Wikibooks jawikibooks https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 MediaWiki 1.46.0-wmf.24 first-letter メディア 特別 トーク 利用者 利用者・トーク Wikibooks Wikibooks・トーク ファイル ファイル・トーク MediaWiki MediaWiki・トーク テンプレート テンプレート・トーク ヘルプ ヘルプ・トーク カテゴリ カテゴリ・トーク Transwiki Transwiki‐ノート TimedText TimedText talk モジュール モジュール・トーク Event Event talk 高等学校物理/物理II/電気と磁気 0 1944 298658 293192 2026-04-20T02:37:36Z Tomzo 248 /* 電磁誘導の再検討 */ 298658 wikitext text/x-wiki == 静電誘導と誘電分極 == === コンデンサー === {{Main|高等学校物理/物理I/電気#コンデンサー}} === 誘電体 === まず、高校物理でいう「誘電体」(ゆうでんたい)とは、通常のセラミック、雲母(マイカ)、あるいは通常のプラスチックなどのように、電気を通さない物質である。セラミックやマイカのように、石のような性質をもつ物質が、誘電体である場合が多い。 つまり、金属は、誘電体ではない。金属は、誘電体ではなく、(金属は)導体である。 では、誘電体の物理について、説明する。 [[File:誘電体コンデンサー.svg|thumb|400px|誘電体を入れたコンデンサー]] コンデンサーに誘電体を入れると、誘電体が誘電分極を起こすため、コンデンサのプラス極板で発生した電気力線のいくつかが打ち消される。 その結果、誘電体の入ったコンデンサーの極板間の電場は、極板の電荷密度で発生する電荷が真空中でつくる電場よりも弱くなる。 この結果、静電容量が変わる。 さて、真空中の静電容量の公式は、 :<math>C=\varepsilon_0 \frac{S}{d}</math> であった。 誘電体のある場合の静電容量は、 :<math>C=\varepsilon \frac{S}{d}</math> となる。 ここで、 <math>\varepsilon </math>を'''誘電率'''(ゆうでんりつ)という。 <math>\varepsilon_0 </math>を、'''真空中の誘電率'''という。 {| class="wikitable" style="float:right" |+ 物質の比誘電率 |- style="background:silver" ! 物質 !! 比誘電率 |- | 空気 (20℃) || 1.0005 |- | パラフィン (20℃) || 2.2 |- | ボール紙 (20℃) || 3.2 |- | 雲母 || 7.0 |- | 水 (20℃) || 約80 |- | チタン酸バリウム || 約5000 |- |} ここで、比 :<math> \varepsilon _r = \frac{\varepsilon}{\varepsilon_0}</math> を、'''比誘電率'''(ひ ゆうでんりつ)という。 つまり、<math> \varepsilon _r </math> は比誘電率である。 いっぽう、 <math> \varepsilon _0 </math> および <math> \varepsilon </math> は、比誘電率ではない。 比誘電率 <math> \varepsilon _r </math> をもちいれば、静電容量 C の式は、 :<math> C = \varepsilon \frac{S}{d} = \varepsilon _r \varepsilon _0 \frac{S}{d} </math> と書ける。 === コンデンサの静電エネルギー === : U=2⁻¹CV² =2⁻¹QV =(2C)⁻¹Q² == 電流による磁界 == 磁石のまわりには物体を動かす力のあるものが生じている。 これを'''磁場'''(じば)と呼ぶ。'''磁界'''(じかい)ともいう。 電流が流れているときにも、そのまわりには、右ねじの法則(right-handed screw rule)に従う向きに磁界が生ずる。 電流I[A]が直線的に流れているとき、磁界の大きさは <math> B = \frac {\mu_0} {2\pi a} I </math> であることが知られている。 ここで、aは磁束密度を測る点と、電線の距離。 また、<math>\mu_0</math>は真空の透磁率(とうじりつ、permeability)を表し、値は <math>4\pi \times 10^{-7}</math>[H/m] である。 <!-- アンペールの法則? --> === 電磁誘導と電磁波 === ==== 電磁誘導 ==== 磁場を伴う物体が運動すると、そのまわりには電場が生ずることを'''電磁誘導'''(でんじゆうどう、electromagnetic induction)という。 仮に、ソレノイド(solenoid、コイルのこと)の近くでそれを行なったとすると、生じた電場によってソレノイドの中には電流が流れる。 生ずる電場の大きさは、 <math> \vec E = \frac 1 {2\pi a} \frac {d\vec B}{d t} </math> となる。(半径aの円形のコイルの場合。) Eの単位は[V/m]であり、Bの単位は[T]である。 ==== 電磁波 ==== 磁場の変化によって電場が生じる現象は、電磁誘導の節で説明した通りである。また、実験によって電場の変化が磁場を引き起こすことも知られており、これにより何もない空間中で電場と磁場が伝播することが予想される。 (:電磁波の伝播のスキマティックな図) : ※ 市販の大学向け教科書を読んでも、ヘルツの実験に関する説明が不足しているため、高校での説明が求められる。 : ※ なお、高校の専門科目『物理』で学ぶ内容である。 物理実験家ヘルツは、放電実験を通じて受信機を回路中に設置し、送信側の放電によって電場が遠く離れた受信側の回路に伝わることを確認した。この実験では、ヘルツが受信回路の向きを変えながら実験を行ったことにより、送信機の向きに対する受信機の向きによって電場の伝わり方が異なることが分かった。このことから、電場には遠隔作用に偏光性があることが示唆される。 : (※ 範囲外)なお、方解石などの偏光作用は、既にこの時代に知られていたと考えられる。 電場のこの特性には偏光性があるため、波として扱うことは適切である。 ヘルツの実験から得られる知見としては、 * 電場は遠隔作用によって伝わること * 放電は電場の遠隔作用を引き起こすこと * この電場の遠隔作用には偏光作用があること が実験的に確認された。 物理学の分野では、ヘルツの実験の以前から、理論物理学者マクスウェルによって、電磁波が電場と磁場の相互作用によって真空中を伝達することが予測されていた。そのため、ヘルツの実験はマクスウェルが予測した電磁波の証明と見なされている。現代においても、物理学者たちはそのように考えている。 また、マクスウェルが理論的に求めた電磁波の速度は、既に知られていた光速(おおよそ3×10<sup>8</sup> m/s)と精度良く一致していた。このことから、光が電磁波の一種であることが明らかとなる。 :(啓林館の教科書にある余談:)余談ではあるが、人類初の無線通信に成功したのはマルコーニであり、ヘルツではないため、誤解のないように留意されたい。 ヘルツの実験では、厳密には放電による電場の伝播が観測されたが、磁場もこの実験で伝播すると考えられ、実際に人類には支障は生じていないため、今でもヘルツの実験がマクスウェルの予測した電磁波の証明として伝えられている。 光には反射、屈折、回折、さらにはヤングのスリットによる回折などの現象が見られるが、ヘルツの放電実験でも同様の配置で金属板を配置し、電磁波の反射、屈折、回折が確認されている(※ 参考文献: 実教出版の専門『物理』の検定教科書)。これにより、光が電磁波の一種であることが示されている。 :(※ 範囲外:)また、電磁波の反射を利用して波長を測定することに、ヘルツは成功した<ref>西條敏美『測り方の科学史 II 原子から素粒子へ』、恒星社、2012年3月15日初版発行、45ページ<br>北海道大学出版『近代科学の源流~物理学編』1974~1977年を参考にしたようだが、北海道大のこの文献は絶版である</ref>。電磁波を反射させることで、到来する波と干渉して定常波を形成するはずである。ヘルツの実験例では、受信機を送信機から離すと、33cmごとに顕著な反応が見られた。この実験では半波長が33cmであったと推測され、すなわち波長66cmの電磁波が実験で生成されたと思われる。 : ただし、ヘルツのような方法で測定できる波長は、人間が肉眼で確認でき、手で動かせる程度の波長に限られる。つまり、センチメートル単位や1メートル以上の波長である。一方、波長がナノメートル単位やマイクロメートル単位の場合は、回折格子などを用いて波長を測定することになる。詳しくは『[[高等学校物理/物理II/原子と原子核]]』のコラムを参照されたい。フラウンホーファーやラザフォードなどの物理学者がスペクトル用の回折格子を作成している。 {{コラム|(※ 範囲外: )医療MRIの磁気の波も、物理学的には電磁波|width=100%|2=医療分野において、磁気共鳴画像法(MRI)は、X線などの放射線を使わずに人体内部の詳細な画像を取得する技術として広く利用されている。MRIの基本的な原理は、体内の水素原子と磁場との相互作用を利用しており、この技術は患者にとって安全であると広く認識されている。 しかし、MRIの磁場に関する理解を深めるためには、物理学的な観点からの考察が重要だ。MRIは強力な磁場を使用し、その中で水素原子が特定の周波数で共鳴する。この共鳴により、体内の水素原子から放出される信号を捉えて画像化する。ここで注目すべきは、この信号が電磁波の一種であるということだ。 マクスウェルの方程式によれば、電場の変化が生じると、磁場も変化し、その逆もまた然りである。したがって、MRIのように強い磁場が作用する環境では、電場も生じることになる。MRIで用いられる磁場は、患者の体内に存在する水素原子からの信号を生成し、これを受信することで画像を形成するが、この過程も電磁波の生成に関連している。 このように、MRIでの磁気の波は、単に磁場の変化に留まらず、物理学的には電磁波として理解されるべきである。この観点から見ると、MRIが生成する信号は、電磁波の一種として捉えることができ、従って、電磁波に関する理論や法則が適用される。 患者がMRIを受ける際、体内を通過する電磁波が安全である理由は、これらの波が非常に低いエネルギーを持つためだ。X線とは異なり、MRIの電磁波は生体に対する影響が少なく、非侵襲的な画像診断を可能にする。したがって、MRIは多くの医療現場で不可欠なツールとなっている。 MRIにおける磁気の波とその物理的な性質を理解することは、医療技術の進歩だけでなく、医療現場での信頼性や安全性を高めるためにも重要だ。今後の研究や技術の発展により、MRIがさらに進化し、より多くの人々に利益をもたらすことが期待される。 }} == 磁性体 == [[File:Magnetic field near pole.svg|thumb|right|200px|棒磁石の周りに方位磁針を置いて磁場の向きを調べる。]] 磁石のまわりには別の磁石を動かす力のもととなるものが生じている。 これを'''磁場'''(じば、magnetic field)あるいは'''磁界'''(じかい)と呼ぶ。(日本の物理学では磁場と呼ぶことが多く、また、日本の電気工学では磁界と呼ばれることが多い。明治期の訳語の際の、日本国内の業界ごとの違いに過ぎず、地域社会的な事象であり、呼び方は物理の本質とは関係ないので、ここでは、どちらの表現を用いるかは、本書では特にこだわらない。英語では物理学・電気工学とも“magnetic field”で共通している。) 鉄やコバルトやニッケルに磁石を近づけると、磁石に吸い付けられる。 また、鉄やコバルトやニッケルに強い磁化を与えると、鉄やコバルトやニッケルそのものが磁場を周囲に及ぼすようになる。 このような、もともとは磁場を持たなかった物体が、強い磁場を受けたことによって磁場を及ぼすようになる現象を'''磁化'''(じか、magnetization)という。 あるいは電荷の静電誘導と対応させて、磁化のことを'''磁気誘導'''(じきゆうどう、magnetic induction)ともいう。 そして、鉄やコバルトやニッケルのように、磁石に引き付けられ、さらに磁化をする能力がある物体を'''強磁性体'''(きょうじせいたい、ferromagnet)という。 鉄とコバルトとニッケルは強磁性体である。 銅は磁化しないし、銅は磁石に引きつけられないので、銅は強磁性体ではない。 ;磁気遮蔽 静電誘導を利用した、静電遮蔽(せいでんしゃへい)と言われる、中空の導体をつかって物質を囲むことで外部電場を遮蔽する方法があったのと同様の、磁気の遮蔽が、強磁性体でも出来る。中空の強磁性体を用いて、強磁性体の内部は磁場を遮蔽できる。これを'''磁気遮蔽'''(じきしゃへい、magnetic shielding)という。磁気シールドともいう。 :磁性体:magnetic substance :強磁性体:ferromagnet :常磁性体:paramagnetic substance :反磁性体:diamagnetic snbstance 反磁性体が分かりづらいかもしれないが、単に、その材料に加えられた磁場を打ち消す方向に、磁化をするだけの材料である。 そもそも、磁力線とあまり相互作用しない物質も多い。たとえば、ガラスや水による、磁気への影響は、真空の場合とほとんど変わらない。ガラスや水の比透磁率(ひ とうじりつ) μ (ミュー)は、ほぼ1である。 なお、鉄の比透磁率は、状態によって透磁率に数百〜数千の違いがあるが、wikipedia日本語版で調べた場合の鉄の透磁率は約5000である。 では、透磁率がほぼ1の物質は、磁場の方向は、外部磁場を基準として、どちら向きだろうか? 外部磁場を打ち消す方向に磁化しているのだろうか? それとも、外部磁場と同じ方向に磁化しているのだろうか? その違いこそが、常磁性(じょうじせい)と反磁性(はんじせい)のちがい、である。 ある物質が、外部磁場にほとんど反応しないが、しかし少しだけ外部磁場と同じ方向に、磁化をしている現象のことを常磁性といい、そのような物質を常磁性体という。常磁性体をあらわす物質として、アルミニウムや空気などある。 一方、ある物質が、外部磁場にほとんど反応しないが、しかし少しだけ外部磁場を打ち消す方向に、磁化をしている現象のことを反磁性といい、そのような物質を反磁性体という。反磁性体をあらわす物質として、銅や水や水素などがある。 == ※ 範囲外: スピンと磁性体 == 元素や分子の種類によって、磁性のちがいがある理由として、化学結合での電子軌道に原因があると考えられている。 化学の教科書の発展事項に、「s軌道」や「p軌道」などの理論があるが、この理論で、その理由を説明できるとされている。なお、答を先にいうと、「d軌道」の特徴が、磁性の原因である。(証明は省略) 元々、(化学結合で電子殻(でんしかく)に発生することのある)孤立電子には磁性があり、その磁性が電子が2個そろって(孤立でなくなり)電子対になる事で、磁性が打ち消しあっていると考えられる。なお、孤立電子がもともと持っている磁性のことを'''スピン'''という。よく化学の理論では、スピンを上矢印「↑」と下矢印「↓」の2種類であらわす事が多いのであるが、その理由はもとをたどれば、そもそも磁石の向きが2種類(たとえばN極とS極という2種類の極がある)であるからである。 電子殻とは、化学Iの始めのほうでも習う、「K殻は8個の電子が入る」などの、アレのことである。 まとめると、 :* そもそも単独の1個の電子には、じつは磁性がある。そのため、孤立電子には磁性がある(スピン)。そしてこの磁性こそが(電子の「スピン」と言われる磁性こそが)、おそらく孤立電子が電子対になろうとする理由のひとつであり、つまりそもそも共有結合が起きる理由のひとつであろう。 :* しかし、化学反応によって孤立電子は、化学結合として、すぐに周囲の分子や原子と結合してしまうので、孤立電子ではなく電子対になってしまい、2個の反対方向の磁性をもった電子対が、磁性を打ち消しあう。おそらく、このような理由により、多くの(化学結合の結果である)物質は、外部磁場との相互作用が弱い物質が多く、強磁性となる元素や分子の物質は少なく、多くの元素や分子の物質は常磁性または反磁性になってしまうであろう。 {{コラム|※ 範囲外: ハードディスクの「スピンヘッド」とは?| すでにパソコンなどのハードディスクの読みとりヘッドのセンサーで「スピンヘッド」という技術が実用化されてるが、しかし、これは、けっして、各電子のスピンに情報を記録しているわけではない。 そもそも、ハードディスクのディスク側の技術ではなく、ディスクの情報を読み取るセンサーであるヘッド側の技術である。 このスピンヘッドは、「巨大磁気抵抗効果」(きょだい じきていこう こうか)と言われる現象を利用しており、このような物理現象の起きる原理として仮説としてスピンが想像されているので「スピンヘッド」というのである。 「巨大磁気抵抗効果」とは、厚さが うすめ(厚さ 数ナノメートルほど)の非磁性体の導体金属を、上下に磁性体の層で挟むと、その上下の磁性体が同じ向きに磁化している場合と、いっぽう反対方向に磁化している場合とで、挟まれた非磁性の導体金属の電気抵抗の値が、違っている、という現象である。 ハードディスクの応用のほかにも、高精度の磁気センサーとして、「スピンヘッド」技術は実用化している。 いっぽう、この「スピンヘッド」技術とは別に、磁気抵抗効果を、パソコンのメモリー内にある個々のメモリー素子に応用する事で大容量かつ電力消費のすくない「磁気メモリ」をつくろうとする研究開発がされており、エレクトロニクスならぬ「スピントロニクス」として期待されている。しかし、「上下の磁性体の磁化の向きを変えるための電気コイル回路を、どうやって微小化して、素子として大量に配置すればいいのか?」という未解決の難題があり、よって2017年の時点では、まだ、高容量の磁気メモリーは実用化していない。 }} == ※ 範囲外: 「強誘電体」と圧電体 == 「磁性体に『強磁性体』があるのなら、誘電体にも『強誘電体』があるのか?」のような疑問は、とうぜん、思うであろう。 チタン酸鉛 <chem>PbTiO3</chem> や、ニオブ酸リチウム <chem>LiNbO3</chem> が、「強誘電体」に分類される場合もある。 しかし、強磁性体が磁気テープや磁気ハードディスクなどの記録メディアに用いられている状況とは異なり、「強誘電体」は記録メディアには用いられていない。過去には、そのような「強誘電体メモリ」を目指す研究開発もあったが、しかし2017年の時点では、まだ「強誘電体メモリ」のようなデバイスは実用化していない。 ただし、他の用途で、これらの物質は産業に実用化されている。 チタン酸鉛やニオブ酸リチウムは、この物質に圧力をくわえると電圧が発生する事から、圧電体(あつでんたい)という素子として活用されている。(※ 『[[高等学校化学I/セラミックス]]』で「圧電性セラミックス」として圧電体を紹介。高校化学の範囲内である。2017年の現在では高校3年の選択化学(専門化学)の範囲内だろう。) なお、これらの圧電体に、電圧をくわえると、物質がひずむ。 このため、圧電体に交流電圧を加えることで、圧電体が短時間で何回も周期的に振動することにより、圧電体の周囲にある空気も振動させる事ができるので、超音波を発生するための素子として、すでに実用化されている。 なお、ある種類の物質が、圧力をくわえると電圧が発生する現象が起きる物質の場合、そのような性質のことを圧電性(あつでんせい)という。 == 半導体 == ケイ素 Si やゲルマニウム Ge は、導体と絶縁体の中間の抵抗率をもつことから、ケイ素({{Lang-en-short|silicon}})やゲルマニウム({{Lang-en-short|germanium}})などは半導体と言われる。 この半導体の結晶に、わずかに、リンPなどの不純物を入れることで、抵抗率を大きく下げられる。 :(※ 範囲外、注釈: )暗黙の前提すぎるので、検定教科書ではいちいち説明されないかもしれないが、いわゆる「パソコン」や「コンピュータ」などのハードウェアの内部は、主に半導体からなる部品である。 :パソコン部品のうち、いわゆる「メモリ」や、なんとか「チップ」とか言われる部分の材料は、たいてい、下記のような意味でのシリコン半導体からなる部品である、 === n型半導体 === ケイ素原子は価電子が4個であり、ケイ素の結晶は、4つの価電子が共有結合をしている。 これにリンPが加わると、リンは価電子が5個なので、1個の価電子が余り、この余った価電子が自由電子として、結晶を動き回れるようになる。 このような仕組みで、ケイ素にリンを加えることで、抵抗率が大きく下がる、というのが定説である。 このように、負の電子が余ることで、導電率が上がってる半導体を '''n型半導体''' という。(「n」は negative の略。) === p型半導体 === シリコンの結晶に、不純物として、ホウ素BやアルミニウムAlなど、価電子が3個の元素が加わると、電子が1個、足りなくなる。 この、電子の不足したぶんの空席を'''正孔'''(postive hole、ホール)という。 正孔は正電荷をもつ。 電圧が掛かると、この正孔を埋めるように近くの結合にあった電子が移動するが、もとの電子があった場所に新たな正孔ができるので、見かけ上は正孔が電子と逆方向に動いたように見える。 よって、正孔が動くことで、電流を流している、と見なせる。 また、このように、正の電荷をもつ粒子によって導電率が上がってる半導体を '''p型半導体''' という。(「p」は positive の略。) === キャリア === n型半導体では電子が電流を運ぶ。 p型半導体では正孔が電流を運ぶ。 このように、半導体中での電流の担い手を、'''キャリア'''(carrier)という。 つまり、n型半導体のキャリアは電子で、p型半導体のキャリアは正孔である。 === pn接合 === [[File:ダイオードの順方向.svg|thumb|300px|ダイオードの順方向。電流は流れる。]] [[File:ダイオードの逆方向.svg|thumb|300px|ダイオードの逆方向。電流は流れない。]] p型半導体とn型半導体を接合し(pn接合)た物体が、一方向のみに電流を流す。 このような部品を'''ダイオード'''(diode)という。 p側に正電圧を掛け、n側に負電圧を掛けた時、電流が流れる。 一方、p側に負電圧を描け、n側に正電圧を掛けても、電流が流れない。 回路において、ダイオードが電流を流す向きを'''順方向'''(じゅんほうこう)という。順方向とは反対向きを'''逆方向'''という。ダイオードの逆方向には、電流は流れない。 このように一方向に流れる仕組みは、ダイオードでは、つぎのような仕組みで、電流が流れるからである。 このように一方向にだけ電流を流すことを'''整流'''(せいりゅう)という。なお、半導体を使わなくても、真空管でも整流だけなら可能である。(ただし真空管の場合、熱の発生が膨大であったり、耐久性が劣るので、電子部品としての実用性は、空管は低いので、現代は真空管は電子部品としては使われていない。) パソコンで、デジタル波形やデジタル信号のように四角の電流波形を作っている方法は、おおむね、このダイオードと、後述するトランジスタとを、うまく組合せることで、デジタル波形をつくるという仕組みである。(※ 数研出版の検定教科書も、そういう見解である。) * p側に正電圧を掛け、n側に負電圧を掛けた時 ダイオードのp側に正電圧をかけ、n側に負電圧をかけると、p側では正電極の正電圧から正孔が反発して接合面へと向かい、n側では電子が負電極から反発して接合面へと向かう。そして、接合面で正孔と電子がであい、消滅する。この結果、見掛け上、正電荷が、正電極から負電極に移動したのと、同等の結果になる。 そして、正電極から、つぎつぎと正孔が供給されるので、電流が流れ続ける。 * p側に負電圧を描け、n側に正電圧を掛けた時 いっぽう、p側に負電圧を描け、n側に正電圧を掛けた時、p側では正孔は電極(電極には負電圧が掛かっている)に引き寄せられ、接合面からは遠ざかる。同様にn側では電子が電極(正電圧が掛かってる)に引き寄せられ、接合面からは遠ざかる。 この結果、接合面には、余分な正孔も余分な電子もない状態となり、よって接合面の付近にはキャリアがなく、この接合面付近のキャリアの無い部分は'''空乏層'''(くうぼうそう、depletion layer)と呼ばれる。 そして、それ以降は、正孔も電子も、もうどこにも移動の余地がないので、よって電流が流れない。 {{コラム|※ 範囲外: 「半導体」とは?| 物理学や化学でいう半導体とは、上述のように、シリコンなどの結晶および、それらの結晶に、不純物を加えることで電気特性を調整した物質の事である。 いっぽう、磁性体は、半導体ではない。 しかし、世間一般では、大企業の「半導体メーカー」とされる企業が生産した電子部品が、まとめて「半導体」と言われることもあり、このため、たとえ磁性体を活用した製品であり、半導体をあまり活用していない製品であっても、半導体と言われることも多い。 よくある例としては、磁気ハードディスクですら「半導体」と言われる場合もある。 しかし、物理学では、磁性体は、けっして半導体ではない。化学でも同様に、「磁性体は、けっして半導体ではない」として扱う。 磁性体だけでなく、液晶も同様である。 同様に、液晶ディスプレイも、液晶のぶぶんは、半導体ではない。 大学の物理や化学でも、磁性体は、半導体ではない、として扱う。液晶も同様であり、大学では、液晶は半導体ではない、として扱う。 本wikibooks高校教科書でも、磁性体や液晶は、半導体ではない、として扱う。 なお、中学高校の社会科の地理科目の工業統計では、きちんと「電子部品」という表現で、半導体や液晶、ハードディスクなどを、まとめて表現している。 }} === トランジスタ === [[ファイル:Transistor description ja.svg|right|frame|NPN型トランジスタの模式図(バイポーラトランジスタ)]] 半導体を3つnpnまたはpnpのように組み合わせると、電流を増幅(ぞうふく)することができる。'''増幅作用'''(ぞうふくさよう)という。 NPNとは、片端から順に見てN型・P型・N型の順に並んでるという事である。 同様に、PNPとは、片端から順に見てP型・N型・P型の順に並んでるという事である。 増幅といっても、けっして無からエネルギーが発生するわけではないので、混同しないように。 説明の簡略化のため、外部電源が省略される事があるが、実際は外部電源も必要である。半導体素子は小さな電流しか流せぬから、電流を減らすための抵抗素子としての保護抵抗(ほごていこう)も必要である。 なお、図のように長方形状に並んでいる方式のトランジスタを'''バイポーラトランジスタ'''という。(※ 検定教科書の数研出版の教科書で、「バイポーラトランジスタ」をコラムで習う。) バイポーラトランジスタには、端子が主に3つあり、「エミッタ」や「ベース」や「コレクタ」という合計3つの端子がある。 バイポーラトランジスタでの電流の増幅とは、ベース電流を増幅してコレクタに集めるである(PNPの場合)。電流の向きはPNP型のばあいと NPP型のばあいとでは異なるが、どちらの場合でもベース電流が増幅されるという仕組みは共通である。 さて、模式図では模式的に真ん中の半導体はうすめ、小さめに書かれるが、実際のトランジスタは真ん中の半導体はそうではないので、参考程度に。 教育では、半導体の高校生や専門外(電子専攻以外)の人むけには、よくバイポーラトランジスタが単純なので紹介されるが、実際に市販のコンピュータ部品などでよく使われるトランジスタの方式は、これとは形状がけっこう異なる。 市販のコンピュータ部品のトランジスタには、電界効果トランジスタといわれる方式のものが、よく用いられる。(もちろん、電界効果トランジスタにも、「増幅」の機能がある。) :(※ 啓林館の検定教科書で、「電界効果トランジスタ」がコラム欄で紹介されている。) :※ 電界効果型の場合は、「ソース」や「ゲート」や「ドレイン」などの端子がある。原理は異なるので、対応はしない。 (※ 詳しくは大学の電気工学または工業高校の電子回路などの科目で習う。) {{-}} トランジスタは、回路図では、模式的に下図のように書かれる。 [[File:NPN transistor symbol jp.svg|thumb|300px|left|NPNトランジスタの図記号。]] [[File:PNP transitor symbol.svg|thumb|center|PNPトランジスタの図記号。]] {{-}} {{コラム|半導体の範囲外の話題のあれこれ| ;「真空管トランジスタ」とは別物 実は、電流増幅回路をつくるだけなら、真空管でも作れるが現代では真空管には経済的な実用性が無いので、真空管の増幅回路は、一般の製品にある電子部品としては、使われていない。なお、真空管の電流増幅回路のことも「トランジスタ」というので、混同しないように注意のこと。 ;露光機なしでも手作業でトランジスタを作れるという報告あり 学術書の出典は無いので、やや不確かさな情報であるが、 実はダイオードやトランジスタは、作るだけなら、材料を融かす「るつぼ」などの高温用設備さえあれば、あとは材料のシリコンや添加物のリンなどだけで、作れてしまうと言われている。(つまり、露光機(ろこうき)などの微細加工の設備は、無くてもダイオードなどを作れる、という。) そもそも、半導体トランジスタの発明者が試作品として点接触トランジスタを製造した時代には、まだ露光機などの設備は無かったのだから、考えてみれば露光機なしでもトランジスタ自作が可能なのは当然といえば当然ではある。 歴史的な経緯で、理科教育では半導体工学を説明する際に、トランジスタなどの発明当時の先端理論である「量子力学」(りょうし りきがく)という原子スケールの世界の物理法則の理論をまとめて説明するので、あたかも半導体の製造にも原子スケールの微細加工のための設備が不可欠のように想像しがちであるが、実は露光機などの設備はなくてもトランジスタは作れてしまうらしい。 露光機などを使わないで材料とルツボなどの比較的に単純な設備だけで手作業的に自作した半導体は、集積度が低いので実用には無らない事もあり、工学書などでは紹介はされないのであろう。 (別件かもしれないが、)そもそも、半導体の発明当時は、女性工員とかに細かい配線作業などをさせていた時代もあった(「トランジスタ・ガール」と言われていた)、と言われるくらい。 }} ダイオードやトランジスタの他にも半導体を組み合わせた電子部品はあるが(他にも「サイリスタ」とか色々とある)、高校物理の範囲を超えるので、説明は省略する。(※ もし仕事で専門的な情報が必要になれば、工業高校むけの『電子回路』の教科書にけっこう詳しく書いてあるので、それを読めばいい。なお、書店の資格コーナー本にある電気工事士や電気主任技術者試験とかの対策品には、ほぼ電子回路が範囲外なので、あまり電子回路の説明は書いてない。なので、工業高校『電子回路』の教科書、または工業高専などの同等の科目の教科書を参照のこと。) :※ 集積回路について、1990年代くらいの参考書の数研出版チャート式の物理2に、後述のような集積回路などの説明があった。 :2010年以降の現在、『情報』教科が2000年代に加わったので、CPUなどの説明の一部が『情報』教科に移動している。 パソコンのCPUなどの部品も、中身の多くは半導体であり、ダイオードやトランジスタなどの素子がCPUなどの内部にたくさんある、と言われている。(※ 他にも「水晶振動子」とか色々とCPU内には あるが、物理2の範囲外なので説明を省略。) 集積回路やLSI(Large Scale Integrated、大規模集積回路)などと言われる組織も、なにを集積(「集積」を英語で integrate インテグレート という)したのかというと、半導体素子を集積したと言う意味である。 なお、「IC」(アイシー)とは Integrated Circuit の略称であり、これを和訳したものが「集積回路」である。 つまり、集積回路やLSIの中身は、半導体であり、トランジスタなどの素子が高密度で、その回路中に詰まっている。 電子部品の半導体の材料としては、通常はシリコン結晶が使われる。(※ 啓林館、数研など、結晶であることも言及。) 研究開発ではシリコン以外の材料も研究されており一部の特殊用途ではGaAsやInGaPなどが利用されているが(※ 数研の検定教科書はGaAsやInGaPなどにコラムで言及)、しかし現状では、シリコンが市販のコンピュータ部品中の半導体素子の材料では主流である。 なお、シリコン半導体の材料内部はシリコン結晶であるが、表面は保護膜および絶縁のために酸化させられており、シリコン半導体表面は酸化シリコンの保護膜になっている。シリコンが酸化すると、絶縁物になるので、保護膜になるわけである(※ 数研出版の教科書もそう言っている。) 半導体の内部に、添加物などで特性を変えることにより、抵抗やコンデンサも半導体内部に製造できる。(※ 数研が、抵抗やコンデンサも半導体内部で作っている事に言及。) (※ 範囲外: )しかし、コイルは半導体内部に作ることが出来無い。 == 発展: 相対論の一次近似 == === 運動する磁束は電場を誘起する === 磁場Bの中を、電荷qの荷電粒子が速度vで運動すると、ローレンツ力はベクトル外積を用いて f=q・v×B の力が粒子に働くが、ここで観測者の座標系を変えたとして、同じ粒子を、粒子と同じ方向に速度vで動く座標形Kの中の観測者から見たらどうなるか? 座標系Kでは、粒子の速度は v(K)=0 であり、磁束の速度を V<sub>b</sub> とすると、前の座標系の粒子とは反対方向に動くので、 :V<sub>b</sub> =-v である。 新しい座標系Kから観測しても、粒子が f=q・v×B の大きさの力を受けて加速されることには変わらないが、座標系kでは、荷電粒子は静止していたのに、ローレンツ力を受けたと考えるのは不合理である。磁束は、V<sub>b</sub>=-v で運動していたので、磁束の運動によって f=q・(-V<sub>b</sub>)×B = -q・V<sub>b</sub>×B の力を受けたと考えるべきである。粒子を質量0の質点とみなせば、静止している荷電粒子に力を及ぼせるのは、電場だけだから、つまり速度 V<sub>b</sub> で運動する磁束が、 E=-V<sub>b</sub>×B の誘導電場を誘起することになる。このとき、磁場と誘導された電場は垂直である。 === 運動する電場は磁界を作る === もし、「運動する電場は磁界を作る」とすれば、アンペールの法則 「直線状に無限に長い導線を流れる 電流I は距離R だけ離れた場所に B・2πr=μI の磁場を作る。」という現象は、じつは「導線の中で荷電粒子が運動することによって、荷電粒子といっしょにその粒子が作る電場も動き、その電場の運動が、磁場を誘起している。」という可能性がある。 電流が流れている無限長の、まっすぐな導線を考える。線密度 q[C/m] で分布した電荷は、図のように円筒対称な電荷を作る。 (※ ここに図を。) 直線から距離rのときの電気力線の密度Dは :D=εE= <math> \frac{q}{2\pi r}</math> よって :εE・2πr =q   ① 電流 I は電荷分布 q が速度 V<sub>e</sub> で運動しているとして  :I = qV<sub>e</sub> :[A]=[c/m]・[m/s]=[c/m] と定義すれば、 電流 qV<sub>e</sub> が距離 r のところに作る磁場Bはアンペールの法則から、 :B・2πr(=μI)= μqV<sub>e</sub>   ② となる。 このとき、磁場の向きは、V<sub>e</sub> から 半径r方向 にねじを回す向きである。 :②÷①から B/εE = μ V<sub>e</sub> B=εμ V<sub>e</sub>・E 向きまでふくめてベクトル積で表せば、 :<math>\vec {B} </math>=εμ <math>\vec {V_e} \times \vec E</math> となる。 つまり :速度 V<sub>e</sub> で運動する電場 E は、誘導磁場 B=εμV<sub>e</sub>×E を作る。 という、重要な結論が得られる。 あるいは、 μH=B をもちいて B=μH=εμ V<sub>e</sub> ×E より :H=εμV<sub>e</sub>×E となって、さらに D=εE より  :H=μV<sub>e</sub>×D  である。 まとめ 速度 V<sub>b</sub>で運動する磁束Bは  :E=-V<sub>b</sub>×B の誘導電場を誘起する。   ・・□1 速度 V<sub>e</sub> で運動する電場 E は :B = εμ V<sub>e</sub> × E  の誘導磁場を作る。 E,Bのかわりに、D,Hを使って表記すれば、 :D = -ε V<sub>b</sub> × B かつ :H = V<sub>e</sub> × D   (・・・□2)  さて、電磁波が速度Cで真空中を伝わるとすれば、 Vb = Ve = C とする。 □1式と□2式の外積をとると、 : E×H =(-V<sub>b</sub>×B)× (V<sub>e</sub>×D) = (-C×μH) × (C×εE)  := εμ ( C<sup>2</sup>) E×H よって :εμ・c<sup>2</sup> =1 である。 よって、電磁波の速度は <math> c = \frac{1}{ \sqrt{ \varepsilon \mu} }</math> と予測できる。 このεとμに実測値を入れると、光速の測定値 <math> c = 299792458 m/s</math> と、高い精度で一致する。 この事から、光は、電磁波である事が分かる。また、電磁波は、光速度Cで真空中を伝わる。 また、これより、運動電場の誘導する磁場は :B = (1/ C<sup>2</sup> )V<sub>e</sub>×E   ③ とも変形できる。 ③式を、ガウスの法則(①式) と組み合わせると、アンペールの法則(②式)が得られる。 よって、「速度 V<sub>e</sub> で運動する電場 E は、 B=εμ V<sub>e</sub> ×E の誘導磁場を作る。」という過程が妥当だったことがわかる。 === ポインティング ベクトル === 電磁波では電場 E と磁場 B が光速 C で運動しているので 磁束の運動速度 V<sub>b</sub> は V<sub>b</sub> = C であり、誘導電場 E は E =-V<sub>b</sub>×B であるので、両式より E = -c×B である。(電磁波の電場と磁場の関係式)なお :<math> \mathbb{B} = \mu \mathbb{H} </math> であるので、 電磁波は :<math> \mathbb{E} \times \mathbb{H} </math> の方向に進んでいるはずだ、ということを注目しよう。 この <math> \mathbb{E} \times \mathbb{H} </math> で定義される量を '''ポインティング ベクトル''' とよぶ。 これは単位面積をとおって流れ出る電磁場のエネルギーの流れの量をあらわす。 さて、電磁場のエネルギー密度は <math> u = \frac{1}{2}\varepsilon E^2 + \frac{1}{2}\mu H^2 </math> なので、これに電磁波の電場と磁場の関係式 <math> \mathbb{E} = - \mathbb{C} \times \mathbb{B} </math> を代入して、 :<math> \varepsilon \mu \cdot c^2 = 1 </math> の関係を用いると、(エネルギーでは、2乗によりマイナス符号がなくなるので、絶対値を取って|E|=|c×B| としておくと、計算が簡単になる場合がある。) 結果として  :<math> u = \varepsilon E^2 </math>   (電磁波のエネルギー密度) となる。 電磁波が、壁にあたって吸収されるとき、単位時間に単位面積あたり 光速C の大きさの体積のなかの電磁波が壁に衝突するので、  :c・u  のエネルギーが、単位時間に単位面積に流れ込むはずである。 s= c・u に u= ε・E^2 を代入して、 <math> \epsilon \mu \cdot c^2 = 1 </math> と |E|=|c×B|を利用すると、結果的に : s = <math> \frac{1}{ \sqrt{ \varepsilon \mu} } \epsilon E^2 </math> =<math> \frac{1}{ \sqrt{ \varepsilon \mu} } \epsilon |E||cB| </math> =|E|・|H| である。 よってポインティング ベクトル E×H は単位面積を通って流れ出る電磁場のエネルギーの流れをあらわす。 :E×Hの単位は [V/m]・[A/m]=[V・A/m<sup>2</sup>]=[W/m<sup>2</sup>] === ポインティング ベクトル と 運動量密度 === ポインティング ベクトル S = E×H = εμ(C<sup>2</sup>)E×H は :D=εE と B=μH をもちいて S = E×H =(C<sup>2</sup>)D×B とも書ける。 :<math> \mathbb{D} \times \mathbb{B} = \frac{1}{c^2} \mathbb{E} \times \mathbb{H} </math> である。 天下り的な説明であるが、この G=D×B という量は、運動量の密度である。この量 G=D×B を、電磁波の「運動量密度」(うんどうりょうみつど)という。実際に、D×B の単位は :[D×B] = [{1 / (C<sup>2</sup>)}] [E×H] = [1 / (m/s)<sup>2</sup>] [W/m<sup>2</sup>] := [N・s/m<sup>3</sup>] となる。 たしかに、運動量の密度の単位と等しい。 * 発展: 光電効果との関係 ところで、のちの単元で習うが、光電効果では エネルギーuと運動量pの関係は、光速度Cをもちいて、 u=cp と書ける。 :s=c・u は s= cu =|E×H| であり、 u=cp とあわせて、 :s=c (cp) = (c<sup>2</sup>) p =|E×H| これより :p = (1/c<sup>2</sup>) |E×H| = εμ |E×H|  : = |εE×μH| = |D×B| 向きまで含めて :p = D×B となって、確かに G = D×B は運動量密度となる。 === 電磁誘導の再検討 === 長さLのまっすぐな針金が、速度vで磁場Bの中を横切るとする。簡単のため、針金の軸と速度vの方向と磁場Bは垂直とする。このとき、針金の中の電荷にかかる力および電場はローレンツ力により、 :F = q v×B :F/q = E = v×B の電位が、針金の長さ方向に派生する。 電場Eにそって長さLだけ、電荷qが上げられたら、エネルギーは qEL 変化する。電位は V=EL である。 :V = LvB = ⊿Φ/⊿t  これより、誘導電圧 V は、磁束の1秒あたりの時間変化になる。 では、仮に固定された回路の中にソレノイドを通して、このソレノイドに交流電流を流した場合も、回路に誘導電圧が発生するのであろうか。答えは「する」。 {{コラム|電機設備などの「半導体」| コンピュータ以外の用途でも、比較的に大き目の電流や電圧などをつかう電機設備や強電(きょうでん)設備などで、整流などの目的で、電機設備のための専用の半導体ダイオードを使うことがある。 パソコン用の半導体と、電機設備用の半導体とは、(物理学的な原理はほぼ同じであるが)製品としては、まったく定格(ていかく)電流・定格電圧などの仕様の異なる別製品なので、混同しないように。使用可能な電流の定格値がまったくケタ違いに(パソコン用と電気設備用とでは)違うので、絶対に混同してはいけない。 もし仮に、本来なら電気設備用の半導体で整流すべき場所を、パソコン用の半導体で整流すると、きっと事故などにつながり危険なので、絶対に混用せぬこと。 }} ==脚注== <references/> {{stub|高}} [[Category:高等学校教育|物ふつり2てんきとしき]] [[Category:電気|高ふつり2てんきとしき]] [[Category:物理学教育|高ふつり2てんきとしき]] [[Category:高等学校理科 物理II|てんきとしき]] 4dusw6mx63dvpuno8rzooxwqzw4i4sv 解析力学 0 2074 298651 298616 2026-04-19T14:29:34Z Nermer314 62933 298651 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|自然科学|物理学|frame=1|small=1}} 本書を読むための前提知識は、基本的な解析学の知識で十分である。 * [[解析力学 はじめに|はじめに]] == 質点系の力学 == === ニュートンの運動の法則 === ;第一法則 :ある座標系が存在し、その座標系では、すべての力が働いていない質点は、静止するか直線上を一定の速度で運動をする(これを慣性系という)。 ;第二法則 :慣性系において、質点に加わる力は質点の質量と加速度の積に等しい。 ;第三法則 :二つの質点1,2が互いに力を及ぼし合うとき、質点1が質点2に作用する力と、質点2が質点1に作用する力とは、大きさが等しく逆向きである。 <math>N</math> 個の質点の系を考える。この系の自由度は <math>3N</math> だから、その座標を <math>x_1,\dots, x_{3N}</math> と書く事が出来る。各 <math>i</math> について、第二法則は、 <math>m_i \ddot x_i = F_i </math> となる。ここで、関数 <math>U(x_1,\dots, x_{3N})</math> が存在して、 <math>F_i = -\frac{\partial U(x_1,\dots, x_{3N})}{\partial x_i}</math> と書く事が出来るとき、これを保存力という。質点系に保存力のみが働く場合、ラグランジアンを <math>L = \sum_i \frac{1}{2}m_i \dot {x_i}^2 - U </math> と定義すると、運動方程式は、 <math>\frac{d}{dt} \frac{\partial L}{\partial \dot x_i} - \frac{\partial L}{\partial x_i} = 0</math> と変形することが出来る。これをオイラー・ラグランジュ方程式という。この方程式の重要なことは、これが座標変換によって形を変えないということである。 実際に、<math>q_i = q_i(x,t)</math> のように座標変換するとき、 <math>\frac{dx_i}{dt} = \frac{dq_k}{dt}\frac{\partial x_i}{\partial q_k} + \frac{\partial x_i}{\partial t}</math> から、 <math>\frac{\partial \dot x_i}{\partial \dot q_k} = \frac{\partial x_i}{\partial q_k}</math> となる。また、 <math>\frac{d}{dt}\frac{\partial q_k}{\partial x_i} = \frac{\partial x_l}{dt}\frac{\partial}{\partial x_l}\left(\frac{\partial q_k}{\partial x_i}\right) = \frac{\partial}{\partial x_l}\left( \frac{dx_l}{dt} \frac{\partial q_k}{\partial x_l} \right) = \frac{\partial \dot q_k}{\partial x_l}</math> となる。従って、 <math>\begin{align} \frac{d}{dt} \frac{\partial L}{\partial \dot x_i} - \frac{\partial L}{\partial x_i} &= \frac{d}{dt}\left(\frac{\partial \dot q_k}{\partial \dot x_i}\frac{\partial L}{\partial \dot q_k}\right) - \frac{\partial L}{\partial x_i} \\ &= \frac{\partial \dot q_k}{\partial \dot x_i}\frac{d}{dt}\left(\frac{\partial L}{\partial \dot q_k}\right) + \frac{d}{dt}\left(\frac{\partial \dot q_k}{\partial \dot x_i}\right)\frac{\partial L}{\partial \dot q_k} - \frac{\partial q_k}{\partial x_i} \frac{\partial L}{\partial q_k} - \frac{\partial \dot q_k}{\partial x_i}\frac{\partial L}{\partial \dot q_k} \\ &= \frac{\partial q_k}{\partial x_i}\left[\frac{d}{dt} \frac{\partial L}{\partial \dot q_i} - \frac{\partial L}{\partial q_i}\right] \end{align}</math> ここで、<math>\det \left(\frac{\partial q_k}{\partial x_i}\right) \neq 0</math> ならば、線形方程式 <math>\frac{\partial q_k}{\partial x_i}\left[\frac{d}{dt} \frac{\partial L}{\partial \dot q_i} - \frac{\partial L}{\partial q_i}\right] = 0</math> を解いて、 <math>\frac{d}{dt} \frac{\partial L}{\partial \dot q_i} - \frac{\partial L}{\partial q_i} = 0</math> を得る。 == 変分原理 == オイラー・ラグランジュ方程式は変分原理からも導出することができる。それはラグランジアン <math>L(q_1,q_2,\cdots,q_K,\dot q_1,\dot q_2,\cdots,\dot q_K)</math> の運動に沿った積分 <math>S = \int_{t_0}^{t_1} dt \, L(q(t),\dot q(t),t) </math> が極値を取る経路が実現されるというものである。 まずは簡単な例として、関数 <math>f(x) </math> を最小にする <math>x </math> について考えよう。<math>f(x) </math> が最小値を取るとき、<math>f'(x) = 0 </math> となるのだった。<math>f'(x) = 0 </math> となることは、<math>x </math> を微小量 <math>\delta x </math> だけ変化させたとき、<math>f(x) </math> の変化量 <math>\delta f := f(x+\delta x) - f(x) </math> は <math>\delta f = 0 </math> になるということである。 ここからの類推で、<math>S(q,\dot q) </math> を最小にする <math>q(t) </math> について、<math>q(t) </math> を少しだけ変化させて <math>q(t) + \delta q(t) </math> (ただし、境界条件 <math>\delta q_i(t_0) = \delta q_i(t_1) = 0 </math> を課す)としたときの <math>S </math> の変化量 <math>\delta S = S(q(t) + \delta q(t),\dot q(t) + \delta \dot q(t) ) - S(q,\dot q) </math> は <math>\delta S = 0 </math> となると考えることが出来る。 <math>\begin{align} \delta S &= S(q(t) + \delta q(t),\dot q(t) + \delta \dot q(t) ) - S(q,\dot q)\\ &= \int_{t_0}^{t_1} dt \, L(q(t) + \delta q(t),\dot q(t) + \delta \dot q(t)\}) - \int_{t_0}^{t_1} dt \, L(q(t),\dot q(t)) \\ &= \int_{t_0}^{t_1} dt \, [L(q(t) + \delta q(t) ,\dot q(t) + \delta \dot q(t)\}) - L(q(t),\dot q(t))] \\ &= \int_{t_0}^{t_1} dt \sum_{k=1}^{K} \left(\frac{\partial L}{\partial q_k}\delta q_k + \frac{\partial L}{\partial \dot q_k}\delta \dot q_k(t)\right) \\ &= \sum_{k=1}^{K} \int_{t_0}^{t_1} dt \left(\frac{\partial L}{\partial q_k}\delta q_k + \frac{\partial L}{\partial \dot q_k}\delta \dot q_k(t)\right) \\ &= \sum_{k=1}^{K}\left[ \frac{\partial L}{\partial \dot q_k} q_k(t)|_{t_0}^{t_1} + \int_{t_0}^{t_1} dt \delta q_k(t)\left(\frac{\partial L}{\partial q_k}- \frac{d}{dt}\frac{\partial L}{\partial \dot q_k}\right)\right] \\ &= \sum_{k=1}^{K}\int_{t_0}^{t_1} dt \delta q_k(t)\left(\frac{\partial L}{\partial q_k}- \frac{d}{dt}\frac{\partial L}{\partial \dot q_k}\right) \\ &= 0 \end{align} </math> ここで、 <math>\delta q_k(t) </math> は任意であるので、オイラー=ラグランジュ方程式 <math>\frac{d}{dt}\frac{\partial L}{\partial \dot q_k} - \frac{\partial L}{\partial q_k} = 0 </math> を得る。 ==一般化運動量== 一般化運動量 <math>p_i</math> を :<math> p_i = \frac {\partial L}{\partial {\dot q_i} } </math> で定義する。デカルト座標を使った場合、質量 <math>m</math> の粒子のラグランジアンは、 <math>L = \frac{1}{2} m (\dot x^2 + \dot y^2 + \dot z^2) -U(x,y,z)</math> であるから、 <math>p_x = \frac{\partial L}{\partial \dot x} = m\dot x</math> となって、通常の運動量に一致する。また、極座標では、<math>L = \frac{1}{2} m (\dot r^2 + r^2\dot \theta^2 ) -U(r,\theta)</math> より、 <math>p_r = \frac{\partial L}{\partial \dot r} = m\dot r,\, p_\theta = \frac{\partial L}{\partial \dot \theta} = mr^2 \dot \theta </math> となる。<math>\theta</math> に共役な運動量は角運動量に一致する。 == 保存則 == ラグランジアン <math>L</math> が陽に <math>t</math> に依存しないならば、 <math>\begin{align} \frac{dL}{dt} &= \frac{dq_i}{dt} \frac{\partial L}{\partial q_i} + \frac{d\dot q_i}{dt}\frac{\partial L}{\partial \dot q_i}\\ &= \dot q_i \frac{d}{dt}\frac{\partial L}{\partial \dot q_i} + \ddot q_i \frac{\partial L}{\partial \dot q_i} \\ &= \frac{d}{dt}\left(\dot q_i \frac{\partial L}{\partial \dot q_i}\right) \end{align}</math> となる。変形すると、 <math>\frac{d}{dt}\left(\dot q_i \frac{\partial L}{\partial \dot q_i} - L\right) = 0</math> となる。従って、 <math>E = \dot q_i \frac{\partial L}{\partial \dot q_i} - L</math> は保存する。この量 <math>E</math> はエネルギーと呼ばれる。 ラグランジアンに <math>\dot x_i = \dot q_k \frac{\partial x_i}{\partial q_k}</math> を代入して一般座標で書くと、 <math>\begin{align} L &= \frac 1 2 m_i \dot x_i^2 - U(x) \\ &= \frac 1 2 m_i \frac{\partial x_i}{\partial q_k}\frac{\partial x_i}{\partial q_l} \dot q_k \dot q_l - U(q) \\ &= \frac 1 2 a_{kl}(q) \dot q_k \dot q_l - U(q) \end{align}</math> となる。ここで、<math>a_{kl}(q) = m_i\frac{\partial x_i}{\partial q_k}\frac{\partial x_i}{\partial q_l} </math> とした。 運動エネルギーの部分を <math>T(q,\dot q) = \frac 1 2 a_{kl}(q) \dot q_k \dot q_l </math> と置くと、同次関数に対するオイラーの定理より、 <math>\dot q_i \frac{\partial T} {\partial \dot q_i} = 2T</math> となるから、 <math>\begin{align} E &= \dot q_i \frac{\partial L}{\partial \dot q_i} - L\\ &= \dot q_i \frac{\partial T}{\partial \dot q_i} - L\\ & = 2T -(T-U)\\ &= T+U \end{align}</math> を得る。エネルギーとは、運動エネルギーとポテンシャルエネルギーの和であるということが分かる。 == 重力二体問題 == 質量 <math>m_1,m_2</math> の質点が重力を及ぼし合うときの運動を考える。質点の座標をそれぞれ <math>\boldsymbol r_1, \boldsymbol r_2</math> とすればラグランジアンは、 <math>L = \frac 1 2 m_1 \dot\boldsymbol r_1^2 + \frac 1 2 m_2 \dot\boldsymbol r_2^2 + \frac{Gm_1m_2}{|\boldsymbol r_1 - \boldsymbol r_2|}</math> となる。ここで、重心 <math>\boldsymbol r_c = \frac{m_1\boldsymbol r_1 + m_2 \boldsymbol r_2}{m_1+m_2}</math> と相対位置ベクトル <math>\boldsymbol r = \boldsymbol r_2 - \boldsymbol r_1</math> を使って、 <math>L = \frac 1 2 M \dot\boldsymbol r_c^2 + \frac 1 2 m \dot\boldsymbol r^2 + \frac{Gm M}{r}</math> と書き直すことができる。ここで、<math>M = m_1 + m_2</math> は全質量、<math>m = \frac{m_1m_2}{m_1+m_2}</math> は換算質量である。<math>\boldsymbol r_c</math> は循環座標だから、<math>M \dot\boldsymbol r_c</math> は保存する。すなわち、ラグランジアンの <math>\frac 1 2 M \dot\boldsymbol r_c^2</math> の部分は定数だから取り除いて、 <math>L = \frac 1 2 m \dot\boldsymbol r^2 + \frac{Gm M}{r}</math> とすることができる。すなわち、質量 <math>m</math> を持った質点の距離に反比例するポテシャルでの運動に帰着される。このように中心対称の場での運動では、角運動量は保存されるから、質点の運動は中心を通るある面に限られる。この面で極座標を導入し、<math>\alpha = Gm M</math> とすると、 <math>L = \frac 1 2 m (\dot r^2 + r^2 \dot \varphi^2) + \frac{\alpha}{r}</math> となる。エネルギーは、 <math>\begin{align}E &= \dot r \frac{\partial L}{\partial \dot r} + \dot \varphi \frac{\partial L}{\partial \dot \varphi} -L \\&= \frac 1 2 m (\dot r^2 + r^2 \dot \varphi^2) - \frac{\alpha}{r}\\ &=\frac 1 2 m \dot r^2 + \frac{J^2}{2m r^2} - \frac \alpha r \end{align}</math><ref><math>U_{\rm eff}(r) = -\frac{\alpha}{r} + \frac{J^2}{2m r^2} </math> と定義すると、<math>E = \frac 1 2 m \dot r^2 + U_{\rm eff}(r)</math> と書くことができる。すなわち、運動は有効ポテンシャル <math>U_{\rm eff}(r) </math> の中で移動する一次元運動と見なすことができる。</ref> ただし、<math>\varphi</math> が循環座標であるから、角運動量 <math>J = m r^2 \dot \varphi </math> が保存されることを使った。この式を <math> dt </math> について解くと、 <math>dt = \frac{dr}{\sqrt{\frac{2}{m}(E+\frac{\alpha}{r})-\frac{J^2}{m^2 r^2}}}</math><ref>平方根を取るときに、正負の符号が付くが、これは運動が右回りになるか左回りになるかの違いしかないから、正の方を選ぶことにする。</ref> となる。運動量保存から <math>d\varphi = \frac{J}{m r^2} dt </math> を使うと、 <math>d\varphi = \frac{\frac{J}{r^2}dr}{\sqrt{2m(E + \frac{\alpha}{r})-\frac{J^2}{r^2}}} = \frac{\frac{1}{r^2}dr}{\sqrt{\frac{2m}{J^2}(E + \frac{\alpha}{r})-\frac{1}{r^2}}} </math> となる。<math>u = \frac 1 r</math> と変数変換して、積分すると、 <math>\begin{align} \varphi &= \int \frac{-du}{\sqrt{\frac{2m}{J^2}(E + \alpha u)-u^2}}\\ &= \int \frac{-du}{\sqrt{-\left(u-\frac{m\alpha}{J^2}\right)^2 + \frac{2m E}{J^2} + \frac{m^2 \alpha^2}{J^4} }}\\ &= \arccos\frac{u-\frac{m\alpha}{J^2}} {\sqrt{\frac{2m E}{J^2} + \frac{m^2 \alpha^2}{J^4}}} + C \end{align}</math> となる<ref>積分 <math>\varphi = \int \frac{\frac{1}{r^2}dr}{\sqrt{\frac{2m}{J^2}(E + \frac{\alpha}{r})-\frac{1}{r^2}}} </math> で、<math>\frac{2m}{J^2}(E + \frac{\alpha}{r})-\frac{1}{r^2} = \left(c_1 - \frac{1}{r} \right)\left(\frac 1 r - c_2 \right) </math> と置き、<math>\frac 1 r = \frac{c_1 + c_2}{2} + \frac{c_1 - c_2}{2}\cos\theta</math> と変数変換することで、 <math>\varphi = \int \frac{\frac{c_1 - c_2}{2}\sin \theta d\theta}{\sqrt{\left(\frac{c_1 - c_2}{2}\right)^2(1-\cos^2 \theta )}} = \theta = \arccos \frac{\frac{1}{r} - \frac{c_1+c_2}{2}}{\frac{c_1-c_2}{2}} = \arccos \frac{\frac{1}{r}-\frac{m \alpha}{J^2}}{\sqrt{\frac{2m E}{J^2} + \frac{m^2 \alpha^2}{J^4}}} </math>と計算することもできる。