 ==== もしも盗難被害にあったら? ==== 大丈夫です。冷静に対応しましょう。 # 学生課に「被害届」を提出する。 # 最寄りの警察署に「被害届」を提出する。 # (クレジットカード/キャッシュカードの場合)カード会社に「盗難被害」の連絡をする。 === 大学の事務室などは夜中・祝日は閉まってるので、学生を助けられない === 夜中や祝日は、大学の事務室などの施設は、閉まっています。平日でも、だいたい6時くらいには、事務室が閉まります。 図書室や研究室が、もうちょっと遅くまで開いてる場合もありますが、だいたい8時くらいまでには閉まる大学が多いでしょう。研究室の教員も、8時ころまでには帰宅しています。 事務室など大学施設が閉まるような夜の時刻になったら、学生は学校に用が無い限り、さっさと家や寮などに帰宅するべきです。 なぜなら、事務室などが閉まってると、もし学生が、大学の付近で、なんらかのトラブルにあったとしても、そもそも教職員が不在なので、学生を助けられません。 こういう事態にならないよう、夜中などには、なるべく外出をしないほうが良いですし、夜中には遠出をしないほうが良いです。 祝日・休日も、教職員がいないか、仮に いても、早く帰宅してしまう場合が多いです。ガードマンが、休日・祝日の昼間なら、大学にいる場合がありますが、そのガードマンも、夜中には帰宅してしまいます。 とくに祝日の場合、教職員などが少ないので、あまり大学には近づかないほうが安全です。 夏休み中の、お盆の時期は、事務室なども完全に休業する大学が多いでしょう。 お盆は、家にいるのが安全です。夏場の気温の高さによる熱中症などの危険もありますし、不用意に大学へは外出しないほうが良いです。 同様に、冬休み中も、クリスマス過ぎあたりから1月3日が終わるまでは、完全に休業している大学が多いです。冬場の気温の低さもありますし、もしサイフでも落として、雪や雨でも降りはじめたら、とても危険です。 冬休み中は、事務室・図書室などの大学施設の休業期間中の日は、なるべく家にいるのが安全です。 == 外部リンク == * [https://www.mext.go.jp/b_menu/link/daigaku1.htm 国立大学(一覧)] - 文部科学省 * [https://www.mext.go.jp/b_menu/link/daigaku4.htm 私立大学(一覧)] - 文部科学省 * [https://www.univcoop.or.jp/ 全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)] - 公式サイト {{stub}} [[カテゴリ:大学|新]] 0w21kbmgaji4s1so8ju9mtbkccij9gf 小学校理科/参考書6学年 0 21015 276819 262686 2025-07-04T14:38:14Z ~2025-129470 88356 /* 心臓 */ 276819 wikitext text/x-wiki [[小学校の学習]] > [[小学校理科]] > 小学校理科 6学年 6年生の理科では、以前の学年に比べて{{Ruby|難|むずか}}しい内容がたくさん出てきます。 また、実験方法も難しくなります。 実験方法を{{Ruby|間違|まちが}}えると、とても{{Ruby|危険|きけん}}ですので、実験に取り組む際は、学校の教科書や先生の授業を参考にしましょう。 もし学校の教科書を持っている場合は、まずはそれを読んでみてください。 また、5年生以下のみなさんは、先ほど説明した理由から、自分の学年の内容から学ぶことをおすすめします。 理科の学習は{{Ruby|段階的|だんかいてき}}に進んでいくので、順番に学ぶことで理解を深めましょう。 == 物の燃え方 == === 物の燃え方と空気 === [[File:ろうそく理科実験 消えるsvg.svg|thumb|400px|ろうそくと空気の関係を調べる実験の説明図。<hr>ビンにふたをすると、すぐに火が消えてしまいます。その理由は、ビンの中に空気が入ってこないからです。空気中には酸素という大切な要素が含まれているのですが、ビンの中に酸素が入ってこないと、火は燃え続けることができません。そのため、ビンにふたをすると火がすぐに消えてしまうのです。]] ;学ぶこと ろうそくや木、紙などが燃える時について学びましょう。以下のポイントに注目しましょう。 *ものを燃やすには、空気が必要です。 *空気だけでは燃えません。燃えるためには、高い熱や炭素などを{{Ruby|含|ふく}}む物も必要です。 ;注意点 *家庭では絶対に実験を行わず、学校の理科の授業で指導を受けましょう。 *ものを燃やす実験を行う場合は、窓を開けて{{Ruby|換気|かんき}}をしましょう。 *実験の際には、火の近くに紙などの燃えやすい物を置かないようにしましょう。 *料理や火を使う場面でも、{{Ruby|換気扇|かんきせん}}を回して換気をすることが大切です。 [[File:ろうそく理科実験 燃えるsvg.svg|thumb|400px|left|ろうそくと空気の関係を調べる実験の説明図。<br /> 燃え続ける場合。]] {{-}} <gallery widths="300px" heights="300px"> File:ろうそく理科実験 消える場合 半開き.png|ろうそくの理科実験。消える場合。ふたが半開き。<br />ふたが開いていても、口がせまいと、空気があんまり入ってこないので、火は消える。 File:ろうそく 粘土に穴 理科実験.png|ろうそくの燃焼の理科実験。粘土に穴を開け、口が半開きの場合。集気ビンの底は無い。燃え続ける。 </gallery> <gallery widths="300px" heights="300px"> File:ろうそく燃える理科実験 空気の動き.svg|ろうそくを燃やす理科実験での、空気の流れの説明図。 File:ろうそく 理科実験 線香.svg|空気の流れの向きを調べるには、{{Ruby|線香|せんこう}}を近づけて、煙の向きから、流れの向きが分かる。ビンの下から、煙が入る。ビンの上に近づけると、そのまま上に煙は上がっていく。このことから、ビンの中の空気は、上に流れている事が分かる。 </gallery> {{Big|炭素}}(たんそ)を含んでいる物が燃えると、{{Big|二酸化炭素}}(にさんかたんそ)という気体を発生します。 炭素を含んでいる物は、たとえば木や紙や、デンプンやアルコールや{{Ruby|木炭|もくたん}}や砂糖などに、炭素が、ふくまれています。 デンプンや砂糖などが燃えるのは、この炭素を含んでいるからです。ロウソクも、炭素をふくんでいます。 炭素が燃えるときには、空気中の{{Big|酸素}}(さんそ)と、炭素がむすびついて二酸化炭素が出来ます。 二酸化炭素は、物をもやすことが出来ません。 右の図のように、ビンに ふた をしてしまうと、酸素は燃えるのに使われて二酸化炭素に変わってしまいます。酸素がなくなるまでは、燃え続けますが、燃え続けると、ビンの中の酸素はなくなってしまいます。そして酸素がないので、燃え続けることが出来ずに、火は消えてしまいます。 ビンに ふた をしなければ、ビンの口から、空気がいっぱい入ってくるので、空気中の酸素も入ってくるので、ろうそくは燃え続けることが出来ます。 炭素をふくんでいいない物質でも、燃えることがあります。鉄からつくられたスチールウールは炭素を、ふくんでいません。スチールウールは、火をつけると、燃えます。なお、ロウソクは、炭素をふくんでいます。 {{Big|{{Ruby|酸素|さんそ}}}}という気体があります。たとえば、空気中にも酸素が、ふくまれています。 物が「{{Ruby|燃|も}}える」とは、ほとんどの場合は、酸素が、ほかの物質と反応することです。 燃えやすい物と、酸素とが、反応をすると、高温と明かりをだすので、「燃える」現象になるのです。 燃えるとは、燃える側の物質どうしの結びつきが切れて、かわりに 酸素 と くっつく ことです。 物が燃えると、酸素と くっついて 高温を発するため、熱によって、燃える側の物質が分解しやすくなり、ますます酸素と元の物質とがくっつきやすくなります。 小学校では、「燃える」と言った場合、それは物が酸素とくっついて高熱と光を発することだと思って良いでしょう。 木や紙が燃えるときなどのように、炭素と酸素が反応して燃えると、二酸化炭素(にさんか たんそ)が できます。 いっぽう、スチールウールなどのように、鉄と酸素が反応して燃えると、酸化鉄(さんか てつ)が できます。 === 発展:ろうそくの炎のしくみ === [[File:炎心.png|thumb|ろうそくの{{Ruby|炎|ほのお}}]] * {{Ruby|外炎|がいえん}} ・・・ 炎の、いちばん外側の部分。色がうすくて、見えにくい。 * {{Ruby|内炎|ないえん}} ・・・ 一番、明るい。 * {{Ruby|炎心|えんしん}} ・・・ {{Ruby|芯|しん}}に近くて暗い。 特徴 '''外えん'''(がいえん、外炎)<br /> 空気に、じゅうぶん、ふれているので、完全燃焼しており、そのため、温度はいちばん高くて 約1400度 である。 水にぬらした わりばし をさしこむと、外炎の部分から、こげ始めるため、外炎がいちばん温度が高いことが分かる。 [[File:ろうそく実験 水でぬらした割り箸.png|thumb|300px|ろうそく実験で、水でぬらした割り箸を炎にさしこむ実験。外炎のところから、わりばしは、こげはじめる。]] '''内えん'''(ないえん、内炎)<br /> ろうそく から 分解された炭素が、空気にふれていないので、炭素が燃えきらずに すす になっている。この すす が炎の高温でかがやいているので、内炎がいちばん明るくなってる。 内炎の温度は 約1200度 である。 '''えん心'''(えんしん、炎心)<br /> 酸素が少なく、あまり燃えていない。そのため、温度がひくく 約1000度 である。 ガラス管を炎心にさしこむと、ガラス管の先から白い けむり が出てくる。この白い けむり に火を近づけると、けむり が 燃えるので、炎心は、まだ燃えきっていない物質があることが分かる。 <gallery widths="300px" heights="300px"> File:炎心とガラス管.png|ろうそくの炎心に、ガラス管を差し込んだ場合の説明図。 File:炎心の白いけむりに火をつけると燃える.png|ろうそくの炎心にガラス管を差し込んだときに先端から出る白い煙に火をつけると燃えることの説明図。 </gallery> == 燃焼と空気の成分== ===木の蒸し焼き=== [[File:木の蒸し焼き実験svg.svg|thumb|300px|木の蒸し焼き。<br />試験管の口は、'''すこし下げる'''。 熱せられた木から、{{Ruby|褐色|かっしょく}}の液体が出てくるが、この液体で試験管が冷やされるので、口を少し下向きにしないと、液体が{{Ruby|加熱部|かねつぶ}}にもどってしまい、加熱部が一気にひやされて、試験管が割れてしまう。]] 木を、火にはつけずに、試験管などに木を入れ、その試験管を加熱すると、中の木が燃えずに分解する。これを木の '''むし焼き''' という。 木をむし焼きすると、白い気体が出てくる。むし焼きされた木から出る白い気体を'''木ガス'''(もくガス)といい、むし焼き実験での試験管の口にマッチをちかづけると燃えることから、この木ガスは燃えることが分かる。つまり、木ガスは燃える。 また、むし焼きされた木から、'''{{Ruby|木酢液|もくさくえき}}'''と'''木タール'''という液体がたれてきて、試験管の出口のほうに、たまる。 むし焼きされた木は、黒い固体となり、'''{{Ruby|木炭|もくたん}}'''になる。木炭のおもな成分は炭素であり、空気中で加熱すると、あまり炎を出さずに、固体のまま、ゆっくり燃える。燃えるときに赤い光を出す。木炭は、バーベキューなどで燃料としても用いられる。 {{-}} <gallery widths="200px" heights="200px"> 画像:Japanese Binchōtan (Japanese high-grade charcoal produced from ubame oak).jpg|{{Ruby|木炭|もくたん}}<br />※ 写真では木材の上に木炭がおいてあるが、こういう場所では使用すると木材に引火してしまうので、木材の上では使ってはならない。 画像:Ogatan(JapaneseBriquetteCharcoal).jpg|木炭の燃え方 File:Japanese_livecoals_stove.JPG|木炭を用いたコンロ。 </gallery> === 発展:{{Ruby|原子|げんし}}と{{Ruby|分子|ぶんし}} === :※ 原子や分子については、くわしくは中学校で習います。小学校では、原子や分子については、分からなくても、読むだけで、じゅうぶんです。いちおう、小学校の教科書にも、元素記号は、写真などで、ちょっとだけ書かれています。 二酸化炭素とは、炭素に酸素がくっついた物だということが、分かっています。 「二酸化」の「二」という数字は、どこから来た由来かを説明します。 じつは、物質には、物質ごとに最小限の大きさの粒があります。その最小の粒を{{Ruby|原子|げんし}}と言います。 {{Ruby|原子|げんし}}より細かく小さくすることは、出来ません。どんな物体も、原子がいくつも組み合わさって、できています。 鉄も、塩も{{Ruby|砂糖|さとう}}も、空気も、二酸化炭素も、原子が組み合わさって、できているのです。 光や温度とかは、物体ではないので、光や温度は、原子からは、できていません。 18世紀ごろに、ヨーロッパの科学者たちによって、すべての物体は原子から出来ているということが、分かりました。 原子は、とても小さく、目では見えません。{{Ruby|光学顕微鏡|こうがくけんびきょう}}でも、見えません。光学顕微鏡とは、理科室などにある、レンズで拡大した光で物を見る顕微鏡です。 電子顕微鏡でないと、見れません。電子顕微鏡は、とても値段が高いので、小学校から高校までの実験では、まずは電子顕微鏡は使わないでしょう。図鑑などを探せば、原子を撮影した写真やイメージ図などが、あると思いますので、それらを参考にしてください。 <gallery> Image:Dioxygen-3D-vdW.png|酸素分子のモデル。この図では、赤く描かれているのが、{{Ruby|酸素|さんそ}}を表している。 Image:Carbon-dioxide-3D-vdW.svg|二酸化炭素のモデル。この図では、赤く描かれているのが、{{Ruby|酸素|さんそ}}を表している。{{Ruby|灰色|はいいろ}}で描かれているのが、炭素を表している。 </gallery> そして二酸化炭素の話題に、もどりましょう。「ニ」という数字の由来でしたね。 じつは、酸素の原子が2個と、炭素の原子が1個で、これらがくっついて、二酸化炭素の気体の粒になっていることが分かっています。なので、「二酸化」「炭素」と言うのです。 二酸化炭素のように、原子と原子がくっついて、もとの原子とは性質のちがう粒の、最小の粒になったものを{{Ruby|分子|ぶんし}}と言います。 燃えたりして、ほかの物質ができる反応が起きる時は、原子や分子が、反応をしています。 炭素の最小の粒である、炭素の原子を、{{Big|{{Ruby|炭素原子|たんそげんし}}}} と言います。 [[File:GraphiteUSGOV.jpg|left|150px|thumb|{{Ruby|黒鉛|こくえん}}の、かたまり。]] エンピツの{{Ruby|芯|しん}}などにもちいられる、{{Ruby|黒鉛|こくえん}}という物質は、原子ではなく、炭素の{{Ruby|結晶|けっしょう}}です。あるいは、黒鉛は、炭素の結晶がいくつも合わさった者です。 どちらにせよ、肉眼で見られるような黒鉛のかたまりは、原子では、ありません。 炭素に限らず、結晶は、原子では、ありません。また、結晶は、分子では、ありません。 炭素原子を、記号で C と書き、「シー」と読みます。酸素原子をOと書き、オーと読みます。 このように、原子の種類をあらわす記号を{{Big|{{Ruby|元素記号|げんそきごう}}}} といいます。 元素記号のCとOをくみあわせると、二酸化炭素は CO<sub>2</sub> と書けて、 CO<sub>2</sub> を「シーオーツー」とよみます。「ツー」は数字の1・2・3を英語でワン・ツー・スリー(one,two,three)というときのツーです。 CO<sub>2</sub> のように、元素記号をもちいて、あらわした分子の種類を{{Big|{{Ruby|化学式|かがくしき}}}} と言います。 <!---- 食塩:NaClは分子ではありません。 食塩は、じつは、塩化ナトリウムという分子の、多くの集まりです。とても多くの数の集まりなので、分子の数は、小学生では数えきれません。 食塩の結晶は、食塩の分子ではありません。食塩の結晶は、とても多くの数の分子の塩化ナトリウムが集まって出来ているので、結晶は、最小の{{Ruby|粒|つぶ}}では無いからです。 塩化ナトリウムは、塩素とナトリウムから、できています。塩素の元素記号は Cl と書き、「シーエル」と読みます。 ナトリウムの元素記号はNaと書き、「エヌエー」と読みます。 塩化ナトリウムを NaCl と化学式で書きます。塩化ナトリウムは結晶なので、1個の分子ではないですが、 NaCl のように書きます。読みは「エヌエー シーエル」と読みます。 結晶のように、くりかえしの構造をもつばあい、その最小の単位の構造の、分子の化学式を書きます。----> {{Ruby|水|みず}}の分子は、じつは、酸素の原子である酸素原子と、 {{Big|水素原子}} という原子の物質が、くっついてできていることが分かっています。 水素原子の2個と、酸素原子の1個で、水の分子の{{Ruby|水分子|みずぶんし}}ができていることが、分かっています。 水素原子の元素記号は H であり、「エイチ」と読みます。酸素原子の元素記号は O でありオーと読みます。 水分子は H<sub>2</sub>O と書き、「エイチツーオー」と読みます。 砂糖の分子の名前は、「ブドウ糖」(ぶどうとう;グルコース)というのですが、ブドウ糖の分子には、炭素と水素と酸素が、入っていることが,分かっています。ブドウ糖の分子の仕組みは、炭素が6個で、水素が12個で、酸素が6個だということも、分かっています。二酸化炭素みたいな呼び方では呼びません。ブドウ糖は「6酸化12水素化6炭素」とは呼ばずに、そのままグルコースと呼びます。ちなみに、グルコースは、C<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub>です。(ブドウ糖の化学式は高校で習うので、小学では、おぼえなくていいです。) ちなみにグブドウ糖を燃やすと、二酸化炭素だけでなく、水素がふくまれてるので水も発生することが分かっています。 砂糖を焦げ付かしても、ふだんは、水が出来たように見えないのは、熱で水が蒸発してしまったからです。 木や草や砂糖やデンプンなどのように、燃えると炭素が出る物質は、かならず分子の中に炭素をふくんでいます。 物を燃やしても、原子は、地球上からは、消えたりはしません。物を燃やしても、原子は壊れません。 物を溶かしても、原子は壊れません。 原子として、少なくとも、以下の物が、あります。 {{Big|原子}} * 水素 H * 酸素 O * 窒素(ちっそ) N * 炭素 C * 鉄 Fe * マグネシウム Mg * ナトリウム Na * カリウム K * 銅 Cu * 銀 Ag * 金 Au * ヨウ素 I 分子として、少なくとも、以下の物が、あります。 {{Big|分子}} * {{Ruby|水分子|みずぶんし}}H<sub>2</sub>O ・・・ ※水素分子と、まちがえないように。 水分子と水素分子は別物。 * 酸素(気体の場合)O<sub>2</sub> * 窒素 (気体の場合) N<sub>2</sub> * 水素分子 H<sub>2</sub> * 炭素 C * 二酸化炭素 CO<sub>2</sub> * 鉄 Fe ・・・鉄の結晶内の最小の繰り返し(くりかえし)を、分子として、あつかう。 <!---- 食塩:NaClは分子ではありません。 * 食塩(塩化ナトリウム) NaCl ・・・結晶内の塩化ナトリウムの最小の繰り返し(くりかえし)を、分子として、あつかう。----> === 空気とものの燃え方 === 物が燃えるには、酸素が必要です。 物が燃えると、その燃えたものに酸素が、くっつくのです。 空気中には、酸素が、気体で、ふくまれています。 [[File:空気の比率 小学生用svg.svg|thumb|350px|空気の なりたち。]] 空気には、{{Big|窒素}}(ちっそ)という、気体も、ふくまれています。じつは空気の78パーセント近くは、窒素(ちっそ)です{{Ruby|。 酸素|さんそ}}は、空気の20パーセントくらいです。 :「窒素」(ちっそ)の、「窒」の漢字は、小学生にはむずかしいので、テストで書く場合は「ちっ素」と書けば、小学校では、じゅうぶんだと思います。 {{Ruby|割合|わりあい}}を{{Ruby|分数|ぶんすう}}であらわせば、空気中の5分の4が{{Ruby|窒素|ちっそ}}で、5分の1が{{Ruby|酸素|さんそ}}です。 空気中の二酸化炭素の割り合いは、0.04パーセントと、とても小さいです。 窒素は{{Ruby|、窒素原子|ちっそげんし}}が2個くっついた分子の形で、空気中に、ふくまれています。窒素の分子を {{Ruby|窒素分子|ちっそぶんし}} と言います。 他にも空気には、アルゴンという分子が、約1パーセント、ふくまれています。水蒸気も、0.04パーセントくらい、ふくまれています。水蒸気の含んでいる割合は、{{Ruby|湿度|しつど}}によって変わります。アルゴンの元素記号はArです。大文字のエーAに小文字のアールrです。 空気中の窒素分子には、ものを燃やす働き(はたらき)は、ありません。二酸化炭素にも、ものを燃やす働き(はたらき)は、ありません。 空気中にふくまれる気体で、物を燃やす働きがあるのは、{{Ruby|酸素|さんそ}}だけです。 酸素が無いと燃えません。 なので、燃えてるものを{{Ruby|密閉|みっぺい}}すると、酸素が{{Ruby|供給|きょうきゅう}}されなくなるので、火が消えます。 燃えてるものに、酸素だけの気体を送ると、とても、はげしく光を出して燃えます。火花を発するぐらい、はげしく燃えます。学校での実験の際には、注意してください。 酸素は、ほかの物質と反応すると、はげしく燃えます。ですが、じつは、酸素そのものだけでは、燃えません。 酸素が燃えるには、他の物質が、必要になります。 *{{Big|{{Ruby|酸化|さんか}}}} なお、ある物質の分子に、酸素がくっつくことを、{{Big|{{Ruby|酸化|さんか}}}} といいます。 たとえば鉄のスチールウールが燃えると、鉄に、酸素の分子がつくので酸化鉄になります。酸化鉄は、鉄の原子に酸素分子がくっついた物質で、酸化鉄とは鉄が酸化した物質です。 二酸化炭素も、炭素が酸化した物質だから、「二酸化炭素」と言うのです。 * 参考。ほかの物質について。 5年生までの植物の肥料についての授業で、もしかしたら「リン・ちっ素・カリウム」という、肥料の三要素を、読者は習ったかもしれません。 空気中にふくまれる{{Ruby|窒素分子|ちっそぶんし}}の元となる原子と、肥料の窒素の元となった原子は、おなじ{{Ruby|原子|げんし}}です。 {{Ruby|窒素肥料|ちっそひりょう}}とは、窒素原子を含む物質を、多く、ふくむ、肥料です。 リン肥料やカリウム肥料にも、じつは原子が、あります。 リン肥料には、リン原子を含む物質が、多く含まれています。 カリウム肥料には、カリウム原子を含む物質が、多く含まれています。 === ものが燃えたあとの空気 === 炭素をふくんだものが燃えると、二酸化炭素が、できます。二酸化炭素は、石灰水に通すと、白く、にごります。なので、木の石灰水の反応を利用して、気体が二酸化炭素をふくんでいるかどうかを調べることができます。 また、燃えた時に二酸化炭素が発生するのは、燃えたものが炭素を、ふくんでいる場合だけです。 炭素をふくんでいないものが燃えても、二酸化炭素は発生しません。 たとえば鉄から出来た物質であるスチールウールを燃やしても、二酸化炭素は発生しません。スチールウールは炭素を、ふくみません。 なので、燃えたものから発生した気体を集めて石灰水に通せば、白くなるかどうかを調べることで、燃えたものが炭素を含むかどうかを調べることができます。 * {{Big|気体の集め方}} [[File:水上置換法svg.svg|thumb|350px|水上置換法(すいじょう ちかんほう)の説明図。]] :* {{Big|水上置換法}} 科学実験で発生させた気体を集める場合、気体が'''空気よりも軽い'''物質の場合は、空気中を上昇していくので、補集用のフラスコなどは'''下'''向きにして集める必要がある。 水に溶けない気体の場合は、水を満たした水槽に、フラスコを開いた口を下向きにして入れ、フラスコの内部は{{Ruby|水|みず}}で満たしておき、このフラスコの中にガラス管などで気体を導く。この方法を{{Big|{{Ruby|水上置換法|すいじょうちかんほう}}}} という。 酸素や水素は水に溶けにくいので、水上置換法で集められる。 水に溶ける物質でも、'''溶けにくい'''物質ならば、水上置換法で集める場合もある。 [[File:上方置換法-svg.svg|thumb|250px|left|{{Ruby|上方置換法|じょうほうちかんほう}} の説明図。]] :* {{Big|上方置換法}} 空気よりも'''軽い'''気体を集める場合で、'''水に溶けやすい物体を集める場合'''や、水に溶けにくい気体でも水に溶かしたくない場合などは、水を使わない方法で集める必要がある。フラスコの開いた口を'''下'''向きにし、そのフラスコの内部にガラス管などで気体を導く。このとき気体を導くための管は、フラスコの奥の上の方まで入れる必要がある。このような集め方を {{Big|上方置換法}}(じょうほう ちかんほう) という。 {{-}} [[File:下方置換法-svg.svg|thumb|250px|left|下方置換法(かほう ちかんほう)の説明図。]] :* {{Big|下方置換法}} 空気よりも軽い気体を集める場合は、{{Ruby|補集用|ほしゅうよう}}のフラスコなどは、開いた口を上向きにして集める必要がある。 この集め方を{{Big|下方置換法}}(かほう ちかんほう)という。 {{-}} === 酸素のつくりかた === [[File:Manganese-dioxide-sample.jpg|thumb|二酸化マンガン]] [[File:酸素の合成実験.svg|thumb|400px|酸素の生成実験での、装置の組み立て図。]] 実験で、酸素を作るには、 {{Big|二酸化マンガン}}(にさんかマンガン) という物質と、 {{Big|過酸化水素水}}(かさんか すいそすい) という水溶液から、つくれます。過酸化水素水とは、過酸化水素という物質が溶けた、水溶液です。過酸化水素水のことを {{Big|オキシドール}} とも言います。 くわしい実験のしかたについては、教科書や市販の参考書などを、参照してください。 水上置換法で、酸素を集めます。 「ろうと」や三角フラスコと、開閉のできる「コック」などが必要です。 水上置換をするので、水槽も必要ですし、集気ビン(しゅうきビン)も必要です。 実験スタンドも必要です。文字だけで説明しても、わかりづらいと思うので、詳しくは、教科書や市販の参考書などを参照してください。 なお、反応で、はじめに出てきた気体にはフラスコ内の空気が混じっているので、はじめの気体は、すてます。 * '''しょくばい''' ちなみに、この過酸化水素水と二酸化マンガンの反応では、過酸化水素が分解されて、酸素が発生します。二酸化マンガンは、分解されませんし、二酸化マンガンは変化もしません。 二酸化マンガンをくわえないと、過酸化水素が、分解されにくいです。 二酸化マンガンは、反応の前後で、変化をしません。反応が終わっても、同じ二酸化マンガンのままです。 この二酸化マンガンのように、それ自信は変化をしないが、ほかの物質の化学変化を助ける物質を {{Big|しょくばい}}(触媒) といいます。 二酸化マンガンは元素記号で MnO<sub>2</sub> です。 マンガンという元素があります。 過酸化水素水は元素記号で H<sub>2</sub>O<sub>2</sub> です。水分子のH<sub>2</sub>Oに酸素原子Oがもうひとつ多くついて、ふつうの水よりもよけいに酸化しているので、「過酸化」水素水と言うわけです。 {{clear}} === 二酸化炭素のつくりかた === [[File:二酸化炭素の合成実験 svg.svg|thumb|400px|化学実験における、二酸化炭素の合成実験での、装置の組立て図。]] *作り方の一例 {{Ruby|:石灰石|せっかいせき}}に、うすい{{Ruby|塩酸|えんさん}}をくわえると、二酸化炭素が作れる。石灰水のかわりに、{{Ruby|貝殻|かいがら}}や 卵の{{Ruby|殻|から}}、{{Ruby|大理石|だいりせき}}やチョークを用いても良い。石灰石は、'''炭酸カルシウム'''(たんさんカルシウム)という物質で出来ている。この炭酸カルシウムと塩酸が反応することで二酸化炭素が出来る。 ::{{Big|石灰石 + うすい塩酸 → 二酸化炭素}} *その他の作り方 :・炭酸水素ナトリウム( {{Ruby|重曹|じゅうそう}} )を加熱する。炭酸水素ナトリウムの加熱分解(かねつ ぶんかい)で、二酸化炭素が出来る。 :・ふくらし{{Ruby|粉|こ}}(=ベーキングパウダー)を加熱する。主成分が{{Ruby|重曹|じゅうそう}}なので。 性質 :・二酸化炭素は燃えない。炭素とはちがって、二酸化炭素は燃えない。 ほかの物を燃えやすくする{{Ruby|「助燃性|じょねんせい}}」も無い。酸素とはちがって、ほかの物を燃えやすくしない。 そのため、二酸化炭素の集まったビンに線香を入れると、すぐに線香の火は消える。 :・二酸化炭素は空気より重い。二酸化炭素の密度は、空気の密度の約1.5倍。そのため、化学反応で発生させた二酸化炭素を集めるときは、下方置換法で集められる。 :・二酸化炭素の水に溶ける量が小さいので、水上置換法で集めても良い。 :・二酸化炭素は水に少し溶け、水溶液は {{Big|弱い酸性}} である。二酸化炭素の溶けた水溶液のことを{{Big|{{Ruby|炭酸水|たんさんすい}}}} という。 ::そのため、炭酸水は青色リトマス試験紙を赤色に変える。 ::また、炭酸水に緑色のBTB溶液を加えると、BTB溶液を黄色く変わる。 :・二酸化炭素を石灰水に通すと、石灰水が白くにごる。化学実験で発生した気体が二酸化炭素かどうかの確認方法に、この石灰水との反応が用いられることが多い。 ::石灰水の白い色は、炭酸カルシウムが発生したためである。もとの石灰水は水酸化カルシウムをふくんでおり、石灰水に二酸化炭素を通すと、この水酸化カルシウムが炭酸カルシウムに変化する。炭酸カルシウムは水には溶けず色が白いので、石灰水が白くにごる。 *関連事項など 二酸化炭素(にさんかたんそ、carbon dioxide、カーボン・ダイオキサイド)は、空気中に0.03%程含まれる気体であり、酸素原子に炭素原子が2つ結合した分子からなる気体である。二酸化炭素は我々に取って身近な気体である。我々は呼吸をする際、酸素を吸収して二酸化炭素を排出している。これは我々が食物からエネルギーを取り出すさいに酸素を消費すると同時に、二酸化炭素を排出することと対応している。一方、植物は光合成(こうごうせい、photosynthesis、フォウトー・シンセシース)によって二酸化炭素を吸収しつつ、酸素を排出する。これは呼吸と逆の反応である。 二酸化炭素は炭素と酸素が結合する(炭素が燃える)ことで生じる。我々の身の回りにある物の多くも炭素を含んでいる。例えば[[w:綿]](めん、cotton、コットン)などの天然繊維(てんねんせんい、natural fiber)でできた衣類は炭素を含んでおり、それらが燃えるときには二酸化炭素が発生する。また、石油(petroleum、ペトロレウム)やガソリン(gasoline)も炭素を含んでおり、燃えるときには二酸化炭素を発する。 [[File:下方置換法-svg.svg|thumb|250px|下方置換法の図。]] 二酸化炭素は空気よりも重い気体であるので、二酸化炭素を集める時には集気ビンを下に置く。('''下方置換法''' ) 二酸化炭素を水に溶かした溶液は、炭酸(たんさん、carbonic acid)と呼ばれ、弱い酸性の水溶液になる。 == 植物のからだのはたらき == 植物がどのようにして養分を作っていき、水を取り入れていくかを学びます。 === 葉と日光 === [[ファイル:Leaf 1 web.jpg|thumb|right|200px|光合成は、主に植物の葉で、おこなわれる。]] [[Image:Stomata_open_close.jpg|150px|thumb|シロイヌナズナの気孔。(上)開いた気孔、(下)閉じた気孔]] 葉の裏側には、{{Ruby|気孔|きこう}}と言って、{{Ruby|呼吸|こきゅう}}の出来る場所があります。 植物は気孔から、二酸化炭素を取り入れています。 この二酸化炭素は、光合成に必要です。光合成とは、日光による光のエネルギーを利用して、 {{Big|デンプン}} という栄養をつくることです。 植物の光合成に必要な物は、日光と、二酸化炭素と、水が必要です。 つまり植物がデンプンをつくるには、日光と、二酸化炭素と、水が必要です。 <br /> :{{Big|二酸化炭素 + 水 (+ 光)  →  デンプン + 酸素}} <br /> 光合成に必要な物の中に、水が入っていることを、おぼえてください。 水の分子の中には、水素原子と酸素原子が入っています。 じつはデンプンをつくる分子の中にも水素が入っています。 このデンプンの中の水素は、どこから来たかというと、植物が根から吸収した水から、光合成の時に、水素分子を作っているのです。だから、光合成には、かならず水が必要になります。 [[File:Testing seed for starch.jpg|thumb|ヨウ素デンプン反応]] デンプンは、 {{Big|ヨウ素液}}(ヨウそ えき) という液体をつけると、青むらさき色に変色します。これを {{Big|ヨウ素デンプン反応}}(ようそデンプンはんのう) と言います。 ヨウ素液とは、ヨウ化カリウムという分子が溶けた水溶液です。ヨウ化カリウムとは、ヨウ素という原子と、カリウムという原子がくっついて、ヨウ化カリウムという分子が出きます。ヨウ素の化学式は I です。アルファベットのI(アイ)の大文字です。カリウムの元素記号はKです。アルファベットのK(ケー)の大文字です。ヨウ化カリウムの化学式は KI です。 なお、ヨウ素液は、光にあたると、性質がかわってしまうので、光があたらないように、茶色いビンに、はいっています。 ヨウ素液は、食べてはいけません。飲むのも禁止です。ヨウ素液をつけたイモも、食べてはいけません。ヨウそ液をつけたイモは、実験が終わったら「燃えるゴミ」として、すててください。 この、ヨウ素デンプン反応は、ある物質が、デンプンなのか、それともデンプンではないのかを調べるのに、利用されます。 光合成の反応が行われる場所は、葉に多くある{{Big|{{Ruby|葉緑体|ようりょくたい}}}} という場所で、光合成が行われます。この葉緑体の色は、緑色です。だから、植物の葉は、緑色のものが多いのです。 そして、葉の大きさは、日光が当たりやすいように、広い形に、葉は、なっているのです。 また、光合成には、二酸化炭素が必要でしたが、その二酸化炭素は、葉にある気孔から取り入れられます。植物が、空気中の二酸化炭素を、気体のそのままの形で、必要とする場合は、光合成のときだけです。なので、葉から二酸化炭素を取り入れる仕組みは、光合成で必要な分を、取り入れられるので、過不足が無く、植物にとって都合が良いわけです。 植物の仕組みは、うまく出きていますね。 植物の葉の配置を、茎の上から見下ろすと、互い違い(たがいちがい)に、なっています。これは日光を、当たりやすくするためです。 植物は、葉でデンプンを作っています。これを確認するには、ヨウ素デンプン反応を利用します。じつは、エチルアルコールをあたためた液体で葉を煮ると、緑色が脱色できるので、脱色します。 :※禁止事項 理科実験で用いるエチルアルコールを、飲んではいけません。 [[File:Beakers.svg|thumb|ビーカー。]] [[ファイル:Test tubes.jpg|thumb|250px|試験管]] なお、葉をエチルアルコールで煮る時は、まずビーカーに入れた水を、火で沸かして熱湯にして、その熱湯で、{{Ruby|試験管|しけんかん}}に入れたエチルアルコールを、60℃から70℃くらいにして熱します。エチルアルコールの沸点は、約80℃なので、これ以上あたためても、葉の脱色には、役立たちません。また、エチルアルコールを沸騰させる必要が、ありません。 :※注意 この葉の脱色の実験の場合は、けっして、直接、火では、アルコールの入った試験管を、熱しては、いけません。引火や発火の危険があります。 また、試験管の中の液体を温めているときは、試験管の口を、のぞき込んではいけません。もし、試験管の中の液体が急に沸騰すると、熱湯などが吹き出す場合もあり、とてもキケンです。 エチルアルコールに葉緑体が溶けて、葉から、葉緑体が、ぬけます。エチルアルコールの液体は、葉緑体が混ざるので、緑色の液体になります。 なお、エチルアルコールのことをエタノールともいいます。 :※注意 エチルアルコールとメチルアルコールとは、ちがう物質です。メチルアルコールには毒性があります。メチルアルコールは、アルコールランプなどで用いられます。けっして、まちがえてメチルアルコールで脱色しようとすることが無いように、注意してください。 アルコールランプを用いるときは、ランプ内にメチルアルコールがふくまれているので、注意してください。 :※注意 ぜったいに、メチルアルコールを飲んではいけません。メチルアルコールを飲むと、最悪の場合、死にます。もし、まちがって、目や口の中にメチルアルコールが入った時には、実験を速やかに中断し、蛇口から出したばかりの水道水で、何回も、洗い流してください。<br>そのあと、すぐに担当の先生に連絡をして、{{Ruby|処置|しょち}}の方法を聞いてください。 葉の緑色を脱色してから、ヨウ素液を葉にたらすと、葉のヨウ素液のついた部分が青むらさき色に変色するので、葉にデンプンが存在することが、確認できます。 さて、じつは、デンプンの分子の中には、炭素や水素が、ふくまれています。この炭素は、どこからきたかというと、空気から取り入れた二酸化炭素から来たわけです。デンプンの分子内の水素は、水から来ています。 ちなみに、植物が光合成でデンプンをつくったときに、ついでに酸素も出きます。 植物にとって、酸素は、光合成でデンプンをつくったときに、ついでにできる{{Ruby|副産物|ふくさんぶつ}}なのです。 植物は、デンプンを、植物内にためますが、酸素はためません。光合成で出きた酸素は、はきだしてしまいます。 私たち、人間が、すっている酸素は、じつは植物が光合成で、はき出した、酸素です。 人間に限らず、動物が、すっている酸素は、植物が光合成で作った酸素です。 *じつは、光合成では、糖をつくってる (※ じつは小学校の範囲。検定教科書で確認。) 植物は、光合成では、葉では、まず先に、{{Ruby|糖|とう}}をつくって、その糖をいくつもつなぎあわせて、糖を{{Ruby|材料|ざいりょう}}にしてデンプンをつくっているのです。 ヨウ素デンプン反応のデンプンの実験と、むすびつけやすいように、デンプンを先に説明しました。 さて、ひとことで「{{Ruby|糖|とう}}」と言っても、世界には、いろんな糖があります。砂糖、グラニュー糖(グラニューとう)、果糖、{{Ruby|蔗糖|しょとう}}、{{Ruby|乳糖|にゅうとう}}、{{Ruby|ブドウ糖|ぶどうとう}}などなど・・・・・・。 どの糖を、光合成でつくってるのかは、複雑だし、植物によっても、つくっている糖の種類がちがってるので、小学生では「光合成では糖をつくってる」とだけ覚えれば良いです。 デンプンは水には、溶けにくいです。植物が栄養を運ぶときは、水にとかして運んでいます。水に溶けていないと、運ぶことが出来ません。 いっぽう、糖は、水に溶けやすいです。 植物が、葉で作った{{Ruby|糖分|とうぶん}}の栄養を、植物の中で運ぶ時は、糖を水にとかして、その糖の水溶液を運んでいます。  この糖が、種子や実に、運ばれていきます。 茎の中に、養分を運ぶための、{{Big|{{Ruby|師管|しかん}}}} という{{Ruby|管|くだ}}があって、その師管の中を、糖の溶液が、通っていきます。 師管が茎のどこらへんにあるかは、植物によって、ちがうのですが、多くの植物では、茎の外側の皮にちかい部分にあります。多くの植物では、茎の内側には、師管は無いです。 師管のあつまりを{{Big|{{Ruby|師部|しぶ}}}} と言います。 ジャガイモなどのように、地中にイモができる場合は、地中のイモにも糖が運ばれていき、地中で糖がデンプンに変えられていきます。 夜中のあいだに、イモに糖が送られていっています。 実験で確認する場合は、一日中、植物を日光に当てないでいると、翌日の朝ごろには、イモを切り取ってヨウ素液をつけてみても、ヨウ素デンプン反応がおきないことから、しらべられます。 *植物の呼吸 [[File:光合成速度と光の曲線.svg|thumb|600px|光合成速度と光の曲線]] :(※ このグラフは、高校の範囲内なので、小学6年生は覚えなくてもよいですが、一部の小学生用参考書(市販)に紹介されているので、勉強してみてください。) 植物は、酸素をすって、二酸化炭素をはき出す {{Ruby|呼吸|こきゅう}}も行っています。 植物の呼吸には、光は、つかいません。昼も夜も、一日中、植物は呼吸を行っています。 植物が呼吸ですいこむ気体と、はきだす気体は、光合成とは{{Ruby|逆|ぎゃく}}です。(光合成では、昼間のあいだ、二酸化炭素をすって、酸素をはきだしていました。) 植物が呼吸で吸い込む酸素の量よりも、植物が光合成で作り出す酸素の量のほうが多いので、植物は一日全体の合計では、酸素をつくる生物なのです。 === 水の通り道 === [[File:維管束 双子葉類 道管と師管.jpg|thumb|双子葉類での茎の維管束における、道管と師管の説明図。断面図である。]] [[Image:Stem-histology-cross-section-tag.svg|thumb|left|250px|茎の断面図:<br> 1. 髄,<br> 2. 原生木部,<br> 3. 道管の集まり,<br> 4. 師部,<br> 5. 厚膜組織,<br> 6. 皮層,<br> 7. 表皮]] また、多くの植物では、茎の内側には、根から吸い上げた水を通すための{{Big|道管}}(どうかん)という、別の管があります。 師管も道管も、ともに水が通っています。 植物が、根から、地中の水を吸い上げるとき、水に溶けている養分も、いっしょに吸い上げられ、道管で運ばれていきます。 道管の集まりを{{Big|木部}}(もくぶ)といいます。 道管の{{Ruby|束|たば}}と、師管の束をまとめて、{{Big|{{Ruby|維管束|いかんそく}}}} と言います。 [[Image:Celery cross section.jpg|thumb|right|250px|セロリの茎の断面。維管束がくっきり、見える。セロリは双子葉植物。]] 双子葉植物では、道管や師管は、円周状に並んでいます。 双子葉植物とは、子葉が2枚の植物のことです。ホウセンカやアサガオやタンポポは双子葉植物です。 双子葉植物の道管と師管が、くっきりと、円周状に並ぶので、双子葉植物では、茎の内部に{{Big|形成層}}(けいせいそう)という、円状の組織が出きます。形成層の内側に道管がある、つまり内側に木部があります。形成層の外側に師管がある、つまり外側に師部があります。 しかし、単子葉植物では、道管と師管は、円周状には、並んでいません。単子葉植物には、形成層が、出きません。 === 葉の、つくり === [[File:BrambleLeaf CrossPolarisedLight Diagram.jpg|thumb|300px|写真では、白いスジ状のものが葉脈。]] 葉にある{{Big|{{Ruby|葉脈|ようみゃく}}}} というスジ状の物は、じつは、水の通り道です。葉脈は、じつは、葉に有る師管や道管です。 葉は、気孔から水蒸気を出しています。この働きを{{Big|{{Ruby|蒸散|じょうさん}}}} と言います。「蒸発」(じょうはつ)ではなく、「蒸散」(じょうさん)です。なお、蒸発とは、液体の水が水蒸気になることです。 蒸散の存在をたしかめるには、葉にビニール袋をかぶせて、密閉すれば分かります。輪ゴムなどで、ふくろの口を閉じれば大丈夫です。 葉脈のつくりは、じつは、その植物の{{Ruby|子葉|しよう}}の数によって、葉脈の作りが、ちがうことが分かっています。 子葉とは、種から芽が出たあとに、最初にできる葉のことです。 子葉が1枚の植物を {{Big|単子葉植物}}(たんしよう しょくぶつ) と言います。 子葉が2枚の植物を {{Big|双子葉植物}}(そうしよう しょくぶつ) と言います。 単子葉植物については、トウモロコシやイネやネギやユリなどが、単子葉植物です。 双子葉植物については、アサガオやアブラナやホウセンカやヘチマなどが、双子葉植物です。 単子葉植物のことを{{Ruby|単子葉類|たんしようるい}}とも、言います。 双子葉植物のことを{{Ruby|双子葉類|そうしようるい}}とも、言います。 単子葉類の本葉の葉脈は、直線上の平行なスジに、なっています。 <gallery widths="250px" heights="250px"> File:Cornsilk 7091.jpg|トウモロコシの葉脈は、平行に近い。トウモロコシは、単子葉植物である。 File:Tulpen.jpg|チューリップは単子葉植物。葉脈は、平行に近い。チューリップはユリ科。 </gallery> 双子葉類の葉脈は、{{Ruby|網状|あみじょう}}になっています。 [[ファイル:Vein_skeleton_of_leaf.JPG|left|thumb|250px|双子葉類の葉脈。]] {{clear}} === 根の、つくり === [[File:主根と側根.png|thumb|植物における、主根と側根の存在する植物での、それぞれの部位の位置関係の解説図。]] タンポポの根は、太い一本の{{Big|{{Ruby|主根|しゅこん}}}} という根から、枝分かれした小さな{{Big|{{Ruby|側根|そっこん}}}} が、枝分かれしています。 双子葉類の根は、主根と側根を持ちます。 [[File:ひげ根.jpg|thumb|left|植物のひげ根のある場合の、各部位の位置の解説図。]] イネやムギなど、単子葉類の根は、 {{Big|ひげ根}}(ひげね) になります。 根は、土の中にある水を、吸収している。また、根は、水といっしょに、水に溶けた養分も、吸収している。 * 根毛 根から生えている細かい毛は、{{Big|{{Ruby|根毛|こんもう}}}} という。 {{clear}} == 動物のからだ == 動物の体のしくみについて学習します。 === 呼吸 === [[Image:Illu conducting passages日本語.jpg|250px|thumb]] 私たち人間は、空気を吸っています。 空気をすって、空気中の酸素を体に取り入れて、二酸化炭素を、はき出しています。 このように、酸素をすって、二酸化炭素を吐くことを{{Big|{{Ruby|呼吸|こきゅう}}}} と言います。 吐き出す空気には、二酸化炭素がふくまれていることを確認するには、石灰水に、ストローなどを使って息を吹き込めば、白くにごることから分かります。 もしくは、ふくろの中に石灰水を入れたふくろに、息を吹き込めば、石灰水が白く、にごります。 人間は、体内の{{Ruby|肺|はい}}という部分で、酸素を体内に吸収し、二酸化炭素を体外に出して、呼吸をしています。 [[Image:Lungs_diagram_simple.svg|thumb|left|200px|{{Ruby|肺|はい}}。]] 肺は、左右に1個ずつ、あります。肺は、左右を合わせれば、2個あります。 空気は、のど や鼻から、肺へと向かって吸い込まれます。 のどや鼻を通って、{{Big|{{Ruby|気管|きかん}}}} を通り、気管の先が2本に分かれていて、この気管が2本に分かれている部分を{{Big|{{Ruby|気管支|きかんし}}}} といいます。 そして、気管支の先には、肺が、ついています。 この肺で、酸素が体の中に吸収され、二酸化炭素が、{{Ruby|排出|はいしゅつ}}されます。肺の中で酸素と二酸化炭素の{{Ruby|交換|こうかん}}が、おこなわれています。 鼻から、気管、気管支、肺までを{{Big|{{Ruby|呼吸器|こきゅうき}}}} と言います。以上にくわえて、横かくまく(おうかくまく、横隔膜)や、ろっ骨(ろっこつ、肋骨)を、呼吸器にふくめる場合も、あります。 [[ファイル:Respiratory system ja.svg|300px]] 横かくまく(おうかくまく)が下がると、肺が、ふくらむので、肺に空気が吸い込まれます。横かくまくが上がると、肺が、元に戻って、空気が吐出されます。 肺の中には、気管支が、より小さな細気管支に枝分かれしていて、その先に{{Big|{{Ruby|肺胞|はいほう}}}} という小さな ふくろ が、いくつも ついています。酸素の吸収と、二酸化炭素の排出は、この{{Ruby|肺胞|はいほう}}で行われています。肺胞で、酸素と二酸化炭素の{{Ruby|交換|こうかん}}が、おこなわれています。 肺胞の一つ一つのまわりには、{{Big|{{Ruby|毛細血管|もうさいけっかん}}}} という細かい{{Ruby|血管|けっかん}}がついています。なお、血管とは、血液を、はこんでいる管です。 肺胞は、毛細血管に酸素を送っています。また、毛細血管から、二酸化炭素を、受け取っています。 なお、口から食べ物が入った時に食べ物が通る管である{{Big|{{Ruby|食道|しょくどう}}}} と、気管とは、べつの管である。 人間や、ほかのほ乳類は、肺で呼吸をしています。肺で呼吸をすることを {{Ruby|肺呼吸|はいこきゅう}} と言います。 人間の呼吸は、肺呼吸です。ほ乳類の呼吸は、肺呼吸です。 しかし、魚は、エラで呼吸をします。魚には、肺はありません。 魚は、口から水を吸い込み、その口の中の水をエラに通して、エラで水から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出します。 なお、魚を、魚の外側から見た時に、目のうしろにあるヒレのようなものは、「えらぶた」という物であって、エラではない。エラは、えらぶたに下に、かくれている。 エラの内部には、毛細血管が、たくさん、あります。 クジラとイルカは、ほ乳類です。クジラとイルカは、海に住んでいますが、ほ乳類です。クジラもイルカも、肺で呼吸しています。クジラには、エラが、ありません。イルカには、エラが、ありません。 魚類だけでなく、イカもタコも、エラで呼吸しています。エビも、エラで呼吸しています。貝も、エラで呼吸しています。 鳥類と、は虫類(トカゲやヘビなど)は、肺呼吸です。カメは、は虫類なので、カメは肺呼吸です。 両生類(カエルなど)は、{{Ruby|成体|せいたい}}は肺呼吸ですが、成体になる前の子(たとえばオタマジャクシなど)は、エラ呼吸です。 === 食物の消化・吸収 === {{Big|栄養について}} 栄養には、多くの種類があるが、特に、以下にのべる 炭水化物・タンパク質・脂肪(たんすいかぶつ、タンパクしつ、しぼう) が、動物には、多く必要になる。 なので、炭水化物・タンパク質・脂肪の3つのことを {{Big|三大栄養素}}(さんだい えいようそ) などという。 * {{Ruby|炭水化物|たんすいかぶつ}} デンプンや糖のことです。炭水化物は、米ゴハンや、パンや、イモなど、に多く、ふくまれています。 炭水化物は、体を動かす運動のエネルギー源(エネルギーげん)になったり、体温の{{Ruby|元|もと}}になリます。 * タンパク質(タンパクしつ) 肉に多くふくまれています。ダイズにも、多く、ふくまれています。 タンパク質は、体を作るための材料です。 * {{Ruby|脂肪|しぼう}} {{Ruby|食用|しょくよう}}の「あぶら」のこと。サラダ油とか、バターとかです。 脂肪は、体を動かす運動のエネルギー源(エネルギーげん)になったり、体温の{{Ruby|元|もと}}になリます。 なお、三大栄養素に、ビタミンと、無機質(むきしつ、・・・「ミネラル」とも言う)を加えた、合計5個の栄養素を、五大栄養素という。 栄養素で言うミネラルとは、具体的に言うと、カルシウムや鉄分や塩分などのことである。無機質は、小魚や{{Ruby|海藻|かいそう}}などに多くふくまれている。 ビタミンやミネラルは、毎日は取る必要がないが、長い間、まったく取らないと、病気になる。ビタミンやミネラルの{{Ruby|摂取|せっしゅ}}は、体の機能を助ける。 ビタミンが多くふくまれる食材としては、野菜や果物に、ビタミンが多くふくまれる。 {{Big|消化}} [[File:Digestive system diagram ja.svg|thumb|right|450px|ヒトの消化器]] あなたたち、人間は、口の中が、「つば」という液体で、しめっていますよね。 口の中から出る「つば」を、 {{Big|だ液}}(だえき) といいます。 このだ液には、なんと、デンプンを、 {{Big|ばくが糖}}(ばくがとう、麦芽糖) という糖に変える働きが、あるのです。 だ液が出てくる場所を{{Big|だ液せん}}(だえきせん、唾液腺)と言います。 ど異物が、食べ物を、体に吸収しやすいように、体内で変えることを{{Big|{{Ruby|消化|しょうか}}}} と言います。 :※注意 「消化」の2文字目は「化ける」(ばける)の「化」(か、ばけ)です。火を消すほうの「しょうか」は「消火」(二文字目が火)ですので、まちがえないでください。 だ液によって、デンプンが麦芽糖に変わることも、消化にふくまれます。 また、消化をすることができる液体を{{Big|{{Ruby|消化液|しょうかえき}}}} と言います。だ液も消化液です。 だ液の中には、 アミラーゼ という物質があって、このアミラーゼがデンプンを麦芽糖に消化していることが分かっています。またアミラーゼのように、消化液にふくまれている、消化を行っている物質を {{Big|消化こう素}}(しょうかこうそ) といいます。 食べ物は、口から{{Ruby|食道|しょくどう}}を通って、つぎに{{Ruby|胃|い}}に降りてきて、胃で{{Ruby|消化液|しょうかえき}}によって細かく{{Ruby|分解|ぶんかい}}され、つぎに{{Ruby|腸|ちょう}}で{{Ruby|栄養|えいよう}}が吸収され、さいごに{{Ruby|肛門|こうもん}}で{{Ruby|糞|ふん}}(。ウンチのこと。{{Ruby|大便|だいべん}}とも、言う。)として{{Ruby|排泄|はいせつ}}されます。 食べ物が通るこれらの管を、{{Big|{{Ruby|消化管|しょうかかん}}}} と言います これら、消化に関わる身体の各部を{{Big|{{Ruby|消化器|しょうかき}}}} と言います。 * {{Ruby|胃|い}} {{Ruby|胃|い}}では、食べ物のタンパク質を、{{Big|{{Ruby|胃液|いえき}}}} によって、消化する。タンパク質を消化し、タンパク質から ペプトン という物質へと、分解します。また、食べ物に胃液が混ざります 胃液の中にふくまれるペプシンという物質が、タンパク質を消化をしています。ペプシンも消化こう素です。ペプシンとアミラーゼは、べつべつの物質です。 [[File:Magendarmkanal.JPG|300px|thumb|画像説明 1.食道。 2.胃。 3.十二指腸。 4.'''小腸'''。 5.盲腸。 6.虫垂。 7.大腸。 8.直腸。 9.肛門。]] * {{Ruby|小腸|しょうちょう}} 食べ物は、胃の次には、小腸に、行きます。 小腸では、栄養が吸収されます。また、小腸でも、食べ物の消化は行われます。なお、小腸の中の消化液は、ほかの臓器から出ています。 胃から小腸へつながる、小腸の最初の部分は {{Big|十二指腸}}(じゅうに しちょう) と言います。 そして{{Big|{{Ruby|肝臓|かんぞう}}}} から出る {{Big|たん汁}}(たんじゅう、胆汁) と、 {{Big|すい臓}}(すいぞう、膵臓) から出るすい液が、小腸の消化液です。たん汁とすい液とが、十二指腸に流れこんで、食べ物とまざり、消化液の混ざった食べ物が、小腸の中を進みます。 :すい液 すい液には、多くの消化こう素が、まざっています。列記すると、アミラーゼと、トリプシンと、リパーゼと、ヌクレアーゼです。 アミラーゼは、デンプンを麦芽糖まで分解する酵素です。トリプシンは、ペプトンを分解します。リパーゼは、脂肪を、脂肪酸とグリセリンに分解します。 ヌクレアーゼは、まだ、おぼえなくていいです。 :たん汁 たん汁には、消化酵素は、ふくまれていません。たん汁は、脂肪を水と混ざりやすくさせます。胆汁によって、脂肪が水と混ざることで、脂肪はリパーゼなどで消化をされやすくなります。 :{{Ruby|柔毛|じゅうもう}} [[File:Small intestine and villus jp.svg|thumb|500px|小腸と柔毛]] ::※ 適した画像が無いので、教科書や外部サイトなどで、画像をお探しください。 小腸の内壁には、おおくのヒダがあり、さらにヒダには{{Big|{{Ruby|柔毛|じゅうもう}}}} という、小さな{{Ruby|突起|とっき}}が、いくつもある。 柔毛は、{{Big|{{Ruby|柔突起|じゅうとっき}}}} とも言う。養分は、この柔毛から、吸収される。柔毛の中には、{{Big|毛細血管}}(もうさいけっかん)と {{Big|リンパ管}}(リンパかん) があり、養分は、これらの管によって、運ばれる。 :{{Ruby|膜消化|まくしょうか}} また、小腸の膜にも消化酵素があるので、それによっても、消化が行われます。この小腸の膜による消化を、{{Big|膜消化}}(まくしょうか)と言います。 なお、消化酵素は、マルターゼや、スクラーゼやラクターゼなどです。 消化器では、最終的には、炭水化物は {{Big|ブドウ糖}}(ブドウとう) まで分解されます。タンパク質は {{Big|アミノ酸}}(アミノさん) まで分解されます。脂肪の消化は、{{Big|{{Ruby|脂肪酸|しぼうさん}}}} と {{Big|グリセリン}} まで、分解されます。 * {{Ruby|大腸|だいちょう}} 大腸では、消化は行われません。大腸は、食物の、水分を吸収します。大腸では、栄養は、吸収されません。 === 血液のはたらき === ==== 血管 ==== [[ファイル:Arterial System en.svg|350px|thumb|ヒトの、主な血管]] * 動脈 心臓から出て行く血液が運ばれている血管を、{{Big|動脈}}(どうみゃく)と言う。動脈は、{{Ruby|壁|かべ}}が{{Ruby|厚|あつ}}い。 * 静脈 [[ファイル:Venous valve.svg|left|thumb|200px|'''静脈弁'''。血液の逆流を防ぐ]] 心臓に戻っていく血液が運ばれている血管を、{{Big|{{Ruby|静脈|じょうみゃく}}}} と言う。 静脈の中には、血液が逆流しないための{{Ruby|弁|べん}}が、ある。 * 毛細血管 とても細かく枝分かれをしていて、血管の壁もうすい{{Big|毛細血管}}(もうさいけっかん)という血管が、体のいろんな場所にある。毛細血管では、栄養のやりとりや、酸素や二酸化炭素のやりとりをしている。 {{clear}} ==== 心臓 ==== [[ファイル:Diagram of the human heart (cropped) ja 3 edu.svg|thumb|left|420px|図1.ヒトの{{Ruby|心臓|しんぞう}}。<br />血液の流れは、白い矢印で、かかれている。]] ヒトの心臓は、筋肉で、出来ている。なお、心臓の筋肉を {{Ruby|心筋|しんきん}} という。 心臓は、ふくらんだり、ちぢんだりを、たえまなく、くりかえしていて、血液を動かしている。{{Ruby|心筋|しんきん}}は、動かそうとか止めようと思っても、私たちの考えでは動きを変えることはできません。私たちが何を考えようが、私たちが生きているかぎり、心筋が働いておりんkn 、心臓が動きつづけています。私たちが、ねている間も、心筋は働きつづけて、心臓は動いています。 心臓のつくりは、4つの大きな部屋に分かれている。{{Big|{{Ruby|右心室|うしんしつ}}}} 、{{Big|{{Ruby|右心房|うしんぼう}}}} 、{{Big|{{Ruby|左心室|さしんしつ}}}} 、{{Big|{{Ruby|左心房|さしんぼう}}}} という、4つの部屋に分かれている。 なお、心臓で言う「左」とか「右」の向きは、その心臓を持っている側の人間から見た場合の、向きである。 だから、図1.を見ている者から見た場合では、見ているあなたの左側に、右心室や右心房が来る。見ているあなたの右側に、左心室や左心房が来る。 * 左心房 肺から送られた血液は{{Big|{{Ruby|肺静脈|はいじょうみゃく}}}} を通って、{{Ruby|左心房|さしんぼう}}まで、たどりつく。 * 左心室 {{Ruby|左心室|さしんしつ}}から{{Big|{{Ruby|大動脈|だいどうみゃく}}}} へと血液を送り、大動脈から全身へと血液が送られる。 :心房と心室について 心房と心室は、{{Ruby|交互|こうご}}に、ちぢむ。心房がちぢんでいる時は、心室は、ちぢまない。いっぽう心室がちぢんでいる時は、心房は、ちぢまない。 * 右心房 全身の血液が、{{Big|{{Ruby|大静脈|だいじょうみゃく}}}} を通って、心臓の{{Ruby|右心房|うしんぼう}}へと血液が戻って来る。 * 右心室 右心房へともどってきた血液は、右心房から右心室へと送られる。そして右心室から、{{Big|肺動脈}}(はいどうみゃく)へ送られる。肺動脈を通って肺へ血液が送られている。 ===== 肺と血液との関係 ===== 血液中の酸素は、どこから供給されているのかというと、肺で、血液は酸素を受け取っています。なので、肺から出てきたばかりの血液は、酸素が多いのです。 逆に、肺へ、これから送られる血液は、酸素が少なく、二酸化炭素が多いです。 肺へ送られる血液の通る血管は、心臓の{{Ruby|右心室|うしんしつ}}からの{{Ruby|肺動脈|はいどうみゃく}}です。つまり、肺動脈は、酸素が少ないです。肺から出てきたばかりの血液が通る血管は、{{Ruby|肺静脈|はいじょうみゃく}}です。肺静脈の血液は、これから{{Ruby|左心房|さしんぼう}}に流れ込みます。 *発展 ヘモグロビンと鉄と酸素 [[File:Red-blood-cell illust.svg|thumb|赤血球]] 血液中にある{{Ruby|赤血球|せっけっきゅう}}にふくまれる ヘモグロビン という物質が、酸素と結びつきやすく、このへモグロビンが酸素を運ぶ役目をしています。ヘモグロビンには、{{Ruby|鉄|てつ}}が、ふくまれており、このヘモグロビン中の鉄が、酸素を運ぶための重要な役割をしています。 学校給食など食事で、{{Ruby|鉄分|てつぶん}}の栄養をふくんだレバーやホウレンソウなどの{{Ruby|献立|こんだて}}が、ときどき食品に出される理由のひとつは、鉄分は血液に欠かせない重要な物質だからです。人間など多くの動物の血液が赤い色な理由は、このヘモグロビンの色が赤いからです。 {{clear}} ==== そのほかの内蔵 ==== ===== かん臓 ===== * グリコーゲンの{{Ruby|貯蔵|ちょぞう}} {{Ruby|肝臓|かんぞう}}は、小腸で吸収したブドウ糖を {{Big|グリコーゲン}} という炭水化物に、かえる。 グリコーゲンになることで、体内で保存がしやすくなる。体のエネルギーが不足する時は、このグリコーゲンが糖に分解され、体の各部におくられて、エネルギー源になる。 * アンモニアの処理(処理) タンパク質やアミノ酸が分解されると、そのままではアンモニアという有毒な物質ができてしまう。ほ乳類では、このアンモニアを、肝臓で、毒性のひくい {{Big|{{Ruby|尿素|にょうそ}}}} という物質に変える。尿素は、水に溶ける。なお、最終的に、尿素は、{{Ruby|尿|にょう}}(小便・オシッコのこと)とともに、体外へ排出される。尿については、肝臓の他にも、{{Ruby|腎臓|じんぞう}}が関わる。 * 有毒な物質の分解 血液に入った有毒な物質を分解する。 * {{Ruby|胆汁|たんじゅう}}を作る 消化液の {{Big|胆汁}} (たんじゅう) は、肝臓で作られている。胆汁は、{{Big|胆のう}} (たんのう) へ送られ、胆のうから十二指腸へと送られている。胆のうは、肝臓とは別の臓器である。 ===== すい臓 ===== 消化の節で、説明してある。 ===== じん臓 ===== [[Image:Adrenal_gland_%28PSF%29.jpg|thumb|right|280px|ひにょう器系。<br>KIDNEY(キドニー)が{{Ruby|腎臓|じんぞう}}のこと。<br>BLADDER(ブラッダー)が ぼうこう のこと。]] じん臓(じんぞう、腎臓)の位置は、体内の背中側の、{{Ruby|横隔膜|おうかくまく}}の下の、{{Ruby|腰|こし}}のあたりにある。 じん臓は、血液から、不要な物を、こしとって、血液をきれいにする働きをしている。 尿素も、じん臓で、こしとられる。 こしとられた尿素や不要物は、余分な水分といっしょに、 {{Big|ぼうこう}} (膀胱) へと、送られる。このようにして、ぼうこうで、 {{Big|にょう}} (尿) が、たまる。 ちなみに、腎臓でこしとられてつくられる尿の量は、最終的には、1日で1リットルくらいの尿として排出する。じん臓では、いったん、1日あたり、なんと160リットル近くも、尿を作る。だが、べつに、この水量のほとんどは排出されず(もし、そんなに多くの水分を体外へ排出したら、死んでしまう)、尿の中にある水分や、ブドウ糖やミネラルなどの栄養を再吸収して、あらためて不要なものだけを排出するので、最終的に、体外へは1日あたり1リットルくらいの尿として排出する。 なお、腎臓でいったん作られる、160リットル近い尿のことを、 {{Ruby|原尿|げんにょう}} と言う。 ==== 発展:血液の成分 ==== ヒトの血液には、{{Big|赤血球}}(せっけきゅう、英: Red blood cell)、{{Big|白血球}}(はっけっきゅう、英: White blood cell)、{{Big|血小板}}(けっしょうばん、英:Platelet)などの固形成分と、{{Big|血しょう}}(けっしょう、血漿)という透明な液体の成分がある。 [[画像:Red White Blood cells.jpg|thumb|right|320px|左から赤血球、血小板、白血球]] *赤血球 [[File:Red-blood-cell illust.svg|thumb|left|赤血球]] 中央のくぼんだ円盤状の1個の細胞。この赤血球が、肺から酸素をもらって、全身に酸素を運んでいる。 *{{Ruby|白血球|はっけっきゅう}} 1個の細胞であり、体外から侵入した異物や病原体を取りこみ、これらを分解することで、体を守る。 このように、病気から体を守る仕組みを'''免疫'''(めんえき、immunity)という。(※ 中学の保健体育の範囲内) 白血球は、この免疫に、ふかく関わっている。 *{{Ruby|血小板|けっしょうばん}} 血管がやぶれたときに、血液をかためることで、出血をふせぐ仕組みに関係している。 *血しょう(けっしょう、血漿、blood plasma) 約90%は水だが、血しょう(けっしょう)に、ブドウ糖やアミノ酸などの栄養分が溶けており、血液の流れによって、これらの栄養が全身に運ばれる。また、{{Ruby|尿素|にょうそ}}などの不要物も血しょうに溶けている。 「血糖値」(けっとうち)とか「血糖量」(けっとうりょう)とは、この血液中に溶けているブドウ糖の濃度のことである。 呼吸で生じる二酸化炭素は、血しょう に ふくまれて、運ばれる。 == 生物と環境 == 自然の環境と生物の生活とのつながりについて学習します。 === 食物連鎖 === [[image:FoodChain.svg|thumb|right|300px|陸上と海中での食物連鎖のイメージ。]] :(しょくもつ れんさ) ニワトリは、コン虫などの小さな虫を食べます。そのニワトリの卵や肉を、私たち人間は、食べます。ニワトリに食べられるような小さな昆虫は、草などの植物を食べています。 :草 → コン虫 → ニワトリ → 人間 ウシは牧草を食べますが、そのウシの肉を、私たち人間は食べます。あるいは、ウシの牛乳を、私たち人間は、飲みます。 :牧草 → ウシ → 人間 このように、私たちが食べる動物も、また別の動物や植物などを食べてきています。 人間の食べ物のほかの生き物にも、食べたり、食べられたりは、あります。 バッタを、カエルは食べます。そのカエルを、ヘビが食べます。そのヘビをワシなどの大型の 肉食動物が、食べます。 バッタなどの小さな昆虫は、草などの植物を食べています。 :草 → バッタ → カエル → ヘビ → ワシ ヘビを食べる生き物は、ワシのほかにもいて、イタチなどもヘビを食べます。 カマキリも、バッタを食べます。 このように、すべての生き物は、食べる・食べられる の関係をとおして、つながっています。 このような、食べる・食べられる の関係のつながりのことを、{{Big|'''食物連鎖'''}}(しょくもつ れんさ)といいます。 そして、植物連鎖のはじめに食べられる生き物は、かならず、草や木などの{{Ruby|植物|しょくぶつ}}です。 だから、どんな動物も、植物がないと、食べ物がなくなってしまいます。 もし、ある地域で、草がなくなると、草を食べ物にするコン虫もいなくなります。コン虫がいないと、ニワトリの食べ物がなくなってしまいます。ニワトリがいないと、私たち人間は、ニワトリのタマゴを食べられません。 [[File:TrophicWeb.jpg|thumb|700px|生物量ピラミッド。このピラミッドは例の一つである。書籍によって、段数は変わる。]] このような食物連鎖の考えをした場合、植物のことを「'''生産者'''」(せいさんしゃ)といいます。 いっぽう、植物以外の、すべての動物を、食物連鎖の考えでは「'''消費者'''」(しょうひしゃ)といいます。 草を、おもな食べ物にしている動物を'''草食動物'''(そうしょくどうぶつ)といいます。バッタは、草食動物です。牧草をたべるウシやウマは、草食動物です。 動物を食べ物にしている動物を、'''肉食動物'''(にくしょくどうぶつ)といいます。カマキリは、肉食動物です。ネコやライオンも、肉食動物です。 水の中でも、食物連鎖は、あります。 川では、ミジンコを、メダカなどの小さい魚が食べます。そのメダカを、もっと大きい魚が食べます。ミジンコは動物です。ミジンコは、川の中にうかんでいる、とっても小さい植物を、たべています。私たち人間の目には見えませんが、そういう小さな植物を、ミジンコが食べています。このような、池や川などの水中の、目には見えない小さな生き物をまとめて、{{Big|プランクトン}}という。 プランクトンは、魚ではない。 なお、水中に限らず、小さすぎて、人の目には見えない生き物のことを、{{Big|び生物}}(びせいぶつ、微生物)という。 川の中でも、食物連鎖で、さいしょに食べられる生き物は、植物プランクトンなのです。 :植物プランクトン → ミジンコ(動物プランクトン) → メダカ → おおきな魚 自然の池や川の小魚が、人間がエサをあげなくても生きていけるのは、このような小さな生物を食べているから、自然の小魚が生きていけるのである。 プランクトンには、動物に含まれる動物性プランクトンもあれば、植物に含まれる植物性プランクトンもある。 * 動物性プランクトン :池や川の水に住む動物性プランクトン: ミジンコ、ゾウリムシ、など :海水に住む動物性プランクトン: カニの子、ウミボタルなど <gallery widths="250px" heights="200px"> Image:Paramecium.jpg|ゾウリムシ </gallery> なお、池の水や、川の水など、塩分を、ほとんどふくまない水を、{{Ruby|淡水|たんすい}}という。 * 植物性プランクトン :池や川の水に住む植物性プランクトン: アオミドロ、ミカヅキモ、など :海水に住む植物性プランクトン: クモノスケイソウ、ツノモなど <gallery widths="250px" heights="200px"> ファイル:Spirogira zygote.jpg|アオミドロ ファイル:Closterium_sp.jpg|ミカヅキモ </gallery> * 動物なのか植物なのか、よく分からないプランクトン :ミドリムシ(池や川の水にすむ。) ミドリムシは光合成をするが、体を動かせるという、動物と植物の両方の特ちょうを持ってる。 * 池や川でも、海水でも、どちらでも住めるプランクトン :ケンミジンコ(これは、動物性プランクトン。) 植物性プランクトンであるアオミドロやミカヅキモは、植物なので、光合成をします。そのため、日当たりのいい場所で、増殖します。ミドリムシも光合成をするので、日当たりのいい場所で増殖する。 植物性プランクトンの色が緑色なのは、光合成を行なう葉緑体の色である。 川の中での食物連鎖について、プランクトンまで考えると、つぎのようになる。 :植物プランクトン(ケイソウなど) → 動物プランクトン(ミジンコなど) → 小型の魚(メダカなど) → 中型の魚 →大型の魚など {{-}} === 分解者 === [[File:アオカビ 説明図.svg|250px|thumb|アオカビの構造。]] 落ち葉や、枯れ木、動物の死がい や ふん などの有機物を分解して無機物にする生物を{{Big|分解者}}(ぶんかいしゃ)と言う。 おもに、{{Big|菌類}}(きんるい)や{{Big|細菌類}}(さいきんるい)が、分解者である。 菌類とは、いわゆるカビやキノコのことである。シイタケやマツタケは菌類である。アオカビやクロカビは菌類である。 細菌類とは、たとえば、{{Ruby|大腸菌|だいちょうきん}}、{{Ruby|乳酸菌|にゅうさんきん}}、{{Ruby|納豆菌|なっとうきん}}などが、菌類である。 分解者の分解によって、有機物は、二酸化炭素や水や窒素化合物などに分解される。 これら、菌類や細菌類は、葉緑体を持っていないので、光合成によって栄養を作ることができない。 菌類は葉緑体を持っていないため、菌類は植物には、ふくめない。細菌類も、同様に、植物にふくめない。 菌類の栄養の取り方は、カビ・キノコともに、菌糸をのばして、落ち葉や動物の死がいなどから、養分を吸収している。 *菌類 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:Penicillium.jpg|アオカビ File:Lentinula edodes USDA.jpg|シイタケ </gallery> *細菌類 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:Lactobacillus sp 01.png|乳酸菌 File:Escherichia coli Gram.jpg|大腸菌 </gallery> === 生物どうしのつり合い === <center> {| width=750 |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド 説明図.svg|thumb|【1】 生物量ピラミッドの説明図。上の段は、すぐ下の段を食べる。上の段に相当する生物ほど個体数が少ない。 → ]] |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド説明図 B増加時.svg|thumb|【2】生物量ピラミッドを3段として、2段目(B)の個体数が増えた場合。 → ]] |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド説明図 C増加時.svg|thumb|【3】 生物量ピラミッドで中段の2段目(B)の個体数が増えたあとは、それを食料とする上の段(C)の個体数が増える。いっぽう、2段目に食べられる下の段(A)の個体数は減る。 → ]] |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド説明図 B減少時.svg|thumb|【4】 最上段(C)の生物が増えたあとは、それに食べられる下の真ん中の段(B)の生物の個体数が減る。最下段(A)は、最上段(C)には直接は食べられないので、まだ最下段(A)は減らない。<br />状態【4】のあと、もとの状態【1】 に戻る。(Bが減ってるので、そのため最上段Cが減り、最下段Aが増えるので。)]] |}</center> なんらかの理由で、生産量ピラミッド中での、ある生物の個体数の比率が変わっても、時間が経てば、もとどおりに近づいていく。 :なぜならば、たとえばある草食動物が増えても、植物は増えないので、そのうち食料としての植物が不足していく。また、その草食動物を食料として食べる別の肉食動物も、そのうち増えてしまう。 :そうすると、草食動物の食料としての植物不足と、草食動物を食べる肉食動物の増加により、つぎは、草食動物が食べられて減ってしまう。 そのため、しだいに、もとどおりに近づいていく。 他の場合も考えてみよう。 つりあいの状態から、なんらかの理由で、肉食動物が増えた場合も考えよう。仮に、この状態を「(肉食動物=増)」と書くとしよう。 # 肉食動物が増えると、草食動物は食べられるので、草食動物は減っていく。(草食動物=減) そして肉食動物は、植物を食べないので、まだ個体数は変わらない。 # 次に、草食動物が減ったぶん、植物が増える。(植物=増) また、草食動物が減ったぶん、肉食動物が減ってしまう。(肉食動物=もとどおり) # 次に、植物が増えたぶん、草食動物が増える。(草食動物=もとどおり) # 草食動物が元通りになったので、その分、食べられる植物の量が増えるので、植物の量が雄どおりになる。(植物=もとどおり) このように、食物連鎖を通じて、個体数の比率は調節されている。 *食べられる生物の増減にともない、食べる側の動物の個体数は、少し遅れて増減する。 :もし、食べられる生物が増えると、食べる側の動物の個体数は、少し遅れて増える。 :もし、食べられる生物が減ると、食べる側の動物の個体数は、少し遅れて減る。 (※ 画像を募集中。カナダでの、オオヤマネコ(捕食者)とカンジキウサギ(被食者)の個体数のグラフなどを作成してください。) *環境によるピラミッドの変化 環境破壊や森林伐採などで、ある地域で、大規模に森林が破壊されてしまうと、生産量ピラミッドの最下段の生産者が減ってしまうので、上の段の消費者の動物も、その地域では生きられなくなってしまう。 人工的な環境破壊のほかにも、火山の噴火、山くずれ、洪水などの自然災害で、生物の量が大幅に減る場合もある。 == ヒトと自然 == ヒトと自然のつながりについて学習しましょう。 === 人の暮らしと環境 === {{clear}} == 水よう液 == [[:w:水溶液|水よう液]]とは、水に何かが溶けているもののことです。透明になっていないものは、水よう液ではありません。色がついている水よう液もあります。 小学5年が終わるまでには、水溶液の、きそてきなことは、教わっているはずです。 ;※ {{Ruby|注意|ちゅうい}} :これから、ならう、{{Ruby|酸|さん}}とアルカリは、使い方をまちがえると、'''とてもキケン'''です。<br>なので、もしも読者の学年が、まだ6年生でない5年生や、4年以下の学年の読者が、本書を読んでいたら、まずは、小学5年までの理科の内容を、キチンと理解してください。<br>また、酸とアルカリの実験については、本書を参考にしての、実験は、'''しないでください'''。<br>実験は、学校の理科の授業で、学校の先生の指示にしたがって、実験をしてください。 === 酸とアルカリ === [[ファイル:1-Blue and red litmus paper.jpg|thumb|left|リトマス紙]] ;{{Ruby|酸|さん}} {{Ruby|酢酸|さくさん}}の水溶液は、つぎのような性質を示す。 * リトマス紙(リトマスし)という紙の「青色リトマス紙」(あおいろリトマスし)を、赤色に変える。 * 「BTB液」(ビーティービーえき)という溶液を加えると、赤色になる。 このような性質を、{{Big|酸性}} (さんせい)という。また、酸性を示す物質を、{{Big|酸}} (さん)という。 リトマス紙の酸性の反応を覚えるには、「おかあさん」と、覚えます。「おかあさん」の「お」は、「あお」の「お」です。「おかあさん」の「か」は、「あか」の「か」です。「おかあさん」の「さん」は、「さん」(酸)の「さん」です。 {{Ruby|酸|さん}}には、酢酸のほかにも、{{Ruby|塩酸|えんさん}} HCl や{{Ruby|硫酸|りゅうさん}} H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> などの強い酸もある。本節では、安全のため、あまり強くない酢酸について、教えます。 塩酸や硫酸は、とても酸の性質が強くて、そのため、とてもあぶないです。けっして、塩酸や硫酸を、かってに使ってはいけません。 ;主な酸 おもな酸には、{{Ruby|塩酸|えんさん}}、{{Ruby|酢酸|さくさん}}、{{Ruby|炭酸|たんさん}}、{{Ruby|硫酸|りゅうさん}}などがある。ミカンなどの柑橘類に含まれるクエン酸や、食用油などに含まれるオレイン酸も酸である。 塩酸や硫酸などの強い酸は、{{Ruby|危険|きけん}}であり、取り扱いには注意を要する。皮膚などにつかないように注意する。 もし、実験の失敗などで、これらの酸の濃い酸が体にかかったり、大量の酸がかかったら、実験を中断し、すぐに大量の純水で洗い、先生や大人に相談すること。 注意するのは、酸の液体だけでなく、酸の液体から発する蒸気なども、注意すること。蒸気を、かぎすぎないようにすること。また、目に入らないようにすること。 <!--酸性・アルカリ性・中性についてです。--> ;アルカリ 水酸化カルシウム水溶液(石灰水のことです)は、つぎのような性質を示す。 * 赤色リトマス紙の色を、青色に変える。 * BTB液を加えると青色になる。 * 水溶液に「フェノールフタレイン溶液」を加えると、赤色に変わる。 このような性質を {{Big|'''アルカリ性'''}} または {{Ruby|塩基性|えんきせい}} とよぶ。また、水溶液がアルカリ性を示す物質のことを {{Big|'''アルカリ'''}} という。 アルカリの中にはタンパク質や脂肪などを溶かすものもあり、{{Ruby|皮膚|ひふ}}などを溶かし、強いアルカリや濃いアルカリの中には危険な物もある。取り扱いには注意すること。皮膚などにアルカリをつけないようにする。もしアルカリが目に入った場合は、すぐに大量の純水で洗い流し、先生や大人に連絡をして、{{Ruby|必要|ひつよう}}におうじて保険医などに診察してもらうこと。 注意するのは、アルカリの液体だけでなく、アルカリの液体から発する蒸気なども、注意すること。蒸気を、かぎすぎないようにすること。また、目に入らないようにすること。 リトマス紙のアルカリ性の反応を覚えるには、「{{Ruby|顔|かお}}が、ある」と、覚えます。「かおが、ある」の「か」は、「あか」の「か」です。「かおが、ある」の「お」は、「あお」の「お」です。「かおが、ある」の「ある」は、「アルカリ」の「アル」です。 ;{{Ruby|中性|ちゅうせい}} 酸性でもなく、アルカリ性でもない性質を{{Big|{{Ruby|中性|ちゅうせい}}}} という。純水は、中性です。 水溶液が中性をしめす物質は多くあるが、例を上げると、食塩水や砂糖水は中性です。リトマス紙に中性の水溶液をつけても、色は変わりません。 ;{{Ruby|中和|ちゅうわ}} 酸性とアルカリ性は互いに反対の性質であり、両者を混ぜた水溶液を作ると、その水溶液は中性に近づく。この中性に近づく反応のことを、{{Big|{{Ruby|中和|ちゅうわ}}}} と呼びます。酸とアルカリが中和した際には、水が生じる。 === 何が溶けているのか === ;{{Ruby|酸|さん}} * {{Ruby|塩酸|えんさん}} 塩酸とは、 '''塩化水素'''(えんかすいそ) という気体が溶けた水溶液である。塩素の化学式はCl「シーエル」であり、水素の化学式はH「エイチ」なので、塩化水素の化学式は HCl である。Clのシーは大文字に、エルは小文字にすること。 塩酸の化学式も HCl である。 塩酸は、無色透明の水溶液である。強い酸性を示す。塩酸は、{{Ruby|強酸|きょうさん}}である。 :においは、刺激臭が有る。この刺激臭は塩化水素の蒸気のにおいである。 (※ 注意:塩酸のにおいをかぐ時は、けっして直接はかがずに、塩酸の蒸気を手であおいだり鼻に風を送ったりして、間接的に、においをかぐ。) * {{Ruby|酢酸|さくさん}} 食用の酢酸水である{{Ruby|食酢|しょくさく}}には、酢酸が3%〜5%ほど含まれている。{{Ruby|弱酸|じゃくさん}}です。 {{Ruby|刺激臭|しげきしゅう}}が有る。 酢酸に、たまごのカラをつけ、2日か3日の数日間、おいておくと、カラが溶けます。貝がらで実験しても、同様に溶けます。 これは、たまごにふくまれる 炭酸カルシウム が、酢酸と反応して酢酸カルシウムという物質になり、この酢酸カルシウムは水に溶けるのです。 たまごや貝がらに、酢酸をそそぐと、{{Ruby|気泡|きほう}}が、たくさん発生しますが、この気泡は二酸化炭素の{{Ruby|泡|あわ}}です。 濃い酢酸は、冬の日など、寒くなると、こおります。こおった酢酸を {{Ruby|氷酢酸|ひょうさくさん}} といいます。 酢酸の化学式は CH<sub>3</sub>COOH です。C2H4O2とは書かずに、 CH<sub>3</sub>COOH とかきます。 CH<sub>3</sub>COOH のように書くほうが、分子の構造が分かりやすいからです。くわしくは、高校の化学で、ならいます。 * {{Ruby|炭酸|たんさん}} 二酸化炭素の水溶液です。 化学式は H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> です。{{Ruby|弱酸|じゃくさん}}です。 二酸化炭素の水溶液を、あたためると、溶けている二酸化炭素が、水溶液から、にげていきます。水溶液に溶けている気体は、水溶液の温度が高くなるほど、溶ける量がへります。 たとえば、開封したばかりの炭酸水の入ったビンを、お湯につけた場合と、冷水につけた場合とで比べて実験すると、お湯に付けたがわのビンのほうが、炭酸水の二酸化炭素が、すぐに無くなります。 雨は、すこしだけ酸性です。空気中の二酸化炭素が、雨に溶けているから、雨は少しだけ酸性なのです。 「酸性雨」(さんせいう)というのは、二酸化炭素のほかにも、排気ガスなどが大量に、雨に溶けて、もっとつよい酸性になった雨のことをいいます。 酸性雨によって、森林などが{{Ruby|害|がい}}を受けたりするので、{{Ruby|環境破壊|かんきょうはかい}}として、社会的な問題になっています。 ;アルカリ * 水酸化カルシウム 消石灰のことである。 :白色の固体である。 :水には溶けにくいものの、溶ける。水酸化カルシウムの水溶液を{{Big|{{Ruby|'''石灰水'''|せっかいすい}}}} という。 :石灰水に二酸化炭素を吹き込むと、白い沈殿物が生じる。この現象はよく、気体の種類が二酸化炭素であるかどうかを調べる手法に利用されます。 水酸化カルシウムの化学式は Ca(OH)<sub>2</sub> である。カルシウム原子 Ca に、水酸基「すいさんき」の (OH) が2個、ついた形である。 * 水酸化ナトリウム 水酸化ナトリウムは、強いアルカリ性を示す。なので、取り扱いには気をつけること。強アルカリ(きょうアルカリ)である。 :白色で半透明の固体である。 :空気中に放置しておくと、空気中の水分を吸収し溶ける。この現象を{{Big|ちょう解}}(ちょうかい、潮解)という。 :アルミニウムを溶かす性質が有る。 :強いアルカリ性のため、タンパク質や脂肪などを溶かす。 水酸化ナトリウムの水溶液をつくるときは、水に、すこしずつ水酸化ナトリウムをくわえていって、つくります。 :※ 禁止 けっして、一度に大量にまぜないでください。 :※ 禁止 また、多くの水酸化ナトリウムに、水を少しづつかけて作るのも危険なので、やめてください。 :※ 禁止 水酸化ナトリウムには、けっして、手でふれないでください。 実験をするため、容器から取り出すときは、さじを使ってください。 学校での実験のさい、目を守るための安全メガネが実験室などに、あるはずなので、安全メガネをつけましょう。学校の教科書にも、安全メガネの付けかたが書いてあります。 水酸化ナトリウムの化学式は NaOH である。 水酸化とは、水素Hと酸素Oがついた{{Ruby|水酸基|すいさんき}}のOHが、ほかの原子につくことであり、ナトリウム Na についているので、水酸化ナトリウムの化学式は NaOH になる。 * アンモニア アンモニアの水溶液を、 {{Big|アンモニア{{Ruby|水|すい}}}} という。 :{{Ruby|刺激臭|しげきしゅう}}が有る。 アンモニアの化学式は NH<sub>3</sub> です。ちっそ原子Nに、水素原子Hが3つ、ついています。 === 酸の強さと、アルカリの強さ === 水溶液の酸性やアルカリ性の強さを表す値を {{Big|pH}}(ピーエイチ、もしくはペーハー) と呼ぶ。pHがpH=7のとき溶液は中性であり、pHが小さくなるほど溶液は酸性に近づく。一般に、pH=0で最も強い酸性である。またpHが大きくなるほど、溶液はアルカリ性に近づく。一般に、pH=14が最も強いアルカリ性である。pHは普通、0から14の範囲内である。 「ペーハー」という読みかたは、ドイツ語での読みかたです。ピーエイチという読みかたは、英語での読みかたです。 ;pH指示薬(ペーハーしじやく、ピーエイチしじやく) :※ つよい酸やアルカリの実験は、きけんです。家庭では、実験はしないでください。この節の内容は、知識として知っていれば、じゅうぶんです。酸とアルカリの実験は、おそらく6年の理科で習うと思います。 [[ファイル:Bromothymol blue colors.jpg|thumb|right|BTB溶液。<br>左の黄色いのが酸性でのBTB溶液。<br>まんなかの緑ぽいのが中性。<br>右の青いのがアルカリ性でのBTB溶液。]] 物質の中には、水溶液に接触させた時に、水溶液のpHの値によって色が変化するものがある。このような物質はpHを調べるのに用いることができるので、これらの物質のうちpHを調べる物質として実用化されている物質を pH指示薬(ペーハーしじやく、ピーエイチしじやく) という。あるいは{{Big|{{Ruby|指示薬|しじやく}}}} と言う。 いわゆるリトマス試験紙(リトマスしけんし)も、pH指示薬に、ふくまれる。またリトマス試験紙のように、pH指示薬を試験用の紙に染み込ませて(しみこませて)、用いる事が多い。このようなpH指示薬を染み込ませてある紙を pH試験紙(ペーハーしけんし) という。 リトマス紙やBTB溶液(ブロモチモールブルー溶液)やフェノールフタレイン溶液は、pH指示薬(ペーハーしじやく、ピーエイチしじやく)です。pH指示薬には、他にもメチルオレンジなどがあります。 ムラサキキャベツの葉からとった{{Ruby|汁|しる}}も、PHによって色が変わるので、指示薬になります。これはムラサキキャベツの葉にふくまれるアントシアニンがPHによって色が変わり指示薬となるからです。 <gallery widths="200px" heights="200px"> ファイル:Phenolphthalein-in-conc-sulfuric-acid.jpg|フェノールフタレイン液。酸性。 ファイル:Phenolphthalein-at-pH-9.jpg|フェノールフタレイン液。アルカリ性。 </gallery> pH指示薬は、その物質によって、色を変えるpHの範囲が限られている。たとえば、メチルオレンジはpH=3.1以下では赤色で、そこからpHが高くなると黄色味を増していき、pH=4.4ではオレンジ色である。pH=4.4より高いpHではオレンジ色のままで、ほとんど色が同じなので、このpHの範囲では指示薬として用いられない。 なお、このように指示薬の色が変わるpHの範囲を {{Ruby|変色域|へんしょくいき}} と言う。 ムラサキキャベツの葉からとった{{Ruby|汁|しる}}も、PHによって色が変わるので、指示薬になるのであった。 実験のしかたは、まずムラサキキャベツの葉を、きざみます。包丁かハサミで切ります。包丁をつかうときは、ケガをしないように注意してください。 そして、こまかくした葉を煮ます(にます)。ムラサキキャベツの{{Ruby|煮汁|にじる}}はムラサキ色です。 ムラサキキャベツの汁は、酸性で赤くなります。お酢などを、ムラサキキャベツの煮汁にたらすと、赤色または赤ムラサキ色のような色になります。レモン汁やリンゴ汁などでも、赤くなります。 アルカリ性では、緑色になります。石灰水をたらすと、緑色になります。{{Ruby|重曹|じゅうそう}}をたらしても緑色にあんります。 アントシアニンがふくまれてる植物は、ほかにも、あります。ブドウの皮や、ナスの皮などです。なので、ブドウやナスの紫色の汁でも、指示薬になります。指示薬をつくるときは、汁の色がこすぎると、変化が分かりづらいので、用量などは、外部の教材を参考にしてください。 アサガオの花にもアントシアニンがふくまれているので、アサガオの花からも指示薬を作れます。 天然の植物からつくった煮汁の場合、放置しておくと、変色してくるので、なるべく実験する日に、指示薬をつくります。 === 金属を溶かす === * 酸に溶かした場合 塩酸は、いくつかの金属を、溶かします。 鉄と、{{Ruby|亜鉛|あえん}}と、アルミニウムを、塩酸は、溶かします。 まず、鉄を溶かした場合について説明します。 鉄に、スチールウール(これは鉄です。)を入れると、スチールウールが溶け、{{Ruby|水素|すいそ}}の気体が、泡として、発生します。 スチールウールを溶かした時に出る泡は、水素です。水素なので、その発生した泡に、線香などで火を近づけると、燃えます。 溶けた鉄は、見えなくなってしまいます。 鉄を溶かした後の塩酸を、蒸発皿にとって、蒸発させると、黄色っぽい粉が、のこります。 この黄色い粉を、塩酸にとかしても、この粉は溶けません。 なので、この黄色い粉は、鉄とは {{Ruby|別|べつ}}の 物質です。 この粉は、{{Big|{{Ruby|塩化鉄|えんかてつ}}}} という物質です。 けっきょく、塩酸に鉄をとかすと、さいしゅてきに、水素と塩化鉄が、できます。 まとめて書くと、 : 塩酸 + 鉄 → 水素 + 塩化鉄 です。 発生した水素は、どこから来たのかというと、塩酸から来ています。塩酸は、塩化水素の水溶液です。 また塩化鉄とは、塩素が化合した鉄という意味です。塩化鉄の塩素は、塩酸の塩素きら来ています。 アルミニウムや亜鉛を、塩酸にとかした場合の反応を、まとめます。 : 塩酸 + 亜鉛 → 水素 + 塩化亜鉛 : 塩酸 + アルミニウム → 水素 + 塩化アルミニウム 亜鉛の反応でも、塩化亜鉛の塩素は塩酸から来ていますし、ともに発生した水素は、塩化水素から来ています。 アルミニウムでも同様です。 塩酸に溶けない金属もあります。{{Ruby|銅|どう}}は、塩酸には、溶けません。 * アルカリに溶かした場合 水酸化ナトリウムには、アルミニウムが溶けます。鉄は溶けません。亜鉛や銅も、水酸化ナトリウムには溶けません。 試験管に入れた水酸化ナトリウムの水溶液に、アルミニウム{{Ruby|箔|はく}}を入れると、アルミニウムは溶けていきます。 同じように、別の試験管の水酸化ナトリウムに鉄を入れても、なにも溶けません。さらに、別の試験管に、亜鉛を入れても、水酸化ナトリウムには溶けません。 アルミニウム箔を溶かすと、泡が出ます。これは{{Ruby|水素|すいそ}}の泡です。水素なので、線香などで火をつけると、燃えます。 もし水素の実験をするときは、一人で実験するのはキケンなので、なるべく学校の先生などの指導のもとで、おこないください。 アルミニウム箔が溶けた水溶液を、蒸発皿に取って、蒸発させると、灰色っぽい粉がのこります。 この粉は、水酸化ナトリウムには、溶けません。なので、別の物質だということが、分かります。 なお、この粉の物質は、アルミン酸ナトリウムという物質です。(このアルミン酸ナトリウムについては、小学校では、おぼえなくて良いです。高校生で、学ぶと、思います。) いっぱんに、酸は、金属を溶かしやすい物が多いです。いっぽう、アルカリは、例外をのぞけば、ふつうはアルカリは金属を溶かしません。 * {{Ruby|王水|おうすい}} 金メダルや金貨などの材料である{{Ruby|金|きん}}は、塩酸には溶けません。金は硫酸でも溶けませんし、硝酸でも溶けません。 金は、{{Ruby|王水|おうすい}}に、溶けます。王水とは、こい塩酸と、こい硝酸を、まぜた水溶液です。 == 大地と地層 == [[ファイル:Quebrada de Cafayate, Salta (Argentina).jpg|right|300px|thumb|アルゼンチンのサルタ州で。 サンカルロスに見られる地層]] 山の斜面などを切りくずすと、小石や砂、ねんどなどが、{{Ruby|層|そう}}になっていることがあります。このような地中から出てきた層を{{Big|{{Ruby|地層|ちそう}}}} とよびます。 === 地層のできかた === 地層は、川の流れによってできる。その地層は、いまでこそ、地上にあるが、大昔は、海などの底にあったのである。地層は、川の流れなど、水の流れによって、土砂がつもって出来たのである。 じっさいに、地層の中にある石を見ると、丸みをおびている石が多い。また、魚の骨や、貝のカラなどが見つかる場合もある。 これらのことから、地層が出来上がるには、水の流れが、関わっていることが、予想できるだろう。 では、水の中で、{{Ruby|土砂|どしゃ}}は、どのように積もっていくのだろうか。これは、実験すれば、答えは分かる。 実験した結果は、石や砂や粘土を混ぜたものを、とうめいなコップに入れた止まった水の中に入れると、まず、いちばん下に石が積もる。石の上に砂が積もる。さらに、その砂の上に粘土が積もる。 土砂が海中に流される場合は、陸側の近くの海中に、まず石が多く積もる。少し離れた場所に砂が多く積もる。粘土は、いちばん遠くまで、流されて積もることが知られている。 また、海中の土砂は、より古くに積もった土砂ほど、下に来る。なので、ふつうは、古い地層ほど、下に来る。 [[ファイル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|プレート]] では、もともと海中にあった土砂が、なぜ地上に出てきて、地層として、見られるのだろうか。 地層によって、いくつかの原因があります。 * 海水面が下がった場合。 * 海中の地面が、その場所だけ盛り上がった。 地面が、盛り上がることがあります。この原因は、なんでしょうか。 じつは、地面は動いてるのです。とてもゆっくりですが、動いているのです。地面は、プレートという物の上に乗っかっていて、そのプレートが動いているのです。地球上には、いくつものプレートがあります。プレートと、他のプレートがまじわることろでは、プレートどうしが押しあう(おしあう)場合も、あります。プレートどうしが押し合う場合、プレートの上に地面があれば、その地面も押しつけられるので、地面が、もりあがります。 こうして、地面が、盛り上がる場合が、あります。 なお、地面がゆれる、{{Ruby|地震|じしん}}の原因も、じつはプレートの力です。プレートが、地球の中にもどる場所の近くで、プレートは、反対側の地中には戻らないほうの{{Ruby|岩盤|がんばん}}にも、引きずりこむような力を加えるので、プレートは岩盤をひずませます。岩盤に力が、かかり続けると、ある時期に、岩盤の一部が、こわれます。このときの揺れ(ゆれ)が、地震です。 地層の層は、水平とは、かぎりません。地層が曲がっていて、一部分だけ、盛り上がっている場合もあります。このような地層の形を {{Big|しゅう曲}}(しゅうきょく) と言います。しゅう曲の原因は、プレートの動きによって、両側から押し付けられる力が、くわわったからです。 [[ファイル:Structural Trap (Anticlinal).svg|thumb|{{Ruby|背斜|はいしゃ}}と{{Ruby|向斜|こうしゃ}}]] 地層のしゅう曲で、山になっている部分を {{Ruby|背斜|はいしゃ}} といいます。地層のしゅうきょくで谷になってる部分を {{Ruby|向斜|こうしゃ}} といいます。 [[ファイル:FailleNorm.png|thumb|left|180px|断層]] 地層が押し合った場合に、かならずしも曲がるとは限らず、地層が切れる場合もあります。 このような切れてずれた地面を、{{Big|{{Ruby|断層|だんそう}}}} と言います。断層とは、地層にかぎりません。 断層の原因も、元々は、プレートによる力です。 大きな地震のあとに、断層が生じる場合もあります。 断層にかかる力の方向は、押し付けあう方向だけとは、かぎりません。 地面に、引っ張られる力が加わって、断層ができる場合も、あります。 しゅう曲によって、地層の石や砂や粘土の、上下の関係が、曲がったところで、逆転したり、変化することがある。 断層も、地層の石や砂や粘土の、上下の関係が、切れたところで、逆転したり、変化することがある。 === 化石 === [[Image:ElrathiakingiUtahWheelerCambrian.jpg|thumb|サンヨウチュウの化石]] 動物の肉は、死んでしまうと、すぐに分解されていく。しかし動物の骨は、分解されづらい。地上に骨がある場合は、壊れやすいが、地中にある場合は、骨が、かなり長く、のこる場合もある。 このようにして、大昔の生き物の骨やカラなどが残ったものを{{Big|{{Ruby|化石|かせき}}}} という。 骨だけでなく、大昔の貝が残った物も、化石である。 また、大昔の動物の「足あと」などの{{Ruby|痕跡|こんせき}}でも、大昔の動物の痕跡がキッチリと残っていれば、それらは化石として扱う。 動物にかぎらず、植物などでも、大昔の植物の{{Ruby|痕跡|こんせき}}なら、化石という。 化石によって、その地層が出きた時期のあたりの、環境が分かります。 たとえば、地層の、ある層の部分から、貝の化石が出てきたら、地層の、その層の部分が出きた時期には、その地層は、海底にあった可能性が高いことが分かります。貝のアサリの化石なら、アサリは、海の浅いところにすむので、そういった環境まで、知ることができます。 もし、サンゴの化石があれば、サンゴは、あたたかい地域の海にしか生息しないので、その地層は「昔は海だった」ということと、その化石が出きた時期は、気候があたたかい場所だったことが分かります。サンゴの化石のような、たい積したころの環境をしめすような化石を{{Big|{{Ruby|示相化石|しそうかせき}}}} といいます。 * シジミの化石 シジミは、{{Ruby|淡水|たんすい}}にすむ海である。淡水とは、川や池や湖のような、海水を含まない水である。なので、シジミの化石があれば、そのような環境だったことが、わかる。シジミの化石も示相化石である。 地球の年齢は、さまざまな調査で、およそ 45億年 であることが分かっています。 地球上で発見されている、もっとも古い化石は38億年まえの化石といわれています。 それ以前の時代は、岩石そのものが少ない時代です。 人類が出る前の時代などは、文字の記録が残っていないのえ、地質調査などで調べるしかない時代です。このような人類以前の大昔の時代を {{Ruby|地質時代|ちしつじだい}} といいます。 化石を調べて行った結果、時代ごとに特徴のちがいがあることが分かり、地質時代を分けて、{{Big|先カンブリア時代}}(せんカンブリアじだい)と、{{Big|{{Ruby|古生代|こせいだい}}}}と、{{Big|中生代}}(ちゅうせいだい)と、{{Big|新生代}}(しんせいだい)とに、時代を分けています。 [[Image:ElrathiakingiUtahWheelerCambrian.jpg|thumb|200px|サンヨウチュウの化石]] * {{Ruby|古生代|こせいだい}} '''サンヨウチュウ''' のさかえた時代は 古生代 です。古生代は、約5億4200万年前から 約2億5100万年前です。 この古生代には、他にも サンゴ や フズリナ や ウミユリ などがさかえました。 <gallery widths="250px" heights="200px"> ファイル:Fusulinids Topeka Limestone Virgilian Greenwood County KS.jpg|フズリナの化石。 ファイル:Crinoids.jpg|ウミユリの化石。 ファイル:Haeckel Crinoidea.jpg|ウミユリの想像図。 ファイル:Latimeria_Chalumnae_-_Coelacanth_-_NHMW.jpg|シーラカンスの標本。 </gallery> 古生代にあらわれ始めた シーラカンス は、いまも、子孫が生きのこっています。 植物では、シダ植物が、さかえました。 {{clear}} * {{Ruby|中生代|ちゅうせいだい}} [[Image:Ammonite Asteroceras.jpg|thumb|left|アンモナイトの化石]] [[ファイル:Pasta-Brontosaurus.jpg|thumb|300px|恐竜の想像図]] {{Ruby|中生代|ちゅうせいだい}}は、{{Ruby|恐竜|きょうりゅう}}や、は虫類が、さかえた時代です。 中生代は、約2億5000万年前から約6500万年前までです。 また、中生代の海では、 '''アンモナイト''' が、さかえました。 恐竜の祖先である '''シソチョウ''' が、あらわれた時代も中生代です。 恐竜の化石やシソチョウの化石は、地層の時代を知ることのできる示準化石です。 {{clear}} <gallery widths="250px" heights="250px"> ファイル:Louisae.jpg|恐竜の一種のアパトサウルスの化石。 Image:Naturkundemuseum Berlin - Archaeopteryx - Eichstätt.jpg|シソチョウの化石。ベルリン標本 Image:Archaeopteryx lithographica.JPG|シソチョウの想像模型。 </gallery> * {{Ruby|新生代|しんせいだい}} [[ファイル:Mamut NDH 2.JPG|thumb|left|300px|ケナガマンモスの復元模型]] 約6,500万年前から現代までを {{Ruby|新生代|しんせいだい}} といいます。 新生代のうち、約6,500万年前から約200万年前までを第三紀といい、約200万年前から現代までを第四紀と分ける。 第四紀は、人類の祖先が出現し始めた時期です。 第四紀は、ナウマン象やマンモスが出現した時代でもある。 中生代までは、さかえていた恐竜が、新生代に入っては、{{Ruby|絶滅|ぜつめつ}}します。 また、第四紀は、{{Ruby|氷河期|ひょうがき}}があった時代です。 氷河期の時代は、海の水面が下がり、日本列島は大陸と地続きになりました。そのため、マンモスなどの動物は、あるいて日本列島にやってきました。 モンモスの化石は、地層の時代を知ることのできる示準化石です。 {{clear}} 大昔の化石の年代は、どのようにして分かったのでしょうか? それは、 放射性元素(ほうしゃせい どういげんそ) というものを分析しています。 放射線を出す元素を、放射性元素(ほうしゃせい どういげんそ)といいます。 たとえばウランという元素が、放射性元素です。 ウランは、時間がたつと、ある割合でこわれて、べつの元素に、かわります。 放射性元素は、時間がたつと、ある割り合いでこわれて、べつの元素に、かわります、 このウランのように、化石や地層のなかにふくまれた放射性元素をだす元素の量をしらべることで、その化石ができてから、どのくらいの時間がたったかを調べることができます。 このような、放射性元素をはかる測定方法を 放射性年代分析(ほうしゃせい ねんだいぶんせき) と、いいます。 == 大地の変化 == 地震や火山活動について、学びましょう。 === 地震 === [[ファイル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|プレート。大陸プレートと海洋プレート。]] 地震とはプレートや地盤、岩盤にずれが生じることで起こる現象。(なお月で起こる地震を、月震「げっしん」という) 地面がゆれる、{{Ruby|地震|じしん}}の原因は、じつはプレートの力です。プレートが、地球の中にもどる場所の近くで、プレートは、反対側の地中には戻らないほうの{{Ruby|岩盤|がんばん}}にも、引きずりこむような力を加えるので、プレートは岩盤をひずませます。岩盤に力が、かかり続けると、ある時期に、岩盤の一部が、こわれます。このときの揺れ(ゆれ)が、地震です。 海中にあるプレートを {{Big|海洋プレート}}(かいようプレート) と言います。陸地の下にあるプレートを {{Big|大陸プレート}}(たいりくプレート) と言います。 プレートとプレートとが交わるところでは、地震が起きやすいです。日本列島の周囲でも、いくつかのプレートが交わっているので、日本は地震が多いです。日本では、ユーラシアプレートと北アメリカプレートと太平洋プレートとフィリピン海プレートの、あわせて4つのプレートが、日本の下で、押し合っています。 [[ファイル:FailleNorm.png|thumb|left|180px|断層。{{Ruby|正断層|せいだんそう}}。]] [[ファイル:FaillInv.png|thumb|right|180px|断層。{{Ruby|逆断層|ぎゃくだんそう}}。]] 地震の際、地面の一部が切れてずれる場合があります。このような切れた地面の層を{{Big|{{Ruby|断層|だんそう}}}} と言います。断層とは、地層にかぎりません。 断層の原因も、元々は、プレートによる力です。 大きな地震のあとに、断層が生じる場合もあります。 断層は、その断層ができる前の地面を引っ張る力によって、その断層が生じた場合、断層のかたほうが乗り上げるようになりますが、この断層を{{Big|{{Ruby|正断層|せいだんそう}}}} と言います。 いっぽう、押し合う力によって作られた断層は、断層がずれおちるようになりますが、この断層を{{Big|{{Ruby|逆断層|ぎゃくだんそう}}}} と言います。 地震の用語 [[File:震源と震央.svg|thumb|400px|震源と震央]] * {{Ruby|震源|しんげん}} 地震は、ひずみに耐え切れ(たえきれ)なくなった地下の{{Ruby|岩盤|がんばん}}の破壊によって、おこる。その破壊した岩盤の{{Ruby|位置|いち}}である。したがって、震源は、地中にあるのが、ふつう。 * {{Ruby|震央|しんおう}} 震源の真上にある、地上の、地表での位置。 * マグニチュード 地震のエネルギーの大きさは、{{Big|マグニチュード}}という単位で、あらわします。記号は、「M」です。 マグニチュードが1大きくなると、エネルギーの大きさは、約31倍から約32倍になります。なので、マグニチュードが2大きくなると、エネルギーの大きさは、約1000倍になります。(かけ算で31×31と、32×32とを計算して、確認してみよう。) * {{Ruby|震度|しんど}} 地震が起きた時の、その地震を観測した影響をもとに、{{Big|震度}}(しんど)として階級分けがされている。震度は、エネルギーの大きさとは、関係がない。 日本では、震度は、震度0から震度7までがある。震度には、震度5と震度6で、震度5弱と震度5強があり、震度6弱と震度6強があるので、震度は合計で10段階にわけられている。 震度とは地震の観測場所での地震の影響なので、同じ震源で起きた地震でも、震度の観測場所によって、震度の大きさは違ってくる。 {| class="wikitable" |+ 震度階級 ! 震度||ゆれの感じ方や、被害のようす |- |  震度0 || 人は ゆれを感じない。     |- |  1 || 屋内にいる人の一部が わずかにゆれを感じる。      |- |  2 || 屋内にいる人の多くが ゆれを感じる。つりさがってる電灯などが、わずかに、ゆれる。 |- |  3 || 屋内にいる人のほとんどが ゆれを感じる。ねむってる人の多くが目をさます。  |- |  4 || 置き物が倒れることもある。多くの人が、おどろく。<br />ねむってる人のほとんどが目をさます。  |- |  5弱 || 多くの人が身の安全を図るために物につかまる場合がある。つりさがってる電灯などが、わずかに、ゆれる。  |- |  5強 || 固定していない家具が倒れることもある。行動に支障を生じる。<br />棚のものが落ちたりする。墓石が倒れることもある。 |- |  6弱 || 立っていることが困難。固定していない家具が倒れることもある。<br />多くの建物で、タイルや窓ガラスなどが破損する。   |- |  6強 || 立ってることが出来ず、はわないと動けない。重い家具でも、固定していなければ、移動・転倒する。<br />地割れや山崩れが起きる場合もある。多くの建物で、タイルや窓ガラスなどが破損する。   |- |  震度7 || ゆれに飛ばされることもある。ゆれによって、自分の意思で動けない。<br />大きな地割れや山崩れが起きる。建物が傾く・倒れるなどの大きな被害を受ける場合もある。  |- |} * 地震の波 [[File:Diagram-of-seismic-waves jp.svg|thumb|left|400px|地震の波形 説明図]] [[Image:1906_San_Francisco_earthquake_seismograph.png|337px|thumb|300px|1908年のサンフランシスコ大地震のときに、ドイツの地震計で観測された地震波の波形。一番左の緑線より右側の部分が主要動。]] 地震のつたわってくる場合、最初に小さい ゆれ が来てから、しばらくしてから、それより大きなゆれが伝わってくることが多い。 このようなことが起きる理由は、じつは地震のつたわり方には2種類あるからである。 地震がおきると、先に、P波(ピーは)という波が伝わってきてから、あとでS波(エスは)が、つたわってくる。 Pは英語で、「最初の」とか「始めの」とかを意味する プライマリー primary という語句の頭文字です。S波のSは、英語で「2番目」とかを意味する セカンド second です。野球の守備のポジションで 一塁手をファースト first 、 二塁手をセカンド second 、三塁手をサード third などと言いますよね。そのセカンドと同じです。 英語で、1つ、2つ、3つを ワンone 、 ツー two 、スリー three といいます。一番目・2番目・3番目は ファーストfirst、セカンド second、サード third と言います。中学一年になれば英語を習い始めるでしょうから、せっかくですから、ここで、英語も、おぼえてください。 ここでいう、P波とかS波とかの「波」とは、揺れ(ゆれ)の、伝わり(つたわり)のことである。{{Ruby|振動|しんどう}}の つたわり のことである。べつに、海の波のような液体が、地中を流れているわけではないので、まちがえないように。 <gallery widths="300px|" heights="500px"> File:P-wave longitudinal-wave jp.svg|P波(たて波) File:S-wave transverse-wave jp.svg|S波、横波 </gallery> さて、P波は たて波 という伝わり方であり、S波は{{Ruby|横波|よこなみ}}という伝わり方である。 たて波のP波は、よこ波のS波よりも速度が大きいので、さきにP波がとどき、あとからS波がとどく。このことから、最初に、プライマリーに、たて波がとどくので、最初にとどく、たて波がP波(primary wave、プライマリーウェイブ)と呼ばれるようになったわけである。 {{-}} 地面の上に、大きな振動をあたえるのは、横波であるS波のほうである。この横波のS波を{{Big|{{Ruby|主要動|しゅようどう}}}} という。 なので、さきにP波がとどいて少しゆれたあとに、ちょっと時間がたってからS波が来て、S波の主要動で大きく、ゆれる。 最初に縦波のP波がきてから、よこなみのS波がくるまでのあいだを{{Big|{{Ruby|初期微動|しょきびどう}}}} という。 初期微動の長さは、P波とS波がとどく時間の時間差である。そして、この時間差は、距離に比例することが分かっている。なので、初期微動のつづいた時間をはかると、それから震源までのきょりをもとめることができる。 * 大森公式 つぎのような公式が知られている。 震源までのきょりを <math>d</math> kmとして、P波の速度を <math>v_p</math> km/秒 として、S波の速度を <math>v_s</math> km/秒 として 、初期微動のつづく時間を <math>t</math>秒とすると、 : P波の{{Ruby|到着|とうちゃく}}にかかった時間 <math>t_p</math> :: <math>t_p = \frac{d}{v_p}</math> : S波の到着にかかった時間 <math>t_s</math> :: <math>t_s = \frac{d}{v_s}</math> : 初期微動のつづいた時間 <math>t</math> :: <math>\begin{align} t & = t_s - t_p \\ & =\frac{d}{v_s}-\frac{d}{v_p}\\ \end{align} </math> : 震源までのきょり <math>d</math> (km) :: <math>d = \frac{v_p \cdot v_s}{v_p - v_s} \times t</math> <math>\frac{v_p \cdot v_s}{v_p - v_s}</math>はふつうは 6 km/秒 〜 8 km/秒 で {{Ruby|大森係数|おおもりけいすう}} といい、記号で<math>k</math> と書く。これより、大森公式は :<math>d=kt</math> である。 イメージしやすいように、数をいれよう。Kは、だいたい6 km/秒 〜 8 km/秒なので、ここでは、k=7 km/秒としよう。 :<math>d=7t</math> として、d=震源までのきょり(km)で、tは初期微動のつづいた時間(秒)なので、 :震源までのきょり(km) = 7(km/秒) × 初期微動のつづいた時間(秒) である。 大森公式を利用すると、いくつもの観測地点で震源までのきょりをもとめると、そこから震源の位置を見いだすことができる。 * 地震計 [[Image:Kinemetrics seismograph.jpg|thumb|地震計]] 地震のゆれの大きさを記録する機械を{{Big|{{Ruby|地震計|じしんけい}}}} といいます。 地震のときに、地震計の全部が、ゆれてしまっては、記録のしようがありまえん。 地震計では、地震が来ても、うごかない部分をつくる必要があります。 それには ふりこ のしくみを利用します。ふりこの支点を手で持って、支点をはやく動かしても、ふりこのおもりは、ゆっくりとしか動きません。この現象を利用すれば、地震計で、地震が来てもうごかない部分をつくれます。 日本各地にある、地震計を設置している場所を地震観測点(じしん かんそくてん)と、いいます。 {{clear}} === 大地震に関連する自然災害=== 地域や、その地震の{{Ruby|特徴|とくちょう}}によって、いろんな被害が考えられますが、つぎのような自然災害が、起きる場合があります。 * 津波 * 液状化現象 * がけ崩れ ・・・など。 自然災害の他に、火災や、電力の停電、交通網や通信網の寸断や麻痺なども、起きる場合があります。 大地震が起きたときの{{Ruby|避難|ひなん}}の方法は、小学生のかたは、学校で習う避難訓練や、その地域の緊急警報などに従って、ひなんをしてください。 また、テレビやラジオをつければ、関係する情報を、放送していると思います。 このページのこの節では、主に自然現象の観点から、大地震に関連する自然災害について、説明します。 ==== 津波 ==== 大地震が起きた場合、その震源の場所が海底や、海にちかい場所にある場合は、{{Ruby|津波|つなみ}}という、つよい海水の流れが、陸に、やってきます。 海底でのプレートの動きが海によって、その上で水面が 盛り上がり(もりあがり)、その盛り上がった水面が、陸地へと流れこんでくるのです。 津波は、津「波」と言われますが、波というよりも、流れがとても強い川の{{Ruby|激流|げきりゅう}}のようなものです。 普通の海水浴場の波では、水面が押したり引いたりしているので、一方向には流れ続けません。ですが、津波は、一方向へと流れ続けます。陸の奥のほうへと向かって、津波の勢いが衰える(おとろえる)まで、流れ続けます。だから、激流のように、津波は、とても力が強く、おそろしいのです。 海の近くに住んでいる人は、大地震が来たら、警報などにしたがって、高い所へ、逃げる(にげる){{Ruby|必要|ひつよう}}が、あります。 * 津波から、事前に逃げる(にげる)ときは、高い所へ、逃げます。「遠い所へ」ではなく、「高い所へ」と言ってることに気をつけてください。 * また、津波が陸に来る前に逃げないと、逃げ遅れます。 {{clear}} ==== 液状化現象 ==== 大地震が起きたとき、埋め立て地などでは、地面の土と水が分離して、地面が泥水のように柔らかくなりすることがあります。このような現象を 液状化現象(えきじょうか げんしょう) と言います。液状化現象で建物が傾いたり、建物が倒れて、こわれたりもします。 ==== がけ崩れ ==== 大地震では、がけや、山の斜面が、くずれることがあります。がけなどには、近づかないようにしましょう。 また、くずれた場所が、川などの水を多くふくんでいると、水と土砂がまじったものが流れてくる {{Ruby|土石流|どせきりゅう}} が発生し、大きな被害を起こすばあいもあります。なお、がけ崩れや土石流は、地震のときだけでなく、豪雨などでも、起こります。 {{clear}} === {{Ruby|大陸移動説|たいりくいどうせつ}} === [[File:Pangaea continents ja.svg|thumb|left|250px|パンゲア大陸]] [[Image:Alfred Wegener ca.1924-30.jpg|thumb|200px|アルフレート・ウェゲナー]] [[Image:Alfred Wegener Die Entstehung der Kontinente und Ozeane 1929.jpg|thumb|250px|『大陸と海洋の起源』第4版(1929)より]] [[Image:Pangea animation 03.gif|thumb|left|200px|パンゲア大陸の分裂]] いま、地球上にある、いくつかの大陸は、むかしは、ひとつの大きな大陸だったことがわかっています。そのひとつの大きな大陸のなまえを {{Big|'''[[W:パンゲア大陸|パンゲア]]'''}} といいます。 ドイツの気象学者の[[W:アルフレート・ヴェーゲナー|ウェゲナー]]は大西洋をはさんだ両岸の大陸の形状(特にアフリカと南アメリカ)が、ほぼ一致することから、大昔は、このアフリカと南アメリカはおなじ大陸だったのが分裂したのではないか、と考えました。 また、アフリカと南アメリカは、地質や生物の分布も、にていることから、ますます、おなじ大陸と考えるようになりました。 ウェゲナーは、このようなアフリカと南アメリカは、昔はおなじ大陸だったという説を1912年に発表しました。 しかし、当時の人々の理解は得られませんでした。また、ウェゲナー本人も、どのような力で、大陸が動いているのかは、わかりませんでした。 ウェゲナーは大陸が動いていることの証拠を探す探検のためグリーンランドを探検している最中の1930年に、50歳でウェゲナーは死んでしまいます。 ウェゲナーの唱えた[[W:大陸移動説|大陸移動説]]は、彼の生存中は学会の多数からは、みとめられることはありませんでした。 {{clear}} [[File:Mid-ocean ridge topography.gif|thumb|left|350px|{{Ruby|海嶺|かいれい}}]] [[File:World Distribution of Mid-Oceanic Ridges.gif|right|300px|thumb|海れいの場所。]] * {{Ruby|海嶺|かいれい}}と{{Ruby|海溝|かいこう}} それから、数十年がたってから、技術の進歩で、海底の研究が進みます。すると、どうやら、海底の奥ふかくから、溶岩が次々と、わき出している場所があることが見つかります。これは {{Ruby|海嶺|かいれい}} の発見です。大西洋の中央や、太平洋のチリ沖のイースター島の付近など、地球上のいくつかの海底に、海れいは、あります。 [[ファイル:Izu-Ogasawara trench topographic.png|thumb|right|300px|伊豆・小笠原海溝の位置(赤線)]] また、海底の奥深くで、地面が地中に引きこまれている場所も見つかります。これが {{Ruby|海溝|かいこう}} です。 太平洋のマリアナ諸島の近くのマリアナ海溝や、伊豆・小笠原海溝など、いくつかの海溝が、あります。 海嶺や海溝の研究から、地中や海中のプレートとよばれる岩ばんが動いていることがわかります。 ウェゲナーの大陸移動説は、プレートにのっかった大陸が、プレートごと動くという考え方で説明できるようになりました。 {{Ruby|溶岩|ようがん}}が、かたまるとき、地磁気の方向で、溶岩がかたまり、溶岩にほんの少しだけ、磁気が、のこります。この、古い地質の磁気の方向をしらべることで、大陸移動説は、{{Ruby|証明|しょうめい}}されました。 [[ファイル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|left|プレート。大陸プレートと海洋プレート。]] 地震はプレートのひずみによって起きることが分かっています。大陸プレートと海洋プレートの押し合いでひずんだプレートが、ひずみに、たえきれなくなって、元にもどるときに、地震が発生します。 そしてプレートをひずませる力の原因は、プレートが地中に引き込まれることです。 プレートの運動によって、地震がおきるという考え方を {{Big|プレートテクトニクス}} と、いいます。 {{clear}} === 火山の活動 === {{Ruby|火山|かざん}}の地下深い場所には、岩石が高温で溶けた {{Big|'''マグマ'''}} がある。このマグマが、割れ目や火口などから、ふきだすことを、火山の {{Big|'''ふん火'''}}(ふんか、噴火) と言う。そして、山で、このようなマグマが吹き出す山を、火山という。 マグマが、地上にでてきたものを{{Big|{{Ruby|溶岩|ようがん}}}} という。溶岩は、地表にでてきたばかりのときは、液体である。地上で、溶岩が冷えると、しだいに固体に、なっていく。 火山の溶岩は、地下100kmくらいの地中深くから上がってきて、いったん、地下10kmくらいの{{Big|マグマだまり}}に、たまる。 * 火山さいせつ物 火山では、はげしい噴火をした場合、火口のちかくの岩石がくだけたりして、石や砂や岩や灰などを、吹き飛ばして、まきちらすことがある。このような物を {{Big|火山さいせつ物}}(かざん さいせつぶつ) という。 この火山さいせつ物は、大きさによって、分類される。 直径が2mm以下の、さいせつ物を{{Big|{{Ruby|火山灰|かざんばい}}}} という。(2mmという数字は、おぼえなくても良い。大きさによって分類されるということを、おぼえてほしい。) 火山さいせつ物のうち、直径2mm〜64mmの火山さいせつ物を大きい物を {{Big|火山れき}} という。(数字は、おぼえなくても良い。大きさによって分類されるということを、おぼえてほしい。) 火山さいせつ物のうち、直径2mmより大きく、まだ、かたまっていなく、溶けた溶岩がまじってる場合は、{{Ruby|火山弾|かざんだん}}という。 * 火山ガス 火山の内部では、水蒸気などの気体が発生している。 水蒸気のほか、二酸化炭素、二酸化硫黄、塩化水素、硫化水素なども、ふくまれる。 これらの、火山から噴出した気体を {{Big|火山ガス}} という。 「ガス」GASとは、英語で「気体」の意味である。 火山ガスの成分のほとんどは、{{Big|水蒸気}}である。 ==== 火成岩 ==== 石や岩の出来かたには、いろいろなできかたがあるが、マグマが冷えて、かたまって、岩や石ができた場合、それらを{{Big|{{Ruby|火成岩|かせいがん}}}} という。 火山の噴火などによって、マグマが急にふきだした場合に、マグマが急に冷やされるて固まって出きた火成岩を{{Big|{{Ruby|火山岩|かざんがん}}}} という。 いっぽう、地下の深くにあるマグマが、ゆっくりと冷えて固まったものが、地上にでてきたものを{{Big|{{Ruby|深成岩|しんせいがん}}}} という。 * 深成岩 深成岩は、ゆっくりと冷えるてできるので、結晶の大きさが、そろっている。このような、同じような大きさの結晶が、つまっているつくりを {{Big|等粒状組織}}(とうりゅうじょう そしき) という。 * 深成岩の例。 ・・・ はんれい岩、せんりょく岩、かこう岩 。 <gallery widths="220" heights="220"> ファイル:Gabbro.jpg|はんれい岩 ファイル:Diorite.jpg|せんりょく岩 File:Granitstück.JPG|かこう岩 </gallery> * 火山岩 火山岩は、急に冷やされるので、結晶になっていない{{Big|{{Ruby|石基|せっき}}}} という部分が多く、その石基のなかにいくつか、結晶が、ちらばっている。この火山岩の石器の中に散らばってる結晶を{{Big|{{Ruby|斑晶|はんしょう}}}} という。 そそて、このような石基の中に、いくつか、斑晶が、ちらばっているつくりを{{Big|{{Ruby|斑状組織|はんじょうそしき}}}} という。 * 火山岩の例。 ・・・ 玄武岩、安山岩、流もん岩 。 <gallery widths="220" heights="220"> ファイル:BasaltUSGOV.jpg|{{Ruby|玄武岩|げんぶがん}} ファイル:Hornblende, Biotit und Andesit - Bor, Serbien.jpg|{{Ruby|安山岩|あんざんがん}} ファイル:RhyoliteUSGOV.jpg|{{Ruby|流紋岩|りゅうもんがん}} </gallery> === 岩石 === 岩石のできかたのいは、マグマが固まって出来る火成岩のほかにも、地下深くの地層が、その上の地面の重みで、長い年月の間、おし固めつづけられて、できる岩石もある。 このような出来かたの岩石を {{Big|{{Ruby|堆積岩|たいせきがん}}}} という。 * {{Ruby|礫岩|れきがん}} 小石({{Ruby|礫|れき}})が固まって出きたものを {{Big|{{Ruby|礫岩|れきがん}}}}という。 * {{Ruby|砂岩|さがん}} 砂が固まって出きたものを {{Big|砂岩}} (さがん) という。 * {{Ruby|泥岩|でいがん}} 粘土が固まって出きたものを {{Big|泥岩}} (でいがん) という。 * {{Ruby|石灰岩|せっかいがん}} 生物の死骸などにふくまれるカルシウムなどが固まってできたものを {{Big|石灰岩}} (せっかいがん)という。主成分は、炭酸カルシウムである。なので、うすい塩酸をかけると、二酸化炭素を発生する。 * {{Ruby|凝灰岩|ぎょうかいがん}} {{Big|火山灰}}などの火山さいせつ物が固まったものを、 {{Big|ぎょう灰岩}} (ぎょうかいがん)という。 <gallery> ファイル:Conglomerate-bolle2.jpg|れき岩 ファイル:Sandstone(quartz)USGOV.jpg|砂岩 ファイル:SiltstoneUSGOV.jpg|泥岩 ファイル:|ぎょう灰岩 ファイル:|石灰岩 </gallery> === 地球の内部 === [[ファイル:Earth-crust-cutaway-japanese.svg|thumb|350px|]] [[ファイル:Earth-cutaway-schematic-numbered.svg|thumb|350px|1=地殻; 2='''マントル'''; 3a=外核; 3b=内核; 4=リソスフェア; 5=アセノスフェア]] 地震のつたわりかたの研究などから、地球の内部には、液体の部分があることが分かっています。 地震の波には、たて波とよこ波がありますが、横波は液体の中をつたわりません。 地球の表面にある、かたい部分を{{Big|{{Ruby|地殻|ちかく}}}} といいます。地殻のあつさは、陸地では約30kmから約70 kmくらいまでです。 海洋の海底では、約7kmくらいです。 地殻の下には {{Big|マントル}} という高温の、岩石のようなものでできたが、あります。マントルは、地殻の下から 2900km くらいまでの深さに、マントルが、あります。 マントルの成分は岩石です。 火山のマグマは、マントルから、できます。 マントルのほとんどは、固体の岩石です。マントルの温度はとても高いのですが、マントルにかかる圧力も高いので、液体にはならずに、マントルは固体なのです。 マグマは、ほとんど固体のマントルの一部が、液体になったものです。 マントルのさらに下には{{Big|{{Ruby|核|かく}}}} があります。 核は、外側の{{Big|{{Ruby|外核|がいかく}}}} と、内側の{{Big|{{Ruby|内核|ないかく}}}} とに、わかれます。外核の部分が液体です。 地磁気の原因は、液体の外核が流れ動いていて、そのため核内に電流が流れ、地磁気が発生するのだろう、と考えられています。 核の成分は、鉄やニッケルなどの金属から出来ていると考えられています。 地球の内核は地下5,100 kmから6,400 kmで、固体からなると考えられています。 {{clear}} == てこの原理 == [[Image:Lever Principle 3D.png|280px|thumb|left|「てこ」の{{Ruby|概略図|がいりゃくず}}。三角形のところが支点に相当する。<br>じっさいに、この形だと、支点の上の板がすべってしまうので、実物のてこでは、すべらないように、固定してある。]] てこがつりあっている時、「うでの長さ」と「物の重さ」をかけた量が、支点の左右で同じ大きさになっています。 このことを、 {{Big|てこの原理}} (てこのげんり)と、いいます。 てこの両側での、うでの長さの単位はそろえてください。 たとえば、てこの右側で長さの単位をセンチメートル(cm)としたら、左側でもcmを使ってください。 同様に、てこでの「重さ」の単位も、右と左で、そろえてください。 もし、重さの単位に、左ではグラム(g)を使ったら、右でもgを使ってください。 あるいは、もし、重さの単位にキログラム(kg)をつかう場合は、右も左も、重さの単位はキログラムにしてください。 てこの原理を利用すると、小さい力で、重い物を、もちあげることが、できます。 {{clear}} [[Image:Levier soulever commode.svg|thumb|300px|left|この図で、人間が持ってるところが力点。ハコに接触してる場所が作用点。]] [[File:支点 力点 作用点.png|thumb|300px|てこの原理における、支点, 力点, 作用点の位置。]] てこで、人間が力を加えるために持つところを、 {{Big|力点}} (りきてん)と、いいます。 てこを支えている、{{Ruby|回転軸|かいてんじく}}の、中心の部分を、 {{Big|支点}} (してん)と、いいます。 そして、てこによって、持ちあげたい物に、力がくわえられる場所を{{Big|{{Ruby|作用点|さようてん}}}}という。 左の図で見れば、力 F1 と支点と力点との長さ d1 の、かけあわせの F1×d1 と、力 F2 と支点から作用点の長さ d2 の、かけあわせの F2×d2 との大きさは同じです。 つまり、式で書くと、 : F1×d1 = F2×d2 です。 なので、少ない力で、てこで重いものを持ち上げるには、支点と力点の距離を長くすれば、そのぶん、力点に加える力は小さくなります。 また、支点と作用点の長さを短くすれば、そのぶん、作用点に大きな力がくわえられるので、てこで持ち上げやすくなります。 {{clear}} [[Image:Tweezers-variety.jpg|thumb|350px|様々なピンセット]] [[File:ピンセットの支点力点作用点.png|thumb|350px|ピンセットでの、支点・力点・作用点の位置。]] なお、ピンセットに、てこの原理を当てはめて、考えてみると、ピンセットの支点は、はじっこにあります。ピンセットの作用点は、ピンセットの先の、物をつまむ部分です。 {{clear}} なお、力と、支点からの距離を、掛けた量を、モーメントと言います。たとえば力 F1 と支点と力点との長さを d1 とした場合、 F1×d1 はモーメントです。 F2×d2 も、モーメントです。 *くぎぬき [[File:Páčidlo.gif|thumb|200px|left|釘抜き(くぎぬき)]] [[File:釘抜きの支点力点作用点.png|thumb|釘抜きでの、支点・力点・作用点の位置。]] 支点・力点・作用点は、かならずしも、一直線上には、あるとは、かぎらない。 {{clear}} === 輪じく === [[ファイル:Wheelaxle quackenbos.gif|thumb|left|輪じくの仕組みを活用した、{{Ruby|巻|まき}}き上げ{{Ruby|機|き}}。]] [[File:Wheel-and-axle diagram.svg|thumb|輪じく(りんじく)の原理図。力の関係を見やすくするため、ひも をつけて、おもり をつけてある。内側の{{Ruby|輪|わ}}から下がっている ひも と、外側の輪から下がっている ひも は、つながっていない。図の場合、内側のおもりは、{{Ruby|軸|じく}}を右回りに回そうとしている。外側のおもりは、{{Ruby|輪|わ}}を左回りに回そうとしている。図の場合、右回りの力と左回りの力は、つりあっている。]] 輪じく(りんじく)とは、自動車のハンドルに似たしくみの物です。外側の{{Ruby|輪|わ}}をまわすと、くっついている内側の{{Ruby|軸|じく}}も、いっしょに、まわります。 このような、ハンドルなどの力の仕組みを考えたものを、輪じく(りんじく、輪軸)といいます。 輪じく の、力のしくみ は、てこの原理を 使って、考えることができます。 輪じく の、つりあいを考えるときは、 :  力 × 半径 で、かんがえる必要があります。 {{-}} [[File:Yellow-flathead-screwdriver.jpg|thumb|300px|left|]] ドライバーも 輪じく になっています。 {{-}} === かっ車(発展) === {{clear}} == 宇宙 == === 太陽と月の形 === 月と太陽の表面の様子や月の形が変わる理由について学びます。 ==== 月の形の変化と太陽の位置 ==== [[File:月の見え方svg.svg|thumb|400px|月の見え方]] 月は日々姿形を変え、それは約29.5日で一周しています。これを月の満ち欠けといいます。月の満ち欠けが起きる理由は、地球から見た月の太陽からの光が当たる面が日ごとに変わってゆくので、おこります。 月の満ち欠けは決まった周期となっているので、昔の人はこれをカレンダーのように使っていました。そして、それぞれの形に名前をつけて身近なものにしていました。みなさんも、「三日月」や「満月」という言葉を知っているでしょう。これも月の形の名前です。みなさんは、すべては、おぼえなくてもよいですが、月の形と、その名前を紹介します。 {| rules=cols border=1 cellspacing=0 align=center |- style="background:silver" !陰暦(月の満ち欠けを基にした暦)と月の名前 |- | {| rules=cols border=0 cellspacing=0 align=center |- align=center width=100px |1日||3日||7日||11日||13日||14日||15日 |- align=center width=100px |新月||三日月||上弦の月||<small>十日余りの月</small>||十三夜<br>十三夜月||小望月||十五夜<br>望月・満月 |- |[[File:Crescent Moon.jpg|80px]]||[[File:Crescent Moon2.jpg|80px]]||[[File:Half Waxed Moon.jpg|80px]]||[[File:10 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:13 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:14 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:Full Moon.jpg|80px]] |- align=center width=100px |16日||17日||18日||19日||20日||22日||23日 |- align=center width=100px |十六夜月||立待月||居待月||臥待月<br>寝待月||宵闇月<br>更待月||<small>二十日余りの月</small><br>下弦の月||二十三夜月 |- |[[File:16 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:17 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:18 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:19 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:20 Nights moon.jpg|80px]]||[[File:Waning Moon.jpg|80px]]||[[File:23 Nights Moon.jpg|80px]] |} |} 月の見えかたは、右側から、かわっていきます。 ==== 月の表面の様子 ==== [[ファイル:Lunar crater Daedalus.jpg|thumb|月のクレーター。]] 月の表面に見える、黒く見える丸い穴を'''クレーター'''と言います。でこぼこした、くぼみがあります。(くわしくは[[:w:クレーター|クレーター]]。) クレーターが出きた理由は、いん石(いんせき、隕石)が、ぶつかったからだろう、と考えられています。 クレーターとはべつに、月の表面の、黒く見えるあたりを{{Big|{{Ruby|海|うみ}}}}といいます。「海」と言っても、月の海には、水はありません。 そもそも、月には、水がありません。月には、空気も、ありません。 月の表面には、海がいっぱいあるけど、裏には、ほとんどありません。 月の表面の、白く見える部分を{{Big|陸}}(りく)と、言います。 ==== 月の大きさ ==== 月の直径は、約3500kmです。月の形は、球形です。地球の直径と比べた場合、月の直径は、地球の直径の4分の1です。地球の方が大きいです。 月と地球の距離は、約38万kmです。 なお、太陽と地球との距離は、約1億5000万kmであり、月と地球の距離の約400倍です。 月の重力は、地球の重力の、約6分の1です。月は、地球よりも、小さいので、月の重力も、地球より、小さいです。 地球上で1000グラムの物の重さを、ばねばかりで、はかると、月では166グラムくらいになります。 いっぽう、月で、{{Ruby|天秤|てんびん}}で、重さを、はかった場合は、両方の皿の上の物の重さが6分の1になるので、つりあいの結果は、地上と、かわりません。 月には、空気がありません。この理由は、月の重力が小さいので、空気を引き止められなかったからだろう、と考えられています。 ==== 星の種類 ==== 太陽のように、光を発してる星を、{{Big|こう星}}(こうせい、恒星)と言います。星座をつくる星も、こう星です。 いっぽう、地球のように、その星じたいは、光をはっしない星で、太陽のまわりを回っている星を{{Big|わく星}}(わくせい、惑星)といいます。 月のように、惑星のまわりを回っている星は、{{Big|えい星}}(えいせい、衛星)といいます。 月は、こう星ではありません。地球から見た場合に、月があかるく見えるのは、太陽の光を反しゃしてるからです。 月は、地球のまわりを、回っています。このように、星が、星のまわりを回っていることを、{{Big|公転}}(こうてん)といいます。 地球そのものも、太陽のまわりを、公転しています。地球が太陽のまわりを1まわりするのに、1年かかります。季節が1年ごとにくりかえす理由は、地球の太陽のまわりの公転です。 ==== わく星 ==== [[ファイル:Solar sys8.jpg|thumb|300px|わかりやすく、星どうしをちかづけて書いてある。じっさいの天体どうしは、とても、はなれている。]] 太陽のまわりを回っている惑星は、地球の他にも、あります。太陽から近い順に惑星を書くと、 {{Ruby|:水星|すいせい}}、 {{Ruby|金星|きんせい}}、 {{Ruby|地球|ちきゅう}}、 {{Ruby|火星|かせい}}、 {{Ruby|木星|もくせい}}、 {{Ruby|土星|どせい}}、 {{Ruby|天王星|てんのうせい}} 、{{Ruby|海王星|かいおうせい}} です。 {{Ruby|冥王星|めいおうせい}}は、{{Ruby|惑星|わくせい}}ではなく、{{Ruby|準惑星|じゅんわくせい}}です。 ==== 太陽 ==== :※注意 太陽を直接、見ては、いけません。目を痛めます。 :※注意 太陽を直接、望遠鏡で、のぞいても、いけません。目を痛めます。 === 星と銀河 === [[ファイル:Solar sys8.jpg|thumb|300px|太陽系。わかりやすく、惑星どうしをちかづけて書いてある。じっさいの天体どうしは、とても、はなれている。]] 太陽と、太陽のまわりを回る、水星から海王星までなどの惑星などは、{{Ruby|太陽系|たいようけい}}という星の{{Ruby|集団|しゅうだん}}です。 太陽系の直径は約90億kmです。 [[ファイル:Milky Way 2005.jpg|thumb|300px|left|{{Ruby|銀河系|ぎんがけい}}の{{Ruby|想像図|そうぞうず}}]] その太陽系は{{Big|{{Ruby|銀河系|ぎんがけい}}}} という星の集団の一部にしか、すぎません。 銀河系の形は、うずをまいた{{Ruby|円盤|えんばん}}のような形をしていることが分かっています。 銀河系の大きさは、とても大きいので、キロメートルだと、{{Ruby|不便|ふべん}}です。そこで{{Big|{{Ruby|光年|こうねん}}}} という きょり の{{Ruby|単位|たんい}}をつかいます。 1光年の きょり は、そのあいだの きょり を{{Ruby|移動|いどう}}するのに、光でも1年もかかる長さです。 そして、この光年という単位をつかうと、銀河系の直径は10万光年です。 わたしたちの太陽系は、銀河系の中心から、およそ3万光年、はなれた場所です。 {{clear}} 夜空で、数十個から数十万の星があつまって見える場所を{{Big|{{Ruby|星団|せいだん}}}} や{{Big|{{Ruby|星雲|せいうん}}}} と、いいます。 <gallery widths="250px" heights="250px"> ファイル:Pleiades large.jpg|おうし座のプレアデス星団 </gallery> * アンドロメダ銀河 [[ファイル:Andromeda Galaxy (with h-alpha).jpg|thumb|300px|right|アンドロメダ銀河]] 星座のアンドロメダ座のそばに見える、いくつもの星があつまったアンドロメダ星雲(アンドロメダせいうん)は、私たちの銀河系とはべつの星です。なので {{Big|アンドロメダ銀河}}(アンドロメダぎんが) とも言われます。 {{clear}} == 電気の利用 == * 電磁石のはたらき 鉄の棒にエナメル線を巻き付けると、電磁石というものになります。ここでは、電磁石について学びましょう。 電磁石については、小学5年の理科で、習いますので、知らないかたは、復習をしてください。 この節では、電磁石のほかの、利用を説明します。 === 電気による発熱 === {{Big|ニクロム線}}(ニクロムせん)などに電流を流すと、発熱します。どんな金属の線でも、電気をながすと、発熱はします。ニクロム線は、とくに、発熱が多くなるニクロムという材料でつくられた導線です。このように、電気を流すと熱が多く発する金属導線を{{Big|電熱線}}(でんねつせん)と言います。ここでは、電気の利用について学びましょう。 電熱線は、ヒーターなどに利用されることがある。 なお、ニクロムは、ニッケルと言う金属と、クロムという金属が混ぜられた{{Ruby|合金|ごうきん}}です。 合金とは、2個以上の金属を混ぜあわせた金属材料のことです。 ニクロムに電気をながすと、その電気が持っていたエネルギーは、熱として使われてしまいます。 ニクロム線の発熱量などは、どうやって、はかったら、良いでしょうか? まず、「温度」と、ニクロム線などの発熱や、火などの「熱」とは、区別をする必要が、あります。 たとえば、容器に入った10℃の水に、おなじ水量のの10℃の水を注いでも、けっして20℃の温度には、なりませんよね。 その、いっぽう、発熱をしてるニクロム線を何本も多く集めたら、多く集めるほど、あつくなりますよね。 このように、「温度」と「熱」とは、区別をする必要があります。 * {{Big|熱量とカロリー}} そこで、熱エネルギーを数値化した量を、{{Big|熱量}}(ねつりょう)といい、熱量は温度とは区別します。 熱量の単位は{{Big|'''カロリー'''}}と、言います。なお、単位の、英語での記号は、小学校では習いませんが cal と書きますので、外部のサイトなどで自習する場合は、参考にしてください。 1カロリー' は、水 1g(=1グラム) の温度を 1℃ 上昇させるのに必要な、熱エネルギーのことです。なお、ここでいう「水」とは、50℃のお湯だろうが、80℃のお湯だろうが、「水」として扱っています。100℃で沸騰してなければ、お湯でも液体の「水」として、あつかっています。 水以外の液体では、ダメです。油では、ダメです。 ともかく水の熱量の式は、 :熱量(カロリー) = 水の重さ(グラム単位、g) × 温度差(℃単位) です。 たとえば、重さが10gの水の温度が、3℃ 上がったら、水に加わった熱量は、 3×10=30 で、30カロリーです。 === 電気を作る === 電気回路の導線の近くで、磁石を動かすと、電気が流れます。たとえば電磁石に、磁石を出しいれすると、磁石を出し入れで動かしている間は、電気が流れます。 このように、磁石を動かすことで、電気の流れを作れます。 「手回し発電機」は、この仕組みを利用しています。レバーを回すことで、中の磁石が回転するので、磁石の近くにある回路に電気が流れるのです。 [[ファイル:peltonturbine-1.jpg|thumb|left|180px|発電用タービンの部品。<br>ドイツの水力発電所の装置]] じつは、発電所で作れれる電気も、原理は、同じです。 たとえば火力発電所と水力発電所と原子力発電所では、磁石がついたタービン(羽根車、はねぐるま)を、回しています。 