</ref>。ここで、積分定数はこれが0になるように選ぶ。さらに、 <math>p = \frac{J^2}{m\alpha},\, e= \sqrt{1+\frac{2EJ^2}{m\alpha^2}}</math> とすると、 <math>\varphi = \arccos \frac{\frac p r - 1}{e} </math> あるいは、 <math>r = \frac{p}{1+e\cos\varphi}</math> を得る。 従って惑星の軌道は二次曲線になる。<math>E < 0</math> のときは、<math>e<1</math> となるから、惑星の軌道は楕円になる。また、<math>E\ge 0</math> のときは、<math>e\ge 1</math> となるから、惑星の軌道は放物線あるいは双曲線となる。放物線になる場合は無限遠に於いて速度が0となる。 軌道長半径 <math> a </math> を <math>a = \frac{r(\varphi=0)+r(\varphi=\pi)}{2} = \frac{p}{1-e^2} = -\frac{\alpha}{2E} </math> で定義する。軌道が楕円の場合は軌道長半径は長軸の半分の長さである。双曲線の場合は軌道長半径は負の値となり、絶対値は双曲線の半軸に等しい。 放物線の場合は軌道長半径は無限大になる。 === 惑星の運動 === ここでは、天体の軌道が楕円となる場合、すなわち <math>E < 0</math> の場合を扱う。 時刻 <math>t</math> と軌道上の惑星の位置の関係を求める。エネルギー保存の式まで立ち返って、それを <math>\dot r</math> について解くと、 <math>\dot{r} = \sqrt{\frac{2}{m}\left(E+\frac{\alpha}{r}\right)-\frac{J^2}{m^2 r^2}}</math> となる。ここで、 <math>E = -\frac{\alpha}{2a},\, J = \sqrt{m \alpha a(1-e^2)}</math> を代入すると、 <math>\dot{r} = \frac 1 r \sqrt{\frac{\alpha}{m a}} \sqrt{-r^2 + 2ar - a^2(1-e^2)} = \frac 1 r \sqrt{\frac{\alpha}{m a}} \sqrt{-(r-a)^2 + a^2e^2}</math> となる。さて、今までは楕円の焦点を原点とした座標で計算を進めていたが、これを楕円の中心を原点とした座標に移行するほうが便利である。この座標では楕円の方程式は <math>\frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1</math> となる。極座標で書くと、 <math>x = a\cos u,\, y = b\sin u</math> [[ファイル:Eccentric_and_True_Anomaly.svg|サムネイル|Pは惑星の位置。P'はPをy軸と平行にその外接円(青)に射影した位置である。fは真近点角、Eが離心近点角である。]] となる。ここで導入した <math>u</math> は楕円の中心から測った角度で、離心近点角という。対して、<math>\varphi</math> は楕円の焦点から測った角度で真近点角という。右図より、 <math>r \cos \varphi = a\cos u - ae</math> となる。これに、軌道の極方程式 <math>r = \frac{a(1-e^2)}{1+e\cos\varphi}</math> すなわち <math>r + re\cos\varphi = a(1-e^2)</math> を代入すると、 <math>r = a(1-e\cos u)</math> また、 <math>\dot r = ae\sin u \dot u</math> [[ファイル:Аномалии.gif|サムネイル|Bは惑星。Cは惑星の軌道の外接円にy軸に平行にBを射影した仮想上の天体。Dは外接円を一定速度(平均運動)で動く仮想上の天体。直線SBと直線SOのなす角が真近点角。角SOCが離心近点角。角SODが平均近点角である。また、右上のMは平均近点角、Eは離心近点角である。]] を得る。この式を <math>\dot r</math> の式に代入すると、 <math>\dot u = \sqrt{\frac{\alpha}{m a^3}} \frac{1}{1 - e \cos u} </math> となる。 平均運動を<math>n = \sqrt{\frac{\alpha}{m a^3}}</math> で定義すると、 <math>ndt = (1 - e \cos u)du </math> となる。積分すると、 <math>n(t-t_0) = u - e \sin u</math> を得る。<math>t_0</math> は積分定数で、<math>t = t_0</math> のとき、<math>u = 0</math> となるから近点通過時刻に対応する。 平均近点角 <math>l</math> を <math>l = n(t-t_0)</math> で定義する<ref>平均近点角は時間変数を1周が <math> 2\pi </math> となるように調整したものである。</ref>と、 <math>l = u - e\sin u</math> を得る。この方程式はケプラー方程式と呼ばれる。この方程式を <math>u</math> について解けば、惑星の運動が分かる。惑星が近日点を通過してから次に近日点を通過する時刻を <math>t_1</math> とする。このとき、<math>u = 2\pi</math> となる。惑星の周期は <math>T = t_1 - t_0</math>だから、ケプラー方程式より、 <math>T = \frac{2\pi}{n}</math> を得る。また、平均運動とは惑星の周期に対応する角振動数であったことも分かる。平均運動の定義より、 <math> n^2 a^3 = \frac{\alpha}{m} = GM</math> となる。周期で表すと <math>\frac{a^3}{T^2} = \frac{GM}{4\pi^2}</math> を得る。これはケプラー第三法則である。 ケプラー方程式で、 <math>u - l = e\sin u</math> とすると、<math>u-l</math> は周期 <math>2\pi </math> の周期関数で奇関数である。従って、 <math>e\sin u = \sum_{k=1}^{\infty} b_k \sin kl</math> とフーリエ展開できる。フーリエ係数は、 <math>b_k = \frac 2 \pi \int_{0}^\pi e\sin u \sin kl dl </math> となる。部分積分して、 <math>\begin{align} \int_{0}^\pi e\sin u \sin kl \, dl &= \left[-\frac{1}{k} e \sin u \cos kl\right]_0^\pi + \frac{1}{k}\int_0^\pi\cos kl \frac{d(e\sin u)}{dl} \, dl \\ &= \frac{1}{k}\int_0^\pi\cos kl \frac{d(u-l)}{dl} \, dl \\ &= \frac{1}{k}\int_0^\pi\cos kl \, du - \frac{1}{k}\int_0^\pi\cos kl \, dl \\ &= \frac{1}{k}\int_0^\pi\cos kl \, du \\ &= \frac{1}{k}\int_0^\pi\cos k(u - e \sin u) \, du \\ \end{align}</math> となる。最後の積分は、ベッセル関数 <math>J_n(x) = \frac 1 \pi \int_0^\pi \cos(n\theta-x\sin\theta)d\theta </math> で表せるから、 <math>b_k = \frac 2 k J_k(ke) </math> となる。従って、 <math>\begin{align} u &= l + e \sin u \\ &= l + \sum_{k=1}^\infty \frac 2 k J_k(ke) \sin kl \end{align} </math> を得る。 === ケプラーの法則 === <math>m_1</math> を太陽、<math>m_2</math> を惑星とする場合、<math>m_1</math> が <math>m_2</math> よりも十分に大きいと近似することができる。このとき、重心は太陽の位置に近似できる。また、<math>m_1 + m_2 \approx m_1</math> となる。このとき、次のケプラーの法則が成り立つ<ref>太陽と惑星以外にも、地球と月、地球と人工衛星のように、片方の質量が一方に比べて無視できるほど小さいならばケプラーの法則が成り立つ。</ref>。 ;第一法則 :惑星の軌道は、太陽を焦点の一つとする楕円である。 ;第二法則 :太陽と惑星を結ぶ線分が単位時間に掃く面積は一定である。 ;第三法則 :公転周期の2乗と軌道長半径の3乗の比は惑星によらず一定である。 :[[ファイル:Eccentric_and_True_Anomaly.svg|サムネイル|再掲]] 第二法則はケプラー方程式を幾何学的に表現したものである。簡単のために時間の原点を <math>t_0 </math> に取る。ケプラー方程式 <math>nt = u - e\sin u</math> を、 <math>\frac t T = \frac{u - e \sin u}{2 \pi}</math> と変形する。 ここで、扇形 <math>\rm AFP' </math> <math>=</math> 扇形 <math>\rm ACP' </math> <math>-</math> 三角形 <math>\rm FCP' </math> <math>= \frac 1 2 a^2 u - \frac 1 2 ae \times a\sin u</math> より、 <math>\frac 1 2 (u - e\sin u)</math> は、扇形 <math>\rm AFP' </math> の面積を <math>a^2</math> で割ったものに等しい。点 <math>\rm P </math> の <math>x </math> 座標を <math>\xi </math> とすると、 扇形 <math>\rm AFP</math> の面積について、 扇形 <math>\rm AFP</math> <math>= \int_\xi^a \frac b a \sqrt{a^2 - x^2} dx - \frac 1 2 (ae-\xi) \frac b a \sqrt{a^2 - \xi^2} = \frac b a </math> 扇形 <math>\rm AFP' </math> となる。 よって、ケプラー方程式より、 <math>t \propto \frac 1 2 (u - e \sin u) \propto \rm{AFP}</math> を得る。 扇形 <math>\rm AFP </math> は太陽と惑星を結ぶ線分が掃く面積であるから、これが時間 <math>t </math> に比例することはケプラー第二法則に他ならない。 ケプラーの第三法則は太陽を公転するすべての惑星について述べたものである。惑星の公転周期の2乗と軌道長半径の3乗の比は<math>\frac{a^3}{T^2} = \frac{G(m_1+m_2)}{4\pi^2}</math> であるから惑星の質量にも依存するが、<math>m_1 + m_2 \approx m_1</math> と近似できる場合は、すべての惑星についてこの比が一定となる。 === ケプラー軌道要素 === [[Image:Eulerangles.svg|thumb|300px|オイラー角の図。中心が太陽で、青のxy平面が黄道面でx軸は春分点の方向。赤のXY平面が軌道面でX軸の方向が近日点。緑のN軸は昇交点に対応する。]] 三次元空間中の惑星の軌道を決定するために、6つのパラメータが必要になる。軌道の形状は軌道長半径 <math>a</math> と離心率 <math>e</math> で決定される。 軌道の方向を決定するには、太陽系に基準となる基準面と方向を設定しなくてはいけない。基準面には黄道面を使うことが多い。黄道面は地球の公転する軌道面である。太陽と地球の中心を結んだ線分が地球表面と交わる点が赤道を南から北に交差する瞬間を春分という。このときの地球の方向を基準方向にする。[[File:Euler2a.gif|thumb|上図のオイラー角 α, β, γ の順に動かしたアニメーション。]] 基準面には、太陽系の全角運動量ベクトルに垂直な平面である不変面や、赤道面を使うこともある。 この基準面と方向から、惑星の軌道面と近点の方向へのオイラー角によって軌道の方向を決定できる。オイラー角 <math>\alpha, \beta, \gamma</math> に対応して、それぞれ昇交点黄経 <math>\Omega</math> 、軌道傾斜角 <math>i</math> 、近点引数 <math>\omega</math> と呼ばれる。 最後に、惑星の軌道上の位置を特定するために、近点通過時刻が必要になる。 === ケプラー運動の時間平均 === いろいろな物理量のケプラー運動に渡る時間平均を計算する。いくつかは離心近点角で計算するほうが簡単である。ケプラー方程式を微分して、 <math>ndt = a(1-e\cos u)du</math> <math>dt = \frac{T}{2\pi a}rdu</math> となる。これを使って計算すると、 <math>\begin{align}\langle r \rangle &= \frac 1 T \int_0^T rdt\\ &= \frac{1}{2\pi a} \int_0^{2\pi} r^2 du\\ &= \frac{a}{2\pi} \int_0^{2\pi} (1-e\cos u)^2 du\\ &= a\left(1+ \frac 1 2 e^2 \right) \end{align}</math> <math>\begin{align}\left\langle \frac 1 r \right\rangle &= \frac 1 T \int_0^T \frac 1 r dt\\ &= \frac{1}{2\pi a} \int_0^{2\pi} du\\ &= \frac{1}{a} \end{align}</math> を得る。また、エネルギー保存の式 <math>E = -\frac{\alpha}{2a} = \frac 1 2 m v^2 - \frac{\alpha}{r}</math> より、 <math>\begin{align}\left\langle \frac 1 2 m v^2 \right\rangle &= \left\langle \frac \alpha r - \frac{\alpha}{2a} \right\rangle \\&= \alpha\left\langle \frac 1 r \right\rangle - \frac{\alpha}{2a} \\&= \frac{\alpha}{2a}\end{align}</math> であるから、 <math>\left\langle v^2 \right\rangle = \frac{\alpha}{ma}</math> を得る。次に軌道平均速度を計算する。 <math>v = \sqrt{\frac{\alpha}{m}\left(\frac{2}{r} - \frac 1 a\right)}</math> より、 <math>\begin{align}\left\langle v \right\rangle &= \frac{1}{2\pi a} \int_0^{2\pi} \sqrt{\frac{\alpha}{m}\left(\frac{2}{r} - \frac 1 a\right)} \, rdu\\ &= \frac{1}{2\pi} \sqrt{\frac{\alpha}{ma}} \int_0^{2\pi} \sqrt{1-e^2\cos^2 u} \, du\\ &= \frac{2}{\pi} \sqrt{\frac{\alpha}{ma}} \int_0^{\frac{\pi}{2}} \sqrt{1-e^2\sin^2 u} \, du\\ &= \frac{2}{\pi} \sqrt{\frac{\alpha}{ma}} E(e) \end{align}</math> となる<ref>長半径 <math>a</math> 離心率 <math>e</math> の楕円の周の長さは <math>L = 4aE(e)</math> であること使うと、平均速度を <math>\langle v \rangle = \frac{L}{T}= \frac{2}{\pi} \sqrt{\frac{\alpha}{ma}} E(e)</math> と求めることができる。</ref>。ここで、<math>E(k) = \int_0^{\frac{\pi}{2}} \sqrt{1-k^2\sin^2 \theta} \, d\theta = \frac \pi 2 F\left(\frac 1 2, -\frac 1 2; 1; k^2 \right)</math> は第二種完全楕円積分である。超幾何関数を使うと <math>\left\langle v \right\rangle = \sqrt{\frac{\alpha}{ma}} F\left(\frac 1 2, -\frac 1 2; 1; e^2 \right)</math> となる。 == ラザフォード散乱 == 原点に固定された正の電荷 <math>Z_1 e</math> を持つ原子核と正の電荷 <math>Z_2 e</math> と質量 <math>m</math> を持つ荷電粒子のラグランジアンは、 <math>L = \frac 1 2 m (\dot r^2 + r^2 \dot \varphi^2) - \frac{\alpha}{r} </math><ref>重力場中の運動では引力が働くが、ラザフォード散乱では斥力が働くから、ポテンシャルの符号が逆になっている。我々は係数 <math>\alpha</math> が正となるように設定している。</ref> となる。原子核は十分重いため移動しないと考えていい。また、<math>\alpha = \frac{Z_1 Z_2 e^2}{4\pi \varepsilon_0}</math> である。 ラグランジアンはケプラー問題と同じ形だから、その軌道は <math>\varphi = \arccos\frac{\frac 1 r +\frac{m \alpha}{J^2}} {\sqrt{\frac{2 m E}{J^2} + \frac{m^2 \alpha^2}{J^4}}}</math> となる。<math>\varphi_0</math> を粒子が無限遠に飛んでいった方向と、粒子が原子核に最接近する点と原子核を結んだ線分が為す角とすると、 [[ファイル:Rutherford scattering geometry 2.svg|中央|サムネイル|350x350ピクセル|図の <math>\Phi</math> が <math>\varphi_0</math> で、<math>\theta</math> は散乱角である。]] <math>\varphi_0 = \varphi(\infty) - \varphi(r_{\rm min}) = \arccos\frac{\frac{m \alpha}{J^2}} {\sqrt{\frac{2m E}{J^2} + \frac{m^2 \alpha^2}{J^4}}} </math><ref><math>r_{\rm min}</math> では <math>\dot r = 0</math> となるから、有効ポテンシャルを <math>U_{\rm eff}(r) = \frac{\alpha}{r} + \frac{J^2}{2m r^2}</math> とすると、<math>E = U_{\rm eff}(r_{\rm min})</math> となる。この式を変形すると、<math>\left(\frac{1}{r_{\rm min}} + \frac{m \alpha}{J^2} \right)^2 = \frac{2mE}{J^2} + \frac{m^2 \alpha^2}{J^4}</math> となる。従って、<math>\varphi(r_{\rm min}) = 0.</math></ref> となる。ここで、無限遠での速度を <math>v_\infty</math> 衝突径数を <math>b</math> とすると、<math>J = mv_\infty b,\, E = \frac 1 2 m v_\infty^2</math> となるから、<math>J^2=2mb^2E</math> である。これを代入すると <math>\varphi_0 = \arccos\frac{\frac{\alpha}{2Eb}}{\sqrt{1 + \left(\frac{\alpha}{2Eb}\right)^2}} </math> となる。散乱角を <math>\theta</math> とすると、<math>\varphi_0 = \pi - 2\theta</math> となる。これを使って書き換えると、 <math>b = \frac{\alpha}{2E} {\tan\varphi_0} = \frac{\alpha}{2E} \frac{1}{\tan^2 \frac {\theta}{2}}</math> [[ファイル:ScatteringDiagram.svg|サムネイル]] を得る。 ポテンシャルによる散乱のされやすさを見るために散乱断面積を定義する。一定の速度と密度を持った粒子束を散乱中心に向かって射出する。ここで、射出された粒子束の、単位面積単位時間あたりの粒子の個数を <math>N</math> とする。 <math>dn</math> を単位時間あたりに散乱角 <math>\theta</math> から <math>\theta + d\theta</math> の間に散乱される粒子の個数とする。直感的にもわかるように <math>dn</math> が大きいほど散乱されやすいことを意味する。散乱断面積を <math>d\sigma = \frac{dn}{N}</math> と定義する。これは面積の次元を持つ(<math>dn</math> は単位時間あたりの量で、<math>N</math> は単位時間単位面積あたりの量だから)。また、散乱角<math>\theta \sim \theta + d\theta</math> に対応する衝突径数を <math>b \sim b + db</math> とすると、入射粒子が <math>b \sim b + db</math> の円環の中にある確率、つまり <math>b \sim b + db</math> の円環の面積が散乱断面積を与える。 <math>d\sigma = 2\pi b db</math> 立体角 <math>d\Omega</math> についての関係式 <math>d\Omega = 2\pi \sin \theta d\theta</math> で割れば、 <math>\frac{d\sigma}{d\Omega} = \frac{b}{\sin\theta} \left|\frac{db}{d\theta}\right|</math> を得る。これを微分散乱断面積という。絶対値を付けたのは <math>\frac{db}{d\theta}</math> が負になることもあるからである。これにラザフォード散乱の衝突径数の式を代入すると、 <math>\frac{d\sigma}{d\Omega} = \left(\frac{\alpha}{4E}\right)^2 \frac{1}{\sin^4\frac \theta 2}</math> となる。 == 振動 == ==正準方程式== ハミルトニアン <math>H</math> を <math>H = \sum_i \dot q_i p_i - L</math> で定義する。ハミルトニアンの全微分は、 <math>\begin{align} dH &= \sum \dot q_i dp_i + \sum p_i d\dot q_i - dL\\ &= \sum \dot q_i dp_i + \sum p_i d\dot q_i - (\sum\dot p_i dq_i + \sum p_i d\dot q_i)\\ &= \sum \dot q_i dp_i - \sum \dot p_i d q_i \end{align} </math> となる。従って、ハミルトニアンは、<math>p,q</math> の関数 <math>H(q,p)</math> である。また、 <math>dH = \sum \frac{\partial H}{\partial p_i}dp_i + \sum \frac{\partial H}{\partial q_i}dq_i</math> と比較すれば、 :<math> \dot{q}_i=\frac{\partial{}H}{\partial{}p_i} </math> :<math> \dot{p}_i=-\frac{\partial{}H}{\partial{}q_i} </math> が成り立つ。これを'''正準方程式'''という。 == 正準変換 == 変数変換 <math>Q_i = Q_i(q,p,t),\, P_i = P_i(q,p,t)</math> についてある関数 <math>H'(Q,P)</math> が存在し、 <math> \dot{Q}_i=\frac{\partial{}H'}{\partial{}P_i} ,\, \dot{P}_i=-\frac{\partial{}H'}{\partial{}Q_i} </math> が成立するとき、この変換を正準変換という。新旧変数の間の関係を求めよう。変分原理からは、 <math>\delta \int (p_i dq_i - Hdt) = 0</math> となる。同様に新変数に対しても、 <math>\delta \int (P_i dQ_i - H'dt) = 0</math> が成り立つ。すなわち、この被積分関数の差はある関数 <math>F</math> の全微分でなくてはならない。すなわち、 <math>p_i dq_i - Hdt = P_i dQ_i - H'dt + dF </math> となる。整理すると、 <math>dF = p_i dq_i - P_i dQ_i + (H' - H) dt </math> となる。<math>F</math> は <math>q,Q,t</math> の関数ということも分かる。また、 <math>p_i = \frac{\partial F}{\partial q_i},\, P_i = -\frac{\partial F}{\partial Q_i},\, H' = H + \frac{\partial F}{\partial t} </math> を得る。関数 <math>F</math> を正準変換の母関数という。一般に母関数は新旧変数の関数 <math>F(q,p,Q,P,t)</math> である。母関数の変数が <math>q,P</math> で表される場合について、正準変換の公式を求めておこう。 <math>d(F+P_iQ_i) = p_i dq_i + Q_i dP_i + (H' - H) dt </math> と書き換える。母関数 <math>\Phi = F + P_i Q_i</math> を定義すると、 <math>p_i = \frac{\partial \Phi}{\partial q_i},\, Q_i = \frac{\partial \Phi}{\partial P_i},\, H' = H + \frac{\partial \Phi}{\partial t} </math> を得る。 ==ポアソン括弧== 関数 <math>f(q,p,t)</math> の時間微分は、 <math>\frac{df}{dt} = \frac{\partial f}{\partial t} + \frac{dq_i}{dt}\frac{\partial f}{\partial q_i} + \frac{dp_i}{dt}\frac{\partial f}{\partial p_i}</math> となる。正準方程式より、 <math>\frac{df}{dt} = \frac{\partial f}{\partial t} + \frac{\partial H}{\partial p_i}\frac{\partial f}{\partial q_i} - \frac{\partial H}{\partial q_i}\frac{\partial f}{\partial p_i}</math> となるから、ポアソン括弧を、 <math>\{f,H\} = \frac{\partial f}{\partial q_i}\frac{\partial H}{\partial p_i} - \frac{\partial f}{\partial p_i}\frac{\partial H}{\partial q_i}</math> で定義すると、 <math>\frac{df}{dt} = \frac{\partial f}{\partial t} + \{f,H\} </math> と書くことができる。一般の関数 <math>f,g</math> に対しては、 <math>\{f,g\} = \frac{\partial f}{\partial q_i}\frac{\partial g}{\partial p_i} - \frac{\partial f}{\partial p_i}\frac{\partial g}{\partial q_i}</math> と定義する。関数 <math>f</math> が時間に陽に依存しない場合は <math>\frac{df}{dt} = \{f,H\} </math> となる。特に、 <math>\dot p_i = \{p_i,H\},\dot q_i = \{q_i,H\}</math> となるが、これは正準方程式である。 次のポアソン括弧の一般的な性質は簡単に示すことができる。<math>f,g,h</math> は関数、<math>c</math> は定数である。 <math>\{f,g\} = -\{g,f\}</math> <math>\{f,c\} = 0</math> <math>\{f+g,h\} = \{f,h\} + \{g,h\}</math> <math>\{fg,h\} = f\{g,h\} + g\{f,h\}</math> また、ヤコビ恒等式と呼ばれる次の恒等式が成り立つ。 <math>\{f,\{g,h\}\} + \{g,\{h,f\}\} + \{h,\{f,g\}\} = 0</math> 例えば、<math>\{f,\{g,h\}\}</math> を展開して出てくる項は、 <math>\frac{\partial f}{\partial p_j}\frac{\partial^2 g}{\partial q_j \partial p_i} \frac{\partial h}{\partial q_i}</math> のように <math>g</math> あるいは <math>h</math> の二階偏導関数とその他の2関数の一階偏導関数の積である。そこで、左辺の内 <math>f</math> の二階偏導関数が登場する項だけを集めて計算しよう。<math>\{f,\{g,h\}\}</math> に <math>f</math> の二階偏導関数は登場しないから、それが登場するのは、 <math>\{g,\{h,f\}\} + \{h,\{f,g\}\}</math> である。ここで、ポアソン括弧を線形微分演算子として <math>\begin{align} D_g(\varphi) &= \{g,\varphi \} \\&= \left(\frac{\partial g}{\partial q_i} \frac{\partial}{\partial p_i} - \frac{\partial g}{\partial p_i} \frac{\partial}{\partial q_i}\right)\varphi\\ &=\xi_i\frac{\partial \varphi}{\partial x_i} \end{align}</math> と書く。簡単のために <math>x_i = q_i,\, x_{K+i} = p_i \quad (i = 1,\dots, K)</math>と定義し <math>q,p</math> をひとまとめに扱った。<math>K</math> は系の自由度である。また、<math>\xi_i =- \frac{\partial g}{\partial q_i} ,\, \xi_{K+i} = \frac{\partial g}{\partial p_i} </math> は <math>q_i,p_i</math> の関数である。同様に、 <math>D_h = \eta_i\frac{\partial}{\partial x_i}</math> と置く。そうすると、<math>f</math> の二階偏導関数が登場する部分について、 <math>\begin{align} \{g,\{h,f\}\} + \{h,\{f,g\}\} &= \{g,\{h,f\}\} - \{h,\{g,f\}\}\\ &= D_gD_hf - D_h D_gf \\ &= \xi_i\frac{\partial}{\partial x_i} \left(\eta_j\frac{\partial f}{\partial x_j} \right) - \eta_i\frac{\partial}{\partial x_i}\left(\xi_j \frac{\partial f}{\partial x_j}\right) \\ &= \xi_i\frac{\partial \eta_j}{\partial x_i} \frac{\partial f}{\partial x_j} - \eta_i \frac{\partial \xi_j}{\partial x_i} \frac{\partial f}{\partial x_j} \end{align}</math> となる<ref>数学的に言うと、ポアソン括弧は多様体上のベクトル場として考えることができ、ベクトル場の括弧積はまたベクトル場になるということである。</ref>。<math>f</math> の二階偏導関数は打ち消し合って、残っているのは <math>g,h</math> についての二階偏導関数である。 <math>g,h</math> についてもその二階偏導関数を持つ項は打ち消し合うから、結局、表式は0となる。 == ハミルトン–ヤコビ方程式 == 正準変換によって、新ハミルトニアンが恒等的に0となる変換を求めてみよう。新しい運動量を <math>\alpha_i</math>、新しい座標を <math>\beta_i</math> とすると、正準方程式は、 <math> \dot{\beta}_i=0 ,\, \dot{\alpha}_i=0 </math> となるから、<math>\alpha_i, \beta_i</math> は定数となる。この変換の母関数を <math>S(q,\alpha,t)</math> とすると、正準変換の公式より、 <math>H + \frac{\partial S}{\partial t} = H' = 0</math> となる。旧ハミルトニアンの中の運動量を <math>p_i = \frac{\partial S}{\partial q_i}</math> によって書き換えると、 <math>\frac{\partial S}{\partial t} + H\left(q,\frac{\partial S}{\partial q},t\right) = 0 </math> を得る。この偏微分方程式をハミルトン–ヤコビ方程式という。 ハミルトン–ヤコビ方程式の解 <math>S</math> が求まったら、代数方程式 <math>\beta_i = \frac{\partial S(q,\alpha,t)}{\partial \alpha_i} </math> を <math>q_i</math> について解くことによって、座標 <math>q_i</math> を定数 <math>\alpha_i, \beta_i</math> 及び時間の関数によって表すことができる。運動量は <math>p_i = \frac{\partial S}{\partial q_i} </math> によって求まる。 == 参考文献 == * エリ・デ・ランダウ、イェ・エム・リフシッツ著、広重徹、水戸巌訳『力学(増訂第3版)』東京図書(1974) * 須藤靖『解析力学・量子論』東京大学出版会(2019) ==脚注== <references group="注" /> {{DEFAULTSORT:かいせきりきかく}} [[Category:解析力学|*]] {{NDC|423|かいせきりきかく}} <references /> 4sqps3ue6rp5vv59fzz5p9swyy3z2pr 学習方法/高校日本史 0 10173 298653 226277 2026-04-19T17:01:16Z Kwawe 68789 色々修正。日本史教科書読解は大学入学共通テスト試験対策でほぼ必ず必要です。参考書だけじゃまず解けない問題ばかり出題されている。 298653 wikitext text/x-wiki == はじめに == 高校の日本史は、小学校・中学校の歴史で習ったことと重なる部分が多い。しかし、一つ一つの出来事について覚えることが一気に増えるため、ボリュームに圧倒されがちである。 例えば、平安時代の政治について考えてみよう。中学校までならば、「平安時代に入ると、藤原氏の勢力が増していった。藤原氏は娘を天皇の后とし、その娘が産んだ子が次の天皇になると、天皇の祖父として幼い頃は摂政、成長すると関白となり、政治の実権を握った。こうした政治は摂関政治とよばれ、藤原道長・頼道のころに最盛期となる」という理解でよかった(これでも歴史が苦手な生徒にとってはうんざりかもしれないが……)。 しかし、高校では「藤原冬嗣が嵯峨天皇の信頼を得て皇室と姻戚関係を結んだことをきっかけとし、息子の藤原良房が初めて皇族以外で摂政となる。そして、良房は承和の変で橘逸勢を、応天門の変で伴善男を失脚させて権力を固めた。良房の養子であった藤原基経がはじめて関白に就任する。その後も菅原道真や源高明を失脚させて多氏の排斥を完成させ、摂関は常置され藤原氏の長である藤氏長者が政治の頂点に立つようになった。しかし、今度は藤原氏内部で氏の長者をめぐる争いが起きる。その争いをせいしたのが藤原道長であり、内覧・摂政・太政大臣と位を上げ、三人の娘を皇后とした」といった具合(これでもかなり端折っている)となり、中学までは歴史が苦手ではなかった生徒も悲鳴をあげる内容となる。 このように、ボリューム満点の高校日本史を効率よく学習するための方法について説明する。 == 歴史の流れをおさえよう == 何事も自分が学ぼうとするものの全体像がつかめないと何をしてよいものかわからなくなる。高校の日本史のように覚えるべきものが膨大なものは特にそうである。 第一のステップとして、日本史がどのような過程をおってきたのかを大雑把でも構わないので、理解することから始めよう。各時代の細かい内容はとりあえず後回しでよい。学校の授業はどうしても、一つ一つの時代を丁寧に扱うため、各時代のつながりがぼやけがちである。 元から歴史が比較的得意だったり、好きだったりする場合や、活字に拒否反応が無ければ大手予備校から出版されている講義形式のテキストを読んでもいい。しかし、そうではない場合や、基礎の土台づくりをしておきたいという人は以下の方法を活用してみよう。 === 歴史マンガの活用 === 日本史の全体像を把握するのに大変便利なのが歴史マンガである。マンガという媒体のおかげで、読み進めるのもスムーズであるし、歴史における「ストーリー」をキレイに整理しているため、全体像をつかみやすい。特に日本史が苦手な生徒は、恥ずかしがらずに歴史マンガからはじめよう。もちろん、歴史が好きな生徒ならばより興味をもって読めるだろう。高校生ならば、以下が定番でありおススメである。どちらを読み進めよう。 *『学習まんが少年少女日本の歴史(旧版)』(小学館) **日本史マンガの定番。基本的に小学生を対象としているが、中学受験から大学受験まで使える幅の広さが魅力。 **監修がしっかりしており、作者の力量もあった。そのため、複雑怪奇なことで知られる南北朝の争いを手堅くまとめているなど、コンパクトでありながら良質。人物事典や施設・資料館事典もついている。 **古代から江戸時代までが充実している半面、近現代史はやや薄い。なお、現代史にとんでもない捏造があるのだが……それについては各自調べてほしい。 **場合によっては学校図書室や公立図書館にも置かれている可能性があるため、財布にもやさしい。 **<s>作者のあおむら純氏・監修の児玉幸多氏が二人とも亡くなっているため、20巻以前(当初に発売された部分。昭和まで)の修正がほぼ絶望的。</s> **'''2022年、『小学館版 学習まんが 日本の歴史』が発売され、内容が一新された'''。 *『学習まんが日本の歴史』(集英社) **小学館とならぶ定番だが、内容的にはこちらの方が大学受験向き。何度も大幅なバージョンアップが行われていて、最新学説も積極的に取り入れられている。 **古代(旧石器時代~古墳時代)はあっさりしている。 **近現代史が充実している。特に昭和史がしっかり書かれているため、日本史Bだけでなく、日本史Aや政治経済などにも応用できるか。 **価格はやや高め。最新版は図書館におかれている可能性も低い。なお、古い版(1968年版・1982年発行版)は「講談調」「やっつけ仕事」「古い説がそのまま載っている」と評されるほどの低レベルのため、古本を買う場合や図書館におかれているものを読むときには要注意。 **良くも悪くも絵柄は現代的。なじみやすい反面、肝心の歴史の内容が頭に入りにくいという指摘も。 === 動画の活用 === 最近ではYouTubeなどで学習系動画も上がっているので、それを利用するのも一手だろう。ただし、こちらは玉石混交である。つまり、非常に優れているものもある一方で、個人の体験を絶対化しているものや、そもそも間違った知識を伝授していることからかえって学習の妨げになるものも多い。そのため、まずは、Try It(「家庭教師のトライ」が運営するチャンネル)などのような大手で実績のあるチャンネルやNHK高校講座から見た方がよい。それ以外のものは、もう少し学力がついたりして自力での判断や吟味が可能になってからの方がよい。 また、歴史ネタを面白おかしく解説しているものも少なくない。だが、これも一長一短である。以下の長所と短所を挙げるため、それを念頭に置いたうえで視聴してほしい。 *長所 **ストーリーが明確で、分かり易い。 **ともすれば無味乾燥な歴史の話題に彩りを添えるため、歴史への興味を持ちやすい。 *短所 **面白さを第一としているため、正確さに欠けることが多い。誇張はザラで、現在では否定されている古い説や俗説、完全な作り話、独自研究が混ざっている場合も。過激で目を引くような文句を入れているような動画は除外した方がよい。 ***特に動画サイトは俗に言う[[w:ネット右翼|ネット右翼]](ネトウヨ)の活動が激しく、おおよそ学問的ではない扇動的な主張が展開されていることも珍しくない。そうしたチャンネルは「教科書が教えない」「隠された真実」「○○の真実」などのあおり文句を使うことが多い。そうしたものは避けるのが吉。 **一つの時代や出来事に特化しているため、特定の時代(それも戦国時代や幕末など、人気の高い時代だけ)にかたよっている。 **アラカルト的で、通時的ではないものも多い。例えば、第一回が江戸時代、第二回が鎌倉時代……という具合に。そのため、全体像の把握という点では役に立たないこともある。 == 語句のまとめ == 第二ステップが、こまごまとした用語、人物名、出来事の暗記である。ここで必要なのが、教科書・資料集・ノートに加えて、'''一問一答集'''、'''用語集'''の二つである。 === まとめの手順 === ==== 通史からストーリーをつむぐ ==== 通史を先に行うのは、人間の記憶にはストーリーや関連付けが必要だからである。これができていないと、用語を覚えることはできないし、なんとか覚えてもすぐに忘れてしまったり、肝心の試験で答えるべき用語が出てこないという事態に陥る。 ==== 書く ==== 暗記の天才でない限り、書かないと覚えることができない。かといって、やみくもに用語を書いても、意味がない。  まとめの手順は、教科書の索引で、書く語句の登場するページを知る。そのページおいて、その語句の登場する文章を確認する。あわせて用語集も引く。その書き抜いた文章のなかの、他の固有名詞についても、索引をつかって調べ、また用語集も引く、というものである。  このようにして調べた説明を、ノートや教科書の余白に書き加える。それにより、別々のページに書かれている事柄を、つなげてとらえることもできる。 === まとめの注意点 ===  まとめの注意点は、教科書の文章を、内容を省いて写さない。しかし、文章は短い方が記憶しやすいため、同じ内容でも、少ない字数でまとめられるように工夫するとよい。 工夫としては、たとえば #修飾フレーズを頭にのせる。  たとえば、青木昆陽(あおき こんよう)の説明を覚えるときには、けっして「蘭学・オランダ語習得をし、その習得は幕府書物方において行った」とはせず、つぎのように「幕府書物方で蘭学・オランダ語習得をした」としたほうが短いので覚えやすいだろう。けっして、その習得は~、と後からつけくわえるのではなく、修飾フレーズを頭にのせた文を覚える。このようにすると、文章の密度が高まり、記憶の負担が減る。 # 漢字表現の使用。  たとえば、「漢訳洋書の輸入制限を緩和した徳川吉宗」ではなく、「漢訳洋書 輸入制限 緩和をした徳川吉宗」と、熟語の間にある「の」「を」を、可能ならば省略し、できるだけ漢字を連ねた表現にする。 == 教科書について == '''詳説日本史探究の教科書では、最新の時事covid19や菅義偉内閣、岸田文雄内閣の記述とかが反映されていない。<u>実教出版の日本史探究には、この内容まで文章で記述している</u>(2023年4月1日教科書入手後確認)<u>ので</u>'''<u>、今後は実教出版の日本史探究の教科書の購入をお勧めする。</u> === 教科書を読む順序 === ==== 案1 : 古代から順に読む ==== 検定教科書の読み片のひとつとして、古代から順番に読むというのがオーソドックスな方法である。 普通の歴史教科書は通史なので、当然ながら、なるべく古代から順番に読んだほうが読者が深い理解をしやすいように検定教科書は作られている。「戦国時代が好き!」とかの特に強いコダワリがなければ、古代から順番に読むのも良いだろう。 もし、教科書を読んでて古代から順に読む方法が「自分には合わない」と感じるなら、例えば、次のような順番で読む方法がある。 ==== 案2 : 興味ある時代から読む ==== 次に紹介するのが、興味重視の順番での学習である。興味を持続したまま勉強したほうが、記憶に残りやすい。要は、自分の興味のある時代から学ぶのである。もし戦国時代に強い興味があれば、戦国時代の前後あたりから読み始めればいい。あるいは、もし源平合戦に強い興味があれば、その前後あたりから読み始めればいい。 おそらく多くの読者の興味は、ドラマ・マンガ・ゲームなどになりやすい戦国時代や幕末、もしくは、服装などが現代に近い明治時代以降に興味があるだろう(明治以降は制度が現代に近い)。 また、日本史の検定教科書はある程度、途中から読み始めても内容が理解できるように、時代区分ごとの単元で詳しく説明されている。 興味ある分野からの読み方は、長所として興味を持続しやすい反面、短所として深い理解には到達しづらいというのがある。理解が深まらないと、興味を広げづらい。また、各時代ごとのつながりをしっかり意識しておかなければ、ぶつ切りの知識にとどまり、役に立たない。戦国時代だけに、幕末だけに妙に詳しくても仕方ないのである。 興味と理解とのバランスが重要である。 ==== 案3 : 近現代史から読む ==== 明治以降を先にやる読み方は、世界史に知識を応用しやすいという利点がある。第二次大戦後の戦後史まで勉強すれば「政治経済」科目にも応用しやすい利点がある。 そのため、ひとまず明治時代から読むのも一手である。思い切って、現代から読んでもよい。 そして、教科書で近現代史をひとまず通読しおえたら、さかのぼってみるのである。つまり、近現代→江戸→安土桃山→……という具合である。高校や予備校で古い時代から現代に向かう歴史をならうのだから、あえて逆向きにしてみるのである。そうすることで、ある出来事の理由を考えやすくなる。 ただし、この方法は上級者向けである。記述式が多い国公立大学や一部の私立大学の入試日本史で、理由などを記述させるものの対策には有効であるし、出来事のつながりを深く理解するのにもよい。だが、元々の出来事の流れをある程度理解していないとかえって、混乱のもととなる。 === 資料集も有効活用する === 山川出版社(以下、山川)の『詳説 日本史』は、語句の多いことで有名なので受験対策として評判が高い。また、大学入試の日本史・世界史は、センター(大学入学共通テスト)・国公立二次・私立いずれも山川の『詳説 日本史』『新日本史B』がベースとなっているため、これをきっちりやりこむことが基本となる。しかし、じつは掲載語句を多く紹介するために、ひとつひとつの話題の掘り下げが、やや浅くなっている。かといって、別の出版社の教科書を使う必要はない。二冊も教科書を使えば、もてあますこと間違いなしである。 掘り下げをしたいのであれば、まず学校でも配布される資料集を利用しよう。こちらは図表も豊富であり、ビジュアル面での補足が期待できる。また、教科書では簡単な説明しかできなかったことが念入りに説明されていたりする。 === 検定教科書の傾向 === じつは、1600年「関ヶ原の戦い」より以降の話題が、検定教科書では、教科書全体の半分(もしくは半分以上)である。つまり江戸時代を含んで江戸以降が、教科書では半分以上である。 けっして、均等に西暦1年〜1000年が教科書の半分ではない。 日本史にかぎらず世界史でも、やや近世や近現代史が教科書では割合多いのだが、特に日本史では、近世・近代史重視の傾向がさらに強い。 :なお、ことわりなく「近世」(きんせい)という用語を使ったが、日本史では江戸時代のことを(または安土桃山時代を加えて)「近世」という。 :一般に、明治維新から第二次世界大戦あたりまでが「近代」である。第二次世界大戦以降が「現代」史である(しかし「現代」といいつつ、高校教育では、ほぼ戦後昭和史であるが)。近代史と現代史をあわせて「近現代」史という事も多い。 :奈良飛鳥時代までが一般に「古代」である。平安時代から室町後期・安土桃山時代あたりまでが「中世」である。 どうやら高校日本史の検定教科書でも、この「古代」・「中世」・「近世」・「近現代」の4区分に対応して、それぞれ4分の1ずつを基本としてページ数を割いているものと思われる。 さらに「古代」「中世」でも、じつは古代史よりも中世史のほうが、やや量が多い。 (おそらく、古代史については、中世と比べて史料が少ない事もあり、高校レベルでは深入りするのが難しいなどの、理由があるのだろう。だとすると将来的にも、今後の高校教育でも、日本史では近世・近現代重視の教育をする傾向が、今後も続くだろうと思われる。) == 大学入学共通テスト対策・二次試験対策 == 【2021年以降の大学入学共通テスト大幅な難化から近日中に当記述を全面的に変更予定】 == 深入りすべきではないことについて == === 人物伝 === 小学校から高校まででならう歴史は、日本史の全体像を時系列にそってとらえていくことが目指されている。これを通史という。そのため、歴史上の人物の人生には深く立ち入らない。基本的に、「誰が」「何をしたか」を整理しておけば十分なのである。歴史上の人物関係は、日本史の大きな流れとかかわりがない限り覚える必要はない。 なお、いわゆる偉人伝はそもそも歴史学ではない'''歴史文学'''である。たまに司馬遼太郎などの歴史小説を史実と勘違いする「歴史ファン」がいるが、偉人伝を史実だと思いこむ人もまた同レベルであると言っておこう。無論、歴史になじむために偉人伝や歴史小説を読むのは悪くはない。最初に紹介したように歴史マンガも歴史の学習の一助になる。 だが、それらを書くことや読むことが歴史学・歴史研究であると勘違いしてはならない。繰り返すが、これらは文芸・芸術の類である。こういうことを勘違いしたままで文学部や教育学部の歴史科に入ってきて、実際の歴史学・研究においては信長や秀吉といった偉人の華々しい活躍とは全く無縁の、ひたすら史料に当たる「地味さ」と緻密さと厳密さに絶望するという悲喜劇をよく目にするので、ここで釘を刺しておく。 === 史料問題 === 市販の参考書では、古文書などを現代仮名づかいで表記した、史料集が市販されている。また、検定教科書にも、そのような史料の一文が紹介されている。しかし、史料の具体的な文章は、入試では出題されづらい傾向がある。実際にセンター試験の日本史の過去問を見ても、史料問題は数が少ない。 また、たとえ入試に出題されても、細かく語句の意味を問うことはない。せいぜい、「この史料は、何について記述しているかを次の選択肢の中から選べ」的な問題が出るくらいである。 このような出題になる理由は、古文書などの史料を読み解くには、[[w:史料批判|史料批判]]という分析方法が必要だからだ。しかし、史料批判には専門的な知識が必要であり、一般的な高校で実施される教育([[w:普通教育|普通教育]])の片手間でできるものではない。そのため、入試では「日本国民の一般常識」の範囲内で読める程度の史料しか扱えない。 だから、史料集は、一通りの通読をするぐらいで充分だろう。その上で、大学受験生ならば各大学の出題傾向や赤本・予備校の分析をもとに取り組めばよい。 === 神話 === 歴史とは関係のない神話が出ることはない。もちろん、日本神話が書かれている『古事記』の書物名じたいは、日本最古の歴史書であり、その研究も盛んであることから、当然高校生であれば覚えておかねばならないし、入試で出題の可能性がある。世界史のほうでも、西洋の神話の書物などの名前(聖書やギルガメッシュ叙事詩やアヴェスターなど)は検定教科書にも出ている。しかし、あくまで書物の名前と教科書や用語集で説明されている程度の簡単な内容を知っておくだけで十分である。 (このようなことを一々書く必要はないのだが、少し補足する。『古事記』などの神話的な出来事を史実だと思いこんでいる、戦前からの亡霊のような人間が現代にも一定程度いる。そうした人々の中には社会的影響力を持っている人もおり、「神話を歴史の一部としてもっと教えるべきだ」と教育内容にも口出しをすることもある。だが、こうした意見に惑わされてはならない。そのため、蛇足だが説明しておくのである) [[カテゴリ:高等学校日本史]] ildbrxmefpp5vzt7n7wwh7ftc8s2qzw 中学校社会 地理/三つの大洋と六つの大陸 0 19044 298659 255496 2026-04-20T04:52:15Z ~2026-24255-02 91230 298659 wikitext text/x-wiki [[ファイル:Indianocean.png|left|thumb|200px|インド洋]] [[ファイル:Atlantic Ocean-ja.png|thumb|200px|大西洋]] [[ファイル:Pacific Ocean.png|right|thumb|200px|太平洋の位置。日本は、この図の左上のほうにある。三角印で示された点は、太平洋の最深点であるマリアナ海溝のチャレンジャー海淵。]] 世界の地表は、大きく<span style="font-size: large;">大陸</span>(たいりく、英:continent コンティネント)と<span style="font-size: large;">大洋</span>(たいよう、英:ocean オーシャン)に分けられる。一般的に、6つの大陸と3つの大洋があるとされ、それぞれ<span style="font-size: large;">六大陸</span>(ろくたいりく)、<span style="font-size: large;">三大洋</span>(さんたいよう)と呼ばれることがある。 地球全体の表面積に占める割合は、おおよそ以下の通りである: : 陸地の面積:海洋の面積 = 29% : 71% つまり、海洋のほうが陸地よりも2倍以上広い。 == 3つの大洋 == 3つの大洋とは、<span style="font-size: large;">太平洋</span>(たいへいよう、英:Pacific Ocean)、<span style="font-size: large;">大西洋</span>(たいせいよう、英:Atlantic Ocean)、<span style="font-size: large;">インド洋</span>(英:Indian Ocean)である。このうち、日本が直接接しているのは太平洋のみである。 「太平洋」の「太」は「ふとい」の字だが、「大西洋」の「大」は「おおきい」の字であることに注意。 世界地理の文脈では、日本海など3つの大洋以外の海は、いずれかの大洋に属する縁海として扱われることが多い。 大西洋は、ヨーロッパ(英:Europe)の西側にあり、ヨーロッパとアメリカ大陸(英:Americas)との間に位置する。 インド洋は、インド亜大陸(英:Indian subcontinent)の南に広がり、アフリカの東海岸とオーストラリアの西海岸に囲まれている。アフリカ(Africa)、南アジア(South Asia)、オーストラリア(Australia)の間に位置する。 {{clear}} {{コラム|フィリピン海|2=フィリピン海は、太平洋の西部に位置する縁海で、フィリピン諸島、台湾、日本列島(南西諸島)に囲まれた海域を指します。 主な特徴: * 面積:約5,007,000 km²(日本の国土の約13倍) * 最大深度:約10,911 m(チャレンジャー海淵) * 平均深度:約4,000 m 歴史的・地理的重要性: # 第二次世界大戦: #: フィリピン海海戦(1944年6月)が行われた海域 #: 日本軍とアメリカ軍の大規模な海戦として知られる # 地質学的特徴: #: フィリピン海プレートの一部を形成 #: 活発な地震活動と火山活動が見られる # 海洋資源: #: 豊富な魚類資源 #: 深海底鉱物資源の可能性 # 気象への影響: #: 台風の発生・発達に重要な役割を果たす 注意:日本の中学校教育では一般的にフィリピン海を独立した海域として扱わず、太平洋の一部として教えることが多いですが、地理学や海洋学、また歴史的文脈では重要な海域として認識されています。 }} 6つの大陸とは、<span style="font-size: large;">ユーラシア大陸</span>(英: Eurasia ユーレイシア)、<span style="font-size: large;">アフリカ大陸</span>(Africa アフリカ)、<span style="font-size: large;">北アメリカ大陸</span>(North America ノース・アメリカ)、<span style="font-size: large;">南アメリカ大陸</span>(South America サウス・アメリカ)、<span style="font-size: large;">オーストラリア大陸</span>(Australia オーストレイリア)、<span style="font-size: large;">南極大陸</span>(Antarctica アンタークティカ)の6つである。 ユーラシア大陸は最大の大陸で、ロシア、中華人民共和国、ヨーロッパ諸国、インドなどが位置する。 {{clear}} <gallery mode="packed-hover" widths=300 heights=300> File:Two-point-equidistant-asia.jpg|ユーラシア大陸 File:Africa satellite orthographic.jpg|アフリカ大陸 File:North America satellite orthographic.jpg|北アメリカ大陸 File:South America satellite orthographic.jpg|南アメリカ大陸 File:Australia satellite plane.jpg|オーストラリア大陸 File:Antarctica 6400px from Blue Marble.jpg|南極大陸 </gallery> == 州の分類 == [[File:Europe (orthographic projection).svg|thumb|left|200px|ヨーロッパ州。]] [[File:Asia (orthographic projection).svg|thumb|200px|アジア州。]] [[Image:Location-Asia-UNsubregions.png|thumb|225px|アジア州の地域の分類<br> <div style="background:#0000E0; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 北アジア(シベリア)<br><br> <div style="background:#E000E0; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 中央アジア<br><br> <div style="background:#00E000; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 西アジア<br><br> <div style="background:#E00000; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 南アジア<br><br> <div style="background:#FFFF20; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 東アジア<br><br> <div style="background:#FFC000; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 東南アジア]] 地理学や国際関係の文脈では、大陸はさらに<span style="font-size: large;">州</span>(しゅう)に分けられることがある。一般的に、世界は6つの州に大別される: <span style="font-size: large;">アジア州</span>(アジアしゅう、Asia エイジャ)、<span style="font-size: large;">ヨーロッパ州</span>(ヨーロッパしゅう、Europe ユーロプ)、<span style="font-size: large;">アフリカ州</span>、<span style="font-size: large;">北アメリカ州</span>、<span style="font-size: large;">南アメリカ州</span>、<span style="font-size: large;">オセアニア州</span>(Oceania オセアニア)。 ユーラシア大陸は、ウラル山脈(英: Ural Mountains)を境界として、<span style="font-size: large;">ヨーロッパ州</span>と<span style="font-size: large;">アジア州</span>に分けられる。 ロシア(英:Russia)は、ユーラシア大陸北部に位置し、ヨーロッパ州とアジア州の両方にまたがっている。なお、ロシアは冷戦時代にソビエト連邦(英:Soviet Union ソビエト・ユニオン)の中心国であった。 [[ファイル:Oceania (orthographic projection).svg|200px|left|thumb|オセアニア州]] <span style="font-size: large;">オセアニア州</span>は、オーストラリア大陸とその周辺の太平洋上の諸島から成る地域を指す。 各州は、さらに細かい地域に分類されることがある。例えば、アジア州は以下のように分けられる: * 東アジア(英:East Asia イースト・エイジャ) * 東南アジア(英:Southeast Asia サウスイースト・エイジャ) * 北アジア(シベリア)(英:North Asia / Siberia ノース・エイジャ / サイビーリア) * 中央アジア(英:Central Asia セントラル・エイジャ) * 南アジア(英:South Asia サウス・エイジャ) * 西アジア(英:West Asia ウェスト・エイジャ) 日本(英:Japan ジャパン)は、東アジアに位置する。 {{clear}} {{コラム|大陸と州の数え方| 大陸と州の数え方には、いくつかの異なる方法がある: * 7大陸方式:北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア、南極大陸 * 6大陸方式(アメリカ式):北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア(南極大陸を除外) * 6大陸方式(ヨーロッパ式):北アメリカ、南アメリカ、ユーラシア、アフリカ、オーストラリア、南極大陸 * 5大陸方式:アメリカ、ユーラシア、アフリカ、オーストラリア、南極大陸 州の数え方も、教育システムや地理的な視点によって異なることがある。例えば、アメリカ大陸を1つの州として扱う「5州方式」もある。 }} [[Category:中学校地理|みつつのたいようとむつつのたいりく]] [[カテゴリ:大陸]] q99irlu9j23xoy00ummf6e5apgqf744 298660 298659 2026-04-20T05:12:33Z Tomzo 248 298660 wikitext text/x-wiki 世界の地表は、大きく<span style="font-size: large;">大陸</span>(たいりく、英:continent コンティネント)と<span style="font-size: large;">大洋</span>(たいよう、英:ocean オーシャン)に分けられる。一般的に、6つの大陸と3つの大洋があるとされ、それぞれ<span style="font-size: large;">六大陸</span>(ろくたいりく)、<span style="font-size: large;">三大洋</span>(さんたいよう)と呼ばれることがある。 地球全体の表面積に占める割合は、おおよそ以下の通りである: : 陸地の面積:海洋の面積 = 29% : 71% つまり、海洋のほうが陸地よりも2倍以上広い。 == 3つの大洋 == 3つの大洋とは、<span style="font-size: large;">太平洋</span>(たいへいよう、英:Pacific Ocean)、<span style="font-size: large;">大西洋</span>(たいせいよう、英:Atlantic Ocean)、<span style="font-size: large;">インド洋</span>(英:Indian Ocean)である。このうち、日本が直接接しているのは太平洋のみである。 世界地理の文脈では、日本海など3つの大洋以外の海は、いずれかの大洋に属する縁海として扱われることが多い。学問上の言葉では「地中海」という。ヨーロッパとアフリカ大陸の間の「地中海」が代表的であり、日本海もその一例であり、そのほか、北極海などがある。 ===太平洋=== [[ファイル:Pacific Ocean.png|right|thumb|200px|太平洋の位置。日本は、この図の左上のほうにある。三角印で示された点は、太平洋の最深点であるマリアナ海溝のチャレンジャー海淵。]] 「太平洋」の「太」は「ふとい」の字だが、「大西洋」の「大」は「おおきい」の字であることに注意。 {{-}} ===大西洋=== [[ファイル:Atlantic Ocean-ja.png|thumb|200px|大西洋]] 大西洋は、ヨーロッパ(英:Europe)の西側にあり、ヨーロッパとアメリカ大陸(英:Americas)との間に位置する。 {{-}} ===インド洋=== [[ファイル:Indianocean.png|thumb|200px|インド洋]] インド洋は、インド亜大陸(英:Indian subcontinent)の南に広がり、アフリカの東海岸とオーストラリアの西海岸に囲まれている。アフリカ(Africa)、南アジア(South Asia)、オーストラリア(Australia)の間に位置する。 {{clear}} {{コラム|フィリピン海|2=フィリピン海は、太平洋の西部に位置する縁海で、フィリピン諸島、台湾、日本列島(南西諸島)に囲まれた海域を指します。 主な特徴: * 面積:約5,007,000 km²(日本の国土の約13倍) * 最大深度:約10,911 m(チャレンジャー海淵) * 平均深度:約4,000 m 歴史的・地理的重要性: # 第二次世界大戦: #: フィリピン海海戦(1944年6月)が行われた海域 #: 日本軍とアメリカ軍の大規模な海戦として知られる # 地質学的特徴: #: フィリピン海プレートの一部を形成 #: 活発な地震活動と火山活動が見られる # 海洋資源: #: 豊富な魚類資源 #: 深海底鉱物資源の可能性 # 気象への影響: #: 台風の発生・発達に重要な役割を果たす 注意:日本の中学校教育では一般的にフィリピン海を独立した海域として扱わず、太平洋の一部として教えることが多いですが、地理学や海洋学、また歴史的文脈では重要な海域として認識されています。 }} == 六大陸 == 6つの大陸とは、<span style="font-size: large;">ユーラシア大陸</span>(英: Eurasia ユーレイシア)、<span style="font-size: large;">アフリカ大陸</span>(Africa アフリカ)、<span style="font-size: large;">北アメリカ大陸</span>(North America ノース・アメリカ)、<span style="font-size: large;">南アメリカ大陸</span>(South America サウス・アメリカ)、<span style="font-size: large;">オーストラリア大陸</span>(Australia オーストレイリア)、<span style="font-size: large;">南極大陸</span>(Antarctica アンタークティカ)の6つである。 ユーラシア大陸は最大の大陸で、ロシア、中華人民共和国、ヨーロッパ諸国、インドなどが位置する。 {{clear}} <gallery mode="packed-hover" widths=300 heights=300> File:Two-point-equidistant-asia.jpg|ユーラシア大陸 File:Africa satellite orthographic.jpg|アフリカ大陸 File:North America satellite orthographic.jpg|北アメリカ大陸 File:South America satellite orthographic.jpg|南アメリカ大陸 File:Australia satellite plane.jpg|オーストラリア大陸 File:Antarctica 6400px from Blue Marble.jpg|南極大陸 </gallery> == 州の分類 == [[File:Europe (orthographic projection).svg|thumb|left|200px|ヨーロッパ州。]] [[File:Asia (orthographic projection).svg|thumb|200px|アジア州。]] [[Image:Location-Asia-UNsubregions.png|thumb|225px|アジア州の地域の分類<br> <div style="background:#0000E0; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 北アジア(シベリア)<br><br> <div style="background:#E000E0; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 中央アジア<br><br> <div style="background:#00E000; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 西アジア<br><br> <div style="background:#E00000; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 南アジア<br><br> <div style="background:#FFFF20; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 東アジア<br><br> <div style="background:#FFC000; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 東南アジア]] 地理学や国際関係の文脈では、大陸はさらに<span style="font-size: large;">州</span>(しゅう)に分けられることがある。一般的に、世界は6つの州に大別される: <span style="font-size: large;">アジア州</span>(アジアしゅう、Asia エイジャ)、<span style="font-size: large;">ヨーロッパ州</span>(ヨーロッパしゅう、Europe ユーロプ)、<span style="font-size: large;">アフリカ州</span>、<span style="font-size: large;">北アメリカ州</span>、<span style="font-size: large;">南アメリカ州</span>、<span style="font-size: large;">オセアニア州</span>(Oceania オセアニア)。 ユーラシア大陸は、ウラル山脈(英: Ural Mountains)を境界として、<span style="font-size: large;">ヨーロッパ州</span>と<span style="font-size: large;">アジア州</span>に分けられる。 ロシア(英:Russia)は、ユーラシア大陸北部に位置し、ヨーロッパ州とアジア州の両方にまたがっている。なお、ロシアは冷戦時代にソビエト連邦(英:Soviet Union ソビエト・ユニオン)の中心国であった。 [[ファイル:Oceania (orthographic projection).svg|200px|left|thumb|オセアニア州]] <span style="font-size: large;">オセアニア州</span>は、オーストラリア大陸とその周辺の太平洋上の諸島から成る地域を指す。 各州は、さらに細かい地域に分類されることがある。例えば、アジア州は以下のように分けられる: * 東アジア(英:East Asia イースト・エイジャ) * 東南アジア(英:Southeast Asia サウスイースト・エイジャ) * 北アジア(シベリア)(英:North Asia / Siberia ノース・エイジャ / サイビーリア) * 中央アジア(英:Central Asia セントラル・エイジャ) * 南アジア(英:South Asia サウス・エイジャ) * 西アジア(英:West Asia ウェスト・エイジャ) 日本(英:Japan ジャパン)は、東アジアに位置する。 {{clear}} {{コラム|大陸と州の数え方| 大陸と州の数え方には、いくつかの異なる方法がある: * 7大陸方式:北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア、南極大陸 * 6大陸方式(アメリカ式):北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア(南極大陸を除外) * 6大陸方式(ヨーロッパ式):北アメリカ、南アメリカ、ユーラシア、アフリカ、オーストラリア、南極大陸 * 5大陸方式:アメリカ、ユーラシア、アフリカ、オーストラリア、南極大陸 州の数え方も、教育システムや地理的な視点によって異なることがある。例えば、アメリカ大陸を1つの州として扱う「5州方式」もある。 }} [[Category:中学校地理|みつつのたいようとむつつのたいりく]] [[カテゴリ:大陸]] a8cbw5nvnqrx5y1ta2rw0ebrrtgkqgs 人事訴訟法第32条 0 36225 298655 249066 2026-04-19T17:27:16Z Tomzo 248 298655 wikitext text/x-wiki [[法学]]>[[民事法]]>[[民事手続法]]>[[民事訴訟法]]>[[人事訴訟法]] ==条文== (附帯処分についての裁判等) ;第32条 #裁判所は、申立てにより、夫婦の一方が他の一方に対して提起した婚姻の取消し又は離婚の訴えに係る請求を認容する判決において、子の監護者の指定その他の子の監護に関する処分、財産の分与に関する処分<u>、親権行使者([[民法第824条の2]]第3項の規定により単独で親権を行使する者をいう。第4項において同じ。)の指定(婚姻の取消し又は離婚に伴って親権を行う必要がある事項に係るものに限る。同項において同じ。)</u>又は[[厚生年金保険法第78条の2|厚生年金保険法(昭和29年法律第115号)第78条の2]]第2項の規定による処分(以下「附帯処分」と総称する。)についての裁判をしなければならない。 #前項の場合においては、裁判所は、同項の判決において、当事者に対し、子の引渡し又は金銭の支払その他の財産上の給付その他の給付を命ずることができる。 #前項の規定は、裁判所が婚姻の取消し又は離婚の訴えに係る請求を認容する判決において親権者の指定についての裁判をする場合について準用する。 #裁判所は、第1項の子の監護者の指定その他の子の監護に関する処分についての裁判若しくは親権行使者の指定についての裁判又は前項の親権者の指定についての裁判をするに当たっては、子が15歳以上であるときは、その子の陳述を聴かなければならない。 ===改正経緯=== 2024年民法改正に伴い、以下のとおり改正された。 #第1項 #:「財産の分与に関する処分◆又は厚生年金保険法(昭和29年法律第115号)第78条の2第2項の規定による処分」の◆の箇所に上記下線の規定を挿入。 #第4項 #:(改正前)第1項の子の監護者の指定その他の子の監護に関する処分についての裁判又は前項の親権者の指定についての裁判を #:(改正後)第1項の子の監護者の指定その他の子の監護に関する処分についての裁判<u>若しくは親権行使者の指定についての裁判</u>又は前項の親権者の指定についての裁判を ==解説== :離婚を判決する場合、以下の事項に関する処分(「付帯処分」)についての裁判を必須とする。 :#子の監護者の指定その他の子の監護に関する処分 :#財産の分与に関する処分 :#親権行使者の指定 :#:共同親権とした場合において、特定の事項に係る親権の行使について、離婚に伴って親権を行う必要がある事項に関して、父母間に協議が調わない場合であって、子の利益のため必要があると認めるとき([[民法第824条の2]]第3項)。 :#[[厚生年金保険法第78条の2]](離婚等をした場合における標準報酬の改定の特例)第2項の規定による処分 :#:「標準報酬改定請求」について、家庭裁判所は、当該対象期間における保険料納付に対する当事者の寄与の程度その他一切の事情を考慮して、請求すべき按分割合を定める。 ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール人事訴訟法|人事訴訟法]] |[[コンメンタール人事訴訟法#2|第2章 婚姻関係訴訟の特例]]<br> [[コンメンタール人事訴訟法#2-2|第2章 附帯処分等]] |[[人事訴訟法第31条]]<br>【管轄】 |[[人事訴訟法第33条]]<br>(事実の調査) }} {{stub|law}} [[category:人事訴訟法|32]] [[category:民法 2024年改正|人32]] nvvgfx3q1wgdn4h1yybpvqatv6ej7z0 高等学校日本史探究/新たな世紀の日本へⅢ 0 38303 298646 298624 2026-04-19T12:15:08Z Kwawe 68789 /* 「構造改革」と対テロ戦争 */ イラク戦争について叙述。 298646 wikitext text/x-wiki [[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校地理歴史]]>[[高等学校日本史探究]]>新たな世紀の日本へⅢ  「新たな世紀の日本へ」の第3回目では、森喜朗内閣から高市早苗内閣までの国内政治と歴史全体の課題を見ていきます。なお、各資料出所は最新の政治史・国際関係・社会情勢史まで反映されていません<ref>実教出版日本史探究教科書では岸田文雄内閣の誕生までです。山川出版社の日本史探究は安倍内閣まで。東京書籍の日本史探究は菅義偉内閣までとなります。</ref>。そのため、当節は2026年4月までの政治史・国際関係・社会情勢史・経済史を入れて解説をしております。 == 「構造改革」と対テロ戦争 == [[ファイル:Postal service privatization of Japan.jpg|サムネイル|347x347px|郵政民営化の概念図]]2000年4月2日、小渕恵三内閣総理大臣が脳梗塞で倒れて入院しました。2000年4月5日、<span style="color:#f29100">'''森喜朗'''</span>が自由民主党総裁になりました。自由民主党と公明党と保守党で連立政権を組んで、そのまま内閣総理大臣になりました。しかし、森喜朗内閣総理大臣は長期不景気の回復を放置して、問題発言を何回もしました。2001年4月、森喜朗は国民の不支持も高まって内閣総理大臣を辞めました。次の<span style="color:#f29100">'''小泉純一郎'''</span>内閣総理大臣は自由民主党と公明党と保守党で連立政権を組んで、聖域なき構造改革の目標から新自由主義的な政策を大胆に進めました。<span style="color:#f29100">'''郵政事業の民営化'''</span>を進めたり、地方の税金と財政の仕組みを見直したり、市町村を合併させたり、金融制度と雇用制度を緩めたり、国立大学を法人に変えたり、不良債権を徹底的に処理したり、年金の負担・医療保険の加入者負担を増やしたり、補助金と地方交付税を減らしたり、市町村の税源移譲を進めたり、道路公団を民間に移したりしました。このように広い分野で構造改革を次々行いました。その結果、大企業は業績を回復しても、中小企業の赤字を長く消せませんでした。このため、派遣の働き方が広がって正社員以外の雇用[非正規雇用]も増えたり、社会保障費の削減から貧しい人も増えたりしました。以降、労働者の所得格差・地域格差が広がって福祉政策も遅れました。インターネット・バブルが崩壊しても、政府のお金を積極的に配るような対策を全く取りませんでした。だから大半の企業は大量の労働者を減らしました(リストラ)。特に正社員数を減らしたり、新しく正社員を雇わなかったりしました。2005年、'''郵政民営化関連法案'''が参議院で否決されました。構造改革の中心部分なので、小泉純一郎内閣総理大臣はすぐに衆議院を解散しました(郵政解散)。衆議院議員総選挙の結果、自由民主党は総議席の3分の2を超える大勝を収めました。郵政解散総選挙は小泉劇場として有名です。小泉純一郎内閣総理大臣が中心になって派手に劇場型政治を進めていました。<gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="森喜朗・小泉純一郎・金正日総書記"> ファイル:Yoshiro Mori 20000405.jpg|森喜朗 ファイル:Junichiro Koizumi 20010426 (cropped).jpg|小泉純一郎 ファイル:Kim Jong il Portrait-2.jpg|金正日総書記 </gallery>2002年9月、小泉純一郎は日本の首相として大胆な行動を取りました。初めて北朝鮮[朝鮮民主主義人民共和国]へ直接行って、金正日総書記に会いました。小泉純一郎と金正日は現地で日朝平壌宣言を出しました。日朝平壌宣言は昔の植民地支配を反省しつつ日本と北朝鮮の国交正常化に向けて意見をまとめました。また、北朝鮮の核問題と日本人拉致問題も解決して、お互いの安全を守っていくと記しました。この時、数名の拉致被害者と家族が日本へ帰国しました。しかし、北朝鮮側が日本人拉致問題を認めると日本と北朝鮮の話し合いも止まりました。その後の北朝鮮は日本人拉致問題の完全な解決に全く応じなくなり、核開発とミサイル開発を現在も続けています。 [[ファイル:UA Flight 175 hits WTC south tower 9-11 edit.jpeg|サムネイル|アメリカ同時多発テロ事件|260x260ピクセル]]2001年9月11日、かなり大きなテロ攻撃がアメリカ合衆国の世界貿易センタービルと国防総省で起きました('''アメリカ同時多発テロ事件''')。その後、テロ集団はウサーマ・ビン・ラーディン容疑者含むアルカイダ[イスラーム過激派テロ組織]と分かり、証言からイスラーム原理主義の考えに基づいて実行されました。そのため、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領はもし国家ぐるみでテロ集団を隠したり、テロ集団を助けたりしたら仕返しとして武力を使うと伝えました。2001年10月7日、アメリカ政府などはアフガニスタンに対して空中爆撃を始めました(アフガニスタン紛争)。一方、日本はすぐにテロ対策特別措置法を成立させました。その後、アメリカ軍の後方支援として自衛隊をインド洋へ送って給油活動を行いました。自衛隊創設以来、初めて戦争中の海外派遣になりました。また、日本は武力攻撃事態法などの有事法制を定めました。1991年の湾岸戦争で豊富な財政支援をしても国際社会から「日本は何をやっているのか。」と言われたからです。だから、日本は急いで関連法律を整えて、その悔しさを平和に晴らしました。<gallery mode="packed" widths="200" heights="200"> ファイル:Osama bin Laden portrait.jpg|ウサーマ・ビン・ラーディン ファイル:George-W-Bush.jpeg|ジョージ・ウォーカー・ブッシュ </gallery>2003年3月20日、アメリカ軍・イギリス軍・多国籍軍はイラク南部の空に爆弾を落として攻撃しました(イラク戦争)。イラク側の大量破壊兵器所持を理由に国際連合の決議なしに攻撃を始めました。日本政府はイラク復興支援特別措置法を定めて、自衛隊をイラクに送りました。自衛隊は現地で食料と水の配布・怪我人の救助活動・建物の修復活動をしました。小泉純一郎はアメリカ側の軍事行動[テロとの戦い]を早くから支えました。イラク戦争後、反米武装勢力が爆弾を爆発させたり、銃で撃ち合ったりしました。その結果、多数の死傷者と多数の難民が出ました。2006年、朝鮮民主主義人民共和国[北朝鮮]が地下核実験を行いました。 == 憲法改正論と政権交代 == ※当項目は時事的な要素が強いため毎年見直し更新があります。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="安倍晋三・福田康夫・麻生太郎"> ファイル:Shinzō Abe 20200101.jpg|安倍晋三 ファイル:Yasuo Fukuda 200709.jpg|福田康夫 ファイル:Tarō Asō 20121226.jpg|麻生太郎 </gallery> 2009年、民主党は第45回衆議院議員総選挙で大きく勝ちました。国民の投票は古い日本の政治を変えてほしいから民主党議員候補者に大半流れました。一方、自由民主党は国民の意見にほとんど耳を傾けなかったので議席まで大きく失いました。その結果、戦後初めて政権が自由民主党から民主党に替わりました。<span style="color:#f29100">'''鳩山由紀夫'''</span>は民主党・社会民主党・国民新党と連立政権を組んで、そのまま内閣総理大臣になりました。民主党政権は官僚中心体制から政治主導体制に変えようとしました。しかし、政策決定をどのように行うのか民主党内の各意見さえもかなり食い違っていました。そのため、民主党政権は早くも国家を上手くまとめにくくなりました。鳩山由紀夫は普天間基地移設問題から内閣総理大臣を辞めました。なお、普天間基地移設問題は日米関係にも影響を受けました。2010年6月、<span style="color:#f29100">'''菅直人'''</span>が民主党代表選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも菅直人が選ばれて内閣総理大臣になりました。しかし、民主党は2010年7月の参議院議員通常選挙で大幅に議席を減らしました。民主党はもう信頼出来ないと大半の国民から挙がりました。そのため、国内政治はさらに混乱しました。国内政治の混乱理由として2008年の世界金融危機(リーマンショック)が挙げられます。2008年の世界金融危機(リーマンショック)から日本経済も大きく傷つき、大量の企業倒産・派遣労働者の大量解雇を招いており、国民もこれを早く何とかしてほしいと思っていました。しかし、国民の声を政治家が誰一人全く聞かなかったから政府を信頼しなくなりました。 2011年3月11日、<span style="color:#f29100">'''東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)'''</span>が起きました。日本の地震観測から数えても最も大きな巨大地震[マグニチュード9.0]になり、地震の震源は三陸沖でした。黒褐色の巨大津波が東北地方太平洋沖地震で最も被害を大きくしました。津波は東日本太平洋沿岸[東北から関東まで]の家屋・車・人を次々飲み込みました。その結果、約2万人がこの地震で命を落としました。福島県の東京電力第一原子力発電所は地震と巨大津波の影響から大量の放射性物質を漏らしてしまいました(<span style="color:#f29100">'''福島第一原子力発電所事故'''</span>)。福島第一原子力発電所の近隣住民は全員実家を捨てて避難しました。世界各国は福島第一原子力発電所事故の影響から原子力発電所の安全神話を見直すようになりました。東北地方太平洋沖地震後、菅直人内閣総理大臣でも次の<span style="color:#f29100">'''野田佳彦'''</span>内閣総理大臣でもねじれ国会の後始末ばかりに追われました。2026年現在も被災地の復興と福島第一原子力発電所事故の後始末が続いています。民主党・自由民主党・公明党は社会保障費を集めるために消費税増税を認めました(三党合意)。しかし、民主党内から野田佳彦に対して不信任決議案まで出されました。2012年12月、野田佳彦は「近いうちに国民の意見を問う」と伝えて衆議院を解散しました(第46回衆議院議員総選挙へ)。第46回衆議院議員総選挙の結果、国民の投票は自民党議員候補者に大半流れました。一方、民主党はこれまでの行いから国民の投票を得られないまま議席まで大きく失いました。この選挙後、自由民主党と公明党が安倍晋三から石破茂内閣まで手を組みました。また、続く内閣総理大臣指名選挙でも自由民主党総裁の安倍晋三が選ばれて再び内閣総理大臣になりました(第2次安倍晋三内閣)。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="鳩山由紀夫・菅直人・野田佳彦"> ファイル:Hatoyama Yukio.jpg|鳩山由紀夫 ファイル:Naoto Kan 20071221.jpg|菅直人 ファイル:Yoshihiko Noda-3.jpg|野田佳彦 </gallery> 安倍晋三内閣総理大臣は「戦後レジームからの脱却」を目標にしていました。この目標の実現に向け、国会の閣議で集団的自衛権を使いたいと伝えました。2015年、日米の新ガイドラインと安全保障関連法を国会で通しました。これ以降は自衛隊法なども修正して、日本国憲法第9条の見方を大きく変えました。次に経済財政政策は3つの矢[金融緩和・財政出動・成長戦略]を軸に進めました(アベノミクス)。その結果、経済指標[円安進行・株価上昇など]に明らかな改善が見られました。また、安倍晋三は安全保障体制も見直しました。特定秘密保護法を作りつつ、首相官邸主導体制をさらに強化しました。新しく内閣人事局を作って中央省庁の幹部人事権を全て官邸にまとめました。こうして、首相の政策実行力を戦後最大水準まで上げました。少子高齢化対策のために選挙権の年齢を20歳から18歳に下げました(公職選挙法の改正)。さらに、女性活躍推進法から待機児童解消のために保育園数・保育所定員を増やすようにしました。安倍晋三内閣総理大臣の外交は日米同盟を一番大切にしました。一方、安倍晋三は周辺諸国の指導者とも積極的に交流しました。日露首脳会談で北方領土問題を解決して平和条約を結びたいと伝えても、ウラジーミル・プーチン大統領はこれを全く受け入れませんでした。[[ファイル:Yoshihide Suga announcing new imperial era Reiwa 2 (cropped).jpg|サムネイル|菅義偉内閣官房長官は新元号『令和』を発表]] 2016年、明仁天皇は「天皇の公務をこれ以上続けられない。」と日本国民に伝えました。皇室典範第4条は「天皇が亡くなったら、自動的に退位になります。」のみ記されていました。2017年、日本政府は皇室典範第4条の例外として皇室典範特例法を定めました。2019年4月30日、明仁天皇は皇室典範特例法を使って、徳仁へ天皇を譲りました。2019年5月1日、新しい元号は令和に変わりました。一方、明仁天皇は上皇として現在もいます。2020年から<span style="color:#f29100">'''新型コロナウイルス感染症(COVID−19)'''</span>が世界各地に広がりました。日本政府は新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を何度も出して、全ての日本国民に対してマスクを着けたり、手をしっかり洗ったり、外出自粛を行うように呼びかけられました。東京オリンピックと東京パラリンピックは新型コロナウイルスの社会的な混乱から2021年に開かれました。2020年、安倍晋三は健康上の理由で内閣総理大臣を辞めました。2020年9月、<span style="color:#f29100">'''菅義偉'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも菅義偉が選ばれて内閣総理大臣になりました。菅義偉内閣総理大臣は携帯電話の料金を安くしたり、デジタル庁を作ったり、国民生活に身近な政策を進めました。しかし、新型コロナウイルスの後始末ばかりに追われました。緊急事態宣言を何度も出しつつ、東京オリンピックを開催か中止かで菅義偉内閣総理大臣の信頼は大きく下がりました。2021年10月、菅義偉は自由民主党総裁選挙に出ないと伝えて内閣総理大臣を辞めました。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="明仁・徳仁・菅義偉"> ファイル:Emperor Akihito (2016).jpg|明仁 ファイル:Emperor Naruhito 20250611 (54582524056, cropped).jpg|徳仁[現在の天皇] ファイル:Yoshihide Suga 20200924.jpg|菅義偉 </gallery> 2021年10月、<span style="color:#f29100">'''岸田文雄'''</span>が内閣総理大臣に選ばれました。岸田文雄は自由民主党内で何度も集まって意見を合わせながら政治を進めました。経済を成長させながらお金を国民全員に行き渡るような新しい資本主義[成長と分配の両立]を目標にしました。経済安全保障推進法を作ったり、防衛費を増やしたりして安全保障政策を変えていきました。しかし、物価高問題の対応は大きく出遅れました。エネルギー価格・生活必需品の価格が上向くと、補助金を出しました。2023年12月、自民党派閥の政治資金問題が明らかになりましたその結果、岸田文雄内閣総理大臣の信頼は大きく下がりました。2024年9月、岸田文雄は自由民主党総裁選挙に出ないと伝えて内閣総理大臣を辞めました。2024年10月、<span style="color:#f29100">'''石破茂'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも石破茂が選ばれて内閣総理大臣になりました。石破茂内閣総理大臣は地方の人口減少対策と農林水産業の振興に取り組みました。しかし、自由民主党内で意見の食い違いは続きました。また、自由民主党は政治資金問題などから衆議院と参議院の両方で半数以上の議席を失いました。その結果、石破茂は少数与党の内閣総理大臣として政治を続けるようになりました。少数与党は1955年以降の自民党中心の政治まで変えました。以来、石破茂は政治資金規正法の改正と党内改革を進めました。さらに、地方創生・労働市場の改革にも取り組みました。結局、石破茂は短期政権で終わりました。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="岸田文雄・石破茂・高市早苗"> ファイル:Fumio Kishida 20211005 (cropped).jpg|岸田文雄 ファイル:Ishiba Shigeru 20241001 (cropped).jpg|石破茂 ファイル:Official portrait of Sanae Takaichi, Prime Minister of Japan (HD).jpg|高市早苗 </gallery> 2025年10月、<span style="color:#f29100">'''高市早苗'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙の結果、明治時代以降の内閣総理大臣で初めて女性の高市早苗が内閣総理大臣に選ばれました。公明党は自由民主党と組まなくなり、高市早苗内閣で与党から抜けました。その結果、これまでの自公連立政権は完全に終わりました。2026年2月、自由民主党は衆議院議員総選挙で大きく勝ちました。2026年4月地点の高市早苗内閣は自民党単独政権で政治を行っています。高市早苗は自由民主党の政治資金問題で国民からの信頼を取り戻したいから政権の土台を新しく作り直しました。安全保障政策は従来の防衛費を増やしつつ、経済安全保障も同時に進めました。