このうち、火力発電と原子力発電では、湯を沸かして(わかして)、その蒸気の押し出す力で、タービンを回しています。 水力発電では、水の流れで、タービンを回しています。たとえば、ダムなどの高いところから、タービンの羽根にめがけて、水を落として、その落とした水のいきおいで、タービンを回します。 === 電気と明かり === 豆電球に使われている導線の材料は、ふつうは、{{Big|タングステン}}という金属で作られた、ほそい線です。 豆電球では、このタングステン線に、電気をながすことで、発熱をさせて、高温にしています。 タングステンが高温になったことで、タングステンから光が出ます。これを電球の明かりとして用いたものが、{{Big|電球}}です。 いっぽう、発光ダイオード(はっこうダイオード)などの明かりは、電球とは仕組みがちがいます。 発光ダイオードは、{{Ruby|半導体|はんどうたい}}という物質の性質を使っています。 小学校では、半導体の説明は、むずかしいので、省略します。 なお、発光ダイオードの実験をする時は、電流を流しすぎると、ダイオードがこわれてしますので、注意してください。電流を流し過ぎないように、回路に抵抗という、電流を減らす部品を組み込むのが普通です。 また、蛍光灯のしくみは、電球とも、発光ダイオードとも、別の仕組みです。 この節では、電気は、光に変えることができることを、分かってくれれば、じゅうぶんだと、思います。 また、光電池などを思い出せば分かるように、光から電気をつくることも、出来ます。 === 電気と音 === 電気は、機械を使って、音に変えることも出来ます。スピーカーやマイク、電子ピアノなどが、そうですね。 どういう仕組みかというと、製品によって、少しはちがいますが、おおむね、似たような仕組みです。 電気によって、振動を、起こしています。 音とは空気の振動です。 たとえば、{{Ruby|楽器|がっき}}の{{Ruby|太鼓|たいこ}}をたたくと、タイコの{{Ruby|膜|まく}}が、振動して、小さくゆれつづけているのを見たことがある人もいるでしょう。音楽の授業で、ときどき、合唱や合奏をしているときに、まわりの物が小さく揺れ(ゆれ)ていることがあるのは、音による空気の振動が、そのものに、ぶつかっているからです。 さて、回路に電気が流れると、電磁石になって磁力が発生するのですから、その磁力で、物を、振動させてしまえば、音を、出せるのです。 === 電気をためる・コンデンサー === [[ファイル:Photo-SMDcapacitors.jpg|thumb|250px|いろいろなコンデンサー]] [[ファイル:Condensador electrolitico 150 microF 400V.jpg|thumb|200px|コンデンサーの例]] 写真のような、電気をためることができる{{ruby|装置|そうち}}を '''コンデンサー''' といいます。 === センサーとプログラム === 照明の中には、部屋に入ると自動で電気がつくものもあります。これについて考えてみましょう。 :これには、人がいることを感知する'''センサー'''が使われています。 :内部のコンピュータに動きを指示し、それに{{ruby|従|したが}}って動いています。 :このようなコンピュータへの指示を '''プログラム''' といい、プログラムを作ることを '''プログラミング''' といいます。 :このように、電気製品の中には、センサーとプログラムを使って動いているものがあります。 {{Stub}} [[Category:小学校教育|理6]] [[Category:理科教育|小6]] 6k8forfc23m4jnaefflda725zvwlcxd 276820 276819 2025-07-04T14:39:02Z MathXplore 34897 Reverted edits by [[Special:Contribs/~2025-129470|~2025-129470]] ([[User talk:~2025-129470|talk]]) to last version by 地中海のラーメン博士2: reverting vandalism 262686 wikitext text/x-wiki [[小学校の学習]] > [[小学校理科]] > 小学校理科 6学年 6年生の理科では、以前の学年に比べて{{Ruby|難|むずか}}しい内容がたくさん出てきます。 また、実験方法も難しくなります。 実験方法を{{Ruby|間違|まちが}}えると、とても{{Ruby|危険|きけん}}ですので、実験に取り組む際は、学校の教科書や先生の授業を参考にしましょう。 もし学校の教科書を持っている場合は、まずはそれを読んでみてください。 また、5年生以下のみなさんは、先ほど説明した理由から、自分の学年の内容から学ぶことをおすすめします。 理科の学習は{{Ruby|段階的|だんかいてき}}に進んでいくので、順番に学ぶことで理解を深めましょう。 == 物の燃え方 == === 物の燃え方と空気 === [[File:ろうそく理科実験 消えるsvg.svg|thumb|400px|ろうそくと空気の関係を調べる実験の説明図。<hr>ビンにふたをすると、すぐに火が消えてしまいます。その理由は、ビンの中に空気が入ってこないからです。空気中には酸素という大切な要素が含まれているのですが、ビンの中に酸素が入ってこないと、火は燃え続けることができません。そのため、ビンにふたをすると火がすぐに消えてしまうのです。]] ;学ぶこと ろうそくや木、紙などが燃える時について学びましょう。以下のポイントに注目しましょう。 *ものを燃やすには、空気が必要です。 *空気だけでは燃えません。燃えるためには、高い熱や炭素などを{{Ruby|含|ふく}}む物も必要です。 ;注意点 *家庭では絶対に実験を行わず、学校の理科の授業で指導を受けましょう。 *ものを燃やす実験を行う場合は、窓を開けて{{Ruby|換気|かんき}}をしましょう。 *実験の際には、火の近くに紙などの燃えやすい物を置かないようにしましょう。 *料理や火を使う場面でも、{{Ruby|換気扇|かんきせん}}を回して換気をすることが大切です。 [[File:ろうそく理科実験 燃えるsvg.svg|thumb|400px|left|ろうそくと空気の関係を調べる実験の説明図。<br /> 燃え続ける場合。]] {{-}} <gallery widths="300px" heights="300px"> File:ろうそく理科実験 消える場合 半開き.png|ろうそくの理科実験。消える場合。ふたが半開き。<br />ふたが開いていても、口がせまいと、空気があんまり入ってこないので、火は消える。 File:ろうそく 粘土に穴 理科実験.png|ろうそくの燃焼の理科実験。粘土に穴を開け、口が半開きの場合。集気ビンの底は無い。燃え続ける。 </gallery> <gallery widths="300px" heights="300px"> File:ろうそく燃える理科実験 空気の動き.svg|ろうそくを燃やす理科実験での、空気の流れの説明図。 File:ろうそく 理科実験 線香.svg|空気の流れの向きを調べるには、{{Ruby|線香|せんこう}}を近づけて、煙の向きから、流れの向きが分かる。ビンの下から、煙が入る。ビンの上に近づけると、そのまま上に煙は上がっていく。このことから、ビンの中の空気は、上に流れている事が分かる。 </gallery> {{Big|炭素}}(たんそ)を含んでいる物が燃えると、{{Big|二酸化炭素}}(にさんかたんそ)という気体を発生します。 炭素を含んでいる物は、たとえば木や紙や、デンプンやアルコールや{{Ruby|木炭|もくたん}}や砂糖などに、炭素が、ふくまれています。 デンプンや砂糖などが燃えるのは、この炭素を含んでいるからです。ロウソクも、炭素をふくんでいます。 炭素が燃えるときには、空気中の{{Big|酸素}}(さんそ)と、炭素がむすびついて二酸化炭素が出来ます。 二酸化炭素は、物をもやすことが出来ません。 右の図のように、ビンに ふた をしてしまうと、酸素は燃えるのに使われて二酸化炭素に変わってしまいます。酸素がなくなるまでは、燃え続けますが、燃え続けると、ビンの中の酸素はなくなってしまいます。そして酸素がないので、燃え続けることが出来ずに、火は消えてしまいます。 ビンに ふた をしなければ、ビンの口から、空気がいっぱい入ってくるので、空気中の酸素も入ってくるので、ろうそくは燃え続けることが出来ます。 炭素をふくんでいいない物質でも、燃えることがあります。鉄からつくられたスチールウールは炭素を、ふくんでいません。スチールウールは、火をつけると、燃えます。なお、ロウソクは、炭素をふくんでいます。 {{Big|{{Ruby|酸素|さんそ}}}}という気体があります。たとえば、空気中にも酸素が、ふくまれています。 物が「{{Ruby|燃|も}}える」とは、ほとんどの場合は、酸素が、ほかの物質と反応することです。 燃えやすい物と、酸素とが、反応をすると、高温と明かりをだすので、「燃える」現象になるのです。 燃えるとは、燃える側の物質どうしの結びつきが切れて、かわりに 酸素 と くっつく ことです。 物が燃えると、酸素と くっついて 高温を発するため、熱によって、燃える側の物質が分解しやすくなり、ますます酸素と元の物質とがくっつきやすくなります。 小学校では、「燃える」と言った場合、それは物が酸素とくっついて高熱と光を発することだと思って良いでしょう。 木や紙が燃えるときなどのように、炭素と酸素が反応して燃えると、二酸化炭素(にさんか たんそ)が できます。 いっぽう、スチールウールなどのように、鉄と酸素が反応して燃えると、酸化鉄(さんか てつ)が できます。 === 発展:ろうそくの炎のしくみ === [[File:炎心.png|thumb|ろうそくの{{Ruby|炎|ほのお}}]] * {{Ruby|外炎|がいえん}} ・・・ 炎の、いちばん外側の部分。色がうすくて、見えにくい。 * {{Ruby|内炎|ないえん}} ・・・ 一番、明るい。 * {{Ruby|炎心|えんしん}} ・・・ {{Ruby|芯|しん}}に近くて暗い。 特徴 '''外えん'''(がいえん、外炎)<br /> 空気に、じゅうぶん、ふれているので、完全燃焼しており、そのため、温度はいちばん高くて 約1400度 である。 水にぬらした わりばし をさしこむと、外炎の部分から、こげ始めるため、外炎がいちばん温度が高いことが分かる。 [[File:ろうそく実験 水でぬらした割り箸.png|thumb|300px|ろうそく実験で、水でぬらした割り箸を炎にさしこむ実験。外炎のところから、わりばしは、こげはじめる。]] '''内えん'''(ないえん、内炎)<br /> ろうそく から 分解された炭素が、空気にふれていないので、炭素が燃えきらずに すす になっている。この すす が炎の高温でかがやいているので、内炎がいちばん明るくなってる。 内炎の温度は 約1200度 である。 '''えん心'''(えんしん、炎心)<br /> 酸素が少なく、あまり燃えていない。そのため、温度がひくく 約1000度 である。 ガラス管を炎心にさしこむと、ガラス管の先から白い けむり が出てくる。この白い けむり に火を近づけると、けむり が 燃えるので、炎心は、まだ燃えきっていない物質があることが分かる。 <gallery widths="300px" heights="300px"> File:炎心とガラス管.png|ろうそくの炎心に、ガラス管を差し込んだ場合の説明図。 File:炎心の白いけむりに火をつけると燃える.png|ろうそくの炎心にガラス管を差し込んだときに先端から出る白い煙に火をつけると燃えることの説明図。 </gallery> == 燃焼と空気の成分== ===木の蒸し焼き=== [[File:木の蒸し焼き実験svg.svg|thumb|300px|木の蒸し焼き。<br />試験管の口は、'''すこし下げる'''。 熱せられた木から、{{Ruby|褐色|かっしょく}}の液体が出てくるが、この液体で試験管が冷やされるので、口を少し下向きにしないと、液体が{{Ruby|加熱部|かねつぶ}}にもどってしまい、加熱部が一気にひやされて、試験管が割れてしまう。]] 木を、火にはつけずに、試験管などに木を入れ、その試験管を加熱すると、中の木が燃えずに分解する。これを木の '''むし焼き''' という。 木をむし焼きすると、白い気体が出てくる。むし焼きされた木から出る白い気体を'''木ガス'''(もくガス)といい、むし焼き実験での試験管の口にマッチをちかづけると燃えることから、この木ガスは燃えることが分かる。つまり、木ガスは燃える。 また、むし焼きされた木から、'''{{Ruby|木酢液|もくさくえき}}'''と'''木タール'''という液体がたれてきて、試験管の出口のほうに、たまる。 むし焼きされた木は、黒い固体となり、'''{{Ruby|木炭|もくたん}}'''になる。木炭のおもな成分は炭素であり、空気中で加熱すると、あまり炎を出さずに、固体のまま、ゆっくり燃える。燃えるときに赤い光を出す。木炭は、バーベキューなどで燃料としても用いられる。 {{-}} <gallery widths="200px" heights="200px"> 画像:Japanese Binchōtan (Japanese high-grade charcoal produced from ubame oak).jpg|{{Ruby|木炭|もくたん}}<br />※ 写真では木材の上に木炭がおいてあるが、こういう場所では使用すると木材に引火してしまうので、木材の上では使ってはならない。 画像:Ogatan(JapaneseBriquetteCharcoal).jpg|木炭の燃え方 File:Japanese_livecoals_stove.JPG|木炭を用いたコンロ。 </gallery> === 発展:{{Ruby|原子|げんし}}と{{Ruby|分子|ぶんし}} === :※ 原子や分子については、くわしくは中学校で習います。小学校では、原子や分子については、分からなくても、読むだけで、じゅうぶんです。いちおう、小学校の教科書にも、元素記号は、写真などで、ちょっとだけ書かれています。 二酸化炭素とは、炭素に酸素がくっついた物だということが、分かっています。 「二酸化」の「二」という数字は、どこから来た由来かを説明します。 じつは、物質には、物質ごとに最小限の大きさの粒があります。その最小の粒を{{Ruby|原子|げんし}}と言います。 {{Ruby|原子|げんし}}より細かく小さくすることは、出来ません。どんな物体も、原子がいくつも組み合わさって、できています。 鉄も、塩も{{Ruby|砂糖|さとう}}も、空気も、二酸化炭素も、原子が組み合わさって、できているのです。 光や温度とかは、物体ではないので、光や温度は、原子からは、できていません。 18世紀ごろに、ヨーロッパの科学者たちによって、すべての物体は原子から出来ているということが、分かりました。 原子は、とても小さく、目では見えません。{{Ruby|光学顕微鏡|こうがくけんびきょう}}でも、見えません。光学顕微鏡とは、理科室などにある、レンズで拡大した光で物を見る顕微鏡です。 電子顕微鏡でないと、見れません。電子顕微鏡は、とても値段が高いので、小学校から高校までの実験では、まずは電子顕微鏡は使わないでしょう。図鑑などを探せば、原子を撮影した写真やイメージ図などが、あると思いますので、それらを参考にしてください。 <gallery> Image:Dioxygen-3D-vdW.png|酸素分子のモデル。この図では、赤く描かれているのが、{{Ruby|酸素|さんそ}}を表している。 Image:Carbon-dioxide-3D-vdW.svg|二酸化炭素のモデル。この図では、赤く描かれているのが、{{Ruby|酸素|さんそ}}を表している。{{Ruby|灰色|はいいろ}}で描かれているのが、炭素を表している。 </gallery> そして二酸化炭素の話題に、もどりましょう。「ニ」という数字の由来でしたね。 じつは、酸素の原子が2個と、炭素の原子が1個で、これらがくっついて、二酸化炭素の気体の粒になっていることが分かっています。なので、「二酸化」「炭素」と言うのです。 二酸化炭素のように、原子と原子がくっついて、もとの原子とは性質のちがう粒の、最小の粒になったものを{{Ruby|分子|ぶんし}}と言います。 燃えたりして、ほかの物質ができる反応が起きる時は、原子や分子が、反応をしています。 炭素の最小の粒である、炭素の原子を、{{Big|{{Ruby|炭素原子|たんそげんし}}}} と言います。 [[File:GraphiteUSGOV.jpg|left|150px|thumb|{{Ruby|黒鉛|こくえん}}の、かたまり。]] エンピツの{{Ruby|芯|しん}}などにもちいられる、{{Ruby|黒鉛|こくえん}}という物質は、原子ではなく、炭素の{{Ruby|結晶|けっしょう}}です。あるいは、黒鉛は、炭素の結晶がいくつも合わさった者です。 どちらにせよ、肉眼で見られるような黒鉛のかたまりは、原子では、ありません。 炭素に限らず、結晶は、原子では、ありません。また、結晶は、分子では、ありません。 炭素原子を、記号で C と書き、「シー」と読みます。酸素原子をOと書き、オーと読みます。 このように、原子の種類をあらわす記号を{{Big|{{Ruby|元素記号|げんそきごう}}}} といいます。 元素記号のCとOをくみあわせると、二酸化炭素は CO<sub>2</sub> と書けて、 CO<sub>2</sub> を「シーオーツー」とよみます。「ツー」は数字の1・2・3を英語でワン・ツー・スリー(one,two,three)というときのツーです。 CO<sub>2</sub> のように、元素記号をもちいて、あらわした分子の種類を{{Big|{{Ruby|化学式|かがくしき}}}} と言います。 <!---- 食塩:NaClは分子ではありません。 食塩は、じつは、塩化ナトリウムという分子の、多くの集まりです。とても多くの数の集まりなので、分子の数は、小学生では数えきれません。 食塩の結晶は、食塩の分子ではありません。食塩の結晶は、とても多くの数の分子の塩化ナトリウムが集まって出来ているので、結晶は、最小の{{Ruby|粒|つぶ}}では無いからです。 塩化ナトリウムは、塩素とナトリウムから、できています。塩素の元素記号は Cl と書き、「シーエル」と読みます。 ナトリウムの元素記号はNaと書き、「エヌエー」と読みます。 塩化ナトリウムを NaCl と化学式で書きます。塩化ナトリウムは結晶なので、1個の分子ではないですが、 NaCl のように書きます。読みは「エヌエー シーエル」と読みます。 結晶のように、くりかえしの構造をもつばあい、その最小の単位の構造の、分子の化学式を書きます。----> {{Ruby|水|みず}}の分子は、じつは、酸素の原子である酸素原子と、 {{Big|水素原子}} という原子の物質が、くっついてできていることが分かっています。 水素原子の2個と、酸素原子の1個で、水の分子の{{Ruby|水分子|みずぶんし}}ができていることが、分かっています。 水素原子の元素記号は H であり、「エイチ」と読みます。酸素原子の元素記号は O でありオーと読みます。 水分子は H<sub>2</sub>O と書き、「エイチツーオー」と読みます。 砂糖の分子の名前は、「ブドウ糖」(ぶどうとう;グルコース)というのですが、ブドウ糖の分子には、炭素と水素と酸素が、入っていることが,分かっています。ブドウ糖の分子の仕組みは、炭素が6個で、水素が12個で、酸素が6個だということも、分かっています。二酸化炭素みたいな呼び方では呼びません。ブドウ糖は「6酸化12水素化6炭素」とは呼ばずに、そのままグルコースと呼びます。ちなみに、グルコースは、C<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub>です。(ブドウ糖の化学式は高校で習うので、小学では、おぼえなくていいです。) ちなみにグブドウ糖を燃やすと、二酸化炭素だけでなく、水素がふくまれてるので水も発生することが分かっています。 砂糖を焦げ付かしても、ふだんは、水が出来たように見えないのは、熱で水が蒸発してしまったからです。 木や草や砂糖やデンプンなどのように、燃えると炭素が出る物質は、かならず分子の中に炭素をふくんでいます。 物を燃やしても、原子は、地球上からは、消えたりはしません。物を燃やしても、原子は壊れません。 物を溶かしても、原子は壊れません。 原子として、少なくとも、以下の物が、あります。 {{Big|原子}} * 水素 H * 酸素 O * 窒素(ちっそ) N * 炭素 C * 鉄 Fe * マグネシウム Mg * ナトリウム Na * カリウム K * 銅 Cu * 銀 Ag * 金 Au * ヨウ素 I 分子として、少なくとも、以下の物が、あります。 {{Big|分子}} * {{Ruby|水分子|みずぶんし}}H<sub>2</sub>O ・・・ ※水素分子と、まちがえないように。 水分子と水素分子は別物。 * 酸素(気体の場合)O<sub>2</sub> * 窒素 (気体の場合) N<sub>2</sub> * 水素分子 H<sub>2</sub> * 炭素 C * 二酸化炭素 CO<sub>2</sub> * 鉄 Fe ・・・鉄の結晶内の最小の繰り返し(くりかえし)を、分子として、あつかう。 <!---- 食塩:NaClは分子ではありません。 * 食塩(塩化ナトリウム) NaCl ・・・結晶内の塩化ナトリウムの最小の繰り返し(くりかえし)を、分子として、あつかう。----> === 空気とものの燃え方 === 物が燃えるには、酸素が必要です。 物が燃えると、その燃えたものに酸素が、くっつくのです。 空気中には、酸素が、気体で、ふくまれています。 [[File:空気の比率 小学生用svg.svg|thumb|350px|空気の なりたち。]] 空気には、{{Big|窒素}}(ちっそ)という、気体も、ふくまれています。じつは空気の78パーセント近くは、窒素(ちっそ)です{{Ruby|。 酸素|さんそ}}は、空気の20パーセントくらいです。 :「窒素」(ちっそ)の、「窒」の漢字は、小学生にはむずかしいので、テストで書く場合は「ちっ素」と書けば、小学校では、じゅうぶんだと思います。 {{Ruby|割合|わりあい}}を{{Ruby|分数|ぶんすう}}であらわせば、空気中の5分の4が{{Ruby|窒素|ちっそ}}で、5分の1が{{Ruby|酸素|さんそ}}です。 空気中の二酸化炭素の割り合いは、0.04パーセントと、とても小さいです。 窒素は{{Ruby|、窒素原子|ちっそげんし}}が2個くっついた分子の形で、空気中に、ふくまれています。窒素の分子を {{Ruby|窒素分子|ちっそぶんし}} と言います。 他にも空気には、アルゴンという分子が、約1パーセント、ふくまれています。水蒸気も、0.04パーセントくらい、ふくまれています。水蒸気の含んでいる割合は、{{Ruby|湿度|しつど}}によって変わります。アルゴンの元素記号はArです。大文字のエーAに小文字のアールrです。 空気中の窒素分子には、ものを燃やす働き(はたらき)は、ありません。二酸化炭素にも、ものを燃やす働き(はたらき)は、ありません。 空気中にふくまれる気体で、物を燃やす働きがあるのは、{{Ruby|酸素|さんそ}}だけです。 酸素が無いと燃えません。 なので、燃えてるものを{{Ruby|密閉|みっぺい}}すると、酸素が{{Ruby|供給|きょうきゅう}}されなくなるので、火が消えます。 燃えてるものに、酸素だけの気体を送ると、とても、はげしく光を出して燃えます。火花を発するぐらい、はげしく燃えます。学校での実験の際には、注意してください。 酸素は、ほかの物質と反応すると、はげしく燃えます。ですが、じつは、酸素そのものだけでは、燃えません。 酸素が燃えるには、他の物質が、必要になります。 *{{Big|{{Ruby|酸化|さんか}}}} なお、ある物質の分子に、酸素がくっつくことを、{{Big|{{Ruby|酸化|さんか}}}} といいます。 たとえば鉄のスチールウールが燃えると、鉄に、酸素の分子がつくので酸化鉄になります。酸化鉄は、鉄の原子に酸素分子がくっついた物質で、酸化鉄とは鉄が酸化した物質です。 二酸化炭素も、炭素が酸化した物質だから、「二酸化炭素」と言うのです。 * 参考。ほかの物質について。 5年生までの植物の肥料についての授業で、もしかしたら「リン・ちっ素・カリウム」という、肥料の三要素を、読者は習ったかもしれません。 空気中にふくまれる{{Ruby|窒素分子|ちっそぶんし}}の元となる原子と、肥料の窒素の元となった原子は、おなじ{{Ruby|原子|げんし}}です。 {{Ruby|窒素肥料|ちっそひりょう}}とは、窒素原子を含む物質を、多く、ふくむ、肥料です。 リン肥料やカリウム肥料にも、じつは原子が、あります。 リン肥料には、リン原子を含む物質が、多く含まれています。 カリウム肥料には、カリウム原子を含む物質が、多く含まれています。 === ものが燃えたあとの空気 === 炭素をふくんだものが燃えると、二酸化炭素が、できます。二酸化炭素は、石灰水に通すと、白く、にごります。なので、木の石灰水の反応を利用して、気体が二酸化炭素をふくんでいるかどうかを調べることができます。 また、燃えた時に二酸化炭素が発生するのは、燃えたものが炭素を、ふくんでいる場合だけです。 炭素をふくんでいないものが燃えても、二酸化炭素は発生しません。 たとえば鉄から出来た物質であるスチールウールを燃やしても、二酸化炭素は発生しません。スチールウールは炭素を、ふくみません。 なので、燃えたものから発生した気体を集めて石灰水に通せば、白くなるかどうかを調べることで、燃えたものが炭素を含むかどうかを調べることができます。 * {{Big|気体の集め方}} [[File:水上置換法svg.svg|thumb|350px|水上置換法(すいじょう ちかんほう)の説明図。]] :* {{Big|水上置換法}} 科学実験で発生させた気体を集める場合、気体が'''空気よりも軽い'''物質の場合は、空気中を上昇していくので、補集用のフラスコなどは'''下'''向きにして集める必要がある。 水に溶けない気体の場合は、水を満たした水槽に、フラスコを開いた口を下向きにして入れ、フラスコの内部は{{Ruby|水|みず}}で満たしておき、このフラスコの中にガラス管などで気体を導く。この方法を{{Big|{{Ruby|水上置換法|すいじょうちかんほう}}}} という。 酸素や水素は水に溶けにくいので、水上置換法で集められる。 水に溶ける物質でも、'''溶けにくい'''物質ならば、水上置換法で集める場合もある。 [[File:上方置換法-svg.svg|thumb|250px|left|{{Ruby|上方置換法|じょうほうちかんほう}} の説明図。]] :* {{Big|上方置換法}} 空気よりも'''軽い'''気体を集める場合で、'''水に溶けやすい物体を集める場合'''や、水に溶けにくい気体でも水に溶かしたくない場合などは、水を使わない方法で集める必要がある。フラスコの開いた口を'''下'''向きにし、そのフラスコの内部にガラス管などで気体を導く。このとき気体を導くための管は、フラスコの奥の上の方まで入れる必要がある。このような集め方を {{Big|上方置換法}}(じょうほう ちかんほう) という。 {{-}} [[File:下方置換法-svg.svg|thumb|250px|left|下方置換法(かほう ちかんほう)の説明図。]] :* {{Big|下方置換法}} 空気よりも軽い気体を集める場合は、{{Ruby|補集用|ほしゅうよう}}のフラスコなどは、開いた口を上向きにして集める必要がある。 この集め方を{{Big|下方置換法}}(かほう ちかんほう)という。 {{-}} === 酸素のつくりかた === [[File:Manganese-dioxide-sample.jpg|thumb|二酸化マンガン]] [[File:酸素の合成実験.svg|thumb|400px|酸素の生成実験での、装置の組み立て図。]] 実験で、酸素を作るには、 {{Big|二酸化マンガン}}(にさんかマンガン) という物質と、 {{Big|過酸化水素水}}(かさんか すいそすい) という水溶液から、つくれます。過酸化水素水とは、過酸化水素という物質が溶けた、水溶液です。過酸化水素水のことを {{Big|オキシドール}} とも言います。 くわしい実験のしかたについては、教科書や市販の参考書などを、参照してください。 水上置換法で、酸素を集めます。 「ろうと」や三角フラスコと、開閉のできる「コック」などが必要です。 水上置換をするので、水槽も必要ですし、集気ビン(しゅうきビン)も必要です。 実験スタンドも必要です。文字だけで説明しても、わかりづらいと思うので、詳しくは、教科書や市販の参考書などを参照してください。 なお、反応で、はじめに出てきた気体にはフラスコ内の空気が混じっているので、はじめの気体は、すてます。 * '''しょくばい''' ちなみに、この過酸化水素水と二酸化マンガンの反応では、過酸化水素が分解されて、酸素が発生します。二酸化マンガンは、分解されませんし、二酸化マンガンは変化もしません。 二酸化マンガンをくわえないと、過酸化水素が、分解されにくいです。 二酸化マンガンは、反応の前後で、変化をしません。反応が終わっても、同じ二酸化マンガンのままです。 この二酸化マンガンのように、それ自信は変化をしないが、ほかの物質の化学変化を助ける物質を {{Big|しょくばい}}(触媒) といいます。 二酸化マンガンは元素記号で MnO<sub>2</sub> です。 マンガンという元素があります。 過酸化水素水は元素記号で H<sub>2</sub>O<sub>2</sub> です。水分子のH<sub>2</sub>Oに酸素原子Oがもうひとつ多くついて、ふつうの水よりもよけいに酸化しているので、「過酸化」水素水と言うわけです。 {{clear}} === 二酸化炭素のつくりかた === [[File:二酸化炭素の合成実験 svg.svg|thumb|400px|化学実験における、二酸化炭素の合成実験での、装置の組立て図。]] *作り方の一例 {{Ruby|:石灰石|せっかいせき}}に、うすい{{Ruby|塩酸|えんさん}}をくわえると、二酸化炭素が作れる。石灰水のかわりに、{{Ruby|貝殻|かいがら}}や 卵の{{Ruby|殻|から}}、{{Ruby|大理石|だいりせき}}やチョークを用いても良い。石灰石は、'''炭酸カルシウム'''(たんさんカルシウム)という物質で出来ている。この炭酸カルシウムと塩酸が反応することで二酸化炭素が出来る。 ::{{Big|石灰石 + うすい塩酸 → 二酸化炭素}} *その他の作り方 :・炭酸水素ナトリウム( {{Ruby|重曹|じゅうそう}} )を加熱する。炭酸水素ナトリウムの加熱分解(かねつ ぶんかい)で、二酸化炭素が出来る。 :・ふくらし{{Ruby|粉|こ}}(=ベーキングパウダー)を加熱する。主成分が{{Ruby|重曹|じゅうそう}}なので。 性質 :・二酸化炭素は燃えない。炭素とはちがって、二酸化炭素は燃えない。 ほかの物を燃えやすくする{{Ruby|「助燃性|じょねんせい}}」も無い。酸素とはちがって、ほかの物を燃えやすくしない。 そのため、二酸化炭素の集まったビンに線香を入れると、すぐに線香の火は消える。 :・二酸化炭素は空気より重い。二酸化炭素の密度は、空気の密度の約1.5倍。そのため、化学反応で発生させた二酸化炭素を集めるときは、下方置換法で集められる。 :・二酸化炭素の水に溶ける量が小さいので、水上置換法で集めても良い。 :・二酸化炭素は水に少し溶け、水溶液は {{Big|弱い酸性}} である。二酸化炭素の溶けた水溶液のことを{{Big|{{Ruby|炭酸水|たんさんすい}}}} という。 ::そのため、炭酸水は青色リトマス試験紙を赤色に変える。 ::また、炭酸水に緑色のBTB溶液を加えると、BTB溶液を黄色く変わる。 :・二酸化炭素を石灰水に通すと、石灰水が白くにごる。化学実験で発生した気体が二酸化炭素かどうかの確認方法に、この石灰水との反応が用いられることが多い。 ::石灰水の白い色は、炭酸カルシウムが発生したためである。もとの石灰水は水酸化カルシウムをふくんでおり、石灰水に二酸化炭素を通すと、この水酸化カルシウムが炭酸カルシウムに変化する。炭酸カルシウムは水には溶けず色が白いので、石灰水が白くにごる。 *関連事項など 二酸化炭素(にさんかたんそ、carbon dioxide、カーボン・ダイオキサイド)は、空気中に0.03%程含まれる気体であり、酸素原子に炭素原子が2つ結合した分子からなる気体である。二酸化炭素は我々に取って身近な気体である。我々は呼吸をする際、酸素を吸収して二酸化炭素を排出している。これは我々が食物からエネルギーを取り出すさいに酸素を消費すると同時に、二酸化炭素を排出することと対応している。一方、植物は光合成(こうごうせい、photosynthesis、フォウトー・シンセシース)によって二酸化炭素を吸収しつつ、酸素を排出する。これは呼吸と逆の反応である。 二酸化炭素は炭素と酸素が結合する(炭素が燃える)ことで生じる。我々の身の回りにある物の多くも炭素を含んでいる。例えば[[w:綿]](めん、cotton、コットン)などの天然繊維(てんねんせんい、natural fiber)でできた衣類は炭素を含んでおり、それらが燃えるときには二酸化炭素が発生する。また、石油(petroleum、ペトロレウム)やガソリン(gasoline)も炭素を含んでおり、燃えるときには二酸化炭素を発する。 [[File:下方置換法-svg.svg|thumb|250px|下方置換法の図。]] 二酸化炭素は空気よりも重い気体であるので、二酸化炭素を集める時には集気ビンを下に置く。('''下方置換法''' ) 二酸化炭素を水に溶かした溶液は、炭酸(たんさん、carbonic acid)と呼ばれ、弱い酸性の水溶液になる。 == 植物のからだのはたらき == 植物がどのようにして養分を作っていき、水を取り入れていくかを学びます。 === 葉と日光 === [[ファイル:Leaf 1 web.jpg|thumb|right|200px|光合成は、主に植物の葉で、おこなわれる。]] [[Image:Stomata_open_close.jpg|150px|thumb|シロイヌナズナの気孔。(上)開いた気孔、(下)閉じた気孔]] 葉の裏側には、{{Ruby|気孔|きこう}}と言って、{{Ruby|呼吸|こきゅう}}の出来る場所があります。 植物は気孔から、二酸化炭素を取り入れています。 この二酸化炭素は、光合成に必要です。光合成とは、日光による光のエネルギーを利用して、 {{Big|デンプン}} という栄養をつくることです。 植物の光合成に必要な物は、日光と、二酸化炭素と、水が必要です。 つまり植物がデンプンをつくるには、日光と、二酸化炭素と、水が必要です。 <br /> :{{Big|二酸化炭素 + 水 (+ 光)  →  デンプン + 酸素}} <br /> 光合成に必要な物の中に、水が入っていることを、おぼえてください。 水の分子の中には、水素原子と酸素原子が入っています。 じつはデンプンをつくる分子の中にも水素が入っています。 このデンプンの中の水素は、どこから来たかというと、植物が根から吸収した水から、光合成の時に、水素分子を作っているのです。だから、光合成には、かならず水が必要になります。 [[File:Testing seed for starch.jpg|thumb|ヨウ素デンプン反応]] デンプンは、 {{Big|ヨウ素液}}(ヨウそ えき) という液体をつけると、青むらさき色に変色します。これを {{Big|ヨウ素デンプン反応}}(ようそデンプンはんのう) と言います。 ヨウ素液とは、ヨウ化カリウムという分子が溶けた水溶液です。ヨウ化カリウムとは、ヨウ素という原子と、カリウムという原子がくっついて、ヨウ化カリウムという分子が出きます。ヨウ素の化学式は I です。アルファベットのI(アイ)の大文字です。カリウムの元素記号はKです。アルファベットのK(ケー)の大文字です。ヨウ化カリウムの化学式は KI です。 なお、ヨウ素液は、光にあたると、性質がかわってしまうので、光があたらないように、茶色いビンに、はいっています。 ヨウ素液は、食べてはいけません。飲むのも禁止です。ヨウ素液をつけたイモも、食べてはいけません。ヨウそ液をつけたイモは、実験が終わったら「燃えるゴミ」として、すててください。 この、ヨウ素デンプン反応は、ある物質が、デンプンなのか、それともデンプンではないのかを調べるのに、利用されます。 光合成の反応が行われる場所は、葉に多くある{{Big|{{Ruby|葉緑体|ようりょくたい}}}} という場所で、光合成が行われます。この葉緑体の色は、緑色です。だから、植物の葉は、緑色のものが多いのです。 そして、葉の大きさは、日光が当たりやすいように、広い形に、葉は、なっているのです。 また、光合成には、二酸化炭素が必要でしたが、その二酸化炭素は、葉にある気孔から取り入れられます。植物が、空気中の二酸化炭素を、気体のそのままの形で、必要とする場合は、光合成のときだけです。なので、葉から二酸化炭素を取り入れる仕組みは、光合成で必要な分を、取り入れられるので、過不足が無く、植物にとって都合が良いわけです。 植物の仕組みは、うまく出きていますね。 植物の葉の配置を、茎の上から見下ろすと、互い違い(たがいちがい)に、なっています。これは日光を、当たりやすくするためです。 植物は、葉でデンプンを作っています。これを確認するには、ヨウ素デンプン反応を利用します。じつは、エチルアルコールをあたためた液体で葉を煮ると、緑色が脱色できるので、脱色します。 :※禁止事項 理科実験で用いるエチルアルコールを、飲んではいけません。 [[File:Beakers.svg|thumb|ビーカー。]] [[ファイル:Test tubes.jpg|thumb|250px|試験管]] なお、葉をエチルアルコールで煮る時は、まずビーカーに入れた水を、火で沸かして熱湯にして、その熱湯で、{{Ruby|試験管|しけんかん}}に入れたエチルアルコールを、60℃から70℃くらいにして熱します。エチルアルコールの沸点は、約80℃なので、これ以上あたためても、葉の脱色には、役立たちません。また、エチルアルコールを沸騰させる必要が、ありません。 :※注意 この葉の脱色の実験の場合は、けっして、直接、火では、アルコールの入った試験管を、熱しては、いけません。引火や発火の危険があります。 また、試験管の中の液体を温めているときは、試験管の口を、のぞき込んではいけません。もし、試験管の中の液体が急に沸騰すると、熱湯などが吹き出す場合もあり、とてもキケンです。 エチルアルコールに葉緑体が溶けて、葉から、葉緑体が、ぬけます。エチルアルコールの液体は、葉緑体が混ざるので、緑色の液体になります。 なお、エチルアルコールのことをエタノールともいいます。 :※注意 エチルアルコールとメチルアルコールとは、ちがう物質です。メチルアルコールには毒性があります。メチルアルコールは、アルコールランプなどで用いられます。けっして、まちがえてメチルアルコールで脱色しようとすることが無いように、注意してください。 アルコールランプを用いるときは、ランプ内にメチルアルコールがふくまれているので、注意してください。 :※注意 ぜったいに、メチルアルコールを飲んではいけません。メチルアルコールを飲むと、最悪の場合、死にます。もし、まちがって、目や口の中にメチルアルコールが入った時には、実験を速やかに中断し、蛇口から出したばかりの水道水で、何回も、洗い流してください。<br>そのあと、すぐに担当の先生に連絡をして、{{Ruby|処置|しょち}}の方法を聞いてください。 葉の緑色を脱色してから、ヨウ素液を葉にたらすと、葉のヨウ素液のついた部分が青むらさき色に変色するので、葉にデンプンが存在することが、確認できます。 さて、じつは、デンプンの分子の中には、炭素や水素が、ふくまれています。この炭素は、どこからきたかというと、空気から取り入れた二酸化炭素から来たわけです。デンプンの分子内の水素は、水から来ています。 ちなみに、植物が光合成でデンプンをつくったときに、ついでに酸素も出きます。 植物にとって、酸素は、光合成でデンプンをつくったときに、ついでにできる{{Ruby|副産物|ふくさんぶつ}}なのです。 植物は、デンプンを、植物内にためますが、酸素はためません。光合成で出きた酸素は、はきだしてしまいます。 私たち、人間が、すっている酸素は、じつは植物が光合成で、はき出した、酸素です。 人間に限らず、動物が、すっている酸素は、植物が光合成で作った酸素です。 *じつは、光合成では、糖をつくってる (※ じつは小学校の範囲。検定教科書で確認。) 植物は、光合成では、葉では、まず先に、{{Ruby|糖|とう}}をつくって、その糖をいくつもつなぎあわせて、糖を{{Ruby|材料|ざいりょう}}にしてデンプンをつくっているのです。 ヨウ素デンプン反応のデンプンの実験と、むすびつけやすいように、デンプンを先に説明しました。 さて、ひとことで「{{Ruby|糖|とう}}」と言っても、世界には、いろんな糖があります。砂糖、グラニュー糖(グラニューとう)、果糖、{{Ruby|蔗糖|しょとう}}、{{Ruby|乳糖|にゅうとう}}、{{Ruby|ブドウ糖|ぶどうとう}}などなど・・・・・・。 どの糖を、光合成でつくってるのかは、複雑だし、植物によっても、つくっている糖の種類がちがってるので、小学生では「光合成では糖をつくってる」とだけ覚えれば良いです。 デンプンは水には、溶けにくいです。植物が栄養を運ぶときは、水にとかして運んでいます。水に溶けていないと、運ぶことが出来ません。 いっぽう、糖は、水に溶けやすいです。 植物が、葉で作った{{Ruby|糖分|とうぶん}}の栄養を、植物の中で運ぶ時は、糖を水にとかして、その糖の水溶液を運んでいます。  この糖が、種子や実に、運ばれていきます。 茎の中に、養分を運ぶための、{{Big|{{Ruby|師管|しかん}}}} という{{Ruby|管|くだ}}があって、その師管の中を、糖の溶液が、通っていきます。 師管が茎のどこらへんにあるかは、植物によって、ちがうのですが、多くの植物では、茎の外側の皮にちかい部分にあります。多くの植物では、茎の内側には、師管は無いです。 師管のあつまりを{{Big|{{Ruby|師部|しぶ}}}} と言います。 ジャガイモなどのように、地中にイモができる場合は、地中のイモにも糖が運ばれていき、地中で糖がデンプンに変えられていきます。 夜中のあいだに、イモに糖が送られていっています。 実験で確認する場合は、一日中、植物を日光に当てないでいると、翌日の朝ごろには、イモを切り取ってヨウ素液をつけてみても、ヨウ素デンプン反応がおきないことから、しらべられます。 *植物の呼吸 [[File:光合成速度と光の曲線.svg|thumb|600px|光合成速度と光の曲線]] :(※ このグラフは、高校の範囲内なので、小学6年生は覚えなくてもよいですが、一部の小学生用参考書(市販)に紹介されているので、勉強してみてください。) 植物は、酸素をすって、二酸化炭素をはき出す {{Ruby|呼吸|こきゅう}}も行っています。 植物の呼吸には、光は、つかいません。昼も夜も、一日中、植物は呼吸を行っています。 植物が呼吸ですいこむ気体と、はきだす気体は、光合成とは{{Ruby|逆|ぎゃく}}です。(光合成では、昼間のあいだ、二酸化炭素をすって、酸素をはきだしていました。) 植物が呼吸で吸い込む酸素の量よりも、植物が光合成で作り出す酸素の量のほうが多いので、植物は一日全体の合計では、酸素をつくる生物なのです。 === 水の通り道 === [[File:維管束 双子葉類 道管と師管.jpg|thumb|双子葉類での茎の維管束における、道管と師管の説明図。断面図である。]] [[Image:Stem-histology-cross-section-tag.svg|thumb|left|250px|茎の断面図:<br> 1. 髄,<br> 2. 原生木部,<br> 3. 道管の集まり,<br> 4. 師部,<br> 5. 厚膜組織,<br> 6. 皮層,<br> 7. 表皮]] また、多くの植物では、茎の内側には、根から吸い上げた水を通すための{{Big|道管}}(どうかん)という、別の管があります。 師管も道管も、ともに水が通っています。 植物が、根から、地中の水を吸い上げるとき、水に溶けている養分も、いっしょに吸い上げられ、道管で運ばれていきます。 道管の集まりを{{Big|木部}}(もくぶ)といいます。 道管の{{Ruby|束|たば}}と、師管の束をまとめて、{{Big|{{Ruby|維管束|いかんそく}}}} と言います。 [[Image:Celery cross section.jpg|thumb|right|250px|セロリの茎の断面。維管束がくっきり、見える。セロリは双子葉植物。]] 双子葉植物では、道管や師管は、円周状に並んでいます。 双子葉植物とは、子葉が2枚の植物のことです。ホウセンカやアサガオやタンポポは双子葉植物です。 双子葉植物の道管と師管が、くっきりと、円周状に並ぶので、双子葉植物では、茎の内部に{{Big|形成層}}(けいせいそう)という、円状の組織が出きます。形成層の内側に道管がある、つまり内側に木部があります。形成層の外側に師管がある、つまり外側に師部があります。 しかし、単子葉植物では、道管と師管は、円周状には、並んでいません。単子葉植物には、形成層が、出きません。 === 葉の、つくり === [[File:BrambleLeaf CrossPolarisedLight Diagram.jpg|thumb|300px|写真では、白いスジ状のものが葉脈。]] 葉にある{{Big|{{Ruby|葉脈|ようみゃく}}}} というスジ状の物は、じつは、水の通り道です。葉脈は、じつは、葉に有る師管や道管です。 葉は、気孔から水蒸気を出しています。この働きを{{Big|{{Ruby|蒸散|じょうさん}}}} と言います。「蒸発」(じょうはつ)ではなく、「蒸散」(じょうさん)です。なお、蒸発とは、液体の水が水蒸気になることです。 蒸散の存在をたしかめるには、葉にビニール袋をかぶせて、密閉すれば分かります。輪ゴムなどで、ふくろの口を閉じれば大丈夫です。 葉脈のつくりは、じつは、その植物の{{Ruby|子葉|しよう}}の数によって、葉脈の作りが、ちがうことが分かっています。 子葉とは、種から芽が出たあとに、最初にできる葉のことです。 子葉が1枚の植物を {{Big|単子葉植物}}(たんしよう しょくぶつ) と言います。 子葉が2枚の植物を {{Big|双子葉植物}}(そうしよう しょくぶつ) と言います。 単子葉植物については、トウモロコシやイネやネギやユリなどが、単子葉植物です。 双子葉植物については、アサガオやアブラナやホウセンカやヘチマなどが、双子葉植物です。 単子葉植物のことを{{Ruby|単子葉類|たんしようるい}}とも、言います。 双子葉植物のことを{{Ruby|双子葉類|そうしようるい}}とも、言います。 単子葉類の本葉の葉脈は、直線上の平行なスジに、なっています。 <gallery widths="250px" heights="250px"> File:Cornsilk 7091.jpg|トウモロコシの葉脈は、平行に近い。トウモロコシは、単子葉植物である。 File:Tulpen.jpg|チューリップは単子葉植物。葉脈は、平行に近い。チューリップはユリ科。 </gallery> 双子葉類の葉脈は、{{Ruby|網状|あみじょう}}になっています。 [[ファイル:Vein_skeleton_of_leaf.JPG|left|thumb|250px|双子葉類の葉脈。]] {{clear}} === 根の、つくり === [[File:主根と側根.png|thumb|植物における、主根と側根の存在する植物での、それぞれの部位の位置関係の解説図。]] タンポポの根は、太い一本の{{Big|{{Ruby|主根|しゅこん}}}} という根から、枝分かれした小さな{{Big|{{Ruby|側根|そっこん}}}} が、枝分かれしています。 双子葉類の根は、主根と側根を持ちます。 [[File:ひげ根.jpg|thumb|left|植物のひげ根のある場合の、各部位の位置の解説図。]] イネやムギなど、単子葉類の根は、 {{Big|ひげ根}}(ひげね) になります。 根は、土の中にある水を、吸収している。また、根は、水といっしょに、水に溶けた養分も、吸収している。 * 根毛 根から生えている細かい毛は、{{Big|{{Ruby|根毛|こんもう}}}} という。 {{clear}} == 動物のからだ == 動物の体のしくみについて学習します。 === 呼吸 === [[Image:Illu conducting passages日本語.jpg|250px|thumb]] 私たち人間は、空気を吸っています。 空気をすって、空気中の酸素を体に取り入れて、二酸化炭素を、はき出しています。 このように、酸素をすって、二酸化炭素を吐くことを{{Big|{{Ruby|呼吸|こきゅう}}}} と言います。 吐き出す空気には、二酸化炭素がふくまれていることを確認するには、石灰水に、ストローなどを使って息を吹き込めば、白くにごることから分かります。 もしくは、ふくろの中に石灰水を入れたふくろに、息を吹き込めば、石灰水が白く、にごります。 人間は、体内の{{Ruby|肺|はい}}という部分で、酸素を体内に吸収し、二酸化炭素を体外に出して、呼吸をしています。 [[Image:Lungs_diagram_simple.svg|thumb|left|200px|{{Ruby|肺|はい}}。]] 肺は、左右に1個ずつ、あります。肺は、左右を合わせれば、2個あります。 空気は、のど や鼻から、肺へと向かって吸い込まれます。 のどや鼻を通って、{{Big|{{Ruby|気管|きかん}}}} を通り、気管の先が2本に分かれていて、この気管が2本に分かれている部分を{{Big|{{Ruby|気管支|きかんし}}}} といいます。 そして、気管支の先には、肺が、ついています。 この肺で、酸素が体の中に吸収され、二酸化炭素が、{{Ruby|排出|はいしゅつ}}されます。肺の中で酸素と二酸化炭素の{{Ruby|交換|こうかん}}が、おこなわれています。 鼻から、気管、気管支、肺までを{{Big|{{Ruby|呼吸器|こきゅうき}}}} と言います。以上にくわえて、横かくまく(おうかくまく、横隔膜)や、ろっ骨(ろっこつ、肋骨)を、呼吸器にふくめる場合も、あります。 [[ファイル:Respiratory system ja.svg|300px]] 横かくまく(おうかくまく)が下がると、肺が、ふくらむので、肺に空気が吸い込まれます。横かくまくが上がると、肺が、元に戻って、空気が吐出されます。 肺の中には、気管支が、より小さな細気管支に枝分かれしていて、その先に{{Big|{{Ruby|肺胞|はいほう}}}} という小さな ふくろ が、いくつも ついています。酸素の吸収と、二酸化炭素の排出は、この{{Ruby|肺胞|はいほう}}で行われています。肺胞で、酸素と二酸化炭素の{{Ruby|交換|こうかん}}が、おこなわれています。 肺胞の一つ一つのまわりには、{{Big|{{Ruby|毛細血管|もうさいけっかん}}}} という細かい{{Ruby|血管|けっかん}}がついています。なお、血管とは、血液を、はこんでいる管です。 肺胞は、毛細血管に酸素を送っています。また、毛細血管から、二酸化炭素を、受け取っています。 なお、口から食べ物が入った時に食べ物が通る管である{{Big|{{Ruby|食道|しょくどう}}}} と、気管とは、べつの管である。 人間や、ほかのほ乳類は、肺で呼吸をしています。肺で呼吸をすることを {{Ruby|肺呼吸|はいこきゅう}} と言います。 人間の呼吸は、肺呼吸です。ほ乳類の呼吸は、肺呼吸です。 しかし、魚は、エラで呼吸をします。魚には、肺はありません。 魚は、口から水を吸い込み、その口の中の水をエラに通して、エラで水から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出します。 なお、魚を、魚の外側から見た時に、目のうしろにあるヒレのようなものは、「えらぶた」という物であって、エラではない。エラは、えらぶたに下に、かくれている。 エラの内部には、毛細血管が、たくさん、あります。 クジラとイルカは、ほ乳類です。クジラとイルカは、海に住んでいますが、ほ乳類です。クジラもイルカも、肺で呼吸しています。クジラには、エラが、ありません。イルカには、エラが、ありません。 魚類だけでなく、イカもタコも、エラで呼吸しています。エビも、エラで呼吸しています。貝も、エラで呼吸しています。 鳥類と、は虫類(トカゲやヘビなど)は、肺呼吸です。カメは、は虫類なので、カメは肺呼吸です。 両生類(カエルなど)は、{{Ruby|成体|せいたい}}は肺呼吸ですが、成体になる前の子(たとえばオタマジャクシなど)は、エラ呼吸です。 === 食物の消化・吸収 === {{Big|栄養について}} 栄養には、多くの種類があるが、特に、以下にのべる 炭水化物・タンパク質・脂肪(たんすいかぶつ、タンパクしつ、しぼう) が、動物には、多く必要になる。 なので、炭水化物・タンパク質・脂肪の3つのことを {{Big|三大栄養素}}(さんだい えいようそ) などという。 * {{Ruby|炭水化物|たんすいかぶつ}} デンプンや糖のことです。炭水化物は、米ゴハンや、パンや、イモなど、に多く、ふくまれています。 炭水化物は、体を動かす運動のエネルギー源(エネルギーげん)になったり、体温の{{Ruby|元|もと}}になリます。 * タンパク質(タンパクしつ) 肉に多くふくまれています。ダイズにも、多く、ふくまれています。 タンパク質は、体を作るための材料です。 * {{Ruby|脂肪|しぼう}} {{Ruby|食用|しょくよう}}の「あぶら」のこと。サラダ油とか、バターとかです。 脂肪は、体を動かす運動のエネルギー源(エネルギーげん)になったり、体温の{{Ruby|元|もと}}になリます。 なお、三大栄養素に、ビタミンと、無機質(むきしつ、・・・「ミネラル」とも言う)を加えた、合計5個の栄養素を、五大栄養素という。 栄養素で言うミネラルとは、具体的に言うと、カルシウムや鉄分や塩分などのことである。無機質は、小魚や{{Ruby|海藻|かいそう}}などに多くふくまれている。 ビタミンやミネラルは、毎日は取る必要がないが、長い間、まったく取らないと、病気になる。ビタミンやミネラルの{{Ruby|摂取|せっしゅ}}は、体の機能を助ける。 ビタミンが多くふくまれる食材としては、野菜や果物に、ビタミンが多くふくまれる。 {{Big|消化}} [[File:Digestive system diagram ja.svg|thumb|right|450px|ヒトの消化器]] あなたたち、人間は、口の中が、「つば」という液体で、しめっていますよね。 口の中から出る「つば」を、 {{Big|だ液}}(だえき) といいます。 このだ液には、なんと、デンプンを、 {{Big|ばくが糖}}(ばくがとう、麦芽糖) という糖に変える働きが、あるのです。 だ液が出てくる場所を{{Big|だ液せん}}(だえきせん、唾液腺)と言います。 ど異物が、食べ物を、体に吸収しやすいように、体内で変えることを{{Big|{{Ruby|消化|しょうか}}}} と言います。 :※注意 「消化」の2文字目は「化ける」(ばける)の「化」(か、ばけ)です。火を消すほうの「しょうか」は「消火」(二文字目が火)ですので、まちがえないでください。 だ液によって、デンプンが麦芽糖に変わることも、消化にふくまれます。 また、消化をすることができる液体を{{Big|{{Ruby|消化液|しょうかえき}}}} と言います。だ液も消化液です。 だ液の中には、 アミラーゼ という物質があって、このアミラーゼがデンプンを麦芽糖に消化していることが分かっています。またアミラーゼのように、消化液にふくまれている、消化を行っている物質を {{Big|消化こう素}}(しょうかこうそ) といいます。 食べ物は、口から{{Ruby|食道|しょくどう}}を通って、つぎに{{Ruby|胃|い}}に降りてきて、胃で{{Ruby|消化液|しょうかえき}}によって細かく{{Ruby|分解|ぶんかい}}され、つぎに{{Ruby|腸|ちょう}}で{{Ruby|栄養|えいよう}}が吸収され、さいごに{{Ruby|肛門|こうもん}}で{{Ruby|糞|ふん}}(。ウンチのこと。{{Ruby|大便|だいべん}}とも、言う。)として{{Ruby|排泄|はいせつ}}されます。 食べ物が通るこれらの管を、{{Big|{{Ruby|消化管|しょうかかん}}}} と言います これら、消化に関わる身体の各部を{{Big|{{Ruby|消化器|しょうかき}}}} と言います。 * {{Ruby|胃|い}} {{Ruby|胃|い}}では、食べ物のタンパク質を、{{Big|{{Ruby|胃液|いえき}}}} によって、消化する。タンパク質を消化し、タンパク質から ペプトン という物質へと、分解します。また、食べ物に胃液が混ざります 胃液の中にふくまれるペプシンという物質が、タンパク質を消化をしています。ペプシンも消化こう素です。ペプシンとアミラーゼは、べつべつの物質です。 [[File:Magendarmkanal.JPG|300px|thumb|画像説明 1.食道。 2.胃。 3.十二指腸。 4.'''小腸'''。 5.盲腸。 6.虫垂。 7.大腸。 8.直腸。 9.肛門。]] * {{Ruby|小腸|しょうちょう}} 食べ物は、胃の次には、小腸に、行きます。 小腸では、栄養が吸収されます。また、小腸でも、食べ物の消化は行われます。なお、小腸の中の消化液は、ほかの臓器から出ています。 胃から小腸へつながる、小腸の最初の部分は {{Big|十二指腸}}(じゅうに しちょう) と言います。 そして{{Big|{{Ruby|肝臓|かんぞう}}}} から出る {{Big|たん汁}}(たんじゅう、胆汁) と、 {{Big|すい臓}}(すいぞう、膵臓) から出るすい液が、小腸の消化液です。たん汁とすい液とが、十二指腸に流れこんで、食べ物とまざり、消化液の混ざった食べ物が、小腸の中を進みます。 :すい液 すい液には、多くの消化こう素が、まざっています。列記すると、アミラーゼと、トリプシンと、リパーゼと、ヌクレアーゼです。 アミラーゼは、デンプンを麦芽糖まで分解する酵素です。トリプシンは、ペプトンを分解します。リパーゼは、脂肪を、脂肪酸とグリセリンに分解します。 ヌクレアーゼは、まだ、おぼえなくていいです。 :たん汁 たん汁には、消化酵素は、ふくまれていません。たん汁は、脂肪を水と混ざりやすくさせます。胆汁によって、脂肪が水と混ざることで、脂肪はリパーゼなどで消化をされやすくなります。 :{{Ruby|柔毛|じゅうもう}} [[File:Small intestine and villus jp.svg|thumb|500px|小腸と柔毛]] ::※ 適した画像が無いので、教科書や外部サイトなどで、画像をお探しください。 小腸の内壁には、おおくのヒダがあり、さらにヒダには{{Big|{{Ruby|柔毛|じゅうもう}}}} という、小さな{{Ruby|突起|とっき}}が、いくつもある。 柔毛は、{{Big|{{Ruby|柔突起|じゅうとっき}}}} とも言う。養分は、この柔毛から、吸収される。柔毛の中には、{{Big|毛細血管}}(もうさいけっかん)と {{Big|リンパ管}}(リンパかん) があり、養分は、これらの管によって、運ばれる。 :{{Ruby|膜消化|まくしょうか}} また、小腸の膜にも消化酵素があるので、それによっても、消化が行われます。この小腸の膜による消化を、{{Big|膜消化}}(まくしょうか)と言います。 なお、消化酵素は、マルターゼや、スクラーゼやラクターゼなどです。 消化器では、最終的には、炭水化物は {{Big|ブドウ糖}}(ブドウとう) まで分解されます。タンパク質は {{Big|アミノ酸}}(アミノさん) まで分解されます。脂肪の消化は、{{Big|{{Ruby|脂肪酸|しぼうさん}}}} と {{Big|グリセリン}} まで、分解されます。 * {{Ruby|大腸|だいちょう}} 大腸では、消化は行われません。大腸は、食物の、水分を吸収します。大腸では、栄養は、吸収されません。 === 血液のはたらき === ==== 血管 ==== [[ファイル:Arterial System en.svg|350px|thumb|ヒトの、主な血管]] * 動脈 心臓から出て行く血液が運ばれている血管を、{{Big|動脈}}(どうみゃく)と言う。動脈は、{{Ruby|壁|かべ}}が{{Ruby|厚|あつ}}い。 * 静脈 [[ファイル:Venous valve.svg|left|thumb|200px|'''静脈弁'''。血液の逆流を防ぐ]] 心臓に戻っていく血液が運ばれている血管を、{{Big|{{Ruby|静脈|じょうみゃく}}}} と言う。 静脈の中には、血液が逆流しないための{{Ruby|弁|べん}}が、ある。 * 毛細血管 とても細かく枝分かれをしていて、血管の壁もうすい{{Big|毛細血管}}(もうさいけっかん)という血管が、体のいろんな場所にある。毛細血管では、栄養のやりとりや、酸素や二酸化炭素のやりとりをしている。 {{clear}} ==== 心臓 ==== [[ファイル:Diagram of the human heart (cropped) ja 3 edu.svg|thumb|left|420px|図1.ヒトの{{Ruby|心臓|しんぞう}}。<br />血液の流れは、白い矢印で、かかれている。]] ヒトの心臓は、筋肉で、出来ている。なお、心臓の筋肉を {{Ruby|心筋|しんきん}} という。 心臓は、ふくらんだり、ちぢんだりを、たえまなく、くりかえしていて、血液を動かしている。{{Ruby|心筋|しんきん}}は、動かそうとか止めようと思っても、私たちの考えでは動きを変えることはできません。私たちが何を考えようが、私たちが生きているかぎり、心筋が働いており、心臓が動きつづけています。私たちが、ねている間も、心筋は働きつづけて、心臓は動いています。 心臓のつくりは、4つの大きな部屋に分かれている。{{Big|{{Ruby|右心室|うしんしつ}}}} 、{{Big|{{Ruby|右心房|うしんぼう}}}} 、{{Big|{{Ruby|左心室|さしんしつ}}}} 、{{Big|{{Ruby|左心房|さしんぼう}}}} という、4つの部屋に分かれている。 なお、心臓で言う「左」とか「右」の向きは、その心臓を持っている側の人間から見た場合の、向きである。 だから、図1.を見ている者から見た場合では、見ているあなたの左側に、右心室や右心房が来る。見ているあなたの右側に、左心室や左心房が来る。 * 左心房 肺から送られた血液は{{Big|{{Ruby|肺静脈|はいじょうみゃく}}}} を通って、{{Ruby|左心房|さしんぼう}}まで、たどりつく。 * 左心室 {{Ruby|左心室|さしんしつ}}から{{Big|{{Ruby|大動脈|だいどうみゃく}}}} へと血液を送り、大動脈から全身へと血液が送られる。 :心房と心室について 心房と心室は、{{Ruby|交互|こうご}}に、ちぢむ。心房がちぢんでいる時は、心室は、ちぢまない。いっぽう心室がちぢんでいる時は、心房は、ちぢまない。 * 右心房 全身の血液が、{{Big|{{Ruby|大静脈|だいじょうみゃく}}}} を通って、心臓の{{Ruby|右心房|うしんぼう}}へと血液が戻って来る。 * 右心室 右心房へともどってきた血液は、右心房から右心室へと送られる。そして右心室から、{{Big|肺動脈}}(はいどうみゃく)へ送られる。肺動脈を通って肺へ血液が送られている。 ===== 肺と血液との関係 ===== 血液中の酸素は、どこから供給されているのかというと、肺で、血液は酸素を受け取っています。なので、肺から出てきたばかりの血液は、酸素が多いのです。 逆に、肺へ、これから送られる血液は、酸素が少なく、二酸化炭素が多いです。 肺へ送られる血液の通る血管は、心臓の{{Ruby|右心室|うしんしつ}}からの{{Ruby|肺動脈|はいどうみゃく}}です。つまり、肺動脈は、酸素が少ないです。肺から出てきたばかりの血液が通る血管は、{{Ruby|肺静脈|はいじょうみゃく}}です。肺静脈の血液は、これから{{Ruby|左心房|さしんぼう}}に流れ込みます。 *発展 ヘモグロビンと鉄と酸素 [[File:Red-blood-cell illust.svg|thumb|赤血球]] 血液中にある{{Ruby|赤血球|せっけっきゅう}}にふくまれる ヘモグロビン という物質が、酸素と結びつきやすく、このへモグロビンが酸素を運ぶ役目をしています。ヘモグロビンには、{{Ruby|鉄|てつ}}が、ふくまれており、このヘモグロビン中の鉄が、酸素を運ぶための重要な役割をしています。 学校給食など食事で、{{Ruby|鉄分|てつぶん}}の栄養をふくんだレバーやホウレンソウなどの{{Ruby|献立|こんだて}}が、ときどき食品に出される理由のひとつは、鉄分は血液に欠かせない重要な物質だからです。人間など多くの動物の血液が赤い色な理由は、このヘモグロビンの色が赤いからです。 {{clear}} ==== そのほかの内蔵 ==== ===== かん臓 ===== * グリコーゲンの{{Ruby|貯蔵|ちょぞう}} {{Ruby|肝臓|かんぞう}}は、小腸で吸収したブドウ糖を {{Big|グリコーゲン}} という炭水化物に、かえる。 グリコーゲンになることで、体内で保存がしやすくなる。体のエネルギーが不足する時は、このグリコーゲンが糖に分解され、体の各部におくられて、エネルギー源になる。 * アンモニアの処理(処理) タンパク質やアミノ酸が分解されると、そのままではアンモニアという有毒な物質ができてしまう。ほ乳類では、このアンモニアを、肝臓で、毒性のひくい {{Big|{{Ruby|尿素|にょうそ}}}} という物質に変える。尿素は、水に溶ける。なお、最終的に、尿素は、{{Ruby|尿|にょう}}(小便・オシッコのこと)とともに、体外へ排出される。尿については、肝臓の他にも、{{Ruby|腎臓|じんぞう}}が関わる。 * 有毒な物質の分解 血液に入った有毒な物質を分解する。 * {{Ruby|胆汁|たんじゅう}}を作る 消化液の {{Big|胆汁}} (たんじゅう) は、肝臓で作られている。胆汁は、{{Big|胆のう}} (たんのう) へ送られ、胆のうから十二指腸へと送られている。胆のうは、肝臓とは別の臓器である。 ===== すい臓 ===== 消化の節で、説明してある。 ===== じん臓 ===== [[Image:Adrenal_gland_%28PSF%29.jpg|thumb|right|280px|ひにょう器系。<br>KIDNEY(キドニー)が{{Ruby|腎臓|じんぞう}}のこと。<br>BLADDER(ブラッダー)が ぼうこう のこと。]] じん臓(じんぞう、腎臓)の位置は、体内の背中側の、{{Ruby|横隔膜|おうかくまく}}の下の、{{Ruby|腰|こし}}のあたりにある。 じん臓は、血液から、不要な物を、こしとって、血液をきれいにする働きをしている。 尿素も、じん臓で、こしとられる。 こしとられた尿素や不要物は、余分な水分といっしょに、 {{Big|ぼうこう}} (膀胱) へと、送られる。このようにして、ぼうこうで、 {{Big|にょう}} (尿) が、たまる。 ちなみに、腎臓でこしとられてつくられる尿の量は、最終的には、1日で1リットルくらいの尿として排出する。じん臓では、いったん、1日あたり、なんと160リットル近くも、尿を作る。だが、べつに、この水量のほとんどは排出されず(もし、そんなに多くの水分を体外へ排出したら、死んでしまう)、尿の中にある水分や、ブドウ糖やミネラルなどの栄養を再吸収して、あらためて不要なものだけを排出するので、最終的に、体外へは1日あたり1リットルくらいの尿として排出する。 なお、腎臓でいったん作られる、160リットル近い尿のことを、 {{Ruby|原尿|げんにょう}} と言う。 ==== 発展:血液の成分 ==== ヒトの血液には、{{Big|赤血球}}(せっけきゅう、英: Red blood cell)、{{Big|白血球}}(はっけっきゅう、英: White blood cell)、{{Big|血小板}}(けっしょうばん、英:Platelet)などの固形成分と、{{Big|血しょう}}(けっしょう、血漿)という透明な液体の成分がある。 [[画像:Red White Blood cells.jpg|thumb|right|320px|左から赤血球、血小板、白血球]] *赤血球 [[File:Red-blood-cell illust.svg|thumb|left|赤血球]] 中央のくぼんだ円盤状の1個の細胞。この赤血球が、肺から酸素をもらって、全身に酸素を運んでいる。 *{{Ruby|白血球|はっけっきゅう}} 1個の細胞であり、体外から侵入した異物や病原体を取りこみ、これらを分解することで、体を守る。 このように、病気から体を守る仕組みを'''免疫'''(めんえき、immunity)という。(※ 中学の保健体育の範囲内) 白血球は、この免疫に、ふかく関わっている。 *{{Ruby|血小板|けっしょうばん}} 血管がやぶれたときに、血液をかためることで、出血をふせぐ仕組みに関係している。 *血しょう(けっしょう、血漿、blood plasma) 約90%は水だが、血しょう(けっしょう)に、ブドウ糖やアミノ酸などの栄養分が溶けており、血液の流れによって、これらの栄養が全身に運ばれる。また、{{Ruby|尿素|にょうそ}}などの不要物も血しょうに溶けている。 「血糖値」(けっとうち)とか「血糖量」(けっとうりょう)とは、この血液中に溶けているブドウ糖の濃度のことである。 呼吸で生じる二酸化炭素は、血しょう に ふくまれて、運ばれる。 == 生物と環境 == 自然の環境と生物の生活とのつながりについて学習します。 === 食物連鎖 === [[image:FoodChain.svg|thumb|right|300px|陸上と海中での食物連鎖のイメージ。]] :(しょくもつ れんさ) ニワトリは、コン虫などの小さな虫を食べます。そのニワトリの卵や肉を、私たち人間は、食べます。ニワトリに食べられるような小さな昆虫は、草などの植物を食べています。 :草 → コン虫 → ニワトリ → 人間 ウシは牧草を食べますが、そのウシの肉を、私たち人間は食べます。あるいは、ウシの牛乳を、私たち人間は、飲みます。 :牧草 → ウシ → 人間 このように、私たちが食べる動物も、また別の動物や植物などを食べてきています。 人間の食べ物のほかの生き物にも、食べたり、食べられたりは、あります。 バッタを、カエルは食べます。そのカエルを、ヘビが食べます。そのヘビをワシなどの大型の 肉食動物が、食べます。 バッタなどの小さな昆虫は、草などの植物を食べています。 :草 → バッタ → カエル → ヘビ → ワシ ヘビを食べる生き物は、ワシのほかにもいて、イタチなどもヘビを食べます。 カマキリも、バッタを食べます。 このように、すべての生き物は、食べる・食べられる の関係をとおして、つながっています。 このような、食べる・食べられる の関係のつながりのことを、{{Big|'''食物連鎖'''}}(しょくもつ れんさ)といいます。 そして、植物連鎖のはじめに食べられる生き物は、かならず、草や木などの{{Ruby|植物|しょくぶつ}}です。 だから、どんな動物も、植物がないと、食べ物がなくなってしまいます。 もし、ある地域で、草がなくなると、草を食べ物にするコン虫もいなくなります。コン虫がいないと、ニワトリの食べ物がなくなってしまいます。ニワトリがいないと、私たち人間は、ニワトリのタマゴを食べられません。 [[File:TrophicWeb.jpg|thumb|700px|生物量ピラミッド。このピラミッドは例の一つである。書籍によって、段数は変わる。]] このような食物連鎖の考えをした場合、植物のことを「'''生産者'''」(せいさんしゃ)といいます。 いっぽう、植物以外の、すべての動物を、食物連鎖の考えでは「'''消費者'''」(しょうひしゃ)といいます。 草を、おもな食べ物にしている動物を'''草食動物'''(そうしょくどうぶつ)といいます。バッタは、草食動物です。牧草をたべるウシやウマは、草食動物です。 動物を食べ物にしている動物を、'''肉食動物'''(にくしょくどうぶつ)といいます。カマキリは、肉食動物です。ネコやライオンも、肉食動物です。 水の中でも、食物連鎖は、あります。 川では、ミジンコを、メダカなどの小さい魚が食べます。そのメダカを、もっと大きい魚が食べます。ミジンコは動物です。ミジンコは、川の中にうかんでいる、とっても小さい植物を、たべています。私たち人間の目には見えませんが、そういう小さな植物を、ミジンコが食べています。このような、池や川などの水中の、目には見えない小さな生き物をまとめて、{{Big|プランクトン}}という。 プランクトンは、魚ではない。 なお、水中に限らず、小さすぎて、人の目には見えない生き物のことを、{{Big|び生物}}(びせいぶつ、微生物)という。 川の中でも、食物連鎖で、さいしょに食べられる生き物は、植物プランクトンなのです。 :植物プランクトン → ミジンコ(動物プランクトン) → メダカ → おおきな魚 自然の池や川の小魚が、人間がエサをあげなくても生きていけるのは、このような小さな生物を食べているから、自然の小魚が生きていけるのである。 プランクトンには、動物に含まれる動物性プランクトンもあれば、植物に含まれる植物性プランクトンもある。 * 動物性プランクトン :池や川の水に住む動物性プランクトン: ミジンコ、ゾウリムシ、など :海水に住む動物性プランクトン: カニの子、ウミボタルなど <gallery widths="250px" heights="200px"> Image:Paramecium.jpg|ゾウリムシ </gallery> なお、池の水や、川の水など、塩分を、ほとんどふくまない水を、{{Ruby|淡水|たんすい}}という。 * 植物性プランクトン :池や川の水に住む植物性プランクトン: アオミドロ、ミカヅキモ、など :海水に住む植物性プランクトン: クモノスケイソウ、ツノモなど <gallery widths="250px" heights="200px"> ファイル:Spirogira zygote.jpg|アオミドロ ファイル:Closterium_sp.jpg|ミカヅキモ </gallery> * 動物なのか植物なのか、よく分からないプランクトン :ミドリムシ(池や川の水にすむ。) ミドリムシは光合成をするが、体を動かせるという、動物と植物の両方の特ちょうを持ってる。 * 池や川でも、海水でも、どちらでも住めるプランクトン :ケンミジンコ(これは、動物性プランクトン。) 植物性プランクトンであるアオミドロやミカヅキモは、植物なので、光合成をします。そのため、日当たりのいい場所で、増殖します。ミドリムシも光合成をするので、日当たりのいい場所で増殖する。 植物性プランクトンの色が緑色なのは、光合成を行なう葉緑体の色である。 川の中での食物連鎖について、プランクトンまで考えると、つぎのようになる。 :植物プランクトン(ケイソウなど) → 動物プランクトン(ミジンコなど) → 小型の魚(メダカなど) → 中型の魚 →大型の魚など {{-}} === 分解者 === [[File:アオカビ 説明図.svg|250px|thumb|アオカビの構造。]] 落ち葉や、枯れ木、動物の死がい や ふん などの有機物を分解して無機物にする生物を{{Big|分解者}}(ぶんかいしゃ)と言う。 おもに、{{Big|菌類}}(きんるい)や{{Big|細菌類}}(さいきんるい)が、分解者である。 菌類とは、いわゆるカビやキノコのことである。シイタケやマツタケは菌類である。アオカビやクロカビは菌類である。 細菌類とは、たとえば、{{Ruby|大腸菌|だいちょうきん}}、{{Ruby|乳酸菌|にゅうさんきん}}、{{Ruby|納豆菌|なっとうきん}}などが、菌類である。 分解者の分解によって、有機物は、二酸化炭素や水や窒素化合物などに分解される。 これら、菌類や細菌類は、葉緑体を持っていないので、光合成によって栄養を作ることができない。 菌類は葉緑体を持っていないため、菌類は植物には、ふくめない。細菌類も、同様に、植物にふくめない。 菌類の栄養の取り方は、カビ・キノコともに、菌糸をのばして、落ち葉や動物の死がいなどから、養分を吸収している。 *菌類 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:Penicillium.jpg|アオカビ File:Lentinula edodes USDA.jpg|シイタケ </gallery> *細菌類 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:Lactobacillus sp 01.png|乳酸菌 File:Escherichia coli Gram.jpg|大腸菌 </gallery> === 生物どうしのつり合い === <center> {| width=750 |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド 説明図.svg|thumb|【1】 生物量ピラミッドの説明図。上の段は、すぐ下の段を食べる。上の段に相当する生物ほど個体数が少ない。 → ]] |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド説明図 B増加時.svg|thumb|【2】生物量ピラミッドを3段として、2段目(B)の個体数が増えた場合。 → ]] |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド説明図 C増加時.svg|thumb|【3】 生物量ピラミッドで中段の2段目(B)の個体数が増えたあとは、それを食料とする上の段(C)の個体数が増える。いっぽう、2段目に食べられる下の段(A)の個体数は減る。 → ]] |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド説明図 B減少時.svg|thumb|【4】 最上段(C)の生物が増えたあとは、それに食べられる下の真ん中の段(B)の生物の個体数が減る。最下段(A)は、最上段(C)には直接は食べられないので、まだ最下段(A)は減らない。<br />状態【4】のあと、もとの状態【1】 に戻る。(Bが減ってるので、そのため最上段Cが減り、最下段Aが増えるので。)]] |}</center> なんらかの理由で、生産量ピラミッド中での、ある生物の個体数の比率が変わっても、時間が経てば、もとどおりに近づいていく。 :なぜならば、たとえばある草食動物が増えても、植物は増えないので、そのうち食料としての植物が不足していく。また、その草食動物を食料として食べる別の肉食動物も、そのうち増えてしまう。 :そうすると、草食動物の食料としての植物不足と、草食動物を食べる肉食動物の増加により、つぎは、草食動物が食べられて減ってしまう。 そのため、しだいに、もとどおりに近づいていく。 他の場合も考えてみよう。 つりあいの状態から、なんらかの理由で、肉食動物が増えた場合も考えよう。仮に、この状態を「(肉食動物=増)」と書くとしよう。 # 肉食動物が増えると、草食動物は食べられるので、草食動物は減っていく。(草食動物=減) そして肉食動物は、植物を食べないので、まだ個体数は変わらない。 # 次に、草食動物が減ったぶん、植物が増える。(植物=増) また、草食動物が減ったぶん、肉食動物が減ってしまう。(肉食動物=もとどおり) # 次に、植物が増えたぶん、草食動物が増える。(草食動物=もとどおり) # 草食動物が元通りになったので、その分、食べられる植物の量が増えるので、植物の量が雄どおりになる。(植物=もとどおり) このように、食物連鎖を通じて、個体数の比率は調節されている。 *食べられる生物の増減にともない、食べる側の動物の個体数は、少し遅れて増減する。 :もし、食べられる生物が増えると、食べる側の動物の個体数は、少し遅れて増える。 :もし、食べられる生物が減ると、食べる側の動物の個体数は、少し遅れて減る。 (※ 画像を募集中。カナダでの、オオヤマネコ(捕食者)とカンジキウサギ(被食者)の個体数のグラフなどを作成してください。) *環境によるピラミッドの変化 環境破壊や森林伐採などで、ある地域で、大規模に森林が破壊されてしまうと、生産量ピラミッドの最下段の生産者が減ってしまうので、上の段の消費者の動物も、その地域では生きられなくなってしまう。 人工的な環境破壊のほかにも、火山の噴火、山くずれ、洪水などの自然災害で、生物の量が大幅に減る場合もある。 == ヒトと自然 == ヒトと自然のつながりについて学習しましょう。 === 人の暮らしと環境 === {{clear}} == 水よう液 == [[:w:水溶液|水よう液]]とは、水に何かが溶けているもののことです。透明になっていないものは、水よう液ではありません。色がついている水よう液もあります。 小学5年が終わるまでには、水溶液の、きそてきなことは、教わっているはずです。 ;※ {{Ruby|注意|ちゅうい}} :これから、ならう、{{Ruby|酸|さん}}とアルカリは、使い方をまちがえると、'''とてもキケン'''です。<br>なので、もしも読者の学年が、まだ6年生でない5年生や、4年以下の学年の読者が、本書を読んでいたら、まずは、小学5年までの理科の内容を、キチンと理解してください。<br>また、酸とアルカリの実験については、本書を参考にしての、実験は、'''しないでください'''。<br>実験は、学校の理科の授業で、学校の先生の指示にしたがって、実験をしてください。 === 酸とアルカリ === [[ファイル:1-Blue and red litmus paper.jpg|thumb|left|リトマス紙]] ;{{Ruby|酸|さん}} {{Ruby|酢酸|さくさん}}の水溶液は、つぎのような性質を示す。 * リトマス紙(リトマスし)という紙の「青色リトマス紙」(あおいろリトマスし)を、赤色に変える。 * 「BTB液」(ビーティービーえき)という溶液を加えると、赤色になる。 このような性質を、{{Big|酸性}} (さんせい)という。また、酸性を示す物質を、{{Big|酸}} (さん)という。 リトマス紙の酸性の反応を覚えるには、「おかあさん」と、覚えます。「おかあさん」の「お」は、「あお」の「お」です。「おかあさん」の「か」は、「あか」の「か」です。「おかあさん」の「さん」は、「さん」(酸)の「さん」です。 {{Ruby|酸|さん}}には、酢酸のほかにも、{{Ruby|塩酸|えんさん}} HCl や{{Ruby|硫酸|りゅうさん}} H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> などの強い酸もある。本節では、安全のため、あまり強くない酢酸について、教えます。 塩酸や硫酸は、とても酸の性質が強くて、そのため、とてもあぶないです。けっして、塩酸や硫酸を、かってに使ってはいけません。 ;主な酸 おもな酸には、{{Ruby|塩酸|えんさん}}、{{Ruby|酢酸|さくさん}}、{{Ruby|炭酸|たんさん}}、{{Ruby|硫酸|りゅうさん}}などがある。ミカンなどの柑橘類に含まれるクエン酸や、食用油などに含まれるオレイン酸も酸である。 塩酸や硫酸などの強い酸は、{{Ruby|危険|きけん}}であり、取り扱いには注意を要する。皮膚などにつかないように注意する。 もし、実験の失敗などで、これらの酸の濃い酸が体にかかったり、大量の酸がかかったら、実験を中断し、すぐに大量の純水で洗い、先生や大人に相談すること。 注意するのは、酸の液体だけでなく、酸の液体から発する蒸気なども、注意すること。蒸気を、かぎすぎないようにすること。また、目に入らないようにすること。 <!--酸性・アルカリ性・中性についてです。--> ;アルカリ 水酸化カルシウム水溶液(石灰水のことです)は、つぎのような性質を示す。 * 赤色リトマス紙の色を、青色に変える。 * BTB液を加えると青色になる。 * 水溶液に「フェノールフタレイン溶液」を加えると、赤色に変わる。 このような性質を {{Big|'''アルカリ性'''}} または {{Ruby|塩基性|えんきせい}} とよぶ。また、水溶液がアルカリ性を示す物質のことを {{Big|'''アルカリ'''}} という。 アルカリの中にはタンパク質や脂肪などを溶かすものもあり、{{Ruby|皮膚|ひふ}}などを溶かし、強いアルカリや濃いアルカリの中には危険な物もある。取り扱いには注意すること。皮膚などにアルカリをつけないようにする。もしアルカリが目に入った場合は、すぐに大量の純水で洗い流し、先生や大人に連絡をして、{{Ruby|必要|ひつよう}}におうじて保険医などに診察してもらうこと。 注意するのは、アルカリの液体だけでなく、アルカリの液体から発する蒸気なども、注意すること。蒸気を、かぎすぎないようにすること。また、目に入らないようにすること。 リトマス紙のアルカリ性の反応を覚えるには、「{{Ruby|顔|かお}}が、ある」と、覚えます。「かおが、ある」の「か」は、「あか」の「か」です。「かおが、ある」の「お」は、「あお」の「お」です。「かおが、ある」の「ある」は、「アルカリ」の「アル」です。 ;{{Ruby|中性|ちゅうせい}} 酸性でもなく、アルカリ性でもない性質を{{Big|{{Ruby|中性|ちゅうせい}}}} という。純水は、中性です。 水溶液が中性をしめす物質は多くあるが、例を上げると、食塩水や砂糖水は中性です。リトマス紙に中性の水溶液をつけても、色は変わりません。 ;{{Ruby|中和|ちゅうわ}} 酸性とアルカリ性は互いに反対の性質であり、両者を混ぜた水溶液を作ると、その水溶液は中性に近づく。この中性に近づく反応のことを、{{Big|{{Ruby|中和|ちゅうわ}}}} と呼びます。酸とアルカリが中和した際には、水が生じる。 === 何が溶けているのか === ;{{Ruby|酸|さん}} * {{Ruby|塩酸|えんさん}} 塩酸とは、 '''塩化水素'''(えんかすいそ) という気体が溶けた水溶液である。塩素の化学式はCl「シーエル」であり、水素の化学式はH「エイチ」なので、塩化水素の化学式は HCl である。Clのシーは大文字に、エルは小文字にすること。 塩酸の化学式も HCl である。 塩酸は、無色透明の水溶液である。強い酸性を示す。塩酸は、{{Ruby|強酸|きょうさん}}である。 :においは、刺激臭が有る。この刺激臭は塩化水素の蒸気のにおいである。 (※ 注意:塩酸のにおいをかぐ時は、けっして直接はかがずに、塩酸の蒸気を手であおいだり鼻に風を送ったりして、間接的に、においをかぐ。) * {{Ruby|酢酸|さくさん}} 食用の酢酸水である{{Ruby|食酢|しょくさく}}には、酢酸が3%〜5%ほど含まれている。{{Ruby|弱酸|じゃくさん}}です。 {{Ruby|刺激臭|しげきしゅう}}が有る。 酢酸に、たまごのカラをつけ、2日か3日の数日間、おいておくと、カラが溶けます。貝がらで実験しても、同様に溶けます。 これは、たまごにふくまれる 炭酸カルシウム が、酢酸と反応して酢酸カルシウムという物質になり、この酢酸カルシウムは水に溶けるのです。 たまごや貝がらに、酢酸をそそぐと、{{Ruby|気泡|きほう}}が、たくさん発生しますが、この気泡は二酸化炭素の{{Ruby|泡|あわ}}です。 濃い酢酸は、冬の日など、寒くなると、こおります。こおった酢酸を {{Ruby|氷酢酸|ひょうさくさん}} といいます。 酢酸の化学式は CH<sub>3</sub>COOH です。C2H4O2とは書かずに、 CH<sub>3</sub>COOH とかきます。 CH<sub>3</sub>COOH のように書くほうが、分子の構造が分かりやすいからです。くわしくは、高校の化学で、ならいます。 * {{Ruby|炭酸|たんさん}} 二酸化炭素の水溶液です。 化学式は H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> です。{{Ruby|弱酸|じゃくさん}}です。 二酸化炭素の水溶液を、あたためると、溶けている二酸化炭素が、水溶液から、にげていきます。水溶液に溶けている気体は、水溶液の温度が高くなるほど、溶ける量がへります。 たとえば、開封したばかりの炭酸水の入ったビンを、お湯につけた場合と、冷水につけた場合とで比べて実験すると、お湯に付けたがわのビンのほうが、炭酸水の二酸化炭素が、すぐに無くなります。 雨は、すこしだけ酸性です。空気中の二酸化炭素が、雨に溶けているから、雨は少しだけ酸性なのです。 「酸性雨」(さんせいう)というのは、二酸化炭素のほかにも、排気ガスなどが大量に、雨に溶けて、もっとつよい酸性になった雨のことをいいます。 酸性雨によって、森林などが{{Ruby|害|がい}}を受けたりするので、{{Ruby|環境破壊|かんきょうはかい}}として、社会的な問題になっています。 ;アルカリ * 水酸化カルシウム 消石灰のことである。 :白色の固体である。 :水には溶けにくいものの、溶ける。水酸化カルシウムの水溶液を{{Big|{{Ruby|'''石灰水'''|せっかいすい}}}} という。 :石灰水に二酸化炭素を吹き込むと、白い沈殿物が生じる。この現象はよく、気体の種類が二酸化炭素であるかどうかを調べる手法に利用されます。 水酸化カルシウムの化学式は Ca(OH)<sub>2</sub> である。カルシウム原子 Ca に、水酸基「すいさんき」の (OH) が2個、ついた形である。 * 水酸化ナトリウム 水酸化ナトリウムは、強いアルカリ性を示す。なので、取り扱いには気をつけること。強アルカリ(きょうアルカリ)である。 :白色で半透明の固体である。 :空気中に放置しておくと、空気中の水分を吸収し溶ける。この現象を{{Big|ちょう解}}(ちょうかい、潮解)という。 :アルミニウムを溶かす性質が有る。 :強いアルカリ性のため、タンパク質や脂肪などを溶かす。 水酸化ナトリウムの水溶液をつくるときは、水に、すこしずつ水酸化ナトリウムをくわえていって、つくります。 :※ 禁止 けっして、一度に大量にまぜないでください。 :※ 禁止 また、多くの水酸化ナトリウムに、水を少しづつかけて作るのも危険なので、やめてください。 :※ 禁止 水酸化ナトリウムには、けっして、手でふれないでください。 実験をするため、容器から取り出すときは、さじを使ってください。 学校での実験のさい、目を守るための安全メガネが実験室などに、あるはずなので、安全メガネをつけましょう。学校の教科書にも、安全メガネの付けかたが書いてあります。 水酸化ナトリウムの化学式は NaOH である。 水酸化とは、水素Hと酸素Oがついた{{Ruby|水酸基|すいさんき}}のOHが、ほかの原子につくことであり、ナトリウム Na についているので、水酸化ナトリウムの化学式は NaOH になる。 * アンモニア アンモニアの水溶液を、 {{Big|アンモニア{{Ruby|水|すい}}}} という。 :{{Ruby|刺激臭|しげきしゅう}}が有る。 アンモニアの化学式は NH<sub>3</sub> です。ちっそ原子Nに、水素原子Hが3つ、ついています。 === 酸の強さと、アルカリの強さ === 水溶液の酸性やアルカリ性の強さを表す値を {{Big|pH}}(ピーエイチ、もしくはペーハー) と呼ぶ。pHがpH=7のとき溶液は中性であり、pHが小さくなるほど溶液は酸性に近づく。一般に、pH=0で最も強い酸性である。またpHが大きくなるほど、溶液はアルカリ性に近づく。一般に、pH=14が最も強いアルカリ性である。pHは普通、0から14の範囲内である。 「ペーハー」という読みかたは、ドイツ語での読みかたです。ピーエイチという読みかたは、英語での読みかたです。 ;pH指示薬(ペーハーしじやく、ピーエイチしじやく) :※ つよい酸やアルカリの実験は、きけんです。家庭では、実験はしないでください。この節の内容は、知識として知っていれば、じゅうぶんです。酸とアルカリの実験は、おそらく6年の理科で習うと思います。 [[ファイル:Bromothymol blue colors.jpg|thumb|right|BTB溶液。<br>左の黄色いのが酸性でのBTB溶液。<br>まんなかの緑ぽいのが中性。<br>右の青いのがアルカリ性でのBTB溶液。]] 物質の中には、水溶液に接触させた時に、水溶液のpHの値によって色が変化するものがある。このような物質はpHを調べるのに用いることができるので、これらの物質のうちpHを調べる物質として実用化されている物質を pH指示薬(ペーハーしじやく、ピーエイチしじやく) という。あるいは{{Big|{{Ruby|指示薬|しじやく}}}} と言う。 いわゆるリトマス試験紙(リトマスしけんし)も、pH指示薬に、ふくまれる。またリトマス試験紙のように、pH指示薬を試験用の紙に染み込ませて(しみこませて)、用いる事が多い。このようなpH指示薬を染み込ませてある紙を pH試験紙(ペーハーしけんし) という。 リトマス紙やBTB溶液(ブロモチモールブルー溶液)やフェノールフタレイン溶液は、pH指示薬(ペーハーしじやく、ピーエイチしじやく)です。pH指示薬には、他にもメチルオレンジなどがあります。 ムラサキキャベツの葉からとった{{Ruby|汁|しる}}も、PHによって色が変わるので、指示薬になります。これはムラサキキャベツの葉にふくまれるアントシアニンがPHによって色が変わり指示薬となるからです。 <gallery widths="200px" heights="200px"> ファイル:Phenolphthalein-in-conc-sulfuric-acid.jpg|フェノールフタレイン液。酸性。 ファイル:Phenolphthalein-at-pH-9.jpg|フェノールフタレイン液。アルカリ性。 </gallery> pH指示薬は、その物質によって、色を変えるpHの範囲が限られている。たとえば、メチルオレンジはpH=3.1以下では赤色で、そこからpHが高くなると黄色味を増していき、pH=4.4ではオレンジ色である。pH=4.4より高いpHではオレンジ色のままで、ほとんど色が同じなので、このpHの範囲では指示薬として用いられない。 なお、このように指示薬の色が変わるpHの範囲を {{Ruby|変色域|へんしょくいき}} と言う。 ムラサキキャベツの葉からとった{{Ruby|汁|しる}}も、PHによって色が変わるので、指示薬になるのであった。 実験のしかたは、まずムラサキキャベツの葉を、きざみます。包丁かハサミで切ります。包丁をつかうときは、ケガをしないように注意してください。 そして、こまかくした葉を煮ます(にます)。ムラサキキャベツの{{Ruby|煮汁|にじる}}はムラサキ色です。 ムラサキキャベツの汁は、酸性で赤くなります。お酢などを、ムラサキキャベツの煮汁にたらすと、赤色または赤ムラサキ色のような色になります。レモン汁やリンゴ汁などでも、赤くなります。 アルカリ性では、緑色になります。石灰水をたらすと、緑色になります。{{Ruby|重曹|じゅうそう}}をたらしても緑色にあんります。 アントシアニンがふくまれてる植物は、ほかにも、あります。ブドウの皮や、ナスの皮などです。なので、ブドウやナスの紫色の汁でも、指示薬になります。指示薬をつくるときは、汁の色がこすぎると、変化が分かりづらいので、用量などは、外部の教材を参考にしてください。 アサガオの花にもアントシアニンがふくまれているので、アサガオの花からも指示薬を作れます。 天然の植物からつくった煮汁の場合、放置しておくと、変色してくるので、なるべく実験する日に、指示薬をつくります。 === 金属を溶かす === * 酸に溶かした場合 塩酸は、いくつかの金属を、溶かします。 鉄と、{{Ruby|亜鉛|あえん}}と、アルミニウムを、塩酸は、溶かします。 まず、鉄を溶かした場合について説明します。 鉄に、スチールウール(これは鉄です。)を入れると、スチールウールが溶け、{{Ruby|水素|すいそ}}の気体が、泡として、発生します。 スチールウールを溶かした時に出る泡は、水素です。水素なので、その発生した泡に、線香などで火を近づけると、燃えます。 溶けた鉄は、見えなくなってしまいます。 鉄を溶かした後の塩酸を、蒸発皿にとって、蒸発させると、黄色っぽい粉が、のこります。 この黄色い粉を、塩酸にとかしても、この粉は溶けません。 なので、この黄色い粉は、鉄とは {{Ruby|別|べつ}}の 物質です。 この粉は、{{Big|{{Ruby|塩化鉄|えんかてつ}}}} という物質です。 けっきょく、塩酸に鉄をとかすと、さいしゅてきに、水素と塩化鉄が、できます。 まとめて書くと、 : 塩酸 + 鉄 → 水素 + 塩化鉄 です。 発生した水素は、どこから来たのかというと、塩酸から来ています。塩酸は、塩化水素の水溶液です。 また塩化鉄とは、塩素が化合した鉄という意味です。塩化鉄の塩素は、塩酸の塩素きら来ています。 アルミニウムや亜鉛を、塩酸にとかした場合の反応を、まとめます。 : 塩酸 + 亜鉛 → 水素 + 塩化亜鉛 : 塩酸 + アルミニウム → 水素 + 塩化アルミニウム 亜鉛の反応でも、塩化亜鉛の塩素は塩酸から来ていますし、ともに発生した水素は、塩化水素から来ています。 アルミニウムでも同様です。 塩酸に溶けない金属もあります。{{Ruby|銅|どう}}は、塩酸には、溶けません。 * アルカリに溶かした場合 水酸化ナトリウムには、アルミニウムが溶けます。鉄は溶けません。亜鉛や銅も、水酸化ナトリウムには溶けません。 試験管に入れた水酸化ナトリウムの水溶液に、アルミニウム{{Ruby|箔|はく}}を入れると、アルミニウムは溶けていきます。 同じように、別の試験管の水酸化ナトリウムに鉄を入れても、なにも溶けません。さらに、別の試験管に、亜鉛を入れても、水酸化ナトリウムには溶けません。 アルミニウム箔を溶かすと、泡が出ます。これは{{Ruby|水素|すいそ}}の泡です。水素なので、線香などで火をつけると、燃えます。 もし水素の実験をするときは、一人で実験するのはキケンなので、なるべく学校の先生などの指導のもとで、おこないください。 アルミニウム箔が溶けた水溶液を、蒸発皿に取って、蒸発させると、灰色っぽい粉がのこります。 この粉は、水酸化ナトリウムには、溶けません。なので、別の物質だということが、分かります。 なお、この粉の物質は、アルミン酸ナトリウムという物質です。(このアルミン酸ナトリウムについては、小学校では、おぼえなくて良いです。高校生で、学ぶと、思います。) いっぱんに、酸は、金属を溶かしやすい物が多いです。いっぽう、アルカリは、例外をのぞけば、ふつうはアルカリは金属を溶かしません。 * {{Ruby|王水|おうすい}} 金メダルや金貨などの材料である{{Ruby|金|きん}}は、塩酸には溶けません。金は硫酸でも溶けませんし、硝酸でも溶けません。 金は、{{Ruby|王水|おうすい}}に、溶けます。王水とは、こい塩酸と、こい硝酸を、まぜた水溶液です。 == 大地と地層 == [[ファイル:Quebrada de Cafayate, Salta (Argentina).jpg|right|300px|thumb|アルゼンチンのサルタ州で。 サンカルロスに見られる地層]] 山の斜面などを切りくずすと、小石や砂、ねんどなどが、{{Ruby|層|そう}}になっていることがあります。このような地中から出てきた層を{{Big|{{Ruby|地層|ちそう}}}} とよびます。 === 地層のできかた === 地層は、川の流れによってできる。その地層は、いまでこそ、地上にあるが、大昔は、海などの底にあったのである。地層は、川の流れなど、水の流れによって、土砂がつもって出来たのである。 じっさいに、地層の中にある石を見ると、丸みをおびている石が多い。また、魚の骨や、貝のカラなどが見つかる場合もある。 これらのことから、地層が出来上がるには、水の流れが、関わっていることが、予想できるだろう。 では、水の中で、{{Ruby|土砂|どしゃ}}は、どのように積もっていくのだろうか。これは、実験すれば、答えは分かる。 実験した結果は、石や砂や粘土を混ぜたものを、とうめいなコップに入れた止まった水の中に入れると、まず、いちばん下に石が積もる。石の上に砂が積もる。さらに、その砂の上に粘土が積もる。 土砂が海中に流される場合は、陸側の近くの海中に、まず石が多く積もる。少し離れた場所に砂が多く積もる。粘土は、いちばん遠くまで、流されて積もることが知られている。 また、海中の土砂は、より古くに積もった土砂ほど、下に来る。なので、ふつうは、古い地層ほど、下に来る。 [[ファイル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|プレート]] では、もともと海中にあった土砂が、なぜ地上に出てきて、地層として、見られるのだろうか。 地層によって、いくつかの原因があります。 * 海水面が下がった場合。 * 海中の地面が、その場所だけ盛り上がった。 地面が、盛り上がることがあります。この原因は、なんでしょうか。 じつは、地面は動いてるのです。とてもゆっくりですが、動いているのです。地面は、プレートという物の上に乗っかっていて、そのプレートが動いているのです。地球上には、いくつものプレートがあります。プレートと、他のプレートがまじわることろでは、プレートどうしが押しあう(おしあう)場合も、あります。プレートどうしが押し合う場合、プレートの上に地面があれば、その地面も押しつけられるので、地面が、もりあがります。 こうして、地面が、盛り上がる場合が、あります。 なお、地面がゆれる、{{Ruby|地震|じしん}}の原因も、じつはプレートの力です。プレートが、地球の中にもどる場所の近くで、プレートは、反対側の地中には戻らないほうの{{Ruby|岩盤|がんばん}}にも、引きずりこむような力を加えるので、プレートは岩盤をひずませます。岩盤に力が、かかり続けると、ある時期に、岩盤の一部が、こわれます。このときの揺れ(ゆれ)が、地震です。 地層の層は、水平とは、かぎりません。地層が曲がっていて、一部分だけ、盛り上がっている場合もあります。このような地層の形を {{Big|しゅう曲}}(しゅうきょく) と言います。しゅう曲の原因は、プレートの動きによって、両側から押し付けられる力が、くわわったからです。 [[ファイル:Structural Trap (Anticlinal).svg|thumb|{{Ruby|背斜|はいしゃ}}と{{Ruby|向斜|こうしゃ}}]] 地層のしゅう曲で、山になっている部分を {{Ruby|背斜|はいしゃ}} といいます。地層のしゅうきょくで谷になってる部分を {{Ruby|向斜|こうしゃ}} といいます。 [[ファイル:FailleNorm.png|thumb|left|180px|断層]] 地層が押し合った場合に、かならずしも曲がるとは限らず、地層が切れる場合もあります。 このような切れてずれた地面を、{{Big|{{Ruby|断層|だんそう}}}} と言います。断層とは、地層にかぎりません。 断層の原因も、元々は、プレートによる力です。 大きな地震のあとに、断層が生じる場合もあります。 断層にかかる力の方向は、押し付けあう方向だけとは、かぎりません。 地面に、引っ張られる力が加わって、断層ができる場合も、あります。 しゅう曲によって、地層の石や砂や粘土の、上下の関係が、曲がったところで、逆転したり、変化することがある。 断層も、地層の石や砂や粘土の、上下の関係が、切れたところで、逆転したり、変化することがある。 === 化石 === [[Image:ElrathiakingiUtahWheelerCambrian.jpg|thumb|サンヨウチュウの化石]] 動物の肉は、死んでしまうと、すぐに分解されていく。しかし動物の骨は、分解されづらい。地上に骨がある場合は、壊れやすいが、地中にある場合は、骨が、かなり長く、のこる場合もある。 このようにして、大昔の生き物の骨やカラなどが残ったものを{{Big|{{Ruby|化石|かせき}}}} という。 骨だけでなく、大昔の貝が残った物も、化石である。 また、大昔の動物の「足あと」などの{{Ruby|痕跡|こんせき}}でも、大昔の動物の痕跡がキッチリと残っていれば、それらは化石として扱う。 動物にかぎらず、植物などでも、大昔の植物の{{Ruby|痕跡|こんせき}}なら、化石という。 化石によって、その地層が出きた時期のあたりの、環境が分かります。 たとえば、地層の、ある層の部分から、貝の化石が出てきたら、地層の、その層の部分が出きた時期には、その地層は、海底にあった可能性が高いことが分かります。貝のアサリの化石なら、アサリは、海の浅いところにすむので、そういった環境まで、知ることができます。 もし、サンゴの化石があれば、サンゴは、あたたかい地域の海にしか生息しないので、その地層は「昔は海だった」ということと、その化石が出きた時期は、気候があたたかい場所だったことが分かります。サンゴの化石のような、たい積したころの環境をしめすような化石を{{Big|{{Ruby|示相化石|しそうかせき}}}} といいます。 * シジミの化石 シジミは、{{Ruby|淡水|たんすい}}にすむ海である。淡水とは、川や池や湖のような、海水を含まない水である。なので、シジミの化石があれば、そのような環境だったことが、わかる。シジミの化石も示相化石である。 地球の年齢は、さまざまな調査で、およそ 45億年 であることが分かっています。 地球上で発見されている、もっとも古い化石は38億年まえの化石といわれています。 それ以前の時代は、岩石そのものが少ない時代です。 人類が出る前の時代などは、文字の記録が残っていないのえ、地質調査などで調べるしかない時代です。このような人類以前の大昔の時代を {{Ruby|地質時代|ちしつじだい}} といいます。 化石を調べて行った結果、時代ごとに特徴のちがいがあることが分かり、地質時代を分けて、{{Big|先カンブリア時代}}(せんカンブリアじだい)と、{{Big|{{Ruby|古生代|こせいだい}}}}と、{{Big|中生代}}(ちゅうせいだい)と、{{Big|新生代}}(しんせいだい)とに、時代を分けています。 [[Image:ElrathiakingiUtahWheelerCambrian.jpg|thumb|200px|サンヨウチュウの化石]] * {{Ruby|古生代|こせいだい}} '''サンヨウチュウ''' のさかえた時代は 古生代 です。古生代は、約5億4200万年前から 約2億5100万年前です。 この古生代には、他にも サンゴ や フズリナ や ウミユリ などがさかえました。 <gallery widths="250px" heights="200px"> ファイル:Fusulinids Topeka Limestone Virgilian Greenwood County KS.jpg|フズリナの化石。 ファイル:Crinoids.jpg|ウミユリの化石。 ファイル:Haeckel Crinoidea.jpg|ウミユリの想像図。 ファイル:Latimeria_Chalumnae_-_Coelacanth_-_NHMW.jpg|シーラカンスの標本。 </gallery> 古生代にあらわれ始めた シーラカンス は、いまも、子孫が生きのこっています。 植物では、シダ植物が、さかえました。 {{clear}} * {{Ruby|中生代|ちゅうせいだい}} [[Image:Ammonite Asteroceras.jpg|thumb|left|アンモナイトの化石]] [[ファイル:Pasta-Brontosaurus.jpg|thumb|300px|恐竜の想像図]] {{Ruby|中生代|ちゅうせいだい}}は、{{Ruby|恐竜|きょうりゅう}}や、は虫類が、さかえた時代です。 中生代は、約2億5000万年前から約6500万年前までです。 また、中生代の海では、 '''アンモナイト''' が、さかえました。 恐竜の祖先である '''シソチョウ''' が、あらわれた時代も中生代です。 恐竜の化石やシソチョウの化石は、地層の時代を知ることのできる示準化石です。 {{clear}} <gallery widths="250px" heights="250px"> ファイル:Louisae.jpg|恐竜の一種のアパトサウルスの化石。 Image:Naturkundemuseum Berlin - Archaeopteryx - Eichstätt.jpg|シソチョウの化石。ベルリン標本 Image:Archaeopteryx lithographica.JPG|シソチョウの想像模型。 </gallery> * {{Ruby|新生代|しんせいだい}} [[ファイル:Mamut NDH 2.JPG|thumb|left|300px|ケナガマンモスの復元模型]] 約6,500万年前から現代までを {{Ruby|新生代|しんせいだい}} といいます。 新生代のうち、約6,500万年前から約200万年前までを第三紀といい、約200万年前から現代までを第四紀と分ける。 第四紀は、人類の祖先が出現し始めた時期です。 第四紀は、ナウマン象やマンモスが出現した時代でもある。 中生代までは、さかえていた恐竜が、新生代に入っては、{{Ruby|絶滅|ぜつめつ}}します。 また、第四紀は、{{Ruby|氷河期|ひょうがき}}があった時代です。 氷河期の時代は、海の水面が下がり、日本列島は大陸と地続きになりました。そのため、マンモスなどの動物は、あるいて日本列島にやってきました。 モンモスの化石は、地層の時代を知ることのできる示準化石です。 {{clear}} 大昔の化石の年代は、どのようにして分かったのでしょうか? それは、 放射性元素(ほうしゃせい どういげんそ) というものを分析しています。 放射線を出す元素を、放射性元素(ほうしゃせい どういげんそ)といいます。 たとえばウランという元素が、放射性元素です。 ウランは、時間がたつと、ある割合でこわれて、べつの元素に、かわります。 放射性元素は、時間がたつと、ある割り合いでこわれて、べつの元素に、かわります、 このウランのように、化石や地層のなかにふくまれた放射性元素をだす元素の量をしらべることで、その化石ができてから、どのくらいの時間がたったかを調べることができます。 このような、放射性元素をはかる測定方法を 放射性年代分析(ほうしゃせい ねんだいぶんせき) と、いいます。 == 大地の変化 == 地震や火山活動について、学びましょう。 === 地震 === [[ファイル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|プレート。大陸プレートと海洋プレート。]] 地震とはプレートや地盤、岩盤にずれが生じることで起こる現象。(なお月で起こる地震を、月震「げっしん」という) 地面がゆれる、{{Ruby|地震|じしん}}の原因は、じつはプレートの力です。プレートが、地球の中にもどる場所の近くで、プレートは、反対側の地中には戻らないほうの{{Ruby|岩盤|がんばん}}にも、引きずりこむような力を加えるので、プレートは岩盤をひずませます。岩盤に力が、かかり続けると、ある時期に、岩盤の一部が、こわれます。このときの揺れ(ゆれ)が、地震です。 海中にあるプレートを {{Big|海洋プレート}}(かいようプレート) と言います。陸地の下にあるプレートを {{Big|大陸プレート}}(たいりくプレート) と言います。 プレートとプレートとが交わるところでは、地震が起きやすいです。日本列島の周囲でも、いくつかのプレートが交わっているので、日本は地震が多いです。日本では、ユーラシアプレートと北アメリカプレートと太平洋プレートとフィリピン海プレートの、あわせて4つのプレートが、日本の下で、押し合っています。 [[ファイル:FailleNorm.png|thumb|left|180px|断層。{{Ruby|正断層|せいだんそう}}。]] [[ファイル:FaillInv.png|thumb|right|180px|断層。{{Ruby|逆断層|ぎゃくだんそう}}。]] 地震の際、地面の一部が切れてずれる場合があります。このような切れた地面の層を{{Big|{{Ruby|断層|だんそう}}}} と言います。断層とは、地層にかぎりません。 断層の原因も、元々は、プレートによる力です。 大きな地震のあとに、断層が生じる場合もあります。 断層は、その断層ができる前の地面を引っ張る力によって、その断層が生じた場合、断層のかたほうが乗り上げるようになりますが、この断層を{{Big|{{Ruby|正断層|せいだんそう}}}} と言います。 いっぽう、押し合う力によって作られた断層は、断層がずれおちるようになりますが、この断層を{{Big|{{Ruby|逆断層|ぎゃくだんそう}}}} と言います。 地震の用語 [[File:震源と震央.svg|thumb|400px|震源と震央]] * {{Ruby|震源|しんげん}} 地震は、ひずみに耐え切れ(たえきれ)なくなった地下の{{Ruby|岩盤|がんばん}}の破壊によって、おこる。その破壊した岩盤の{{Ruby|位置|いち}}である。したがって、震源は、地中にあるのが、ふつう。 * {{Ruby|震央|しんおう}} 震源の真上にある、地上の、地表での位置。 * マグニチュード 地震のエネルギーの大きさは、{{Big|マグニチュード}}という単位で、あらわします。記号は、「M」です。 マグニチュードが1大きくなると、エネルギーの大きさは、約31倍から約32倍になります。なので、マグニチュードが2大きくなると、エネルギーの大きさは、約1000倍になります。(かけ算で31×31と、32×32とを計算して、確認してみよう。) * {{Ruby|震度|しんど}} 地震が起きた時の、その地震を観測した影響をもとに、{{Big|震度}}(しんど)として階級分けがされている。震度は、エネルギーの大きさとは、関係がない。 日本では、震度は、震度0から震度7までがある。震度には、震度5と震度6で、震度5弱と震度5強があり、震度6弱と震度6強があるので、震度は合計で10段階にわけられている。 震度とは地震の観測場所での地震の影響なので、同じ震源で起きた地震でも、震度の観測場所によって、震度の大きさは違ってくる。 {| class="wikitable" |+ 震度階級 ! 震度||ゆれの感じ方や、被害のようす |- |  震度0 || 人は ゆれを感じない。     |- |  1 || 屋内にいる人の一部が わずかにゆれを感じる。      |- |  2 || 屋内にいる人の多くが ゆれを感じる。つりさがってる電灯などが、わずかに、ゆれる。 |- |  3 || 屋内にいる人のほとんどが ゆれを感じる。ねむってる人の多くが目をさます。  |- |  4 || 置き物が倒れることもある。多くの人が、おどろく。<br />ねむってる人のほとんどが目をさます。  |- |  5弱 || 多くの人が身の安全を図るために物につかまる場合がある。つりさがってる電灯などが、わずかに、ゆれる。  |- |  5強 || 固定していない家具が倒れることもある。行動に支障を生じる。<br />棚のものが落ちたりする。墓石が倒れることもある。 |- |  6弱 || 立っていることが困難。固定していない家具が倒れることもある。<br />多くの建物で、タイルや窓ガラスなどが破損する。   |- |  6強 || 立ってることが出来ず、はわないと動けない。重い家具でも、固定していなければ、移動・転倒する。<br />地割れや山崩れが起きる場合もある。多くの建物で、タイルや窓ガラスなどが破損する。   |- |  震度7 || ゆれに飛ばされることもある。ゆれによって、自分の意思で動けない。<br />大きな地割れや山崩れが起きる。建物が傾く・倒れるなどの大きな被害を受ける場合もある。  |- |} * 地震の波 [[File:Diagram-of-seismic-waves jp.svg|thumb|left|400px|地震の波形 説明図]] [[Image:1906_San_Francisco_earthquake_seismograph.png|337px|thumb|300px|1908年のサンフランシスコ大地震のときに、ドイツの地震計で観測された地震波の波形。一番左の緑線より右側の部分が主要動。]] 地震のつたわってくる場合、最初に小さい ゆれ が来てから、しばらくしてから、それより大きなゆれが伝わってくることが多い。 このようなことが起きる理由は、じつは地震のつたわり方には2種類あるからである。 地震がおきると、先に、P波(ピーは)という波が伝わってきてから、あとでS波(エスは)が、つたわってくる。 Pは英語で、「最初の」とか「始めの」とかを意味する プライマリー primary という語句の頭文字です。S波のSは、英語で「2番目」とかを意味する セカンド second です。野球の守備のポジションで 一塁手をファースト first 、 二塁手をセカンド second 、三塁手をサード third などと言いますよね。そのセカンドと同じです。 英語で、1つ、2つ、3つを ワンone 、 ツー two 、スリー three といいます。一番目・2番目・3番目は ファーストfirst、セカンド second、サード third と言います。中学一年になれば英語を習い始めるでしょうから、せっかくですから、ここで、英語も、おぼえてください。 ここでいう、P波とかS波とかの「波」とは、揺れ(ゆれ)の、伝わり(つたわり)のことである。{{Ruby|振動|しんどう}}の つたわり のことである。べつに、海の波のような液体が、地中を流れているわけではないので、まちがえないように。 <gallery widths="300px|" heights="500px"> File:P-wave longitudinal-wave jp.svg|P波(たて波) File:S-wave transverse-wave jp.svg|S波、横波 </gallery> さて、P波は たて波 という伝わり方であり、S波は{{Ruby|横波|よこなみ}}という伝わり方である。 たて波のP波は、よこ波のS波よりも速度が大きいので、さきにP波がとどき、あとからS波がとどく。このことから、最初に、プライマリーに、たて波がとどくので、最初にとどく、たて波がP波(primary wave、プライマリーウェイブ)と呼ばれるようになったわけである。 {{-}} 地面の上に、大きな振動をあたえるのは、横波であるS波のほうである。この横波のS波を{{Big|{{Ruby|主要動|しゅようどう}}}} という。 なので、さきにP波がとどいて少しゆれたあとに、ちょっと時間がたってからS波が来て、S波の主要動で大きく、ゆれる。 最初に縦波のP波がきてから、よこなみのS波がくるまでのあいだを{{Big|{{Ruby|初期微動|しょきびどう}}}} という。 初期微動の長さは、P波とS波がとどく時間の時間差である。そして、この時間差は、距離に比例することが分かっている。なので、初期微動のつづいた時間をはかると、それから震源までのきょりをもとめることができる。 * 大森公式 つぎのような公式が知られている。 震源までのきょりを <math>d</math> kmとして、P波の速度を <math>v_p</math> km/秒 として、S波の速度を <math>v_s</math> km/秒 として 、初期微動のつづく時間を <math>t</math>秒とすると、 : P波の{{Ruby|到着|とうちゃく}}にかかった時間 <math>t_p</math> :: <math>t_p = \frac{d}{v_p}</math> : S波の到着にかかった時間 <math>t_s</math> :: <math>t_s = \frac{d}{v_s}</math> : 初期微動のつづいた時間 <math>t</math> :: <math>\begin{align} t & = t_s - t_p \\ & =\frac{d}{v_s}-\frac{d}{v_p}\\ \end{align} </math> : 震源までのきょり <math>d</math> (km) :: <math>d = \frac{v_p \cdot v_s}{v_p - v_s} \times t</math> <math>\frac{v_p \cdot v_s}{v_p - v_s}</math>はふつうは 6 km/秒 〜 8 km/秒 で {{Ruby|大森係数|おおもりけいすう}} といい、記号で<math>k</math> と書く。これより、大森公式は :<math>d=kt</math> である。 イメージしやすいように、数をいれよう。Kは、だいたい6 km/秒 〜 8 km/秒なので、ここでは、k=7 km/秒としよう。 :<math>d=7t</math> として、d=震源までのきょり(km)で、tは初期微動のつづいた時間(秒)なので、 :震源までのきょり(km) = 7(km/秒) × 初期微動のつづいた時間(秒) である。 大森公式を利用すると、いくつもの観測地点で震源までのきょりをもとめると、そこから震源の位置を見いだすことができる。 * 地震計 [[Image:Kinemetrics seismograph.jpg|thumb|地震計]] 地震のゆれの大きさを記録する機械を{{Big|{{Ruby|地震計|じしんけい}}}} といいます。 地震のときに、地震計の全部が、ゆれてしまっては、記録のしようがありまえん。 地震計では、地震が来ても、うごかない部分をつくる必要があります。 それには ふりこ のしくみを利用します。ふりこの支点を手で持って、支点をはやく動かしても、ふりこのおもりは、ゆっくりとしか動きません。この現象を利用すれば、地震計で、地震が来てもうごかない部分をつくれます。 日本各地にある、地震計を設置している場所を地震観測点(じしん かんそくてん)と、いいます。 {{clear}} === 大地震に関連する自然災害=== 地域や、その地震の{{Ruby|特徴|とくちょう}}によって、いろんな被害が考えられますが、つぎのような自然災害が、起きる場合があります。 * 津波 * 液状化現象 * がけ崩れ ・・・など。 自然災害の他に、火災や、電力の停電、交通網や通信網の寸断や麻痺なども、起きる場合があります。 大地震が起きたときの{{Ruby|避難|ひなん}}の方法は、小学生のかたは、学校で習う避難訓練や、その地域の緊急警報などに従って、ひなんをしてください。 また、テレビやラジオをつければ、関係する情報を、放送していると思います。 このページのこの節では、主に自然現象の観点から、大地震に関連する自然災害について、説明します。 ==== 津波 ==== 大地震が起きた場合、その震源の場所が海底や、海にちかい場所にある場合は、{{Ruby|津波|つなみ}}という、つよい海水の流れが、陸に、やってきます。 海底でのプレートの動きが海によって、その上で水面が 盛り上がり(もりあがり)、その盛り上がった水面が、陸地へと流れこんでくるのです。 津波は、津「波」と言われますが、波というよりも、流れがとても強い川の{{Ruby|激流|げきりゅう}}のようなものです。 普通の海水浴場の波では、水面が押したり引いたりしているので、一方向には流れ続けません。ですが、津波は、一方向へと流れ続けます。陸の奥のほうへと向かって、津波の勢いが衰える(おとろえる)まで、流れ続けます。だから、激流のように、津波は、とても力が強く、おそろしいのです。 海の近くに住んでいる人は、大地震が来たら、警報などにしたがって、高い所へ、逃げる(にげる){{Ruby|必要|ひつよう}}が、あります。 * 津波から、事前に逃げる(にげる)ときは、高い所へ、逃げます。「遠い所へ」ではなく、「高い所へ」と言ってることに気をつけてください。 * また、津波が陸に来る前に逃げないと、逃げ遅れます。 {{clear}} ==== 液状化現象 ==== 大地震が起きたとき、埋め立て地などでは、地面の土と水が分離して、地面が泥水のように柔らかくなりすることがあります。このような現象を 液状化現象(えきじょうか げんしょう) と言います。液状化現象で建物が傾いたり、建物が倒れて、こわれたりもします。 ==== がけ崩れ ==== 大地震では、がけや、山の斜面が、くずれることがあります。がけなどには、近づかないようにしましょう。 また、くずれた場所が、川などの水を多くふくんでいると、水と土砂がまじったものが流れてくる {{Ruby|土石流|どせきりゅう}} が発生し、大きな被害を起こすばあいもあります。なお、がけ崩れや土石流は、地震のときだけでなく、豪雨などでも、起こります。 {{clear}} === {{Ruby|大陸移動説|たいりくいどうせつ}} === [[File:Pangaea continents ja.svg|thumb|left|250px|パンゲア大陸]] [[Image:Alfred Wegener ca.1924-30.jpg|thumb|200px|アルフレート・ウェゲナー]] [[Image:Alfred Wegener Die Entstehung der Kontinente und Ozeane 1929.jpg|thumb|250px|『大陸と海洋の起源』第4版(1929)より]] [[Image:Pangea animation 03.gif|thumb|left|200px|パンゲア大陸の分裂]] いま、地球上にある、いくつかの大陸は、むかしは、ひとつの大きな大陸だったことがわかっています。そのひとつの大きな大陸のなまえを {{Big|'''[[W:パンゲア大陸|パンゲア]]'''}} といいます。 ドイツの気象学者の[[W:アルフレート・ヴェーゲナー|ウェゲナー]]は大西洋をはさんだ両岸の大陸の形状(特にアフリカと南アメリカ)が、ほぼ一致することから、大昔は、このアフリカと南アメリカはおなじ大陸だったのが分裂したのではないか、と考えました。 また、アフリカと南アメリカは、地質や生物の分布も、にていることから、ますます、おなじ大陸と考えるようになりました。 ウェゲナーは、このようなアフリカと南アメリカは、昔はおなじ大陸だったという説を1912年に発表しました。 しかし、当時の人々の理解は得られませんでした。また、ウェゲナー本人も、どのような力で、大陸が動いているのかは、わかりませんでした。 ウェゲナーは大陸が動いていることの証拠を探す探検のためグリーンランドを探検している最中の1930年に、50歳でウェゲナーは死んでしまいます。 ウェゲナーの唱えた[[W:大陸移動説|大陸移動説]]は、彼の生存中は学会の多数からは、みとめられることはありませんでした。 {{clear}} [[File:Mid-ocean ridge topography.gif|thumb|left|350px|{{Ruby|海嶺|かいれい}}]] [[File:World Distribution of Mid-Oceanic Ridges.gif|right|300px|thumb|海れいの場所。]] * {{Ruby|海嶺|かいれい}}と{{Ruby|海溝|かいこう}} それから、数十年がたってから、技術の進歩で、海底の研究が進みます。すると、どうやら、海底の奥ふかくから、溶岩が次々と、わき出している場所があることが見つかります。これは {{Ruby|海嶺|かいれい}} の発見です。大西洋の中央や、太平洋のチリ沖のイースター島の付近など、地球上のいくつかの海底に、海れいは、あります。 [[ファイル:Izu-Ogasawara trench topographic.png|thumb|right|300px|伊豆・小笠原海溝の位置(赤線)]] また、海底の奥深くで、地面が地中に引きこまれている場所も見つかります。これが {{Ruby|海溝|かいこう}} です。 太平洋のマリアナ諸島の近くのマリアナ海溝や、伊豆・小笠原海溝など、いくつかの海溝が、あります。 海嶺や海溝の研究から、地中や海中のプレートとよばれる岩ばんが動いていることがわかります。 ウェゲナーの大陸移動説は、プレートにのっかった大陸が、プレートごと動くという考え方で説明できるようになりました。 {{Ruby|溶岩|ようがん}}が、かたまるとき、地磁気の方向で、溶岩がかたまり、溶岩にほんの少しだけ、磁気が、のこります。この、古い地質の磁気の方向をしらべることで、大陸移動説は、{{Ruby|証明|しょうめい}}されました。 [[ファイル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|left|プレート。大陸プレートと海洋プレート。]] 地震はプレートのひずみによって起きることが分かっています。大陸プレートと海洋プレートの押し合いでひずんだプレートが、ひずみに、たえきれなくなって、元にもどるときに、地震が発生します。 そしてプレートをひずませる力の原因は、プレートが地中に引き込まれることです。 プレートの運動によって、地震がおきるという考え方を {{Big|プレートテクトニクス}} と、いいます。 {{clear}} === 火山の活動 === {{Ruby|火山|かざん}}の地下深い場所には、岩石が高温で溶けた {{Big|'''マグマ'''}} がある。このマグマが、割れ目や火口などから、ふきだすことを、火山の {{Big|'''ふん火'''}}(ふんか、噴火) と言う。そして、山で、このようなマグマが吹き出す山を、火山という。 マグマが、地上にでてきたものを{{Big|{{Ruby|溶岩|ようがん}}}} という。溶岩は、地表にでてきたばかりのときは、液体である。地上で、溶岩が冷えると、しだいに固体に、なっていく。 火山の溶岩は、地下100kmくらいの地中深くから上がってきて、いったん、地下10kmくらいの{{Big|マグマだまり}}に、たまる。 * 火山さいせつ物 火山では、はげしい噴火をした場合、火口のちかくの岩石がくだけたりして、石や砂や岩や灰などを、吹き飛ばして、まきちらすことがある。このような物を {{Big|火山さいせつ物}}(かざん さいせつぶつ) という。 この火山さいせつ物は、大きさによって、分類される。 直径が2mm以下の、さいせつ物を{{Big|{{Ruby|火山灰|かざんばい}}}} という。(2mmという数字は、おぼえなくても良い。大きさによって分類されるということを、おぼえてほしい。) 火山さいせつ物のうち、直径2mm〜64mmの火山さいせつ物を大きい物を {{Big|火山れき}} という。(数字は、おぼえなくても良い。大きさによって分類されるということを、おぼえてほしい。) 火山さいせつ物のうち、直径2mmより大きく、まだ、かたまっていなく、溶けた溶岩がまじってる場合は、{{Ruby|火山弾|かざんだん}}という。 * 火山ガス 火山の内部では、水蒸気などの気体が発生している。 水蒸気のほか、二酸化炭素、二酸化硫黄、塩化水素、硫化水素なども、ふくまれる。 これらの、火山から噴出した気体を {{Big|火山ガス}} という。 「ガス」GASとは、英語で「気体」の意味である。 火山ガスの成分のほとんどは、{{Big|水蒸気}}である。 ==== 火成岩 ==== 石や岩の出来かたには、いろいろなできかたがあるが、マグマが冷えて、かたまって、岩や石ができた場合、それらを{{Big|{{Ruby|火成岩|かせいがん}}}} という。 火山の噴火などによって、マグマが急にふきだした場合に、マグマが急に冷やされるて固まって出きた火成岩を{{Big|{{Ruby|火山岩|かざんがん}}}} という。 いっぽう、地下の深くにあるマグマが、ゆっくりと冷えて固まったものが、地上にでてきたものを{{Big|{{Ruby|深成岩|しんせいがん}}}} という。 * 深成岩 深成岩は、ゆっくりと冷えるてできるので、結晶の大きさが、そろっている。このような、同じような大きさの結晶が、つまっているつくりを {{Big|等粒状組織}}(とうりゅうじょう そしき) という。 * 深成岩の例。 ・・・ はんれい岩、せんりょく岩、かこう岩 。 <gallery widths="220" heights="220"> ファイル:Gabbro.jpg|はんれい岩 ファイル:Diorite.jpg|せんりょく岩 File:Granitstück.JPG|かこう岩 </gallery> * 火山岩 火山岩は、急に冷やされるので、結晶になっていない{{Big|{{Ruby|石基|せっき}}}} という部分が多く、その石基のなかにいくつか、結晶が、ちらばっている。この火山岩の石器の中に散らばってる結晶を{{Big|{{Ruby|斑晶|はんしょう}}}} という。 そそて、このような石基の中に、いくつか、斑晶が、ちらばっているつくりを{{Big|{{Ruby|斑状組織|はんじょうそしき}}}} という。 * 火山岩の例。 ・・・ 玄武岩、安山岩、流もん岩 。 <gallery widths="220" heights="220"> ファイル:BasaltUSGOV.jpg|{{Ruby|玄武岩|げんぶがん}} ファイル:Hornblende, Biotit und Andesit - Bor, Serbien.jpg|{{Ruby|安山岩|あんざんがん}} ファイル:RhyoliteUSGOV.jpg|{{Ruby|流紋岩|りゅうもんがん}} </gallery> === 岩石 === 岩石のできかたのいは、マグマが固まって出来る火成岩のほかにも、地下深くの地層が、その上の地面の重みで、長い年月の間、おし固めつづけられて、できる岩石もある。 このような出来かたの岩石を {{Big|{{Ruby|堆積岩|たいせきがん}}}} という。 * {{Ruby|礫岩|れきがん}} 小石({{Ruby|礫|れき}})が固まって出きたものを {{Big|{{Ruby|礫岩|れきがん}}}}という。 * {{Ruby|砂岩|さがん}} 砂が固まって出きたものを {{Big|砂岩}} (さがん) という。 * {{Ruby|泥岩|でいがん}} 粘土が固まって出きたものを {{Big|泥岩}} (でいがん) という。 * {{Ruby|石灰岩|せっかいがん}} 生物の死骸などにふくまれるカルシウムなどが固まってできたものを {{Big|石灰岩}} (せっかいがん)という。主成分は、炭酸カルシウムである。なので、うすい塩酸をかけると、二酸化炭素を発生する。 * {{Ruby|凝灰岩|ぎょうかいがん}} {{Big|火山灰}}などの火山さいせつ物が固まったものを、 {{Big|ぎょう灰岩}} (ぎょうかいがん)という。 <gallery> ファイル:Conglomerate-bolle2.jpg|れき岩 ファイル:Sandstone(quartz)USGOV.jpg|砂岩 ファイル:SiltstoneUSGOV.jpg|泥岩 ファイル:|ぎょう灰岩 ファイル:|石灰岩 </gallery> === 地球の内部 === [[ファイル:Earth-crust-cutaway-japanese.svg|thumb|350px|]] [[ファイル:Earth-cutaway-schematic-numbered.svg|thumb|350px|1=地殻; 2='''マントル'''; 3a=外核; 3b=内核; 4=リソスフェア; 5=アセノスフェア]] 地震のつたわりかたの研究などから、地球の内部には、液体の部分があることが分かっています。 地震の波には、たて波とよこ波がありますが、横波は液体の中をつたわりません。 地球の表面にある、かたい部分を{{Big|{{Ruby|地殻|ちかく}}}} といいます。地殻のあつさは、陸地では約30kmから約70 kmくらいまでです。 海洋の海底では、約7kmくらいです。 地殻の下には {{Big|マントル}} という高温の、岩石のようなものでできたが、あります。マントルは、地殻の下から 2900km くらいまでの深さに、マントルが、あります。 マントルの成分は岩石です。 火山のマグマは、マントルから、できます。 マントルのほとんどは、固体の岩石です。マントルの温度はとても高いのですが、マントルにかかる圧力も高いので、液体にはならずに、マントルは固体なのです。 マグマは、ほとんど固体のマントルの一部が、液体になったものです。 マントルのさらに下には{{Big|{{Ruby|核|かく}}}} があります。 核は、外側の{{Big|{{Ruby|外核|がいかく}}}} と、内側の{{Big|{{Ruby|内核|ないかく}}}} とに、わかれます。外核の部分が液体です。 地磁気の原因は、液体の外核が流れ動いていて、そのため核内に電流が流れ、地磁気が発生するのだろう、と考えられています。 核の成分は、鉄やニッケルなどの金属から出来ていると考えられています。 地球の内核は地下5,100 kmから6,400 kmで、固体からなると考えられています。 {{clear}} == てこの原理 == [[Image:Lever Principle 3D.png|280px|thumb|left|「てこ」の{{Ruby|概略図|がいりゃくず}}。三角形のところが支点に相当する。<br>じっさいに、この形だと、支点の上の板がすべってしまうので、実物のてこでは、すべらないように、固定してある。]] てこがつりあっている時、「うでの長さ」と「物の重さ」をかけた量が、支点の左右で同じ大きさになっています。 このことを、 {{Big|てこの原理}} (てこのげんり)と、いいます。 てこの両側での、うでの長さの単位はそろえてください。 たとえば、てこの右側で長さの単位をセンチメートル(cm)としたら、左側でもcmを使ってください。 同様に、てこでの「重さ」の単位も、右と左で、そろえてください。 もし、重さの単位に、左ではグラム(g)を使ったら、右でもgを使ってください。 あるいは、もし、重さの単位にキログラム(kg)をつかう場合は、右も左も、重さの単位はキログラムにしてください。 てこの原理を利用すると、小さい力で、重い物を、もちあげることが、できます。 {{clear}} [[Image:Levier soulever commode.svg|thumb|300px|left|この図で、人間が持ってるところが力点。ハコに接触してる場所が作用点。]] [[File:支点 力点 作用点.png|thumb|300px|てこの原理における、支点, 力点, 作用点の位置。]] てこで、人間が力を加えるために持つところを、 {{Big|力点}} (りきてん)と、いいます。 てこを支えている、{{Ruby|回転軸|かいてんじく}}の、中心の部分を、 {{Big|支点}} (してん)と、いいます。 そして、てこによって、持ちあげたい物に、力がくわえられる場所を{{Big|{{Ruby|作用点|さようてん}}}}という。 左の図で見れば、力 F1 と支点と力点との長さ d1 の、かけあわせの F1×d1 と、力 F2 と支点から作用点の長さ d2 の、かけあわせの F2×d2 との大きさは同じです。 つまり、式で書くと、 : F1×d1 = F2×d2 です。 なので、少ない力で、てこで重いものを持ち上げるには、支点と力点の距離を長くすれば、そのぶん、力点に加える力は小さくなります。 また、支点と作用点の長さを短くすれば、そのぶん、作用点に大きな力がくわえられるので、てこで持ち上げやすくなります。 {{clear}} [[Image:Tweezers-variety.jpg|thumb|350px|様々なピンセット]] [[File:ピンセットの支点力点作用点.png|thumb|350px|ピンセットでの、支点・力点・作用点の位置。]] なお、ピンセットに、てこの原理を当てはめて、考えてみると、ピンセットの支点は、はじっこにあります。ピンセットの作用点は、ピンセットの先の、物をつまむ部分です。 {{clear}} なお、力と、支点からの距離を、掛けた量を、モーメントと言います。たとえば力 F1 と支点と力点との長さを d1 とした場合、 F1×d1 はモーメントです。 F2×d2 も、モーメントです。 *くぎぬき [[File:Páčidlo.gif|thumb|200px|left|釘抜き(くぎぬき)]] [[File:釘抜きの支点力点作用点.png|thumb|釘抜きでの、支点・力点・作用点の位置。]] 支点・力点・作用点は、かならずしも、一直線上には、あるとは、かぎらない。 {{clear}} === 輪じく === [[ファイル:Wheelaxle quackenbos.gif|thumb|left|輪じくの仕組みを活用した、{{Ruby|巻|まき}}き上げ{{Ruby|機|き}}。]] [[File:Wheel-and-axle diagram.svg|thumb|輪じく(りんじく)の原理図。力の関係を見やすくするため、ひも をつけて、おもり をつけてある。内側の{{Ruby|輪|わ}}から下がっている ひも と、外側の輪から下がっている ひも は、つながっていない。図の場合、内側のおもりは、{{Ruby|軸|じく}}を右回りに回そうとしている。外側のおもりは、{{Ruby|輪|わ}}を左回りに回そうとしている。図の場合、右回りの力と左回りの力は、つりあっている。]] 輪じく(りんじく)とは、自動車のハンドルに似たしくみの物です。外側の{{Ruby|輪|わ}}をまわすと、くっついている内側の{{Ruby|軸|じく}}も、いっしょに、まわります。 このような、ハンドルなどの力の仕組みを考えたものを、輪じく(りんじく、輪軸)といいます。 輪じく の、力のしくみ は、てこの原理を 使って、考えることができます。 輪じく の、つりあいを考えるときは、 :  力 × 半径 で、かんがえる必要があります。 {{-}} [[File:Yellow-flathead-screwdriver.jpg|thumb|300px|left|]] ドライバーも 輪じく になっています。 {{-}} === かっ車(発展) === {{clear}} == 宇宙 == === 太陽と月の形 === 月と太陽の表面の様子や月の形が変わる理由について学びます。 ==== 月の形の変化と太陽の位置 ==== [[File:月の見え方svg.svg|thumb|400px|月の見え方]] 月は日々姿形を変え、それは約29.5日で一周しています。これを月の満ち欠けといいます。月の満ち欠けが起きる理由は、地球から見た月の太陽からの光が当たる面が日ごとに変わってゆくので、おこります。 月の満ち欠けは決まった周期となっているので、昔の人はこれをカレンダーのように使っていました。そして、それぞれの形に名前をつけて身近なものにしていました。みなさんも、「三日月」や「満月」という言葉を知っているでしょう。これも月の形の名前です。みなさんは、すべては、おぼえなくてもよいですが、月の形と、その名前を紹介します。 {| rules=cols border=1 cellspacing=0 align=center |- style="background:silver" !陰暦(月の満ち欠けを基にした暦)と月の名前 |- | {| rules=cols border=0 cellspacing=0 align=center |- align=center width=100px |1日||3日||7日||11日||13日||14日||15日 |- align=center width=100px |新月||三日月||上弦の月||<small>十日余りの月</small>||十三夜<br>十三夜月||小望月||十五夜<br>望月・満月 |- |[[File:Crescent Moon.jpg|80px]]||[[File:Crescent Moon2.jpg|80px]]||[[File:Half Waxed Moon.jpg|80px]]||[[File:10 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:13 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:14 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:Full Moon.jpg|80px]] |- align=center width=100px |16日||17日||18日||19日||20日||22日||23日 |- align=center width=100px |十六夜月||立待月||居待月||臥待月<br>寝待月||宵闇月<br>更待月||<small>二十日余りの月</small><br>下弦の月||二十三夜月 |- |[[File:16 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:17 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:18 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:19 Nights Moon.jpg|80px]]||[[File:20 Nights moon.jpg|80px]]||[[File:Waning Moon.jpg|80px]]||[[File:23 Nights Moon.jpg|80px]] |} |} 月の見えかたは、右側から、かわっていきます。 ==== 月の表面の様子 ==== [[ファイル:Lunar crater Daedalus.jpg|thumb|月のクレーター。]] 月の表面に見える、黒く見える丸い穴を'''クレーター'''と言います。でこぼこした、くぼみがあります。(くわしくは[[:w:クレーター|クレーター]]。) クレーターが出きた理由は、いん石(いんせき、隕石)が、ぶつかったからだろう、と考えられています。 クレーターとはべつに、月の表面の、黒く見えるあたりを{{Big|{{Ruby|海|うみ}}}}といいます。「海」と言っても、月の海には、水はありません。 そもそも、月には、水がありません。月には、空気も、ありません。 月の表面には、海がいっぱいあるけど、裏には、ほとんどありません。 月の表面の、白く見える部分を{{Big|陸}}(りく)と、言います。 ==== 月の大きさ ==== 月の直径は、約3500kmです。月の形は、球形です。地球の直径と比べた場合、月の直径は、地球の直径の4分の1です。地球の方が大きいです。 月と地球の距離は、約38万kmです。 なお、太陽と地球との距離は、約1億5000万kmであり、月と地球の距離の約400倍です。 月の重力は、地球の重力の、約6分の1です。月は、地球よりも、小さいので、月の重力も、地球より、小さいです。 地球上で1000グラムの物の重さを、ばねばかりで、はかると、月では166グラムくらいになります。 いっぽう、月で、{{Ruby|天秤|てんびん}}で、重さを、はかった場合は、両方の皿の上の物の重さが6分の1になるので、つりあいの結果は、地上と、かわりません。 月には、空気がありません。この理由は、月の重力が小さいので、空気を引き止められなかったからだろう、と考えられています。 ==== 星の種類 ==== 太陽のように、光を発してる星を、{{Big|こう星}}(こうせい、恒星)と言います。星座をつくる星も、こう星です。 いっぽう、地球のように、その星じたいは、光をはっしない星で、太陽のまわりを回っている星を{{Big|わく星}}(わくせい、惑星)といいます。 月のように、惑星のまわりを回っている星は、{{Big|えい星}}(えいせい、衛星)といいます。 月は、こう星ではありません。地球から見た場合に、月があかるく見えるのは、太陽の光を反しゃしてるからです。 月は、地球のまわりを、回っています。このように、星が、星のまわりを回っていることを、{{Big|公転}}(こうてん)といいます。 地球そのものも、太陽のまわりを、公転しています。地球が太陽のまわりを1まわりするのに、1年かかります。季節が1年ごとにくりかえす理由は、地球の太陽のまわりの公転です。 ==== わく星 ==== [[ファイル:Solar sys8.jpg|thumb|300px|わかりやすく、星どうしをちかづけて書いてある。じっさいの天体どうしは、とても、はなれている。]] 太陽のまわりを回っている惑星は、地球の他にも、あります。太陽から近い順に惑星を書くと、 {{Ruby|:水星|すいせい}}、 {{Ruby|金星|きんせい}}、 {{Ruby|地球|ちきゅう}}、 {{Ruby|火星|かせい}}、 {{Ruby|木星|もくせい}}、 {{Ruby|土星|どせい}}、 {{Ruby|天王星|てんのうせい}} 、{{Ruby|海王星|かいおうせい}} です。 {{Ruby|冥王星|めいおうせい}}は、{{Ruby|惑星|わくせい}}ではなく、{{Ruby|準惑星|じゅんわくせい}}です。 ==== 太陽 ==== :※注意 太陽を直接、見ては、いけません。目を痛めます。 :※注意 太陽を直接、望遠鏡で、のぞいても、いけません。目を痛めます。 === 星と銀河 === [[ファイル:Solar sys8.jpg|thumb|300px|太陽系。わかりやすく、惑星どうしをちかづけて書いてある。じっさいの天体どうしは、とても、はなれている。]] 太陽と、太陽のまわりを回る、水星から海王星までなどの惑星などは、{{Ruby|太陽系|たいようけい}}という星の{{Ruby|集団|しゅうだん}}です。 太陽系の直径は約90億kmです。 [[ファイル:Milky Way 2005.jpg|thumb|300px|left|{{Ruby|銀河系|ぎんがけい}}の{{Ruby|想像図|そうぞうず}}]] その太陽系は{{Big|{{Ruby|銀河系|ぎんがけい}}}} という星の集団の一部にしか、すぎません。 銀河系の形は、うずをまいた{{Ruby|円盤|えんばん}}のような形をしていることが分かっています。 銀河系の大きさは、とても大きいので、キロメートルだと、{{Ruby|不便|ふべん}}です。そこで{{Big|{{Ruby|光年|こうねん}}}} という きょり の{{Ruby|単位|たんい}}をつかいます。 1光年の きょり は、そのあいだの きょり を{{Ruby|移動|いどう}}するのに、光でも1年もかかる長さです。 そして、この光年という単位をつかうと、銀河系の直径は10万光年です。 わたしたちの太陽系は、銀河系の中心から、およそ3万光年、はなれた場所です。 {{clear}} 夜空で、数十個から数十万の星があつまって見える場所を{{Big|{{Ruby|星団|せいだん}}}} や{{Big|{{Ruby|星雲|せいうん}}}} と、いいます。 <gallery widths="250px" heights="250px"> ファイル:Pleiades large.jpg|おうし座のプレアデス星団 </gallery> * アンドロメダ銀河 [[ファイル:Andromeda Galaxy (with h-alpha).jpg|thumb|300px|right|アンドロメダ銀河]] 星座のアンドロメダ座のそばに見える、いくつもの星があつまったアンドロメダ星雲(アンドロメダせいうん)は、私たちの銀河系とはべつの星です。なので {{Big|アンドロメダ銀河}}(アンドロメダぎんが) とも言われます。 {{clear}} == 電気の利用 == * 電磁石のはたらき 鉄の棒にエナメル線を巻き付けると、電磁石というものになります。ここでは、電磁石について学びましょう。 電磁石については、小学5年の理科で、習いますので、知らないかたは、復習をしてください。 この節では、電磁石のほかの、利用を説明します。 === 電気による発熱 === {{Big|ニクロム線}}(ニクロムせん)などに電流を流すと、発熱します。どんな金属の線でも、電気をながすと、発熱はします。ニクロム線は、とくに、発熱が多くなるニクロムという材料でつくられた導線です。このように、電気を流すと熱が多く発する金属導線を{{Big|電熱線}}(でんねつせん)と言います。ここでは、電気の利用について学びましょう。 電熱線は、ヒーターなどに利用されることがある。 なお、ニクロムは、ニッケルと言う金属と、クロムという金属が混ぜられた{{Ruby|合金|ごうきん}}です。 合金とは、2個以上の金属を混ぜあわせた金属材料のことです。 ニクロムに電気をながすと、その電気が持っていたエネルギーは、熱として使われてしまいます。 ニクロム線の発熱量などは、どうやって、はかったら、良いでしょうか? まず、「温度」と、ニクロム線などの発熱や、火などの「熱」とは、区別をする必要が、あります。 たとえば、容器に入った10℃の水に、おなじ水量のの10℃の水を注いでも、けっして20℃の温度には、なりませんよね。 その、いっぽう、発熱をしてるニクロム線を何本も多く集めたら、多く集めるほど、あつくなりますよね。 このように、「温度」と「熱」とは、区別をする必要があります。 * {{Big|熱量とカロリー}} そこで、熱エネルギーを数値化した量を、{{Big|熱量}}(ねつりょう)といい、熱量は温度とは区別します。 熱量の単位は{{Big|'''カロリー'''}}と、言います。なお、単位の、英語での記号は、小学校では習いませんが cal と書きますので、外部のサイトなどで自習する場合は、参考にしてください。 1カロリー' は、水 1g(=1グラム) の温度を 1℃ 上昇させるのに必要な、熱エネルギーのことです。なお、ここでいう「水」とは、50℃のお湯だろうが、80℃のお湯だろうが、「水」として扱っています。