2026年3月以降、イランはアメリカ合衆国とイスラエルのイラン攻撃からホルムズ海峡を封鎖しました。一方、アメリカ合衆国も2026年4月からイラン領土内の港湾を海上封鎖しました。その結果、船がほとんど通れなくなりました。世界中で原油供給の不安が急速に広がりました。日本政府は原油の供給先を各国に広げて、国内のエネルギー体制を急いで強くしました。関係国と話し合いながら船を安全に通れるようにするための外交活動を続けました。 == 新しい世界を目指して == ※当項目は時事的な要素が強いため毎年見直し更新があります。[[ファイル:Sustainable Development Goals.png|サムネイル|306x306ピクセル|17の持続可能な開発目標の一覧]] == 資料出所 == * 平雅行、横田冬彦ほか編著『[https://www.jikkyo.co.jp/material/dbook/R5_chireki_20220510/?pNo=6 日本史探究]』実教出版株式会社 2023年 * 佐藤信、五味文彦ほか編著『[https://new-textbook.yamakawa.co.jp/j-history/ 詳説日本史探究]』株式会社山川出版社 2023年 * 高埜利彦、高村直助ほか編著『日本史A 改訂版』株式会社山川出版社 2016年 * 渡邊晃宏ほか編著『日本史探究』東京書籍株式会社 2023年 * 伊藤純郎ほか編著『高等学校日本史探究』株式会社清水書院 2023年 * 大橋幸泰ほか編著『高等学校日本史探究』株式会社第一学習社 2023年 * 山中裕典著'''『'''[https://www.amazon.co.jp/E6-94-B9-E8-A8-82-E7-89-88-E5-A4-A7-E5-AD-A6-E5-85-A5-E5-AD-A6-E5-85-B1-E9-80-9A-E3-83-86-E3-82-B/dp/4046062371/ref=dp_ob_title_bk 改訂版 大学入学共通テスト 歴史総合、日本史探究の点数が面白いほどとれる本]'''』'''株式会社KADOKAWA 2024年 * 佐藤信、五味文彦ほか編著『[https://www.amazon.co.jp/%E8%A9%B3%E8%AA%AC%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E4%BF%A1/dp/4634010739/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2JVCFQ6ZSAM4W&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6&qid=1673018227&sprefix=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%2Caps%2C229&sr=8-1 詳説日本史研究]』株式会社山川出版社 2017年 * 河合敦著『[https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84-%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6%E3%81%AE-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2B-%E8%BF%91%E3%83%BB%E7%8F%BE%E4%BB%A3-%E3%81%AE%E7%89%B9%E5%88%A5%E8%AC%9B%E5%BA%A7/dp/4046007958/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=CIMV7PTZ6B3F&dib=eyJ2IjoiMSJ9.GriK5xWW68LbAbZHswVPdqimlAqFE9XRzYHcmA6-aXbgBs4lHiDE3JrDnJhg7hgM6THOuzvFqoJWj5LM__qBEkf4SPj9wmjyWiCpP-Bf4TLh3f7M1OusImkZuxAPINcTtTy4SGykxYu3CvaRGZzXllucR9IQ0iJPLci04rcWZfa-gboh-ZlcPaIEtkFEdj9FZNBvPvqXdAY_VXJS4vT6yucslRIMWqtO4GI8M6Nb9yoP0QqP5m9GCRtkInz8qTxvyr8l6qRsA-e9Lfl80cbUjscmwh3Sl12uEPTQxVVKOgU.XE0Cesmpneib9NYC1punYV8aCOlOxs-YNy9ZDwz80xQ&dib_tag=se&keywords=%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2B&qid=1767634402&sprefix=%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2b%2Caps%2C189&sr=8-2 世界一わかりやすい河合敦の日本史B[近・現代]の特別講座]』株式会社KADOKAWA 2014年(絶版本) * 全国歴史教育研究協議会編『[新課程版][https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86-%E5%85%A8%E5%9B%BD%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E6%95%99%E8%82%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%8D%94%E8%AD%B0%E4%BC%9A/dp/4634013061/ref=sr_1_1?dib=eyJ2IjoiMSJ9.9cqMPrv4JguSwZrufwQIAe_lRu9cxj698nZUEZl4Y5cDtFKaem46FQO2wLSmvQRupkpC3yFkdZ2D8ul0aM8xa646b6UUXcLCXs0zCrc-3GjbfwW3vlpzcCamrYuN_ListS2g-RoPwJlODF-y37euvc5ISOhGmlPTMzl5-RBGHyBB6ALU88qvcFaW_Z76LSjHmfTf50ajn6y511_Lhs2nOWE4YdIvlGbHPaOCVS6jqdSS7cgx_GbrQcMzbR1JgPc-acP67EycAAeavd_OOwKrAiv-MY5SwadisZWeKrqMaUQ.ub6LmuF0OPhQ9zxqmRspK09lTJems1e2BxJZ4ZP-Uas&dib_tag=se&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86&qid=1765288912&sr=8-1 日本史用語集]』株式会社山川出版社 2023年 * 各種新聞等資料・首相官邸ホームページ == ここに注意!! == [[カテゴリ:高等学校日本史探究|あらたなせいきのにほんへ]] [[カテゴリ:21世紀]] 2yhh8rvzsal71b4ohk70p043779w6ab 298652 298646 2026-04-19T16:32:07Z Kwawe 68789 /* 憲法改正論と政権交代 */ 9条の会などを叙述。 298652 wikitext text/x-wiki [[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校地理歴史]]>[[高等学校日本史探究]]>新たな世紀の日本へⅢ  「新たな世紀の日本へ」の第3回目では、森喜朗内閣から高市早苗内閣までの国内政治と歴史全体の課題を見ていきます。なお、各資料出所は最新の政治史・国際関係・社会情勢史まで反映されていません<ref>実教出版日本史探究教科書では岸田文雄内閣の誕生までです。山川出版社の日本史探究は安倍内閣まで。東京書籍の日本史探究は菅義偉内閣までとなります。</ref>。そのため、当節は2026年4月までの政治史・国際関係・社会情勢史・経済史を入れて解説をしております。 == 「構造改革」と対テロ戦争 == [[ファイル:Postal service privatization of Japan.jpg|サムネイル|347x347px|郵政民営化の概念図]]2000年4月2日、小渕恵三内閣総理大臣が脳梗塞で倒れて入院しました。2000年4月5日、<span style="color:#f29100">'''森喜朗'''</span>が自由民主党総裁になりました。自由民主党と公明党と保守党で連立政権を組んで、そのまま内閣総理大臣になりました。しかし、森喜朗内閣総理大臣は長期不景気の回復を放置して、問題発言を何回もしました。2001年4月、森喜朗は国民の不支持も高まって内閣総理大臣を辞めました。次の<span style="color:#f29100">'''小泉純一郎'''</span>内閣総理大臣は自由民主党と公明党と保守党で連立政権を組んで、聖域なき構造改革の目標から新自由主義的な政策を大胆に進めました。<span style="color:#f29100">'''郵政事業の民営化'''</span>を進めたり、地方の税金と財政の仕組みを見直したり、市町村を合併させたり、金融制度と雇用制度を緩めたり、国立大学を法人に変えたり、不良債権を徹底的に処理したり、年金の負担・医療保険の加入者負担を増やしたり、補助金と地方交付税を減らしたり、市町村の税源移譲を進めたり、道路公団を民間に移したりしました。このように広い分野で構造改革を次々行いました。その結果、大企業は業績を回復しても、中小企業の赤字を長く消せませんでした。このため、派遣の働き方が広がって正社員以外の雇用[非正規雇用]も増えたり、社会保障費の削減から貧しい人も増えたりしました。以降、労働者の所得格差・地域格差が広がって福祉政策も遅れました。インターネット・バブルが崩壊しても、政府のお金を積極的に配るような対策を全く取りませんでした。だから大半の企業は大量の労働者を減らしました(リストラ)。特に正社員数を減らしたり、新しく正社員を雇わなかったりしました。2005年、'''郵政民営化関連法案'''が参議院で否決されました。構造改革の中心部分なので、小泉純一郎内閣総理大臣はすぐに衆議院を解散しました(郵政解散)。衆議院議員総選挙の結果、自由民主党は総議席の3分の2を超える大勝を収めました。郵政解散総選挙は小泉劇場として有名です。小泉純一郎内閣総理大臣が中心になって派手に劇場型政治を進めていました。<gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="森喜朗・小泉純一郎・金正日総書記"> ファイル:Yoshiro Mori 20000405.jpg|森喜朗 ファイル:Junichiro Koizumi 20010426 (cropped).jpg|小泉純一郎 ファイル:Kim Jong il Portrait-2.jpg|金正日総書記 </gallery>2002年9月、小泉純一郎は日本の首相として大胆な行動を取りました。初めて北朝鮮[朝鮮民主主義人民共和国]へ直接行って、金正日総書記に会いました。小泉純一郎と金正日は現地で日朝平壌宣言を出しました。日朝平壌宣言は昔の植民地支配を反省しつつ日本と北朝鮮の国交正常化に向けて意見をまとめました。また、北朝鮮の核問題と日本人拉致問題も解決して、お互いの安全を守っていくと記しました。この時、数名の拉致被害者と家族が日本へ帰国しました。しかし、北朝鮮側が日本人拉致問題を認めると日本と北朝鮮の話し合いも止まりました。その後の北朝鮮は日本人拉致問題の完全な解決に全く応じなくなり、核開発とミサイル開発を現在も続けています。 [[ファイル:UA Flight 175 hits WTC south tower 9-11 edit.jpeg|サムネイル|アメリカ同時多発テロ事件|260x260ピクセル]]2001年9月11日、かなり大きなテロ攻撃がアメリカ合衆国の世界貿易センタービルと国防総省で起きました('''アメリカ同時多発テロ事件''')。その後、テロ集団はウサーマ・ビン・ラーディン容疑者含むアルカイダ[イスラーム過激派テロ組織]と分かり、証言からイスラーム原理主義の考えに基づいて実行されました。そのため、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領はもし国家ぐるみでテロ集団を隠したり、テロ集団を助けたりしたら仕返しとして武力を使うと伝えました。2001年10月7日、アメリカ政府などはアフガニスタンに対して空中爆撃を始めました(アフガニスタン紛争)。一方、日本はすぐにテロ対策特別措置法を成立させました。その後、アメリカ軍の後方支援として自衛隊をインド洋へ送って給油活動を行いました。自衛隊創設以来、初めて戦争中の海外派遣になりました。また、日本は武力攻撃事態法などの有事法制を定めました。1991年の湾岸戦争で豊富な財政支援をしても国際社会から「日本は何をやっているのか。」と言われたからです。だから、日本は急いで関連法律を整えて、その悔しさを平和に晴らしました。<gallery mode="packed" widths="200" heights="200"> ファイル:Osama bin Laden portrait.jpg|ウサーマ・ビン・ラーディン ファイル:George-W-Bush.jpeg|ジョージ・ウォーカー・ブッシュ </gallery>2003年3月20日、アメリカ軍・イギリス軍・多国籍軍はイラク南部の空に爆弾を落として攻撃しました(イラク戦争)。イラク側の大量破壊兵器所持を理由に国際連合の決議なしに攻撃を始めました。日本政府はイラク復興支援特別措置法を定めて、自衛隊をイラクに送りました。自衛隊は現地で食料と水の配布・怪我人の救助活動・建物の修復活動をしました。小泉純一郎はアメリカ側の軍事行動[テロとの戦い]を早くから支えました。イラク戦争後、反米武装勢力が爆弾を爆発させたり、銃で撃ち合ったりしました。その結果、多数の死傷者と多数の難民が出ました。2006年、朝鮮民主主義人民共和国[北朝鮮]が地下核実験を行いました。 == 憲法改正論と政権交代 == ※当項目は時事的な要素が強いため毎年見直し更新があります。 2004年、イラク派兵と有事関連7法が明るみになると国民も日本国憲法の平和主義を守られていないと思いました。そこで、日本国憲法の平和主義を守るために市民運動「九条の会」を立ち上げました。なお、市民運動「九条の会」は日本全国に広がりました。2005年、自由民主党が憲法改正案を出して大きな話題になりました。2006年9月、小泉純一郎が内閣総理大臣を辞めてから、安倍晋三・福田康夫・麻生太郎と内閣総理大臣も頻繁に変わりました。第1次安倍晋三内閣総理大臣は「日本と郷土を愛する」の表現を改正教育基本法に入れたり、防衛庁を防衛省に上げたりしました。しかし、安倍晋三は2007年の参議院議員通常選挙結果から第1次内閣総理大臣を辞めました。その後、福田康夫と麻生太郎はどちらも短期間で内閣総理大臣を辞めました。小泉純一郎の内閣総理大臣退陣後からどの政党も支持しない国民がかなり多くなったり、自民党支持者まで他の政党を支持したくなったりしました(政権交代前夜)。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="安倍晋三・福田康夫・麻生太郎"> ファイル:Shinzō Abe 20200101.jpg|安倍晋三 ファイル:Yasuo Fukuda 200709.jpg|福田康夫 ファイル:Tarō Asō 20121226.jpg|麻生太郎 </gallery> 2009年、民主党は第45回衆議院議員総選挙で大きく勝ちました。国民の投票は古い日本の政治を変えてほしいから民主党議員候補者に大半流れました。一方、自由民主党は国民の意見にほとんど耳を傾けなかったので議席まで大きく失いました。その結果、戦後初めて政権が自由民主党から民主党に替わりました。<span style="color:#f29100">'''鳩山由紀夫'''</span>は民主党・社会民主党・国民新党と連立政権を組んで、そのまま内閣総理大臣になりました。民主党政権は官僚中心体制から政治主導体制に変えようとしました。しかし、政策決定をどのように行うのか民主党内の各意見さえもかなり食い違っていました。そのため、民主党政権は早くも国家を上手くまとめにくくなりました。鳩山由紀夫は普天間基地移設問題から内閣総理大臣を辞めました。なお、普天間基地移設問題は日米関係にも影響を受けました。2010年6月、<span style="color:#f29100">'''菅直人'''</span>が民主党代表選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも菅直人が選ばれて内閣総理大臣になりました。しかし、民主党は2010年7月の参議院議員通常選挙で大幅に議席を減らしました。民主党はもう信頼出来ないと大半の国民から挙がりました。そのため、国内政治はさらに混乱しました。国内政治の混乱理由として2008年の世界金融危機(リーマンショック)が挙げられます。2008年の世界金融危機(リーマンショック)から日本経済も大きく傷つき、大量の企業倒産・派遣労働者の大量解雇を招いており、国民もこれを早く何とかしてほしいと思っていました。しかし、国民の声を政治家が誰一人全く聞かなかったから政府を信頼しなくなりました。 2011年3月11日、<span style="color:#f29100">'''東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)'''</span>が起きました。日本の地震観測から数えても最も大きな巨大地震[マグニチュード9.0]になり、地震の震源は三陸沖でした。黒褐色の巨大津波が東北地方太平洋沖地震で最も被害を大きくしました。津波は東日本太平洋沿岸[東北から関東まで]の家屋・車・人を次々飲み込みました。その結果、約2万人がこの地震で命を落としました。福島県の東京電力第一原子力発電所は地震と巨大津波の影響から大量の放射性物質を漏らしてしまいました(<span style="color:#f29100">'''福島第一原子力発電所事故'''</span>)。福島第一原子力発電所の近隣住民は全員実家を捨てて避難しました。世界各国は福島第一原子力発電所事故の影響から原子力発電所の安全神話を見直すようになりました。東北地方太平洋沖地震後、菅直人内閣総理大臣でも次の<span style="color:#f29100">'''野田佳彦'''</span>内閣総理大臣でもねじれ国会の後始末ばかりに追われました。2026年現在も被災地の復興と福島第一原子力発電所事故の後始末が続いています。民主党・自由民主党・公明党は社会保障費を集めるために消費税増税を認めました(三党合意)。しかし、民主党内から野田佳彦に対して不信任決議案まで出されました。2012年12月、野田佳彦は「近いうちに国民の意見を問う」と伝えて衆議院を解散しました(第46回衆議院議員総選挙へ)。第46回衆議院議員総選挙の結果、国民の投票は自民党議員候補者に大半流れました。一方、民主党はこれまでの行いから国民の投票を得られないまま議席まで大きく失いました。この選挙後、自由民主党と公明党が安倍晋三から石破茂内閣まで手を組みました。また、続く内閣総理大臣指名選挙でも自由民主党総裁の安倍晋三が選ばれて再び内閣総理大臣になりました(第2次安倍晋三内閣)。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="鳩山由紀夫・菅直人・野田佳彦"> ファイル:Hatoyama Yukio.jpg|鳩山由紀夫 ファイル:Naoto Kan 20071221.jpg|菅直人 ファイル:Yoshihiko Noda-3.jpg|野田佳彦 </gallery> 安倍晋三内閣総理大臣は「戦後レジームからの脱却」を目標にしていました。この目標の実現に向け、国会の閣議で集団的自衛権を使いたいと伝えました。2015年、日米の新ガイドラインと安全保障関連法を国会で通しました。これ以降は自衛隊法なども修正して、日本国憲法第9条の見方を大きく変えました。次に経済財政政策は3つの矢[金融緩和・財政出動・成長戦略]を軸に進めました(アベノミクス)。その結果、経済指標[円安進行・株価上昇など]に明らかな改善が見られました。また、安倍晋三は安全保障体制も見直しました。特定秘密保護法を作りつつ、首相官邸主導体制をさらに強化しました。新しく内閣人事局を作って中央省庁の幹部人事権を全て官邸にまとめました。こうして、首相の政策実行力を戦後最大水準まで上げました。少子高齢化対策のために選挙権の年齢を20歳から18歳に下げました(公職選挙法の改正)。さらに、女性活躍推進法から待機児童解消のために保育園数・保育所定員を増やすようにしました。安倍晋三内閣総理大臣の外交は日米同盟を一番大切にしました。一方、安倍晋三は周辺諸国の指導者とも積極的に交流しました。日露首脳会談で北方領土問題を解決して平和条約を結びたいと伝えても、ウラジーミル・プーチン大統領はこれを全く受け入れませんでした。[[ファイル:Yoshihide Suga announcing new imperial era Reiwa 2 (cropped).jpg|サムネイル|菅義偉内閣官房長官は新元号『令和』を発表]] 2016年、明仁天皇は「天皇の公務をこれ以上続けられない。」と日本国民に伝えました。皇室典範第4条は「天皇が亡くなったら、自動的に退位になります。」のみ記されていました。2017年、日本政府は皇室典範第4条の例外として皇室典範特例法を定めました。2019年4月30日、明仁天皇は皇室典範特例法を使って、徳仁へ天皇を譲りました。2019年5月1日、新しい元号は令和に変わりました。一方、明仁天皇は上皇として現在もいます。2020年から<span style="color:#f29100">'''新型コロナウイルス感染症(COVID−19)'''</span>が世界各地に広がりました。日本政府は新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を何度も出して、全ての日本国民に対してマスクを着けたり、手をしっかり洗ったり、外出自粛を行うように呼びかけられました。東京オリンピックと東京パラリンピックは新型コロナウイルスの社会的な混乱から2021年に開かれました。2020年、安倍晋三は健康上の理由で内閣総理大臣を辞めました。2020年9月、<span style="color:#f29100">'''菅義偉'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも菅義偉が選ばれて内閣総理大臣になりました。菅義偉内閣総理大臣は携帯電話の料金を安くしたり、デジタル庁を作ったり、国民生活に身近な政策を進めました。しかし、新型コロナウイルスの後始末ばかりに追われました。緊急事態宣言を何度も出しつつ、東京オリンピックを開催か中止かで菅義偉内閣総理大臣の信頼は大きく下がりました。2021年10月、菅義偉は自由民主党総裁選挙に出ないと伝えて内閣総理大臣を辞めました。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="明仁・徳仁・菅義偉"> ファイル:Emperor Akihito (2016).jpg|明仁 ファイル:Emperor Naruhito 20250611 (54582524056, cropped).jpg|徳仁[現在の天皇] ファイル:Yoshihide Suga 20200924.jpg|菅義偉 </gallery> 2021年10月、<span style="color:#f29100">'''岸田文雄'''</span>が内閣総理大臣に選ばれました。岸田文雄は自由民主党内で何度も集まって意見を合わせながら政治を進めました。経済を成長させながらお金を国民全員に行き渡るような新しい資本主義[成長と分配の両立]を目標にしました。経済安全保障推進法を作ったり、防衛費を増やしたりして安全保障政策を変えていきました。しかし、物価高問題の対応は大きく出遅れました。エネルギー価格・生活必需品の価格が上向くと、補助金を出しました。2023年12月、自民党派閥の政治資金問題が明らかになりましたその結果、岸田文雄内閣総理大臣の信頼は大きく下がりました。2024年9月、岸田文雄は自由民主党総裁選挙に出ないと伝えて内閣総理大臣を辞めました。2024年10月、<span style="color:#f29100">'''石破茂'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも石破茂が選ばれて内閣総理大臣になりました。石破茂内閣総理大臣は地方の人口減少対策と農林水産業の振興に取り組みました。しかし、自由民主党内で意見の食い違いは続きました。また、自由民主党は政治資金問題などから衆議院と参議院の両方で半数以上の議席を失いました。その結果、石破茂は少数与党の内閣総理大臣として政治を続けるようになりました。少数与党は1955年以降の自民党中心の政治まで変えました。以来、石破茂は政治資金規正法の改正と党内改革を進めました。さらに、地方創生・労働市場の改革にも取り組みました。結局、石破茂は短期政権で終わりました。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="岸田文雄・石破茂・高市早苗"> ファイル:Fumio Kishida 20211005 (cropped).jpg|岸田文雄 ファイル:Ishiba Shigeru 20241001 (cropped).jpg|石破茂 ファイル:Official portrait of Sanae Takaichi, Prime Minister of Japan (HD).jpg|高市早苗 </gallery> 2025年10月、<span style="color:#f29100">'''高市早苗'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙の結果、明治時代以降の内閣総理大臣で初めて女性の高市早苗が内閣総理大臣に選ばれました。公明党は自由民主党と組まなくなり、高市早苗内閣で与党から抜けました。その結果、これまでの自公連立政権は完全に終わりました。2026年2月、自由民主党は衆議院議員総選挙で大きく勝ちました。2026年4月地点の高市早苗内閣は自民党単独政権で政治を行っています。高市早苗は自由民主党の政治資金問題で国民からの信頼を取り戻したいから政権の土台を新しく作り直しました。安全保障政策は従来の防衛費を増やしつつ、経済安全保障も同時に進めました。2026年3月以降、イランはアメリカ合衆国とイスラエルのイラン攻撃からホルムズ海峡を封鎖しました。一方、アメリカ合衆国も2026年4月からイラン領土内の港湾を海上封鎖しました。その結果、船がほとんど通れなくなりました。世界中で原油供給の不安が急速に広がりました。日本政府は原油の供給先を各国に広げて、国内のエネルギー体制を急いで強くしました。関係国と話し合いながら船を安全に通れるようにするための外交活動を続けました。 == 新しい世界を目指して == ※当項目は時事的な要素が強いため毎年見直し更新があります。[[ファイル:Sustainable Development Goals.png|サムネイル|306x306ピクセル|17の持続可能な開発目標の一覧]] == 資料出所 == * 平雅行、横田冬彦ほか編著『[https://www.jikkyo.co.jp/material/dbook/R5_chireki_20220510/?pNo=6 日本史探究]』実教出版株式会社 2023年 * 佐藤信、五味文彦ほか編著『[https://new-textbook.yamakawa.co.jp/j-history/ 詳説日本史探究]』株式会社山川出版社 2023年 * 高埜利彦、高村直助ほか編著『日本史A 改訂版』株式会社山川出版社 2016年 * 渡邊晃宏ほか編著『日本史探究』東京書籍株式会社 2023年 * 伊藤純郎ほか編著『高等学校日本史探究』株式会社清水書院 2023年 * 大橋幸泰ほか編著『高等学校日本史探究』株式会社第一学習社 2023年 * 山中裕典著'''『'''[https://www.amazon.co.jp/E6-94-B9-E8-A8-82-E7-89-88-E5-A4-A7-E5-AD-A6-E5-85-A5-E5-AD-A6-E5-85-B1-E9-80-9A-E3-83-86-E3-82-B/dp/4046062371/ref=dp_ob_title_bk 改訂版 大学入学共通テスト 歴史総合、日本史探究の点数が面白いほどとれる本]'''』'''株式会社KADOKAWA 2024年 * 佐藤信、五味文彦ほか編著『[https://www.amazon.co.jp/%E8%A9%B3%E8%AA%AC%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E4%BF%A1/dp/4634010739/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2JVCFQ6ZSAM4W&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6&qid=1673018227&sprefix=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%2Caps%2C229&sr=8-1 詳説日本史研究]』株式会社山川出版社 2017年 * 河合敦著『[https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84-%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6%E3%81%AE-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2B-%E8%BF%91%E3%83%BB%E7%8F%BE%E4%BB%A3-%E3%81%AE%E7%89%B9%E5%88%A5%E8%AC%9B%E5%BA%A7/dp/4046007958/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=CIMV7PTZ6B3F&dib=eyJ2IjoiMSJ9.GriK5xWW68LbAbZHswVPdqimlAqFE9XRzYHcmA6-aXbgBs4lHiDE3JrDnJhg7hgM6THOuzvFqoJWj5LM__qBEkf4SPj9wmjyWiCpP-Bf4TLh3f7M1OusImkZuxAPINcTtTy4SGykxYu3CvaRGZzXllucR9IQ0iJPLci04rcWZfa-gboh-ZlcPaIEtkFEdj9FZNBvPvqXdAY_VXJS4vT6yucslRIMWqtO4GI8M6Nb9yoP0QqP5m9GCRtkInz8qTxvyr8l6qRsA-e9Lfl80cbUjscmwh3Sl12uEPTQxVVKOgU.XE0Cesmpneib9NYC1punYV8aCOlOxs-YNy9ZDwz80xQ&dib_tag=se&keywords=%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2B&qid=1767634402&sprefix=%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2b%2Caps%2C189&sr=8-2 世界一わかりやすい河合敦の日本史B[近・現代]の特別講座]』株式会社KADOKAWA 2014年(絶版本) * 全国歴史教育研究協議会編『[新課程版][https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86-%E5%85%A8%E5%9B%BD%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E6%95%99%E8%82%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%8D%94%E8%AD%B0%E4%BC%9A/dp/4634013061/ref=sr_1_1?dib=eyJ2IjoiMSJ9.9cqMPrv4JguSwZrufwQIAe_lRu9cxj698nZUEZl4Y5cDtFKaem46FQO2wLSmvQRupkpC3yFkdZ2D8ul0aM8xa646b6UUXcLCXs0zCrc-3GjbfwW3vlpzcCamrYuN_ListS2g-RoPwJlODF-y37euvc5ISOhGmlPTMzl5-RBGHyBB6ALU88qvcFaW_Z76LSjHmfTf50ajn6y511_Lhs2nOWE4YdIvlGbHPaOCVS6jqdSS7cgx_GbrQcMzbR1JgPc-acP67EycAAeavd_OOwKrAiv-MY5SwadisZWeKrqMaUQ.ub6LmuF0OPhQ9zxqmRspK09lTJems1e2BxJZ4ZP-Uas&dib_tag=se&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86&qid=1765288912&sr=8-1 日本史用語集]』株式会社山川出版社 2023年 * 各種新聞等資料・首相官邸ホームページ == ここに注意!! == [[カテゴリ:高等学校日本史探究|あらたなせいきのにほんへ]] [[カテゴリ:21世紀]] pgtif0ta4stwfbri3n9xre90ozpig65 298654 298652 2026-04-19T17:11:06Z Kwawe 68789 /* 憲法改正論と政権交代 */ 重要用語を色太字化。 298654 wikitext text/x-wiki [[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校地理歴史]]>[[高等学校日本史探究]]>新たな世紀の日本へⅢ  「新たな世紀の日本へ」の第3回目では、森喜朗内閣から高市早苗内閣までの国内政治と歴史全体の課題を見ていきます。なお、各資料出所は最新の政治史・国際関係・社会情勢史まで反映されていません<ref>実教出版日本史探究教科書では岸田文雄内閣の誕生までです。山川出版社の日本史探究は安倍内閣まで。東京書籍の日本史探究は菅義偉内閣までとなります。</ref>。そのため、当節は2026年4月までの政治史・国際関係・社会情勢史・経済史を入れて解説をしております。 == 「構造改革」と対テロ戦争 == [[ファイル:Postal service privatization of Japan.jpg|サムネイル|347x347px|郵政民営化の概念図]]2000年4月2日、小渕恵三内閣総理大臣が脳梗塞で倒れて入院しました。2000年4月5日、<span style="color:#f29100">'''森喜朗'''</span>が自由民主党総裁になりました。自由民主党と公明党と保守党で連立政権を組んで、そのまま内閣総理大臣になりました。しかし、森喜朗内閣総理大臣は長期不景気の回復を放置して、問題発言を何回もしました。2001年4月、森喜朗は国民の不支持も高まって内閣総理大臣を辞めました。次の<span style="color:#f29100">'''小泉純一郎'''</span>内閣総理大臣は自由民主党と公明党と保守党で連立政権を組んで、聖域なき構造改革の目標から新自由主義的な政策を大胆に進めました。<span style="color:#f29100">'''郵政事業の民営化'''</span>を進めたり、地方の税金と財政の仕組みを見直したり、市町村を合併させたり、金融制度と雇用制度を緩めたり、国立大学を法人に変えたり、不良債権を徹底的に処理したり、年金の負担・医療保険の加入者負担を増やしたり、補助金と地方交付税を減らしたり、市町村の税源移譲を進めたり、道路公団を民間に移したりしました。このように広い分野で構造改革を次々行いました。その結果、大企業は業績を回復しても、中小企業の赤字を長く消せませんでした。このため、派遣の働き方が広がって正社員以外の雇用[非正規雇用]も増えたり、社会保障費の削減から貧しい人も増えたりしました。以降、労働者の所得格差・地域格差が広がって福祉政策も遅れました。インターネット・バブルが崩壊しても、政府のお金を積極的に配るような対策を全く取りませんでした。だから大半の企業は大量の労働者を減らしました(リストラ)。特に正社員数を減らしたり、新しく正社員を雇わなかったりしました。2005年、'''郵政民営化関連法案'''が参議院で否決されました。構造改革の中心部分なので、小泉純一郎内閣総理大臣はすぐに衆議院を解散しました(郵政解散)。衆議院議員総選挙の結果、自由民主党は総議席の3分の2を超える大勝を収めました。郵政解散総選挙は小泉劇場として有名です。小泉純一郎内閣総理大臣が中心になって派手に劇場型政治を進めていました。<gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="森喜朗・小泉純一郎・金正日総書記"> ファイル:Yoshiro Mori 20000405.jpg|森喜朗 ファイル:Junichiro Koizumi 20010426 (cropped).jpg|小泉純一郎 ファイル:Kim Jong il Portrait-2.jpg|金正日総書記 </gallery>2002年9月、小泉純一郎は日本の首相として大胆な行動を取りました。初めて北朝鮮[朝鮮民主主義人民共和国]へ直接行って、金正日総書記に会いました。小泉純一郎と金正日は現地で日朝平壌宣言を出しました。日朝平壌宣言は昔の植民地支配を反省しつつ日本と北朝鮮の国交正常化に向けて意見をまとめました。また、北朝鮮の核問題と日本人拉致問題も解決して、お互いの安全を守っていくと記しました。この時、数名の拉致被害者と家族が日本へ帰国しました。しかし、北朝鮮側が日本人拉致問題を認めると日本と北朝鮮の話し合いも止まりました。その後の北朝鮮は日本人拉致問題の完全な解決に全く応じなくなり、核開発とミサイル開発を現在も続けています。 [[ファイル:UA Flight 175 hits WTC south tower 9-11 edit.jpeg|サムネイル|アメリカ同時多発テロ事件|260x260ピクセル]]2001年9月11日、かなり大きなテロ攻撃がアメリカ合衆国の世界貿易センタービルと国防総省で起きました('''アメリカ同時多発テロ事件''')。その後、テロ集団はウサーマ・ビン・ラーディン容疑者含むアルカイダ[イスラーム過激派テロ組織]と分かり、証言からイスラーム原理主義の考えに基づいて実行されました。そのため、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領はもし国家ぐるみでテロ集団を隠したり、テロ集団を助けたりしたら仕返しとして武力を使うと伝えました。2001年10月7日、アメリカ政府などはアフガニスタンに対して空中爆撃を始めました(アフガニスタン紛争)。一方、日本はすぐにテロ対策特別措置法を成立させました。その後、アメリカ軍の後方支援として自衛隊をインド洋へ送って給油活動を行いました。自衛隊創設以来、初めて戦争中の海外派遣になりました。また、日本は武力攻撃事態法などの有事法制を定めました。1991年の湾岸戦争で豊富な財政支援をしても国際社会から「日本は何をやっているのか。」と言われたからです。だから、日本は急いで関連法律を整えて、その悔しさを平和に晴らしました。<gallery mode="packed" widths="200" heights="200"> ファイル:Osama bin Laden portrait.jpg|ウサーマ・ビン・ラーディン ファイル:George-W-Bush.jpeg|ジョージ・ウォーカー・ブッシュ </gallery>2003年3月20日、アメリカ軍・イギリス軍・多国籍軍はイラク南部の空に爆弾を落として攻撃しました(イラク戦争)。イラク側の大量破壊兵器所持を理由に国際連合の決議なしに攻撃を始めました。日本政府はイラク復興支援特別措置法を定めて、自衛隊をイラクに送りました。自衛隊は現地で食料と水の配布・怪我人の救助活動・建物の修復活動をしました。小泉純一郎はアメリカ側の軍事行動[テロとの戦い]を早くから支えました。イラク戦争後、反米武装勢力が爆弾を爆発させたり、銃で撃ち合ったりしました。その結果、多数の死傷者と多数の難民が出ました。2006年、朝鮮民主主義人民共和国[北朝鮮]が地下核実験を行いました。 == 憲法改正論と政権交代 == ※当項目は時事的な要素が強いため毎年見直し更新があります。 2004年、イラク派兵と有事関連7法が明るみになると国民も日本国憲法の平和主義を守られていないと思いました。そこで、日本国憲法の平和主義を守るために市民運動「九条の会」を立ち上げました。なお、市民運動「九条の会」は日本全国に広がりました。2005年、自由民主党が憲法改正案を出して大きな話題になりました。2006年9月、小泉純一郎が内閣総理大臣を辞めてから、<span style="color:#f29100">'''安倍晋三・福田康夫・麻生太郎'''</span>と内閣総理大臣も頻繁に変わりました。第1次安倍晋三内閣総理大臣は「日本と郷土を愛する」の表現を改正教育基本法に入れたり、防衛庁を防衛省に上げたりしました。しかし、安倍晋三は2007年の参議院議員通常選挙結果から第1次内閣総理大臣を辞めました。その後、福田康夫と麻生太郎はどちらも短期間で内閣総理大臣を辞めました。小泉純一郎の内閣総理大臣退陣後からどの政党も支持しない国民がかなり多くなったり、自民党支持者まで他の政党を支持したくなったりしました(政権交代前夜)。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="安倍晋三・福田康夫・麻生太郎"> ファイル:Shinzō Abe 20200101.jpg|安倍晋三 ファイル:Yasuo Fukuda 200709.jpg|福田康夫 ファイル:Tarō Asō 20121226.jpg|麻生太郎 </gallery> 2009年、民主党は第45回衆議院議員総選挙で大きく勝ちました。国民の投票は古い日本の政治を変えてほしいから民主党議員候補者に大半流れました。一方、自由民主党は国民の意見にほとんど耳を傾けなかったので議席まで大きく失いました。その結果、戦後初めて政権が自由民主党から民主党に替わりました。<span style="color:#f29100">'''鳩山由紀夫'''</span>は民主党・社会民主党・国民新党と連立政権を組んで、そのまま内閣総理大臣になりました。民主党政権は官僚中心体制から政治主導体制に変えようとしました。しかし、政策決定をどのように行うのか民主党内の各意見さえもかなり食い違っていました。そのため、民主党政権は早くも国家を上手くまとめにくくなりました。鳩山由紀夫は普天間基地移設問題から内閣総理大臣を辞めました。なお、普天間基地移設問題は日米関係にも影響を受けました。2010年6月、<span style="color:#f29100">'''菅直人'''</span>が民主党代表選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも菅直人が選ばれて内閣総理大臣になりました。しかし、民主党は2010年7月の参議院議員通常選挙で大幅に議席を減らしました。民主党はもう信頼出来ないと大半の国民から挙がりました。そのため、国内政治はさらに混乱しました。国内政治の混乱理由として2008年の世界金融危機(リーマンショック)が挙げられます。2008年の世界金融危機(リーマンショック)から日本経済も大きく傷つき、大量の企業倒産・派遣労働者の大量解雇を招いており、国民もこれを早く何とかしてほしいと思っていました。しかし、国民の声を政治家が誰一人全く聞かなかったから政府を信頼しなくなりました。 2011年3月11日、<span style="color:#f29100">'''東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)'''</span>が起きました。日本の地震観測から数えても最も大きな巨大地震[マグニチュード9.0]になり、地震の震源は三陸沖でした。黒褐色の巨大津波が東北地方太平洋沖地震で最も被害を大きくしました。津波は東日本太平洋沿岸[東北から関東まで]の家屋・車・人を次々飲み込みました。その結果、約2万人がこの地震で命を落としました。福島県の東京電力第一原子力発電所は地震と巨大津波の影響から大量の放射性物質を漏らしてしまいました(<span style="color:#f29100">'''福島第一原子力発電所事故'''</span>)。福島第一原子力発電所の近隣住民は全員実家を捨てて避難しました。世界各国は福島第一原子力発電所事故の影響から原子力発電所の安全神話を見直すようになりました。東北地方太平洋沖地震後、菅直人内閣総理大臣でも次の<span style="color:#f29100">'''野田佳彦'''</span>内閣総理大臣でもねじれ国会の後始末ばかりに追われました。2026年現在も被災地の復興と福島第一原子力発電所事故の後始末が続いています。民主党・自由民主党・公明党は社会保障費を集めるために消費税増税を認めました(三党合意)。しかし、民主党内から野田佳彦に対して不信任決議案まで出されました。2012年12月、野田佳彦は「近いうちに国民の意見を問う」と伝えて衆議院を解散しました(第46回衆議院議員総選挙へ)。第46回衆議院議員総選挙の結果、国民の投票は自民党議員候補者に大半流れました。一方、民主党はこれまでの行いから国民の投票を得られないまま議席まで大きく失いました。この選挙後、自由民主党と公明党が安倍晋三から石破茂内閣まで手を組みました。また、続く内閣総理大臣指名選挙でも自由民主党総裁の安倍晋三が選ばれて再び内閣総理大臣になりました(第2次安倍晋三内閣)。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="鳩山由紀夫・菅直人・野田佳彦"> ファイル:Hatoyama Yukio.jpg|鳩山由紀夫 ファイル:Naoto Kan 20071221.jpg|菅直人 ファイル:Yoshihiko Noda-3.jpg|野田佳彦 </gallery> 安倍晋三内閣総理大臣は「戦後レジームからの脱却」を目標にしていました。この目標の実現に向け、国会の閣議で集団的自衛権を使いたいと伝えました。2015年、日米の新ガイドラインと安全保障関連法を国会で通しました。これ以降は自衛隊法なども修正して、日本国憲法第9条の見方を大きく変えました。次に経済財政政策は3つの矢[金融緩和・財政出動・成長戦略]を軸に進めました(アベノミクス)。その結果、経済指標[円安進行・株価上昇など]に明らかな改善が見られました。また、安倍晋三は安全保障体制も見直しました。特定秘密保護法を作りつつ、首相官邸主導体制をさらに強化しました。新しく内閣人事局を作って中央省庁の幹部人事権を全て官邸にまとめました。こうして、首相の政策実行力を戦後最大水準まで上げました。少子高齢化対策のために選挙権の年齢を20歳から18歳に下げました(公職選挙法の改正)。さらに、女性活躍推進法から待機児童解消のために保育園数・保育所定員を増やすようにしました。安倍晋三内閣総理大臣の外交は日米同盟を一番大切にしました。一方、安倍晋三は周辺諸国の指導者とも積極的に交流しました。日露首脳会談で北方領土問題を解決して平和条約を結びたいと伝えても、ウラジーミル・プーチン大統領はこれを全く受け入れませんでした。[[ファイル:Yoshihide Suga announcing new imperial era Reiwa 2 (cropped).jpg|サムネイル|菅義偉内閣官房長官は新元号『令和』を発表]] 2016年、明仁天皇は「天皇の公務をこれ以上続けられない。」と日本国民に伝えました。皇室典範第4条は「天皇が亡くなったら、自動的に退位になります。」のみ記されていました。2017年、日本政府は皇室典範第4条の例外として皇室典範特例法を定めました。2019年4月30日、明仁天皇は皇室典範特例法を使って、徳仁へ天皇を譲りました。2019年5月1日、新しい元号は令和に変わりました。一方、明仁天皇は上皇として現在もいます。2020年から<span style="color:#f29100">'''新型コロナウイルス感染症(COVID−19)'''</span>が世界各地に広がりました。日本政府は新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を何度も出して、全ての日本国民に対してマスクを着けたり、手をしっかり洗ったり、外出自粛を行うように呼びかけられました。東京オリンピックと東京パラリンピックは新型コロナウイルスの社会的な混乱から2021年に開かれました。2020年、安倍晋三は健康上の理由で内閣総理大臣を辞めました。2020年9月、<span style="color:#f29100">'''菅義偉'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも菅義偉が選ばれて内閣総理大臣になりました。菅義偉内閣総理大臣は携帯電話の料金を安くしたり、デジタル庁を作ったり、国民生活に身近な政策を進めました。しかし、新型コロナウイルスの後始末ばかりに追われました。緊急事態宣言を何度も出しつつ、東京オリンピックを開催か中止かで菅義偉内閣総理大臣の信頼は大きく下がりました。2021年10月、菅義偉は自由民主党総裁選挙に出ないと伝えて内閣総理大臣を辞めました。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="明仁・徳仁・菅義偉"> ファイル:Emperor Akihito (2016).jpg|明仁 ファイル:Emperor Naruhito 20250611 (54582524056, cropped).jpg|徳仁[現在の天皇] ファイル:Yoshihide Suga 20200924.jpg|菅義偉 </gallery> 2021年10月、<span style="color:#f29100">'''岸田文雄'''</span>が内閣総理大臣に選ばれました。岸田文雄は自由民主党内で何度も集まって意見を合わせながら政治を進めました。経済を成長させながらお金を国民全員に行き渡るような新しい資本主義[成長と分配の両立]を目標にしました。経済安全保障推進法を作ったり、防衛費を増やしたりして安全保障政策を変えていきました。しかし、物価高問題の対応は大きく出遅れました。エネルギー価格・生活必需品の価格が上向くと、補助金を出しました。2023年12月、自民党派閥の政治資金問題が明らかになりましたその結果、岸田文雄内閣総理大臣の信頼は大きく下がりました。2024年9月、岸田文雄は自由民主党総裁選挙に出ないと伝えて内閣総理大臣を辞めました。2024年10月、<span style="color:#f29100">'''石破茂'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも石破茂が選ばれて内閣総理大臣になりました。石破茂内閣総理大臣は地方の人口減少対策と農林水産業の振興に取り組みました。しかし、自由民主党内で意見の食い違いは続きました。また、自由民主党は政治資金問題などから衆議院と参議院の両方で半数以上の議席を失いました。その結果、石破茂は少数与党の内閣総理大臣として政治を続けるようになりました。少数与党は1955年以降の自民党中心の政治まで変えました。以来、石破茂は政治資金規正法の改正と党内改革を進めました。さらに、地方創生・労働市場の改革にも取り組みました。結局、石破茂は短期政権で終わりました。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="岸田文雄・石破茂・高市早苗"> ファイル:Fumio Kishida 20211005 (cropped).jpg|岸田文雄 ファイル:Ishiba Shigeru 20241001 (cropped).jpg|石破茂 ファイル:Official portrait of Sanae Takaichi, Prime Minister of Japan (HD).jpg|高市早苗 </gallery> 2025年10月、<span style="color:#f29100">'''高市早苗'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙の結果、明治時代以降の内閣総理大臣で初めて女性の高市早苗が内閣総理大臣に選ばれました。公明党は自由民主党と組まなくなり、高市早苗内閣で与党から抜けました。その結果、これまでの自公連立政権は完全に終わりました。2026年2月、自由民主党は衆議院議員総選挙で大きく勝ちました。2026年4月地点の高市早苗内閣は自民党単独政権で政治を行っています。高市早苗は自由民主党の政治資金問題で国民からの信頼を取り戻したいから政権の土台を新しく作り直しました。安全保障政策は従来の防衛費を増やしつつ、経済安全保障も同時に進めました。2026年3月以降、イランはアメリカ合衆国とイスラエルのイラン攻撃からホルムズ海峡を封鎖しました。一方、アメリカ合衆国も2026年4月からイラン領土内の港湾を海上封鎖しました。その結果、船がほとんど通れなくなりました。世界中で原油供給の不安が急速に広がりました。日本政府は原油の供給先を各国に広げて、国内のエネルギー体制を急いで強くしました。関係国と話し合いながら船を安全に通れるようにするための外交活動を続けました。 == 新しい世界を目指して == ※当項目は時事的な要素が強いため毎年見直し更新があります。[[ファイル:Sustainable Development Goals.png|サムネイル|306x306ピクセル|17の持続可能な開発目標の一覧]] == 資料出所 == * 平雅行、横田冬彦ほか編著『[https://www.jikkyo.co.jp/material/dbook/R5_chireki_20220510/?pNo=6 日本史探究]』実教出版株式会社 2023年 * 佐藤信、五味文彦ほか編著『[https://new-textbook.yamakawa.co.jp/j-history/ 詳説日本史探究]』株式会社山川出版社 2023年 * 高埜利彦、高村直助ほか編著『日本史A 改訂版』株式会社山川出版社 2016年 * 渡邊晃宏ほか編著『日本史探究』東京書籍株式会社 2023年 * 伊藤純郎ほか編著『高等学校日本史探究』株式会社清水書院 2023年 * 大橋幸泰ほか編著『高等学校日本史探究』株式会社第一学習社 2023年 * 山中裕典著'''『'''[https://www.amazon.co.jp/E6-94-B9-E8-A8-82-E7-89-88-E5-A4-A7-E5-AD-A6-E5-85-A5-E5-AD-A6-E5-85-B1-E9-80-9A-E3-83-86-E3-82-B/dp/4046062371/ref=dp_ob_title_bk 改訂版 大学入学共通テスト 歴史総合、日本史探究の点数が面白いほどとれる本]'''』'''株式会社KADOKAWA 2024年 * 佐藤信、五味文彦ほか編著『[https://www.amazon.co.jp/%E8%A9%B3%E8%AA%AC%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E4%BF%A1/dp/4634010739/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2JVCFQ6ZSAM4W&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6&qid=1673018227&sprefix=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%2Caps%2C229&sr=8-1 詳説日本史研究]』株式会社山川出版社 2017年 * 河合敦著『[https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84-%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6%E3%81%AE-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2B-%E8%BF%91%E3%83%BB%E7%8F%BE%E4%BB%A3-%E3%81%AE%E7%89%B9%E5%88%A5%E8%AC%9B%E5%BA%A7/dp/4046007958/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=CIMV7PTZ6B3F&dib=eyJ2IjoiMSJ9.GriK5xWW68LbAbZHswVPdqimlAqFE9XRzYHcmA6-aXbgBs4lHiDE3JrDnJhg7hgM6THOuzvFqoJWj5LM__qBEkf4SPj9wmjyWiCpP-Bf4TLh3f7M1OusImkZuxAPINcTtTy4SGykxYu3CvaRGZzXllucR9IQ0iJPLci04rcWZfa-gboh-ZlcPaIEtkFEdj9FZNBvPvqXdAY_VXJS4vT6yucslRIMWqtO4GI8M6Nb9yoP0QqP5m9GCRtkInz8qTxvyr8l6qRsA-e9Lfl80cbUjscmwh3Sl12uEPTQxVVKOgU.XE0Cesmpneib9NYC1punYV8aCOlOxs-YNy9ZDwz80xQ&dib_tag=se&keywords=%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2B&qid=1767634402&sprefix=%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2b%2Caps%2C189&sr=8-2 世界一わかりやすい河合敦の日本史B[近・現代]の特別講座]』株式会社KADOKAWA 2014年(絶版本) * 全国歴史教育研究協議会編『[新課程版][https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86-%E5%85%A8%E5%9B%BD%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E6%95%99%E8%82%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%8D%94%E8%AD%B0%E4%BC%9A/dp/4634013061/ref=sr_1_1?dib=eyJ2IjoiMSJ9.9cqMPrv4JguSwZrufwQIAe_lRu9cxj698nZUEZl4Y5cDtFKaem46FQO2wLSmvQRupkpC3yFkdZ2D8ul0aM8xa646b6UUXcLCXs0zCrc-3GjbfwW3vlpzcCamrYuN_ListS2g-RoPwJlODF-y37euvc5ISOhGmlPTMzl5-RBGHyBB6ALU88qvcFaW_Z76LSjHmfTf50ajn6y511_Lhs2nOWE4YdIvlGbHPaOCVS6jqdSS7cgx_GbrQcMzbR1JgPc-acP67EycAAeavd_OOwKrAiv-MY5SwadisZWeKrqMaUQ.ub6LmuF0OPhQ9zxqmRspK09lTJems1e2BxJZ4ZP-Uas&dib_tag=se&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86&qid=1765288912&sr=8-1 日本史用語集]』株式会社山川出版社 2023年 * 各種新聞等資料・首相官邸ホームページ == ここに注意!! == [[カテゴリ:高等学校日本史探究|あらたなせいきのにほんへ]] [[カテゴリ:21世紀]] i0857voeyg96mk45mwdxnmhtxfgvu51 298656 298654 2026-04-19T17:39:08Z Kwawe 68789 /* 憲法改正論と政権交代 */ 東日本大震災の被害写真を入れた。 298656 wikitext text/x-wiki [[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>[[高等学校地理歴史]]>[[高等学校日本史探究]]>新たな世紀の日本へⅢ  「新たな世紀の日本へ」の第3回目では、森喜朗内閣から高市早苗内閣までの国内政治と歴史全体の課題を見ていきます。なお、各資料出所は最新の政治史・国際関係・社会情勢史まで反映されていません<ref>実教出版日本史探究教科書では岸田文雄内閣の誕生までです。山川出版社の日本史探究は安倍内閣まで。東京書籍の日本史探究は菅義偉内閣までとなります。</ref>。そのため、当節は2026年4月までの政治史・国際関係・社会情勢史・経済史を入れて解説をしております。 == 「構造改革」と対テロ戦争 == [[ファイル:Postal service privatization of Japan.jpg|サムネイル|347x347px|郵政民営化の概念図]]2000年4月2日、小渕恵三内閣総理大臣が脳梗塞で倒れて入院しました。2000年4月5日、<span style="color:#f29100">'''森喜朗'''</span>が自由民主党総裁になりました。自由民主党と公明党と保守党で連立政権を組んで、そのまま内閣総理大臣になりました。しかし、森喜朗内閣総理大臣は長期不景気の回復を放置して、問題発言を何回もしました。2001年4月、森喜朗は国民の不支持も高まって内閣総理大臣を辞めました。次の<span style="color:#f29100">'''小泉純一郎'''</span>内閣総理大臣は自由民主党と公明党と保守党で連立政権を組んで、聖域なき構造改革の目標から新自由主義的な政策を大胆に進めました。<span style="color:#f29100">'''郵政事業の民営化'''</span>を進めたり、地方の税金と財政の仕組みを見直したり、市町村を合併させたり、金融制度と雇用制度を緩めたり、国立大学を法人に変えたり、不良債権を徹底的に処理したり、年金の負担・医療保険の加入者負担を増やしたり、補助金と地方交付税を減らしたり、市町村の税源移譲を進めたり、道路公団を民間に移したりしました。このように広い分野で構造改革を次々行いました。その結果、大企業は業績を回復しても、中小企業の赤字を長く消せませんでした。このため、派遣の働き方が広がって正社員以外の雇用[非正規雇用]も増えたり、社会保障費の削減から貧しい人も増えたりしました。以降、労働者の所得格差・地域格差が広がって福祉政策も遅れました。インターネット・バブルが崩壊しても、政府のお金を積極的に配るような対策を全く取りませんでした。だから大半の企業は大量の労働者を減らしました(リストラ)。特に正社員数を減らしたり、新しく正社員を雇わなかったりしました。2005年、'''郵政民営化関連法案'''が参議院で否決されました。構造改革の中心部分なので、小泉純一郎内閣総理大臣はすぐに衆議院を解散しました(郵政解散)。衆議院議員総選挙の結果、自由民主党は総議席の3分の2を超える大勝を収めました。郵政解散総選挙は小泉劇場として有名です。小泉純一郎内閣総理大臣が中心になって派手に劇場型政治を進めていました。<gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="森喜朗・小泉純一郎・金正日総書記"> ファイル:Yoshiro Mori 20000405.jpg|森喜朗 ファイル:Junichiro Koizumi 20010426 (cropped).jpg|小泉純一郎 ファイル:Kim Jong il Portrait-2.jpg|金正日総書記 </gallery>2002年9月、小泉純一郎は日本の首相として大胆な行動を取りました。初めて北朝鮮[朝鮮民主主義人民共和国]へ直接行って、金正日総書記に会いました。小泉純一郎と金正日は現地で日朝平壌宣言を出しました。日朝平壌宣言は昔の植民地支配を反省しつつ日本と北朝鮮の国交正常化に向けて意見をまとめました。また、北朝鮮の核問題と日本人拉致問題も解決して、お互いの安全を守っていくと記しました。この時、数名の拉致被害者と家族が日本へ帰国しました。しかし、北朝鮮側が日本人拉致問題を認めると日本と北朝鮮の話し合いも止まりました。その後の北朝鮮は日本人拉致問題の完全な解決に全く応じなくなり、核開発とミサイル開発を現在も続けています。 [[ファイル:UA Flight 175 hits WTC south tower 9-11 edit.jpeg|サムネイル|アメリカ同時多発テロ事件|260x260ピクセル]]2001年9月11日、かなり大きなテロ攻撃がアメリカ合衆国の世界貿易センタービルと国防総省で起きました('''アメリカ同時多発テロ事件''')。その後、テロ集団はウサーマ・ビン・ラーディン容疑者含むアルカイダ[イスラーム過激派テロ組織]と分かり、証言からイスラーム原理主義の考えに基づいて実行されました。そのため、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領はもし国家ぐるみでテロ集団を隠したり、テロ集団を助けたりしたら仕返しとして武力を使うと伝えました。2001年10月7日、アメリカ政府などはアフガニスタンに対して空中爆撃を始めました(アフガニスタン紛争)。一方、日本はすぐにテロ対策特別措置法を成立させました。その後、アメリカ軍の後方支援として自衛隊をインド洋へ送って給油活動を行いました。自衛隊創設以来、初めて戦争中の海外派遣になりました。また、日本は武力攻撃事態法などの有事法制を定めました。1991年の湾岸戦争で豊富な財政支援をしても国際社会から「日本は何をやっているのか。」と言われたからです。だから、日本は急いで関連法律を整えて、その悔しさを平和に晴らしました。<gallery mode="packed" widths="200" heights="200"> ファイル:Osama bin Laden portrait.jpg|ウサーマ・ビン・ラーディン ファイル:George-W-Bush.jpeg|ジョージ・ウォーカー・ブッシュ </gallery>2003年3月20日、アメリカ軍・イギリス軍・多国籍軍はイラク南部の空に爆弾を落として攻撃しました(イラク戦争)。イラク側の大量破壊兵器所持を理由に国際連合の決議なしに攻撃を始めました。日本政府はイラク復興支援特別措置法を定めて、自衛隊をイラクに送りました。自衛隊は現地で食料と水の配布・怪我人の救助活動・建物の修復活動をしました。小泉純一郎はアメリカ側の軍事行動[テロとの戦い]を早くから支えました。イラク戦争後、反米武装勢力が爆弾を爆発させたり、銃で撃ち合ったりしました。その結果、多数の死傷者と多数の難民が出ました。2006年、朝鮮民主主義人民共和国[北朝鮮]が地下核実験を行いました。 == 憲法改正論と政権交代 == ※当項目は時事的な要素が強いため毎年見直し更新があります。 2004年、イラク派兵と有事関連7法が明るみになると国民も日本国憲法の平和主義を守られていないと思いました。そこで、日本国憲法の平和主義を守るために市民運動「九条の会」を立ち上げました。なお、市民運動「九条の会」は日本全国に広がりました。2005年、自由民主党が憲法改正案を出して大きな話題になりました。2006年9月、小泉純一郎が内閣総理大臣を辞めてから、<span style="color:#f29100">'''安倍晋三・福田康夫・麻生太郎'''</span>と内閣総理大臣も頻繁に変わりました。第1次安倍晋三内閣総理大臣は「日本と郷土を愛する」の表現を改正教育基本法に入れたり、防衛庁を防衛省に上げたりしました。しかし、安倍晋三は2007年の参議院議員通常選挙結果から第1次内閣総理大臣を辞めました。その後、福田康夫と麻生太郎はどちらも短期間で内閣総理大臣を辞めました。小泉純一郎の内閣総理大臣退陣後からどの政党も支持しない国民がかなり多くなったり、自民党支持者まで他の政党を支持したくなったりしました(政権交代前夜)。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="安倍晋三・福田康夫・麻生太郎"> ファイル:Shinzō Abe 20200101.jpg|安倍晋三 ファイル:Yasuo Fukuda 200709.jpg|福田康夫 ファイル:Tarō Asō 20121226.jpg|麻生太郎 </gallery> 2009年、民主党は第45回衆議院議員総選挙で大きく勝ちました。国民の投票は古い日本の政治を変えてほしいから民主党議員候補者に大半流れました。一方、自由民主党は国民の意見にほとんど耳を傾けなかったので議席まで大きく失いました。その結果、戦後初めて政権が自由民主党から民主党に替わりました。<span style="color:#f29100">'''鳩山由紀夫'''</span>は民主党・社会民主党・国民新党と連立政権を組んで、そのまま内閣総理大臣になりました。民主党政権は官僚中心体制から政治主導体制に変えようとしました。しかし、政策決定をどのように行うのか民主党内の各意見さえもかなり食い違っていました。そのため、民主党政権は早くも国家を上手くまとめにくくなりました。鳩山由紀夫は普天間基地移設問題から内閣総理大臣を辞めました。なお、普天間基地移設問題は日米関係にも影響を受けました。2010年6月、<span style="color:#f29100">'''菅直人'''</span>が民主党代表選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも菅直人が選ばれて内閣総理大臣になりました。しかし、民主党は2010年7月の参議院議員通常選挙で大幅に議席を減らしました。民主党はもう信頼出来ないと大半の国民から挙がりました。そのため、国内政治はさらに混乱しました。国内政治の混乱理由として2008年の世界金融危機(リーマンショック)が挙げられます。2008年の世界金融危機(リーマンショック)から日本経済も大きく傷つき、大量の企業倒産・派遣労働者の大量解雇を招いており、国民もこれを早く何とかしてほしいと思っていました。しかし、国民の声を政治家が誰一人全く聞かなかったから政府を信頼しなくなりました。 [[ファイル:Aerial view of damage to Kirikiri, Otsuchi, a week after a 9.0 magnitude earthquake and subsequent tsunami.jpg|代替文=巨大地震の津波から町も壊滅的な被害|サムネイル|281x281ピクセル|東北地方太平洋沖地震の爪痕]] 2011年3月11日、<span style="color:#f29100">'''東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)'''</span>が起きました。日本の地震観測から数えても最も大きな巨大地震[マグニチュード9.0]になり、地震の震源は三陸沖でした。黒褐色の巨大津波が東北地方太平洋沖地震で最も被害を大きくしました。津波は東日本太平洋沿岸[東北から関東まで]の家屋・車・人を次々飲み込みました。その結果、約2万人がこの地震で命を落としました。福島県の東京電力第一原子力発電所は地震と巨大津波の影響から大量の放射性物質を漏らしてしまいました(<span style="color:#f29100">'''福島第一原子力発電所事故'''</span>)。福島第一原子力発電所の近隣住民は全員実家を捨てて避難しました。世界各国は福島第一原子力発電所事故の影響から原子力発電所の安全神話を見直すようになりました。東北地方太平洋沖地震後、菅直人内閣総理大臣でも次の<span style="color:#f29100">'''野田佳彦'''</span>内閣総理大臣でもねじれ国会の後始末ばかりに追われました。2026年現在も被災地の復興と福島第一原子力発電所事故の後始末が続いています。民主党・自由民主党・公明党は社会保障費を集めるために消費税増税を認めました(三党合意)。しかし、民主党内から野田佳彦に対して不信任決議案まで出されました。2012年12月、野田佳彦は「近いうちに国民の意見を問う」と伝えて衆議院を解散しました(第46回衆議院議員総選挙へ)。第46回衆議院議員総選挙の結果、国民の投票は自民党議員候補者に大半流れました。一方、民主党はこれまでの行いから国民の投票を得られないまま議席まで大きく失いました。この選挙後、自由民主党と公明党が安倍晋三から石破茂内閣まで手を組みました。また、続く内閣総理大臣指名選挙でも自由民主党総裁の安倍晋三が選ばれて再び内閣総理大臣になりました(第2次安倍晋三内閣)。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="鳩山由紀夫・菅直人・野田佳彦"> ファイル:Hatoyama Yukio.jpg|鳩山由紀夫 ファイル:Naoto Kan 20071221.jpg|菅直人 ファイル:Yoshihiko Noda-3.jpg|野田佳彦 </gallery> 安倍晋三内閣総理大臣は「戦後レジームからの脱却」を目標にしていました。この目標の実現に向け、国会の閣議で集団的自衛権を使いたいと伝えました。2015年、日米の新ガイドラインと安全保障関連法を国会で通しました。これ以降は自衛隊法なども修正して、日本国憲法第9条の見方を大きく変えました。次に経済財政政策は3つの矢[金融緩和・財政出動・成長戦略]を軸に進めました(アベノミクス)。その結果、経済指標[円安進行・株価上昇など]に明らかな改善が見られました。また、安倍晋三は安全保障体制も見直しました。特定秘密保護法を作りつつ、首相官邸主導体制をさらに強化しました。新しく内閣人事局を作って中央省庁の幹部人事権を全て官邸にまとめました。こうして、首相の政策実行力を戦後最大水準まで上げました。少子高齢化対策のために選挙権の年齢を20歳から18歳に下げました(公職選挙法の改正)。さらに、女性活躍推進法から待機児童解消のために保育園数・保育所定員を増やすようにしました。安倍晋三内閣総理大臣の外交は日米同盟を一番大切にしました。一方、安倍晋三は周辺諸国の指導者とも積極的に交流しました。日露首脳会談で北方領土問題を解決して平和条約を結びたいと伝えても、ウラジーミル・プーチン大統領はこれを全く受け入れませんでした。[[ファイル:Yoshihide Suga announcing new imperial era Reiwa 2 (cropped).jpg|サムネイル|菅義偉内閣官房長官は新元号『令和』を発表]] 2016年、明仁天皇は「天皇の公務をこれ以上続けられない。」と日本国民に伝えました。皇室典範第4条は「天皇が亡くなったら、自動的に退位になります。」のみ記されていました。2017年、日本政府は皇室典範第4条の例外として皇室典範特例法を定めました。2019年4月30日、明仁天皇は皇室典範特例法を使って、徳仁へ天皇を譲りました。2019年5月1日、新しい元号は令和に変わりました。一方、明仁天皇は上皇として現在もいます。2020年から<span style="color:#f29100">'''新型コロナウイルス感染症(COVID−19)'''</span>が世界各地に広がりました。日本政府は新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を何度も出して、全ての日本国民に対してマスクを着けたり、手をしっかり洗ったり、外出自粛を行うように呼びかけられました。東京オリンピックと東京パラリンピックは新型コロナウイルスの社会的な混乱から2021年に開かれました。2020年、安倍晋三は健康上の理由で内閣総理大臣を辞めました。2020年9月、<span style="color:#f29100">'''菅義偉'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも菅義偉が選ばれて内閣総理大臣になりました。菅義偉内閣総理大臣は携帯電話の料金を安くしたり、デジタル庁を作ったり、国民生活に身近な政策を進めました。しかし、新型コロナウイルスの後始末ばかりに追われました。緊急事態宣言を何度も出しつつ、東京オリンピックを開催か中止かで菅義偉内閣総理大臣の信頼は大きく下がりました。2021年10月、菅義偉は自由民主党総裁選挙に出ないと伝えて内閣総理大臣を辞めました。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="明仁・徳仁・菅義偉"> ファイル:Emperor Akihito (2016).jpg|明仁 ファイル:Emperor Naruhito 20250611 (54582524056, cropped).jpg|徳仁[現在の天皇] ファイル:Yoshihide Suga 20200924.jpg|菅義偉 </gallery> 2021年10月、<span style="color:#f29100">'''岸田文雄'''</span>が内閣総理大臣に選ばれました。岸田文雄は自由民主党内で何度も集まって意見を合わせながら政治を進めました。経済を成長させながらお金を国民全員に行き渡るような新しい資本主義[成長と分配の両立]を目標にしました。経済安全保障推進法を作ったり、防衛費を増やしたりして安全保障政策を変えていきました。しかし、物価高問題の対応は大きく出遅れました。エネルギー価格・生活必需品の価格が上向くと、補助金を出しました。2023年12月、自民党派閥の政治資金問題が明らかになりましたその結果、岸田文雄内閣総理大臣の信頼は大きく下がりました。2024年9月、岸田文雄は自由民主党総裁選挙に出ないと伝えて内閣総理大臣を辞めました。2024年10月、<span style="color:#f29100">'''石破茂'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙でも石破茂が選ばれて内閣総理大臣になりました。石破茂内閣総理大臣は地方の人口減少対策と農林水産業の振興に取り組みました。しかし、自由民主党内で意見の食い違いは続きました。また、自由民主党は政治資金問題などから衆議院と参議院の両方で半数以上の議席を失いました。その結果、石破茂は少数与党の内閣総理大臣として政治を続けるようになりました。少数与党は1955年以降の自民党中心の政治まで変えました。以来、石破茂は政治資金規正法の改正と党内改革を進めました。さらに、地方創生・労働市場の改革にも取り組みました。結局、石破茂は短期政権で終わりました。 <gallery mode="packed" widths="200" heights="200" caption="岸田文雄・石破茂・高市早苗"> ファイル:Fumio Kishida 20211005 (cropped).jpg|岸田文雄 ファイル:Ishiba Shigeru 20241001 (cropped).jpg|石破茂 ファイル:Official portrait of Sanae Takaichi, Prime Minister of Japan (HD).jpg|高市早苗 </gallery> 2025年10月、<span style="color:#f29100">'''高市早苗'''</span>が自由民主党総裁選挙で勝ちました。続く内閣総理大臣指名選挙の結果、明治時代以降の内閣総理大臣で初めて女性の高市早苗が内閣総理大臣に選ばれました。公明党は自由民主党と組まなくなり、高市早苗内閣で与党から抜けました。その結果、これまでの自公連立政権は完全に終わりました。2026年2月、自由民主党は衆議院議員総選挙で大きく勝ちました。2026年4月地点の高市早苗内閣は自民党単独政権で政治を行っています。高市早苗は自由民主党の政治資金問題で国民からの信頼を取り戻したいから政権の土台を新しく作り直しました。安全保障政策は従来の防衛費を増やしつつ、経済安全保障も同時に進めました。2026年3月以降、イランはアメリカ合衆国とイスラエルのイラン攻撃からホルムズ海峡を封鎖しました。一方、アメリカ合衆国も2026年4月からイラン領土内の港湾を海上封鎖しました。その結果、船がほとんど通れなくなりました。世界中で原油供給の不安が急速に広がりました。日本政府は原油の供給先を各国に広げて、国内のエネルギー体制を急いで強くしました。関係国と話し合いながら船を安全に通れるようにするための外交活動を続けました。 == 新しい世界を目指して == ※当項目は時事的な要素が強いため毎年見直し更新があります。[[ファイル:Sustainable Development Goals.png|サムネイル|306x306ピクセル|17の持続可能な開発目標の一覧]] == 資料出所 == * 平雅行、横田冬彦ほか編著『[https://www.jikkyo.co.jp/material/dbook/R5_chireki_20220510/?pNo=6 日本史探究]』実教出版株式会社 2023年 * 佐藤信、五味文彦ほか編著『[https://new-textbook.yamakawa.co.jp/j-history/ 詳説日本史探究]』株式会社山川出版社 2023年 * 高埜利彦、高村直助ほか編著『日本史A 改訂版』株式会社山川出版社 2016年 * 渡邊晃宏ほか編著『日本史探究』東京書籍株式会社 2023年 * 伊藤純郎ほか編著『高等学校日本史探究』株式会社清水書院 2023年 * 大橋幸泰ほか編著『高等学校日本史探究』株式会社第一学習社 2023年 * 山中裕典著'''『'''[https://www.amazon.co.jp/E6-94-B9-E8-A8-82-E7-89-88-E5-A4-A7-E5-AD-A6-E5-85-A5-E5-AD-A6-E5-85-B1-E9-80-9A-E3-83-86-E3-82-B/dp/4046062371/ref=dp_ob_title_bk 改訂版 大学入学共通テスト 歴史総合、日本史探究の点数が面白いほどとれる本]'''』'''株式会社KADOKAWA 2024年 * 佐藤信、五味文彦ほか編著『[https://www.amazon.co.jp/%E8%A9%B3%E8%AA%AC%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E4%BF%A1/dp/4634010739/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2JVCFQ6ZSAM4W&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6&qid=1673018227&sprefix=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%2Caps%2C229&sr=8-1 詳説日本史研究]』株式会社山川出版社 2017年 * 河合敦著『[https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84-%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6%E3%81%AE-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2B-%E8%BF%91%E3%83%BB%E7%8F%BE%E4%BB%A3-%E3%81%AE%E7%89%B9%E5%88%A5%E8%AC%9B%E5%BA%A7/dp/4046007958/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=CIMV7PTZ6B3F&dib=eyJ2IjoiMSJ9.GriK5xWW68LbAbZHswVPdqimlAqFE9XRzYHcmA6-aXbgBs4lHiDE3JrDnJhg7hgM6THOuzvFqoJWj5LM__qBEkf4SPj9wmjyWiCpP-Bf4TLh3f7M1OusImkZuxAPINcTtTy4SGykxYu3CvaRGZzXllucR9IQ0iJPLci04rcWZfa-gboh-ZlcPaIEtkFEdj9FZNBvPvqXdAY_VXJS4vT6yucslRIMWqtO4GI8M6Nb9yoP0QqP5m9GCRtkInz8qTxvyr8l6qRsA-e9Lfl80cbUjscmwh3Sl12uEPTQxVVKOgU.XE0Cesmpneib9NYC1punYV8aCOlOxs-YNy9ZDwz80xQ&dib_tag=se&keywords=%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2B&qid=1767634402&sprefix=%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%95%A6+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2b%2Caps%2C189&sr=8-2 世界一わかりやすい河合敦の日本史B[近・現代]の特別講座]』株式会社KADOKAWA 2014年(絶版本) * 全国歴史教育研究協議会編『[新課程版][https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86-%E5%85%A8%E5%9B%BD%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E6%95%99%E8%82%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%8D%94%E8%AD%B0%E4%BC%9A/dp/4634013061/ref=sr_1_1?dib=eyJ2IjoiMSJ9.9cqMPrv4JguSwZrufwQIAe_lRu9cxj698nZUEZl4Y5cDtFKaem46FQO2wLSmvQRupkpC3yFkdZ2D8ul0aM8xa646b6UUXcLCXs0zCrc-3GjbfwW3vlpzcCamrYuN_ListS2g-RoPwJlODF-y37euvc5ISOhGmlPTMzl5-RBGHyBB6ALU88qvcFaW_Z76LSjHmfTf50ajn6y511_Lhs2nOWE4YdIvlGbHPaOCVS6jqdSS7cgx_GbrQcMzbR1JgPc-acP67EycAAeavd_OOwKrAiv-MY5SwadisZWeKrqMaUQ.ub6LmuF0OPhQ9zxqmRspK09lTJems1e2BxJZ4ZP-Uas&dib_tag=se&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86&qid=1765288912&sr=8-1 日本史用語集]』株式会社山川出版社 2023年 * 各種新聞等資料・首相官邸ホームページ == ここに注意!! == [[カテゴリ:高等学校日本史探究|あらたなせいきのにほんへ]] [[カテゴリ:21世紀]] 3ptxsr5cwavlh0kpos7vmbvz7w9875z 利用者:AkiR27User 2 47561 298661 298645 2026-04-20T10:47:20Z AkiR27User 90873 4/15時点を4/20時点に 298661 wikitext text/x-wiki AkiR27Userです。主に趣味の'''[[トランプ]]'''に関したページを作成・編集を行っています。初心者で拙いところもありますが、どうぞよろしくお願いします。 作成・編集ページに関して気になることや、ご指摘がありましたら、ぜひ[[利用者・トーク:AkiR27User|'''トークページ''']]までお願いします。今後の改善に役立てたいと思います。 == '''作成・編集ページ''' == ※4/20時点 以下のページに気になることがございましたら[[利用者・トーク:AkiR27User|'''トークページ''']]までお願いします。 '''編集''' * [[トランプ]] * [[トランプ/クロンダイク|クロンダイク]] * [[トランプ/スピード|スピード]] * [[トランプ/ジンラミー|ジンラミー]] * [[トランプ/15点|15点]] * [[トランプ/ババ抜き|ババ抜き]] * [[トランプ/七並べ|七並べ]] * [[トランプ/神経衰弱|神経衰弱]] * [[トランプ/戦争|戦争]] * [[トランプ/ページワン|ページワン]] * [[トランプ/うすのろ|うすのろ]] * [[トランプ/ダウト|ダウト]] * [[トランプ/ぶたのしっぽ|ぶたのしっぽ]] * [[トランプ/たこ焼き|たこ焼き]] * [[トランプ/アメリカンページワン|アメリカンページワン]] * [[トランプ/セブンブリッジ|セブンブリッジ]] * [[トランプ/ハーツ|ハーツ]] * [[トランプ/ノー・カード|ノー・カード]] * [[トランプ/フォア・ジャックス|フォア・ジャックス]] * [[トランプ/29|29]] * [[トランプ/51|51]] * [[トランプ/ローリング・ストーン|ローリング・ストーン]] * [[トランプ/銀行|銀行]] * [[トランプ/お金|お金]] * [[トランプ/ホイスト|ホイスト]] * [[トランプ/大富豪|大富豪]]([[トランプ/大富豪|大貧民]]) * [[トランプ/ナポレオン|ナポレオン]] * [[トランプ/ポーカー|ポーカー]] * [[トランプ/ブラックジャック|ブラックジャック]] * [[コントラクトブリッジ]] * [[トランプ/ニックネーム|ニックネーム]] * [[トランプ/ウインクキラー|ウインクキラー]] '''作成''' * [[トランプ/クロック|クロック]] * [[スラップジャック]] * [[トランプ/かぶ|かぶ]] * [[ペアーズ]] * [[エジプシャン・ラットスクリュー]] * [[カシノ]] * [[トランプ/99|99]] * [[トランプ/スプーン|スプーン]] * [[トランプ/スナップ|スナップ]] * [[スカット]] * [[カナスタ]] * [[トランプ/ユーカ|ユーカ]] * [[トランプ/ピノクル|ピノクル]] * [[トランプ/サブリナ|サブリナ]] * [[トランプ/ブリスコラ・チアマータ|ブリスコラ・チアマータ]] * [[トランプ/ユッシ|ユッシ]] * [[トランプ/インディアン・ポーカー|インディアン・ポーカー]] * [[トランプ/ケンプス|ケンプス]] * [[トランプ/ピッグ|ピッグ]] * [[トランプ/キャッチ・ザ・エース|キャッチ・ザ・エース]] * [[トランプ/カシノ・ウォー|カシノ・ウォー]] * [[トランプ/カウントアップ|カウントアップ]] * [[トランプ/カウントダウン|カウントダウン]] * [[トランプ/カットサート|カットサート]] * [[トランプ/カットスロート・ユーカー|カットスロート・ユーカー]] * [[トランプ/カット・ザ・ナイン|カット・ザ・ナイン]] * [[トランプ/ハイアンドロー|ハイアンドロー]] * [[トランプ/ハイロー|ハイロー]] * [[トランプ/カット・ザ・デック|カット・ザ・デック]] * [[トランプ/オー・ヘル|オー・ヘル]] * [[トランプ/アップ・アンド・ダウン・ザ・リバー|アップ・アンド・ダウン・ザ・リバー]]__インデックス__ * [[トランプ/チェイス・ザ・エース|チェイス・ザ・エース]] * [[トランプ/シェリフ|シェリフ]] * [[トランプ/クレイジーエイト|クレイジーエイト]] * [[トランプ/マフィア|マフィア]] * [[トランプ/マナー・エチケット|マナー・エチケット]] * [[トランプ/芋ほり|芋掘り]] * [[トランプ/ジャック叩き|ジャック叩き]] * [[トランプ/ラミー500|ラミー500]] * [[トランプ/31|31]] * [[トランプ/スペード|スペード]] * [[トランプ/500ラミー|500ラミー]] * [[トランプ/ポーカー|ポーカー]] * [[トランプ/スラム|スラム]] * [[トランプ/ナーツ|ナーツ]] * [[トランプ/エジプシャン・ウォー|エジプシャン・ウォー]] * [[トランプ/ビガー・マイ・ネイバー|ビガー・マイ・ネイバー]] * [[トランプ/クリスプ|クリスプ]] * [[トランプ/ジャーマンホイスト|ジャーマンホイスト]] * [[トランプ/スコパ|スコパ]] '''総合ページ''' * [[トランプ/トランプ教科書|トランプ教科書]] * [[トランプ/トランプゲームの分類|トランプゲームの分類]] * [[トランプ/マオ|マオ]] '''カテゴリ''' * [[:カテゴリ:マオ|マオ]] * [[:カテゴリ:ソリティア|ソリティア]] * [[:カテゴリ:心理戦・ブラフ系|心理戦・ブラフ系]] * [[:カテゴリ:パーティー系|パーティー系]] * [[:カテゴリ:反射神経|反射神経]] * [[:カテゴリ:3人以上で遊べるトランプゲーム|3人以上で遊べるトランプゲーム]] * [[:カテゴリ:2人専用のトランプゲーム|2人専用のトランプゲーム]] * [[:カテゴリ:トリックテイキング|トリックテイキング]] * [[:カテゴリ:ラミー系|ラミー系]] * [[:カテゴリ:カジノ系|カジノ系]] == '''利用者の声''' == 2026/03/15:wikibooksをやり続けて、デフォルトソートが理解できました。今まで私が過去に作成したページを編集してデフォルトソートを追加・編集してくれた方々、ありがとうございます。 2026/03/20:100回編集達成しました。これからもよろしくお願いします 2026/03/29:まだ未熟なところもありますが、頑張ります!1000回編集目指します!! 2026/04/05:1か月間ページ作成・編集を行っていましたが、口調が堅かったですね…もうちょっとやさしめな感じで、作成します!! 2026/04/10:作成したページに出典を付けてページの信頼度を高めます! 2026/04/17:300回編集達成しました!話変わりますが、“自動承認された利用者”は、アカウントし、初編集から4日かつ10回編集が条件なのですが…。まだ「自動承認されました」が来てないのでわかりません…(通知来るのかな…)。 2026/04/19:400回編集達成しました!! == '''概要''' == 2026/03/03:アカウント作成&初編集 2026/03/04:10回編集達成 2026/03/20:100回編集達成 == '''謝罪''' == ※2026/03/24の活動休止宣言について、混乱を招いてしまい申し訳ありません。気持ちが落ち着いたため、編集を続けることにしました。今後は軽率な宣言を控え、落ち着いて活動していきます。 謝罪ページ知らぬ間に削除していました…申し訳ございません。 == '''お知らせ''' == 2026/04/18:トランプゲームに関する沢山のページに、私が新しく作ったカテゴリ[3人以上で遊べるトランプゲーム]を追加します。編集履歴(あるのかはわかりませんが…)の同じ時間帯に編集したことが沢山出てくると思いますが、荒らしではないということをご了承ください。 すみません。また新しいカテゴリを作成しましたのでよろしくお願いいたします。 bfetpx7tmxxovnlylknsk3nacl9ewv9 利用者:Chasa 366/common.css 2 47941 298647 2026-04-19T13:58:40Z Chasa 366 84307 ページの作成:「/* WikimediaUI Dark Mode * * Wikimedia Design Team 2019-2021 * Original authors: * - Volker E. – [[User:Volker_E._(WMF)]] * - Alex Hollender * - MusikAnimal * - Carolyn Li-Madeo * - Jdlrobson * * Original at https://en.wikipedia.org/wiki/User:Volker_E._(WMF)/dark-mode.css * Version for Gadget CSS skin override usage only. * Basically removed of all interaction element styles and * set to `html` instead of JS injected `.client-dark-mode` class. * * L…」 298647 css text/css /* WikimediaUI Dark Mode * * Wikimedia Design Team 2019-2021 * Original authors: * - Volker E. – [[User:Volker_E._(WMF)]] * - Alex Hollender * - MusikAnimal * - Carolyn Li-Madeo * - Jdlrobson * * Original at https://en.wikipedia.org/wiki/User:Volker_E._(WMF)/dark-mode.css * Version for Gadget CSS skin override usage only. * Basically removed of all interaction element styles and * set to `html` instead of JS injected `.client-dark-mode` class. * * Last updated: 2021-04-20 * */ /** To prevent 'jumping' effect within #p-personal in Vector/Monobook. 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} /* Contributions menu */ html .cx-callout-1:after { border-bottom-color: #ddd; } /* Mobile Wikipedia logo mobile header */ html .branding-box img { filter: brightness( 0 ); } } @-moz-document url-prefix() { body { background: #000; } } @-moz-document url-prefix() { @supports (overflow-clip-margin: 1px) { body { background: #fff; } } } e252273p0z1nlz6y05z0rcs4tg6hxhq 298649 298647 2026-04-19T14:00:43Z Chasa 366 84307 ページの白紙化 298649 css text/css phoiac9h4m842xq45sp7s6u21eteeq1 利用者:Chasa 366/common.js 2 47942 298648 2026-04-19T13:59:19Z Chasa 366 84307 ページの作成:「mw.messages.set( { 'darkmode-turn-on-label': '暗い背景', 'darkmode-turn-on-tooltip': '暗い背景(ダークモード)を有効化する', 'darkmode-turn-off-label': '明るい背景', 'darkmode-turn-off-tooltip': '暗い背景(ダークモード)をやめる', } ); mw.loader.load( 'https://en.wikipedia.org/w/load.php?modules=ext.gadget.dark-mode-toggle&only=scripts' );」 298648 javascript text/javascript mw.messages.set( { 'darkmode-turn-on-label': '暗い背景', 'darkmode-turn-on-tooltip': '暗い背景(ダークモード)を有効化する', 'darkmode-turn-off-label': '明るい背景', 'darkmode-turn-off-tooltip': '暗い背景(ダークモード)をやめる', } ); 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