100℃で沸騰してなければ、お湯でも液体の「水」として、あつかっています。 水以外の液体では、ダメです。油では、ダメです。 ともかく水の熱量の式は、 :熱量(カロリー) = 水の重さ(グラム単位、g) × 温度差(℃単位) です。 たとえば、重さが10gの水の温度が、3℃ 上がったら、水に加わった熱量は、 3×10=30 で、30カロリーです。 === 電気を作る === 電気回路の導線の近くで、磁石を動かすと、電気が流れます。たとえば電磁石に、磁石を出しいれすると、磁石を出し入れで動かしている間は、電気が流れます。 このように、磁石を動かすことで、電気の流れを作れます。 「手回し発電機」は、この仕組みを利用しています。レバーを回すことで、中の磁石が回転するので、磁石の近くにある回路に電気が流れるのです。 [[ファイル:peltonturbine-1.jpg|thumb|left|180px|発電用タービンの部品。<br>ドイツの水力発電所の装置]] じつは、発電所で作れれる電気も、原理は、同じです。 たとえば火力発電所と水力発電所と原子力発電所では、磁石がついたタービン(羽根車、はねぐるま)を、回しています。 このうち、火力発電と原子力発電では、湯を沸かして(わかして)、その蒸気の押し出す力で、タービンを回しています。 水力発電では、水の流れで、タービンを回しています。たとえば、ダムなどの高いところから、タービンの羽根にめがけて、水を落として、その落とした水のいきおいで、タービンを回します。 === 電気と明かり === 豆電球に使われている導線の材料は、ふつうは、{{Big|タングステン}}という金属で作られた、ほそい線です。 豆電球では、このタングステン線に、電気をながすことで、発熱をさせて、高温にしています。 タングステンが高温になったことで、タングステンから光が出ます。これを電球の明かりとして用いたものが、{{Big|電球}}です。 いっぽう、発光ダイオード(はっこうダイオード)などの明かりは、電球とは仕組みがちがいます。 発光ダイオードは、{{Ruby|半導体|はんどうたい}}という物質の性質を使っています。 小学校では、半導体の説明は、むずかしいので、省略します。 なお、発光ダイオードの実験をする時は、電流を流しすぎると、ダイオードがこわれてしますので、注意してください。電流を流し過ぎないように、回路に抵抗という、電流を減らす部品を組み込むのが普通です。 また、蛍光灯のしくみは、電球とも、発光ダイオードとも、別の仕組みです。 この節では、電気は、光に変えることができることを、分かってくれれば、じゅうぶんだと、思います。 また、光電池などを思い出せば分かるように、光から電気をつくることも、出来ます。 === 電気と音 === 電気は、機械を使って、音に変えることも出来ます。スピーカーやマイク、電子ピアノなどが、そうですね。 どういう仕組みかというと、製品によって、少しはちがいますが、おおむね、似たような仕組みです。 電気によって、振動を、起こしています。 音とは空気の振動です。 たとえば、{{Ruby|楽器|がっき}}の{{Ruby|太鼓|たいこ}}をたたくと、タイコの{{Ruby|膜|まく}}が、振動して、小さくゆれつづけているのを見たことがある人もいるでしょう。音楽の授業で、ときどき、合唱や合奏をしているときに、まわりの物が小さく揺れ(ゆれ)ていることがあるのは、音による空気の振動が、そのものに、ぶつかっているからです。 さて、回路に電気が流れると、電磁石になって磁力が発生するのですから、その磁力で、物を、振動させてしまえば、音を、出せるのです。 === 電気をためる・コンデンサー === [[ファイル:Photo-SMDcapacitors.jpg|thumb|250px|いろいろなコンデンサー]] [[ファイル:Condensador electrolitico 150 microF 400V.jpg|thumb|200px|コンデンサーの例]] 写真のような、電気をためることができる{{ruby|装置|そうち}}を '''コンデンサー''' といいます。 === センサーとプログラム === 照明の中には、部屋に入ると自動で電気がつくものもあります。これについて考えてみましょう。 :これには、人がいることを感知する'''センサー'''が使われています。 :内部のコンピュータに動きを指示し、それに{{ruby|従|したが}}って動いています。 :このようなコンピュータへの指示を '''プログラム''' といい、プログラムを作ることを '''プログラミング''' といいます。 :このように、電気製品の中には、センサーとプログラムを使って動いているものがあります。 {{Stub}} [[Category:小学校教育|理6]] [[Category:理科教育|小6]] rhenhzw77oqrc22hbrjvajcb44g4iy8 高等学校古文/漢詩/竹里館 0 21120 276874 275870 2025-07-04T16:50:50Z Tomzo 248 276874 wikitext text/x-wiki ==白文 訓読文== '''竹里館 {{ruby|竹里館|ちくりかん}}''' {{ruby|王維|おうい}} '''獨坐幽篁裏''' 独り坐す 幽篁の裏 '''彈琴復長嘯''' 琴を弾じて 復た長嘯す '''深林人不知''' 深林 人知らず '''明月來相照''' 明月 来たりて相照らす {{substub|170114}} [[Category:高等学校教育 国語 漢文 漢詩|竹里館]] mea6x2a65kzfneo1nnbkf1zhm5mog9p コンパイラ/コンパイラの概説 0 21664 276930 241495 2025-07-05T11:56:34Z ~2025-134322 88371 /* 構文木 */ 276930 wikitext text/x-wiki コンパイラ(Compiler)は、プログラミング言語で書かれたソースコードを別の言語や形式に変換し、実行可能なバイナリコードや中間コードを生成するソフトウェアツールです。コンパイラの概要を以下に示します。 ;フローの概要: :;字句解析(Lexical Analysis): ソースコードをトークンに分割し、トークンの種類を識別します。 :;構文解析(Syntax Analysis): トークン列を構文木または解析木に変換し、ソースコードの構造を把握します。 :;意味解析(Semantic Analysis): 意味的なエラーを検出し、型検査などを行います。 :;最適化(Optimization): 中間コードや構文木を最適化し、実行速度やメモリ使用量を向上させます。 :;コード生成(Code Generation): 最適化された中間コードから、ターゲットプラットフォーム向けの機械語やアセンブリ言語のコードを生成します。 :;リンキング(Linking): 複数のコンパイル単位やライブラリを結合し、実行可能なプログラムを生成します。 ;主な機能: :;エラーチェックと診断: コンパイラは、構文エラーや意味エラーを検出し、適切なエラーメッセージを提供します。 :;最適化: コンパイラは生成されたコードを最適化して、実行速度やメモリ効率を向上させます。 :;ポータビリティ: コンパイラは、異なるプラットフォームやアーキテクチャに対応するためのポータビリティを提供します。 ;種類: :;クロスコンパイラ(Cross Compiler): 異なるプラットフォーム向けにコードを生成するコンパイラ。 :;ブートストラップコンパイラ(Bootstrap Compiler): 自己再帰的なプロセスによって、対象言語のコンパイラを生成するコンパイラ。 :;ジャストインタイムコンパイラ(Just-In-Time Compiler, JIT): 実行時に機械語に変換し、即座に実行するコンパイラ。 ;用途: :;プログラミング言語のコンパイラ: C、Java、Pythonなどの言語には、それぞれの言語向けのコンパイラが存在します。 :;組み込みシステム開発: マイクロコントローラや組み込みシステム向けに最適化されたコンパイラが利用されます。 :;高性能計算: 科学技術計算などの高性能な計算用途でのコンパイラも重要です。 ---- 関連するソフトウェアには、低水準言語から高水準言語への変換を行うプログラムである逆コンパイラ、高水準言語間で変換を行うプログラムであるソースコードからソースコードへのコンパイラまたはトランスパイラなどがあります。 また、言語の再書き込みプログラムは通常、言語を変更せずに式の形を変換するプログラムです。 コンパイラコンパイラは、一般に多様なコンパイラを生成できるように、ジェネリックで再利用可能な方法でコンパイラ(またはその一部)を生成するコンパイラです。 コンパイラは、前処理、字句解析、構文解析、意味解析、入力プログラムの中間表現への変換、コードの最適化、マシン固有のコード生成などの操作を実行する可能性があります。 解析する言語によっては、字句解析フェーズと構文解析フェーズ、意味解析フェーズのどれかが結びついていることもあり、完全に分離することは出来ない場合もある。 コンパイラは、これらのフェーズをモジュラーなコンポーネントとして実装し、ソース入力からターゲット出力への変換の効率的な設計と正確性を促進します。 [[w:C++言語|C++言語]]のの短いコードを例に取る<ref>[[C言語]]ではstructキーワードを明示的に使わなければ構造体変数を宣言できない。この例では{{code| struct X * y;}}となっていないので、乗法と解釈できる。C++言語ではまた、変数の初期化と関数定義の間にも曖昧さがある。</ref>。 <syntaxhighlight lang="c++" style="font-size: 1.5rem"> X * y; </syntaxhighlight> このコードは、「Xという構造体(共用体など)のポインタyを宣言」しているのか「X かける yを計算している」のかが曖昧である([[コンパイラ/構文解析/曖昧な文法|詳細]])。そのため、構文解析だけではこの曖昧さが残ってしまうので、意味解析と構文解析が一部結合していると言える。 コンパイラの設計や保守に関わる人はあまりいないだろうが、コンパイラの構造や設計、考え方を理解することはソフトウェア開発やプログラミング全般に非常に役立つであろう。 また、正規表現などもプログラムには広く使われている。 == 字句解析 == コンパイラがプログラムを処理する最初のステップは、字句解析です。字句解析は、プログラムのソースコードを最小単位の単語であるトークンに分割し、それに基づいてプログラムの構造を理解します。以下に、字句解析の概要とその重要性について詳しく説明します。 ; 字句解析のプロセス: # プログラムの走査: #* 字句解析は通常、ソースコードを左から右に向かって一文字ずつ解析します。これはソースコードを線形に読み進めるプロセスです。 # トークンの生成: #* ソースコードは最小単位の単語であるトークンに分割されます。トークンはプログラムの構造を理解するための基本的な要素であり、変数、演算子、キーワードなどが含まれます。 # 空白やコメントの除去: #* 字句解析の過程で、ソースコード内の空白やコメントなど、プログラムの実行に影響を与えない要素は取り除かれます。これにより、後続の解析フェーズがスムーズに行えます。 ; 例: 字句解析前と後 ;ソースコード: <code>a = b * c + d</code> ;字句解析前: :<syntaxhighlight lang=text> a = b * c + d </syntaxhighlight> ;字句解析後: :<syntaxhighlight lang=text> [a] [=] [b] [*] [c] [+] [d] </syntaxhighlight> この例では、字句解析によってソースコードがトークンに分割され、それぞれの要素が抽出されました。これにより、後続の構文解析や意味解析のフェーズでより効果的なプログラムの理解が可能となります。 ==== 字句解析の重要性: ==== # 構文解析の基盤: #* 字句解析が行われることで、構文解析フェーズが正確かつ効率的に進行します。構文解析はプログラムの構造を理解し、それに基づいて構文木を生成します。 # エラーハンドリング: #* 字句解析によって不正なトークンや構造が検出され、コンパイラはエラーを適切にハンドリングできます。これはプログラムの品質向上に寄与します。 # トークンの正規化: #* 字句解析は異なる表記法を正規化し、プログラム内の同じ要素を一貫して扱うために重要です。例えば、変数名やキーワードの大文字小文字の区別を解消します。 字句解析はコンパイラの基本的なステップであり、正確な解析が後続の処理の信頼性と効率性に直結します。 ---- コンパイラがまず対象とするプログラムを読み込んだら、次に行うことが字句解析である。字句解析はプログラムを左から右へ線形解析を行う。これを'''字句解析'''または'''走査'''と呼ぶ。 字句解析というのは、例えば、<code>a = b * c + d</code>というコードを #a #= #b #<nowiki>*</nowiki> #c #+ #d に分けることである。このとき分けるのはプログラムのソースコードの最小単位の単語であり、これを'''トークン'''と呼ぶ。また、トークン同士の区切りである空白やコメント類は字句解析で取り除かれる。 == 構文解析 == 一般的なコンパイラのプロセスでは、字句解析(Lexical Analysis)の後に構文解析(Syntax Analysis)が続きます。字句解析はソースコードをトークンに分割し、各トークンの種類を特定します。構文解析はこれらのトークンの並びを解析し、プログラムの構造を理解可能な形に変換します。 ;字句解析(Lexical Analysis): :ソースコードを最小の意味単位であるトークンに分割し、トークンの種類を識別します。 :例えば、キーワード、識別子、演算子、リテラルなどがトークンとして抽出されます。 ;構文解析(Syntax Analysis): :字句解析で生成されたトークン列をもとに、ソースコードの構造を理解可能な形に変換します。 :文法規則に基づいて構文解析器が構文木または解析木を生成します。 ;構文木または解析木の生成: :構文解析器は構文規則に基づいて、ソースコードの構造を表現する木構造(構文木または解析木)を生成します。 :この木構造はプログラムの構造を階層的に表現し、後続のフェーズで利用されます。 ;構文エラーの検出: :構文解析はソースコードが言語の文法に準拠しているかを検査し、構文エラーがあればエラーメッセージを生成し、開発者に対して修正が必要であることが通知されます。 ;後続フェーズへの情報提供: :生成された構文木または解析木は、後続のフェーズで利用されるため、必要な情報が抽出されます。 :これにより、型検査や意味解析、コード生成などのステップがより正確に行えるようになります。 構文解析は、ソースコードの構造を理解し、それを木構造に変換することで、コンパイラや解釈器がプログラムを効果的に処理できるようにします。 === 構文木 === {{Wikipedia|構文木}} 構文解析は、プログラムのソースコードを解析し、その構造を階層的な木構造で表現するプロセスです。この木構造は通常、構文木または解析木と呼ばれ、プログラムの構造を効果的に捉えるために使用されます。以下に、構文木に関する基本的な概念と具体例を示します。 :<syntaxhighlight lang=text> a = b * c + d </syntaxhighlight> 上記のコードに対する構文木は次の通りです。 :<syntaxhighlight lang=text> = / \ a + / \ * d / \ b c </syntaxhighlight> この構文木では、演算子の優先順位に基づいて、乗算(*)が足し算(+)よりも優先されています。構文木は、変数や演算子などの要素をノードとし、それらの関係をエッジで表現します。 代入演算子や算術演算子などの演算子はそれぞれ2つのノード(部分木)を持つことができるため、このような階層的な木構造を成します。 === 構文木と解析木 === 構文木と解析木は、プログラムの解析や構造を表現するための木構造ですが、その概念や役割にはいくつかの違いがあります。 ==== 構文木(Syntax Tree) ==== * 概要: ** 構文木は、プログラムのソースコードの構造を抽象的かつ階層的に表現する木構造です。 ** 各ノードは文や式などの構成要素を表し、エッジはそれらの構成要素の関係を示します。 * 特徴: ** 終端記号が葉(リーフ)ノードとなり、非終端記号が内部ノードとなります。 ** 構文解析によって生成され、通常はプログラムの構造を視覚的に理解しやすい形で表現されます。 ==== 解析木(Parse Tree) ==== * 概要: ** 解析木も構文木の一種であり、構文解析によって生成される木構造です。 ** 構文解析の途中結果をそのまま表現したもので、通常は構文木と比較して冗長です。 * 特徴: ** 終端記号も非終端記号もノードとして表現され、構文解析の途中結果を忠実に反映します。 ** 構文木に比べて冗長であり、文法規則をそのまま表現します。** 例: 代入文 <code>a = b * c + d</code> の解析木 === 違いと利用シーン: === * 構文木: ** 終端記号が葉ノードで、非終端記号が内部ノードです。 ** プログラムの構造を抽象的に表現し、後続のコンパイラのフェーズで利用されます。 ** 高水準の抽象構造を取得するために使用されます。 * 解析木: ** 終端記号と非終端記号が両方ともノードとして表現されます。 ** 構文解析の途中結果をそのまま表現し、文法規則を直接反映します。 ** 構文解析の途中のデバッグや解析の詳細な理解に使用されます。 一般的に、構文木は高レベルの概念を理解するために使われ、解析木は構文解析の途中結果を確認するために使われます。どちらもプログラム解析の過程で有用な情報を提供します。 === 補足説明 === ;エッジ(Edge): :グラフ理論の用語で、ノード間を結ぶ線のことです。 :構文木や解析木において、エッジはノード同士の関係を示します。 ;ノード(Node): :グラフ理論の用語で、グラフ内の点のことです。 :構文木や解析木において、ノードはプログラムの要素や構成要素を表現します。 ;終端記号(Terminal Symbol): :文法において、生成される言語の基本的な要素を表す記号です。 :プログラムの実際のコード要素や変数、リテラルが終端記号に相当します。 :;例: :: 変数名、数値、演算子など。 ;非終端記号(Nonterminal Symbol): :文法において、生成される言語の構造や構成要素を表す記号です。 :プログラムの文法規則や構造を表現するために使用されます。 :;例: 式、文、文法規則の左辺など。 ;対応関係の例: 考え方として、エッジはノード同士を結びつけ、ノードには終端記号や非終端記号が割り当てられます。以下に簡単な例を示します。 :<syntaxhighlight lang=text> 終端記号 (a) | 非終端記号 (Expr) | \ 終端記号 (*) 終端記号 (b) | 非終端記号 (Term) | \ 終端記号 (+) 終端記号 (c) | 終端記号 (d) </syntaxhighlight> この例では、終端記号(a, b, c, d)が実際のプログラムの要素を表し、非終端記号(Expr, Term)がそれらの構造を表現しています。エッジはノード同士の関係を示しており、例えば非終端記号 Expr は終端記号 (*) と終端記号 (b) を持っています。このような構造が構文木や解析木でプログラムの構造を表現します。 == 意味解析 == 意味解析(Semantic Analysis)は、プログラムが意味的な誤りを含まないかどうかを検査するプロセスです。主にプログラムの型や構造に関する観点から検証が行われ、意味的なエラーを早期に発見することが目的です。以下に、意味解析の主な側面について詳しく説明します。 ;型検査(Type Checking): 意味解析の一部として、プログラム内で使用される変数や式の型が正しく一致しているかどうかを検査します。例えば、整数型の変数に実数の値を代入していないか、関数呼び出しの引数とパラメータの型が一致しているかなどがチェックされます。これにより、型に関連する実行時エラーを防ぐことができます。 ;識別子の重複検査: 意味解析は、同じスコープ内で変数名などの識別子が重複して宣言されていないかどうかを確認します。 :構文木へのプロパティ付与: 構文解析で生成された構文木や解析木に対して、意味的な情報を追加することがあります。これにより、後続のフェーズでコード生成や最適化がより正確かつ効果的に行えるようになります。 ;意味的なエラーの検知: 構文的には正しいが意味的には誤りがある箇所を検知するのが意味解析の主要な役割です。例えば、未定義の変数の参照などがこれに当たります。 ;型推論(Type Inference): 一部の言語では、変数の型を明示的に宣言せずに使用できる場合があります。この場合、意味解析は変数の使用文脈から型を推測し、正確な型情報を提供します。 意味解析の結果、プログラムが意味的に正確であることが確認されると、コード生成フェーズに向けて構文木や解析木に基づいた情報が提供され、実行可能なコードが生成されます。 == 脚注 == <references /> {{stub}} [[Category:コンパイラ]] aw18xtg7lm9ewmgmgt6gpcpb9r8roib 276931 276930 2025-07-05T11:58:48Z ~2025-134322 88371 /* 構文木 */ 276931 wikitext text/x-wiki コンパイラ(Compiler)は、プログラミング言語で書かれたソースコードを別の言語や形式に変換し、実行可能なバイナリコードや中間コードを生成するソフトウェアツールです。コンパイラの概要を以下に示します。 ;フローの概要: :;字句解析(Lexical Analysis): ソースコードをトークンに分割し、トークンの種類を識別します。 :;構文解析(Syntax Analysis): トークン列を構文木または解析木に変換し、ソースコードの構造を把握します。 :;意味解析(Semantic Analysis): 意味的なエラーを検出し、型検査などを行います。 :;最適化(Optimization): 中間コードや構文木を最適化し、実行速度やメモリ使用量を向上させます。 :;コード生成(Code Generation): 最適化された中間コードから、ターゲットプラットフォーム向けの機械語やアセンブリ言語のコードを生成します。 :;リンキング(Linking): 複数のコンパイル単位やライブラリを結合し、実行可能なプログラムを生成します。 ;主な機能: :;エラーチェックと診断: コンパイラは、構文エラーや意味エラーを検出し、適切なエラーメッセージを提供します。 :;最適化: コンパイラは生成されたコードを最適化して、実行速度やメモリ効率を向上させます。 :;ポータビリティ: コンパイラは、異なるプラットフォームやアーキテクチャに対応するためのポータビリティを提供します。 ;種類: :;クロスコンパイラ(Cross Compiler): 異なるプラットフォーム向けにコードを生成するコンパイラ。 :;ブートストラップコンパイラ(Bootstrap Compiler): 自己再帰的なプロセスによって、対象言語のコンパイラを生成するコンパイラ。 :;ジャストインタイムコンパイラ(Just-In-Time Compiler, JIT): 実行時に機械語に変換し、即座に実行するコンパイラ。 ;用途: :;プログラミング言語のコンパイラ: C、Java、Pythonなどの言語には、それぞれの言語向けのコンパイラが存在します。 :;組み込みシステム開発: マイクロコントローラや組み込みシステム向けに最適化されたコンパイラが利用されます。 :;高性能計算: 科学技術計算などの高性能な計算用途でのコンパイラも重要です。 ---- 関連するソフトウェアには、低水準言語から高水準言語への変換を行うプログラムである逆コンパイラ、高水準言語間で変換を行うプログラムであるソースコードからソースコードへのコンパイラまたはトランスパイラなどがあります。 また、言語の再書き込みプログラムは通常、言語を変更せずに式の形を変換するプログラムです。 コンパイラコンパイラは、一般に多様なコンパイラを生成できるように、ジェネリックで再利用可能な方法でコンパイラ(またはその一部)を生成するコンパイラです。 コンパイラは、前処理、字句解析、構文解析、意味解析、入力プログラムの中間表現への変換、コードの最適化、マシン固有のコード生成などの操作を実行する可能性があります。 解析する言語によっては、字句解析フェーズと構文解析フェーズ、意味解析フェーズのどれかが結びついていることもあり、完全に分離することは出来ない場合もある。 コンパイラは、これらのフェーズをモジュラーなコンポーネントとして実装し、ソース入力からターゲット出力への変換の効率的な設計と正確性を促進します。 [[w:C++言語|C++言語]]のの短いコードを例に取る<ref>[[C言語]]ではstructキーワードを明示的に使わなければ構造体変数を宣言できない。この例では{{code| struct X * y;}}となっていないので、乗法と解釈できる。C++言語ではまた、変数の初期化と関数定義の間にも曖昧さがある。</ref>。 <syntaxhighlight lang="c++" style="font-size: 1.5rem"> X * y; </syntaxhighlight> このコードは、「Xという構造体(共用体など)のポインタyを宣言」しているのか「X かける yを計算している」のかが曖昧である([[コンパイラ/構文解析/曖昧な文法|詳細]])。そのため、構文解析だけではこの曖昧さが残ってしまうので、意味解析と構文解析が一部結合していると言える。 コンパイラの設計や保守に関わる人はあまりいないだろうが、コンパイラの構造や設計、考え方を理解することはソフトウェア開発やプログラミング全般に非常に役立つであろう。 また、正規表現などもプログラムには広く使われている。 == 字句解析 == コンパイラがプログラムを処理する最初のステップは、字句解析です。字句解析は、プログラムのソースコードを最小単位の単語であるトークンに分割し、それに基づいてプログラムの構造を理解します。以下に、字句解析の概要とその重要性について詳しく説明します。 ; 字句解析のプロセス: # プログラムの走査: #* 字句解析は通常、ソースコードを左から右に向かって一文字ずつ解析します。これはソースコードを線形に読み進めるプロセスです。 # トークンの生成: #* ソースコードは最小単位の単語であるトークンに分割されます。トークンはプログラムの構造を理解するための基本的な要素であり、変数、演算子、キーワードなどが含まれます。 # 空白やコメントの除去: #* 字句解析の過程で、ソースコード内の空白やコメントなど、プログラムの実行に影響を与えない要素は取り除かれます。これにより、後続の解析フェーズがスムーズに行えます。 ; 例: 字句解析前と後 ;ソースコード: <code>a = b * c + d</code> ;字句解析前: :<syntaxhighlight lang=text> a = b * c + d </syntaxhighlight> ;字句解析後: :<syntaxhighlight lang=text> [a] [=] [b] [*] [c] [+] [d] </syntaxhighlight> この例では、字句解析によってソースコードがトークンに分割され、それぞれの要素が抽出されました。これにより、後続の構文解析や意味解析のフェーズでより効果的なプログラムの理解が可能となります。 ==== 字句解析の重要性: ==== # 構文解析の基盤: #* 字句解析が行われることで、構文解析フェーズが正確かつ効率的に進行します。構文解析はプログラムの構造を理解し、それに基づいて構文木を生成します。 # エラーハンドリング: #* 字句解析によって不正なトークンや構造が検出され、コンパイラはエラーを適切にハンドリングできます。これはプログラムの品質向上に寄与します。 # トークンの正規化: #* 字句解析は異なる表記法を正規化し、プログラム内の同じ要素を一貫して扱うために重要です。例えば、変数名やキーワードの大文字小文字の区別を解消します。 字句解析はコンパイラの基本的なステップであり、正確な解析が後続の処理の信頼性と効率性に直結します。 ---- コンパイラがまず対象とするプログラムを読み込んだら、次に行うことが字句解析である。字句解析はプログラムを左から右へ線形解析を行う。これを'''字句解析'''または'''走査'''と呼ぶ。 字句解析というのは、例えば、<code>a = b * c + d</code>というコードを #a #= #b #<nowiki>*</nowiki> #c #+ #d に分けることである。このとき分けるのはプログラムのソースコードの最小単位の単語であり、これを'''トークン'''と呼ぶ。また、トークン同士の区切りである空白やコメント類は字句解析で取り除かれる。 == 構文解析 == 一般的なコンパイラのプロセスでは、字句解析(Lexical Analysis)の後に構文解析(Syntax Analysis)が続きます。字句解析はソースコードをトークンに分割し、各トークンの種類を特定します。構文解析はこれらのトークンの並びを解析し、プログラムの構造を理解可能な形に変換します。 ;字句解析(Lexical Analysis): :ソースコードを最小の意味単位であるトークンに分割し、トークンの種類を識別します。 :例えば、キーワード、識別子、演算子、リテラルなどがトークンとして抽出されます。 ;構文解析(Syntax Analysis): :字句解析で生成されたトークン列をもとに、ソースコードの構造を理解可能な形に変換します。 :文法規則に基づいて構文解析器が構文木または解析木を生成します。 ;構文木または解析木の生成: :構文解析器は構文規則に基づいて、ソースコードの構造を表現する木構造(構文木または解析木)を生成します。 :この木構造はプログラムの構造を階層的に表現し、後続のフェーズで利用されます。 ;構文エラーの検出: :構文解析はソースコードが言語の文法に準拠しているかを検査し、構文エラーがあればエラーメッセージを生成し、開発者に対して修正が必要であることが通知されます。 ;後続フェーズへの情報提供: :生成された構文木または解析木は、後続のフェーズで利用されるため、必要な情報が抽出されます。 :これにより、型検査や意味解析、コード生成などのステップがより正確に行えるようになります。 構文解析は、ソースコードの構造を理解し、それを木構造に変換することで、コンパイラや解釈器がプログラムを効果的に処理できるようにします。 === 構文木 === {{Wikipedia|構文木}} 構文解析は、プログラムのソースコードを解析し、その構造を階層的な木構造で表現するプロセスです。この木構造は通常、構文木または解析木と呼ばれ、プログラムの構造を効果的に捉えるために使用されます。以下に、構文木に関する基本的な概念と具体例を示します。 :<syntaxhighlight lang=text> a = b * c + d </syntaxhighlight> 上記のコードに対する構文木は次の通りです。 :<syntaxhighlight lang=text> = / \ a + / \ * d / \ b c </syntaxhighlight> この構文木では、演算子の優先順位に基づいて、乗算(*)が足し算(+)よりも優先されています。構文木は、変数や演算子などの要素をノードとし、それらの関係をエッジで表現します。 代入演算子や算術演算子などの演算子はそれぞれ2つの部分木を持つことができるため、このような階層的な木構造を成します。 === 構文木と解析木 === 構文木と解析木は、プログラムの解析や構造を表現するための木構造ですが、その概念や役割にはいくつかの違いがあります。 ==== 構文木(Syntax Tree) ==== * 概要: ** 構文木は、プログラムのソースコードの構造を抽象的かつ階層的に表現する木構造です。 ** 各ノードは文や式などの構成要素を表し、エッジはそれらの構成要素の関係を示します。 * 特徴: ** 終端記号が葉(リーフ)ノードとなり、非終端記号が内部ノードとなります。 ** 構文解析によって生成され、通常はプログラムの構造を視覚的に理解しやすい形で表現されます。 ==== 解析木(Parse Tree) ==== * 概要: ** 解析木も構文木の一種であり、構文解析によって生成される木構造です。 ** 構文解析の途中結果をそのまま表現したもので、通常は構文木と比較して冗長です。 * 特徴: ** 終端記号も非終端記号もノードとして表現され、構文解析の途中結果を忠実に反映します。 ** 構文木に比べて冗長であり、文法規則をそのまま表現します。** 例: 代入文 <code>a = b * c + d</code> の解析木 === 違いと利用シーン: === * 構文木: ** 終端記号が葉ノードで、非終端記号が内部ノードです。 ** プログラムの構造を抽象的に表現し、後続のコンパイラのフェーズで利用されます。 ** 高水準の抽象構造を取得するために使用されます。 * 解析木: ** 終端記号と非終端記号が両方ともノードとして表現されます。 ** 構文解析の途中結果をそのまま表現し、文法規則を直接反映します。 ** 構文解析の途中のデバッグや解析の詳細な理解に使用されます。 一般的に、構文木は高レベルの概念を理解するために使われ、解析木は構文解析の途中結果を確認するために使われます。どちらもプログラム解析の過程で有用な情報を提供します。 === 補足説明 === ;エッジ(Edge): :グラフ理論の用語で、ノード間を結ぶ線のことです。 :構文木や解析木において、エッジはノード同士の関係を示します。 ;ノード(Node): :グラフ理論の用語で、グラフ内の点のことです。 :構文木や解析木において、ノードはプログラムの要素や構成要素を表現します。 ;終端記号(Terminal Symbol): :文法において、生成される言語の基本的な要素を表す記号です。 :プログラムの実際のコード要素や変数、リテラルが終端記号に相当します。 :;例: :: 変数名、数値、演算子など。 ;非終端記号(Nonterminal Symbol): :文法において、生成される言語の構造や構成要素を表す記号です。 :プログラムの文法規則や構造を表現するために使用されます。 :;例: 式、文、文法規則の左辺など。 ;対応関係の例: 考え方として、エッジはノード同士を結びつけ、ノードには終端記号や非終端記号が割り当てられます。以下に簡単な例を示します。 :<syntaxhighlight lang=text> 終端記号 (a) | 非終端記号 (Expr) | \ 終端記号 (*) 終端記号 (b) | 非終端記号 (Term) | \ 終端記号 (+) 終端記号 (c) | 終端記号 (d) </syntaxhighlight> この例では、終端記号(a, b, c, d)が実際のプログラムの要素を表し、非終端記号(Expr, Term)がそれらの構造を表現しています。エッジはノード同士の関係を示しており、例えば非終端記号 Expr は終端記号 (*) と終端記号 (b) を持っています。このような構造が構文木や解析木でプログラムの構造を表現します。 == 意味解析 == 意味解析(Semantic Analysis)は、プログラムが意味的な誤りを含まないかどうかを検査するプロセスです。主にプログラムの型や構造に関する観点から検証が行われ、意味的なエラーを早期に発見することが目的です。以下に、意味解析の主な側面について詳しく説明します。 ;型検査(Type Checking): 意味解析の一部として、プログラム内で使用される変数や式の型が正しく一致しているかどうかを検査します。例えば、整数型の変数に実数の値を代入していないか、関数呼び出しの引数とパラメータの型が一致しているかなどがチェックされます。これにより、型に関連する実行時エラーを防ぐことができます。 ;識別子の重複検査: 意味解析は、同じスコープ内で変数名などの識別子が重複して宣言されていないかどうかを確認します。 :構文木へのプロパティ付与: 構文解析で生成された構文木や解析木に対して、意味的な情報を追加することがあります。これにより、後続のフェーズでコード生成や最適化がより正確かつ効果的に行えるようになります。 ;意味的なエラーの検知: 構文的には正しいが意味的には誤りがある箇所を検知するのが意味解析の主要な役割です。例えば、未定義の変数の参照などがこれに当たります。 ;型推論(Type Inference): 一部の言語では、変数の型を明示的に宣言せずに使用できる場合があります。この場合、意味解析は変数の使用文脈から型を推測し、正確な型情報を提供します。 意味解析の結果、プログラムが意味的に正確であることが確認されると、コード生成フェーズに向けて構文木や解析木に基づいた情報が提供され、実行可能なコードが生成されます。 == 脚注 == <references /> {{stub}} [[Category:コンパイラ]] 2spgmqe2pe2r8hwe6bcywn2hfpu3ock 日本のすがた 地理 都道府県/埼玉県 0 22134 276814 276200 2025-07-04T13:45:59Z Tomzo 248 276814 wikitext text/x-wiki 県の南東部では、第二次大戦後に急に都市化が進んで、農地は現象している。 県の西部の'''秩父'''(ちちぶ)地方は、山地である。 農業では、'''ねぎ'''、ホウレンソウ、白菜などの近郊農業。 県庁所在地の'''さいたま市'''は2001年に合併により誕生した。 かつて武蔵野(むさしの)の国といわれた地方は、埼玉県のあたりである。 {{substub|20160220}} [[カテゴリ:日本の地理]] n7g8n141f655x5o0mz5k51ayidnvpog 高等学校情報/情報の科学/ファイルシステム 0 23071 276880 125224 2025-07-04T16:55:51Z Tomzo 248 276880 wikitext text/x-wiki == ファイルシステムの原理 == === 問題提起 === ハードディスクとかのファイルは、どうやって管理されるのだろうか? われわれはすでに、CPUやメモリ処理の、おおまかな原理は学んだ。しかし、ハードディスクが、どういう原理で情報処理されてるか、まだ分からない。 そこで、ハードディスクの仕組みを考えてみよう。 結論から言うと、1つの目次ファイルが隠れているようだ。パソコンは、ハードディスクを「開く」などの命令を受けた際、目次ファイルを自動的に読み取り、ハードディスク内のファイル構成を把握している。 === まず、観察 === まず、とりあえず市販のパソコンに市販の外付けハードディスクをつないだら、パソコンがハードディスクを読み取りしてくれるが、いったい何を読み込んでいるんだろう。 まず、そのハードディスク内にあるファイルの名前を読み取っているようである。 じっさい、OS上からハードディスクにアクセスして内部表示してみると、そのハードディスク内にあるファイルの一覧が表示される。 ここで注目する事として、各個別のファイルの中身は、まだアクセスしていない事である。 じっさい、個別のファイルにアクセスしてみると、読み取りに時間が掛かる。 つまり、ハードディスクにアクセスして開いた時点での、自動的なファイルの読み取り作業では、ファイル名の一覧だけを読み取っている。 === 気づいたこと === ハードディスクにアクセスして開いた時点での、自動的なファイルの読み取り作業では、ファイル名の一覧だけを読み取っている。 ここで気づく事として、つまり、ファイル一覧だけが、ファイル中身の本体とは別に存在している事が分かる。 つまり、われわれが一見すると「ファイルの集合体」のように見える、ハードディスクの中身には、じつは、各個別のファイル中身の本体とは別に、ファイルの目次(もくじ、index)のような物が、存在している事になる。 ハードディスクへのアクセス時には、この目次ファイルだけを読みとっているようだ。 そして、その、目次を仲介して、われわれのマウス操作などの操作にもとづいて、パソコン(つまりオペレーティングシステム)は各個別のファイルを読み取りに行っている。 つまり、目次ファイルには、その目次で紹介された各ファイル本体の場所(ハードディスク上での場所)についての情報が、記録されている。 パソコンが、利用者からの操作によって「○○のファイルを読み取れ」という指示を受けると、パソコンは、その指示にしたがい、目次で紹介されたファイル本体の場所に移動して、ファイルを読み取る、・・・という仕組みだろう。 つまり、ファイル本体の記憶領域とは別に、ファイル一覧の目次のための記憶領域が、その外付けハードディスク内にあるハズだ。 また、このような作業の前提として、ファイルを作成する時点で、ファイル本体の作成とは別に、ファイル一覧の目次にも、作成しようとしてるファイルの情報を追加する必要がある。 上記のような、オペレーティングシステムなどによる、ファイルを取り扱うためのファイル管理の仕組みのことを'''ファイルシステム'''という。 オペレーティングシステムに、いろんな種類があるように、ファイルシステムにもいろんな種類があり、規格は統一していない。 また、ひとつの記録メディア上で使えるファイルシステムは、1種類までである。 === 満たすべき仕様 === ==== ファイル名の記録が必要 ==== 実際に市販のハードディスク内のファイル一覧を見てみると、まずファイル名を表示する。 この事から、われわれの発見した目次ページには、(オペレーティングシステムとの、やりとり によって)ファイル名を表示する機能が必要である。 もっというと、前提として、文字データを保存する機能が、われわれの目次ファイルに必要である。われわれの目次ファイルには、ファイル名を文字データとして記録できるようにする必要がある。 (原理的には、開こうとしてる目的のファイル側でファイル名を記録しておいて、ファイル一覧を表示する際には、各個別ファイル内にあるファイル名データを読み込むという仕組みでも、原理的にはファイル名表示が可能なのだろう。 しかし当wikibooksのこの教科書では、説明の簡単化のため、目次ファイル側でファイル名の一覧を記録してある仕組みであるとする。) ==== ファイル形式の記録が必要 ==== また、たいていのOSでは、ハードディスクのファイル一覧を見ると、たとえばファイルが画像ファイルなら「jpg」(ジェイペグ)とか「bmp」(ビットマップ)のように、ファイル形式が表示される。 この事から、われわれの目次ファイルには、ファイル形式も記録しておく必要が、ありそうである。世の中には、無数のファイル形式があるので、そのすべてのファイル形式にOSが事前に対応しておく事は不可能である。なので、ファイル形式は、そのファイル形式の名前で判断するしかなさそうである。 つまり、ファイル形式の名前を保存する機能も、われわれの目次ページには、必要になりそうである。 こうやって目次ファイル側にファイル形式の名称も記録しておくことで、その目的のファイルを開く際に、いちいち目的ファイルの中身をOSが分析しなくても、自動的に、そのファイル形式をあつかうアプリケーションを起動できるので、便利そうである。 (原理的には、目的ファイル側でファイル形式の種類を指定しても、構わないのだろう。また、目的ファイル側と目次ファイル側の両方で、ファイル形式を指定しておいても、構わないのだろう。 とりあえず当wikibooksのこの教科書では、説明の簡単化のため、目次ファイル側のみでファイル形式を指定するとしておく。) たいていのオペレーティングシステムでは、画像ファイルをあつかう専門のアプリケーションが指定されている。なので、いちいち、その画像ファイル専門アプリケーションの起動作業を人間が行う必要が、なくなるので、便利である。 つまり、ファイルの起動には、実は、そのファイルを開くための別のアプリケーションが必要な場合が多い。 たとえば画像データや文字データの場合などのように、いわゆる「コンテンツ」をあつかうファイルを開く際に、そういう場合(そのファイルを開くための別のアプリケーションが必要な場合)がある。 原理的には、その目的ファイルを開くための別アプリケーションを自動起動する機能がなくてもオペレーティングシステムは成り立つのだろうが、しかし一般的に流通している有名なOS(たとえばWindowsやLinuxなど)では、ファイルを開こうとする際に自動的に、目的ファイルを開くための別アプリケーションも自動起動されるようになっている。 === 「フォルダ」との関係 === いくつものファイルを「フォルダ」に入れて、まとめる事のできる機能が、一般的なOSにはある。この「フォルダ」機能も、結局は、われわれの言うところの「目次ファイル」の仕組みの流用であろう。 「フォルダ」という名前と、アイコンのバインダーのようなグラフィックから一見すると、あたかも、その「フォルダ」の中に、さまざまなファイルが入れられるように見えるが、実はフォルダの正体は、おそらくは、ハードディスク全体の構成の目次ファイルとは別に、新規の目次ファイルを作成できるようにしているだけであり、その機能が「フォルダ」と呼ばれているだけであろう。 フォルダのアイコンをクリックすると、そのフォルダに相当する目次ページが読み込まれ、その目次ページに記録・管理されている個々のファイルが表示されるが、利用者の目線からは、あたかも「フォルダ」内に個々のファイルが配置されているかのように見える。 つまり、ハードディスク内の「フォルダ」データの場所と、そのフォルダの管理する個々のファイルのデータの場所は、実は、まったく離れた場所に、位置している。 「フォルダ」データ内にあるのは、管理対象の個々のファイルの名称や保管場所などのデータだけである。 このため、「フォルダ」アイコンから、何らかのファイルのアイコンを出し入れしても、ハードディスク内でのファイルの場所は変わらずに、単に「フォルダ」データの記録が上書きされるだけであろう。 == フォーマット == 対象のハードディスクの目次ファイルのつくりかたは、オペレーティングシステムが決めてあげないといけない。 また、そもそも、目次ファイルをどこに配置するかとか、そもそもページに相当するものをどうやって作るかとか、そういう構成も、オペレーティングシステムが決めてあげる必要がある。 例えるなら、ある書籍に、目次だけ存在しても、ページがなければ、書籍として機能していない。 記憶容量の余っているハードディスクとは、書籍に例えるなら、ページが存在しているが、ページには何も書き込まれていない状態である。 ハードディスクだけがあっても、ハードディスク上での何バイトを1ページと決めるかとかは、オペレーティングシステムなどが決める必要がある。 実際の本では、読み手による、ある1ページを読み終わったかどうかの判断は、右下(もしくは左下)の文字を読み手が読み取る事により「このページの最後の文字だな」と分かる。 しかしコンピューター上のデータでは、そのような物理的な「右下」とか「左下」なんて物は存在しないので、かわりに、書籍でいう「ページ」を読み終えた事をパソコンが判断するための目印となるデータが必要であろう。 だから、個別のファイルを記録するまえに、まず、「書籍でいう「ページ」に相当するものを読み終えた事をパソコンが判断するための目印となるデータ」をハードディスク内の各所に配置してあげないといけない。 要するに、まず「ページ」に相当するような枠組みごと、作ってあげる必要がある。 このように、あるハードディスクが記録メディアとして利用できようにするために、まずは枠組みをつくる準備が必要であり、このような枠組みづくりの作業を'''フォーマット'''(format)という。 なお、一般にある使用済みのディスクをフォーマットとすると、それまでに記録していた個別のデータは消去されてしまう。 また、市販の外付けハードディスクなどは、すでにwindows用にフォーマットをされているので、フォーマットをしなくても使用できる場合が大半である。 またなお、オペレーティングシステムを内蔵ハードディスクにインストールする時に、その内蔵ハードディスクは、そのオペレーティングシステム用にフォーマットされているのが一般的である。 {{stub|高}} 9hdks2sfj8ydvcg1v2d0sjav9lnmh78 解析学基礎/ラプラス変換 0 23222 276787 275299 2025-07-04T12:29:47Z ~2025-66365 88042 /* ラプラス変換とは */ 276787 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|数学|解析学|解析学基礎|frame=1}} {{wikipedia|ラプラス変換}} == ラプラス変換とは == === ラプラス変換の定義 === 無限積分 <math>\int_{0}^{\infty} f(x)e^{-sx}\ dx</math> を関数<math>f(x)</math> の'''ラプラス変換'''といいます。 ラプラス変換は筆記体(カリグラフィー体)のLを用いた<math>\mathcal{L}(s)</math> という記号で表される事も多いですが、変換元の関数を明示したい場合には <math>\mathcal{L}[f(x)]</math> や <math>\mathcal{L}[f(x)](s)</math> などという記号で表す場合もあります。また、カリグラフィー体ではなくスクリプト体<math>\mathscr{L}</math>を用いることもあります。ラプラス変換の変数は''s''である事に注意してください。''x''に関する定積分で定義されるのですから、''x''は(変換後の関数の)変数ではありません。 変換前の関数<math>f(x)</math>を'''{{ruby|表|おもて}}関数'''('''原関数''')、変換後の関数<math>F(s)</math>を'''裏関数'''('''像関数''')といいます。また、表関数はラプラス変換の'''変換核'''ともいいます。sは一般に複素数です。 === 指数<math>\alpha</math>位の関数 === ラプラス変換は無限区間の広義積分ですので、極限が収束するときにしか使うことができません。どのような関数に対して収束するのかという十分条件として、'''指数<math>\alpha</math>位の関数'''という関数のクラスを定義しておきます。 '''定義''' 関数<math>f(x)</math>が不等式 <math>\left|f(x)\right| \le Me^{\alpha x}</math> (''M''は正の定数)を満たすとき、<math>f(x)</math>は'''指数<math>\alpha</math>位'''であるという。 関数<math>f(x)</math>が指数<math>\alpha</math>位ならば、<math>0 \le |f(x)e^{-sx}| \le Me^{-(s-\alpha)x}</math>が成り立ちます。<math>s>\alpha</math>を満たす''s''に対して優関数<math>Me^{-(s-\alpha)x}</math>の積分<math>\int_0^\infty Me^{-(s-\alpha)x} dx</math>は収束しますので、[[解析学基礎/広義積分#優関数の原理]]により、ラプラス変換<math>\mathcal{L}[f(x)]</math>も収束します。 またこの不等式から、<math>f(x)</math>が指数<math>\alpha</math>位で<math>s>\alpha</math>ならば、はさみうちの原理より<math>\lim_{x\to\infty}f(x)e^{-sx}=0</math>であることもわかります。 == ラプラス変換の公式 == *1. 定数1のラプラス変換 <math>s>0</math>のとき、 :<math>\mathcal{L}[1]=\int_{0}^{\infty} e^{-sx} dx=\left[-\frac{1}{s}e^{-sx}\right]_0^\infty=\frac{1}{s}</math> *2. 指数関数のラプラス変換 <math>s>\alpha</math>のとき、 :<math>\mathcal{L}[e^{\alpha x}]=\int_{0}^{\infty} e^{\alpha x}e^{-sx} dx=\int_{0}^{\infty} e^{-(s-\alpha)x} dx=\left[-\frac{1}{s-\alpha}e^{-(s-\alpha)x}\right]_0^\infty=\frac{1}{s-\alpha}</math> *3. 正弦と余弦のラプラス変換 <math>s>0</math>のとき、 :<math>\mathcal{L}[\sin\beta x]=\int_{0}^{\infty} e^{-sx}\sin\beta x dx=\left[e^{-sx}\left(-\frac{1}{\beta}\cos\beta x\right)\right]_0^\infty-\int_{0}^{\infty} (-s)e^{-sx}\left(-\frac{1}{\beta}\cos\beta x\right) dx=\frac{1}{\beta}-\frac{s}{\beta}\int_{0}^{\infty} e^{-sx}\cos\beta x dx</math> この第2項を更に部分積分すると、 :<math>\mathcal{L}[\sin\beta x]=\frac{1}{\beta}-\frac{s}{\beta}\left(\left[e^{-sx}\left(\frac{1}{\beta}\sin\beta x\right)\right]_0^\infty-\int_{0}^{\infty} (-s)e^{-sx}\left(\frac{1}{\beta}\sin\beta x\right) dx\right)=\frac{1}{\beta}-\frac{s^2}{\beta^2}\mathcal{L}[\sin\beta x]</math> が得られます。これを <math>\mathcal{L}[\sin\beta x]</math> に関して解けば <math>\mathcal{L}[\sin\beta x]=\frac{\beta}{s^2+\beta^2}</math> が得られます。 同様の計算を行う事により<math>\mathcal{L}[\cos\beta x]=\frac{s}{s^2+\beta^2}</math>も得られます。 なお、三角関数の複素指数関数表示<math>\sin x = \frac{e^{ix}-e^{-ix}}{2}, \cos x = \frac{e^{ix}+e^{-ix}}{2}</math>を複素積分することでも求まります。 双曲線関数のラプラス変換も同様に求まります。 *4. 指数が掛かった関数のラプラス変換 :<math>\mathcal{L}[e^{\alpha x}f(x)](s)=\int_{0}^{\infty} e^{-sx}e^{\alpha x}f(x) dx=\int_{0}^{\infty} e^{-(s-\alpha)x}f(x) dx=\mathcal{L}[f(x)](s-\alpha)</math> が成り立ちます。これを上述の正弦と余弦のラプラス変換に用いれば、<math>s>\alpha</math>のとき、 :<math>\mathcal{L}[e^{\alpha x}\sin\beta x]=\frac{\beta}{(s-\alpha)^2+\beta^2},\mathcal{L}[e^{\alpha x}\cos\beta x]=\frac{s-\alpha}{(s-\alpha)^2+\beta^2}</math> が成立する事が分かります。 *5. 導関数のラプラス変換 以下関数<math>f(x)</math>が何回でも微分可能(すなわち<math>C^\infty</math>級である)と仮定しておきます。 部分積分の公式を使うことで、導関数のラプラス変換の公式は導出されます。 関数<math>f(x)</math>の微分のラプラス変換は :<math>\begin{align} \mathcal{L}[f'(x)]&=\int_{0}^{\infty} f'(x)e^{-sx} dx \\ &=\left[f(x)e^{-sx}\right]_0^\infty-\int_{0}^{\infty} (-s)e^{-sx}f(x) dx \\ &=\left(\lim_{x\to\infty}f(x)e^{-sx}\right)-f(0)+ s \int_{0}^{\infty}e^{-sx}f(x) dx \\ &=0-f(0)+ s\mathcal{L}[f(x)] \\ &=s\mathcal{L}[f(x)]-f(0) \end{align}</math> という風に導出できます。 結果だけを改めて書くと、 :<math>\mathcal{L}[f'(x)] = s\mathcal{L}[f(x)]-f(0) </math> です。 もちろん(これに限らず数学の学習全般に言えることですが)、公式を理解し使いこなすためには、このような一般的な証明をすることと、具体的な(2次関数や3次関数あるいは三角関数や指数関数などの)初等関数を例として実際にラプラス変換の計算をしてみることで実際に上記の公式<math>\mathcal{L}[f'(x)] = s\mathcal{L}[f(x)]-f(0)</math>が成り立つことを確認することと、両方をやってみることが大切です。以降、この本ではわざわざこのような注意はしませんが、言われなくても必ずこのような学習をしましょう。 高階導関数のラプラス変換も、この公式を繰り返し適用することで得られます。たとえば、 :<math>\begin{align} \mathcal{L}[f''(x)]&=s\mathcal{L}[f'(x)]-f'(0) \\ &=s(s\mathcal{L}[f(x)]-f(0))-f'(0) \\ &=s^2\mathcal{L}[f(x)]-sf(0)-f'(0) \\ \end{align}</math> です。先ほどと同様に結果だけを改めて書くと :<math>\mathcal{L}[f''(x)]=s^2\mathcal{L}[f(x)]-sf(0)-f'(0)</math> です。以下同様の事を繰り返せば''n''階導関数のラプラス変換の公式 :<math>\mathcal{L}[f^{(n)}(x)]=s^n\mathcal{L}[f(x)]-\sum_{r=1}^n s^{n-r}f^{(r-1)}(0)</math> が導出できます。(証明は数学的帰納法によります。) *6. 多項式のラプラス変換 多項式 <math>f(x)=a_0+a_1x+\cdots+a_nx^n</math> のラプラス変換を考えます。 ラプラス変換は明らかに線型性を持ちますので、<math>\mathcal{L}[f(x)]=a_0\mathcal{L}[1]+a_1\mathcal{L}[x]+\cdots+a_n\mathcal{L}[x^n]</math>です。 したがって、<math>m=1,2,\cdots,n</math>に対して<math>\mathcal{L}[x^m]</math>が求まれば、<math>f(x)</math>のラプラス変換も求まることになります。 <math>\mathcal{L}[x^m]</math>を定義通りに計算するならば部分積分を''m''回繰り返すことになりますが、次のように簡単に計算することもできます。 <math>g(x)=x^m</math>とすると、 :<math>g^{(r)}(x)=\begin{cases} m(m-1) \cdots (m-r+1)x^{m-r} & (1 \le r \le m-1) \\ m! & (r=m) \\ 0 & (r \ge m+1) \end{cases}</math> が得られます。よって、<math>\mathcal{L}[g^{(m+1)}(x)]=0</math>です。 ところで、上述の導関数のラプラス変換の公式を適用すると :<math>\mathcal{L}[g^{(m+1)}(x)]=s^{m+1}\mathcal{L}[g(x)]-\sum_{r=1}^{m+1}s^{(m+1)-r}g^{r-1}(0)=s^{m+1}\mathcal{L}[g(x)]-m!</math> となります。ゆえに :<math>s^{m+1}\mathcal{L}[x^m]-m!=0</math> :<math>\mathcal{L}[x^m]=\frac{m!}{s^{m+1}}</math> が成り立ちます。 また、部分積分を一回計算してできる漸化式<math>\mathcal{L} [x^m]=\frac{n}{s}\mathcal{L}[x^{m-1}]</math>と初期条件<math>\mathcal{L} [1]=\frac{1}{s}</math>からも同じ結果を得ます。 あるいは、<math>u=sx</math>と置換することでガンマ関数<math>\Gamma (x) = \int_0^\infty u^{x-1}e^{-e} dx</math>を利用でき、ガンマ関数と階乗の関係<math>m!=\Gamma (m+1) \; (m\in\mathbb{N})</math>からも同じ結果を得ます。 *7. 独立変数<math>x</math>が掛かった関数のラプラス変換 ここでは関数 <math>f(x)</math> のラプラス変換が変数<math>s</math>で微分可能であると仮定します。この関数<math>f(x)</math>のラプラス変換を :<math>F(s)=\mathcal{L}[f(x)]=\int_{0}^{\infty} f(x)e^{-sx} dx</math> と書くとき、この式の両辺を変数<math>s</math>で微分すると、[[解析学基礎/関数列の極限#微分と広義積分の順序交換]]の定理3.5より :<math>\frac{d}{ds}F(s)=\frac{d}{ds}\int_{0}^{\infty} f(x)e^{-sx} dx=\int_{0}^{\infty} \frac{\partial}{\partial{{s}}}[f(x)e^{-sx}] dx=\int_{0}^{\infty} f(x)\frac{\partial}{\partial{{s}}}(e^{-sx}) dx=\int_{0}^{\infty} f(x)(-x)e^{-sx} dx=-\int_{0}^{\infty} xf(x)e^{-sx} dx</math> が成り立ちます。従って<math>\frac{d}{ds}F(s)=-\mathcal{L}[xf(x)]</math>より <math>\mathcal{L}[xf(x)]=-\frac{d}{ds}\mathcal{L}[f(x)]</math> が得られます。 *8. 独立変数<math>x</math>の冪が掛かった関数のラプラス変換 上の7.で得られた公式を関数<math>xf(x)</math>に適用すると :<math>\mathcal{L}[x^2f(x)]=\mathcal{L}[x(xf(x))]=-\frac{d}{ds}\mathcal{L}[xf(x)]=-\frac{d}{ds}\left[-\frac{d}{ds}\mathcal{L}[f(x)]\right]=(-1)^2\frac{d^2}{ds^2}\mathcal{L}[f(x)]</math> が成り立つことがわかります。以下同様の議論を繰り返す事により :<math>\mathcal{L}[x^nf(x)]=(-1)^n\frac{d^n}{ds^n}\mathcal{L}[f(x)]</math> が導かれます。 *9. 定積分のラプラス変換 可積分な関数<math>f(x)</math>に関して、定積分<math>\int_0^t f(x) dx</math>のラプラス変換は以下のように求まります。 :<math>\mathcal{L} \left[ \int_0^t f(x) dx \right] = \int_0^\infty e^{-st} \int_0^t f(x) dx dt</math> :<math>=\int_0^\infty f(x) \int_x^\infty e^{-st} dt dx</math>(<math>\because</math>[[解析学基礎/多変数関数の微積分|フビニの定理]]) :<math>\frac{1}{s} \int_0^\infty f(x) e^{-sx} dx</math> :<math>=\frac{1}{s} \mathcal{L} [f(x)]</math> あるいは、微分のラプラス変換を利用することで以下のように求めることもできます。 :<math>g(t)=\int_0^t f(x) dx</math>とすると微分積分学の基本定理より<math>\frac{d}{dt} g(t)=f(t)</math>なので、 :<math>\mathcal{L} [\frac{d}{dt} g(t)] = s\mathcal{L} [g(t)] - g(0)</math> :<math>g(0)=\int_0^0 f(x) dx =0</math>より :<math>\mathcal{L} [f(t)]= s \mathcal{L} \left[ \int_0^t f(x)dx \right]</math> :<math>\therefore \mathcal{L} \left[ \int_0^t f(x) dx \right] = \frac{1}{s} \mathcal{L} [f(t)]</math> 原関数の微分は像関数にsを掛ける操作に対応しましたが、原関数の積分は像関数をsで割る操作に対応することがわかりました。ここからも、微分と積分が逆演算の関係であることが読み取れるわけです。 == 逆ラプラス変換 == ※[[複素解析学]]も参照 ラプラス変換は単射です。すなわち、異なる関数のラプラス変換が一致することはありません。したがって、次を満たすような写像<math>\mathcal{L}^{-1}</math>が存在することがわかります。 :<math>f(x)=\mathcal{L}^{-1}[\mathcal{L}[f(x)]]</math> この<math>\mathcal{L}^{-1}</math>を'''逆ラプラス変換'''と呼びます。 逆ラプラス変換は<math>\mathcal{L}[f(x)]=F(s)</math>とすると :<math>f(x)=\mathcal{L}^{-1} [F(s)]=\frac{1}{2\pi i} \int_{c-\infty i}^{c+\infty i} F(s)e^{ts}ds</math> と表されます。 積分区間に含まれる定数<math>c</math>は、<math>F(s)</math>の収束半平面を収束の下限境界<math>\sigma_0</math>を用いて <math>\mathfrak{R}(s)>\sigma_0</math>と書けるときに<math>c>\sigma_0</math>を満たす任意の実数です。 つまり、逆ラプラス変換は直線<math>\mathfrak{R}(s)=c</math>に沿う線積分で表されます。 積分経路となるこの直線は'''ブロムウィッチ積分路'''と呼ばれます。 == ラプラス変換の応用 == === 線型微分方程式への応用 === ラプラス変換を用いて、微分方程式を解いてみましょう。例として下の問題を考えます。 :<math>y''+2y'-8y=0</math> , <math>y(0)=0,y'(0)=1</math> この微分方程式の左辺のラプラス変換は線型性により :<math>\mathcal{L}[y'']+2\mathcal{L}[y']-8\mathcal{L}[y]=s^2 \mathcal{L}[y]-sy(0)-y'(0)+2(s\mathcal{L}[y]-y(0))-8\mathcal{L}[y]=(s^2 +2s-8)\mathcal{L}[y]-1=(s-2)(s+4)\mathcal{L}[y]-1</math> なので、両辺にラプラス変換を施すと :<math>(s-2)(s+4)\mathcal{L}[y]-1=0</math> :<math>\mathcal{L}[y]=\frac{1}{(s+4)(s-2)}</math> が成り立ちます。ここで右辺を高校で学んだように部分分数分解をすると、 :<math>\mathcal{L}[y]=\frac{1}{6} \left(\frac{1}{s-2}-\frac{1}{s+4}\right)</math> となります。この両辺に逆ラプラス変換を施せば第2節で述べたラプラス変換の公式より :<math>\mathcal{L}^{-1} [\mathcal{L}[y]]=\frac{1}{6} (e^{2x}-e^{-4x})</math> が得られます。(ここで逆ラプラス変換にも線型性が成り立つ事を用いました。)斯くして初期値問題の解 :<math>y=\frac{1}{6} (e^{2x}-e^{-4x})</math> が導かれた事になります。 [[カテゴリ:ラプラス変換|らふらすへんかん]] dk0t774kk8atvpqdh4bbdosuqfismmh 日本史/古代/平安時代 0 23315 276822 275595 2025-07-04T15:22:50Z Tomzo 248 276822 wikitext text/x-wiki '''平安時代'''は、平安京遷都ののち、鎌倉幕府開設までの約400年間を指す。ここでは794年から1185年までを解説する。 == 貴族政治の展開 == 天皇は次第に廷臣たちに従属するようになった。中でも有力貴族の'''藤原氏'''は11世紀を通じて絶大な勢力を持った。律令国家は変質して荘園(後述)を経済基盤として'''摂関政治'''が展開した。 == 荘園公領制の成立と武士の成長 == 8世紀末から9世紀にかけて、'''律令国家'''の基盤であった'''班田性'''が崩れ、貴族・寺社の私的大土地所有が発達した。彼らの大土地のことを'''荘園'''という。10世紀以降、中央政権の衰退に伴い、'''荘園・公領'''の耕作を請け負った豪族が次第に土地の耕作権を持つようになり、自立した経営を営み始めた。「荘園・公領の耕作を請け負った豪族」のことを'''田堵'''という。また「次第に土地の耕作権を持つようになり、自立した経営を営み始めた」段階の彼らを'''有力名主'''という。地方では、耕地と経営を守るために武装化した有力名主、'''郡司'''、'''在庁官人'''は'''武士'''階級に成長した。彼らは、近隣の武士、さらには中央貴族・寺社勢力との対立抗争を通じて荘園の管理権を握るだけでなく、排他的な政治力を蓄えながら勢力を伸張させ、古代社会を克服し、歴史の前面に登場した。 == 国風文化 == 9世紀になると日本は大陸とのつながりを断ち始め、学んだものを翻案するようになった。平安初期には'''仮名'''が作られ、中期以後は独自の美的感覚が京都の朝廷貴族の間に生まれて'''国風文化'''と呼ばれた。 == 院政 == 荘園を経済基盤として'''院政'''が展開した。 {{substub|200626}} [[カテゴリ:平安時代]] a7eme1pr4yuwa1t9r9diefhq8ltqnxh 日本史/中世 0 23316 276816 228168 2025-07-04T13:48:14Z Tomzo 248 276816 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|人文科学|歴史学|日本史|frame=1}} [[{{PAGENAME}}]]では、中世の概要と戦いについて解説する。 == 範囲 == いわゆる近古を指す。 == 概説 == 武家による封建時代が続く。 従来の中世社会観は農業民を中心にとらえられていたが、遍歴し交易に従事する非農業民にも視点を据えて中世社会の歴史を把握すべきであろう。中世社会は、多元性・分裂性を特徴とし、多様な価値観の存在する社会であり、そこでは様々な職能集団が活躍していたのだ。 == 承久の乱 == == 元寇 == === 文永の役 === === 弘安の役 === == 幕府滅亡 == == 南北朝の動乱 == == 応仁の乱 == == 戦国 == {{日本史info}} {{サブスタブ|20200829}} [[カテゴリ:日本の歴史|ちゆうせ]] cih3qhmv1x1nxt1fkn5punttm6ry9ui 日本史/現代 0 23321 276823 162598 2025-07-04T15:23:40Z Tomzo 248 276823 wikitext text/x-wiki {{History Title|日本|now}} [[{{PAGENAME}}]]では、日本史における現代に関して解説する。 == 範囲 == 現代は第二次世界大戦以後。我々は現に今、現代を生きている。 == 概説 == 日本の再建と発展に決定的な影響力を持ったアメリカの対日政策と深くかかわっている。 == 関連項目 == * [[日本史 戦後]] {{日本史info}} [[Category:日本の歴史|きんたい]] {{Substub|200625}} o80gmr5xxhz1uwqnjpqxfw56ussycvi 数学演習 高等学校I・A 0 23384 276809 275868 2025-07-04T13:37:53Z Tomzo 248 276809 wikitext text/x-wiki {{pathnav|frame=1|初等数学演習}} == 数学 I == *[[/数と式|数と式]] {{進捗|00%|2017-12-11}} *[[/2次関数|2次関数]] {{進捗|00%|2017-12-11}} *[[/図形と計量|図形と計量]] {{進捗|00%|2017-12-11}} *[[/論理と集合|論理と集合]] {{進捗|00%|2017-12-11}} *[[/データと分析|データと分析]] {{進捗|00%|2017-12-11}} == 数学 A == *[[/場合の数と確率|場合の数と確率]] {{進捗|00%|2017-12-11}} *[[/整数|整数]] {{進捗|00%|2017-12-11}} *[[/平面図形|平面図形]] {{進捗|00%|2017-12-11}} {{substub|20171211}} [[Category:高校数学演習|1A]] g6idhmllxajnsqc0b3ohcir7q47b3f9 消防法第5条の2 0 23842 276898 120076 2025-07-04T19:48:44Z Tomzo 248 276898 wikitext text/x-wiki ==条文== ;消防法第5条の2 #消防長又は消防署長は、防火対象物の位置、構造、設備又は管理の状況について次のいずれかに該当する場合には、権原を有する関係者に対し、当該防火対象物の使用の禁止、停止又は制限を命ずることができる。 ##[[消防法第5条|前条第1項]]、[[消防法第5条の3|次条第2項]]、[[消防法第8条|第8条第3項若しくは第4項]]、[[消防法第8条の2|第8条の2第5項若しくは第6項]]、[[消防法第8条の2の5|第8条の2の5第3項]]又は[[消防法第17条の4|第17条の4第1項若しくは第2項]]の規定により必要な措置が命ぜられたにもかかわらず、その措置が履行されず、履行されても十分でなく、又はその措置の履行について期限が付されている場合にあつては履行されても当該期限までに完了する見込みがないため、引き続き、火災の予防に危険であると認める場合、消火、避難その他の消防の活動に支障になると認める場合又は火災が発生したならば人命に危険であると認める場合 ##[[消防法第5条|前条第1項]]、[[消防法第5条の3|次条第2項]]、[[消防法第8条|第8条第3項若しくは第4項]]、[[消防法第8条の2|第8条の2第5項若しくは第6項]]、[[消防法第8条の2の5|第8条の2の5第3項]]又は[[消防法第17条の4|第17条の4第1項若しくは第2項]]の規定による命令によつては、火災の予防の危険、消火、避難その他の消防の活動の支障又は火災が発生した場合における人命の危険を除去することができないと認める場合 #[[消防法第5条|前条第3項及び第4項]]の規定は、前項の規定による命令について準用する。 ==解説== ==参照条文== *[[消防法第5条の4]] *[[消防法第6条]] *[[消防法第8条の2の3]] *[[消防法第39条の2の2]] ---- {{前後 |[[コンメンタール消防法|消防法]] |[[コンメンタール消防法#2|第2章 火災の予防]] |[[消防法第5条]] |[[消防法第5条の3]] }} {{stub|law}} [[category:消防法|05の2]] 66gqerffyjcsquqrq7phqykfumm3lpx 消防法第39条の2の2 0 23843 276897 120077 2025-07-04T19:45:57Z Tomzo 248 276897 wikitext text/x-wiki ==条文== ;消防法第39条の2の2 #[[消防法第5条の2|第5条の2第1項]]の規定による命令に違反した者は、3年以下の拘禁刑又は300万円以下の罰金に処する。 #前項の罪を犯した者に対しては、情状により拘禁刑及び罰金を併科することができる。 ===改正経緯=== 2022年刑法改正により、以下のとおり改正。 :(改正前)懲役 :(改正後)拘禁刑 ==解説== ==参照条文== *[[消防法第45条]] ---- {{前後 |[[コンメンタール消防法|消防法]] |[[コンメンタール消防法#9|第9章 罰則]] |[[消防法第39条の2]] |[[消防法第39条の3]] }} {{stub|law}} [[category:消防法|39の2の2]] g6w0i67rpxnsifdlza9aajkojil7rpd 高等学校世界史探究/冷戦の展開 0 24027 276872 275928 2025-07-04T16:49:06Z Tomzo 248 276872 wikitext text/x-wiki [[カテゴリ:冷戦]] [[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校地理歴史]]>[[高等学校世界史探究]]>冷戦の展開 冷戦によって、東西の関係はどう変わりましたか? == 軍事同盟の広がりと核兵器開発 == == 戦後のアメリカ社会 == == 西欧・日本の経済復興 == == ソ連の「雪どけ」 == {{substub|230402}} 0yhtj5v15zpfln7i0ry127tw6bm0f22 高等学校日本史B/江戸中・後期の文化 0 24140 276882 235007 2025-07-04T16:57:57Z Tomzo 248 276882 wikitext text/x-wiki {{substub|180606}} 寺子屋が、吉宗〜田沼あたりの時代に大きく普及し、農村などにも寺子屋がつくられるようになった。 田沼意次のころから、文化の中心が上方(かみがた)から江戸に移った。 (「上方」(かみがた)とは、関西の大阪・京都の付近のこと。) 徳川家斉(いえなり)の時代、商業がさかんになったため、浮世絵・歌舞伎など芸術・芸能などの文化が発達した。 家斉の時代の元号の「文化」「文政」(1804〜1830年)にもとづき、家斉のころの芸術などの文化を「[[化政文化]]」という。 (※ これらの元号の名前は、この時代の天皇が決めている。) また、この「文化」「文政」のころの時代を化政時代という。 [[カテゴリ:高等学校日本史|えとちゆうこうきのふんか]] [[カテゴリ:江戸時代]] [[カテゴリ:文化史]] 3tno8swfahloxmmacfpvgcojphm1qow 数学演習 高等学校I・A/数と式 0 24231 276810 275869 2025-07-04T13:38:31Z Tomzo 248 276810 wikitext text/x-wiki ==単項式と多項式== ==同類項== ==加法と減法及び乗法(整式)== ==展開== ==因数分解== ==循環小数== ==四則計算== ==絶対値== ==平方根== ==不等式== ==集合== ==命題と条件== ==対偶証明法== ==背理法== ==平方完成== ==関数のグラフ== ==最大値(max)・最小値(min)== ==平行移動・対称移動== {{substub|180628}} [[Category:高校数学演習|1A かすとしき]] 1glix9dq266tr2jsqsp610xmq1db8w4 高等学校国語総合/国語便覧 0 24302 276875 213596 2025-07-04T16:51:38Z Tomzo 248 276875 wikitext text/x-wiki 国語便覧を読むと、作家の経歴などが書いてあるが、そういうのは高校生にとって、補助的な史料にすぎない。要点ではない。 == 明治時代 == 正岡子規は、古今和歌集を見下した。「古今集は、くだらぬ集に有之候」とまで、正岡は、古今和歌集をこきおろしている。技巧に走っているだけの、しょうもない自己満足の句である、的な評価を古今和歌集に下した。 正岡の唱える「写実」や「写生」とは、そういう意味である。 また、この時代は句は「俳句」と呼ばれてるが、実は季語のはっきりしない作品もある。 正岡と交流のあった河東 碧梧桐(かわひがし へきごとう)は、季語を捨てた俳句を試みた。今では単なる「川柳」であるが、明治~大正の当時は、そういうのも俳句と呼んでいたのであった。 だから、明治時代の俳句ブームとは、じつは、川柳ブームでもある。なので現代日本の国語参考書の文学史のように、川柳を無視して俳句が流行したかのような解説は、マチガイである。(大学入試とかで「季語」を問うための、くだらない言説である。) もっとも、歌人のみなが無季の俳句に賛成したわけではなく、正岡より30歳ほど若い水原秋桜子(しゅうおうし)は、無季に反対していた。 正岡のいう「写生」とは、べつに客観主義のことではないが、どういうわけか水原の時代には、俳句における客観主義が重視されてたようで、水原はその客観重視の風潮に反し、主観の重要性を主張した。 == 白樺派 == 学校教科書は、大正時代の文学の傾向として、白樺派を取り上げている。白樺派の志賀直哉や、武者小路実篤、有島武雄を取り上げる。 しかし、教科書はウソをついており、白樺派は有島武雄を除いて、出版市場では売れてない。 大正時代に実際に売れた作家は、 島崎藤村、石川啄木、夏目漱石、有島武郎、谷崎純一郎 (※ 参考文献: 数研出版『プレミアムカラー国語便覧』、2018年) 志賀は、文学の同人サークル(白樺派)を作りあげたという組織の長としての能力は高かったが、残念ながら、志賀本人には小説の才能はなかったようだ。困ったことに、教科書や参考書では、志賀が文豪か何かのように紹介しているが。 {{stub|高}} gz6ckq9ihc9q0zzjb5dqhmcj11zdadv ゲームプログラミング/書類 0 24481 276927 214708 2025-07-05T11:09:04Z Tomzo 248 276927 wikitext text/x-wiki ;最低限必要なもの * [[ゲームプログラミング/書類/説明書の書き方]] * [[ ゲームプログラミング/書類/自作の自己紹介文]] ;集団作業の場合 * [[ゲームプログラミング/書類/集団作業の場合の書類と書き方]](設計図について、ほか) [[カテゴリ:ゲームプログラミング|しよるい]] [[category:分岐ページ|けえむふろくらみんく_しよるい]] pxo94jl70z2x5coxje0rglcdlz4on8w 生成文法/フランス語 0 24532 276840 275936 2025-07-04T15:46:41Z Tomzo 248 276840 wikitext text/x-wiki フランス語は、日本語や韓国語の母語話者からみると、英語とよく似ている、と考えられます。しかしよく見ると多くの点で異なり例えば (1) 英語の there 構文 :a. There is a book on the shelf. :b. There are many books on the shelf. (2) フランス語の il y a 構文 :a. Il y a une livre. :b. Il y a quelque livres. {{分岐stub|181118}} [[カテゴリ:フランス語]] tk4hjlf6u6sxvib2p1ul6m5zvmzo96r 生成文法/変換文法 0 24534 276841 275945 2025-07-04T15:47:34Z Tomzo 248 276841 wikitext text/x-wiki 句構造文法は有限状態文法よりは強い生成力を持ちますが自然言語を定義するには十分な生成力を備えていません。チョムスキーは「文に対する弱生成力と構造記述に対する強生成力」と言いましたが、有限状態文法は弱生成力すら備えず、句構造文法は強生成力の点で問題があります。 {{分岐stub|180909}} [[カテゴリ:生成文法]] b68x1vlc5ysdh5as0ahndf8fyh55cbb 生成文法/言語学・数学・哲学の必要事項 0 24544 276842 275874 2025-07-04T15:48:28Z Tomzo 248 276842 wikitext text/x-wiki 生成文法の文献では、言語学の概念だけでなく、形式化のために数学、特に論理表現がよく用いられます。また、生成文法の方法論を科学哲学の側面から検討することもよく行われます。 そこで、必要となる言語学、数学、哲学の概念を取り上げ、説明します。 {{分岐stub|180914}} [[カテゴリ:生成文法]] fp3uat11xo8p2qqzpm437kik3ecgbqe 生成文法/システム 0 24546 276839 275923 2025-07-04T15:44:03Z Tomzo 248 276839 wikitext text/x-wiki フェルディナン・ド・ソシュール以来、現代言語学では個々の独立した要素の集まりではなく、全体の中で他の要素との対立関係において価値・機能が与えられ、そういった全体を言語であると考えます。このような考え方は言語を「システム(体系)」と見る考え方です。 {{分岐stub|180914}} [[カテゴリ:生成文法]] so04lricxlughwsythf1loi4tidftc5 解析学基礎/ベクトル値関数 0 24658 276857 237400 2025-07-04T16:29:04Z Tomzo 248 276857 wikitext text/x-wiki {{substub|181211}} ([[:en:Calculus]]よりインポートを依頼予定です) [[カテゴリ:解析学]] 4rkthlh7n4ab7bduke0yj05lxmu20mp 高等学校数学 数学活用 0 25425 276881 276193 2025-07-04T16:56:36Z Tomzo 248 276881 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|frame=1|高等学校の学習/現行の課程|高等学校数学#旧課程(2013年度-2021年度)|}} こちらは、2013年~2021年の課程に於ける科目「数学活用」の解説です。 この科目の内容は、2022年~の課程では「[[高等学校数学A/数学と人間の活動]]」「[[高等学校数学B/数学と社会生活]]」「[[高等学校数学C/数学的な表現の工夫]]」に分割されました。 == 数学と人間の活動 == === 数や図形と人間の活動 === === 遊びの中の数学 === == 社会生活における数理的な考察 == === 社会生活と数学 === ==== 利息の複利 ==== 合法的な借金の利子(りし)・利息(りそく)のつきかたの計算法には、主に'''単利'''(たんり)と'''複利'''(ふくり)という2種類があります。 最初の時期の金額にだけ利率が掛かるのが単利です。 いっぽう、利率によって増額した金額にも利率が掛かるのが複利です。 たとえば、例として8万円を貸した場合を考えてみます。年間の利率を10%とします。 単利では、1年後には合計で8万8千円を返すことになります( 80000 + 0.1×80000 )。1年後に1円も返さないでいると、単利では2年後には9万6000円を返す必要があります( 80000 + 0.1×80000 + 0.1×80000 )。 3年後は10万4000円です( 104000 = 80000 + 0.1×80000 + 0.1×80000 + 0.1×80000 )。 このように、利率のぶんの足し算で、どんどんと合計金額が増えていくのが単利です。 [[File:Exponential function y = 2^x.svg|thumb|350px|指数関数のグラフ]] いっぽう、複利では、どうなるでしょうか。 複利でも、1年後には88000円とここまでは同じですが、しかし2年後には 88000×1.1=96800 として(2年後は) 96800円、さらに3年後には 96800×1.1円として合計金額は106480円になります。 これが複利です。 公式にすると、期間を n とすると、 :(単利の合計金額) = (元の金額)×(1+ n× 利率/100 ) :(複利の合計金額) = (元の金額)×(1+ 利率/100 )<sup>n</sup> です。 数学的に重要なこととしては、複利では、指数関数のように早いスピードで量が増加していきます。 なお、金融の用語ですが、この問題での8万円のように、利子の掛かる前のもともとの金額のことを 元金(がんきん)といいます。 === 数学的な表現の工夫 === === データの分析 === {{stub|高}} qv5d70v2ay92yyb7mgngzni5m0iltq3 高等学校工業 機械設計/その他 0 27320 276878 239998 2025-07-04T16:53:52Z Tomzo 248 276878 wikitext text/x-wiki :※ 実教出版の検定教科書に、『設計の要点』という単元があるので、その内容をこのページの一部に記載します。 :ついでに、就職後に使いそうな知識を、いろいろと書きます。 == ※ ↓ここから範囲外 == {{独自研究の可能性}} == 設計と生産の流れの概要<br>== まず、設計とは別に、事前に研究開発などを行っておきます。 製造業の機械「設計」の場合、試作を低コストの別材料やミニチュアなどの利用は、通常はしません。もし別材料やミニチュアなどでの試作が必要な場合、それは機械「設計」ではなく「研究開発」として、製造業では別工程として扱います。 製造業の機械設計での「試作」は、予定する製品と同じ材質、同じサイズなど、同条件で試作の実験を行います。なぜなら、試作の品質を実務レベルでテストを規定回数して問題なければ、そのまま製品に採用するからです。なので、設計での試作を量産品に採用しても問題ないよう、事前に研究などでの実験や技術検証は済ませておきます。 製造業の場合、量産化などにコストが莫大に掛かるので、量産化の前に十分に「試作品」の性能を上げ、また試作品の品質を検証しておきます。このため、試作品の品質は、製品レベルを目指します。 なので、もしちょっとしたアイデアの検証実験をしたいだけの場合は、設計以外の「研究開発」部門などの工程で行ってください。 さて、機械設計における設計と生産の大まかな流れは、一例として以下のようになるでしょう(会社によって多少は流れや順序が違うので、暗記の必要は無い。各作業の理由を理解してほしい)。 # 要件定義<br>最初に、製品の要件を決定します。これには、製品の機能、大まかな性能、寿命、コスト、サイズ、重量などが含まれます。要件を明確にすることで、製品の目的や設計の方向性が明確になります。 # 設計<br>要件定義を元に、'''構想図'''を書くことで、製品の設計のとっかかりとします。この段階ですでに、大まかに製品の形状、寸法、材料、構造、仕組み、部品構成、制御システムなどを決めます。また、この段階で基本的には CAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェアを使い始めます。構想図は、基本的には外観図になり、製品全体の外観図および中核部品の外観図になる場合が多いかと思います(まだ詳細設計をしていないので、寸法や公差などは決定できません)。構想図を書いたら、上司や検図者に見せます。構想図の段階では、図面は数枚程度です。まだ各部品の設計図は描きません(社長などに構想図を見せていないので)。 # デザインレビュー(設計審査)<br>構想図を完成させたら、それを大まかな会社内などで相互評価(デザインレビュー 1回目)し、構想に問題ないかを検討します。構想を決める段階なので、設計課だけでなく営業の部課長や社長や研究開発部長などを交える可能性もあります。この際、構想に新規技術の投入などがあれば、事前にその新規技術を検証した実験の試験結果も発表します。また、審査者の立場からすれば、試験結果の無い技術については構想者らに試験の実施と報告を要求する必要があります。構想図だけでなく実証試験の結果も見つつ、構想図の段階でのレビューでは、構想の妥当性や改善点を検討し、問題があれば修正します。 # 詳細設計<br>構想図デザインレビューで合格した構造図をもとに、実際の設計にとっかかり、採用する部品や寸法など、具体的に決めていき、その決定内容を図面で図示します。もし設計中に、前提になっている構想図に欠陥が見つかった場合、上司などにその旨を報告して、修正の指示をもらいます。図面は描くだけでなく、検図者に見せて、少なくとも記法が間違ってないか等を確認をします('''検図''')。 # デザインレビュー 第2回目<br>詳細設計の図面をデザインレビューに掛け、部署内で問題点などの無いことを調べるために相互評価しあいます。もし修正の必要な個所が見つかれば、後日に修正後、上司などに再提出します。 # 試作<br>検図済みの詳細設計のデザインレビューと修正が終わったら、設計図に基づいて試作品を作ります。この場合も、精度や材質など製品レベルで作ります(もし問題なければそのまま採用するので)。試作品は、製品の形状や機能を確認するために使われます。試作品に問題があれば、設計の改善を行って再び試作してテストします。この段階で、基本的には完成品レベルの評価や検証を行います(何度も言いますが、問題なければ製品に採用するので)。試作の評価では、製品が要件を満たしているかどうかも検証し、必要に応じて改善や再度のデザインレビューなどを行います。 # 生産化<br>量産品を作ろうとしている場合なら、試作品の確認が終わったら、量産を試験的に開始します。生産には、製品の部品や材料を調達し、製造工程を決定し、製造ラインを組み立て、製品を生産します。生産には、品質管理や品質検査が重要な役割を果たします。(もし作ろうとしているものが一品モノで試作以上に追加生産する必要が無い場合は(たとえば生産設備そのものの製造で、ありうる)、上記の完成した試作をそのまま製品として採用し、次の評価に進む) # 検査<br>量産品の製品が完成したら、その性能や品質を統計的な方法で検査します。もし検査で異常が見つかれば、それは生産ラインなどに異常がある証拠なので、ラインの不具合を修正します。検査で不具合が見つからなければ、量産を本格化します。(以上) 以上が、機械設計における設計と生産の、大まかな流れの一例です。設計と生産は、基本的に連携して行うことになります。生産部門とのやりとりをするのも設計エンジニアの仕事です。 ほか、今後、客先などで新たに発見された不具合の改善もあり(いわゆる「リコール」)、ほか、生産ラインの改善なども求められますが、とりあえずは上記のような流れになるかと思います。 :※ 「機械工学」ではあまり「要件定義」という言葉は用いないのですが(よくIT系で用います)、流れは基本的に上記の通りですので、このページでは便宜上「要件定義」という言葉を用います。 構想図のことを俗(ぞく)に「ポンチ絵」とも言います<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P41</ref><ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P7</ref>。 構想図は、言葉ではなく、絵(図面で良い)を基本に提示します。絵にすることで、あいまいだった自分の考えが整理されて、まとまっていくからです<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P53</ref>。 また、構想図にも、表題、設計者の名前、日付、などを忘れないようにしましょう<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P54</ref>。 構想図とは別に、企画書などで、その製品の用途や機能など<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P79</ref>、意義、大まかな予算、大まかな必要な設備、大まかな予想人員、大まかな製作期限や期間、などを提示します<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P47</ref>。企画者本人の脳内では当然であっても、他人は企画者ではなく、企画者の脳内を知りようが無いので。要するに、いわゆる「人・物・金」(ひと・もの・かね)です。 想定する客層がどういった層なのかを「ターゲット」と言う場合もあります<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P85</ref>。 その客層が、主にどういった用途で使うだろうかといった想定を「ユースケース」と言います<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P84</ref>。 ユースケースについては、企画でのユースケースとは別に、構想設計の段階でさらに詳細なユースケースを書きだしていく必要があります。想定するメンテナンス方法なども、構想設計におけるユースケースの設定において、書き出さなければなりません<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P91</ref>。 機械設計の場合、ユースケースの説明でも、簡易(かんい)な絵でいいので、絵もあるのが望ましいです。言葉と絵でユースケースを表出していきます<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P94</ref>。 ただし、回路設計やソフトウェア設計の場合、絵で説明するのは難しいかもしれません。 ユースケースの説明は、従来の伝統的な日本の設計では省略されている場合も多々あったのが実情でしたが、しかしユースケースの情報が無いと技術などの継承(けいしょう)に困るので、今後はユースケースについても書類を残しましょう<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P96</ref>。 畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』だと詳細なユースケースの一覧表がありますが、そこまで描かなくても、とりあえずユースケースが何も書かれてないよりかは、簡易な説明と絵の書類で良いのでユースケースを書類として残すほうがマシです。 図面のものを実際に生産させるために生産部門や外注部門などに手配することを「出図」(しゅつず)と言います。出図すると実費が発生するので、出図するより先にデザインレビュー(Design Review、略称:DR)という図面の検査<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P58</ref>を行います<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P42</ref>。 設計の工程について、ポイントは、 * 「設計」の段階で模索(「ここを変えたらどうなるだろう」的なの)は行いません。模索が必要なら、事前に研究開発などで行っておいてください。 * 構想は、文章だけでなく、必ず図面にして、社長などに確認を取るので、よって「構想図」が必要です。文章だけだと人によって解釈のブレがあるので、トラブルにつながります。図面的な構想図があるうえでなら、補助的に数枚ていどの文書やらプレゼン画像やら資料などがあっても構いません。 * 構想図の詳しさは、CIM モデル詳細度 200 くらいで十分です。なお、モデル詳細度については、土木系について調べてください。たとえば[https://www.mlit.go.jp/tec/it/pdf/guide01.pdf 国土交通省『CIM 導入ガイドライン(案)』]。土木系では「詳細度レベル」 LOD 、Level Of DetailもしくはLevel Of Development、という考え方です。 * 構想図のデザインレビューは、社長や営業部課長などを交える可能性があるので、枚数は数枚ていどに収める必要があります(または事前に社長などに、完成した構想図を見せて、おおよその許可を取る)。構想図の段階では基本的に部品の設計は行いません(せいぜい中核部品の1つか2つを、少し図面を書いて説明するくらい)。もし構想図が何十枚もある場合、構想の立て方が間違っていますので、設計プロセスを見直して構想図が数枚ていどに収まるように改善してください。 * 構想の妥当性を説明するのが構想図段階でのデザインレビューの目的なので、資料として補助的に、取引先のメールとか各種の統計資料などが数枚程度なら、あっても構いません。ですが、構想図が、基本的には必ず必要です。 * 構想図より以降の図面は、製品に採用される可能性のある設計図面なので、検図が必ず必要である。修正のたびにも検図が必要である。 * 製造業の設計における「試作」は、量産以外の要素については完成品レベルで行う。もし完成品レベルで試作をしたくない・できない場合は、そもそも設計プロセスには載せてはならず、研究開発など別プロセスとしての「試作」を行うべきである。 * 上記のように、製造業の「設計」とは、生産・量産の直前の、生産部門が「どうやって作ろうか」を考えるのに専念するための、(設計とは)具体的な製品の寸法・公差などの誤差レベルの決定までをも含む仕様決定である(設計部門が仕様を決定する)。「どうやって作るか」という生産手法については生産部門などとの打ち合わせで(基本的には生産部門の主導で)決めていくし、そもそも生産部門のほうが作り方には詳しい。また図面的にも、JIS記法的な設計図には「どうやって作るか」は記法的にも普通は書けない。もし生産上の知識が設計にも必要な製品の場合でも、生産マンに相談をするのは構わないが(ただし事前に生産部長などに許可を取り、手短かに)、しかし設計の仕様決定は必ず設計部門が行うことになり、たとえ新人の設計マンの場合でも代理として設計部門の部課長などが決定する事になる。 (※ もし生産マンにベテラン設計マンでも長期の相談が必要な場合、そもそも研究開発などの事前の段階で生産マンとの長期の相談を行うべきであろう。) * もし「どうやって作るか」という情報の書類を残したいなら、設計図とは分けて、別の文書になる。目的と手段が混同しないよう、書類を分ける必要がある。 組立図(くみたてず)を書く時期は、部品図ができた後になります<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P37</ref>。 設計図書(せっけいとしょ)などでは、組立図が部品の目次を兼ねるなどする場合も多いので、製作者の視点では部品図よりも先に組立図を見る場合が多いですが、しかし往々にして実際の設計の順序はそれとは違っています。 「部品図」が、実際に製作者が部品をつくるための製作指示書になりますので、部品図では製作者が迷いや誤解を生じないように具体的に寸法などの必要な情報を書かなければならない<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P65</ref>。 また、1枚の部品図には、1個の部品が対応します<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P65</ref>。1枚の部品図に複数種の部品が掲載されていると、混乱の原因になります。この、1枚の指示書が1つの部品に対応していることをビジネス用語で「一品一葉」(いっぴん いちよう)と言います。 組立図は、けっして単に組み立てた結果の形状だけを書くのではなく、さらに :全体寸法、占有空間、配線、配線空間、メンテナンスゾーン、 :ほかの機械との境界部分の寸法、公差、はめあい、材質など(これらをまとめて「取り合い」という) :すべての部品番号、 などが必要です<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P68</ref>。 「メンテナンスゾーン」というのが何なのか、ネット検索では出てこず、参考文献を読んでも詳しくは書いてませんでした。 一般的に、動くものを書く場合、形状だけでなく、さらに、作業者などが立ち入れるエリアを図面上に指示します。そのエリア内には、絶対に装置が来ないようにしないといけません。 ほか、可動部のある装置については、可動範囲を図示する必要もあり、想像線などで図示します。 デザインレビューの際、下記のような項目をレビューします<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P333</ref>。また、設計時にも、下記のような項目に気を付ける必要があります。 :安全性などに問題が無いこと。(これが最も重要!<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P333</ref>) :基本仕様を満たしていること。また、その基本仕様を検査できる方法があること。<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P320</ref> :可動部のある装置の場合など、部品どうしが干渉していないこと。 :購入部品の取り合い寸法がカタログの内容と一致していること。 :組み立て・分解できること。 :工具が入るスペースがあること :測定器が必要な個所にその測定器が入ること<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P319</ref> :治具が製造に必要な場合、治具の取り付けが可能な設計であること。<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P317</ref> 新人や学生の設計ミスで、ねじ回しのスペースが無い設計ミスという話は、よくあります。しかし、さらに測定器や治具などのスペースも忘れずに、気を付けて設計する必要があります。 また、購入部品についてカタログに情報の無い寸法については、たとえ購入部品の現物などで寸法を確認しても、決してそれを前提に設計してはいけません。なぜなら、将来的にその寸法が変更されるなどの可能性があるし、メーカーからはなんの保証もされていません。 なお、製作部品について、たとえば板材の板厚など、素形材の寸法は飛び飛びであるので、それを考慮して設計する必要がある。たとえば、もし図面で 3.5mm の板を指定すると、実際には板厚 4.0mm の板材を0.5mm 削ることになる<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P374</ref>。 ふつう、素形材の寸法は、キリのいい数字になっていることが多い。 ほか、実務では会社のCADは設計課などでは統一することになります<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P61</ref>。親会社や大手取引先などとCADを統一するなどする場合もあります。 {{コラム|「設計」「デザイン」と「Design」|2=「設計」は日本語で、製品や建築物、システムなどを計画するプロセスを指します。設計には、様々な要素が含まれ、機能性や耐久性、美学などを考慮して、設計図や詳細な仕様書を作成することが一般的です。 「デザイン」も日本語で使われますが、英語の「Design」と同じように、製品、グラフィック、Webなどの分野において、形状、色、素材、テキストなどの要素を組み合わせて、美しく機能的なものを創造することを指します。 英語の「Design」は、広範な意味を持ち、製品の設計だけでなく、ビジュアルデザインやインタラクションデザインなどの分野も含みます。また、設計やデザインには、デザインプロセスやツール、技術、メソッドなども含まれます。 総じて言えることは、日本語の「設計」と「デザイン」、英語の「Design」は、似ているが微妙に異なるニュアンスを持ち、文脈によって意味が変わることがあるということです。 }} ↑ このコラムを書いた人は、会社でデザインレビューとかしたことない知識階層なのでしょう。行政府などのグランドデザインとか読んだこともない知識階層なのでしょう。 == CAD、CAM、CAE、PDMとは? == CAD、CAM、CAE、PDMという言葉を聞いたことがありますか?これらは、コンピュータ支援設計・製造・解析の頭文字をとった用語で、それぞれどのような意味を持つのか紹介します。また、製品データ管理のためのPDMについても触れていきます。 これらの概念を理解することで、テクノロジーが設計と製造のプロセスにどのような革命をもたらしているのかを知ることができます。 CAD(Computer-Aided Design)は、機械設計に不可欠なツールの一つであり、物理モデルを作成し、修正し、最適化することができます。CADは、パーソナルコンピュータの普及により一般の設計者にも利用されるようになり、2Dまたは3Dの設計に使用できます。最近のCADソフトウェアでは、AIや機械学習を使用して、設計プロセスを自動化する機能が追加されています。 CAM(Computer-Aided Manufacturing)は、CADで設計された部品や製品の情報を元に、NCプログラムを作成し、機械加工や3Dプリンターなどの製造装置に入力し、自動的に製造するための指示を与えます。CAMシステムは、切削加工や穴あけ、曲げ、刻印、溶接などのさまざまな製造プロセスをサポートし、材料の最適配置や切削工具の最適選択などの最適化機能も備えています。CAMを使用することにより、生産性が向上し、製品の品質が向上しますが、高度な技術が必要であるため、NCプログラミングの知識やCAD / CAMソフトウェアの操作方法、材料や切削条件、工具選択などの知識が必要です。 CAE(Computer-Aided Engineering)は、コンピュータを使用して機械設計の解析や評価を行う技術であり、材料の強度や応力、振動などを解析し、設計の正確性を確保することができます。CAEシステムは、CADやCAMと組み合わせて使用することで、機械設計の全体像を俯瞰し、製品の設計から製造、テストまでのプロセスを一元管理することができます。 PDM(Product Data Management)は、製品データを管理するためのソフトウェアで、CADと統合され、製品設計に必要なデータを一元管理し、必要なときに正確かつ迅速にアクセスできるようにします。また、設計変更の管理、製品文書の管理、製品仕様の管理、製造工程の管理など、設計・開発プロセス全体をサポートするための機能を提供します。 {{コラム|設計・製図のコンピュータ支援の歴史|2=設計・製図のコンピュータ支援の歴史は、1960年代に始まりました。最初にCAD(Computer-Aided Design)システムが開発され、コンピュータを使用して設計や製図の作業を効率化することが可能になりました。 最初のCADシステムは、主に航空機や自動車産業などの大規模なプロジェクトで使用されていました。これらのシステムは、2Dの図面を作成することができましたが、3Dの設計は困難でした。 1980年代に入ると、コンピュータの性能が向上し、3D設計の作業が可能になりました。また、CADソフトウェアの利用も広がり、より多くの業界で使用されるようになりました。 1990年代には、より高度なCADソフトウェアが開発され、設計者はより複雑なモデルを作成することができるようになりました。また、CADソフトウェアは、建築や土木工学などの分野でも広く使用されるようになりました。 2000年代に入ると、インターネットの普及により、CADソフトウェアはオンラインで利用可能になりました。また、クラウドベースのCADソフトウェアも登場し、より柔軟な作業環境を提供するようになりました。 現在では、CADソフトウェアは、多くの業界で不可欠なツールとなっており、デジタル技術の進歩により、より高度な設計・製図が可能になっています。 }} == CAD製図の概要 == 検定教科書『機械設計』には、次のようなCADの話題も載っています。『製図』の検定教科書のほうにも書いてある話題ですが、wikibooksの製図教科書が未完成なら、便宜上、こちら機械設計のほうで説明します。、 さて、製図ソフトであるCADには、 :製図法にのっとった2次元的な図を描く 2次元CAD と、 いっぽう、 :3D-CGのように立体的に設計できる3次元CAD とがある。 3次元キャドだと、部品の干渉チェックが自動的に出来たりなどとシミュレーションの機能もそなわっており、高性能ではある。(※ 検定教科書で言ってるキャドの干渉チェックうんぬんは、実際は3次元キャド限定の機能。) :※ このように3次元キャドは高性能ではあるが、しかし価格がかなり高い。 :相場では、2次元キャドが数十万円で買えるのに、3次元キャドは数百万円ごえが普通である。(ただし2005年ごろの相場なので、現代では細かな値段は変わってる可能性もある。)ともかく、3次元キャドは高い。 :あと、3次元キャドは、まだ規格があまり整理されていない。学校(工業高校や工業系の大学)で習う図面の規格も、主に2次元用のものである。 ;大まかな原理 さて、3次元キャドでは、物体データを立体として内部処理する必要がある。そういう立体モデル方式(「ソリッドモデル」という)で内部処理していない方式だと、重量を求めたりなどの物理計算ができない。 工業用でない(ゲーム業界やアニメ業界などの用途の)3D-CGソフトなどだと、立体モデルではなく面モデルで処理しているものもある。 面モデル方式(「サーフェスモデル」という)は、中身が空洞であるが、ひきかえに長所として処理速度が速いので、ゲーム用途やアニメ産業用途などではサーフェスモデルにも利点はある。しかし工業用途としては、サーフェスモデルは、やや不便である。 なお、針金で線をつないだように表す方式は「ワイヤーフレーム」方式という。描画速度だけなら、ワイヤーモデルなら情報量が少ないので、ワイヤーモデルも描画が素早い。 こういった3Dデータの内部処理のしかたのモデル方式の種類のことを、幾何モデル(きかモデル、geometric model)という。 つまり、幾何モデルには、つぎの3種類がある。 :ワイヤーフレームモデル、 :サーフェスモデル、 :ソリッドモデル、 の3種が幾何モデルである。 3次元キャドは高性能だが、実際には3次元キャドだけで設計するのではなく、設計上の注釈や設計意図などを書き加えるために二次元キャドを併用することもある。(※ 検定教科書がそう言っている。) :※ 取引先の中小零細企業が、高価な3次元キャドを保有して無い場合もあるので、製作図は2次元キャドで書くのが一般的。 ※ 検定教科書でも、理由は述べてないが、製作図は2次元キャドで書くのが一般的だと検定教科書で言っている。 3次元キャドは、干渉チェックの機能もあるので、部品が多いなどの複雑な製品の、組立て図などで用いられる場合がある。(※ 検定教科書もそう言っている。) 要するに、 :2次元キャドは製作図に向いている。 :3次元キャドは組立て図に向いている。 なお、組立て工程のことを英語で「アセンブリー(assembly)」という。 :※ パソコンのアセンブリ言語とは無関係なので、混同しないように。 さて、世間のビジネス評論では紙を使わない仕事が褒められているが、いまのところキャドソフトには、プリンタやプロッタなどの印刷出力装置への出力機能がついている。 2次元キャドで書き上げた図面は、ハードディスク(社内サーバーのハードディスク)などに保存した上で、印刷出力して紙でも保管するのが一般的である。(※ 検定教科書でも、印刷について、若干、ふれている。2次元キャドに限定していないが、製造業の慣習として、通常、2次元キャドによって作成した図面データの保管方法である。) == 測定と設計 == 測定できないものは設計できません。これは設計にも影響を及ぼします。 測定器で測定できないような形状、たとえば深くて小さくて高精度の穴やヘコミの形状をもつ製品のアイデアは、製造が不可能です<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P319</ref>。 ドリルやバイスなどの切削工具が入るか、ネジ回しが入るかまでは気をつかえる新人設計者は多いのですが、測定機器までは気が付かない新人も多いものです。 CAD上だと、現実では製造不可能な設計図でも書けてしまうので、設計者が製造の実現性に気を付ける必要があります。 ;性能試験できない機能は、仕様にできない 耐久試験などの性能試験による検証ができない機能を、企画などで提案してはいけませんし、仕様にしてもいけません。性能試験できない機能を、決して仕様にしてはいけません<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P320</ref>。 また、新しい機能を考えた場合、往々にして、新しい試験方法ごと開発する必要があったりします<ref>畑村洋太郎 編著『実際の設計 新訂新版』、日刊工業新聞社、2023年4月14日 改訂新版 第12刷 発行、P321</ref>。そのような試験方法の開発ごと、製品開発の工程の一部として組み込まれます。 == そもそも知能労働の現場での作成工程は == === まず完成予想図を渡す === 学生は企業社会を知らないと思うので説明しますが、製造業にかぎらずIT業界なども含む技術系の業界で、設計から生産までの流れがどういう工程で行われているか、説明します。 まず、なにかの設計図では、具体的な生産方法は指示しません。たとえば、どう組み立てるかとかは一切、そういう事については『設計図』では指示しません。 よほど特殊な組み立て技術が必要な製品の場合でも、『設計図』とは別途、『組み立てマニュアル』みたい書類を作ったりして、書類を区別します。 :※ 一般に技術系の企業では、特注品や一品モノなどの作業指示の際、完成予想図を渡して「この通りに作っておいてください」みたいな指示で作業指示を出す。けっして、「完成予想図」以外に、いちいち他の書類として「作業指示書」とかがあるワケではないのが普通。 :デジタルデータのコピーでなく、たとえば自動車の生産のように物理的に生産ラインで大量生産する製品ではないかぎり、いちいち生産ラインの図面や末端作業員のための作業マニュアル(作業手順書)などは用意しないのが普通だといわれているのが、製造業などでの慣習(ただしトヨタとかホンダとかが生産ノウハウを非公開にしているので、あくまで伝聞であり真相は不明)。 ともかく、なにかの設計図は通常、その製品の完成図である必要があります。製造業で「図面」と呼ばれているものは、こういった具体的な完成予想図のことです。 そして、その完成図はいくつもの部品から成り立っているのが普通なので、完成品をいくつかモジュールごとに分解した部品図をいくつも作成して、それぞれの作成担当の作業者に渡します。 こうすることで、分業もしやすくなり、一石二鳥です。 基本としては、完成図だけを作業員が見ても、あいまいさの無い状態で完成品の満たすべき具体的な条件が分かるようにしなければなりません。 == 社用印 == 一般の技術系・職人系の企業では、現場への作業指示としての設計図(完成予想図)には、スタンプなどで「最新版」などの印字の業務用ハンコを押したりして区別したり、 ------------------ | 最新版 | |  | |-----------------| さらに誰がその決定稿のスタンプを押したのかが分かるように、業務用の日付印ハンコで、 ------------------ | 山田 太郎 | | 2019年08月15日 | |-----------------| のように、名前と年月日が明確に分かるように業務用ハンコを押したりするのが、技術系企業では、よくあります。 たとえばアニメ業界でも、よく、古いアニメのキャラクターデザインの設定イラスト表などに業務用ハンコで「決定稿」とか押してあるでしょう(アニメショップとかでも、一部のアニメでは、消費者むけに設定イラスト集などもアニメグッズとして販売している。最近はアニメ業界ではデジタル化をしたので、「決定稿」スタンプは押さない場合もあるようだ)。 ああいうのと同じで、一般企業で図面とかを管理するとき、そういうふうに業務用ハンコの印字で区別したりします。 さらに一般の技術系企業でも、検討中のほうの予想図には、ハンコで「検討」とか「未定」とかのスタンプを押して区別したりすると、より安全です。「検」だけだと「検証済み」などと誤解される恐れもあるので「検討」と最後まで書くのが安全でしょう。また、正式な図面には「最新版」印字や「旧版」印字など版の状態が分かるスタンプを押します。 :※ よくネットのビジネス素人のビジネス評論では、こういう企業での「決定」ハンコみたいなモノの存在も知らずに使い方も知らずに、「山田」とか「田中」とかの人名の認印みたいなのだけを想定して「ハンコは不要」とかいうバカの一つ覚えの評論を言うだけの人が多いですが(そして、そのような人が残念ながら外資系IT企業の日本法人という名の実質的な日本代理店にもチラホラといたりしますが)、(マンガ業界とかはどうか知りませんが、)難しい製品を扱っている企業とか精密な製品を製造する企業では、人名の認印のほかにも、「決定」「検討」とかの印字の業務用のハンコが存在している事を把握しておきましょう。 :※ 「客先公開用」みたいに、公開してもイイ資料の場合には、そういうハンコも押されます。そういう公開許可の指定が無いかぎりは、原則的には外部公開の厳禁である企業秘密の事項なので、いちいちハンコ(「極秘」印字みたいなの)は押しません。ですが、いちおう「外部非公開」とか「内部閲覧用」とか「秘密」とか「極秘」みたいなハンコは、ある程度の規模の大きい一般企業にも本当に存在しています。外部公開用と似たような内容の書類、いちぶ内容の重複する書類でも、外部非公開の詳細な書類とかも存在する場合がありえるから、区別のため、そういう非公開の指定をする印字もあります。 さて、製造業でも、ときどき図面に設計ミスが見つかりますので、そういうのは加工の作業者が、設計者に報告・連絡・相談をするのです。 このため、誰に連絡すればいいか分かるように、製造業では、設計した企業と、設計者の名前を図面に書くのが普通です。ただし、ソフトウェア業界ではどうしてるかは不明です。 ;原案と詳細予想図と検図 さて、一般にビジネスでは、もし発注者と受注者の両企業とも技術系・職人系の企業である場合には、なにかの仕様の完成予想図は、けっして1部署だけが1度で書くとは限らず、 :完成予想図の原案としての大まかな予想図をある部署Aが作成し、 :さらに詳細の完成予想図を別部署Bが作成、 といったように、段階的・階層的に別々の人たちで書き分けたりする手法も、一般企業どうしでは、よくあります。 こうすることで、要求事項などが明確に伝わってるかの確認も出来るので、一石二鳥です。 外部の企業に発注する場合、最終的に作業する下請け側の企業の設計者に、詳細の完成予想図を書かせることもあります。こうすることで相手先企業である下請け企業に明確に要求事項が伝わってるかどうかの確認も兼ねられるので、一石二鳥というワケです。 このように下請けに完成予想図を外注で発注した場合、図面の検証は、発注側のつまり親会社の人が、検図(けんず)をします。「検図」(けんず)とは、図面などを検証することで、製造業などの技術系業界での専門用語です。 しかし、こうして親会社によって検図された完成予想図ですら、これはあくまで、当面のあいだの予想図でしかなく、さらに必要に応じて修正が加わります。 さて、一般に技術系の企業では、完成予想図の書類を管理する場合は、もし現場での作業中に不具合が見つかったら、どんどんと更新します。 この更新の際に、もし発注先が客先企業であれば、客先との相談の上、更新後の内容を決めます。 作業者には、更新の内容の決定後に、(書類が分厚い場合などもあるので、)該当のページだけを印刷して渡したりします。現場側は、当面はホチキスなどで、更新後のページを完成予想図の一覧バインダーとかに留めたりするワケです。(まだまだ今後の更新も多々あるかもしれないので、当面のあいだは、予想図の書類全体の再発行はしないでおき、修正ページだけを渡したりすることが一般企業では多い。) ;旧版の管理 なお一般企業では、この完成予想図の修正のための更新の際、けっして、まちがえて古い版の書類を最新版と混同しないようにするための工夫として、なるべく、旧版の書類にはスタンプで『旧版』などの印字を押したりした上で保管することで、区別したりします。旧版のファイル保管しておかないと、もし版不明のファイルが見つかった場合に、それが最新版なのか旧版なのかの判別がやや困難になります。旧版の保管があれば、それと版不明の書類とを照らし合わせることにより、版の特定が可能になるからです。 さらに、最新版のほうは、印字『最新版』を押したファイルをプリントアウトして、『設計図書』(せっけい としょ)ファイルなどで管理します。 さて、旧版も昔は「最新版」(当時)だったワケですが、そういう古い自称「最新版」があるとマギラワしいので、古い自称「最新版」は赤線でヨコ二重線を引いて、それが無効になった事を明記します。さらに、「旧版」のハンコを、古いほうの図面の自称「最新版」印字の近くの位置に押します。 こういうふうに図面の管理をするので、図面の隅(右下か左下)に、業務用スタンプを2個ぶん押せるくらいのスキマが事前に必要です。(いちおう、スタンプは赤色なので、スキマが無くても、黒文字の上からスタンプを押しても、とりあえず区別は可能。) 修正箇所が多い場合などに旧版の保管が困難ですが、しかし、そうでないかぎりは、なるべく旧版の書類もしばらくは保管するように、一般の大企業では、しています。 == 完成予想図を受け取ったら == 製造業の場合、現場作業担当の下請け企業や下請け部署などが完成予想図を受け取ったら、まず、はたして本当に、その完成予想図どおりに作成が可能かどうか、大まかに確かめます。 そして、もし情報不足のため、作成が現時点での予想図のままでは作成不可能になってしまう点が見つかれば、設計者に確認しに行きます。 また、技術的な理由で、設計図どおりの要求が不可能な場合があるので、そういう場合には、設計が不可能な理由とともに、再設計を依頼します。 また、最初に発見できなくても、実際に現場で加工作業をしていく時点で、問題点が見つかってゆく場合もあります。 製造業にかぎらず、たとえば住宅リフォーム工事などでも、住宅構造は家ごとにバラバラなので、よく、実際に現場作業者が工事を初めて見ると、思わぬ問題点が見つかる事があるので、そういう問題点が見つかったら、家主および工事企業の親会社などにも連絡したりする光景も、読者には見たことある人もいるかもしれません。 社会人によくある仕事術です。 おそらく、製造業にかぎらず、きっとIT業界などでも同じような仕組みでしょう。 == 書類どうしの関係 == 部品図では、同じ製品でのほかの部品図の説明は不要ですし、むしろ管理の手間を増やすので避けるべきです。 なぜかというと、もし部品図どうしで意図的に重複させて他の部品図の内容を引用すると、もしその参照された側の予想図Aで設計内容の変更が起きたときに、参照する側の予想図Bにも設計変更が必要になってしまいます。 なので、完成予想図の部品図では、説明のための記述の重複は不要です。 製造業でも、ひとつの末端部品の図面では、他の図面はなるべく引用しないようにします。製造業の『図面』で他図面を参照するのは、せいぜい、組み立て方法を指示する『組立図』(くみたてず)の場合と、後述する『フロー図』の場合くらいです。 さて、アナログ電子機器の設計の業界では、よく、組立図とは別途に、電気信号のフロー図を書きます。どこの通信ケーブルに、どういう種類のデータが流れるとか、そういうのを指定するワケです。しかし、デジタル機器の場合は、普通、外部とのやり取りは一本の通信ケーブルで、あらゆる種類のデータを取り扱うのが通常です。 製造業では、なにかの電子機器を製造する際、実はフロー図を描かなくても、一応は製品を完成できてしまいます。たとえば、たとえば途上国の組み立て工場など(もしや日本もそうかもしれませんが)、そういう状況でしょう。アメリカ製スマホの中国組み立て工場の作業員が、スマホの内部プログラムのフローを知ってるワケがないですね。 しかし、組立て工場ならともかく、設計を行う企業では、フロー図を描かないのは、好ましくないです。 == 設計図書ファイルとその目次 == どんな業界でも、技術系の業界なら、設計のために必要な書類(『設計図書』(せっけいとしょ)といいます)を、管理します。 :※ 設計図書はてっきり高校範囲外かと思ってましたが、実教出版の建築学科用の『製図』教科書に「設計図書」の話題が書いてありました<ref>[https://www.jikkyo.co.jp/material/dbook/R4_kougyou_202203071/?pNo=16 707製図ダイジェスト版]</ref>。ただし、建築の設計図書と、機械設計の設計図書は少し違います。本ページでは、機械設計のほうの設計図書について解説します。 製造業における、(ある製品の)『設計図書』の書類の構成は、前から順に、おおむね :表紙 :目次 :部品表(購入部品表、内部調達部品表) :資料(部品カタログなど) :図面(組立て図、フロー図、部品図) :その他の参考資料 などです。 まず、部品を購入するなどして調達しないことには組立てできないので、部品表は最初のほうに書きます。 何か特殊な部品を購入する場合などは、それらのカタログなどの該当ページを資料などの項目に入れます。 そのカタログの該当ページに、購入する部品以外の他部品の情報も書かれているなら、文房具の色マーカーなどで、購入する部品の情報について-線を引き、購入する部品だけを目立たせます。 このように、設計に必要な書類が、バラバラにならないように、ひとつのファイルに、まとめて入れます。(コンピュータを使うなら、そういうファイル(ディレクトリ)に入れて、さらに目次をつけて管理します。 もし、設計図書ファイルに目次を作るとき、ページ数は不要です。単に、番号とタイトル名だけで十分です。 :1 部品表 :2 資料 :3 図面 などのように、なります。なぜなら、あとの編集によってページが変動する可能性が高いからです。 一般に、企業で業務用の報告書を作る場合も、ページ数は不要です。 部品表を作るとき、たとえばその部品表が3ページにわたるなら、 :1枚目には題名「部品表 1/3」 :2枚目には題名「部品表 2/3」 :3枚目には題名「部品表 3/3」 のように、題名を数えます。 分子の数字は、現在のページ数です。分母の数字は、その書類が合計で何ページあるかです。 こう命名することで、もし目次のどれかが紛失しても、紛失したことの確認が容易です。 なお、完成予想図など個別の書類には、「1/20」のような合計ページ番号(例では「20」)はつけないのが普通です。 なぜなら、予想図の枚数が今後の不具合修正などで増える可能性があるのが普通だからです。 前提として、1枚の部品表には、10個とか20個のような数えやすい個数までの部品を掲載すべきです。けっして17個みたいな数えにくい個数を掲載すべきではないのです。 なお、もし追加部品が必要になった場合、最後の部品表の末尾に追加部品の情報を追加していきます。 さて、事務用品メーカーから、実際に業務用ファイルが販売されていますので(事務用品メーカーのキングジム とかアクスルとかの販売しているアレ。パイプホルダーを通すヤツ)、そういう業務用ファイルに、その製品の設計関連の書類をひとまとめにします。 技術系企業では、そうやって、まとめられた設計関連の書類のことを『設計図書』(せっけい としょ)と言います。主に土木工事で使われる用語ですが、じつは製造業でも『設計図書』という用語は使われています(ただし製造業では企業が非公開にしている)。 設計図書の中には、何種類も書類があるので、目次の書類が必要です。しかしページ数は変動するので、設計図書の目次では、ページ指定の必要は無いです(そもそも不可能)。 どんな書類が、その設計図書に含まれているハズなのか、必ず明記した目次を作成し、設計図書ファイルの目次に入れましょう。 もし設計図書ファイルをパソコンでも管理する場合、表紙や目次が冒頭に来るようにするには :001_『○○』表紙 :002_『○○』目次 :003_『○○』部品表 :004_『○○』資料 :005_『○○』図面 :006_『○○』その他の参考資料 みたいにファイル名の冒頭を番号で管理すると、確実にそのファイル内の先頭に目次が来ます。 目次さえあれば、もし書類の一部を紛失などが疑われる場合に、確認が容易になります。 また、設計図書の書類の一部をコピーして配布するなどする場合もあるので、そういった配布書類との混同を防ぐためにも、目次が必要です。 ;その他. 営業関係の書類は別部署 『契約書』は、設計図書に含めないのが一般的です。 『契約書』は、管理部署が違います。 契約書を保管など管理するのは「営業」部などの部署・課です。 いっぽう、設計図書を保管など管理するのは、「設計」部門などの技術系の部署・課です。 ;その他2. 書かないだろう書類 一般企業では、日報や週報などの報告書とは、設計図書は別書類です。 ただし、そもそも日報を書かない企業も多くあります。製造業では、いちいち日報も週報も書かないのが普通です。 警察や自衛隊など公安関係では、日報も書くようですが。[[w:自衛隊日報問題]] しかし、土木建築では、作業日報をまとめることもあるようです。 もし日報や週報を書く場合には、設計図書ファイルには、日報は含めないようにします。日報や週報の保管には、別ファイルを作りましょう。 ;「完成図書」 土建業界では、こういう、完成品に関するデータ一覧の「台帳」などの書類を『完成図書』(かんせい としょ)といって、『設計図書』とは区別しています。ですが、製造業ではそこまで区別していないので、予備知識として用語を聞いたことあるくらいで良いでしょう。 そもそも、製造業と土建とで『設計図書』の用語の意味すらも微妙に違います。 :※ 本来、こういった『設計図書』とか、(『完成図書』の)『台帳』とか、そういうのの管理手法は大学の工学部などで教えられるべきだろうが、なんと、大学の科目『土木施行』の市販の大学教科書には、まったく『設計図書』などの意味と使いかたなどの説明は書かれてない。社会人の土木エンジニアむけの専門性の高い実務書で、ようやく教えられている。本wikiで参考文献として参照している文献も、社会人の土木エンジニアむけの実務書である。また、機械工場などでも普通に『設計図書』などの用語が使われているにもかかわらず、図面の流れの話題などは、まったく機械工学の『生産管理』の大学教科書には書かれていない。 == 書類の履歴の管理 == 企業で、何らかの手順書を書くとき、履歴を残すのが普通です。 このため、こういった仕事の書類には、著者や、著作・改訂の日時(「改訂日: 2018年8月30日」)や改訂者(「改訂者: 山田太郎」)などの履歴(りれき)も記載する必要もあります。 {| class="wikitable" style=" text-align: center; margin: 2pt;" |- ! style="text-align: center;" | ID !! 版 !! 年月日 !! 作業者 !! 編集内容の要約 |- | 001 || 第1版 || 2018年7月10日 || 鈴木花子 || 著者 |- | 002 || 第2版 || 2018年8月30 || 山田太郎 || 改訂 |- |} のようになります。(企業では、こういうページのパソコンでの文書管理は、エクセルなどの表形式データになってるのが普通。) ただし、機械図面の履歴の管理については、違います。上記のようなエクセル表は、あくまで手順書などの履歴の管理の方法です。 機械図面の履歴は、製図の記法に従って行います。なので、機械図面の履歴についてはエクセルでは管理しません。 == システム的な装置の図面を書くとき == システム的な図面を書くとき、最低限必要な部品図や組立図の図面そのもののほかに、そのシステムの仕組みが分かる図面を書いてください。 書かない会社もありますが、そういう会社は技術力の低い会社、または今後は技術力の低下する運命なので、相手をしないでください。 たとえば電気電子回路で考えてみましょう。 たとえば、電子機器についての図面で、回路素子部品が10000万個以上ある回路の図面で、抵抗やコンデンサやコイル、オペアンプやチップなどの配置位置だけを説明した図面だけがあったとしましょう。 まったくどこにも「ここら辺の部品は、電源モジュールです。」とか「そこは温度計測モジュールです。」とか「あそこは流量計測モジュールです。」とか「こちらは(流量計測ではなく)流量調整モジュールです。」の説明も無く、 単に「抵抗Aはここに配置してください。抵抗Bはそこに配置してください。抵抗Cはあそこに配置し(以下略)」とかの場所の指示しかない配置図しか無かったとしたら、どう思いますか? そんな配置図面しか無い会社、勤めたくないですよね? なぜ困るのかと言うと、もし最初の設計者が引退したり転職したりすると、今後は設計の(機能追加などのための改修などの)更新が不可能になるからです。 機能追加などをするには前提として、どの部品がどんな機能をしているかの説明図が必要だからです。もちろん、数千個や数万個すべての部品の機能をひとつひとつ説明は不可能ですし非効率ですが、せめて十数個くらいにはモジュール分割して説明するモジュール説明図を作ってください。 たしかに、説明ぬきの配置図も必要です。 また、回路によっては、製造の際に電源モジュールとか温度計測モジュールとかを同時に製造しなければならない可能性もありますので、全モジュール配置の一体化した配置図も必要な場合もあります。 実際の製造の段階では、説明はあいまいさの原因になるので邪魔で不要ですので、配置図では説明しないのは合理的です。 ですが、だからといって、モジュールそれぞれを説明した図面が無いのはダメです。 では、どうやってモジュール位置の説明図を作るのでしょうか? [[File:Flipflop-RS OR Clock no module japanese.svg|thumb|500px|クロック入力付きRSフリップフロップ(NOR型)]] まず、組立て図とは別に、モジュール位置のおおよその説明のための図面を作ります。用語が無いと不便なので、とりあえず「モジュール配置説明図面」と言いましょう。 右図のように、機能ごとに破線などで囲みます。 たとえば電源モジュールなら、その電源モジュールの場所だけを破線で囲み、その破線の上にタブ欄をつけて「電源モジュール」と書きます。 同様に温度計測モジュールについても同じモジュール配置図面の中で、温度計測モジュールだけを破線で囲み、タブをつけて「温度計測モジュール」と書きます。 以降も同様に、モジュール配置の説明図面の流量計測モジュールを破線で囲み、タブをつけて「流量調整モジュール」のようにします。 こうして、全モジュールを説明します。 だいたい、人間が数えられる程度の数に、モジュールの合計数を減らしてください。(合計で、せいぜい十数個ていどまで。) [[File:Flow Drawing example jp.svg|thumb|600px|フリップフロップをフロー図で表現した例]] ひとつのモジュールの中に何百個や何千個も部品がある場合には、同様に、あらたな部品図面によって、モジュール分割して説明していきます。 いまば、モジュールの部品図のようなものです。 こうして、モジュールをどんどん分割していき、そして最終的に、常識的に同業者の中堅エンジニアていどなら図面を読めば分かる程度の詳しさになるまで、説明を分割していきます。 そして右図のフリップフロップのフロー例ように、すべての部品および端子・入出力口が、なんらかのモジュールに所属するようにモジュール分割していきます。 もし別々のモジュールの破線どうしが近すぎると見づらいし別モジュールとの混同の恐れがあるので、右図のように適度に距離をあけてください。 このモジュール名称を考えるときに重要な点として、最終的な機能をモジュール名につけることです。けっして、形状や多い部品名をモジュール名にすべきではない、という事です。 たとえば「クロック同期部」と命名されていますが、設計に慣れてない人だと、ここの命名を「AND部」とか「AND演算部」とかにしてしまいがちです。 しかし、AND素子が多いことくらい、見れば学生レベルでも分かるので、「AND演算部」みたいな命名は不要です。 なんのためにAND演算素子を追加しているのかというと、その理由は「クロック信号がOFFの場合は、けっして入力信号を伝達しない」という目的であるので、そういった目的が分かるようなモジュール名にしなければいけない、というワケです。 なので、たとえば「クロック同期部」とか「クロックフィルター部」とか、なんかそんな感じの名前になるハズです。 こう(「クロック同期部」のように)機能が分かるように命名することで、たとえば、もし将来的に設計変更が必要になったときの、大きなヒントになります。 いっぽう、もし「AND演算部」みたいな命名をしても、将来の設計変更の事態には、あまり、(名前が)役には立たない結果になってしまいます。; 同様に、「記憶保持部」も、形状は「たすき掛け」(ラッチ構造)であり、フィードバック配線がありますが、だからといって、けっしてモジュール名称を「ラッチ部」とか「ファードバック部」とかには、しないでおくべきです。 なんのために、たすき掛けみたいにしたりフィードバックているかというと、記憶を保持するのが目的なので、「記憶保持部」とか「記憶○○部」みたいな感じの名前にすべきです。 一般企業では、下記の「フロー図 モジュール解説」書類は省略されますが、できれば、さらに、別の書類で 【'''RSラッチ フロー図 モジュール解説'''】 '''対象図面''':『RSラッチ フロー図』 '''クロック同期部''' : 機能はフィルターである。もしクロック信号に同期してない状態では、入力信号をモジュール出力には伝えないようにするためのフィルター。 '''記憶保持部''': 記憶を保持するためのモジュール。 以上。 あるいは {| class="wikitable" style=" text-align: center; margin: 2pt;" |+ RSラッチ フロー図 モジュール解説 |- ! 対象図面 | style="text-align: left;" colspan="3" |RSラッチ フロー図 |- |- ! |- ! style="text-align: center;" | ID !! モジュール名 !! 機能の概要<br>(※ 主に対応する要求事項) !! 備考        |- | 001 || クロック同期部 || 機能は信号フィルターである。<br>もしクロック信号に同期してない状態では、<br>入力信号をモジュール出力には<br>伝えないようにするためのフィルター。 || |- | 002 || 記憶保持部 || 記憶を保持するためのモジュール。 || |- |} 以上. のように解説書類を作っておけばもう、万全です。 そもそも工業における「設計」というのは本来、 なにか顧客などからの要求事項があり、 そのあとにその要求事項を解決するためのモジュール構造を考えていき、 そして、自社の都合の範囲内で、そのモジュール構造に適した部品を配置していくわけです。 なので、どういった要求を解決するためのモジュールであるのかを、モジュール名やモジュール解説から読み取れるように、 命名したり、解説書類を作成する必要があります。 なので、上述の表のように、おそらくですが、要求事項の対応の解説欄と、その他の技術的な留意事項(たとえば部品選定のさいの注意事項など)の「備考」欄とは、区別すべきでしょう。 残念ながら日本でも上述のようなフロー図や解説書類などの管理が出来てない会社が日本の大企業にもあると言われていますが、だとしたら悪い手本なので、マネしないでください。 例として、米国のi-phoneなどの設計をしているアップル・コンピュータが、日本の部品メーカーに要求事項で「このコンデンサはもっと小さくできないか?」と日中韓のメーカーにそれぞれ別々に質問したら、韓国メーカーや中国メーカーからは「これこれの技術的理由があって、出来ないです。」と具体的な説明が返ってくるのに、日本だけ「わからない。」という返答が返ってくる、という報道もされているという風説もあります。 さて、電機電子の図面だけでなく、流体機器などを設計する際も、配管の本数が何十本や何百本あるいはそれ以上と管の本数の多い場合には、そういう図面を作ってください。(組立図や部品図とは別に、追加でそういうモジュール説明図面みたいなのを作ります。) 何百本も配管のある装置では、どこのユニットが何をしているかとか、そういう図面が無いと困ります。 流体機器メーカーの言っている「フロー図」とは、そういうモジュール説明図面の事です。 けっして、情報科学で言うフローチャートのことではないので、勘違いしないでください。 重要な点は、製品の製造のための部品図や組立図といった作業指示のための図面とは別に、「フロー図」のような参考のための図が、マトモな技術力の企業では存在していることです。 社会の底辺の職業には、フロー図のような参考図を見る機会が無いので、まったく学校ではフロー図などは教育されていない状況ですが、しかし企業では、フロー図などの参考図は設計図書(せっけい としょ)に存在しています。 けっして「フロー図」だの「モジュール」だのと言った単語の意味を暗記することではなく、(フロー図などの)参考図が設計図書に含まれるべき事を理解してください。 == 品質管理の書類 == === 品質記録台帳 === 品質検査の記録は、これは設計図書とは別に、『品質記録台帳』などのような名称のファイルで保管する。 品質記録台帳については、企業ごとに大きく書式が違うので、本wikiでは説明を省略する。 職場によっては「品質'''管理'''台帳」あるいは「品質台帳」とも言うかもしれない。 === 手順書 === なお、品質検査での検査の手法については、事前に書類として手順書(てじゅんしょ)を作成して、検査の具体的な手法とその手順を明文化しておく必要がある。 この手順書は、台帳とは別の書類である。 (ただし、細かな作業手順を公表する必要は無い。 しかし、おおむね、どのような原理の検査をしているかについては、事前に依頼者に公表しておく。なぜなら検査方法にも、さまざまな科学的手法があるからである。(たとえば硬さ試験でも、シャルピー試験だのロックウェル試験だの何種類もの硬さ試験の科学的手法があるのを習っているだろう。その程度の原理を公表すれば充分。) ) 生産方法の作業手順書とは別に、検査方法の作業手順書も整備しておく。 :※ ネットには馬鹿も多く、「いまどきの若いもんは、マニュアルが無ければなにもできない」とか、底辺サラリーマンが公務員や小学校教員などを誹謗して「マニュアル主義」とか言ったりするが、しかし、製造業の場合、マトモな品質管理ではマニュアル(手順書のこと)を作って検査を行うので、ネットの馬鹿を鵜吞みにしてはならない。製造業だけでなく、土木建築の業界でも同様に、品質検査は原則的に手順書(てじゅんしょ)にもとづいて行う<ref>『わかりやすい土木施行管理の実務』、オーム社、速水洋志、平成29年5月20日 第1版 第2刷 発行、200ページ</ref>。 研究開発などはマニュアルでは行えないでしょう。しかし検査業務は、研究開発ではないのです。 なので、もし検査員が勤務先の仕事として、検査業務そのものに関する研究などを行う仕事を会社から要求された場合には、追加の予算や人員などのヒト・モノ・カネを別途、会社に要求しましょう。 また、なのかの検査中には、けっして研究的な未知の実験をしないようにしましょう。 == マニュアル類の作り方 == 製造業などに伝わる格言として、「マニュアルは先人の血で書かれた文字である」と言われています<ref>[https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/production.wp.s3.agaroot.jp/wp-content/uploads/2017/04/AGAROOT_sample_sharo_nyumon_roan001.pdf 安衛法ブック.indb - AGAROOT_sample_sharo_nyumon_roan001.pdf P.3 2022年9月18日に確認. 「安全規則は先人の血で書かれた文字である」</ref><ref>[https://www.mhlw.go.jp/content/000909981.pdf 『機械設計を学ぶ方のために 令和3年度厚生労働省委託事業 設計・施工管理を行う技術者等に対する安全衛生教育の支援事業 設計・施工管理技術者向け 安全衛生教育支援事業~機械設計編~』P3-6 ] 2022年9月18日に確認. 「先人の事故・災害の経験による血で書かれた文字である」</ref>。まともな企業の工場なら、歴史上に過去に起きた人命が失われる事故などを教訓に、再発防止のために作業手順書(マニュアル)などは作られています。 したがって製造業では基本的に、けっして、機転を利かすつもりで手順をマニュアルに無いものに勝手に変えてはいけません。もしどうしても「マニュアルが実態に合わない」と感じた場合などは、先に上司に相談してマニュアル内容の変更の手順などをとりましょう。 世間にある仕事によっては、マニュアルどおりに作業をしなくても安全な業界もありますが(そういう業界ではむしろ「マニュアルに縛られるのは悪いこと」だと認識されるかもしれません)、しかし製造業はそういう業界とは違います。製造業では人命を守るためにマニュアルも守りましょう。 === 多重防護 === 作業マニュアルや検査マニュアルなどは、どうやって作るべきなのでしょうか。 どんな種類のマニュアルを作る場合にも、ポイントとして、安全対策を二重三重にする必要があります。これを、(製造業にかぎらず)一般に「多重防護」(たじゅう ぼうご)と言います。 2011年の原発事故に関する安全管理のあり方の議論でも、「多重防護」という用語があったので、ソレと同じような意味です。 たとえば、工作機械を使って出た切りくずを加工台から床に落とすとき、「小型ホウキを使って切りくずを落とせ」と言うマニュアルがありますよね。 ではなぜ、ホウキを使わなければいけないのでしょうか? よく、「切りくずを、口で息を吹いて落としてはいけない。」といいますよね。 息で吹いてはいけない理由は、切りくずが飛び散ったりして目に入ったりすると危ないからです。 では、もし保護ゴーグルをしていれば、息で吹いてもイイのでしょうか? もちろん、たとえ保護ゴーグルをしていても、切りくずを息で吹いてはいけないですね。 そう、このように、たとえ保護ゴーグルをしていても、「切りくずを床に落とすときは、かならず小型ホウキを静かに床に落とす」のを徹底するのが多重防護の例です。 なぜ、こういう多重防護の考え方でマニュアルを作るべきなのでしょうか? 理由は特に製造業では明示されてないですが、常識的に考えると、きっと下記のような理由でしょう。 まず、多重防護の考えで作られたマニュアルは、いろんな職場に応用できるので、作成するマニュアルの個数が減ります。 たとえば、いちいち「保護ゴーグルのある職場の場合」と「保護ゴーグルの無い職場の場合」のように、マニュアル作成時にいちいち場合わけをする必要が無くなり、手作業の旋盤の場合ならどんな職場の場合でも統一的に「切りくずを床に落とすときは、かならず小型ホウキを静かに床に落とす」と説明するだけで、説明が済みます。 また、複雑な作業になると、マニュアルは、のちに修正や追加などの改訂などが必要になります。そういった改訂のさいにも、改訂者が、いちいち場合わけをしなくて済むので、管理をしやすくなります。 多重防護の考えをしていれば、自社グループのほかの工場などのマニュアルを作るさいにも、既存のマニュアルをほぼ既存のままで流用しやすくなりますので、他工場用のマニュアル作成時の編集作業の手間が減ります。 このように、多重防護の考えでマニュアルを作っておけば、いい事づくめ です。 さて、世間では、どういうワケか、多重防護の手法を嫌う、なんかアタマのヘンな人が時々います。 たとえば、友人などのグループで、お出かけをするとき、たとえば交通費が電車賃で往復で最低900円、したい買い物の予定金額が10000くらいだったら、 最低でも持っていくべき必要な金額は 10900円ですが、しかし普通の感覚の人なら、「まあ、念のため○○円は余分にもっていこう」とか思って、 たとえば最低でも 15000円くらいは用意しておきますよね(できれば2万円以上は用意するでしょう)。 ところが世間には、なぜか好んでギリギリの10900円しか用意したがらない、残念な人がいるのです。 しかも、こういう感覚の人にかぎって、「自分は合理的である」、「自分はお金の計算が得意だ」とか、なんかヘンな自惚れた(うぬぼれた)勘違いをしている事がよくあります。 どうやら、対策すべき優先順位の考えかたが、なんかヘンな人のようです。 「けっして、もし手持ちの金額が少なくて、待ち合わせ相手や周囲の人に迷惑をかけてしまうことのないように、大目に金をもっていこう」という配慮をするよりも、「自分は算数が得意なんだ! そうアピールしよう!」という芸人みたいな自己アピールを頼んでもいないのにアピールしたがる発想が脳内で優先しているという、なんかアタマのなかの物事の優先順位のヘンな人が、残念ながら大人でも、ときどきいるのです。 待ち合わせをする場合などでも、たとえば午後10時00分に待ち合わせなら、普通は最低でも9時30分には現地にもう到着するようにしてから、現地で30分くらいヒマ潰しをするものです。 ところがアタマのオカシな人は、なぜか9時50分くらいに現地到着しようとします。ひどい場合は、9時55分に到着したがります。 しかし評論家には、こういう常識を否定する頭のヘンな人もいます。 ですが、部活動を思い出しましょう。社会人の待ち合わせなどの集合時刻についての信頼できる情報を得たいなら、学生時代に部活動で遠征などした際の集合時刻などを思い出しましょう。部活が遠征をしない部だったり、あるいは帰宅部な人は、友達に聞きましょう。 部活動には、こういう社会性の教育もあるので、できれば高校でも何らかの部活に所属するほうが得です。 念のため教育学の専門書『よくわかる教育心理学 第2版』(ミネルヴァ書房)を確認しましたが、やはり部活動の教育目的は、教科外の教育であり、「さまざまな技術」や「人間関係」、「グループの運営の仕方」などが教育目的です。<ref>中澤潤 著『よくわかる教育心理学 第2版』、ミネルヴァ書房、2022年3月31日 第2版 第1刷 発行、P139</ref>。 評論家には、中学高校の部活動ですら通用しなさそうな極端な考え方を主張する社会性のあやしい変わり者もいたりして、そういう人でも商売の都合なのか商業メディアなどで宣伝されます。まあ、そういったおかしな商業主義の評論家の言説はけっして真に受けないようにしましょう。 年功序列の日本企業では、部活程度の社会性もない、感覚のオカシイ人がたとえ上司でも、なかなかクビになりません。(あるいは、もし他の用事で忙しいなら、あらかじめそう連絡しておくか、あるいは、可能なら予定日を変えてもらう等するのが常識) もし就職先が、そういう感覚のオカシな上司のいる会社なら、さっさと退職届を出して、逃げ出しましょう。 残念ながら日本では、作業マニュアルなどを作る場合にも、コスト削減やら形式的な作業スピード上昇のために、ひとつでもミスをしたら事故につながるようなギリギリの作業標準を作るような、ヘンな会社のヘンな自称・『技術者』もいます。 そういう企業でも、そこそこ大企業だったりもします。 残念な人の曲解ですが『トヨタ生産方式』やら『かんばん方式』というのを三流の技術者(あまり「技術者」と呼びたくないですが)は何か曲解して、ギリギリの安全(多重防護でない、しいていうなら「一重防護」)の作業マニュアルなどを作ろうとする人も、残念ながら、そこそこ大きい企業でも、いたりします。 もしかしたら、その業界じたいが腐っている場合もありますので、よく観察して、もし業界じたいが腐っていたら、異業種に転職しましょう。 職業差別で悪いけど、2011年の原発事故でさんざん「多重防護」と言われたのに、それでも頑な(かたくな)に「一重防護」を貫こうとする業界はもう、もう、その業界じたいの思考が腐っています。 日本は民主主義国なので、このような人にも起業の自由があるし、その残念な社長の下でダンピング的に働きたがる労働者にも、残念ながら、そういった自由があるのです。 === マニュアルの規定の理由を残す === 上述でも述べましたが、マニュアルは、改訂などが定期的に必要です。 その際、前のマニュアルのどの部分を残して、どの部分を変えるかの参考資料になりそうな、別の書類が必要です。 なので、「ここでこういうふうに作業する理由は、○○○な理由のため。」といった資料を残しておきましょう。(残念ながら、これが出来てない会社も多いですが。) もし、工業高校レベルを超える専門的な知識が「理由」の場合なら、たとえ一般的な大学生~専門学校生むけの専門書を読めば理由が分かる常識的な理由の場合でも、どういった書名の専門書なのかくらい、明示しておきましょう。なんという書名で、なんという著者で、なんという出版社か、くらいは最低限、理由資料には書いておきましょう。 なぜなら、後輩や部下などが、必ずしも自分と同じ学歴・経歴とは、かぎらないからです。 さすがに中学校レベルのことは理由の解説資料に書く必要は無いでしょう。 === フローチャートも作る === また、こういう、理由の解説資料とマニュアル本体を照合しやすいようにするためもあり、マニュアル本体の側にも文章だけでなく、さらにフローチャートで作業手順を示しましょう。 製造業や土木など工業系にかぎらず、一般に仕事として作業手順書を書く場合は、フローチャートを併記するのが望ましい<ref>高橋慈子『ロジカル・ライティングがよ~くわかる本』、秀和システム、2009年7月25日第1版 第1刷、78ページ</ref>とされています。 電気回路とかのフロー図ではなく、情報科学とかで習うようなフローチャートです。 あの、フローチャートでも、作業手順や検査手順を明示します。 必要な手順説明として、文章による作業手順と、フローチャートによる説明との2種類の説明が、両方とも必要です。 フローチャートがあると、読み手の誤解の恐れもなくなります。 また、フローチャートと本文とで、相互検証できます。 また、こういった相互検証できるという長所そのものも、多重防護に一役かってます。 == マスター検査機器と非マスター検査機器 == なお、企業において、品質検査の機器は、大企業でも、一般的な精度の検査機器と、数個だけ高精度の「マスター○○」と言われる検査機器がある。 たとえば、ゲージ検査だったら、その会社の「マスターゲージ」というのが通常の製造業なら、所有している。 ゲージ以外の測定機器でも慣習的に「マスターゲージ」という場合もある<ref>澤田善次郎 監修、名古屋QS研究会 編 『実践 現場の管理と改善講座 01 作業標準 第2版』、日本規格協会、2012年12月14日 第2版 第1刷発行、91ページ</ref>。 つまり会社では、けっして、すべての検査機器がトップクラスの精度なのではない。 検査機器そのものの異常の無いことも、なんらかの方法で定期的に検査する必要があるので、なので、一般の検査機器を、社内のマスター機器で検査するのである。 マスター機器は、普段は使わずに、保管用の丈夫な箱に入れて暗所にマスター機器を保管しておく必要がある。 現場で普段使うのは、非マスターの機器である。非マスターの機器はよく使うので、しだいに劣化していく可能性がある。 そして、そのマスターの検査機器は、定期的に、検査機器を製造している専門企業などに発注をして、マスターの検査をしてもらうのが、通常の方法である。 ただし、これは大企業などの場合であるので、中小零細企業は当てはまらないかもしれない。 また、会社の測定機器は、マスター測定器も非マスター測定器も、すべて社内の専用の台帳(『計測器管理台帳』<ref>澤田善次郎『実践 現場の管理と改善講座 09 試験・計測器管理 第2版』2012年4月25日 第2版 第1刷発行、46ページ</ref>のような名称の台帳)に登録しておく必要がある<ref>澤田善次郎『実践 現場の管理と改善講座 01 作業標準 第2版』2012年12月14日 第2版 第1刷発行、91ページ</ref>。 校正方法も、作業手順書などの標準書を作って、校正方法を明確化しなければいけない<ref>澤田善次郎『実践 現場の管理と改善講座 01 作業標準 第2版』2012年12月14日 第2版 第1刷発行、91ページ</ref>。 測定器の管理者・管理部庶も明確化しなければならない<ref>澤田善次郎『実践 現場の管理と改善講座 01 作業標準 第2版』2012年12月14日 第2版 第1刷発行、91</ref>。 == 機械工業の業界に無い規格書 == 土木建築の業界には、業界全体の、さまざまな作業における具体的的方法のガイドラインがあり、土建業界では「共通仕様書」と言われており、建築学会などの学会や公的機関が発行している作業の際の準拠すべき規格書が(土建業界には)あります。 しかし、機械工業の業界には、そのような機械業界全体のガイドラインは無い状態です。(ただし、機械工業の中の個別の業界には、業界団体の発行するガイドラインの存在する場合もある) 機械工業にもJISの規格書は存在しますが、JIS規格書では原則的に、作業方法の指示などは書かれないのが普通です。JIS規格書は主に、用語の定義などを明言することによって(文字だけの説明にかぎらず、場合によってはグラフや数表などもJIS規格書に記載することにより)、技術者どうしの情報交換のさいの解釈にあいまいさを無くすための手助けをする規格書がJIS規格書です。 そういう事情もあってか、ともかくJIS規格書では、少なくとも機械分野では、作業方法のガイドライン的な説明はまず、無い状態です。 ;脚注 <references/> {{stub|高}} 8xj6icpkgyuyb9tockzmkyc7xiopf30 日本の文化/華道 0 27427 276815 275978 2025-07-04T13:46:59Z Tomzo 248 276815 wikitext text/x-wiki {{wikipedia|華道}} {{PAGENAME}}では、日本の文化である 華道について解説していきます。 [[File:Ikebana enshu-way.jpg|200px|thumb|作品]] == 華道 == {{ruby|華道|かどう}}は、植物(など)を組み合わせて作品を構成し、鑑賞する日本伝統の芸術です。生け花などとも呼ばれます。 様々な流派があり、様式・技法は各流派によって異なります。 {{substub|200329}} [[カテゴリ:日本の文化]] 6xjqra5ak4a6qopdh16f1kikqc51p1t 消防法第1条 0 28894 276896 163848 2025-07-04T19:42:36Z Tomzo 248 276896 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール消防法]] ==条文== ;第1条 :この法律は、火災を予防し、警戒して及び鎮圧し、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、水火災又は地震などの災害を防除するほか地震等の災害による傷病者の搬送を適切に行い、もつて安寧秩序を保持し、社会公共の福祉の増進に資する事を目的とする。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール消防法|消防法]] |[[コンメンタール消防法#1|第1章 総則]] |ー |[[消防法第2条]] }} {{stub|law}} [[category:消防法|01]] 71q9mbo0cie64yjr3k0edod8vx1y2xk 中学校社会 地理/用語集 0 29298 276918 267576 2025-07-05T00:47:35Z ~2025-131826 88362 /* 緯度と経度 */ 276918 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|小学校・中学校・高等学校の学習|中学校の学習|中学校社会|中学校社会 地理|frame=1}} [[ファイル:World map 2004 CIA large 1.7m whitespace removed.jpg|thumb|500px|世界地図]] '''中学校社会 地理/用語集'''では、中学校の地理(教科書では[[中学校社会 地理|こちら]])の大切な用語をジャンル([[中学校社会 地理|教科書]])別に並べてあります。ぜひ学習の参考にしてください。 == 凡例 == この用語集の表記の仕方を説明します。 * ''' 名称 [ 略称 ない場合もある ]( 読み方 [ 略称の読み方 ない場合もある ] )''' 用語をクリックすると、その用語について記述されている教科書にジャンプします。 ===例の表記=== *'''[[中学校社会 地理/アジア州|東南アジア諸国連合[ASEAN]]](とうなんあじあしょこくれんごう[アセアン])''' *'''[[中学校社会 地理/北アメリカ州|アメリカ合衆国]](あめりかがっしゅうこく)''' ===編集者の方へ=== :用語を追加したら、[[#索引|索引]]へも追加してください。 :用語には関連教科書へのリンクもつけてください。 == 世界地理 == 中学生に覚えてほしい、大切な世界地理の用語をジャンル別に紹介する。 == 日本地理 == 中学生に覚えてほしい、大切な日本地理の用語をジャンル別に紹介する。 ==世界の姿== ===三つの大洋と六つの大陸=== * '''[[中学校社会 地理/三つの大洋と六つの大陸|太平洋]]''' * '''[[中学校社会 地理/三つの大洋と六つの大陸|大西洋]]''' * '''[[中学校社会 地理/三つの大洋と六つの大陸|インド洋]]''' * '''[[中学校社会 地理/三つの大洋と六つの大陸|ユーラシア大陸]]''' * '''[[中学校社会 地理/三つの大洋と六つの大陸|アフリカ大陸]]''' * '''[[中学校社会 地理/三つの大洋と六つの大陸|北アメリカ大陸]]''' * '''[[中学校社会 地理/三つの大洋と六つの大陸|南アメリカ大陸]]''' * '''[[中学校社会 地理/三つの大洋と六つの大陸|オーストラリア大陸]]''' * '''[[中学校社会 地理/三つの大洋と六つの大陸|南極大陸]]''' ===緯度と経度=== 本初子午線 標準時子午線(ロンドン基準) 日付変更線 == 世界地理-アジア州 == * '''[[中学校社会 地理/アジア州|{{Ruby|東南|とうなん}}アジア{{Ruby|諸国連合|しょこくれんごう}}{{Ruby|(ASEAN)|(アセアン)}}]]''' * '''[[中学校社会 地理/アジア州|{{Ruby|世界|せかい}}の{{Ruby|工場|こうじょう}}]]''' *'''{{Ruby|経済特区|けいざいとっく}}''' *'''{{Ruby|一人|ひとり}}っ{{Ruby|子|こ}}{{Ruby|政策|せいさく}}''' *'''プランテーション''' *'''{{Ruby|華人|かじん}}''' *'''{{Ruby|二期作|にきさく}}''' *'''{{Ruby|工業団地|こうぎょうだんち}}''' *'''スラム''' *'''{{Ruby|情報通信技術(ICT)関連産業|じょうほうつうしんぎじゅつ(アイシーティー)かんれんさんぎょう}}''' *'''{{Ruby|石油輸出国機構|せきゆゆしゅつこくきこう}}{{Ruby|(OPEC)|(オペック)}}''' *'''パイプライン''' *'''{{Ruby|難民|なんみん}}''' ==世界地理-ヨーロッパ州== * '''[[中学校社会 地理/ヨーロッパ州|ヨーロッパ連合[EU]]](よーろっぱれんごう[イーユー])''' ==世界地理-アフリカ州== * '''[[中学校社会 地理/アフリカ州|アフリカ連合[AU]]](あふりかれんごう[エーユー])''' * '''[[中学校社会 地理/アフリカ州|モノカルチャー経済]]''' *'''[[中学校社会 地理/アフリカ州|スエズ運河]]''' ==世界地理-北アメリカ州== ==世界地理-南アメリカ州== ==世界地理-オセアニア州== ==索引== ===あ=== * '''[[中学校社会 地理/アフリカ州|アフリカ連合[AU]]](あふりかれんごう[エーユー])''' ===か=== ===さ=== ===た=== ===な=== ===は=== ===ま=== ===や=== ===ら=== ===わ=== ==合わせて読みましょう== ここには、合わせて読んでほしい項目(教科書)を並べておきます。 *[[中学校社会 地理]] === ウィキペディア === 地理をもっと詳しく知りたい人は、ウィキペディアを読んでみてください。少し難しいかも知れませんが、新しい発見があるかもしれません。地理用語が詳しく一つ一つ細かく説明がされています。ぜひ読んでみてください。ウィキペディアには、下からリンクできます。 {{Wikipedia|メインページ}} [[カテゴリ:中学校地理]] 7pyy3a7txxo6b2jlrwu7kw5zgmqdiv7 数独パズル/問題集 0 29369 276811 276505 2025-07-04T13:42:08Z Tomzo 248 276811 wikitext text/x-wiki {{substub|201013}} このページでは、数独パズルの問題を掲載しています。 '''※モバイル版で閲覧することを推奨します。''' ==入門編== ==初級== ==中級== ==上級== ==解答== '''[[数独パズル/問題集/解答]]'''参照 ==編集者へ== '''※注意点がありますので、[[トーク:数独パズル/問題集|ノートページ]]の項目''' ''編集者へ'' '''を読んでから、問題を掲載してください。''' [[カテゴリ:数独]] 0cw3lm9t4fjd7l5q4p1f6x1j1qpa6ol 数独パズル/問題集/解答 0 29370 276812 276506 2025-07-04T13:44:10Z Tomzo 248 276812 wikitext text/x-wiki {{substub|200923}} 数独パズル/問題集の解答です。 ==入門編== ==初級== ==中級== ==上級== ==編集者へ== '''※注意点がありますので、[[トーク:数独パズル/問題集/解答|ノートページ]]の項目''' ''編集者へ'' '''を読んでから、問題を掲載してください。''' [[カテゴリ:数独]] eofl088seyimns8l2w0g4c8b5nbezjm 数学徹底理解 0 31922 276807 275655 2025-07-04T13:35:12Z Tomzo 248 276807 wikitext text/x-wiki == 数学徹底理解 == === このページについて ===  このページでは,中学校・高等学校の数学科の学習をサポートするために問題などを掲載しています。難易度についても様々用意し,解説も載せたのでぜひ日々の学習に利用してみてください! === 単元別リンク === ==== 小学算数 ====    [[割合]]<br>    [[分数]]<br> ==== 中学数学 ==== '''中1'''<br>    [[正の数・負の数]]<br>    [[文字と式]]<br>    [[1次方程式]]<br>    [[比例・反比例]]<br>    [[平面図形]]<br>    [[空間図形]]<br>    [[データの活用]] '''中2'''<br>    [[式と計算]]<br>    [[連立方程式]]<br>    [[1次関数]]<br>    [[角と多角形]]<br>    [[図形の合同と証明]]<br>    [[三角形と四角形]]<br>    [[場合の数と確率]]<br>    [[データの分布]] '''中3'''<br>    [[展開と因数分解]]<br>    [[平方根]]<br>    [[2次方程式]]<br>    [[関数 y=αx²]]<br>    [[図形と相似]]<br>    [[円の性質]]<br>    [[三平方の定理]]<br>    [[標本調査]] ==== 高校数学 ==== '''数学Ⅰ'''<br>    [[数と式]]<br>    [[集合と命題]]<br>    [[2次関数]]<br>    [[三角比]]<br>    [[データの分析]]<br> '''数学A'''<br>    [[場合の数]]<br>    [[確率]]<br>    [[図形の性質]]<br>    [[整数の性質]]<br> '''数学Ⅱ'''<br>    [[式と証明]]<br>    [[複素数]]<br>    [[図形と方程式]]<br>    [[高等学校数学II/三角関数|三角関数]]<br>    [[指数関数]]<br>    [[対数関数]]<br>    [[微分法Ⅰ]]<br>    [[積分法Ⅰ]]<br> '''数学B'''<br>    [[数列]]<br>    [[統計的な推測]]<br> '''数学Ⅲ'''<br>    [[極限]]<br>    [[微分法Ⅱ]]<br>    [[積分法Ⅱ]]<br> '''数学C'''<br>    [[平面ベクトル]]<br>    [[空間ベクトル]]<br>    [[平面上の曲線]]<br>    [[複素数平面]]<br> {{substub|210707}} [[カテゴリ:数学]] 7djhmsqp0eziqaaux03gujom9c17jw0 式と計算 0 31926 276808 215677 2025-07-04T13:35:41Z Tomzo 248 276808 wikitext text/x-wiki == 式と計算 == === 1 文字式のしくみ === 文字式の分類<br> 次数<br> === 2 式の加減 === 同類項<br> 式の加減<br> 分配法則<br> 複雑な式の加減<br> === 3 単項式の乗除 === 単項式の乗法<br> 単項式の除法<br> 指数法則<br> 乗除混合計算<br> === 4 文字式の利用Ⅰ === 代入と式の値<br> 体積,表面積の変化<br> === 5 文字式の利用Ⅱ === 連続する数についての説明<br> 2けた以上の整数についての説明<br> 倍数についての説明<br> === 6 総合演習 === 基本問題<br> 応用問題<br> 発展問題 {{substub|210708}} [[カテゴリ:中学校数学]] cju5nh11ri9kde9p9fous064rd15nx7 Microsoft PowerPoint/入門 0 32310 276916 213646 2025-07-04T22:20:03Z Tomzo 248 276916 wikitext text/x-wiki Microsoft PowerPointを使用する上で基本的な操作をまとめてあります。初心者の方は最初にこちらをお読みすることをおすすめします。 == 基本操作 == * [[Microsoft PowerPoint/起動]] * [[Microsoft PowerPoint/文字列の操作]] * [[Microsoft PowerPoint/挿入]] {{substub|210820}} [[カテゴリ:Microsoft PowerPoint]] obj0xxk83hok4kc1jv9ntmngj07olj8 Microsoft PowerPoint/挿入 0 32353 276915 213647 2025-07-04T22:19:07Z Tomzo 248 276915 wikitext text/x-wiki Microsoft PowerPointには'''挿入'''というものがあります。 == 挿入 == 挿入とは、スライド上に図形や画像などを追加させることである。 == 操作 == 挿入は、上の挿入タブから実行できる。 === テキストボックス === {{See|Microsoft PowerPoint/テキストボックス|Microsoft PowerPoint/文字列の操作}} === 図形 === {{See|Microsoft PowerPoint/図形}} === 表 === {{See|Microsoft PowerPoint/表}} === グラフ === {{See|Microsoft PowerPoint/グラフ}} {{substub|210820}} [[カテゴリ:Microsoft PowerPoint]] f75qyydezk80sjy1xwktcrf7uctbqg6 架空世界の作り方/この本で扱う架空世界について 0 32567 276836 275864 2025-07-04T15:40:41Z Tomzo 248 276836 wikitext text/x-wiki 架空世界には大きく分けて二種類があります。 * アニメ・小説などの創作のために架空世界を作る。 * 架空世界を作ること自体を目的として作る。 この本は主に後者を対象として作っています。逆に架空世界を作ってからそれに合わせた小説を書いたりする方法も書きます。 {{分岐stub|210921}} n0248jk7cmwjzayb5nichscbjij7uk2 西洋音楽史 0 32844 276852 250556 2025-07-04T16:13:28Z Tomzo 248 276852 wikitext text/x-wiki {{Navi|[[音楽]] > 音楽史 > '''西洋音楽史'''}} ここでは、西洋音楽史について解説する。 == 目次 == *[[古代ギリシャの音楽]]{{進捗|00%|2024-06-06}} *[[中世(5世紀〜14世紀)]]{{進捗|25%|2024-06-06}} *[[ルネサンス(15世紀〜16世紀)]]{{進捗|00%|2024-06-06}} *[[バロック(17世紀)]]{{進捗|00%|2024-06-06}} *[[古典派(18世紀)]]{{進捗|00%|2024-06-06}} *[[ロマン派(19世紀)]]{{進捗|00%|2024-06-06}} *[[現代音楽(20〜21世紀)]]{{進捗|00%|2024-06-06}} == 追記 == ルネサンスがいつ始まり、中世がいつ終わったのか、明確な境界線はありません。音楽のルネサンスは、他のすべての芸術のルネサンスと同様に、さまざまな時期にさまざまな場所で起こりました。そのため、便宜上、ルネサンスの始まりを西暦 1400 年とします。 {{stub|music}} [[category:西洋音楽史|*]] [[category:分岐ページ|せいようおんかくし]] {{NDC|762.3|せいようおんかくし}} huw848bfo69cpe87csyls5jc6k1kr7r 学習方法/高校公共(旧現代社会) 0 33473 276804 202509 2025-07-04T13:31:31Z Tomzo 248 276804 wikitext text/x-wiki :※ 下記の内容は、旧課程の学習方法における「現代社会」をそのまま「公共」に置換しただけの内容であり、果たして実態に即しているかの保証が無い状態です。 :また、新共通試験に『地理総合・歴史総合・公共』という分野横断的な新受験科目が追加されています。旧センター試験には相当する横断的な科目がありませんでした。 :公共を受けた高校生が初めて受験生になる2024年頃から、この横断科目が追加されると思います。ただし、大学側が受験科目として採用するかどうかは、個々の大学の最良に委ねられているので、現状ではアナタの志望校が横断科目を新共通試験の受験科目に採用してくれるか不明です。 検定教科書や参考書を読むと分かるのですが、この科目は、「政治経済」と「倫理」をあわせて半分にうすめた内容です。 そして、高校の『倫理』科目とは、名前に反して、哲学史を覚える科目です。 なので哲学史をあつかう『倫理』科目と同様に『公共』の参考書でも、国学者の本居宣長の研究業績なども紹介されていたり、古代日本のハレとケの宗教意識などが書かれていたり、もはや何がどう「現代」の社会なのか、意味不明な科目になっています。(新学習指導要領による2022年の教科書の改訂で、科目『現代社会』は廃止されました。) さて、高校の公共の本の厚さについて、公共の参考書の厚さは、政治経済の参考書よりも、うすめです。 高校1年生のかた以外は、なるべく、「公共」でなく「政治経済」を(参考書などで)勉強することをオススメします。 また、共通テストなどでも、難関大では、公共の受験を認めない大学も多く(代わりの公民科目として「倫理・政治経済」というのがある)、最初から政治経済を学んだほうが入試対策にもなります。 公共の参考書の内容は、けっこう中学の復習も多いです。たとえば「公共料金」「国内総生産」など、中学で聞いた用語も出てきます。 もちろん、発展的な内容もありますが、しかし『政治経済』にも、そういう発展内容は書かれているし、「政治経済」のほうが、さらに先まで説明が書かれているので、いっそ最初から政治経済を勉強したほうが、ラクです。 なお検定教科書には、ところどころ、高校範囲をこえた、参考書には記述の無い専門的な知見がありますが、しかし入試には、そういうのは出ません。なぜなら、一般の参考書では、勉強しようが無いからです。 {{stub|高}} 7bpxkbchktv9uaatdsr5i1gz9ffo9cj 音響学 0 33727 276865 235846 2025-07-04T16:41:00Z Tomzo 248 276865 wikitext text/x-wiki {{Navi|[[音楽]] > 音楽学書 > '''音響学'''}} 音響学(英:Acoustics)は、「聞くための、聞きの準備ができた」という意味のギリシャ語の「ακουστικός(akoustikos)」から来ており、音、特にその発生、伝播、および効果を研究する科学です。音響学には、生産、伝播、または制御される音の性質に依存する多くの応用があります。 音楽などの望ましい音の場合、音響学の主な応用は音楽をできるだけ良く聴こえるようにすることです。一方、交通騒音のような望ましくない音の場合、音響学の主な応用は騒音低減にあります。 超音波における主要な応用例である探知(ソナーシステムや非破壊材料テストなど)の分野でも、音響学は大きな役割を果たしています。このWikibookの記事では、音響学の基礎と、その主要な応用について説明しています。 :訳註:本書は、[https://en.wikibooks.org/wiki/Main_Page 英語版Wikibooks]の[https://en.wikibooks.org/wiki/Acoustics Acoustics]を翻訳したものです。一部翻訳ミスがあるかもしれません。ご了承ください。 ::また翻訳を修正・改善・加筆してくださる皆様のご協力を心からお待ちしています。 == 基礎 == #[[音響学の基礎]] {{進捗簡易|100%|2022-03-21}} #[[室内音響学の基礎]] {{進捗簡易|100%|2022-03-21}} #[[音響心理学の基礎]] {{進捗簡易|100%|2022-03-21}} #[[音速]] {{進捗簡易|100%|2022-03-21}} #[[フィルタの設計と実装]] {{進捗簡易|25%|2022-03-21}} #[[ヘルムホルツ共鳴器の流れによる発振]] {{進捗簡易|00%|2022-03-21}} #[[アクティブ制御]] {{進捗簡易|00%|2022-03-21}} == 応用 == ===運輸業界への応用 === #[[ローター・ステーター相互作用]] #[[カーマフラー]] #[[ソニックブーム]] #[[ソナー]] #[[車内音の伝達]] === 室内音響への応用 === #[[無響室・残響室]]{{進捗簡易|100%|2022-08-09}} #[[室内音響の基本的な処理]] === 音響心理学への応用 === #[[人間の声帯]] #[[聴覚の閾値/痛み]] === 音楽音響の応用 === #[[アコースティックギターの仕組み]] #[[マリンバの基本的な音響特性]] #[[ベッセル関数とティンパニ]] #[[ヴァイオリンの音響|バイオリンの音響]] #[[マイクの技術]] #[[マイクの設計と操作]] #[[音響拡声器]] #[[密閉型サブウーファーの設計]] === その他の応用 === #[[バスレフ型エンクロージャーの設計]] #[[高分子薄膜音響フィルター]] #[[油圧システムにおける騒音]] #[[冷却ファンの騒音]] #[[圧電振動子]] #[[雷の発生と伝搬]] {{stub|music}} {{NDC|424|おんきようかく}} [[カテゴリ:音響学|*]] jwatgduebq1y4z2rgdqsbltcczjo4nu 276866 276865 2025-07-04T16:41:43Z Tomzo 248 /* その他の応用  */ 276866 wikitext text/x-wiki {{Navi|[[音楽]] > 音楽学書 > '''音響学'''}} 音響学(英:Acoustics)は、「聞くための、聞きの準備ができた」という意味のギリシャ語の「ακουστικός(akoustikos)」から来ており、音、特にその発生、伝播、および効果を研究する科学です。音響学には、生産、伝播、または制御される音の性質に依存する多くの応用があります。 音楽などの望ましい音の場合、音響学の主な応用は音楽をできるだけ良く聴こえるようにすることです。一方、交通騒音のような望ましくない音の場合、音響学の主な応用は騒音低減にあります。 超音波における主要な応用例である探知(ソナーシステムや非破壊材料テストなど)の分野でも、音響学は大きな役割を果たしています。このWikibookの記事では、音響学の基礎と、その主要な応用について説明しています。 :訳註:本書は、[https://en.wikibooks.org/wiki/Main_Page 英語版Wikibooks]の[https://en.wikibooks.org/wiki/Acoustics Acoustics]を翻訳したものです。一部翻訳ミスがあるかもしれません。ご了承ください。 ::また翻訳を修正・改善・加筆してくださる皆様のご協力を心からお待ちしています。 == 基礎 == #[[音響学の基礎]] {{進捗簡易|100%|2022-03-21}} #[[室内音響学の基礎]] {{進捗簡易|100%|2022-03-21}} #[[音響心理学の基礎]] {{進捗簡易|100%|2022-03-21}} #[[音速]] {{進捗簡易|100%|2022-03-21}} #[[フィルタの設計と実装]] {{進捗簡易|25%|2022-03-21}} #[[ヘルムホルツ共鳴器の流れによる発振]] {{進捗簡易|00%|2022-03-21}} #[[アクティブ制御]] {{進捗簡易|00%|2022-03-21}} == 応用 == ===運輸業界への応用 === #[[ローター・ステーター相互作用]] #[[カーマフラー]] #[[ソニックブーム]] #[[ソナー]] #[[車内音の伝達]] === 室内音響への応用 === #[[無響室・残響室]]{{進捗簡易|100%|2022-08-09}} #[[室内音響の基本的な処理]] === 音響心理学への応用 === #[[人間の声帯]] #[[聴覚の閾値/痛み]] === 音楽音響の応用 === #[[アコースティックギターの仕組み]] #[[マリンバの基本的な音響特性]] #[[ベッセル関数とティンパニ]] #[[ヴァイオリンの音響|バイオリンの音響]] #[[マイクの技術]] #[[マイクの設計と操作]] #[[音響拡声器]] #[[密閉型サブウーファーの設計]] === その他の応用 === #[[バスレフ型エンクロージャーの設計]] #[[高分子薄膜音響フィルター]] #[[油圧システムにおける騒音]] #[[冷却ファンの騒音]] #[[圧電振動子]] #[[雷の発生と伝搬]] {{stub|music}} {{NDC|424|おんきようかく}} [[カテゴリ:音響学|*]] [[category:分岐ページ|おんきようかく]] gt7yb9fl7gj2sf8cmk4krgg3nkvvn0x 高等学校古文/助詞 0 34213 276925 275788 2025-07-05T10:48:53Z Tomzo 248 276925 wikitext text/x-wiki ==係り結びの法則== こそ(強意の助詞)→已然形で結ぶ :花こそ摘みしか。 ぞ・なむ(強意)・や・か(疑問・反語)→連体形で結ぶ :花ぞ摘みし。 :花なむ摘みし。 :花や摘みし。 :いつか花摘みし。 {{stub}} [[カテゴリ:高等学校教育 国語|しよし]] kdurghjqqsywz0owc21l07fqivo8gjb 高等学校公共/個人と法 0 34778 276907 221992 2025-07-04T21:30:42Z Tomzo 248 276907 wikitext text/x-wiki [[小学校・中学校・高等学校の学習]] > [[高等学校の学習]] > [[高等学校公共]] > 個人と法 </small> 本節では、法の性質とはたらきについてみていきます。 == 法の性質 == 人は、社会の様々なルールによって、自由な行動が制限されています。これを'''法'''といいます。 例えば、お金を借りたら返すことや人を殺してはいけないといったことが法にあたります。 {{substub|220629}} [[カテゴリ:法学]] [[カテゴリ:高等学校教育|公]] 3uigkrh89mf07ordz9trgrwc00l8nly 高等学校 生物/生態系 0 35066 276871 270201 2025-07-04T16:48:08Z Tomzo 248 276871 wikitext text/x-wiki <small>[[小学校・中学校・高等学校の学習]] > [[高等学校の学習]] >[[高等学校 生物|生物]] > [[高等学校 生物/生態系|生態系]] </small> ※ この解説は、 旧生物ⅠB、旧生物Ⅱ、中学校理科のWikibooks を敬体に直したものです。そのため、現在の高校や大学受験では、不適切な可能性があります。 生物の内容が全範囲 完成次第、適切な内容に書き換えようと思います。(作成者より) 本章では、生物基礎・生物両方とも共通する内容となります。 ==食物連鎖== [[image:FoodChain.svg|thumb|right|300px|陸上と海中での食物連鎖のイメージ。]] 動物性プランクトンは、エサとして、植物性プランクトンを食べています。 具体的に言うと、ミジンコやゾウリムシなどの動物性プランクトンは、ケイソウやアオミドロなどの植物性プランクトンを食べます。 そして、動物性プランクトンも、メダカなどの小さな魚に食べられます。 メダカなどの小さな魚も、さらに大きな魚に、エサとして食べられます。 :植物プランクトン(ケイソウなど) → 動物プランクトン(ミジンコなど) → 小型の魚(メダカなど) → 中型の魚 →大型の魚など というふうに、より大型の生き物などに食べられていきます。 生きてる間は食べられずに寿命を迎えて死んだ生物も、微生物などにエサとして食べられていきます。 このように、生き物同士が、「食べる・食べられる」 の関係を通じて関わり合っていることを '''食物連鎖'''(しょくもつれんさ、food chain) といいます。食べる側を'''捕食者'''(ほしょくしゃ、predator)といい、食べられる側を'''被食者'''(ひしょくしゃ)といいます。ミジンコとメダカの関係で言えば、メダカが捕食者、ミジンコが被食者です。捕食者も、さらに上位の捕食者によって食べられて、捕食者から被食者へとなる場合もよくあります。このように、捕食者-被食者の関係は、立場によって変わる相対的なものです。 実際には、捕食者が1種類の生物だけを食べることはまれで、2種類以上のさまざまな種類の生物を食べます。食べられる側も、2種類以上の捕食者によって食べられます。このため、食物連鎖は、けっして1本道のつながりではなく、網状のつながりになっており、この食物連鎖の網状のつながりを'''食物網'''(しょくもつもう、food web)といいます。 食物連鎖は、なにも水中の生き物だけでなく、陸上の生き物にも当てはまる考え方です。 植物など、光合成を行って有機物を合成する生物のことを '''生産者'''(せいさんしゃ、producer) と言います。動物のように、別の生物を食べる生き物を '''消費者'''(しょうひしゃ、consumer) といいます。消費者は、生産者の合成した有機物を、直接もしくは間接に摂取していると見なす。 動物は、他の動物もしくは植物を食べているので、動物は全て消費者です。肉食動物(carnivore)も草食動物(herbivore)も、どちらとも消費者です。 消費者のうち、草食動物のように、生産者を直接に食べる生物を'''一次消費者'''(primary consumer)といいます。その一次消費者を食べる肉食動物を'''二次消費者'''(secondary consumer)といいます。二次消費者を食べる動物を三次消費者といいます。さらに三次消費者を食べる生物を四次消費者といいます。 なお、二次消費者を食べる三次消費者が一次消費者を食べるような場合もあります。このように、実際には、必ずしも直接に1段階下位の生物を食べるとは限りません。 [[File:アオカビ 説明図.svg|250px|thumb|アオカビの構造。]] いっぽう、菌類(きんるい)や細菌類(さいきんるい)のように、(落ち葉や 動物の死がい や 動物の糞尿(ふんにょう)などの)動植物の遺体や排泄物などの有機物を分解して無機物にする生物を'''分解者'''(ぶんかいしゃ、decomposer)と言います。 菌類とは、いわゆるカビやキノコのことです。シイタケやマツタケは菌類です。アオカビやクロカビは菌類です。 細菌類とは、例えば、大腸菌(だいちょうきん)、乳酸菌(にゅうさんきん)、納豆菌(なっとうきん)などが菌類です。 分解によって、有機物は、二酸化炭素や水や窒素化合物などへと分解されます。さまざまな分解者によって有機物は分解されていき、最終的には無機物へと変わる。 これら、菌類や細菌類は、普通は、葉緑体を持っていないので、光合成によって栄養を作ることが出来ません。 菌類は葉緑体を持っていないため、菌類は植物には、含めません。細菌類も、同様に、植物に含めません。 菌類の栄養の取り方は、カビ・キノコともに、菌糸をのばして、落ち葉や動物の死骸などから、養分を吸収しています。 * 菌類 <gallery widths=200px heights=200px> File:Penicillium.jpg|アオカビ File:Lentinula edodes USDA.jpg|シイタケ </gallery> * 細菌類 <gallery widths=200px heights=200px> File:Lactobacillus sp 01.png|乳酸菌 File:Escherichia coli Gram.jpg|大腸菌 </gallery> {{clear}} === 生態ピラミッド === [[File:TrophicWeb.jpg|thumb|700px|生態ピラミッド。このピラミッドは例の一つです。書籍によって、段数は変わる。この左図の場合、消費者は第一次消費者から第三次消費者までの三段階です。]] [[File:生態ピラミッド説明図 生産者と消費者.svg|thumb|400px|生産量ピラミッドの説明図。植物は生産者となります。草食動物および肉食動物は消費者です。<br /> このピラミッドは例の一つです。書籍によって、段数は変わります。普通の書籍では、生産者は植物になります。普通の書籍では、一般の動物は、草食動物も肉食動物も消費者となります。<br />この図の場合、草食動物が第一次消費者で、肉食動物が第二次消費者です。]] * 生物量(せいぶつりょう) :ある生物の集まりを、質量で表したものを'''生物量'''(せいぶつりょう、英:biomass バイオマス) といいます。 * 生物量ピラミッド 一般的に、長期的に見れば、一次消費者の個体数は、生産者よりも少ありません。なぜなら、一次消費者が一時的に生産者よりも増えても、食べ物の植物が足りずに一次消費者は死んでしまうからです。同様に、二次消費者の個体数は、一次消費者よりも少ありません。 なので、本ページの図のように、生産者の個体数と一次消費者・二次消費者・三次消費者・ … の個体数を積み上げていくと、三角形のピラミッド型の図になります。このような個体数を生産者・一次消費者・二次消費者・ … と積み上げた図を'''個体数ピラミッド'''といいます。 同様に、生物量について、積み上げた図を'''生物量ピラミッド''' といいます。 個体数ピラミッドや生物量ピラミッドをまとめて、'''生態ピラミッド'''といいます。 これらのピラミッドのように、生態系を構成する生物を、生産者を底辺として、一次消費者・二次消費者・ … と食物連鎖の段階によって段階的に分けることができ、これを'''栄養段階'''(えいよう だんかい)といいます。 栄養は、おおむね、 :生産者 → 第一次消費者 → 第二次消費者 → 第三次消費者 → ・・・ というふうに、移動していきます。そして、消費者も一生の最期には死ぬから、死んで分解されるので、栄養は分解者へと移動します。 栄養素として食べられる物質も、このように循環していきます。 :※ ここまで、おおむね中学の範囲です。 ;※ 高校の範囲 物質は、生物どうしでは上記の食物連鎖のように循環をしますが、しかしエネルギーは循環せず、最終的には地球外(宇宙空間)に熱エネルギーなどとして出て行きます(※ 東京書籍、数研出版、実教出版、啓林館の見解)。 (※ 第一学習社の教科書を紛失したので、第一は分かりません。) 生物の利用するエネルギーのおおもとは、ほとんどが太陽からの光エネルギーですので、光エネルギーが光合成などによって有機物に変えられるなどして化学エネルギーとして変換され、消費などによって熱エネルギーとして排出さて、その熱エネルギーが宇宙に放出されている、というような出来事になっています。 つまり、エネルギーは生態系の中を循環はしていません。 このようなことから、検定教科書では「エネルギーは生態系の外に放出される」とか「エネルギーは生態系外に出ていく」などのように説明しています。 :※ 検定教科書ではいちいち説明してませんが、いわゆる上空の「宇宙空間」は、生態系外として分類されます。 === 物質生産 === ==== 生産者の物質生産 ==== ある生態系の一定面積内において、一定期間において生産者が光合成した有機物の総量を'''総生産量'''(そう せいさんりょう)といいます。生産者である植物は、自身の生産した有機物の一部を、自身の呼吸で消費しています。呼吸によって使われた有機物の量を'''呼吸量'''といいます。 総生産量から呼吸量を差し引いた量を、'''純生産量'''(じゅん せいさんりょう)といいます。 :純生産量 = 総生産量 - 呼吸量 純生産量の一部は、落ち葉となって枯れ落ちたり( '''枯死量'''、(「こしりょう」) )、あるいは一時消費者によって捕食されたりする( '''被食量'''、(「ひしょくりょう」) )ので、生産者の成長に使える量は、純生産量よりも低くなります。 純生産量から、枯死量と被食量を差し引いた量を、'''成長量'''(せいちょうりょう)といいます。 :成長量 = 純生産量 ー (枯死量+被食量) 植物が成長に使える有機物の総量が、成長量です。 ===消費者の物質生産=== 消費者である動物は、食べた有機物の一部を、消化・吸収せずに排泄します。食べた有機物の総量を'''摂食量'''(せっしょくりょう)といいます。消化吸収せずに排出したぶんの量を、'''不消化排出量'''(ふしょうか はいしゅつりょう)といいます。 消費者の同化量は、摂食量から不消化排出量を差し引いた量ですので、次の式になります。 :同化量 = 摂食量 ー 不消化排出量 さらに、ある動物の群れを、集団全体で見ると、その群れの一部の個体は、食物連鎖で、より上位の個体によって捕食されます。なので、群れの成長に使える有機物の総量から、被食量を差し引かねば、なりません。さらに、動物には寿命があり、かならずいつかは死滅します。死滅するぶんの量が死滅量です。 これらを考慮すると、消費者の成長量は、次の式になります。 :成長量 = 同化量 ー ( 呼吸量 + 被食量 + 死滅量 ) ある環境において、生産者の被食量は、一次消費者の摂食量と等しい。 同様に、一時消費者の被食量は、二次消費者の摂食量と等しい。 ==生物濃縮== 食物連鎖で生物間を移動する物質は栄養素だけではなく、生命には望ましくない有害物も、食物連鎖を移動していきます。 例えば、かつて農薬として使用されていたDDTは、自然界では分解されにくく、脂肪に蓄積しやすく、そのため食物連鎖を通じて高次の消費者へも取り込まれ、動物に害をおよばしました。 生物内で分解・排出できない物質は、体内に蓄積しやすいという特徴があります。さらに、その生物を食べる消費者の体には、もっと多く蓄積しやすい。このため、生態ピラミッドで上位の生物ほど、高濃度で、その物質が存在しているという現象が起き、この現象を生物濃縮(せいぶつ のうしゅく、biological concentration)といいます。 毒性のある物質で、生物濃縮を起こす物質によって、高次の消費者を死亡させたり、高次の消費者の生命が脅かされた事例が過去に起きましました。 生物濃縮を起こす、危険物質は、DDTのほか、PCB(ポリ塩化ビフェニル)や有機水銀などです。 現在、アメリカおよび日本などでは、DDTの使用は禁止されています。 {{clear}} ==== 生物どうしのつり合い ==== <center> {| width=750 |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド 説明図.svg|thumb|【1】 生物量ピラミッドの説明図。上の段は、すぐ下の段を食べます。上の段に相当する生物ほど個体数が少ありません。 → ]] |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド説明図 B増加時.svg|thumb|【2】生物量ピラミッドを3段として、2段目(B)の個体数が増えた場合。 → ]] |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド説明図 C増加時.svg|thumb|【3】 生物量ピラミッドで中段の2段目(B)の個体数が増えたあとは、それを食料とする上の段(C)の個体数が増える。いっぽう、2段目に食べられる下の段(A)の個体数は減る。 → ]] |width="25%" align="center"|[[File:生態ピラミッド説明図 B減少時.svg|thumb|【4】 最上段(C)の生物が増えたあとは、それに食べられる下の真ん中の段(B)の生物の個体数が減る。最下段(A)は、最上段(C)には直接は食べられないので、まだ最下段(A)は減りません。<br />状態【4】のあと、もとの状態【1】 に戻る。(Bが減ってるので、そのため最上段Cが減り、最下段Aが増えるので。)]] |}</center> 何らかの理由で、生産量ピラミッド中での、ある生物の個体数の比率が変わっても、時間が経てば、もとどおりに近づいていきます。 :なぜなら、例えばある草食動物が増えても、植物は増えないので、そのうち食料としての植物が不足していきます。また、その草食動物を食料として食べる別の肉食動物も、そのうち増えてしまいます。 :そうすると、草食動物の食料としての植物不足と、草食動物を食べる肉食動物の増加により、つぎは、草食動物が食べられて減ってしまいます。 そのため、次第に、元通りに近づいていきます。 他の場合も考えてみましょう。 つりあいの状態から、なんらかの理由で、肉食動物が増えた場合も考えよう。仮に、この状態を「(肉食動物=増)」と書くとしましょう。 # 肉食動物が増えると、草食動物は食べられるので、草食動物は減っていきます。(草食動物=減) そして肉食動物は、植物を食べないので、まだ個体数は変わりません。 # 次に、草食動物が減ったぶん、植物が増えます。(植物=増) また、草食動物が減ったぶん、肉食動物が減ってしまいます。(肉食動物=元通り) # 次に、植物が増えたぶん、草食動物が増えます。(草食動物=元通り) # 草食動物が元通りになったので、その分、食べられる植物の量が増えるので、植物の量が元通りになります。(植物=元通り) このように、食物連鎖を通じて、個体数の比率は調節されています。 *食べられる生物の増減にともない、食べる側の動物の個体数は、少し遅れて増減します。 :もし、食べられる生物が増えると、食べる側の動物の個体数は、少し遅れて増える。 :もし、食べられる生物が減ると、食べる側の動物の個体数は、少し遅れて減る。 (※ 画像を募集中。カナダでの、オオヤマネコ(捕食者)とカンジキウサギ(被食者)の個体数のグラフなどを作成してください。) * 環境によるピラミッドの変化 環境破壊や森林伐採などで、ある地域で、大規模に森林が破壊されてしまうと、生産量ピラミッドの最下段の生産者が減ってしまうので、上の段の消費者の動物も、その地域では生きられなくなってしまう。 人工的な環境破壊のほかにも、火山の噴火、山くずれ、洪水などの自然災害で、生物の量が大幅に減る場合もあります。 === 外来生物 === 現在の日本に生息している ブラックバスの一種(オオクチバス) や アメリカザリガニ やブルーギル などは、もともとの生息環境は外国ですが、人間の活動によって日本国内に持ち込まれ、日本に定着した生物です。このような外部から、ある生態系に持ち込まれた生物を、外来生物(がいらい せいぶつ)といいます。 ある生態系に、遠く離れた別の場所から持ち込まれた外来生物が入ってきてしまうと、(天敵がいない等の理由で外来生物が大繁殖しやすく、その結果、)持ち込まれた先の場所の生態系の安定が崩れます。なぜなら、その外来生物の天敵となる生物が、まだ、持ち込まれた先の場所には、いないからです。 このため、外来生物を持ち込まれた場所では、外来生物が増えてしまい、従来の生物で捕食対象などになった生物は減少していく場合が多くあります。 その結果、外来生物によって(捕食対象などになった)従来の生物が単に減るだけでなく、絶滅ちかくにまで従来の生物が大幅に激減する場合もあります。(※ 検定教科書ではここまで書いていませんが、共通テストでここまでの知識を要求します。) 外来生物の例として、オオクチバス(ブラックバスの一種) や ブルーギル という肉食の魚の例があり、これら肉食の外来生物の魚が在来の魚の稚魚を食べてしまうので、在来の魚の個体数が減少してしまうという問題も起きています。 一説では、湖沼によっては、オオクチバスやブル-ギルなどの繁殖した湖沼にて従来の魚が激減しているという(※ 数研出版の教科書がその見解)。 社会制度としては、上述のように外来生物が従来の生物に多大な悪影響を及ぼしかねないので、日本では法律で外来生物の持込みが規制されています。生態系を乱す恐れの特に高い生物種を「特定外来生物」に指定して、飼育や栽培・輸入などを規制したり、他にも日本政府は生物多様性条約の批准を受けて日本国内で『生物多様性国家戦略』などの構想を打ち立てたりしています。 植物でも、セイタカアワダチソウ や セイヨウタンポポ などの外来生物があります。 沖縄のマングース(ジャワマングース)も外来生物で、ハブの捕獲の目的で沖縄へと持ち込まれた。しかし、ハブ以外の生物も捕食してしまい、オキナワの固有種のアマミノクロウサギやヤンバルクイナなどを、マングースが捕食してしまうという問題が起こりました。また、ハブは夜行性で、そのためマングースとは行動時間が一致せず、ハブ捕獲の効果も低いことが分かりました。 現在、環境省は、対策として、沖縄でマングースを捕獲しています。 日本の外来生物には、これらのほか、アライグマ、カミツキガメ、ウシガエル、セイヨウオオマルハナバチなどが外来生物です。 == 中規模攪乱説 == [[File:Intermediate Disturbance Hypothesis jp.svg|thumb|400px|サンゴ礁における被度と種数の関係]] 台風や山火事、土砂崩れや噴火など、環境に変化を与える現象を '''攪乱'''(かくらん、かく乱) といいます。 たとえば、台風で、熱帯のサンゴ礁が傷付くのも攪乱です。 種の多様性について、いちばん多様性を多くする攪乱の規模は、攪乱が中程度の場合で、この理論を '''中規模攪乱説'''(ちゅうきぼ かくらんせつ) といいます。 たとえば熱帯のサンゴ礁では、中規模の台風が起きた方が、サンゴの種の多様性が高まることが知られています。オーストラリアのヘロン島でのサンゴ礁の調査で、このような中規模攪乱説どおりの事例が知られています。 たとえば右の図のような地域の場合、30%くらいの被度で、もっとも種数が多くなります。 攪乱が強すぎると、攪乱に強い種しか生き残れありません。 攪乱が弱すぎると、通常時の競争に強い種しか、生き残れありません。 人間が森林を伐採したりするなどの、人為的なことも攪乱です。 森林の場合、攪乱がないと、陰樹ばかりになります。攪乱が起きて、噴火などで、いったん樹木が焼き払われると、そのあとの地には、まず陽樹が生えてくるようになります。 [[Image:Inagi satoyama 06b5841s.jpg|250px|thumb|left|里山の風景。東京都 稲城市 坂浜]] [[画像:ヒノキ人工林のある里山P7306340.jpg|thumbnail|250px|日本の最近の里山によく見られる杉檜林(篠山市)]] 里山(さとやま)など、人里ちかくの森林では、かつては人々が林業などで木材として森林資源を利用してたので、かく乱が適度に行われていました。ですが、最近では林業の後継者不足や経営難などで放置される森林も増えており、そのため木材として伐採されなくなり、攪乱されなくなったので、種の多様性が低下していると主張する者もいます。種の多様性確保のため、適度に木材などの森林資源を理容すべきだと主張する者もおり、日本国での小中高の公教育での検定教科書なども、そのような立場に立っています。 {{コラム|持続可能な生態系の維持 :1| 持続可能な社会のためには、持続可能な生態系が必要です。人間が食べる動植物は、生態系があるからこそ生存できるのです。もし、動植物がいなくなれば、人間にとっても食べ物が無くなり、人間も滅ぶ。生態系の維持のためには、根本的な対策は、人間が、資源の消費や森林伐採された土地の利用などに基づいた現代の文明を見直して、消費を控え、持続可能な文明へと変えていく必要があるのかもしれありません。そのためには我慢をする事が今後の人類には必要で、今後はおそらく現代のような放漫な消費ができなくなり、かつて住宅地や工業用地などとして開発された土地のいくつかを農地や雑木林などにも戻す必要もあるかもしれありません。現時点で存在している里山を維持するだけでは、すでに宅地化などの開発によって消失した里山は、復活しないのです。 また国によっては人口も減らす必要もあり、おそらく今後は人間が不便も感じることもあるでしょう。 学校教科書は、政治的に中立でなければならないので、具体的な環境対策には踏み込めありません。しかし、自然環境は、そのような人間の都合になどには、合わせてくれないのです。たとえば日本ではニホンオオカミや野生トキなど日本の固有種の動物のいくつかが絶滅しましたが、けっして自然環境は、日本人に合わせて、ニホンオオカミなどの生物の絶滅のスピードを緩めてなんて、くれなかったのです。日本の政治家や学校などが、「日本は素晴らしい国」だと言っても、日本での動植物の生態の歴史の観点から見れば、日本国および日本人は、ニホンオオカミや野生トキなどを絶滅させた環境破壊を行ったという、不名誉な実績のある国および国民なのです。人間の学生が「環境問題や環境の生物学について、勉強しよう」などと考えている間にも、人類が生態系に負荷を与える活動を続けていくかぎり、生物種は絶滅に近づいていくのです。 商人や、一部の政治家や有権者にとっては、人間が資源を消費をするほうが商人が売買をしやすく、そのため税収も増えるので、彼らには都合が良い。しかし、そのような人間中心の都合に、生態系は合わせてくれありません。 乱獲や農薬の乱用によって、絶滅したり激減した生物種も、世界の自然界には、事例が多くなっています。 自然界だけが日本人の都合になんて合わせてくれないどころか、人間社会の内部ですら、日本以外の外国は、日本国の都合になんて合わせてくれません。例えば、魚などの海洋資源の漁獲の規制のありかたについての問題は、魚は各国の領海や沿岸を移動するため、漁獲資源は世界的な感心後とで、諸国が自国の立場を主張するので、たとえ他国の立場も尊重することはあっても、けっして他国の立場には従わありません。だから世界各国の主権国家は、日本国の命令には従わないので、仮に日本が自国の漁獲を伝統文化などと主張しても、外国からすれば、「日本の文化」などと主張するだけでは根拠不十分として、それだけでは日本国の主張には従ってくれません。また、ヨーロッパの国では、環境問題が国を越えて影響を与えることもあり、環境問題は国際問題として取り組むべきだと、考えられています。 }} {{コラム|持続可能な生態系の維持 :2| さらに、実は農地などの里山ですら人間が利用しやすいように環境を改変した人工的な環境で、決して本来の自然環境ではなく、農地などは人間にとって不要な森林を「開墾」(かいこん)などといって森林伐採するなどして環境破壊されたあとの状況なのです。(農業が森林伐採を伴うことは、検定教科書でも説明されています。<ref>本川達雄ほか、『生物基礎』、啓林館、令和2年用、平成28年検定、令和元年発行、</ref>)よく書籍などでは、途上国での焼畑(やきはた)農法が環境破壊として問題視されますが、何も農業による環境破壊は、焼畑に限った話ではないのです。水田も、森林伐採をした結果の場所なのです。ただし、アスファルトやコンクリートなどで舗装したりするのと比べれば、農地などの里山のほうが生態系への負荷が少なく、里山のほうがアスファルト舗装よりかは種の多様性が大きくてマシである、ということです。 また、ひとまとめに「農地」と言っても、現代の農法は、江戸時代などの古くからの農法とは異なり、現代では農業に化学肥料や農薬などを用いる場合が多く、暖房や照明なども用いる場合があり、現代の農法の多くは石油資源などの消費に頼った農法です。現代の食生活は、現代の農法を前提としており、その農法は、資源の消費を前提としています。いつの日か、人類は、食生活を見直す必要があるのかもしれません。 }} {{-}} ==レッドデータブック== 絶滅のおそれのある生物種を'''絶滅危惧種'''(ぜつめつきぐしゅ、an endangered species <ref>荻野治雄『データベース4500 完成英単語・熟語【5th Edition】』、桐原書店、2020年1月10日 第5版 第6刷発行、P.288</ref>)といいます。絶滅危惧種のリストをレッドリストといい、それらをまとめた本を'''レッドデータブック'''といいます。 世界各国の政府や環境団体などは、絶滅を防ぐための取り組みとして、レッドデータブックをまとめています。日本では、環境省によりレッドデータブックが作成されています。 動植物への乱獲などによる絶滅を防ぐため、絶滅危惧種の取引を規制する条約としてワシントン条約などがあります。 ==生物多様性== ===干潟=== 干潟は、渡り鳥の生息地になっていたり、貝などの生息地になっています。現在では、干潟は自然保護の観点から、環境保護をされています。だが昔は、干潟はたんなるドロの多い場所と考えられており、そのため、干拓や埋立て工事などによって、多くの干潟が消失しました。 ==環境問題== ===環境ホルモン=== :※ 理科の検定教科書では『環境ホルモン』はあまり紹介されていません。 :実教出版『生物基礎』で環境ホルモンが紹介されています。 :チャート式では紹介されています。 :科目『政治経済』の検定教科書などで紹介されている場合があります。 :wikibooks『[[高等学校政治経済/経済/公害と環境保全]]』の環境ホルモンの説明を参照してください。 ===オゾンホール=== かつて冷蔵庫などの冷媒として利用されていたフロンガスという物質が原因で、オゾン層が破壊され減少していることが1980年代に分かりました。 オゾン層は紫外線を吸収する性質があるので、オゾン層が破壊されると、地上にふりそそぐ紫外線が増え、生物が被害を受ける。 ===温室効果ガス=== 大気中で二酸化炭素の濃度が上がると、地球の気温が上昇すると考えられています。大気中の二酸化炭素には、赤外線を吸収する性質があるので、その結果、熱を吸収する働きがあります。なので、二酸化炭素が増えると、地上の熱が宇宙に逃れず地球の周囲に閉じ込められるので、地上の気温が上がる、と考えられています。これが、温暖化の原因と考えられています。また、大気中の二酸化炭素が、熱を閉じ込める作用のことを '''温室効果'''(おんしつ こうか) と言います。二酸化炭素など、熱を閉じ込める温室効果のある気体のことを'''温室効果ガス'''と言います。 [[ファイル:Global Warming Map.jpg|thumb|right|280px|1940年–1980年の平均値に対する1995年から2004年の地表面の平均気温の変化]] [[ファイル:Greenhouse Effect ja.png|thumb|right|300px|温室効果の概念図]] '''地球温暖化'''(ちきゅう おんだんか) の主な原因は、石油などの化石燃料(かせき ねんりょう)の大量使用によって、排気にふくまれる二酸化炭素(にさんかたんそ)により、空気中の二酸化炭素が増加したためと考えられています。他にも、森林伐採などによって光合成によって固定される炭素の総量が低下した結果も含まれる、という考えもあります。 もし、温暖化が進行して、南極の大陸上の氷や氷河の氷が溶ければ、海面上昇します。低地が水没します。海抜の低いツバル、モルディブ、キリバスの国は、海水面が上がれば、国土の多くが水没してしまう恐れがあります。 なお、北極の氷が溶けても、もともと北極海に浮かんでいる氷が水に変わるだけなので、海面は上昇しありません。 また、温暖化によって、熱帯で生息していた蚊の分布域が広がることが心配されています。マラリアを媒介する蚊のハマダラカの生息域が広がる恐れが有る。 ===酸性雨=== [[File:酸性雨.gif|thumb|300px|酸性雨の発生に関わる概念]] 酸性雨の原因は、化石燃料の排気にふくまれる窒素酸化物などの物質が、雨の酸性化の原因と考えられています。酸性雨により、森林が枯れたり、湖や川の魚が死んだりする場合もあります。 ===森林伐採=== 耕作や工業用地化や住宅地化を目的にした森林伐採などで、世界的に森林面積が減少しています。森林の減少により光合成量が減るので、温暖化の原因にもなっていると考えられています。また、動物の生息域が減るので、生態系の保護の観点からも、森林破壊が問題です。 なお、温暖化の化石燃料以外の他の原因として、森林伐採などによる森林の減少によって、植物の光合成による二酸化炭素の吸収量が減ったのも理由の一つでは、という説もあります。 また、過度の森林伐採などにより、土壌の保水性が失われたために、その土地で植物が育たなくなる'''砂漠化'''(さばくか)も起きています。 == ※ 水系の環境 == === 補償深度 === :※ 啓林、数研の専門『生物』に記載あり。 植物プランクトンによる光合成量と消費量のつりあう水深のことを'''補償深度'''(ほしょう しんど)といいます。 補償深度は、外洋で水深100メートルまでに存在しています。 ==富栄養化== :※ 中学でも社会科で「富栄養化」を習っていますが、中学理科では実は習ってありません。 :※ 啓林、数研の専門『生物』に記載あり。 湖の水質で窒素やリンなどの濃度の高くなると、硝酸塩やリンは植物プランクトンにとっての栄養でもあるので、植物プランクトンにとっての栄養に富んだ湖になるので、そのような窒素やリンの濃度の高い湖の事を'''富栄養湖'''(ふえいよう こ)といいます。生活排水や農業廃水などに含まれるリンや窒素(ちっそ)化合物などの成分の流入によって、富栄養湖になっている場合もあります。 また、湖や海などが、そのように窒素やリンなどの濃度の高い水質になる事を'''富栄養化'''(ふ えいようか, entrophication)といいます。 一方、窒素やリンなどの濃度の低い湖のことは「貧栄養湖」(ひん えいようこ)という(※ 数研の教科書で紹介)。 {{コラム|「硝酸塩」などの化学的な表現について| 検定教科書によっては「窒素」ではなく「硝酸塩」(しょうさんえん)と書いてある場合もあるが(たとえば啓林館)、これは硝酸は窒素化合物だからです。(※ 高校の『化学基礎』や『専門化学』などで硝酸を習う。) ここでいう「塩」は、けっして塩化ナトリウムのことではありません。そうではなく、「陽イオンと陰イオンとの化合物」というような意味での「塩」です。 「硝酸塩」と書く場合は、「リン」のほうも「リン酸塩」と書いたほうがバランスが取れるでしょう。(実際、啓林館の教科書はそうです。) つまり、上記の富栄養湖の記述を「硝酸塩」および「リン酸塩」を使って言い換えると、下記のような言い回しになります。 硝酸塩やリン酸塩の濃度の高い湖の事を'''富栄養湖'''(ふえいよう こ)といいます。 のような記述になろでしょう。 さらに、これら硝酸塩やリン酸塩をまとめて、「栄養塩」もしくは「栄養塩類」という事もあります。「栄養塩」という語句を使って上記文を言い換えれば、 硝酸塩やリン酸塩などの栄養塩の濃度の高い湖の事を'''富栄養湖'''(ふえいよう こ)といいます。 のような記述にでも、なるでしょう。 なお、「栄養塩」という用語は、けっしてプランクトン限定ではなく、一般の樹木や草などの植物の生育に必要な硝酸塩やリン酸塩などのことも「栄養塩」という(※ 数研の検定教科書『生物基礎』でも、植物の遷移の単元でそういう用語を使っている)。 }} さて、「栄養」と聞くと、よさそうに聞こえるが、これはプランクトンにとっての栄養という意味ですので、水中の水草や魚などにとっては、プランクトンの増大が害になっている場合もあります。 なぜなら、プランクトンにより日照がさえぎられるので(植物プランクトンは光の届く水面近くにいるので)、湖の底にある水草は光合成をできなくなります。 :※ 一説には、大量のプランクトンのせいで水中の酸素量の低下などを引きおこされ、酸欠状態になるとも言われている(数研の見解)。 :なお、プランクトンが死亡した際、分解が起こるために酸素が大量に消費されるとも言われている(数研、啓林の見解)。 :※ 「植物プランクトンが光合成するから、酸欠にならないのでは?」という疑問も持たれる読者もいるかもしれませんが、現象的な事実として、魚介類の死が起こされるので、水中が酸欠になっていると考えるのが妥当でしょう。検定教科書では、増えすぎたプランクトンが(何らかの理由で)大量に死に、その死の前後に酸素が消費されると記述されている(啓林、数研の『生物基礎』の教科書に記載あり)。 :※ その他、プランクトン自体がエラに詰まる害も、啓林が紹介しています。 自然界の河川や海水にも、栄養が溶けており、それらは水中の生物の生存にも必要な場合もあるし、プランクトンが少なすぎても、それを食べる魚介類が増えない(※ 数研の見解 )。また、微生物がそれら水中の窒素やリンを消費するなどして、ある程度の範囲内なら窒素やリンなどは自然に分解消費されていく('''自然浄化''') しかし栄養が過剰になりすぎると、プランクトンの大量発生などにより水系の生態系のバランスが崩れ、水草の現象や魚介類の大量死などの原因にもなります。過去には、過剰に富栄養化した湖や沿岸などで、魚介類の大量死が発見される場合もありました。(※ 数研の『生物基礎』に記述あり。) 赤潮(あかしお、red tide)という海水面の赤くなる現象の原因も、水質の富栄養化です。(※ 数研の『生物基礎』に記述あり。) なお、淡水では、富栄養化により(赤潮ではなく)水面の青緑色になる「水の華」(みずのはな)が発生する(「アオコ」ともいう)。 なお、プランクトンとは、水中を浮遊する微生物の総称で、そのうち光合成をするものが植物プランクトンとして分類されています。水中の、光合成しない浮遊微生物は動物プランクトンに分類されます。 :※ 東京湾などの内湾や瀬戸内海など、海水の内海・内湾で、赤潮が発生することがあり、社会問題にもなった(数研『生物基礎』、169ページ)。 {{コラム|資料集や関連教材などの説明| ;アオコ、「水の華」について (※ 範囲外、資料集などに記載あり) アオコの植物プランクトンは、シアノバクテリア類です。(たぶん暗記は不要。市販の受験問題集でも、ここまで問われていない(※ 旺文社の入試標準問題精講で確認)。) なお、「シアノバクテリア」という品種名ではなく、ミクロキスティスなどの品種名で、そのミクロキスティスがシアノバクテリア類に含まれるという事(※ 数研の資料集『生物図録』229ページにそう書いてある)。 ;赤潮 (赤潮のプランクトンの名称については、資料集などに記載がありません。) 赤潮で、色が赤く見える原因は、その赤潮を起こすプランクトンの色がわずかに赤いからで、そのプランクトンが大量発生しているから赤く見えるという仕組みです。<ref>[https://www2.nhk.or.jp/school/movie/outline.cgi?das_id=D0005100106_00000 赤潮の正体 プランクトン大発生 | ミクロワールド | NHK for School ] 2020年8月20日に閲覧して確認</ref>。 ※ つまり、決して、塩化ナトリウムの化学変化などで赤いわけではないようであるという事を、wikibooksでは言いたいです。 :環境省のサイトによると、赤潮のプランクトンの種類は何種類もあるので、暗記は不要でしょう。 ;アオコの発生場所 ※ 入試には出ませんが、河川では水が流れてしまうので、プランクトンも流れてしまうためか、アオコは発生しないのが通常です(※ 教科書では、いちいち説明されていませんが、丸暗記をしないで済ませるために、こんくらい分析しましょう)。 ;赤潮の発生場所 また、赤潮の発生しやすい場所は、沿岸部や内海です。検定教科書でも、「内海」だと明記しているものもある(数研出版など)。つまり、外洋では、赤潮は発生しづらい(※ 教科書では、いちいち説明されていない)。 おそらくですが、沿岸から遠いと、栄養塩が陸地から流れてこなかったり、もしくは栄養塩が滞留しづらいからでしょう。(※ 丸暗記せず、分析して理解するようにしましょう。) }} ==BODおよびCOD== 有機物による水質の汚染の具合を定量的に測定するための指標として、BODおよびCODというのがあります。 :※ 啓林館『生物基礎』、P211の図表の解説文にBODの説明があります。 :※ 実教出版『生物基礎』、『実験』の解説文にCODの説明があります。 BODは、生物学的酸素要求量というもので、その水の単位量あたりの有機物を分解するのに、水中の微生物が必要とする酸素量が、どの程度かというものです。 一方、CODは、化学的酸素要求量というもので、その水の有機物を酸化剤で酸化分解するのに必要な、化学計算に換算した際の酸素量のことをいいます。 BODおよびCODは、数値が大きいほど、有機物による汚染がひどい事を表します。 {{stub|高}} [[カテゴリ:生態系]] n8bu4mxncooqfm0fudwlp1xq2sgidoa 高等学校 生物/個体群と生物群集 0 35067 276870 204484 2025-07-04T16:46:35Z Tomzo 248 276870 wikitext text/x-wiki <small>[[小学校・中学校・高等学校の学習]] > [[高等学校の学習]] >[[高等学校 生物|生物]] > [[高等学校 生物/個体群と生物群集|個体群と生物群集]] </small> == 個体群 == ある地域に住む同種の個体(indvidual)の群れを'''個体群'''(こたいぐん、population)といいます。ゾウの群れでもウマの群れでも、ハエの群れでも、同種の個体の群れでさえあれば、個体群といいます。 [[File:個体群の成長曲線.svg|thumb|300px|個体群の成長曲線]] ショウジョウバエの雄と雌とのつがいを、エサの足りた飼育ビンなどの中で飼育すると、初めは個体数が急激に増加します。 もし、エサが限りなく豊富にあり、居住空間も広ければ、どんどん増えていくことになります。しかし、実際には、エサには限りがあります。 ある環境において、個体数の密度が高まると、食べ物の不足や、居住空間の減少、排出物の増加などによって、生活空間が悪化します。その結果、生まれてくる子が減ったり、あるいは生存競争が激しくなって死亡率が増えるなどして、個体数の増加が抑えられます。そのため、個体数の時間についてのグラフを書くと、図のようにS字型になります。このグラフのように、個体群における個体数の推移を描いたグラフを個体群の'''成長曲線'''(せいちょうきょくせん、growth curve)といいます。 動物でも植物でも、このような現象が見られます。 ある環境においての、個体数の最大数を'''環境収容力'''(かんきょう しゅうようりょく、carrying capacity)といいます。 また、密度によって、個体の成長や発育などが変化することを'''密度効果'''(みつど こうか、density effect)といいます。 *植物の密度効果 植物でも密度効果はあります。 ダイズでは、種をまいたときの密度に関わらず最終的な単位面積あたりの総重量が、ほぼ同じ値になります。 これを'''最終収量一定の法則'''(さいしゅうしゅうりょう いってい の ほうそく、law of constant final yield)といいます。 == 相変異 == トノサマバッタでは、幼虫時の密度で、成虫になったときの様子が変わる。 幼虫時に密度が低いと、成虫は'''孤独相'''(こどくそう、solitarious phase)になります。子には遺伝しありません。 孤独相 :・体が緑色。 :・前脚が長い。 :・はねが短い。 いっぽう、幼虫時に密度が高いと、成虫は'''群生相'''(ぐんせいそう)になります。子には遺伝しありません。 群生相 :・体が黒ずんでいます。 :・前脚が短い。 :・はねが長い。 :・移動能力が高くなっています。 移動能力の高さは、新しい環境を探すためのものです。 このように、個体群密度によって、同じ種の形態や行動に違いが出ることを'''相変異'''(そうへんい)といいます。アブラムシやヨトウガでも相変異が見られます。 {{See also|w:表現型の可塑性#同種個体の影響}} == 生存曲線 == [[File:生存曲線.svg|right|350px|thumb|生存曲線・三つの典型]] 動物の、ある個体群で、個体の生存数を数表にしたものを'''生命表'''(せいめいひょう、life table)といい、生命表の内容をグラフにしたものを'''生存曲線'''(survival curve)といいます。 種によって生存曲線は違い、主に3つの型に分かれます。 晩死型と早死型と平均型という3つです。 晩死型は、死期が寿命の近くです。早死型は、生まれてから、すぐに死ぬ個体が多くあります。平均型は、時期によらず死亡率が、ほぼ一定です。 魚類など、産卵数の多い生物は、子育てをせず、そのため早死型が多くあります。 いっぽう、大型の哺乳類は、晩死型です。 鳥類・爬虫類などは平均型です。 {{-}} *年齢ピラミッド [[File:Typy vekovych pyramid.png|thumb|400px|年齢ピラミッド]] {{-}} == 個体数の測りかた == ; 標識再捕法(ひょうしき さいとほう) : 自然環境の中で、ある種の動物の数を数えるとき、その動物が動き回る種であれば、その個体に印をつけてから放します。そして、その種を捕獲します。 : 捕獲された個体のうち、放流前に標識された個体数と、再捕獲されて標識された個体数の割合から、その種の総個体数を決定します。 :: {{Math|全体の個数 {{=}} 最初の標識個体数 &times; 2度目の捕獲個体数 &div; 2度目の捕獲での標識個体数}} : 例えば、100個体を標識して200個体を捕獲し、そのうち15個体を標識した場合、その地域のその種の個体数は、100×200÷15=1333、と計算されます。 : 魚類では、胸ビレや尻ビレなど、ヒレの一部を切り取って標識にします。また中央型魚種では、樹脂小片(タグ)を束縛して標識にします。 : 昆虫では、落ちにくい絵の具を使って体の一部に色をつけます。 ; 区画法(くかくほう) : 生息地を一定面積のいくつかの区画に分け、各区画の個体数をカウントします。植物や動きの遅い動物のカウントに適しています。 == 個体群内の関係 == === 社会性昆虫 === ハチ、アリ、シロアリなどでは、同種の個体が密集して生活し、コロニーとよばれる群れを形成しています。これらの昆虫(ハチ、アリ、シロアリ)は、社会性昆虫と呼ばれます。 シロアリの場合、産卵を行う個体は、ふつうは1匹に限られます。その産卵を行うアリが、女王アリです。 女王アリ以外のメスは不妊です。 女王以外のアリには、ワーカーや兵アリがいます。 ワーカーとは、いわゆる「はたらきアリ」のことで、食物の運搬や幼虫の世話などの仕事をする個体のことです。 シロアリのワーカーや兵アリには生殖能力が無い。 ハチも同様に、女王バチやワーカーがいます。ハチでも、産卵を行うのは女王ハチのみで、ワーカーや兵ハチには生殖能力が無い。 === 包括適応度 === (ほうかつ てきおうど) === 順位制 === ニワトリやニホンザルやオオカミなどで、よく見られます。 ニワトリの場合、何羽かを檻(おり)の中で買うと、つつきあいをして順位が決まる。順位の高いほうが、つつく。順位のひくいほうが、つつかれます。 ニホンザルの場合、順位の高い個体のほうが、順位の低い個体の尻の上に乗っかり、これをマウンティングといいます。 == 異種個体群間の関係 == === 生態的地位 === ある種の個体群について、必要とする資源の特徴や、活動時間などのように、生態系の中で占めている地位を'''生態的地位'''('''ニッチ'''、niche)といいます。 異種の個体群のニッチが似ている場合、ニッチを奪い合って競争が起きる場合が多いので、そのようなニッチの似ている異種個体群が共存するのは難しい。 たとえばゾウリムシ(P.caudatum)とヒメゾウリムシ(P.aurelia)は、ともに細菌を食物とするためニッチが似ており、よって共存は難しい。 いっぽう、タカとフクロウは、食べ物が似ていますが、活動時間が違うため、自然界なら共存は可能です。 ゾウリムシとヒメゾウリムシのように、異種がニッチを奪い合って競争することを'''種間競走'''(しゅかん きょうそう、interspecific competition)といいます。 ヒメゾウリムシのほうが体が小く、そのため、少ない食料でもヒメゾウリムシは有利です。なので、ヒメゾウリムシとゾウリムシを、たとえば狭い容器などに入れて競走させると、ゾウリムシが競争にやぶれて減少し、やがてゾウリムシは絶滅するという場合が多くあります。 このように、異種が競争して、どちらかが絶滅することを'''競走的排除'''(きょうそうてき はいじょ、competitive exclusion)といいます。 ニッチが異なっていれば、同じ場所であっても、異種の個体群が共存できる場合があります。 たとえばミドリゾウリムシとゾウリムシは、ニッチが微妙に異なっており、そのため共存しやすい。ミドリゾウリムシは光合成でエネルギーを生産出来ます。 == 執筆予定 == *行動圏 縄張り(テリトリー) *つがい シジュウカラは一夫一妻制。 *捕食者 、被食者、被食者-捕食者相互関係 *相利共生 アリとアブラムシ *片利共生 サメとコバンザメ *寄生 寄生者、宿主(しゅくしゅ) == ベルクマンの法則、アレンの法則 == *ベルクマンの法則 寒冷地ほど、体が大型化。 ホッキョクグマ(大きい)と、ツキノワグマ(小さい )との関係など。 *アレンの法則 寒冷地の動物は、耳などの突起物が小型です。寒冷地であるほど、突起物が小型化しています。 == 脚注 == <references/> {{stub|高}} ojlhxlee4n48qanr3np0jruiunpbgbb 高校英語の文法/前置詞 0 35175 276868 255557 2025-07-04T16:43:56Z Tomzo 248 276868 wikitext text/x-wiki == 未分類 == 前置詞は原則、名詞および代名詞をその語の前から修飾するものである。 対象が名詞か代名詞でありさえすれば、その名詞が主語であっても目的語であっても、どちらでも良い。 たとえば、下記の例文における名詞は、主語か目的語かの違いがあるが、どちらでも前置詞を使うことができる。 The book on the desk in mine. 「机の上の本は私のです。」(主語を前置詞で修飾) There is a book on the desk. 「机の上に本があります。」(目的語を前置詞で修飾) There is 構文の主語や目的語が何かという論争があるが、ここでは置いとく。説明の都合上、ほかの一般の文章と同様に、文頭にある There を主語、 文末に近い a book 以下を目的語だと仮定しておく。 前置詞で、for long や from abroad など例外的に名詞ではなく形容詞や副詞を修飾する言い回しもあるが、慣用句的にごく一部の言い回しに限られる。 形容詞を修飾する例 for long (長いあいだ)、 副詞を修飾する例 from abroad (外国から) ;原因 死亡などの際、その原因が病気など内因的な原因の場合、ofを使う。 be died of cancer 「がんが原因で亡くなる」 一方、負傷などが原因の場合は from を使う(ジーニアス)。 しかしジーニアスいわく、最近die については区別せずにどの場合も die of で言う事例も多いとのこと(ジーニアス)。 ここら辺の使い分けはあまり規則的ではなく、参考書によって説明が違う。たとえば桐原フォレストでは、直接的な原因なら of 、間接的な原因なら from としている。 なお、一般に原因を表す前置詞には、上記の of と from のほかにも、 by なども原因を表す。 ;材料について ひと目で材料が分かるなら of を使う。加工されるなどして外見だけでは分からないなら from を使う。なお、加工されているかいないかなど分からない場合、原則的に from を使う(ジーニアス)。 典型的な例文で、 Wine is made from grapes. 「ワインはブドウから作られる。」 前置詞については、あまり論理的・規則的に説明できず、参考書でも羅列的に色々な前置詞の色々な用法をたくさん紹介している。覚えるしかない。 == 群前置詞 == 参考書では、in front of なども説明の都合上、前置詞として分類される(ジーニアス、フォレスト)。 なお、このように2語以上の単語があつまって前置詞としての働きをする語句のことを群前置詞という。 according to や instead of や because of などが群前置詞である。 どの語句を群前置詞とするかは参考書ごとに多少の差異があり、たとえばas far as をフォrストは群前置詞として採用しているが、ジーニアスは不採用である。 どの参考書でも群前置詞とされる語句は、 2語のものについては according to ~ (~によれば) as for ~(~ について言えば) because of ~(~が原因で、~だから) instead of ~(~の代わりに) thanks to ~(~のおかげで) up to ~(~まで) なお、according to ~ については、信頼できる他者の客観的な情報を根拠として紹介するときに使う。なので自分の意見には使えない。自分の意見を言う場合は、「 In my opinion, 」(私の意見では~)という表現を使う(ジーニアス)。 3語以上のものは、 at the cost of ~(~の危険をおかして) by means of ~(~によって(手段・方法)) by way of ~(~経由で) for the sake of ~(~のために) in case of ~(~の場合には) in spite of ~(~にもかかわらず) on account of ~ (~のために(理由)) with regard to ~ (~に関して) == ※ 未分類 == === before === 「前に」「前の」という意味の前置詞 before および in front of について、通常は、時間的な前後における「前」は before を使い、物理的な位置の「前」は in front of を使う、というのがふつうである。 しかし、実は文法的には、物理的な「前」に before を使っても、マチガイではない(ジーニアス、青チャート、桐原ファクト)。 もっとも、物理的な「前」に before を使う場合には、おどろきや強い期待などの感情のたかぶりが込められている場合に使うのが普通(桐原ファクト)。 なので通常は、一般的な参考書の説明のように in front of で物理的な「前」をあらわすのが良い。 そのほか、列のなかでの「前」をbefore で表すこともできる(エバーグリーン)。 === under === under の基本的な意味は「下に」だが、ほかにも「最中の(未完成で)」という意味もある。 参考書によくあるのは under construction 「工事中」である(エバー、桐原、ジーニアス)。 だが、他にも under discussion 「議論中」というのもある(青チャート)。 参考書によっては「最中の」の under を重視せずに紹介していない参考書もある(インスパイア、ブレイクスルーでは非紹介)。 === out of === 前置詞としてのout of には「内側から外側へ」の意味がある。 into の対義語である。 もっとも、out of order 「故障中」という表現があるが、ここでの out は(前置詞というよりかは)名詞であろう。 これとは別に、out of で「離れている」という意味もある。 He is now out of work. 「彼はいま失業中だ」 という典型的な例文がある(ジーニアス参考書、ジーニアス辞書)。 === out === out には、「全部が無くなった」のような意味の場合もある。 sold out 「売り切れ」 die out 「絶滅する」 など。なお、extinct 「絶滅した」(形容詞) become extinct 「絶命する」 などの言いかえがある。 === beyond === beyond は「~を超えて」の意味の前置詞。 The house is beyond the river. 「その家は川の向こう側にある。」(インスパイアに似た例文) The house is beyond the hill. 「その家は丘の向こう側にある。」(青チャート、ブレイクスルーに似た例文) 比喩的に使われて、限界を超えてのような意味を表すことも多く(ジーニアス)、慣用的には beyond description (言葉では言い表せないくらいに)→「筆舌に尽くしがたい」(エバーグリーン)、 beyond belief (信じられないくらいに)、 beyond doubt (疑いようのない) beyond one's understanding (ジーニアス)または beyond comprehension (桐原ファクト)で「理解を超えて」→「理解不能な」 のような使われ方をすることも多い(ジーニアス、エバーグリーン、桐原ファクト)。 そのほか、能力を超えて不可能なことをあらわすのにも使われる。 たとえば beyond repair 「修理不可能な」(桐原ファクト) beyond my reach 「私の手の届く範囲を超えている」→「私の手に負えない」(エバー)、 beyond は必ずしも否定的な意味とは限らない。たとえば beyond description は、和訳こそ「言葉では言い表せない」だが、実際には程度が大きい・高いことを比喩的に強調するための表現である。 また、beyond exception 「期待以上に」は(エバー)、べつに期待はずれではない。 このように beyond は必ずしも否定的な意味とは限らないので、早合点しないように。 あくまで「超えて」が beyond の意味である。否定うんぬんは、beyond の派生的な意味のひとつにすぎない。 === by === by には、中学で習う「によって~」の意味のほかにも、「そばに」「近くに」「そばで」「近くで」という用法もあります。 stand by 「そばにいる」や、go by 「通り過ぎる」など、熟語などで見かける事があります。 なにかの準備のために近くで出番を待っている人を「スタンバイ」と言いますが、これも stand by が語源ですし、英語でも stand by 「出番を待つ」という意味です(グランドセンチュリー)。 == for == 乗り物の行き先には普通 for を使う(青チャート)。 Is this the train for Shinjuku? 「これは新宿行きの電車ですか?」 The train already left for Osaka. 「その電車はすでに大阪に向けて出発した。」 (エバーグリーン、桐原ファクトに似た例文) なお、もし for ではなく to を使った場合(つまり 「The train went to Osaka.」 とした場合)、目的地の大阪に到着したと言うニュアンスを含む(桐原ファクト)。 for には、期間をあらわす用法があり、 for three weeks 「三週間のあいだ」のようにその期間の長さをあらわすのに使、年・月・日などの期間をあらわすのに使う(青チャート)。このfor はしばしば省略される(青チャート)。 一方、during は期間を表すのに使うが、duringの焦点はその期間がいつかということに焦点があり、たとえば during the summer 「夏の間」のように使う。 during には、2つの用法がある。「期間中のある時」を表す用法と、「期間中ずっと」の用法である。 They come during my absence. 「彼らは私の留守中に来た。」(期間中のある時) ※インスパ Please take my place during my absence. 「留守中、私の代わりをしてください。」(期間中ずっと) ※青チャ 上記のように、同じ during my absence でも意味が微妙に違うので、文脈から用法がどちらなにかを判断することになる。 なお、「この仕事は一日でできますか?」のように何かに要する期間をたずねる場合は in a day のように前置詞 in を使う(エバー)。「彼はコンピュータの使い方を三週間で覚えた」も in three weeks である(エバー)。 for ages で「長い(年月の)間」の意味(エバーグリ-ン)。 これとは別に for には、for one's age 「年(年齢)の割には」という慣用的な表現がある(ジーニアス、インスパイア)。 He looks old for his age. 「彼は年の割にはふけてみえる」(ジーニアスに同じ例文。) 距離にもfor を使うことがある(インスパイア、桐原ファクト)。参考書から文章の一部を抜粋すると、 run for ten miles 「10マイル走る」(インスパイア) go straight for about 200 meters 「200メートルほどまっすぐ進む」(桐原ファクト) 全文は買って読もう(著作権の理由)。 for には代理・代用の意味がある(エバーグリーン、インスパイア)。 take 人A for 人B 「人Aを人Bと見間違える」 である(エバーグリーン、インスパイア)。 They take Tom for his brother. 「彼らはトムを彼のお兄さんと見間違えた」 for には「代表」の意味もある。 ジーニアスいわく、「私はクラスの全員を代表して発言します。」で、 speak for everyone in our class (抜粋)。 for の交換・代価の意味も、代理・代用から派生した意味だと考えることもできる(ジーニアス)。 I bought this shoes for 2,000 yen. 「その靴を2000円で買った」(ジーニに似た例) I paid 2000 yen for his shoes. 「その靴を買うのに2000円を払った」(インスパに似た例文) 上記のように、買い物をする場合でもfor のあとが価格とは限らない。 buy だけでなく sell でも同様 「sell A for 価格」の語順が普通(ブレイクスル-、青チャート)。 また、for ではなく at で価格を表す場合もある(青チャート)。詳しくは青チャートを参照せよ。 exchange A for B で「AをBと交換する」である(エバー、青チャ)。 なお、桐原ファクトには、for の代理・代用の用法の説明が見当たらない。 for には「賛成」の意味もある。典型的な例文で Are you for or against this pan? 「あなたはこの計画に賛成ですか、反対ですか」(ジーニ、桐原) なお、 against は「反対して」の意味の前置詞。 Are you for her proposal? 「あなたは彼女の提案に賛成ですか?」() I'm for the plan. 「私はその計画に賛成だ。」(インスパ) for ではなく in favor of で「賛成」を表す場合もある。 I'm in favor of the plan. 「その計画に賛成です」(ブレイクスルー) 中学で習ったように for には「目的」の意味がある。 We work for our living. 「我々は生計を得るために働く」(ジーニアス、青チャート) for の基本的な意味は「目的」「用途」の意味であり、ここから電車やバスなどの目的地の用法も派生的に導ける。やや飛躍気味だが、「交換」などの用法も、入手という目的のための手段という解釈も可能ではあるが(インスパイア)、最終的には覚えるしかない。 for には、「理由」の意味もある。慣用的には be famous for ~ 「~で有名」 for this reason 「この理由で」 などがある(エバー、ジーニアス)。 慣用句以外にも、 cannot see anything for the fog 「霧のせいで何も見えない」(インスパイアから抜粋) などのように使われる。 == of == たいていの参考書では of は「所属」・「所有」や「部分」の意味であると第一に紹介しており、中学の英語教科書もそのような立場である。 だがジーニアスおよびインスパイアおよび桐原ファクトでは、ofの基本イメージは「分離」であると述べている。そもそもofの語源の意味は「分離」の意味である(桐原ファクト)。 He rubbed me of my money. 「彼は私からお金を奪った。」(ジーニアス、インスパイアに似た例文) deprive A of B 「AからBを奪う」、 be independent of 「~から独立している」 cure A of B 「AのB(病気など)を治す」(ジーニアス、青チャート) などの熟語の of は、分離の of である。 :(※ 参考) 一見すると分離に見えないが、 dispose of A 「Aを処分する」も、意味的に考えると分離に近い(出典は無い)。処分されるものは、残ったものから分離されているので。cure も dispose も、of の直後に来るのは、処分すべき対象である。 そしてジーニアスいわく、「部分」も、取り出しなどの分離によって生じるとして、また、部分はもともともは分離元に「所属」していたとして、さまざまな意味も生じるとしている。 所属の of とは、たとえば He is a member of the baseball club. 「彼は野球部の一員です。」 のようなもの(インスパ、エバー、桐原)。なお桐原ではバレーボール部 派生的にか、of には分量の意味もあり、 米(こめ)3キロ three kilos of rice (インスパイア)のように使う。 a cup of tea 「いっぱいの茶」のofも、「分量」のofでしょう(桐原ファクト)。 病死について、 He died of cancer. 「彼はがんで死んだ」(エバー、) He died of heart disease. 「彼は心臓病で死んだ」(ジーニ) のように「 die of 病名」で、「~(病気)で死ぬ」の意味。 所属などを説明することは性質の説明にもつながることからか、ofには「性質」の意味もあります。 a man of ability 「有能な人」(エバー) a man of courage 「勇敢な人」(ファクト) のような用法も、性質の of でしょう。 「of 抽象名詞」で、形容詞的な意味になります(ブレイクスルー)。ただし前置詞なので後置ですが。 The matter is of no importance. 「その問題は重要ではない。」(ブレイクスルー、ジーニアスに似た例文) これも性質の of の派生でしょうか(ジーニアス)。 == ほか == 「~について」は中学では about で習う。だが青チャートいわく、of, about, on, with など色々とあると言っている。on は専門的な話題について使われることが多い。 remind A of B 「AにBを思い出させる」も、関連の of の用法(桐原)。 except 「~を除いて」も前置詞であるのだが、青チャートおよび辞書ジーニアス英和や辞書センチュリー英和などには確かに except に前置詞の用法があることも書いてあるのだが、しかし多くの参考書にはなぜか前置詞としての except の説明が無い。 桐原ファクトには、「前置詞以外にも前置詞の働きをする語句が多くあります」として群前置詞といっしょに except を紹介しているが、しかし辞書ジーニアスなどには前置詞としてexceptを紹介している。 なお、except には接続詞としての用法もあり、青チャート以外の他社の本には接続詞の章で except が紹介されているものもある(参考書ジーニアス総合英語、ブレイクスルー)。 従属接続詞として、 except that~ で「~ということを除いては」の意味。 インスパイアでは「否定」のnothing but (~だけ)の項目に except がある。 but にも「~を除いて」という前置詞的な意味がある(青チャート)。なお、nothing but (~だけ)は only の意味。 前置詞としての but と except は、ほぼ同じ意味(青チャート)。 To my disappoint, 「私が失望したことには」 To my surprise, 「私が驚いたことには」 など、「to one's +感情の名詞」で、「私が~したことには」の意味になり、副詞的な働きをする。 べつに my だけでなく、たとえば To her surprise, 「彼女が驚いたことには」※ 青チャ To his parent's joy, 「彼女の両親が喜んだことには」※インスパ など my 以外も可能。これらの表現を使う場合はふつう、文頭で「To one's 感情の名詞」を使う。 {{stub|高}} [[カテゴリ:前置詞]] [[カテゴリ:英語文法]] iaamdp5kdjk99wp2n7x97qe8ri16hpl 高等学校国語表現/絵や写真を見て書く 0 35878 276877 275771 2025-07-04T16:53:02Z Tomzo 248 276877 wikitext text/x-wiki [[ファイル:027 Cycling Torres del Paine.jpg|サムネイル|376x376ピクセル|例題の図]] == 大切な情報を落とさずに == == 説明の順序 == == 比喩を用いた説明 == == 文章を書くためのメモ == == 段落を分けて書く == {{substub|241201}} [[カテゴリ:高等学校教育 国語]] 6r9by6l5tij1qngesaybsnfno6ipidr 高等学校 理数探究基礎/探究計画を立てる 0 37677 276869 275891 2025-07-04T16:44:43Z Tomzo 248 276869 wikitext text/x-wiki [[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校理科]]>[[高等学校 理数探究基礎]]>探究計画を立てる == 探究計画の立て方 == == 探究計画を立てる時の注意点 == {| class="wikitable" ! colspan="2" |1年間の探究計画の例と注意点 |- |1学期 | |- |2学期 | |- |3学期 | |} == Point == {{substub|241118}} hd6szyktys5zzvoh8qamjwygcidnox7 源氏物語 解説・訳 0 38183 276838 275720 2025-07-04T15:42:51Z Tomzo 248 /* 第三部 */ 276838 wikitext text/x-wiki == 第一部 == # [[源氏物語 桐壺訳|桐壺]] # [[源氏物語 箒木訳|箒木]] # [[源氏物語 空蝉訳|空蝉]] # [[源氏物語 夕顔訳|夕顔]] # [[源氏物語 若紫訳|若紫]] # [[源氏物語 末摘花訳|末摘花]] # [[源氏物語 紅葉賀訳|紅葉賀]] # [[源氏物語 花宴訳|花宴]] # [[源氏物語 葵訳|葵]] # [[源氏物語 賢木訳|賢木]] # [[源氏物語 花散里訳|花散里]] # [[源氏物語 須磨訳|須磨]] # [[源氏物語 明石訳|明石]] # [[源氏物語 澪標訳|澪標]] # [[源氏物語 蓬生訳|蓬生]] # [[源氏物語 関屋訳|関屋]] # [[源氏物語 絵合訳|絵合]] # [[源氏物語 松風訳|松風]] # [[源氏物語 薄雲訳|薄雲]] # [[源氏物語 朝顔訳|朝顔]] # [[源氏物語 玉鬘訳|玉鬘]] # [[源氏物語 初音訳|初音]] # [[源氏物語 胡蝶訳|胡蝶]] # [[源氏物語 蛍訳|蛍]] # [[源氏物語 常夏訳|常夏]] # [[源氏物語 篝火訳|篝火]] # [[源氏物語 野分訳|野分]] # [[源氏物語 行幸訳|行幸]] # [[源氏物語 藤袴訳|藤袴]] # [[源氏物語 真木柱訳|真木柱]] # [[源氏物語 梅枝訳|梅枝]] # [[源氏物語 藤裏葉訳|藤裏葉]] == 第二部 == # [[源氏物語 若菜上訳|若菜上]] # [[源氏物語 若菜下訳|若菜下]] # [[源氏物語 柏木訳|柏木]] # [[源氏物語 横笛訳|横笛]] # [[源氏物語 鈴虫訳|鈴虫]] # [[源氏物語 夕霧訳|夕霧]] # [[源氏物語 御法訳|御法]] # [[源氏物語 幻訳|幻]] # [[源氏物語 雲隠訳|雲隠]] == 第三部 == # [[源氏物語 匂宮訳|匂宮]] # [[源氏物語 紅梅訳|紅梅]] # [[源氏物語 竹河訳|竹河]] # [[源氏物語 橋姫訳|橋姫]] # [[源氏物語 椎本訳|椎本]] # [[源氏物語 総角訳|総角]] # [[源氏物語 早蕨訳|早蕨]] # [[源氏物語 宿木訳|梅枝]] # [[源氏物語 東屋訳|東屋]] # [[源氏物語 蜻蛉訳|蜻蛉]] # [[源氏物語 手習訳|手習]] # [[源氏物語 夢浮橋訳|夢浮橋]] {{substub|230708}} [[カテゴリ:源氏物語|*]] osy11fu8uhdrwremxfbd3k9ln9efls4 古典文学/古典文法/連体詞 0 38207 276911 232383 2025-07-04T21:54:26Z Tomzo 248 276911 wikitext text/x-wiki  連体詞とは、主に体言を修飾する品詞で副詞と同じく自立語であり、活用しない主語とならない品詞の分類に入る。 ==連体詞の特徴==  連体詞は、体言を修飾することから名詞の前に連体詞がくる。また、様々な品詞などから転成してできたものである。 ===連体詞の例===  さしたる要件・いんじ(日付)・いはゆる折り琴・ある人・さる山・させる能・さる人・あたら時、など。 {{分岐stub|230709}} [[カテゴリ:古典文学]] 508japun1vgpo101ivgwy42xrqm6tyc 高等学校国語表現/小論文とは何か 0 38258 276876 275773 2025-07-04T16:52:19Z Tomzo 248 276876 wikitext text/x-wiki [[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校国語]]>[[高等学校国語表現]]>小論文とは何か == 感想と意見の違い == == 理由と根拠 == == 小論文の構成 == == 小論文の構成メモ == {{substub|241201}} [[カテゴリ:高等学校教育 国語]] 0quu473bmeoyb6auj8js0mi6gwuuokp 高等学校保健体育座学編/癌の治療と回復 0 38724 276899 237965 2025-07-04T19:50:24Z Tomzo 248 276899 wikitext text/x-wiki [[高等学校の学習]]>[[高等学校保健体育]]>[[高等学校保健体育座学編]]>癌の治療と回復 == キーワード == == 癌の治療と緩和ケア == == 癌と共に生きる社会づくり == == 資料出所 == * 第一学習社『高等学校 保健体育 Textbook編』北川薫ほか編著 2022年 * 大修館書店『現代高等保健体育』衞藤隆ほか編著 2022年 * 大修館書店'''『'''新高等保健体育'''』'''渡邉正樹ほか編著 2022年 {{substub|231105}} [[カテゴリ:がん (悪性腫瘍)]] 7dk1iuqqhydvx06fi4y9pxi1n7w3qgg 高等学校倫理/芸術Ⅱ 0 39417 276873 276630 2025-07-04T16:49:44Z Tomzo 248 276873 wikitext text/x-wiki [[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校公民]]>[[高等学校倫理]]>芸術Ⅱ  本節は、芸術と社会について扱います。 {| style="border:2px solid #D98032;width:100%" cellspacing="0" ! style="background:#D98032" |'''ソーシャリー・エンゲイジド・アート〔Socially Engaged Art〕''' |- | |} == 資料出所 == * 竹内整一ほか編著『倫理』東京書籍株式会社 2023年 {{substub|241201}} [[カテゴリ:高等学校倫理]] [[カテゴリ:芸術]] 1mdeb9h4u5meg9tm5cb90cw1ptdphmv 中世(5世紀〜14世紀) 0 40087 276851 250555 2025-07-04T16:11:23Z Tomzo 248 276851 wikitext text/x-wiki {{Navi|[[音楽]] > 音楽史 > [[西洋音楽史]] > '''中世(5世紀〜14世紀)'''}} {{stub|music}} == 導入 == 中世はおよそ西暦700年から1400年まで続きます。 この時代、ヨーロッパ社会は厳格に 3 つの社会階級に分かれていいました。王、女王、男爵、王子、領主からなる貴族、農奴、農民、そしてローマ カトリック教会の聖職者です。西ヨーロッパでは 4 世紀頃のローマ帝国の崩壊によって生じた権力の空白を埋めるためにキリスト教が台頭していたため、社会のあらゆる階層がローマ カトリック教会の支配下にありました。ローマは、特にローマ皇帝コンスタンティヌスがキリスト教に改宗した後、依然として西ヨーロッパに強い影響力を及ぼしていました。中世初期のローマは、依然として地域情報の配信基地であり、ヨーロッパの学問の中心地でした。また、キリスト教の典礼音楽生活の中心地でもありました。多くの音楽家は司祭または聖職者 (主に下級修道会) であり、そのため典礼の歌は礼拝において重要な役割を果たすものになりました。 教会は楽器の使用を奨励していなかったと考えられていますが、当時の絵画や文学の記述から楽器が演奏されていたことが推測できます。楽器は特に、優れた歌手がいないときに使われたと考えられています。ボーカルのパートを代用するか、声の調子を保つのに役立つからです。しかし、そもそも教会は、教会指導者が会衆の注意を歌われている歌詞に集中させたいと考え、楽器の使用を原則奨励しませんでした。その点を損なうものはすべて、音楽の神聖な目的に反すると考えられていました。 == グレゴリオ聖歌 == 1000年以上にわたり、ローマカトリック教会の公式音楽はグレゴリオ聖歌であり、教皇グレゴリウス1世にちなんで名付けられました。教皇は6世紀に各地の教会で使用されていた聖歌を整理し、体系化することに着手しました。結果、9世紀初頭のカール大帝の時代までに、グレゴリオ聖歌は西ヨーロッパ全体でほぼ統一された音楽体系となりました。 グレゴリオ聖歌は、(少々強引なたとえかもしれませんが)日本のお経のように、明確なリズム感がなく、タイミングは非常に柔軟で、拍子感もありません。そのため、音楽に浮遊感と即興性が生まれます。聖歌は基本的に、ラテン語の聖歌に合わせ、伴奏なしで歌われるメロディーで構成され、狭い範囲の音高内で段階的に動きます。メロディーは、シラブル型 (1 音節につき 1 つの音符) またはメリスマ型(1 音節に複数の音符) のいずれかです。聖歌の作曲者は匿名で、聖歌は教会旋法 (ドリア旋法、リディア旋法といった12種類の旋法。楽典を参照) に基づいています。 == ポリフォニーの発展 == ポリフォニーは、西暦 700 年から 900 年の間に開発され、聖歌のメロディーが 4 度または 5 度の間隔で複製されたものです。声部は平行移動し、実際の聖歌は下声部で歌われました。グレゴリオ聖歌と平行移動している 1 つ以上の旋律線で構成される中世の音楽は、オルガヌムと呼ばれます。 西暦 900 年から 1200 年にかけて、オルガヌムは完全にポリフォニーとなり、旋律線は独立し、各線は独自のリズムとメロディーを持つようになりました。一般的に、下声部の聖歌は非常に長く引き伸ばされた音符で歌われ、上声部に追加されたメロディーはより短い音価で歌われました。初期のポリフォニーは、リズム的にはまだかなり自由でした。 その後、1170 年から 1200 年にかけて、ノートルダム大聖堂の作曲家たちがリズムの革新を成し遂げました。この代表的な作曲家はレオニウスとペロティヌスです。この、ノートルダム大聖堂で活動した作曲家のことをノートルダム楽派といいます。彼らは明確な拍子と明確に定義された拍子の中でリズムを使用しました。新しく開発された記譜法は、正確なリズムと音程を示しました。しかし、拍子は三位一体を象徴する 3 つにしか分割できませんでした(三拍子)。 ポリフォニーでは、三和音はほとんど使用されなかったため、この時代の音楽は、現代の耳には非常に空虚で、薄く、殺風景に聞こえることでしょう。また、3度の音程は不協和音に聞こえると考えられていたため、ほとんど使用されませんでした。 == グイード・ダレッツォ == グイード・ダレッツォは中世の有名な音楽理論家および教育者でした。彼はイタリアで 990-992 年頃に生まれました (正確な生年月日は不明)。歴史家および音楽学者は、彼の著書「ミクロログス」にある写本の明確な記録からそのように推定しています。この文書は現在失われていますが、ヨハネス 19 世の在位中に 34 歳のときに完成したと記されています。 グイードは、線と空間の描写による正確な音高記譜法の革新で今日知られています。多くの人は、彼を西洋音楽の記譜法と実践に多大な影響を与えた現代の五線譜記譜法の唯一の発明者とみなしました。彼はまた、ウト・レ・ミ・ファ・ソ・ラの音節に頼った視唱法も開発しました。また、彼は論文「ミクロログス」を著しました。これは、クロード・V・パリスカによると、ボエティウスの論文に次いで「中世の音楽に関する最も多くコピーされ、最も読まれた教本」でした。 "初期" グイードのキャリアにおける最も重要な瞬間のいくつかは、彼のミクロログスをテオダルドゥス司教に捧げた手紙を通して、つなぎ合わせることができます。それは彼の「初期」、つまり現在知られている最も初期の時代から始まります。グイードはイタリアのポンポーザ修道院で教育を受け、後にベネディクト会の修道士として教鞭をとりました。彼は五線譜の「原点」となる原則によって有名になりました。彼は今日では交唱曲「レグラエ・リトミカエ」として知られる2番目の作品の草稿を書き始めました。これはおそらく友人であり同僚であったポンポーザのミカエルと共同で取り組んだものと思われます。1013年、彼は歌手が短期間で新しい聖歌を習得できるように訓練する仕事で名声を築きました。交唱曲の序文で、彼は歌手が音楽を暗記するのに長い時間がかかることの苛立ちを表現しました。彼の新しいシステムによれば、これにより音楽の学習と暗記に費やす時間が大幅に短縮され、歌手たちは他の宗教的なテキストの学習に集中する時間が増えることになる。 彼の独特な教授法と、2 番目の作品である「プロローグス イン アンティフォナリウム」は、同僚の教師から嫉妬と恨みを買ったため、1025 年頃にグイドはアレッツォに移り、そこでテオダルドゥスという司教が 1023 年から 1036 年まで彼を保護しました。名声が高まるにつれ、グイドは市の大聖堂の歌手の訓練を任されました。彼は新しい五線譜法を使って、歌手に非常に短い時間でさまざまな量の音楽を覚えさせました。そこで、アレッツォ市で、彼は有名な「ミクロログス」を書きました。これは、他でもないテオダルドゥス司教自身によって献呈され、委嘱されました。 ミクロログスの記録によると、この文書は主に歌手のための音楽マニュアルであり、聖歌、モノコード、ポリフォニック音楽、メロディー、音節、モード、オルガヌム、ネウマ、そしてさまざまな教授法など、さまざまなトピックについて説明されていたと言われています。当時、理想的な歌手をうまく育てるには、完成までに約10年かかりました。しかし、グイド・ダレッツォはそれを大幅に短縮し、わずか2年間の訓練にとどめました。 論文を書き終えた後、ミクロログス教皇ヨハネス19世は、アンティフォナと五線譜の技法について聞いていたグイードをローマに呼び戻しました。彼は暑さと湿気、そして健康上の問題のためにローマに長く留まることができず、アンティフォナ(キリスト教聖歌の隊形の1つ)と記譜法についてさらに説明するために戻ってくることを約束して出発した。アレッツォに戻る途中、彼はポンポーザの修道院長を訪ねた。この修道院長は、そもそもグイードがポンポーザ修道院を去った理由の1つであった。当時、修道士や司教は「聖職売買」の罪で告発されていたため、グイド修道院長は彼に都市を避けるように勧めました。グイド・ダレッツォはアレッツォ近郊の修道院に定住することを選び、それはカマルドリのアヴェッラーナ修道院であったと推測されています。それは、彼らの写本のいくつかがグイードの記譜法を使用していることが示されているからです。 [[category:西洋音楽史|ちゆうせい]] cqfn32vje949vzaa32xw3q9tixcwtey 276855 276851 2025-07-04T16:24:30Z Tomzo 248 276855 wikitext text/x-wiki {{Navi|[[音楽]] > 音楽史 > [[西洋音楽史]] > '''中世(5世紀〜14世紀)'''}} {{改名提案|西洋音楽史/{{PAGENAME}}||t=トーク:西洋音楽史|date=2025-07-05}} == 導入 == 中世はおよそ西暦700年から1400年まで続きます。 この時代、ヨーロッパ社会は厳格に 3 つの社会階級に分かれていいました。王、女王、男爵、王子、領主からなる貴族、農奴、農民、そしてローマ カトリック教会の聖職者です。西ヨーロッパでは 4 世紀頃のローマ帝国の崩壊によって生じた権力の空白を埋めるためにキリスト教が台頭していたため、社会のあらゆる階層がローマ カトリック教会の支配下にありました。ローマは、特にローマ皇帝コンスタンティヌスがキリスト教に改宗した後、依然として西ヨーロッパに強い影響力を及ぼしていました。中世初期のローマは、依然として地域情報の配信基地であり、ヨーロッパの学問の中心地でした。また、キリスト教の典礼音楽生活の中心地でもありました。多くの音楽家は司祭または聖職者 (主に下級修道会) であり、そのため典礼の歌は礼拝において重要な役割を果たすものになりました。 教会は楽器の使用を奨励していなかったと考えられていますが、当時の絵画や文学の記述から楽器が演奏されていたことが推測できます。楽器は特に、優れた歌手がいないときに使われたと考えられています。ボーカルのパートを代用するか、声の調子を保つのに役立つからです。しかし、そもそも教会は、教会指導者が会衆の注意を歌われている歌詞に集中させたいと考え、楽器の使用を原則奨励しませんでした。その点を損なうものはすべて、音楽の神聖な目的に反すると考えられていました。 == グレゴリオ聖歌 == 1000年以上にわたり、ローマカトリック教会の公式音楽はグレゴリオ聖歌であり、教皇グレゴリウス1世にちなんで名付けられました。教皇は6世紀に各地の教会で使用されていた聖歌を整理し、体系化することに着手しました。結果、9世紀初頭のカール大帝の時代までに、グレゴリオ聖歌は西ヨーロッパ全体でほぼ統一された音楽体系となりました。 グレゴリオ聖歌は、(少々強引なたとえかもしれませんが)日本のお経のように、明確なリズム感がなく、タイミングは非常に柔軟で、拍子感もありません。そのため、音楽に浮遊感と即興性が生まれます。聖歌は基本的に、ラテン語の聖歌に合わせ、伴奏なしで歌われるメロディーで構成され、狭い範囲の音高内で段階的に動きます。メロディーは、シラブル型 (1 音節につき 1 つの音符) またはメリスマ型(1 音節に複数の音符) のいずれかです。聖歌の作曲者は匿名で、聖歌は教会旋法 (ドリア旋法、リディア旋法といった12種類の旋法。楽典を参照) に基づいています。 == ポリフォニーの発展 == ポリフォニーは、西暦 700 年から 900 年の間に開発され、聖歌のメロディーが 4 度または 5 度の間隔で複製されたものです。声部は平行移動し、実際の聖歌は下声部で歌われました。グレゴリオ聖歌と平行移動している 1 つ以上の旋律線で構成される中世の音楽は、オルガヌムと呼ばれます。 西暦 900 年から 1200 年にかけて、オルガヌムは完全にポリフォニーとなり、旋律線は独立し、各線は独自のリズムとメロディーを持つようになりました。一般的に、下声部の聖歌は非常に長く引き伸ばされた音符で歌われ、上声部に追加されたメロディーはより短い音価で歌われました。初期のポリフォニーは、リズム的にはまだかなり自由でした。 その後、1170 年から 1200 年にかけて、ノートルダム大聖堂の作曲家たちがリズムの革新を成し遂げました。この代表的な作曲家はレオニウスとペロティヌスです。この、ノートルダム大聖堂で活動した作曲家のことをノートルダム楽派といいます。彼らは明確な拍子と明確に定義された拍子の中でリズムを使用しました。新しく開発された記譜法は、正確なリズムと音程を示しました。しかし、拍子は三位一体を象徴する 3 つにしか分割できませんでした(三拍子)。 ポリフォニーでは、三和音はほとんど使用されなかったため、この時代の音楽は、現代の耳には非常に空虚で、薄く、殺風景に聞こえることでしょう。また、3度の音程は不協和音に聞こえると考えられていたため、ほとんど使用されませんでした。 == グイード・ダレッツォ == グイード・ダレッツォは中世の有名な音楽理論家および教育者でした。彼はイタリアで 990-992 年頃に生まれました (正確な生年月日は不明)。歴史家および音楽学者は、彼の著書「ミクロログス」にある写本の明確な記録からそのように推定しています。この文書は現在失われていますが、ヨハネス 19 世の在位中に 34 歳のときに完成したと記されています。 グイードは、線と空間の描写による正確な音高記譜法の革新で今日知られています。多くの人は、彼を西洋音楽の記譜法と実践に多大な影響を与えた現代の五線譜記譜法の唯一の発明者とみなしました。彼はまた、ウト・レ・ミ・ファ・ソ・ラの音節に頼った視唱法も開発しました。また、彼は論文「ミクロログス」を著しました。これは、クロード・V・パリスカによると、ボエティウスの論文に次いで「中世の音楽に関する最も多くコピーされ、最も読まれた教本」でした。 "初期" グイードのキャリアにおける最も重要な瞬間のいくつかは、彼のミクロログスをテオダルドゥス司教に捧げた手紙を通して、つなぎ合わせることができます。それは彼の「初期」、つまり現在知られている最も初期の時代から始まります。グイードはイタリアのポンポーザ修道院で教育を受け、後にベネディクト会の修道士として教鞭をとりました。彼は五線譜の「原点」となる原則によって有名になりました。彼は今日では交唱曲「レグラエ・リトミカエ」として知られる2番目の作品の草稿を書き始めました。これはおそらく友人であり同僚であったポンポーザのミカエルと共同で取り組んだものと思われます。1013年、彼は歌手が短期間で新しい聖歌を習得できるように訓練する仕事で名声を築きました。交唱曲の序文で、彼は歌手が音楽を暗記するのに長い時間がかかることの苛立ちを表現しました。彼の新しいシステムによれば、これにより音楽の学習と暗記に費やす時間が大幅に短縮され、歌手たちは他の宗教的なテキストの学習に集中する時間が増えることになる。 彼の独特な教授法と、2 番目の作品である「プロローグス イン アンティフォナリウム」は、同僚の教師から嫉妬と恨みを買ったため、1025 年頃にグイドはアレッツォに移り、そこでテオダルドゥスという司教が 1023 年から 1036 年まで彼を保護しました。名声が高まるにつれ、グイドは市の大聖堂の歌手の訓練を任されました。彼は新しい五線譜法を使って、歌手に非常に短い時間でさまざまな量の音楽を覚えさせました。そこで、アレッツォ市で、彼は有名な「ミクロログス」を書きました。これは、他でもないテオダルドゥス司教自身によって献呈され、委嘱されました。 ミクロログスの記録によると、この文書は主に歌手のための音楽マニュアルであり、聖歌、モノコード、ポリフォニック音楽、メロディー、音節、モード、オルガヌム、ネウマ、そしてさまざまな教授法など、さまざまなトピックについて説明されていたと言われています。当時、理想的な歌手をうまく育てるには、完成までに約10年かかりました。しかし、グイド・ダレッツォはそれを大幅に短縮し、わずか2年間の訓練にとどめました。 論文を書き終えた後、ミクロログス教皇ヨハネス19世は、アンティフォナと五線譜の技法について聞いていたグイードをローマに呼び戻しました。彼は暑さと湿気、そして健康上の問題のためにローマに長く留まることができず、アンティフォナ(キリスト教聖歌の隊形の1つ)と記譜法についてさらに説明するために戻ってくることを約束して出発した。アレッツォに戻る途中、彼はポンポーザの修道院長を訪ねた。この修道院長は、そもそもグイードがポンポーザ修道院を去った理由の1つであった。当時、修道士や司教は「聖職売買」の罪で告発されていたため、グイド修道院長は彼に都市を避けるように勧めました。グイド・ダレッツォはアレッツォ近郊の修道院に定住することを選び、それはカマルドリのアヴェッラーナ修道院であったと推測されています。それは、彼らの写本のいくつかがグイードの記譜法を使用していることが示されているからです。 {{stub|music}} [[category:西洋音楽史|ちゆうせい]] ees59q1ustna4779zisx5z02x169idl 料理本/カリウム 0 41896 276892 257333 2025-07-04T18:39:15Z ~2025-128832 88358 /* カリウムの役割と重要性 */ 276892 wikitext text/x-wiki {{栄養素 |小見出し = カリウムの役割と重要性 |画像 = Potassium.svg |カテゴリ = ミネラル |カテゴリツリー = {{SUBPAGENAME}} }} '''カリウム'''(Potassium)は、体内で多くの生理的機能を担う必須ミネラルです。特に体液のバランス調節や神経機能、筋肉の収縮に重要な役割を果たしています。 == カリウムの役割と重要性 == === 体液のバランス === カリウムは体液のバランスを維持するために重要です。ナトリウムと共に体内の電解質バランスを調整し、正常な血圧を保つのに寄与します。 === 神経系の機能 === 神経細胞の興奮や信号伝達に必要なミネラルであり、神経の正常な機能を維持するために重要です。不足すると神経の異常や筋肉の痙攣が生じることがあります。 === 筋肉の収縮 === 筋肉の収縮と弛緩を調節する役割を果たします。カリウムが不足すると筋肉の腓返りや痙攣が発生する可能性があります。 === 心臓の健康 === 心臓のリズムを安定させるために重要であり、カリウムの適切な摂取は心不全や不整脈の予防に寄与します。 == カリウムの供給源 == :{| class="wikitable" |+ カリウムの主要食品源 ! 食品 || 含有量(100gあたり) |- | バナナ || 約358mg |- | じゃがいも || 約425mg |- | ほうれん草 || 約558mg |- | トマト || 約237mg |- | アボカド || 約485mg |- | オレンジ || 約181mg |- | 豆類(黒豆、大豆) || 約600mg |} == カリウムの働き == === 体液のバランス === カリウムはナトリウムと共に体液のバランスを維持し、血圧を調節する役割を果たします。これにより、健康な血圧の維持が促進されます。 === 神経系の機能 === 神経の信号伝達をサポートし、正常な神経機能を維持します。カリウム不足は神経の異常や感覚障害を引き起こす可能性があります。 === 筋肉の収縮 === 筋肉の収縮に関与し、正常な筋肉機能を保つために重要です。カリウム不足は筋肉のけいれんやこむら返りを引き起こすことがあります。 === 心臓の健康 === 心臓のリズムを安定させるために必要であり、カリウムの適切な摂取は心不全や不整脈のリスクを低減します。 == カリウムの摂取と健康 == === 適切な摂取量 === 成人男性の推奨摂取量は1日あたり約3500mg、成人女性は約2600mgです。体力の消耗や運動量に応じて必要量は変動します。 === 不足による影響 === カリウムが不足すると、筋肉のこむら返り、神経系の異常、高血圧などが生じる可能性があります。特に、ダイエットや脱水症状の際に不足しやすいです。 === 過剰摂取のリスク === カリウムは通常、尿と共に排泄されるため過剰摂取のリスクは低いですが、腎臓機能が低下している場合は高カリウム血症のリスクがあります。サプリメントの過剰摂取には注意が必要です。 == 健康的なカリウム摂取のための tips == === バランスの取れた食事 === カリウムを含む食品(果物、野菜、豆類など)を意識的に摂取することで、適切な量のカリウムを摂取することができます。 === 水分補給 === 適切な水分補給を行い、脱水症状を防ぐことでカリウムのバランスを保つことができます。 === 健康チェック === 定期的な健康チェックや血液検査を受けることで、カリウムの不足や過剰摂取を防ぎ、適切な摂取量を維持することが重要です。 == まとめ == {{Wikipedia|{{SUBPAGENAME}}}} カリウムは体内で重要な役割を果たし、体液のバランス、神経系の機能、筋肉の収縮、心臓の健康を維持するために必要です。バランスの取れた食事を通じて適切な量を摂取し、健康を維持することが大切です。 {{DEFAULTSORT:かりうむ}} [[Category:{{SUBPAGENAME}}|*]] m1p3iwlt6gtq29fop7o18gkm6kbjce0 日本国憲法第52条 0 42959 276894 261627 2025-07-04T19:36:52Z Tomzo 248 276894 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[憲法]]>[[日本国憲法]]>[[コンメンタール日本国憲法]] ==条文== 【常会】 ;第52条 :国会の常会は、毎年一回これを召集する。 ==解説== {{wikipedia}} ==参照条文== *[[国会法第1条]]第2項 *:常会の召集詔書は、少なくとも10日前にこれを公布しなければならない。 *[[国会法第2条]] *:常会は、毎年一月中に召集するのを常例とする。 ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール日本国憲法|日本国憲法]] |[[コンメンタール日本国憲法#4|第4章 国会]] |[[日本国憲法第51条]]<br>【議員の発言・表決の無答責】 |[[日本国憲法第53条]]<br>【臨時会】 }} {{stub|law}} [[category:日本国憲法|52]] 2m6jew94m7nn2z69ykdrks8xcrs2kml 小学校理科/理科室の使い方 0 42982 276805 275969 2025-07-04T13:32:22Z Tomzo 248 276805 wikitext text/x-wiki ==理科室== '''{{ruby|理科室|りかしつ}}'''はあなたが学校などの施設で安全に'''実験'''・'''学習'''するための場所で、<br> たくさんの実験道具などがあります。 ==やってはいけない事== 理科室はみなさんが'''安全に'''に楽しく学ぶためのもの。ですから、絶対に'''ふざける'''ことはしてはいけません。よく覚えておいてください。 ==歴史== {{substub|241027}} qlfy2ns5h4ku7fhtw5t9xuh97fcexkg 大型イヌ 0 43182 276800 276055 2025-07-04T12:53:56Z Tomzo 248 276800 wikitext text/x-wiki {{ウィキジュニアのスタブ}} このプロジェクトで作業をするときは、子ども向けに作るということを忘れないでください。すべての項目を詳述することよりも、理解されるように書くことのほうが重要です。必要であれば専門用語を使うことは構いませんが、なるべく簡単に書いてください。 ==はじめに== *[[犬とは何?]] ==主なイヌ科生物== *[[イヌ]] *[[キツネ]] *[[タヌキ]] *[[オオカミ]] *[[コヨーテ]] *[[ジャッカル]] *[[リカオン]] *[[ディンゴ]] *[[フェネックキツネ]] ==その他== *[[犬の飼い方]] {{substub|241025}} d2k6ucdhkxj2l2q5tic0659x973ls49 量子力学/量子力学実験 0 43254 276861 262977 2025-07-04T16:36:18Z Tomzo 248 276861 wikitext text/x-wiki {{サブスタブ|241104}} この教科書では、理論だけではなく現実の実験結果から量子力学的性質を観測することについて記述する。 == 電子線回折 == == 二重スリット実験 == == 光電効果 == == コンプトン散乱 == cgm6istast9o1rbwysqvpwcdlxmqdb5 日本のすがた 地理 都道府県/和歌山県 0 44262 276813 275880 2025-07-04T13:45:17Z Tomzo 248 276813 wikitext text/x-wiki {{substub|20250113}} '''和歌山県'''は和歌山市を県庁所在地とする日本の都道府県のひとつである。 ==歴史== 1871年11月22日、和歌山、田辺、新宮の3県統合によって現在の和歌山県が成立した<ref>[https://www.pref.wakayama.lg.jp/bcms/prefg/000200/kenmin/web/202112/tokusyu1.html 和歌山県誕生150年]、2025年1月13日閲覧。</ref>。 ==脚注== <references/> [[category:中学校地理|わかやまけん]] dvhjdfrv5tbsa015lmbqa7togq1yt79 Wikibooks:改名提案 4 45697 276790 276484 2025-07-04T12:35:33Z Tomzo 248 /* 2025年7月 */ 276790 wikitext text/x-wiki {{/ヘッダ}} == 改名提案の一覧 == 改名を提案する項目をリストします。前節のガイドラインに従って追加、編集してください。 === 2025年7月 === *[[LPIC(level1)]]から派生する一連のページのサブページ化。議論は[[ノート:LPIC(level1)]]にて。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月1日 (火) 04:36 (UTC) *[[小型船舶操縦士国家試験/学科試験]]から派生する一連のページのサブページ化。議論は[[ノート:小型船舶操縦士国家試験/学科試験]]にて。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月4日 (金) 12:35 (UTC) *[[周期律と元素の諸特性]]に関連する一連の記事をツリー構造化するため、「遷移元素」「典型元素」を各々[[周期律と元素の諸特性]]からの派生として「周期律と元素の諸特性/遷移元素」「周期律と元素の諸特性/典型元素」と改名。議論は[[ノート:周期律と元素の諸特性]]にて。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月4日 (金) 12:35 (UTC) iuqkch4m0pl62g726rr9zy27ncbos7c 276856 276790 2025-07-04T16:27:29Z Tomzo 248 /* 2025年7月 */ 276856 wikitext text/x-wiki {{/ヘッダ}} == 改名提案の一覧 == 改名を提案する項目をリストします。前節のガイドラインに従って追加、編集してください。 === 2025年7月 === *[[LPIC(level1)]]から派生する一連のページのサブページ化。議論は[[ノート:LPIC(level1)]]にて。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月1日 (火) 04:36 (UTC) *[[小型船舶操縦士国家試験/学科試験]]から派生する一連のページのサブページ化。議論は[[ノート:小型船舶操縦士国家試験/学科試験]]にて。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月4日 (金) 12:35 (UTC) *[[周期律と元素の諸特性]]に関連する一連の記事をツリー構造化するため、「遷移元素」「典型元素」を各々[[周期律と元素の諸特性]]からの派生として「周期律と元素の諸特性/遷移元素」「周期律と元素の諸特性/典型元素」と改名。議論は[[ノート:周期律と元素の諸特性]]にて。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月4日 (金) 12:35 (UTC) *[[西洋音楽史]]から派生する、[[中世(5世紀〜14世紀)]]をサブページ化して「西洋音楽史/中世(5世紀〜14世紀)」と改名。議論は[[トーク:西洋音楽史]]にて。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月4日 (金) 16:27 (UTC) 4k3krbmbgtch94z7xiq37774ps3uhsy Wikibooks:統合提案 4 45711 276847 276608 2025-07-04T16:05:36Z Tomzo 248 /* 2025年7月 */ 276847 wikitext text/x-wiki ここは、記述が重複していたり(Duplicate article)まとめて扱った方が望ましいと思われる項目の'''[[Wikibooks:ページの分割と統合#ページの統合|統合提案]]'''(Proposed article mergers)を告知するためのページです。 == ガイドライン == === 統合の手順のガイドライン === * 「[[Wikibooks:ページの分割と統合#ページの統合|ページの統合]]」を参照 === このページへの記載のガイドライン === * 議論は必ず統合に関わるページのノートで行ってください。 ** ただし、カテゴリページの統合については、このページに記載する必要はありません。[[Wikibooks:カテゴリの提案と議論#統合提案の場合]]に従ってください。 * 提案は月で分けて記載してください。 * 統合後の記事名と議論を行う場所を明示してください([[#提案書式の例]]を参照してください)。 * 記載には日時入りの[[Wikibooks:署名|署名]] (<nowiki>--~~~~</nowiki>)を加えてください。 * 特に重要な案件については、[[Wikibooks:コミュニティ・ポータル|コミュニティ・ポータル]]に告知するための[[Template:CP統合提案|リスト]]にも記載してください。 * 統合を実施したか、議論の結果実施しないという結論に至ったものは、報告を記載してください。その後1週間経過したものは除去してください。 * 以下のいずれかの場合は議論の終了とみなします。 *# 参加者によって議論終了の合意が形成された場合。 *# 議論停止から1か月経過した場合。これは、その後の加筆・修正により統合が不適切となっている可能性があるためです。 *# botによりテンプレートが自動除去され、2週間以内に再度貼付されない場合。さらに議論を継続する必要がある場合には、テンプレートの{{Para|date}}指定を新たにして再度貼付してください。 * 議論が終了した場合には以下の対応を行ってください。 ** 告知及びテンプレートの除去。 *** 提案者又は議論参加者は提案告知及びテンプレートを除去して下さい。除去されない場合には他の人が除去しても構いません。 *** 議論の終了、放置、継続中の如何にかかわらず、テンプレートは貼付後六ヶ月経過した場合にはbotによって自動的に除去されます。 ** 再度提案を行うことは可能です(ただし、それまでの議論を踏まえて、提案の内容や理由を再検討することが望ましい)。 == 統合提案の一覧 == この節では統合を提案する項目をリストします。追加・編集する前に前節のガイドラインに目を通してください。 === 提案書式の例 === このページにて統合を提案する際の書式の例を以下に記載します。 <syntaxhighlight lang="wikitext"> * [[リダイレクトにすべき記事1]]と[[リダイレクトにすべき記事2]]を[[統合後の記事として適切と思われる記事]]へ統合。(理由を記載)のため。議論は[[ノート:統合後の記事として適切と思われる記事]]にて。--~~~~ </syntaxhighlight><noinclude>[[Category:プロジェクト関連文書用テンプレート|とうごうていあん]]</noinclude><includeonly>[[Category:統合提案|*]][[Category:ページの分割と統合|とうこうていあん]]</includeonly> === 2025年7月 === * [[公認会計士試験/学習者のみなさんへ]]と[[公認会計士試験/執筆者の方へ]]を[[公認会計士試験]]へ統合。両記事はサブページ化された派生記事であるが、各々記載量が少なく、比較的長期間加筆等もない、統合した方が可読性の向上が期待できるため。また、ともにサブページであるので「[[Wikibooks:ページの分割と統合#簡易な統合|簡易な統合]]」により実施したい。議論は[[ノート:公認会計士試験]]にて。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月2日 (水) 15:36 (UTC) * [[神道の信仰法]]を[[神道と人間]]へ統合することを提案します。[[神道と人間]]は親記事として[[神道の信仰法]]を呼んでいますが、その他に作成すべきテーマ等の記載がなく、分岐の親記事としての機能を果たしていません。統合の方法としては、今後の拡張の可能性を見越して、一旦[[神道の信仰法]]をサブページに改名しインクルードする方法を考えています。議論は[[ノート:神道と人間]]にて。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月4日 (金) 16:05 (UTC) [[category:統合提案|*]] 37i4zqg17hti0mdm37conben8wfqjzd トーク:周期律と元素の諸特性 1 45726 276789 2025-07-04T12:35:14Z Tomzo 248 /* 関係ページのツリー構造化のための改名 */ 新しい節 276789 wikitext text/x-wiki == 関係ページのツリー構造化のための改名 == 現在、[[:カテゴリ:元素]]には、以下の記事が収録されています。 *[[周期律と元素の諸特性/典型元素/貴ガス]] *[[周期律と元素の諸特性/典型元素/アルカリ土類金属元素]] *[[周期律と元素の諸特性/典型元素/アルカリ金属元素]] *[[周期律と元素の諸特性/典型元素/ハロゲン]] いずれも、サブスタブレベルの記事であり、また、命名ルールに反して派生元の記事は作成されていません。そこでツリー構造化のため、本記事を立ち上げました。中間に、「遷移元素」「典型元素」の分類が入るため、既存の、「[[遷移元素]]」「[[典型元素]]」を各々本ページからの派生として「[[周期律と元素の諸特性/遷移元素]]」「[[周期律と元素の諸特性/典型元素]]」と改名し、構造化させることを提案します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月4日 (金) 12:35 (UTC) hthc98xjxfon50l6nyn1mphwc1jjbv6 トーク:神道と人間 1 45727 276844 2025-07-04T16:02:46Z Tomzo 248 /* ページ統合の提案 */ 新しい節 276844 wikitext text/x-wiki == ページ統合の提案 == [[神道の信仰法]]を[[神道と人間]]へ統合することを提案します。[[神道と人間]]は親記事として[[神道の信仰法]]を呼んでいますが、その他に作成すべきテーマ等の記載がなく、分岐の親記事としての機能を果たしていません。統合の方法としては、今後の拡張の可能性を見越して、一旦[[神道の信仰法]]をサブページに改名しインクルードする方法を考えています。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月4日 (金) 16:02 (UTC) k95zsrdg5tgxadp6bdwtkgi70jykotv カテゴリ:西洋音楽史 14 45728 276853 2025-07-04T16:14:54Z Tomzo 248 ページの作成:「{{DEFAULTSORT:せいようおんかくし}} [[category:音楽]] [[category:歴史]]」 276853 wikitext text/x-wiki {{DEFAULTSORT:せいようおんかくし}} [[category:音楽]] [[category:歴史]] mdcrmtwtsafnngoo732in6xk8r1oau4 トーク:西洋音楽史 1 45729 276854 2025-07-04T16:24:19Z Tomzo 248 /* 本ページから呼ばれるページのサブページ化の提案 */ 新しい節 276854 wikitext text/x-wiki == 本ページから呼ばれるページのサブページ化の提案 == 本ページから、[[中世(5世紀〜14世紀)]]が呼ばれておますが、一般的な用語等により命名されており、かなり紛らわしいものとなっています。これを鑑み、サブページ化し、[[西洋音楽史/中世(5世紀〜14世紀)]]とすること、あわせて現在の赤リンクもサブページへのリンクとすることを提案します。--[[利用者:Tomzo|Tomzo]] ([[利用者・トーク:Tomzo|トーク]]) 2025年7月4日 (金) 16:24 (UTC) 6j500zff7pujzk791ycnntl9dsg12id カテゴリ:古典 大学 14 45730 276888 2025-07-04T17:27:08Z Tomzo 248 ページの作成:「[[カテゴリ:古典文学 中国|たいかく]]」 276888 wikitext text/x-wiki [[カテゴリ:古典文学 中国|たいかく]] 4chwaz6j136mcb29leyrtv2b7b24fjv 古典文学/古典文法 0 45731 276909 2025-07-04T21:51:38Z Tomzo 248 ページの作成:「== 日本の古典文法 == ;表記法 * [[/歴史的仮名遣い|歴史的仮名遣い]] ;品詞 :;自立語 ::;用言 ::* [[/動詞|動詞]] ::* [[/形容詞|形容詞]] ::* [[/形容動詞|形容動詞]] ::;体言 ::* [[/名詞|名詞]] ::その他の自立語 ::* [[/連体詞|連体詞]] ::* [[/副詞|副詞]] ::* [[/接続詞|接続詞]] ::* [[/感動詞|感動詞]] :;付属語 :* [[/助動詞|助動詞]] :* [[/助詞|助詞]] ;[[/敬語|敬語表現]] ;/係…」 276909 wikitext text/x-wiki == 日本の古典文法 == ;表記法 * [[/歴史的仮名遣い|歴史的仮名遣い]] ;品詞 :;自立語 ::;用言 ::* [[/動詞|動詞]] ::* [[/形容詞|形容詞]] ::* [[/形容動詞|形容動詞]] ::;体言 ::* [[/名詞|名詞]] ::その他の自立語 ::* [[/連体詞|連体詞]] ::* [[/副詞|副詞]] ::* [[/接続詞|接続詞]] ::* [[/感動詞|感動詞]] :;付属語 :* [[/助動詞|助動詞]] :* [[/助詞|助詞]] ;[[/敬語|敬語表現]] ;[[/係り結びの法則|係り結びの法則]] ;[[/文・連文|文・連文]] ;[[/修辞|修辞]] ;[[/古典用語・単語|古典用語・単語]] [[Category:古典文学|ふんほう]] cs0brx1l4lu4o5pfujbr4me6sah7v8e 276910 276909 2025-07-04T21:52:23Z Tomzo 248 /* 日本の古典文法 */ 276910 wikitext text/x-wiki == 日本の古典文法 == ;表記法 * [[/歴史的仮名遣い|歴史的仮名遣い]] ;品詞 :;自立語 ::;用言 ::* [[/動詞|動詞]] ::* [[/形容詞|形容詞]] ::* [[/形容動詞|形容動詞]] ::;体言 ::* [[/名詞|名詞]] ::その他の自立語 ::* [[/連体詞|連体詞]] ::* [[/副詞|副詞]] ::* [[/接続詞|接続詞]] ::* [[/感動詞|感動詞]] :;付属語 :* [[/助動詞|助動詞]] :* [[/助詞|助詞]] ;[[/敬語|敬語表現]] ;[[/係り結びの法則|係り結びの法則]] ;[[/文・連文|文・連文]] ;[[/修辞|修辞]] ;[[/古典用語・単語|古典用語・単語]] [[Category:古典文学|ふんほう]] [[category:分岐ページ|こてんふんほう]] b8yq181pv6tiylwd44hnn65v46aow5t